(-@∀@)世にも奇妙なブーン系「虐められっ子の友達」のようです
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 18:57:54.08 ID:H8OI+UFPO
-
(-@∀@)「どうも皆さんこんばんは」
(-@∀@)「ストーリーテラーのアサピーです」
(-@∀@)「虐めに合う少年、そんな彼にある日、友人が出来ます」
(-@∀@)「……」
(-@∀@)「一見、なんの変哲の無い出来事にも奇妙な世界への道は繋がっているのです」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:01:15.95 ID:H8OI+UFPO
-
悪夢を見る。
ここのとこ毎日だ。
(;A;)「……」
起きた時にはいつも涙を流している。
それは安堵の涙じゃない。
(;A;)「……」
夢と変わらない毎日がある、
それに気づいてしまうからだ。
だから、泣く。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:02:49.31 ID:H8OI+UFPO
-
('A`)虐められっ子の友達
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:06:29.31 ID:H8OI+UFPO
-
夢の内容はいつも同じでは無い。
いや、一言で説明の出来る内容ではある。
いじめ、だ。
( A )「……」
洗面所で顔を洗う。
悪夢で起きる時は大抵夜中なので両親は起きて来ない。
涙目を隠すために直接、目に水を押し当てるように洗う。
赤くなった目に意味は無いのだけど。
( A )「今日は、プロレスごっこだ」
一人、呟く。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:10:02.11 ID:H8OI+UFPO
-
きぃ、という音と共に蛇口を閉める。
ぽたぽたと水が落ちる音が聞こえた。
( A )「あいつらが友達だった時から続いてるプロレスごっこだ」
ごっこ、というのは名ばかりで、一方的に叩かれ、技をかけられるだけなのだけど。
友達だった、というのは言葉の通りだ。
僕は友人だった奴らに叩かれ、馬鹿にされている。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:13:37.08 ID:H8OI+UFPO
-
それがいじめだと気づいたのは本当に最近だ。
( ・∀・)「おードクオおはよー」
('A`)「お、おはよう」
( ・∀・)「ドュクシwwwドュクシwwww」
(;'A`)「い、いてえよ」
( ・∀・)「冗談だよwww冗談wwww」
最初はそう、こんな会話。
友人……いや元友人のモララーが肩にパンチをしてきた時だ。
その時、学校ではそういう遊びが流行っていた。
どこにでもある、遊びだった。
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:16:49.40 ID:H8OI+UFPO
-
そんな遊びに僕は乗れなかった。
(,,゚Д゚)「ドュクシwwwwドュクシwwww」
( ・∀・)「いてえよwwwドュクシwwww」
('A`)「……」
友人だった奴らは痛みに怯まず、笑って仕掛けた相手にパンチする。
ぼこすかぼこすか、肩にパンチしあう。
僕はそれが出来なかった。
( ・∀・)「デュクシwwwデュクシwwww」
(;'A`)「い、いてえよ」
(,,゚Д゚)「デュクシwwwwドュクシwwww」
ただ、殴られていた。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:19:54.13 ID:H8OI+UFPO
-
そんなとこから発展していく。
ある日こんな遊びが合った。
( ・∀・)「腹筋ためそうぜ!」
(,,゚Д゚)「腹筋?」
( ・∀・)「腹に力入れてパンチ耐えんの。我慢だめし?みたいな」
(,,゚Д゚)「おーやるやる」
('A`)「……」
クラスの男子は皆そういう「遊び」に乗る。
( ・∀・)「ドクオもやるだろ?」
(;'A`)「う、うん」
そんな空気に逆らえるはずも無かった。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:25:33.20 ID:H8OI+UFPO
-
(;・∀・)「ぐえっ」
(,,゚Д゚)「すげえなモララー全員耐えてる」
( ´_ゝ`) 「ふふふ…この俺のマッスルボティーなら」
(´<_` )「デュクシ」
(;´_ゝ`)「ぐうぇ…だめ、実の弟に殴られて心が折れた」
(´<_`;)「弱すぎるだろ兄者…」
( ´_ゝ`) 「だから心だって」
( ´∀`)「次は僕モナ」
(´・ω・`)(僕モナ?)
