April 10, 2011
(*゚∀゚) つーはしゃっくりが止まらないようです
(*゚∀゚)「ひっく」
(*゚∀゚)「…」
(*゚∀゚)「…」
(*゚∀゚)「あー」
(*゚∀゚)「あぁー」
(*゚∀゚)「…」
(*゚∀゚)「気のせい…ひっく」
(*゚∀゚)「…」
ガチャ
(*゚ー゚)「つーちゃん」
(*゚ー゚)「お醤油切れちゃったの、貸してくれない?」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:32:39.45 ID:wRI6o/M80
(*゚∀゚)「…」
(*゚ー゚)「つーちゃん?」
(;*゚∀゚)「むぉ!?」
(*゚∀゚)「おぅ、しぃか」
(*゚ー゚)「どうかしたの?」
(*゚∀゚)「い、いやぁ?」
(*゚∀゚)「なんでも…ひっく…ない、よ」
(*゚ー゚)「…」
(*゚∀゚)「…」
(*゚ー゚)「しゃっくり?」
(゚∀゚*;)「ち、違うよ!?」
(゚∀゚*;)「全然違うよ!! 横隔膜が痙攣してるだけだよ!!」
(゚∀゚*;)「しゃっくりとは似ても似つかないよ!!」
(*゚ー゚)「それを世間一般ではしゃっくりって言うんだよ」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:34:42.92 ID:wRI6o/M80
(*゚∀゚) つーはしゃっくりが止まらないようです
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:36:42.14 ID:wRI6o/M80
(*゚∀゚)「ひっく」
(*゚ー゚)「しゃっくりだね」
(*゚∀゚)「違うよ、全然しゃっくりじゃないよ」
(*゚∀゚)「…」
(*゚∀゚)「…」
(*゚皿゚)「ひっ、ぐぶふぅ」
(*゚ー゚)「無理に息を止めてもバレバレだよ」
(;*゚∀゚)「…」
(*゚ー゚)「…」
(;*゚∀゚)「ひっ…く…、うぅぅ」
(*゚ー゚)「…」
(*゚ー゚)「ねぇねぇ、つーちゃん」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:40:06.68 ID:wRI6o/M80
(*゚ー゚)「しゃっくりに関する噂っていうのがあるんだけど」
(;*゚∀゚)「あー」
(*゚ー゚)「知ってる?」
(;*゚∀゚)「あーあーあー」
(*゚ー゚)「知ってるよね」
(;*゚∀゚)「あーあーあーあー!!」
(*゚ー゚)「しゃっくりが100回続くと」
(;*゚∀゚)「あー…、ひげっく!!」
(*゚ー゚)「 死ぬんだって 」
(*゚∀゚)「…」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:42:39.25 ID:wRI6o/M80
(;*゚∀゚)「…」
(;*-∀-)「…知って、ひっく、る」
(*゚ー゚)「…」
(*;ー;)「今までお世話になりました」
Σ(;*゚∀゚)「泣くなよ!! 縁起でもない!!」
(*゚ー゚)「だって…」
(;*゚∀゚)「死なないよ、死なない!!」
(*゚ー゚)「今、何回目?」
(*゚∀゚)「え、8回…かな」
(*゚∀゚)「ひっく」
(*゚ー゚)「9回だね」
(*゚ー゚)「あと91回の命だね」
(*;ー;)「うぅ、老い先短いね」
(;*゚∀゚)「だから泣くなよ!! 老い先長いから!! 細く長く生きるよ、オレは!!」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:44:41.41 ID:wRI6o/M80
(*;ー;)「そうだね」
(*づー゚)「泣いちゃってごめんね。そんなの迷信だよね」
(*゚ー゚)「信じることないよね」
(*゚∀゚)「んー、まぁ、…そう、かな、ひっく」
(*゚ー゚)「そうそう。お醤油、借りていい?」
(*゚∀゚)「おぅ、いいぞ。いくらでも借りてけ」
(*゚ー゚)「うん。ありがとう」
(*゚ー゚)「あ、でも」
(*;ー;)「返す頃つーちゃんはもういないんだね…」
(;*゚∀゚)「だから!! 死ぬ前提で話を進めるなよ!! いるよ!! めっちゃいる!!」
(;*゚∀゚)「さっき迷信だっていったじゃん!! …ひっく」
(*;ー;)「あと89回だね」
(;*゚∀゚)「むきー!! 迷信だ、迷信!!」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:47:50.30 ID:wRI6o/M80
(*;ー;)「うん、迷信だよね。信じてる!! 私、信じてるから!!」
