61 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 20:53:45.29 ID:OJES2Q040 [22/48]
('A`)「……一体、私の偽物とは誰なのでしょうか?」
('A`)「私は見当がつきませんよ。……一体、誰が私に化けるんです?」
(゚A゚)クワッ
(♯゚A゚)「私は馬鹿みたいに難しい謎解きがだいっっっきらいです!!」
('A`)三年虹組弱虫先生のようです
6話・後編『虫が解く』
67 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 20:55:49.51 ID:OJES2Q040 [23/48]
(´<_` )『そこを突っ切るのが最短ルートだぞ』
(-@∀@)「しかし、この先には警察がいるね。万が一も考えられるから、他のルートの計算を頼むよ」
(´<_` )『把握した。――先生、大丈夫ですか?』
('A`;)「ええ、なんとか……。にしても走ったり隠れたり、体力を使いますねぇ」
( ∵)「先生、一定時間体力が減らなくなる『無双ジュース』です。今回はサービスですよ」
('A`)「ありがとうございます……。コーヒー味ですか」
( ∵)「……それと、これが蜻蛉(カゲロウ)家に代々伝わりし秘薬中の秘薬。
『頭脳液』の僕のアレンジバージョン、『知能ジュース』です」
('A`;)「なんですかそれは? 何やら生々しいネーミングですが……」
( ∵)「飲むと凄く頭が冴えるんです。『頭脳液』は門外不出で、蜻蛉家の存続が危うくなった時にしか飲むことが許されない秘薬なんです。
今回は親にバレないように少し拝借して、それを薄めてみました」
('A`;)「いいんですか? そんなことをして……」
(-@∀@)「ほら先生、考えてたって始まらないですよ。グビグビと」
('A`)「缶ジュース二本目は流石にキツイですよ……」グビグビ
('A`)……
('A`)!
69 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 20:57:53.16 ID:OJES2Q040 [24/48]
('A`)「ビコーズ君、頭が冴えたら君に質問したいことが幾つか出てきました」
( ∵)「どうぞ」
('A`)「問い一、君のジュースは死体に効き目がありますか?」
( ∵)「いえ、ありませんよ。『ポリジュース』で化けていた人間が殺された場合、
元の人間の形に戻ります。よって、今回殺されたのはヒッキー君で間違いありません」
('A`)「……。問い二、一人の人間を複数人に分身させるようなジュースはありませんか?」
( ∵)「『分身ジュース』ですね。一応作ろうと試みたことがありましたが、結果が恐ろしかったので未完成で終りましたよ」
(-A-)「ふむ……。……いえ、しかしそうなりますと? 私が第一話で……。そうです、あの日記に……!」
(゚A゚)「閃いたっ!」
(;-@∀@)「うわっ、先生、あまり大きな声を出さないで下さいね」
(゚A゚)「ヒッキー君を殺した犯人の推測が出来ました!」
(-@∀@)「流石にそれは嘘でしょう先生? 僕でもわからないんですよ?」
( ∵)「僕のジュースの効力は君の頭脳を上回るよ、アサピー君」
71 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:00:09.39 ID:OJES2Q040 [25/48]
(゚A゚)「そう、ヒッキー君は二人居たのです……! そうですよ……!」
(-@∀@)「先生、頭の病院予約しときます?」
(゚A゚)「いえ結構です。――そうです、ヒッキー君が二人になった理由も――! 時間です! そう、時間が重要なのです!」
(-A-)「ヒッキー君がなぜ、二人になりたがったのか……。それに私は虹組を受け持った日に、確かに蚯蚓について調べました……そうです……!」
(;-@∀@)「ちょっと待ってくださいよ、先生。『ヒッキー君が二人になりたがった』ってどういう事ですか?」
('A`)「詳しい話は後でします。今はとにかく私の偽物を――」
(´<_` )『先生、兄者チームから連絡がありました。偽毒男先生を捕まえたそうです』
(-@∀@)「グッドタイミング! 場所は?」
(´<_` )『そこから三百メートルほど離れた裏路地だってさ。人気が無いから、三人にはそこに向かって欲しいと伝言が』
('A`)「了解しましたと伝えてください。では早速向かいましょうか、可哀想な犯人が待っています」
74 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:02:20.14 ID:OJES2Q040 [26/48]
(´・ω・`)「動いたら掘るよ」
(偽;A;)「ヒイイィイイイィイイィイイイ!!」
(;`・ω・´)「こらショボン、流石にそういう脅し方は止めた方がいいぞ」
(´・ω・`)「僕の愛しの先生に濡れ衣を着せた罪は山よりも高く海よりも深いよ」
(;‘_L’)「どこの北条政子だおまえは……」
(´・ω・`)「ほら、名前を言ってごらん? それとも僕の火縄銃でイッてみるかい?
