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('A`)ドクオの万有引力のようです |
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:27:55.77 ID:5Kr2QuCZ0
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万有引力。 「宇宙においてすべての物体は、互いが互いに力を及ぼしあっている」という概念。 その法則は、何も形ある物体だけに適用されているわけではない。 人間と人間の感情の間にも、目に見えない力が働いている。 しかし、僕たちはそれを普段気にすることなく、日常を送っている。 ('A`)「……」ポーンポーン 数日前に部屋の押入の奥で発見したスーパーボールを 天井にぶつけてはキャッチし、またぶつけてはキャッチする。 その動作を幾数回繰り返し、そのうち僕はそれに飽きて、 ベッドに寝転がった。 ('A`)「せっかくの日曜なのに、なーんもする事がないってのは、 なんか、よけいに疲れるというか……」 他愛のない独り言を空間に投げかけても、それに答える人はいない。 僕は今、孤独だ。
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:28:42.35 ID:5Kr2QuCZ0
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寝転がったまま、いま一度真剣に考える事にした。 『どうしてこんなにも僕には出会いがないのか』、というこの世紀の大問題についてだ。 ('A`)(………なんでだ………) 幼なじみ。おっとりした同級生。ツンデレ帰国子女。年上の優しい生徒会会長。可愛い妹。異世界から来た使者。世間知らずの令嬢。 こんなにも、こーんなにも素晴らしいファクターがあふれている世界なのに ('A`)「なんで、こんなにも出会えないんだ………!!」 こんなにいるなら、一人くらい出会えてもいいはずなのに。 惹かれ合える人が、引かれ会える人がいなさすぎる……… ('A`) ('A`)「あ」 そして、まさにこの時。 ('A`)「………そうだ!!!」 僕はこのつまらない人生を打破する、最高の妙案を思いついたのだった。
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:30:06.00 ID:5Kr2QuCZ0
- ――そして、数日後の平日、時刻は正午。
僕は居間のソファに座り、テレビの電源をONにする。 すると画面には、国民的愛されコメディアンのタモさんと楽しそうに談笑する母親の姿があった。 【-●_●)「今回が初登場、カーチャンさんです」 ♪テーレッテテッテテレッテ J( 'ー`)し「どうもー」 \キャー!/ \カーチャン!/ 【-●_●)「可愛いねえカーチャン、普段は何してるの?」 J( 'ー`)し「ええまあ、最近は家事が忙しくて、ふふ」 ('A`)(……よし!) 画面内で繰り広げられるそんな光景を見て、僕は小さくガッツポーズをした。 これこそ僕がその天才的頭脳で考えついた一つのメソッド。 まずカーチャンを芸能界デビューさせて、テレフォンショッキングに出演させる。 そしてカーチャンが次のお友達に僕を指名すれば、 たちまち僕は有名人、女の子とのつながりも広く深くってなるわけだ。 ('A`)「ふふふ……サクセスの時は近いでぇ……」 50手前の熟女をなんとか苦労して新感覚アイドルとして売りだした甲斐があったってものだ。
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:30:40.48 ID:5Kr2QuCZ0
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まぁその過程で僕が塾女好きに目覚め、カーチャンを性的対象として見てしまう等の弊害が生まれたのは言うまでもないが、とにかく成功だ。 後は………カーチャンが僕の名前を呼ぶだけ。 ('A`)(さぁ、カーチャン!!!) テレビの中のカーチャンは未だタモさんと談笑するばかりだ。 そして今気付いたがカーチャン、なんとフリートークがうまい。 やはり主婦必須のスキルなのだろうか。 ………って、そんなことじゃない。 早く、テレホンショッキングを。 ('A`)(早く………早くっ………) 僕はもうテレビに顔3cmという距離でしがみついていた。 薔薇色人生の入口を待ちきれない、その思いで周りが見えていなかったのだ。 「………おい」ガチャ ('A`)「えっ」 だから僕は、誰かから後頭部に堅い金属質の何かを押し付けられている事に、気付くのが遅れてしまった。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:31:39.30 ID:5Kr2QuCZ0
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('A`)「だ、誰ですか……?」 突然のことに戸惑いながらも、恐る恐る振り向く。 するとそこには、青いツナギに身を包んだ長髪の女性が、困った顔で 右手に持った六角レンチを僕の頭に突きつけていた。 川 ゚ -゚)「クラシアンだ。なんでも風呂場のパイプが詰まっているらしいと お前の母親から通報を受けて、ここに参上した」 (;'A`)「は、はぁ、そうですか」 (;'A`)(しかし、女優みたいに綺麗な姉ちゃんだなぁ……こんな人を恋人にしたいもんだ) 川 ゚ -゚)「というわけで、風呂場がどこにあるのか教えてくれ」 (;'A`)(風呂場……? まさか最近浴槽でオナニーしてたから、精液が熱で固まって詰まってしまったのか!? (;'A`)(だとしたらまずい……なんとしてでも彼女を風呂場に近づけてはいけない! こんな綺麗な女性に僕の精液の処理をさせてはならない!) しかし、彼女をどうやって帰せばいいのだろうか。 カーチャンが彼女をここに呼んだ以上、僕がキャンセルを宣言するのは不自然だ。 川 ゚ -゚)「おい?なんで黙ってるんだ?」 ああ!僕はどうすればいいんだ!
