('∀`)鬱ナせぇるすまん 『 寒い恋人達 』
2010/12/26 Sun 04:13
736 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2010/12/25(土) 03:05:30 ID:BD.O9Bk20
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─( ´ ヮ ` )< もう一声もう一声!
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もう一声~~~~! >(l| ´ヮ`ノl、/(( | 茆 /i \__________
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737 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2010/12/25(土) 03:07:21 ID:BD.O9Bk20
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738 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2010/12/25(土) 03:08:31 ID:BD.O9Bk20
街は今とても幸せな雰囲気に包まれております
街を彩るクリスマス・イルミネーションがとても綺麗でこの季節の華やかさを見事に演出していますなぁ
ワタシはいつもこの街を歩いているのですが今日はどの顔も満ち足りた表情をしていてなかなかお目当ての人を見つけられません
しかし、だからこそ際立つのです、幸福な人々の中でココロにスキマを抱えた人の嘆きが……
そして見つけました、今日のお客様を・・・!
(´ん`)「ハァ…」
(^ん^) 兼望 四朗 20歳 大学生
【寒い恋人達】
オーホッホッホ・・・・・・
739 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:10:22 ID:BD.O9Bk20
(´ん`)「どいつもこいつも……」
("*・」・")`ハリ*^ω^ハ
(*ΘωΘ)(б∀б*)
州*凹_凹)(`v´* )
(´ん`)「幸せそうじゃねェか…くそお…」
兼望は街角のベンチに座り、街行く恋人たちを恨めしく眺めていた
(´ん`)「なんでオレは一人なんだよ…」
実は生まれてこのかた恋人が居たことが無かった、そんな兼望にとってこの季節は憂鬱でしかなかった
(´ん`)「……帰るか」
家路につこうと立ち上がる、しかし―――
('A`) 「ちょっと待ってください」
740 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:11:59 ID:BD.O9Bk20
(;^ん^)「え?な、なんですか?」
('A`) 「いやぁクリスマスだというのに憂鬱そうにしてましたので、つい話しかけてしまいました」
(;^ん^)「クリスマスだから憂鬱なんですよ…」
('A`) 「なるほど、実はワタシはこういう者なんです」サッ
(^ん^)「ココロのスキマお埋めします…もうつさんですか」
('A`) 「ええ、ワタシはあなたみたいなココロのスキマを持つような人を助ける仕事をしているのです」
(^ん^)「ボクみたいなですか…」
('A`) 「はい、あなたは典型的なココロのスキマの持ち主ですよ」
(;^ん^)「え、そんな…」
('A`) 「どうです、ワタシと一杯やりませんか、アナタのココロのスキマを聞かせてください、まぁ聞くまでも無いですが」
741 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:13:11 ID:BD.O9Bk20
BAR バロ巣
( ´W`)
つ□とキュッキュッ
(^ん^)「クリスマスなんてくそくらえですよ」
('A`) 「おやおや、よっぽどクリスマスが嫌いなんですねぇ」
(#^ん^)「当たり前じゃないですか!毎年クリスマスはやって来てボクみたいな人間を苦しめるんですよ!」
('A`) 「なんで苦しいんですか?」
(;^ん^)「そ、それはその…」
('A`) 「冗談ですよ兼望さん、大体の察しはついてます」
(;^ん^)「ううう、そうすか…」
742 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:13:48 ID:BD.O9Bk20
('A`) 「そんなに羨ましいですか?幸せそうなカップルたちが」
(;^ん^)「べ、別に羨ましいってわけでは…」
('A`) 「……」
(;^ん^)「……羨ましいです」
('A`) 「正直でよろしいですなぁ、たしかに恋人がいたほうが楽しいクリスマスが過ごせますものね」
(;^ん^)「そうかもしれませんね…恋人と過ごしたことが無いので分かりませんが…」
('A`) 「マスター、兼望さんにウォッカを一杯」
( ´W`)つ□ タンッ
(;^ん^)「どうも…」
743 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:14:16 ID:BD.O9Bk20
