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171 :名無しなのはワカッテマス( <●><●>) :2007/08/06(月) 03:25:08
('A`)「そうだな。」
ゆらゆらと頼りなさ気に輪郭を弛ませる影にひらめきを得たのか、ドクオはぽつりぽつり話し始めた。
(*゚ー゚)「ばーかばーか。皆いこ。」
(,,゚Д゚)「生意気なんだよ、こいつ。」
しぃちゃんとギコ君が、また私にちょっかいをかけてきた。
それに文句を言ったら案の定他の人を仲間につけてどこかへ行ってしまった。
おかげで私はあんまりお友達がいないの。
一人しかいない、いや正確には、うーんと、なんと言ったらいいのだろう。
とにかくお友達がいないのは確かなこと。
172 :名無しなのはワカッテマス( <●><●>) :2007/08/06(月) 03:26:28
でも寂しくないもん。いつも一緒に居てくれる子がいるもん。
ほら、今はもうこんなに大きくなっちゃってる。
ξ゚⊿゚)ξ「夕暮れ時はいっつも背が高くなるのね。」
誰も周りに居ないことを確認してからそっと呟いた。
道路に張りついている私の影がこくんと頷く。
そう私のお友達はこの影さん。何故だか知らないけど私の影は勝手に動くの。
お話は出来ないけど、でも身振りで返事をしてくれるし、時には影さんから質問もしてくる。
私は影さんに気付くまでは、いじめられた後は家で泣いてた。
だって意地悪されて泣くのは癪だからぐっとこらえて家まで持っていくの。
影さんはとってもいい人なの。
変なおじさんが追いかけてきたときには、おじさんの影を退治したこともあるの。
よくわからないけど、影をやっつけちゃうと、影の元の人まで倒れちゃうの。
178 :名無しなのはワカッテマス( <●><●>) :2007/08/06(月) 03:31:50
私は困って泣いちゃった。
その涙がブーンにあたった。
するとブーンの声が聞こえた。
初めて聞くブーンの声。
すごく低くて、震えていた。
まるで地獄の鬼みたいだと思った。
すごく怖かった。もっと子供みたいな声だと想像してたのに。
そしてその声で言うの。
「一人ぼっちだったから僕は出てきたんだお。」
「ナノニお前はもう一人ぼっちじゃナインだお」
「ズルイお」
「サミシイお」
「本当のヒトリボッチにしてヤルお」
179 :名無しなのはワカッテマス( <●><●>) :2007/08/06(月) 03:32:21
ブーンは私の涙から出た影を伝って、ぴったりと私にくっついた。
私は影がなくなって、ううん影になったの。
そこにあるのは影のなくなった私だった私。
私は影になった。
パパが私を見つけて泣いていた。
私はパパの影になった。
そしていつかきっと私はパパになるんだなと思った。
「コレデナカマダお」
180 :名無しなのはワカッテマス( <●><●>) :2007/08/06(月) 03:34:00
('A`)「さてこれで終わり。」
(;^ω^)「何で僕の名前なんだお。大体お題は『川』だお。」
('A`)「あーん、てか俺のお題は影じゃなかったのか?
まあいいや、影って漢字よく見てみろ。川の景ってかいて『影』だ。
ほれ、蝋燭で照らされて出来た影。まるでゆらゆらと川の景色みたいじゃないか。」
(´・ω・`)「まあいっか。次のお題は僕だよね?」
('A`)「そうだな、じゃあ『焦げ茶色』で。」
(´・ω・`)「OK。でもちょっといいかな。少し花を摘んでくるよ。」
( ^ω^)「花?」
ブーンの疑問符のついた声にわずかだけ頬を染めショボンは部屋を後にした。
('A`)「わかってないな。花を摘むってのは用を足すときの言い回しだよ。
少し場を離れるときに使うんだ。まあ今の状況で使うショボンもおかしいがな。」
( ^ω^)「ふーん、で、ショボンが戻ってくるまで待ってるかお?」
('A`)「そうだな、いつになるかわかんないし。
じゃあ『限定品』でブーン話せよ。早めにショボンが戻ってきたら『焦げ茶色』やらせようぜ。」
( ^ω^)「わかったお。ショボンが僕が思いつく前に戻ってきたら『焦げ茶色』で
戻る前に思いついたら僕が『限定品』で。」
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