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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 21:47:04.00 ID:ZV0UPxdK0
第3話『選択』 (,,゚Д゚)「…………!」 町に向かって、ギコは全力で走っていた。 畜生。 ギコは心の中で舌打ちする。 目一杯の力で走っている筈なのに、 一歩一歩がとても遅く感じられる。 もっと、もっと早く。 もっと早く走れる足が欲しい。 (,,゚Д゚)「…………!」 近づく程に、炎と煙がはっきりと見えて来る。 それに伴い、町が無事であって欲しいというギコの願いは脆く崩れ去っていった。 耳には、けたたましい破壊音と悲鳴。 ギコは唇を噛みながら、 それでもこれから目にするであろう現実が夢であって欲しいと切望していた。 (;,,゚Д゚)「!!!」 やっとのことで―― ギコは町の入り口にまで辿り着いた。 嘘であって欲しい。 何かの間違いであって欲しい。 そう願うギコの目に映ったものは―― (;,,゚Д゚)「な……あ……あ……」 映ったのは、どこまでも冷酷な現実だった。 燃え盛る家。 瓦礫と化した塀。 血塗れになって倒れたまま、ピクリとも動かない見知った顔の女性。 そんな女性を、泣きながら何度も揺さぶる子供。 赤ん坊を護る様に抱きかかえながら絶命した男。 そして、その腕の中で死んでいる赤子。 li イ ゚ -゚ノl|「ギコ―― !! これは……!」 ギコから少し遅れて、ルシオラが町の入り口まで駆けつけた。 そして町の惨状に、表情を固く強張らせる。 (;,,゚Д゚)「う……そだ…… こんな……こんな……」 こんな筈ではなかった。 こんな事になる訳がなかった。 今日帰らずの森に行く前までは、こんな風ではなかったのだ。 パン屋のおじさんが威勢の良い声で客引きをしていて、 名物夫婦のジョンおじさんとミルシェおばさんが何度目か分からない喧嘩をしていて、 悪戯っ子のケントが雷爺さんに怒られていて、 そんな何も変わらない、いつもと同じ日常が繰り返されている筈だった。 それが、どうしてこんな事に。 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 21:52:49.12 ID:ZV0UPxdK0 ――これは悪い夢だ。 ギコの心が現実から目を逸らそうとする。 そうだ、これは全部夢だ。 なら、さっさと目を覚まさないと。 目を覚まして、孤児院に帰れば、 先生達がきっと御馳走を用意して待ってくれている。 だから、夕飯までに孤児院に帰って―― li イ ゚ -゚ノl|「――ギコ!!」 (,,゚Д゚)「!!!」 ルシオラの声が、ギコを現実に引き戻した。 そうだ―― これは、夢なんかじゃない。 全部、現実だ。 だけど、これが現実なら、 一体どうしてこんなことに。 この町の人達が、一体何をしたというんだ……! 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 21:56:24.45 ID:ZV0UPxdK0 J( 'ー`)し (゜3゜) (,,゚Д゚)「――――!」 その時、ギコの脳裏を二つの影がかすめた。 そうだ、先生と、ポセイドン。 あの二人は、孤児院は無事なのか? (,,゚Д゚)「…………!!」 そう考えるやいなや、ギコは孤児院目掛けて一直線に駆け出した。 li イ ゚ -゚ノl|「!? ギコ! 一人で行っては危険です!!」 ルシオラの静止の声も、もうギコには届いていなかった。 脇目も振らず、一心不乱に駆け抜ける。 先生。 ポセイドン。 みんな。 どうか、 どうか無事でいてくれ……! (,,゚Д゚)「…………!」 ギコは、ひたすらに走り続けた。 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:00:08.96 ID:ZV0UPxdK0 (;,,゚Д゚)「…………!」 孤児院に辿り着いたギコを待っていたのは、 完全に原型を失い、無残な瓦礫の山と化した孤児院の姿だった。 (;,,゚Д゚)「先生! ポセイドン! いるのか! いたら、返事をしてくれ!!」 大声で呼びかけたが、どこからも返事は返って来ない。 まさか、この瓦礫の下に。 最悪の予感が、ギコの心に浮かぶ。 (;,,゚Д゚)「くッ……!」 瓦礫の山へと駆け寄り、手近にあった石を蹴散らした。 もしこの瓦礫に先生達が埋まっているのならば、すぐに助けださなければ……! (;,,゚Д゚)「!!?」 と、周囲に人の気配を感じ、ギコは後ろを振り返った。 無事な人がいたのか!? ギコがそんな淡い期待を持って、気配の元を確認すると―― 支援支援 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:02:42.59 ID:ZV0UPxdK0 (;,,゚Д゚)「…………!」 そこにいたのは、全く見覚えの無い連中だった。 黒い外装に身を包んだ、血に塗れた剣を持った男達。 (;,,゚Д゚)「お前ら……!」 男達は何も喋りはしなかったが、ギコは一瞬で理解していた。 こいつらが、町を滅茶苦茶にした連中だ、と。 