感想スレ
- 1 名前:主催者 投稿日:2010/07/20(火) 00:53:04 ID:???
- 作品の感想を書き込むスレです。
一言感想から濃厚な感想まで、作品を読んでいただけた方はお気軽にお書き込み下さい。
なお、7/20 0:50現在では、VIPに猟奇祭感想スレが立っています。
こちらにも、ぜひお立ち寄り下さい。
( ω )猟奇祭感想スレのようです
ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1279536403/
- 2 名前:VIPの方落ちてたのでこっちに 投稿日:2010/07/20(火) 11:01:55 ID:t9IHovMY
- ( ・∀・)は暴虐の限りを尽くすドラゴンのようです
乗りの軽いドラゴンが軽い乗りで暴虐の限りを尽くす
最初Tの孫と爺さんの話でシュールギャグものかと思ったら違いました
シュールはシュールなんですが、うん
描写の端々にぞくりと来るエロティシズムを感じた
雰囲気を楽しむ作品
最後は予定調和だったのかがちで書き溜め消失したのか
途中で獣姦に走るのかと思った俺のwktk返せ
剥離のようです
ある日王子様は道端で人魚を拾いました
なかなか心を開いてくれない人魚に苦戦しつつ、それでも王子様は幸せな日々を送ります
腹に入れなければの下りで嫌な予感はしてたんだよ
してたんだけども……
道を踏み外してる筈のドクオが羨ましく思えた
デレには気の毒だけどね
何処かに私の人魚は居ないものか
- 3 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/20(火) 11:02:11 ID:t9IHovMY
- ζ( *ζ囀る舞姫のようです
森鴎外の舞姫がモチーフ
まだ投下作品全部読み終わってないけど、今の所一番エログロ
慣れてないと堅苦しい地の文に疲れて投げたくなるかも
仕方ないんだけど最初の方とか正直退屈だし
けれど後半からは怒涛の猟奇的追い上げがあってのめり込みます
立場有る人達、普段は立派な人達の本性が怖い
全てを信じられなくなった男は、唯一愛する天使を連れて何処に行くのでしょうか
- 4 名前:主催者 投稿日:2010/07/21(水) 00:39:59 ID:???
- 三日間のお祭りが無事終了しました。
参加者の皆様、お疲れさまでした。
色々な場所で応援、宣伝、感想を頂けた作者さん、まとめサイトさん、
そしてたくさんの読者さんの方々、ありがとうございます。
主催者として最後に全作品の感想をこのスレに投下する予定です。
ただ、まだまとめ作業も少し残っており、もう一度じっくり全作品を
読み直したいとも思っていますので、少々お待ち下さい。
- 5 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 09:15:17 ID:R1Ok0L5o
- ( ^ω^)ドクオは殺されるのようです
クッソスレ
(´・ω・`)笑ゥ喪黒ショボ造のようです
笑うセールスマンのパロディ
一度別で投下したものを改変し直したせいか、デレの名前がちょこちょこルルになっている
それが気になって今ひとつ話に集中出来なかった
アイディアは面白いのに惜しい
川д川人魚の木乃伊のようです('A`)
ドクオと貞子の人魚を取り巻く悲しい話
投下中延々と張り付いていたが、続きが楽しみなような怖いような
ドキドキさせられっぱなしだった
お互いが大切で大切でそのせいで無限ループをさ迷うはめになって
最後にちらりと見えた幸せな未来の可能性に泣いた
でもその可能性もどうなるか解らないんだよな……
とてもながらとは思えないレベルの作品
グロが平気なら是非オススメしたい
- 6 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:34:11 ID:kr2zhCPE
- それでは主催者さんの前に、前夜祭も含めた全作感想いきまっそーい
ネタバレには配慮してるつもりですが、配慮しきれてないかもしれません
ごめんね
[( ω゚)は猟奇的に過ごすようです]
恐ろしい猟奇作品・・見せかけた素敵ほのぼのギャグ作品
こんなに可愛らしいブーンは稀だwww
そして劇薬にふいた それかよwwwww
いい宣伝でございました
[( ^ω^)はドラキュラのようです]
上記作品と似たテイストの作品
やることなすこと全てが裏目に出る感じが面白い!
そしてラストはイイハナシダナー
そう宣伝に繋げていくかwwww
- 7 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:35:26 ID:kr2zhCPE
- [せんせいのようです]
猟奇祭らしい猟奇が盛りだくさん
個人的にハインとドクオの話が好きです
どうしてアサピー、モララーがそんな異常な行動をするのか、そこまでの過程とかも読みたいなぁと思いました
最後のオチは予想GUY
ある種の皮肉を感じました
[( ゚∀゚)水面上のぬえのようです]
とりあえずタイトルが秀逸な気がします
淡々とした思い出話が続くので、一体どうなることかと思いきや・・
女性のねとねとした執着や恋心が非常に怖い
ジョルジュ、絶対に気付いてるだろお前・・
- 8 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:38:25 ID:kr2zhCPE
- [(-@∀@)世にも奇妙なブーン系「虐められっ子の友達」のようです]
タイトルの通り、実際にタモさんがストーリーテラーとして出てきそう
苛められた復讐に手を貸すブーンとドクオの物語
意外とこの祭で無かった心霊的現象も込み込みです
ラストで番組の脳内再生余裕でした
[(^ω^)が料理番組を作るようです]
スレタイから、もしや某ピーナッツ大好きなブーンの話かと思ってしまった・・
つーかノリ軽いなこいつらwww
グロいけど全然グロさを感じないギャグ作品です
しぃが可愛らしいと思ったけど、冷静に考えたらそんなことなかった
- 9 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:39:51 ID:kr2zhCPE
- [( ゚∀゚)ジョルジュは妹と××するようですζ(゚ー゚*ζ]
ビコーズこのやろう!と思えて仕方がなかった
ビコーズお前・・ 何ということをしてくれてんだお前・・
ラストシーンは漫画の寄生獣を想像してしまいました
しかしこれでいいのかジョルジュ
[( ^ω^)指が全て親指になってしまったようです]
これは凄かった
タイトル通りに、いろんな部位が親指になるだけなのにこれほどとは
地の文がかなり多く、逐一の描写がねっとりと絡みついてきます
ねっちゃりしすぎて苦手な人は駄目かもしれないけど、是非とも読んでもらいたいです
個人的に猟奇度★3つあっても十分なほどにぬわああああああ!っとなった
内臓が飛び散るような猟奇もいいけど、こういう容易に「痛み」を感じとれる作品こそ本当に痛々しくて怖い
発想と文章力がミックスされた良作でした ぬっちゃりときました
- 10 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:42:25 ID:kr2zhCPE
- [( <●><●>) 今から一つだけ嘘をつくようです。]
ある詐欺師が弁護士に話す、一つだけ嘘が含まれている3つの話
この話から殺人を犯した理由を感じとってほしいと願うワカッテマス そんな作品
ワカッテマスが凄く可愛そうな人物という印象 せつなひ
図らずも、彼自身の持つ素敵スキルも最後の最後で嘘になっちゃったようです
それにしてもツンかっけぇ
[( ^ω^)僕はぬいぐるみのようです]
ぬいぐるみのブーン視点から語られます
ところどころのぬいぐるみのつっこみがおもしれぇwwwww
しかし、ただそれだけでは終わりませんでした 特にラストの1レスの破壊力が強烈
最後の最後でぞくりと出来る、そんな作品 まさに本人の自業自得
上記のワカッテマスの作品とは対照的に、何か全員が悪い奴に思えました
- 11 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:43:29 ID:kr2zhCPE
- [( ^ω^)ブーンは鳥かごのおうちに住んでいるようです]
してやられた・・ 完全にしてやられた・・ ほのぼのな雰囲気は完全に罠だった・・
途中までで、既に恐ろしい結末が想像出来るところがもう辛すぎる
楳図かずおの某作品のワンシーンが頭に浮かんで更に辛くなってきた
読み進めるのが怖くなり、心の中で「やめろおおおおおおおおお!!」と叫びまくってしまった
そして>>275-280の流れで心が完全に粉砕されました 最後の終わり方とかもなんかもう・・ なんかもう・・っ!
個人的にこの破壊力は異常 心に相当のダメージを負いました
読めて良かったけど、逆に読むべきじゃなかったような作品
ほのぼの好きは読むなよ! 絶対に読むなよ!
[( ゚ω゚)ブーンはツンを拷問するようです]
タイトル通りだけど、どこかズレてるブーンがちょっと可愛いwww
前夜祭のノリに近いものを感じる
鞭の下りはワロタwwwwwwwww何やってんだブーンwwwwww
個人的な欲を言わせてもらえば、最後は是非ともふんわり終わらせてほしかった・・っ!
なんだあの意味深で悲劇を予感させるような終わり方は・・っ!
ドクオがことごとく失敗しますように
- 12 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:45:14 ID:kr2zhCPE
- [「破」のようです]
なんでもかんでも「破」に関することを本能的にやってしまうツンの話
しかし「破」にエクスタシーとは何ごとか・・
彼女には是非ともプラスな方面にその漢字をいかし、人生を謳歌してもらいたかったことこのうえない
例えば「記録を破る」とか、「エヴァンゲリオン破を楽しむ」とか「石破天驚拳習得」とか
[( ^ω^)ブーンは変態で性欲異常なようです]
なんという下衆なブーン これは間違いなくゴミカス野郎
きっつい鬼畜凌辱ものです
にこにこしている殺人鬼というところがアルバート・フィッシュを彷彿とさせました
ブーンに対して胸糞悪くなる作品
強靭な精神をもって読まざるを得ない
- 13 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:48:08 ID:kr2zhCPE
- [( ・∀・)ストレンジ・リレーションシップのようです]
これは個人的に大好きな作品 テーマが大好きです 好みにジャストミート たまらん
どこか一つ欠けているモララー、ドクオ、でぃが登場する短めの作品
初っ端に「モララー何やってんだよwwwww」とツッコみたくなることうけあい
何かが欠けていても、もっとも大事なことが欠けていなけりゃよいのです! 多分!
