851 :( ^ω^)殺人クラブ:2006/04/06(木) 21:34:45.34 ID:qb8CZv+pO
まず僕は一番近い場所、新校舎の職員室前大鏡に向かう事にした。

足音を立てないように、出来るだけ早く。

「?」

何かがおかしい。
僕は違和感に気付いた。 職員室の電気が点いていない。

誰も教師が残ってないという事がありえるのか。
もしかして、本当に学校側もグルなのか。
嫌な考えが頭を巡る。



852 :( ^ω^)殺人クラブ:2006/04/06(木) 21:36:00.35 ID:qb8CZv+pO
その時。

チキ…チキ…チキ。

ああ、この音は。
僕は耳障りなはずの音を懐かしく感じた。

振り向いた時の僕の顔は、どんな顔だったか。

「クーデレ…さん」

「名前を気やすく呼ぶな、内藤」



853 :( ^ω^)殺人クラブ:2006/04/06(木) 21:37:54.75 ID:qb8CZv+pO
無表情な顔、感情の起伏が含まれていない声は、妄想狂のクーデレさん。
だが、たとえ妄想でも誤解されたままなのは嫌だ。
それに誤解を解けば、味方になってくれるかもしれない。

「僕は本当にしぃさんの事を知らないんですお」

カッターを手に近づいてくるクーデレさんに、僕は何度も繰り返した真実を再び語る。

「ああ、そうだろう。
――あれは嘘だからな。」



854 :( ^ω^)殺人クラブ:2006/04/06(木) 21:41:24.48 ID:qb8CZv+pO
僕の思考が止まる。
目の前のクーデレさん…いや、クーデレこそが、僕には悪魔に見えた。

クーデレが言葉を続ける。

「君を殺す理由が、無くてね。
騙してすまなかった」

なぜだろう。
僕の腹の底から、笑いが込み上げてきた。
笑うしかない、という言葉がぴったりとハマった。


857 :( ^ω^)殺人クラブ:2006/04/06(木) 21:43:24.58 ID:qb8CZv+pO
「ククッ、ハハハッ!
嘘、だって!?
ヒーッヒヒヒ!
嘘!?
ギャハハハ!」

尚も腹を抱えて笑う僕に、クーデレが哀れんだ目を向けてくる。

「狂ったか?内藤」

いいや違う。

「狂ってるのは、おまえらも、だお」

僕はぴたりと笑いを止めてクーデレに走り寄り、

「死ねお」

頭をバットでホームラン。


858 :( ^ω^)殺人クラブ:2006/04/06(木) 21:45:11.49 ID:qb8CZv+pO
さっき誓った不殺の決意はとうに消えていた。
もう、生きてようが死んでようが、どっちでもいい。
僕は痙攣するクーデレをバットで殴り続けた…。

大鏡付近で解毒剤を探したが、見つからない。
どうやらハズレだったようだ。

僕はクーデレの胸を飽きるまで揉んで、次の場所に向かう事にした。


残り時間、二時間十分。


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