せんせいのようです
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:05:00.13 ID:jbo69pELO
-
アサピー先生の場合
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:05:26.55 ID:jbo69pELO
- (-@∀@)「ねぇ君。どうして君は人間がクローン技術だなんて恐るべき物に手を出したか解るかい」
先生の問いはいつも突然でした。
ζ(゚ー゚*ζ「知識欲の行き着く先、もしくは人こそ神であるという提示」
私が答えると先生は満足そうに、こうしていつも私の髪を撫でながら頷いて下さいました。
先生の手は優しく、華奢な癖に温かいこの手が私は大好きでした。
(-@∀@)「うん、実に良い。実に興味深い答えだ、きっと面白い論文が書けるだろう」
ζ(゚ー゚*ζ「先生は違う答えなんですね」
(-@∀@)「まあね」
先生は得意そうに胸を張ります。
こういう時にどうすれば先生の機嫌がより良くなるか、私は知っていました。
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:07:23.08 ID:jbo69pELO
- ζ(゚ー゚*ζ「では先生のお考えは?」
先生は自分の考えを披露する事が好きでしたから、それをさせてあげれば良かったのでした。
(-@∀@)「うん、反魂の術って知ってるかい」
ζ(゚ー゚*ζ「いいえ」
ワタシが首を傾げると先生はさらに意気揚々と、講義の時のように話し始めます。
(-@∀@)「西行とかがやったらしいんだけどね。ようは黄泉返り、死者蘇生の法さ。喪失、孤独に耐えられなかった、もしくはそうなる事が恐ろしかった。だからクローンを造ろうとしたという訳さ」
なるほど。
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:08:38.29 ID:jbo69pELO
- ζ(゚ー゚*ζ「死んだ恋人を生き返らせたりとか?」
(-@∀@)「まぁそうだね」
こう説明されれば他でもないワタシは納得せざるを得ません。
けれどそんな少女漫画の中のような話は、先生には全く似合いませんでした。
どちらかという人間味に欠けていて、情緒を理解しようとしない人だったからです。
ζ(゚ー゚*ζ「随分ロマンティックな話ですね。先生がそんな考え方をするとは思いませんでした」
(-@∀@)「僕自身もびっくりだよ」
その割りには少しも驚いているようには見えませんが。
(-@∀@)「そもそも一個の人間を遺伝子レベルで再現した所で、その人格形成や現状を作るに至った経験や時間なんかは補いようが無いのにね」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:08:53.16 ID:jbo69pELO
- ζ(゚ー゚*ζ「そっくりな別物」
ワタシがそう言うと先生はキュッと眉を寄せました。
ワタシは何か間違ってしまったのでしょうか。
ワタシは何と言えば良かったのでしょうか。
(-@∀@)「でもね、それでも諦めきれないんだよ。自分が知っている記憶と他人の知っている記憶。ほんの僅かな物までかき集めて電気信号として脳に刷り込んで、いつか恋人を作り上げる事が出来ると夢見ているのさ」
違いました。
先生はただ悲しかったのです。
ワタシは心底同情しました。
ζ(゚ー゚*ζ「可哀想に」
けれど先生はゆっくりと首を横に振ります。
(-@∀@)「いや、可哀想なのは造られた方だよ。何がいけなかったのかを調べる為に、今から生きたまま解剖されるんだから」
なるほど。
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:10:19.92 ID:jbo69pELO
- ζ(゚ー゚*ζ「だからワタシは寝台に拘束されているのですね」
(-@∀@)「うん、そうだよ」
ζ(゚ー゚*ζ「そうですか」
これからワタシは私を造る為の贄となるようです。
ワタシにその記憶は有りませんが、きっとこれまでも先生は何人ものワタシを私に捧げてきたのでしょう。
(-@∀@)「折角だから良い声で鳴いて欲しいな。怯えて震えて鳴いている姿だけは彼女と瓜二つだから」
とってもとっても素敵な先生の笑顔。
(-@∀@)「少しでも僕を満足させておくれ」
ワタシの好きな私の先生。
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:10:29.17 ID:jbo69pELO
- ねえ先生。
聞いても良いですか?