もっといっぱい読みたいなぁと思いました 是非読みたい
あっさりさっくりしてるので猟奇苦手な人も是非!
読後に爽やかな気持ちになれてすごく良かったです
[( ^ω^)それでもゾンビが歩く理由、のようです('A`)]
ドクオの考える「ゾンビが歩く理由」がなんだか素敵ィ
結局ドクオとモララー、どちらの言い分が正しかったのか未だに分からないです
ラストシーンは愛で満たされておりますよ
ところで後半、何故家が○○したのだろう・・
- 14 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:50:24 ID:kr2zhCPE
- [( ^ω^)愛は誰の心にも、のようです]
溢れ出るどす黒いエロティック
4人の愛がどろっどろに連鎖し、最終的には・・
恋愛物はほがらかなものばかりを読んでいる自分には少々キツかったです
結局みんな歪んでおりました ううむこれがアダルト
[川 ゚ -゚)エゴイストはしがみつくようです]
クーではなく、兄者が主役の悲劇的作品
兄者が冤罪で一家惨殺の刑で更生施設へと・・
だんだんと黒くなっていく兄者がなんかもう見ていられない
本当にクーが悪かったのかはちょっと判断できかねます
ラストシーンが妙に切ない気持になりました
あのプレゼントを開けていたらまた違った結末だったかといえば、多分同じだったんだろうなぁ・・
免罪は誤字かな
- 15 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:52:13 ID:kr2zhCPE
- [( ・∀・)は暴虐の限りを尽くすドラゴンのようです]
世の中には多くの性癖を持っている人間がいると再認識
Voreなんてジャンル初めて知ったよ・・ こんなものがあったとは
最初は地の文の多さからかなりのシリアスを予想していたら見事裏切られました
ドラゴンかっるいなwwwww 二番目の話のテンポにはふいたwwwww
それにしても終わり方が斬新過ぎる
[剥離のようです]
ある時、ドクオが人魚をひろうシーンから始まるファンタジー
だと思っていたら全然ファンタジーじゃなかったぜ!
アサピーのおかげで段々と真相が見えてきます 不思議とひきこまれました
とにかくこの作品はテーマが根底にしっかりと根付いているような気がします
幸福っていうのは本当に難しいものだとしみじみ
ドクオは間違いなく幸福に包まれているのでしょうが、第三者がそれを見てどう判断するか意見は分かれるでしょう
現実との剥離は真に人間を幸福にするのでしょうか?
幻想への耽溺の全否定は馬鹿馬鹿しいの一言で片づけられるのでしょうか?
アサピーが言うように、これを読んで少し「揺ら」いでしまう方もいるのでは
虚実が入り乱れる世界観で扱われる「幸福」という概念は非常に見物です
幸せについてこってりと考えたい人にはおすすめです
- 16 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:53:26 ID:kr2zhCPE
- [ζ( *ζ囀る舞姫のようです]
圧倒的すぎました
ブーン系でまさかこんな文学文学したものを読むことになろうとは
途中、文章を横文字で読んでいるのに違和感を覚えるほどです
内容も半端じゃありません 半分を超えたあたりから、何度投げ出そうとしたことか
しかし凶悪で目を背けたくなるほどグロテスクでありながら、好奇心がくすぐられてしまうあたりが凄い
よくもこんな内容を考えだせるものだと驚愕せざるを得ません
褒め言葉としての「気持ちが悪い」がよくにあう、マジに凶悪で陰惨な作品でした
読後のこの気分を上手く伝えられる語彙力がありません とにかく有害指定したいくらいに凄まじかった
読む場合は、是非とも気合いを入れてください
もう自分にはこの作品を読み返す気力はありません 再読は一種の拷問に近い気がします
[( ^ω^)ドクオは殺されるのようです]
とりあえずwwwww草でもwww生やしておこうとwwww思いましたwwwwおwwwww
- 17 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 18:55:20 ID:kr2zhCPE
- [(´・ω・`)笑ゥ喪黒ショボ造のようです]
タイトル通り、某作品のパロディ 多分
原作はざっくりとしか知らないのですが、こういうの一杯読んでみたいです
結局最後は自業自得で悲劇におわるというのが手厳しい
というか原作読んでみたくなりました
[川д川人魚の木乃伊のようです('A`)]
まさかの人魚作品ふたつめ
二つの時間軸から成り立っております
真に願うことはどちらの時代も同じなのに・・
というか現代版ドクオ・・ お前は別の形で救ってやれなかったのか・・
個人的に赤ちゃんシーンが妙にキツかったです
しかしラストはちょっぴり良い余韻でした 是非とも別の道を見つけてもらいたい
以上
全部読ませて頂き、自分にとって本当に充実した祭でした
充実しすぎる内容に食あたりをおこしそうです
それでは全作者さん、そして主催者さん、本当に乙!
- 18 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 19:39:14 ID:n4wpcnwQ
- 感想乙!
- 19 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 19:39:47 ID:n4wpcnwQ
- 感想乙!
- 20 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 19:43:20 ID:pf2kyPeQ
- 感想書かせていただきます。一部批判的内容があるかもしれません。
しかしそれも自分の個人的主観であることを理解していただければ幸いです。
せんせいのようです
“先生”を中心に回っていくオムニバス。文量は中編程度。
猟奇的であるとは言えなくもないが少し直接的に描写しすぎてしまったかもしれない。
もっと比喩的に暗示的に示すことができたのであればもうワンランク上の作品となったであろうことは残念でならない。
しかしこのままでも秀作であることは間違いない。
( ゚∀゚)水面上のぬえのようです
ぬえ…得体のしれない人物のこと。
↑がネタばれになっているような気がしないでもない。
男と女の内情的で猟奇的な面を描いた作品。
何をしてでも想い人を手に入れたいという発想は分からんでもない。
しかしジョルジュがラスト周辺の感情に至ったわけが描写されていないのは不満。
脳内補完をしづらいところだけに残念。
(-@∀@)世にも奇妙なブーン系「虐められっ子の友達」のようです
いかにも「世にも奇妙な」らしい作品。
個人的にはこういった作品の細部をつつくことを好まない。
なぜならそういった不合理がまかり通るのが「世にも奇妙な」であるのだし、またそれが魅力であるから。
- 21 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 19:43:48 ID:pf2kyPeQ
- (^ω^)が料理番組を作るようです
ほのぼの風猟奇ギャグ。とはいってもギャグとしてはキレが足りない。
また、猟奇としても中途半端な感じがするのでどちらかに突きぬけて欲しかった。
二兎を追おうとするとたいてい失敗してしまう。でもしぃのキャラは良かった。俺の好み。
( ゚∀゚)ジョルジュは妹と××するようですζ(゚ー゚*ζ
正直、序盤はだれていると思う。妹が兄の恋人に嫉妬して…というのはありきたりなものであるから。
しかし中盤から終盤にかけての展開に息をのまされた。2回も3回も展開を捻ってくる。
次のレスの予想がつかず、大変楽しめた。ただ猟奇的であることに留まらず作品としても高レベルの良作。
( ^ω^)指が全て親指になってしまったようです
どことなく筒井康隆を彷彿とさせるドタバタ劇。
オマージュとしては高レベルであり、疑問の余地を挟むべくもない。オチも綺麗に決まっている。
ただ、“筒井康隆”の劣化コピーであることはこれもまた疑問の余地を挟むべくもないものだ。
もう少しこの人独自の表現法を見たいと思った。
( <●><●>) 今から一つだけ嘘をつくようです。
猟奇的というよりは小説的。それが悪いと言っているわけではなく、ただ単純に面白い。
基本的にAAはそんなに使われていない。行間の調整程度に使われているだけである。
そういう風に調整されている文章は読みやすい。構成にも無理はない。
これは! と思うダイナミックさはないが、標準よりかなり上でまとまっている佳作。
- 22 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/21(水) 19:44:09 ID:pf2kyPeQ
- 川 ゚ -゚)冥土のメイドはめいど・いん・へるのようです
これはシリーズものなのかな? それでも何も考えず笑える作品。
爆笑ではないがほんわかした笑いが胸の内から込み上げる。いや、内容は全然ほんわかじゃねーけど。
深く考えれば怖いことは怖いんだけどそれを感じさせないのは作者さんの技量。
ところでこのモララーって不死身なの? レスありで読むのがお勧め。
( ^ω^)僕はぬいぐるみのようです
メンヘラ女を題材とした作品。実際にメンヘラってこんな感じなのかな。
終始ブーンの一人称で進んでいく物語は最後のレスでひっくり返される。
ただそのオチが見抜きにくくなっていたのは気になった。読者はそんなに注意深く読みこんではくれない。
そんな読者を読み込ませるには構造を簡単にするか、圧倒的な技術で引っ張り込むしかない。
あと。こういうリアル路線で行くならペニサスの行動は警察は見逃さないと思う。
( ^ω^)ブーンは鳥かごのおうちに住んでいるようです
これはリアルタイムで追っていた。追っていた時はすごく面白く思えた。
しかしまとめで読み直した時正直リアルタイムの輝きはくすんでいたように思えた。
これは作品の出来どうこうでなく、構造的なものだ。
まとめは自分のペースで読むことができる。早く続きが読みたいと思えば早く読むことができる。
リアルタイムではそれが出来ない。早く読みたいと思っても投下がない限り読むことができない。
こういうタイプの作品は読者のタイミングをずらして焦らしてナンボだと思うのだ。
誤解がないように言っておくがまとめで読んで面白くないというわけでは決してない。
ただ、このスレにリアルタイムで出会えた喜びと出会えなかった人を気の毒に思うだけだ。
