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( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです 第4話 

108 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 02:20:23 ID:oX5J0Gfo0



       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

         ( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです

       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


       ┏        ┏
         第肆話      ロボットのない生活
              ┛                 ┛


.


109 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 02:22:54 ID:oX5J0Gfo0
( ^ω^)「…やったお。ついに…ついにこの時が来たんだお」

('A`)「ああ。頑張ったな、ブーン」

( ^ω^)「何言ってるんだお。これはドクオのおかげでもあるんだお?」

('A`)「俺は大したことしてねぇよ。ほとんどお前の手柄さ」

( ^ω^)「相変わらず無駄に謙虚だおね…」

( ^ω^)「まぁともかく。これでやっと反撃ができるお」

('A`)「だな…」

( ^ω^)「さぁ、さっそく作るとするお…」


110 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 02:24:46 ID:oX5J0Gfo0



('A`)「この天鱗で!!!」



( ^ω^)「対グラビ装備が完成だお!!!」



(メA#)

(;;;;#ω^メ)

川 ゚ -゚)「どうした」

ξ゚⊿゚)ξ「うん、おふざけが過ぎたんでシメといた」

川 ゚ -゚)「ふーん」


111 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 02:29:00 ID:oX5J0Gfo0
('A`)「いや聞いてくれよクー。クエストクリア273回目にしてついに」

ξ゚⊿゚)ξ「次はPSPがターゲットだぞ?ん?」

('A`)「マジなんでもないっす」

ξ゚⊿゚)ξ「…はぁ。おもっきし勤務時間だっつーのに、堂々とゲームするの止めてよね。暇なのはわかるけど」

( ^ω^)「だお…歯車王がなくなるだけでこんなに暇になるとは…」

川 ゚ -゚)「まぁ私たちの生活は常にあれが中心だったからな」

('A`)「張り合いがないよなぁ…で、クーは何してんだ?」

川 ゚ -゚)「うむ。内藤重工再起のための準備を色々としていた」

ξ゚⊿゚)ξ「言っとくけど、あたしも準備手伝ってたからね。手伝いだけど」

( ^ω^)「別に手伝いを強調しなくてもいいお」

ξ゚⊿゚)ξ「お前は不器用だからあっち行ってろなんて言われてないからね」

('A`)「誰も聞いてません」


112 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 02:32:42 ID:oX5J0Gfo0
川 ゚ -゚)「で、準備が今しがた終わったところなんだが」

( ^ω^)「おー、さすがクーだお」

川 ゚ -゚)「まず、我々の置かれた状況を皆に再確認してもらいたい」

('A`)「歯車王を売ってうはうは」

川 ゚ -゚)「どこをどう見たらうはうはだ。やっと右肩上がる準備が出来た段階だ」

川 ゚ -゚)「とはいえまぁ、ここから先は順調に利益を出していくだけでいい」

川 ゚ -゚)「今までは出した利益を食いつぶされていたが、その心配がないからな」

ξ;゚⊿゚)ξ「歯車王結構ボロクソ言われてるけど…」

( ^ω^)「事実だからしょうがないお…」

川 ゚ -゚)「というわけで、ビジネスプランをいくつか考えた」


113 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 02:38:39 ID:oX5J0Gfo0
川 ゚ -゚)「まずドクオ」

('A`)「俺?」

川 ゚ -゚)「お前には、ロボット関連の修理作業で稼いでもらう」

('A`)「そりゃ構わねーけど…大手がいる分野だろ。客、いるのか?」

川 ゚ -゚)「ターゲットは個人だ。今のご時世、個人で小型・中型ロボットを持ってる人間はごまんといるからな」

川 ゚ -゚)「幸い、内藤重工は近所に名が知れている。地域密着型の営業形態でいけば問題ない」

川 ゚ -゚)「―というか既に、何件か依頼を取ってきた」

('A`)「仕事のお早いことで…」

川 ゚ -゚)「地域密着である以上、口コミで情報が流れるのも早い。特に悪い噂はな」

川 ゚ -゚)「抜かりなく作業を行うこと。わかったな?」

('A`)「アイアイサー」

川 ゚ -゚)「いや、私はサーではないんだが…まぁいい」


114 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 02:45:27 ID:oX5J0Gfo0
川 ゚ -゚)「次、ツン」

ξ゚⊿゚)ξ「はーい」

川 ゚ -゚)「こないだ調達してきた部品、余ってるだろう?」

ξ゚⊿゚)ξ「余りまくりです。というかこないだより前に調達してきた部品も余ってます」

川 ゚ -゚)「会社の前に簡易店舗を作る。個人向けに販売してくれ」

ξ;゚⊿゚)ξ「え、マジ?うちにあるのって巨大ロボット用の部品ばっかりで、個人じゃなかなか…」

川 ゚ -゚)「ところがどっこい、世の中には部品マニアという人種が意外に多く存在するのさ」

('A`)「ふつーに家庭用で使える部品もあるし」

ξ゚⊿゚)ξ「へー。知らなかった…」

('A`)「お前本当に営業としてその知識の無さはどうなの?」

ξ゚⊿゚)ξ「だって頼まれた部品を持ってきてるだけだもん」

('A`)「だからそれが問題なんじゃねーのって言ってるんですけども」

( ^ω^)「まぁまぁ…この手の話はツンにはいくら言っても無駄だお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうよ無駄よ!さすがブーンは私のことをよくわかってるわね!」

川 ゚ -゚)「よく居直れるなお前」

116 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 02:53:31 ID:oX5J0Gfo0
川 ゚ -゚)「さて、最後にブーン」

( ^ω^)「お!」

川 ゚ -゚)「ブーンの才能といえば、やはりパイロットだろう」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね。よくわかんないけど、ブーンが持ってる免許ってすごいんでしょ?」

('A`)「就職口を見つけるのには困らないレベルです」

( ^ω^)「こういう立場のおかげで権利を行使できないんだお…」

川 ゚ -゚)「ああ、わかっている。というわけで、緊急役員会議を開こうと思う」

ちなみに、役員とはこの場にいる四人のことである。

川 ゚ -゚)「ブーン…いや、内藤ホライゾン」

川 ゚ -゚)「私は彼を『秘密株式会社内藤重工代表取締役』から、解任することを提案する」

( ^ω^)

( ^ω^)

( ^ω^)「えっ」


117 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 02:59:05 ID:oX5J0Gfo0
(;'A`)「ちょ、おい!クー、お前どういうつもりだよ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「まさかこの機に会社を乗っ取るつもり!?自分の方がブーンより遥かに有能だからって!」

(;'A`)「そうだそうだ!確かにお前の方がブーンより圧倒的に有能だが、いくらなんでも横暴だぞ!」

( ^ω^)「うん、ちょっと待てお前ら」

川 ゚ -゚)「ブーンの言うとおり。耳を貸せ、二人とも」

ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚)('A`) ヒソヒソヒソ…

川 ゚ -゚)「…というわけだ。では多数決を取る。内藤ホライゾンの解任に賛成の方は挙手を」


( ^ω^) ( 'A`)ノ ξ ゚⊿゚)ξノ 川 ゚ -゚)ノ


( ^ω^)

( ^ω^)

( ^ω^)

( ^ω^ )


118 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 03:05:59 ID:oX5J0Gfo0
こうして代表取締役を解任されたブーンは、ある会社の前に来ていた。


