32 :インターミッション :2006/06/14(水) 21:06:37.74 ID:ZcxAkCDz0
人気のないレストランに辿り着いた内藤を待っていたのは
またも地獄だった。
                          /\___/ヽ     
    〃ニ;;::`lヽ,,_           ≡  /''''''   '''''':::::::\       
    〈 (lll!! テ-;;;;゙fn    __,,--、_  ..  . |(●),   、(●)、.:| + ≡       
.   /ヽ-〃;;;;;;;llllll7,,__/"  \三=ー |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|     ≡
   >、/:::/<;;;lllメ   \ヾ、  ヽTf=ヽ`   `-=ニ=- ' .:::::::| +       
  j,, ヾて)r=- | ヾ:   :ヽ;;:     | l |  l \  `ニニ´  .:::::/     +  ≡
 ,イ ヽ二)l(_,>" l|    ::\;::    | |  |  ヽ,,-‐、i'  / V
 、ヽ--イll"/ ,, ,//,,    :;;   l //  l く> /::l"'i::lll1-=:::: ̄\
  ヾ==:"::^::;;:::/;;;;;;;;;:::::::::::::: :::::ゞ ノ/   L/〈:::t_イ::/ll|─-== ヾ
   \__::::::::/::::::::::::_;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ   ヘ   >(゙ )l:::l-┴ヾ、ヽ  )
       ̄~~ ̄ ̄/ :::|T==--:::::  //  / ト=-|:|-─ ( l   /
           / ::  ::l l::::::::::::::::::/ /:::::::::::/:::::(ヽ--─  / |  /
           ヽ_=--"⌒ ゙゙̄ヾ:/ /:::::::/:::::::::`<==-- ノ / /
            /   /   \/::::::::::::::::::::::::::::: ̄'''"":://
           /   /     :::: ヾ::::::::::::::::::::::::::::べ__;;;--

「俺はクールス、ラクーン市民を助けにやってきたUBCSのイケメンさ」

銃弾と硝煙、血と暴力を神砂嵐にかけてブチ撒けた
ここはラクーンシティのゴモラ。

「28 Sep 200X 19:30 / COOL」

来週も内藤と地獄に付き合ってもらう。


33 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:08:09.93 ID:ZcxAkCDz0
ツンと分かれてから30分。
内藤は完全に道に迷っていた。
銃声は断続的に続いているが、その数は
徐々に少なく、そして間隔が長くなっている。

(;^ω^)「なんでこんな迷路っぽく入り組んでるんだお」

ツンと分かれてから既に30分が経過している。
携帯電話で連絡を試みたのだが、電源を切っているらしく
何度ダイヤルしても応答はなかった。

( ^ω^)「大丈夫かお……さすがに心細いお……ん?」

        ., -、,. -─- 、⌒〉
         {  }      ヽ_    r'⌒)
         ヽ、  ,,-‐‐  ‐‐-、  iヽ、 J
         {   、■■■■■ヽ/ ヽ/∪
           !       >::  }  /     丶
          l    /( [三] )ヽノ‐''>  < つわぁぁぁああああ!
        i⊂}__   `二´‐'´__/__
        ヽ   ‐- 、二`ヽ/〉⊂ニニ⊃)
         |    // ̄ ̄)j~U^∪ヽ
         ノ ` ‐-L!--‐''(´      )
        `i''ー----‐ ''"´ ヽ、__/
         !           }  ` }
          !.  , -‐- 、.    ノ--─ '
          ヽ、_{.     `ヽi'⌒i
           `''‐- 、.. __,!

