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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/04(金) 19:36:51.54 ID:ei0xbLyY0
『アンリアル』というゲームがある。 製作者は不明である。 誰が生み出し、誰が考え付いた物なのかは分からない。 どういったゲームなのかは不明である。 姿形、ジャンル、ハードかソフトなのかすら分からない。 そもそも、それが何なのかすら不明である。 ゲームという定義が正しいのかすら分からない。 もはや、それは伝説。 噂は広まり、実物を目にした等という作り話が蔓延していくようになる。 アンリアルは都市伝説となり、人々はこのゲームの真相を求めるようになっていった。 しかし、一向に伝説に手が届く者は現れない。 指先に触れることすら叶わず、新たな情報が加わることも無い。 それにも関わらず、噂は広がり世間で知らぬ者は居ない程になっていく。 そして、伝説に立ち向かう冒険者達も次第に諦めの色を見せ始める。 『これだけ探しても見つからないということは、存在しない』という考えに行き着いたのだ。 賢明な判断。 所詮、一介の人間が伝説に挑もう等、到底無理な話。 あくまでも逃げではなく、思考を巡らせた末の結論だとアンリアルの詮索を諦める。 そう自分に言い聞かし、プライドの損傷を守ったのだ。 一人、また一人と諦めの波に飲まれ、冒険者の数は指で数えられる程度になってしまった。 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/04(金) 19:39:24.46 ID:ei0xbLyY0 こうして、アンリアルの存在は忘れられていった。 『存在しない』という噂が流れれば、人々の興味など簡単に薄れていってしまった。 たった一時期、暇人達の暇を解消させる都市伝説の一つとしてアンリアルは消化されていった。 それでも諦めない冒険者達と共に。 ―――そして、10年の月日が流れる。 ここにきて、アンリアルの噂話が再び囁かれる事になる。 あの最後まで諦めなかった冒険者達が、とうとうアンリアルに行き着いたというのだ。 もちろん目にした者など居ないのだが、今回は噂にもう一つの付け加えが生まれていた。 『アンリアルは求め続ければ与えられる物』 それが新たに付け加えられた一文。 過去の冒険者達は求め続けたが故にアンリアルを手に入れたのだ、と。 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/04(金) 19:40:30.99 ID:ei0xbLyY0 過去とは違い、今回の噂は酷く小規模な噂に留まっている。 知る者だけがは知っているという程度に収まってしまっているのだ。 それでも、噂を耳にするものは皆同様に求めていく。 小さな好奇心から、マニア心を擽った熱狂的な欲望、その思いは様々である。 欲望を曝け出し、求め続け、そして――― 『また新たな世界が始まる。 そこは貴方だけの世界、貴方の望む世界。 さぁ、今こそ唱えるのです。 現実を越えてアンリアルの世界へと繋ぐ架け橋。 ゲームを起動する為の鍵となるの言葉』 『合言葉は―――』 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/04(金) 19:41:37.95 ID:ei0xbLyY0 ―――( ^ω^)現実消去のようです――― 第一章 反転世界 コメント
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