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(*゚ー゚)消えない記憶のようです( ^ω^) 2008.10.20
そして僕は目が覚めた。それはどこか見覚えがある場所。
(*゚ー゚)「あ!起きたみたいだね!」
(;^ω^)「……お?ここは……?」
(*゚ー゚)「私の部屋だよ?もう、いきなり倒れて大変だったんだからね!」
(;^ω^)「??? ちょっと待ってくれお。記憶が混乱してるお……」
えぇと、僕はどうしたんだっけ?
確か、誰かと待ち合わせしていて、だけど寝坊して遅れそうで急いでいて、走ってて……えぇと、それから?
そこから先を思い出そうとすると、脳が拒否するように痛んだ。
(;^ω^)「うぅ…? よくわからないお。誰かと待ち合わせして、それで僕はどうしたんだお?」
(;゚ー゚)「ちょっと待ってよ、誰かって……もしかしてあなた、自分の彼女も忘れたわけ?」
(;^ω^)「彼女……?」
そうだ。僕は彼女と待ち合わせしていた。いわゆるデートってヤツだ。
――あれ?彼女って誰だっけ?
彼女…?僕の彼女は…?
その記憶はまるで切り取られたみたいにギザギザな空虚だった。
(*゚ー゚)「もう、自分の彼女も思い出せないの?」
(;^ω^)「それが、どうにも…」
(*゚ー゚)「しょうがないなぁ、教えてあげるよ。
貴方の彼女はね、『しぃ』っていうの」
( ^ω^)「『しぃ』……」
『しぃ』は知っている。それは目の前にいる少女のこと。
僕の彼女は、『しぃ』……?
(*゚ー゚)「まだ本調子じゃないみたいだから、暖かいお茶でも淹れてくるね」
そう言って『しぃ』は、椅子から立ち上がって部屋のドアへと歩いていく。
その背中に向かって、僕は殆ど無意識で声を掛けた。
( ^ω^)「違うお」
(*゚ー゚)「……え?」
( ^ω^)「僕の彼女は君じゃない」
口が勝手に喋っているようだった。僕は自分でも呆然としながら、しかしはっきりと言葉を続けた。
( ^ω^)「僕の彼女は……ツンだお」
背中越しではしぃの表情は見えなかった。だけど、彼女に強烈な怒りと憎悪が渦巻いていくのを僕は確かに感じた。
(*゚ー゚)「そうか、Take32も失敗か」
(;^ω^)「お?32?」
(*゚ー゚)「何がいけないのかな…?他の記憶操作は全部うまくいってるのに、あの女だけが消えてなくならない」
(;^ω^)「しぃ、何言って……」
(*゚ー゚)「まぁいいや。何回でもやり直せるんだもん。次はちゃんとやるから、待っててね、ブーン?」
(;^ω^)「な!?やめ――」
(*゚ー゚)「おやすみ、私のブーン」
…
……
………
そして僕は目が覚めた。それはどこか見覚えがある場所。
(*゚ー゚)「あ!起きたみたいだね!」
(;^ω^)「……お?ここは……?」
終わり
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