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ミ,,゚Д゚彡彼への依頼はV・I・Pのようです:エピローグ 「ライトナイツナイト」

36 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:16:47.62 ID:up/zqORX0
エピローグ 「ライトナイツナイト」


――数日後


結局彼女は続ける事を決心したようで、今日も元気にテレビに映っている
ちなみに例の連中はあの後やってきた警察に連行された物の
その事件は闇に葬られ、無かった事になった

だがそれを知る一部は事態の重さを考慮し
今後彼女含めそういった人物への危険への警戒を強め、移動の際の護衛は勿論
セキリュティーのしっかりとしたマンションへの移住等が行われた様だ

  _,
ミ,,゚Д゚彡(むしろ今まであんな適当な扱いなのはおかしいさね)


そこはご都合主義というか何も考えていないせいだろう


从;゚∀从(…誰が?)
37 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:17:53.47 ID:up/zqORX0
【バーボン・アイ】

  _,
ミ,,゚Д゚彡「昨日夢を見たよ…いつもの様に通学路で覗いてたらさ
      突然幼女たちが巨乳になってゆっさゆっさと…」

(´・ω・`)「知らんがな」

从♯゚∀从「いつもの様に、って何だ」

ミ,;゚Д゚彡「あわわわ、いえあの言葉のあやって奴でして…」

「わぎゃ!?」

ブリーチの擬音の様な音を立て
フサは色々巻き込みながら床と一つになった

从♯゚∀从「その前に人様に妙な性癖を見せ付けるな!」

(´・ω・`)(訴えたら勝てるよね、きっと)

(*゚∀゚)「だいじょうぶ?」

ミメメ)Д;彡「ああ津羽ちゃん…もう嫌だよこんな相方」

(*゚∀゚)「うんうん、よぉし、じゃあ私がパートナーになってあげよう!」

ミ,*゚Д゚彡「ほんと!?」
38 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:20:19.17 ID:up/zqORX0
(*゚∀゚)「ホントダヨー」



ミ,;゚Д゚彡「え、なして離れて行きながら棒読み?」

从♯゚∀从「フッサァルゥゥゥゥ!!!!」

「うわらばっ!!」

(*゚∀゚)「あーらら、また椅子が」

(´・ω・`)(死ねばいいのに)

(´・ω・`)「あ、そうそう手紙が来てたよ」

从 ゚∀从「手紙?」

ミ目口目彡「なんだなんだ?」

(*゚∀゚)(凄い事になってるなぁ…)

从 ゚∀从「どれどれ…」

そうして渡された手紙には、差出人 椎と書かれている
早速ハインが封を開けると2人が両側から覗き込んだ
39 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:21:42.74 ID:up/zqORX0
(*゚∀゚)「んー…?」

ミ,;゚Д゚彡「はぃ?」

(´・ω・`)「ん?」


从;゚∀从「な…!?」


文面には最初の辺りは先日のお礼に近況報告、そして後半


 やはりこの仕事は辞める事にしました!
 とりあえず今進行中の仕事は責任持って片付けて
 それから今度はしっかりと自分で引退表明をしようと想っています!

 それで…

  _,
ミ,;゚Д゚彡「助けに来て頂いた…サングラスのお方に一目惚れしてしまいましたぁ!?」

(*゚∀゚)「そして、もしもあの人に特定のお方が居ないのでしたら
    是非とも自分を人生のパートナーに…あらまぁー」
40 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:22:52.06 ID:up/zqORX0
从 ∀从「あっ、あはっ、あははははっ!」

そこまで音読した所で、ハインは狂ったように笑いながらハンマーを手にした

ミ,;゚Д゚彡「うわわわ!! いやいや、俺は悪くねえ!俺は悪くねえ!」

从♯ ∀从「くたば…!!!」

(´・ω・`)「んー、でもギコは嫌なんでしょ?」

从;゚∀从「…ん?」

振り上げた瞬間、ショボが口を挟み
二人は戸惑いながらそちらを向いた

ミ,;゚Д゚彡「イエスはいドゥ、もちろんです! あんなおっきいのは断固お断りです!!!
      何度も言うけど俺は巨乳は大嫌いなんよ、相棒よ、貧乳であれ!!」

これはチャンスとフサは必死に否定の意思を表現するが
横から更に怒気を含んだ声が上がった

从♯゚∀从「ほほぅ…そふか」

ミ,;゚Д゚彡「はぅあ!?」
41 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:23:49.66 ID:up/zqORX0
(*゚∀゚)「んふふー、でもー」

