ミ,,゚Д゚彡 もう戻れないようです 从 ゚∀从
2011/05/26 Thu 01:49
410 : ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:46:01 ID:lZVrCK2o0
俺は、何か
彼女は、何か
俺とは、何か
彼女とは、何か
貴方の笑う顔が、俺は大好きだ
貴方の幸せが、俺の幸せだ
貴方が幸せになるのに、もう俺は必要ないならば
俺は貴方の幸せを 願おう
貴方に最後のプレゼント
▼・ェ・▼
俺に全く似てないけれども
全てをこいつに託すから
貴方はこれを持って
誰かと幸せになればいい
411 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/21(土) 20:47:01 ID:UXKMF4W.0
広告のヤツか・・・wkwk
412 : ◆zynqho4iRI:2011/05/21(土) 20:47:32 ID:lZVrCK2o0
ミ,,゚Д゚彡 もう戻れないようです 从 ゚∀从
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( ><)ビロードは毎日が楽しいようです
2011/05/12 Thu 21:34
206 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 22:46:36 ID:2WjGTBW20
ダレモイナイ……?
うわーい。じゃあ次俺投下するよー。
品評会でフルボッコされた成果を見せてやるぜ!!

http://sogomatome.blog104.fc2.com/blog-entry-876.html
【お題絵】No.4
( ><)ビロードは毎日が楽しいようです
208 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 22:47:20 ID:2WjGTBW20
~ とある幼稚園 ~
( ><) おとうさんおとうさん!お仕事おつかれさまなんです!
( <●><●>)"
( ><) おかあさん今日のごはんはなんですか?僕はハンバーグがいいんです!
(*‘ω‘ *)"
(*><) うわぁい!おかあさん大好きなんです!!
((( <●><●>)
( ><)そ え!?おかあさんを一番好きなのはおとうさんですって?
(*><) じゃあ、僕とおとうさんでどっちが美味しくハンバーグ食べれるか競争なんです!!
負けないんです!!
((( <●><●>)))
(((*‘ω‘ *)))
*(‘‘)*
*(‘‘)* ビロード?
( ><) なんですかヘリカルちゃん?
*(‘‘)* 楽しいんですか、一人ママゴトって?
209 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 22:48:19 ID:2WjGTBW20
(*><) とっても楽しいんです!ヘリカルちゃんもいれてあげるんです!
(;><)そ あ!でもダメなんです!ヘリカルちゃんが入ったら『一人ママゴト』じゃなくなっちゃいます!!
(;><)" ごめんなさい!残念だけどヘリカルちゃんはそこで見ててください!
*(‘‘)* あんまり残念じゃないですから謝んなくていいですよ
((( <●><●>)"
( ><)そ あっ!さすがおとうさん!もう食べ終わってるんです!!
(*‘ω‘ *)"
(*><) そうですねおかあさん!やっぱりおとうさんはスゴイんです!!
*(‘‘)* =3
*(‘‘)* いいですねえビロードは。毎日楽しそうで
211 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 22:49:35 ID:2WjGTBW20
~ 帰りの時間 ~
ミセ*゚ー゚)リノシ みんなー、気をつけて帰ってねー
( ´_ゝ`)ノシ(,,゚Д゚)ノシ(*゚ー゚)ノシ せんせー!!さよーならー!! ヾζ(゚ー゚*ヾ(´<_` )
*(‘‘)* ポツーン
ミセ;*゚ー゚)リ あら!ヘリカルちゃん、またみんなと一緒に帰らないの!?
....*(‘‘)* 帰り道で『流石だよな・俺ら・GJ!』ゲームを強制されるの嫌ですよ
あんなんやるくらいなら一人で帰ります
ミセ;*゚ー゚)リ でも、最近物騒だから一人っていうのは……
三三( ><) ヘリカルちゃん!一緒に帰るんです!
ミセ;*゚ー゚)リ あらビロード君残ってたの?ヘリカルちゃんお願いしてもいいかしら?
( ><) 先生……、友達と帰るのはお願いされることなんですか……?
ミセ*゚ o゚)リ ビロード君……
( ><) よくわかんないです!
ミセ*^ー^)リ そうね、先生言い方間違ってたわ!『みんなで仲良く帰りましょうね』?
(*><) ハイなんです!!帰りましょうヘリカルちゃん!!
*(‘‘)* ……
212 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 22:49:38 ID:HUZzQ.o.0
ビロードかわいいな
川 )彼女は不器用だったようです
2011/05/12 Thu 04:23
42 :川 )彼女は不器用だったようです:2011/05/05(木) 20:07:42 ID:twqbmqGo0
両親は私の事を、「手がかからない子だった」と言っていた。
夜泣きもしない。
ミルクだって素直に飲んで、すぐに寝る。
服を着せるときも、大人しかったそうだ。
赤子の頃から淡泊だった私の名前は、すぐに決まったらしい。
『クール』。
それが、私が生まれて初めてもらったプレゼントだった。
43 :川 )彼女は不器用だったようです:2011/05/05(木) 20:08:10 ID:twqbmqGo0
川 )彼女は不器用だったようです
44 :川 )彼女は不器用だったようです:2011/05/05(木) 20:08:33 ID:twqbmqGo0
私が生まれて6年後。
母の腹に、私の弟がいると聞かされた。
「お姉ちゃんになるのよ」
それを聞いても特に思う事はなかったし、そもそも興味がなかったから、
適当に生返事だけを返した覚えがある。
私が姉になったとしても、この淡泊な性格は変わらないだろうと自分でも分かっていたのだ。
まぁ案の定、弟が生まれてからも、私は何も思わなかった。
可愛いだとか、思ったより小さいなぁ、とか、そういう感想を抱くことすらなかった。
だって、興味がないんだから仕方がない。
( ^ω^)「あー、あー」
弟がうちに来てからも、私は変わらなかった。
弟が散らかしたおもちゃを片付けるのは面倒だったけど、
それも世の中の『姉』の仕事なんだと思っていたのだ。
文句を言ったって、まだ歩くことも出来ない弟には理解できやしない。
文句を言うだけ時間の無駄なのは、私にだって分かっていた。
弟のことは嫌いではなかった。
でも、好きかと聞かれれば、それも分からない。
45 :川 )彼女は不器用だったようです:2011/05/05(木) 20:08:59 ID:twqbmqGo0
( ^ω^)「おねえちゃん、おねえちゃん」
川 ゚ -゚)「なに?」
( ^ω^)「いっしょにあそぼうお!」
やっと弟が歩き、喋りだすようになってくると私はよく遊びに誘われた。
遊びって言ったって、外に出て軽く追いかけっこやボール遊びをする程度だ。
遊びに誘われれば、嫌な顔ひとつせずに付き合った。
別に楽しくはなかったけど、退屈でもなかった。
( ^ω^)「遊び行ってきますおー!」
弟が小学校に上がる頃、私は中学生になった。
勉強も部活もそれなりで、友達も必要最低限の人数だけいた。
一部の人には『充実はしてない』と言われるような、中学生活だ。
そんな私とは対照的に、弟はかなり充実した毎日を送っているようだった。
毎日遊びに誘われ、バットやサッカーボールを片手に家を出て行く。
きらきらした目をした弟を見て、その時初めて、『楽しそうだな』と思った。
別にぎくしゃくした仲ではなかったし、お互いに嫌いではなかったとは思う。
でも、私と弟の間には、明らかに深い溝があった。
無駄な会話も、私たち姉弟にはなかった。
非常に事務的で、家の中に他人がいるといった感じだ。
私は、その距離感が一番心地良いと思っていた。
川 ゚ -゚)は奇跡を信じるようです
2011/05/07 Sat 15:31
629 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 13:10:38 ID:VmC1APvQO
ここは……?
