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カテゴリ:バトル
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从 ゚∀从はヒーローになれなかったようです
( ^ω^) ブーンが雪国の聖杯戦争に挑むようです
- [2012/03/29 19:22]
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( ^ω^)性欲豚がオトナのお店に入り浸るようです 第3話
68 :名も無きAAのようです:2012/03/28(水) 23:10:41 ID:A3rmqHOoO
VIP県のお遊びスポットと言えば県庁所在地であるビップ市、その隣街のビップラ市。
そして他県とのバイパスの役割を果たすニューソク、丁度VIPの中心辺りに位置する若者の街シベリア。
昨今の風営法の強化の煽りを受け、繁華街の大通りからは風俗店の看板がおおっぴらには出せなくなっている。
だがしかし確かにそこには存在しているし、楽しめる人は楽しめるようになっているのだ。
こんな下品な世界にも、大切なのは一歩踏み出す勇気らしい。
今日はモララーの誘いで、ブーンとショボンはシベリアにきている。
69 :名も無きAAのようです:2012/03/28(水) 23:14:45 ID:A3rmqHOoO
( ^ω^)性欲豚がオトナのお店に入り浸るようです
その三「性欲豚、ホテヘルに行く」
71 :名も無きAAのようです:2012/03/28(水) 23:33:04 ID:A3rmqHOoO
( ・∀・)「……はぁ……」
( ・∀・)「えっちしたい」
( ^ω^)「何をいきなり」
( ・∀・)「あ、ごめん、口癖」
(´・ω・`)「最悪の口癖だねそれ……」
( ・∀・)「うっせぇなあ、ブーンの『お腹空いたお』みたいなもんだ」
(´・ω・`)「なるほど。気を抜いたら言っちゃうんだね」
( ^ω^)「貴様らァ……」
73 :名も無きAAのようです:2012/03/28(水) 23:42:47 ID:A3rmqHOoO
( ・∀・)「しかしまぁ……な、ここ最近マジでご無沙汰なんだよ」
(´・ω・`)「? 彼女と?」
( ・∀・)「ああ。最近ヤらせてくれないんだよ」
( ^ω^)「死ねお」
( ・∀・)「はいはい。体目当てではないのになぁ、なかなか束縛が激しいもんだ」
(´・ω・`)「君は遊びすぎなんだよ」
( ・∀・)「えー?そんな事ないけどなぁ」
( ^ω^)「死ねお」
( ・∀・)「うるせぇ童貞」
( ・∀・)「!」
( ^ω^)「ぐぬぬ……ぬ?」
( ・∀・)「そうだ」
( ^ω^)「?」
( ・∀・)「ブーンお前、童貞捨てにいかね?」
74 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 00:02:16 ID:fliDzFNAO
(;^ω^)「えー、やだお。初体験が風俗とか……」
( ・∀・)「童貞が変なプライド持ってんじゃねえよ。いいかブーン、一つだけアドバイスしよう」
( ^ω^)「……?」
( ・∀・)「素人童貞は、恥ずかしくない!!」
( ^ω^)
(´・ω・`)
( ・∀・)「『素人童貞は、恥ずかしくない』!!」ババーン
( ^ω^)「……お、おぉ……」
75 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 00:14:51 ID:fliDzFNAO
( ・∀・)「いいかブーン、得てしてこの素人童貞というものは下に見られがちだ」
( ・∀・)「童貞捨てたいが為に金はたく、変な性知識や性経験がつき実戦がうまくいかない……そんな幻想に囚われて」
( ・∀・)「誰もが性根を曇らせるんだ」
( ^ω^)「し……性根」
( ・∀・)「そうだ、性根だ。エロいやつが馬鹿にされる世の中だから、みんなここを燻らせてる」
( ・∀・)「男は誰だってヤりたいんだ。畏まって、賢ぶって、かっこつけて、それでもしかしヤりたいんだ」
( ・∀・)「素直になるんだ。素直でいいんだ。お前だって2回風俗にいったが、言ってみろ」
( ・∀・)「最後まで……ヤりたいだろ?」
(;^ω^)「う……」
( ・∀・)「だろ?」
(;^ω^)「……そりゃまあ、ヤりたいです」
76 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 00:23:14 ID:fliDzFNAO
