77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/19(木) 21:47:45.32 ID:VB9Qmh4nO
じゃ、投下します
某国にショボンと言う博士がいた。彼の研究は合理的で論理的で一部の無駄も無く完璧
彼は周りから機械のようだと呼ばれていた
そんな彼は今波打ち際に座り込み、砂をじっと見つめている
普通の人が見れば「きっと女にふられたんだろう」とか、欲の深い人が見れば「きっと砂金でも見つけてやろうとしてるんだろう」
等と思うのかもしれないが、彼には女なぞ利益をもたらす所か我儘しか言わぬ不利益なモノだと頑なに信じていたし、
彼のいる砂浜には砂金など存在しない事は地質学上ありえぬ事だと知っていた彼は波打ち際で新しい研究を考えていたのである。
(´・ω・`)「ふむ…やはり潮力を利用しない手はない…ん?なんだ?これ」
ショボンの足のそばにはいつのまにか、汚らしいビンが落ちていた。波によって運ばれてきたのか、
はたまた地面に埋まっていたのが波によって掘り出されたのかは定かでは無い
(´・ω・`)「…ん?蓋がしてあるな。どれどれ」
キュポッ
蓋を外すと中には一枚の紙切れが入っていた
(´・ω・`)「なになに?え〜っと…」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/19(木) 21:48:50.49 ID:VB9Qmh4nO
『やぁ、すまない。うん、またなんだ。
仏の顔もって言うしね。謝って許して貰おうなんて思ってない
ただ、このビンを開けた時、言葉では表せない「ときめき」みたいなものを感じたと思う
この殺伐とした時代にそうゆう気持ちが大事だと思って、このビンを流したんだ
じゃあ、注文を3つだけ聞こうか」
(´・ω・`)「この私にバーボンとは…どこのどいつだ!!ぶち殺す!」
ショボンがそう言い、ぶち切れながら帰ろうとしたその時紙切れが光だし、みるみる人の大きさになり形をなしていった
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/19(木) 21:49:37.63 ID:VB9Qmh4nO
( ^ω^)「そこのお兄さんちょっと待つお」
中から現われたのは白い豚のような生きものだった
(´・ω・`)「!!!いつからそこにいた」
( ^ω^)「今さっきだお。あなたがビンから出したんだお」
(´・ω・`)「ビンから出てきた?何言ってるんだ?私は今機嫌が悪い。私に構わないでくれ」
そう言ってショボンはまた白い豚に背を向けた
( ^ω^)「ちょwwww人の話は最後まで聞け。僕はビンから出させて貰ったお礼にあなたの魔法で願い事を3つ叶えてあげるお」
(´・ω・`)「願い事を叶える???マジで?」
( ^ω^)「マジだおwww」
(´・ω・`)「んな事出来る訳ないだろ。新手の宗教の勧誘か?」
(#^ω^)「物分かりの悪いやつだお!とっとと願い事を言うお!」
(´・ω・`)「だったら、今すぐ金10kg出してみせろ」
( ^ω^)「かしこまりましたお。そーれVIP VIPPER VIPPEST!」
そう言うと目の前に金の塊が現われた
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/19(木) 21:50:24.72 ID:VB9Qmh4nO
(´・ω・`)「!!!間違いない、金だ。どうやったんだ?」
( ^ω^)「やっと信じる気になったかお?」
(´・ω・`)「手品か?しかし…まだ信じられん。よし、今すぐこの金を消し去れ!ただしお前はここから50メートル離れろ」
( ^ω^)「ちょwwwwwいいのかお!?まったく疑い深いやつだお。そーれVIP VIPPER VIPPEST!」
そう言うと一瞬で金の塊は消え去った
(´・ω・`)「!?どう言う事だ!質量保存の法則に反する!こんな不合理な事などあるものか!」
( ^ω^)「後願い事は一個だお。慎重に願い事をするお」
(´・ω・`)「まったく信じられん。こんな不合理があってたまるか!私はこんな否論理的で不合理な事には出会いたくなかった!
今すぐ私の記憶を消し、お前はビンに戻り今後誰にも拾われず海を漂流し全部なかった事にしろ」
こうして彼はこの事をさっぱり忘れ論理的合理的こそすべてと信じて疑わず余生を過ごし、
海には哀しげに1つのビンが誰の目にもつかず漂っているのでした…
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