6 名前:8話までのあらすじ[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:29:02.79 ID:M74nLbCg0
高校卒業後、ニートを続けていたブーンはあるとき、ひょんな事から
オタクの町“アキバハラ”のグッズショップ『anim@te』を手伝う事になった。
前店長クーにわたされたサンバイザーをかぶり、無気力なニートが今日も熱血アルバイト店員
────アニメ店長ブーンへと変身するッ!!
というのがメインストーリーだが、今回はサブキャラメイン。
かねてからツンに恋心を抱いていたヒッキーは、勢いに任せてツンをデートに誘う。
普通にOKされたのはいいが、『恋人いない暦=年齢』のネガティブオタクが女の子の楽しませ方を
知ってるワケもない。
映画の無料チケットを握り締め、ヒッキーは大いに苦悩していた。
7 名前:簡易登場人物紹介1/3[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:30:47.77 ID:M74nLbCg0
【総合アニメグッズショップ『anim@te(アニマッテ)』】(ver.1.2)
現在ショボンが取り仕切るアキバハラで一番古いアニメグッズショップ。
競合店が増えたので、最近は売り上げが落ち気味。
( ^ω^) ブーン:本編の主人公。実家が金持ちなため、ニート道をつっぱしがっていた。
この状態だとタダのダメ男だが、サンバイザーをかぶると監督の替わった『らきすた』並に変貌する。
(炎^ω^) ブーン:ブーンがクーに譲り受けた店長印のサンバイザーをつけた姿。
ブーンの中の『熱血』が究極まで高められたため、普段は考えられないほどの超アグレッシブで
ポジティブな言動をみせる。自称『アニメ店長ブーン』だが、やってる事はバイト見習い。
川 ゚ -゚) クー:本名、素直空。アキバハラにある総合アニメグッズショップ『anim@te』の二代目店長。未亡人。
アニメやゲームが大好き。アキバハラの街も大好き。
一話にてブーンのスクーターに轢かれるが、本人はその事実に気づいていない。現在入院中。
ξ゚⊿゚)ξ ツン:本名、素直ツン。アキバハラ学園二年生。クーの娘で、『anim@te』の店員。
アニメやゲームに群がるオタク達を本心からキモいと思い、実際につれない態度をとっているが、
その知識はそんじょそこらのオタク以上。
渡辺彩香とは幼馴染で、面倒見のいい性格は彼女とのつきあいからきている。
両親やショボンが作ったこの店を大切におもっている。
ξ金゚⊿゚)ξ ツン:おだやかな心を持ちながら激しい怒りをもったツンが変身した姿。
普段の仕事で少し荒れ気味な茶髪は完全な金髪巻き毛にかわり、体に金色のオーラをまとう。
普段の数倍の萌闘力を誇るが、その分体への負担も大きい。
(´・ω・`) ショボン:肩書きは『anim@te』副店長。だが、実際はクーと彼の亡夫とともに店をたちあげた共同経営者。
(-_-) ヒッキー:アキバハラアニメーション学院(通称アキアニ)に通う専門学生。オタク趣味ならなんでもござれな20歳。
少々人見知りもするが、基本的には無害なアキバ青年。実はツンが好き
9 名前:簡易登場人物紹介2/3[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:32:46.04 ID:M74nLbCg0
【ドールショップ『ふぃぎゅ@めいでん』】(VER.1.0)
フィギュアやドールを取り扱う専門店。店主は荒巻スカルチノフ。最新のガンプラからアンティークまで取り扱っている。
店内は埃くさく、陳列は雑。店員が気持ち悪い女装をしているため、一般客からのイメージはすこぶる悪い。
ただその筋の人間にとって、店内は宝の山である。
荒巻スカルチノフ / ,' 3:『ふぃぎゅ@めいでん』の店長。普段はドール素材を探して世界を旅している。
少しボケ気味の老翁だが、実はスゴ腕の人形師。
流石兄者 (*´_ゝ`):荒巻の孫。裁縫師。人形の衣装だけでなく、人間サイズのコスプレ衣装もとりあつかう。
普段は「流翠星石」(ながれ・すいせいせき)と名乗り、気持ち悪い女装コスプレをしている。
皆に不評だった格好をはじめて認めてくれたブーンに胸キュン中。
流石弟者 (´< _` ):荒巻の孫。造形師。
放浪癖のある荒巻や使えない兄にかわり、店の経営を一手にひきうける苦労人。
【メイド喫茶『Pure ca@rrot』(ぴゅあ・きゃきゃろっと)】
数あるアキバハラのメイド業種の中で、最も格式と伝統を重んじる、日本初のメイド喫茶。
過剰な演出の多い似非メイドブームに逆行して、写真撮影など派手なサービスが一切ない硬派な店舗。