過激過ぎて逝ってしまうかもしれないけどね」
(偽;A;)「ヒャアアァアアァアァアア!!」
(`・ω・´)「……まぁ、名前ぐらいは言ってくれないか? とにかく泣いてばかりでは始まらないぞ?」
(偽;A;)「エグッ……。僕の名前は……ヒッ……」
('A`)「ヒッキー君、君ですね?」
(´・ω・`)「あ、先生」
(;`・ω・´)「ちょっと待ってください! ヒッキー君って……!」
(;‘_L’)「じゃあ今日死んだのは誰だったというんですか!」
('A`)「それは、ヒッキー君でしょう?」
(´・ω・`)「意味がわかりませんよ、先生」
76 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:04:21.56 ID:OJES2Q040 [27/48]
('A`)「皆さんご存知の通りかと思いますが、ヒッキー君は蚯蚓なのです」
(-@∀@)「それぐらいわかってますよ、馬鹿にしているんですか?」
('A`)「皆さんは蚯蚓の特徴を知っていますか?」
( ∵)「……一度、蚯蚓の防御液を混ぜて体中に炎症を起こすジュースを作りました」
(;'A`)「恐ろしいものを作っていますねぇ……。……そうです、防御液です。
なぜヒッキー君が殺された時、ヒッキー君は防御液を使わなかったのでしょうか?
ヒッキー君がもしも防御液を飛ばしていたのならば、それを調べた警察が公表していると思ったのです。
私はそれに疑問をもちました」
(‘_L’)「ふむ……。で、どういう結論に至ったんです?」
('A`)「それを言うにはまだ早いですね。今回の事件のトリックには、さらに別の蚯蚓の能力が使われているのです」
(-@∀@)「さらに別の?」
('A`)「実は、蚯蚓の中には無性生殖を行なう種類が居るのです」
(´・ω・`)「無性生殖、ですか。とても詰まらないですね」
('A`)「私は考えたのです。『ヒッキー君は無性生殖で、自分とかなり似た姿の子供を作ったのではないか?』」
(偽;A;)「ぅぁ……」
('A`)「その反応ですと、当たりのようですね」
(;∵)「なるほど……。『完全な擬態能力』では無く、『完全に近い分身能力』ですか……。盲点でしたね」
78 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:06:24.35 ID:OJES2Q040 [28/48]
(偽;A;)「先生……僕は……!」
('A`)「私は、君がなぜ無性生殖を行なったのかは見当がついていますよ。君はエロゲを買おうとして必死だったのでしょう?」
( ´_ゝ`)『どういうことですか?』
(-@∀@)「なるほど、そういうことか……。ゲームショップの開店は八時(8時00分)……。
ヒッキー君が二人確認されたのは八時過ぎ……」
('A`)「そう、おそらくは寝坊でもしてしまったんではないでしょうか?