(;*゚∀゚)「何を信じてるの!? そこが大事なんだけど!!」
(;*゚∀゚)「ひ……っく」
(*;ー;)「88回…」
(;*゚∀゚)「~~~!!」
(;*゚∀゚)「止める!! 止めれば問題ないだろ、こんなの!!」
(*゚ー゚)「…」 ピタッ
(*゚ー゚)「そうだね」
(*^ー^)「しゃっくりを止めるには、息を止めると良いらしいよ」 ニッコリ
(;*゚∀゚)「息……、なんかこうびっくりさせるとかじゃダメなの」
(*゚ー゚)「うーん、私そういうの得意じゃないし」
(*゚ー゚)「つーちゃんも、私だとあんまり驚かないんじゃないかな」
(*゚∀゚)「…そ、そうか」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:51:23.93 ID:wRI6o/M80
(*゚ー゚)つ◎「じゃあ、いくよ。はい、スタート」 カチッ
(;*゚∀゚)「え、ちょっ…」
(*゚-゚)つ◎「ちゃんと止めて。タイムイズマネー。デッドオアアライブだよ」
(;*゚∀゚)「言ってることが、よく分からないんだけど」
(*゚∀゚)、「大体どれくらい止めていればいいんだよ」
(*゚ー゚)「んー、そうね。……30秒ぐらいじゃないかしら」
(*゚∀゚)「さ、30秒…。結構長くね」
(*゚ー゚)「いいから早く」
(*゚~゚)「…むぐ」
(*゚ー゚)つ◎「はい、イーチ、ニー、サーン」
(*゚~゚)「……」
(*゚ー゚)つ◎「シー、ゴー、ローク」
(*゚~゚)「……」
(*゚ー゚)つ◎「シーチ、ナーナー、シーチ、ハーチ」
(;*゚∀゚)「ちょっ、ちょっと待った!! …ひっく」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:53:41.53 ID:wRI6o/M80
(*゚ー゚)「え、何? しゃっくりしたかったの? ちなみに今のであと87回ね」
(;*゚∀゚)「ちげーよ!! 律儀に数えてんなよ!!」
(;*゚∀゚)「さっき、ナナ3回言っただろ!!」
(*゚ー゚)「言ってないよ」
(;*゚∀゚)「シチとナナって言った上に、更にシチって言ったぞ!!」
(*゚ー゚)「えー、つーちゃんの気のせいじゃないの」
(;*゚∀゚)「気のせいじゃねぇよ!! 上のレス見ろ!!」
(*-ー-)=3「分かったよ、もう。わがままなんだから」
(*゚ー゚)「まぁ、言い方が二通りあると間違えたりするよね」
(*゚∀゚)「ふつーしねぇよ」
(*゚ー゚)人「じゃあ、こうしましょう。ワン、ツーで数えるから」
(*゚ー゚)「これなら大丈夫でしょ」
(*゚∀゚)「う、うん」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:56:14.02 ID:wRI6o/M80
(*゚ー゚)つ◎「じゃあ、いくよ。はい」
(*゚~゚)「…」
(*゚ー゚)つ◎「はい、ワン、ツー」
(*゚~゚)「…」
(*゚ー゚)つ◎「ワン、ツー、ワン、ツー♪」
(*゚ー゚)つ◎「ワンツー、スリーフォー♪」
(*-o-)ノシ◎「ファイブエンシックスセブエナエイトナイ♪」
(*-o-)ノシ◎「イエス、ワンモア!! ワン! ツー! はい、ワンツーワンツー!!」
(*゚∀゚)「おい、待て」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 06:58:55.83 ID:wRI6o/M80
(*゚ー゚)「何? 人が気持ちよく数えてるのに」
(;*゚∀゚)「歌ってるだけじゃねぇか!! ちゃんと数えろよ!!」
(*゚ー゚)「ちゃんと数えてたよ」
(*゚∀゚)「ワンモアでまたワンツーに戻ったんだけど」
(*゚ー゚)「リピートアフターミーだよ」
(;*゚∀゚)「誰が続くか!!」
(;*゚∀゚)「息止めてんだぞ、オレは!!」
(*゚ー゚)「そういえばそうだったね。やだ、しぃちゃん大失敗」
(;*゚∀゚)「…こいつ」
(;*゚∀゚)「いい加減に…!! ひっく!!」
(*゚ー゚)「あと86回ね」
(*;ー;)「つーちゃん、棺おけにお醤油入れておくね」
(;*゚∀゚)「―――っ!!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:03:13.03 ID:wRI6o/M80
(;*゚∀゚)「もういい!!」
(*;ー;)「…諦めちゃったの? 生きること」
(;*゚∀゚)「諦めてたまるか!!」
(*゚∀゚)「もうしぃに相談しない!! 他の方法を探す!!」
バタン!! ドタドタ!!
