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(´・ω・`)翼なき冒険主義のようです- 1 :同志名無しさん:2013/09/13(金) 20:57:00 ID:MOpXg2JUO
- **このスレはスターリンに監視されていますので、sage進行でお送りします**
- 2 :同志名無しさん:2013/09/13(金) 21:00:29 ID:MOpXg2JUO
- **また、いつ更新されるか等は公言できません**
- 3 :同志名無しさん:2013/09/13(金) 21:05:43 ID:MOpXg2JUO
- (´・ω・`) 「闘争を開始する」
- 4 :同志名無しさん:2013/09/13(金) 21:20:26 ID:MOpXg2JUO
- 薄暗い部屋でショボンが一人呟いた
しかし聞くものはいない
(´・ω・`)「始めようか。みんな」
聞くものはいないはずだが……
だのに、まるで仲間に語りかけるようにショボンは続ける
(´・ω・`)「戦争、だ」
- 5 :同志名無しさん:2013/09/13(金) 21:26:15 ID:MOpXg2JUO
- 同刻に
偶然か
四つの
悪党が
行動を
開始す
- 6 :同志名無しさん:2013/09/13(金) 21:32:49 ID:MOpXg2JUO
- 第一の悪
( ^ω^)殺人剣の内藤
- 7 :同志名無しさん:2013/09/14(土) 04:15:08 ID:xp6N0bOk0
- ここで新作とは珍しい
乙
- 8 :同志名無しさん:2013/09/14(土) 13:16:29 ID:dvSWCu6wO
- 彼は所謂剣における天才である
傲慢ではないので、その才能に甘える事はない
天才であっても修行を怠らないので
彼は際限なく強くなれる可能性を持つ。いつかは、世に認められる剣士に……
なれない
彼の思考は、自己中心的かつ余りにもアナーキーなのだったから
誰もが彼を敬遠した
- 9 :同志名無しさん:2013/09/14(土) 13:24:57 ID:dvSWCu6wO
- 剣道の試合に出れば
彼は勿論勝つ
しかし、常に相手を殺す
防具など役には立たない
面打ちでの衝撃で、それだけで殺す
いかさまなどはしていない。ルールに乗っ取り、剣道をしただけで
- 10 :同志名無しさん:2013/09/14(土) 15:27:58 ID:dvSWCu6wO
- 剣道をやる者は命を賭けていない
打たれても死なぬはず
防具は着用するし、得物は竹刀
負けるにしても一本取られるだけである。多少のショックはあれどそれ以上の追撃はない
安全なスポーツ。だからできる。やれるのだ
天才内藤も認める安全な
( ^ω^)「五人殺した」
……ではないらしい
- 11 :同志名無しさん:2013/09/14(土) 15:44:42 ID:dvSWCu6wO
- 彼はただ、竹刀でルール通り戦っていただけだ
( ^ω^)「殺すつもりで打った。だが、実際に死ぬのはソイらの体力的な問題。知らん」
( ^ω^) 「試合でなら殺してもよい」
- 12 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 00:30:43 ID:IrImRxc.O
- 第二の悪
( ・∀・) 白蟻の政(まつり)
- 13 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 01:58:03 ID:IrImRxc.O
- たとえば彼が、警察署に行ったとしよう
その理由は何でもいい。拾得物を届けに行ったとか道を聞きに行ったとか
しかし、彼は脳内でその警察署を丸裸にしてしまう
少なくとも3通りの侵入方法を見つけだす
時間をかけたり何度か通ったならば、彼の脳内でその警察署は、どこからでも入り込める程に穴だらけにされる
侵入の……
大きく言えば攻城戦の天才なのである
彼にとってセキュリティは無力である
それを裏付けるかの様に、特定の住まいを持たずに生きているし(本籍地はあるにせよ)
かつ、本来の家主に気取られる事もないのだ
全ての家屋、車両、船舶、航空機にいたるまでが、彼の住まいなのである
- 14 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 02:38:00 ID:IrImRxc.O
- 泥棒などではない
彼は盗みや火付けをしない
人知れず住み着き、人知れず消えるだけ
痕跡がない。つまり、彼は不法侵入をしているにも関わらず、犯罪者として誰もが認知できない
認知されない=犯罪ではない。ということに法律上はなっている為に
彼は罪を犯していないと言える。言えてしまう
ただし、それも「今のところは」なのだ
何故ならば、彼はふと思い付きを実行しようと考えたから
- 15 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 02:46:09 ID:IrImRxc.O
- ( ・∀・) 「俺は、まあ、何処にでも住めるさな」
( ・∀・) 「でも、世の中には住まいが無くて困っている、ホームレスみたいな奴もいる」
( ・∀・) 「その一方で、党の偉いさんは立派な屋敷に住んで、なに不自由なく暮らしてる」
( ・∀・) 「俺がホームレス連中に、党の偉いさんと同じように暮らせる方法を教えたら」
( ・∀・) 「面白い事になるかもな」
つまり不法侵入幇助であり、立派な犯罪である
- 16 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 02:52:45 ID:IrImRxc.O
- 第三の悪
(,,゚Д゚) ブン屋の端南(はなみ)
- 17 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 03:02:28 ID:IrImRxc.O
- 正確には彼はブン屋(新聞記者)ではない
ないどころか、ジャーナリストですらない
だが、ただのカメラ好きの男でも勿論ない
フィルムをカメラごと……被写体に買い取ってもらうという仕事をしている
買い取ってもらえないとなれば、売りつける先を然るべき処に変えるぞ?と言い含めてだ
彼が撮るネタは、被写体に何故かよく売れるのだ
それで丸く収まるのだ
たとえそのネタが、彼本人と被写体本人の情事についてのモノだとしても
勿論なにも写っていなくても
……よく売れるし、丸く収まるのだからそれでよい
- 18 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 03:10:29 ID:IrImRxc.O
- 彼がしている事は
端から見れば、個人所有のカメラの転売でしかなく犯罪ではない
今回もそのはずだった
だが、今回は客がちょっと特殊過ぎた
彼は知らなかったのだ
強姦し、そのネタを買い取る客が
最近売り出し中のアイドルだという事を
客は、猫田しぃ。といった
- 19 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 03:29:02 ID:IrImRxc.O
- (,,゚Д゚) 「党を、潰す?だと?」
(*゚ー゚) 「そうだよ。その為に、あなたを買いたい」
(*゚ー゚) 「ブン屋の端南さんを、そのカメラと手管を全部含めてね」
(,,゚Д゚) 「……」
彼は、何者かに嵌められたと悟り動揺したのだったが
一方で、えもいわれぬ興奮を覚えてもいた
(,,゚Д゚) 「下手したら、生きてられねえな」
弱音。しかし
彼はニタリと笑っている
- 20 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 03:45:01 ID:IrImRxc.O
- 第四の悪
('A`)虚弱体質の内田
- 21 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 03:50:37 ID:IrImRxc.O
- (´・ω・`) 「誰だコイツ……」
(´・ω・`) 「虚弱体質の内田って……虚弱体質って弱味じゃん」
(´・ω・`) 「二つ名とかじゃないじゃん。貶されてんじゃん」
(´・ω・`) 「……え?そうなの?」
(´・ω・`) 「本当に?なら、まあ、いいけどさ」
(´・ω・`) 「他にいい感じの奴、いくらでもいたんじゃない?」
(´・ω・`) 「……」
- 22 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 03:55:34 ID:IrImRxc.O
- (´・ω・`) 「まさかギャグに走って……ないよね?」
(´・ω・`) 「うん。信じたよ?」
(´・ω・`) 「彼が使えなかったら、君、総括にかけるからね?いいね?」
- 23 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 04:13:39 ID:IrImRxc.O
- ( ) 「俺に対して大物ぶるのは止めておきな。ショボン」
(´・ω・`) 「……」
( ) 「俺を総括にかけるなんて事は、誰にもできない」
(´・ω・`) 「……」
( ) 「お前はリーダーだが……俺に従うしかない傀儡だ。身の程と言葉使いを考えろ」
(´・ω・`) 「……」
(´・ω・`) (フフフ……傀儡は君の方だよ)
(´・ω・`) (近い内に、分からせるさ)
- 24 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 04:31:30 ID:IrImRxc.O
- **党員に発覚する可能性ありのため、しばらく潜伏します**
- 26 :星林★:2013/09/15(日) 17:56:28 ID:???0
- |┃―――--.、
|┃リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ
|┃ "ミ;;;;:}
|┃ , _,,,..、 |;;;:|
|┃ ヒ''tュ_ i;;;;|
|┃ ` - ト'{
|┃i _ >、 }〉}
|┃||;|||llii;;,>、 .!-'
|┃='" |
|┃ ゙,,, ,, ' {
|┃ ̄ _,,-"ヽ
|┃、_;;,..-" _ ,i`ー-
|┃ヽ/ \ /o/ |
- 27 :同志名無しさん:2013/09/15(日) 21:50:27 ID:LPzswigs0
- スターリンからは逃げられない!
- 28 :同志名無しさん:2013/09/23(月) 16:16:21 ID:dL7bAWL6O
- 今さっき思い出したんだが
この写真の男の一人、端南に会ったことがある。はずだ。確か
つまり端南と俺は、そうと知らずにニアミスしていた事になる
俺の趣味は車でのドライブだから、国中を無駄に走り回っている。と言っても勿論活動だよ?環境破壊活動。排気ガスばらまいて
あるド田舎のドライブインで昼飯を(ここの食堂は、カツ丼がうまいのだと聞いたが、ハズレだった)済ませ
喫煙所で煙草に火を点けた時
妙にガッシリした体格の中年……立派なカメラを首から下げた……が俺に声をかけた
そいつが端南だったんだな
- 29 :同志名無しさん:2013/09/23(月) 16:34:13 ID:dL7bAWL6O
- **デコイを立てろ**
**チャフを散布け**
**潜れよ闘士!地下で働きゃ墓は不要!**
- 30 :同志名無しさん:2013/09/24(火) 10:33:03 ID:LO73xSowO
- ( ・∀・)(もしこの位置から)
( ・∀・)(あのヒゲ党首に吹き矢でも射ったら)
( ・∀・)(なんて考える事もあるさ。そりゃ)
( ・∀・)(でもな)
でも、それは政にとってつまらないのである
醜い党首の座する椅子
国民の血税で購入された、その立派な椅子の下、さらに下。床下がどうなっているか
気に止めるものはない
2m立方の空間が、今の政の住み家
党首は勿論、家人全てがその空間を知らない。それは当然
政が掘った穴だ。彼しか知るはずもない
( ・∀・)(ばれなけりゃ、罪にはならない)
( ・∀・)(認識されなければ、罪にはならない)
( ・∀・)(俺は、自由だ)
- 31 :同志名無しさん:2013/09/27(金) 21:02:48 ID:dw.QoR9MO
- ( ^ω^)「今のままでは、俺は剣を持っていない時には試合に勝てないお」
( ^ω^)「だから、究極は」
剣を持たぬでも、試合に(内藤の言う試合とは、すなわち殺し合いだが)負けぬ為には……
( ^ω^)「俺に仇なす者、その可能性を持つ者全てを事前に……」
( ^ω^)「合法的に殺しておけばいいんだお」
彼の脳内には、活人剣的思考など微塵もなく
剣の道とは殺す道。剣の術とは非合理的殺人術
( ^ω^)「非合理的?確かに。剣の戦いは無駄が多いお」
( ^ω^)「だおなwしかも俺の得物は基本的には竹刀だしお」
( ^ω^)「だが、だからこそ面白い」
( ^ω^)「竹刀でもってどんな相手も殺せる。ようになるのが俺の望み、願い」
- 32 :同志名無しさん:2013/09/29(日) 01:26:41 ID:jpToGMgcO
- ( ^ω^)「他愛もない……」
内藤の最後の言葉
まさしく他愛もない一言だ
思えば、俺達の思い、生きた意味さえも、そんなものだったかも知れない
ともあれ内藤は無駄に死
俺は無意味に生きている
落とし穴。コンクリートにて埋め立て
つまらない男が、つまらない男をつまらなく
消した
- 33 :同志名無しさん:2013/09/29(日) 01:40:09 ID:jpToGMgcO
- (´・ω・`)「サブ・マシンガンだ」
(´・ω・`)「僕にしかうまく使えないんだろうから、僕が行く。しかないだろう」
大したものだ
不意を打ったとは言え、レストランにいた20は下らぬ人々を
たった一人で10分掛からず皆殺しにしてのけたのだから
11分後には、駆けつけた警官に後ろから撃たれて
額から血を吹いたものの。
(´・ω・`)「ぷげた」
ぷげたって何だろう
知りたくもないが
それよりは、カフェテラスで横たわる彼女の下着の色が気になっている
- 34 :同志名無しさん:2013/09/29(日) 01:49:27 ID:jpToGMgcO
- サブ・マシンガンの性能が大したもなのであって、ショボンは別に。
あと、ステージはレストランだ。カフェではないのだけれど
カフェテラスって言った方が、彼女になんとなくコジャレた雰囲気を纏わせてやれると思ったのだ
顔に蜂の巣みたいな化粧を施された、プリティーな彼女に似合うのはやはりカフェテラスじゃないかな
あ、ここのコーヒーはマズイのでもう来ません
- 35 :同志名無しさん:2013/09/29(日) 02:06:40 ID:jpToGMgcO
- (´・ω・`)「奴の車に爆弾を仕掛けよう。それが手っ取り早いし、他の党員への恫喝にもなる」
手っ取り早くはないだろう。それどころか手間だ。作業はなかなか面倒だ
しかしそれはもう派手に爆発したものだから
恫喝には十分なったようで
それで党員に警戒され、逆にやりにくくなったとも言えるし、またやりやすくなった向きも否定できない
正しいかは知らない。少なくとも二人の党員はそれで死んだのだし
運転手役の党員の上半身が爆風で吹っ飛んだせいで
コントロールを失った車が横断歩道に突っ込み
無関係の市民も三人死んだのだが、それは記録する価値があるだろうか
- 36 :同志名無しさん:2013/10/01(火) 21:00:44 ID:0O1hePKMO
- _
( -∀-)「世話に、なったな」
ノハ;゚?゚)「本当に行くのか!?ここにいれば、お前の望むものはなんだって……」
_
( ゚∀゚)「すまない。俺の望むものは、ここにはないんだ」
ノハ;゚?゚)「私に至らないことがあるなら言ってくれ。なんだってする……」
_
( ゚∀゚)「至らないのは俺のほうさ。命の恩人に何も返すこともなく去ろうとしてるんだからな」
ノハ*;?;)「……せめて、今夜だけ」
_
( ゚∀゚)「今夜だけ……?」
ノハ*;?;)「一緒に……いてくれないか?」
_
( -∀-)「いや、やめとこうぜ?」
ノハ*;?;)「そんなに、その子が恋しいのか?」
_
( ゚∀゚)「ああ。それにアイツも俺を待っている。分かるんだ」
ノハ*;?;)「今夜だけ……でいいんだ」
_
( ゚∀゚)「俺は、あんたの思い出に刻まれる価値はない」
_
( ゚∀゚)「刻み付けたら、傷が残るから、やめとこう」
ノハ*;?;)「憎い。そんなにまでお前に思われるその子が憎いよ」
ノハ*;?;)「それ以上に、お前の一途な心が憎いよ」
_
( ゚∀゚)「憎んでくれてもいい。でも俺の事は早く忘れるんだ」
- 37 :同志名無しさん:2013/10/03(木) 05:01:12 ID:BtoshToIO
- _
¬(゚∀゚ )「じゃ、そういう事で」
ノハ;゚?゚)「え?」
ターン!
