( ^ω^) 「村上様、村上様」
村上 「な、なんだ貴様、内藤では無いか」
( ^ω^) 「これからお帰りですかお?」
村上 「そうだ、貴様は夜勤だったな」
( ^ω^) 「ええ、実は、びいっぱぁを二人も捕まえまして……」
村上 「なんだと!? どこだ!? 番所か?」
( ^ω^) 「いえ、あなた様にお渡ししようと思いましてお……」
村上 「……内藤ぅ、貴様、中々分かってるではないか」
( ^ω^) 「どうぞ、どうぞこちらですお」
村上 「どこに行くんだ? こんな人気の無い所に居るというのか?」
( ^ω^) 「ええ、私は嘘はいいませんお」
村上 「……こやつか?」
( ^ω^) 「はい、是非顔を見て欲しいお」
村上 「俺の知ってる顔だとでもいうのか? ……ショボ松!?」
( ^ω^) 「やっぱり知り合いだったんだお」
村上 「い、いや、こいつはちょっとした知り合いと言うだけだ。それよりもう一人はどうした?」
( ^ω^) 「ここに居ますお」
村上 「どこだ?」
( ^ω^) 「ここですお。あなたの目の前」
村上 「……まさか、内藤貴様!?」
( `ω´) 「ええ、私が最後のびいっぱぁですお。名付け親の村上様」
村上 「昼行灯と言われた貴様が……」
( `ω´) 「人を表の顔だけで判断したら駄目だお。あんたのようにね」
村上 「くそ! 俺は死ぬわけにはいかんのだ!」
交錯する刃
村上 「くそくそくそ!」
揺らめく刀身
( `ω´) 「あんたは死を恐れてる時点で負けてるんだお!」
映る満月美しく
村上 「ぐあぁ、……ない……と…う」
血舞い踊る
( `ω´) 「極楽は見えたかお?」
村上 「……」
仕置完了
みつ 「起きてください、あなた! 西村様と村上様が同時に無くなって忙しいというのに」
あん 「婿殿! 起きなさい! 香典には婿殿のヘソクリから出しておきますからね!」
(;^ω^) 「え、ええ〜」
( ^ω^) 「常念寺、北の縁の下か……」
(;^ω^) 「こ、こりゃあ……」
地面を掘り、出てきた壺の中身を覗いたらば、大判小判がざっくざっくざっくざっく。
(:^ω^) 「あの野郎こんなに溜め込んで……」
内藤は迷わない。
壺を持つと近くの川へと放り投げた。
( ^ω^) 「仏様よぉ、この銭やるから、あいつらを極楽浄土へ連れて行ってやってくれお……」
現世行燈
灯台下暗し
闇夜に蠢く影幾つ
さすらい旅人
真を見る
黄金に染まりし悪逆に
枯れた稲穂が種を撒く
怨嗟を糧にし
咲く恨み花
散りゆく花びら受け止めましょう
落ちゆく種を煎じましょう
私はあなた
あなたは私
いずれこの意味分かりましょう
ゆめゆめ忘れませぬように
〜終〜