('A`) 「兼望さん、やはり恋人が欲しいですか」
(´ん`)「当たり前じゃないですか、ボクだって女の子とイチャイチャしたいですよ」
('A`) 「なるほど」
( 'A`) チラッ
喪鬱は壁に掛けられた時計をチラリと見た
('A`) 「もうすぐですかねぇ…」
(^ん^)「なにがですか?」
('A`) 「オッホッホッホ、時機わかりますよ」
(^ん^)「?」
('A`) 「ではワタシは帰りますかね」
(^ん^)「あ、帰るんですか、ならボクも…」
('A`) 「いえ兼望さんはそのままここに居てください」
744 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:15:16 ID:BD.O9Bk20
(;^ん^)「えっ!?なんでですか」
('A`) 「実は兼望さんのためにここへデートの相手を呼んでるのですよ」
(;^ん^)「はぁ!?そんないらないですよ!余計なお世話ですって!」
('A`) 「兼望さんいいんですか、そんなんではまた寂しい聖夜を過ごすことになりますよ」
(;^ん^)「うぐ…」
('A`) 「安心してください兼望さん、ただ一日デートすればいいのですから」
(;^ん^)「デート…」
('A`) 「ええ、ただしデートだけにしてくださいね、それ以上はいけません」
(;^ん^)「はぁ、わかりました」
('A`) 「ではワタシは他に用事がありますので、しばらくしたら相手は来ますので、それでは」
そう言うと喪鬱はBARから出て行った
(;^ん^)「……」
745 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:15:55 ID:BD.O9Bk20
(;^ん^)「ふぅ…」
喪鬱が出て行って10分以上が経過していた、喪鬱が呼んだというデートの相手はまだ来ない
(;^ん^)(ホントに来るのかなぁ、まさか騙されてるんじゃないだろうか…)
( ´W`)
つ□とキュッキュッ
(´ん`)(もし騙されたのならボクはクリスマスを変なおっさんと過ごしたことになるのか…)
(´ん`)「ハァ…」
兼望が一つため息を吐いた時だった
ギー…
リハ*゚ー゚リ 「こんばんはー」
746 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:16:45 ID:BD.O9Bk20
(;^ん^)(女の人が入ってきた…まさかこの人が…)
リハ*゚ー゚リ 「あのぉすいません」
(;^ん^)「な、なんでしょうか!?」
リハ*゚ー゚リ 「兼望四朗さんですか?」
(;^ん^)「は、はいそうです!あ、あのあなたは?」
リハ*゚ー゚リ 「私はアイシス清水と申します、今日兼望さんのデートお相手をするということで参りました」
(;^ん^)「(喪鬱さんの言ったことは本当だったんだ…)そうなんですか…」
リハ*゚ー゚リ 「じゃあ早速行きましょ!」ガシ
(;^ん^)「は、はい!」
アイシスは兼望の腕を掴み、そのまま外へと連れ出した
747 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:17:14 ID:BD.O9Bk20
レストランにて
リハ*゚ー゚リ 「いいのホントに、ここのお店結構高いよ」
(;^ん^)「だ、大丈夫です、金は無駄にいっぱいありますので」
兼望が今来てるのはシベリア一高いビルにある高級レストランだった
リハ*゚ー゚リ 「ふふふ、なんか嬉しいわ、ありがと」
(*^ん^)「へへへ…」
アイシスはなかなかの美人だった、整った鼻筋に切れ長の目、一見するとモデルかと思うようなスタイルだった
(*^ん^)「好きなモノを頼んでくださいね」
リハ*゚ー゚リ 「うふふ…」
748 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:18:19 ID:BD.O9Bk20
リハ*゚ー゚リ 「かんぱ~い」(^ん^*)
互いのグラスをカチリと合わせ、シャンパンで乾杯をする
リハ*゚ー゚リ 「今日はこのお店を紹介してくれてどうもありがとう」
(*^ん^)「いえいえ」
かねてから兼望は恋人が出来たらこのレストランに連れて行こうと決めていた
(*^ん^)「まさか本当に連れてくる日が来るとはなぁ…」ボソ
リハ*゚ー゚リ 「ん?なにか言った?」
(*^ん^)「いや何も言ってないよ!ほらジャンジャン食べてよ!全部ボクが出すから!」
749 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:19:19 ID:BD.O9Bk20
リハ*゚ー゚リ 「夜景が綺麗ね…」
(*^ん^)「ここはシベリアを一望できるビルだからね」
リハ*゚ー゚リ 「今日はここに来て良かったわ、ありがとう」
(*^ん^)「お礼を言いたいのはこっちのほうだよ!アイシスちゃんのおかげで最高のクリスマスだったよ!」
兼望は生まれて初めてクリスマスが楽しいとココロの底から思った
リハ*゚ー゚リ 「ねぇ兼望くん、このビルってホテルもあるんだよね」
(*^ん^)「あるけどなんで?アイシスちゃん泊まるの?」
リハ*゚ー゚リ 「兼望くんがいいなら、一緒にと思って」
(;^ん^)「え…もしかして…」
(;゚ん゚)(さ、誘ってるのかボクのことをっ!!)
