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ミ,,゚Д゚彡彼への依頼はV・I・Pのようです:一話 「脅威の胸囲」

4 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 20:45:15.21 ID:GSHlVBpL0




    【ミ,,゚Д゚彡彼への依頼はV・I・Pのようです】


      第二章 心を照らして、シティーライト


         一話 「脅威の胸囲」




6 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 20:46:52.94 ID:GSHlVBpL0
ざわ…ざわ
           ざわ…

         ざわ…

通学途中の制服姿の集団、スーツ姿の男、色々な人間がせわしなく蠢き
人が行き交う午前、そんなここは2チャン駅
チャンネル2番街と呼ばれる街へと繋がる大きな路線の構内だ

人ごみの奥には緑がかった色の板が見え
それは携帯が浸透した世の中で尚その姿を残す掲示板
見れば沢山の書き込みが残されている

悪戯やちょっとした用事、ドラマチックな恋人通しの書き込みだったり
とにかく多種多様、そんな中にある一つの文字
7 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 20:48:42.32 ID:GSHlVBpL0
『VIP』

それは彼等への依頼を意味する暗号
その意味もこれまた色々な憶測が存在する

特別待遇を意味する

特殊な単語を簡略化したもの

及び


何かの頭文字


…真実は闇の中


[VIPPER]の名と共に、闇に住まう人間だけが知る
8 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 20:50:11.77 ID:GSHlVBpL0
【 VIP ○○○-□△××-×○○□ 】



从 ゚∀从「来てる来てる」

雑踏の中、掲示板の前に立つやたら胸の大きな女性
片手に持つメモ帳に何かを書き込むと歩き出した

道行く人の視線が集まるが彼女は意にも介さない
視線の先は彼女の胸部、歩くごとに上下するおっぱいだった


そうして乳を揺らしながら歩く彼女の目に一つの巨大広告が映る

从 ゚∀从(あいつも少しはこういうのに興味持てないもんかねぇ…)

見上げた視線の先にはスタイルの良い女性がポーズを決めている
何かのCMの広告だろうか、横には小さく文字が並んでいる

从;゚∀从「と、そんな事より連絡連絡っと」

そうして白のコートを翻し、颯爽とその場を立ち去った
10 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 20:52:00.51 ID:GSHlVBpL0
……。

  _,
ミ,,゚Д゚彡「まったくさぁ、ハインには困ったよ」

(;´・ω・`)「なんだい来て早々に」

喫茶店バーボン・アイ
表向きは普通の茶屋だが、もう一つ…裏の顔を持つ

要約すれば情報操作
あらゆる情報を入手する事から改竄まで、何でもござれの情報屋
ちなみにそれ以上詳しくは禁則事項です
  _,
ミ,,゚Д゚彡「俺の幼女フォルダ消しやがったんだ、ちゃんと名前変えておいたのに」

(´・ω・`)「知らんがな」
  _,
ミ,,゚Д゚彡「あの中には秘蔵の盗撮写真も入ってたのにさー」

(´・ω・`)「頼むから犯罪だけは起こさないでね」
12 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 20:54:23.80 ID:GSHlVBpL0
何にせよ、今は普通の喫茶店
平日の昼下がりにも関わらず少ない客足、そんな中に彼は居た
カウンターに肘をつき、少しだらけた姿勢で愚痴を吐いている

(*゚∀゚)「んー、何の話してるのかなー?」

彼女の名は津羽(つう)

この喫茶店で住み込みのバイトをしている自称『瞳に咲いた一輪の華』
白いワイシャツにエプロン姿でいつも笑顔の朗らかな女性だ


ちなみに貧乳である、おっぱいが非常に小さいのである、重要である
ああ、なんと素晴らしい事だろう、これこそ正に無駄な脂肪の無いパーフェクトボディ
サイヤ人が生後から頭髪が不気味に変化しないように
彼女のおっぱいも揺れても不気味に変化しないのである、重要である

(中略)

つまりおっぱいに人間として大事な物を吸収されているのではないかと思う
例えば成長過程で優しさを失くしてしまう少女はきっとおっぱいに吸われているのだ
ゆえに彼女こそはこの世で唯一無二の女性オブジイヤーと言えよう

(*゚∀゚)「あら、ありがとう」
14 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 20:56:20.30 ID:GSHlVBpL0
ミ,,-Д-彡「これでも言い足りないくらいですよ
      本当うちのおっぱいお化けにも見習わせたい」


うんうんと唸る

そんな様子をショボは半ば呆れながら見て見ぬ振りをしていたが
ふと、入り口に人影を見る

(´・ω・`)(ん?)

