スポンサーサイト |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。
|

( ・∀・)たちは缶蹴りを謳歌するようです |
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:30:57.87 ID:InN3iZXe0
- 前々作:水鉄砲
ttp://boonbunmaru.web.fc2.com/tanpen/water_pistol.htm 前作:おっぱい ttp://boonbunmaru.web.fc2.com/tanpen/bust.htm 各作品は、人間関係とかゆるゆると設定が繋がってるものの 単一で読めば読みきり短編になってるシリーズモノ、になってるといいなー 今回も単独で読んでいただいて結構です 水鉄砲でクーが巨乳言っちゃったけど微乳の間違い
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:32:48.60 ID:InN3iZXe0
- _
( ゚∀゚)「缶蹴りしてぇ」 友人たちが集う一人暮らしの部屋。 たった4人でも、無理やり詰め込んだ感が否めないワンルームマンションで、家主が馬鹿をいう。 その馬鹿の発言に、リーダー核の青年は輝いた笑みを浮かべた。 ( ・∀・)+「やっべ、超wktkするなそれ、やろうぜ今すぐ!」 lw´‐ _‐ノv「え? 今やんの? 何時だと思ってんの?」 しかし、この手の発言を全て大真面目に捕らえる連中が、この部屋には集まっていた。 言い出した馬鹿な遊びは、やると決めたら絶対敢行。それはこのメンツの不文律である。 どんなに馬鹿らしくても、彼らはそれを全力で貫き通す。 _ ( ゚∀゚)「おっし、今杉浦にメール送ったわ」 lw´‐ _‐ノv「おい、なにしてんの? マジでやる流れじゃんそれ」 (*゚∀゚)「いいじゃない、まだお酒飲んでないし」 ノリ気ではない反応を見せる小柄な巨乳の少女を、スポーティなショートの少女が説得する。 そして、背丈の低い、しかし、あふれる自信が体躯を大きく見せる青年が、場を一気に統一する。 ( ・∀・)「では、チキチキ! 第一回大缶蹴り大会っ! 開ッ催ッッッ!!」
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:34:02.67 ID:InN3iZXe0
-
それは彼らにとって、見慣れたいつもの光景だった。 ( ・∀・)「場所は……近くの港にコンテナ置き場あるじゃん? あそこはどうよ?」 ( ・∀・)たちは缶蹴りを謳歌するようです lw´‐ _‐ノv「まったくモララーさんは……楽しそうじゃあないか!」 あとは、ただ、みんなで巻き込み、話を大きくしていくだけだ。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:35:55.60 ID:InN3iZXe0
-
- 開始前発表 - ◎すてーじ◎ コンテナ置き場 ◆あらいぶ◆ _ ( ゚∀゚)ジョルジュ長岡 ( ・∀・)モララー (´・ω・`)ショボ・ショボン ( ФωФ)杉浦ロマネスク lw´‐ _‐ノv素直シュール (*゚∀゚)つー・ちゃん ◇でっど◇ のーきゃらくたー ■オニ■ のーきゃらくたー >れでぃ?
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:38:31.36 ID:InN3iZXe0
-
( ・∀・)「ショボにも連絡入れるとして、ブーンはー?」 _ ( ゚∀゚)「ん? 俺が来るとき連絡したけど、なんか忙しいっぽかった」 lw´‐ _‐ノv「あれ? バイトじゃないよね、たしか」 (*゚∀゚)「あー。そういやツンがデートとか言ってたよ。付き合い始めたばかりだしね」 lw´‐ _‐ノv「クーおねーちゃんは、たしかドクオの家で映画見てる。帰らんいうとったし」 ( ・∀・)「ああ、ドクオが死霊の盆踊りがDVDで出たとか言ってたな。今頃寝てるだろ二人とも」 (*゚∀゚)「あの映画は……なぁ。ドクオ好きそうだけど」 _ ( ゚∀゚)「じゃあ、スタメンはちょうど実家組4人欠けかーどうするよ?」 (*゚∀゚)「いいんじゃない? 缶蹴りって人数増えると不毛になるし」 ( ・∀・)「じゃあ、馬鹿みたいな兵器や仕込みなしで。今あるものを使って、って感じでどうだろ?」 lw´‐ _‐ノv「なるほど。面白い……」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:40:51.07 ID:InN3iZXe0
- _
( ゚∀゚)「ルールは、全員そろってからがいいな。一応この場で整理だけする?」 ( ・∀・)「んだね。つっても、鬼が誰々みっけ。で缶を踏んだら捕虜。だけ?」 (*゚∀゚)「視界に写ってる必要は? 例えば居場所が判明していて、誰だかわかってる状態は有効?」 _ ( ゚∀゚)「有効だろ。ただし、それが間違いだとわかったら無効」 ( ・∀・)「それ駄目。見つけても居ないのに発見連呼した時、隠れてる奴が出てくる必要がある」 (*゚∀゚)「確認のため出てきたら、再度踏むと無双だね」 lw´‐ _‐ノv「じゃ、鬼が認識していると判断したときに、隠れてる側が自己申告で出てくる制度で」 _ ( ゚∀゚)「それが妥当か。ルール違反はみんなしないだろ」 (*゚∀゚)「違反……は、ね」 <ピーンポン _ ( ゚∀゚)「ん? 誰きた?」 ( ・∀・)「ロマだろ、入っていいよー。鍵開いてるー!」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:42:32.63 ID:InN3iZXe0
-
( ФωФ)「おいーっす」 _ ( ゚∀゚)「おいーっす。缶蹴りやんぞ。今から!」 (;ФωФ)「え? マジ? どこでであるか?」 ( ・∀・)「教えてなかったのかよwwwww」 lw´‐ _‐ノv「呼び出されてすぐに移動とかwww」 (*゚∀゚)「ほら、近くに港あるじゃん? あそこのコンテナ置き場忍び込んで。絶対楽しいよ!」 (;ФωФ)「夜だと隠れるのが……そうか、音が響くのであるな」 _ ( ゚∀゚)「仕込み持ち込み一切ナシのガチンコ、楽しいと思うぜー?」 lw´‐ _‐ノv「あれ? ショボさんはー? 家近いからすぐくると思ったけど」 ( ・∀・)「ああ、まだ呼んでねえや。途中で拾おうぜ」 ( ФωФ)「我輩、車で来た方がよかったであるか?」 (*゚∀゚)「ん? どうだろ? モラちんの家も近いしなー」 ( ・∀・)「どうせ、優勝賞品とりに行く必要あったし、おkおk」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:44:34.75 ID:InN3iZXe0
-
lw´‐ _‐ノv「さて。じゃー、二手に別れよう。運転手はジョルジョルとモララーさん?」 ( ・∀・)「あ、俺バイクじゃん。ジョルジョル皆を頼んだ……ぞ……」 lw´‐ _‐ノv「置いてけば?」 _ ( ゚∀゚)「いや、すまん。流石に俺が大家さんになんか言われそう」 ( ФωФ)「ショボさんの家は長岡カーで、残りは歩いてモラ家に向かえばよかろう」 ( ・∀・)「俺のバイクは?」 ( ФωФ)「押せ」 ( ・∀・)「結構押すのも重たいんだけどあれ」 lw´‐ _‐ノv「モララーさんなら、担いで動ける。私、信じてる」 (*゚∀゚)「それでいいね。ロm――」 _ ( ゚∀゚)「つーいくぞー」 (*゚∀゚)「え? ああ、うん!」 lw´‐ _‐ノv「……」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:46:14.01 ID:InN3iZXe0
-
<ピーンポーン! (´・ω・`)「はいはーい、あれ? ジョルジュ? 珍しい」 _ ( ゚∀゚)「ショボンだな? ホモ疑惑でお前をコンテナ置き場に連行するっ!」 (*゚∀゚)「ショボさーん、缶蹴りやるよー」 (´・ω・`)「ん、次の奴決まったんだ。いつ?」 _ ( ゚∀゚)「時は今だ! さあこい!」 (´・ω・`)「え? マジに開始のお知らせ? 今、チャーハン作ろうと思ってたんだけど?」 _ ( ゚∀゚)「あ、コイツマジで自炊してる。ちょっとなんか作って食わせろ。夕飯食ってない」 (*゚∀゚)「ジョルちん、流石に食ったら遅刻するって」 (´・ω・`)「遅刻しても腹減ってる方が不利だ。いいよ、食べてきな」 _ ( ゚∀゚)「やっほーいサンクス! モラに飯食べとけってメール入れとくわー!」 (*゚∀゚)「えー? いいのかなー?」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:48:03.00 ID:InN3iZXe0
-
(´・ω・`)「あー、そんなに量作れないし、つーちゃんはモラのとこ行って連絡がてらファミレスでも行ったらどう?」 _ ( ゚∀゚)「ホモと二人きりで食事……だとっ?」 (´・ω・`)「ホモじゃねえよ。遠距離だけど彼女いるよ」 _ ( ゚∀゚)「色々と嘘を吐くんじゃない! 貴様が美少年好きなのはブツが挙がってるんだよ!」 (*゚∀゚)「待て、ホモじゃないことも驚きだが、まず聞くのは後者だ! あと美少年好きなら二人きりでも問題ない!」 (´・ω・`)「お前ら……」 _ ( ゚∀゚)「ほらみろ、俺が美少年じゃないとか言うから、ショボンが絶句しちゃったじゃないか」 (*゚∀゚)「少し黙ってろぬべ眉美少年。ケツにお隣の田中さん(72)ぶち込むぞ」 _ ( ゚∀゚)「田中さん(72)にショタスカトロ趣味があったとは!」 (´・ω・`)「こんなガチムチなショタはやだなー。んでー、つーちゃんどうする?」 (*゚∀゚)「あーいや、食べてきたから平気ー」 (´・ω・`)「そかそか」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:50:00.36 ID:InN3iZXe0
-
(´・ω・`)「んで、細かいルールをkwsk」 (*゚∀゚)「まだ詰めてないんだよねー。とりあえず標準的な缶蹴りのルール。持ち込み仕込み一切ナシでガチンコ」 _ ( ゚∀゚)「ルールとか決めようにもお前いなかったしなー」 (´・ω・`)「ああ、決めちゃってよかったのに」 (*゚∀゚)「なんか手伝おうかー? ありゃ、ショボさん包丁速っ」 (´・ω・`)「ん、まあ、何年も自炊してたらねー。節約したいし」 _ ( ゚∀゚)「ショボさんよくバイトしてるし、お金をコツコツ貯める派だよなー」 (*゚∀゚)「はにゃー、私はそうも行かないなー、すぐ使っちゃう」 (´・ω・`)「ああ、ほら、彼女のためだよ。遠距離だとお金掛かるし、いつかこっちに呼びたいんだ」 (*゚∀゚)「なんですと! うっわ! うっわ! かっけー! いいなー!」 _ ( ゚∀゚)「なあつー。狭いから、台所居ない方がいいんじゃね?」 (*゚∀゚)「うん、居ても邪魔になるや。おコター! ぬっくいよー!」
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:51:35.29 ID:InN3iZXe0
-
(´・ω・`)「できたよー。ジョルジュはこれくらいでいい? 足りないなら御代わりあるよ、こっちはつーちゃん」 (*゚∀゚)「うおおお! プリンー! プリンー! 夜に歩くー プリンー プリンー 人をー喰うー」 _ ( ゚∀゚)「ふんふふふーんふふーん ふんふふふーんふふーん」 (*゚∀゚)「あーまいあーまい プリン プリン あーきのうーみは さ ん まっ」 _ ( ゚∀゚)「ふんふふふーんふふーん ふんふふふーんふふーん」 (*゚∀゚)「もう二度と食べられないー」 (´・ω・`)「ナニその歌。不安定になるんだけど」 _ ( ゚∀゚)「なんか、モラの家で延々とリピート掛かってた曲。覚えた」 (´・ω・`)「なにそれ怖い」 (*゚∀゚)「モラとシューちゃんは知ってるみたいで、二人で最初から最後まで一言一句間違えずに歌ってた」 (´・ω・`)「ああ、なんつーか、あのカップルらしいね」 (*゚∀゚)「……そだね」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:53:42.58 ID:InN3iZXe0
- アラヤダ、>>21と>>24の間のレス抜けてることに今更気づいた
- 36 名前:>>21と>>24のレス:2010/11/05(金) 22:54:47.28 ID:InN3iZXe0
-
(*゚∀゚)「そうだ。ショボさん家とモラん家に分けて、迷彩服取りに行ったら?」 _ ( ゚∀゚)「ああー? 迷彩服あったなー。懐かしー! かくれんぼで使った奴」 ( ・∀・)「服装の有利不利をなくすためにも、鬼の目を誤魔化すにもそれくらいはアリだな」 ( ФωФ)「つーちゃん、良く覚えていたであるな、かくれんぼのアレ」 (*゚∀゚)「いやーあれは結構印象的だったもんで」 ( ・∀・)「ああ、あれね……」 (*゚∀゚)「いやー面目ないねー。モラちん」 lw´‐ _‐ノv「なんかあったの?」 ( ・∀・)「あー後片付けのときに、つーが怪我したんだよ、焦ったわあれー」 _ ( ゚∀゚)「ああー、そんなことあったなそういえば……」 (*゚∀゚)「……あの時は、モラちん、ほんっと申し訳なかった」 ( ・∀・)「まあ、別に気にしてないから」
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:56:27.53 ID:InN3iZXe0
- _
( ゚∀゚)「それじゃ、いただきマース」 (´・ω・`)「いただかれます」 _ ( ゚∀゚)「あれ? なにこの具ナシ餡かけチャーハン! すっごく美味しいんだけど!」 (*゚∀゚)「え、ちょっと、ジョルちん一口頂戴! あーん」 (´・ω・`)「あーん、って、スプーン持つほうが言うモンじゃなかったっけ?」 (*゚∀゚)「あ、ホント美味しい。ジョルちんについてきてよかったー。あとでレシピ教えて!」 (´・ω・`)「うん、今度ね。簡単だよ?」 (*゚∀゚)「マジで!? めっちゃ旨いんだけどこれ!? 具少ないのにっ!」 (´・ω・`)「味付けで勝負してるからねー」 _ ( ゚∀゚)「うん、味濃厚でしつこくなくて美味しいよこれ、俺にも教えろ」 (*゚∀゚)「作るのも早かったしねー」 _ ( ゚∀゚)「ロマさんもモララーも、これを食えなかったことは不幸だな!」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:57:54.71 ID:InN3iZXe0
-
一方その頃、モララーたちは中型バイクを押しながら、秋の夜をのんびり歩いていた。 ( ・∀・)「バイク重たいんですけどー」 ( ФωФ)「じゃあ、先に行けばいいである」 lw´‐ _‐ノv「おい乗らないぞ私は、この時期にバイクとか寒すぎる」 ( ・∀・)「誰か代わってー、いや、やっぱいい。倒されるの怖い」 ( ФωФ)「がんばれ、後少しである」 ( ・∀・)「やーだー休みたーい」 lw´‐ _‐ノv「手冷た! だいじょぶモララーさん?」 ( ・∀・)「寒いのは平気だけどもー、腕が疲れてきたー」 lw´‐ _‐ノv「まったく……よしよし」 ( ・∀・)「うにゃー、撫でんなよう」 ( ФωФ)(やべえ、ここ超居辛い。リア充爆発しろ、股間だけでいい最重要パーツ爆発しろ!)
