4 : ◆KrvshEaXS2 : 2012/06/13(水) 20:57:08.21 ID:dIQaqijs0
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時は、罠に掛かり四人が離ればなれになった直後まで遡る。
モララーとヒートの二人は、『COLOR's』の“白”、トソン=ホワイトルシアンの後を追い、奥の部屋へと歩を進めた。
その部屋は広かった。目測で四十畳はあり、机や椅子やらの、人の動きを阻害するような置物は一切無かったので、より広大に感じられた。
そんな、少し物寂しさを思わせる部屋の中央に、トソンは背を向けて立っていた。
モララーとヒートも中央に向かって歩く。そしてトソンから五メートル程の距離を置いて立ち止まった。
静寂。
ただし場の空気は限界まで張り詰めている。
(;・∀・)「…………っ」
モララーの額から冷たい汗が流れ落ちる。唾を飲み込む音が、やけにうるさく感じた。
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