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( ∴)は夢を見るようです 2008.10.11
ここはブーン系小説控え室。
出演未定のキャラクター達が大部屋で待機していた。
( ∴)「あー、俺も主役やってみたいよな…」
( ∴)「つーかまず作品に出たいわ。ここ数ヶ月水だけで生活とかやばくね?」
彼の名はゼアフォー。
代表作…無し。
( ∴)「最後に俺出たのっていつだったっけ…」
( ∴)「あー、ビコーズの兄貴が首折られたときのバーターだったな」
( ∴)「あれは楽だったな…基本セリフは兄貴任せだったし」
( ∴)「……今日も総合からの出演依頼は無しか…帰ろう」
寂しげに大部屋から去るゼアフォー。
‐繁華街‐
客引き「よっ、そこの兄ちゃ…」
声を掛ける前に離れていく。
どうやら文無しだと察したのだろう。
( ∴)「まぁ仕方ないか、こんな格好じゃな」
自身でいう通り、ボサボサの髪にくたびれた衣服は、
賑やかな街の風景とは明らかにミスマッチであった。
と、その時
爪*゚ー゚)「あ、ゼアフォーさん」
( ∴)「…鈴木田村か」
鈴木田村。
総合からも離れたかつての同僚。
昔は大部屋でお互い夢を語り合ったもんだ。
( ∴)「鈴木、今はどうやって暮らしてるんだ?」
爪*゚ー゚)「実家で農業やってます、自分一人くらいなら何とか食べていけますよ」
( ∴)「そうか…」
爪*゚ー゚)「ゼアフォーさんは…」
( ∴)「まだ夢追ってるよ」
( ∴)「兄貴無しでメジャーな作品独り立ちするって夢をな」
爪*゚ー゚)「そうですか」
その後他愛のない話をして、鈴木田村と別れる。
( ∴)「…」
爪*゚ー゚)『きっと叶いますよ、だってゼアフォーさんは…』
爪*゚ー゚)『夢を諦めてないんですから』
( ∴)「もう少しだけ…頑張ってみるか」
彼の名はゼアフォー。
代表作…『まだ』無し。
おしまい
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