291 名前:どうにかなるようです(タイトル未定) ◆tHHHpZL76g :2006/02/03(金) 13:12:32.41 ID:AaVqIqO70
皮フ問題についての解釈と本筋の進展のために、
とりあえず少年の興味が尽きるまで皮フを引っ張られることを甘んじて受けたブーンであった。
( ^ω^)「じゃあ、話を続けるお。そもそも白人と僕を比べるのが間違いなんだお、
・・・僕は人間じゃないお」
少年「それじゃあ宇宙人なの?」
倒れて背もたれが天を向いているベンチを元に戻され、目を合わせながら会話する二人。
大人びた受け答えをする少年だなと思ったが、白目の部分に混じりっけやゴミがなかったせいもあって、
ブーンは少年の目が凄く綺麗に感じられた。
292 名前:どうにかなるようです(タイトル未定) ◆tHHHpZL76g :2006/02/03(金) 13:22:53.92 ID:AaVqIqO70
( ^ω^)「そうじゃないお、ぶっちゃけると生き物でもないお」
少年「ゲーッ!ゾンビ!?ポマード!」
( ^ω^)「ゾンビでもないし、ポマードが効く化け物は生き物だおっつーか君何歳?
少年「11歳、小学5年生」
( ^ω^)「(・・・世も末だお)そうかお、じゃあ違う質問。君、パソコンやるかお?
少年「ううん、ゲームしかやらないよ、電車男は見たことある」
( ^ω^)「そうかお、じゃあちょっと話は早いかもしれないお。
電車男の中でこう、記号で描かれた絵みたいなのを知ってるかお?」
少年「アスキーなんたらいうやつだっけ、ネコみたいなヤツなら見たことある」
ブーンは話が割と思い通りに運ぶこと・・・というかまともに会話ができる嬉しさを感じながら続けた。
( ^ω^)「そうそう、それだお、アスキーアート。多分君が見たのはモナーとかそういうやつらだと思うお。
んで、僕はそれの仲間なんだお。(厳密には違うけど、こうしといた方がイメージが伝わりやすいだろうお)」
ベンチに縛られたまま、指の無い手で必死に「オレオレ」とジェスチャーをするブーン。
少年「フーン・・・。そのアスキーアートのなんだっけ、内藤何ゾンだっけ」
(#^ω^)「ビキビキ」
298 名前:どうにかなるようです(タイトル未定) ◆tHHHpZL76g :2006/02/03(金) 14:51:59.94 ID:AaVqIqO70
少年「ブーンでいいよね、長いし。それでなんで、
アスキーアートのコスプレした人があんな所で寝てたの?」
( ^ω^)「ちょ、何聞いてたのこの人、僕はアスキーアート、人間じゃないって言ってるお!」
少年「・・・(ホントにヘンな人なのかな・・・)」
( ^ω^)「そうだお、僕が人間じゃないってことの証明だお!
・・・ホントは僕、パソコンの中というかディスプレイを通してじゃないと見ることの出来ない存在だから
現実世界にいる人間には見ることが出来ないんだお」
少年「こうしてここで見てる僕の立場は?」
( ^ω^)「じゃあその辺の道行くパンピー捕まえて聞いてみ?」
結果はブーンの思惑通りになった。
リクルートスーツを着てうなだれながら歩く女子大生を少年が捕まえ、
「あそこにいる全身真っ白なタイツ着た人見える?」と聞いてみたが
答えは「NO」だった。
少年は何かの間違いだとでも言わんばかりに次々と道行く人に尋ね続けた。
4人目くらいでブーンも段々面白くなってきてガタガタと縛られたベンチの上で動きを起こしてみると、
道行く人には何も無いベンチが動いているのでポルターガイストか、
そうでなければ少年のイタズラとすら思えたのだった。
301 名前:どうにかなるようです(タイトル未定) ◆tHHHpZL76g :2006/02/03(金) 15:03:58.34 ID:AaVqIqO70
( ^ω^)「・・・信じてもらえたかお?」
少年「信じるしか、ないじゃん」
やっぱり子供のサガなのか、未知の存在に自分だけが接触できたことが嬉しくて仕方無い様子だが、
自分が言い負かされたことに憤りを感じて複雑な含み笑いをしていることがブーンには分かった。
少年「あんなところで寝てたってことはさ、今泊まるとこなかったりするの?」
ようやくベンチの呪縛から解き放った少年はそのままブーンの隣に座って話を続けた。
( ^ω^)「・・・無いお」
ブーンの一言で少年のただでさえ綺麗な目が光り輝いたのでブーンは細い目をさらに細めた。
・・・少年には気付かれなかったりしたのが不幸中の幸いかもしれない。
>>300 こっちも考えながら書きながらだから待たせてスマソ
302 名前:どうにかなるようです(タイトル未定) ◆tHHHpZL76g :2006/02/03(金) 15:10:16.90 ID:AaVqIqO70
少年「ホント!?それならうちに泊まればいいじゃん!他の人にはブーン、見えないんでしょ?
食事はまあ自分で何とかしてくれないと困るけどさ」
( ^ω^)「心配無用だお、僕らは何も食べなくても生きていけるお。
たまにチャーハン作ったりとかお茶とかコーヒーとかバーボン入れてくれる友達がいるけど、それは食事じゃなくて趣味だお」
少年「スゲー・・・、便利な体じゃん」
( ^ω^)「・・・」
少年「じゃあ決まりね、今からうちに案内するからおいでよ」
( ^ω^)「厄介になりますお」
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