第7話
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 01:08:29 ID:p/5A1EDd0
( ^ω^)パイロットに召集がかかったお!ようやく作戦を開始するようだお
FOX:攻めてきた敵の傭兵部隊が帰投するのに合わせて攻撃をかける
フーバー:今の所脅威なのは傭兵部隊だけだからな
ウォーリー:ヤツらが攻撃出来ないところを叩くって訳か
FOX:その通りだ。ただ、傭兵部隊を相手する部隊は少々きつい
ケン:どうしてっすか?
FOX:敵の基地は傭兵部隊だけがいる訳じゃない
(´・ω・`):攻めて来るのは傭兵部隊で、守ってるのは正規空軍
FOX:そう言う事だ。つまり、爆撃機の護衛に幾らか戦闘機隊を裂かねばならない
( ^ω^)それだと別に俺たちはいつもと変わらないんじゃないかお?
FOX:敵が全ての傭兵をこちらに出しているとは限らん
グレッグ:つまり、傭兵部隊の相手を出来るようなヤツが何人か必要ってことか
FOX:今回は私もF-15で爆撃部隊の護衛に付く
バクシー:迎撃部隊から誰がそっちに付くんだい?
FOX:グレッグとブーンに付いて貰う。グレッグは爆撃の方だがな
グレッグ:久々に爆撃か!腕がなりおる
バクシー:対地攻撃だけはグレッグの右に出るヤツはいないからな
FOX:あと、代わりにランディとロバーツ、ジェームズは迎撃に回ってもらう
ランディ:へーい
ロバーツ:貧乏くじだぁ
ジェームズ:やるしかねぇかぁ
FOX:作戦の決行は敵が攻めてきたらだ。敵が帰投はじめたら気付かれぬように発進する
FOX:作戦の概要は以上だ。各自準備は怠らないように
ツン:FOX、どうしてフ゛ーンを迎撃から外したの?
FOX:なんだ?嬉しくないのか。フ゛ーンが危険な目に合わなくて済むんだぞ?
ツン:べ、別に嬉しくなんか無いわよ!で、本当の所はどうなのよ?
FOX:アイツは根が優し過ぎる。ト゛クオを撃つ事は出来んだろうからな
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 01:37:34 ID:p/5A1EDd0
('A`)幾度と無く滑走路を飛び立って来た
('A`)一緒に上がったヤツらの内、一体何人と一緒に帰れるだろうか
('A`)いつも不安がよぎる。また一人で帰ることになるかもしれない、と
――――
ハ゜イロットA:ト゛ッキー!敵だ!敵が来た!!
ハ゜イロットB:畜生!俺たちはもう弾丸なんて無いぞ!!
ト゛ッキー:もうすぐ空母だ!何とか振り切るんだ!
ハ゜イロットC:そんな事言っても…クソ!ケツにつかれる!
ハ゜イロットD:機体を左右に振れ!何とか照準に入らないように動け!!
キィィィィィン
('A`)見えたぞ!!お前ら先に行け!!
ハ゜イロットA:ト゛ッキーは!?
('A`)俺はヤツらの目を眩ませる!
ハ゜イロットB:ト゛ッキー!無茶だ!
('A`)こんな戦争おっぱじめたのがそもそもの無茶さ!今更だ!
ハ゜イロットC:ト゛ッキー!死ぬなよ!!
('A`)誰に物言ってやがる!アメリカ海軍の火の玉ト゛ッキーだぜ!
ハ゜イロットD:じゃあ、先に行くぞ!!
ハ゜イロットD:よし、後はト゛ッキーだけだ!ト゛ッキー!!もういいぞ!!
ハ゜イロットC:敵は機関銃だけだから着艦してしまえば対空砲火で近づけないぞ!!
ト゛ッキー:よし!最後にサーカス見せてやるぜ!!
ク゛ィィィィィン
パイロットB:ヒュー、さすが火の玉ト゛ッキーだ!見ろよあの旋回角度
('A`)今思えば、なんであんな事しちまったんだろうな……
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 01:56:00 ID:p/5A1EDd0
('A`)全然やられる気がしなかった
('A`)敵機2機相手に俺は丸腰で空を駆け回った
('A`)無事に空母に帰りつけた安心感がそんな事をさせたんだろうか
ク゛ィィィィィン
ハ゜イロットA:見ろよ!ト゛ッキーサーカスの時間だぜ!!
整備兵A:すげぇ!さすがはト゛ッキーだ!!
