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冬休みのようです 2008.12.19
( <●><●>)「明日からは」
(*‘ω‘ *)「冬休み!」
(*><)「なんです!」
( <●><●>)「生き生きしてますね」
(*‘ω‘ *)「そりゃあそうだっぽ!」
(*><)「クリスマスにお正月、楽しみなんです!」
(*‘ω‘ *)「前みたいに三人で集まってやるっぽ!」
(*><)「そうなんです、ワカッテマスくんもちょっとは喜ぶんです!」
( <●><●>)「あー……すみません、無理です」
( ><)「えっ?」
(*‘ω‘ *)「どうかしたのかっぽ?」
( <●><●>)「塾があるので……」
( ><)「また塾なんです?」
(*‘ω‘ *)「忙しいっぽね」
( <●><●>)「受験生ですから……っていうか貴方達も同じでしょうに」
(;><)「ぼ、僕はワカッテマスくんに教えてもらうんです……」
(;*‘ω‘ *)「わ、私も……」
( <●><●>)「……仕方無いですね」
溜め息を吐けば、それは白いモヤになりました。
そんな登下校の最中、話題は冬休みについてです。
明日からは待ちに待った冬休み、予定を練っている二人ですが、生憎私は忙しくて参加出来ません。
( ><)「でもワカッテマスくんは凄いんです」
(*‘ω‘ *)「そうだっぽ、勉強頑張るなんて偉いっぽ」
( <●><●>)「そういうものですかね」
本当なら、二人ともっと遊びたいですし他にもやりたい事は沢山あります。
けれど現実は厳しくて、大人がそれを許しません。
『将来の事』ばかりを考えて、ただひたすら勉強を繰り返して、良い学校に行って良い就職先に就いて、それだけを目指すのです。
いつまでも好きな事ばかり出来ない事くらいわかってます、でもまだ私にはやりたい事が沢山あって。
きっとそれは大人になってしまったら出来ないのでしょう、だから今の内に好きなようにしたいのに。
多分、今の機会を逃したらもう一生そのチャンスはありません、けれど。
未来だけじゃなくて、今も大切に生きたい、それは単なる子供の我儘でしょうか。
(*‘ω‘ *)「――ワカッテマス?」
( <●><●>)「え、あ、はい?」
( ><)「僕達はこっちですから、ここでさよならなんです!」
(*‘ω‘ *)ノ「また今度っぽ! ばいばいっぽ!」
( <●><●>)「ええ、さようなら」
私は二人の楽しそうに話す声とその背中を見て、少しだけ悲しくなりました。
二人は昔から仲が良くて、私もそれを見守っていました。
ですので、何も感じないはずなのです。
けれど、疎外感や羨ましさが、自分でも分かる程に込み上げて来ているのです。
( <●><●>)(今日も明日も明後日も塾ですか……)
受験生も楽じゃありません。
一年生の頃から、いやもう中学生の頃から塾は日常の一部で。
好きな事をする暇も無くて、今更、こんな大事な事に気付きました。
きっとあの二人は、自分なりの生き方があって、頑張って生きているのでしょう。
そんな何の変哲のないものが、私にはとても輝いていると感じます。
私はそれに、気付くのが遅かったのでしょう。
もう少し早く気付いて、好きな事を好きなだけやって。
そうして今に至っていたら、何か変わったかもしれません。
……これ以上考えるのは、止めておきます。
从'ー'从「あれれ~ワカッテマスくんがいるよぉ~」
( <●><●>)「……え?」
从'ー'从「やだなぁ~私の事忘れちゃったのかな~?」
( <●><●>)「え、えーっと渡鍋さんでしたっけ……」
从'ー'从「読みは合ってるけど漢字は違うよ~」
( <●><●>)「あ、渡辺さんですか」
从'ー'从「そうだよ~」
ふわふわと髪を揺らして、現代人とは思えない程にゆっくりとしたペースで話すこの女性。
名前は渡辺さん、私より一つ年上で、高校では部活の先輩でした。
( <●><●>)「どうしました?」
从'ー'从「ん~? 何かねぇ、ワカッテマスくんってば難しい事考えてるみたいだから~」
( <●><●>)「確かにそうですね」
