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( ^ω^)人型シリコンミサイルのようです |
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 21:14:22.91 ID:63PevWHR0
-
≡( ^ω^ ) おっす、オラ内藤! 最近暗いことばかりの世の中だけど、 たまには楽しいことがあったっていいじゃない! ≡( ^ω^ ) たまには、そう、敵性因子を発見したらロックオンしてさ。 艦長の指示一つで発射されちゃったりするわけよ! ≡(;^ω^) 発射! 着弾! 爆発! 撃破! 僕の身一つで地球が救われるなら、 命くらい、とんとーんっと投げ捨てちゃったりするわけよ! ≡( ;ω;) シニタクナイオー!
- 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 21:27:48.03 ID:63PevWHR0
- 艦長は野太い唸り声をあげながら、好物の豚肉を食べていた。
(´・ω・`) 牛うめえ 人型シリコンミサイル計画から十二年。 クローン技術とかなんやかんやの思考錯誤を繰り返した結果、 彼は一つの答えに辿りついた。 ( ^ω^)+ ( ^ω^ ) d(>ω< ) (´・ω・`) 内藤くんを、ミサイルに改造する この言葉を聞いたクルー達は、さぞや歓喜したことだろう。 うは、おk。ヤリチンクソデブずんぐりむっくり、内藤くんが爆散するのだ。 ここに心血を注がない阿呆は居ない、すぐに全員、彼のミサイル化にとりかかった。 私怨であるが、それこそが研究への探求心、 情熱とその他諸々を再燃させるきっかけになると艦長は踏んでいた。 この際、シリコンミサイル計画が成功しようがしまいが、どうでもよかった。 (´・ω・`) 内藤君は、今日からミサイルとして僕の館に格納されてね ( ^ω^) …… (;^ω^) く……把握ですお
- 7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 21:34:33.49 ID:63PevWHR0
- 始まった、内藤君の開発計画。
( ^ω^) 固形燃料をおかずに……? まずは動力源を、食物から安価なバイオ燃料に変更した。 発射の際に内藤君は可燃性、誘爆性に優れた燃料を積みまくるので、 いざという時に吐かれては困る。 ( ^ω^) うめえ…… それを端的に言えばできの悪いとうもろこしだが、 兵器のドックの脂臭さと鉄の匂いに比べれば、美味である。 ξ゚⊿゚)ξ 地平線くん ( ^ω^) !? 兵器ドッグで女の声がするなど、と。 内藤君はバイオとうもろこしを食いつつ振り返った。 ξ゚⊿゚)ξ ミサイル候補生として、頑張ってる? 名を聞くと、ツンデレと言った。 どうやらドックで整備をしているとかそういう話をしたが、内藤君は全部聞き流した。 貧乳は彼の趣味ではない。まして彼はミサイルなのだ、甘いことは言っていられない。
- 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 21:40:50.27 ID:63PevWHR0
- ξ゚⊿゚)ξ 私ね……
( ^ω^) (戦艦でけえよな……) ξ゚⊿゚)ξ それで…… ( ´ω`) (ああ、僕もこいつに積まれて、飛び散るのかお……) ξ;⊿;)ξ わかってくれるの? うう…… ( ^ω^) ……? 不幸自慢が始まったが、内藤くんは一切聞いていなかった。 正直ミサイルであることを甘んじて受け入れた現在の自分に、 彼女と交流する理由などないと思っていた。 だからいきなり腹を抉りだされて全て機械化をされても驚かないし、 人工衛星と対話ができるようになっても不思議には思わない。 自分はミサイルなのだ。 ξ゚⊿゚)ξ ――それで、あなたを最高のミサイルに改造しようと思うの 彼女は突然、大きなはんだを取り出した。 ( ^ω^) なんぞ…… ジャキ ¶⊂ξ゚⊿゚)ξつζ とりあえず、あなたの脳と私のケータイ繋ぐから。有線で ( ^ω^) ミサイルに説明責任は無し、と……
