- 1 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 19:22:15.280 ID:d5n12t7I0
- /⌒ヽ
( ^ω^) 今日もブーンが先生だお! ノ つ つ 世界の歴史について教えてあげるお!! (_ ,、 `^)^) ____ ⅲ■∧ / (,, ゚Д゚) / どうせ、またすぐサボるくせに・・・ | つ | | \| | ∪∪
- 4 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 19:23:10.849 ID:d5n12t7I0
- ,__ おいすー、内藤ホライゾンだお~
iii■iii 今日も一緒に勉強していくお!! (^ω^)ノ <( ) ││ ┛┗ ,__ 今回の範囲も『ヨーロッパの中世』だお! ヽ iii■iii (^ω^) おまいら、ヨーロッパの中世ってどんな時代か覚えてるかお!? ┗-ヽ ○ ┏┘ 前スレ ttp://mesimarja.blog74.fc2.com/blog-entry-3199.html
- 8 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 19:24:33.756 ID:d5n12t7I0
- バビロンバビロン
== 8(^ω^)8 ( ´ω`) ノ ノ\ v(^ω^)v 人 : 人 ┏┘│ ┗-ヽ ノ | | ┗ ┏┘ ┛┗ 古代 中 世 近代 - - - - ┿━━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━━━┿ - - - - → ,__ まずはこの絵を思い出してくれお。 ヽiii■iii/ 一二三 ┓(^ω^) ヨーロッパにおける中世とは、 └ヽ ノ┐ 文字通り「古代」と「近代」の 『間の時代』 でした! 一二三 . ┗
- 9 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 19:25:47.996 ID:d5n12t7I0
-
‡ ローマ・ゲルマン・キリスト教の ∬ /三\ ~━nミ゚Д゚,,彡 完 全 融 合 ∀ _L_~ _⊃_ ━┳┷| (⌒ヽミ ┃| ̄ ̄し`J ̄ ̄ ̄ ┻  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 西暦800年 『カール戴冠』 ,__ そして、中世世界が誕生したのは、 ヾ iii■iii 西暦800年にカール大帝が皇帝になってからです。 (^ω^)┐ ┌ヽ ノ┐ このおっさん、非常に重要だから受験生は忘れないでくれお!! ┛ ┗
- 11 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 19:26:52.125 ID:d5n12t7I0
-
lXlノソヘ /⌒ヽ ∧,,∧ ξ#^⊿^) (; ゚ω゚) ミ,,;Д;彡 ( 'つ と つ ミ づミ) | | -= O O ~ミ ,,つ c c c (/'^U `ミO彡 ε≡Ξ (/" 『ノルマン人』 / でも、せっかく完成した中世世界も、 ,__ / 『ノルマン人』とか『マジャール人』といった外敵の脅威によって、いきなり危機を迎えます。 iii■ / (;^ω^)ノ 生まれたばかりの中世ヨーロッパ、果たしてどうなってしまうんだお!? <ヽ ノ ││ ┛┗
- 15 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 19:28:03.446 ID:d5n12t7I0
-
,__ ヽ iii■iii 教会! ギルド! 十字軍! そして我らが謙虚なナイト! (^ω^)-┐ ┗-ヽ ノ 中世世界には楽しい仲間がいっぱいいっぱい! ┏┘ // / / パカ / /,__ それじゃあ、めくるめく中世世界へレッツら――― / ∩ iii■iii / .|( ^ω^)_ // | ヽ/ " ̄ ̄ ̄"∪
- 17 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 19:29:15.031 ID:d5n12t7I0
-
ガッタン!! lXlソヘ ξ#^⊿^)ξ あ~ら、内藤なんかに主役はやらせないわよ♪ ∪___∪ / / =(⌒;;)  ̄ ̄ ̄ ̄" ****************************************************************************************************************** めっちゃ久々にスレ立てたわ
- 22 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 19:30:51.134 ID:d5n12t7I0
-
●登場AA紹介 ∧,,∧ フランス王国 ……ミ,,゚Д゚彡 フサギコ ∧,,∧ フランス王国諸侯 ……ミ,,・∀・ミ ちびフサ ローマ教皇 ……\(^o^)/ 人生オワタ イングランド王国 ……ξ ゚⊿゚)ξ ツンデレ イングランド王国諸侯 ……( ^ω^) 内藤ホライゾン デンマーク王国 ……ζ(゚ー゚*ζ デレデレ
- 23 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:32:24.049 ID:d5n12t7I0
-
神聖ローマ帝国 ……('A`) ドクオ ハンガリー王国 ……J('ー`)し カーチャン _ ドイツ騎士団 ……( ゚∀゚) ジョルジュ長岡 ∧∧ カスティーリャ王国 ……(,,゚Д゚) ギコ猫 ∧∧ ポルトガル王国 ……(*゚ー゚) しぃ ネーデルラント諸都市 ……( ・∀・) モララー 鳥これだったかいな
- 25 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:33:44.686 ID:d5n12t7I0
- ●恥知らずな櫂使いがいた!(前回のあらすじ)
11世紀の西ヨーロッパ。 またしてもヴァイキングの勝利です。 ,.、,r-, ,-、__ :=" {´ __},.r‐',_,r' `'フ' ノ,__ .,} /,r'~!' r'´ "r゛' r'i "´ ヽ, ' ̄`ー-、 !、 _r‐´ ` . =' r‐' r' ゝ_ _,ノ´ ='ニ7 ,r' `'´~ . rニ、 ,、, ,__r´ /{ ,.r‐'~'~'z-、 ム、} }  ̄'-、 ,r―'´ ,r' ` ,.z'‐-、,> { ,/ `i ,r= |__ _≧ " { '^'~-ゥ | }、 ,、_,} ヽ、 r‐'´" r'ワ { { }ニ ,r'∥,- _,.r`‐ } ´~ }ャ ヽ、 ,'} r、´ヽ | ,.-、r゛ | 、-、 ノ } {゛ 'ヽ=ヽ}r= ≦ r´ ,-=, `´ } 回 L_.,}ヽ 三_ _,.r―‐--' ~ ノ ) _,._ rム -=r  ̄ ‐'´ 'ー'´ヽ、 ,r――‐-' }_r' `'i_ } / ,、,.-'、ニ=- ,、r-' / ,.r' ='、 ,.r' r‐'´_r-、__r‐'ヽr-、r==、_ _ r-' _,.-‐´ ~`'´ ' `´ `'´~ i´~ ,、__ ,./ ~ 。 { ( ,rー‐'´ ゚ r―--―、 _ { `'ー‐´ ≧ `´ `'ー' 'ー-、_
- 27 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:35:07.310 ID:d5n12t7I0
-
│ │ ヴァイキングの戦略は同じ。 │ │ │ │ フィヨルドを出て、 ,_.|__.| 北フランスで南東の風を待ち、 iii■∧ ロングシップで英国へ。 . (,, ゚Д゚) | つと | | それが1066年でした。 ~| | ∪∪ 彼らはヘイスティングズに到着し、バトルの丘に集結。 ∬ スパムメニューから特製スパムをスパム選択し、注文スパム、スパムして……… ∬
