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15 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 18:57:28
( ^ω^)「それは、夏休みの出来事だったお……」
あのときの僕は、2ケ月という長い休み期間ゆえ、途中でやることがなくなっていた。
ゲームはもう飽きたし、友達の何人か帰省したという連絡も。
このままでは暇すぎて死んでしまう。
そう思いながらネットサーフィンをエンジョイしていたときであった。
( ^ω^)「……ばと☆ろわ…?」
アキバを始め日本中でブレイクしているアニメ、ばと☆ろわ。
その人気は凄まじく、舞台のひとつとなっている鷹宮神社では聖地巡礼が行われているほどだ。
ちょうど僕もこの春に上京してきた人間の一人。このまま時間を意味も無く過ごすのももったしない。
考えたらすぐに行動する男と自分で豪語している僕は、財布と携帯を握り締め即座に家を出た。
………このあとにおこる悲劇も知らずに。
16 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 18:58:03
( ^ω^)「ふんふんふ~ん♪」
wktk気分で電車に乗り、小宮駅に到着。東京駅に劣るとはいえ、相変わらず人ゴミが激しい。
ぶっちゃけ、なんの準備もしてないからどこに行けばいいかわからなかった。
唯一の情報は鷹宮駅の近くということだけ。
都会の暮らしにまだ慣れていない僕は、しばらくの間駅内を彷徨っていた。
( ´ω`)「いったいどの電車に乗ればいいんだお……」
僕は人見知りが激しく、知らない人と話すのが苦手だ。
しかし、小宮まで来て引き返すのもなんだか負けた気がしたので、勇気を振り絞って駅員に聞くことにした。
(;^ω^)「あああああああのののののぉぉぉぉぉ」
( ・∀・)「はい、なんでしょうか?(なんだこいつ)」
(;^ω^)「鷹ぃぃぃっぃゃ宮駅ぃいいいに行きたたああああいので
すがどのどのどの電車に乗ればいいいいいいいのでしょうかがぁああああ?」
(;・∀・)「す、すみません、もう一度お願いします」
(;^ω^)「鷹ぃぃぃっぃゃ宮駅ぃいいいに行きたたああああいので
すがどのどのどの電車に乗ればいいいいいいいのでしょうかがぁああああ?」
(;・∀・)「す、すみません、もう一度お願いします」
17 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 18:58:47
( ω )ブチッ
無限ループって………。
( ゚ω゚)「鷹宮駅にいくのにはどの電車に乗ればいいかって聞いてるんだおッ!!」
怖いよNE!
18 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:00:06
なんとか通じたが、なんと鷹宮駅はJRじゃないからわからないのこと。
どうしたらいいかうろたえる僕に、駅員は提案を出してきた。
( ・∀・)「東鷹宮駅ならJR経由ですよ」
東がついてるが、同じ鷹宮だ。
僕は、その提案に乗ることにした。
( ・∀・)「あそこにある電車から行けます」
(*^ω^)「じゃあそれにのるお!駅員さんありがとうだお!」
( ・∀・)「お気をつけて行ってらっしゃい」
片手に切符を握り締め、僕は小宮駅を出発した。
――――
――
19 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:00:48
――東鷹宮駅
( ^ω^)「やっと着いたお!」
そこは、故郷を思い出すくらい田舎であった。
埼玉にもこんなところがあるんだなぁと思いながら、僕はタクシーを見つける。
( ^ω^)ノ「HEY運ちゃん!鷹宮神社まで頼むお!」
( ゚∀゚)「OKピザ!さっさと乗りな!時間は待ってくれないぜ!」
クーラーの効いた、冷えた車内に乗り込む。
ドアが閉まるのを確認した運ちゃんは、勢いよく東鷹宮駅を出発した。
( ゚∀゚)「うっひゃっほーーーーーーいwwwwなんだかしらねぇけどこのごろ客が増えて嬉しいぜwwww」
喜ぶのはいいが、僕は精算メーターとにらめっこをしていた。
どんどん上がる数字。ついたころには1000円を超えていた。
( ゚∀゚)「テラサンクスwwwwじゃぁなwwww」
( ´ω`)「……ばいぶー……」
恐ろしく高い出費。
財布を見て、僕はため息をつきながら鷹宮神社へと進む。
20 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:01:50
( ^ω^)「ここがかがみんが歩いてたところかお」
特にばと☆ろわが好きではない僕は、足を一瞬止めた後再び動かす。