「ああ、この作品の面白さはリアルタイムだからこそ映えるのに」って。
- 23 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/23(金) 12:19:14 ID:M6GEbnjU
- 感想と言って良いかわからないけど
>>22を見て、過去ログ倉庫で鳥かごのおうちのレスついたのを読んでみた
あのラストシーンをリアルタイムで読めた人がうらやましい
ネタバレになるけど、最後のが「ぐしゃ」とか「ごきっ」とか痛そうな音じゃなく、「ざああ」になってたのに鳥肌が立った
砂嵐と雨音かけてたんだな…
余計怖かった
- 24 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/23(金) 21:51:58 ID:Ju2fGSrk
- よーし、パパがんばっちゃうぞー。
・せんせいのようです
ナイストップバッター。
次の「せんせい」に移るときの呼びかけが最高だ。
グロテスクではあるが、わかりやすいグロなので、少しばかり耐性があれば大丈夫だと思う。
グロシーンの唐突感は否めない。人を重ねるにつれてグロ度をあげていくなど、工夫が欲しかった。
猟奇的ではありつつも、漂う雰囲気は切ない。
オチも秀逸。個人的にはイチオシ作品。
・( ゚∀゚)水面上のぬえのようです
タイトルがハイセンス。読了後、軽く感動するほどでした。
猟奇的というより狂気的。徐々に姿を見せる狂気性は見事。
と思ってミセリに移入して読んだらずいぶんと猟奇的な気分になったし、
ジョルジュに移入して読んでもやっぱり猟奇的な気分になった。
個人的にはイチオシ作品。
・(-@∀@)世にも奇妙なブーン系「虐められっ子の友達」のようです
復讐ネタはえぐいなあ……。
「見てるだけにするお」 がぐっときた。
序盤のいじめ描写で、いじめのルーティンぷりが読み取れるのも素敵である。
・(^ω^)が料理番組を作るようです
カオスだ……。良くも悪くも。
グロテスクでナンセンスなギャグはこの作品くらいか。もうちょっとあるとは思ってたが。
しぃのSAN値が終始やばい。
- 25 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/23(金) 21:53:40 ID:Ju2fGSrk
- ・( ゚∀゚)ジョルジュは妹と××するようですζ(゚ー゚*ζ
これはタイトルで釣る作品だろ! と思ったら序盤はタイトル通りに進んであれー? となる。
そしてヤンデレな妹による近親相姦を身構えて読み進め……、見事作者の罠にハマった。
ラストがいいね、すごくきた。猟奇度★★★は伊達じゃない。
スプラッタではないので、流血沙汰が苦手な人も安心。だがしかし、エグいぞ。
イチオシ作品。
・( ^ω^)指が全て親指になってしまったようです
作者の頭の中が不安になる作品。
タイトルの通りだが、発想がぶっトびすぎてる。ナイス猟奇。
これを猟奇と呼ばずして何を猟奇と呼ぶものか。
冷静すぎるブーンも猟奇性を加速させていく。シュール。
・( <●><●>) 今から一つだけ嘘をつくようです。
猟奇的ではないが、悲しいシリアスな話。
だが、もうひとひねりが欲しかった。今のままだと余りにも普通。余りにも陳腐。
読後感は良い。決して明るくなれる類の物ではないが。
・川 ゚ -゚)冥土のメイドはめいど・いん・へるのようです
別に猟奇祭じゃなくても全然イケる作品。ほのぼのグロテスクギャグ。
クーもモララーも始終テンションが異常。クーの発想も異常。
とりあえずクーのたくらみは最初以外全失敗してるよねw
最初から最後まで爆発力が衰えなくて面白い。
- 26 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/23(金) 21:55:39 ID:Ju2fGSrk
- ・( ^ω^)僕はぬいぐるみのようです
ブーンが一貫して冷静。そこがいいって人もいるんだろうけど、俺は逆に少し冷めた。
だが、漂う狂気性・猟奇性は素晴らしい。キュートの病みっぷりも素敵。
オチも秀逸。もう一回読まなければいけないような衝動に駆られ、そして、青褪めた。
・( ^ω^)ブーンは鳥かごのおうちに住んでいるようです
別に猟奇祭じゃなくても全然イケる作品。これは絶対うつぼのと思ったら案の定うつぼの。
ブーンもツンもかわいいんだけど、かわいいからこそ悲しくなれる。
読者的には救ってやりたくてたまらないんだけど、彼ら的にはあれで救われてるんだろうな。
ただ、登場人物を増やすのはいいんだけど、結局生かされてるのが半分くらいなのは残念すぎる。
半分以上の人物がぶっちゃけいらない。扱いきれずに、雑味になっている。
魅力的な設定と集団だからこそ、期待が高まっていたところもあると思うが。
・( ゚ω゚)ブーンはツンを拷問するようです
タイトルでほのぼのだと察知した。そして例の如くほのぼの。
なんだろうな、別に普通、といった感じ。よくあるほのぼのだなー、みたいな。
嫌いじゃないが、アクセントが欲しくなる。
ラストも突然すぎて浮いているように感じる。
もうちょっと段階を踏むか、控えめに発狂させた方がオチとしてはきれいだと思う。
・「破」のようです
「破」るという設定が面白い。
設定は面白いんだけど、「設定を公開している」の域を越えて出ない。
この設定から、「話」として完成させて欲しかった。
もっともっと面白くなる可能性を秘めた、非常に惜しい作品。
- 27 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/23(金) 21:57:14 ID:Ju2fGSrk
- ・( ^ω^)ブーンは変態で性欲異常なようです
キてるな。超キてるぜ。猟奇度★★★は絶対揺るがない。
陵辱描写が肝要であるが、地の文の稚拙さがどうしても気になってしまい、集中できない。
細かく推敲を重ねて欲しいと思う。
ラストも寒気が走るいいものだし、リアル系の描写を為していくべきものであるからこそ、どうしても気になる。
・( ・∀・)ストレンジ・リレーションシップのようです
全く持って奇妙な関係である。すっきりさっぱりと読めるいいお話。
短さがもったいなくなってくる。もうちょっと彼らの関係を見たいと思えた。
だけど今のままで十分まとまってるし、続きとか補足とかは蛇足かなー、とも思えたり。
それだけ良い作品だってことかね。
・( ^ω^)それでもゾンビが歩く理由、のようです('A`)
不思議なラブストーリー、みたいな話。
結局誰が正しいのかはわからない。読者の想像に云々なのかね。
きれいにまとまった良作。象徴的なラストも良い感じ。
・( ^ω^)愛は誰の心にも、のようです
絡まって縺れた愛のお話。まあそれはタイトル通りだよね。
なんだろうな、やっぱり何か惜しい。
作者の中で完結しすぎているのかな。読んでて、ふーんとしか思えなかった。
愛情の向かう方向性のループとか、面白そうな要素なんだけど。
- 28 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/23(金) 21:59:07 ID:Ju2fGSrk
- ・川 ゚ -゚)エゴイストはしがみつくようです
淡々と語っていく兄者が怖い。
最初はよくある一人称語りだと思えるが、
兄者の諦念が凝り固まっていく過程を見るともはやそんな風には思えない。
その他、一人称の特性も良く生かされていると思う。良作。
・( ・∀・)は暴虐の限りを尽くすドラゴンのようです
タイトルで釣りたい作品なんだろうなと思ったらそうでもなかったと思ったけど若干微妙。
なんというか、シュールギャグ路線で行きたいのか、重めシリアス路線で行きたいのかが中途半端な印象。
ギャグ路線なら、イマイチ笑えないので、もうちょっと笑いドコロが欲しい。会話のテンポ自体は良い。
ただでさえ異端な猟奇短編祭の中で、さらに異端に走りきった作品。詳しくは1レス目の参考URL。
エロくないのに、妙にエロい。そしてオチが凄まじすぎる。暴虐的オチ。
ついうっかり他のvore作品を探し始めた俺は、作者か暴虐のドラゴンの術中にハマってしまったのだろう。
個人的にはイチオシ作品。
・剥離のようです
「人魚を拾ったので家に連れ帰ることにした。」
この一言がすごく良い。導入として、完璧だと思う。すごく異質で魅力的な言葉。
ファンタジックで不穏な展開が続く。しかも引力のある展開であった。
また注目したいのはラストの種明かし。
オカルティックな事象を、うろこを剥がすように、現実のソレとして解釈していく過程が素晴らしい。
テーマとの兼ね合いもあるが、非現実を非現実として放棄しない姿勢が最高。
イチオシ作品。
- 29 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/23(金) 22:01:26 ID:Ju2fGSrk
- ・ζ( *ζ囀る舞姫のようです
別に猟奇祭でなくても全然イケる作品。凄まじい、の一言に過ぎる。
明治風の重苦しい、読みづらい文体ではあるが、難なく読めた。特に後半。
思い返せば、序盤の『舞姫』のなぞりっぷりから、『舞姫』を逸脱し新たな作品として続いていく、
その流れで序盤は飽きず、後半は息もつかせぬ猟奇オンパレードでため息も許さなずに、常に没頭していた。
ひたすら背徳感が募る。最後まで手を変え品を変え現れる猟奇っぷりに血の気も引く。背中のキズにもミスリードされた。
読んで物語に没入してしまった俺には、文句をつける資格が無い。
イチオシ作品。
・川д川人魚の木乃伊のようです('A`)
別に猟奇祭でなくても全然イケる作品。
時代設定の違う二つの話を追っていく構成で、最終的には確実に交わるとは思っていたのだが、
その交錯が、想像より格段に良かった。素晴らしい。
スプラッタ方面でもそうでない方面でも、閲覧注意な描写はふんだんに含まれるものの、
全編を通して覆う、物悲しさややりきれなさが個人的には上回っている。
- 30 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/23(金) 22:16:32 ID:Ju2fGSrk
- 総評としては、
☆☆☆作品は一長一短。どちらも普通に面白い。
★☆☆作品は粒ぞろい。魅力的なものが多い。
★★☆作品は割と陳腐。もう一線突き抜けたものが欲しい。
★★★作品はさすがである。人を選ぶが、独自の世界の歩みっぷりで魅せる作品ばかり。
