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3 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:23:25.21 ID:YS9KwPPD0
文化祭まで残り3週間。 色めき立つ学校。 しかし輝いている生徒達と裏腹に影は忍び寄ってきている 从 从 すぐ、そこに。 (;^ω^)「困ったお…」 内藤は困っていた ('A`)「いやぁ困った困った」 ドクオも困っていた _、_ ( ,_ノ` )y━・~「馬鹿野郎どもが…」 渋沢は苦々しげな顔で2人を見守る (;^ω^)「補修なんて嫌なんだお!!」 ('A`)「センセー、カンニングは何回までありですか?」 _、_ ( ,_ノ` )y━・~「黙って受けろ。殴るぞドクオ」 (;A;)(ねぇ、なんで俺だけは常に扱い酷いの?) 3の5の教室で2人は英語の再テストを受けていた いや、再再再テストくらいであろうか ここ2,3日はまともに七不思議も追えていない (;^ω^)(早く七不思議…) ('A`)(早く帰りたい) 2人の気持ちは逸るばかりで時間だけが過ぎていく (;^ω^)「先生!出来ました(お)!!」('A`) _、_ ( ,_ノ` )y━・~「おし、採点するから少し待ってろ」 渋沢が採点する少しの間すら2人にはもどかしい (;^ω^)(早く七不思議…) ('A`)(早く帰ってエロゲ…) 6 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:26:28.82 ID:YS9KwPPD0 _、_ ( ,_ノ` )y━・~「2人とも59点。あと1点で合格なのになぁ」 ( ゚ω゚) ( ゚A゚) _、_ ( ,_ノ` )y━・~「明日も放課後来い。次でアウトだったら単位なし」 ( ゚ω゚) ( ゚A゚) ( ゚ ω ゚ ) ( ゚ A ゚ ) 7 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:27:38.47 ID:YS9KwPPD0 _、_ ( ,_ノ` )y━・~「こっちみんな。点数は変わらん」 そう言い残し、渋沢は去っていった 残されたのは呆然自失の心霊研究会2人。 ( ゚ω゚)「な…なな…ふしぎ」 ( ゚A゚)「エ…えr…なな…不思議」 ( ^ω^)「ちょっと待て。今エロゲって言おうとしただろ」 ('A`)「当たり前だろピザ」(いいえそんな事全然言っておりません) (#^ω^) \('A`)/ 9 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:28:33.09 ID:YS9KwPPD0 (#)メ'A`メメ)「でも今から再開したからって文化祭に間に合うか?」 一通り殴られた後にドクオが呟く 確かにあと3週間で準備を済ませて文化祭で発表、 とするには遅すぎるくらいのペースではある ( ^ω^)「でも、ショボンがやられてるんだお」 それに、と内藤が続ける ( ^ω^)「僕は犯人が文化祭とか関係なしに気になるんだお」 ('A`)「まぁ気持ちは分からないでもない。だがなぁ…」 ドクオが渋る理由は時間だけではない ショボンとジョルジュの件で分かっているように怪我を負う可能性だ 10 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:29:25.47 ID:YS9KwPPD0 たまたま彼らは軽い怪我で済んでいるものの 『謎の人物』は下手したら殺す可能性も考えているようである ( ^ω^)「危険なのは分かってるお」 ( ^ω^)「でも関係ない人まで巻き込まれるのは、辛いお」 ドクオがふぅ、と溜息をつく ('A`)「まぁとりあえずはショボンの所でも行こうぜ。今日退院だろ?」 ( ^ω^)「そうだったお!花買っていくお!」 