318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 16:04:03.23 ID:3BO1I5mL0
( ^ω^)ブーンが受験生になったようです
受験シーズン。この中でも大学受験にはセンター試験がある。
正月が明けてすぐにあるため切り替えの出来ない受験生も多い。
そのセンター試験前日…
( ^ω^)「はぁ…明日はセンター試験だお……やばいお」
('A`) 「弱気なこと言うな。こっちまで不安になる」
二人が暗くなってる時に、元気な声が突き刺さった。
声の持ち主はツンだ。
ξ゚听)ξ「あんたら明日が勝負の日だって言うのに元気ないわね!!」
( ^ω^)「あ、ツン…。もう不安で押しつぶされそうだお…。怖いお。」
('A`) 「いいよな、成績いいやつは。余裕って感じで」
ξ゚听)ξ「…そんなことないわよ。緊張しないよう苦労してるんだから!」
(´・ω・`)「そうだよ。緊張すると実力が出せないからね」
「この前も緊張して100点逃しちゃって…」
ショボンが話に入ってきた。そして、延々と自慢話を始める…
そんな日常がこの日も続いていた。
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 16:06:53.82 ID:3BO1I5mL0
ツンは文学部を、ショボンは医学部を志望する優等生である。
小説家になりたいツンは日頃から勉強していたし、
父親が医者のショボンは当然の如く医者を目指した。
それに対してブーンの成績はあまり良くなかった。
みんなと一緒の大学に行きたい、と3年の夏から勉強しだした。
毒男は興味のある理数系は強く、他はダメという工学部志望者であった。
先生「おまいら、明日はもちつけ。手のひらに馬とk…」
担任の言葉も生徒たちは聞いてるふり。
皆、明日の事しか考えられなくなっていた。
('A`) 「じゃあな、ブーン。今日は早く寝ろよ!」
ξ゚听)ξ「さぁ、さっさと受験終わらせましょ。はやく大学生になりたいな…」
(´・ω・`)「ふふふ…さぁて、この数学の問題を担任に教えてもらってから帰るかな」
( ^ω^)「みんな、また明日だお!!!」
こうして前日の学校は終わった。各自それぞれの思いを胸に秘めて…
そして、その夜、眠れない受験生がここに……
320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 16:09:19.79 ID:3BO1I5mL0
( ^ω^)「…眠れないお。こういう時は2ちゃんでもするお」
12:眠れねぇwwwwww(627)
624 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 23:35:24.60 ID:xZ+GLoYI0
明日センター試験受ける人いる?
625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 23:38:47.04 ID:AM8w07aU0
>>624ノシ
626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 23:39:17.54 ID:nUllPoLE0
センターは来年頑張るよ
627 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 23:39:20.96 ID:OKHG2orz0
緊張して眠れないおwwww
( ^ω^)「眠れない人もたくさんいるお。ちょっと救われた気分だお」
仲間を見つけてほっとしたのか、ブーンはすぐにパソコンをきり、ベッドに向かった。
そして数分もしないうちに眠りに落ちた。時計の音だけが部屋に響く…
そして、センター試験当日を迎えた
続く?
714 名前:( ^ω^)ブーンが受験生になったようです :2006/01/22(日) 14:10:14.43 ID:3xCxytTO0
>>320の続き
―――センター試験1日目
( ^ω^)「ついに決戦の時がきたお!」
ξ゚听)ξ「まずは第一関門ね」
(´・ω・`)「受験生の人たち、気合はいってるね」
('A`) 「ま、部屋は違うけど、みんな頑張ろうぜ」
ξ゚听(´・ω・( ^ω^)「おう!!!!」
そして、みんなと別れたブーンは自分の席に座り、気持ちを落ち着かせていた。
( ^ω^)「…大丈夫、大丈夫だお」
…どのくらいの時間が経っただろうか?
問題と解答用紙が配られ、名前や受験番号などを書いてから沈黙が続く。
静まる部屋の中で、ブーンはずっと「大丈夫」と繰り返していた。
試験官「それでは、始めてください!!」
( ^ω^)(ドキッ!!…さぁ、始まりだお!!)
715 名前:( ^ω^)ブーンが受験生になったようです :2006/01/22(日) 14:12:40.13 ID:3xCxytTO0
1限目…公民(ブーン・毒男は現代社会)
( ^ω^)(1問目は…臓器移植に関して…VIPでこの手のブーンスレ見た事あるお!)
(;^ω^)(…でも、全体的に難しいお)
('A`;) (ちょ・・・・・・やば・・・・・・)
2限目…地歴(ブーン・ツンは日本史)
(;^ω^)(第一国立銀行の建物なんて初めて観たお…焦るお)
( ^ω^)(後半はそこそこできた感があるお)
ξ゚听)ξ(これは難化してそうね…。ブーン…大丈夫かしら)
ξ///)ξ(…って、自分の心配しなさいよ!!)
