( ^ω^)ブーン系で大雑把に読む!古事記のようです [転載禁止]©2ch.net
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5 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:30:45.11 ID:uAb/oT67p
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( ^ω^)ブーン系で大雑把に読む!古事記のようです
〜イザナキとイザナミ編〜
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6 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:32:19.75 ID:uAb/oT67p
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世界に天と地がはじめて姿を見せたその時、高天原(たかまがはら)という場所がありました。
ちなみに高天原というのは天空に浮かぶ神様の世界です。ラピュタです。
そこに、三柱の神々が生まれました。
('A('A('A`)「俺らだけかよマンドクセ…帰るわ…」
でも、すぐにどっか行きました。
性別がなかったので、(精神的に)萎えたのかもしれません。
この三柱の神々を、「独り神」といいます。
その頃、地はお椀に浮かぶ油のような、もしくは海月のようなものでした。要するにふわふわしていました。
そのふわふわの中から、また二柱の神が生まれました。
('A('A`)「引き込もってエロゲするか」
こいつらも独り神でした。
何もせず引きこもったこの五柱の神々を、別天つ神(ことあまつかみ)といいます。
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7 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:33:47.39 ID:uAb/oT67p
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さらにさらに、また二柱の神々が出てきました。
('A('A`)「シェンムーの新作きたら起こして」
もうお分かりですね。独り神です。
もうヒキニートばかりなのですが、ようやく話は進みます。
次に出てきました十の神々には、何と『性別』がありました。
このうち二柱の、
(,,゚Д゚)兄のイザナギ
(*゚ー゚)妹のイザナミ
この神々がこれからしばらく、お話の中心です。
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9 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:35:49.33 ID:b2AEVeW70
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さて、天の神が言うことには、
('A`)「お前ら地上から生まれたろ。で、お前らが地上代表としてしっかり地面固めといて」
(;,゚Д゚)「え、どうやって」
('A`)「アメノヌボコって名前の矛をやるよ。これで耕せば固まる。大事なもんだから失くすなよ、じゃあな」
(;*゚ー゚)「あ、待ってよ!」
(#'A`)「うっせー!今ときメモやってんだよ!しっかりやっとけよ!!」
こんな感じでした。
(;,゚Д゚)「神遣い荒いぜ…」
(*゚ー゚)「仕方ないね」
さて二人が地上の塩やら泥やらをかき混ぜているときに、矛から滴った塩が島となりました。
ここに、オノゴロ島というはじめての島が出来上がったのです。
そして彼らはそのオノゴロ島に降り、そこを御殿としました。
ここを八尋殿というのです。
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11 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:38:33.48 ID:b2AEVeW70
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その八尋殿にて、イザナギは聞きました。
(,,゚Д゚)「ちょっと聞きたいんだが、お前の体はどういう風に出来ているんだ?」
(*゚ー゚)「割と普通…だけど、変な穴の空いてるところが一つあるの。何に使うかわかんない」
(,,゚Д゚)「マジか…いや、俺もな、体に余っているところが一つあるんだが…」
(,,゚Д゚)「これをお前の空いてるところに挿れたらすげぇ国が生まれる気がする」
(*゚ー゚)「何それ楽しそう」
お分かりでしょうか。
お話始まって以来初のコトが兄妹モノな訳ですね。
既に大きなタブーを犯している彼らですが、もう一つタブーを犯します。
(*゚ー゚)「私の夫、イザナギ…かっこいいよ、大好き」
(,,゚Д゚)「俺も好きだぞ、イザナミ…いくぞ…」
(*゚ー゚)「うん…」
こういうのは、女から誘ってはならないのです。
大体こういうのは男の方から台詞を言うものなのです。
一つ目のタブーの方が大きい気はしますが、この掛け合いの順番が、思いの外大事なものなのでした。
イザナギは気づいてはいましたが、その寸前まできて、今更やめられませんでした。
