長岡速報 |
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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:04:39.49 ID:0K0rCPLg0
('A`)「くーだらねえと つーぶやいてー さめたつらぁしてあるーくー」 ('A`)「ややっ。あれはうちの長屋の三つ隣に住むブーンじゃないか?」 ('A`)ノシ「おーい。ブーンやーい」 ( ^ω^) …… ('A`)「なんだい。返事ぐらいしろよ。おい」 ( ^ω^) …… ('A`)「おい」 ( ^ω^) …… ('A`)「死んでる……」 ('A`)「大変なことになった。とにかく人に知らせよう」 ('A`)「おーい誰か来てくれーブーンが死んでるんだ」 ('A`)「……」 ('A`)「誰も来やしない」 ('A`)「長屋に戻って人を呼んでこよう」 ('A`)ノシ ドンドン ('A`)「隣のギコはいないか」 ('A`)ノシ ドンドン ('A`)「二つ隣のモララーさんもいない」 ('A`)ノシ ドンドン ( ^ω^)「何だ。独さんかお。どうしたんだお?」 ('A`)「ようやく生きてる人に会えた」 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:11:14.86 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「大変なんだ。ブーンが死んでるんだ。手を貸してくれ」 ( ^ω^)「おっおっ。そりゃ大変だお。僕が死んでるなんて」 ('A`)「こっちだ。疾く参られい」 ( ^ω^) …… ( ^ω^)「これは……」 ('A`)「綺麗だろ」 ( ^ω^)「うんお」 ('A`)「死んでるんだぜ、それ」 ( ^ω^) …… 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:14:57.60 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「独さん。覚えてるかお。酒の席で僕が言ったこと……」 ('A`)「勿論だ。お骨は日本海に蒔いてほしいんだったな」 ( ^ω^) …… ( ^ω^)「そんな他愛もない話を覚えていてくれる友達がいたなんて、僕は幸せ者だお」 ( ^ω^)「ありがとうだお。独さん」 (*'A`)「よせやい。照れるぜ」 ( ^ω^)「あ、独さん赤くなったお!」 (*'A`)「こらっ年上をからかうんじゃない!」 ( *^ω^)「うふふっ」 (*'A`)「あははっ」 ( ^ω^) …… 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:17:09.85 ID:0K0rCPLg0 lw´‐ _‐ノv「突然ですが、私たちは旅の僧」 ('、`*川「旅すがらありがたいお経を唱えるのが生きがいです」 lw´‐ _‐ノv「女ですが、もりもり経を唱えます」 ('、`*川「そしてばりばり稼ぎます」 lw´‐ _‐ノv「死体はプチ鬱だけどデキる女目指して頑張っちゃえ☆」 ('、`*川「色即是空で自分らしさの演出(笑)」 lw´‐ _‐ノv「はて、ところでこの当時女の僧っていたのかな」 ('、`*川「もしかしてそれって尼じゃね」 lw´‐ _‐ノv「いやいや、尼ってちょっと違くね?」 ('、`*川「クツの先がちょっと違くね?」 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:19:33.34 ID:0K0rCPLg0 lw´‐ _‐ノv「朝鮮人馬鹿にしたらダメくね?」 ('、`*川「終戦前と終戦後の朴さんの態度違いすぎね?」 lw´‐ _‐ノv「角砂糖? ミルク? 好きなだけ持ってけよ」 lw´‐ _‐ノv「「金は……人を変える……ッ!」」('、`*川 ('、`*川「とどのつまり、私たちは女だてらに僧なのです」 lw´‐ _‐ノv「えへん」 ('、`*川「えへん」 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:22:19.50 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「さて、とりあえずブーンに経を読んでやりたいが」 ( ^ω^)「僕らは学がないから経の一つも読めないお」 ('A`)「読経がなくっちゃ火葬も出来ない」 ( ^ω^)「火葬が出来なきゃお骨にもできない」 ('A`)「お骨にできなきゃ日本海にも撒けない」 ( ^ω^)「僕の一生の夢が道半ばにして!」 ('A`)「道半ばってとっくに死んどるやんけー(語尾上がる」 ( ^ω^)「「HAHAHA」」('A`) ( ^ω^)つU チーン U⊂('A`) ( ^ω^) …… 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:25:30.76 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「とにかく坊さんを呼んでこよう」 ( ^ω^)「だけど僕も独さんもほぼ無一文だお」 ( ^ω^)「坊さんはとかくお金が大好きと相場が決まってるお。タダじゃあ経は読んでくれないお」 ('A`)「痛いところつくなあ」 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:27:50.08 ID:0K0rCPLg0 (´・ω・`)「突然だけど、旅の僧なんだ。すまない」 ('A`)「えたいの しれない ぼうずが おそってきた!」 (´・ω・`)「ぼうずの こうげき」 (´・ω・`)「ありがたい きょうを よんでやろう」 ('A`)「どくと ぶうんは こころを うごかされた!」 ( ^ω^)「ニア 話術」 ('A`)「ニア かねは ない」 (´・ω・`)「ぼうずは にげだした」 ('A`)「しかし まわりこまれた」 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:31:29.32 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「ニア どうぐ」 ('A`)「ニア はっぱ」 ( ^ω^)「どくと ぶうんは はっぱを つかった!」 ('A`)「まばゆい ひかりが ほとばしり はっぱは にせさつに かわった!」 (´・ω・`)「ぼうずは にげだした」 ( ^ω^)「ニア にせさつ」 ('A`)「どくと ぶうんは にせさつを つかった!」 ( ^ω^)「ぼうずは すでにいない!」 ('A`)「せんとうに かって しょうぶに まけた!」 ( ^ω^) …… 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:33:47.06 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「ちぇ。せっかく精巧な偽造貨幣を拵えたのに」 ( ^ω^)「しかし、あれだけまばゆいひかりがほとばしってたらそりゃばれるお」 ('A`)「そうだな。あれだけほとばしってたらなあ」 「ふはは。諸君お困りのようだね! ここで私の登場だっ!!」 ('A`)「誰だっ!」 ( ^ω^)「お前はっ!」 ( ・∀・)「私だっ!」 ('A`)「あんたはっ!」 ( ^ω^)「モララーさんっ!」 ( ・∀・)「あ、あんたたちのために来たんじゃないからねっ!」 ( ^ω^) …… 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:36:44.63 ID:0K0rCPLg0 ( ・∀・)「話は聞かせてもらった。この鬼才の持ち主である私に任せたまえ」 ( ^ω^)「盗み聞きですかお」 ( ・∀・)「失敬な。そこのスタバで痛ンブラー眺めてたらたまたま聞こえてきたんだよ」 ('A`)「今更かもしれねえですけど、いくらなんでももうちょっと気ィ使ってくださいよ」 ('A`)「冒頭でこの独さんが長屋とか言ってるんですよ」 ('A`)「設定的にそういうのが違和感ない時代なんですよ。多分」 ( ・∀・)「しかし痛ンブラーって奴は実に凄いな」 ( ・∀・)「ダンブラーにプリントされたキョン子、カナ、高槻やよい……」 ( ・∀・)「おっちゃんついてけない!」 ('A`)「聞けよ」 ( ・∀・)「うむ。金に困っていると聞いた」 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:38:47.96 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「そうですお。このままじゃ僕も浮かばれませんお」 ( ^ω^) …… ( ・∀・)「おやおや。ブーン君がブーン君の心配をしているのか」 ( ^ω^)「僕にだって、僕の心配をする権利はありますお」 ( ・∀・)「いかにもそうだ。そしてそれは私にもある。同じ長屋の住人だからな」 ( ・∀・)「だからこの人を連れてきた」 (゚、゚トソン「お初にお目にかかります」 ('A`)「モララーさん、誰ですか。この見たこともねえような女は」 ( ・∀・)「この人はだねえ」 (゚、゚トソン「申し遅れました。都村トソンと言う名の、しがない長者の娘にございます」 ('A`)「失礼しました。足袋でもお舐めいたしませうか?」 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:41:40.70 ID:0K0rCPLg0 (゚、゚トソン「ふん、庶民はいつもそう」 (゚、゚トソン「私が地味だからって下に見て」 (゚、゚トソン「いざ長者の娘と知れば態度を変える」 (゚、゚トソン「まったく身勝手なものでございますねえ?」 (゚、゚トソン「言い返せませんか? 良い機会です。もう少し言わせてもらいましょう」 (゚、゚トソン「あなた方に私の気持ちがわかりますか?」 (゚、゚トソン「マイナーAAである私の気持ちが」 (゚、゚トソン「来る日も来る日も出番はないのにテンプレその2……」 (゚、゚トソン「私の左隣はミセ*゚ー゚)リちゃんなんですよ!」 (゚、゚トソン「右隣の(´・_ゝ・`)ですらまだ出番があると言うのに!」 (゚、゚トソン「いっそテンプレその3に入れてくれた方が珍しがって使ってくれるかもしれないって」 (゚、゚トソン「そんな卑屈なことを考えたことが、あなた方にはありますか?」 (゚、゚トソン「ええ、ないでしょうね。いつだってテンプレその1の上位3列で出ずっぱりのあなた方には……」 (゚、゚トソン「……」 (゚、゚トソン「誰もいない……」 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:43:28.04 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「あれはやばいお。メンヘラすれすれだお」 ('A`)「ああ、思わず逃げてきちまった。しっかしブーン、お前重すぎるよ」 ( ^ω^) …… ( ^ω^)「すまんお。僕が小太りなせいで」 ('A`)「ちょっとはダイエットしろ」 ( ^ω^)「ブーンの来世にご期待くださいお」 ( ^ω^) …… ( ^ω^)「ところでモララーさんは?」 ('A`)「一緒に逃げてきたはずが、はぐれちまったな」 ( ^ω^)「逃げたんだお」 ('A`)「逃げたのかな」 ( ^ω^)「都村さんからも僕と僕たちからも」 ('A`)「きっと面倒くさくなったんだろうな」 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:44:40.76 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「機会があればまた現れることもあるお」 ('A`)「そうだな。今はとにかくブーンに経を読んでやらないと」 ( ^ω^)「経と言えば、その際にはぜひ供えてほしいものがあるお。ブーンの大好物だお」 ('A`)「うむ。ブーンの好物と言ったらあれだな、でっかいおまんじゅう」 ( ^ω^) …… ('A`)「具体的に言うと、千と千尋の神隠しで千が食べてたようなおまんじゅうだな」 ( ^ω^)「そうだお。家を出てくるときに懐に……」 ( ゚ ω゚ )「ないお」 ('A`)「忘れてきたのか?」 ( ^ω^)「そ、そんなはずないお。きちんと懐に入れたお。きっとどこかに落としたんだお」 lw´‐ _‐ノv がつがつ ('、`*川 むしゃむしゃ ( ^ω^)「なんかくっとる」 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:46:45.71 ID:0K0rCPLg0 lw´‐ _‐ノv「でかいおまんじゅうだったね」 ('、`*川「そうね。具体的に言うと、千と千尋の神隠しで千が食べてたようなおまんじゅうだったわね」 ( ^ω^)「ちょ、まてよ」 lw´‐ _‐ノv「むむ。怪しいやつだ」 ('、`*川「こういうときはすたこらさっさに限る」 ('A`)「ちょ、まてよ」 ( ^ω^) …… lw´‐ _‐ノv「囲まれた」 ('、`*川「もうおしまいね。