376 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/23(木) 00:53:27.46 ID:vdIgJS7x0
僕は自分の心臓の鼓動を感じながら、ゆっくりとそれを眺めた。
小さな箱の中。それは鎮座していた。傍目から見ることは出来たが、自分の手にするのは初めてだった。
だからだろう。僕の手は微かに震えていた。きっと、悪いことをしているという自分の中の良心の所為なのだろう。
それでも、僕はゆっくりとそれを叩いた。中から飛び出そうとするそれを、僕は見つめた。
掴みやすい位置に止まり、そして僕が手にするのを待っていた。
初めはドクオに誘われただけだった。何度も断ったけれども、それでもドクオは執拗に僕に勧めた。
「少しなら分けてやるよ」
その言葉に、微かな恐ろしさを感じながら、断り続けた。
それでも僕は今、白いそれを手にしている。
ゆっくりと口に運ぶ。心臓が高鳴り、罪悪感を受ける。
だが、此処まで来てもう躊躇はなかった。
ゆっくりと口づける。頭が痺れるような、奇妙な感覚。きっとこれが一線を越えた感覚なのだろうか。
僕は今日、少しだけ変わる。
そしてその先端に火を点けた。
( ^ω^)「げほっげほっwwwwwやっぱ無理だおwwwwww」
ブーンが初めて煙草を吸うようです 完
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