ワタシに足りない物が私としての人格なのだとしたら、指を一本一本落としたり眼球をえぐり出す行為は必要ですか。
ワタシのお腹を切り開いたり、心臓を鷲掴みにして拍動を強制的に止めたり動かしたりする行為は必要ですか。
生きたままだとしても、脳を調べるだけで十分なのではありませんか。
ワタシを造るのは本当に私を造り上げる為ですか?
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:11:48.83 ID:jbo69pELO
- ─────
(-@∀@)「嗚呼、死んじゃったや。つまらない」
(-@∀@)「入って来て良いですよモララー先生。もう終わりましたから」
( ・∀・)「では失礼しますよ、と。ああ今日はまだちゃんと温かそうだ」
(-@∀@)「随分早く死んでしまいましたからね。どうぞ。後はお好きになさって下さい、罪人さん」
( ・∀・)「あなたもそうでしょう狂人さん。言われなくてもそうさせて頂きますよ」
アサピー先生の場合 了
モララー先生の場合
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:13:29.97 ID:jbo69pELO
- ( ・∀・)「ふ、ふふ、ふふふふふふ」
先生はとても嬉しそうに笑いながら、ツンになる筈だった物からはみ出た臓物に触れた。
そっとそーっと、とっても大切な物に触れるように。
そして温もりを確かめた後、さらに奥へと手を差し込み
(* ・∀・)「嗚呼素敵だ、なんて温かいんだろう」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ
とろり、と溶けてしまいそうな位心地よさそうな顔で中身をかき混ぜる。
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:13:44.57 ID:jbo69pELO
- (* ∀ )「温かいよ母さん」
それはそうだろう。
だってついさっきまで生きていたのだから。
(* ∀ )「僕を許してくれてるよ。ねえ、彼女は僕を許してくれてるよ。ねえ母さん母さん母さん」
切り開かれた腹部に倒れるように顔を突っ込み、彼は母に向かって呼びかけ続ける。
此処には居ないのに。
何処にも居ないのに。
(* ∀ )「だから母さんも僕を許してくれるよね?許してくれてるよね?」
(* ∀ )「だってこんなに温かいんだもの!」
先生はとても幸せそうだ。
まるで小さな子供に戻ったみたい。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:14:51.27 ID:jbo69pELO
- (* ∀ )「こんなに素敵な温かさを貰える僕が悪い子な訳無いもんね。悪い子は冷たい目で見られるんだよ。良い子は温かい手で愛して貰えるんだよ」
腸を持ち上げて顔の上から落としてみたり、胃袋に頬摺りしてみたり。
真っ赤になりながら先生は臓物と戯れている。
(* ∀ )「だから僕は愛されてるんだ。独りじゃないんだよ、孤独じゃないんだよ」
何度も何度も繰り返し、許されている、愛されていると先生は口にする。
その姿は本当にそうだと思っているというよりも、必死で思い込もうとしているようだった。
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:15:04.74 ID:jbo69pELO
- (* ∀ )「うふ、うふふ……ふ…あ」
突然、先生の動きがピタリ、と止まった。
不味い。
( ∀ )「……冷た、い」
死んだ者がいつまでも温かい筈は無く。
( ∀;)「……ああ、あ、ああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
ガタガタと震え始めたかと思うと、先生は崩れ落ち頭を抱えて奇声を上げ始めた。
慌ててドアを開け、先生の元へ駆け寄る。
( ;∀;)「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい僕は悪い子ですごめんなさいだから叩かないで嫌だ嫌だ叩かないで叩かないで独りにしないで許して笑って抱き締めてお願い」
川;゚ -゚)「先生!」
( ;∀;)「僕を愛してよ!」
跪き許しと愛を乞う姿はまるで神の罰を恐れる敬虔な信者。
なまじ間違いではないだろう。