( ・∀・)「そうだ。それでいいんだ。で、お前だってそりゃあいつか好きな女抱ければそれが最良だろう」
( ・∀・)「しかし。それで童貞をうまく捨てられると思うな」
( ・∀・)「実際にお前、ピンサロじゃイケなかったんだろ」
(;^ω^)「お、おお……」
( ・∀・)「それがもしその好きな女とのセックスで起きたらどうするつもりだ」
( ・∀・)「言っとくがセックスとオナニーの快感は別種だ。快感と満足感の比率がまるで違う」
( ・∀・)「緊張がその比率に当てはまらず失敗する童貞も多い。初めてはむしろ経験豊富なお姉さんにお願いした方がいいんだよ」
(;^ω^)「……なるほど」
( ・∀・)「それが風俗だから、何を恥じる事がある。堕ちるんじゃない、むしろお前は踏み出すんだ」
( ・∀・)「大事なのは、踏み出す一歩!素人童貞なんて、踏み出せない童貞の言葉だ!」
( ^ω^)「お……おお……!!」
( ・∀・)「さぁ繰り返せブーン、素人童貞は恥ずかしくない!!」
( ^ω^)「……素人童貞は恥ずかしくない」
( ・∀・)「そうだ!」
77 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 00:28:38 ID:fliDzFNAO
( ・∀・)「素人童貞は恥ずかしくない!!」
( ^ω^)「素人童貞は恥ずかしくない……」
( ・∀・)「素人童貞は恥ずかしくない!!」
( ^ω^)「素人童貞は恥ずかしくない!!」
( ・∀・)「素人童貞は恥ずかしくなァァァい!!」
( ^ω^)「素人童貞は恥ずかしくなァァァァァァァァァァァァァァァァァい!!!!」
( ・∀・)b「よっしゃホテヘル行くぞブーーーーーン!!!」
( ^ω^)b「どんと来いやぁぁぁぁぁぁ!!!!」
<ミテ、アノ人達恥ズカシイワ……
<アンナ大声デ……クスクス……
(´・ω・`)(……周りの視線がロンギヌス……)
79 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 00:51:40 ID:fliDzFNAO
( ^ω^)「……で、ホテヘルってなんだお?」
( ・∀・)「ああ、そっから説明するか。ホテルヘルスの略さ」
( ^ω^)「ホテルヘルス……」
( ・∀・)「ホテルで奉仕して貰うのさ」
( ^ω^)「お。でもなんでわざわざそこに……?」
( ・∀・)「残念ながら最近は風営法だか売春防止法だかのせいで本番を出来る場所が極端に少ない」
( ・∀・)「VIP県ならあったとしても……あれだ、ビップ市の下町のビッパー新地辺りか」
( ^ω^)「お……あれ?じゃあホテルも本番まで出来ないんじゃ」
( ・∀・)「ふふ……そこが違うのさ」
( ・∀・)「確かにホテヘルは表向きは本番行為禁止……だが」
( ・∀・)「出来やすいんだよ。ホテルという個室形態だけに、女を交渉すれば……最後まで」
( ^ω^)「な、なんだtt(ry」
81 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 01:02:44 ID:fliDzFNAO
( ・∀・)「まぁデリヘルでも同じ事は言えるんだがな、密室だし」
(´・ω・`)「でもデリヘルってだいたいレベル低いんだよね」
( ・∀・)「そ。比べてホテヘルは何故だかレベルが高めだから俺はホテヘルが好きだ」
( ^ω^)「なるほど」
( ・∀・)「だから、うまくいけば10000ちょっとでそれなりに可愛い姉ちゃんを抱けちまうんだよ」
( ^ω^)「お……にわかに信じられないお……」
( ・∀・)「もちろんフツーは禁止だから、腕によるんだが……」
( ・∀・)「向こうも女の子だから、大抵は発情しちまうのさ」
( ^ω^)「それって※ただしryがつくんじゃ」
( ・∀・)「いや、そーでもないさ。ただ単に性欲強い女、リピーターが欲しい女、いろいろある。こっちがうまく口出せばコロッといけるさ」
( ^ω^)「う、うおお……」
( ・∀・)「現に俺はホテヘルは、文字通り十中八九最後までヤってるぜ」
( ^ω^)「おおおおぉ……」
82 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 01:13:42 ID:fliDzFNAO
( ^ω^)「ち、ちょっとご教授願いたいお」
( ・∀・)「おk。まずホテルに行くんだ」