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:32:20.29 ID:5Kr2QuCZ0
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―――――ここで衝撃の事実――――― J( 'ー`)し 【-●_●) ↑巨乳カーチャンがやらしい下着をつけてるように見える。 (※この事実は後々伏線として使われる可能性があったりなかったりします) ―――――――― ―――――― ―――10年後 ('A`)「………あれから10年か。早いものだな………」 川 ゚ -゚)「ええ。あの時はまさか、こんなラーメン二郎の残り汁みたいな下卑た顔のクズの嫁になるなんて思いもしませんでしたよ」 ('A`)「こら。言い過ぎだぞ」 川*゚ -゚)「ふふふ………」 (´・ω・`)「ままー、ご飯はー?」 川*゚ -゚)「はいはい、いま作りますからね」
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:33:22.81 ID:5Kr2QuCZ0
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しかし僕は、この平穏な家庭生活に若干の退屈を覚え始めていた。 たしかに愛すべき家族に囲まれた今の暮らしは素晴らしい、だが、なにか物足りない。 そんな中、僕は最近巷で流行のトリップムービーを体験してみることにした。 なんでも、自分の好きな夢を自由に見られるという、ものすごいアトラクションらしい。 (*゚ー゚)「それでは静かに目を閉じて、体を楽にしてください」 ('A`)「……」 係員の指示に従うまま、施設内のベッドに横たわり、機械類でごてごてに飾られた ヘルメットを被って夢の世界へとダイブした。 ――夢の中での体験は、一言じゃ書き表せないほど刺激的だった。 夢での僕は宇宙海賊キャプテンドクオを名乗り、 右手のサイコガンで宇宙のならず者たちをバッタバッタと打ち倒し、 海賊ギルドに追われながら相棒のレディと共に広い銀河系を駆け巡っていた。 夢から覚めた後も、僕の興奮はなかなか収まらなかった。 (*'A`)「すごい夢だな、宇宙海賊になって銀河を暴れまわるなんて!スカッとしたぜ!」 (*゚ー゚)「宇宙海賊ですか?そのような夢は取り扱っていないはずですが……」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:34:14.50 ID:5Kr2QuCZ0
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('A`)「へ?いや、でも確かに見たぞ………?かなり楽しかったし」 (*゚ー゚)「そう………つまりそれは」 (* ー )「機は熟したという事ですね」 いきなりベッドから、何かが飛び出してきた。 それは縄のように僕の体を取り巻き、僕を拘束せんとまとわりついてきた。 (;'A`)「なっ………!!」 そして驚き声を発し終わる時にはすでに、指一本動かせなくなっていた。 (* ー )「待ち望んでおりました………トリップムービー等という仮初めの姿で潜んではや1年……」 (*;ー;)「ついに………ついに現れて下さったのですね………!」 (*;ー;)「勇者様!!」 (;'A`)「へっ………?」 勇者? お………俺が?
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:34:55.16 ID:5Kr2QuCZ0
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(*;ー;)「そうです!貴方こそ、大魔王ウエンツを聖なる力で倒し、 この世界に平和をもたらす選ばれし勇者なのです!」 ('A`)「だ、大魔王ウエンツ!?」 ┗(´・ω・`)┛ ゴゴゴゴゴゴ ┏┛ ┗┓ ウエンツ 大魔王ウエンツ。 それは今から6年前、突如僕達の世界に姿を現した邪悪なる魔物。 驚く間もないスピードで世界中のローソンを支配下に置き、 世界征服を推し進めた、恐るべき存在。 (;'A`)「む、無理だ!俺なんかが大魔王ウエンツを倒すなんて……! 俺はただの一般市民、そんな聖なる力なんて持って無い!」 (*゚ー゚)「いいえ、貴方が選ばれし勇者で在ることは間違い有りません。 その証拠に、貴方の耳の裏は、猛烈に臭い」 (*゚ー゚)「実は、かつての伝説の勇者様も、耳の裏が猛烈に臭かったのです」 (;'A`)「そ、それは普段めんどくさくて洗わないからだよ」
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:35:38.30 ID:5Kr2QuCZ0
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(;'A`)「と、とにかく俺はそんな怪しげな誘いには乗らないぞ!!」 (;*゚ー゚)「そう言わずに、勇者様!あなたは世界の希望なのです!」 (;'A`)「うるせぇ!俺は帰って作ってわくわくを見るんだ!」 (*゚ー゚)「ああ………勇者様………」 (*゚ー゚)「あの時の約束を……… 忘れてしまわれたのですか………?」 (;'A`)「や………約束………?」 (;'A`)「なんの事だよ。詳しく聞かせろよ」 (*゚ー゚)「知りたいですか………?」 ('A`)「あぁ」 (*゚ー゚)「ではまず、約束とは何か。気になりますよね? そこで簡単な図を用意しました。こちらのフリップをご覧下さい」 ('A`)「為になるなぁ………!」 僕はたまらず右乳首を猛クリックした。