_
( ゚∀゚)「さあて純愛を求めて行きますかねー」
_
( ゚∀゚)「ちんぽに対して、自分から何でもする様なビッチになっちゃったら」
_
( ゚∀゚)「女としてはもうだめだよねー」
_
( ゚∀゚)「引くわー。正直引くわー。引いちゃうわ」
_
( ゚∀゚)「引き金引いちゃうわー」
_
( ゚∀゚)「アハハハハハハ!」
- 38 :同志名無しさん:2013/10/03(木) 05:18:13 ID:BtoshToIO
- 創作料理の店「まっかちん」
ξ*゚?゚)ξ「お任せでお願いしたけど、これ美味しいわね!何て料理?」
川 ゚ -゚)「さあ?」
ξ*゚?゚)ξ「名前はないの?」
川 ゚ -゚)「ないですね」
ξ゚?゚)ξ「あら、こんなに素晴らしいお味なのに、名前がないなんて」
川 ゚ -゚)「不必要です」
ξ゚?゚)ξ「そんなこと無いわよ……う?」
川 ゚ -゚)
ξ;゚?゚)ξ「ううう……何か……痺れ……」
川 ゚ -゚)
ξ ? )ξ「ぐ、げ……」
ドサリ
川 ゚ -゚)「貴女がお食べになったそれの名前は「不必要」です」
川 ゚ -゚)「なぜならそれは料理じゃないから。という理由と」
ξ ? )ξ
川 ゚ -゚)「貴女は私にとって「不必要」だから」
川 ゚ -゚)「レシピは、聞いたこともない南国の果物的な何か?を、砂糖と青酸カリで煮込むだけなので」
川 ゚ -゚)「大した手間はかかっていません」
- 39 :同志名無しさん:2013/10/03(木) 05:24:46 ID:BtoshToIO
- 川 ゚ -゚)「……汚いなあ」
その女シェフは、巻き毛の女の吐瀉物にまみれた死体を見て
素直に感想を述べていた
うん……この麻婆サンドとやら、うまいな
こういう美人で物静かで正直で、料理の上手い女が嫁に欲しい
理想的な女性だ。と思う
しばらく通わせて貰おうかな
- 40 :同志名無しさん:2013/10/03(木) 05:40:49 ID:BtoshToIO
- 川 ゚ -゚)「はい。します」
二つ返事で、女シェフは俺との結婚を承諾した。面倒がない。素晴らしい
川 ゚ -゚)「今すぐセックスとか、したいんですが」
川 ゚ -゚)「ご都合はよろしいですか?旦那様」
よろしいです。が、その前に
床に転がっている巻き毛の死体をどけよう。ゲロも
川 ゚ -゚)「あ、そうですね」
片付け作業に取りかかった嫁さんの尻が、なまめかしく思えたので
嫁さんのズボンだけ下ろしていきなり挿入した
川 ゚ -゚)「あ、ちょ、気持ちいい」
腰を振り立てながら、俺は
(そういえば嫁さんの名前、知らないなあ)
なんてのんきな事を考えていた
ややきつく締まり、具合はとても良い
- 41 :同志名無しさん:2013/10/03(木) 08:11:18 ID:BtoshToIO
- ( ^ω^)「何が許せないって、同士を裏切ったのが許せないお」
( ^ω^)「殺す」
( ^ω^)「突き」
( ´∀`)「ぐえ」
無駄はない
ゴミは即座に処理する
- 42 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 02:22:43 ID:in.XtcDwO
- ( ´ー`)「逃げたと考えて間違いない」
( ,,^Д^)「やはりそう思うか。かれこれ2週間だしな」
( ´ー`)「ショボンさんは、奴の闘争の流儀を尊重すると言ってはいたが」
( ,,^Д^)「奴の闘争の手段を思えば、ショボンさんの見通しは甘い……な」
( ´ー`)「ああ。一番見つけにくい奴だからな。いつでも離脱する気なら出来た訳だ」
( ,,^Д^)「消す……しかないか。だが、俺達で奴を見つけるのは」
( ´ー`)「まあ、無理ね」
( ,,^Д^)「党に寝返ったりしなければいいが」
( ´ー`)「しない。とは思うぞ」
( ,,^Д^)「何故?」
( ´ー`)「そういう分かりやすいアシを付ける奴じゃないだろ」
( ,,^Д^)「なるほど」
- 43 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 02:30:47 ID:in.XtcDwO
- ( ・∀・)「な?言う通りだろ?」
(´・ω・`)「そうだね。政、君の思惑通りだ」
(´・ω・`)「短絡的な思考しかできない者は、同士の足を引っ張りかねない」
( ・∀・)「じゃ、俺は闘争に先に戻るよ」
(´・ω・`)「分かった。始末したら、すぐに追うから」
( ´ー`)「なあ?なんかガス臭くないか?」
( ,,^Д^)「換気するか……」
( ,,;^Д^)「ドアが開かないぞ!」
( ´ー`)「!」
( ,,^Д^)「これは……まさか」
(;´ー`)「はめられたな俺達」
( ,,;^Д^)「そんな!」
- 44 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 02:33:52 ID:in.XtcDwO
- (´・ω・`)b「盗聴機って、便利だよね」
- 45 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 02:37:33 ID:in.XtcDwO
- **同士を疑ってはいけません!**
**それは党の思う壺です**
- 46 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 03:03:15 ID:in.XtcDwO
- ( ^ω^)「ここにコンクリブロックで堤防を作るわけかお?」
「そうだ。だから内藤には、付近の掃除を頼みたい」
( ^ω^)「俺は犯罪はせんお」
「内藤が掃除したゴミはコンクリートに埋まり、基礎としてリサイクルされる」
「エコ活動だよ」
( ^ω^)「エコ活動wなら問題ねえお」
( ^ω^)「ゴミはこの穴に?」
「うん。その後で俺がコンクリートを流し込めば万事終わり」
「俺はミキサー車持ってくるから」
( ^ω^)「20分欲しいお」
「そこらで一服してから来るよ」
( ^ω^)「お」
- 47 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 03:22:04 ID:in.XtcDwO
- _
( ゚∀゚)「どう思う?」
(´・ω・`)「画期的だとは。流石、行けそうかな?」
(´<_` )「行けると思いますよ。でも」
(´・ω・`)「アジトまで水が?」
(´<_` )「はい。潜伏場所を変えますか?」
「防波堤……いや、消波ブロックではどうだろう」
(´<_` )「それだと20……いや、30%位は危険が残りますが」
_
( ゚∀゚)「なら、念のため新しいアジトを探してみるわ。政と一緒に」
(´・ω・`)「頼む。ではブロック作戦で。そのフォローで長岡と政に新しいアジトを見つけてもらうって事で」
(´<_` )「付近にいる住民はどうします?」
「それは俺、ってか、内藤に掃除させよう」
(´・ω・`)「よし。決まり!」
- 48 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 03:50:49 ID:in.XtcDwO
- (´<_` )「長岡さん。よくこんな作戦思いつきましたね?」
_
( ゚∀゚)「あそこにガキの頃住んでたんだよ。ダムが出来るまでなー」
_
( ゚∀゚)「党の奴らが、一方的にあそこにダムを作るって決めたもんで、それからはこっちに移り住んでるんだー」
(´・ω・`)「合点の行く話だね。地理に詳しく、同士として加わるだけの恨みがある」
(´<_` )「……」
_
( ゚∀゚)「だろー?」
はなから俺は長岡の出した闘争案の是非を問うつもりはない
ついでにどさくさまぎれに面倒を片付けるつもりだ
- 49 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 04:13:50 ID:in.XtcDwO
- (´<_` )「二つ程よろしいですか?ショボンさん」
(´・ω・`)「うん?」
(´<_` )「蟻とキリギリスが必要ですが……」
(´・ω・`)「上手いこと言うね!」
(´<_` )「……キリギリスはしぃにやってもらうとして」
(´・ω・`)「問題は蟻か……本来なら地理に詳しい長岡か、白蟻の政か、ってなるけど」
(´<_` )「その二人よりは、捨て石になれる覚悟がある者がいいと思います」
「死ぬか?」
(´<_` )「はい。その闘争で蟻は死ぬでしょうし、また死んでもらわねばなりませんね」
(´・ω・`)「なんだ。喜んで死ねる者ってことか。なら任せてよ。心当たりがある」
_
( ゚∀゚)「……」
(´<_` )「……」
「ショボン。そんな心当たりがあるお前とは縁を切りたい気分だぜw」
(´・ω・`)「闘争が済んだら、縁を切るも好きにしたらいいさ」
(´・ω・`)「それまでは、誰一人離脱は許さないけどね」
- 50 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 04:17:35 ID:in.XtcDwO
- ( ,,^Д^)「闘争コードネームはシルクロード……なんてどうですかね?」
誰も反対しなかったのは、面倒だったから
そして呆れていたから
- 51 :同志名無しさん:2013/10/04(金) 04:22:10 ID:in.XtcDwO
- **機密が漏洩しているおそれあり**
**潜伏し、時を待て**
- 52 :同志名無しさん:2013/10/12(土) 03:50:35 ID:8ZXCd3tQO
- ( ´∀`)「何も俺達に協力しろと言う訳じゃないモナ」
( ´∀`)「ただ、お前がその知恵を存分に奮う相手に困ってる様に思えたから」
(´<_` )「……」
( ´∀`)「全力を使うのは楽しいモナよ?」
(´<_` )「なるほど。そうかもしれませんね」
( ´∀`)「お前が残れば……いや、同志の誰か一人でも残れば、俺達の勝ちモナ」
(´<_` )「……」
( ´∀`)「意味、分かるモナ?」
(´<_` )「私の同志は全員残らせます。でなければ私の負けです」
( ´∀`)「心強いモナ」
(´<_` )「よろしく」
- 53 :同志名無しさん:2013/10/12(土) 04:04:52 ID:8ZXCd3tQO
- ( ´∀`)「その言葉、実行に移せるかモナ?」
(´<_` )「はい。一週間後」
( ´∀`)「内容を具体的に」
(´<_` )「獅子身中の虫の排除」
( ´∀`)「ほほ。確かに居るからな。楽しみだモナ」
(´<_` )「……」
- 54 :同志名無しさん:2013/10/12(土) 04:06:49 ID:8ZXCd3tQO
- 一週間後
(´<_` )「では内藤さん。ゴミの処理を頼みます」
>>41
- 55 :同志名無しさん:2013/10/12(土) 04:15:53 ID:8ZXCd3tQO
- ('_L')「これでよし。と」
鴨志田は手堅く、真面目である
爆弾の起爆テストは30回はやったし
設置場所、時間の確認も全て抜かりない
そして、自分が囚われてはならないと良く理解している
('_L')「つまり、同志の為に死ななければならない……」
('_L')「まあ、いいか。別に」
自分が生きている必要も、特にない
- 56 :同志名無しさん:2013/10/12(土) 04:19:44 ID:8ZXCd3tQO
- ('_L')「……」
3
2
1
(;_L;)「おかあちゃああああああん!!」
ちなみに鴨志田のおかあちゃんは俺がコンクリートに漬け込んだんだが
教えておくべきだったかな?
- 57 :同志名無しさん:2013/10/12(土) 04:27:06 ID:8ZXCd3tQO
- _
( ゚∀゚)「ヘリはあいつらに目立つから、普通に旅客機がいいと思うな」
「情報提供に感謝する。同志長岡君」
_
( ゚∀゚)「いやいや」
_
( ゚∀゚)(みんな死ね。みんながみんな死ね!)
- 58 :同志名無しさん:2013/10/12(土) 22:56:31 ID:8ZXCd3tQO
- (,,゚Д゚)y-「すみません。火を、お借りできませんか?」
「あ、ええ。どうぞ」
さっき手に入れたばかりの、議院章の入ったライターで火を差し出せば
(,,゚Д゚)y-「ありがとう。ほう、議院の方でしたか」
「や、頂き物です。知人が議院にいたもので」
(,,゚Д゚)「そうでしたか。こちらへは、ドライブで?お一人で?」
「ええ。俺は車の運転が唯一の趣味らしい趣味なんで」
官権か、探偵か、いや、でかいカメラを見るにジャーナリストか
どことなく馴れ馴れしく、ずけずけしいのは職業病か
(,,゚Д゚)「……あ、急に立ち入った事を聞いちゃったかな?失礼しました」
「ジャーナリストの方で?」
(,,゚Д゚)「そう。フリーの。自称……ですがw」
- 59 :同志名無しさん:2013/10/12(土) 23:22:12 ID:8ZXCd3tQO
- 「取材ですか?その……」
(,,゚Д゚)「ああ。このカメラですか?いえ、今日は取材ではなくて、休暇なんですがね」
(,,゚Д゚)「ネタはそこかしこに転がってるもので、手離せんのです」
「なるほど」
(,,゚Д゚)「細かいネタも、メシの種にせんとねwフリーのつらいとこですw」
彼はひたすら人懐っこい。が、それがなんとなく表面的で不自然な気はして
また、逆に彼の方でも俺に、不自然さ、違和感を持っていたようで
穏和だがぎこちない空気が二人の間を漂う。何気ない会話が、あたかも尋問でもしているかのようで
「……なんとなく」
(,,゚Д゚)「ええ。なんとなくまたお会いする気がしますね」
「そう、ですね」
その時は、敵対した立場にいるかも知れないなと
何故だかそう感じた
もちろんそれは黙ったまま、彼、端南とはそれっきり。
それっきり会うことは無かった
- 60 :同志名無しさん:2013/10/12(土) 23:41:09 ID:8ZXCd3tQO
- 押し寄せる濁流。その速さ、轟音は、思考を停止させ
当たり前のするべきこと
つまり、逃げる事すら忘れさせ、体は硬直するばかり
(;゚д゚)「……」
(;゚д゚)「なんて……こった……」
だが彼は一人じゃない
たくさんの人々。仲間、同志といっしょだ
一人寂しく死なずにすむ
( ゚д゚ )
(*^ー^)
しぃは高台に据えられたステージから、安全な位置からそれら観客に対して
アイドルらしく笑顔を振り撒きつつ思った
( ゚д゚ )
こっちみんな。と
- 61 :同志名無しさん:2013/10/13(日) 00:02:14 ID:XTMpp0KsO
- (´・ω・`)「こちらです」
20人程の党員をあらかじめ逃がす計画
同志に対してこれまで何かと便宜を図ってくれもし、また
未来にわたっても利用価値のある者達を選んで
(´・ω・`)「エコノミークラスで申し訳ありません」
(´・ω・`)「目立つ訳にはいかないので」
党員らには不満を漏らすものもいたにはいた
頭を下げ、宥めるショボン
(´・ω・`)(ちっ……うるさい豚どもめ……)
(´・ω・`)(客に紛れる格好をしろとは言ったが……アロハにサングラスとか)
(´・ω・`)(ああ殺してえ!観光気分のコイツらみんな、ぶち殺してえ!)
(´・ω・`)(同志寄りの党員とはいえ、コイツらも糞には違いないんだ……!)
手筈通り旅客機は、シルクロード作戦の決行1日前
作戦は成功だ
- 62 :同志名無しさん:2013/10/13(日) 00:06:38 ID:XTMpp0KsO
- 作戦は成功だ
が
まんまと党首を逃がしてしまうという大失態
よもや党首が副操縦士に化けていたとは、お釈迦様でもわかるめぇ
- 63 :同志名無しさん:2013/10/13(日) 00:09:53 ID:XTMpp0KsO
- (´・ω・`)「残念ながら」
(´・ω・`)「僕らの中にまだ」
(´・ω・`)「裏切り者がいる。ってことだね」
- 64 :同志名無しさん:2013/10/13(日) 00:15:36 ID:XTMpp0KsO
- **党首健在!**
**繰り返す!**
**事成れども、党首健在!**
**だが同志、落胆する事なかれ**
**気を保ち、闘争を継続せよ!**
- 65 :同志名無しさん:2013/10/13(日) 00:18:20 ID:XTMpp0KsO
- (#´・ω・`)「っ!」
(#´・ω・`)「不適切!健在等と、敵の無事を良いことのように表現するなんて!」
(#´・ω・`)「不適切!不適切!不適切ッ!」
- 66 :同志名無しさん:2013/10/13(日) 00:33:53 ID:XTMpp0KsO
- **ククク**
視点は
一つでは
な
い
- 67 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 06:16:31 ID:kpZc6QrUO
- ( ^ω^)「参加させてもらえる訳がねえお」
「もちろん名前は伏せて。変装もしてさ」
( ^ω^)「うまくいくかお?」
俺は肩をすくませて、コメカミをポリポリと掻く
「そりゃ分からんよ」
「運が良ければ出られるんじゃないかな?」
( ^ω^)「……」
果たして内藤は運が良く
バレずに党の剣道大会に参加し
見事に2人を突き殺し逃亡(内、一人は無関係な参加者だった)
脱出の際、俺のバイクのサイドカーに乗り込んだ内藤は
テレビでスポーツマンが見せる、ハレヤカないい顔をしていた
- 68 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 06:36:13 ID:kpZc6QrUO
- 政はあれで、案外慈悲深い奴だと言える
作戦前の時間のない中でも、しっかりと独自に動き
少数ではあれど、一般市民が土石流から避難できるビルを確保
そのお陰で一時的に30人程が助かったと聞いている
( ・∀・)「まあね。俺の出来ることは、こんな程度だからさ」
( ・∀・)「やることはやった。後がどうなるかは……知らない」
確かにアフターケアまでは政のする事ではないので
孤立したビル内で、食糧の奪い合いによる殺し合いが起きたのは別の問題だ
( ・∀・)「蜘蛛の糸って、芥川だっけ?」
- 69 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 06:47:10 ID:kpZc6QrUO
- 新聞は、党の無能を書き立てるものと、俺達を非難するものの2つに大別された
公平すぎるだろう
明らかに情報操作されている
端南、表立ってない割りにやるなあ……
もちろん、事後に俺達の悪行について情報を流したのも奴だろうが
それを含めて奴は優秀なランナーだと言える
- 70 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 07:05:26 ID:kpZc6QrUO
- どうでもいい事
この作戦の名、「シルクロード作戦」だったはずだが
メディアからは「ミルキーウェイ闘争」として報道され、一般的にはこちらで認知された
端南のセンスがキラリと光るキャッチーさ
コピーライターかよ
ウチのノーセンスアホに爪のアカを提供してやってくれないかな?
心底どうでもいい……
- 71 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 07:20:47 ID:kpZc6QrUO
- (´<_` )「次は俺の案を聞いてもらえませんか?」
(´・ω・`)「やっと流石の闘争が聞けるのか。楽しみだ」
( ・∀・)「今まで他人の闘争に知恵を貸すだけだったのに、なぜ今になって?」
(´<_` )「申し訳ないです。これまでは、俺の闘争の下地にしようと思っていました」
「おいおいズルいねwww」
(´・ω・`)「先の展開を見越していた。って訳かい?」
( ・∀・)「……」
(´<_` )「はい」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「話してみて」
(´<_` )「まず」
流石の語る闘争は、俺達を驚かせるに充分なものだった
(´<_` )「党に降伏します」
- 72 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 07:34:05 ID:kpZc6QrUO
- (,,゚Д゚)(デリンジャー……)
当てるにも効果的にも、至近距離での使用が前提の拳銃
威力もあまりない。小さくて携帯にはいいが
端南は拳銃を撃った事はない。が、この拳銃をどう使うべきかを良く理解している
口でくわえて
ターン!
- 73 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 21:44:42 ID:kpZc6QrUO
- _
(;゚∀゚)「お、おいおい」
( ・∀・)「人間爆弾……」
(´・ω・`)「合理的だろ?手段はちょっと古いけど」
( ・∀・)「……正気か?」
(´・ω・`)「やる、やらないは今議論してない。要はその闘争が合理的かどうかだ」
「合理的だな」
_
( ゚∀゚)「まあ、そうだな」
( ・∀・)「……認める」
(´・ω・`)「それを手本に、ちょっと変えれば斬新な闘争になる」
( ・∀・)「……」
政は無表情だが、嫌悪感が顕だ
「いまさら道徳観もないもんだがなぁ?政」
_
( ゚∀゚)「俺に当て付けてんのか?」
「いや、皮肉のつもりはない」
今のところ、社会的には長岡が一番の戦犯であるから、これは俺の失言だろう
- 74 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 22:05:59 ID:kpZc6QrUO
- 「ショボン。お前は闘志として優秀なんだと思うよ」
(´・ω・`)「……」
「だが、頭が硬いようだ。ストレート過ぎる」
(´・ω・`)「否定しない」
( ・∀・)「俺ははっきり言って、目に見える犯罪、特に血は嫌いだ」
_
( ゚∀゚)「……」
( ・∀・)「あらゆる手段、やりようを認めてもらえると聞いたからこそ、ここにいる」
( ・∀・)「いい機会だ。俺の闘争プランを聞いてもらっていいか?」
(´・ω・`)「どうぞ。血を流すばかりが闘争ではない。と、本音じゃ僕も思ってる」
(´・ω・`)「政の闘争とは?」
( ・∀・)「貧民救済」
きっぱりと実現が難しい事を言う。絵に描いた餅
口にするからには、政は何らかの方策を持っているのだろう
_
( ゚∀゚)「こりゃまたデカイ事を言うなー」
( ・∀・)「政策じゃない。あくまでも闘争手段さ」
( ・∀・)「理想論じゃない。同志の協力が必要ではあるが、実現可能。なはずだ」
- 75 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 22:18:42 ID:kpZc6QrUO
- (,メ゚Д゚)「ほっぺた吹っ飛んだwww」
(,メ゚Д゚)「すんげー痛てえ!痛すぎだろこれ!」
(,メ゚Д゚)「wwwwww」
(,メ゚Д゚)「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」
- 76 :同志名無しさん:2013/10/15(火) 23:17:56 ID:kpZc6QrUO
- ( ・∀・)「党を潰し、思想を破壊して」
(´・ω・`)「……」
( ・∀・)「その後ショボンはどんな政権を打ち立てるつもりなんだ?」
(´・ω・`)「打ち立てない」
「?」
( ・∀・)「無政府ってことか?」
(´・ω・`)「いや、そこまでは僕らのする事じゃない。ってだけ」
「無責任ww」
(´・ω・`)「だから、党を潰す為ならどんな闘争手段もアリ。君らの意見を尊重する」
( ・∀・)「うん。そりゃいい。気に入った」
(´・ω・`)「よろしく。政」
- 77 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 00:40:58 ID:oYporcUcO
- ( ´ー`)ノ≡◯「ホイ!ホイ!」
荷台に乗った白根が、後続車両のフロントガラスに
トマトやらカラーボールやらを投げつけている
「ウインカー出してどうするwww右折したら谷底だぜww」
後続車のドライバーはワイパーとウインカーを間違えているようだ
それだけ舞い上がってるんだろう
「ケチケチしないでウォッシャー液位出せよwww」
助手席の黒服が喚き散らしている
白根のピッチングコントロールは素晴らしく
後続車は本当に右折していった
あーあ
- 78 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 01:16:10 ID:oYporcUcO
- 白根が助手席に戻り、カーラジオをつける
ラジオから「キャロル」の懐かしい曲が流れ出す
♪君はファンキーモンキーベイベー
(*´ー`)「イカれてる〜ヨ〜」
札束を運転席に撒き散らしてはしゃぐ白根
つられて俺も歌う
ノリノリのドライブ
今日はいい日だ……
- 79 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 01:30:24 ID:oYporcUcO
- ( ´ー`)「ロケットランチャーか手榴弾なんかあれば手っ取り早いんだが……」
「無粋な事言ってんじゃないよ」
二人して笑う
「今日は鍋にしようぜ?かみさんに頼んでみるよ」
( ´ー`)「八百屋の車を拝借して正解だったーな」
「それも初めから折り込み済みよ」
( ´ー`)「嘘つけwww」
- 80 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 01:54:31 ID:oYporcUcO
- (´<_` )「首魁はショボン……「血のロマネ部隊」の生き残りの、歴戦の兵です」
「あの部隊の……なるほど。党に対する恨みか」
「それで?同志流石、君は情報提供の為だけに我々に投降した訳ではあるまい?」
(´<_` )「はい。そのショボンを討つ為の策を考えて来ました」
「一応、確認しておいてもらいたいのだが、我々はまだ君を信用していない」
(´<_` )「兄を殺します」
「何と?」
(´<_` )「兄は党に、いや国に寄生するだけの、害虫です」
(´<_` )「その証拠を持って兄を討ち、党への忠誠心を見せます」
「ほう」
(´<_` )「その上で、まだ俺が信用ならないのなら……俺を撃って構いません」
- 81 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 02:01:02 ID:oYporcUcO
- 「聞くだけ聞こう」
「ショボンら反乱者達を倒す手とは」
(´<_` )「簡単です。ショボンを暗殺してしまえば瓦解する。その程度のつながりしかない連中ですから」
(´<_` )「かといって、表立っての武力討伐は、民衆の反感を買う」
(´<_` )「報道を見ましたか?奴らには報道関係者もいるのです」
「しかしあの部隊の生き残りを暗殺となれば、それなりの者を差し向けねば」
(´<_` )「それです。うってつけの者がいます」
- 82 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 02:45:01 ID:oYporcUcO
- _
( ゚∀゚)「あ、ショボン。俺に休みくれないか?」
(´・ω・`)「今は忙しい時期だぞ」
_
( ゚∀゚)「2、3日だけ、ヤボ用を済ませてきたいんだけど」
(´・ω・`)「僕らから逃亡するって事かい?長岡君」
_
( ゚∀゚)「逃げねえよ。2、3日で戻る。俺の闘争大成功のご褒美だと思ってさー」
(´・ω・`)「監視をつけた上で……君が逃げたら後ろから撃っても良ければ」
_
( ゚∀゚)「もちろんいいぜ!助かるぜー」
(´・ω・`)「休暇の訳は?」
_
( ゚∀゚)「ダムの底で、愛しのベイビーが俺を待ってるんだ。会いに行きたい」
(´・ω・`)「?」
_
( ゚∀゚)「闘争でダムが干上がったろ?だから10年ぶりの御対面が叶うわけさ」
(´・ω・`)「なるほど。君があの闘争を持ちかけたのは、もともと……」
_
( ゚∀゚)「そういうことー」
- 83 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 02:53:20 ID:oYporcUcO
- (´・ω・`)「……いいよ。行ってきな?」
(´・ω・`)「悪いけど、監視は「つけてあげられない」よ?」
_
( ゚∀゚)「ああ。確実に党の奴らがいるだろうしな。」
(´・ω・`)「無事に帰還してくれ」
_
( ゚∀゚)ノシ「前向きに努力するよー」
_
( ゚∀゚)(もうこの件で死ぬべきなのは、俺だけだ……)
_
( ゚∀゚)(サンキューショボン。お前らの闘争が上手く行く事を祈ってるぜ!)