( ・∀・)「まずはパネルを見て女の子を選ぶ……しかしパネルはあまり信用ならんから直感で選ぶしかないな」
( ^ω^)「なんで?」
( ・∀・)「プリクラみたいなもんだと思っとけ」
( ^ω^)「あぁ……」
( ・∀・)「そういうパネルマジックが起きないように女の子の写真を数枚見せてくれるとこがあるから、そういう店は良店と言えるな」
( ・∀・)「……で、女の子を選んだら料金を払う。部屋代と料金が一緒にの店あるし後で払う店もあるから注意な」
( ^ω^)「はい」
( ・∀・)「んで、部屋に行き待つ……まぁ店によってはエレベーターから一緒に部屋にいくとこもあるけど」
( ・∀・)「そして部屋で女の子と話すわけだが……ここからが本番だな」
( ^ω^)「……ごくり」
84 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 01:27:13 ID:fliDzFNAO
( ・∀・)「この会話が命だ。ここで好感を持たせれば何とかなる」
( ・∀・)「俺は3パターンの方法で攻める」
( ^ω^)「3ッ……?」
( ・∀・)「ああ。まず1【君だから攻撃】」
( ^ω^)「!?」
( ・∀・)「女の子にこう言ってやるのさ」
( ・∀・)「『正直、今日は友達との付き合いで仕方なく来たからあんまり乗り気じゃなかったんだけど』」
( ・∀・)「『君を見て気分が変わったわ』……とかな」
( ^ω^)「うおお!!すげェ!まさに女の子をたぶらかしてる感じがするお!」
( ・∀・)「ふふ、これだ。特別意識を持ってると思わせるんだ」
( ・∀・)「こうしていつもと違うんだオーラを出せばいい。これの成功率は70%ってとこか」
( ^ω^)「やべぇお!!2回に1回はかなり期待持てるじゃないかお!」
( ・∀・)「確かにな。俺はこの攻め方が好き……だが」
( ・∀・)「お前にはこれを勧めよう。その2、【うぶ攻め】」
( ^ω^)「う、うぶ攻め!?」
( ・∀・)「文字通り、童貞アピールだ。『実は、俺、童貞だから……慣れてないんだ、こういうの』」
( ・∀・)「『恥ずかしくてさ、少しでも経験してみたくて……』なんて少し余裕ない表情で言うんだ」
(;^ω^)「い、いいのかお?キモがられないかお?」
( ・∀・)「考えてもみろ、相手の女は毎日30代くらいのオッサン連中の相手が多い」
( ・∀・)「そんな中で20のうぶい童貞が来て……自分が開花させていくそいつの性欲……」
( ・∀・)「そうやって最後まで転ばせる頃には、向こうから『入れてあげようか?』なんて聞いてくるかもな」
( ^ω^)「おおおおお!」
85 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 01:35:22 ID:fliDzFNAO
( ・∀・)「その3、これは悲しくなるからホントの最終手段だ」
( ^ω^)「リーサルウェポンってやつかお……なんだお?」
( ・∀・)「その3、【金】」
( ^ω^)
( ・∀・)「『もう1万やるから最後まd』」
( ^ω^)「もういい。もういいお。続き言わないで」
( ・∀・)「なんだ、助言いらないの?」
( ^ω^)「いらねーお。なんか必殺技伝授された気分でウキウキしてた僕が馬鹿だったお。むしろウキウキを返せ」
( ・∀・)「仕方ないだろ、実際問題これが最高なんだ」
( ・∀・)「女は金の為にそんな仕事してるわけだからな」
( ^ω^)「切ない……」
( ・∀・)「まぁこんな3種使わなくても、雰囲気で持ってけるから、頑張れ」
( ^ω^)「お、おお……」
(´・ω・`)「まぁ頑張りなよブーン。僕も最後まで出来た事あるからさ」
( ^ω^)「まじ?」
(´・ω・`)「うん。自分の事を17っつったけどね」
( ^ω^)「なるほど……パターン2かお……」
87 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 01:47:47 ID:fliDzFNAO
( ・∀・)ノ「何はともあれ、そうと決まれば行くぞホテヘルー!」
( ^ω^)ノ「おー!」
( ・∀・)ノ「素人童貞はー!?」
( ^ω^)ノ「恥ずかしくなーい!!」
(´・ω・`)「……」
( ∵)( ∵)( ∵)というわけでキャッチの兄ちゃんに交渉(∵ )(∵ )(∵ )
(=゚ω゚)ノ「ホテヘルねぇ……」←キャッチのお兄さん。どこかで見た事ある気がするのは気のせいだよ!