私たち」 ( ^ω^)「今喰ってたおまんじゅう、どこで拾ったんだお?」 ('A`)「いや、最初っから拾ったと決めつけるなよ」 ('A`)「そもそも、こんな素敵なおぜうさんがたが拾い食いなんてするわけないじゃないか」 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:48:19.56 ID:0K0rCPLg0 lw´‐ _‐ノv「ふふん。拾ったに決まってるじゃないか。パターン的に考えて」 ('、`*川「そうよ。すぐそこで拾ったに決まってるじゃない。パターン的に考えて」 ('A`)「ですよねー」 ( ^ω^)「返せお! それは僕が僕にお供えするためのおまんじゅうだお!」 lw´‐ _‐ノv「もう……喰ったさ」 ('、`*川「ハラァ……いっぱいだ」 ( ゚ ω゚ )「ウソだろ……? お前たちなら返してくれる……と思ったのに」 lw´‐ _‐ノv「おまんじゅうごときが私たちにかなうかよ。もぐもぐと喰ってやったぜ」 ('、`*川「ははははは」 ('A`)「ちくしょう……」 ('A`)「だから弱っちくてキレエなんだよ……おまんじゅうは……」 ( ^ω^) …… 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:51:08.91 ID:0K0rCPLg0 lw´‐ _‐ノv「うむ。しかしお詫びはしよう」 ('、`*川「そこの仏様に経を読むとかね」 ( ^ω^) …… ( ^ω^)「む……」 ('A`)(これはチャンスだぞブーン。なに、おまんじゅうなら一緒に日本海に沈めればいいんだよ) ( ^ω^)(……仕方ないお) ( ^ω^)「お願いするお。僕に立派な経を読んであげて欲しいお」 lw´‐ _‐ノv「よかろう。しかし仏と君はよく似ているな」 ('、`*川「兄弟か何か?」 ( ^ω^)「僕は僕で、あっちも僕だお」 ('A`)「こっちがブーンで、あっちもブーンなんだ。打ち捨てられてるのを拾ったんだ」 lw´‐ _‐ノv「なるほど」 ('、`*川「こりゃあたまげた。言ってる意味がさっぱりわからん」 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:53:01.59 ID:0K0rCPLg0 lw´‐ _‐ノv「とりあえずサービス価格でこれくらいで」 ('、`*川「お線香代は別料金でこれくらい」 ('A`)「金とるのかよ!」 lw´‐ _‐ノv「当然だろう。我々だってタダで読経するわけにはいかない」 ('、`*川「いくのであれば落ちたおまんじゅうは食べない」 ( ^ω^)「おっおっ。良心的な価格でありがたいお」 ('A`)「!?」 ('A`)(おい、お前どういうつもりだ?) ( ^ω^)(僕たちにはこれがあるお) ('A`)「!」 ('A`)(さっき拵えた精巧な偽造貨幣か!) ( ^ω^)(ふふふ) 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:54:24.58 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「よし、分かった。これで頼む」 ('、`*川「へえ、意外と持ってるじゃない。でもちょっと足りないわね」 ('A`)「おい、さっきはこの料金でいいって……」 ('、`*川「お線香代は分刻みで変動するのよ。ストップ高なのよ」 ('A`)「馬鹿な! もう払えないぞ!!」 lw´- _-ノv「もう金はないのか? ちょっとその場でジャンプしてみろよ」 ( ^ω^)「もうないって言いたいのに……小銭がちゃりんちゃりんって鳴っちゃう……くやしい……」 ('A`) ビクビクッ ('、`*川「はいちょうど。毎度あり」 lw´‐ _‐ノv「くやしいのうくやしいのう」 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:56:31.48 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「言い値を払ったんだから立派な経を上げてくれよ?」 ( ^ω^)「そうだお! 具体的に言うと」 ( ^ω^)「天上の蓮の花の中で108人のツンデレとツンツンデレデレな生活を送れるようなやつを頼むお!」 ( ^ω^)「もしくは108人の素直クールとクールでデレデレな生活を送れるようなやつを頼むお!」 ( ^ω^)「それか108人の素直ヒートと熱くてデレデレな生活を送れるようなやつを頼むお!」 ( ^ω^)「もっと言えば108人のハインリッヒとふたなりでデレデレな生活を送れるようなやつを頼むお!」 ( ^ω^)「または108人のビロードとショタでデレデレな生活を送れるようなやつを頼むお!」 ( ^ω^)「いっそ108組の流石兄弟と流石でデレデレな生活を送れるようなやつを頼むお!」 ( ^ω^)「あるいは108人の素直シュールとシュールでデレデレな生活を送れるようなやつを頼むお!」 lw *‐ _‐ノv 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 00:59:09.38 ID:0K0rCPLg0 lw´‐ _‐ノv「それって私でよくね?」 ( ^ω^)「鬼才あらわる」 ('A`)「おい……見てるかモララー……お前を超える鬼才がここにいるのだ……!!」 ('、`*川「1人の素直シュールでも問題なくね?」 ('A`)「それも……二人も同時にだ……モララー……」 ( ^ω^)「確かにそうだお……」 ( ´ω`)「でもあと一歩の勇気が出ないお……」 ('A`)「何を弱気になってるんだ!」 ('、`*川「頑張って!」 ( ・∀・)「そうだぞブーン君。いつもの強気はどうしたんだ!」 ( ^ω^)「!」 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:02:01.72 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「そうだお。僕は何を弱気になってるんだお」 ( ゚ ω゚ )「ええいこうなったら当たって砕けろだお!」 ( ^ω^)「君、僕と結婚してくれお!」 lw´‐ _‐ノv「嬉しい……やっと言ってくれたね」 lw *‐ _‐ノv「こんな私でよかったら、よろこんで」 ( ^ω^)「わーい。やったお!」 ('、`*川「祝言じゃ祝言じゃ」 ('A`)「めでたいなあ」 ( ^ω^) …… 41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:04:25.65 ID:0K0rCPLg0 ( ・∀・)「祝言もいいけど読経もな」 ( ・∀・)「ちゃんと死体に南無阿弥陀仏しないとね!」 (#'A`)「このお祝いムードになんというSKY」 ('、`*川「仕返しは絞殺でよろしく」 ( ^ω^)「でもお経は読んで欲しいお。僕はそれを望んでるはずだお」 ( ^ω^) …… lw´‐ _‐ノv「なんという絶妙なフォロー。正直濡れた」 ('A`)「ちっ」 ('、`*川「しょうがないなあ」 ( ・∀・)「ぐすん」 lw´‐ _‐ノv「よし、では若い肢体と情欲をもてあましつつ経を読もうか」 ('、`*川「あらほらさっさー」 「ちょっとまった!」 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:06:36.07 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「誰だっ!」 (´・ω・`)「私だっ!」 ( ^ω^)「誰だっ!」 (´・ω・`)「だから私だってばっ!」 ( ・∀・)「知らんっ!」 (´・ω・`)「そんなっ!」 lw´‐ _‐ノv「「師匠っ!」」('、`*川 (´・ω・`)「Exactly(そのとおりでございます)」 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:08:32.97 ID:0K0rCPLg0 lw´‐ _‐ノv「私達に経を教えてくれた人……」 ('、`*川「私達に生き方を教えてくれた人……」 ('A`)「さっき俺達の前に現れたぼうず……」 ( ^ω^)「すぐにどっか行ったぼうず……」 ( ・∀・)「知らん」 (´・ω・`)「そうだ。そしてこの話の中核に私がいることは言うまでもない」 ( ・∀・)「知らん」 (´・ω・`)「……」 ( ・∀・)「知らん」 ( ^ω^) …… 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:10:37.24 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「極自然に戻って来ていたモララーさんでしたが、色々あって帰りました」 ( ^ω^)「超能力があった頃はああじゃなかったのに……」 lw´‐ _‐ノv「師匠、我々はお金をもらって経を読もうとしているだけです」 ('、`*川「何の問題があるのでしょうか?」 (´・ω・`)「大ありだね」 (´・ω・`)「なぜなら」 (´・ω・`)「その金がにせさつだからさ!」 lw´‐ _‐ノv「!」 ('、`*川「!」 ('A`)「!」 ( ^ω^)「!」 ( ^ω^) …… 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:12:24.17 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「ははは、何を証拠に……」 (´・ω・`)「おっと、問答は無用だ」 ('A`)「ふたたび ぼうずが おそってきた!」 (´・ω・`)「ぼうずの こうげき」 (´・ω・`)「ぼうずは いてつくはどうを となえた」 ('A`)「とくに こうかは なかった」 ( ^ω^)「いったい何をしてるんだお。そんなことしても無駄に……」 (´・ω・`)「これじゃ無かったか……」 (´・ω・`)「ふふ」 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:14:01.64 ID:0K0rCPLg0 (´・ω・`)「ぼうずの れんぞく こうげき」 (´・ω・`)「ぼうずは ラーのかがみを とりだした」 ( ^ω^)「!」 (;'A`)「なん…だと…」 (´・ω・`)「ラーのかがみが しんじつのすがたを うつしだす!」 (´・ω・`)「にせさつは はっぱに すがたを かえた!」 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:16:40.12 ID:0K0rCPLg0 lw´‐ _‐ノv「そんな……私たち、騙されてたの……」 (;^ω^)「違うお! ぜんぜん違うお!」 lw´‐ _‐ノv「結婚しようって言ってくれたあの言葉も、嘘……?」 (;^ω^)「そうじゃないんだお、僕を信じてくれお!」 lw´‐ _‐ノv「もういい……」 lw´‐ _‐ノv「最初から無理だったのよ、私たち」 lw´‐ _‐ノv「ブーンはいつだってそう」 lw´‐ _‐ノv「私がいくら追いかけても、ブーンっていつも私の考えられないような場所にいる」 lw´‐ _‐ノv「私たちって、そもそも住む世界が違ったのかも知れないね」 lw´‐ _‐ノv「ねえブーン? 私、そんなに強くないよ?」 lw´‐ _‐ノv「本当に私のことが好きならいつも一緒にいてよ!」 lw´‐ _‐ノv「置いていかないでよ!!」 lw´‐ _‐ノv「……」 lw´‐ _‐ノv「誰もいない……」 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:18:43.29 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「ん……ここはどこだお?」 ( ^ω^)「趣味悪い金銀財宝だらけだお……」 ('A`)「ブーン、気がついたか?」 ( ^ω^) …… ('、`*川「……」 ( ^ω^)「独さん、僕、それにゴッチ……」 ('、`*川「ペニサスよ」 ( ^ω^)「あの子はどこだお……?」 ('、`*川「……シューのこと?」 ( ^ω^)「そうか……僕はあの子の、シューの名前も知らなかったお……」 (´・ω・`)「諸君、ようこそ、私の世界へ」 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:21:10.07 ID:0K0rCPLg0 (´・ω・`)「ここは私の心象風景を投影した世界」 (´・ω・`)「固有結界。つまりここは僕の中身だ」 (´・ω・`)「名前を unlimited strong desire(無限の欲望)という」 (´・ω・`)「財を欲し、欲望に屈した男が手に入れた唯一ですべての世界だ」 (´・ω・`)「正直、自分でもよく分かってないが」 (´・ω・`)「この世界は実にいい」 (´・ω・`)「邪魔が入らないからね」 (´・ω・`)「弟子二号がいるのは計算外だったが」 ('、`*川「ペニサスです」 (´・ω・`)「私の弟子ににせさつを掴ませるようなことをしたおとしまえ」 (´・ω・`)「つけさせてもらおうか」 ( ^ω^) …… 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:22:35.63 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「こいつぁまずいな……」 ('、`*川「固有結界は師匠の奥儀……この中に入って生きて帰ったものはいないわ」 ('A`)「ちっ、なんてこった……」 ( ^ω^)「そんなの関係ないお。