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( ^ω^)はあくタイプのポケモントレーナーのようです |
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 01:16:05.47 ID:5gPobYhW0
-
2017年――冬 その日、只ならぬ気配を漂わせた男がライモンシティーを訪れた ブーン それがこの虚ろな目をした男の名である 恐ろしく巨大な蛾に乗って飛んできたブーンは、 街に降り立つなりすぐさまギアステーションへと駆け込んだ
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 01:20:10.76 ID:5gPobYhW0
- ( ^ω^)「………」
( ^ω^)「おい」 ブーンはぼうっとつっ立っている男に乱暴に声をかけた ( ・□・)「……」 ( ・□・)「きみ! よかったら 能力が 気になる ポケモンを ボクに」 男が喋り終わる前に、ブーンはいきなり男の顔面にモンスターボールを投げつけた ( ^ω^)「さっさとしろ」 男は何も言わずにモンスターボールを拾いあげた
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 01:21:34.35 ID:fHD/1WId0
- ワルすぎワロタwwww
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 01:22:41.81 ID:F8aIicVZ0
- 心まであくタイプwwww
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 01:26:06.41 ID:5gPobYhW0
- ( ・□・)「なるほど なるほど……」
( ・□・)「この ポケモンは すばらしい 能力を もっている」 ( ^ω^)「…っ!」 ( ・□・)「そんなふうに ジャッジ できますね」 ( ・□・)「ちなみに 一番 いい 感じなのは HP でしょうか」 ( ・□・)「それと 攻撃も いい 感じ ですね」 ( ・□・)「なるほど 防御も いい 感じ ですね」 ( ^ω^)「う、うぉぉおおお!!!」
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 01:32:35.69 ID:5gPobYhW0
- ( ・□・)「特攻も 負けず劣らず いい 感じ ですね」
( ・□・)「特防も 同じように いい 感じ てすね」 ( ・□・)「あと すばやさも いい 感じ ですね」 ( ^ω^)「んばああああああああああああ!!!!!!!!!!!」 ブーンは突然狂ったように笑い始めた ( ・□・)「最高の 力を 持っている そんなふうに ジャッジできました!」 ( ^ω^)「ぐ、へ、ひひ、あひゃひゃひゃひゃははははああああああ!!!」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 01:40:53.74 ID:5gPobYhW0
- ブーンは男からモンスターボールをひったくると、何処へ向かう訳でもなく歩き始めた
( ^ω^)「く、くく、くけけけけけ」 ( ^ω^)「簡単じゃあ……」 ( ^ω^)「かんたん……んふ、かん、たん、かん、たん…」 ( ^ω^)「なんて…」 (#^ω^)「簡単なんだよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」 ブーンの精神は愉悦と激怒をゆらゆらと行き来していた まさに狂人そのものである ( ^ω^)「…孵化作業……めざパ厳選……孵化作業……性格不一致……キエエエエ…」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 01:46:27.78 ID:5gPobYhW0
- その狂人に向かって恐る恐る声をかける男がいた
('A`)「……ブーン?」 ( ^ω^)「ん?……ドクオか?」 ('A`)「お前…?どうした?ぜったいれいどが3連続で当たりでもしたのか?」 ドクオと呼ばれた男は困惑した表情で言った ( ^ω^)「これを見ろ」 ('A`)「なんだ?」 ( ^ω^)「6V……6Vクリムガンだっ!!!」 ('∀`)「す、すげえっ、お前っ!マジかよ!! 性格は!?」 ( ^ω^)「ふん……無論一致している」 ('∀`)「うひゃああああああああ!!!!」 ( ^ω^)「くく…… ひひひ…」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 01:54:01.54 ID:5gPobYhW0
