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ミ,,゚Д゚彡彼への依頼はV・I・Pのようです:2話 「黄色い犬」
- 67 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 17:55:30.89 ID:wkW+d3yY0
- 2話 「黄色い犬」
【ペニサス宅前】
情報収集の意味も含め一度ハイン達は外出
ついでに息子さんとやらを見ておこうと言う話になった
写真を拝借し、こうして通学路で張り込み紛いの事をしている
从 ゚∀从「ここをもうすぐ通るはずだ、見逃すなよ?」
ミ,*゚Д゚彡「ハァ…ハァ…赤いランドセル、リコーダー舐めたぁい…」
从 ゚∀从「よし、まずこいつを警察に連れて行こう!」
ミ,;゚Д゚彡「あ、来ましたよー!ねえ、あれあれ!!」
从;゚∀从「大声出すなっ」
- 68 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 17:57:14.47 ID:wkW+d3yY0
- 从 ゚∀从「…うん、あれだな、ペニサス真斗君か」
ミ゚Д゚*,彡「みたいだね…」
幼女「〜♪」
从♯゚∀从「そっちじゃねえ!!」
ミ,;゚Д゚彡「あ゛ぎゃ゛!!??」
頭を掴み捻る、この世の物とは思えないような変な声が上がった
ミ,;゚Д゚彡「あがががが!首がビキって言った!ビキビキって言ったァ!!」
从 ゚∀从「黙って見ろ」
マト;・д・)メ「……」
そこにはランドセルを背負った、童顔の可愛らしい少年の姿
ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ
从;゚∀从「随分とまあ…あれじゃ本当に変質者に襲われても、ってうるさいな」
- 69 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 17:58:57.80 ID:wkW+d3yY0
- ミ,*゚Д゚彡「…わぁい」
从;゚∀从「もう何でもありかお前!!」
ミ,;゚Д゚彡「はっ! いやいや!俺は幼女一筋だ!ショタになんぞ興味ない!!」
从♯゚∀从「威張るなロリコン!!」
マト;>д<)メ「!?」
こちらの騒ぎ怒鳴る声が聞こえたのか、少年が脅えた様子で周囲を見渡す
ミ,,゚Д゚彡「…結構キテルみたいだね」
从;゚∀从「おいフサ!あれ見ろ!!」
ハインは声を潜めながら慌てて声を荒げる
ミ,,゚Д゚彡「ん、尾行してるおっさんの事?」
- 70 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:00:13.97 ID:wkW+d3yY0
- 从;゚∀从「おま、気付いてたのか?」
ミ,,゚Д゚彡「まあね、ちょっと待ってて」
从;゚∀从「あ、おい!!」
……。
壁越しに生徒が通る通学路を除き見る男
その横にふさふさした男がこっそりとポジションを取った
(??)「…」
ミ,*゚Д゚彡「…なぁ、お前あの中じゃどれが好み?」
- 72 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:02:01.72 ID:wkW+d3yY0
- (*??)「ん、右端のショートカットの子だな、私はああいう運動少女に弱いんだヨ」
ミ,*゚Д゚彡「確かにブルマはいいよね、でもやっぱ左から二番目の子だろ
あーいう清純そうな子が尽くしてくれちゃったりしたら俺は死んでもいい」
(*??)「一理ある、確かに黒髪ストレートには心躍らされるヨ」
ミ,*゚Д゚彡「だよねっだよねーっ! くはーっ、お兄ちゃんって呼ばれてェー」
(*??)「む、そうか? 私はむしろ おとーさん(はぁと)が一番強烈だと思うヨ」
ミ,;゚Д゚彡「えー、俺まだそんな歳じゃねーもん、ってうわ!なんじゃありゃ!?」
