120 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/16(月) 01:28:42.43 ID:nInbMMKu0
【( ^ω^)ブーンが手品師になったようです】


( ^ω^)「こんばんワイーン」

客「・・・・・」

( ^ω^)「このハットの中から鳩を出しますお」

客「・・・・・・・・・・」

( ^ω^)「(ノリの悪い客だお、でも気にしない気にしない。こういう時こそ落ち着いてやるお)」

( ^ω^)「それではワン!ツー!スリー! この通り・・・」

(;^ω^)「あれ?どうだったかお?・・・あれ?おかしいお・・・」

客「帰れ!!!このヘタクソ!!!」

(;^ω^)「あわわわ・・・物を投げないで下さいだお」

   ・
   ・
   ・
(;^ω^)「すみませんでした、あの今日の分のお金を頂きたいんですお・・・」

支配人「金なんか出せねーよ!!!帰れ!!」

ドカッ


123 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/16(月) 01:35:03.25 ID:nInbMMKu0
(;^ω^)「僕は才能がないお・・・もう田舎に帰った方がいいのかお・・・」

とぼとぼと歩くブーン。
すると、道端に倒れている少女を見つけた。

(;^ω^)「大丈夫かお!?」

少女「み・・・みず・・・」

(;^ω^)「水?ちょっと待ってるお!!」

(;^ω^)「う・・・これを使ったら今日のご飯のカップラーメンを買えなくなるお・・・
                       でも今は迷ってる場合じゃないお!!!」

ブーンは自動販売機で午前の紅茶レモンを買って、少女に差し出した。


124 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/16(月) 01:36:19.88 ID:nInbMMKu0
少女「ありがとう・・・生き返ったわ・・・」

( ^ω^)「それは良かったお」

少女「アタシ・・・行く所がないの。泊めてくれない?」

(;^ω^)「ちょwwww女の子を家に連れていくなんてwwwっうぇwww」

少女「勘違いしないでよね!!何かしたいからって訳じゃないんだからね!!」

(;^ω^)「それはこっちのセリフだお!!」


126 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/16(月) 01:40:58.21 ID:nInbMMKu0
仕方なくブーンは少女を家に連れて帰った。

( ^ω^)「ところで君は誰だお?」

ξ゚听)ξ「アタシはツン。行くところがなくて本当に困ってたの。ありがとう」

( ^ω^)「ツンはどこから来たのかお?」

ξ゚听)ξ「それは聞かないで。その代わりあなたの言うこと何でも聞くからずっとここにいさせて」

(;^ω^)「ちょ・・・ずっと居座るつもりかお?」

ξ゚听)ξ「だめ?」

(;^ω^)「だめじゃないけど・・・食事もろくにさせてあげられないお」

ξ゚听)ξ「アタシ何もいらないわ」

(;^ω^)「それならいいけど・・・」

ξ゚听)ξ「じゃあ仕方ないからここに住んであげるわね!フン!!」

(;^ω^)「(さっきとずいぶん態度が違うお・・・)」

(*^ω^)「(でも可愛いからいいお!)」

その日からブーンとツンの不思議な暮らしが始まった。


128 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/16(月) 01:47:07.45 ID:nInbMMKu0
【バー・ワロス】

( ^ω^)「こんばんワロース」

客「・・・・・」

( ^ω^)「このハットから鳩を・・・」

客「帰れ!!!」「ヘタクソ!!!」

   ・
   ・
   ・
支配人「お前に金なんぞ払えるか!!」
   ・
   ・
   ・
( ;ω;)「うう・・・」


129 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/16(月) 01:47:30.70 ID:nInbMMKu0
泣きながら家に帰るブーン。

ξ゚听)ξ「どうしたの!?}

(;^ω^)「気にしなくていいお!!それより今日は何してたんだお?」

ξ゚听)ξ「今日はお部屋のお掃除をしてたわ」

(*^ω^)「本当だお!家がピカピカだお!!」

ξ////)ξ「か・・・勘違いしないでよね!!アンタのためじゃないんだから!!!」

( ^ω^)「じゃあ何のために?」

ξ////)ξ「もう知らない!!アタシ寝る!!」

毎日のようにこんなやり取りをしながらも、ブーンは幸せだった。


134 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/16(月) 02:00:43.53 ID:nInbMMKu0
翌朝

( ^ω^)「はぁ、仕事に行きたくないお・・・」

ξ゚听)ξ「どうしたの?」

( ^ω^)「あんまり心配はかけたくないんだけど・・・僕は才能がないのかもしれないお。
          一流の手品師を夢見て上京してきたけど、もう田舎に帰った方がいいのかもしれないお・・・」

(;^ω^)「こんな話聞かせてごめんだお!行ってくるお!!」

ξ゚听)ξ「待って。これを持って行って」

ツンは自分のカバンの中からハンカチを取り出した。

( ^ω^)「これは?」

ξ////)ξ「お守りがわりよ、行ってらっしゃい」

(*^ω^)「ありがとうだお!行ってくるお!」


次へ

一覧へ