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( ^ω^)ブーン達はブーン系小説について語り合うようです 2008.11.21
深夜のサイゼリヤ。
活気のない店内とは対照的に、一番角に位置するテーブルは賑やかだ。
( ^ω^) 「しかしこの間完結した『( ^ω^)ブーンが戦い、川 ゚ -゚)クーがサボルようです』は面白かったお」
にやけ面でややピザ質な男が、やはりピッツァを頬張りながら言う。
それに対して、貧相な顔つきの男が反応を示した。
('A`) 「な、読んどけって言ったろ? ……しかし終わっちまうとはなぁ」
( ^ω^) 「ドクオのオススメに間違いはないお!……ショボン?」
ショボンと呼ばれた男は、名前の通りしょぼくれた顔つきをしていた。
彼は今熱心にドリアを食しており、会話にはてんで無関心といった感じである。
(´・ω・`) モグモグ
('A`) 「おい、ショボン。お前はどう思った?」
(´・ω・`) モグモグ
( ^ω^) 「食べてばっかりだと、太っちまうお?……あ、店員さん。ステーキお願いしますお」
('A`) 「お前が言うな、ブーン」
それからドクオとブーンは例の作品の話で、おおいに盛り上がっていた。
ブーンはステーキを食す傍ら、キャラの魅力について熱く語り、ドクオはドリンクを飲む傍ら、ストーリーや展開について冷静に分析していた。
一方、ショボンはデザートを頬張っていた。
( ^ω^) 「やっぱり、なんと言ってもクーの心理描写が素晴らしいお!」
('A`) 「確かにな。クーが家事をサボリ始めてから、立ち直るまでの心理描写が素晴らしい」
二人が唾を飛ばしあい、熱弁しているとやっとこさショボンが会話に交わる。
(´・ω・`) 「君達、クーが好きなの?」
( ^ω^) 「当たり前だお! 親には失敗作と言われ、兄弟と比較され続けた幼少時代……」
('A`) 「やっと出会った夫との間には子供は生まれたが、母子ともども虐待を受け離婚。しかし引き取られる子供。なかなか幸せを掴めず……」
(´・ω・`) 「要するに、君らは幸の薄い美しい女性が好きなんだな」
するとドクオとブーンの顔色が、みるみるうちに変わっていく。
ブーンの顔は赤くなり額からは汗が垂れながれ、ドクオの元々青白い顔は更に青くなり、筋がピクピクと立っていた。
(#^ω^) 「これだからにわかは……」
(#'A`) 「クーはそんな一言で表現できるほど、薄っぺらい女じゃねぇんだよ!」
(;´・ω・`) 「待て、落ち着け。落ち着くんだ」
(#^ω^) 「ドクオ。ショボンの少ない語彙じゃ、そう表現するのが精一杯なんだお」
(#'A`) 「ああ、そうだな。ブーン。こいつに戦いサボルの作者の爪の垢を煎じて飲ましてたやりたいぜ!」
(;´・ω・`) 「ごめん、ごめん悪かった(熱心なファンって怖いな……)」
ショボンが二人にチーズケーキを一口あげることで、その場はなんとか決着がついた。
それから一時間ほど経ったが、会話の勢いは更にヒートアップしてきている。
今度は、作品の成長具合について語られているようだ。
( ^ω^) 「しかし、戦いサボルの作者の成長ぶりには驚かされるお」
('A`) 「ああ、一話と六百九十二話を比べたら、その差は一目瞭然だよな」
( ^ω^) 「でも初期の展開の熱さと、作者の勢いが大好きだお」
('A`) 「まーな。あの勢いで、俺はハートを鷲摑みにされたんだぜ?」
( ^ω^) 「しかも携帯で書いてるってところがすごいお。」
('A`) 「ああ、携帯作者の希望の星だよな」
( ^ω^) 「えーと……あったあった、ホマライスさんにログが残ってたお」
('A`) 「どれどれ……」
二人は、ブーンの携帯に表示される2chの過去ログを追っていった。
12 :第1話◆MAMUKO.... :2005/11/21(木) 20:04
ブーンは頭痛の痛みで頭を抱えていた。
( ^ω^) 「クーが家事をしてくれないぜ。あー、困った困った」
ブーンは困っていた。
どれくらいかというと、牛乳を飲みたいのに、コーヒー牛乳しかないときぐらいである。
( ^ω^) 「クー、家事をしてくれだぜ。もう僕は我慢の限界だぜ」
ドガシャーンッ!
ちゃぶ台をひっくりかえした、ブーンが。
しかし、クーは全く動じていない。むしろ、動じる様子さえ見せない。
36 :第1話◆MAMUKO.... :2005/11/21(木) 20:08
川 ゜-゜) 「ブーン、私は動きたくないのよ」
( ^ω^) 「うるさい! 普段から家事しないから、そんなに太るんだ、デブ!!」
ばぎゅらぁっ!