2人は途中で花屋に寄りつつ病院へ急いだ *********************** 12 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:29:54.60 ID:YS9KwPPD0 VIP総合病院 静かな午後の時間が流れる病室 しかしその静寂を破るようにばたばたと廊下を走る音が聞こえる そして静かに怒る声も時折間に挟まっている _ ( ゚∀゚)「来たな」 (´・ω・`)「そうだね」 ばん、と勢いよくドアが開く そこにいたのは―― 13 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:30:30.47 ID:YS9KwPPD0 ノパ⊿゚)ノ「ジョルジュ来たぞー!!りんご持ってきたぞー!」 川 ゚ -゚)「ショボンも大丈夫か?」 _ ( ゚∀゚)ノ「おー。いつも悪ぃーな」 (´・ω・`)「僕まで気にしなくて良いのに」 騒がしい訪問者にジョルジュは軽く手を上げて答える 最初は少し困ったような顔をしたショボンも すぐに笑顔になり訪問者を迎え入れる 他の患者が少し顔をしかめたのは気にしないことにしよう 川 ゚ -゚)「2人はあとどれくらいで退院できそうなんだ?」 クーがクルクルと器用に林檎の皮を剥きながら聞く (´・ω・`)「僕はもう今日退院だよ。意識戻った後はほとんど検査やっただけさ」 _ ( ゚∀゚)「俺はもうちょっとかかるらしいなー」 ノハ ⊿ )「そうか…ごめんな…」 クーとヒートの顔が少し曇る 14 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:31:14.01 ID:YS9KwPPD0 _ ( ゚∀゚)「だからもういいって。俺も無事なんだし」 ノハ;⊿;)「ごめんよジョルジュううぅぅ!!」 泣きながらジョルジュに抱きつくヒート _ (*゚∀゚)「いいっていいって」(うはwおっぱいktkr) その時再び勢いよく病室のドアが開く ( ^ω^)「ショボンお見舞いに来たおー!」 ('A`)「うーじがきーたー」 しかし2人の目前に広がるのは ヒートとジョルジュが抱きしめあっている光景だった _ ノハ*゚⊿゚)「あ」(゚∀゚*) ( ^ω^)「…お邪魔しましたー」 ('A`)「ちょっと吊って来る」 ばたん、と病室のドアが閉まる 16 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:31:55.62 ID:YS9KwPPD0 数分後 (´・ω・`)「誤解って怖いよね」 ( ^ω^)「まったくだお。危なく病院内で死人がでるとこだったお」 川 ゚ -゚)「まぁ悪気は無いんだから許してやってくれ」 ( "A")「目が!目がぁ!!」 それぞれの感想に真っ赤になるヒート ノハ////)「ううぅ…」 なぜか誇らしげなジョルジュ _ ( ゚∀゚)「はは、羨ましいでしょう?」 一頻り皆で笑いあう それは数日前血生臭いやり取りをしていたメンバーとは とても信じられないほどに明るい光景だった 18 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:32:54.70 ID:YS9KwPPD0 ('A`)「そういえばショボンに祝いの花束買ってきたんだぜ」 ( ^ω^)つハナ´・ω・`タバ「そうだったおショボン退院おめでとうだお」 (;´・ω・`)「いやぁなんか悪いです。大した怪我でも無いのに」(…花束?) ( ^ω^)つハナ´。ω゚`タバ「ジョルジュにもあるお」 _ (; ゚∀゚)「ねぇ、俺なんか恨まれるようなことしました?」 ('A`)「じゃ、後は素直2人にそいつは任せて帰ろうぜ」 ( ^ω^)「おっおっ。ジョルジュ、お大事にだお」 _ ( ゚∀゚)ノシ「ど…どうもでしたー」 ノパ⊿゚)ノ「さよならー!」 川 ゚ -゚)「私帰ったほうよくね?」 「そんなことないぞおぉぉ!」 などと再び騒がしくなった病室を出て、3人は家路に着いた _ (; ゚∀゚)つハナ´。ω゚`タバ「どうすんだよこれ…」 19 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:33:40.13 ID:YS9KwPPD0 *********************** 内藤達が病院にいる頃 ―学校― (;=゚ω゚)「はぁ…遅くなっちまったょぅ」 ショボンのクラスメートのぃょぅは補修で遅くなり 薄暗い校舎を帰っていた (;=゚ω゚)「作者説明台詞乙だょぅ…」 独り言を呟きながら下駄箱への道を歩く と、目の前に何かが落ちてくる 21 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:34:28.63 ID:YS9KwPPD0 (;=゚ω゚)「ひゃあ!