January 02, 2011

( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第5話

87 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:18:55 ID:ODaUXujoO

第五話「師匠と弟子?」



( ω )「う、うぅ…」

( ゚ω゚)「うわぁぁぁぁ!…お?」

うなされ、飛び起きたブーンの目には見慣れない天井が映った。

( ^ω^)。o(あれ、デジャヴを感じるお)

なんて、とりとめのない事を考えていると、部屋の扉の外から声が聞こえてきた。

『あ、起きたのかな。
 ギコくーん!あの子、眼が覚めたみたいだよー!』

かわいらしい、女性の声だった。
続けて聞こえてきたのは、たくましいような印象を受ける男の声だ。

『そうか、分かった。
 ちょっと行ってみるぞ』

どうやら、この部屋にくるらしい。
慌ててしまい、寝ているふりでもしようかと考えたその時、扉が開き、二人の男女がやってくる。



88 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:19:45 ID:ODaUXujoO

(,,゚Д゚)「…よう。身体の調子はどうだ?」

(;^ω^)「お、えっと、その…。
      特に支障はありませんですお」

(*゚ー゚)「キミ、氷漬けになってたんだよ?
     どこか、感覚がない!なんて事、ない?」

(,,゚Д゚)「本人が大丈夫って言ってるんだ。なら、大丈夫なんだろうよ。」

何がなんだか分からないことばかりだが、ここは一つずつ解決していこう。
そこまで考えたブーンが最初にした質問は。

(;^ω^)「ええっと、お二人様はどちらさまですお…?」

(,,゚Д゚)「ん?ああ、名乗って無かったな。
     俺はギコってんだ。」

(*゚ー゚)「私は、しぃって言うの。
     よろしくね、ブーン君!」



89 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:21:06 ID:ODaUXujoO

(;^ω^)「!?初対面…ですおね……?」

(*゚ー゚)「初めましてだね~」

( ^ω^)「なんで、僕の事を知ってるんですかお?」

自分が名乗った覚えは無いのに、何故?
その答えは、聞いてみれば簡単なものだった。

(,,゚Д゚)「村長に『“ドスギアノス”にやられた奴を連れてきた』って言ったらお前の名前を教えてくれたんだよ。」

(,,-Д-)「しっかし、あのベーンの息子であるお前さんが、“ドスギアノス”ごときにやられるなんてなぁ…」

(  ω )「………ッ」

今、一番聞きたくない名が出てくる。
自然と怒りが込み上げてきてしまうのは仕方の無いことか。

(# ω )「……だからなんだお…?
     悪かったおね、『ベーンの息子』が“ドスギアノス”ごときにも勝てない奴でッ!!」



90 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:21:49 ID:ODaUXujoO

(;*゚ー゚)「ちょっと、ブーン君!?」

(,,゚Д゚)「ああ、お前は弱いな。
     ………だが――――」



―――――身内に天才がいる気持ちは良く、分かるぜ。


ブーンに聞こえるか、聞こえないかの大きさで呟く。
だが、ブーンは一瞬ギコの顔に陰りが差したのを見逃さない。
何かを感じ取ったブーンは、再び落ち着きを取り戻した。

( ^ω^)「……いきなり声を荒げて申し訳ないですお」

(,,゚Д゚)「ん…?急にしおらしくなったな。
