以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 18:45:53.29 ID:posQObYP0<> ( ^ω^)おいすー

ようこそ、( ^ω^)ブーン系小説練習&総合案内所へ。
このレスはテンプレだから、まず読んで落ち着いて欲しいお。

うん、「練習スレ」なんだお。済まないお。
仏の顔もって言うし、長編を今すぐ書いて許してもらおうとは思ってないお。
というか、書く自信がないんだお。

でも、他の作品を読んだとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「創作意欲」みたいなものを感じてくれたと思うお。
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを形にして欲しい、そう思って
このスレを立てたんだお。


じゃあ、さっそく書いてくれおwwwwwwwwwwwww



まとめ
http://www.geocities.jp/nullpo_2006/s/s.html
http://boonsoldier.web.fc2.com/
http://boon.harisen.jp/
http://ameblo.jp/boooon/
http://motoki--web.hp.infoseek.co.jp/
http://www.geocities.jp/boon_died/
http://horizon.nukenin.jp/ <>( ^ω^)ブーン系小説練習&総合案内所 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 18:45:55.32 ID:+VfWsfsQ0<>  、彡 爻":. ヽ: : : :.、!イ'じ   じ〉イ: : !
ミ" ,〃::..     ヽ: : : トゝ" __' "ノ;'.:/ 私のソフトクリーム食べて♥
ミ''" ミ;、,..,.、,.y''",ィヽ、:.ゝ、 `ー´,.彳:/
 "''-'-==-''゙"´ノ ``ゞ` r<彡'"-、
        /    ___ ゙ ,:-'´  、 i
      /´ ヽ` ̄        ー-゙:.、
     i          - 、         `ヽ_
     l:    、.:         ヽ       ゙i"
       !    i ; n  .:c.:   ',    _..ハ
      |    ハ/ {   _,..-ァノ 、r‐、>ー ヽ
     |   ト./  ` ̄__,.:=彡  :.ヾ、ニ二 /
.       |    |ノ     -=<      ゙=tラ'"
        |   /   ,-一'" ̄´         i
       |:/     / \:.           !
      | '    /   ヽ:.         :、  \
        ゙、  ノ    .i:.        `   ヽ
       `ー'    _:/__:.            `ー---─ ''"´ ̄ ̄`` ー- 、
          /´    `ヽ、.         .:                   `ヽ、
           /             `ヽ、                          ゙i
            i                  :;                    ,!
           !       ‐-、      :. ;: .:'                      /
         ヽ        ヽ     ; j:! "       __..:-‐'"´ ̄ ̄`   __ノ
             \         !    .:' 〃 ,..:---─‐'"´ __.. -──── ''"´
            `ヽ、     ヽ、 ノ-く⌒ヾ:.:'ー--ァ'"´
                  `ヽ、   >:)..( );;;;;;}:/` ̄i
             ....:::::::::::にニニイ:: /;;;;;;;/K._.ノ、
           ....::::::::::::::::::,! _ i!: l;;;;;;;;.ゝ.:、__/ ミ、::::::::::::::::.........
            ..::::::::::::::::::::::::!`´_` .! ( \;;;;;;;ヽ ..)==='' :::::::::::::.......
          ::::::::::::::::::::::::::k'´! i ,``;|.ブリ`);;;;;;} ブリッ
           ..:::::::::::::::::::::ヾ三三ノ   z';;;_ノ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 18:46:23.65 ID:posQObYP0<> 投下してもいいですか?わかんないです(><;)
( ^ω^)作品はいつでも自由に投下していいお!

でもいきなり投下するのはなんか気まずいです(><;)
( ^ω^)それなら「始めます」とか「今から投下するwwっうぇw」とか一言あれば十分だお!

他の作品が投下されてる途中みたいです(><;)
( ^ω^)名前欄に作品名を書いたりトリップを付けたりすれば他の作品と区別がついて分かりやすいお!

タイトルが決まってないしトリップ付けたくないです(><;)
( ^ω^)全部投下した後アンカーを当てて自分の作品をまとめるってのもありだお! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/16(木) 18:48:09.95 ID:bOMDw0dMO<> 乙たなは <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:02:11.21 ID:posQObYP0<> もう駄目かも分からんね <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:06:22.15 ID:O9wcsdNv0<> >>1
乙。平日の昼間に落ちるのは仕方ないよ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:29:41.86 ID:BEliGTIC0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:35:19.37 ID:dMWFThfU0<> す <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:40:22.12 ID:Z0VxRuZQ0<> 前スレ立てた俺がお詫びに投下 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:44:50.20 ID:posQObYP0<> wktk <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:46:28.25 ID:BEliGTIC0<> http://jbbs.livedoor.jp/otaku/6178/
避難所  <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:46:45.57 ID:O9wcsdNv0<> >>9
ktkr <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:51:45.52 ID:Z0VxRuZQ0<> >>10
>>12
!!!!!!!
ただの単発ネタなんだけど・・・ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 19:54:53.16 ID:posQObYP0<> いいじゃないか <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 20:02:10.52 ID:Z0VxRuZQ0<> 「もしもAA達が一つのクラスにいたら」

( ^ω^)「ブーン、ブーン!!!」
(´・ω・`)「・・・教室で走るのは止めてくれない?読書の邪魔だよ」
ξ゚听)ξ「相変わらず真面目ね、学級委員長。でもショボンの言うとおりよ、ブーン。
転んだりしたら危ないじゃない」
(*^ω^)「ツン、心配してくれるのかお?」
ξ〃凵V)ξ「バ、バカ!違うわよ!転んだ先に人がいたら危ないって意味で
別にあんたのことを心配してるわけじゃないの!」
(#´・ω・`)「・・・・・・・・・」

(*゚ー゚)「ギコくん・・・」
(,,゚Д゚)「しぃ・・・」
('A`)「ウツダシノウ」

ガガガガガガガ・・・
( ´_ゝ`)「学校のパソコンでブラクラゲットとは」
(´<_`  )「流石だよな俺ら」

(=゚ω゚)ノ「先生!今日もヒッキーくんは休みなのかょぅ?」

/ ,' 3  `ヽ「ZZZZzzzzzzzz」

( ゚∀゚)「おっぱい!おっぱい!女教師のおっぱい!」
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!ちんぽっぽ!」

(;´・ω・`)「もう疲れた・・・」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 20:04:20.96 ID:zBUlyQUm0<> ><と川 ゚ -゚)のこと…時々でいいから思い出してあげてください… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 20:08:30.14 ID:2LlTAVgF0<> ひまだから>>15の二次創作でもするか <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 20:19:13.69 ID:2LlTAVgF0<> ( ^ω^)「ブーン、ブーン!!!」
(´・ω・`)「・・・教室で走るのは止めてくれない?読書の邪魔だよ」
ξ゚听)ξ「相変わらず真面目ね、学級委員長。でもショボンの言うとおりよ、ブーン。
転んだりしたら危ないじゃない」
(*^ω^)「ツン、心配してくれるのかお?」
ξ〃凵V)ξ「バ、バカ!違うわよ!転んだ先に人がいたら危ないって意味で
別にあんたのことを心配してるわけじゃないの!」
(#´・ω・`)「・・・・・・・・・」
( ^ω^)「でも大丈夫だお!!!ブーン、ブーン!!!」
(#´・ω・`)「・・・いいかげんにしろっ!!!」
( ^ω^)「ショボンも読書ばっかりじゃなくてたまには体を動かすといいお。ブーン!!!」
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!ちんぽっぽ!」
(´・ω・`#)「そっちもそっちで意味がわからない!!!」
( ^ω^)「でもたまには体を動かさないとあんなになっちゃうお」
(´・ω・`)「あんな?」

('A`)「ウツダシノウ」
ガガガガガガガ・・・
( ´_ゝ`)「学校のパソコンでブラクラゲットとは」
(´<_`  )「流石だよな俺ら」
/ ,' 3  `ヽ「ZZZZzzzzzzzz」

(;´・ω・`)「・・・・・・・・・たまには外にでるか」
( ゚∀゚)「おっぱい!おっぱい!女教師のおっぱい!」
(;´・ω・`)「君もたまには健全に生きな」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 20:33:14.25 ID:Z0VxRuZQ0<> >>18
二次創作ウレシスw
改変じゃなくて家庭科の授業でつーが包丁もって暴れたりとかニダーが給食費盗むとか
そんな感じのオリジナル展開にしてもらってもOKだ

ここで風呂入る前に実話を元にした話を投下↓ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 20:33:39.26 ID:Z0VxRuZQ0<> (´<_`  )「兄者、ブーン系の小説を書いていると聞いたが」
( ´_ゝ`)「ああ、もう出来上がった」
(´<_`  )「内容は?」
( ´_ゝ`)「喧嘩中の流石兄弟、つまり俺らの所へブーンがやって来て仲直りのちょっとした手助けをするという話だ」
(´<_`  )「それはブーンが死んでしまったようですにk」
( ´_ゝ`)「気にするな」
(´<_`  )「そうはいかん。どれ、見せてみろ」
( ´_ゝ`)「目だったパクリ箇所はないつもりだが・・・」
(´<_`  )「・・・・・・・・・・・・」
( ´_ゝ`)「どうした?ほほえましい兄弟愛だろ?」
(´<_`;)「兄者、BL臭がするぞ」
( ´_ゝ`)「ぬお。これでもかなり抑えたつもりだが。
ドクオとショボンのくそみそネタもシリアスになるとBLだからな・・・
そういえば以前流石兄弟系Flashを探していたら『流石だよな俺らin801板』なんて物を見つけてフイタぞ。
先程もAAを探しに検索をしていたら 関連キーワード:流石兄弟 801 n」
(´<_`;)「OK兄者、もうやめてくれ」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 20:47:58.68 ID:O9wcsdNv0<> >『流石だよな俺らin801板』
ちょwwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/16(木) 21:01:51.96 ID:bOMDw0dMO<> たなは <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 21:24:39.18 ID:ZFaMjJtdO<> ア <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 21:43:52.45 ID:posQObYP0<> tnh <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/16(木) 22:09:52.89 ID:bOMDw0dMO<> たなは <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/16(木) 22:24:07.05 ID:bOMDw0dMO<> たなは <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 22:35:15.34 ID:nnpvV9z5O<> メイドはどうなった? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/16(木) 22:50:32.22 ID:bOMDw0dMO<> 過疎ったなは <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 22:52:08.43 ID:BEliGTIC0<> 書く気力がなくてね <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 22:53:42.82 ID:3Xqp1K7b0<> というか、今このスレって需要あるのかな? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 23:03:15.36 ID:zBUlyQUm0<> じゃあ気分転換に何か書こうかしら

テーマを頂戴 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/16(木) 23:05:21.58 ID:ASuJ6IZT0<> 巨大ロボってまとめ今いないの? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 23:11:27.46 ID:3Xqp1K7b0<> >>31
都市伝説
クジラ
十二神将

このどれかで書けばいいよw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/16(木) 23:48:16.53 ID:JT4PfG3GO<> やっぱ夜は人要るなw <> ブーンが都市伝説に挑むようです<><>2006/02/16(木) 23:50:35.67 ID:zBUlyQUm0<> 都市伝説って、知ってますかお?


まず、知らない人はあんまりいないと思うんですお。
三流を通り越して五流ぐらいの大学を出た僕でも知ってるんですお。
もはや一般常識の部類に入るんじゃないかと思いますお。

もしピンと来ない人は、「口裂け女」の話を思い出してくださいお。

恐らく、この話を知らない人はまずいないと思いますお。
まず、マスクをかけた女が「あたしキレイ?」って問いかけてくるんですお。
それで「きれい」と答えると、女は「これでも?」と言ってマスクを外し、そこには耳まで裂けた口がある……恐らく、一番有名な都市伝説だと思いますお。

ところで、皆さんはこの「口裂け女」の話について、他にどんなことを思い浮かびましたかお?
多分それは「ポマードと唱えれば女は逃げていく」とか、「べっこう飴を持っていれば助かる」とかなんじゃないかと思いますお。

でも、本来「口裂け女」のルーツにそんなものは無いんですお。
もしそう思った人がいたなら、それは全て後付の都市伝説なんですお。

つまり、都市伝説というのは、あまりオリジナルの形で残ることが少ないということですお。
そこには様々な尾ひれが付いて、どんどん形が変化していくんですお。

僕は、それこそ人心が成せる業なんじゃないかと思っているんですお。
人の心から出た言葉が、オリジナルを捻じ曲げ、むしろそれが本当であるかのように変化させてしまう……それは、驚くべきことだと思うんですお。

そしてそれは、時に想像も付かないような力を発揮するんですお。

あくまでも伝説であるはずのモノを、現実の事件にしてしまうほどに―― <> ブーンが都市伝説に挑むようです<><>2006/02/16(木) 23:51:08.42 ID:zBUlyQUm0<> やっぱ長くなりそうだからやめた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 23:55:16.97 ID:9aRV8VXM0<> >>35
(#^ω^)ビキビキ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/16(木) 23:59:08.85 ID:3Xqp1K7b0<> >>36
書けよw俺が書こうとしてたアレだけど、そっちよかおもしろそうwwwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/16(木) 23:59:26.73 ID:JT4PfG3GO<> >>36
(#´・ω・`)ビキビキ <> ブーンが都市伝説に挑むようです<><>2006/02/17(金) 00:06:30.88 ID:LXx7gJbz0<> あんまり長いと本業に差し支えそうなのです <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 00:09:09.58 ID:zROtPbNOO<> >>40
(´・ω・`)脳内補完します <> ブーンが都市伝説に挑むようです<><>2006/02/17(金) 00:12:44.92 ID:LXx7gJbz0<> 本業が終わったら続きを考えましょう

なんか単発ネタ考えますね <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 00:17:59.69 ID:zROtPbNOO<> >>42
まあ、本業ガンガレ
川'ワ^)
書いてみただけだきにしないで <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 00:38:55.39 ID:XV5My01Z0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 00:55:16.11 ID:WmeBXKN30<> >>36
(#'A`)ビキビキ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 01:01:41.88 ID:zROtPbNOO<> >>45
Σ(´・ω・`)
(´・ω・`)「レッツくそみそ?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 01:07:50.53 ID:WmeBXKN30<> ┏━━━━━━━━━━━┓                                      ┏━━┓
┃                      ┃                                      ┃    ┃
┗━━━━┓  ┏━━┓  ┃                                      ┃    ┃
          ┃  ┃    ┃  ┃                                      ┃    ┃
          ┃  ┃┏━┛  ┃                                      ┃    ┃
          ┃  ┃┃      ┃            ┏━━━━━━━━━━┓  ┃    ┃
          ┃  ┃┗━━━┛┏┳┓┏━┓┃                    ┃  ┃    ┃
          ┃  ┃          ┃┃┃┃  ┃┗━━━━━━━━━━┛  ┃    ┃
          ┃  ┃          ┗┻┛┃  ┃                          ┗━━┛
          ┃  ┃          ┏━━┛  ┃                          ┏━━┓
          ┃  ┃          ┃        ┃                          ┃    ┃
          ┗━┛          ┗━━━━┛                          ┗━━┛
<> VIP童話シリーズ<><>2006/02/17(金) 01:09:04.19 ID:LXx7gJbz0<> あるところに、HipHopがだいすきな内藤(ないとう)ホライゾンというわかものがおりました。

( ^ω^)「YEAH! party time!」

わかものは村いちばんのはたらき者で、ブーンというあだ名でみんなに好かれておりました。

('A`)「やあ」
( ^ω^)「あるよくはれた日の下で♪ なれしたしんだ友に会え♪」
('A`)「ふつうにしゃべれ」

このわかものはドクオ。ブーンとは昔からのしんゆうです。
しかしブーンとちがってはたらいてはおらず、いわゆるニートでありました。

( ^ω^)「どうしたのかね?」
('A`)「しってるか、となりの村におそろしいようかいが出たらしいぞ」 <> VIP童話シリーズ<><>2006/02/17(金) 01:09:37.79 ID:LXx7gJbz0<> ( ^ω^)「YOかい?」
('A`)「なんでも人をさらって食っちまうそうだ」

ブーンはぶるぶるとふるえます。

( ^ω^)「それはこわいなあ」

そのとき、おおきな声がきこえました。

「おおーい! ようかいが出たぞー!」

ブーンは声のしたほうにふりかえります。

( ^ω^)「な、なんだってー」 <> VIP童話シリーズ<><>2006/02/17(金) 01:10:06.95 ID:LXx7gJbz0<> ('A`)「こうしちゃいられない。はやくにげよう」

ドクオはブーンといっしょににげようとしました。
ところが、おそろしいようかいが道をふさぎます。

(妖゚∀゚)「まてまて」
('A`)「うわー、たすけてくれー」
( ^ω^)「ボンバヘッ!」

ブーンとドクオはようかいを見てぶるぶるとふるえます。
ブーンはなんとかこわさをまぎわらせようと、HipHopをうたいます。
すると、ようかいがはなしかけてきました。

(妖゚∀゚)「おいおまえ、そのノリのいいリズムはなんなのだ」 <> VIP童話シリーズ<><>2006/02/17(金) 01:10:26.02 ID:LXx7gJbz0<> ( ^ω^)「これはHipHopというものです」
(妖゚∀゚)「ほほう。では、もっときかせてみろ」
( ^ω^)「萌え勃つような〜あっついタマシッ! ボンバッヘッ!」

