78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/22(土) 19:44:33.79 ID:Uix3ciJM0
三浦半島南端の島城ヶ島。
ここは磯釣りの人気スポットである。
冬の風にもめげずに、今日も多くの釣り人が訪れていた。
(,,゚Д゚)「沢山釣った方が!」
( ゚∀゚)「勝ちだぜ!」
その釣り場の一角に
一定の距離を撮って釣り糸を垂らす二人の男がいる。
果たして彼等は釣果を上げることはできるのか。
(´・ω・`)「ギョギョギョ〜!貴様らに釣りはさせんギョ!」
釣りをする二人の前に
全身が銀の鱗で覆われて節々にヒレをつけた怪しげな男が現れた。
(,,゚Д゚)「お前は!」
( ゚∀゚)「誰なんだぜ!」
(´・ω・`)「俺様は怪人半魚人男だギョ!
ここらの釣り場を荒らすためにここへ来たんだギョ!」
そういうと半魚人男はどこからか石油タンカーを取り出した。
(´・ω・`)「この石油タンカーを座礁させて
ここいら一体の釣り場を石油まみれにしてやるギョ!」
なんと恐ろしい考えを持つ怪人であろうか。
そんなことをされては周辺の生物は死滅してしまう。
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/22(土) 19:45:23.60 ID:Uix3ciJM0
(,,゚Д゚)「そんなこと!」
( ゚∀゚)「させないんだぜ!」
半魚人男に殴りかかる二人の釣り師。
(´・ω・`)「ギョギョ!無駄だギョ!」
半魚人男が向かってくる二人を片手で軽々吹き飛ばす。
怪人の力は人間の10倍くらいはあるのだ。
普通の人間では到底太刀打ちできない。
(,,゚Д゚)「くそう・・・」
( ゚∀゚)「俺達の釣り場が・・・」
自身の無力を嘆く二人。
(´・ω・`)「ギョギョギョ〜♪
これでこの釣り場も終わりだギョ〜」
半魚人男が海へ石油タンカーを放り投げようとする。
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/22(土) 19:47:00.25 ID:Uix3ciJM0
そのとき!
ζ(゚ー゚*ζ「まっちなさーい!」
海兵さんが着るようなセーラー服を来た少女が海から飛び出してきた。
(´・ω・`)「ギョ、何奴!?」
ζ(゚ー゚*ζ「私は日本初ジャンルの魔法少女!
冬の荒海系魔法少女デレデレよっ!」
(´・ω・`)「ギョギョ!なんだってー!」
ζ(゚ー゚*ζ「ここの釣り場は私がまもーる!」
そう叫ぶと魔法少女デレデレは
どこからか黒塗りの和竿の入った木箱を取り出した。
ζ(゚ー゚*ζ「ちょいちょいっと♪」
そして木箱の中から竿を取り出して慣れた手付きで組み上げた。
ζ(゚ー゚*ζ「5本並継ぎ、長さ15尺(4.5m)の和竿・・・
その名も魔法の釣り竿 『日本号』!」
組み上げた釣竿をヒュンと振り下ろして半魚人男に突きつける。
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/22(土) 19:48:25.80 ID:Uix3ciJM0
(´・ω・`)「貴様は馬鹿だギョ!
釣竿に名前なんか付けやがってだギョ!」
半魚人男がデレデレに飛び掛る。
ζ(゚ー゚*ζ「愚かね、力の差を知りなさい」
デレデレが半魚人男の右肩へ鞭のように日本号を振り下ろす。
(´・ω・`)「痛いギョ!?」
(,,゚Д゚)「あいつに!」
( ゚∀゚)「ダメージが!」
ζ(゚ー゚*ζ「この竿は魔力がしこたま込められているの。
対怪人用の必殺武器といったところね。
どんな怪人もこの日本号の前には平伏すのみよ!」
淡々と説明するデレデレ。
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/22(土) 19:49:18.27 ID:Uix3ciJM0
(´・ω・`)「ギョギョ、それならこっちにも考えがあるギョ!」
(,,゚Д゚)「それは!」
( ゚∀゚)「一体!」
ζ(゚ー゚*ζ「何かしら?」
(´・ω・`)「ギョギョ、それはだな・・・」
怪人半魚人男が前傾姿勢をとる。
そして・・・
(´;ω;`)「許してくださいギョ、ゴメンナサイですギョ!」
と、手を付いて謝った。
ζ(゚ー゚*ζ「ゆるす!」
冬の荒海系魔法少女デレデレは今日も釣り場を守った!
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/22(土) 19:50:05.82 ID:Uix3ciJM0
後日談。
何時ぞやの釣り場では・・・
(,,゚Д゚)「さぁ、今日も釣りで勝負だ!」
( ゚∀゚)「多く釣った方が勝ちだぜ!」
(´・ω・`)「負けないギョ!」
仲良く釣りに興じる三人の男の姿があった。
ζ(゚ー゚*ζ「ハッピーエンド!」
終わり
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