「破」のようです
- 2 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:40:34 ID:IFJjbBkk
「破」のようです
- 3 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:41:00 ID:IFJjbBkk
- −−VIP小学校−−
小学5年生のツンは学校の国語の時間にその字と出会った。
ξ゚听)ξ「石に・・・・・・皮・・・・・・。」
石に皮で「破」。
まだ初潮を迎えていなかったツンであるが、
彼女はこの時、確かにその小さな体で大きなエクスタシーを感じた。
- 4 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:41:18 ID:IFJjbBkk
ξ*゚听)ξ「ヒャア!!!何だろう……このかんじは?」
初めて見る漢字ではなかった。
しかし、今はその漢字にとてつもない魅力を感じている。
ξ*゚听)ξ「せんせー!この漢字ってどういう意味なんですか?」
( ´∀`)「こわすとか、やぶるとかそういう意味で覚えておけばいいモナ。」
ξ゚听)ξ「ふーん、ちょっとこわい漢字なんだな。でも……」
- 5 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:41:41 ID:IFJjbBkk
ξ )ξ「ちょっと憧れちゃうかも。」
- 6 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:42:12 ID:IFJjbBkk
- 彼女はそう言うとすぐに、手元にあった漢字ドリルを「破」り始めた。
ξ )ξ ビリビリ
( ´∀`)「ツンさん、漢字ドリルを破いちゃ駄目モナ。」
しかし、ツンはモナーの言葉を無視して破り続けた。
ξ )ξビリビリ
(;´∀`)「ツンさん!!!破くのをやめるモナ!!!!」
ξ )ξビリビリビリビリ
- 7 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:42:33 ID:IFJjbBkk
- モナーの怒声によりクラスの全員がツンのことを見始めたが、
彼女は気にすることなく漢字ドリルを破り続けた。
(ざわざわ……ざわざわ……)
(;´∀`)「み、みんなは漢字の勉強を続けるモナ!
ツンさんはちょっと職員室まで来なさい。」
モナーはそう言うと、そのままツンの手を引っ張り彼女を教室から連れ出した。
- 8 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:42:54 ID:IFJjbBkk
- ξ )ξ「びりびりびりびりびり」
(;´∀`)「ツンさん、大丈夫モナ?どこか具合が悪いのかモナ?」
ξ )ξ「びりびりびりびりびり」
ツンはもう手元にはない漢字ドリルを破く仕草を教室から出た後でも続けていた。
(;´∀`)「なにか悩みがあるモナ?先生で良ければ聞くモナ。」
ξ )ξ「びりびりびりびりびりびりびりびりびりびり」
(;´∀`)「一体、どうしちゃったんだモナ……」
- 9 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:43:12 ID:IFJjbBkk
- ξ )ξ「びりびりびりびりびりびりびりびりびりびり」タタタッ
モナーが困り果て、ツンから目を話した一瞬の隙にツンは急に走り始めた。
(;´∀`)「ちょっ!待つモナ!!!!」
ξ )ξ「びりびりびりびりびりびりびりびりびりびり」バリーン
(;´∀`)「あ。」
ツンは廊下を走り続け、廊下の端にある窓を「破」り、飛び降りた。
- 10 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:43:32 ID:IFJjbBkk
- (;´∀`)「ここ五階モナ……。」
地上に広がっているであろう凄惨な光景を思い浮かべながら、
モナーは恐る恐る窓から地上の様子を覗きこんだ。
(;´∀`)「いない……モナ?」
地上には血の染みは一つとしてなく、無機質なコンクリートの地面があるだけだった。
(;´∀`)「どこへ行ってしまったんだモナ……?」
- 11 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:43:53 ID:IFJjbBkk
- ツンはその時、閉じていた校門を蹴「破」り、授業中に外に出てはいけないという規律を
「破」り、ある場所を目指して走っていた。
ξ )ξ「びりびりびりびりびりびりびりびりびりびり」タタタタタタッ
彼女が目指していたのは病院であった。
それも自分が産まれた産婦人科のある病院を目指していた。
何が彼女をそうさせるかは分らなかったが、ツンはひたすら走り続けた。
彼女が辿り着いた先の病院は、いつもと変わらない様子でそこに佇んでいた。
- 12 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:44:12 ID:IFJjbBkk
- ξ )ξ「ああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああ」
その地に辿り着いたツンは突然叫び声を上げ、そのまま倒れてしまった。
(*゚ー゚)「ちょっと!!!……大丈夫ですか!!!??」
病院の目の前で急に大声を張り上げた相手を注意しに来たが、
そこに倒れていた小さな少女を見つけると、しぃは急いでツンを病院の中へと運び込んだ。
- 13 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:45:13 ID:IFJjbBkk
- ξ゚听)ξ「ここは……。」
( ´∀`)「ツンさんが向かって行った病院モナ。」
ξ゚听)ξ「あれ?せんせい?