3限目…国語
(;^ω^)(評論は序盤から小難しい表現ばっかりだお…)
(*^ω^)(小説に「僕っ娘」が出てきてるお。萌えるお)
(´・ω・`)(僕っ娘とか・・・ぶち殺すぞ)
4限目…英語
(;^ω^)(YUKIは出てきたけど、内容が……。やばいお)
( ^ω^)(リスニングはまずまずの出来だお)
716 名前:( ^ω^)ブーンが受験生になったようです :2006/01/22(日) 14:14:47.17 ID:3xCxytTO0
センター試験1日目が終了した。
この日は皆、口数も少なく、早々に帰宅。
帰ってからもブーンは静かなままだった。
( ^ω^)「ふぅ・・・もう少し復習したら寝るお」
その日の夜は軽く復習するだけで、すぐに床に就いた。
―――センター試験2日目
ξ゚听)ξ「これで1つめの山は越えるわ」
(´・ω・`)「今日は理数系だから毒男は嬉しそうだね」
('∀`) 「そうか?そう見えるか?」
( ^ω^)「……嬉しそうだお」
('∀`) 「そ、そんなことより今からが勝負だぞ!!」
ξ゚听)ξ・ω・`)^ω^)「はいはい勝負勝負」
こうして2日目が始まった…
717 名前:( ^ω^)ブーンが受験生になったようです :2006/01/22(日) 14:16:06.96 ID:3xCxytTO0
1限目…理科(ツン・ショボンは生物)
ξ゚听)ξ(生物は苦手…はぁ)
(´・ω・`)(こんな問題…知らんがな。あ、でも消去法で…)
2限目…数学IA
( ^ω^)(IIBの方は苦手だからこっちで点数稼ぐお!)
('∀`)(よし…満点狙えるぞ)
('A`;)(…あれ?最後の計算が合わない……)
3限目…数学IIB
('∀`)(計算量は多いが、案外簡単に…)
('A`;)(…問題を把握し間違えてた。あ…時間が…)
ξ゚听)ξ(……………)
4限目…理科(ブーン・毒男・ショボンは化学)
('∀`)(よしよし、このままいけば……)
('A`;)(……あ、Iの方やってた……)
5限目…理科(毒男・ショボンは物理)
('∀`)(物理は大丈夫だ。やっと実力が出せた…)
(´・ω・`)(今回は簡単だったな…僕としては、だけど)
718 名前:( ^ω^)ブーンが受験生になったようです :2006/01/22(日) 14:18:15.70 ID:3xCxytTO0
その帰り道…4人は話が止まらなかった。
2日間の事を余さず伝えようと必死だった。
なぜか…今話さなければならない気がして…
数日はすぐに過ぎた。自己採点の結果がくる、センターリサーチの日になった。
ツン・ショボン・毒男の三人はお互いに結果を見せ合った。
(´・ω・`)「僕はまぁまぁだったよ。B判定」
ξ゚听)ξ「あたしは理数系でこけたけど、結果はC」
('A`)「…俺はD。ケアレスミスが痛かったけど、二次で挽回できるしな」
ξ゚听)ξ「…ブーン、どうしたのかな」
(´・ω・`)「確か三者面談がどうとか…」
('A`)「信じようぜ、みんなでVIP大に行くって」
それからブーンは二次試験まで学校に出てこなかった。
自宅で勉強するのだという。
学校側も3学期はないようなものなので、と了承した。
だが、二次試験会場でも会うことはなかった…
719 名前:( ^ω^)ブーンが受験生になったようです :2006/01/22(日) 14:19:37.65 ID:3xCxytTO0
―――春、入学式
退屈な入学式を終え、ぞろぞろと会場から出てくる新入生。
ξ゚听)ξ「やっと憧れの大学生になれたわ」
('A`)「二次試験までは地獄だったがな、俺は」
ξ゚听)ξ「4人で…そろって入学式でたかったね」
('A`)「おい…何言ってんだ……」
ξ゚听)ξ「………」
(´・ω・`)「まぁ、でも、みんな受かって良かったよ。ねぇ?ブーン」
ξ゚听)ξ('A`)「……え?」
???「うぁ…ちょwwwどいてくれお!!!」
新入生の群の中をかきわけて出てくる青年。くせのある懐かしい声。
(;^ω^)「酷い目にあったお…みんな…久しぶりだお!!」
ξ゚听)ξ('∀`)「ブーン!!!?」
720 名前:( ^ω^)ブーンが受験生になったようです :2006/01/22(日) 14:20:32.65 ID:3xCxytTO0
ξ゚听)ξ「ブーン!!」
とっさにツンがブーンに抱きつく。強く、強く…
もう二度と離さないという程に。
(;^ω^)「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」
「ブーン…大学受かったの?どうして言ってくれなかったの?」
「ツン…。と、とりあえず僕もVIP大生だお」
「言わなかったんじゃなくて、言えなかったんだお」
「…?」
「センター試験の結果が悪くて前期試験は足きりだったんだお」
「でも、必死に勉強して、後期に受かったんだお」
「!!そういえば後期は二次試験重視…」
「そうだお…それで後期の合格発表から入学式まで日がなくて忙しかったんだお」
「…でも良かった。また一緒に学校行けるね」
「うん。…そ、それはそうと、みんな見てるお。恥ずかしいお///」
「ううん、もう少しだけこのままでいさせて…」
〜fin〜
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