彼にとって母とは神なのだから。
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:15:32.59 ID:jbo69pELO
- 川 ゚ -゚)「大丈夫、大丈夫ですよ先生」
幾ら抱き締めてなだめすかしても、先生に効果が無い事は経験上解っている。
だから私はアサピー先生の残して行ったメスを自分に突き立て、腹を切り開いた。
吐きそうな痛みは無視して、露出させた内臓で先生の顔を包み込む。
川;゚ -゚)「ほら、温かいでしょう?」
( ;∀;)「うううう"う"」
先生の痙攣はまだ治まらない。
トントンと規則正しく先生の背中を叩きながら語りかける。
川;゚ -゚)「私は先生に笑います、私は先生を抱き締めます、独りにしません」
( ;∀;)「ほん"どう?」
川;゚ -゚)「本当です。だって温かいでしょう?」
( ;∀;)「うん……」
私の腰に手を回し、ぐいっと先生の顔がさらに私の中に入り込んでくる。
その痛さがむしろ心地良い。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:15:47.47 ID:jbo69pELO
- 少しは落ち着いてくれたようだが、此処でホッとしてはいけない。
先生の心に不安が忍び込む前に、その隙間へ畳み掛ける。
川;゚ -゚)「先生は許されてるんですよ」
川;゚ -゚)「私が先生を愛します」
川;゚ -゚)「だから大丈夫」
( ;∀;)「だいじょうぶ?」
成功。
先生は私から顔を抜いて、無垢な瞳で私の顔を見上げてきた。
その血にまみれた顔のなんて愛らしいこと。
川;゚ -゚)「モララー先生は大丈夫」
( ∀;)「ぼくは、だいじょうぶ」
川 ゚ -゚)「大丈夫」
( ∀ )「だいじょうぶ」
私の言葉をオウム返しに口にする先生。
可愛い可愛い可愛い。
大切な私の先生。
バレないようにそっと麻酔針を打ち込んだ。
効果は直ぐに表れて、先生の瞼はゆっくり下がる。
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:16:27.33 ID:jbo69pELO
- 川*゚ -゚)「だからおやすみなさい先生」
寝息を立て始めた先生をそっと床に横たえて、私は内臓を露出させたまま内線を掛ける。
幾ら私でもこの状態が長引くのは厳しいし、何より先生の記憶操作が必要だ。
私を傷つけたと知ったらまた落ち込んでしまうから。
川;゚ -゚)「アサピー先生の研究室だ」
それだけを告げて電話を切る。
なあ先生。
そんなにも許されたいなら、皮膚や肉なんかを通さない温もりでしか愛されていると感じられないなら、私を使えば良いじゃないか。
先生にそこら中いじられたお陰でなかなか死なない体になったんだぞ?
以前みたいに腹を開けた私を足元に置いて足湯代わりに使ったり、臓物を布団代わりにして眠れば良いじゃないか。
そりゃ痛いし、何度か本当に死にかけた事もあったけど。
本来の務めをたかがクローンに奪われた私の気持ちが解るか?
こんなにも先生を慕っているのに。
先生が私を失う事に怯えているなら死なないから。
居なくなったりしないと誓うから。
先生が昔読んだ本の一節のように。
先生を許し続けて愛し続けるから。
だから私だけを見てくれないか?
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:19:29.56 ID:jbo69pELO
- ─────
爪'ー`)y‐「あーあ、これまた派手に散らかしたねぇ。後片付けが大変そうだ」
川#゚ -゚)「お前には関係ないだろう」
爪'ー`)y‐「怒ると綺麗な顔が台無しだよ。こんなマザコンの為に傷まで作って。こんなのの何処が良いのか僕には解らないねぇ」
川#゚ -゚)「黙れロリコン。早く患者の所に戻りたいんじゃないのか」
爪'ー`)y‐「解ってるならこんなしょっちゅう呼び出さないで欲しいねぇ」
モララー先生の場合 了
フォックス先生の場合
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:19:42.33 ID:jbo69pELO
- 爪'ー`)「ただいまりりちゃん。良い子にしてた?」
⌒*リ´・-・リ「うん。りり、ちゃんといいこにしてた」
爪'ー`)「うんうん、流石は僕のりりちゃんだねぇ。良い子にはご褒美をあげなきゃぁ」
