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ミセ=゚[:::]゚)リ都市伝説の女達のようです(゚、゚トソン |
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:11:50.40 ID:hCC6Ocbh0
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.,、 (i,) |_| ユラユラ… フー!! .,、 (i,) ε = (゚ε゚トソン |_| ミセ;゚[:::]゚)リ「っておおい!!やめろやめろ!!いきなりロウソクを消そうとするのはやめろ!!」
- 2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:13:30.57 ID:hCC6Ocbh0
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都市伝説。 それは、一部の人間を惹きつけて止まない魅惑の言葉。 あるときは学生の間で。 あるときは会社員の間で。 あるときは夏のテレビ番組で。 まことしやかに語られる物語。 これは、そんな『都市伝説の女』二人組によるなんやかんやストーリーである。 ミセ=゚[:::]゚)リ都市伝説の女達のようです(゚、゚トソン .
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:15:16.23 ID:hCC6Ocbh0
- コツ…コツ…
ミセ=゚[:::]゚)リ コツ…コツ… ミセ=゚[:::]゚)リ コツ…コツ… ミセ=゚[:::]゚)リ コツ…コツ… ミセ=゚[:::]゚)リ コツ…コツ… ミセ=゚[:::]゚)リ コツ…コツ… ミセ=゚[:::]゚)リ コツ…コツ… ミセ=゚[:::]゚)リ ミセ=゚[:::]゚)リ
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:18:56.49 ID:hCC6Ocbh0
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ミセ#゚[:::]゚)リ「誰もいねえええええええええええ!!!」 ミセ=゚[:::]゚)リ 芹澤ミセリ JOB:口裂け女 頬まで口が裂けている女性。 道端で人に会うと、「わたし、キレイ?」と問い掛けるのが趣味。 「キレイ」と言われると、小躍りしたくなるのを抑えてマスクを外し、相手を追っかけまわす。 「別に」「そうでもない」「つーかブス」等と言われると、後で泣く。 ミセ#゚[:::]゚)リ「なんなんだよ!!これでもう一週間人に会ってねーよ!!ゴーストタウンかここは!!」
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:24:17.70 ID:hCC6Ocbh0
- ミセ=゚[:::]゚)リ「ちくしょう、関東有数のベッドタウンだっていうからえんやこらで引っ越してきたのに…」
ミセ=゚[:::]゚)リ「夜になった途端に人がいなくなるよここ…私の存在意義が問われるレベルだわ…」 ミセ=゚[:::]゚)リ「…お?」 (:::、:::トソン ミセ=゚[:::]゚)リ「おお!いるじゃんいるじゃん!第一村人発見!」 ミセ=゚[:::]゚)リ「女の子っぽいのがちょい残念だけど、贅沢は言ってられないよねー」 ミセ=゚[:::]゚)リ「しかしなんで横になってんのかなあの子。飲み会帰りで潰れちゃったとか?」 ミセ=゚[:::]゚)リ「…ま、なんでもいいか」 コツ…コツ… (゚、゚トソン ミセ=゚[:::]゚)リ「ねぇ」 (゚、゚トソン「はい?」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:24:55.40 ID:3Ww4mTZL0
- なんだよミセリトソンってどっかの村かい
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:28:06.99 ID:YrUauBGw0
- これは期待すぎるwwwwwwwwwww
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:31:41.57 ID:hCC6Ocbh0
- ミセ=゚[:::]゚)リ
