( ゚∀゚)水面上のぬえのようです
2 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 01:27:16.20 ID:bEdYA4rM0

 乾杯を酌み交わしたあと、二人して大きく息をついた。
静かにわき上がる幸福感に充足を覚える。
  _
( ゚∀゚)「変わった味だね」

ミセ*゚ー゚)リ「特注品だよ。今日がいい日になりますようにってね」

 ミセリはお揃いで買ったグラスをそっとテーブルに置いた。
彼女を真似てグラスをテーブルに置く。
僕のグラスの方が少しだけ大きい。夫婦茶碗のようなグラスだ。

ミセ*゚ー゚)リ「そろそろ、一緒になりたいな」

 言葉の真意がわからないほど子供ではないし、いちいち大げさに驚くほど
唐突な話でもなかった。僕自身、そろそろだと考えていた。
  _
( ゚∀゚)「結婚、しようか」

 彼女は口を開けずに微笑んだ。天使のように見えた。

5 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 01:32:08.84 ID:bEdYA4rM0

ミセ*゚ー゚)リ「やっとここまで来たって感じがする」

 ラベルの無いワインボトルを撫でながら、彼女は歌うように呟いた。
狭いリビング、味気ない内装の僕の部屋が、現実感を失っていく。
彼女はいつも夢を見させてくれた。
  _
( ゚∀゚)「初めて会ったのは小学生のときだったね」

 彼女はテーブルに肘をつき、うっとりした目つきで僕を見上げた。
昔を懐かしんでいるのかもしれない。
  _
( ゚∀゚)「一番覚えてるのは給食かな」

ミセ*゚ー゚)リ「私じゃなくて?」
  _
( ゚∀゚)「もちろん君だよ。ああ、つまりその、君が給食を食べられなかったってことだよ。
     いつも最後まで食べてて、先生がつきっきりで。昼休憩なんて、無いに等しい感じでさ」

9 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 01:37:09.98 ID:bEdYA4rM0

 彼女は無言で笑っていた。
いつもおしゃべりな彼女が、僕の話を黙って聞いてくれる。
まるで根拠の無い話だが、結婚しても、彼女とならうまくいきそうだと思えた。
  _
( ゚∀゚)「僕が先生にばれないように、こっそりと食べてあげたんだ。
     それがたぶん、一番最初かな」

ミセ*゚ー゚)リ「そうね。それが、最初なんでしょうね」
  _
( ゚∀゚)「あの頃はまだアレルギーが世間に知れてなかったから、苦労したんだよね」

ミセ*゚ー゚)リ「今はもう、懐かしさしか感じないけど」

 彼女がグラスを傾けた。グロスが艶めかしく電灯の光を反射する。
下半身の奥がぞくぞくする感覚を覚えた。
彼女の唇が自分の性器を舐める妄想をした。

11 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 01:42:00.01 ID:bEdYA4rM0
  _
( ゚∀゚)「僕も僕で苦労したんだけどね」

ミセ*゚ー゚)リ「なんだっけ?」
  _
( ゚∀゚)「忘れたの? モララーだよ」

 ミセリは笑いながら首をかしげた。
わかっててとぼけているように見える。
彼女のそういうところさえ、今は愛おしく感じた。
  _
( ゚∀゚)「あの頃の僕は気が弱くて、ちょっとしたことですぐからかわれてさ。
     きつかったよ、子供心に。周りからすれば、少しちょっかいかけられてるだけに感じるんだろうけど」

ミセ*゚ー゚)リ「子供も、大人もそうだよ。人の心の中まで覗こうとはしない」
  _
( ゚∀゚)「モララーはもう、何というか、別だけどね。あいつは人を追い詰めるのが趣味のサディストだった」

ミセ*゚ー゚)リ「今はなにしてるんだろう?」

12 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 01:48:35.07 ID:bEdYA4rM0
  _
( ゚∀゚)「知らない。転校してからなにも聞いてないし、同窓会も来なかったから」

 先生の横で泣きながらお別れを告げたのが、記憶の中にあるモララーの最後だ。
彼の家は全焼した。彼の父親の煙草が原因だと、どこかで聞いた気がする。
誰が言っていたのだろう。どうして彼は転校したのだろう。

ミセ*゚ー゚)リ「中学校に入ってから、変わったんだよね」
  _
( ゚∀゚)「厳密に言えば小学六年生だけどね。体育祭で偶然活躍できてさ、自信がついた」

ミセ*゚ー゚)リ「人生の分かれ道ってやつ?」
  _
( ゚∀゚)「そうかもしれない。中学生の時期は、なんだかんだいってモテてたし」

 バスケ部に入り、一年レギュラーとして大会に出ていた。
小学生のときとは比べものにもならないほど、中学校生活は充実していた。

14 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 01:56:10.08 ID:bEdYA4rM0

