ブーン系男子の雑記◆K8iifs2jk6

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('A`) ドクオは亡国の兵士のようです 第6話


10 名前: ◆K8iifs2jk6 []:2009/07/04(土) 23:10:49.82 ID:Ow43I5pw0
強者とは、どのような者なのであろうか?

私は強者を知っている。

それは例えば英雄であったり、

例えば国を失った兵士であったり、

例えば古参兵であったり、

例えば馴れ馴れしい狙撃兵であったり、様々だ。

だが、強さとは何であるかは知らない。
何故強くなれるのか、どうあれば強くあれるのか、分からない。

だだ、彼等が強いと言うことだけは分かる。

過去に、私は強くなろうとしたことがある。
強くなってみせようとしたことがある。

そうして私は一つの答えへと辿り着いた。

彼等の強さの源、強さの理由を理解した。


きっと彼等は、今なお修練を重ねている身なのだと。


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  1. 2011/10/06(木) 13:25:08|
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('A`) ドクオは亡国の兵士のようです 第5話

3 名前: ◆K8iifs2jk6 []:2009/06/29(月) 22:52:03.96 ID:+Mf/PStT0
私はこの国が好きだ。

包み隠さず、恥じらうことも無しに、私は素直にそう言うことが出来る。
私は私が生まれ育った国が好きだ。妹達や両親と共に過ごす家が好きだ。

生憎、無神経な性格とこの無愛想な表情のせいもあって、
あまり友人は多い方ではないが、数少ない私の友が、私はとても大好きだ。

だから、私は戦争をすることを躊躇わなかった。

この国と、この国に住まう者と、私の家族を守る為ならば、
どんな非情な命令も行えて、また、命じられた。
淡々とそれをこなしていく内に、戦争は終結した。

私は、これほどまでに手古摺るとは思ってもいなかった。
それもそうだろう。世界中の国を相手にたった一国が、誰が6年も耐えると予測する?

軍人の家系の娘である私は、少しばかり賢いつもりであったが、これには驚いた。
そして、今なお抗い続ける者達がいることにも。
あの亡国の兵士は、この亡国の兵士達を、どう見ているのだろうか?

「俺は機械だ」
無表情で、感情を窺わせない表情で言う彼は、
ただ与えられた命令を果たし続けている。立ちはだかる者が、例え元戦友であろうとも。

―――――命令を下さい。

人として朽ち果てたお前がそう言うのならば、望むのならば私は、

命じてやろう――――――


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  1. 2011/10/06(木) 13:21:14|
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('A`) ドクオは亡国の兵士のようです 第4話

2 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/23(火) 22:38:43.67 ID:DGuHNx3u0
この国は本当にくだらない。

街並みは古く、技術は古く、文化は古く、
何もかもが祖国の十年も前の、昔の姿と変わりなかった。

初めてここに訪れた時、タイムスリップしたのだと錯覚してしまう程に。

だが、こんな国が、この程度の国が、
祖国を滅ぼした国の一つであるのだと言うのだから、侮れん。
まあ、要は覆い囲んでタコ殴りにしてやった。
そういう戦いが出来たからだという、奇跡の結果なのだが。

祖国の住民達には、この運良く勝利を得た古臭い国に落ち延びた者達もいる。

……住み難いことだろうな。
文明のレベルが、違い過ぎる。

しかし、援助という名の“首輪”から逃れた者も、中にはいる。
戦士として、兵士として、ゲリラとして戦い続けている者が、
そう言う奴らの大勢なんだが……。

奴らは国の為に戦う。俺もまた、戦っている。まだ、戦っている。

全ては国の為に。俺の全ては愛した人の為に。
生き残ったニューソク人の為に、仲間の為に、戦い続ける。

首輪を付けて戦う者もいる。
俺には、奴の気持ちが分からない。

何故なら、猫には首輪など必要ないのだから―――


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  1. 2011/10/06(木) 13:10:39|
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('A`) ドクオは亡国の兵士のようです 第3話

4 : ◆K8iifs2jk6 :2009/06/20(土) 21:14:44.08 ID:h1LJb/Jm0
国の為に戦った。

国を守る為に、そこに住んでいる人を守る為に。
俺には友達や仲間と言うべき人はいなかった。恋人もいなかった。
でも、それでも。守るべきで物、守りたいと思う気持ちがあったことに変わりはない。

母親と行った街中の映画館。

俺は、そこが大好きだった。そこを他国の爆撃機が爆破し、粉砕し、
母と歩いた街に死体が転がることを思うと、ぞっとする。

守りたい、今までを。守りたい、これからを。

正直に言ってしまえば、俺の人生なんて物は、
さして恵まれた物でも無いし、俺自身大した人間でも無い。

けど、だけれど。守りたいと言う気持ちはあった。

戦い続けていく中で、俺は一つの物を得た。

戦友。

しかし、守りたかったものは失われてしまった。亡びてしまった。
戦いの果てに、戦友達は死んでしまった。亡くなってしまった。

―――――戦友は亡び、国は亡んでしまったが。
      されど亡国の兵士は下された命令を復唱し、
        軋む心で、機械で出来た身体で戦い続ける――――――



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  1. 2011/10/06(木) 13:06:29|
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('A`) ドクオは亡国の兵士のようです 第2話

3 :VIPがお送りします:2009/06/19(金) 22:24:41.90 ID:hko1M6/H0
街並みが違った。

発展した都市は、俺にしてみれば古く、
ガキの頃に母親に連れられていった街並みによく似ていた。
デパートの屋上でゴーカートを乗り回していたのを今も覚えている。

気候が違った。

祖国の気候は暑く、春でも32度を超えると言うのに、
この国の気候は26度を平均とし、俺には涼しいくらいだ。

人が違った。

俺のいた国には、様々な人々が住んでおり、
白い肌の者、黒い肌の者、黄色い肌の者も大勢いたが、
この国では白の者が多く、他の色の者は少ない。

教育が違った。

世界史の教科書は、俺の国とほぼ同じ内容だったが、
俺が学んだ“ニューソク史”はここの学校では義務教育とされてはいない。
何より、戦争について、武器の扱い方について学んでいないというのが驚きだ。

でも、一つだけ変わらない物があった。
いや、よく探せばもっと有るのかもしれないが、とりあえず。

広大な空の美しさだけは、故郷から見ても、
この国から見ても、戦場からふと見上げても、変わらない。


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  1. 2011/10/06(木) 13:01:56|
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最近ブーン系に出戻って、現在は少女は戦争犬という作品をVIPで書いてます。MGSとACが大好物。ブーン系の自作品まとめや感想、自作品語りと近況報告をしていこうと思っていますので、よろしく!

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