せっかく来たのだから、絵馬を買って願い事を書いてみるのもいいかもしれない。
思い立ったら吉。僕は売店へ向かった。
( ^ω^)「絵馬くださいお」
川д川「1000円になりマース」
( ゚ω゚)「っせ………ッ!?」
止まる手。動かない足。流れる汗。聞こえる蝉の鳴き声。
全てが、虚しく感じた。
川д川「買ってくれないと呪いマース」
さらば、野口。そしてごめん。僕は呪われたくないんだ……。
ゆっくりと、野口が手元から離れていくのを、僕は黙って見ているしかなかった。
川д川「お買い上げ、ありがとうございマース」
巫女さんの笑顔が、やけに輝いて見えた。
21 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:02:52
( ´ω`)「はぁ……」
落ち込んでいても仕方がないことだ。失った野口は帰ってくることはない。
気分を乗り換え、僕は絵馬に文字を書くことにした。
( ^ω^)「っきゅ、っきゅ!」
それを持って、数々の~は俺の嫁と書かれている絵馬たちとともに、結ぶ。
なかなか微妙な光景だったのはこれを見ればわかるだろう。
ttp://imepita.jp/20071003/535680
( ^ω^)「さて、帰るかお」
当然帰りの電車賃やらにも泣かされたのはいうまでもない。
残暑だけが、僕の背中にいつまでも張り付いていた。
22 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:04:13
( ^ω^)「これで僕の話は終わりだお」
いつもと同じ要領で、蝋燭に灯る炎を消す。
(´・ω・`)「それのどこが怖い話なんだい?」
( ^ω^)「僕のお財布事情だお。同じ埼玉だと思ってたら痛い目にあったお」
('A`)「それでいくらくらいかかったの?」
( ^ω^)「シャーラップ。ぶち殺すぞ童貞。俺にそれを思い出させるな」
('A`)「………」
(´・ω・`)「それにしても汚い字だね。ある意味芸術だよ」
( ^ω^)「木の横に押し付けながら書いたんだお。だから汚いのは無理ないお」
('A`)「いやそれにしてもこれは汚いだろう」
( ^ω^)「シャーラップ。ぶち殺すぞ童貞。そう思うお前の心が汚いんだお」
童貞が黙ったところで、僕は次の御題を言うことにした。
( ^ω^)「次の御代は……北風、だお」
( ^ω^)「それは、夏休みの出来事だったお……」
あのときの僕は、2ケ月という長い休み期間ゆえ、途中でやることがなくなっていた。
ゲームはもう飽きたし、友達の何人か帰省したという連絡も。
このままでは暇すぎて死んでしまう。
そう思いながらネットサーフィンをエンジョイしていたときであった。
( ^ω^)「……ばと☆ろわ…?」
アキバを始め日本中でブレイクしているアニメ、ばと☆ろわ。
その人気は凄まじく、舞台のひとつとなっている鷹宮神社では聖地巡礼が行われているほどだ。
ちょうど僕もこの春に上京してきた人間の一人。このまま時間を意味も無く過ごすのももったしない。
考えたらすぐに行動する男と自分で豪語している僕は、財布と携帯を握り締め即座に家を出た。
………このあとにおこる悲劇も知らずに。
16 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 18:58:03
( ^ω^)「ふんふんふ~ん♪」
wktk気分で電車に乗り、小宮駅に到着。東京駅に劣るとはいえ、相変わらず人ゴミが激しい。
ぶっちゃけ、なんの準備もしてないからどこに行けばいいかわからなかった。
唯一の情報は鷹宮駅の近くということだけ。
都会の暮らしにまだ慣れていない僕は、しばらくの間駅内を彷徨っていた。
( ´ω`)「いったいどの電車に乗ればいいんだお……」
僕は人見知りが激しく、知らない人と話すのが苦手だ。
しかし、小宮まで来て引き返すのもなんだか負けた気がしたので、勇気を振り絞って駅員に聞くことにした。
(;^ω^)「あああああああのののののぉぉぉぉぉ」
( ・∀・)「はい、なんでしょうか?(なんだこいつ)」
(;^ω^)「鷹ぃぃぃっぃゃ宮駅ぃいいいに行きたたああああいので
すがどのどのどの電車に乗ればいいいいいいいのでしょうかがぁああああ?」
(;・∀・)「す、すみません、もう一度お願いします」
(;^ω^)「鷹ぃぃぃっぃゃ宮駅ぃいいいに行きたたああああいので
すがどのどのどの電車に乗ればいいいいいいいのでしょうかがぁああああ?」
(;・∀・)「す、すみません、もう一度お願いします」
17 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 18:58:47
( ω )ブチッ
無限ループって………。
( ゚ω゚)「鷹宮駅にいくのにはどの電車に乗ればいいかって聞いてるんだおッ!!」
怖いよNE!
