以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:24:10.64 ID:yPc1FMBK0<> 思ったよりも早く書けたので第二話を投下する。
まとめ ttp://www.geocities.jp/qlimss/boon/world/i.html
現時点での周辺地図と現在地 ttp://upp.sakura.ne.jp/src/upp7889.jpg
まえがき
・リアルに忙しいことに加え、地の文が長い作品のため更新がかなり遅くなる。
気長な人用の作品。でも逃亡はしない。
・ジャンルはファンタジーの皮を被った、只のカオス作品。
・こんな作品が好きな人におすすめ
( ^ω^)ブーンはトイレのスッポン(正式名称忘れた)を片手に闘い抜くようです
電車の外の景色に忍者を走らせる趣味を持つブーン。
普段どおり、電車で空想の忍者を走らせていると、
突如、ストッキングとブリーフを纏ったマッチョな男達がハイジャックしてきた。
ハイジャック犯は乗客に、煮えたぎった熱々のおでんを無理矢理食べさせる。
瞬く間に、死者は数百人に膨れ上がり、車内は地獄絵図と化した。
最後列の車両に逃れたブーンだが、ハイジャックたちは、
バラエティとかでよく使われるパイを片手に迫ってくる。
追い詰められたブーン。
だが、その手にはトイレのスッポンが握られている事に気づき……
アクション、サスペンス、そしてラブストーリーの要素を取り入れた全100話を超える大作。 <>( ^ω^)ブーンと鋼鉄の城と樹木の民のようです
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:26:19.42 ID:yPc1FMBK0<> 『第二章 月夜の戦いは終わりを告げ、旅人は運命と出会った』
1
(♯`A')「どういうことだ、一体?」
騎士の良く通る声は、ドクオにも届いていた。
しかし脈略も無い敵の言葉に、呆気に取られる。
百を超える隊を束ねているとおぼしき騎士から唐突に申し込まれた、一対一の決闘。
少なくとも、軍の根幹というべき首領が申し入れるべきことではない。
言わば、自分の首を無防備に差し出すようなものである。
例外としてこのような愚かなことをするのは精々、彼の父親くらいだ。
軍隊の事情に詳しく通じていないドクオですら、その異質さを感じ取る。
(♯`A')(いや……待てよ、これはフェイクか?)
しかし、逆に捉えてみれば、この突拍子も無い提案そのものが策略とも考えられた。
首を差し出す振りをして、標的の懐に潜り込む。
よくありがちな、使い古された手だ。
ならば、誘いには乗るのは賢明ではない。
このように考えが纏まると、ドクオはすう、と息を吸い込み大きく返答をする。
(♯`A')「断る!! どうせ俺が降りてきた途端に後ろの奴らが、
さっきの変な武器で攻撃するつもりだろう。悪いが勘弁させてもらう。
それに俺はもうこの場所に用は無い。望みどおり立ち去ってやるよ」 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:28:33.94 ID:yPc1FMBK0<> ドクオは提案を跳ね除けた。
敵の策に乗るつもりが毛頭無いこともあったが、それ以上に目前の敵に興味を失っていたからだ。
だが、ドクオの予想に反して、騎士はさらに意外な返答をした。
片lll■ll)「そうか。ならば、すぐに後ろの兵を門の中へと退かせよう。
これで心配はないはずだ。それに、別にお前が降りて戦わなくても私は一向に構わない」
(;`A')「……はぁ?」
さらにドクオは呆れる。
余程自信があるのだろうか、それとも、只の愚か者なのだろうか。
ともかく、後ろ盾を投げ捨ててでも騎士は決闘を望んでいるようであった。
そして、ドクオの返答を待たないうちに騎士は背後に向かって、指示を出す。
勿論、騎士とドクオの二者を残して門を閉じるように、だ。
<;ヽ`∀´>「ちょ、正気ですか!? 大佐の身にもしもの事があったら……」
片lll■ll)「何度も言わせるな。私は退がれ、と言ったんだ」
後方でニダーを始めとする部下たちはその言葉を受け、思わず進言をする。
しかし、騎士の意思は想像以上に固く、呆気なく一蹴されてしまう。
やはり上官の命令には逆らえなかったのか、兵士たちは渋々従い後退を始めた。
全ての兵士の退避が終わると、再び門は完全に閉ざされた。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:30:16.16 ID:yPc1FMBK0<> 片lll■ll)「……行ったか。これで準備は整った。では早速始めよう」
(;`A')「おいおい……冗談じゃねえぞ」
門が閉じるのを確認し終わった騎士は、再び上空を見上げてドクオに言葉を投げる。
その一方で、ドクオは騎士を常軌を逸した行動に、ただただ驚く。
もはや、頭を掻きながら苦笑いを浮かべることしかできない。
(♯`A')「ま、でも仕方ない。ここまでお膳立てされたら、断る方が失礼ってもんだ」
しかし、此処まで正々堂々とされては応えないわけにはいかない。
背中を見せることは、己の自尊心が許さなかった。
それに、久々に骨がありそうな相手だ。
是非とも、期待に違わない実力であって欲しい。
(♯`A')「待っていろ。直ぐそちらに行く」
ドクオは意思を固め、地上の騎士に短く声を掛ける。
同時に、大きく息を吐き出し、纏っていた竜巻を解く。
そして、荒れ狂う大気を静め終わると、その身を地面へと投げ出した。
一陣の流星の如く、ドクオは舞い降りる。
下を見てみれば、地上では騎士が腕を組みながら悠然と待ち構えていた。
だが、高速で迫ってくるドクオを目の当たりにしても、身動ぎ一つ起こさなかった。
それは、余裕の表れか、只の蛮勇か。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:32:10.14 ID:yPc1FMBK0<> 地面まであと数メートルという所まで落ちると、ドクオは爪を地に向かって振る。
荒野の土と草が波紋を浮かべた。
風圧で落下の衝撃が和らげ、身体は一瞬、宙で静止する。
そして姿勢を正すと、ドクオは騎士から三十メートル程離れた地点に降り立った。
(♯`A')「俺の名は、獣の民、『ヤマンジュ族』ドクオ=ナイトだ」
開口一番、己の名を名乗った。
こちらも戦士としての礼は尽くさなければいけない。
片lll■ll)「……」
だが、それ以上は何も語らなかった。
両者は視線を険しく交えて、対峙する。
百を五回ほど数える位の間、二人は口を開くことは無かった。
(♯`A')(妙に豪勢な格好だな……)
改めて近くで見てみれば、騎士は奇妙な格好をしている。
今までに見た事も無い、鈍い光沢を持つ装具。
左腰に備わっているのは剣だろうか。
しかし、これほどの華美な装飾を施された剣は見たことがない。
精々、木や骨を削って造ったものを握ったことがある位だ。
それに気になるのが、右腰に掛けられた黒い物体だ。
茶革のケースに入れられ、何やら丁重に扱われているようだ。
先ほど、兵士たちが使っていた細長い黒筒に形状が似ているが、それらよりも全寸が一回り小振りである。
<>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:34:29.69 ID:yPc1FMBK0<> 片lll■ll)「……以外と若いな。まさかこんな少年が我が隊を追い詰めるとはな」
不意に、騎士が口を開いた。
騎士の目に映った、まだ成熟しきっていない面持の少年の姿に驚きを隠しきれなかったのだ。
(♯`A')「悪いが、もう15だ。俺の集落ではもう大人なんだがな。
というか、あの兵達の躾はどうなっているんだ?
