スポンサーサイト --.--.--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
( ^ω^)は塔を立てたようです 2008.07.26
「塔」と学校。
学校の屋上から伸びる、2本の鉄製ロープ。
1本は塔の頂上へ。
1本は塔の根本へ。
男は塔を立てた。
立てた男は言った。
( ^ω^)「これで登下校が楽になるNE!!!」
( ^ω^)は塔を立てたようです
('A`)「……高ぇ…」
ドクオは塔を見上げると、そう呟いた。
('A`)「…で、なんなのこれ?」
( ^ω^)「塔だお」
('A`)「正気かよ」
ドクオらの前に立つその塔は、
100メートルくらいあろうか、頂上はかすんでいた。
('A`)「何なのって聞いてるの」
( ^ω^)「…塔、…だお?」
('A`)「何困ってます感出してんだよ」
かみ合わない話にドクオは心底あきれてた。
( ^ω^)「塔でみんなの登下校を楽にしたかったんだお」
('A`)「…」
( ^ω^)「おかわり?」
いや、そこは、「お分かり?」だろ。
と心中で突っ込みを入れつつも、塔について思考した。
( ^ω^)「塔と学校の間を滑るんだお!!!」
('A`)「説明して」
( ^ω^)「ロープウェイだお!!!」
ようやくドクオは、人間の会話が出来たと思った。
('A`)「…ちょっと、高すぎね?」
( ^ω^)「できる限り位置エネルギーを稼ぐためだお」
('A`)「…お前にしては考えてるわけだ」
ドクオが珍しく褒めると内藤は素直に喜んだ。
手放しで喜んだ。
不快指数が高いな、と素直に思った。
('A`)「…へぇ。で、どこに着くの?」
( ^ω^)「学校の屋上だお」
('A`)「……」
行き先を確認すると、ドクオは言った。
('A`)「じゃあ、いってらはい」
噛んだ。
( ^ω^)「行くてくるお」
わざわざ噛みながら塔の頂上へと、
脇にある階段を登り始めた。
――30分経ち、ドクオの耳に微かに声が届いた。
「行くお~!」
('A`)「おう!」
直後、塔の頂上から肉塊がロープを滑って行った。
((((((((((( ^ω^)塔ゥ!!
('A`)「…本当に、学校に着きやがった……」
ものの1分。計31分。
さきほどまで目の前にいた肉塊が、
遠く霞む我が学び舎に着いてしまった。
('A`)「ジャンキーだぜ…」
意味を間違えた。
('A`)「…」
( ^ω^)「おっお!遅いお」
('A`)「悪いな」
お馬鹿な親友と再開したのは、10分後の話。
――放課後。
( ^ω^)「はいお」
('A`)「…これは」
( ^ω^)「お。それで滑るんだお」
ドクオは断る。
('A`)「回り道は嫌いでね」
とても格好良く。
('A`)「裏道なんて、ないのさ」
お馬鹿が、親友と再開したのは10分後の話。
おしまい
COMMENT
トラックバック
トラックバックURL:
(copyボタンはIEのみ有効です)