第5話
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 19:47:58 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)どうしてこんな所にツンがいるんだお?
( ^ω^)俺はここで死ぬのかお?
( ^ω^)ツンの銃弾に倒れるのなら、それもいいかお……

ツン:ちょっとフ゛ーン!起きなさいよ!!本当にアンタだなんて思わなかったのよ!
ツン:悪かったわよ!謝るから目を開けなさいよ!!
ツン:ちょっと…起きてよフ゛ーン…ねぇ!……




( ^ω^)…そ、そんなに揺すったら…腕が痛いお
ツン:フ゛ーン!大丈夫なの!?生きてるの!?
(;^ω^)生きてるからちょっと落ち着くお
ツン:本当に大丈夫なの!?傷は!?
( ^ω^)あ、そうだお。撃たれたんだったお…

コ゛ソコ゛ソ
トサッ

ツン:これは…短剣?
( ^ω^)これは……
ツン:これに弾が当たって助かったのね
( ^ω^)また、族長に助けられたお…
ツン:良かった…フ゛ーン……死んだらどうしようかと思った!!!
( ^ω^)ちょwwwww抱きつかれるのは嬉しいけど腕が痛いおwwwwwwwww
ツン:ご、ごめんなさい
( ^ω^)と、とりあえず胸と腕を冷やすお…

621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 20:08:56 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)ト゛クオが言ってた通り、砂漠は気まぐれだお
( ^ω^)また、砂漠でツンと再開することになったお
(;^ω^)しかし、毎回毎回死にそうだお。無事だけど確実に寿命縮んでるお

( ^ω^)ふう、とりあえず痛みは落ち着いたお。ツン、どうしてこんなところ?
ツン:私がじっとしてると思って?してる訳無いじゃない!
(;^ω^)(良かったお、いつものツンだお。正直さっきの調子で泣かれたら困るお)
ツン:あんな事言われたら追っかけるに決まってるでしょ?それぐらいの事も分からないの!?
( ^ω^)追っかけてくるって、まさかここまで来るとは思わないお
ツン:まぁそうだろうけど…で、あなたと同じ外人部隊に入る事にしたわけ
( ^ω^)で、入る軍間違えた訳かお…。ツンは操縦なんて出来たのかお?
ツン:あのお父様の娘よ?小さい頃から叩き込まれてるに決まってるじゃない
( ^ω^)その割りには下手だったお…
ツン:は?何言ってんのよ。一機撃墜したわよ。最後に跳ね回ってこっちのを一機連れてったヤツをね
( ^ω^)……ツン、あれはト゛クオだったんだお…
ツン:え…?
( ^ω^)ト゛クオだったんだお…
ツン:あの時一緒にいた…?そんな…

( ;^ω^;)仕方無いお…あのままじゃどの道誰かがやられてたお…
ツン:でも…
( ;^ω^;)ツン、ここは戦場なんだお…明日は我が身…やらなきゃやられるんだお…
ツン:うぅ……

――――

( ^ω^)さて、これからどうするかお?俺の機体は燃えてしまったお
ツン:私の機体ももうダメだったわ…
( ^ω^)きっと救助来るお。一緒にうまい棒食べるお。これで元気出すお
ツン:ありがとう…(なんでうまい棒なんてあるのかしら…)

669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 20:23:39 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)うまい棒食べたら落ち着いたお
( ^ω^)夜も随分深くなって、眠気が襲ってきたお
( ^ω^)けど砂漠の夜は滅茶苦茶寒いんだお…

ツン:空腹は何とかなったけど、これからどうするの?
( ^ω^)もう夜だから救助は明日の朝になると思うお…今日の朝だお
ツン:そう。にしても寒いわね……。
( ^ω^)砂漠は寒いお
ツン:火は何とかなるけど…
( ^ω^)火の番は俺がするからツンは寝ていいお
ツン:そ、そう?何だか悪いわね…
( ^ω^)いいお。きっと明日の朝には救助来るから今夜くらい寝なくても平気だお
ツン:けど…
( ^ω^)いいから寝るお
ツン:分かったわ…


ツン:ねぇフ゛ーン
( ^ω^)なんだお?
ツン:追いかけてきて、迷惑だった?
( ^ω^)……
ツン:そう…よね…。女の来るところなんかじゃないわよね…
( ^ω^)俺はツンが死んだら何のために生き残ったらいいんだお?
ツン:え…?
( ^ω^)だから、出来れば来て欲しくなかったお
ツン:そう…
( ^ω^)さぁ、もう寝るお
ツン:おやすみなさい…

