( ^ω^)がjojoの世界に現れたようです 12話目
- 3 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:45:39.62 ID:Mm8jKTih0
- 第12話
ザーーーッ・・・
( ^ω^)「・・・」
今日の日付は12月24日。クリスマス・イブ。今日は朝から雨だお。
ザーッ・・・
( ^ω^)「・・・」
現在の時刻は朝の8時。テラポリスまで徒歩30分ほどの場所に
ある、一件の貸家に僕達はいるお。ブチャラティは、1ヶ月前に、ネアポリス
を出た時すでに、この場所を『偽名』を使って、借りていたそうだお。
- 4 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:47:20.39 ID:Mm8jKTih0
- 今日は僕達の『未来』を左右するであろう『計画』
の日だお。緊張からなのか、朝起きてから皆、一言も喋ってないお。
ガチャリ・・・
全員「・・・!」
- 5 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:47:49.43 ID:Mm8jKTih0
- 8時2分。指定した時間から2分遅れて、ブチャラティが姿を見せたお。
ブチャラティ「全員・・・集まってるな?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
- 6 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:48:14.52 ID:Mm8jKTih0
- ( ^ω^)「・・・皆いるお。」
12月24日。今からの24時間。僕にとって、今まで生きてきた中で
一番長く、そして忘れられない日が始まろうとしていたお。
***********************************************************
- 7 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:48:48.38 ID:Mm8jKTih0
- *************************************************
****************************************
〜テラポリス公国 サン・ピエトロ大聖堂 〜
カツッ カツッ カツッ・・・
カツッ カツッ カツッ
- 8 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:49:31.18 ID:Mm8jKTih0
-
サン・ピエトロ大聖堂。カトリック教会の総本山であり、その名前はキリスト教の
使徒ペテロに由来する。
- 9 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:49:53.20 ID:Mm8jKTih0
- カツッ カツッ カツッ
司祭A「おはようございます、モンタギュー枢機卿。」
カツッカツッ
モンタギュー「おはよう。」
カツッカツッ
司祭B「おはようございます、枢機卿。」
カツッ カツッ
モンタギュー「あぁ、おはよう。」
カツッカツッ・・・
モンタギュー「・・・」
モンタギュー「・・・(朝から五月蝿いゴミ共だ・・・)」
- 10 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:50:16.21 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー・ベルナルドは、テラポリス公国の国務省長官を務める男である。
彼は、名門の家柄、ベルナルド家に生まれ、若干40歳で、枢機卿の地位
に着いた。
ザーーーーーーッ・・・
テラポリス公国における、モンタギューの地位は重要なものである。総面積
僅か0.5ku、人口およそ1000人というこの小さな主権国家は、形式的
には法王が統治する形にはなっているが、実際に国を取り仕切って
いるのは、国務長官であるモンタギューと、市国総督であるコロナ枢機卿、この
二人だった。
- 11 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:50:43.76 ID:Mm8jKTih0
- カツッカツッ・・・ ピタッ
ザーーーッ・・・
モンタギュー「・・・今日は雨か。」
カツッカツッカツッ・・・
モンタギュー「・・・」ンッ・・・
クルッ
モンタギュー「おはようございます。ウィレンドゥルフ教皇。」
教皇「おはようございます、モンタギュー枢機卿。」ニコリ
- 12 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:51:06.24 ID:Mm8jKTih0
- テラポリス公国、法王である、ウィレンドゥルフ教皇は今年で87歳になる。教皇という
国を治める立場に反して、実際に彼が
何かを決めるという事はほとんどなく、公式に発表する文章や、法王としての
意見などは、全て議会を通して決められている。
- 13 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:51:23.94 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・聞きましたか?教皇。昨晩、サン・ピエトロ大聖堂の前で何者かが
発砲したようです。」
教皇「ホッ・・・銃ですか?それはまぁ・・・なんとも・・・。」
モンタギュー「教皇の安全を考えて、広場の市国警備員の数を増やして
おきました。」
教皇「そうですか、ありがとうございます・・・」
ザーーーーッ・・・
- 14 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:51:42.20 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・」
司祭C「教皇、そろそろ・・・。」
教皇「・・・ホッ。そうですか。」
モンタギュー「・・・」
教皇「それでは、モンタギュー枢機卿、また後でお会いしましょう。
あなたに神のご加護があらん事を。」
モンタギュー「・・・えぇ、では後ほど、サン・ピエトロ広場で。」
カツッ カツッ カツッ・・・
- 15 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:52:14.23 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・」
モンタギュー「(神だと・・・?・・・マヌケめ。)」
モンタギューは考える。『神などいない』と。これまで自分が
やってきた事は、神が居るなら到底許される事ではないと、
彼は知っているからだ。
- 16 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:52:35.17 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「(他人を・・・それも数え切れないほど多くの人間を
殺し、自身の延命を行ってきた俺が罰せられない
この世の中に、神など居るはずがない。)」
モンタギュー「・・・」クルッ・・・
ザーーーーーッ・・・
12月24日午後1時。雨は降り続いている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- 17 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:52:53.78 ID:Mm8jKTih0
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブチャラティ「・・・以上が具体的な計画の内容だ。何か質問はあるか?」
全員「・・・」 シィィーーーーン・・・
(;^ω^)「・・・」
- 18 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:53:13.41 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・それじゃあ、注意すべき点を話しておく。」
ブチャラティ「さっきも言ったが、クリスマスのミサが開かれるのは、今日24日の午後23時30分
からだ。それからミサは数時間続く。」
ミスタ「・・・」
- 19 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:53:34.23 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「このミサはとても大規模なものだ。テラポリスは、カトリックの総本山だからな。
世界中から、カトリック信者が集まってくる。それだけじゃあなく、もちろん
観光客だって大勢いるだろう。地元の人間だって今日ばかりはミサに参加
するってのは、たくさんいるはずだ。」
フーゴ「・・・」
- 20 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:53:50.30 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「さらに、このミサの模様は、世界に向けて放送される。」
( ^ω^)「!!!放送ってTVかお!?」
ブチャラティ「あぁ、そうだ。全世界ってわけじゃあないが、テラポリスから中継で
世界、45カ国に向けて放送される。」
(;^ω^)「・・・すごいお・・・」
- 21 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:54:12.16 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「いいか、俺達が『計画』を実行した場合、間違いなくその一部始終も
放送されるはずだ。」
ナランチャ「・・・」
ブチャラティ「『絶対に』、画面に映るんじゃあないぞ。俺達の誰か一人でも画面に
映っていた場合、組織からも捜査の手が入る。そうなったら
ツンの事がバレるのも時間の問題だ。」
ツン「・・・」
- 22 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:54:41.60 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・それともう1つ。『昨日、誰かがサン・ピエトロ大聖堂で発砲した』という
理由で、モンタギューは今年のクリスマスミサの警備を例年より厳重なモノに
するらしい。俺達にとってはあまり良い事じゃあないが、それほど
問題じゃあないだろう。」
アバッキオ「・・・」
- 23 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:54:59.22 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「後は、さっき話した通りだ。」
ブチャラティ「ミスタ、わかってるな?」クルッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 24 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:55:16.78 ID:Mm8jKTih0
- ミスタ「・・・」
ミスタ「あぁ、ブチャラティ。大丈夫だ。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・ !!
- 25 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:55:36.28 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・よし。」
ブチャラティ「じゃあ、解散だ。各自、用意をしておいてくれ。」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- 26 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:55:57.84 ID:Mm8jKTih0
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
〜サン・ピエトロ大聖堂 11:30 p.m.〜
ワイワイ
ガヤガヤ・・・
ザワザワ・・・
ワイワイ
ガヤガヤ・・・
ザワザワ
市民A「・・・57、58・・・」
市民B「・・・お前何数えてんの?さっきから。」
- 27 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 05:56:18.12 ID:Mm8jKTih0
- 市民A「・・・60!時間だよ!時間!11時半だぜ!
そろそろ教皇様が出てくるはずだ。」
市民B「・・・お前、楽しそうだな・・・」
- 48 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:21:04.73 ID:Mm8jKTih0
- ザワザワザワ・・・
『ワーーーーーーッ!!!』
市民C「おッ!出て来たぞ!教皇様だ!」
市民D「TVカメラってどこらへんに置いてあんの?」
ザワザワ!
ワイワイ!!
キャー!! ガヤガヤ・・・!
- 51 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:22:43.58 ID:Mm8jKTih0
- 『ゴホン・・・』
ワイワ・・・ピタッ・・・
シィィーーーンッ・・・
教皇「・・・ゴホン・・・」
教皇「キリストは・・・我等の平和を・・・」
モンタギュー「・・・(ヤレヤレ・・・)」
- 52 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:23:12.86 ID:Mm8jKTih0
- *********************************
ブチャラティ「・・・始まったな・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
***********************************
- 53 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:24:05.35 ID:Mm8jKTih0
- あと一応・・・俺の文章は、地の文がありません(つけようと努力
しましたが無理でした)ので、色々工夫して書いてます。
******************
******************
で区切ってある所は、基本的に前後とは違う場所と考えて下さい。
【】は過去の発言です。
一応・・・今まで説明してなかったんで・・・説明でした。
- 54 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:24:40.34 ID:Mm8jKTih0
-
教皇「信頼と楽観の・・・」
市民A「・・・」ポカーン・・・
市民B「・・・お前、何聞きいってんだよ・・・。
ほとんど聖書に書いてあるだろーが・・・」
市民B「・・・(ハァーッ・・・雨降ってるし・・・来るんじゃなかったかな・・・)」
ガシガシ・・・!!!
- 55 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:26:26.34 ID:Mm8jKTih0
- 市民B「・・・なッ!?痛てッ・・!」クルッ
市民E「すいません、すいません。よく
見えないんで、前へ行かせてもらえませんか・・・。」
市民B「・・・(おばあさんか・・・。)」チラッ
- 56 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:26:58.32 ID:Mm8jKTih0
- オバアサン「・・・すいません、すいません」
ガシガシッ・・・!!
市民B「・・・(車椅子・・・。足が不自由なんだな。)」
ガシガシッ・・・!!
市民B「ちょ!!痛い!痛いって!わかったから、どうぞ!」
- 57 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:28:50.65 ID:Mm8jKTih0
- オバアサン「すいません、すいません。」 ギコギコ・・・
市民B「・・・(車椅子で体当たりしてくんなよなァ〜。)」
オバアサン「あぁ・・・ここならよく見える・・・。」
市民B「良かったですね。」
オバアサン「・・・ここなら大丈夫。」ホッ・・・
市民B「・・・(無視かよ)」ハァ・・・
- 58 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:29:15.44 ID:Mm8jKTih0
- ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
オバアサン「ここなら、モンタギューがよく狙える。」
- 59 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:29:39.94 ID:Mm8jKTih0
- 市民B「えっ?」クルッ・・・
オバアサン「俺の前に居るヤツはどいてろよなァ〜・・・!!!
怪我したくなきゃあよォ〜〜〜・・・!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!
ガバァッッ!!!
市民B「ウワッ!!何だ・・・!!!??」
- 62 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:30:49.79 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【ミスタ、お前には、まず『車椅子に乗った老齢の女性』
に変装してもらう。】
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・!!