- 29 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:36:20.926 ID:d5n12t7I0
-
ξ ゚⊿゚)ξ 「Egg and Spam」 ζ(゚ー゚*ζ 「Egg, Bacon and Spam」 ξ ゚⊿゚)ξ 「Spam, Bacon, Sausage and Spam!!」 ζ(^ー^*ζ 「Spam, Egg, Spam, Spam, Bacon and Spam!!!」 ξ ^⊿^)ξ 「Spam, Spam, Spam, Spam, Spam, Spam, Baked Beans, Spam, Spam, Spam and Spam!!!!」
- 31 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:37:31.640 ID:d5n12t7I0
-
ξ*^⊿^)ξ 「SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪SPAM♪」 ζ(^ー^*ζ | _ ┌──┴─┐ O ┗/:::::\┛/ / o ζ(^ー^*ζ | <⌒ヾ/| ̄ ̄ ̄' -_( ) | ) | \  ̄ ̄`ー、 o 。 | 从 < \ 丶 人/⌒ゞ ̄ ̄ ̄\_|__ ノ ノ \ \ / / ( /フ 从人 `、 ξ*^⊿^)ξ 「Lovely♪SPAaaaaaaaaM♪ Wonderful♪SPAaaaaaaaaM♪」 ζ(^ー^*ζ ∧,,∧ ミ#゚Д゚彡 「Shaaaaaaaut Uaaaaaaaaaap!!!!」 ※「スパム モンティパイソン」でググれ。
- 33 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:39:04.383 ID:d5n12t7I0
-
11世紀。 イングランドのアングロ=サクソン王朝は崩壊。 今回は…… 題 「ツンデレで中世西洋史 後編」 ∧,,∧ ミ#゚Д゚彡 「I don't like spaaaaaaaaaaaam!!!!!」 ******************************************************************************************************************
- 30 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 19:36:27.840 ID:AUMFpUyb0
- ノルマン人のルーシがロシアの語源なの?
- 35 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:41:18.649 ID:d5n12t7I0
- ●野蛮人どもが一級キリスト廃人のおれに対してナメタ言葉を使うことで中世世界の特徴が有頂天になった
√ヽlXlソヘ ぃ)ξ゚⊿゚)ξ ガコッ ! ゝ y ノ、,∴・ ;・¨ .「 {_ン∧ ∧¨ ガコッ ! . : .と人ミ 彡 ξ ゚⊿゚)ξ 「もう一遍言ってみろ、そのヒゲむしり取ってやるからな」 ∧,,∧ ミ(::)Д(::)彡 「す、すいまえんでした;;(土下座) 許してくだシあ……」 今から1000年くらい前のおはなし。 『中世』と呼ばれる時代のヨーロッパは、相次ぐ外敵の侵入に苦しんでいた。 >>30 せやで、ルーシがなまってロシアになったんやな
- 37 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:42:36.149 ID:d5n12t7I0
-
ノ(ヘヾゝ lXlノソヘ ζ(゚ー゚∩ζ ξ∩゚⊿゚)ξ (つ 丿 ( ⊂) ( ヽノ ヽ/ ) し(_) (_)J 『ノルマン人』(ヴァイキング) そんな外敵たちの中でも、もっとも大きな影響を与えたのが、 いわゆるヴァイキングと呼ばれている『ノルマン人』であった。 彼らはノルウェーとかデンマークあたりを根城にしていたのだが、 ある時、海賊としてヨーロッパ全体を荒らしまわるようになる。
- 38 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:44:39.447 ID:d5n12t7I0
-
そして、こうしたノルマン人の侵略に対して、もともとヨーロッパに住んでいた人々はほとんど無力であった。 ∧,,∧ ミ;゚Д゚彡 「hai!!他の人も早く謝ってください!ヴァイキングには遷界令きかない!」 ∧,,∧ ミ,,;Д;彡 「必死に逃げてもかわのぼられて内陸から切られたくないです!はやくあやまっテ!!」 ('A`) マンドクセ…… ξ ^⊿^)ξ 「ヨーロッパの奴ら弱すぎるわね♪wwwwいいからはやくあたしに貢ぎなさい♪」 これは、当時のヨーロッパには、その地域をまとめ上げるような強力な国家がなかったためである。 大挙して押し寄せる海賊に対して、バラバラに戦っては勝ち目がないのは当然であった。
- 40 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:46:51.306 ID:d5n12t7I0
- ,,-、く~~ヽ、 っ ヽ, /~~ (
( __ノ ヽ-, | ζ(^ー^*ζ _/ | _ ,ノ ヽ `) ~| \___ノ )`´ | __ ,) レ~、 ,-´、_ξ ゚⊿゚)ξ /~~~´ _ ,,-~~` ,,ノ / ( ゚∀゚) ´~~~~、_ノ ,~-´ 、-、 ,,-ノ |~~~~`ツξ ゚⊿゚)ξ ('A`) `ヽ, ∧,,∧ ~ヽ ミ゚Д゚;彡 ) ,,、,,-、 | | `‐- 、, ノ ,--, / ∧∧~`~~´ __ ) ヽ / (,,゚Д゚) ,~、__ _~´ `丶 ヽ `ヽ / | `-´ _、 `| `|, \ / ,__,-´ ( ! \ \ ~~~`ヽ,,_ `/ ∧∧ / 、二, \(^p^)/ ̄く | /, (゚∀゚*) ( _ 、‐、 ο ´i | `-、 ,~_\ i ~ `´ヽ, /´ ~ `´ ) ,,_| `i ヽ, `´ ヽ |__,,-‐‐-、,, ,,-‐` `´ ξ ^p^)ξ ) ,,-‐、 ~ i~~`-‐フi_/ _,,/ ` ‐-´i_ - ‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐ ´`‐`―´~ヽ,っ `\_ ) 最終的に、イングランドはノルマン人にまるごと征服されてしまう。 また、フランスにおいては征服こそされなかったものの、 国土の北半分を侵略されるほどの被害を受けてしまったのであった。
- 41 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:48:37.590 ID:d5n12t7I0
-
①フランス王国 さて、こんな背景があったことを押さえたうえで話を進めていこう。 まずは今のフランスあたりのおはなしである。 ∧,,∧ ミ(::)Д(::)彡 「ノルマん人の突然の襲撃になすすべもなくプリケツ・・ しかもこれから同居とか・・ マジ震えてきやがった・・怖いです・・・」 10世紀頃のフランスでは、この地域を統一していた『西フランク王国』の力が弱まっていた。 その結果ノルマン人に侵略され、北フランスに『ノルマンディー公国』が成立するのを許してしまう。
- 42 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:50:17.282 ID:d5n12t7I0
- だが、なぜそこまで西フランク王国は弱まっていたのだろうか?