…ビックリした…水か…」 ―と上を見上げると 天井に大きな染みが出来ていた (=゚ω゚)「…雨でも漏ってるのか?」 しかしその時は気にせずに下駄箱へ向かった 昇降口を出て外に出る 秋の冷たい空気に少し顔を顰める (=゚ω゚)「はぁ。寒いんだょぅ」 その時にはもう階段の染みなどぃょぅの頭から消えていた 外が晴れている、という違和感にも気付かず ぃょぅは下宿へと走った 22 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:35:02.68 ID:YS9KwPPD0 ――ぃょぅが去り 完全に生徒のいなくなった校舎で男女の話し声が響く 从 从 「今の奴は違うのか?」 ( ゝ )「あぁ…。違う、もっとしょぼい」 从 从 「気にせずやっちゃいなよ」 ( ゝ )「さすがにそれはまずいだろ常考」 そこにもう一つ男の声が加わる ( < )「まぁ待ってなって。すぐになんとかするさ」 ( ゝ )「流石だからな、俺ら」( < ) 从 从 「ふん…失敗したら酷いぜ?」 女はそれだけ言うと暗闇へ融けるように歩いていった 23 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:35:45.74 ID:YS9KwPPD0 ( ´ω`)「ふぁああぁあ…」 その日内藤はツンではなくドクオ、ショボンと登校していた ('A`)「自分が辛いのにわざわざ朝早く起きさせんなよ」 (´・ω・`)「ドクオ先輩いつも遅刻ですからね」 ( ^ω^)「おっ。相談があって朝呼んだんだお」 白い息を吐きながら内藤は続ける ( ^ω^)「今日は朝聞き込みをして七不思議を調べようと」 ('A`)「却下。眠い」 (´・ω・`)「ぶち殺すぞ蛆虫」 ('A`)「俺一応先輩なんだが…」 24 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:36:27.57 ID:YS9KwPPD0 内藤が再び話しを続けようとした瞬間 (=゚ω゚)ノ「ショボン!おはょぅ!」 後ろからぃょぅが声をかける (´・ω・`)「あぁ。おはよう。早いね?」 (=゚ω゚)「陸上部の練習があるからいつもこの時間だょぅ」 (´・ω・`)「お疲れー」 (;=゚ω゚)「最近補修で行けてないんだょぅ。 朝練くらいはでないと先輩にぶっ飛ばされるょぅ」 ( ^ω^)「…僕ら邪魔じゃね?」 ('A`)「ウジダシノウ」 26 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:36:59.79 ID:YS9KwPPD0 (=゚ω゚)「そういえばうちの校舎ってボロいんだょぅ。昨日雨漏りしてたょぅ」 (´・ω・`)「まったくだね。歴史あるってレベルじゃないよね」 そこまで話すと、ぃょぅは腕時計を見て急に焦りだす (;=゚ω゚)「うわ!時間やばいょぅ!それじゃまた!」 そのまま学校へ走っていく ( ^ω^)「…ショボン、昨日雨なんか振ってたかお?」 (´・ω・`)「いや、一滴も」 ('A`)「七不思議のかほりか…」 27 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:37:30.57 ID:YS9KwPPD0 その話を聞いてからは授業も補修もなんのその 内藤は久しぶりのわくわく感に身を震わせていたのであるが _、_ ( ,_ノ` )y━・~「ドクオ。62点、合格。内藤58点、単位落ち」 ( ^ω^) ('A`) ( ゚ω゚) ('∀`) 28 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:38:17.64 ID:YS9KwPPD0 ( ゚ω゚)「ウソダドンドコドーン!!」 ('∀`)「悲しいけどこれが現実なのよねwwwざまぁwwww」 気を失って倒れる内藤 _、_ ( ,_ノ` )y━・~「ドクオ、内藤を頼んだぞ」 ('∀`)/「はーい」 ( ゚ω゚)「ウソダ…ウソ…」 30 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:38:50.76 ID:YS9KwPPD0 *********************** (´・ω・`)「…で、内藤先輩は今日はリタイア、と」 ('A`)「あぁ。