February 2011
February 14, 2011
( ^ω^)美味しいカレーのようです
とてもカレーが好きな国がありました。
その国は、朝にカレー。昼にもカレー。夜だってカレー。
あげくのはてには三時のおやつでさえもカレーを食べるような国柄でした。
( ^ω^)「カレーうめぇwwwwwwww」
そんなカレー好きな国の中でも、ことさらにカレー好きの男の人がいました。
( ^ω^)「うめえぇwwwwwwwww」
もともとはこの国の中でも平均的な(といっても、一般で考えれば非常識なほどに)カレー好きの彼でしたが、
ふとしたひらめきから、いくらカレーを作ってもこびりつかない鍋を作り出し、巨額の富を得たので、
自分に幸せをもたらしてくれたカレーをさらに輪をかけて好きになるのでした。
( ^ω^)「マジカレーぱねぇwwwwwwwwwww」
今ではこのカレー好きの国有数の権力者となった彼ですが、そんな彼の住まいはもちろん大邸宅。
家から離れた場所にまで、カレーの食欲を誘う香りがぷんと届き、
ふと目を見遣ると、カレー粉で作られたレンガによって組まれた、茶色くスパイシーな壁。
その壁にいくつかある出窓から中を覗けば、壁と同じ色をした、天まで届くかというほどの家屋。
そして象さえ飼えそうなほどの広大な庭では、噴水からやはり茶色いカレーが吹き出ています。
その噴水を取り囲むかのように芽吹くのは、にんじんやじゃがいもなどの葉に、水田の中で風に揺れる黄金色の稲。
茶色と緑色に彩られた庭で、嬉しそうに駆け回るのは健康な鶏や豚。
そうです。彼はカレーを全て自宅で作れるほどに、カレーを愛しているのです。
そして、つい最近のことです。彼は最高級の米を生み出しました。
一粒一粒が、どれほど炊いても形を崩すことなくピンと立っていて、適度な甘みと柔らかさを保つ米です。
今まではどちらかといえばナン食派であった彼も、この米を前にしてはカレーライス派に移るしかないほどのお米でした。
( ^ω^)「米うめぇwwwwwwwwwwwwww」
ところが、この米によって彼は深い悩みを抱くことになってしまうのです。
確かに、彼の家はカレーハウスです。
ですが、その極上の家から作られるカレーでさえも、この米には吊り合わなかったのです。
カレーライスは、カレーのスパイスを米のふくよかな甘みで受け止め、うまみをふくらませることによって味の深みを作り出します。
ですが、米があまりにも強いとカレーがただの付属品になってしまうのです。
彼はひたすらに悩みました。
朝に食べるカレーの最中でも、昼に食べるカレーの最中にも、夜に食べるカレーの最中でさえも。
充分においしいカレーを食べながらも、彼は極上の米に吊り合う極上のカレーへと思いをはせていました。
そこで彼はひらめくのです。自宅で極上のカレーを作れないのならば、国中に募集をかければいいと。
( ^ω^)「うはwwwww僕天才wwwwwww」
彼は大々的に募集をかけました。
当然、報酬は望むだけ与えるとのことも。
すると、彼のもとへ何百もの応募者が訪れました。
February 12, 2011
( ^ω^)演奏中はお静かに。のようです
( ^ω^)
\パチパチパチパチパチパチパチパチ/
(*゚ー゚)『皆さま、本日はご多忙の中、ご来場いただき誠にありがとうございます』
(*゚ー゚)『本日最初の曲目はドビュッシー作曲、交響詩「海」でした』
(*゚ー゚)『この曲は、指揮内藤ホライゾンがベルリン交響楽団にて指揮を振った最初の曲でございます』
(*゚ー゚)『内藤曰く、「この曲は大変思い入れのある曲だ。この曲を聴きながらツナ缶を4杯食べたことがある』
(*゚ー゚)『ツナ缶はとても美しい。あんなに手ごろにマグロを食べることができるのだ』
(*゚ー゚)『特に、ツナにマヨネーズをかけて食べるとなお良い。マヨネーズがツナを良く引き立たせている」』
( ^ω^)
\パチパチパチパチパチパチパチパチ/
(*゚ー゚)『それでは次の曲目に移らせていただきます』
(*゚ー゚)『次の曲は、指揮内藤ホライゾンが最も愛する曲だそうです』
(*゚ー゚)『昨年4月、内藤ホライゾンはこの曲をウィーン国立歌劇場で演奏した功績が認められ』
(*゚ー゚)『同年11月に、文化勲章を受章しました』
(*゚ー゚)『内藤ホライゾンは当時の雑誌にこのようなコメントを残しています』
(*゚ー゚)『「このような賞を受け取れたのはほんの偶然にすぎない』
(*゚ー゚)『例えるのならば、それは電車の中で足の組み方が絶妙な女子高生と出会うほどだろう』
(*゚ー゚)『向かいに座ることにより、その天国はおのずと顔を現すだろう』
(*゚ー゚)『しかし、闇がその行く手を阻む時もある。それもまた一興』
(*゚ー゚)『見えるか見えないかのラインを楽しむべきだ」そう述べています』
(*゚ー゚)『それでは演奏に参りましょう』
(*゚ー゚)『ジョン・ケージ作曲』
(*゚ー゚)『曲は「4分33秒」』
(*゚ー゚)『指揮は内藤ホライゾンです』
\パチパチパチパチパチパチパチパチ/
( ^ω^)
【演奏中はお静かに。のようです】
February 08, 2011
('A`)が入山したら案の定衆道だらけだったようです 後編
~午後八時、茶礼~
('A`)「ひどい一日だった」
(*゚ー゚)「無党派の毒念様の元には両陣営からの勧誘が殺到しますからね」
('A`)「口喧嘩まで始めるし……結局荒巻さんの手伝いをすることで難を逃れたが」
( ^ω^)「あの人は畑仕事が好きなんだお」
( ^ω^)「育ててる野菜を自分の子どもかのように慈しんでるお」
('A`)「荒巻さんが人畜無害なおかげでなんとか今日は凌げたけど……」
('A`)「明日も仕事に誘われるとは限らない……」
( ^ω^)「もうどっちの肩を持つか決めちゃえばいいんじゃないかお?」
('A`)「ダメだ、俺はまだ俺なりの回答を見つけていない」
( ^ω^)「変なところで強情な奴だお」
(,,゚Д゚)「……」ズズ...