西フランク王国の人々は、『ローマ帝国』が滅びた後に移住してきた、 『ゲルマン人』と呼ばれる野蛮人の一派であった。 ∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 「おいィ? おまえらゲルマン人の習慣知ってるか?」 ∧,,∧ ミ;゚Д゚彡 「実は王国は分割相続が基本・・・ 国王が死ぬごとに領土が細かく分割される」 そして、実はこのゲルマン人の文化では、財産を相続する際は、均等に相続するものとされていた。 このため国王が死ぬと、その領土はバラバラに分割して相続されていったのである。
- 43 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:51:55.620 ID:d5n12t7I0
- 「領土は分割する」「子孫も増やす」
「両方」やらなくっちゃあならないってのが「ゲルマン人」のつらいところだな。 そしてこれが何代も何代も繰り返され…… デチデチデチデチデチデチデチデチデチデチ デチデチデチデチデチデチデチデチデチデチ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ミ,,・∀・ミ ミ*>∀<ミ ミ>∀<,,ミ ミ,,・д・ミ @ミ,,,,uuミ @ミ,,,,uuミ @ミ,,,,uuミ @ミ,,,,uuミ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ミ,,・∀・ミ ミ,,・д・ミ ミ,,>∀<ミ ミ*・∀・ミ @ミ,,,,uuミ @ミ,,,,uuミ @ミ,,,,uuミ @ミ,,,,uuミ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ミ,,・∀・ミ ミ,,・д・ミ ミ,,・∀・ミ ミ,,・д・ミ @ミ,,,,uuミ @ミ,,,,uuミ @ミ,,,,uuミ @ミ,,,,uuミ ついに西フランク王国はバラバラにしつくされ、 わずかな領土しか持たない貧弱一般人がネガネガ割拠する「地方分権化」が極度に進んでしまったのだ。
- 45 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:53:20.807 ID:d5n12t7I0
-
こんな状況では、人々が一丸となってノルマン人に対抗できないのは確定的に明らかである。 ∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 「こんなある様でノルマン倒せるわけがないとあきらめが鬼なる・・・」 ∧,,∧ ミ;>д<ミ 「ヒギャァァァァァァァ!!! またノルマン人にやられたデチ!!誰か助けてくれデチ!!」 ∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 「おっととまたしても海賊の襲撃があった感」 ∧,,∧ ミ;>д<ミ 「ああッ! そこのおじちゃん! フサタンを助けてデチーーッ!!」
- 47 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:55:29.767 ID:d5n12t7I0
-
∧,,∧ ミ;・д・ミ 「うう、このままだとまたヒドイ目に遭うデチ…… おじちゃんの家来になるからフサタンの家を守ってほしいデチ」 ∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 「ほう、経験が生きたな・・だがこのおえrが本気を出すことで何の見返りがあるかな?」 ∧,,∧ ミ;>∀<ミ 「えっとえっと…… そうだ! おじちゃんがノルマン人に襲われたら助けてあげるデチ!」 ∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 「俺を強いと感じてしまってるやつは本能的に長寿タイプ いいだろう殊勝な心がけだ後でジュースをおごってやろう」 ノルマン人の襲撃に対し、一人では身を守れないフランスの地主たち。 このため彼らは、より強そうな地主に守ってもらうべく合従連衡を始めることになる。
- 49 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:56:52.619 ID:d5n12t7I0
-
∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 「主人」 | | | ∧,,∧ ミ*・∀・ミ 「家来」 かくして、彼らは「主人と家来」といった関係で相互に領土の防衛を約束し、 ノルマン人の攻撃に対抗しようとしたのであった。
- 50 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 19:58:35.241 ID:d5n12t7I0
-
そんな中、西フランク王国は後継ぎの国王がいなくなり、ついに滅亡してしまう。 ∧,,∧ ミ,,・∀・ミ 「国王になれそうな人がいないデチ。とりあえずおじちゃんが国王になればいいと思うデチ」 ∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 「国王に上がるのは真にナイトの聖人だな 国王をなりたくて動くんじゃない頼られてしまう者が国王 カロリング家はもはや駄目になったからスキルも性格もいい名門カペー家が良くたよりにされる」 もはや国王にふさわしい人間がどこにもいない状況。 このため仕方なく、パリ近辺を支配していた『ユーグ=カペー』が推されて国王となった。 こうして西フランク王国に代わり、『フランス王国』が成立したのであった。
- 52 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:00:14.998 ID:d5n12t7I0
- だが………
ξ ^⊿^)ξ 「ふうん♪wwwwwあたしに対してナメタ言葉を使う輩がいるみたいね♪wwwwwwwww」 ∧,,∧ ミ;>д<ミ 「ヒギャァァァァァァァ!!! またノルマン人デチィィィィィィィィィィ!!略奪しちゃダメって何べん言ったらわかるデチィィィィ!!!」 ∧,,∧ ミ;゚Д゚彡 「と思ったがまだノルマん人の勢力がぜんえzん強すぎた事実なんだが? 手も足も出ないフランスの貧弱国王という事態に想像を絶する悲しみがフランスを襲った・・・」 北フランスどころか、イングランドをも統治する『ノルマンディー公国』(+イングランド王国)に対して、 たかだかパリを支配するだけのフランス国王が敵うわけがない。 ノルマン人の足元にも及ばない貧弱国王家の歴史は始まったばかりである。
- 54 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:02:25.066 ID:d5n12t7I0
- ②ドイツ王国
さて、西フランクもあれば東フランクもある。 現在のドイツあたりに位置した『東フランク王国』の末路についても少しだけ触れておこう。 . rニ、 ,、, ,__r´ /{ ,.r‐'~'~'z-、 ム、} }  ̄'-、 ,r―'´ ,r' ` ,.z'‐-、,> { ,/ `i ,r= |__ _≧ " { '^'~-ゥ | }、 ,、_,} ヽ、 r‐'´" r'ワ { { }ニ ,r'∥,- _,.r`‐ } ´~ }ャ ヽ、 ,'} r、´ヽ | ,.-、r゛ | 、-、 ノ } {゛ 'ヽ=ヽ}r= ≦ r´ ,-=, `´ } 回 L_.,}ヽ 三_ _,.r―‐--' ~ ノ ) _,._ rム -=r  ̄ ‐'´ ζ(^ー^*ζヽ、 ,r――‐-' }_r' `'i_ } / ,、,.-'、ニ=(;^ω^) ,、r-' / _ ,.r' ='、 ,.r' (゚∀゚*) r‐'´_r-、__r‐'ヽr-、r==、_ _ r-' _,.-‐´ ~`'´ ' `´ `'´~ i´~ ,、__ ,./ ~ 。 { ( ,rー‐'´ ゚ r―--―、 _ { `'ー‐´ ::(;゚A゚): ←ここ ≧ `´ `'ー' ξ ^⊿^)ξ~♪ 'ー-、_ ∧,,∧ J(゚ー゚#)し 。!ー, ミ;Д;,,彡 'っ
- 56 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:04:28.812 ID:d5n12t7I0