奴のことは忘れないよ」 夜7時 ほとんど誰もいない校舎で 2人はぃょぅから聞いた場所に来ていた ('A`)「で、この階段のところだよな?」 (´・ω・`)「えぇ。そのはずです」 ('A`)「どこに染みなんかもないんだが」 上を見上げても染み1つない天井しか見えない (´・ω・`)「あ、スミマセン。もう一個下の階でした」 ('A`)「ちょwwww」 ショボンに言われて1つ下の階へ降りる 31 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:39:25.49 ID:YS9KwPPD0 (´・ω・`)「あれじゃないですか?」 電気がついていないせいで 天井に真っ黒い塊が張り付いているかのように見える ('A`)「雨漏り…の可能性は無いな。昨日雨降ってないし ここまで雨が染みてくるわけも無いし」 ドクオが下まで行って染みを見上げる (´・ω・`)「気をつけて下さいよ、なにがあるか…」 ポツンと雫が数滴見上げていたドクオの顔に落ちる ――とその瞬間 32 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:39:51.86 ID:YS9KwPPD0 (つA⊂)「ああ゙あ゙ああぁぁ!」 急にドクオが目を押さえてうずくまる (;´・ω・`)「ドクオさん!?」 急いで駆け寄ろうとするが ドクオが手で静止する ( ゚A゚)「く…るな…目…薬品!あ゙あ゙ああ゙…!」 ずるずると這うようにして ショボンのいる階段のほうへと寄ってくる (うA⊂)「ぐあぁ…なんか焼け…あ゙あ゙ああ゙ぁ!!」 (;´・ω・`)「と、とりあえず職員室へ!」 ショボンが半分引きずるようにしてドクオを運ぶ 34 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:40:30.87 ID:YS9KwPPD0 ショボン達がいなくなった暗がりから2つの影が静かに出てくる ( ´_ゝ`)「流石だな、俺。作戦成功じゃん」 (´<_` )「なんか間違って無いか?」 ( ´_ゝ`)「馬鹿野郎!俺にミスは無い!!」 (´<_` )「狙うのはショボンだろ?明らかにドクオだったが」 (;´_ゝ`)「あれ……俺ら殺されね?」 (´<_`;)「何かしらのコンタクトはあるだろうな」 (;´_ゝ`)「…………逃げる?」 (´<_` )「……とりあえず『仕掛け』外して帰るか」 天井の『染み』を慎重に剥がし、丸めてビニールに入れる ( ´_ゝ`)「流石だな(?)俺ら」(´<_` ) 35 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:40:58.68 ID:YS9KwPPD0 内藤は下宿先で寝ていた 単位落としショックで今日はもう何もする気力がない と、携帯が鳴る ショボンからの着信だ ( ´ω`)「ふぁ…どうしたんだおショボン…」 (;´・ω・`)「ドクオ先輩が…」 ( ´ω`)「ドクオがどうかしたのかお」 (;´・ω・`)「とりあえず大変なんです!VIP病院に来てください」 いきなり病院と言われて混乱する内藤 しかし、急を要することは理解できたのですぐに着替えて出かける (;^ω^)「ドクオに何があったんだお…」 病院へと自転車をとばし、5分ほどで到着する ロビーに入ると、すでにショボンが待っていた 37 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:41:21.69 ID:YS9KwPPD0 (;´・ω・`)「待ってました」 (;^ω^)「一体なにがあったんだお」 (;´・ω・`)「落ち着いて聞いてください。医者の説明によると」 一旦溜息をついてからショボンは重々しく告げた (;´・ω・`)「ドクオ先輩は失明したそうなんです」 39 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:41:52.94 ID:YS9KwPPD0 (;^ω^)「え?」 