('∀`)鬱ナせぇるすまん 『 赤い炎の女 』
2010/12/26 Sun 04:11
721 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2010/12/25(土) 02:04:33 ID:BD.O9Bk20
。 o ゜ . 。 ゚ o 。
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|田 | 。| | l ゜ ゜ 。 ゜ l | | | 田| o
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|田 | | l‐ ..... .... ..... -| | | 田|
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722 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2010/12/25(土) 02:05:49 ID:BD.O9Bk20
季節は冬になりめっきり寒くなりました、しかし街で行き交う人々のココロは慌ただしく弾んでおります
師走というものは人々に不思議な高揚感をもたらすものみたいです
やがて来るクリスマスや年越しといった一年最後のイベントを心待ちにしてるのでしょう
しかし中には年末になってもココロにスキマを抱え、この季節を楽しめていない人もいるのです
ワタシの仕事はそんな人々を救うことなのです、さて今日のお客様は・・・・・・
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「お先に失礼しますわ」
ノノイ.ノ゚ ー゚ノ.リ 伊集院 麗華 25歳 会社員
【赤い炎の女】
オーホッホッホ・・・・・・
723 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:10:58 ID:BD.O9Bk20
今北産業株式会社にて
( ^Д^) 「ねぇレーカちゃんオレたちたまには飲もうよ~、たまには良いじゃんか」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「お言葉ですがわたくしは飲みたくない相手とは飲まない主義ですので」
( ^Д^) 「良いじゃん一回ぐらいさ」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「お断りしますわ、それでは失礼しますわ」スタタタ
定時の時間になったので麗華は急いで家路に急いだ
( ^Д^) 「ちぇっ、ちょっとばかり綺麗だからって調子乗ってんじゃねェのかあいつ」
(’e’) 「ちょっとばかりって…めちゃくちゃ美人じゃないですか…」
( ^Д^) 「くっ、しかも先輩の俺を置いといて自分はとっと帰るんかい、やだね、ああいう礼節をわきまえない女は」
(’e’) 「そりゃ残業が無いように時間内で仕事を終わらせてるからですよ」
(#^Д^) 「かぁーっ!ヤだね!才女は!エリートは!キャリアウーマンは!くそお!」
724 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:16:57 ID:BD.O9Bk20
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「……」
伊集院麗華は急いで家に向かっていた、そんな麗華にある男が話しかけてきた
('A`) 「オーホッホッ、伊集院麗華さん、ちょっと待ってください」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「ん?」
麗華が振り返るとそこには顔色の悪い不気味な男が立っていた
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「なんですのあなたは?わたくしになにか用ですの?」
('A`) 「実はワタシはこういう者なのです」サッ
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「ココロのスキマお埋めします…喪鬱毒造…なんですのこれ」
('A`) 「ワタシは人々のココロを救済するセールスマンみたいなものです」
725 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:22:02 ID:BD.O9Bk20
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「ふん、うさんくさいわね、わたくしにはそういうのは必要ありませんわ」
('A`) 「そうですかぁ」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「だってわたくしにはココロにスキマなどありません、それでは」
家に帰ろうとする、しかしまた喪鬱に呼び止められる
('A`) 「なら一言だけよろしいですか?」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「なんですの?わたくしは早く家に帰りたいんですけど」
('A`) 「あなたのそのつっけんどんな態度はやめたほうがいいですよぉ」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「なに言ってらっしゃるの?」
('A`) 「あなたのその冷たい態度がのちに災いを招くことになるのです、そのときあなたはとても戸惑うでしょうねぇ」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「余計なお世話よ、それじゃさようなら」スタタタ
('A`) 「……」
726 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:26:42 ID:BD.O9Bk20
今北産業株式会社にて
(ν・ω・)ν 「ああ伊集院くん、ちょっといいかな」
( ^Д^) 「おいおいレーカが部長に呼ばれたぜ」
(’e’) 「なんでしょうね」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「なんでしょうか部長」
