584 名前:( ^ω^)がコンビニに来たようです。1 :2006/03/01(水) 21:16:03.57 ID:63bPBgi60
じゃあ投下。
お姉さん「ありがとうございましたー。」
(ふう・・・バイトって結構疲れるんだな・・・。でも、学費を稼ぐために頑張らないと!)
ピポーン!(コンビニのドアが開く時の音。)
お姉さん「あ、いらっしゃいませー。」
(ん?今、お客さん見えなかったな・・・。まぁ、いいか。)
585 名前:( ^ω^)がコンビニに来たようです。2 :2006/03/01(水) 21:17:39.86 ID:63bPBgi60
〜数分後〜
( ^ω^)「これくださいお。」
(ブーン!?私は夢でも見てるんだろうか?やっぱり疲れてるのかな・・・。)
( ^ω^)「これくださいお。」
(あーダメだ。もう限界だなぁ。まだ20代なのに体が衰え始めてるよ・・・。)
( ^ω^)「(聞こえないのかお・・・?)こ、これくださいお!!」
お姉さん「ふぇ!?あ、あぁ、すみません!えーっと100円です。」
ガサゴソガサゴソ・・・・。
( ^ω^)「(あれ?100円玉無いお・・・。)あ、全部10円玉でもいいかお?」
お姉さん「いいですよー。」
(あぁ、なんなんだろう・・・。これは現実なの?)
( ^ω^)「はいだお!」
お姉さん「おあずかりします。」
587 名前:( ^ω^)がコンビニに来たようです。3 :2006/03/01(水) 21:19:17.15 ID:63bPBgi60
(あれ?90円しかない・・・。まぁ、いいか。サービスしちゃお。)
お姉さん「えーと、ちょうどですね。どうぞ。」
ガムが一つ入った小さい袋をブーンに渡した。
( ^ω^)「ありがとうだお、お姉さん。また来るお!」
自動ドアが開いた瞬間にそう言ってブーンは出て行ってしまった。
お姉さん「あ・・・ありがとうございました!!」
もう聞こえないと思ったけど、ブーンの背中に思わずそう叫んでしまった。
お客さん「あ、あの・・・。」
お姉さん「(あ!お客さんいるの気づかなかった。)す、すみません!」
588 名前:( ^ω^)がコンビニに来たようです。4 :2006/03/01(水) 21:22:19.83 ID:63bPBgi60
それから半年ほど経った。私はまだこのコンビニで働いている。
あの出来事は夢だったんだと半年間ずっと自分に言い聞かせてきた。
ピポーン!
お姉さん「いらっしゃいませー・・・!!」
私の方に向かって歩いてくる背の低い白い生き物は・・・
どう見てもブーンです。本当にありがとうございました。
( ^ω^)「あ!お姉さんいたお!」
お姉さん「ねぇ、貴方はブーンなの・・・?」
心の中で一人問い続けてきた言葉がつい、口から出てしまった。
( ^ω^)「そうだお!お姉さん、ブーンは謝りに来たんだお。」
お姉さん「・・・何を?」
589 名前:( ^ω^)がコンビニに来たようです。5 :2006/03/01(水) 21:24:19.77 ID:63bPBgi60
( ^ω^)「半年くらい前、ブーンはここにガムを買いに来たお。そのガムは100円だったお。でも・・・ブーンは90円しか払ってなかったお。」
お姉さん「何で気づいたの?」
( ^ω^)「レシートにお支払い90円って書いてあったお。」
お姉さん「私、そのまま打っちゃったのか・・・。」
( ^ω^)「だから、10円返しに来たんだお。」
お姉さん「そんな、いいよ。あれは私がサービスしてあげたから。その10円は受け取れないよ。」
( ^ω^)「そうかお・・・・じゃあ、」
ガサゴソガサゴソ・・・・。
590 名前:( ^ω^)がコンビニに来たようです。6 :2006/03/01(水) 21:25:59.25 ID:63bPBgi60
( ^ω^)「はい、これあげるお!」
お姉さん「・・・?」
私の手のひらに差し出されたのは一本の『うまい棒』だった。
( ^ω^)「これは僕からのプレゼントだお!10円玉じゃないお。」
お姉さん「あ、ありがとう。」
必死に考えて折角渡してくれた物を受け取らないということは流石にできなかった。
( ^ω^)「じゃあ、バイバイだおー。」
ブーンは腕を広げ、お馴染みのあのポーズで走りながらコンビニから出て行った。
お姉さん「ありがとうございました!」
私は笑顔でブーンを見送った。
591 名前:( ^ω^)がコンビニに来たようです。7 :2006/03/01(水) 21:30:38.46 ID:63bPBgi60
それからまたしばらく経った。私はもう一度ブーンが来ないかと粘りながらまだこのコンビニで働いている。
でも、ブーンがここへ来ることはもう、無いだろう。
ブーンはVIPを走り回ることに忙しいだろうから。
あの時貰ったうまい棒はもう食べてしまったけど、ちゃんと袋は捨てないでとってある。
お姉さん「はぁ、それにしても深夜のコンビニってなかなか人来ないんだなぁ・・・。」
ピポーン!
お姉さん「いらっしゃいませー。」
( ゚∀゚)彡「おっぱい!おっぱい!」
お姉さん「・・・・・。」
どうやら私は、不思議なお客さんがたびたび訪れるこのコンビニを当分やめられそうにない。
END
駄文な上に日本語がおかしくてすみません。
叩かれても泣きません・・・。
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