版権ゾンビ「ぼ、僕はハチミツよりここ、こくまろミルクがすきなんだな」

34 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:13:11.69 ID:ZcxAkCDz0
( ^ω^)「またゾンビかお。いい加減怖くなくなってきたお」

            \,,人.∧,,人.∧,,人.∧,,人.∧/
            ≪はちみつれちゃいましゅうう ≫
            /"Y'‘W"Y'‘W"Y'‘W"Y'‘W\
       ブーン   ` 、 ∴’  '    
     ⊂二二二( ^ω^)二(  )⊃
           |   /   /  /
           ( ヽ ノ    (  )
           ノ>ノ     U U
       三  レレ

( ^ω^)「まったく、また時間をロスしたお」

その時、地響きとともに凄まじい爆発音が響き渡った。
内藤はあわてて身を伏せた

( ^ω^)「ちょwwwなんか音が近いお!」

そして身を起こすと、断続的に続いていた銃声が止んでいた。

( ^ω^)「……あれ? 銃声が止んじゃったお」

( ^ω^)「あ、なんかあそこだけハデにぶっ壊れてるお。
       さてはさっきの爆発はあそこだお!」


35 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:14:22.18 ID:ZcxAkCDz0
内藤が辿り着いた場所、そこはうらぶれたレストランだった。
人気はなく、道中何十体と見かけたゾンビの姿もない。

しかし、店の内外に立ち込める黒煙と壁に穿たれた弾痕が
こここそが先の銃撃戦の現場であることを明確に示していた。


( ^ω^)「ここで間違いなさそうだお……そういえばおなか減ったお」

( ^ω^)「ちょうどレストランだし、ごはん食べるお」


どうも拉致されてから長時間経っていたらしく、内藤の胃袋はカラッポだ。
内藤は、ひとまず生存者ではなく食料を探すことにした。
キッチンを探索して程なく、未調理の食材や業務用のハンバーガーが山ほど見つかった。

( ^ω^)「ハムッハフハフ、ハフッ……なんか大味で単調な味付けだお」

ぼやきながらも4つめのチーズバーガーに手を伸ばしたその時。
キッチンの奥でガランッ、と何か重いものを動かしたような鈍い音がした。


Σ(;゜ω゜)「誰だおっ!?」

思わず声を荒げるが、人もゾンビも出てくる気配はない。

( ^ω^)「……反応がないお。一体なんだお?」

様子を見に行ってみると、床にぽっかりと四角い穴が開いており、その傍に
バールのようなものが倒れていた。

36 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:15:46.43 ID:ZcxAkCDz0

( ^ω^)「なんだ、地下室の扉にかかってたオープナーが倒れただけかお」

( ^ω^)「…………」


(;^ω^)「って、地下室なんてあったのかお」

( ^ω^)「おーい、誰かいるかおー?」

声はむなしく反響するだけだった。かすかに水音のようなものが
聞こえるが、入り口付近以外は殆ど見えず、様子を伺うことは出来ない。

と、突然背後で人の声が聞こえた。

?「……HORIZON!?」

Σ( ゜ω゜)「                  」

突然発せられた声に内藤は腰を抜かし、バランスを崩して
地下室への入り口に上半身を突っ込んでしまった。

(;゜ω゜)「うbわ@うおふぁぴ!!!!」

さらに、地下室の奥深くから
2体のゾンビが姿を現した

37 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:18:15.27 ID:ZcxAkCDz0
  . ∩___∩ ;
  ; | ノ|||||||  ヽ `
 , / ●   ● |  
 ;, | \( _●_) / ミ
; 彡、 | |∪|  |、\ ,
./    ヽノ/´> ) :  へ……変なところでゾンビになったから
(_ニニ>  / (/ ;      エサ(人間)が全然釣れないクマー……
; |     | ;
' \ ヽ/ / :
, / /\\ .  
; し’ ' `| | ;
      ⌒
                    ,ィ⊃  , -- 、
  お       ,r─-、      ,. ' /   ,/     }
          {     ヽ  / ∠ 、___/    |    下
  前      ヽ.      V-─- 、  , ',_ヽ /  ,'     
           ヽ  ヾ、  ',ニ、 ヽ_/ rュ、 ゛、 /   に 
            \  l  トこ,!   {`-'}  Y       
             ヽj   'ー'' ⊆) '⌒`  !       降
        , 、      l     ヘ‐--‐ケ   }
        ヽ ヽ.  _ .ヽ.     ゛<‐y′   /       り
         }  >'´.-!、 ゝ、_  ~  ___,ノ
         |    −!   \` ー一'´丿 \      ろ
        ノ    ,二!\   \___/   /`丶、    