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 22:59:13.00 ID:InN3iZXe0
-
( ・∀・)「携帯ぶるぶる。メールきてる。シュー、ポケットから携帯とってー」 lw´‐ _‐ノv「あいよ」 ( ФωФ)「少しバイク代わろうか?」 ( ・∀・)「おーうサンクス! んージョルジョルからだ。あー」 lw´‐ _‐ノv「なんだって?」 ( ・∀・)「ショボンとこで飯食ってからいくんで、俺たちもどこかで食べてこいってさ」 ( ФωФ)「ああー、お前らメシ食ってないのか」 ( ・∀・)「いーなーショボのメシ旨いんだよー」 ( ФωФ)「家についたあとで、ファミレスにでもいくであるか?」 lw´‐ _‐ノv「一応、冷蔵庫みてから判断したら?」 ( ・∀・)「ああ、そうだね。ロマさん、食料あったら料理よろしく」 ( ФωФ)「ああ、お前らには期待してないである」
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:01:25.06 ID:InN3iZXe0
-
lw´‐ _‐ノv「家から持ち出すのはー?」 ( ФωФ)「まず、缶と迷彩服であるな。シューちゃんは我輩たちがはけてる間に家で着替えるといいである」 lw´‐ _‐ノv「ああ、いいよ。脱衣所で着替えるから」」 (;ФωФ)「見えないけど剥き出しであるぞ!?」 lw´‐ _‐ノv「へーきへーき」 ( ・∀・)「あとはチョークでしょー? ストップウォッチを人数分。あとはーまあ、家着いてからで」 ( ФωФ)「チョーク?」 lw´‐ _‐ノv「いや、それよりお酒はー?」 ( ФωФ)「いらないであろう。流石にコンテナ置き場で酒盛りはちょっと……」 lw´‐ _‐ノv「だがそれがいい」 ( -∀-)「流石に港で酒盛りはこの季節寒いよ。あと、通信機器も一応持って行こうか」 ( ФωФ)「まあ、万が一もあるし必需品であるな」 lw´‐ _‐ノv「ついたー。おっじゃましまーす」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:03:07.65 ID:InN3iZXe0
-
( ・∀・)「ソロモンよ! 私は帰ってきた!」 ( ФωФ)「おじゃまするである」 ( ・∀・)「さって必要なのはーとりあえず、ゴミ箱から缶漁って、それ洗わないと」 ( ФωФ)「迷彩服はどこであるか?」 lw´‐ _‐ノv「クローゼットの右横にまとめてあるはず。足元気を付けて」 ( ФωФ)「む、これは特小か。一応必需品扱いで」 ( ・∀・)バシャバシャ「自炊の方が安上がりだけどー。スマン、3人分も材料がないや」 lw´‐ _‐ノv「しょうがないでしょ。いつものガストでいいよ。あと持ってくモノは?」 ( ・∀・)「チョークが窓の前にあるラックの中にあるはずー」 ( ФωФ)「何に使うであるか?」 ( ・∀・)「缶置く場所の指定。ないと地面ごと缶持ち運ぶ鬼がでるでしょ」 ( ФωФ)「なるほど」 lw´‐ _‐ノv「ああ、こらロマ吉。服踏むな。モララーさん! 部屋片付けてっていつも言ってるでしょう!」 (; ・∀・)「ひぃ!」 ( ФωФ)(……モララーもげろ! 巨乳ロリな彼女に叱られるとかもげろ!)
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:04:30.67 ID:InN3iZXe0
-
( ・∀・)「あ、そうだ。運び終えたら、煙草なくなりそうだから、俺の車で先行ってて、これ鍵」 lw´‐ _‐ノv「ん、じゃあ、私も残るよ。着替えなきゃ」 ( ・∀・)「ロマさんガストの場所わかる?」 ( ФωФ)「駅前の大通りにでて、しばらく走って右手」 lw´‐ _‐ノv「そうそう、そこそこ」 ( ФωФ)「これくらいの荷物なら我輩が運んでおくである。禁煙席でいいな?」 ( ・∀・)「喫煙席でお願いします」 ( ФωФ)「わかった禁煙席であるな」 ( ;∀:)「喫煙席で!」 lw´‐ _‐ノv「おーよしよし泣くなー。でも禁煙で」 ( ;∀:)「くっそー!」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:05:34.83 ID:InN3iZXe0
-
<ブオロロローン ( ・∀・)「……さて、武器庫からスリングショットとワイヤー出してこないとね」 lw´‐ _‐ノv「サブの無線もね」 ( ・∀・)「他に使えそうなのは一斗缶と、鉄パイプとか?」 lw´‐ _‐ノv「その辺は現地調達できるでしょう」 ( ・∀・)「微みょ。まあ、積めそうなら積んでおく感じで」 lw´‐ _‐ノv「了解。他に必要なのは?」 ( ・∀・)「武器庫でモノを見ながらかな。バイク積める範囲なら大丈夫でしょう」 lw´‐ _‐ノv「ん、じゃあ着替えてくるよ。見る?」 ( ・∀・)「そもそもお前一人で着れないだろ。手伝うよ」 lw´‐ _‐ノv「うるせー」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:06:23.58 ID:InN3iZXe0
-
( ・∀・)「ん? どうしたの? ああ、わかった」
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:08:03.07 ID:InN3iZXe0
-
( ・∀・)ルール総括! 1.鬼を1人、クジで決める。隠れられる範囲はコンテナ置き場全て。 2缶を置く場所を決定し、チョークで円を描き缶の置き場所を規定する。 3.鬼以外の誰かが缶を強く蹴る。 4.鬼が缶を規定の位置に置き直してから三十秒間逃亡タイム。時間は各自ストップウォッチで計測。 5.鬼は隠れた者を探す。見つけた場合、その者の名前を叫んでから、缶を1度踏み付ける。 見つかった者は缶の付近の決められた場所に捕われることになる。 この際、缶を誤って倒してしまうと、缶を蹴られたことと同じになってしまう。 6.ただし、鬼はまだ見つけていない者に缶を蹴られないようにしなくてはならない。 缶を蹴られた場合、捕われていた者はまた自由になり、缶蹴りは振り出しに戻る。 7.鬼が隠れている全員を全て見つけるか、あるいは二時間経過で缶蹴りは終了となる。 8.優勝者は【缶を蹴った回数 + 助けた人数 - 捕まった回数】が最も多い者。 ただし、鬼は【見つけた回数 - 蹴られた回数】で計算。あるいは鬼が全員見つけた場合、無条件に鬼の優勝。
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:09:48.30 ID:InN3iZXe0
-
( ・∀・)「ルールは以上でよろしいか!」 _ ( ゚∀゚)「異議なーし!」 (*゚∀゚)「チョークは? あ、持ってんのか! モラちん準備いいね」 (´・ω・`)「まあ、妥当だね」 ( ФωФ)「缶はこのコーヒー缶であるな。ちゃんと見えやすい色のスプレーかけてある。GJ」 (*゚∀゚)「ホントに普通の缶けりだねー。深夜のコンテナ置き場でハタチの男女がやること以外」 lw´‐ _‐ノv「私はモララーがブーンからピッキング教わってた事実に、埠頭で小一時間黄昏そうなんだがな」 (´・ω・`)「万能なモララーがまた技術覚えたわけだし、今後、要注意だねー」 lw´‐ _‐ノv「いや、そんな面白そうなこと。なぜ私に言わなかったッ!」 (*゚∀゚)「役に立ったわけだしいいでしょ、今後も荷馬車のように働けモラちん!」 ( ・∀・)「あとで教えてもらえば?」 lw´‐ _‐ノv「むむ……ブーンだしなぁ」 (*゚∀゚)「スルーされたっ!」
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:11:15.22 ID:InN3iZXe0
-
( ・∀・)「じゃ、全員に特小無線とストップウォッチ配るよー。アナウンス用、周波数変更不可で」 (*゚∀゚)「私カード型がいいー」 (´・ω・`)「薄いトランシーバーは女性に優先的に配った方がいいね」 _ ( ゚∀゚)「あ、トランシーバーの改造は?」 ( ФωФ)「いつも通り、インカムの装着だけありで」 ( ・∀・)「他に何かある奴いるー? あ、トイレは結構近くにあるけど、ゲーム中に出たら失格だからな」 lw´‐ _‐ノv「さっき行ってきたぞ。抜かりはない」 ( ФωФ)「あ、携帯での連絡は?」 ( ・∀・)「それはアリで。っていうか緊急時に使えないと不味いでしょ」 (´・ω・`)「かといって、それがブラフで失格ってのも嫌だしね、異議ナシ」 lw´‐ _‐ノv「私もないな、問題ない」 (*゚∀゚)「そんな感じかな?」 ( ・∀・)つ「じゃークジ引いてねー赤いのが鬼だよー」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:12:23.59 ID:InN3iZXe0
-
- 開始直前発表 - ◎すてーじ◎ コンテナ置き場 ◆あらいぶ◆ _ ( ゚∀゚) ( ・∀・) (´・ω・`) lw´‐ _‐ノv (*゚∀゚) ◇でっど◇ のーきゃらくたー ■オニ■ ( 。ФωФ) >れでぃ? >げっとれでぃ! ごー!
