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7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:14:52.84 ID:6s09isgR0
(´・ω・`)「高卒か……」
(´・ω・`)「うーん、資格は……ウルトラ検定合格、漢字博士、恐竜博士……
こんなの履歴書に書いてどうするんだ」
('A`)「ダメっすか?」
(;´・ω・`)「ダメではないが……ん?この 特技:一人ブラックジャックとは
なんだい?」
('A`)「今からやって見せましょうか?」
(´・ω・`)「出来るのか?それじゃあ見せてもらおうか」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:18:02.26 ID:6s09isgR0
( 'A`)「うっせーなババア、俺は東京に行くんだ!」
('A` )「まって哲夫!」
( 'A`)「うるせえ!行くったら行くんだ!」
('A` )「哲夫!」
('A`)「キキー!ドカーン!」
(A'A`)「なんだなんだ!?」
(B'A`)「事故らしいぞ!」
( 'A`)「お、おふくろ!!」
('A` )「哲夫……ごめんね……」
( 'A`)「そ、それ以上喋るな!医者を呼ぶから!」
( 'A` )「オムカエデゴンス」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:22:22.98 ID:6s09isgR0
('A`)「私は医者だが」
( 'A`)「そうか、早くおふくろを助けてくれ!!」
('A`)「助けてもいいが、一千万円いただこうか」
( 'A`)「そ、そんな大金払えるわけないだろ!」
('A`)「手に持っているその大金は何だね?」
( 'A`)「こ、これは東京でやっていくための金で……」
('A`)「私なら母親の値段は百億つけても安いものだがね」
( 'A`)「……わかりました、払います!
そのかわり絶対におふくろを助けてください!」
('∀`)「わかった、ピノコ、オペの準備を」
('A`ξ「リョーカイなのさ!ワーイアラマンチュ!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:25:14.77 ID:6s09isgR0
('A`)「プシュー、あ、これは無菌テントを膨らませている音です」
(´・ω・`)「解説ありがとう」
('A`)「クランケは全身複雑骨折の重体だ」
('A`)「メス」
('A`ξ「あい!」
('A`)「……」
(;'A`)「……ガーゼ!」
('A`ξ「フキフキ、あ、これはBJの汗を拭いてる音です」
(´・ω・`)「了解した」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:30:41.29 ID:6s09isgR0
('A`)「数時間後」
('A`)「ガチャガチャ」
( 'A`)「先生、おふくろは!?」
('A`)「……zzz」
('A`ξ「成功よのさ!チェンチェーはシウツがうまくいくとグッスリ眠るよのさ」
( 'A`)「……やった!」
('A`)「数ヵ月後」
( 'A`)「先生、これ、手術代の一千万です」
('A`)「いや、ボンカレーでいい、ボンカレーはどう作ってもうまいのだ」
(愛'A`)「お味はいかがあー」
('A`)「終わりです」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:35:10.92 ID:6s09isgR0
( ・∀・)(どうかんがえても受からねえだろこれは……)
( ・∀・)(社長だって終始冷めた表情で……!?)
(´;ω;`)
( ・∀・)(号泣してる!?)
(´;ω;`)「うえぇあおぉおおお、ひっく、ぐしゅええええええええ!!」
o(´つω;`)o「なんと素晴らしい特技だ、感動のあまり放屁してしまった!
合格だ!明日から企画部でわたしとワークしよう!!」
('∀`)「その言葉が聞きたかった」
(´;ω;`)「あしたからあ、よろしく!」
('A`)「よろしくおねがいします」
( ・∀・)(そんなっ!あんなので合格するのか!?よし俺も!)
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:38:40.52 ID:6s09isgR0
(´・ω・`)「さて、つぎはモララーくん、君だ」
( ・∀・)「はい!」
(´・ω・`)「学歴は……東大卒か」
( ・∀・)「はい!」
(´・ω・`)「東大と言っても東西大学だけどな」
( ・∀・)「はい……」
(´・ω・`)「資格は……スカイワープロダイビング検定二級に、フォークリフト運転資格……
なかなかすごいな」
(*・∀・)「いやあそれほどでも……」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:41:20.75 ID:6s09isgR0
(´・ω・`)「特技は、カラオk……」
( ・∀・)「いえ、私の特技は違います!」
(´・ω・`)「ん?なんだね?」
( ・∀・)「私の本当の特技は、一人、ひとり……」
(´・ω・`)「ひとり何だい?」
( ・∀・)「ひとり……」
(;・∀・)(マズイ!いくら考えても一人エッチしか思い浮かばない!どうしよう!)
