( ^ω^)が歌手になりたいようです-作者さんのあとがき

(゜∋゜)<この小説は、一応全てのお話がハッピーエンドで終わっていますが、 
何から何までがハッピーエンド、というつもりでは書いていません。 
例えば、ブーンは第一部で音楽に救われたと言っていますが、全てを乗り越えられたとは言っていません。 

ドクオとお父さんの関係にしても、最終話ではただの親ばかになっていますが、 
それでも仲が完全に修復された訳ではありません。 
ツンとユリだってそうです。彼女たちはまだまだこれからたくさん辛い事があるだろうし、 
彼女たちと関わっていく事を決めたブーンにもそれは降りかかってくるでしょう。 

でも私は、そういう事は敢えて書かない事にしました。 
だって人間てそういうものですよね? 

辛い事があったってそれを理由に逃げたりしないで踏ん張っていく生き物ですよね? 
過去に掴まれないように前をみて必死に生きていくものですよね? 

(゜∋゜)<こんなに何もかもうまく行く展開なんて有り得ないと思っている方もたくさんいると思います。 
現実ならどうせバッドエンドで終わる、そう思っている方もいるでしょう。 

確かに私たちの現実は辛いものです。幸せな事ばかりではありません。 
でも、私たちは今も生きています。終わりがハッピーエンドかバッドエンドかも分からないまま。 

どうせ分からないなら、ハッピーエンドを目指したいじゃないですか。 
バッドエンドを思いながら生きるなんて、自分の人生に対して失礼じゃないですか。 

このお話に出てくるブーン達のように、ひたすらハッピーエンドを目指してもらいたい。 
今がどんなに酷い状況でも、今日か、明日か、いつか来る幸せを目指して生きていてもらいたい。 
そう思ってこの話を書こうと思いました。 

(゜∋゜)<今辛い思いをしている人、過去に受けた辛い出来事に負けそうになってる人、 
少しでいいから、音楽に耳を傾けてみませんか? 
音楽を聴いたところで何も変わらないかもしれないけど、 
それでもその曲があなたの支えになってくれるかもしれません。 
生きる力が湧いてくるかもしれません。