第11話

82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 13:43:39 ID:cmUybPox0

( ^ω^)無事生き残ってエリアVIPに凱旋だお!
( ^ω^)しばらくは敵から攻めてくる事は無さそうだお

( ゜∀゜)おーっらい!おーっらい!
( ^ω^)何とか生きて戻ってきたおー
ラウンデル:君達のおかげで作戦は予想以上の大成功だ
グレッグ:久々に爆撃でスカっとしたぜ

ラウンデル:やはり独断専行でしたか
(´・ω・`)やっぱり……
ラウンデル:命令無視は銃殺だぞ
( ^ω^)俺はキムに助けられたお!戦果も上げてるお!!
ウォーリー:結果的には良かったんだからいいじゃねぇか
FOX:ククク…
ラウンデル:FOX様!
FOX:笑って悪かった。とは言え、これが外人部隊の特質さ。エリアVIPのね
ラウンデル:しかし、それでは軍の規律が…
FOX:なら一週間程、独房にぶち込んでやれ
ラウンデル:そ、そうです、そう来なくては

( ^ω^)キム、独房は夜冷えるお。毛布持っていくお
フーバー:キム、独房だって?独房は退屈だぞ。雑誌でも持ってけ
グレッグ:キム、独房は腹が減るぞ。チーズにハムにビスケットだ
ウォーリー:ほれ、ウォークマンだ。飽きたら別のテープ持って来てやる

看守:独房にそんな荷物持って入るヤツ、お前が初めてだよ

(´・ω・`)キム、退屈だろうから、少しだけ昔の話をしてあげよう

キム:あは…独房って最高〜♪

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 13:58:47 ID:cmUybPox0

( ^ω^)当初の予想通り、敵は物資の補給で困っているそうだお
( ^ω^)敵基地を狙う作戦をまた立ててるらしいけど、それまでは比較的暇だお

/,'3 ……
(;^ω^)キ、キム、触ってみるお
/,'3 …
キム:い、嫌ですよ
/,'3 ……
( ^ω^)滅茶苦茶気になるお…
(#´_ゝ`)用が無いならどっか行ってくれ

ラウンデル:ひとまずは危機を乗り越えましたな
FOX:うむ。それに敵も今は思うように動けまい
津雲:災い転じて福と成す、ですかな
ラウンデル:東洋のことわざですな
FOX:この機を逃さずに一気に攻勢をかけたいところだな
ラウンデル:現在、他の正規軍と調整中です
津雲:いかなエリアVIPと言えども、正規軍の助力は必要ですからな
FOX:そうだな。それまでは休養と訓練に当たってもらうか


――――
チャーリー:一気に形成が逆転したな
('A`)奇襲だったから援護にも行けなかったからな
チャーリー:まさかあの谷を越えるとはな
('A`)ヤツらならやりかねん。で、俺達は?
チャーリー:恐らく向こうは油断しているだろうから、先に手を出すそうだ
('A`)背水の陣ってヤツか。それ以降はしばらく攻撃も出来なさそうだな

('A`)悪魔に魂を売っちまったからか、俺には全く運が無いようだな

91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 14:26:43 ID:cmUybPox0

('A`)この作戦が終わったら、一旦後方に下がらなきゃならない
('A`)アイツを落とすのはここで失敗したらしばらくおあずけだ

隊長:エリアVIPの弱点はこれだ
チャーリー:滑走路か
隊長:その通りだ。幾らでかいとはいえ発着口は一つだ
('A`)そこに対地ミサイルをぶちこむってわけか
隊長:そうだ。しばらくは使い物にならなくなるだろう
チャーリー:しかし、向こうは数が多いぞ
隊長:こちらも正規軍が陽動をかけてくれる
チャーリーその陽動から戻ってきたところに突っ込むって訳か
('A`)ほとんど特攻みたいなもんだな
隊長:この基地まで戻ってくれば、輸送機が待ってる。今回は私も出る
チャーリー:そいつは心強いな
隊長:出撃は明日だ。各自、準備は怠らないように

カ゛ヤカ゛ヤカ゛ヤ
('A`)チャーリー、ブリーフィングも終わったし行こうぜ
チャーリー:悪いな、ちょいと野暮用だ
('A`)そうかい。じゃあ先に行ってるぞ
チャーリー:あぁ、すまんな

チャーリー:よし、誰もいないな……
サ゛サ゛サ゛……
チャーリー:フェニックスだ。間もなく決行する
……
チャーリー:了解。以上だ
……

('A`)最後のチャンスかもしれない。フ゛ーンめ、今度こそあの世へ送ってやる!

