2 :1:2006/05/13(土) 13:46:31.87 ID:fSm6ASnx0
深夜のマンションエイプリル。ブーンは306号室のインターフォンを押した。
( ^ω^)「・・・。」
しばらくするとインターフォンから声が聞こえた。
(*゚∀゚)「はい、つーですが、どなたでしょうか?」
( ^ω^)「夜分遅く申し訳ありませんだお。警察のものですが少しお話したいことがありますお。」
(*゚∀゚)「・・・は、はい。」
つーはドアを開けた。ブーンはスーツの内ポケットから取り出した警察手帳をつーに見せた。
警察の予期せぬ訪問につーの表情が強張る。
その顔を見たブーンは内心安心しながらやや威圧的に話を進める。
( ^ω^)「立ち話も何ですから中に入れてもらえますかお。」
(*゚∀゚)「・・・は、はい、どうぞ。」
居間でつーから出されたコーヒーを一口飲むとブーンは話を切り出した。
( ^ω^)「現在とある事件を捜査しておりまして、
本日の18時から22時頃くらいまでの間、あなたが何をしていたかお聞きしたいのですお。」
つーはしばらく考えるとゆっくりと答え始めた。
(*゚∀゚)「えーと、私はOLなので18時までは会社にいました。
それからはまっすぐ家に帰って食事をしてTVを見ていました。」
3 :1:2006/05/13(土) 13:47:07.39 ID:fSm6ASnx0
( ^ω^)「・・・。」
ブーンは目を細めると一気にコーヒーを飲み干した。
( ^ω^)「すみませんが、おかわりもらえませんかお。」
(*゚∀゚)「あ、はい。」
つーはブーンのコーヒーカップを手に取ると台所の方へ向かった。
ブーンは鞄の中からすばやくハンマーを取り出すと足早につーの背後に迫った。
その顔は氷のように冷たく無表情だった。
ブーンはハンマーを握っている手に力を入れると、
ポットのお湯をコーヒーカップに入れている無防備なつーの後頭部にハンマーを思い切り叩きつけた。
(*゚∀゚)「!」
つーはその場で崩れ落ちるように倒れた。
( ^ω^)「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・。」
呼吸を調えたブーンが我にかえるとつーはもうただの肉塊になっていた。
4 :1:2006/05/13(土) 13:47:33.59 ID:fSm6ASnx0
返り血をあびたスーツを脱いだブーンは鞄の中に入っている服に着替えた。
ブーンはマンションエイプリルを出ると側に停めてあった車、ダイハツBOONに乗り込む。
運転席に座ったブーンは助手席に置いた鞄の中から手帳を取り出し開いた。そこには人名が羅列されていた。
ブーンはその羅列の中の『つー:ツンの会社の同僚。』と書いてある場所に×と上からボールペンで書き込んだ。
( ^ω^)「・・・まずは1人目処理完了。・・・次はドクオだお。」
BOONのハンドルを握るとブーンはドクオの住むマンションメイに向かった。
夜の街中を駆け抜けていくBOON。やがてフロントガラスにポツリポツリと雨粒が当たりはじめた。
雨粒の量は次第と増えていきやがて大雨に変わっていった。
激しくフロントガラスを叩きつける雨粒はブーンの心の中にある感情を表しているかのようだった。
( ^ω^)(たとえドクオでもアリバイがなければ・・・僕は殺すお。)
ブーンはワイパーのスイッチを入れた。ワイパーの音すらも豪雨の音にかき消される。
止む気配を見せない大雨の中を走り抜けるBOONはやがてマンションメイに到着した。
傘も差さずに車から降りたブーンは大雨に濡れる自分の体のことなど全く気にせずに、
ドクオの住む201号室へとゆっくりと歩いていった。
5 :1:2006/05/13(土) 13:48:12.45 ID:fSm6ASnx0
今から遡ること数時間前。ブーンは鼻歌を歌いながらBOONを運転していた。
( ^ω^)「フンフンフフン〜。」
助手席には大きな薔薇の花束とケーキの箱、
後部座席にはプレゼント用に包装されている大きな箱が置いてあった。
( ^ω^)「ツンの手料理楽しみだお。」