( ^ω^)今まで自分の命一つ守って頑張ってきたけど、これからは二つなんだお

724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 20:46:36 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)朝になったらすぐに救助がすっ飛んできたお
( ^ω^)夜には何もなかったのかって?野暮な事聞くなお
( ^ω^)いつ救助が来るか分からない砂漠で下手に体力消耗する訳にはいかないんだお……


( ^ω^)助かったお
(´・ω・`)本当に良かった。昨日のうちに来たかったんだけど
( ^ω^)FOXはどうしたお?
(´・ω・`)ちゃんと帰投したよ。だからあれほどバイザーは下げろと言ってたのにね
フーバー:っとに、お前はホント不死身だな
ウォーリー:まったくだ今回ばっかりは逝ったと思ってたがね
ケン:右に同じ。で、そちらのお嬢さんは?反政府軍のパイロットスーツみたいだけど

( ^ω^)あ、そうだったお
ツン:…
( ^ω^)ツンはどうするお?
ツン:いいわ、連れてって
( ^ω^)いいのかお?
ツン:元々あなたを追ってきたんだから
ウォーリー:なんだよ、連れ合いかよ
ケン:んで昨晩はお楽しみでしたって?心配して損したっすよ
( ^ω^)フ゛ッ!ちょwwwwwそんなんじゃないおwwwwwwwwww
フーバー:まぁいいさ。そっちのお嬢さんも連れていこう
( ^ω^)人数は大丈夫かお?
(´・ω・`)前ので人数制限には懲りたからね。大丈夫だよ
( ^ω^)さすがショホ゛ンだお!

(´・ω・`)(本当はト゛クオの席だったけど…見つからなかったから…)
(´・ω・`)(帰ってから言おう…)

769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 21:02:56 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)エリアVIPに戻ってきたお
( ^ω^)心配かけたからかみんなに叩かれまくって痛いお
( ;^ω^;)ト゛クオの分まで頑張って生きるお

FOX:良く生きていたな
( ^ω^)生き残ると思って選抜したんじゃなかったんだお?
FOX:そうだったな
( ^ω^)しばらくはあんな危険なミッションはごめんだお
FOX:そうか…
( ^ω^)と言いたいところだけど、そう言うわけにもいかなそうだお
FOX:すまない

FOX:ところでそのお嬢さんなんだが…
( ^ω^)出来ればここに置いて欲しいお
FOX:タダで置くと言う訳には行かないな
( ^ω^)じゃあ何をすればいいお?
FOX:当然パイロットだな。それ以外は空いてない
( ^ω^)そ、そんな、ひどいお!
FOX:とは言え、パイロットの数が減ったのは確かだしな
( ^ω^)…
FOX:どうかね?お嬢さん
ツン:私はいいわ。元はと言えば数が減ったのは私が撃墜したからだし
( ^ω^)ツン…
ツン:ふん、そう簡単にやられる訳無いじゃない!
( ^ω^)そうは言っても…


(´・ω・`)僕が変わろう
( ^ω^)ショホ゛ン!?
(´・ω・`)ツンさんが管制官やればいいんだ。僕がパイロットをやるよ

802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 21:17:46 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)以来、ショホ゛ンとペアを組んで作戦に着く事が多くなったお
( ^ω^)ツンが管制官になってから、エリアVIPの士気が大いに上がったお。複雑な気分だお…
( ^ω^)敵の傭兵部隊もなりを潜めて、しばらくの間はこれと言って危険な任務も無かったお

(´・ω・`)設置物の攻撃作戦はいいね
( ^ω^)そうかお?俺は対地攻撃は下手だからあんまりだお
(´・ω・`)出来れば戦闘機なんかは撃ちたく無いからね
( ^ω^)そう思うお

( ^ω^)作戦終了だお!
(´・ω・`)第一次攻撃隊、帰投するよ
ツン:VIPコントロール了解!無事なんて祈ってないんだからね!
( ^ω^)ちょwwwwそれは酷いおwwwwwwwww
(´・ω・`)まぁまぁ

( ^ω^)ふぅ…予想に反して、大して危険じゃない任務ばっかりだお
(´・ω・`)いいじゃないか。安全に越した事は無いんだし
( ^ω^)そりゃそうだお。別に日本に帰らなくてもいいけど、契約切れないとどこへもいけないお
(´・ω・`)そうだね。契約が切れたら、どこか遠くで暮らすよ
( ^ω^)ショホ゛ンも俺たちと一緒にくればいいお
(´・ω・`)そんな野暮な事は出来ないよ。気持ちだけ貰っとく
( ^ω^)そ、そうかお?けど考えておいて欲しいお

