1 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 19:26:11 ID:gbEqVqAT0

FILE〜1

僕は上体を起こし辺りを見渡すお。
大きなホールだったお。後ろには絨毯が敷かれた階段が二階へと続いていたお。
部屋もいくつもあるようで、巨大な洋館といった感じだお。

( ^ω^) 「・・・やけに犬が泣いてるお。・・・ところで・・・僕は誰だお?」

僕が起き上がり背伸びをした時だったお。
バン! と、玄関の扉が勢いよく開いたお。

?? 「何!? また!?」

(;^ω^) 「ちょwwwwww銃は向けないでおwwwwwww」
?? 「こいつ喋ったわよ!? ウェスカー、バリーどうする?」」
バリー 「見たところ害はなさそうだが・・・」
ウェスカー 「先程の犬と同類ならすでに襲っているだろう」
?? 「・・・それもそうね」

でも女性は僕に銃を向けたままだったお。
?? 「・・・ねえ、やっぱり―――」
彼女が言い掛けた時、突然銃声が鳴り響いたお。

バリー 「なんだ、あの銃声は? クリスか?」
?? 「私も行くわ、バリー」
ウェスカー 「私はここにいよう」
?? 「ほら、あんたも」
(;^ω^) 「強制連行キタコレwwwwwwwww」

7 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 19:29:21 ID:gbEqVqAT0

FILE〜2

犬に襲われ、仲間を失い、逃げ込んだ先は不気味な洋館だった。
中に入ると同時に安堵感つ包まれた事を私は悔いる。まだ、標的とも言えるモノが居たのだ。
彼に敵意は感じられなかったが、人間離れした容姿と独特の口調から、私は銃を下げる事を拒んだ。
「僕の名前? ……内藤……ホライゾン……だお」
聞くと名前以外憶えていないそうだ。
「私はジル。STARSのメンバーよ」
「安易なネーミングキタコレwwwwwwwwww」
撃ってやろうか。いや、撃ちたい。
必死に衝動を堪えつつ、彼に銃口を向けたまま、バリーが居る食堂の暖炉へと辿り着いた。
「これは……」
「うはwwwwwwwww血wwwwwキメエwwwwwwwwww」
ああ、駄目だ、撃ちたい。
「ここは、俺が詳しく調べてみる。ジルはあっちの方を頼む」
「ええ、分かったわ」
私は、内藤に先に行くように促す。
「wwwwwwwwwwwwwwwww」
内藤の顔は思いっきり引きつっていた。

12 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 19:35:46 ID:gbEqVqAT0

FILE〜3

( ^ω^) 「ちょwwwwこの角曲がったら絶対なんか居るおwwww」
ジル 「早く行きなさい。撃たれるとどっちがいいの?」
(;^ω^) 「ぼ、暴力反対・・・」

(;^ω^) 「絶対、居るお・・絶対・・・ほら居たお! ほら居たお!」
ジル 「・・・嘘、何よこれ!?」

僕達の目の前には顔色の悪い男が、人間の死体を食っていたお。
・・・ちょっと訂正があるお。死体が死体を食ってたお。

( ^ω^) 「⊂二二二( ^ω^)二⊃ フ゛ーーーーーン!!!!」
ジル 「逃げんの速すぎよあんた!」

(;^ω^) 「バリーさん助けてだお」
ジル 「バリー!!」
バリー 「なんだ、こいつは!? 俺に任せろ!」

( ^ω^) 「バリーさんすごいおwwww3発で仕留めたおwwww」
ジル 「・・・あんたは何発で仕留められるんだろうね」
(;^ω^) (視線が痛いおwwww)