だが、この似非メイド喫茶ブームを嫌うオタクが集まり、経営は良好。
ハインリッヒ 从 ゚∀从:『Pure ca@rrot』のメイド長(=店長)。
その立ち振る舞いはまさにプロフェッショナルで、アキバハラ中のメイドの憧れの存在。
店に出ていないときは関西弁をつかう気さくな姉さん。
本名は高岡貴子、31歳。
伊藤ペニサス ('、`*川:『Pure ca@rrot』の新人メイド。15歳。あがり症。アキバハラ学園1年生。
11 名前:簡易登場人物紹介3/3[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:34:47.63 ID:M74nLbCg0
【総合アニメグッズショップ『G@MERS』(じー・あっとまーず)】(VER.1.2)
『Pure ca@rrot』の対面に位置する『anim@te』最大のライバル店。
昨年冬の開店以来、綿密なマーケティングにより主に男性向けのグッズを展開。
アキバ男子の圧倒的な支持を得て、いちやく人気店になった。
ベジータ:『G@MERS』の店長。バーゲン民族サイヤ人の王子。得意料理は人参抜きのお好み焼き。
渡辺彩香 从'ー'从:『G@MERS』の筆頭店員。私立アキバハラ学園に通う2年生。ツンとは腐れ縁。
アキバ系アイドルグループ『AKB69』を上回る人気をほこり、ただのバイト店員にもかかわらず
インディーズでCDまでリリースしている。通称“アキバの高校生アイドル店員・渡辺さん”。
現在、甲子園に出場している母校の臨時チアリーダー団長として出かけている。
【その他】
(*゚ー゚) (*゚∀゚) しぃ&つー:双子の幼女。入院している父親のおつかいでよく『anim@te』にやってくる。設定年齢18歳以上。
('A`) ドクオ:ブーンの旧友。大学に通う苦学生のオタク。1話以降出番ナシ
モナー:アキバハラ学園1年生。オタク。第7話でオタク狩りにあう。
野球部に所属していて、前回ネオホワイト学園の不知火投手からバックスクリーン直撃の
逆転サヨナラランニングホームランを放った。どうみてもファイヤーショットガンです。
本当にありがとうございました。
13 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:37:34.82 ID:M74nLbCg0
从 ゚∀从「聞いたで、ヒッキー。あんた明日ツンとデートに行くんやって?」
( ^ω^)「えっ、そうなのかお?」
(-_-)「どこで聞いたんですか……」
从 ゚∀从「本人から」
メイド喫茶『Pure c@rrot』。食事処の少ないアキバハラ商店街の事情により、昼時はランチライムもやっている。
意匠もなにもない安値のランチを食べていた二人のところにやってきたハインリッヒは開口一番、
(ヒッキー的に)トップシークレットを口に出した。
从 ゚∀从「というか、アキバハラの従業員の間では結構広まってるで。ベジータの主催で賭けも
開かれとる」
(-_-)「人をダシにして遊ばないでください……」
( ^ω^)「ブーンは『煮え切らない態度のヒッキーに業を煮やしたツンが途中で帰る』に3000円張るお」
从 ゚∀从「手堅いねぇ。ウチの店はペニサス以外全員『ヒッキーが告白するも、あっさりフラレる』に賭けとる。
だからきちっと告白はしぃや。おねーさんが勝ち分でご飯たべさせたるから」
(-_-)「告白だなんて考えてませんよ。ただ、ボクはツンと一緒に……」
14 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:38:44.64 ID:M74nLbCg0
从 ゚∀从「一緒に……なんや?」
(;-_-)「ッ! そ、そんなことより……こんな話広められたらボク、ツンのファンに殺されちゃいますよ」
从 ゚∀从「安心しぃ。デート場所はアキバの外やし、ベジータが緘口令敷いとる。行き帰りくらい
怪しまれんやろ」
手ぇでもつないだりせんかぎりな、とハインはにやける。
从 ゚∀从「お別れのキスはこっそりやるんやで」
(;-_-)「やりません! 本当に殺されますよ……」
( ^ω^)「ヒッキーもスミに置けないお」
从 ゚∀从「キミは別にツンについて思うところなさげやな……ペニサスなんか、聞いたとき顔青ざめてたのに…」
从 ゚∀从「(そういや、ペニサスは『デート前にヒッキーが嫉妬した何者かに闇討ちされる』に万札放っとったな……)」
客「すいませーん」
从 ゚∀从「おっと」
从*゚∀从「申し訳ございませんご主人様。今デザートをお持ちいたしますわ」
客の呼びかけで『関西のねーちゃん』から『完全無欠のメイド長』へ戻ったハインリッヒは