('A`)お、みんな甲板に集まってきやがった。よーし見てやがれ!
ハ゜イロットC:おい、ト゛ッキ-が正面から突っ込むぞ!?
ハ゜イロットD:よせ!ト゛ッキー!そいつは自殺行為だ!!
シュハ゛ッ
ハ゜イロットB:うぉぉぉ!あそこで反転するのかよ!!
ク゛イイィィンク゛イイィィン
整備兵B:あ!敵のヤツらぶつかるぞ!!
カ゛スーン
ハ゜イロットA:おお!!ト゛ッキーが攻撃せずに敵機を二機も落としたぞ!!
ハ゜イロットB:すげー!!ト゛ッキーの伝説にまた一つ伝説が加わったぜ!!
('A`)へへ…。よーし着艦するぞー……あ、なんだ!?
ハ゜イロットC:う、うわ!?こっちに来るぞ!?
('A`)やめろ!!体当たりなんかするな!やめてくれ!!!
ク゛ワァァァァ…
―――――
チャーリー:ト゛ッキー、出撃だぞ
('A`):あぁ、今行く
('A`)みんな俺のせいで俺を残して逝きやがる。今度は俺も逝けるだろうか
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 02:23:09 ID:p/5A1EDd0
( ^ω^)傭兵部隊が襲撃してきたお!作戦開始だお!
( ^ω^)今回は迎撃組じゃないから気分がジリジリするお
( ^ω^)ト゛クオの相手をしなくていいのは、正直助かってるお
キィィィィン
('A`)フ゛ーン!フ゛ーンはどうした!!
ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛
フーバー:ト゛クオめ、フ゛ーンを探してやがるな!!
ク゛ィィィィン
('A`)逃げやがったか!あの野郎!!
カ゛カ゛カ゛カ゛カ゛
ウォーリー:その分俺たちが相手してやるさ!!
ランディ:ヒュウ。さすがにきつい相手だな!
ロバーツ:やっぱ貧乏くじだ!
ジェームズ:こりゃ何分持つか分かりゃしねーぞ!
ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛
バクシー:うるせー!ごちゃごちゃ言ってねぇで避けやがれ!!
チャーリー:おい、ト゛ッキー!
('A`)お前も気付いたか?
チャーリー:あぁ、妙だ。いまいち攻撃の手がぬるい。その分避けられまくってるが
('A`)よし、二人で狙うぞ。あの右端のヤツだ
キィィィィンキィィィン
ケン:う、うわ、二人はきついっすよ!
ト゛ト゛ト゛ト゛ト゛
ケン:う、うわっ!?
フーバー:ケン!?
(;^ω^)う、上は一体どうなってるんだお?みんな大丈夫かお!?
164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 02:41:33 ID:p/5A1EDd0
( ^ω^)無線で声は聞こえるけど、イマイチ状況が把握できないお
( ^ω^)新しく迎撃組になった3人は何とか大丈夫みたいだお
( ^ω^)なんだか、ケンが危ないみたいだお
ウォーリー:ケン!大丈夫か!!
ケン:は、腹に一発貰ったっす……
フーバー:ケン、もういい!降りろ!!
ケン:そ、そうさせて貰うっすよ…
バクシー:後は俺たちに任せな!!
グレッグ:おいFOX!フ゛ーン!ケンがやられて降りてくるってよ!
( ^ω^)ほ、本当かお!?
FOX:ケン!
ケン:F、FOX…
グレッグ:いい!喋らなくていい!!衛生兵!早く連れて行ってくれ!
ケン:いいっすよ……もう…遅いっすから……
( ^ω^)まだ間に合うお!頑張るお!!
ケン:俺、フ゛ーンさんたちと一緒に戦えて良かったっすよ……
グレッグ:くそっ!このけが人は良く喋りやがる!早く麻酔を打って黙らせてくれ!!
( ;^ω^;)ケン……
FOX:行こう。まだ作戦中だ。後は衛生兵に任せよう
ロッキー:こいつは…
キム:これも見てください!
ロッキー:ヤバイな…何とかしてあいつらに教えてやらないと……
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 03:01:14 ID:p/5A1EDd0
( ^ω^)衛生兵にはあまり期待するなと言われたお…
( ^ω^)けど、まだ望みが絶たれた訳じゃないお!
( ^ω^)ケン、頑張れお!俺も頑張るお!!
フーバー:よし、敵も大分疲れてきたはずだ!ヤバイやつから先に降りろ!!
ウォーリー:俺はまだ行けるぜ!
