2008年11月24日

(*‘ω‘ *) 猫と恩返しのようですその3

(*‘ω‘ *) 猫と恩返しのようですその2の続き

264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 19:18:01.66 ID:MmiTHfycO

(;<●><●>)「げほげほっ」

(;*‘ω‘ *)「だ、大丈夫ですかっぽ?」


 翌日、ワカッテマスは風邪を引いていた。
 原因は言わずもがな、先日雨に降られたせいだ。
 先日はあれから、雨はどんどん酷くなり、家に着く頃は土砂降りになっていたのだ。


( <●><●>)「あ゙ー……」

(*‘ω‘ *)「冷えピタ探して来ますっぽ……」



266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 19:21:32.86 ID:MmiTHfycO

 月曜日、学校にはワカッテマスから連絡を入れて休みという事にし、ちんぽっぽがその面倒を見る事に。

 そんな中、ちんぽっぽは心配な反面、少しだけ嬉しく感じていた。
 やっと、恩返しらしい事が出来るのだ、と。


(*‘ω‘ *)(が、頑張るっぽ……)

( <●><●>)「ゔー……」

(;*‘ω‘ *)「あ、今すぐ持って行きますっぽー!」

(;<●><●>)「む、無理はしないで下さい…………」



268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 19:26:03.18 ID:MmiTHfycO

(*‘ω‘ *)「確かこの棚に……」


 そのせいか、ちんぽっぽは少し要らない緊張をしていた。
 張り切り過ぎている、とでも言うのだろうか。


(*‘ω‘ *)(まだこの棚ごちゃごちゃしてるっぽ……)

(*‘ω‘ *)「あ、あったっぽ!」


 爪先立ちで棚の中を漁るちんぽっぽは、その混沌の中から目的の物を見付けた。
 しかし下手に動かし過ぎれば今にも棚からぼたもちだけでなく何やら色々飛び出しそうである。



271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 19:29:15.83 ID:MmiTHfycO

(;*‘ω‘ *)(もう少しっぽ……ぐぬぬ……)


 しかしそんな事お構いなしにちんぽっぽは沢山の物の奥からそれを引っ張り出した。

 結果、


(;*‘ω‘ *)「に゙ぎゃっ!」


 棚から色んな物がどさどさ昨日の雨の如く降ってきてしまった。



273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 19:34:40.28 ID:MmiTHfycO

(;<●><●>)「だ、大丈夫ですか!?」

(メ*‘ω‘ *)「あたた…………」


 大きな物音がして、ワカッテマスがちんぽっぽの元へとやって来る。
 そこには尻餅をついたちんぽっぽと散乱した荷物やら何やらが。


(;*‘ω‘ *)「あ、ごめ、ごめんなさいっぽ!」

(;<●><●>)「怪我は無いですか?」

(;*‘ω‘ *)「え?」



311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 20:58:12.68 ID:MmiTHfycO

 ちんぽっぽはてっきり自分よりも床に散らばった荷物が心配されると思っていたので、ワカッテマスの言葉に目を丸くした。


(メ*‘ω‘ *)「だ、大丈夫ですっぽ! ちょっと痛いだけで……」

( <●><●>)「って顔に傷が付いてるじゃないですか、ちょっと待ってて下さいね」

(メ*‘ω‘ *)「あ……」


 これじゃあどっちが病人なのか分かったもんじゃない。



312 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:01:16.20 ID:MmiTHfycO

(メ*‘ω‘ *)「し、しみるっぽ……」

( <●><●>)「あとちょっとの我慢です、絆創膏は……はい」

(ロ*‘ω‘ *)「あ、ありがとうございますっぽ……」

(ロ*‘ω‘ *)(せっかく恩返し出来ると思ったのにこれじゃあ逆だっぽ…………)