- 84 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 02:56:29 ID:oYporcUcO
- _
( ゚∀゚)「待ったかい?ベイビー!」
ターン!
_
( ゚∀゚)「……」
_
( ゚∀゚)
- 85 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 03:00:30 ID:oYporcUcO
- **ミルキーウェイ闘争の首謀者、射殺さる!**
**ジョルジュ長岡(22)は、VIP市にて素直ヒート(24)を殺害した後……**
**反乱者同盟に参加。中心的人物としてミルキーウェイ闘争を……**
- 86 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 03:25:03 ID:oYporcUcO
- **彼を射殺したのは間違いだった**
**捕らえた上で、法の裁きを受けさせるべきであった**
**反乱者同盟の情報操作により、彼は民衆の英雄に奉り上げられてしまった**
**残党は捕らえねばならない**
**必ずや、法の裁きを受けさせねばならない**
- 87 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 04:06:41 ID:oYporcUcO
- (,,゚Д゚)「緊張し過ぎだぞ?」
(´・ω・`)「う、うん。こういうのは慣れてなくて」
(,,゚Д゚)「wwインタビューは苦手か。まいいや」
(,,゚Д゚)「では質問します。反乱者同盟のリーダーとして、党を倒した後の反乱者同盟の政策を教えて下さい」
(´・ω・`)「ない。後の事は知らない」
(,,゚Д゚)「おいおい……それじゃ困るんだよこっちは」
(,,゚Д゚)「お前らを英雄として書いて行かなきゃならんのだから」
(´・ω・`)「そうだろうけどさ。端南の言い分は分かるけど」
(´・ω・`)「混乱を巻き起こし、党を潰す。これだけが目的だから」
- 88 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 04:16:34 ID:oYporcUcO
- (,,゚Д゚)「なら、俺の創作でいいか?」
(´・ω・`)「いいよ別に」
(,,゚Д゚)「分かった。そんじゃ、適当に捏造するからな」
(´・ω・`)「あんまりおかしな事は書かないでよ?」
(,,゚Д゚)「それは約束できんなwwwおもしろおかしい方が読者が喜ぶ」
(´・ω・`)「……原稿書き上げたら先に見せてくれよ」
(,,゚Д゚)「お、検閲か?テロリストが一丁前にww」
(´・ω・`)「面倒だけど、君が何を書くか分かったもんじゃないし」
(,,゚Д゚)「はいはい。信用しろよ。お前らの悪いようにはしない」
(´・ω・`)「言っとくけど、君も僕らの同志なんだからね?下手打って後悔するなよ?」
(,,゚Д゚)「分かってますって」
- 89 :同志名無しさん:2013/10/16(水) 04:23:22 ID:oYporcUcO
- **彼らは自らをこう呼ぶ**
**翼なき冒険主義同盟**
**と**
- 90 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 02:03:34 ID:Jaxnou96O
- 最初はわけわかんなかったが読んでるうちに面白くなってきてしまった
- 91 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 06:17:49 ID:PaH7vzsQ0
- なかなか難しいことしてるな
面白いぜ
- 92 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 16:04:06 ID:jJgFUkBsO
- 「冗談ヨシ夫さん」(じょうだんよしふさん)
ある朝
新聞、ラジオなどの各メディアに向けてイラストの投書があり
その内容の悪趣味さも手伝って
あっという間に流行語になった
漫画チックな絵柄の党首が、全裸で股間の(小さな)薙刀を振り回すという風刺画
目を黒く塗り潰されているのが、逆に見る者に党首を指しているのを分からせる
党は勿論差し止めをかけたが、時既に遅く
メディアの党に対する言い訳の大半はこうだ
「こういった、党に対して挑戦的、かつ悪質な人物が居ることを万民に知らせる為」
「かつ、我々も「党員」として、正しく公平なメディアの有り様を示すため」
「さらに、民間からの情報提供を受け、警察のこの件の犯人検挙に協力するために」
「この件に対する情報提供者に対して報償金を出す覚悟をもって、報道に踏み切った」
嘘つけwwww
巷に流行しそうな煽り文句を考え、一面トップで晒しておいて良く言う
- 93 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 17:32:47 ID:1M8kST/Y0
- これは粛清対象ですわあ…
- 94 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 18:43:49 ID:jJgFUkBsO
- ( ´_ゝ`)「いつから俺が俺だと錯覚していた?」
パーン!
深謀遠慮とはこういうのを指すのだなぁ
感心したが、同時に呆れた
一体何がしたいんだ?何がしたかったんだ?こいつらは
「もう訳わからんから流石でいいや」
( ´_ゝ`)「それはあんまり俺に対して失礼じゃないか?」
「お前らが完璧すぎて俺が混乱してんだ。礼儀なんて今気にすんなw勘弁しろ」
( ´_ゝ`)「……もういい。……流石でいいよ」
「じゃ、乗れよ。さっさと行くぜ?」
- 95 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 18:48:00 ID:jJgFUkBsO
- (;´_ゝ`)「この車、魚臭い!」
「文句言うな。品物は一級品だぞ?」
(;´_ゝ`)「魚は苦手なんだ」
この時期のブリの旨さが分からんとは……
全くどういう育ち方してんだ。嘆かわしい
- 96 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 19:24:20 ID:jJgFUkBsO
- 山火事のようだ
勢いが激しく、人の消火活動ではどうにもならない
初動が悪かったせいで、こうまでなってしまった今
どんな腕利きの火消し人が努力しても焼け死ぬだけだ
付け火をした奴は、手間なんか大してかけていないと言うのに
誰の闘争だろう
端南……?いや、違うか
奴がやったなら簡単に足がついてしまう
闘争ではない?単なるイタズラ?
そんな筈はない。党に向かっておちょくりをかける命知らずはいない
何者が?
初動の手際の悪さが気になる
まさ、か
- 97 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 19:30:37 ID:jJgFUkBsO
- **人民は平等でなくてもよい**
**ただ、党として平等感は持たせなくてはならない**
「これは何の漫画だったか?」
「たしかカイジじゃないですか?」
- 98 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 19:37:32 ID:jJgFUkBsO
- 「であれば、私も平等であっていい。そうは思わないか?同志?」
「……それってアリですか?」
「アリがいいなぁ。と思った」
(……ダメだこいつ)
(早くなんとかしないと……)
- 99 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 22:04:07 ID:jJgFUkBsO
- (゚、゚トソン「もし、」
(゚、゚トソン「やめて下されば」
( ・∀・)「……誰に強要されての言葉だい?」
(゚、゚トソン「……あなたに」
( ・∀・)「俺?」
(゚、゚トソン「正確には、あなたの……目に」
( ・∀・)「目……」
(゚、゚トソン「ご自分で分かっていますか?あなた今にも泣きそうですよ?」
( ・∀・)「……」
(゚、゚トソン「……」
( ・∀・)「君は、」
(゚、゚トソン「多分、私は」
( ・∀・)「ラーメン食いに行かないか?」
(゚、゚トソン「こってりギトギトが食べられるなら行きます」
( ・∀・)「スープは残す派?」
(゚、゚トソン「残さない派です」
( ・∀・)「いいね」
- 100 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 22:31:56 ID:jJgFUkBsO
- 爪'ー`)y‐「大地は」
爪'ー`)y‐「言い直す」
爪'ー`)y‐「地球はでっかいゴミ箱です」
爪'ー`)y‐「内藤。反論は?」
フォックスはコーヒーのスチール缶を川に放り投げ、相棒にニヤリと笑ってみせる
( ^ω^)「……あっそ」
内藤は至極面倒くさそうだ
爪'ー`)y‐「ゴミ箱にたかり巣食うのは、ネズミ、虫けら」
( ^ω^)「お前の意見は聞く気がないお。それより」
爪'ー`)y‐「ちぇっ。まだ何にも話してねえのに」
( ^ω^)「お前はうるさいんだお。要点だけ言え」
爪'ー`)y‐「つまらん男だ。まあいい」
( ^ω^)
内藤はフォックスの回りくどさが嫌いだ。というか顔も嫌い
爪'ー`)y‐「お前、反乱者同盟潰してこい」
( ^ω^)「なんで?」
爪'ー`)y‐「あいつらは俺の気に食わないからだ」
( ^ω^)「ふうん。理由はそれだけなのかお?」
爪'ー`)y‐「そうだよ。他には何も理由はない」
( ^ω^)「そっか」
- 101 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 22:48:23 ID:jJgFUkBsO
- ( ^ω^)「なら死ね」
音もなく一瞬もなく、ナイフが閃く
内藤の右手は素早い
爪;'ー`)y‐「あろ」
( ^ω^)「俺はお前が気に食わないんだお」
爪 ー )y‐
( ^ω^)「気に食わなければ殺していいのか。そうかそうか」
( ^ω^)「知らなかったおー」
( ^ω^)「鮮血の赤いきつね……こんな商品武田○矢もコマーシャル拒否するお」
ちっともうまくない上に面白くもないジョークを飛ばす
フォックスを大きく跨いで闇夜に去る内藤
( ^ω^)「よーし!じゃ、俺、がんばっちゃうお!」
なんだかんだしても、なんだかんだ言っても
内藤は反乱者同盟を潰す気にはなったらしいので
フォックスは最低限の仕事はしたと言えるのかもしれない
「地球はでっかいゴミ箱です」
ゴミの如く打ち捨てられたフォックスの死体
- 102 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 23:06:46 ID:jJgFUkBsO
- 端南は懐から拳銃を取り出し
しかしこちらに向けるのではなく
おもむろに己の口にくわえ込む
「自決なんぞさせるか!」
端南はなんとしても捕らえねばならない
反乱者同盟の内情を知る手がかりが途切れてしまう
端南はこちらの事情を知ってか、拳銃をくわえたまま恐怖にひきつりそれでも笑いながら
引き金を
阻止しようと組み付いた瞬間
パーン!
端南の頬肉は弾丸により弾けとび、そのまま俺の胸に風穴を空けた
後はもう、わからない
- 103 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 23:23:29 ID:jJgFUkBsO
- **ザザ……ザザザ……**゙
**定時通信**
**予定通り接触に成功**
**予定通り接触に成功**
**特に新たな指示等無ければ、任務を継続**
**以上32号。一方的に通信終わり**
**以上32号。一方的にザザ……**
- 104 :同志名無しさん:2013/10/17(木) 23:55:39 ID:jJgFUkBsO
- 「金?」
('_L')「はい。お母ちゃんをいい病院に入れてやりたいんです」
「いくら必要なんだ?」
('_L')「ざっと計算して6千万」
「……わかった。俺がなんとかしよう」
「お前のお母ちゃんの為に、俺の闘争をする」
「現金調達は、俺のメインの闘争だからな」
('_L')「頼みます。そうしてもらえるなら、俺は心おきなく戦える」
「後の事はなにも心配せず、同志の為に」
('_L')「任せて下さい」
「お前に信じてもらう為に、今、とりあえずこれだけ置いていく」
「事情はともかく、同志からもともとお前に渡すよう言いつかってきた金だ」
何のへんてつもないエコバッグ
……に無造作に詰めた金2千万を、バッグごと鴨志田に渡そうとしたが
('_L')「いえ、今受け取っても仕方ないですし」
('_L')「闘争の後、残りの金と一緒に病院へ……」
「それでいいのか?」
('_L')「はい。後に面倒を掛けてすみませんが……そうして下さい」
('_L')「その金を実際に渡そうとして下さった。と言うだけで充分信用させてもらえましたから」
- 105 :同志名無しさん:2013/10/18(金) 00:09:32 ID:mFdGpFjUO
- ('_L')「ありがとうございます。同志」
「お前の為にしてる事じゃない」
('_L')「そう、でしたねw……あ、」
「どうした?」
('_L')「その金の中から、この「打ち合わせ」のコーヒー代だけ貰ってもいいですか?」
「wwいいよwwコーヒー代くらい俺が払っておく」
('_L')「そういうわけには……」
「wwいいって。そんなん気にすんな。それより闘争に気を向けてくれ」
「すぐに準備に取りかかってくれ。追加指示はまた後日」
('_L')「ありがとう。了解です。ごちそうさまです」
鴨志田は席を立ち、喫茶店を出て行った
ショボンの言う通りだった
鴨志田は真面目で親思いで、仲間思いで、誠実な人間だ
あー、えーと
つまりは、奴が後のことを心配しなくてすむようにしてやればいいって話か
なんだ
2千万もうけた
- 106 :同志名無しさん:2013/10/18(金) 00:20:17 ID:uiDdUAlk0
- 鴨志田がショボンと弟者が言ってた蟻かな
- 107 :同志名無しさん:2013/10/18(金) 01:20:23 ID:mFdGpFjUO
- (=゚ω゚)「……」
「頼む……」
一か八かの賭けだった
苦し紛れの賭け。勝ち目の薄い賭け
転がり込んだ酒場の亭主が、党に対して反感を持っていれば
「同志長岡の、市民の英雄の遺志を……」
(=゚ω゚)「それ以上聞かせるな」
だめか
(=゚ω゚)「俺は党から尋問を受けたら喋る。全部喋るから」
(=゚ω゚)「お前ら反乱者同盟の事を俺に喋るな」
……っ!
(=゚ω゚)ノ「こっちだ。裏口から行け。真っ直ぐ行ったら橋が見える」
(=゚ω゚)「俺はお前に拳銃で脅された。だからお前の逃走を阻めなかった」
(=゚ω゚)「いいな?」
どうやら俺は賭けに勝ったらしい
「恩にきる」
(=゚ω゚)「……うるせえ。二度と来るな」
俺の背中に亭主の声がかかる
(= ω )「頑張れよ」
- 108 :同志名無しさん:2013/10/18(金) 01:51:05 ID:mFdGpFjUO
- 店に続いて飛び込んで来た黒服4人
亭主、伊予は当然尋問を受けるが、それは追跡途中の緊急時でもあり雑なものだ
じっくり聞く暇はないのは仕方がない
(=゚ω゚)「息が上がっていますね。いけませんな」
(=゚ω゚)っU「皆さんレモン水をどうぞ。飲めばもう少しは走れるでしょう」
「ありがとう」
(=゚ω゚)「いえ」
(=゚ω゚)「奴は裏口から逃げて行きました。おそらく……」
「おそらく、どっちへ?」
(=゚ω゚)「まあ焦らず飲んで下さい。俺は党の方の味方です」
(=゚ω゚)「地図を持ってきて説明します。えーと……」
(=゚ω゚)「どこへ仕舞ったっけな?地図……地図……と」
しばらくあって
「協力に感謝する」
(=゚ω゚)ノ「いえいえ」
裏口から去り行く黒服達を見送り、酒場の亭主、伊予は開店準備に戻る
(=゚ω゚)「4分と少し……か。まあ……な」
(=゚ω゚)(サービスし過ぎは俺の悪い癖だな)
(=゚ω゚)「フフ……」
- 109 :同志名無しさん:2013/10/18(金) 02:02:12 ID:mFdGpFjUO
- 「おかしいぞ」
「何が?」
「俺達が何人来るか、奴が亭主に話したと思うか?」
「そんな話をして意味あるか?暇もなく逃げて行くはずだ」
「?何が言いたい?」
「亭主はきっちり4人分、レモン水を用意していた」
「前もって準備していたって事か!」
- 110 :同志名無しさん:2013/10/18(金) 02:14:45 ID:mFdGpFjUO
- (=゚ω゚)「戻ってきたか」
(=゚ω゚)「どれ、もう少しサービスしてやらなきゃならんなあ」
(=゚ω゚)「フフ……」
バタン!
