237 :(;^ω^)ツンがおならをしてしまってブーンはあうあうなようです :2006/04/12(水) 18:53:50.50 ID:8yy4gPguO
今日はブーン達が今年から通う高校の入学式。
終始静かだろうと思われるその会場には、少し気の抜けるような
可愛く、軽快につきぬけるような音が鳴り響いた。
プゥッ
ξ )ξ「」
(;^ω^)「え」
隣にいたブーンはすぐに気づいてしまった。
そしてブーンが声を漏らしたせいか、ツンもブーンに気づかれた事に気づいてしまった。
ξ////)ξ(あ…う…)
(;^ω^)(うはwwwwwwおっっっkw把握wwww)
禿げた校長が高校に教師の紹介をしているお陰か
周囲で見回す人はあまりいなかった。
238 :(;^ω^)ツンがおならをしてしまってブーンはあうあうなようです :2006/04/12(水) 18:54:30.31 ID:8yy4gPguO
(;^ω^)(非常に気まずいお…)
ブーンは頭を回した
普段使わないその頭は、こうゆう時のみ早く回る。
明らかにツンの方向から聞こえた小さな音を鮮明に思い出す。
こうゆう時はどうすればいい?
(;^ω^)(僕に…できる事…)
ξ////)ξ(どう…しよ……我慢してたら出たゃったよぉ…)
ツンは以前顔を伏せたままだ。
近くにいた男子が明らかに理解して、顔を少し歪ませた。
( ゚∀゚)「くせーwwwなんかくせーwwwww」
ドキッ
他人事なのに心臓が潰れそうになった
239 :(;^ω^)ツンがおならをしてしまってブーンはあうあうなようです :2006/04/12(水) 18:55:32.57 ID:8yy4gPguO
ξ )ξ「・・・」
ツンが完全に動かなくなった。
動揺のせいで震えていた肩も、まるでスイッチが切ったかのように
ストップしてしまった。
( ^ω^)(あうあう…)
頭を回すだけでブーンには何もできなかった。
自分がこいたと主張する勇気も
ツンはしてないと否定する勇気も
ブーンには、なかった
( ω )(僕は無力だお……)
一人 自分の無力さを恨んでいた時―――
(´・ω・`)「ドクオ乙」
('A`)「ちょwww俺じゃねぇよwwwww」
会話が聞こえた
240 :(;^ω^)ツンがおならをしてしまってブーンはあうあうなようです :2006/04/12(水) 18:56:25.65 ID:8yy4gPguO
(´・ω・`)「明らかに君の方から聞こえたけど」
(;'A`)「いやいやいやwwwwwうはww皆こっち見てるしww違うからwwww」
ξ;゚听)ξ「……」
DQNの絡むような目線と、女子の軽蔑の眼差し。
それを全く感じてないように、二人は静かな会場を騒がしくした。
見たところ一年。ブーンはひたすら驚いているだけだった。
校長「そこの一年騒がしいぞ!!」
(´・ω・`)「はいはいワロスワロス」
('A`)(カーチャン…)
やがて場内は静まり、式は終わった。
ブーンは式中、ずっとツンとあの二人の事を考えていた。
( ^ω^)(あの二人・・・なんで・・・?)
241 :(;^ω^)ツンがおならをしてしまってブーンはあうあうなようです :2006/04/12(水) 18:57:15.00 ID:8yy4gPguO
パタパタッ
式が終わるなりツンが走る。
恥ずかしさから逃げ出したのかと考えたが、違った。
ξ////)ξ「あ、あの…さっきは……その、すいませんでした」
(´・ω・`)「ん?いや別に…安い犠牲だったしね」
('A`)「被害者の俺の立場は…」
小声で話すツンに合わせて、二人は比較的小さな声で話した。
ツンも、遠くから見ていたブーンも、つくづく良い人達だなと感じていた。
( ^ω^)(……僕はなんて弱い人間だお…)
一人 心の中で呟いた
245 :(;^ω^)ツンがおならをしてしまってブーンはあうあうなようです :2006/04/12(水) 19:00:49.47 ID:8yy4gPguO
半年後―――
プゥッ
(;*゚ー゚)「あ……」
ガタンッ!!
( ^ω^)「僕がおならをしましたぁぁぁぁぁぁぁ!!!11!1!」
先生「廊下に立ってなさい」
(;*゚ー゚)(!?…なんだろあの人……でも助かったぁ…)
あの時出せなかった勇気
いや、勇気とは呼べないものかもしれない。それでも僕はいいんだお。だって僕には…
(´・ω・`)「内藤くせーwww」
('A`)「きめぇwwwwww」
( ^ω^)「うるせーおwww」
今の僕には笑ってくれる仲間ができたから。
ξ゚-゚)ξ
ξ^ー^)ξ
笑いで沸くクラスの中、ツンの笑顔が輝いて見えた。
おわり
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