この国の兵は一介の旅人に刃を向けろ、とでも教えを受けているのか?」
だが、ドクオは不機嫌そうに言葉を返す。
幼いと見なされた事も勿論だが、彼が苛立ったのにはもう一つ理由があった。
それは、ドクオが半日以上も岩石砂漠を駆け、ようやく東門まで辿り着いた時のことであった。
ドクオが門に近づこうとした瞬間、突如、物々しい雰囲気と共に、
門内から武装した兵士達が剣や槍、そして例の黒筒を片手に飛び出してきたのだ。
ドクオは、自分が旅人であるという旨を伝えたのだが、断固として聞き入れられなかった。
その上兵士達は取調べをする、と言って強引に彼を拘束しようとしたのである。
売られた喧嘩は買うという信条を、父親から受け継いでしまったドクオは、
怒りに身を任せ、思う存分、彼の『クヴェル』の力を奮ってしまった。
そんなわけで、現在の状況に至ったのだ。
片lll■ll)「……この国の現状について何も知らないのか?
成る程。どうやら運悪く、訪れる方角と時期を誤ったようだな。
部下の非礼については詫びよう。だが――」
騎士は頭を擡げ、部下の無礼な振る舞いに素直に謝罪した。
清々しいほどの懐の深さだった。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:36:19.77 ID:yPc1FMBK0<> だが、頭を再び上げると、左腰に備えられた剣の柄を握り、こう付け加えた。
片lll■ll)「これほどの得体の知れない実力者を、むざむざ野放しにしておくわけにはいかないのでな。
立場上、私にはお前を捕らえる義務がある。悪いが相手になってもらおう」
(♯`A')「ちっ、結局歓迎はしてくれないってわけか。そんなに俺は不審か?」
ドクオは小さく舌打ちした。
結局、敵としての扱いは変わらなかったわけだ。
何処か納得がいかなかったが、これだけ派手に暴れ回れば極当然のことである。
マンドクセ、と誰に言うわけでもなく呟くと、ドクオはゆっくりと構えを始めた。
両腕をだらりと下にうな垂れるような、一風変わった構えだ。
片lll■ll)「あの、妙な風は使わないのか? 決闘とは言えど、使ってもらっても一向に構わんが」
ドクオの緊張感の無い構えを目の当たりにし、騎士は思わず問い掛ける。
(♯`A')「ああ、使うさ。アンタが使うに値する程強ければ、の話だが」
片lll■ll)「……随分と嘗められたものだな。
本気を出せ。これは忠告だ」
(♯`A')「人間相手には極数人にしか負けたことがないんでな。
ま、精々、俺の修行相手になってくれるように頑張ってくれ」
ドクオの自信に満ちた言葉は嘘ではなかった。
今まで人間で敗北を喫したのは、己の父親、そして拮抗した実力を持ったブーンだけだ。
幼少の頃から(父親のせいで)幾多の猛獣と戦ってきたドクオにとって、人間という括りの生物はほぼ敵ではない。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:38:04.30 ID:yPc1FMBK0<> 片lll■ll)「いざ尋常に……」
その言葉に怒りを見せたのは、眼前の騎士だ。
表情は伺えず、声の抑揚に変化も無かった。
ドクオの言葉を受け流すかのように、勝負の始まりを告げようとする。
だが、柄を握るその手は小刻みに震えていた。
戦士として、これほどの愚弄はない。
しかも、己より幼い少年に、だ。
――そして、
片lll■ll)「勝負ッ!!」
騎士は、右手で一気に長剣を鞘から引き抜くと、一直線に駆け出した。
鎧の擦れる音と地を揺らすような足音は、重厚さを感じさせる。
しかし、それに重厚さに反するように、疾い。
地を縮めるような速度だ。
片lll■ll)「オオオオオオオッ!!!!」
(♯`A')「素早いな……ま、人間にしては、だけど」
一方、ドクオは敵を注意深く観察するようにして動かない。
二十メートル、十メートル、五メートル……騎士は加速を増し、間合いに入った。
それでもドクオは防御の姿勢すら見せなかった。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:38:43.58 ID:C/U9CEf50<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:39:05.25 ID:2VETu/wvO<> 杓死! <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:40:01.16 ID:yPc1FMBK0<> 片lll■ll)「ヒュッ!!」
騎士の唇から、笛に似た呼気が漏れる。
剣が真横に一閃した。
(♯`A')「おっと」
剣が肌に触れようとした瞬間に、ようやくドクオは動きを見せた。
上体を背後に大きく後ろに逸らして、騎士の一撃をかわしたのだ。
前髪が一束、削ぎ落とされるも、剣の軌道からは眼を逸らさない。
騎士は追撃の手を緩めない。
振り払った剣を、次は頭上から振り落とす。
同時にドクオも防御の姿勢に移る。
爪を大きく横に振り、剣閃を弾く。
片lll■ll)「ッ!! フッ!!」
(♯`A')「よっ、よっ、と」
剣と爪が交錯する度に、火花が弾ける。
瞬く暇もない、斬突の嵐。
普通の人間ならば、とうに首を撥ねられているはずだ。
それに、一撃一撃が硬く、重い。
岩をも裂く嵐鷲の爪を以ってしても、敵の剣を折ることが出来ない。