(;゜ω゜)「あqwせdrftgyふじこl、!!」


38 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:19:37.10 ID:ZcxAkCDz0
?「こいつに掴まれ!」
慌てふためく内藤に、後ろから何か棒状のものが差し込まれる。
必死の思いでそれにしがみ付くと、内藤の体は物凄い力で後ろに引っ張られた。
同時に地下室に爆発音と、肉がはじけるような嫌な音が響きわたった。

?「やれやれ、危ないところだったな」

(;^ω^)「助かったお……」

(#^ω^)「ってお前のせいだお! あんな風に後ろから……」

悪びれた素振りすらない声音に内藤が激昂しながら振り返ると
そこには銃を構えた男の姿があった。

                     /\___/ヽ
                    /''''''   '''''':::::::\
                   . |(●),   、(●)、.:|
                   |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| 
.                    |   `-=ニ=- ' .:::::::| 
                    \  `ニニ´  .:::::/
                  「 ̄ ̄ゞjil  _''_ ,'iillソ ̄l
                    |       ̄TTT ̄    |
                 | __ _ __ 」 l l __ __ |
                 i                 |
                  /| --  ‐  ── ─── ト、
                ,/ .|    卍 / U B C S   | \
               /  l                 ト、   \
     r、        /   !               | \  \      ,、
     ) `ー''"´ ̄ ̄   / .|               |   \   ̄` ー‐'´ (
  とニ二ゝソ____/   |               |    \____(、,二つ

39 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:21:11.10 ID:ZcxAkCDz0
(●)(、,)(●)「ハハハ! 悪かったな、まぁ引き上げてやったんだから大目に見てくれ」

(;^ω^)(なんか凄い装備だお。まるでガンダムだお)

軽薄な雰囲気をまとってはいるが
防弾ベストや機関銃など、全身のものものしい武装が、男が
ただものではないことを語っていた。

見ると、その機関銃の銃身は内藤のわきの下に伸びていた。
自分のしがみ付いているものの正体に気づき、内藤はあわてて手を離した。

(;^ω^)「ちょ、これ銃かおwwアブナスww」

(●)(、,)(●)「ゾンビもいたし、使えるのがこれしかなかったんだ。ワリィな」

男に言われ、内藤は何かに気づいた様子で地下室を覗き込んだ。
そこには頭部を破壊されたゾンビが横たわっていた。

( ^ω^)「2重の意味で助けてもらったのかお……ところであんた誰お?」

(●)(、,)(●)「人に名を尋ねるときは自分から……と言いたいが、まぁいい」

(●)(、,)(<)「俺はクールス、クールス・ダディヴィエラ!ラクーン市民を救出しに
        やってきたUBCSのイケメンさ」

( ^ω^)「クールスかお。UBCSってsneg?」

(●)(、,)(●)「アンブレラ社のバイオハザート対策部隊、略してU.B.C.Sさ」


41 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:21:57.50 ID:ZcxAkCDz0
(●)(、,)(●)「ま、早い話がウチの会社の尻拭い係だな」

( ^ω^)「?? 尻拭いってどういうことだお」

(●)(、,)(●)「1行で言うとこの災害は俺らの雇い主、アンブレラ社の仕業ってことだ」

( ^ω^)「把握した」



(#^ω^)「ってお前らのボスはなんてことしてくれたんだお!」

(#^ω^)「お前らのせいで僕の人生がめちゃくちゃになりそうですお」

(●)(、,)(●)「あのなぁ、俺たちゃ雇われ傭兵だぜ?」

(●)(、,)(●)「上の考えることなんて下っ端の俺たちにわかるかよ」

(●)(、,)(●)「こうして命張って助けに来てんだからイナフだろ?」

仲間の形見であろうか、血まみれのドッグタグを数枚弄びながら、クールス
は諭すように、自分に言い聞かせるように呟いた。その姿を眺めているうちに
内藤は怒りが急速に鎮火していくのを感じた。

