218
名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 21:57:02 ID:gbEqVqAT0
FILE〜11
ジル 「まだまだ、行ってない所はあるけど、外に出るしかないようね」
( ^ω^) 「納屋から外に出れば違うところへ行けそうだおwww」
ジル 「そうね、それしかないようね」
ジルが僕を踏み台にして四角クランクをゲッツした時に思い切って言ったお。
(;^ω^) 「ジルって重いおwwwww」
グリーンハーブ2個使う程殴られたお。
234
名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 22:07:27 ID:gbEqVqAT0
FILE〜12
納屋から中庭に出ると、お決まりの如く犬が襲ってきた。
動きは速いとはいえ、さすがに何度も襲われれば慣れたものだ。
「余裕だおwwwwwww」
「弾は残り少ないから、出来るだけブーンとやらを頑張って」
「うはwwwwおkwwwwwwwww」
実に内藤はよく動いた。私も仕事柄体力には自信があるが、内藤の体力には脱帽だ。
しかし、この館は一つの研究所か何かだろうか? 一個人が所有するには多すぎる弾薬に、傷を癒すハーブが所々に配置されている。
そう、意図的に感じる。
監視されてる? まさか。その結論に至るにはまだ早すぎる。
「ブーン!」
内藤が犬相手に頑張っていた。犬よりも縦横無尽に空間を走り回っている姿は奇妙な絵であった。
「あっ! 内藤!」
気づいた時には彼の体を突き飛ばしていた。
さっきまで内藤が居た場所に新たな犬が飛びかかっていた。
「ジル、ありがとうだおwwwwwwww」
内藤を助ける結果になったのは一石二鳥か。
とりあえず、このレッドハーブが内藤に踏み潰されないで良かった。
255
名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 22:19:35 ID:gbEqVqAT0
FILE〜13
( ^ω^) 「これまた不気味な寄宿舎だおwww」
ぴぴる〜ぴる〜ぴる〜ぴぴる〜ぴ〜
ジル 「何・・・この音?」
( ^ω^) 「通信機だおwwww音変えたおwwww」
ジル 「なんで黙ってたのよ! 貸しなさい!」
??? 「だ・・・ガガ・・・・・こ・・と・・・・・・わ・・・・・・る・・・」
( ^ω^) 「だが断るwwwwww」
ジルのゲンコツが飛んできたのは言うまでもないお。
ジル 「・・・駄目だわ、繋がらない」
( ^ω^) 「僕とジルの心は繋がっているおwwww」
勿論、無視されたお。
276
名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 22:29:58 ID:gbEqVqAT0
FILE〜14
寄宿舎で見慣れた顔に出会った。
「ウェスカー」
ウェスカーは巨大蜂を銃で排除しながら私に声を掛けてきた。
「ジルか? どうなってるんだここは」
「分からないわ。ウェスカーはどうしてここに?」
「私なりに調べてみたかったんだ」
「私なりに調べてみたかったんだお」
内藤がウェスカーの真似をするより早く、ウェスカーは歩み始めていた。
「私はまだ行く所がある。・・・ジル、無理はするなよ」
「ええ、あなたもね」
ウェスカーが去った後、内藤が呟いた一言が胸に重くのしかかった。
「あの人嫌いだお。でもジルは好きだおwwwwww」
私もウェスカーは好きになれなかった。
295
名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 22:40:46 ID:gbEqVqAT0
FILE〜15
(;^ω^) 「ちょwwwwwwww助けておwwwwwww」
僕はプラント42という巨大に植物に足を取られ逆さ吊りにされていたお。
ジル 「さっき薬を使って弱ってるはずよ。自分でなんとかしなさい」
(;^ω^) 「ブ、ブーン・・・駄目だおwwwww」
(;^ω^) 「熱い、熱いおwwwwwジル熱いおwww」
ジルは僕の存在なんて忘れて火炎弾をプラント42に撃ち込んでいたお。
やがてプラント42が沈黙すると、やっと地面を拝めたお。
ジル 「あら、無事だったのね」
(;^ω^) 「・・・」
315
名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 22:51:59 ID:gbEqVqAT0
FILE〜16
寄宿舎から出てきた時の事だ。
「ジル、これあげるおwwww」
針金に丸く綺麗な石が無理やり付けてあった。
「な……、なにこれ?」
「指輪だおwwww石はさっき拾ったおwwwww」
