95 :(;´Д`)<生肉 :2006/06/30(金) 08:15:01.68 ID:DIUIDPdzO
天気は晴れ、気分も上々。久しぶりに気持ちの良い朝だ。
目の前にいるのがこいつらじゃなかったら、どれほど気分がよかったのだろう。
( ゚∀゚)「お、やっと来たか。」
立川『動物園』。古びた雑居ビルの4階にあるその雀荘の片隅に、内藤らはいた。
一度は誘いを断った内藤だったのだが、ジョルジュの懇願に“次の休日でよければ”と、しぶしぶ了承したのだ。
その日は奇しくも入学一日前ということもあり、“記念”と称した麻雀大会が今開催された。
( ゚∀゚)「始めはびっくりしたぜ。まさかお前がギャンブルするなんて。」
('A`)「だよな。コイツほど賭け事が似合わない奴もそうそういないぜ。」
元来真面目な性格の彼である。二人の言い分も分からなくはないだろう。
だが意外なことに、内藤はギャンブルに対してそれほど嫌悪感を持ってはいなかった。
良い意味でも、悪い意味でも。
(´・ω・`)「まあいいじゃないか。こうして面子も集まったわけだし。
で、起親はどうするんだい?」
( ^ω^)「仮仮でおk。」
96 :(;´Д`)<1000点50円:ビルで2000円ほどのレート:2006/06/30(金) 08:17:32.29 ID:DIUIDPdzO
まあ、ギャンブルのやりすぎで狂ってしまう人間がいることもまた事実ではあるが。
実際、彼の通う高校にもそういった奴はいた。そいつは競馬競輪競艇はもちろんのこと、
さらには10円ポーカーや裏カジノにまで手を出していたというからある意味当然の結果ではあるが。
他人の金に手をつけた時点で終わりだと、そいつの親友だった人間は語る。
( ゚∀゚)「レートはどうする?いつも通り点1にするか?」
(´・ω・`)「お好きに。ま、ほどほどにね。」
('A`)「じゃあ、記念ってことで1000点50円でいいか。」
(;゚∀゚)「高えな……OK、把握。そのかわりチップはなしな。」
( ^ω^)('A`)(´・ω・`)「把握した。」
99 :(;'゚;ё;゚`;)<生肉 :2006/06/30(金) 08:29:55.79 ID:DIUIDPdzO
太陽が沈み、空の色が橙色に変わる。
今日は曇りということもあってか、どこか陰鬱な空気を醸し出している。
彼の心の中と反比例するかのように。
(´・ω・`)「いや、勝った勝った。今日は焼肉だね。」
( ^ω^)「ショボンが焼肉なら僕はキャビア丼だお。ご馳走さんwww」
('A`)「チェッ、二人ともいい気なもんだぜ。ま、負けなかっただけマシか。な、ジョルジュくん。」
長岡「負けた…この俺が17000円も……」
( ^ω^)「おっおっ。ジョルジュが負けるとは珍しいおwww」
半チャン四回の勝負で、内藤は12000円もの大金を手にした。
ちなみにショボンは4950円、ドクオは50円のプラスである。
高校生の彼らにとって、それはかつてないほどの大勝負であった。
無論いくら歳を重ねようと、金の価値に変わりはないはずなのだが。
まあとにかく、少なくとも学生の小遣いとしては十分すぎる金額であろう。
店を出ると彼らが次に足を向けたのはカラオケ店。
そこで二時間あまりの時を過ごした後、すぐ近くの居酒屋に向かった。
ちなみに未成年の飲酒は犯罪です。お酒は大人になってから。
140 :勢いのまま書きなぐった。反省も後悔もしている。:2006/06/30(金) 11:34:22.71 ID:DIUIDPdzO
居酒屋『干し狐』
80席ほどの店内はほぼ満席になっていて、店員が忙しく走り回っている。
数分ほど待つと都合よく座敷席が空いたようで、そこに案内された。
おしぼりで顔を拭くと、そばにいた店員にウーロン茶と枝豆を注文する。
前回の失態のせいもあってか、誰一人として酒を頼む者はいない。
どこか黄昏た乾杯の合図とともに、晩餐会が開かれた。
( ^ω^)「…ん、珍しくうまい枝豆だお。科学調味料でも使ってんのかお?」
(´・ω・`)「まあいいじゃないか。それよりチャンチャン焼きでも頼もうか。おい、店員。」
(´_ゝ`)「は〜い、ただいまお伺いしま〜す!」
(;゚∀゚)「負け……17k…恐ろしい子…」
よほど悔しいのだろう、今に至ってもジョルジュは陰鬱な顔をしている。
まあ、彼は先ほどの大敗でスッカラカンになったようで、
財布の中には15円しか入っていないという惨状であったのだから無理もないが。
('A`)「まあまあ、今日はブーンが奢ってくれるって言ってんだからいいじゃねえのさ。」
( ゚∀゚)「…マジで?」
( ^ω^)「OKOK。敗者に優しくしてやるのが勝者だお。」
(;゚∀゚)「なんか嬉しくねえな…」
DQN「おい、ゴチャゴチャうるせえぞ!」
( ^ω^)「お?なんだおこの見るからに頭の悪そうな奴は。」
141 :(;'゚;ё;゚`;):2006/06/30(金) 11:38:15.59 ID:DIUIDPdzO
彼が後ろを見ると、見てしまったことを後悔せざるを得ないような顔をした男がこちらを睨んでいた。
見るからに頭と柄の悪そうな顔をしており、どこか焦点のあってない目玉をぎょろつかせている。
威嚇のつもりなのだろうが、甚だ笑いが込上げてくるばかりだから始末に困る。
DQN「あ〜あ、とうとうやらかしちゃったね
お前、友達いないだろ?