( ・∀・)「天国さ。下界の人間が夢見るほどイイところじゃないけどね」
私は死んだのか。
( ・∀・)「物分かりがよくて助かるよ。あっちに転生門が」
待ってくれ。
ブーンを、弟を独りはしたくない。
両親もいない、まだ小学生なんだ。
( -∀-)=3
( -∀・)「……下界に降ろすこと自体は簡単だ。しかし、奇跡でも起きない限り、
生者には姿も見えなけりゃ声も聞こえないぞ?」
それでも、
川 ゚ -゚)「それでも私は――」
川 ゚ -゚)は奇跡を信じるようです
630 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 13:10:57 ID:VmC1APvQO
( ^ω^)「ただいまー!」
川 ゚ -゚)「おかえり。テーブルの上におやつがあるぞ」
(*^ω^)「おっ、今日はプリンだお!」
川 ゚ -゚)「学校は楽しかったか?」
( ^ω^)「そうだ、クー姉聞いてお。学校のウサギが子どもを産んでたんだお!」
川 ゚ -゚)「ほう、可愛かっただろう」
( ´ω`)「でも毛がはえてなくて、あんまりかわいくなかったお……」
川 ゚ -゚)「本当に生まれたてならそんなものさ」
( ^ω^)「これからは仔ウサギのお世話もブーンとドクオの仕事だお」
川 ゚ -゚)「頑張るんだぞ」
631 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 13:11:15 ID:VmC1APvQO
(□^ω^)「ただいまだおー」
川;゚ - )「おかえり……怪我したのか?!」
(□^ω^)「クー姉、聞いてお! 今日白組が優勝したんだお!」
川 ゚ - )「そうか、運動会だったな」
(□^ω^)「ブーンが出たリレーで逆転勝利だお! ……バトン渡したら転んじゃったけど」
川 ゚ - )「そうか、頑張ったな。シャワーを浴びてゆっくりしてきたらいい」
(□^ω^)「じゃあ、お風呂に入ってくるお!」
川 ゚ - )「いってらっしゃい」
632 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 13:11:35 ID:VmC1APvQO
( ^ω^)「おはようだお!」
o川;*゚ー゚)o「ハイおはようお弁当できてるから今日は楽しんできてねいってきます遅刻するうううううう!」
( ^ω^)「キュート叔母さん、お仕事がんばっておー」
<オバサンッテイウナアアアァァァ
( ^ω^)「クー姉もおはようだお」
川 - )「おはよう」
<ブーン?
(*^ω^)「今日は遠足なんだお! 動物園と、キャンプ場と」
ξ゚⊿゚)ξ「おじゃましまーす……ブーン、急がないと」
(;^ω^)「おっ、時間かお」
ξ゚⊿゚)ξ「クーさんの写真にお話してたの?」
( ^ω^)「毎日こうしてるんだお」
川 - )「…………」
633 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 13:12:48 ID:VmC1APvQO
川 )「……そろそろ、限界か」
川 )「奇跡は起きなかったな。ブーンに私は見えないし、声も、この手も届かない」
川 )「“下界に降りた魂は、少しずつ汚れて黒く染まっていく”」
川 )「“それから少しずつ消えていって、再構築されたら悪霊のできあがりだ。
そうなったら天使が滅しに行かなきゃいけないからさ、早めに戻ってきてくれよ”」
川 )「もう、真っ黒だ。足もなくなってきた」
川 )「ブーンに祟りたくなんかないからな。そろそろ、お別れだ」
(*^ω^)「いってきまーす!」
川 ー )「いってらっしゃい」
end.

634 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/05/05(木) 13:14:32 ID:VmC1APvQO
以上
さあ次はどいつだー
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それでも幸せなようです 『第一話:日常、はじまり』
2011/04/27 Wed 04:59
5 : ◆UVDoo2Hvlw:2011/04/16(土) 18:02:33 ID:k6RH/pE.0
脳性マヒ――――
生後4週までに何らかの原因で受けた脳の損傷によって引き起こされる運動機能の障害をさす症候群。
父親は、しぃが生まれてすぐにどこかへ消えた。
曰く、
(‘_L’) こんなゴミ、俺の子じゃない
だそうだ。
かあさんはそれを聞いて狂った。いや、頭は正常だけど男に狂った。
しぃの育児もせずにとっかえひっかえ知らん男を家に連れてきては抱かれていた。
しぃの脳性マヒは生まれてすぐに発覚していたのだか
赤ん坊の時はそれほど目立ったものでもないらしく
当時中学生の俺でも十分に世話が出来た。
……いや、十分かどうかはわからないが
ともかくあの状態のかあさんよりかはまともに育児をこなせていたと思う。
それから俺が高校生になった時、かあさんも家をでた。
曰く、
('、`#川 もううんざりなの! なにもかも! 私は! うんざりなの!