せんせいは白衣のポケットから飴玉を取り出して、包みを剥がしてりりのお口にくれました。
あまぁいあまぁい苺味が口の中にふんわり広がります。
⌒*リ´・-・リ「ありがとうせんせい」
爪'ー`)「うふふ、大切なりりちゃんの為だもの。なぁんでも用意してあげるよ」
せんせいは沢山の物をりりにくれました。
ふかふかのベッドに可愛いぬいぐるみ。
綺麗なオルゴォル、楽しい絵本、珍しいお菓子。
先生のお陰でりりは、この病室がとっても大好きになりました。
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:19:52.84 ID:jbo69pELO
- 爪'ー`)「ねぇりりちゃん。君を抱っこしても良いかな」
⌒*リ´・-・リ「うん」
りりが頷くとせんせいはベッドに座って、りりを膝の上に抱き上げました。
爪'ー`)「すりすりしても良ーい?」
⌒*リ´・-・リ「うん。ちゅーも、いいよ」
爪*'ー`)「本当? うふ、うふふ」
せんせいはりりにすりすりしながら色んな場所にちゅーをします。
その度にせんせいの長い髪がりりの上を滑って、くすぐったいような気持ちいいような。
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:20:03.60 ID:jbo69pELO
- 爪*'ー`)「可愛いな可愛いな。どうしてこんなに可愛いんだろうねぇ。りりちゃんがりりちゃんだから可愛いのかなぁ」
⌒*リ´・-・リ「りりがせんせいのことすきだからだよ」
爪*'ー`)「成る程成る程。ああんもうとっても可愛いなぁ。流石は僕のりりちゃんだねぇ」
せんせいはいつも僕のりりちゃんと言ってりりを大切にしてくれます。
だからりりはせんせいのことが大好きになりました。
せんせいには言ってないけど、大きくなって病気を治したらせんせいのお嫁さんになりたいな。
⌒*リ*´・-・リ「せんせいだいすき。たいいんしてもぜったいあそびにくるからね」
りりがせんせいのほっぺにちゅーすると、せんせいは嬉しそうに笑いながら首を傾げました。
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:20:13.73 ID:jbo69pELO
- 爪'ー`)「何言ってるんだいりりちゃん。りりちゃんは退院なんかしないよ?」
⌒*リ´・-・リ「ふえ?」
爪'ー`)「りりちゃんはずぅっと此処で僕と一緒に暮らすんだよぅ」
⌒*リ´・-・リ「え? え?」
せんせいが何を言ってるかわからない。
頭に沢山の?マークを浮かべていると、せんせいが優しく髪を撫でてくれます。
爪'ー`)「りりちゃんが転院した頃から看護婦さん来なくなったでしょぉ?」
⌒*リ´・-・リ「かんごふさんはおしごとがいそがしいから、せんせいがかわりするねって」
爪'ー`)「うん、言ったねぇ。でも本当は違うんだぁ」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:20:25.67 ID:jbo69pELO
- 爪'ー`)「実はあれ転院じゃなくてね、僕が勝手にりりちゃんを連れて来ちゃったの。宝物はちゃあんと宝箱にしまわないとね。病室から突然消えたもんだから世間ではかなり話題に」
⌒*リ;´・-・リ「だ、だめだよそんなの! おかあさんとおとうさんがしんぱいする!」
お仕事が忙しくてあんまりお見舞いには来てくれないけれど、りりはせんせいと同じ位おとうさんとおかあさんが大好きです。
だから二人を悲しませたくありません。
爪'ー`)「あは、やだなぁりりちゃん。お父さんとお母さんならいつも側に居るじゃない。りりちゃんが大事にしてるお人形さんとオルゴールが有るでしょう?」
とっても綺麗なオルゴォルと可愛いお人形。
せんせいがせんせいの手作りだって言ってたりりの宝物。
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:20:41.85 ID:jbo69pELO
- 爪'ー`)「あのお人形の髪はお母さんの髪で、オルゴールの枠組みはお父さんの骨で出来てるんだよぉ」
⌒*リ´・-・リ「え?」
せんせいはなにをいってるの?
解らないりりをそのままにせんせいは続けます。
「それからねぇ、昨日の晩御飯の時もお母さんとお父さんが居たねぇ」
晩御飯?
