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(・∀ ・)空き缶のようです |
- 3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:16:45.33 ID:vFyc+SVnO
- ( ^ω^)「ぷはー! 学校帰りに飲むジュースは最高だお!」
('A`)「お前それ毎日飲むとか飲み過ぎだろww このピザ中学生www」 ( ^ω^)「ピザというな、メタボと言え」 ( ^ω^)「お……もう飲み終わってしまったお」 ('A`)「じゃあその空き缶を蹴りながら帰ろうぜ!」 ( ^ω^)「いい運動になるおね! そーれ!」 カンッ ('A`)「とりゃっ!」 コンッ! ……ぽちゃっ (・∀ ・)空き缶のようです
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:19:06.27 ID:vFyc+SVnO
- (;'A`)「あ、やべ。川の中に落ちた」
(;^ω^)「何やってるんだお……」 ( ^ω^)「でも空き缶を捨てる手間が省けたお!」 ( ^ω^)b「ドクオ、ナイス!」 ( 'A`)b「おうよっ!」 ( ^ω^)「じゃあこの後はブーンの家でゲームやるお」 ('A`)「今日はスマブラやろうぜ!」 ( ^ω^)「おkだお! ブーンのアイスクライマーは負けないお!」 ('A`)「ブーン、あれはお前が強いんじゃない。相方が強いんだ……」 ( ^ω^)「相方も実力のうち、だお!」
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:22:12.32 ID:vFyc+SVnO
- ぴちゃ ぱちゃ
( ∀ )「……んぅ」 ( ∀ )「なんだろ……体の中が冷たいな」 (・∀ ・) (・∀ ・)「ここ、どこ」
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:25:03.39 ID:vFyc+SVnO
- ぴちゃ ぱちゃ
(・∀ ・)「水の音がする」 (・∀ ・)「川、かな?」 ( ・∀・)「やあ! こんばんは、空き缶くん」 (・∀ ・)「あ、こんばんは、お月様。 ……あの、空き缶って僕のことですか?」 ( ・∀・)「君以外に誰がいるの?」 (・∀ ・)「ですよね」
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:28:16.20 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)
ぴちゃ ( ・∀・) ぱちゃ (・∀ ・)「お月様って綺麗ですね」 ( ・∀・)「そうかい? ありがとう」 (・∀ ・)「……僕がいるここはどこですか?」 ( ・∀・)「川」 (・∀ ・) ( ・∀・)「川」 (・∀ ・)「はい」
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:31:03.00 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「僕はどこに行くのでしょうか?」
( ・∀・)「このまま流れていれば海に行けるよ」 (・∀ ・)「海の次はどこに行くのでしょうか?」 ( ・∀・) (・∀ ・) ( ・∀・)「知りたい?」 (・∀ ・)「いいえ」 ぴちゃ
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:34:14.86 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「お月様、お月様」
( ・∀・)「何?」 (・∀ ・)「なぜ僕は流されているのですか?」 ( ・∀・)「それは君が空き缶だからさ」 (・∀ ・)「でも、空き缶はゴミ箱に捨てられるか、 リサイクルされるかしかされないのでは?」 ( ・∀・)「……」 ( ・∀・)「君はゴミ箱ではなく川に捨てられたのさ」 (・∀ ・)「把握です」
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:37:35.02 ID:vFyc+SVnO
- ( ・∀・)「おや……」
(・∀ ・)「あれ、お月様。どこに行くのですか?」 ( ・∀・)「もうすぐ朝だから、太陽と交代しにいくのさ」 (・∀ ・)「そうですか」 ( ・∀・)「じゃあ、ばいばい」 (・∀ ・)「さようなら」 ぴちゃ
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:40:03.43 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)
(‐∀ ‐) (・∀ ・)「暇だなぁ」 ぴちゃん (・∀・)「オハヨウゴザイマス」 (・∀ ・)「おはようございます、太陽さん」 (・∀・) (・∀ ・)「……」 (‐∀ ‐)(なんで僕は川なんかで流されているんだろう……) (‐∀ ‐)(他の空き缶はリサイクルされているのかな) (‐∀ ‐)(ああ、水が冷たいな。体もどんどん汚れていくよ)
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:42:31.88 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「……太陽さん、太陽さん」
(・∀・)「ナニ?」 (・∀ ・)「おやすみなさい」 (・∀・)「オヤスミ」 ちゃぷん
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:45:23.38 ID:vFyc+SVnO
- ( ^ω^)「おはようだお、ドクオ」
('A`)「ん、おは」 ( ^ω^)「今日もブーン達の素敵な一日が始まるお」 ('A`)「キメェwww」 ( ^ω^)「ぶひひwww」 _ ( ゚∀゚)「ブーン、おはよう! 数学の宿題やったか?」 ( ^ω^)「あ」 ('A`)「バーカwww」 ちゃぷん
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:48:27.98 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「暇ぁ!」
(・∀・)ピカー (>∀ <)「まぶしっ!」 (・∀ <)「太陽さん、眩しいです! 自重して!」 (・∀・)ピカー「ムリ」 (>∀ <)「……」 (・∀ ・) (‐∀ ‐)「あなたはいつもそうやって光っていて……」 (・∀・)ピカー (・∀ ・)「……」 (‐∀ ‐)「早く夜にならないかな」 ぴちゃん
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:52:13.18 ID:vFyc+SVnO
- ( ・∀・)「こんばんは、こんばんは。夜だよ」
(・∀ ・)「お月様、こんばんは」 ( ・∀・)「太陽に聞いたよ、昼間元気がなかったんだってね」 (・∀ ・)「……はい」 ( ・∀・)「どうしてだい?」 (・∀ ・)「内緒です」 ( ・∀・)「そう」 (・∀ ・)「……お月様」 ( ・∀・)「なんだい?」 (・∀ ・)「僕、寂しいです」 ( ・∀・)「私がいるのにかい?」 (・∀ ・)「だって、お月様は遠すぎて手が届きませんもの」 ( ・∀・)「空き缶の君に手はないよ」 (・∀ ・#) ( ・∀・)「ごめん」
- 30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:55:13.41 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「僕は寂しいのです! なんとかして下さい!」