ようかいはブーンのHipHopをきいてとてもよろこびます。
どうやら、おなじソウルをもっているようです。

(妖゚∀゚)「おい、おまえもやってみろ」
('A`)「あ、あ〜いして〜よ〜も〜っと〜」
(妖゚∀゚)「つまらん」

おこったようかいは、ドクオをつれさってしまいました。

( ^ω^)「HipHopが好きでほんとうによかったなあ」


このお話からわかること
「芸は身を助ける」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 01:12:56.20 ID:XV5My01Z0<> >>51
乙wwwおもろかった <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 01:17:37.68 ID:zROtPbNOO<> >>51
漁夫の利書いた人かな?
乙 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 01:18:04.31 ID:w2LlQKwM0<> >>51
m.c.a.t.だっけか <> VIP童話“シリーズ”<><>2006/02/17(金) 01:25:50.86 ID:LXx7gJbz0<> >>53
違うよ

インスパイア続々お待ちしております <> 漁夫の利の人<><>2006/02/17(金) 01:32:02.82 ID:umxdC6RrO<> 久しぶりに書いてみました

( ^ω^)ブーンで学ぶ故事成語2

( ^Д^)「寄ってらっしゃい見てらっしゃい。ここにいい武器防具があるよ!」

( ^ω^)「お勧め商品は何だお?」

( ^Д^)「お勧め商品は2つ、まず1つ目はこの矛だ」

( ^ω^)「どこがすごいんだお?」

( ^Д^)「この矛はね。どんな盾も突き通すんだよ」

(;^ω^)「な、すごいお!神の矛だお」

<> 56<><>2006/02/17(金) 01:33:08.31 ID:umxdC6RrO<> ( ^Д^)「2つ目はこの盾だ。何とこの盾はどんな矛も突き通さないんだよ」

(;^ω^)「こっちもすごい商品だお!」

('A`)「なぁ」

( ^Д^)「ん?」

('A`)「その矛でその盾を突き刺したらどうなるん?」

(;^Д^)「あ」

(;^ω^)「アッー」


矛盾 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 01:34:17.91 ID:zROtPbNOO<> >>57

お前故事好きだなw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 01:40:41.46 ID:4MX/4YZY0<> >>57
乙ー <> VIP童話シリーズ<><>2006/02/17(金) 02:05:31.57 ID:LXx7gJbz0<> むかしむかし、あるところに、ブーンという木こりがおりました。

( ^ω^)「よっこらセックス」

ブーンはしょうじきもので、木こりというしごとがとても好きでした。

( ^ω^)「このうつくしくそだった木をきるというのがたまりませんなあ」

かこーん、かこーん。
ブーンがうれしそうに木をきっていると、もっていたオノが手からすべってしまいました。

( ^ω^)「げぇーっ」 <> VIP童話シリーズ<><>2006/02/17(金) 02:05:50.28 ID:LXx7gJbz0<> オノは空をとんでいき、みずうみの中におちてしまいました。

( ^ω^)「これはこまった」

ブーンがみずうみの中をのぞきこみます。
すると、みずうみからめがみさまがあらわれました。

( ゚ー゚)「木こりよ、あなたがおとしたのはきんのオノですか、それともぎんのオノですか」
( ^ω^)「いえ、わたしがおとしたのはふつうのオノです」

すると、めがみさまは木こりにむかってわらいます。

( ^ー^)「あなたはしょうじきものですね」 <> VIP童話シリーズ<><>2006/02/17(金) 02:06:09.39 ID:LXx7gJbz0<> ( ゚ー゚)「しょうじきもののあなたには、このきんのオノと……」
( ^ω^)「いいから、ちょっとどいててください」

すると、ブーンはいきおいよくみずうみにとびこみました。
めがみさまはそれを見て、目をぱちくりしています。
しばらくして、ブーンがオノをもってうかび上がりました。

( ^ω^)「フィィィィィィィッシュ!!」
(;゚ー゚)「あの…」
( ^ω^)「じゃ」

ブーンはなにごともなかったように木こりのしごとにもどっていきました。


このお話からわかること
「成せば成る」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 02:06:56.53 ID:i/3hyMLlO<> ワードナのやつ、なくなっちゃったのかな <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 02:20:45.66 ID:XV5My01Z0<> >>57 乙。次回作も期待してまつよ

>>62 ちょwww違っwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 02:20:38.84 ID:zROtPbNOO<> >>62
ブーンwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 02:41:40.34 ID:LxnCKl56O<> ( ^ω^)ブーンの昔話


昔々あるところにおじいとおばあがいました。
おじいは山へしばかれに、おばあは川に洗濯に行きました。全てはここから始まったのです。

おばあが川で選択していると巨大な桃が流れてきました。
おばあは桃を拾いあげようと川に入りました。

あーっ!
なんということでしょう!おばあは川底で足を滑らせてしまった!
そんなおばあを襲うかのようにぶつかる桃!おばあは気を失って川に流されてしまった!
このままではおばあは溺れ死んでしまう。様子を見ていた小鳥達は急いでおじいを呼びにいきました。
おばあは社会に翻弄される若者のように流れ流されていきました。
危ない、滝だ!
このままではおばあは滝から転落死してしまう!ぜったいぜつめい、早く目を覚ましておばあ!
無慈悲にも運命の女神はおばあを死に追いやろうとしている!

そこに一人の男があらわれました。男は着ているものを脱ぐと川に飛び込み、おばあを助けました。
何と勇敢な若者だ!木や草、鳥や虫達は若者を褒め称えました。
おばあ「あっ………」
若者「大丈夫かい、おばあさん」

おばあは若者に一目惚れしてしまいました。おばあは涙目で若者の顔を見つめると、若者の逞し <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 02:48:48.08 ID:QJQuPskE0<> >逞し
ってなんだ!?最後まで書けよ!! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 02:48:58.32 ID:LxnCKl56O<> おばあは涙目で若者の顔を見つめると、若者の逞しい胸に飛び付きました。若者は何も言わずそっとおばあを抱きました。

運命の女神のさらなる悪戯!おじいが駆け付けてきました。

( ^ω^)「おばあから離れるお!おまえ何者だお!」
若者は堂々と言いました。
若者「私は桃太郎です」
おばあ「あなた!この方は川で溺れた私を救ってくれた、私の命の恩人よ」

おじいは笑顔になって言いました。
( ^ω^)「そうだったのか、ありがとう。お礼がしたい、うちにきておくれ」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 02:59:24.21 ID:LxnCKl56O<> おじいとおばあは若者にごちそうをふるまいました。
そしてカッコいい洋服を買い与えました。
若者は爽やかな笑顔で「おじいおばあ、ありがとう」と言いました。おじいとおばあは嬉のあまり失禁しました。
おじいとおばあは肉親のいない若者を養子にしました。三人は幸せに暮らしました。


しかし、ある日の昼下がり、事件は起こったのです。
おばあ「あ、だめよ。やめて桃太郎!」
桃太郎「ハァハァ義母さん、もう我慢できないよ」
おばあ「やめてーっ!あーっ!」






つづく <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 03:00:20.30 ID:w2LlQKwM0<> なんか急に昼ドラみたいな展開になったなwwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 03:04:16.21 ID:QJQuPskE0<> ていうか、ばばあいくつなんだよwwwwwwwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 03:13:07.48 ID:XV5My01Z0<> >>69つづくのかよwwww <> ( ^ω^)が戦艦の主砲のようです<><>2006/02/17(金) 04:09:17.21 ID:HFSJN+WGO<> オペレータ「艦長!!敵の機影を確認しました!」

艦長「うむ!敵機を撃墜する!!主砲発射用意!!」
オペレータ「はっ!」艦長「いけるか?ブーン君?」

( ^ω^)「任せてだお!いつでも準備オッケーだお!!」

オペレータ「ブーンさん、発射準備を行って下さい。」

( ^ω^)「わかったお」
ブーンはおもむろにズボンを脱ぐ。
彼の下半身から「ポロンッ」と完璧な装甲で覆い被された一つの大砲が現れた。
( ^ω^)「今日もおれのビッグマグナムが火を吹くぜ!!」
そう言うと、ブーンの大砲はギンギンに硬直した。彼は右手をその大砲に添える。

艦長「よし!エネルギー充填 カウントダウン開始!」

オペレータ「了解。30・・29・・」
( ^ω^)「うおおおぉぉぉぉ!!シコシコシコシコシコシコォォォォオオ!!」
高速で大砲をシゴクブーン。

オペレータ「28・・・27・・・・」
ビービービー!

艦長「どうした!!」
オペレータ「艦長!ガマンジール現象です!!大砲からエネルギーが漏れ始めました!!ブーンさん頑張り過ぎです!!」
(;^ω^)「ごめんだお。ちょっと張切ってシゴキ過ぎたお。」
<> ( ^ω^)が戦艦の主砲のようです<><>2006/02/17(金) 04:10:39.54 ID:HFSJN+WGO<> 艦長「オペレータ、発射まで後何秒か?!」
オペレータ「あと・・・15秒です!」

艦長「そうか、ブーン君気にする事はない!そのまま発射してしまえ!!」
( ^ω^)「わかったお!うおおおおぉぉぉぉシコシコシコシコシコシコォォォォオオ!!」

オペレータ「エネルギー充填完了!!いつでも発射できます!」
艦長「ていうか今にも発射しそうだけどね、彼」

( ゚ω゚)「むっはあああああああああぁぁぁん!イクお!!」

どっぴゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!

艦長「オペレータ、機影を確認しろ!!」オペレータ「はっ!・・・・機影は、微塵もありません。消滅しました。」艦長「すばらしい!これが主砲、ホーケィキャノンの威力か!」

(;^ω^)「俺はもうへとへとだお・・・・。」
艦長「お疲れだ、ブーン君。少しやす・・」

オペレータ「艦長!新たな機影を発見しました!」
艦長「なに!?主砲発射用意!敵を殲滅せよ!!」

(;^ω^)「!?モルスァ!!」

主砲ブーンの戦いは続く・・
終わり <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 04:13:43.37 ID:XV5My01Z0<> >>74
(´・ω・`)ブーン… <> ニート(笑)の皆さんに新スレのお知らせ<>クズニート ゴミニート ドブニート<>2006/02/17(金) 04:13:49.17 ID:rFgKnizd0<> どうもクソニートの皆さん!就職板です!ニートの皆さん記念パピコよろしくお願いします!www                                             
                                          
                                               
                                            
                                              
                                                               
                                                     
                                                  
【一泊?】出版社スレ184ページ目【夜行?】
http://money4.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1139914796/
                                                                    
                                           
                                           
                                                        
                                                   
                                         
                                             
                                                         
                                             
             特にコテ犯の方は大歓迎しますw                                     
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 04:17:24.37 ID:w2LlQKwM0<> 完璧な真性包茎が
それほどまでの威力の射精が出来るのか?wwwwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 05:13:58.77 ID:XV5My01Z0<> 俺も書いてみるかな



昼頃になるけど <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 06:04:58.61 ID:w2LlQKwM0<> もうちょいで書きあがる…('A`)ナガカッタ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 07:03:06.09 ID:WmeBXKN30<> tnh
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 07:24:47.05 ID:w2LlQKwM0<> かってにPCが再起動してメモ帳消えた…('A`)
何この嫌がらせ
おれの3時間返してくれ
うんこ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 07:54:18.72 ID:KX8/+5YrO<> お〜い誰か練炭もってこい <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 08:04:48.52 ID:WmeBXKN30<> つ● <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 09:16:06.10 ID:WmeBXKN30<> tnh <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 10:56:33.46 ID:2an1LlG70<> ho <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 11:14:36.31 ID:OHqllvrAO<> たなは <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 11:42:28.98 ID:/FDHbgLuO<> 人いねー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 11:50:35.11 ID:KX8/+5YrO<> >>83
GJ

ま、今の時間人がいないのは仕方ないさ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 11:52:43.21 ID:LxnCKl56O<> ( ^ω^)ブーンの昔話2

桃太郎は毎日おじいがいない時間におばあの体を求めました。おばあはされるがままでした。
おばあはいけないと思いつつも桃太郎に硬い欲棒で突かれることに悦んでいました。

しかしある日、悲劇が起こったのです。二人がまぐわっている時に忘れ物をしたおじいが帰ってきたのです!

( ^ω^)「おまんらなにやっとんだお!!」
桃太郎「あーっ!」

おじいは草刈のかまで桃太郎を八つ裂きにして殺してしまいました。おばあは裸のまま家を飛び出し隣家に助けを求めました。
村人はすでに死んでいる桃太郎をカマで斬り続けるおじいを止めようとしますが、おじいが暴れるためうまくいきません。
困り果てた村人はほっといて帰っていきました。

おばあ「あんたー!もうやめて!」
( ^ω^)「やかましい!うっとうしいお、このアマ―!」
おじいはおばあも八つ裂きにして殺してしまいました。

日が沈みかけたころ、おじいは失ったもののかけがえのなさに気付きました。
子もなくずっと二人で生きてきたおばあを殺してしまうなんて!おじいは嘆き悲しみ、涙で頬を濡らしました。

翌日おじいは旅に出ました。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 11:55:56.74 ID:LxnCKl56O<> ( ^ω^)「私の命は呪われてしまった。おばあと再会し、謝罪するには私は人を、沢山の人を救わなくてはならないだろう」






終 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 12:24:49.41 ID:OHqllvrAO<> たなは <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 12:44:16.47 ID:VZDMlNGX0<> 去年勢いで書いた自作小説のログを読み返した。
あの時は気がつかなかったミスやら違和感やらがちらほら。
チラシの裏のラクガキを保守変わりに書かせてもらいました^^; <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 12:45:04.90 ID:XV5My01Z0<> >>90
昼ドラとして続いて欲しいw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 12:46:31.29 ID:f3zyinae0<> x <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 13:00:05.53 ID:XV5My01Z0<> ◆3mfWSeVk8Q作者降臨してるなww今気付いた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 13:41:11.04 ID:KMd8PTW50<> 保守 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 14:18:33.98 ID:KMd8PTW50<> 保守 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 14:49:49.07 ID:KMd8PTW50<> 保守 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 15:33:23.15 ID:KMd8PTW50<> 保守... <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 15:47:04.18 ID:XV5My01Z0<> >>33のクジラの話を書こうと思う <> ( ^ω^)ブーンがクジラと出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 15:54:06.60 ID:XV5My01Z0<> ――海の家

『今朝未明、VIP海域での捕鯨の容疑で逮捕された男が脱走した模様です。
 警察からの情報によりますと、男は取り調べ中に……――』

ξ゚听)ξ「ふ〜ん、捕鯨なんて今でもやってるのね。犯罪なのに。
      それよりもブーン遅すぎ。また寝坊ね」

/ ,' 3 「はい、ご注文の烏龍茶。最近よく来るね、お嬢ちゃん。彼氏と一緒に」

ξ////)ξ「な、ななな何言ってるのよ! おじさん!!
      あたしはただ、この綺麗な海で遊びたいだけなんだから!
      一人だと寂しいから誘ってるだけよ」

ξ;゚听)ξ「……そ、それにしても平和な海ね。みんな楽しそう」

/ ,' 3 「海を甘く見てはいかんぞ、お嬢ちゃん。
     わしら人間の知っておる事など所詮は陸の上と、海の僅かな部分にすぎんよ。
     この底知れぬ海が懐に何を隠しているのか、わしらには知りようもないのだぞ」

ξ゚听)ξ「はいはい危険危険」

/ ,゚ 3 (この糞餓鬼……) <> ( ^ω^)ブーンがクジラと出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:00:17.28 ID:XV5My01Z0<>

⊂二二二(;^ω^)二二⊃  ブーン


(;^ω^)「フヒーフヒー……お、お待たせだお」

ξ゚听)ξ「遅いし、キモい。罰として焼きそば奢りなさいよ。
     まぁそれは後にして、早速だけど海へGO! あんたボート漕いでよね」

(;^ω^)(……カーチャン、僕はもうダメかもわからんね)


/ ,' 3 「そういえば、昨日この沖で鯨が発見されたんだ。運が良ければ拝めるはずだよ」

( ^ω^)「鯨かお? 生で見たいお〜」

ξ゚听)ξ「期待は程々にね」 <> ( ^ω^)ブーンがクジラと出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:03:33.21 ID:XV5My01Z0<> ――海の上

ξ゚听)ξ「は〜、極楽極楽……」

(;^ω^)「はぁはぁ、オールが無いとは之如何に」

ξ゚听)ξ「文句言わない! ほら、ちゃんと脚動かして」


(; ω )「……(ブクブク)」


ξ゚听)ξ「おっとと!! ……波が高くなってきたわね。ブーン、戻るわよ!」

ξ;゚听)ξ「あれ……ブーン?」 <> ( ^ω^)ブーンがクジラと出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:06:17.79 ID:XV5My01Z0<> ――嗚呼、体が沈んでいくお……このまま死ぬのかお

――……? 息が出来るお?

――そうか、僕は海の一部になったのかお

「気がついたか、人間よ」

――目の前に巨大な潜水艦……?