【スギウラロボティクス ニューソク支社】


(; ´ω`)「おー…まさかここに『働きに』来ることになるとは思わなかったおー…」

( ^ω^)「…にしても、でかいビルだおねー…一体何階建てなんだお?」

ウィーン…

ミセ*゚ー゚)リ「ようこそ、スギウラロボティクスへ。パイロット面接にお越しの内藤ホライゾンさんですね?」

( ^ω^)「その通りですお。よくわかりましたおね」

ミセ*゚ー゚)リ「受付嬢たる者、来訪予定のあるお方のお顔とお名前は暗記していて当然です」

(; ^ω^)「(どう考えても当然ではないお…)」

ミセ*゚ー゚)リ「こちらの通路を真っ直ぐ進んでください。そちらが面接会場になります」

( ^ω^)「ありがとうございますお」


119 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 03:12:50 ID:oX5J0Gfo0
ウィーン…

( ^ω^)「…!」

(; ^ω^)「(すごい…この操縦訓練場とロボット、全部スギウラの物だっていうのかお…!?)」

(; ´ω`)「(何を取っても内藤重工とは雲泥の差だおー…勝負することが既に間違いだおー…)」

(゚、゚トソン「こちらの番号札を付けて指定の席にお着きください」

(; ^ω^)「わ、わかりましたお」

(゚、゚トソン「……」

( ^ω^)「…?何か顔についてますかお?」

(゚、゚トソン「いいえ。ただ、考えていただけです…スギウラで働かざるを得ない、貴方の気持ちを」

( ^ω^)「……」

(゚、゚トソン「内藤重工は潰れたのですか?」

( ^ω^)「今のところ、倒産の予定はありませんお」

(゚、゚トソン「そうですか。それは何よりです。では、席へどうぞ」

( ^ω^)「(まぁ、いい顔されなくて当然だおね)」


120 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 03:15:34 ID:oX5J0Gfo0
( ^ω^)「136番、136番…ここだおね」

( ゚д゚)←135番

( ^ω^)「よ、よろしくお願いしますおー」

( ゚д゚)

( ゚д゚ )

( ゚д゚ )

( ゚д゚ )

( ゚д゚)

(; ^ω^)「(メッセージ性が何も感じられないお…何なのこの人…)」

ドカッ

( ´曲`)←137番

( ^ω^)「(もう帰りたい)」

122 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 03:24:28 ID:oX5J0Gfo0
三十分ほど後。全ての参加者が集まったと思わしき頃、会場である操縦訓練場に、男の声が響き渡った。

( ФωФ)『本日はお日柄も良く…と、このような挨拶は無意味であるな』

スギウラロボティクス代表取締役、杉浦ロマネスクの声であった。

( ФωФ)『ここに集まったパイロット候補は598人。この内、正式採用される人数は―』

( ФωФ)『決まっていない』

ザワ…

( ФωФ)『というのも、貴殿らも存じている通り、我が社は実力主義である』

( ФωФ)『欲しいのは、実力の有る人間。要らぬのは、実力の無い人間』

( ФωФ)『ここに集まっている全ての人間に実力が有ると我輩が判断すれば、598人全員を採用するつもりである』

( ФωФ)『逆に言えば、全ての人間に実力が無いと判断すれば、598人全員が不採用となる』

( ФωФ)『それでは。正式採用を目指し、頑張って欲しいのである』

ブツッ…

( ^ω^)「(…あれが、杉浦ロマネスク…)」


123 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 03:34:22 ID:oX5J0Gfo0
(゚、゚トソン「では、面接の方法について発表致します」

(゚、゚トソン「この操縦訓練場に案内された時点で気付いていらっしゃる方も多いと思いますが…」

(゚、゚トソン「…というより、気付いていらっしゃらないような鈍い方にはこの時点でご退場願いたいものですが」

(゚、゚トソン「当社の面接では、向かい合って仲良くお話をする、というような無駄な行為は一切行いません」

(゚、゚トソン「先程取締役が仰られた通り、我が社が重視するのは一にも二にも『実力』です」

(゚、゚トソン「そこで、この面接では皆さんの『実力』を見せて頂きます」

(゚、゚トソン「その方法は単純明快」


(゚、゚トソン「巨大ロボット同士による一騎打ちです」


( ^ω^)「……」

125 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 03:48:22 ID:oX5J0Gfo0
(゚、゚トソン「こちらのモニターをご覧ください」

(゚、゚トソン「今からこちらに、ランダムに組み合わせられたトーナメント表が映されます」

(゚、゚トソン「皆さんには、胸に着けて頂いた番号に従い、実際の巨大ロボットに乗り込んでの対決を行っていただきます」

(゚、゚トソン「…念の為、申し上げておきますが。このある意味前時代的な面接方法は、私の発案ではなく、取締役の発案です」

(゚、゚トソン「トーナメントは勝ち抜き戦となりますが、優勝者ですとか、上位何名が採用される、ということではありません」

(゚、゚トソン「繰り返しになりますが、この面接による採用人数は『決まっていない』のです」

(゚、゚トソン「たとえ一回戦で敗北したとしても、その方の実力が取締役に見込まれれば採用となりますし」

(゚、゚トソン「逆に優勝したとしても、その方の実力が取締役に見込まれなければ不採用となります」

(゚、゚トソン「尚、対戦相手の操作などのくだらない小細工に関して、我々は一切関与しません」

(゚、゚トソン「何故ならこの面接は、巨大ロボットの操縦技術を見る為のものだからです」

(゚、゚トソン「それ以外のあらゆる戦略であるとか、操縦者の人格であるとか。そういったことは判断材料外となります」

(゚、゚トソン「私個人の意見としては、無駄な労力は使われないことをお勧めします」

(゚、゚トソン「そもそも我々の本来の対戦相手は『怪獣』です。奴らは時と場所を選ばずに襲ってくる災害です」

(゚、゚トソン「それを相手取った時に、先程申し上げたようなくだらない小細工などは一切意味を持ちません」

(゚、゚トソン「生き延びる為には、自身の操縦技術だけが頼りとなるのです。そのことをお忘れになりませんよう」


126 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 04:06:35 ID:oX5J0Gfo0
(゚、゚トソン「最後に、操縦していただくロボットについてご説明致します」

(゚、゚トソン「皆さんに支給されるロボットは、SRX-β…通称『ベータ』です」

(゚、゚トソン「スギウラロボティクスとしては二世代前の旧式ロボットとなりますので、遠慮なく攻撃を加えてください」

(; ^ω^)「(二世代前っつったって、たった五年前のロボットじゃないかお…なんつう開発スピードだお…)」

(゚、゚トソン「また、ロボットの武装やカスタマイズに関しては皆さんの裁量に任されます」

(゚、゚トソン「それらの変更に関しては、当社の整備員が全力でサポートをさせて頂きます」

(゚、゚トソン「徹底的に負けの言い訳は立たせませんので悪しからず」

(゚、゚トソン「何かご質問があれば挙手をどうぞ」

( ´曲`)ノ ス…

(゚、゚トソン「137番の方。どうぞ」

( ´曲`)「万が一、相手が死んじまった場合は?」

(゚、゚トソン「その方に実力がなかったということでしょう」

(゚、゚トソン「巨大ロボットを操縦している時点で、生命の危険に関する同意は取られているものとみなされますしね。…ただし」

(゚、゚トソン「毎年そういう質問をなさる方に限って、早々に敗退した挙句不採用となっている、という興味深いデータがあることを申し添えておきます」

( ´曲`)「…了解」


127 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 04:13:36 ID:oX5J0Gfo0
(゚、゚トソン「他にご質問は?」

(゚、゚トソン「…ないようですね。それでは…」

(゚、゚トソン「……」

(゚、゚トソン「もう一度だけ、念の為、重ね重ね、申し上げておきます」

(゚、゚トソン「このある意味前時代的な面接方法は、私の発案ではなく、取締役の発案です」

(゚、゚トソン「取締役の発案です」

(゚、゚トソン「大切なことなので二回言いました」

(゚、゚トソン「…では…すぅ…はぁ…」

(゚、゚トソン「……」

(゚、゚#トソン「『チキチキ!!21XX年度スギ☆ロボ!!パイロット採用大トーナメント~ポロリはないよ~』をスタート致します!!!」

(゚、゚トソン「……」

(゚、゚トソン「もう一度だけ、念の為、重ね重ね、わかっていることとは思うのですが、敢えて言わせていただ―」 ブツッ…

(; ^ω^)「……」


128 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 04:18:02 ID:oX5J0Gfo0
(; ^ω^)「(ふー…ロボット同士の一騎打ち、と来たかお…)」

(; ^ω^)「(うーん、正直言って…『勝つ自信はある』けど…採用される自信は…)」

(; ^ω^)「(……)」

( ^ω^)「(止めるお。考えても仕方のないことだお…)」

( ^ω^)「(とにかく僕は、やるだけだお…)」



( ^ω^)「(内藤重工のために!!)」


.