- ('∀`)「羨ましいぜブーン なんつー強運の持ち主なんだお前は」
ドクオは屈託なく笑う ( ^ω^)「くっ、くくく……強運ねえ……」 ('∀`)「……」 ('∀`)「なあブーン」 ( ^ω^)「あ?」 ('∀`)「お前、まさか、アレをやったんじゃないよな?」 ( ^ω^)「……」 ('∀`)「違うよな、うん いや、せっかくの6Vポケの誕生に水を差そうって訳じゃないんだ 気にしないでくれ」 ( ^ω^)「やった」 ('∀`)「は?」 ( ^ω^)「やったといっている」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:01:25.60 ID:5gPobYhW0
- その瞬間、ドクオの表情が凍りついた
('∀`)「……」 一歩、後退りした ('∀`)「お、お前……」 ( ^ω^)「……乱数調整だ!!!」 ブーンのその一言とともにギアステーション内に俄かに不穏な空気が漂った 辺りの人々がブーンとドクオの方をちらちらと気にしている ('A`)「う、嘘だ、そんな……」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:08:41.57 ID:5gPobYhW0
- ( ^ω^)「くく……本当だよ……
ははは… あっひゃっひゃっひゃあああああああああああ!!!」 ('A`)「なんでだよ!! 何かの冗談なんだろう? なあ、ブーン!!」 ( ^ω^)「証拠を見せよう」 ブーンはポケットからモンスターボールを取り出し、放り投げた 赤い閃光がホログラムを作り、やがてそれは実体となった ('A`)「あ…… ああ…」 ブーンが繰り出したポケモン―― それは
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:17:08.17 ID:5gPobYhW0
-
/! /::゛、 /::::::::`、 _,勹/::::::::::::::::`、 ,、-‐‐‐'ー';Ⅴ::,、::::::::::::::::i ,.-、::::::::::::::::::`'::/´ゞ、::::::::::| ,ィ´ ゛!:,-、:::::::::::〈 ⊆ `ヾ:::/ ( |::|ヒ!|::::::::::ノ _,,..フ ノ'′ ㌧气フ::::ー':::::::;:″_つ __ ,〆″ 匕, `ー-‐'''´ 、兮ヽ y::::`:r′ 「ぶごごごごっごごごごごごwwwwwwww」 しi , ト、 ヾ′ ゛、 ,,=’:::::::ノ ー' `无 ー″ L、r;´亥'´`´ ヽ、_ノ ゛、 ー=ッ ヽ、 丶、 <、 _`ー、 __,,>ー─=''´ 巛`F‐-'└へ ``く,<、「‾り ブーンの鼻息を録音したペラップだった 全ての乱数調整者の友であるペラップをブーンが所持しているという事は ブーンが乱数調整を行っているという揺るがぬ証拠であった ('A`)「うわああああああああああ!!!!!!」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:24:06.13 ID:5gPobYhW0
- ブーンは、錯乱するドクオに追い打ちをかけるように語った
( ^ω^)「んん~ 12回位だったか? 育て屋の爺の隣でこのペラップのつよさを見た」 ('A`)「うう…… ハァ…ハァ…」 ( ^ω^)「するとどうだ!! こんなに! 簡単に! 望みの個体を手に入れることが出来たんだ!!!」 ('A`)「……」 ブーンは項垂れるドクオを冷ややかに見つめると、吐き捨てるように言った ( ^ω^)「……馬鹿馬鹿しいんだよ」 ('A`)「………ブーン」 ( ^ω^)「あ?」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:30:26.44 ID:5gPobYhW0
- ('A`)「お前は… お前は間違ってる!!」
ドクオは俯いたまま、絞り出すように叫んだ ( ^ω^)「ドクオ……」 ('A`)「目を覚ましてくれよ!! 乱数調整なんて最悪の行為だ!」 ( ^ω^)「……」 ('A`)「思い出せよ… お前だって…昔は…」 ('A`)「昔はあんなにひたむきに孵化作業に没頭していたっていうのに…!」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:34:03.45 ID:5gPobYhW0