バクシー:俺も大丈夫だ!
(´・ω・`):問題無いよ
ランディ:何発か貰っちまった!先に降りる!!
ロバーツ:もう弾丸使い果たしちまった!俺も先に降りる!
ジェームズ:俺は大丈夫だ!もう少し持たせられるぜ
('A`)ちっ…せいぜい後数分ってところか…
チャーリー:何機か弾切れ起こしてるやつがいるぞ!
('A`)よし、全機、1分後に撤退するぞ!弾が無いヤツは陽動やってろ!
ウォーリー:何機か弾切れ起こしてやがるぞ!そいつらは無視しろ!
ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛ハ゛
…ト゛ンッ!
フーバー:よし、一機撃墜!
バクシー:ヒュー、流石はフーバーだ
フーバー:無理はしなくていいぞ!!
ジェームズ:くぉっ!?
カ゛ンカ゛ンカ゛ンカ゛ン
ウォーリー:ジェームズが食われたぞ!!
フーバー:各機、防戦に徹しろ!!
( ^ω^)きっともうすぐ出撃だお!ケンの敵は取るお!!
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 03:25:24 ID:p/5A1EDd0
( ^ω^)もうすぐ出撃だお!!迎撃組のみんなは良くやってくれたお!
('A`)よし、ジャスト一分だ。野郎共!退くぞ!!
チャーリー:今回は一機食われたか
('A`)代わりにこっちは二機落としたよ
フーバー:よーし、敵が撤退を始めた。深追いはするなよ
ウォーリー:うーい、燃料がカツカツだ、先に降りるぜー
フーバー:おう、みんなもう降りていいぞ。これからはFOX達の番だ
ツン:傭兵部隊が撤退を始めたわ!爆撃隊!出撃を!!
FOX:了解!行くぞ!!
( ^ω^):行ってくるお!!
ツン:さっさと帰ってきなさいよね!!
グレッグ:腕がなるぞーー
フィィィィン
(´・ω・`):FOX、ケンとジェームズがやられた
FOX:ケンは見たが、ジェームズもか
フーバー:こっちの撃墜は一機だ。あらかた弾は撃ち尽くさせたはずだが、念のため気を付けてくれ
FOX:了解した。フーバー、基地の指揮は君に任せる
フーバー:了解。グッドラック!
(´・ω・`)フ゛ーン、気を付けて
( ^ω^)分かってるお!絶対に生き残るお!
FOX:各機、敵には気付かれないようにな。連絡されては堪らん
グレッグ:おうよー。MIG27のレーダーじゃ、ここはレンジ外だろうよ
( ^ω^)意外と楽だお
( ^ω^)今回は巧く行きそうな気がするお!
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 03:40:35 ID:p/5A1EDd0
( ^ω^)傭兵部隊の後について、敵基地へ進撃中だお
( ^ω^)こっそり着いて行くだけなのは楽だお
( ^ω^)今回の作戦はきっと成功するお!!
グレッグ:なんだ?一機だけ速度が遅いやつがいやがる
FOX:いかんな、迂回の必要があるな
グレッグ:爆撃機の方は持っても、戦闘機の方が燃料持つか分からんぞ?
( ^ω^):俺が陽動に出るお!
FOX:確かに、敵は戦闘出来る程余力は残っていないはずだな。よし、フ゛ーン、頼む
( ^ω^)了解だお!
キィィィン
( ^ω^)見えたお!!
ク゛ィィィン
( ^ω^)どうやらあっちも気付いたようだお!進路から追い出すお!
グレッグ:どうやらフ゛ーンが巧くやったらしい。敵が進路から逸れていく
FOX:よし、このまま進むぞ
ロッキー:くそ!電話も通じねぇ!!
キム:遮断されてるんですね
ロッキー:何か…何か手は無いのか…!?
キム:こうなったら…最後の手段を使いましょう
ロッキー:最後の手段?一体何をする気だ?
キム:ちょっと手荒になりますけど、やるしかないでしょう
ロッキー:ちっ、仕方無い。その話乗ったぞ!
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 03:55:05 ID:p/5A1EDd0
( ^ω^)敵一機を追いまわして、爆撃隊の進路から遠ざけたお
( ^ω^)今回はかなり巧くいってるお
( ^ω^)きっと爆撃隊もうまくやってくれるはずだお
('A`)ザザ…こえるか……おい、後ろのやつ!聞こえるか!?
( ^ω^)う、うわ、なんだお!?
('A`)その声はフ゛ーンか!?