(*;ー;)「…」
(*づー゚)「あー面白いなぁ、つーちゃんは」
(*゚ー゚)「あ、お醤油…」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:06:15.45 ID:wRI6o/M80
(*゚∀゚)「…ひっく」
(*゚∀゚)「今のであと70回」
(;*゚∀゚)「は、早くどうにかしないと」
(;*゚∀゚)「誰か、誰かいないかな」
(´・ω・`(*゚∀゚)
(´・ω・`(*゚∀゚)
(´・ω・`(゚∀゚*)
(゚∀゚*;)ノノ「ひ、ひぎゃ―――!!!」
(´・ω・`)「なんだい人の顔を見るなり失礼な」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:10:01.15 ID:wRI6o/M80
(´・ω・`)⊂(゚∀゚*;)「失礼とか以前に近いんだよ、お前!!」
(´・ω・`)「そんなに驚かなくても」
(*゚∀゚)「そら驚く……、はっ」
(*゚∀゚)「…」
(゚∀゚*)「…」
(*゚∀゚)「…止まった?」
(´・ω・`)「どうかしたの?」
(*゚∀゚)「いやー、はっはっはっはっ。なんでもない、なんでもない」
(*゚∀゚)「あんがとなー、ショボ ひっく」
(*゚∀゚)
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:11:16.68 ID:wRI6o/M80
(´・ω・`)「ショボフィック? なにそれ、パシフィックみたいな」
(*゚∀゚)
(´・ω・`)「あぁ、もしかしてしゃっくり?」
(*゚∀゚)
(´・ω・`)「最近、なったことないなぁ」
(*゚∀゚)
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「止めたいなら、良い方法があるよ」
(*゚∀゚)「マジで!? …ひっく」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:13:58.68 ID:wRI6o/M80
〓\(*゚∀゚)/〓「…ひっく」
〓\(*゚∀゚)/〓「なぁ、ショボン」
(´・ω・`)「ん。なんだい」
〓\(*゚∀゚)/〓「これは一体どういうことかな」
(´・ω・`)「しゃっくりを治すにはびっくりさせるのが一番って言うよね」
〓\(*゚∀゚)/〓「そうだな」
(´・ω・`)「さっき結構びっくりしたのにも関わらず治らなかったのをみると」
(´・ω・`)「中々頑固なしゃっくりのようだ」
〓\(*゚∀゚)/〓「うん」
(´・ω・`)「なので、もっとびっくりさせてみようと思いました」
〓\(*゚∀゚)/〓「それが両手両足縛りつけた上で、崖の上に連れてきた理由?」
(´・ω・`)「うん」
〓\(;*゚∀゚)/〓「い、嫌じゃぁぁ!! もう何するか大体想像がつくだけに嫌じゃぁぁぁ!!!!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:16:16.36 ID:wRI6o/M80
(´・ω・`)「まぁまぁ、そう言わずに。ちょっとびっくりするだけだよ」
〓\(;*゚∀゚)/〓「これはびっくりと関係あんのか!?」
〓\(;*゚∀゚)/〓「大体、両手両足縛ってどうするんだよ!! バンジーなんだよね!? 紐は!?」
(´・ω・`)「え、ないよ?」
〓\(*゚∀゚)/〓
〓\(*゚∀゚)/〓「…ひっく」
〓\(*゚∀゚)/〓「は?」
(´・ω・`)「大丈夫。下は川だから」
〓\(;*゚∀゚)/〓「おどれはアホかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:19:54.06 ID:wRI6o/M80
〓\(;*゚∀゚)/〓「両手両足縛られて水の中に落とすとか、死ぬだろ。ふつー!!!」
(´・ω・`)「なに、死ぬほどびっくりしたって言うじゃないか」
〓\(;*゚∀゚)/〓「死んだら元も子もねーよ!!!」
(´・ω・`)「はは、上手い上手い」
