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61 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 21:04:42.94 ID:B/lDpGQt0
しぃ看護婦長は第2会議室を出た後、そのままある患者のいる病室に向かった
(*゚-゚)「こんにちは
具合はどう?」
(-_-)「別に・・・
いつもどうりだよ」
(*゚-゚)「お薬はちゃんと飲んでる?」
63 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 21:07:15.55 ID:B/lDpGQt0
(-_-)「あんまり飲んでない」
(*゚-゚)「だめよ、ちゃんと飲まなきゃ
今日からはちゃんと飲んでね」
彼はうつ病を患っていた
一度自殺しようとした経験があり、見るに見かねた両親が病院に連れてきたのだ
69 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 21:27:43.59 ID:B/lDpGQt0
彼は中学の時にひどい苛めにあい、学校に行かなくなった
高校受験は一応受け、なんとか高校に入れたものの一度も登校することなく
1学期中に留年が決定し、そのまま退学したのだった
やがて、彼は完全に部屋に引きこもるようになった
母親「まー君
お母さんだけど、ドアを開けてくれない?」
(-_-)「・・・」
73 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 21:36:10.12 ID:B/lDpGQt0
彼は誰が来てもドアを開けることはなかった
食事は母親がドアの前に置いておいた
しばらくして再びドアの前に行くと空になった食器がドアの前に置かれているので、母親はそれを回収した
部屋に篭るようになってから部屋から叫び声が聞こえてくるようになった
何やら暴れているようだった
74 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 21:39:05.87 ID:B/lDpGQt0
両親が心配し、彼のドアをノックする
しかし、彼はでてこない
中からは色々な物が激しくぶつかり合う音がする
両親は必死にドアをノックした
それでも彼は出てこなかった
やがて静かになり、物音一つしなくなった
76 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 21:42:38.89 ID:B/lDpGQt0
両親がただならぬ異常を感知し、ドアを無理やりこじ開けた
部屋の中はめちゃくちゃになっていた
そして、部屋の隅には頭から血を流し、倒れている息子の姿があった
壁に何度も頭を叩きつけたのであろう
壁に鮮血が飛び散り、丸くへこんでいる部分があった
80 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 22:03:50.41 ID:B/lDpGQt0
部屋には至る所に鮮血が飛び散っていた
よく見ると彼の両手からも鮮やかな血がどくどくを溢れていた
部屋には風が入ってきていた
窓のガラスが見事に割れていたのだ
どうも彼が素手で叩き割ったようだった
両親はパニックになったが、父親はなんとか救急車を呼ぶことができた
82 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 22:06:30.43 ID:B/lDpGQt0
彼は市内の救急病院に運ばれ、応急処置が行われた
彼はかなりの出血で貧血気味であったが、間一髪のタイミングで何とか助かった
「よかった」
彼の両親はほっと一安心した
84 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 22:15:33.39 ID:B/lDpGQt0
しかし、彼は救急病院を退院してからも部屋に引きこもり、たびたび奇声をあげ、暴れまわることがあった
その度に両親が強行突入して、事態を沈静させていたが、次第に今度は何の音もしなくなった
母親が食事を置いておいても減っている事はなかった
(このままではあの子は死んでしまう)
そう思った両親は再び部屋に強行突入した
105 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 23:04:45.70 ID:B/lDpGQt0
部屋には息子が部屋でうずくまっていた
(これはまずい)
両親は嫌がる息子を何とか説得し、この精神病院に連れてきた
(・∀・)「どうしましたか?」
(-_-)「・・・」
病院に来た時の彼は髪がぼさぼさに伸びて、肌は血の気がひいたように青白く、体はがりがりにやせ細っていた
109 : ◆vUsDOjbm1w :2006/02/08(水) 23:25:22.59 ID:B/lDpGQt0
しぃ看護婦長は彼が入院した当初から介護に関わっていた
(*゚-゚)「はじめまして、まこと君
しぃと言います
よろしくね」
(-_-)「・・・」
しぃ看護婦長は、熱心にまことの世話をした
(ヽ゚ω゚)ブーンが精神病になったようです 第二部 第十六話
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