- 63 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:31:14.56 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【その後、観衆に紛れてモンタギューに出来るだけ近づき、
モンタギューがお前の射程距離に入ったらすぐに、
車椅子の上に立つんだ。そうすれば、市民に『弾』
が当たるなんてことは絶対に無いからな。】
オバアサン「・・・」ガシッ・・・ガシッ・・・
市民B「なっ何やってんの?車椅子の上で・・・。おばあさん??」
- 64 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:31:41.09 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【そして、『ヤツの立ち位置』に照準を合わせたら・・・】
オバアサン「・・・」ガシャン・・・
ガッキーーーンッ・・・!!!
市民B「ヒッ・・・!!!このババァ銃を!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 65 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:32:06.49 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【 迷 わ ず 撃 て 】
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
オバアサン「・・・喰らいな・・・!」
ガァァン!!!!
ガァァァン!!
ガァァァン!!!!
- 66 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:32:36.67 ID:Mm8jKTih0
- 市民B「うわァーーッ!!撃ったァーーーーーーッッ!!!!」
ギュゥバァーーーーッッ!!!
ギュゥゥンッッ!!!
モンタギュー「・・・!?」
- 67 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:35:50.27 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・!?」
ドギュゥーーーンッッ!!
!!!!
モンタギュー「・・・何ィッ!!!???銃弾だとッ!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!
- 68 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:36:17.32 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「クッ・・・!!反応が遅れた・・・!!間に合わん!!」
ドバドバァッッ・・・!!!
モンタギュー「・・・グオッッ!」
観衆「・・・!!!!」
- 69 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:36:56.52 ID:Mm8jKTih0
-
キャァァーーーッッッ!!!!
ワーーーッッ!!!!
ドドドド!!
ウワーーーッ!!!
キャーーー!!! ワイワイ!!!
ガヤガヤ!!!
市民B「コイツ・・・!!!撃ったァーー!!!」
市民C「このババァか!!!!」
市民D「コイツが撃ったのか!!!」
市民F「捕まえろォーーーッ!!!」
ワァァーーーッッ!!!
- 71 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:37:34.18 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【ミスタ、お前が発砲した瞬間、パニックになるだろう。
その混乱に乗じて逃げ出せるかもしれない。】
市民C「捕まえたぜ!!」ガシィィッッ!!!
オバアサン「・・・」
市民D「絶対に離すなよぉ〜!!」ガッ・・・!!
- 73 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:39:43.64 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【・・・が、周りは人だらけだ。走って逃げるのも
難しいだろうし、大人数に掴まったら
動く事さえ出来なくなる。あまりに危険だ。そこで・・・】
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 74 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:40:14.22 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【本番ではムーディーブルースに行ってもらう。】
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
アバッキオ「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 75 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:40:42.51 ID:Mm8jKTih0
- アバッキオ「・・・狙撃はうまくいったようだな。」
アバッキオ「よし、最速で早送りサーチだ!!!」
スッ・・・
アバッキオ「ムーディーブルース!!!!」
ド ド ド ド ド ド ド
- 76 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:41:14.47 ID:Mm8jKTih0
- オバアサン「・・・」ピクッ・・・!
市民B「・・・なんだ??」
オバアサン「・・・」ジッ・・・ジジッ・・・!!
市民C「・・・?いいから捕まえ・・・」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
- 78 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:42:48.00 ID:Mm8jKTih0
- オバアサン「・・・」ギュルギュルギュル!!!!
ドギャァァーーーーーーンッッ!!!!
市民D「うわァァァーーーッッ!!!!」
オバアサン「・・・」
ギャルギャルギャルギャル!!!
ドバァァーーーッッ!!
ウワーーッ・・・!!
ナンダコノババー!!
ヒィィーーッ
ドドドドドドドド!!!
- 80 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:44:48.56 ID:Mm8jKTih0
- 市民C「・・・な」
市民F「なんだ今のスピード・・・」ポカーン・・・
市民A「・・・車椅子って、あんなスピード出せるんだな・・・」
ドドドドドドドド!!!
ウワーーーッ!!!
キャーーー!!! ワイワイ!!!
ガヤガヤ!!!
オバアサン「・・・」ドギャァァーーーーンッッ・・・!!
アバッキオ「・・・!来た!」
アバッキオ「よし、無事、ムーディーブルースは回収したぜ」
オバアサン(ムーディーブルース)「・・・ジジッ・・・!!」
シュィィーーーンッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 81 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:45:20.73 ID:Mm8jKTih0
- *************************************************
〜サン・ピエトロ大聖堂から車で30分のとあるバー 〜
TV「・・・!!!」ワイワイ!!
ミスタ「・・・なんかさァ〜・・・」
ミスタ「つまんねェよなァ〜、オヤジ。」ハァ〜・・・
店のマスター「えッ!?あんた何言ってんだ!TV見ろよ!
ミサでお偉いさんが撃たれたらしいぞ!!!」
ミスタ「・・・俺もそっち行きたかったなァ〜・・・」
- 82 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:46:16.61 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【ミスタ、最悪の場合を想定して、お前は絶対に
会場に近寄るな。少なくとも、ムーディーブルースが
モンタギューを狙撃してから5分はどこか離れた場所
にいるんだ。お前が疑われた時に、アリバイが無い
んじゃあ困るからな。】
ミスタ【えっ!?じゃあ、実質俺がやるのって、前日に
会場で銃撃つだけなの!?】
- 83 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:46:47.61 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【そうだ。モンタギューの立ち位置は、毎年決まっている。
今年だけ例年とは違う立ち位置になるなんて事は
まず無いと考えていいだろう。だからお前が前日、
モンタギューの立ち位置に向けて銃弾を発射すれば、
当日は、ムーディーブルースが『前日のお前』を
再生する。弾丸は、モンタギュー目掛けて飛んでいく
はずだ・・・。ムーディーブルースなら狙撃後に早送り
サーチすれば捕まる心配もない。】
- 84 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:47:14.72 ID:Mm8jKTih0
- TV「・・・!!!」ワイワイ!!
ミスタ「・・・」
ミスタ「・・・なんつーかよォー、置いてけぼり食らったような
カンジがすんだよね。わかるかァ〜?オヤジ。」
マスター「・・・しかし、えらいことになったな・・・。」
ミスタ「おい、聞いてんのかよ、このハゲ!」
マスター「何だと!!??」クルッ!!
ミスタ「・・・ハァ・・・」
ミスタ「あッ、俺の名前、ミスタだから。覚えといてね、マスター♪
(もしもの時のために♪)」
マスター「・・・!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
******************************************
- 85 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:49:36.13 ID:Mm8jKTih0
- *************************************
キャァァーーーッッッ!!!!
ワーーーッッ!!!!
ドドドド!!
ウワーーーッ!!!
キャーーー!!! ワイワイ!!!
ガヤガヤ!!!
モンタギュー「・・・まさか・・・ブチャラティチームか!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 87 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:51:34.63 ID:Mm8jKTih0
- SP1「モンタギュー様!!」
モンタギュー「・・・!!」クルッ・・・
SP1「こちらです!!」
SP2「こちらに車が用意してあります!!」
モンタギュー「・・・クッ・・・」
ダダッ・・・
- 89 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:53:29.91 ID:Mm8jKTih0
- ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
SP1「どうぞ、こっちです!」
SP2「この車です、お乗り下さい!!」
モンタギュー「・・・!クソッ!!」
ガチャッ・・・!!
バタン!!!
- 90 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:53:54.97 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・クソッ!!(まさかブチャラティチームが
ここまでやるとは・・・!!!)」
運転手「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 91 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:54:34.70 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・?」
モンタギュー「どうした!おい!運転手!!
車を出すんだ!!!」
モンタギュー「・・・おい!お前に言っ・・・」
ガシィッッ・・・!!
運転手「・・・」グラッ
ドサァッ・・・!
モンタギュー「なッ・・・!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 93 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:55:31.24 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【いいか、『狙撃』された後、モンタギューは間違いなく、
大聖堂の裏に停めてある車で、そこから離れようと
するはずだ。】
ナランチャ【なんで?スタンド使いなんだろォー?そこで戦えば良いんじゃあ
ないの?】
ブチャラティ【いや、モンタギューは表向きは普通のお偉いさんだ。こういった
場合、普通はSPに護衛されて、どこか車で安全な場所まで
連れて行かれる。】
- 94 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:56:03.05 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・運転手には気絶してもらった。」
モンタギュー「ハッ・・・!!どこだ!!」キョロキョロ・・・
ブチャラティ「運転手には気の毒だが・・・しばらく首が鞭打ちみたいに
なるかもしれない・・・。だがまぁ、じきに治るから
あまり心配しなくてもいい。」
モンタギュー「・・・どこに・・・!!」
- 95 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:56:31.69 ID:Mm8jKTih0
- ガシィィッッ・・・!!!
!!
モンタギュー「・・・!!!足首を・・・!下かッ!!!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド
- 96 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:56:58.72 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ【んで、その車のところからはどうすんのさァ〜?】
ブチャラティ【・・・】
ブチャラティ【ヤツが車に乗ってからは・・・、俺がやる。】
- 97 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:57:31.62 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・このまま、地下の誰もいない所まで
引きずりこませてもらうぜ。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
モンタギュー「・・・ブチャラティ!!(車の車体と、道路にジッパーで穴を!!)」
ブチャラティ「・・・そんなに遠慮するなよ。」グィィッ!!!
モンタギュー「うォォォォーーーーーーッッッ!!!」
ガォォンッッッ!!!!
・・・・!!!
・・・・・・・!!
- 98 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 12:58:00.22 ID:Mm8jKTih0
- SP1「・・・いつまでここに停車してんだ!!」
SP2「・・・!?モンタギュー様がいないぞ!!!」
SP1「運転手が気絶させられている・・・!!!」
SP2「モンタギュー様はどこだァァーーーッ!!!」
・・・・!!!
・・・!!!
***************************************************
- 108 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:32:04.99 ID:Mm8jKTih0
- ***************************************************
ズズズズザァァァーーーッッ・・・!!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド!!!
モンタギュー「・・・ブチャラティ!!!コイツ!!」
ズリズリズリズリ・・・!!!!!
ブチャラティ「・・・」
ビィィーーーーーーッッッ・・・!!!
モンタギュー「・・・(ジッパー・・・コレがコイツのスタンド!!)」
ブチャラティ「・・・」
ギャァァーーーーーンッッッ・・・!!!
- 109 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:32:58.08 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・(地中をジッパーで移動している・・・
だが、どこに向かっているのだ!?この
まま進むと・・・どこへ・・・)」
ブチャラティ「・・・」チラリ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
- 110 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:33:21.23 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・お前・・・俺がこのままおとなしく
ひきずられていくと思うのか・・・!!」
ザリザリザリザリ・・・!!!
ブチャラティ「・・・」
ブチャラティ「・・・何だって?何て言ったんだ今・・・。悪いが
よく聞こえないんだ・・・ジッパーを閉める音でな・・・」
ビィィーーーーーーーーーッッッ!!!
- 112 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:35:09.26 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・フン・・・!ならばそのまま死・・・!!!」
ガバァッッッ・・!!
ブチャラティ「・・・着いたぜ・・・ここが終点だ・・・。」
『グィッッッ!!!』
モンタギュー「・・・うォッ・・・!!?」ズリリィィッッ・・・!!!
- 115 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:35:48.81 ID:Mm8jKTih0
- 『パッ・・・』
モンタギュー「・・・いきなり・・・空洞が・・・!?」
ドサァァッッ・・・!!!
ガバッ・・・!!!
