( ^ω^)がjojoの世界に現れたようです 9話目
- 3 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:01:56.39 ID:CsGHUqVC0
- 第9話
ツン・デ・レヴィはイタリアのトスカーナ州、ピサにある小さな
町で農家の娘として生まれた。両親は優しく家族皆幸せに暮らして
いたが、生活は貧しかった。
- 4 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:02:48.11 ID:CsGHUqVC0
- ツンが10歳の時に彼女は、両親と共にローマに移り住む。
これは貧しい暮らしから抜け出したいという
父親の意思からの行動であったが、何の技術も持たない男が
ローマで仕事を見つける事はそうたやすいことではなかった。
父親は次第に荒れはじめ酒に溺れるようになる。
- 5 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:03:42.53 ID:CsGHUqVC0
- ツンが12歳の時に、彼女は母親が倒れているのを見つける。
父親が働かないぶん、家族のために働いていたのは
母であった。ツンはこの頃から毎日学校が終わった後に
深夜まで内職を始める。また同時に彼女が教会に熱心に
通いだしたのもこの頃からである。
- 6 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:04:41.86 ID:CsGHUqVC0
- ツンが12歳の時に彼女の父親は病死。
この時からツンは学校に通うのを諦め、
近所の花屋で働き始める。
ツンが15歳の時、教会を通りかかったベルナルド家に
仕えるという男に『ベルナルド家の養子にならないか』と言われる。
『なぜ私を?』という思いはあったが苦しい生活から
抜け出せるなら、と申し出を受け入れることにした。
男は、ツンが養子になるなら彼女の
母親を、故郷であるピサで養う事を彼女に約束した。
- 7 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:06:39.23 ID:CsGHUqVC0
- ベルナルド家に養子に入ったその日、ツンは『矢』で貫かれる事になる。
そして彼女はスタンド使いとして目覚め、死を免れた。
・・・彼女は幸運だったのだろうか?
それからの彼女の運命を考えるとそれは不幸
だったのかもしれない。
- 8 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:07:43.22 ID:CsGHUqVC0
- モンタギューはツンに、誘拐してきた子供達
からの『生命力の抽出』を強制し続けた。彼女に
とってその行為は苦痛でしかなかった。
21歳になった夜、ついにツンは隙を見て屋敷から脱出する。どこに
いく当てもなかったため彼女は生まれ故郷であるピサに立ち寄る。
ピサには彼女の母親がいるはずであったが、彼女の姿はどこにも
なく、探し回った結果、6年前すでに死亡していた事を知らされる。
ツンに残されたのは自分の呪われた運命に対する『絶望』と
屋敷で行ってきた自分の行為に対する『後悔』の心だけであった。
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- 13 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:11:48.95 ID:CsGHUqVC0
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
ツン【もう嫌です!!やめさせてください!!】 バッ!
***【・・・お前、このカプセル1つがいくらで売れるか
わかってんのか?】
ツン【そんなのしりません!もう嫌なんです!
私のせいで人が死ぬのは!!】
- 14 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:13:07.73 ID:CsGHUqVC0
- ハァ・・・
***【・・・まぁいいさ。そんなに嫌ならやめればいい・・・】
ツン【・・・・・・本当ですか!?】
***【その替わり、お前の母親には死んでもらうぞ・・・】
ツン【そ・・・そんな・・・!】
***【それが嫌ならさっさと、やれ!お前がやらないんなら
どっちにしろこの子供は役立たずだ。俺が殺す】
ツン【なっ!子供には何の罪も・・・!】
***【外でここの事を喋られても困るからな・・・。】
ツン【・・・!】
***【わかったらさっさとやれ!】
- 15 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:14:06.24 ID:CsGHUqVC0
- 子供【・・・お姉ちゃん・・・】
ツン【・・・!】クルッ
子供【お姉ちゃん・・・また今日も僕を殺すんだね・・・】
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド!!
ツン【い・・・】
ツン「イヤーーーーーーーッッッ!!!!」
ガバッ!!!
ハァ・・・ハァ・・・
ツン「・・・また・・・同じ夢・・・。」
ツン「・・・」
ツン「・・・・・・ウッ・・・」グズッ・・・
私が見る夢は毎日同じ・・・。あの屋敷に入った日から今日まで
『あの夢』を見ない日は無い・・・。
- 16 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:15:15.64 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・」チラッ
ツン「7時・・・」グズッ・・
( ^ω^)「ツン!!」
ガチャッ!!!
ツン「!!キャァッ!!!」バサッ!