口元だけ笑いながらその場をあとにした。
15 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:40:52.43 ID:M74nLbCg0
(-_-)「(……なんでこんな大きな話になってるんだろう……)」
一日の仕事を追え、自転車で帰宅しながらヒッキーはひとり思う。あの後、流石兄弟をはじめ
アキバハラの店員達がひっきりなしに激励や早めの慰めを言いに店に来たのだ。
ショボンからは早めに仕事を切り上げるようにしようかと提案され、入院中のクーからは
『』なんてとんでもないメールが届く始末である。
(-_-)「(元はといえば、ただ「もっと近づきたい」だったのに……)」
思えば、かねてから持っていたツンへの憧れが、ここ一ヶ月で顕在化しているように思える。
知らず知らずのうち、熱血状態のブーンに影響をうけたのだろうか。
そんな事を考えながらハンドルを切る。
そこにはエロゲポスターソードとマガジンシールドを装備した、BMI値の高そうな集団が待ち構えていた。
その先頭に立つのは仮面をかぶった小柄な少女。昼間も見た『Pure ca@rrot』のメイド服を着ている。
メイド仮面「ツンお姉さまをかどわかす不届き者、私の小宇宙で死んでください」
天馬座の軌跡に沿って腕をうごかす少女と、奇声をあげて向かってくるオタク達。
迷わずヒッキーは自転車を反転させた。
16 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:43:09.16 ID:M74nLbCg0
逃げ回る事3時間。ようやく追ってを逃れて家に戻るころにはすでに12時を回っていた。
とりあえず銭湯にいくのは明日にして、ヒッキーは生まれて初めて購入したタウンガイドを開く。
(-_-)「えっと……明日“渋屋シネパレス”で上映している映画は……」
誘ったからにはエスコートしなければならない。
基本的にアニメ映画以外に興味を持たないので、大衆向けには明るくない。
手堅いモノをえらぼうとこうして映画欄を見ているのだが、どれも彼の心にピンとくるものはなかった。
(-_-)「ツンはどういうのが好みなんだろ……」
アクションものは好き、とは言っていたがタイムスケジュールにはない。
甘ったるそうな恋愛モノが二本、どうみてもギャグにしかみえなさそうな大陸産の戦争映画。
洋モノのコメディにパッとしないオムニバス。劇場版『機動戦士ガンダムSEED』などアニメ映画が3本。
ヒッキー的には『劇場版ポケットモンスター』にそそられるが、そんな自爆確実な選択を
オタク嫌いのツン相手にする気はなかった。
考えるのも疲れたので本を閉じる。明日も朝から店に出なくてはならないし、その前に風呂にも行かなければならない。
パソコンの電源も落として、ヒッキーは普段より3時間ほどはやく就寝した。
17 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:45:15.66 ID:M74nLbCg0
(´・ω・`)「ヒッキー君、もう上がってくれてもいいよ」
(-_-)「……わかりました」
バイトA「ヒッキーさん、がんばってくださいね」
( ^ω^)「これを持っていくお」
朝言われたとおり、予定より1時間はやく開放される。昼時に人員削減しても持つこの店の
繁盛具合に少々不安を覚えたが、万が一遅刻でもしたら目にもあてられないので素直にタイムカードを切る。
店の外に出ると一気にムッと熱気がおしよせてくる。真夏日の午後2時。クーラーのきいた(昨日ツンが電器屋に無理を言って
修理に来てもらっていた)店内との温度差をことさら大きく感じる。全国的に真夏日らしく、
甲子園では4人が熱中症で倒れたらしい。
隣の『ふぃぎゅ@めいでん』の店先で踊っている流石兄者のエールを力なく受け流し、ヒッキーは歩き出す。
家に戻り、シャツを脱いで水道の水を頭からかぶる。真新しい服に着替え、チケット、ハンカチが二枚に
財布、タウン誌。迷った末、ブーンに手渡されたサンバイザーをほとんど使ってないユニクロのトートバックにしまい
ヒッキーは立ち上がった。
(-_-)「行ってくるよ、まほろさん」
何を思ったのか、ヒッキーは安藤まほろに声をかける。
棚におかれたメイド服のフィギュアは、もちろん何も言わなかった。
18 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:46:33.25 ID:M74nLbCg0
約束の時間より30分早く、ヒッキーは渋屋駅のハチ公前広場に到着する。
約束の時間より30分遅れてツンはやってきた。