だが、それだけだった。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:41:46.62 ID:yPc1FMBK0<> 片lll■ll)「ウオオオオオッ!!」
(♯`A')「……ふう」
一見すれば、騎士が猛烈に押しているようだったが、
ドクオはその猛攻に掠りもせずに、全て回避していた。
思わず溜息が漏れるほどに、余裕が見て取れる。
(♯`A')(全然遅いな……ブーンや親父の攻撃に比べれば、屁でもない)
彼の動体視力は、全ての剣閃を捉えていた。
剣に施された彫刻の模様ですら、はっきりと見える。
ドクオは、やはり風を振るうまでもないか、と思い始めていた……その瞬間だった。
片lll■ll)「……ふっ」
猛攻の途中で、騎士は嗤った。
表情こそ解らないが、確かに鼻で嗤ったのだ。
そして、剣を右片手で器用に振りながら、右腰に左腕を掛け、
黒筒を握り、撃鉄に親指を、引金に人差し指を乗せて――
(♯`A')「ッ!?」
ドクオの眉間にむかってその筒口を向ける。
気づいた瞬間には既に遅かった。
一秒間に、五の破裂音。
その後、荒野に響き渡る無音。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:42:47.47 ID:2VETu/wvO<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:43:58.48 ID:yPc1FMBK0<> そして、時が止まったかの如く、二者の動きが静止した。
片lll■ll)「……」
(;`A')「……ハアッ……ハアッ」
騎士は、口から煙を吐き出す黒筒を握り、動かない。
その一方でドクオは、肩のみ揺らし、呼吸を乱していた。
先程までの余裕は、もはや、無い。
片lll■ll)「だから、本気を出せと言ったんだ。
私がその気なら、既に勝負は決まっていた」
(;`A')「……くっ」
ドクオの身体には、五の掠り傷があった。
右頬に一つ。
右腕に一つ。
左腕に一つ。
そして、右脚と左足に一つづつだ。
騎士の言葉は嘘ではなかった。
先程兵士達が放ったものと同様の、不可視の攻撃。
それが、一秒間に五回。
当てようと思えば、当てられたはずだ。
だが、騎士は敢えて攻撃を外したのだ。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:45:52.27 ID:yPc1FMBK0<> (;`A')「畜生……何故外した?」
ドクオは拳を強く握り、歯噛みする。
己の慢心にも腹が立ったが、それ以上に、敵に情けを掛けられたことが許せなかったのだ。
片lll■ll)「お前が本気では無かったからだ。
これで解っただろう。お前のその奇妙な能力を使わなければ勝ち目はない」
(;`A')「……フン、随分と余裕なこった。
しかし、解せないな。俺を捕らえるなら、当てれば良かったものを」
片lll■ll)「久しぶりの、血が燃え滾るほどの強者だ。
実力を出し切らない内に終わってしまうのは勿体無いからな」
(♯`A')「成程な。アンタも俺と同じ穴のムジナってわけか」
片lll■ll)「ああ、そういうことだ」
言葉を最後に、両者は同時に後方へと跳ねた。
そして、互いに最初の位置に戻る。
騎士は背後に備えられたポケットから小指の形に似た金属の塊を取り出し、
黒筒の腹部から突き出した円筒の穴に装填する。
一方、ドクオは両腕を顔の前まで上げて、先程とは違った構えを取った。
無論、本気の構えだ。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:47:55.27 ID:yPc1FMBK0<> (♯`A')「ちなみに、一つ聞くが、その黒い筒は一体なんだ?
新手の『クヴェル』か?」
構えたまま、ドクオは騎士に問い掛ける。
一度だけならず、二度までも彼に傷を付けた異国の武器だ。
彼の好奇心は、騎士の手に握られた黒筒に注がれていた。
片lll■ll)「『クヴェル』? それが何なのかは知らないが、
我々はこれを『銃』と呼ぶ。我が軍が独自に開発した兵器の一つだ。
ふむ……どうやら異国の者には珍しいみたいだな」
騎士は律儀に質問に答えた。
所詮知られたところで、不利にはならない。
相手には弾丸の軌道が見えてないのだ。
だが、それ以上に、敵の問いに答えられる程の余裕の表れであったのかもしれない。
(♯`A')「そうか……では、次はこちらから行くぞ」
ドクオは短く返事をすると、すぐに攻撃の体勢に移った。
いや、問いかけをしていた時点で準備は始まっていたのだ。
気が付けば爪先には、大気が圧縮された球形の塊が浮かんでいた。
(♯`A')「おおおおッ!!!!」
そして、一閃。
大気の球を思いきり、巨爪で引き裂いた。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:48:03.92 ID:nSwvHrL70<> ★ウェブマネー無料で稼げるぉ^ω^★
この手順でやればGEM購入できます。
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GEM購入画面で「電子マネー払い」を選択してプリペイド番号を入力これで購入完了です。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
☆みなさんの質問☆(みなさんからの質問を掲示しました)
Qどうして無料でGEMを購入できるのですか?