(゚、゚トソン ミセ=゚[:::]゚)リ (゚、゚トソン ミセ=゚[:::]゚)リ「なんで下半身ないの?」 (゚、゚トソン「はぁ。まぁ、テケテケなので」 (゚、゚トソン 都村トソン JOB:テケテケ 下半身がない女性。すごい腕力ですごい走る。 そのスピードといったら、ボルトにも勝てる可能性があると専らの噂である。 なくなってしまった下半身を探して彷徨っているが、半ば諦めムード。 足がないせいで座禅が組めないのが悩み。 ミセ=゚[:::]゚)リ「ああ…テケテケね…初めて見た…」 (゚、゚トソン「そういう貴方は口裂け女ですか?」 ミセ=゚[:::]゚)リ「やっぱわかる?」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:38:53.11 ID:hCC6Ocbh0
- (゚、゚トソン「こんな熱帯夜にマスクとコートで歩いている女性なんて他にいないでしょう」
ミセ=゚[:::]゚)リ「だよね…正直私もマスクはともかくコートはいらないと思うわ…」 (゚、゚トソン「自分でも思ってたんですか」 ミセ=゚[:::]゚)リ「そりゃそうだよ。なんかやたらAVの撮影と間違われるし。もう脱ごうかな」 ミセ=゚[:::]゚)リ「ところでなんでこんな道端でぶっ倒れてるの?テケテケ歩かないの?」 (゚、゚トソン「休憩中です。もう腕がしんどくてしんどくて」 ミセ=゚[:::]゚)リ「いや、そこは我慢しようよ…名前にもなってるのに…」 (゚、゚トソン「これ以上動くと腕がもげます」 ミセ;゚[:::]゚)リ「もげんの!?」 (゚、゚トソン「だるまになります」 ミセ;゚[:::]゚)リ「それはショッキングすぎて嫌!」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:39:59.49 ID:KxW0Dm3j0
- 期待wwww
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:43:48.61 ID:hCC6Ocbh0
- (゚、゚トソン「というかそれを言うなら貴方だってそうでしょう。まだ質問されてませんよ、私」
ミセ=゚[:::]゚)リ「まぁそうだけど」 (゚、゚トソン「口裂け女のアイデンティティを保ちたいなら私に質問してもいいんですよ?」 ミセ;゚[:::]゚)リ「物理的位置関係と精神的位置関係が逆転してるのはなんなの?」 (゚、゚トソン「ほらほら、質問しなくていいんですか?テケテケしちゃいますよ?」 ミセ;゚[:::]゚)リ「いや、じゃあ動けんじゃん…」 (゚、゚トソン「まぁ本音言うと、私も一回ぐらい質問されてみたかったんですよ」 (゚、゚トソン「口裂け女といえば、都市伝説の中でもメジャー級ですからね」 ミセ=゚[:::]゚)リ「あ、そう?じゃあ質問しちゃおっかな~」 ミセ=゚[:::]゚)リ ゴホン ミセ=゚[:::]゚)リ「わたし、キレ(゚、゚トソン「中の上ぐらいです」 ミセ=゚[:::]゚)リ ミセ=゚[:::]゚)リ「おい」
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:50:47.16 ID:hCC6Ocbh0
- (゚、゚トソン「どうですかこの回答。口裂け女を黙らせるのに効果的かと思いまして」
ミセ=゚[:::]゚)リ「普通にイラっとしたよ。あと食い気味に言ってくるの止めてくんない?」 ミセ=゚[:::]゚)リ「たまにいるんだよねーそういう人。なんか?私に会えてテンション上がったのか知らないけど?」 ミセ=゚[:::]゚)リ「すげぇぐいぐい来んの。ほんとにポマード嫌いなんですか!とか言っちゃって」 ミセ=゚[:::]゚)リ「ヒドイ時は自分の髪こっちに押し付けてくるもん。いやいやそれ口裂け女とか関係なくオエッてなりますから!」 (゚、゚トソン (゚、゚トソン「あ、はい」 ミセ=゚[:::]゚)リ「大体なんなのあのポマードが嫌いとかべっこうあめが好きとか。あれさ、別に全口裂け女共通じゃないわけよ」 (゚、゚トソン「そうなんですか?」 ミセ=゚[:::]゚)リ「そうそう。あれ、最初にメディア選抜になった口裂け女の好みなんだよねー」 (゚、゚トソン「貴方達はどこぞのアイドルグループですか」
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:54:32.78 ID:2LgPHMDq0
- 口裂け女何人いるんだよwww
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 01:59:34.97 ID:hCC6Ocbh0