ブーンが、昔よりだいぶ脂肪のついた妻のお腹をかかとでハードパンチする。
しかし、なんでこんなに太ってしまったのだろう。まるで『妊婦』のようである。
川 ゜-゜) 「うぁー」
いつもは無表情な素直クールが、素直にクールしんでいる。
つまり、苦しそうだ。
( ^ω^) 「この頃はまだまだ幼さがあるものの、やっぱり熱い展開だお」
('A`) 「ああ、ブーンがクーを蹴るところなんか、ハラハラドキドキしてたぜ」
( ^ω^) 「じゃあ次は六百二十九話を見るかお」
('A`) 「了解。wktkwktk」
(´・ω・`) ズズー (会話に入れない……)
そうして二人は再び、ブーンの携帯の画面を見入る。
もう二人には、ジュースを飲みつつ暇を持て余してるショボンなど眼中に無いようだ。
764 :第629話◆MAMUKO.... :2015/12/13(木) 20:18
翌日、ブーンはいつもと変わらない朝を過ごしていた。
簡易な朝食を用意し、数ヶ月前から日課となった弁当作りに精を出す。
弁当作りはいつの間にか上達し、栄養価の面にも気を配れるようになった。
( ^ω^) (……昨日は、なんであのようなことを言ってしまったのだろう)
妻だって思うところはあったはずだ。
かつては周囲から持てはやされたその容姿を失ったことで、彼女自身ショックを受けていることが大きかっただろうし、
その部分を重点的に詰ってしまったことについては、少々自分の気遣いが足りなかったかもしれない。家事をしないク
ーだって、女性なのだ。きっと、今頃彼女は落胆し、自己嫌悪に陥っていることだろう。
今日は会社から真っすぐ帰ってやろう。
そうだ、彼女の好きな照り焼きバーガーをお土産にしてもいいかもしれない。
自分から謝るんだ、そう自分自身に言い聞かせると、幾分か気持ちが軽くなる。
僕は出来上がったお弁当を鞄に詰め込むと、軽い足取りで家を出た。
このあとに待ち受ける、残酷な運命など知らずに。
椿の花が、その美の象徴を断頭されたかのように、地面に落下するさま。
僕らの運命は、まさにその椿のようだった。
(´・ω・`) 「ねぇ、二人とも。ほら見てよ、ストローで氷を吸い上げて、コップからコップへ移せるようになったよ!」
( ^ω^) 「まじパネェな……」
('A`) 「ああ、パネェ」
(´・ω・`) 「ほら見て、見て……出来たよ!」
( ^ω^) 「そしてこの直後の展開が半端ないんだお」
('A`) 「ああ、まさかクーが妊娠してたなんてな」
(´・ω・`) 「もういいよ、僕はひとりでVIPやってるからなバーカ! 今の技見たいなら、今の内に謝るんだな!」
( ^ω^) 「家事をサボったのは、動きたくないんじゃない。動けなかったんだお」
('A`) 「ああ、太ったと思われた体は、妊娠してたってわけだ。とんでもない伏線だったぜ」
(´・ω・`) 「おーい、二人とも?」
( ^ω^) 「しかし、なんでクーは妊娠の事実を隠したんだお?」
('A`) 「さあな、きっと彼女流のサプライズだったんだろ。そういったお茶目なところが、クーの魅力だからな。
まあれっきとした戦いサボルファンの俺から言わしてもらうと、ここが一番の見せ所だったんだろうな、
と今になって思う。ちょっとした悪戯心から、捩れていく彼らの運命。きっと、作者は運命はいとも簡
単に左右されるということを、伝えたかったんだろう」
ドクオは一息にそう言うと、うまそうに煙草を吸った。
ブーンはそれを羨望の眼差しで見つめている。
( ^ω^) 「流石ドクオだお! 考えが深いお!」
(´・ω・`) 「・・・過去の夫とのトラウマがあったからじゃないのかなぁ。今度の夫は、子供をちゃんと育ててくれるかって」
携帯をいじる手を止め、ショボンが顔をあげる。
すると、二人は今度は呆れたように溜め息をついた。
('A`) 「わかってない。わかってないよ、君。たった一回目を通したくらいで、わかった気になっちゃいけない」
( ^ω^) 「知ったかとかきめぇwwww」
(´;ω;`) 「そこまで言わなくても・・・」
('A`) 「まあ俺らのハイレベルな考察に加わりたいのはわかるけどさ、素人は黙ってVIPでも見てろよ」
(´・ω・`) ショボーン
ショボンは更に顔をしょぼくらせ、再び携帯に目を落とし、いじり始めた。
一方、ブーンは携帯の画面を見ながら首を傾げる。
('A`) 「どうした、ブーン?」
( ^ω^) 「いやー毎度ながらこの作者の伏線の張り方には感心するけど、この妊娠の伏線は未だどこにあるかわからないんだお」
('A`) 「あー俺もわからないんだよね。この作者の巧みな伏線には、未だに読みきれないところが沢山あるよ」
すると再びショボンが顔をあげる。
ドクオとブーンはショボンを睨みつけるが、彼の言葉を待った。
(´・ω・`) 「……どう考えても一話じゃない?一話のレス>>36に伏線書いてあるでしょ。わざわざ『』つきで」
ブーンが再びログを開く。ドクオがそれを食いつくように見入る。
そして二人は、更に大きな溜め息をついた。
