25 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/09(金) 23:26:56.41 ID:Taj2nNDW0
ーーー別所 路上ーーー
川゜−゜)レ「・・・弟者が乗り移ったような、か」
(´・ω・`)「?」
川゜−゜)レ「・・・ふふ、神も気まぐれなものだな・・・」
(´・ω・`)「クー?」
川゜−゜)レ「あ、い、いや、なんでもない」
(´・ω・`)「・・・?」
( ^ω^)「・・・・・・」
そんな時、突然
???「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ」
( ^ω^)「!」
少しかん高い声が響いた。
(´・ω・`)「・・・・・・・ど、どうしよう」
子供に襲われている一般人・・・それは、容易に想像できる。
(´・ω・`)「え、ええと・・・」
( ^ω^)「いくお!」
(´・ω・`)「え」
真っ先に、ブーンが走り出していた。
(´・ω・`)「ちょ、ブーン!」
川゜−゜)レ「しょぼん・・・追ったほうが」
(´・ω・`)「うん・・・そうだね」
26 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/09(金) 23:32:38.79 ID:Taj2nNDW0
(・∀ ・)「あわわわわ・・・」
3人の少年少女に追い詰められている哀れな男、またんき。
(・∀ ・)「いやそのええと、なんでこんなことに・・・?」
その中の一人が手に持つ刃物を振り上げ、襲い掛かる。
(・∀ ・)「うわ!」
間一髪、彼は避けることができた。
しかし後ろは壁
逃げる場所はない。
(・∀ ・)「えーと・・・そ、そうだ、1000円札あげるから、ほら、一人2枚・・・」
交渉を持ちかけようとする。しかし、そんなものを子供たちが受け入れるはずもない。
(・∀ ・)「・・・あ、だめ?」
直後、
( ^ω^)「大丈夫かお!」
ブーンの叫び声が響いた。
27 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/09(金) 23:38:15.11 ID:Taj2nNDW0
(・∀ ・)「・・・あ、大丈夫じゃなーいです」
彼方から走ってくるブーンにまたんきは叫ぶ。
そんな彼をまた、凶刃が襲う。
避けきることができなかった
(・∀ ・)「ぎゃぁ・・・!」
彼の腕に刃物がつきたてられる
噴き出る血液・・・
・・・
( ^ω^)「はっ・・・はっ・・・」
襲われているのは多分、面識の無い男だ
しかしそれでも助けなければと思っていた。
なぜかはよく、わからないが。
28 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/09(金) 23:41:59.35 ID:Taj2nNDW0
少年少女の姿がはっきりと見え始めた。
( ^ω^)「・・・・・・・・」
( ゜ω゜)「!」
そこで彼は足を止めてしまう。
近づくまで気付かなかったのは心の奥底で否定していたからかもしれない。
3人のうちの一人の少女は間違いなく
ランだった。
またんきを刃物で襲っているのは他でもない
彼女だ。
29 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/09(金) 23:46:57.63 ID:Taj2nNDW0
( ゜ω゜)「ラン!」
ブーンが叫ぶ。
その声に反応したのか。
3人全員が同時に振り向いた。
ロボットであるかのように。
ξ*゜-゜)ξ「・・・・・・」
血に濡れた刃物をぶら下げ、たたずむラン。
何も口にしない、何の表情も作ろうとしない
ブーンも立ち止まってしまう。
その隙に
(・∀ ・)「ぎゃぁぁぁぁぁ」
またんきが逃げ出した。
30 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/09(金) 23:52:10.28 ID:Taj2nNDW0
血霞を残して走り去っていくまたんき。
それと入れ替わるように、しょぼんとクーが現れた。
(´・ω・`)「・・・!」
川゜−゜)レ「あれは・・・ラン・・・ちゃん・・・?」
・・・
( ゜ω゜)「ラン・・・わかるかお・・・?僕だお・・・おとーさんだお・・・」
ξ*゜-゜)ξ「・・・・・・」
ランの姿がブーンの中の何かの引き金になったのか
無意識のうちに、彼はふらふらと彼女に近づいていた。
( ゜ω゜)「ほら・・・帰るお・・・そんなモノ持たずに・・・帰るんだお・・・」
ξ*゜-゜)ξ「・・・・・・」
( ゜ω゜)「またみんなで・・・」
錯乱していた。
何を言っているのか、彼自身理解していないのだろう。
31 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/09(金) 23:56:30.42 ID:Taj2nNDW0
ランは動かない
無表情だ。
しかしそのうち、他の子供が動いた。
ブーンに近づき、刃物を振り上げる。
彼は気付いていないのか、まだランに向かって何かを話しかけている。
(´・ω・`)「ブーン!」
しょぼんが叫び、走り出す
しかし
間に合いそうにない。
32 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/10(土) 00:00:22.26 ID:tYcOo8ta0
それが振り下ろされる直前
ランがやっと、動いた。
左手をその少年に向ける。
静止せよ、とでも言いたげに
そして少年も黙ってそれに従った。
(´・ω・`)「・・・?」
さすがに、疑問符を抱くしょぼん
ξ*゜-゜)ξ「・・・・・・・」
そしてラン達はそのまま
横道へと走り去ってしまった。
( ゜ω゜)「らん・・・・!」
ブーンの小さく弱々しい叫びだけが、残った。
33 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/10(土) 00:05:07.82 ID:tYcOo8ta0
(´・ω・`)「どういうことだ・・・?笛で操られているはずなのに、何故・・・」
川゜−゜)レ「・・・神様が」
(´・ω・`)「?」
川゜−゜)レ「神様が怒っているんだろう・・・笛の使い方はを間違えていると」
(´・ω・`)「そうなの・・・かな」
神の存在を提唱したのはしょぼんだ
しかし、そんな自分の意見にも今となっては疑いの目を向けていた
しかしたった今、目の前で起こった事実は・・・
(´・ω・`)「・・・・・・・・」
34 : ◆xh7i0CWaMo :2006/06/10(土) 00:10:20.25 ID:tYcOo8ta0
ーーー雑居ビル 屋上ーーー
(,,゜Д゜)「・・・不思議なもんですねえ」
ギコが皮肉めいた台詞を吐く
ミ,,゜Д゜彡「・・・ん?」
(,,゜Д゜)「俺が死体抱えてるのに、何も言わない」
ミ,,゜Д゜彡「・・・・・・・」
ミ,,゜Д゜彡「何か理由があるんだろう?そこま」
(,,゜Д゜)「いいんすよ、聞き苦しい言い訳は」
(,,゜Д゜)「あなたが黒幕でしょう?」
ミ,,゜Д゜彡「・・・・・・・」