194 :( ^ω^)の学校であった怖い話:2006/04/07(金) 22:31:57.59 ID:p9D9a3mVO
僕は結局死ななかった。
あの時ツンが投げた解毒剤は本物だったらしい。
僕に嘘を吐いて味方に引き入れようとするとは、やっぱり女は恐い。

あの一夜の後、死体はどこにも無かった。
ただ、行方不明者が出ただけだ。
やはり学校側が殺人クラブの存在を隠している。


197 :( ^ω^)の学校であった怖い話:2006/04/07(金) 22:33:29.52 ID:p9D9a3mVO
そして、現在の僕はというと、新聞部の部長になっていた。

「部長。なんですかこの記事?
学園七不思議?」

部員が記事のゲラ版を持って、訝しげに尋ねて来た。

「そうだお?。なんかおかしいかお?」

「いや、おかしくはないですけど、ぬらりひょんはさすがに……。」

確かに変だが、僕は記事を変えるつもりはない。

「それでいけばいいお。
それとでっかく
『学校であった怖い話』
と、入れといてくれお
あ、それと」

ああ、言い忘れがもう一つあったっけ。

「……君に、取材を任せたいんだお」

少し離れた席で、足にギプスをはめた新入部員が、邪悪な笑みを浮かべているのが見えた。

( ^ω^)の学校であった怖い話
        完


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