- ミセ=゚[:::]゚)リ「その子がさー、もうすげー目立ちたがり屋で」
ξ=゚[:::]゚)ξ『口裂け女目撃しました…』 ξ=゚[:::]゚)ξ『とっさに屈んだら逃げていったので、多分整髪料が苦手なんだと思います…』 ξ=゚[:::]゚)ξ『あと、べっこうあめを落としていきました…もしかしたら好きなのかも…』 ξ=゚[:::]゚)ξ『尚、この手紙を5人に送らないと不幸になります…』 ξ=゚[:::]゚)ξ『…よし!これでいいわ!あとはこれを色んなとこに送って…』 ミセ=゚[:::]゚)リ「ってな感じで各地にダイレクトメール送りつけまくったのよねー」 (゚、゚トソン「超悪質じゃないですか口裂け女。最後普通に不幸の手紙になってるし」 ミセ=゚[:::]゚)リ「おかげさまでそのイメージが定着して困った困った」 (゚、゚トソン「…ちなみに貴方の好きなものと嫌いなものは?」 ミセ=゚[:::]゚)リ「好きなのはイケメンで高所得で優しい人で、嫌いなのはセロリとプチトマト」 (゚、゚トソン「ツッコミどころしかない」
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 02:10:14.45 ID:hCC6Ocbh0
- ミセ=゚[:::]゚)リ「そういうそっちはどうなの?確かテケテケって、その…」
(゚、゚トソン「電車に撥ねられた、ですよね。一般的には」 ミセ=゚[:::]゚)リ「うん、それ。ていうか、一般的には、ってことは…」 (゚、゚トソン「ええ、私も貴方と似たようなものです。元々は普通の幽霊だったんですが…」 ミセ=゚[:::]゚)リ「幽霊に普通とか普通じゃないとかあるの?」 (゚、゚トソン『やれやれ、幽霊でいるのも存外暇ですね』 ギュウイイィィーン!!! (゚、゚トソン『…ふむ。電動ノコギリ…あれ、マジックだと体がババーンと切れるんですよね』 (゚、゚トソン『どうせ死んでるし、やってみようかな。よいしょ』 ギュウイイィィーン!!! (゚、゚トソン『おおー、特に痛みもなく刃が…あれ』 …トタタタタタタタタ!!! (゚、゚トソン (゚、゚トソン『足が逃げてった…』
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 02:19:19.30 ID:hCC6Ocbh0
- (゚、゚トソン「というわけで下半身と離れ離れになってしまい早三年」
ミセ;゚[:::]゚)リ「というわけでじゃねーよ!お前の方がツッコミどころしかないよ!」 (゚、゚トソン「以来死に物狂いで下半身を探し回っている間に、なんか魂のステージが一段上がったらしく」 (゚、゚トソン「いつの間にかこうして人の目にも見えちゃうぐらいの質量を得ていたのです」 ミセ;゚[:::]゚)リ「なんか霊の概念を覆すとんでもない話を聞いた気がする…」 (゚、゚トソン「まぁ私もまさかこんな形で輪廻転生するとは思っていませんでしたよ」 ミセ=゚[:::]゚)リ「…あ、そうだ。足探すの、手伝おうか?」 (゚、゚トソン「いいんですか?」 ミセ=゚[:::]゚)リ「いいよ別に。なんかここ、夜になると人が少なくて暇だし」 (゚、゚トソン「それは助かります。何せこんな体なもので、人に助けも請えず諦めかけていたところです」
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 02:22:52.38 ID:hCC6Ocbh0
- ミセ=゚[:::]゚)リ「おっけー!んじゃ、握手!」
(゚、゚トソン「はい」 ギュッ ベトッ ミセ=゚[:::]゚)リ (゚、゚トソン ミセ=゚[:::]゚)リ「なんか油っぽいんだけど」 (゚、゚トソン「すいません、撃退しようと思ってポマード塗ってました」 ミセ=゚[:::]゚)リ (゚、゚トソン ミセ=゚[:::]゚)リ (゚、゚トソン
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 02:32:13.64 ID:hCC6Ocbh0
- それから数日後、夕方。
('A`)「…はぁ…今日もだるかった…」 その男は帰路についていた。友と呼べる者もほとんどいない大学で、黙々とノートに文字を書き取り続けた帰りである。 ちなみに恋人と呼べる者もいないのは自明の理である。 覇気なく歩いていた男は、不意に足を止めた。 …テケテケテケテケ… 足音のような、そうではないような…不思議なリズムの音が背後から近付いてきたのである。 ('A`)「…なんだ、この音?」 男は大して躊躇もせず、振り返った。 テケテケテケテケ!!! = ┌(゚、゚トソン┘ 女の子の上半身が、腕だけでこちらに向かって激走してきていた。 (;゚A゚)「どわあああああああああああああああああああああ!!!!!」
