mesimarja
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( ^ω^)の頭の中はあんこのようです
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:22:26.73 ID:VoOn6pMnO
それは、一人で夜道を歩いていたときのことだった。

後ろからガバッと、何か袋の様なものを被せられ、そして僕は抵抗する間もなくここまで運ばれたのだ。

それからしばらくは意識を失っていた。
が、目覚めると漆黒の闇の中、手足には拘束具がはめられ、
身体はというと、身動きがとれない状態でベッドに括り付けられていた。

圧倒的恐怖が僕を捕らえ、離そうとしない。




3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:25:54.55 ID:VoOn6pMnO
(´・ω・`) 「おはよう、起きたかい?」

暗がりの奥から出て来た妖しい男は、こちらに迫り、寄って来た。

( ^ω^) 「誘拐かお?」

尋ねる。こんなことをしても無意味だ。

( ^ω^) 「あいにくだけど、身代金を要求するにしても、僕には両親がいないお」

無駄骨だ。そう言って溜め息をついた。



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:30:14.18 ID:VoOn6pMnO
(´・ω・`) 「知っているよ。だから君を拉致したんだからね」

そう言う男の後ろから、一人の少女が顔を出し、こちらを見て笑い出した。

ξ゚⊿゚)ξ 「アハハハハハ」

(´・ω・`) 「やめないか、バタコ」

男がそう制すと、ぴたりと少女の笑いは止んだ。



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:34:59.87 ID:VoOn6pMnO
( ^ω^) 「『だから』っていうのはどういうことだお?」

(´・ω・`) 「それはね…」

ξ゚⊿゚)ξ 「あんたを改造するためだよ」

改造?一瞬、身体が強張る。
それなんて仮面ライダー?といつか見たヒーローを思い出した。

( ^ω^) 「改…造……?」

(´・ω・`) 「娘が先走ったことを…スマナイ」

詳しくはこれから話そう。と男は話を始めたのだった。



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:36:22.24 ID:VoOn6pMnO


(´・ω・`) 「君の頭の中にあんこを詰めるよ」




10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:40:22.71 ID:VoOn6pMnO
(´・ω・`) 「知っているだろ?脳の活性には糖分が必要不可欠だ」

(´・ω・`) 「頭の中にあんこを詰めることにより、脳に多量の糖分を与える」

(´・ω・`) 「そうすることにより、脳のリミッターを外し、個人の潜在能力を引き出すことが出来るのだ」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:44:45.57 ID:VoOn6pMnO
( ^ω^) 「ば、ばかな…」

ξ゚⊿゚)ξ 「ジャムおじさんは馬鹿じゃない!
この世界を救う科学者だよ!」

( ^ω^) 「この世界を救う…?どういうことだお……」

(´・ω・`) 「バイキンマン…僕は奴を討つためだけに、この研究を続けて来たんだ」

( ^ω^) 「バイキンマンだと!?」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:48:43.87 ID:VoOn6pMnO
バイキンマン…思い出す度に胸の奥底がギュッと掴まれる程の嫌な気分になる。

( ^ω^) 「バイキンマンは…バイキンマンは僕の両親を殺した仇だお」

(´・ω・`) 「知っているとも。さっきも言ったが、だから君を拉致したのだから…」



(´・ω・`) 「君に、バイキンマンを討つ力、あんこを与えよう」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:52:32.11 ID:VoOn6pMnO
先程までの恐怖心は消えていた。

今あるのは歓喜と恐怖に満ち満ちた復讐心のみ---

僕は---

人でなくなった---



(´・ω・`) 「オーイ、バタコ!クギとペンチとあんこの缶詰持ってこーい!」

---
--




17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:54:54.93 ID:VoOn6pMnO
チャプター1.覚醒者



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 19:59:26.95 ID:VoOn6pMnO
(´・ω・`) 「手術オワタ」

あれから何時間経ったのだろうか?
目覚めは最悪で、酷く頭が重かった。

(   ^ω^) 「頭が重いお…」

(´・ω・`) 「君の頭の中、パンパンだよ」

ジャムおじさんは満足気な顔をしていた。
口元が少し黒ずんでいた。



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:00:41.07 ID:ItqkmbcIO
あんこ食うなジャムww

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:04:48.91 ID:VoOn6pMnO
(   ^ω^) 「ところで…頭の中にあんこを入れたのはいいけど、脳のリミッターとやらはどうしたら……?」

(´・ω・`) 「バタコ、あれを持ってこい」

次の瞬間、僕の目に映ったのは、厳ついロボットだった。

ξ゚⊿゚)ξ 「アンパンマン号よ」

アンパンマン号。
それは僕の数倍の大きさはあろうかという超合金の鎧兵器だった。



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:10:10.71 ID:VoOn6pMnO
(´・ω・`) 「バタコ、殺す気でやれ」

ξ゚⊿゚)ξ 「うおー!!」

迫り来る鉄塊の拳が僕を今、討たんとする。

( ^ω^) 「うわああああ!!」

叫ぶ!叫ぶ!叫ぶ!