(=゚ω゚)ノ「確かにあるよぅ。まぁ平均して13000ってとこかな」
( ・∀・)「まじかーしかし俺ら金欠だしなー(チラッ チラッ」
(=゚ω゚)ノ「ぬぬぬ……12000……いや、11000でどうですかよぅ?」
( ・∀・)「やれば出来んじゃーん!よし、さっそく行くか!」
(=゚ω゚)ノ「おお、もっと値切られたらどうしようかってとこでしたよぅ……まったく、キャッチ使い荒すぎっすよ兄さん方……」
( ・∀・)「悪いね。しかしまぁ、また声かけるからさ。ここらへんよくうろつくし」
(=゚ω゚)ノ「そうして貰えたら嬉しいよぅ」
( ^ω^)(毎度、コミュ力凄いなこいつ……)
(´・ω・`)(集団で話持ち掛ければ値切り易いとはいえ、こんな臆面無くやれるのは大したもんだよ……)
89 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 01:55:59 ID:fliDzFNAO
( ・∀・)「……で、ちなみに」
( ・∀・)「今からいけるとこは、最後までヤれるの?」
(;゚ω゚)・:∴ブッ
(´・ω・`)(こういうの、よく聞けるよね)
(;^ω^)(思わぬ不意打ちだお……びびって吹いた……)
(=゚ω゚)ノ「……まぁ、僕は1度……」
( ・∀・)「ほう。女の子のレベルは高い?」
(=゚ω゚)ノ「それは保証しますよぅ」
( ・∀・)「期待しとくぜ」
(=゚ω゚)ノ「へへ……ここですよぅ」
( ∵)「こんばんは。この人達がお客さん?」
(=゚ω゚)ノ「はい。11で」
( ∵)「うん、了解」
(=゚ω゚)ノ「では兄さん方、僕はこのへんで」
( ・∀・)「うん、ありがとな」
( ^ω^)「ありがとだお」
(´・ω・`)「ばいばーい」
( ∵)「ではどうぞ、こちらへ……」
用意されたのは、フツーのホテル。
見た目から何から、完全にフツーのホテルだ。
( ^ω^)(……フツーすぎだお。看板もないし)
(´・ω・`)(看板は出しちゃいけないのさ。法律で決まってんだ)
( ^ω^)(なるほど……)
90 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 02:05:52 ID:fliDzFNAO
( ∵)←ちなみにこちらがホテヘル受付のお兄さん。どこかで見ry
( ∵)「じゃ、こちらに……」
ホテルに入ってまず、応接室のソファに座らされる。
こんなところの雰囲気も、やはりただのホテルだ。
ショボンからホテヘルは摘発されにくいから多いと聞いたが、納得がいく。
( ∵)「では、女の子を選んでいただくわけですが……ちょっとお待ちを」
( ^ω^)「?」
そう言って受付の兄さんはポケットからあるものを取り出し、操作し始めた。
それは僕もよく見覚えがあるもの。
( ・∀・)「……PSP?」
(´・ω・`)「なるほど、そこに女の子のパネルが入ってるんだ?」
( ∵)「はい。たまに外で呼び込む時なんかにもこれを見せる時がありましてね」
会話を交わしながらも十字キーでかちかちと操作。
画面にはフォルダ分けされた画像群が呼び出される。
それをスライドショーのように滑らせ、見せてくれる。
( ∵)「今ならこの子と、この子と……この子……と、この子。あと30分ほど時間をいただけばこの子なんかも」
( ^ω^)「……」
その中に。
『ミセ*゚ー゚)リ』
( ^ω^)「お……この子可愛いお……」
( ∵)「お、兄さんこの子で?」
91 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 02:14:03 ID:fliDzFNAO
( ^ω^)「うーん……」
しかし、他の子もそれなりに可愛い。
モララーの言うパネルマジックのせいかも知れないが、ホントに平均レベルが高く、迷ってしまう。
しかしまぁ、この子が一番優しそうに見えたのに、ショボンとモララーを置いて即決した。
( ^ω^)「うん、この子で」
( ・∀・)「早いなブーン。タイプだったか?」
( ^ω^)「そんなとこだお」
(´・ω・`)「まじか。僕も狙ってたんだけどなぁその子……」
( ∵)「はい。では他の兄さん方は……」
( ^ω^)「さぁ、後は待つのみか」
( ・∀・)「いいかブーン。絶対に手やフェラで満足すんじゃねえぞ。どうにか本番まで漕ぎ着けてやれ」