(;^ω^)「まったく、やってられないお……?」


ふと、クールスの胸の刺繍――UBCSの隊章に視線を落としたとき
内藤の脳裏に拉致されたときの記憶がフラッシュバックした。


42 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:23:42.07 ID:ZcxAkCDz0

道路に横たわる内藤。

ぞろぞろと車から降りてくる男たち。

そしてその胸には――UBCSの隊章がしっかりと縫い付けられていた。


(#^ω^)「アッー!」

(#^ω^)「思い出したお! 僕を拉致したやつらもそれと同じ服だったんだお!」

(#^ω^)「お前やつらの仲間かお!? 謝罪と賠償を請求するお!」

(●)(、,)(●) (……UBCSに拉致された?)

(●)(、,)(●) (こいつ……言葉をしゃべってるし、さっきは勘違いかと思ったが)

;(●)(、,)(●) (やはり "H O R I Z O N" なのか……?)


(●)(、,)(●) (……ま、仮にそうだとしても任務とは関係ないから別にいいか。
         説明すんのめんどくさいし>>1もまだ考えてないし)


;(●)(、,)(●)「1行で言うと、あいつらは別働隊だから俺はよく知らない。おk?」

( ^ω^)「把握した。ならしょうがないお」

疑問が解消され、内藤はスガスガしい最高にハイな気分になった。

43 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:24:18.70 ID:ZcxAkCDz0
(●)(、,)(●)「さて、次は俺が質問する番だ。お前の名前は?」

( ^ω^)「内藤だお」

(●)(、,)(●)「内藤か。で、避難もせずにここで何してたんだ。火事場泥棒か?」

( ^ω^)「そうだお」

;(●)(、,)(●)「おまwww否定しろよ」

( ^ω^)「だっておなか減って飢え死にすると困るお。」

( ^ω^)「それに今さらどこに逃げたって同じだお。むしろ人が密集するところに
      集まって誰か一人でもゾンビになったりしたらジ・エンドだお」

(●)(、,)(●)「へぇ、見た目と違って根性座ってんな。気に入ったぜ」

        |
     \  __  /
     _ (m) _
        |ミ|
     /  .`´  \

Σ( ^ω^)「あ、そうだ思い出したお。さっきこっちから銃声がしたんだお」

( ^ω^)「それで誰か生きてる人がいるかと思って見に来てたんだお」


44 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:25:22.50 ID:ZcxAkCDz0
;(●)(、,)(●)「お前、そんな大事なこと忘れんなよ……そりゃ俺のことだな多分」

(●)(、,)(●)「さっきまでここをうろついてたバケモノを追っ払ってたのさ」


こともなげに言うクールスだったが、しかし内藤は納得がいかない様子で呟いた。

( ^ω^)「でもその割にはゾンビの死骸がどこにもないお」

(●)(、,)(●)「ゾンビなんぞよりよっぽどタチが悪い奴だ、あいつは――」



 …… S T A R S !



( ^ω^)「え、何か言ったかお?」

;(●)(、,)(●)「チィッ……もう戻ってきやがった!」

言うが早いか、クールスがマシンガンを脇に構えた。先ほどまでの軽薄な
様子とは裏腹に、全身から殺気を迸らせ、刃のように神経を研ぎ澄ましている。

その射線の先には――


 …… S T A R S !!