(;^ω^)「!!」
(;^ω^)「ご、ごめんだお!叫び声が聞こえたから
心配で飛んで来たんだお。」
ツン「あ・・・ありがとう、ブーンさん。」
( ^ω^)「『ブーン』でいいって言ったお。」
- 17 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:15:53.22 ID:CsGHUqVC0
- 彼の名はブーン。私を守ってくれてるギャングチームの一員。よく豚
と間違われているけど、豚ではなくブーンという動物らしい。ナランチャ
さんは、『妖精だ』と言っている。
( ^ω^)「・・・大丈夫かお?涙が出てるお・・・。」
ツン「・・・大丈夫です。」
- 18 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:16:43.51 ID:CsGHUqVC0
- ブーンは私にとって不思議な存在だ。何故か一緒にいると落ち着く。
ずっと昔から一緒にいたような・・・そんな安心感がある。
( ^ω^)「・・・そうだお!朝ごはんの時間だお!ツン、一緒に
行くお!」
ツン「あっ、はい!すぐ仕度するんで、部屋の外で待ってて
くれますか?」
( ^ω^)「OKだお!」
バタンッ!
- 19 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:17:52.74 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・髪がボサボサ・・・(櫛は・・・)」カタッ・・・
ツン「・・・(大分慣れたかな。この髪型も)」スッスッ・・・
私がブチャラティさんのチームに助けられて約3週間が経った。ネアポリスの
街を出る前に私は髪を切り、格好も変えた。今ではどこから見ても男
だ。
ツン「・・・よし、まぁとりあえずこれでいいかな。」サッサッ
- 20 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:21:44.16 ID:CsGHUqVC0
- ガチャッ・・・!
ツン「行きましょう!ブーン!」
( ^ω^)「行くお!」
タンッタンッタンッ・・・
( ^ω^)「・・・うなされてたのかお?」
ツン「えっ?」
( ^ω^)「この前の動物園の事かお?」
ツン「あっ・・・違います。いつもの夢でした。」
( ^ω^)「・・・そうかお。」
- 21 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:22:42.57 ID:CsGHUqVC0
- 『動物園の事』とは1週間前に私とブーンとフーゴさんがベローナの動物園で
スタンド使いに襲われた時の事だ。ブチャラティさんが私のために無理をして
外出を許可してくれた際に起こった事件。皆、あれから私がまた
体調を崩すんじゃあないか。って心配してくれている。
しかし、皆の心配に反して私の心はあれから少し変わった。それ
まで『逃げる事』ばかり考えていた私にとって、フーゴさんとブーンの
敵に立ち向かう姿は・・・とても衝撃的だった。絶望的な状況でも
決して諦めない、その姿勢。それを見ていて
私の中で何かが変わったのを確かに感じる事が出来た。
- 22 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:23:36.80 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・あんまり心配しないでも大丈夫ですよ。」
( ^ω^)「ん?なんだお?」
ツン「フフッ、何でもないです!」
タッタッ
ガチャッ
ツン「ボン・ジョルノ!(おはようございます!)」
今日は良い天気だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
- 24 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:26:28.69 ID:CsGHUqVC0
- 私達は今、プーリア州のバーリという街に居る。ここはローマ時代
以降に栄え始めた比較的新しい街で、小さな旧市街地と、駅を中心に
広がっている新市街地の二つの側面を持つ。
ブチャラティ「あぁ、そうだ6人・・・あとペットがいるんだが
大丈夫かい?」
今、ブチャラティさんが今日泊まるホテルを手配している所だ。私達は
車の中で待っている。
- 28 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:29:29.44 ID:CsGHUqVC0
- ミスタ「・・・」
ミスタ「なぁ、『ジョルジュ』ってよォ・・・」
ツン「はい?」
ベローナでの動物園の一件以来、外で会話する時は
私は「ジョルジュ」と呼ばれている。
なぜ『ジョルジュ』なのかは知らないが、ブーンがつけた名前らしい。
- 29 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:33:04.37 ID:CsGHUqVC0
- ミスタ「何か『おかしい』よなァ〜・・・」ジロジロ・・・
ツン「えッ?」
ミスタ「もっとこう、シャンとしろよ、一応ギャングなんだからよォ〜。」
( ^ω^)「仕方ないお、ミスタ。元が女の子なんだお・・・。」
ミスタ「ウーン・・・。」
ミスタ「じゃあせめてベルトん所に拳銃でも一丁
ぶら下げとこうぜェ〜。」ガッ、グッグッ・・・
ツン「ちょっ!?ミスタさん!?」
ミスタ「大丈夫だよ。それ一番使いやすいヤツだからよ〜。」
ツン「そ、そうじゃなくて・・・」
- 30 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:34:10.66 ID:CsGHUqVC0
- ミスタ「あと、いい加減その言葉遣い何とかしないとなァ〜。」
ツン「・・・言葉遣い・・・ですか?」
クルッ
フーゴ「そうですね。前も言いましたけど、それじゃあ会話を聞かれた
時に怪しまれますよ。」
アバッキオ「・・・確かに変だな。」
ナランチャ「普段から、男言葉にしといた方が良いんじゃないの?」
ツン「・・・そうですか?」
- 32 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:35:55.63 ID:CsGHUqVC0