「亭主!、お前を反乱者同盟に加担した者として、事情を聞かせてもらう!」
(=゚ω゚)「……」
(=゚ω゚)「俺は何にも知らんよ?」
(#=゚ω゚)「党の飼い犬共めが!」
「貴様ッ!やはり!」
- 111 :同志名無しさん:2013/10/18(金) 02:21:12 ID:mFdGpFjUO
- (=゚ω゚)(闘争ってのは、何も難しく考えなくとも)
(=゚ω゚)(あらゆる形でできるものだなぁ)
(=゚ω゚)(俺みたいな民間人でも、意志さえあれば……)
(=゚ω゚)(シベリアか。寒いんだろうな……)
- 112 :同志名無しさん:2013/10/19(土) 06:38:07 ID:Xuf1ZQ7YO
- ミセ*゚ー゚)リ「どうなの?ドールは?」
(-@∀@)「今のところ順調ですよ。うまく紛れているし」
ミセ*゚ー゚)リ「あなた本当に天才よねぇ」
(-@∀@)「ミセリ大統領はマジ大統領っすよね」
お互いを皮肉りあい、しかも特の付くキチガイと認めあい、尊敬しあっている不思議な二人
ミセ*゚ー゚)リ「性能が多少劣っても、大量生産に踏み切っちゃえば?」
(-@∀@)「すでにその方向の計画は済んでるんです」
(-@∀@)「あれらは自力で自分らを増やせます」
(-@∀@)「大統領が工場設備を使う許可さえ出せばですが」
- 113 :同志名無しさん:2013/10/19(土) 06:52:36 ID:Xuf1ZQ7YO
- (-@∀@)「ただ、完璧を求めたいじゃないっすか。」
ミセ*゚ー゚)リ「ああー。なんかわかる」
(-@∀@)「大統領としては、あれらを軍事利用したいと考えるのも理解できるんです」
(-@∀@)「でも、もう少しだけ成り行きを見ませんか?」
ミセ*゚ー゚)リ「いいわ。せっかく面白い状況になってきたんだし、しばらくは神の見地にいるのも悪くない」
(-@∀@)「どこまでも権力思考っすね。そこが大統領の良いところですけど」
ミセ*゚ー゚)リ「仮に、大量生産したとして、脳チップを入れなかったら……」
(-@∀@)「動物と一緒ですよ。最下等なたんぱく質の塊」
ミセ*゚ー゚)リ「食料としては使えるの?」
(-@∀@)「現状でも使えない事はないと思いますが、味は保証できません」
(-@∀@)「品種改良すればどうとでもなるでしょうけど、それはまた別の投資と時間を必要とします」
- 114 :同志名無しさん:2013/10/19(土) 07:05:04 ID:Xuf1ZQ7YO
- (-@∀@)「あれらを食料にする手間をかけるくらいなら……」
(-@∀@)「農業用脳チップを組み込んで農業やらせれば、安く早く食料が生産できますよ?」
ミセ*゚ー゚)リ「それは分かるけど、興味本位でね?美味しいのかな?って」
(-@∀@)「大統領、マジ大統領っすよね」
ミセ*゚ー゚)リ「エロ関係は?」
(-@∀@)「それは初期タイプの脳チップから組み込んであります」
ミセ*゚ー゚)リ「やっぱり!変態ね」
(-@∀@)「でへへ」
(-@∀@)「軍事利用するのが前提ですから、やはりソチラも満足に出来るべきかなと」
ミセ*゚ー゚)リ「納得は行くけど、やっぱり変態ね」
(-@∀@)「でへへ」
- 115 :同志名無しさん:2013/10/19(土) 07:16:47 ID:Xuf1ZQ7YO
- (-@∀@)「擬似感情を持たせてますから、いわゆるマグロじゃないですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「うわ……それは余計に変態っぽい!」
(-@∀@)「でへへ」
(-@∀@)「ついでにバラしちゃうと、私と大統領の遺伝子を持ってます。いわば二人の子供です」
(-@∀@)「引きますよね大統領?ドン引いてくれますよね?」
ミセ*゚ー゚)リ「あなたは私の事が好きなんだもんね?」
(-@∀@)「でへへ」
ミセ*゚ー゚)リ「キモーイ」
(-@∀@)「でへへへへ」
- 116 :同志名無しさん:2013/10/19(土) 07:44:35 ID:Xuf1ZQ7YO
- 良く晴れている
見える気色はほぼ白い、そしてぽつんとぽつんと赤い雪、氷
ここは北の果て。シベリア?いやいやもっともっと北
凄く北。超北。ちょっぽく
ミ,,゚Д゚彡「うまく一発で仕留めたな」
( )「たまたまさ」
エスキモーはアザラシや白熊を狩って生きるもので
それしか生きるすべはないから絶滅した
フサギコは、エスキモーとしては最後の一人
ミ,,゚Д゚彡「さばくのは、仕留めたお前の仕事だが、やれまい。今回は俺が」
( )「いや、やらせてくれ」
ミ,,゚Д゚彡「よし。やってみろ」
- 117 :同志名無しさん:2013/10/19(土) 07:57:03 ID:Xuf1ZQ7YO
- ミ,,゚Д゚彡「悪くない手際だ」
( )「……」
フサギコは、流れ者(エスキモーになりたいのだと言う)がアザラシを解体して行く様を見ている
ミ,,゚Д゚彡「ただ、本来ならば解体には決まった手順がある。お前のは自己流だ」
( )「次は学ばせてくれ」
ミ,,゚Д゚彡「いつになるか、わからんぞ」
ミ,,゚Д゚彡「獲物はそう簡単には捕れん」
ミ,,゚Д゚彡「肝は仕留めたお前の取り分だ。食え」
( )「生でか?」
ミ,,゚Д゚彡「それが掟だ」
( )「……いただくよ」クチャクチャ
ミ,,゚Д゚彡「どうだ?うまいか?」
( )「不味いな。だが……うまい」
ミ,,^Д^彡「そうか。無理してでも食え」
口も手も血まみれ。二人は血まみれで笑う
- 118 :同志名無しさん:2013/10/19(土) 08:15:56 ID:Xuf1ZQ7YO
- ミ,,゚Д゚彡「この地では農業は成り立たん」
ミ,,゚Д゚彡「だから、ビタミン摂取のためにも、肝は生で食うのがいい」
ミ,,゚Д゚彡「火にかけると、ビタミンが壊れる」
( )「なるほどな」
ミ,,゚Д゚彡「俺らエスキモーは、大昔からそういう知恵を持っていたのだ」
ミ,,゚Д゚彡「極北に生きるのは苦しく貧しい」
ミ,,゚Д゚彡「いわば、生きる事が闘争だ」
( )「……勉強させてもらってる」
ミ,,^Д^彡「お前は良いハンターになれるだろう」
- 119 :同志名無しさん:2013/10/19(土) 08:37:38 ID:Xuf1ZQ7YO
- ミ,,゚Д゚彡「エスキモーで構わない」
( )「そうなのか?」
ミ,,゚Д゚彡「どうせもう絶滅した。生き残りは俺一人しかいない」
ミ,,゚Д゚彡「第一、お前らでは正確に俺の部族の名前を発音できない」
ミ,,゚Д゚彡「エスキモーと呼ぶ方が分かりやすいだろう」
( )「ああ」
ミ,,゚Д゚彡「お前は奇特な奴だ。今時エスキモーになりたいとは」
( )「お前らエスキモーは強い。もしかしたら世界一強いかもしれない」
( )「俺もその強さと勇気を身に付けたい」
ミ,,゚Д゚彡「なぜ強くなりたいのだ?」
( )「好き勝手するために。好き勝手に強くなるために、エスキモーに弟子入りしたい」
ミ,,゚Д゚彡「厳しい掟がある。好き勝手にはできん」
( )「掟を守るのも好き勝手の一つ」
ミ,,゚Д゚彡「ライフルを預けよう。このライフルは白熊を倒した事がある」
( )「学ばせてもらう」
- 120 :同志名無しさん:2013/10/19(土) 08:54:22 ID:Xuf1ZQ7YO
- 「なんだこれは」
店長は己の店の惨状を一言でしか表現できなかった
20人からなる薄汚い連中……浮浪者?が、食料という食料を食い荒らし
寝そべり
酒盛りをして談笑している
「……お前ら!出て行け!」
いきなり店長の後ろから何人かの浮浪者が飛びかかり、店長を押さえつけ
床に頭を押し付けたところで、店の消火器を降り下ろした
ごしゃ
- 121 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 00:47:43 ID:8zX14GysO
- ( ・∀・)「もはや俺達の目的、党を壊滅させるってのは果たされたって言えるんじゃないかな?」
「まあな。まだ党首はどっかで生きてるだろうし、党自体もあるがすでに形骸だ」
( ・∀・)「うちらもショボンが死に、同志もバラバラ」
「時はまさに世紀末wwってな」
「政。お前は今後どうする?」
( ・∀・)「政なんて元々いなかった。いなかったんだから、今後なんてないよ」
「そのスタンスを貫くわけねww」
( ・∀・)「お前こそどうするんだ?新政権樹立を見守るのか?」
「俺か」
「そうね……新政権が立つたびに闘争を仕掛け、潰す……ってのも面白いかも」
( ・∀・)「無政府主義者って訳じゃないんだろうに」
「俺は」
「翼なき冒険主義者さwww」
- 122 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 01:11:55 ID:8zX14GysO
- ミ,,゚Д゚彡「ミルキーウェイ闘争ってのは、お前の同志がやったんじゃないのか?」
( )「知らん。なんだそれ」
ミ,,゚Д゚彡ノ「ホレ。新聞に載ってるぞ」
( )「どれ……へえ。この手は思い付かなかったな」
ミ,,゚Д゚彡「帰らんでいいのか?」
( )「いいさ。うまくやってるって事だから」
ミ,,゚Д゚彡「そうか」
ミ,,゚Д゚彡「ぼちぼち白熊、やってみるか?」
( )「行けるかな?」
ミ,,゚Д゚彡「知らんよ」
- 123 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 01:27:45 ID:8zX14GysO
- ( )「俺の予想だが」
( )「独り言だ。聞き流してくれ」
ミ,,゚Д゚彡「……」
( )「ミルキーウェイ闘争?にスターリンが一枚噛んでいるな」
ミ,,゚Д゚彡「スターリンって誰だ?」
( )「知らんのか」
ミ,,゚Д゚彡「知らん」
( )「党首だよ。お前らエスキモーを弾圧した党……」
ミ,,゚Д゚彡「伏せろ」
ミ,,゚Д゚彡「来たぞ」
( ;)「……おい、アレはヤバいだろ……」
ミ,,゚Д゚彡「アレもコレもあるか。やるぞ」
( )「……りょーかい」
- 124 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 03:27:08 ID:8zX14GysO
- ( ^ω^)「獣臭……?」
内藤は、獣の臭いを感じ取った
風に乗って近寄る獣
風上から仕掛けてくる野生。ということは
己の絶対的有利を確信しているという証だ
( ^ω^)「逃げ」
られず、内藤は喉を切り裂かれ倒れる
牙でなく、長ナイフ
薄れゆく意識の中で、内藤はフォックスの言葉を思い出していた
「地球はでっかいゴミ箱です」
俺はゴミか
いや、
死体はキレイに食われたので、そうでもない
- 125 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 03:35:06 ID:8zX14GysO
- ( )クチャクチャ「脂肪が多いな」
( )「さながらフォアグラだ」
( )クチャクチャ「うまいな」
内藤(西川)を仕留めたハンターは
口も手も真っ赤にして笑う
( )「皮を剥ぐ必要はなかったな」
つい、染み付いた癖が出た
- 126 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 03:42:48 ID:8zX14GysO
- 纏う毛皮は脱臭が不十分であり
相当に慣れなければ吐き気を催す程だが
内藤(西川)が嗅ぎ取ったハンターから立ち上る獣臭は、それとはまた別の
生きている獣のそれだった
獣なんて生易しいものではなかったのだが
- 127 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 04:08:51 ID:8zX14GysO
- 「私がそうであって、何かいけないのかね?」
「では私もそうであって、構いませんか?」
「構わないとも。同志。ただし」
「そうでないように見えなければつまらんよ」
「……」
- 128 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 04:12:48 ID:8zX14GysO
- 「かの国が何かしら仕掛けてくるのは時間の問題だが」
「私なら、それを早めるがね」
「……」
「でなければ、意味を失う」
「その通りですね」
「もう始まっている。と、思いたいな」
「私は思いたくありませんが……」
- 129 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 04:17:28 ID:8zX14GysO
- **我々は、翼なき冒険主義者同盟である**
**我々に、明日はない**
**繰り返す**
**我々に、明日はない!**
- 130 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 08:50:20 ID:8zX14GysO
- (´<_` )「当然の推理です」
(´<_` )「でなければ、説明がつきませんからね」
(´<_` )「私は頭脳戦ではあなたに負ける事はない。ですが」
(´<_` )「残念ながら、それを除いた全てに於いてあなたに劣っている」
(´<_` )「なので、一度でいいからあなたにキッチリ勝っておきたかったのです」
(´<_` )「やはり……私より優秀な人を見るのは悔しいですw」
(´<_` )「でも」
(´<_` )「気分は、悪くない」
- 131 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 09:08:30 ID:8zX14GysO
- 宝はいわゆるキョロツキーである
(ショボンの作ったキョロ+トロツキーの造語)
( ,,^Д^)「いいっすね!それで行きましょう!」
自分を持たず、同志の闘争に乗っかり、一切否定せず、調子が良く
( ,,^Д^)「やりますよ俺!任して下さいよ!」
なおかつチキンで単細胞でもあるので
( ,,^Д^)「さすがショボンさん!党の奴らなんかぶっ殺っしょ!」
同志としては非常に得難い、有能な男である
イエスマンは必要だ
どんな所にも
( ,,^Д^)「一泡吹かせてやりましょう!」
使える内は
- 132 :同志名無しさん:2013/10/20(日) 09:26:36 ID:8zX14GysO
- (´・ω・`)「しかし!」
( ФωФ)「貴様は糞虫の分際で上官に意見するのであるか?」
(;´・ω・`)「サー。自分のような糞虫よりは、隊長が残るべきです!サー!」
( ФωФ)「この国は糞である!よって、そこに生きるべきは糞虫である!」
(;´・ω・`)「隊長ッ!」
( ФωФ)「軍曹、貴様に命令を下す!軍でも国でも党員としてでもなく、俺が、俺個人が命令するのである!」
( ФωФ)「その糞カスの詰まった耳を掃除して、良く聞け!」
( ФωФ)「糞虫は糞を食って生きろ!」
(´;ω;`)「隊長!」
( ФωФ)「雄々しく死ぬ権利など、貴様のような糞虫にはふさわしくないのである!」
( ФωФ)「これで貴様の腑抜け面を見ずに済むと思えば、せいせいするのである!」
(´;ω;`)「隊長ーッ!」
( ФωФ)「さらばである!」
ズドーン!
- 133 :同志名無しさん:2013/10/21(月) 16:32:22 ID:fnEMxukEO
- ( ´_ゝ`)「なぜだ?」
(;´_ゝ`)「何故罠があると分かっていて残ったんだ!?」
(;´_ゝ`)「理解できないッ!」
「流石。お前は天才だがアホだな」
「眠かったから寝たんだよ。そしたら勝手に事が済んでた」
(;´_ゝ`)「寝た!?逃げずにこの場でか?」
「そうだよ。2日寝てないから眠くて眠くて……」
「無理して逃げても居眠り運転になっちまうから、逆に危ねえしな」
( ´_ゝ`)「俺の考えを読んでいたのか?」
「違うって。本当に眠くて寝た」
( ´_ゝ`)「気にくわないな……運がなくての失敗……なのか」
「アホ。俺がどれだけくたびれてるかは、俺の立場でモノを考えれば誰にでも分かる事だ」
「ということで……アホを恥じて死ねよwww」
( ´_ゝ`)「くそ」
パーン!
- 134 :同志名無しさん:2013/10/22(火) 22:12:14 ID:xkVYOk/QO
- (´・ω・`)「冬がくるまでには決着をつけよう」
「なぜそんな曖昧な期限を?じっくり時間をかける闘争ができないぞ?」
(´・ω・`)「死神が来るからだよ」
「死神?」
(´・ω・`)「死神は、北からやって来て」
(´・ω・`)「あまねく全ての人の上に血の雪を降らせる」
「神話じみてるな」
(´・ω・`)「でも、そうなる前に僕らが党を生け贄に捧げれば、死神は立ち去る」
「なんだそりゃ。ショボン。お前大丈夫か?」
(´・ω・`)「君は神話と言ったが、僕は事実を述べてるだけだ」
「カルトなよた話にしか聞こえない。そんなもんで闘争の幅を狭めるのか?」
- 135 :同志名無しさん:2013/10/22(火) 22:23:49 ID:xkVYOk/QO
- (´・ω・`)「僕らは、少なくとも党への義憤から動いている。その為に闘争を展開してるよね?」
「そうだな」
(´・ω・`)「さっき言った死神は」
(´・ω・`)「相手が党じゃなくても闘争を仕掛ける。無作為に。無差別に」
「神だからだろwww」
(´・ω・`)「笑い事じゃないよ。そいつが北からやって来たら、全ておしまいだ」
(´・ω・`)「死神と呼ばれてはいるが、れっきとした人間なんだ。人間として認めたくない程の極悪ぶりだけど」
「はいはいww」
「そいつが人類皆殺しにでもするってんだろ?」
(´・ω・`)「そうさ」
「マジで言ってんのか?」
(´・ω・`)「残念ながら、そうさ」
- 136 :同志名無しさん:2013/10/22(火) 22:35:51 ID:xkVYOk/QO
- 「……」
(´・ω・`)「僕が翼なき冒険主義者同盟を立ち上げる時に、全面的にバックアップしたのがその死神だ」
(´・ω・`)「死神は僕に言ったんだ」
(´・ω・`)「お前の恨みを晴らす為の力を貸してやる。その代わり」
(´・ω・`)「俺に代わって、一年以内にこの地に血の雪を降らせろって」
「……」
(´・ω・`)「約束を違えたら俺がやる。ただし」
(´・ω・`)「人は全て死ぬって」
「何者なんだそいつ。ショボンに力を貸した理由は、単に血を見たいからなのかよ?」
- 137 :同志名無しさん:2013/10/22(火) 22:53:49 ID:xkVYOk/QO
- (´・ω・`)「何者なのかは知らない方がいい。権力、財力、兵力どれも一流な男さ」
「気にくわねえな」
(´・ω・`)「君らしいが、そういった怒りは今は党だけに向けていて欲しい」
「……」
(´・ω・`)「死神は、本気にさえなればだけど」
(´・ω・`)「スターリンすらしない……核兵器による殺戮すら平然としてのけるだろうから」
「馬鹿げてる……」
(´・ω・`)「ちっとも馬鹿じゃない。狂ってる。が近い」
- 138 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 00:10:14 ID:ZOZy4A5UO
-
**定時ザザ……**
**白蟻の政、確保に成功**
**ザザ蟻の……成功……ザザザ……**
**特に指示なければ、予定通り処分……ザザ**
**ザザ……**
- 139 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 00:23:28 ID:ZOZy4A5UO
- ( ・∀・)「俺は白蟻の政」
( ・∀・)「どんな鉄壁の要塞だろうと」
( ・∀・)「俺にとっては単なる一時的なねぐらに過ぎない」
( ・∀・)「それは人の心でも同じなのさ」
- 140 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 00:57:10 ID:ZOZy4A5UO
- ( "ゞ)「まさかお前が戦車まで操縦できるとは思わなかった」
「まさか俺も戦車まで操縦するはめになるとは思わなかったぜw」
( "ゞ)「しかし、これなら行ける!」
「行きたくねえよw」
( "ゞ)「つべこべ言うな!突撃!」
「マジでか?……しばらくハンバーグ喰えなくなりそうだぜ……」
キュラララ……
(゚、゚トソン「!」
(゚、゚トソン「!」
(゚、゚トソン「!」
- 141 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 01:19:32 ID:ZOZy4A5UO
- 菓子箱に入ってるプチプチシート(緩衝材って言うのか?)あるだろう?
あれを見ると吐き気を催すのは
人類多しと言えど俺だけじゃないか?
