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( ;ω;)ζ(;ー;*ζ残念な事になったようです その1 

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:15:37.88 ID:PJzlPi/sO

女王、クー・ル・アザトース四世が統治するVIP国。
その国の城下町に、小さな薬屋を営む夫婦が住んでいた。
太陽光が余り届かない、暗い路地裏に店を構えている。


( ゚ω゚)「おっおっ!! デレ、出るおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!」


ζ(////*ζ「ん…やぁっ! ブーンのせーし! ちょうらああぁぁい!!」


夫婦はベッドの上で一生懸命に勤めていた。





4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:16:36.12 ID:PJzlPi/sO

(  ω )「イクウウウゥゥゥゥッッッ!!!」

叫ぶとブーンは、激しく動かせていた腰をピタリと止めた。
生温かい液体がデレの膣内へと注がれて行く。

ζ(////*ζ「ハァハァ……たくさん…出てる……」

子宮内に流れる精液の感触に、デレは大きく身体を震わせた。
そして、ブーンが息子を引き抜こうとするのを、
両足でがっちりと彼の身体を挟んで制止した。

ζ(////*ζ「も、もう少し、このままが良い……」

(*^ω^)「デレ……」





5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:17:36.95 ID:PJzlPi/sO

甘い囁き声に欲情し、ブーンのモノは再び元気を取り戻す。
それから、ゆっくりとピストン運動を開始した。

ζ(////*ζ「んっ………」

デレが小さな声を漏らした。
剛直なペニスが彼女の膣壁を拡張し擦りあげる。

(*^ω^)「デレの中気持ち良いお」

ζ(////*ζ「ば、ばかぁ……んっ!?」

デレの身体が大きく仰け反った。
突然、ブーンの腰の振りが大きく且つ、速くなったからだ。

ζ(////*ζ「もっと優し……! ああんっ!」





6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:18:45.08 ID:PJzlPi/sO

ブーンは親指で、デレのピンク色の乳首をコリコリと弄くる。
腕を掴んで止めさせようとするが、下半身を襲う快感で力が入らない。
デレは諦めて、己の欲望に身を任せる事にした。

(*^ω^)「エッチな音、聞こえるかお?」

ζ(////*ζ「はぁはぁ……?」

ブーンは一旦動きを止め、デレに問いかける。
室内に二人の荒い息遣いだけが響く。
疑問の表情を浮かべているデレを見てブーンは微笑んだ。
そして、

ζ(////*ζ「きゃっ!?」

ペニスでデレの膣奥深くを力強く叩き付けた。


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:19:42.58 ID:PJzlPi/sO

予期してなかった衝撃にデレは大きく目を見開いた。
目尻にうっすらと涙を溜めている。

ζ(////*ζ「い、痛いよぉ……」

(*^ω^)「ごめんだお。でも、ほら」

そう言って、先程と同様の強さで膣奥を連続で突く。
すると愛液のクチュクチュという音が聞こえた。

(*^ω^)「デレはこんなに感じて、エッチな娘だお」

ζ(////*ζ「うぅー……………」

赤く染まった頬を膨らませ、デレが可愛い唸り声を上げる。
ブーンは乳房から指を離してデレの顔の横に添えた。


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:20:50.84 ID:PJzlPi/sO

(*^ω^)「そろそろイカせて貰うお」

ζ(////*ζ「………うん」

一つ頷くと、デレは布団のシーツをギュッと握り締めた。
ブーンがそれを確認すると、デレの両足を抱え上げて、
今までよりも激しく、力の限りピストン運動を始めた。
ギシギシとベッドは軋み、デレの形の良い胸が上下に揺れる。

ζ(////*ζ「んっ! すごっ……い……。私もイッちゃいそう!!」

デレが一心不乱にブーンの身体を抱き寄せた。
密着した二人は互いに高みを求め、我を忘れて乱れる。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:21:32.94 ID:PJzlPi/sO



(# ω )「い、イクおおおぉぉぉぉっっ!!!」


ζ(////*ζ「私もイッちゃうよおおおぉぉぉ!!!」


二人の意識は真っ白な世界へと飛んだ。


 ─────。


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:22:38.26 ID:PJzlPi/sO

( ^ω^)「・・・・ふう」

ζ(゚ー゚*ζ「・・・・ふう」

数分後、服を着て椅子に座って本を読む二人が居た。
両者共に、徳を積んだ賢者のような表情をしている。

( ^ω^)「『何故、人は生きるのだろうか』」

ζ(゚ー゚*ζ「『終の時に、あぁ、生きて来て良かったな、と思う為よ』」

( ^ω^)「ふむ」

( ^ω^)(分からん)