〓\(;*゚∀゚)/〓「なんでそんなに軽いの!? 馬鹿なの!? 殺す気なの!?」
(´・ω・`)「じゃあ、いってみようか」
〓\(;*゚∀゚)/〓「人の話を…」
(´・ω・`)┌┛☆
聞
け
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:21:58.49 ID:wRI6o/M80
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
ぇ
ひ
っ
く
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:26:29.41 ID:wRI6o/M80
(;*゚∀゚)「ぜーはーぜーはー」
(´・ω・`)「おぉ、生きてたかい」
(´・ω・`)「引田天功みたいな人だね、キミ」
(;*゚∀゚)「イリュージョンがやりたかったわけじゃねぇよ!!」
(;*゚∀゚)「大体お前、確実に殺す気だったろ!!」
(´・ω・`)「ひどいなぁ。ボクはそのしゃっくりを治してあげようと思って」
(;*゚∀゚)「しゃっくり100回する前に死んじゃったら元も子もねーだろ!!」
(´・ω・`)「しゃっくり100回?」
(;*゚∀゚)「げ」
(´・ω・`)「あー、なるほどなるほど」
(´・ω・`)「ふんふん。そういうことね」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:28:22.77 ID:wRI6o/M80
(;*゚∀゚)「……うぅ」
(´・ω・`)「いや、まぁ、分かるよ」
(´・ω・`)「迷信だとは思うけど、ボクも100回しゃっくりが続いた人は見たことないし」
(´・ω・`)「実際、どうなるか怖いものだよね」
(*゚∀゚)「だ、だろ!?」
(*゚∀゚)「だから、早く治したいんだよ!!」
(´・ω・`)「じゃあ、さっきの方法は間違ってなかったわけだ」
(;*゚∀゚)「それとこれとは話が別だろ!!」
(´・ω・`)「いいや。ほら、落ちてから止まってるだろ? しゃっくり」
(*゚∀゚)「…」
(*゚∀゚)「…ほんとだ」
(´・ω・`)「冷水を飲むと収まるっていうのも聞いたことあるしね」
(´・ω・`)「びっくりさせつつ、水も飲ませる。一石二鳥の作戦だったというわけさ!!」
(*゚∀゚)「お。おぉ…!!」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:31:43.50 ID:wRI6o/M80
(*゚∀゚)「ショボンすげー!! 水冷たくて死にそうになったけど、そういう理由があったんだな!!」
(´・ω・`)「もちろん。全部計算尽くさ」
(*-∀-)「…」
(*゚∀゚)「オレ、あんたのこと誤解してたよ」
(*゚∀゚)「図々しいし、顔近いし、眉太いし、ロクでもない奴と思っててごめんな」
(´・ω・`)「え、眉太いのってマイナス要素なの」
(*゚∀゚)つ「ありがとうショボン」
(´・ω・`)「…ふっ」
(´・ω・`)つ「こちらこそ」
(´・ω・`)つ⊂(゚∀゚*)「…」
(´・ω・`)つ⊂(゚∀-*)「…ふぇ」
(´・ω・`)つ∴・(>∀<*)「ふぇっくしょん!!」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:33:10.11 ID:wRI6o/M80
(;*゚∀゚)「あぁ、ごめん」
(´・ω・`)「いや、いいよ」
(*゚∀゚)、「濡れっぱだったし、風邪でも ひっく 」
(*゚∀゚)
(´・ω・`)「あ」
(*゚∀゚)「…」
(´・ω・`)「…」
(*゚∀゚)「…」
(´・ω・`)「…」
(*゚∀゚)「…ひっく」
(´・ω・`)「もう一回落ちとく?」
(;*゚∀゚)「もう嫌だ!!」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:36:27.74 ID:wRI6o/M80
(*゚∀゚)「ひっく」
(*゚∀゚)「ひっく」
(;*゚∀゚)「うぅ…」