- 142 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 01:22:39 ID:ZOZy4A5UO
- 無脚戦車で(ゲロが)昇るようですwwww
オェー……
- 143 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 03:45:00 ID:ZOZy4A5UO
- (,メ゚Д゚)「確かに。文化がなくなったなら……」
(,メ゚Д゚)「誰もが食うため、生きるためのみに必死になったなら」
(,メ゚Д゚)「平等かもしれません……」
しかし
それはあまりにも悲しい選択ではないか
飯喰って、糞して、寝る
それしか許されないのなら、人でないほうが楽ではないか
(,メ゚Д゚)「人である意味、人として生きた証」
(,メ゚Д゚)「それを全部ナシにして平等をもたらすなんてのは」
(,メ゚Д゚)「どんな神でも背負わなかった、あんまりな業じゃないですか?」
- 144 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 03:58:36 ID:ZOZy4A5UO
- ( )「端南。理屈を捏ねているが、文化を捨てるのが個人的に嫌なんだろう?」
(,メ゚Д゚)「個人的な話じゃ……」
( )「アイデンティティーが失われるような、また、自分に都合よく改竄できる世界がなくなってしまうような気がする」
( )「そんな利己主義的見地からの思いだろう?」
(,メ゚Д゚)「一理も認めて下さらない。と?」
( )「そうは言わない。そうじゃない」
( )「理を持たない者が、不平等、不公平を被る社会は」
( )「力を持たない者が虐げられる社会よりずっと悪意に満ちている。と言いたい」
(,メ゚Д゚)「人を原始に帰すのですか!秩序も、文化もない原始に!」
( )「そう」
- 145 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 04:09:54 ID:ZOZy4A5UO
- (,メ゚Д゚)「……」
( )「怖いのか?」
(,メ゚Д゚)「はい。そんな事になるなら、人類が滅亡した方がマシと思える程」
( )「それはお前が弱いからだ」
( )「文化に寄りかかって生きてきた証拠だ」
(,メ゚Д゚)「……」
( )「人間は本来、数多ある種の内のただ一種の生物に過ぎない」
( )「野生動物なのだ」
( )「ムシケラの如く」
( )「雄々しく生きよ。人間」
- 146 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 04:19:25 ID:ZOZy4A5UO
- (,メ゚Д゚)「ナチュラリスト……」
( )「そう。ナチュラリスト」
端南は
己がそれまで認識していたナチュラリストという言葉の意味を
改竄しなければならなくなった
改竄は今まで端南が数え切れない程してきた。彼の闘争手段でもある
しかし、己を納得させる改竄は初めてだし
また、狂おしく苦く、辛い
- 147 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 07:12:06 ID:ZOZy4A5UO
- ショボンの取る闘争手段が、いつもテロリストとしてストレート過ぎるのには訳があったのだ
「人間爆弾……か」
「悪くない。むしろ人道的な気さえするぜ。今となればな……」
一瞬で終わるそれは、恐怖を感じる暇がない
ショボンは、もしかしたら……
皆を救いたかったのかもしれない
これから始まる地獄から
- 148 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 07:37:06 ID:ZOZy4A5UO
- (´・ω・`)「ノアの方舟?救済のつもりかい?笑わせないでよ」
( )「ふさわしいだろ?若くて、今の社会から弾かれていて」
(´・ω・`)「まあね。それを本人が望んでるなら言うことは無いんだけど」
( )「旧約聖書の……ノアの方舟によって救われた沢山のツガイの生き物達は」
( )「嫌も応もなく乗せられたに決まってるじゃないか」
(´・ω・`)「やっぱり本人の了解を取る気はないのか……」
( )「一通り説明はする」
(´・ω・`)「ああそうかい……」
何を言っても無駄な相手というのはいる
そいつが秀でた人間である程厄介だ
と、ショボンは思うのだった
- 149 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 07:47:41 ID:ZOZy4A5UO
- (´・ω・`)「でもそれじゃ、闘士とは言えないんじゃないの?」
( )「いや。それは違うぞ。立派な闘士だよ」
( )「俺達に絶対の勝利をもたらす」
( )「最後の切り札だ」
(´・ω・`)(僕達の、じゃなく)
(´・ω・`)(君の、だろ)
- 150 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 08:08:24 ID:ZOZy4A5UO
- 「反乱者同盟の者が、テロ行為の一環として山に火を放ったのだと考えられはしないかね?同志?」
「私もその様に思います」
「暖かいものだな」
「ええ」
二人の党員は、誰にも見咎められずに山を降りた
- 151 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 08:53:03 ID:ZOZy4A5UO
- **りんごの花ほころび**
**川面に霞立ち**
**君なき里にも春はしのび寄りぬ**
- 152 :同志名無しさん:2013/10/23(水) 08:58:42 ID:ZOZy4A5UO
- **大砲の上にしゃれこうべが**
**虚ろな眼を、開いていた**
**しゃれこうべが**
**ラララ**
**言うことにゃ**
**「鐘の音も、聞かずに死んだ」**
- 153 :同志名無しさん:2013/10/25(金) 17:13:49 ID:Xsuw.NZcO
- 「ブルーラッツォ」
たまたまなのだが。
何かと青い車両に縁があり……八百屋の軽トラもそうだし、コンクリートミキサー車もそうだった
自家用のインテグラも濃い青
その上、痩せていてさえない風貌だから。らしい
ブルーラッツォは、走るぜ
チョロチョロと。人と人の隙間を
- 154 :同志名無しさん:2013/10/25(金) 19:12:39 ID:Xsuw.NZcO
- ( ・∀・)「この地図にある以上四ヶ所が」
( ・∀・)「君らでも住むことのできる建物になる」
( ・∀・)「ただし、俺の注意書きをよく読んで」
( ・∀・)「それを守らなければ警察の手が回るだろう。そうなったら俺は知らないぞ」
ホームレス達のリーダーに、政は手製の地図とメモを渡す
( ・∀・)「注意書きにしても難しい事は何一つない。簡単な決めごとさ」
ホームレスのリーダーは、政に頭を下げ、涙を流し、感謝の言葉を繰り返す
きっとこの決めごとをみんなに守らせ、ご恩はお返しする。と
( ・∀・)「気にするな。道楽なんだ」
( ・∀・)(……よくもって一週間かな)
( ・∀・)(こいつらなら……4日位かもwww)
( ・∀・)「じゃ、俺はまた新しい所を探してくる。みんなが安心して暮らせる場所を」
- 155 :同志名無しさん:2013/10/25(金) 19:31:26 ID:Xsuw.NZcO
- ( )「俺が本気で動いたとしたら」
( )「生き残れるのは、特異な人間だけだろう」
(,メ゚Д゚)「特異?それは?」
( )「思いつくのは三人」
( )「まず、ヨシフ。」
(,,゚Д゚)「党首……」
( )「この場合人間性は問題にならないのは分かると思うが」
( )「奴は恐るべき強運と、猜疑心及び偏執性を持ち合わせている」
( )「殺そうったってなかなかそうは行かない」
( )「世界一用心深い男だからな。特異なんだよ」
- 156 :同志名無しさん:2013/10/25(金) 19:40:28 ID:Xsuw.NZcO
- ( )「次に、政」
(,メ゚Д゚)「確かに政は見つけにくい奴ではありますが、そこまで生存能力が?」
( )「奴が俺の考えを読んでいた場合、つまり俺が後手に回った場合」
( )「奴の生き残りは五分五分だろうな」
(,メ゚Д゚)「……」
( )「最後の一人は、これは決まっている。100%生き残り、俺達に勝利をもたらす」
(,メ゚Д゚)「もたらす?あなた自身ではないのですか?」
( )「違う。俺の闘争は、俺の死をもって完遂されるから」
( )「俺は間違いなく死ぬ」
- 157 :同志名無しさん:2013/10/25(金) 19:46:34 ID:Xsuw.NZcO
- (,メ゚Д゚)「……その最後の一人とは?」
( )「フフフ……」
(,メ゚Д゚)「……」
( )「お前。だったらいいな?」
(,メ゚Д゚)「そうだったら、勿論喜ばしいですが……」
( )「悪い。あり得ない希望を持たせたな」
(,メ゚Д゚)「……」
( )「安心しろ」
( )「お前は100%死ぬ側だ」
- 158 :同志名無しさん:2013/10/25(金) 20:07:32 ID:Xsuw.NZcO
- ( )「寒いだろう。そろそろ終わろうか?」
(,メ゚Д゚)「いや……もう少しインタビューを。質問をさせて頂きたいのですが……」
暖房が効いている部屋とはいえ端南は全裸である
この男へのインタビューにあたって、武器を持っていない事の証として裸になることを求められたからだ
( )「ブン屋根性が板についてきたなwww端南ww」
( )「いくら俺の意見を注意深く聞いても」
( )「どんなメディアでもそれを報道できないぜ?」
(,メ゚Д゚)「解ります。辛い程解ります。が、知りたい」
(,メ゚Д゚)「死ぬ前に、全て理解してから死にたい」
(,メ゚Д゚)「それが、俺の闘争ですから」
( )「なるほど。お前の闘争か……付き合おう」
( )「服を着ていい」
これは死神の
せめてもの
優しさな
の、か
- 159 :同志名無しさん:2013/10/25(金) 20:38:42 ID:Xsuw.NZcO
- 从 ゚∀从「ゲームをしよう。古いゲームだ」
( )「……」
高岡は腰のホルスターからリボルバーを抜き
弾を込める。一発だけ
拳銃の背がカクッと開いている
その様式美、機能美
( )「スミス&ウエッソンか?良さそうな拳銃だな」
从 ゚∀从「チーフスペシャル……」
シャラララララ
从 ゚∀从「まずは俺から」
从 ゚∀从¬カチリ
パン!
( )「お前格好いいな……丸っきりギャグだが」
俺はロシアンルーレットの初弾で死んだ奴は初めて見た
お約束もへったくれもない
- 160 :同志名無しさん:2013/10/29(火) 14:48:31 ID:Xz7fddxQO
- **あと少し**
**あと一つで潜伏できる**
**地下へ。地下へ**
- 161 :同志名無しさん:2013/10/30(水) 23:32:14 ID:bfJE94fYO
- (´・ω・`)「例えばさ」
「なんだよ?」
(´・ω・`)「僕らが闘争を勝ち抜いたとして」
「やめろ」
(´・ω・`)「……」
「俺達に明日はない。んだろ?」
(´・ω・`)「うん……ただ、すまないな。って思って」
「誰に?同志にか?」
(´・ω・`)「……」
ショボンだって罪悪感はあるのだ
人なのだ
- 162 :同志名無しさん:2013/10/30(水) 23:51:24 ID:bfJE94fYO
- ( ・∀・)「そういうことだった。のか」
政は無表情ではあったが、内心穏やかではなかったであろう
( ・∀・)「くそっ」
己の闘争が、よりによって、敵に劣っていたと悟らされたのだから
( ・∀・)「シベ……リ……ア」
そこは白い監獄であるし
そして
政の思い描く、理想的な
最後の自由がある場所だったのだ
( ・∀・)「悔しい。あのヒゲ党首め……」
( ・∀・)「俺は、闘争に、負けた。のだな」
- 163 :同志名無しさん:2013/10/31(木) 00:03:07 ID:R8VPxHhoO
- ( ・∀・)「」
政は、悔し紛れに
( ・∀・)「俺が第2の死神となって、ここを」
( ‐∀‐)「フフ」
下らない事を考えて、自嘲してみたり、した
( ・∀・)「」
( ・∀・)「見事。見事だよ」
( ・∀・)「鉄人(スターリン)ヨシフ」
( ・∀・)「尊敬に価する……」
……その後、政を見たものはいない
- 164 :同志名無しさん:2013/10/31(木) 00:31:33 ID:R8VPxHhoO
- ミセ*゚ー゚)リ「アラスカを?」
「そうとも。君らにとって、悪い話ではないと思うが」
ミセ*゚ー゚)リ「……貴方は、偉大な人物かつ、詐欺な電気屋だと思うわ」
ミセ*゚ー゚)リ「私達にポンコツ巨大冷蔵庫を売りつけて、何を得ようと言うの?」
「皮肉かね?」
ミセ*゚ー゚)リ「アメリクンジョークよ」
「タイガを思わせる、素晴らしいジョークだった。思わずため息が凍るよ。同志」
ミセ*゚ー゚)リ「まあ、いいわ」
ミセ*゚ー゚)リ「買うわ。アラスカ一帯。近海もね。お安くしといてくれるかしら?」
- 165 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 03:03:50 ID:SxNaLW3cO
- 「同志。あれらが最近見えないなようだね。えーと何と言ったか」
「反乱者同盟の事でしょうか?」
「そう。匿い、支援している者がいると考えられるが」
「確かに。最近の彼らの潜伏は、以前よりも巧妙になって来ています」
「支援している者を先に潰した方が良いかも知れないな……」
「ええ。同感です」
- 166 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 03:17:18 ID:SxNaLW3cO
- **反乱者同盟を支援している者に告ぐ**
**君達にその気があろうとなかろうと**
**党は君達を、反乱者同盟の手の者とみなす**
**直ちに煽動活動をやめなければ**
**君達を粛清対象とする**
- 167 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 03:44:50 ID:SxNaLW3cO
- (=゚ω゚)「お前なんぞ知らん」
「……」
(=゚ω゚)「知らんのだから、詫びを入れられる理由もないし、またこの結果に対してお前に感謝もしない」
「そうか。なら、それでもいい」
「ただ、知っておいてくれ」
(=゚ω゚)「何を?」
- 168 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 03:47:57 ID:SxNaLW3cO
- 「この先、およそ10年の間、気温が15℃以上になったら」
「人間はみんな死ぬ」
- 169 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 03:57:49 ID:SxNaLW3cO
- 山火事は、実に半月もの間ツンドラを焼き
ようやく鎮火となった
山火事で、党は相当な森林資源を失いはしたが
結果を見れば、被った被害は俺達、翼なき冒険主義者同盟の方が大きかったという事になる
ああ違うか。被害を被ったのは、死神一人だけか
炎は死神の希望を焼き付くし
全ての者から勝利を奪い去った
俺達に明日はない。あの山火事のように、燃え盛る今日しかない
もともと無かった。別に山火事で失う物など無かった
守るべき明日なんて、ないのだ
- 170 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 04:10:23 ID:SxNaLW3cO
- ( ) 「ハッハッハ!なんと、戦車か!」
(;"ゞ)「まったく笑い事じゃありませんでしたよ!」
( "ゞ)「ネズ公が戦車を動かせなかったら、俺達はあの場でコイツをつかわなけりゃならなかったんですから!」
( )「いや、すまんすまん。あまりの冒険野郎ぶりについなw」
「戦車でバトルじゃなくカーチェイスなんて、どこのハリウッドでもやらんだろ?」
( "ゞ)「やらんさ!少なくとも俺は二度と御免だ!」
「俺もだwwww」
( )「wwwww」
- 171 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 04:19:05 ID:SxNaLW3cO
- ( )「では、関。お前には大変な思いをしてもらったから、休暇をやろう。3ヶ月だ」
( "ゞ)「南の島でバカンス……嬉しくて涙ちょちょぎれますがね」
( "ゞ)「分かりましたよ!謹んでお請けしますよ!いきゃあいいんでしょいきゃあ!」
( )「なんならもうしばらくこちらで戦車レースしても構わんがwwww」
( "ゞ)「お断りです!とくにコイツとは縁を切りたい」
「そんな嫌うなやwww俺はお前の命の恩人だぜ?」
( "ゞ)「うるさい!くたばれネズ公が!」
- 172 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 04:27:51 ID:SxNaLW3cO
- (´<_`;)「なんてこった……これじゃ……」
(´<_`;)「スターリンめ……」
(´<_`;)「しかしこのままにはしない。してたまるか」
(´<_`;)「スターリンの思い通りにはさせない!」
流石は、彼の知り得た情報をなんとしても伝える為
生まれて初めて命を張る覚悟をした
(´<_` )「フフ……なるほど」
(´<_` )「本気を出すのは面白い」
- 173 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 09:05:01 ID:SxNaLW3cO
- ( )「およそ1500年だ」
('A`)「……」
内田はもう、何もかも諦めていた
この獣の様な男に、内田が抗う術はない。ならば
男の言う理想の世界を夢に見つつ、眠りにつく方がどれだけましな事だろうか
('A`)「いいっすよ。どうせ、今のままじゃ」
('A`)「この世界から逃げて、部屋に閉じ籠って寝たまま死ぬ事しかできないし」
('A`)「だったら、救いがあるだけあなたの意見のがマシだ」
( )「何か希望はあるか?お前が新世界に必要と思うモノ」
( )「リクエストには応えるぜ?」
('A`)「一つ、無理を言っていいっすか?」
( )ニヤリ「言ってみな?」
- 174 :同志名無しさん:2013/11/02(土) 09:12:43 ID:SxNaLW3cO
- ('A`)「新世界で生きる為に俺が欲しいのは」
('A`)「嫁さんっす。俺と協同作業をし、子を産み、育ててくれる、嫁さん」
('A`)「3次元の、可愛くてちゃんとした嫁さんが欲しいっす……」
内田は、本当に欲しい物を言った
( )「……」
('A`)「ダメっすか?やっぱりww」
( )「なるほど。お前は間違いなく」
( )ニヤリ「俺達の希望だな……」
この闘争、勝った
- 175 :同志名無しさん:2013/11/04(月) 14:11:18 ID:54medR96O
- _
( ゚∀゚)「えー、それはなんか恥ずかしいぞ」
(,,゚Д゚)「どっち道死ぬんだから、利用させろ」
_
( ゚∀゚)「後の事は知ったこっちゃないけどさ」
_
( ゚∀゚)「歴史の教科書に載っちまうんじゃねえかー?俺ー?」
_
( ゚∀゚)「カッチョわりーの!」
(,,^Д^)「載るかもなwww」
_
( ゚∀゚)「wwwww」
- 176 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 01:12:01 ID:YNnmCMiAO
- 「アレを持ち出させたのには、2つの理由があるのだよ」
「は?」
「説明が必要かな?順を追って話そうか」
「はい」
「戦略核の保有数において、かの国よりも劣っているのは事実であり、しかし計算の上だ」
「我が国は、少ない戦略核を補い、匹敵するものを持っている。と?」
「そうだ」
「まさか」
「本当だとも」
- 177 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 01:19:54 ID:YNnmCMiAO
- 「分かりません。一体……?」
「寒冷地にあって初めて生産可能なモノ」
「……」
「ある温度以上になると、それは活性化し、核兵器以上の殺戮兵器となる」
「まさか……未知の生物兵器、ですか?」
「うーん。惜しいな。未知ではない」
「すでにあるものを?しかしそれでは対策が立てやすいのでは……?」
「もちろん改良を……使われる側には改悪だがね……してあるのさ」
「それは?」
- 178 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 01:30:46 ID:YNnmCMiAO
- 「中世ヨーロッパに巻き起こった、忌まわしき魔女の呪いと、忌まわしき魔女裁判は、これが原因と言われている」
「まさか、黒……!」
「ご名答。だが、私は改良を加えたと言ったね?」
「あなたと言う人はッ!」
「私はその兵器に、「黒屍」と名付けたよ」
「ゆ、許されない……その所業は……許されてはならない……ッ」
「冷静になりたまえ。同志。何も我々が使うつもりはない」
「詭弁です!そんなモノを世界にばら蒔けばどうなるか!」
「そうはせんよ。我々はね」
- 179 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 01:42:53 ID:YNnmCMiAO
- 「先程、持ち出させたと仰いましたね?情報をリークした上で、わざと!」
「不幸な事故だよ。不幸なね」
「人間のすることじゃない!」
「さて。話は戻って、2つの理由だが」
「……ッ」
「まず一つ。我等が祖国ロシアの大半は、気温が常に低い。シベリアやアラスカを含めてね」
「選民……かッ!」
「優良種が神に選ばれ、残る。劣等種は死に絶え、優良種による世界の統治が行われる」
「……2つ目とは?」
「2つ目か。これを聞いたら、君は生きていられぬよ?」
「どのみち私はこの後消されるのでしょう?ならば聞かせて頂きたい」
「そうか。ならば話そう」
- 180 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 01:49:47 ID:YNnmCMiAO
- 「私も、私こそが、「翼なき冒険主義者」なのだよ」
「!」
「社会を、国を、世界を破壊し、新たな世界へ優良種を残す」
若い党議員は、懐のトカレフを抜き放ち、叫ぶ
「国賊ッ!」
ターン!
- 181 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 01:57:07 ID:YNnmCMiAO
- 「シベリアもね。きつかろう。しかしね」
もう物言わぬ若い党議員の死体には目もくれず、髭の党員は続ける
「住めば都というものさ」
「生き延びる力があるものをこそ、シベリアに送っていたのだ」
「粛清など、むしろ暖かい暖炉の前で温かいスープをすするだけの無能な者が受けるべきなのだ」
- 182 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 01:59:43 ID:YNnmCMiAO
- **雪の白樺並木、夕日が映える**
**走れトロイカ朗らかに**
**鈴の音高く**
- 183 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 02:13:08 ID:YNnmCMiAO
- (゚、゚トソン「ぷぎ」
単車に乗った最後の追っ手を
幅寄せで壁と車体のサンドイッチにする
車体ったってクソ頑丈な戦車だ。壁が砕け倒れても、車体はへっちゃらだ
あー
サンドイッチなんて表現止めときゃ良かったぜ
俺は今後、サンドイッチに挟んだ真っ赤なトマトを見るたび、この惨たらしい光景を思い出すんだろうな
せめてトマトケチャップにすれば良かっ……
……ホットドッグも食えねえや……
- 184 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 02:26:13 ID:YNnmCMiAO
- あいつら一体なんなんだ?
クローンか?そうなんだろうな
でなけりゃあんなに沢山同じ顔の人間がいるわけがない
党の施設を護衛するために大量投入か。なんともはや
クローン人間には、まだどの国でも人権を与えてないはずだから
殺しても殺人に問われる事はない。という事でもある
ってか、クローン人間を作る事すらどの国だって認めてないなwwww
どうやら、根は深いようだ
端南ならこの件について何かしら知っているのだろうか?