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:36:41.01 ID:5Kr2QuCZ0
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だが僕の度重なる猛烈な乳首クリックは、想像以上に乳首に負担をかけていた。 そして、クリックによる疲労が蓄積された乳首は、ついに限界の時を迎え―― ('A`) パーン (。人・:゛∴;.゛ 爆発した。 3週間前に乳首をステンレス製のタイプにカスタムしていたことも災いし、 四方八方に飛散した乳首の破片で、周囲5ヘクタールは焦土と化した。 ('A`)「な、なんてことだ……まさか乳首が破裂するなんて…… こんなことならやっぱりアリコの安心乳首保険に加入しとくべきだった!」 (*#)ー(#)「ド、ドクオさん……!」 (;'A`)「大丈夫か!?今人工呼吸を……」 (*#)ー(#)「いえ、いいわ。あたしはもう助からない。だからせめて……」 (;'A`)「もういい!喋るな!」 (*#)ー(#)「だからせめて、ドクオさんには私の夢を代わりに果たしてほしいの 乳首の危険性を、世界中に伝える、その役割を……」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:38:24.11 ID:5Kr2QuCZ0
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(*#)ー(#)「お願い……ね…」ガクッ ('A`)「……」 (;A;)「ゆみ子ォォォォォォォォォォォ!!!」 こうしてまつだいら・レーズンバター・ゆみ子は死んだ。 友達思いのいいやつだった。 俺たちはこれからもずっと、ゆみ子の事を忘れない。 ありがとう、ゆみ子。 ('A`)「わかったよゆみ子!!お前の遺言通り、乳首の危険性を世界に知らしめてやる!!」 しかしまた乳首が爆発して世界を破滅に追いやっては仕方ない。 まずはこの乳首を保護する、大胸筋サポーターのようなものが必要だが――― ('A`)「………」 ∑('A`)「あっ!!」 【-●_●)
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:40:11.06 ID:5Kr2QuCZ0
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【-●_●) (-☆-☆) ワコールーン! ) 、 ( ('A`)「タモさんが装着してる大胸筋サポーター、めっちゃ素敵やん!!」 【-●_●)「やあドクオくん、君は見る目があるねえ~! 実はこれ、オーダーメイドなんだよ」 ('A`)「お願いします!タモさん、それ譲ってくれませんか!?」 【-●_●)「いいともー!と言いたいところだが……一つ条件を飲んでもらおうか」 ('A`)「条件?」 【-●_●)「この大胸筋サポーターが欲しかったら、 私と君のカーチャンとの交際を認めて欲しいんだ」 (;'A`)「え…?タモさん、カーチャンと付き合ってたんですか!?」 【-●_●)「テレフォンショッキングの時に、カーチャンのうなじからムンムンと溢れ出る フェロモンの虜になってしまってね……何回か食事やラウンドワンに 誘っている間に深い仲になってしまったんだよ」 ('A`)「そんな……」 【-●_●)「さぁ、どうなんだい?カーチャンとの交際、認めてくれるかな?」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:41:17.73 ID:5Kr2QuCZ0
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「ちょっと待てーーーーい!!!」 【-●_●)「!!?」 ('A`)「!!?」 ┗(´・ω・`)┛「カーチャンの嫁は………」 ┏┛ ┗┓ ┗(´・ω・`)┛「俺だァァァァァァァ!!!!」 ┏┛ ┗┓ ('A`)「おじいちゃん!」 ガッシ、ボカッ。 タモリは死んだ。 サポータ(笑)
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:42:25.74 ID:5Kr2QuCZ0
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―――――― ――― ― / ,' 3「夢、か……」 70歳を超えた頃から、若いころの夢ばかり見るようになった。 体の自由も次第にきかなくなり、ベッドの中で過ごす時間が増えた。 / ,' 3「ばばあや……ばばあや……」 ('、`*川「はいはい、なんですか」 / ,' 3「一緒に歌を歌ってくれんかのう……あの頃の歌を」 ('、`*川「はいはい、わかりましたよ」 ノスタルジックちりめんじゃこ 作詞:じじい 作曲:ばばあ 三年前に抜いてたエロサイト 今訪れたら404 (フォビドゥン) キンダーサプライズ 日本進出失敗 公民館を貸しきって みんなで縫った巨大眼鏡拭き 嗚呼 人は何故 愛を追い求めるのか その答えは ルルルルル 叔父に聞け (セリフ:なぁなぁ、この氷、エビフライの味がしないか?)
