160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/22(水) 12:49:01.14 ID:t8Lj0UPnO
朝。人々が活動を始める頃、一人の男が目を覚ます。

( -ω-)「眠いお…」

( ^ω^)「でも起きるお」

( ^ω^)「なんか暗いお…」

彼が目を覚ました「場所」は彼の知っている「場所」ではなかった。

( ^ω^)(普通に考えても暗すぎるお。これじゃ完全な闇だお)


161 :忘れてたがタイトルは「黒い部屋で鎮魂歌を」:2006/03/22(水) 12:51:02.22 ID:t8Lj0UPnO
ξ゚听)ξ「ねぇ…聞こえる?」

( ^ω^)「ちょwwww誰だお?」

ξ゚听)ξ「聞こえてるみたいね。ねえあなた、生きてて楽しい?」

(;^ω^)「こっちの質問に答えるお」

ξ゚听)ξ「それは…質問に答えたら教えるわ」


162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/22(水) 12:51:58.61 ID:t8Lj0UPnO
(;^ω^)(仕方ないお。おそらく僕が答えないと無限ループだお)

( ^ω^)「楽しいお」

ξ゚听)ξ「へぇ…どうして?」
( ^ω^)「楽しいからだお」

ξ゚听)ξ「答えになってないわね…まあいいわ。あなたいじめられてるんでしょ?」

(;^ω^)「なぜそれを?」


163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/22(水) 12:52:57.73 ID:t8Lj0UPnO
ξ゚听)ξ「死にたいとは思わない?」

( ^ω^)「あ、それはありえないお」

ξ゚听)ξ「あら、どうして?」

( ^ω^)「ブーンにはショボンとドクオという友達がいるお。たぶん二人は、ブーンが死んだら泣くお」

ξ゚听)ξ「でしょうね」

( ^ω^)「だからだお」


164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/22(水) 12:54:21.34 ID:t8Lj0UPnO
ξ゚听)ξ「答えになってないわよ?」

( ^ω^)「僕は友達が泣くのは嫌なんだお。ずっと笑っていて貰いたいんだお」

ξ゚听)ξ「…」

( ^ω^)「だから僕は泣いてくれる人がいる以上、死ねないんだお。以上でQ.E.D.だお」

ξ^ー^)ξ「わかったわ。私はもう消える」


165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/22(水) 12:55:13.08 ID:t8Lj0UPnO
(;^ω^)「ちょwwww自分勝手杉だおwwww」

ξ゚听)ξ「私はね、死神なの」

(;^ω^)「セクロスフラグktkr」

ξ゚听)ξ「どんだけねじ曲がったエロゲーよ。私の仕事は、生きる気力のない人達の命を刈ること…」

( ^ω^)「…なんで僕の所へ来たんだお?」


166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/22(水) 12:56:36.61 ID:t8Lj0UPnO
ξ゚听)ξ「さぁ。単なる気分よ」

(;^ω^)(気分で命刈られたんじゃ死んでも死にきれんお)

ξ゚听)ξ「そろそろ行くわね。」

ξ )ξ「私も…生きてるうちにあなたみたいな人に会えたら…」

( ^ω^)「何か言ったかお?」

それから、死神は話すことなく闇に消えた。


167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/22(水) 12:58:18.17 ID:t8Lj0UPnO
死神が消えてすぐに、ブーンは気を失った。

そして、ベッドの上で目が覚めた。

( ^ω^)「…」

人は悲しいまま死ぬと、死神になるという。

そして、同士を探すのだ―――

「黒い部屋で鎮魂歌を」完


もどる