- ミスタ「そうだぜェ〜、ギャングなんだからよォ〜、もっとこう
色んな『パロラッチャ(汚い言葉)』も覚えなきゃあなァ。」
ツン「・・・パロラッチャ・・・ですか。」
フーゴ「・・・別にそれは必要ないんじゃあないか?」
- 34 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:38:00.62 ID:CsGHUqVC0
- ミスタ「いや、絶対必要だねッ!」
ツン「・・・じゃあミスタさん、いくつか教えてもらえますか?」
ミスタ「・・・フーゴ、ペン持ってる?」
フーゴ「えぇ、ありますよ。」ポイッ
ミスタ「そうだな・・・今浮かんだ所だと・・・」パシッ
- 36 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:38:51.53 ID:CsGHUqVC0
- ミスタ「・・・」カキカキカキ・・・
ナランチャ「・・・」チラッ カキカキカキカキ
アバッキオ「・・・」 カキカキカキ
フーゴ「・・・」ジーッ カキカキカキカキ
ミスタ「・・・とりあえずこんなもんだな。」カキカキ・・
ミスタ「これ、ちゃんと明日までに覚えとけよなァ〜。
ニヒヒ。」
ツン「・・・!!」
ナランチャ「・・・ミスタって最低だね。」
フーゴ「『コレ』なんて僕聞いた事もありませんよ。」
アバッキオ「お前、よくこんな短時間でこれだけたくさん
思いつくな。」
(;^ω^)「・・・ミスタ最低だお・・・全伊が引いたww」
- 38 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:41:55.38 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・(頑張って覚えよう・・・とりあえず1つ目・・・バ・・・)」
ツン「・・・ンッ?」チラリ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
ツン「・・・!!!!」
ツン「(あ、あの男は・・・!)」
- 54 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:49:14.87 ID:CsGHUqVC0
- ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・!!
ツン「(車の外、遠くに見えるあの男は!!!)」
ガチャリ!!!
( ^ω^)「!?ツ・・・ジョルジュ!?」
全員「!?」
- 55 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:49:50.10 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・すみません。ちょっと失礼します!!」
( ^ω^)「!?どこにいくんだお!!」
ツン「・・・すぐ戻りますから!!!」
バタンッ!!!
ダァァァーーーーッッッ!!!
( ^ω^)「ツ・・・!」
( ^ω^)「・・・」
(;^ω^)「ジョルジューーーー!!!(呼びにくいお!)」
**********************************************
- 59 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:54:37.25 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・(間違いない・・・。さっきのは絶対にあの男だ。)」
ダッダッダッダッ・・・
ツン「なぜ、バーリなんかに居るんだ!!」ギリッ・・・
ダッダッダッダッダッ・・・
バッ!
ツン「・・・(ここの角を曲がって路地裏に入って行ったな・・・)」
チラッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
- 60 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:55:29.54 ID:CsGHUqVC0
- ***「さぁ、こっちへ来なさい・・・。」
子供A「・・・ウン。」コクッ
ツン「・・・やはり・・・あれは」
ツン「私を屋敷に招きいれ、『矢』で貫き、
毎日『薬』を作らせ続けた・・・」
ツン「あの男・・・!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
ツン「『 モ ナ リ ス 』!!」
- 61 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 20:56:28.66 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・(そうか、テラポリス周辺で『やりすぎた』から
わざわざここまで遠征して来たのか・・・)」
ツン「・・・(私がいなくなっても、まだ子供達を
誘拐してたなんて・・・)」
ツン「・・・」
ツン「・・・(皆を呼びに行った方が・・・)」バッ
ツン「(・・・でも、ここで逃すと、もうどこに行ったか
わからなくなるかもしれない・・・。)」
- 65 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:03:54.26 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・」
ツン「・・・どうせあと1週間でテラポリスに突入するんだ・・・。
別に今アイツを『やる』必要は・・・。」
【(#^ω^)「許せないお!!!絶対に許せないお!!!」】
【ブチャラティ「これは『生き方』の問題だ。俺は自分の
やり方をまげてまで、生きていくつもりはない。」】
ツン「・・・(私は・・・何を言ってるんだ!!ここで逃したら
また犠牲者が一人増える!)」
【フーゴ「君は、絶対に生きてくれ。生きて、モンタギューを・・・。」】
ツン「(私がこの3週間で彼らから学んだ事・・・それは)」
ツン「( 『真 の 未 来』 と は 『困 難』 を
『乗 り 越 え る』
こ と に よ っ て
生 ま れ る と い う 事 !)」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!
