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('A`)観察 の すゝめ の ようです 2008.12.02
何も無い。黒い、黒い部屋で。
パソコンを、青白い顔をした男が、見ていた。
('A`)観察 の すゝめ の ようです
('A`)「クヒヒ…ヒヒッ……ヒヒヒ…」
パソコンのディスプレイを見つめながら、男は笑っていた。
笑い、しばしの沈黙。再び何か楽しいモノを思い出したかのように笑い、沈黙。男はそれを一日中繰り返していた。
マウスのカーソルが動く様子はない。男は画面の一点を見て、笑っている。
そこには、『観察』という文字が表示されていた。
白背景にポツリと置かれた、小さく黒い文字。全く面白味のないそれを見て、男は笑っていた。
('A`)「ヒヒヒィ……フファッ!…ヒヒ…か、ん…さつ……観察ぅ……ヒヒヒ…」
男は狂っているのだろうか。もしかしたら狂っているのかもしれない。
一人、部屋でうずくまりただ笑っている事を狂っていると言うのなら、男は狂っていた。
男の周りには何も無い。
今まで黒い壁だと思っていたものは、小さく大量に書かれた『観察』という文字だと分かり、私は鳥肌が立った。
男は、ふいに自分の腕についている時計をチラリと見て、より楽しそうに、陰湿に、笑った。
('A`)「観察…そうだね、観察……ヒヒヒかん、観察…しようね……クヒヒッ…」
ぶつぶつと呟き、男は立ち上がり、せわしない様子で部屋を出た。
<ヽ`∀´>「~♪」
電灯など気の利いた物もない夜道の中、チンピラが一人歩いていた。
('A`)「……」
背景と同化するような服を纏った男は、チンピラの後ろを歩いていた。
<ヽ`∀´>「……」
手に持っていたタバコを躊躇無く捨て、チンピラがチラリとこちらを振り向く。
('A`)「……」
男は目線を逸らさずに、チンピラを見ていた。
じっと、『観察』するように。
<ヽ`∀´>「…何見てるニダ」
チンピラが、凶悪な笑みを顔に浮かべ、こちらを睨んだ。
男は怯む様子は無く、チンピラを『観察』している。
('A`)「……今、」
<#`∀´>「あ゛ぁ?」
ぼそりと呟かれた男の声を、チンピラは聞き取れなかったのか、イラついたように男を威嚇する。
('A`)「今…タバコ、捨て、た、ね…ヒヒヒッ…」
威嚇されたのがおかしかったのか、男は気味の悪いにやけ顔を貼り付け、チンピラの足元を指差した。
<ヽ`∀´>「それがどうしたニダ…もしかしてニダに説教する気ニダか?」
面倒そうにチンピラが言った。彼はこの事になんとも思っていない様だった。
('A`)「せ、説教なんかしないニダ、いや…間違えた…ヒヒッ…しないよ…」
<#`∀´>「じゃあ何ニダ!そろそろキレるニダ!?」
男は突然表情を醜く歪めた。憎悪と喜びと狂気と嫌悪と愉悦を一緒くたにしたような表情だった。
怪訝そうな顔をしたチンピラを前に、男は大声で叫んだ。
('A`)「切れるのは、お前の方だよおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
懐に忍ばせていたのだろう。男は鉈をチンピラに振り上げた。
<ヽ#,%#;´>「ごぴょっ」
男の鉈がチンピラの頭を捕らえる。
ぐちゃりと嫌な音がして、チンピラは意味の判らない声を上げ崩れ落ちた。
傷口、いや、割れ目からは汁がこぼれ、赤い血に混じってピンクや緑の脳髄が飛び出ていた。
('A`)「切れちゃったね!本当に切れちゃったね!」
次に男はチンピラの腹を切り裂く。チンピラの体が痙攣し、手が硬いアスファルトの地面を掻く。
内臓が、腹圧に耐えきれず腹から飛び出た。
男は至福の表情で、チンピラの臓物を踏み潰した。ぶちゃり。赤くてらてらしたものが男の靴底に張り付いた。
('A`)「何ガリガリしてるんですかぁ!?何処か痒いんですかぁ!?目が痒いのかなあああ!!!」
男は興奮した様子で、鉈をチンピラの唯一残った右目に突き入れ、そのままかき混ぜる。
まだ辛うじて意識があったのだろうか。チンピラは手足を虫のようにばたつかせていた。
<ヽ#,%#;:>「ぐごぶぁ」
チンピラの口から、血が湧き出た。ドロドロした、汚らしい血だった。
それが鉈に絡みつき、ぐちゃぐちゃと、まるでプリンを混ぜるような音が周りに響いた。
('A`)「フヒヒ…フヒ…フヒヒッ…………ふぅ…」
しばらくかき混ぜ続けた男は、やがてそれに飽きたのか、既に息を止めていたチンピラの首を手慣れた様子で切り取り、傍らの石垣にチンピラの背をもたれ掛けさせた。
そして、傍らに捨てられ、まだ火が消えていないタバコを元々首のあった場所にすげ替える。
男は、じゅう、と焼き肉を連想させる音をたてタバコが固定されたのを満足気に見ると、再び夜道の中を歩き出した。
おわり
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