だそうで。
6 : ◆UVDoo2Hvlw:2011/04/16(土) 18:03:01 ID:k6RH/pE.0
周りの目もあった。娘は障害者、旦那には逃げられ、
そういった近所の噂話がかあさんを更に追い詰めていったのだろう。
だからかもしれないが、かあさんのその発言に関して俺は特に驚かなかった。
しかしお金は必要な訳で。
俺やしぃの養育費や学費、それから俺が学校に言ってる間、
しぃのヘルパーを雇う代金等はとりあえずどうにかこうにかかあさんを騙くらかして手に入れた。
しかし、かあさんの稼ぎで足りるはずもなく
俺は高校入学してすぐにバイトを始めた。
俺はこの状況がむしろ清清しかった。
まるで自分の力で家庭を守ってる気がして
急に大人になった気がして
大切なものを守れてる気がして
俺は忙しいながらも満足していた。
高校二年の冬。進学か就職か、まぁお金も無いし恐らく就職だろうなぁと考えていた頃
何の因果か大金が転がりこんできた。
父親の遺産の一部が俺としぃにも配分されたのだ。
7 : ◆UVDoo2Hvlw:2011/04/16(土) 18:04:04 ID:k6RH/pE.0
あの後どこか知らん所で第二の家庭を築いた父親は
それなりに成功して小金持ちになったらしい。
そのあたりから心に余裕が出来たのか、その余裕に俺たち家族を捨てた罪悪感が蔓延ったらしい。
自分の発言や、行いを悔い、心を痛める日々が続いたそうだ(遺書に書いてあった)。
そしていざ自分がガンだと診断された時に、俺たちにも遺産を分配することを決めたそうだ。
遺書には他にも謝罪の言葉やら懺悔やらが沢山書かれていたが、正直もうどうとも思っていなかったので
(,,゚Д゚) ああ、そう
程度にしか感じなかった。
しかし遺産は俺の進路に大きな影響を与えた。
大学へ行き、しぃのヘルパーも雇うに十分すぎる金。
それが手元にある。
俺は迷った。就職すれば生活は更に楽になるかもしれない。
だが時間が無くなる。それこそしぃのことだ。きっと寂しがるだろう。
大学は比較的に暇だと聞く。人生の夏休み。最終モラトリアム期間。
8 : ◆UVDoo2Hvlw:2011/04/16(土) 18:05:10 ID:k6RH/pE.0
……行きたい。大学へ行きたい。
この選択は結局のところ自分への甘えの部分が大きかったと思う。
もっともらしく『しぃとの時間を多くとる為』と言いつつ、
その実、『今までがんばってきた自分へのご褒美』的側面が強かったという自覚はある。
ともかく俺は進学を決意した。
が、それまでバイト三昧だった俺は結果的に二浪もしてしまった。
そのころになるとしぃも特別支援学校に入り、ヘルパーを雇う時間も減った。
俺も予備校に行く時間と、そのための資金を稼ぐためのバイトの時間以外は
殆どしぃとの時間に当てた。
別に親父の遺産から予備校代を出してもよかったのだが、
落ちたのは自分の責任だし、しぃが学校に行ってる間は暇だったので
結果的にバイトを継続する形に至った訳だ。
そしてどうにかこうにか地元の国立に入学。
俺はあの忙しくて忙しくて友達もいなかった高校時代から
すこしだけ『普通』へと歩みを進めた。
9 : ◆UVDoo2Hvlw:2011/04/16(土) 18:06:09 ID:k6RH/pE.0
そして今年、俺としぃは共に学校を卒業する。
俺は就職
しぃは中等部へ
今はお互い春休み。
俺は学生生活最後の、しぃは初等部最後の。
俺達はこんな状況でも――それでも幸せだと信じていた。
それでも幸せなようです
『第一話:日常、はじまり』
夢風船のようです
2011/02/06 Sun 04:19
715 :夢風船のようです:2011/02/05(土) 19:12:34.17 ID:efMNyASC0
チュンチュン…チュチュンチュン…チュンチュリーノ…
('A`) ・・・もう朝か
('A`) 今日も仕事か・・・行きたくないな
('A`) でも行かなきゃ・・・怒鳴られるのは嫌だからなあ
('A`) はぁ・・・
ゴソゴソ
('A`) いってきますおさん・・・
駅まで徒歩通勤中
('A`) テクテク
(*゚ー゚) 待ってよー
(,,゚Д゚) 待たないよーだ
('A`) 小学生は元気だな・・・俺の苦しみを分けてやりたいぜ
717 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/05(土) 19:14:41.39 ID:KL7Fttqf0
俺の苦しみも分けてやりたいぜ
720 :夢風船のようです:2011/02/05(土) 19:16:43.55 ID:efMNyASC0
('A`) ん?あのガキども、なに持ってんだ?
( ) ( )
ζ ζ
(*゚ー゚)つ (,,゚Д゚)つ
('A`) ・・・なんだ、風船か。どこかでイベントでもやってるのかね
('A`) 子供は無邪気でいいぜ、あんなもので喜べるんだから
('A`) はぁ・・・
駅のホームに到着
< 二番線 ラウンコ行きがまいりまーす
< 白線の内側まで下がるかもしくはブリッジしながらお待ちくださーい
プワァァアアアアアアアン…
723 :夢風船のようです:2011/02/05(土) 19:20:22.49 ID:efMNyASC0
('A`) あの高校生も風船を持ってるな
('A`) 流行ってるのか。流行も分からないなんて、俺も歳をとったな
('A`) あの人も、あの人も。俺より年上の人も持ってるぞ
('A`) じいちゃんやばあちゃんまで
('A`) よく見れば、持ってない人の方が少数派だ
('A`) わけわからん・・・テレビの企画かなんかか?
< ドアが閉まりまーす・・・ご注意くださーい・・・
プシュー…
ガタンゴトン ガタンゴトン
(;'A`) くそ、今日も座れなかったぜ。死に損ない共がドヤ顔で座りやがって
(;'A`) 社会のために身を削る若者の身も、少しは労れってんだ
724 :夢風船のようです:2011/02/05(土) 19:22:57.90 ID:efMNyASC0
ガタンゴトン ガタンチンチン
(;'A`(( ) くっ・・・電車内も風船だらけとは
ζ
(;'A`(( ) 顔にひっついてうぜえ・・・マナー違反だろうが
ζ
('A`) 叩き割ってやろうか・・・・・んん?
('A`) なにやら風船に字が書いてあるな。なになに? 『盆栽世界一』・・・ぬぐっ
('A`) このジジイ、盆栽マニアなのか
('A`) こんなの書くなんて、恥というものを知らんのかね。電車内で危うく吹き出すところだったぜ
('A`) ・・・よくよく見ると、どの風船にも文字が書いてあるな
('A`) この学生風の男は・・・『弁護士』 あのおっさんは『億万長者』
('A`) このOL風の女性は『ジャニーズJrと結婚』・・・ちょっとまてよ、これって
('A`) 自分の『夢』を書いてるのか?
(´・ω・`)が息子と羽子板をするそうです
2010/12/31 Fri 02:52
965 :(´・ω・`)が息子と羽子板をするそうです:2011/01/01(土) 03:21:35.63 ID:/V+1k3ctO
年が明けてまず想ったのは愛しい息子の笑顔。
今年は一人で迎えると思っていなかった。
(´・ω・`)「寒いなぁ、ドクオ。風邪ひかないようにしなきゃなぁ」
('∀`)キャハハハハハ
一本大きな川が通っているこの町で僕は生まれ、妻と結婚し子供が生まれた。
不況が続く中、去年僕は会社を解雇され、妻には離縁された。
妻は実家に戻るらしい。
ドクオも連れて。
(´・ω・`)「ドクオ、羽根突き…するか。」
('∀`)スル!
(´・ω・`)「あ、しまった…大人用を2つ持ってきちゃったなぁ………ははっ、ドクオと同じサイズじゃないか!」
('A`)オモ…
(´・ω・`)「これじゃあはねつき出来ないなぁ」
('A`;)デキル!
そう言ってドクオは同じ背丈程の羽子板を必死に持った。
幼いドクオには僕達の関係がもうわかっているのだろうか。
もちろんはねつきは続かなかった。
966 :(´・ω・`)が息子と羽子板をするそうです:2011/01/01(土) 03:25:24.82 ID:/V+1k3ctO
(´・ω・`)「ごめんな、ドクオ。もう日が暮れそうだ。」
体力を使いすぎて疲れているのか、ドクオは僕の背中ですやすや眠っていた。
(´・ω・`)「……ドクオ、おまえは僕が知らない間にどんどん成長していって、等身大だったこの羽子板をいつかは片手で持てる日が来るんだよな。」
5時を告げる音が公園から流れている。
目の前には大きな夕焼け。
(´・ω・`)「成長する姿を毎年見たかった……そして、ドクオの子供と一緒にはねつきしたかった……」
そう言って僕はぽたぽた涙を流した。
もうドクオとは会うことは出来ないだろう、そう思えば思うほど、よりいっそう涙で前が見えなくなっていった。
夕焼けが僕とドクオを照らす。
('A`)スヤスヤスヤ
(´・ω・)「……とうちゃんを……忘れないでな……」
僕達の影が離れてしまうまで、もう少しドクオの小さな寝息を聞かせてはくれないか……
967 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 03:28:14.83 ID:/V+1k3ctO
短編すんませんでした。
こんな時間だからもう誰も居ないかな?