20 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:49:51.62 ID:M74nLbCg0
ξ゚⊿゚)ξ「ごめん、遅れちゃった」
いつものショルダーバックのほかにさっき買ったばかりとおもわれる膨らんだ紙袋。
白のショートパンツに水色ボーダーのキャミ。
(-_-)「買い物してたの?」
ξ゚⊿゚)ξ「うん。ヒート達と一緒にね……どうかな、このミュール。」
自慢げなツンに言われて視線を落とす。
(-_-)「……かわいいサンダルだね」
ξ#゚⊿゚)ξ「…………」
(-_-)「じゃ、じゃあ行こうか」
ちょっと顔をしかめたツンに気づき、あわててヒッキーは一歩を踏み出した。
21 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:50:59.33 ID:M74nLbCg0
ξ゚⊿゚)ξ「何観るの?」
(-_-)「行ってから決めようよ。どれがよさそうかわからないし……」
ξ゚⊿゚)ξ「オーケー。でも映画館はそっちじゃないわよ」
そう言ってツンは反対側を指差した。
(-_-)「……」
ξ゚⊿゚)ξ「ん……ロクなのないわね」
真新しい映画館『渋屋座シネパレス』。
ビルの七階のチケット売り場で映画のタイムスケジュールを見ながらツンがつぶやく。
22 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:53:04.63 ID:M74nLbCg0
ξ゚⊿゚)ξ「30分はやかったら『セント・ジョーンズの日記』に間に合ってたのか……失敗したわ」
(-_-)「あの『地獄はまってくれる』ってのは?」
ξ゚⊿゚)ξ「甘ったるそうだしパス。アレなんてどう?」
(-_-)「……アレ?」
ツンが指さしたそれは21ヶ月連続という触れ込みで昨年からはじまっていた映画だった。
ξ゚⊿゚)ξ「一個一個が独立してるのか……面白そうじゃない」
(;-_-)「(……コレはマズい……)」
ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの、ヒッキー。デートに来てもやっぱりオタクだから『プリキュア』がみたい、とか?」
(-_-)「ううう、ううん! そもそも『プリキュア』には興味ないし……」
ξ゚⊿゚)ξ「決まりね。あと5分ではじまっちゃうから急ぎましょう」
急いで券を換え、二人分の飲み物を持って劇場に入る。
席にすわると同時に予告編がはじまり、しばらくして本編が始まった
23 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:55:36.23 ID:M74nLbCg0
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r‐'iillllllllllliiillllll ゚・ll。゙o゚ 、゚。 二 -。-゚ 二 _ = - 二 _ _ 。─ = _ o = o二 -。'。。゚; o゙。゚。illliiloll。iillll゚ ・
llllllllllllllliilllliiilllllllllo゚。;゚o 。 o , _ ・ ゚ _ ─゚ _ ─ -_ ゚ ゚。ソilllllllllllllii゚o illl・゚ iillllllll
lllllllllllllillllllllliiill。゚iill。o ..; 、 ─ 。  ̄ ─ ゚ ─ _ ─ 。 ゚ ゚ノiilllllllllllliiillllllllliillllllllllliillllll 「The boy round the world. 13th」
lllllllllllメメタァlllllllllllllllllll 。・lll 。"。 XENOGLOSSIA GIRL _ _ 。 ゚ ゚ o 。゚・"。^。・゚o。"o 冫。 ゚ 。
o゚:.lll。。゚o・.゙。o゚゚。lllll。・.' ─ ゚ 。 。 。゚ '' o゚ 。・。゚。"。 o゚ 。 ・
゚・。゚o:.゚。`・"。^。・゚o。"o 冫,o゚。゙====爪'ー`)人(^ω^主)==== ゚ '' o゚ 。・。゚。"。 o゚ 。 ・
。゚・。゚o:.゚。`,o゚。゙・: ゚o 。゚ _ 。 ─  ̄ _ ─ ・ 。 ;^ o ゚ 。 ,; 。
(-_-)「(…………手前味噌すぎるだろ、常識的に考えて)」
90分の映画はあっという間(1レス)に終わった。
24 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 01:58:04.77 ID:M74nLbCg0