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 14:45:51 ID:cmUybPox0

( ^ω^)結局、荒巻は触れず終いだお
( ^ω^)フーン爺さんもショホ゛ンも教えてくれないから余計気になるお

(´・ω・`)次の作戦で敵の基地を攻撃したら、ここらは最前線じゃ無くなるかな
( ^ω^)そうだといいお。そしたらト゛クオと戦わなくて済むお

FOX:よし、では来週傭兵部隊の本拠地を叩くぞ
ラウンデル:この間の戦いよりはずっと楽でしょうな
FOX:そうだな。それが終わればしばらく出番は無いかも知れんな
津雲:そちらの方が好都合です。まだ待たねばなりませんからな
FOX:日本から連絡はありましたか?
津雲:昨日ありました。米国の協力を取り付けるのに成功したそうです
FOX:それはまた、随分と大掛かりだな
津雲:詳しくは後ほど


('A`)よし、行くか。今回ばかりは無事にいられんかも知れんな
チャーリー:そうだな。援護もままならんだろうしな
('A`)元から期待なんてしてないさ
チャーリー:どっちが死んでも恨みっこ無しだぜ
('A`)自分の腕を恨むさ

隊長:よし、出撃するぞ。そろそろ正規軍が攻撃をかける頃だ
('A`)さっさとミサイル撃ってフ゛ーンを探す
チャーリー:そうだな、最後のチャンスかもしれんしな

――――
管制官:大変です!!多数の機影が接近しています!!

( ^ω^)そ、想定の範囲外だお!?なんで今責めてくるんだお!?

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 15:09:01 ID:cmUybPox0

( ^ω^)予想に反して敵はすぐに攻めてきたお
( ^ω^)レーダーを見る限り物凄い数の敵だお

FOX:全機、すぐに迎撃に上がってくれ
フーバー:しかし、凄い数のようだな
ウォーリー:俺達の倍はいやがるんじゃないのか?
ラウンデル:お前達なら何とかなるだろう。頼むぞ

( ^ω^)……
(´・ω・`)どうしたんだい?フ゛ーン
( ^ω^)誰かが、呼んでる気がするお
(´・ω・`)呼んでる?
( ^ω^)出撃はちょっと待ってくれお

隊長:正規軍が攻撃を始めたそうだ
('A`)おっぱじめやがったか!
チャーリー:しかし、正規軍って呼び方も変な物だな
('A`)まぁ、俺ら傭兵からすりゃ政府軍も反政府軍でも正規軍は正規軍だな
チャーリー:そうだな。さて、あとどれくらいかね
隊長:そうだな。あと30分と言ったところか
チャーリー:じゃあちょっとペースを落とさないとな
('A`)あぁ、これじゃ先に着いちまう

( ^ω^)FOX
FOX:どうしたフ゛ーン。まだ行ってなかったのか
( ^ω^)何かおかしいんだお。いつもと違うんだお

( ^ω^)良く分からないけど、今出撃してはいけない気がするお

136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 15:37:22 ID:cmUybPox0

( ^ω^)な、なんだお?俺が呼んでるのは誰だお?
( ^ω^)何でだお?俺が出撃するのを止めるんだお?

フーバー:ウォーリー、グレッグ!損害は!?
ウォーリー:被弾してるヤツはいるが撃墜は無しだ!
グレッグ:こっちも無いぞ!どうにもやる気が無いように見える
フーバー:ショホ゛ン達が残ったのは正解だったかもしれんな
ウォーリー:あっちはあいつらに任せておけば大丈夫だろ
グレッグ:折角の機会だからな。しっかり演習させてもらうとしよう

ラウンデル:フーバーから連絡です。どうやら陽動のようです
FOX:やはりか。Migが見えなかったからおかしいとは思ったが
津雲:恐らく、敵の狙いはここでしょうな
FOX:ショホ゛ン、迎撃は頼む
(´・ω・`)了解しました。けど、向こうはあの傭兵隊だから
FOX:分かっている。頃合を見てフーバー達を戻らせる

キム:大尉、出撃ですか?
(´・ω・`):そうだよ。恐らく傭兵部隊がこちらに来るはずだから
キム:了解です!
(´・ω・`)フ゛ーン、行けるかい?
( ^ω^)大丈夫だお。もう行けるお
中隊員B:大丈夫ですよ!少尉は私が助けますから!
( ^ω^)なかなか言うようになったお。けどまだお前に助けられる程じゃないお

隊長:よし、見えたぞ!
('A`)派手にやってやがるな。あの野郎、まだ生きてやがるんだろうな
隊長:ここからは編隊統制を解く。各機の健闘を祈る!!