(*゚∀゚)「じゃあ…」

津羽はカウンター側から出ると後ろに回りこみ
背中から組み付くと肩に自らの顔を置き
頬が触れそうな距離でそっと囁いた

(今夜、どう?)

ミ,;゚Д゚彡「え゛!? いやいやいいや!!」
16 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 20:57:57.38 ID:GSHlVBpL0
(*゚∀゚)「んー?」

彼女がその細い身体を押し付ける
背に申し訳程度の膨らみを感じ
柔らかな感触と心地良い香りが鼻をくすぐる

ミ,//Д//彡「あ、あばばばばばばばばばっ」

(*゚∀゚)「ぷっ…」

(´・ω・`)「津羽、その辺でやめときなよ」

(*゚∀゚)「だって面白いんだもーん、見てよこれ、耳まで真っ赤!」

まるでおもちゃを貰った子供の様に笑いながら
ふっ、と首筋に息を吹きかける

ミ,//Д//彡「あふん!」

対するフサは俯き加減に顔を真っ赤に染め、奇声を上げた

(*゚∀゚)「あはははは! 女性に弱いのは相変わらずだねー」
17 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 20:59:57.52 ID:GSHlVBpL0
ミ,;゚Д゚彡「そそそ、そんなことありませんっ!!!」

(*゚∀゚)「あらそう? じゃあ…」

組み付いた手を撫でるように下ろす
胸元から腹部へ、腹部から…

ミ,//Д//彡「ぃあぃあはすたァ!!」

(´・ω・`)「津羽、お願いだからもうやめてくれ」

(*゚∀゚)「えー? なに、嫉妬?」

そんな『彼女達』を見つめ
はぁ、と溜息を漏らしながら呟く

(´・ω・`)「…店が壊れる」

え?

从 ∀从「……」

振り返る、そこには視界を覆う巨大ハンマー
19 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:00:54.47 ID:GSHlVBpL0
(*;゚∀゚)「しーらないっと」

津羽がサッと身を翻しその場を離れた

ミ,;゚Д゚彡「え! いや、ちょ!?」


从♯゚∀从「昼間っから何晒しとんじゃこの色魔ァァァァァァァアアア!!」


「あべしっ!!」


大きな音を立て、彼と床が一つになった

100tと書かれたハンマーの下から微かに声が聞こえてくる

ミ,,  彡「……ど、どぼして…おれ…が」

从♯゚∀从「はぁ…はぁ…うるさいっ!」

(´・ω・`)「はぁ…椅子一つ、今日はまだ良い方かな」
21 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:02:20.48 ID:GSHlVBpL0
こんな事は日常茶飯事なのか、ショボは壊れた椅子を寂しそうに見つめる
その少し困った様な顔は恐らくそんな苦労から来るのであろう

  _,
ミ,メ-Д-彡「いてて…」


(*゚∀゚)「だいじょーぶー?」

そう言いつつも、彼女はある程度の距離を取り
安全な位置から声をかけた

ミ,,;Д;彡「あぁ、やっぱり優しいのは君だけだ
       おっぱいお化けとは大違い」

そんな返答に満足したのか
彼女は微笑み手を広げた

(*゚∀゚)「ほら、慰めてあげるよ、いらっしゃい!」

ミ,*゚Д゚彡「つーちゃぁぁん!!」

正に聖母の如きその姿
フサは元気に立ち上がり、彼女の元へと駆け出すが
23 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:04:18.42 ID:GSHlVBpL0
「ぶっ!!」

从♯゚∀从「10回死んでこい!!」

黒い巨大な鉄球が走るフサへと直撃
そのまま色々巻き込みながらカウンターへと突っ込んだ

(*゚∀゚)「…ちぇ」

(;´・ω・`)「あぁ…あのカップ高かったのに」

从♯゚∀从「ロリコンだけじゃ足りないのかこの変態!!」


ミメ)Д;彡「あんざいせんせい…さいしゅうわが…よみたいです…」

散々な扱いに半泣きになりながらも、悲しそうに呟くが
非難の声は店内のBGMの中に静かに消えていった


……。
24 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:06:00.09 ID:GSHlVBpL0
ミ,,゚Д゚彡「依頼きたの? なんか久しぶりだねぇ」