晩御飯のハンバーグを一緒に食べたのはせんせいと人形さんたちだけです。
おとうさんとおかあさんなんて居ませんでした。
「あれぇ、気付かなかったの? ちゃあんとお皿の上に乗ってたじゃない」
「おさら……?」
お皿の上に乗ってたのはハンバーグとにんじんさんピーマンさんだけ。
それにお皿の上に乗れる程おとうさんもおかあさんも小さくありません。
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:20:51.92 ID:jbo69pELO
- 爪'ー`)「まだ気付かない? 昨日のハンバーグは特別製だったんだけど」
せんせいがにっこり笑います。
いつもは大好きな筈の笑顔が、何だか今日は少し怖くて。
爪'ー`)「"お父さんとお母さんで出来た特別製ハンバーグ"、とってもおいしかったみたいだねぇ」
最初せんせいが何を言ってるのかさっぱりわかりませんでした。
だから考えて考えて考えて。
もしかして、と思い付いた事は怖すぎて、見ない振りをしようと思ったらせんせいが先に言ってしまいました。
爪'ー`)「君はハンバーグになってるおとうさんとおかあさんを食べたんだよぅ」
せんせいはりりのお腹の辺りを撫でながら言いました。
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:21:24.91 ID:jbo69pELO
-
りりは、おとうさんとおかあさんを食べちゃったの?
じゃあおとうさんとおかあさんは
⌒*リ´ - リ「うげぇ、えぅ……げほっ」
突然どうしようもなく気持ち悪くなって、吐いてしまったらその中に小さなお肉のかけらを見つけて、ああこれがおとうさんでおかあさんで
⌒*リ´ - リ「えっ、ぐぅう、がふっ」
爪'ー`)「毎日のように僕の所に来ては君の手がかりを探しててねぇ? とっても会いたそうにしてたし、りりちゃんも会いたがってたから連れて来てあげたの」
いつものように背中をさすってくれるせんせいの手はやっぱり優しかった。
どうして優しいの。
こんなに酷いことしてるのに。
ねえ、ねえねえねえ
- 33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:21:35.92 ID:jbo69pELO
- 爪*'ー`)「これでみぃんな幸せになれたね。お父さんもお母さんもりりちゃんも寂しくない。だってずっと家族一緒だもんねぇ。僕もりりちゃんのお願いを叶えてあげられて嬉しいなぁ」
爪*'ー`)「うふふ、うふふ」
せんせいはとっても嬉しそうに笑い声を上げます。
ねぇ、じゃあ、そうしたら
⌒*リ´ - リ「……りりがさびしいっていわなかったら、おかあさんとおとうさんははんばーぐにならなかったの?」
爪'ー`)「そうだねぇ。僕はりりちゃんのお願いを叶えてあげたかっただけだから、りりちゃんが言わなければお父さんとお母さんを殺さなくても良かったねぇ」
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:21:54.22 ID:jbo69pELO
- ⌒*リ´ - リ「じゃあ」
じゃあおとうさんとおかあさんが死んだのはりりのせい?
りりはおとうさんとおかあさんを殺して、はんばーぐにして食べちゃったの?
おとうさんとおかあさんはりりのせいで死んではんばーぐになって食べられてお人形さんになってオルゴォルになってりりのせいでりり死んでのせい殺してでせいでせいでせいでお人形りオルゴォルりのせいで大好きな
せんせいにこ ろ さ れちゃ っ た
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:22:56.97 ID:jbo69pELO
-
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:23:14.85 ID:jbo69pELO
- ──────
爪'ー`)「おはよぉりりちゃん。気分はどぉ?」
⌒*リ´・-・リ「おはようせんせい。りりもおとうさんもおかあさんもとってもげんきだよ」
せんせいに元気な声で毎朝の挨拶をします。
おとうさんはとっても綺麗な音だし、おかあさんの髪もつやつや綺麗。
二人は今日も機嫌が良さそう。
爪'ー`)「それは良かった。ねぇ何か欲しい物は有る? 綺麗なお洋服も美味しいご飯も可愛いお人形も、りりちゃんが望むなら何だって用意したげるよぉ」
⌒*リ´・-・リ「じゃあぎゅってして、ちゅーして?」
爪'ー`)「お安いご用さぁ」
せんせいの大きな体にぎゅっとされるととっても温かくて安心します。
ちゅーされると嬉しくて気持ちよくて、りりはせんせいをもっとだいすきになります。
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:23:33.48 ID:jbo69pELO
- ⌒*リ´・-・リ「せんせいとおとうさんとおかあさんとずっといっしょにいられたらいいな」
爪*'ー`)「うふふ、勿論だよぉ。大きくなっても再発しても死んでも腐っても骨になってもずぅっと一緒さぁ」
せんせいはりりのお願いをいつも聞いてくれます。
だからりりはとっても幸せ。
爪*'ー`)「愛してるよ僕だけのりりちゃぁん」
せんせい。
りりもせんせいのこと大好きだよ。
だから大きくなってびょうきが治ったらせんせいのお嫁さんにしてね。
約束したもんね。
ずぅっといっしょだよ?