Aそれは、懸賞などをしているスポンサーが懸賞応募のお礼にお金をだしてくれているからです。
Q子供でもやっていいのですか?
A何歳でもできます。
Qやりたいのでアドレスのコピーの仕方を教えてください
Aコピー…「Ctrl」+「C]
貼り付け…「Ctrl」+「V]
Qアドレスはフリーアドレスではだめですか?
AフリーアドレスでももちろんOKです。
Qなぜ親切に紹介しているのですか?
Aそのサイトからわずかですが紹介ポイントが私にもらえるからです。紹介された人ももらえます。
Qポイントが早く貯まる方法ありますか?
A「即」というところで応募・登録をやりまくると短時間で多く貯まります <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:49:38.30 ID:yPc1FMBK0<> Σ片lll■ll)「!?」
地面を抉りながら疾ったのは、疾風の刃だ。
その輪郭こそは眼に映らないが、見えない重圧が騎士を襲う。
瞬時に、騎士は周囲の大気の不穏を感じ取り、横に大きく跳ねて回避する。
片lll■ll)(ふむ……見えない風の刃か。面白い)
纏っていたマントの先が刃に巻き込まれ、引き裂かれた。
ちらと視線を切れ端に移し、その様子を確認すると、頷くようにして呟く。
(♯`A')「これが俺の能力だ。悪いがこっちのほうは手加減は出来ん。
触れたら、真っ二つ、だ」
片lll■ll)「……上等だ」
騎士は剣を鞘に収めた。
ドクオの奇妙な能力の前では、役に立たないと判断したからだ。
それに、互いに遠距離の間合いで戦うことになるだろう。
短く思考を巡らせると、騎士は左手に持っていたリボルバーを両手で握る。
(♯`A')「じゃあ、どんどん行くぜ」
ドクオは言葉と同時に、気圧の塊を次々と空に放り投げた。
そして両腕を思い切り振り上げ、一斉に塊を切り裂いた。
周囲の空気は瞬時に膨張を見せ始める。
爆発を起こすように砂煙が舞い上がった。
それを起点に、次々と風刃が発生する。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:52:02.38 ID:yPc1FMBK0<> 片lll■ll)「ッ!!」
上から、下から、左右から風の刃は生物のように騎士に迫る。
騎士は気配を感じ取ると、右側に側転し、回避。
足元の寸前を、刃が両断する。
地面は二つに分かれるように大きく抉れていた。
恐らく、重厚なこの鎧ですらも軽々と真っ二つにするだろう。
下手に喰らったら身体の一部を持っていかれる。
停滞は死。
そう判断するや否や、騎士は夜の荒野を大きく駆け抜ける。
(♯`A')「ウオオオオオオオオオオオッ!!!!」
ドクオも攻撃の手を緩めない。
縦横無尽に爪を振り回し、風球を次々と切り刻む。
風刃の群は騎士を追いかけるようにして、荒野を走り抜ける。
片lll■ll)「くっ……」
騎士は器用に標準を逸らすようにして駆け、直撃を免れていた。
そして、時折振り返り、リボルバーを発砲する。
だが、それも小さな抵抗であった。
既にドクオの周囲には竜巻の壁が張られ、命中には至らない。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:53:03.01 ID:r8VdhFPQ0<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:54:09.08 ID:yPc1FMBK0<> (♯`A')(……暫く我慢比べになるな。だが、これも時間の問題だ)
ドクオは、攻撃の手を尽くしながらも、冷静に戦況を観察する。
敵の脅威はあの『銃』という兵器だけだが、それも対策を講じれば問題はない。
それに、嵐鷲の爪を用いたこの戦法には絶対の自信があった。
疾風の刃で敵を追撃し、竜巻で防御。
攻撃と防御を兼ね備えた戦法だ。
破ることの出来る者は、人外の者を含めてこれまでに存在しなかった。
あの、ブーンでさえもだ。
例外は父親に破られたことだけだが、それは特別なケースだ。
片lll■ll)(……防攻を一度に行うのか。よく考えたものだ)
一方で、騎士は薬莢の装填を行いながら、刃を避け、
ドクオの周囲に円を描くように、半径五十メートル程の距離を駆け抜けていた。
もはや、遠距離からの攻撃は諦めていた。
今は回避と、思考に全てを注ぐのみだ。
片lll■ll)(しかし、厄介だな)
あの風の壁の前では銃は通用しない。
至近距離から放たなければ、十中八九命中しないだろう。
だが、風の刃を掻い潜り、あの竜巻に突っ込んで行ったところで、あの風圧だ。
恐らく、弾き飛ばされてしまうだろう。
ならば―― <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:55:42.34 ID:2VETu/wvO<> 支援だ! <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:56:29.55 ID:yPc1FMBK0<> 片lll■ll)「風には風を……だ」
騎士は突如、足を踏み出す方向を変えた。
向かう先は、眼前で荒れ狂う竜巻、そして、ドクオだ。
片lll■ll)「うおおおおおおおおっ!!!!」
腕を盾にし、風の刃を掻い潜るようにして、一直線に走り抜ける。
直撃は上手く避けているものの、刃の先が徐々に強固な鎧に傷を付けていく。
それでも、騎士は止まらなかった。
距離は二五メートル程までに迫る。
(♯`A')(……ヤケを起こしたか? どう足掻いたところで、この壁は突破できないぜ)
ドクオの思惑どおり、彼の巻き起こす竜巻の風圧は凄まじい。
己の身の丈の数倍もある化物ですら、弾くほどだ。
だが、目前の騎士は果敢にもそれに挑もうとしていた。
ドクオは騎士の不可解な行動を不審に思う。
片lll■ll)「おおおおおおおおおッ!!!!」
なおも、騎士は迫り来る。
その間、十メートル。
――と、
