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4 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 16:37:28.35 ID:QwFCLlI20
まことが入院してから1年がたった
その年の冬は例年になく寒い冬だった
ある日、まことが食堂で食事をとっていると、向かいのテーブルに二人の医師が腰掛けた
( ´_ゝ`)「昨日入院した患者な、
どうもトウシツで重度の昏迷状態らしい」
(´<_` )「院長がチームを編成して、治療に取り組むって話だな」
( ´_ゝ`)「うむ
各部長クラスをはじめ、主要スタッフがチームに組み込まれるって話だ」
(´<_` )「なるほど、兄者
これは俺達の出番かもしれんな」
( ´_ゝ`)「うむ
我々が加わる日も近いな」
7 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 16:41:22.52 ID:QwFCLlI20
(-_-)「・・・」
まことはしばらく黙って二人の会話を聞いていた
話を聞くうちに、どうも、今度入院する患者はかなり病気が思いらしいことと
まだ大学生であるらしいことが分かった
(-_-)(大学生か・・・)
この病院には様々な年代の患者が入院しているが、まことはまだ大学生の患者を見た事がなかった
8 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 16:45:13.69 ID:QwFCLlI20
とは言っても、これだけ多くの患者を抱える病院である
大学生の患者もいるのだが、まことが知る機会がなかったのだ
なぜかまことはその患者のことが気になった
(-_-)(症状がひどいといっても、俺ほどじゃないだろ)
まことは自分の病気は他の人と比べて思いと思っていた
90 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:28:27.21 ID:QwFCLlI20
部屋に戻り、まことが横になると、しぃ看護部長が入ってきた
(*゚ー゚)「よっ、まこっちゃん
ご飯食べてきたんだ?
何食べたの?」
(-_-)「・・・オムライス」
(*゚ー゚)「オムライスかー
あれおいしいよね!
アタシもよく食べてたり」
(-_-)「ねえ」
92 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:30:20.13 ID:QwFCLlI20
(*゚ー゚)「ほい?」
(-_-)「昨日入院した大学生ってどんな病気なの?」
(*゚ー゚)「昨日入院してきた大学生?」
しぃ看護部長はしばらく考え込んだ
(*゚ー゚)「・・・ああ!
あの患者さんのことか」
(-_-)「どうなの?」
93 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:31:47.58 ID:QwFCLlI20
(*゚ー゚)「うーん、教えてあげるわけにはいかないんだよねー」
(-_-)「なんで?」
(*゚ー゚)「守秘義務ってのがあるんだよ」
(-_-)「そうなの?」
(*゚ー゚)「そうなんだよね
だから話せないの」
95 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:33:43.52 ID:QwFCLlI20
(-_-)「僕よりも重いの?」
(*゚ー゚)「まあ、それぐらいは問題ないか・・・」
(-_-)「うん」
(*゚ー゚)「昨日来た患者さんはかなり大変
まこっちゃんよりもはるかに大変だよ」
(-_-)「そうなの?」
(*゚ー゚)「うん
てか、他の患者さんと比べてもはるかに大変」
(-_-)「ふーん・・・」
97 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:36:01.02 ID:QwFCLlI20
まことはしばらく黙っていたが、再び口を開けて尋ねた
(-_-)「おねーさんも、その患者の所に行くの?」
(*゚ー゚)「う~ん、どうだろー?
今のところは、何もいわれてないけど・・・
もしかしたら、その内お声がかかるかも」
(-_-)「ふーん」
(*゚ー゚)「なんで?」
99 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:37:28.64 ID:QwFCLlI20
(-_-)「別に・・・」
(*゚ー゚)「え~?
何もないのに聞いたわけ?」
(-_-)「いや、そういうわけじゃ・・・」
(*゚ー゚)「じゃあ、何で?」
(-_-)「いや、おねーさんが向こう言ったら、僕はどうなるのかなとか思って・・・」
101 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:39:28.20 ID:QwFCLlI20
(*゚ー゚)「あは!
まこっちゃん、かわいいとこあんじゃん」
(-_-)「なんでだよ」
まことは照れくさそうに顔をそらした
(*゚ー゚)「大丈夫だよ
他の患者さんの所に行っても
アタシはまこっちゃんをしっかり看護するからね」
(-_-)「ふーん」
102 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:46:26.75 ID:QwFCLlI20
(*゚ー゚)「まあ、そんな心配しないで、ゆっくり休んでおきなよ」
(-_-)「・・・うん」
(*゚ー゚)「じゃあ、そろそろ行くけど、何かあったらブザー押してね」
(-_-)「わかった」
(*゚ー゚)「バイバイ」
しぃ看護婦長が病室から出て行った後、まことは考え事をしていた
(-_-)(俺よかひどいのってどんなんだろう・・・)
104 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:53:30.23 ID:QwFCLlI20
この後、しぃ看護婦長がブーンの看護を担当する事になったのは、すでに記述済みである
しぃ看護婦長は患者に心を開いてもらえるように、昼夜を問わず、熱心に働いた
(*゚ー゚)(ブーン君も、必ず昏迷から抜け出して、コミュニケーションがとれるようになるわ
必ず・・・)
しぃ看護婦長は一日も早くブーンが昏迷状態から抜け出し、心を通わせる事ができるように
一生懸命ブーンの世話をした
薬の副作用で便秘になる時もある
昏迷状態のブーンには自力で便秘を解決する方法がない
そんな時、しぃ看護婦長は一生懸命、肛門から便をかき出すのだ
105 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/10(金) 19:57:57.10 ID:QwFCLlI20
傍から見ると、とてつもなく大変な仕事である
しかし、老人ホームの看護士などと同じように、自力で排泄できない患者に対しては
こうするしか便秘を治す方法はなかった
まだ看護婦になって間もない新米看護婦たちは、しぃ看護婦婦長が、額に汗して
汚物まみれになりながら、一生懸命患者の看護をする姿に感動していた
(私も見習わなくては・・・)
と、自分の仕事ぶりを省みて、反省する看護婦も多かった
(ヽ゚ω゚)ブーンが精神病になったようです 第二部 第十七話
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