ヒッキー君はゲームが売り切れてしまうのが恐くて、大急ぎで家を飛び出そうとします。
しかし考えました。『この時間帯にゲームショップに行っても、ゲームを買える確立は少ない。ならば、確立を増やす道をとればいいのではないか?』と」
(偽つA;)「どうしても欲しかったんです……!」
(´<_`;)『エロゲのために無性生殖で分身を作ったのか……? なんて奴だ……!』
(´・ω・`)「二次元に興味が無い僕にはわかりませんよ。ねぇ、先生?」
(;'A`)「いきなり同意を求められても困るんですが……」
(`・ω・´)「それで、二人のヒッキー君がエロゲを買いに行った後の事はどう考えられるんですか?」
('A`)「私の予想では、ヒッキー君は二人ともエロゲを買う事ができなかったと思うのです。
もしも買うことができていたら、犯行現場周辺に落ちている、もしくは今、この私の姿をしたヒッキー君が持っていると思うのです」
(偽つA;)「買えませんでしたぁ……! ズビッ」
(´<_`;)『なんだかここまで悲哀しているのを見ると、可哀想になってきますね』
80 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:08:27.96 ID:OJES2Q040 [29/48]
('A`)「ヒッキー君達の待ち合わせ場所は『名無し野原』だったのだと思います。
そして何らかのトラブルが発生したはずです」
(偽;A;)「僕は蚯蚓の一族の禁忌を破ってしまったんです! 無性生殖は禁断の術だったんです!
それなのに僕は……!」
('A`)「なるほど、その時になって罪の意識が芽生えてしまったのですね?
それで、君はもう一人の君を……」
(偽;A;)「はい! 僕は僕を……。いえ、僕は僕の子供を殺したんです!」
(;‘_L’)「なんつー理解の範疇を超えた話だ……」
( ´_ゝ`)『理系のニャンチュー?』
(´<_` )『兄者、教育テレビはおまえの事を微塵も教育してくれなかったようだな。兄者の推論もかなり外れていたし』
( ´_ゝ`)『いや、弟者。俺は教育テレビで芸術というものを学んだんだよ。しょ●こお姉さんのスプーには感銘を受けたね』
(´・ω・`)「スプーといえば、さよなら絶望先生の五巻でもネタとして取り上げられていたね」
(;`・ω・´)「おまえら、このシリアスな場面に何の話をしているんだ……?」
( ∵)「君達、世間話は後に回してよ。今は重要な話をしているんだから」
(-@∀@)「ビコーズ君に同意だね。今は余計な話はしない方がいい。雰囲気がぶち壊しだからね」
84 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:10:30.83 ID:OJES2Q040 [30/48]
(偽;A;)「僕は『彼』を殺しました。後ろを向かせて、普段から持ち歩いている、自切した肉を運ぶときのための縄で絞め殺しました。
意外だったのは、『彼』が反抗しなかったことです。防御液が飛んでくることは覚悟していましたが、『彼』はそれすらもしませんでした」
('A`)「きっと、親のあなたに攻撃するのは気がひけたのでしょうね。
『彼』がこの世にいたのはほんの数時間のことでしょうが、あなたへの親子愛はとても強かったのです」
(偽;A;)「しかしそれを、僕は……!」
('A`)「まだお話は終っていませんよ。ヒッキー君、なぜあなたはポリジュースで私に化けたのですか?」
(偽;A;)「僕が『彼』を絞め殺した後、歌声が聞こえました。少女の歌声でした」
(゚A゚)「その子の住所電話番号氏名は!? 髪の毛の色は!? パンツの色は!? 色白ですか!?」
(´・ω・`)「先生、落ち着いてくだs――。いや、落ち着け」
('A`)「はい」
86 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:12:36.43 ID:OJES2Q040 [31/48]
(偽;A;)「歌声が聞こえたのは僕が『彼』が死んだのを確認した直後でしたから、僕は大慌てしました。
そして、バッグの中に『ポリジュース』が入っている事を思い出したんです」
('A`)「なぜ『ポリジュース』を持ち歩いていたのですか? 普段から持ち歩くようなものじゃないでしょう?」
(偽つA;)「深いワケはありません。しかし、僕は見て呉れ(みてくれ)が悪いので、散歩をしている時に不良に絡まれる事がしばしばありました。
その時にアサピー君のようなたくましい人間に化けられれば、という考えがあったのです」
('A`)「なるほど、予防線といったところですか。――で、君はその『ポリジュース』を使って私に化けた、と」
(偽;A:)「毒男先生には本当に申し訳ないと思っています! 僕が全て悪いのです!」
('A`)「なぜ私に化けたのですか?」
(偽;A;)「わかりません。ただ、なんとなく先生が脳裏に浮かんだのです。
僕の担任である毒男先生。毒男先生は僕がこれまでで一番僕と有効的に接してくださった先生です。
もしかしたらその所為かもしれません」
('A`)「なるほど。結果はともかく、そこまで褒めてくださるのは嬉しいですね」
(偽;A;)「しかし! 僕の今回の行動は、恩を仇で返す形になってしまいました! 僕はダメ人間です!
