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(,,゚Д゚)(*゚ー゚)蒼の鍵盤のようです 2008.08.19
ぱしゃり、と。
彼女の足が海を叩く。
彼女はそれを聞いてくすぐったそうに笑った。
(*゚ー゚)「ね、これって鍵盤みたいじゃない?」
ぱしゃり、ぱしゃり。
嬉しそうに、リズムを取って彼女――しぃ――は鍵盤を蹴る。
ぶっきらぼうにそうだな、と返してその様子を眺めていると、少し不満そうに眉を寄せた。
(*゚ー゚)「ギコ君も弾こうよ」
(,,゚Д゚)「いや、遠慮しとく」
むう、と唸ってこちらを眺めてくるしぃの視線に耐え切れなくて
(,,゚Д゚)「俺はそういうのよくわからんからな」
と、顔を背けながら答えた。
(*゚ー゚)「ギコ君らしいね」
見てはいないけれど、それはきっと蒼い海のように澄み切った笑顔だったのだろう。
そんな優しい声と共鳴するように、鍵盤からぱしゃりと音がした。
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