(ν・ω・)ν 「実は今度の取引き伊集院くんにも同席してもらいたいのだよ」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「わたくしがですか?」
(ν・ω・)ν 「実は取引先の部長さんが君のことをえらく気に入っていてね、だからぜひ君に来てほしいとのことなんだよ」
( ^Д^) (良いねェ美人は、顔だけで仕事が出来るんだもん)
(ν・ω・)ν 「どうだ、来てくれるか?」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「残念ながらそのお話、お断りさせていただきます」
727 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:29:29 ID:BD.O9Bk20
(ν;・ω・)ν 「な、なにを言ってるんだ君は!?」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「わたくしは会社員であってクラブのホステスではありません
そんなんだったらクラブの女の子で呼べばいいんじゃないですか?」
(ν#・ω・)ν 「き、貴様!上司の言うことが聞けないのか!」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「上司の言うことは絶対という古い価値観は今の時代にはナンセンスですわ
わたくしは自分の意見はきっちり言う主義なので、それでは仕事が残ってますので」
(ν#・ω・)ν 「おいちょっと待てよ!おい…」
上司の呼びかけを無視し、麗華は自分のデスクに戻る
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「ふん…」
リノ、゚;テモリ 「ねぇ麗華さっきのはやばいんじゃないの?」
同僚の手森理乃が心配して話しかけてきた
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「別に大丈夫よ、わたくしが行ったところであっちの要求はエスカレートするわ
そして結局取引には応じられないって言われるのがオチよ」
リノ、゚;テモリ 「そう…」
( ^Д^) 「……」
728 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:33:26 ID:BD.O9Bk20
そして定時の時間になり…
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ (さて帰るか…)
麗華は帰り支度を始める、しかし
リノ、゚テモリ 「麗華ちょっといいかしら」
(’e’) 「話があるんですけど」
理乃とセントが話しかけてきたため支度の手を止める
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「話ってなに?」
リノ、゚テモリ 「実は明日仕事が終わったあとに私とプギャーさんとセントくんで忘年会やるんだけどさ」
(’e’) 「麗華さんも参加しませんか?忘年会に」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「遠慮しますわ」
そう言うと麗華は再び帰りに支度を始める
729 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:37:30 ID:BD.O9Bk20
リノ、゚;テモリ 「ねぇたまには行こうよ、こういうことも社会人には大切なことよ」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「飲み会に行ったところでなになるの?それで仕事ができるようになるの?」
(;’e’) 「出来るようにはならないかもしれないけど…」
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「わたくしは自分のプラスにならないことはしない主義なの、それじゃお先に失礼」
支度が終わり帰ろうとする、しかし
( ^Д^) 「レーカちゃんちょっといいかな」
今度はプギャーが話しかけてきた
ノノイ.ノ゚ -゚ノ.リ 「なんですのプギャーさん、わたくし急いでるんですけど」
するとプギャーは意外なことを聞いてきた
( ^Д^) 「レーカちゃんってさ、恋人とか居るの?」
730 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:38:23 ID:BD.O9Bk20
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「な、なに言ってるんですのあなたは!?」
( ^Д^) 「なんか気になってさ、そんで居るの?」
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「そんなことなんであなたに言わなければならないんですか!」
( ^Д^) 「ああもしかしてレーカちゃん、恋人いないの!?」
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「うっ!」
( *^Д^) 「図星だ!へぇ~レーカちゃん恋人いないんだぁ、情けねェ」
(;’e’) 「ちょっとプギャーさんなに言ってるんですか」
セントの制止を無視しプギャーは続ける
( *^Д^) 「仕事が出来ても恋人は出来ないんだ~、ひょっとしてまだ恋人とか出来たことないの?」
ノノイ.ノ; - ノ.リ 「ううう…」
( *^Д^) 「いつもスカした態度してみんなを見下してる割には恋人もいないおこちゃまだったんだね、ハハハ」
ノノイ.ノ; - ノ.リ 「いますわ…」
( ^Д^) 「は?」
ノノイ.ノ#゚ -゚ノ.リ 「恋人ぐらい居ますわ!!」
731 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:38:50 ID:BD.O9Bk20
( ^Д^) 「ほう居るんだ」
ノノイ.ノ#゚ -゚ノ.リ 「居ますわよ!当たり前でしょ!」
( ^Д^) 「じゃあ明日の忘年会に連れてきてよ、本当に居るのなら」
ノノイ.ノ#゚ -゚ノ.リ 「わかりましたわ!明日連れて来ますので!それでは!」スタタタッ!