ツンとブーンは婚約者だった。2ヶ月後に控えた結婚式の準備もあらかた終わっていた。
( ^ω^)「今日はツンの誕生日パーティーをやって、再来月にはいよいよ結婚式だお。」
BOONを運転するブーンの顔は溶けてしまいそうなくらいに緩んでいた。
( ^ω^)「今日はお泊まりしちゃおっかな〜、でも明日仕事あるお〜。」
BOONが交差点の赤信号で止まる。
(*^ω^)「いや、でもツンが泊まって欲しいって言ったらどうしようかお!!!ktkr!!!」
交差点の信号が青になり、ブーンはアクセルを踏む。
(*^ω^)「そりゃもちろん泊まるお!!!ktkr!!!」
やがてBOONはツンの住むマンション皐月に到着した。
両手に花束とケーキとプレゼントの箱を抱えたブーンが車を降りる。
6 :1:2006/05/13(土) 13:49:07.05 ID:fSm6ASnx0
ツンに会える喜びで笑顔のブーンはマンション皐月の505号室のインターフォンを押す。
しかし、反応がない。
( ^ω^)「あれ?ツンいないのかお?」
何度インターフォンを押してもツンの反応がなかった。
( ^ω^)「あれれ?コンビニにでも行ってるのかお?」
車の中で待つかどうか悩んでいたブーンは何気なくドアのノブを掴んで捻ってみた。
カチャリ・・・という音と共にドアがゆっくりと開いた。
( ^ω^)「あっ、ドアが開いてるお。無用心だお。とりあえず部屋で待たせてもらおうかお。」
ブーンは505号室の中に入っていった。靴を脱いで短い廊下を歩く。
廊下を歩いている途中にあったキッチンにはサラダや唐揚げなどの入っているボウルが置いてあった。
( ^ω^)「・・・料理が置いてあるお。やっぱり居るのかお?」
ブーンは廊下の付きあたりにあるドアを開けた。
居間にある椅子に座っているツンはテーブルの上にうつ伏せになっていた。
( ^ω^)「何だいるのかお。料理で疲れて寝てるのかお。」
ブーンはツンの側に近寄るとツンの背中を軽く叩いた。その時、ブーンは何か違和感を感じた。
8 :1:2006/05/13(土) 13:49:50.12 ID:fSm6ASnx0
(;^ω^)「・・・。」
ブーンはすぐさまツンの手首を触った。その手は異常に冷たかった。
そして、その後に訪れる事実に心臓が張り裂けそうになるほど鼓動が高まった。
(;^ω^)「・・・死んでるお・・・。」
ブーンはその場で崩れるように腰を落とした。
何が起こっているのかわかってはいるが信じたくはない、何も考えたくない。
ブーンの混乱した頭の中に漠然とツンとの思い出が浮かんでは消えていく。
この前のデートの帰りに車を降りるときにキスをしてくれたツン。
今朝、モーニングコールをしてくれたツン。
会社が終わった夕方頃にプレゼントを楽しみにしておいてと電話したらすごく嬉しそうな返事をしたツン。
だが現実のツンは今、ブーンの目の前で冷たい死体になっている。
ツンとの思い出全てがブーンの中で崩壊していく。ブーンは抜け殻のようになっていた。
( -ω-)「・・・。」
どれだけ時間が経ったのだろうか。悲しみのあまりブーンは床に腰を落としたまま微動だにしなかった。
そんなブーンの中で駆け巡っていた悲しみはやがて少しずつある感情に犯されていった。
その感情とは純粋な怒り。自分の命よりも大切なものを奪われた怒り。全てを破壊してしまいたい衝動。
自分の全てを失ってでもこの怒りは爆発させなければならない。
ブーンはゆっくりと立ち上がるとツンの死体を眺めた。
( ^ω^)「・・・自殺はありえないお。きっと誰かに殺されたんだお・・・。」
そう、怒りを爆発させるべき相手はいるはずだった。
9 :1:2006/05/13(土) 13:50:45.34 ID:fSm6ASnx0
ブーンはツンとその周りを丹念に調べはじめた。ツンには外傷らしきものはなかった。
そして、先ほどまでは気が動転して気がつかなかったがツンの前にコーヒーカップが置いてあり、
ツンの向かいの席の前にもコーヒーカップが置いてあった。
ブーンはコーヒーカップに触れてみた。まだ、ほんの少しだけ温かかった。
