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31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/08/01(金) 00:14:25.86 ID:p2Vg95Yk0
りん、と風鈴の鳴る音がしたので、私は窓の方へと目をやりました。 するとそこには案の定、幼馴染が平和そうな顔で手を振っているではありませんか。 すでにそのことに慣れてしまっている私は、近付いてその窓を開けました。 ( ><)「こんばんはなんです!」 ( <●><●>)「こんばんは」 暢気な顔で挨拶を交わすこの幼馴染、名をビロードと言います。 淡いグリーンのタンクトップに膝丈のズボン、夏休みの虫取り少年を絵に描いたようなその姿に 私は僅かに口元を緩めました。 足を窓にかけ、彼もまたいつものように私の部屋へと入ってきます。 外から聞こえる鈴虫のりぃりぃとした声が夏の蒸し暑さを緩和している気がするのは私だけなのでしょうか。 ( ><)「ワカッテマスくん、また宿題していたんです?相変わらずワカッテマスくんは勉強好きなんです!」 ( <●><●>)「知識を得るというのは素晴らしいことです。ビロードは夏休みの宿題、終わったのですか?」 私がそう聞くと、彼は視線を泳がせるようにして笑いました。 (;><)「そ…それよりも僕は今を楽しむんです!」 ( <●><●>)「ダメ人間のセリフですね」 ※タイトルが無かったので勝手に付けさせていただきました
作者 ID:3QDzIw110さん
・1話~20話 スレ ('A`)は乙女のようです ttp://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1221658882/(1話~20話)
65 :( ><)は夢を見るようです:2008/07/20(日) 20:44:12.43 ID:LXhI0jZeO
『返して』 僕は気付いたらそこに居ました。 そこはお墓で僕は昔の姿に戻っていて、目の前では女の子が僕に何か言ってきます。 何故だか僕にはこれが夢だと分かるんです。 セピアの景色に写る女の子はまた返して、と言ってきます。 何を返せば良いのでしょう、それは分かんないんです。 ふと僕は何か持っている事に気付きました。 可愛らしいクマの縫いぐるみ、もしかして女の子は僕にこれを返して欲しいのでしょうか。 ( ><)「これは僕のなんです」 『違うよ、私のだよ、君が盗ったんだよ』 女の子は縫いぐるみに手を伸ばして来るので、僕は縫いぐるみを女の子から遠ざけました。 だってこれは僕の物なんだから。
448 :从 ゚∀从と日記帳:2008/07/16(水) 21:51:39.34 ID:q7sgJhPu0
从 ゚∀从 醤油が無い 醤油が無い。無い。 昨日まではあったはずなのに。 おかしいな、首をかしげつつしぃの方へ視線を向ければしぃは「仕方ないなぁ」と言って家を出て行った。 家に転がり込んで早半年弱。そろそろ新鮮味も薄れ、お互いの立ち位置を理解できるようになった今日。 視線で訴えかければ、応えてくれる。 その光景になんだかもどかしさを感じつつ、しぃを玄関まで見送った。 从 ゚∀从 暇だ 腹が減ったから料理をしようと思ったら、醤油が無いとは。 醤油が無ければ料理が出来ない。 卵丼に醤油は必要不可欠。 俺はぽっかりと空いた時間を埋めるため、辺りを見回した。 真っ白な部屋。塵一つ無い。あるのは白いテーブルと、テレビと、小さな棚。 しぃの潔癖症のせいで、ここ数ヶ月俺は毎日床を雑巾掛けしている。 さて、何をしようか。 ゲームか、テレビか。ゲームはしぃに禁止されたんだよなー。
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/16(水) 14:41:01.27 ID:j8NtjxoM0
( <●><●>)「日常というものは、ほんの些細な出来事を切欠にあっけなく崩れてしまうものなのです」 ( ><)「…それはどういう意味ですか? わかんないんです!」 ( <●><●>)「わかりませんか?」 ( ><)「はいなんです」 ( <●><●>)「それでいいのですよ」 ( ><)「……………?」 ( <●><●>)「ビロードだけは、何も知らなくて良いのです」 ( ><)「ワカッテマスくん?」 ( <●><●>)「知らないままの方が、いいのです」 ~( ><)だけが知らないようです~
118 :ζ(゚ー゚*ζはロボットのようです:2008/07/14(月) 22:01:15.56 ID:7YNpFHeDO
