418 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:01:46.55 ID:PdMZBOFc0
それから数年
ξ゚听)ξ「ねぇブーン様」
( ^ω^)「なんだお?」
ξ゚听)ξ「新しいお香が欲しいの」
( ^ω^)「この前買ってあげたばっかりじゃないかお」
ξ゚听)ξ「新作が出たの〜それが欲しいの〜」
( ^ω^)「あんまり物欲の強い女になって欲しくないお」
ξ゚听)ξ「じゃあもういいわよ!!ブーン様となんか口きかない!」
(;^ω^)「ちょ、ちょっとまつお。新しいお香はどこに売ってるのかお?」
419 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:02:06.42 ID:PdMZBOFc0
ξ゚听)ξ「ニュース屋が扱ってるみたい」
(;^ω^)「ドク光!!すぐにニュース屋を呼ぶお!!」
('A`)「はい(あ〜あ、またか)」
ξ゚听)ξ「ありがとう、ブーン様」
(;^ω^)「でも、こういうのはこれっきりだお」
ξ゚听)ξ「怒ってる?」
(;^ω^)「怒ってはないけどお・・・」
ξ゚听)ξ「お優しいブーン様大好き!!」
(*^ω^)「うはwwwwwマジwwwwキタコレwwww」
ブーンの君はツンの上の手の平で転がされるようになっていた。
420 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:02:37.32 ID:PdMZBOFc0
ξ゚听)ξ「ちょっと肩もんで〜」
( ^ω^)「はいだお!」
日がたつにつれ、ツンの上のわがままは増していった。
('A`)「美少女だからって安易に連れてきたから・・・」
(#^ω^)「ドク光!!言葉が過ぎるお!!僕はこれで幸せなんだお!!」
(;'A`)「し、失礼しました」
(*^ω^)「それに、そろそろ初摘みの時期がきたみたいだお」
421 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:03:05.68 ID:PdMZBOFc0
ブーンの君は、ツンの上を正妻に迎えることにした。
もちろん、そうなるのは初めから明らかだったことであるし、ツンの上に断る権利はない。
ξ゚−゚)ξ「わかってたもん・・・」
('A`)「・・・・・」
その話を聞いた時のツンの上の悲しい表情を、ドク光は見逃さなかった。
('A`)「どうかされましたか?」
ξ゚听)ξ「べ、別にどうもしないわよ!!嬉しいわよ!!」
('A`)「失礼しました」
ξ゚听)ξ「・・・ちょっと1人にして下さい・・・」
(*^ω^)「婚礼 婚礼 楽しいな〜♪ふふふ〜んだお♪」
('A`)「ブーン様、ツン様のご様子が少しおかしいのですが?」
422 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:03:38.48 ID:PdMZBOFc0
(*^ω^)「きっとマリッジブルーだお」
('A`)「(浮かれて何も考えてないな)」
ガラッ
( ^ω^)「ヤッホーだお!!ちょっと一緒に散歩するお」
ブーンの君が部屋に入ると、いるはずのツンの上がいなかった。
(;^ω^)「ちょ!!!ドク光!!ツンがいないお!!!」
('A`)「(だから言ったのに・・・)」
(;^ω^)「ツン!!ツンの上はどこだお?」
( ^ω^)「あ、厠かお」
(;^ω^)「いや、この時代に厠はないお!!じゃあどこだお!!??」
423 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:04:05.58 ID:PdMZBOFc0
('A`)「ツン様〜どこですか〜?」
「・・・みつ・・・っちよ・・・クみつ・・・・」
('A`)「??」
ξ゚听)ξ「ドク光!!こっちって言ってるでしょう?」
(;'A`)「うわっビックリした、ご無事でしたか」
ξ゚听)ξ「無事に決まってるでしょう?話があるから来て」
(*'A`)「そんな、ブーン様の奥様になられる方と親密な関係にはなれませんよ」
ドカッ
ξ゚听)ξ「ふざけてると殴るわよ?」
(メA`)「はい・・・」
424 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:04:41.61 ID:PdMZBOFc0
ξ゚听)ξ「話っていうのはね・・・私知ってるのよ・・・」
('A`)「??」
ξ゚听)ξ「私が藤壺様の代わりだってこと・・・」
('A`)「!!!でもそれは!!!」
ξ゚听)ξ「それでも都のアイドルのブーン様から離れられなかった、いえ、離れるなんて言い出せなかった」
('A`)「いやね、この時代は政略結婚とかありますし、別に気にする程のことでは・・・」
ドカッ
ξ゚听)ξ「それでね」
(メA`)「はい」
ξ゚听)ξ「ブーン様を、私1人のものにしたいの」
('A`)「はぁ・・・」
ξ゚听)ξ「あの方はスーパープレイボーイで、数々の色めいた噂があるでしょう?」
