mesimarja
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( ^ω^)は悪魔のようです
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 04:48:11.58 ID:fsM/IbshO
.
カーテンの隙間、そこから差し込む太陽の光。
いつもよりそれが、眩しく感じる。

そうに思う、と言う事は朝が来たのだろう。

( -ω-)「お………」

( つω^)「お……」

眠り眼を擦り、めやにが溜まり開ききっていない目を、しっかりと開かせる。

眩しいな、と感じた太陽を直視しないように、僕は空を見た。

寝る時までは、津々と降っていた雨。それは、朝になるとまったく降っておらず、雲一つない快晴だった。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 04:52:00.62 ID:fsM/IbshO
.
とりあえず、腹が減ったし、喉が渇いた。
顔を洗った僕は、一日を生き抜くためのエネルギーを補給するため、冷蔵庫を覗く。

( ^ω^)「………」

冷蔵庫の中には、毎朝飲むミルク、お決まりのトーストにするためのパン。
それは、影を潜め、冷蔵庫の中には存在していない。

( ^ω^)「散歩がてら……」

散歩がてらに、コンビニまでミルクとパンを買いに行こう。
朝はミルクとパンがなくては、終わらないのだ。

それは僕の、生活におけるルール。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 04:56:25.49 ID:fsM/IbshO
.
突然だけど。
僕は、この街が好きだ。
狭い狭い、街と言うよりは村に近い存在かもしれない。

だが、それが良いんだ。
狭い街の中、そこは全て僕が見知った街で、会う人会う人、全員が顔見知り。

そんな狭い狭い街。
だから僕は、この街が好きだ。

何処に行っても、誰に会っても、笑っている街が。

今日も街は、穏やかに笑ってたはずだった。

( ^ω^)「行ってきます」

誰に言うでもなく、家を出る時は必ずこの言葉を言う。
これも僕のルールだ。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 04:58:45.57 ID:fsM/IbshO
.
玄関に鍵を閉め、歩み始める。一歩一歩、歩を進める。

その度に、靴が巻き上げる砂埃。

それと共に、
それはやって来ていた。


僕はまだ、それに気付いていない。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:04:34.27 ID:fsM/IbshO
.
コンビニに行くまでの間、家からコンビニまで続く砂利の一本道。

ここでは、まだ僕は誰とも会っていない。恐らく、この道が終わり街に出るまで、その時までは誰とも会わない。これは何時ものことだ。

きっと、街に出れば友人や知人。散歩中の近所のおばさんやおじさん。
彼等と出会うだろう。

( ^ω^)「おっおっ」

そんな事を考えていたら、何故か僕は楽しくなって、砂利道を所々隠す水溜まりを、軽やかなステップでかわしながら、道を歩いた。


街に出て、知人と出会うのが、とても楽しみだった。

12 名前:元ネタ分かっても:2008/04/02(水) 05:09:52.82 ID:fsM/IbshO
.
街に着くと、やっぱり散歩中の近所のおばさんやおじさんがいた。

僕は声をかけようとしたが、その人達に違和感があるのを感じ、喉から声は出なかった。

('、`*川「………」

( ,_ノ` )y━・~「………」

近所のおばさんとおじさん、その人の表情。それは、僕を見た瞬間から凍りついた。

( ^ω^)「おじさん、おばさん。どうしたんだお?」

流石に疑問に思い、僕はおじさんとおばさんに声をかけ、近寄る。

('、`;川「ヒ、ヒィィ」

(;,_ノ` )y-・~「ち、ち、近寄るなぁぁぁぁ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:13:34.09 ID:fsM/IbshO
.
僕が近寄った瞬間、おばさんは声にならない声を出し怯え。
おじさんは、僕の存在を否定する絶叫と共に腰を抜かし、その場で尻餅をついた。

え?なんだ……?
僕が、怖がられてるのか?
街の皆が知っている、笑顔で良い子のブーン君が。
そんなはずはない、だって、昨日だってあんなに仲良く話したじゃないか。

( ^ω^)「なかなか演技が上手いお、冗談はやめてくれお」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:17:26.72 ID:fsM/IbshO
.
そんな事を言うと、おじさんとおばさんはさらに怯えてしまったみたいだ。
何でだろう……。

考えれば考える程、ますます訳がわからない。
僕をそんなにも怖がる理由、それが分からない。

(  ω )「お……」

時間が経つに連れ、おじさんとおばさんはさらに僕を怖がり、奇声を上げる。

その様が嫌に滑稽で、僕は思わずうつ向いてしまった。僕の知っている、おじさんとおばさんは、こんな人じゃないのに………

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:22:37.47 ID:fsM/IbshO
.
いつの間にか、僕とおじさんとおばさんを取り囲むように、街の人々が立っていた。

皆、僕を見ている。
目に入るのは、人、人、人、人。
みんな見知った顔だ、何時も、僕を見れば顔に笑みを浮かべながら、「やぁ、ブーン君」と言ってくれる人達。
それなのに今日は、皆、顔がひきつっていて、顔面を白く染めていた。

あぁ、余談だけど。
僕は何時も、にこやかな顔をしてるんだ。街の人達はその僕の表情を、「見るだけで幸せになる」って言ってくれるんだ。
本当だよ?