从 ゚∀从「うん、んで依頼主がもうすぐここに来るはずさ」

(;´・ω・`)(なんでここを待ち合わせ場所にするかなぁ)


その時、入り口付近に人影
ドアが開き軽快な鈴の音が響く

( ´∀`)

入ってきたのは温和そうな顔をしたちょっと太めの男性
店内に入るとキョロキョロと周囲を見渡し、何かを探しているようだ

そんな彼に津羽が話しかける

(*゚∀゚)「いらっしゃーい、待ち合わせですかぁ?」

( ´∀`)「そうモナ、えーと、VIPと言えば分かると聞いて」

(*゚∀゚)「あ、ご依頼の方ですね、かしこまり〜、カウンター席へどぞー」
25 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:08:03.74 ID:GSHlVBpL0
(;´∀`)「え! じゃああなたが?」

(*゚∀゚)「あらやだ、違いますよ〜、あちらの二人です」

バスガイドの様に手を向け、示す

(∩ω・`;)(だからなんで案内してるんだよ…)

頭を抱え、テーブルに手をついて俯く
彼の気苦労は耐えない

从 ゚∀从「どうも、モナーさんで間違いないな?」

( ´∀`)「そうモナ、じゃああなたが…」

从 ゚∀从「…」

ハインは肯定する代わりに微笑み

ミ,, Д 彡「…よりによって野郎かよ」

フサは吐き捨てるように呟いた
26 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:09:57.92 ID:GSHlVBpL0
从♯゚∀从「…」

ミ,;゚Д゚彡「で、ではとりあえず座って! さぁさ、話を聞きましょう!!」

(;´∀`)「はぁ」

そうして彼等はカウンター席を陣取った

(*゚∀゚)「さささ、我が家特製のブレンドコーヒーをどそー」

何やら楽しそうにカウンター裏からこちらへ身を乗り出す
隣に立つショボは何やら不満げにしているがそんな事はお構い無しだ

从 ゚∀从「それで、依頼はなんだい?」

( ´∀`)「ある子の護衛をお願いしたいモナ」

从 ゚∀从「ふむ、詳しく聞かせてもらおうか」

( ´∀`)「その子は、えーと、もしかしたらご存知かと思いますが」

そうしてモナーはテーブルの上に一枚の写真を置いた
28 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:11:58.51 ID:GSHlVBpL0
皆の視線が集まる


  (*゚ー゚)


(*゚∀゚)「あーーーー! この子知ってるぅ!!」

まず彼女が大声を上げた

从 ゚∀从「私も知ってるぞ、最近よくテレビに出てる子だ」

( ´∀`)「ええ、実は私はこの子のマネージャーをやらせてもらってるモナ」

モナーは少し誇らし気に語る

  _,
ミ,,゚Д゚彡「…だれ?」

(;´∀`)「…」
31 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:13:21.91 ID:GSHlVBpL0
(*;゚∀゚)「うっそ、知らないの? あんなに有名なのに!」
  _,
ミ,;゚Д゚彡「そ、そんなに有名なのか?」

フサは正面を向き、目の前に居る男に問う

(´・ω・`)「まあね、最近じゃ一番勢いのある若手女優
      スタイルの良さと顔も相まってアイドル的人気を誇る売れっ子さんだよ」
  _,
ミ,,゚Д゚彡「ふーん…俺アイドルとか興味ねーからなぁ
      どうにも連中は乳がでかくて見れたもんじゃない」

変態は興味無さそうに語る

从;-∀从(こいつはほんとに…)
  _,
ミ,,゚Д゚彡「え、ていうか何、じゃあこの子の護衛するわけでしょ?
      嫌だよ俺こんな出る所出てる女」

更に変態は心底嫌そうに語る
32 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:15:59.15 ID:GSHlVBpL0
(;´∀`)「そ、そんな…」

