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915 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 10:54:38.18 ID:51+lVyjg0
ブーンが再び母と共に住むようになってから、2週間が過ぎた
季節は流れ、日の照らす時間も徐々に短くなり、あれほどうるさかったセミの鳴き声もあまり聞えなくなってきた
しかし、まだうなるような暑さは続いていた
(ヽ^ω^)「カーチャン、最近は朝もいるようになったお
もっとのんびりしたらいいお」
J( 'ー`)し「カーチャンはいつもブーンと一緒だよ」
921 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 10:58:53.37 ID:51+lVyjg0
今日は工場が休場日であり、ブーンも休みを取っていた
(ヽ^ω^)「今日はどこへもいかずにカーチャンと一緒にいるお」
J( 'ー`)し「そうかい
家でゆっくりしたらいいよ」
(ヽ^ω^)「カーチャンも家にいるのかお?」
J( 'ー`)し「カーチャンはいつも家にいるよ」
母は穏やかや微笑をたたえ、ブーンに話しかけた
この期間、ブーンは幸せだった
925 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 11:14:42.47 ID:51+lVyjg0
この頃になると、夜しかいなかった母は朝からずっといるようになっていた
母はいつも同じ服装で、ただ座り微笑んでいるだけであった
そのことにブーンは少しも違和感を感じなかった
(ヽ^ω^)「カーチャン、薬もらいに病院行ってくるお」
J( 'ー`)し「いってらっしゃい
気をつけるんだよ」
(ヽ^ω^)「うん!
行ってくるお!」
930 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 11:26:42.74 ID:51+lVyjg0
その後、工場から連絡があり、再び1ヶ月ほど操業を休止する旨がブーンに伝えられた
ブーンは母と共にいれる時間が増える事が嬉しかった
ブーンは食料の買出しと、病院に行く以外、全く外出することがなくなり、ひたすら家にこもる様になった
「あそこの部屋、、いつも一人で話している声がするわね」
「電気も常につけっぱなしだし・・・」
「頭がおかしくなったのかしらw」
「まさかねーw」
近所の人達が囁いている噂はブーンの耳に届く事はなかった
983 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 13:38:02.62 ID:51+lVyjg0
ブーンと母の会話は一日中続いていた
(ヽ^ω^)「カーチャン、ごはん食べなくてもいいのかお?」
J( 'ー`)し「カーチャンはおなかすいてないから、ブーンお食べ」
(ヽ^ω^)「僕もあんまおなかがすかないお
ちょっとだけ食べるお」
J( 'ー`)し「そうかい」
987 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 13:40:46.56 ID:51+lVyjg0
(ヽ^ω^)「ちょっとしんどくなってきたから、横になるお
でも、たいした事ないから安心するお」
J( 'ー`)し「ゆっくりおやすみ」
(ヽ^ω^)「カーチャンは元気そうだお」
母は心持若く見えた
目の前にいる母は、ブーンが高校生になりたての頃の当時の母によく似ていた
990 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/02/04(土) 13:43:58.74 ID:JQ3dATMTO
ブー、、、、、ン
991 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/04(土) 13:46:24.52 ID:51+lVyjg0
「ちょっと、ここのところあの部屋から一日中声が聞えるわね・・・」
「・・・そうね、一日中ってのはちょっと気味が悪いわね」
「あの部屋って、確か学生が一人で住んでるはずよね」
「母親が何かの病気で入院しているって聞いたけど」
「母親が退院して帰ってきたのかしら?」
「でも、そんな気配がしないわ・・・」
近隣の人は、一日中聞えてくるブーンの声を耳にし、気味悪くなり始めていた
アパートの壁は薄く、隣近所へ室内の音が漏れるのであった
( ^ω^)ブーンが精神病になったようです 第一部 第八話
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