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:13:37.96 ID:InN3iZXe0
-
冷たい月夜と明るい蛍光灯に照らされる港。 寒空の下、六人の男女が缶を手に笑顔を浮かべて並ぶ光景は、一種の宗教儀式にさえ見えた。 その全員が迷彩服とミリタリーブーツのいでたちであることも、異様さに拍車をかけている。 ( ・∀・)「それじゃ、俺が蹴らせて頂こう! 準備はいいかー!」 _ ( ゚∀゚)lw´‐ _‐ノv(*゚∀゚)「「「「「問題なーし!」」」」」(・ω・` )(ФωФ。 ) ( ・∀・)「おk! それじゃあ!」 そうやって一言区切って、彼は缶と向き合い大きく振りかぶる。 (#・∀・)「うおおぉぉりゃあああぁぁぁ!」<ポテッ 青年が気合一声。鉄の缶を蹴り飛ばす。 いや、それは過剰表現というものだ。 声とは裏腹に足の先で小突いて転がし、チョークで囲った円から押し出しただけにしか見えない。 ( ФωФ)「おい、モラ。声のわりに全然飛んでないである」 缶は二メートルほどの距離を転がり、すぐに止まった。 あとはただむなしい風が吹いて、気合を入れて走り出そうとした鬼だけが拍子抜けする。
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:13:56.39 ID:3ZIEyeSvO
- ロマさん泣くなwwwww
- 61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:15:22.87 ID:InN3iZXe0
-
鬼となった青年は、恐る恐る缶を拾い。チョークで書かれたマークの元に戻ってくる。 しかし、そのときになっても、まだ彼らは解散しようとしない。 (;ФωФ)(と、とりあえず置かなければ……しかし、彼らは何を?) 身をかがめて缶を置き、そして、立ち上がった瞬間。彼らは動いた。 _ ( ゚∀゚)lw´‐ _‐ノv(*゚∀゚)「「「「「せーのっ!!」」」」」(・ω・` )(・∀・ ) それは一糸乱れぬ連携プレー。 全員がロマネスクを避け、缶の元に群がると同時、それを蹴り飛ばす。 唖然としたロマネスクは、ただその様子を見ていることしか出来なかった。 (*゚∀゚)「いえーい! 蹴れたー!」 _ ( ゚∀゚)「ちいー、次こそ俺が蹴るぜ」 つまり、最初の三十秒。その無敵時間を有効に使うべく、彼らはずっと待ち伏せていたのだ。 また元の配置に戻って、鬼が缶を戻すのをただ待っている。 ( ・∀・)「あ、ロマさん、さっさと直してください。どうぞどうぞ」 その完全な詰んだ状況に、鬼は…… (#ФωФ)「お、お前らあああぁあぁあぁぁぁぁ!」 マジギレした。
- 62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:16:06.36 ID:jZmnPuxRO
- またロマか
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:16:19.02 ID:IRov7zYY0
- ひでぇ周りが鬼だwwwww
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:16:52.33 ID:InN3iZXe0
-
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ l>l>l>Now Sekkyouing l>l>l> ┃ ┃ ┃ (#ФωФ)杉浦説教中...... ┃ ┃ 皆で怒られて居ます、しばらくお待ち下さい ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ガミガミガミガミ (#ФωФ) ,ミ 三\ア ノil;;;;;;;;;;;ゝ く ;:し` J ルールイハンハシテナイヨー ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ (-∀- ) (・ω・` ) (゚∀゚*) ∪ ∪ ) ( つと ) ∞ ) (__(__つ (__(__つ (__(__つ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ルールが追加されました! ┃NEW! 始めに鬼が数える間、缶を蹴らずに隠れること ┃ l> ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:17:32.93 ID:o7ubMj/gO
- ロマどんまいw
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:17:57.29 ID:IEuyB46V0
- ロマさんがんばれwwww
- 67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:18:02.28 ID:InN3iZXe0
-
改めて、六人はチョークで書かれた円に集う。 それからようやく、スチール缶を中央に配置し、モララーが大きな声で呼びかけた。 ちなみに、説教中、ストップウォッチを止めなかった事実をロマだけが知らない。 ( ・∀・)「準備はいいー?」 _ ( ゚∀゚)lw´‐ _‐ノv「「「「「問題なーし!」」」」」(・ω・` )(゚∀゚*) ( ФωФ)「次はやるなよ? もうやるなよ!?」 半泣きになった男が訴えるものの、彼らは一様にそれをスルーした。 彼らは決してルールを違反しない。 しかし、ルールギリギリやルールに定められていないことは躊躇わずに実行するのだ。 ( ・∀・)「おk! それじゃあ!」 (#・∀・)「うおおぉぉりゃあああぁぁぁ!」<ポテッ 青年が気合一声。鉄の缶を蹴り飛ばす。 だが、またもや声とは裏腹に缶は二メートルほどしか飛距離を出さずに転がり、すぐに止まった。 (#ФωФ)「おいいぃいいぃぃぃ!」 (´・ω・`)「大丈夫、ちゃんと隠れるって」 (#ФωФ)「ホントだな? ホントだな? 信じるであるぞ!」
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:19:14.97 ID:InN3iZXe0
-
しかし、動じることなく、一同一列に並び、隠れもせずにロマのことをじっと眺める。 鬼の発言には耳を貸す気配はない。 その瞳は、燦然と、まるでハイエナのように暗く輝いていた。 _ ( ゚∀゚) (*゚∀゚) ( ・∀・) lw´‐ _‐ノv (´・ω・`) (;ФωФ)「!? だから、なんで皆離れないであるか!?」 鬼が気づこうとも、彼らは不動の姿勢を崩すことはない。 どころか、そのまま表情だけを笑顔に変えていた。 そして、じっくりと杉浦の挙動を観察し、缶を手にとる様を見つめ続ける。 ( ・∀・)ニヤニヤ _ ( ゚∀゚)「さあロマ、缶を置くんだ」 lw´‐ _‐ノv「ハリーハリーハリー!!」 耐え切れずに言ったその声と共に、全員が走る構えを作った。 その姿はまるで、五匹の肉食獣が獲物を見つけ、狩猟態勢に移る姿のようだ。 じわりと、嫌な予感を感じつつも、杉浦に残されている行動は、缶を立てる事それだけである。
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:20:37.37 ID:InN3iZXe0
-
ロマネスクが缶を置く前に、全員が散り散りに走り出した。 それを確認して、一息つき、律儀に目を瞑って三十を数える。 今更になって説教中、ストップウォッチが動作していたことに気がついたが、後の祭りだった。 (;-ω-)(しかし、皆どこに隠れているであるか?) 耳を澄まそうとするものの、ここは港が近く、波と風の音に紛れて足音まで聞こえない。 夜ならば音が響くだろうと考えていたが、迂闊だった。 (;-ω-)(とはいえ、隠れる場所のすくないコンテナ置き場である。蹴りにくるであろうな) 数を数える間、綿密な計画を練る。 彼らは、隙あらば全力で挑んでくる猛者たちだ、容赦も手加減も必ずしない。 そのため、身体能力や技術力と並び、緻密な計画力と、ズルを予測し先読みする能力が問われる。 (;-ω-)(……暗闇に乗じてかく乱攻撃されるのは避けたいであるな) きっちり三十秒。 鬼は律儀に数えて、目を開ける。その瞳に闘志を燃やして! ( ФωФ)「だが、我輩とてここで皆に鍛えられた男! 手抜かりはない!」 声と共に振り向く刹那――
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:21:32.72 ID:InN3iZXe0
-
――気配は背後から炸裂した。 _ ( ゚∀゚)lw´‐ _‐ノv(*゚∀゚)「「「「「だが、隙あり!!」」」」」(・ω・` )(・∀・ ) 全員の選んだ隠れ場所、それは鬼の背後。 全員が全員、鬼の後ろに一列に並んで待っていたのだ!
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:22:19.02 ID:InN3iZXe0
-
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ l>l>l>Now Sekkyouing l>l>l> ┃ ┃ ┃ (#ФωФ)杉浦説教中...... ┃ ┃ 皆で怒られて居ます、しばらくお待ち下さい ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ショボンダマレ!! (#ФωФ) ,ミ 三\ア ノil;;;;;;;;;;;ゝ く ;:し` J ワーイ、ケレター ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ (-∀- ) (・ω・`*) (゚∀゚*) ∪ ∪ ) ( つと ) ∞ ) (__(__つ (__(__つ (__(__つ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ルールが追加されました! ┃NEW! 鬼の背後は隠れていることにならない ┃ l> ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:23:13.00 ID:IRov7zYY0
- ロマ頑張れ超がんばれ
- 74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:23:14.83 ID:InN3iZXe0
-
このゲーム一番の被害者は、この猛者たちを同時に相手することとなった杉浦であろう。 今回こそ説教中にストップウォッチを止めていた事だけが幸いだった。 ( ・∀・)「準備はいいー?」 _ ( ゚∀゚)lw´‐ _‐ノv「「「「「問題なーし!」」」」」(・ω・` )(゚∀゚*) 杉浦とて、このメンツを相手に優勝経験もある猛者である。 しかし、如何せん彼はイカサマに対する計画性、見通しが悪かった。 彼は非情になりきれない程度に、根がお人よしなのだ。 (;ФωФ)(つまり、我輩と缶蹴りの鬼は、根本的に相性が悪すぎるッ!) ( ・∀・)「おk! それじゃあ!」 (#・∀・)「うおおぉぉりゃあああぁぁぁ!」<カッコーン! 今度こそ、渾身の力を込めてモララーが缶を蹴る。 コーヒー缶は宙を舞い、暗闇に飲まれて消えていく。 背後でモララーが何かを配っていることに、吹き飛ぶ缶と同時に駆け出した杉浦は気がつかない。 ( ・∀・)「じゃ、次の作戦は追って説明するよ」 _ ( ゚∀゚)lw´‐ _‐ノv「「「「「了解ー」」」」」(・ω・` )(゚∀゚*) さあ、やっと、やっと始まる。不毛な知恵比べの戦いがっ!
