長岡速報 |
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1 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:27:56.59 ID:hKiehRLL0
~今回出番がないAA達の雑談~ ( ´_ゝ`)「なぁ、弟者?結局俺ってどうなったの?」 (´<_` )「作者に聞けよ。俺の知ったこっちゃない」 川#゚ -゚)「ええい!私の出番はまだか!? ほとんど目立ってないんだぞ、『役』なのに!」 (´<_`;)「俺なんて襲撃されて放置だぞ、死ぬだろ…」 (´・ω・`)「出番が多いのはこのショボン様さ!」 (;´_ゝ`)「お前おとなしい後輩キャラじゃないのか?」 (´・ω・`)「いや、一度言ってみたかっただけです」 (´<_`;)「まぁ、とりあえず本編入ろうぜ…」 ξ゚⊿゚)ξ「私…ここでも空気?」 秋の眩しい太陽が天頂から傾き始めた頃、 学園へと向かう坂道を上りつつ、カチカチとケータイのボタンを打つ女。 しかし、その容貌は明らかに高校生よりも上だろう。 ('、`*川「これで、よしと」 女はメールを送信すると、満足げに呟いて坂道を登っていく。 ――VIP学園へと。 ~七不思議 其の四怪~ 5 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:31:02.35 ID:hKiehRLL0 ( ´ω`)「はぁ…」 物が乱雑に置かれた四畳半ほどの部屋、心霊研究会の部室。 そこで内藤は、1人深い溜息をついた。 部室とは言っても、 七不思議を追い始めてからは全然ここに居ることは無くなった。 以前はここで、ドクオと一緒に怪奇現象、霊について熱く語り合っていた。 そのための材料に、と本だけは大量に本棚にある。 ――ドクオと一緒に。 その言葉が内藤の胸に刺さる。 ( ´ω`)「ドクオ…」 ショボンは演劇部に行っているので、今日は1人きりだ。 兄者はあれ以来連絡が絶たれ、進展は無い。 学校内では行方不明だとか、引きこもりだとか色々言われているが 実際のところは誰もわかっていないようだ。 6 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:32:05.06 ID:hKiehRLL0 手詰まりを感じながら、机に突っ伏していると 不意にポケットの携帯が震える。 ( ´ω`)「メール…誰からだお?」 宣伝だろう、と呟きながら携帯を開くと大学へ行った先輩からだった。 暇になると、たまに部活に顔を出しに来る。 内藤は活発で鉄砲玉のこの先輩は正直言って苦手だ。 ================= From:ペニサス先輩 To:boon.horizon.vip/dacomo.2ch.jp Subject:無題 ================= 本文: 今から行く。 茶を用意してなかったら メ几 木又 す ‐END‐ ================= ( ´ω`)「……」 ( ゚ω゚)「おおぉぉぉぉ!!??」 メールを2,3回読み直してからやっと意味を把握した内藤は、 自販機へと全速力で走っていった。 8 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:32:45.12 ID:hKiehRLL0 校舎の2階の端。 ('、`*川「さー、馬鹿後輩は元気かなー?」 ぺニサスは心霊研究会の部室の前で1人呟く。 ドアノブに手を掛け、開こうとしたその時―― ( ゚ω゚)「そこの人どいてくれおおおおお!」 内藤が走った勢いそのままに突っ込んできた。 9 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:33:59.88 ID:hKiehRLL0 ****************** ('、`#川「ちゃんと前を見て走んなさいよ、まったく…」 (;#゚ω^)「申し訳ないですお…」 ぶつかる寸前にぺニサスは華麗に避けたので 内藤はあえなく部室のドアに顔面衝突した。 ('、`*川 「ところで、もう1人の細っこい奴はサボり?」 きょろきょろと汚い部室を見回してから、ペニサスが問う。 ( ´ω`)「ドクオは…病院ですお…」 ('、`*川 「病院?風邪でもひいたって?」 ふぅ、と一つ溜息をついてから、内藤はペニサスに事の経緯を説明する。 部員を勧誘するために七不思議を調べ始めた事や、 ショボンやジョルジュが怪我をしたこと、そしてドクオが失明したことを。 ('、`;川 「失明ねぇ…実際そんな事言われても実感わかないものだねぇ」 ペニサスは、内藤の買ってきたお茶のペットボトルを開けて一口含み、続ける。 ('、`*川 「で?あんたはどうして、ここでウジウジしてんの?」 ( ´ω`)「え?ショボンもドクオもいないから、どうしようもなくて…」 10 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:34:30.06 ID:hKiehRLL0 内藤が言い終わらないうちにペニサスが叫んだ。 ('、`#川 「きりーっつ!!気をつけぇーい!」 (;゚ω゚)「はひぃい!」 突然の大声に驚いて立ち上がる内藤。 ('、`#川「心霊研究会たるもの!一つの謎を追ったなら!」 ('、`#川「解決するためには、黒い悪魔Gのごとく這いずり回り! 1人きりだろうと、最後まで解決すべし!分かったか!」 (;゚ω゚)「はいいぃぃ!」 ('、`*川 「分かったなら良し!座れ!」 内藤はがたん、と力が抜けたように勢いよく椅子に座った。 (;^ω^) 「びっくりしたんですお…」 ('、`*川 「確かにドクオに怪我させたのはあんたのせいかもだけど、 ドクオも解決するのを望んでるんでしょ?」 11 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:35:09.60 ID:hKiehRLL0 ('、`*川 「だから、『やめろ』って言わないで『気をつけろ』って言ったんじゃないの」 ドクオを怪我させたけど、解決する事はドクオのためでもある。 内藤はその考えに気持ちが少し軽くなった気がした。 ( ^ω^)「おっ、そうですおね…」 ('、`*川 「さて。落ち着いたところで七不思議の話でもしようか」 (;^ω^)「え?さっきので七不思議の話は全部ですお」 ('、`*川 「いや、さっきの話聞いてて思い出したことがあるから。 それにどうせ今日は何もしないんでしょ?聞きたい、よね?」 ペニサスの言葉には有無を言わせぬ響きがあった。 (;^ω^)「はい!是非聞きたいですお」 ('、`*川 「…これは私達が一年生の頃の話なんだけどね」 14 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:37:30.29 ID:hKiehRLL0 ――――――――――今から4年前―――――――――― 心霊研究会の部室に4人の人影が忙しなく動いている。 (‘_L’)「ペニサス!例の廃墟の件はどうなった?」 ('、`*川 「はい!近所の糞餓鬼共の悪戯だったようなんでシメときました!」 (‘_L’)「よし!次、シーン!UFOの件はどうなった?」 ( ・-・ )「…本当だった」 (‘_L’)「おk!デミタス!なんかペニサスと発音似てない?」 (;´・_ゝ・`)「部長、最初から俺の働きに期待はしてくれないんですか!?」 そして一通り聞いた後にフィレンクトが再び叫ぶ。 (;‘_L’)「っておおぉい!?シーン!本当かそれ!?」 ( ・-・ )「インドネシアンジョーク」 3年生の部長、フィレンクト先輩。 2年生のデミタス先輩と、シーン先輩。 1年生はペニサス1人だったが、楽しい部活だった。 15 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:38:13.33 ID:hKiehRLL0 天然の部長と言動の良くわからないシーンに いつもペニサスとデミタスが突っ込みを入れて、笑いあうような。 楽しい部活だった。 『七不思議』にかかわるまでは。 16 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:39:26.95 ID:hKiehRLL0 その日も収穫なしで、がっくりと肩を落とすフィレンクト。 ぽんぽん、と頭を優しく叩くペニサス。 (;‘_L’)「やっぱり、心霊現象とか不思議なことなんて普通に転がってるわけないか」 ( ・-・ )「部長が起こせばいいじゃないですか」 (;´・_ゝ・`)「どっかのラノベの登場人物じゃないんだから」 (‘_L’)「いや…それだ!」 (;´・_ゝ・`)「…え?」('、`;川 (‘_L’)「不思議なことが無いなら、俺らで起こせばいいんだよ!!」 ('、`;川 「それ…意味無いと思うんですが…」 よっしやるぞー、と人の話しを聞かずに一人でやる気になる部長を尻目に、 デミタスとペニサスは、それはそれは深い溜息をついた。 17 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:41:38.40 ID:hKiehRLL0 次の日、部活に顔を出すと同時に部長が一言。 (‘_L’)「さぁ!考えるぞ皆!」 ( ・-・ )「部長、主語を補ってください」 (´・_ゝ・`)「ギャグですか?ぶっちゃけ意味が分からないし笑えません。」 冷淡に返す2人。 もはやこの流れは固定である。 (;_L;)「ねぇ、泣いていい?」 数分後 ペニサスの慰めもあって、復活したフィレンクトは話を続ける。 (‘_L’)「俺は昨日、家に帰ってから考えた。なんとか不思議現象を起こせないかと」 ( ・-・ )「足りない頭で考えたんですね。分かります」 (‘_L’)「そして気付いた。無いなら起こせばいい!俺らが伝統を作ればいいんだと」 ( ・-・ )「厨二病乙」 (‘_L’)「だから!