今まで、男性から貰った物の中でこれほどひどい物は無かっただろう。
私は不出来な指輪を無造作に捨てた。
「ちょwwwwwおまwwwwwww」
「こんな時に何考えてるのよ。さあ、さっさと行くわよ」
私達は歩き出したが、内藤の落ち込みようは尋常ではなかった。
私はため息を一つ付くと、
「ちょっと、取り忘れた物があるから、ここで待ってて」
そう言って、先程内藤の指輪を捨てた場所に戻ってきた。
指輪はすぐ見つかった。
私は指輪をズボンのポケットに押し込むと内藤の元へ戻る。
「忘れ物はあったかお?」
「ええ、さあ行きましょう」
333
名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 23:01:28 ID:gbEqVqAT0
FILE〜17
僕達が寄宿舎から洋館へ戻ってきたときだったお。
背後の扉が開いたと思ったら、蜥蜴ゴリラが僕達を見据えていたお。
(;^ω^) 「ちょwwww戦闘力高そうだおwwwww」
ジル 「きっとこれが、さっき見たファイルにあったハンターって奴よ!」
( ^ω^) 「・・・美味そうじゃないお」
ジルがハンドガンでハンターを撃つけど、動きが速いので交わされてしまうお。
ジル 「はああああ」
ジルが放った回し蹴りは見事にハンターの顔面を捕らえたお。でも、ハンターはピンピンしてるお。
ハンターに足を掴まれたジルはそのまま地面に叩きつけられたお。
ジル 「ぐあっ」
(#`ω´) 「ジル! 僕のジルになんて事するんだお!」
僕がブーンしようとした時だったお。
連続する銃声と共にハンターの体が操り人形のように上下したと思ったら、そのまま後ろへ倒れたお。
ジル 「・・・ぐ・・かはっ、・・・だ、誰の誰にだって?」
(;^ω^) 「ジルさん素敵だおwwwww」
350
名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 23:12:38 ID:gbEqVqAT0
FILE〜18
レッスン場で再びあの大蛇と戦う事になった。
さすがに前回私達が与えた傷は大きく、大蛇の体力はすぐ尽くと思ったのだが。
「こいつさっきより強いおwww」
内藤が体当たりしても弾かれていた。
「内藤、これを使いなさい」
私がショットガンを彼に渡すと、急に不気味な笑顔を浮かべた。
「うはwwwwwwwww」
内藤は刹那の動きで大蛇の頭にへばり付くと、口にショットガンを突っ込み器用に連続で撃つ。
当然、そんな事をされたら大概の生き物はすぐさまノックアウトだ。
喉を潰された大蛇は声をあげる事無く倒れた。
「キモチエエwwwwwwwww」
キ○ガイに刃物か……。
内藤から銃をひったくると二度と持たせないと心に誓った。
357
名前: ◆eUdBwL0zGs 2005/10/15(土) 23:20:26 ID:gbEqVqAT0
FILE〜19
( ^ω^) 「宝石入れたらコルトパイソン出てきたおwwww」
ジル 「貸しなさい!」
ジルはさっきから僕に銃を持たせてくれないお。
ジル 「あんたは弾薬と他のアイテムを持ってればいいのよ」
( ^ω^) 「・・・でも、僕も撃ちたいおwwww」
ジル 「・・・ここで一人ぼっちになるのと、私のアイテムボックスになるのとどっちがいい?」
(;^ω^) 「・・・僕はジルのアイテムボックスだお」
僕が跪いてジルの靴を舐めようとした時だお。
ジル 「・・・何してんの・・・」
(;^ω^) 「じょ、女王様に忠誠を・・・」
ゾンビが3匹いる部屋に放り込まれたお。
383
名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2005/10/15(土) 23:32:00 ID:gbEqVqAT0
FILE〜20
滝のある庭園から地下に行けそうだった。
「ちょっと疲れたお……」
「そうね、ちょっと休憩しましょう。と、いっても落ち着ける所なんてあんまりないけど」
「地面は硬いお。僕がジルの椅子に―――」
私は手ごろな石に腰を掛けると銃の手入れを始めた。
「……私はね、警官になるのが夢だったのよ」
「え?」
私が自分自身の事を話すなんて予想外だったのか、内藤は呆気にとられていた。
「カッコいいじゃない。銃も撃てるし、車も飛ばせる。役得よね」
「それは職権乱用っていうんだおwwwww」
そうね、そうよね。
私は後ろポケットからガムを取り出すと口に放り込む。
「あんたも食べる?」
「僕はジルが噛んだ後のでいいおwwwww」
私は笑った。こんなに笑ったのは何時ぶりだろうか。
「……じ、ジル……どうかしたのかお?」
「……な、なんでもないのよ」
彼にガムを一枚投げると、ちょっと複雑な顔をして噛み始めた。
今に彼に感謝しよう。