「こんなヤツ放っておこうよ」

――こっちは馬場より遥かに大きい鯨……ク ジ ラ ? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 16:06:44.77 ID:dBxyK5hpO<> 電車のやつ三日目書き上がったけどPCでネットできないから投下デキナス(・ω・`) <> ( ^ω^)ブーンがクジラと出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:11:42.96 ID:XV5My01Z0<>  子鯨「この海を汚す人間めっ! 海の……、僕等の痛みを思い知れ!!」

(;^ω^)「うわっ! 痛い、痛いお!」

(#^ω^)「何するんだお!?」
 
 子鯨「海に代わってお仕置きさ!」

(#^ω^)「…………」

(;^ω^)「……鯨が喋ってるお!?」

 親鯨「お前達の言葉ではテレパスィーと言うやつだ」

( ^ω^)「へぇ〜。……まぁどうでもいいお」

(;^ω^)「それより何を、どうして怒っているんだお? 鯨さん」

 子鯨「何もどうしても無いさ!!」

(;^ω^)「……??」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 16:12:56.39 ID:XV5My01Z0<> >>105 気長に待ってるお! <> ( ^ω^)ブーンがクジラに出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:19:12.00 ID:XV5My01Z0<>  子鯨「おまえ達人間は、この星を一体どうするつもりだ!?
    陸では、後先のことを考えずに次々と木を切り倒し
    森を焼き、街を大きくしているらしいじゃないか」
 
 子鯨「海も徐々に汚れ、問答無用に多くの命が奪われている。
    僕達も住処から遠いこの海域に追い込まれたんだ」

(;^ω^)「僕達も必死で生きているんだお! 仕方のない事もあるお」

 子鯨「この星で生きているのは自分達だけだとでも思っているのか!?
    自分以外の生命の営みなど知ったことではないとでも……」

( ^ω^)「…………」

 子鯨「おまえ達人間のせいで僕たちの海が、大勢の仲間達が犠牲になったんだ!!
    なぜ人間は自然と共に暮らそうとしないの? なぜそんな行為ばかりするの?
    その選択で何が変わるか、先のことを考えたことはないのか! どうして、どうして……」

( ^ω^)「……鯨さんの気持ちも分かるお。でも、みんながみんな悪い人ばかりじゃないと思うお。
       海を愛し、小さな生命にも優しくしてくれる人間だって、きっと大勢いるはずだお」

( ^ω^)「僕は、そう信じたいお」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 16:22:01.62 ID:w2LlQKwM0<> >>105
wktkしながら待ってるよ。

>>鯨
wktkwktk <> ( ^ω^)ブーンがクジラに出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:25:05.01 ID:XV5My01Z0<>
 子鯨「……ふん、口では何とでも言えるさ!」

 親鯨「だが、多くの命を奪ったのは事実……それは紛れもない歴史、真実。
    人間もその罪を背負い、一生を賭けて償うことだ。……。
    過ぎ去った時間は戻らぬ、我らも過去に囚われ苦しむだけでは前に進めない」

( ^ω^)「一緒に頑張るお」


――ーン……ブーン!!


( ^ω^)「!? 今、ツンの声が聞こえたような……」

 親鯨「……どうやら迎えが来たようだな。……。
    今日はお前のような人間と話せて嬉しかったぞ。
    我らは今一度あの海へ帰ろう。さらばだ、人の子よ」 <> ( ^ω^)ブーンがクジラに出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:28:39.47 ID:XV5My01Z0<>
――またさっきと同じ感覚だお

――優しくて、温かくて……それでいて……


ξ;凵G)ξ「ブーン! 大丈夫!? ……良かった。医者を呼んだほうがいい?」

( ^ω^)「ツン……大丈夫だお。て、ツンの髪型ww焼きそばみたいでテラワロスwwww」

ξ#゚听)ξ「……そう、本当に良かったわ」



――そのまま しばらくお待ちください――

<> ( ^ω^)ブーンがクジラに出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:32:34.12 ID:XV5My01Z0<> (メ´ω゚)「医者を、医者を呼んでくれお〜!!」


/ ,' 3 「ふぅ、それだけの元気があれば大丈夫だろ」

ξ゚听)ξ「あんた、このおじさんにお礼言っときなさいよね」

ξ゚听)ξ「溺れてるあんたを助けてくれたんだから」

( ^ω^)「おじさんありがとうだお。……!? 鯨さんは?」

ξ゚听)ξ「鯨〜? 夢でも見てたんじゃないの」

ξ゚听)ξ「はぁ、今日は疲れたわ。もう帰りましょう」

( ^ω^)「……うんだお。(……夢? ほんとに?)」 <> ( ^ω^)ブーンがクジラに出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:36:05.08 ID:XV5My01Z0<> この日から数日後、報道されていた脱獄犯が再逮捕された。
性懲りもなく、また捕鯨をしていたのだと言う。
何頭か捕獲された鯨がいるらしいが、僕が出逢った鯨かどうかは分からない。
けど僕はただ思う、あの時約束した事を守ろうと。



――お前達は母なる海と共に歩むのか……

     それとも海と別の路を往くのか?

        それもまた、運命か……――

〜fin〜 <> ( ^ω^)ブーンがクジラに出逢ったようです<><>2006/02/17(金) 16:38:13.02 ID:XV5My01Z0<> 地の文なしで挑戦してみた
台詞は印象に残っているやつをパクッてます
まぁ短編だし、このくらいの長さに短縮してみますた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 16:39:51.49 ID:/MhskcC9O<> 鯨肉食いたい('A`) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 16:41:28.54 ID:w2LlQKwM0<> >>113
硬派な作品乙。
短くて読みやすかったですよ。

>>115
鯨肉はレバーみたいな味で苦手('A`) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 16:43:44.52 ID:D4ZhCGH30<> この前どこかで食えたな
ものすごく美味なわけでもないけど、カツオの刺身みたいでおいしかったお。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 16:44:20.13 ID:XV5My01Z0<> >>115
俺もww

>>116d
本当は脱獄犯とのお笑い水上バトルがありましたww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 16:49:30.92 ID:XV5My01Z0<> >>117
むぅ〜ウラヤマシスw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 17:10:23.74 ID:AGkCzzx8O<> 乙。クジラのなんか不思議な感じでおもしろかった('A`) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 17:13:08.18 ID:XV5My01Z0<> >>120d
想像して楽しんでくれたら幸いでつ <> 知らんがな Ver.2V<>自動保守<>2006/02/17(金) 17:26:56.54 ID:T8akqZIU0<>   <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 18:08:11.42 ID:OHqllvrAO<> たなは <> ◆fXISAxZCtw <><>2006/02/17(金) 18:19:08.67 ID:T/6vipUt0<> おや、( ^ω^)ブーンのメイドがほのぼのしてませんが……何か?
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1140167303/l50
もう一度立ててみました <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 18:45:07.77 ID:Gh5G5g7q0<> ほ <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 18:56:51.17 ID:w2LlQKwM0<> ようやく書き終えました。
つか容量69KBってどう見ても中編です本当に(ry
でも空気読まずに全部投下します。
長いですが、読むの面倒だったらスルーよろ <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 18:57:19.70 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「みんな、また会おうお」
('A`)「ブーンッ!」
(´・ω・`)「泣くなよドクオ」
('A`)「な、泣いてなんかねえよ……」
ξ゚听)ξ「……」
( ^ω^)「……」
ξ゚听)ξ「……」
( ^ω^)「ツン……」
ξ゚听)ξ「……」
('A`)「お前はすぐ忘れ物するんだからな。しっかり忘れ物がないか、確認するんだぞ」
(´・ω・`)「僕たちのこともね」
( ^ω^)「僕はすぐ忘れ物しちゃうけど、ツンのことは絶対忘れないお。
       ドクオもショボンも、絶対忘れないお。
       また、いつか、絶対戻ってくるお。
       それまで、ずっと待っててほしいお」
('A`)「ブーン……」
(´・ω・`)「ああ、またこの4人で」
ξ゚听)ξ「……」

( ^ω^)「ありがとうだお。
       ……そろそろ時間だお。
       みんな、行ってきますお」
('A`)「うぅ……」
(´・ω・`)「行ってらっしゃい」
ξ゚听)ξ「……」

( ^ω^)「また、この丘で会うお。
       何年掛かってでも、絶対、絶対会うお」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 18:57:43.67 ID:w2LlQKwM0<> 木々の緑は一段と濃さを増し、夏の太陽は僕たちを焼き殺さんとばかりに照りつける、この季節。
中学生だった僕たちは、初めての別れをした。
悲しかった。
ただただ涙が溢れた。
ドクオが一番に泣き始めたのは意外だった。
ショボンはずっと冷静だったが、最後の最後で顔をぐしぐしにした。
ツンは……。

僕は必ず帰ってくる――そう誓った。
親の都合で、このまま一生会えないなんて、そんなのは嫌だった。
絶対、絶対、帰ってくる。
みんなに誓った。僕の心にも、誓った。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 18:58:11.71 ID:w2LlQKwM0<>
( ^ω^)「……ん……あ、思わず寝ちゃってたお……」

懐かしい夢を見た。
遠い遠い、昔の夢。
列車の規則的なリズムの揺れのせいで、いつの間にか眠っていたらしい。

( ^ω^)「あれから4年……」

あの夢の出来事から4年。
数字にして見れば短く、だが僕にとっては生まれて過ごしてきたこの17年の月日と同じくらい
長かった。

(,,゚Д゚)「丹生速ー丹生速にー着きます」

車掌の声が列車内に響く。
こんな片田舎の駅で降りるのは、僕くらいなものだ。
荷物をまとめ、列車を降りた。

僕がこの町を出て行ったあの時と同じような、夏の日。
セミは嘶き、木々が擦れ、暑く、たまに吹く風が涼しい季節。
高校生になった僕はまたこの地を踏むことになった。
長いようで、短いようで、だけどやっぱり長かった4年間という月日は、僕を少し不安にさせた。
みんな僕のことを忘れているのではないだろうか。
姿を見つけ、目が合い、でも僕のことなんか覚えてなくて、あっさりと目を逸らし、
どこかに行ってしまうんじゃないだろうか。

そんなことを思いながら帰ってきた町の相変わらずの田舎っぷりは僕の心を穏やかにさせた。
昔と変わらないこの町、いやむしろ村というべきなのだろうか……この地の砂を踏みしめるだけで、
あの頃の記憶が蘇ってくる。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 18:58:23.07 ID:ZxyPkV9Y0<> http://human5.2ch.net/test/read.cgi/dame/1139285009/

204 名無しさん@毎日が日曜日 sage New! 2006/02/17(金) 18:28:25 ID:ouiOsDF0
ニートになってVIPに入り浸るようにはなりたくないだろ
ああいう人間の屑になるほどプライドを捨てちゃいない

220 名無しさん@毎日が日曜日 New! 2006/02/17(金) 18:55:03 ID:tJzTeNEr
VIPとか日本のゴミの溜まり場じゃん
あんな所の奴らからグダグダ言われたくないね
お前ら何か死ねばいいのに


VIPPERが馬鹿にされてるお(;^ω^)! <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 18:59:22.91 ID:w2LlQKwM0<> ドクオとは小学1年生の頃に出会った。
あるとき、二人で川に釣りに出かけ、山から下りてきた熊に追いかけられた。
一生懸命逃げた。よくもまぁ助かったものだと思う。
ショボンとは小学5年生の時出会った。転入してきたのだ。
彼はあの頃からバイだった。
ツンは……いつ出会ったんだっけ。申し訳ないが、忘れてしまった。
ツンはあの頃……



('A`)「ぶ、ブーンか……?」

ふと、懐かしい友人の声がした。
はっと振り向く。
背が高くなっただけで、あの頃とまるっきり変わっていない友人の姿がそこにあった。

( ^ω^)「ドクオ……」

名を呼んだ。
それだけで、僕の目頭は熱くなり、次第に景色はぼやけていった。

('A`)「ブーン……」

ドクオが一歩、また一歩と近づいてくる。
手に持っていた荷物が、するりと手から離れ地に落ちる。
どさっというその音を合図に、ドクオは僕のところへ駆けてきた。

('A`)「ブーン、帰ってきたんだな、ブーン!」
( ^ω^)「帰ってきたお。約束したお。必ず帰ってくるって」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:00:30.37 ID:w2LlQKwM0<> 昔は僕より高いところにあったドクオの頭は、今では僕の下にあった。
その頭が何度も何度も頷く。

('A`)「……今からちょうどショボンの家に行くとこだったんだ。
   一緒に行ってびっくりさせてやろうぜ!」
( ^ω^)「うん、行くお!」

ドクオについてショボンの家に向かった。
あぜ道を通り、長い垣根を横切り、木々のアーチをくぐった。
あの頃と、何も変わっていない。
ショボンの家に遊びに行くときは、いつもこの道を通っていた。
次の道を右に曲がり、坂を上り、Y字路を左に行く。
そこにあるのが、やはり何も変わっていない、ショボンの家だ。

('A`)「おいすー、ショボン」

チャイムを鳴らしながらドクオは叫んだ。
家の中から、トントンと木の床を叩く音が聞こえ、ドアが開いた。
出てきたのは、少し太って、でも相変わらずの無表情の……。

(´・ω・`)「やあ、ようこそ、バーボンハウスへ……え?」
( ^ω^)「久しぶりだお」
(´・ω・`)「……」



(´・ω・`)「バーボン?」
( ^ω^)「ち、違うお! 本物だお!」
('A`)「そうだぜ、ショボン、こいつぁ本物のブーンだぞ!」
(´・ω・`)「ブーン……」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:01:23.35 ID:w2LlQKwM0<> ショボンは僕の顔をじっと見た。
何のリアクションがないので、まさか忘れてしまったんだろうか、と冷や冷やした。
だがショボンはドアを全開にし、僕たちを招き入れた。

(´・ω・`)「おかえり、ブーン」
( ^ω^)「……ただいまだお!」

ショボンが自分の部屋へ案内するとき、誰かが鼻をすする音が聞こえた。


(´・ω・`)「ブーン、向こうはどうだったんだい?」
( ^ω^)「外人がいっぱいいたお」
('A`)「そりゃ外国だしな……」
(´・ω・`)「イジめられなかったかい?」
( ^ω^)「そ、そんなことなかったお。みんないい人たちばっかだったお!」
('A`)「ブーンにかかれば、大概の人間がいい人だろ」
(´・ω・`)「違いないな」
( ^ω^)「は、ははは」

嘘だった。
友達なんていなかった。
イジめられてすらなかった。
誰も僕のことなんて見向きもしなかった。
僕がこっちに帰ってくるときだって、
誰一人泣いてくれなかった。誰一人見送りにこなかった。
もしかしたら、誰も僕がいなくなったことすら知らないのかもしれない。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:01:46.49 ID:w2LlQKwM0<> 向こうにいるとき、ずっとショボン、ドクオ、ツンのことを考えていた。
特にツンにはいっとう会いたかった。
会って、話して、怒られて、おかえりって言って欲しいとずっと思っていた。
ツンと会いたい。
ツン……。

( ^ω^)「そういえば、ツンはどうしてるお?」

ツンに会いたくて言ったこの一言。
この言葉を聞いたショボンとドクオの顔はさっと青ざめ、俯いた。

('A`)「ツン、か……」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「ん? みんなどうしたお?」

どうして二人がこんな顔をするのか分からなかった。
僕から避けるように顔を伏せ、何も言わない。

('A`)「……」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「どうしたお? ツンはどこだお?」

(´・ω・`)「……最近会ってなかったな。ブーンも帰ってきたことだし、あの丘に行こうか」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:03:04.90 ID:w2LlQKwM0<> 僕たちはショボンの家を出て、この村にある小さな丘を目指した。
僕は嬉しかった。ツンに会える。夢にまで見た、あのツンに、もう一度会える。
気分は高揚し、胸の鼓動は早くなった。
喉の辺りが熱を持ち、顔は自然と笑顔になる。
もうすぐ、もうすぐでツンに……。


しかし、僕が見たのは、丘の先端にぽつんとおいてある、小さな石だった。

(´・ω・`)「今まで来なくて済まなかった」
('A`)「……」
( ^ω^)「?」

ドクオは黙々とその石の周りに生えた雑草を抜き、
ショボンは傍に咲いている小さな花をちぎって石の前に置いた。

(´・ω・`)「ずっと来なかったのは、忙しかったからじゃない。
       もう一度君に会うのが怖かったからだ。
       でも、謝って許してもらおうとも思っていない」
( ^ω^)「なんだお、これ?」

誰かの墓だろうか。
ツンに会う前に、この墓にお供えをしておこうと言うのだろうか。

('A`)「ブーン……」
(´・ω・`)「ブーン、落ち着いて聞いて欲しい」
( ^ω^)「な、なんだお、二人とも。改まっちゃって、なんか怖いお」


(´・ω・`)「ツンは、僕たちが殺してしまったんだ」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:03:38.00 ID:w2LlQKwM0<> 突然のショボンの言葉。
耳には入ってくるが、理解はできなかった。
ツンは、僕たちが、殺した……。

