証券 K.2nd:総合短編

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l从・∀・ノ!リ人妹者とバルーンのようです   2008.09.08

1歩間違えれば数十メートル下の硬い地面へまっさかさまな不安定な足場。
だが、女の子は恐怖など微塵も感じさせない涼しい顔で
もう長いこと、お気に入りらしいその場所から動かずにいた。

その屋上には、子供用の遊具がぽつぽつと置いてはあるものの、子供の姿はまったく無く
入り口付近に設置された、頼りない点滅を繰り返す自販機の前で
イチャつくカップルの姿が見えるのみである。

l从・∀・ノ!リ人「~♪」

カップルのことなどどこ吹く風といった様子で鼻歌を歌いだす女の子。
と、その背中に2つ同時に重なった声がかけられた。

『妹者』


女の子が振り返ると、そこには、顔も背丈も服装も、そっくり同じな2人の青年。
一体いつ現われたのだろうか?屋上への入り口が、開かれた形跡は無い。

( ´_ゝ`)「やっぱりここか」

l从・∀・ノ!リ人「あ!おっきい兄者にちっちゃい兄者!」

(´<_` )「何してたんだ?」

l从・∀・ノ!リ人「下の道路を眺めてたのじゃ!
       なかなかおもしろくて妹者は好きなのじゃ」

( ´_ゝ`)「そうか。何が見える?」

l从・∀・ノ!リ人「あそこを歩いてる男の人、
何度も口から丸い物をふくらませていて面白いのじゃ」

l从・∀・ノ!リ人 母なる海のようです   2008.09.08

l从・∀・ノ!リ人「海なのじゃ!」

初めて見たよ青い海
日差しを浴びてキラキラと
風の力を少々借りて
大きな波を作り出す

( ´_ゝ`)「そーだ海だぞ。ほら、ザッパーン!」

(´<_` )「妹者今のうちに水着だしとけ。ホテルに着いたらすぐ着替えられるようにしときな。」

l从・∀・ノ!リ人「もう着てるのじゃ!」

そう言いピンクのTシャツを捲って、
下に着た水着を得意げに見せる

( ´_ゝ`)「もう着てるのか。妹者はかしこいなぁ。」

l从‐∀‐ノ!リ人「へへんなのじゃ!」

(´<_`; )「ほらほら、危ないお兄さんに目つけられると大変だから早くしまいなさい。」

l从・∀・ノ!リ人「・・わかったのじゃ」

電車はガタゴトゆっくり揺れて
海の隣を駆けていく
空をのんびり飛ぶカモメ
ふわりふわりと楽しそう

∬´_ゝ`)「やっぱり東京に比べて涼しいわね。」

(´<_` )「ああそうだな。風がある。」

( ´_ゝ`)「窓開けるか。」

∬´_ゝ`)「そうね。じゃ、妹者ちょっとどいて。」

l从・∀・ノ!リ人「わかったのじゃ。」

( ´_ゝ`)「ん・・よっ!」

兄者がガタリと窓を開け
元気な海とご対面
そよそよ優しく潮風が
電車の中にやってきた

('A`)と幽霊、のようです。   2008.08.27


( ・∀・)久しぶりだね。

お盆の季節、年の離れたいとこが僕の家にやってきた。

('A`)こんにちは。

そのいとこは、感受性が豊かというか、霊感のようなものがあったらしい。

( ・∀・)いいかい、ドクオ。幽霊っていうのは、いるんだよ。

お盆恒例。親戚が集まって飲んでるときに、いとこが話し始めた

('A`)え、ここにも?

( ・∀・)あぁ、いるんだ。俺達と同じように生活してる。ただ、色が薄いっていうかなんていうか、とっても恥ずかしがり屋でね。普通の人には見えないんだ。

意外だった。幽霊といったら、怖いイメージしかなかった僕にとって、その言葉は新鮮だった。

人生のここぞというときに「ルイージ」と叫ぶとどんなシーンになるか   2008.08.27


     
( ^ω^)「こんにちわ。内藤ホライゾンです」

( ^ω^)「突然ですが、僕には常日頃、疑問に思っていることがあるのです」

( ^ω^)「それは…」


『人生のここぞというときに「ルイージ」と叫ぶとどんなシーンになるか?』


( ^ω^)「…ということ」

( ^ω^)「皆さんも一度は考えたことがあると思います」

( ^ω^)「今回、僕はこの疑問を自分なりに検証してみました」

( ^ω^)「今日はその結果となるレポートを…」

( ^ω^)「5つ発表します」


( ^ω^)「題して『人生のここぞというときに「ルイージ」と叫ぶとどんなシーンになるかレポート』」

     

( ><)は夢を見るようです   2008.08.27


『返して』

 僕は気付いたらそこに居ました。
 そこはお墓で僕は昔の姿に戻っていて、目の前では女の子が僕に何か言ってきます。

 何故だか僕にはこれが夢だと分かるんです。
 セピアの景色に写る女の子はまた返して、と言ってきます。
 何を返せば良いのでしょう、それは分かんないんです。

 ふと僕は何か持っている事に気付きました。
 可愛らしいクマの縫いぐるみ、もしかして女の子は僕にこれを返して欲しいのでしょうか。

( ><)「これは僕のなんです」

『違うよ、私のだよ、君が盗ったんだよ』

 女の子は縫いぐるみに手を伸ばして来るので、僕は縫いぐるみを女の子から遠ざけました。
 だってこれは僕の物なんだから。




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