ありがとうございました。
968 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 03:32:23.30 ID:eLTIhOLxP
>>965-967
乙、ショボンかわいそすぎて泣いた
そして働きたくなくなった
969 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 03:33:02.91 ID:xkD7i7nK0
>>967
深いな…乙!
970 : 【大吉】 。:2011/01/01(土) 03:40:36.47 ID:0Mv4kJ6T0
>>967
読んだ乙
971 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/01(土) 04:24:36.44 ID:yDgmh/m7O
乙!
なるほどドクオサイズか
(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです
2010/12/26 Sun 04:47
882 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:51:43 発信元:210.136.161.66
ふわり降る降る雪が降る
降る降る雪は積もりに積もる
雪は隠すよ全てのものを
雪は隠すよ悲しいことを
雪は作るよ楽しいことを
雪は描くよ泡沫の夢
今年も来た来たクリスマス
あなたは誰と過ごしましょうか
883 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:53:04 発信元:210.136.161.66
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
884 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:54:19 発信元:210.136.161.66
そこにいたのは1人の少女
赤い手編みのマフラーと
赤い手編みの手袋つけて
ころころ転がす雪の球
ごろごろ転がる雪の球
(゚、゚*トソン「次は頭を作りましょう」
少女は転がす雪の球
ほっぺをほんのり朱に染めて
少女の周りは何もない
あるのは冷たい白い雪
空に浮かんだ星と月
そして大きな雪の球
少女は転がす雪の球
1人ぼっちでころころと
885 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:55:49 発信元:210.136.161.65
世間は楽しいクリスマス
少女は寂しいクリスマス
少女は寂しさごまかして
ころころ転がす雪の球
(゚、゚*トソン「やっと頭ができました」
雪玉ふたつくっつけて
完成したのは雪だるま
だけど少女は困り顔
少女が作った雪だるま
大きな大きな雪だるま
ちょっと大きくなりすぎて
寝たきり起きない雪だるま
小さな少女の力では
起こすことなどできやしない
ごろんと寝たまま雪だるま
寝ぼすけ起きない雪だるま
886 :(゚、゚トソン小さな少女と猫だるまのようです:2010/12/25(土) 03:57:14 発信元:210.136.161.65
小さな少女は閃いた
せっせと雪をかき集め
頭につけるは三角お耳
まん丸おめめにおひげもつけて
完成したのは猫だるま
少女はにっこり微笑んで
大きな猫に名前をつけた
(゚ー゚*トソン「私が作った猫だるま。ロマネスクと名付けましょう」
1人ぼっちのクリスマス
今は2人のクリスマス
少女は猫に身を寄せて
口ずさむのはジングルベル
猫の体は冷たいけれど
少女の心はぽっかぽか
川 ゚ -゚)クーはあの寒空を想うようです
2010/12/18 Sat 09:00
793 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 22:42:23.25 ID:d3rp6Ecx0
川 ゚ -゚)クーはあの寒空を想うようです
794 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 22:43:46.73 ID:d3rp6Ecx0
チュン・・・チュンチュン・・・
ガラガラ・・・
川 ゚ -゚)「ふぅー…」
川 ゚ -゚)「・・・」
川 ゚ -゚)「(もうすっかり寒くなったな)」
川 ゚ -゚)「・・・」
川 ゚ -゚)「(今日でこの景色も見納めか)」
チュンチュン・・・パタパタパタ・・・
川 ゚ -゚)「・・・」
川 ゚ -゚)「(この街にも、世話になったな)」
川 ゚ -゚)「・・・」
川 ゚ -゚)「(18歳からだから・・・もう14年か)
川 ゚ -゚)「・・・」
川 ゚ -゚)「・・・」
川 ゚ -゚)「もうそんなに経つのか・・・」
795 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 22:44:40.50 ID:d3rp6Ecx0
ヒュゥ~・・・
川 ゚ -゚)「(今日は一段と冷えるな・・・)」
( ^ω^)「かーちゃんっ」
川 ゚ -゚)「んっ?」
川 ゚ -゚)
( ^ω^)
川 ゚ -゚)「なんだ、ブーン。もう起きたのか」
( ^ω^)「おっきしたお」
川 ゚ -゚)「あぁ、おっきおっきだな」
( ^ω^)「ようちえん、いくお?」
川 ゚ -゚)「うぅん、今日は行かない。今日は土曜日だろう?」
( ^ω^)「どおーび」
川 ゚ -゚)「ど、よ、う、び」
796 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 22:46:02.17 ID:d3rp6Ecx0
( ^ω^)「さむいお~、おっほっほ~」
川 ゚ -゚)「そうだな、今日はとっても寒いな」
(*^ω^)「おっおっお~♪」パタパタパタ
川 ゚ -゚)「こら、走りまわらない」
( ^ω^)「おっ」
川 ゚ -゚)「さぁ、お利口なブーンくんは、今日も一人でお着替えできるかな?」
( ^ω^)「おっ?」
川 ゚ -゚)「昨日、お約束しただろう?今日は忙しくなるから、いい子でいるって」
( ^ω^)「おっ!そうだお。きょうはブーン、いいこにするお」
(*^ω^)「今日はおひっこしなんだお」
797 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/17(金) 22:47:16.91 ID:d3rp6Ecx0
(*^ω^)「ぶーん♪」パタパタパタパタ・・・
川 ゚ -゚)「ちゃんと歯磨きもするんだぞ。靴下は、あとでもいいから」
(*^ω^)「ぶーん、ぶーん♪」パタパタ・・・
川 ゚ -゚)「・・・」
川 ゚ -゚)「・・・ふぅ」
川 ゚ -゚)「・・・」
川 ゚ -゚)「・・・」
川 ゚ -゚)「・・・(おひっこし、か)」
川 ゚ -゚)「・・・」
ブロロロロ・・・ジャリジャリジャリ・・・
ブォン、ブォン・・・
(*゚ー゚)漂うようです
2010/12/09 Thu 01:10
266 :(*゚ー゚)漂うようです:2010/12/07(火) 06:49:14 発信元:210.135.100.132
空に星が瞬いていた。
(*゚ー゚)「きれい」
白い猫を乗せた硬いダンボールはプカプカと海に浮かんでいた。
静かな暗い海は、遠くまで遠くまで広がっていた。
267 :(*゚ー゚)漂うようです:2010/12/07(火) 06:52:46 発信元:210.135.100.132
。, .゚。 + ☆。,゚. 。゚., . ゚
゚. o * 。゚。゚.。゚。+゚ ゚。 ゚ 。 ゚
゚` .゚ .゚. ゚. . ゚ . ゚ . , .
. . . , .