( ^ω^)「ツンが、死んだ……」


息が詰まった。
動悸はますます早まり、今にも口から飛び出そうだ。
耳鳴りがする。
足が震える。
お腹が痛くなり、声にならない呻きが漏れる。

( ^ω^)「ツンが、死んだ……」

改めて口に出す。
ツンが、死んだ。

(´・ω・`)「僕たちが、殺したんだ」

ショボンのいつも以上に冷静で、しかし震えた声。

('A`)「……すまん」

ドクオの呟く声。

( ^ω^)「……嘘だお」

信じたくなかった。
あれだけ会いたかったツンが、帰ってきたら、もう二度と会えなくなっていただなんて……。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:04:19.58 ID:w2LlQKwM0<> (´・ω・`)「嘘じゃないんだよ」
('A`)「すまん、ブーン、俺たちが勝手に……」
( ^ω^)「嘘だお! ツンは死んでなんかいないお!」

信じられない。
嘘だ。たちの悪い冗談だ。

僕は石に駆け寄り、掴み、放り投げた。

('A`)「ブーン、やめろ!」
(´・ω・`)「ブーン……」

石があった場所を手で掻き分けた。
無我夢中で掘り返した。
二人は痛ましいものを見る目で僕の行動を見ていた。
地面は固く、手からは血が溢れた。
痛みはなかった。
ただただ一心不乱に、ひたすらに、砂を掻き分けた。




何もなかった。

( ^ω^)「……何もないお」
('A`)「ブーン……?」
(´・ω・`)「もう気が済んだかい? いい加減僕たちは大人になるべきなんだ」
( ^ω^)「何もなかったお! ツンは生きてるお! どこにいるんだお!」
(´・ω・`)「え?」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:04:56.66 ID:w2LlQKwM0<> いつも冷静なショボンの、呆気に取られた顔。
白々しい。
僕はショボンの胸倉を掴み、叫んだ。

( ^ω^)「ツンはどこだお! どこに隠してるんだお!」
('A`)「ブ、ブーン、やめろ、ブーン!」

ドクオが仲裁に入る。
ショボンを僕から必死に引き離そうとするが、僕は離さなかった。

('A`)「落ち着けブーン! やめろ! ブーン!」
( ^ω^)「ツンを返せお! ツンに会わせるんだお!」
(´・ω・`)「ブーン……落、ち着、け……」

僕は掴んでいたショボンを放り投げた。
ショボンは強く地面に叩きつけられ、「ツンの墓」の横に転がった。

( ^ω^)「ツン、どこにいるんだお……」

こうしてはいられない。
一刻も早くツンに会いたい。
ツンを探さなければ……。

僕は振り返り、走り始めた。
ショボンを抱き起こしていたドクオは、小さく何か呟いたが、向かい風に掻き消され、その声は届かなか
った。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:05:30.29 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「はぁ……はぁ……」

どれくらい走っただろうか。
変わらない町を、子供の頃のように走り回ったが、ツンはどこにも見当たらない。
照りつける夏の太陽が、僕を焦がす。
汗が噴出す。
なのに、暑いと感じなかった。
ただ息苦しく、喉から心臓が飛び出そうなほど動悸は激しくなっている。
どこだ……ツン……。

( ^ω^)「ツン……」






「何よ?」

聴き覚えがある女の子の声が後ろから聞こえた。
嬉しいはずなのに、体はびくりと跳ね上がった。
息が詰まった。
体が震える。
振り向くのが怖い。
後ろに、いるのだろうか……。
もしこれが幻聴だったら……。
僕は、もう……。

「ブーンっ!」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:05:51.09 ID:w2LlQKwM0<> ばっと振り返った。
そこには、

( ^ω^)「ツン……?」

会いたくて、

( ^ω^)「ツン?」

恋焦がれた人が、

ξ゚听)ξ「なによ」

いた。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:06:19.11 ID:w2LlQKwM0<> ('A`)「おい、ショボン、大丈夫か?」
(´・ω・`)「ああ、すまない。それにしてもブーン、何だかやけに様子がおかしかった」
('A`)「だよな……。ま、まさかブーンのやつ……!」
(´・ω・`)「……まさか、というのは、よく当たるって言うしね」
('A`)「あいつ……」
(´・ω・`)「どうする?」
('A`)「追いかけるに決まってるだろ!」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:06:46.64 ID:w2LlQKwM0<> ξ゚听)ξ「どうしたのよ、さっきから惚けた顔して」
( ^ω^)「ツン……」
ξ゚听)ξ「さ、さっきからそればっかりじゃない。ほかに何か言うことあるでしょ!」
( ^ω^)「ツン……」

会いたかったツンが、目の前にいる。
夢だろうか。
会いたくて、ずっと待ち焦がれてて、大好きなツンがそこにいる……。

駆け寄り、思いっきり抱きしめた。

ξ゚听)ξ「ちょ、ちょっとブーン! 何こんな道の真ん中で……」
( ^ω^)「会いたかったお! 寂しかったお!」

抱きしめた感触は、確かにツンがそこにいることを証明していた。
柔らかい。ツンがもがくたび、衣擦れの音がした。
ツンのシャンプーの匂い。何の匂いか分からないが、心地が良かった。

涙が、堰を切ったように流れた。
ずっと流すことを忘れていた。
ショボンやドクオと再会しても流れなかった涙が、いとも簡単に流れることが不思議だった。

ξ゚听)ξ「ぶ、ブーン……泣いてるの?」
( ^ω^)「ツン、会いたかったお……!」
ξ゚听)ξ「ブーン……」

最初は僕の腕の中でもがいていたツンも、次第に僕の背中に腕を回してきた。
嬉しかった。幸せだった。こんな自分でも受け止めてくれるツンが有り難かった <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:08:12.07 ID:w2LlQKwM0<> そのままどのくらい過ぎただろうか。
どちらからともなく腕を放し、面と向かい合った。

ξ゚听)ξ「で、何か言うことあるんじゃないの?」

ツンの意地の悪い笑顔。

( ^ω^)「あ、ただいま、だお!」

それが満面の喜びの笑顔に変わった。


おーい、ブーン!

遠くから声が聞こえてきた。

('A`)「こ、こんなところにいたのか、ブーン……」

息を切らしながら、ドクオが僕のところへ駆け込んできた。

('A`)「お前、まさかと思うけど……」
( ^ω^)「ドクオ、やっぱり嘘だったお。ツンはちゃんとここにいたお」

('A`)「……え?」

息をすることも忘れたドクオが僕を凝視した。
僕がその方向を促すと、ドクオの顔から一気に血の気が引いていった。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:08:38.86 ID:w2LlQKwM0<>
('A`)「……ツ、ツン、なのか……」
ξ゚听)ξ「なによ、あたしがいちゃ悪いの?」
('A`)「え、いや……え、何で……え?」
( ^ω^)「まったくドクオもショボンもたちが悪いお。
       そういう冗談は顔とエイプリルフールだけにするお」
('A`)「顔は余計だろ!」
ξ゚听)ξ「あんたたちコンビ、全然変わってないわね」
( ^ω^)「もちろんだお、当然だお!」
('A`)「いや、それよりも、一番気になるのは、何でツンが……」

(´・ω・`)「おい、ドクオ、見つかっ……え?」
ξ゚听)ξ「ショボン……」
( ^ω^)「ショボン、さっきはごめんお。こんなことだと分かってれば、あんなに」

(´・ω・`)「誰だ、お前」

ショボンの冷めた一言は、セミたちの鳴き声を物ともせず、僕の耳に届いた。

( ^ω^)「誰だって、ツンだお。ショボン、忘れたのかお?」
ξ゚听)ξ「あんたね、最近会ってなかったからって、誰だはないでしょ!」
(´・ω・`)「……ふざけるな」


( ^ω^)「え?」

(´・ω・`)「ふざけるな。お前は僕たちが、僕が殺したんだ。何でここにいるんだ。
       さっさと死ねよ、ツン」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:09:25.25 ID:w2LlQKwM0<> ショボンはいつもどおりの無表情な顔で、しかし声は明らかな怒りを孕み、大きく震えていた。
当然、僕には意味が分からなかった。

( ^ω^)「ショボン、何言ってるお! 酷いお! ツンに謝れお!
       それにさっきから死んだとか殺したとか!
       意味が分からないお!」

(´・ω・`)「認めない。僕は認めない。ツン、お前は死んだんだ。僕が殺したんだ」

('A`)「ショボン、もういいじゃないか。ツンはこうして生きてた。
   その事実をまっすぐ見ればいいじゃないか」

ドクオがまたもや仲裁にはいる。
ツンは俯いていて、その表情は見て取れない。

(´・ω・`)「……ドクオ、事実をまっすぐ見るのは君のほうだ。
       僕たちが、ツンを殺したんだぞ。勝手に殺したんだ。
       なのに生き返っただって? 虫が良すぎるよ、そんなの」
('A`)「ショボン……」

ショボンの言うことは、僕にはさっぱり理解できなかった。
殺した? 死んだ?
ツンはここにいて、息もしていて、感触もあるじゃないか。
生きてるじゃないか。
ここに存在してるんだ。
何を言ってるんだ、ショボンは。

( ^ω^)「ショボン、君の言うこと、さっぱり分からないお」
(´・ω・`)「ブーン……」
('A`)「……」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:10:03.69 ID:w2LlQKwM0<> 沈黙だけが、僕たちの間に渦巻いた。
セミの声は、もう耳には届かない。
風のささやきも、小川のせせらぎも。

ツンは俯いたまま、何一つ言わなかった。
もしかして泣いているのだろうか。
友人にここまで言われたんだ。
悲しいに決まってる。
勝手にいないことにされて……。

その沈黙を最初に破ったのは、ショボンだった。
ショボンは意を決したように、はっきりと言った。


(´・ω・`)「もう僕は、君たちの仲間にはなれない。さよなら」


それだけ言い放つと、ショボンは僕たちに背を向けて歩き始めた。

('A`)「ショボン……」
( ^ω^)「さっぱり分からないお……」

ふと、ツンのことが心配になった。
訳の分からないことばかりだったが、ツンが悲しんでるのは確かだ。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:10:41.37 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「ツン、大丈夫かお?」
ξ゚听)ξ「……だ、大丈夫よ! 大丈夫に決まってるでしょ!」
('A`)「ツン……」
ξ゚听)ξ「なによ、ドクオ」
('A`)「ごめんな、ツン。ごめん……」
ξ゚听)ξ「ドクオ……」
( ^ω^)「そういえば、ショボンは僕たちがツンを殺した、なんて言ってたけど、
       僕たちっていうのはショボンとドクオだお?」
('A`)「あ、ああ……でもいいじゃないか、そんなこと。
   ほんの冗談だよ。ショボンは冗談のキリってのが分かってないから困る。
   あとでちゃんと謝るように言っとくよ」
( ^ω^)「やっぱり冗談だったお?」
('A`)「あ、当たり前じゃないか!」
ξ゚听)ξ「ホントあんたたち、しばらく会わないうちにとんでもない奴らになったわよね!」
('A`)「だ、だからごめんって……」

ξ゚听)ξ「まぁ、今回だけは特別に許したげるわ。
     ねぇそれよりブーン。向こうにいたときの話してよ!」

ずっと俯いていたわりには、ツンはこちらが呆気に取られるほど元気だった。
本当に悲しんでいたか、ちょっと疑わしくなってくる。
それくらい、前と変わらない元気だった。
結局ただの取り越し苦労だったのか。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:11:02.08 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「いいお。まず外国って、すごいいっぱい外人がいて……」

それから、色々ま話をした。
友人はどんなのだったとか、向こうでやった楽しい遊びとか聞かれたが、
はぐらかしたり、嘘をついたりした。
僕には友人などいなかったから。

こうしてドクオやツンと話していると、本当に彼らのことが大好きな自分に気付いた。
僕の話を聞いてくれてる。
僕と遊んでくれる。
僕を無視しない。
最高だ。
大好きだ。
ずっとずっと、一緒にいたい。
ショボンとも話したかったが、仕方ない。明日ゆっくり話そう。
時間はまだまだ、限りなくあるんだから。


(´・ω・`)「馬鹿野郎……僕たちは、このままじゃダメなんだ……」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:12:05.20 ID:w2LlQKwM0<> すまん、さすがにここまで長くなるとは予想外だった。
一人で100レス近く消費するかもしれんが、
自己中になって最後まで投下させていただきます。
御免 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:12:41.31 ID:w2LlQKwM0<> それから、僕、ツン、それにドクオの3人は夏休みを利用して、昔のように、楽しく遊んだ。
楽しかった。
ショボンもいればもっと良かったのだが、ドクオが言うには、
ショボンはこれから先一年後に控える大学受験のため、篭って勉強をしているのだという。
それならば仕方ない。
ショボンは頭がいい。
勉強して、彼が望む「いい大学」に入学することが出来れば、僕たちも嬉しい。

結局、あの頃とは違う、ショボンがいない3人だけで遊ぶことになった。


ある日、川に行った。

( ^ω^)「ツンの水着はどんなのだお……。
       大胆水着だったら鼻血もんだお」



ξ゚听)ξ「お、お待たせ……」
( ^ω^)「うはwwww大胆水着ktkrwwwwww」
ξ゚听)ξ「べ、別に、あんたに見せるためにこんな水着着てるわけじゃないんだからね!」
( ^ω^)「そ、そうなのかお……でもいい目の保養だお……眼福眼福」

('A`)「うはwwwwツンのスク水とかマニアックすぎwwwwwwww」

あとから来たドクオが明らかに嬉しそうな顔で走ってきた。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:13:09.18 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「ドクオ、これどう見てもスク水じゃないお。
       こんなに大胆なスク水があったら今からでも転校したいお」
('A`)「え、いや、これどう見てもスク水……ってあれ?
   おいツン、今まで着てたスク水はどうした?」
( ^ω^)「何言ってるお。初めっからこの水着だお」
ξ゚听)ξ「そうよドクオ、誰がスク水なんか着るもんですか!」
('A`)「俺の目おかしくなったのかな……」
( ^ω^)「末期だお」
ξ゚听)ξ「末期ね」
('A`)「どう見ても末期です本当にありがとう(ry」

ドクオはどうも思春期の中学生並みに飢えているらしい。
恐ろしいやつになったものだ。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:13:49.96 ID:w2LlQKwM0<> あくる日、ドクオの家に行った。

('A`)「汚い部屋だけど」
( ^ω^)「ホントに汚いお。ちゃんと掃除くらいするお。
       全く、昔とまるっきり変わってないお」
ξ゚听)ξ「相変わらずきったないわねぇ」
( ^ω^)「あれ? ツンはドクオの部屋に来たことあるお?」
('A`)「いや、俺が知る限りないんだが」
ξ゚听)ξ「あ、相変わらずっていうのは、ドクオの顔と比べて相変わらずってことよ!」
( ^ω^)「……それは……」
('A`)「鬼かお前」
ξ゚听)ξ「い、いいじゃない! フンッ!」

ドクオは本当にショックのようだった。

( ^ω^)「それにしてもドクオの部屋、煙草臭いお」
('A`)「そ、そうか?」
ξ゚听)ξ「あんた、煙草なんか吸ってんの?」
('A`)「お、俺じゃないよ! 俺の友達がよく俺の部屋で吸ってたんだよ!」

ドクオの友達の友達で、煙草を吸う人物。
思い当たる人物はいない。
多分、僕が引っ越してから、新しく出来た友達なのだろう。
そう思うと、大人げもなく、僕は少し嫉妬した。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:14:36.94 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「うはwwwwwドクオゲームテラウマスwwwwwww」
('A`)「そりゃ俺はずっとひきこもってやってるしな!」
ξ゚听)ξ「自慢するとこじゃないわよ」
( ^ω^)「ツンもやるお? 面白いお」
ξ゚听)ξ「あ、あたしはゲームなんてやんないわ。あんたたちで楽しみなさいよ」
('A`)「じゃあ、そこらにある漫画でも読めば?」
ξ゚听)ξ「何これ……おチョコましまろ?
     あんた、ヒキコモリの上、ロリコンなの……」
(;^ω^)「ドクオ……」
('A`)「ろ、ロリコンじゃない! その漫画は本当に面白いの! 萌えるの!
   何その目……本当に違うの! 俺はロリコンじゃない!」
ξ゚听)ξ「この本棚の後ろにあるこれは……」
('A`)「あああああああ俺の秘蔵のわ○ーたんフィギュアあああああああ!」
( ;ω;)「ブワッ」
ξ゚听)ξ「人間失格ね」
('A`)「うう……」
( ^ω^)「ドクオ、昔から大事なものを棚の後ろに隠すクセ、まだ抜けてないお……」
('A`)「そこまでカーチャン見ないんだよ……」
ξ゚听)ξ「相変わらずね……」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:15:14.44 ID:w2LlQKwM0<> (´・ω・`)「……」

ショボンは一人、考えていた。

丹生速に来てから、こんなに一人きりになることはあまりなかった。
いつもブーン、ドクオが傍にいた。
ツンが雑じってからは、4人でいつも一緒にいた。
ブーンが引っ越してからは、また3人……。
それでも幸せだった。
必ず帰ってくると言ってくれたブーンを待つことは、苦ではなかった。
約束してくれたから。
それにドクオとツンも一緒にいたから。
誰か、大切な人と一緒にいることは、幸せだった。
それを、この丹生速で知ることができた。
ドクオとブーンのおかげで知ることができた。