-
_ (*゚∀゚) 「おっぱいがいっぱい! おっぱいおっぱい!!」 ('A`) 「なんだよこいつら…… マンドクセ……」 ('A`) 「主人」 | | | _ ( ゚∀゚) 「家来」 東フランクも同じように、「分割相続」によって国王が弱体化してしまい、地方分権化が進んでいた地域であった。 その後早いうちに東フランクも滅亡し、中小地主が勝手に領地を治めるような状況になってしまう。 こまい所はこのやる夫スレを見てくだされ。 ttp://ansokuwww.blog50.fc2.com/blog-entry-422.html
- 58 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:06:14.100 ID:d5n12t7I0
-
('A`) 「まあ、実はうちの方はノルマン人の被害をあんまり受けなかったんだよね」 < おっぱいおっぱい!! ('A`) 「でも他の外圧が凄くてさ、国内の大地主が簡単に裏切ったりするわけ」 < おっぱいおっぱいおっぱい!! ('A`;) 「………ほんとこいつらどうにかしてくれ、うるさすぎる」 ドイツ近辺は地理的な要因から、ノルマン人の影響はさほど受けることはなかった。 しかし………
- 59 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:07:21.883 ID:d5n12t7I0
-
(;'A`) 「まあ正直なところ、ノルマン人なんかよりもっと厄介な奴がいてだな………」 (;'A`) 「………ん?」 たけしー! いるのー!! > :(;゚A゚): 「ヒェッ……来た!!」
- 60 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:09:19.112 ID:d5n12t7I0
-
\冂/ J( 'ー` )し /7 「/~'ー'~ / ̄ | ノ >-|‐|〈〈 iエコ --==ニニ二こ6ノ[,] v□ | ╋| 〔__ノ|,|い|| ┃| `ー! (ノL二! / iニヽ 『マジャール人』(ハンガリー王国) ::(;゚A゚):: 「マジャール人だああああああああああ!!」
- 62 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:10:39.005 ID:d5n12t7I0
- 10世紀初頭、ドイツを含む中部ヨーロッパ地域は、
遊牧民である『マジャール人』の脅威を受けることになった。 J( 'ー`)し たけしへげんきですか。いまオーストリアをりゃくだつしてます (`Д) うるさい死ね 略奪すんな殺すぞ J( 'ー`)し ごめんね。おかあさんはじめてよーろっぱにきたから、ごめんね (`Д) うるさいくたばれ、ドイツにくんな J( 'ー`)し 蓄えはありますか?これからりゃくだつしにいきます (`Д) 死ねくそ女 彼らはもともと遠く離れたロシアの地で遊牧生活を営んでいたのだが、 ある日、現在のハンガリーにまで移住をしてきたうえ、隣接するドイツやイタリアを略奪して回ったのである。
- 63 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:13:11.693 ID:d5n12t7I0
-
J( 'ー`)し 「というわけでドイツまできました。カーチャンおなかすいちゃった」 :(;゚A゚): ガタガタ おっぱいおっぱい!! > J( ゚ー゚)し 「たけしの作ったごはんが食べたいな。ね、たけし」 :(;'∀`): 「う、うん………」 おっぱいおっぱい!! > 国内は分裂し、国外からはマジャール人の圧力が強まっていく。 またマジャール人以外にも、『スラヴ人』などの異民族の脅威も健在であった。
- 65 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:14:45.002 ID:d5n12t7I0
-
そんな状況下において、東フランク王国も西フランクと同じく、後継ぎの国王がいなくなり滅亡してしまう。 このため10世紀中ごろに、『ハインリヒ1世』が選挙によって国王に選ばれることとなった。 _ ( ゚∀゚) 「王様死んじゃったから代わりに王様やってくんない?」 ('A`) 「マジかよ………マンドクセ」 東フランク王国には、もはや「フランク族っぽい部分」は残されていない。 この結果、この地域は『ドイツ王国』と呼ばれていくことになる。
- 66 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:16:10.033 ID:d5n12t7I0
- その後、ハインリヒ1世の子である『オットー1世』は、
いろいろあってローマ教皇から「皇帝」の位をゲットすることに成功する。 | 。。。 | |M| イェーイ | ('A`)ノ / ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ . / 962年 オットー戴冠 こうしてドイツの地に帝国が誕生した。 この帝国は、後世になると『神聖ローマ帝国』とも呼ばれるのであった。
- 68 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:17:54.307 ID:d5n12t7I0
- また、オットー1世はマジャール人の撃退にも力を注いでいる。
:(#゚A゚): 「あ゛あ゛ああ゛あ!!っけよ!あ゛やぐでっけよおお!」 J(;゚ー゚)し 「あらあら、ごめんなさい。ご飯はまた今度にしようね……」 この結果、彼は『レヒフェルトの戦い』において、マジャール人を何とか追い返すことに成功した。 そしてこれによりマジャール人の侵入はようやく収まり、ドイツ国内は一応の安定を見せるようになったのである。
- 69 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:20:16.123 ID:d5n12t7I0
-
_ ( ゚∀゚) 「おっぱいおっぱい!!」 J( 'ー`)し 「たけしへ ハローワークにはいきましたか」 (;'A`) 「む……無理ゲーすぎるだろこれ」 生まれたばかりの神聖ローマ帝国。 しかし国内は分裂し、国外には強力な異民族が闊歩する状況だ。 こちらも同じように、貧弱帝国の歴史は始まったばかりである。
- 67 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 20:17:35.089 ID:vAgYnjvE0
- この>>1相当おっさんだろうな
多分40歳超えてる
- 70 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:23:03.201 ID:d5n12t7I0
- ③その他の地域
さて、イギリス・フランス・ドイツ以外の地域もちょこっとだけ触れておこう。 ,,-、く~~ヽ、 っ ヽ, /~~ ( ( __ノ ヽ-, | ) /´ _/ | _ ,ノ ヽ `) ~| \___ノ )`´ | __ ,) レ~、 ,-´、_ ´つ /~~~´ / ,,-~~` ,,ノ /\ | ´~~~~、_ノ ,~-´ | | 、-、 ,,-ノ | ('A`) | |~~~~`ツ | | `ヽ, ∧,,∧ | \__ ~ヽ ミ,,゚Д゚彡 | │ ) .|_____ / | / \ / ノ / /(^p^)\ ,--, ←←←←これ ~~´\ / __ ) ヽ \_ ,~、__ _~´ `丶 ヽ `ヽ \| `-´ `| `|, \ ,__,-´ \ \ 前スレのとおり、実は西フランク王国・東フランク王国以外にも『中部フランク王国』が存在していた。 こいつは現在のイタリアに存在していたが、これも同じく弱体化の道をたどることになる。 >>67 おっさんは褒め言葉だ……
- 71 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:25:32.601 ID:d5n12t7I0
- そして『中部フランク王国』も崩壊し、イタリアの地にも貧弱一般人がネガネガ割拠するようになるが………