ζ(゚ー゚*ζ(何? 今の)

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:23:39.79 ID:PJzlPi/sO

ブーンは本を閉じて、真剣な面持ちで口を開いた。

( ^ω^)「薬は大成功だお。通常の人間なら恐らく効果は一生」

デレも本を閉じて、ブーンの方へと顔を向けた。

ζ(゚ー゚*ζ「そうね。…えっと、ドクオさんからの依頼だっけ」

( ^ω^)「だお。僕達が使っても媚薬の効果は抜群だったお」

ζ(////*ζ(……)

少し前の情交を思い出し、デレは顔を赤らめた。
そんなデレを無視してブーンは商売話を始めた。

( ^ω^)「用途は想像が付くお。というか、そんなのどうでも良いお」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:24:53.09 ID:PJzlPi/sO

( ^ω^)「問題は」

ζ(゚ー゚*ζ「何を頂くか、ね」

二人は一瞬、下卑た笑みを溢した。

この夫婦が営む店、表向きは普通の薬局である。
しかし裏では、神の所業とも呼べる薬の作成を請け負っていた。
不治の病を治す薬、身体を強化する薬…などなど。

これらは金貨では売られていない。
奇跡を手に入れるには、それ相応の代価が必要なのだ。

( ^ω^)「…寿命を五年程、頂こうかお」

ζ(゚ー゚*ζ「ふふ、それくらいで良いかも」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:26:09.94 ID:PJzlPi/sO

( ^ω^)「おっおっおっお!」

ζ(゚、゚*ζ「くす…………」

ブーンは己の膝を叩いて高笑いをした。
デレは口に手を当てて笑いを堪えている。
二人の様はまるで、悪魔のようだった。




( ^ω^)「さぁてと、『本業』に戻るかお」

ζ(゚ー゚*ζ「『本業』……。そうだね」

二人は本を机に置いて、椅子から立ち上がった。
衣紋掛けに掛けられている白衣を手に取って袖を通す。


薬屋『VIP』の開店である。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:27:40.70 ID:PJzlPi/sO

木造の質素な薬屋の店内は埃の匂いが漂っていた。
デレはカウンターに立ち、客が訪れるのを待っている。
後ろの方ではブーンが机に向かい、薬草を磨り潰し調合している。

( ^ω^)「ごりごりごりごり」

ζ(゚ー゚*ζ「…………………」

( ^ω^)「ごーりごーりごーりごーり」

ζ(゚、゚*ζ「…………………」

(#^ω^)「腕が痺れるううううぅぅぅ!!!」

ζ( 、 ;ζ(うるさいなぁ……)

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:28:46.81 ID:PJzlPi/sO

待てど暮らせど、客は一向に来店しない。
入り組んだ道の中に店がある所為なのだが。

ζ(-o-*ζ「ふぁーあ…」

「あの………………」

デレが大きな欠伸をしていると何処からか高い声がした。
弱々しい女の子の声。デレがキョロキョロと辺りを見渡す。

ζ(゚、゚*ζ「?」

「こっちです…」

声がした方向へとデレは見遣る。カウンターの下だ。
デレが身を乗り出すと、小さな客が居た。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:30:21.64 ID:PJzlPi/sO

('、`*川「こんにちは……」

ζ(゚、゚*ζ(…………)

五歳くらいの少女。
安そうな白いスカートとシャツを来ている。
幼い少女には似合わない薄幸さが、何処か滲み出ていた。
しばし沈黙していたデレだが、営業スマイルを作り接客をする。

ζ(゚ー゚*ζ「こんにちは。お使いかな?」

デレが聞くが少女は俯いて答えない。
すりこ木の音だけが静かな店内に響く。

ごりごりごりごりごり。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:31:36.53 ID:PJzlPi/sO

ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの?」

もう一度、デレは少女へと言葉を掛ける。
だが、少女は暗い表情を保ったまま答えない。

('、`*川「…………」

このままでは埒が開かないと、デレはカウンターから出た。
そして、少女の側でしゃがみ込んだ。
同じ目線の高さになって安心したのか、少女は重い口を開いた。

('、`*川「……あの、お母さんを」

ζ(゚ー゚*ζ「ん?」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:32:42.46 ID:PJzlPi/sO