彼らに出会うまで、僕は一人だった。
友人と呼べる人間はいなかった。
他人が認識していた『僕の友人』は、どれも表面上の付き合いでしかなかった。
僕は小学5年生になるまで、この丹生速から車で3時間ほど行ったところにある町に住んでいた。
その町にある、いわゆる名門私立に僕は通っていた。
自慢ではないが、学年トップクラスの成績を4年間保ち続けた。
事実、そのうちの3年間は主席を譲らなかった。
神童と呼ばれていた。
先生も生徒も、僕の顔色を伺うような、よそよそしい態度だった。
それは僕に対し、畏怖の念を抱いているからということは容易に想像できた。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:16:23.78 ID:w2LlQKwM0<> だが、そんな僕に付きまとう『友人』とやらが幾人かいた。
そいつらは僕につきまとうことで、何らかの恩恵に賜りたいというせこい人間だった。
僕は彼らの目的を知っていたので、飽くまで表面上のみで付き合った。

それが急遽、母の病気の療養ということで、僕たち一家は丹生速へ越してくることになった。
僕だけあの町に、あの学校に残ろうと思えば、残ることはできた。
でもそれをしなかった。
僕は母が好きだったので、正直なところ別れたくなかった。
前の学校に後ろ髪引かれる思いは全くなかった。
結局僕が転校することを惜しんでいたのは、教師だけだった。

僕が丹生速の小学校へ転入してきたとき、同じクラスにブーンとドクオの姿があった。
僕は自己紹介のとき、前の学校の名を挙げた。
すると教室中は一気に騒然とし、担任の叱責する声が教室に響いても、静まることはなかった。
こんな辺鄙な学校でも、案外有名なんだな、と密かに思った。
僕の紹介が課題だったホームルームは終わり、教室中は結局騒然としたまま休憩時間に入った。
おとなしく席に着いていた僕の耳に入ってくるのは、根拠のない下らない憶測が主だった。
苛められていただとか、夜逃げしてきただとか……。
見世物パンダを見るような視線はねちっこく、不快だった。僕は気分が悪くなった。

そんな僕に最初に話しかけてきたのが、ブーンとドクオだった。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:17:13.96 ID:w2LlQKwM0<> ('A`)「よう、俺ドクオってんだ」
( ^ω^)「ブーンだお!」
(´・ω・`)「よろしく」
('A`)「なんかさっきから教室中がぎゃーぎゃーうるさいんだがよ、
   お前……ショボンだよな。ショボンの前行ってた学校ってのは、そんなに有名なのか?」
(´・ω・`)「所謂名門私立ってやつだよ」
('A`)「メーモン?」
( ^ω^)「肛門の間違いだお」
(´・ω・`)「……」

こんなド低脳な奴らと同じクラスだということが、不愉快で仕方がなかった。
結局彼らは僕にまとわりついた。前の学校のやつらと同じように。
また同じことの繰り返しだ。こんな学校、来るんじゃなかった。
そう思った。

それから1週間ほど経ったある日のこと。

('A`)「おいすーショボン、これから俺んちにこねえか?」
(´・ω・`)「悪いけど、これから母さんのお見舞いに行くんだ」
( ^ω^)「お母さんの……?」
('A`)「そういやお袋さん、こっちで療養してるんだったな。
   俺たちもお見舞いついていっていいか?」
(´・ω・`)「……いいよ」

本当はこの日、お見舞いに行くつもりはなかった。
ドクオの誘いを断るための口実に使ったのだが、まさか今更断れない。
仕方なくドクオたちを連れて、母のいる病院へ向かった。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:17:58.59 ID:w2LlQKwM0<> ショボン母「あらあら、ショボンのお友達? いらっしゃい」
('A`)「ドクオです!」
( ^ω^)「ブーンですお!」
ショボン母「元気ねぇ。ショボンがいつもお世話かけてるんでしょう?」
('A`)「とんでもないです、世話かけてるのは俺たちのほうで……」
( ^ω^)「うんうん、そうですお」

当たり前だ。お前らに世話なんてかけたことない。

母はドクオたちにいくつか質問した。始終楽しそうだった。
僕が友達(だと母は思っている)を連れてきたのは初めてのことだったので、
嬉しかったのかもしれない。

そうして、母は時々、ドクオたちを連れてきて欲しいと僕にせがんだ。
ドクオたちのことが気に入ったようだった。
それに応え、僕は何度かドクオたちを招待した。
母は日に日に元気になっていった。
案外使えるんだな、こいつら――。
僕はそう思っていた。

だがある日突然母の容態が悪化し、そのまま帰らぬ人となった。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:18:44.73 ID:w2LlQKwM0<> 母の葬儀には学校の意向か、クラス一同出席した。
担任はハンカチを片手に持っていたが、涙なんて流さなかった。
クラスの奴らの大半は我関せずの態度で、酷い奴はお経を読み上げている最中に眠っていた。

結局、クラスの奴で泣いたのはブーンとドクオだけだった。
二人は棺の傍で大声で泣いた。
その光景を見て、参列者は白い目で見たり、別段母と親しいわけではない人ももらい泣きをしていた。

('A`)「……ショボン……」
( ^ω^)「元気、出すお……」
(´・ω・`)「うるさい……」
('A`)「う、うるさいとは何だ!」
(´・ω・`)「うるさいうるさい!
       こんなときまでいい顔しようとするなよ!
       どうせお前ら、僕と一緒に居れば何か恩恵にありつけると思って付きまとってたんだろ?
       お前ら愚図はそういう奴ばっかだよ!
       汚いよ。近寄るなよ! どっか行けよ!」
('A`)「ちょ、おま……なんてことを!」
(´・ω・`)「図星だからってキレてるんじゃねえよ!
       どうせお前らには、母さんが死んだ僕の気持ちなんて分かるわけないんだ!
       あっち行けよ! 来るなよ!」
( ^ω^)「僕、ショボンの気持ち、分かるお……」
(´・ω・`)「お前なんかに、俺の気持ちが分かるわけないだろ!」
( ^ω^)「分かるお。だって僕のお母さん、死んじゃったから」
(´・ω・`)「え?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 19:19:06.71 ID:WmeBXKN30<> iiyoiiyo- <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:19:29.24 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「僕のお母さんは、2年前に死んだお。
       ショボンのお母さんみたいに、病気で死んじゃったお。
       だから、ショボンの気持ち、僕にもわかるお。
       僕のお父さんは、仕事ばっかりであまり家にいない人だったから。
       だから僕とお母さんはいつも一緒だった。
       そのお母さんが死んだとき、僕は苦しかったお。
       悲しいとか、そんなものじゃなくて、ただ苦しかったお」
(´・ω・`)「……」
( ^ω^)「……ショボンとショボンのお母さんを見ていたとき、
       僕は心の底から、ショボンのお母さんに元気になってほしいと思ったお。
       ……でも本当は、ショボンとショボンのお母さんに、僕とお母さんの姿を重ねていたお。
       ショボンのお母さんが元気になれば、僕たちも救われる気がしてたお。
       ショボンの言う、何かの恩恵にありつけるというのが、もしこのことなら、
       僕は……」
(´・ω・`)「ブーン……」
( ^ω^)「ごめんだお……お母さん…………
       ごめんなさい…ショボン…ごめんなさい……」
(´・ω・`)「バカ…、泣くなよ……謝るなっ……うっ……うう……」
( ^ω^)「うわあああああああん!」
(´・ω・`)「うああああああああああああ!」
('A`)「お前ら……バカヤロ……」

こうして僕たちは3人で肩を抱き合って泣いた。
傍から見れば異様な光景だっただろうが、別に嫌ではなかった。
母のために泣いてくれた彼らが、今では大好きで仕方なかった。

これが、僕たちが友達になって初めて起きた出来事だった。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:20:54.78 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「……僕、わかったんだお。
       大切な人が死ぬ怖さと、その意味が」
(´・ω・`)「意味?」
( ^ω^)「大切な人が死ぬのは怖いお。
       だから思わずそのことから逃げようとしてしまうお。
       僕はショボンたちに自分の姿を重ね合わせることで、逃げようとしていたお。
       でも、それじゃダメなんだお。
       死んだ人は、自分の大切な人が逃げようとすることを、望んでいないお。
       少なくとも僕ならそうだお。
       それを、ショボンとショボンのお母さんが教えてくれたお。ありがとうだお」
(´・ω・`)「僕にはよく分からない……」
( ^ω^)「実は僕も自分で言っててよく分からないんだお。
       でも、これだけは言えるお。
       僕たちは、死んだ人たちの分まで強く生きていくんだお」
(´・ω・`)「強く、生きる……」
( ^ω^)「僕はそのつもりだお。だから、ショボンも、一緒にだお?」
(´・ω・`)「……うん」
('A`)「俺もな」

……。
それから僕たちはほとんど離れることなく今まで過ごしてきた。
僕は彼らが大好きだ。

(´・ω・`)「だからこそ、僕は……」

彼らを救いたい。助け出したい。
でもこの揺れ動く感情――ツン……。

分からない。僕はどうすればいいんだ。
教えてくれ、ツン……。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:21:56.04 ID:w2LlQKwM0<> 数日経ったある日、今度は山へ行った。

( ^ω^)「頂上は見晴らしがいいからって……はぁはぁ……
       何もこんな暑い日に……登らなくても……」
('A`)「ま、まったくだ……しくじった……」
ξ゚听)ξ「何よあんたたち! 男なんだからもっとしゃきっとしなさいよ!」

最初からずっと駆け足で先を行っていたツンが、僕たちを叱咤した。
ツンはまだ、この頂上からの景色を見たことがないのだという。
僕もまだ見たことがなかった。
ドクオは見たことがあり、すごい綺麗で、一度は見ておいたほうがいいというので、
ドクオの案内で行くことになった。
まあこの暑い日に山なんかに登りたくないと、当のドクオは嫌がっていたのだが。

('A`)「ツ、ツンは……ホント元気だな……」
( ^ω^)「ま、まったく疲れてないように、見えるお……」

事実、ツンは全く息切れもしておらず、あせもかいていなかった。
どれだけ元気なんだろうと、僕は呆れを通り越して感心してしまった。

ξ゚听)ξ「なにぶつくさ言ってんのよ。早く行くわよ!」
('A`)「鬼か……」
( ^ω^)「邪悪……」

こうして僕らは、何度もツンに叱られながらも、ドクオの言う頂上にたどり着くことが出来た。

( ^ω^)「綺麗だお……」
ξ゚听)ξ「綺麗……」
('A`)「だろ」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:22:36.28 ID:w2LlQKwM0<> そこから見える丹生速の景色は、なんと言うか、壮大で、荘厳で、でも温かいものに包まれているような

……

( ^ω^)「言葉にできないお……」
ξ゚听)ξ「うん……」

力なく垂れた指先が、ツンの指に触れた。
ドクオには悪いと思ったが、躊躇いがちに、僕はツンの手を握った。
ツンは一瞬びくりと体を反らしたが、しだいに、繋いだ僕の手を強く握ってくれた。

('A`)「……」

ふとドクオの顔を横目で見ると、ドクオと目が合った。
しまった、と思い、繋いだ手を離そうとしたが、
ドクオは小さく微笑み、首を横に振った。

( ^ω^)「ありがとう……」

ドクオは顔を赤らめながら、照れ笑いをした。

( ^ω^)「僕、ここから見たこの景色、絶対忘れないお。
       また来ようお。今度はショボンも一緒に」
('A`)「ああ、もちろんだ」
ξ゚听)ξ「うん」

結局夕日が山々の隙間から登ってくるまで、僕らはそこにいた。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:23:52.93 ID:w2LlQKwM0<> うはwwww投稿してから気がついたwwwwww

>結局夕日が山々の隙間から登ってくるまで、僕らはそこにいた。

夕日は落ちるもんで昇るもんじゃないよな、しかも字間違ってる。
脳内変換で('A`) <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:24:25.80 ID:w2LlQKwM0<> 「……いいのか君は? それで、本当にいいのか?」
「……いいとは思わんさ。でもな、このほうが、あいつのためにもなるかもしれないし」
「君のためでもあるかもしれない、か」
「……そうだ、悪かったな」
「本当にいいのか?」
「何がだ」
「これが俺なりの決別だって、煙草吸い始めたんだろ」
「……」
「……ずっと、子供のままで入れたらな……」
「……ああ」
「……換気、悪いぞ。扇風機で追い出せよ」
「ああ」
「……諦めない。ずっと子供のままで居られるわけがないんだ……」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:25:15.54 ID:w2LlQKwM0<> それから幾日か経った。
相変わらず僕たちは、毎日のように一緒に遊んだ。
変わらない毎日が楽しかった。
ツンと居られることが嬉しかった。
この毎日をもう二度と失くしたくない。
失くすことの怖さは、もう知ってしまったから。

あるとき、僕の家のポストに手紙が届いた。
送り主はどこにも書いてなかった。
消印もなかったので、直接ポストに投函したものらしい。
中の手紙を読んでみた。

『僕たちの町に、可哀想な女の子がいた。
 誰も友達がおらず、いつも一人ぼっちだった。
 僕たちはその子と友達になってあげることにした。
 明るく、でも時々憂いの翳りを見せるその子が、僕たちは大好きだった。
 その子の名前は』

( ^ω^)「なんなんだお、この手紙は」

童話か何かだろうか……。
重要なところで、何故か唐突に途切れているが、しかしこの話、どこかで聞いたことがある……。

( ^ω^)「いつ聞いたんだっけお」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:27:23.32 ID:w2LlQKwM0<> しかし思い出せない。
記憶の根底にあるような気はする。
でもそれは、本当は知っていた漢字が突然思い出せなくなるような感覚に似ていた。
こういうときは無理に思い出さなくても、後々気付けば思い出していることを、僕は感覚的に知っていた

なので今は無視しておくことにした。

( ^ω^)「それにしても、誰からの手紙だお」

僕には、まだ分からない。


いつものように、僕たちはまた一緒にいた。

ξ゚听)ξ「ごほっごほっ」
( ^ω^)「ツン、大丈夫かお?」
ξ゚听)ξ「変ね、夏風邪かしら……」
( ^ω^)「夏風邪はたちが悪いお。大丈夫かお?」
ξ゚听)ξ「あ、あんたに心配なんかしてもらわなくても、だ、大丈夫よ!」

僕は少し考え、そして言った。

( ^ω^)「……今日は、ツンの家に行くお」
ξ゚听)ξ「え、あ、あたしんち!?」
('A`)「お、おいおい、いきなりはまずいだろ。それに女の子んちに行くのは、なぁ?」
( ^ω^)「行ってみたいお。見てみたいお。
       それにツン調子悪いお。あんまり連れまわすのはいくないお」
('A`)「お、おいブーン」
ξ゚听)ξ「い、いいわよ……」
('A`)「え!?」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:28:10.62 ID:w2LlQKwM0<> ξ゚听)ξ「こっちよ」
( ^ω^)「やったお、ツンの家だお」
('A`)「……」

ツンの家。どんな家なのだろう。どこにあるのだろう。
この丹生速にあるのは間違いないだろう。
案外丹生速は狭い。
だから、もしかしたら、今まで僕が通ったことがある道にあるのかもしれない。

僕は一歩、また一歩ツンの家に近づいていることに、ドキドキした。


しばらく歩いた。

( ^ω^)「ま、まだかお……」
('A`)「……疲れた」
ξ゚听)ξ「本当は近いんだけど、その道、なんか工事してるから」
( ^ω^)「工事の馬鹿野郎……」

またしばらく歩いた。

( ^ω^)「喉渇いたお……」
('A`)「山なんかより、ずっとハードだぜ……」
ξ゚听)ξ「あれ、おかしいわ……迷ったのかしら……」
( ^ω^)「えっ!?」
('A`)「……」
( ^ω^)「この狭い町で自分ち帰るのに迷うってどういう了見だお!」
ξ゚听)ξ「なんでだろ……おかしい……」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:29:01.37 ID:w2LlQKwM0<> ツンは本当にうろたえていた。
どうすればいいのか分からないといった様子で、慌てふためいている。

('A`)「今日はもういいだろ、ブーン。帰ろうぜ」
( ^ω^)「嫌だお! ツンの家行きたいお!
       そうだ、いいこと考えたお! ツンの家、どこにあるか言えばいいお!
       僕たちが先に歩いて見つけるお!」
('A`)「おい、ブーンっ」
ξ゚听)ξ「あたしんちは、丹生速○○の○○番地の……」

ツンが口頭で説明する。
長年住んでいた丹生速の町だ。
これくらい、住所だけで分かる。

僕たちが先行して、その場所を目指した。
その場所は僕たちがいたこの場所から案外近く、10分もすれば着ける。

はずだった。

2時間歩いた。

( ^ω^)「なんでだお! なんで着けないお!」
('A`)「何処も工事してたりで……」
ξ゚听)ξ「……」
( ^ω^)「大丈夫かお? 前よりもっと顔色が……」
ξ゚听)ξ「う、うるさいわね! 大丈夫に決まってるでしょ!」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:30:13.58 ID:w2LlQKwM0<> 明らかに、それは嘘だった。
顔は紅潮していて、息は荒かった。
これ以上連れまわすのはよくない。
それは分かっているのだが、どうやってもツンの家にたどり着くことができないので、
どうしようもない。