こう考えて初めて
(あ、俺、今までの闘争で端南と直接的に絡んでねえや)
などと、呑気に思いたり
(ま、いいや。ろくでもない奴のろくでもない話なんか聞きたくもない……)
などと、これまた呑気に思い直したりした
- 185 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 02:37:15 ID:YNnmCMiAO
- 川 ゚ -゚)「なるほど。そうかもしれませんね」
「一段落ついたら、迎えにいくさ。そう。春には」
嫁さんは俺を見ている。見透かしている
いいねぇ。美人に見つめられるのは悪くない
川 ゚ -゚)「では、反乱者同盟に車を調達したという形で」
「そうだな。そのくらいなら上手いこと行けるだろう」
川 ゚ -゚)「……わかりました」
「シベリアには、人手が必要なはずだ。それには嫁さんのように、料理の上手い人間も含まれる」
川 ゚ -゚)「……旦那様?」
「なんだ?」
嫁さんは、きっぱりと言った
- 186 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 02:43:08 ID:YNnmCMiAO
- 川 ゚ -゚)「私も」
「?」
川 ゚ー゚)「私も「翼なき冒険主義者」です」
「……」
川 ゚ -゚)「お断りしますわ」
嫁さんは一瞬いたずらっぽく笑ったような気がした
それがとてもチャーミングだったから
川 ゚ -゚)「あ、ちょ、気持ちいい」
嫁さんを下にしていきなり腰を振り立てた
- 187 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 03:19:03 ID:YNnmCMiAO
- **臨時ニュースをお伝え致します**
**現在、翼なき冒険主義同盟の闘争内容についてのファイルは**
**断片的かつ、内容に信憑性がないものばかりが、ほんの一部ずつ入手されている状況であり**
**その為、専門の捜査チーム内部もどの情報が正しく**
**また、どのように順序づけをするべきか、意見が分かれています**
**結果**
**「確認された順に公表するしか、今のところない」との見解**
**また、「このアットランダムな情報の出しかたから「翼なき冒険主義同盟」による、この件のまとめブログへのアンチテーゼ、妨害工作であると考えられる」という発言も**
**以上、臨時ニュースをお伝えしました**
**ごめんねwww**
- 188 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 09:17:12 ID:YNnmCMiAO
- (,,゚Д゚)「笹の葉〜サ〜ラサラ〜♪」
(,,゚Д゚)「の〜き〜ば〜に揺れる〜♪っと」
調子っぱずれで季節はずれな歌を歌いながら
(,,゚Д゚)「ち〜ん〜ち〜ん〜す〜が〜も〜♪」
端南は己の大手柄である、ミルキーウェイ闘争について筆を走らせる
筆は止まらない。あることないこと端南の思うがままに
闘争はヒロイズム
闘争はロマンス
事実を拡大解釈。しかし悪を一方には決めない
己の筆で社会のバランスが歪められていくであろう。という妄想
(,,゚Д゚)「……ちんちんすがも?」
下らない記憶違い
端南は上機嫌だ
- 189 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 09:37:47 ID:YNnmCMiAO
- (,,゚Д゚)「彦星は決意します」
(,,゚Д゚)「天の川を飲み干してしまおう!と」
(,,゚Д゚)「濁流の天の川が干上がれば」
(,,゚Д゚)「彦星と織姫の会瀬に障害はなくなるのデース!……っと!」
(,,゚Д゚)「筆で、俺の言葉で……社会を、党を混乱させ破壊する」
(,,゚Д゚)「さしづめ、神!」
- 190 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 09:53:25 ID:YNnmCMiAO
- 白熊は、胸から背中を通して槍を生やし
氷上に倒れたまま動かない
( ;)「やっ、たぜ……」
ミ,,゚Д゚彡「見事だ。折りを見て手助けしようと思っていたが、一人でやれるとはな」
ミ,,゚Д゚彡「白熊の威嚇からの倒れこみ、抱きつきは習性だが」
ミ,,゚Д゚彡「それを利用し、槍を逆立てておき、己から槍に刺さらせるか……」
ミ,,゚Д゚彡「その狩猟法は、エスキモーには無いものだ」
( )「アイヌだよ」
ミ,,゚Д゚彡「アイヌ?」
( )「俺も生き残りなのさ」
( )「エスキモーと同じように、今はなき民族の末裔。その狩猟法だ」
ミ,,゚Д゚彡「アイヌ……」
- 191 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 10:18:03 ID:YNnmCMiAO
- ミ,,゚Д゚彡「誇りを持って名乗るがいい」
ミ,,゚Д゚彡「お前は北の勇者、一人前のハンター」
ミ,,゚Д゚彡「アイヌ人のエスキモーだ。とな」
( )「誇りか。あんたの口からそんな言葉が出ようとは」
ミ,,^Д^彡「似合わなかったか?俺は不良エスキモーだからなww」
( )「それを言えば、俺は極悪アイヌだwww」
ミ,,^Д^彡「wwwwww」
( )「まだまださ。エスキモーのあんたから学ぶべき事は山とある」
ミ,,゚Д゚彡「殊勝な極悪人だなww」
( )「さしあたってエスキモー流の解体を学ばせてもらえるか?」
ミ,,゚Д゚彡「わかった。見ておけ」
フサギコは、内心
(失敗できんな)
と思いながら
ナイフを取り出した
- 192 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 11:04:46 ID:YNnmCMiAO
- ( ^ω^)「巻き藁を打ってきたお。何千もの巻き藁をだお」
( ^ω^)「しかし、感触が違う。風が違う。匂いが違うお」
( ^ω^)「何より」
内藤は、処分するべきゴミを見つめた
ゴミ=車椅子の老婆の表情は、恐怖にひきつっていてあまりにも醜い
( ^ω^)「いい不細工だお!ぶち潰したくなる顔だお!」
( ^ω^)「そ、れ、で、は!」
内藤は狙っていた
ゴミが悲鳴を上げる瞬間に、喉を潰す雷光一閃突き
ズドム!
「ギャひゅッー……!」
( ^ω^)b「グッド」
- 193 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 11:08:59 ID:YNnmCMiAO
- m9っ( ^ω^)「その音が聞きたかった」
どこかの闇医者のような台詞を吐く内藤。ただし
その性質は、とことん悪
- 194 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 13:00:09 ID:YNnmCMiAO
- (´・ω・`)「結局、僕は一矢報いることは叶わなかったようだが」
(´・ω・`)「だからといって、ただ無意味に死んでやる訳にはいかない」
(,,゚Д゚)「それで?どうする?何をしようと言うんだ?」
(´・ω・`)「君にネタを提供するよ。ミルキーウェイ闘争程のセンセーショナルなのは無理だけど」
(,,゚Д゚)「ほー?」
- 195 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 13:05:45 ID:YNnmCMiAO
- (´・ω・`)「翼なき冒険主義同盟の、真のリーダーと、その目的」
(,,゚Д゚)「真の?お前がリーダーじゃないのか?」
(´・ω・`)「そうあって終わるつもりだったし、それが一番良かったんだが」
(,,゚Д゚)「お前が失敗したから、真打ちが出てくるのか?」
(´・ω・`)「端南。僕は断じて失敗していない。一矢報いることは出来なかった。だけだ」
(´・ω・`)「そこは二度と間違えるなよ?次間違えたら殺す」
(,,゚Д゚)「わかったよ。話を続けてくれ」
- 196 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 13:16:23 ID:YNnmCMiAO
- (´・ω・`)「と、言うわけでさ……」
(,,;゚Д゚)「ば、ばかな……」
(,,;゚Д゚)「おい、その「死神」とやらに会見のつなぎを付けろ!」
(´・ω・`)「いいよ。話は通しておく。でも僕の話はここからなんだ。ちゃんと聞けよ」
(,,;゚Д゚)「わ、わかった。ショボン。お前が命懸けなことも。な」
(´・ω・`)「僕は、僕なき後の「翼なき冒険主義同盟」を」
(,,゚Д゚)「……」
(´・ω・`)「徹底的完全敗北に追い込む」
- 197 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 13:29:46 ID:YNnmCMiAO
- (,,゚Д゚)「なぜ山林を、ツンドラを焼く!?」
(,,゚Д゚)「よりによって党の奴らがそんな事するわけが、承諾するわけがない!」
(,,゚Д゚)「そうしたとして、一体なんになる!?党が森林資源を捨てるわけないだろ!ショボン!」
(´・ω・`)「何にもならないさ」
ショボンは、ふう。と、ため息をついて
(´・ω・`)「党には森林資源の焼失による痛手を与え」
(´・ω・`)「そして「新・翼なき冒険主義同盟」には、最終的勝利を焼失させる」
(´・ω・`)「要するに」
(´・ω・`)「つまらない、意趣返しだよ」
- 198 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 13:41:11 ID:YNnmCMiAO
- (,,゚Д゚)「お前……本当に、それでいいのか!?」
(,,;゚Д゚)「無意味じゃないか!お前ら、いや、お前の考えは!」
(´・ω・`)「前に言ったはずだよ?端南」
(´・ω・`)「闘争による党の打倒を目的とし、手段は選ばず」
(´・ω・`)「未来も将来も望まず」
(´・ω・`)「その思想を、裏切る者や離脱者を決して許しはしない」
(,,;゚Д゚)「ショボン!」
(´・ω・`)「……それが僕ら「翼なき冒険主義同盟」なんだ」
- 199 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 14:04:02 ID:YNnmCMiAO
- (,,゚Д゚)「ククク……」
(´・ω・`)「……」
(,,*゚Д゚)「面白い!面白いぜ!ショボン!」
(´・ω・`)「そりゃどうも」
(,,゚Д゚)「よくわかった。お前の意趣返し、俺が果たしてやる!」
(´・ω・`)「頼むよ。端南」
(,,゚Д゚)「任せな。その代わり、目一杯脚色して書かせて貰うぜ?」
(´・ω・`)「お手柔らかにね」
(´・ω・`)「それと、これを渡しておくよ」
ショボンは懐から、小ぶりの拳銃を取り出し端南に差し出す
(´・ω・`)「デリンジャー……小さくて威力はないが、携帯にいい」
(,,゚Д゚)「俺は銃を撃った事はないぞ?」
(´・ω・`)「使い方は教えるよ。女子供でも扱える、簡単なものさ」
(,,゚Д゚)「必要かな?俺に」
(´・ω・`)「苦しまずに死ねるよ」
(,,゚Д゚)「……」
(´・ω・`)「冗談だよ」
(,,゚Д゚)「……ありがとうよ。リーダー……」
- 200 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 14:33:40 ID:YNnmCMiAO
- ミセ*゚ー゚)リ「そうね。こんなもので?」
電卓を叩き、弾き出した数字を見せる
「よろしい。ただ、一つだけ頼みがある」
ミセ*゚ー゚)リ「何かしら?」
「アラスカ先住民と、これ以後の亡命者の」
「アラスカへの居住権を約束してもらいたいのだ」
ミセ*゚ー゚)リ「うーん」
ミセリは大統領として一応悩むふりをしてみた
ミセ*゚ー゚)リ「まず、そちらの国から亡命者が出る前提なのは何故?」
ミセ*゚ー゚)リ「ロシアの同志とやらは、恥を知らないのかしら?」
「いつの世も、善政をよく思わぬ者はいるものだが」
「だからといって、抹殺とはいかん。世論がある」
ミセ*゚ー゚)リ「すごくわかるけど、この場合抹殺なのねww粛清じゃなく」
「失言のつもりはないよ?」
ミセ*゚ー゚)リ「私達は、アラスカを州とするつもりなんだけど、そこから出ないという条件付きなら」
「ありがとう。同志」
ミセ*゚ー゚)リ「こちらにとっても確かに有益な話だからね」
- 201 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 14:43:56 ID:YNnmCMiAO
- ミセ*゚ー゚)リ「ただしもちろん監視はつけるわよ?国内の暴動なんて願い下げなんだし」
「それは仕方がなかろう。しかし、むしろ監視役の者が暴動を起こすかもしれないな」
「アラスカでの過酷な任務に耐えかねて。ね」
ミセ*゚ー゚)リ「心配ゴム要。うちには文句も言わずに働ける者がいるのよ」
「ほほう。優秀な人材だな」
ミセ*゚ー゚)リ「お目にかかる?今も近くに一人いるんだけど」
「そんなタフガイが何人もいるのかね?」
ミセ*゚ー゚)リ「ガイじゃないけどね」
- 202 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 14:54:51 ID:YNnmCMiAO
- (゚、゚トソン
ミセ*゚ー゚)リ「これなんだけど、大量生産ができる様になったの。素晴らしくないかしら?」
「率直に言って素晴らしい。とても素晴らしいよ」
ミセ*゚ー゚)リ「倫理観はおいといて……性能的には必要充分なものよ」
「これは困ったな。我が祖国は核保有数でも負け、人的資源でも水をあけられてしまう」
ミセ*゚ー゚)リ「ぜひ性能を見てもらいたいのよ。だから40人程あげるわ」
「不思議な土産物を頂くことになって、非常に光栄ではあるがね」
ミセ*゚ー゚)リ「いらなきゃ潰して捨ててもいいわ。人権ないし」
- 203 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 15:03:25 ID:YNnmCMiAO
- (なるほど。これか)
(゚、゚トソン
(よくできている。が)
(゚、゚トソン
(どうやら、この冷戦下……)
(我が祖国の方が一枚上手。らしい)
- 204 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 15:32:31 ID:YNnmCMiAO
- **そうだ、集まろう、諸君!**
**あの旗のもとにもう一度**
**自由の雄叫びを上げながら**
**丘陵から、平野から**
**我らは集まりて自由の雄叫びを上げよう!**
**裏切り者を打ち倒し、国旗を掲げよ**
**この旗のもとに再び集いて**
**我らは自由の雄叫びを上げるのだ!**
- 205 :同志名無しさん:2013/11/08(金) 15:34:06 ID:YNnmCMiAO
- **くだらぬね**
**せいぜい雄叫んでおればよい**
**犬らしく**
- 206 :同志名無しさん:2013/11/09(土) 11:45:54 ID:F3howHHQO
- 内田は、カプセル内のアラームによって目を覚ました
('A`)「……今は、何年だろう」
('A`)「暑いな……ということは、やっぱり環境が変わったのか」
('A`)「1500年も経ってればこの温度変化もあることなのか?」
カプセルのドアをはね開けるつもりだったが
ドアレバーのあまりの熱さに小さく悲鳴をあげ、手を押さえる
(;'A`)「熱ッ!なんだこの熱?」
上着を手に巻き付け、素早くドアノブを開け
外に出てみれば
(;'A`)「燃えている!」
カプセルを取り囲み、隠すように立っている針葉樹林が
ゴウゴウパチパチと、派手な音と色で燃え盛っている
その様は美しい
(;'A`)「じょ」
(;'A`)「冗談じゃねえ!山火事だってのか!?」
(;'A`)「ついてない!ついていない!俺!」
自然火災と思い込む内田
- 207 :同志名無しさん:2013/11/09(土) 11:57:16 ID:F3howHHQO
- (;'A`)「逃げなきゃ、でもどこへ?」
辺りは火の海。己が眠りについていたカプセルの側に、もう一つカプセルを見つける
(;'A`)「2つめのカプセル?」
('A`)「嫁か!俺の嫁のカプセルか!」
そんなもの放っといて、今すぐ逃げねばこのまま自分は焼け死ぬ。と思いはするがしかし
(;'A`)「こっ!」
(#'A`)「こなくそぉぉぉ!!」
内田は2つめのカプセルのドアノブをひっ掴み、力任せに開けようとする
(#'A`)「チクショウ!開けぇぇぇぇ!」
外からは開かぬ構造であった
- 208 :同志名無しさん:2013/11/09(土) 12:16:18 ID:F3howHHQO
- (#'A`)「開けこの!開けよ!蒸し焼きになるぞ!」
手に巻いた上着は、もはや熱を遮る役にはあまりたたぬ
火災の熱で熱くなったドアノブによって、手は赤く焼けただれ始めている
火の粉が辺りを舞い、内田の髪を焼く
内田は一度カプセルから離れ
熱気で溶けた雪と土でできたぬかるみに転げ込む
ずぶ濡れ泥まみれ。これなら少しは耐えられるか?