 ぴんぽーん。


(ロ*‘ω‘ *)「……ぽっ?」

( <●><●>)「ちょっと出て来ます」



313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:04:25.72 ID:MmiTHfycO

川 ゚ -゚)「やあやあ、風邪なんだって? お見舞いに来たぞ」

( <●><●>)「ああクーさん、こんにちは」

川 ゚ -゚)「まあ立ち話もなんだから中に入れてもらおうじゃないか」

( <●><●>)「それ普通私の台詞なんですが」

川 ゚ -゚)「細かい事気にしてたらもっと体調悪くなるぞ、さあ入れてくれ」

(;<●><●>)「仕方無いです……ね?」

川 ゚ -゚)「?」



316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:07:58.72 ID:MmiTHfycO

 そこでワカッテマスは思い出した、今、部屋にはちんぽっぽがいる事を。
 まずその事についてクーは何かしら言ってくるだろう、そして。
 何よりもちんぽっぽは今耳も尻尾も隠してはいなかったのだ。


(;<●><●>)「あーこれはマズいですね、どうしましょうどうしましょう」

川;゚ -゚)「は?」

(;<●><●>)「ちょっとこれはクーさんにも被害が出るかもしれませんね、げほげほっ」

川 ゚ -゚)(嘘だな絶対……)



317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:11:36.06 ID:MmiTHfycO

(;<●><●>)「とにかくこれはマズいなあクーさんに感染したらなんかもう色々大変な事になりますよ」

川 ゚ -゚)「……何か隠したい事でもあるのか?」

(;<〇><〇>)「あ、ある訳ないじゃないですか! ってあれ? ある訳ないじゃないってどっちでしたっけ……」

川 ゚ -゚)「よし、かなり重症なのは分かった、上げろ」

(;<●><●>)「あああそれは駄目です、絶対駄目です」

川 ゚ -゚)「大丈夫さ別にベッドの下を漁ろうとかそういう考えは無いよ」

(;<●><●>)「それはこの前一掃されたというかって違います違います! とにかく駄目です、死にますよ!」

川 ゚ -゚)「えー……」



319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:14:30.17 ID:MmiTHfycO

(*‘ω‘ *)「ワカッテマスさん遅いっぽ……」


 その頃ちんぽっぽはと言えば棚の片付けをしながらワカッテマスの心配をしていた。
 すぐ近くで繰り広げられている攻防戦など露知らず。


(*‘ω‘ *)(そういえば……)


 ふと、ちんぽっぽは部屋を見回した。
 普通といえば普通、だが狭いのだ。



320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:18:01.13 ID:MmiTHfycO

 ワカッテマスの家、正しくは部屋、はとあるボロアパートの一室である。
 昔、ちんぽっぽはここで一週間を過ごしたのだ。
 あの頃はちんぽっぽが小さかったという事もあってか、広く感じていた。

 しかし、今となっては一般家庭の半分も無いこの部屋は、ちんぽっぽにとっても狭く感じる程なのであった。


(*‘ω‘ *)(それに家族が居ないっていうのは…………)


 深く考えれば考える程に広がる謎、答えが出るのはいつになる事やら。



322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:22:45.30 ID:MmiTHfycO

(*‘ω‘ *)(まあ考えるだけ無駄だっぽ、それよりちょっと様子見に行った方が良いっぽ)


 その考えが一番危険であると知らず、ちんぽっぽは部屋から出て行くのであった。
 そして玄関の二人はと言うと、


川 ゚ -゚)「いやそこはいのりだ、最後まで諦めるなよ」

(;<●><●>)「あ、あれ、通じなくなりましたよ!? これでも続けろと!?」

川#゚ -゚)「諦めるな! 続けろ!」


 何故かゲームに没頭していた。



324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:26:23.67 ID:MmiTHfycO

( <●><●>)「ん、誰でしょう……まだ何かキャラっていましたっけ……」

川 ゚ー゚)「ふふふ……」

(;<●><●>)「って何でこんな流れになってるんですか!」

川 ゚ -゚)「お前がこうしたんだろう」

(;<●><●>)「いやしてませんって…………クーさんが休憩しようとか訳の分からない事言い出して……」

川 ゚ -゚)「言い訳はそこまでだ、じゃあ上げてもらおうか」

(;<●><●>)「だから駄目ですって、気が済んだなら帰って下さい……」



325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:30:26.26 ID:MmiTHfycO

(*‘ω‘ *)「ワカッテマスさん大丈夫で…………」

川 ゚ -゚)「え?」

( <●><●>)「あ゙」


 ちんぽっぽは玄関で通せんぼするワカッテマスの後ろからひょっこり顔を出した。
 当然クーとも目が合う訳で、しかも耳と尻尾は隠して無くて。


川 ゚ -゚)「……ちょっと事情を説明してもらう為にも上げてもらおうか、ワカッテマス」


 ワカッテマスの苦労は無駄に終わった。



327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 21:33:32.05 ID:MmiTHfycO

