65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:49:40.24 ID:9QQsoGUh0
駐車場の地下に鳴り響く銃声。コンクリートの床に大の字になって倒れているブーン。
倒れているブーンを見て、ツンは放心状態になっていた。

ξ゚听)ξ「・・・ブーン・・・。」

( ・∀・)「まあ、次はあなたの番ですから。安心してくださいよ。」

モララーはツンに向けて拳銃を向けた。ツンはモララーを睨んだ。

( ・∀・)「いい顔ですね。」

モララーは拳銃の引き金に指をかけた。



66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:50:24.83 ID:9QQsoGUh0
その時、倒れていたブーンがいきなり起き上がり、背中に装着していたテーザー銃を取り出した。
モララーに照準を合わせたブーンはテーザー銃の引き金を引いた。
テーザー銃が内蔵している圧縮ガスで2本のワイヤー飛び出す。
そして、ワイヤーの先についているトゲがモララーの衣服に絡みついたかと思うとモララーの全身に電気が流れた。

( ・∀・)「ぐあああああぁぁぁあっ!!」

モララーは拳銃を手から落とすとそのまま地面に倒れた。

( ^ω^)「運び屋を舐めるなだお。」

ブーンはそう言うとツンに向かって走っていった。

( ^ω^)「ツン、大丈夫かお!」

ξ゚听)ξ「う、うん。大丈夫。っていうかブーンがお腹を撃たれたんじゃないの?」

ツンはキョトンとした顔をしている。



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:51:25.75 ID:9QQsoGUh0
( ^ω^)「僕はいつも防弾チョッキを着ているんだお。運び屋は危険な目に会うことが多いんだお。」

ξ゚听)ξ「ああ、そうなの・・・びっくりした・・・。」

ツンは安堵の息をついた。

ξ゚听)ξ「それは?」

ツンはブーンが手にしているテーザー銃を見た。

( ^ω^)「ああ、これはテーザー銃って言うんだお。まあ、遠距離攻撃用スタンガンってところだお。
引き金を引くと圧縮ガスでワイヤーが飛び出して相手に触れるとビリビリなわけだお。」

ξ゚听)ξ「・・・なるほど。」



68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:52:14.70 ID:9QQsoGUh0
( ^ω^)「ああっ、そうだお。時間は大丈夫かお。」

ξ゚听)ξ「あっ、そうだわ。そろそろ行かないとまずいわ。」

ブーン達は走って地下駐車場を出て行った。地上に出たブーン達を太陽の光が迎えた。

( ^ω^)「ああ、でも車にぶつけられたから自転車はもう駄目だお・・・。」

ブーンは地下駐車場から出ると悲しそうな顔をした。

ξ゚听)ξ「何言ってるのよ。ヴィップインダストリアルの化学部門部長を舐めないでよね。」

ツンは歩道に倒れている自転車を起こした。



69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:52:31.53 ID:9QQsoGUh0
自転車は傷1つなかった。それどころか太陽の光を浴びてより美しく輝いていた。

( ^ω^)「す、すごいお!」

ξ゚听)ξ「ダイアニウムは無敵の金属なんだから。」

ツンは胸をはりながら言った。

ξ゚听)ξ「さ、急ぎましょう。」

( ^ω^)「うんだお!」

ブーンとツンは自転車に乗るとスカイホールに続くビッグブリッジへ向かっていった。




つづけ


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