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226 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/10(金) 18:26:53.00 ID:oQFCEq3m0
( ゚∀゚)「実は、第2病棟に入院していたマコト君なんですが・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、確か看護婦長が担当していたうつ病患者ですね
確かまだ10代の・・・」
( ゚∀゚)「はい、そうです」
ξ゚⊿゚)ξ「彼がどうかしたのですか?」
ジョルジュ医師はあたりを見渡してから、低い声で話し始めた
( ゚∀゚)「・・・実は先ほど自殺しました」
ξ゚⊿゚)ξ「え!?
自殺!?」
242 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/10(金) 18:34:37.46 ID:oQFCEq3m0
看護部長の顔は見る見る内に青ざめていった
ξ゚⊿゚)ξ「そ、それで彼の容態は・・・」
( ゚∀゚)「はい
発見された時には、出血多量ですでに意識がない状態で
かなり危険な状態でした
緊急にERで救急副部長が蘇生処置を行いましたが、危篤状態が続き、このままでは危ないと
一番近くにある県立の救急救命センターに運ばれていきました」
ξ゚⊿゚)ξ「そ、それで・・・」
看護部長のコーヒーカップを持つ手が震えていた
( ゚∀゚)「・・・センターに着いてから約5分後に完全に息を引き取りました」
看護部長は手に持っていたカップを落とした
264 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/10(金) 18:46:06.09 ID:oQFCEq3m0
ξ゚⊿゚)ξ「か、看護婦長になんて言って伝えたらいいのかしら・・・」
看護部長はしぃ看護婦長がどれだけまことに対して、懸命に看護に励んでいたかを
影ながら見つめてきた
だから、まことが自殺したことを知ったら、しぃがどれほどショックを受けるかは
想像に難くない
( ゚∀゚)「・・・私は院長から看護部長に報告するようにとの指示でやってきました
院長は看護部のスタッフには看護部長の方から報告をしてほしいとのことです」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」
看護部長はうつむき目を見開いたままだった
( ゚∀゚)「ご遺族の方には院長がご連絡をするとのことです」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・はい」
275 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/10(金) 18:54:58.17 ID:oQFCEq3m0
看護部長は館内放送をする為に、頼りない足取りでインテーク室に向かった
中に入り、マイクを持った
しばらく、そのまま動かなかったが、深呼吸をし、息を整えて、マイクの電源を入れた
ξ゚⊿゚)ξ「館内にいる看護部のスタッフに連絡します
今から緊急に伝えたいことがあるので、16時50分に第3会議室へ集合して下さい
お忙しい中ですが、宜しくお願い致します」
館内の機械の点検をしていたしぃ看護婦長も看護部長の館内放送を耳にした
(*゚ー゚)「めずらしいわね
こんな時に緊急で集合なんて・・・」
看護婦長は何かあったのかと思いながら、行っていた作業を中断し、2階にある第3会議室へ向かった
293 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/10(金) 19:09:01.66 ID:oQFCEq3m0
しぃが第3会議室へ入ると、数人の看護部のスタッフと看護部長が立っていた
(*゚ー゚)(看護部長の顔がすごい青ざめている・・・)
今までに見たこともないような看護部長の表情にしぃは何やら嫌な予感がした
やがて16時50分になった
ξ゚⊿゚)ξ「出勤しているスタッフはみんな集まったかしら?」
看護部長が一同を見渡す
ξ゚⊿゚)ξ「・・・集まっているようね」
そう言うと看護部長は姿勢を正した
530 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/11(土) 09:04:42.61 ID:hXlWiZ2b0
ξ゚⊿゚)ξ「第2病棟にうつ病で入院していたまこと君なんですが・・・」
一同は看護部長の話を聞くべく、静まり返っている
ξ゚⊿゚)ξ「先ほど自殺しました」
(*゚ー゚)「え!?」
ξ゚⊿゚)ξ「県立の救急救命センターで先ほど息を引き取ったようです」
(*゚ー゚)「そ、そんな・・・」
看護部長の報告を聞いて、先ほどまで静かだった第3会議室はざわめきだした
564 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/11(土) 12:02:46.16 ID:hXlWiZ2b0
「やっぱりうつ病が治りかけてたから自殺したのか?」
「でも、どうやって自殺を実行したのかしら?」
スタッフから次々と動揺の声が聞こえてくる
ξ゚⊿゚)ξ「・・・私自身もついさっき報告を聞いたばかりで詳細は全く分かっていません」
(*゚ー゚)「マコト君は本当に・・・
本当に死んでしまったんですか!?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・残念ながら、これは事実よ」
看護部長は悲痛な面持ちでしぃ看護婦長にそう告げた
ξ゚⊿゚)ξ「遺体の確認は私も行ってきます」
(*゚ー゚)「待って下さい!
アタシも・・・
アタシも確認に同行します!」
しぃ看護婦長はまだ信じられないといった表情だった
567 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/11(土) 12:05:49.12 ID:hXlWiZ2b0
ガチャ
会議室のドアが開く音がした
('A`)「私も失礼する」
中に入ってきたのはドクオ院長だった
ξ゚⊿゚)ξ「・・・院長」
院長は皆の立っている前に進み、看護部長の隣までやってきた
('A`)「私の方からも少し説明しよう」
(*゚ー゚)「・・・」
570 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/11(土) 12:11:00.73 ID:hXlWiZ2b0
院長は皆が静まるのを待って、説明を始めた
('A`)「まず、第1発見者は患者の主治医である牧野先生だ
回診に行った際に、部屋を開けた所、血だらけになって倒れている患者が発見された」
(*゚ー゚)「・・・」
('A`)「血が出ていたのは、首の頚動脈からだった
側にナイフが落ちており、それで自分の首筋を掻っ切ったものと思われる」
ざわざわ・・・
再び会議室がざわめきだした
(*゚ー゚)「なぜナイフが患者の部屋にあったのですか!?
患者の自殺を防止する為に、そういった道具は一切患者が触れることができないように
なっているはずです!」
しぃ看護婦長は怒鳴った
573 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/11(土) 12:14:48.15 ID:hXlWiZ2b0
('A`)「患者本人が密かにどこからか持ち出したのか、それともあるいは・・・
警察が現場検証にまもなくやってくる
それまでは患者の部屋は現場確保の為、誰も入れないのだ」
(*゚ー゚)「それじゃあ、自殺かどうかは分からないじゃないですか!
なぜ自殺だと断定できるんですか!?」
しぃ看護婦長は珍しく声を荒げて、院長に詰め寄った
('A`)「・・・遺書が置いてあったのだ」
ξ゚⊿゚)ξ「遺書が・・・」
(*゚ー゚)「・・・そんな」
592 : ◆OwJQwsENTI :2006/03/11(土) 12:32:17.25 ID:hXlWiZ2b0
('A`)「今しがた、私のほうからご遺族の方へ直接連絡した
先方からは病院の管理不行き届きのせいだと、怒鳴られたよ
病院を告訴するとも言っていた」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・」
('A`)「ご遺族の方にはどのようにお詫びをしても償いきれないとは思う
だが、今はとにかく患者の遺体の確認を速やかに行いたい」
(*゚ー゚)「私も行きます!」
('A`)「・・・わかった
では、私と牧野先生、それに看護婦長の三人で患者の遺体の確認を
しにいくとする
これでいいかな、看護部長?」
ξ゚⊿゚)ξ「・・・院長が決められたことに私は従います」
('A`)「・・・そうか、ありがとう」
(ヽ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第十部 第五十九話
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