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:25:41.01 ID:jbo69pELO
- ──────
从 ゚∀从「えらく幸せそうだなフォックス先生」
爪*'ー`)y‐「そりゃあもう。りりちゃんがご両親との同居をやっと受け入れてくれたからねぇ」
从 ゚∀从「ハッ、精神崩壊させた後にさんざ洗脳しただけだろうが。縋るもんがお前しか居ないんだから、さぞ楽勝だったろうなピュグマリオン」
爪'ー`)y‐「幸せな僕らに嫉妬かい? 君達みたいに中途半端じゃないからねぇフランケンシュタイン」
フォックス先生の場合 了
ドクオ先生の場合
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:26:02.05 ID:jbo69pELO
- ドクオとは産まれた時から一緒だった。
家が隣で母さん達は幼なじみ。
妊娠が解った日も同じなら、産まれた日も同じ。
でも少し俺の方が産まれた時間が早かったから、いつもちょっとだけお姉さん風を吹かせてた。
从 ゚∀从「遊びに行くぞ!」
('A`)「うん」
木登り、虫取り、ザリガニ釣り。
从 ゚∀从「ザリガニ釣りの基本は餌だ。するめいかを餌にするんだ」
('A`)「へぇー」
从 ゚∀从「見てろよ…………よっしゃ釣れた!」
(*'A`)「本当だ! 凄いやハイン!」
从 ゚∀从「まぁな!」
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:26:12.43 ID:jbo69pELO
- 山ほど色んな遊びをやった。
お姉さん風を吹かせたくて、ドクオが知らない事を勉強する事も欠かさなかった。
从 ゚∀从「俺が隊長だ! 行くぞドクオ!」
(;'A`)「ま、待ってよハイ、痛っ」
从 ゚∀从「馬っ鹿だなぁ。ほら足出せ。手当てしてやるよ」
('A`)「うー、ありがとうハイン」
从 ゚∀从「どういたしまして」
突っ走る俺に慌ててついて来るドクオ。
そんな構図が母さん達にも俺達にも染み付く位いつも一緒に遊んでいた。
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:26:23.40 ID:jbo69pELO
- 从 ゚∀从「楽しかったな!また行きたいな!」
('A`)「うん、僕も行きたい」
从 ゚∀从「僕じゃダメだ! 男なら俺だ! 俺の真似をしろ!」
('A`)「解っ…た。ぼく……俺、頑張るよ!」
从 ゚∀从「言葉だけじゃなく中身もだ! 俺を見習え! 男らしくなる方法を教えてやる!」
(*'A`)「解った!」
ドクオはいつも嫌な顔一つせずについて来た。
いつも楽しそうに俺と一緒に遊んでた。
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:26:37.50 ID:jbo69pELO
- 小学校に入って少しずつ周りが男女の差を気にし始めても俺は気にしなかった。
ドクオも気にしなかったからやっぱりずっと一緒だった。
そんな下らない事を気にするなんて馬鹿らしいと思っていた。
从 ゚∀从「ドクオと一緒じゃないとかあり得ねー」
('A`)「ハインと一緒じゃないとかあり得ねー」
从 ゚∀从「そうだ、この本面白かったからお前も読めよ」
('A`)「おぅ、借りるわ」
いつも一緒だったせいか俺達は良く気が合った。
本の趣味、食い物の趣味、興味の有る事、全部同じだった。
怒るタイミングも泣くタイミング笑うタイミングも全部。
まるで鏡合わせ。
産まれてくる腹が違っただけで、俺達は本当は双子なんだなんて真剣に思った事もあった。
相手の考えてる事は自分の考えてる事とイコールだから、一緒に居るのが当たり前で、それが一番心地よかった。
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:26:52.65 ID:jbo69pELO
- 「旭ヶ丘行こうかな。お前は?」
「旭ヶ丘」
「やっぱりな。だと思ったぜ」
進路を決める時だって一緒で、就職先も一緒。
俺がドクオに告白した時もドキドキなんて少しも無くて、ただの事実確認みたいなものだった。
从 ゚∀从「好きだ」
('A`)「俺も好きだ」
从 ゚∀从「付き合ってくれ」
('A`)「付き合おう」
たったそれだけのやり取り。
シンプル is ザ ベスト