     で、お前さんはこの後はどうするんだ?」

( ^ω^)「それなら…もういちd(,,゚Д゚)「もう一度挑もうってのは止めた方がいいと思うけどな」



91 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:23:01 ID:ODaUXujoO

(;^ω^)「!?どうしてですかお!?」

(,,゚Д゚)「お前、“ドスギアノス”に手も足も出なかったみたいじゃねえかよ。」

(;^ω^)そ「うっ…」

確かに、自分の腕では傷一つつけられなかった。

(  ω )「なら、どうすれば…」

沈黙が訪れる。
だが、二人を見ると何やら話し合っているようだった。



(*゚ー゚)「ねぇギコ君、ブーン君の事、どうするの?」

(,,゚Д゚)「どうするったってなぁ…。
     なんか放っておけないよな…」

(*゚ー゚)「……自分を重ねて見てる?」

(;,,-Д-)「だろうな。
      我ながらおかしな話なんだがな」



92 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:23:51 ID:ODaUXujoO

(*゚ー゚)「…なら、こう言うのはどうかな?」

(,,゚Д゚)「???」



―――――――――――

( ^ω^)「おっ?」
どうやら、二人の会議が終わったようだ。
二人とも僕の方へ向き直す。

(*゚ー゚)「ねぇ、ブーン君。キミは、強くなりたい?」

(;^ω^)「お?もちろんですお」

いきなりの質問は、回答が決まっているようなものだった。

(*゚ー゚)「じゃあさ。よかったら、私たち二人でアドバイスしてあげよっか?」

(,,゚Д゚)「他人に聞くってのは屈辱かも知れないが、確実に実力はつくと思うぜ?」

(;^ω^)「おぉ?でも、お二人の都合は…?」

(*゚ー゚)「別に一緒に狩りに行く訳でもないからね、大丈夫だよ!」

(,,゚Д゚)「そう言う事だ。
     ……で、どうする?」



93 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:24:58 ID:ODaUXujoO

さっき、ギコさんは他人に聞くのが屈辱…だとか言ってたけれど、自分としては“ドスギアノス”にやられっ放しという事の方がよっぽど悔しい。
答えは、一つだった。

( ^ω^)「…ぜひ、よろしくお願いしますお」

(*^ー^)「決まりだねっ!よろしく、ブーン君!」

(,,゚Д゚)「厳しくいくからな」

この瞬間、奇妙な師弟関係が成立した。

( ^ω^)。o(それにしてもこの二人、案外ノリノリだお…)

(,,゚Д゚)「よし…まずは、武器と防具を作り替えろよ。」

( ^ω^)「作り……替える…………?」

武器と防具を替える、なんて考えもしていなかった。

(;゚ー゚)
(;,,゚Д゚)

あれ。なんかおかしい事を言ったかな?
二人の視線が突き刺さる。



94 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:25:47 ID:ODaUXujoO

(;,,゚Д゚)「お前、まさかとは思うが…
      鍛冶工房を利用してないのか……?」

( ^ω^)「お?以前、ひしゃげた盾を直してもらいましたお」

(;゚ー゚)「えーっと、そうじゃなくて…
     装備を鍛えてもらったりはしてないの…?」

装備を、鍛える?
しぃの言っている事が分からなかったので、素直に質問をしてみる。

(;^ω^)「あの、装備を鍛えるって…?」

その言葉を聞いた二人は。

(;,,-Д-)
(;-ー-)