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:27:43.62 ID:fsM/IbshO
.
だけど、今は皆、顔に表情が無く、真っ白な顔色をしていた。
ねぇ、何で皆笑ってくれないんだろうね。

そんな僕を見て、表情が凍りついた人達を見ていると、僕はちょっと楽しくなって、笑い声をあげる。

( ^ω^)「おっおΩΩΩΩウワァァァァァァ

だけど、その僕の笑い声は、僕が動きを見せた瞬間に、僕をただ見ていて人達の、この世のモノとは思えない程の絶叫により、かき消されてしまう。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:33:13.12 ID:fsM/IbshO
.
僕の周り一帯、それを覆ったのは、ナイフのように鋭い悲鳴。

その悲鳴は、本物のナイフの様に、僕の心を深く鋭く、グサグサと、貫いていく。

何でだ、何で僕がこんな悲鳴を浴びているんだ?これは、何かの夢じゃないのか?

つ^ω^) ギュ

試しに頬をつねってみた、その時に生じた痛みは、鈍く後に残る。

ああ、この痛みは本物。
そして、今のこの状況、それも……



―――本物だ。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:35:54.47 ID:fsM/IbshO
.
何でだよ、何でなんだ。
あんなにも、僕を必要としていてくれたじゃないか。
皆、僕の事が好き。
そう言ってくれてたじゃないか、それともあれか?

そんなのは嘘で、本当は僕を必要としていなかったのか?

僕の心に、悪魔が囁く。


( ゚∀゚)「そんな奴等、殺してしまえ」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:39:57.53 ID:fsM/IbshO
.
( ゚∀゚)「嘘つきなど、殺してしまえ」

(  ω )「コロ…………す………?」

そんなこと、出来る訳ないだろう。昨日までは、あんなにも良い人達だったんだ。
そんなことは……、出来ない。

( ゚∀゚)「昨日は昨日、今日は今日だ」

(  ω )「それでも……、明日があるお」

そうだ、明日がある。明日があるじゃないか。
きっと、これは何かのドッキリなんだ。そう、明日になれば、皆ごめんね!と言ってくれる。
きっとそうだ。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:45:10.13 ID:fsM/IbshO
.
( ゚∀゚)「いいや、違う。今日は明日に繋がっている、今日が終わったところで、明日も今日なんだ」

( ゚∀゚)「明日がある、そんな言葉……、ただ傷を癒すためだけの言葉」

( ゚∀゚)「ただ、夜が明けて朝が来る。それだけのことだ」

(# ω )「違うおっ!一度日が沈み、月が出る、そして月が沈み、日が出る」

(# ω )「そんな当たり前のことだけど……、それも立派な一日なんだおっ!」

自分は何を言っているのだ、意味がわからない。
もう混乱してしまった、明日なんて、僕には無いのか?

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:48:52.04 ID:fsM/IbshO
.
( ゚∀゚)「そうか、そう信じているのなら……、それで良い」

( ゚∀゚)「ただし、忘れるな。月は人を魔物に変える、しかし、太陽は魔物を人には還さない」

何を言っている?
そう思うが、心の何処かでそれに妙に納得してしまう。
もっと、もっと言葉をくれ。
純粋に欲した、この悪魔の言葉を、今の自分を知る……、大事な何かを知っているんじゃないか?
直感だが、そう思った。

「覚えとけ……、お前は既に、悪魔だと言うことを」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:54:26.41 ID:fsM/IbshO
.
ポツポツと、体に雨が降っている。

( ゚ω゚) ハッ

それに気付き、僕はハッとして、起き上がろうとした。
その時、体中に力が巡る、急な運動の命令に、筋肉がついて行けず、僕はビクンと体を脈打たせ、飛び起きた。

地面に倒れ込み意識を失っていたみたいだ。

いつの間にか、空は"漆黒"と言う表現が良く合う、黒い雲によって空じゅうが覆い、全てを溶かす雨が降っている。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:55:22.61 ID:fsM/IbshO
.
ポツポツと、体に雨が降っている。

