80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:02:55.89 ID:V154UleV0
第6話「死闘」
ヴィップインダストリアルの新製品発表会に向かっていたツンとブーンだったが、
シベリア重工のモララーと兄者に妨害されてしまった。
しかし、ブーンの活躍でモララーと兄者を撃退した。
( ^ω^)「あと少しでビッグブリッジだお。」
ξ゚听)ξ「ビッグブリッジを渡ればスカイホールね。」
ブーンは自転車のペダルを力強く漕いだ。
ブーン達がビッグブリッジに近づいていくと橋に続いている車道の端に黒い車が数台止まっているのが見えた。
(;^ω^)「あっ!まだ黒い車がいるお!」
ξ゚听)ξ「このままじゃ橋を渡れないわね。」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:04:44.36 ID:V154UleV0
ブーン達はビッグブリッジの側に止まっている黒い車の死角となるビルの陰に隠れた。
ブーンは自転車に跨りながら両手を組んで考え込んでいた。
( ^ω^)「・・・。」
ξ゚听)ξ「どうかしたの?」
( ^ω^)「うーん、僕1人だけだとビッグブリッジを抜けることはできると思うんだお。」
ξ゚听)ξ「私がいたら駄目ってこと?」
( ^ω^)「待ち伏せされている状況だし、ツンの身の安全が保証できないんだお・・・。」
ブーンは申し訳なさそうな顔をした。
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:06:27.19 ID:V154UleV0
ξ゚听)ξ「何言ってるのよ。もう怪我してるわよ。」
ツンはそう言うと肘に貼ってあるバンドエイドをブーンに見せた。
( ^ω^)「・・・。」
ξ゚听)ξ「こう見えても私は運動神経はいい方なのよ。自転車から落ちないようにしがみついていればいいんでしょ?」
( ^ω^)「う、うん、それはそうだけどだお・・・。」
ブーンは歯切れの悪い返事をした。
ξ゚听)ξ「なら、行きましょう。私はブーンを信じてるわよ。あなたも私を信じて。」
しばらくうつむいて考え込んでいたブーンだったがやがて顔を上げた。
( ^ω^)「・・・わかったお。行こうだお。」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:07:08.74 ID:V154UleV0
ブーンはビルの陰から自転車で飛び出すとビッグブリッジに向けて全力でペダルを漕いだ。
( ^ω^)「このまま気づかれずに通り過ぎるのが1番だお・・・。」
しかし、ブーン達の接近に気づいた黒服達は黒い車から次々と降り出した。
ξ゚听)ξ「やっぱり見つかったわね。」
( ^ω^)「よし、じゃあ作戦通りに行くお!」
ξ゚听)ξ「わかったわ。」
ブーンは自転車を減速せずにさらにスピードを上げた。
ビッグブリッジに近づいてくるブーン達を迎え撃つ黒服達は、手に警棒や金属バットを持っていた。
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:07:55.80 ID:V154UleV0
ブーンはビッグブリッジの前に立ちはだかる黒服の集団に到着する前にツンに言った。
( ^ω^)「よし、今だおっ!」
ξ゚听)ξ「了解!」
ブーンは自転車の前面に取り付けてある籠に入っているリュックに手を突っ込むと中から手榴弾を取り出した。
そして、手榴弾のピンを口で引き抜くと黒服達の方へ投げた。ツンもあらかじめ持っていた手榴弾を黒服達の方へ投げた。
道路に落ちた手榴弾は爆発はしなかったが、煙が大量に発生した。
その煙は黒服達を取り囲んでいった。黒服達は煙に巻き込まれるとみな苦しみもがいて倒れていった。
( ^ω^)「ツン、行くお!」
ξ゚听)ξ「うん!」
ブーン達は煙に向かって自転車で突っ込んでいった。
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