☆☆☆おすすめは、とりあえず両方読め。
★☆☆おすすめは、剥離のようです。
★★☆おすすめは、暴虐のドラゴン。
★★★おすすめは、妹ちょめちょめ。
別に猟奇祭関係なくおすすめできるものとして、メイド、鳥かご、歌姫、木乃伊を挙げよう。
個人的にイチオシだと思うものは、妹ちょめちょめ、剥離、囀る歌姫。
次点で、暴虐のドラゴン、せんせい、ぬえ。
以上、全体的に偉そうで申し訳ない感想でした。
主催者様、作者の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。
- 31 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/23(金) 23:56:20 ID:9EQ9Vcgo
- 川д川人魚の木乃伊のようです('A`)
全体的に漂う物悲しさ、救われるかもしれない救われないかもしれないという不安定な落ちが好きです。
読むにつれてどんどん良い意味でテンションが下がっていきました。
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_189.jpg
- 32 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/27(火) 22:52:23 ID:29s8WqFI
- (-@∀@)世にも奇妙なブーン系「虐められっ子の友達」のようです
復讐やグロよりも、ドクオが体験したいじめが作品のキモ。
ちょっとした遊びが、徐々にいじめに発展していく様がリアル。
ちょっとした遊び心、ちょっとした悪意から、どんどん取り返しがつかなくなっていってしまうのが怖い。
唯一の理解者に依存して壊れていってしまう様が、悲しい。
最後のひっくり返しに不意を突かれた。
語り手のアサピーが飄々としているのがまた、世にも奇妙な物語らしくていい。
( ^ω^)指が全て親指になってしまったようです
指が親指になるという一見ギャグみたいな状況なのに、それが徐々に笑えなくなっていく怪作。
これまで普通だったものが親指に置き換わっても、ほとんど動揺しないブーンが不気味。
中盤の食べ物に関する描写で気持ち悪くなり、そのあとに続く状況で絶句した。
不快な感触や、痛みが想像出来てしまう。内臓や血はほとんど出てこないのに、読んでて本気で気持ち悪くなった。
星二つだけど、三つでも可笑しくないレベルのグロをほこる作品。
ラストのオチには不覚にも笑った。
- 33 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/27(火) 22:55:10 ID:29s8WqFI
- ( <●><●>) 今から一つだけ嘘をつくようです。
ワカッテマスの語る自らの過去。その中には一つ嘘がある。
殺人鬼ということで殺人の話はあるけれども、彼の過去とたった一つの嘘が話の中心。
嘘を吐き過ぎた嘘吐きのとった選択肢がどうしようもなくて、切ない。
ワカッテマスに彼女が告げた言葉が何よりも真実を告げていて、悲しい。
ツンが最後に嘘つきに告げた言葉が、ものすごく好き。
余韻を残したラストも、綺麗。
( ^ω^)ブーンは鳥かごのおうちに住んでいるようです
ほのぼのとした描写のところどころに見える、物騒な単語。
一見ファンタジーな世界の裏側に潜むものが、何かわからなくてやきもきする。
危うさをはらんだまま進むラストの切れ味は圧巻。
かわいらしい(表面上の)世界観、童話のような語り、その裏に潜む作者の悪意にぞっとする。
最後の部分で地の文のタッチがちょっとわかるのも、悪意を感じていい。
キャラクターたちみんなに愛着があっただけに、そのラストに心が痛んだ。
鳥かごから逃げ出した鳥たちの最後が、幸せなものだったことを祈りたい。
- 34 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/28(水) 01:30:54 ID:6biMjgyc
- ( ゚ω゚)ブーンはツンを拷問するようです
ツンへの拷問の実験台に、自分を使うとは予想外だったwww
グロなのに、ほのぼのする。 グロなのになんかかわいい。
グロとほのぼののギリギリの配分が素晴らしい作品。
素直に問い詰めればいいのに、いちいち本格的な拷問を(自分に)実行するブーンがアホすぎる。
いちいちそれにつきあうドクオや、妙に冷静なクーもおかしいw
ドクオお前に必要なものは猟奇じゃない。
いますぐ行って殴り飛ばせ! お前にはその権利があると、声を大にして言いたい。
( ^ω^)僕はぬいぐるみのようです
綺麗な壊れ方でも最悪な壊れ方でもない、わがままで幼稚で自分勝手なキュートの壊れ具合がリアル。
最初から最後まで徹頭徹尾一貫した、キュートの「私悪くないよ」な態度がいっそのことあっぱれ。
登場するキャラがどいつもこいつも、自分勝手でひどい。
ラストの報道記事と、それに対する冷静な僕の言葉にぞっとした。
ブーンに気づいてあのセリフを言っていたとしたら、これほどひどいものはない。
誰もかれも自分のことしか見ていない残酷な話。 ぬいぐるみなんて誰も気にかけない。
最後の最後までぬいぐるみだったブーンが哀れでならない。
- 35 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/28(水) 01:33:54 ID:6biMjgyc
- 「破」のようです
破という言葉に執着し、破るという行為を異様なまでに繰り返すというツンの設定がすごい。
小学生のエクスタシーとかハレンチだと思います。
周りの大人たちはもうちょっとツンの様子を気にかけてあげるべき。
パパが以外と良心的で、ちょっとほっとした。
もうちょっと長いバージョンも読んでみたいなぁと思った。
ツンにはもっといろいろなものを、破ってもらいたかったです。
( ^ω^)ブーンは変態で性欲異常なようです
某合衆国あたりに実在してそうな変態で性欲異常者のお話。
序盤のギャグみたいな状況から、真実が明らかになっていく様が見事。
ブーンの一人称ではなく、警察視点で進んでいくのが面白い。
普通のバーベキューの風景が、一転して不穏な空気に化けるのにゾッとした。
思いっきり引きつけてくる序盤からは一転して、後半はややあっさり風味。
ちょ、ここはもっと悪趣味で濃密なあれやこれやの描写があるんだろ?! と不覚にも思った。
ずっと淡々と進ませるか、濃厚に描写するかのどちらかのほうが良かったかも。
リアル系の話だけに、ラストの胸糞悪さはトップクラス。
- 36 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/28(水) 01:36:43 ID:6biMjgyc
- ( ^ω^)それでもゾンビが歩く理由、のようです('A`)
ホラーでお馴染みのゾンビという言葉がスレタイなのに、切なく美しい話。
最初のブーンとツンのやりとりで一気に話に引き込まれた。
作中で語られる、ゾンビの歩く理由がどうしようもなく悲しい。
シャキンを見つめるドクオの本当の心情はいかばかりだったのか。
ブーンも、ドクオも、モララーもそれぞれ譲れなものがあって、その結果があの結末だったんだろうなぁと思う。
ゾンビはいたのか、どうしてそうなったのか、明確な真実は提示されない。
だけど、ゾンビは確かにそこにいたのだと信じたい。ラストシーンを読んでいてそう思った。
( ^ω^)愛は誰の心にも、のようです
グロテスクというよりも、エロス寄りな作品。
愛って言葉は綺麗だけど、その実態はドロドロの昼メロ状態。
どのキャラも腹の中に醜いものを抱えていて、読んでいて苦い気分になる。
どこまでも愛に生きれるクーは、醜いを通り越してむしろ清々しいね。
最後の瞬間ドクオは何を感じていたんだろうかと、気になってならない。
ラストがツン視点なのが秀逸。
彼女だけは他の奴らとは違うと、信じたかったのにそれもかなわない現実。
裏切り、裏切られ、どこまでも皮肉な作品。
- 37 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/28(水) 01:41:05 ID:6biMjgyc
- 川 ゚ -゚)エゴイストはしがみつくようです
身に覚えのない罪で四百五十年の禁固刑を受けることになった兄者が、徐々に変わっていく物語。
いわれのない罪、いわれのない暴力、どうしようもならない現状。
そんな理不尽なものたちを否定するのではなく、受け入れ、少しずつ染まっていく兄者が恐ろしい。
語り続けた嘘が、本当になってしまうのもまた怖い。
作中では言及されなかったけど、クーは「自分がやった」と嘘をつくことを勧めたのかな。
詳しくは描写されていないけれども、クー自身もエゴイストのような気がしてならない。
ひたすら兄者視点で続くので、他の人物視点や過去の事実、事件の真相もよみたかったなこれ。
彼女のエゴが、兄者の境遇がめぐりめぐって、恐ろしいことになる恐怖。
( ・∀・)は暴虐の限りを尽くすドラゴンのようです
>>1レス目の注意書きと、リンク先で怒涛のつかみっぷりを見せてくれる一作。
猟奇祭りなのにドラゴン、しかも暴虐的。
一体、何が起こってるんだと思った。
ギャグかと思ったら、思いのほか容赦なし。
意外とエロスでびっくりしたけど、その描写はもっと他に適用すべきキャラがいるだろ。まさに誰得。
ご飯を食べるドラゴンさんの幸せそうな言葉と表情が、ものすごくいい。
暴虐の限りを尽くすドラゴンさんによるちょっとエロスあり、グロあり、小ネタあり、シリアスありのお得パック。
ラストのオチ暴虐的すぎてふいた。その前の話の余韻を返せwww
- 38 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/28(水) 01:43:48 ID:6biMjgyc
- ( ^ω^)ドクオは殺されるのようです
シュール。
どこまでもシュール。
お前らもうちょっとやる気だせwwww
せめて、死んだか死んでないかくらいは把握しとけ
(´・ω・`)笑ゥ喪黒ショボ造のようです
笑ゥせぇるすまんが元ネタ。元ネタが元ネタだけに、両方とも後味が悪くて読んでて嫌な気分になった。
二人とも自業自得なんだけど、主人公が不幸な目にあうのは見たくないのも人情だよね。
モララー編のラストのブラック具合の殺傷力が素晴らしい。
理想の人形って、そうはいないものだよね。
モナー編のラストで出てくるAAがはまり役すぎて感動した。