(;??)「ど派手な服に金髪か…あの歳からあれじゃ光源氏も裸足で逃げるヨ」
ミ,,゚Д゚彡「俺にはそもそも成長させるって考えが分からんけどね、んでさ」
(??)「なんだヨ?」
ミ,,゚Д゚彡「おっさん、誰だい?」
(;´ー`)「!?」
驚いた様子で振り返り、そこに男が居た事に更に仰天している
- 73 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:04:44.55 ID:wkW+d3yY0
- そうしてかなり、凄く、とてもどもりながら言った
(;´ー`)「ななななっ、ききき君ぃぃぃ! いつからそこにィ!?」
ミ,;゚Д゚彡「ねーよ!」
(;´ー`)「何の用だ!私は知らん!シラネーヨ!!」
ミ,;゚Д゚彡「何言ってんだあんた」
(;´ー`)「あっ!! まさか…お前もあれが狙いか!?」
_,
ミ,,゚Д゚彡「…あれ?」
(;´ー`)「とぼけるな!!」
(;´ー`)「10個限定で製作された超絶プレミアキーホルダー、ピカワオン!!」
ミ,,゚Д゚彡「…」
_,
ミ,;゚Д゚彡「は? ん、な、何だって?」
- 74 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:06:17.13 ID:wkW+d3yY0
- (;´ー`)「だからピカワオン!!」
_,
ミ,;゚Д゚彡「…もう一回前の台詞から」
(;´ー`)「10個限定で作製された絶版プレミアキーホルダー、ピカワオン!!」
_,
ミ,;゚Д゚彡「もう一回」
(;´ー`)「10個限定で製作された究極プレミアキーホルダー、ピカワオソ!!」
_,
ミ,;゚Д゚彡「よく見て、コピペじゃないよ、もう一回!!」
(;´ー`)「10個限定で製作された超絶プレミアキーホルダー、ピカワオン!!」
ミ,,゚Д゚彡「無限ループって怖くね?」
- 75 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:08:41.06 ID:wkW+d3yY0
- ミ,;゚Д゚彡「で…一応聞いとくけど、なんだそのピカワオンて」
(;´ー`)「あくまでシラを切るつもりかよ…いいだろう、ここまで来た褒美に教えてやる」
ミ,;-Д-彡「はいはい、どーも」
( ´ー`)「黄色い電気犬の事だ」
ミ,;゚Д゚彡「短っ! しかも鼠が犬になっただけじゃない!!」
(♯´ー`)「ピカワオンは忠実なんぞォ!? あんないたずら電気鼠と一緒にするなァ!!」
ミ,;-Д-彡「あぁもぅわかったよ…しかもいたずらて、それスペシャルの方じゃねーか」
( ´ー`)「分かればいいんだヨ、緑だヨ」
ミ,,゚Д゚彡「…ん、でもそれってサンダーs(♯´ー`)「言うなァァァァ!!!」
- 76 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:10:43.84 ID:wkW+d3yY0
- (♯´ー`)「あんなミュウツーさえ単機で殺すような奴はシラネーヨ!」
_,
ミ,;-Д-彡「分かった!分かったよ、悪かったよ…(嫌な思い出でもあるのか?)」
(♯´ー`)「なんでミサイルバリが全部急所にあたるんだよ!シラネーヨ!!」
_,
ミ,;゚Д゚彡「あれれー!? また心読まれてるよー!?」
ミ,;-Д-彡「はぁ、なんか疲れた…んじゃ単刀直入に聞くけど」
(♯´ー`)「シラネーヨ!」
ミ,;゚Д゚彡「せめて聞けよ!!」
……。
从;゚∀从「はぁ!? 関係無かったぁ!?」
- 77 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:12:21.13 ID:wkW+d3yY0
- ミ,,´Д`彡「うん、なんかただのマニアだったよ
真斗君が一度それらしき物を拾ったらしくてね、ずっと張ってたんだって」
从;゚∀从「えぇーそんなの説明しなきゃいけないの?
