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( ^ω^)ブーン達が廻るようです:6:「アメノチホノオ」 炎_Part.

115 :農業(樺太) 2007/04/12(木) 21:03:23.32 ID:X1kSWEfDO
6:「アメノチホノオ」

炎_Part.
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( ゚∀゚)

「熱いよ……お兄ちゃん、熱い……」
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(;゚∀゚)「おいッ!! しっかりしろ……なぁ!!」

 炎は瞬く間に俺達を呑み込んだ。
 気付いた時、既に俺も妹も崩れた我が家の下敷きだった。

「お兄ち、ゃ……助、て……」
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(# ∀ )「おいッ、バカ!! 死ぬなぁっ!!」

 力任せに立ち上がる。
 あっさりと背中の肉が剥がれ落ちた。
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(# ∀ )「ああぁぁあぁぁぁあぁあ!!!!!」
116 :農業(樺太) 2007/04/12(木) 21:05:44.97 ID:X1kSWEfDO
「っ……」

 炭と化した我が家を蹴り崩す。
 ダメだった。
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(  ∀ )「ふ……おい……起、きろ、よ……」

 炭と化した足が崩れた。
 倒れた先、鼻と鼻が着く距離に妹がいた。
 しかし、そこまで来ても、妹はいなかった。
 ダメだった。
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(  ∀ )「ウソ……だ、……ろぅ」

 そこにいたのは、ただの燃えカスだった。
 俺は、ダメだった。
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(  ∀ )「嫌、だ……」

 雨が降り出した。
 体に当たる雨粒すら、燃える様に熱い。
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(  ∀ )「テメェ……俺の妹を濡らす気か……」

 何とか腕を動かした。
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(  ∀ )「ゴメ、ンな……ゴメン……」
117 :農業(樺太) 2007/04/12(木) 21:08:38.31 ID:X1kSWEfDO
 せめて、顔が濡れない様に。
 それさえも、焦げた木材に阻まれた。
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(# ∀ )「ぁ、クソ……っ!!」

 俺は最期までダメだった。
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( 。 ∀ )「うぇ……ぇっ……」

 そうして俺は簡単に死んだ。
 天国に行けば妹に会えるのかな。
 そんな事を考えながら、簡単に俺は死んだ。

6:「アメノチホノオ」

炎_Part.

―fin―