( ・∀・)「うーん……」 ( ・∀・)b+「いいよ!」 (・∀ ・;)「今どこから手が出たのですか!?」 ( ・∀・)「内緒です」 (・∀ ・;) ( ・∀・)「とにかく、君と一緒に川を流れる人がいればいいんでしょ?」 (・∀ ・)「はい!」 ( -∀-)「じゃあ、ちょっと待っててね」 (・∀ ・*)「wktkです、お月様すごい! ただ浮いてるだけじゃないんですね!」 (* -∀-)「まあね」 ちゃぷん
- 31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 20:58:03.39 ID:vFyc+SVnO
- ('A`)「やべ、もう8時かよ」
('A`)「ブーンの家でゲームしてたら遅くなっちまった」 ('A`)「カーチャン怒ってるよな……」 ぴちゃ ぱちゃ ('A`)「? 水の音?」 ('A`)「……川だ。俺、いつの間に川なんか来たんだ」 ぴちゃ ぱちゃ ('A`)「……」 ('A`)「川、入らなきゃ」 ぼちゃん
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:01:09.70 ID:vFyc+SVnO
- ( -∀-)
(・∀ ・)「お月様ー?」 ( ・∀・)「何?」 (・∀ ・)「返事がないので心配しましたよ」 ( ・∀・)「色々してたからね。明日の昼間くらいには君の元に一人くるよ」 (・∀ ・*)「お月様、ありがとうございます!」 ( ・∀・)「はっはっはっ! 私に不可能はない!」 (・∀ ・)「流石です、流石ですよ、お月様!」 ぴちゃん
- 34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:03:44.58 ID:vFyc+SVnO
- (・∀・)「アサダヨー」
(‐∀ ‐) (・∀・)「ネテル……」 (・∀・) (・∀・)「オヤ!」 ちゃぷん
- 35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:06:06.17 ID:vFyc+SVnO
- (;^ω^)「お、おはようだお」
_ (;゚∀゚)「おはよ」 (;^ω^)「ドクオは……?」 _ (;゚∀゚)「……」 (;^ω^)「うう……ブーンがいけなかったんだお。 ドクオを遅くまで家に引き留めていたから……」 _ (;゚∀゚)「で、でも、あいつのことだからひょっこり出てくるって!」 (;^ω^)「ぶひ……」 ちゃぷん
- 37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:09:06.96 ID:vFyc+SVnO
- (‐∀ ‐)「むにゃ……」
(‐∀ ・)「ん?」 (・∀ ・)「いつの間にか昼になってる」 (・∀・)「キミガ ネテイタカラダヨ」 (・∀ ・;)「わっ! 太陽さん、おはようございます!」 (・∀・)「モウ コンニチハ ダヨ」 (・∀ ・;)「こんにちは!」 (・∀・)「……」 (・∀・)「ヨコ」 (・∀ ・)「え?」
- 38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:12:08.37 ID:vFyc+SVnO
- ( ) (・∀ ・)
(・∀ ・;)「……死体が川に浮いてる」 ( ) ( A) ( A ) (・∀ ・;)そ (・∀・)「……マンゾク シタ? ツキ ガンバッテタヨ」 (・∀ ・;) (・∀・)「? アキカン?」 (・∀ ・;)「し、死体は喋らないから駄目!」 (・∀・)「ワガママー」 ぴちゃん
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:15:37.95 ID:vFyc+SVnO
- ( ・∀・)「やあ、空き缶くん」
(・∀ ・#) (;・∀・)「ご機嫌斜め、かな?」 (・∀ ・#)「お月様!」 (;・∀・)「はい!」 (・∀ ・#)「死体は喋りません!」 (;・∀・)「わ、分かったよ! 喋る空き缶を連れてくればいいんだろ?」 (・∀ ・)「はい」 ( -∀-)「月使いが荒いよ、空き缶くん」 (・∀ ・)「なんですか"月使い"って」 ( -∀-)「私は"人"ではない。"月"だ」 (・∀ ・) ( -∀-)「何か反応しておくれよ」 ちゃぷん
- 41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:18:03.61 ID:vFyc+SVnO
- (;^ω^)「くっ、ドクオ! どこだお!」
(;^ω^)「返事をしてくれおー! ドクオがいないと一緒にゲームしてくれる人がいないんだお!」 ( ;ω;)「ドクオーーー!!!」 ぴちゃ ぱちゃ ( ;ω;)「……か、川?」 ( うω⊂)ゴシゴシ ( ^ω^)「なんで僕はここに来たんだお」 ( ^ω^)「……足元に空き缶があるお」 ( ^ω^)「……」 (#^ω^)イラッ
- 42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:20:12.23 ID:vFyc+SVnO
- (#^ω^)「目障りだお!!」
コンッ (;^ω^)「あ、あれ……?」 (;^ω^)「なんでブーンが浮いて」 ぽちゃっ
- 44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:23:03.07 ID:vFyc+SVnO
- ( -∀-)
( ・∀・)「よし!」 (・∀ ・)「?」 ( ・∀・)「明日の昼間、また一人くるよ」 (・∀ ・)「死体じゃないですよね?」 ( ・∀・) (・∀ ・) ( ・∀・)「うん」 (・∀ ・;)「今の間はなんですか!!」 ( ・∀・)「気にしない、気にしない」 (・∀ ・)「……」
- 45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:26:03.19 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「あの」
( ・∀・)「なぁに?」 (・∀ ・)「あれ、なんとかなりませんか?」 ( A )←あれ (・∀ ・)「……」 ( ∀ )「目障りです」 ( ・∀・)「……」 ( ・∀・)「ごめん、無理」 ( ∀ ) (・∀ ・)「そうですか」 ぴちゃん
- 46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:29:05.12 ID:vFyc+SVnO
- (・∀・)「アサデス」
(‐∀ ‐) (・∀・)「……マタ ネテル」 (・∀・) (・∀・)ピカー (‐∀ ‐) (・∀・)ピカー (‐∀ ‐;) (・∀・)ピカー (‐∀ ‐;)「う、うぅ……体が熱いよ……」 (・∀・)ニヤニヤ ちゃぷん
- 47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:31:41.19 ID:vFyc+SVnO
- _
(#゚∀゚)「くそっ! なんでだよ!!」 _ (#゚∀゚)「なんでドクオもブーンもいなくなっちまったんだよ!!」 ξ;⊿;)ξ「ブーン!! どこ行ったのよ、ブーン!!」 川 - )「……」 (;´∀`)「……授業ができないモナ」 ちゃぷん
- 51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:34:02.28 ID:vFyc+SVnO
- ( ‐ω‐)「……」
(;‐ω‐)そ (;^ω^) (;^ω^)「……生きてるお」 (‐∀ ‐) (;^ω^)「ブーンは缶を蹴って川に落ちたはずなのに……」 (;^ω^)「あ、あれ? 体が……」 (‐∀ ‐)「太陽さん、さっきから一人言がうるさいよ」 (;^ω^)そ (・∀・)「ワタシ チガウ。ソコノ シロイ アキカン」 (‐∀ ・)「え?」 (;^ω^) (・∀ ・) (・∀ ・) (;^ω^)