(;'A`)「……」
皆、笑いながら「遊び」をやっている。
そして、
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:27:36.07 ID:H8OI+UFPO
-
( ・∀・)「次ドクオなー」
僕の、番が来た。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:31:34.78 ID:H8OI+UFPO
-
最初の一発がまずかった。
(; A )「ぐえぇ…」
みぞおちに入ってしまったのだ。
腹でも痛いが、みぞおちの場合呼吸がしにくくなる。
それを、その時初めて知った。
( ´_ゝ`) 「次おれなー」
(,,゚Д゚)「次は俺だ」
皆がルールにしたがって僕を殴る。
その時の僕は被害者では無い。
「遊び」で僕も皆を殴っていたから。
あくまでコレは遊びだったんだ。
でも……
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:34:45.61 ID:H8OI+UFPO
-
(;A;)「……」
泣いてしまった。
痛みに負けて泣いてしまった。
( ・∀・)「……」
(,,゚Д゚)「……」
( ・∀・)「やめるかあ」
(,,゚Д゚)「なんか、シラけたしな」
その時の空気は今でも簡単に思い出せる。
「なんだコイツ」という空気を僕はひしひしと感じていた。
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:37:25.21 ID:H8OI+UFPO
-
その日から少しずつ変わっていった。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:40:13.67 ID:H8OI+UFPO
-
('A`)「おはよう」
( ・∀・)「あ?……おはよう」
('A`)「……?」
少し、クラスの空気が違った。
昼休みの事だ。
( ・∀・)「デュクシwwww」
(;'A`)「っ!!」
いきなり肩パンチをやられた。
遊びの時なんかより、ずっと強く。
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:44:20.01 ID:H8OI+UFPO
-
(;'A`)「い、痛いよ」
( ・∀・)「すまんすまんwww」
別によくある会話だ。
「遊び」なら毎日のように合った。
( ・∀・)「もういっちょデュクシwwww」
(;'A`)「うう……」
それでもいつもより執拗に感じた。
段々と痛みが蓄積されていく。
ツボのような物があり、そこに入ると、とても痛い。
( ・∀・)「遊びだってwww」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:47:16.96 ID:H8OI+UFPO
- 遊び。
そうこれは遊びだ。
だけど
(;A;)「や、やめてくれよ」
僕はまた泣いてしまった。
もともと運動をするわけでもない僕には、人並みとはいえ運動をする友人のパンチに耐えられなかったのだ。
( ・∀・)「おいおい……」
(;A;)
僕が泣くと、友人はシラけた目で僕を見るのだ。
( ・∀・)「空気よめよな…」
そんな事をいいながら。
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:51:18.33 ID:H8OI+UFPO
-
とはいえ直ぐに一変するわけでは無い。
あくまで空気が読めなかった、それだけで僕はまだ友人だった。
でも
(,,゚Д゚)「デュクシwwwwドュクシwwww」
( ・∀・)「wwwww」
(;'A`)「い、痛いってww……」
僕はよく「いじられる」ようになった。
コロコロ表情が変わるのが楽しかったのだろう。
僕は肩パンチの標的になった。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:54:17.34 ID:H8OI+UFPO
-
「遊び」だと理解していた。
ただ皆のパンチなどに「やめろよーwww」なんて言うのが正しいのだ。
適当に乗って遊ぶのが楽しいのだ。
僕はそうしようとした。
(;'A`)「い、痛いよ」
(,,゚Д゚)「デュクシwwww」
( ・∀・)「デュクシwwww」
(;A;)「や、やめてくれよ」
だけど、
耐えられない。
大抵泣いてしまった。
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 19:57:05.30 ID:H8OI+UFPO
-
そうすると友人はシラける。
( ・∀・)「……」
(,,゚Д゚)「……」
(;A;)「ご、ごめん…」
( ・∀・)「……何で謝るの?」
(,,゚Д゚)「遊びだろコレ……」
遊びなのに泣く僕に。
「空気読めよ」 と視線を送る。
それが堪らなく申し訳なく感じた。
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:01:10.10 ID:H8OI+UFPO
-
******
('A`)「……」
顔を洗い終わり部屋に戻る。
まだ時間は明け方4時。
一眠り出来る時間だ。
('A`)「……眠れない」
夢の事を考えてしまう。
寝ると見る、そう考えると眠れなくなった。
だけど、
