496 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:06:17.49 ID:oSrJwYHL0
ーーー路上ーーー
( ゚∀゚)「あいつら、潔癖症だな」
( ´∀`)「モナ?」
ニダーを探すため、二人は路上にいた。
( ゚∀゚)「あの女の人たちだよ・・・名前もしらねえけど」
( ´∀`)「あぁ、しょぼんの奥さんともう一人の女の人モナ?」
( ゚∀゚)「あぁ・・・あの人たち、俺が拳銃示したら、後ずさりしてた。
( ´∀`)「・・・まぁ、普通の人はそんなもんだモナ」
( ゚∀゚)「そうなのかねぇ・・・」

498 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:09:11.49 ID:oSrJwYHL0
( ゚∀゚)「まぁ、清潔な女もいいもんだ」
( ´∀`)「・・・・・・」

( ´∀`)「これからどうするモナ?」
( ゚∀゚)「・・・分かれて行動したほうがいいんじゃないか?俺達しかいないし・・・その方が、効率的だろ」
( ´∀`)「・・・・・・・・」
( ゚∀゚)「・・・どうした?まさか一人じゃ不安だとか言うんじゃねえだろうな?」
( ´∀`)「・・・わかったモナ。別行動をとるモナ」

499 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:11:49.72 ID:oSrJwYHL0
( ゚∀゚)「よし、じゃあ俺はこっちに・・・」
( ´∀`)「じゃあ僕はこっちモナ」
( ゚∀゚)「健闘を祈るぜ」
( ´∀`)「・・・僕もだ、モナ」

こうして、二人は別々の道を走っていった
・・・
・・


500 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:15:47.87 ID:oSrJwYHL0
ーーー路上ーーー
( ゚∀゚)「さて、面倒なことになっちまったもんだ」
ジョルジュは一人、道を歩いている。
( ゚∀゚)(さっさとニダーを見つけださなきゃならねえし・・・それに・・・)

( ゚∀゚)(・・・・・・やっぱ・・・モナーは頭の回転がよすぎる・・・)

( ゚∀゚)(やりにくくなったぜ・・・)

その時、横道から突然、少年が現れた。
( ゚∀゚)「おぉ?」

501 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:20:39.58 ID:oSrJwYHL0
虚ろな目は紅く染まっている
一睡もしていないからだろう。
バタフライナイフのようなものをジョルジュに向けて・・・フラフラと近寄ってくる。
( ゚∀゚)「・・・・・・・」

( ゚∀゚)(ニダーが置いた見張りみたいなもんか・・・にしても)

( ゚∀゚)(色々配慮が足りてねえな・・・さすがニダー)

そう心の中で考えつつ、ジョルジュはポケットに手を入れた。
( ゚∀゚)「寝てろ、ガキ」

( ゚∀゚)「ま、ちょっと痛いけどな」
彼は躊躇わず銃を取り出し、引き金を引いた。

503 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:24:34.77 ID:oSrJwYHL0
銃弾はその子供の胸を外すことなく貫いた。
鮮血を散らし、その場に倒れる子供。
さらなる血液が地面に広がる。

( ゚∀゚)「・・・・・・・・・」

( ゚∀゚)「・・・銃声って、大きいな・・・結構・・・だがまぁ」

( ゚∀゚)「いいか・・・誰も聞いてねえだろ・・・どうせ」

彼はそれだけを言い残し、その場を去ろうとする。

しかし、いつの間にか彼の目の前に、一人の女性が立っていた。

504 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:27:37.72 ID:oSrJwYHL0
(*゚ー゚)「・・・・・・・」
( ゚∀゚)「あらあら・・・これは可愛らしいお嬢さん」
焦っているのだろう。
彼の饒舌が少し、狂っている。

(*゚ー゚)「・・・ふふ・・・」
しかし
ジョルジュが悲鳴を上げるであろうと思っていたその女性・・・しぃは
突如、笑い出した。

(*゚ー゚)「はは・・・あははははははは・・・」

505 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:30:02.38 ID:oSrJwYHL0
彼女がそこにいることに別段理由は無い
ただ、今の街の状況では通夜だとか葬式だとか言ってられない
だから彼女は外をフラついていたのである。

そこで目にした目の前の惨劇。
男が、少年を殺した。

不思議と
笑えた。

506 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:31:58.93 ID:oSrJwYHL0
だから彼女は笑い続けていた。
乾いた笑い声。

( ゚∀゚)(おーおーおー・・・これはこれは・・・さすがの俺も、引く)

( ゚∀゚)(だがまぁ・・・)