- 52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:37:02.48 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「あ……」
(・∀ ・)「白い空き缶だ……」 (;^ω^)「あ、空き缶が喋ったお!!」 (・∀ ・)「君も空き缶だよ」 (;^ω^)「うっ……」 (・∀ ・)「君はカルヒスの空き缶なんだね」 (;^ω^)「君は僕の大好きなコラ・コーラの空き缶だお」 (・∀ ・)「……今、語尾に"お"を付けた?」 (;^ω^)「つ、付けたお」 (・∀ ・)「……へー、そう」 (;^ω^) ( ∀ )「……お月様の、意地悪」
- 53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:40:07.27 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「ところでこいつを見てくれ。こいつをどう思う?」
( A )←こいつ ( ^ω^)「すごく……死体です……」 (;^ω^)「って、ドクオ!?」 (・∀ ・) ( ;ω;)「な、なんで、死んでるんだお」 (・∀ ・)「……知り合い?」 ( ;ω;)「僕の、親友だお」 (・∀ ・)「……そう。親友なんだ」 ( ;ω;)「おーん、おーん!」 (・∀ ・) ( ∀ )「目障り……」 ぴちゃん
- 56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:43:05.30 ID:vFyc+SVnO
- ( ・∀・)「夜だよ!」
( ´ω`)「おーん、おーん……」 (・∀ ・)「……」 ( ・∀・) ( ・∀・)「気に入らなかったの?」 (・∀ ・)「ええ」 ( ´ω`)「おーん……」 ( ・∀・) ( ・∀・)「怒ってる?」 (・∀ ・)「はい」 (・∀ ・)「彼はずっと泣きっぱなしで目障りです」 ( ´ω`)「カーチャン、トーチャン、ドクオ、ジョルジュ、ツン、クー……。 僕はどうしたらいいんだお……」 (・∀ ・)「……目障りだよ」 ( ∀ )「死体も、白い空き缶も」
- 57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:45:56.17 ID:vFyc+SVnO
- ( ・∀・)
( ・∀・)「!」 ( ・∀・)ニヤニヤ (・∀ ・)「お月様?」 ( ・∀・)「嵐がくる」 (・∀ ・;)「え! えぇっ!?」 ・∀・)「と、いうわけで」 ∀・)「暫く、お別れだよ」 ・)「"またんき"くん」 (・∀ ・;)「!」 ( ´ω`) ぴちゃ
- 59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:48:22.07 ID:vFyc+SVnO
- ( ´ー`)「雲だーよ」
( ´ー`)「雨降らすーよ」 ぽつ ぽつ ! カンッ (・∀ <)「冷たっ!」 ( ´ω`)「雨、だお」 ( ´ー`)「もっと降らすーよ」 ザー…‥‥
- 64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 21:59:06.56 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・;)「うわっ! 川が荒れてるよ!」
( ;ω;)「おおっ!? おおーん!!?」 ( A ) (A ) ( ) ( ;ω;)「ど、ドクオ!! 沈んじゃ駄目だお!!」 ( ;ω;)「駄目だおーー!!!」 ( ) ( ) ・ ( ;ω;)「うわあああああ!!!」 (・∀ ・)「……」 (・∀ ・)「お前、自分の心配した方がいいんじゃないの?」
- 65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:02:02.23 ID:vFyc+SVnO
- ( ;ω;)「は?」
(・∀ ・)「このままじゃ僕達も沈んじゃう。だから友達よりも自分を」 (#;ω;)「空き缶のお前にはわからないお!!」 (・∀ ・)「……」 (・∀ ・)「君も空き缶」 (#;ω;)「今は空き缶だけど、ブーンは人間だったお!!」 (#;ω;)「ドクオは僕の大事な親友だお!! 友達なんか存在しない空き缶のお前にはこの気持ちなんて わからないお!!!」 (・∀ ・)「……」 (・∀ ・)「ああ、僕は空き缶だよ」 (・∀ ・)「友達もいない」 ( ∀ )「でも、ね……」 (・∀ ・#)「僕を空き缶にしたのはお前達なんだよ!!!」 ( ;ω;)「!」
- 66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:05:04.03 ID:vFyc+SVnO
- ( ;ω;)「まさか、お前」
(・∀ ・#)「この僕に友達なんているわけないじゃん!!」 (・∀ ・#)「だって僕は空き缶だもの!!」 (・∀ ・#)「中身が空っぽの、空き缶だ!!!」 ( ^ω^) ( ^ω^)「僕がここにいるのは」 ( ^ω^)「お前のせいかお?」 ( ^ω^)「ドクオが死んだのも、お前のせいかお?」 (・∀ ・)「やったのはお月様。だけど、元を辿れば僕のせい」 (・∀ ・)「もっと元を辿ればお前達のせい」 (・∀ ・)「僕を空き缶にしなければ、こんなことにはならなかった」 (・∀ ・)「つまり、自業自得ってことだね」 (・∀ ・)「いい気味だ」
- 68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:08:03.78 ID:vFyc+SVnO
- ザー…‥‥
( ^ω^) (・∀ ・) ザー…‥‥ ( ^ω^)「僕は」 ( ^ω^)「謝らないお」 ( ^ω^)「お前が空き缶だったから、いけないんだお」 (・∀ ・) (‐∀ ‐)「そう……」 (・∀ ・)「僕は謝って欲しいと思わないし、謝ったからって許す気もない」 (・∀ ・)「だから、いいんじゃないの」 ( ^ω^) (・∀ ・)「僕が死ぬまでお前を、お前達を恨むだけさ」 ( ^ω^)「……」
- 70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:11:02.89 ID:vFyc+SVnO
- ザー…‥‥
(;^ω^)「おっ!」 (;^ω^)「体が……重くなって」 (・∀ ・)「雨水が中に溜まったんだね」 (‐∀ ‐)「僕も重くなってきたよ」 (;^ω^)「沈んだら、ずっと川底暮らしだお」 (‐∀ ‐)「そうだね」 (;^ω^)「うわっ! 沈みだしたお! もう駄目だお!」 (‐∀ ‐)「そーだね」
- 71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:14:01.91 ID:vFyc+SVnO
- (;^ω^)「お前も、沈めばいいお」
(‐∀ ・) (・∀ ・)「嫌だね」 (;^ω^)「そうか、おっ!」 (;^ω^)「うわあっ!!!」 ぼちゃ (・∀ ・) (‐∀ ‐)「さようなら、ブーン」
- 72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:16:03.63 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「僕も沈みそう」
(‐∀ ‐)「ここまでかな、僕の人生……」 (・∀ ・)「いや缶生?」 (‐∀ ‐)「……どうでもいいよな」 ぴちゃん
- 73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:18:18.86 ID:vFyc+SVnO