その時、騎士は両手に抱えていたリボルバーを片腕に持ち直し、
空いた方の手で背中の方を探り始め、何かを取り出した。
強固な手甲に握られたのは、手の平に収まるほどの黒色の球体だ。
騎士は球体を竜巻に向かって投擲する。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:58:16.36 ID:yPc1FMBK0<> そして、竜巻の淵に接触した瞬間――
閃光、そして、轟音。
視界を全て白く染め上げる程の眩い閃光と、
大地を揺らす程の轟音が一帯を包み込んだのだ。
巻き起こる爆風で、地面に横たわっていた土と草は大きく巻き上げられ、
砂塵となり、視界を塞いだ。
(♯`A')「ぐうッ――!?」
予想外だった。
あまりの重い衝撃に、ドクオは思わず両腕で顔を覆い、眼を閉じる。
竜巻に護られていた為に、破裂と爆風には巻き込まれなかったものの、
さすがに、轟音だけは防げなかった。
鼓膜は容赦なく金切り声を上げ、激しく反響する。
(♯`A')「くそっ!!」
まずい、まだ戦いの最中だ。
ドクオは瞬時に思い直すと、混乱を跳ね除けるかのように、目の前を両腕で振り払う。
だが、既に遅かった。
<>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:59:22.70 ID:r8VdhFPQ0<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 20:59:47.43 ID:2VETu/wvO<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:00:03.37 ID:sebd3f7u0<> 人物設定(特にドクオ)がここまで厨二病なのは久しぶりに見たが期待
支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:00:12.39 ID:yPc1FMBK0<> 片lll■ll)「うおおおおおおおおっ!!!!」
砂塵を掻い潜るようにして、飛び込んで来たのは全身鎧の騎士だった。
あれだけの爆風に曝されて、無傷。
両腕に握られているのは、リボルバー。
そして、引金には人差し指が掛けられていた。
(♯`A')「しまっt――くそっ!!」
今の爆風で、竜巻の勢いを相殺し、その隙間から間合いに入ったのだ。
此処まで接近されては、手の施しようが無い。
もはや、頼れるのは己の身だけだ。
ドクオは、反射的に爪を振り上げる。
考えなどはない。
この状況を打破するのみだ。
届け、
届け!!
ドクオは声の限り、叫哮を上げる。
騎士は至近と呼べる距離まで標的を引き付けた。
確実に仕留めなければ、次は無い。
今だ。
騎士は引金を引いた。
――そして、荒野に再び破裂音が一つ、響き渡る。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:02:19.38 ID:yPc1FMBK0<> 2
(♯-ω-)「……」
周囲を包む暗闇。
その深淵に終わりが見えない程の暗闇だった。
身体に感覚が無い。
いや、冷たいと言ったほうが正しい。
自分の吐息すらも感じられない。
『生』という存在が、己の中に感じられなかった。
……僕は死んでしまうのかお?
思えば、短い一生だったお。
心残りといえば、アイツへの復讐と、童貞卒業。
でも、もうだめだお。
身体が動かない――
と、そう思っていたその時、突如、目前に見覚えのある男の姿が浮かんだ。
(´・ω・`)「……フフ、やっぱり君って弱いよね。
やっぱり、この世で一番強いのは……」
(´・ω・`)「このショボン様さ!!」
浮かんできたのは、あのいまいましい父親のニヒルな嗤いだった。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<>sage<>2007/06/02(土) 21:03:07.66 ID:nFFU+XEF0<> テラwktk <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:04:35.20 ID:r8VdhFPQ0<> まんじゅうの影響はまだ及んでいるというのか……
支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:04:36.42 ID:yPc1FMBK0<> (♯゚ω゚)「オオオオオオオッ!!!!」
ブーンは叫んだ。
喉が焼け付く程に強く。
そのまま、力の限り、炎獅子の牙を握った。
最初に感じたのは『熱』だった。
存在するもの全てを巻き込むかのような高温だ。
不意に、ブーンの身体を蛇のように覆っていた枝が、ぴき、と音を立てて割れた。
よく見れば、薄らと煙が彼の身体から溢れてくる。
「ッ!?」
それと、同時だった。
膨れあがるように広がったのは鮮やかな、赤だ。
形を持たない赤炎がブーンの身体を覆ったのだ。
炎は、次々と拘束していた枝を燃やしていく。
(♯゚ω゚)「こんなにキレイな森は出来れば燃やしたくなかったお。
けど……」
彼が言葉を発する度に、炎は揺れる。
そして、
(♯゚ω゚)「もう、我慢の限界だおッ!!!!」
ブーンを覆っていた木は、一瞬にして渦を巻く炎に包まれた。
枝も、葉も、幹をも、全て巻き込んで、灰と化していく。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:06:31.39 ID:yPc1FMBK0<> (♯゚ω゚)「……」
植物の放つ白光で覆われた樹木のドームは炎の色を映し、赤白く染まっていた。
ブーンが地上に降り立つと、蔦や草が生物の如くその身を伸ばして彼を傷つけようと試みた。
だが、彼が纏う炎によって敢え無くその身を散らしていく。
もはや、ブーンと見えざる敵との相性は最悪と言えた。
植物にとっての脅威と言うべき炎をブーンが操っていたからだ。
(♯゚ω゚)「……そろそろ姿を見せたらどうだお?