一瞬内藤は耳を疑った 失明?ってことは目が見えなくなった? (;´・ω・`)「とりあえず病室に案内しますから」 内藤はまだあまり理解できないまま ショボンに促されて階段を上り、案内された病室へ入る (´・ω・`)「ドクオ先輩、入りますよ」 数回ノックをしてショボンがドアを開ける 続いて内藤も中へ入る (;^ω^)「ドクオ…」 ("A")「内藤…か?」 目に包帯を巻き、ベットに座るドクオ (;^ω^)「本当に見えないのかお?」 ("A")「あぁ。硫酸が直撃だそうだ」 40 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:42:35.66 ID:YS9KwPPD0 信じられないといった顔の内藤にドクオは続ける ("A")「どうやら例の水漏れは『役』の罠みたいだ 気をつけろよ内藤。硫酸なんか食らったらヤベェぞ」 (;^ω^)「誰が…」 ("A")「…俺が最後に見たのは細い目をした連中だったよ」 (´・ω・`)「気になって内藤先輩が来るまでに メールとかで聞いてまわったら、該当者がいましたよ」 ( ^ω^)「誰だお?」 (´・ω・`)「『流石兄弟』です」 ( ^ω^)「うちの学年の奴だお」 (´・ω・`)「でも、今回はやけにスムーズに犯人が分かりすぎて逆に不安ですね」 41 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:43:11.78 ID:YS9KwPPD0 確かに内藤もそう考えた しかし納得できる理由もある ( ^ω^)「いや、間違いないお。弟はすごく頭いいけど、兄は完全馬鹿だお」 ( ^ω^)「多分ドクオが見たのは兄の方だお」 (;´・ω・`)「じゃあ…」 ( ^ω^)「明日学校で問い詰めるお」 ("A")「お前ら気ぃつけろよ。俺なんか『目がぁ』なんてふざけて 言ってたら本当にこうなっちまったんだからな」 ドクオの 自嘲気味に言った言葉が その自信無げな姿が 酷く頼りなかった 長年一緒に過ごしてきた戦友を失った痛みが、内藤の心に深く残った 43 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:43:54.29 ID:YS9KwPPD0 ξ゚⊿゚)ξ「ドクオは、大丈夫なの?」 内藤はツンとショボンと一緒に登校していた 一通り、ドクオの怪我について話して ――とは言っても事件のことは伏せたが ( ´ω`)「命には関わらないけど、目は恐らく一生見えないそうだお」 ξ゚⊿゚)ξ「そう…今日あたりお見舞いにでも行ってみるわ」 (´・ω・`)「きっとドクオさんも喜びます。そうしてくあげてください」 とぼとぼ歩く内藤とショボン ツンは少し心配そうな顔で横を歩く 44 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:44:26.63 ID:YS9KwPPD0 学校まで着くと昇降口に先生が何人か集まっていた 中には渋沢の姿もあった ( ^ω^)「おはようございますお」 (´・ω・`)「おはようございます。なにかあったんですか?」 _、_ ( ,_ノ` )y━・~「おう。ショボンか。ちょっとな…」 そう言って先生方の輪から外れてショボンに耳打ちする _、_ ( ,_ノ` )y━・~「(お前だから話すんだが朝3年の奴が血まみれでここに倒れてた)」 _、_ ( ,_ノ` )y━・~「(恐らく七不思議関係だろう)」 (;´・ω・`)「(誰なんです?)」 _、_ ( ,_ノ` )y━・~「(流石弟者だ)」 46 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:45:11.15 ID:YS9KwPPD0 ショボンはその名前を聞いて驚愕した (;´・ω・`)「(まさか!?弟者先輩が!?)」 _、_ ( ,_ノ` )y━・~「残念ながら本当だ。とりあえず行け」 ショボンはまさかの被害者に動揺を隠せない 加害者が被害者になっているのだから当然だ (´・ω・`)(こんな時、ドクオ先輩ならどう考える…) そう考えかけて思い直す いない人に頼ってもどうしようもない ( ^ω^)「どうかしたのかお?」 ツンは先に行かせたようだ 内藤はこういうときだけ勘がいい (;´・ω・`)「弟者さんが、襲われたようです」 (;^ω^)「お!?