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 02:39:54.67 ID:hCC6Ocbh0
- 当然、男は必死に逃げた。その間頭に浮かんだのは、ある都市伝説。
そう、『テケテケ』である。 (;゚A゚)「でもなんでカニ歩きなんだよ!!!こっちに顔だけ向けてんのめちゃこえーよ!!!」 何故か横向きの上半身のスピードは凄まじく、運動不足の男はすぐに追いつかれてしまうと思っていた。 しかし、数百メートルほど走っても追いつかれる気配が無い。酸素の回らない頭で状況を整理しようとしていると、 …ダダダダダ… 前方から、から足音が聞こえてきた。今度は間違いなく、『足音』である。 男は、この状況に自分以外の普通な誰かに会えることを期待し、安堵していた。 しかし、前方から駆けて来た女性は、 ミセ#゚[:::]゚)リ「わたしキレイイイイイイイイイイイイイイ!?」 このクソ暑い中コートを振り乱して何事か叫んでいた。 (;゚A゚)「うぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」 このとき男は気がついた。自分は挟み撃ちにされていたのだと…。 ※後日トソンさんにカニ歩きの理由を聞いてみた。 (゚、゚トソン「こっちのがバランスがいいので」
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 02:45:03.32 ID:hCC6Ocbh0
- ミセ;゚[:::]゚)リ「ぜー、はー…ゲホッ!マスクでコートで走るの辛ッ!」
(;゚A゚)「ひいいいいい」 (゚、゚トソン「やっと一人捕まりましたね。全く大変でした、挟み撃ちまでさせるとは」 ミセ;゚[:::]゚)リ「ほんとだよ…普通に聞いてもだーれもまともに答えてくれないんだもん。結局実力行使だったね」 (;゚A゚)「あああああ」 (゚、゚トソン「というわけで存分に尋問しましょう」 ミセ=゚[:::]゚)リ「ええ、そうね。いい、そこの人」 (;゚A゚)「な、なな、なんでしょうか」 ミセ=゚[:::]゚)リ「わたし、キレイ?」 (゚、゚トソン「おい違う」 ミセ=゚[:::]゚)リ「あ、癖でつい…」 (;'A`)「き、きれ…?まぁ、キレイだと思いますけど…」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 02:49:32.86 ID:hCC6Ocbh0
- * + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。 + 。 | | * + / / イヤッッホォォォオオォオウ! / / ミセ=゚[:::]゚)リ / + 。 + 。 * 。 ,- f / ュヘ | * + 。 + 。 + 〈_} ) | / ! + 。 + + * ./ ,ヘ | ガタン ||| j / | | ||| ―――――――――――― (゚、゚トソン「いやいやいやちょっと待ってください。よく見てください。中の上でしょ?」 (;'A`)「すす、すいません!あなたもキレイだと思います!だから殺さないで!」 (゚、゚トソン (゚、゚トソン「なるほど。私は上の上だと」 ミセ;゚[:::]゚)リ「さり気なく優位に立とうとした!」 (゚、゚トソン「いえ?別に?そういうつもりは?ありませんが?」 ミセ;゚[:::]゚)リ「いちいちクエスチョン付けるの止めろ!腹立つ!」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 02:53:33.44 ID:hCC6Ocbh0
- ミセ=゚[:::]゚)リ「ほら、あれだし!私まだマスクを外してないから!」
(゚、゚トソン「外したら口裂けでしょうが」 ミセ;゚[:::]゚)リ「うごっそうだった!」 (;'A`)「……」 (;'A`)「(なんか…あんま怖くねーのかな、この人たち…)」 (゚、゚トソン「と、こんな私が勝つに決まっているくだらない討論をしている場合ではありません」 ミセ;゚[:::]゚)リ「私この短期間ですげー下に見られたな…」 (゚、゚トソン「聞きたいことがあるのですが、私の下半身を見ませんでしたか?」 (;'A`)「…えーと…まず、状況を説明してもらいたいんだけど…」
