211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/17(金) 11:05:17.70 ID:mQ59skQe0
古畑見たことないので雰囲気とか違うと思う。
( ^ω^)「さて、ここで事件を整理してみましょうかお」
今回の事件は山奥の山荘が舞台となった。
被害者はこの山荘のオーナーの娘、ツンである。
死亡要因はナイフによる腹部への一撃。直接的な原因はそれによる失血死と見られる。
遺体のあった場所は彼女の自室で、ドアや窓には鍵がかかっていた。
その部屋の中心でツンは床に横たわっていたのだ。
ナイフに指紋は残っておらず、抵抗した様子も見られないのでこの事件は自殺として処理されようとしていた。
そこに、ブーンが待ったをかけたのだ。
( ^ω^)「死亡推定時刻、この山荘にいたのは3人だけですかお?」
('A`)「そうだ」
容疑者は3人。
山荘のオーナーであるドクオ。
ドクオの妻、つまりツンの母親のしぃ。
そしてしぃの父親の荒巻の3人だ。
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/17(金) 11:16:47.71 ID:mQ59skQe0
('A`)「それで、アンタはなんなんだ。いきなり出てきて俺らを犯人扱いか!?」
(*゚ー゚)「ちょっと、あなた……」
('A`)「うるさい! 娘が死んだってのにこんな奴まで出てきて、落ち着いてなんかいられるか!」
( ^ω^)「すみませんお。手間はとらせませんので話を聞いていただけますかお?」
('A`)「誰がお前の話なんか――」
/,' 3「ドクオ」
(;'A`)「っ!」
/,' 3「すみませんね、息子が失礼な口を。出来ればお話を聞かせてもらえますか?」
( ^ω^)「いえ、かまいませんお」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/17(金) 11:35:06.41 ID:mQ59skQe0
( ^ω^)「ではこの事件を解き明かしていきましょうかお」
( ^ω^)「ツンさんが死んでいたのはここ、部屋の中心」
( ^ω^)「さらにこの部屋はこんな感じになっていますお」

( ^ω^)「ここで注目すべきはどこだと思いますかお?」
('A`)「……窓に向かって倒れているところじゃないのか」
( ^ω^)「ふむ、良い解答ですお」
/,' 3「だが窓には鍵がかかっていたのでは?」
( ^ω^)「その通りですお。ところでひとつ尋ねたいのですが」
( ^ω^)「鍵は、本当に殺された時点でかかっていたのですかお?」
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/17(金) 11:41:15.68 ID:mQ59skQe0
(*゚ー゚)「――っ!?」
('A`)「どういうことだ!?」
( ^ω^)「……順番に話していきますお」
( ^ω^)「犯人はまず彼女の部屋を訪ねましたお」
( ^ω^)「彼女にとって親しい人であった犯人は、何の疑いも無く部屋へ招かれましたお」
( ^ω^)「ここまでくれば後はごくごく簡単なトリックですお」
( ^ω^)「彼女の腹部をナイフで一突き、そしてドアの鍵をかける」
( ^ω^)「犯人はその後、そこの窓から悠々と出て行ったんだお」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/17(金) 11:46:38.40 ID:mQ59skQe0
('A`)「馬鹿か。窓の下は断崖絶壁、とても人が降りられるようなところじゃねぇよ!」
( ^ω^)「別に降りた、とは言ってませんお?」
( ^ω^)「上ったんですお。そこの窓から、二階へ」
(*゚ー゚)「……」
( ^ω^)「ロープでも用意しておけば誰でも上れますお」
( ^ω^)「ドクオさんの言うとおり外は崖で目撃される心配も無いことですお」
( ^ω^)「窓の鍵はタコ糸でも結んでおいて引っ張れば簡単にかけることが出来ますお」
( ^ω^)「さて、ツンさんの部屋の真上は誰の部屋ですかお?」
(*゚ー゚)「――私の部屋です」
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/17(金) 11:49:37.81 ID:mQ59skQe0
('A`)「ちょ、待て待て待て。しぃが犯人なんてそれこそありえな……」
(*゚ー゚)「私が犯人です。私がツンを殺しました」
('A`)「…………」
( ^ω^)「理由を、動機を聞かせてもらえますかお?」
(*゚ー゚)「はい」
(*゚ー゚)「最初は、殺すつもりは無かったんです」
(*゚ー゚)「新作のお料理をツンに食べさせようと、部屋を訪ねました」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/17(金) 11:52:46.19 ID:mQ59skQe0
(*゚ー゚)「ツン、新作なの。食べてくれる?」
ξ゚听)ξ「……なんかこれ、食べ物に失礼な気がする」
(*゚ー゚)「その一言で、頭に血が上ってしまって……」
( ^ω^)(……なんかどっかで聞いたことあるお)
(*゚ー゚)「トリックについてはブーンさんの言ったとおりです」
(*゚ー゚)「ですが、私はまだ捕まるつもりはありません」
(*゚ー゚)「そう、食の千年帝国をつくるまで!」
しぃはどこからか注射器をとりだした。
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/17(金) 11:54:31.57 ID:mQ59skQe0
(*゚ー゚)「血管から直接摂取することでその効果は数倍にもなるっ!」
(*゚ー゚)「く、あぁぁあぁぁあ!!!!」
(#゚ー゚#)「ドーピングコンソメスープです。さぁ、私が逃げるのを止められますか?」
(;^ω^)「ちょwwwwwwおまwwwww」
終われ
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