('A`)「おい、ブーン」
( ^ω^)「なんだお?」
('A`)「俺たちはもう帰ろうぜ」
( ^ω^)「何言ってるんだお! ツンがこんなに調子悪そうなのに、
       ほったらかしで帰れるわけないお!」
('A`)「いや、いいんだ。帰ろう。ほら。ツンもそれでいいよな?」

( ^ω^)「どこ向いて言ってるお、ドクオ」

('A`)「あ、あれ、おかしいな、頭惚けてんのかな。それでいいよな? ブーン、ツン」

( ^ω^)「……ツンがそれでいいって言うなら……仕方がないけど、それでいいお……」
ξ゚听)ξ「……ごめんね、あたしの家に連れて行ってあげられなくて……」
( ^ω^)「あ、あやまるなんて、ツンらしくないお!
       ツンはいつもどおりツンツンしてればいいお!」
ξ゚听)ξ「ふふっ、そうね……またね、ブーン……さよなら……」

そう言って、一人で歩み始めるツン。
その後ろ姿が、なんだか寂しくて、このままもう会えないんじゃないかと思えた。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:30:45.78 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「ツン!」

ツンがゆっくりと振り返った。
僕は大声で、叫んだ。

( ^ω^)「また明日お! また会うお!」

ツンが小さく頷くのが見えた。
それからツンはまた歩き始めた。

('A`)「じゃあな……」

ツンが小さくなり消えるまで、僕たちはずっとツンの後姿を見守っていた。



「……」
「どうした? やけに煙草の量が増えたな」
「……」
「……まあ、大体分かるけど」
「なら、何も言わないでくれ……」
「……罪だよな、本当に」
「……ああ」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:31:25.53 ID:w2LlQKwM0<> 次の日、ドクオから電話があった。

('A`)「すまん、俺もツンの風邪がうつったみたいだ。
   やけに調子が悪い。だから今日は遊べない。悪いな」
( ^ω^)「そっかお。じゃあお大事にだお。ちゃんとゆっくり休むお!」
('A`)「ああ」

今年の夏風邪はたちが悪いというが、ツンも大丈夫だろうか……。
今ツンはどうしてるんだろうか。
心配だ。
どうしてあんなに調子が悪そうだったのに、「また明日」なんて言ってしまったのだろう。
今もまだ調子が悪いのなら、今すぐ電話して、今日は遊ばず家にいるように伝えたい。
でも僕はツンの電話番号を知らない。

( ^ω^)「なんで友達なのに、知らなかったんだお」

そういえば、ツンの家にも行ったことがなかった。
中学生の頃、あんなに仲がよかったのに。

( ^ω^)「とりあえず、いつもの場所に行ってみるお」

もしかしたらもう、待っているかもしれない。
ツンが待っていて、調子が悪そうなら、すぐさま帰らせよう。
二人っきりで会えるというのは嬉しいけど、ツンの苦しそうな姿を見るのは、嫌だった。


( ^ω^)「ツン!」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:32:04.25 ID:w2LlQKwM0<> ツンはいた。
いつもと同じところに、いつもと同じようなツンがいた。

ξ゚听)ξ「おっそいわね! 待ったじゃないの!」

( ^ω^)「大丈夫お? もう風邪は治ったお?」
ξ゚听)ξ「あんなのどうってことないわよ」
( ^ω^)「よかったお、ホントよかったお」

昨日見たツンの後姿は、そのまま消え去ってしまうんじゃないかと思えるほど
儚く、寂しいものだった。
でもここにいるツンはそんなことをまるっきり感じさせない。
いつもどおりのツンだった。

ξ゚听)ξ「ところで、ドクオは?」
( ^ω^)「ドクオはツンの風邪がうつっちゃって、今寝てるみたいだお」
ξ゚听)ξ「そう……」
( ^ω^)「というわけで、今日は二人っきりだお」
ξ゚听)ξ「ふ、二人っきり……!」

ツンは顔を赤らめながら後ずさった。

( ^ω^)「ど、どうしたお?」
ξ゚听)ξ「ふ、二人っきりということは……で……が……なわけで……」
( ^ω^)「な、何言ってるお?」
ξ゚听)ξ「う、うるさいわね! あんたには関係ないわよ!
     あ、いや、関係あるんだけど、ないわよ!」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:32:34.39 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「よく分からないお」
ξ゚听)ξ「……フンッ!」

二人っきりというのがそんなに嫌なのだろうか。
僕は少しばかり、いやかなりショックだった。
傍から見れば、本当にがっかりした顔だったのだろうか。
ツンは大きく慌てながら、僕に声をかけた。

ξ゚听)ξ「あ、い、いや、ブーン、違うの!」
( ^ω^)「一体どういうことなんだお……」
ξ゚听)ξ「そ、そりゃぁ、こう、ブーンが帰ってきたとき、抱きしめてくれたじゃない……?
     それから二人っきりってことがなかったら、もしかしたら、もしかするのかと……」
( ^ω^)「それ以上のこと?」
ξ゚听)ξ「あーもう! だから、……キス……とか、…………ス……とかよ!」
( ^ω^)「!」

僕は心臓が肋骨を突き破り外に飛び出してくるかと思うほど驚いた。
そりゃ健全な若者が抱きしめあったりしちゃったあとに、二人っきりで一日を過ごすといえば……。

( ^ω^)「ぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼ」
ξ゚听)ξ「ど、どうしたのよブーン」
( ^ω^)「ぼぼぼ、僕の家に、こ、来ないか、お?」
ξ゚听)ξ「!」






ξ゚听)ξ「うん……」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:33:31.42 ID:w2LlQKwM0<> 自然と、手を繋いだ。
どうも手を繋ぐなんてことは、山を登ったとき以来のことで、耳たぶが熱くなるような感覚があった。
むず痒かった。

ツンと二人っきり。
僕の家で、部屋で、密室で二人っきり。
ベッドがある部屋で二人っきり。
これはもう……。

( ^ω^)「ブーン」

ξ゚听)ξ「ちょ、どうしたのよ!」

( ^ω^)「あ、ごめんお。思わずショートしちゃったお」

失敗した。
せっかくいい雰囲気だったのに、台無しだ。
僕はバカだ。
下半身もバカになって歩くのがつらい。
バカばっかだ。

……と、僕の家に向かう途中、携帯電話が鳴った。
ドクオからだった。

( ^ω^)「もしもしお」
('A`)『お、ブーンか。今どこだ?』
( ^ω^)「今、ツンと一緒に僕の家に向かう途中だお」
('A`)『……』
( ^ω^)「(しまった! 言うべきじゃなかったお!)」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:34:08.52 ID:w2LlQKwM0<> ('A`)『……ショボンに変わる』
(´・ω・`)『やあ、久しぶり。バーボンハウスへようこそ』
( ^ω^)「……くだらない用事なら切るお」
(´・ω・`)『いやちょっと待ってくれ。ちょっと大事な話がある。
       ツンと一緒に、うち、じゃなくてドクオの家に来てくれないか?』
( ^ω^)「え? 明日じゃダメかお?」
(´・ω・`)「今すぐだ」

せっかくのツンとの甘い甘いひと時……。
この日を逃せば、もう二度と来ないかもしれない……。

( ^ω^)「……ごめんお、行けないお……」
(´・ω・`)「え?」
( ^ω^)「悪いけど、今日は無理だお! 今日は僕とツンの甘い一日になるお!
       英語で言うと、すうぃーとでいだお!」
(´・ω・`)「え、ちょ、ブーン」

ピッ

ξ゚听)ξ「なんだったの?」
( ^ω^)「なんでもないお。それより、僕の家に行くお」


足早に、僕たちは家を目指した。
早くツンと一緒になりたい。
いや、性的な意味を取り払って、でも百歩譲ってキスまでだとしても、
それでもやっぱりツンと二人っきりでいられることの幸せを実感したかった。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:35:24.69 ID:w2LlQKwM0<> 「……ブーンのやつ……」
「やっぱりダメだったか?」
「ダメだ。こうなったら、また僕が……」
「殺すのか?」
「ああ。それがブーンのためになるなら……」
「ブーンのためか……」
「……なんだい?」
「ブーンのためというより、お前自身のためじゃないのか? ショボン」
(´・ω・`)「何言ってるんだ。僕はブーンが」
「ブーンが? 今のあいつは、少なくとも僕たちより幸せだ。ずっとずっと」
(´・ω・`)「幸せかもしれない。でも僕たちはいい加減子供を卒業しなきゃいけない。
       君だって、だから煙草なんか吸い始めたんだろ、ドクオ」
('A`)「……」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:35:52.74 ID:w2LlQKwM0<> (´・ω・`)「僕は、ツンを殺す」
('A`)「あのときお前は言ったじゃないか。
   『僕たちは、過ちを犯した。人を殺した。大切な人を殺してしまった。
    罪を知った。だから僕たちは、これから先、同じような過ちは犯さないだろう』
   ってな。あの言葉は嘘だったのか」
(´・ω・`)「嘘じゃない」
('A`)「じゃあなんで、またツンを殺そうとするんだ?
   ツンは生きてた。それでいいんじゃないか?
   少なくともブーンには、それでいいはずだろ?」
(´・ω・`)「良くない。いいわけない。あいつは、忘れてるんだ。
       昔っから忘れっぽいやつだったからな。
       だから、目を覚まさせてやらなくちゃ」
('A`)「あいつなら、もしかすると、ツンを幸せに出来るかもしれない。
   俺たちが為せなかったことが、ブーンにならできるかもしれない」
(´・ω・`)「でもあいつは幸せにはなれない」
('A`)「……」
(´・ω・`)「これは、僕がつけなきゃいけないけじめなんだ。
       分かってくれ、ドクオ。
       僕はもう一度罪を犯すんだ。
       ツンを、殺すんだ」
('A`)「……行く前に、この煙草くらい吸わせてくれや……」
(´・ω・`)「ドクオ……」
('A`)「……俺だって、諦めたわけじゃ……」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:36:27.40 ID:w2LlQKwM0<> とうとう着いた。
家の玄関の前に、ツンと二人で立った。
ツンは俯いている。耳は真っ赤だった。

( ^ω^)「ツン……」
ξ゚听)ξ「……」
( ^ω^)「……いいお?」

ツンが小さく頭を縦に振った。
僕が一歩を踏み出し、引っ張るような感覚で、ツンを連れた。

家に入り、玄関に上がり、階段を上り、僕の部屋に行く。
この動作の一つ一つがやけに長く感じた。

部屋に入るなり、ツンはちらりと見回した。

ξ゚听)ξ「……片付いてるね」
( ^ω^)「まだ引っ越してきたばかりだからだお」
ξ゚听)ξ「そっか。ブーン、結構こういうことにはずぼらだったのにね」
( ^ω^)「な、なんで知ってるお。ちょっと恥ずかしいお」
ξ゚听)ξ「ふふっ、ごめんね……」

ツンに座るように促すと、しずしずとベッドに腰掛けた。

( ^ω^)「(こ、これはフラグktkrかお!?)」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:37:21.78 ID:w2LlQKwM0<> ξ゚听)ξ「ねぇ、ブーン」
( ^ω^)「は、はいお!」
ξ゚听)ξ「こっち、来て……」
( ^ω^)「(フラグが立った! フラグが立った!)」

ぎこちなく立ち上がり、ツンの隣に腰掛ける。
ベッドは二人分の重みで、軋み……。

( ^ω^)「あれ?」
ξ゚听)ξ「ど、どうしたの?」

立ち上がった。
ベッドはまた軋みの悲鳴を上げ、布団のたるみはなくなった。

( ^ω^)「あれ? なんでだお?」

同じ動作を繰り返した。
僕の重みでベッドは軋み、僕が立ち上がると、またベッドはまっすぐになる。

( ^ω^)「なんで……ツンが座ってるのに、ベッドはまっすぐなままなんだお……」
ξ゚听)ξ「ごほっ、ごほっ」
( ^ω^)「ツン?」

いつの間にか、ツンは咳き込んでいた。
しまった、僕が何度もベッドを揺らしたから、埃が舞ってしまったのか。

( ^ω^)「ごめんお、ツン、ごめんお」

僕は咳き込むツンの肩を抱いた。
ツンの顔は真っ赤になっていた。額を触ると、とんでもなく熱かった。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:38:04.72 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「ツン、風邪治ってないお!?」
ξ゚听)ξ「ごほっごほっ……ごめんね、ブーン……」
( ^ω^)「謝らないでいいお! それよりベッドに横になって……」

「待った」

部屋のドアが、勢いよく開いた。
その先にいるのは、ショボンとドクオだった。

( ^ω^)「ショボン、ドクオ、いいところに来たお!
       ツンが熱を出したお! 助けて欲しいお!」
('A`)「……」
(´・ω・`)「ツンはここにいるかい?」
( ^ω^)「目の前にいるだお!」
(´・ω・`)「……本当に助けて欲しいのかい?」
( ^ω^)「当たり前だお! 助けてショボン!」

(´・ω・`)「じゃあ、これから僕がする話を、しっかり聞くんだ」

そう言って、ショボンは僕の前に立った。

(´・ω・`)「昔、この町に、可哀想な女の子がいた」
( ^ω^)「ショボン、そんな昔話なんてどうでもいいお!」

(´・ω・`)「女の子には、誰一人友達がいなかった」
( ^ω^)「ショボン!」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:38:42.37 ID:w2LlQKwM0<> いつものショボンとは違う、冷静さを欠いた怒声。
それを聞き、僕は思わずすくんでしまった。
ショボンは天井を見た。昔を振り返っているのだろうか。

(´・ω・`)「ある子供たちはその話を聞いて、可哀想に思ったため、
       その子と友達になってあげることにした。
       その子の名前は」

ξ゚听)ξ「ごほっごほっ」

(´・ω・`)「ツン」
( ^ω^)「!」

忘れていた。ツンとの出会い。

あれは僕が転校した年の、中学1年生の初め。

いつものように、僕とドクオ、それにショボンの三人は一緒にいた。
ショボンがあるときこう切り出してきた。

(´・ω・`)「この町のあるところに、可哀想な女の子がいるんだ」

ショボンの話を聞き、ドクオと僕は、その子に会いたいと思った。

そして出会ったのが、ツンだった。


ξ゚听)ξ「ごほごほ……」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:39:07.40 ID:w2LlQKwM0<> (´・ω・`)「僕たちは、その子と仲良くなった。
       その子の明るく、でも怒りっぽい性格が、僕たちは大好きだった
       いつも一緒に、この町にある小高い丘で遊んだ」

('A`)「……」

(´・ω・`)「僕たちはずっとその子と、4人で一緒にいたいと願った。
       ……でもその願いは、叶わなかった」

( ^ω^)「僕の、引越し……」

(´・ω・`)「……思い出せないのかい?」
( ^ω^)「な、なにがだお?」
(´・ω・`)「……」

ショボンは僕を一瞥し、また視線を天井に泳がせた。


(´・ω・`)「3人になった僕たちは、それでも仲が良かった。
       いなくなったブーンが帰ってくるとき、
       みんなで、おかえりって言いたかった」

(´・ω・`)「月日が経ち、僕たちは高校生になった。
       受験を控えた僕は、ツンと一緒にいることができなくなった。
       僕たちはもう、自分たちの道を歩み始めていた」

('A`)「……」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:39:39.48 ID:w2LlQKwM0<> (´・ω・`)「僕たちは、いや、僕は、
       ツンの存在が疎ましく思えた。
       いつまでもついてまわるツンが、本当に嫌になっていた。
       だから、僕は、ツンを殺すことにした」

( ^ω^)「え……」

ξ゚听)ξ「ごほ……」

(´・ω・`)「ツンを殺した僕たちは、あの丘に、
       ツンといつも遊んでいたあの丘に、ツンの墓を作った。
      『僕たちは、過ちを犯した。人を殺した。大切な人を殺してしまった。
       罪を知った。だから僕たちは、これから先、同じような過ちは犯さないだろう』
       ……そう思っていた」

( ^ω^)「でも、ツンは今こうして生きて……」
(´・ω・`)「本当に、何も思い出さないのかい?」
( ^ω^)「あ、当たり前だお! 思い出すとか出さないとか、そんなの訳分からないお!」

(´・ω・`)「そうか」

ショボンは、どこからともなく、小さなナイフを取り出していた。

( ^ω^)「!?」

ショボンは僕の傍に来た。
右手にナイフを持って。
ナイフは窓から入る日の光に照らされ、艶やかに輝いた。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:40:28.91 ID:w2LlQKwM0<> ショボンがナイフを振りかぶり、

( ^ω^)「ショボン、やめるお!」

ツンに突き立てた。

( ^ω^)「うあああああああああああああああああああああああ!」



(´・ω・`)「落ち着けブーン。僕のナイフは、ベッドに刺さっただけだぞ」

そういうショボンの握り締めている小さなナイフは、ベッドに深く突き刺さっていた。

ツンの体を貫通して。

( ^ω^)「ど、どうなってるお……」

あんなに小さなナイフでは、ツンの腹を貫通し、ベッドに埋め込むことなどできるわけがない。

( ^ω^)「あ、あはは、面白い手品だお。今度教えて欲しいお」
(´・ω・`)「ブーン、現実を見るんだ。思い出せ。ツンの存在を」
( ^ω^)「ツンの……存在……?」

ツンの存在……。
中学生のあの時、仲良くなったツン……。
ショボンの話。
友達になった……?
いつ出会った……
僕たちは、いつ…… <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:41:12.78 ID:w2LlQKwM0<> ξ゚听)ξ「がはっ!」

咳ばかりしていたツンが、ベッドに赤いしみを作った。
これは……血……。

( ^ω^)「ツン!」

ツンの服が赤に染まる。艶やかな赤。
もう一回、吐いた。尋常じゃない量だった。これでは命に関わる――!