('A`) 「はぁ……。でたでた、作者の『騙し伏線』にはまるやつ」
( ^ω^) 「いるお。『騙し伏線』も知らずに、ご高説たれるやつ」
(;´・ω・`) (騙し伏線ってなんだよ……)
('A`) 「まあ、あれだ」
ドクオがゆっくりと煙を吐き、灰皿に煙草を押し付ける。
そして貧相な腕を組みなおすと、ショボンに向かって言い放った。
('A`) 「ショボン、きっとブーン系に向いてないんだよ。半年ROMったほうがいいよ」
(´・ω・`) ショボーン
( ^ω^) 「仕方ない、よくあることだお。でもまぁ十年もROMれば、ショボンもこの作者のような作品が書けるかもだおw」
('A`) 「ありえねぇよwwwwwバカスwwwww」
( ^ω^) 「ぶひひwwwwさーせんwwwww」
(´;ω;`) 「僕のマイハートがブレーク寸前だぁっ!!」
ショボンは悲しみのあまり、携帯を閉じて泣き始めてしまった。
ショボンをフルボッコにした二人は、満足そうに微笑んでいる。
そして「ちょっとトイレ」といって席をたったドクオが、慌てて戻ってきたのはすぐだった。
(;'A`) 「おい、ブーン!ブーン! これを見ろ!」
( ^ω^) 「なんだお。ドクオ騒々しいお」
携帯の画面を突きつけてくるドクオを、ブーンは鬱陶しそうに見上げる。
そして仕方なく画面を見ると……一瞬で表情が変わった。
( ゜ω゜) 「戦いサボルの続編が来てる……だと……」
(´・ω・`) 「え、なになに? どうしたの?」
(;'A`) 「ああ……」
(;^ω^) 「釣り・・・じゃないのかお?」
(´・ω・`) 「おーい、僕にも教えてくれよ」
( ゜ω゜) 「うるさい! お前は黙ってるお!!」
(;'A`) 「ああ、釣りかと思ったが酉もあってる」
二人は携帯の画面を食い入るように見つめ、続きを読んだ。
しかし、スレは途中で勢いを失っていた。
( ^ω^) 「あれ、作者の投下が途中で止まってるお」
('A`) 「うん……?」
724:続編第1話◆MAMUKO.... :2016/2/9(木) 2:44
すいません、ちょっと今日は投下はもう無理そうです。
今友人二人とサイゼにいるんですが、ちょっと辛い状況にあるので……
ごめんなさい
( ^ω^) 「……」
('A`) 「……」
(´・ω・`) 「ん?」
( ^ω^)9m 「……ユー?」
(*´・ω・`) 「……てへ」
(゚ω゚) (゚A゚ ) 「ばぎゅらぁっ!」
深夜のサイゼリヤに、やっと静かな時間が訪れていた。
さきほどまでは騒がしかった角のテーブルも、今ではだいぶ静まり返っている。
('A`) 「すいませんでしたすいませんでしたすいませんでした」
(´・ω・`) 「いいよ、そんなに謝らなくても」
( ^ω^) 「いやー、あっしは最初っからショボンさんの凄さは理解してましたよ。もちろん、戦いサボルという作者とは別に、人間的にね」
('A`) 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
(´・ω・`) 「二人が熱心なファンってことがわかったし。まあ、いつの間にか僕の知らないところで『騙し伏線(笑)』なんてものができたのは驚きだけど」
( ^ω^) 「あ、ショボンさんにパフェ頼んでおきました。ショボンさんの好きなパフェ。え? もちろん僕の奢りですよ、へへっ」
(´・ω・`) 「まーとりあえず……」
届いたパフェを一口頬張ると、ショボンは満面の笑みを浮かべた。
てめぇらは死ねっ!!
_ _ .' , .. ∧_∧
∧ _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( ^ω)A`) すいませんでしたぁっ!!
, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ / /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i ⌒i
/ ノ | / ノ│ │
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノヾ_ノ
/ _, \ / , ノ , ノ
| / \ `、 / , / , /
j / ヽ | / / ,' / ,'
/ ノ { | / /| | /| │
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`、_〉 ー‐‐` |_/ |_/
おわり
あとがき
戦い護る(抗い護)の作者さん、勝手にパロってすいませんでした
ホマ、いや、オマライスさんも勝手に名前出してすいませんでした
深くお詫び申し上げます
二人とも大好きなんだから出しただけだからねっ!
いやー短編って書くの楽しい
支援・乙みんなありがとう!
リハビリ完了!みんなのお陰で少し自信もてた。
そろそろ新作とか書いてみる。おやすみなさい
COMMENT
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