18 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:00:06
なんとか通じたが、なんと鷹宮駅はJRじゃないからわからないのこと。
どうしたらいいかうろたえる僕に、駅員は提案を出してきた。
( ・∀・)「東鷹宮駅ならJR経由ですよ」
東がついてるが、同じ鷹宮だ。
僕は、その提案に乗ることにした。
( ・∀・)「あそこにある電車から行けます」
(*^ω^)「じゃあそれにのるお!駅員さんありがとうだお!」
( ・∀・)「お気をつけて行ってらっしゃい」
片手に切符を握り締め、僕は小宮駅を出発した。
――――
――
19 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:00:48
――東鷹宮駅
( ^ω^)「やっと着いたお!」
そこは、故郷を思い出すくらい田舎であった。
埼玉にもこんなところがあるんだなぁと思いながら、僕はタクシーを見つける。
( ^ω^)ノ「HEY運ちゃん!鷹宮神社まで頼むお!」
( ゚∀゚)「OKピザ!さっさと乗りな!時間は待ってくれないぜ!」
クーラーの効いた、冷えた車内に乗り込む。
ドアが閉まるのを確認した運ちゃんは、勢いよく東鷹宮駅を出発した。
( ゚∀゚)「うっひゃっほーーーーーーいwwwwなんだかしらねぇけどこのごろ客が増えて嬉しいぜwwww」
喜ぶのはいいが、僕は精算メーターとにらめっこをしていた。
どんどん上がる数字。ついたころには1000円を超えていた。
( ゚∀゚)「テラサンクスwwwwじゃぁなwwww」
( ´ω`)「……ばいぶー……」
恐ろしく高い出費。
財布を見て、僕はため息をつきながら鷹宮神社へと進む。
20 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:01:50
( ^ω^)「ここがかがみんが歩いてたところかお」
特にばと☆ろわが好きではない僕は、足を一瞬止めた後再び動かす。
せっかく来たのだから、絵馬を買って願い事を書いてみるのもいいかもしれない。
思い立ったら吉。僕は売店へ向かった。
( ^ω^)「絵馬くださいお」
川д川「1000円になりマース」
( ゚ω゚)「っせ………ッ!?」
止まる手。動かない足。流れる汗。聞こえる蝉の鳴き声。
全てが、虚しく感じた。
川д川「買ってくれないと呪いマース」
さらば、野口。そしてごめん。僕は呪われたくないんだ……。
ゆっくりと、野口が手元から離れていくのを、僕は黙って見ているしかなかった。
川д川「お買い上げ、ありがとうございマース」
巫女さんの笑顔が、やけに輝いて見えた。
21 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:02:52
( ´ω`)「はぁ……」
落ち込んでいても仕方がないことだ。失った野口は帰ってくることはない。
気分を乗り換え、僕は絵馬に文字を書くことにした。
( ^ω^)「っきゅ、っきゅ!」
それを持って、数々の~は俺の嫁と書かれている絵馬たちとともに、結ぶ。
なかなか微妙な光景だったのはこれを見ればわかるだろう。
ttp://imepita.jp/20071003/535680
( ^ω^)「さて、帰るかお」
当然帰りの電車賃やらにも泣かされたのはいうまでもない。
残暑だけが、僕の背中にいつまでも張り付いていた。
22 :バトロワ ◆I40z/j1jTU:2007/10/03(水) 19:04:13
( ^ω^)「これで僕の話は終わりだお」
いつもと同じ要領で、蝋燭に灯る炎を消す。
(´・ω・`)「それのどこが怖い話なんだい?」
( ^ω^)「僕のお財布事情だお。同じ埼玉だと思ってたら痛い目にあったお」
('A`)「それでいくらくらいかかったの?」
( ^ω^)「シャーラップ。ぶち殺すぞ童貞。俺にそれを思い出させるな」
('A`)「………」
(´・ω・`)「それにしても汚い字だね。ある意味芸術だよ」