ちょっとは考えて行動起こせやアホ」
( ゚∀゚)「は?いきなり何言ってんだコイツ」
DQN「既に存在するスレパクって、内容もパクりまくって、あたかも全部自分が考えました〜、みたいなことして楽しい?(長いので略)」
DQN「スロ板の方で投下していた人が、(割愛)」
(´・ω・`)「とりあえず頭が沸騰してるのは間違いないな。ぶち殺すか。」
DQN「質問にぐらい答えろや」
(;'A`)(どこが質問なんだ?わからん…こいつ一体何を企んでやがる…)
( ^ω^)「まあ落ち着くお、ドクオ。こういう奴のことを池沼と言うんだお。
池沼さんには関わっちゃいけないって死んだ爺ちゃんが言ってたお。」
(´・ω・`)「まあ一つだけ言わせてもらおう。あっちで書いてるのも僕なんだけどさ。何か問題でも?」
DQN「知ってるよ。それを前提に言ってるんだけど。」
DQN「これは全部ア(ry
( ^ω^)「店員、キムチくれお。」
(´_ゝ`)「かしこまりました〜、あとお前さ、誰も釣られてないから反応しといてやるよ。」
( ゚∀゚)「あ、あと冷や奴も。でさ内藤、やっぱ綾波だよな〜」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/30(金) 11:40:59.37 ID:DIUIDPdzO
DQN「人の話を聞けよ!大体…」
(´・ω・`)「お、チャンチャン焼きが来たね。早速頂こうか。あとお前、グダグダ言ってないで3行でまとめろ。」
('A`)「3行もいらんだろ。1行で十分だ。てかスルーが基本だぜ?」
DQN「>>131」
( ^ω^)「綺麗に1行でまとまったお。褒めてやるおwww」
DQN「どうだ!わかったか!ヘッヘンwハッwwwプ」
(´・ω・`)「はあ?てか君、要するに何が言いたいの?僕をムカつかせようとしてるだけだったら意味ないよ、それ。
何言ってんだか分かんないからさ、君の文章」
DQN「お前バカだな。人の言いたいことも理解できないくせにオナニー小説書いてんじゃねーよ。」
( ゚∀゚)「出た。詭弁の特徴。」
( ^ω^)「論点のすり替え…かお。哀れなやつだお。最終的にはどうせ……」
DQN「まあいいや。こんなアホに付き合ってるのも馬鹿らしくなってきたわ。ノシ」
('A`)「言ったそばからwwwまさにwww」
(´・ω・`)「お茶がぬるくなったな…ビールでも飲むか。」
DQN「やーいやーい、お前のカーチャンめーがねwww」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/06/30(金) 12:28:57.65 ID:DIUIDPdzO
完全に日も落ち切った頃、皆にわかれを告げた。
明日からは大学生になる。昨日までは期待と不安が入り交じっていたのだが、
今のバカのおかげでどうやらふっきれたようだ。不安はない。
残された“希望”も、不安というファクターがなくなった分その輝きを増している。
シャワーを浴び、歯を磨くと、彼は眠りに着いた。
ともかく、あと数時間後、日付が変われば新しい日常が待っているはずだ。新しい日常が待っているはず――
―――はずだったのだ