( 、 *川「お母さんを」

少女の声は震え、語尾は尻すぼみになって行く。
デレは、少女の頭を優しく撫でて落ち着かせる。

ζ(゚ー゚*ζ「お母さんを?」

( 、 *川「…………けて」

すりこ木の音が止んだ。
店内に在るのは涙を流す少女の掠れた声。
その中で、少女は大きな声を出した。

(;、;*川「お母さんを助けて下さい!」

 ────残念だ。


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:33:57.51 ID:PJzlPi/sO

暫くして、ブーンが腰を上げてカウンターに立った。
腕を組んで少女へと喋り掛ける。

( ^ω^)「君のお母さんは何の病気なんだお?」

(;、;*川「分かんない……黒くなって、とてもしんどそうで……」

少女の断片的な言葉を捉えて、ブーンは『ああ』と理解した。

( ^ω^)「それは、病院のお仕事だお」

ζ(゚、゚*ζ「…残念だけど、きちんとした処置が必要な病気なの」

少女の母親は致死率の高い流行病を患っているのだ。
一介の薬屋に治せる病気ではない。
薬師夫婦は、病院に連れて行く事を少女に強く勧めた。


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:34:45.04 ID:PJzlPi/sO

しかし、

(;、;*川「私の家……貧乏だから……」

少女は切実な問題を突き付けた。

(;^ω^)「そう言われてもだお」

ζ(゚ー゚;ζ「うーん……」

ブーンとデレは返答に困り果てる。
だが、次の少女の言葉で夫婦の様子は一変した。

(;、;*川「でも、ここならお金が無くても助けてくれるって聞いたから……」

( ^ω^)「誰に?」

ζ(゚ー゚*ζ「どなたに?」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/18(火) 02:36:23.57 ID:PJzlPi/sO

ブーンは眉をピクリと動かせ、デレは少女に詰め寄る。
夫婦の顔は笑ってこそはいるが、得体の知れない不気味さがあった。
少女は雰囲気の変わり様に若干逃げ腰になるが、
余程母親を助けたいのか、毅然とした態度を取った。

('、`;川「……しょぼくれた顔のおじさんに」

ζ(゚ー゚*ζ「ショボン。あはは、今度はいたいけな少女を狙ったのね」

( ^ω^)「あいつの性格の悪さは異常だお」

少女には夫婦の言っている事はよく分からなかったが、
とても嬉しそうな事だけは、顔を眺めて分かった。


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作品一覧 

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(´・ω・`) ホムンクルスは生きるようです
( ^ω^)性欲豚がオトナのお店に入り浸るようです
ξ゚⊿゚)ξは画面の世界の住人のようです
从 ゚∀从はヒーローになれなかったようです
( ;ω;)ζ(;ー;*ζ残念な事になったようです


从 ゚∀从はヒーローになれなかったようです 第5話 

79 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:14:19 ID:XOADpTqw0
( ^Д^) ……

( ^Д^) ……何故だ?

从 ∀从 ニヤッ

(;^Д^) 何故能力が発動しない!?

从 ゚∀从 あははははははははははははははは!

从 ゚∀从 ちゃんと発動したさ、お前の能力はよ!

从 ゚∀从 俺の頭と胸の間には確かに強い斥力が働いた

(;^Д^) だったら……

从 ゚∀从 だったらどうして俺の首は繋がったままなのでしょうか?

从 ゚∀从 答えは簡単。俺が何かしたからだよ


80 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:15:36 ID:XOADpTqw0
从 ゚∀从 斥力とはつまり物体同士が離れようとする力

从 ゚∀从 それを打ち消すには逆方向へ同じだけの力をかけてやればいい

从 ゚∀从 そこで活躍するのが俺の能力だ

从 ゚∀从 物体に任意の方向から圧力をかける能力

(;^Д^) てめぇ、まさか……

从 ゚∀从 俺の能力、それはこの世界で最もありふれた能力の一つ……

(;^Д^) な、な……

从 ゚∀从 念動力!

(#^Д^) な訳あるかコラァァァァ!


81 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:16:20 ID:XOADpTqw0
(#^Д^) 俺は今まで何人もの念動力者を千切り殺してきた!

(#^Д^) 弾丸の軌道をねじ曲げる奴や巨石で押し潰そうとしてくる奴……

(#^Д^) 遠隔操作でトラップを起動させる奴なんかも居た……

(#^Д^) だけどなぁ、俺の斥力に匹敵するパワーを出せる奴は一人もいなかった!

(#^Д^) 全員俺が触れるだけでバラバラの生ゴミになっちまうんだよ!

(#^Д^) てめぇは念動力者じゃねぇ

(#^Д^) ただの念動力者が俺の能力を打ち消せるわけがねぇんだ!

从 ゚∀从 悪いが俺は「ただの」念動力者じゃないんでね

(#^Д^) ……は?