ツン:フ゛ーン、ショホ゛ン、パイロットに召集がかかってるわよ
( ^ω^)なんだお、今帰ってきたばかり疲れてるお
ツン:何言ってんのよ。FOX司令に射殺されてもいいって言うの?
(´・ω・`)とりあえず行こうか


FOX:例の傭兵部隊の作戦をキャッチした

834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 21:45:09 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)敵の傭兵部隊は大胆にもエリアVIPに直接攻撃をかける作戦に出るそうだお
( ^ω^)数は少ないらしいお。けど、相手はあの傭兵部隊だお。並のパイロットじゃ無理だお
( ^ω^)FOXの選抜したメンバーが迎撃部隊としてスクランブル状態で待っていたお

ウ゛ィィィィーウ゛ィィィィー

ウォーリー:やっこさん、来やがったか!
フーバ:上がるぞ!
ケン:いよぉし、今度は前みたいにはいかないっすよ!
( ^ω^)今度はエリアVIPでの戦闘だから遭難することはなくて安心だお
(´・ω・`)フ゛ーンはきっと殺しても死なないよ

ツン:コントロールより各機へ!どうやら隊長機はいないみたいよ。
フーバー:例のFOXを被弾させたヤツはいないのか。舐められたもんだ
ツン:各機の特徴はブリーフィングで伝えた通りよ。
ウォーリー:向こうもこっちのクセは覚えてるだろうから用心しないとな
ツン:けど、一機だけ見慣れないMigがいるわ。隊長機の代わりのようだから手ごわいはずよ
ケン:どうやら二人がかりで行った方がよさそうだな
(´・ω・`)援護は頼むよ、グレッグ
グレッグ:あぁ、対空攻撃はあんまり得意じゃないが支援なら何とかならぁ
( ^ω^)ホ゛ウマンも今度は頼むお
ボウマン:分かってるって、俺だってここで生き残ってきたんだ。あの時の俺じゃあないさ!

フーバー:よし、作戦通り二つに隊を分けるぞ。そっちの指揮はショホ゛ンに任せる
(´・ω・`)任された
フーバー:よーし、お前ら!絶対生き残れ!

メンバー:了解!!

( ^ω^)こうしてエリアVIPの玄関口で、戦闘の火蓋は切って落とされたんだお

855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 21:59:09 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)時刻は昼過ぎ。空を飛ぶにはもってこいの時間だお。でもちょっと暑いお
( ^ω^)けど、そんな事を感じる暇も無く、戦闘は始まったお
( ^ω^)きっと、今回も生き残れるお…!

( ^ω^)ど、どうしたお?仕掛けてこないお?
フーバー:どうやら様子見らしいが…
ウォーリー:きっと何か企んでやがるぜ
キィィン
ケン:あ!戦闘の一機だけ突っ込んで来るっすよ!?
(´・ω・`)僕の隊の方に来るみたいだね。みんな、散開
( ^ω^)了解だお!
ボウマン:チッ、避けろってか?敵は一機で来てんだ!袋にしちまえよ!
(´・ω・`)ダメだよ。何を考えてるか分からない
ボウマン:へっ!びびってんじゃねーよ!あれぐらい撃墜してやる!
(´・ω・`)ダメだ!戻るんだ!ボウマン!!

キィィィィン………ク゛ィィィン
ボウマン:な、なんだと!?
バシュッバシュッ
ト゛ーーーーーーーーーーーーーーーン
( ^ω^)ボ、ボウマン!!

グレッグ:そのまま突っ込んで来るぞ!?
フーバー:うわっ!何だコイツ!?
ウォーリー:うおぉぉ!この動き!!
ケン:わっと!?まるで!
ク゛ィィィィィィィィン…コ゛ォォォォォォォ

('A`)ザ…ザザ…えるか?やっぱり生きてやがったか!フ゛ーン!!
( ^ω^)その声は!?

