長岡速報 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
更新情報
新着記事+関連エントリー
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
作者
絵師
便利なサイト
メールフォーム
|
![]() 上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/11(金) 23:22:18.73 ID:aUalDh0W0
自分のしている事が恐らくただの現実逃避であると、不幸にも僕は知っていた。 「恐らく」などと誤魔化す意味がない事も、「不幸」などと飾る意味がない事も、やはり僕は知っていた。 「さぁ、僕はこれからどこに向かうんだろうね?」 誰ともなく尋ねてみる。 それの答えを僕は知らない。 ただ一つ知らず、比喩ではなく最期の希望となったこれに、僕は全てを投げ出してみる事にした。 「何をしたってやっぱり無駄なんだろうけどね。足掻くよ。最期くらい」 呟いた僕の声は、やはり世界中の誰にも届かなかった。 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/11(金) 23:22:55.97 ID:aUalDh0W0 一話 ことのはじまり
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/11(金) 21:49:26.61 ID:Nn0yOgKv0
prologue ξ;゚⊿゚)ξ「ちほふしはふー!(遅刻しちゃうー!)」 物語の始まりは、蒸し暑い一日を予感させるような6月の朝。 一人の少女が、パンを口に咥えて学校へと走っていた。 突き当りを曲がった向こう、誰かとぶつかれば、どこかで見たようなドラマの始まり。 しかし、そんな偶然あるはずもなく、少女は乾いたアスファルトを蹴っていく。 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/11(金) 21:52:30.35 ID:Nn0yOgKv0 ξ;゚⊿゚)ξ(…相変らずここのラッシュはすごいわね) ξ;゚⊿゚)ξ(早く青になーれ青になーれ…) 角を曲がって、少女は信号待ちの人の群れに混ざる。 車の流れに飛び込もうとする、小さな姿を少女は捉えた。 「あ、ぶーぶーが…」 「危ない!!」 13 :1:2008/07/11(金) 22:41:05.92 ID:0InVJDpn0 ξ゚⊿゚)ξ「!?」 母親らしき人物の絶句を、少女は聞き取った。 子供は道路へと流されていくミニカーを追って、中腰のままふらふらと歩道を出て行く。 その左方、途切れていた車の列が再びグループを成して突っ込んでくる。 先頭は大型トラック。あくびをしながら朝のラジオを聴くガテンに、道路に飛び出してきた子供など見えるはずもない。 母親は全身を凍らせた。 そして反射的に目を閉じる。 14:1:2008/07/11(金) 22:42:41.77 ID:0InVJDpn0 次にその瞳が開いたとき、子供はなぜか向こう側の歩道で少女に抱えられていた。 15 :1:2008/07/11(金) 22:44:18.84 ID:0InVJDpn0 ξ゚⊿゚)ξ「もー、あぶないじゃない。道路に飛び出したら」 「あ… れ…?」 ξ゚⊿゚)ξ「あ、ミニカー。 はい」 「あり、がと… あれー?」 16 :1:2008/07/11(金) 22:46:01.68 ID:0InVJDpn0 少女は子供を降ろしたあと、再び道路に目を遣る。 タイヤの跡が付けられた食パンが、無残に転がっていた。 ξ;゚⊿゚)ξ「はー。 今朝はついてないわね…」 視線を上に向ける。子供の母親は、瞳に涙を溜める暇なく唖然としていた。 少女はニコッと可愛らしい笑みを見せ、少しだけ乱れてしまったご自慢のツインロールを整える。 そしてまた、トタトタと走り出した。 ξ゚⊿゚)ξはジェットのようです
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/04(金) 20:20:22.63 ID:ei0xbLyY0
( ^ω^)「さて・・・・・・ここは何処だお?」 内藤が目を覚ますと、そこは空虚な世界だった。 果てなく続く白の大地、空にも色彩を感じ取れない。 自身の存在が異端なのではないかと感じてしまう程、何も無かった。 ( ^ω^)「ここが自由な世界なのかお? 確かに自由だけど、これは嬉しくないというか・・・・・・」 |::━◎┥「ようこそ、アンリアルの世界へ。 初めてプレイする方に説明をさせて頂きたく存じます」 (;^ω^)「のわぁ!!?」 独り言に浸っていると、気付かぬ内に背後には一人の男がたっていた。 もっとも女という可能性もあった。 中性的な顔立ち、生物というよりかは人形のような雰囲気を纏っていた為、仮定的な判断である
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/04(金) 19:43:18.22 ID:ei0xbLyY0
世の中に勝ち組と負け組がいるとはよく言ったものだ。 確かに人間は小さな頃からランク別に区分されてしまっている。 ドラマや漫画なんかじゃ、その後に奇麗事が続くものだが現実はそう甘くない。 また、勝ち組から負け組への転落は容易に起こる事。 そして負け組に堕ちた人間がそこから這い上がることなんて出来はしない。 ・・・・・・彼女を見ていると、僕は本当にそう思う。 ξ゚⊿゚)ξ「・・・・・・」 「津川さんの教科書とか机って、お洒落だねー!」 「こんなにたくさんの絵が描いてあって、綺麗だね!」 津川の教科書と机には罵倒の文字、カラフルなペンで描かれた酷い絵が描かれている。 嫌味を言っている奴らが書いたのは分かりきった事だが、それ故に反論するのも無駄なことだった。 ケタケタと笑う声、虫唾が走る。
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/07/04(金) 19:36:51.54 ID:ei0xbLyY0
『アンリアル』というゲームがある。 製作者は不明である。 誰が生み出し、誰が考え付いた物なのかは分からない。 どういったゲームなのかは不明である。 姿形、ジャンル、ハードかソフトなのかすら分からない。 そもそも、それが何なのかすら不明である。 ゲームという定義が正しいのかすら分からない。 もはや、それは伝説。 噂は広まり、実物を目にした等という作り話が蔓延していくようになる。 アンリアルは都市伝説となり、人々はこのゲームの真相を求めるようになっていった。 |
||||||||||||||
copyright © 2008 長岡速報 all rights reserved.
Designed by チラシ広告作成ナビ
|