(´・ω・`)「69とかをお願いして、やんわり攻めたりしても効果的だよ」
( ・∀・)(´・ω・)「捨ててやれ、童貞!」
(;^ω^)「おお……!!!」
戦いが、始まる。
92 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 02:28:49 ID:fliDzFNAO
~数分後~
( ∵)「では最初に兄さんから……」
(;^ω^)「は、はいお」
(´・ω・`)「楽しんどいでー」
( ^ω^)「お!」
( ∵)「ではこちらに」
( ^ω^)「はいだお」
兄さんに連れられて、来たのはエレベーター。
2つあるうちの右のエレベーターの前に待たされる。
( ∵)「では、こちらのエレベーターに」
( ^ω^)「お」
どきどきが止まらないとはこの事。
僕はこの瞬間、初恋を発症した皮かむりのガキになる。
そして、ぴんぽん、と。
エレベーターが開く。
( ^ω^)「……」
ミセ*゚ー゚)リ「……どうも♪」
(;^ω^)「……」
(;^ω^)(か)
(;^ω^)(わ)
(;^ω^)(いいいいいいいいい!!!!)
当たりも当たり。大当たりだった。
93 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 02:43:46 ID:fliDzFNAO
そしてエレベーターはゆっくりと閉まる。
ミセ*゚ー゚)リ「こんばんわだね……今日はお友達と?」
(;^ω^)「あ、うん……ち、ちょっとはずかしいんだけどさ」
ミセ*゚ー゚)リ「?」
(;^ω^)「僕、童貞で……その、経験ないならしとけ、って友達が……」
ミセ*゚ー゚)リ「なるほど♪」
(;^ω^)「……まぁ正直、ぼく乗り気じゃなかったんだけど」
(;^ω^)「まさか君みたいな可愛い女の子がいると思わなくて……その」
(;^ω^)「……興奮して」
ミセ*゚ー゚)リ「……」
ミセ*^ー^)リ「……ふふ、ありがと」
(;^ω^)「お」
とっさにモララーに頂いたパターン1とパターン2を組み合わせてみたが、好調のようだ。
緊張しても意外と口が回ってくれるものだ。
これを勇気と言っていいのかどうかはわからないが。
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあさ、お礼に……」
( ^ω^)「え」
がしりと顔を捕まれた時には既に、顔を寄せられていた。
ミセ* ー )リ「ちゅー♪」
そして、たっぷりとキスをされた。
耳に、頬に、下顎に。唇に。
ミセ* ー )リ「たっぷり、尽くしてあげるね」
( *;ω;)(うおおおおおおおおお!!!!)
正直、興奮しすぎて涙が出そうだった。
94 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 03:04:07 ID:fliDzFNAO
そしてエレベーターが開く。
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ、こっち来て」
( ^ω^)「お……」
部屋へ連れられて、中に入る。
ホントにどこにでもあるホテルの一室、だがしかしそれも全て淫靡に見える。
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ……シャワーあびる?無しで?」
( ^ω^)「無しで。入ってきたし」
ミセ*゚ー゚)リ「りょーかい」
これもモララーに教わったのだが、時間を無駄にしない為の嘘だ。
ちなみに今回のコースは35分だが、このシャワータイムがその35分に含まれる場合と含まれない場合がある。
そこで用心に越した事はないので、こう言った方がいいわけだ。
( ^ω^)「じゃあ……」
ミセ*゚ー゚)リ「うん、服、脱ごうか」
脱いでいく。
自分も、女の子も。
可愛い黒色の下着。
小ぶりな胸。
スリムな腰回り。
可愛い顔。
完璧だ。
そして僕は、この子を抱く。
なんとしても抱いてやる。
( ^ω^)(卒業してやる……)
そう。
素人童貞は、恥ずかしくない。
95 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 03:06:42 ID:fliDzFNAO
( ^ω^)(がんばってやる!)