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:43:49.02 ID:5Kr2QuCZ0
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/ ,' 3「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」 / ,' 3「ええええええええええええええええええ」 ゴゴゴゴゴ……… / ,' 3「ええええええええええええええええ」 ビューン / ,' 三三三三三3)'、`*川「ぎゃああああああああああ」 ガッシ、ボカッ。 ペニスは死んだ。 ババーァ(笑)
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:45:19.95 ID:5Kr2QuCZ0
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('、`*川「……負けてしまったのか、私は……」 荒巻は、シカゴ大会で優勝しチャンピオンになった私を 赤子の手を捻るに締め落としやがった。 / ,' 3「もう帰っていい……報酬はテーブルの上だ……」 / ,' 3 || チューチュー [MILK] 奴は……何事もなかったのように牛乳を飲んでやがった……。 確かに牛乳は、すべての食品の中で最も消化吸収されやすい 優秀なタンパク源の一つだ……それにカルシウムも豊富で 強い骨を維持するのにも役立つ。 格闘家ならみんな知っていることだが…… 私は牛乳をあんな恐ろしい飲み物だと思ったのは 初めてだったよ……。 ('、`*川「私は……牛乳に負けたのかもしれないな」 牛乳は、お腹が緩い人が飲むと大変なことになる、 特に電車に乗る前などは絶対に飲まないほうが良い、 そういうプレイなら話は別だが。 <PR>
- 43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:46:50.22 ID:5Kr2QuCZ0
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さて……前置きが長くなってしまったが、これはそんなCMに踊らされて毎日牛乳を飲み続けた結果、身長が4m25cmまで伸びた僕の話だ。 ('A`)「さーてとっ!今日もがんばって部屋からでるか……」ゴツン ('A`)「いたっ!身長425cmだから頭うっちゃったー!」ゴツン ('A`)「いやーやっぱ身長4mあるとこーいうとこあるからなぁー」ゴツン ('A`)「なぁ母さん、そう思うだろ?」ゴツン ('A`)「………」ゴツン ('A`)「ああそうか……母さんはもう……いないんだっけ………」ゴトゥン 母さんが電車の座席とその背もたれの間にある亜空間に飲み込まれてから、既に1年が過ぎようとしていた。
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:48:13.68 ID:5Kr2QuCZ0
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ミ,,゚Д゚彡「お前それサバンナでも同じこと言えんの?」 ('A`)「ライオンと暮らすのもそろそろ飽きたな」 ミ,,゚Д゚彡「お前それサバンナでも同じこと言えんの?」 ('A`)「うっせえ」 ミ,,゚(` ) チュ… サバンナという覚えたての単語を何度も喋るライオンを無理やりキスで黙らせると、 僕は旭山動物園を後にした。やっぱり檻の中は人間の住むところじゃないな。 ('A`)「獣くっせ」 腹ごしらえに駅のホームの床にへばりついたガムを咀嚼していると、 目の前に蟹のコスプレをした女が立っているのに気がついた。 しかもズワイガニとは只者ではない。もしかして、"組織"の者か……? ξ゚⊿゚)ξ「あなた、もしかして……"ブラジャー無双"のドクオ?」 ('A`)「……何故その名を知っている?」
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:49:16.58 ID:5Kr2QuCZ0
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ξ゚⊿゚)ξ「あなたが女性下着盗難常習犯だからよ」ガチャ _[警] (゚ξ) ('A`) ( )Vノ ) || || ('A`)「………ポリちゃんだったか」 ξ゚⊿゚)ξ「わからなかったでしょ?」 ('A`)「あぁ………まさか警察官がズワイガニだなんて誰も思わないぜ……」 ξ゚⊿゚)ξ「残念だったわね。これから一生ブタ箱でクサいメシを食えばいいわ」 ('A`)「畜生………畜生………」 そして気付いた頃には、俺は地下深くの牢獄にいた―――――
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:50:37.80 ID:5Kr2QuCZ0
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地下では、謎のサーカス団がショーを繰り広げていた。 その団員の一人であるつーという女は、 毒グモをフルートの演奏でたやすく操り、自身の女性器に巣を張らせ、 下のお口でじっくりと味わった。 (*゚∀゚)「ううむ、おいしい。新鮮な蜘蛛の巣ほど、おいしいものはありませんな、 私の故郷では、極上のごちそうでして」 ('A`)(あの女……どこかで見たことがあるような) しばらく考えて、僕は思い出した。 じいちゃんの書斎にあった一冊の本の挿絵に、あの女が登場していたことに。 その本では、彼女はこう紹介されていた、 ――吸棒鬼(チンパイア)と。 ('A`)(チンパイア、キモオタの童貞を奪いそれを生きる糧にして、 何百年も生き永らえるモンスター…… 空想上のイキモノと思っていたが、まさか実在するとは……) ('A`)(かつて俺の父親は、俺の目の前でチンパイアに童貞を奪われた…… あの日から廃人同然になり毎日アメーバブログでオナニーするようになった父を見て、 俺は誓ったんだ、チンパイアハンターとなり、奴らを"狩る"と……) 手の甲に刻まれたポコチン型の傷を撫で、俺は立ち上がった。今こそ復讐の時だ。
