44 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:06:12.28 ID:M33lCUnc0 [16/26]
川 ゚ -゚)「さて、今日は特に予定の無い日曜日」
川 ゚ -゚)「これは暇つぶしに毒男先生の家に向かうしかあるまい」
川 ゚ -゚)「盗撮カメラ五台目も回収したことだし……」
|д゚ )三年虹組弱虫先生の背後がいろいろと凄いことになってるようです|ω・`)
番外話『尾行虫です』
45 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:08:12.86 ID:M33lCUnc0 [17/26]
ピンポーン
川 ゚ -゚)ノ「お邪魔します」
(゚A゚)「うわぁ! 大家さん家賃は昨日払いまし――。クー先生ですか……」
川 ゚ -゚)「先生、何で布団を被っているんですか?」
(*'A`)「……その、恥ずかしながら、今私は全裸ですので。自慰の途中……ゴニョゴニョ」
川 ゚ -゚)「そうですか、では服を着てくださいね」
(;'A`)「先生の目の前で着替えろというのですか? それは一体どのような羞恥プレイですか?」
川 ゚ -゚)「では三分間外で待っていましょう。その間に着替えておいてくださいね」
('A`)「了解しました。にしてもクー先生、今日は何の用で?」
川 ゚ ー゚)「なぁに、先生にちょっとした暇つぶしに付き合っていただこうと思っているだけですよ」
('A`)?
47 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:10:48.33 ID:M33lCUnc0 [18/26]
('A`)「――で、具体的にはどんなご用件です?」
川 ゚ -゚)「デートをしましょう」
('A`)
ソワソワ('A` )三( 'A`)ソワソワ
川;゚ -゚)「どうしたんです?」
('A`)「ドッキリですよね? カメラはどこにあるんですか?」
川 ゚ -゚)「ドッキリではありませんが」
('A`)
('A`)てそ
(*'A`)「クー先生、どこか行きたい場所はありますか? 私は先生の行きたいところならば何処でも良いですが」
川 ゚ -゚)「具体的には決めていませんよ」
('A`)「それではこの近所を適当に散歩でも?」
川 ゚ -゚)「ええ、それがいいですね」
('A`)「では私の散歩コースを教えてさしあげましょう、風の弱いところが主のコースですから、歩きやすいですよ」
川 ゚ -゚)「よろしく御願いします」
51 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:12:50.94 ID:M33lCUnc0 [19/26]
('A`)「さて、では早速行きますか」
川 ゚ -゚)「はい。楽しみにしてますよ」
(;'A`)「あまり期待されると、失望されるのが怖いのですが……。なんてことのない散歩コースですからね?」
川 ゚ -゚)「そうですか、では気を楽に」
('A`)「ええ、気の赴くまま、ですよ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
壁|д゚ )(クー先生、あの貧弱な先生なんかと……!)
壁|ω・`)(毒男先生、あの巨乳クールなんかと……!)
壁|д゚ )(断じて許すまい!)壁|ω・`)
壁|゚д゚)(ん?)壁|・ω・`)
壁|゚д゚)「……どうも。自分怪しい者じゃないですよ」
壁|・ω・`)「奇遇ですね、僕も怪しい者じゃないですよ」
壁|゚д゚)「「……………」」壁|・ω・`)
54 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:15:05.37 ID:M33lCUnc0 [20/26]
('A`)「なぜかわかりませんが、先ほどから妙に視線を感じますねぇ」
川 ゚ -゚)「気のせいでは? ……あ、先生。あそこに居るのは先生のクラスの生徒さんでは?」
('A`)「む、ジョルジュ君とデレさんですか。昼間からデートとは、高校生の分際で生意気ですねぇ」
川 ゚ ー゚)「先生も人の事言えませんよ」
('A`)「私は成人を迎えているからいいのですよ、年齢的には。――どうしましょうかね、話し掛けるのも一興ですが」
川 - -)「わざわざカップルの邪魔をする必要はありませんよ? ほら、行きますよ」
(;'A`)「はいはい、腕を引っ張らないで下さい」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
木|゚д゚ )「あの野郎……クー先生と手を繋いでやがる……」
木|・ω・`)「あの女郎……毒男先生と手を繋いでいる……」
木|д゚ )(断じて許すまい!)木|ω・`)
木|゚д゚)(ん?)木|・ω・`)
木|;゚д゚)「はは……また会いましたね」
木|・ω・`;)「いやホントに……奇遇ですね。ハハッ……」
(;'A`)「今、木から話し声が聞こえた気がするのですが……」
木|゚)三サッ 木|・`)三サッ
56 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:17:13.59 ID:M33lCUnc0 [21/26]
('A`)「にしてもクー先生、私なんかと暇つぶしのデートなんて、あなたも暇人ですねぇ」
川 ゚ -゚)「ええ、私は彼氏だとか彼女だとか、そういうものにかなり疎いですからねぇ。
一緒に出掛ける男性となると、先生ぐらいしかいないんですよ」
('A`)「そうですか、それは嬉しいですね。――おや、あれはミセリさん達」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、先生だー!」
('、`*川 「え? 先生?」
ζ(゚ー゚*ζ「ううん、先生が女性と、それもクー先生みたいな美人と並んで歩いてるわけないでしょ?」
('、`*川 「じゃあ錯覚か何かかしらね?」