129 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 04:22:28 ID:oX5J0Gfo0
ξ゚⊿゚)ξ「…ねぇ、ブーン…大丈夫なのかしら?」

川 ゚ -゚)「ん?」

ξ゚⊿゚)ξ「だって、スギウラって商売敵なワケだし…ブーンを採用してくれるとは思えないんだけど…」

川 ゚ -゚)「あそこはそういうところに関してはクリーンな会社だ。実力さえあれば採用される。会社に対して金も出る」

ξ゚⊿゚)ξ「だけど…」

川 ゚ -゚)「問題があるとすれば、ブーンの実力で足りるかどうか?というその一点だけだ」

ξ゚⊿゚)ξ「うん、その点は特に心配してない」

川 ゚ -゚)「私も同意見だ。だからツン、お前はさっさとレジを打て」

ξ;゚⊿゚)ξ「うおぅっ!?すいませんお客様お待たせしましたー!」

内藤ホライゾンの勤務帳簿には、こう書いてあった。

『スギウラロボティクスへパイロットとして出向中。期間は未定』


130 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 04:23:19 ID:oX5J0Gfo0



       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

         ( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです

       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


       ┏        ┏
         第肆話      ロボットのない生活
              ┛                 ┛


       ┏
          終
             ┛


131 :名も無きAAのようです:2012/05/06(日) 04:28:18 ID:oX5J0Gfo0



       ┏
          次回
               ┛


       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

         ( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです

       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


       ┏        ┏
         第伍話      (略)トーナメント(略)開始
              ┛                      ┛


.


←第3話へ
目次へ

( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです 第3話 

70 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 22:37:12 ID:LmfH4oIA0



       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

         ( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです

       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


       ┏        ┏
         第参話      遺されたCPU
              ┛              ┛



72 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 22:45:33 ID:LmfH4oIA0
某月某日、荒巻製作所。

('A`)「失礼しやーっす」

(´・ω・`)「あ、どうも鬱田さん。いつもお世話になってます」

('A`)「こんちは。すいませんね、歯車王の請求書が滞ってて」

(´・ω・`)「気にしないでください。困ってるのおやっさんだけですから」

('A`)「そう言ってもらえると助かります。で、そのおやっさんは?」

(´・ω・`)「ここんところ歯車王にかかりっきりで、奥から出てこないんですよ」

('A`)「あーマジっすか。ちょっと話がしたかったんすけど」

(´・ω・`)「うーん、僕らが呼んでも返事してくれないですからね」

('A`)「それ中で死んでたりしないっすか?」

(´・ω・`)「ははは、だったら面白いんですけどね。ご飯は差し入れてますよ。何か伝言でもしておきます?」

('A`)「いや、いいですよ。また来ます」

(´・ω・`)「わかりました。またよろしくお願いします」


73 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 22:53:16 ID:LmfH4oIA0
川 ゚ -゚)「…どうだった?」

('A`)「現場を見るのはキツそうだな。従業員も締め出されてやがる」

ξ゚⊿゚)ξ「本当に一人で分析してるのね…」

川 ゚ -゚)「だから分け前が減ると以下略」

('A`)「手前の道楽に周りを巻き込みたくないんじゃねぇの?」

ξ゚⊿゚)ξ「それもあるのかもね」

川 ゚ -゚)「ともかく、このままじゃ値段を吊り上げようにも埒があかない」

川 ゚ -゚)「少し手荒なマネに出るとするか」

(;'A`)「マジ?そこまでする必要あるのか?」

川 ゚ -゚)「ある。でないと倒産する」

ξ;゚⊿゚)ξ「わーそんなレベルなんだー…うちの会社…」

川 ゚ -゚)「内藤重工を潰すわけにはいかない。みんなにも手伝ってもらうぞ」

('A`)「はいはい。とりあえず社に戻って内藤にも話そう」


74 :訂正:2012/04/21(土) 22:53:59 ID:LmfH4oIA0
川 ゚ -゚)「…どうだった?」

('A`)「現場を見るのはキツそうだな。従業員も締め出されてやがる」

ξ゚⊿゚)ξ「本当に一人で分析してるのね…」

川 ゚ -゚)「だから分け前が減ると以下略」

('A`)「手前の道楽に周りを巻き込みたくないんじゃねぇの?」

ξ゚⊿゚)ξ「それもあるのかもね」

川 ゚ -゚)「ともかく、このままじゃ値段を吊り上げようにも埒があかない」

川 ゚ -゚)「少し手荒なマネに出るとするか」

(;'A`)「マジ?そこまでする必要あるのか?」

川 ゚ -゚)「ある。でないと倒産する」

ξ;゚⊿゚)ξ「わーそんなレベルなんだー…うちの会社…」

川 ゚ -゚)「内藤重工を潰すわけにはいかない。みんなにも手伝ってもらうぞ」

('A`)「はいはい。とりあえず社に戻ってブーンにも話そう」


75 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:01:25 ID:LmfH4oIA0
( ^ω^)「――で」

川 ゚ -゚)「ん?」 カチャカチャ

( ^ω^)「マジで忍び込む気かお?」

川 ゚ -゚)「当然」 カチャカチャ

深夜。内藤たちは荒巻製作所の前に集まっていた。

('A`)「今更確認するなよ」

ξ゚⊿゚)ξ「そーよそーよ。一人だけいい子ぶろうったってそうはいかないんだから」

( ^ω^)「うん、いい子ぶるとか何とかの前に普通に犯罪だからね?」

川 ゚ -゚)「とかなんとか言ってる間に鍵が開いたぞ」

(;^ω^)「ゲゲェー!!何この子のピッキング技術!!」

('A`)「叫ぶなバカモノ。気付かれるぞ」


76 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:08:44 ID:LmfH4oIA0


            ┌──┐
          ∪ |::━◎┥∪
           V|    |V
            |:日 日:|
            └┬┬┘
             亠亠


('A`)「おーおー歯車王や…こんなにボロボロになって…」

ξ゚⊿゚)ξ「おじいちゃんか。ていうか全然ご健在じゃない」

( ^ω^)「なんかすごく久しぶりな気分だお…」

川 ゚ -゚)「おい、荒巻さんの研究室の鍵開いたぞ」

(;'A`)「え、マジ?そこ電子ロックだぞ?」

川 ゚ -゚)「この程度チョロいチョロい」

ξ;゚⊿゚)ξ「敵に回したくねぇ…この女…」

(;^ω^)「全面的に同意だお」


77 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:17:29 ID:LmfH4oIA0
キィ…

('A`)「お邪魔しまーっす」

ξ゚⊿゚)ξ「うわ、機械やら部品やら…すごい部屋ね」

川 ゚ -゚)「さしずめ大人のおもちゃ箱と言ったところか」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんか嫌な言い方だなぁ」

