134 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/30(月) 17:06:45.49 ID:NU9TukER0
ξ゚听)ξ「悪いけど他に好きな人ができたの、別れてちょうだい」

(;^ω^)「急に何を言い出すんだお!!そんなの嫌だお!!」

ξ゚听)ξ「アタシとアンタじゃどう考えても釣り合わないでしょ?」

(;^ω^)「今まで仲良くやってきたじゃないかお!!」

ξ゚听)ξ「新しい人はね、オシャレだしお金持ちだし、アンタなんか足元にもおよばないのよ」

(;^ω^)「ちょっと待ってくれお」

ξ゚听)ξ「じゃあこれっきりにしてね。さよなら」

(;^ω^)「ツン!!11!!!」


135 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/30(月) 17:07:11.98 ID:NU9TukER0
4年も付き合ってきたのに、そんな理由で僕はツンに振られた。
結婚も考えていたのに・・・

それからしばらくは何も喉を通らなくて、僕は痩せこけてしまった。
何に対してもやる気が起きず、会社も辞め、じっと家にこもるようになってしまった。
家を出ることが無くなり、発散されなくなった僕の気持ちは
次第に内へ内へと向かっていった。

(#^ω^)「ツンに復讐してやるお」

その決心は固かった。
僕の4年間。
楽しかった4年間。
それをあの女が全てをぶち壊しにした。


136 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/30(月) 17:07:30.21 ID:NU9TukER0
まずは嫌がらせしてやろうと思い、計画を練った。
僕からの嫌がらせではなく、見ず知らずの男からの嫌がらせと思われた方がより効果的だと思ったからだ。

(#^ω^)「恐怖のどん底に落としてやるお!!」

立てるのに1ヶ月を要したその計画は
携帯に非通知でしつこくかけまくることから始まり
最後にツンが1番頼れる僕のところに帰ってくる、というものだった。

帰ってきても、僕はツンを迎え入れるつもりはない。
そこで今度はこっちからこっぴどく振ってやろうと思っていた。

(#^ω^)「あの女の泣き顔を拝んでやるお!!」

この計画に失敗は許されない。
どこかでミスを犯したら、ツンは僕の元に帰ってこないかもしれない。
そうなると、こっぴどく振ってやることもできない。
それが1番重要なポイントなのだ。


138 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/30(月) 17:08:01.11 ID:NU9TukER0
計画を実行することにした。
携帯で184を押して、ツンに電話をかける。

プルルルルルル

出ない。

(#^ω^)「非通知は出ないつもりなのかお!!」

次の日、僕は新しい携帯電話を手に入れた。
ツンに復讐するためだけの、新しい番号の電話。

久しぶりに出てきた街は、以前と変わらず騒がしかった。

( ^ω^)「おいしそうなケーキ屋さんができてるお」

やはり久しぶりだったからか、少し街並みに変化があった。

(#^ω^)「おっと、こんなことしてる場合じゃないお。帰って電話をかけるお」

僕はそのケーキ屋に立ち寄ることもなく、まっすく家に帰った。


139 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/30(月) 17:08:28.49 ID:NU9TukER0
(#^ω^)「今度は番号通知でかけても大丈夫だお」

プルルルルルル

出ない。

(#^ω^)「知らない番号の電話には出ないつもりかお?」

それでもしつこく何度もかけるようにした。
朝も夜も関係なく、1日に何度も何度も。

(#^ω^)「履歴見てびびってるはずだおwwww」

それから僕は何週間も、ツンの電話にかけ続けた。
そしてある日

「・・・・はい・・・」

出た!


140 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/30(月) 17:08:49.51 ID:NU9TukER0
計画の通りにいくと、最初は出たらすぐに切るはずだった。
それでも今まで電話に出てくれなかったツンが出たことに少し動揺していた僕は

( ^ェ^)「もしもし・・・」

と鼻をつまんで言ってしまった。

ξ゚听)ξ「・・・・ブーン・・・?」

ばれた!
そりゃあ4年も付き合っていた男の声色など、すぐに見破れるはずだ。

僕は慌てて電話を切った。

(;^ω^)「もうこの番号も使えないお・・・」

僕は次の日、また新しい番号を求めて街へ出かけた。


141 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/30(月) 17:09:15.35 ID:NU9TukER0
( ^ω^)「あのケーキ屋さん、人気があるみたいだお」

この間見つけたケーキ屋は、大勢の客で賑わっていた。
気になって少し覗いてみると、小さな可愛らしいケーキがたくさん見えた。

( ^ω^)「ああいうの、ツンが好きそうだお・・・」

そう呟くと、僕はハッと我に返った。

(;^ω^)「なんであんな女のこと思い出してるんだお!!僕は復讐を続けるお!!」

僕は最初の目的を達成するために、ケーキ屋のことは忘れて家に帰った。


142 名前: ◆MSf3aMYBGM :2006/01/30(月) 17:09:31.97 ID:NU9TukER0
プルルルルル

それから何度電話をかけても、ツンが出ることはなかった。

(#^ω^)「新しい男がいるのに、僕からの電話があったらマズイからだお」

ツンは新しい男のために、知らない番号の電話は出ないのだ、と思った。
しかも前回の電話で、ツンに僕が新しい番号を手に入れたことがばれてしまったので
余計に避けているのだろう、と思った。

(#^ω^)「まったく嫌な女だお!!計画練り直すお!!」



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