449 名前:( ^ω^)ブーンは居酒屋でバイトをするようです :2006/03/07(火) 10:28:44.03 ID:U06R9M97O
( ^ω^)「終業式も終わったし今日から学校休みだお」
「ブーン」の愛称でしたしまれている内藤は、ごく普通の高校生。
とりあえず今年から3年生になるわけだが、その前の休暇である
いわゆる「春休み」に突入しようとしているところだった。
(;^ω^)「といっても特にやることないお・・・この長い春休みずっと寝てるわけにもいかないし・・・」
('A`)「バイトでもやれば時間潰せるし金も入るし一石二鳥じゃね」
突然話しかけてきたのはブーンの古くからの親友であるドクオだ。
どこかさえない顔の彼だが、ブーンはいつもドクオに支えられていたと言える
450 名前:( ^ω^)ブーンは居酒屋でバイトをするようです :2006/03/07(火) 10:29:39.58 ID:U06R9M97O
( ^ω^)「それは名案だお。とりあえずバイト先を探すお!」
(´・ω・`)「それなら学校近くの居酒屋にバイト募集の貼り紙があったよ」
( ^ω^)「マジかおショボン!じゃあそれでいくお!」
まさかこんな早く話が進むとは思いもしなかったが、
友の助けによってブーンのバイト生活が始まろうとしていた・・・
452 名前:( ^ω^)ブーンは居酒屋でバイトをするようです :2006/03/07(火) 10:31:13.30 ID:U06R9M97O
( ^ω^)「ここかお」
ブーン一行は早速例の居酒屋の前まで来ていた
(;^ω^)「激しくボロいおwwwwww」
('A`)「てかなんで俺らまで・・・」
(´・ω・`)「いいじゃないか、僕らもどうせ暇だしね」
ガラガラガラッ!
(´_ゝ`)「お客さんかい?」
唐突に開いたそのボロい扉からは、20代後半くらいと思われる
やけに落ち着いた表情の作業着を着た男が立っていた
('A`)「い、いや、バイト募集の貼り紙を見て来たんですが・・・」
(´_ゝ`)「おっ 久しぶりのバイト志願か。まぁ上がれよ」
言われるがままに3人は店内に足を踏みいれた
453 名前:( ^ω^)ブーンは居酒屋でバイトをするようです :2006/03/07(火) 10:32:55.54 ID:U06R9M97O
店内はボロいながらもどこか落ち着いた雰囲気で、
不思議と店の古さを忘れさせるような感じがした
しかし客は一人もいないらしい・・・
(´_ゝ`)「まぁそんなわけで君達、採用な」
(;^ω^);'A`);´・ω・`)「ちょwwwwwまだ何もやってなすwwwwww」
(´_ゝ`)「気にするな。なんせ人手が足りないもんだから来るもの拒まずなんだ」
(´・ω・`)「この店はあなた一人で経営されてるんですか?」
(´_ゝ`)「もう一人・・・弟がいたけどな・・・昨年死んじまった」
(´・ω・`)「・・・」
(´_ゝ`)「はは、そんな顔するな。済んだことだ・・・まぁとにかく君らには明日からでも働いてもらうぞ!ケツの穴しめて気合いいれてけ!」
( ^ω^)'A`)「はい!がんばります!」
(´・ω・`)「ケツの穴・・・うほっ」
('A`)「・・・」
( ^ω^)「っうぇwwwwww」
456 名前:( ^ω^)ブーンは居酒屋でバイトをするようです :2006/03/07(火) 10:38:14.40 ID:U06R9M97O
――2週間後――
(´_ゝ`)「火ぃ気をつけろよショボ」
(´・ω・`)「おいす」
(´_ゝ`)「ドクは皮むき、ブーンは注文聞いてこい!」
( ^ω^)'A`)「おいすー」
あれからほんの数日しかたっていないにも関わらず、ブーン達の手際の良さと
学生の長期休暇がともなってか客足は一気に伸びはじめていた
(´・ω・`)「ここ一週間で一気に客が増えたね」
(*^ω^)「良いことだおww」
('A`)「最初の頃は客いなかったからなw」
( ^ω^)「っうぇwwwwww」
(´_ゝ`)「口より手を動かせー」
( ^ω^)´・ω・`)'A`)「おいすー」
そして時はたち・・・
459 名前:( ^ω^)ブーンは居酒屋でバイトをするようです :2006/03/07(火) 10:48:46.47 ID:U06R9M97O
( ^ω^)「いらっしゃい!」
客「今日も繁盛してるなぁ大将w」
( ^ω^)「いやいやこれも常連さんのおかげですよ」
客「じゃあ今日もいつもの頼んだよ」
( ^ω^)「へい ドク!いつもの頼んだー」
('A`)「はいよ」
(´・ω・`)「じゃあ僕は注文聞いてくる」
( ^ω^)「ドク料理まだー!」
('A`)「はいはい完成完成」
あれから10年が過ぎてもなお、店内には活気があふれていた。
店を任せられた3人の男の顔は、毎日の希望で輝いている
(´_ゝ`)「みてるか弟者・・・店はまだ生きてるぞ・・・」
店の奥で寝ている男が、笑いながら小さく呟いた
おわり
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