(#'A`)「よし、もう一度だ!」
(#'A`)「うおりゃあああ!」
その場に
燃え盛る針葉樹林を縫い
北から疾き一陣の風。強い獣臭を乗せて
内田はそれに気付き、それに怒鳴る
(#'A`)「話が違うじゃねーですか!」
- 209 :同志名無しさん:2013/11/09(土) 19:04:19 ID:F3howHHQO
- ( )「死ぬか、未来に生きるか選べ」
ζ(゚ー゚;ζ
無理だ
私はどうやっても助からない
この場から逃げるには不向きな格好……パジャマだし
この獣のような男の身体能力は、ここを守っているはずの護衛が来ないことで大体想像がつく
明らかに並みの軍人や格闘技の達人以上だ
ピストルがあったとしてすら、到底かなわないと分かる
ζ(゚ー゚;ζ「あなたは、誰?」
( )「誰かな?それは答えても仕方がない」
ζ(゚ー゚;ζ「私を、どうしようと?なぜ私を?」
( )「拐う。お前が17才で、健康な女で、美人で、さらに」
( )「これは……もののついでなんだが、党に対して人質に使えるからだ」
ζ(゚ー゚;ζ「ここへ来る途中、何人を殺めて?」
( )「11人かな?多分、まだ息のあるやつもいるかも知れんからw」
獣の毛皮を纏う男は、ニタッと笑って見せた
その開いた口中は、血で真っ赤
- 210 :同志名無しさん:2013/11/09(土) 19:24:34 ID:F3howHHQO
- ζ(゚ー゚;ζ「これ以上、誰も殺さないと約束してくれるのなら、従います」
( )「俺にそんな願いを聞く義理はない」
ζ(゚ー゚;ζ「……」
( )「だが」
( )「お前を連れて脱出するまでのゲームは、そういう縛りでもしないと」
( )ニタリ「ちょっとヌル過ぎてつまらんかな?」
ζ(゚ー゚;ζ「……」
多分、この男にできない事なんて
あんまりないんだろうなと思えた
だって、この館の護衛は屈強なのだし、武装だって一流なのだし
それを意に介さないようなのだし
ζ(゚ー゚*ζ「私、行きます」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたの強さと自信に憧れました。その秘訣を教えて下さい」
( )「よし。学ばせてやるぜ。嫌と言うほどな」
ζ(゚ー゚;ζ「あの、それと」
( )「なんだ?」
ζ(゚ー゚*ζ「私の香水をあげます。毛皮の匂いが」
( )クンクン「臭うか?」
ζ(゚ー゚*ζ「かなりw」
- 211 :同志名無しさん:2013/11/09(土) 19:47:28 ID:F3howHHQO
- てきぱきと料理に取りかかる嫁と、それを見ている娘
料理の勉強会だと言う
そんで、俺はうまい飯が食えれば何でもいい人
ζ(゚ー゚*ζ「先生は凄いですね……初めて見たお魚なのでしょう?」
川 ゚ -゚)「初めて見ました。でも、基本は大体同じだと思うのです」
鮮やかな包丁さばきで、カレイを下ろしてゆく嫁
「おいおい……お前らカレイを知らないのか?マジかよ?」
川 ゚ -゚)「はい。知りません旦那様」
川 ゚ -゚)「ちょっとしょっぱめの煮付けにしてみようと思います」
「本当は知ってんじゃないのか?www」
川 ゚ -゚)「勘です。そういう料理が良さそうなので……」
「一番ポピュラーだよ。その食い方。さすがに嫁さんの調理法選択に間違いはねえな」
- 212 :同志名無しさん:2013/11/09(土) 19:55:15 ID:F3howHHQO
- 川 ゚ -゚)「ならやめます。臨機応変かつ独創的でなければ、私の料理である価値がありません」
ζ(゚ー゚*ζ「価値ですか。先生は本当に料理が好きなのですね」
川 ゚ -゚)「好きです。でも、あなたは料理が好きになる必要はないです」
川 ゚ -゚)「ただ、サバイバルの基本としての料理だけはしっかり覚えて下さい」
川 ゚ -゚)「どんな食材でも食べていけるように」
ζ(゚ー゚*ζ「はい」
ちぇっ、煮付けが良かったなあ
余計な事を言ったもんだぜ
- 213 :同志名無しさん:2013/11/10(日) 05:16:13 ID:9RE5AKIAO
- **ピリカ・ピリカ**
**タント・シリ・ピリカ**
**イナン・クル・ピリカ**
**ヌンケ・クスネ**
- 214 :同志名無しさん:2013/11/10(日) 05:44:45 ID:9RE5AKIAO
- ミ,,゚Д゚彡「どういう意味の歌なんだ?」
( )「んー。そうだな」
( )「うまく伝えにくいんだよな。どうしてもニュアンスが少しずれるんだ」
( )『天気がいいし、気分もいい』
( )『さあどの人を選ぶんだぃ?』
( )「って感じの意味だな」
ミ,,゚Д゚彡「人選びの歌か。テロリストの顔役のお前が歌うには、皮肉がきついな」
( ;)「んー。やはりそう感じとるか。ちょっとニュアンスが違っててな……」
( ;)「ま、いいか」
- 215 :同志名無しさん:2013/11/10(日) 22:02:01 ID:9RE5AKIAO
- ( ・∀・)「wwww」
( ・∀・)「さながらゾンビ映画だなww」
ホームレス達が、ホームセンターを不法占拠。立てこもり
警官隊とにらみ合いを続けている
政は安全な位置からその様子を眺めつつ
ホームレスのボロボロな格好、ギラつく眼をゾンビに例えて笑う
もちろん、政はこうなる事を初めから予測した上だ
これこそ政のいう「難民、貧民救済闘争」
貧民達と政府の関係を悪化させ、暴動を煽る
これはいきつけば「貧民層による自発的クーデター」まで発展するかもしれないけれど
さすがに政はそこまでは押し進める気はない
なればなったで楽しい。と思ってはいるが
( ・∀・)「俺の決めごとを奴らは守れなかったんだから、仕方がないな」
( ・∀・)「なに。留置場もなかなか快適なものだよ」
( ・∀・)「それとも、即シベリア送りかな?」
社会に混乱を巻き起こし、常識を覆す
政もまた、テロリストなのだ
- 216 :同志名無しさん:2013/11/10(日) 22:27:02 ID:9RE5AKIAO
- ( ・∀・)「イチ、二、サン。で行けるな」
ラーメン屋のトイレに入った政は、その瞬間に脱出経路を見つけ出す
あのトソンという女、ひどく臭い。体臭がではない。
政の嫌いな、官権やその取り巻きの犬のような
権力の臭いがするのだ
( ・∀・)「イチ」
ペーパーホルダーを足掛かりに蹴上がる
体重はほぼ乗っていないので、ペーパーホルダーは壊れない。変形しない
政の身の軽さの賜物
( ・∀・)「二」
トイレのタンクにはコツンと音がする程度の荷重をかける
しかし水を「大」で流してあるので、音は個室の外には漏れない
( ・∀・)「サン!」
目論見通り天井ボードは釘付けが甘く、上に突き上げるだけで楽に外れ
そのまま政は闇に消えた
10分経って、政が戻らぬ事に不審を抱いたトソンは
トイレを確認に向かうが……
それでは政を追うのはあまりに遅い
(゚、゚トソン「……逃げられ、た」
- 217 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 01:06:57 ID:kSgD5AOoO
- 相関関係と時系列がわからん、頭から読み返したら少しは理解できるかな
- 218 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 01:25:26 ID:zL42Or9cO
- **同志>>217**
**このスレは反乱者同盟の情報操作や工作により**
**時系列はおろか真偽も甚だ不明瞭**
**当局も、想像をもって補完せねばならぬ状況**
**願わくは、独自調査の続行を**
**願わくは、独自調査の続行を**
- 219 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 01:44:20 ID:zL42Or9cO
- 「要するに」
「虫食いパズルゲームだと思えばいい」
「パズルのピースが時間とともに増えていくやつだな」
「想像力をメインに解いていくクロスワードみたいな……」
- 220 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 01:47:50 ID:zL42Or9cO
- 「ただし、意地の悪い事には」
「嘘でできたダミーピースも含まれているってとこだな」
- 221 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 03:38:27 ID:zL42Or9cO
- 「いくら俺を締め上げたところで、これ以上の情報は知らねえんだ。無駄だぜ?」
ドカッ!ドスッ!
「ゲウッ!!ゴハッ!!」
党の黒服の犬共は、躊躇なくブーツの爪先で俺のみぞおちを蹴り込んだ
「このネズミ野郎!ならば、仲間の居場所を吐け!」
俺は転げ回り、血を吐きながらそれでも犬共を睨む
こいつら……覚えてろよ
いつか礼はしっかりさせてもら
「吐けと言っている!」
ドカッ
「ゴブァッ!!」
- 222 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 03:54:00 ID:zL42Or9cO
- 「は?しかし!?」
拷問部屋に入ってきた髭の軍服男は、黒服共の上官なのだろうか
髭男が二言三言、ボソボソと囁くように黒服に対して命令をしたようだが
のたうち回っていた俺は、その内容を聞き取るなんて余裕はなかった
髭男と俺を残し、黒服共は退室していき……だがチャンスではない
かといって縛り上げられた上でさんざん痛め付けられた俺には
髭男を抑え人質にして……なんてことは無理な相談だ
- 223 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 04:11:39 ID:zL42Or9cO
- 「君はどうやら、前線の兵隊ではないようだが?」
髭男は俺に尋問を始める
「さあてね。一応の肩書きは、同盟お抱えの運転手って事になってるぜ?」
髭男は立派な髭をピクッと揺らす
「私を知っているかね?運転手君?」
「あんたなんぞ知らんね」
「ま、そうだろうね」
髭男は続ける
「似顔絵よりずっとハンサムだろう?」
髭男はチビで姿勢も悪く、お世辞にもハンサムとは言えない
「ケッ!鏡を見てから言え。冗談よし……」
髭男はニタリと笑う
「よろしく。冒険主義の運転手君。私が『冗談ヨシ夫さん』こと、ヨシフ・スターリンだ」
- 224 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 04:14:03 ID:zL42Or9cO
- 俺の反応に構わず、スターリンは続ける
「ひとつ、取り引きしないかね?」
結果、俺は釈放された
- 225 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 04:29:50 ID:zL42Or9cO
- あの時俺に語ったスターリンの言葉は
スターリンが姿を隠した今になっても良く分からないままだ
きっと俺には永久に分からないのだろう。それは何となく悔しく思う
かといって、意味を調べようにも手がかりになりそうな「端南ファイル」のほとんどは党が抑えているし
端南も行方不明ときた
いつまでも気にしても分からないものは分からない
ので
俺はただひたすら俺らしく生きていくしかない
翼なき冒険主義者として
それはおそらく、明日はなく
無意味なんだろう。が
- 226 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 10:26:12 ID:zL42Or9cO
- 彼は何も疑わず、党員を中心に配布された
「猫田しぃ野外ライブ特別招待チケット」を受け取り
内心ホクホクとしていた
(*゚д゚)(ウヒョー!しぃちゃんのライブ!党員やってて良かったー!)
日頃の激務に対し、慰問の意味で(と称して)
今回、まず党員にS席プラチナチケットが廻されたのだったが
S席は、普段ならばパンチラ目当てのカメラ小僧が大枚はたいて抑える程に
『低く掘り下げられている』ため
アイドルたちはアンダースコートにもかなりの気を配らねばならない
つまりS席は『野外ステージの底』に当たるのだった
- 227 :同志名無しさん:2013/11/11(月) 21:28:21 ID:zL42Or9cO
- 「あらゆる闘争を認める」
髭の党員は、ウオッカを一口だけ含み、舌を痺れさせる程度、それだけ湿らせた
「例えば、天才がいて」
「同志を」
「私を」
「救う……」
髭の党員は、こめかみを押さえてニヤリと笑う
「フフ……」
「おらぬし、それとは闘う」
「それは、楽しいと。至高のゲームである。と思うのだよ」
若い党員の死体はもう、何も答えられない
- 228 :同志名無しさん:2013/11/12(火) 22:56:38 ID:n2NM6zxsO
- ( "ゞ)「ふははは!機銃掃射だ!てーっ!」
「いや、それはお前の仕事だろ?俺は操縦で手一杯だ」
( "ゞ)「ナニ!?できんのか?」
「撃ち方すら知らねーよwww」
( "ゞ)「キャノンは?」
「だからお前がやれっての」
(;"ゞ)「……」
(゚、゚トソン ジャキッ
(゚、゚トソン ジャキッ
(゚、゚トソン ジャキッ
「あれに見えるはバズーカじゃないかwww」
(;"ゞ)「てっ、撤退ーッ!」
「ですよね〜ww」
- 229 :同志名無しさん:2013/11/12(火) 23:58:02 ID:n2NM6zxsO
- (´・ω・`)「僕は、君を信用するほど馬鹿じゃないつもりだ」
「へーぇ?」
(´・ω・`)「僕は信用しないが、それを分かった上で君を頼る」
(´・ω・`)「君が必要なんだ」
「……答えは『OK』だ。俺のやり方で構わないんだろ?」
(´・ω・`)「もちろんだよ。君のやり方と、その信用できなさが気に入ったんだから」
「買われてるのかねぇ?俺は?」
(´・ω・`)「そうさ。だから、幹部扱いで……」
「幹部かww?……やるこたぁドライブだぜ?」
(´・ω・`)「走り回れよ。その反社会的衝動のままに」
「いいねぇ」
- 230 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 00:03:26 ID:8YWvhoWAO
- 「金が欲しいね」
(´・ω・`)「とってこいよ」
「車が必要だな……」
(´・ω・`)「とってこいよ」
「お前最高だぜwショボンww」
(´・ω・`)「普通だよ」
- 231 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 00:26:17 ID:8YWvhoWAO
- 会見を「生き抜いた」端南は、自室にもどるなり
今回のネタをノートに書き付けていく
このノートは後に「端南ファイル」と呼ばれる、反乱者同盟についての全てが書かれているもの
だと言う
(,メ゚Д゚)「おおっぴらにはできない……」
端南はニヤニヤと笑う
ニヤニヤ笑いはやがて、クスクス笑いに変わり
そしてゲラゲラ笑いへ
(,メ^Д^)「ぎゃーっはっは!」
(,メ^Д^)「おおっぴらにしてやるさ!しない訳ねえだろ!いーっひっひっひ!」
端南は狂ったように笑う
(,メ^Д^)「死神?あの野郎が俺の闘争によって引き起こされる結果を知ったら」
(,メ^Д^)「どんな面するかww見物だぜ!wwww」
(,メ^Д^)「ばらまくさ!真実を!ただし俺の作り上げた真実をな!」
(,メ^Д^)「キヒヒヒ!」
- 232 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 00:34:04 ID:8YWvhoWAO
- (,メ゚Д゚)「最も効果的なタイミング、インパクトで公開する、には」
端南は考え、そしてついに思い付く
己の素晴らしいアイディアに、指をパチン!と鳴らす
(,メ゚Д゚)「これだぜ!」
端南は、己の命より大事なノートの綴じ紐をほどき
床にばらまきシャッフルしていく
(,メ^Д^)「ひゃはははははははははははははははは!!!!」
- 233 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 00:59:43 ID:8YWvhoWAO
- ( ・∀・)(ゲラゲラ下品に笑っちゃって……)
実はその時
端南の自室の天井裏には政が住んでいた
( ・∀・)(何を考えようと構わない。自由だよ。しかしな)
( ・∀・)(端南。あんたの笑顔は汚ないね。汚なすぎるわ)
( ・∀・)(急に権力を持った為政者のような)
( ・∀・)(俺の気分を逆撫でする顔だよ)
それでも政は泥棒ではない。犯罪者でもないし、誰に義理立てもしないので
成り行きを見守るふりをして何も見ないし
邪魔も意見もしないが
やはりちょっとだけイラッとした
- 234 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 01:45:24 ID:8YWvhoWAO
- ( )「なにをしている?とっとと逃げろ」
(;'A`)「何をって、こっちのカプセルには」
( )「空っぽだよ」
(;'A`)「空っぽ?そんなら初めから二つ目のカプセルなんか置く必要はないはずでしょう!?」
( )「説明している暇はない」
毛皮を纏う男は、瞬時に拳で内田のレバーを一撃する
(;゚A゚)「ぐべ!」
( )「気絶はさせん。この状況をよく見ておけ。記憶に刻め」
(;'A`)「ぐおおぉ……」
( )「お前は嫁のカプセルを見捨てて逃げるはめになった。俺と、党と、同盟を裏切った者のせいでだ」
内田を軽々と担ぎ上げ、毛皮の男=死神は風のように走る
燃え盛り、降りかかり、倒れこんでくる針葉樹は
内田の脳に、鮮やかで美しく、苦い記憶として刻まれた
( )「呪え。内田。怒りを現せ。そして、」
(;A;)「……人で……なし!初めから、俺を、かついでいた、な」
( ∀ )「そうだ。次は?」
(;A;)「おのれら……殺して、やる。全……員」
( ∀ )「フハハハハ!」
- 235 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 02:02:07 ID:8YWvhoWAO
- 自分について考えてみた……
何より辛いことだから、避け続け、考えぬようにしてきたが
自分と向き合ってみようと思った
悔しかった。どクズのくせに
人のせいにしてきた
そのくせ、幸せすら人に頼った
社会が悪いと決めつけた
そのくせ、何も変えようとしなかった
諦めていた
そのくせ、裏切りに怒りを覚えた
逃げた
逃げた
逃げた
逃げたくなかった
逃げた逃げた逃げた逃げた逃げた逃げた
何から?
嫌な事から逃げた
( )「呪え」
( )「」
やがて、敵が見えてきた
- 236 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 02:15:09 ID:8YWvhoWAO
- よってたかってコケにしやがってええええええええええ!!!
燃やしてやる!
燃やしつくしてやる!
脳裏に焼き付いたツンドラよりも
紅くブザマに美しく焼け落ちてしまえ!
( )(あまりにも……単純な奴だ)
( )(見込んだ通り、こいつは俺達に確実な勝利をもたらす)
( )(天才ではだめだ。こいつの様に、あきれるほど単純でなければな……)
- 237 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 03:43:31 ID:8YWvhoWAO
- ('A`)「俺は」
ζ(゚ー゚;ζ「ゆ、許して……ね?何でもします!」
('A`)「……レイ(死)」
ζ(゚ー゚;ζ「レイ?」
内田は、サブ・マシンガンを構え直し
タラララララ……
ζ(;Д;ζ「ギャアアアアアアア!!!」
デレの両膝を粉微塵に吹き飛ばした
('A`)「……カムイ(神)」
ζ( Д ;ζ「ああぁ……ぁ……」
('A`)「ほら、これでもう逃げられない」
ζ( Д ;ζ「ゆ、許」
('A`)「だめ」
タララララララ……
- 238 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 03:44:36 ID:8YWvhoWAO
- ('A`)「俺は」
ζ(゚ー゚;ζ「ゆ、許して……ね?何でもします!」
('A`)「……レイ(死)」
ζ(゚ー゚;ζ「レイ?」
内田は、サブ・マシンガンを構え直し
タラララララ……
ζ(;Д;ζ「ギャアアアアアアア!!!」
デレの両膝を粉微塵に吹き飛ばした
('A`)「……カムイ(神)」
ζ( Д ;ζ「ああぁ……ぁ……」
('A`)「ほら、これでもう逃げられない」
ζ( Д ;ζ「ゆ、許」
('A`)「だめ」
タララララララ……
- 239 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 04:04:51 ID:8YWvhoWAO
- 街の裏路地に、翼なき冒険主義者が二人
('A`)「……」
(,メメДメ)「クケケ……」
端南……盲目のホームレスは、己の闘争の勝利に酔っている
(,メメДメ)「俺が、俺だけが一人勝ちだ!ザマア見やがれ!」
(,メメДメ)「イーヒヒヒヒヒ!」
終わったのだ。彼らの闘争は
彼らにとっては、だが
('A`)「……」
内田は、そのホームレス……真実を知る者のほんのすぐ側を通りがかった
そうとは知らずに
そして二度とすれ違うこともなかった
結局この二人は、闘争に勝利する事はできなかったと……
そう言ってやるには
あまりに酷だ
- 240 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 04:41:05 ID:8YWvhoWAO
- 南米。とある無人島
( "ゞ)「♪はーるばるー来たぜ無人島〜」
関は機嫌が悪い。やけくそに歌など歌っている
( "ゞ)「2ヶ月もすれば、この辺りの渡り鳥はあちこちに飛び去っていくわけだな」
岸壁にアタッシュケースを置きざりにし、乗ってきたセスナに乗り込む
アタッシュケースに内蔵された冷却装置の電源は、24時間後には切れるようにな
(;"ゞ)「なんだ?気分が……悪……い」
(;"ゞ)「吐き気が」
何故か電源はとうに切れていた
- 241 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 04:59:21 ID:8YWvhoWAO
- 「……く、くたびれた」
同志達は俺の弱音とやつれきった顔を見て笑いやがっている
ここ2日というもの、てめえらの為にマイクロバスであちこち走り回って足になってやった恩を忘れやがって!
各地に散らばる同志のリーダーを集め、今後の闘争の連携を図るのが、今回の主旨だそうだが
どいつもこいつもシケた面していやがって、役に立ちそうにねえ。というのは俺の感想
「俺は寝る!闘争会議なんて勝手にやれ!」
……まーた笑いやがる
もう知るか!俺は床にごろりと横になり、目を閉じる
くたばりやがれクソ野郎共め!
