39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/11(火) 23:21:15.41 ID:X2WYpFl60
(´・ω・`)「えーと、まずはしぃね。3幕のリサリサがヒカルに駆け寄るシーンあるじゃない。
あそこはもっと甘えた感じでやって欲しいかな。まだ余所余所しさがあるね。ガンガンいってもいいかも。」

(*゚ー゚)「もっとやっちゃっていいですかー。」

(´・ω・`)「そうだね。やっちゃってもいいよ。それから調整しよう。」

(*゚ー゚)「はーい。ツンにデレデレしちゃうぞー。」

ξ゚听)ξ「しぃの愛を受けきれるかしら。」

ツンは微笑んだ。

(*゚ー゚)「もうね。すっごく甘えるから。溶けるくらい。」

ξ゚听)ξ「ちょっと怖いかも。」

( ^ω^)(ツンって笑ったりもするんだ・・・。)

(´・ω・`)「じゃあ、次いくね。」



40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/11(火) 23:30:36.25 ID:X2WYpFl60
そして、一通り駄目出しが終わり、最後はブーンの番になった。
緊張しながらショボンの言葉を待つブーン。

(´・ω・`)「うーんとね。ブーンはね。まあ、もうちょっと感情入れて読んだ方がいいね。」

( ^ω^)「あ、昨日も同じこと言われましたお。」

(´・ω・`)「初めてだからしょうがないんだけどね。やっぱりまだ朗読っぽいという感じだね。」

( ^ω^)「そうですかお・・・。」

ブーンはションボリと悲しい顔をした。

('A`)「多分、恥ずかしいんじゃないか。」

( ^ω^)「えっ?」

('A`)「まだ、人前で感情を込めてしゃべるっていうのが恥ずかしいんじゃないか?」



41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/11(火) 23:36:32.75 ID:X2WYpFl60
('A`)「ブーンから見れば読みってのはラジオドラマとか聴いてる感じじゃないか?」

( ^ω^)「ああ、そういわれてみればそういう感じだお。」

('A`)「いきなりラジオドラマみたいに感情いれてしゃべれと言われても恥ずかしくて出来ないもんな。」

( ^ω^)「う、うん。ちょっと恥ずかしいお。」

(*゚ー゚)「じゃー、ブンブンの羞恥心をなくそうよ。」

( ゚∀゚)「おいおい、羞恥心なくしたらただの変態にならないか?」

(*゚ー゚)「言葉のあやだよー。」

(´・ω・`)「確かにブーンがまだ恥ずかしがっているってのはあるかもしれないね。」

ショボンはしばらく考え込んでいたがみんなに話し始めた。



42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/11(火) 23:41:17.61 ID:X2WYpFl60
(´・ω・`)「ブーン以外にも台詞が入ってる人もいるから立ちにはいろうか。
恥ずかしさは稽古たくさんやって慣れてもらうという方向でいこう。」

( ゚∀゚)「立ち稽古キター。ここで俺のやる気がさらに上がる。」

(*゚ー゚)「立ちやりたかったんだよねー。」

( ^ω^)「えーと、立ちっていうのは動きを取り入れながらやる稽古ですおね?」

(´・ω・`)「そうだよ。まあ、いきなり動けといっても無理だろうけど、
周りの人の動きを見るだけでも勉強になる。」

('A`)「とにかく台詞にあわせて動いてみてくれ。」

( ^ω^)「は、はいですお。」

第2会議室の前半分を仮想舞台と見立てての立ち稽古がはじまった。



43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/11(火) 23:42:11.15 ID:X2WYpFl60
脚本を片手に自由に動きながら台詞を読み上げていく役者達。
ブーンは脚本を覚えているため自由に動けるのだが何をどう動いていいかわからない。
他の役者の邪魔に鳴らないようにウロウロして立ち尽くしているだけだった。
そして、立ち稽古が終わった。

( ゚∀゚)「動けるとやっぱり違うなー。」

(*゚ー゚)「そうだよねー。感情入れやすいよね。」

(;^ω^)(全然動けなかったお・・・。)

(´・ω・`)「じゃ、駄目出しいくよー。」

ショボンの周りに集まる役者達。ショボンは全員に駄目出ししていったが、
ブーンには特に何も言わなかった。

(;^ω^)「あ、僕の駄目出しはないんですかお?」

(´・ω・`)「まだはじめて2日目だからね。まずは恥ずかしさをなくして自然な状態でしゃべれるようになって欲しい。」

(;^ω^)(駄目出しをする以前の話ってことかお・・・。)

(´・ω・`)「じゃあ、今日はそろそろ終わりだね。片づけを始めよう。」

稽古が終わったブーン達はそれぞれ帰路についた。


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