47 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:31:57.47 ID:ZcxAkCDz0

      _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
    ,r'"   ノ(   ノ(   `ヽ. ビキ
  :r'7" ::.   ⌒     ノ(   ヽ_  ビキ
 ゙l  |  ::;     ノ(   ⌒ ,   ゙) 7
  | ヽ`l ,/\,,_       _,,/ヽ, /ノ )      人_ト、__ノ、_/V_.人/
 .| ヾミ,l _;;  ,,.. "''=) i (=''"    ` .ヒ-彡|    人/
  〉"l,_l " (゚ ;: ;j);::)~~f';;_-ェェ-ニ,, ゙レr-{  _ノ
  | ヽ"::::''_;:'" ̄´.::;i,  i `'' ̄`:;_  r';' }   _) 久 々 に 
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l i、     ,l,フ ノ __ノ   S T A R S !
 . |_i"ヽ;:...::::::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"   )    
   .| ::゙l  :::i   ,==' '==、 i  ,il" .|'".  ⌒) 大概にしとけよ!
    .{  ::| 、 :: /┼┼┼ヽ  , il   |     ⌒)
   /ト、 :|. ゙l;: `======'" ,i' ,l' ノト、     ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ
 / .| \ゝ、゙l;:   ⌒  ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|

ラング「久々にリベンジ。さっきは油断してたから困るうううううう!!」

(;^ω^)「ちょwww何このハゲwwwwマジキメェ」

その怪物は、2メートル以上の巨体のあちこちからパイプや機械を生やしていた。
丸太のような右腕から不気味にのたうつ触手を伸ばし、怪人はテーブルやイスを
蹴り飛ばしながら一直線に内藤らのもとへと向かってくる!

(●)(、,)(●)「こいつがそのバケモノ……"追跡者"さ! 喰らえクソ野郎!」

48 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:34:55.81 ID:ZcxAkCDz0
罵声とともにクールスのサブマシンガンが火を噴いた。
数百発の銃弾が巨体を穿つが、怪人は少しも怯むことなく
クールスへと触手を振り下ろす。

;(●)(、,)(●)「ぐわっ!」

強烈な一撃にクールスは数メートル吹き飛ばされ、キッチンに据え置かれた
ガスボンベに激突した。ボンベがひしゃげ、コックが壊れて勢い良くガスが噴出す。
背後の壁にヒビが入るほどの衝撃は、クールスの全身を麻痺させていた。
逃げることすらできないクールスのもとへ、怪人がゆっくりと歩み寄っていく。

そして、怪物の触手がクールスの首に絡みついた!

    /\___/ヽ
   / ,,,,,,,ノiヽ,,,,,,:::i|li:\
  . |(●),   、(●)、.:| 
  | ⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒ u.:::|    「ち、ちくしょう……内藤、逃げ……」
.   |.u   (^・^>  。.:::::::| 
   \ ゚  ⌒´ u .::::/ ギリギリ
  ┗━━━━━━┫、.
:   |  '; \_____ ノ.| ┗━━━┓ i
        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、 ┗┓
     ,r'"           `ヽ. ┃
 __,,::r'7" ::.              ヽ┃
 ゙l  |  ::  [追跡者]       ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )

追跡者「久々に追い詰めた。でもこいつSTARSじゃないから困る」


49 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:37:42.68 ID:ZcxAkCDz0
(;^ω^)「ク、クールス!」

目の前で、自分を(一応)助けた男が死のうとしている――!


その時、内藤の体の中で何かが弾けた。

( ^ω^)(こ、この感覚は……ツンを助けた時のアレと一緒だお!)

……駆けろ

それはジルを救った時と同じように、ブーンの足に、腰に、全身に

莫大なエネルギーを充満させ、神速の力をブーンに与えた。


……そして打ち貫け!


( ^ω^)(間違いない……今ならやれるお!!!)


そしてブーンは、その全てを爆発させた!

       −=三/⌒ヽ     
−=三⊂二二二( ^ω^)二⊃
     −=三ノ   /
    −=三( ヽノ
  −=三// >>   V - M A X
  −=三レ  レ

50 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:38:35.99 ID:ZcxAkCDz0
( ゜ω゜)「クゥゥゥルスゥゥゥゥゥゥゥ!!」