('A`)「……学校行きたくないな」
起きていても後で体験するのだ。夢と同じ事を。
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:05:27.23 ID:H8OI+UFPO
-
ある日を境に変わったわけではない。
徐々に変わっていったのだ。
(;A;)「……」
( ・∀・)「弱すぎだろwww鍛えろwww」
(,,゚Д゚)「毎日叩かれてれば打たれ強くなるってwww」
友人は僕が泣くのに慣れた。
「空気読めよ」なんて言わなくなった。
僕が泣くのも「遊び」の一環になったのだ。
そうして、そういった「遊び」が増えた。
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:07:50.13 ID:H8OI+UFPO
-
二週間に一度泣いた。
一週間に一度泣いた。
三日に一度泣いた。
( ・∀・)「こてがえしってこうやんだっけ?」
(,,゚Д゚)「ちげえよwwwこうこうwwww」
(;A;)「あああ…」
毎日泣くようになった。
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:14:57.45 ID:H8OI+UFPO
-
泣いているとこは隠した。
遊びだから。
そんなものを先生に見せて、友人に迷惑がかかれば、
それこそ友人が友人ではなくなる。
そう思っていた。
ξ゚听)ξ「……」
(*゚ー゚) 「ねーあれさあ」
ξ゚听)ξ「……よねー」
クラスの「遊び」に参加していない女子達から変な目で見られるようになった。
毎日泣いているクラスメイトが珍しく写ったんだろう。
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:17:54.58 ID:H8OI+UFPO
-
机に突っ伏す事が多くなった。
寝ているフリでやり過ごせる事があるから。
(-A-)「……」
「…よね」
「……だよねー」
でも、そんな時に女子の話は聞こえて来る。
「ドクオって何であんな泣いてるの?」
「さあ?」
「……気持ち悪いよね」
「だよねwww」
そんな会話が。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:24:17.39 ID:H8OI+UFPO
-
*****
('A`)「……朝」
ぼうっとそんな事を思い出していたら既に6時過ぎになっていた。
支度をしないといけない。
('A`)「……はあ」
今ではすっかりさけられるようになった。
クラスメイトに。
話し掛けられるのは「遊び」の時だけだ。
そうしつようやく
('A`)「いじめ…なんだよな…」
そう、現状を理解したのだ。
- 43 名前:訂正 投稿日:2010/07/17(土) 20:25:28.00 ID:H8OI+UFPO
- *****
('A`)「……朝」
ぼうっとそんな事を思い出していたら既に6時過ぎになっていた。
支度をしないといけない。
('A`)「……はあ」
今ではすっかりさけられるようになった。
クラスメイトに。
話し掛けられるのは「遊び」の時だけだ。
そうしてようやく
('A`)「いじめ…なんだよな…」
そう、現状を理解したのだ。
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:28:06.94 ID:H8OI+UFPO
-
朝ごはんを食べる。
まずく感じる。
靴を履く。
鉛のように重く感じる。
('A`)「……」
このままどこか遠くに行きたい。
駅まで歩きながらそんな事を考えた。
結局学校に行くのだけど。
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:33:15.59 ID:H8OI+UFPO
-
学校につくと少し騒がしかった。
誰にも何でかなんて聞けないのだけど。
自分の机まで到着するなり直ぐに突っ伏して寝たふりをした。
机の隅に「キモい」なんて単語があったりした。
もう、それには慣れた。
(-A-)「……」
「でさー」
「……らしいよ!」
「転校生?」
会話がとぎれとぎれだが聞こえた。
なるほど、転校生か。
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:37:32.58 ID:H8OI+UFPO
-
僕には関係ない。
いや、僕を殴る人が増えるかもしれない。
そう考えると憂鬱だった。
そうして寝たふりをしていると、チャイムがなった。
皆が席に座る音がした。
「えー今日は」
「転校生がー」
先生の声だ。
どうやら今転校生を紹介するらしい。
「というわけで転校生の内藤君だ」
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:39:04.30 ID:H8OI+UFPO
-
「よろしくお願いしますお!」
元気な声がした。
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:41:52.08 ID:H8OI+UFPO
-
('A`)「……」
机に突っ伏しながらチラリと見た。
ちょっとした好奇心からだ。
( ^ω^)
ニコニコとした小太りな奴だった。
フニャフニャとした雰囲気だな、なんて思った。