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ……」
ミセ*゚ー゚)リ「あ」
( ^ω^)「?」
ミセ;*゚ー゚)リ「そう言えば言うの忘れてたけど、いま生理中なんだよね……だから生理用品の糸、ちょっと垂れててさ……」
( ^ω^)
ミセ;*゚ー゚)リ「だから69とかはちょっと出来なくなってるんだ……ホントごめんね」
( ^ω^)
( ^ω^)
( ^ω^ )
( ;ω; )
96 :名も無きAAのようです:2012/03/29(木) 03:15:17 ID:fliDzFNAO
(´・ω・`)「……で、フツーに抜いてもらってシャワーで洗ってもらって帰ってきたのwww」
( ^ω^)「うん……」
(´・ω・`)「お前の顔見て生理きた事にしたんじゃないのwwww」
( ^ω^)「いや、実際にタンポンの糸、見せてもらった……」
(´;ω;`)「wwwwwwちょっと進歩wwwwだねwwwwww腹いてぇwwwww」
( ^ω^)「笑いすぎだお……ショボンは最期まで出来たのかお……」
(´・ω・`)「うん。向こうも意外と乗り気だったよ」
( ^ω^)「うらやましいお……」
( ・∀・)「……」
( ^ω^)「で、なんでモララーは放心中なん?」
(´・ω・`)「うん」
(´・ω・`)「フェラ中にだんだん相手の化粧が崩れて、中身がお母さんに似てたんだって」
( ^ω^)「……」
( ;∀;)「途中までっ……途中まで可愛かったのにっ……筑紫っ……!!」
( ^ω^)「なんか僕、勝った気分だわ」
(´・ω・`)「僕も」
おしまい。
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- [2012/03/29 19:14]
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( ;ω;)ζ(;ー;*ζ残念な事になったようです その2
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:37:32.51 ID:PJzlPi/sO
('、`;川「それで」
( ^ω^)「おkおk。ショボンが選んだなら安心だお」
ζ(゚ー゚*ζ「お薬、作ってあげるよ。勿論お金はいらないわ」
('、`*川「本当!?」
聞いた途端、少女の表情が晴れやかな物になった。
胸の前で手を合わせて精一杯喜びを表現している。
デレは立ち上がり、安堵しきっている少女に次の言葉を投げ掛けた。
ζ(゚、゚*ζ「確かにお金はいらないけど……」
('、`*川「?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:38:36.11 ID:PJzlPi/sO
ζ(゚、゚*ζ「けど、お金じゃない物を頂戴ね」
('、`*川「お金じゃない物?」
少女は聞き返した。
デレは小さく頷いて言葉を続ける。
ζ(゚、゚*ζ「うん。今回の依頼なら君の命で払って貰おうかな」
恐ろしい事をサラリとデレは言い放った。
少女は理解出来ず、ただ困惑している。
それを見てブーンは咳払いを一度し、デレへと注意をした。
( ^ω^)「デレ、言い過ぎだお。もっと優しく」
ζ(゚ー゚*ζ「あらあら、いっけなーい」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:39:49.24 ID:PJzlPi/sO
まるで反省をしていない様子のデレは、少女が分かるように説明する。
ζ(゚、゚*ζ「お金はいらないの。これは分かるよね?」
('、`*川「うん」
ζ(゚、゚*ζ「その代わりになる物を、この店では頂いてるの」
('、`*川「代わりになる物?」
ζ(゚ー゚*ζ「そう。今回は君の命で支払って貰うの」
('、`;川「私の命……」
ζ(゚ー゚*ζ「君が死ぬ代わりにお母さんは助かる。どう? 安い買い物でしょう?」
('、`;川「……………」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:41:26.24 ID:PJzlPi/sO
少女は朧気に理解したのか黙りこくり、視線を地面に落とした。
母親を助ける代価は己の命。
どう? 安い買い物でしょう───。
沈黙を続ける少女を見下ろし、デレは笑顔で付け加えた。
ζ(゚ー゚*ζ「君はまだ小さいから、今回だけ特別に安くしてあげる」
ζ(゚ー゚*ζ「今回だけ、ね。君は死んでも幽霊になれる」
('、`*川「幽霊……」
ζ(゚ー゚*ζ「うん。君はずっとお母さんの側に居られるよ」
死しても尚、永遠に母親の側に居る事が出来る。
価値を計れない幼き少女は、悪魔の囁きに耳を傾けてしまった。
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:42:27.49 ID:PJzlPi/sO
('、`*川「それで良いので、お願いします……」
少女は顔を上げて承諾した。
デレとブーンは視線を合わせて微笑む。
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう。これに君の名前を書いてくれるかな」
デレはカウンターに置いてある一枚の紙とペンを少女に差し出した。
それらを受け取り、少女が紙に目を通す。
この国の言語では無い、難解な文字が所狭しと並んでいる。