帰るお」 ('、`*川「ブーン」 ( ゚ ω゚ )「シューのいる世界に、絶対に帰って見せるお」 ('A`)「……及ばずながら、協力するぜ。ブーン」 ( ^ω^)「独さん、ありがとうだお」 ( ^ω^) …… ( ゚ ω゚ )「行くおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 ('A`)「おりゃあああああああああああああ!」 (´・ω・`)「脆弱脆弱ゥ!」 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:24:34.59 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「げふう」 ('A`)「がはっ」 ( ^ω^)「まさかあんな角度から攻撃されるとは思ってなかったお……」 ('A`)「ああ、あの角度からの攻撃はちょっと避けられねえ」 ( ^ω^)「もう少し右寄りの攻撃ならなんとかなるのにお」 ('A`)「そうか? 俺は左寄りの方がいいな」 (#^ω^)「どう考えても右寄りだお! 左なのは独さんのちんこの角度だけで十分だお!」 (#'A`)「なんだと!? 俺のちんこはいつだってまっすぐ前向きだぞ!!」 (#^ω^)「独さんのわからんちん!」 (#'A`)「俺のちんこは革命だ!!」 ('、`*川「もうやめて!!」 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:26:06.84 ID:0K0rCPLg0 ( 、 *川「もうやめてよ……二人も、師匠も……」 (´・ω・`)「弟子二号……」 ('A`)「シゲちゃん……」 ( ^ω^)「ゴッチ……」 ( ^ω^) …… ('、`*川「ペニサスです」 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:27:43.82 ID:0K0rCPLg0 ('、`*川「師匠なぜ何ですか?」 ('、`*川「なぜあなたはこんなお金しかない世界を作ってしまったんですか?」 ('、`*川「確かにあなたはいつも言っていました。『世の中は金だ』『こんなにつまらん世の中も金があればいい』」 ('、`*川「『悲しいことあっても 独りきりになっても 金があるじゃないか 金があればいい』」 ('、`*川「『金持ち とりもち 力持ち もちにも色々あるけれど 金持ち一番強いのは 誰でも知ってるさ』」 ('、`*川「『ララルラララ 心も身体も売り渡せ 金があればいい』」 ('、`*川「私もそう思っていました。あなたにそう教えられたから。今日までがめつくお金を集めてきました」 ('、`*川「でも、それだけじゃないかもしれないって、さっき思ったんです」 ('、`*川「独とブーンを見て、思ったんです」 ('、`*川「ぶっちゃけ経なんて気休めですよ。読んでもどのみち死体は土に還るだけです」 ('、`*川「だから金がなかったらゆきずり僧なんて雇いません。馬鹿馬鹿しいです」 ('、`*川「打ち捨てられた死体ならもっとです。野ざらしか、せいぜい寺に預けるくらいか」 ('、`*川「それを二人は、あ、そろそろやっべ。パターン的に考えてやっべ」 ( ^ω^) …… ('、`*川「良かった。まだ人が居た」 62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:30:20.58 ID:0K0rCPLg0 ('、`*川「二人は、打ち捨てられた死体に、にせさつを作ってまで経を読んであげたかったんですよ」 ('、`*川「そりゃ犯罪ですよ。ですが」 ('、`*川「私は騙されたかった」 ('、`*川「二人には『情』があったんです。今なら私にも、きっとシューにも『情』が分かります」 ('、`*川「師匠の世界には『情』がない。あるのは、趣味の悪い金銀財宝だけ」 ('、`*川「師匠はこんな世界で本当に満足なんですか?」 (#´・ω・`)「おらー! ウノだコノヤロー!!」 ('A`)「ドローフォー」 ( ^ω^)「ドローフォー」 (´・ω・`)「オワタ」 ('、`*川「これが……無視……?」 ( ^ω^) …… ('、`*川「こういう時にどういう顔すればいいか分からないの」 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:33:03.72 ID:0K0rCPLg0 (´・ω・`)「ふん、弟子二号が。言いたいこと言ってくれたな。大方そんな説教するために結界に紛れ込んできたのだろうが」 ('A`)「ブーン、逃げたぞ」 ( ^ω^)「負けそうだから逃げたお」 (´・ω・`)「『情』だと? 下らない。本当に馬鹿馬鹿しいな」 (´・ω・`)「そんな気まぐれに振り回されてるお前たちもまた、本当に馬鹿馬鹿しい」 (´・ω・`)「シューと弟子二号には目をかけてやったつもりだったが、二人で旅をさせたのが悪かったのか?」 ( ´・ω・`)つ「やはり戻ってこい弟子二号。この手をとれ。お前とシューには外の世界は早すぎたようだ」 ('、`*川「今のあなたの手なんて、死んでもとりたくありません」 ('A`)「そういや、あいつウノの最中にトイレ行ったけど手ェ洗ったのかな」 ( ^ω^)「手は確かに濡れてたけど、洗ってなかったら相当悲惨だお」 ('A`)「実は手にお小水引っ掛けてたとか洒落にならん」 ( ^ω^)「死んでも今のあいつの手、とりたくねえ」 (´・ω・`)「そこまでいうなら仕方がない。そんな下らん奴には生きる価値はない。こいつらとまとめて始末してやろう」 (´・ω・`)「さあ、ラストバトルの始まりだ!」 ('A`)「みたび ぼうずが おそってきた!」 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:35:05.68 ID:0K0rCPLg0 (´・ω・`)「おれさまは すべてを てにいれたのだ!」 (´・ω・`)「あらゆるとみは あつまるべくして おれさまのもとに あつまったのだ」 ('、`*川「ししょうは まちがって います ここには すべてなんか ない」 ('、`*川「どく ぶうん こんどは わたしも かせいするわ」 ('A`)「でしにごう(ニックネーム しげちゃん ごっち)が なかまに なった!」 ( ^ω^)「てれれ てれれ てれれ れれれ れん♪」 ('、`*川「ぺにさす よ」 ( ^ω^) …… ('A`)「以下漢字でおk」 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:36:52.31 ID:0K0rCPLg0 (´・ω・`)「金塊弾を喰らえッ!」 びゅーん ( ^ω^)「鋭い角度から抉りこむように飛んでくるお!」 ('A`)「俺たち危うし!」 ('、`*川「パリィ」 ぱきーん (´・ω・`)「なん…だと…」 ( ^ω^)「すげぇ!」 ('A`)「たいした奴だ」 (´・ω・`)「ならば金塊弾……十倍だーッ!」 びゅーん びゅーん びゅーん びゅーん びゅーん びゅーん びゅーん びゅーん びゅーん びゅーん びゅーん ('、`*川「パリィ」 ぱきーん (´゚ω゚`)「アッー!」 ( ^ω^)「もう物理攻撃は効かないお!」 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:39:42.20 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「しかし攻め手にかけるのもまた事実」 ('A`)「くそっ! 俺に6年前の全盛期の能力(ちから)があれば……」 ('A`)「開け! 俺の邪気眼!」 ('A`)「しかし 小宇宙(コスモ)が たりない!」 ( ^ω^)「独さん、ひとりで無理しちゃ駄目だお」 ( ^ω^)「みんなで力を合わせれば何とかなるお」 ('A`)「みんなで力を……」 ('A`)「ブーン、お前まさかあれを使おうってんじゃないだろうな」 ( ^ω^)「そのまさかだお……」 ('A`)「しかしあれは4人いなければ出来ない魔法……」 (´・ω・`)「金塊弾30倍だーッ!」 びゅーん 中略 びゅーん ('、`*川「パリィ」 ぱきーん ('A`)「シゲちゃんを入れても俺たちは3人……無理だよ、ブーン」 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:41:15.94 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「それでもやるんだお。僕たちならやれるお!」 ('A`)「ブーン……」 ('A`)(ブーン、お前は光だ) ('A`)(時々眩しすぎて真っ直ぐ見れないけど) ('A`)(それでもお前の傍にいていいかな・・・・・・?) ( ^ω^)「独さん、ゴッチ! 僕に魔力を集めるお!」 ('A`)「「合点!!」」('、`*川 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:42:55.06 ID:0K0rCPLg0 (´・ω・`)「こいつら……何を……」 ( ^ω^)「来てるお……二人の魔力が」 (;^ω^)(でも圧倒的にパワー不足だお……どうしたら……) ( ^ω^) …… ( ^ω^)(僕!?) ( ^ω^) …… ( ^ω^)(僕から……魔力が流れ込んで来るお) ( ^ω^)(ありがとう……僕) ( ^ω^)「行くお!」 ('A`)「ぶうんたちは ちからをあわせて ミナデインを 唱えた!」 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:45:09.81 ID:0K0rCPLg0 どがしゃーん ずんべらばらぼべ 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:47:00.99 ID:0K0rCPLg0 (;^ω^)「やったかお……?」 ('A`)「終わったな……あんなのを喰らっちゃ再起不能だ」 ( ^ω^) …… ('、`*川「いいえ」 ('、`*川「師匠の意識が無くなればこの固有結界は消えるはず」 ('、`*川「まだです」 (´・ω・`)「今のは痛かったぞ……」 (;^ω^)「ぼうず!? そんな馬鹿な!!」 (´・ω・`)「ぼうず…? 俺のことか…」 (#´・ω・`)「俺のことかーーーっ!!」 ('A`)「ぼうずの様子がおかしい!」 (´・ω・`)「ニア 魔法」 (´・ω・`)「ニア エターナルフォースブリザード」 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:50:00.17 ID:0K0rCPLg0 ('、`*川「ブーン危ないっ!」 ('A`)「ぼうずは エターナルフォースブリザードを となえた!」 ('A`)「いっしゅんで ブーンのしゅういのたいきごと ひょうけつさせる!」 (´・ω・`)「ブーンは死ぬ」 ( ゚ω゚) パキッ (;'A`)「ぶぅぅぅぅぅぅぅぅん!!」 ( ^ω^) …… (´・ω・`)「これでミナデインはもう使えまい」 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:52:33.75 ID:0K0rCPLg0 (´・ω・`)「私がミナデインを喰らったのは運命だった」 (´・ω・`)「たいしたことないと思っていたのが、強い魔法だった」 (´・ω・`)「だが、私はこのエターナルフォースブリザードを決め、そしてこの先数ターンで勝つ」 (´・ω・`)「すべては、その大逆転ドラマの架け橋となるターンだった」 (´・ω・`)「ミナデインをくらったのは私のミスではなかった」 (´・ω・`)「運命の時を艶やかに、そしてエキサイティングにするための、布石だったのだ!」 (´・ω・`)「私は神に愛されている。神は私を愛している。勝利者は我一人」 (#´・ω・`)つ「勝利者は我一人ッ!!」 「ウオオオオオオッ」 「ぼうず!!」 「ぼうず!!」 「ぼうず!!」 「O・TE・RA!!」 ('、`*川「それなんてシルバー・スコット・ウォーレン?」 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:55:10.38 ID:0K0rCPLg0 ('、`*川「独、こうなったら玉砕覚悟でいくしか」 (゚A゚)「ハ・・・ハハ。ジョウダンダロ・・・」 ('、`*川「これはひどい」 (゚A゚)「モウオレ、キョウイロンナコトアッテ・・・キレチマウヨ・・・」 (´・ω・`)「ほう、まだあがくか」 ('A`)「ああ、あがくさ」 ('A`)「そうじゃなきゃあっちのブーンにもこっちのブーンにも合わす顔がねえ」 ( ゚ω゚) ( ^ω^) …… ('A`)「これは俺の力の3割を消費する……できれば使いたくなかったが」 (#'A`)「ぼうず! お前は俺がこらしめてやる!」 