ツン「もう逃げはしない。過去からも・・・そして未来は
私の『決意』が『切り開く』!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド!!!
- 66 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:05:15.12 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・」スッ
モナリス「行きますよ。」
子供A「・・・」
ツン「待ちなよ。」
モナリス「・・・」クルッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
- 69 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:07:07.19 ID:CsGHUqVC0
- ツン「その子供・・・どうする気なんだ?」
モナリス「・・・?」
モナリス「失礼ですが?」
ツン「その子供だよ。どこに連れて行くんだ?」
モナリス「あぁ・・・、この子はある『お屋敷』に養子に入る事に
決まりまして、連れに来たんですよ。」
モナリス「この子にとっては、とても『幸運』な事です。」
ツン「・・・誘拐・・・じゃあないのか?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
- 71 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:07:54.10 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「・・・」
モナリス「ハハッ・・・何を馬鹿な事を・・・。」
モナリス「・・・それでは、私はこれで。」クルッ
ツン「モンタギュー・ベルナルドに使える、モナリスだな。」
モナリス「・・・!」ピクッ
モナリス「・・・」クルッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 76 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:10:08.50 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「どこかでお会いしましたか?」
ツン「・・・さぁね。」
ツン「そんな事はどうだって良いんだ。」
ツン「その子を放しなよ。」
子供A「・・・」
モナリス「・・・『放す』も何も・・・私はこの子の手さえ
掴んではいない。」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
ツン「・・・」
ツン「さぁ、こっちにおいで。」
- 81 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:12:49.44 ID:CsGHUqVC0
- 子供A「・・・」
シィィーーーーーンッッ・・・
ツン「(反応がない・・・。というより意識がないように見えるが・・・)」
ツン「・・・お前、この子に何をした?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
モナリス「何もしてはいませんよ。」ニヤリ
- 83 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:14:19.07 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・(一体・・・)」
ツン「・・・ハッ!」
子供A「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ツン「・・・(頭に何か・・・刺さってる・・・)」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ツン「・・・(『フラッグ』・・・か?)」スッ・・・
モナリス「・・・あなた・・・見覚えがあるな・・・どこかで・・・。」
ツン「・・・(まずい!!)」
- 85 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:15:23.92 ID:CsGHUqVC0
- ツン「行くぞ!逃げるんだ!」
ガシッ!!
子供A「・・・」グンッ・・・!
ダッダッダッダッ
ダッダッダッダッ!!
子供A「・・・」
モナリス「ヤレヤレ・・・」フゥ・・・
- 86 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:17:03.75 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・(このまま走ればとりあえず逃げ切れる)」
『ザグゥゥゥゥッッッッ!!!!』
!!!
ツン「・・・何!?」ガクッ・・・
子供A「・・・」ポタッ・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
ツン「・・・馬鹿な・・・!?(ナイフを・・・?)」
- 87 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:17:54.77 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「・・・よくやったな。ピエトロ」
ツン「!!!」クルッ
ツン「!!お前がやらせたのか!!」グッ・・・
モナリス「『仕事』の邪魔をされちゃあ困るんだよ。それに俺の
正体を知られてるってのがもっと困る。
逃がすわけにはいかないだろう、そんなヤツを。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
ツン「・・・!」
モナリス「『お前が誰か』なんて、なるほどお前が言った通り
どうでも良い事だな。ここで死ぬ男の正体など、
気にする必要はない・・・。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 89 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:23:22.96 ID:CsGHUqVC0
-
ドドドドドドドドドドドド!!!
ツン「(こうなると・・・こいつを倒すしか・・・この子を救う
方法は無いか・・・)」
ツン「・・・(問題は2つ)」
モナリス「・・・でもお前どこかで見たことあるなァ〜。気になるなァ〜。」
ツン「(1つは、私がスタンドをまだ『出せない』事。)」
ツン「(コイツは間違いなくスタンド使いだ。見た事はないが・・・)」
ツン「(コイツには私のスタンドを屋敷で何度も見られている。
今ここでスタンドを使えば
間違いなく私の正体がばれる・・・。私がツン・デ・レヴィ
だとわかればコイツは一度モンタギューに報告しに戻ろうと
するだろう。)」
- 90 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:24:24.17 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「誰だったかなァ〜?」
ツン「・・・(そうなればチームの皆に危険が及ぶ。)」
ツン「(コイツを倒せると確信した時でなければ私のプリンスを出す
わけにはいかない)」
ツン「(もう1つの問題は・・・)」
『グッ』
ツン「!?(何だ?左足が・・・)」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!!
- 91 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:25:33.69 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「どうした?左足に違和感でもあるのか?」
ツン「・・・!!(これは!!小さいが、スタンド!?)」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド!!
