57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:43:36.35 ID:9QQsoGUh0
第5話「逆襲」




ヴィップインダストリアルの新製品発表会に向かっていたツンとブーンだったが、
シベリア重工のモララーと兄者に妨害されてしまった。
ツンを守ろうとしたブーンだったが、兄者の攻撃でブーンは倒れてしまった。
ツンの腕を掴んでいるモララーは駐車場の地下の端の方まで来た。

ξ゚听)ξ「別に逃げないわよ。離してよ。」

( ・∀・)「まあ、いいでしょう。」

モララーはツンの手を離した。しばらくすると黒い車に乗った兄者が地下駐車場にやってきた。
車から降りた兄者は車のトランクからダンボール箱くらいの大きさの黒い箱を取り出した。

( ・∀・)「では、この黒い箱に入ってください。」

ξ゚听)ξ「えっ!?」

( ・∀・)「ブーン君がどうなってもいいんですか?」

ξ゚听)ξ「・・・。」



58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:44:20.97 ID:9QQsoGUh0
ツンは黒い箱の中に入ると体育座りの姿勢になった。

( ・∀・)「これがあなたの棺桶なわけですよ。」

そう言うとモララーはスーツの内ポケットから拳銃を取り出した。

ξ゚听)ξ「!?」

( ・∀・)「ここまでするつもりはなかったんですがね。
あなたが抵抗するので殺すことにしました。
死体の処理はプロが行うのであなたは行方不明ということになるだけです。」

モララーは拳銃の引き金に指をかけた。



59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:46:06.28 ID:9QQsoGUh0
その時、ブーンが地下駐車場に走ってきた。

( ^ω^)「待ておっ!」

モララーは兄者を睨んだ。

( ・∀・)「これはどういうことかな。」

( ´_ゝ`)「・・・い、いや。確かにスタンガンで気絶させたはずです・・・。」

兄者は気絶させたはずのブーンがやってきたことに動揺していた。

( ´_ゝ`)「す、すぐに処理します。お待ちください。」

兄者はそういうとブーンに向かって走っていった。


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:47:07.02 ID:9QQsoGUh0
( ´_ゝ`)(・・・とにかく奴のスタンガンは奪っている。もう一度気絶させればすぐに終わるはずだ。)

兄者はポケットからブーンから奪ったスタンガンを取り出した。

( ^ω^)「2度も同じ手はくわないお!」

ブーンに接近した兄者はブーンの腹に拳を叩き込んだ。ブーンは避けることもできずに腹を殴られた。

( ^ω^)「ぐふっ。」

ξ゚听)ξ「やっぱり弱っ!」

( ´_ゝ`)「これで終わりだ。」

兄者はブーンの腹にスタンガンを当て、スイッチを入れた。


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:47:56.74 ID:9QQsoGUh0
だが、ブーンは倒れなかった。

( ´_ゝ`)「な、何っ!?」

( ^ω^)「だから2度も同じ手はくわないと言ったお。」

ブーンは動揺している兄者の手を掴むとポケットからスタンガンを取り出し、兄者の腕に当て、スイッチを入れた。

( ´_ゝ`)「ぐはああぁぁっ!」

体中に電気の流れた兄者はその場で倒れた。

( ^ω^)「敵にスタンガンを奪われてもいいように、僕は作業着の下に絶縁ゴム生地の全身タイツを着てるんだお。
あと、スタンガンのスペアもいっぱい持ってるお。」

ブーンは倒れている兄者にそう言うとモララーの方を向いた。



64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/07(金) 23:48:55.51 ID:9QQsoGUh0
( ・∀・)「ブーン君はほんとに優秀な青年だよ。私の部下に欲しいくらいだ。」

( ^ω^)「お断りしますお。」

( ・∀・)「まあ、そう言うだろうね。だから残念だが君にもここで死んでもらうことにするよ。」

( ^ω^)「・・・。」

モララーはそう言うとブーンに拳銃を向けた。

ξ゚听)ξ「ブーン、私のことはいいから逃げてっ!」

( ^ω^)「そうはいかないお。運び屋のプライドにかけてツンをスカイホールまで無事に届けるお。」

( ・∀・)「なら死ぬしかないな。」

モララーはブーンに向けて拳銃を撃った。
弾はブーンの腹に命中し、ブーンはその衝撃で後ろに吹っ飛んだ。

ξ゚听)ξ「ブーン!!!」


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