220 名前:( ^ω^)がアーティストを目指すようです :2006/03/05(日) 14:57:08.22 ID:ZvVSKQUWO
道中二人で昨日見たテレビの話をしていたら、目的の楽器店に着いた
『バーボンハウス・ミュージック』
入り口の自動ドアを抜けると、ブーンは見覚えのある顔と出会った
(´・ω・`)やぁ、ようこそバーボンハウスへ…
( ^ω^)ってショボンじゃないかお!久しぶりだお、何しているお?
ショボンと呼ばれたその男は、ブーンの中学時代の友達であった
お互い別々の高校に通ってからは連絡と言う連絡もしていなかった
(´・ω・`)ここ、俺のバイト先なんだ
('A`)ショボン、お前内藤と知り合いだったのか?
(´・ω・`)うん、中学の時の同級生なんだよ
(´・ω・`)さて…何を探しに来たのかな?
( ^ω^)ギターを探しに来たお
(´・ω・`)ギターかい?そうだなぁ…
ショボンと二人はギターコーナーへと向かった
222 名前:( ^ω^)がアーティストを目指すようです :2006/03/05(日) 15:25:12.41 ID:ZvVSKQUWO
(´・ω・`)ところでブーン、予算は幾ら位だい?
( ^ω^)貯金は3万位あるお
(´・ω・`)そうか…なら…
ショボンはギター立てに立て掛けられていた一本のギターを取り出した
(´・ω・`)エピフォンのレス・ポールカスタム、初心者には手頃だと思うよ
( ^ω^)僕はそっちの赤くてツンツンの方が良いお
ブーンは赤いギターを指差し言った
(´・ω・`)SGタイプかい?エピフォンなら手頃だし、丁度良いかもしれないね
( ^ω^)ところでショボンは楽器やっているのかお?
(´・ω・`)まぁね、ギターやってるよ
( ^ω^)なら丁度良いお、ギター教えてくれお
(´・ω・`)まぁ構わないけどさ…
( ^ω^)そうと決まれば話は早いお!明日買いに来るお!ついでにバンドに入れお!
(´・ω・`)まぁ、別に構わないけどさ
('A`)良いのか?
さっきまで一言も話さなかったドクオがそう問いた
(´・ω・`)丁度前のバンドを抜けたからね、暇だったんだよ
(´・ω・`)それにブーンが歌う所を見たことが無いからね、好奇心って奴かな
224 名前:( ^ω^)がアーティストを目指すようです :2006/03/05(日) 15:32:33.53 ID:ZvVSKQUWO
('A`)(まぁ、内藤がやる気になったようだし、良いか)
(´・ω・`)「ん?どうかしたかい?」
('A`)「いや、何でもねぇよ…それより、これからよろしくな」
(´・ω・`)「うん、こちらこそよろしく頼むよ」
こうしてショボンがバンドに加入した
231 名前:(^ω^)がアーティストを目指すようです :2006/03/05(日) 16:13:22.40 ID:ZvVSKQUWO
そして次の日…
ブーンは昨日来た楽器店『バーボンハウス・ミュージック』に来ていた
( ^ω^)「すいませんだお〜」
(´・ω・`)「ようこそバーボンハウスへ…ってブーンか」
( ^ω^)「ギター買いに来たお」
(´・ω・`)「ああ、ちょっと待っててくれ…はい、2万3千円になります」
ブーンはソフトケースに入ったギターを受け取った
(´・ω・`)「ついでにアンプとシールドも買ったらどうだい?」
( ^ω^)「アンプ?シールド?」
ブーンは良く分からない単語に戸惑った
(´・ω・`)「アンプはギターの音を大きくするスピーカーさ、シールドはそれを繋ぐケーブルだよ」
(´・ω・`)「今なら二つセットで5千円だよ」
ショボンは中々の商売上手のようだ
232 名前:( ^ω^)がアーティストを目指すようです :2006/03/05(日) 16:28:08.65 ID:ZvVSKQUWO
( ^ω^)「じゃあ、それも貰うお」
(´・ω・`)「ありがとうございます、5千円お預かり致します」
ブーンはショボンからアンプとシールドを受け取った
(;^ω^)(これで家に帰るのは結構大変だお)
かさばるアンプに格闘しながら店を出ようとしたブーン
出る前にショボンが話し掛けた
(´・ω・`)「ブーン、これはサービスだよ」
ショボンは袋を差し出した
( ^ω^)「これは何かお?」
(´・ω・`)「この中にはギターを弾くピックと替えの弦、教則本が入ってる」
( ^ω^)「ありがとうだお!早速家で弾くお!」
(´・ω・`)「分からない所があれば電話してくれ、番号も入れておくよ」
ショボンは自分の連絡先を書いたメモをその袋に入れた
272 名前: ◆zSmq2c3xe. :2006/03/05(日) 22:31:55.99 ID:ZvVSKQUWO
かさばる荷物を持ちなからブーンは家路についた
(;^ω^)(疲れたお…背中汗だくだお)
玄関で汗だくで息を切らしているブーンに、母が声を掛けた
J('ー`)し「お帰りなさいブーン、遅かったわね。…その荷物はどうしたの?」
( ^ω^)「ギターだお、バンドをやるんだお」
J('ー`)し「そうなのかい、余り人様に迷惑を掛けないようにするんだよ、夜は音を小さくね」
( ^ω^)「分かったお、音を小さくするお」
そう言うとブーンはかさばる荷物を持って自分の部屋へと向かった
276 名前: ◆zSmq2c3xe. :2006/03/05(日) 23:01:51.47 ID:ZvVSKQUWO
部屋に着いたブーンは荷物を降ろすとギターを取り出した
( ^ω^)「とりあえず弾いてみるお」
とりあえずブーンはショボンに貰った袋を開けてみた
袋の中に入っていたのは涙の粒の様なピックとピンク色のパッケージの替え弦
それと教則本と…銀色の謎の機械が入っていた
( ^ω^)「これはなんだお?チュー、ナー?チューナーかお?」
何に使うか分からなかったのでブーンはとりあえず教則本を開いた
『チューナーとは、ギターの音を正しい音に合わせる装置です…』( ^ω^)「ふむふむ」
『まず、ギターのジャックにシールドを通し
シールドの反対側をチューナーに通しましょう』
( ^ω^)「こうかお?」
『次にチューナーの電源をつけましょう』
( ^ω^)「出来たお」
『ギターのボリュームを上げ六弦(一番太い弦)から弾いてみましょう
チューナーのゲージが真ん中に合えばOKです』
( ^ω^)「んしょ…んしょ…出来たお」
『他の弦も同じ様にやってみましょう』
10分後…
( ^ω^)「出来たお!でも疲れたから寝るお…」
そう呟くと、ブーンは床に入ってしまった
いつになったらギターをひくのやら…
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