( ^ω^)ト゛、ト゛クオかお!?
('A`)くそっ、こんな時だってのに弾が無ぇ!!
( ^ω^)ト゛クオ……
('A`)どうして撃たない?
( ^ω^)撃てる訳無いお……
('A`)だろうな。お前はそんなヤツだ
( ^ω^)ト゛クオ、あの頃には戻れないのかお…?
('A`)そいつぁ無理だな。トレイシーはもういない
( ^ω^)そ、それは謝るお…
('A`)謝ってもトレイシーは戻っちゃこない
( ^ω^)うぅ…
('A`)お前が悪いわけじゃねーよ
( ^ω^)ど、どう言う事だお?
('A`)みんな俺のせいなのさ。俺が戦場にいるからあんな悲劇が起こるんだ
( ^ω^)そんな事無いお!戦争があるのはト゛クオのせいじゃないお!!
('A`)へっ…
('A`)撃たなかった事、後悔するぜ?
( ^ω^)いいお、さっさと基地に帰るんだお
( ^ω^)きっと、今ト゛クオを撃った方が後悔するお
187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 04:05:28 ID:p/5A1EDd0
( ^ω^)ト゛クオの後ろについて敵基地の近くまで来たお
( ^ω^)すでに敵基地からは幾筋もの煙が見えたお
( ^ω^)遠めに大編隊がこっちに向かってくるお
FOX:フ゛ーン、良くやってくれた
( ^ω^)爆撃も成功したかお?
FOX:格納庫と滑走路を念入りに破壊してきた
グレッグ:しばらくは敵さん、出撃もままならんだろうよ
( ^ω^)さすがだお!大成功だお!
FOX:しかし、解せん
( ^ω^)な、何かあったのかお?
グレッグ:それがな、迎撃機が一機も上がってこなかったんだ
( ^ω^)完全に奇襲だったから上がってこなかっただけじゃないのかお?
FOX:いや、爆撃した格納庫にも、辺りには戦闘機は見当たらなかった
( ^ω^)じゃあ元から傭兵部隊しかいなかったってことかお?
FOX:そんなはずは無いんだが……
グレッグ:とにかく戻ろう。戦果は戦果だ。さっさといい報告を聞かせてやろう
( ^ω^)な、なんだお!?エリアVIPの方も煙が上がってるお!
グレッグ:うお、さっきの基地より煙が上がってるぞ!
フーバー:聞こえるか?こちらフーバー
FOX:フーバーか!一体どうした!?
フーバー:やられた。とんでもない数が来やがった。エリアVIPはもうだめだ
グレッグ:くそ、なんてこった!
フーバー:とにかく、もう滑走路は使い物にならん。誘導するから来てくれ
( ^ω^)エリアVIPの基地が大変な事になってしまったお…
190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/23(日) 04:16:50 ID:p/5A1EDd0
( ^ω^)フーバーに誘導されて、オアシス近くに降りたお
( ^ω^)エリアVIPのメンバーと兵士達は全員無事だったお
( ^ω^)今はジープに乗ってエリアVIPを見に来てるお
グレッグ:酷いもんだな、こりゃ
FOX:これでは使い物にならんな
( ^ω^)ひ、酷いお。けど、みんな良く助かったお
フーバー:キムとロッキーが教えてくれたんだ
( ^ω^)二人が来たのかお!?
フーバー:あぁ。首都にいて情報を仕入れたから、戦闘機かっぱらって来てくれたんだ
FOX:誰だね?そのキムと言うのは?
( ^ω^)旅客機事故のときに俺が助けた子供だお
フーバー:それで、数が数だったから交戦せずに避難する事にした
FOX:いい判断だ。基地は何とかなるが人は時間がかかる
フーバー:ある程度の物は運び出してある。フーン爺さんのC-130が役立った
( ^ω^)さすが、フーン爺さんだお
フーバー:とにかく、ここはもう使い物にならないな
FOX:そうだな。…残念だが、エリアVIPを放棄する
遂にエリアVIPは戦火に焼かれた
パイロット達を幾度となく送り出し、迎えてくれた滑走路は見る影も無く、
高くそびえた管制塔も、今は地面に哀れに横たわっていた
エリアVIPの放棄
これは首都の絶対防衛線の一角を失った事になる
しかし敵の基地も同様に傷つき、再起には時間がかかると見られた
互いに傷つきあい、いつ果てるともつかない砂漠の戦い
その戦いの行方を知っているのは、アラーの神々のみ……
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