麗華は足早にその場をあとにした
( ^Д^) 「クックックッ…」
(;’e’) 「プギャーさんなんであんなこと言ったんですか、麗華さんすごい怒ってましたよ…」
( ^Д^) 「いいんだよ別に、あいつは人一番プライドが高いからな
さっきみたいに小馬鹿にして引っ込みつかないようにしたんだよ」
(;’e’) 「でも実際明日の忘年会にすごいカッコイイ男とか連れてきたらどうします?」
( ^Д^) 「あの態度じゃ居ねェよ絶対に、ああ明日が楽しみだ、日頃の鬱憤を晴らしてやる」
732 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:39:28 ID:BD.O9Bk20
その夜、麗華は行き付けのショットバーで一人悩んでいた
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「ああどうしよう…」
麗華はさっきのプギャーとのやり取りを激しく後悔していた
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「なんであんなこと言ってしまったのかしら、あああ…」
麗華が頭を抱えていると、ある男が話しかけてきた
('A`) 「オッホッホッホ、麗華さん困ってるようですねぇ」
話しかけてきたのは喪鬱毒造だった
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「あなたはたしか喪鬱毒造さん…」
('A`) 「覚えててくれましたか、ありがたいですねぇ、それでなにを悩んでるんですかぁ?」
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「実は…」
733 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:41:16 ID:BD.O9Bk20
('A`) 「ほう、明日の忘年会に恋人を連れて行くことになったのですか
だから言ったではないですか、あのつっけんどんな態度を改めなさいと」
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「しょうがないじゃありませんか、昔からこういう性格なんですから」
('A`) 「そして連れていくのが嫌なんですね」
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「はい…」
('A`) 「別に連れて行けば良いではないですか、なにを恥ずかしがってるのです」
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「別に恥ずかしがってるわけではないです!でも…」
('A`) 「会わせたくないのですね、知ってますよ、あなたが恋人を紹介したくない理由を」
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「えっ!?なんで知ってるんですか!?」
('A`) 「ワタシはなんでも知ってますよぉ」
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「喪鬱さんって一体何者?」
('A`) 「麗華さん、素直になるのです、そうすれば楽になりますよ」
ノノイ.ノ;゚ -゚ノ.リ 「ううう…」
m9('A`)
ド―――m9('∀`)―――ン!!!!!
ノノイ.ノ; д ノ.リ 「うわああああああああああ!!!」
734 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:47:35 ID:BD.O9Bk20
次の日 忘年会にて
(’e’) 「麗華さん来ますかねェ…」
( ^Д^) 「どうだろうな」
リノ、゚テモリ 「麗華の彼氏ってどんな人だろうな」
( ^Д^) 「そんなもん居ねェよ、きっとごめんなさいって泣きついてくるよ」
(’e’) 「まだかなぁ…」
すると…
ノノイ.ノ゚ ー゚ノ.リ 「遅くなりましたわ!」
麗華が颯爽と現れた
リノ、゚テモリ 「ちょっと遅いよ~麗華~」
( ^Д^) 「で、恋人は?」
ノノイ.ノ゚ ー゚ノ.リ 「もちろん連れてきましたわ、入って来て~」
麗華は自分の恋人を招き入れる
735 :赤い炎の女:2010/12/25(土) 02:53:40 ID:BD.O9Bk20
リノ、゚;テモリ 「え!?」
(;’e’) 「まさか…」
(;^Д^) 「レーカちゃんの恋人って…」
@*゚ヮ゚)) 「どうも!麗華の恋人のチャー子だよ!」
(;^Д^) 「女だったのか!」
ノノイ.ノ*゚ ー゚ノ.リ 「うふふ…」
@*゚ヮ゚)) 「私麗華大好きだよ!」イチャイチャ
ノノイ.ノ*゚ ー゚ノ.リ 「もちろんわたくしもチャー子のことが大好きですわ」イチャイチャ
リノ、゚;テモリ(;’e’)(;^Д^) 「……」
ノノイ.ノ*゚ ー゚ノ.リ ~♪
('A`) 「愛の形は千差万別、人それぞれ、ひとつとして同じモノはありません
たとえそれが絶世の美女でも、例外では無いようですなぁ」
('∀`) オーホッホッホ・・・・・・ 【赤い炎の女】 完
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