これはこれで幸せなような気がしてくるから、不思議。
- 39 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/28(水) 01:47:44 ID:6biMjgyc
- ζ( *ζ囀る舞姫のようです
『舞姫』を原作とした序盤から、徐々に逸脱していき、後半は完全にオリジナルとなる作品。
本格的な擬古文体。あまりに濃厚すぎる地の文に読むのが苦しくなるが、原作を外れるあたりからは夢中になって読める。
かなり人を選ぶ地の文・世界観・描写だけど、一度はまれば抜け出せなくなりそうな魅力がある。
妖しさ、少女の美しさ、背徳。
グロテスクで汚いものと、美しいものが奇妙に混在した世界。
エロもグロもけた外れ。 ★★★の名前は伊達じゃない。
一番嫌悪感を抱いたのは、少女がむごたらしい目にあうことよりも、辱められることよりも、彼女たちを最悪の手段で穢す男たちだったりする。
醜悪な人間の本性。おぞましい真実。最悪な選択。
ようやく出会えた天使の笑顔は、何よりも美しいものだと思う。
天使の翼が、その四肢が、私自身の手によってもがれないことを祈るばかり。
川д川人魚の木乃伊のようです('A`)
人と人ならぬものが結ばれた悲劇。人を人ならぬものにしようとした悲劇。
確かにグロテスクなんだけど、切なくて、悲しくなるお話だった。
ドクオも貞子もお互いに思いあっているのに、どうしてこう上手くいかないのだろう。
過去編の二人が結ばれた末の悲劇が、たまらなく切ない。
種族の違うものが結ばれることはないという事実を、もっとも醜い形で叩きつけられた感じだった。
二人は幸せになりたかっただけなのに、これは酷い。その後の貞子の叫びが、本当に胸に痛かった。
二人の貞子の願いが文字通り交差しているのを見た時は、泣きたくなった。
全く違うけど、本質的には全く同じ願い。その思いが、永遠の繰り返しへの入口だとしたらこれほどの悲劇はない。
最後に見せられた別の道が、幸せへと続く道であることを祈るばかり。
- 40 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/28(水) 01:53:11 ID:6biMjgyc
- 剥離のようです
幻想的な前半と、現実的な回答の後編からなる作品。
後半の展開はミステリとしても秀逸。
ギコとアサピーの遭遇した事件をもっと見てみたい。
美しかった人魚と王子様の物語が、後半になってガラガラと崩れ去っていくのがすごい。
美しかった幻想の向こうに、醜い現実という別の絵が見えてくるのがすごい。
ドクオが拾った人魚の姿が、どこまでも幻想的で美しい。
真実を知っても、まだ彼の部屋には美しい人魚がいるような気がしてならない。
ギコもあのまま踏み込んで行ったら、別の世界へと行けたんじゃないか。そう、思う。
- 41 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:11:28 ID:???
- 大変遅くなり、申し訳ありません。
改めて、お疲れさまでした。
猟奇祭に参加、支援いただき、ありがとうございました。
主催者の自作品を除く全作品の感想を投下します。
感想は、作品の紹介を兼ねたものにしています。
また、一部ネタバレを含みますが、作品を読むまでどこがネタバレなのか分からくなるような形で
書いている……はずです。一部どうしてもそうしきれていない箇所もありますが、ご容赦下さい。
- 42 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:17:24 ID:???
- ○7/17投下分
・せんせいのようです
とある病院を舞台に、四人の先生とその患者を描くオムニバス形式の物語です。グロ
テスク描写は中程度で、描写は軽めですがきわどい行為が多く、食事中の方は注意。
失った恋人の影を追うアサピー、母親の愛を求めるモララー。
少女に恋するフォックス、そして幼馴染みに縋りつくドクオ。
一途でひたむきな愛情ゆえに、彼らは常軌を逸する行為を繰り返します。
どこかが壊れてしまった「せんせい」達、そして患者達の想いは異様でありながら
どこか純粋で、寂しさに似た感傷が読後に残ります。それらの想いは恐らく、他ならぬ
彼らの物語を著した「誰か」が、捨てたと言いながらも内心に求め続けていたものに
通じる所があるのではないかと思いました。
しかし、それぞれの物語が良い余韻を残していただけに、終盤の文章の一部に引っか
かりを覚える箇所があったのも確かです。そこはあからさまにするのではなく、物語に
合わせて整理されていれば特に問題はないとは思うのですが、私は少し気になりました。
個人的な好みの問題かも知れません。
描写の厳しさや、行為自体の過激さも控えめに思えましたが、狂気と純情を表すには
むしろ良かったのではないかと思います。
王道、というと失礼かも知れませんが、個人的にはハンバーグが良かったです。
- 43 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:19:00 ID:???
- ( ゚∀゚)水面上のぬえのようです
たった二人の、静かな祝杯。女性を愛していた男性は、彼女の求愛を受け入れ、そして
学生時代の昔話に花を咲かせます。話題の中心は彼の恋愛遍歴と、そしてそこに付き
まとう、幾つかの違和感を覚えるような出来事でした。
静かで充実した語らいの中に忍び寄る不安を感じさせられる、サスペンス調の物語です。
直接的なグロテスク描写はありません。多少エロティックな描写があります。
他愛もない二人の思い出話の裏に、当時は想像もしなかった事情が隠されており、
そしてある一人の人物に話が及ぶにつれて……と、徐々に不安と圧迫感とを感じさせ
られていく展開は、とても面白かったです。
ただ、良い雰囲気の作品だっただけに、×××に入っていたかも知れないものやキスの味の
違いなど、少し書き漏れているかな? とも取れるような箇所がちょっとだけ気になり
ました。もしもそうだったなら、少しもったいないなあ、と。
ですが、お話自体の長さは短めですが文章の雰囲気が良く、じっくりと読むのに没頭でき
ました。二人の食卓の裏にあるもの、変わらないものと変わったもの、そして真実。それら
が一見普通の思い出話の裏に隠れており、想像力を刺激されました。
- 44 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:20:34 ID:???
- <補足・字下げについて>
作品とは、少し違った点について。このお話以外でも見られたのですが、読んでいて
思い出した点があります。それは、地の文の字下げです。
この特設サイトのように2ちゃんねる上の見え方とできるだけ同じになるように配慮された
htmlで見ると、字下げの全角スペースが文字の半分〜3/4程度ずれたように見えます。
これを避けるためには、字下げを「行頭に全角スペース+半角スペース」で行うと良いです。
行の頭に半角スペースを置くと消えてしまうので、全角→半角の順に置くとちゃんと出ます。
逆に、携帯からは見えづらくなってしまうかも知れませんので一長一短ですが……参考までに。
<字下げが全角スペース>
テーブルの上にひよこがいる。
ワイングラスの中にはアーティチョークが入っている。
<字下げが全角スペース+半角スペース>
テーブルの上にひよこがいる。
ワイングラスの中にはアーティチョークが入っている。
- 45 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:21:27 ID:???
- (-@∀@)世にも奇妙なブーン系「虐められっ子の友達」のようです
夢の中でいつも、友人たちに「遊び」と称して肉体的な暴力を受けるドクオ。
それは夢の中だけの出来事ではありませんでした。現実の世界でも、行きすぎた遊びは
いつの間にかいじめに発展していきます。
ドクオは現実逃避し、休み時間はいつも一人机に突っ伏し寝たふりをするようになって
しまいますが、そんなドクオの前に一人の転校生が現れます。例に漏れず、その転校生
も「友人」たちの遊びの標的になりますが、彼の反応は他の生徒達とは全く異なるもので
した。
グロテスク描写は、やや厳しめです。ただしあっさりとした表現なので、苦手な人でも堪え
ることはできると思います。それよりも、いじめを物語の中心に据えた鬱々しいストーリー
が人によっては辛いかもしれません。
みんなで当たり前のようにできていることが、一人だけできない子。そんな子が徐々に
いじめの標的に変わっていく様子は子供達の無邪気な残酷さを感じさせられ、その
きっかけが「肩パン」というのはどこかリアルで生々しく感じました。
ですが、このお話しの真髄はいじめの鬱具合でも、グロテスク描写でもありません。
曖昧になる現実感、転校生の存在、全ての出来事を傍観者のように見つめ続けるドクオ。
そして全ての出来事のあとに……それはまさしく、スレタイ通りの余韻を残します。
ただ鬱でグロテスクなだけではない、まさしく奇妙な読後感です。
スレタイでピンと来た来た人は、ぜひ。
- 46 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:22:01 ID:???
- (^ω^)が料理番組を作るようです
ブーン料理長が料理番組に挑戦!
メニューは……○○○のたたき。
表現はそれなり以上にグロテスクなはずなのですがノリが軽く、気味悪さは感じません。
楽屋ネタを絡めたお笑い番組のような、賑やかでクスリと笑える感じのお話です。
短めで小粒、やってることは結構残酷ですがどこかかわいさを感じました。
さくっと読んで楽しめます。っていうかいつまで生きてるんだお前は。
欲を言えば、もうすこしキレというか、勢いというか、ブッ飛んだものが欲しかった所です。
このノリでもう少しお笑いかグロのどちらかに突っ走っていたら、爆笑モノ、あるいは鳥肌
モノとして非常に面白い作品になっていたのではないかと思います。
あと、スレタイを見た瞬間に「(^ω^)ブーンがグルメリポートをするようです」を思い出して
吹いてしまったのは内緒です。スレでは厳しめにツッコまれていた気もしますが、正面顔
のブーンは個人的に密かなお笑いポイントです。
- 47 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:22:58 ID:???