あきれた表情を浮かべていた。



95 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:26:39 ID:ODaUXujoO

ギコが前触れもなく話し始める。

(,,-Д-)「…お前の言うように、鍛冶工房は武器の修繕もやってくれるが…
     本来は武器や防具を作ったり、鍛えて強化したりする所なんだよ」

(*゚ー゚)「その為には、必要な素材を自分で持って行かなきゃいけないんだけどね。
     だから、倒したモンスターから剥ぎ取って素材を集めたりするでしょ?」

( ^ω^)「お、わかりましたお」

ただ、擦り込みされたように素材を剥ぎ取ってはいたけれど、どうすればいいかは詳しくはしらなかった。
早速、知識が増えた。

(,,゚Д゚)「この様子だと、あの片手剣は【ハンターカリンガ】のままだな。
     しぃ、こいつに素材集めについて行ってやってくれないか?」

(*゚ー゚)「うん、分かった!」



96 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:27:49 ID:ODaUXujoO

( ^ω^)「ギコさんはどうするんですかお?」

(,,゚Д゚)「俺はクエストをこなしてくるさ。
     強化した武器を試してみたいしな」

そう言って手に取った剣は、ギコと同じくらいの大きさをもつ、魚のヒレのような大剣だった。

( ^ω^)「おぉ…すごいお…」

(,,゚Д゚)「そうか?ありがとよ。
     んじゃあ、しぃ、よろしく頼む」

(*^ー^)「うん、任せて!
     じゃあブーン君、先にギルドの前で待っててよ。準備してくるからさ!」

( ^ω^)「わ、分かりましたお」


半ば流される様に、素材集めへと向かう事に。
ブーンはギコ達に預かってもらっていた装備を受け取り、すぐに装備をしてハンターズギルドへと向かった。



97 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:28:37 ID:ODaUXujoO

―――ポッケ村・ハンターズギルド前―――

( ^ω^)「よし、ついたお……
      って、あれは…」

そこに通り掛かった人物は、ブーンはよく知る人だった。

( ^ω^)「ツン!」

ξ゚⊿゚)ξ「っ!ブーン!?」

何か驚いた様子だった。

( ^ω^)「おっお、こんにちはだお――――」

ξ#゚⊿゚)ξ「この馬鹿ーー!!!」

(#)゚ω゚)・:`.  ブフッ

痛い。なんで殴られたんだろう。
ちょっと腑に落ちない。

(#);^ω^)「ど、どうしたんだお、ツン!?」

ξ#゚⊿゚)ξ「ドクオから聞いたわ。あんたがモンスターのことを舐めてかかって行った、って。
      それで案の定勝てなくて、おまけに怪我したって聞いて……」



98 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:30:03 ID:ODaUXujoO

最後の方は、少し涙声だった気がした。
うつむいて静かになってしまったツンに、なんて声をかければいいのか迷っていると。

『ブーン君、お待たせー!』

しぃさんの声が聞こえてきた。
しぃさんの姿を確認すると。

( ゚ω゚)

………露出度が高かった。
あれで防具って言えるのか?

(*゚ー゚)「さ、ブーン君!ぐずぐずしてる暇は無いよ!
     早く行こう!」

そう言って、僕の手を引いてくる。

(;^ω^)「え、ちょ、しぃさん!?待っ――――」

この時、ツンに視線を向けると。

ξ# ⊿ )ξ

あ、あれは間違いなく怒ってる。
戻ってきたら土下座して謝ろう…。



99 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:30:48 ID:ODaUXujoO

( ^ω^)「そういえばしぃさん、一ついいですかお?」

(*゚ー゚)「なぁに?」

( ^ω^)「雪山とかの特定狩猟地区には、依頼を受注した時じゃないと入れないんじゃ……?」

主に、モンスターが多く生息する地区がこれにあたる。
勝手に侵入し、そこでモンスターにやられ、身元の確認が出来ないという事を防ぐためである。

(*゚ー゚)「ふふん、それはね~」

そこまで言って、ギルドの受付嬢に何かを話す。

(*゚ー゚)「雪山・素材ツアーを二人で受注します」

(゚、゚トソン「はい、かしこまりました。
     お気を付けて下さいね」

(*゚ー゚)「…と、いうこと!」



100 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:32:13 ID:ODaUXujoO 
 _, ,_
(;^ω^) 「!?」

何の説明もされていないので、分かる訳が無い。

( ^ω^)「つまり……?」

(*゚ー゚)「素材集めをするためだけに請けられる依頼があるってことだよ」

なるほど、ようやく分かった。
早速、雪山へと向かう事にする。



―――雪山・ベースキャンプ―――

( ^ω^)「まずは支給品…ってなんだおこれ」

(*゚ー゚)「それは〈ネコタクチケット〉だね。
     それを納品するとクエスト終了の報せになるんだよ!」

ならば、これが無いと帰れないのか、と思ったので、聞いてみることにする。
聞ける時に聞いておこう。

( ^ω^)「納品出来なかったら、失敗扱いなんですかお?」


101 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:32:54 ID:ODaUXujoO

(*゚ー゚)「ううん。時間になったらギルドの人がきてくれるから、その人に直接確認を取ればOKなの。
     もちろん、『素材ツアー』ってクエストだけの話なんだけどね」

( ^ω^)「じゃあ、実質的に失敗はないって事なんですおね」

(*゚ー゚)「そういう事!じゃあ、行くよ!」

( ^ω^)「はいですお!」

こうして、素材ツアーを開始する。
……でも、何を集めるんだ?

