長岡速報 |
|||||||||||||||
|
|||||||||||||||
更新情報
新着記事+関連エントリー
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
作者
絵師
便利なサイト
メールフォーム
|
![]() 上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。 15 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 2008/06/03(火) 23:19:34.83 ID: +Jfu9JOd0 そこに愛がありますように。
その日は快晴であった。陽光の金色がまぶしい。 そよ風が涼しげであった。絶好の散歩びよりであった。 けれども、プルトニーは立ち尽くしても、空気の穏やかな 冷や汗がとめどもなく溢れ、彼女の背中をぬらすし、 手がおののいて、細かに汗がとびちった。 それでも、目の前の光景から逃げようとは思いもしなかった。
※劇中劇
5 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 2008/06/03(火) 23:04:46.76 ID: +Jfu9JOd0
11.「心母少女 2」 木漏れ日のピエロの独白。
「あらいやだ。砂糖が固まってるじゃないの」 ドローレスが頓狂な声をあげながら、砂糖がつまった皮袋を取りだした。 「ごめんなさいね、朝のコーヒーはもうちょっと時間がかかりそう」 というので、プルトニーは慌てて、 「あ、いえお構いなく」 昨日の興奮がまるでさめやまない。 狩猟にむかったというカレットさえ居れば、
※劇中劇 4 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 2008/05/30(金) 23:36:48.34 ID: 1dbFQ8gj0 ドードーナの森に身を寄せて。
「今日はここで死のうかしら」 プルトニーは川辺にたつと、ほほんでつぶやいた。 たとえば、そびえたつ教会の鐘を見上げては、そこから飛び降りたらしねるだろうと空想にひたり、 たとえば、この川辺から身をなげうったら、海にかえるまでもなく息絶えられるかも、などと 死に場所をもとめて旅にでたのに、さしあたって生きながらえているのはこれによる。 けれども、心の傷はいえていない。 とおくない将来のうち、自分は確実にしぬだろうという自覚は、
※今回は劇中劇なのでAAキャラはお休み 2 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 2008/05/14(水) 22:30:06.09 ID: 9dZxI4QW0 一九九五年、七月三日。いまだ雲は払われず、薔薇の栄華も極め渡る頃。 ・・ ・・・ まさしく神秘的だった。 デレに、男の子と遊ぶ経験は今までまるで無く、ギコとのひと時は全て新鮮に感じられたし、
しかし、対照的にクーの表情は翳りを増していった。 デレは何度も心配したが、そのたびにクーは弱々しく笑ってみせ、 川 ゚ -゚)「大丈夫だ」 しかしその一言には、何の活力も見出せなかった。
2 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 2008/04/24(木) 23:44:20.20 ID: kC4jDalT0 一九九五年、六月二十日。華やかにアジサイが全盛期を誇り、空には厚く雲が覆う頃。 それまで翳っていたデレの日常は、たちまち色彩が帯びだしたように思われた。 陰険でいながらどこか弱々しい、しぃ達の生臭い苛めも、ある日を境に クーと交換日記をはじめたあの日…… 川 ゚ -゚)「表情が明るくなった」 ζ(゚ー゚*ζ「え、そう?」 照れくさそうに笑ってみせるも、否定はしない。
3 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 2008/04/16(水) 23:09:49.87 ID: 3XiCbO1A0 二〇一〇年。薔薇が咲き誇るには僅かに早い、春の月。 N県の山間に建てられたその一軒家は、見たところ白亜の賽といった風情で、 その建造物の周りには桜が生い茂っていて、季節の見合ったこの頃は薄ピンクに飾られている。 裏手には見栄えするローゼン・ガルデンがあるという、 家主の名は荒巻スカルチノフといい、内藤の義兄に当たる人物だった。 ツンの実の兄である。
4 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 2008/04/09(水) 00:19:09.97 ID: Owryz0qq0 二〇一〇年。桜咲く四月の始まり。 クー・ルーの過激な霊視ショウからはや一ヶ月が過ぎた。 くだんのショウについては、さいわい新聞社が嗅ぎ付けていないため、 自社の運営を人に任せ、自らはチッペンデールの寝台で横になっている。
( ´ω`)「………」
3 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 2008/04/03(木) 23:07:38.28 ID: rd3nStmX0
5.剣百合 一九九五年、六月十五日。月曜日の朝。 週明けの朝は鬱陶しい。 ζ(゚ー゚*ζ「おはよっ!」 川 ゚ー゚)「おはよう」 クーは教壇の上に花瓶を置こうとしていた。 ζ(゚ー゚*ζ「これは?」 川 ゚ー゚)「今日持ってきたんだ。グラジオラスをね」 愛しむように眺めつつクーは返答した。 鞄を自分の机に置いてから、デレはパタパタと教卓の方へ向かった。
3 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 08/03/24(月) 23:37:12 ID: dkjtdKi50 4.少女の朝 一九九五年、六月十四日。日曜日の朝九時。 梅雨に入り、連日のように雨粒が地上に押し寄せていた。 内藤家の一室にて、思い悩んでいる少女が椅子に座っていた。 ζ(゚ー゚*ζ「う~ん……」 三十分ちかく掛けてようやく髪型を作り上げているのだが、まるで顔は晴れていなかった。 ……これで髪の毛が変になったら、私の顔ももっと変に見えるだろうなぁ……。 ハァーっと溜息をついた辺りで、「コンコン」とドアの叩く音が聞こえたので、少女は振り返った。
30 名前: ◆tOPTGOuTpU Mail: 投稿日: 2008/03/19(水) 22:44:54.43 ID: JAO+O/oE0 ・・ ・・・ ( ^ω^)「……というわけでして、とにかく、えー……皆様の発展も、これからを祈ってですお…… その掛け声の後に、騒ぎ立てるようにして「乾杯!」という異口同音の声が響いた。 若干へどもどしてしまったが、無事に挨拶を終わらせることが出来、ホっとしながらで内藤は壇上から降りた。 (;^ω^)「緊張するんだお……」 「あの、霊視ショウですか?」 (;^ω^)「そうだお」 内藤はコクリと頷いた。
|
||||||||||||||
copyright © 2008 長岡速報 all rights reserved.
Designed by チラシ広告作成ナビ
|