48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:30:35.78 ID:9QQsoGUh0
ツンを乗せて自転車を漕いでるブーン。
自転車に搭載されているナビゲーションシステムのおかげで道に迷うこともなく、
またできるだけ車道の側の歩道を通らずに移動することができた。
そのため、ブーン達は黒い車には見つかることなくオタケーシティーに到着した。

ξ゚听)ξ「オタケーシティーに入ったみたいね。」

( ^ω^)「スカイホールはここからそんなに遠くないお。この調子だともうすぐ着くお。」

ξ゚听)ξ「・・・問題はスカイホール近辺ね。」

( ^ω^)「・・・確かにそうだお。スカイホールに行くにはビッグブリッジを渡らないと駄目だから、
待ち伏せされていたらアウトだお。」

ξ゚听)ξ「まあ、それでも行くしかないわね。」

( ^ω^)「一気に駆け抜けるしかないお。」

ブーンは自転車を漕ぐ足に力を入れた。



49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:32:43.95 ID:9QQsoGUh0
ブーン達はスカイホールに通じる橋であるビッグブリッジの側に到着した。
その後、ビッグブリッジの側に建っているビルとビルの間の路地に隠れて様子を見ていた。

( ^ω^)「・・・誰もいないみたいだお。」

ξ゚听)ξ「そうみたいね。ちょっと神経質になりすぎたかしら。」

( ^ω^)「じゃあ、行こうかお。」

ξ゚听)ξ「うん。」

ブーンはビルの間から出て自転車を漕ぎ始めた。
ブーン達がビッグブリッジの側まで自転車でやってくると、
歩道に面している駐車場に停車していた黒い車が急にブーン達に突進してきた。

(;^ω^)「うわあぁぁっ!」

ブーン達が乗っていた自転車は黒い車に真横から追突された。
ブーン達は自転車ごとガードレールに吹っ飛んだ。
自転車はガードレールに激突し、ガシャンという音と共に倒れ、ブーン達も自転車と一緒に倒れた。



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:33:43.08 ID:9QQsoGUh0
(;^ω^)「・・・い、痛いお・・・。」

ブーンは体中に痛みを感じながらゆっくりと立ち上がった。
そして、手足を動かして大きな怪我はないことを確認した。
まわりを見るとツンが倒れたまま起き上がってこない。

(;^ω^)「ツ、ツン。大丈夫かお。」

ブーンがツンを助け起こした。

ξ゚听)ξ「あ、うん。大丈夫。ちょっとびっくりしただけよ。」

ツンのスーツの肘の部分が破けて血が流れていた。

(;^ω^)「あ、血が出てるお!ちょっと待っててお。」

ブーンは作業着のズボンのポケットから消毒液とバンドエイドを取り出した。



51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:34:17.53 ID:9QQsoGUh0
( ^ω^)「ちょっとしみるけど我慢してだお。」

ブーンは消毒液でツンの傷を消毒するとバンドエイドを貼った。

( ^ω^)「これで大丈夫だお。」

ξ゚听)ξ「ありがとう。」

ブーン達のやりとりを一部始終見ていた者達が黒い車から降りてきた。

( ・∀・)「傷ついた女を介抱する男か。なかなか微笑ましい光景だね。」

( ´_ゝ`)「・・・。」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:35:11.84 ID:9QQsoGUh0
(;^ω^)「ああっ、シベリア重工のモララーさんじゃないですかお!?」

( ・∀・)「ブーン君は非常にいい青年だから私の良心も少し痛んだよ。
だけどこれはビジネスだ。心を鬼にして君の仕事を妨害させてもらった。」

ξ゚听)ξ「・・・シベリア重工が黒幕だったわけね。」

( ・∀・)「そういうわけだ。」

モララーは兄者の方を見て頷いた。兄者はブーンの方へ歩み寄る。

( ´_ゝ`)「さて、この前のお礼をさせてもらうおうか。」

兄者はブーンの胸倉を掴むと顔を殴った。

( ^ω^)「うぐっ。」



54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:36:05.97 ID:9QQsoGUh0
ブーンは兄者の腕を掴むともう片方の腕でポケットからスタンガンを取り出した。

( ´_ゝ`)「同じ手はくわない。」

兄者はスタンガンを持っているブーンの手を手刀で叩いた。スタンガンを落とすブーン。

(;^ω^)「ああっ。」

兄者は動揺しているブーンの腹に拳を叩き込む。続いてブーンに前蹴りをくらわせた。

(;^ω^)「ぐふぅっ!」

蹴られて吹っ飛んだブーンは背中から歩道に叩きつけられる。
兄者は地面に落ちているスタンガンを拾うと倒れているブーンの腹に当てた。

( ´_ゝ`)「じゃあな。」

そう言うと兄者はスタンガンのスイッチを入れた。ブーンはそのまま動かなくなった。

ξ゚听)ξ「ブ、ブーン!」



55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:36:52.75 ID:9QQsoGUh0
( ・∀・)「さて、これで邪魔者はいなくなった。ツンさん、行きましょうか。」

ξ゚听)ξ「・・・どこへ行くのよ。」

( ・∀・)「楽しいところですよ。まあ、あなたがついてこなければ、
そこで倒れているブーン君がもっとかわいそうなことになりますがね。」

ξ゚听)ξ「・・・わかったわよ。」

( ・∀・)「素直でよろしい。」

そう言うとモララーはツンの腕を掴んで駐車場の地下へと連れて行った。




つづけ


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