( ゚∀゚)(女として見ないとするなら・・・)

( ゚∀゚)(使えるかも・・・しれねえ)

507 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:35:45.59 ID:oSrJwYHL0
( ゚∀゚)(何せ人手が足りねえからなぁ・・・)

( ゚∀゚)(こんな女だ・・・上手く利用すれば・・・)
彼の頭に一つの計画が出来上がる。
( ゚∀゚)(・・・よし)

( ゚∀゚)「ちょっと、そこのあんた」
(*゚ー゚)「あは・・・は・・・はは・・・・・・・・・」

(*゚ー゚)「・・・・私に、何か用?」

508 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:40:56.47 ID:oSrJwYHL0
ーーー路上ーーー
(´・ω・`)「もうすぐだよ」
一方
ブーン達三人は兄者のいるはずの工房に向かっていた。
('A`)「しかしまぁ・・・変なところに妙な職人がいるもんだな」
(´・ω・`)「まぁ確かに規模は大きくないけど・・・腕は確かだよ」
( ^ω^)「でも、その腕の確かな職人さんはもう・・・」
(´・ω・`)「うん・・・だから」

(´・ω・`)「お兄さんのほうに、頑張ってもらおうと思う」

(´・ω・`)(生きていれば・・・だけど)

509 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:43:27.18 ID:oSrJwYHL0
ーーー工房ーーー
( ´_ゝ`)「・・・ぁぁ」

( ´_ゝ`)「・・・・・・・そろそろ死ねるか、俺も」
不幸なことに
人間とはなかなかしぶとい
弟者が死んで数日
兄者はまだ、死ねずにいた。

( ´_ゝ`)「・・・・・・・」

( ´_ゝ`)「もう、疲れた。
その時、扉を開く軋んだ音が響いた。

510 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:47:21.72 ID:oSrJwYHL0
(´・ω・`)「・・・・・・・」
しょぼんの目の前に、数日前と変わらない光景が広がる。
( ´_ゝ`)「・・・・・・・」
椅子に座ったままの兄者はわずかに顔をあげて、しょぼんを見やる。
( ´_ゝ`)「・・・またお前か」
(´・ω・`)「よかった・・・生きてた」
( ´_ゝ`)「あぁ・・・不幸なことにな」
(´・ω・`)「僕達にとっては幸運にも・・・だよ」
( ´_ゝ`)「僕達・・・?」
そこで初めて、兄者はしょぼんのうしろにブーンとドクオがいることに気付く。
(;^ω^)「お、おじゃましてますお」
('A`)「おじゃましてるっす」
( ´_ゝ`)「・・・・・・フン」

511 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:51:54.93 ID:oSrJwYHL0
(´・ω・`)「兄者・・・近頃の街の状況は、知ってる?」
( ´_ゝ`)「いいや・・・だが、昨日は騒がしかった」
(´・ω・`)「・・・それがね」
しょぼんが状況を話す。
ニダーのこと、街のこと・・・
兄者は無表情にそれを聞いていた。
・・・
・・


512 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:54:57.94 ID:oSrJwYHL0
( ´_ゝ`)「・・・ほう、もうニダーが暴れているのか」
兄者はすでにニダーを呼び捨てにしていた。

( ´_ゝ`)「・・・俺を殺しに来ないとはな」
(´・ω・`)「・・・・・・・・」
( ´_ゝ`)「それで俺に・・・何をしてほしい?」
(´・ω・`)「・・・・うん」

ほとんど希望を持たず、しょぼんは更に話を始めた。
・・・
・・


513 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 21:59:56.17 ID:oSrJwYHL0
ーーー路地裏ーーー
( ´∀`)(・・・闇雲に探しても、見つかるわけないモナ)
モナーはニダー探しを中断し、路地裏で考え事をしていた。

( ´∀`)(ニダーの気持ちになってみるモナ・・・)

( ´∀`)(仮にニダーが本当にハーメルンの笛吹きがやろうとしていたことを追究するならば)

( ´∀`)(できる限りハーメルンの笛吹きと同じ状況を作ろうとするはず・・・)

( ´∀`)(となると今の段階では・・・)

( ´∀`)(よし)

次の瞬間、彼は走り出していた。

515 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 22:06:36.07 ID:oSrJwYHL0
ーーー街外れーーー
倉庫が建ち並ぶ場所から更に奥へと進むと
そこには小さな山がある。
ニダーと数百にも上る子供達の行列は一路、その山の頂上を目指していた。
( ・∀・)「・・・さすがに見つかりそうだな」
<ヽ`∀´> 「上手くいけば今日中に全てが終わるニダ・・・それに」