( ゚ω゚) ハッ

それに気付き、僕はハッとして、起き上がろうとした。
その時、体中に力が巡る、急な運動の命令に、筋肉がついて行けず、僕はビクンと体を脈打たせ、飛び起きた。

地面に倒れ込み意識を失っていたみたいだ。

いつの間にか、空は"漆黒"と言う表現が良く合う、黒い雲が空じゅうが覆い、全てを溶かす雨を降らしている。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 05:58:32.82 ID:fsM/IbshO
.
辺りをキョロキョロと見渡すと、気を失う前のように、人はたくさん居なくて、良く見た人。
その人だけが居た。
それも、少し離れたところで、雨に足を取られ転び、不様な姿を見せている人が。

(;'A`)

その人は、ドクオ。
僕の唯一無二とも言える親友で、既に死んでしまった父や母より大事な人だ。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:05:10.99 ID:fsM/IbshO
.
そんな彼の姿を見ると、僕のことではないのに、まるで僕自身がそのような不様な格好をしているかの様に、とても恥ずかしくなる。

まったく、ドクオは何時でもあんな感じなんだから、世話がやけるな……

僕はそう思い、しばらく動かしていなかったせいか、少し痺れて衝撃が加わると痛みがする足を引き摺り、彼の元へと歩んだ。

そして、未だ地面に這いつくばり、情けない格好をしている親友に、手を差しのべる。

( ^ω^)「何してるんだお、ドクオ。さっさと立てお」

さぁ、と言った風に、僕はさらにドクオの近くへと手を差し出す。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:17:51.27 ID:fsM/IbshO
.
しかしドクオが、その手を掴むことはない。それどころか、想像もしていなかった言葉を発した。

((;A;))「よせぇぇぇっ!俺に触んなっ!」

((;A;))「俺は、まだ死にたくねぇんだよぉぉぉっ!」

(;^ω^)「お?」

そうに言うと、ドクオは目に大粒の涙を携え、まるで小動物のように体を震わせながら立ち上がり、そのまま逃げて行ってしまった。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:23:20.91 ID:fsM/IbshO
.
(  ω )「お………」

その言葉を聞いて、僕は泣き出しそうになった。

何故?僕が何をしたって言うんだ。ただ、ミルクとパンを買いに出た。それだけじゃないか?
なのに何で?僕はそんなにも、恐怖の対象になるような事をしたか?
ただ、平凡な日常を過ごそうとしただけじゃないか。
この街の人達、おまえ等の優しさは、日々変わらない物だと信じていたんだぞ?
なのに何故だよ、誰か答えてくれよ。みんな嘘吐きだったのか……?


(  ω )「…………」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:28:11.67 ID:fsM/IbshO
.
サァァァァ、と雨が降る音だけが、街を支配している。

誰もいなくなった街、正式には、僕だけになってしまった街。

僕は、
誰もいなくなった街で、
悲しみの波に浮かんでいる。


僕を支配するのは、悲しみ。

何気なく終わる、そう確信していた日常。それが、無くなってしまった悲しみ。
誰よりも大切で、共に生き行く友になるだろう。そう思っていた親友に、裏切られた悲しみ。

その二つの悲しみの波は、僕の心に交互に押し寄せては退き、さらに大きな波となって、僕の心に打ち付ける。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:35:47.66 ID:fsM/IbshO
.
そんな悲しみの波の中心にいる人、それは裏切った親友ドクオ。

また、心に波が津波のような大きさで打ち寄せた。


波が打ち寄せる度、僕を裏切った友の事を思う、そしてそれを思うことにより、さらに波は大きくなる、そんな悪循環に陥っていた。

その負の連鎖により、更に大きくなった波は、僕の心を打ち破らんと荒ぶり、また打ち寄せる。

何度かそれは繰り返され、とうとう僕の心は、瓦礫の山が崩れる様にガラガラと音をたてながら崩れた。

心の内側に、
こびりついた友の顔が、
涙をにじませたよ。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:40:57.00 ID:fsM/IbshO
.
何処から湧いてくるのだろうか?そう思える程の量の涙が溢れた。

いったい、
僕が何をしたって言うんだ、
あぁ神様どうして?