モンタギュー「くッ・・!!」バッ!!
キョロキョロ・・・
- 116 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:37:07.46 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・こ、ここは・・・(光がある・・・どこかの
部屋なのか・・・?見覚えがあるような・・・)」
ブチャラティ「・・・サン・ピエトロ大聖堂地下・・・」ボソッ・・・
モンタギュー「・・・ハッ」グルッ・・・!
ブチャラティ「・・・歴代の教皇が眠る墓所だ。」
カツッ・・・ カツッ・・・
ピタッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 117 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:38:23.90 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・ブローノ・ブチャラティ!!」
ブチャラティ「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 118 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:40:01.60 ID:Mm8jKTih0
- スッ・・・
モンタギュー「(何だ・・・?後ろに・・・)」
( ^ω^)「僕もいるお!!!」バッ!!
モンタギュー「・・・?(豚・・・か?)」
( ^ω^)「ブーンって言うお!」
モンタギュー「・・・(ブーン・・?)」
- 120 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:41:46.75 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・歴代教皇には睡眠中失礼だが・・・」
モンタギュー「・・・ハッ」クルッ・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ブチャラティ「お前の死刑はここで執行する。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!
- 146 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:53:06.77 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・」
モンタギュー「・・・最初に言っておくぞ。」
モンタギュー「 お 前 に は 無 理 だ 、
ブ チ ャ ラ テ ィ ・・・。 」
ド ド ド ド ド ド ド ド ・・・
- 147 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:54:19.84 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・『無理か、そうでないか』はお前が決める事じゃあ
ない・・・」スッ・・・・
ジリジリ・・
モンタギュー「・・・」
ズズッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ブチャラティ「・・・俺が決める!!」カッ!!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!
ブチャラティ「スティッキーフィンガーズ!!!!」
ドバォッッッ!!!!
- 148 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:56:32.94 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・わからんヤツだ・・・。頭で理解できない
のなら・・・」 グッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!!
- 149 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 13:57:20.59 ID:Mm8jKTih0
- スティッキー「アリアリアリアリ!!」
ギュオォッッ!!
ドッッ・・・
『ガ シ ィ ッ ッ ッ ・・・!!』
ブチャラティ「・・・!!(止めた・・・!)」
モンタギュー「・・・体で理解するがいいッッ・・・!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
- 151 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:01:22.87 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「サムオールドソングッ!!!」
サム「・・・」 スッッ・・・
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!
- 152 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:03:40.29 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・下か!ガードしろ、スティッキーフィンガーズ!!」バッ・・・
サム「・・・」シュッッ・・・
ドガァッッッ!!!
ブチャラティ「クッッ・・・!!」 ォォオッッ!!
ズザザァァッッッ・・・!
(;^ω^)「ブチャラティ!!!」ダダッ・・・
ブチャラティ「・・・大丈夫。ガードの上からだ・・・。」
- 154 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:08:32.68 ID:Mm8jKTih0
- (;^ω^)「ホッ・・・良かったお。」
ブチャラティ「・・・この場所を選んだのは正解だったな・・・」スクッッ・・・
モンタギュー「・・・」
ブチャラティ「モンタギュー、今の攻撃でわかったが・・・」
( ^ω^)「・・・?」
ブチャラティ「お前のスタンドは、遠距離操作型だな・・・?」
- 155 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:09:19.19 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・」
ブチャラティ「今、お前が出したスタンド・・・人型ではあるが、
パワー、スピード共に、俺のスティッキーフィンガーズのソレに比べて
話にならない。」
モンタギュー「・・・」
ブチャラティ「他の部分でエネルギーを使ってるって事だ。そして・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 157 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:10:31.63 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・今俺達がいる部屋・・・、ほぼ正方形で、部屋の端から
端まで、約10メートル。」ビッ・・・
ブチャラティ「1つある出口は、俺の後ろ・・・。」
モンタギュー「何が言いたい?」
ブチャラティ「どうやってもお前はここからは逃げられない。ということだ。」
ブチャラティ「つまりお前は遠距離操作用のスタンドで、俺の近距離パワー型のスタンドと
接近戦を行う必要がある。」
- 160 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:12:58.59 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・言いたい事はそれだけか?」
ブチャラティ「まだある・・・。」
ブチャラティ「お前のスタンド・・・どうやら即効性のある特殊能力は
持ってないようだな。」
( ^ω^)「・・・」
ブチャラティ「俺はお前のスタンドの能力が現れるまで待つつもりもない・・・。即効で
終わらせる・・・。お前のスタンドのスピードで、俺のスタンドの攻撃を
受けきれるとも到底思えない。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ブチャラティ「・・・ここで死ぬしかなくなったな、モンタギュー。」
モンタギュー「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 162 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:14:06.24 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・」
モンタギュー「・・・フッ・・・!」
モンタギュー「何を言うかと思えば、そんな事か・・・。」
( ^ω^)「!!」
モンタギュー「そういう事なら、俺にもわかった事がある。」
モンタギュー「まず、今お前が自分で言ったように、お前自身のスタンドは近距離パワー型。
そして・・・」
ビッ・・・
( ^ω^)「!」
モンタギュー「お前のスタンドは恐らく遠距離操作型だ・・・。」
(;^ω^)「・・・!」
- 163 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:15:19.80 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「そして、その二つさえ分かれば、お前等の死に方は決まっている。」
ブチャラティ「!?」
( ^ω^)「!!?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 166 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:20:24.39 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「お前達を倒すのに・・・必要なのはその二つのデータだけだ。」
ブチャラティ「・・・フゥ。このまま話してても何も進展しそうに無いな・・・。
さっさと終わらせよう・・・。」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
- 168 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:21:33.83 ID:Mm8jKTih0
- (;^ω^)「・・・」ゴクリ・・・
モンタギュー「・・・」ジリッ・・
ブチャラティ「・・・」ジリジリ・・・
カッ!!!
ブチャラティ「スティッキーフィンガーーーズ!!!!」
ドバァァッッッ!!!
モンタギュー「サムオールドソングッッ!!!!」
ドォォォォンッッッ!!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
- 169 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:23:03.48 ID:Mm8jKTih0
- ****************************
******************************
〜モンタギュー家 正面入り口 同時刻〜
守衛「・・・ックショイ・・・!!」
守衛2「・・・大丈夫か?」
守衛「あぁ。しっかし寒いな、やっぱり。雨降ると・・・」ズルズル・・・
守衛2「まぁ、12月の終わりだからな。地中海気候といっても
夜は寒いさ。」
- 171 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:24:14.41 ID:Mm8jKTih0
- スッ・・・
守衛「・・・んッ・・・?」グルッ
守衛2「どうした?」
守衛「・・・イヤ・・・」 ジーーッ・・・
守衛2「?なんだ?向かいの屋根の上に何かあるのか?」チラッ
- 173 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:25:48.63 ID:Mm8jKTih0
- 守衛「・・・」
守衛「何か動いたような気がしたんだが・・・」
守衛2「・・・なにっ?」
スッ
守衛「!!!」ハッ!!
守衛2「!!!」クルッ・・・!
- 174 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:26:40.64 ID:Mm8jKTih0
- バサバサバサバサ!!!!
守衛「・・・」
守衛2「プッ・・・鳥だよ。あんまりビクビクするな。」
守衛「・・・ちッ、違う!モンタギュー様も居なくなるし、もしか
したら、誰か不審人物がいるかと思ったんだ!」
- 176 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:27:54.65 ID:Mm8jKTih0
- 守衛2「気のせい、気のせい。誰もあんな所にいやしないよ・・・。」
守衛「・・・まぁ、それもそうだな。・・・ックショイ!!」
『・・・』
ド ド ド ド
ナランチャ「・・・」
ド ド ド ド ド ド ド ド
ナランチャ「・・・あぁ、まだ向かいの屋敷の屋根の上にいる。」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!!
ナランチャ「今の所、異常ナシだよ。フーゴ」
***********************************
***********************************
- 181 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:30:09.34 ID:Mm8jKTih0
- ************************************
***************************************
〜モンタギュー家から5分ほどの位置に停車してる車の中 〜
フーゴ「えぇ・・・。えぇ、そうですか。わかりました。
ハイ。さっきアバッキオとミスタからも連絡がありました。もう
二人は合流したそうです。もうすぐそちらに着くと思います。」
ツン「・・・」
フーゴ「・・・ハイ。わかりました。じゃあ、二人と合流したら屋敷に
潜入して下さい。くれぐれも見つからないように気をつけて下さいよ。」
ツン「・・・」ゴク・・・
フーゴ「それじゃあ。」スッ・・
『ピッ』
- 182 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:32:56.70 ID:Mm8jKTih0
- ツン「どうでした・・?」
フーゴ「・・・」クルッ
ツン「・・・」
フーゴ「ナランチャの方は問題ありません。予想通り屋敷の警備はほとんど、モンタギューの
捜索のため出払ってるみたいです。事前に仕入れた情報と照らし合わせると
屋敷に残ってる人は従者を含め7人のはずです。」
ツン「そうですか・・・。」
フーゴ「心配いりませんよ、ツン。全て計画通りに進んでますから。」
ツン「ハイ。」
フーゴ「作業が終わり次第、ナランチャから再度連絡が入るはずです。
そこで、アナタの出番ですから、それまでここで待機してもらいます。」
- 183 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:34:28.89 ID:Mm8jKTih0
- ツン「・・・」
フーゴ「ツン、大丈夫ですか?」スッ・・・
ツン「だ、大丈夫です。」
フーゴ「・・・心配しないで下さい。アナタは僕が守りますし、他の皆も
うまくやってます。」
ツン「・・・そ、そうですよね。」
フーゴ「そうですよ。」
フーゴ「時間が来るまで、ゆっくり休んでて下さい。そのかわり、
出番になったらお願いしますよ。」
ツン「は、ハイッ!」
フーゴ「・・・」ニコリ
- 185 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:36:22.82 ID:Mm8jKTih0
- ツン「・・・(大丈夫。皆、大丈夫・・・!)」ギュゥゥッッ・・・
フーゴ「・・・ンッ、そういえば」
ツン「?はい?」
フーゴ「そのペンダント、よく握り締めてますけど、お守りですか?」
ツン「あ・・・、これですか?・・・コレは私が小さい時から持ってるもので、
いつから持ってるかは忘れちゃったんですけど、握ってると
落ち着くっていうか。安心するんです。」ギュッ・・・
- 186 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:37:22.68 ID:Mm8jKTih0
- フーゴ「へェ・・・、それ、形がブーンに似てますね。少し。」
ツン「・・・?(そういえば・・・)」
ツン「・・・」
ツン「・・・(ブーン・・・)」ギュゥッッ・・・
************************************************
***********************************************
- 187 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:40:15.26 ID:Mm8jKTih0
- *****************************************
********************************************
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド!!!!
(;^ω^)「!!!!ブチャラティ!!!」
ブチャラティ「・・・クッ・・・・・・!!」
モンタギュー「・・・どうしたんだ、何か問題か、ブチャラティ?」
- 190 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:41:30.54 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・(妙だ。何か・・・!!)」
ブチャラティ「コイツのこのスタンド・・・どう考えても遠距離操作型の
スタンド・・・。事実パワーもスピードも感じない・・・だが・・・
だがしかし・・・!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 191 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:42:03.31 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「( 当 た ら な い !!