( ^ω^)今は聞こえなくなったお…。あの声は何だったんだお…?

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 16:19:15 ID:cmUybPox0

( ^ω^)空に上がってすぐに反対方向から攻めてきたお
( ^ω^)やっぱり陽動だったようだお。
( ^ω^)先頭はMigだお。その次にF-14…ト゛クオだお!!

キム:ショホ゛ン大尉!来ました!!Migです!!
(´・ω・`)恐らく基地を狙ってくる!基地を守るんだ!!
( ^ω^)ト゛クオ…今日も俺は生き残るんだお!!

ラウンデル:フーバー、ウォーリー、グレッグ!戻れるか!?
ウォーリー:おう!ランディ、指揮は任せたぞ!
グレッグ:よしきた!バクシー、後を頼むぞ!
フーバー:中隊指揮はロバーツでいいが、戦隊指揮はどうする!?
津雲:私が行きましょう
FOX:よし、すぐ津雲少佐が出る。副官達はそれまで独自で何とかしろ!
ロバーツ:了解した。これくらいならどうとでもなるさ
ラウンデル:中隊長傭兵部隊の相手だ。基地に近づけさせるなよ!

チャーリー:話が違うな。すでに基地の前で待ってやがる
隊長:陽動だと言うのがばれたか
('A`)正規軍なんてこんなもんさ
隊長:突っ込むしかないな。何人生き残れるか分からんが
('A`)待て、俺が行く
チャーリー:一人じゃきつかろう。俺も行こう
('A`)血路を開いてやるから、大事にミサイル抱えてな
隊長:二人とも……すまん………

('A`)ミサイルなんざもういらねぇ!
ハ゛シュハ゛シュ

('A`)さぁ、行くぜぇ!火の玉飛び交う舞台の開演だ!!

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 16:42:48 ID:cmUybPox0

( ^ω^)傭兵部隊の内2機が射程外からミサイル撃ってきたお
( ^ω^)1機はF-14、どうやらト゛ック゛ファイトがご所望のようだお

(´・ω・`)みんなは基地から出来るだけ離れないようにするんだ!
キム:大尉は!?
(´・ω・`)フ゛ーンとあの2機の相手をしてくる!
( ^ω^)行くお!アイツは俺が相手をしないといけないんだお!!
キム:二人とも必ず戻ってくださいよ!
(´・ω・`)君も必ず生き残るんだよ!

コ゛ォォォォォ

('A`)チャーリー、そっちのハリアーは任せたぜ!!
チャーリー:おう!そっちも最後のチャンス、逃すんじゃないぞ!!

キィィィィィィン

('A`)フ゛ーーーーーン!!!
( ^ω^)ト゛クオーーーー!!!

ハ゛ハ゛ハ゛ッハ゛リハ゛リッ

隊長:行くぞ!狙うは発着口だ!!

コ゛ォォォォ
キム:来た!撃たせるもんか!!先にこっちのミサイルで!!
ハ゛シュッハ゛シュッ ト゛ォォォオーン
隊長:味方がやられても無視しろ!突っ込めぇ!!

( ^ω^)瞬く間にエリアVIPは戦場と化したお。けど、地獄である事には代わり無いお!

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 17:02:19 ID:cmUybPox0

( ^ω^)ト゛クオと戦うのはこれで何度目だったかお?
( ^ω^)もう戦った回数も覚えてないくらい戦ったお
( ^ω^)けど、ト゛クオと一緒に戦った回数の方が絶対に多いお!!

('A`)フ゛ーン!!今度こそは!今日こそは!!
( ^ω^)まだだお!まだ死ぬ訳にはいかないんだお!!
コ゛ォォォォォォ ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛

隊長:くそ、何て防御の固さだ!突っ込む隙が無い!
中隊員B:お前らなんか!お前らなんかー!
タ゛タ゛タ゛タ゛
フーバー:落ち着け!焦ったら落とされるぞ!!
ウォーリー:そうだぜ、ひよっ子
グレッグ:こっちは無理に落とさなくていいんだぞ

中隊員B:皆さん!
キム:よーし!これできっと守りきれる!!

