371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/09(火) 15:18:31.41 ID:AXyhCIwTO
「ふぅ…今日も疲れたわね。」
仕事から帰ってきたツンはシャワーも浴びずにベッドに横になった。
「明日かぁ…」
明日は恋人の内藤の誕生日だ。
プレゼントは決まっている。…が気が重い。
〜〜〜〜〜〜〜〜
「そういえば内藤の誕生日来週よね?なにかほしいものある?」
『ほしいものかお?特にないけど…
そうだ!ツンの手料理が食べたいお!ケーキつくってお!』
「て、手料理?!」
『なんだお?ツンは料理苦手かお?
そういえばツンの手料理食べたことないお!』
〜〜〜〜〜〜〜〜
ツンは料理というものをちゃんとしたことはなかった。
大学卒業まで実家暮らしだったし就職先も忙しい会社だったから外食ばかりだった。
「明日はどうしようかなぁ…」
あんなこといわなければよかった…
〜〜〜〜〜〜〜〜
「で、出来るわよ!料理くらい!
あ、あんたの為に作るんじゃないからね!作れるってとこ見せときたいだけなんだから///」



372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/09(火) 15:19:44.90 ID:AXyhCIwTO
ツンは気が重いままシャワーを浴び横になった。
まぁ、簡単なものならなんとかなるでしょ!明日は前から有給とってたし朝から作り始めれば大丈夫よね。
ツンは楽観的に考え寝ることにした。
次の日の朝、ツンは本屋でレシピを買い、家でケーキ作りに励んでいた。
「なによこれ!全然泡立たないじゃない!
あ〜!もう!分量はかるの面倒くさい!
店で買えばいいじゃないの!内藤のばか!」
…ツンはなかなか上手く作れないようで悪戦苦闘していた。
「え?家にオーブンなんか無いわよ?!どうすればいいの?
…炊飯器でも出来るって書いてあるけど大丈夫かな?
とりあえずやってみるか!」
作りあがるのにかなり時間がかかったがなんとかかたちになってケーキは完成したようだ。
「ふぅ〜、見た目はあれだけど一応ケーキよね?
ちょっと味見を…あら?…うん…なかなか…美味しいわね…
アッー!」
ツンは朝から何も食べずにケーキ作りをしていたのでお腹がすいていたのか
なんとケーキを自分で全部食べてしまった。
「ま、また作れば良いしね!一回できたんだから次もうまく行くわよ!」
ツンは気をとりなおして使いきった材料を確認していた。
その時…


373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/09(火) 15:20:36.03 ID:AXyhCIwTO
大きなノッポの古狸〜おピーまさんとあねピー♪
「あら?内藤からメールだわ」
『ツンはまだ仕事中かお?僕は誕生日だから上司が気を使って先にあがらせてくれたお!
終わったら連絡くれお!』
「私はたまたま休みとっていたから暇よ!今から行くわよ!」
『把握したお!待ってるから早くくるお!』
(急がなきゃ!)
ツンはケーキの材料を持って内藤の元に向かった。
足りないものは途中のスーパーで買っていった。
ピンポーン!
『はいお!』
ガチャッ
『おっ!ツン早いお!とりあえずあがれお!』
「うん、お邪魔するわよ」
『邪魔するならかえれお!』
「…#」
『じょ、冗談だお!さぁ、あがるお!』
「わかってるわよ!あ、誕生日おめでとう。」
『あ、ありがとうお!なんか冷たいおめでとうだお…』
「べ、別に冷たくなんか無いわよ!んっ!」
内藤はいきなりツンにキスをした。
『わかってるお!ツンの事は僕が一番知ってるお!』
「も、もぉ〜////ほらっ!ケーキの材料持ってきたから作っちゃうね!」
ツンの機嫌はどうやらなおったようだ。
『お!本当に作ってくれるのかお!?楽しみだお!』


376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/09(火) 15:33:40.50 ID:AXyhCIwTO
ツンは早速料理に取り掛かろうとした。
まずは料理の器具がちゃんと内藤の家にあるか確認しなきゃ!
…よしっ!…よしっ…炊飯器…炊飯器…炊飯器がない!!??
「な、内藤!!」
『なんだお?』
「炊飯器どうしたのよ!?」
『炊飯器かお?なんかご飯が上手くたけなくなったから修理にだしたお!
ケーキ作りに炊飯器つかうのかお?』
「つ、使わないわよ!気になったから聞いただけよ!」
(どうしよう…あ、確かオーブンはあったわよね!なんとかなるはず!)
とりあえず生地を作って…
「アッー!」
『ツン?!どうしたお?!』
そこには想定外の事態で焦って小麦粉をかぶったツンがいた。
「内藤〜…ふぇ〜ん…」
『ちょwwwwツンwwww』
「失敗しちゃったぁξ(;;)ξ」
『ツンが頑張ってくれただけで嬉しいお!』
「んっ、あっ、内藤…アンッ!」
『ツンがケーキみたいになっちゃったから食べちゃうお♪』
「あっ、内藤…誕生日おめでとう…いっぱいたべてね////」
『みwwなwwぎwっwwてwきwwたwww』
(省略されましry
ワッフルワッフル

『ツンが小麦粉をかぶったようです』終わり


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