【総合短編】川 ゚ -゚)クーが死ぬようです
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 00:54:20.24 ID:vlC6Hgw8O
秋も終わり紅葉していた木々の葉が枯れ落ちる季節。
クーが入院して一年を過ぎようとしていた。
( ^ω^)「ドクオも今日はクーのお見舞いにこいお!」
(;'A`)「い、いや俺は……」
( ^ω^)「そうやってまた逃げる気かお?」
ξ゚⊿゚)ξ「だめよ、クーだってドクオが来るのを楽しみにしてるんだから」
ブーンやツンが俺を必死に見舞いへ連れていこうとする。
('A`)(強制しないってことはまだ大丈夫なのかな)
('A`)(俺だってわかってるさ……、クーの命がもう長くないことくらい……)
川 ゚ -゚)クーが死ぬようです
秋も終わり紅葉していた木々の葉が枯れ落ちる季節。
クーが入院して一年を過ぎようとしていた。
( ^ω^)「ドクオも今日はクーのお見舞いにこいお!」
(;'A`)「い、いや俺は……」
( ^ω^)「そうやってまた逃げる気かお?」
ξ゚⊿゚)ξ「だめよ、クーだってドクオが来るのを楽しみにしてるんだから」
ブーンやツンが俺を必死に見舞いへ連れていこうとする。
('A`)(強制しないってことはまだ大丈夫なのかな)
('A`)(俺だってわかってるさ……、クーの命がもう長くないことくらい……)
川 ゚ -゚)クーが死ぬようです
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 00:56:50.86 ID:vlC6Hgw8O
初めて病気が分かったのは去年の秋だった。
体育の授業中にクーが倒れたのだ。
熱は無いが意識が戻らない、保険医はただの貧血だと判断したのだが大事をとって病院へ行くことになった。
俺もこの時は貧血ごときに病院なんて、と思ったのだが……
予想に反してクーは学校へ戻らなかった。
いつからか俺は見舞いに行かなくなった。
これ以上痩せこけていくクーを見ていたくないから。
クーが死ぬのをみたくないから。
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 00:57:55.90 ID:vlC6Hgw8O
('A`)「俺は行かないよ」
( ^ω^)「そんなこと言うなお」
ξ゚⊿゚)ξ「そうよ、ドクオが来てくれたらきっとクーだって元気に…」
(#'A`)「気安くんなこと言うんじゃねぇ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ヒッ!?」
(; ^ω^)「お、落ち着くおドクオ!」
( ^ω^)「ツンも軽々しくそういうこと言うんじゃないお」
( ^ω^)「でもクーは本当にドクオと会いたがってるんだお」
( ^ω^)「ドクオが来ないとクーも悲しむお」
('A`)「……やっぱり帰るわ」
( ^ω^)「ドクオ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「い、行きましょうよブーン、面会時間も長くないんだから」
( ^ω^)「ドクオ……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 00:59:48.14 ID:vlC6Hgw8O
何をやっているんだ俺は
もう会えなくなるかも知れないんだぞ
昔みたいに四人で楽しく遊びたい
話したいこともたくさんあるじゃないか
('A`)「……行かないと」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 01:01:47.00 ID:vlC6Hgw8O
気がついたら俺はもう病院へたどり着いていた
(;'A`)「ふぅ……、はぁ……、」
('A`)「た、確か305号室だったよな」
('A`)「ここか……。クー、入るぞ」
('A`)
('A`)「え―――」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 01:04:35.68 ID:vlC6Hgw8O
扉を開けて目に入ったのはベッド脇にたつ人間
ブーンやツンだけでなくクーの家族や医者に看護師と思われる人間もいる
('A`)「ツン、ブーン、やっぱり俺も見舞にきたよ」
('A`)「クーのお姉さんもお見舞いですか?」
ちがう、これはそうじゃない
ξ;⊿;)ξ「ドクオ、ツンがね……ツンはね……」
('A`)「クーも寝てないで起きろよ……今日は言いたいことがあって来たんだ」