「じゃー…そうだな欝田のとなりな」
( ^ω^)「はいですお!」
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:46:17.46 ID:H8OI+UFPO
-
見かけに反してスタスタとこちらに歩いてきた。
僕のとなりに座りこっちを見る。
そしてこう言った。
( ^ω^)「始めましてだお!」
('A`)「あ、ああ」
( ^ω^)「よろしくだお!」
('A`)「よ、よろしく」
なかなかフレンドリーな奴だな、とも思った。
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:49:07.17 ID:H8OI+UFPO
-
転校したばかりの内藤に教科書を見せてやったりした。
( ^ω^)「ありがとうだお!…ええっと何君だったかお?」
('A`)「欝田ドクオ、ドクオでいいよ」
( ^ω^)「ありがとうだおドクオ!」
('A`)「そんな礼いうほどじゃねえよ」
( ^ω^)「おっおwwwそうかおwww」
気さくな奴で話やすかった。
久しぶりの感覚だった。
- 58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:51:09.81 ID:H8OI+UFPO
-
でも、
( ・∀・)「おーいドクオー」
('A`)「あ……」
( ・∀・)「肩パンやろうぜwww」
('A`)「……うん」
( ^ω^)「?」
僕の、情けない時間はやってくる。
ああ、嫌だなあ。
そう、思ったりした。
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:54:52.82 ID:H8OI+UFPO
-
いつも通り「遊び」は行われた。
内藤の前で。
(;A;)
( ・∀・)「wwww」
(,,゚Д゚)「wwwww」
( ´_ゝ`) 「wwww」
いつも通り。
そんな時だ。
「やめるお!!」
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 20:58:27.36 ID:H8OI+UFPO
-
(;A;)「え?」
内藤の声だ。
(#^ω^)「なんでそんな事するんだお!」
( ・∀・)「はあ?」
(,,゚Д゚)「いや、なあ?」
(;A;)「……内藤?」
一瞬遅れて状況を理解する。
助けて…くれてる?
でも
(#^ω^)「こんなの酷いお!いじめだお!」
( ・∀・)「……あ?」
- 63 名前:それっぽいテイストのつもりなだけでシリーズではないよ 投稿日:2010/07/17(土) 21:00:35.73 ID:H8OI+UFPO
-
「お前ウザいわ」
ああ、内藤。
お前まで。
ばきり、と殴る音が聞こえた。
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:03:46.28 ID:H8OI+UFPO
-
*****
(メ'A`)「だ、大丈夫か?」
(メ ω )「だ、大丈夫だお…」
転校生でいきなりクラスのルールに刃向かう。
そんな内藤はあっという間に僕と同じ目に合った。
帰る時には、同じ境遇になったということで大分打ち解けていた。
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:06:33.90 ID:H8OI+UFPO
-
(メ^ω^)「……ドクオは」
(メ'A`)「ん?」
(メ^ω^)「いつもあんな目に?」
(メ'A`)「……ああ、うん」
(メ^ω^)「それはいじめだお」
(メ'A`)「……うん」
(メ;A;)「うん」
ぽたぽたと涙が落ちた。
初めて自分の状況を理解してくれる奴が出来た。
親にも、先生にも、誰にも言えなかった自分に。
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:13:02.45 ID:H8OI+UFPO
- いろいろな事を話した。
学校の愚痴とか、悪夢の事とか。
( ^ω^)「……」
内藤はずっと聞いてくれた。
久しぶりに人と話している気がした。
別れるときに内藤が言った。
( ^ω^)「ドクオ」
('A`)「ん?」
( ^ω^)「僕が何とかしてあげるお」
( ^ω^)「僕は、ドクオの友達だお」
('A`)「……」
(;A;)「ありがとう……」
それが気休めでも、うれしい言葉だった。
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:15:57.80 ID:H8OI+UFPO
-
家に帰って、いつものように食事をして、
風呂に入って、
布団で眠って、
そして、
そして、悪夢を見た。
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:18:15.26 ID:H8OI+UFPO
-
聞こえるのは笑い声だ。
僕は笑われていた。
ξ )ξクスクスクスクス
(* ー ) クスクスクスクス
体に痛みを感じる。
殴られてもいた。
( ・∀・)「デュクシwwwwドュクシwwww」
(,,゚Д゚)「デュクシwwww」
(;A;)「あああああ」
僕は、泣いていた。
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:20:00.26 ID:H8OI+UFPO