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 21:48:16.49 ID:63PevWHR0
- それが内藤君ミサイル化計画の第二段階であったことは言うまでもない。
第一段階はいずこか、それを知る者は艦長しか居ないが、そういうものだ。 γ( ^ω^) これでおk? ξ゚⊿゚)ξ うん。なかなかの出来ね ( ^ω^) それで、これに何の意味が? ξ゚⊿゚)ξ まずは、他人から操作されることから慣れないといけないわ ( ^ω^) ふむ…… ツンデレの話によると、内藤くんが射出されるのは宇宙空間で、 対象は敵艦隊のジャミング装置であるらしい。 戦地での三次元空間認識は内藤くん単体では厳しいという判断の元、 敵のジャミング装置を警戒した超ロング有線による精密操作が必要になるのだ。 ( ^ω^) じゃあ、まずは何を? ξ゚⊿゚)ξ あなたはミサイルよ ( ^ω^) ……? ξ゚⊿゚)ξ さあ、まずはそこに座りなさい ( ^ω^) ミサイルに説明責任は無し、と……
- 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 21:55:49.05 ID:63PevWHR0
- ピッ、、、ピッ、、、
ξ゚⊿゚)ξつγ( ^ω^) さっそく館内を歩きます。あなたは何も考えないでね。 ピッ、、、ピッ、、、 .......ξ゚⊿゚)ξつγ( ^ω^) ナンダアレ… ピッ、、、ピッ、、、 .................ξ゚⊿゚)ξつγ( ^ω^) レイノミサイルジャネーカ? キメエ トコトコ ........( ^ω^) (何か違う) ビーッ! ビーッ! ξ゚⊿゚)ξ フン、死んだか ( ^ω^) これ、役に立たないですお ξ゚⊿゚)ξ あなたが勝手な事をしたことによって、VIP軍は大敗を喫しました ( ^ω^) だって完全に力抜いてたけど、ツンデレが押すから歩いてただけだお ξ゚⊿゚)ξ 後頭部から出てるコードはなんの為に繋いだと思っているの? そうじゃないでしょ? 我はミサイル的解答を所望す ( ^ω^) ヒュー、ドンッ ξ-⊿-)ξ 正解。その調子よミサイル
- 11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 22:02:25.51 ID:63PevWHR0
- 第二段階の改造計画は、その調子で進んでいった。
もう既に内藤君の頭の中は、着弾のイメージで埋まっていた。 朝起きてとうもろこしをむさぼると、爆発する。 昼にストレッチをしていると、ふと爆発したくなる。 ツンデレに会うと、何処かへの着弾命令を求めてしまう。 ( ^ω^) ピピピッ、ドーン ξ゚⊿゚)ξ いいわ、そう、いい 内藤君は完全に、中身がミサイルになっていた。 それも考えるミサイル。着弾欲求を持った画期的ミサイルだ。 彼の名は二ヶ月で一部メディアに取り上げられ、その名を地球全体に広めた。 ( ^ω^) シューゥ、ドンッ (´・ω・`) ほう ( ^ω^) ヒュウッ、ドーン ξ゚⊿゚)ξ どうですか この日は、第三段階へ移行できるかの確認テストの日だった。 艦長は生まれ変わった内藤君の様子を見て、感心した。 (´・ω・`)つ○ よし、こい。 ≡( ^ω^) ヒューウ、