(;'A`)「誰が錯覚ですか……」
ミセ*;゚Д゚)リ「幻が喋った!」
('A`)「誰が幻ですか」
ζ(>ー<*ζ「クー先生こんにちはー!」
川 ゚ -゚)「やあ、みんな揃ってショッピングか? 買い過ぎると金がなくなるぞ」
( -∀-)「それが、今日に限っては心配ないんですよね、僕と言う存在の所為で」
_
( ゚∀゚)「なんでこうなっちまったのかは俺らにも理解できねぇけど、なんで俺らここに居るんだろうな?」
('A`)「モララー君とジョルジュ君じゃないですか。なるほど、良いようにせびられていますね」
57 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:19:15.62 ID:M33lCUnc0 [22/26]
('A`)「ところで、ツンさんの姿が見当たりませんが?」
('、`*川 「ブーン君とデートしてるそうですよー」
ζ(゚ー゚*ζ「あの二人もちゃっかりよねー」
ミセ*゚ー゚)リ「ところで先生は今何を?」
('A`)「見ての通りですよ」
川 ゚ -゚)「デート中さ」
(;'A`)「ちょっと、クー先生。誤解を招くような発言h川 ゚ -゚)「デートです」
_
( ゚∀゚)「マジかよ先生! 後でクー先生のおっぱいの柔らかさを報告してkζ(゚ー゚♯ζ「では私達はここで」
_
( ゚∀゚)「……デレさん、もしかして怒っていらっしゃるのでしょうか?」
ζ(゚ー゚♯ζ「何が?」
( ・∀・)「全く、馬鹿な男を相手にすると疲れるだろうね」
ζ(-ー-*ζ「ハァ……」
('、`*川ノ「じゃあね先生ー」
('A`)ノシ「ええ、また」
川 ゚ ー゚)ノシ「諸君、今のうちに青春を謳歌したまえよ」
60 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:21:29.97 ID:M33lCUnc0 [23/26]
壁|д゚ )「なるほど、おまえはあの毒男先生の『彼氏』ということか。今はさしずめ浮気調査といったところか?」←誤解中
壁|ω・`)「そして君はクー先生のストーカーなんだね?」
壁|д゚ )「一般人の百人中百人は俺をストーカーと呼ぶが、俺にしてみればストーカー行為は純愛の内。
ディープラブさ。おまえはわかってくれるかな?」
壁|ω・`)「ふふ、同じ『人を追う』身としては理解できるかもしれないね」
壁|д- )「いや、おまえと俺では根本的に違うがな」
壁|ω・`)「え?」
壁|д゚ )「俺は蜆の名に恥じない行為、すなわち『見る』ということを重視したストーキングスタイルを独自に編み出したんだ。
俺はクー先生を襲ったり、先生のゴミ袋を漁ったりすることはしない。それは俺の主義に反する事だからだ」
壁|ω-`)「……ストーカーの美学、か。僕は感銘を受けたよ。よかったら君の名前を教えて欲しいな?」
壁|д゚ )「俺の名はミルナ。小学校低学年の頃からの生粋のストーカーさ」
壁|ω・`)「僕はショボン。虱一家の血を濃く受け継いだ、生まれながらの粘着質さ」
壁|д゚ )「おまえは何処まで『彼』を追う?」
壁|ω・`)「君はどこまで『彼女』を見る?」
壁|д゚ )「「そんな愚問、答えるまでもない(よね)」」壁|ω・`)
61 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:23:37.72 ID:M33lCUnc0 [24/26]
川 ゚ ー゚)「今日はありがとうございました、毒男先生」
('A`)「いえいえ、こちらこそお礼を言いたいくらいですよ。何時もの散歩が、クー先生と歩くだけで二倍は楽しく感じます」
川*゚ -゚)「ふふっ、また今度お誘いしますね」
('A`)ノシ「ええ、また今度」
川*゚ -゚)ノシ「また明日、学校で!」
('A`)ノシ
('A`)「……ふぅ、今日は疲れました。――まあしかし、楽しかったですね、とても」
( 'A`)「今日は早く寝ましょう、そうしましょう――。ん?」
('A` )三( 'A`)「人の気配が……」
('A`)「………」
壁|ω・`) 三( 'A`)「気のせい、ですかね?」
壁|ω・`) >バタン
壁|ω・`)「……ふふ、逃しませんよ毒男先生」
壁|ω-`)「『君のためなら例え火の中水の中』、なんてね?」
壁|ω・`)「毒男先生のパンツの中、腹の中まで。――逃がしませんよ、ふふふ」
65 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:25:39.26 ID:M33lCUnc0 [25/26]
川 ゚ -゚)「今帰ったぞー」
lw´- _-ノv「ん、お帰りクー。ご飯にする? お米にする? それともラ・イ・ス?」
川 ゚ -゚)「んー、オムライスかな」
lw´- _-ノv「ん、了解ー」
川 ゚ -゚)(今からでも作る気か……)
lw´- _-ノv「まあ上がれよ。冷えるだろう?」
川゚ -゚ )「ああ、そうしよう。――ん?」
壁|゚ )三ササッ
川 ゚ -゚)「気のせい……か?」
lw´- _-ノv「どうしたクー、お米が歩いてたか?」
川 ゚ -゚)「いや……気のせいだったようだ」
lw´- _-ノv「お米が歩いている気がした? おいクー、病院を予約してやろうか?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
壁|-д- )(クー先生、自分はいつでも見守ってますからね……)
壁|-д゚ )(また、明日学校で会いましょうね)
壁| )三サッ
68 名前: ◆vTW8/HN3gg [sage] 投稿日:2011/04/09(土) 20:27:48.26 ID:M33lCUnc0 [26/26]
|д゚ )三年虹組弱虫先生の背後がいろいろと凄いことになってるようです|ω・`)
番外話『尾行虫です』(終・わ・れ)
('A`)三年虹組弱虫先生のようです 第十話
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