- 242 :同志名無しさん:2013/11/13(水) 05:06:26 ID:8YWvhoWAO
- (……なんかうるせえ)
俺はイラッとしながら片目を開いて
すぐに閉じた
(くわばらくわばら……)
マシンガンの黒服が何人か目に映ったので、死んだふりすることにした
ついでにくたびれていたのでそのまま寝た
寝たままなら死んでも痛くないだろ。多分
- 243 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 01:36:25 ID:BoP4d91sO
- ( ´∀`)っ「これだモナ」
(´・ω・`)「ひとつ試してもいいかな?」
( ´∀`)「いいけど、常用するとぶっ壊れるから気をつけるモナ」
(´・ω・`)パク「ほいよ」
モナーが差し出した袋から、ショボンは一粒の錠剤を取り出し
ぽりぽりと噛み砕く
( ´∀`)「飲み薬だけど、速効性は高いはずだモナ」
(´・ω・`)「そうか?全然効かないよ?ちょっとピリッとしたぐらいだな」
(;´∀`)「ショボン。あんた他に何かやってるな?」
(´・ω・`)「いろいろね。いろいろやってる」
(;´∀`)「……」
テロリストのリーダーともなると
心労も大抵ではないのだなとモナーは思った
- 244 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 01:43:45 ID:BoP4d91sO
- (;´∀`)「しぃが欲しがってるから、残りは彼女にやってくれモナ」
(´・ω・`)「ああ。女の子用か。どうりで」
(;´∀`)「女の子用とかないモナ……」
(´・ω・`)「しぃをこれで釣った訳かい?」
( ´∀`)「そうだモナ」
(´・ω・`)「ずいぶん古い手だね」
( ´∀`)「でも確実だモナ」
- 245 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 02:38:12 ID:BoP4d91sO
- ( )「よくわかった。やはりお前は格闘向きじゃない」
(;'A`)ハァハァ「……」
内田は握り締めたナイフにありったけの憎しみを込めたし、毛皮の男を殺すつもりで切りかかったが
体力差はあまりにも大きく掠りもしない
( )「銃器の方が向いているな。持久力のなさから言っても」
(;'A`)「クソッ」
内田はコケにされている
しかし、これまでの人生だってずっと他人からコケにされ続けだったのに、それを無視できていたのに
何故か分からないが、この毛皮の男にコケにされるのだけは我慢がならない
ぶち殺してやる。
怒りが沸いて治まらぬ
( )「お前は産まれたんだよ。あの炎の中で」
(#'A`)「殺す……」
( )「1500年のレイ(死)のから、カムイ(神)は産まれたんだ。アイヌの伝承の通り」
(#'A`)「黙れ……」
毛皮の男はニヤリと笑う
( )「俺のキモを喰って力に変えろ。闘争心を燃やせ。悪を学べ」
( ∀ )「レイ・カムイ!」
- 246 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 02:49:14 ID:BoP4d91sO
- ( )「見ていろ」
(;'A`)「や、やめろ……」
毛皮の男は、その享楽の宴を
一瞬にして地獄に変える
('A`)「よしてくれ!」
(* ー )
幾人もの党員の中心で、裸に剥かれ白い体液にまみれ、何か蟲の如く蠢くしぃは
自我を無くしているようだった
そして次の瞬間には、しぃは赤い大量の体液にまみれる
タララララ……
( )「これがおおよその、サブ・マシンガンの適正距離だ」
- 247 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 03:18:52 ID:BoP4d91sO
- (* ー )「おくすり……ちょうらぁい?」
(* ー )「しゃぶるからぁ……」
しぃは党員たちの血と精液に滑りのたうちながら
内田にしがみつき懇願する
(;'A`)「は、はなせ……」
思わず突き飛ばす
しぃは手近の党員の死体に取り付き、上着をまさぐり
目当てのものを探り当てる
錠剤のつまった、ビン
(* ー )「あへへへ」
蓋を取り、中身を手のひらいっぱいに空け
( )「内田。この間のナイフは持ってるよな?」
(;'A`)「……い、いやだ」
(* ー )「あはぁは!」
( )「殺してやれ。その女、もう駄目だ」
しぃは虚ろな目をかっ開き、錠剤を口に入れバリバリと噛み砕いている
- 248 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 03:28:24 ID:BoP4d91sO
- (;'A`)「殺す理由がない!いやだ!」
毛皮の男は、内田に邪悪な笑みを見せて言う
( )「その女、『カプセルより錠剤がいい』んだって言ってたんだぜ?ww」
('A`)
(* ー )「えへえへえへ」
('A`)「裏切ったのか!俺をコケにしたのか!こいつも!」
内田の中の何かが切れた
( )(単純な奴だw)
( )(嘘だよ)
毛皮の男のアルカイック・スマイル……
- 249 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 03:47:14 ID:BoP4d91sO
- ( ・∀・)「おや?」
(,メメДメ)
政は、小学校を占拠し武装決起したホームレス集団の中に
見知った顔を見つけた
( ・∀・)(ふうん……)
……もちろん政の主義の通り、見なかった事にした
しかし、後になって見れば、その時声を掛けなかった事が
政にとって最大の失敗に繋がったと言える
かもしれない
( ・∀・)
(,メメДメ)
- 250 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 04:13:09 ID:BoP4d91sO
- (,メメДメ)「デリンジャー……」
端南は以前そうしたのと同じように
震える手を抑えつつ、銃口を口にくわえ
パーン!
しかし、今回は後頭部からを血を吹き出して倒れた
マンホールの下
下水道に1人、勝利の夢を見ながら
端南は誰にも囚われずに、つまらなく死んだ
やはり、端南自身にとってはなんの意味も持たない死だったが
死体は笑っているようにも見える
- 251 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 05:00:03 ID:BoP4d91sO
- (,メ゚Д゚)(この段階で)
そう、死神との会見が終わったこの段階で
(,メ゚Д゚)(真実を全て握っているのは……)
全てを知っている者は
(,メ^Д^)(俺だけって事だ!)
誰も、いない
- 252 :同志名無しさん:2013/11/14(木) 13:57:29 ID:3pseKeJI0
- しえん!
- 253 :同志名無しさん:2013/11/15(金) 00:27:55 ID:5hggYmSMO
- **劇場版新作アニメ**
**『ハッチャケ!!冗談よし夫サン!!』は**
**都合により、公開中止となりました**
- 254 :同志名無しさん:2013/11/17(日) 19:31:48 ID:oHKtj2ZUO
- **(喋るな)**
**(動くな)**
**(党の注意を引いてはまずい)**
**(息するな)**
**(死ねってことか)**
- 255 :同志名無しさん:2013/11/22(金) 00:49:51 ID:tADskR7oO
- ( )「秘訣があるんだ」
毛皮の男は、内田のナイフ攻撃を軽くいなしながら語る
(;'A`)(クソッ!何で掠りもしないんだ!)
(;'A`)(必死だぞ!こっちは必死なんだぞ!)
(;'A`)(死にやがれ!俺を小馬鹿にしやがって!死ね!)
しかし、どれだけ必死だろうとやはり当たらない
( )「内田。お前の攻撃は予測がつけやすい。あまりに素直なんだ」
(;'A`)「黙れ!」
( )ニヤニヤ「俺が黙っちまったら、お前は戦いの秘訣を掴みそこねるなぁwwww?」
( )「……学ばせてやる。嫌と言う程な」
- 256 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 02:32:52 ID:SjnPfRIUO
- ( )「まず、前提が間違っているのさ」
(;'A`)
( )「勝つ為に必要な事、成すべき事、それをお前は軽く考え過ぎている」
(;'A`)
( )「ナイフが俺に当たればいい。当たればな?」
(;'A`)
内田はようやくわかり始めた
ナイフは恐るべき凶器だ。ただし、当たらないなら何でもない
( )「じゃ、どうするか。に対して、真摯に向き合っていない。だから」
( )「お前のナイフは凶器たりえない」
(;'A`)「ならどうすればいいんだよ?どうすればアンタを殺せる!?」
( )「その答えは簡単だ」
毛皮の男はニタニタと笑い、答える
( )「諦めろ」
と
- 257 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 02:44:12 ID:SjnPfRIUO
- ( )「相手を選べ。勝てる相手に勝て。例えば今のお前なら……」
(;'A`)
( )「そのナイフで殺せる相手は、無防備な女子供程度だろうな」
(;'A`)「馬鹿にしやがって!」
( )「言っておく。までもないか?」
( )「その程度の技、力、スピードでは話にならない」
(;'A`)
( )「俺がその気になれば、逆にお前を殺すのはわけない」
(;'A`)「やればいいだろ!何故俺をコケにし続ける?何故俺なんかに構う!?」
( )「やっとそこを口にしたか。強情な奴だ」
内田は本音を吐いた
何故俺に?戦うのに向いてもいない、反乱者同盟の同志でもない俺に
何故この毛皮の男は構うのだ?
- 258 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 02:56:09 ID:SjnPfRIUO
- 「さて」
髭の党員は、ゆっくりと眼を閉じる
「私の闘争の行方を見に行こうか」
「♪君なき里にも、春は忍びよりぬ……か」
「カチューシャは、素晴らしい名曲だと思わんかね?」
若い党員の死体は、やはり何も答えない
髭の党員は眼を開き、己の机の引き出しから
カリフォルニア行きの航空券を取りだし
それを眺める
「我々に、明日はない……私も天使ではないのでね」
「翼は、ないのだよ」
- 259 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 03:09:49 ID:SjnPfRIUO
- ('A`)
内田は己の懐から薬ビンを出し
蓋を開け、中身の錠剤を幾つかバリバリと貪る
('A`)「フフ……これは復讐だよ」
薬によって、彼の脳は既に壊れている
('A`)「もっと壊れれば……誰も俺を利用できない。だからもっと壊れてしまおう」
('A`)「無敵だ。俺は全く自由だ」
('A`)「イデオロギーなど、なければ無敵なんだ」
('A`)「ヘヒヒ……俺の背中には翼がある!翼が!」
('A`)「天使の羽さ!」
業火で焼き付くしてしまおう
あのツンドラを焼いた火災より激しい業火で!
- 260 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 03:24:37 ID:SjnPfRIUO
- **突然ですが、臨時ニュースです!**
**只今、民間航空機がハイジャックされたと言う情報が入り……**
**ええっ!?**
**訂正致します。ハイジャックされた民間航空機は**
**突如として謎の空中分解**
**カリフォルニア上空を……**
- 261 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 03:41:17 ID:SjnPfRIUO
- アサピーは、己の寝室にて
おそらく最後になるであろう、「一人きり」のパーティーを楽しんでいた
着ているものを全て脱ぎ捨てた彼の体には
すでに幾つかの黒く醜い腫れ物ができている
(#-@∀@)「こうだ!こうだ!」
(゚、゚トソン
(#-@∀@)「どうだ!?気持ちいいか?言ってみろ!」
(゚、゚トソン「気持ちいい、です」
脳チップを敢えて入れていない、ただのモノ
それにアサピーは必死にしがみつき、腰をふり、ペニスを突き立てている
(#-@∀@)「出るぞ!出るぞぉ!ミセリ!」
(゚、゚トソン「出して下さい」
アサピーは、その翌朝
淫らな笑みのまま、死んだ
モルヒネが効いていたのが、救いではあった
- 262 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 04:08:58 ID:SjnPfRIUO
- ('A`)「♪大砲の上に〜」
('A`)「♪しゃれこうべが〜」
('A`)「虚ろな眼を、開いていた〜」
内田は歌い続ける
機長は歌っている内田と、搭乗員達の死体を見ないようにしながら
油汗をかきつつそれでもなんとか冷静を保ちつつ操縦を続けている
('A`)「♪しゃれこうべが〜ラララ言うことにゃ〜」
内田は機長に問う
('A`)「なあ?なんて言ったと思う?」
機長はその問いには何も答えない。答えられない
代わりに
「何処を目指せばいいのだ?」
と逆に問うた
('A`)「自由の女神」
ニューヨークまで飛ぶだけの燃料は、ない
内田は、もう、駄目だった
- 263 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 04:11:23 ID:SjnPfRIUO
- **鐘の音も**
**聞かずに、死んだ**
- 264 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 04:23:59 ID:SjnPfRIUO
- 幾つもの謎を残したまま
党、そして反乱者同盟は瓦解し
それでも歴史は今に繋がっている
反乱者同盟が、一体何を望んでいたのか
また、党首が何故、失踪したのか
全ては闇の中である
が
おそらく
ありもしない「端南ファイル」には
その全容が書かれているのであろう
そんな物は、ありもしないのだが
もしも私に翼があって
全てを知る天使であったとしても
決して語らぬとは思う
くだらぬ「翼なき冒険主義」についてなど……
- 265 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 04:29:03 ID:SjnPfRIUO
- (´・ω・`)「雪の」
( ^ω^)「白樺」
( ´∀`)「並木」
_
( ゚∀゚)「夕日が」
( ・∀・)「映える」
- 266 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 05:27:47 ID:SjnPfRIUO
- ( ,,^Д^)「走れ」
(,,゚Д゚)「トロイカ」
(*゚ー゚)「朗らかに」
( ´ー`)「鈴の音高く」
- 267 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 05:29:16 ID:SjnPfRIUO
- 「お、おい!待てよ!」
「お前ら、まさか」
「このままフェード・アウトする気じゃねえだろうな!?」
- 268 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 05:42:19 ID:SjnPfRIUO
- ( ´_ゝ`)「りんごの」
(´<_` )「花ほころび」
( "ゞ)「川面に」
('_L')「霞立ち」
- 269 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 05:43:45 ID:SjnPfRIUO
- 「じょ、冗談だろ!」
「ちょっと待てって!」
「俺は、認めねえぞ!」
「おい!」
- 270 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 05:57:01 ID:SjnPfRIUO
- ('A`)「君なき」
ζ(゚ー゚*ζ「里にも」
( )「春は」
川 ゚ -゚)「忍びよりぬ」
- 271 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 06:00:51 ID:SjnPfRIUO
- 「運転手君」
髭の軍服男は言った
「翼なき冒険主義は」
「君だけだったんだよ」
- 272 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 06:17:13 ID:SjnPfRIUO
- 「……何を言ってんのかさっぱりだね」
「そうだろうとも」
「だからこそ資格ありなのだ。そんな君に頼みたい」
「何を?」
「無様にチョロチョロと生き残る事をだ」
- 273 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 06:28:41 ID:SjnPfRIUO
- (´・ω・`)翼なき冒険主義のようです
このスレは終わりとするが
闘争は終わらない
もしかしたら
始まってもいなかったかも知れない
- 274 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 06:31:27 ID:SjnPfRIUO
- (´・ω・`)「……」
- 275 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 06:37:20 ID:SjnPfRIUO
- (´・ω・`)「このスレはすでに終了しますた」
(´・ω・`)「質問あれば受け付けます。けど」
(´・ω・`)「答えるかどうかは分かりません。すみません」
(´・ω・`)「皆さんそれぞれが想像で補完して頂く。のが趣旨であります」
(´・ω・`)「なので」
(´・ω・`)「僕ら「翼なき冒険主義同盟」は、皆さんの想像を否定しません」
(´・ω・`)「例え、それが」
(´・ω・`)「何もかも間違っていたとしても。です」
- 276 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 06:40:41 ID:SjnPfRIUO
- (´・ω・`)「それと」
(´・ω・`)「このスレは、一週間後、つまり12月になったら」
(´・ω・`)「スターリンに過去ログ送りの依頼をします」
(´・ω・`)「何故って?」
(´・ω・`)「僕は作中で言いましたよ?」
- 277 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 06:42:45 ID:SjnPfRIUO
- (´・ω・`)「冬になると」
(´・ω・`)「死神が北からやってくる。と」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「では皆さん」
(´・ω・`)「ごきげんよう……」
(´・ω・`)ノシ
- 278 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 22:06:35 ID:SjnPfRIUO
- 「よく分からんのだが、なんで『翼なき』なんだ?」
(´・ω・`)「僕らの思想は、右翼でも左翼でもない」
(´・ω・`)「ただの人だってことだよ」
「天使じゃないってかww」
(´・ω・`)「叙情的な意味合いは持たせてない。聞いた人が持つのは勝手だけどね」
(´・ω・`)「要は、派閥、政治的側面、建設的思考を持たない集団。という意味だ」
(´・ω・`)「僕らは一般に、反乱者同盟なんて呼ばれてるけど」
(´・ω・`)「それは違うんだ。僕らのしているのは反乱じゃないから」
「じゃあなんだよ?」
(´・ω・`)「反乱じゃなく、対等な立場での『純粋な敵意による闘争』だ」
「虐げられてはいないが、闘う。という訳か」
(´・ω・`)「そうだよ」
- 279 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 22:24:41 ID:SjnPfRIUO
- 「冒険主義ってのは?」
(´・ω・`)「その位はググレよカス」
(´・ω・`)「僕は教師じゃないし、君もガキじゃないんだからさ」
「お、おう」
当初、俺は冒険という単語から、ヒーロー(あるいはピカレスクヒーロー)活劇を想像し、失笑気味でいたのだが
それは恥ずべき誤解だったと、後で知った
(´・ω・`)「闘争を仕掛けるのにも、思想を学ぶ姿勢は必要なんだよ」
「歴史は赤点だったんでな……誤解していたよ」
(´・ω・`)「姿勢は必要」
(´・ω・`)「でも、君は赤点でいいな。その方が君らしいw」
ショボンは屈託なく笑う
つまり馬鹿にされているのだが、腹は立たない
「俺は無学でいくぜ?」
(´・ω・`)「いいよ。ぜひそうしてくれ」
嫌味ではなさそうだった
- 280 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 22:37:20 ID:SjnPfRIUO
- 「知恵のある者が勝つのだよ」
「ええ。そうでしょう」
「力のある者は勝利者である」
「その通りです」
「全てを捨てた者が全てを得るのだ」
「はい。わかります」
髭を揺らし、怒鳴り付ける
「そんなわけないであろうが!この馬鹿めがッ!」
「え、ええっ!?」
- 281 :同志名無しさん:2013/11/23(土) 23:30:42 ID:PvLHGizc0
- 乙
色んな視点で物事が動いてたってことでいいの?
- 282 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 00:06:26 ID:FI2eZSl60
- おつ!
好きだったよ!
- 283 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 08:51:05 ID:odCwolYoO
- >>281
はあ、まあ……そりゃそうだけど
でも、それでいいのか
- 284 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 09:41:42 ID:odCwolYoO
- 空中で爆散した民間航空機……そのニュースは
俺のインテグラのラジオで知った
内田とかいう、死神子飼いの同志がハイジャックをしたらしいが
失敗による自爆?
あり得ない
俺はぼんやりと、「ショボンの闘争」を思い出していたが
しかし、ショボンがやったとしていつだ?
ショボンはとっくに死んでいる
内田とかいう同志に接触するタイミングは、俺が知る限りではなかったはずだ
もちろん、俺の知らない所で何かがあった点は否定できないが……
死神の策か?それはない
死神なら、もっと効率的で効果的で意味のある闘争をするはずだし
最後の手駒をこんな風に消費するような優しさは持たないと思う
「……」
ショボンの闘争だと思うが、思いたいが……
だとして、この件は闘争ではないのか?なら、なんだ?
(´・ω-`)
俺の脳裏でショボンがウィンクした
キモいwwww
- 285 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 12:24:13 ID:odCwolYoO
- (=゚ω゚)「闘争を開始する」
- 286 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 12:26:01 ID:odCwolYoO
- 薄暗い部屋で伊予が一人呟いた
しかし聞くものはいない
(=゚ω゚)「始めるか。みんな」
聞くものはいないはずだが……
だのに、まるで仲間に語りかけるように伊予は続ける
(=゚ω゚)「戦争、だ」
- 287 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 12:43:23 ID:odCwolYoO
- ( キ)「力を貸そう……」
(=゚ω゚)「……」
突如現れ、支援を申し出た、獣臭い毛皮を纏った男……
( キ)「必要な物は言ってくれ」
(=゚ω゚)「誰だ?お前は」
( キ)「翼なき死神さ」
(=゚ω゚)「翼なき……」
男の顔についた大きな傷痕。それは伊予の脳に焼き付く
( キ)「この傷か?ちょっと飼い犬に引っ掛かれただけだ。気にするな」
(=゚ω゚)「……」
- 288 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 12:51:34 ID:odCwolYoO
- (=゚ω゚)「……」
当座の金はできた。死神と名乗る男が幾つものアタッシュケース……金の詰まった……を差し出したからだ
数億はくだるまい
(=゚ω゚)「これで……」
(=゚ω゚)「俺に何をさせようと?」
( キ)「死神の望みは、昔から決まってるだろう?」
(=゚ω゚)「……」
( キ)「お前の闘争で、血の雪を降らせろ。やり方は任す」
(=゚ω゚)「……」
( キ)「失敗したら、俺がやる」
(=゚ω゚)「お前は何を考えている?」
- 289 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 12:57:52 ID:odCwolYoO
- ( ∀ キ)「何も。何も考えてはいないぜ?伊予」
(=゚ω゚)「……」
( ∀ キ)「ククク……」
(=゚ω゚)ノ「……」
伊予は差し出されたアタッシュケースに手を伸ばす
( ∀ キ)「契約、成立だな」
( キ)「じゃあ、俺はこれで。また会おう」
(=゚ω゚)「……」
( ∀ キ)「冬が来たらな……」
(;=゚ω゚)
( ∀ キ)「フアーッハハハハハハ!」
(;=゚ω゚)
- 290 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 13:11:34 ID:odCwolYoO
- ( ∀ キ)「♪雪の白樺並木〜」
(;=゚ω゚)
( ∀ キ)「♪夕日が〜映える〜」
(;=゚ω゚)「お前は……」
獣の毛皮を纏ったスカーフェイスの男は
夕闇に溶け込むように、伊予の前から消え去った
(;=゚ω゚)
- 291 :同志名無しさん:2013/11/24(日) 13:12:46 ID:odCwolYoO
- **走れトロイカ**
**朗らかに**
**鈴の音高く**
- 292 :同志名無しさん:2013/12/01(日) 00:06:42 ID:obSht0xQO
- ミセ*゚ー゚)リノシ ポチ
ミセリは躊躇なくよどみなくボタンを押した
大地は1500年の死の眠りにつく
カムイ
は
完
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