あんなす感動的な依頼の受け方しといて…やだなぁ」
ミ,,´Д`彡「まあ、それで本当に終わるのなら、ね」
从 ゚∀从「どういう意味さ?」
ミ,,´Д`彡「さぁねー」
从 ゚∀从「ふーん…ま、いいさ」
从;゚∀从「それよりフサ、お前さっきから何て顔してるんだよ…」
ミ,,´Д`彡「なんかもう疲れちゃって、戻らないんだよぉ」
从;´∀从「あぁ、なんかこっちまで気が抜ける」
「「はあ…」」
大きな溜息が二つ重なった
- 79 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:14:28.32 ID:wkW+d3yY0
- ……。
そうしてペニサス宅へ戻り、事情説明
当初は驚いた様な呆れた様な表情をしていたが
とにかく真斗君に危険が無いと言う事が分かって安心したようだ
('、`*川「本当にありがとうございました、報酬の方は後ほど必ず」
从;゚∀从「いや、いいですよ、ほぼ何もしてないし、しなくても良かったっていうか」
('、`;川「そんな…ですが」
ミ,,゚Д゚彡「あー、じゃあ俺ご飯食べたい、夕食ご一緒させてよ」
从;゚∀从「フサ!? おま、何言ってんだ!」
_,
ミ,,゚Д゚彡「いいじゃん、飯くらい」
从;゚∀从「お前が言うな!!」
ペニサスはそんな二人を見つめ、クスリと笑うと二つ返事で了承した
ミ,,゚Д゚彡「あと、出来れば真斗君に会いたいんですけど」
从;゚∀从「お前…やっぱり」
- 80 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:16:16.53 ID:wkW+d3yY0
- _,
ミ,;゚Д゚彡「待て!違うぞ、それは違う!」
('、`*川「ふふ、呼んできますよ」
从;゚∀从「よせ! ここにわぁいが居るんだぞ!」
_,
ミ,;゚Д゚彡「だからちげEEEEE」
少ししてから、廊下の方から何やら軽い口論
やがてあの少年が目の前に現れた
_,
ミ,;-Д-彡(あれは男あれは男あれは男あれは男)
('、`*川「ほら、真斗、ご挨拶は?」
マト*・д・)メ「…お兄ちゃん達、だれ?」
ミ,*゚Д゚彡「お に い ち ゃ ん !?」
マト*>д<)メ「うわっ!?」
ミ,*゚Д゚彡「ねえ!ねえ!もう一回言って!毎晩枕元で囁いて!!」
マト*>д<)メ「な、なんだよ!やめろよ!近寄るなよ!ばかばかばか!!」
ミ,*>Д<彡ノ「ヒャホーゥ!!俺もうボルケーノ寸前だよォ!!」
- 81 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:17:28.31 ID:wkW+d3yY0
- 「来るなぁ!!きもいんだよ!あっちいけえ!!」
「あああかわいいよかわいいよ!!もっと!もっと罵って!!」
从;゚∀从「………」('、`;川
最早言葉にならない、お互いにお互いがここに居る事を後悔し始めた頃
それは起きた
- 87 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:38:51.72 ID:wkW+d3yY0
|
― マト*>д<)メ ―
|
_,
ミ,,゚Д゚彡「!?」
- 88 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:39:24.35 ID:wkW+d3yY0
- ミ,;゚Д゚彡「まー君!!!」
マト;>д<)メ「うわああ!!」
男が少年の腕を掴み、抱き寄せながら後ろに倒れ込む
同時に窓が激しく音を立て、砕けた
_,
ミ,,゚Д゚彡「全員窓から離れろ!!」
しばしの静寂
見れば先程真斗が立っていた場所に上がるのは白煙
床が黒く焦げ、不自然な穴が開いている
男が窓の方を睨む
ミ,, Д 彡「あんの野郎…」
マト*;д;)メ「う、うぇ…」
('、`;川「真斗! 大丈夫!? まとおお!!」
从;゚∀从「ペニサスさん!真斗君は大丈夫! 大丈夫だからまだ動かないで!!」
- 89 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:43:33.15 ID:wkW+d3yY0
- ミ,, Д 彡「…」
男は懐から一丁の拳銃を取り出し、グリップを握り締めた
その銃の先端には筒状の物が取り付けられている
その場で立ち上がり、窓の外を睨み真っ直ぐに構えるや否やトリガーを引く
発砲、空気が弾け、噴出、サイレンサー独特の銃声が響く
――【??】――
(??)「外したか…しかし何者だあの男」
只者じゃない事は間違いない
奴は俺がトリガーを引くよりも早く動いた
やはりこちらの事は知られていたようだ
(??)「ならば奴を先に…」
|
_,
― ミ,゚Д゚,彡 ―
|
- 90 :声優(栃木県) 2007/04/03(火) 18:45:55.99 ID:wkW+d3yY0
- (;??)「なっ!??」
スコープを向けた瞬間、あの男がこちらを…
こちらへ何かを構えている
それを認識した次の瞬間
頬を何かが切り裂いた
(メ??)「あ…ぁ…?」
彼はあの男を知っていた
だが気付いていなかった
過ちに気付いていなかった
気付いていれば、決して行動には出なかったであろうが…既に遅い
彼こそがギコ・フッサール
シティーハンターである事、ただその一点
2話 終