(;*゚∀゚)「…前より間隔が短くなってる気がする」
( ФωФ)
Σ(*゚∀゚)「あ」
(*゚∀゚)ノシ「ロ、ロマー!!」
( ФωФ)「む。なんだ、つーか。どうした?」
(*゚∀゚)「その、えっと、うーん」
(*゚∀゚)「安全にびっくりさせる方法教えて!!」
(;ФωФ)「は、はぁ?」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:40:35.45 ID:wRI6o/M80
( ФωФ)「なんだその全く要領を得ない質問は」
(;*゚∀゚)「それは、なんというか……、ひっく」
(;*゚∀゚)「…」
( ФωФ)「しゃっくりか」
( ФωФ)「…」
( ФωФ)「ふむ、知っているか? しゃっくりは100回続くと…」
(;*゚∀゚)「知ってるよ!! だから今焦ってんの!!」
( ФωФ)「なるほど」
( ФωФ)「ちなみに今、何回だ?」
(;*゚∀゚)「60ちょい……、あと30回ぐらい」
( ФωФ)「結構続いているな」
(;*゚∀゚)「だから早く治したいの!! びっくりさせてくんない!? できるだけ安全に」
( ФωФ)「中々に難しい注文だが」
(;*゚∀゚)「じゃあ、ロマ、他に何か治し方知ってる?」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:44:10.18 ID:wRI6o/M80
( ФωФ)「うむぅ…」
( ФωФ)「確か…、あぁ、そうだ」
( ФωФ)「目を押す」
(*゚∀゚)「目を? しゃっくりと関係あんの?」
( ФωФ)「さぁ、どうだろうか。所謂、民間療法だからな」
(;*゚∀゚)「まぁ、いいや。じゃあ早くやって!!」
( ФωФ)「ふむ。では、やってみるとしよう」
( ФωФ)「ふぉぉぉぉぉっ」
(*゚∀゚)「いや、待て。何、丹田に力溜めてんだよ。ちょっと、ゆっくりと…」
ドスッ!!
「せいっ!!!」( ФωФ)=つ*∀*;)「ぎゃ――――!!!!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:45:19.13 ID:wRI6o/M80
(*;∀;)「なにすんだ、バカ!!」
( ФωФ)「いや、すまん。どの程度の力加減か分からなくてな」
(*;∀;)「お前、力いっぱいだったろ!! ふぉぉぉぉとか言ってたじゃねぇか!!」
( ФωФ)「癖の様なものだ」
(*;∀;)「どんな癖だよ!!」
( ФωФ)「しかし、見ろ。しゃっくりが」
(*;∀;)「…」
(*;∀;)「…ひっく」
( ФωФ)「トマラナーイ」
(*;∀;)「ロマぁぁぁぁぁぁ!!!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:49:32.12 ID:wRI6o/M80
( ФωФ)「ぬぅ、すまんすまん。ヒゲはやめて、痛い」
(;*゚∀゚)「ぬぐぅ…」
( ФωФ)「これでダメなら、そうだな…」
( ФωФ)「舌をひっぱる」
(*゚∀゚)「却下」
(;ФωФ)「なんと!? なぜだ!!」
(;*゚∀゚)「大体、結果が予想できるんだよ!!」
( ФωФ)「ひっぱってみなければ分からんぞ。ほら、タン塩、好きだろう?」
(;*゚∀゚)「なんでタン塩の話題になるんだよ!? 引き抜く前提で話してねぇか!?」
(;*-∀-)「うぅ…」
(;*-∀-)「ロマに相談したオレが馬鹿だった…」
(゚∀゚*;)「もう帰る…」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:52:27.07 ID:wRI6o/M80
( ФωФ)「待て。最後にひとつだけとっておきのものがある」
(゚∀゚*)「…」
(*゚∀゚)「…ひっく」
( ФωФ)「昔、祖母に教わったのだが」
(*゚∀゚)「…」
( ФωФ)「腹に掌底を当てれば治ると」
(;*゚∀゚)「絶対うそだ!!」
( ФωФ)「む。発頸だったか」
( ФωФ)「いや、違うな。腹に覇王翔吼拳だったか」