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:44:27.72 ID:6s09isgR0
( ・∀・)(ええい、もうやぶれかぶれだ!)
(´・ω・`)「どうしたんだね?」
(;・∀・)「私の本当の特技は、一人winnyです!!!!」
(´・ω・`)「……何だねそれは?」
(;・∀・)「はい、今から実践します!」
( ・∀・)「カチッ、カチャカチャカチャカチャ!」
( ・∀・)「カチ、カチリ!」
( ・∀・)「カチイ!」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:49:13.43 ID:6s09isgR0
( ・∀・)「以上です!!」
(´・ω・`)「……」
(;・∀・)「あっ、もしかして足りませんでしたか?
カチカチカチカチカチカチカチ」
(´・ω・`)「もういいよ」
( ・∀・)「というとこは採用ですか!?」
(´・ω・`)「んなわけねーだろ、ふざけてんのか。帰れ」
( ・∀・)「そ、そんなぁ……!」
( ;∀;)(オワタ……故郷のカーチャンになんて説明しよう……)
トボトボ
(´・ω・`)「あ、待ってくれ!やっぱ帰らないでくれ!」
(*・∀・)「えっ!?」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:52:09.60 ID:6s09isgR0
(´・ω・`)「通報したから警察来るまで待ってもらえる?」
( ・∀・)「……」
(´・ω・`)「あと五分で来るってさ」
( ・∀・)「……」
( ・∀・)「ム所入る前にこのお茶飲んでいいですか?」
(´・ω・`)「ダメ」
( ・∀・)「……」
その五分後やってきた警官によって、モララーは連行された。
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 22:58:23.91 ID:6s09isgR0
次の日、ドクオは愛用のホワイトペガサス(ホッピング)によって出社してきた。
―ショボントイ企画部
('A`)ピョンピョン「ドクオでーす、入社一日目のドクオでーす!」
社員「……」
('A`)ピョンピョン「よろしくお願いしまーす!」
得体の知れぬ人間に怯える社員だったが、その時ショボン社長が部屋に入って来た。
(´・ω・`)「ドクオくーん、ってなんだこりゃ!?」
('A`)「おもちゃ会社なんでいい印象与えておこうかと」
(;´・ω・`)「おいおい、オナホ会社社員がオナホを常に身に付けてると思うか!?」
('A`)「それもそうですね」
ドクオはホッピングを降りた。
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:02:19.84 ID:6s09isgR0
(´・ω・`)「とりあえず数か月は雑用などをこなしてもらって、
その後は実際に企画にかかわってもらう」
(´・ω・`)「それでいいかね」
('A`)「それでいいです」
(´・ω・`)「それじゃあ、君たち社員はドクオ君を指示してくれ」
社員「はい!」
(´・ω・`)「ドクオ君、分からないことがあったら何でも先輩に聞くといい。
それじゃあ失礼するよ」
社長はホッピングに乗って帰って行った。
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:07:15.27 ID:6s09isgR0
その後のドクオの働きぶりは、意外と真面目であった。
お茶を運び、掃除をし、書類をまとめ、岩砕く。
最初ドクオにいい印象を持っていなかった社員たちも、
だんだん彼を信用し始めた。
社員A「最初ホッピングで来たときはびっくりしたなあw」
社員B「それが今じゃああの働きぶり!我々の若いころでも
あんなに雑用でき無かったよなあ」
社員C「だなあ」
('A`)「先輩、お茶入れました」
社員「ありがとう、君はいい人だなあ、ドクオ君」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:21:39.10 ID:6s09isgR0
社員A「ずずず……ん?」
社員B「この茶……旨い!それもただの旨さじゃない!」
社員C「濃厚かつ、舌になじみやすい味、爽快感のある喉ごし……!」
社員「いったいこれはなんだ!」
('A`)「……気付かれましたか」
('A`)「これは、お茶ではありません」
('∀`)「フランス、ボルドーでとれた新鮮な母乳でございます」
社員「!!」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:27:24.46 ID:6s09isgR0
ボルドー産母乳と言えば、あまりの旨さに
一ビン50万モリタポもするという大変高価で希少なものだ。
それを、休憩中のお茶代わりに注ぐというドクオは、一体何者なのか。
社員たちに衝撃が走った。
('A`)「……これも、先輩たちに喜んでもらえるために用意しました」
社員「なんと……」
| ^o^ |「なんと……」