('A`)「見ろよゴッグの爪だ!レアモンだぞ!」

川 ゚ -゚)「関係ないものは放っておけ。しかし暗いな…」

ξ゚⊿゚)ξ「ライト付けるわね」

( ^ω^)「待った」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ^ω^)「…多分、これだお。歯車王のCPU」

川 ゚ -゚)「わかるのか?」

( ^ω^)「うん。なんとなく、呼ばれてるような感じがして」

('A`)「厨二乙。お、ジオングのモノアイ見っけ」


78 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:26:29 ID:LmfH4oIA0
川 ゚ -゚)「ツン、ちょっと照らしてくれ」

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい」 カチッ

川 ゚ -゚)「…ここを見ろ。歯車王の型式が書いてある」

( ^ω^)「合ってたみたいだおね」

川 ゚ -゚)「ということは、ここら一帯が性能試験に使ったパソコンか…ドクオ」

('A`)「はいはい、っと…当然のようにパスワードがかかってるな」

川 ゚ -゚)「そこのメモリにこれを接続しろ」

('A`)「あい」

ピローン

川 ゚ -゚)「通ったぞ」

(;^ω^)「…クー、うちなんかより他で働いた方が稼げるんじゃないかお?」

川 ゚ -゚)「内藤重工で働かなければ意味がない」

ξ゚⊿゚)ξ「ありがたやありがたや。ほらブーンも拝む」

(;^ω^)「はいお…」


79 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:35:02 ID:LmfH4oIA0
川 ゚ -゚)「で、中身はどうだ?」

('A`)「試験は一通り済んだらしいな。成長のことにも気付いたみたいだ」

ξ゚⊿゚)ξ「私たちが気付かなかったことにこんな短期間で気付くとは…」

川 ゚ -゚)「いや、お前とブーンだけだからな。気付いてなかったの」

('A`)「…お、この辺のデータはうちの設備じゃ取れなかったとこだな」

川 ゚ -゚)「頂いておこう。証拠は多いほうがいい」

('A`)「ういっす」

( ^ω^)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの、ブーン?」

( ^ω^)「いや、なんか…ドクオ、プロジェクターみたいなものってなかったかお?」

('A`)「そっちにあったけど」

( ^ω^)「このCPU、それに繋いでほしいんだお」

川 ゚ -゚)「なんだ?あまり無駄なことは」

('A`)「社長命令だ、俺は従うぜ。貸せ、ブーン」

川 ゚ -゚)「…まぁいい。私はこっちのデータをもう少し探るからな」


80 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:40:13 ID:LmfH4oIA0
('A`)「…うし。これでCPUの中の映像データがプロジェクターに送れるはずだ」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、そんなデータ入ってるの?これ?」

('A`)「普通に考えれば入ってない。しかしブーンの勘は当たる」

( ^ω^)「だお」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁそれは経験上知ってるけど…」

('A`)「さて、何が出るかなーっと…」

カチカチ

( ^ω^)「……」

('A`)「……」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

ξ゚⊿゚)ξ「何も出ない…わね」

('A`)「んー。やっぱり空っぽか…」

( ^ω^)「いや…違うお」

::::::::::::::::::::: ヴヴ…


81 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:44:02 ID:LmfH4oIA0
:::::_ゝ:::::: ヴヴヴ…

('A`)「…人…か…?」

ξ゚⊿゚)ξ「もしかして、ブーンのお父さんじゃない?」

( ^ω^)「うん、そうかも…」

ヴヴヴヴ…

ヴヴ…

(´・_ゝ・`)

( ^ω^)

('A`)

ξ゚⊿゚)ξ

( ^ω^)


82 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:45:42 ID:LmfH4oIA0





( ^ω^)('A`)ξ゚⊿゚)ξ「「「(誰…?)」」」




.

84 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:55:24 ID:LmfH4oIA0
( ^ω^)「え、いや、え?誰?」

('A`)「あ、やっぱお前も思ってた?」

ξ゚⊿゚)ξ「良かったー、私だけ誰かわかってないのかと思った…」

(´・_ゝ・`)『やぁ、久しぶりだね。君がこの映像を見ているということは、僕はもうこの世にいないのだろう』

('A`)「おい、何か語り出したぞ」

( ^ω^)「どうやら故人らしいということだけわかったお」

(´・_ゝ・`)『歯車王の調子はどうかな?自信作ではあるんだけど、動いているところを僕は見られなかったからね』

ξ゚⊿゚)ξ「あれ?歯車王ってブーンのお父さんが作ったんじゃなかったかしら?」

( ^ω^)「うん、僕はそう聞いてるけど…」

(´・_ゝ・`)『さて。僕がこんなメッセージをこのCPUに遺したのは他でもない』

('A`)「お、どうやらここからが核心部分らしいぞ」


85 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 00:00:03 ID:S1YFnrGY0
(´・_ゝ・`)『他でもない』

(´・_ゝ・`)『他でもない』

(´・_ゝ・`)『ほっほほっほほほっほっ』

(´・_ゝ・`)『他でもななっなっななっ他他他他』

(;'A`)「調子悪くなったぞ」

(;^ω^)「まぁもう大分古いCPUだし…」

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)『今のはちょっとしたジョークさ』

ξ;゚⊿゚)ξ「わざとだったのかよ!!」

('A`)「めんどくせぇ~こいつめんどくせぇ~」

( ^ω^)「まぁまぁ…」

(´・_ゝ・`)『さて、本題に戻ろうか。まずは怪獣のことだ』

( ^ω^)「!」


86 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 00:11:47 ID:S1YFnrGY0
(´・_ゝ・`)『僕が奴ら…怪獣に対抗するために歯車王を作ったことは知っているね』

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)『知ってるよね?』

('A`)「知らねーよ」

(´・_ゝ・`)『そうか、良かった』

ξ゚⊿゚)ξ「微妙に食い違ってるけど」

(´・_ゝ・`)『奴らにはある特長がある。それは、異常な成長スピードだ』

(´・_ゝ・`)『奴らは現れる度にバカみたいなスピードで成長していく』

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)『どうでもいいけど、この言い方だと全然成長しないみたいだよね』

('A`)「このおっさん無駄話多いな」

( ^ω^)「こういうおじさん良くいるおね」


87 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 00:30:01 ID:S1YFnrGY0
(´・_ゝ・`)『だから僕はこのCPUにちょっとした工夫を施した』

(´・_ゝ・`)『それは成長のプログラム』

(´・_ゝ・`)『健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも』

(´・_ゝ・`)『ひたすらひたすら勤勉にお勉強を続けるプログラムさ』

ξ゚⊿゚)ξ「そんなプログラムって組めるの?」

('A`)「自己学習AIは確かにあるが…歯車王の成長速度はそんなレベルを超えちゃってるんだよなぁ」

(´・_ゝ・`)『そう。このCPUには、人の脳を移植してある』

(;^ω^)「え…」

('A`)「脳をまるごとデータにして移植したっていうのか?」

ξ;゚⊿゚)ξ「それこそ可能なのかしら…」

(´・_ゝ・`)『人の脳の容量は約10テラバイトと言われていた。けど、実際にはもっと少なく済んだよ』

(´・_ゝ・`)『もっとも、僕のスカスカな脳を使ったからかもしれないがね』

(;^ω^)「……」


88 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 00:37:30 ID:S1YFnrGY0
('A`)「そんないわく付きのCPUだったとは…」