从'ー'从「良かったら聞くよ~?」
( <●><●>)「……ではお言葉に甘えて、少しだけ」
※ ※ ※
从'ー'从「なるほどね~」
彼女はおでん缶を握り締めて、ふうっと息を吐きました。
相談料に、と私が買ったものです。
公園のベンチに腰掛けて、私も彼女と同じ缶を買って蓋を開けました。
从'ー'从「そうだな~、大人になったら出来ないって訳でも無いかもねぇ」
( <●><●>)「と言うと?」
从'ー'从「働かなきゃ万事解決だよ?」
( <●><●>)「ああ……」
从'ー'从「ま、言いたい事はそういう事じゃ無いって、ちゃんと分かってるから安心してね~」
本当に分かっているのでしょうか。
天然で有名な彼女の事ですから……と多少心配混じりに次の言葉を待ちました。
从'ー'从「何でもね、不可能は無いんだよ~、でもね、大人になればどうしても難しくなっちゃう事ってあるんだ~」
( <●><●>)「私みたいに、ですか」
从'ー'从「そうそう、だからやっぱり早い内にしておくって大切だよねぇ」
( <●><●>)「……」
从'ー'从「だけどね~きっと遅かれ早かれ絶対に出来ないなんて事は無いから、自分のペースで良いと思うんだ~」
( <●><●>)「……ふむ」
从'ー'从
从;'ー'从「……あ、約束してるんだった! ごめんね、また今度会おうねー!」
(;<●><●>)「あ、は、はい」
まだ話の途中にもかかわらず、彼女は急に思い出して走り去って行きました。
相変わらず不思議な人です……。
でも何となく、分からなくも無かったりします。
( <●><●>)(……)
(*><)‘ω‘ *)『メリークリスマスッ!』
( <〇><〇>)
入る家を間違えた? いやタイムスリップでもした? ん、あれ?
いやここは間違いなく私の家で、日付もまだクリスマスには程遠い、はずです。
ならば何故、二人が居て、更にはクリスマスパーティが開催されているのでしょう。
分かる訳がねーよ。
( <●><●>)「……産業で」
( ><)「ワカッテマスくん
忙しい
今やればいい」
(*‘ω‘ *)「ちなみに新年会も兼ねておりますゆえ」
( <●><●>)「とんだパーティだなおい」
こたつでメリークリスマスは流石の私もその発想は無かったわとしか言えません。
( <●><●>)「大体何でこんな早くに……しかも飾り付けとか準備万端も良いところですよ」
( ><)「ワカッテマスくんのお母さんに頼み込んだんです!」
(*‘ω‘ *)「ずっと前から忙しかったっぽ? だから今日くらいは休んでも良いって言ってくれたっぽ」
( ><)「一ヶ月前から計画してたんです!」
(*‘ω‘ *)「渡辺先輩にも足止め頼んだんだっぽ」
( <●><●>)「マジですか」
(*><)「ほら、ケーキもあるんです、ワカッテマスくんもこたつに入るんです!」
本当はビロードが食べたいだけちゃうんかと、と言い掛けましたが飲み込んでこたつに入りました。
きっとこれからの冬休み、ほぼ毎日が塾で大変になるのでしょうけど。
それもまたそれで、楽しみを生み出せれば良いんじゃないか、と。
そう思いました。
从'ー'从「あ、ケーキだあ~」
「渡辺さん何処から入ったんですか……あと約束は?」
「そんな事言ったかなぁ~?」
「ワカッテマスくんケーキ食べないんです? 僕が食べるんです」
「あ、ちょ、やめろ、渡辺さんもちんぽっぽちゃんもビロードもたからないで下さい」
「そう堅い事言わずにっぽ」
「まだまだケーキは沢山あるよ~」
「だったらそっち食べて下さい」
「じゃあ僕二個目食べるんです!」
「ビロード私にも二個目くれっぽ」
「あれれ~私の苺が無いよ~?」
「貴女が食べたんでしょう」
おわり。
お題
・渡鍋さん
・こたつ
COMMENT
携帯からだとワカッテマスが反映されてませんよ
ただの()になってます2008.12.20 | URL | #- [ 編集 ]
指摘㌧㌧
修正しまつ2008.12.20 | URL | K. #- [ 編集 ]
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