138 Name: ◆eUdBwL0zGs [] Date: 2005/11/14(月) 00:14:55 ID: 5x/QRVbW0 Be:
( ^ω^) 「村上様、村上様」
村上 「な、なんだ貴様、内藤では無いか」
( ^ω^) 「これからお帰りですかお?」
村上 「そうだ、貴様は夜勤だったな」
( ^ω^) 「ええ、実は、びいっぱぁを二人も捕まえまして……」
村上 「なんだと!? どこだ!? 番所か?」
( ^ω^) 「いえ、あなた様にお渡ししようと思いましてお……」
村上 「……内藤ぅ、貴様、中々分かってるではないか」

( ^ω^) 「どうぞ、どうぞこちらですお」
村上 「どこに行くんだ? こんな人気の無い所に居るというのか?」
( ^ω^) 「ええ、私は嘘はいいませんお」
村上 「……こやつか?」
( ^ω^) 「はい、是非顔を見て欲しいお」
村上 「俺の知ってる顔だとでもいうのか? ……ショボ松!?」
( ^ω^) 「やっぱり知り合いだったんだお」
村上 「い、いや、こいつはちょっとした知り合いと言うだけだ。それよりもう一人はどうした?」
( ^ω^) 「ここに居ますお」
村上 「どこだ?」
( ^ω^) 「ここですお。あなたの目の前」
村上 「……まさか、内藤貴様!?」

( `ω´) 「ええ、私が最後のびいっぱぁですお。名付け親の村上様」
140 Name: ◆eUdBwL0zGs [] Date: 2005/11/14(月) 00:19:29 ID: 5x/QRVbW0 Be:
村上 「昼行灯と言われた貴様が……」
( `ω´) 「人を表の顔だけで判断したら駄目だお。あんたのようにね」
村上 「くそ! 俺は死ぬわけにはいかんのだ!」

交錯する刃

村上 「くそくそくそ!」

揺らめく刀身

( `ω´) 「あんたは死を恐れてる時点で負けてるんだお!」

映る満月美しく

村上 「ぐあぁ、……ない……と…う」

血舞い踊る

( `ω´) 「極楽は見えたかお?」

村上 「……」

仕置完了
144 Name: ◆eUdBwL0zGs [] Date: 2005/11/14(月) 00:23:23 ID: 5x/QRVbW0 Be:
みつ 「起きてください、あなた! 西村様と村上様が同時に無くなって忙しいというのに」
あん 「婿殿! 起きなさい! 香典には婿殿のヘソクリから出しておきますからね!」
(;^ω^) 「え、ええ〜」


( ^ω^) 「常念寺、北の縁の下か……」

(;^ω^) 「こ、こりゃあ……」

地面を掘り、出てきた壺の中身を覗いたらば、大判小判がざっくざっくざっくざっく。

(:^ω^) 「あの野郎こんなに溜め込んで……」

内藤は迷わない。
壺を持つと近くの川へと放り投げた。

( ^ω^) 「仏様よぉ、この銭やるから、あいつらを極楽浄土へ連れて行ってやってくれお……」
145 Name: ◆eUdBwL0zGs [] Date: 2005/11/14(月) 00:23:46 ID: 5x/QRVbW0 Be:
現世行燈
灯台下暗し

闇夜に蠢く影幾つ
さすらい旅人
真を見る

黄金に染まりし悪逆に
枯れた稲穂が種を撒く

怨嗟を糧にし
咲く恨み花

散りゆく花びら受け止めましょう

落ちゆく種を煎じましょう

私はあなた
あなたは私
いずれこの意味分かりましょう
ゆめゆめ忘れませぬように


〜終〜