どこか緩やかな雰囲気が流れる、そんな昼過ぎ。
午後独特の気怠さを漂わせる教室の中で、私は午後の一杯のティータイムを楽しんでいた。
川 ゚ -゚)(……まぁ所詮、缶コーヒーだがな)
くるくると、手の平におさめた缶コーヒーを軽く弄びながら、ゆっくりと窓際の席に座り込む。
そして窓から入り込む暖かな陽射しを、私は体全体で浴びて楽しむ。
川 ゚ -゚)「……はぁー」
こぼれた溜め息。思わず、っといった感じの溜め息だったと、自分の事ながら私もそう思う。
川 ゚ -゚)(……まだ来ないのか)
カラン…と、手放した缶が小さく鳴った。
川 ゚ -゚)(寝てでもして、待ってよう……かな)
んー。と腕を伸ばし、私はイスの背もたれへと背中を預ける。
──閉じた瞼の裏に、微かに映る暖かな光が、世の中は春の季節だと告げていた。
川 - -)「……」
──あの、季節だと。
あぁ──思い出す。
私の、過去。
悲しみと孤独に満ちたその過去を──なら少しだけ、子守歌代わりに紐解いてみようか……
川 ゚ -゚)はラブレターをあげたもようです
PR