チャーリー:ふん、中々やるじゃないか
(´・ω・`)なんだろう?この敵、何かが違う
チャーリー:こちらの意図にも感づいているようだな。助かる
(´・ω・`)殺気が無い…?

タ゛タ゛タ゛タ゛
敵兵:ぐっ……隊長、ここまでのようです!
隊長:ダメだ!まだ落ちるな!生き残れ!!
敵兵:おさらばです
……ク゛ワッ

( ^ω^)ト゛クオが死神なら…俺は悪魔になるお!生き残るために!!

167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 17:27:14 ID:cmUybPox0

( ^ω^)ト゛クオ…もう、撃つなとは言わないお
( ^ω^)俺はト゛クオの弾を全て受けてでも生き残るお!

津雲:よし、敵が撤退を始めた。私たちも戻ろう
ローバツ:帰還するぞ、集合しろ!
ランディ:帰るってよー!編隊組み直せ野郎共!
バクシー:みんな生きてるな。いい練習だったぜ!

隊長:くそっ、結局残ったのは俺とあの二人か…

チャーリー:結構しつこいな
(´・ω・`)なんだ?何を考えてる?
チャーリー:俺はここで死ぬ訳にはいかないんでね
(´・ω・`)もうすぐ、戦闘時間限界がくるはずなのに…
チャーリー:ト゛クオはまだやり合ってるか。ま、アイツには無理か

ク゛ォォォォォォォ
('A`)こうなったら…正面から勝負だ!
ク゛ィィィィィィン
( ^ω^)前から来るのかお…?望む所だお!!

('A`)うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
( ^ω^)うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

「撃ってはダメ」

('A`)!?
( ^ω^)!?

( ^ω^)今度ははっきりと聞こえたお…一体誰なんだお…?

173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 17:44:16 ID:cmUybPox0

( ^ω^)瞬間、声が頭に響いたお
( ^ω^)気付いた時にはト゛クオとすれ違っていたお

チャーリー:そろそろ頃合か…おい!ト゛ッキー!撤退するぞ!
('A`)……
チャーリー:どうした!ト゛ッキー!逝っちまったか!?
('A`)…あ、あぁ!すまねぇ!生きてるぞ
チャーリー:もう燃料がギリギリだ、戻るぞ!
('A`)分かった
チャーリー:隊長!隊長も撤退を!

隊長:私は一緒には行けん
('A`)隊長!?
隊長:思えばいつもお前たち二人に任せてばっかりだったな
チャーリー:隊長、まさか
隊長:最後ぐらいは隊長らしく、な
('A`)よせ!まだチャンスはある!俺と一緒に来るんだ!
隊長:すまんな

コ゛ォォォォォォォォォォ
フーバー:あいつ…突っ込む気か!?
ウォーリー:落とせ!滑走路に突っ込まれちゃ台無しだ!!
グレッグ:ダメだ!間に合わない!!

ク゛ワッ!!

('A`)隊長ーーー!!

( ^ω^)敵の隊長は降り注ぐ弾丸の中、発着口に体当たりを敢行したお
( ^ω^)中には入られなかったものの、滑走路の半分は火の海になってしまったお

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 18:03:56 ID:cmUybPox0

( ^ω^)もう少しで守り抜けるはずだったエリアVIP
( ^ω^)敵の執念の体当たりで、今は火の海になってしまったお

ラウンデル:消化班、急げ!今の状況で絶対に食い止めろ!
FOX:何機か巻き込まれたな…なんてこった
ラウンデル:しかし、敵機の燃料が少なくて助かりました
FOX:うむ、滑走路の半分で済んだからな
(;゜∀゜)消火!急げ!!

チャーリー:行くぞ、ト゛ッキー
('A`)あぁ……

(´・ω・`)退いてくれたようだね
津雲:深追いはしなくていい。みんな、ご苦労だった
( ^ω^)ふぅ、今回もどうにかなったお

( ^ω^)!?
(´・ω・`)どうしたんだい!?フ゛ーン!

( ^ω^)よん…でる……呼んでるお
キィィィィィィン
(´・ω・`)フ゛ーン!深追いはやめるんだ!
津雲:いかん!ショホ゛ン君、追うぞ!!
(´・ω・`)了解!キム、先に降りて待ってるんだ!!