( ^ω^)「そういえば、何を集めるんですかお?」

(*゚ー゚)「ギコ君から『鉱石素材を中心に集めさせろ』と申しつかっておりま~す」

鉱石素材?という事は、採掘する必要があるという事か?

( ^ω^)「つるはし持って無いですお…」

(*゚ー゚)「つるはし…
     ピッケルが無いなら…作ればいいのです!」



102 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:34:31 ID:ODaUXujoO

( ^ω^)「なん……だと………?」

つるは…じゃなくてピッケルって簡単に作れる物なのか、とも思ったが、可能なのだろう。
ちょっとやってみたくなった。

( ^ω^)「それは、どうやって作るんですかお?」

(*゚ー゚)「先に材料を探してから、ね!」

そんなことを話しつつ、材料の一つが取れるというエリアへと向かう。

―――雪山・エリア3―――

多数の骨が散らばっていて、傍らには骨や木が集められた場所がある。
どうやら、モンスターの巣のようだ。
だが、今は巣の主は見当たらない。

(*゚ー゚)「それじゃ、このくらいの長さの骨を集めて下さ~い!」

( ^ω^)「分かりましたお!」



103 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:35:16 ID:ODaUXujoO

何となく想像がついてきた。
これが柄になるのだと思う。

言われた通り、〈棒状の骨〉を掻き集める。
10本ほど集まった時、しぃから次の指示が下った。

(*゚ー゚)「次はエリア6へ行くよー!」

―――雪山・エリア6―――

洞窟を抜けた先の開けた場所に出る。
自分は【マフモフ】シリーズだから寒くはないが、しぃの防具―――――【キリン】シリーズはそうはいかない。
身体を温める効果を持つ〈ホットドリンク〉を定期的に口にしている。
というか、あんな露出度の高い装備で(以下略)