ζ(゚、゚*ζ「ここね」
デレが中腰になって、紙の一部分を指でトントンと示した。
一筋の線が引いてある。この上に名前を記すのだろう。
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:44:14.78 ID:PJzlPi/sO
('、`*川「はい」
店内の隅にあった木製の椅子を机代わりにして、少女はサインをする。
子供らしい、読み辛い文字が紙に描かれて行く。
('、`*川「いとう、………!?」
最後の文字を書き終えたと同時、少女の身に異変が起きた。
視界が白くボヤけ、凍える寒さが全身を襲う。
細い足は震え、立っている事すら困難なようだ。
( 、 ;川「あ」
小さく一言漏らし、少女は後ろへと倒れ込む。
薄れ行く意識の中で少女は、笑う夫婦の姿を見た様な気がした。
( ω )ζ( ー *ζ
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:45:40.85 ID:PJzlPi/sO
ごりごりごりごりごりごりごりごりごりごり。
何かを磨り潰している音が少女の耳の奥に響く。
酷く耳障りで、少女は頭痛を覚えた。
(-、-*川「…ん」
少女が徐に目を開ける。
気だるげに眼を擦り視界を鮮明にさせる。
先ず、少女の目に映ったのは天井の木目だった。
('、`*川「ここは?」
次に、少女は身体を起こして周囲を見回した。
薄暗い部屋に、古めかしい箪笥、テーブル、椅子が置かれている。
何処かの民家のベッドに少女は寝かされていたようだ。
('、`;川「……………」
壁を見遣れば二つの扉。
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:47:34.98 ID:PJzlPi/sO
気味の悪い音と、部屋の暗さに少女は怖くなった。
ベッドから降り、辺りを窺いながら一つの扉を目指す。
ドアノブに手を伸ばしたその時、扉は勝手に開いた。
('、`;川「え?」
焦る少女は、扉の向こうに入り恐る恐る見渡す。
埃の臭いが漂う部屋に木製の棚が並べられている。
そこには奇妙な形をした生物が入ったガラス瓶が置かれていた。
('、`;川「何…これ…………」
ガラス瓶の中。この世の物では無い生物達が蠢いていた。
すくみ、立ち尽くす少女は背後に気配を感じ取った。
('、`;川「っ!?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:49:01.20 ID:PJzlPi/sO
( ^ω^)「おはようだお」
少女が驚き振り向いた先にはブーンが立っていた。
知っている人間の登場により少女は胸を撫で下ろした。
('、`;川「すみません。私、寝てしまったみたいですね」
( ^ω^)「そんな事は別に良いんだお。
今、調合が済んだからデレに君の家まで届けさせたお」
('、`*川「本当ですか!?」
先程までの音は薬を調合していた音だったのか。
目を爛々と輝かせ、少女はブーンへと歩寄る。
だが、ブーンの片手に持っている物を見て少女の歩は止まった。
(゚、゚;川「─────」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:50:23.83 ID:PJzlPi/sO
絶句した少女の目に飛び込んだ物、それは自分の頭だった。
首から下は無く、血がポタポタと垂れ落ちている。
ブーンは掴んでいた頭を軽く放り投げた。
ゴロゴロと、少女の足元にそれは転がって行く。
( ^ω^)「君の身体を磨り潰したお。
そこに此処にある生物と調合したお」
少女の耳にはブーンの言葉は届かない。
わなわなと震えて足元を見ると、己の顔が少女を睨んでいた。
(゚、゚;川「ひっ!!」
短く大きな悲鳴を上げて少女は駆け出す。
ブーンの脇を通り、一目散に部屋から去って行った。
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:51:28.45 ID:PJzlPi/sO
( ^ω^)「……………」
部屋に残ったブーンはゆっくりと歩き始めた。
そして、少女の顔を拾い上げ空に翳す。
( ^ω^)「お」
苦痛で歪んだ顔を暫し眺めた後、強く握り締めた。
すると、大きな破裂音と共に部屋中に血が飛び散った。
白衣を血で汚したブーンが、ポツリと静かに呟く。
( ^ω^)「お代、確かに頂戴したお」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:52:36.45 ID:PJzlPi/sO
('、`;川「ハァッ……ハァッ………」
少女は薬屋を出て、急いで自分の家へと向かっている。
空は橙色、買い物袋を提げた主婦達で道はごった返している。
必死に走っていると、角から出て来た人とぶつかりそうになった。
('、`;川「わわっ!?」
少女はぶつかる……筈だった。
しかし、ぶつかる事なく少女の身体はスッとすり抜けた。
(゚、゚;川(……………)
『君は死んでも幽霊になれる』
少女の脳内にデレの言葉が蘇る。
石畳の道を歩く人達は、少女の身体を次々とすり抜けて行く。
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:54:08.26 ID:PJzlPi/sO
頭を振って、少女は再び足を動かせた。
('、`;川(お母さんさえ大丈夫なら……!)