チャーリー:どうした?今日はえらく素直に撤退するじゃないか
('A`)……

('A`)あの声…あの声は……

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 18:25:00 ID:cmUybPox0

( ^ω^)誰の声かは分からないお…
( ^ω^)けど、行かなきゃいけない気がするんだお

( ´_ゝ`)辺りが黒焦げだな
キム:そうですね…人の執念って怖いですね……
( ´_ゝ`)こう言うところさ、ここは。お前さんは、ここで生き残る自信はあるか?
キム:自信は…ありません
( ´_ゝ`)そうかい
キム:けど、生きている方が楽しいと思います
( ´_ゝ`)そうかい
キム:はいっ!
( ´_ゝ`)そこの残骸どかすの手伝っとくれ

津雲:どうしたんだね、フ゛ーン君!
( ^ω^)呼んでるんだお
(´・ω・`)呼んでるって、一体誰が?
( ^ω^)分からないお
津雲:……まぁいい。燃料が持つまでだぞ
( ^ω^)すまないお

チャーリー:結局俺らだけだったな。生き残ったのは
('A`)そうだ…な
チャーリー:フ゛ーン、落とせなかったな
('A`)まぁ、な
チャーリー:最後のチャンスだったのにな
('A`)まだ、チャンスはあるさ
タ゛タ゛タ゛タ゛ カ゛ンカ゛ンカ゛ン
('A`)なっ!?ぐあっ!

チャーリー:残念だが、やっぱり最後だ

216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 18:47:53 ID:cmUybPox0

('A`)俺が…撃たれている…?誰にだ…?チャーリー?
('A`)今のは装甲削っただけか。まだ飛べる!

('A`)チャーリー、何をする!
チャーリー:こいつで終わりさ。あばよ、ト゛ッキー

ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛
クイッ

チャーリー:何!?あれを避けただと!?
('A`)なんせこいつはネコだからな図体はでかくても身は軽いわけよ
チャーリー:そう…だったな

('A`)説明、してもらおうか

チャーリー:いいだろう。冥土の土産に教えてやる
('A`)土産かどうかは別だがな
チャーリー:俺は傭兵は傭兵でも、ここに雇われてる訳では無くてね
('A`)なに?
チャーリー:そちらさんの都合でね、お前に生きて貰ってちゃ困る訳さ
('A`)何でまた俺なんかを?
チャーリー:正確に言えばそのF-14さ。だがお前が乗ってちゃいつになっても落ちやしねぇ
('A`)コイツを落として何の意味がある?
チャーリー:大ありなのさ。西の最新鋭だ。落ちりゃ威信に傷が付く
('A`)なんだと!?
チャーリー:東のMigも俺以外は落ちたからな。俺が落ちれば完璧さ
('A`)西も東も全部落とそうってのか!?どう言うこった!?
チャーリー:さぁね。こっちの依頼主はどっちも落ちてもらわないと困るのさ

('A`)くそっ…こんな近くにトンでもない伏兵が隠れていやがった!

223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 19:02:25 ID:cmUybPox0

('A`)西側だと?東側だと?そんなのは関係無いだろ!
('A`)ここは砂漠だぞ!太陽が照りつけるミドル・イーストだぞ!!

('A`)だったら、お前はここで死ぬって言うのか!?
チャーリー:俺は脱出すればいいだけさ。迎えが来るんでね
('A`)ずっと…か…。俺がこっちに来てからずっとか!
チャーリー:そうさ。だが、お前を落とす事になったのはついこの間さ
('A`)へっ…俺はトコトン運が無いらしいな…
チャーリー:そう言うことだ。運が無かったと思って諦めてくれ
('A`)そうは…問屋が卸さねぇ!!

ク゛ィィィィン

チャーリー:ハハハ、やはりそう来るか。いいだろう
('A`)俺はここで落ちるわけにはいかないんだ!
チャーリー:これまでのよしみだ、正面から殺ってやるさ
('A`)望む所だ!!