(*゚ー゚)「よし、じゃあ、ついてきて」

( ^ω^)「?」

しぃが向かう先は岩の崖。
そんなところに何があるのか分からない。
あるとしても石ころぐらいしか…



104 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:36:36 ID:ODaUXujoO

(*゚ー゚)「この〈石ころ〉なら…使えるかな!」

あれ、本当に〈石ころ〉拾ってるよ。

(*゚ー゚)「じゃあ、ピッケルを作ろうか!」

(;^ω^)「こんな石ころで大丈夫なんですかお?」

(*゚ー゚)「それはキミの腕次第だよ」

とりあえず、しぃさんに手本を見せてもらう。
先を細く削っていき、骨と組み合わせる穴を彫り、紐でしっかりと縛る。
随分と粗末なピッケルだが、何とか使えそうだ。

(*゚ー゚)「できた!
     石ころで作ったから〈ボロピッケル〉だけど、幾つか予備の素材があれば足りるかな」


〈石ころ〉+〈棒状の骨〉→〈ボロピッケル〉作製成功確率95%


(*゚ー゚)「今度は採掘ポイントに行くよ~!」



105 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:37:29 ID:ODaUXujoO

―――雪山・エリア2―――

そんな感じで、エリア7を経由してエリア2の崖の上にやってくる。

(*゚ー゚)「この崖の途中に、いい採掘ポイントがあるんだ!」

( ^ω^)「全然知知りませんでしたお…」

この崖は以前通過した事があるが、全く知らなかった。

崖を少し降りた、険しく切り立った地点へやってくる。

(*゚ー゚)「ふぅ、着いた着いた。
     ここは、いい鉱石素材が良く採掘できるんだ。早速やってみなよ」

( ^ω^)「はいですお!」

〈ボロピッケル〉を手に取り、崖に突き立てる。
ガラガラとこぼれ落ちてきた鉱石を調べる。
(*゚ー゚)「……ただの〈鉄鉱石〉。はいもう一度!」

(;^ω^)「おっ!」



106 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:38:55 ID:ODaUXujoO

その後、三つほど鉱石素材が見つかったが、目的の物では無いらしい。

(;゚ー゚)「どうしよう…採れないかも」

実は、一度のクエストで一つのポイントからアイテムを採集できる量は決まっている。
理由は、取り付くしがないように、という事らしい。

このポイントは5つまでしか採ってはいけないらしいのだ。

(# ゚ω゚)「お!!」

一縷の望みをかけてピッケルを振り下ろす。
すると、一際目を引く、青く輝く鉱石が見つかる。

(*゚ー゚)「あ、あったよブーン君!
     〈マカライト鉱石〉!」

村のシンボルにもなっている〈マカライト鉱石〉は、精製すれば鉄よりも強度の高い金属が作れる為、とても需要が高い。
武器に防具にと、これが無ければ始まらないとまで言われている。



107 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:39:55 ID:ODaUXujoO

(* ^ω^)「お、やったお!」

後は、そのほかの採掘ポイントを幾つか教えてもらうついでに採掘をして周った。
おかげで、ポーチの中は鉱石でいっぱいになっている。

(*゚ー゚)「〈鉄鉱石〉、〈円盤石〉、〈マカライト鉱石〉……
     これだけあれば十分だね。」

( ^ω^)「じゃあ、村に帰りますかお。」

(*゚ー゚)「うんっ、そうしようか!」

目的の物は集まったみたいなので、〈ネコタクチケット〉を納品ボックスに入れ、村へと戻った。


―――ポッケ村―――

村に戻ると、ギコさんの姿が見えた。

(,,゚Д゚)「ん、戻ったか。
     素材は集まったか?」

(* ^ω^)「ばっちりですお!」

(,,゚Д゚)「んじゃ、これも持ってけ」

そう言って渡された物は、白く少し透けた石。



108 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:41:40 ID:ODaUXujoO

( ^ω^)「なんですかお、これ」

(,,゚Д゚)「〈大地の結晶〉だ。それは雪山じゃあ採れないからな。
     ついでに採ってきてやったんだよ」

(* ^ω^)「あ、ありがとうございますお!」

なんて優しいのだろうか。
厳しくいく、と言っていたのに。

(*゚ー゚)「じゃあ早速鍛冶工房に行って、武器を強化してもらいなよ!」

( ^ω^)「分かりましたお!」

―――ポッケ村・鍛冶工房―――

( ^ω^)「シャキンさん、こんにちはですお!」

(`・ω・´)「よう、ブーン!
      今日はどうしたんだ?」

( ^ω^)「武器の強化を、お願いしますお」

そう言って、【ハンターカリンガ】と鉱石を差し出す。



109 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:42:24 ID:ODaUXujoO

(`・ω・´)「…よし、素材は足りてるな。
      んじゃ、サクッとやるぜ!」


【ハンターカリンガ】
〈鉄鉱石〉×3
    ↓
【ハンターカリンガ改】


【ハンターカリンガ改】
〈マカライト鉱石〉×1
〈鉄鉱石〉×3
〈大地の結晶〉×3
    ↓
【アサシンカリンガ】

( ^ω^)「おお、これは…」

見た目は対して変わっていない。
だが、軽く振っただけで、その切れ味が格段に上がっている事は分かる。
ヒュ、と風を斬る音が心地よかった。



110 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:43:16 ID:ODaUXujoO

( ^ω^)「よし、これなら…!」

“ドスギアノス”の堅い鱗にも通用するだろう。
防具に関しては、何とか頑張ってみることにする。
【マフモフ】シリーズの防寒機能は有り難いからだ。

そして、次こそは倒してみせると心に誓う。

自分のために動いてくれた二人の師匠のためにも、自分を心配してくれる人たちのためにも――――



第五話 end



boonkei_honpo at 11:21│Comments(0)TrackBack(0)ブーンはモンスターハンターのようです | ファンタジー

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