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:53:34.62 ID:5Kr2QuCZ0
- (*゚∀゚)「では今度は蜘蛛の巣で自分を亀甲縛りにでもしてみましょう、か………?」
('A`) (*゚∀゚)「……ただならぬ童貞力……誰だお前」 ('A`)「察しがいいな。俺は、吸棒鬼狩り《チンパイアハンター》、………お前を狩る者だ!!」 閃く光のように、速く。ドクオは自らの剣《ちんこ》を握り、つーを袈裟に斬りかかる。 (;*゚∀゚)「――――ッぶねぇ!!」 しかしそこはさすがのチンパイア。人類を超越した膂力でそれを回避。そして同時に頭を凝らし始めた。 (;*゚∀゚)「チンパイアハンター……確か、一生涯、童貞である事を枷に 我らチンパイアを狩る力を身に付けた異能者……!」 ('A`)「へぇ。よくかわしたなぁ。そして、よく知ってるな。」 (;*゚∀゚)「天敵だからな。生涯童貞で、もし童貞を奪われたらその瞬間砂になる悲しい生物だろ?」 ( A )「そうだぜ。セックス出来ねぇ、惨めな体だ。……でもな。それでも俺は、勃起をやめない」 強く握りしめた剣《ちんこ》から、熱い鼓動が伝わる。 そう、こいつはただの剣《ちんこ》じゃあない。 世界中の童貞達の憎しみの詰まった、吸棒鬼殺しの剣。 人呼んで、【珍狩棒《セックスカリバー》】。 ―――――さぁ、存分に暴れさせてもらおうじゃないか。
- 55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:55:19.17 ID:5Kr2QuCZ0
- (*゚∀゚)「フン、所詮は童貞の分際で……小賢しい真似を」
('A`)「黙れ、今の俺はたとえこの身が砕け散ろうともお前を討つ覚悟で満ちている!」 (*゚∀゚)「血は争えんな……貴様の父親も同じ事を言っていた」 ('A`)「マジで!?」 (*゚∀゚)「ついでに全身ユニクロで固めておったわ、今の貴様と同じようになw」 ξ゚⊿゚)ξ「プッ、ユニクロとかダサw」 川 ゚ -゚)「ありえなーい、普通ライトオンよねーw」 ::('A`)::「ゆ、許さん……この俺を辱めた貴様らを……」ワナワナ (*゚∀゚)「うわwなんか言ってるキモw」 俺の怒りが臨界点を突破したその時、奇跡は起こった。 ('A`)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 突如、俺の体が光りに包まれ、やがてその光が消え去った時。 ('A`) 「ドクオ・ビキニーモードだ……この力でお前を倒す!」 【-●_●) J( 'ー`)し「フフ、さすがはアタシの子ね、あの力を使いこなすなんて……」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 00:57:34.51 ID:5Kr2QuCZ0
- ~3年前~
( ^ω^)「………なぁ、ドクオよ。ビキニは素晴らしいな」 ('A`)「えっ………あ、まぁ、うん」 ( ^ω^)「モラルと恥じらいのギリギリを追求した究極のスタイル………美しい」 ('A`)「はぁ」 ( ゚ω゚)「………だというのに!!」 ('A`)「!」ビクッ ( ^ω^)「なぜ男はビキニを着れないのだ?」 ('A`)「………え、まぁ」 ( ^ω^)「わかってる、わかっているさ」 ('(^ ) チュ……… ('A`) ( ^ω^)「きっと、この時代が悪いのさ。……男ビキニが認められない、この時代が」 ('A`) ('A`)
- 60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:00:49.78 ID:5Kr2QuCZ0
- ――
― ('A`)「あれからブーンは心血を注いで、この男専用ビキニを完成させた。 従来の女性用ビキニは男の繊細でデリケートな乳首にとっては刺激が強すぎた、 しかしこの新型ビキニは、パッド部分がこてっちゃんで出来てるから平気なのだ……」 ('A`)「だが……ブーンは足りない開発資金を補うためにギャンブルに手を染め、 大負けした挙句、今、地下で強制労働を強いられている!」 ('A`)「友のためにも、このビキニの力で貴様を7分割してやる……!」 (*゚∀゚)「フッ……面白いじゃないか……、だが、今のお前では私には勝てない」 ('A`)「何を言う!覚悟!」ドヒューン! (*゚∀゚)「無駄だ」 ('A`) (゚∀゚*) ガッ! 三三 【-●_●)(。人。) 三三 (;'A`)「なっ!?このヤングマガジンの表紙のような艶、 こんにゃくのような弾力、ベロの裏側のような臭い……! どれをとっても完璧だ!勝てない……!今の俺では……!」 (*゚∀゚)「ドクオよ、1週間後、福井県の乳輪コロシアムでお前を迎え撃つ! その日までせいぜい鍛錬を積むことだな!!ツーッツッツッツ!!!」 そう言い残し、つーは徒歩で帰っていった。後に一人俺を残して……。
- 63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:02:57.50 ID:5Kr2QuCZ0
- 奴は高笑いしながら全裸で去っていった。