( ^ω^)「ショボン、お願いだお! ツンを助けてお!
       このままじゃツンが、ツンが……!」
(´・ω・`)「ブーン、僕の話はまだ」
( ^ω^)「うるさい! そんな話、もう聞きたくない!
       ツンを助けるお! 今すぐ病院に連れて行くお!」
(´・ω・`)「……仕方ない。やっぱり僕が決着をつけなくちゃ」
('A`)「ショボン、もう寄せ! やめろ!」
(´・ω・`)「ドクオ、君はまだ……」

ドクオがショボンの顔を思い切り殴りつけた。
ショボンは僕の机にぶつかり、倒れこんだ。

('A`)「ブーン! 今のうちにツンを連れ出すんだ!」
( ^ω^)「ドクオ……ありがとう!」

僕は血を吐くツンを抱いて、部屋の外に飛び出した。
ツンの体は異様に軽かった。空気のような軽さだった。
ツンはぐったりとして、吐く息は浅い。

( ^ω^)「ツン、死なないでお!」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:41:37.47 ID:w2LlQKwM0<> (´・ω・`)「……ドクオ……」
('A`)「俺はな! もう二度と、ツンが死ぬところを見たくねえんだ!
   それに、ブーンに、俺と同じような目に遭って……欲しく……」
(´・ω・`)「……」
('A`)「ショボン、お前だってそうだろう?
   ツンのこと一番好きだったのは、お前だったはずだ」
(´・ω・`)「仕方ないんだ……僕だって、好きで殺すわけないじゃないか。
       でも、俺たちはいい加減大人になるべきなんだ。
       ちゃんと現実を見て生きるべきなんだ。
       違うか? 違うか!?」
('A`)「ショボン……それは違う」
(´・ω・`)「違わない!」
('A`)「違う!
   現実を見ることが大人になること?
   そうじゃないッ!
   大人の中にも現実見れねえやつがいっぱいいること、お前が一番よく知ってるじゃねえか!
   現実を見ることだけが大人になることじゃない。
   俺たちみたいに、すぐ殺すだの何だの、
   そんなこと言ってる奴が、本当に大人になんてなれるわけねえじゃねえか!
   俺たちは無残に、無慈悲に、ツンを殺した。
   でもあいつはツンを助けようとしてる。
   ブーンはツンを助けるために一生懸命だ。
   大好きな人を助けるために一生懸命になること、
   それが大人ってもんに一番大事なもんじゃねえのか!?」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:42:00.95 ID:w2LlQKwM0<> (´・ω・`)「ドクオ……」
('A`)「でもな……
   俺も、ブーンが架空の存在に一生懸命になること、応援してるわけじゃない。
   ツンは死んでしまうかもしれない。
   だけど、俺はブーンが、あいつが自分自身と向き合って、
   ツンの存在を理解して、安らかに眠らせてやることができるって、信じたい」
(´・ω・`)「……」
('A`)「俺にはもうツンの姿は見えないけど、あいつの苦しんでる姿は目に見える。
   ツンが死んだとき、ブーンは全て思い出してくれるだろう。
   そして、悲しむだろう。
   あいつのことだから、泣くかもしれない。
   涙が枯れて、喉がつぶれてもわめき続けるかもしれない。
   だから俺たちは、あいつの傍についていてやろうや。
   ツンの罪滅ぼしなんかにはならないけど、
   でも、俺たちの大切な人を支えてやろう……」
(´・ω・`)「……うん」
('A`)「急ごう。多分あいつは、あの丘に向かうはずだ。
   ツンなら、そう言うはずだ」
(´・ω・`)「ああ、そうだな」
('A`)「それとな、ショボン」
(´・ω・`)「なんだい?」
('A`)「殴って、ごめん」
(´・ω・`)「……そんなこと言ってる暇はないだろ」
('A`)「……ああ」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:42:49.79 ID:w2LlQKwM0<> ツンの息吹はどんどん小さくなっていく。
赤に染まった服は最初からその色だったかのように、鮮やかで、すべてが赤かった。

( ^ω^)「ツン、死なないでお! すぐ病院に連れて行くお!」
ξ゚听)ξ「ブ……ン、丘に……あの、丘に……連れてって……」
( ^ω^)「もういいお! しゃべるなお!」
ξ゚听)ξ「ブーン……もう、気付いてるんでしょ……?
     自分を誤魔化さないで……あたしのこと、ちゃんと……見て……」
( ^ω^)「ツン……」
ξ゚听)ξ「ねぇ、連れて行って……あの丘に……」
( ^ω^)「…………わ、わかったお……」

病院に向かっていた足を、丘へ向けた。
こんなに走ったのに、まだ全然疲れていない。
それもそのはずだ。
ツンの体は、もうほとんどの重みを無くしていた。



ツンを抱きかかえ走りながら、僕はふと昔を思い返した。
ツンの言うとおり、僕はすべてを思い出していた。
ツンとの出会い。ツンの存在。ツンとの想い出。


あれは僕たちが中学生になりたての頃だった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 19:43:20.79 ID:Svnlpvux0<> そろそろ本気で801板潰そうか 〜第二夜〜
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1140172688/l50
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:43:46.91 ID:w2LlQKwM0<> ある日、ショボンが突然こんなことを言い始めた。

(´・ω・`)「この町に、可哀想な女の子がいるんだ」
('A`)「あ? いきなりどうしたんだ?」
(´・ω・`)「新しい遊びさ。まあ黙って聞きなよ。
       女の子には友達がいなくて、いつも一人ぼっちなんだ。
       可哀想だろ?」
( ^ω^)「一人ぼっちだお? それは可哀想だお!」
('A`)「まぁ、幸せなわきゃないだろうな……」
(´・ω・`)「うん。僕もそう思う。
       だから、僕たちはその子と友達になるんだ。
       そしてその子は僕たちと一緒に、ずっとずっと一緒にいるんだ」
('A`)「まぁ、いいんじゃねえかな」
( ^ω^)「うんうん、僕も賛成だお!」
(´・ω・`)「僕たちはこの丘で、永遠の友情を育むことを誓う。
       その女の子の名前はツン。
       ツンの笑顔は夏の向日葵のようで、見るものを優しい気分にさせる。
       でも怒るとちょっと怖い。
       個性豊かな可愛い子だよ」
('A`)「ツンか……、で、ツンはどこにいるんだ?」
( ^ω^)「今すぐ会いに行くお! 友達になるお!」
(´・ω・`)「ここにいるよ」

そう言って、ショボンは自分の胸をトントンと親指で示した。

('A`)「……」
( ^ω^)「……」

('A`)「バーボン?」
(´・ω・`)「違うよ」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:44:21.72 ID:w2LlQKwM0<> ドクオはやれやれとでも言いたそうに、頭を抱えた。

('A`)「ショボン、お前頭いいのに、俺たちと一緒にいるせいでバカになったんだな。
   ごめんなショボン。でもまぁそのほうが俺らと付き合うにはふさわしいんだけど」
(´・ω・`)「いやいや。本気だよ。
       新しい遊びだって言ったじゃないか。
       僕たちはその子と一緒に遊ぶんだ。
       他のどこにもいない、たった一人だけの女の子だよ」
( ^ω^)「僕はその遊び、やってみたいお」
('A`)「えー? 何言ってんだよ。これは妄想だぞ?
   寂しい幻想。現実じゃないんだぞ」
( ^ω^)「現実じゃなくても、たとえ妄想でも、
       その子がいる限り、僕たちはずっと一緒な気がするんだお。
       僕たちが大人になって離れ離れになっても、
       その子が僕たちの中に居続ける限り、ずっと仲良くやっていける気がするんだお!」
(´・ω・`)「よしよし、特別にブーンには『ツンに好かれている』という設定をあげよう」
( ^ω^)「え?! 本当だお?! 嬉しいお!」
('A`)「お前、これは……」
(´・ω・`)「ドクオ、君はどうするんだい?」
('A`)「正直気が乗らねえなぁ……」
( ^ω^)「ドクオ……」
('A`)「でも、気は乗らねえが、さっきショボンが言った、
   『ツンが居続ける限り、俺たちはずっと一緒にいれる気がする』……。
   これにはちと賛成だな。
   だから、俺も一応乗ってやってもいいぜ」
(´・ω・`)「さすがドクオ」
('A`)「けなしてんのかそれ」
(´・ω・`)「褒めてるんだよ。
       じゃあツンに自己紹介しよう。
       僕の名前はショボン、趣味は――」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:45:00.54 ID:w2LlQKwM0<> こうして、僕たちとツンは出会った。
ツンは確かに僕たちの空想の世界の女の子だった。
だがそれと同時に、僕たちの大事な友達になった。

この自己紹介で、僕たちは新たに互いのことを知った。
ショボンは自分がバイだと暴露した。
ドクオはフィギュア製作が趣味だということを告白した。
そして僕は、小学6年生までおねしょをしていたことを話した。

ツンは、出会ったその瞬間から、僕たちの絆を深めてくれた。


それからは、僕たちはいつも4人で遊ぶようになった。

('A`)「今日は山に登ろうぜ。あそこの頂上から見える景色がホント絶景でさ」
(´・ω・`)「おいおい、ツンは女の子だぞ。僕たちでさえきついのに、
       女の子のツンに山登りなんかさせるつもりか?」
( ^ω^)「そうだお、ひどいおドクオ!」
('A`)「そ、そうだったな……悪かったな」
(´・ω・`)「謝るべきは、僕らじゃないだろ。
       ツンに謝るんだ」
('A`)「ああ、ツン、ごめんな」

( ^ω^)「それじゃあ川に行くお! 今日は暑くなるらしいから、きっと気持ちいいお!」
(´・ω・`)「ああ、賛成だ」
('A`)「俺もー。……ツンもそれでいいか?」

 ――「まあいいけど。変なこと考えないでよね!」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:45:22.56 ID:w2LlQKwM0<> ('A`)「テスト15点……」
( ^ω^)「ドクオはバカだお」
('A`)「うっせー。そういうショボンは何点なんだよ」
( ^ω^)「僕は0点だお」
('A`)「お前のほうがバカじゃん」
( ^ω^)「そうでもないお。○の数はドクオより多いお。
       ただ名前書き忘れちゃっただけだお」
('A`)「名前書き忘れるのはバカを超えてるんだと思うけど……」
( ^ω^)「ショボンは何点だったお?」
(´・ω・`)「僕は100点だったよ」
('A`)「……なんで俺らとつるんでるんだろうな……」
( ^ω^)「ツンは何点だったお? もしかして、僕たちと同じくらいだお?」

 ――「あたしをあんたたちと一緒にしないでよね! 85点よ、文句ある?」

( ^ω^)「すごいお! ツン頭いいお!」

 ――「ば、バカ! あんたに褒められても、ちっとも嬉しくないんだからね!」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:46:06.46 ID:w2LlQKwM0<> ('A`)「おいツン」

 ――「なによ」

('A`)「今日はバレンタインだぜ」

 ――「そ、それがどうしたのよ!」

('A`)「チョコくれ」

 ――「だ、誰があんたなんかに!」

( ^ω^)「僕も欲しいお!」
(´・ω・`)「同じく欲しいな」
('A`)「ブーンはともかく、ショボンは何個かもらってたじゃねえか!
   クールで知的って女子から人気があるくせによ!」
(´・ω・`)「あんなやつらのチョコなんかいらないよ」
( ^ω^)「余裕のある発言だお……」
(´・ω・`)「あげるのが女の子だけってのが納得いかないよね。
       おいドクオ、ブーン。僕にチョコくれよ。本命」
('A`)「……おいその本気そうな目で見るのやめろ」
(´・ω・`)「冗談だよ冗談」
( ^ω^)「ショボン、目が本気だお……」
('A`)「ああ……」
(´・ω・`)「ふふ……」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:46:34.29 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「で、ツン、チョコくれお!」

ξ゚听)ξ「な、ないわよそんなもの!
     第一チョコレートなんて、お菓子会社が売り上げ上げるために宣言してるだけじゃない!
     そんなに踊らされちゃ、ダメね」

( ^ω^)「でも欲しいお! ツンのチョコ欲しいお!」

ξ゚听)ξ「そ、そんなにせがまれても……。
     い、いつかプレゼントあげるから、ね? それで我慢してよ」

( ^ω^)「プレゼント? なんだお! 気になるお!
       わかったお! ずっと待ってるお!」

ξ゚听)ξ「……」

<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:47:12.79 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「みんな、さよならだお……」
('A`)「……くそっ、ブーンの親父、今までずっと仕事とか言って家空けてたのに……
   なんで海外に転勤するからって、ブーンまで連れてっちまうんだよ!」
(´・ω・`)「仕方ないだろ。家族なんだから」
('A`)「家族だからってよ、全く、酷すぎる……」
( ^ω^)「ドクオ……」
('A`)「ブーン、絶対帰ってこいよ。
   何年経とうが、ずっとお前のこと待ってるからな」
(´・ω・`)「僕もね」
( ^ω^)「ありがとうだお。絶対戻ってくるお……。
       みんな、また会おうお」
('A`)「ブーンッ!」
(´・ω・`)「泣くなよドクオ」
('A`)「な、泣いてなんかねえよ……」
ξ゚听)ξ「……」
( ^ω^)「……」
ξ゚听)ξ「ブーン……」
( ^ω^)「ツン……」
ξ゚听)ξ「……」
('A`)「お前はすぐ忘れ物するんだからな。しっかり忘れ物がないか、確認するんだぞ」
(´・ω・`)「僕たちのこともね」
( ^ω^)「僕はすぐ忘れ物しちゃうけど、ツンのことは絶対忘れないお。
       ドクオもショボンも、絶対忘れないお。
       また、いつか、絶対戻ってくるお。
       それまで、ずっと待っててほしいお」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:47:39.58 ID:w2LlQKwM0<> ('A`)「ブーン……」
(´・ω・`)「ああ、またこの4人で」

ξ゚听)ξ「体に気をつけなさいよ。怪我とかしたら、ただじゃおかないんだからね……」

( ^ω^)「ありがとうだお。
       ……そろそろ時間だお。
       みんな、行ってきますお」
('A`)「うぅ……」
(´・ω・`)「行ってらっしゃい」
ξ゚听)ξ「あんた、まだプレゼント渡してないんだからね……。
     絶対、帰ってきなさいよね……」

( ^ω^)「また、この丘で会うお。
       何年掛かってでも、絶対、絶対会うお」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:47:59.18 ID:w2LlQKwM0<> ああ、そうだった。
なんで忘れてたんだろう。
ツンとの1年ぽっきりの想い出。
ツンの存在。

僕は向こうで、空気のように扱われた。いるのもいないのも同じだった。
だからだろうか。
次第に、同じく空気のように扱われているツンと、一緒になりたいと強く思ってしまったのだろうか。
一緒に居たいがために、僕はツンの存在を全否定し、一人の女の子として見てしまった。

僕が思い出すごとに、ツンの存在が弱々しく、希薄なものになっていく。
僕が現実を見つめ始め、空想のツンのことが見えなくなっているのだろう。

今やツンの息も絶え絶えだ。
このままだと、確実に死んでしまう。
僕がすべて思い出してしまったから。

でも。僕は……。
ツンのためなら、この記憶すら失ってもいい。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:48:22.72 ID:w2LlQKwM0<> ('A`)「……いた! ブーン!」
(´・ω・`)「……」

ドクオとショボンが丘にたどり着いたとき、ブーンはツンの墓の前にいた。
地にへたり込み、力なくうなだれていた。

(´・ω・`)「……ブーン、ツンは……」
('A`)「……ブーン、大丈夫か?」

二人がブーンに声を掛けると、ブーンは驚いたように振り向いた。

( ^ω^)「……」
('A`)「おい、ブーン?」
(´・ω・`)「どうしたんだい?」




( ^ω^)「君たちは誰だお?」

('A`)(´・ω・`)「え」

予想外の返答に、二人は語るべき言葉を失った。
背筋が凍りついた。
夏の陽光も感じなかった。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:48:55.61 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「どこかで会ったのかお?」
('A`)「え……ブーン?」
(´・ω・`)「何、言ってるんだよ……笑えない冗談はやめなよ……」

( ^ω^)「えっと……いつ会ったのかお?」

('A`)「ちょ、おま……え」
(´・ω・`)「わ、笑えないバーボンはやめなよ、ねぇ」

( ^ω^)「なんなんだお、君たち。
       ……あ、ツン、大丈夫かお?
       いきなり倒れるからびっくりしたお。
       もう大丈夫かお?」

