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3 :VIPがお送りします:2009/06/19(金) 22:24:41.90 ID:hko1M6/H0
街並みが違った。
発展した都市は、俺にしてみれば古く、
ガキの頃に母親に連れられていった街並みによく似ていた。
デパートの屋上でゴーカートを乗り回していたのを今も覚えている。
気候が違った。
祖国の気候は暑く、春でも32度を超えると言うのに、
この国の気候は26度を平均とし、俺には涼しいくらいだ。
人が違った。
俺のいた国には、様々な人々が住んでおり、
白い肌の者、黒い肌の者、黄色い肌の者も大勢いたが、
この国では白の者が多く、他の色の者は少ない。
教育が違った。
世界史の教科書は、俺の国とほぼ同じ内容だったが、
俺が学んだ“ニューソク史”はここの学校では義務教育とされてはいない。
何より、戦争について、武器の扱い方について学んでいないというのが驚きだ。
でも、一つだけ変わらない物があった。
いや、よく探せばもっと有るのかもしれないが、とりあえず。
広大な空の美しさだけは、故郷から見ても、
この国から見ても、戦場からふと見上げても、変わらない。
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- 2011/10/06(木) 13:01:56|
- 自作品まとめ
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4 名前: ◆K8iifs2jk6 []:2009/06/18(木) 22:34:28.95 ID:L+wPTjSV0
命令を下さい。
俺は銃を握る。照準は敵に合わせよう。
どのような距離にいようとも、撃ち抜いて見せよう。
弾丸を弾倉にも込めよう。引き金は俺が引こう。
―――命令を下さい。
しかし……
―――命令を下さい。
殺すのはあなたの殺意だ。命じられただけでは俺の意思までは奪えない。
国の存亡が掛かっていても俺の意志までは、
たとえ上官であろうとも俺の意志までは奪えやしない。
命令を下さい。さもなくば、俺は人を殺せない。
大義や名分の下でなければ人を殺せない。
―――命令を下さい。
あなたの命令で人が死にます。敵も、味方も、友人も、仲間も、戦闘員も、非戦闘員も、
大人も、若者も、老人も、子供も、男も女も関係なしに、死んでいきます。
日に日に仲間達は減っていく。命令の果てに、命令通りに戦えば国を守り切れると信じていた自分達。
―――命令を……、命令を……っ!
命令は無く、闇雲に銃を振り回して俺は抗い続ける。
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- 2011/10/06(木) 02:17:15|
- 自作品まとめ
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('A`) ドクオと見えない敵のようですをまとめました。
全7話。中編です。この作品について語っていこうと思います。
※ネタバレ注意 続きを読む
- 2011/10/05(水) 20:02:05|
- 自作品語り
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