- (・∀・)「オハヨー」
(‐∀ ‐) (‐∀ ・) (・∀ ・)「あれ?」 (・∀ ・)「沈んでない……」 (・∀・)「オハヨー」 (・∀ ・)「……」 (・ー ・)「おはようございます」
- 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:21:03.02 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「太陽様、太陽様」
(・∀・)「ナニー?」 (・∀ ・)「僕の話を聞いてくれますか?」 (・∀・)「イイヨ」 (・∀ ・)「僕は太陽様が大嫌いでした」 (・∀・) (・∀ ・) (・A・)「イクナイ!!」 (・∀ ・)「ええ、良くないですよね」 (・A・)
- 76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:24:05.55 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「でも……」
(・A・)「?」 (・∀ ・)「今は好きですよ」 (・∀ ・)「もう僕は朝を、昼を……恐れなくていいのですからね」 (・A・)「……」 (・∀・)「イイ!!」 (・∀ ・*) ぴちゃ
- 77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:27:07.86 ID:vFyc+SVnO
- (‐∀ ‐)
ぱちゃ (‐∀ ‐) ぴちゃん (‐∀ ‐) (‐∀ ・)「お月様」 ( ・∀・)「なんだい?」 (・∀ ・)「夜になっていたなら起こしてくださいよ」 ( ・∀・) ( ・∀・)「私思うんだけど、空き缶って寝るの?」 (・∀ ・)「寝ますよ」 ( ・∀・)「へぇ」 ぴちゃ
- 78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:30:12.42 ID:vFyc+SVnO
- ( ・∀・)「ねぇ、空き缶くん」
(・∀ ・)「またんき」 ( ・∀・)「?」 (・∀ ・)「僕は"またんき"。"空き缶"ではありません」 ( ・∀・)「ほう」 ( ・∀・)「では"またんき"くん」 (・∀ ・)「はい」 ( ・∀・)「そろそろ話してくれないかな?」 (・∀ ・)「何を?」 ( ・∀・)「思い出したんでしょ?」 ( ・∀・)「あの夜のことも」
- 79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:33:15.49 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「……」
(・∀ ・)「お月様は全部知ってるんでしょ?」 ( ・∀・)「でもあの時の私は君と直接話せなかったのだよ」 ( ・∀・)「"直接"……ね」 ( ・∀・)「でも今は君と直接会話できる」 ( ・∀・)「ねえ、話したいでしょ?」 (・∀ ・)「……はい」 ( ・∀・)「それに太陽は鈍感だから、ね」 ( ・∀・)「さあ、夜は始まったばかりだよ!!」 (・∀ ・) (‐∀ ‐)「意地悪お月様」 ちゃぷん ちゃぷん…‥‥
- 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:36:03.38 ID:vFyc+SVnO
- 僕は人間だ、空き缶じゃない。
なのに皆は言うんだ。 「またんきは空き缶だ」って……
- 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:38:53.74 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「僕は斉藤またんき」
( ^ω^)「おっおっ! 馬鹿そうな名前だおwww」 (・∀ ・#) (・∀ ・#)「君は?」 ( ^ω^)「おっ! 僕は内藤ホライゾン。 皆にはブーンって呼ばれてるおww」 (・∀ ・)「……」 (・∀ ・)「ぷっ! 喋り方きめぇww」 (#^ω^) 僕が中学生になって、一番最初に話しかけた人物は内藤ホライゾン。 ブーンだった。 でも僕達は馬が合わなかったようで、仲良くなれなかった。 この時、無理にでもブーンと仲良くしていれば良かったのかもしれない。 僕は馬鹿だった。 友達ができなかった。
- 89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:41:04.77 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)(数学の教科書忘れた)
(・∀ ・)「先s」 ( ^ω^)「先生!」 ( ´∀`)「モナ?」 ( ^ω^)「教科書忘れたおwww」 ( ´∀`)「仕方ないモナね。ほら」 ( ^ω^)「ありがとうだおww」 (・∀ ・)「……」
- 90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:44:02.54 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「先生、僕も教科書忘れました」
(;´∀`)「も、モナ……すまないモナ。教科書はもう先生のしかないモナ。 悪いけど、友達に見せてもらってくれモナ」 (・∀ ・)「……」 (・∀ ・)「だ、誰か見せてくれないかな?」 しーん (・∀ ・;) 僕は馬鹿だった。 友達を作らなかったから。
- 93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:47:03.58 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・;)「あ、あの」
( ^ω^)ノ「せんせー!」 ( ^ω^)「またんきには友達がいないから教科書見せる人は誰もいません!」 (・∀ ・;)「っ」 くすくす くすくす どこからか笑い声が聞こえてくる。 ( ∀ ;)「そんな、こと……」 ( ^ω^)「えー、このクラスにまたんきくんのお友達はいますか?」 ( ∀ ;)「やめ」 ( ^ω^)「あれ? どうやらいないようですおね」 (;´∀`)「さ、斉藤くん。先生のを貸すモナ」 (;´∀`)「今度は忘れちゃ駄目モナよ!」 ( ∀ ;)「は、い。ありがとうございます」 ( ^ω^)ニヤ
- 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:49:03.98 ID:vFyc+SVnO
- その日を境に僕はいじめられるようになった。
キッカケなんて、なんでもいいのだ。 いじめる相手は、誰でもいいのだ。
- 99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:51:16.59 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・;)「あれ? また教科書がない」
('A`)「またんきー!」 (・∀ ・;)ビクッ ('A`)「ごめんなw お前の教科書、うんこ拭いた後のトイレットペーパーだと思って 流しちゃったww」 ( ^ω^)「ドクオ、よくそんな汚いものを触れたおねww」 ('A`)「ばーか、ゴム手袋したに決まってるだろwww」 ( ^ω^)「おっおっwww」 ( ∀ ;)「っ……」 (・∀ ・;)「返せよ、僕の教科書!!」
- 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:54:02.19 ID:vFyc+SVnO
- ( ^ω^)
('A`)「あー……いいよ」 (・∀ ・) (・∀ ・)「え?」 ('A`)「ちょっとこっち来いよ」 (・∀ ・)「……」 僕はドクオ達の後ろを黙ってついて行った。 もう教科書は流されたのだから、返ってくるはずなんてなかったのに。 僕は馬鹿だった。
