91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:08:54.88 ID:V154UleV0
ビッグブリッジの黒服達のまわりで発生した煙に突っ込んだブーン達はしばらくすると煙の中から飛び出した。
ブーン達はガスマスクを装備していた。
そして、ビッグブリッジの中ほどまで進んだブーン達はガスマスクを外した。
( ^ω^)「ここまで来れば大丈夫だお。」
ξ゚听)ξ「催涙ガスまで持っているとはほんとすごいわね。」
( ^ω^)「運び屋はいろいろと危険なことが多いんだお。」
ξ゚听)ξ「確かに命がいくつあっても足りない感じがするわね。どうしてこんな仕事やってるの?」
( ^ω^)「・・・僕が荷物を渡すことで人と人が仲良くなれたら何だかうれしいお。」
ξ゚听)ξ「・・・意外とカッコイイところもあるのね。」
ツンは思わず小さな声で呟いた。
( ^ω^)「えっ?何か言ったかお?」
ξ////)ξ「べ、別に何でもないわよ。」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:10:10.00 ID:V154UleV0
ブーン達は無事にビッグブリッジを渡り、スカイホールに到着した。
自転車を止めたブーン達は自転車から降りた。
( ^ω^)「やっと到着したお。」
ξ゚听)ξ「ありがとう。すごく助かったわ。」
ツンの到着を知ったヴィップインダストリアルの関係者達がスカイホールの中からやってきた。
関係者達に取り囲まれたツンは発表会の打ち合わせの話をしていた。
( ^ω^)(・・・忙しそうだお。とりあえず自転車は借りておいてまた返しに行こうだお。)
ブーンは止めてある自転車のスタンドを外すと自転車に跨った。
ブーンが自転車に乗っているのを見てツンが走ってきた。
ξ゚听)ξ「ブーン、ちょっと待って。」
( ^ω^)「ん?どうしたかお?自転車は掃除してから返すお。」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:11:23.57 ID:V154UleV0
ξ゚听)ξ「あ、あの。帰りもその自転車に乗せて欲しいんだけど・・・。」
( ^ω^)「えっ、車で帰ったらいいんじゃないのかお?」
ξ゚听)ξ「え、えーと・・・その・・・。」
言葉に詰まるツン。
ξ゚听)ξ「そ、そうだ、その自転車は新製品だからもうちょっと乗り心地とか調査したいのよ。」
( ^ω^)「なるほどだお。さすがは部長さんだお。新製品への情熱を感じるお。」
ξ////)ξ「べ、別にブーンの自転車に乗りたいわけじゃないからね。」
( ^ω^)「わかってるお。じゃあ発表会が終わるまで待ってるお。」
その後、ヴィップインダストリアルの発表会も無事に終わり、ブーンはツンを乗せてスカイホールを去った。
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:12:37.39 ID:V154UleV0
それから数日後。
ξ゚听)ξ「ほら、もっと急いでっ!」
( ^ω^)「これでも一生懸命漕いでるお。」
今日もブーンはツンを後部座席に乗せて自転車を漕いでいた。
ξ゚听)ξ「ダイアニウムでできたこの自転車欲しいんでしょ?」
( ^ω^)「そりゃあ、欲しいお。」
ξ゚听)ξ「じゃあ、代金分は私を乗せてよね。」
( ^ω^)「わかりましたですお。」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/08(土) 00:12:57.37 ID:V154UleV0
ブーン達はやがて中央公園へ到着した。花壇のエリアまで移動するとブーンは自転車を止めた。
そして、ベンチにブーンとツンは座った。
ξ゚听)ξ「あ、これお弁当なんだけど・・・食べる。」
( ^ω^)「えっ、僕のために作ってきてくれたのかお!」
ξ////)ξ「ち、違うわよ。私のお弁当の余りの材料で作っただけよ。」
( ^ω^)「でも、嬉しいお。ありがとう。」
ブーンはツンから弁当を受けると食べはじめた。
ξ゚听)ξ「あ、味とかはどうかしらね?」
( ^ω^)「うん、おいしいお!毎日こんな美味しいもの食べられるツンがうらやましいお。」
ξ////)ξ「そ、そう。じゃあ明日も作ってきてあげようかしら。」
( ^ω^)「え、ほんと!すごく嬉しいお!」
花壇の花に囲まれたブーン達はとても幸せで楽しそうだった。
おしまい
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