目は誤魔化せても、この鼻だけは欺けないお」
そして、ブーンはある方角を向き、不意に語りかけた。
目線の先には、周りの木々よりも一回りほど大きい巨樹が聳え立っている。
ブーンの嗅覚は、その方角に一つの匂いを捉えていた。
汗と皮脂が織り成す特有の匂い。
それは、まさに人間のものであった。
(♯゚ω゚)「……来ないなら、こちらから行くお」
ブーンはゆっくりと足を進めた。
地面に散らばる枝葉や草を踏みつけながら。
さらに、敵の攻撃は激しくなる。
今度は葉の刃や蔦の綱などではない。
地面から新しい木が驚異的な速度で生長し、ブーンを貫こうとしたのだ。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:08:33.24 ID:yPc1FMBK0<> (♯゚ω゚)「おおおおおおおおおッ!!!!」
だが、ブーンはまるで小虫を振り払うかのようにあっさりと、全てを灰にする。
もはや、怒りに燃えたブーンにとっては、問題では無かった。
「くっ……」
奥の方からは何者かの声が漏れた。
思ったよりも、細い声だった。
声と同時にして、再び木々は不自然に生長を遂げる。
だが、今度は攻撃の為ではなかった。
ブーンの行く手を阻む為である。
一瞬にして、目前には幹が隙間無く絡みつくようにして壁が出来上がった。
だが、ブーンはお構いなしに、それらをも崩していく。
(♯゚ω゚)「おおおおおおおおッ!!!!」
そして、とうとう最後の砦となった巨樹に牙を突き立てた。
巨樹は巨大な炭と化し、脆く崩れ去った。
不意に、背後に隠れていた影が動いた。
陰で植物を操っていた主が、ブーンから逃れようと駆け出したのだ。
だが、ブーンはそれを見逃さなかった。
地面を蹴るようにして跳躍し、敵の行く手を阻む。
一瞬にして懐に入り込むと、喉元に牙を突きつけ、低く押し殺すような声で言った。
(♯゚ω゚)「チェックメイトだお」
<>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:10:15.57 ID:r8VdhFPQ0<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:10:45.97 ID:yPc1FMBK0<> 3
(♯`A')「チェックメイトだ」
最後に立っていたのはドクオだった。
銃声の後に残ったのは、束の間の静寂。
山狼の遠吠えすら、はっきりと聞こえる程に静かだ。
片lll■ll)「ぐ……」
そんな中、鎧の騎士は苦咽を漏らし、横たわっていた。
腕を押さえながら、動こうともしない。
見てみれば、両の手甲は引き裂かれ、黒く焦げ付いていた。
その先には、大きく歪み、形を変えたリボルバーが転がっている。
だが、無慈悲にもドクオは、先が欠けた爪を喉元に突きたてて戦いの終わりを告げた。
(♯`A')「ま、僅差の勝利ってやつだが……運も実力のうちって言うしな」
衝突の瞬間、ドクオは銃口に向かって爪を押し込んでいた。
もはや、狙ってやったことではなかった。
攻撃を回避しようと苦し紛れに取った行動だ。
だが、その苦し紛れが功を成した。
行き場を失った弾丸が、銃の中で暴発したのだ。
銃の仕組みを当然知っているはずもなかったドクオであったが、
彼の取った行動は幸運な結果をもたらしたと言えよう。 <>
>>46修正<><>2007/06/02(土) 21:12:48.31 ID:yPc1FMBK0<> (♯`A')「安心しろ、命までは取らん。だが、俺をここまで追い詰めた奴は久々だ。
というわけで、その面、拝ましてもらうぜ」
片lll■ll)「……く」
騎士はもはや抵抗すら出来なかった。
精々、呻くことだけが許された行為だった。
ドクオは騎士が動かないことを確認すると、兜の淵に爪を引っ掛ける。
そして、その仮面を剥ぎ取るようにして、強引に爪を持ち上げた。
だが、その中から現れた顔は、ドクオにとって意外なものであった。
川;゚ -゚)「……情けはいらん。早く、殺せ」
兜の中身は女、だった。
歳の程は二十歳を越えた程であろうか。
雪原のように透き通った白い肌に、筋の通った高めの鼻。
だが一番目を引いたのは、肩の下まで伸ばされた絹のように滑らかな黒髪に、
ブラックオパールのように深い輝きを持つ黒眼だ。
眼の前の騎士は、重厚な鎧を纏った外見からは想像できなかった美しい容姿を持っていたのだ。
<>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:14:22.07 ID:r8VdhFPQ0<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:14:39.91 ID:nFFU+XEF0<> クーktkr <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<>名前欄前回のやつ誤爆した<>2007/06/02(土) 21:15:14.42 ID:yPc1FMBK0<> そして、衝撃的な事実を目の当たりにしたドクオは……
(♯`A')「……」
( `A')「……」
('A`*)「……(ぽっ」
('A`*)「……の……れ」
川;゚ -゚)「ん……どうした?」
('A`*)「俺の嫁になってくれえええええええええええええええええええ!!!」
Σ川;゚ -゚)「ッ!?」
求婚した。
そして、騎士が驚き戸惑う中、さらにドクオは、
('A`*)「まさに俺好みの素直クールだ!!!!!!
男勝りの口調に反比例した、その容姿端麗さ!!!!!!
くぅ〜〜〜〜〜っ!! たまらん!!
……よし、決めたぞ!! 今すぐ初夜の契りを交わそう!!
さあ、早く!! 早く!! どんと来い!!!!」
川;゚ -゚)「ちょっ!! おまっ、止め……何をする無礼n――」
無理矢理騎士に覆い被さると、発情期の犬の如き速度で腰を振り始めた。
一方、騎士は何とかして目前の変態を引き剥がそうと奮闘するも、
腕の怪我のせいで力が上手く入らない。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:17:24.01 ID:nFFU+XEF0<> ちょwwwwwwwwwwwwwwwww
これは>>1並にカオスになる悪寒wwwwww <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:17:27.03 ID:r8VdhFPQ0<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:18:20.92 ID:yPc1FMBK0<> 川♯゚ -゚)「止めろ!!」
騎士が、足でドクオの股間を蹴り上げた。
チ〜ン、という擬音がドクオの中に響き渡る。
そして、
('A`*)「……あ」
('A`;)「…………ああああ」
(゚A゚;)「No〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
己のマイサンを抑えながら、夜の荒野を這いずり回った。
川;゚ -゚)「……私はこんな奴に負けたのか? 鬱だ……」
(゚A゚;)「痛い痛い痛いいたいイタイイタ……うわやめろjdusanhudじあbあぼ@ddu:+ふじこjp」
先程の勇敢さを微塵も感じられないドクオの姿に、
全身鎧の騎士ことスオナ=ジョルジュは、頭を抱え、相当凹んだ。
川 ゚ -゚)(しかし、一体何者だ……こいつは?)
