37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:18:22.60 ID:9QQsoGUh0
ツンはポケットからICカードを取り出し、トレーラーの後方の巨大なドアについているカード挿入口に差し込んだ。
カチャリという音がしてドアのロックが外れた。
ξ゚听)ξ「ブーン、ドアを開けるの手伝って。」
( ^ω^)「う、うんだお。」
ブーンとツンが2人でドアを開けた。
ツンはトレーラーの荷台の中に入っていった。ブーンも続いて入る。
ξ゚听)ξ「ブーン、こっちよ。」
( ^ω^)「く、暗くてよくわからないお・・・。」
ブーンは壁に手をついてトレーラーの中を歩いていった。
ξ゚听)ξ「内部照明をつけたいんだけど、トラックが当たった衝撃で照明のスイッチが壊れたみたいね。」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:19:29.09 ID:9QQsoGUh0
ツンも手探りでトレーラー内を歩いていたがやがて立ち止まった。
ξ゚听)ξ「・・・あったわ。ブーン、こっちに来て。」
( ^ω^)「うんだお。」
ブーンはツンの声のする方向へ歩いていった。
だんだんと暗闇に目が慣れてきたブーンはツンの側までやってきた。
ξ゚听)ξ「これよ。」
( ^ω^)「ん?何だお?」
ブーンは手探りでツンのまわりをさわってみた。
( ^ω^)「こ、これは!」
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:20:54.29 ID:9QQsoGUh0
ブーンは手探りでも自分が触っているものが何かわかった。
( ^ω^)「自転車だお!」
ξ゚听)ξ「そう。わが社の自慢の新製品の1つよ。さ、乗ってみて。」
( ^ω^)「う、うんだお。」
ブーンはトレーラー内の暗がりの中で自転車(ママチャリ)に跨った。
( ^ω^)「乗り心地がすごくいいお!」
ξ゚听)ξ「いいのは乗り心地だけじゃないわよ。」
そう言いながらツンは自転車の後部座席に座った。
ξ゚听)ξ「さあ、行きましょう。」
( ^ω^)「うんだお!」
ブーンは自転車のペダルを漕ぎ始めた。自転車は軽快に走り始めた。
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:22:48.34 ID:9QQsoGUh0
ブーン達が乗っている自転車はトレーラーの中を覗き込んでだ黒服の顔を跳ね飛ばして地面に着地した。
トレーラーの中から飛び出した自転車は太陽の光を浴びて透明感のある美しさを放っていた。
( ^ω^)「この自転車なんか宝石みたいだお・・・。」
ξ゚听)ξ「私が開発したダイアニウムで作った自転車よ。」
( ^ω^)「ダイアニウム?」
ξ゚听)ξ「ダイアモンドの硬さとアルミニウムのような加工のし易さの2つの特性を持つ金属よ。」
( ^ω^)「ってことはこの自転車は簡単には壊れないってことかお?」
ξ゚听)ξ「そうよ。思う存分この自転車の力を堪能して。」
( ^ω^)「よしっ!わかったお!行くお、ツン!」
ブーンはペダルを全力で漕いで自転車を発進させた。
後からやってきた黒い車に乗った黒服達の追撃をかわしてブーン達は街中に消えていった。
つづけ
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