- ( ゚∀゚)ジョルジュは妹と××するようですζ(゚ー゚*ζ
ジョルジュとデレは、他人と比べて少しだけ仲のよい兄妹。
妹は、兄を想います。けれど兄は、どうやらそれには気付いていないようです。
兄には、恋人がいます。妹は兄の恋人であるハインを、複雑な目で見るのでした。
家の向かいのアパートに越してきたハインとジョルジュの親密な関係。それに耐えきれず、
ある日、ついにデレは自分の気持ちをジョルジュに伝えようと行動を起こします。
次の瞬間、辺りは眩しい光に包まれ……目を覚ました彼らの前に広がっていたのは、全く
見覚えのない空間でした。
残酷描写、という意味でのグロテスクな描写は、さほど多くありません。
ここでは、性的な意味で閲覧注意、とだけしておくことにします。
前半は妹から兄への道ならぬ恋の独白ですが、後半になると物語は一転します。
兄を想う妹の悩み、苦しみ。そしてそれをぶつけられた兄の苦悩、さらに彼らを見詰め続ける
観察者の迷い。三者三様の悩みは、想像を絶する結末に繋がっていきます。
読んでいて気になったのは、前半部分の流れでしょうか。演出上の理由はあると思うのです
が、場所か時間の流れが、意図しない所で食い違っているような感じを何となく覚えました。
一人称が入れ替わる語り口のため、多少そう見えてしまう部分があったようにも思えます。
最後に、ジョルジュとデレの選択の果てにあるものは、ある意味では何の救いもなく、そして
それ以上にこの上もなく幸福な結末に感じられました。お互いがお互いを認めたまま××する
ことは、二人が互いの意志を損なわずに迎えられる唯一の幸福な結末だと思ったからです。
- 48 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:23:51 ID:???
- ( ^ω^)指が全て親指になってしまったようです
指が全て親指になってしまいました。
ただ、それだけです。
指が全て親指になってしまい難儀するブーンですが、異常はそれだけに留まらないのでした。
いわゆる直接的なグロテスク表現はありません。ですがその奇怪な世界観はスレタイに全て
が集約されており、人によってはスレタイだけでぐっとくること請け合いと思われます。
もちろん、お話の内容もそれに十分以上に見合った摩訶不思議なものとなっています。
私が読んでいて一番怖いと思ったのは、その奇妙な描写以上に、身体の機能を失ってしまって
もブーンの生活には何の支障もない、という点です。
彼は困惑しながらも(物語が終わりに差し掛かるまで、ではありますが)結果的に普段通りの
生活を送ります。それでは、人間が本来備えている身体の機能が損なわれても現代の生活に
何の問題もないのなら、私達の身体は一体何のためにこの形を保っているのでしょうか?
もしかすると、逆にそのこと自体が異常なのではないでしょうか?
結局の所、何も変わらないのだ。そう冷静に判断するブーンを見ているとそう思えるほどで、
彼の様子を気味悪がるこちらの方が間違っているような気さえしてきます。
意図されていたかどうかは分かりませんが、冷静で異様でそして皮肉めいた描写に、読み手を
嘲笑うようなブラックユーモアが隠されているように自分には読めました。
短いながらも非常に文章量の多い作品ですが、スレタイに惹かれた方にはご一読をお勧め
します。
- 49 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:24:45 ID:???
- ○7/18投下分
( <●><●>) 今から一つだけ嘘をつくようです。
女弁護士が、ある殺人事件の容疑を掛けられた男の元に接見に向かいます。
彼を弁護しようという弁護士の言葉を爽やかに遮り、男はにこやかに語るのでした。
自分には、上手く説明することはできない。
だから、いまからあなたに話をする。そこから理由を感じ取って欲しい。
ただし、その話の中で、自分は……
グロテスク描写は少しだけありますが、お話の本筋に関わるものではありません。サスペンス・
スリラー・ミステリ一般の描写に耐えられる人であれば、読むのに苦はないと思います。
明るく飄々とした態度を崩さない殺人犯の男と、少し醒めていて、そして恐らくは有能であろう
女弁護士とのやり取り、という導入は、サスペンス映画のワンシーンのように感じられました。
物語は、全体を通してセンチメンタルな色を帯びています。
男は己の身の上をやはり軽い調子で話しますが、それにもどこか悲哀が籠められているよう
です。対する女弁護士も、冷淡なように見える中に、彼が見せた「もの」から彼の心を読み取り、
理解し、そして哀れむだけの洞察力を持っています。
恐らく、女弁護士は全力を尽くして彼の弁護を行う決心を固めたのだと思います。
ですが失ったものは二度と戻らず、犯してしまった罪を消すことは決してできません。
それだけに、残された「真相」、彼の真実にほっとしながらも後悔が後を引くような、何とも
切ない読後感を残す作品でした。
- 50 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:25:06 ID:???
- 川 ゚ -゚)冥土のメイドはめいど・いん・へるのようです
不死身のご主人様を
猟奇的に
殺害してみましょう
ほのぼのでギャグでドタバタで、それでいて猟奇的。
不死身のご主人様も大満足のノンストップ猟奇ギャグ大作です。
サンサーラ・ナーガもびっくり風呂の栓! めいど・いん・へぶんは類似品ではありませんので
ご注意下さい。……あ、いや、また暴走しました。すみません。
冷静に考えるともの凄いことをしているような気がしますが、コメディタッチのため不快感は
ありません。そのため、閲覧注意描写はなしとしています。
猟奇的な手段でご主人様のモララーを殺害するために奔走するメイドのクー。
あの手この手でご主人様に引導を渡そうとしますが、果たしてその企みは成功するのでしょうか?
3行程度の小さなAAが演出代わりにところどころに入っており、その様子からまるでギャグマンガ
の表現のような場面が浮かんできます。ありえない殺害方法を懸命に試すクーとご主人様の
度重なるご臨終っぷりに、何となくサウスパークのアイツやモテモテ王国のあのお方のような身体の
張りっぷりを想像して笑いが止まらなくなってしまいました。
発想のブッ飛び具合とその実現に向けて粉骨砕身する健気(?)なメイドのクーの行動は必見
です。多くを語るよりも、実際に読んでみることをお勧めします。読者さんのレスが含まれている
レスありまとめがおすすめです。
レスありのまとめにあるように、「川 ゚ -゚)ご主人様をぶっ殺したいようです」の関連作品です。
未読の方は、こちらも是非読んでみて欲しいと思います。
- 51 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:25:46 ID:???
- ( ^ω^)僕はぬいぐるみのようです
目覚めた部屋は薄暗く、不潔で、雑然としていました。
その中で、窓際の棚に置かれたぬいぐるみだけはきれいに整頓されています。
自分の身体には不釣り合いな、大きく広い部屋。
その中で立ち上がった女性は彼に覆い被さり、彼のことを「ブーン君」と呼んで可愛がるのでした。
肉体的、精神的に結構来る描写が多くあります。
特にラスト付近まで読み進めて気分が悪くなってしまった人もいるかも知れません。
閲覧注意です。
密室で、すぐ目の前に、明らかに常軌を逸した人がいる。
それなのにぬいぐるみの自分は何もできず、声に出して抗議することすらできない。そのような
差し迫った状況にはかなりの恐怖を感じます。主人公は終始冷静ですが、自分の立場を忘れて
いるわけではありません。冷静に考えるとかなり恐ろしいシチュエーションで、冷や汗が伝いました。
ブーンが投げ出されたこの場所はどこでしょうか。その周囲は、どうなっているのでしょうか。
物語が進むにつれ、少しずつ部屋の周囲の状況は明らかになります。
最後に……それら全ての結末が残ります。
猟奇描写の書き込みには文句なしなのですが、ただひとつ、それを支える周辺の人々の動機を
もう少し深めてあれば、より恐ろしさを感じられたのではないかと思いました。
ですが、ブーンのユーモラスな独り言と退避されるキュートの病気ぶりが恐ろしく、読み進めると
一層驚かされます。ぴりぴりとした緊張感を保ったまま読み進めることができる、ストレートな
猟奇性を感じられる作品でした。
- 52 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:27:30 ID:???
- ○7/19投下分
( ^ω^)ブーンは鳥かごのおうちに住んでいるようです
ブーンは仲の良いお友達たちと一緒に暮らしています。
おしゃれでおませな女の子、ぬいぐるみが大好きな男の子。彼に抱かれる男の子、二人でひとりの
女の子。白いエプロンの先生に、傷だらけのおじさんに、髪型以外はそっくりの双子の兄弟に……。
直接的なグロテスク描写はありません。
何が猟奇なのかは、読み進める内に少しずつ、自然に明らかになるでしょう。
たくさんの登場人物が現れ、賑やかな、明るい騒動と共に物語は進んでいきます。
しかし、その中に少しずつ、ノイズのように不安要素が顔を出し始めます。
明るく楽しく冒険する登場人物たちのやり取りを微笑ましく感じながらも、しかしどこか不穏で、危
なっかしく見える彼らを止める手段はありません。応援してやりたい気持ちと、どこかで踏み留ま
って欲しい気持ちが半々の状態で、はらはらとした気分のまま読み進めさせられました。
感じるものは、人それぞれだと思います。
私の胸に残ったのは、重苦しく苦い、暗澹とした気分でした。
ただ一点、ブーン以外のキャラが薄めだったので、彼らの背景も詳しく知りたかった、と思いました。
もし知れていたら、更に複雑な暗い感情を堪能できたと思います。
解放はあったのでしょうか? あったのかも知れません。けれど読み手に許されているのはその
結末の通り、彼らの冒険をただ見つめ続けることでしかありません。彼らの心の行く末は、文字
通り傍観者である貴方には知らされないからです。その分だけ余計やるせなさが、そしてラストには
えもいわれぬ感情が募る物語でした。
- 53 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:28:09 ID:???
