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川 ゚ -゚)思抱機械のようです(<●><●> )
ネタバレ有り
川 ゚ -゚)思抱機械のようです(<●><●> )
まとめ先は7xさん
SF苦手な俺でもすらすら読めた。
近未来の話なんだけど、特別難しい話が出るわけでなく
簡単に世界観が理解できるからスッと話に入り込めた。
WKTTMS=ワカッテマスっていうのが斬新。より機械らしい呼び方でいいな。
中盤のクーとワカッテマスのオセロ対戦や朗読のシーンの穏やかな空気が好き。
人間と機械なんだけど、ワカッテマスが本当の人間のようにみえる。
淡々としている中に人間のような部分が垣間見える所や
どこか子供みたいなワカッテマスが可愛い。
クーの呼び方がクール、とかクーじゃなくてクー、クーって二回も呼ぶからだろうな。
何か可愛いなあ。こんなワカッテマスも悪くない。
( <●><●>)「クー、クー」
結構なネタバレだから以下反転。
>( <●><●>)「人にまた会えますように」
>
>( <●><●>)「稚内博士にまた会えますように」
>
>( <●><●>)「……クーにまた会えますように」
>
>早口で呟かれた言葉は、剥げたコンクリートの床を跳ね返り、部屋の中を何度もこだました。
>
>( <●><●>)「……クー、クー……」
>
>( <●><●>)「……頭がぼんやり、してきま、した」
>
>「……これが、眠りという物なのでしょうか」
>
>「……クー……」
>
>ホログラフィーがじわじわと薄れて行くと共に、常に唸っていた小さな機械音が静まり始めた。
>数週間前と変わらぬ静寂が、中央電算室を再び包み込む。
この最期のセリフや地の文が本当に凄い。
本当に消えてしまう、って思わせるような書き方、見せ方が凄い。
ホログラフィーであらかじめワカッテマスの姿が映し出されているんだけど
それが更に寂しさを誘う。
クーとワカッテマスといえば、クールに決めるAAというイメージがあるんだけど
そのイメージ通り、この二人はクールに最後の別れを告げていった。
格好いいのに、やっぱり寂しさを感じる。そんな文章を書けるなんて本当に凄い。
地の文もちょうどいいくらいの量で読みやすい。
多いのが好きな人も、多すぎるのは苦手な人も読めると思う。
全体的に淡々としてる雰囲気がまた更に話を引き立たせている。
ラストもいい。ブーン系小説、というより普通の小説みたいな終わり方で綺麗に締まったと思った。
読後気持ちいい余韻を感じる。すげぇ面白かったです。
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