ミセ*゚ー゚)リ「モテてたね。羨ましいくらい」
  _
( ゚∀゚)「バレンタインデーでチョコをもらえるなんて、漫画の話だと思ってたからね。
     一年のときのバレンタインは忘れられないよ。机の中にチョコがぎっしり」

ミセ*゚ー゚)リ「中学生のときはずっとそんな感じだったの?」

 僕は目を伏せた。
調子にのってべらべらと喋りすぎた自分を、心の中できつく諫めた。
  _
( ゚∀゚)「いや……一年のときだけだったな。
     レギュラーから外されたからかもしれないけど、二年も三年もチョコはほとんどもらえなかった」

 遠くからやかましいバイクのエンジン音が聞こえる。
彼女から視線を外し、閉じられたカーテンに目を向けた。
目が泳いでいるのを悟られたくなかった。

 ミセリに視線を戻す。彼女は相変わらず薄く微笑み続けていた。
浅ましい思考と安っぽいプライドを見透かされたようで、また耳が熱くなる。

16 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 02:03:05.37 ID:bEdYA4rM0

 やや手持ちぶさたになったので、グラスを傾けた。
苦みときついアルコールの味が、喉の奥に残る。
  _
( ゚∀゚)「あ、でも」

ミセ*゚ー゚)リ「なあに?」
  _
( ゚∀゚)「僕に告白してくれた女子がいたんだ。知ってるっけ?」

 彼女の丸い目がきゅっと細くなる。
言葉を発しないまま唇が動いた。知ってる、と言った気がする。

ミセ*゚ー゚)リ「どんな子だったっけ?」
  _
( ゚∀゚)「背丈とか体格は、君とほとんど同じで……」

ミセ*゚ー゚)リ「性格とかは?」

 昔の話だ。風化を重ねた記憶を探るのは、厳しい作業だった。
なにか思い出せるような気もしたが、沈殿した砂をすくい取るような感覚で、記憶が散っていく。

17 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 02:08:00.19 ID:bEdYA4rM0
  _
( ゚∀゚)「わからない。たぶん、そんなに親しくなかった。同じクラスだったけど」

ミセ*゚ー゚)リ「可哀想。相手の子はきっと本気だったんだよ?」
  _
( ゚∀゚)「でも仕方無いよ。その子、僕が返事をする前に転校しちゃったんだから。
     事故だったっけ。理科の授業かな。いや、授業じゃなかったか。
     硫酸が顔にかかってさ。ああ、酷い事故だ。女の子なのにね」

ミセ*゚ー゚)リ「空になったね」

 ミセリの視線は僕のグラスに向いていた。
ワインボトルを両手で持つと、彼女は静かに二杯目のワインを注いだ。
  _
( ゚∀゚)「本当に、可哀想」

 頭が少しくらくらする。しかし心は満ち足りていた。
いつもより早いペースで、またグラスを傾けた。

19 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 02:15:51.31 ID:bEdYA4rM0
  _
( ゚∀゚)「高校受験、ごめんね。今でも申し訳無いよ」

ミセ*゚ー゚)リ「なにが?」

 ミセリは目を見開いて、口角を持ち上げた。
ペコちゃんみたいな笑顔だった。きめ細かい、白い肌にえくぼが出来る。
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( ゚∀゚)「僕が公立を落としたから、離ればなれになっちゃった」

ミセ*゚ー゚)リ「気にしてないよ。だって、そういうの、仕方無いじゃない」
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( ゚∀゚)「でも君は、あの時そうは思わなかったんだろう?」

 僕は私立高校に、ミセリは公立高校に進んだ。
友達以上、恋人未満だった僕たちにとって、この唐突な距離感は負担だった。

 ミセリは特にきつかったようだ。彼女はほぼ毎日のように僕にメールしてきた。
新しい生活に馴染めていないようだった。

 僕からメールすることは少なかった。
高校でもバスケ部に入った僕は、部活に精を出すばかりで、彼女のことを考える余裕が無かったのだ。

20 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 02:20:45.77 ID:bEdYA4rM0
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( ゚∀゚)「高校生のときは、あんまり構ってあげられなくてごめん」