こればかりは仕方ない気もしますが。
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12 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:40:25.27 ID:b2AEVeW70
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(#゚;;-゚) グジュッ…
(-_-)「…………」
(;,゚Д゚)
(;*゚ー゚)
生まれた子の片方には、骨がありませんでした。
ヒルコという名前です。
到底形はとりえない、なんともぐずぐずとしたものでした。
彼らはこの子を失敗だとし、葦の船で流してしまいました。
もう片方は、アハ島。
ただ、影や幻のような薄く儚いもので、こちらも子の数には入れませんでした。
(;,゚Д゚)「何がいけなかったんだ…?やっぱ天の神に聞いてみようぜ」
(;*゚ー゚)「そうね…」
彼らは連れ立って高天原に上り、天の神の言葉を請いました。
天の神が占いをして言うことには、
(;'A`)「近親相姦っつーかなあ…寧ろ、やっぱイザナミの方から誘ったのがまずかったみたいだ。やり直せ」
二柱はその言葉を受け、その通りにやり直しました。
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14 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:41:44.24 ID:b2AEVeW70
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(,,゚Д゚)「ああ、なんと素晴らしい乙女だ」
(*゚ー゚)「ああ、なんと素敵な殿方」
今度はしっかり男の方から誘ってする事してみると、今度はちゃんとした島が産まれました。
まず産まれましたのが、今で言う淡路島。
その次に、四国。
そして、隠岐の島。
さらに、九州。
まだまだ、壱岐の島。
対馬。
佐渡島。
そしてついに、本州を。
本当はまだまだ産んだのですが、キリがないので一旦これで。
まあ、ともかくたくさん産んだのです。
これによって、今の国土ができたのですね。
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15 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:43:18.26 ID:b2AEVeW70
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さあようやっと国を産み終え、次には神々を産み出します。
∧∧
(,,゚Д゚)
(((( (ヽヽ)))),∧∧
>_| ̄|(*゚ー゚)
もう御名前などは省略しますが、全部で十柱の神々を。
謂れの分からない神々も多いのですが、やはり海や風、大地を司る神々なのでしょうね。
またその神が神を産み、今度は八柱の神々が産まれました。
イザナミからも神々は産まれ続けます。
野山、船、食べ物。
色々なものの神が産まれました。
そうして最後にイザナミが産んだのが…
_
( ゚∀゚)「俺ッッッ!!!爆誕ッッッッッッッッ!!!!!!!!!」ジャジャーーーーン!!!!
ヒノカグツチ、という神なのです。
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16 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:44:56.24 ID:b2AEVeW70
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ただ一つ問題があったとすれば、ヒノカグツチはその名の通り『火の神』。
出てくるときに、イザナミの腹部を焼いてしまったのです。
やがて、その傷がもととなりイザナミは病に臥せります。
(*;-.-)「うう…」
(;,゚Д゚)「イザナミ!!」
_
( ゚∀゚)「お、おふくろ…」
神というのは不思議なもので、普通に産み出す子供の形をとらずとも、どこからでも神が産まれます。
(*;-.-)、「あぅ…、で、出る…」ゲロロ…
臥せるイザナミの嘔吐物、小便、果ては大便からでも神々は出てきます。
併せていくつかの神をまた出して、やがてイザナミは亡くなってしまいました。
イザナギは、とてもとても悲しみました。
(,,;Д゚)「ちくしょう…!愛しい妹の命を、一柱の子供と引き換えにすることになろうとは……!!」
イザナギに光るその涙からは、ナキサハメという神が産まれます。
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17 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:46:47.46 ID:b2AEVeW70
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イザナミは、出雲の国と伯伎の国との境の山に埋められました。
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(; ゚∀゚)「俺のせい…?」
(;, Д )「死ねェッ!!!」
_
(; ゚∀゚)「な」ドシュッ!!