( ^ω^)「木の横に押し付けながら書いたんだお。だから汚いのは無理ないお」
('A`)「いやそれにしてもこれは汚いだろう」
( ^ω^)「シャーラップ。ぶち殺すぞ童貞。そう思うお前の心が汚いんだお」
童貞が黙ったところで、僕は次の御題を言うことにした。
( ^ω^)「次の御代は……北風、だお」
27 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:17:12
(,,゚Д゚) 「よう。お前ら何してんだよ」
(´・ω・`) 「やあギコ。この……」
('A`) 「つーかなんでいるんだよ」
(,,゚Д゚) 「いや、ちゃんとぴんこん押したぜ?返事なかったけど明かりついてたし、
鍵あいてたから入ってきた」
( ^ω^) 「おっ。調度いいお。今百物語やってるからギコの参加するお」
(,,゚Д゚) 「それでこんなに蝋燭があんのか。てっきりなんかの儀式かと思ったぜ」
(´・ω・`) 「そろそろネタも切れてきたし途中参加はありがたいかな」
('A`) 「てことで次はギコな」
(,,゚Д゚) 「来た早々かよ。で、まだまだ蝋燭残ってるみたいだが……
まあいいか。暇だから来たんだし」
28 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:17:50
駅前のビル群があるだろ?
最近、開発が進んで様相ががらっとかわっちまったが、
ずっと地元な俺は昔っから利用してて、その変化の凄さを知ってるんだよ。
いやな、俺が小さい頃は5階建てのビルが一番高くてちょいとしたら10階立てのビルが建って、
あれよあれよと今じゃ一番高いビルは30階を越えてるからな。
俺の好きな季節は夏なんだよ。
海へ行くもよし、山へ行くもよし。すこぶる万能な季節だ。
おいおい、夏なんかなくなればいいとかいうなよ。
そりゃピザなお前には辛い季節かもわからんが、折角だから外に出て運動でもしろよな?
なんだよ、二次元がそんなにいいもんなのか?
まったくわからんが……
で、なんで季節の話をしだしたかというと、最近こいつに変化が現れた。
夏大好きっこだった俺の好きな季節が冬になったんだよな。
相変わらず夏も大好きなんだが、それ以上にこの季節が好きになった。
いいぞ、冬は。
その理由を今から話してやる。
29 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:18:22
駅から東に行くと相変わらずのビル街なんだが、何本か北に折れる道があるだろ?
そこの何本目だったか……
ほら、【夢、売ります】とかいう怪しい看板が立ててある道。
……ちょっと待て、なんでお前らそんなに怯えているんだ?
ドクオはいつも以上に顔が青いし、ブーンは汗で顔が埋まってるし……
で、その【夢、売ります】っていう看板……
わかった、わかった。
そこははしょるよ。本当、何がそんなに怖いんだか……
30 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:18:56
まあ、その中の一本の道なんだが、こいつがそこそこ広い道なんだが、
横に折れることができずに延々100mは続いているんだ。
道路脇には歩道があって、街路樹が季節の彩りを告げてくれるんだが、
その横はとにかくビルビルビル。
無機質っつー訳じゃないけど、味気はないわな。
都会の中に緑があるのはいいもんだが、
それならそれでビルつぶして公園でも立てればいい話だ。
ビルの屋上が空中庭園になってるところもあるだろうが、
そいつとこいつは話は別だ。
学生の俺らにはほとんど縁のないビル街なんだが、
たまに用があって訪れたときに公園があれば、都会の喧騒を忘れてゆっくりできるだろうしな。
しかし、だ。
この公園がないことが実にいい。
こいつがないおかげで俺は冬の虜だ。
ブーン、いいからさっさと本題に入れって言う顔するな。
こういうもんは前置きが重要なんだ。いわゆる前戯って奴だ。
がっついてちんこ入れることだけ考えてたらだめなんだよ。わかるか?