シン「南斗……」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:32:48.97 ID:6s09isgR0
それから3ヵ月後、ドクオは社長に呼ばれた。
(´・ω・`)「ドクオ君、君も今日から企画にかかわってもらう」
(´・ω・`)「ショボントイ企画に遠慮はいらない」
(´・ω・`)「それだけ子供たちの心をつかむ商品を考えだせるか、それだけが重要だ」
(´・ω・`)「君も、どしどしアイデアを出してくれたまえ」
(´・ω・`)「期待してるよ」
社長のセリフ6コンボを聞き、ドクオはすぐに言った。
('A`)「はい、頑張ります」
(´・ω・`)「そうか、頑張れよ」
そう言って社長はホッピングで天井にぶつかりつつ帰って行った。
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:37:46.07 ID:6s09isgR0
('A`)「……」
('∀`)ニヤリ
社長を見送った後、ドクオは、不敵な気色悪い笑みを浮かべた。
これこそが、良くも悪くも玩具界に革命を起こしたといわれる、
「おもちゃの卑弥呼」ことドクオの、波乱万丈なおもちゃ伝説の始まりだったのである。
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:42:28.89 ID:6s09isgR0
それからしばらくして、ドクオは自分が企画したという玩具を紹介するべく、
プレゼンテーションを行った。
ちなみにドクオは機械に疎いので、パワーポインタは使わず
模造紙の壁新聞でプレゼンした。
(´・ω・`)「小学校かよ」
('A`)「えー、今回は私が考え出した新玩具を紹介したいと思います」
ワーワーパチパチ
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:47:31.13 ID:6s09isgR0
('A`)「それは、今子供たちの間で人気のヒーロー、長考戦死ヒャンゼリオンの
喋るフィギュアです!」
(´・ω・`)「なんだ、喋る人形なんて珍しくも無いじゃないか」
社員「期待して損した」
('A`)「いえ、落胆するのはまだ早いです!試作品を持ってきました、これです」
('A`)ノ[]
そのフィギュアは、かなり小さかった。
キーホルダーと言われても信じるほどの小ささだ。
('A`)「また、これは見た目が小さいだけでなく、なんと音量調節もできます!」
周りから、称賛の声が上がった。
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:51:42.69 ID:6s09isgR0
('A`)「背中のボタンを押すことで、用意された1000パターンの言語の中から
ランダムで発声します」
('A`)「だれか、このフィギュアを試してみたい人は居ますでしょうか?」
(´・ω・`)ノ「はーいはい!俺俺!俺やらせて!」
('A`)「それでは社長、どうぞ」
ドクオは社長に試作品を渡した。
(´・ω・`)「このボタンかね?」
('A`)「はい」
(´・ω・`)「それじゃ、押すぞ」
期待の視線が、試作品に集中する。
そして、ボタンは押された。
カチッ
フィギュア「後楽園ゆうえんちで、僕と握手!」
(´・ω・`)「……」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/26(木) 23:56:30.89 ID:6s09isgR0
カチッ
フィギュア「丸大ヒャンゲリオンソーセージを食べて、君も強くなろう!」
カチッ
フィギュア「左回りのコーナーで、差がつく!」
カチッ
フィギュア「俊足!」
カチッ
フィギュア「女の子にはレモンパイ!」
カチッ
フィギュア「おむつをかえましょ、しーちゃん」
(´・ω・`)「なにこれ」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/27(金) 00:01:12.05 ID:VXIOh+cz0
('A`)「いやあ、これだけ小型化するのに結構金がかかりましてね、
スポンサーが……」
(´・ω・`)
(つ[]と)
↑フィギュア
(´・ω・`) 「没!」
(つ[ ]と)
バキッ!
('A`)「ああっ!」
(´・ω・`)「あんなもん出して喜ぶのは広告CM板の住人だけだろ、没だ没」
そう言いながら、社長はホッピングで転んで、その後徒歩で帰った。
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/06/27(金) 00:03:53.87 ID:VXIOh+cz0
('A`)「……」
('A`)「見てろよ、次はあっと言わせる玩具を作りあげてやる!」
ドクオは復讐心に燃えながらスッピングした。
ドクオは果たして玩具界に新風を巻き起こせるのか?
頑張れドクオ、負けるなドクオ!
第一話 終わり
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