俺 の 攻 撃 が 一 度 も !!!)」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 192 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:45:44.57 ID:Mm8jKTih0
- (;^ω^)「おかしいお・・・。さっきから10分くらいずっとブチャラティが
攻撃をしかけてるのに・・・、一発も当たらないお・・・!」
モンタギュー「・・・もう終わりか?」
ブチャラティ「・・・(妙だ・・・。ガードが正確すぎる。俺が仕掛ける攻撃を
全てかわすなんて・・・、遠距離操作型のスタンドに
可能なのか?そんな事が・・・。)」
- 193 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:47:07.96 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・」
モンタギュー「・・・どう・・・」スッ・・・
ブチャラティ「スティッキーフィンガーズ!!!!」
ドガァァァッッッ!!!!
・・・
モンタギュー「何のつもりだ?ブチャラティ・・・地面なんて攻撃して・・・」
ブチャラティ「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 196 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:49:19.82 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・(このまま、腕だけやつの背後に・・・
床下を通して・・・)」
ジィィーーーッッッ・・・
( ^ω^)「!スティッキーフィンガーズの腕が・・・!アイツの背後に回ってるお!!」
モンタギュー「・・・どうしたんだ?何を・・・」スッ・・・
ブチャラティ「(よし、完璧だ。角度もヤツの死角を捉えた!!)」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
ブチャラティ「とった!!!!喰らえッ!!!!」
ゴバァァァッッッ!!!
- 197 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:52:42.12 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・・」スッ
(;^ω^)「!!!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ブチャラティ「これもかわしただとッ!!!」
モンタギュー「不毛な努力だ、・・・お前のやってる事全て。」
- 198 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:53:17.86 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「クッ・・・!!(どんなに不意をついても・・・かわされる。攻撃に
対処する動作が恐ろしく早い・・・スピードがどうこうじゃあなく・・・
ガードに入るタイミングが・・・)」
ギュンッッッ・・・!!!
スティッキー「アリアリアリアリアリアリ!!!!」
ドバァァァァァッッッ!!!!
モンタギュー「無駄だ・・・。」スッ・・・
『バシィィッッッ!!!』
ブチャラティ「 早 す ぎ る !!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
- 199 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 14:54:49.96 ID:Mm8jKTih0
- サム「・・・」スッ・・・
!!
ブチャラティ「・・ハッ!!」
スティッキー「・・・」バッ・・・!!!
バギィィッッッ・・・!!
ブチャラティ「・・・クッ・・・」
ザッ・・・ ズザァァァッッッ・・・!!
ブチャラティ「(そして、距離を置かされる・・・。俺自身にダメージは
無いが・・・。ヤツは一体・・・何をやってる?
正確すぎる・・・。正確すぎる防御だ。)」
- 203 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:05:06.37 ID:Mm8jKTih0
- (;^ω^)「ブチャラティ・・・、大丈夫かお?」スッ・・・
ブチャラティ「・・・あぁ。ダメージは無い。疲れで息はあがっているが・・・」
(;^ω^)「・・・妙だお。ブチャラティの方が動きは速いのに・・・。まるで全部
事前に知ってるみたいに防御されてるお・・・」
- 204 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:06:42.49 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・(事前に・・・)」
ブチャラティ「ハッ・・・まさか・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 205 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:07:11.08 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・」
ブチャラティ「・・・『予知』の能力・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 208 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:09:16.68 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・良いのか?ブチャラティ、そんな所で雑談してて・・・」フゥ・・・
(;^ω^)「!!いい気になるなお!もうお前のスタンドの正体は
わかったお!」
モンタギュー「・・・」
モンタギュー「・・・正体だと・・・?」
( ^ω^)「お前のスタンドの能力だお!!予知だお!それがお前のスタンドの
能力だお!!!」
バァァーーーーーーーンッッッ!!!
- 209 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:10:08.49 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
モンタギュー「・・・フッ。ソレで理解したつもりか。俺のスタンドを・・・。」
- 210 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:11:20.03 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「フゥ・・・いいか、親切心で言ってるんだ。
もう一度聞くぞ。いいのか?ブチャラティ。雑談なんかしてて。」
ブチャラティ「・・・?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
モンタギュー「『時間』は・・・お前はともかく、ソイツには・・・あまり残されては
いないぞ・・・」
ブチャラティ「・・・?」
- 212 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:13:07.31 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・何を・・・」
(;^ω^)「な、何を言ってるんだお・・・アイツ・・・」ハァハァ・・・
ブチャラティ「・・・ブーン・・・?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 213 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:14:02.62 ID:Mm8jKTih0
- (;*^ω^)「ハァハァ・・・。ブチャラティ・・・頑張るお・・。
あと少しで倒せるお・・・」グラッ・・・
ドサァァァッッッッ・・・!!!
ブチャラティ「ブ・・・!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
モンタギュー「・・・」
ブチャラティ「 ブ ーーーーーーー ン ッ ッ ッ !!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
- 217 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:28:31.38 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「馬鹿な・・・一体何が・・・!!」バッ・・・!
ブワッ・・・
ブチャラティ「・・・ウッ!?何だコレは!!」
モンタギュー「・・・フフ・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 218 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:28:59.61 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「『暑い』!!ブーンの周りの空気だけ異常に!!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 219 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:29:31.01 ID:Mm8jKTih0
- (;*^ω^)「ブチャラティ・・・頑張るお・・・」ハァハァ・・・
モンタギュー「人間は結構タフな生き物だ。」ザッ・・・
ブチャラティ「・・・ッ!!」グルッ!!
- 220 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:35:07.40 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「マイナス40度なんていう
『ペンギンだって凍え死んじまうんじゃあないか』って世界に行く事も
あれば、灼熱の太陽が照りつける摂氏50度なんていう場所にも
住む事ができる。」
ブチャラティ「・・・貴様何を!」
- 221 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:36:17.42 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・貴様何を!」
モンタギュー「しかし一方で・・・」
モンタギュー「33度、4度なんていう、誰だって体験した事のあるような、
環境のせいで死ぬ事もある。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
ブチャラティ「・・・ブーン・・・!」クルッ・・・
(;*^ω^)「ハァハァ・・・ブチャラ・・・気分が・・・悪いお・・・」
モンタギュー「なぜだと・・・思う?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 222 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:36:58.87 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・」
モンタギュー「・・・人の生死を別けるもの・・・それは『覚悟』だ。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 223 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:37:28.76 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「寒い場所に行くには、それなりの格好をするだろう。
マッターホルンに登るのに、お前は半そで短パンで登ろうとするか?
しないだろう。それは『死』を招き入れる行為だ。
『対象』に敬意をしめし、恐れ、克服しようとする。それが
『覚悟』だ・・・!!」
- 225 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:39:11.85 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「砂漠に住む人種が熱射病で倒れるなんて事は、ほとんど無い。
なぜなら彼らは『覚悟』が出来ているからだ。過酷な環境に対応
するための『遺伝子レベルでの覚悟』がな・・・。
彼らは何百何千年という時を経て
高温な環境に対応するための体を得た。アフリカ大陸に住む
人種が、背が高く、手足が長いのは
『身体の表面積を大きくし、熱を効率的に放出するため』だ。
大きな体を使って熱を空気中に放出している。
ラジエーターのように・・・」
- 226 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:43:31.18 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・!ブーンは・・・・」
モンタギュー「そいつは小さいな・・・お前の膝まで背が届くかどうかってところだろう?
・・・熱がこもりやすい身体だ・・。」
モンタギュー「だが、ソイツの身体は、その熱を別の方法で放出している。本能でな。
見ろ・・・すごい汗の量だ・・・。ソイツの周りは今、俺のスタンドに
よって、摂氏50度を越えている。汗をかくのは当然だ。『発汗』は暑さに
対応するための最強の武器だからな。水で冷やすよりも『発汗』は
熱を奪う上で大きな役割を果たす。」
- 229 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:51:20.69 ID:Mm8jKTih0
- (;*^ω^)「・・・ウウ・・・」ブルブル・・・
モンタギュー「ただ、マズイのは、汗として出て行った水分を補給出来ない
場合だ、今のソイツのように。ソイツに現れてる症状は熱中症のソレだ。
しかも第2段階に進んでいるようだな・・・。大量に汗をかき、
血圧が低下。脈が早くなり、全身から力が抜けて、立っている
事すら出来なくなる。
そしてじきに、吐き気、頭痛などが襲って来て、失神する。
最後に第3段階まで進んだ場合・・・言わなくてもわかるよな?」
ブチャラティ「・・・ブーン・・・!」
- 230 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:52:29.07 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「ソイツには覚悟が足りなかった・・・。暑さに適応するための覚悟。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ブチャラティ「!!」
モンタギュー「まぁ、クリスマスのイタリアで、そんな物を求めるほうがどうかしてるがな!
アッハッハッハッハ・・・!!!!」
ブチャラティ「・・・貴様!!!」
- 231 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:53:15.93 ID:Mm8jKTih0
- (;*^ω^)「ツン・・・ブチャラ・・・VIP・ザ・クオリティ・・・」
ブチャラティ「・・・!!」
ブチャラティ「ブーン・・・!!しっかりするんだ!」ガッッ・・
モンタギュー「あっあ〜♪それはまずいな。おかしな言動が見られ始めたら
第3段階だ、ブチャラティ。」
ブチャラティ「・・・!」グルッ・・・
モンタギュー「そこでおかしな処置をしちまうと、もう終わりだ。ソイツにサヨナラを
言わなくっちゃあならなくなるぞ。」
モンタギュー「大変だなァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!
アアアアアアアアアアアッハッハハッハハハッハ!!!」
- 233 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:54:53.73 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・貴様!!いい加減にしろ・・!」グッ・・・!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・!!
ブチャラティ「スティッキーフィンガーーーーズ!!!!」
ドバァァァァァァァッッッ!!!!
モンタギュー「・・・ニヤリ・・・」スッ
ドバシッッッ!!
ブチャラティ「・・・クッ・・・!」
モンタギュー「そして・・・、お前の体にもそろそろ異変が起こるはずだ。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 236 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:56:20.06 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・!?何だと!?」
ガクッ・・・
ブチャラティ「・・・!!!?(足が・・・)」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 239 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:57:21.86 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「さっきから俺のスタンドに何回殴られた?3発?4発?いや、
もっと殴られてるはずだ・・・。そうだな15発は殴っただろう。」
バギィィッッッ!!
ブチャラティ「・・・ッ!!」ヨロッ・・・
モンタギュー「そしてこれが16発目だ。お前は今まで自覚症状がなかったんだろうが
そろそろ現れる頃だ・・・、お前の身体に、如実な変化が・・・!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 241 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 15:59:28.15 ID:Mm8jKTih0
- ブルブルブルブル・・・!!
ブチャラティ「・・・!!!!」ブルブル・・・
モンタギュー「空気中の温度を変化させる時と違い・・・生物の体温を直接操作するには、
俺のスタンドが対象に直接触れる
必要があるんだ・・・。少しずつだが、お前の体温は低下していた。
一発につき『1分(いちぶ)』ずつの体温低下。そのツケが今、お前の身体を
蝕み始めている・・・。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 251 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:06:32.05 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「今、恐らくお前の体温は35度を下回り、中度の低体温症が
起こっている。体が激しく震えているのはそのためだな。そのうち
歩く事もできなくなるはずだ。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!