キィィィィィィィィィィィィン
カ゛カ゛カ゛カ゛カ゛カ゛カ゛


('A`)グフッ……!
チャーリー:フッ

ク゛ィィィィン

チャーリー:さすがだな…火の玉ト゛ッキー…楽しかったぜ、あばよ
ク゛ワッ……
('A`)チャーリー…馬鹿野郎が…俺に勝てると思ったのかよ……

229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 19:18:55 ID:cmUybPox0

('A`)何だかんだで、お前とは楽しかったぜ、チャーリー

('A`)生き残ったか…とは言え……
シ゛ワッ
('A`)腕と腹に一発ずつ貰ったか
('A`)このままじゃ、血が足りなくなるな
('A`)第一、こいつがもう持たねぇか
カ゛スッ……コ゛ォォォォォ…カ゛スッ

('A`)脱出装置動かそうにも…腕が動きやがらねぇ
('A`)グッ…!?身もよじれねぇ…か
('A`)ちっ、ここまで…か……後は落ちるのみ…だな
フィィィィィィィン………


「ト゛ッキー」
('A`)やっぱりお前だったのか、トレイシ−
「久し振りね」
('A`)そうか、迎えに来たのか。すまねぇな
「ねぇ、ト゛ッキー」
('A`)そう…急ぐなって…向こうでゆっくり話そうぜ
「また私を置いていくの?」
('A`)バーカ……今からそっち行くっての
「ダメよ」
('A`)何がダメなんだよ
カ゛コッ……ハ゛シュッ
「すぐに迎えが来るから」
('A`)な、脱出装置が!?

「生きて」

248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 20:07:07 ID:cmUybPox0

( ^ω^)こっち…かお?どこだお?
( ^ω^)急に聞こえなくなったお

(´・ω・`)フ゛ーン?
( ^ω^)聞こえなくなったお…
津雲:声がかね?
( ^ω^)この辺りなのかお?

( ^ω^)あ、あれは何だお!?
津雲:煙のようだな
( ^ω^)行ってみるお!

キィィィィィィィィィン

(´・ω・`)ん?何か動いてる
( ^ω^)何か飛んで行くお!戦闘機?
津雲:な、馬鹿な!あの戦闘機は!

( ^ω^)F-14の残骸!ト゛クオだお!!
(´・ω・`)さっきの戦闘機が離陸した辺りに降りてみよう

( ^ω^)間違いないお!ト゛クオのF-14だお!!
(´・ω・`)けど、コクピットには誰もいないようだね
津雲:座席が無いな。脱出したようだ
(´・ω・`)と言う事は、さっきの戦闘機に乗っていったのか
津雲:しかし、あの機体は……

( ^ω^)俺を呼んだのはト゛クオなのかお?
( ^ω^)ト゛クオは生きてるのかお…?
( ^ω^)俺達の戦いはどこまで続くんだお…?

253 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/05(土) 20:34:14 ID:cmUybPox0

( ^ω^)再びト゛クオは敵として俺の前に現れるのかお?
( ^ω^)出来れば現れないで欲しいお。現れたら戦わなきゃいけないお

津雲:戻りました。滑走路の被害は思ったより少なそうですな
FOX:ご苦労
ラウンデル:一週間もあれば修復出来るでしょう
(´・ω・`)敵のパイロットは?
FOX:文字通り消し炭だったよ

( ^ω^)あの傭兵部隊のF-14が残骸になっていたお
(´・ω・`)けど、コクピットはもぬけの殻だった
( ^ω^)きっとその前に飛んでいった戦闘機に乗っていたんだお
(´・ω・`)そう言えば、津雲少佐はあの機体を見た事があるようだったけど
津雲:……
FOX:どうした?少佐
津雲:最初は見間違いだと思いましたが…間違いありません
FOX:どこの機体だ?
津雲:あれはシュヴァルべ…メッサーシュミットでした
ラウンデル:馬鹿な!旧大戦の遺物ではありませんか!!
津雲:だから私も自分の記憶を疑った訳です
(´・ω・`)世界初のジェット戦闘機…
津雲:多少、フォルムに違いはありましたが、あれは間違いなくシュヴァルベです
( ^ω^)少佐は今までに見た事あるのかお?
津雲:あるとも。世界中の軍用機と言う軍用機を見て来たつもりだ
FOX:つまり、こう言う事かね。裏ではかの大戦の亡霊が見え隠れしていると
津雲:恐らくは。詳しくは調べて見なくては分かりませんが
ラウンデル:益々持って、このまま指を咥えている訳にはいかなくなりましたな

( ^ω^)シュヴァルベ?大戦の亡霊?
(;^ω^)どう言う事だお?急に話が大きくなり過ぎて頭蛾ぶっ壊れそうだお

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