- 109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 22:57:02.86 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「トイレにあるの? 流してなかったってこと?」
('A`)「流したよ」 (・∀ ・)「え?」 ( ^ω^)「こういうことだ、おっ!」 バシャッ 僕は便器の中に顔を突っ込んだ。 いや、突っ込まされた。 ( ∀ ;)「!!」 ('A`)「トイレに流しちゃったから、お前も流れて取りに行けよ」 ('A`)「ほら」 ジャー
- 113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:00:03.24 ID:vFyc+SVnO
- ドクオがトイレの水を流す。
口と鼻にトイレの水が入ってきた。 苦しくて、息ができなくて、辛くて。 どうにかしたくて僕の頭を押さえる誰かの手を振り払おうとした。 ( ∀ ;)「――!! ――!!!」 ( ^ω^)「暴れるなお」 僕の手は、簡単に捕まってしまった。 僕に成す術がなくなる。 ああ、このままでは死んでしまう。 ( ^ω^)「ドクオ、そろそろ手を離してやるお」 ('A`)「おう」 ゚。( ∀ ;)「ぷはっ!」 ( ∀ ;)「げほっ! がはっ! おえっ!」 僕は吐いた。 さっきまで頭を入れていた便器に吐いた。 嘔吐物の臭いが辺りに広がる。
- 116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:03:06.14 ID:vFyc+SVnO
- ( ^ω^)「ふふ。またんき、汚いお」
('A`)「臭ぇww」 (;∀ ;)「おえっ! おあっ!!」 ( ^ω^)「おっおっww 汚いまたんきは流しちゃうお」 (;∀ ;)「え」 ベシャ 僕は口を開けたまま、また顔を便器の中に押し込められた。 けどさっきと違うのは、僕の口と鼻に入ったのがトイレの水ではなく自分の嘔吐物だということ。 そして水を流される。 いやでも嘔吐物が喉を通っていった。 (;∀ ;)「――――!!!!!」
- 118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:06:02.63 ID:vFyc+SVnO
- どれくらいで解放されたんだっけ。
思い出せないくらい何度も何度も便器に顔を突っ込まされた。 その度に笑われ、惨めな思いをして、吐く。 吐いて、吐いて、吐いて、吐くものがなくなれば胃液を吐いて。 その繰り返し。 授業開始のチャイムが鳴っても、僕は教室には戻らなかった。 戻れなかった。 (;∀ ;) そしてトイレで一人、泣き続けた。 授業が終わる少し前に、僕は顔を洗ってからトイレを出た。 家に帰るために。 教室に自分の荷物を置いたまま。
- 120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:09:22.18 ID:vFyc+SVnO
- 次の日、学校に行くと僕の上履きはなくなっていた。
仕方なく靴下で廊下を歩いて行くと、教室の方から笑い声が聞こえてきた。 いい予感はしなかったけど、僕は教室の戸を開けて中に入る。 入ってから、入らなければよかったと後悔した。 だって…… ( ∀ ) ( ∀ )「なに、してるの?」 クラスメイトのほとんどが、僕の私物を壊していたのだから。 教科書とノートはハサミやカッターで切り裂かれ、 スクールバッグは床や壁に叩きつけられたのだろうか…… 1ヶ月くらい前は新品同様だったのにボロボロだ。 筆記用具も原型を留めていないし、上履きは二度と履けない状態にされていた。 ( ^ω^)「物を壊すとスッキリするお!」
- 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:12:02.44 ID:vFyc+SVnO
- (・∀ ・)「……」
( ^ω^)「お! またんきが来たお!」 _ ( ゚∀゚)「よう! お前のおかげでストレス発散ができたぜwww」 ('A`)「どうだ。こんな歓迎されるなんて初めてだろ?」 (,,゚Д゚)「ゴルァwww」 (・∀ ・)「……」 ξ゚⊿゚)ξ「やーね、こっち見ないでよ」 ( ^ω^)「目障り、だおwww」 ブーンは手に持っていたジュースを飲み干すと、空になった缶を僕に投げつけた。 コンッ ( ∀ )「いた……」 缶はものの見事に僕へ直撃した。 缶が当たった額が痛む。
- 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:14:03.81 ID:vFyc+SVnO
- ( ^ω^)「そうだお!」
( ^ω^)「お前は今日から"空き缶"だお!」 ( ^ω^)「中身が空っぽの、軽くて馬鹿なやつ」 ( ^ω^)「利用価値のない、使用済みのゴミ」 ( ^ω^)「でも空き缶は、リサイクルされればまた使えるおね」 ( ^ω^)「おい"空き缶"」 ( ^ω^)「死んで生まれ変わればリサイクルされるお」 ( ^ω^)「死んじゃえおwww」
- 129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:17:08.25 ID:vFyc+SVnO
- ('A`)「あwきwかwんw」
('A`)「ウケるww もう死んじゃえよ空き缶www」 _ ( ゚∀゚)「ブーン、お前は天才だww」 _ ( ゚∀゚)「空き缶死ねwww」 ξ゚⊿゚)ξ「ぷっ! あんたには空き缶がお似合いよw」 ξ゚⊿゚)ξ「空き缶くんww」 (,,゚Д゚)「あーきー缶!!」 ( ^Д^)「あーきー缶!!」 (*゚ー゚)「あーきー缶!!」 ( ゚д゚ )「あーきー缶!!」 从 ゚∀从「あーきー缶!!」 ( ∵)「あーきー缶!!」 川 ゚ -゚)「……空き缶」
- 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:19:03.33 ID:vFyc+SVnO
- ( ∀ )「……」
( ∀ )「空き缶」 ( ∀ )「僕は空き缶」 ( ∀ )「あきかん……」 その日から僕は"空き缶"になった。 人間だった"斉藤またんき"は消えた。
- 136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:22:31.20 ID:vFyc+SVnO
- 僕は空き缶。
いらないゴミ。 人間なのに人間扱いされない、ゴミ。 それでも僕は学校に通い続けた。 なぜなら僕の家は母子家庭だから。 お父さんは僕が小さい頃に病気で他界した。 だから僕の家族はお母さんだけ。 一人っ子の僕の、たった一人の家族。 そのお母さんに心配をかけさせないために、僕は学校に通い続けた。 J( 'ー`)し「またんき、学校は楽しい?」 (・∀ ・)「うん! 楽しいよ!」 J(*'ー`)し「そう! カーチャン嬉しいよ!」 (・∀ ・) (‐∀ ‐) (^∀ ^*)ニコッ J(*'ー`)し「ふふ」 嘘吐いてごめんね、お母さん。
- 139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:25:00.49 ID:vFyc+SVnO
- 僕は太陽が大嫌いだった。
朝になったら学校へ行かなければならないから。 だから僕は「太陽なんか昇ってこなければいいのに」と何度も願った。 それでも太陽は昇ってくる。 僕はお母さんがいるから学校に行った。 お母さんのために、行きたくない学校に行った。 お母さんがいたから……
- 143 名前:>>140すみません、違います:2009/02/22(日) 23:27:40.91 ID:vFyc+SVnO
