655 名前: ◆zSmq2c3xe. :2006/03/08(水) 00:52:53.83 ID:34QdbOdfO
ブーンはまず4日かけて練習曲を覚え、いよいよギターパートを練習し始めた

( ^ω^)「最初は楽だお。AmからG6…G6?」
ブーンは初めて見るコードに正直戸惑った

( ^ω^)「G6…G6…って良くみたらメモに書いていたお」
ジャジャジャジャジャジャジャジャ…
( ^ω^)「なんかそれっぽいお、次行ってみるお」
( ^ω^)「F#m…やっぱ弾き辛いお、G…G…弾き辛いお〜」
ブーンはハイコードのGに四苦八苦していた
( ^ω^)「指が攣りそうだお…アホかお」
( ^ω^)「もう今日は良いお、寝るお」

そう言ってブーンは寝てしまった

次の日…


675 名前: ◆zSmq2c3xe. :2006/03/08(水) 01:18:27.02 ID:34QdbOdfO
次の日ブーンは学校でドクオと昨日の練習の事を話していた

( ^ω^)「・・・と言う事なんだお」
('A`)「それならショボンに聞いたら早いんじゃね?」
( ^ω^)「なら放課後バーボンハウスに行くお!一緒に行くお!」
('A`)「ああ、お互いに一回家に帰って楽器取ってこようぜ」
( ^ω^)「わかったお!」

そして放課後・・・
二人はお互いの楽器を持ってバーボンハウス・ミュージックにやってきた
( ^ω^)「なんで楽器を持って来るお?」
('A`)「ここにはスタジオがあるんだ、スタジオなら思う存分練習出来るからな」
( ^ω^)「なら早速行くお!」

そして二人はバーボンハウスのドアをくぐった

(´・ω・`)「ようこそバーボンハウスへ・・・って君達か」
('A`)「ようショボン、スタジオ借りに来たぞ」
(´・ω・`)「そうか、ならこの用紙に手続きしてくれないか?」
( ^ω^) 'A`)「「分かった(お)」」
二人は用紙に記入した
(´・ω・`)「じゃあBスタジオを使ってくれ、バイト終わったら僕も参加するよ」
( ^ω^)「分かったお、じゃあ早速入るお」
ドクオとブーンはスタジオに入った


679 名前: ◆zSmq2c3xe. :2006/03/08(水) 01:43:28.44 ID:34QdbOdfO
スタジオの中はヒンヤリとしており、湿度が一定に保たれている
ドラムセットとギターアンプが二台、
ベースアンプが一台、マイクセットが二台置いてあった
( ^ω^)「大きいアンプだお!凄いお!」
('A`)「これはマーシャルってメーカーのJCM-900だな、内藤のギターと合うんじゃねぇ?」
( ^ω^)「早速セットするお」
ブーンとドクオはお互いの楽器をセットし始めた
ドクオのベースはフェンダーのプレジション・ベース
かなり古いものらしく、塗装はところどころ剥がれていた

( ^ω^)「ボロボロだお、ずいぶん古いベースだお」
('A`)「親父が使っていたヤツだからな、相当古いぜ」
('A`)「とりあえず、練習曲はどんな曲だ?」
( ^ω^)「シロップ16gの「空をなくす」って曲だお」
('A`)「シロップか…その曲なら知ってるぜ、じゃ、やってみようぜ」

二人は練習し始めた


684 名前: ◆zSmq2c3xe. :2006/03/08(水) 02:36:29.62 ID:34QdbOdfO
ドクオはおもむろに弾き始めた
ボンボンボボボボーン
( ^ω^)「何を弾いているのかお?」
('A`)「ああ、指の練習みたいなもんだ」
・・・・・
かれこれ15分は練習しているドクオ、ブーンは聴き飽きて自分のギターを練習し始めた
(;^ω^)「やっぱりサビが難しいお…まだ弾きながら歌えないお」
一通り弾き終えたドクオは、四苦八苦しているブーンに話し掛けた
('A`)「とりあえずサビ前まで合わせてやってみねぇ?」
( ^ω^)「分かったお、でもまだ弾きながら歌えないお」
('A`)「おk、やってみようぜ」
ブーンはギターを弾き始めた
ジャジャジャジャジャジャジャジャ
ジャジャジャジャジャジャジャジャ…
そのギターに乗せて指で弾くドクオ
ボベボベボベボベボンベボベボベボベ…
ボボバボバーンボボ
ボボボボーンボボボ…
ドクオのベーステクはタイトで、機械の様ななベースだった
サビ前を弾き終えた所でブーンが話し掛けた
( ^ω^)「何か音が早くなっちゃうお」
('A`)「ドラムが居ないからな…あ」
ふとドクオは思い立ったように話始めた
('A`)「知り合いにドラムが叩ける奴が居る、そいつに聞いてみるわ」
( ^ω^)「分かったお、じゃあ頼んだお」
ブーンが話終えると突然スタジオの扉が開いた


681 名前: ◆zSmq2c3xe. :2006/03/08(水) 02:04:58.65 ID:34QdbOdfO
(´・ω・`)「やぁ、お二人さん」
( ^ω^) 'A`)「おいすー」
(´・ω・`)「どこまで練習してたんだい?」
( ^ω^)「サビの前だお、サビのハイコードのGが弾けないお」
(´・ω・`)「それは薬指を海老反りみたいな感じで押さえるのが良いと思うよ」
( ^ω^)「やってみるお!」
ジャラ〜ン
( ^ω^)「弾けたお!弾けたお!」
(´・ω・`)「良い感じだ、とりあえず僕がギターを弾くからドクオがベース
ブーンはボーカルでやってみないか?」
( ^ω^)「おkだお」
ショボンはギターをセットし、練習曲を弾き出した
ジャジャジャジャジャジャジャジャ
ジャジャジャジャジャジャジャジャ…
ショボンのギターにドクオのベースが乗っかる
ドクオは指で弦を弾いている
イントロが終わりブーンが歌い出した
( ^ω^)「ざらつく〜♪舌の上〜に♪」
(´・ω・`)(これは…)
(´・ω・`)(上手いなんてもんじゃない、凄い!)
('A`)(内藤…意外だったな)
ブーンの歌はまるでミサイルの様に突き抜ける、奇跡のような歌声であった
そして曲が終わりショボンはブーンに話し掛けた


685 名前: ◆zSmq2c3xe. :2006/03/08(水) 02:51:02.65 ID:34QdbOdfO
(´・ω・`)「凄いじゃないかブーン!まさかこんなに上手いとは思わなかったよ」
(*^ω^)「そうかお?何か照れるお」
ブーンは恥ずかしそうに言った
('A`)「とりあえずもうすぐ時間だから片付けた方が良いんじゃね?」
(´・ω・`)「もう時間か、早いね」
三人はそれぞれの楽器を片付け始めた
そしてバーボンハウスの前…
(´・ω・`)「次回練習する時は電話してくれよ」
( ^ω^)「分かったお、じゃあドクオ、ショボン。又明日だお」
( ´・ω・`) 'A`)「ばいぶー」
ブーンは自宅へ帰ってからサビの部分を弾き続けた
【第4話・完】


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