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 02:57:23.86 ID:hCC6Ocbh0
- ……
('A`)「つまり、君はやっぱテケテケで、下半身を探していると…」 (゚、゚トソン「ええ、そうです」 ('A`)「で、こっちが口裂け女で…」 ミセ=゚[:::]゚)リ「絶賛暇つぶし中」 (;'A`)「はぁ…」 (゚、゚トソン「で、どうなんですか?私の下半身、知りませんか?」 ('A`)「…君のかは知らないけど。下半身の噂なら、聞いたことあるよ」 ミセ=゚[:::]゚)リ「えっ、すごい!一人目で当たった!」 ('A`)「二、三年前ぐらいからかな…この辺で幽霊話が流行りだしたんだ」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 03:02:59.64 ID:hCC6Ocbh0
- ('A`)「その中の一個が、『走るカーネルおじさん』なんだけど」
(゚、゚トソン ('A`)「なんでも、カーネルおじさんがスカートを履いて走り回っているらしい」 (゚、゚トソン ('A`)「で、その足が妙に女性的だとかで…」 ミセ=゚[:::]゚)リ「…スカート、履いてたの?」 (゚、゚トソン ( 、 トソン「履いて…ました…」 ミセ=゚[:::]゚)リ「ってことは何?今この子の足、カーネルおじさんにくっついてんの?」 ('A`)「ってことじゃないかな…多分…」 ガクン ( 、 トソン「何で…何でよりによって、そんなところに…ッ!!」 ( 、 トソン「せめてペコちゃんとかにしてほしかった…ッ!!」 ミセ=゚[:::]゚)リ「どっちでも嫌だろ」
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 03:10:33.92 ID:hCC6Ocbh0
- ::( 、 トソン:: ワナワナ…
(゚、゚トソン キッ!! (゚、゚トソン「こうなった以上、食らわしてやらねばなりません。然るべき報いを」 (;'A`)「自分の足なのに?」 (゚、゚トソン「カーネルおじさんとくっつくような足など、もはや私の足ではないです」 ミセ;゚[:::]゚)リ「どんだけ嫌なんだよカーネルおじさん…」 (゚、゚トソン「その足、恐らく私を避けるように移動しているのでしょう。この三年、私に見つかっていないわけですし」 (゚、゚トソン「ここまで来たら乗りかかった船です。お二人にも協力してもらいますよ」 (;'A`)「ちょ、俺も!?」 (゚、゚トソン「目撃情報があるということは、私以外の普通の人間の前には姿を現すのでしょう」 (゚、゚トソン「手は多いにこしたことはありませんからね」 (゚、゚トソン「あ、協力していただけない場合は週一で家のドアの鍵穴にガムを詰めます」 (;'A`)「なんでそんな地味な嫌がらせなの!?」 (゚、゚トソン「ミセリさんが」 ミセ;゚[:::]゚)リ「しかも私がやるのかよ!絶対嫌だよ!」
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 03:16:16.06 ID:hCC6Ocbh0
- その日の夜、近くの公園。
(;'A`)「夜も暑いな…」 ミセ=゚[:::]゚)リ「あ、来た来た」 (゚、゚トソン「よく逃げずに来ましたね」 ('A`)「まぁ、久しぶりに女の子に頼られたし…やってもいいかなって…」 (゚、゚トソン「そうですね。私もこんな状況でなければ頼ってませんでした」 ('A`) ミセ=゚[:::]゚)リ「で、何か策はあるの?」 (゚、゚トソン「はい。実は私の足には愛用品があるんです。それを使えばおびき出せるかと」 ('A`)「愛用品?」 ミセ=゚[:::]゚)リ「これらしいよ」 ('A`) (;'A`)「爪切り…?」
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 03:25:00.47 ID:hCC6Ocbh0
- (゚、゚トソン「そうです。枕が替わると寝られない人っているじゃないですか」
(゚、゚トソン「私の場合、爪切りが替わると発狂しそうになるんです」 ミセ;゚[:::]゚)リ「発狂するの!?」 (゚、゚トソン「なくしたとき用に予備をいくつか買っておいたほどです」 (;'A`)「相当だな…」 (゚、゚トソン「しかも私の足、三年間爪切ってないですからね。爪を切りたくてしょうがないはず」 (゚、゚トソン (゚、゚トソン「うわ、今思いましたけど。絶対ストッキングとか靴下とか靴とかボロボロですよね。最悪」 ('A`)「……」 (゚、゚トソン「今卑猥な考えをした方は週一で魚の小骨を喉に刺します。ミセリさんが」 ミセ;゚[:::]゚)リ「だからなんで執行者私なんだよ!!自分でやれよ!!しかもガムよりめんどくせぇし!!」 (゚、゚トソン「さて、では行きましょう。爪切りはお二人に一個ずつ渡しておきます」