- 253 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:07:19.10 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・(体が・・・痙攣している・・!)」ガクガクガクガク・・・
モンタギュー「『空気の温度が下がる事』と『体温が直接下がる事』はワケが違う。
体温が一度上がるだけで、身体の調子はバカみたいに狂う。風邪で
熱が出た時・・・ツライだろ?なぁ・・・。だが体温が『下がる』方がさらに
ヤバく、症状が凶悪だ。」
- 255 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:11:33.28 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「『覚悟』・・・出来たか?ブチャラティ。お前にはそれが必要だ。今からの
ことを考えると・・・。」
ブチャラティ「(・・・体温が必要だ・・・身体を動かして・・・体温を上昇させる!!)」
ブチャラティ「オオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!」ググググッ・・・
スティッキー「アリアリアリアリアリアリアリ!!!!」
ドバァァンッッッッ!!!
モンタギュー「・・・お前が動いて体温を取り戻すのが先か・・・俺のスタンドで
体温をさらに下げられるのが先か・・・。見ものだな、ブチャラティ!!
見せてもらうぞ!お前の覚悟を!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
****************************************************
************************************************
- 258 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:16:28.40 ID:Mm8jKTih0
- ***************************************
**********************************
*************************
〜モンタギュー家 同時刻〜
ドガッ・・・!!!
従者「ウッ・・・!!」
ドサッッ・・・!
アバッキオ「・・・」スッ・・・
ミスタ「・・・これで全員・・・だろ?一応。予定としてはよォ〜。」
ナランチャ「え〜ッと、残ってるのが7人だったはずだからァ〜・・・
いち、にぃ、さん、しぃ・・・そうだね。7人全員いるよ。」
- 259 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:18:30.31 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「無い事はないけど、今の所大丈夫だね。俺のエアロスミスが
外で『呼吸』を見張ってるからさァ。」
アバッキオ「・・・そうか。」
アバッキオ「じゃあ・・・」
ミスタ「あぁ、行こうぜ。」
ナランチャ「コクッ・・・」
ダッダッダッダッダッダッ・・・
********************
***************
- 260 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:21:38.35 ID:Mm8jKTih0
- **********
**********
ガチャッ・・・
ナランチャ「・・・」チラッ・・・
キョロキョロ・・・
ナランチャ「この部屋の中に地下牢へ続く通路があんのかァ〜・・・。
そこに子供達がいるんだよね?」
アバッキオ「あぁ、そのハズだ。」
- 261 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:24:20.61 ID:Mm8jKTih0
- ミスタ「・・・おい」キョロキョロ・・・
ミスタ「どこにも無いぜェ〜、それっぽい通路なんてよォー・・・。」クルッ・・・
ミスタ「部屋、間違えてんじゃあねーのかァ?」
アバッキオ「ツンの話によるとだな、その馬鹿でかい
机の後ろにボタンがあるはずだ。」ビッ
ミスタ「!!マジかよ、バットマンみてーだなァ〜・・・!」カツッカツッ・・・
ピクッ・・・
ナランチャ「!!俺が!俺が押すよッッ!」ダァーッ
ガサゴソ・・・
ミスタ「・・・」
アバッキオ「・・・」
- 263 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:30:42.95 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「ヘヘッ。良い?押すよ?」カチャッ・・・
ミスタ「いいからさっさと押しな。」ハァ・・・
ナランチャ「・・・ホイッ!」ポォォン・・・!
ガチャ・・・!
アバッキオ「本棚が・・・!」
ウィーーーーーーンッッッ!!!!!
ミスタ「・・・移動してるぜェー・・・」
ィィィィィィ…ン
アバッキオ「・・・」
ナランチャ「・・・」
ミスタ「・・・」
ゴゴォォォンッッッ!!!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 264 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:39:31.78 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「・・・・・・。」ポケーッ・・・
ミスタ「うへェ〜、スゲェわこりゃ。」
アバッキオ「・・・行くぞ。」カツッカツッ・・・
カツッカツッカツッ・・・
ナランチャ「・・・真っ暗だね。照明ぐらい付けりゃあ
いいのにさァー・・・、
金持ちって変な所で金ケチるよなァー!」
ミスタ「子供達が脱走しねーよーにだろー?多分だけど。」
ナランチャ「へェー・・・。」
- 265 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:41:13.36 ID:Mm8jKTih0
- カツッカツッカツッ・・・
ナランチャ「ねェ、アバッキオ。一応確認しとくけどさ。」
アバッキオ「なんだ?」
ナランチャ「アレってマジ大丈夫なのかな?ツンの・・・」
アバッキオ「『記憶操作』ってヤツか?」
ナランチャ「そうだよ、ブチャラティが昨日言ってたじゃん?」
- 267 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:42:48.84 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ【屋敷に捕まっている子供達を牢屋から逃がす際、
お前等が姿を一切見られずに・・・っていうのは
難しいだろう。弱ってる者もいるだろうしな。】
ブチャラティ【そこで、子供達の救助はそのままの格好で普通に
やってもらう。】
アバッキオ【いいのか?姿を見られたら後で・・・】
ブチャラティ【そうだ、だから、その処理はツンにやってもらう。】
ツン 【私・・・?ですか?】
ブチャラティ【そうだ。プリンスで子供達の今日の記憶だけ削除して
ほしい。ツンのスタンドなら可能なハズだ。出来るか?】
ツン 【・・・やってみます。】
ブチャラティ【そういうことだ。子供達の救助は普通に行ってもらっていい。】
- 269 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:49:40.14 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「・・・ってさァ〜、でも大丈夫なのかな。マジで。」
ミスタ「・・・」チラッ・・
ナランチャ「その記憶操作がうまくいかないと、俺達マジヤバイぜ!
組織裏切った事もバレるだろーしさァ!」
- 270 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:50:27.81 ID:Mm8jKTih0
- アバッキオ「・・・」
ミスタ「・・・」クルッ
ミスタ「・・・なぁ、ナランチャ。お前、昨日の夜何してたか覚えてるか?」
アバッキオ「・・・」チラリ
- 272 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:51:50.27 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「昨日?昨日の夜はァ・・・確か皆で夕飯食べて・・・
それから・・・」
ミスタ「・・・」
ナランチャ「・・・寝た。かな?あんまし覚えてないけどさ。」
ミスタ「・・・それだけ?何も覚えてない?夕食の後、『何した』とか『された』
とか・・・何も覚えてない?」
ナランチャ「あァーーーッッと・・・。別に何もなかったと思うけど・・・」
ミスタ「そうか・・・。」
ミスタ「じゃあ大丈夫だろォーーッ・・・心配しなくてもよォーーッ」
アバッキオ「・・・フッ・・・」ククッ・・・
ナランチャ「えッ?・・・何だよそれ・・?どーゆー・・?」バッ・・・!
- 273 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:53:26.90 ID:Mm8jKTih0
- ミスタ「何でも無いよ、まぁ心配すんなよなァー。」
カツッカツッ・・・
ナランチャ「おい!ちょっと待てよ!・・・クソッ!えーっと・・・」
ナランチャ「アレーッッ!????昨日の事なのに思いだせないぞーッ??
おかしいなーーッ!!」
ミスタ「・・・・気にすんなよ、ナランチャ。大したことじゃあないんだ。」クルッ・・・
ポンポン・・・
- 275 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:54:16.21 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「・・・マ、マジかよ〜・・・」
ミスタ「・・・」ジーッ・・・
ナランチャ「・・・な、何だよ!」
ミスタ「・・・プッ・・・!!クスクス!!!」
ナランチャ「!!テッ、テメーーー、ミスタ!!
何かしただろーが!ただじゃあおかねーッ!」ガシッ・・・!
ミスタ「おいおい、何があったかもわかんねーのに俺に
『とりあえず』暴力振るおうってのか?」ヒラヒラ・・・・
- 276 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 16:55:24.77 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「グッ・・・!!」
アバッキオ「オラッ!早く来いよ!置いてくぞオメーら。」 カツッカツッ・・・
ミスタ「ホレ、行くぜナランチャ」バッ・・・
ナランチャ「ちょっ!待てッ!!何したんだよ教えろッ!」
カンカンカンカンカン・・・!!
*****************************
*************************
- 277 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:01:01.39 ID:Mm8jKTih0
- *******************
******************
カツッカツッカツッ・・・
カツッ!
アバッキオ「・・・ここだな。この扉の向こうだ・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ミスタ「・・・」
ナランチャ「・・・」ゴクリ・・
アバッキオ「・・・入るぞ。」
ガチャリ・・・
- 278 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:01:34.02 ID:Mm8jKTih0
- ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!!
『お腹すいたよォォ〜』
ウォォォォン・・・
『出して〜〜ここから出して〜』
ウォォォォン・・・ 『死んじゃうよ〜』
『フィリップはどこに行ったの』
ウォォォォン・・・ 『お母さんに会いたい』
『何か食べ物を下さい、お願いします』
ウォォォォン・・・
『寒い。寒くて死んじゃうよォォ〜』
『薬飲ませて・・・お腹が痛い。』
ォォォォ・・・
『うわぁぁ〜〜〜〜〜ん・・』
『え〜〜〜〜ん・・・』
- 279 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:02:08.37 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「・・・な、何だよコレ・・・」
ミスタ「 マンマ・ミーア(なんてこった・・・)」
アバッキオ「・・・・・・コイツは・・・」
『ウォォォ
ォォォォォォン…!』
ナランチャ「・・・こんなのって。」フラッ・・・
ミスタ「・・・」クルッ・・・
アバッキオ「・・・」
- 280 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:03:13.99 ID:Mm8jKTih0
- 『出して・・・』
『助けて・・・』
ナランチャ「・・・・・・!!」スッ・・・
ドガァァッッッ・・・!!
ナランチャ「・・・ギリギリ・・・」ミシミシ・・・
- 281 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:04:09.10 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「・・・俺、フーゴに連絡してくるよ。
正直、ここには居たくない・・・。」
ミスタ「あぁ、頼むぜ。見つかるなよ。」
ナランチャ「・・・。」スッ・・・
アバッキオ「・・・」
********************************
****************************
- 282 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:04:57.29 ID:Mm8jKTih0
- ****************************
カツッカツッ・・・
ガチャッ・・・
ナランチャ「・・・」スッ・・・
ナランチャ「(誰もいないな・・・)」キョロキョロ
サッ・・・
ナランチャ「・・・電波は入ってる。」
ピッ ポッパッピッピッポッ・・
- 285 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:07:10.09 ID:Mm8jKTih0
- トゥルルルルルルルル
トゥルルルルルルルル・・・
ナランチャ「・・・」
ナランチャ「もしもし、フーゴ?俺だけど。」
ナランチャ「こっちはもう用意できたから、ツンと
一緒にこっち来てよ。」
ナランチャ「うん・・・。ブチャラティは?」
ナランチャ「うん・・・。そう。わかった。」
ナランチャ「じゃあ、後で。」
ピッ・・・
ナランチャ「・・・」
ナランチャ「ブチャラティから、まだ連絡無しか・・・。」
ナランチャ「・・・」
ナランチャ「・・・ブチャラティ・・・。」
********************************
****************************
- 293 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:30:20.95 ID:Mm8jKTih0
- ****************************
*********************
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
バギィィィッッッッッ・・・!!!
ドザァァッッッ・・・
ブチャラティ「ッ・・・!!!」ガクガクガク・・・!!
