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(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 第0話 後編

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/11(日) 21:55:02.37 ID:wvDewCHvO




(,,゚Д゚)「しぃ……っ」


この時の俺は、恐らく相当情けない顔をしていたのだろう。

見開いた両目。
ぽかんと丸を描く口。
白で一様に染め上げられた心。

彼女がそこにいたから。
居るはずの無い、しぃがそこにいたから。

何も考えられなかった。

本来なら浮かび上がってくる感情。

『歓喜』?
『疑問』?
『驚愕』?
『悲哀』?

そういったモノは一切無く。

俺の頭の中は、ただただ白かった。


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(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 第0話 中編

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 23:13:02.38 ID:xCl3qmVUO




『AAB計画』―――。
人を『異人』へと変える禁忌の実験。
それにしぃが巻き込まれようとしている。


(,,・д・)「……続きを頼む。具体的にはどのように『人でなくなる』のか」


はやる気持ちを押さえ込み、俺はフサギコに継続を促す。


ミ,,・д・彡「ああ。細かい事は俺も知らんし、言っても大して意味が無い。要点と結論だけ話す」


コクリと首を縦に振る。
フサギコは「では」と話を始めた。


ミ,,・д・彡「人間の脳には様々な働きをもたらす細胞が混在している。
      体を動かしたり、物体を目で捉えたり、思考したりするのは脳細胞からの指示によってのモノだ」

ミ,,・д・彡「だが膨大な種類の細胞があるからといっても、無論出来ないものは出来ない。
      火を道具も無しに放出したり、瞬間移動したり、
      などと指示をする細胞は人間の脳には存在しない」


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(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 第0話 前編

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/18(木) 20:55:34.04 ID:vWch7K1qO




目が覚めると、そこは一面の闇だった。


(,,゚Д゚)「……ここ、は」


要領を得ない頭。
しかし次第に微睡んでいた意識は鋭くなっていき、やがて気付く。



「ああ、いつもの夢だ」、と。



夢の中で目覚め、夢の中で意識が覚醒するなどと可笑しな話だが、この夢に限っては例外だ。

なんせ今から再生されるシーンは過去に実際に起きた出来事。紛れもない現実だから。



過去何度も繰り返した夢。
あの瞬間から俺は決して拭い切れない罪を背負った。

ただ同時に、俺の心に突き刺さり折れることの無い信念が宿った。


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(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 第11話-b

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/21(火) 21:11:58.19 ID:fWh6nmexO




這いつくばるギコ、クー。

それを薄ら笑いで見下ろすジョルジュ。

今まで均等に分かれていた両者の力関係が、一気にジョルジュの方へと傾けられた。


(;゚Д゚)「ぐっ……、な、んだコレは……っ?」

川 ゚ -゚)「……立てない」


腕だけで無く全身の力を振り絞って体を持ち上げようとしてもビクともしない。
まるで何人、何十人もの人間から押さえつけられているみたいだ。

  _
( ゚∀゚)「ヒャハハ、動けねえだろ? ま、喋れるだけ大したもんだぜ?
     普通の奴なら呼吸すらままならんだろうしなぁ」


必死になって立ち上がろうとする二人とは対照的に、ジョルジュは余裕の笑みを浮かべている。

その笑みの意は待望。
彼は相手を好き勝手に蹂躙できる時を待ち望んでいたのだ。


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(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 11-a

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/03/12(木) 21:07:59.77 ID:mFuWDEe4O




从 ゚∀从「ん、もう大丈夫だよ。じきに目を覚ますでしょ」


診療室から出て来たハインは、両手を高く上げ大きく背伸びをするとソファーに腰掛け、
既に座っていたギコやクーと向かい合った。


川 ゚ -゚)「そうか、良かった。ハインがそう言うのなら安心できる」

从 ゚∀从「嬉しいこと言ってくれるねぇ」

(*゚∀゚)「お疲れねーちゃん! はいコーヒー!」

从 ゚∀从「お、ありがとね! つー」


ハインはつーから受け取ったコーヒーに二回、口をつけると
カップをテーブルに置いて話し始めた。


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