モナリス「何が起こってるか・・・お前にはわからないと思うが・・・
20分後には・・・お前の死体が見られるよ。お前の正体もわかる。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
ツン「・・・(動いて・・・?)」
ツン「・・・(違う!!『コレ』は、私の足を『登って』来ている!)」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!
- 106 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:32:25.86 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・ハッ・・・(あまり見ていると私が『スタンド使い』だという事が
ばれてしまう。」クルッ
ツン「・・・(そしてもう1つの問題・・・それは私が自分のスタンドの能力を
完璧に把握していない事。今まで『右手』で『人を治す』、
『左手』で『生命力の抽出』。
この2つでしかスタンドを使用して
いない。・・・人を殴った時・・・何が起こるのか・・・)」
モナリス「変な正義感なんて持つもんじゃ無いなァ〜。クソの役にも
たたないだろ。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 107 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:33:26.85 ID:CsGHUqVC0
- ツン「ギリッッ!(だがとりあえず今は、
コ イ ツ に 近 づ く !!)」
ド ォ ォ ォ ン ッ ッ ッ!!!
モナリス「・・・」
『ドグシャァァァッッッ!!!』
ツン「!?左足がッ!?」ガクッ
ドシャァァッッ!
- 108 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:34:14.41 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「・・・スタンド使いじゃないお前には何を言ってるか
わからないと思うが、」
モナリス「俺のスタンド『ピアニカ』は、お前の体が揺れたりすると『ピッケル』
を打ち付けて登っていく。」
ツン「・・・!?」
モナリス「『登りにくい』んだろ、多分。揺れたりすると。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
モナリス「お前がおとなしくジッとしてれば何もしないがね・・・。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
ツン「・・・足が・・・!」チラッ
ピアニカ「・・・」ガシ!ガシ!ガシ!ガシ!
ツン「(スピードが速くなっている?座って、傾斜が緩やかになった
からか!!)」
- 109 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:34:51.45 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・くっ!!」ガバァッッ!!!
モナリス「・・・!」
モナリス「・・・お前、もしかして見えてるのか?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
ツン「・・・(今は我慢だ・・・。ここでスタンドを見せるわけにはいかない・・・)」
モナリス「・・・」
モナリス「そんなハズはないか。スタンド使いなら、すでに『出してる』よな。」
モナリス「ジッとしてな。痛いのがイヤならな。
- 110 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:35:32.73 ID:CsGHUqVC0
- ツン「(・・・アイツの所まで距離約20メートル。私のスタンドの射程距離は
精々3〜4メートル・・・。近づけるか・・・この足で・・・。)」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
ツン「・・・(やるしかない!『近づく』事でしか、道は
開けない!)」
ドォォォォンッッッ!!!
モナリス「クレイジーだな。近づいて来るとは。」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!
- 111 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:36:00.62 ID:CsGHUqVC0
- ピアニカ「・・・」ブンッッ!
『グシャァッ!!』
『グザァッ!!』
『ドグゥッ!!』
ツン「・・・!!!グ・・・!」
モナリス「お前・・・何する気なんだ?近づいて来て。やたら
格闘技に自信でもあるのか? まさか『一発殴りたい』
とか少年漫画みたいな事を言い出すわけじゃあないよな。」
ツン「・・・(長い・・・あと10メートル。)」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
- 112 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:37:53.03 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・」ズズッ
『グシャァッ!』
ズリズリッ
『グシャァッ!』
モナリス「・・・理解に苦しむね。自分の身をそこまで傷つけてまで
他人のために何をするって言うんだ・・・。」
ツン「・・・6メートル・・・」
モナリス「・・・貴様・・・。」
カッ! シュピンッ!
モナリス「質問に答えろォァーーーーーーーッッッ!!!」
ドヒャァァァッッッ!!!!
ツン「!?ナイフ!!!」
ツン「(ま、まずい!避け切れない!!)」
ガキイィィィーーーーーーンッッ!!!
カシャンッ・・・
- 113 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:38:25.30 ID:CsGHUqVC0
- ツン「し、しまった!(スタンドを・・・)」
ドドドドドドドド
モナリス「!!」
モナリス「お前・・・今チラッと腕だけ見えたのは・・・スタンドだな?」
モナリス「・・・スタンドが使えるのに、今まで『出さなかった』のか?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
ツン「!!」
モナリス「何か理由があるんだな・・・見せられない特別な理由・・・!」
モナリス「お前の正体・・・、興味が湧いてきたな!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
- 115 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:40:05.47 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「・・・だが」
ツン「!?」
モナリス「危険を冒してお前のスタンドに触れる必要も無い。」タッ
ツン「!!」
モナリス「近づいて来るという事は近距離パワー型。このまま
距離をとってれば・・・お前は俺には勝てないんだな・・・?