。 ゚
∧ ∧___
/(*゚ー゚) /|
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268 :(*゚ー゚)漂うようです:2010/12/07(火) 06:57:03 発信元:210.135.100.132
白い猫の名は『しぃ』といった。
しばらく前の台風の日に、自宅(ダンボール)ごと海に流されてしまったのだ。
(*>ー<)「明日はどうか陸地に流れ着きますように」
(*゚ー゚)「ねよう」
体を丸めてダンボールの中に収まるようにし、天蓋を閉めた。
すぐにしぃは眠ってしまった。
269 :(*゚ー゚)漂うようです:2010/12/07(火) 07:01:51 発信元:210.135.100.132
次の日の朝。
今日もよく晴れていた。
広い広い海の上にポツンと浮かぶダンボールの天蓋がぱっと開いて
しぃが顔を覗かせた。
(*゚ー゚)「……」
(*゚ー゚)「ねよう」
景色が昨日と何にも変わらなかったので、
しぃは再びダンボールの蓋を閉めて寝ることにした。
从 ゚∀从「いきなり寝るなよ!!!」
\(*゚-゚)/パカッ
(*゚ー゚)「はい? あ……海月さん。はじめまして」
270 :(*゚ー゚)漂うようです:2010/12/07(火) 07:07:32 発信元:210.135.100.132
从 ゚∀从「海月じゃないっつーの! ハインっていうんだよ」
海月のような生き物が、海面からしぃを見上げていた。
(´・ω・`) 選択の時 (仮)
2010/12/06 Mon 05:03
※タイトルがなかったので、勝手につけさせて戴きました。
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:50:15.45 ID:Jn/jIvxV0
(´・ω・`)
今日も来てしまった
某所にある、とある公園
深夜2時
公園の周りは暗闇と静寂が支配していた
しかし公園内には異様な熱気が立ち込める
街灯に照らされそこに照らされるは屈強な男たち
( ゚∋゚)
( ^^ω)
( ´_ゝ`)
(´<_` )
(・∀ ・)
(´・_ゝ・`)
('A`)
ああ、今日も狂喜に満ちた夜が始まる
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:51:08.23 ID:Jn/jIvxV0
私がこの集まりを知ったのは1ヶ月前
某巨大掲示板を覗いたのがきっかけだった。
家の近くということもあり興味本位で行ってみると
そこには信じられない光景が飛び込んできた
(*´・_ゝ・`)「ふっ!ふっふっ!ふっふっ!」
(*・∀ ・) 「あぁぁああぁああぁ~」
(*´_ゝ`)「ふほっ!ふっほっ!ふふ!」
(´<_`*)「さ、流石だよな俺ら」
( ゚∋゚)「ふううううううぅぅぅうう!!」
(*^^ω)「ホマアアアアアアアアア!」
街灯が照らされる中
男たちは悦びの表情を浮かべながら性行為を行っている。
吐き気がした
目を覆いたくなる
しかし好奇心がそれに邪魔をする
256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:51:56.64 ID:Jn/jIvxV0
私は、しばしその光景に目を奪われていた
その時うしろから声をかけられた
阿部「どうしたんだい? きみは入らないのか?」
ハッと我に返る
振り向くとツナギを着た男が立っている
阿部「男は度胸、なんでも試してみるもんさ」
今、初めて会った男に私はなんとも言えない安心感を覚えた
私はいざなわれるがまま、1人の男の尻へ私の それ を突き刺した
(*゚A゚)「アッーーーーーーー!!!」
形容しがたい快感が私の体を駆け巡った
なんだろうこれは
ごく普通の行為ではこんな快感は得られない
相手が男だからか?
こんなシチュエーションだからか?
そんな事を考えてる内に頭がボーッとしてきた
行為中は嫌なことが全て忘れそうな気がした
気がつくと
私は猥らな格好で果てていた
257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:52:57.78 ID:Jn/jIvxV0
阿部「気がついたかい?」
阿部「これで今日の集まりは終わり。またあるから是非きてくれよな」
私は頷き、帰路へとついた。
体はまだ火照っていた。
それから
私は集まりがある度に公園へ赴いた
ここが自分の本当の居場所ではないのかと思えるほどに。
しかし私もこんな事をしているが昼間は至って普通のサラリーマンだ。
今日も同じ時刻に電車に乗り、同じ仕事を繰り返していた。
昼休憩、私は食堂で昼食をとっていた。
すると隣へ一人の男が座ってきた
( ^ω^)「隣いいかお?」
私は気の無い返事を返した
この男はブーン、私とはいわゆる腐れ縁だ
高校、大学、そして就職先まで一緒だった。
259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/05(日) 10:53:59.77 ID:Jn/jIvxV0
( ^ω^)「最近、お前は変わったお」
は?
( ^ω^)「あの時、お前がクーに」
(#´・ω・)「うるさいッ!!」
(;^ω^)「おっおっ」
私は食べ終えていない昼食を
もち、その場を離れた。
今はクーの話をされたくない
それが例え親友であったとしても。
私と、クーとブーン
高校からの仲良し3人組だ
そしてクーと私は付き合っていた
彼女とは高校から関係だった。
大学卒業を期に私たちは同棲をはじめた
クーは絵を描くのが好きだった
彼女は社会人となり働くようになっても絵を描き続けた
そんな彼女と私は幸せなときを過ごしていた
川д川雪女のようです
2010/11/19 Fri 06:14
245 : ◆KAKASHIqlM :2010/11/17(水) 00:28:05.72 ID:bJX+njGT0
( σ^ω^)σ「ふふふ、かわいいお、雪女さん」
川д川「……」
私の前に、だらしない体にだらしない口元をした男が近づいてくる。
スポーツなどとは無縁なような体型に、うだつの上がらない表情。
女性と付き合ったことなんてないのでは、などと余計な心配までしてしまう。
そんな男が、眼前に迫ってきているのである。
付け加えるならば、両手をわきわきと……いやらしく動かしながら。
私の侮蔑を込めた視線も介さずに、彼はゆっくりと、だが確実に私に近づいてきていた。
川д川「……あなた、私が雪女だといっても怖くないの?」
( σ^ω^)σ「怖くなんてないお、やさしくしてあげるお!
さっさと僕に身を任せるおー」
川д川「話を聞けよ」
尚も不気味な動きを続けるピザを尻目に私は溜め息をついた。
自分だって雪女としてのキャリアがそこまであるわけではないが、それでもこのように少しも物怖じしない男というのは珍しいのではないか。
本来なら、今頃はとっくにこの男の命を奪っているはずが、どうしてこんなことになってしまったのか。
私はそっと目蓋を閉じた―――――
246 : ◆KAKASHIqlM :2010/11/17(水) 00:29:09.09 ID:bJX+njGT0
***
雪深い山腹、いつものように吹雪を引きつれて歩いていた私は、廃屋となったはずの山荘から煙を出ていたのを見つけた。
川д川「……今日の獲物には、なんとかありつけそうね」
雪に閉じ込められた旅人の命を奪い、身ぐるみを剥ぐ。
私たち雪女はそうやって今日まで生きていたが、急激に進んだ現代化の波には勝てなかった。
次第に山中から暮らしやすい都会へと人々は移ろい、雪女が人間と接するような機会は失われていった。
雪女として、この世に生を受けた意味は分からない。
生きる目標もこれといって無いが、それでも、他にやることがないからしょうがない。
川д川「……さてと、始めますか」
山荘の扉の前で、誰に聞かせるわけでもなくつぶやくと、スッとその華奢な腕でドアをノックした。
ほどなくしてドアは動き出し、隙間から温かな光が漏れだす。
( ^ω^)「おっ!こんな時間にこんな場所でどうしたんですかお!?
さぁさ、中に入ってくださいお!!11!」
出てきたのはずいぶんと人が好さそうな男で、まったく疑うことなく私を屋内へと招き入れる。
( ^ω^)「いやぁ、ふぶかれちゃいましたおねぇ!