- でも、ある日。
それは起こった。 (・∀ ・)「ただいま、お母さん」 (・∀ ・)「外に車あったから、もう仕事から帰って来てるんでしょ?」 (・∀ ・)「いつもより早いね、どうし……」 (・∀ ・)「……嘘、だよね」 (・∀ ・)「お母さん」 (;∀ ;)「ねえ、なんの冗談なの!!」 (;∀ ;)「お母さん!!!」 お母さんは首を吊って死んでいた。 テーブルの上にはメモが一枚。 『またんき、ごめんね』
- 145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:29:11.47 ID:oo+xWy750
- 母ちゃんを殺す奴は許さない。
- 147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:30:34.34 ID:vFyc+SVnO
- お母さんはお母さんで苦しんでいたようだ。
女手一つで子供を育てるのって大変だよね。 ……お母さんも職場でいじめられていたんだって。 僕がいたから頑張っていたらしいけど。 「もう耐えられない」って遺書には書いてあったそうだ。 お母さんも僕と一緒だったんだね。 ごめんね、お母さん。 気づいてあげられなくて。 ( ∀ )「……あはは」
- 149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:32:56.21 ID:vFyc+SVnO
- ( ∀ )
僕は心の支えを失った。 こんな時に友達がいたら慰めてくれたかもしれない。 でもね、僕には友達なんていないの。 僕は空き缶だから。 僕は親戚の家でお世話になることになった。 でもそこには、お母さんと暮らしていた時のような温かさはない。 だって親戚っていっても家族ではないのだから。
- 152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:35:39.17 ID:vFyc+SVnO
- 僕が行く中学校は変わらなかった。
親戚の家は僕が行っている中学校の近くにあるんだもの、当たり前だよね。 辛いけれども僕は学校に行く。 親戚の人に迷惑をかけるわけにはいかないから。 ( ^ω^)「空き缶。カーチャンが自殺したんだってな」 (・∀ ・)「……」 ( ^ω^)「御愁傷様だおww」 ( ^ω^)「ママがいなくなって寂しいでちゅかー?」 ( ^ω^)「やっぱり空き缶の親も空き缶だおねww」 ( ^ω^)「お前のカーチャンもゴミだったんだおwww」 ( ^ω^)「お前も死ねばいいお」 ( ^ω^)「"空き缶"」 ( ∀ )「……」
- 156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:37:58.61 ID:vFyc+SVnO
- ( ∀ )「僕の悪口ならまだいいよ」
( ^ω^)「おっ?」 ( ∀ )「でもね」 (・∀ ・#)「お母さんの悪口は許さないからな!!!」 僕はブーンの顔面を思い切り殴った。 だって、今までされてきたことの中で一番悔しかったから。 ブーンを殺してやりたかった。
- 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:40:12.59 ID:vFyc+SVnO
- ( ゚ω(#)「なっ……」
( `ω(#)「何するんだお!!!」 殴り返された。 ブーンに続いて他の人も僕を殴りつける。 (#'A`)「空き缶の分際で!!」 (#)∀ ・#)「僕は空き缶でも、お母さんは空き缶なんかじゃない!!!」 (#)∀ ・#)「謝れ、お母さんに謝れよ!!」 (#)∀ ;#)「うわあああああ!!!!!」
- 163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:42:28.87 ID:vFyc+SVnO
- (#)∀ メ)「……」
一対多数って、卑怯だよね。 僕に勝ち目なんてなかったんだ。 それくらいわかっていたさ。 ( `ω(#)「リサイクル不能なくらいボロボロにしてやるお」 その言葉通りに僕は全身ボロボロにされた。
- 167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:45:18.17 ID:vFyc+SVnO
- (#)∀ ‐メ)「あー、身体中が痛いや」
(#)∀ ・メ)「これじゃあ親戚の家には帰れないよなぁ」 (#)∀ ・メ) (#)∀ ・メ)「もう夜か」 (#)∀ ・メ)「あ、お月様がまんまるだよー! あははっ!」 (#)∀ ・メ)「満月、満月、お月様ー!」 (#)∀ ^メ)「はははっ!」
- 171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:48:11.57 ID:vFyc+SVnO
- (#)∀ メ)「……」
(#)∀ メ)「僕が本物の空き缶ならよかったのに」 (#)∀ ・メ)「リサイクルされて生まれ変わりたいよ」 (#)∀ ;メ)「ねぇ、誰か返事してよ」 (#)∀ ;メ)「ねぇ!!」 (#)∀ ;メ)「……」 (#)∀ ‐メ)「なにしてるんだろ、僕」
- 175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:51:03.43 ID:vFyc+SVnO
- (#)∀ ・メ)「やっぱり夜はいいな」
(#)∀ ・メ)「僕を空き缶だなんて呼ぶ人もいないし」 (#)∀ ・メ)「静かだし、お月様は綺麗だし」 ( ) (#)∀ ・メ)「……」 (#)∀ ‐メ)「学校、行きたくないな」 (#)∀ ‐メ)「……本当に」 (#)∀ ‐メ)「缶になってしまいたい」 ( )
- 178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/22(日) 23:54:07.97 ID:vFyc+SVnO
- (#)∀ ‐メ)
(#)∀ ・メ) ( ) (#)∀ ・メ)「今夜は家に帰らないで、ずっとお月様を見てよっと」 ( ) (#)∀ ・メ)「親戚の人もこんな僕なんか家にいて欲しくないだろうしね」 ( ) (#)∀ ・メ)「綺麗な満月や」 ( ∀ ) (#)∀ ・メ)
- 186 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/22(日) 23:59:35.94 ID:vFyc+SVnO
- (#)∀ ⊂メ)ゴシゴシ
(#)∀ ・メ) (#)∀ ・メ;) ( ∀ ) (#)∀ ・メ;)「気のせいかな、お月様に口が……」 ( ∀ ) ( ∀・) ( ・∀・) (#)∀ ・メ;)そ (#)∀ ・メ;)「目……?」
- 189 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:02:52.99 ID:wWdk8oSLO
- ( ・∀・)
(#)∀ ・メ;) ( ・∀・) (#)∀ ・メ;) ( ・∀・ ) (#)∀ ・メ;)「! こっち見た!!」 ( ・∀・ ) (#)∀ ・メ;) ( ・∀・ )ニヤ (#)∀ ・メ;)そ「笑った!?」 (#)∀ ・メ;) ( ・∀・ ) (#)∀ ・メ;) (#)∀ ・メ) (#)∀ ‐メ)「そんなこともあるか」
- 193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 00:06:21.74 ID:wWdk8oSLO
- (#)∀ ・メ)「喉乾いた……」
(う∀ ⊂メ)ゴシゴシ (・∀ ・メ)「自販機ないかな」 ( ・∀・ ) (・∀ ・メ)「お月様は僕がどこを歩いていてもついて来るんですね」 ( ・∀・ ) (・∀ ・メ*)「もしかして僕と友達になりたいとか!」 ( ・∀・) (・∀ ・メ) ( ・∀・) (・∀ ・メ)「ツンデレですか?」 ( ・∀) (・∀ ・メ) (・∀ ・メ)「ごめんなさい」