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:26:04.72 ID:InN3iZXe0
-
缶を拾って戻りながら、鬼は思考を巡らせる。 ルールを深く吟味しなかったために、スタートから二点分も出遅れた。 この差は鬼にとって大きく響く二点だ。 (;ФωФ)「さて、不味い状況である」 奴らの周到さや破天荒な計画性から考えて、恐らく隠している手はまだ何手もあるだろう。 杉浦にはその何割かを止めることができる程度に能力も、自負もはある。 (;ФωФ)「だが、それらを5人分、一回でもミスすればふり出しに戻る、と言うのはキツい」 何割か、では駄目なのだ。圧倒的でなければ、蹴られる回数以上の人数を捕らえることは難しい。 つまり、ここからも圧倒的な差をつけられるはずだ。 蹴られる回数は見つけた回数を確実に上回るはずだ。 (;ФωФ)(勝機があるとすれば、それは……) ならば、鬼に残された手段、それは。 相手の全滅、ただ一つ。 それを察して一呼吸、まずは、とポケットをまさぐった。 ( ФωФ)「気を取り直してできる事を出来る限り行う、それが我輩の戦い方であるっ!」 取り出したのは、彼の携帯電話。いや、オリジナルのアプリをいくつも搭載したスマートフォン。 iPhoneには、オリジナルアプリを搭載しにくいために選んだ、WindowsMobile機だ。 そのうちの一つのアプリを、選んでタップする。
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:27:35.69 ID:InN3iZXe0
-
その場所からさほど離れて居ないコンテナの影。 そこで、モララーはアナウンス用とは別の無線トランシーバーを取り出した。 冷たい夜風と潮騒の香りをわずかに楽しみ、それから無線に声をかける。 ( ・∀・)「あーテステス。こちらHQこちらHQ、HQから各員へ。問題はないか?」 隠し持ち、先ほど全員に配ったのは、このトランシーバーだった。 これにより、全員が連携して行動することができる。 それは、個人の能力を何倍にも引き上げ、弱点を互いに補いあう、究極のイカサマだった。 (´・ω・`)『ザッ――こちらアルファ1、問題はない』 _ ( ゚∀゚)『ザッ――こちらアルファ2、異常なし』 lw´‐ _‐ノv『ザッ――らベータ3、ちょっとロマが近いな。少し待て』 ノイズ混じりの音声は、けれど、距離が近いためかはっきりと聞き取れた。 少し待てという連絡を受け、一瞬の逡巡の後に返答する。 ( ・∀・)「……こちらHQ、ベータ3、了解。しばらく様子を伺う」 次の作戦は、存分にロマと缶との距離を取れる方が好ましい。 彼女に近いということは、まだ充分な距離を取れているか怪しいところだ。
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:28:07.64 ID:IRov7zYY0
- ロマさんかっこいい
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:29:04.39 ID:InN3iZXe0
-
今回、彼らのとった作戦は、鬼以外の全員が一致団結するというものだ。 そして、そのブレーンとなった人間の指示、作戦に全員が傾注して行動する。 適任者は、モララーであると、誰もが知っていた。 (*゚∀゚)『ザッ――タ4からHQへ、ベータ4からHQへ。ターゲットの不審な動きを発見』 ( ・∀・)「こちらHQ。ベータ4、了解。動きの詳細を伝えてくれ」 潮風が、彼の髪を優しく撫でていた。 思考はゆっくりと助走をつけて、加速し、彼の作戦は何重にも張り巡らされる。 (*゚∀゚)『ザッ――ちら、ベータ4。ターゲットはスマホを操作している模様、どうぞ』 細かい指示を出しながら、彼は作戦の詳細を詰めて行く。 この作戦だけではない、彼の持つ戦略はあまりにも大量にあり、それらを同時展開することができた。 それが、彼が恐れられる最大の所以だ。 _ ( ゚∀゚)『ザッ――こちらアルファ2、こちらでも確認した、どうぞ』 各員からの了解を聞いて、しばらくノイズだらけの通信を遮断する。 ( ・∀・)「こちらHQ、了解。各員、しばらく隠密に傾倒せよ」 この場の全員のズルのお手本になった男。 イカサマではなく、イカサマすれすれを一瞬で思い付く、その元祖にして、最強。 その最強が、仲間と言う手足を得て、全力を発揮する。
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:30:35.34 ID:InN3iZXe0
-
3分ほどの休憩を挟み、やっとモララーが口を開いた。 各員に緊張が張り詰めていくのがわかる。 出し抜く瞬間のこの弦のように張る空気と、成功のカタルシスが彼は大好きだった。 ( ・∀・)「こちらHQこちらHQ、HQから各員へ。ターゲットの様子を教えてくれ」 _ ( ゚∀゚)『ザッ――こちらアルファ2、近くに居る。携帯を持ってるだけだ、どうぞ』 (´・ω・`)『ザッ――こちらアルファ1、ターゲットは携帯を弄っている様子はないな、どうぞ』 ( ・∀・)「こちらHQ、了解。では作戦を開始する」 モララーは手に持っていたロケット花火とネズミ花火、そしてライターを準備する。 そして作戦内容を全員に告げた。 ノイズのみの吐き出すスピーカーからの返答を、彼は待たない。 ( ・∀・)「以上、これが本作戦最後の連絡とする。次の作戦まで回線は使用禁止」 lw´‐ _‐ノv『ザッ――ちらベータ3、了解。ジャックを予測しジャミングをかける。HQ、許可を』 ( ・∀・)「いや、必要ない。合図は無線を利用して行う」 lw´‐ _‐ノv『ザッ――らベータ3、了解。武運を祈る!』 ネズミ花火に点火し、彼は獰猛に笑う。 手に持つ火のついた火薬たちを渾身の力と共に夜空へと投げつけ、作戦の合図を無線で告げた。
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:32:51.16 ID:InN3iZXe0
-
( ∀ )「3…2…1…ゴ!」 上空に舞い上がり、爆音を上げる火炎の流星。 反射的にそれを見上げたロマネスクは、躍り出る影の反応に一瞬、いやもう少し遅れた。 しかし、その一瞬は命取りの一瞬であるはずだ。 ( ФωФ)「来たであるな」 彼らの作戦は、花火で気を引いた隙に全軍での突撃。 鬼が全員分の名前を言い終える前に生き残った者が蹴ること。 蹴られた瞬間に、やられた人間の数リターンが着て、そいつらは助かるという算段だ。 ( ・∀・)「なはははははっ」 lw´‐ _‐ノv「ではな」 (*゚∀゚)「そういうことでー」 しかし、その危機的な状況に際して、鬼はまだ、鮮烈な笑みを浮かべていた。 ( ФωФ)+「甘い、甘いである」 完全な不意を突かれたにしては、杉浦の反応速度は、あまりにも速かった。 まるで、彼らの行動を予め知っていたように、彼は花火にそこまで気取られることなく走り出す。 躍り出た影を確認することさえ、彼はしない。
- 83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:34:09.23 ID:InN3iZXe0
-
名前を一人一人呼びかけ、踏む、というプロセスは、一度に五人も相手すれば言い終える前に接近を許すはずだった。 そのルールの穴を突き、全軍での突撃敢行。 しかしそこには、何故か影が二人分、足りなかった。 _ (; ゚∀゚)「え?」 (;´・ω・)「なんで? 合図は!?」 しかも運悪くも鬼、ひいては缶に近く、また足の速い男連中だった。 彼らが缶を蹴る本命であり、モララーたちは囮だ。 だがその本命が動かなければ、彼の作戦は破綻する。 (;・∀・)「しまったジャックされてたんだ! 二人とも隠れろ! 出るな遅い!」 杉浦が起動したアプリ、それは無線の電波をジャック・ジャミングするためのものだ。 足りないアンテナ出力は外部接続して補っているが、それでも貧弱だ。 だから、彼は全てを黙って聞いて、そして、最後の合図のみを一番近い二人から遮断して霍乱したのだ。 ( ФωФ)「シュー、つー、モララー……みっけ」 無情にも杉浦の足は、合図に合わせて準備されており、想像以上の速さで缶の元へと辿り着く。 作戦は完全に裏をかかれて、失敗に終わった。
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:35:04.81 ID:InN3iZXe0
-
モララーが下した咄嗟の判断は、辛うじて効果を発揮していた。 もしあの場面で、遅れながら二人が飛び出していた場合、確実に餌食となっていただろう。 そうなれば、鬼の優勝が早くも確定してしまっていた。 ( ФωФ)「流石、モララーであるな。最後の判断は優秀だったである」 (;・∀・)「どうも」 缶蹴りにおいて、人海戦術は極めて有効な手段となる。 相手を捕まえるのに名前を呼ぶ必要がある、という制約が足枷となるのだ。 ( ФωФ)「しかし、スマートフォンに対して警戒を怠ったのはいただけないである」 (;・∀・)「ぐっ」 ( ФωФ)「これであと2人、作戦の手数も、人数不足では発揮できまい」 つまり、彼らは三人捕虜にされることで、攻撃手段を大きく失った事になる。 人数という武器、なによりモララーというブレーンを失い、形勢は大きく傾いた。 ( ФωФ)「勝利が、見えてきたである」 もしものために、名前ではなくコードネームで呼び合っていたことは、不幸中の幸いと言える。 ショボンとジョルジュの正確な位置を掴ませることを、防ぐ事ができた。 しかし、それでも辛い事に変わりはない。
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:35:58.01 ID:InN3iZXe0
-
その絶体絶命のピンチに立たされて、焦りを見せていたブレーン。 彼の恐ろしい隠し武器、その一つは演技力であった。 ( ・∀・)「さて、確認しよう、鬼が呼んだのは、僕、つー、そしてシューだったかな?」 まるで出来の悪い生徒に算数の解き方を教えて上げるような優しい確認。 その鬼に尋ねた質問に、何故か隣に居た女性が賛同を返す。 (*゚∀゚)「そうだった。確かに私はそう聞いたね、ロマちん!」 鬼が缶から離れるのを確認して、彼はゆっくりと偽装の仮面を剥がす。 焦る演技を止めたモララーは、笑っていた。 いつもの飄々とした笑顔を、裏の読めない能面のような笑顔を貼り付けていた。 (; ФωФ)「む? そうであるが?」 詰めが甘かったのだ。 相手をしているのが最大の頭脳をもつ、モララーであるという自覚が彼には足りなかった。 いや、出し抜いたことに対する高揚が、彼から冷静な判断を奪ったのかもしれなかった。 ( ・∀・)「ほうほう、シューとは、こいつの事を言っているのかな?」
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:36:49.54 ID:3ZIEyeSvO
- ロマさんかっけええええええ
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:36:50.14 ID:InN3iZXe0
-
彼の持つ戦略はあまりにも大量にあり、それらを同時展開することができた。 それが、彼が恐れられる最大の所以だ。 そう、複数の戦略を同時展開し、常に保険のある状況を作り出すのが、彼の真価だった。 ( ・∀・)「人間違いは捕まえたことにならないはずだよね?」 (; ФωФ)「そうであるが……まさかっ?」 lw´‐ _‐ノv「残念だったな。それが、ルールだ」 同意しながら、シューは鬼に背を向け、思い切り振りかぶる。 この距離があれば、鬼が何をしてもそれを阻止することはできない。 lw´::::::::ノv「そぉい!」 鬼の確認を得たその瞬間、双子の妹に化けるべく被っていたカツラと、胸に詰まったリンゴを忌々しく叩きつける。 同時、長い髪その女性が叫んで、缶が宙を飛んだ。 シューと二卵性双生児の姉、素直クール。彼女はいつの間にか参加をしていたのだ。 川 ゚ -゚)「わたしは、妹のシューではない! 素直クール様だっ!」 (; ФωФ)「なっ!? 参加宣言もなしはズル――」 ( ・∀・)「なにいってるんだ。途中参加のルールを決めて居ないし、そもそもシューは――」 ――初めからゲームに参加してないぜ?