;(●)(、,)(●)「内藤、何を!?」


                                    \,,人.∧,,人.∧,,人.∧,,人.∧/
                  m n _∩            ≪  ウワアアアアアアアアアアア  ≫
                  ⊂二⌒ __)   /\__/ヽ/"Y'‘W"Y'‘W"Y'‘W"Y'‘W\
           ‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\  /''''''   '''''':::::::\    / /
             "‐ニ‐-> "`"'-' \|(●),  、(●)、.::|  / /
      ______二)         .|  ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|/ /
         ̄"'''─-、            |   ,rエエェ、  .::::::| / 
__   ____-─ ━━┳   /⌒ヽ\  ヽr-rヲ .::::/
   ̄ ̄ ̄ ̄    三  ⊂二二二( ゜ω゜)二\  ヽ /
  ――=                  |    /  /   ⊂/ ガシッ
        ――         ( ヽノ    /    /
    _____          ノ>ノ____,/  )--- ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ ⊂---― 'ー----'
                 ヾ./_     _   //
              ト ン フ ァ − 救 助 !
                 // ./// /
                 /  / / /

怪人の触手がクールスの脳天を直撃――する寸前、クールスの姿は
残像を残して掻き消えた。標的を失った触手が、ガスボンベに深い爪痕を刻む。
そして怪人が異変に気づいたときには、内藤はクールスを抱えて
キッチンから脱出し、怪人の死角となるカウンター裏へと身を潜めていた。


51 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:40:06.33 ID:ZcxAkCDz0
(;゜ω゜)ヒソヒソ(だ、大丈夫かお、クールス!)

;(●)(、,)(●) ヒソヒソ(あ、ああ。助かったぜ……だが今のは?)

追跡者「久々にミウシナッタ。今のスピードは目で追いきれないから困る」

標的を見失った怪人は、業を煮やしたのかキッチンを手当たり次第に
触手ムチで破壊している。このままではカウンターも破壊され、隠れていることも
気づかれてしまうだろう。

(;^ω^)(困ったお……なんとかして逃げないと。でも今動いたら見つかるお)

(●)(、,)(●)(くそっ……ん? あれは……)

クールスの目に留まったのは、テーブルに備え付けられていたランプだった。
テーブルが壊れても、フィラメントの灯は煌々と輝き続けている。

                  |
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52 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:41:49.16 ID:ZcxAkCDz0
(●)(、,)(●)(内藤、いいことを思いついたぜ!)

(;^ω^)(なんだお、言っておくがケツの中でしょんべんするのは嫌だお)

;(●)(、,)(●)(誰がそんなことをしろと言った! あれだ、あのランプだ)

言われて、内藤もランプの存在に気づいた。

(;^ω^)(それがどうかしたかお)

(●)(、,)(●)(俺の位置からは届かん、お前かわりにあれを拾ってくれ!)

ランプはクールスの位置からは遠く、
怪人に気づかれずに手にすることは不可能に近い。

( ^ω^)(? いいけどランプなんてなんに使うつもりだお?)

(●)(、,)(●)(さっき俺がぶっ飛ばされたとき……ヒソヒソ)




53 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:42:32.80 ID:ZcxAkCDz0
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    <__ ノ
      レ

( ^ω^)「 把 握 し た w w w ! !」


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         \  __  /
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         /  .`´  \

 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{  +
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }  

追跡者「 久 々 に ミ ツ ケ タ w w w! 」


#(●)(、,)(●)「デカい声出すなアホがー!」

(;^ω^)「正直スマンカッタ」

54 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:44:58.06 ID:ZcxAkCDz0
内藤の大声に怪人は振り返り、醜悪な顔に笑みを浮かべて
カウンターを睨みつけ、ゆっくりと足を踏み出した。

( ^ω^)「しかし……ヤツの動きは眠っちまいそうなスロウリィだお!」

       −=三/⌒ヽ  ☆ ガシッ!
−=三⊂二二二( ^ω^)二⊃
     −=三ノ   /

(●)(、,)(●)「いまだ、そいつをボンベに投げつけろ!」

               ヽ l //
           ――― ★
              // | \
             / /. |  \
               /   |
                 
          -   ̄ ̄ ―
       /
      /          ブゥン
           /⌒ヽ_
     |     ( ^ω^)  ̄"⌒ヽ    
     |i    / ) ヽ' /    、 `、_
        γ  --‐ '    λ. ;  !
        f   、   ヾ    /   )
        !  ノヽ、._, '`"/  _,. ‐'"
        |  j   ヽ 〈_,,,ノ" ヽ    
         !  ヽ   冫 y'   .ノ
         `、  \ | /   /
            \、ヾ | |  イ-、__

55 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:46:06.86 ID:ZcxAkCDz0
ガシャンッ!