- ( ゚ω゚)ブーンはツンを拷問するようです
恋人のツンの様子がおかしい。
質問してもはぐらかされる。この前なんか、知らない男と一緒に歩いていた。
彼女は弟だって言うけど、そんなの信じられる訳がない。
彼女は、絶対に何かを隠している。僕に知られたくない何かを。
それなら、彼女に全てを吐かせる必要がある。
拷問だ。ありとあらゆる手段で彼女を拷問して、真実を吐かせる必要がある。
それには、協力者が必要だ。その拷問を試させてくれる協力者が。
というわけで、このお話はギャグ作品です。
ちょっと痛い表現はありますが、グロテスクな残酷描写は全くありません。
楽しそうに拷問のネタを練るドクオとブーン、そして周囲の人々のリアクションはどこかずれて
いて1レスごとに笑えました。ボケとツッコミかと思ったら全員ボケだったことに気付いたときの
感覚に近い物があります。やり取りも上手く、安定感のある笑いを楽しめました。
ドクオ……絶対ある意味ブーンより楽しんでるだろお前。
全くの余談ですが、「拷問資料館」という名前のサイトは実在します。
このお話を読んで思い出し、思わず数年ぶりに見に行ってしまいました。
- 54 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:28:28 ID:???
- 「破」のようです
破。
小学校の漢字ドリルにその字を初めて見付けたとき、ツンは何かを感じます。
そして衝動に従い手にしていた漢字ドリルを破り捨て、教師の手を振り払って校外に飛び出すと、
とある場所に向かって走り続けました。
「破」く描写に重きを置いた作品です。
その言葉の意味通り、作品にはグロテスクな描写も含まれます。
その発想は猟奇的で、また面白いものだと思います。
ただ非常に残念だったのは、その発想を活かすにはお話自体が少し短かったかな、と思えた
ことでした。
通常の作品であれば物語状の大きなターニングポイントとなるような箇所を列挙してある状態
のように思えました。そこに向かって物語を盛り上げていく描写があれば、設定の奇抜さだけに
留まらない面白さを描き出すことができたのではないかと思います。
面白かったけれど、非常に惜しい! と思えてならない作品でした。
- 55 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:29:21 ID:???
- ( ^ω^)ブーンは変態で性欲異常なようです
暗い取調室。ギコ刑事は経歴書を手に、一人の男を目の前にしていました。
にこにこと明るい笑顔を絶やさないその男の罪状は「強制わいせつ」。
食うや食わずの男が強制わいせつという罪に走ったことに些かの疑問を感じながらも、ギコは
形式通り、取り調べを始めることにするのでした。
地の文は多め、ストレートで過激な性的描写、残酷描写が含まれます。
紛れもなく閲覧注意です。苦手な方はご注意下さい。
ギコの視点から一連の事件の真相を追う形式のこの物語は、恐らくは英文の翻訳を意識したと
思える乾いた、やや厭世的な調子で綴られています。表情を変えない犯人の冷静な語りと合わせ、
まさしく猟奇的なサイコスリラーの人物像を描けていると思います。
歴史に名前を残すシリアルキラーを彷彿とさせる後半の拷問、陵辱、××のシーンでは毛穴が開く
ようなおぞましさを感じさせられ、そしてラストはどこまでも現実的です。
法による裁きは、正義です。しかしそれは余りにも無力で、それが本当に公正な裁きであるのか
どうかさえ疑わしく、恐怖と憤りを同時に感じさせられました。
細かいことなのですが……上で書いているように、作品の雰囲気作りの一環としてこのような文体が
使われているのだと思うのですが、ところどころで砕けた表現が顔を出していたり、文末の「。」が
抜けている箇所があったりするのが多少気になりました。文章による雰囲気作りが良かっただけに、
少しもったないな、と思ってしまいました。
シリアルキラーを扱った作品には、ある一定の様式があるように思います。このお話はこのシリアル
キラーという素材を活かせていて、最後の最後の割り切れなさまで含め、雰囲気に浸って読み進める
ことができました。
- 56 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:30:12 ID:???
- ( ・∀・)ストレンジ・リレーションシップのようです
退屈に耐えかねたモララーは、部屋を出て友人達を尋ねます。
ちょっと変わった彼の近隣に住む友人達は、彼と同じようにちょっと変わっています。
普通の人とは少しだけ違う彼らの、変わり映えしない日常が、外の世界で彼らを待っています。
このお話にはグロテスクな描写も、エロティックな描写もありません。
けれど、それらの言葉の意味から離れてなお猟奇的と呼ぶに相応しい作品だと思えます。
ライトで、シュールで、そしておかしみのある語りで描かれる世界です。独特の表現でテンポの
良いモララーの語りに悲壮感はなく、素性も知れない彼と彼の友人たちをひたすら前向きに、
魅力的に描写しており、読み進めるだけでにこりと笑え、心が温かくなるように感じました。
彼らが一体何者で、どんな境遇に立っているのか。それははっきりとは示されません。
けれど彼らは、きっと彼らには決して住みやすくはないであろう世界で支え合い、生き続けます。
何でもないことなのに、どこかほっとする。
何でもない一日なのに、なぜか何かに感謝したくなる。
常識から逸脱する、という意味で猟奇的なお話ですが、猟奇とは対極な、そんな優しい気持ちに
なれる不思議と爽やかな作品でした。
その読後感から、この猟奇祭の作品中でも、普通とは逆の意味で異色作と言えます。
- 57 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:30:35 ID:???
- ( ^ω^)それでもゾンビが歩く理由、のようです('A`)
何の前触れもなくゾンビが現れ、徘徊するようになったという現代。
ブーンは大荷物を抱え、住宅地の外れにある鬱田教授宅に向かいます。
偏屈で有名な教授は、挨拶もそこそこにブーンに問い掛けます。
「ゾンビは何で走れないと思う?」
そして、「何でゾンビは歩けるのだと思う?」
ゾンビ物と言えばほとばしる血飛沫、こぼれる内臓、阿鼻叫喚の地獄絵図が付き物ですが、
この作品は少し趣が違います。グロテスク描写は控えめで、スプラッタが苦手でも楽しめます。
最後まで読み終え、一つの疑問が残りました。
それは、真実でしょうか?
それを見て語る者は、それを信じた者だけです。客観的な証拠は、何一つ残っていません。
前提として与えられた語りが真実であるかどうかすら、物語からは判断できません。
けれど結局のところ、それは大した問題ではないのかも知れません。愛し合う者同士が結ば
れることは何より尊いことだと、そう思います。誰かと誰かにとってそれが真実だと信じられる
のなら、その二人の間に起こった出来事は全て真実たりうると、私は思うからです。
『今の状況を「まあアリなんじゃないかなあ」なんて思った。』
その言葉の真意は言葉通りに何となく「まあアリ」なのではなく、為し得ることを全て為し遂げ願いを
叶えた人間が、最後に幸せを噛み締めながら呟く満足の言葉なのではないかと、そう思えました。
爽やか……というと少し語弊があるかも知れませんが、決してじめじめとせず、ロマンティックな
後味の作品でした。
- 58 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:31:13 ID:???
- ( ^ω^)愛は誰の心にも、のようです
その日、帰宅したブーンを、彼の妻であるツンは玄関まで出迎えはしませんでした。
彼女は明かりの消えたリビングにいます。ですが、そこに彼が見付けたのは、彼がその日の朝、
家を出た時とは全く違う、変わり果てた彼女の姿でした。
失意の底にいる彼に優しい言葉を掛けたのは、彼の隣人です。
その隣人もまた、彼とは違う理由に頭を悩まされていました。
猟奇祭の作品の中では珍しく、直接的なセックスシーンの描写が主であり、逆にグロテスク
描写はほとんどありません。性的な意味で閲覧注意の作品になります。
愛する相手に対する一途さ。それとは逆に、取るに足らない相手に対する軽蔑、憎悪。その
対比と歪んだ愛情が渦を巻いて悲劇を引き起こしていく様は、背筋が寒くなるものを感じます。
物語の構成は、非常によく練られていると思います。それに加え、真相に繋がる事実が物語の
そこここに巧妙に隠されており、読み返すと新たな発見がありました。
しかし……どこか惜しい印象を受けてしまうのも確かです。
その原因は、その構成を成り立たせる土台となる舞台の構成にあります。
有り体に言うと、ややご都合主義的に感じられてしまう展開が何カ所かありました。
このようなジャンルの物語を書くとき、どうしても必要になってくるのが、背景となる舞台設定に
ある程度以上のリアリティを与えることです。シリアスで構成に力を入れた物語であるからこそ、
その周辺まで練り込むことが必要になってくるのではないかと思います。
とは言え、いくつかの擦れ違いを含んだドミノ倒しのような愛憎の物語は、読み進めるたびごと
に、どきり、ひやりとさせられ、すべてが収束する最後まで気を抜かずに読み進められました。
ミステリ的な仕掛けのあるお話は好きなので、楽しんで読むことができた作品でした。
- 59 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:32:54 ID:???