- いやだ。
クスクスクスクス
クスクスクスクス
やめてくれ。
「デュクシwwwwデュクシwwww」
「空気読めよ空気www」
やめて。
・・・・・・
・・・・
・・
・
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:21:58.17 ID:H8OI+UFPO
-
(;A;)「うわああああ!!」
僕は跳ね起きた。
すると、
( ^ω^)「起きたかお?」
(;A;)「え?」
なぜか内藤がいた。
周りを見ると、
(;A;)「学校?」
そこは教室だった。
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:25:36.67 ID:H8OI+UFPO
-
( ^ω^)「ドクオドクオ」
(;'A`)「な、なんで内藤が…」
僕の言葉を無視して内藤は言った。
( ^ω^)「こいつらみるお」
そう言って黒板に指をさす。
そこには、
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:28:06.07 ID:H8OI+UFPO
-
ξ;゚=゚)ξ
(*;゚=゚)
(;・=・)
(,,;゚=゚)
手足を縛られて、口を封じられている。
クラスメイト達がいた。
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:32:27.01 ID:H8OI+UFPO
-
(;'A`)「え…なんで…」
( ^ω^)「ドクオ、僕思うんだお」
僕の疑問には答えず淡々と内藤は喋る。
昼間に話した内藤とは別人にすら感じた。
何か、得体のしれない何かと話しているような、そんな気分。
( ^ω^)「僕思うんだお」
(;'A`)「な、何をだよ」
( ^ω^)「いじめってのは未来を殺しているんだお」
(;'A`)「え?」
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:35:20.94 ID:H8OI+UFPO
-
( ^ω^)「いじめられた人の、未来を殺しているんだお」
(;'A`)「……」
( ^ω^)「コミュニケーションが取りづらくなるお、人が怖くなるお」
淡々と、話す。
( ^ω^)「だから」
ただ、
( ^ω^)「僕は」
淡々と。
(;'A`)「ん?」
ぐにゃり、と
足に何かを感じた。
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:37:59.36 ID:H8OI+UFPO
-
(;'A`)「……」
ゆっくり、見る。
足元を。
( ω )「僕は…」
嗚呼、これは。
( _ゝ ) ( <_ )
死体だ。
流石、兄弟の。
( ^ω^)「裁く事にしたんだお」
- 87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:40:21.16 ID:H8OI+UFPO
-
「こいつら、全部」
「僕と、君で」
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:46:13.54 ID:H8OI+UFPO
- 兄者の首筋には赤黒い線があった。
いや、線と言うにはいびつ過ぎる。
ノコギリのような物で、無理矢理に切ったような線だ。
弟者は首には傷がない。
ただ、白いワイシャツは既に、白くは無い。
何度も何度も、鋭利な何かで突き刺したような後がある。
ぼうっとして見ていると、ツンとした臭いがした。
嗚呼、これが腐臭なのかな。
( ^ω^)「糞尿の臭いがきつくてすまんお」
ああ、糞尿なのか。
案外わからないもんだな、
そう、思った。
- 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 21:48:49.81 ID:H8OI+UFPO
-
( ^ω^)「ドクオ」
そうして、
( ^ω^)「ちょっと兄弟ははやまっちやったけど」
( ^ω^)「権利はきみにあるお」
僕の手に、内藤は。
( ^ω^)「はいだお」
('A`)「……」
ナイフを手渡した。
果物ナイフだ。よく林檎とかを剥くのに使う。
極々普通の、ナイフだ。
- 95 名前:すみません遅れました 投稿日:2010/07/17(土) 21:57:38.08 ID:H8OI+UFPO
-
ナイフは冷たい色をしている。
綺麗なナイフだ。自分の顔が写る。
('∀`)
その時自分が笑っている事に気づいた。
慌ててナイフから目をそらす。
( ^ω^)
内藤はそんな僕をじっと見ていた。
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:02:06.34 ID:H8OI+UFPO
-
(;'A`)「な、内藤!」
( ^ω^)「なんだお?」
(;'A`)「こ、これは良くない…よ…」
( ^ω^)「なんでだお?」
(;'A`)「だって…犯罪…」
( ^ω^)「ドクオ…」
内藤は優しく、僕に言い聞かせるように言った。
まるで、流石兄弟を殺した奴とは思えないくらい、優しく。
( ^ω^)「ドクオは遊びをしているんだお」
(;'A`)「あそ…び…?」
( ^ω^)「そうだお、いつもやられていた遊びだお」
いつもの「遊び」?
