393 :六人目ξ゚听)ξ :2006/04/04(火) 23:20:22.33 ID:dVbU6mg/O
はぁ…はぁ…。
う、うう、ヒック。
みんな居なくなっちゃったよぉ…。
私も、もう消えちゃう…。
そんなのいやぁ!
…あんたの!
あんたのせいよ!
責任とりなさいよ!!
あ…ごめんなさい。
あんたのせいじゃないわよね…。
うん、早く帰ろう。
手…繋いでくれる?
…ありがとう。
395 :六人目ξ゚听)ξ :2006/04/04(火) 23:21:23.61 ID:dVbU6mg/O
…内藤、この学校に存在する『殺人クラブ』って知ってる?
ああ、七不思議よ。
今日はこの話をしようと思ってたの。
最初に誰が始めたかは分かんないけど、目的は人を殺す事。
とはいえ、ただ単に殺すわけじゃないわよ?
いじめをした者、みんなに迷惑を掛けた者がターゲットなの。
疑ってるの?ならこの学校の死亡者を調べてみるといいわ。
一年に一人は死んでいるはず。
学校側はとっくにこの事実を知っているわよ。
でも、殺人がクラブ活動なんて、公にはできないでしょ?
397 :六人目ξ゚听)ξ :2006/04/04(火) 23:22:35.91 ID:dVbU6mg/O
ああ、やっと玄関に着いたわね。
…ちょっと待って内藤。
あの…少し、抱き締めてくれないかな?
不安なのよ…。
ツンはそういって僕に体を預けてきた。
僕は…そっと彼女にを抱き締めた。
心臓の鼓動が早鐘を打っている事が、彼女にも伝わっているだろう。
なぜなら、彼女の鼓動も僕に伝わってきているから。
彼女の体から香る決して不愉快じゃない香水が僕の鼻腔をくすぐり、脳を惚けさせた。
月光に照らされ抱き合う男女。
どちらからともなく、僕らはキスをした。
398 :六人目ξ゚听)ξ :2006/04/04(火) 23:25:04.17 ID:dVbU6mg/O
「……うむっ!?」
不意に彼女の大量の唾液が僕に送り込まれ、僕はそれを飲んでしまった。
喉に異物感がある。…薬か何かを飲まされた!?
慌てて体を離そうとするが、彼女はそれを許さなかった。
息が…息が出来ない!
なんで!?どうして!?
僕の混乱した意識は深遠に飲み込まれてしまった…。
六人目終了。
七人目( ^ω^)
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