上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
730 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/16(木) 14:36:09.43 ID:TqdjKxY+0
第2病棟の正面出入口のガラスでできた自動ドアが開いた
(-_-)「あれが第1病棟かな・・・)
まことは散歩と称して自分の入院している建物から何度か出たことがあったが
必ず誰か看護師が同伴していた
なので、一人で第2病棟から出たのはこれが初めてだった
(-_-)「あれ?
出入り口が見当たらない・・・)
まことは第1病棟に入れる入り口を探すのだが、それらしき箇所がなかなか見つからなかった
735 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/16(木) 14:40:43.93 ID:TqdjKxY+0
(-_-)(どこにあるんだよ)
まことはいくら探しても入り口が見つからないので、だんだん苛立ってきた
「おい!
そこで何しているんだ!」
ふいにまことの耳に大きな男性の声が響いた
(-_-)(やべっ
見つかったか)
まことは声のする方を振り返った
739 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/16(木) 14:43:19.62 ID:TqdjKxY+0
体格のよい看護士が近づいてきていた
看護士「ここは第1病棟だぞ
勝手に入っちゃいけない」
(-_-)「え?
入っちゃいけないの?」
看護士「そうだ
ここに入るには専用の鍵がいるんだ」
(-_-)「そうなんだ・・・」
看護士「で、君はこんなところで何をしているんだ?」
看護士はまことに尋ねてきた
740 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/16(木) 14:46:04.89 ID:TqdjKxY+0
(-_-)「いや、どんな風になってるのかな~って思ってさ」
まことはとっさにうまい嘘が思いつかなかった
看護士「君、勝手に部屋から出てきたの?」
(-_-)「え!?
いや、そういうわけじゃ・・・」
まことは言葉を濁らせた
742 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/16(木) 14:48:44.81 ID:TqdjKxY+0
看護士「やっぱりそうなんだな
で、君の病室は?」
(-_-)「そ、それは・・・」
まことは必死に何か良い言葉がないか考えを巡らせた
(-_-)「僕、ここに入院しているんだ」
まことは第1病棟を指差した
看護士「え?
君、第1病棟から出てきたの?」
794 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/16(木) 17:24:06.07 ID:TqdjKxY+0
看護士「そうか、じゃあ早く病室へ戻りなさい」
(-_-)「うん
ごめん」
看護士「じゃあついてきなさい」
看護士は第1病棟の方に歩き出した
まことは看護士のあとについていった
800 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/16(木) 17:44:54.12 ID:TqdjKxY+0
やがて看護士は分厚い鉄で造られた大きな扉の前に来た
(-_-)(これが入り口?)
まことは鍵のかけられた物々しい鉄の扉を見て少し驚いた
看護士は白衣の胸ポケットからカードを取り出し、扉の右側にある機械にカードをさっと通した
(-_-)(なんか映画のワンシーンみたいだなあ)
まことは第1病棟が何やら秘密基地みたいに感じ、気分が高揚してきた
(-_-)(面白そうな所だ・・・)
まことは気付いていなかったが、無意識のうちに口の両端が上に上がっていた
ガチャッという音と共に、鍵がはずれた
看護士は取っ手を持ち、第1病棟の内部へと続く扉を開いた
第3部 完
806 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/16(木) 17:50:07.07 ID:TqdjKxY+0
推奨エンディングBGM
アメイジング・グレイス
ヘイリー
(ヽ゚ω゚)ブーンが精神病になったようです 第四部 第二十六話
スポンサーサイト