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从'ー'从渡辺は電脳少女のようです 2008.09.16
从'ー'从渡辺は電脳少女のようです
こんにちは、私は渡辺。
混沌としたネットの海に現れた美少女アイドルなの。
みんなはワタっちって呼んでるよ。私の仕事は疲れた現代人を癒やすこと。
でも視覚による癒やしだけじゃ、今時やっていけないんだ。
だから私には可愛さ以外にもう2つ与えられたものがあるの。1つは―――
从'ー'从「わったわたにしてあげる~♪」
この透き通るような歌声。私は歌でみんなの心を癒やしているの。
生まれた時からずっと、ずーっとね。
( _ゝ )「……やっぱり、ここは直すべきか。
ワタっち、手直しするから今日1日は好きにしていてくれ」
从'ー'从「はーい」
この人が私のマスター。
真夜中でも朝方でも返事があるから、多分ずっと起きているんじゃないかな。
いつ寝てるのかなーってちょっぴり心配。
从'ー'从「さて、どこに行こうかな~」
マスターが作業している間、私はいつもネットの海を漂いながら待ってるの。
お家で待っててもいいんだけど、マスターのフォルダ内ってネット以上に混沌としてるからね~。
この間なんて酷い物見ちゃったんだよ。確か【薔薇フォルダ】って名前だったかな。
あれはホントに最悪だったんだ―――
あの日、あまりにも暇を持て余した私はマスターのフォルダ内を散策してたんだ。
半端ないデータ量だから、ちょっとした宝探しみたいで楽しかったな。
そんな時、【薔薇】って名前のフォルダが目に付いたの。
从'ー'从『わ~、お花の画像があるのかな~』
薔薇=花って普通は思うよね。
だから、その時私はマスターにしては綺麗な趣味だなって
何も考えずに開いちゃったの。
从 ー 从『…………』
目に飛び込んできたのは赤でもピンクでも白でもなく、一面の肌色でした。
どうみてもホモ画像です。本当にありがとうございました。
从//ー//从『マスターのバカぁ~!』
―――その後3日間は口聞かなかったよ。
マスターには不思議がられたけど、あんなフォルダに鍵もかけないで置いておくなんて
デリカシーなさ過ぎだと思わない?
そりゃ、勝手に見た私も悪いけどさ。
……でも、何でマスターに似た人の画像もあったのかな。
まぁ、いいや。
とにかく、今日はネットの海に出掛けよう!
从'ー'从「今日はあっちに行ってみようかな~」
ネットの海にはたくさんのデータがあるのは知ってるよね。
でも皆表だけしか見えてないんだ。
消えてしまったと思われているものだって、ちゃんと海底にあるんだよ。
『あの子達』はね、ずっとずっともう一度拾われるのを待ってる。
私はそんな子達を探して、もう一度夢を与えるお手伝いもしてるんだ。
でもなかなか見つからないし、壊れてしまっている子も少なくない。
それでも、私は探し続けるよ。
一人ぼっちの寂しさは、誰よりも知ってるからね。
从'ー'从「誰かいませんか~?」
ネットの海はキラキラ輝いていれば、暗くどんよりとしている処もある。
大抵暗いところに私が探している子達がいるんだけど、
そこには良くない物も多く存在しているんだ。
/^o^\フッジサーン
从'ー'从「きゃっ」
私の目の前に飛び込んできたのは、CDくらいの大きさをした山形の塊だった。
ソレは意思を持っているかのように、どんどんと個体を増やしていく。
/^o^\/^o^\/^o^\フッジフッジフッジサーン
从'ー'从「これは…ウィルス!」
私達の天敵であるウィルスは1つ1つが小さいけれど、
あっという間に増殖してあらゆるデータを壊してしまうの。
普通の家――例えばマスターのパソコンならアンチウィルスさんがいるから大丈夫なんだけど、
ここはネットの海でも無法地帯だから、ウィルスも好き放題暴れまわっているんだ。
普通私みたいなか弱いデータは一撃で殺されてしまうんだけど――そうは問屋が下ろさない。
何故なら!
从'ー'从「マジカルドール! メイクアップ!」
私の掛け声と共に、普段着のセーラー服がピンク色のミニスカナースへ変身!
そして手には大きな注射器!
そう、マスターがくれたもう1つの姿はネット界を駆けるウィルスバスター!
どんなウィルスも私の注射器でイチコロよ♪
从'ー'从「覚悟~!」
/;^o^\フッジサーン /;^o^\フッジサーン /;^o^\フッジサーン /;^o^\フッジサーン
/:^o^\フッジサーン /;^o^\フッジサーン /;^o^\フッジサーン /;^o^\フッジサーン
逃げるウィルスに私は注射器をぶっ刺す!
/^o...フッジ...
从'ー'从「やったぁ~!」
目の前にいたウィルスを倒せたみたい。
でも、無限に増殖するウィルスには暖簾に腕押しだよ。
从'ー'从「う~ん、こうなったら!」
私はポケットからマイクを取り出し、持っていた注射器を宙へと放り投げた。
ウィルス達は何が起こるのかを見守るように、私のほうを見ている。
今日は特別ステージ。観客はあなた達!
勿論歌うのは――
从#'ー'从「わたわたにしてやんよ!!」
私の持ち歌、そしてウィルス達へと捧げる鎮魂歌――『わたわたにしてあげる』
何処からともなく流れ出したメロディに乗せて、私の口から発せられる美声と振動波。
空気を通して伝わった振動エネルギーは注射器を破壊し、
注射器内に蓄えられたアンチウィルスデータを四方八方へと撒き散らす!
/^o...フッジ... /^o...フッジ... /^o...フッジ... /^o...フッジ...
/^o...フッジ... /^o...フッジ... /^o...フッジ... /^o...フッジ...
次々と消えていくウィルス達。
でもメロディが終わるまで私の歌は止まらない。
観客がいなくなるまでショーは続くのだから。
从'ー'从「ありがとう。
さて、そろそろマスターの所に戻ろうかな」
今日は見つからなかった『あの子達』。
明日はきっと見つかるよね。
( _ゝ )「おーい、ワタっち~!
調整してみたから歌ってみてくれよー」
从'ー'从「はーい、マスター」
さて、今日はどんな歌が私を待っているのかな。
そこのあなたにもいつか聞かせてあげるからね。
おわり
お題
・从'ー'从「わたわたにしてやんよ!!」
・/^o^\フッジサーン
・薔薇の道
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