21 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 19:46:24 ID:gbEqVqAT0

FILE〜4

思ったとおりだ。
内藤は私達にとっては疫病神なのだろう。
バリーと共にホールに戻るとウェスカーが消えていた。
三人で探したが、影も形も見えなかった。
「二手に分かれよう。俺は二階を探索してみる。ジルは一階を頼む」
「分かったわ」
「僕はジルについていくおwwwwwwww」
断る理由など無い。この手で内藤を撃てるチャンスが増えるのだから。
玄関から見て右側の部屋に入った所で収穫があった。
洋館の地図が手に入った。
思ったより広いようだ。
「ん、内藤?」
「助けてだおwwwwwwww」
ゆっくり駆け寄ると内藤がゾンビに足を齧られていた。
よほど美味いのだろう、ゾンビも心なしか笑顔に見えた。
「踏み潰せ!」
私が言うと、内藤は反射的にゾンビの頭を踏み潰した。
「……え、エンガチョだお……」
「こっちに向けるな!」

31 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 19:57:33 ID:gbEqVqAT0

FILE〜5

(;^ω^) 「ちょwwwwこの廊下あやしいおwwww」
ジル 「そんなの館全体よ。さあ、行きなさい」
( ^ω^) 「いい加減、銃を下ろしてほしいお」
ジル 「ふん、あんたが―――」

突然ガラスが割れた音に僕達は振り返ったお。
数メートル先に居たのは、喉を低く唸らせながら、今にも飛び掛ろうとしている犬だったお。

( ^ω^) 「うはwwwwwww食料キタコレwwwww」
ジル 「腐ってるわよ」
(;^ω^) 「肉は腐りかけが美味しいんだお」

僕が言い終わるより早く、ジルは犬に向かって発砲したお。

( ^ω^) 「すごいおwww急所に的確に当たってるおwww」
ジル 「・・・さあ、さっさと行くわよ」
( ^ω^) 「・・・ぁ! 危ない!! ⊂二二二( ^ω^)二⊃ フ゛ーーーーーン!!!!」

僕はいつの間にか現れたもう一匹の犬にブーンしていたお。

( ^ω^) 「今のうちに逃げるお!」
ジル 「・・・ありがとう」
( ^ω^) 「何か言ったかお?」
ジル 「なんでも無いわ」

ジルはそれ以来僕に銃を向けなくなったお。

44 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 20:10:35 ID:gbEqVqAT0

FILE〜6

内藤が私を助けてくれたのは事実だ。彼が身を挺して体当たりしてくれなければ、私はあの犬に食われていたかもしれない。
「この部屋行くおwwww」
「……ええ、そうね」
奇妙な部屋だった。コンクリートの白い壁に、高い天井、ドアが二つのだけの無機質な部屋である。
白い部屋を抜けた先は居間だった。
私がハンドガンの弾を見つけバックパックに収めると、内藤が笑顔でショットガンを構えていた。
「うはwwwwwかっけえーwwwwwwwww」
「それどこで見つけたの?」
「そこの壁掛けだおwww」
妙な違和感を感じたが、武器は多い方がいい、あえて内藤を攻めるような事はしないでおこう。
粗方の探索を終え、白い部屋に戻ったが―――
「ドアが開かないおwwwwww」
「しまった!」
天井が軋み出すとゆっくりと下へ降り始めた。
「ちょwwwwwww」
「くそっ、開かない!」
「ちょwwwwwwwサンドイッチはいやだおwwwww」
「うるさい! 黙れ白豚!」
内藤が状況をわきまえず落ち込んでいるのが妙に腹立たしかった。

63 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 20:19:02 ID:gbEqVqAT0

FILE〜7

(川´ω`) 「 ○| ̄|_ 」
ジル 「いつまで落ち込んでるだ!」
( ^ω^) 「そうだお! 良いこと思いついたお!」
ジル 「なんでもいいからさっさと行動しなさい!」
( ^ω^) 「⊂二二二( ^ω^)二⊃ フ゛ーーーーーン!!!!」

僕は全身全霊を込めて天井に体当たりしたお!!!

ゴスン!