そう怒るな。二次元にはそんなこと関係ないかもしれないが、
お前にもいつかそんな日が来るだろ?いや、こないか。
話を戻すが、この公園がないおかげでビルが立ち並ぶこの道は風の逃げ道が上にしかないんだ。
こいつが何を意味するかわかるか?
都会のビル風は、この逃げ道がないにも関わらず相当強いものだ。
風の逃げ道がないこの通りは言わずもがな、俺比で6倍は風が強い。
そして季節は冬。木枯らし吹き荒れる季節。
ちょっとやそっとの重さなんか跳ね除けて舞い上がる風。
31 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:20:07
(*,,゚Д゚) 「そう、めくれるんだよ」
('A`) 「…………」
( ^ω^) 「…………」
(´・ω・`) 「…………」
(*,,゚Д゚) 「いやー、すごいぜ?ほんともう見放題。
吹き抜ける木枯らしがコートの端を舞い上げその下のスカートを……」
(#^ω^) 「テメェ!!なんで今までそれを黙っていたんだお!!」
(#'A`) 「まったくだ!!俺達に内緒で一人楽しみやがって!!」
(,,゚Д゚) 「まあそういうな。今度連れて行ってやるから。
それに俺が言わなければお前ら気づかなかっただろ?
ほとんど外に出ないんだから」
(´・ω・`) 「まったく……風が強い日に外にでなくちゃいけなくなったじゃないか」
32 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:20:40
(,,゚Д゚) 「というか、ブーンは二次元しか興味ないんじゃないのか?」
(*^ω^) 「時代は三次だお!」
(,,゚Д゚) 「現金なやつだな。
……腹減ったからコンビニで味噌田楽買ってくるわ」
(´・ω・`) 「行ってらっしゃい。でもその前にお題を頂戴な」
(,,゚Д゚) 「味噌田楽でいいだろ。早く食いてー」
('A`) 「ところでこれ、怪談だったか……?」
( ^ω^) 「おにゃのこに取ってなら……」
(´・ω・`) 「飛び入りだったし良しとしようか」
(,,゚Д゚) 「よう。お前ら何してんだよ」
(´・ω・`) 「やあギコ。この……」
('A`) 「つーかなんでいるんだよ」
(,,゚Д゚) 「いや、ちゃんとぴんこん押したぜ?返事なかったけど明かりついてたし、
鍵あいてたから入ってきた」
( ^ω^) 「おっ。調度いいお。今百物語やってるからギコの参加するお」
(,,゚Д゚) 「それでこんなに蝋燭があんのか。てっきりなんかの儀式かと思ったぜ」
(´・ω・`) 「そろそろネタも切れてきたし途中参加はありがたいかな」
('A`) 「てことで次はギコな」
(,,゚Д゚) 「来た早々かよ。で、まだまだ蝋燭残ってるみたいだが……
まあいいか。暇だから来たんだし」
28 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:17:50
駅前のビル群があるだろ?
最近、開発が進んで様相ががらっとかわっちまったが、
ずっと地元な俺は昔っから利用してて、その変化の凄さを知ってるんだよ。
いやな、俺が小さい頃は5階建てのビルが一番高くてちょいとしたら10階立てのビルが建って、
あれよあれよと今じゃ一番高いビルは30階を越えてるからな。
俺の好きな季節は夏なんだよ。
海へ行くもよし、山へ行くもよし。すこぶる万能な季節だ。
おいおい、夏なんかなくなればいいとかいうなよ。
そりゃピザなお前には辛い季節かもわからんが、折角だから外に出て運動でもしろよな?