お互い災難でしたお、さぁ暖炉に当たるといいお!!」
異常に絡んでくるのを疎ましく感じながらも、私は自分の生業に励むことにする。
川д川「……暖炉は……必要ありませんわ…………
だって私……雪女なんですもの…………」
248 : ◆KAKASHIqlM :2010/11/17(水) 00:30:07.62 ID:bJX+njGT0
さあ、恐怖に慄くがいい。
醜悪に歪んだその表情そのままに、芯まで凍り付かせてやr―――――
( ^ω^)「なんと!雪女さんでしたか!!
僕、妖怪とかそういう系に遭うのって初めてなんですお!!
こんな幸運に恵まれるなら、吹雪ってのも悪くないですおNE!!!」
川д川「……はい?」
初めての展開に、逆に私は凍りつく。
( ^ω^)「ちょっと触ってみていいですかお?
……おっ!本当に冷たいですお!!
いや、これ夏とかは過ごしやすいんじゃないですかお?」
川д川「……いや……暑さにはあんまり強くはないので……
……基本的に山奥で“夏眠”するのですが……」
( ^ω^)「おっおっおっ!冬眠じゃないんですね!!」
川д川「そうですね……ってそうじゃなくて!!」
自分としては不本意な流れに、自然と語尾を荒げてしまう。
川д川「あなたは……私が怖くないんですか!!?」
( ^ω^)「怖くないお」
251 : ◆KAKASHIqlM :2010/11/17(水) 00:31:09.82 ID:bJX+njGT0
川д川「なっ……」
無邪気に言い放つ彼に二の句を告げずにいると、彼は嬉々として続けた。
( //ω/)「むしろ、雪女さんのことが気になっちゃてるお!!!」
ああそうか、こいつ馬鹿か。
頭の中が真っ白になってしまった私は、ただ茫然と目の前の男を見ていることしかできなかった。
( ´_ゝ`)は実は兄じゃないようです
2010/11/03 Wed 03:46
236 :( ´_ゝ`)は実は兄じゃないようです:2010/11/02(火) 22:11:44.51 ID:nWlygfS20
突然だが、オレには双子の兄がいる。
顔はよく似ている。
家族だってたまに間違える。
( ´_ゝ`)
まあ、顔についての話はオレと同じだから置いておこう。
性格はあまりよくない。
馬鹿だし、不真面目だし、馬鹿だし、キモイ。
これらのことも多いに問題がある。
主にあいつと同じ顔をしているオレにも被害がくるからな。
だが今オレが直面している問題はそんなものではない。
(´<_` )「……もう一度、リピートを頼もうか」
( ´_ゝ`)「しかたない。よーく聞いておけよ」
わざとらしいため息をついて、間をあける。
ついさっき、信じられない言葉を聞いた後でなければ殴っていた。
238 :( ´_ゝ`)は実は兄じゃないようです:2010/11/02(火) 22:14:09.56 ID:nWlygfS20
( ´_ゝ`)「オレ、この世界の人間じゃないんだ」
( ´_ゝ`)は実は兄じゃないようです
239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 22:14:42.07 ID:w2Zp+8EMO
ほぅ……
( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` )
2010/10/30 Sat 02:40
348 :( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ):2010/10/28(木) 10:06:40.07 ID:/kcdfqa+O
今朝うちの部署に新人が配属された
朝礼の挨拶で、俺は机の前で姿勢を正して、その新人を見守った
(;´_ゝ`)「今日から総務でお世話になります
流石 兄者と申します
事務職は不慣れなので最初は迷惑をかけてしまうかもしれませんが、精一杯頑張っていきたいと思うので、よろしくお願いいたします」
カチカチに緊張して
足がgkbrしている
なんとも情けない新人だ
それに
流石 兄者 ?
349 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 10:08:25.86 ID:/kcdfqa+O
変な違和感
いや 違和感だから変なんだが
なにか引っかかるものがあった
俺の名前は 流石 弟者
株式会社 Boon-K
総務部所属2年目の平社員だ
家は母子家庭で、
兄弟は一人 姉者がいる
母者
姉者
そして弟者
安易な名前
こんな命名をするのはうちだけだと思っていた
しかし
新入社員 兄者
350 :( ´_ゝ`)巡り巡って再会するようです(´<_` ):2010/10/28(木) 10:09:20.96 ID:/kcdfqa+O
兄に成るべく付けられた名前のようだ
それに 同じ苗字
しかもパーツ的な意味で、目元が俺や姉者にそっくり
これは何かの偶然だろうか
ξ ゚⊿゚)ξブルーブルーブルーのようです
2010/10/13 Wed 02:35
583 :ξ ゚⊿゚)ξブルーブルーブルーのようです:2010/10/12(火) 21:19:49 ID:himTZCew0
ぱしゃりという音と共に私はビー玉が無数に浮かぶ海へと潜った。
赤、青、黄色、緑に、オレンジ。
いくつものビー玉が光に反射してキラキラと煌めき、鮮やかな世界を私に見せた。
そこで私に声がかかる。どこから?
周りをぐるっと見渡してみる。
ああ、あの子だ。
(*゚ー゚) 「ねえツン、貴方はどこまで行きたい?」
そこで初めて出会った少女が私にそう、訪ねた。どこか、懐かしい感じがする少女だった。
どこかで会っただろうか?
少女の肌は白く、ふとしたはずみに海の青と溶けあい消えてしまいそうなくらい透き通っていた。
先ほどの問いに私はなぜだか少し笑い、こう言った。
ξ ゚⊿゚)ξ「ずっとずっと前」
私はより深く青く、暗い、海もずっとずっと底へと沈んでいった。
584 :ξ ゚⊿゚)ξブルーブルーブルーのようです:2010/10/12(火) 21:20:30 ID:himTZCew0
ξ ゚⊿゚)ξブルーブルーブルーのようです
(*゚‐゚)「それでも幸せなようです」(゚Д゚,,)
2010/10/02 Sat 04:49
567 :それでも幸せなようです:2010/10/01(金) 23:21:34.28 ID:SBwAqbMe0
(*゚‐゚) お、おおおぬ、おぬうぃ
(,,゚Д゚) ん? どうした
(*゚‐゚) お、おおおぬぁ、おぬあか
(,,゚Д゚) ああ、お腹すいたのか
(*゚‐゚) う、ううううううん
(,,゚Д゚) じゃあちょっとまってろ。すぐにお昼作ってやるから
(*゚‐゚) ある、ある、あり
(゚,, )-3 スタコラプー
568 :それでも幸せなようです:2010/10/01(金) 23:22:05.93 ID:SBwAqbMe0
(*゚‐゚) (おにいちゃん、わたしのめんどうをみてくれるおにいちゃん)
(*゚‐゚) (おにいちゃん、だいすきなおにいちゃん)
(*゚‐゚) (おにいちゃん……ごめんなさい……こんな子で……)
(*゚‐゚) (しんじゃいたいけど、じぶんひとりじゃなにもできないよ)
(*;‐゚) (きえたい……)
~(,,゚Д゚)つ\_/ トテトテトテ
(,,゚Д゚) ん? どうしたしぃ。泣いてるのか?