- 294 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:32:24.28 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・もう、動かないほうがいいぞ、ブチャラティ。」
ブチャラティ「・・・貴様・・・」ブルブルブル・・・
モンタギュー「というより、もう動けないだろうが・・・。」
ブチャラティ「・・・ォォッッ・・・」ガクガク・・
モンタギュー「・・・結局・・・何も出来なかったな、ブチャラティ。お前の攻撃は
全て虚しく空を切り・・・俺の攻撃は全て命中・・・結果
お前は自分の体温を著しく低下させただけだ・・・。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
- 296 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:33:29.03 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・まだ・・・!」
・・・?
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
ブチャラティ「・・・手が・・・」バッ・・・
ブチャラティ「・・・!?」
モンタギュー「・・・・・震えが止まったのか?」
ブチャラティ「・・・」バッ・・・
- 299 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:38:22.38 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「残念だが・・・それは喜ぶべき事じゃあないな。
俺がスタンドを解いたっていうんなら話は別だが・・・。」
ブチャラティ「・・・・(何だ・・・目の前が・・・歪んで)」ユラッ・・・
モンタギュー「 中枢温度・・・つまり体温が32度より下がった辺りで、体の震えは止まる。
体内に蓄積されていたエネルギーを、体が使い果たすからな。
そして、筋肉が熱を生成しなくなるので、さらに急激に体温が下がり始める。
最後には歩くこともできなくなり、意識がもうろうとしたまま体を丸め、
周囲に人がいることもわからない状態になる・・・。」
ブチャラティ「・・・(コイツはマジにヤバイ・・・!!意識が・・・)」グァン・・・ グァン・・・
- 300 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:39:02.09 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・そろそろ終わらせるか・・・。」スッ・・・
『ズズッ・・!』
!?
モンタギュー「なんだ今の音は・・・!?」
バッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 302 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:41:26.39 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「・・・」シーン・・・
モンタギュー「・・・」
モンタギュー「・・・(ヤツの方から音が聞こえたと思ったが・・・気のせいだったか・・・)」
モンタギュー「・・・さて、ブチャラティ」クルッ・・・
モンタギュー「改めて・・・」
モンタギュー「 ! ? 」
ブチャラティ「・・・」ハァハァ・・・
ドクドクドクドク・・・
ボタッ・・・ ボタタッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 303 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:42:03.62 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・何を・・・やってんだ?」
ブチャラティ「・・・」
モンタギュー「『右腕』はどうした・・・?」
ブチャラティ「・・・グ・・・さぁな・・・」
ドクドクドクドク・・・!!
ボタッ・・・ボタッ・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
モンタギュー「右腕をどこへやった
ブチャラティーーーーッッ!!!!」
- 308 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:49:09.52 ID:Mm8jKTih0
-
モンタギュー「−フ・・・、」
モンタギュー「なんて・・・な。フフ。」
スッ・・・
フォォンッッッ・・・
モンタギュー「私がお前から目を逸らした隙にやったのか?抜け目ないやつだ・・。」
ドサッ・・・
ゴロゴロゴロ・・・
- 309 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:53:16.18 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「腕を切り落として投げ、無理やり俺を射程距離内に捉えるなんて・・・
なかなか出来ることじゃあない・・・。」
モンタギュー「だが、無駄なんだ、ブチャラティ。全ては事前に予測されている。さっき
お前の仲間のなんだったかな・・・、そうそうブーンも言ってたが・・・。
俺のスタンドは俺以外の未来の動きを完璧に予知できる。」
ブチャラティ「・・・やはり・・・予知か・・・」
モンタギュー「お前がどう動き、何をするか・・・。それだけじゃあない。俺の
周りで何が起こるか・・・。全ては10秒前に俺に知らされているんだよ。」
- 310 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 17:54:59.47 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「俺のスタンド・・・サム・オールド・ソングは・・・
『分子の状態』を観察、そして操るスタンドだ。」
ブチャラティ「・・・・・」
モンタギュー「熱というのは、
分子の運動エネルギーによって定められる。人の身体や、空気、その他
全ての物質は、原子、またそれが組み合わさった分子によって
構成される。」
モンタギュー「分子の動きが速ければ熱は
高く、遅ければ熱は低くなる。俺のスタンドは、お前の身体を構成する
分子の『動き』を遅くした。だからお前の身体の体温は失われていったんだ。」
- 313 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:00:17.06 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・分子の・・・動き・・」
モンタギュー「そしてもう1つの能力・・・といっても別のスタンドってわけじゃあないが・・・。
『予知』・・・俺のスタンドが持つ第2の能力・・・これは『原子』の状態と
位置を『観察』する事で行われている。空間に存在する全ての原子の
動きを把握し計算する事によって『未来』を計算する。俺はこの能力を
『ラプラスの悪魔』と呼んでいるがね。これで10秒後の未来を予知、
そして、それに対応する。」
ブチャラティ「・・・(これまでか・・・さっきの行動も・・・無駄だった・・・ようだ)」
- 314 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:00:51.42 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・お前はよくやった・・・仲間にもそう伝えてやるよ。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
モンタギュー「サム・オールド・ソング!!!」
サム「・・・」スッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
- 315 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:01:44.38 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「お別れだ!!ブチャラティ!!」
ドバアォォォォォォォォッッッッ!!!!
- 339 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:34:06.83 ID:Mm8jKTih0
-
『待つおッッ!!!』
モンタギュー「・・・!?」 ビタァッッッ!
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 341 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:35:05.12 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・まさか・・」クルリ・・
(*^ω^)「待つ・・・おォォ・・・!!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 343 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:37:18.30 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「(馬鹿な・・・、コイツが動けるハズがない・・・。俺は
スタンドを解いてはいない・・・!!)」
モンタギュー「・・・そうだ。コイツが動けるハズが・・・」ブツブツ・・・
(*^ω^)「お前の言う通り・・・
多分・・・あと1分も動いてられないお・・・。でも・・。」フラフラ・・・
(*^ω^)「でも・・・充分だお・・・。お前を倒すには・・・ブチャラティが
くれたこの一分があれば!!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 344 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:37:51.88 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「ブチャラティが・・・!?ヤツが何を・・・!!」バッ・・・
ブチャラティ「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・!!
- 346 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:41:04.29 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「ブチャラティはお前を攻撃するために腕を投げたんじゃあなかったお・・・。」
(*^ω^)「僕の所に腕を投げたんだお・・・失った水分を与え、冷えきった
腕で、僕の熱を冷ますために・・・。」
モンタギュー「・・・失った水分・・・?まさか・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
(*^ω^)「・・・これっきりにしたいもんだお・・・吸血鬼の真似事は・・・。」
モンタギュー「・・・『血液か』!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
- 347 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:41:51.37 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「・・・そうだお。そして冷え切った手が・・・僕の熱を・・・ほんの少しだけ
吸収してくれたお・・・。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ブチャラティ「・・・・・・」ググッ・・・
(*^ω^)「ブチャラティ!!今は動かなくていいお・・・!!!」グルッ・・・
(*^ω^)「僕が・・・ブチャラティの変わりに・・・」
モンタギュー「・・・!」
(*^ω^)「コイツを倒すお・・・!!!」
バァァーーーーーーーーーーーンッッッ!!!
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!
- 348 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:43:11.32 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・フン」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
モンタギュー「お前が起き上がってきたのには驚いたが・・・お前に何が出来ると
いうのだ?」
(*^ω^)「・・・」
モンタギュー「近距離パワー型のスタンドを持つブチャラティが俺に勝てなかった今、
お前がこの限られた時間、空間で俺に勝てるわけがないだろう・・・!」
(*^ω^)「・・・それはどうかお・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 352 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:44:20.70 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「さっきも言ったけど・・・僕は気絶してたわけじゃあないお・・・、
ずっと目を開けて・・・動けないながらも意識は保ってたんだお・・・。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
モンタギュー「・・・?それがどうかしたのか?」
(*^ω^)「聞こえなかったのかお・・・?僕が倒れた時、スタンドの名前を呼んだのを・・・
あの時から・・・僕のスタンドもずっと・・・動いてたんだお・・・!!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!!
- 353 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:44:57.10 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・貴様のスタンド・・・?今まで何も出来なかった、その
スタンドが一体何だというのだ・・・!!」
(*^ω^)「僕のスタンドの能力は・・・未来アンカ・・・。未来に起こる事象を決定する・・・
未来を操るスタンド・・・!!!」
モンタギュー「・・・!!!何だと・・!?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 355 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:49:02.74 ID:Mm8jKTih0
- VIP「ピッピッ・・・」
(*^ω^)「事象の決定から実行までの時間(レス数の数)が長ければ長いほど・・・
起こせる事象は大きくなるお・・・。」
モンタギュー「何ィ・・・!?」
(*^ω^)「10分前には『事象の決定』は行っていたお・・・。」
モンタギュー「・・・!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 357 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:50:03.70 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「もちろん、お前のスタンドを使えば何が起こるか・・・事前にわかるお・・・。
でも・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
(*^ω^)「もし、お前が、その未来に『対処』出来なかったらどうだお!!
何もできなければ・・・未来に干渉する事が出来なければ・・!お前の
能力は無意味だお!!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!
- 358 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:50:37.98 ID:Mm8jKTih0
- VIP「ピッピッ・・・」
(*^ω^)「・・・・」チラリ・・・
(*^ω^)「もうすぐだお・・・。そろそろお前のスタンドで見れるはずだお!
未来にここで何が起こるか!10秒前に!わかるはずだお!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 359 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:52:03.05 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「サム・オールド・ソング!!!『ラプラスの悪魔!!』」
ドギャーーーンッッ・・・!!
モンタギュー「・・・」バッ・・・
モンタギュー「・・・!!!これは!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
- 360 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:52:29.37 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「・・・」
モンタギュー「これは!!!馬鹿な!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!!
- 361 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:53:02.99 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「『覚悟』がどうとか・・・さっきお前、言ってたお・・・。」
モンタギュー「つぶされている・・・!!10秒後に、この部屋が丸ごと・・・!部屋の
上にある地面が・・・崩れて天井ごと押しつぶしている!!!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!!!
- 362 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:53:29.97 ID:Mm8jKTih0
- VIP「ピッピッピッ・・・」
(*^ω^)「見せてやるお!!僕の覚悟を!!
お前を滅ぼすためなら何でもするという
『覚悟』を!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 365 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:54:27.99 ID:Mm8jKTih0
- ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
モンタギュー「バカな・・・自分も死ぬ気か!?」
(*^ω^)「お前を倒すためなら・・・なんでもするお・・・。」
モンタギュー「クッ・・・」 ダッ・・・!!!
モンタギュー「うおォォォォォォォォ!!!!どけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」ドンッ・・・!!!
(*^ω^)「!!!!まっ!待つお!」
モンタギュー「まだあと7秒はある!部屋の外に!!!」ダッダッダッダッ・・・!!
- 366 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:55:41.01 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「全速力で走れば間に合うはずだ!!余裕を持って部屋を出られる!!
走るんだ!!何も考えずに・・・!それだけに集中するんだ・・・!!
高校時代を思い出せ!50メートル走るのにだって
7秒なんてかからなかった!!!!」
(*^ω^)「・・・!!」
モンタギュー「・・・外に出ればァァーーーー!!!」バァーッッ!
