4 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:40:16.15 ID:
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背の高い建物が立ち並ぶその中を、ボロボロの服を身にまとったブーンとクーは走っていた。
彼らが足を運ぶ方向にあるのは、地面から立ち上る巨大な土煙。
まるで爆弾でも落ちたようなその光景に向かって、彼らは進む。
(;^ω^) ……笑い声?
目に映る砂煙が、距離を縮めるごとにだんだん大きくなっていく。
それと友に聞こえてくる、誰かの笑い声。
川;゚ -゚) なんだ、これは……
そこは、十字路のど真ん中だった。
そこで行われていた戦闘に巻き込まれまいと皆逃げてしまった性か、
はたまた周りの建物がほとんどオフィスの類だったためか、
ときかく休日の昼どきだというのに、そこにはまったくと言っていいほど人影がなかった。
まず彼らの目に映ったのは、
まるでミサイルで爆撃されたように円周状に抉られたアスファルトの道路。
そして、その真ん中で左手に携帯電話を持ったまま笑う、一人の少年の姿だった。
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