あたしが自分で病院に来たの?」
( ´∀`)「そうモナ。国語の授業中に急に様子がおかしくなって
そのままどっか行っちゃったモナ。」
ξ゚听)ξ「え。そんなこと知らないよ。」
( ´∀`)(すっかり記憶が抜けているのかモナ……。)
「もう少しでお父さんが迎えに来るから、そのまま待ってるモナ。」
- 14 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:45:39 ID:IFJjbBkk
- ξ゚听)ξ「お父さん……。」
( ´∀`)「先生は先に帰るモナ。元気になったらまた学校に来るモナ。」
ξ゚听)ξ「せんせい、さようなら。」
( ´∀`)「はい、さようなら。」
ξ゚听)ξ「あたし、どっかおかしくなっちゃたのかなぁ……。」
ツンは自分のしたことを思い返そうとしてみるが、全く思い出せなかった。
時計を見ると夜の七時であったが、自分が午後の授業を受けた記憶は一切なかった。
必死に思い出そうと、ツンが頭を抱えていると、病室の扉が開いた。
- 15 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:46:10 ID:IFJjbBkk
- ( ・∀・)「ツン……帰るぞ。」
ξ゚听)ξ「お父さん、ごめんなさい。」
( ・∀・)「気にするな。それよりも早く家に帰るぞ。」
ξ゚听)ξ「はい……。」
父親に連れられ、そのまま病室を出ようとすると看護婦と病室の前で鉢合わせた。
(*゚ー゚)「どちらへ行かれるのですか?」
( ・∀・)「家へ帰るんだ。診療代なら、後日払いに来る。」
- 16 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:46:27 ID:IFJjbBkk
- (*゚ー゚)「まだ検査が済んでいません。明日までご帰宅は出来ません。」
( ・∀・)「話は聞いている。検査は必要ない。」
(*゚ー゚)「でも、先生は帰る許可を……あっ!」
モララーは看護婦を横へ押しやると、ツンの手を引きそのまま病院を出て行ってしまった。
- 17 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:46:48 ID:IFJjbBkk
- ξ゚听)ξ「……」
( ・∀・)「……」
家へと向かう車の中で父と娘は一言も話さなかった。
ツンは自分の父親が寡黙な人間であり、あまり喋らないことは今までの生活から分っていた。
しかし、今日は少しモララーの様子はおかしかった。黙ってはいるが、何かを話したがっているようにも見えた。
ξ゚听)ξ(お父さんもどうかしちゃったのかな……)
- 18 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:47:04 ID:IFJjbBkk
- 一言も交わさぬまま、家へと到着すると、ツンはそのまま自分の部屋へと向かった。
ツンが部屋に入る際に、モララーは一言だけ「後で話がある」とだけツンに告げた。
ξ゚听)ξ「あたし、怒られるのかなぁ……。」
忙しいであろう父親に迷惑をかけたことで怒られてしまうのではないかとツンは不安になっていた。
母親のいないツンにとって、父親は唯一の肉親であり、尊敬できる対象でもあった。
しかし、怒られるのはあまり好きではなかった。モララーがツンを叱るときはそのほとんどにおいて、
モララーが悲しそうな表情をするからであった。
- 19 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:48:13 ID:IFJjbBkk
- コンコン 「ツン、入るぞ。」
ξ゚听)ξ「あ!はい!!!!」
モララーは小さな袋を手にツンの部屋に入ってきた。
( ・∀・)「今日のことについて話がある。何か覚えているか?」
ξ゚听)ξ「国語の授業を受けてて、気づいたら病院にいたってことだけしかわかんない。」
- 20 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:48:36 ID:IFJjbBkk
- ( ・∀・)「ふむ。国語の時間は漢字の勉強をしていただろう?」
ξ゚听)ξ「あ、言われてみればそうかも!なんで知ってるの?」
( ・∀・)「先生から聞いた。そして、これも預かってきた。」
そう言うと、モララーは持っていた袋の中から、ツンが破り裂いた漢字ドリルを出した。
- 21 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:48:50 ID:IFJjbBkk
- ξ゚听)ξ「え……これあたしのだ。誰がこんなこと……。」
( ・∀・)「お前だ。」
ξ゚听)ξ「あたしが?なんで漢字ドリルを破くの?」
( ・∀・)「お前だからだ。」
- 22 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:49:04 ID:IFJjbBkk