(^p^)(^p^)(^p^)(^p^)(^p^)(^p^)(^p^) (^p^)(^p^)(^p^)(^p^)(^p^)(^p^)(^p^) < ヴェネツィアジェノヴァミラノピサウアウアー (^p^)(^p^)(^p^)(^p^)(^p^)(^p^)(^p^) ± /=ヽ \(^o^)/ < ぼくは ろーまきょうこう です (;´・ω・) < 僕はビザンツ帝国だけど場違いすぎる…… 北部にはヴェネツィアやジェノヴァといった『都市国家』が乱立。 中部にはローマ教皇が支配する『教皇領』がそびえ立ち、 南部にはイスラム教徒と争いながら『ビザンツ帝国』が居座っていた。 イタリアはフランスやドイツと異なり、全く一つの国としてまとまるようなことがなかったのである。
- 73 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:28:10.464 ID:d5n12t7I0
- 一方、そもそもヨーロッパではなくなってしまった地域もあった。
∧∧ ∧ ∧ (*゚∀゚) (゚Д゚;) .(| |) と O ~| | | |~ ∧ ∧⌒ヽ U U U~U (゙- T*) .⌒)~ 『イスラム教徒』 現在のスペインがあるイベリア半島は、『ウマイヤ朝』によって占領された後、 長らくイスラム教徒による支配が続いていた。 このため中世のイベリア半島においては、「どのように国土を奪還するか」が重要となっていくことになる。
- 74 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:30:12.022 ID:d5n12t7I0
- 以上のように、始まったばかりの中世世界は、
ノルマン人やマジャール人、あるいはイスラム教徒といった"野蛮人"に悩まされながら、 国内は貧弱一般人がバラバラに割拠し、まったくまとまりのない状態であった。 lXlノソヘ . . ξ∩゚⊿)∩ ::∧,,∧: ( ノ ノ :ミ∩∩彡. J(゚ー゚ )し / / / ::(´ ノ ノ:: :<('A`ノ): ヘ( ) (_)_) ::( ̄__)__):: :ヘヘ ):: | | こうして生まれた中世世界独特の無秩序なあるさまを『封建社会』と呼ぶ。 よってここからは、この封建社会を軸にして今後の歴史をたどることにしよう。 ******************************************************************************************************************
- 76 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:31:55.329 ID:d5n12t7I0
- ●お前のマスターのマスターは俺のマスターだがお前は俺のマスターじゃないと言っているサル!(半ギレ)
('A`) 「そしたらちょっと俺らの世界のあり方を詳しく見てみようず。 主人と家来って関係もいろいろあるんです、いろいろね」
- 78 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:33:59.836 ID:d5n12t7I0
-
1.封建制度 ∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 ('A`) 「主人」 | | | | | | ∧,,∧ _ ミ*・∀・ミ ( ゚∀゚) 「家来」 ('A`) 「さっき主人と家来の関係ってこんな感じで書いたじゃん? 実はあれ、すっごい簡単にした図なんだよね」 ('A`) 「んじゃ実際どんなもんだったのかというと………」
- 79 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:35:43.992 ID:d5n12t7I0
-
‡ /三\ ミ,,゚Д゚彡 「国王」 // │ \ / / │ .\ / ./ .│ \ / ./ .│ \ ∧,,∧ / ∧,,∧ ∧,,∧ ミ#・д・ミ ./ ミ*>∀<ミ ミ*・∀・ミ 「諸侯」 │ / │ \ │ │ ./ .│ \ │ │ / │ \ │ │ ./ .│ \ │ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ミ,,・∀・ミ ミ*・д・ミ ミ,,・д・ミ 「騎士」 ('A`) 「ほらこんなもん」 ('A`) 「いちおう国王が一番上にいるんだけど、かなりごちゃごちゃした関係になってました」
- 81 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:38:08.987 ID:d5n12t7I0
-
‡ /三\ ミ,,゚Д゚彡 < 軍役奉仕は9日で良い | ↑軍隊 | │ 領地↓ │ ∧,,∧ ミ*>∀<ミ < キャッキャッ!! 謙虚な国王デチ!! ('A`) 「そして、この主人と家来の関係は、常に1対1の契約関係だ。 主人は家来の領地を保護する代わりに、家来は主人の戦争に味方すると約束した感じだな」 ('A`) 「この関係、日本史だと鎌倉時代の『御恩と奉公』とかが似てますね」
- 82 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:40:17.705 ID:d5n12t7I0
-
‡ /三\ ミ;゚Д゚彡 < おいィ!? 何いきなりシカトしてるわけ? | ↑軍隊 × × 領地↓ │ ∧,,∧ ミ#゚д゚ミ 、 < 守ってくれない貧弱国王はいらないデチッ、ペッ!! ('A`) 「しかし、日本の御恩と奉公と違って、中世世界はかなりドライな付き合いでした。 領地が襲われているのに国王が助けてくれなかった場合、 保護義務を怠った!として、国王を裏切ったりするのも基本的にオッケーだったりする」 ('A`) 「ほんとこいつらすぐ裏切るからな。まともに戦えよクソッ……」 ※ちなみにこういう相互に約束で縛る関係を『双務的契約関係』と言います。 そろそろさるが出そう……
- 84 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:42:11.053 ID:d5n12t7I0
-
‡ /三\ ミ,,゚Д゚彡 // │ \ / / │ .\ / ./ .│ \ / ./ .│ \ ∧,,∧ / ∧,,∧ ∧,,∧ ミ#・д・ミ ./ ミ*>∀<ミ ミ*・∀・ミ │ / │ \ │ │ ./ .│ \ │ │ / │ \ │ │ ./ .│ \ │ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ミ,,・∀・ミ ミ*・д・ミ ミ,,・д・ミ ← こいつ ('A`) 「それから、さっき『常に1対1』と言ったけど、ここで一つ問題が出てくる」 ('A`) 「矢印で指してる右下の奴だけど……… こいつ、国王と接点がないので言うことを聞きません」
- 86 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:44:44.745 ID:d5n12t7I0
-
‡ /三\ ミ,,;Д;彡 < おいィィィィィ!? ヒキョウなノルマんに襲われてるわけだが // │ \ / / │ .\ / ./ .│ \ / ./ .│ \ ∧,,∧ / ∧,,∧ ∧,,∧ ミ#・д・ミ ./ ミ*>∀<ミ ミ;・∀・ミ < 主人が襲われてるデチ!! 助けに行くデチ!! │ / │ \ │ │ ./ .│ \ │ │ / │ \ │ │ ./ .│ \ │ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ミ,,・∀・ミ ミ*・д・ミ ミ,,・д・ミ < あいつは関係ないから助けてやんないデチ ('A`) 「そんなもんだから、国王の支配権が届かない末端の領主なんかもいたりする。 よく言われるのが、『臣下の臣下は臣下ではない』って表現だな」 ('A`) 「あくまでも国王は"他の貧弱領主よりも少し強い"だけで、 国内全てを統治していた訳ではなかったっつーことだ」
- 85 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 20:42:33.349 ID:gOfDMCig0
- 猿はもう死んだろ
- 87 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:46:29.461 ID:d5n12t7I0
- ‡