原始、メスは優遇されていた。子を生み育て次代に繋げるのは、メスだけに許された行為だったからだ。 やがて、闘争が生まれると共に、力で劣るメスの地位は下がっていく。 それでも他の面でオスに勝り、劣り、勝り、劣りとしていくうちに、技術革新と共にそれは均衡した。 疲れ知らずのまるで人間のような機械が、本当の人間に取って代わり、肉体労働と育児を担ったのだった。 ζ( ー *ζ「……はあ」 灰色の空の下、それは無菌公園のベンチに座り、俯いて何度となくため息をついている。 ブーンとツンをマスターに持つ、デレと呼ばれている育児ロボットだ。 見かけは女の人間とほとんど変わりないが、両耳に被せている銀色の機械が人間との差違を示している。
120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2008/07/13(日) 09:01:35.69 ID:ksxcR1a4O
(*゚∀゚)の悩みは深刻なようです (*゚∀゚)『はぁ・・・』 つーは、今朝も鏡を眺めながら溜息をついていた。近頃は、毎朝毎晩鏡を見つめては溜息の嵐。眺めていても悩みは消えないというのに、これが習慣になっている。 (*゚∀゚)『・・・なんでだよ・・・なんでこんなモンがあんだよ・・・オレは女なのに・・・』 また『はぁ』と溜息をつき、眉間に皺を寄せ、目にはうっすらと涙まで浮かべている。それほどつーにとってこの悩みは深刻な問題だった。 今日も楽しくて憂鬱な一日が始まる。
90 :1/16:2008/07/02(水) 21:20:54.22 ID:KEsJACILO
帰りのHRが終わり、がやがやと生徒が帰り始めたある雨の日。 傘を忘れた男女二人が教室の窓際で、 止むかもわからぬ雨を眺めて話していた。 川 ゚ -゚)「そういえば昨日家庭が崩壊した」 ( ゚∀゚)「へー…え?は?もっかい言って」 川 ゚ -゚)「そういえば昨日家庭が崩壊した」 この不思議ちゃんは一体何を言い出すのだろう。 苦笑いすらできないままジョルジュはそう思った。 いやちょっと違う。何を言っているのかくらいはわかる。 何故そんな重大(そう)なことをまるで 今日は良い天気ですねというようなテンションで言えるのかが今の僕には理解できない。 つまりそういうことだ。 そこまで考えを巡らせたところで、考えるだけ時間の無駄だということにようやく気がついた。 ( ゚∀゚)は救済者のようです
431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/04(金) 14:24:36.41 ID:dtpFb3OL0
('A`)「ただいまぁーっと」 じっとりと湿気が体にまとわりつく、蒸し暑い夜だった。 誰もいない部屋に控えめに呼びかけて、玄関先に荷物を放り出す。 そのまま放置されているゴミ袋を掻き分けて部屋の中に入り、 携帯を充電させると俺は窓際の洗濯物の山から下着を引っ張りだす。 ほこりが薄ら溜まっている壁掛け時計を見ると、深夜二時を回った所だった。 すっかり夜型生活が定着してしまった。深夜にバイトを入れる俺も悪いのだが。 上の階からは、ギシギシと何かが軋む音がしている。 大方、上のDQNがまた女を連れ込んでいるんだろう。お盛んな事だ。 久しぶりに聞くその音に、というより、ヤリチンDQNに対して舌打ちを一つ打って、 明日は昼前には起きる予定なのでさっさと風呂に入って寝ようと思い、 しわくちゃの下着を抱えて風呂へ向かう。古いアパートなので、風呂はユニットバスだ。 ※閲覧注意 タイトルが無かったので勝手につけさせていただきました。
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/06/29(日) 20:42:14.69 ID:F0AyW7on0
川 ゚ -゚)クーがプリンを食べるようです クーは甘いものが嫌いだった。 その中でもとくにプリンは、ほとんど大嫌いといってもよかった。 彼女が、その、円錐をまよこに切ったかたちの、 黄色いお菓子を嫌いになったのには訳があった。 彼女の実家は東京の島嶼地方だった。 高校に上がるときに上京したのだが、 彼女の住んでいた島には定期船が出入りしていて、 郵便やお菓子などを運んでいた。 彼女が5歳の時の夏、遊びから帰ってきた彼女は、 定期船で運ばれてきたプリンを食べて、3日寝込んだ。 |
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