( ^ω^)「コーヒーカップが2個あるお・・・そして、どちらもまだほんの少しだけど温かいお。」
ブーンはしばらく考え込むとある結論に達した。
( ^ω^)「犯人はツンの部屋にやってきた。そして、コーヒーカップにこっそりと毒物を入れたんだお・・・。
つまり犯人はツンが家に招き入れるほど親しい間柄で夕方から今さっきまでの時間にアリバイのない奴だお。」
ブーンはスーツのポケットから手袋を取り出しはめた。
そして、ハンカチを取り出し自分が付けてしまったツンの部屋にある指紋をすべて綺麗に拭き取って消した。
その後、ツンの部屋を探してスケジュール帳と携帯電話を見つけるとポケットに入れ、ツンの部屋を出た。
ブーンはBOONの運転席に戻るとツンの携帯電話の着信履歴とメールをチェックした。
最近会話やメールのやりとりのあった者の名前を自分の手帳に書き込んでいく。
その作業が終わると今度はツンのスケジュール帳でその人物の住所をチェックしてブーンの手帳に書き込んでいく。
( ^ω^)「・・・アリバイのない奴は全員殺すお。警察がツンの死体を発見するまでに全てを終わらせてやるお。」
ブーンは車のエンジンをかけるとハンドルを握り締めた。
( ^ω^)「警察なんかに犯人は捕まえさせないお・・・・僕が、僕自身の手で犯人を裁いてやるんだお。」
BOONはエンジン音を鳴らしながらマンション皐月をあとにした。
10 :1:2006/05/13(土) 13:51:28.11 ID:fSm6ASnx0
そして、時間は今に戻る。マンションメイのドクオの部屋でブーンとドクオは缶ビールを飲んでいた。
('A`)「なんだよ。こんな時間にやってきて。おまけにおまえびしょ濡れだぞ。」
( ^ω^)「ちょっと会社で嫌なことがあってドクオと飲みたい気分だったんだお。」
('A`)「それならツンに言えばいいじゃねーかよ。もうすぐ結婚するんだし。」
( ^ω^)「いやいや、結婚しちゃうとドクオともこうしてのんびり飲めないお。」
('A`)「ああ、そう言えばそうだな。おまえとまったり飲むのももう終わりかもしれねーのか。」
( ^ω^)「まあでもたまにはここに遊びに来るお。さ、もっと飲んで飲んで。」
ブーンはコンビニの袋から缶ビールとサラミを取り出した。
('A`)「お、おう、なんか全部買ってきてもらって悪いな。」
ドクオは飲み干した缶ビールを手で潰してゴミ箱に入れるとブーンから新しい缶ビールを受け取った。
缶ビールのプルタブを開けるとドクオは嬉しそうな顔をして缶ビールを飲み始めた。
ドクオはほろ酔い気分で饒舌に話をしている。そんなドクオを眺めながらブーンは話を切り出した。
11 :1:2006/05/13(土) 13:51:47.74 ID:fSm6ASnx0
( ^ω^)「あ、そうだ。ドクオって今日何をしてたんだお。」
('A`)「えーと、今日は仕事が定時に終わったから夕方から後輩とずっと飲んでたんだ。
で、今さっき帰ってきたところだ。スーツ脱いでジャージに着替えようかなと思っているところにお前が来たわけだな。」
( ^ω^)「ふーん。そうなのかお。その後輩って誰かお?」
('A`)「あ?何でそんなこと聞くんだよ。」
( ^ω^)「その後輩ってもしかして女の子だったりして?と思ってるんだお。」
('A`)「あるあるwwwwねーよwww。ほら、こいつだ。」
ドクオは携帯電話をスーツのポケットから取り出すと写メールをブーンに見せた。
そこにはブーンの知らない男とドクオが2人でピースサインをして写っていた。
( ^ω^)「男2人で写メールktkr!!!!そして、ウホウホなのかお!!!」
('A`)「ちょwwwちがwwwww。合コンとかやるとき用にいちおう顔写真を撮っておいただけだ。
プギャーって奴なんだけどこいつ結構面白いんだよな。」
( ^ω^)「なるほどだお。とりあえずウホの件は黙っておくお。」
('A`)「だから違うってwwww。」
12 :1:2006/05/13(土) 13:52:31.03 ID:fSm6ASnx0
( ^ω^)「じゃあ、そろそろ行くお。」
('A`)「もういいのか?会社の嫌な話とか聞くけど。」