紛う方なし(まごうかたなし)ダメ人間です!」
('A`)「そうですか」
(;-@∀@)「『そうですか』って先生……。否定してあげる気は無いんですか?」
('A`)「無いですよ。だって現に、こうやって私のみならず皆さんに迷惑をかけているじゃないですか。
私達だけではありません、警察の方々だって学校の方々だって迷惑しているのです。迷惑をかけるのがダメ人間ではないのですか?」
89 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:14:38.36 ID:OJES2Q040 [32/48]
(偽;A;)「先生! 僕は死んでお詫びします! ここに居る皆は僕の遺言の証人になってください!
今回の件(くだん)は僕が全て悪いんです! 先生は露ほども悪くありません! 全て僕が悪いんです!」
('A`)「ちょっと、ヒッキー君」
(偽;A;)「……何ですか?」
('A`)「君が死んで、何になるんです?」
(偽;A;)「何って……」
('A`)「私がただ胸糞悪いだけじゃありませんか。
――いえ、ここに居る全員が、警察の方々が、その他大勢の人の気分が損なわれるではないですか」
(偽;A;)「でも……!」
('A`)「でもも糞も味噌もアッー!もありません。この世の中とはそういうものなのです」
(´・ω・`)ノ「先生、世の中糞も味噌もアッー!もあって良いと思います」
(`・ω・´)「弟よ、時に落ち着いて黙れ」
(´・ω・`)「ごめんよ兄さん」
90 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:17:09.10 ID:OJES2Q040 [33/48]
('A`)「……ヒッキー君、出頭しなさい。自分殺しの罪で、警察に行くのです」
(偽;A;)「先生っ!」
( ´・ω・`)「結婚してくださいっ!」
(;'A`)「嫌ですというか無理ですっ!」
(`-ω-´)「先生、弟をよろしくお願いします……」
(;'A`)「君までもがっ!? 止めてください本当に!」
(偽;A;)「………」
(偽;A;)←空気化
(‘_L’)つ(偽;A; )
「俺もいるs「誰?」
(‘_L’)
(‘_L’)「グレてやる」
93 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:19:27.55 ID:OJES2Q040 [34/48]
('A`)「『――これが、今日の私のおおよその体験談だ』」
('A`)「『結局、ヒッキー君は警察に注意されただけで済んだ。『自分殺し』という罪状は無いらしい。法律の抜け穴を発見した気がする。
ヒッキー君のご両親は烈火のごとく怒っていたが、私がヒッキー君を叱らないようにと言っておいたので、そこまで心配は要らないだろう』」
('A`)「『ヒッキー君は、真面目で責任感がある。そしてその責任感ゆえに今回の事件が起きてしまった』」
('A`)「『人間は時として判断を誤る。しかしその尻拭いをするのは自分でなければならない』」
('A`)「『その尻拭いは、今回では「殺人」という形になってしまった。ただそれだけのことだ』」
('A`)「『こんな言い方をすると、私の意見に異議を述べる人間も多々出てくるのだろう――。しかし、私は思う』」
('A`)「『今回の事件は仕方が無かった。ヒッキー君が間違いを犯したからこそ、今回の事件は起きたのだ。つまりこれは必然なのだ』」
('A`)「『哲学で、一切の出来事は予め決まっていて、人間がどう足掻いてもそれを覆す事はできないという考え、「運命論」というものがある』」
('A`)「『私は別に哲学者では無いが――、今回の場合、そう考えてみれば、ヒッキー君だって私だって気が楽だろう』」
('A`)「『運命。私はこの言葉の響きが大嫌いだが、今回ばかりは信じてみるのもいいかもしれない』」
(;'A`)「……ふぅ。流石に疲れましたよ。日記帳ではなく原稿用紙に書く文章というものは、やはり何か違いますね」