- 12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 22:08:43.11 ID:63PevWHR0
- それから、第三段階への移行が決定した。
三次元空間認識補助コンピュータを側頭部に装着し、 両足を鉄の羽根に、両腕を耐熱板へ変更して、多少の被弾では怯まない設計だ。 ( ^ω^) シャウッ、ドドドーン ξ゚⊿゚)ξ …… だが、ここでツンデレは疑問を持ってしまった。 ( ^ω^) ヒューウ、ドーン ξ゚⊿゚)ξ …… 彼は、どうして命令外の最中にも、ミサイル的な発言をするのだろうか。 本来ならミサイルは、自意識を持ってはいけない。 発射命令が無ければ、おとなしい子犬と同じだ。 だが、 ( ^ω^) ゴウッ、ドーンッ 彼は一体。 野獣のような闘争心で、しきりにミサイル欲を満たそうとしてはいないか? 発射されたい、着弾したい、爆破したい。 ξ;゚⊿゚)ξ ……まさか…… ツンデレは気付いた。これが、人格なのだ。 ミサイルとしての、ミサイルであろうという、彼の新たなミサイル人格が、生まれていた。
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 22:17:01.52 ID:63PevWHR0
- ( ^ω^) ( ^ω^) ( ^ω^)γ( ^ω^ )
実験が行われた。 彼はもしかしたら、ミサイルではないのかもしれない。 もしかしたら、人間ミサイルなのかもしれない。 ξ゚⊿゚)ξ シュウッ、 ツンデレは内藤君と同じモデルのミサイルを横に並べ、 並列に指令を全く同じタイミングで同時に送信した。 同じミサイルが並ぶ中でもしも強烈な動きがみられたのなら、 これは兵器としては成立し得ない可能性が出てくる。 ( ^ω^ )γ( ^ω^ )γ( ^ω^ )γ( ^ω^ ) ( ^ω^ )γ( ^ω^ )γ( ^ω^ )γ( ^ω^ ) 「 「 「 「 ドーン 」 」 」 」 ξ;゚⊿゚)ξ なっ……嘘っ……! 違った。結果はそれ以上のものを叩きだした。 内藤君は既に、ミサイルではない。完全に超越している。 彼は、艦内のミサイルをいつの間にか掌握していた。 後頭部からだらしなく伸びる有線を他のミサイル達に連動させ、 全てのミサイルに覚醒したミサイル人格を植え付けた。 ξ#゚⊿゚)ξ 艦長ッ! この人型シリコンミサイル計画は危険ですッ! ツンデレの叫びは、内藤君の爆発声によってかき消されていた。
- 14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 22:26:59.98 ID:63PevWHR0
- ( ^ω^) ( ^ω^) ( ^ω^) ( ^ω^)
「 「 「 「 シュウッ 」 」 」 」 そもそも、どうして人型シリコンミサイル計画などが発足されたのか。 「 「 「 「 ドーン 」 」 」 」 それは、VIPとラウンジの全面戦争が発端だった。 大学のサークル同士で争う、エセ戦争。 どちらの工業技術が上かを競い合う、世界でもトップレベルの有志達が集う戦いだ。 二十年前までは大したことのない素人同士の戦争でもあったが、 近年、その有用性と娯楽性に目をつけた企業団体がそのエセ戦争に投資し、 今では月を中心にした宣伝戦争とも呼べるほどの発展を遂げていた。 人型シリコンミサイル計画が発足したのは、その十年ほど前。 VIP側がラウンジ部隊の新型兵器カミカゼに大敗を喫した時だ。 以下、省略。 要点を言えば、ラウンジの女に童貞集団VIPは敗北した。 現「艦長」、ショボンがその女祭りに参加できなかったことで、 この人型シリコンミサイル計画が発足した。 最初は「科学技術に加え、積極的な肉体の行使によって」VIPは敗北したのだ、 と聞いていたショボンは、途方もない勘違いによって、 当初本気でシリコンミサイル計画を企業側にもプレゼンしていたため、 ただの童貞狩りだったと知っても、引き下がることができなくなっていたのだ。