『ガシィィッッッ・・・!!』
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
モンタギュー「・・・!?」
- 368 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:56:12.82 ID:Mm8jKTih0
-
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
『焦り・・・すぎたな・・・。』
モンタギュー「な・・・何だと・・・」
- 369 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 18:59:14.74 ID:Mm8jKTih0
- ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
『何も考えずに・・・集中したんだろ・・・
走る事だけに・・・』
モンタギュー「そ・・・そんな馬鹿な・・・!!!」
『・・・ス タ ン ド が・・・』
モンタギュー「貴様・・・!!!」
ブチャラティ「 解 け て い る ぜ ・・・ !!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!!
モンタギュー「ばっ・・・!!ブチャラティーーーーーーーーーーッッッ!!!???」
- 371 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:00:52.38 ID:Mm8jKTih0
- ド ド ド ド ド ド ド ド !!!
(*^ω^)「『あえて』・・・だお。」
モンタギュー「なにっ!?」バッ・・・
- 374 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:01:39.53 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「あえて、お前に僕のスタンド能力と、何が
起こるかを、教えたんだお・・・。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
モンタギュー「・・・!?」
(*^ω^)「全てを忘れるほど・・・取り乱させるために・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!
- 376 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:02:12.07 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・あと5秒か・・・、これじゃあゆっくりはしてられないな・・・。」
モンタギュー「ヒッ!!」
ブチャラティ「アリアリアリアリアリアリアリアリ!!!!!」
ドバババババババババババァァァッッッ!
ズドッバァァーーーーーンッッ!
モンタギュー「ブッギャーーッッ!!」
- 377 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:03:09.08 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「ブチャラティ!!!急ぐお!!!ぺちゃんこにされるお!!!!」
ブチャラティ「スティッキーフィンガーーーズ!!!」
バシィッッ
ビィィーーッッ・・・
ズズズッ・・・・
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
ズグォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオンッッ!!!!!
****************************************************
*********************************************
*************************************
- 380 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:05:31.86 ID:Mm8jKTih0
- **************************************
********************************
**************************
「ん・・・」
「こ・・・ここはどこだ?」
「何も見えない・・・」
「・・・目がさめたか?」
「・・・ハッ!!!」
パチッ・・・
キョロキョロ・・・
- 381 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:06:50.49 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「なッ・・・、助かったのか?!!!(ここは下水道・・・?)」
「・・・あそこじゃあゆっくり、とどめをさせないからな・・・。
わざわざ部屋の外まで連れて来てやったんだ・・・。」
モンタギュー「ハッ・・・!!」クルッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 382 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:07:34.52 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「・・・!!!ブチャラティ!!!」
ブチャラティ「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 383 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:09:04.93 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「逃げ・・・!!」 グッ・・・
モンタギュー「!?」バッ・・・
ブチャラティ「オイオイ、お前が失神してる間、何もしなかったとでも思ったのか?
俺はギャングだぜ。聖人じゃあないんだ。お前の手足はジッパーで
壁に固定してある・・・。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!!
- 385 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:09:49.21 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「そ・・・そん・・・!!!」
ブチャラティ「それと・・・『ここはどこだ?』という質問だったな・・・?」
モンタギュー「・・・よ・・・寄るなァ〜・・・!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 387 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:10:14.72 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「『覚悟』を決めな。ここは・・・」
モンタギュー「イッ・・・待ッ・・・!!」
- 388 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:11:58.68 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・ここは
『 あ の 世 の い り 口 』 だ ぜ 。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!
モンタギュー「ギュヒィィッッ・・・!!!」ズリズリ・・・
スッ・・・
ブチャラティ「アリアリアリアリアリアリアアリアリ!!!!
リアリアリアリアリアリアリアリアリ!!!
ドドドドドドドドドドドド!!!!! アリアリアリアリアリアリアリアリ!!
ドドドドドドドドドド!! アリアリアリアリアリ!!
ドドドドドドドドドド!! アリアリアリアリアリアリ!!
ドドドドドドドドドドドドドドド!! アリアリアリアリアリアリアリ!!
アリアリアリアリアリアリアリアリ!!!
『アリーヴェ・デルチ!!(さよならだ!!)』」
ドグッシャアーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!!
- 390 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:12:54.52 ID:Mm8jKTih0
- モンタギュー「キュドウリスッセィバーーーッッッ!!!!!」
ヒュゥゥゥゥッッッ・・・
・・・・・・・・ボチャァッッッ・・・!!
ブチャラティ「下水が流れる三途の川・・・お前にはピッタリの墓場だったな。」
バァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーンッッッ!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
- 397 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:17:59.77 ID:Mm8jKTih0
- ・・・・・・
・・・・・・・・
ピチョォーンッッ・・・
ピチョォォーーーンッッ・・・
( ^ω^)「大丈夫かお?ブチャラティ。」
ブチャラティ「あぁ、俺は大丈夫だ・・・。まだ少し・・・
手足に痺れが残ってはいるが・・・体温は
完璧に元に戻ってる・・・。ブーンこそ大丈夫か?」
- 398 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:18:39.07 ID:Mm8jKTih0
- (*^ω^)「大丈夫だお!完璧だお!」グルッ!!ブンブン!!
ブチャラティ「・・・」
ブチャラティ「そうか、ならいいんだ。」
( ^ω^)「これから、どうするんだお?すぐに
皆に合流かお?」
ブチャラティ「そのつもりだ・・・が、一応アイツの死体を処理しないと
いけないんでな・・・。」
- 399 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:19:16.57 ID:Mm8jKTih0
- (;^ω^)「死体を・・・今からやるのかお?ここで?」
ブチャラティ「あぁ、そうだが、ブーンは先に行っててくれ。
時間のかかるもんじゃあないが、見てて気持ちの良い
もんじゃあないだろうからな。」
( ^ω^)「わ、わかったお!」
( ^ω^)「じゃあ、後でだお!」
( ^ω^)「ブーーーーーーーーーーーーーンwwwwwwwwwwwww」
ダッダッダッダッダッダッ・・・
ブチャラティ「・・・さてと・・・勢いでぶっとばしちまったが、
下水の中からコイツを引き上げるのか?ヤレヤレだな・・・。」
**********************************
****************************
- 401 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:22:03.41 ID:Mm8jKTih0
- **********************************
****************************
ワイワイ・・・
ガヤガヤ
ワイワイ
ガヤガヤ・・・
下水道から出て、辺りを見回すと、人がいっぱいだったお。
多分全員モンタギューの捜索に当たってる人達だお。
- 402 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:22:44.94 ID:Mm8jKTih0
- ( ^ω^)「・・・目立たないように屋敷まで行かないといけないお・・・。」
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「ブーーーーーーーンwwwwwwwww
ブーーーーーーンwwwwwwwwwwwww」
( ^ω^)「久しぶりにブーンしてるおwwww目立つけど
楽しくてやめられないおwww」
- 403 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:23:21.99 ID:Mm8jKTih0
- ( ^ω^)「ブーーーンwww ブーーンwww」
(;^ω^)「・・・ハッ、ダメだお・・・。見つかったら皆に迷惑が
かかるお・・・。ゆっくり目立たず歩いて行くお・・・。」
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ^ω^)「・・・・・・」
====ギャーン======⊂( `ω´)⊃
*********************************
**********************************
- 409 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:27:45.65 ID:Mm8jKTih0
- *********************************
**********************************
〜モンタギュー家 屋敷 裏口〜
スッ・・・
スッ・・・
チラッ・・・
フーゴ「・・・」
フーゴ「大丈夫です、誰もいません。」
ツン「・・・。」ゴクリ
- 410 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:28:20.68 ID:Mm8jKTih0
- フーゴ「・・・(だが、気をつけなくっちゃあならない。まだ
隠れてる敵がどこかにいるかも・・・)」
ナランチャ「おーーーい!!!!」
フーゴ「・・・!!!」ビクッッ!!
ツン「・・・!」
ナランチャ「おーい!!フーゴ!こっちこっち・・・!!」
- 411 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:29:26.67 ID:Mm8jKTih0
- フーゴ「・・・」カツッカツッ・・・
ナランチャ「お疲れ、フー・・・」
フーゴ「・・・」スッ・・・
ドゴォォォッッッ!!!!
ナランチャ「ッッッ!!!???グ・・・!!」
フーゴ「・・・『イカレ』てんのか?敵地で、大声で人の名前
呼んでんじゃあないぞ・・」
- 412 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:30:13.38 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「・・・ッッ!殴るなよッッ!!年下のくせに!!!」
ツン「・・・ちょっと、二人ともやめてください・・・」
ドガッ!!
バギッ!!!
ドスッ!!
グドゥバッ!!
ギュオッ!
- 414 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:31:12.82 ID:Mm8jKTih0
- ====ギャーン======⊂( `ω´)⊃
ナランチャ「!?」
フーゴ「!?」
ツン「!!?」
キキキィィッッッ・・・!!
( ^ω^)「フゥwww楽しかったおwww」
3人「ぶ・・・」
3人「ブーン!!!!」
- 415 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:32:25.38 ID:Mm8jKTih0
- ( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「・・・!皆」
( ^ω^)「・・・」
3人「・・・」ポカーン・・・
( ^ω^)「何やってんだお?」ジロジロ・・・
ツン「・・・!」ハッ
ツン「・・・そうですよ、何やってるんですか。」クルッ・・・
フーゴ「・・・早くいこう。こんな事やってる場合じゃない。」ポンポン・・・
ナランチャ「・・・とりあえず、俺の勝ちね。今の。」スクッ・・・
カツッカツッ・・・
( ^ω^)「・・・?何だったんだお?」
カツッカツッ・・・
- 416 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:33:44.86 ID:Mm8jKTih0
- フーゴ「・・・ハッ・・・」
フーゴ「・・・!ブーン!ブチャラティは!?」クルッ
( ^ω^)「後から来るって言ってたお。なんかモンタギューの死体の
後始末するって言ってたお。」 テクテク・・・
カツッカツッ・・・
ナランチャ「げェーーッ・・・。あれやってんのかァーーッ・・・。」
フーゴ「本来、下っぱのブーンの仕事ですよ。」
ツン「・・・」
カツッカツッ・・・
( ^ω^)「・・・」
(;^ω^)「(僕って入団した事になってるのかお??)」
カツッカツッカツッカツッ・・・
************************************************
*******************************************
- 417 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:34:42.04 ID:Mm8jKTih0
- ***************************************
******************************************
ズザッッ・・・
ドチャッ・・・
ブチャラティ「やれやれ・・・引き上げるのも一苦労だな・・・。」
ブチャラティ「さて・・・さっさと片付けるか・・・。」
************************************************
*******************************************
- 419 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:36:51.66 ID:Mm8jKTih0
- ************************************************
*******************************************
ナランチャ「階段は、こっち。暗いから気をつけてね。」
カツッ カツッ カツッ
ツン「・・・寒いですね・・・」
( ^ω^)「そうだお・・・思ったより寒いお・・。」
カツッ カツッ カツッ
( ^ω^)「・・・ツンは、明日からどうするんだお?」
ツン「私は・・・ブチャラティさんが、新しい戸籍を用意してくれる
らしいので、違う人物になるみたいです。」
( ^ω^)「・・・違う人物・・・(ツンじゃなくなるのかお・・・)」
- 420 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:37:20.94 ID:Mm8jKTih0
- ツン「・・・といっても中身は変わらないですけど・・・!このまんま
ですよ!」ニコッ
( ^ω^)「・・・そうだおwツンはツンだお・・・(ホッ・・)」
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「どこに行くとか決まってるのかお??」
ツン「・・・ハイ、一応。」
( ^ω^)「・・・!どこに行くんだお???」
ツン「・・・ブチャラティさんは、静かで安全な場所を探してくれるって
言ってたんですが・・・、断りました。」
( ^ω^)「!?何でだお!」
- 423 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:38:11.29 ID:Mm8jKTih0
- ツン「・・・前にも言ったと思いますけど、私は自分の力を
出来るだけ人の役に立てたいと思ってます・・・。」
( ^ω^)「・・・」
ツン「だから出来るだけ、たくさんの人を自分の手で救って
いきたいんです。」
( ^ω^)「・・・医者か何かになるのかお??」
ツン「・・・正規の医者にはなれそうもありません。学も無いし・・・
お金も無いので・・・。だから、私は色んな内戦とか
戦争が起こってる場所を回ろうと思ってます。そして闘いの
犠牲になってる人たちを・・・治療して回ろうと思ってます。」
(;^ω^)「あ、危ないお!!」
- 426 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:39:11.23 ID:Mm8jKTih0
- ツン「そうですね・・・。でも、TVで見ちゃったんです・・・。遠い国の
内戦の様子みたいでしたけど・・・。」
( ^ω^)「?」
ツン「難民の人たちが・・・同じ目をしてたんです・・・。」
( ^ω^)「・・・」
ツン「昔の私と同じ・・・絶望しか映っていない目・・・」
( ^ω^)「ツン・・・。」
ツン「・・・だから・・・」
( ^ω^)「・・・応援するお!!!」
ツン「エッ・・・?」
( ^ω^)「僕はツンを応援するお!それがツンのしたい事なら、
僕は一生懸命サポートするお!!」
- 428 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:40:44.47 ID:Mm8jKTih0
- ツン「フフッ、ありがとう。ブーン。」ニコッ
(*^ω^)「と、当然だお・・・(だって・・・)」
『 だ っ て 僕 は
・・・ ツ ン の ・・・ 』
ツン「・・・?ブーン・・・?」
(;^ω^)「な・・・なんでもないお・・・!」
- 429 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:44:28.05 ID:Mm8jKTih0
- そうだお。彼女は僕の知ってるツンとは違うんだお・・・。
ツン・・・。ツン・デ・レヴィが彼女の名前だお・・・。ツンデレじゃあないお・・・。
でも・・・
でも・・・!