- ―――HGSS時代―――
( ;ω;)「ドクオ~~~ やっちまったお~~!!」 ('A`)「お、おいブーン どうしたいきなり」 ( ;ω;)「りゅうのほこらの長老の質問をミスっちまったんだお… ボケーっとしながらやってたら、ほら…」 ブーンがドクオに見せたモンスターボール その中に入っていたのは、にらみつけるを覚えたミニリュウだった ( ;ω;)「うおおおおお!!!! こんなどこぞの火の鳥みたいなミニリュウを貰うつもりなんかなかったんだお!! 既にレポートも書いちゃってるし、これじゃあしんそくカイリューが手に入らないんだお……」 ('A`)「しかたねえ奴だな、お前は…」 泣きじゃくるブーンを連れて、ドクオはポケモンセンターへと飛んだ そしてボックスの中を適当に物色して、一匹の♂のミニリュウを引き出した ('A`)「ほらよ、ブーン」 ( ;ω;)「え?」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:41:41.48 ID:5gPobYhW0
- ('A`)「孵化余りだよ 交換してやるからもう泣くな」
( ;ω;)「しんそく覚えてる?」 ('A`)「ああ」 ( ;ω;)「いいの?」 ('A`)「いいんだよっ 早くしようぜ」 ( ^ω^)「はい、どうもありがとう。」 ('A`)「え?」 ( ;ω;) ('A`)「ん… で、お前は何を出すんだ」 蹲っていたブーンは素早く立ち上がると、 パソコンを操作して一匹のポケモンを引き出した 動作が実にテキパキとしていた
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:47:30.72 ID:5gPobYhW0
- ブーンはドクオに向かってボールを突き出した
( ;ω;)「ん」 ('A`)「おう これ、なんだ?」 ( ;ω;)「 マ ダ ツ ボ ミ 」 ('A`;)「……」 ( ;ω;)「まよねーずをかわいがってあげてね」 ('A`;)「……うん じゃあ…はい、ミニリュウ…」 ( ^ω^)「ところで」 ( ^ω^)「このミニリュウのV箇所は?」 ('A`)「あ、確か、Hだけ…」 ( ^ω^)「……」 ('A`)「1Vです……」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:49:57.33 ID:fHD/1WId0
- もうこの頃から片鱗見せてるじゃねーかwwww
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:54:59.59 ID:5gPobYhW0
- ( ^ω^)「後さあ」
('A`)「何かな」 ( ^ω^)「こいつ、性格がまじめなんだけど」 ('A`)「うん、まあ孵化余りだから…」 ( ^ω^)「ふぅーん………………」 ('A`;)「……」 ( ^ω^)「…………」 ( ^ω^)「…………ま、孵化頑張るか んじゃ」 そこまで言ったところで、あっと言う間にブーンはファイヤーのそらをとぶでその場を立ち去った ('A`)「……」 ブーンが飛び去って行くのを見送った後、ドクオはバトルフロンティアへと向かった
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 02:58:33.00 ID:dssD1xKM0
- ブーン無能すぎワロタ
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:04:05.05 ID:5gPobYhW0
- ( ・□・)「きみ! よかったら のうりょくが きになる ポケモンを ボクにジャッジさせてくださいよ!」
('A`)「はい、このマダツボミをお願いします」 ( ・□・)「なるほど なるほど……」 ( ・□・)「この ポケモンは まずまずの のうりょくを もっている」 ( ・□・)「そんなふうに ジャッジ できますね」 ( ・□・)「ちなみに いちばん いい かんじなのは とくこう でしょうか」 ( ・□・)「まあまあの ちからを もっている そんなふうに ジャッジできました!」 ('A`)「そうですか……」 ('A`)「まあ、いっか……」 ――――
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:12:14.45 ID:5gPobYhW0
- ('A`)「昔はあんなに直向きに厳選に打ち込んでいたのに!