<ヽ`∀´> 「ガキは人質にもなるニダ・・・見つかったところで、簡単には手出しできないはずニダ」
( ・∀・)「・・・・・・・」

516 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 22:10:30.53 ID:oSrJwYHL0
その山の頂上までは徒歩で二時間といったところだろうか。

( ・∀・)「にしても・・・小さな山とはいえ、登るのには苦労しそうだ」
<ヽ`∀´> 「文句を言うなニダ。ガキを見習うニダ」
実際、子供達は不平の一つも言わず、神妙な表情でニダーについてきている

<ヽ`∀´> 「・・・さ、さっさと登っちまうニダ」
( ・∀・)「・・・・・・・・・」

517 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 22:15:11.90 ID:oSrJwYHL0
ーーー路上ーーー
( ゚∀゚)「・・・つまり、だ。俺に協力してくれればいい」
(*゚ー゚)「・・・・・・・」

( ゚∀゚)「まぁ無理にとはいわねえし、強制するつもりもない」
(*゚ー゚)「・・・・まぁ」

(*゚ー゚)「別にいいけど」
( ゚∀゚)「本当か」

( ゚∀゚)(・・・やっぱり、俺の目に狂いはなかったってか?)
(*゚ー゚)「あなたは・・・」
( ゚∀゚)「あぁ?」
(*゚ー゚)「あの人に、似てる」
( ゚∀゚)「・・・?」

どのあたりに共通点を見出したのだろう
狂気に、だろうか。

518 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 22:19:01.68 ID:oSrJwYHL0
( ゚∀゚)「・・・よし、じゃあさっさと始めるか」

( ゚∀゚)(ニダーも探さないといけねえしな・・・)
そういって彼は携帯を取り出し、素早くボタンを押していく。

( ゚∀゚)「・・・・・・」
数度の呼び出し音の後、目的の人物が出た。
( ´∀`)「ジョルジュ?どうかしたのかモナ?」

519 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 22:22:20.55 ID:oSrJwYHL0
( ゚∀゚)「今どこにいる?」
( ´∀`)「・・・あぁ、そうだ。ジョルジュにも連絡しとくべきだったモナ」
( ゚∀゚)「ほう?」
( ´∀`)「ニダーの居場所に見当がついたモナ」

( ゚∀゚)(計画通り・・・)

( ゚∀゚)「マジか!やったな、お前」
( ´∀`)「場所を教えるからジョルジュも合流してほしいモナ」
( ゚∀゚)「あぁ、わかった」
( ´∀`)「場所は・・・・」

520 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 22:26:33.95 ID:oSrJwYHL0
場所を把握したジョルジュは電話を切った。
( ゚∀゚)(さすがモナーってところか・・・ニダーの知能レベルをしっかり押さえている)
(*゚ー゚)「・・・・・・・」
( ゚∀゚)(さて、次は・・・)
次いでまた、彼はボタンを押し始めた。
( ゚∀゚)(・・・・・・・・)
・・・
(´・ω・`)「もしもし?」
( ゚∀゚)「あぁ、しょぼん」

521 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 22:32:44.55 ID:oSrJwYHL0
( ゚∀゚)「今どこにいる?」
(´・ω・`)「えっと、例の工房ですけど・・・どうかしましたか?」
( ゚∀゚)「いや、またガキどもが暴れ始めている」
(´・ω・`)「え・・・こっちにはそんな雰囲気、無いですが」
( ゚∀゚)「いや、本当だ・・・結構溢れてるぜ」
(´・ω・`)「・・・・・・」

( ゚∀゚)「つーわけだから俺が今からそっちに行ってお前らを守ってやる」
(´・ω・`)「あ、・・・ありがとうございます」
( ゚∀゚)「だから、場所を教えてくれ」
(´・ω・`)「は、はい・・・わかりました」
・・・
・・


522 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 22:39:39.36 ID:oSrJwYHL0
( ゚∀゚)「・・・よし」
(*゚ー゚)「終わったの?」
( ゚∀゚)「あぁ、長らく待たせてすまなかったな」
(*゚ー゚)「・・・・・・・・」

( ゚∀゚)「それじゃああなたにも説明する・・・作戦を、な」

狂人二人が画策する。
何かを地獄に落とす方法を・・・

523 : ◆xh7i0CWaMo :2006/05/30(火) 22:41:42.37 ID:oSrJwYHL0
一区切りさせてもらっていいでしょうかorz
なんか書いてて混乱してきた・・・('A`)
しばらく時間をください。ネタ考えてきます・・・すみませんorz