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 03:30:33.18 ID:hCC6Ocbh0
- ('A`)「…成り行きで協力することにしてしまったけど、大丈夫だろうか…」
('A`)「スカート履いたカーネルおじさんが全力疾走してきたら俺逃げるかもしれない…」 ('A`) (;'A`)「いや…百パー逃げるわ…」 ('A`)「それにこんな爪切りだけで本当に寄って来るのか?…あ、俺も爪伸びてきたな…」 ('A`)「…ちょっと切っとくか」 パチン …ダダダダダ… (;'A`)「え」 ダダダダダ!!! (#@∀@)「ツウウウウウメエエエエエエキイイイイイイイイイリイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」 (;゚A゚)「おじさんが喋ったああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 ダダダダダダダダダダダダダ…
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 03:36:49.22 ID:hCC6Ocbh0
- (;゚A゚)「何!?何でカーネルおじさんも喋ってんの!?」
(#@∀@)「伸びた足の爪が割れまくって痛いんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 (;゚A゚)「うわぁ切実!!っていうか早く誰か来てくれえええええええええええ!!!」 テケテケテケテケ!!! (゚、゚トソン「クッ、さすが私のニホンカモシカのような足!!速い!!」 ダダダダダ!!! ミセ#゚[:::]゚)リ「わたしキレイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!?」 (゚、゚トソン「(この人それ叫ばないと走れないのかなぁ)」 (#@∀@)「ああん!?なんだあいつら!?」 (;゚A゚)「うおおおおおおおおおおおこの徒競走カオスすぎるうううううううううううううううううううううう!!!」 (;゚A゚)「あと俺今人体の限界を突破したスピードじゃねぇ!?」
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 03:44:54.33 ID:hCC6Ocbh0
-
三 ミセ#゚[:::]゚)リ 三 (゚、゚トソン 三 (#@∀@) 三 (;゚A゚) ( ´∀`)「さぁやってまいりました都市伝説天皇杯。実況は私モナー、解説は馬役でお馴染みモララーさんですモナ」 ( ・∀・)「全然お馴染みじゃないんだけど。ていうかこれ何?」 ( ´∀`)「いやーしかし下馬評最下位のドクオオルルッドがトップに躍り出るとは、番狂わせですモナ」 (; ・∀・)「それアルファの名前じゃん…」 ( ´∀`)「二番手で追うのはカーネルオジサン!なかなかの伸びを見せていますモナ!」 (; ・∀・)「アサピー入ってないのかよ!使ってやれよ!」 ( ´∀`)「続く三番手テケテケトソン、四番手ワキヤクガール!これは接戦となりそうですモナ!」 (; ・∀・)「ミセリの名前酷すぎるだろ!スレタイにも入ってるのに!」 ( ´∀`)「さぁ最終コーナーを曲がった!この先一体どういう展開が待ち受けているのでしょうかモナ!」 ( ´∀` )「ここでスタジオにお返ししますモナー」 (; ・∀・)「スタジオって何!?もうなんかわけがわからないよ!」
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 03:49:08.07 ID:hCC6Ocbh0
- (;゚A゚)「チクショウ、ダメだ!!このままじゃ追いつかれる!!」
