399 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/17(火) 08:00:21.91 ID:4/XqBIpD0
風呂場は、アタシが想像するよりもはるかに広かった。
ラブホテルってこういう場所なんだ・・・
男は嬉しそうにアタシの体を洗っている。
ホテルに備え付けてあった、硬いスポンジ。
痛い。
アタシが少し不機嫌そうな顔をしていると、男は笑った。
( ´_ゝ`)「痛いかい?ごめんね」
悪い人じゃないのだろう。
その後、男は泡だけを使ってアタシの体を洗ってくれた。
・・・・スポンジの方が良かった。
400 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/17(火) 08:06:57.82 ID:4/XqBIpD0
アタシの体に直接男の手の感触が伝わる。
気持ち悪い。
吐きそうになった。
それでも男は嬉しそうにアタシの体を洗い続ける。
もう何回も洗ったであろう箇所も、しつこく念入りに。
それから一緒に湯船に入ったけど、その時の会話は何も覚えていない。
401 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/17(火) 08:10:09.89 ID:4/XqBIpD0
風呂から出て、アタシは男に体をふいてもらった。
( ´_ゝ`)「じゃあ次は僕の番かな」
ξ゚听)ξ「・・・クス」
男の言い方があまりにも滑稽だったのでアタシは思わず笑ってしまった。
( ´_ゝ`)「笑った方が可愛いよ」
ξ*゚听)ξ「・・・・」
アタシは少し、男に心を許した。
402 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/17(火) 08:12:20.33 ID:4/XqBIpD0
ベットに連れて行かれ、アタシは天井を眺めた。
いよいよか・・・
少し覚悟を決めた。
( ´_ゝ`)「今日は・・・初めてだし普通にしようか」
ξ゚听)ξ「・・・・よろしく・・おね・・・がいします・・・」
ほとんど声が出ない。
403 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/17(火) 08:19:31.42 ID:4/XqBIpD0
気持ち悪い・・・誰か・・・誰か助けて・・・・
心の中で何回もつぶやく。
( ´_ゝ`)「じゃあ・・・いくよ・・・」
!!!!!!!!!!
男が中に入ってきた。
痛い!!!!!!!!!!!!
痛い!!!!!!!!!!!!
誰か!!!!!!!!!!!!
誰か助けて!!!!!!!!!
お店から持たされたローションで、アタシの体はベタベタだった。
もちろんアタシの入り口も。
404 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/17(火) 08:22:14.16 ID:4/XqBIpD0
( ´_ゝ`)「・・・・!!じふいぐyg」
男が何か言っている。
アタシの耳には何も届かない。
痛い!!!!!!!!
早く!!!!!!!!
早く終わって!!!!!
アタシの心の中の叫びは、誰にも聞こえない。
405 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/17(火) 08:27:29.64 ID:4/XqBIpD0
( ´_ゝ`)「・・・・初めてだったの・・・?」
男は、激しく動いた後、アタシから離れてそう言った。
アタシは何も答えなかった。
( ´_ゝ`)「・・・・それ、お店には黙ってた方がいいよ・・・」
こういう仕事をする上で、慣れてない子は面倒くさがられるのだろう。
初めからそんなこと言うつもりもなかった。
アタシは起き上がって1人でシャワーを浴びに行った。
不思議と涙は出なかった。
406 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/17(火) 08:27:54.28 ID:4/XqBIpD0
ξ゚听)ξ「・・・・お店に電話しなきゃ」
シャワーから出て、アタシはすぐにお店に電話をかけた。
( ´ー`)y-~「はい、ツンちゃんね?終わったの?」
ξ゚听)ξ「はい終わりました・・・」
( ´ー`)y-~「じゃあ、料金をもらってホテルから出なさい、さっきのボーイが待ってるわ」
ξ゚听)ξ「・・・・はい・・・・」
それだけの会話で電話を切った。
407 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/17(火) 08:30:53.17 ID:4/XqBIpD0
( ´_ゝ`)「今日は楽しかったよ、また指名してもいいかな?」
ξ゚听)ξ「はい・・・ありがとうございました」
そう言ったアタシの口に、男の唇が重なる。
ξ゚听)ξ「うう・・・・」
初めて涙が出た。
でもここで泣いたらいけない。
ξ゚听)ξ「今日はありがとうございました!!」
そう叫んでアタシはエレベーターへ走った。
ドアの閉まる音が聞こえる。
アタシは声をあげて泣いた。
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