(´・_ゝ・`)『といっても、データに変換できるのはあくまで人の考え方だけ』

(´・_ゝ・`)『僕の記憶は残せない。そういう結論に達した』

(´・_ゝ・`)『だから、この映像データを遺したんだ。君に…』

(´・_ゝ・`)『内藤に、僕の遺志を伝える為に』

('A`)「…ブーンの親父さん、ってことだろうな」

ξ゚⊿゚)ξ「多分…」

(´・_ゝ・`)『君は最後までこの方法に反対していたよね』

(´・_ゝ・`)『君の気持ちはわかる。僕がやったことは、ある種人間倫理に反しているだろう』

(´・_ゝ・`)『しかし、怪獣に対抗するためにはなんとしても必要だった』

(´・_ゝ・`)『人間の想像力を機械に宿す方法が』


89 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 00:44:16 ID:S1YFnrGY0
(´・_ゝ・`)『僕は僕自身の末路を非業の死とは思っていない』

(´・_ゝ・`)『だから君も、僕の死を気にしないでほしい』

(´・_ゝ・`)『あ、やっぱり年に一回ぐらいは気にしてくれ』

(´・_ゝ・`)『歯車王は自信作だけど不完全だ。それを完成させる役目を、僕は君に託した』

(´・_ゝ・`)『君の息子が大きくなる前に、怪獣をぶっ潰してしまってくれよ』

(´・_ゝ・`)『でないと化けて出てやるからね。末代まで呪うからね』

(´・_ゝ・`)

(´・_ゝ・`)『これはマジだからね』

ヴヴ…

('A`)「どうでもいいことを念押しして消えていったな」

ξ゚⊿゚)ξ「はー。機械に歴史ありね」

( ^ω^)「…思い出したお。この人、盛岡さんだお」

('A`)「知っているのか雷電」

( ^ω^)「雷電じゃないけど」


90 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 00:52:09 ID:S1YFnrGY0
( ^ω^)「昔僕んちに遊びに来て、僕のおもちゃを壊して帰っていったおじさんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「サイアクな覚えられ方してる!!」

( ^ω^)「父さんは友達だって言ってたけど、道理であの後顔を見た覚えがなかったわけだお…」

('A`)「こんなちっこいCPUの中に眠っちまったわけか」

ξ゚⊿゚)ξ「…ねぇ、荒巻さんってこのCPU…どうすると思う?」

('A`)「さっき取ったデータじゃ、他の機械に転用できないか考えてるような節が見られた」

('A`)「歯車王にしか適合しなかったらしいけど。プロテクトが破られるのも時間の問題じゃねーの?」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか…」

( ^ω^)「…よし」

('A`)「お、何か決断したな」

( ^ω^)「うん。クーには悪いけど、このCPUは売れないお」

川 ゚ -゚)「言うと思った」

(;^ω^)「うお!いつの間に!」

川 ゚ -゚)「あんまりうるさいんで途中から見ていた」

92 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 01:01:40 ID:S1YFnrGY0
( ^ω^)「…このCPUは、僕が…僕たちが受け継がなくちゃ、ダメなもんだお」

('A`)「歯車王の本体はいいのかよ?」

( ^ω^)「よくないお。だから、いつか返してもらうお」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、マジ?」

川 ゚ -゚)「それも言うと思った」

( ^ω^)「質屋に入れるようなもんだと思えばいいお」

('A`)「随分でけぇ担保だな」

( ^ω^)「いつか…そう遠くないうちに。内藤重工を復興させて」

( ^ω^)「歯車王を、荒巻さんから買いなおすお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「えー…すっごい金食うのにー…」

川 ゚ -゚)「諦めろ。社長命令だ」

( ^ω^)「その程度の維持費なんて気にならないぐらい稼げばいいだけの話だお!」

('A`)「言い切ったなぁ」


93 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 01:14:14 ID:S1YFnrGY0
( ^ω^)「というわけで、CPUを持ってさっさと逃げるとするお」

川 ゚ -゚)「それじゃこれを代わりに置いておくか」

ξ゚⊿゚)ξ「何それ?」

川 ゚ -゚)「ダミーCPU」

('A`)「性能がダンチだからすぐバレるとは思うが。荒巻さんも踏み込んじゃこないだろ」

川 ゚ -゚)「パーツだけでも相当値打ち物だしな。コレクションには十分さ」

ξ゚⊿゚)ξ「…にしても、あっさり引き下がるのねクー。あんなに売る気マンマンだったのに」

川 ゚ -゚)「引き際も肝心と心得ているんでな。今からブーンを説得する暇はない」

('A`)「しても意味ないだろうしな」

ξ゚⊿゚)ξ「確かにね…」

( ^ω^)「僕って変な所で頑固だから」

ξ゚⊿゚)ξ「自分で言うんだ…」

( ^ω^)「さ、会社に帰ってお金稼ぎの方法でも考えるとするお!」


94 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 01:15:57 ID:S1YFnrGY0



       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

         ( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです

       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


       ┏        ┏
         第参話      遺されたCPU
              ┛              ┛


       ┏
          終
             ┛

96 :名も無きAAのようです:2012/04/22(日) 01:20:21 ID:S1YFnrGY0


       ┏
          次回
               ┛


       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

         ( ^ω^)は巨大ロボットを操縦するようです

       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


       ┏        ┏
         第肆話      ロボットのない生活
              ┛                 ┛



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( ^ω^)性欲豚がオトナのお店に入り浸るようです 第6話 

210 :名も無きAAのようです:2012/04/25(水) 14:27:09 ID:6KuxaYmUO
当たり前の話をするが、男は皆おっぱいが好きだ。
もちろん女の子も好きだが、おっぱいも大好きなのだ。
みたい、もみたい、すいつきたいのだ。
男はみんな女の子のおっぱいが大好きなのだ。
小さくても大きくても、おっぱいが好きなのだ。
触れたくても触れられない、おっぱいこそがまさに高嶺の花なのだ。
嶺上パイ花なのだ。
西○カナが人気なのは、会いたくておっぱいがふるえるからなのだ。
そして男はおっぱいの虜になるのだ。
こちらがおっぱいを覗く時、おっぱいもまたこちらを覗いているのだ。
話は変わるが、男はみんなおっぱいが大好きなのだ。


211 :名も無きAAのようです:2012/04/25(水) 14:29:29 ID:6KuxaYmUO
( ^ω^)性欲豚がオトナのお店に入り浸るようです

その六「性欲豚、おっパブに行く」


212 :名も無きAAのようです:2012/04/25(水) 14:33:21 ID:6KuxaYmUO
( *・∀・)「だからぁ!AVの女優が顔に出されてんのはあれ人工精液なんだってば!
      ちんこの裏に管をもっといて、しぼりだしてんだよ!」

( *^ω^)「マジかお!?通りで女優達が抵抗無く飲んでるわけだお!」

( *・∀・)「あぁ!噂によると甘いらしいぜ!ひゃははは」

(*´ーωー`)「うぅー……」

( *^ω^)「なるほど、たまにめちゃくちゃ出してるやついると思ったら人工精液なのか!納得だお!」

店員「あの、お客様方……」

( *・∀・)( *^ω^)

店員「もう少しトーンを落として頂けますか……その……周りのお客様のご迷惑に……」

( *^ω^)( *・∀・)

( *^ω^)(・∀・* )

( ^ω^ )( ・∀・ )