残されたイザナギは、アメノヲハバリと呼ばれる立派な剣でヒノカグツチの首を切り、殺してしまいます。
すると、近くの岩に飛び散った血、その剣についた血、柄に集まった血、さらにはカグツチ自身の亡骸からまでも、幾柱もの神が産まれました。
…神というのは、実に不思議です。
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19 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:47:42.44 ID:b2AEVeW70
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時間が経っても、イザナギはイザナミの死を受け入れられませんでした。
(,,゚Д゚)「…やはり、忘れられん…」
しばらくするうちに、イザナギはイザナミの姿をもう一度見たいと思うようになりました。
(,,゚Д゚)「そうだ、黄泉の国に行こう。死した者たちの行き場だ、愛しのイザナミはきっとそこにいる」
そして、彼は死者のいる黄泉の国へと追いかけていくのでした。
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20 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:49:04.16 ID:b2AEVeW70
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(;,゚Д゚)「ーーーここが黄泉の国か、暗いな…灯りがないぞ」
(,,゚Д゚)「しかしここが門だな。…おーーーい!誰か!!いないのか!!!!」
「イザナギ…?」
(,,゚Д゚)「あ…」
(*;;;-;;)
黄泉の国へ来た彼をその建物の前で出迎えたのは、なんとイザナミでした。
暗くてその姿はよく見えませんが、間違いなくイザナミの声でした。
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21 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:49:37.09 ID:b2AEVeW70
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(*;;;-;;)「イザナギ…来ちゃったんだね」
(,,゚Д゚)「当たり前だ!俺とお前との国造りはまだ終わってないぞゴルァ!!一緒に帰るぞ!!」
(*;;;-;;)「……遅かったよ。私はここの食べ物を食べてしまった」
(;,゚Д゚)「な…」
イザナギが驚くのも無理はありません。
その世界のものを食べるということは、そこの世界の住人になるということだからです。
(*;;;-;;)「貴方が来てくれて、嬉しいよ。それに、私も帰りたい。……少し、黄泉の国を司る神と話をしてくる。絶対に来ちゃだめだよ。私の姿を見ないで」
そう言って、イザナミは建物の中に入って行きました。
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23 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:51:00.91 ID:b2AEVeW70
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イザナギは、待ちました。
(,,゚Д゚)
待ちました。
(,,゚Д゚)
永遠かのような長い時間を待ちました。
(,,゚Д゚)
めっちゃ待ちました。
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24 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:51:34.47 ID:uAb/oT67p
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(,,゚Д゚)「無理」
待ちきれませんでした。
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25 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:53:17.58 ID:uAb/oT67p
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しかし、歩けど歩けど黄泉の国に灯りなどはありません。
(,,゚Д゚)つi ポッ…
そこで、左の髪に刺していた聖なる櫛の歯を一本折り、それに火を灯して中へ入って行きました。
(,,゚Д゚)「……イザナミ?」
その灯に浮かび上がったイザナミの体は、
(゙p;゙*)「……イザ……ナ…」
おぞましいものでした。
身体中を数え切れない程の蛆虫が這い回り、その這う音がゴロゴロと聞こえる程でした。
さらにその頭、胸、腹、下腹部や手足から併せて八つもの雷神が滲み出し、蠢いているのです。
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27 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:54:36.12 ID:b2AEVeW70
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(;,゚Д゚)「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーっっ!!!!」
イザナギは恐れおののき、逃げ出そうとしました。
ずるり、とイザナミがその爛れた顔をそちらに向けます。
(゙p;゙*)「……見たわね……来ては、いけないと……言ったのに!!」
イザナミはすぐさまヨモツシコメという黄泉の女たちに命じ、イザナギを追わせました。
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「マテェェェェェ!!!」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「ゴルァァァァァ!!!」
(;,゚Д゚)「誰だぁぁぁぁぁぁーーーー!!!!!」
ちなみにヨモツシコメというのは「黄泉醜女」と書き、力強い女のことを言います。
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29 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 21:56:30.29 ID:b2AEVeW70
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ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「オオオォォォォォーーーーーーーー!!!!」ドドドドド
