2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/14(日) 17:05:24.25 ID:iRhZgoWb0
夕暮れに赤く染まった部室。目に痛いほどのオレンジと黒のコントラスト。
「ぐす…うぅ…うぇ……ひっく」
そんな中で、朝比奈さんの嗚咽だけが響いている。
床には脱ぎ捨てた制服とこれから着るはずだったメイド服がくしゃくしゃになっていて、あまつさえピンクのブラとショーツがその上に乗っかっている。
じゃあ朝比奈さん自身は何を着ているのかというと、全裸に靴下という、一部マニアにバカ受けしそうなお姿だ。
それを見る俺の心臓はさっきからずっとバクバクいっていて、けれどもそれは既に性的な興奮からくるものとは意味が異なっていた。
「…ていって」
朝比奈さんは床に座り込んだまま、こちらを振り向こうともせず呟いた。
「出ていって…出ていってください……!」
もちろん、俺はその言葉に逆らえるわけもなく、朝比奈さんに何の声もかけられぬまま部室を後にした。
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