/三\ ミ,,゚Д゚彡 // │ \ / / │ .\ / ./ .│ \ / ./ .│ \ ∧,,∧ / ∧,,∧ ∧,,∧ ミ#・д・ミ ./ ミ*>∀<ミ ミ*・∀・ミ │ / │ \ │ │ ./ .│ \ │ │ / │ \ │ │ ./ .│ \ │ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ ミ,,・∀・ミ ミ*・д・ミ ミ,,・д・ミ ↑こいつ ('A`) 「そしてもう一つ。左下の奴を見てもらうとわかるが、こいつは国王の他にも別の主人がいるよな。 『常に1対1』、そして『相互に契約を結ぶ』のであれば、こういった二重に契約を結ぶのも問題ない」 >>85 マジか、さる死んだのか
- 89 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:48:07.789 ID:d5n12t7I0
-
‡ /三\ ミ゚Д゚#彡 < お前ハイスラでボコるわ・・ // × / × ./ / ./ ∧,,∧ / ミ#・д・ミ ./ < ヒキョウでケチな国王はいらないデチ!! │ / │ ./ │ / │ ./ ∧,,∧ ミ;・∀・ミ < あれ……どっちに味方すればいいんデチ?? ('A`) 「んで、もうお分かりのとおり、自分の主人同士が争う場面もよくある訳だ。 その時、左下の奴はどっちに味方する?」
- 90 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:49:26.708 ID:d5n12t7I0
-
‡ /三\ ミ゚Д゚;彡 < おい、やめろ馬鹿 卑怯者はマジでかなぐり捨てンぞ? // × / × ./ / ./ ∧,,∧ × ミ#・д・ミ × < 今回頑張った香具師にはごほうびをあげるデチよ!! │ / みんなフサタンに味方するデチ!! │ ./ │ / │ ./ ∧,,∧ ミ*>∀<ミ < ヤターーー!! 一緒に国王をやっつけるデチ!! ('A`) 「そりゃもちろん、自分が得をする方に味方するに決まってるよな」 ('A`) 「そんなんだから国王だったとしても常に裏切りを気にしなきゃいけなかったわけだ。 こういう光景も中世世界だとマジでまれによくあることだったらしいぞ」
- 92 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:51:37.909 ID:d5n12t7I0
-
‡ ± /三\ ./=ヽ ミ゚Д゚;彡 ┗(^o^;)┓ / │ \ / │ \ / │ .\ ./ │ \ / │ \ / │ \ / │ \ / │ \ lXlノソヘ ∧,,∧ ∧,,∧ / │ \ .ξ#゚⊿゚)ξ ミ>д<;ミ ミ*・∀・ミ (^o^) (^o^) (^o^) │ │ \ │ │ │ │ │ │ \ │ │ │ │ │ │ \ │ │ │ │ │ │ \ │ │ │ │ /⌒ヽ ∧,,∧ ∧,,∧ │ │ │ (;^ω^) ミ・д・;ミ ミ,,・∀・ミ (^o^) (^o^) (^o^) ちなみにこの主従関係はもっともっと複雑なものでした。 たとえばフランスでは、ノルマンディー公としてフランス国王に臣従するイングランド国王がいたり、 国王や皇帝といった世俗権力以外にも、『教皇―司教―司祭』のような、キリスト教枠での主従関係があったり……… いかに封建制度がぐちゃぐちゃしたものかわかるかと思います。
- 95 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:56:42.597 ID:d5n12t7I0
-
('A`) 「さて、こんな七面倒くさい仕組みが出来上がったのにはいくつか理由がある。 ひとつは①ゲルマン人の風習、もう一つは②ローマ帝国時代のなごりの制度だな」 ('A`) 「中世世界はローマ・ゲルマン・キリスト教が完全融合して成立したって言ったけど、 封建制度はそのお手本みたいな仕組みだからしっかり覚えてくれよ」 ('A`) 「ちなみにローマ帝国については過去スレを見てくれな」
- 97 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 20:59:09.671 ID:d5n12t7I0
-
①ゲルマン的な要素……『従士制』 ∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 ↑ │ 軍役奉仕 │ ∧,,∧ ミ*・д・ミ < 親分のために命がけで戦うことを誓うデチ!! ('A`) 「ゲルマン人の風習としては、『従士制』ってのが当てはまる。 これは簡単に言えば、主君に忠誠を誓う親衛隊と言ったところか」 ('A`) 「日本でいうと『武士団』みたいなもんだよ」
- 109 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:38:06.443 ID:c4aILgAVM
- ②ローマ的な要素……『恩貸地制』
∧,,∧ ミ,,゚Д゚彡 < 封土をおごってやろう │ │ 土地使用権 ↓ ∧,,∧ ミ*>∀<ミ ('A`) 「一方、ローマ帝国時代のなごりとしては『恩貸地制』が存在する。 これもわかりやすくいうと、部下に対して土地の使用権を認めてやる感じだ」 ('A`) 「ただ、実際の使われ方はとしてはそんなにカッチリしたものじゃなかったみたいだ。 土地を持ってる人間が近所の有力者に土地を献上し、 改めて土地をもらい受ける、疑似的な賃貸契約になってたみたいだな」 ('A`) 「ちなみに日本だと平安時代の『寄進』が似ていると思うぞ」
- 110 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:40:44.447 ID:c4aILgAVM
- ‡
/三\ ミ,,゚Д゚彡 < 軍役奉仕は9日で良い | ↑軍隊 | │ 領地↓ │ ∧,,∧ ミ*>∀<ミ < キャッキャッ!! 謙虚な国王デチ!! ('A`) 「と、こうした組み合わせで封建的な主従関係は構築されていた。 基本的な1対1の関係は変わらないから、改めて覚えておいてくれな」 よし、こっちが規制されるまで続きを投下します。 音沙汰なくなったら勘弁な。
- 112 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:42:54.983 ID:c4aILgAVM
- 2.荘園制度
('A`) 「こんな感じで封建制度の主従関係を見てきたが、 ここからはその中身についてもう少し詳しく見てみよう」 ('A`) 「具体的にいうと、領主が支配していた土地がどんなもんかってところだ」
- 114 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:45:16.176 ID:c4aILgAVM
- ‡
/三\ ミ,,゚Д゚彡 | ↑軍隊 | │ 領地↓ │ ∧,,∧ ミ*>∀<ミ < イパーイ働くデチ!! │ │ 支配 ↓ ∧_,, (#゚;;-゚) < タガやスヨ……ゴはン作ルヨ…… ('A`) 「貧弱領主は自分の土地を守るために封建的主従関係を結んだわけだけど、 もちろん守ろうとしたのは土地だけじゃない」 ('A`) 「その土地には、土地を耕している農民がもちろんいるから、こいつもセットで考えなきゃいけないぞ」
- 116 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:47:28.697 ID:c4aILgAVM
-
∧,,∧ ミ,,・∀・ミ | ↑賦役・貢納 | │ 支配↓ │ ∧_,, (#゙;;-゙) ('A`) 「領主は農民から様々な形で税を取り立てて生活していた。 たとえば収穫の何割かを物納させたり、領主の畑の世話をさせたりとかだな」 ('A`) 「また、領主は農民に対して争いごとを調停する権力『領主裁判権』を持っていて、 税金以外にも強力な支配権を持っていたりもする」 ('A`) 「まあ他にもいろいろあるんだけど、こうした農民も含んだ個別の領地のことを『荘園』と呼んでいる」
- 115 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:46:10.728 ID:ltHxiPzu0
- 中世って具体的にいつからいつまでなの?
