327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 17:08:00.65 ID:yznoAqbx0
( ^ω^)とξ゚听)ξの恋物語

ξ゚-゚)ξ「…まあ、こんなものかしらね」
髪を整え終わって、鏡を見つつ何となく呟く。
今日は久々にブーンと会うことになるから、少し気合を入れてみたのだ。
冬休みの間は、私は実家に帰っていたので会うことが出来なかった。
…というよりも…あいつは会いたいって言ってきたけど…

ξ///)ξ「こ、こっちは忙しいのよ!冬休みがあけてからにして頂戴!」
って、一方的に相手の話を打ち切って帰っちゃったからなんだけど…
どうして、私はこうも素直になれないんだろう?
つい恥ずかしくて、いつも憎まれ口ばっかりだし…はあ…

ノ('ー`)し「ほーらツン!早くしないと学校に遅れるわよー!!」
ξ゚-゚)ξ「…はーい!今いくからー!」

…悩んでても仕方ない、とりあえず学校に行ってから考えよう。

――――――――――時間は、あまりないんだから。


329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 17:15:23.79 ID:yznoAqbx0
ξ゚-゚)ξ「あ、ショボン君。おはよー」
(´・ω・`)「や、もはよう」

学校に行く途中でショボン君と出会う。
ブーンの友達の一人で、
お父さんの手伝いでバーボン…なんとかをしているらしい。

ξ゚-゚)ξ「そういえば、珍しくドクオ君は一緒じゃないのね?」
(´・ω・`)「それがさぁー避けられちゃってるみたいでさー」
ξ゚听)ξ「…まさかとは思うけど、や ら な い か とか言ったんじゃ」
(´・ω・`)「HAHAHA!(米笑)言ったら逃げられたよ。何故かね。」
ξ;゚听)ξ「………(やっぱり…うほっ!なのね…)」

いい人だけど…やっぱりいきなりそれはどうかと思うわよ。


331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 17:23:09.56 ID:yznoAqbx0
ξ゚听)ξ「やっぱり、接近したいならもう少し慎重に逝った方がいいわよ?
いきなり過激なアプローチは相手に引かれるし…」
(´・ω・`)「…そうか…もう少し手を繋ぐとかしてからのほうがよかったか」
ξ;゚听)ξ「いや、そういう意味じゃなくて…」

そんな話をしつつ学校へ行っていると、
ブーンとドクオ君の姿が見えた。
――――大丈夫、大丈夫。自然に自然に…何気なく挨拶して…
…ダメだ…少しずつ緊張してきた…
ξ///)ξ「(もおっ!何でこんなになるのよ!!たかが挨拶くらいで!)
ぐっ、と手を握って顔を上げる。よし、挨拶するんだ!明るく可愛く!!


332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 17:35:46.59 ID:yznoAqbx0
ξ///)ξ「ふ、二人とも。お、おはよ!」
…失敗した…何だか、妙に力んだ声になってしまった。
何でこうなるのよ!私の馬鹿!!!
( ^ω^)「あ、ツンだお!おはようだおー」
('A`)「おー、おはようさん」
(´・ω・`)「おはよう、二人とも」
(;'A`)「…………………」(ダッ!)
(´・ω・`)「ふふふふふふふ待ちたまえドクオ君!!!!」(ゴォッ!!)

ドクオ君は逃げ出し、ショボン君は彼を追いかけていった。
…あんなことするから余計に怖いんだろうと思うんだけどなあ…

( ^ω^)「それにしても、久しぶりだお!元気だったかお?」
ξ///)ξ「あ、あんたに心配してもらう必要はないわよ!」
(;^ω^)「う…ごめんだお…」

――また、やっちゃった。どうしてこんな風にしか言えないんだろう…
って落ち込んでる場合じゃない!フォローフォロー!!

ξ///)ξ「ま、まあ悪い気はしないけどね…一応元気にしてたわよ。あんたは?」
( ^ω^)「ブーンは元気なのが取り柄だお!」
ξ゚听)ξ「…とりあえず、ここだと寒いし詳しい話は教室でしましょ。」
( ^ω^)「いえてるお。早くいくおー!」
二人で教室へと向かう。
…よかった。何とかいつも通りになったわね。


334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 17:45:41.59 ID:yznoAqbx0
ξ゚ー゚)ξ「考えても見れば、あんたが元気じゃないのなんて想像できないわね」
( ^ω^)「むむー、それは褒めてくれているって受け取っていいのかお…?」
ξ^−^)ξ「そうね…半分くらいは褒めてるわよ」
(;^ω^)「半分かお!!」