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 01:57:50.23 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「ニア 術」 ('A`)「ニア 鹿角の術」 ('A`)「どくは 鹿角の術を となえた!」 ('A`)「ろっかくーーーーーん」 ('A`)「どくの 拳は するどさを ました!」 ('A`)「会心の一撃!」 (´・ω・`(⊂('A`) メメタア (´゚ω゚`)「な、なんて拳だ……これが『情』の力……?」 (´゚ω゚`)「それにこの術は……まさかお前はあの独…た……」 (´゚ω゚`)「ぐぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」 ('A`)「金65535両 1心」 ('A`)「ぼうずをこらしめた!」 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:00:05.48 ID:0K0rCPLg0 ('、`*川「すごい……これはまるで6年前の……」 ( ・∀・)「おっと、その先はご法度だ」 ( ^ω^)「そうだお。独さんはあの頃を思い出したら枕に顔をうずめてジタバタしちゃうんだお」 ('、`*川「ブーン!?」 ('A`)「ブーン、お前どうして……?」 ( ^ω^)「6年前独さんに貰ったこれが効いたお」 ( ^ω^)つ崑崙の玉「死んだら自動で完全回復だお」 ('A`)「何だよ、驚かせやがって!」 ( *^ω^)「うふふっごめんだお!」 (*'A`)「こいつぅ」 (*'A`)つ)^ω^*) プニプニ 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:02:37.64 ID:0K0rCPLg0 ('、`*川「師匠……」 (´・ω・`)「俺の負けだ」 (´・ω・`)「出口を作った。そこから出ればさっきの場所に戻れる」 ('A`)「あれが……夢にまで見た出口!」 ( ^ω^)「わーい。帰れるお!」 ( ・∀・)「私が一番乗りだッ!」 ( ^ω^) …… ('、`*川「……」 (´・ω・`)「弟子二号、どうした?」 ('、`*川「私は残ります。独とブーンは先に帰るがいいと思うよ」 ('A`)「シゲちゃん……」 ( ^ω^)「ゴッチ……」 ( ・∀・)「えーと……」 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:04:20.41 ID:0K0rCPLg0 ('、`*川「独とブーンは帰りました。他のことは何もわからない」 (´・ω・`)「物好きな奴め。そんな子に育てた覚えはないのにな」 ('、`*川「師匠、これからどうするおつもりですか?」 (´・ω・`)「ああ、そういうこと」 (´・ω・`)「この世界はじきに崩壊する。俺はここに残る」 ('、`*川「死ぬつもりですか?」 (´・ω・`)「そうなるかもしれんな」 (´・ω・`)「まったく独と言う男の『情』は凄いな。この世界のすべてが抜けてしまった」 (´・ω・`)「すべて……か」 (´・ω・`)「まあ、お前に言わせれば、ここにはすべてなんてなかったんだがな」 ごごごごごg (´・ω・`)「崩壊が始まった。今からでも遅くない。ここから出るんだ」 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:06:04.34 ID:0K0rCPLg0 ('、`*川「師匠はなんで出ないんですか?」 (´・ω・`)「なにもなくとも、俺にはここしかないから」 (´・ω・`)「俺は崩壊するここから逃げるわけにはいかない」 ごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごg (´・ω・`)「揺れが酷くなってきた。早く出ろ」 ('、`*川「……」 ('、`*川「師匠、手を出して下さい」 (´・ω・`)「?」 (´・ω・`)つ (´・ω・`)つ⊂('、`*川 ギュッ 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:08:12.48 ID:0K0rCPLg0 (´・ω・`)「あったかいな」 ('、`*川「そりゃ生きてますからね」 (´・ω・`)「そうか」 (´・ω・`)「……」 ('、`*川「……」 (´・ω・`)「この手は」 (´・ω・`)「このまま握っていていいのかな?」 ('、`*川「いいんですよ」 (^、^*川「今のあなたなら、いつまでも」 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:09:50.42 ID:0K0rCPLg0 ごごごごごごgがしゃーん 97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:11:36.59 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「ふぃーやっと出れたお」 ('A`)「太陽がまぶしいぜ」 ( ^ω^) …… ('A`)「ところで、さっきモララーさんいなかった?」 ( ^ω^)「知らないお。全然知らないお」 ('A`)「まあいいや」 ('A`)「あの子、待ってるぜ」 lw´‐ _‐ノv 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:14:11.25 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「シュー、お待たせだお」 lw´‐ _‐ノv「コノヤローいつの間に私の名前を」 ( ^ω^)「ぼうずの固有結界に巻き込まれて、色々あったんだお」 lw´‐ _‐ノv「師匠が固有結界を発動させたのはワカッテマス」 lw´‐ _‐ノv「ところで、げろしゃぶは?」 ('A`)「げろしゃぶ?」 ( ^ω^)「ゴッチなら固有結界にまだ残ってるお」 ('A`)「なんだ、シゲちゃんのことかよ……」 lw´‐ _‐ノv「そう」 lw´‐ _‐ノv「私、独りになっちゃった」 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:15:48.62 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「え……」 lw´‐ _‐ノv「約束だから、経は読むよ。