- 92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:38:17.27 ID:InN3iZXe0
-
- 中間発表 - ◎すてーじ◎ コンテナ置き場 ◆あらいぶ◆ _ ( ゚∀゚):0Point ( ・∀・):-1Point (*゚∀゚):0Point (´・ω・`):+1Point 川 ゚ー゚):+3Point ◇でっど◇ のーきゃらくたー ■オニ■ ( ФωФ):0Point
- 94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:39:11.79 ID:InN3iZXe0
-
lw´‐ _‐ノv「よ!」 (; ФωФ)「いつの間に入れ替わったであるか!?」 lw´‐ _‐ノv「おねーちゃんとはモララーさんの家で遭遇しましたね」 (; ФωФ)「不覚っ! ガストからであったとは……妙にいちゃつかないと思ったらっ」 lw´‐ _‐ノv「じゃあ、私審判やるんで、ロマさんがんばー」 ( ФωФ)「ん? じゃあ何も食べてないんじゃ?」 lw´‐ _‐ノv「あー平気平気。私あんまり食べないし、さっきウェルターズオリジナルチョコむさぼったから」 ( ФωФ)「なんという偏った食生活……むむ、まあ我輩が何を言っても聞かなそうであるな」 lw´‐ _‐ノv「ホントのところはモララーさんとこのお米食べたかったんだけどね」 ( ФωФ)「ああ、おじいちゃんが農家であったな」 lw´‐ _‐ノv「そうそうーまあ、寒いからチョコで糖分とって正解かなー」 (; ФωФ)「しかも、ダウンジャケットとマフラー暖かそうである!」 lw´‐ _‐ノv「ふっ。暖かそうではない! 暖かいのだ! で、缶拾いにいかないの?」 (; ФωФ)「しまった! 時間稼ぎか!」
- 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:40:54.80 ID:InN3iZXe0
-
鬼が缶を立て直し、一息つく。 警戒心は途切れて居ないが、それでも彼は確実に詰みに近づいていた。 彼らは無線をもう使用していない、貴重な切り札を一つ切ってしまったのだ。 ( ФωФ)(どうする? 我輩はどうやって防御すればいい?) さりとて、缶から離れ誰かを探しにいかなければ、勝機は見えない。 切り札を使って、二点差を縮めただけ行幸だと思わなければならない。 クーを見つけて点差を縮めたいが、彼女はもう、逃げ切るという選択肢が見えているはずだ。 (; ФωФ)(くそっ! 防御に徹する仕掛けが欲しいッ! しかし、道具がないであるっ!) せめて、何か道具があれば、缶の周りを武装して気休めにはなったかもしれない。 しかし、今回は緊急のゲーム。事前に作戦をこれだけ思いつき準備するモララーが異常なのだ。 まして、持ち込みの少ない今回は、防衛側は不利と言えた。 (; ФωФ)(探す、攻めるしか、我輩に手はないである!) そうやって危険な突撃を繰り返すことが、愚考だと、彼は焦りからそれが見えなくなる。 盲目に陥ってしまえば、それはモララーの餌食だ。 焦る足がコンテナ一つ分を過ぎたとき、彼らの罠に嵌ったことに、彼は気づいた。 ( ・∀・)「いっけええええ!」
- 97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:42:18.02 ID:InN3iZXe0
-
モララーの声は前方から聞こえた。その声に気取られた間に、缶を挟んで反対の方角から飛び出した男がいる。 ジョルジュだ。 この中で、最も長身であり、最も足の速い男、ジョルジュだ。 _ ( ゚∀゚)「おいつけー!」 明らかに人間を越えた速度で駆ける彼は、滑るように缶へと飛び込む。 モララーが囮であると判断するまでに、数秒。 ジョルジュの接近に気づくまでにさらに数瞬。 ( ФωФ)(……間に合え!) 囮に惑わされることなく、それらプロセスを完全に無視し、走り出してから考えた杉浦は作戦を上回る働きをした。 彼の中で散々鍛え上げられた、卑怯のセンスが反射的な行動を促したのだ。 確実にジョルジュよりも短い距離を走る事に成功し、しかし。 _ ( ゚∀゚)「うおー!」 (; ФωФ)「えっ」 ジョルジュは滑るように走る――いや、実際に滑っている。 ガシャガシャと、小気味いい音を立てながら、彼は地面を滑る。 その脚は、靴ではなく、ローラーブレードを装着していた。
- 98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:43:00.50 ID:IEuyB46V0
- だから呼び捨てだったのか
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:43:45.52 ID:InN3iZXe0
- ローラーブレードの回転は、明らかに人間が走るより早く、ジョルジュを駆け抜けさせる。
人間の駆け足で、助走がついたその速度に追いつくなど、不可能にもほどがあった。 (; ФωФ)「いつの間に持ち込んだあああああぁあぁぁぁ!」 lw´‐ _‐ノv「別にルールで持ち込み禁止になってないよ」 吼える声はむなしく、審判に却下をされる。 走る足は滑る足と比べてなんと遅いことか。 その速度差を痛感しながら、彼はそれでも両の足を動かした。 (; ФωФ)「くっそーっ!」 缶への接近を完全に許した時、彼は足を止めた。 ローラーブレードでは蹴る事が難しく、缶を遠くへ吹き飛ばすのは不可能だ。 それを直感的に思いつき、鬼は飛んだ缶を待ち構え、チャッチしすぐに戻って踏む作戦にでる。 _ ( ゚∀゚)「缶ゲットー!」 だが、甘い。 滑りながら器用に屈みこんで、ジョルジュは缶を手で掴んだのだ。 そして、あろうことか、そのまま加速し、杉浦の脇を滑って抜けた。 (; ФωФ)「はいっ?」
- 104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:54:58.83 ID:InN3iZXe0
-
ジョルジュから、モララーに手渡される空き缶。 _ ( ゚∀゚)「パス!」 ( ・∀・)「おっけー!」 渡された缶をすぐに軽く離すように投げて、渾身の力を込めて振りかぶる足は、確実にその金属を捕らえる。 (#・∀・)「うおりゃあああああ!」 快音を上げて、空き缶は遠く夜空の星となって消えた。
- 105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:57:01.54 ID:InN3iZXe0
-
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ l>l>l>Now Sekkyouing l>l>l> ┃ ┃ ┃ (#ФωФ)杉浦説教中...... ┃ ┃ 皆で怒られて居ます、しばらくお待ち下さい ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ マタオ前ラハフザケタコトヲ! (#ФωФ) ,ミ 三\ア ノil;;;;;;;;;;;ゝ く ;:し` J ナシカー チェー ダシヌイタノニナー ∧_∧ _ ∧∧ (・∀・ ) (゚∀゚ ) (゚∀゚*) ∪ ∪ ) ( つと ) ∞ ) (__(__つ (__(__つ (__(__つ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ルールが追加されました! ┃NEW! 缶を掴んではならない ┃ l> ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:58:14.08 ID:KKWnigQR0
- ロマ不憫すぎwww
- 107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:58:31.97 ID:InN3iZXe0
-
どこかへと消えた空き缶の代わりに、シューが飲んでいたコーヒーを差し出す。 それを杉浦は元の配置に戻しながら、思考し続ける。 ( ФωФ)(次はどんな手でくる?) 考え続けても、モララーの思考など、読めるわけがない。 使えそうな手段は全て使ってくる男に対し、たった数秒でその手段を想定することの難しさは筆舌しがたい。 その上、彼は焦って前が見えなくなっているのだ。 (; ФωФ)(どうしたらいい? どうするべきなんだ?) また手段がわかることと、対策をすることは違う。 その手段に有効な対策をさらに考え導き出す必要があるのだ。 その上、切り札は既に切ったあとである。 ( ФωФ)(とりあえず、場を離れ……) ウィィィィィィ (; ФωФ)「!?」 カッコーン! 川 ゚ー゚)「成功」 ( ・∀・)「よくやった」
- 108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/05(金) 23:58:45.25 ID:IEuyB46V0
- ロマさんまじがんばれちょうがんばれ
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:00:13.60 ID:9j02CVrd0
-
(; ФωФ)「なに!? なんなの!? いきなり缶が空を飛んだんですけど!?」 ( ・∀・)「電磁石です」 川 ゚ー゚)「発電機じゃなく、ちゃんと100V交流電源を使用してる奴な」 (; ФωФ)「え? えええ!?」 ( ・∀・)「今、コンテナの反対側からショボンとジョルジュが車で引っ張ってるよ」 川 ゚ -゚)「まあ、追いついたところで、アレ強力だから、剥がすの大変だけどな」 (; ФωФ)「なんつーむちゃくちゃな……」 ( ・∀・)「人間の腕力じゃ剥がすの無理じゃないかなー」 川 ゚ -゚)「まあ、そうだろう。大人しくティータイムと洒落込むか」 (; ФωФ)「お……」 ( ・∀・)「どした?」 (#ФωФ)「おまえらああああああ!」
- 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:01:28.26 ID:9j02CVrd0
-
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ l>l>l>Now Sekkyouing l>l>l> ┃ ┃ ┃ (#ФωФ)杉浦説教中...... ┃ ┃ 皆で怒られて居ます、しばらくお待ち下さい ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ナニカンガエテンノ!? (#ФωФ) ,ミ 三\ア ノil;;;;;;;;;;;ゝ く ;:し` J ナニモカンガエテナイノ ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ (-∀- ) (・ω・` ) (゚∀゚*) ∪ ∪ ) ( つと ) ∞ ) (__(__つ (__(__つ (__(__つ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ルールが追加されました! ┃NEW! 電磁石の使用禁止 ┃ l> ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:02:51.72 ID:er1NPjhl0
- ロマさんに支援を
- 114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:03:34.52 ID:9j02CVrd0
-
電磁石の電源を落として、缶は回収され、また仕切り直しとなった。 月は開始よりかなり傾いた、丑三つ時。 潮風は冷たい湿気を孕んで、容赦なく体温を奪おうとする、そんな時間だ。 ( ФωФ)「も、もう、流石に馬鹿な手段はないはずである……」 鬼は確信というよりも、きっと自分を安心させるためにそう呟いた。 一度は追い込んだ身ではあるが、二重三重の作戦がそれすらも妨害する。 モララーという男を敵に回すことの恐ろしさを、彼は身に染みて―― ( ФωФ) カッコーン! (; ФωФ)「!?」 ( ・∀・)「ナイスシュート!」 (´・ω・`)「いえあ」 コンテナの上に、缶を吹き飛ばした彼らの影はあった。 ショボンの持つ、現代式のスリングショットが弾いたパチンコ玉は、空き缶に吸い込まれるように命中していた。 その威力は凄まじく、缶は遥か遠くに弾き飛ばされていた。
- 115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:04:24.77 ID:9j02CVrd0
-
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ l>l>l>Now Sekkyouing l>l>l> ┃ ┃ ┃ (#ФωФ)杉浦説教中...... ┃ ┃ 皆で怒られて居ます、しばらくお待ち下さい ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ アブナイデショウガ! (#ФωФ) ,ミ 三\ア ノil;;;;;;;;;;;ゝ く ;:し` J ロマサンモンクオオイナー ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ (-∀- ) (・ω・`*) (゚∀゚*) ∪ ∪ ) ( つと ) ∞ ) (__(__つ (__(__つ (__(__つ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ルールが追加されました! ┃NEW! 缶は一斗缶を使用する事 ┃ l> ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:05:05.83 ID:er1NPjhl0
- 一斗缶wwww
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:06:17.24 ID:9j02CVrd0
-
- 中間発表 - ◎すてーじ◎ コンテナ置き場 ◆あらいぶ◆ _ ( ゚∀゚):+1Point ( ・∀・):0Point (*゚∀゚):0Point (´・ω・`):+2Point 川 ゚ー゚):+4Point ◇でっど◇ のーきゃらくたー ■オニ■ ( ФωФ):-4Point
- 119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:07:53.49 ID:9j02CVrd0
-
コンテナが無慈悲な壁を作る中で、鬼となった男は、一人思考に明け暮れていた。 どのように手を打つべきか、次はいったいどんな手が用意されているというのか。 点差をつけられ、だというのに、起死回生の手段は見つからない。 ( ФωФ)「やばい、時間的にも体力的にも、なにより精神的にもやばいである」 lw´‐ _‐ノv「やばいやばい言ってると、余計にピンチじゃないかな?」 ( ФωФ)「判っていても、モララーの策が読めないのだ。おい、おにぎりよこせ」 lw´‐ _‐ノv「誰がやるか」 しかし、このような追い詰められた状況に立って、初めて彼の思考は落ち着きを見せていた。 もう、どうあがいても勝てないのではないか? その諦めが彼に冷静さを取り戻させていた。 ( ФωФ)(……流石に、もう、一方的なゲームにする策はないとみたである) 狙撃や変装、電磁石といったワンサイドゲームな手法は、粗方潰したはずだ。 だが、彼らはここで攻撃の手を止め、逃げ回るほど慈悲深くなどない。 きっとここから、多少の危険を冒しても攻撃を繰り出してくるだろう。 ( ФωФ)(勝機があるとすれば、そこでしかないである) lw´‐ _‐ノv「……ロマさん?」 審判はその思考に明け暮れる杉浦が、はっきりと、文字通り鬼のような笑みを浮かべたことに気がついた。 そして、モララーがまだ苦戦を強いられると、理解した。
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:11:10.78 ID:er1NPjhl0
- やれるかロマさん?