(;<●><●>)

川 ゚ -゚)

(;*‘ω‘ *)


 その空間は非常に気まずかった、どれくらい気まずいのかと言えば顔と名前の一致しない人と話す時くらいに気まずかった。


川 ゚ -゚)「……まず、その、なんだ、ワカッテマスの趣味は…………」

(;<●><●>)「ちょ、違いますって! 私そんなに変な趣味ありませんってば!」



330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:00:33.44 ID:MmiTHfycO

(;*‘ω‘ *)「ほ、本当は嫌だったんですっぽ……でもワカッテマスさんがどうしてもって言うので……」

川 ゚ -゚)「それは酷いな、ワカッテマス、見損なった」

(;<●><●>)「ちんぽっぽさん!? 何でそこで嘘吐くんですか!?」

川 ゚ -゚)「とりあえずワカッテマス、気持ちは分かるが事実は認めるべきだ」

(*ぅω⊂*)「ううぅ…………」

(;<●><●>)(えー…………)



333 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:04:54.78 ID:MmiTHfycO

川 ゚ -゚)「とりあえずこれはワカッテマスの趣味として」

(;<●><●>)(納得行かない…………)

川 ゚ -゚)「何でちんぽっぽがここに?」

(;*‘ω‘ *)「そ、それはワカッテマスさんがこの姿で看病してほしいと……」

(;<●><●>)「まだそのネタ引き摺るんですか!?」

川 ゚ -゚)「ふむ、把握した、だから私には何も言わなかったんだな」


 一大事と思われていた事は、案外簡単に済まされてしまった。


(;<●><●>)(簡単じゃないって!)



336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:08:53.08 ID:MmiTHfycO

川 ゚ -゚)「まあワカッテマスも一応病人だからな、看病してやろうじゃないか」

(;<●><●>)「ど、どうも……」

川 ゚ -゚)「お望みならば猫耳も……」

(;<●><●>)「もういや!」

(*‘ω‘ *)「クーさんが来てくれて良かったですっぽ……」

川 ゚ -゚)b「よしちんぽっぽ、後は任せろ、私が代わりを勤めよう」

(;<●><●>)(あばばばば……)



337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:12:47.49 ID:MmiTHfycO

川 ゚ -゚)「ってな訳でワカッテマスは布団に戻れ」

( <●><●>)「言われなくても戻りますよ……」


 ワカッテマスは私のライフはなんとやらと呟きながら布団に潜って泣いていた。
 クーはそれを確認すると、台所に立つ。


川;゚ -゚)「む、すまないが手伝ってもらえないか?」

(;*‘ω‘ *)「は、はいっぽ! 勿論ですっぽ!」

川;゚ -゚)(やけにリアルな耳と尻尾だな……)