ブーンは、何もない空間に語りかけた。
ドクオとショボンは呆けたようにその様子を見守ることしかできなかった。

( ^ω^)「まだ顔色が悪いお。
       僕が抱っこして帰るから」

そう言ってブーンは空虚な空間に手を伸ばし、抱き起こすジェスチャーをした。
いや、ブーンの中では、それはツンを抱き起こしていることに他ならなかった。

(´・ω・`)「ちょ、ちょっと待ってよ……ねえブーン、本当に覚えてないの?
       僕だよ、ショボンだよ、ねえ」
( ^ω^)「ショボン……」
(´・ω・`)「そうだよ、ショボンだよ。ねえそんな冗談やめてよ。
       面白くないよ。バーボンにもなってないよ。
       ねえブーン、目を覚ましてよ、ねえ!」
('A`)「ショボン……」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:49:41.92 ID:w2LlQKwM0<> ショボンは明らかにいつもの氷のような冷静さを欠いていた。
うろたえ、クールな面影はなかった。

( ^ω^)「バーボンってなんだお? 訳が分からないお。
       ツン、僕の家に帰ろう」
(´・ω・`)「う、嘘だよね? そうだよね?
       ブーン、嘘だと言ってよ! ブーン!
       ツンはもう死んでるんだ! 
       あんな状態で、生きていられるわけがないんだ!」
( ^ω^)「何縁起の悪いこと言ってるお。
       ツンはここにいるお。ちょっと顔色は悪いけど、眠ればすぐ治るお。
       そこをどくお。僕はツンと一緒に帰るんだお」
(´・ω・`)「嫌だ! ブーン! 思い出してよ!
       大切な人が死んだことから逃げないって言ったじゃない!
       ねえブーン! 思い出して……」
( ^ω^)「大切の人が死んだことから、逃げない……」
('A`)「ああ、お前は、確かに言った。
   『大切な人の死から逃げることを、死んだ人は望んじゃいない。
    だから僕は、悲しいけど強く生きるんだ』ってな。
   あの言葉は嘘だったのかよ……おい!」
(´・ω・`)「思い出してよ……ブーン……思い出してよおおおおおおお!」
('A`)「ブーン……!」
( ^ω^)「……」





( ^ω^)「……ダメだお」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:51:05.25 ID:w2LlQKwM0<> (´・ω・`)「……え?」

( ^ω^)「ダメなんだお。
       いくら忘れようと思っても、忘れられないお……」

('A`)「ブーン!」

   □□□

――僕は。

( ^ω^)「ツンのためなら、記憶すら無くしても構わない。
       そう思ったはずなのに……」

忘れたフリをしていれば、本当に忘れられるんじゃないかと思った。

( ^ω^)「ツンを見たら、どうしてもドクオとショボンのことを思い出してしまうお……」

見まいと思って瞳を閉じても、まぶたの裏で思い出される記憶。

( ^ω^)「ツンのことが大切なのに……。
       本当に大好きなのに……」

どうしても忘れられない僕は、ツンを殺してしまうこと以外に、道はない。

( ^ω^)「僕は、ツンを……愛してるのに……」

何故僕の大事な人は、みんないなくなってしまうのだろう。 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:51:50.58 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「ドクオとショボンのことも、絶対、忘れられない……」

('A`)「ブーン!」
(´・ω・`)「覚えてたんだね、ブーン!」

( ^ω^)「僕は、ツンを……」

ツンを見た。
ツンの体にもう重みはない。
まるで空気のような、いや、空気そのものだった。
体は次第に透け始め、存在感というものが完全に失われようとしている。

( ^ω^)「ツン、死んじゃ嫌だお! 目を覚ますお!
       ツンはまだまだ生きて、僕たちと一緒に仲良くやって行くんだお!」

ξ゚听)ξ「ブーン……」

( ^ω^)「ツン……」

ξ゚听)ξ「……あたしね、ブーンたちに会えて良かったよ……」

( ^ω^)「そ、そんなドラマでありがちな台詞言ったってダメだお!
       絶対僕たちと、ずっと一緒にいるんだお!
       約束したお!」

ξ゚听)ξ「バカね……口約束なんて、簡単に信用しちゃいけないに決まってるでしょ……」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:52:23.81 ID:w2LlQKwM0<> ( ^ω^)「ツン……」

ξ゚听)ξ「……ごめんね。でももうダメなの。
     こればっかりはどうしようもないの。
     ごめんね、ブーン、ごめんなさい……」

( ^ω^)「謝らないといけないのは、僕のほうだお!
       僕が思い出してしまったから! 僕が思い出さなければ、
       ツンも、死ぬことはなかった!」

ξ゚听)ξ「それは違うわ。
     あたしは、ブーンにずっと、思い出してもらいたかった。
     ……いえ、もしかしたらブーンを独り占めしたくて、
     ずっと一緒にいたのかもしれない……。
     あたしって最低ね……」

自嘲じみた笑いを浮かべるツン。
しかしその微笑は、あまりに弱々しすぎた。
ツンの余命を表すかのような脆く儚い笑みだった。

( ^ω^)「そんなことないお! ツンはいい子だお!
       ずっと僕たちと一緒にいてくれたし、
       こんなになっても、文句一つ言わないお……」

ξ゚听)ξ「当たり前でしょ……?
     だって、あたしたちは大切な友達じゃない……」

( ^ω^)「……」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:53:33.56 ID:w2LlQKwM0<> ('A`)「ツン……!」

ξ゚听)ξ「ドクオ、あたしが見えるの?」

('A`)「当たり前だろうが! 俺は、お前の言ったとおり、
   大切な友達だろうが! ブーンの部屋じゃ見えなかったけど、今なら見える!
   お前の苦しんでる姿が……」

ξ゚听)ξ「ドクオ……」

('A`)「くそっ、どうしようもねえのかよ! くそっ!」

ξ゚听)ξ「……相変わらずね……」

('A`)「え……?」

ξ゚听)ξ「あたしが前に死んだとき、ドクオは最後まで諦めなかった。
     どうしようもねえのかって、ずっと喚いてた……」

('A`)「なんで……お前、あの時もう意識なかったし、消えかかってたのに……」

ξ゚听)ξ「あたしはあんたたちの想いなのよ……?
     あんたたちがあたしを殺して、ずっと苦しんでたのも、知ってる……」

('A`)「……ツン……くそぅ……」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:54:06.35 ID:w2LlQKwM0<>
ξ゚听)ξ「ショボンは、あたしを殺すだの、疎ましかっただの言ってたけど、
     本当はずっと泣いてた……。
     ショボンにはもうあたしの声も聞こえないだろうけど、
     ショボンがあんなこと言い出さなければ、あたしはいなかったのよね……。
     ショボンに感謝しなくちゃ……」

(´・ω・`)「……聞こえてる……」

ξ゚听)ξ「え?」

(´・ω・`)「聞こえてるよ……ごめん、ツン、僕が勝手に作り上げて、
       でも僕は、自分の都合が悪くなったら、勝手に殺して……。
       ごめん、ツン、ごめん、ごめんなさい……」

ξ゚听)ξ「ショボン……あたしはあんたのおかげで生まれたんだからね。
     謝らなくていいよ。
     それより、ありがとうね……。
     あんたのおかげで、みんなと出会えた。嬉しかった」

(´・ω・`)「なんで、お礼なんか! 僕が悪いのに……!
       いつもみたいに怒ってよ! お礼なんか言われたら、僕は……!」

ξ゚听)ξ「ショボン、あんたの苦しみ、ずっと見てきたからわかるの。
     あんたにお礼言えて、嬉しいよ。ずっと言えなかったから……」

(´・ω・`)「くそ! くそ! うわああああああああああ!」
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:55:34.27 ID:w2LlQKwM0<> ショボンは跪き、頭を垂れ、大きな泣き声をあげた。
その声はセミのけたたましい叫びを掻き消し、夏の空に広がった。

ドクオは唇をかみ締めながら、握り拳を作っていた。
頬には何かが伝った跡があった。

ξ゚听)ξ「そろそろ、行くね……」

( ^ω^)「ツン……」

ξ゚听)ξ「プレゼントのこと、覚えてる?」

( ^ω^)「覚えてるお……いつかくれるって言ってたお。ずっと待ってるって言ったお!」

ξ゚听)ξ「そのことなんだけど、さ……。
     あげられなくなって、ごめんね……」

( ^ω^)「……もうもらってるお……」

ξ゚听)ξ「え?」

( ^ω^)「ツンがいてくれたこと――ショボンがいて、ドクオがいて、ツンがいてくれたこと。
       僕にとっては大切な想い出で、とても大きな宝物だお」

ξ゚听)ξ「……うん……そうだね……ありがとうね……」

( ^ω^)「……また会うお。
       いつか、この丘で、会おうお」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:55:56.18 ID:w2LlQKwM0<> ξ゚听)ξ「ええ、いつかね……じゃあ、そろそろ行くね。
     ……ブーン、最後まで泣かなかったね。
     あたしがいなくなっても、泣かないでね。
     じゃあね……バイバイ……」

('A`)「じゃあな……ツン」
(´・ω・`)「くぅ……うう……」

ツンはそういい残すと、夏の穏やかな風に乗り、空のかなたへと消えていった。
抱きかかえていた腕には、もう何も残っていなかった。

( ^ω^)「……ツン、ごめんお」

彼女は泣かないで、と言っていた。
だが――。

( ^ω^)「今だけは、泣かせて欲しいお……」

( ^ω^)「明日には、ちゃんと元気になるから」

今まで堪えていた涙が、眼窩から溢れ、流れ落ちた。

僕たち3人は、あのショボンの母の葬式の時のように、一緒に泣いた。
彼女が紡いだ僕たちの絆は、永遠にほどけることはないだろう。
それが彼女の望んだことであり、僕たちの望むことなのだから。
<> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:56:32.67 ID:w2LlQKwM0<> 〜それから〜


('A`)「よう、待ったぞ」
(´・ω・`)「約束の2時間前じゃないか。早すぎるよドクオ」
('A`)「そりゃお互い様だろ」
(´・ω・`)「まあね」

(´・ω・`)「そういえばドクオは、今ニートなんだっけ?」
('A`)「ニートっていうか、フリーターだな。バイト生活だよ」
(´・ω・`)「専門学校にでも行くんだと思ったけど」
('A`)「俺に勉強はあわねえからな。勉強が似合うのはお前くらいなもんだよ」
(´・ω・`)「そうでもないさ」
('A`)「お前、今T大に行ってるんだよな」
(´・ω・`)「うん、主席合格だったよ」
('A`)「天下のT大に主席合格とは……なんでそんな奴と俺たちに親交があるんだろうな」
(´・ω・`)「頭の良し悪しなんか関係ないさ。
       それに、もし理由があるとしたら……」
('A`)「ツン、か」
(´・ω・`)「うん」
('A`)「あれからもう2年経ったのか」
(´・ω・`)「早いもんだ」
('A`)「でも、振り返ってみたら、存外長かったな」
(´・ω・`)「……確かに」
('A`)「……ったくそれにしてもブーンのやつ。まだこねえのかな」
(´・ω・`)「まだ約束の2時間前だよ」 <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:56:52.10 ID:w2LlQKwM0<> ('A`)「そ、そういえばそうだったな。
   仕方がない。これを先に供えとくか」
(´・ω・`)「なんだい、それ」
('A`)「そこの山の頂上からの景色。丹生速が一望できるんだ。
   ブーンとツンと俺の3人で行ったとき、お前も連れてまた来ようって言ってたんだけどな。
   それが叶わなくなっちまった。
   だから、せめて写真だけでもってな」
(´・ω・`)「……」
('A`)「ブーンが来たら、一緒に行くか?」
(´・ω・`)「……うん!」

 ――おーいだおー!

('A`)「あ、ようやくきやがった。おせーぞー、ブーン!」
(´・ω・`)「だからまだ約束の2時間前だってば」

夏の暑さは風に溶け、そのまま空の彼方へ運ばれていく。
その風はツンのところまで届いているのだろうか。
飛行機雲が横切っている。
あの雲を、ツンも一緒に見ているだろうか。

ツンが紡いでくれた絆、僕たちはずっと離したりしないお――。



 終 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 19:58:17.99 ID:WmeBXKN30<> 乙! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 19:58:19.28 ID:Zo5XZkSK0<> 感動した!

みんなの心のツンか… <> ( ^ω^)ブーンのとある夏のようです。
◆girrWWEMk6 <><>2006/02/17(金) 19:58:50.42 ID:w2LlQKwM0<> とりあえず長々と失礼しました。
初めて書ききった作品(といいつつバス停の話とか書いたりしましたが)なので
なんだか感無量です。

というわけで感想とか批評とか頂けたらこれ幸い。
まぁ今からバイトですが('A`)
ではでは。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 20:00:43.95 ID:Gh5G5g7q0<> 乙!!!

途中でなんとなく展開が読めてしまったけど、おもしろかった!!! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 20:03:11.35 ID:JM4HKTri0<> >>1
大好きだ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 20:09:14.79 ID:vEJ0IcXSO<> ツーンってなった <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 20:22:10.99 ID:XV5My01Z0<> >>214
長編乙。空想とは考えなかったな〜 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 20:48:33.76 ID:tKFRLsXlO<> >>57
VIPPER曰わく「その矛と盾両方身に付けりゃ最強じゃね?」
ってネタ無かったっけ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>age<>2006/02/17(金) 21:07:45.07 ID:zROtPbNOO<> >>214
亀だが乙
あれ目から水が…… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 21:16:22.75 ID:AGkCzzx8O<> お疲れ様。
まじで感動した………
良い話しでした。
この話しまとめてほしいな。どこに頼めばいいだろうか?? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 21:25:31.96 ID:Vqa9k5tqO<> >>1にある短編まとめに…と思ったら既にまとめられててたw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 21:27:28.08 ID:YH59r74/0<> >>219
昔々、盾と矛を売る商人がいました。商人曰く、
「この矛はどんな強靭な盾をも貫き通す最強の武器です」
また、盾を掲げて
「この盾は如何に鋭い矛の攻撃も防げる最強の防具です」

それを見ていた一人のVipperが言いました。
「じゃあ2つ装備すれば最強じゃね?wwwwwうはwwwww100個注文したwwwww夢が広がりんぐwwwww」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 21:28:03.05 ID:zROtPbNOO<> 速いな、さすがまとめ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 21:33:50.64 ID:AGkCzzx8O<> >>222
おwwwありがとう('A`)
まとめの人仕事早いな <> ( ^ω^)が人型巨大兵器に乗り込むようです<><>2006/02/17(金) 21:36:43.24 ID:4yRLNnns0<> 人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀以上の時が過ぎていた。
地球の周りの巨大な人口の都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、やがて死んでいった…。
宇宙世紀0079年1月、地球から最も遠くに位置するスペースコロニー群「サイド3」は「ジオン公国」
を名乗り、地球連邦政府に対して宣戦を布告する。
両勢力の国力比はジオン1に対して連邦30。
その行方が誰の目にも明らかだったはずの戦いは、ジオンの新兵器によって覆された。
新兵器「モビルスーツ(MS)」を戦場へと投入し、ミノフスキー粒子を利用した新戦術によりジオン軍は緒戦で大勝。
開戦からわずか40時間で連邦側に立つ3つのサイドは壊滅。
26億もの人命が失われた…。
さらに、コロニーを地球へ落下させるというジオンの戦術によりさらに多くの人命が失われたのである。
その結果、人類は総人口の半数を死に至らしめ、人々は自らの行為に恐怖した…。
開戦から8ヶ月後、膠着した戦線を打開すべく、連邦軍はサイド7において新型MSの開発を進めていた。


( ´ω`)「はあ・・・アムロがうらやましいお・・・」

( ´ω`)「なんで同じオタでスペックもそんなに変わらないのにアムロにはおにゃのこがいるんだお・・・」



ここまで書いてなんか虚しくなってやめた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 21:38:39.12 ID:WmeBXKN30<> 実質2行じゃねーかw <> ( ^ω^)が人型巨大兵器に乗り込むようです<><>2006/02/17(金) 21:39:47.02 ID:4yRLNnns0<> >>227
そうくると思って実は続きを書いていた












わけねーだろ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 21:43:01.39 ID:B18TFBIYO<> >>214(´;ω;)ウッ… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 21:43:26.96 ID:WmeBXKN30<> >>228
分かった。期待している <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2006/02/17(金) 21:50:47.70 ID:zROtPbNOO<> >>228
( ゚Д゚ ) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 22:21:10.13 ID:WmeBXKN30<> タナハ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 22:21:59.04 ID:kNC5zv9dO<> なんかね、NANAMECITY katamuki を見てるとブーンがカワイソース <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/17(金) 22:28:44.14 ID:B18TFBIYO<> 荒巻が落ちるところは何度見ても爆笑する笑いの壷がおかしい俺 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/18(土) 00:08:18.82 ID:s/z9LK7oO<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/18(土) 01:33:38.11 ID:LOAtQ2NnO<> ブーンが忍者って結局どうなったの?スレ立てした人が続けてるのか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/18(土) 02:01:58.92 ID:LOAtQ2NnO<> ほしゃ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/18(土) 02:44:55.77 ID:fiWO94Cy0<>            (⌒``ヽ、_
           }     ヽ
          ノ  ヽ    )
         ( ∧_∧ ノ
          ((´・ω・`/^)   知らんがなーっ!
           ヽ  /⌒Y ノ丿
           γ (,_,ノ
           i,_,ノ    
             |il:;⌒`)
         ('⌒: | i l 
      ( ̄)    l|l  :;⌒`)
     ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2006/02/18(土) 02:45:19.62 ID:fiWO94Cy0<> お、書き込めた <>