(#@∀@)「爪切りよこせやオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」 (;'A`)「くそっ、そんなに欲しけりゃ…」 ブォン!!! (#'A`)「取って来おおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!」 (#@∀@)「爪切りいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」 ダッ!!! (゚、゚;トソン「マズい、あっちは川の方角!落ちたらスカートがすごい汚れることに!」 テケテケテケテケ!!! (゚、゚#トソン「待てッ、私の足いいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
- 48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 03:55:55.09 ID:hCC6Ocbh0
-
ガシッ!! ガシッ!! Σ そ (゚、゚#トソンつと´⌒つ#@∀@)つ = >三) /つ /つ  ̄ ̄ ̄ ミセ#゚[:::]゚)リ │ │ │ │ ....││ (_)_) ...││ ││ ││ ││~~~~~~~~~~~~~~~ ││ ││ ヒュー… (゚、゚#トソンつと´⌒) 三 (つ#@∀@)つ = >三) /つ /つ  ̄ ミセ#゚[:::]゚)リ │ │ │ │ ....││ (_)_) ...││ ││ ││ ││~~~~~~~~~~~~~~~ ││ ││
- 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 04:01:25.46 ID:hCC6Ocbh0
- バチャーン!!!
(゚、゚;トソン「はぁ、はぁ…つ、捕まえました!」 ミセ#゚[:::]゚)リ「わたしキレイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」 (;'A`)「もういいよ!」 バチャバチャ… (;@∀@)「あぷ、おぶ!だずげ、ばばびびぶぶ…」 (゚、゚#トソン「うるさい!沈んでろ!」 ブクブクブク… (゚、゚*トソン「…や、やった!苦節三年とちょっと!ついに足を取り戻しましたよ!」 ミセ*゚[:::]゚)リ「うん、うん!よかったよかった!」 ('A`)「いやほんと一時はどうなることかと…」 ('A`) (゚A゚) !!!
- 50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 04:02:43.73 ID:hCC6Ocbh0
- 「`i (゚、゚トソン
iク `i‐| \/ /┌::..、 ,‐、 、 !| ト三∃| / / _コ \\\ | !\コ'./ / / E== ) ヽ ! | \_/ // iニニ'´// ! | 」 | | `ー‐´V | |_,,..::‐''´ | |  ̄ ̄// | | |○ | i | | i ○ | | | | | | | | | i | | | 「どうしたんですか?そんな目を丸くして」 `‐L_ _| | _,.:」 | | `――――――'' | | / `i | `i | |,! | | il | || | | ハ | || | | ! ! | || | | | | | |! | | ! | | |.」 | | i' | | | | | i' | | ! | | | | | | | | !. | | | | | !、 | | | | | | ! | | //´ / | 丶. | 7――''´ | 〉‐、/ イ i' / / `―'' i `――'' i l \___/
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 04:09:12.22 ID:hCC6Ocbh0
- (゚、゚;トソン「ってうわあああああああああああああああああ!!!!!」
(゚、゚;トソン「知らないうちになんか下半身がくっついてるううううううううううううううううううう!!!!!」 (゚、゚;トソン「しかもものすごくバランスが悪い!!!手抜き臭がする!!!」 ミセ;゚[:::]゚)リ「さっきのカーネルおじさんの下半身だわ!」 (;'A`)「くそっ、嫌な予感はしてたんだ!あのカーネルおじさんが上半身しかなかった時点で!」 (゚、゚;トソン「じゃあなんでその時に言わないんですか!?」 ミセ;゚[:::]゚)リ「待って落ち着いて!さっきトソンさんの足だって取れたんだから、きっと…」 (゚、゚;トソン「そ、そうですよね!このカーネルおじさんの足だって!」 ('A`)「よし、そうと決まれば俺は足を引っ張る!そっちは頼んだ!」 ミセ=゚[:::]゚)リ「はい!いっせー、の!」 (゚、゚トソン「イテテテテテテテテ」 ('A`)「いっせー、の!」 (゚、゚トソン「イテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテ」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 04:12:18.26 ID:hCC6Ocbh0