339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:16:17.31 ID:MmiTHfycO

 とんとんとん、と林檎を切る音がする。


川 ゚ -゚)「なあちんぽっぽ」

(*‘ω‘ *)「?」

川 ゚ -゚)「ワカッテマスとはいつ知り合ったんだ?」

(*‘ω‘ *)「……かなり昔ですっぽ」

川 ゚ -゚)「おや、そんなに付き合いが長かったのか」

(*‘ω‘ *)「う、正確には違いますっぽ……まあなんかややこしい事情が…………」

川 ゚ -゚)「ふむ、まあそこは置いておこうか……じゃあちんぽっぽは、ワカッテマスが好きか?」

(;*‘ω‘ *)「も、勿論ですっぽ! ワカッテマスさんにはとても世話になったんですっぽ」



341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:19:11.45 ID:MmiTHfycO

(*‘ω‘ *)「それに、今も凄く感謝してますっぽ…………ワカッテマスさんが居なかったら……」

川 ゚ -゚)「……ほう、ワカッテマスにそんなところがあるとはな、珍しい珍しい」

(*‘ω‘ *)「珍しいんですかっぽ?」

川 ゚ -゚)「ああ、現に君みたいな友人がいるなんて奇跡みたいなものさ」

(;*‘ω‘ *)「えぇ……?」

川 ゚ -゚)「なんだ、知らないのか?」

(;*‘ω‘ *)「は、恥ずかしながら…………」



343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:22:24.85 ID:MmiTHfycO

川 ゚ -゚)「まあそこらへんはアイツから聞いてやってくれ、私から勝手に話したら怒られそうだ」

(;*‘ω‘ *)「分かりましたっぽ」

川 ゚ -゚)「じゃあこんなもんかな、うさぎさん」

(*‘ω‘ *)(綺麗に切れてるっぽ……)


 クーとちんぽっぽが切った林檎は、一目で区別がついた。
 包丁なんて今まで握った事も無いちんぽっぽにすれば、良い出来ではあるけれど。
 彼女は劣等感を感じずにはいられなかった。



345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:25:13.84 ID:MmiTHfycO

川 ゚ -゚)「おいワカッテマス一回起きろ」

( <―><●>)「?」

川 ゚ -゚)「ほら食え、ちんぽっぽも手伝ってくれたんだぞ」

( <●><●>)「……頂きます」

川 ゚ -゚)「ちんぽっぽ、手伝ってくれてありがとう、君も疲れているだろう? 休むと良い」

(*‘ω‘ *)「あ、は……はいっぽ」

(*‘ω‘ *)(…………)



346 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:28:48.30 ID:MmiTHfycO

 それから、クーの看病は続いた。


川 ゚ -゚)「ワカッテマスちょっとこっち向け」

( <〇><●>)「つめたっ! 急に冷えピタ貼らないで下さいっ!」


川 ゚ -゚)っ「ほれ、粥作ったぞ」

( <●><〇>)「あっつ! 口に突っ込まないでくだひゃいあちちちち!」


(;*‘ω‘ *)(壮絶…………)


 まさにこの一言に尽きる看病だったそうな。



348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 22:33:08.78 ID:MmiTHfycO

 しかし、看病は多少乱暴なものだったが、ワカッテマスの調子は確実に良くなっていった。


(*‘ω‘ *)(二人を見てると何だかもやもやするっぽ……)

(*‘ω‘ *)「あ、あのクーさん」

川 ゚ -゚)「ん?」

(*‘ω‘ *)「ちょっと散歩してきますっぽ、後はお願いしますっぽ」

川 ゚ -゚)b「把握した、行ってらっしゃい」



354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:00:24.97 ID:MmiTHfycO

(*‘ω‘ *)「はあ……」


 ちんぽっぽは帽子を被って尻尾を上着の中に隠すと、部屋から出て行った。


(*‘ω‘ *)(こんな事してる内にもう四日も経っちゃったっぽ……)

(*‘ω‘ *)(時間……間に合えば良いけど……)


(*‘ω‘ *)「っぽ……?」


(*゚ー゚),,゚Д゚)・∀・)´∀`)