213 :名も無きAAのようです:2012/04/25(水) 14:35:34 ID:6KuxaYmUO
( *・∀・)「追い出されちゃいましたね」

( *^ω^)「ましたね」

(*´ーωー`)「ねむたい」

( ;^ω^)「こいつに至っては泥酔ですし……肩貸してやってんだからしっかり歩けお」

(*´ーωー`)「きもちわるい」

( ;^ω^)「あ、おい、吐くなよ。吐くときは言えよ」

(*´ーωー`)「だいじょぶ……」

( ;^ω^)「心配しかねぇお……」

( *・∀・)「あんな大声でAVの話するんじゃあなかったな」

( *^ω^)「隣のJD集団とかドン引きだったおね……」


214 :名も無きAAのようです:2012/04/25(水) 14:37:49 ID:6KuxaYmUO
( *・∀・)「さて、今日も時間を持て余して夜遊びにかまける我ら風俗巡り一行ですが」

( *^ω^)「おいなんだおその風俗巡り一行って。如何わしい言い方やめろお」

(*´ーωー`)「なるほど、股間がぶらり途中下車……と」

( *^ω^)「なんかうまい事言った風だけどぜんぜん面白くないからなそれ。」

( *・∀・)「最近はレベルを上げすぎてた感があるな」

( *^ω^)「確かに、万札がばんばん飛んでくんだもんなぁ……」

(*´ーωー`)「この前のビッパー新地はやりすぎたね」

( *^ω^)「お。でも最高だったお」

( *・∀・)「まぁな。というわけで、今日は酔ってるわけだしグレードを一段階落とそう」

( *・∀・)「ブーンも童貞捨てた事だし」

( *・∀・)ノ「今日はおっパブに行ってみようぜぇぇぇぇ!!」


215 :名も無きAAのようです:2012/04/25(水) 14:40:40 ID:6KuxaYmUO
( *^ω^)「おっパブ?」

( *・∀・)「おっぱいパブだよ」

( *^ω^)「ほう、おっぱいパブ……?」

( *・∀・)「うん、おっぱいパブ。セクキャバとも言う」

( *^ω^)「YES,OPPAI?」

( *・∀・)「SO!OPPAI!!」

( *^ω^)(・∀・* )「wwwwwwww」

( *^ω^)「……つまり、何が出来るんだお?」

( *・∀・)「まぁ……要はエッチな事出来るキャバクラだと思え」

( *^ω^)「……ほぅ」

( *・∀・)「まぁ当然キャバクラよりは女の子のレベルは落ちるけどな。サービスレベルにより」

( *^ω^)「キャバクラ>おっパブ>ピンサロみたいな?」

( *・∀・)「そうそう。女の子の可愛さとサービスは基本的に反比例すると思ってればいい」

( *^ω^)「おっパブは中間なんだおね」

( *・∀・)「そう。しかし……だから今こそ、行くべきだ!」

( *^ω^)「!!?」


216 :名も無きAAのようです:2012/04/25(水) 14:44:21 ID:6KuxaYmUO
( *^ω^)「なっ……なぜ!?なぜ今なんだお!?気になるお!」

( *ー∀・)「なぜって?……気付かないのか、ブーン」

ヽ( *・∀・)ノ「何故なら俺達ゃ今……酔ってるじゃないか!」

( *^ω^) ハッ!

( *^ω^)「つ……つまり!酔った今なら普通の女の子も極上の可愛さに見えると……!まさかモララー、そこまで見越して僕らに酒を勧めていたのかお!?」

( *・∀・)「気付いたか!?そう、全てはこの時の為の伏線!おっぱいを揉む為の伏線だったのさ!」

( *^ω^)「うおおおおおおおお!モララーさんすげぇぇぇぇぇ!!」

(*´ーωー`)「吐きそう」

( ^ω^)「おい待て、いきなりこのタイミングかお……ほらこっちが河だお」

(*´ーωー`)「ありがおろろろろろろろろろろろろろろろろ」ビチャビチャ

( ^ω^)「うわぁ」

228 :名も無きAAのようです:2012/05/01(火) 13:09:24 ID:2UxfnJGsO
( *・∀・)「とりあえず、お前らのそれは肯定意見と見ていいんだな?」

( *^ω^)「僕はもちろんだお!可愛い女の子の乳が揉み放題なんて、こんな幸せはないお!」

(*´ーωー`)「ぼくも、お金次第かな」

( *^ω^)「お前一番金の心配いらないだろうがお……」

( *・∀・)「確か45分で8000円……だったかな?あ」

( *・∀・)「いや、違う」

( *・∀・))ゴソゴソ

( *^ω^)「お?」

( *・∀・)ノ■「よく考えたら俺、メンバーズカード持ってたわ。これなら確か、一人4000円で済むはず」

( *^ω^)

( *^ω^)(こ、こいつ……)

(*´ーωー`)「半額か。いいね。4000円で揉み放題か」

( *・∀・)「いやいや、待て」

( *・∀・)「話はここからだ」

230 :名も無きAAのようです:2012/05/01(火) 13:24:57 ID:2UxfnJGsO
( *・∀・)「ここで一つ、おっパブの形態について教えよう」

( *^ω^)「形態?」

( *・∀・)「ああ。ざっと2つ、種類があるんだよ」

( *・∀・)「それは、席が個室か広間か。個室のイメージはネカフェの一部屋、広間のイメージはカラオケくらいにしとけ」

( *^ω^)「お、おお」

( *・∀・)「まぁ、皆で喋りながらいろエロするなら広間のがいいよ。雰囲気はもろキャバクラだ。しかし、個室」

( *・∀・)「この個室がすごい。ここで一つ、追加料金1500円を加えますと」

( *・∀・)「カーテンがつきます」

( *^ω^)

( *^ω^)「……カー……テン……?」

( *・∀・)「個室がカーテンで閉められて、完全に密室になる」

( *^ω^)

( *゚ω゚)「ま……まさか……」

( *・∀・)「……そうさ」

( *・∀・)「サービスが段違いになるんだよ……」

( *゚ω゚)ゾクッ……

232 :名も無きAAのようです:2012/05/01(火) 13:36:02 ID:2UxfnJGsO
(´・ω・`)「まさか、下のおさわりもアリに……?」

(;^ω^)「うお、いきなりシラフに戻んなおお前」

( *・∀・)「さーな。交渉次第さ……いつもと同じでな」

( *・∀・)「あ、指名をすればその可能性もはね上がるぜ」

( *^ω^)「なんと……まさかそこそこ可愛い女の子とそこまで出来るとは……」

( *・∀・)「よし、お前ら」

( *ー∀・)「攻めるぜ!」

( *^ω^)ノ「おー!」

(*´ーωー`)「おおー」

(^ω^ )「だからお前元気なのかしんどいのかはっきりしろお」

(*´ーωー`)「もうちょいおぶってて」

(^ω^ )「お前、絶対歩くのがだるいだけだろ」


233 :名も無きAAのようです:2012/05/01(火) 13:47:38 ID:2UxfnJGsO
( ∵)( ∵)( ∵)そんなわけで、店に到着(∵ )(∵ )(∵ )

( *・∀・)「ついた」

( *^ω^)「お。いつものように雑居ビルだお」

(´・ω・`)「ここのエレベーターの3Fか」

( *^ω^)「やっぱお前、平気じゃねえか」

( *・∀・)「とりあえず、行こう」






( *・∀・)「こんちゃーっす」

( ∵)「いらっしゃ……あ!モララーさん!お久しぶりです!」

( ∵)←お店のry どこかでry

( *・∀・)「あービコさん!お久しぶりっす!」

( ∵)「ホントに久しぶりじゃないですかー!最近来てくれないからうちの子達が寂しがって仕方なかったですよ!」

( *・∀・)「うそつけww」


234 :名も無きAAのようです:2012/05/01(火) 13:55:37 ID:2UxfnJGsO
( *・∀・)「まぁ今日友達も2人つれてきたからね。がっつり遊ばしてもらうよ。とりあえず、これカードな」

( ∵)「はーい!ハンコ押しときますね」

( *^ω^)(? ハンコ溜まったらなんかあんの?)

