108 名前: yk ◆TySE9jrDkw 投稿日: 2006/09/17(日) 20:03:27

第七話「背後に潜む者達」

 
ショボン VIPブライトウィン号三階 599号室 1:50

「なんか寝ている間にいろいろとあったようだね…」

ショボンは自室のベッドから起きて皮肉っぽく言った。

部屋はひんやりと、そして何十年もほったらかしにされた様な廃墟の感じを漂わせていた。

「しょうがない…とりあえず水を飲むとするか…」

ショボンは水を飲もうと冷蔵庫の中身を開けた。

ズテン!


109 名前: yk ◆TySE9jrDkw 投稿日: 2006/09/17(日) 20:04:01

ショボンが尻餅をついて数歩後退した

「な…なんだこれ…?…なんだこれ!?」

冷蔵庫に入っている物全て、赤い血の色に変色していた。

ショボンはあわてながら立ち上がると顔の汗を手で拭き取った。

汗の色は透明だった、どうやら自分の体に異常はないようだ。

「とりあえず…武器らしい物を探そう…」

ショボンは机やタンスを引っかき回し武器になる物を探した。

そして冷蔵庫の上に目をやると銀色に輝く果物ナイフを見つけ、手に取った。

「このくだものナイフでちょうど良いか。」


110 名前: yk ◆TySE9jrDkw 投稿日: 2006/09/17(日) 20:04:22

ショボンは果物ナイフをサイドパックに入れると部屋を出た。

ショボンは部屋を出ると多機能ライトの蛍光灯の部分のスイッチを付け、辺りを見回した。

「停電か…何か拍子で電源が落ちたのか…」

ショボンは一歩前進したら何か水みたいな物を踏んだ。

ショボンは足下に蛍光灯を当てて何なのかを確認した

それは血の水たまりだった、なんでこんな所にたまっていたのだろうか?

それよりもなぜ血があるんだ?

ショボンは考えはじめた…周りの気配を気にしながら


111 名前: yk ◆TySE9jrDkw 投稿日: 2006/09/17(日) 20:16:32

ピキ─wwヘ√レvv~(´・ω・`)─wwヘ√レvv~─ ン!!!111

いきなり誰かの気配が現れた。

しかし、ショボンはうしろを振り向かない。



次第には呼吸音が聞こえてきた。
            落ち着きのある呼吸音だった。

ショボンはというと段々と息が苦しくなっていった、しかしそれでも我慢した。

後ろを振り向いて一体誰なのかわかったとき、自分は間違いなく消される。

ショボンはとりあえず相手に声ををかけてみることにした

(;´・ω・)「あ…あの〜…どなたですか?」


112 名前: yk ◆TySE9jrDkw 投稿日: 2006/09/17(日) 20:16:49

(;´・ω・)「あ…あの〜…どなたですか?」


「……ゲ……テ…」

?…今なんて言ったんだあの人…

「逃げて」って言ったような気がした…

その時、後ろから銃声が聞こえ、ショボンの足下の血の水滴がショボンの顔についた。

(;`・ω・)「!?(しまった…!後ろからの攻撃か…!)」

ショボンは相手に気づくと走った、銃弾が肩にかするがそんな事気にしない。

ショボン(僕は死にたくない…まだやりたいことがたくさんある…死にたくない死にたくない…
そうだ、死ぬのは化け物だ、僕を殺そうとしている奴だ…いつか殺してやる…)

そう心で唱えるとショボンはショッピングモール目指し、限界が来るまでその場を走り去っていった。


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