幽霊という存在になっても尚、少女は母親の安否を心配している。
息咳吐いて、階段を下り、橋を渡り、自分の家へと急いで向かう。
町民は少女の存在を知り得る筈も無く、平和な日常を過ごしている。
('、`;川「着いた……」
やがて、少女は町外れに建っている小屋へと辿り着いた。
一般の家屋より遥かに小さく、壁には所々穴が開いている。
そろりと、朽ち果てた扉を開けた。
家の中には病気が治った、元気な母親が居る筈である。
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:55:42.49 ID:PJzlPi/sO
だが、少女が見た光景は凄惨な物であった。
鉄の臭いが立ち込める部屋に人が倒れている。
窓から射し込む橙色の光が、その姿を淡く照らし出す。
母親が床に倒れ、大量の血を流し絶命していたのだ。
(゚、゚;川「あ、あ、あ…………」
声にならない声を出し、少女はその場に崩れ落ちた。
元気になっていると信じていた母親が死んでいる。
声を上げず、涙も流さず、放心状態になる少女。
ζ(゚ー゚*ζ「あーあ、残念だったね」
デレの明るい声が部屋中に余す所無く染み渡る。
少女のすぐ横にデレは立っていたのだった。
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:57:17.16 ID:PJzlPi/sO
ζ(゚ー゚*ζ「ほら、見て見て」
座り込む少女の肩に腕を回し、デレが母親を指差す。
少女は焦点の定まらない虚ろな目で母親を眺めた。
ζ(゚ー゚*ζ「病気はちゃんと治ったんだけどね。
君が命を差し出したって言ったらこうなっちゃった」
( 、 *川「……」
ζ(゚ー゚*ζ「ごめんねー」
デレの声には全く謝罪の念が込められていない。
ζ(゚、゚*ζ「残念だけど、永遠に独りで生きてね」
デレはそう言うと、少女から離れて外へと出て行った。
一人残された少女は、ようやく声を上げた。
( 、 *川「ははは────」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:58:37.90 ID:PJzlPi/sO
夜空からブーンとデレは一軒の小屋を見下ろしている。
夫婦の背中には黒い羽がそれぞれ伸ばされている。
( ^ω^)「残念だったお」
ζ(゚ー゚*ζ「ね」
( ^ω^)「助けたかったんだけど」
ζ(゚ー゚*ζ「どこで間違ったのかな」
『間違っていたのは少女の方だ、僕達は何も悪く無いじゃないか』
『私達はただ待っていただけだよ』
夫婦は腹を抱えて大声で嗤う。
そんな夫婦へと一羽のコウモリが舞い寄って来た。
( ^ω^)「ショボン。また頼むお」
ζ(゚ー゚*ζ「今度はもっと可哀想な人を連れて来てね」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:59:53.29 ID:PJzlPi/sO
ある国にはどんな病気でも治してしまう薬師夫婦が住んでいるそうだ。
興味が湧いた方は一度、尋ねてみては如何だろうか。
───貴方の人生が残念な結果に終わらぬ内に。
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- [2012/03/28 20:16]
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