- 100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:06:21.36 ID:H8OI+UFPO
-
(;・=・)
(,,;゚=゚)
( ^ω^)「よく考えるおドクオ」
( ^ω^)「あいつらはいつもドクオを殴りっぱなしだお」
(;'A`)「……」
( ^ω^)「だからルールに乗っかってやり返さないといけないお」
(;'A`)「でも…」
( ^ω^)「一度にまとめてやり返すだけだおー全然悪い事じゃないおー」
「ただ彼らに空気を読んで貰うだけだおー」
- 102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:11:23.06 ID:H8OI+UFPO
-
ふらり、と足がモララー達の方へ向かう。
(;・=・)「んー!!!んー!!」
何か言っているが口を封じられているのでわからない。
もう一度ナイフを見る。
さっき見た時よりも、怪しく輝いているように見えた。
(;'A`)「うう…」
ぺち、ぺち、ぺち
なぜか裸足の僕の、足音が教室に響く。
僕はモララーの前にいた。
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:13:58.08 ID:H8OI+UFPO
-
(;'A`)
それでも、
(;・=・)
僕は躊躇していた。
(;'A`)「で、できないよ」
人を殺す事を。
やり返す、事を。
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:17:37.53 ID:H8OI+UFPO
-
( ^ω^)「うーん」
(;'A`)「……」
内藤は困った顔をしていた。
本当に意外そうな顔だった。
なんで刺さないんだろう?
そう、本気で思っているような顔をしていた。
( ^ω^)「じゃあドクオ!」
急にぱあっと顔を明るくして、
僕からナイフを取り、言った。
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:20:56.87 ID:H8OI+UFPO
-
「僕が簡単に見本をみせるお!」
ぬるり、不思議な音がモララーな方から聞こえる。
そして
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
絶叫。
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:24:30.56 ID:H8OI+UFPO
-
( ;=;) 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
まだ、生きている。
太ももの辺りにナイフが刺さっていた。
(;'A`)「……」
なにかが、僕の中で、ドロりと、
溶けるのを感じた。
( ^ω^)「はい」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
平然とナイフを引き抜き、内藤は僕にはナイフを渡した。
ナイフは温かかった。
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:29:27.91 ID:H8OI+UFPO
- そして、
( ^ω^)「ドクオは悪くないお」
僕は、
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
ゆっくりと、
( ^ω^)「ただの遊びだお」
ナイフを、
「んあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ふりかぶって、
( ^ω^)「なんにもドクオは悪くないお」
勢いよく、
( ;=;)
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:30:19.44 ID:H8OI+UFPO
-
とすん
突き刺したんだ。
友達だった。
モララーに。
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:36:36.17 ID:H8OI+UFPO
- ( ^ω^)
('A`)
ξ;゚=゚)ξ
(*;゚=゚)
(,,;゚=゚)
一瞬の、静寂。
とても、とても静かだった。
突き刺さったまま僕の手に握られたナイフは、
なぜか冷たく感じた。
('A`)「冷たいや…」
そう呟いた瞬間、悲鳴が聞こえだした。
もっとも「んー!」とか「んんー!」みたいな感じの悲鳴だけど。
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:40:59.45 ID:H8OI+UFPO
-
ふと横を見るとギコが死んでいた。
(,, = )
白目を剥いて、口から赤い液体が滴り落ちている。
ああ、舌を噛んだのか、痛かったろうに。
意外と神経の細いやつなんだな。
そんな事を初めて知った。
友達だと思っていた奴の事を僕は全然知らなかったのだなあ、なんて思った。
( ^ω^)「次はー」
内藤はニコニコとしていた。
とても、楽しそうだった。
- 122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:43:54.00 ID:H8OI+UFPO
-
( ^ω^)9m 「彼女達だお
ξ;゚=゚)ξ
(*;゚=゚)
とても、とても楽しそうに内藤は言った。
- 126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:47:20.03 ID:H8OI+UFPO
-
だけど、少しだけマトモな僕は思った。
内藤よりほんの少しマトモなだけだけど。
('A`)「彼女達は」
( ^ω^)「ん?」
('A`)「見てただけ、だよ?」
ふんふん、と内藤は頷く。
そうして、こう言った。
( ^ω^)「その通りだおドクオ」
( ^ω^)「だから僕達も」
- 127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:48:57.22 ID:H8OI+UFPO
-
「見てるだけにするお」
がしゃーん、と音がして、
僕と内藤は檻のような物の中に入った。
ξ;゚=゚)ξ
(*;゚=゚)
彼女達は、外だ。
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:52:41.52 ID:H8OI+UFPO
-
(・(エ)・) 「くまー」
とっても、とっても可愛いテディベアのぬいぐるみが現れた。
大きさだけは一メートル弱はあった。
もしもテーマパークとかで見たら和んでいただろう。
(・(エ)・)
ξ;゚=゚)ξ
(*;゚=゚)
彼女達、も。
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:56:55.24 ID:H8OI+UFPO
-
(・(エ)・)
ξ;゚=゚)ξ
巻毛の彼女が懇願するようにテディベアを見る。
「ねえクマさん、あなたは優しいわよね」
「ねえクマさん、あなたはいいクマさんよね?」
嗚呼!