('A`)「まぁそれで生きてるようなもんですからね」
ξ゚听)ξ「私、あの方を独り占めしたいのです」
425 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:05:03.47 ID:PdMZBOFc0
('A`)「はぁ・・・」
ξ゚听)ξ「協力してくれますか?」
('A`)「はぁ・・・いいですけど・・・」
ξ*゚听)ξ「ありがとう」
(;'A`)「え?」
ξ*゚听)ξ「なによ!!私がありがとうって言ったらおかしい??」
(;'A`)「いえ、そんなことは・・・少しビックリしただけですから」
ξ゚听)ξ「じゃあよろしくね」
(;'A`)「はい」
ドク光はよくわからないままツンの上のお願いを承諾してしまった。
426 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:05:33.37 ID:PdMZBOFc0
(;^ω^)「ツン!!どこだお!!??」
ξ゚听)ξ「ここでございます、ブーン様」
( ^ω^)「やっと見つけたお!」
ξ゚听)ξ「ブーン様、お話がございますので中庭にいらしてもらえますか?」
( ^ω^)「かまわないお」
2人は中庭にやって来た。
そこには、ツンの上に頼まれた物を用意して待つドク光が隠れていた。
('A`)「こんな物、あそこで何に使うんだろう?」
ドク光は少し頭が悪かった。
427 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:06:20.10 ID:PdMZBOFc0
ξ゚听)ξ「ブーン様、あの枝の先の花を取ってくださいませんか?」
( ^ω^)「わかったお!!おいドク光!!ちょっと来なさいお」
ξ゚听)ξ「私はブーン様に取って頂きたいのです」
(;^ω^)「え?でも僕、一応 帝の息子だし、都のアイドルだし・・・」
ξ゚听)ξ「取れないの?」
(;^ω^)「とっ取ります取ります!!取らせて下さいだお!!」
ξ゚听)ξ「ありがとうございます、やっぱりブーン様はお優しいわぁ」
(*^ω^)「照れるお!」
ブーンの君は木を登り始めた。
そして、頂上の辺りにたどり着いた頃
ξ゚听)ξ「ドク光!!この木を切っておしまい!!」
(;'A`)「えええええ」
(;^ω^)「えええええ」
428 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:06:48.72 ID:PdMZBOFc0
(;'A`)「そんな、そんなことできません」
(;^ω^)「ちょっと待つお!!何でそんなことするお?」
ξ゚听)ξ「現世でブーン様の心を独占できないのなら、どうか来世で結ばれましょう」
ツンの上はドク光の手から鎌を奪い取り自分の喉をかき切った。
(;^ω^)「!!!!!ツン!!!!!!」
(;'A`)「!!!!!!!!!!!!!11!!」
静かに木をおりたブーンの君。
ツンの上の息は途絶えていた。
( ^ω^)「どういうことか説明してもらおうかお?」
(;'A`)「え・・・あの・・・・」
429 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:07:19.46 ID:PdMZBOFc0
ドク光は、木を切る刃物を用意するようにツンの上に言われていた。
しかし、花の咲いている細い枝を切るものだとばかり思って、鎌を用意していた。
しかし、まさかブーンの君を独占したいからと言って、ブーンの君の命の危険にさらすこととは思ってもみなかった。
そして、それが失敗に終わった時、ツンの上が自らの命を絶とうとは、想像もしていなかった。
(;'A`)「どうしたらいいんだ・・・」
(#^ω^)「身代わりになってもらうお!」
(;'A`)「え?」
430 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/28(土) 05:07:56.42 ID:PdMZBOFc0
数日後
女官「ブーンの君様、このたびはおめでとうございます」
( ^ω^)「どうもありがとうだお」
(*‘ω‘ *)「おめでとうございます」
( ^ω^)「藤壺の女御様・・・あなたを忘れられるように頑張りますお・・・」
( ´・ω・`)「おめでとう」
( ^ω^)「父上、どうもありがとうだお。さ、お前も父上に顔を見せるお」
(*'A`)「あの・・・このたびはありがとうございます・・・」
( ´・ω・`)「!!!!1111!!!!(ゲキマブ!!!)」
( ´・ω・`)「・・・・あのさ、光・・・・女房交換しない?」
( ^ω^)「え?」
(*‘ω‘ *)「え?」
(;'A`)「え?」
その後、実はお互いに密かに惹かれあっていたブーンの君と藤壷の女御は幸せに暮らしました。
帝とドク光も、色々試した結果、それなりに幸せに暮らしました。
【( ^ω^)ブーンが光源氏になったようです】 完
その1へ
もどる