ガスボンベに激突したランプは粉々に割れ、白熱したフィラメントがむき出しになった。
2千度の熱源は、プロパンガスを瞬時に過熱。
膨張した熱量は怪人もろともキッチンを、そしてレストラン全体を飲み込み――、


( ゜ω゜)「ちょ」


(○)(、,)(○)「強」



        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-=_   ,,,,,,,,,,,, _   ヒ-彡|
  〉"l,_l "- ( ○ );::)  f';;( ○ )ニ ゙レr-{
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `''  ̄    r';' }
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"
   .| ::゙l  ::´~ r=' '==i.   ,il" .|'"   「困」
    .{  ::| 、 ::  |;;;;;;;;;;;;;;;;|  , l   |
   /ト、 :|. ゙l;:  `====='  ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_  


56 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:48:07.08 ID:ZcxAkCDz0






                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                   /                     \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'    ( ○ );::)  f';;( ○ )             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:               ゙゙゙゙゙;;;;;;
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              ノi|lli; i . .;, 、   ゜ω゜           ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
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                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
                 ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
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                         ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´

                        【  ガ  ス  爆  発  】




――レストランは一瞬にして瓦礫と化した。


57 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:49:03.19 ID:ZcxAkCDz0
(;^ω^)「ゴホッ、ゴホッ……クールス、生きてるかお?」

レストランの残骸の中から、すす塗れのブーンが身を起こす。

その傍で、崩れた壁と柱の間にギリギリのところで収まっていた
クールスが激しくむせていた。

;(●)(、,)(●)「ゲホッ……キッチンだけ吹き飛ばすつもりだったんだが」

(#^ω^)「おまwwwもうちょっと漏れたガスの量とか計算しとけwww」

;(●)(、,)(●)「正直生き残ったから結果オーライだろ」

(●)(、,)(●)「さ……この焼き豚が起き上がらないうちにとっととズラかろう」

          トv'Z -‐z__ノ!_
        . ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
      ,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
    rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|:::  ,.、
    、  ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ   ミ ∧!::: .´
      ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf::::  ~
    r_;.   ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
       _  ::\,!ィ'TV =ー-、_メ::::  r、
       ゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ:::  ._´
       ;.   :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.::  ,.
       ~ ,.  ,:ュ. `ヽニj/l |/::
          _  .. ,、 :l !レ'::: ,. "
             `’ `´   ~

( ^ω^)「起き上がるって、どうみても死んでるおこのボロクズ」

58 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:50:30.36 ID:ZcxAkCDz0
(●)(、,)(●)「ハッ! こんなもんで死んでくれりゃ世話ないぜ!」

(●)(、,)(●)「俺は10分前もこいつにありったけの弾をくれてやったんだ」

(●)(、,)(●)「虎の子のC4まで使って全身ハンバーグにしてやったってのに
        たった10分でさっきのザマさ」

;(●)(、,)(●)「……正真正銘の不死身なんだよ。俺たちの手に負える野郎じゃねえ」

言われて、ブーンはここに来る途中に聞いた大きな爆発音を思い出した。
地響きが起きるほどの激しい爆発だったはずだ。

それで10分足らずで復活するというのだから、今回のガス爆破にしても
それ以下ということはなくても、そう長い時間は稼げないだろう。

(;^ω^)「マジかお……そんなの相手にしてられないお」

(●)(、,)(●)「だろ? だから……」

そこで一旦言葉を切り、クールスは『元』レストランの裏口側を指差した。

その向こうには細長い路地が続いており、怪しげな空気が漂ってはいるが
明かりも多く、見通しは十分に利いていた。突き当りには開け放たれたゲートが見える。


59 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:51:49.67 ID:ZcxAkCDz0
(●)(、,)(●)「あそこの裏路地から抜けてシティホールに行こう」
        そこで仲間が待ってるんだ。お前も一緒に来いよ」