リハ*゚ー゚リ 「嫌かな?」
(;゚ん゚)「ううう…」
('A`) 《デートだけにしてください、それ以上はいけませんからねぇ》
(;^ん^)「(ここで引いたら男じゃないだろ!)全然OKですよ!」
750 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:20:10 ID:BD.O9Bk20
ホテルの小部屋にて
リハ*゚ー゚リ 「じゃあ先にシャワー浴びてくるから待っててね」
(;^ん^)「う、うん…」バクバク
リハ*゚ー゚リ 「あ、そうだそこにコーヒー置いといたからそれ飲んでいいよ」
そういうとアイシスはシャワー室へと消えて行った
(;^ん^)「うう…」
つ□とゴクリ
コーヒーを口に入れる、緊張であまり味がわからなかった
(;^ん^)「くっ…!」
751 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:20:45 ID:BD.O9Bk20
アイシスがシャワーに入ってから十数分が経過した、その間兼望はベッドの上に縮こまっていた
(;^ん^)「アイシスちゃんまだかなぁ…」
リハ*゚ー゚リ 「おまたせ」
(;^ん^)「ア、アイシスちゃん!」バッ
兼望が振り返るとそこには裸のアイシスが立っていた
(;゚ん゚)「なっ!?」
兼望は目を見開いた、アイシスの体にあるはずの無いモノがぶら下がっていたのだ
リハ*゚ー゚リ 「あれ?どうしたの?」
(;゚ん゚)「どうしたのじゃないよ!そ、それってナニさ!」
リハ*゚ー゚リ 「ナニって…だってさ」
(;゚ん゚)「……」
リハ*゚ー゚リ 「私、男だよ」
(;゚ん゚)「!!」
752 :寒い恋人達:2010/12/25(土) 03:22:03 ID:BD.O9Bk20
(;^ん^)「ボ、ボクもう帰るから!うっ!」ガタッ
立ち上がろうするがなぜか動けなかった
(;゚ん゚)(体がしびれて動けない!な、なぜ!?)
リハ*゚ー゚リ 「ねぇ兼望くん、さっきのコーヒー美味しかった?」
(;゚ん゚)「!!(そうかさっきのコーヒーかっ!)」
リハ*゚ー゚リ 「うふふ、大丈夫だよ兼望くん、痛くしないから」
( ;ん;)「あ、あ、あ…」
リハ*^ー^リ 「二人だけの熱いクリスマスにしようね!」ニコッ
( ;ん;)(いやだああああああ!!!)
('A`) 「約束を守っていれば良い夢で終わったはずなのに、破ってしまったばっかりに悪夢に変わってしまったようですねぇ」
('∀`) ではみなさん良いお年を、オーホッホッホ・・・・・・ 【寒い恋人たち】 完
753 :('∀`)鬱ナせぇるすまん:2010/12/25(土) 03:28:13 ID:BD.O9Bk20
以上です、クリスマスということなので2本立てでした
多分今年ラストの投下です
質問、指摘等は明日答えます
お休み ノシ
754 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/12/25(土) 20:25:59 ID:Dprhdez20
男の娘とベッドインとか
しかもsとか氏ねよコンチクショウ
755 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/12/25(土) 21:17:37 ID:AU1M5iPY0
俺はむしろ男の方が…///
つーか作者おつ
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