( ^ω^)「ツ・・・ツン・・・!!」
ツン「・・・ブーン!!」バッ!!
(;^ω^)「!?」グルッ
ツン「・・・見えてきました。」
(;^ω^)「・・・あれが(そうだお。今はコッチに集中するお)。」
**************************************
******************************************
- 430 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:47:28.16 ID:Mm8jKTih0
- **************************************
******************************************
ミスタ「・・・遅い・・・。何やってんのかねーッ・・・。」
アバッキオ「・・・」チラリ
アバッキオ「確かに遅いな・・・」
カツッカツッカツッ・・・
- 431 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:48:38.27 ID:Mm8jKTih0
- ミスタ「・・・!(誰か来たぜ・・・)」スッ・・・
アバッキオ「・・・」コクリ
バッ
バッ・・・
ミスタ「(俺は、ここから見てるから、
そっちは頼むぜ・・・。)」ビッ・・・
アバッキオ「・・・」コクリ
ミスタ「・・・」ガチャッ・・ カシィィィーーーーンッッッ・・・!!
カツッカツッカツッ・・・
- 432 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:48:57.97 ID:Mm8jKTih0
- ミスタ「・・・」ゴクリ
アバッキオ「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!
- 433 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:50:12.92 ID:Mm8jKTih0
- スッ
ナランチャ「あれ、ミスタとアバッキオは?」
ミスタ「・・・(ナランチャか・・・)」スッ・・
スクッ・・・
ミスタ「お前等遅すぎるぜ!
何やってたんだ!一体!」バッ!!
- 434 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:50:47.69 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「あっ、そんなとこで何やってんだよ。」クルッ・・・
ミスタ「どこ行ってたんだよ?!TVでも見てたんじゃあねーのか!?」
フーゴ「失礼だな・・・僕達は連絡もらってからすぐこっちに来ましたよ。」
ツン「遅れてすいません。」
( ^ω^)「僕は戦ってたお。」
アバッキオ「オイ!」ガシッ・・・
( ^ω^)「・・・?」クルッ・・・
- 438 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 19:51:46.34 ID:Mm8jKTih0
- アバッキオ「ブチャラティはどうした?」
( ^ω^)「・・・後から来るお。無事だおww」クルッ・・・
アバッキオ「・・・フゥ」
ミスタ「じゃあ、後はよろしく頼むぜ。」ポンッ・・・
ツン「わかりました!」
- 443 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:06:56.57 ID:Mm8jKTih0
- ツンのスタンド、プリンスの『記憶操作』は完璧だったお。ツン曰く、
ニューロン、シナプスがどーこーって話だったけど、
あまり覚えてないお。
- 444 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:07:20.53 ID:Mm8jKTih0
- ミスタ「・・・ファ・・・」
ナランチャ「・・・そういえば今日ってクリスマスだね。」ンーッッ…
フーゴ「そうですね。帰ったらゆっくりおいしい料理を
食べながらのんびりしたいなァ・・・。」
作業は順調に進んだお。何も問題無かったお。
- 445 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:08:03.08 ID:Mm8jKTih0
- ( ^ω^)「これならあと10分で終わって帰れるお。」
フーゴ「しかし結構、僕らと同い年くらいの子もいるんですね。」
ツン「そうですね、私がいた時はいませんでしたけど。」
( ^ω^)「・・・。」
ツン「終わりました。」
- 446 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:08:48.58 ID:Mm8jKTih0
- フーゴ「今のが最後の一人でしたね?これで終わ・・・」
( ^ω^)「まだいるお。」
フーゴ「えッ?」クルッ・・・
フーゴ「(本当だ・・・。確かに全員終わったと思ったんだが・・・)」
子供「・・・」
- 448 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:09:18.15 ID:Mm8jKTih0
- ミスタ「じゃあ次が正真正銘、最後の一人か?隅の方で見えねーんだが・・・。
おい!そんな所で後ろ向いてうずくまってねーで、こっち出てこい!!」
子供「・・・」
- 451 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:10:04.59 ID:Mm8jKTih0
- そう、何も問題なかったんだお。
最後の一人までは。
子供「・・・マナマナマー♪」
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- 452 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:10:53.93 ID:Mm8jKTih0
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ブチャラティ「・・・・・・俺もさっさとコイツを片付けて屋敷に
向かわなきゃあな・・・。(後は子供達を逃がすだけ
だから別に急ぐ必要もないが・・・)」
モンタギュー「・・・」
ブチャラティ「・・・ンッ・・・?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・
- 455 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:11:35.83 ID:Mm8jKTih0
- ブチャラティ「・・・(何だ・・・?)」
モンタギュー「・・・」ベロリ・・・
ブチャラティ「・・・コイツ・・・顔の皮膚が何か・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 456 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:12:28.41 ID:Mm8jKTih0
- ガシッ・・・
モンタギュー「・・・」ズルゥゥゥッッッ・・・!
ブチャラティ「・・・・・・コレは・・・マスク・・・!?
モンタギューは、化粧しているって聞いてたが・・・
マスクなんて聞いてないぞ・・・!!??」
ペリペリペリペリペリペリ・・・
ブチャラティ「・・・何だこれは・・・」
ブチャラティ「・・・おい・・・・・・コイツは!!まさか!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!
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- 458 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:13:09.63 ID:Mm8jKTih0
- ******************************
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子供「マナマナマー♪↑」ユラユラ
子供「マナマナマー♪↓」ユラユラ・・
(;^ω^)「出てくる気ナシかお・・・」
フーゴ「・・・仕方ないな・・・。」
- 461 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:14:24.76 ID:Mm8jKTih0
-
カツッカツッカツッ・・・
フーゴ「おい、早く立って・・・もう出られるんだ。」
ガシッ・・・
フーゴ「ホラッ・・・」グッ・・・
子供「マナマナマー♪↑」
スクッ・・・
フーゴ「・・・(?随分デカイやつだな・・・)」
子供「・・・」ピタッ・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 462 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:14:49.79 ID:Mm8jKTih0
- 子供「・・・」クルッ・・・
フーゴ「・・・!?(この顔・・・子供じゃあないのか・・・?
どこかで・・・ )」
- 464 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:16:05.00 ID:Mm8jKTih0
-
『 ズ ド ン ッ ッ ・・・!!』
フーゴ「えッ・・・?」
ナランチャ「・・・?」
アバッキオ「?」
ツン「・・・!?」
( ^ω^)「なんだお・・・?」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ・・・
- 468 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:19:05.56 ID:Mm8jKTih0
- フーゴ「・・・貴様・・・!これは・・・」ヨロッ・・・
ガクッ・・・!
フーゴ「・・・グッ・・・」
フーゴ「・・・ ガハァァッッッ!!!!」
子供「・・・」
ズボアッッッッ!!!
フーゴ「・・・ッッ」
ドシャァッッッ・・・!!
- 469 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:19:37.69 ID:Mm8jKTih0
- ナランチャ「!!!」 ドドドドドドド
ミスタ「!!!フ・・・!」 ドドドド
アバッキオ「・・・!!!」 ドドドド
ツン「あ・・・」 ドドドド
!!!
(;^ω^)「フ・・・!!!」
ド ド ド ド ド ド ド
- 470 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:20:07.61 ID:Mm8jKTih0
- フーゴ「・・・ゴフッ・・・!!!!!馬鹿な・・・この顔は・・・!!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・・・
全員「フーゴォォォーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド !!!
- 484 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:23:22.15 ID:Mm8jKTih0
- 子供「・・・フン」
カツッカツッ・・・
(;^ω^)「で、出てきたお!!(やっと顔が見えたお・・・)」
ツン「!!!!」
ツン「・・・あァ・・・」ガクガクガク・・・
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
- 486 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:24:26.92 ID:Mm8jKTih0
- ツン「・・・」ガクガク!!
(;^ω^)「!?」
(;^ω^)「!!!どうしたんだお!!!!!大丈夫かお!!?」
ガシッ!! ユサユサ・・・
ツン「嘘・・・なんで・・・・ここに居るの・・・!!」
????(子供)「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!
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- 487 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:26:22.54 ID:Mm8jKTih0
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ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
ブチャラティ「コイツは・・・別人だ!!!俺が戦っていた相手は・・・
モンタギューじゃあない!!モンタギューの
若い頃の写真は見たが・・・コイツはまったくの別人!!」
ガバッ・・・!!
ブチャラティ「・・・ツン・・・!!!まずい!!コイツは罠だ!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ!!!
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- 491 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:28:26.43 ID:Mm8jKTih0
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ツン「・・・なんで・・お前が・・ここにいるのよォォォォォーーー!!!!」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!!
????「・・・」
ツン「・・・モンタギュー・・・」
????「・・・・・・・・」
(;^ω^)「・・・!?」
ツン「 モ ン タ ギ ュ ー ・ ベ ル ナ ル ド ・・・!!」
モンタギュー「・・・」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
- 516 :1 ◆A/02Sqb2ac :2006/02/12(日) 20:33:40.42 ID:Mm8jKTih0
- ・・・・・・・
・・・・・・
本体名:ウン=ポコピュー=モッソ
スタンド名:サム・オールド・ソング
死亡
to be continued...