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――ちりんと音が鳴った。
視線を上にあげると、そこには風鈴とかいうものが揺れていた。
日の光を浴びて揺れる風鈴は、この世のものではないかのように輝いている。
ちりんちりんとなる音をもっとよく聞こうと、私は耳を澄ます。
(#゚;;-゚)「……きれい」
ちりんという音に混じって、じぃじぃという虫たちの声が響く。
あれは蝉という虫のものだと昔、母さまは言っていた。
もう、蝉の鳴く季節。
(#゚;;-゚)「……夏……だね」
白い箱を抱きしめて、小さな窓を見つめる。
格子の向こうに見える空が、ひどく青い。
(#゚;;-゚)小さな獣は、「蔵の中」のようです
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(,,; Д)「―‐ぐっ」
体が悲鳴を上げるのを、無理やり押さえつける。
駄目だ。今だけは……今だけは倒れるわけにはいかなかった。
( ‐∀・)「いい加減にあきらめたらどうだい?
『真夜中』は誰も拒まない。それが、たとえ君のような救いようのない愚か者でもね」
俺が生まれるずっと昔、この世界には昼と夜があったという。
空には太陽と月というものがあり、交代で世界を照らしていた。
それを奪ったのは、目の前に立つこの男――宵闇の化身。
決して明けない真夜中の世界を作り出した、元凶。
(,,‐Д‐)「俺は、『太陽』を手に入れる。
それが、俺がしぃにしてやれる唯一の償いだ」
俺自身の血で濡れる剣を、握りしめる。
血が流れ過ぎてかすむ視界を、目の前で高らかに笑う男へと向ける。
( ・∀・)「では僕は、君に永遠の夜を与えてあげよう」
(,,#゚Д゚)「永遠の夜に沈むのは貴様だっ、モララーっ!!!」
手にした剣を掲げ、俺は駆けだした。
漆黒の空の向こうで流れ星が落ちるのが、見えた。
キラキラと光る星は、パチンとはじけて消えた。
ζ(゚、゚;ζ「ありゃりゃりゃ、マズったかな」
万年氷を使うところを、初雪でごまかしたのがいけなかったか。
それとも、宵闇の天蓋に縫い付けるときに、何度も朝日の針で刺したのが駄目だったのか。
ひょっとしたら逃げ回ろうとしたあの星に、土星の輪を一かけら投げつけてしまったのが原因か。
ζ(‐、‐;ζ「んー、気づかれては……いないよね」
失敗に至る過程を考察することをしばし止め、そっと地上を見下ろしてみる。
大地にはりついた町は、昼の喧騒が嘘のように沈黙している。
そのかわりに、川のたてる水の音と、虫たちのたてるかすかな声だけが、あたりを支配している。
ああ、この時間は本当に静かだ。
明かりの消えた家の住人は眠りについている。
明かりのついた家にいる者たちは、そもそも空なんて見上げないだろう。
ζ(゚、゚*ζ「……まあ、こっちとしては失敗がごまかせていいんだけどね」
予備の星を、天蓋に縫い付ける。
こんどははじけることがないように、ゆっくり慎重に夕日の光の針を動かす。
ζ(゚ー゚*ζ「よし、綺麗よ」
淡い青に輝く星が、嬉しそうにまたたく。
私はその出来に満足してから、ふたたび地上に目を向ける。
誰かが窓を見上げて、「あんなところに星なんかあったっけ」と、言ってくれることを期待して。
たった一人でもいいから、気づいてほしい。
そして、たまにでいいから「今日の星は綺麗だな」と思ってほしい。
――だって、それでこそ仕事ってのはやりがいが出るものでしょ?
プチ1レス祭り参加作品の修正版。
とてもじゃないが、1レスじゃおさまりません。
1レスにするために削った部分を、戻したバージョンです。
真夜中のおっぱい。
それは、ドリーム。それはパラダイス。それは「いやん、ジョルくんたら、エッチー☆」な世界。
これが、真夜中の×××(未成年にはふさわしくない用語)だったり、××××(放送禁止用語)だったらそうはいかない。
××が××して××の×××な感じの××に×××××して、アッハーン
なことになってみたら、それこそ伏字がいくらあったってたりない。
(;^ω^)「ばつばつって何だお……」
(*'A`)「この伏字がかえって」
そう、ここはどこまでも続くネットの海。よい子も楽しめるインターネットだ。
18歳未満の子供でも楽しめる範囲のぎりぎりエロスこれが重要だ。
_
( ゚∀゚)「そう、それこそがおっぱい!
育児番組でも、幼稚園でも、絵本でも使われるこの清く正しく健全なこの単語に『真夜中』がつくだけでこの破壊力
真夜中のおっぱい。そう、おっぱい! おっぱいミラクル!!!」
だから、俺は真夜中のおっぱいを布教する。
18禁という厚い壁に阻まれる青少年を救うため、そして若かったころ懐かしく思う全ての昔子供だった男たちのために。
断じて、俺がおっぱいといいたいからじゃない。そう、おっぱいと言いたいからじゃないよ。おっぱいと。
今日も俺は叫ぶ
_
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい! おっぱい! おっぱい!」
――おっぱい紳士になりたかった。
周囲の冷たい目にもめげず、おっぱいを尊び、おっぱいを愛す。
彼らにとって、おっぱいは愛であり。愛もまたおっぱいだ。
そんなおっぱい紳士になりたかった。
だけど、だめだ。そうはなれないのだ。
どんなに心の中におっぱいへの愛があふれていようともそれは無理なのだ、
o川*゚∀゚)o「おっぱい最高ぉおおおおおお!!!」
だって、私は女だから。
女である私は、淑女にはなれても紳士にはなれない。
どんなにおっぱいを愛していても、それはおっぱい淑女であって紳士ではない。
o川*;д;)o「何故なのよぉおおおおお!!!」
どんなにおっぱい最高と叫んでも、それは「おっぱいを触られるのが好きなの」という破廉恥な主張とされてしまう。
それに「おっぱい淑女」という言葉はどう考えても、「おっぱいの大きな淑女」を指す言葉だ。
それはもはや、おっぱいを愛する者の敬称ではない。
おっぱいを愛するが故に、己のおっぱいが許せない。
声高らかにおっぱいへの愛を主張するには、私の体は女でありすぎた。
紳士にはなれない私は、自分のおっぱいを両手でつかみむせび泣いた。
――私の手の中で、それでもおっぱいは暖かかった。