ξ゚⊿゚)ξ「意外に面白かったわね、『WORLD-13th XENOGLOSSIA GIRL』」
(-_-)「う、うん」
そんなにおなかがすいていない、という事で階下のカフェお茶をのみながら二人で話している。
ξ゚⊿゚)ξ「あのラスボスがアイテムの力で変身するシーン、なんでか笑っちゃったわね」
(-_-)「無駄にCGの使いすぎだよね……ところで、あの俳優さん…誰かに似てるような……」
ξ゚⊿゚)ξ「あー、確かに」
正直な話、ヒッキーはそこまで映画自体を楽しんではいなかった。
横──ともすれば、飲み物を取ろうとしたら手と手が触れ合ってしまうのではないか、というくらい
近くにいるツンが気になってしかたなかったのだ。
25 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 02:00:58.81 ID:M74nLbCg0
ξ゚⊿゚)ξ「どうしたのよヒッキー。アンタ、今日はいつにも増してソワソワしてるわね」
(-_-)「うん……こんなとこ来るの、はじめてだし」
ξ゚⊿゚)ξ「あんな毒された場所にしか行かないからよ。世界を巡りなさい、世界を」
決して疑っていたわけではないが、この街の中にあってもツンは目立つ存在らしい。
行く先々で男たちがふりかえり、こうして座っていても他の席から視線が届く。そのたびに
どうみてもこの美少女と不釣合いなヒッキーを見て、首をかしげていた。
ξ゚⊿゚)ξ「さて、あまり遅くなっても困るからそろそろいきましょうか。ごちそうさま」
(-_-)「あ……うん」
ガイドには自然に女の子に奢るための方法が108式まであったが、どうも使わなくてよさそうだった。
レシートをもってレジへと向かう。そこに書かれた数字をヒッキーは自然と同人誌に換算していた。
9時ごろ、アキバハラの駅に到着する。
駅を出た二人はスーツ姿の4人組に囲まれた
27 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 02:03:17.02 ID:M74nLbCg0
????「……素直ツンの娘、ツンだな」
ξ゚⊿゚)ξ「そうだけど……あなたたち、誰よ」
ペイジ「俺の名前はペイジ」
プラント「プラント」
ジョーンズ「ジョーンズ」
ボーンナム「ボーンナム」
4人「「「血管針攻撃」」」」
(炎-_-)「危ないッ!」
ξ゚⊿゚)ξ「きゃっ」
コートの下からまっすぐのびてくる紅い触手。とっさにヒッキーはサンバイザーをかぶって
ツンを押し倒す。4対の触手がツンが今までいたところを通過した。
(-_-)「危なかった……大丈夫」
ξ#゚⊿゚)ξ「…………何やってるの?」
(-_-)「へ?」
28 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 02:08:32.22 ID:M74nLbCg0
ツンが地面に転がっている。覆いかぶさるようにヒッキー。その両手は、しっかりと彼女の胸部にあてられていた。
ξ#゚⊿゚)ξ「……何か言うことは?」
(-_-)「……ふよふよ」
その言葉を引き金に、ツンの体から金色のオーラが発生する。彼女を中心に風が巻き起こり、
鮮やかなブロンド髪がひるがえった。
ξ#金゚⊿゚)ξ「馬鹿ぁぁぁぁぁぁ!!」
両手から放たれた光の衝撃波はヒッキー(と4人の刺客)を巻き込み、爆発した。
29 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 02:11:02.59 ID:M74nLbCg0
(-_-)「……うぅ……」
ξ゚⊿゚)ξ「起きた?」
ヒッキーが目をあけると、そこには普段の状態にもどったツンが座っていた。
ξ゚⊿゚)ξ「ボロボロのところ悪いんだけど、ちょっと家までおぶってってくれる?
力が入んない」
(-_-)「……うん」
よっこらせ、と小柄な体を背負ってヒッキーは歩き出した。
さっきの事をあやまるヒッキーに、ツンは横柄な態度で返す。
ξ゚⊿゚)ξ「……さっきはありがと」
(-_-)「……ん?」
ξ//⊿//)ξ「な、なんでもないわよ!」
ワザと聞き返すが、怒ったのか、もうツンは何も言わなかった。
【続く】
30 名前:第9話「決戦、キミといっしょにどこまでもだお!!」[] 投稿日:2007/05/11(金) 02:12:29.75 ID:M74nLbCg0
おまけ
ベジータ「…………畜生、汚いぞ貴様」
ξ゚⊿゚)ξ「そう?」
『ツンをヒッキーが背負う。告白はナシ』に賭けていたのはツンだけだった。
(炎^ω^)ブーンがアニメ店長になったようです 10
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