(,,; Д)「―‐ぐっ」
体が悲鳴を上げるのを、無理やり押さえつける。
駄目だ。今だけは……今だけは倒れるわけにはいかなかった。
( ‐∀・)「いい加減にあきらめたらどうだい?
『真夜中』は誰も拒まない。それが、たとえ君のような救いようのない愚か者でもね」
俺が生まれるずっと昔、この世界には昼と夜があったという。
空には太陽と月というものがあり、交代で世界を照らしていた。
それを奪ったのは、目の前に立つこの男――宵闇の化身。
決して明けない真夜中の世界を作り出した、元凶。
(,,‐Д‐)「俺は、『太陽』を手に入れる。
それが、俺がしぃにしてやれる唯一の償いだ」
俺自身の血で濡れる剣を、握りしめる。
血が流れ過ぎてかすむ視界を、目の前で高らかに笑う男へと向ける。
( ・∀・)「では僕は、君に永遠の夜を与えてあげよう」
(,,#゚Д゚)「永遠の夜に沈むのは貴様だっ、モララーっ!!!」
手にした剣を掲げ、俺は駆けだした。
漆黒の空の向こうで流れ星が落ちるのが、見えた。
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