(;*゚∀゚)「殺す気か!!! お前の家のばあちゃん何者だよ!!!」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 07:57:17.38 ID:wRI6o/M80
( ФωФ)「いや、普通のばあさんだが」
(;*゚∀゚)「覇王翔吼拳撃てるばあちゃんなんて、そういねぇよ!!」
( ФωФ)「ウチの祖父はギャリック砲が撃てるぞ」
(;*゚∀゚)「お前のウチの夫婦喧嘩で地球が吹っ飛ぶだろ、それ」
( ФωФ)「まぁ、これでしゃっくりが治ると思えば安いものだろう」
(;*゚∀゚)「地球としゃっくりを天秤にかけんなよ」
(;*゚∀゚)「てか、待て!! 死ぬ、確実にオレ死ぬから!!」
( ФωФ)「はは、大丈夫だ。急所は外そう」
(;*゚∀゚)「急所どころの騒ぎじゃねぇよ!!」
( ФωФ)「さぁ、いくぞ!!」
(;*゚∀゚)「人の話を聞けぇぇぇぇ!!!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:05:06.80 ID:wRI6o/M80
(;*゚∀゚)「はぁはぁ、危ないところだった」
(;*゚∀゚)「山がひとつ消し飛んでたな…」
(*゚∀゚)「…ひっく」
(*゚∀゚)「…」
(*゚∀゚)「あと5回…」
(*゚∀゚)「もうだめか」
(*゚∀゚)「…」
(*-∀-)「せめて最期ぐらいは我が家で過ごそう」
「つーちゃん」
(*゚∀゚)「…ひっく、むぉう?」
ミ,,゚Д゚彡ノシ「おいっす」
(*゚∀゚)「フ、フサ…!!」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:08:42.68 ID:wRI6o/M80
ミ,,゚Д゚彡「ちょうどよかった。今からつーちゃんの家に行こうと思ってて…」
(*゚∀゚)「…」
ミ,,゚Д゚彡「?」
ミ,,゚Д゚彡「つーちゃん?」
(*;∀;) ブアッ
(*;∀;)「フサぁぁぁぁ!!!」
ミ;,゚Д゚彡「ふぉぉぉぉぉ!? ど、どうしたの、つーちゃん!?」
ミ;,゚Д゚彡「えっと、その、あぁ、どうしよう!!」
ミ;,゚Д゚彡「お腹痛いの!? アノ日なの!?」
ミ,,゚Д(メ彡「うん、ごめん」
(*;∀;)「…ばかたれ」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:11:36.92 ID:wRI6o/M80
ミ,,゚Д゚彡「で、でも本当にどうしたの? 大丈夫?」
(*づ∀-)「うぅ…」
(*゚∀゚)「あのな、フサ」
ミ,,゚Д゚彡「うん」
(*゚∀゚)「…オレな」
ミ,,゚Д゚彡「うん」
(*-∀-)「…」
(*-∀-)「死んじゃうんだ」
ミ,,゚Д゚彡
Σミ;,゚Д゚彡「えぇ――――――――――!!!!」
ミ;,゚Д゚彡「死んじゃうって、ど、どうして!?」
ミ;,゚Д゚彡「アノ日ってそんなに辛いの!?」
(*゚∀゚)「だから、なんでお前はそんなにアノ日を押したがるのか」
ミ;,゚Д(メ彡「いや、フサには分からないことだから」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:13:22.97 ID:wRI6o/M80
ミ;,゚Д゚彡「でも、死ぬだなんて」
(*-∀-)「…もういいんだ」
(*゚∀゚)「今までありがとうな、フサ」
ミ;,゚Д゚彡「そんな!!」
ミ;,゚Д゚彡「そんなのフサは嫌だから!!」
(*゚∀゚)「でもしょうがないんだ」
(*゚∀゚)「あと4回の命なんだよ」
ミ;,゚Д゚彡「あと4回って、え、10死的な?」
(*゚∀゚)「また懐かしいタイトル出してきたな、おい」
(*-∀-)「違う。逃れられない死の定めなんだ、オレ……、ひっく」
ミ,,゚Д゚彡「…」
(;*-∀-)「…」
ミ,,゚Д゚彡「死ぬって、まさか、……しゃっくり?」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:16:47.22 ID:wRI6o/M80