「…………」 「…………」 黒衣の男達はギコの姿を見据えると、無言のまま顔を見合わせて互いに頷き、 ギコに向けて剣を構え直した。 邪魔者は消せ、ということか。 そのギコの予想は、恐らく正解だろう。 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:04:59.77 ID:ZV0UPxdK0 (,,゚Д゚)「…………!」 黒衣の男達が、ギコを取り囲んでいく。 前方に3人。 右に2人。 左に2人。 後ろに3人。 普通に考えれば、勝負にならない人数差。 だが、問題無い。 自分は、あの最強の剣士、ネーノ=アルベインの下で剣を学んだのだ。 たった一人の師匠の弟子なのだ。 その剣が―― これしきの逆境を、乗り越えられない筈がない……! 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:07:24.70 ID:ZV0UPxdK0 「――――」 後ろから斬りかかって来る気配。 ギコは振り向かずに体だけを捻り、 背中に背負っていた剣でその剣撃を防ぐ。 (,,゚Д゚)「う――おおおおおッ!!」 右から来る別の男からの突きを避けながら、 後ろから斬りつけてきた男の体を突き飛ばす。 「…………ッ!」 男が押し飛ばされて尻餅をつく。 今だ。 ギコが男の頭に狙いを定める。 多対一の戦闘の場合、いかに素早く相手の数を減らすかが勝敗の分かれ目となる。 だから、殺せる者は殺せる時に速やかに殺さなければならない。 故に、この男はここで殺さなければならない。 ギコが剣を振り上げ―― 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:09:43.40 ID:ZV0UPxdK0 (,,゚Д゚)「ッ……・!」 振り上げた剣を、そのまま振り下ろすことが出来なかった。 分かっているのに。 殺さなければと、分かっているのに……! (;,,゚Д゚)「ッッ!!」 その逡巡が、致命的だった。 一秒にも満たない隙に、 左脇の男が剣を抱えて突進してくる。 ギコは体を反転させ、何とか串刺しになる事は避けたが―― 男の体当たりまではかわし切れず、 今度は逆にギコが地面に這いつくばることになった。 (;,,゚Д゚)「ぐうッ……!」 馬鹿だ、自分は。 こんな時でさえ、まだ、躊躇ってしまうのか――! 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:12:49.02 ID:ZV0UPxdK0 「……死ね」 男の一人が、倒れたギコに向かって剣を振り下ろしてきた。 (;,,゚Д゚)「――――」 振り下ろされる剣が、ひどくゆっくりと見えた。 ここで、死ぬのか。 何も出来ないまま、何も成せないまま、死ぬのか。 (;,,゚Д゚)(ごめんなさい、師匠) どうやら、自分なりの答えを見つけることは出来ないみたいです。 やっぱり、自分は駄目な弟子でした。 あなたが遺してくれた物さえ守れず、 ここで、死―― 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:15:29.28 ID:ZV0UPxdK0 (,,゚Д゚)「――――?」 と、ギコは瓦礫の下に何かを見止めた。 孤児院の瓦礫の下に僅かに覘くもの。 それは―― J( ゚,,。;)し 変わり果てた、先生の姿だった。 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:18:33.91 ID:ZV0UPxdK0 (;,,゚Д゚)「あ――あ、あ、あァ、あ――」 目の前が、真っ暗になった。 嘘だ。 そんな。 だって、先生は言ったんだ。 夕飯までには帰っておいでって。 だから、約束どおりに日が暮れる前に帰ろうとしたんだ。 帰ったら、先生がいつもと同じ笑顔で出迎えてくれて、 みんなと大騒ぎしながら晩御飯を食べて、 楽しい時間をもっともっと過ごすつもりだったんだ。 だから―― だから俺は、その為に―― 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:20:55.56 ID:ZV0UPxdK0 (,, Д )「あああああああああああああああ」 それを護りたいから、自分は、剣を―― 『剣を取って生きるってのは、つまりは殺すという業を背負って生きるってことだ。 ――世の中には、正しいとか正しくないとか、そんな事は関係無く、 斬らねば――殺さなければならない時ってのが、存在する。 護らねばならないものの為に――殺さなければならない事が、ある』 師匠、だけど、 だから――自分は 『だから、ギコ。 お前には、俺と同じ後悔をして欲しくねえんだ』 (,, Д )「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 だから自分は、剣を―― 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:22:59.93 ID:ZV0UPxdK0 * * * 「――――!?」 ギコに剣を振り下ろそうとした男は首を傾げた。 おかしい。 今、確かにこいつを斬った筈なのに、こいつはまだ生きている。 というより、剣で斬られた痕すらない。 外した? この距離で? いや、今はそんな事を考えていてもしょうがない。 