川д川彼女は動かないようです
( ・∀・)「そこのキレイな黒髪のお姉さん。
ちょっと、そこで一杯お茶でもどう?」
川д川
( n・∀・)n「お姉さん、お姉さんってば――!!」
川д川
(#・∀・)「ちぇっ、無視かよ」
大通りから外れた、小さな公園。そのベンチに女が一人。
※
£°ゞ°)「そこのお嬢さん、振り返って私にその顔を見せてくれませんか?」
川д川
£- ゞ-)つ「この哀れな子羊は、貴女のその美しい後ろ姿にひと目で恋に落ちてしまったのです」
川д川
£°ゞ°)「ああ、この私に視線さえもくださらないのですか。わかってはいましたが、つらいものです。
この寂しいハートのエンジェル。ロミスに微笑みかけてくれる女性はいないものか……」
白いワンピースに、長い黒髪。女の髪は絹のように美しい。
※
( ^Д^)「ねぇねぇちょっと、そこのねぇちゃん」
川д川
( ^Д^)「ちょっとー、無視ってのはひどいんじゃない?」
川д川
(#^Д^)「聞いてんのかよ、おい!!」
(#^Д^)つ川д川 ガッ
男は女の肩を掴むと、ぐいと引いた。
女の体がぐらぁりと、揺れる。
そして、
そのまま、倒れた。
(;^Д^)「おい、ちょっ、大丈夫かよねぇちゃん」
女は動かない。
(;^Д^)「頭から行ったぞ、マジで大丈夫かよ!?」
女は動かない。
(; Д )「おい、起きろってば……」
男は女の肩を掴むと、その体を仰向けにした。

体の半身に火傷の跡がある女だった。
女の目は、まばたきをしない。
白い色をなくしたその肌は、赤黒い色と、青と緑に変色している。
その首には赤黒い、紐の跡。
女の口や鼻は、息をしている形跡がなかった。
女を掴んだ、男の手が冷たい。
女の眼球に虫が止まり、じりじりと動いた。
それでも、女は動かない。
動くことが出来ない――。
(; Д )「ひぃっ!」
男は全てを悟り、
悲鳴を上げると、何度も転びながら大通りへと逃げていった――。
了
( ^ω^)百物語のようです2013( ω )の75本目
まぜこぜブーンさんの
こちら にまとめてもらいました
百物語に出したやつの短い方
ひさびさに参加した百物語だったのでついはしゃいでしまった、今は満足している
主催さんまとめさん超乙でした!!