まさか…」 47 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:45:41.56 ID:YS9KwPPD0 2人が廊下で呆然として立っていると 遠くからドタドタと足音が近づいてくる ( ;_ゝ;)「内藤ぉ!!ショボオオォォン!!」 (;´・ω・`)「兄者先輩!?」 (;^ω^)「なんの用だお!!」 内藤が警戒態勢をとる ( ;_ゝ;)「ごべんよぉおおぉごえぇぇ」 しかし兄者は内藤達の前まで来ると 土下座してそのまま泣き崩れた ************************ 49 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:46:31.53 ID:YS9KwPPD0 食堂 朝あの後兄者を落ち着かせてから また昼に話す約束を交わしてわかれた ――そして今に至る 3人は窓の一番近くの席に陣取って話していた (´・ω・`)「つまり。その『女』に言われて僕を襲おうとしたと」 ( う_ゝ;)「うむ…。そしたらドクオが引っかかって…」 ( ^ω^)「失敗したと思ったその『女』が弟者を襲った」 ( ´_ゝ`) 「そして次は俺だと思って怖くなって… 本当にお前らには申し訳ない事をした…」 (#^ω^)「『申し訳ない』じゃ済まないお!!」 兄者の言葉に内藤は激昂する 50 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:47:13.02 ID:YS9KwPPD0 (;´・ω・`)「とりあえず落ち着いて。今怒っても何にもなりません」 ショボンが内藤を押しとどめる ( ´_ゝ`) 「俺は『役』だ。あの女を裏切れば確実に襲撃される」 ( ´_ゝ`) 「その覚悟はしていた。だが、弟者だけは助けてほしい」 (´・ω・`)「ではどうすると?」 52 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:48:01.17 ID:YS9KwPPD0 ( ´_ゝ`) 「俺が囮になろう」 (#^ω^)「罠の可能性がある限りその案は了承しかねるお」 ( ´_ゝ`) 「よく考えろよ。あの女もこの学校にいるんだぞ? 絶対今も俺を監視してるだろう。だから、だ。」 ( ´_ゝ`) 「俺はもうどっちにしろ襲われる。なら一泡吹かせたいさ」 確かに兄者の言う案も一理ある しかし納得した上で、それでも内藤は我慢できない ( ´_ゝ`) 「どうしても納得できないなら別にいいさ」 そう言って立ち上がる ――その瞬間 54 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:48:39.73 ID:YS9KwPPD0 甲高い音をたて、窓ガラスが砕けた 後に残ったのは鉛の玉 (;゚ω゚)「エアガン、いや、ガスガンかお…」 (;´・ω・`)「ここまできたら兄者さん信じるしかないでしょうね…」 兄者は食堂の隅で震えている 3人は切り傷だらけになりながらも 本物の銃でなかったことに安堵し その日の放課後再び集合することを決めた 56 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:49:18.06 ID:YS9KwPPD0 放課後 2の3 教室の扉が開き、内藤が入ってくる ( ^ω^)「ふぅ…昼はビックリしたお」 (´・ω・`)「もう、兄者さんは許せたんですか? (#^ω^)「そう簡単には許せるわけないお。」 ( -ω-)「…でも。黒幕を暴くためなら何でもやってやるお」 (´・ω・`)「そう…ですか」 57 : ◆j0VQcv9RTo :2008/11/09(日) 21:49:44.62 ID:YS9KwPPD0 その後は2人とも七不思議の話題を避けて 30分ほど話していたが 一向に兄者は来る気配は無い (´・ω・`)「来ませんね…兄者さん」 ( ^ω^)「道にでも迷ってんじゃないのかお?」 しかし、そのままいくら待っても 兄者は来ることは無かった… ~了~ 其の五怪へ続く コメント
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