なんだよ、二次元がそんなにいいもんなのか?
まったくわからんが……
で、なんで季節の話をしだしたかというと、最近こいつに変化が現れた。
夏大好きっこだった俺の好きな季節が冬になったんだよな。
相変わらず夏も大好きなんだが、それ以上にこの季節が好きになった。
いいぞ、冬は。
その理由を今から話してやる。
29 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:18:22
駅から東に行くと相変わらずのビル街なんだが、何本か北に折れる道があるだろ?
そこの何本目だったか……
ほら、【夢、売ります】とかいう怪しい看板が立ててある道。
……ちょっと待て、なんでお前らそんなに怯えているんだ?
ドクオはいつも以上に顔が青いし、ブーンは汗で顔が埋まってるし……
で、その【夢、売ります】っていう看板……
わかった、わかった。
そこははしょるよ。本当、何がそんなに怖いんだか……
30 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:18:56
まあ、その中の一本の道なんだが、こいつがそこそこ広い道なんだが、
横に折れることができずに延々100mは続いているんだ。
道路脇には歩道があって、街路樹が季節の彩りを告げてくれるんだが、
その横はとにかくビルビルビル。
無機質っつー訳じゃないけど、味気はないわな。
都会の中に緑があるのはいいもんだが、
それならそれでビルつぶして公園でも立てればいい話だ。
ビルの屋上が空中庭園になってるところもあるだろうが、
そいつとこいつは話は別だ。
学生の俺らにはほとんど縁のないビル街なんだが、
たまに用があって訪れたときに公園があれば、都会の喧騒を忘れてゆっくりできるだろうしな。
しかし、だ。
この公園がないことが実にいい。
こいつがないおかげで俺は冬の虜だ。
ブーン、いいからさっさと本題に入れって言う顔するな。
こういうもんは前置きが重要なんだ。いわゆる前戯って奴だ。
がっついてちんこ入れることだけ考えてたらだめなんだよ。わかるか?
そう怒るな。二次元にはそんなこと関係ないかもしれないが、
お前にもいつかそんな日が来るだろ?いや、こないか。
話を戻すが、この公園がないおかげでビルが立ち並ぶこの道は風の逃げ道が上にしかないんだ。
こいつが何を意味するかわかるか?
都会のビル風は、この逃げ道がないにも関わらず相当強いものだ。
風の逃げ道がないこの通りは言わずもがな、俺比で6倍は風が強い。
そして季節は冬。木枯らし吹き荒れる季節。
ちょっとやそっとの重さなんか跳ね除けて舞い上がる風。
31 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:20:07
(*,,゚Д゚) 「そう、めくれるんだよ」
('A`) 「…………」
( ^ω^) 「…………」
(´・ω・`) 「…………」
(*,,゚Д゚) 「いやー、すごいぜ?ほんともう見放題。
吹き抜ける木枯らしがコートの端を舞い上げその下のスカートを……」
(#^ω^) 「テメェ!!なんで今までそれを黙っていたんだお!!」
(#'A`) 「まったくだ!!俺達に内緒で一人楽しみやがって!!」
(,,゚Д゚) 「まあそういうな。今度連れて行ってやるから。
それに俺が言わなければお前ら気づかなかっただろ?
ほとんど外に出ないんだから」
(´・ω・`) 「まったく……風が強い日に外にでなくちゃいけなくなったじゃないか」
32 :まじツン ◆ZjpJQshsRo:2007/10/05(金) 00:20:40
(,,゚Д゚) 「というか、ブーンは二次元しか興味ないんじゃないのか?」
(*^ω^) 「時代は三次だお!」
(,,゚Д゚) 「現金なやつだな。
……腹減ったからコンビニで味噌田楽買ってくるわ」
(´・ω・`) 「行ってらっしゃい。でもその前にお題を頂戴な」
(,,゚Д゚) 「味噌田楽でいいだろ。早く食いてー」
('A`) 「ところでこれ、怪談だったか……?」
( ^ω^) 「おにゃのこに取ってなら……」
(´・ω・`) 「飛び入りだったし良しとしようか」