そうだろ?」タッタッ
ツン「き、貴様!!」ズリィィッ・・・
モナリス「残念だったな。だまし討ちが失敗して・・・。」スッ・・・
- 121 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:43:27.61 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「そして・・・俺のスタンドも腰まで到達したようだ。頂上まであと5分
て所だな。」
モナリス「ついでに説明してやる。俺のスタンドは敵の頭頂部まで
上り詰めたら、登った『証』として『旗』を立てる。
よくやるだろ?映画とかで。敵の城を征服した主人公が
城の頂上で旗を掲げたり。」
ツン「・・・何の話だ?」
モナリス「俺のスタンドに『旗』を立てられた人間は、俺に征服されるんだよ。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!
- 122 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:44:47.55 ID:CsGHUqVC0
- ツン「何だと!!!?」
モナリス「俺が、お前の正体がすぐにわかると言ったのはそういう
理由だよ。」
ゴゴゴゴゴゴ!!!
ツン「!!!」
ツン「う、ウワァァァーーーッッッ!!」
ガオォォォォン!!!
バシィィィィッッッ!!
モナリス「無駄だ。あらゆるスタンドの攻撃は、俺のスタンドには無意味だ。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
モナリス「そして・・・ソイツは登りやすい『ルート』で登っていくぞ・・・」
ツン「・・・!?」
- 123 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:45:46.70 ID:CsGHUqVC0
- ピアニカ「・・・」ガシィッッ!!!
ガッ!ガッ!ガッ!
ドドドドドド!!
ツン「コイツ・・・!(攻撃した方の腕から登ってきた!!)」
モナリス「『そっち』の方が登りやすそうだからな。間違っても
バンザイなんてしない事だ。俺のスタンドが走ってお前の
頭まで降りてくるからな。ハハッ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ツン「・・・(これで、右腕が・・・動かせなくなった・・・!)」
- 125 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:52:59.69 ID:CsGHUqVC0
-
モナリス「・・・(見た所射程距離は5メートル以下だな。15メートルは
距離を取らせてもらう。)」ザッザッザッ・・・
ツン「く・・・」グラッ
ツン「まずい・・・血を失いすぎた・・・。」
ツン「・・・コイツはここで・・・倒さなくては・・・。皆が・・・」
ツン「ハッ!」
ガバァァッッッ!!
モナリス「!!!」
ツン「・・・動くな・・・!」
モナリス「銃・・・だと?」
モナリス「くっ・・・!」ダアッ!
ツン「うわァァァァーーーッッッ!!!」
- 126 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:54:10.89 ID:CsGHUqVC0
-
ダァァァァン!! ダァァン!
ダァァァン!! ダァァン!
ダァァァン!! ダァァン!
ヒュンッ!ヒュン!
ヒュンッ! ヒュン!
ヒュンッ! ヒュン!
モナリス「・・・」チラリ・・・
モナリス「・・・フッ!」
- 127 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:55:39.68 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「・・・。お前、銃撃った事あるのか?6発とも外れていったぜ・・・?」
モナリス「残念だったな・・・。」
ツン「・・・いや、命中したよ。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
モナリス「・・・何・・・?」
ツン「15メートルも離れてるお前に弾丸が当たるなんて
思っちゃいない・・・。だが一発くらいは当たると
思ってた・・・もっとデカイ的ならね・・・。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
モナリス「!?」
ツン「お前の後ろに10個も並んでるだろ・・・。
『プロパンガス』のボンベが・・。」
モナリス「!?何ッ!!」
- 128 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:56:21.31 ID:CsGHUqVC0
-
ドゴォォ
ォォォォォ
ォォォォオンッッッ!!!
モナリス「ぐッ、グワァァッッ!!」ドォォッ
ドシャァァッッッ!!!!
モナリス「クソッ!!火がッ!」バッバッ!!
モナリス「ハッ!!」クルッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
ツン「・・・これで射程距離範囲内だな・・・!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
- 130 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:57:33.70 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「くッ!!!」
ツン「喰らえッ!!!プリ・・・!」
モナリス「!!!」ガシィィッッッ!!
モナリス「動くなァッッ!!!」
ドドドドドドドドドドドドドド!!!
ツン「!!!」
モナリス「動くと・・・この子供の首をかっ切る!」
ピエトロ(子供A)「・・・」
ツン「・・・!(まずい、首を切られてはカプセル
は飲み込めない・・・!)」
モナリス「動くなよォォーーーーッッ!!」ズリズリズリ・・・
ツン「クッ!!」
『ゴォォォッッッッ!!!』
- 132 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:58:17.95 ID:CsGHUqVC0
- ツン「!!?」
モナリス「!?何だ!?」
『ゴォォォォォォォォォ!!!』
モナリス「ハッ!上かッ!?」クルッ!
『ォォォォォオオオオンッッ!!』
モナリス「!!!???ヒッ!!」バァァッッ!