普段は信じない神、それに僕は何度も何度も問いかける。

しかし、答えは当然の事ながら返ってこない。

日本人なんて、こんな時しか神を信じないのだ、だからこの神の行為、それは妥当かな。

そう思うと、今度は自分に対する不快感が襲った。

それに堪えきれなり、僕はまたうつ向いてしまう。

(  ω )「………お?」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:46:06.08 ID:fsM/IbshO
.
うつ向いた視線の先。
そこにあるのは、水溜まり。

そして足下の水たまりで、
ついに僕は見て見てしまった。
真っ黒な炎に包まれ、
不気味に目を白く光る目をした怪物だった。


足下の水溜まりで見た、それ。
そこにあるはずなのは、何時ものニコヤカな僕の顔のはず、だが今目の前にあるのは……
怪物。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:49:57.73 ID:fsM/IbshO
.
紛れもなく、僕は、
悪魔になっていた。

どうしようもない程、醜く不気味な顔をした、
悪魔に……。

(  ω )「ははは……」

笑った、後々自分が知ることなのだが、この言葉が僕の発した最後の言葉だった。

――――みんな、僕はちょっと疲れた、もう眠るから………、だから…、だから、


帰って来ておくれよ。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:52:48.00 ID:fsM/IbshO
.
何かが見えた。
暗くなってしまった、視界の中で。
きっとここは、
疲れ果てて落ちた夢の中。
なんだろう。

色々なものが見える……。
これは…、全部、
僕の過去?

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 06:58:58.86 ID:fsM/IbshO

―――――――――


最初に見えたモノ、それはショボン。
僕の……、思い出したくない過去の一つ。

(´・ω・`)「ブーン、僕達……友達だよね?」

( ^ω^)oO(うざいお、でも可哀想だお………)

( ^ω^)「もちろんだお、僕達は友達だお」

(´・ω・`)「よかった………」

( ^ω^)oO(流石、僕。これでショボンは、大丈夫だお)

(´・ω・`)oO(本当はそんなこと……、思ってないだろうにね)

その場しのぎの言葉で、
誰かを救ってると思ってる。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 07:05:24.54 ID:fsM/IbshO
.
次に見えたモノ、それは父が死んだ時だ。

これは、とても小さい時だったから……あんま覚えてはいない。


('、`*川oO(私もまだ、お隣さんが死んだなんて信じられないから……、ブーン君が悲しまないように、なるべくオブラートに包んで……)

('、`*川「ブーン君、お父さんはね、ちょっと遠いところに行っちゃったんだよ?」

(*^ω^)oO(こいつは何を言ってるんだお?バカじゃないかお)


(*^ω^)「嘘はダメだお、お父さんは死んだんだお」

('、`*川oO(…………嘘よ)

(*^ω^)oO(僕優しいお)

人の優しさを平気で裏切り

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 07:09:56.65 ID:fsM/IbshO
.
次に見えたモノ、それはドクオに初めて彼女が出来た時だ……。

(*'A`)ζ(゚ー゚*ζ

( ^ω^)oO(羨ましいお……)

(*'A`)「喜べブーン!俺にも彼女が出来たぞっ!」

( ^ω^)oO(そんなん認めないお)

( ^ω^)「多分それはー、繋ぎだお。本気になっちゃダメだお」


他人をうらやみ見てみないふりをして

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 07:16:58.42 ID:fsM/IbshO
.
最後に見えたモノ、それはまたショボンだった。


(´・ω・`)「………」

(,,゚Д゚)「なぁ、ショボンてうざいよなー」

(*゚ー゚)「何も喋らなくて、気持ち悪いよねー」

( ^ω^)oO(そんなこと……、ないお)

(,,゚Д゚)「なぁ、ブーンもそう思うだろ?」

(;^ω^)oO(やば、どうしよ………でも逆らったらイジメられそうだお)

( ^ω^)「お、もちろんだお!それが普通だお」

( ^ω^)「あいつの気がしれんお」

( ^ω^)oO(ショボン……仕方ないんだお……)

(´・ω・`)oO(ブーン……君もそうやって僕を……)

自分を繕うための嘘
敵にならないための悪口

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 07:21:56.03 ID:fsM/IbshO
.
すべて、すべて、
すべて、すべて見てしまった

そう、全て。

自分が如何に卑劣だったか、自分が如何に愚かだったか、自分がどれだけ皆を傷つけたか。

( ;ω;)「おぉ……」

全て見てしまった。

その時思った、自分は悪魔だったんだと。
自分は皆が好きだった、だけどきっと、皆は自分が好きじゃなかったんだと………
ようやく気付いた。

自分が、平凡な日常を過ごしていてはいけないのだと。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 07:29:39.41 ID:fsM/IbshO
.
それに気付いた瞬間から、僕を取り巻く炎はさらに勢いを強めた。
きっと、悲しさの炎なんだろう。それはひたすらに膨れ上がり、留まるところを知らない。