お前がイーブイのめざパ厳選を始めると言った時には、俺は尊敬の念をも抱いたんだ それなのに…」 ドクオはブーンに必死に訴えかけた しかしドクオを見下すブーンの目には哀れみの色すら浮かんでいた ( ^ω^)「ふん…… 厳選だと? 下らん」 ( ^ω^)「ああ、あのカイリューだがな、今では立派に秘伝要因をやってくれているよ せいしんりょく(笑)3V1Uなんて残念なポケモンに相応しい仕事だな ははは」 ('A`)「酷すぎる…… お前がそのカイリューにかけた情熱と時間は何だったんだよ!」 ( ^ω^)「そんなもんはゴミクズ以下だな 自分が過去にそんな愚かな行為をしていたからこそ分かる 個体値厳選作業なんて阿呆のやることだ」 ('A`)「しかしな、ブーン 辛い厳選作業の果てに理想のポケモンが生まれた時の達成感とそのポケモンに対する愛情は…」 ( ^ω^)「それだよ」
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:16:32.04 ID:nJv83HfR0
- ここまで死んでほしいブーンは久しぶりだ
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:19:30.80 ID:5gPobYhW0
- ('A`)「は?」
(#^ω^)「妄想なんだよそんなのは!!!」 ('A`)「何だと…」 (#^ω^)「俺も随分と厳選作業に時間を費やしてきたがな、もう悟ったんだよ!! 結局は理想のポケモンと言ったって、必要個所が全てVでないならそれは妥協なんだよ!! ポケモンはデータだ!愛などない!! めざパは威力70以外あり得ない!! 大前提は、6Vだああああああああああ!!!!!!!!!」 ギアステーションにブーンの咆哮がこだまする 正しいのはどちらなのか それを決める手段は最早一つしか残されていない ('A`)「変わってしまったな、ブーン」 ( ^ω^)「ああ、だがいい気分だぜ」 ('A`)「勝負だ 俺が目を覚まさせてやる」 ( ^ω^)「愚かな…… 貴様の妥協ポケモンなど粉砕してくれるわ!!」
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:25:59.58 ID:5gPobYhW0
- 互いに相手のてもちポケモンを知らないまま、ただ自分のてもちの中から直感を頼りに先鋒を選出する
ドクオが繰り出したのは、サーナイト ブーンが繰り出したのは、ルカリオだった 二人のトレーナーの脳内で、数手先の未来が何パターンもイメージされる ('A`)(ルカリオの素早さ種族値は90 まず先手は取られるな…… 物理型ならまずかみくだくがあるか…? いや……) ドクオは自らのてもちを確認した ('A`)(物理型ならしかたない その時はここでサーナイトが落とされても後続が対応してくれる まずは、様子見だ) ('A`)「サーナイト、サイコキネシスだ!」 ( ^ω^)「”ルカリオ”、みがわり」
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:34:10.63 ID:5gPobYhW0
- 先手を取ったのはルカリオだった
ポンと力の抜ける間抜けな音とともにルカリオのみがわりが出現した そのみがわりをサーナイトのサイコキネシスが直撃する しかし こうかがないみたいだ…… ('A`)「は……」 ドクオは一瞬呆けたような顔をして、 ('A`)「っ!!」 すぐさま今の状況を把握した
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:37:00.19 ID:mXUVgJhi0
- 乱数しない人は乱数を悪者扱い
乱数使う奴は乱数しない奴らを無能呼ばわり 孵化で理想固体出した達成感得たいなら孵化 固体に一切の妥協はできないが時間が無いときは 乱数って具合に使い分ければ良いのに
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:41:53.82 ID:5gPobYhW0