ドグァグッシャァァッッ!!!!
モナリス「・・・!!?」
モナリス「な、なんだ!!サメが・・・空から
『 降 っ て 来 た ! ?』」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!
- 134 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 21:59:05.33 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・!?」
モナリス「・・・何だったんだ?」
『ガァァァァン!!!!』
『ガァァァァァン!!!』
『ガァァァァァァン!!!』
モナリス「!!!?」クルッ
ドバドバドバァァッッッ!!!
モナリス「!!!グッ!」
モナリス「グアァァァーーーーッッッ!!!」
モナリス「俺の腕がァーーーッ!!!」
- 136 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:00:10.00 ID:CsGHUqVC0
- ツン「(子供を放した!)」
バッ!!!
ツン「(空から・・・サメが・・・。そして弾丸・・・?)」
ツン「何が・・・・・・?」
ツン「・・・まさか。」クルッ・・・
ツン「・・・」
モナリス「ヒィィィッッ!何なんだ一体!」
ビクンッ!!ビクンッ!!
ガシッッッ!!!
モナリス「なっ何!?」クルッ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
- 138 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:01:20.81 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・今度こそ・・・私が攻撃する番ね・・・」
ドドドドドドドドドドドド!!!
モナリス「そ、そんな、しまった!!!!」
ツン「プリンス!!!!」
ドォォォーーーーンッッ!!
モナリス「お前!!そのスタンドは!!」
モナリス「 『ツ ン ・ デ ・ レ ヴ ィ』 !!!
やはり生きていたのか!!!」
- 139 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:02:24.77 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・」
ツン「今まで生きてきた中で最も長い20メートルだったわ。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
モナリス「お前・・・!一人でモンタギュー様に逆らって、『未来』があると
思うのか!!」
- 141 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:03:06.36 ID:CsGHUqVC0
- ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ツン「私があの屋敷を出て学んだ事。それは・・・『真の未来』は
掴み取る物だという事。」グググッ!!
モナリス「ウワッ・・・やめろ!!!」
ドドドドドグシャァァッッ!!!
モナリス「ギュワッバァァーッッ!!!」
ドザァァッッッ!!
- 142 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:03:48.37 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「ひィィィ…?い?」
モナリス「あ、あれ?どこも傷ついてないぞ・・・?」
ツン「!?」
モナリス「・・・フッ」
モナリス「フッ、ハハハハハハ!!!お前のスタンドは『治す』能力だ!!!
残念だったな!!人を傷つける事はできないんだよ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
- 144 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:04:39.93 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・」
モナリス「そしてェ〜!!」
『ドグザアァァッッッ!!!』
ツン「グッグハァァッッ!!」
モナリス「俺のスタンドもお前の首まで到達した!!!お前を
『支配』するのにあと一分もかかるまい!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!
- 145 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:05:24.64 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・・」
ツン「・・・気付いてないのね・・・。自分の負った本当の
『ダメージ』に・・・。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
モナリス「・・・何っ!?」
バッバッ クルックルッ
モナリス「・・・どこも何ともないわッ!ちょっと口の中を
切ってるみたいだがなァ〜!!」
- 146 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:06:53.72 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・切ってるんじゃあないわ。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
モナリス「何だと!?」
ツン「口内炎が出来てるのよ。」
モナリス「口内炎だと!?」
ボワーーーーッッッ・・・
モナリス「目、目が!?目が見えん!」ゴシゴシ!
ツン「・・・ベーチェット病・・・って言うみたいよ。」
ツン「体の免疫機能が暴走を起こしてる・・・らしいわね。」
モナリス「!?」
ツン「私のスタンド・・・自分でもやっとわかった。
これが私の能力・・・。右手で『治療』左手で『破壊』
生物の身体機能をコントロールするスタンド・・・。生命力の抽出は・・・
『破壊』の延長上にある能力だったみたい・・・。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
- 149 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:09:56.29 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「ニャニーーッ!!?」
ツン「・・・」
『ドグシャァァッ!』
モナリス「な、何を・・・し・・・?」
キリギギギギギ・・・!!
モナリス「イギャアアアーーーッッ!!!」
ドシャァッ!!!バタバタ!!
モナリス「胸が・・・!腹がァ〜!!」
ツン「・・・冠動脈の動脈硬化を起こしたわ・・・。」
スゥッッッ・・・
ツン「そうとうな痛みのようね。あなたのスタンドも消えたわ。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
- 150 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:10:21.81 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「いッ!痛いッ!」
モナリス「治してくれ!頼む!!治してくれッ!!」ガシィッ!!
ツン「・・・あなたはそう言って泣いて嫌がる子供を
何人も・・・殺してきた。私を使って・・・。」
ツン「・・・」バッ・・・
ズギュゥゥゥン!!