- 川 ゚ -゚)エゴイストはしがみつくようです
新しく生まれ変わった懲役制度の国。
そのモデルケースである主人公は高校生にして懲役刑を科せられ、更正施設から刑務所へと
送られることになります。しかし主人公の服役には、誰にも言うことのできない特殊な事情があり
ました。それはこの国の懲役制度と、そして彼自身の運命に深く関わりのある過去でした。
暴力描写はそれほどでもありませんが、後半にグロテスク描写があります。
周囲を欺くため、己を守るための言葉は、いつしか主人公自身の立場とそして心のあり方を
変えていきます。彼自身には罪はないのですが、それゆえにその過程は悲しく、また徐々に
変わっていっているに違いない主人公の内面には、途中から恐ろしさを感じました。
一人称の語りは皮肉と諦念が入り混じっており、変わっていく自分自身の立場と行動をどこか
遠くから眺めているように現実感がありません。しかし彼の弁護人との間に起こるある出来事
を境に、それはグロテスクな色彩と文様を備えた禍々しい狂気に変わります。
主人公は結果的に「悪人」なのかも知れません。
ですが、彼が「悪人」にならざるを得なかったその原因は、彼自身には回避する術はありません。
それが明らかであるだけに、主人公に対しては単なる憎悪ではなく、哀れなものも感じさせられ
ます。軽くふざけた調子の語りは、今度は逆に内面の空しさを隠し通そうとしているように見え、
一層悲しく感じました。
袋の中身は、得る機会もなく失われてしまったもの、どこかで取り戻すことを望んでいたもの、
それら全ての象徴でしょうか。
全編を通し、何が善で何が悪なのかをふと考えさせられてしまう、重いテーマの作品でした。
表現自体は軽く読みやすいのですが、文章量が多く時間軸の把握が少し難しい特徴的な構成の
ため、じっくりと時間をかけて読むのがお勧めです。
- 60 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:34:50 ID:???
- ( ・∀・)は暴虐の限りを尽くすドラゴンのようです
モララーは暴虐の限りを尽くすドラゴン。
今日もまた、誰かが暴虐的かつ猟奇的に捕食されます。
分類に多少迷うところはありますが、性的な意味で閲覧注意です。
>>1の注意書きにあるように、Vore、つまり丸呑みのジャンルですね。文章では珍しい嗜好です。
オムニバス形式になっており、各話に特に繋がりはありません。
ドラゴンが暴虐の限りを尽くす様を思うさまお楽しみ下さい。
ストーリーは、こう言っては悪いのかも知れませんが、端的に言えばモララーの捕食描写を活かす
ためのフリのようなもので、あまり重要ではありません。場違いに明るいトーンの会話、地の文が
特徴となっています。
特筆すべきは、やはりその為に全てが用意されたと言っても過言ではない捕食シーンでしょう。
捕食とは違う丸呑みの特徴は「噛まずに飲み込む」ということで、被害者がモララーに捕らえられ
生きたまま飲み込まれるシーンのみをひたすら詳細に描写しています。ぬめる咽頭の粘膜に
咥え込まれた犠牲者が一切の外傷もなく飲み込まれていく様は官能的ですらあり、それがこの
作品の中核にして全てと言っても過言ではないでしょう。
呑み込まれ消化される運命にある犠牲者の、最後の瞬間に見せる恍惚の表情。糸を引く唾液。
身体を這う舌の感触、滑り落ちる最後の瞬間……まさしく猟奇的、暴虐と呼ぶにふさわしい背徳の
エロティック描写に、新しい世界を知ってしまう人もいるかも知れません。
メタ的な描写はあまり好きでない、という個人的な事情に依りますが、終わり方が多少気になる
ところではありますが、久々に良いリョナを見せていただきました。これもごく個人的な事情ですが、
リョナゲー関係のサイトに通い詰めたり、獣人SMモノの絵や小説を求めてネットを徘徊していた若き
日の記憶を不覚にも思い出した、懐かしい臭いのする作品でした。
- 61 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:35:44 ID:???
- 剥離のようです
主人公は帰宅の途中、人魚を見付けます。
陸上に上げられた人魚はとても弱っているように見え、主人公はその人魚を家に連れ帰ります。
その日から、人魚と二人の生活が始まります。主人公は、その人魚を甲斐甲斐しく世話するのでした。
文章上、グロテスク描写は控えめとなっています。
ただ、人によってはいろいろと精神的に来るものがあるかも知れません。
拾ってきた人魚を世話する、というファンタジックなシチュエーションですが、どこか感傷的で、
そして儚い印象を受ける文章です。特にバスタブの揺れる水面を初めとする液体、液面の描写が
美しく感じられ、全体を通して詩的で儚い、おとぎ話のような印象が強く残るお話でした。
物語は、中盤から大きく展開を変えます。
このような物語を読むとき、私はいつも考えます。
この猟奇祭の作品でも、この作品を含めいくつかの作品ではそれに触れています。
それは、果たして主人公は最後まで幸せだったのだろうか? ということです。
例えば、アンデルセン童話の「人魚姫」では、王子と再会した人魚は紆余曲折の末、自らの命を
絶ち、海の泡となって消えてしまいます。
では、泡になって消えてしまったから、想いが通じなかったから、人魚姫は不幸だったでしょうか?
私は、そうではないと思います。それでもやはり、人魚姫は幸福だったのだと思います。
個人の想いは、客観的な事実よりもよほど大事な「真実」なのだと思います。
このお話の主人公も、同じだと思います。彼の中に美しい人魚は永遠に生きているからです。
美しく、切なく、そして中盤以降はただそれだけでは終わらないお話です。
視点が大きく転換する中盤以降の展開も巧みで、現実と非現実が交錯するラストまで引き付け
られる物語でした。
- 62 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:37:13 ID:???
- 川д川人魚の木乃伊のようです('A`)
子供のころ、「わたし」はあるお寺に保管された人魚のミイラを見ます。
美しく神秘的なものだとばかり思っていたそれの姿は、想像とはかけ離れていました。
現代、夏休み。ドクオの家を、幼馴染みが訪れます。
恐らくは過去、同じ場所。漁師であったどくおは、己の苦境を嘆きます。
時代を隔てて、ふたつの物語が語られます。
非常に厳しいシチュエーションを描いたグロテスク描写が複数回登場します。エロティックな
描写もあります。耐性のない方や食事直後の方は特に注意が必要です。
甘酸っぱい切なさが漂う、暑く眩しい夏の風景が浮かぶ現代の描写は、子供の頃の夏休みを
思い出させます。過去では文体も変わり、おとぎ話の中のような幻想的な光景が描かれます。
グロテスク描写は過激でありながら、その背景もあり物悲しさを漂わせています。
相手のことを思うが故の行為はそれ故に残酷で、だからこそ一層悲しくなりました。
一方は、救いを求めているだけです。他方は、相手を救いたいだけです。それなのに、どうして
これほどまでに苦しまなくてはいけないのでしょうか。その無念さに、胸が締め付けられました。
人魚のミイラを見た少年の思いは、いつしか変わっています。それは悩める「人魚」を残酷で、
しかし安易な手段でに「救う」ことが誤りだったのだと気付いたためではないでしょうか。
傷付けられた「人魚」を救おうとした一方は、かつて選んだ手段の果てに救いなどないことを悟り、
そして語られなかったもう一方は、いかなる障害があろうとも「人魚」を変わらずに愛し抜くことを
己に誓っているように、私には見えました。
そうであるならば、闇を抜けた先にあるのは繰り返しではなく、救済の物語だと、そう思えました。
書き手としての個人的な感想ですが、本作品と私の作品で、計らずもお互いが以前に書いた
シチュエーションを交換した形になっているようで、表現の違いも興味深い作品でした。
- 63 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:38:21 ID:???
- ( ^ω^)ドクオは殺されるのようです
これは……いわゆるクソスレ、でしょうか?
自分でまとめておいて何ですが、この作品をどう扱えばいいのか未だに分からなかったり
します。作者さんの方、申し訳ありません。
グロテスク描写は、一応ほとんどありません。
ネタなのか本気なのか未だに分かりませんが、とにかくなんとなく可愛くて、初見で
思わずくすっと笑ってしまいました。
重厚じゃなくても、濃厚じゃなくても、肩の力を抜いて楽しめる作品も大好きです。
- 64 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:40:28 ID:???
- (´・ω・`)笑ゥ喪黒ショボ造のようです
スレタイでピンと来たらギミア・ぶれいく。
「笑ゥせぇるすまん」のブーン系小説化作品です。
ややグロテスクな表現が含まれます。
描写の程度は、ほぼ原作となっている「笑ゥせぇるすまん」と同等でしょうか。
作者さんによると、過去に別の場で発表した作品をブーン系小説にリメイクしたもののようです。
このような形でブーン系小説を書くことには全く問題はないとは思っているのですが……デレの
名前を複数箇所「ルル」と書いてしまっている箇所があるのは、少し残念でした。
明らかな書き間違いは、お話を読むことへの集中を削がれてしまうことがあります。
特に固有名詞は物語の中で大きなウェイトを占めるので、あれ? と読むのが止まってしまい
がちです。
内容は、原作にもあったようなエグい自業自得感が出ていて黒い笑いを楽しめました。
「悪いことをする、または約束を破る」→「その報いを受ける」という流れは一種の様式美で、
この作品ではそれがSSならではの荒唐無稽な方向に上手く料理されているな、と感じました。
作者さんの方には、これからもぜひブーン系小説を書き続けていってくれたら嬉しいなと思います。
- 65 名前:主催者 投稿日:2010/07/31(土) 02:42:21 ID:???
- 感想は、以上です。
感想スレを立てていただいたり、このスレでも多くの感想を頂けたので、ログをどうにかして
編集して特設サイトにアップする予定です。ご意見等の場合は、別途質問スレまでお問い合わせ
下さい。
ありがとうございました。
- 66 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/31(土) 06:49:48 ID:q7D.BxHM
- おつ! 超おつ!
- 67 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/31(土) 12:50:27 ID:WTBtLdqs
- おつでした!
- 68 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/31(土) 17:43:24 ID:oF5hqric
- 乙です〜
- 69 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/07/31(土) 18:35:19 ID:AM/5XaCs
- 乙!
- 70 名前:猟奇的な名無しさん 投稿日:2010/08/01(日) 00:40:29 ID:IwgWh/uU
- 乙したー
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