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(゚、゚トソン都村教授伝奇考のようです 前編 2011年04月16日 日常等 トラックバック:0コメント:0

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/04/14(木) 18:01:33.28 ID:imKBG4aP0 [2/65]
――ガタタン、ゴトトン。

先程までビル街を映していた車窓は、いつの間にか田園風景に切り替わっていた。
薄く開けた窓から入ってくる風は、僕らが住んでいる都会とはまるで違る。

『空気がおいしい』だなんていう在り来たりな台詞に対して
いささか懐疑的であった僕だが、今日この日を持って考えを革めよう。
たしかに田舎の空気はおいしかった。

夏の特有の香りと田んぼに張られている水のかすかな清涼感が胸を満たす。

しかし、僕が窓を開けている理由はおいしい空気を胸いっぱいに吸い込むためではない。

僕の座るボックス席の向かい。

その向かいで懸命に駅弁を貪っている女性が原因である。

(゚、゚*トソン「ハムッ!! ハムハムッッ!! モグモグモグーッ!!!」

彼女はかれこれ三時間に渡って18個もの駅弁を食べ続けている。
その駅弁が発する食い物の匂いに耐え切れず、僕は窓を開け放っているのである。
既にこの電車に乗り込む前に昼食を済ませていた僕にとって
食い物の匂いを嗅ぎ続けるのはあまり気の良いものではなかった。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/04/14(木) 18:02:48.97 ID:imKBG4aP0 [3/65]
しかしそれは彼女も同じであるはずなのだ。
というか彼女は昼食のラーメンを三杯ほど御代わりまでしていたはずなのに。

僕は彼女の華奢な体つきをマジマジと眺める。
一体その体のどこに大量の食物を吸い込んでいるのか。

そんな僕の疑惑の視線に気付いたのか、彼女は箸を止めると
口の端にご飯粒をつけたまま顔を上げた。

(゚、゚*トソン「なんですか? あげませんよ?」


(;‐∀‐) 「いらないですよ」

(゚、゚*トソン「本当に? おいしいですよこのタケノコの煮付け」

(;‐∀‐) 「いや、もう匂いだけでお腹いっぱいというか……」

(゚、゚トソン「男の子はもっと食べなきゃいけません」

(;‐∀‐)「貴方が女性の割りに食いすぎなんですよ」

( ・∀・)「教授」


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