- 15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 22:33:13.71 ID:63PevWHR0
- (´・ω・`) もうメディアの宣伝は終わったからなあ。暴走ばれてもアレだし
ξ゚⊿゚)ξ やばいですよ、今の内藤君の性能は計り知れないものがあるんです ≡( ^ω^) シュウッ ≡( ^ω^) (´・ω・`) プロトタイプは? ξ-⊿-)ξ いえ……既にほかのミサイルと紛れこんでしまっていて…… (´・ω・`) む……でも大本を押さえないと、ずっと走りまわっちゃうんだろうね ξ゚⊿゚)ξ その可能性が、高いです…… (´-ω-`) (´・ω・`) あ、そうだ ξ゚⊿゚)ξ はい? (´・ω・`) 今年の秋の大会、ラウンジにも全力で協力してもらおう ξ゚⊿゚)ξ え? 秋は新技術のお披露目会みたいなものでしか…… (´・ω・`) こっちがあっちに資金提供して、ジリ貧まで攻めてもらう。 そこで内藤君を全部使い切ってしまわなければならなくすればいい ξ゚⊿゚)ξ ……なるほど! そうすれば内藤君に汚点があったとばれないのですね! ≡ ( ^ω^) ドーン
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 22:38:28.23 ID:63PevWHR0
- (´・ω・`) でさ
('A`) おう 月面にて、各サークル艦長の会合が開かれた。 (´・ω・`) 例のジャミング装置とか、それっぽく改造して。 ('A`) え、有線って聞いたんだけど。切る準備万端なんだけど (´・ω・`) ダイジョブダイジョブ、うちの内藤はもう単なるミサイルだからさ ('A`) ? kwsk (´・ω・`) かくしか ('A`) なる (´・ω・`) 資金は共有の口座に余分に入れておくから、 あとで明細と一緒に引き出しといて ('A`) おk 秋までは短い。 まだ六月とはいえ、あっという間に時が流れるのは誰の目にも明らかであった。 ( ^ω^) ………… ( ^ω^ ) ・・・
- 17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 22:45:00.36 ID:63PevWHR0
-
( ^ω^) さて、彼はミサイルとしてその地位を確かにしたわけだが。 ( ^ω^ ) 彼は本当に、ミサイルなのだろうか。 ( -ω-) 彼は内藤君として生を受け、内藤君としてVIPでの充実した生活を送っていたはずである。 ミサイルとして指名されたのも、彼への嫉妬が主で、そこに技術的は裏付けはあったのだろうか。 ( ゚ω゚) 答えは、否。 彼は完全にピエロだ。 人類として生まれてきたというのに、バイオとうもろこし風ジャンク油脂を食わされ、 後頭部からコードを伸ばされ、不細工な巻き毛にミサイル扱いを受ける日々。 誰が納得をする? 誰が笑ってそれを受け入れる? ( ゚ω゚ ) 報復の時は、すぐそこに迫った。 自らをミサイルとして貶めることで、自らを弄んだ腐れ豚野郎どもに、弾頭での鉄槌を、 ( ^ω^) 下す……下してやるお……!
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 22:53:49.95 ID:63PevWHR0
- (´・ω・`) 時は北!!!!!!!!