会ってなかったぶん、話が弾む。
いつもよりなんとなく素直に会話できているかもしれない。

( ^ω^)「…そういえば宿題やってきたかお?」
ξ゚听)ξ「そりゃーしてるわよ。あ・た・り・ま・え!…してないの?」
(;^ω^)「………ちょっと見せて欲しいお!いやかなり見せt」
ξ゚ー゚)ξ「じゃあ、帰りにカフェで奢ってね!」
(;^ω^)「えええええええええ!?今週お金ピンt」
ξ ´兪)ξ「じゃあ見せないわー。バイバーイ」
(;^ω^)「わ、わかったお!奢るから見せてくれお!!」
ξ^−^)ξ「…ふふ。オッケー!」

こんな風に、毎日ブーンと喋れたらいいのに…


336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 17:50:28.28 ID:yznoAqbx0
そのころ、学校の近くにあるトイレ。

(;'A`)「ま、待ってくれ!!俺の話を聞いてくれ!!」
(´・ω・`)「くくくくく問答無用。この場所に来たということは僕を誘って」
Σ(;'A`)「ちげえええええええ!!!頼むから話をきいt」
(´・ω・`)「や ら な い か ?というかレッツくそみそ!!!」
Σ(;'A`)「きゃあああああああああああああああ!!!」

ドクオは、大人の階段を一気に登ってしまったようです。


338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 17:59:30.37 ID:yznoAqbx0
そうこうして、ホームルームが始まった。
そういえば、ホームルームの途中でドクオ君とショボン君は教室に入ってきた。
…何だかドクオ君はすごくお尻を押さえていたし、げっそりしてたけど
どうしたんだろう…イヤな予感がするなあ…
(*゚ー゚)「…ってば。ねえ、ツン!」
ξ゚听)ξ「…あぁ、ごめん。ボーっとしてたわ…何、しぃ?」

この子はしぃ。私の親友で、いろいろと相談とかにも乗ってもらっている。

(*゚ー゚)「ブーン君に告白、まだしてないの?」
ξ///)ξ「……ばかっ!ここで言うことじゃないでしょ!後にしてよ!」
(*^ー゚)「なーんだ、まだなのかー。後で話し聞かせてよね!」

…こういう所もあるんだけど。
でもちょうど話したいこともあったし、いいかな。


340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 18:12:03.38 ID:yznoAqbx0
-----お昼休み-----

( ^ω^)「おーい、ツン!久々にみんなでご飯食べに行くお!」
(;'A`)「……(うぅ、ケツいてえええ…あんま遠くには行きたくないんだが…)」
(´・ω・`)「そうだね、みんなで行こうか(…あースッキリした。)」
ξ゚听)ξ「あ、ごめん。今日はしぃとご飯に行くから…」
( ^ω^)「そっか。わかったお!じゃあ明日一緒にいくお!」
ξ///)ξ「は、はいはい。わかったわよ!」

(*゚ー゚)「で、どうなのよ?」
ξ゚听)ξ「…いきなりね…まあいっか。ブーンにはまだ告白してないわ。」
ξ´兪)ξ「それに…出来るかどうか…正直自信がないわ…」

そう。普段の会話でさえ上手くいかないのに、告白なんて!
そんなの、ヒモなしバンジーと同じくらい無理な気がする。

(*゚ー゚)ノ「何言ってんのよ!そんなの勢いで何とかするしかないじゃない!」
ξ;´兪)ξ「無理無理無理無理!!!緊張しちゃって出来ないわよ!!!」
(*゚ー゚)「…自分の気持ちは素直に伝えないと損よ?……第一……」

(*゚-゚)「――――時間、あまりないんでしょ…?」
ξ゚-゚)ξ「………ええ。あんまりね。」
(*゚听)「だったら尚更よ!!早く言わないと、きっと後悔するわ…」

自分でもわかっている。
でも…


342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/20(金) 18:18:22.01 ID:yznoAqbx0
ξ゚-゚)ξ「…大丈夫よ。春ぐらいまでは大丈夫だし…気長にいくわよ。」
(*゚听)「で、でも…!!」
ξ^−^)ξ「ホントに大丈夫だって!…しぃも、助けてくれるしね」
(*゚ー゚)「…わかったわ。そのかわり、絶対告白成功させるからね!!」

ありがとう、しぃ。
…それと嘘もついて、ごめん…
でも、きっと間に合うから。この気持ちは、ブーンに伝えられるから。

…だから…許して…


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