プロポーズまでそうだったんだから筋金入り。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:27:02.98 ID:jbo69pELO
- 結婚して家を探して回ってた時の事だった。
从 ゚∀从「なぁ、お前はどの家が良い?」
俺は二件目に見た家が一番気に入っていた。
だからドクオも勿論そうだと解っていたけれど、何となく。
本当に何となくそう尋ねたんだ。
そうしたらドクオはきょとんとした顔をして俺を見るんだ。
まるで、そんな事を聞かれるとは思わなかったって顔で。
('A`)「ハインの気に入った家で良いんじゃないか」
俺はびっくりしたね。
普通の人なら何も疑う事の無い、ごく当たり前にある返答。
でも俺にとってはそうじゃなかった。
俺達には有り得なかった。
ドクオはいつも自分の意思をはっきりと口にしていて、それはいつも俺の意思と合致していて……ふと気付く。
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:27:15.91 ID:jbo69pELO
-
ドクオが口を開くのはいつも俺の後じゃなかったか?
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:29:52.46 ID:jbo69pELO
- 結局二番目に見た家を買って住み始めた訳だけど、それから俺は注意深くドクオを観察するようになった。
仕事をしてる時、テレビを見てる時、話をしている時。
ありとあらゆる時間、可能な限りドクオを見つめ続けた。
結果。
案の定俺の予感は当たっていた。
ドクオが行動を起こすのは全部俺のワンテンポ後。
それはこうして注意深く見ていなければ解らないような僅かな隙間。
笑う時など一秒にも満たない時間で俺に付いてきた。
从;゚∀从「っ……」
ドクオは俺をなぞっている、写し取っている。
鏡合わせなんかじゃない。
俺達は映写機とスクリーンの関係だったのだ。
从;-∀从「いつからだ、いつからこうなった」
俺は頭を抱えた。
結婚、告白、就職、進路、一体どの時点からドクオは自分で歩く事を止めたのだろう。
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:30:09.77 ID:jbo69pELO
- 从 ゚∀从「……いや、んな事よりだ」
俺が側に居る限りあいつは俺を写し続けるだろう。
他の道を探す事をしないで。
俺のせいでドクオは自分の可能性を潰し続ける。
从 -∀从「……」
ならさあ。
('A`)「嫌だ」
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:30:32.25 ID:jbo69pELO
- 俺が別れを切り出すとドクオは暫し呆然とした後、首を振った。
('A`)「ハインは俺を見習えって言ったけど、ハインは俺の先生だけどそれだけは聞けない。何でそんな事言うんだ?」
从 ゚∀从「お前が嫌いになったんだよ」
('A`)「俺は嫌いじゃない」
直ぐに同調してくると思ったのに、ドクオは中々首を縦に振らない。
初めて見せたこいつの意思を尊重してやりたいとは思うけれど、それじゃあ意味が無い。
また同じ事の繰り返しだ。
从 ゚∀从「もう顔も見たくないんだよ」
( A )「……っ」
涙を堪える為にドクオは拳を握り締めて俯く。
これも俺の癖だ。
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:30:50.47 ID:jbo69pELO
- 俺はこいつに自分の道を歩いて欲しいと思う。
自分のやりたい事を見つけて、自分を作って、在った筈の可能性を試して欲しいんだ。
好きだから。
その為になら心を鬼にする事も厭わない。
震える拳を見ないふりだって出来る。
なのに
( A )「そうか。俺がハインになってハインが俺になれば良いのか。そしたらそんな事もう言わないよな」
从 ゚∀从「ん?」
ドクオはそれをどうしても許せなかったらしい。
( A )「直ぐに他の先生を呼んで手術を始めよう。丁度検体欲しがってたし、協力してくれる筈だ」
从;゚∀从「お前……実験ってまさかっ」
('∀`)「ごめんなハイン、ちょっと寝ててくれ。起きたら終わってるから」
そう言ってドクオは俺の腕に注射機を突き刺した。
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:31:12.51 ID:jbo69pELO