俺は………拳を握りしめる事しか出来なかった。 ※ちなみにつーは体重160kgのクソデブです。 ('A`)「畜生……完敗だ……!!」 ('A`)「乳輪コロシアム……か…!」 ('A`) ('A`)「………福井県ってどこだ………」 ξ゚⊿゚)ξ「そんな時はWikipediaを見ればいいんじゃない?」 ('A`)「なるほど、ありがとう!死ねメス豚!」 ξ゚ω゚)ξ ('A`)「とりあえずWikipediaで調べることにしよう!」 俺はビキニの中からノートパソコンを取り出し、流れるようにタイピングして福井県と打ってみたらなんだかタイピングが 楽しくなってきたのでそのままタイピング検定を受けてみたら何の間違いか1級が取れたのでそれを活かして超一流企業に 就職する事が出来た。やっててよかったタイピング検定。あの時福井県と打てていなかったら俺は今頃なめこ栽培に 躍起になるだけのスマホ野郎になっていただろう。あんな甘くもなくいい匂いもせずかつ食べれない板チョコのような何かが パソコン様に勝るわけがない。俺はいまタイピング技術を活かしてキーボードに溜まる埃を掃除する仕事を任されている。 ('A`)「そうさ、これが平成24年の俺さ………」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:05:11.13 ID:5Kr2QuCZ0
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('A`)「そうか、それが平成24年のお前か」 ('A`)「だ、誰だお前は!?」 ('A`)「俺は平成4年の俺さ」 ('A`)「平成4年の俺が何故ここに?」 ('A`)「KANの愛は勝つを聴きながらハローマックでジュウレンジャーの玩具を カーチャンにおねだりしている最中、突如ハローマックが靴流通センターに変化し、 その際に起きた空間のねじれでタイムトンネルが発生してここに着いてしまったんだ」 ('A`)「なるほど、つまり2匹のイノシシを連れて旅をしているわけか」 ('A`)「おい!今はかいけつゾロリの話なんかしてないだろバカ!」 ('A`)「馬鹿とはなんだ!俺のくせに!」 ('A`)「そういうお前こそ俺じゃねえか!FACKYOU!」 (゚、゚トソン「大変です博士!過去のドクオと現在のドクオが喧嘩を始めました!」 从 ゚∀从「まずい!過去のドクオと現在のドクオが接触したら、対消滅で大爆発が起きて 二人ともこの世から消えてしまう!」 ミセ*゚ー゚)リ「じゃこ天うめー」
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:08:18.84 ID:5Kr2QuCZ0
- ('A`)「ケンカはやめろーー!!」
('A`)('A`)「だ、誰だお前は!?」 ('A`)「俺は、平成14年の俺だ」 ( 'A`)( 'A`)「平成14年の俺!?」 ('A`)「そうだ」 ( 'A`)( 'A`)「平成14年の俺が何故ここに!?」 ('A`)「ふっ、自宅で島谷ひとみの亜麻色の髪の乙女を熱唱しながら初代ピクミンをやっていたら 突如発足した小泉純一郎新内閣の世論調査80%強という高すぎる支持率の 副作用により、この時代まで飛ばされたというわけさ……」 ('A`)「そうか、つまり両親は豚になっちまったわけか」 ('A`)「こら、千と千尋の神隠しの話じゃないだろ!」 ('A`)「でも相手のゴールにボールをシューッ!すれば超エキサイティング!なんだろ?」 ('A`)「ツクダオリジナルのバトルドームはさらに関係ねえよばか野郎!」 ('A`)「ばか野郎とはなんだ!俺のくせに!」 ('A`)「お前も俺だろうが!」 ('A`)「いやお前はどっちの俺だよ!!」 (゚、゚トソン「博士、第三のドクオの乱入がなんと中和剤的役目を果たしています!!」 从 ゚∀从「ああ、歴史に残る大発見だな………こりゃあ学会がひっくり返るぞぉ………?」 ミセ*///ー//)リ「あっ…んっ……じゃこ天気持ちいぃ………///」
- 69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:09:25.78 ID:5Kr2QuCZ0
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('A`)「ん……?そういやお前、なんか福山雅治に似てるな」 ('A`)「そういうお前こそ、水嶋ヒロソックリだぜ」 ('A`)「お前だって、もこみちみたいなイケメンじゃねえか!」 ('A`)「おい!俺達こんなにイケメンなんだし、せっかくだからグループ組もうぜ!」 ('A`)「いいなそれ!この顔があればスターダムにのし上がるのも造作ないぜ!」 ('A`)「よーし!さっそくジャニーズ事務所に売り込みだ!」 (゚、゚トソン「博士、なんかあいつら勝手に盛り上がっちゃってますが……」 从 ゚∀从「あの顔のどこがイケメンなんだよ…… 全員森永ビスケットの裏面みてえなグロフェイスじゃねえか…… 自意識過剰もここまでくると天皇レベルだな」 ミセ*’ω’)リ「あたしはきれいなミセリ」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:11:39.80 ID:5Kr2QuCZ0
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こうして僕たちは見事にメジャーデビューを果たした。 特にデビュー曲「ノスタルジックちりめんじゃこ」は大ヒットも大ヒット。 シングルランキング16272週1位という快挙、当然過去の記録をもぶち破りギネス記録をも塗り替えた。 ビートルズもあの世で悔しがっている事だろう。 今やこの世はドクオ一色。 そしてこれからも、ドクオの時代 ―――――の、はずだった。 ('A`)「………なぁ」 ('A`)「どうした?」 ('A`)「なんだ?」 ('A`)「実はお前らに、話しておかなければいけない事がある」