- 121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:13:00.81 ID:9j02CVrd0
-
一歩、また一歩、杉浦は缶から遠ざかる。 その都度、しっかりと音を聞き、全神経を鋭敏に尖らせて、手に持ったスマートフォンの画面を見つめる。 そこに映し出されているのは、Wi-Fiの電波状況だ。 ( ФωФ)(最近の携帯はWi-Fiの電波を利用するであるからな) そこに表示されたコード名から機種を割り出し、誰がどこにいるのか、電波の強さで大体の距離を把握する。 確実な方法ではないが、ないよりマシだ。 だが、肝心のモララーは、Wi-FiをOFFにしているのか、場所が割り出せない。 ( ФωФ)(……焦るな、奴は今回優勝狙いではなく、囮役、全員の補助をしているである) ブレーンに徹し全員の軋轢をなくすため、今回モララーが潤滑油の位置についている。 杉浦はまずその点を看破した。 つまり、彼を発見した時には、何かが起こるとみていい。 ( ФωФ)(そこが、奴らの弱点であるっ!) その瞬間に彼らの意表をつく行動さえできれば、そこから逆転も不可能ではない。 現に一度。モララーが囮だと知っていた時に、あと一歩まで追い込んでいるのだ。そこに、飛び出す、影がある。 ( ・∀・)「やっほー!」 ( ФωФ)「やはりお前か!」 その囮が飛び出たとき、それを見抜いていた彼は、顔を確認することもなく。 反転と同時に駆け出していた。
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:15:57.88 ID:9j02CVrd0
-
(; ・∀・)「!? 早い! 反射速度が上がってるっ!?」 モララーはその動きの早さに、たじろぐも一瞬、すぐに全速力で駆け出す。 同時、ロマネスクよりも前方に物陰から飛び出した影は、何故か缶へと走らない。 ( ФωФ)「む!?」 (´・ω・`)「こいやー!」 一瞬の目配せ、モララーとショボンの間に小さな、小さな意思疎通が成立する。 それを、鬼となった男はしっかりと見て、判断する。 彼らがなにをやろうとしているのか、理解する。 (; ・∀・)「「せーのっ!」」(・ω・` ) それは鬼の捕縛。力で捕らえて、その間に缶を蹴る算段だ。 しかし、やろうとしている事がわかれば、それは彼にとって児戯に等しい作戦だった。 ( ФωФ)「我輩の前に立つには、少々脆い壁であるな」 ショボンの繰り出す腕を、右手で受けて捻る。 その瞬間、体を外に捻らせ反転、更に軸足を払い、その体重を地面へと向ける。 (#ФωФ)「我輩を倒せるのは魂のこもった拳のみ!」 (;´・ω・)「おおっと!?」
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:18:31.15 ID:cP4BCjVC0
- おいこのロマどっから連れてきた
- 125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:19:11.37 ID:9j02CVrd0
-
ロマネスクの動きは、完全にモララーの想定を凌駕する働きを見せた。 彼が合気道の段所持者である事実を、モララーは完全に失念していたのだ。 いや、忘れていたわけではない。これほど圧倒的になるとは思って居なかったのである。 (; ・∀・)(やばいっぬかった!) そう思いながら、しかし、飛び込む足を止められるほどの時間は、残されて居ない。 ショボンに続いてモララーも。、綺麗なフォームでアスファルトに叩きつけられる。 鬼を逆に捕獲してしまうという、逆転の発想はしかし、鬼の強さの前に敗れたのだ。 (; ・∀・)「うわっぷ!」 ( ФωФ)「ふははははっ! 勝機は我に在り!」 一瞬で強敵を薙ぎ倒した彼は、仁王立ちで勝利を確信する。 バッコーン! (;ФωФ)「……」 しかし、彼は重要な事実を忘れていた。 そう、モララーは囮に過ぎないという、先ほど自分で気がついた事実だ。
- 128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:20:28.07 ID:9j02CVrd0
-
(*゚∀゚)「ひゃっはー」<バッコーン _ ( ゚∀゚)「あらよっと」<ガッシャーン (*゚∀゚)「もういっちょー!」<ドッコーン 勝利を確信していたはずの男が振り返ると、そこには、一斗缶でパス回しする男女の姿があった。 その様子を離れて見ている審判が、更に慈悲のない一撃を浴びせる lw´‐ _‐ノv「止めないの? 一回蹴られるたびに一点差つくよ?」 (;ФωФ)「……」 (; ・∀・)「ロマさん……」 (;´・ω・)「元気だせ?」 lw´‐ _‐ノv「止めに行っても、靴を取られた虐められっ子みたいにパス回しされそうだけどねー」 ::(ФωФ)::「……おうちかえりたい」
- 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:26:09.50 ID:9j02CVrd0
-
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ l>l>l>Now Sekkyouing l>l>l> ┃ ┃ ┃ (ヽФωФ)杉浦説教中...... ┃ ┃ 皆で怒られて居ます、しばらくお待ち下さい ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ モウオネガイダカラサー (#ФωФ) ,ミ 三\ア ノil;;;;;;;;;;;ゝ く ;:し` J サッキノハヤリスギタ ウン、ゴメン ∧_∧ _ ∧∧ (・∀・ ) (゚∀゚ ) (゚∀゚*) ∪ ∪ ) ( つと ) ∞ ) (__(__つ (__(__つ (__(__つ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ルールが追加されました! ┃NEW! 一度蹴った缶をもう一度蹴ってはならない ┃ l> ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
- 132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:28:44.92 ID:er1NPjhl0
- やつれてるじゃないかwww
- 133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:28:45.65 ID:9j02CVrd0
-
- 中間発表 - ◎すてーじ◎ コンテナ置き場 ◆あらいぶ◆ _ (* ゚∀゚):+5Point ( ・∀・):0Point (*゚∀゚):+4Point (´・ω・`):+2Point 川 ゚ -゚):+4Point ◇でっど◇ のーきゃらくたー ■オニ■ (ヽФωФ):-12Point
- 135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:30:35.24 ID:9j02CVrd0
-
先ほどから潮風は徐々に強くなっていた。 もしかすると、明日あたりに一雨きそうな気配を杉浦は感じ取って、遠くの黒い曇を見る。 黒曜石のような色をした東京湾は、今日も遠くに夜景と月とを映して揺れている。 ( ФωФ)「さて、もう時間いっぱいであるな」 残された時間はもう一回、次の攻撃で決まりそうだった。 もう、優勝の道は閉ざされていて、それでも彼は諦めることを良しとしない。 lw´‐ _‐ノv「だねえ、諦めたかい?」 ( ФωФ)「一度、混乱させたとはいえ、一矢報いるくらいはしたいであるな」 もう一度混乱させれば、もしかしたら心地いい終わりになるかも知れない。 そうやって、勝つことだけではなく、ただ現状を楽しむために、彼は小さく笑みを浮かべる。 出し抜かれるだけ出し抜かれた。ここで終わってもネタになるのだから、それで充分なのだ。 ( ФωФ)「……そろそろであるな」 潮騒の狭間から聞こえてきた、彼らの声と何かを準備する音から、彼は気を引き締める。 最後の攻撃。 lw´‐ _‐ノv「なるほど、諦めてもまだ抗うか」 それを手加減なしに全力で受け止めるため、ゆっくりと構えた。
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:35:45.12 ID:9j02CVrd0
-
最初に聴覚神経が捕らえたのは、エンジン音。 続いて視神経が捕らえたのは、相手を視認出来ないほどに眩しい強力なライト。 逆光から判断したそれは、フルフェイスのヘルメットを被った二人乗りのバイクだった。 (; ФωФ)「……えー?」 正面から現れ、缶へと突撃する二輪車を前に彼は混乱していた。 顔以外で判断しようにも、彼らは皆、同じ迷彩服を身にまとっているため、辛うじてわかる体格でしか判断できない。 暗闇を引き裂くように照らすヘッドライトと共に、グングンと速度とエンジン音を跳ね上げるバイク。 (; ФωФ)(顔判断できないじゃん! いや、運転手はモララーだろうけど!そもそも……) 二人乗りしている後ろの人物が、鉄パイプを構えているのが見えた。 フルフェイスはナシだろうと思考し、いや、ノーヘルは危ないと意味不明な結論にいたる。 最後の最後で、まだモララーには隠し玉があったのだ。 (; ФωФ)(あそこに突っ込んで缶を踏むとか、危なくてできねええ!) 最後の抵抗を試みようという考えは消し飛んで、避難するように缶から足が距離をとる。 時速80kmにも達しただろうか、あっと言う間に近づいた鋼鉄の馬は、爆音を上げて缶の横をすり抜ける。 爆音はすり抜けると同時に聞こえた。
- 140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:47:49.43 ID:9j02CVrd0
-
(*゚∀゚)「バスターホームランッ!」 一瞬遅れて炸裂する金属音と共に、一斗缶はくの字に曲がって消し飛んだ。 バイクの速度。さらに振りかぶった鉄パイプの速度さえ加わって、遥か彼方へと剛速で吹き飛ぶ空き缶。 コンテナには奇跡的に当たらずに、闇に飲まれ、数秒置いて叩きつけられた音が木霊した。 ( ・∀・)「飛んだな! 面白いほど飛んだな!」 ゆっくりと停車するモララーのバイク。 きゃっきゃと楽しそうな笑いを上げてフルフェイスを外し、仲よさげに互いを褒めあう。 心なしか、エンジンの駆動音も楽しげにさえ、杉浦には聞こえた。 (*゚∀゚)「さっすがモラちん! ちょっと見直したよ!」 ( ・∀・)「っていうか、この全力攻撃、最後にやってみたかったんだよ!」 (*゚∀゚)「全力? まだだよ!」 彼女は小首をかしげ、ゆっくりと何かを掲げた。 杉浦は放心して、缶を取りに行く事もなく、ただただ突っ立っているだけである。 そこに更なる追撃を与えるように、彼女はただ宣言した。 (*゚∀゚)「トードメ!」 可愛い声を上げて、掲げているのは、何かのリモコン。 ボタンが押された瞬間、遥か遠くで何かが――
- 141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:48:35.73 ID:9j02CVrd0
-
爆発した。 __,,:::========:::,,__ ...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐... ..‐´ ゙ `‐.. / \ .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´ ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;................. .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .' ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;...... ;;;;;;゙゙゙゙゙ / ゙: ゙゙゙゙゙;;;;;; ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;............................. ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙ ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙ `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙ ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´ (; ФωФ)「あ、あほかあああああああ!」
- 142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:49:09.91 ID:Eu2saWLN0
- ちょwwwwwwwww
- 143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:50:32.76 ID:9kn3P54BO
- ちょwwwwwww
- 144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:50:44.19 ID:9j02CVrd0
-
lw´‐ _‐ノv「てけて てんてけてんてん てんてけてんてん てってってー」 ( ФωФ)「だめだこりゃ」
- 146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:52:02.15 ID:9j02CVrd0
-
- 最終発表 - ◎すてーじ◎ コンテナ置き場 ◆あらいぶ◆ _ ( ゚∀゚):+5Point ( ・∀・):0Point (*゚∀゚):+6Point (´・ω・`):+2Point 川 ゚ -゚):+4Point ◇でっど◇ のーきゃらくたー ■オニ■ (ヽФωФ):-14Point >じ・えんど? のー!
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:54:16.18 ID:er1NPjhl0
- なんという爆発オチ
- 148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 00:54:36.90 ID:9j02CVrd0
-