しかし、見れば見る程、疑念に囚われた。
自分よりも七つ程も歳が離れた、少年。
スオナは次第に、彼のことが知りたいという不思議な思いに襲われ始めていた。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:20:39.63 ID:yPc1FMBK0<> <;ヽ`∀´>「……そろそろ勝負が着いたニダか?
しかし、あの非国民め……調子に乗りすぎニダ。
戻ってきたら謝罪と賠償を……」
巨門の内側では、ニダーの愚痴が止まらなかった。
決闘が始まってからの半刻ほどの間、彼は忌々そうにずっと文句を垂れていたのである。
己よりも一回りも若い、大佐に向けて、だ。
<;ヽ`∀´>「いくら、大将のお抱えっ子とは言っても、奴はj」
「門を開け!!」
Σ<;ヽ`∀´>「は……はひっ!!!!」
と、愚痴の最中で、唐突に門外からスオナの声が響いてきた。
散々不満げな様子であったにも関わらず、やはり、命令には逆らえない。
急いで部下の兵士に命じて、門を開けさせる。
「大佐のお帰りだ!! 皆の者、敬礼ッ!!」
重厚な扉は勢いを付けて開かれた。
そして、全ての兵達はアーチを作るようにして、勝者となった上官を出迎える準備をする。
だが、門が完全に開かれた瞬間に、兵士たちは水を打ったように一瞬だけ静まり返ると、
直ぐに大きなざわめきを立てた。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:20:41.20 ID:nFFU+XEF0<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:21:42.67 ID:r8VdhFPQ0<> 支援 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<>sage<>2007/06/02(土) 21:22:02.68 ID:M2SYwfnH0<> 紫炎 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:23:01.63 ID:yPc1FMBK0<> 川 ゚ -゚)「皆のものご苦労。無事に決着は付いた」
('A`;)「改めて見るとすげえな……まさかこんな辺境にこんな国があったとはな」
なぜならば、門の外から現れたのは、傷を負った自分達の上官に、
先程まで侵略者として扱われていたドクオであったからだ。
拘束されて足を踏み入れられるなら、ともかくとしても、
ドクオがスオナに肩を貸し、堂々と入ってきたのである。
これに憤慨したのはニダーだった。
只ならぬ様子を目の当たりにした彼は、直ぐに上官と侵略者の前へと出る。
<♯ヽ`∀´>「大佐!! これは一体どういう事ニダ?
こ奴は我が軍に甚大な被害をもたらした侵略者ですぞ!!
こうなったら、謝罪と賠s……」
川 ゚ -゚)「ニダー、給仕達に命じて至急、客室の用意をさせろ。
彼は私の大事な客人だ。くれぐれも失礼の無いようにな。
あと、私の鎧の予備も至急手配してくれ」
('A`;)「おい、アイツ、大丈夫なのか?」
川 ゚ -゚)「ああ。奴はああいう人間だ。放っておいても特に問題は無い」
そう言い残すと、スオナとドクオは街の中心部に向かって再び足を進め始めた。
背後では、ニダーが火病を起こし何やら喚いていたが、
それを気にすることもなく二人はその場を後にした。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:24:31.13 ID:0fu6793w0<> せっかくのカッコイイ('A`)がぶち壊しじゃねーかwwww <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:25:24.92 ID:yPc1FMBK0<> 4
ξ゚听)ξ「へえ……アンタ旅人さんだったの?
この地方じゃ滅多にそういう人は来ないんだけど」
( ^ω^)「おっ、おっ。僕は虹の砂漠を北上してこの森にやってきたんだお」
ξ;゚听)ξ「……よくまあ、あんな化け物の多いところを歩いてきたわね。
てっきり、西の国の侵略者かと思ってたわ。本当にごめんなさい」
( ^ω^)「別に大丈夫だお。それにしても、まさか、こんな森の中で、
ツンみたいな可愛い女の子と出くわすなんて思わなかったお。
僕こそ、あんな物騒な真似をしてごめんだお」
ξ///)ξ「べっ……別に褒めたって何にも出ないんだからねっ!!」
その頃、ブーンは光り輝く樹木のトンネルを少女と二人、歩きながら談笑していた。
歳は、二十に届かない程であろうか。
民族衣装と思われる変わった装いをしていた。
植物の繊維を編んで作った布を染めて淡い草色にし、それをワンピースのように象った衣装を纏っていた。
装飾品は木彫りの細工だらけだった。
耳には木製のイヤリングに木製のネックレス。
さらには、両腕のブレスレッドまで木製である徹底振りだ。
だが、一番目を引いたのはその容姿である。
健康的に薄く日焼けした、褐色の肌にツンと釣りあがった愛嬌のある瞳。
そして、水面を映す夕日のように美しい金髪に、ブルーサファイアのように澄んだ青眼が特徴的だった。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<>sage<>2007/06/02(土) 21:25:30.01 ID:nFFU+XEF0<>
だ が そ れ が い い
<>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:27:50.37 ID:yPc1FMBK0<> 時は半刻ほど遡る。
ブーンは見えざる敵を追い詰めて、喉元に炎獅子の牙を突きつけた。
だが、その瞬間、彼は驚愕した。
植物を使い、ブーンを襲わせた相手こそ、まさに、彼がツンと呼んでいる少女だったのだ。
ブーン自身、彼女に狙われる覚えは無い。
何故殺されかけたのかを彼女に問いただした。
すると、
ξ♯゚听)ξ「野蛮の民……『鉄の侵略者』め。殺すなら殺しなさい!!
