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ツンはブーンの嫁なようです 2008.08.06
幼いころから言い続けていた冗談を、軽々しく口に出せなくなったのは
僕がツンのことを本当に大切だと気がついた時だった。
ツンが事故に遭った。
手首を少しひねった程度で済んだ事故だったのだけれど、
それでも僕の血の気を引かせるには十分なニュースだった。
(;^ω^)「ツンッ!」
バタン、と盛大な音を立てて病室のドアを開けた僕を、ツンが軽く睨む。
「病院なんだから静かにしなさいよね、」と小さく毒づかれた。
けれど、僕にはそんなことはどうでもよくって、ただツンが無事であるという
事実が僕の心を強く揺さぶって離さなかった。
ξ;゚⊿゚)ξ「大体、検査入院くらいでおおげさな……って何泣いてるの!?」
ほっぺたの上をあつい水が流れているのに、ツンの言葉で気がついた。
そうか、僕は泣いているのか。
ひっく、としゃくりあげた瞬間にそれは止まらなくなってしまった。
子供みたいに泣きじゃくる僕の涙を、ツンはあきれながらも枕元にあったタオルでぬぐってくれる。
ξ*゚⊿゚)ξ「あんたって、馬鹿よねぇ……」
「つ、ん」と名前を呼ぼうとしてひきつれたような変な声が僕の口から洩れた。
「なあに?」とツンがそれでも僕に答えてくれる。
( ;ω;)「僕の、およめさんになってくれ、お」
そうだ、僕は唐突に気が付いてしまったんだ。
冗談めいて言っていた、「ツンは僕の嫁だお」という言葉は僕の真実の言葉だったのだ。
小さなころから、大好きだった。
照れ屋で少し乱暴なところもあるけれど、それでもやっぱりやさしい幼馴染のツンを、
僕は好きなのだ。
ξ*゚⊿゚)ξ「……なによ。いきなり」
(*^ω^)「お嫁さんになってほしいんだお」
涙をぐいぐいと袖でこすり、僕はにこりとわらう。
ツンが死んでしまうかもしれないと考えて、ようやく僕は気がついたんだ。
僕は、ずっとずっとツンと一緒にいたい。
しばらく迷ったように視線をさまよわせていたツンが、やがて決心したように
僕の顔をじっと見つめる。
真っ赤に照れてしまいながらも、ツンは言ってくれた。
ξ///)ξ「……私は、あんたのお嫁さん……なんでしょ、ばか」
ツンはブーンの嫁なようです おわり
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