- ξ゚听)ξ「お父さん、意味がよく分らないんだけど……」
( ・∀・)「ツン、お前の母親はどうしていないか知ってるか?」
ξ゚听)ξ「あたしが生まれてすぐに、交通事故に巻き込まれてしんじゃったって……」
( ・∀・)「それは嘘だ。本当はお前が殺したんだ。」
- 23 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:49:22 ID:IFJjbBkk
- ξ )ξ「え。」
( ・∀・)「お前は母親の腹を「破」り出てきた。産まれたというよりは出てきた。
文字通り、破いたんだ。びりびりってな。」
ξ )ξ「……。」
( ・∀・)「当然、母親は出血多量で死亡。びっくりしたよ。
予定日より一カ月も前に急に出てくるんだからさ。」
- 24 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:49:35 ID:IFJjbBkk
- ξ )ξ「そんな……。」
( ・∀・)「俺はお前が怖くなった。しかし、お前の母親は死ぬ前に俺に一言だけ残した。
『お前を育ててくれ』ってな。俺はお前が憎かった。けど、愛する妻が残した
言葉を聞き捨てられず、お前をここまで育て上げた。」
ξ )ξ「おとうさん。」
- 25 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:50:11 ID:IFJjbBkk
- ( ・∀・)「しかし、それも今日までだ。お前は漢字を見ただけで目覚めてしまった。
放っておけば、破りたいという欲求でいずれは人を殺す。そうなるくらいなら俺はお前を殺して
俺も死ぬ。」
ξ )ξ「あたしね。知ってたんだよ。」
( ・∀・)「お前は産まれてはいけない子だったんだ。「破」の元に産まれてしまった悪魔の子だったんだ。
何故そうなったかは分らないが、もう関係ない。一緒に死のう。」
- 26 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:50:30 ID:IFJjbBkk
- ξ )ξ「お父さんがあたしを憎んでるってこと。ごめんなさい。
お母さんを殺しちゃって。」
( ・∀・)「もういい。悔いることも謝ることもない。運が悪かっただけさ。」
モララーはそのまま袋から包丁を取り出し、ツンに向けた。
- 27 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:50:42 ID:IFJjbBkk
- ξ )ξ「おとうさん。」
( ・∀・)「なんだ。」
ξ )ξ「あたし、しにたくない。もっと、もっと」
- 28 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:51:02 ID:IFJjbBkk
「破きたい」
- 29 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:51:23 ID:IFJjbBkk
- (;・∀・)「なっ!」
ツンは真っすぐモララーの元へ向かい、包丁を奪い取った。
そして、モララーの腹を「破」り裂いた。
( ・∀・)「ぐぶぇ」
- 30 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:51:38 ID:IFJjbBkk
- 腹を破けば、袋状のモノがたくさんあった。ツンはそれを一つ一つ丁寧に破り裂いた。
ξ )ξ「びりびりびり」
腎臓、肝臓、胃、肺、腸、心臓、すべてを包丁で破り裂き、その後は手で破り続けた。
血の池の中心で臓物を破り続け、そのまま朝を迎えた。
- 31 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:52:15 ID:IFJjbBkk
ξ )ξ「びりびりびり」
もはや破くことなど出来ないくらいに細かくなった臓物。しかし、ツンの欲求は止まらなかった。
彼女は包丁をもう一度手にして、自分の腹を破り裂いた。
- 32 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:52:35 ID:IFJjbBkk
- )ξ「びりびりびr」
自分の腹の切り口を手で思い切り拡げ、人体を破いていく。
その抵抗感と体中を走り抜ける痛みにツンは性的興奮を覚えた。
- 33 猟奇的な名無しさん 2010/07/19(月) 19:52:49 ID:IFJjbBkk
- ξ* )ξ「びrb」
喉元まで自分の体を破り裂き、止まらない血と零れ出た臓物の上にツンは倒れ伏した。
そして、破きたいという本能が脳から出続けたままツンは死んでいく。
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