ジル 「・・・あんた馬鹿でしょ」
( ;ω;) 「・・・泣かないお・・・だって男の子だもん」
バリー 「ジル! 居るのか!?」
ジル 「バリー! 助けて! ドアが開かないの」
バリー 「よし、ドアから離れてろ」

バリーさんのお陰で間一髪僕達は助かったお。

バリー 「ところで何かの衝撃音がしたが、あれはなんだったんだ?」
ジル 「さあ? 内藤がドアにでも体当たりした音じゃないの」
(;^ω^) (そうか、ドアにブーンすれば良かったのかおwwww)

95 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 20:41:58 ID:gbEqVqAT0

FILE〜8

鍵の掛かっている部屋を除いて大体の探索が終わった頃、私と内藤は中々のコンビネーションを発揮していた。
先ず、内藤が「ブーン」との掛け声と同時に体当たりをし、標的がよろけた所を私が急所を撃つ、といったものだ。
手に入れたアイテムは、内藤が何所からか見つけてきたリュックに弾薬以外すべて詰めてある。便利な奴である。
私がピアノで月光を演奏している時に妙なダンスを踊ったり、先急いでエンブレムを取りに行き閉じ込められたり、蠢く植物に足を取られ転んだり、除草剤を危うく飲みそうになったりと、見た目通り馬鹿な奴でもあった。
「この鍵を入れる瞬間がたまらないんだおwwww……ん、あああ、んんん、……開いたおwww」
あえて私は無視した。
鎧の鍵を使って入った先にいた者は―――
「リチャード!」
腹を押さえ、壁に寄りかかって必死に止血を施していた。
「ああ、ジルか・・・」
「僕は内藤ホライゾンだおwwwwwww」
「聞いてないわ! どうしたのリチャード、……ひどい傷」
「巨大な蛇にやられた。傷は問題じゃない……、問題は毒だ」
リチャードは青白い顔で言うと、私と内藤を見て微笑んだ。
「……リチャード。……たしか、あの部屋……血清みたいなのがあったわ」
「あったあったwwww」
「内藤、リチャードをお願い。私は急いで血清を取ってくるわ」
「おkwwwwwwww」
リチャードは「すまない」と小さな声で言った。これが私が聞いたリチャード最後の声だった。

174 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 21:33:25 ID:gbEqVqAT0

FILE〜9

ジルの足音が聞こえなくなってから僕はリチャードに声を掛けたお。

( ^ω^) 「大丈夫かお?」
リチャード 「へへ、・・・大丈夫だったら今頃ジルを抱いてるぜ」
(;^ω^) 「・・・」
リチャード 「・・・いい女だろ、あいつ」
( ^ω^) 「是非、お手合わせ願いたいおwwwww」
リチャード 「・・・これは通信機だ。・・・も、持っててくれ」
( ^ω^) 「死ぬのはまだ早いおwww」
リチャード 「・・・守って・・・やって・・・くれ・・・たの・・・」
( ^ω^) 「・・・・・・死んだお」

僕は霞む目で彼の亡骸から、弾薬を盗ったお。


194 名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 21:45:24 ID:gbEqVqAT0

FILE〜10

リチャードが死んだ。
血清は間に合わなかった。
私は復讐の念に駆られ大蛇と対峙していた。
「内藤、弾!」
内藤から硫酸弾を受け取ると大蛇の顔面に向けて発砲する。
「あちwwwwwwwwwwww」
少量の硫酸を被った内藤がバランスを崩したのを見計らったかのように、大蛇の尻尾が内藤の体を強打する。
「内藤!」
壁に叩きつけられた内藤が嗚咽を上げる。
「ぐえwwww……痛いお! 何すんだお!」
私が瞬きをする間に、大蛇の胴体に内藤の体がめり込む。
すかさず私はハンドガンに切り替えると、大蛇に残弾すべてを撃ち込んでいた。
大蛇が奇声を上げ、巣に帰って行くのを私は呆然と見ていた。
「ちょwwwwwwww食料逃げんなおwwwwwww」
内藤が蛇の尻尾を食い千切ってる姿にも呆然とした。