でも覚えてなさい。アンタ達には必ず神の天罰が下るから」
と、彼女は口走った。
当然、ブーンに『鉄の侵略者』と呼ばれる覚えなどない。
そこで、彼はツンが勘違いしていることに気づき、己の境遇を事細かに説明した。
最初は、彼女は頑としてブーンの言葉すら聞こうとはしなかった。
だが、それが誤解だと解ると、掌を返すように謝罪してきたのだ。
ξ゚听)ξ「……で、なんだっけ。『放浪の儀』? なんでそんなことやってんの?」
( ^ω^)「話せば長くなるお……それは僕が十五歳の誕生日の時――」
その後、ツンは無礼の詫びに、自分の村に案内し、もてなすことをブーンに提案した。
ご馳走が出る、という言葉にブーンは彼女の提案を即、快諾した。
そして、和解が成立して今に至るのだ。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:30:11.86 ID:yPc1FMBK0<> ξ;゚听)ξ「それはまあ……大変なお父さんを持ったわね。同情するわ」
(♯^ω^)「……だから僕は、決めたんだお。あのじょぼくれ親父に復讐するんだ、って」
道中の会話は弾みに弾んだ。
ブーンは旅の発端の話に始まり、大蛇の住まう紫の洞窟での探険や、
恐竜が闊歩する赤土のサバンナを命からがらに脱出したこと、
群青色の海で、死霊の住まう海賊船に捕まったことなど、これまでの冒険譚を彼女に聞かせた。
ちなみに、これはまた違う物語であり、いつかまた、別の機会に話すとしよう。
ともかく、生を受けた時から外界に出たことのなかったツンにとって、ブーンの話は、
胸躍らせるほどにわくわくするものであり、涙が溢れるほどに悲しいものであり、腹を抱えるほど面白いものであった。
そして、何時の間にか、ツンの視線はブーンの顔に釘付けになっていた。
( ^ω^)「――というわけで、僕達は危うく(後ろの)貞操を奪われかけたんだお」
ξ*゚ー゚)ξ「あははは!! 何よそれ、本当にありえないわ」
(;^ω^)「……そこまで、笑わなくても。本当に危なかったんだお」
ξ*゚ー゚)ξ「だって、ありえないわ、三角木馬に跨って崖からダイブするなんて……」
(;^ω^)「いやいや、僕達は本気だったんだお」
ξ*゚ー゚)ξ「ふふふっ、わかった、わかったから」
どうやら、ブーン達には旅の間、様々な苦労があったようだ。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:32:29.40 ID:yPc1FMBK0<> ξ゚听)ξ「……でさ、さっきから言ってる『クヴェル』?って一体なんなの?」
( ^ω^)「あ、ごめんだお。まだ説明してなかったお」
ブーン達の旅の最終目的は、無論、凶悪な力を持つ父親に復讐することだ。
だが、その悲願を達成するためには、新たな『クヴェル』の入手が欠かせない。
( ^ω^)「『クヴェル』はつまり、
僕達『ヤマンジュ族』が降霊儀式を行うために欠かせないアイテムなんだお」
ξ゚听)ξ「降霊……儀式?」
( ^ω^)「おっ。平たくいえば、獣の精霊の力を借りて、能力を使うことだお。
で、その依り代となるのが『クヴェル』だお」
ξ゚听)ξ「へえ……じゃあ、さっきの炎を操っていた変な能力もその『クヴェル』?」
( ^ω^)「僕の『クヴェル』は、この短刀――炎の鬣をもった炎獅子の牙だお。
大体が、降霊する獣の身体の一部、骨とか牙とか爪とか毛皮なんだお」
ξ゚听)ξ「じゃあ、私もその『クヴェル』を持てば、力が使えるようになるの?」
( ^ω^)「残念ながら無理だお。それは僕達『ヤマンジュ族』にしかできないお。
その所以で、僕達は『獣の民』って呼ばれているんだお」
ξ゚听)ξ「……そう。あ、もうそろそろ着くわね。」 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<>sage<>2007/06/02(土) 21:33:46.28 ID:M2SYwfnH0<> 紫炎 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:34:09.52 ID:nFFU+XEF0<> wkwktktk <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:34:45.31 ID:yPc1FMBK0<> 時が経つのは早いもので、二人は、ツンの村の直ぐ傍まで来ていた。
やがて、最後の植生のカーテンに差し掛かかると、
ブーンはゆっくりと眼前を塞ぐ蔦を掻き分けた。
その瞬間、ブーンの視界には、深いベールに包まれた『樹木の民』の全貌が映った。
ξ*゚ー゚)ξ「ようこそ、私達『樹木の民』の村へ――」
彼女の言葉と同時に、彼は驚愕の光景を目の当たりにしたのだ――
『第二章 月夜の戦いは終わりを告げ、旅人は運命と出会った』 終 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:36:12.94 ID:nFFU+XEF0<> 乙んでれ <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<>sage<>2007/06/02(土) 21:37:10.55 ID:nFFU+XEF0<> 次回楽しみにまってるZE <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:38:25.82 ID:r8VdhFPQ0<> 乙〜 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<>sage<>2007/06/02(土) 21:38:51.30 ID:M2SYwfnH0<> Z <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:39:52.62 ID:C/U9CEf50<> 乙 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 21:41:57.38 ID:AOp/zG230<> 乙! <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<>age<>2007/06/02(土) 21:57:04.80 ID:vD/R6TU+0<> トリップつけたらどうですか?
#の後ろに適当な文字を入れるだけでおkですよ。 <>
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。<><>2007/06/02(土) 22:00:27.23 ID:yPc1FMBK0<> >>64
トリって必要か…?
別に騙るやつはいないと思うが。 <>