- ただ無傷のみがわりが鎮座しているだけだが、その事実がドクオに与えるプレッシャーは大きかった
ブーンが繰り出したのはルカリオではなかったのだ ('A`)(くそっ! 見せ合い無しだから、全く予想していなかった……) サーナイトのサイコキネシスが効かないということ つまり、ブーンの繰り出したポケモンは、あくタイプ―― ゾロアークだったのだ ( ^ω^)「くくく…… お前は本当に好きだなあ… サーナイト…」 にやにやとブーンが嗤う ドクオの全身から冷や汗が吹き出す ドクオにはブーンの視線が何もかも見透かしているように感じられた
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:48:55.50 ID:5gPobYhW0
- ('A`)(拙い、ここは…… 退くか……)
サーナイトがシグナルビームを2発当てる前にゾロアークに倒されるのは目に見えていた ('A`)「戻れ、サーナイト!」 ( ^ω^)「ルカリオ、おいうちだよ」 ('A`)「なっ!」 サーナイトの胸元に容赦なくおいうちが突き刺さる ボールを前へ向け構えているドクオの目の前で、サーナイトは音もなく崩れ落ちた それと同時にルカリオが微かにダメージを受けた事にもドクオは気が付く事が出来ない ( ^ω^)「酷いなあ 今のは、酷いなあ サーナイト、カワイソウ」 ('A`)「うああああ!!!」
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 03:57:06.51 ID:5gPobYhW0
- ブーンの口元がより一層つり上がる
ドクオは最早、冷静な精神状態を保てずにいた ( ^ω^)「ドクオさあ お前、控えに物理受けが居るんだろ?」 ('A`)「えっ」 ドクオには正常な判断がうまく出来なかった ブーンの言葉が、簡単で現実的な推理に基づくものであることは疑うまでもないはずなのに、 まるで心の内を読まれているかのように錯覚した ('A`)「な、なんでぇ…」 ひょろひょろと間抜けな声を発した 動揺が如実に表れていた
- 117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 04:08:11.34 ID:5gPobYhW0
- ( ^ω^)「このルカリオが特殊型だったらサーナイトなら何とかなるかも
物理型だったらサーナイトじゃどうしようもないから、ここはまあ攻撃してみようかな」 ('A`)「う、うあああ」 ドクオは体がぐらりと揺れる感覚に襲われた ふわふわと浮かんでいるようで、足に力が入っているのか分からなくなる ( ^ω^)「くくく、ほら、次のポケモン出さなきゃ… ローブシンをさあ」 ブーンは悉くドクオの手の内を把握していた ドクオが後続として繰り出そうとしていたのはまさしくローブシンだったのだ ('A`)「ぬわあああああ!!!」 錯乱状態になったドクオは、やはりローブシンを繰り出した ゾロアークとは相性でいえば有利ではある
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 04:15:37.52 ID:5gPobYhW0
- ( ^ω^)「ははは はいはい、ローブシンね くくく…」
('A`)「行けぇ… ローブシン! 行け!」 ( ^ω^)「ルカリオ、かえんほうしゃ」 ローブシンをルカリオのかえんほうしゃが襲う 体力の凡そ半分が削られた 同時にルカリオも微小なダメージを受ける ('A`)「いのちのたまか このダメージ…… 特攻にも振ってるか…」 ('A`)「ああああ、とにかく行くんだ!ローブシン! ドレインパンチだ!」 ローブシンは折れた電柱のような物をその場に置いて、鈍重な動きでみがわりに近寄り、 一気に腕を振りおろして安っぽい人形を叩きつぶした みがわりは粉砕し、ドレインパンチの効果でローブシンの体の傷が少し癒えた
- 120 名前:神様になりたい神 ◆uitUt8nt8ttN :2011/09/04(日) 04:16:20.59 ID:IzZa9lAj0
- 乱数調整関係なくない?