嗚呼!かわいそうに!
彼女が、彼女達がどうなるか僕にはわかっていた。
でも悲しいな。
- 134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 22:58:41.62 ID:H8OI+UFPO
-
がぶり、
ばりばり、ばりばり
('A`)「僕には見ている事しか出来ない」
ぴっ、ぴっ、っと血が頬に付いた。
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 23:02:36.14 ID:H8OI+UFPO
- 声が聞こえる。
悲鳴だ。
悲痛な泣き声。
助けを求める泣き声。
( ^ω^)
内藤はニコニコしていた。
('∀`)
僕もニコニコ、笑っていた。
(・(エ)・) 「くまー」
テディベアが二人目に手を伸ばした時、
僕の意識はドロり、と溶けた。
- 138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 23:05:41.09 ID:H8OI+UFPO
-
次の瞬間、僕は狭い部屋にいた。
「なあどうやってやったんだ?」
スーツを着た中年のおじさんが僕に聞く。
僕はおじさんの白髪の数なんかを数えていた。
「どうやってもナイフで君一人じゃ無理なんだよ」
目尻のシワは左が三本、右も三本。
きっと苦労したんだろうなあ。
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 23:08:54.80 ID:H8OI+UFPO
-
('A`)「内藤はいいやつです」
呟く。質問はどうだっていい。
ただ友人の素晴らしさをおじさんに伝えたかった。
「そ、その内藤って奴とやったのか!?」
('A`)「どうやってあのテディベア用意したんだろ?きっと金持ちなのかもな」
「なあ!聞いているのかね?」
('∀`)「すごいなあ!内藤!」
僕は、悪夢を見なくなった。
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 23:11:42.37 ID:H8OI+UFPO
-
ありがとう、内藤。助けてくれて。
******
「警部…」
「ああ……」
「彼が話している内藤と言う少年なのですが」
「いたのか?」
「いるにはいました…どうやら鬱田のクラスに転校してくる予定だったみたいです」
「予定だった?」
「ええ…実は……」
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 23:13:02.88 ID:H8OI+UFPO
-
「転校してくる途中、交通事故で亡くなっているそうなんです」
世にも
奇妙な
ブーン系
- 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 23:15:16.16 ID:H8OI+UFPO
-
(-@∀@)「ドクオ君が出会った謎の転校生」
(-@∀@)「彼は一体何者だったのでしょう」
(-@∀@)「……」
(-@∀@)「もしかすると学校を嫌がるドクオ君の気持ちが」
(-@∀@)「彼を奇妙な世界へ導いたのかもしれません」
(-@∀@)「おや?」
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 23:17:58.06 ID:H8OI+UFPO
-
気がつくとそこは教室だった。
直後アサピーは自分が机に突っ伏している事に気づいた。
ふと、横をみる。
( ^ω^)「アサピー君始めましてだお」
(-@∀@)
( ^ω^)「友達になろうお」
(@∀@)
(-@∀@)「どうやら、私も奇妙な世界へ潜り混んでしまったようです」
( ^ω^)「アサピー!アサピー!」
- 155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 23:18:58.74 ID:H8OI+UFPO
-
「友達になろうお!!!」
世にも
奇妙な
ブーン系 おしまい
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