ハインが怒りに体を震わせ、更に大きなハンマーを手にした所で
横合いからは楽しそうな声が響いた

(*゚∀゚)「それならどうしてハインちゃんはおーけーなのかなー?」


ミ,;゚Д゚彡「え゛」

(*゚∀゚)「ほらほらー言ってごらん?」

  _,
ミ,;-Д-彡「え゛え゛ーとぉ、それは…その」


静かな間、楽しそうな津羽と、ひたすら唸るフサ
そしてそんな様子を見つめ、その返答に異様な緊張感を漂わせる二人

从;゚∀从(どきどき)

(;´・ω・`)(頼むから物壊す要因になる言動はしないでくれよ…)

その時、入り口に響く鐘の音
皆の視線が行くその先には、帽子にサングラスの不審な人物が居た
42 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:24:53.05 ID:up/zqORX0
(´・ω・`)「やあ、ようこそ」

(*゚∀゚)「ちっ…いらっしゃいませ〜」

気を取り直し、接客モードに移る二人の前
その人物は勢い良く帽子と眼鏡を外した

(*゚∀゚)「!!」

そこに居たのはセミロングの髪をなびかせる、手紙の彼女

(*゚ー゚)「こんにちわっ!」

ミ,;゚Д゚彡「ゲッ!!」

从;゚∀从「うっ!?」

(´・ω・`)「はぁ、種が来た…」

(*゚∀゚)「椎ちゃん!? わぁ、本物!?」

(*゚ー゚)「はいっ! あ、手紙読んでくれました? それであの人は…」
43 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:26:11.70 ID:up/zqORX0
椎はそう言ってキョロキョロと見渡し

从;゚∀从「わ、私は知らん!!」

(*゚∀゚)「ねぇねぇ、本当に辞めちゃうの!?」

(*゚ー゚)「…」

やがてフサへと視点を合わせ、真剣に見t、睨んでいる

ミ,;゚Д゚彡「うっ…な、なぁに?」

(*゚ー゚)「お知り合いですよね?」

ミ,;゚Д゚彡「へ?」

(*゚ー゚)「あのサングラスの方、知り合いですよね! 紹介してください!!」

ミ,;゚Д゚彡「いや、あの、その」

(*゚ー゚)「私分かってますよ!フッサールさんはあの時
    あの人に任せていたから先に帰ったんでしょ?」

ミ,;゚Д゚彡「それは、えーとぉぉぉ…こ、この人が知ってるよ!!」
44 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:26:59.17 ID:up/zqORX0
そう言って慌てふためき、指を差す
指の向かう先はカウンター奥

(;´・ω・`)「…はい?」

(*゚ー゚)「ほんとですか!?」

(;´・ω・`)「ちょ、ギコ!! って居ない、消えた!?」

(*゚∀゚)「もの凄い速さで逃げてったヨー」

(;´・ω・`)(…忍者か)

見れば入り口のドアが開かれ、鐘が何度も鳴っている

(;´・ω・`)「ていうかハインも居ないね」

(*゚∀゚)「ものs(ry」

(*゚ー゚)「で、どうなんですか!?」

(;´・ω・`)(ああもう、オボエテロよ…)


……。
45 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:29:54.50 ID:up/zqORX0
そうしてあの場を飛び出した二人は夕暮れ時
いつもの通学路で合流した


ミ,*゚Д゚彡「最近…茶髪も悪くない気がしてきたんだ…」

(*´ー`)「あの範囲なら全然おkだヨ」

(*´ー`)ミ,*゚Д゚彡「ですよねー」

从♯゚∀从「死ぬか、消えるか、土下座してでも生き残るのか?」

(;´ー`)ミ,;゚Д゚彡「ひぃぃぃぃ!!!!」


そんなこんなで暗くなり、晩御飯のおかずを買い込み、帰路へつく

「…」

並んで歩く二人は終始無言、何故か妙に気まずい空気が流れ
下を見れば点々と置かれた街灯に移り消える二つの人影
やがて後ろの人影の主が声を出す

「なぁ…実際どうなんだ?」
46 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:31:41.25 ID:up/zqORX0
「何が?」

しばらくの間

「その、私で…いいのか?」

「…」

一つの人影が速度を上げ前に出ると暗闇に吸い込まれる

「あ…」

それを追ってもう一つの人影も暗闇へ

「ちょ、待ってよ」

先に見える街灯の下に人影が現れ、すぐにもう一つが近寄る


上に輝く街灯は降り注ぐように照らす
47 :機関投資家(栃木県) 2007/04/11(水) 19:33:29.03 ID:up/zqORX0
そんな中で二つの人影は動きを止めた

「その、嫌なら、さ…私は…」


遠く見える街光は道を示すように輝く


人影は向く方向を変える

「――――――――さ」

从;゚∀从「え…?」


そして、地に映るのは一つの人影

街の光は優しく、少しだけ

二つの心を照らしていた


                  第二章 心を照らして、シティーライト 終