17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/04(土) 17:52:40.96 ID:ZBxX8D8OO
おだいを聞いといて悪いが違うおだいで投下する


―――( ^ω^)ブーンの恐怖体験―――


ブーンは独り暮らしを始めたばかりの大学生。
憧れだった親のいない生活に、ブーンのテンションは上がりっぱなしだった。
しかし、学校から帰ってきたブーンはある異変を感じ始める・・・・

( ^ω^)「なんだか部屋が荒らされている気がするお・・・・・・まさか泥棒・・・・・・」

ブーンは部屋の整理をしながら盗まれたものはないかチェックをしたが、とられたものは無いようだった。
棚に入っている現金もそのまま残っている。

( ^ω^)「よかったお、泥棒じゃないお」
( ^ω^)「そうと分かれば今日は疲れたから明日の講義に備えて寝るお」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/04(土) 17:53:55.99 ID:ZBxX8D8OO
次の日、大学から帰ってきたブーンは愕然とした。
また部屋が荒らされていたのだ。

( ^ω^)「なんでだお・・・・・ちゃんと鍵もしたし・・・・・」

仕方なくブーンは再び部屋の整理を始める。
今日もただ荒らされただけで、特にとられたものは無いようだ。

( ^ω^)「勘弁してほしいお・・・・・隣人のいやがらせかお・・・・・?」

その現象は次の日も、その次の日も続いた。


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/04(土) 17:55:13.33 ID:ZBxX8D8OO
困り果てたブーンは秋葉原へ行き、なけなしのお金をはたいて隠しカメラを購入した。

( ^ω^)「これで犯人の正体が分かるお・・・・・すぐに豚箱にぶちこんでやるから覚悟しろお」
( ^ω^)「でもおにゃのこだったら・・・・・・・・」

ブーンはいやらしい妄想に耽りながらカメラを部屋の隅に設置し、大学へと向かった。



ブーンが帰ってきたとき、案の定部屋はめちゃめちゃだった。

( ^ω^)「馬鹿な犯人め!もう尻尾は掴んだお」

ブーンはカメラの撮影を止め、テレビに接続をした。








21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/04(土) 17:57:47.73 ID:ZBxX8D8OO
ブーンが再生ボタンを押すと、テレビにブーンの部屋とブーンが写し出された。
これは今日の朝、ブーンが録画を始めたときの映像だ。

( ^ω^)「よしよし、ちゃんと撮れてるお」
( ^ω^)「にしても少し太ったかお・・・・・・・あんまり食べてないのに」

やがてテレビの中のブーンは部屋を出ていく。
ここからが問題だ。
いったい誰がこの部屋に入ってくるのだろうか。

( ^ω^)「知り合いとかだったらショックだお・・・・・・」

しかしそこからは延々と、なにも変化のない映像が続いた。
変わることといえば窓から射しこんでいる光の角度ぐらいなもんだ。

( ^ω^)「飽きてきたお・・・・・・・」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/04(土) 17:59:11.08 ID:ZBxX8D8OO
ブーンがリモコンを手にとり、早送りボタンを押そうとしたその時、押し入れの襖がすーっと開いた。
そしてなんと、中から長い髪を垂らした女の人が這って出てきたではないか。

( ^ω^)「・・・・・・!!!」

その女は気味の悪い動きをしながら部屋中を荒らして回った。
いや、なにかを探しているようにも見える。

( ^ω^)「これが・・・・・・・・正体・・・・・・」

ブーンは自分の血の気が引いていくのを感じた。
画面の中の女は依然として部屋中を探るようにして這いずり回っている。


ガチャガチャガチャ!


( ^ω^)「・・・・!!!!!」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/04(土) 18:09:38.40 ID:ZBxX8D8OO
ブーンは心臓が口から飛び出て画面に直撃するのではないか、というぐらい驚いた。
しかし、やがてそのガチャガチャという音は画面の中からの音だということにブーンは気付く。
そして、女はその音から逃れるように押し入れの中へと戻っていった。


ただいまーだお


自分の声だ。
どうやらさっきの物音は自分が帰ってきたときのドアの音だったようだ。
やがて画面の中に自分が現れ、カメラを覗き込んだかと思うと、そこで映像は終了した。

( ^ω^)「これはさっき僕がカメラを切ったときだお・・・・・・・」

嫌な予感がする。
どこかから見られているような・・・・・・



ブーンは襖がゆっくり開く気配を感じた・・・・・・・・


     ―――完―――


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