(;*゚∀゚)「わ、悪いか!! もうすぐ100回なんだよ!!」
(;*゚∀゚)「迷信とかいうけど、分かんねーじゃん!!」
(;*゚∀゚)「しゃっくりって100回も続いたことあるか!?」
(;*゚∀゚)「死ぬかもしれないじゃん!!」
ミ,,゚Д゚彡「フサ、100回続いたことあるけど」
(*゚∀゚)
ミ,,゚Д゚彡「…」
(*゚∀゚)「…」
ミ,,゚Д゚彡「…」
(*゚∀゚)「…ひっく」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:20:35.27 ID:wRI6o/M80
(;*゚∀゚)「マジで」
ミ,,゚Д゚彡「マジで」
ミ,,゚Д゚彡「フサ生きてるから」
(*゚∀゚)「た、確かに」
(*゚∀゚)「…」
ミ;,゚Д゚彡「痛い、痛い、痛いから!!」
ミ;,゚Д゚彡「ひっぱらないで!! いや、足もちゃんとあるし!! 毛を毟らないで!!」
(*゚∀゚)「幽霊とかじゃないみたいだな」
ミ;,゚Д゚彡「確認作業乱暴すぎるから…」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:22:41.87 ID:wRI6o/M80
ミ,,゚Д゚彡「ともかく」
ミ,,゚Д゚彡「つーちゃんが死ぬことはないから、安心するから」
(*゚∀゚)+「そ、そうか!! そうだよな。よかったぁ!!」 パァァ
(*゚∀゚)「なんだ、やっぱり迷信だったんだなぁ」
ミ,,゚Д゚彡「当たり前だから。しゃっくり程度で死ぬとかありえないから」
(*゚∀゚)「…」
ミ,,゚Д(メ彡「フサ、なんで殴られたの?」
(;*゚∀゚)「な、なんとなくだ。なんとなく!!」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:25:15.91 ID:wRI6o/M80
(*゚∀゚)「…ひっく」
(*゚∀゚)「っと」
(*゚∀゚)「あと1回か」
(*゚∀゚)「死なないって分かったら、あれだな。たいしたことないな」
ミ,,゚Д゚彡「そうだから。100回続いても、ちょっと毛が生えるだけだから」
(*゚∀゚)
(*゚∀゚)「は?」
ミ,,゚Д゚彡「へ?」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:28:44.28 ID:wRI6o/M80
(゚∀゚*) ギギギギギギ…
(゚∀゚*;)「今、なんて言った?」
ミ,,゚Д゚彡「毛が生えるって言ったけど?」
(゚∀゚*;)「え。何? 毛が生える?」
(゚∀゚*;)「はははは、こやつめ。冗談がきついぞ」
ミ,,゚Д゚彡「冗談じゃないから」
(゚∀゚*;)「だって、お前、前からフサフサだろ!!」
ミ,,゚Д゚彡「それはつーちゃんと会う前だから」
(゚∀゚*;)「信じれるか!! 証拠見せろぉ!!」
ミ,,゚Д゚彡「フサの昔の写真見る?」
【 (,,゚Д゚) 】
(*゚∀゚)
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:31:36.81 ID:wRI6o/M80
(*゚∀゚)「え、だって、そんな」
(*゚∀゚)「これってギコ…」
ミ,,゚Д゚彡「フサだから」
(*゚∀゚)「え、いや、え?」
ミ,,゚Д゚彡「…」
(*゚∀゚)「あ、え、その…」
(*゚∀゚)「しゃっくりで毛が生えるとか…ないよね……、ねぇ?」
ミ,,^Д^彡「死ぬよりマシだから!!」
(*゚∀゚)
い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ぁ ぁ ……ひっく
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/04/02(土) 08:32:55.83 ID:wRI6o/M80
(*゚ー゚)「つーちゃん、お醤油ー」
<うっさい、バカ。帰れ!!
ミ*゚∀゚彡 つーはしゃっくりが止まらないようです おしまい
トラックバックURL
この記事へのコメント