( *・∀・)(? 知らね。指名料無料とかそんなんじゃね?)

( *^ω^)(知らないっておま……)

( *・∀・)(いや、だって書いてないんだもん)

( ∵)「はい。今日はどうされますか?」

( *・∀・)「3人とも個室のカーテン付きで」

( ∵)「わかりました!」

( *・∀・)「あ、俺はゆみちゃん指名で」

( ∵)「了解でーす」

( *^ω^)「うわ、なんかずるいそれ」

(´・ω・`)「まぁ僕らも、可愛い子見つけて指名すればいいさ」

( *・∀・)「そーだそーだ」

( *・∀・)「じゃ、行くか」


235 :名も無きAAのようです:2012/05/01(火) 14:05:10 ID:2UxfnJGsO
こうして外の待合室で少し待たされた後、一人一人中に連れていかれた。

( ∵)「じゃ、モララーさんから」

( *・∀・)「あぁ」

まずは指名したモララーが連れていかれた。

( *・∀・)「じゃあ頑張れよ。延長するならメールくれ」

(´・ω・`)「わかったよ」

( *^ω^)「お」

次に、僕かショボンという事だったので
ここは真剣勝負(じゃんけん)の末、僕が先に行く事に。

( *^ω^)「じゃあ僕が行くお」

(´・ω・`)「行ってら……」

( ∵)「はい、じゃあ兄貴。規則を説明しときますね」

( *^ω^)「お」

( ∵)「まず、嬢の嫌がる事は絶対にやめてください。それ以外でしたら、触る舐める乗せるご自由にどうぞ」

( *^ω^)「お」

つまり逆に言えば、嬢と合意の上ならどこまでもやっていい、という事を揶揄させる言い回しだ。
そこまでの交渉が出来るようなタマじゃないので、あまりでしゃばった行為には僕は及べないだろうけど

( ∵)「兄貴は指名してないので、15分×3人の女の子が交代で出てきます。気に入った子がいれば指名お願いしますね」

( *^ω^)「わかったお!」


236 :名も無きAAのようです:2012/05/01(火) 16:08:06 ID:2UxfnJGsO
ドアを開ければ、そこは既に熱気の蓆。BGMが爆音で鳴り、五感を圧倒する。

雰囲気としては以前行ったピンサロのような、桃色の雰囲気。
しかし派手さで言えば、こちらの圧勝だ。
その薄暗さがかなりの興奮を駆り立てる。

( ∵)「じゃあこちらで待機お願いしますね、後から女の子が来ますので。焼酎、ビール、お茶等は無料の飲み放題となってますので」

( *^ω^)「あ、じゃあお茶」

( ∵)「はい!では失礼しますねー」

( *^ω^)「……ん?」

気長に待とうとBGMによく耳を凝らせば、聞き覚えのあるリズムだった。
リズムというより、曲。

( *^ω^)「あ、アンインストールだこれ……」

アニメ、ぼくらののOPがテクノビート調にアレンジされ、爆音で流されているのだ。

こんなところに来てまで、アニソンを聞く事になるとは思わなかったと
びっくりしつつ、運ばれてきた茶に口をつけた。

242 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 21:38:11 ID:ad0K0TfIO

「これあれじゃん!お前見てたアニメのやつじゃん!」

( *^ω^)「お?」

ヾ( *・|カーテン

よく見れば目の前を仕切るカーテンから、モララーがちらりと顔をだしていた。

なるほど、向かい側の席はモララーが楽しんでいる最中らしい。

( *^ω^)「おお、モララー。そうそう、アンインストールだお」

( *・|カーテン 「だよな!こr」

「ちょっとモララーくぅん!私をほっとかないでよぉ~!」

ミ|カーテン 「ああごめんごめん、ちょっと友達がさ」

「あたしより友達の方が大事なの~?」

「あーそういう事言うんだwwあゆちゃんって言って欲しいの?」

「言って欲しい~ww」

「言わないww」

「なんでよぉ~いじわる~ww」

( *^ω^)(oh……)

ホントにお楽しみ最中だったか。
しかしまぁ、ここから聞こえるに限れば、セクキャバというやつは
直線的なおさわりでなく、女の子とのイチャイチャも楽しめるらしい。
モララーがいま嬢としている会話は、僕が普段ならリア充爆発しろと言ってしまいそうなそれだ。


243 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 21:45:08 ID:ad0K0TfIO
「君が一番って言って欲しいの?」

「うん。あたしが一番じゃなきゃやだぁ~ww」

( *^ω^)(あらあら、イチャついちゃってまぁ……)


「だったら、こんな事もしちゃっていいわけだよね?」

「ひゃっ!あっ……///そこ、ダメだよ。怒られるよ……///」

( *^ω^)

「バレたらだろ?じゃあやめた方がいいの?」

「……モララーくぅん……いじわる……///」

「ほら、どっちだよ。別に俺、おっぱいだけでもいいけど?」

「……触って欲しいの……///」

「よしよし、よく言えました」

「ぃあっ……声っ、でちゃうよ……///」

「はは、じゃあちゅーしてあげよう」

( ^ω^)

(;゚ω゚)「!!?」

僕はその時、モララーの凄さの片鱗を見た気がした。


244 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 21:52:14 ID:ad0K0TfIO
カーテン越しだからわからないけど。
いやマジで、カーテン越しだからわからないけど……これ、モララーくん、確実に下触ってるよね?

(;*^ω^)(なんて野郎だお……さすがにイケメンか……)

しかしまぁ、裏を返せば僕もそこまでの行為に及べる可能性もあるってことか。

( *^ω^)(たぶんモララーは前回来た時にそうやってサービスのいい女の子を見つけ、今回こうして指名してサービス域を広げてる……って事だろうね)

( *^ω^)(僕も見つけたら即指名だお。なんなら、一人目でも……)


「こんばんわ~」


( *^ω^)「お」(きた!!)


245 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 21:53:50 ID:ad0K0TfIO

川::━◎┥「ハグルマで~す♪よろしく♪」



( *^ω^)

( ゚ω゚)

川::━◎┥「えへ、今日はよろしくね~♪」


(ヽ゚ω゚)

::(ヽ゚ω゚)::

248 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 22:03:14 ID:ad0K0TfIO

ロボコップだ。
少し薄目のドレスを着たロボコップが、そこにいた。

川::━◎┥「よいしょ、と。へへ、今日、暑いね♪」

ロボコップが隣に座ってきた。

(;^ω^)「え、あ、よろしく」

川::━◎┥「んふふ、さっそく胸に目がいってるジャン♪」

そのロボコップすぎる顔に目が行きまったく見ていなかったのだが、なぜか谷間を強調してきた。
よせ、貴様はロボコップだ。
無茶をするな。

川::━◎┥「ねぇ、触りたかったら触っていいんだよ?」

(;^ω^)(うお、おっぱい……)

なんと、さっそく胸を露にするロボコップ。
焦らしの欠片もない。

川::━◎┥「ふふ、どーお?」

ロボコップの父は、少し垂れ気味のBくらいだった。
なんだ、チタン合金性にしては、ふにゃふにゃなおっぱいだなロボコップ。

(;^ω^)「え、あ」

当然あまり触りたくないのだが、そんな事を考えてる間に右手をロボコップに捕まれ、そして胸にあてがわれた。

川::━◎┥「ほら……」

(;^ω^)

(;゚ω゚)


249 :ごめんなさい父→乳:2012/05/02(水) 22:12:43 ID:ad0K0TfIO
川::━◎┥

そう。
僕がその時触ったのはおっぱい。紛れもなくおっぱいだ。
しかしなんだろう。

(ヽ;ω;)