- 119 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:50:26.081 ID:c4aILgAVM
-
‡ /三\ ミ;゚Д゚彡 < 国王がヌルーされているのは確定的に明らか…… ∧,,∧ ┌────── ミ#゚д゚ミ < この税金はフサタンのものデチ!! 誰にも渡さないデチ!! │ │ │ | ↑賦役・貢納 │ │ | │ │ │ 支配↓ │ │ │ │ │ ∧_,, │ │ (#゙;;-゙) .│ └─────────────────┘ ('A`) 「んで重要なのは、この荘園は完全に自己完結していて、国王とかが介入する余地はなかったっつーところだ。 たとえば国王の使者が来るのを拒否したり、勝手に税金をかけようとするのも拒否できた」 ('A`) 「こうした権利を『不輸不入権』と呼んだりするぞ。 そういや日本史にも同じ用語が出ていたな。ここらへん、日本もヨーロッパも変わらないってこった」 >>115 西ローマ帝国滅亡から百年戦争終結までと定義してます
- 121 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:53:47.651 ID:c4aILgAVM
-
ローマ的な要素……『コロナートゥス』 ∧,,∧ ミ,,・∀・ミ | ↑賦役・貢納 | │ 支配↓ │ ∧_,, (#゚;;-゚) ('A`) 「ちなみにこうした農民の支配のやり方にももちろん元ネタがある。 ローマ帝国時代に広まった『コロナートゥス』制度、覚えてるか?」 ('A`) 「基本的に領主は農民に土地を貸出し、農民は領主に賃貸料を払う感じの制度だ。 中世世界では賃貸料が現物払い(貢納)になってたり、 肉体労働(賦役)になってたりするけど、大筋では変わらないな」 『農奴は土地に所有される』って言葉がいちばん近いかも。
- 123 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:55:53.665 ID:c4aILgAVM
- ∧,,∧
∧,,∧ ミ゚Д゚;彡 ミ,,・∀・ミ ミ,,cっ,,ミ __@ミ_u,,uミ______ミ,,,,,つ,,ミ____ │ │ \__∧ ∧___∧ ∧___ ∧ ∧__/ .(ヽ#゚;;-゚)') .(ヽ#゙;;-゙)') .(ヽ#゙;;-゙)') ヽ;;メ; ;;ノ ヽ;;メ; ;;ノ ヽ;;メ; ;;ノ ~(;; ;;;ノ ~(;; ;;;ノ ~(;; ;;;ノ し'J し'J し'J ('A`) 「とまあこんな感じで中世ヨーロッパの世界は形作られていきました。 何となくはイメージしてもらえたかな? それじゃ、本編に戻りましょう」 ******************************************************************************************************************
- 124 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 21:58:33.560 ID:c4aILgAVM
-
●豪華な農具→農法が充実→穣りが豊かなので力が出る→大開墾時代 \ │ / / ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─( ゚ ∀ ゚ )< 中世世界に春がキターーーーーーーーー!!!! \_/ \_______________ / │ \ __ r;;;l ,___r::l .|:::|∧i , ,:r;;;;;i .,!|:::::| , , .|:::|::|;;;; :|:::|::| 合合 |:::::::| ii|;l;l;l| 合合 |::::|::|::::: ""'''' ""'''"''"'"''"''" ,.;:;'' "':,"'''"''"''"'""''""" 時は流れて11世紀。 この頃になると中世世界にも春が訪れ、全体的に暖かな気候になっていった。 この『中世の温暖期』を通じて、中世ヨーロッパでは農業・商業が発達していき、 封建社会は次第に完成へと向かっていくことになる。
- 126 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 22:00:11.063 ID:c4aILgAVM
-
ξ ^⊿^)ξ 「ギャハハハハwwwwwこんな村潰れちまえwwwww」 ∧,,∧ ミ;>д<ミ 「ヒギャァァァァァァァ!!! やめるデチ!みんなの大切な荘園なんだデチ!」 ∧_,, (#゙;;-゙) 「アウアウ……モうココハだめダヨ……ニゲるヨ………」 11世紀頃はノルマン人の襲撃が活発な時期でもあった。 ノルマン人の襲撃は、襲撃を受けた農民たちが有力な領主に保護を求めるきっかけとなる。 この結果、農民が集まることによって大規模な村が成立していくのであった。
- 130 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 22:09:46.038 ID:c4aILgAVM
- 村が大規模化(集村化)すると、共同で作業できることが
増えるため、農業が発展していくことになる。 ∧_,,, ∧_,,, (#゚;;-゚) AA (゚o;;゚#) /;;つ;つ _ /⌒∥⊂ ・・つ====とと;; ;;) (( ~/;; ;;;ノ ー┰──/ \≡≡≡L ∥( (_ω) /;; ;;;ノ~ (/"U .┗√ \_/ UU~U つ (/:(/ 『重量有輪犂』 プラウ たとえば、車輪の付いた鉄製の「すき」を牛や馬に 曳かせて、畑を深く耕す方法が考案されている。 (畑を深く耕すことで栄養豊富な土が表面に出てくるため作物を育てやすくなる) こうした大規模な耕法は人一人では作業できないため、 農民の共同作業が必須であった。
- 131 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします:2015/10/18(日) 22:12:49.941 ID:c4aILgAVM
-
他方、土地の利用の仕方も集村化することによって変化していった。 それまでの農業の方式は、畑の半分を耕作に利用する『二圃制』が一般的であった。 片方の農地で小麦を育てる傍ら、休耕地では放牧を行い家畜のうんこを肥料として利用していたのである。 ┌────────────┬────────────┐ │ │ │ │ │ │ │ │ AA │ │ ∧_,, │ ⊂ ・・つ │ │ (#゚;;-゚) │ (_ω) .│ │ │ │ │ 小麦・ライ麦 │ 休耕地(放牧) │ │ │ │ │ │ │ └────────────┴────────────┘ 冬~春 耕地 だが、この二圃制の下では、耕作地の稼働率は50%となってしまう。
- 135 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:20:22.880 ID:d5n12t7I0
- そこで考案されたのが、耕作地を3つに分割する『三圃制』農業であった。
冬から春にかけては食料となる小麦を栽培し、 春から夏にかけてはビールの原料や家畜のえさになる大麦などを栽培する。 この三圃式によって、放牧に利用する休耕地を3分の1に抑えることができ、 耕作地の稼働率は66%まで上昇することとなった。
- 139 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:23:08.243 ID:d5n12t7I0
- AA
∧_,, ∧_,, ⊂ ・・つ (#゚;;-゚) (#゙;;ー゙) (_ω) 小麦・ライ麦 . 大麦・燕麦 . 休耕地(放牧) 冬~春 耕地 春~夏 耕地 ほんとは枠線付きでカキコしたかった
- 141 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:24:50.285 ID:d5n12t7I0
-
だが、三圃制には一つの問題があった。 AA ∧_,, ∧_,, ⊂ ・・つ (;゚;;-゚) Σ (゚o;;゚#) . (_ω) 小麦・ライ麦 . 大麦・燕麦 . 休耕地(放牧) ┣━━━━━━━━━━━━┫ ↓ ┣━━━━━━━━┫ 土地の稼働率は66%まで上昇するものの、 人間が主に食用としていた小麦などの耕作地の比率は、50%から33%まで低下してしまうのである。
- 143 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:29:11.848 ID:d5n12t7I0
- これを解決するために、中世の人々は耕作地そのものを増やすことで対応した。
小麦・ライ麦 大麦・燕麦 休耕地(放牧) → 大 開 墾 時 代 『シトー派』と呼ばれる修道会を筆頭に、人々は周辺に広がっていた森林を切り開き、農地へと開拓していった。 またオランダなどの地域では、海岸に広がる低湿地を干拓して農地に変えることも行われた。 すなわち、『大開墾時代』の幕開けである。 AAがNGワードとかマジくそやん!!
