99 名前:('A`)がしあわせになりたいようです。1/2 :2006/01/04(水) 00:52:23.42 ID:X6SHxJxN0
 …世界ってやつは、弱肉強食だ。
 弱みを見せたヤツは、どんどん搾り取られていく。
 ガキどもの世界でも、その原則は変わらない。

 …弱みにも、いろいろと種類がある。
 チビだとかデブだとか、そりゃもう、いろいろだ。
 だが、その中でも一番厄介なのが、家柄ってやつ。
 そいつらがどう頑張ろうが、貼られちまったレッテルは剥がせやしない。

 ――――――子供のすすり泣く声が、聞こえる。

 泣き出すヤツに群がっていくガキども。
 なぁ、そいつが何をしたって言うんだよ。
 …ああ、そうだった。いじめに、理由なんて必要ないもんな。

「…やめ、ろよ」
 まるで、聞く耳を持たない。 ああ、当然だろうな。
「もう、やめろよ」
 …弱者の言葉なんて、誰も聞かねぇんだよ。
「やめろよ」
 …そんなこといったって、届かないんだって。無駄、なんだよ。
「やめろよ」
 だから、もうやめろよ。 …無駄なんだ、やめろよ。

 やめろよ。そんな言葉、吐くなよ。
 やめろよ。やめろよ。やめろよ。
('A`)「やめてくれよぉぉぉおおおおおおおっ!!」

 ――――――がたん、とベッドがないた。
 …嫌な夢だ。 ガキの頃を、思い出しちまった。


100 名前:('A`)がしあわせになりたいようです。2/2 :2006/01/04(水) 00:53:58.16 ID:X6SHxJxN0
 時刻は10時。 …今日は、はやく起きたほうだな。
 寝覚めは最悪。 二度寝する気にも、なれない。

 学校に行けるほど、余分にカネを持ってねぇし、『家柄』のおかげで、職につくことも無理。
 オヤジやオフクロは、もう居ない。 …たたっちまったんだろうな、色々と。
 まさに八方塞がりってヤツ。 生きてくタメのカネだって、残りあと僅かしかねぇってのに。
 …感傷に耽ってるヒマはねぇな。昼メシ、作んねぇと。

 カップラーメンを取り出す。 賞味期限は、とおの昔に過ぎていた。
('A`)「…ま、大したことじゃねぇしな」
 熱湯を、少しずつ注ぐ。…水は、いつごろ換えたっけな……?
 まぁ、いい。 昨日は腹壊してねぇんだ。今日も壊さねぇよ。
 とりあえず蓋を開け、一口すすってみる。
('A`)「…ああ、くそまじぃ」
 …だが、食わなきゃ死んじまう。
 ああ、めんどくせぇ。

 …まるで、泥の中で泳ぐ魚。
 必死にもがくだけで、何ひとつ出来やしない。
('A`)「く…っはは。はは、は、ははははははは!!」
 ――――――昔と、なんら変わっちゃいないってわけだ。

 ああ、くそ。 俺には、何もできないってか。
 …こんなんじゃ、生きていたって仕方がねぇじゃねえかよ……!

 俺は、ただ、幸せになりたいだけなんだ。
 ただ、他のヤツらみたいに、笑いたいだけなんだ。
 …そんなちっぽけなコトすら、できないって言うのかよ。

 ――――――――なぁ。誰でもいいから、答えてくれよ。


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/04(水) 01:10:44.33 ID:DrR/6mPJ0
>>100
(´・ω・`)「僕が助けてあげようか?」
('A`)  「何?それはほんとか!?」
(´・ω・`)「あぁ、ただし条件がある」

ショボンはズボンを一気におろした。

('A`)  「何をする気だ!?」
(´・ω・`)「君をいただくのさ」
('A`)  「や…やめてくれぇぇぇ」
(´・ω・`)「レッツクソミソ☆」
('A`)  「アァァァァァl−−−−!」

ドクオは幸せに暮らしましたとさ
happy end


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