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(,,゚Д゚)ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 第13話

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/27(木) 21:45:20.15 ID:iFvPmS+sO



―――郊外、とある森の中。



深く生い茂る、背の高い樹木に遮られ、まだ昼間だというのに辺りは薄暗い。

そんな陰鬱な森の中を歩く、複数の影があった。


ノパ⊿゚)「もうちょっとで着きます。ここからは出来る限り音を出さないように進みましょう」


集団の戦闘を歩いていたのは、長い髪を一つにまとめた少女、ヒート。
彼女は後ろを振り向き、小さな声で他の者に注意を呼び掛けた。


(,,゚Д゚)「今までのところ、これといって敵の気配がねぇな」

川 ゚ -゚)「まだあちらは気付いていないのか、何らかの罠なのか……。
     いずれにせよ、油断は禁物だ」


ヒートの後ろを行くのはギコとクーの二人。
前に進みながらも、前後左右上下、全てに気を配り、
些細な物でも見逃さぬよう万全の態勢を組んでいる。


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(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 第12話

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/17(金) 18:53:51.28 ID:fKq+66etO



ミ,,゚Д゚彡「…………」


どこか高雅なモノを感じさせる黄金の髪をした男―――フサギコは、とある野道を歩いていた。
人気のないそこを、朱くなりつつある日の光を掻き分けて進む。
その足の先には、彼ら『COLOR's』が隠れ潜む建物があった。

彼はその建物の中へと入ろうとして、しかし歩を止める。
誰かが中から出て来ようとしている気配を感じ取ったからだ。

そして扉は開く。フサギコの前に顔を見せたのは。


从'ー'从「あっ。おかえりなさい~♪」

ミ,,゚Д゚彡「……『ピンク』か」


不自然な程に自然な桃色の髪をした彼女が、そこにいた。


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(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 第0話 後編

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/11(日) 21:55:02.37 ID:wvDewCHvO




(,,゚Д゚)「しぃ……っ」


この時の俺は、恐らく相当情けない顔をしていたのだろう。

見開いた両目。
ぽかんと丸を描く口。
白で一様に染め上げられた心。

彼女がそこにいたから。
居るはずの無い、しぃがそこにいたから。

何も考えられなかった。

本来なら浮かび上がってくる感情。

『歓喜』?
『疑問』?
『驚愕』?
『悲哀』?

そういったモノは一切無く。

俺の頭の中は、ただただ白かった。


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(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 第0話 中編

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/30(木) 23:13:02.38 ID:xCl3qmVUO




『AAB計画』―――。
人を『異人』へと変える禁忌の実験。
それにしぃが巻き込まれようとしている。


(,,・д・)「……続きを頼む。具体的にはどのように『人でなくなる』のか」


はやる気持ちを押さえ込み、俺はフサギコに継続を促す。


ミ,,・д・彡「ああ。細かい事は俺も知らんし、言っても大して意味が無い。要点と結論だけ話す」


コクリと首を縦に振る。
フサギコは「では」と話を始めた。


ミ,,・д・彡「人間の脳には様々な働きをもたらす細胞が混在している。
      体を動かしたり、物体を目で捉えたり、思考したりするのは脳細胞からの指示によってのモノだ」

ミ,,・д・彡「だが膨大な種類の細胞があるからといっても、無論出来ないものは出来ない。
      火を道具も無しに放出したり、瞬間移動したり、
      などと指示をする細胞は人間の脳には存在しない」


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(,,゚Д゚) ここは解決屋『シルバー&ブラック』本社のようです 第0話 前編

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/18(木) 20:55:34.04 ID:vWch7K1qO




目が覚めると、そこは一面の闇だった。


(,,゚Д゚)「……ここ、は」


要領を得ない頭。
しかし次第に微睡んでいた意識は鋭くなっていき、やがて気付く。



「ああ、いつもの夢だ」、と。



夢の中で目覚め、夢の中で意識が覚醒するなどと可笑しな話だが、この夢に限っては例外だ。

なんせ今から再生されるシーンは過去に実際に起きた出来事。紛れもない現実だから。



過去何度も繰り返した夢。
あの瞬間から俺は決して拭い切れない罪を背負った。

ただ同時に、俺の心に突き刺さり折れることの無い信念が宿った。


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