―――僕が求めていたのはこれじゃない。

結局僕は目を背けていただけなのだろう。
本番無しの店だからって、そこそこいい女の子に当たる保証など何も無いのだ。
希望的観測に目を向けていただけ。

しかし現実はロボコップ。
一寸先はロボコップ。
転ばぬ先にロボコップ。転んだ先にもロボコップ。

踏んだり蹴ったりならぬ、ロボコップロボコップと言ったところだ。

「どう?ここ弱い?」

「あぁ、モララーくん……激しっ……///」

目の前からは女の子の嬌声が聞こえる。
ああ、幸せよ、僕に振り向いてくれないか。



川::━◎┥「ふふ……お兄さん、緊張してるの?」

(ヽ゚ω゚)(う)

ふー、と耳に息をかけられる。
その吐息の嫌悪感と来たら、まさしく滅びのバーストストリームだった。
酔いざましに最適な、悪魔のような15分間だった。

253 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 22:34:45 ID:ad0K0TfIO

川::━◎┥「じゃあ時間だから、行くね……またね♪」

(ヽ゚ω゚)

悪魔の15分が終わった。

この時のお茶はマジで別格だった。
涙が出そうなくらい別格だった。

しかし油断はならない。
なんせ、いま見たのはロボコップだ。
一ロボコップ去ってまた一ロボコップがあるかも知れない。

ロボコップは一匹見たら30匹は居ると思った方がいいだろう。

(ヽ´ω`)「……」

声も出なかった。
目の前でモララーが幸せ畑の茶摘みをしてるところに、この有り様だ。
ダメージはデカイ。

次の女の子が可愛い事を願うばかりだが……。

「こんばんわー」


(ヽ´ω`)(頼む、次は、可愛い子を……)


254 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 22:45:12 ID:ad0K0TfIO
(*゚∀゚)「どうも!つーちゃんだよ!」

(ヽ´ω`)

(ヽ´ω`)

( *゚ω゚)「!!!」

可愛い。
フツーに可愛らしい顔付き。

しかし、評価すべきはそこじゃない。
真に評価すべきはそこでなく、服装。



裸Yシャツだった。

(*゚∀゚)「?」

裸Yシャツだった。

( *゚ω゚)「裸Yシャツだった!!」


シャツの半端に閉じられたボタンから、強烈な谷間が見え隠れ。

これにはブーンさんも思わず満面の笑みだ。

259 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 23:00:55 ID:ad0K0TfIO
裸Yシャツと裸エプロン。


この男の夢たる両極は、いつだって傍らにある。


例えば財布を拾えば、脳内に天使と悪魔が出てきて
その財布を盗むか交番に届けるかというジレンマシチュエーションがよくあるだろう。

同じく男は、女性の裸を見れば
Yシャツを着せるかエプロンを着せるかというジレンマに悩まされる。

その中で僕は、生粋の裸Yシャツ派だ。

フォーマルなものをアブノーマルにしようする背徳感。

これぞ最強。

(;*゚∀゚)「え?お客さん?」

( *゚ω゚)「しっ……指名させてください!」

(;*゚∀゚)「え?まじ?いいの?」

( *^ω^)「いいも何も!最高だお、その……」

(*゚∀゚)「ん……これ?」

これ?とYシャツを指差す女の子。つーちゃんと名乗ったか。
そう、まさしくそれ。

(*゚∀゚)「へへ、お兄さん、好き者だねw」

( *^ω^)「ぼく、裸Yシャツ大っ好きなんだお!」

(*゚∀゚)「んふふ、じゃあ……ボタン、取っちゃう?」

( *^ω^)「取っちゃう取っちゃう!」

261 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 23:26:25 ID:ad0K0TfIO
(*゚∀゚)「ぱんぱかぱーん」

Yシャツのボタンが全て外された。
隙間から見える豊満な谷間、ちょっこりと可愛いおヘソ、あまり自己主張の無いパンツ、全てがいとおしい。

(*゚∀゚)「指名してくれたわけだし……ちょっとサービスしなきゃね……」

(;*゚ω゚)「お」

つーの顔が近付くと同時に、股間を優しく撫で回され始めた。

(;*^ω^)「ちょ、いいの?そういうの……」

(*゚∀゚)「ん?何が?」

(*゚∀゚)「あたしはぁー、ただ単にお兄さんの太もも近くに手を起きながらイチャイチャしてるだけだよ♪」

そう言いながら、可愛らしく笑いかけてくる。

( *^ω^)「言うおねwwじゃあ、僕もちょっとイチャイチャさせてもらおっかな……」

(*ー∀゚)「やーん///ww」

試しにパンツに手を持っていったら、すんなり通してくれた。
そして、なんというか。うん。

( *゚ω゚)「ぐ、ぐしょ濡れやないすか……」

(*゚∀゚)「えへ、お兄さんも、かっちかちだよ……へんたーい」

( *^ω^)「どっちが変態だおwwこんなにしてww」

(*゚∀゚)「あははwwwさ、じゃあ……もっとエッチな事させてもらおっか」

首に手を回しつつ、こちらにまたがってくるつー。

いわゆる対面座位のような形になった。
そして目の前にはYシャツが機能していないほどさらけ出されたおっぱい。
そして。

(*ー∀゚)「ほらほらww」

( *^ω^)「うお」

僕のがちがちの具足に、ぐしょ濡れのつーのそれが擦り付けられる。
服の上だと言うのに、これがかなりの気持ち良さだった。


262 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 23:33:24 ID:ad0K0TfIO
(*゚∀゚)「ねぇ、どう?」

( *^ω^)「すっげ、興奮します……」

(*゚∀゚)「そう?じゃあ……」

(*゚∀゚)「生で触ってあげようか?」

( *^ω^)

( *゚ω゚)「え、いいの……?」

(*゚∀゚)「えへへ、ボーイさんにバレたら怒られるけどね……いや?」

( *゚ω゚)「ぜ、ぜひ!」

(*゚∀゚)「えへへ」

そうしてつーは
焦らすような目付きでベルトを緩めて、ゆっくり股間に手を伸ばし、

その指先が僕の亀頭に触れ……



(;*゚ω゚)「あ、やばい」

(*゚∀゚)「え?」

( *゚ω゚)「 う う っ !」




……僕は射精した。

266 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 23:42:55 ID:ad0K0TfIO

その後の精液処理が意外と面倒で、つーがおしぼりである程度拭いてくれたのだが
トランクスへの被害が意外と尋常じゃなく
トイレに行って自分で処理をした。
なんだか、夢精のような悲しい気分になった。



( ´ω`)「……ふぅ」

(*゚∀゚)「ごめんね、こんな事なら……」

(*゚∀゚)「飲んであげれば良かったね」

( ^ω^)

( ^ω^)「マジで?いいの?」

(*゚∀゚)「んー……」

(*゚∀゚)「次、指名してくれたらね♪」


裸Yシャツの神様、どうもありがとう。

268 :名も無きAAのようです:2012/05/02(水) 23:47:07 ID:ad0K0TfIO

( ∵)「ありがとうございましたー」

( ^ω^)「あの」

( ∵)「? はい?」

( ^ω^)「メンバーズカードって、どうやったら作れるんですか?」

( ∵)「! あぁ、それでしたら……」





その後合流した話によれば、モララーもどうやら手で出してもらったらしく。

唯一健全に(?)遊んだショボンは
溜まりに溜まったムラムラを吐き出しに、一人でピンサロに行っていた。
僕らは外のワンショットバーで、それを待っていた。

あの時の酒は、間違いなく勝利の味がした。


おしまい。


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