3 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:03:08.54 ID:
vh0AiJ3C0 [2/39]
黒焦げになった死体の中を、一人の少年が歩いていく。
( ^ω^)
少年の右手には、黄色いスライド式の携帯電話が握られていた。
一歩、一歩踏み出す少年の行く先には、彼と同年代の一人の少年が立っている。
(・∀・ )
その少年は、変わった格好をしていた。
まず奇妙なことに、少年の両手両足には、なぜか携帯電話が紅い光のベルトで固定されている。
右腕の携帯電話には大きな斬り傷がつき、そして右足の携帯電話には大きなヒビが入っていた。
何より目立つのは、下腹部に、こちらも光のベルトで固定された”頭”である。
中心に大きな”目”のついたそれは、ラウンジ社製の凡庸人型ロボット、TASIROのものだ。
少年の身体からは紅い光のようなエネルギー体が発せられており、
それが少年の身体を包み込み、紅く不規則な、荒々しい模様をその身体の表面に描いていた。
黄色い携帯電話を持った少年は、変わった格好の少年の側に歩み寄って行く。
変わった格好の少年から少し距離を置いた場所まで近づいて、彼は立ち止まった。
二人の少年は距離を持ったまま、しばらく互いに見詰め合っていた。
静かな、沈黙。
やがて黄色い携帯電話を持ったほうの少年が、ぽつりと呟いた。
( ^ω^) やっぱり、君だったのかお
続きを読む