356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:02:47.71 ID:MmiTHfycO

 それはいつか(二日目辺り)出会った四匹の猫達であった。


(*゚ー゚)『久し振り! かな?』

(,,゚Д゚)『あれからどうなった?』

( ・∀・)『何かまたあった様な顔だね』

( ´∀`)『苦労が絶えないんだモナー』

(;*‘ω‘ *)「一気に聞かれましても……ていうか皆間違っちゃいないっぽ」

(*゚ー゚)『あららー』

(,,゚Д゚)『ここはまた俺らが力になってやるぞゴルァ』

( ・∀・)『ギコうるさい』

( ´∀`)『モナモナ』



357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:06:07.19 ID:MmiTHfycO






(*゚ー゚)『それはライバルってやつね』


 公園、ベンチに座るちんぽっぽとその横に並ぶ四匹。
 実に奇妙な光景である。


(;*‘ω‘ *)「そ、そんなつもりじゃ……」

(,,゚Д゚)『いーやそんなつもりは無くてもだ』

( ・∀・)『この際何のライバルかは言わないよ』

( ´∀`)『悟れモナー』



359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:10:07.35 ID:MmiTHfycO

(;*‘ω‘ *)「わ、私はただ役に立ちたいだけだっぽ…………」

(*゚ー゚)『そういえばそれでちょっと気になってたんだけどさ』

(*‘ω‘ *)「ぽっ?」

(*゚ー゚)『それって、恩返ししたいってだけの気持ちなのかな?』

(;*‘ω‘ *)「ええ、え?」

(;*゚ー゚)『いや、分からないなら良いんだけどね……』

(;*‘ω‘ *)「な、何なんだっぽ? 分からないならそれで良いって言われても……」



361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:15:31.49 ID:MmiTHfycO

 ちんぽっぽは、初めてクーに会った時のあの変な感覚を思い出す。
 妙に寂しい、この感覚は一体何なんだろう、と思い返す。


(*ぅω‘ *)「わかんないっぽ……自分でもよく、何をすれば良いのかとか、自分が何を考えてるのかとか……わかんないっぽ……」

(;,,゚Д゚)『え、ちょ、泣かなくても…………だ、大丈夫か?』

( ・∀・)『あーあギコが空気読まないから』

( ´∀`)『空気嫁モナ』

(*゚ー゚)『KY』

(;,,゚Д゚)『えぇ!?』



363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:19:57.61 ID:MmiTHfycO

 *  *  *


「おかあさん、おかあさん、なんでわたしたちはこんなせまいところにすんでいるのですか」

「……わかってます、それはね……、それは……」

「おかあさん?」

「ごめんなさい、おかあさんがもっとしっかりしていればよかったのにね」

「なかないで、おかあさん」


 おかあさんは つぎのひ いなくなった。
 おとうさんは もともと いなかった。

 ひとりぼっち ひとりぼっちは さびしいよ。


「……ス、ワカッテマス」

( <●><●>)「……ん?」



364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:22:22.17 ID:MmiTHfycO

川 ゚ -゚)「ほら、起きろ、あと体温計」

( <●><●>)「あ、あ、分かりました」

川 ゚ -゚)「ちんぽっぽはちょっと前に散歩行ったからな」

( <●><●>)「そうですか」

川 ゚ -゚)「良い子じゃないか」

(;<●><●>)「だからそういう訳じゃ……」

川 ゚ -゚)「ああ、分かってるさ」



365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:26:01.20 ID:MmiTHfycO

川 ゚ -゚)「……さて、私はそろそろ帰るとするか」

( <●><●>)「今日はありがとうございました」

川 ゚ -゚)「礼には及ばないさ、後で奢ってくれたらの話だが」

(;<―><―>)「分かりましたよ……」

川 ゚ー゚)「楽しみにしているよ……じゃあまた」


 がちゃんばたん、とクーは家から出て行って。
 そこにはワカッテマスが一人だけ。



366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:30:17.19 ID:MmiTHfycO

( <●><●>)(……一人、ですか)

( <●><●>)(何だか、思い出せそうだったのに)


 ワカッテマスは、ちんぽっぽの存在を昔から何処かで知っている気がした。
 ただ、そこで何かがつっかえて、なかなか思い出せないでいる。
 と、そこでクーと入れ替わるかの様にちんぽっぽが帰ってきた。


(*‘ω‘ *)「ただいまですっぽ」

( <●><●>)「おかえりなさい」



368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/23(日) 23:34:43.81 ID:MmiTHfycO

(*‘ω‘ *)(ゔー…………)

( <●><●>)「…………ちんぽっぽさん?」

(;*‘ω‘ *)「あ、はい?」

( <●><●>)「いえ、何だか顔色が悪かったので……何かあったのですか?」


 何かあった、むしろ大アリだ。
 とも言えず、ちんぽっぽはただ誤魔化す。


(;*‘ω‘ *)「そ、そんな事無いですっぽ! ちょっと外が寒かっただけで……」



374 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/24(月) 00:00:33.48 ID:oWhQ8Bi/O

( <●><●>)「……そう、ですか」

(;*‘ω‘ *)「…………」

( <●><●>)「では私は、もう一眠りしますね、おやすみなさい」

(;*‘ω‘ *)「おっおやすみなさいっぽ!」


 何かが狂い始めて、何かが動き出す。


(*‘ω‘ *)(明日……ここを出て行くっぽ)



(*‘ω‘ *) 猫と恩返しのようですその4に続く

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