斬れてないならば、もう一回斬ればいい。 いくぞ。 それ。 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:25:54.82 ID:ZV0UPxdK0 「――――?」 おかしいぞ。 握っている筈の剣が、無いじゃないか。 確かに、さっきまでこの手にあった筈なのに。 いいや、違う。 両腕から先が、見えない。 そんな馬鹿な。 自分の腕が見えないなんてことがあるか。 おや? 地面に何か落ちてるぞ? これは、自分の剣じゃないか。 いつの間に、落としたんだ。 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:27:52.45 ID:ZV0UPxdK0 待て。 剣の柄にくっついている物は何だ。 これは、腕か? 何で自分の剣に、腕なんてくっついてるんだ? よく見ると、この腕には見覚えがあるぞ。 この腕―― 馬鹿な。 そんな馬鹿な。 この腕は、俺の―― 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:31:31.50 ID:ZV0UPxdK0 「う、うわあああああああああああああああああああ!!」 男が悲鳴を上げるのと、 切断された両腕の切り口から血が噴出するのは同時だった。 男の一閃がギコに届く寸前、 ギコは男の両腕を斬り落としていたのだ。 「ああああああああああああああああああ――」 男の悲鳴は、途中で止まった。 正しく言えば、止められた。 (,, Д )「…………」 ギコが、男の首に深々と剣を突き立てていたからだ。 「こ、こいつ――」 「怯むな! 相手は一人だ!!」 男達が咄嗟にギコから距離を取ろうと後ずさった。 (,, Д )「――――」 しかし、間に合わなかった。 ギコは男の首から剣を引き抜くと、 別の一人に向かって突進する。 「う、うおおおおおおおお!!」 的にされた男が反撃とばかりに斬り掛かった。 遅い。 こんな剣撃、師匠のそれに比べたら止まって見える。 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:33:48.41 ID:ZV0UPxdK0 (,, Д )「――――」 「がばあッ!!」 ギコの剣が閃き、腹部から男の体を両断した。 男の上半身がスライドし、 自身の血と臓物の海に崩れ落ちる。 「――――!」 「――――!」 そこで男達は、ようやく目の前の少年の変貌に気がついた。 こいつは―― こいつは一体何だ!? 本当に、さっきまでの奴と同一人物なのか――!? 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:36:47.06 ID:ZV0UPxdK0 (,, Д )「あ――」 ギコの口から僅かに声が漏れる。 それに、男達は皆思わず体を震わせた。 (,, Д )「――ああああああああああああ」 声にならない声が、呻き声のような形で喉から出てきた。 先生。 先生。 先生。 先生。 俺は、俺は、俺は―― (#,,゚Д゚)「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 獣が咆哮した。 ギコ視界が、昏い炎で赤黒く染まる。 ぐちゃぐちゃの感情が、体を突き動かす。 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:40:57.17 ID:ZV0UPxdK0 「!!!」 その叫びが男達の耳に届いた瞬間には、 ギコは既にさっきまでいた筈の場所にはいなかった。 (#,,゚Д゚)「らあああああああああ!」 反応が間に合っていない男の頭部を、剣で叩き割った。 脳味噌と脳漿を撒き散らしながら、 断末魔の声も上げられずに男が崩れ落ちる。 「ッ!?」 目の前の仲間の無残な死に様に動揺したのか、 隣にいた男の動きが僅かに止まった。 馬鹿か、こいつは。 驚いている暇があるのなら、自分に攻撃をしかけるべきなのだ。 (#,,゚Д゚)「――――!」 当然、そんな絶好の機会を逃す筈もない。 男の思考が現実に追いつく前に、心臓を一突き。 自分が死んだという現実にすら気づかぬうちに、男が倒れる。 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:43:11.29 ID:ZV0UPxdK0 「こ――この――!」 「うおおおおおお!」 「死ね!!」 三人の男達が一斉にギコに斬り掛かった。 三方向からの同時攻撃。 戦術としては正しい。 もっとも、正しいからといって、 落とし穴が無いという意味ではないが。 (#,,゚Д゚)「はッ!!」 「!!?」 刃が振られる寸前、ギコは瞬間に身を屈め、 向かってきた男の一人の足を蹴り払った。 「――――!?」 足を強打され、男がバランスを崩してつまづきそうになる。 男が慌身を持ち直そうと、前につんのめったその結果―― 「――え?」 男の剣が、同時に斬り掛かっていた別の男の体に刺さってしまっていた。 「ご、ごめ――」 慌てて仲間から剣を抜こうとした時、男はもう一つ別の事実に気がついた。 あれ? 俺の腹に突き刺さってる、これ――剣か? はは、何だおい。 