897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 22:12:39 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)ト゛クオが生きていたお!
( ^ω^)けどどうして敵側にいるんだお!?
( ^ω^)訳が分からなくて頭蛾ぶっ壊れそうだお

( ^ω^)ト゛クオ!生きていたのかお!!
('A`)あぁ。自分でも死んだと思ったんだがね。
('A`)爆発の衝撃で壊れたはずの脱出装置が動きやがった
( ^ω^)どうして反政府軍の傭兵部隊なんかにいるお!?
('A`)まぁ、お前らも知っての通り、俺は傭兵だからな。ゆえあれば寝返るのさ

メンバー:!?

('A`)つーわけで悪いな。今からは敵同士だ
ケン:見損なったっすよ!ト゛クオ!
('A`)傭兵なんてこんなもんだろ?ケン
ウォーリー:良くもおめおめと声なんかかけられたもんだな!
('A`)ほんの挨拶さ。今日はこれだけで帰るさ
フーバー:お前は金で動くようなヤツじゃなかっただろう!
('A`)言っただろう?ゆえあれば寝返るのさ
グレッグ:ト゛クオ…今からでも遅くない、戻るんだ!
('A`)悪いなグレッグ。それはできねぇ。ポーカーの貸しは無しにしといてやる
(´・ω・`)ト゛クオ君…
('A`)なんだ、お前もパイロットになったのか。ま、覚悟は出来たって事か

('A`)じゃあな。今日はこれで帰ってやるよ。また来るぜ。今度は銃弾満載でな!
( ^ω^)ト゛クオ
('A`)フ゛ーン、お前は俺が落とす
( ^ω^)どうしてだお!ト゛クオ!
(
'A`)お前が落とした下手糞な、俺を追っかけてきた婚約者だったのさ

936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 22:27:18 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)つまり、あの時の下手糞なヤツは俺が撃墜したんだお
( ^ω^)その後下手糞だと思ってたヤツは、ツンだったんだお。必死だったから気付かなかったお
( ^ω^)聞いてないお…('A`)に婚約者がいたなんて…

( ^ω^)じゃあ、その婚約者はそこにいるお!?
('A`)あいつはお前達ほど丈夫じゃなくってね
( ^ω^)!?
('A`)逝っちまったよ。骨も残らなかった

ツン:ちょっと!トレイシーが死んだって言うの!?

('A`)あぁ、そうさ!!そこのフ゛ーンが殺したんだよ!!
( ^ω^)俺が…
('A`)フ゛ーン!俺はお前を許さない!戦場の不幸な事故だとしてもな!
(´・ω・`)そんなの…戦場に出てきたら仕方無い
('A`)そうとも!だからフ゛ーンが俺に撃墜されたってそれは戦場の不幸な事故なんだよ!!
( ^ω^)ト゛クオ
('A`)俺は絶対にお前を落とすぜ…!首洗って待ってるんだな!!



グレッグ:本当に敵さん、帰りやがったな
フーバー:あぁ、でもまた来るって言ってたからな。用心しないと
(´・ω・`)ト゛クオがいるって事はこっちの情報は筒抜けだろうし
FOX:フーバー、ショホ゛ン、それからグレッグ、作戦で相談したい事がある。来てくれ

ツン:トレイシーは私と同じで彼を追って来たって言ってたから気があったの
ツン:あの子こそ戦場に来るような子じゃなかったわ!だから守ってあげていたの…
ツン:あの子が死んだだなんて…
( ^ω^)………

987以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/10/16(日) 22:45:02 ID:RJGir+zP0

( ^ω^)あのト゛クオが敵になってしまったお
( ^ω^)俺はアイツの婚約者を殺してしまったんだお…

フ゛ーンはどうしていいのか分からないまま大空を舞う
戦場は彼の戸惑いなど知らず、次々と戦況を変化させる

厳しい戦いはエリアVIPのメンバーを地獄へと誘う
「フ゛ーンさんたちと一緒に戦えて良かったっすよ」
砂漠の無常は戦場を行き抜いた者へも容赦なく牙を剥く
「あいつ、帰ってこないんだぁ…もう少し待ってみるよ」


今日は我が身かそれとも明日か
俺が死ぬ日は地獄の悪魔にでも聞いてくれ

FOX:残念だが…エリアVIPを放棄する

遂にはエリアVIPは崩壊する


滑走路から離れるたびに首に突きつけられる死神の鎌

(´・ω・`)仕方無い事なんだ、この先生き残るためには

そしてその鎌を持つのは火の玉ト゛ッキーことト゛クオ

ツン:絶対死んじゃだめよ!!生きて帰って来てよね!!!
( ^ω^)分かってるお!君を置いて一人では逝かないお!

次週、君は砂漠の慟哭を聞く……

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