142 :四人目( ´∀`):2006/04/03(月) 23:13:40.56 ID:JD9o2sQuO
旧校舎の図書室は知っているモナ?

あ、やっぱり知らないモナね。
今では倉庫になっているモナが、その倉庫にはまだまだ本が残っているモナ!

何で残っているか?
そんな事は知らんモナ!
とにかく大量にある本の中に、いわく付きの一冊があるモナ!
どんな本だと思うモナ?

そんなにあっさり答えられると興醒めモナ…。
正解モナ。
その人の望みを叶える本モナ。

いや、やっぱり条件があるらしいモナ。
その条件とは…その人の二番目に大事なモノ。




143 :四人目( ´∀`):2006/04/03(月) 23:15:28.53 ID:JD9o2sQuO
昔、ミルナ、という生徒が居たらしくて、やっぱりその本を探していたモナ。

いや、何でも格好よくて金持ちで…。
いわゆる比の打ちようが無い、モナね。
そんな彼が望んだモノは、不老不死。

…思うに彼は幸せだったモナよ。
その幸せを永遠としたい…それは当然の望みモナ。
でも、それは普通に考えると馬鹿げている事だ、と分かるモナ。




144 :四人目( ´∀`):2006/04/03(月) 23:17:35.44 ID:JD9o2sQuO
彼は来る日も来る日も本を探したモナ。
そして、遂に本を見つけたモナ。

どんな本かは知らないモナが、一目でソレと分かる代物らしいモナ。
彼は本を開き目を閉じて、自らの願いを強く望んだモナ。

『不老不死、不老不死、不老不死!、不老不死!!』

そして、再び彼が目を開いた時。
彼の悲鳴が学校中に響き渡ったモナ。

悲鳴を聞いて慌てて駆け付けた先生達が見たモノは…化け物だったモナ。

そう…彼が自分の二番目に大事にしていたモノは自らの容姿だったモナ。



145 :四人目( ´∀`):2006/04/03(月) 23:19:32.08 ID:JD9o2sQuO

彼が、それからどうなったか、モナ?
噂では今も、誰も居ない真夜中の図書室で、その本を探しているらしいモナ。
自分を殺してもらう為に。
僕の話はこれでおしまいモナ。
さて、帰るモナ。
もう止めないモナよ?



146 :四人目( ´∀`):2006/04/03(月) 23:21:12.81 ID:JD9o2sQuO
いささかあっさり話し終わり、さっさと帰り支度をするモナーさんに僕は声を掛けた。

「今帰って…大丈夫ですかお?」

僕はモナーさんが心配だっただけなのだが、モナーさんは別の意味で捕えたみたいだ。

「な、何を言うモナ!?
そんな事言って脅かそうとしてもダメモナ!」

脅かすだって?
僕はモナーさんの為に言っているのに。

「もう少し待って皆で帰ればどうですかお?」

モナーさんの返事は、無視だった。
一刻も早くここから立ち去りたいらしい。

「今日はありがとうございましたお」


148 :四人目( ´∀`):2006/04/03(月) 23:25:36.28 ID:JD9o2sQuO
モナーさんはもはやこちらも向かず小走りで去ってしまった

…はぁ。
僕はモナーさんに対して、きちんと警告をした。
これからモナーさんに何かあっても僕に全くは責任は無い。

「では、次の方お願いしますお」

遠くの方で悲鳴が聞こえたが、僕は聞こえないふりをした。

空席は五つ。
四人目終了

五人目(´・ω・`)


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