良く見りゃ俺ら、皆して仲間を―― 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:45:28.54 ID:ZV0UPxdK0 「――――」 「――――」 「――――」 三人が三人とも、それぞれ仲間の剣に刺される形で、 男達が重なり合うように地面に倒れ伏した。 「…………!」 「…………!」 残りの男達が、驚愕と恐怖に目を見開いた。 男達は必死に考える。 どうすれば、目の前の狂戦士を殺せるのかを。 どうすれば、目の前の狂戦士から逃げ切れるのかを。 結論から言ってしまえば、男達のそんな思考は全くの無意味だった。 答えが出るまで、男達は生きてはいなかったのだから―― 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:48:51.50 ID:ZV0UPxdK0 (,, Д )「はあァァ……! はあッ、はあッ……!」 死体の海の真ん中で、ギコは乱れた息を整えていた。 初めて、人を、斬った。 訳も分からないままに、がむしゃらに。 いや、しっかりと分かっていた。 人を斬るという事実を。 その、意味を。 (,, Д )「…………」 血で汚れた手を、じっと見る。 まだ、人を斬った時の感触が手に残っている。 この場に、ルシオラがいなくて良かった。 こんな自分の姿など―― あの人に、見せられない。 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:50:36.54 ID:ZV0UPxdK0 (,, Д )「…………!」 よく見れば、体中が返り血で汚れてしまっていた。 思わず、袖で血を拭う。 しかし、落ちない。 拭っても拭っても、血が落ちない。 (,, Д )「……師匠」 これが、あなたの言っていたことなのですか? 人を斬るというのは―― こういうことだったのですか? (,, Д )「……先生」 よろよろと、瓦礫の下に埋まった亡骸に歩み寄ろうとする。 ごめんなさい、先生。 俺、あなたを助けることが出来なかった―― 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:52:21.13 ID:ZV0UPxdK0 「何なんだよこの有様は。 あア?」 およそこの場で起こっている惨状には似つかわしくない陽気な声が、 ギコの鼓膜を震わせた。 (,,゚Д゚)「…………?」 ギコは声のした方向に体を向けた。 今の――女の声? だけど、ルシオラのものとは別の―― 从 ゚∀从「ったく、ホントこいつら使えねーのな。 だから、最初っからオレ一人で充分だ、っつってたんだ」 ぶつぶつと一人文句を言いながら、 ぼさぼさ頭の背の高い女がギコの方へと歩いてきた。 その肩に担いでいるのは、大振りの巨剣。 よく見ると、鍔元に大仰なオブジェらしきものがついており、 柄の根元には引き金のような物も見て取れた。 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:54:39.63 ID:ZV0UPxdK0 从 ゚∀从「よおォ少年。 これ、お前一人でやったのか? いンや、すげェすげェ。 その歳でここまで派手にぶっ殺せるなんて、大したもンだ」 ギコに視線を移し、カラカラと女が笑う。 ギコは突然現れた正体不明の人物に、最大限の警戒を払い、 (,,゚Д゚)「……お前は、誰だ」 短く、そう訊ねた。 从 ゚∀从「『お前は、誰だ』だってよwwwwwwwwww ウヒャヒャヒャヒャwwwwwwwwww 怖い声出してんなよwwwwwwwwwww もっとリラックスしろよ、リラックスwwwwwwwwwwwwwww」 (#,,゚Д゚)「…………!」 何なのだ、こいつは。 いきなり現れて、このハイテンション。 いや――だけど。 全身に感じる、この重圧は何だ!? 从 ゚∀从「まあいいや。 特別に教えてやるよ。 オレはハインリッヒ。 ハインリッヒ=グラデロ。 あァ――これは別に、覚えてくれなくてもいいや……」 ハインリッヒが、剣に備え付けられた引き金に指をかける。 サラマンダー 从 ゚∀从「――どうせすぐ、この『火吹き竜』の餌食になるんだからよ」 ガチン、と引き金を引くのと同時に、剣が紅蓮の炎に包まれた。 セーブしてゲームを終了しますか? →はい いいえ 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/03(月) 22:56:33.60 ID:ZV0UPxdK0 ステータス (,,゚Д゚) ギコ=アベルワード レベル:6 クラス:剣士 称号:人殺者 術技 ・魔神剣 ・瞬迅剣 ・虎牙破斬 スキル ・アタック ・ディフェンド 装備 メイン武器 ロングソード サブ武器 なし 頭 レザーヘルム 体 レザーアーマー 装飾 なし li イ ゚ -゚ノl| ルシオラ=スノウベリー レベル:8 クラス:ソーサラー 称号:帰らずの森の魔女 術技 ・フォトン ・シャドウエッジ ・インスペクトアイ スキル ・マジカル ・マジックガード 装備 メイン武器 ロッド サブ武器 ブロンズブレスレット 頭 カチューシャ 体 クローク 装飾 ポイズンチャーム コメント
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