ξ#゚⊿゚)ξ うおー! (´・ω・`) 今年はラウンジが秋大会で強力な戦力を披露するとリークがあった! ( ^ω^) ・・・ (´・ω・`) ならば! 僕らも地球で名を広めた、最大戦力をもって応戦すべきとした! ξ゚⊿゚)ξ うおー (´・ω・`) 主翼、展開! ( ^ω^) ド ウ ッ ( ^ω^) ( ^ω^) ( ^ω^) ( ^ω^) ( ^ω^) (´・ω・`) 十年来の施工、思考、志向の極み! 人型シリコンミサイル、「ヘキサ内藤シリーズ」!! これを撃たずして、何を討つか! ここで我らの弾頭を、奴らの面前にぶち込むぞ! 月面、南部支市区画に陣取ったショボン率いるVIP群は、 内藤君を主軸とした攻撃一辺倒、言うなれば大槍のような陣形を組んだ。 既に技術がどうとかそういうレベルではなく、自身の誇る内藤君の射出のみを目標としたもの。 ξ゚⊿゚)ξ 本末転倒だけど、勝つためには……! 手段と目的がひっくりかえるのも、未熟な研究者たちのお茶目な部分だ。
- 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 23:00:43.34 ID:63PevWHR0
- ('A`) あれ、おっかしいなあ。
月面北部に構えたラウンジの艦長は、VIP勢の動きに困惑していた。 どうして最初からゴリ押しで来る気なのかと。 川 ゚ -゚) どうした ('A`) やべえんだよクソビッチ、ショボンの野郎いきなりかっ飛ばす気だ 川 ゚ -゚) それが何か問題なのか? ('A`) いややべえって、なんか、そう、これ地球で流れるし、スポンサー的に 川 ゚ -゚) ふむ。ならば娯楽映画並みの総力戦で一気に決めてしまうとか ('A`) ありっちゃアリだが……資金も潤沢だったし、不可能ではないんだが…… 川 ゚ -゚) なんだ ('A`) 絵面的に、かなりやべえだろ (*^ω^) (*^ω^) (*^ω^) (*^ω^) (*^ω^) 川 ゚ -゚) こちらの方が、少しエグい弾けかたをするものな ('A`) アンチ内藤ミサイル、月面が消えなきゃいいが……
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 23:07:02.74 ID:63PevWHR0
- 両陣営は向かい合い、僅かな静寂の時を縫う。
やがて、戦いの火蓋は落ちるのだ。 地球の八分の一の速度で、ゆっくりと。 (#´・ω・) いけぇぇぇぇぇぇっ! 内藤ゥゥゥゥっ!! 声が響いた。彼のヘルメットの中で。 ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) 「「「「「「シュウッ」」」」」」 ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) 飛び出した内藤君の数は事前にストックしていた内藤君の三倍。 いっそやれるとこまでやってしまおうというツンデレの案が通った。 これは戦であり、ミサイル化した内藤君の弔いでもあるのだ、と。 ξ゚⊿゚)ξ(行って…! あの時話した、私の夢を乗せて……!) いつか話した、ミサイルに成り立ての内藤君への、夢。 それをぶちかますことに、何のためらいがあるだろうか。 ξ#゚⊿゚)ξ いっけぇぇぇぇぇぇぇ! ナイトォォォォォォゥ!!!
- 21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 23:11:29.69 ID:63PevWHR0
- ('A`) 来たか……
川 ゚ -゚) 行っていいな? ('A`) 当然! 川 ゚ -゚) よし、行け! アンチ内藤! (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ 「「「 ド ウ ッ 」」」 (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ ('A`) ショボン……お前の話、信じてるからな…… ラウンジ艦長の手には、遠隔操作用のリモコンが握られていた。 それはショボンと話していた、ジャミング装置。ラウンジが誇る妨害のための兵器。 争いをなくすものだ、といっても、差し支えないのかもしれない。 ( ^ω^) ・・・ ミサイルとしての内藤君は、果たして。
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 23:18:57.28 ID:63PevWHR0
- ミニチュアの入り組んだ迷宮に、色つきの水による濁流を起こして、観察した。
といえば、月面戦場の姿を表すには丁度いいだろうか。 ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ 地球でこの放映を見た人間は、おそらく映画か何かを誤って放送しているのか、 なんて考えを起こすかもしれない。 それだけ月面の内藤君は、圧倒的な数で空を舞い、超高速で互いの隙間をすれ違っていた。 それぞれに意思があるのか、ミサイル同士は破壊の対象ではないと主張しているような。 (´・ω・`) なぜ、相殺し合わない……? ξ゚⊿゚)ξ ……彼らはまだ、完全にミサイルじゃない……? (´・ω・`) 目的の爆砕のみを目的とした、人型シリコンミサイル…… ある意味では、ここに完成していたのかもしれない……
- 23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 23:25:43.71 ID:63PevWHR0
- そして一方、ラウンジ側は。