(;,゚Д゚)「くっ!!」タッタッタッタッ
イザナギは逃げますが、ヨモツシコメは追い続けます。
これではらちがあきません。
(;,゚Д゚)「こうなったら…」
(;,゚Д゚)つ〜〜 「『エビカズラ』になれッ!!!」シュバッ
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「ナンダ!!??」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「クイモノジャ!!!!」
イザナキは頭に巻いていた草の冠を取り、後ろに投げつけました。
するとどうでしょう。そこからエビカズラの木が生えて来て、女達がその実を食べている間に逃げられました。
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「マテ!!!!!」ゲフー
しかし、食べ終わるとまだ追って来ます。
(;,゚Д゚)つiii「た、『タケノコ』になれッ!!!」パキッ
今度は右の髪に刺していた櫛の歯を折り、また後ろに投げつけました。
今度はタケノコにそれが変わり、またも食べている間に逃げおおせました。
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32 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 22:00:03.73 ID:b2AEVeW70
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しかし、それでは終わりません。
三三三三三三三( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)「待てーーーーい!!!!」
今度はイザナミの体から出ていた八柱の雷神達、それに黄泉の国の兵士が千五百余りが追ってきました。
イザナギも負けじとアメノヲハバリを抜いて、追っ手を振り払いながら進みます。
(;,゚Д゚)「何なんだよ!!何がどうなってんだ!!!」
逃げに逃げてヨモツヒラサカという黄泉の国の境界まで辿り着くと、そこには桃が生えていました。
最早することは一つです。
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35 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 22:01:25.75 ID:b2AEVeW70
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「これでも喰らえゴルァ!!」
ω
(,,゚Д゚)彡三三三 ω
⊂彡 ω シュゴォォォォ
イザナキは桃を三つ取って投げました。
するとどうでしょう。
( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)( ∴)「うわぁぁぁ桃じゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!撤退!!!!!!」
桃の持つ呪力にあてられたのか、単に桃が嫌いだったのか。
ともかく兵士と雷神たちは逃げ帰りました。
(;,゚Д゚)「桃すげぇ」
ω「見くびるなよ」
(;,゚Д゚)「この桃をオオカムヅミって名前にしてやるからさ、地上の人間とかをこれからも守ってやってくれないか」
ω「お安い御用さ、任せな」
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36 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 22:02:20.12 ID:b2AEVeW70
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.
(,,゚Д゚)「…」
(,,゚Д゚)「さて」
(,,゚Д゚)「あとは、あいつか」
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38 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 22:03:28.93 ID:b2AEVeW70
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(゙p;゙*)「イザ…ナギ…!」
最後には、イザナミ自らが追いかけてきました。
しかし、そのイザナミの目の前には千人がかりでようやく動かせるような、大きな岩がありました。
ちょうどヨモツヒラサカを塞ぐかたちです。
(゙p;゙*)「イザナギ…」
(゙p;゙*)「イザナ、ギ、この、岩は…何?」
岩をはさんで向こう側、イザナギは答えます。
(,,゚Д゚)「…我が妹、イザナミよ。ここに、…お前との離別を宣言する」
(゙p;゙*)「…ひどい、よ」
(゙p;゙*)「そんな、事を、言うん、なら」
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40 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 22:05:00.79 ID:uAb/oT67p
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(゙p;゙*)「愛しい貴方の国の人々を、一日に千人、絞め殺してやるぞ!!!!!!!」
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(,,゚Д゚)「愛しいお前がそんな事をするんなら、一日に千五百人産ませてみせる」
この問答を決定的なものとして、イザナギは地上へ帰りました。
このときのイザナミが、後に黄泉の国の主になることは、何の巡り合わせと言うべきでしょうか。
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42 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 22:06:50.09 ID:b2AEVeW70
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(,,゚Д゚)
(゙p;゙*)
このような事があったので、今の世界でも人は沢山死に、また沢山産まれてくるのです。
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44 名前:以下、転載禁止でVIPがお送りします 投稿日:2015/01/05(月) 22:08:05.42 ID:b2AEVeW70
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( ^ω^)ブーン系で大雑把に読む!古事記のようです
イザナギとイザナミ編おわり
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