クールスはブーンを待たずにさっさと歩き出した。

( ^ω^)「ちょww置いてかないでほしいお」

ゲートを越えた向こうに何があるのか。追跡者とは何者なのか。
アンブレラ社の陰謀とは何か。待ち受けるものはブーンの敵か、味方か。
全ての謎を明らかにすべく、ブーンはクールスの背中を追って駆け出した。

                  m n _∩                 ∩_ n m
                  ⊂二⌒ __)   /\__/ヽ     ( _⌒二⊃
           ‐-;-.,_ "''=;- .,_\ \\  /''''''   '''''':::::::\    / /
             "‐ニ‐-> "`"'-' \|(◎),  、(◎)、.::|  / /
      ______二)         .|  ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|/ /
         ̄"'''─-「追いついたお!」 |    ,rエエェ、  .::::::| / ちょ、入ってる
__   ____-─        /⌒ヽ\  ヽr-rヲ .::::/      延髄入ってる!
   ̄ ̄ ̄ ̄    三  ⊂二二二( ^ω^)二\  ヽ /⊃
  ――=                  |    /  /    / ドゴォッ
        ――         ( ヽノ    /    /
    _____          ノ>ノ____,/  )--- ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄     ̄ ̄ ̄ ̄ヾ、 _、 レレ ⊂---― 'ー----'
                 ヾ./_     _   //
                、ー`、-、ヾ、、,  、, /i/


((o))(、,)((o))「ブーンは俺にひどいことしたよね」

(;^ω^)「正直スマンカッタ」

60 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:53:51.75 ID:ZcxAkCDz0


 ***


 ……それから10分後。

 "NEMESIS"は『稼動体』の組織の破損による機能不全から完全に復旧していた。
 『稼動体』の治癒率も80%を超え、あと数分で任務に復帰可能となるだろう。
 だが、その前に成さねばならない事が残っている。

 『標的』の情報を更新せねばならない。

 ”NEMESIS"本体の脳幹に埋め込まれた通信機から、作戦を阻害する
 UBCS隊員のデータ、突然現れた正体不明のクリーチャー『( ^ω^)』に関する
 情報が送信され、『本部』データベースより直ちに応答処理が行われる。

  *
  * 1.STARS隊員ほか生存者の『処理』……変更なし
  *
  * 2.クリーチャー……照合:【HORIZON】……『処理』
  *

 "NEMESIS"は本部の指令を受理し、稼動体への攻撃命令を一部変更した。

 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{  +
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }  

 追跡者「久々にリョウカイした。あの白いのも殺さなきゃいけないから困る」

61 :28 Sep 200X 19:30:2006/06/14(水) 21:56:44.98 ID:ZcxAkCDz0
 そして、稼動体……"追跡者"の肉体に変化が起こった。

追跡者「……フシュウウウウウウウ……」

       |;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::ヽ::::::::|
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    |;;;;;;;;;;;;;;;|  |;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;i;;;;;::;.;|;;|.  |:::::::::::::::::|
    |三三三|  |;;;;;!;;;;;;;;|;;;;;;;;|;;;;;;;;!;;;;;;;;;;!;;;;;;;;!;| |三.三三|
    !;;;;;;;;ヽ   |;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;j;;;;;;;;;|;;;;;;;;!;;;|  !;;;;::;;;;;;|
      |::::;;;;;;;ヽ |;;;;;j;;;;;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;i;;;;;;;;!:;;|/;;;;;;;:;;;;;!

 銃弾に穿たれた胸板はより厚く、炎に焼かれた皮膚はより硬く。
 最強の狩人は更なる高みへと上り詰めていく。

…… S T A R S ……

…… H O R I Z O N ……


 そして、不死身の追跡者は静かに立ち上がった。


SAVE 2 内藤 : 28 Sep 200X 19:55