( ^ω^)「なんかドクオと話してたらそんな些細なことどうでもよくなってきたお。」
('A`)「そうか。ならいいんだけどな。あんまり根詰めて働くなよ。適当に手を抜くのが世渡り上手の秘訣だ。」
( ^ω^)「うん、ありがとうだお。」
ブーンはドクオの部屋をあとにするとBOONに戻った。雨は既に止んでいた。
手帳を取り出し『ドクオ:ツンと僕の大学時代の仲間』と書いてある上にボールペンで『○』と書き込んだ。
( ^ω^)「ドクオは最初会った時に酒臭かったし、スーツ着てたしアリバイに嘘はなさそうだお。」
ブーンが時計を見るともう0時30分だった。
( ^ω^)「もうこんな時間かお。さすがに偽の警察手帳使ってもこの時間に知らない人の家にはいけないお。」
BOONのハンドルを握り締めるとブーンは自宅のあるマンション神無月の方へ向かった。
13 :1:2006/05/13(土) 13:53:29.64 ID:fSm6ASnx0
ブーンは自宅に戻るとベッドの上で寝転んだ。目を閉じたが思ったとおりまったく眠れない。
ツンが殺された怒りで気持ちが高ぶっているため、人を殺したという罪悪感はほとんどない。
むしろ、目的を達成している高揚感がブーンを支配していた。その興奮がブーンを眠らせない。
( ^ω^)「・・・そうだお。」
ブーンはベッドから起きるとTVをつけた。そして、壁にもたれ掛かりTVをボンヤリと見ていた。
しかし、TVの番組でニュースが報道される度にブーンの目つきは鋭くなった。
( ^ω^)「・・・今のところはツンのことは報道されていないみたいだお。」
ツンが死亡してからまだ数時間しか経っていない。
ツンは1人暮らしのため、誰にも発見されなければ数日間は放置されたままになるだろう。
そして、ツンが警察に発見されてしまったらツンの交友関係に捜査の手が伸びる。
また、自分はツンの婚約者ということで警察に拘束される可能性が高い。
そうなるとターゲットを殺害するのが困難になるのは目に見えていた。いずれにせよ時間に余裕はない。
TV番組がすべて終わり砂嵐が放送されていてもブーンはTVを眺めていた。
( ^ω^)「・・・。」
やがてカーテンから朝日が漏れ始め、TV番組の早朝番組が流れ始めた。
あいかわらずツンの事件はTVでは報道されていない。
14 :1:2006/05/13(土) 13:54:19.43 ID:fSm6ASnx0
( ^ω^)「そろそろ行くかお。」
ブーンはポケットから手帳を取り出すと人名リストに目を通した。
そこには『モナー:ツンの会社の後輩』と書いてあった。住所を確認するとブーンは部屋を出た。
マンションの側にあるガレージに停車させてあるBOONに乗り込む。
車の鍵を鍵穴に差し込むとブーンはBOONを発進させた。
早朝なので渋滞しそうな道路を避けてモナーの住むアパートへ向かう。
ルート選択がよかったためか特に渋滞につかまることなくアパートに到着した。
古いアパートのためインターフォンはない。ブーンはモナーの部屋のドアをノックした。
ドアを開けて現れたモナーは無理やり起こされたため、とても眠そうな顔をしていた。
( ´∀`)「こんな朝っぱらから何モナ?」
モナーは少し怒りながらブーンに言った。
( ^ω^)「早朝から大変申し訳ありませんだお。警察のものですが少しお話したいことがありますお。」
ブーンはスーツの内ポケットから取り出した偽の警察手帳をモナーに見せた。
本物の警察手帳を見たことのある者はほとんどいない。それらしいものを作れば偽物とは思わないだろう。
案の定、さきほどまでの眠い表情だったモナーの顔が急に引き締まった。
(;´∀`)「け、警察・・・ですかモナ?」
モナーはあからさまに動揺していた。警察手帳を見せて相手が怯めばこちらのペースだ。
あとは堂々と話をしていれば多少怪しまれても何とかなる。
( ^ω^)「立ち話も何ですから中に入れてもらえますかお。」
昨日と同じようにやや威圧的に話を進める。
16 :1:2006/05/13(土) 13:55:41.95 ID:fSm6ASnx0