ミセ*゚ー゚)リ「いいよ、別に」
  _
( ゚∀゚)「高校があまり楽しくないって聞いてたけど」

ミセ*゚ー゚)リ「学生って、そういうものじゃない?」
  _
( ゚∀゚)「僕はね、正直言うと、少しほっとしてたんだ」

 グラスに手を伸ばしていたミセリが動きを止めた。
次の言葉を待っているようだった。
上目遣いの視線に、期待や好奇心のような輝きを感じた。
  _
( ゚∀゚)「君と離れられて、楽になってた」

ミセ*゚ー゚)リ「どうして?」
  _
( ゚∀゚)「あまりにも、その、積極的というか、そう、べったりくっついてくる感じがさ。
     今だから言うけど、怒らないで聞いて。少しだけ、うっとうしかった」

22 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 02:28:00.38 ID:bEdYA4rM0

 テーブルを挟んで向かい合っていた彼女が、腰を持ち上げた。
テーブルに手をついて、こちらに体を乗り出してくる。顔面だけズームされているみたいに見えた。

 唇と唇が軽く触れあった。僕と違う柔らかさ、弾力。
それから匂いも感じた。また下半身がうずく。

ミセ*゚ー゚)リ「言ってくれてありがとう」
  _
( ゚∀゚)「ごめん」

ミセ*゚ー゚)リ「本当に気にしてないよ。私も悪かったって思うし」

 形のよい唇が、美しい曲線を作る。彼女の顔は精巧な彫刻のようだ。
目、鼻、口、眉から輪郭まで、全て計算されて作られたような芸術美を感じる。
  _
( ゚∀゚)「大学まで、離ればなれになっちゃってさ」

ミセ*゚ー゚)リ「今こうやって一緒になれてるんだから、もういいっこ無しだよ」

24 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 02:34:37.51 ID:bEdYA4rM0

 高校三年生のとき、僕らは正式に付き合った。
卒業式の日、彼女と初めて寝た。夢のような夜だった。
網膜に焼き付いて離れない、艶やかな肢体が、今も妄想の中で僕にからみつく。

 しかし夢は長くは続かず、大学生になり、遠距離恋愛になってから、
会える日が高校生のときよりも限られてしまった。
  _
( ゚∀゚)「ちょっと疎遠になってた時期もあったね」

ミセ*゚ー゚)リ「そうかな?」
  _
( ゚∀゚)「やっぱり、遠距離恋愛ってうまくいかないもんだしさ。
     いくら電話で話しても、なんか繋がってないっていうか、とにかく遠く感じた」

ミセ*゚ー゚)リ「そうね。こうやって面と向かって話さないと、顔も忘れちゃいそうになるもの」
  _
( ゚∀゚)「お互い、変に愚痴っぽいことしか話さなくなるし……あ、そうだ。
     そういえば、アレ、どうなったの? すごく困ってたみたいだったけど」

25 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 02:42:44.70 ID:bEdYA4rM0

ミセ*゚ー゚)リ「アレって?」
  _
( ゚∀゚)「ストーカーがいるって言ってなかったっけ?
     警察にも相談してたんでしょ」

ミセ*゚ー゚)リ「うん。すごく怖かったよ」
  _
( ゚∀゚)「写真を撮られたりしたんだよね」

ミセ*゚ー゚)リ「まるで芸能人みたいにね」

 あさっての方を向いて話す彼女に、少し安心する。
気乗りしていない感じがするのは、もう終わった話だからだ。
過去の話になってくれているのなら、それは歓迎すべきだ。
  _
( ゚∀゚)「大変だったね。隣に変な女も住んでたんでしょ。確か包帯を顔に……」

ミセ*゚ー゚)リ「世の中、頭のおかしい人って結構いるもんだしね」

 つかみ所の無い微笑みが、再び彼女の顔を神々しく覆った。
この天使が汚れないまま、ずっとそばに居てくれればいいと思った。

27 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 02:50:42.30 ID:bEdYA4rM0
  _
( ゚∀゚)「君を好きになってよかった」

 きょとんとした彼女だったが、数秒後にぱっと明るく笑った。
今のは少しくさ過ぎたかもしれない。耳が熱くなる。

ミセ*゚ー゚)リ「私も」

 抑えきれない衝動が体を突き動かした。
大学を卒業し、彼女と同棲を始めてから、ずっと満たされていなかった欲求が爆発した。

 性急に立ち上がり、彼女の横に座った。彼女は微動だにしなかった。
肩に手を回す。心臓が忙しなく動いている。既に勃起していた。

ミセ* ー )リ「ジョルジュ」

 闇の彼方から聞こえる声に体を震わせる。
抱き寄せた彼女に唇を押しつけた。虫が這うみたいに唇で顔をまさぐる。
こじ開けた彼女の口の中に、舌を滑り込ませた。口内で二つの肉片がもつれ合う。
小さくうめき続ける天使に、気が狂いかけるほどの昂ぶりを覚えた。