代金も貰ったし」 ('A`)「それはっぱ……」 lw´‐ _‐ノv「かまわんよ」 ( ^ω^)「シュー、ちょっと」 lw´‐ _‐ノv「ブーンどいて、そいつに読経できない」 (;^ω^)「お……」 lw´‐ _‐ノv「さて」 ( ^ω^) …… ( ^ω^) おっおっおっ ( ^ω^) おはようだお ('A`)「なんという予想通りの展開。こいつの名前は間違いなく西川」 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:18:50.97 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^) お? 初めましてなのに何で僕の名前が分かるんだお? ( ^ω^)「……死体じゃないのかお?」 ( ^ω^) 死体じゃないお ( ^ω^) ぐっすりお昼寝してただけだお ('A`)「睡眠時無呼吸症候群ってレベルじゃねーぞ」 ( ^ω^) そういえば魔法使いになった夢をみたお ( ^ω^) おかしいよね。僕童貞じゃないのに ( ^ω^)「童貞じゃなくても魔法は使えるお。男はいつだって夢見る魔法使いなんだお」 ( ^ω^) よくわからんおー ( ^ω^) まあいいお。僕は帰るお ( ^ω^) 108人の都村トソンと丁寧語でデレデレな我が家に帰るおー ( ^ω^) すたこらさっさ 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:20:27.08 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「行っちまった」 ( ^ω^)「お……」 lw´‐ _‐ノv「たっしゃでなー」 lw´‐ _‐ノv「さて」 lw´‐ _‐ノv「私も行こう」 ( ^ω^)「シュー……」 lw´‐ _‐ノv「ブーンには悪いけど、私はやっぱり旅はやめられない」 lw´‐ _‐ノv「お金はなくても、独りきりになっても」 lw´‐ _‐ノv「私は旅の僧だから」 lw´‐ _‐ノv「旅すがらありがたいお経を唱えるのが、私の生きがい」 ( ^ω^)「分かったお、けど」 ( ^ω^)「置いていかないでくれお」 ('A`)「ええー」 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:22:02.14 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「僕も一緒に旅するお。文句は言わせないお」 lw´‐ _‐ノv「……」 ('A`)「おいブーン。ついさっき会ったばっかりだろうが。何もそこまで」 ( ^ω^)「僕はシューに惚れたんだお」 ( ^ω^)「シューが独りぼっちだなんて耐えられないお」 ( ^ω^)「それに」 ( ^ω^)「出会ってすぐだろうが、10年経とうが」 ( ^ω^)「惚れる時は同じ一瞬だお」 (#'A`)「ううううるせー。俺は一目惚れなんか信じねーぞ!」 lw´‐ _‐ノv「私は」 ( ^ω^)「お……」 (#'A`)「……」 lw´‐ _‐ノv「私は、信じる」 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:23:22.32 ID:0K0rCPLg0 ( ^ω^)「決まりだお。どうせ荷物なんかないお」 ( ^ω^)「独さん、今まで世話になったお」 (#'A`)「おいブーン、こっちはどうするんだよ! 長屋とか、お前が今働いてる場所とか!」 ( ^ω^)「世間へよろしくだお」 lw´‐ _‐ノv「さようなら」 ('A`)「お、おい……」 ('A`)「本当に行っちゃうのかよ、ブーン……」 ('A`)「いつか後悔するかもしれねえじゃねえか」 ('A`)「あの時長屋に残ってりゃ良かったって」 ('A`)「そう思う日が来るかも知れねえじゃねえか」 ('A`)「何でそんなにあっさり捨てられるんだよ!」 ('A`)「おい、ブーン!」 ('A`)「何で一度も振り向かねえんだよ……」 ('A`)「……」 ('A`)「誰も、いない……」 106 :粗忽長屋:2008/09/03(水) 02:24:47.76 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「この世界とは関係ない、あるところのお話だ。 長屋住まいの八五郎と熊八は似た者同士で兄弟のように仲が良い 二人ともそそっかしさじゃ番付で大関になれるほどの粗忽者」 ('A`)「ある日いつものように八五郎が通りを歩いていると、常ならぬひとだかり」 ('A`)「どうも行き倒れの死体らしい。強引に見せてもらうとそれはよく見知った顔」 ('A`)「どうもいけねえ、当人はここで死んでるのを忘れてるんだなんて言って、八五郎は長屋に引きっ返したのさ」 ('A`)「長屋では熊八が高鼾さね。てめえ熊八、通りで死んだのもしらねえで、よくもまあ寝ていられるな」 ('A`)「熊八は寝ぼけ眼をくりくりさせて、まだ起きたばかりで死んだ心地はしねえなんて言いやがる 昨夜のことを聞いてみると、奴さん大酒喰らって記憶にねえと」 ('A` )「そーれ見ろ、つまらねえ大酒喰らってるからお陀仏になっちまうのさ」 ( 'A`)「兄貴ぃ、オイラどうしよう?」 ('A` )「どうしたもこうしたもあるもんか。死んじまったものはしょうがねえ。今から死骸を取りに行くからお前も来い」 ('A`)「と言うわけでまた通りに戻るとやっぱり死骸がある。本人が確認してもやっぱりオイラだと、死骸を抱きしめる」 ( 'A`)「でも兄貴よう。オイラ何だか分からなくなっちまったよ」 ('A` )「何がだよ」 ( 'A`)「抱かれてるのは確かにオイラだけど、抱いているオイラは誰なんだろう?」 ('A`)「お粗末さまでした、なんてな。やっぱりこことは関係ねえや」 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/03(水) 02:26:16.40 ID:0K0rCPLg0 ('A`)「なんだったんだろうな。今日は」 ('A`)「俺夢見てんじゃね?」 ('A`)「いや、現実か」 ('A`)「俺も旅に出ちゃおっかなー」 ('A`)「でもやらなきゃいけないこともあるしなー」 ('A`)「……」 ('A`)「でっかいおまんじゅうでも買って帰るか」 ('A`) すたこらさっさ 了 ('A`)どうみても( ^ω^)が死んでいるようです ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1220367879/ コメント
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