从;゚∀从「おいこらっ、何勝手に」
  _,
ミ,,`Д´彡「やだねったらやだね!おっぱいでかい女は嫌いだ!」

从♯゚∀从「お前なぁ…」

( ´∀`)「…フッサールさん」
  _,
ミ,,゚Д゚彡「何と言おうと嫌だからな」

子供の様に駄々を捏ねるフサ
モナーはそんな彼を真剣な眼差しで見つめ、ゆっくりと語る

( ´∀`)「椎の護衛をしていれば、テレビ局で沢山の子役と触れ合えるかもしれませんよ」

ミ,,゚Д゚彡b「この依頼、確かに承った!!」

二人除き、その場で全員がずっこけた

(*;゚∀゚)「あ、あはは…」

从♯゚∀从(アトデコロス)
34 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:17:40.04 ID:GSHlVBpL0
(;´・ω・`)「もしかして…DL、あの話を?」

(;´∀`)「あ、はい…聞いてます」

从 ゚∀从「あの話? DL?」

(;´∀`)「S・H(シティーハンター)のもう一つの名…
      デンジャラス・ロリコン、DL
      彼に依頼を受けさせたければ幼女を用意すればイチコロだと」

从; ∀从「な…」
  _,
ミ,;゚Д゚彡「だ、誰がそんな話を…」

(*゚∀゚)「→」

津羽が笑いを堪えながら指を差す
その方向には…

(´・ω・`)「うん、僕なんだ、すまない」

ミ,;゚Д゚彡「え、おま」

(;´・ω・`)「いやその、君があんまりにもツケを払わないから
       ついカッとなって…そんな情報をね、流しちゃった」
35 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:18:55.95 ID:GSHlVBpL0
从; ∀从「あ、あはっ、あははっ…」
  _,
ミ,, Д 彡「…しょぼぉぉぉん、おまえぇ…」

(;´・ω・`)「な、なにかな?」

ミ,*゚Д゚彡b「よくやった!!」

 _,
从 ゚∀从「ぁ?」

(´・ω・`)「へ?」

ミ,*゚Д゚彡「つまりこれから依頼が来る時は幼女セットになるって事だろ!?
      イイジャン、イイジャン!スゲージャ…」

从♯ ∀从「……」


ミ,;゚Д゚彡「ハッ!?」
36 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:20:18.74 ID:GSHlVBpL0
从♯゚∀从「ゴルディオン、ハンマアアアアァ!!!」

ミ,;゚Д゚彡「ご、ごめ!!」

ハンマー…ヘル!
あぎゃ!?

(あ、また椅子が…)

ハンマー、ヘブン!
タ、タスケ…!

(アア、マタ…)

ヒカリニナレエエエ!!!
ゾ、ゾンダァー!!


……。


(*゚∀゚)「いきてるー?」

ミメメД゛彡「…なんとか」
38 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:21:54.84 ID:GSHlVBpL0
(´;ω;`)(他所でやってくれよほんとにもう…)

从 ゚∀从「さ、馬鹿は放って置いて話を進めよう」

(;´∀`)「も、モナ」

そうしてモナーは詳しい事情を語り始めた

内容はこうだ

その彼女が言うには、何やら身の回りで不審な事が起きているらしい
自分の持ち物が無くなっていたり、誰かに尾けられていたり…と

ミ,,゚Д゚彡「それってただの変質者か何かじゃねーの?」

从 ゚∀从「だからそれはお前」

ミ,;゚Д゚彡「え?」


( ´∀`)「いえ、それは最初の内でして」

从 ゚∀从「ていうと?」
39 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:23:28.08 ID:GSHlVBpL0
当初はただの悪戯だろうと思い、無視されていたが
それらは日を追う毎に悪化してゆき
最近では脅迫電話や不審な手紙が送られてくるようになったという

从;゚∀从「脅迫ぅ? なんて言って来てるんだ?」

( ´∀`)「それが…仕事を辞めろ、と」

ミ,,゚Д゚彡「へぇ、なんか恨みでも買ってんのかね」

(;´∀`)「そんな、彼女はとても良い子ですよ! 恨みを買うような事はとても…」

ミ,,゚Д゚彡「ふむ、まあとにかく内容はその調査と護衛って所かな?」

( ´∀`)「そうなりますモナ」

从 ゚∀从「うん、じゃあ早速見に行ってみようか」

( ´∀`)「わかりましたモナ」

(*゚∀゚)「よし、行こー!」

(;´・ω・`)「君は行かなくていいのっ」
_,
(*゚∀゚)「ちぇー」
41 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:25:02.50 ID:GSHlVBpL0
……。