- ──────
というのが俺の半身の記憶らしい。
右脳、右肺、右腎臓、右目、右腕、右足、その他エトセトラ俺を形作る右のパーツの持ち主、ハインの記憶。
左側のドクオの記憶を見た時と同じように混乱と怒りと喜びと絶望と安堵感と、相反する感情が起こり荒れ狂う。
そして直ぐに治まる。
どちらかがどちらかに寄り添う形で。
「驚異的だ! 拒絶反応すら起きないとは!」
科学者達は嬉しそうに笑っているが、勘違いしないで貰いたい。
拒絶反応が出ないのは検体がハインリッヒとドクオだったからだ。
ドクオは細胞レベルでハインリッヒに追従している。
驚異的なのはお前らの技術ではなくドクオだ。
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:31:29.61 ID:jbo69pELO
- 「成功だよドクオ君。素晴らしい成果だ」
「研究の為に身体を張るとは科学者の鏡だねハインリッヒ君」
科学者達は口々に名前を呼ぶが、俺はそのどれにも返事が出来ない。
从 ゚∀从
俺は誰だ。
ドクオが同調しているからハインリッヒだと言えるかもしれないが、肝心な所でドクオは譲らない。
死にたいというハインリッヒの意思を押し潰しているのは、ドクオの何物にも代えがたい幸福感だ。
俺は誰にもなれていない。
ハインリッヒでありドクオでありそのどちらでもない。
全くの別人格という訳でもないから、新しい名前を付ける事も出来ない。
科学者達はそんな俺を他所にまだ笑っている。
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:33:02.04 ID:jbo69pELO
- あぁ先生方。
俺を作った先生方、俺の素体になった先生方。
俺は一体何なのか教えてくれないか。
俺の名前を教えてくれないか。
ドクオ先生とハインリッヒ先生
そのどちらでもありどちらでもない 先生の場合 了
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:35:04.23 ID:jbo69pELO
- 「せんせい、せんせい」
「続きはまだですか」
「せんせいの作品は大変面白く」
「次の締め切りですが」
「ツマンネ」
「昔は良かったのに」
「新作まだー?」
「せんせい、せんせい、せんせい」
ああ。
声が聞こえる。
私を呼んでいる私を読んでいる。
批判賞賛全ての声が私へ届く。
私はこの声が好きだ。
私を支える全てである声が好きだ。
この声が無かったらと考える事はとても恐ろしい。
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:35:52.88 ID:jbo69pELO
- だから書かねばならない。
私は私の全てを持って書かねばならない。
私は私を私として成り立たせる為に私の全てを犠牲にして書かねばならない。
書かねばならない。
書かねばならない。
書く事、それ以外の全ては無駄である。
不要である、ゴミである。
妻はゴミである、子はゴミである、親はゴミである、友はゴミである、人はゴミであるただし読者は神である。
私はゴミである。
私は書く為の機械である。
私は書く為に存在している。
書く事以外は全て蔑ろにされるべきである。
書かねばならない。
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/07/17(土) 00:37:46.94 ID:jbo69pELO
- ( ^ω^)「速報です。作家のデルタさんが自宅で変死しているのが発見されました。詳しい事は解っていませんが、新作を執筆中に亡くなられた模様です」
( ´∀`)「正式発表はまだですが、発見時デルタさんの周囲は排泄物に塗れており、また死因は遺体の状態から餓死では無いかと見られています」
( ^ω^)「尋常じゃないですね。まるでご自身の作品のようだ」
( ´∀`)「ええ本当に。最近奥様と離婚なさったそうですが、そこに原因が有るのかもしれませんね」
( ^ω^)「尚、新作は短編集となっており、完成している所までが遺作として発表されるとの事です。タイトルは"せんせいのようです"。今夏中に出版されるとの事です」
せんせいのようです 了
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