33 :保守 :2006/03/13(月) 00:52:42.98 ID:XTc/kkU40
オカルト板でみなを恐怖のドン底に叩き落したくねくね踊る白い影・・・
その名も「くねくね」。田んぼなどの水辺に現れ、その姿を間近でみたものは、
「何か」を悟り発狂してしまう。「何か」が何であるのかは誰も知らない。
知ったものは発狂し、何も語らないのだから・・・
( ^ω^) 「今日も暑いお!まだ五月だっていうのに。」
('A`) 「ほんとだな・・・ところでブーン、今日学校終わったら暇か?」
( ^ω^) 「分かってるくせに聞くなお!もちろん暇お!」
('A`) 「おれんち農家だろ?今日な、田んぼに水張るんだ。手伝ってくれないか?
終わったら家で飯食ってけよ!」
( ^ω^) 「そうかお!わかったお!いくお!」
(´・ω・`) 「なんの話をしているの?」
('A`) 「お、しょぼん!ブーンにおれんちの仕事手伝ってもらうんだ!
おまえも暇なら手伝ってくんない?」
(´・ω・`) 「うん、いいよ!」
34 :保守 :2006/03/13(月) 00:54:38.87 ID:XTc/kkU40
こうしていつもの三人組はドクオの家の田んぼに水を張る作業を
手伝うことになった。三人が田んぼに着くと、既に作業ははじまっていた。
ドクオの父「やぁブーンくんにしょぼんくん。今日は手伝ってくれるそうだね!」
( ^ω^) 「はいお!」
ドクオの母「悪いわねぇ・・・じゃぁ早速だけど、あそこに見える水路の
バルブ、開いてきてくれないかしら?」
(´・ω・`) 「わかりました!」
二時間ほど後には、田んぼは水でいっぱいになった。田んぼなんて、普段から
見慣れているが、自分たちが水を張った田んぼから米が収穫されると思うと、
なんだか感慨深くて、ブーンたちは楽しげに田んぼを眺めていた。
35 :保守 :2006/03/13(月) 00:56:05.80 ID:XTc/kkU40
ドクオの母「ブーンくんもしょぼんくんも今日はうちでご飯をたべてって
頂戴。もう少ししたら出来るからね。」
( ^ω^) (´・ω・`) 「ありがとうございます(お)」
('A`) 「しかし夏だなぁ・・・日が沈んだのにまだ明るいや」
( ^ω^) 「ほんとだお」
日はとっくに沈み、空は茜色から藍色に変わりつつあった。
さっき灯ったばかりの街灯は、ブーンたちの影を田んぼに伸ばす・・・
(;´・ω・`) 「・・・」
( ^ω^) 「?」
('A`) 「どうした?しょぼん」
(;´・ω・`) 「ドクオ、あれって案山子かな?」
('A`) 「ぇ?」
36 :保守 :2006/03/13(月) 00:57:34.93 ID:XTc/kkU40
しょぼんの指差す田んぼの中では、確かに白い何かがゆらゆらと蠢いていた。
しかしこの微風のなかであんなに激しく動くのはどうも解しがたい・・・
(#'A`)「いや、案山子なんてないぞ!誰かが入ってるんだ!折角水張った
ばっかりなのになにしてんだ!おーい!おまえ!」
(;^ω^)「ま、まつお!様子が変だお・・・」
全身白タイツの男が阿波踊りをしているように見えるその光景は、ややもすると
笑ってしまうようなものだ。しかし三人の背中には滝のように冷や汗が滴っている。
その「人間らしきもの」は、とても人間とは思えない高速で、
まったく同じ動作を繰り返しているのだ。
しかもこの薄暗い中にあって、その姿だけははっきりと見えている。
37 :保守 :2006/03/13(月) 00:58:44.28 ID:XTc/kkU40
(;^ω^)「あれって人間?ちがうおね?」
(;'A`)「わ、わかんね・・・」
(;´・ω・`)「ち、近寄るのは怖いね・・・」
(;'A`)「そ、そうだ!おれんちに双眼鏡があるんだ!持ってくるからまってろ!」
ドクオが戻ってくると、心細くなったのか、ブーンたちは更に遠巻きにあの「何か」を眺めている。
38 :保守終わり :2006/03/13(月) 01:01:28.82 ID:XTc/kkU40
(;'A`)「も、もってきたぞ・・・はい。」
(;^ω^)「ぇ?い、いらないお!ドクオが見るお!」
(;'A`)「え、い、いや俺は別に・・・」
(;´・ω・`)「ぼ、僕が見るよ・・・」
(;^ω^)「こ、怖くないのかお?」
(;´・ω・`)「ここからなら大丈夫さ・・・貸して・・・」
(;^ω^)「・・・」
(;'A`)「・・・」
(;´・ω・`)「・・・」
(;;´・ω・`)「・・・!」
(;^ω^)「?」
(;;;´・ω・`)「・・・」
ガクガク(((((;;;´・ω・`) ))))「・・・」
(;'A`)「ど、どうした!?」
(;;´・ω・`)「・・ワからナイ方ガいイ・・・」
皆さんも気をつけましょうね!〜完〜
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