- (;'A`)「ダメだ、取れない…」
ミセ;゚[:::]゚)リ「なんて強固な接着なの…アロンアルファでも塗ってあったみたい…」 (゚、゚;トソン「ちょ…せっかく足を取り戻したのに!これじゃ意味ないじゃないですか!」 ('A`)「かくなる上は…」 (゚、゚;トソン「上は?」 ('A`)「…もう、カーネルおじさんとして過ごしてもらうしか…」 ミセ=゚[:::]゚)リ「それだわ!ナイスアイディア!」 (゚、゚トソン (゚、゚トソン「えっ」 ミセ=゚[:::]゚)リ「外れないのなら、外さなければいい…逆転の発想ね!」 ('A`)「よし!そうと決まればカーネルおじさんをケンタッキーまで運ぶぞ!」 (゚、゚トソン「ちょっと待って、展開に追いつかない」
- 54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 04:15:30.30 ID:hCC6Ocbh0
- ~五年後~
(@ヮ@トソン ('A`)「…あれから五年か。君が喋らなくなってから、随分経つな…」 「ドックン~」 ('A`)「お、来たか」 ミセ*゚――゚)リ「お待たせ!」 ('A`)「今来たところだよ。今日も可愛い口だね」 ミセ*゚――゚)リ「えへへ、そうかな…」 ('A`)「どう考えてもあのサイズのマスクに収まってなかったあたりが特に可愛い」 ミセ*゚――゚)リ「ありがと!じゃ、行こ!」 ('A`)「そうだな。せっかくだからチキン買っていくか?」 ミセ*゚――゚)リ「賛成!」 (@ヮ@トソン
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 04:19:54.90 ID:hCC6Ocbh0
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都市伝説。 それは、一部の人間を惹きつけて止まない魅惑の言葉。 あるときは学生の間で。 あるときは会社員の間で。 あるときは夏のテレビ番組で。 まことしやかに語られる物語。 次にその物語の登場人物になるのは、貴方なのかもしれない…。 .
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 04:21:49.07 ID:hCC6Ocbh0
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,、__ /ヽ ``ヽ // ̄' ̄ ̄ヽ.\ ミセ*゚――゚)リ都市伝説の女達のようです(@ヮ@トソン `i |,_, ,_,、 i .> ト|,:ニ/ヽ二|'ー!イ. | ̄,.レ,..、 )7 ( ! ''===i /'. ) ヽ `! !' ,//\_ i フッ _,―イ>`'´‐< / \_ 〈 ̄ヽ _/ _/ /`―「_!―'./ / `―::、 ,、____| |____,、 _/ |i | ///' / !_ \ 〈 _________ ヽ, ノ | i i' ! | | / ・'/ i' イi | | | | > | | | | | | / /===i | /| ヽ' 〈^ー―――^ 〉 |/ 「 | i | | | レ' / :| | ,、二二二二二_、 「`i | ヽ | フ / | ノ 〈__ _ __〉 iク `i‐| \/ /┌::..、 ,‐、」 、 !| | | | | ト三∃| / / _コ \\\ | / / | | |\ !\コ'./ / / E== ) ヽ ! | ___/ / | |___| ヽ \_/ // iニニ'´// ! | 」 \__/ ヽ_____) | | `ー‐´V | |_,,..::‐''´ | |  ̄ ̄// | .
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/08/19(日) 04:25:07.49 ID:hCC6Ocbh0
- 百物語開催ということで、都市伝説をお題に書かせてもらいました。
読んでいただいた皆さんの背筋を凍らせることはできたでしょうか。 少なくとも私自身は背筋が凍ってました。 ではまたどこかで。
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