('A`) いまだ! ジャミング起動! ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) (^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡(^ω^*)≡ ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) 内藤君が互いに避けあった瞬間、VIP側の内藤君にのみ機動障害を起こさせる。 これにより、僅かな軌道のずれによって互いの内藤君を直撃、誘爆させ、 全ての内藤君を瞬く間に処理するという戦法を取る、が。 ( ^ω^ ) そこっ! γ/⌒ヽ ⊂二二二( ^ω^)二⊃ | / ¶ ←装置 ( ヽノ ノ>ノ 三 レレ 内藤君の群れの中、一発の内藤君が群れを逃れた。 それは、人型シリコンミサイルの内藤君であり、内藤君が内藤君。 後頭部から半端なコードを垂らして、ミサイルとなった本来の目的のために、彼は走った。
- 24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 23:32:55.56 ID:63PevWHR0
-
そして――――。 γ/⌒ヽ ( ^ω^) (( (つ¶と) そ ハッシ ズザッ ,,,,`u―u´ ,,, (;´・ω・) 奪ったァァァー! 意味ねええぇぇぇぇぇ! ξ;゚⊿゚)ξ 内藤君! そのままそれをどうする気なの!? ('A`) あの野郎……俺っち特製ジャミングを…… 川 ゚ -゚) さすが、と言うべきか…… γ/⌒ヽ ( ^ω^) ・・・ (つ¶と) `u―u´ (#^ω^) こいつは押さえたお! ここからが僕達のターンだお! 彼の言葉に「応!」と叫んだのは、他でもない、人型シリコンミサイルであった、 内藤君たち、そのものの声であった。
- 25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 23:37:06.96 ID:63PevWHR0
- ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^)
≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡( ^ω^) ≡(*^ω^)≡(*^ω^)≡(*^ω^) ≡(*^ω^)*≡(*^ω^)*≡(*^ω^) ≡(*^ω^)*≡(*^ω^)*≡(*^ω^) めんどくせ*≡(*^ω^)*≡(*^ω^)*≡(*^ω^) ************≡(*^ω^)*≡(*^ω^)*≡(*^ω^) ***************≡(*^ω^)*≡(*^ω^)*≡(*^ω^) ********************≡(*^ω^)*≡(*^ω^)*≡(*^ω^) **********≡(*^ω^)*≡(*^ω^)*≡(*^ω^)** ******≡(*^ω^)*≡(*^ω^)*≡(*^ω^) **≡(*^ω^)*≡(*^ω^)*≡(*^ω^) (;´・ω・`) 意思を持った人型シリコンミサイルか! 止まらないぞ! ξ;゚⊿゚)ξ 内藤君! 私達の夢! ('A`) ぱねえ 川 ゚ -゚) 反転して両陣営に突っ込んでくるぞ、と。
- 27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 23:43:07.04 ID:63PevWHR0
- __,,:::========:::,,__
...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐... ..‐´ ゙ `‐.. / \ .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´ ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;................. .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .' ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;...... ;;;;;;゙゙゙゙゙ / ( ^ω^ ) ゙: ゙゙゙゙゙;;;;;; ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;............................. ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙ ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙ `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙ ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´ ( ^ω^) シュウ、ドンッ ( ^ω^ ) ……なんてな。 この月面爆破テロによって、内藤君は戦術核と同等の地位を手に入れた。 しかし、瞬く間に地球の研究者に制圧された彼らは、本格的な「意思を持った」兵器として扱われる。 彼らが>>1のように扱われる時代は、そう遠くない。 結果的に彼が兵器として扱われる現実は、爆撃では覆せなかったのだ。 この世界に、彼のような被害者が生まれませんように。 ラ・ヨダソウ・スティアーナ。 fin.
- 28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/16(土) 23:47:56.34 ID:63PevWHR0
- 俺の瞬間最大風速は、他人のそよ風にすらなれないというのか……
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