僕は頭を手で覆うのが精一杯だった。

が、僕の頭の寸分手前でアンパンマン号の拳は止まった。



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:16:26.39 ID:VoOn6pMnO
(´・ω・`) 「ほぅ…これは予想以上の結果だ」

その横でジャムおじさんは一人、歓喜していた。

(´・ω・`) 「まさか念能力が開花するとは」

だが、と危惧もしていた。

(´・ω・`) 「しかし、いかんせんあんこの減り具合が早いな…
これは燃費が悪いぞ」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:17:44.01 ID:VoOn6pMnO
チャプター2.資金

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:19:23.74 ID:1SFef5gmO
あんこ減るのかwwwww
支援

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:21:51.53 ID:VoOn6pMnO
何事を成すにもまずは資金が必要であり、それこそが世の理である。

ξ゚⊿゚)ξ 「やったね!ジャムおじさん!」

(´・ω・`) 「あぁ、これを学会に報告すれば間違いなく報奨金が貰える」



( ^ω^) 「結局あんたも金かお」

(´・ω・`) 「金がないと君のあんこも維持出来ないんだよ」

(´・ω・`) 「あんこが完全に無くなったら、死ぬよ、君」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:26:18.55 ID:VoOn6pMnO
僕はジャムおじさんに詰め寄り、問い質す。

( ^ω^) 「そんなこと聞いてないお!」

(´・ω・`) 「あぁ、言ってないからね…
それにあんこの力は未知数だ。
僕だって君がここまで燃費が悪いとは思わなかった」

なんということだ…この男は…この男は……

( ^ω^) 「僕を実験台にしたのかお」

(´・ω・`) 「これも世界を救う為なんだよ…ククク」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:31:27.21 ID:VoOn6pMnO
( ^ω^) 「ふざけるなお!」

僕の怒りは頂点に達した。

掴んでいたジャムおじさんのシャツの襟を離すと、踵を返して部屋を出ようとした。
その際、ジャムおじさんは言った。

(´・ω・`) 「君はまたここに戻ってくる。あぁ、絶対にね」

不穏にほくそ笑む、その声は耳について離れなかった。

夜風は寒く、僕の残り少ないあんこをひんやりとさせたのだった。



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:32:54.24 ID:VoOn6pMnO
チャプター3.悪意

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:36:34.34 ID:VoOn6pMnO
ジャムおじさんの家は、僕の家のすぐ近くだったので、ちゃんと帰れた。

翌日、とりあえず僕は普通の病院に行くことにした。

頭の中を正常に戻してもらおう。



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:39:13.64 ID:VoOn6pMnO
---
--


( ^ω^) 「…ということが昨日ありまして……」

( ・∀・) (この患者、頭大丈夫かな……)

( ・∀・) 「そ、そうですか…一応検査しましょうか?」

( ^ω^) 「お願いしますお」

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47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:44:42.93 ID:VoOn6pMnO
エックス線検査の結果、私は信じられないものを目の当たりにした。

私の診察した患者の中の一人に、頭の中にあんこが、ほんの少量だが詰まっている患者が現れたのだ。

( ・∀・) 「あんこと脳みそのハーフ&ハーフだなんて…」

( ・∀・) 「いや、あんこは少なめだが……」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:49:09.79 ID:VoOn6pMnO
医者としての私の好奇心は沸々と煮えたぎり、その行動を起こさずにはいられなかった。

( ・∀・) 「クリームを…詰めてみるか」

手術は即日行われた。

甘さ控えめのクリームを頭一杯に詰める手術は、思いの外難航し、患者は生死の淵をさ迷った。

---
--




50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:49:31.23 ID:DHmVYJ640
医者アフォだろwwwwwっうぇwwっうぇwwwwwwww

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:49:58.30 ID:VoOn6pMnO
第一部完

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:50:31.23 ID:gsWNYfuU0
えええええええええええ

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:50:53.54 ID:JfGwB94J0
「あ、頭にあんこ入ってる
クリーム詰めてみよう」
この発想はねーよwwwwwwwww

54 名前:たろお ◆.clFOOdcGo :2008/03/03(月) 20:51:27.58 ID:VoOn6pMnO
次は書き溜めてくるから許してにゃんまげ

続きは来週くらいには……

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/03(月) 20:52:58.30 ID:ypa/V0z20
しかも甘さ控えめかよwww

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