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 04:22:05.76 ID:2Xv6NZWM0
- ないね
この>>1に6vを生かした戦いや逆手にとった戦いは書けないだろ
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 04:32:59.02 ID:5gPobYhW0
- ようやく、ルカリオ――の姿をしたゾロアーク――を守るものは無くなった
ローブシンのあのパンチが生身のゾロアークに直撃すれば、一撃で戦闘不能となるだろう ( ^ω^)「思ったより食らったね、かえんほうしゃ ドクオ、特防に全然振ってないな?」 ドクオはブーンの言葉を無視した ようやく取り戻しかけた冷静を失わないように必死だった ( ^ω^)「おいおい、大丈夫か? まあいい、ルカリオ、もう一度かえんほうしゃだ」 ルカリオがローブシンに向け手を翳し、かえんほうしゃを撃ちこもうとした、その時だった 突然、ブーンの体を強風が吹き付ける ブーンがすぐさま目を開けて後ろを振り返ると、ルカリオはブーンの遥か後方の壁へと叩きつけられていた ('A`)「マッハパンチ」 真っ黒なその姿を露わにしながら、ゾロアークはバタリと地面へ倒れこんだ
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 04:37:27.58 ID:5gPobYhW0
- いまブーンが使ってるポケモンは全部お手製だよ乱数じゃないよ
だってクリムガンが初めて乱数で出したポケモンだから 乱数が一番効くのはめざパだね
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 04:47:13.18 ID:5gPobYhW0
- ( ^ω^)「ふーん」
ブーンはそれでも余裕の表情を崩さなかった ゾロアークをボールに戻し、次のポケモンを繰り出した ルカリオ――今度は本物である ('A`)「行け、ローブシン!マッハパンチ!」 またしても超高速の拳がローブシンから撃ちだされる 直撃を受けたルカリオはその場で大きく仰け反った ('A`)「落ちはしないか… 次の攻撃… このルカリオが物理型なら反撃されてもローブシンは耐える、か?」 ルカリオは瞬時に体勢を立て直し素早くローブシンに駆け寄った ('A`)「物理型か!? いや、これは…!」
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 04:55:52.19 ID:5gPobYhW0
- ルカリオの拳がローブシンに突き刺さる
インファイト ではなかった 攻撃を受けたローブシンはゆっくりと仰向けに倒れた ('A`)「カウンターかっ!」 カウンター――ルカリオがマッハパンチで受けた分の2倍のダメージを、ローブシンは受けたのだ そのダメージは、ローブシンの残りの体力を削り切るに十分すぎる程の威力だった ('A`)「くそ… 戻れ、ローブシン」 ドクオはとうとう最後のポケモンまで追い詰められた
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 05:13:20.03 ID:5gPobYhW0
- ドクオは何としても
この一体でブーンの手持ち2体を倒さなければならない ブーンの目を覚ますために ブーンにあの非道なる行為を止めさせるために ('A`)「頼んだぞ! メガヤンマ!」 ( ^ω^)「ほーう」
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 05:23:33.73 ID:5gPobYhW0
- 特性がおみとおしではないという事を確認し、
ブーンは相手がかそくメガヤンマであると断定して手を読んでいった ( ^ω^)(かそくで素早さが上昇するのを見越してあえて最速にはしていないメガヤンマもいる…かな) ( ^ω^)(くくく、ドクオはどう読むかな) ブーンはドクオの読みの力を推し量っていた ( ^ω^)(序盤でかなり痛い目に遭わせてやったからなあ さすがにルカリオのしんそく位は読んでくれるかな くくく) ( ^ω^)(「まずしんそくが来ると見ていいだろう しかし、もし次の攻撃でしんそくが来ない場合、これが唯一のチャンスでありピンチかもしれない みきり読みのつるぎのまい こうなった場合は最悪だ 攻撃力が上昇したルカリオのしんそくを受けることが確定する ならばここはあえて初手で攻撃を選ぼう 一回しんそくを食らってしまうのはきっと避けられないんだ ストーンエッジは怖いが、外れ或いは先手を取れることを願おう」) ( ^ω^)(なんて読んでくるんじゃないかなあ) ブーンはドクオを見つめていた ( ^ω^)(ははは 必死に悩んでやがる そんなに乱数調整をやらせたくないってか……)
