183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 21:58:50.13 ID:eUvhj6o20
( ^ω^)「………。」

ξ゚听)ξ「………。」


両 性 具 有 と 言 う 言 葉 が あ る。

詳しくは各々独自に調べて欲しい。
行き着く先は同じだろうから。

で、まあ、ここに一組のカップルがいる。
当然男女のカップルだ。ウホッ? アッー! 何の事です?
……本題に戻ろう。
今このカップルは重大な――床の場においての話だが――問題に瀕していた。

敢えてクドさは抜き、一文で表すとすると――


――彼女の股間に割れ目と棒がある。


早 い 話 が 彼 女 は 両 性 具 有 者 だ っ た。


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 22:00:34.26 ID:eUvhj6o20
(;^ω^)「その言い方はどうかと思うお…。」

ξ゚听)ξ「真実だから仕方無いわ…。」

( ^ω^)「でも、ツンがふたなりだったなんて初耳だお」

ξ゚听)ξ「私だって今初めて気付いたわ。今まで付いてなかったもの」

シングルベッドで、二人は向かい合って寝そべっている。
当然、全裸。これから行為に及ぼうとしたらしい事は容易に想像出来るだろう。

……因みに初夜だったりする。だからこそ両性具有に気付かなかったのだが。

と言うか、彼女自身に自覚が無いのは何故なのか。

ξ゚听)ξ「――まあ、あれね。多分あれだわ。あれに決まってる。だってあれだもの。」

( ^ω^)「そんな指示語連発されても分からんお」

ξ゚听)ξ「ちょっと回想シーンに入るからそれ覗きなさい。特別に許してあげるわ。」

( ^ω^)「破綻した会話だと改めて思うお……」


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 22:02:02.31 ID:eUvhj6o20
数日前の事だ。彼女がのんびりと神社を徘徊している時の話である。
徘徊と言う表現はどうかと思うが生憎時間帯が深夜なので使わせて頂く。
何故深夜に徘徊しているのか――、それは多分趣味だ。
趣味なので深く追求する事を禁ずる。決して考えが及ばない訳ではない。

ξ゚听)ξ「あー……。今日も思わず徘徊しちゃったわ〜。この前職質されたし、控えようと思ってたのに〜。」

一人ブツブツとこんな事を言う女を見たら恐らく通報モノである。
静まり返った神社の敷地内を、彼女は目的も無く意図も無く何と無くうろつく。
しばらくうろついたら帰る予定だ。

ξ゚听)ξ「――あら、これ何かしら?」

前方に何か落ちていた。彼女はすぐさま拾い上げる。
たまに小銭だったりするので『うめぇwwwwわねwww』とか呟く時もある。
が、どうやら今回は違うらしい。
彼女が拾ったそれは、ゴム製で性器を包み込むような形をしていた。

ど う 見 て も 近 藤 夢 で す 本 当 に 有 難 う 御 座 い ま し た。

ξ゚听)ξ「……今度ブーンに使わせようかしら。これは儲けモノね」


186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 22:04:38.38 ID:eUvhj6o20
ξ゚听)ξ「――と言うわけよ。記憶したか?」

( ^ω^)「アクセルさん!? まあ、一応脈絡は分かったけど訳分からんお…」

ξ゚听)ξ「そうよね。ただコンドーム拾っただけだものね」

(;^ω^)「つか道端で拾ったコンドームを僕に装着させるつもりかお!?」

ベッドの脇のスタンドライトの下に、その拾ったらしいコンドームがあった。
水洗いしたから大丈夫。彼女曰く。
最早性交がどうとか言う問題じゃない事は明白である。

ξ゚听)ξ「…しっかし、何であたしにチンコついてんのかしら?」

(;^ω^)「その理由を今し方回想で説明したんじゃないお?」

ξ゚听)ξ「いや、それはただ今から使うコンドームとの出会いを言っただけ」

(;^ω^)「…………。」

ξ゚听)ξ「てかついてるからってどうって事無いわ。ヤりましょ」

(;^ω^)「(先行きに不安しかないお…)」

――とは言うものの脱童貞を果たしたブーンだった。

ついでにツンに掘って貰った。役得役得。


糸冬


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