第18話
412
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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
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Date: 2005/11/13(日) 20:55:34
ID: LnsyGn8h0
Be:
/,'3 私は今、FOX様の命でとある所にいます
/,'3 ところで例の書物は役に立ったのでしょうか?
FOX:荒巻、貴様に折り入って頼みがある
/,'3 FOX様、なんなりと
FOX:あるモノを取り寄せて欲しい
/,'3 ある者、でございますか
FOX:そうだ。私の元へな
/,'3 分かりました。連れて参りましょう
FOX:言わなくても誰か分かるか。さすがだな……
――――――――
/,'3 色々と手間取って随分遅くなってしまいました
/,'3 早く接触しないといけませんね
カッカッカッカ
/,'3 ……!
敵兵A:おい、交替の時間だぞ
敵兵B:お、もうそんな時間か
敵兵A:兵員No.378!これより警戒任務に付きます!
敵兵B:了解!No.378の警戒任務着任を確認!
敵兵A:っと、今日の飯はお前の好きなパスタだったぜ
敵兵B:ほんとか?そいつは楽しみだ。じゃ、後頼むぜ
敵兵A:別に誰も来やしねぇよ。俺一人で充分さ
/,'3 ……油断大敵でございますよ
420
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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
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Date: 2005/11/13(日) 21:13:51
ID: LnsyGn8h0
Be:
/,'3 誰も来ないと思いきや、ここにいるので御座います
/,'3 警戒は最低でも二人以上で行うのが鉄則ですよ
敵兵A:ったく。要人警護たぁなぁ。退屈でしょうがねぇ
敵兵A:俺も地上空母に配属されたかったぜ
敵兵A:ま、見回りくらいはしっかりやらんとなぁ
カッカッカッカ
/,'3 (やはりこの区画ですか。情報通りですね)
敵兵A:左方、以上なーし
カッカッカッカ
敵兵A:右方、以上なー……なんだ?
/,'3 ……
敵兵A:なんでこんな所にこんなデカいぬいぐるみが?
敵兵A:しょうがねぇなぁ。落し物はどこに届けりゃ…
/,'3 ブ ワ ッ !!
ト゛コ゛ッ!!
敵兵A:ぐふっ……
ト゛サッ
/,'3 悪く思わないで下さいよ。……とりあえず隠しておかねば
ス゛ルス゛ルス゛ルス゛ル
/,'3 ここならしばらくは発見されないでしょう
/,'3 さて、弟君…FALCO様はどちらにいらっしゃるのか
/,'3 この区画と分かったとは言え、かなり広いですね
/,'3 ここから先は虱潰しにしていくしかありませんね
スーーーーー
/,'3 先ほどの兵から頂いたカードキーを、と…
ヒ゜ッ フ゜シーー
/,'3 機密書類の保管庫ですか。ハズレのようですね
ヒ゜ッ フ゜シー
/,'3 ここは電子制御室のようですね。次行きましょう
ヒ゜ッ フ゜シー
敵兵C:ん?なんだ?扉が開いたぞ
敵兵D:誰かいるのか?
敵兵C:いや、いない。誤作動かな?ん、この箱は?
敵兵D:あぁ、そこの特大ディスプレイが入ってた箱だよ
敵兵C:なんだ、まだ廃棄されてなかったのか
敵兵D:扉も故障かも知れんし、一緒に頼んでおこう
/,'3 士官室でしたか。都合良くダンボールがあって助かりました
スーーーーー
/,'3 また誰かいるかも知れませんし、用心して隠れましょうか
チャキッ
男:そこまでだ荒巻。頭を撃ち抜かれたくなかったら大人しくしろ
/,'3 見つかってしまった訳で……FOX様、ピンチです
/,'3 今、私の頭には銃が突きつけられています
/,'3 ここは言う通りにするしかないようですね
男:よし、そのまま歩け。方向は指示する
/,'3 …… (私に気配を悟らせないとは)
男:その十字路を右だ
/,'3 …… (それに私の名前を知っていた)
タ゛タ゛タ゛タ゛タ゛タ゛
男:む…!荒巻、ぐったりしろ
敵兵E:これは大佐!
大佐:どうかしたのか?
敵兵F:No.378と連絡がつかないのであります!
大佐:何?しかしこちらでは見てないぞ
敵兵E:了解しました!ところで、そのぬいぐるみは…?
大佐:知らん。通路に落ちていた
敵兵F:では、私がお捨て致します!!
大佐:いや、お前たちは早くNo.378を探してやれ
敵兵E:了解であります!!
敵兵F:それでは、失礼します!!
大佐:もういいぞ。歩け
/,'3 …… (大佐、ですか)
大佐:その扉だ。キーで開けて入れ
ヒ゜ッ フ゜シー
FALCO:しばらく振りだね、荒巻。良く来てくれた
/,'3 ……FOX様、荒巻にかかれば弟君の所へ行く事など容易い事でございます
/,'3 FOX様、弟君との接触に成功致しました
/,'3 小さなトラブルはありましたが、全てこの荒巻の想定の範囲内で御座います
/,'3 お久し振りで御座います、FALCO様
大佐:単身で潜入するとはさすがだな、荒巻
/,'3 ただ者では無いと思っていましたが、やはりモルスァ大佐でしたか
FALCO:今は私の副官をやってくれているのです
/,'3 早速ですが、FOX様よりあなた様をお連れするよう申し付けられました
FALCO:兄は元気でしたか?
/,'3 えぇ。外人部隊で良い指揮をしておいででした
FALCO:それは良かった。安心しました
/,'3 ではすぐにでも私と一緒に
FALCO:それは出来ないのです
/,'3 なんですと?
大佐:FALCO様も戦っておられるのだ
/,'3 ですから、もう戦わなくて済むように
FALCO:私が戦っているのは政府軍でも反政府軍でもないんだよ
/,'3 では、もしや
大佐:もはや反政府軍はこの国の物にあらず
FALCO:兄とて戦っているのです。私も共に戦わねばならないのです
/,'3 左様で…御座いますか
FALCO:代わりと言っては何だが、連れて行って貰いたい人がいます
大佐:殺されかけていたのを我々が助けた者だ
FALCO:ここにいてはいずれ見つかります。その前に
/,'3 どちらに連れて行けば?
FALCO:極東、日本です。Mr.海音寺の元へ飛んで下さい
/,'3 FOX様、弟君は戦う意思を強く持っておられます
/,'3 私はFALCO様の指示に従い、一度日本へ参ります
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