(*゚‐゚) お、おぬ、おぬ、おぬぃ
(,,゚Д゚) はいはい、今食わせてやるから『あーん』しな
(*゚‐゚) (ちがうよ…『おなか』じゃなくて『お兄ちゃん』っていったの……)
569 :それでも幸せなようです:2010/10/01(金) 23:22:37.36 ID:SBwAqbMe0
(,,゚Д゚)つ-ч(゚o゚*) アーン
(,,゚Д゚) うまいか
(*゚~゚) ングンッグ
(*゚o゚)そ ポロポロ
(,,゚Д゚) ああ、こんなにこぼして。待ってろ、今拭いてやるからな
(;゚‐゚) ご、ごむぇんぬぁすすすすぁぅいぃい
(,,゚Д゚) いいって、これも兄貴の『仕事』だから
(*゚‐゚) (『しごと』……そうだよね、おしごとじゃなきゃわたしみたいなゴミのせわなんて……)
(*;‐゚) ホロ
(*;‐;) ホロホロ
(;゚Д゚)そ
570 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 23:23:27.42 ID:0vPbmbYf0
これは、、
571 :それでも幸せなようです:2010/10/01(金) 23:23:32.03 ID:SBwAqbMe0
(;゚Д゚) お、おい、どうしたんだよ急に!?
(;゚Д゚) おいしくなかったか? それとも嫌いなものでも入ってたか?
(*;‐;) お、おぬ、おぬぃちぃゃんぅわわわ、ぅわあたたしぃのの
(;゚Д゚) 何だ?
(*;‐;) ぅわわたたすぃぬのここと、き、きるるぁああいいいいいぃ
(,,゚Д゚) ……は?
(*;‐;) うぁたすぃあは、ぬぬぉおうすすすぇままままぃぬぉごごごごむぃだっだっかれぁ
(,,゚Д゚) ……
(*;‐;) だっだっからぁ、おぬぃちゅぅぁんうわ、わわあわたすぃがきっきら、きらうぃいい
(,,゚Д゚) ……しぃ
572 :それでも幸せなようです:2010/10/01(金) 23:24:03.99 ID:SBwAqbMe0
(*;‐;) ご、っごごごむぃでええ、ごむぇんぬぬぁすっすすあああ
(,,゚Д゚) しぃ!
∑((*;‐;)) ビクリンチョ!
(,,゚Д゚) ……そんな悲しいこと言わないでくれ
(,,゚Д゚) 俺がお前のこと嫌いなわけないだろ……お前は俺の……
573 :それでも幸せなようです:2010/10/01(金) 23:24:34.76 ID:SBwAqbMe0
『妹』なんだから
(*゚‐゚)「それでも幸せなようです」(゚Д゚,,)
( ><)かけがえのない思い出のようです
2010/09/23 Thu 03:42
446 :( ><)かけがえのない思い出のようです:2010/09/21(火) 17:42:39 発信元:219.125.145.24
りぃりぃ りぃりぃ
虫が鳴いています
あれは鈴虫なのかな
コオロギなのかな
僕にはよくわかんないです
最近よく聞くようになって、秋になったんだなぁと感じるんです
空き缶を藪に蹴り入れると カーンという子気味良い音と、
藪から飛び出してくるバッタかコオロギらしき虫が返ってきました
学校の帰り道
殆ど空っぽのランドセルを背負ったまま
僕は道端に生えている、穂先の赤いすすきを眺めていました
何故赤いのか、僕にはわかんないんです
( <●><●>)「それは、酸性雨にやられたんですね」
458 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/21(火) 17:48:25 発信元:219.125.145.31
僕の後ろで眺めているワカッテマス君は
何故僕がすすきをまじまじと観察しているのかを察して、答えをくれました
( ><)「酸性雨 ですか?」
( <●><●>)「酸にやられて、赤くなってしまうんです」
ワカッテマス君は同じクラスの親友で、とても物知りなんです( ФωФ)「ビロードの中の「酸」とやらはきっと
「ぽとっ じゅっ 」 とかいって鉄まで溶かしてしまうような、漫画チックな酸だと思うのである」
( ・∀・)「俺もそう思う」
(;;><)そ
一緒に帰っていたロマネスク君とモララー君に、図星をつかれてしまいました
( <●><●>)「……」
(;;;><)「………」
( <●><●>)「図星、ですか」
はぁ とワカッテマス君はわざとらしく溜息をつきました
なんかムカつくんです
( <ー><ー>)「ま、ビロードの頭の中くらい大体わかってますけど」
463 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/21(火) 17:51:15 発信元:219.125.145.26
( ФωФ)゛
( ・∀・) ゛
( ><)「あながち間違ってないんですけど、なんかムカつくんです」
ワカッテマス君の言葉に頷いてみせた二人がけらけらと笑って、また帰路へ向けて歩き出した
ワカッテマス君もそれに倣います
腕時計を見ると もう大分時間が経っていました
急いで帰らないと、おやつを食べる時間がなくなりそうです
( ∵)繋ぐようです
2010/09/17 Fri 04:05
171 :( ∵)繋ぐようです:2010/09/15(水) 15:56:29.67 ID:ZZiXswoC0
vip町のはずれに、ひっそりと石像が置かれている。
町の人々はその石像に日々の愚痴や、人には言えないようなことを呟いていく。
石像の傍には民家もなく、他人に言葉を聞かれる心配がないからだ。
そしてもう一つ。その石像は不思議と生きているようで、言葉をかけやすかった。
アドバイスを貰えるわけではなかったが、人々は思いを吐き出すだけで満足していた。
( ´_ゝ`)
今日も一人、言葉を零して行く。
明日もまた誰かがやってくる。
石像の前で誰かと鉢合わせすることはなかった。
いつしか、あの石像には魔力があるのだと言われるようになった。
悩みを石像にうちあければ、解決するだとか。
悲しみを打ち明ければ、心が晴れやかになるだとか。
毎日言葉が積み重なっていく。
そんな中、とある学生が集まった。
172 :( ∵)繋ぐようです:2010/09/15(水) 15:59:52.32 ID:ZZiXswoC0
ちょっとした好奇心と、悪戯心だった。
誰が言い出したのかなど覚えてはいない。
从 ゚∀从「おい、誰もいないだろうな?」
( ´_ゝ`)「おk」
すでに日が暮れ、辺りは暗い。
民家がないこの辺りには街灯もすくなく、学生達は手探りで前へ進んでいるような状態だ。
彼らの手にはICレコーダーが握られている。
これを石像の後ろに取り付けようというのだ。
石像には多くの人が言葉を零していく。
もしかすると、意中の人の思いや、嫌いな奴の弱味が握ることができるかもしれない。
思いついたとき、やってはいけないと思ったが、やりたいという気持ちが抑え切れなかった。
今晩レコーダーを取り付けて、明日の夜に回収する予定だ。
罪悪感と、明日への期待感で誰もが心臓を激しく動かす。
( ^ω^)「どうだお」
川 ゚ -゚)「首尾は上々」
四人はこっそりとその場を後にした。
( ∵)
173 :( ∵)繋ぐようです:2010/09/15(水) 16:02:56.64 ID:ZZiXswoC0
次の日、四人は不思議な感覚で一日を過ごした。
誰のどんな秘密がわかるのだろうか。これがきっかけで、恐ろしい事件に巻き込まれたりするのではない
か。
子供っぽい妄想にふけてみたりした。
学校ですれ違うときも、視線で今夜のことを確認しあう。
アレを回収するのは今夜だ。
夜になり、集まったときも、誰かが見ているのではないかという不安感が常につきまとっていた。
