416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 21:24:20.16 ID:yznoAqbx0
----一ヵ月後----
ノ('ー`)し「…ツン。はい、ご飯よ。大丈夫?」
ξ^−^)ξ「えへへ…ありがと、母さん…」
ツンは、延命治療を受けたもののドナーはなかなかあらわれず
徐々に衰弱していった。

( ^ω^)「ツン…お見舞いに来たお。」
ツンの好きなケーキを買って、週に三回ほどお見舞いに行くようにしている。

ξ///)ξ「…毎回毎回、ありがとう…ブーン」
でも、もしかすると彼女はこのまま………

( ,' 3 )「すまない、ブーン君。…ちょっといいかね?」


417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 21:28:24.38 ID:yznoAqbx0
>>415
否定版が終わって肯定も外伝的に書けっていわれたら書くおー


( ^ω^)「…どうしたんですお?先生…ツンのことですよね?」
( ,' 3 )「…実は、これを君に…書いて欲しいんだ…」
そういって、先生はドナーカードを差し出した。

( ^ω^)「??…どういうことですお?」
( ,' 3 )「…実はな…君にはまだツン君との適正を検査してなくてね…」
      「この前検査したところ…かなり相性が良い。」
(;^ω^)「!!!」
( ,' 3 )「だから…念のため、万が一のために…これを書いてくれ。」
先生はすまなそうにそう言って…カードを渡して去っていった。

(;^ω^)「…………」


418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 21:34:05.11 ID:yznoAqbx0
ドナーカードを記入し終わり、ツンの元へと戻る。
ξ゚ー゚)ξ「あ…ブーン。どうしたの?何の話だったの…?」
( ^ω^)「…何でもないお。」

ξ^−^)ξ「…そっか。そういえば今日のケーキは最高!何ていうケーキなの?」
( ^ω^)「あ、それは何かモンブランをちょっと改造したやつらしいお。」
(;^ω^)「名前は…忘れちゃったお…」

ξ゚ー゚)ξ「ちぇっ…じゃあ今度もこれ買ってきてね!約束よ!」
( ^ω^)「そういわれちゃ仕方ないお…買ってきてあげるお!」
ξ^−^)ξ「ふふ…ありがと!」

…この生活は、いつまで保つだろうか?
もしかしたら…明日で終わってしまうかもしれないのに…


419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 21:41:04.92 ID:yznoAqbx0
( ^ω^)「ツンーまた先週と同じケーキ買ってきたおー」
そういいつつ扉を開ける。
………誰も、いない。
(;^ω^)「……え?」
呆然とした。もしかして…もしかして!?

ノ('ー`)し「ブーン君!!」
廊下の奥から、おばさんが慌てて走ってくる。
(;^ω^)「ど、どうしたんだお!?おばさん!ツンは…!?」
ノ(;ー;)し「…今…不味い状態なの…もしかすると…もう保たないかも…!!」
( ω )「……え?」

おばさんの 言った言葉が 理解できなかった。
ツンが――――ツンが――――死ぬ…?

( ;ω;)「そんなの…そんなのダメだあああぁぁっ!!」
僕は…叫んだ。思い切り、叫んでいた。
じゃあ…じゃあ、今までは…なんだったんだよ!!!!

ノ(;ー;)し「治るかどうかは…わからないの…うっ…」
おばさんはその場に崩れ落ちてしまった…

( ^ω^)「(僕は…僕は…どうしたらいいんだお!!?)」


420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 21:46:37.99 ID:yznoAqbx0
( ,' 3 )『…君は、ツン君とかなり相性が良い…』
そのとき、頭の中に先生の言葉が浮かんできた。
もしかすると…僕なら?
( ^ω^)「(僕なら…ツンを救える?)」

…一瞬、迷いが浮かんだがすぐ消し飛んだ。
メモ用紙に必要なことを書き込んで、おばさんの近くに置く。

( ^ω^)「これは…僕の意思だお。出て行って、三分くらいたったら…見てくれお。」

僕は、走り出した。一刻も早く、ツンを助けるために。


421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 21:52:29.75 ID:yznoAqbx0
ξ;´兪)ξ「……ん?」
気がつくと、私は暗闇の中に居た。周りには何もない。
ただひたすら、漆黒が続いているだけであった。

ξ゚-゚)ξ「…?体が痛くない…」
今まで、あれだけ痛かった胸の痛みが…全くない。治ったのだろうか?
よく分からないが…まあいい。とりあえず、何か見えないだろうかと辺りを見回す。

ξ゚-゚)ξ「あれは…川?」
前のほうを見ると、草原と川があった。とても綺麗な場所…

ξ゚听)ξ「ほかに何も見えないし…とりあえず行ってみようかなっと。」

ハシッ
誰かが、私の手をつかんだ。さっきまで誰も居なかったはずなのに?

ξ゚听)ξ「!?だ、誰よ!!」
振り向きつつ手を振るう!



422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 21:58:01.20 ID:yznoAqbx0
(メ;^ω^)「ぶひいいいいい!!」

…ブーンだった。あれ?何でここにブーンが居るの?
ξ゚听)ξ「ご、ごめんブーン!誰かわからなかったから、つい…」
(メ;^ω^)「…だ、大丈夫だお。」
よろよろとしつつ彼は立ち上がった。

(メ ^ω^)「ツン。君が行くのはそっちじゃないお。こっちだお。」
ブーンの指を指した方向には…病院が見えた。
(メ ^ω^)「ツンはあそこに戻るんだお。僕と一緒にいるって約束したお。」

ξ゚-゚)ξ「…そっか。そうよね。」
ブーンの手をぎゅっと握る。
汗ばんでるけど、優しく…大きな手。

ξ^−^)ξ「じゃあ帰ろうか。一緒に!」
( ^ω^)「もちろんだお!!(…ツン。ごめんだお…)」


423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 22:01:54.36 ID:yznoAqbx0
ノ('ー`)し「……ン!ツン!!起きて!!」
(*゚ー゚)「お、おばさん!!目を開けましたよ!よかった…!!」
('A`) 「よかった…一時はどうなることかと…」
(´・ω・`)「よかったもんだよ…本当に。」

目を覚ますと、そこにみんなが居た。
みんな泣きそうな顔をしていた。
ξ゚-゚)ξ「…ど…どうしたの…みんな…全くもう…」

不謹慎かもしれないけど、つい笑ってしまった。


425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 22:05:02.02 ID:yznoAqbx0
でもそこにブーンは居なかった。どうしてだろう?

ξ゚听)ξ「みんな、ブーンはどこにいったの?」
ノ('ー`)し「………」
('A`) 「そ、それは…」
(´・ω・`)「わかった、説明するよ。…ブーン君は、事故にあってなくなったんだ…」

ξ 凵@)ξ「え・・・」

(*゚ー゚)「あなたは、彼が亡くなってから一ヶ月近く寝ていたわ。今日、
     みんなでお見舞いにきたら…ちょうど…」

ナニヲ イッテイルノ?


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