82 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:17:15 ID:XOADpTqw0
从 ゚∀从 弾丸の軌道をねじ曲げる、巨石で押しつぶす、トラップの遠隔操作……

从 ゚∀从 「ただの」念動力ってのは素敵な能力だねぇ、ヒーローっぽくて

从 ゚∀从 どれも俺の能力じゃ不可能なことだ

( ^Д^) (確かにこいつは何らかの物体を動かして戦うなんてことはしていない)

( ^Д^) (俺の能力を打ち消し、空を飛び、あとは……)

(;^Д^) (いや、待て、一つだけ明らかにおかしいことがある)

(;^Д^) (こいつはどうして手足を千切られてこんな長時間生きてられるんだ?)

(;^Д^) (普通ならとっくに失血死しているはずだ……どうして……どうして……はっ!!)

(;^Д^) (……どうして手足の切断面から血が流れていないんだ!?)

(;^Д^) (そうかわかったぞ、こいつの能力!)


83 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:18:53 ID:XOADpTqw0
(;^Д^) 俺の能力を打ち消し、空を飛び、血液を体内に押し留め……

(;^Д^) お前はお前自身に対してしか能力を発動していない!

从 ゚∀从 よくわかったな、大正解だ。教えてやるよ

从 ゚∀从 俺の能力は念動力!

从 ゚∀从 ただしその対象は自身とその体液に限られる!

从 ゚∀从 対象が限られている分、精度も馬力も他の奴らとは桁違いさ!

从 ゚∀从 お前が生み出す斥力を打ち消すなんてヘでもねぇ

(;^Д^) だ、だが、それならなぜ四肢を千切られた時に抵抗しなかった!?

(;^Д^) お前の言っていることが本当なら簡単に防げた筈だ!

从 ゚∀从 ふん、右腕の時は完全に不意を突かれたからな。抵抗する前にやられちまったよ

(;^Д^) じ、じゃあ残りの三本は?

从 ゚∀从 どうしてわかっていたのに防がなかったかって?

从 ∀从 それはな……


84 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:19:37 ID:XOADpTqw0
从#゚Д从 お前を確実にブチ殺してやるためだよ!!

(;^Д^) ヒイッ!?

(;^Д^) へ、へっ、その体で何ができる芋虫女!やれるもんならやってみやがれ!

(# Д ) 腕がないんじゃあ銃もナイフも使えn……グハッ!

おいおい、何か勘違いしてるんじゃねぇか?胴体から離れようと手足は俺の体の一部だぞ?
俺が能力を発動すると、男の背後にあった俺の右足は真っ直ぐに飛来し……
その爪先が男の背中に突き刺さった

从#゚∀从 楽に死ねると思うんじゃねぇぞ!

男によって千切られた手足が宙に浮き、男の前後左右にそれぞれ位置取る
一瞬間をおいて、時速120キロの砲弾が男目掛けて四方から放たれる


85 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:20:34 ID:XOADpTqw0
(;^Д^) う、うわぁぁぁぁぁぁ!

男は床を叩いて飛び上がることでこれを回避した
すかさず手足の軌道を変えて男を追うが、次は天井と自身に能力を発動したらしい。逃げられた
それを追いかけると次は壁、そして天井、床、壁と飛び回り、なかなか攻撃が当たってくれない
だが……

(;^Д^) へっ、馬力も精度も桁違い!?笑わせるな!

(;^Д^) この程度の攻撃、俺にかかりゃあ簡単に避けられるんだよ!

(; Д ) 所詮念動力者は念動力s……グエッ!

从#゚∀从 また忘れてやがるぜ……阿呆が

从#゚∀从 こっちは銃も持ってるって言っただろうが!

从#゚∀从 俺くらいの精度がありゃ千切れた手で引き金を引くくらい、ワケねぇんだよ!

从#゚∀从 オラ!その邪魔くせぇ両手を封じさせてもらうぞ!

千切れた手を操作し、男の両手首を握らせる
それをそのまま床に押し付けると……足をバタつかせて脱出を試みているようだ。鬱陶しい

从#゚∀从 ついでに両足もだ!磔になりな!

男の両足首を腿と脹脛で挟むようにして拘束する
身動き一つとれなくなった男は、それでも攻撃的な態度を崩さない


86 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:21:21 ID:XOADpTqw0
(# Д ) 離しやがれ!ブチ殺してやる!

(# Д ) 大体テメェもこの状態で何ができるってんだ!手も足も塞がってやがるぜ!

(# Д ) 諦めなこのダルマ女!所詮テメェなんかじゃ俺を殺すことは出来ねぇんだよ!