- 152 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:11:45.03 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「はっ?なっ、治った?」
ツン「・・・どうすればそんな事が出来るのか・・・私には
理解できない・・・人、一人を傷つけるのもこんなにも
苦しいのに・・・。」
クルッ・・・
ツン「・・・強制されていたとはいえ、実際に子供達を殺したのは
私・・・。アナタを裁く権利すら、私は持っていないかもしれない・・・。」
- 153 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:12:24.23 ID:CsGHUqVC0
- モナリス「・・・ゴクリ(こ、こいつの能力は危険すぎる!今、ここで
殺しておかなくては・・・!命令など関係ない!)」
ツン「・・・そのまま寝てれば・・・もう何もしないわ。」スタスタスタ・・・
モナリス「・・・(ヒヒヒ・・・敵に背を向けるなんて・・・)」スチャッ・・・ギラッ
モナリス「馬鹿なヤツだ!!死ねッ!!!」
ガバァッッ
- 155 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:14:08.23 ID:CsGHUqVC0
- ツン「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!
モナリス「な?足が!?動かない!?」ギギッッッ・・・
ツン「・・・」
ツン「つくづく・・・救えない男ね・・・。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
ツン「バカ・・・!」
モナリス「イヤ・・・違う・・・んです!」
- 157 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:14:49.20 ID:CsGHUqVC0
- ツン「バァカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ!!!!!
ドドドドドドドドドド バカバカバカバカバカバカ!!!!!
ドドドドドドドドドド バカバカバカバカバカ!!!!!
ドドドドドドドドドド バカバカバカバカ!!!!!
ドドドドドドドドドド バカバカバカバカ!!!!!
ドドドドドドドドドド バカバカバカバカ!!!!!
ドドドドドドドドドド バカバカバカ!!!!!
ドドドドドドドドドド バカバカ!!!!!
ドグシャァァッッ!! バカバカ!!!
バカバカ!!!
『バァアカ・ガーレ』!!(失せろクソ野郎!!)」
モナリス「シュガリスグドゥラバーーーッッッ!!」
ドザァッッ・・・!
- 158 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:15:43.15 ID:CsGHUqVC0
- ツン「あなたの全ての感覚器官と体を動かすための機能を停止させた。」
ツン「苦しむのね・・・誰もいない、何も出来ない孤独で真っ暗な空間で・・・。」
バァァァァーーーーーンッッッ!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
- 161 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:16:18.98 ID:CsGHUqVC0
- ( ^ω^)「・・・」ジィィーーッッ・・・
クルッ
( ^ω^)「・・・ツン、大丈夫だったみたいだお。」スッ・・・
ミスタ「・・・ったく急にいなくなりやがってよォ〜。
見つけてみりゃあ敵と交戦中・・・人騒がせなヤツだよだなァ〜ッ。」
- 163 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:16:54.76 ID:CsGHUqVC0
- ザッザッザッザッ・・・
( ^ω^)「こっちに来たお。」
!!!
ミスタ「何ッ!!?見つかるとマズイ。車に戻るぞブーン!!」
- 164 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:17:32.78 ID:CsGHUqVC0
- ( ^ω^)「?何でだお?ここに居たことバレちゃ
まずいのかお?」
ミスタ「フゥ・・・、わかってねーなァ、ブーン。
『もしかしてあの人が助けてくれたのかしら』
って不思議に思われるくらいが一番格好良いだろーがよ。」
(;^ω^)「…よくわかんないお。」
- 166 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:19:20.75 ID:CsGHUqVC0
- ミスタ「良いから走るぞ!ブーン!」ガシッ!
ダァッッ!
( ^ω^)「わかったお!」
( ^ω^)「ブーーーーン!!!wwwブーン!!www」
ミスタ「叫ぶな!見つかっちまうだろーが!」
ガゴッ!
(;^ω^)「ブ・・・!テラヒドスww」
ダダダァーーッッッ!!!
ザッザッ・・
ソーッッ・・
ツン「・・・」チラッ
ツン「・・・」
ツン「・・・」クスッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
- 167 :1 ◆A/02Sqb2ac :2005/12/31(土) 22:21:33.45 ID:CsGHUqVC0
- ・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
( ^ω^)「・・・(今回あんまり出番がなかったお・・・)」
ツン「ブーン!」
( ^ω^)「?ツン」クルッ
ツン「・・・」
ツン「助けてくれたお礼ですッ!」
『チュッ』
(*^ω^)「!!うはwwフラグ立ったww」
ツン「べっ、別に好きとかそういうんじゃ
ありませんからッ!」
(;^ω^)「!!!!!!!!」
・・・・・・・・
・・・・・・・・・
本体名:モナリス
スタンド名:ピアニカ
全身、五感麻痺により再起不能
to be continued...