(;´∀`)「へ?あ、は、はいモナ。ちょっと散らかってますけど、どうぞモナ。」
TVとカラーボックスしかない殺風景な部屋でブーンとモナーは向かい合って座っていた。
( ´∀`)「あの〜、それで何のことモナ?」
( ^ω^)「現在とある事件を捜査しておりまして、
昨日の18時から22時頃くらいまでの間、あなたが何をしていたかお聞きしたいのですお。」
先ほどまでオロオロしていたモナーだったが、
ブーンの質問を聞いた瞬間に硬直したかのように体が動かなくなった。
(;´∀`)「・・・。」
何かを隠していることは誰にでももわかるくらいモナーの反応はわかりやすかった。
( ^ω^)「どうかしましたかお?」
(;´∀`)「・・・。」
ブーンは無理にしゃべらせずに相手が口を開くまで辛抱強く待った。
やがてモナーは何かを決心したかのように立ち上がり、押入れを開けた。
押入れの中からダンボール箱を取り出すとブーンの前に置いた。
(;´∀`)「す、すみませんモナ!つ、つい出来心でやってしまったモナ!」
18 :1:2006/05/13(土) 13:56:31.40 ID:fSm6ASnx0
モナーは畳に額を擦り付けて土下座を始めた。
( ^ω^)「?」
ブーンは目の前に置かれたダンボール箱の蓋を開けた。
中には女性下着が大量に乱雑に入っていた。
(;´∀`)「昨日、体調が悪くて会社休んでいたモナ。
でも、昼ごろから体調が良くなったからつい、いつもの癖でやっちまったモナ!
まさか、もう警察にばれているとは思っていなかったもな。自首するモナ!許してモナ!」
モナーは額を床につけたまま必死でブーンに謝罪をしている。
( ^ω^)「・・・それで僕の質問の答えは何だお?」
モナーの発言を無視してブーンは淡々とした声で言った。
(;´∀`)「あ、は、はい。昨日は昼に下着ドロしてからはずっとこの部屋にいたモナ!」
19 :1:2006/05/13(土) 13:57:03.83 ID:fSm6ASnx0
ブーンの目がゆっくりと細くなっていった。
( ^ω^)「もう2度とやらないなら、下着ドロの件は聞かなかったことにするお。」
(;´∀`)「ほ、ほんとですかモナ!ありがとうございますモナ!」
( ^ω^)「じゃあ、このダンボール箱はさっさと押入れに片付けて、夜にでもこっそり処分すればいいお。」
(;´∀`)「わ、わかりましたモナ!ほんとうにありがとうございますモナ!」
いそいそとダンボール箱を押入れに片付ける時にモナーはブーンに隙だらけの背中を見せた。
その隙をブーンは見逃さなかった。
素早く鞄からハンマーを取り出したブーンはモナーの後頭部を全力で叩きつける。
( ´∀`)「!」
掴んでいるダンボール箱を落としたモナーはその場でうずくまった。
両手で後頭部を押さえ苦痛のうめき声をあげているモナー。
一撃でとどめを刺せなかったブーンはためらいなく、
うずくまっているモナーの後頭部に何度もハンマーを叩きつけた。
( ^ω^)「ハァッ、ハァッ・・・。」
呼吸を調えたブーンが我にかえるとモナーはもうただの肉塊になっていた。
20 :1:2006/05/13(土) 13:58:20.58 ID:fSm6ASnx0
返り血をあびた服を脱いだブーンは鞄の中に入っている服に着替えた。
ブーンはモナーの部屋を出ると側に停めてあるBOONに乗り込む。
運転席のブーンは助手席に置いた鞄の中から手帳を取り出し、
『モナー:ツンの会社の後輩』と書いてある場所に×と上からボールペンで書き込んだ。
( ^ω^)「・・・2人目処理完了。」
ブーンはカーラジオの電源をオンにした。朝のニュースが流れる。
ツンに関する報道はまだ流れていなかった。
( ^ω^)「できれば今日中にケリをつけたいお。」
ブーンはそう呟くと、手帳を見て次のターゲットを探しはじめた。
( ^ω^)「ここから近そうなのはこの2人だお。」
ブーンは手帳に書いてる2人の名前を見た。
そこには、『クー:ツンの高校時代の友達(フリーター)』、
『ペニサス伊藤:ツーの高校時代の友達(OL)』と書いてあった。
( ^ω^)「クーは1人暮らしだけど、ペニサス伊藤は実家だお・・・。」