学校の七不思議を俺らで作って末代まで残そう!」 ( ・-・ )「マンドクセ」 18 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:42:57.78 ID:hKiehRLL0 (;_L;)「ねぇ!シーン、俺の事絶対嫌いでしょ!?」 ( ・-・ )「まぁ否定はしませんし、できません」 慌ててペニサスが止めに入る。 ('、`;川 「まぁまぁ。で、皆で七不思議を考えようということですね?」 (;_L;)「ひっく、えぐぅ。そう…」 (;´・_ゝ・`)「とりあえず泣き止んでください。分かりましたから」 さらに話をまとめると、もう自分でネタを考えたノートを作っているので、 それの中で、選んで七つを実行しようということらしい。 ('、`*川 「それなら簡単じゃないですか?」 (´・_ゝ・`)「どうせ皆暇ですから、すぐ出来そうですね」 そうして、机の真ん中にノートを広げて皆で七不思議を考えた。 そのノートは、その後、フィレンクトが保管していたらしい。 19 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:44:15.53 ID:hKiehRLL0 しかし、その数日後。 事件は起こった。 いや、事件は始まった、と言ったほうが正確だろう。 (‘_L’)「皆!大ニュースだぞ!七不思議が既にあるらしい!」 ( ・-・ )「な、なんだってー」 ('、`*川 「私達の苦労が水泡に帰したってのに、なんで喜んでるんですか部長は」 (;´・_ゝ・`)「シーン、無表情で言うなよ…」 (‘_L’)「とりあえず、皆で調査だ!」 (´・_ゝ・`)( ・-・ )「おー!!」('、`*川 最初の謎は、演劇部に関するもので簡単に解けた。 あとから、試すための芝居だったと聞かされた。 (‘_L’)「この調子なら七不思議なんて全部楽に解けるんじゃないか?」 (´・_ゝ・`)「心霊研究会なのに探偵みたいになってますよね」 ( ・-・ )「自分の才能が、怖い…」 ('、`;川 「シーン先輩、もっと働いてからその台詞言ってください」 皆調子に乗っていた、と そう言わざるをえなかっただろう。 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/16(日) 21:45:36.92 ID:hKiehRLL0 ('、`;川 「スミマセン、不注意で…」 (´・_ゝ・`)「骨折だって?お大事にね」 二つ目から、おかしくなっていた。 (;‘_L’)「柱が倒れてきた!?」 ( ・-・ )「誰かに…刺されて…」 校庭のネットの柱が倒れたり 通り魔に、襲われたり そして―― 22 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:45:56.18 ID:hKiehRLL0 ―――――――――――――――――――――――――― ('、`*川 「そして――フィレンクト先輩は、殺された」 ('、`*川 「包丁で滅多刺し。犯人は最初は分からなかったけれども、 警察は同じ時期に逮捕された男のせいで片付けたわ」 (;^ω^)「じゃあ、七不思議を解いたら死ぬっていうのは…」 ('、`*川 「恐らく。私達の世代が発端でしょうね」 (;^ω^)「内容もその七不思議と似てますお」 ('、`*川 「まぁ、これは私の仮説だけど、何年かに一度『七不思議』 が実行されて、恐らく死人も出る可能性がある」 ('、`*川 「だから、解決するだけじゃなくて、止めてほしい」 ペニサスが言い放った言葉の裏には、実際の体験に裏付けられた 恐怖が、願望が、そして少しの内藤への期待が込められていた。 23 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:46:26.24 ID:hKiehRLL0 ('、`*川 「じゃ。私の話はそれだけよ」 ( ^ω^)「ありがとうございましたお…」 ('、`*川 「うん、なにかあったら言いなさいよ。一応先輩なんだから あと、これ。フィレンクト先輩のノート」 ペニサスはそう言って、 少し黄ばんだノートをバックから取り出し、内藤へ差し出す。 (;^ω^)「えっ!?なんで持ってるんですかお?」 ('、`*川 「私以外に、先輩がいなくなったからよ」 それだけ言って、ペニサスは部室を出て行った。 24 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/16(日) 21:46:45.57 ID:hKiehRLL0 ( ^ω^)「…フィレンクト先輩、か」 参考にさせてもらいますお。 と一言呟いた後、ペラペラと捲ってみる。 と、あるページで内藤は手を止める。 ( ^ω^)「これは…」 外にはいつの間にか冷ややかな月が、学園を照らしていた。 ~了~ 其の五怪へ繋がる コメント
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