95 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:21:44.61 ID:OJES2Q040 [35/48]
('A`)「――さて、明日は学校ですか、日曜日にサヨウナラを告げなければなりませんね。
ああ、私としたことが笑点とサザエさんを見逃してしまいましたか」
('A`)「サザエさんを見ると鬱な気分になりますが、しかしその鬱加減が逆に快いのは、私だけでしょうか?」
('A`)「………」
('A`)「……さて、寝ましょうかね」
(A`)「今日は一日、悲しい日でした」
96 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:23:46.89 ID:OJES2Q040 [36/48]
川 ゚ -゚)ノ「やあ毒男先生、昨日は大変でしたね」
('A-)「おや、クー先生。……ええ、本当に大変でしたよ」
川 ゚ -゚)「これでもかなり心配したんですからね、私は」
('A`)「それは嬉しいですね、私はクー先生のような美人の女性に気に掛けてもらえて、幸せ者ですよ」
川*゚ -゚)「そ……そういう口説き文句は突然言う事じゃありませんよ! どうしたんですか、毒男先生らしくもない」
('A`)「らしくもない、ですか……。まぁ昨日の私は柄にも無く生徒を叱りましたからね、まだ毒気が抜けていないんでしょうね。
ところでクー先生、昨日の事件解決には先生の生徒達も大活躍したんですよ。褒めてあげてくださいね」
川 ゚ -゚)「はい、話は聞いていますよ。特にシャキンは持ち前のリーダーシップが役に立ったそうですね。
最近、個性が出ない生徒達に私の指導が悪いのかと落ち込んでいたんですが、今回の件のおかげで少し自信がつきましたよ」
('A`)ノシ「それは良かったですね。――では、私はここら辺で」
川 ゚ -゚)ノシ「はい、ではまた」
川 ゚ -゚)「………」
川 ゚ -゚)「毒男先生、私は教師になって誇らしいですよ」
川 - -)「先生と同じ教師であることが、誇らしいですよ……」
川 ゚ -゚)「まぁ、蚊取り線香は容赦無く仕掛けますけど」
99 名前:>>96『昨日の事件には』×『昨日の事件解決には』 ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:25:52.66 ID:OJES2Q040 [37/48]
キーンコーンカーンコーン
('A` )「はい着席しないと首を絞めますよー」
(´・ω・`)「流石の僕も座りますね」
('A`)「いいことですね、命を大切にしましょうね」
( ・∀・)ノ「あ、先生。ちょっと時間を貰って良いですか?」
('A`)「? どうぞモララー君」
( ・∀・)「ヒッキー君、これをあげよう」
(;-_-)「え……これって……僕が買いそびれた……!?」
( ・∀・)「僕の亡くなったパパの友達がゲーム会社の社長でね、譲ってもったんだ」
(;'A`)「あなたはどこのス●夫君ですか……。というか、あなたのお父さんの友達がエロゲ製作会社というのは、それはまたハードな設定ですね……」
(*-_-)「これは数量限定の特別仕様版じゃないか! ありがとうモララー君!」
( -∀-)「なんのなんの、これしき、礼を言われる程のものじゃないよ」
101 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:27:53.95 ID:OJES2Q040 [38/48]
ミセ*゚ー゚)リ「ぶっちゃけ女子達の目の前で、堂々とエロゲを渡す少年ってどうかと思う」
('、`*川 「いいんじゃないの? 盛んなお年頃なんだしー」
ξ-⊿-)ξ「やれやれ、先が思いやられるクラスよねぇ……」
ζ(゚ー゚*;ζ「……ツンちゃんもそのクラスの一員だからね?」
ξ;゚⊿゚)ξ「そういえばそうだった!」
('、`*;川 「天然……? というより馬鹿……?」