かくして、戦いは終わり lw´‐ _‐ノv「破片は粗方みつかったー?」 ( ・∀・)「たぶんこれで全部ー。とりあえず、爆破跡は申し訳ないけど消せないなー」 ( ФωФ)「こっち、チョーク跡消したであるー」 (*゚∀゚)「じゃあ、これで後片付け終わりだねー? 最後のが響いて遅くなっちゃったごめーん」 _ ( ゚∀゚)「ねえ、何で爆破したの? 何で爆破したの?」 (*゚∀゚)「ジョルちんと二点差ついてたから」 川 ゚ -゚)「二回吹き飛ばす必要があったと、あれは蹴ったことになるの?」 (´・ω・`)「まあ、確実に別の意味で優勝ではあるけど」 ( ・∀・)「ああ、ポイントとか関係なくつー優勝だろこれ」 川 ゚ -゚)「今回ばかりはなー。一番派手だったよ、うん」 lw´‐ _‐ノv「じゃあ、審判から正式に、優勝はつー!」 (*゚∀゚)「わーい! ありがとー!」
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:00:43.07 ID:9j02CVrd0
-
その残り香を彼らは綺麗に消していく。 (*゚∀゚)「あ、いてててー」 ( ・∀・)「ん? 大丈夫? なんか怪我したの!? 破片で手切った!?」 (*゚∀゚)「いやー、鉄パイプでぶん殴ったとき、速度あったからか手が痺れちゃって」 (; ・∀・)「うわっごめん! まだ取れてないの? 大丈夫!? 手見せて! ほらっ!」 (*゚∀゚)「いや、平気だって。わわわっ」 (; ・∀・)「平気じゃないの! もう、早く言いなさい。うーん、特に後遺症残らないだろうけどー」 (´・ω・`)「ナニ? 大丈夫?」 (*゚∀゚)「ううー、平気平気、ちょっと痺れただけ痺れただけ」 (; ・∀・)「うん、とりあえず氷で冷やしといた方がいいかも、ごめんよー」 _ ( ゚∀゚)「え? なに? 平気?」 (*゚∀゚)「うん、大丈夫。大丈夫だから、モラちんが騒ぎすぎてるだけ」
- 151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:01:42.24 ID:9j02CVrd0
-
川 ゚ -゚)「どうした?」 (; ・∀・)「いや、最後の鉄パイプ、加速しすぎてたみたいでね、ホント大丈夫?」 (*゚∀゚)「う、うん。だいじょぶだいじょぶ平気平気」 川 ゚ -゚)「うーん。あとで痛むなら、病院いくべき、くらいしか言えないなー」 (*゚∀゚)「うん、うん。判ってる判ってる……ううっ」 lw´‐ _‐ノv「モララーさん……? ほら賞品渡さないと」 (*゚∀゚)「うう……モラちん平気だようー」 ( ・∀・)「ん? おお。ホント痛かったら病院いけよー?」 (*゚∀゚)「うん、でもだいじょうぶだってばー」 ( ・∀・)「大丈夫だと思っても行きなさい!」 lw´‐ _‐ノv「……」 _ ( ゚∀゚)「……」 消しても、残らないものを心の隅に残して……
- 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:03:32.27 ID:9j02CVrd0
-
( ・∀・)「今回の優勝賞品はー貴腐100%のキング オブ ワイン! トカイワイン・5プットです!」 川#゚ -゚)「なんだとっ!? おいこら!」 ( ・∀・)「ええ、個人輸入で取り寄せました。最高級トカイワイン! つーちゃんも美味しく飲める激甘ワインだよ」 川#゚ -゚)「くそっ! 賞品が判ってたら全力で優勝狙ったのにっ! くそっ!」 (*゚∀゚)「クーにゃんどったの?」 (´・ω・`)「ああ、結構レアなワインなんだよ、トカイワインって」 (*゚∀゚)「ああー、大丈夫だよー、ちゃんと分けるよー」 ( ФωФ)「トカイワインの高級品であろう? だとすると、5千円近くするはずである」 (*゚∀゚)「なんですとっ!?」 lw´‐ _‐ノv「まあ、豪華な賞品の方ががんばった甲斐があるでしょ」 川#゚ -゚)「だったら最初に言え! がんばらないじゃないか!!」 _ ( ゚∀゚)「激甘かーならいらないかなー」 ( ・∀・)「と、言う感じに個人で張り合いが変わるから、やめておきました」 川#゚ -゚)「ザラ場など気にせず、早めにきていれば……ちくしょうっ!」
- 154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:08:59.58 ID:9j02CVrd0
-
(´・ω・`)「流石にエッセンシアは無理だった?」 ( ・∀・)「値段3倍も違う奇跡のワインじゃん、高すぎて無理」 川 ゚ -゚)「さて、王様のワインを飲むために早々に帰るとして、車は誰のがあるっけ?」 _ ( ゚∀゚)「俺とモララーの車、あとモララーのバイク」 (*゚∀゚)「二輪免許持ってるのはモラちんだけだからー、誰かがモラちんカー運転しないと」 川 ゚ -゚)「ん。じゃあ、私が運転しよう」 (´・ω・`)「それじゃあ、僕とロマはそれに乗ろうか」 ( ФωФ)「了解である」 lw´‐ _‐ノv「え? 私単車? 寒くね?」 ( ・∀・)「風はできる限り受け止めよう!」 lw´‐ _‐ノv「わかった。私が風を感じるたびに、あとで殴る、全力で殴る」 (; ・∀・)「ひぃ!」 _ ( ゚∀゚)「じゃあ、つーは俺とかな? 俺たちだけ反対側だからちょっと歩くぜー?」 (*゚∀゚)「あいあいさー!」
- 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:09:59.09 ID:9j02CVrd0
-
一番広いショボンの家に集合だと告げて、ジョルジュとつーを見送る。 それからみんなで喋りつつ、モララーはまた重たいバイクを押して、車へと向かった。 何か小さな違和感を感じているのは、どうにも隠し通せたと、彼は思っていた。 lw´‐ _‐ノvぐいっ そのとき、モララーの袖を小さな手が引いた。 川 ゚ -゚)「ん? あれ? どっちいくんだ?」 ( ・∀・)「えっと? あー。いや、おつまみ買ってくるよ。このまま飲むだろみんな」 一瞬、遅れてモララーはその行動の意味を察する。 (´・ω・`)「ああ、それなら僕らで行ってくるよ、車だし」 川 ゚ -゚)「やめろ、私は他人の車運転しているんだぞ。寄り道とかしたくない」 ( ФωФ)「ふむ。では、先にショボンの家に行っているである」 川 ゚ -゚)「というか、私たちが先にいかないと、皆家に入れないじゃないか」 (´・ω・`)「ああ、それもそうか。じゃあ、モララー頼んだよー」 ( ・∀・)「りょうかーい」 lw´‐ _‐ノv「買うものあったら、メールしてなー」
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:10:53.47 ID:9j02CVrd0
-
- 159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:11:51.91 ID:9j02CVrd0
-
その頃、冷たい闇に包まれて、歩く男女が二人。 言うときは、今だと、このまま見過ごせば取り返しがつかなくなると、彼は感じていた。 心が張り詰めて、張り詰めて、破裂しそうなほど。言いたい事が山ほどあった。 _ ( ゚∀゚)「なあ、つー」 こいつが辛い顔をするのは、凄く嫌だった。 泣きそうな顔なんて、もう見たくなかった。 言いたいことが溢れる、けれど、多すぎて選べない男が一人。 _ ( ゚∀゚)「お前にずっと言いたい事があったんだ。言いたくても隠してたことが、あったんだ」 静かに (*゚∀゚)「え……?」 決意する。 自分の想いを、伝えようと。 最後まで密かに想い続けようとしていたけれど、それをやめにしようと。 小さいながらも、はっきりと決意する。
- 161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:14:14.40 ID:9j02CVrd0
-
彼女は表情をみて、悟った。 彼の言葉を聞いてしまったら、自分がどうにかなってしまうことを。 きっと、バッドエンドを迎えてしまうことを。 (* ∀ )「じゃあ、言わないで? ……ずっと隠してて」 それ以上言えば、きっと今まで通りじゃなくなる。 男女の友情が成立するならば、彼を親友だと信じていて、拒絶する。 いつまでも、彼女は友達であり、いつまでも、親友でいたかったから。 _ ( ゚∀゚)「お前の気持ちは、薄々ながらに知ってた。でももう我慢できないんだ」 (* ∀ )「ねえ、言わないで。そのまま、我慢できない? お願い」 _ ( ゚∀゚)「できねえ! 俺は、お前が好きだ!」 ( ∀ *)
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:19:15.40 ID:9j02CVrd0
-
(* ∀ )「ね……あたしが好きな人いるの知ってる?」 _ ( ゚∀゚)「ああ、知ってる。でも、あいつには……っ!」 (* ∀ )「ごめんなさい……ごめん」 _ ( ∀ )「フラれるのは判ってた。泣かせたのは俺のせいだ。でも、好きっなんだよぉ……」 (*゚∀゚)「……卑怯だね私」 ここで、泣くわけにはいかないと 泣いたら友達想いの彼女が、余計に苦しむだけだと そうやって、青年は己の涙をかみ殺す。 (つ∀;)「ほんっと、ごめん……ごめんなさい……」 _ ( ゚∀゚)「……声が届かないのも、判ってる」 (つ∀;)「うん……でも、違うのっ!」 _ ( ゚∀゚)「でも、伝えたいから伝えた。伝えなきゃ、どうしようもなくなっちまってな、スマン」 (つ∀;)「ううん……ありがとう。ごめんなさいっ!」
- 164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:20:36.48 ID:9j02CVrd0
-
(つ∀;)ゴシゴシ「……ジョルちんの気持ちには気づいてた。私は卑怯だ。ごめん」 泣かないように、歯を食いしばって。 彼が想って泣かないでいるんだから、私も泣いちゃいけないと、心に刻みながら。 それでも、涙は溢れてくる。 (*゚∀゚)「私たちに何かあって、それで皆がギスギスするのが嫌だったんだよ」 _ ( ゚∀゚)「なら、俺たちは前と同じ。友達のままだろう? それでいいじゃないか。どこが卑怯なんだ?」 (* ∀ )「っていうのは、建前でさ。ホントはジョルちんに酷いことしようとしてた」 彼女は訥々と語り出す。吐き出すように告げる。 それは親友を裏切ろうと、いい道具として使おうとしたことの懺悔だった。 彼はその懺悔をゆっくりと受け入れる。 (* ∀ )「あいつには、彼女がいるじゃない? だから、今告白してもフラれるのがわかってたんだよ」 _ ( ゚∀゚)「うん、そうだろうな」 (*゚∀゚)「私は……ううん。私たちは卑怯者の集まりだからさ!」 少しでも、負担を軽くしようと、笑顔をみせてやろうとする。 出来の悪い笑顔は、数秒も持たないと知って、それでも笑顔を作って言葉を続ける。
- 169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:29:52.73 ID:9j02CVrd0
-
(*゚∀゚)「私はね、シューちゃんとモラちんが別れちゃうまで、何も言わずに待ってようかと画策してたの」 誰にも言わなかった胸の内を、彼の真摯な態度に敬意を表して告白する。 それは、卑怯者と罵られるに相応しい、醜い懺悔。 皆が遊びでやるようなイカサマギリギリではない、完全なルール違反の告白。 _ ( ゚∀゚)「……それはお前が辛いぞ」 振り向かせるための最後のあがきではなく、心からの心配で告げているのだろう。 彼は友達以上の感情を持っていても、それとは別に友情を持ってくれているのだろう。 彼はそういう誠意を持つ、心の優しい男なのだと、つーは知っていた。 (*゚∀゚)「ま、ね。だから、ホントに耐えられなくなったら、諦められるようになったら、逃げちゃうと思うよ」 だから、彼女は懺悔の言葉を続ける。 心優しい友人を、突き放すために。 私のような悪い女に惚れちゃだめだと教えるために。 _ ( ゚∀゚)「なんつーか、言っちゃ悪いが不毛で卑怯だねぇ。……けど、それが俺に酷い事か?」
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:31:18.99 ID:9j02CVrd0
-
とてつもなく卑怯だけれど、言わなければ、誰にもわからなかっただろう。 だから、それを伝えることは心苦しく、彼女はどうしても躊躇う。 それでも、伝えなきゃいけないのだから、彼女は自分の酷さを暴露する。 (* ∀ )「うん。そうやって、正々堂々勝負しないでさ。ジョルちんを保険にしようとしてたんだー」 _ ( ∀ )「……ああ、なるほど」 (* ∀ )「別れた時にさ! 私が告白して! フラれちゃったときに慰めてくれる人が欲しかったんだよ!」 重圧に押し負けながら告げる言葉は、語調は強くともか細く、泣きそうな湿り気を帯びていた。 それでも喉から搾り出すように、彼女は言葉を叩きつける。 (* ∀ )「耐えられなかった時に! 逃げる場所が欲しかったんだよ!」 それは、彼の誠意に対する、そして、もう保険はいらないと突き付ける、そんな懺悔だった。 (*;∀;)「ごめん! 最後までそうやって考えてた! 卑怯者でホントに……ひぐっごめんなさいっ!」 自責の念と、悔恨と友情とがない混ぜになった感情の奔流が、また涙の堰を崩す。 女が泣くのは卑怯だと、彼を困らせ、受けるべき罰をうやむやにするのは卑怯だと。 そう思うのに涙は止まらず、頬を濡らし、ぬぐってもぬぐっても溢れだす。
- 173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:34:18.44 ID:9j02CVrd0
-
(*;∀;)「だから。ごめんなひぐっさい。今私は、あなたの気持ちを、受け取れません!」 彼女は最後まで卑怯を貫いていたって、よかったのだ。 ただ、少しの罪悪感を背負って、彼に辛い想いをさせずに済んだのかもしれない。 けれど、つーという人間は、誠意を示してくれた者に最後まで卑怯を貫ける奴ではなかったのだ。 (*;∀;)「あたし、なんで……でもっあたしは! モララーが好きなんだっ。ごめんっ!」 _ ( ゚∀゚)「判ってる。スマン。泣かないでくれ」 懺悔を聞いて、けれど彼は、彼女を諦めて放す真似はしなかった。 むしろ、泣いている彼女を、どうやったら笑顔に出来るかと、ずっとそれだけを考えていた。 彼は道具にされても、それで彼女がいいと言うなら構わない。そういう奴だったのだ。 (つ∀;)「うううぅうぅぅ……彼女いる、って、知ってても……諦めらんないんだよぉ……」 ただ彼は、彼女の卑怯な恋の戦術を、飲み込むように聞いていた。 噛み砕いて飲み込ませた彼のためを想う言葉も、彼の想いを変えることなどできやしなかった。 _ ( ゚∀゚)「俺は、まあ、そこまで言われてお前のことを想い続けるほど、空気が読めないわけじゃない」 (*;∀;)「うんっ……ずびっ」 _ ( ゚∀゚)「たぶん、ここで身を引くのがお前のためなんだろう」