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:13:12.89 ID:5Kr2QuCZ0
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('A`)「実はあと10レスでこの作品を完結させないといけないんだ」 ('A`)「えっ!?あと10レスで!?」 ('A`)「どうしよう!まだ福井県から舞台を一度も移してないし、 俺たちは相変わらず童貞だし、地球は今日も回ってるというのに!」 ('A`)「というわけで、一旦俺たちも合体するぞ!」 ('A`)('A`)「わかった!」 ('A`)シュン! ('A`)「よし、これでドクオの存在は一人に戻った……あとは」 从 ゚∀从「古今東西ゲーム!古今東西、ヨガファイア出せる人ー!」 (゚、゚トソン「ダルシム」パンパン ミセ*゚ー゚)リ「えーとえーと……ああー!負けたー!」 ('A`)「おい!おまえ等も帰れ!話が終わらないだろ!」 从 ゚∀从「やだ!」 ('A`)「星型のピノやるから頼む!」 从 ゚∀从「おkわかった!撤収!」
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:15:00.77 ID:5Kr2QuCZ0
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('A`)「よし、消えた。あとはどうすればいいんだ………?」 ('A`)「ふむ………台本によると、パターン①『古くからの友人ショボンが一本満足中毒で 一日68本の一本満足を食べているのを、どうにかして一本で満足させる』………」 ('A`)「うーん、難易度が高いな。残り9レスしかないし違うのにしようか」 ('A`)「パターン②『雀荘でおもむろに裸になりながら四暗刻単騎大三元字一色をツモあがり………』」 ('A`)「…いや、俺なら役満決める前に俺の満貫が放銃する可能性すらあるな………」 ('A`)「パターン③『カーチャンが全日本お母さん選手権のチャンピオン、略してカーチャンピオンになる』………」 ('A`)「………うん」 ('A`)「パターン④『選ばれたのは綾鷹でした』」 ('A`)「!!?」
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:16:01.47 ID:5Kr2QuCZ0
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('A`)「あれ……?綾鷹って緑だよな……ゴクリ」 (;^ω^)「ヤバイ!そういえばドクオは緑フェチだったお! このままじゃ舞妓さん芸子さん100人に見られてる中で綾鷹を全身に浴びて エクスタシーに達しちゃうお!こいつはメーデーだお!」 ('A`)「メーデー?でもそれって素敵やん」 (;^ω^)「確かに……確かに、舞妓さん芸子さんの白くきめ細やかな顔が軽蔑の表情に 歪んでいる中で綾鷹のボトルを脇に擦りつけてキュッキュッ鳴らすのは 素晴らしいことかもしれない、しれないけど……でも!」 (#^ω^)「あんたはいいのかおそれで!故郷を見返すために上京したあの時の気持ちを忘れて! それなのに!そんな事やってていいと思ってんのかお!!」 ( A )「……うるせえ」 ( ^ω^)「うるせえ?」 (#'A`)「てめえなんかにオレの気持ちがわかってたまるかってんだよってんだよ!」 ( ^ω^)「わかるお」 ('A`)「嘘いってんじゃねえ!」 ( ^ω^)「分かるお……痛いほど。だって僕も……」
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:17:55.51 ID:5Kr2QuCZ0
- \ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / / \ ヽ i | / / / \ 生きているんだから! ー __ -- 二 ( ^ω^) = 二  ̄  ̄ -‐ ‐- / / ヽ \ / 丶 \ / / / | i, 丶 \ \ / \ 丶 i. | / ./ / \ ヽ i. .| / / / \ ヽ i | / / / \ そっかぁ!!僕たち、生きているんだぁ!! ー __ -- 二 ('A`) = 二  ̄  ̄ -‐ ‐- / / ヽ \ / 丶 \ / / / | i, 丶 \
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:19:42.35 ID:5Kr2QuCZ0
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~エピローグ~ あれから、20年が経った。 その間に、時代はめぐり、街は変わり、次第に知る人も少なくなった。 僕? 僕はあいかわらず、週3回のホコリ撒き散らしのバイトで糊口を凌ぐ毎日だ。 この仕事にやりがいは感じないが、生きていけるから大した問題じゃない。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ┃ ┃ ( ^ω^) HARIUDDO ┃ ┃ 【-●_●) / \ ┃ ┃ ) 、 ( ┃ ┃ 2022/03/25 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ブーンはその後、全日本ブラジャーが似合う童貞コンテストで特別審査員賞を掴みとり、 一躍童貞ブラジャラーたちの希望の星となった。今でも第一線で活躍しており、 最近はハリウッドでブラジャー殺陣師として一流俳優を指導してるらしい。 今でもたまに彼は写真入りの手紙をよこしてくる。 最近送られた手紙の最後には、こう綴られていた。 『( ^ω^)「追伸:ハリウッドはお前みたいな奴を求めてるお?こっちに来ないかお?』 一笑に付し、僕はレターペーパーをシュレッダーにかけた。