- 144 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:31:01.869 ID:d5n12t7I0
- また、同じくして水車や風車の利用も広まり、農民の生活環境は大きく変化していくこととなった。
................:::::::::::::::::::::::::::::::::::............. ............::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.............. ミ _________ ヽ \ ./\|//////\ ./ \ \ ./// .|___|./////:::::\\ ∧_,, /  ̄ /∠∠∠∠∠∠∠∠∠/:::::::::::::::::\\ (#゚;;-゚) i i i  ̄| ┌┬┐┌┬┐ |::::::::::::::::::::::::::::| ̄ ''""~"'''"/ ヽ''"~"__i i i--、 .| ├┼┤├┼┤ |::::::::||||||||||:::::::| ./| | | |  ̄ ̄ ̄ |:::::| ..| └┴┘└┴┘ |::::::::||||||||||:::::::| iiiiiiiiiiiii/ \ヽ/| |iiiiiiiiiiiiii::.. ノ__ノ..|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| |::::::::||||||||||:::::::| / \\| | ||_||_||_||_||_||_|__.||||||||||:::::::| / /⌒\ し(メ .i i i . ..|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ ̄|| ̄ || ||乃三三-_ / / > ) \ ノノノ / / / / .\_ ザックザック し' (_つ /:::::/::... ザックザック ノ・ ./∴:・: ''""~~"'' 11世紀頃から始まったこうした一連の動きを『中世農業革命』と呼ぶ。 そしてこれによって中世世界の食糧事情は大きく改善され……… なんとヨーロッパ世界全体で、人口が1.5倍から2倍ほどにまで膨れ上がることになったのである。
- 146 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:33:17.953 ID:d5n12t7I0
- では、食糧事情が改善され、人口が増えるとどうなるのだろうか。
∧_,, アウ… ∧_∧ マイドアリー (#゚;;-゚) (・∀・ ) (つ●O (つ□と) ~;; ;; ノ ( ( ( (/"'J (_(__) ひとつは、作りすぎて余った作物の交換が活発に行われるようになる。 これにより、各地には『定期市』が開かれるようになり、長らく停滞していた商業が復活することとなった。
- 148 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:35:07.190 ID:d5n12t7I0
- また、商業が復活するにつれ、交易拠点としての『都市』が発展していくことにもなる。
,,-、く~~ヽ、 っ ヽ, /~~ ( ( __ノ ヽ-, | ) /´ _/ | _ ,ノ ヽ `) ~| \___ノ )`´ | __ ,) レ~、 ,-´、_ ´つ /~~~´ ◎ ,,-~~` ◎,ノ / ´~~~~、_ノ ,~-´ 、-、 ,,-ノ |~~~~`ツ `ヽ, ◎ ~ヽ ◎ ) ,,、,,-、 | | `‐- 、, ノ ◎ ,--, / ~`~~´ __ ) ヽ / ,~、__ _~´ `丶 ヽ `ヽ / | `-´ _、 `| `|, \ / ,__,-´ ( ! \ \ ~~~`ヽ,,_ `/ / 、二, `ヽ_,,  ̄く | /, ( _ 、‐、 ο ´i | `-、 ,~_\ i ~ `´ヽ, /´ ~ `´ ) ,,_| `i ヽ, `´ ヽ |__,,-‐‐-、,, ,,-‐` `´ ) ,-! ) ,,-‐、 ~ i~~`-‐フi_/ _,,/ ` ‐-´i_ - ‐ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐ ´`‐`―´~ヽ,っ `\_ ) この頃に大きく発展した都市の中には、 イギリスの『ロンドン』、フランスの『パリ』、ドイツの『ミュンヘン』、イタリアの『ミラノ』などがある。 現代においても有名な都市は、この頃から発達し始めたのであった。
- 151 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:36:58.273 ID:d5n12t7I0
- 11世紀末。
中世世界は農業生産の向上を背景に、社会の安定・経済の発達・人口の増加が進んでいく。 豊かになった中世の世界は……… ± /=ヽ ┏( ^o^)┛ 「みんなーーーっ!! 聖地エルサレムへーーーっ!! 行きたいかーーっ!!」 \ うおおおおおおおお!! / ∧,,∧ _ ミ,,゚Д゚彡(*゚∀゚)ξ*゚⊿゚)ξ(*^ω^)(*'A`) ついに、ヨーロッパの外へと膨張を始めることとなる。 BGM: ttps://www.youtube.com/watch?v=3rxnghPa1FQ ******************************************************************************************************************
- 153 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:39:15.453 ID:d5n12t7I0
- Урааааа!! というわけでここで投下終了じゃーーー!!
久方ぶりにスレ立てしたけど勝手が変わりすぎ!!
- 157 名前: ◆ImMEukpfHw :2015/10/18(日) 22:42:26.354 ID:d5n12t7I0
- 規制されたりなんだりで大変でしたが、とりあえず続きは来週末に投下します。
これ以降は十字軍+百年戦争になるのでよろしくです。
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