- 196 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:09:21.68 ID:wWdk8oSLO
- (・∀ ・メ)「自販機はっけーん!」
(・∀ ・メ)「よかった、200円持ち歩いていて」 (・∀ ・メ)「……」 (・∀ ・メ) (・∀ ・メ)「やっぱりいいや」 (・∀ ・メ)「空き缶の僕が空き缶を産み出してどうするよ」 ( ・∀・) (・∀ ・メ) (う∀ ⊂メ) (;∀ ;メ) (う∀ ⊂メ) (;∀ ;メ)「もう、無理だよ」 (;∀ ;メ)「僕は人間として生きていけないよ」 (;∀ ;メ)「……死んでしまおうかな」 ( ・∀・)
- 199 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:12:06.39 ID:wWdk8oSLO
- ( ・∀・)
( -∀-) (;∀ ;メ)「うっ……うわああああああん!!!」 僕は、泣いて、泣いて、泣いた。 近所迷惑なんて考えられなかった。 泣きたかったから泣いた。 大きな声で、幼子のように。 (;∀ ;メ)「うあっ、ひぐっ、ああっ!! うわああん!!!」 ( -∀-)
- 201 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:14:02.22 ID:wWdk8oSLO
- "そんなに生きているのが嫌なの?"
誰かの声が頭の中に響いた。
- 205 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:16:05.99 ID:wWdk8oSLO
- "嫌だよ、もう辛いよ!"
"じゃあ死ぬの?" "嫌だよ、怖いよ! 死ぬのは怖い!" "だったら……" "新しい生き方をしてみない?"
- 208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 00:17:44.96 ID:wWdk8oSLO
- ぴちゃん…‥‥・
- 211 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:20:02.81 ID:wWdk8oSLO
- 「おっおっ! 自販機だお!」
「お前またコーラ飲むのか?」 「ブーンはコーラが好きだお!」 「そうですか」 「ドクオは飲むかお?」 「いらね」 「そうかお。そういえば、空き缶は学校に来なくなったおね」 「ゴミはいない方が教室も綺麗だし、いいんじゃねwww」 「だおだおwww」 チャリン チャリン ピッ ガシャン
- 214 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:22:16.74 ID:wWdk8oSLO
- 「ぷはー! 学校帰りに飲むジュースは最高だお!」
「お前それ毎日飲むとか飲み過ぎだろww このピザ中学生www」 「ピザというな、メタボと言え」 「お……もう飲み終わってしまったお」 「じゃあその空き缶を蹴りながら帰ろうぜ!」 「いい運動になるおね! そーれ!」 カンッ 「とりゃっ!」 コンッ! ……ぽちゃっ
- 218 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:24:03.38 ID:wWdk8oSLO
- ちゃぷん ちゃぷん…‥‥
- 222 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:27:08.74 ID:wWdk8oSLO
- (・∀ ・)「これが、ブーン達に会って思い出した人間だった時の記憶です」
( ・∀・) (・∀ ・)「……お月様?」 ( ・∀・) (・∀ ・) ( ・∀・)「ん? もう終わったの?」 (・∀ ・)「話、ちゃんと聞いてました?」 ( ・∀・) (・∀ ・) ( ・∀・)「うん」 (・∀ ・#) ( ・∀・)「ごめん、ごめん。ちゃんと聞いてたよ」 (・∀ ・)「……」
- 226 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:30:13.09 ID:wWdk8oSLO
- (・∀ ・)「あの、お月s」
( ・∀・)「どうして君は太陽を好きになれたの?」 (・∀ ・)「……太陽様を恐れる理由がなくなったからです」 ( ・∀・)「なぜ?」 (・∀ ・)「ブーンとドクオが死にましたから」 (・∀ ・)「ブーンは生きているかもしれないけど」 (・∀ ・)「生きていたとしても川底生活」 (・∀ ・)「だから、もう僕に関わることは二度とない」 (・∀ ・)「僕は本物の空き缶になったから、あのクラスに行く必要はないし……」 (・∀ ・)「ほら!」 (・ー ・)「もう僕が朝を、昼を恐れる理由はないでしょう?」 ( ・∀・)「……」
- 228 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:33:02.38 ID:wWdk8oSLO
- (・∀ ・)
(・∀ ・)「でも……」 ( ・∀・)「でも?」 (・∀ ・)「ブーンとドクオがいなくなっても、胸が苦しいのです」 (・∀ ・)「体は空き缶なのに、胸が痛い」 ( ・∀・)「……どうして?」 (・∀ ・)「……」 (‐∀ ‐)「寂しいのです」 ( ・∀・)「あの二人が消えたから?」 (・∀ ・)「それはないです」
- 232 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:36:06.60 ID:wWdk8oSLO
- (・∀ ・)「……友達が、欲しかったのです」
(・∀ ・)「ブーンとドクオのように親友と呼び合えるような、友達が」 (;∀ ;)「欲し……」 (う∀ ⊂)ゴシゴシ ( ・∀・) (う∀ ⊂)「うっ」 ( ・∀・) (#・∀・)「君にはガッカリしたよ!!」 (う∀ ・;)「!?」 (・∀ ・;)「お月様?」 (#・∀・)「ふざけるな!!」 (#・∀・)「友達? 親友? もういるじゃないか!!」 (#・∀・)「私と、太陽が!!」
- 236 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:39:32.27 ID:wWdk8oSLO
- (・∀ ・)「……」
(#・∀・) (・∀ ・)「え?」 (#・∀・) (・∀ ・) ( ・∀・) (・∀ ・)「……僕と、友達?」 ( ・∀・)「うん」 (・∀ ・*)「お月様はツンデレだったんですね!!」 (;・∀・)「ツンデレ……とはちょっと違うと思うけど」 (・∀ ・*) (・∀ ・*)「あ、あり……」 (;∀ ;*)「ありがとうございます」 (* ・∀・)
- 240 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:42:37.82 ID:wWdk8oSLO
- ( ・∀・)「……またんき」
(う∀ ⊂)ゴシゴシ「なんですか、お月様?」 ( ・∀・)「私達は友達なんだから"お月様"はやめようよ」 (・∀ ・)「では、なんと呼べばいいですか?」 ( ・∀・)「"モララー"」 (・∀ ・)「モララー……様?」 ( ・∀・)「様はいらない! モララーでいいよ」 (・∀ ・)「モララー!」 (* ・∀・)「うん!」 (* ・∀・)「"太陽"はね、"ジエン"っていうんだ」 (・∀ ・)「ジエン!」 (・∀・)「ヨンダ?」 (;・∀・)「呼んでないよ! まだ来んな!!」 ∀・)「ハイハイ」
- 243 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:45:23.62 ID:wWdk8oSLO
- ( ・∀・)「もうすぐ海に着くよ」
