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かなり前の作品で、ブーン系では無いのですが作者様に掲載許可をいただいたのでまとめさせていただきました。 実在する作者様の名前を使用しております、閲覧は自己責任でお願いします。 また、156~158と131・153の話は直接的繋がりは無いようです。 「連合の動きはどうなっている」 ぼんやりとした光だけが照らす、薄暗い部屋の中、低い声が床を這った。 声の主は、その声と同じく冷酷な瞳で、闇を見詰める。 それに応える声は、闇の中からだった。 よく眼を凝らせば、黒い空間の中に、若い青年がいるのが見える。 「めろんは依然、行動を起こしません。配下の者を動かして、自分は動かない心づもりのようです。 行動報告のあった夏旅ですが、そちらには監視の眼を光らせております」 「そんな事は訊いていない。そんな事も分からないのか、異能者。 私が訊いているのは、たけしについてだ。奴は何をしている」 「……申し訳ありません。何も分からないままです。姿を発見する事すら、出来ていません。 奴は陰に隠れたまま、何かしらの『工作』をしております。 私が見付けられたのは、その『工作』の跡だけです。それ以外は、何も―――」 「……もう良い。役立たずめ。お前は、また偵察に戻れ」 小さく、舌打ち。 長い前髪に半ば隠れた瞳は鋭く細められ、眉根が寄せられる。 「たけしの動きを調べられないで、どうするというのだ? 所詮めろんやその他は、ピエロに過ぎない。あいつこそが核で、真の意味での『驚異』なのだぞ? ……あぁ。もう、良い。たけしとめろんだけを偵察しろ。報告事項が出来るまで、帰ってくるな。この役立たz―――」 「もうそれくらいにしときなよ、天国さん」 突然入り込んできたその声もまた、闇の中からだった。 157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/11(火) 23:19:34.22 ID:2xXzQqKI0 「……村人か」 「いえーす」 どこかふざけた調子のその声は、ぬるりと闇から溶け出してきた。 現れたのは青年。細い眼をした、茶色の短髪。体躯は細く、長い。 「いつから居た?」 「さぁ、いつからだろうねぇ」 村人と呼ばれた青年は、音なく笑う。 それに対して天国と呼ばれた男は、苛立たしげに舌打ちした。 「まぁ、俺に対しては良いじゃない。それよりも、大切な話がある。 ―――ブーンゲイが、動いた。とうとう、ね」 「何だと!?」 天国の声が、動揺に激しく揺れた。 闇の中の異能者も眼を剥き、緊張に息を呑む。 「―――アルファ。アルファが、動くのか」 「うんにゃ。幸いにも、『無双』は動かない。動くのは、その他だよ。 ま、それでも十分脅威だけどね。こっちも忙しくなるよー。ウチの『料理包丁』も、動かざるを得ないね。 これは久々に、大量の血を見る事になるかもね。異能者は勿論、今回ばかりは天国さんも戦うつもりでいてね」 「……あぁ。分かった。すぐに動く。村人、お前は偵察に戻っていてくれ。 異能者。連合の方はもう良い。すぐに戦闘準備を整え、他の隊員に伝達しろ」 158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/11(火) 23:19:55.98 ID:2xXzQqKI0 「あ、天国さん。ボウスレの方はどうする?」 「……放っておけ。どうせ奴らは、直接戦闘に関わってくる事はない」 「―――分かりませんよ」 ぼそり、と異能者が呟く。緊張と戦慄に、声は少し掠れていた。 「何? 何が言いたい、異能者」 「これまでの歴史の中、彼らは幾度となく戦場に乱入してきました。 規模も勢力も分からない彼らは、しかし着実に力を付けてます。『七色』も、ボウスレに降りましたし。 ……そして最近、彼らは不自然な沈黙を保っている。そろそろ暴れ出す頃です」 「馬鹿な! そんな事がある筈が……!」 「……いーや、ありえなくないね。可能性としては、十分だよ。無視は出来ないと思う。 対策はしておくべきだよ。暴れられたら、かーなーり困るでしょ?」 「しかし……どうすれば良いと言うのだ! ブーンゲイだけで、こちらは手一杯だぞ! ボウスレの抑止の為の力なぞ、こちらには―――!!」 「分かってるよ。だから俺が、奴らから力を借りる」 「奴ら……?」 「『三角形』の、残る二人さ」 村人が、不敵に笑う。 天国は一瞬、怪訝そうに眉根を寄せて―――そして、驚愕と歓喜に眼を見開いた。 131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/19(土) 23:53:00.61 ID:5HtswwNZ0 粘っこい静寂が満ちた薄暗い部屋の中。 全身に傷を負った男達が、円卓を囲んで座っていた。 その表情は、部屋と同じく、暗い。 「……報告します。『神』に続いて、『妖精』の存在を多数、確認しました。 彼らは『神』の時と同じく、圧倒的な数と暴力を持ってして、作者達を蹂躙しております。 今は静かですが―――作者が動こうとすれば、すぐさま戦場に介入してくるでしょう」 「そうか。……くそっ。つくづくタイミングが悪い。 古代王国オムライスを潰せるのは、『料理包丁』と『抗護』のいない今しかないと言うのに」 「―――安心しろ。案ずる必要はない。『神』も『妖精』も、本体は一人だ。 恐るべき力を持つのはその一人だけで、その一人を殺せば他の『神』や『妖精』も息絶える。 そして本体以外の『神』や『妖精』は、所詮数が多いだけの贋物だ。戦えない事はない」 「何ッ!? そうなのか!? ならば、このブーン速連合全ての力を持ってして、正面から戦を仕掛けようじゃないか!! 奴らは力を持ってるとは言え、所詮ラドン! 我等の力ならば、必ず―――」 「待て」 興奮して立ち上がった男を、細身の男が声で制す。 柔らかな顔つきの中、異常なほど鋭い瞳を輝かせたその男は、細いが存在感のある声で言った。 「ハップー、良い情報をありがとう。お前の事だから、その情報は嘘じゃないだろう――― だが、何故お前はそんな事を知っている? 『道化』からの情報では、奴らは賊・ボウスレからの存在……。 お前の今の話は我らやお前―――ブーン速連合員が知ってる筈もない情報の筈。いや―――」 「ボウスレの者しか知り得ない情報の筈だが?」 153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/04/20(日) 00:05:59.41 ID:Zvt+eEPx0 ハップーと呼ばれた男の表情が、堅くなる。 それが見えないかのように、鋭い眼をした男は続けた。 「……『道化』たけしから、聞いてはいたんだ。お前がボウスレと繋がっている可能性があると。 やはり、それは事実だったようだな。私は少し、残念だよ」 「え、あ……それは……」 「ハップー!!」 闇を裂くような、壮絶な咆哮。 同時に椅子が倒れる音が響かせて、大柄な男が立ち上がった。 「貴様、連合を裏切ったというのか!? 許せん!! その命を以てして、罪を購え!!」 男は背中の大槍を手に握り、それを振りかぶると――― 「待て」 鋭い眼の男の声に、ぴたりと動きを止めた。 「……何故ですか、めろん。こいつは、裏切り者です」 「慌てるな、もとい武器。使える存在は、有効利用しようじゃないか」 「…………?」 ( ^ω^)なようです ttp://www7.atpages.jp/mesimarja/boon/1205/1205237391.php ttp://www7.atpages.jp/mesimarja/boon/1208/1208602423.php コメント
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