308 名前:三人目('A`) :2006/04/02(日) 18:58:05.14 ID:NoLoT5ADO
2−Gどくお。
まぁ気さくにどっくんとでも読んでくれ。
それにしても彼女、クーちゃんにはびっくりしたね。
美しい薔薇には刺があるって言葉がぴったりさ。
彼女位なら俺と…

何か?人の話に割り込まないでくれる?

ああ、この学校の怪談話かい?
もちろん知ってるさ。
いいか、誰にも言わないでくれよ?



309 名前:三人目('A`) :2006/04/02(日) 18:59:26.32 ID:NoLoT5ADO
旧校舎の南階段には、ぬらりひょんが出るんだ。

え?
これで終わりさ。
なかなか不思議だろ?

…なんだよ君は。俺の話が気に入らないのか?
じゃあもう一つ話してやろう。特別だぞ?
新校舎の職員室前の大鏡には真夜中、女が映る。

話が短い?七不思議なんてこんなもんだろ?



310 名前:三人目('A`) :2006/04/02(日) 19:00:24.32 ID:NoLoT5ADO
分かった分かった。
君には負けたよ。
大サービスでもう一つ話してやろう。
いいか、校門の横にある校長像は…首が脱着式なんだよ。

不思議じゃないか!
脱着する意味が分かんないだろ?

君、僕の事胡散臭いヤツだと思っているな?
後悔するよ?





311 名前:三人目('A`) :2006/04/02(日) 19:01:41.72 ID:NoLoT5ADO

「そんな事思っていませんお。
ありがとうございました。
次の方お願いしますお」
この人は何を言っているんだろう。
散々ふざけた話をして、後悔するよ?だって?
荒巻部長も何故こんな人を呼んだのだろう。

軽く怒りの籠もった目をどくおさんに向けると、彼はばつが悪そうに、頭を掻いた。

「ふぅ、これだけは言いたくなかったんだが…。
実は俺、妖怪なんだ。
どうだい?」

まだ言ってる…。

「…それは凄いですお。
貴重な情報ありがとうございますお」




312 名前:三人目('A`) :2006/04/02(日) 19:04:01.79 ID:NoLoT5ADO
「そうだろう。
満足してもらえて俺も嬉しいよ!」

本当に嬉しそうに笑うどくおさんに僕の怒りもほどけた。
まぁ…いいかな。
記事にする価値も無い話だったけど、こんないい笑顔が見られるのなら。
さて。
次の人の為に、レコーダーのテープを入れ替え無くちゃならない。
その作業中だった僕の背中に、どくおさんの声がかかる。
「それじゃ俺も帰るかな」

「お疲れさまでしたお。
今日はありがと…お?」

反射的に振り向いた僕の視線の先には、誰も居なかった。
背中に冷たい汗が一筋。
頭の中にどくおさんの声が響く。

だから言ったろ?俺は妖怪だ、ってな。



313 名前:三人目('A`) :2006/04/02(日) 19:05:00.70 ID:NoLoT5ADO
また、人が消えた。
このまま続けると、僕も消えていってしまう様な気がする。
だがしかし。
「次の人…。
お願いしますお」

もはや止める事などできやしない。
どうしても知りたいのだ。
この後僕達は、どうなる?
空席は四つ。
三人目終了。


四人目( ´∀`)


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