誰も言葉を発しなかった。
自分の手をギュッと握り、自分自身を勇気付けていた。
石像の近くまできたとき、誰かがいることに気づいた。
四人は慌てて身を潜める。
相手は一人ではなく、複数人いるようだ。
彼らも誰かの言葉を得るために仕掛けをおこなっているのかもしれない。
( )「出てこいよ。いるんだろ」
声をかけられた。
それだけでも驚きだというのに、その声の主は全員が知る人物だった。
震えながら彼らのもとまで歩く。
暗い世界で、顔がよく見えないと思っていると、相手が懐中電灯をつけた。
( ^ω^)の心臓はガソリンを流すようです
2010/09/13 Mon 03:55
755 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/09/13(月) 00:56:29 発信元:219.125.145.88
壁|'A`) ダレモトウカシテナイ
壁|'A`) トウカスルナラ イマノウチ
んな訳で、かなり前に貰ったお題が書き上がったので投下
題名がお題です
756 :( ^ω^)の心臓はガソリンを流すようです:2010/09/13(月) 00:58:21 発信元:219.125.145.55
ここはシベリアのとある研究所。
从 ゚∀从「あとは人工皮膚をつけて……と」
从 ゚∀从「……おし、出来た!」
( -∀-)
从 ゚∀从「私の血と汗と涙の結晶の完成だ!」
从 ゚∀从「それじゃポチッとな」
( -∀-)
( ・∀・)パチッ
从 ゚∀从「えーと、わかる?」
( ・∀・)「それとなくわかるでしょう」
从 ゚∀从「……色々突っ込みたいが、とりあえず喋れるな」
759 :( ^ω^)の心臓はガソリンを流すようです:2010/09/13(月) 01:01:21 発信元:219.125.145.55
从 ゚∀从「お前の名前は何にするかなぁ」
( ・∀・)「名前の前に鏡が欲しいでしょう」
从 ゚∀从「へ? 鏡?」
从 ゚∀从っ□「ほれ」
( ・∀・)っ□
ボソッ
( ・∀・)「……実に美しくないでしょう」
从;゚∀从「え?」
ポイッ( ・∀・)
(//‰ ゚)∩
从;゚∀从「ちょっ! 顔を取るな!」
(//‰ ゚)っ□ ジー
(//‰ ^)「幾何学的模様が実に美しいでしょう」
从 ゚∀从
<ウ、ウワッ! ナニヲスルノデショウ!
<ウルセー! マルオノクチョウガウザインダヨ!
761 :( ^ω^)の心臓はガソリンを流すようです:2010/09/13(月) 01:03:26 発信元:219.125.145.49
数日後
从 ゚∀从「……これでよし」
( -ω-)
从;゚∀从「記憶チップとかいじったから、大丈夫だとは思うんだが……」
ポチッ
( -ω-)
( ^ω^)パチッ
( ^ω^)「……お?」
从 ゚∀从「どうだ?」
( ^ω^)「……何がだお?」
从;゚∀从「まぁ、それが普通の反応だよな……」
762 :( ^ω^)の心臓はガソリンを流すようです:2010/09/13(月) 01:05:41 発信元:219.125.145.58
从 ゚∀从っ□「とりあえず鏡だ。顔はそれでいいか?」
( ^ω^)っ□ ジー
( ^ω^)「おっ! かっこいいお!」
从;゚∀从(格好いいかなぁ?)
⊂ニ( ^ω^)っ ブーン
从;゚∀从「ちょっ、狭いんだから走り回るな!」
⊂二( ^ω^)っ ブーン
从 ゚∀从「……よし、ブーン」
( ^ω^)「お? ブーンてなんだお?」
从 ゚∀从「お前の名前はブーンだ」
( ^ω^)「ブーン……ブーンはブーンだお!」
从 ゚∀从「私はハインリッヒだ。まあ、ハインとでも呼んでくれ」
( ^ω^)「ハイン! ハインだお!」
从#゚∀从「だから走り回るな!」
764 :( ^ω^)の心臓はガソリンを流すようです:2010/09/13(月) 01:07:33 発信元:219.125.145.52
それからブーンとの共同生活が始まった。
ブーンの知能は小学生並に設定した為、ブーンは日々の生活で様々な知識を身につけていった。
それと同時に、ブーンは感情というものを徐々に、ではあるが、得ていったようだ。
( ^ω^)「今日も学校に行ってくるお!」
从 ゚∀从「おう、気をつけてな」
今では一人で学校にも通っている。
どうやら友人も出来たらしく、毎日嬉しそうに登校していた。
(*゚∀゚)★☆从 ゚∀从 手紙のようです
2010/08/31 Tue 04:49
116 :>>115 ありがとう:2010/08/31(火) 01:01:24.02 ID:N6u8EIne0
☆★
私が迷うならば、君は迷う。
君が知らないことは、私も知らない。
私は君なのだから。
埃臭い納屋の中は薄暗く、闇に青が混じっているようだった。
私宛の手紙は、入ってすぐ右にある棚の一番上に五通ある。
手紙はまるで一度も触れていないかのように、真っ白だった。
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 01:05:06.01 ID:N6u8EIne0
★
(*゚∀゚)
「お元気ですか?有りがちな出だしでゴメンなさい
私はと言えば、何も変わらない日々を送っています。
朝に起きて、元気な時は川沿いの道をお散歩して…
そんな日々です。
手紙を出す急な用事があったわけではありませんよ。
ただあなたに出したかったから…そんな理由です。
そういえばね、この前、夢にあなたが出てきました。
夢の中でのあなたは、とても成長していて…
でも頭だけ昔のままなの。黒くて長い髪におさげの三つ編み…。
アンバランスではなくって、とっても可愛いのよ?
久しぶりに会いたいなあ。
そろそろ寝ますね。
またお手紙送ります」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 01:07:02.70 ID:N6u8EIne0
从 ゚∀从
彼女の明るく、優しい性格は文章にまで溢れていた。
今、私の部屋には朝日が射し込んでいて、照明をつける必要がない。
柔くて、ふわふわしたような光。
彼女もそんな人だった。
私は読み終わった手紙を机の右側に置き、左側に積み重ねられた手紙を手に取る。
これも、初めて開く手紙だ。
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 01:09:52.09 ID:N6u8EIne0
★
(*゚∀゚)
「七月九日 晴れ!
暑いです。
通学する小学生は夏になるとどうしてこんなにも元気なのでしょう?
私たちにもそんな日々があったはずなのに。
あの子たちもいつかは、女の子はおめかして、男の子はやり場のない性欲に溢れて…
変化というものは不思議ですね。
そうそう、二人で少し遠出して市営プールに行った事を覚えていますか?
ほら、叔母様にお小遣い貰って…。
嬉しかったな。
帰りはへとへとだったけど、気持よかった。
夕立ちが降って、雨の中キャアキャア言いながら
家に走りこみしたわよね。
叔母様にちょっと怒られたけれど、顔は優しかった。
縁側で食べた西瓜や、蚊取り線香の煙の匂い。
あなたの青いワンピースが鮮やかに見えた。
懐かしいな。
またお手紙送ります」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 01:13:38.95 ID:N6u8EIne0
从 ゚∀从
あれから何が変わったのだろう。
私はおめかしして、性欲を持つ男にうまく馴染めず、だから避けて…。
生きていくことに疲れて、でも生きるしかなくて、
そんな思いの繰り返しを。
あれから私は何を失ったのだろう。