('A`)「そういえば今回は女性が全く出ませんでしたね」
('、`*川 ノ「センセー、男尊女卑の一環ですかー?」
('A`)「次回は気を付けるそうですよ」
ζ(゚ー゚*ζノ「作者がショボン好きなのがそもそも悪いんだと思いまーす」
(´・ω・`)「アナル用のバイブって無いんでしょうか?」
(;'A`)「私は知りませんよ……」
105 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:29:56.41 ID:OJES2Q040 [39/48]
_
( ゚∀゚)「ヒッキー! そのゲーム終ったら俺にも貸してくれよおっぱい!」
(・∀・ )「悪いなジョルジュ、あのゲーム一人用なんだ」
_
(;゚∀゚)「誰も二人でやろうとは言ってねーよ! 貸してくれって言ってんだよ!」
(*-_-)「うん、いいよ! 二人でやろう!」
_
(;゚∀゚)「え、ちょ、何!? エロゲ二人でやんの!? それこそ史上最悪の拷問だろ!?」
(・∀・ )「悪いなジョルジュ、あのゲーム二人用なんだ」
_
(;゚∀゚)「さっきと言ってる事違うじゃねーか! おいヒッキー! 俺は後で貸してもらうだけでいいからな!? 貸してもらうだけだからなっ!?」
(*-_-)「ふふ……」
( ´_ゝ`)「聞いてないな」
( ^ω^)「おっ、それでこそヒッキーなんだお」
(-@∀@)「これでこそ虹組だよね。ですよね、先生?」
('A`)「……ええ、そうですね」
('A`)「………」
('∀`)ニカッ
ミセ*゚ー゚)リ(毎度の事ながらキモッ!)
108 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:32:21.67 ID:OJES2Q040 [40/48]
('A`)「では皆さん、今日の授業は……そうですね、『運命』でも語ってみますか」
ミセ*゚ー゚)リ「おおっ! 先生が急にロマンチストに!」
('A`)「まぁ、別にロマンチストになったわけではありませんけどね……。
生徒諸君に訊きます、運命とは?」
( -∀-)「将来の日本は僕が動かす運命にあるのさ」
ミセ*>ー<)リ「愛でしょ愛! 運命の出会いって奴!」
(´・ω・`)「僕はミセリさんの意見に賛成かな。ね、先生?」
( ^ω^)「今生きて何かを食べられるってことが多分運命なんだお」
(。´_ゝ`)「なら、こうやって机が食えるのは最高に運命だな」バリバリ
ζ(-ー-*ζ「きっと、人を想うことは運命の一つなんですよ」
_
( ゚∀゚)「おっぱいは運命の塊さ! 俺のおっぱい哲学上の絶対者、すなわち何者も逆らう事はできない禁断の領域ぃ!」
('、`*川ノ 「運命なんて信じるより、日本銀行券を信じた方が得しませんー?」
(-@∀@)「夢が無いねペニサスさんは。まぁ、そういう僕もほぼ同じ意見だけど」
(-_-)「運命……それは、たぶん……」
(*-_-)「こうして皆と一緒に居れること、かな?」
('A`)三年虹組弱虫先生のようです
6話・後編『虫が解く』(終)
117 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 21:38:51.05 ID:OJES2Q040 [43/48]
そういえばまとめの方で『漢字にフリガナ振るくらいならカタカナ表記でいいんじゃない?』とコメントしてくださった方がいましたが、
自分は『虫』という漢字が入っている事にこだわりと言いますか、そういった類のものを感じるんですよね
『虫達が折りなす物語』という事が伝わりやすいと申しますか、ピンとこないのかもしれませんが、
これまでに出てきた虫達の表記をカタカナにすると、どうしても雰囲気が壊れそうな感じがするんですよね
それと久米田作品大好きです
('A`)三年虹組弱虫先生のようです 第七話
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