- 80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:22:21.62 ID:5Kr2QuCZ0
- 俺だって最ッ高にグルーヴィーなブラジャーをつけ、米国を席巻してやるのを夢見ないわけじゃない。
出来るならブーンとまた一緒に馬鹿をやりたい。 マクドナルドに行っては「スマイルLサイズ3つお持ち帰りでwwwwww」なんて言ってはマネージャーからこれでもかとガムシロップをぶっかけられたい。 でも、俺は……。 『PRRRRRRRR……』 ('A`)「……俺だが」ガチャ 「仕事だ」 ('A`)「……わかった」ピッ ('A`)「……ごめんな、ブーン」 ( A`)「もう、ダメなんだ」 何を隠そう俺はこんな境遇になっても、例の裏の仕事だけは今だって辞めれないままだった。 ( A`)「……」 人間は愚かな生物だが、それを毎度無罪放免しちまう神様はもっと愚かな野郎だ。 なぁ、神様。もしいるなら せめてこんな罪深い俺だけは、ちゃんと裁いて欲しいんだ。 ビキニについたホルダーにマスクメロンを装着して、軽く首を鳴らして一人ごちる。 「……いきますか」
- 81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:23:08.16 ID:5Kr2QuCZ0
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――NHKホール ┗(´・ω・`)┛ コ~ンに生まれた~この命~ ┏┛ ┗┓ ウエンツ ('A`)「ワワワワー」 2年前にはごろもフーズにスカウトされた俺は、依頼を受ける度に現場へ向かい、 バックコーラスとして歌声を奏でる。 これが人の道を踏み外した卑劣極まりない行為なのは充分わかっている、だが……。 ('A`)('A`)('A`)「パパー!」 こいつら3人の子供を養うためには、もはや手段は選べない。 自分が腹を痛めて生んだ子なのだから、せめて童貞卒業までは面倒を見る、 それが親としての勤めだから……。 ('A`)「幸せになってやるんだ。いつか、きっと……」 ┗(´・ω・`)┛ あさりがいっぱいパスタが美味い ┏┛ ┗┓ ウエンツ
- 82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:25:08.87 ID:5Kr2QuCZ0
- ―――そして、あの事件はおきた。
┗(´・ω・`)┛「いやぁ、お疲れさま」 ┏┛ ┗┓ ウエンツ ('A`)「あ、お疲れさまでした」 ┗(´・ω・`)┛「いやぁ、ドクオちゃんよかったよ今日のコーラス」 ┏┛ ┗┓ ウエンツ ('A`)「そうですか?ありがとうございます……」 ┗(´・ω・`)┛「いやいや……ふふふ ┏┛ ┗┓ ところでドクオちゃん……けっこういい体してるよね」 ウエンツ ('A`)「!! やだ、どこ触ってるんですか!?」 ┗(´・ω・`)┛「おっと、暴れてもいいのかい?」 ┏┛ ┗┓ 君の息子達、実に可愛いよねぇ。 ウエンツ かつのりサラダに混ぜたらうまいだろうな……」 ('A`)「!! 息子には手を出さないでください!!」 ┗(´・ω・`)┛「フヒヒ……あせりでいっぱいドクオが美味い」 ┏┛ ┗┓ ('A`)「キャアアアアアアア!!!」
- 84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:27:03.03 ID:5Kr2QuCZ0
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あわや性奴隷かと思われたその時、ドクオの脳裏に、かつての仲間たちの言葉が響いた。 ――【-●_●)「大いなる力には大いなる責任が伴うぞ、ドクオ」 J( 'ー`)し「カーチャンは、ドっくんの笑顔が何より好きだから」―― ――川 ゚ -゚)「後ろを振り返るばかりじゃ、いつまでも前には進めない!」 (*゚ー゚)「最後は貴方が決めればいい、私たちは、手を差し伸べるだけ」―― ――(´・ω・`)「生まれ変わったら、天使みたいなホモに……」 ('、`*川「キシリトール臭いなお前」―― ――/ ,' 3「マッチ棒を4本動かして俺を助けてくれ!」 ξ゚⊿゚)ξ「パッと見はジャニーズ」―― ――(*゚∀゚)「だけじゃないテイジン」 ('A`)「そうだ……俺は独りじゃない、今まで俺のために戦ってくれた人のためにも、 俺はこんなところで朽ちるわけには、いかないんだ!!」 (;´・ω・`)「な、何!?まだ立ち上がってくるだと!?」 ('A`)「さぁ!いくぞウエンツ大魔王!今が決着の時だ! 」
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/20(日) 01:28:40.63 ID:5Kr2QuCZ0
- ヽ`
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- 91 名前: ◆wV78i2v2/M :2012/05/20(日) 01:33:38.39 ID:5Kr2QuCZ0
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【あとがき】 これにて投下終了です。 支援もろもろありがとうございました。 奇数レス担当は私ドリンクバー、偶数レス担当はあらちーさんでした。 書いてる最中は楽しかった気もしますが、 読み返したらすごいことなってました。 物語として全く成立してないので、一種の交換日記だと思って読むと いいかもしれません。 それでは皆様、良い週末を。
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