(・∀ ・)「あっという間でしたね」 ( ・∀・)「……」 ( ・∀・)「君は、後悔してない?」 (・∀ ・)「?」 ( ・∀・)「僕は君を缶に……空き缶にしてしまったけど」 ( ・∀・)「人間の方が良かっt」 (・∀ ・)「モララー!」 ( ・∀・)「!」 (・∀ ・)「僕は本物の空き缶になれて良かったよ」 (・∀ ・)「モララーと友達になれたから!!」 (^∀ ^*)「ね!」 ( ・∀・) (* ・∀・)「べ、別に嬉しくなんか!」 (・∀ ・*)「ツンデレ乙」
- 246 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:48:07.68 ID:wWdk8oSLO
- (・∀ ・)「……!」
(・∀ ・)「海だ、綺麗!」 ( ・∀・)「うん、綺麗だ」 (・∀・)「キレー!」 (;・∀・)「うわっ! ジエン! もう朝なの?」 (・∀・)「キョウハ チョット ハヤク キタ」 ( ・∀・)「あ、そうですか」 (・∀ ・)「ふふ」
- 250 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:51:42.57 ID:wWdk8oSLO
- 海はどこまでもどこまでも広がっていて、とても綺麗だった。
月光と陽光に照らされて輝く海は、きっと世界で一番美しいのだろう。 だってその月光と陽光は、僕の友達の光なのだから。 (* ・∀・)ペカー (*・∀・)ピカー (・∀ ・)「!」 (^∀ ^*)キラッ (*・∀・)ピカー「マタンキガ ヒカッタ!」 (* ・∀・)ペカー「ふふ……ほうれ、もっと光れっ!」 (>∀ <*)キラッ「モララー、眩しいよ!」
- 253 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 00:55:01.20 ID:wWdk8oSLO
- 僕は空き缶としてこれからも生き続ける。
でもそれは、もう苦痛じゃない。 こんなにも素敵な親友達がいるのだから。 (・∀ ・*)キラッ (・∀ ・)空き缶のようです END
- 266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 01:02:56.39 ID:jm/J/ne6O
- え?これハッピーエンド?
- 267 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 01:03:32.62 ID:wWdk8oSLO
- 以上です。
たくさんの支援と、短い間でしたが保守をありがとうございました! 夜中まで皆さん、本当にありがとうございます! 書いて良かったです!! 何か質問があったら、まだ起きているので答えます。 あと、たった一つの作者さんではないです。 でも、たった一つ大好きなので間違われて嬉しい……! って言っては失礼ですよね。 本当に本当に、ありがとうございました!
- 268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 01:03:53.96 ID:DJ7/B+ee0
- >>253乙
過去に書いた作品とかある?
- 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 01:05:21.24 ID:w15xDoOD0
- >>267
処女?
- 271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 01:05:23.30 ID:wWdk8oSLO
- >>266
またんきは今まで苦しんだので、最後はハッピーで終わらせました ブーン達にとってはバッドですね
- 274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 01:09:07.28 ID:3DQORqoN0
- >>253
( ・∀・)イイハナシダナー >>1乙!
- 275 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 01:09:37.91 ID:wWdk8oSLO
- >>268
スレ立て短編では「自分が何かわからない」を書きました あとは総合で少し >>270 処女作ではないですよ
- 279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 01:11:46.36 ID:Il717PoU0
- 月がどうやってドクオを殺したのかkwsk
- 281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 01:15:15.99 ID:UQsM0nyB0
- ::;.:".:;..:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,` ─ (・∀・) ─
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- 283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 01:17:20.32 ID:w15xDoOD0
- ( )のようですって奴か
- 284 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 01:17:41.13 ID:wWdk8oSLO
- >>279
お月様の力で、ドクオの帰り道で通るはずのない川がある道を通らせる ↓ ドクオが川を見る ↓ 川に入りたくなるように暗示をかける ↓ ドクオが川に入る ↓ ('A`)「きゃー! 溺れる、死ぬ!」 ↓ 御愁傷様 です。 夜だったのでお月様の力が働きます。 お月様万能です、夜は。 昼はもちろん太陽の力が働きます。
- 285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/23(月) 01:19:32.69 ID:DJ7/B+ee0
- >>284
月がブーンとドクオを選んだのはただの偶然?それとも意図的にやったの?
- 286 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 01:19:58.27 ID:wWdk8oSLO
- >>281
うおおおお!!!すげえええ!!! ありがとうございます、ありがとうございます!!! >>283 そう、それです
- 287 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 01:22:24.50 ID:wWdk8oSLO
- >>285
意図的です お月様は意地悪です
- 291 名前: ◆hDNzcvQqj. :2009/02/23(月) 01:33:49.65 ID:wWdk8oSLO
- もう質問はなさそうなので寝ますね
おやすみノシ
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この小説でブーンとドクオが嫌いになった
[2009/02/24 18:23]
URL | #/hTKH0WU
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またんきが可愛そうだと思いました。
[2009/02/28 18:48]
URL | #-
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けっこうすき モララーとジエンのキャラがよい
うるっときた
[2013/11/10 00:04]
URL | #-
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