('A`)「だ、からさ……」
俺も、もうわかってる。
('A`)「起き、て……」
クーは死んだんだ。
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 01:08:17.88 ID:vlC6Hgw8O
ツンはその日1日中泣いていた
ブーンもクーの家族も泣いていた
俺だけクーが死んだと言うことに実感がわかない
今じゃその方が良いとも思ってる
クーの死の一週間後、ブーンは一通の手紙を俺に手渡した
クーが死ぬ前に俺宛てに書いた手紙らしい
クーの死を受け入れたくない俺はまだその手紙を開けていない
きっとこれからも読むことはないだろう
川 ゚ -゚)「終わりだ」
初めて病気が分かったのは去年の秋だった。
体育の授業中にクーが倒れたのだ。
熱は無いが意識が戻らない、保険医はただの貧血だと判断したのだが大事をとって病院へ行くことになった。
俺もこの時は貧血ごときに病院なんて、と思ったのだが……
予想に反してクーは学校へ戻らなかった。
いつからか俺は見舞いに行かなくなった。
これ以上痩せこけていくクーを見ていたくないから。
クーが死ぬのをみたくないから。
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 00:57:55.90 ID:vlC6Hgw8O
('A`)「俺は行かないよ」
( ^ω^)「そんなこと言うなお」
ξ゚⊿゚)ξ「そうよ、ドクオが来てくれたらきっとクーだって元気に…」
(#'A`)「気安くんなこと言うんじゃねぇ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ヒッ!?」
(; ^ω^)「お、落ち着くおドクオ!」
( ^ω^)「ツンも軽々しくそういうこと言うんじゃないお」
( ^ω^)「でもクーは本当にドクオと会いたがってるんだお」
( ^ω^)「ドクオが来ないとクーも悲しむお」
('A`)「……やっぱり帰るわ」
( ^ω^)「ドクオ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「い、行きましょうよブーン、面会時間も長くないんだから」
( ^ω^)「ドクオ……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 00:59:48.14 ID:vlC6Hgw8O
何をやっているんだ俺は
もう会えなくなるかも知れないんだぞ
昔みたいに四人で楽しく遊びたい
話したいこともたくさんあるじゃないか
('A`)「……行かないと」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 01:01:47.00 ID:vlC6Hgw8O
気がついたら俺はもう病院へたどり着いていた
(;'A`)「ふぅ……、はぁ……、」
('A`)「た、確か305号室だったよな」
('A`)「ここか……。クー、入るぞ」
('A`)
('A`)「え―――」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 01:04:35.68 ID:vlC6Hgw8O
扉を開けて目に入ったのはベッド脇にたつ人間
ブーンやツンだけでなくクーの家族や医者に看護師と思われる人間もいる
('A`)「ツン、ブーン、やっぱり俺も見舞にきたよ」
('A`)「クーのお姉さんもお見舞いですか?」
ちがう、これはそうじゃない
ξ;⊿;)ξ「ドクオ、ツンがね……ツンはね……」
('A`)「クーも寝てないで起きろよ……今日は言いたいことがあって来たんだ」
('A`)「だ、からさ……」
俺も、もうわかってる。
('A`)「起き、て……」
クーは死んだんだ。
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/01/15(木) 01:08:17.88 ID:vlC6Hgw8O
ツンはその日1日中泣いていた
ブーンもクーの家族も泣いていた
俺だけクーが死んだと言うことに実感がわかない
今じゃその方が良いとも思ってる
クーの死の一週間後、ブーンは一通の手紙を俺に手渡した
クーが死ぬ前に俺宛てに書いた手紙らしい
クーの死を受け入れたくない俺はまだその手紙を開けていない
きっとこれからも読むことはないだろう
川 ゚ -゚)「終わりだ」
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