- 174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:37:04.22 ID:9j02CVrd0
-
長身の彼が、とてつもなく小さくなる錯覚を、つーは覚えていた。 このまま彼が消えてしまうのは、自分のしたこととはいえ、どうしようもなく苦しかった。 _ ( ゚∀゚)「ああ、まいったな。忘れるのは当分出来そうにない。けど、お前のためなら忘れる」 涙がでないはずがない、彼はそれをじっと耐えているのだろう。 目の端に浮かぶ水分をとうてつもない忍耐で歯噛みし、すりつぶす。 消えようもない気持ちを消してやると心に刻み付けている。 _ ( ゚∀゚)「……でもよう。俺はそれでもお前の親友なんだよ」 言葉を続けて居ないと爆発しそうなのだろう。 強く握りすぎた拳は、今にも血をだしそうなほどに白く染まり、震え、骨を浮き彫りにする。 _ ( ゚∀゚)「それを理由に弱味に付け込むような真似も、しないって誓って言える」 (*;∀;)「ジョルちん……馬鹿だな、お前」 _ ( ∀ )「馬鹿でもよ! お前が泣きたい時に支えてやれないのは嫌だ!」 耐え切れなくなって、それでも耐え切るために出した声は、張り裂けそうな叫び。 叫んだと思っていたのに、彼の声帯から出たのは情けない掠れ声だった。
- 176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:38:46.07 ID:9j02CVrd0
-
それが小さな声であっても、掠れ声であっても、 それでも、伝えようと、 涙だけは飲もうと。 声を振り絞って、無理やりに叫ぶ。 _ ( ゚∀゚)「お前が付き合えないというなら! 親友として。泣くための胸くらいは貸してやる!」 そうやって、不器用で愚直できっと不幸な、想いを貫くハズレクジを、彼は選んだ。
- 177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:41:57.64 ID:9j02CVrd0
-
lw´‐ _‐ノv「ですってよ?」 ( ・∀・)「ああ、聞こえてた」
- 180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:43:17.41 ID:9j02CVrd0
-
隠れてそんな様子を伺っていた人影が、二つ。それは、彼女たちが巻き込んだ渦中の二人。 言いながら、もう、聞く必要はないと少しずつ離れていく。 知らない方がよかった二人、けれど、巻き込まれていることに薄々ながら気づいていた二人だ。 lw´‐ _‐ノv「どうするんです?」 壁に寄りかかって、彼は親友と女友達の会話を反芻していた。 能面のような笑顔を貼り付けて、その内、思考は混濁し、大小さまざまな想いが彼の胸を締め付ける。 彼とって恋愛感情はなくとも、強く友情を感じていて、どちらも大好きで大切に思っているのだ。 ( ・∀・)「どうする、って言われてもなー。ここから出て行くわけにもいかんし」 彼はずっと考えていた。 出来れば、みんなで笑っていたい。 その場の全員が、楽しくいたい。 lw´‐ _‐ノv「そうやって、気づいてないフリか、モララーさんらしい」 そんな想いが、余計に彼女の恋心を燃やしてしまったのだろうか? それは自意識過剰だろうか? ( ・∀・)「営業スマイルは得意でね。しかし、まあ、キツいねこれは……」 考えて意味のないことを、しかし、とめどなく思う。 lw´‐ _‐ノv「そうだね……」 彼は、見上げた星々の合間を縫う、一条の光を無意識に探す。 流れ星に願かけでもしなければ、この問題を解決出来そうには思えなかったからだ。
- 181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:44:50.74 ID:9j02CVrd0
-
見上げた月夜は明るくて、友人たちに聞こえぬよう囁く声は小さく震えていた。 その瞳に映し出された満月は、小さく揺れる。 ( ・∀・)「スマン。でも、君が心配する事は何一つないから、大丈夫だ」 lw´‐ _‐ノv「そうじゃないよ、モララーさん辛いよね? 大親友だもんね。二人とも」 思考は速く回転し探し出そうとするのは、何とか立ち回って、全員が幸せになれる、そんな未来。 全てを自分で背負ってしまうところが、彼の長所であり欠点であった。 ( ・∀・)「うん、ありがとう」 lw´ _ ノv「ねえ、モララーさんはわたしでいいの? つーちゃんの方がいいって言うなら私はっ!」 月光は群雲に陰り、それを見る彼の気持ちも暗澹とする。 胸からきりきりと、悲鳴のような音がするのを、モララーは確かに聞いた。 ( ・∀・)「つーは大切な友達だし。盗み聞きとはいえ、あいつに好意を向けられるのは嬉しいよ?」 ゆっくりと語り出す。 lw´ _ ノv「うん……」 彼の心にどんよりと立ち込める。暗い暗い感情の渦を吐き出すように。 そうしてしまえば、きっと楽になれるような気がして、吐き出す。
- 183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:46:13.92 ID:9j02CVrd0
-
語りだすと、彼女を想う気持ちが、根底からグラグラと揺さぶられる。 浮かぶのは、新しい女という誘惑。酷い劣情と、いとおしいと思えるつーの笑顔。 友情、愛情、劣情、嫉妬、恐怖、それらが甘い毒の芳香を持って、弱い心を蹂躙する。 ( ・∀・)「何か一つ違えば、つーのところ行ってたかも。大好きだって抱きしめてたかも知れない」 言葉を紡ぐたびに、その想いは強く、赤黒く、彩られる。 汚くても、甘く輝くように焼き付けるそんな色。 魅惑の色を帯びて、毒が心の中で踊る。 ( ・∀・)「あいつは可愛いと思うし、性格もお互い、いい感じにかみ合うだろうよ」 美人には三日で飽きる。シューの美貌も巨乳も飽きただろう? どっちもいい女だ、離すには惜しい。上手くやれば、二股できるんじゃないか? サイテーな言葉が、彼の胸の中で、ぐつぐつと滾るように広がっていく。 lw´ _ ノv「そっか……」 風に吹かれたビニール袋が、かさこそと無遠慮に二人の前を過ぎ、暗い夜の帳へ退場する。 シューが少し寒さを覚えて、コートの端と端をぎゅっと掴む。 痛切にタバコを吸いたくなった手が、胸ポケットを探ってから、隠密行動中だと思い出して断念する。
- 184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 01:48:23.77 ID:9j02CVrd0
-
脳裏に浮かぶ、つーの健康的にほんのり小麦色に焼けた綺麗な肌。 先ほど心配して掴んだ、柔らかい手の感触。 何故か勃起しそうになる、僕自身の熱い感覚。 ( ∀ )「うん。正直に言えば、今、親友を泣かせて放置はしたくないと、心から思ってる」 悩む。考える。吐き出すことが苦しい。それでも吐き出さなきゃいけない。 不誠実かもしれない。モララーという男は、仲間の中でもとびっきりに卑怯で手段を選ばない。 奥の手を模索する。無理やりでも、そんな手を思考する。 lw´ _ ノv「うん……モララーさんは優しいからね」 二人を照らすのは、月と星と少しばかり遠い街灯の冷たい明かり。 そこに浮かんだシューのシミ一つない白い肌は、寒いのか頬をほんのり赤らめ、大理石のように張り詰める。 暗い欲望は、その脇からゆらりと影を忍ばせる。 ( ∀ )「……」 lw´ _ ノv「……」 だから―― ( つ∀ )ぐいっ
- 187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 02:00:50.90 ID:9j02CVrd0
-
だから―― ( ・∀・)「俺は、お前じゃなきゃ嫌だ。お前以外は考えられん」 煮えたぎろうとするちっぽけな欲望にトドメを刺す一声を、彼は宣言した。
- 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 02:01:48.41 ID:9j02CVrd0
-
彼にとっては、つーもジョルジュも親友である。 だからこそ、相手を想って色々と悩む。最低な劣情に魅惑を感じないと言えばになる。 だけど、優しい彼には恋人を裏切ったり、まして親友を弄ぶなんて、出来やしなかった。 lw´つ _;ノv「ねえ……ほ…んとにっ!?」 ( ・∀・)「俺はお前以上の人間を知らないよ。あの時の言葉、覚えてるだろ?」 lw´つ _ ノv「覚えてるっ! ありがとう……ホントにありがとうっ。好き、好きだよ」 それ以上に、陳腐な言い方だが、彼は彼女を愛していた。 とはいえ、ここでつーの前に出て「シューを好きだから、お前は別の人を好きになってくれ」 そう言って泣いている彼女をさらに泣かせることができるほど、彼は大人ではない。 ( ・∀・)「だけども。ううん、だからこそ」 優しい彼は悩むどうにか皆幸せなハッピーエンドを迎えられないか? 出来もしないことを、彼は模索する。 そのためには、彼自身が悪役になることだって、きっと厭わない。 きっとつーも、シューも、その優しさに惹かれたのだろう。 ( ∀ )「俺は悩んでるだ。親友が自分のせいで苦しむ姿は、見たくないんだ。どうしたらいいだろう?」 lw´‐ _‐ノv「うん……」 その言葉は、シューに苦悩を与えてしまう、だからこそ、告げることが苦しかったのだ。 私だけを見て欲しい。それが彼女の本音なのだと彼は知らないほど愚かではない。 けれど、彼は自分の気持ちに嘘が吐く生き方を、良しとしない。
- 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 02:03:36.17 ID:9j02CVrd0
-
この場にいる誰もが愚直で、けれど、真摯に誠実に己の気持ちに向き合っていた。 それはずっと一途に地味な妨害を行っていて、ずっと負い目を感じていた彼女も例外ではない。 lw´‐ _‐ノv「……モララーさんは、なんでも背負いすぎるよ。やめろ、とは、いわない」 ( ・∀・)「うん。ま、自覚はあるよ」 lw´‐ _‐ノv「そいつは生来の気質だし、モララーさんの長所だからね。私はそういうところに惚れました」 シューはずっとモララーが盗られることが不安だった。 優しい彼は相手が誰でも手を貸してしまうから、そこから誰かが惚れても不思議はなく。 そうやって助けられた魅力ある人間が、彼女の腕から彼を奪ってしまうんじゃないかと、堪らなく不安だった。 lw´‐ _‐ノv「でも、たまには頼って? 力にはなれなくても、肩くらいは貸せるよ。恋人だからね」 その不安が彼の言葉を聞いて消え去ったと、彼女は感じていない。 でも、今、恋人の座についているのはまぎれもなく彼女であって、だから支えとなるのは彼女なのだ。 幼稚に震えるのではなく、離れないでと駄々をこねるのではなく、彼女は少しでも支えようと手を伸ばす。 ( ・∀・)「うん、ありがとう……」 その手を掴む。強く強く、握りこむ。 彼の大きな手は、長い機械工作でゴツゴツとしていたけれど暖かかった。 体温を感じていたいと、私の熱が少しでも彼を温めて欲しいと、心からシューは祈る。
- 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 02:04:33.41 ID:9j02CVrd0
-
白い息が11月の寒さを強調する月夜。 東京の冷たく暗い闇夜を、二人で見上げる。 ( ∀ )「俺はまた、ジョルジュから大切な人を奪うことになっちまうのか……?」 握る手を決して離すことはなく。 青年は瞳に光を宿らせて、小さく自責の言葉を吐いた。
- 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 02:06:24.03 ID:9j02CVrd0
-
- 最終発表 - ◎すてーじ◎ コンテナ置き場、冷たい夜 ◆あらいぶ◆ lw´‐ _‐ノv(・∀・ ) ◇でっど◇ . _ (゚∀゚ ) (*゚∀゚) ■かやのそと■ (´・ω・`)「……ロマは彼女いんの?」 (;ФωФ)「バ、バイト先に、気になる人なら……」 川 ゚ -゚)「でも、お前は最後まで非リアだと、私信じてるから! 信じてるから!!」 >こんてぃにゅー? >のーくれじっと
- 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 02:08:13.43 ID:9j02CVrd0
-
( ・∀・)たちは缶蹴りを謳歌するようです - おわり -
- 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 02:10:09.11 ID:qsfalRlYO
- ロマドンマイwwwwwwwwwww
- 197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 02:10:20.62 ID:9j02CVrd0
- あーやっと終わった。●使ったほうが正解だったかもしれん
このメンツだと冗談かますクーやドクブーンが居ないから、盛り上げにくくて苦戦した よく読んで下さった読者の方は、もしかしたら気づいていたかもしれませんが つーの片想いは水鉄砲以前から続いてます。たぶん、これから先の話ができても続きます。 例えば、水鉄砲のあと、ジョルジュが元気付けようと無駄なハイテンション発揮していようとも シューが膝枕されてる間、ずっと黙っちゃってたんですよね とはいえ、作者が語るよりも、読んでくれる方々が行間に各キャラの想いを想像してくれると幸いです 実はこのシリーズの裏主人公なつーに、そして全国の片想いな皆さんに幸あれ 次回は無人島に行きます 参考映像:つーとジョルジュが歌っていたプリンのうた http://milky.geocities.jp/purinnnnnnnn/tttt/purinnouta.html >>117 蹴れる、空き缶よりは飛ばないが飛ぶ 猛者が多い場合は、空き缶より一斗缶の方が盛り上がる
- 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 02:50:21.63 ID:YbdW2uEUO
- 今ジョルジュとほとんど同じ状況に居てヤバイ涙が止まらない
このまま只の女友達でいるのは嫌だ 勝率0%だとわかってはいるが告白してスッキリしようと思う まさかブーン系SSで泣かされるとは思わなかった ありがとう作者何か勇気もらえた気がする
- 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/06(土) 03:10:24.08 ID:9j02CVrd0
- 支援ありがとうございました、と言い忘れていた
>>202 俺に言えることは少ないが、ただあんたの健闘を祈る
|
|
|
|
|
|