从# ∀从 うるせぇな、黙って死ね

俺は男の目の前に移動し、大きく口を開く
その瞬間、男の表情が一変し、恐怖に染まる。察しがいいな、糞野郎
銃や千切れた手足じゃお前を殺す感覚が味わえないからな、こうしてやる

(((; Д ))) あ……やめ……助……

震える男の喉笛に噛みつき、そのまま引き千切った


87 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:22:08 ID:XOADpTqw0
男は最初こそ苦悶の表情を浮かべて藻掻いていたが、ある時ふと糸が切れたように静かになった
しかし、それは最早俺にとってはどうでもいいことだった


从 ∀从 総理の野郎、夢見させやがって……

死体の山、真っ二つにされた仲間、気を失った少女、千切れた手足……

从 ∀从 言ったじゃねぇか、だから俺はヒーローになれねぇんだよ

从 ∀从 こんなもん……

从 ∀从 こんなもん、ヒーローの戦いじゃねぇ

諦めよう。叶わぬ夢なら見ないほうがいい
刺客に怯えながら政府の手先として過ごす人生、それが俺にはお似合いなんだ
手足を能力で無理矢理繋げ、三つの大きな荷物を持ち、首相官邸へと帰還した


88 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:22:53 ID:XOADpTqw0
( ゚д゚ ) 認めん

从;゚∀从 はぁ!?

( ゚д゚ ) 成功の暁にはお前をヒーローにするというのが俺とお前の間の約束だ

( ゚д゚ ) ヒーローは約束を破らない。認めん

从#゚∀从 お前……報告書読んでそんな事言ってんのか?

( ゚д゚ ) うむ、確かにお前の戦闘スタイルはヒーローのそれとは言い難い

( ゚д゚ ) 敵を磔にして噛み殺すなんて、むしろヒール寄りだ

( ゚д゚ ) しかしその件についてはお前と初めて会った時に話を聞いている

( ゚д゚ ) その上で私から持ちかけた約束だ。反古にすることはできん

从#゚∀从 ……この石頭が


89 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:23:40 ID:XOADpTqw0
( ゚д゚ ) 石頭はどっちだ

从#゚∀从 あ?

( ゚д゚ ) 自分の戦闘スタイルがヒール寄りだからヒーローにはなれないだと?

( ゚д゚ ) ヒーローらしくないならヒーローらしくなるように努力すればいい

( ゚д゚ ) かの「英雄」ヒロユキもはじめは人外の化け物として人々から虐げられた

( ゚д゚ ) 首が飛んでも胸に大穴が空いても即座に再生し戦う彼に恐れをなしたのだろう

( ゚д゚ ) それでも彼は正義のヒーローとして戦い続け、次第に民衆の支持を得……

( ゚д゚ ) ついにはニューソクの「英雄」として語り継がれる存在になったのだ

( ゚д゚ ) お前はどうするハインリッヒ高岡、その程度の障害でヒーローを諦めるのか?

从 ∀从

( ゚д゚ ) 誰もが愛する正義のヒーローに、なりたいとは思わんか?

从 ∀从 ……チッ


90 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:24:22 ID:XOADpTqw0
( ゚д゚ ) まあ、なりたくないと言ったところで約束は約束。無駄なことだがな

( ゚д゚ ) では、次の司令だ。傷が治り次第この場所に向かってくれ


                    n
                   /__\
   ;,              r!_¨_¨_¨_h         ,';i';.,,'
   i;';,           |l__i||||||i__l|       ,;';.,,';i,,'
   ,.;;:;:、_____r‐‐F三三三三!‐ ュ____.;;';i;';,,';,,
   :、;; :;、甘甘甘甘|H | |ll |ll |ll |ll |.|H |甘甘,.;i;.i,,';,,';
   .;。 :;;:、;,.ロロ.ロロ.|ロi.| |ll |ll |ll |ll |.|H |.ロロ ;;,Yi;';.,';
   ,.;;:。 ;ソ ┴ ┴┴ ヒニ三三三三三ニ.ヨ┴┴;、;;:l。'';
   , -'": : _,,.-‐''" : : : : : : /: : : : : i: : : : : : : : : `゙''ー-、,_';
                                  」



( ゚д゚ ) VIP水族館。国内最大のアミューズメント施設だ


92 :名も無きAAのようです:2012/03/13(火) 19:34:24 ID:XOADpTqw0
おまけ ヒーロー図鑑その2

( ̄ー ̄)

「英雄」ヒロユキ

1000年ほど前に実在したニューソクの歴史的ヒーロー
能力は肉体再生。どれだけ深い傷を負っても一瞬で再生したらしい
65歳で逝去。死因は癌


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