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 05:32:45.32 ID:5gPobYhW0
- ドクオは精一杯考えていた
('A`)(恐らくしんそくが来る… でも、もし次の攻撃でしんそくが来ないなら、ここを読み違えるのはまずい みきり読みのつるぎのまい こうなったらお終いだ 舞うってことはしんそくを持ってると確信していい だったらここは攻撃か…? どう転んでも一発はしんそくを食らってしまうと考えて動いた方がいいかもしれない 先手を取られてストーンエッジが来ることが怖い… もし来たら… 外れてくれっ!) 何もかもブーンが上回っているとも知らず 両者とも攻撃の体勢に入る ('A`)「頼むっ!メガヤンマ!」 何としても 勝たねばならない
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 05:40:48.59 ID:5gPobYhW0
- ('A`)「エアスラッシュだ!!」
ドクオの指示を受け、メガヤンマが動き出す 羽根を素早く震わせ、空気を振動させる ('A`)(ここで決めてくれれば… 或いは…!) しかし ルカリオも動き出していた ('A`)(くっ! やっぱりしんそくで来たか? まさかストーンエッジ? …いや、違う) ストーンエッジを放つようには見えなかった だがしんそくを使ってくるようにも見えない あれは――― ('A`)(空気が、振動して…る?)
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 05:42:18.21 ID:5gPobYhW0
- ドクオにはまだ分からなかった
ルカリオが攻撃を放ってもまだ分からなかった そして、 ルカリオの攻撃がメガヤンマの目前に迫った時、ようやく理解する事が出来た ('A`)「あ、あれは……」 下を見る メガヤンマが転がっていた ('A`)「エアスラッシュだ……」 ドクオは目の前がまっしろになった―――
- 162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 05:43:15.88 ID:TEw+Wsrg0
- なんつー構成のルカリオだwwwww
- 168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 05:48:06.78 ID:5gPobYhW0
- ―――
( ^ω^)「あはは~ ホントにこんなうまくいくとは 脳汁とまんねぇ~ ははは」 ('A`)「あ、うう」 ( ^ω^)「さきどりだよドクオ~ まさかマジで先手取れるとは思わなかったけどなあ」 ('A`)「みきりで…あの… 中途半端に…抜き調整してたから」 ( ^ω^)「まあ、これは僕の勝ちでいいよね よって僕の正しさが証明された」 ( ^ω^)「それでも愛情がどうとか言うなら止めないけどね がはは」 ('A`)「う゛う゛う゛う゛う゛……」 ドクオは堪らず嗚咽を漏らした
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 05:56:44.52 ID:5gPobYhW0
-
( ^ω^)「あ、それとさあ… 愛情はいいけど、サーナイトに欲情するのはどうかと思うわ…」 ('A`)「なっ、何でそれを!」
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/04(日) 05:58:20.17 ID:5gPobYhW0
- ( ^ω^)「最近ではさらに特殊な性癖に目覚めたとか…」
∩('A`)∩「あー!あー!」 (;^ω^)「 ベトベトンとサーナイトを一緒に育て屋に預けて、その様子を見守ってるとか 」 ('A`)「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」 (;^ω^)「育て屋の爺さんも商売だからってんで文句も言えんとぼやいてたわ… 足踏みしないと”行われない”らしいな… やっぱ狂ってるのは、お前じゃね?…」 ('A`)「いやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 ギアステーションに居る全ての人間の視線がドクオへ突き刺さる ('A`)「見るなあ! 俺をッ見るな! 見ないでくれええええええ」 奇妙な顔色になったまま、ドクオは頭を掻き毟り項垂れた (;^ω^)「まあ今度けいけんちパワー使う時呼ぶから じゃあな」 ('A`)「あ… う、あ……」 ドクオは戦闘不能となった…… 終
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