28 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 03:01:55.77 ID:bEdYA4rM0

 唾液に混じる、ワインの匂いが鼻をくすぐる。

ミセ* ー )リ「駄目……」

 遠距離恋愛のときは、会える日をほとんどベッドの中で過ごしていた。
しかし同棲を始めてから、彼女からずっと拒まれ続けていた。

 同棲をしようと言い出したのは彼女の方なので、嫌われているのではないと思っているが、
下半身を支配する情欲を抑え続けるのには、理性が足りなかった。

ミセ* ー )リ「結婚……ひてから……」
  _
(  ∀ )「愛してる、ミセリ」

 唇を塞いだまま、首もとまでしっかりと留めているブラウスのボタンを、片手で乱暴に外した。
薄いピンク色のブラが見えた。彼女の手が僕の手首を掴む。

ミセ*゚ー゚)リ「やめて」

 冷静なトーンで彼女は言った。自身のたぎる肉欲を鎮め、理性を取り戻させる。
はだけたブラウスを手で押さえた。彼女が僕に背を向ける直前、それは見えた。

29 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 03:10:32.02 ID:bEdYA4rM0

ミセ*゚ー゚)リ「ちゃんと一緒になれるまで、お預けだから」

 僕に見えないようにして、ミセリはブラウスのボタンを留めた。
振り返った彼女は、汚れのない済んだ微笑みを浮かべていた。

 テーブルに目を向ける。
中央にワインボトルが置かれている。銘柄はわからない。

 二つのグラスには、まだ少しワインが残っていた。
彼女の唾液が残る唇を、舌でこっそりと舐め取った。ブドウの味がする。

 彼女は確か、ブドウアレルギーじゃなかったっけ。

 電流が全身を貫いたような衝撃を感じる。
記憶に立ちこめていた霧が晴れていくようだった。
今まで目を背けていたものを、真正面から捉えていた。

32 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 03:22:12.27 ID:bEdYA4rM0

 ミセリは普通の女の子だった。
少しばかり体が弱く、アレルギー持ちで、食べるのが遅い、ただそれだけの女の子だった。
高校生になったとき、彼女をうっとうしく感じたこともある。
しかしそれは、思春期で不安定な精神だった僕のせいだ。彼女のせいではない。

 僕が本当に恐れていたのは、別の女の子だ。

ミセ*゚ー゚)リ「私も、愛してる。死ぬほど愛してる」

 小学生のとき、モララーにいじめられていた僕に、彼女はこう言った。
私が何とかしてあげるからと。次の日、モララーの家が燃えた。

 中学生のとき、バレンタインデーの前日、誰もいないはずの教室で見てしまった。
僕の机の中のチョコレートを漁り、鞄に詰めている彼女を。

 彼女のことをミセリに相談した。
今思えば、ミセリではなく先生か親に言えばよかった。

 彼女は転校した。事故で、誰にも見せられないような顔になったからだ。
ミセリが震える口調で言った。事故なのよと。
あのとき僕は、追求することを恐れ、それ以上訊こうとはしなかった。

35 名前: ◆WRxC4cHsYs 投稿日:2010/07/17(土) 03:31:57.94 ID:bEdYA4rM0

ミセ*゚ー゚)リ「だからセックスはもう少し我慢して。他のところにお金かけ過ぎて、まだ完璧じゃないの」

 ミセリの胸元に、かなり広い範囲にわたって赤いあざが広がっていた。
焼けただれているようにも見えた。

 きっと考えすぎだろう。
同棲してから、彼女の実家には行っていない。
昔はよく家族の話を聞かせてくれたが、今は名前すら出さない。
ある時を境に急にメールの書き方が変わったのも、気のせいだ。
キスの味が違うのも、ワインを美味しそうに飲むのも、昔の思い出が曖昧なのも、全て気のせいだ。

 彼女はミセリで、僕の天使だ。
少なくとも、彼女を愛する僕の気持ちに、偽りはない。

ミセ*゚ー゚)リ「ずっと、一緒にいよう……」

 差し出されたグラスを手に持った。
グラスの中で揺れるワインの奥に、微笑みを浮かべる彼女が危なげに漂っていた。

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