今日はちょうど今放送されているドラマの収録があるらしく
その撮影現場まで直接向かう事になった

ミ,,゚Д゚彡「おー、やってるやってる」

沢山の機材に大量のコードが並ぶ薄暗いスタジオ内
人に囲まれ、ライトに照らされたセットの中で必死に演技をする人々

その中に写真で見た彼女の姿も見えた


(*゚ー゚)「ねえ知ってる? 夢を持つとね、たまにすっごく切なくなるけど
    …たまにすごく熱くなる、らしいよ」

「何を…」


(*゚ー゚)「私には夢が無い、だけど…夢を守る事は出来る!!」


彼女は手を掲げ――
42 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:27:00.36 ID:GSHlVBpL0
「はいカット!おkおk!!」

監督と思われる人間が声を張り上げ
それに反応するように一斉にそこら中から声が上がる

「ふぅー、疲れた」

(*゚ー゚)「お疲れさまでした〜」

「おつかれ〜」

「いやー、よかったよ〜椎ちゃん、次もこの調子でお願いね!」

(*゚ー゚)「ぁ…はい、ありがとうございます!」

「監督、次のシーンですけど…」

「ん、おう今行く、それじゃ今日はお疲れ、また明日ね」

彼女は軽く手を上げる男に向け、頭をぺこりと下げた
そうして顔を上げると、どこか不安げに周囲を見渡している
43 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:28:57.92 ID:GSHlVBpL0
( ´∀`)「椎!」

(*゚ー゚)「あ、モナーさん!」

モナーの姿を見つけた彼女が駆け寄ってくる

(*゚ー゚)「もうっ、どこ行ってたんですか! 収録始まった途端居なくなっちゃうから
    すごい心配したんですよ!」

( ´∀`)「ごめんモナ、ほら例の件で連れてきたモナ」

(*゚ー゚)「ぇ…あ、というと」

( ´∀`)「紹介するモナ、今日から君のボディーガードをしてくれる事になった
      フッサールさんとハインさんモナ」

(*゚−゚)「…」

从;゚∀从「?」

( ´∀`)「どうしたモナ?」
44 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:30:09.88 ID:GSHlVBpL0
(*;゚ー゚)「あ、いえっ!よろしくお願いします!!」

从;゚∀从「あ、あぁよろしく」
  _,
ミ,,゚Д゚彡「…」

(*゚ー゚)「…あの?」

从 ゚∀从「フサ?」

ミ,, Д 彡「はちじゅう…きゅう? ぬぁぁ…お化けが…二匹」

(*゚ー゚)「え…?」

(*////)「あっ!」

向けられた視線と彼が口にした謎の数字
何かに気付いたのか、彼女は動揺し頬を赤らめた

ミ,, Д 彡「いやまておちつけ俺、普段から94なんてお化けと一緒に居るんだ
      この程度耐え切れなくて何が始末屋か…そうさ、94だぜ?おかしいっての」
45 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:31:56.25 ID:GSHlVBpL0
从//∀从「ぁがっ…!?」

(;´∀`)(94…)

モナーの目線がしばし彼女の体の一点を見つめ、すぐに泳いだ

从 ∀从「フサ」

ミ,,゚Д゚彡「んぇ?」

从 ∀从「…死ね」


スタジオ内に地響きが鳴る

轟音、爆音、猛打は続くよどこまでも

……。
46 :大統領(栃木県) 2007/04/06(金) 21:33:03.60 ID:GSHlVBpL0
从//∀从「はぁ…はぁ…とっとと挨拶しろ」

散々ハンマーで殴り続け、彼の身体が完全に床に埋もれた頃
ようやく落ち着いたのかハインは荒い息で言った

(モザイク)「ごめんなさいよろしくおねがいします」

(*;゚ー゚)「は、はい…あの、大丈夫ですか?」


ミ,,゚Д゚彡b「ゲットワイルド&タフ♪」

从;-∀从「…はぁ」



こうして、護衛対象との最低の顔合わせは終わった


                          一話 終