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3 名前: ◆K8iifs2jk6 []:2009/08/02(日) 20:04:57.71 ID:kn1ueMAY0
昼の世界に陽は昇っている。
その陽の下には争いは無く、皆が手をつなぎ合力する。
平和で平穏な、乱れの無い日常が進む世界。
ゆっくりと進化の過程を進んでいく人類。
誰もが笑みを浮かべるその世界の人々は、
悪意と憎悪を抱いて満面の笑みを浮かべる。
それでも拮抗した戦力の下では、争いが起きることは無い。
一大軍事国家を打ち倒した五大国連合は、人々は、昼を望んだ。
しかし、陽は暮れていく物である。
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- 2011/10/06(木) 14:27:51|
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3 名前: ◆K8iifs2jk6 []:2009/07/29(水) 23:30:03.38 ID:LzOOGe8K0
世界とは、かくも狭きものである。
世界を想い、こうまでもすれ違うのだから。
もし、世界が広いというのであれば、
このような戦は起きなかったことであろう
戦争など起きぬのだろう。
世界とは、狭い。
人の意志が激突しあうほどに、世界は狭い。
もし、世界が寛容であるというのであれば、
このような衝突は起きずにすんだのであろう。
しかし、しかしだ。
戦争を恐れてはならない。
己の意志を秘めてはならない。
どれほどに世界が狭くとも、どのような衝突が起ころうとも。
世界を回していくのは紛れもなく人の意志であるのだから。
より良き物を目指し、我々は今日も争っていく。
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- 2011/10/06(木) 14:25:21|
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2 : ◆K8iifs2jk6 :2009/07/28(火) 21:58:09.50 ID:TXYeokHa0
奴が来た。
アタシらの国を裏切った、奴が来た。
朽ち果て掛けた人工筋肉を無理やりに動かして、
ズタボロになりながらも奴は向かってきた。
奴が憎い。
奴が許せない。
ニューソクを裏切り、必死に生き延びようとする敗残兵を、
同じ国の仲間であるというのに殺す、
あの亡国の鬼が許せない。
今、アタシの殺意は全て奴へと向けられている。
奴を殺す為にアタシはここに立っている。
シィナ・T・ツーとしてこの戦場に立っている。
……オオカミの兵士達と共に。
いけすかないあの裏切り者を殺す。
ただ、あの男との一戦へと臨む為だけに、アタシは行く。
亡国の兵士として、ニューソクの名を貶めるあの男の下へと。
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- 2011/10/06(木) 14:22:00|
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2 名前: ◆K8iifs2jk6 []:2009/07/27(月) 20:58:50.05 ID:zfe5y2on0
同じ国の兵士達が、同じ目的を共有して戦う。
その目的とは、
“国の為に”という、単純なもの。
力を合わせて国の為に戦い、負けてしまった。
国の為に戦ったというのに彼等の国は失われてしまった。
終戦後、彼等はバラバラの道を歩むことになり、
……今は、それぞれの目的の為に戦っている。
同じ国の兵士であるというのにも、関わらずに。
同じ国の兵士は、戦う。戦っている。
戦い合っている。牙を剥き爪を立て、
喉元を食い破らんといがみ合っている。
ニューソクの兵士達は、亡国の兵士達は亡国の鬼を殺さんとしている。
……彼等は、もう敵だから。
それぞれに譲れない物があるのだと思う。
私もそうだから、彼等の気持ちが、少し理解できる。
仲間同士の、味方同士の共食いをしているのは、彼らだけでは無いのだから。
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- 2011/10/06(木) 14:20:09|
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