そんな、
そして僕の醜い炎は、

急に現れた、僕の目の前に広がるミニチュア大の僕の街を燃やした。
詳しく言えば、
木々や花や街たちを消していった。

50 名前:ミスった:2008/04/02(水) 07:36:33.05 ID:fsM/IbshO
.
街は順調にその形を消されていく、僕の悲しみの炎により。
それを見て、さらに悲しみは増え、火力は増していく。

僕だ、僕がいなければ、街はこんな姿にはならなかった。
僕が今、ここに存在しているからダメなんだ。

だったら、お願いしよう。神様に。叶えてくれないかもしれない、それでも良い僕はお願いをしよう。

( ;ω;)「あぁ、神様……」

( ;ω;)「どうか僕を消してください」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 07:40:45.01 ID:fsM/IbshO
.
だって神様、僕はたくさんの過ちをおかした。
だから、せめてもの罪滅ぼしに、僕を消してください。

僕が消えて、街が元に戻るのなら、僕を消してください。

だって、だって僕は……

( ;ω;)「愛する街をこれ以上壊したくないんだおっ!」

そうに叫び、懺悔し、恐らく人生で初めて素直になり、

泣き叫んだ。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 07:46:32.22 ID:fsM/IbshO
.
すると、次の瞬間には街はキラキラと輝く光りを浴び、元の形へと戻った。

( ;ω;)「おぉぉ…」

その光景を見ると、僕は嬉しくて、涙を流した。
その涙は、まだ暗い街のどんどんと降り注いだ。

やがて、街は徐々に明るくなり、何時もの街に戻った。
その時に僕は、愛した街が完全に元に戻っているのを見て、今度は満面の笑みで笑った。

( ^ω^)「おっおっ」

街は、雲一つない快晴のように晴れ渡っている。

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 07:51:15.07 ID:fsM/IbshO
.
しばらく僕の家を見ていると、僕が出てきた。

そう言えば、この瞬間から僕は悪魔になったのかな?
うん、そうだ。
だって、この瞬間から僕は悪魔になっているから。

この日は、
晴れた日、今日もこの街は穏やかに笑ってたはずだった。
僕は朝食のミルクとパンを、買いに出たんだったなぁ。

汗をかいて歩く、近所のおばさんとおじさん。
太陽みたく笑っていた、僕。
そして今の僕の疲れた体。


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 07:57:40.61 ID:fsM/IbshO
.
汗と太陽と疲れた体。
いつも通りの日常、それがそこにはあった。

しかし、日常と違うのは、凍りついた顔をしている街の皆。

( つω;)「この僕も……、僕と同じ体験をするのかお」

そう思うと、自然と涙が溢れそうになるが、そこは我慢した。

醜い顔をした、
僕を見るみんなの顔。

その全てが、手の届かなくなった今、やはりとても愛しく感じた。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 08:01:58.92 ID:fsM/IbshO
.
その愛しく感じる皆、もう触れられない、皆。そして街。

今、抱いておかなければいけない気がした。もう少ししたら、手が届かなくなりそうだから。


だから、僕の愛している皆や街。

その全てを力いっぱい抱きしめて、

( ;ω;)「みんな…、愛してるお……」

僕は、
静かに泣いた。


その時、ミニチュアの街の中にいる僕は、丁度気を失って倒れていた。

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 08:05:03.72 ID:fsM/IbshO

終わり。

さぁ、一つ疑問なんだが………

こんな作品を、全部読んでくれた勇者様。

いるのか……?

62 名前: ◆lirqr6DwLQ :2008/04/02(水) 08:22:27.76 ID:fsM/IbshO
あとがき

うん、日々変わらないの(#゚;;-゚)編を書き終わった時にね、ある曲を推奨BGMとして頂いたんだけど、その歌詞が凄く切なくていいの。

かなり気に入ったんだ、それでね、その歌詞を読んでたら………

これは物語に出来るっ!

的なノリで始めたのがこの作品。正直、構想とかってものは無い。
全部行きあたりばったり。
だから、まずスレタイがミス。( ^ω^)は太陽のようです にしとけば良かったな……と反省。

まぁ、何が言いたいかって言うとだよ?
四時間近くこんなお話を書いているのなら、現行を書けよ俺!と。
日々変わらないを更新しろよ!って感じですね。
うん、ごめんね。

あ、因みに、この作品は日々変わらないには何ら一切関係無いです。

んじゃ乙。

何か質問等あれば、受け付けますが何か?

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/02(水) 09:02:53.10 ID:fsM/IbshO
それじゃ、
レスをつけたみんなに一言。

ありがとう、そして乙!


それでは皆様、
おやすみなさい ノシ

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