( ゚∀゚)「……」ズー
('A`)「あの二人まったく視線を合わせないな」
( ^ω^)「お互いがお互いを憎み合ってるんだお」
( ^ω^)「人格も思想も、深いところまで」
(*゚ー゚)「そのせいで私たちにも緊張感が走っているんですけれど……」
('A`)「注視してみると茶の飲み方もまるで違う」
('A`)「擬古さんはすするようにして上品に飲んでいる」
('A`)「譲留さんは浴びるようにして豪快に飲んでいる」
('A`)「容姿からすると逆っぽいのにな……」
(,,゚Д゚)「……管主様もおらぬゆえ」
(,,゚Д゚)「本腰を入れて夜座を行いたい者には、特別に禅堂の利用を許可する」
(,,゚Д゚)「拙僧も堂内の己の単にて瞑想に入らせてもらう……以上だ」スッ
(,,゚Д゚)スタスタ
( ゚∀゚)「俺は早めに眠らせてもらうぜ」
( ゚∀゚)「教義を授かりたい者は荒巻和尚の室を訪ねなさい」スクッ
( ゚∀゚)スタスタ
シィン.......
('A`)「行ったか……」
( ^ω^)「僕らはどうするお? 消灯までもうちょいだから先に布団かぶっとくかお?」
('A`)「いや……ブーン、聞いてくれ」
('A`)「俺は今晩夜座に出向こうかと思う」
('A`)が入山したら案の定衆道だらけだったようです 前編
『衆道』
若衆道の略語。男性における同性愛・少年性愛の形式あるいはそのものを指す。
主に女犯を忌避し禁欲生活を強いられる僧たちの間で流行した独自の男色文化。
~柔即山毘譜寺~
(´・ω・`)「それではドクオさん」
('A`)「はい」
(´・ω・`)「今日よりあなたには我々雲水とともに修行をしてもらいます」
('A`)「はい」
(´・ω・`)「……三年、でしたか」
('A`)「そうです」
(´・ω・`)「禅僧に混じっての生活、あくまで出家ではないゆえ、何も開眼せよとは申しません」
(´・ω・`)「しかし己を見つめ直し大悟してもらえれば、それに如くことはありませぬ」
('A`)「努力はします」
(´・ω・`)「では改めて意気込みをお聞かせ願いたい」
('A`)「分かりました」
('A`)「えー、自分はこれまでのだらけきった生活に終止符を打ち」
('A`)「こちらのお寺にて精神の鍛練を積ませていただくべく……」
('A`)「修行を希望しました」
(´・ω・`)「成程。結構結構」
('A`)「しかし、あのー、諸梵和尚」
(´・ω・`)「なんですかな?」
('A`)「大変申し上げにくいことなんですけれども……」
(´・ω・`)「なんでも遠慮なさらずお話なされ」
('A`)「オナニーも禁止なんですかね?」
(´・ω・`)「は?」
February 07, 2011
( ・∀・)は渡すようです
BAR バーボンハウス
( ・∀・)「~♪」ゴソゴソ
( ・∀・)「……」ゴソゴソ
( ・∀・)「…………」ゴソゴソゴソゴソ
( ・∀・)「………………」ゴソゴソゴソゴソゴソゴソ
(・∀・)
( ・∀・)は渡すようです
February 06, 2011
川 ゚ -゚)はパンツをはきたいようです
川; ゚ -゚)「またやっちゃた・・・・・」
これで六日間連続か・・・・・
またお母さんに怒られちゃうよ・・・
川; ゚ -゚)「よし、ばれないようにせんたくきにいれちゃえ・・・・」
そろーり、そろーり、ゆっくり、ゆっくり。
慎重に、慎重に。
バレたらオムツになっちゃうよ・・・・・、それだけは絶対に嫌だ!!
川; ゚ -゚)「よし、このなんかんをとっぱしたらだいじょうぶだ・・・・」
ゆっくり、ゆっくり、お母さんの寝室前を通るよ・・・ドキドキするな・・・・。
この時間なら、まだお母さんは起きてないはずだから・・・・・きっと大丈夫だよね?
がらがら~
川; ゚ -゚)ビクッ
('、`*川「・・・・・・」
川; ゚ -゚)「お、おはよう・・・・・」
('、`*川「おはよう・・・・その手に持っているのなぁに?」
川; ゚ -゚)「あ、あはは。ぱんつです・・・・。」
('、`*川「見せなさい・・・・・・。この黄色い染みはなぁに?」
川; ゚ -゚)「しーしーれもん・・・・こぼしちゃって・・・・。」
('、`*川「・・・・・そのジュースのお金はどうしたの?」
川; ゚ -゚)「・・・・・・うそです。おねしょしちゃいました・・・。」
('、`*川「素直でよろしい。約束は覚えているわよね?」
川; ゚ -゚)「・・・・はい。」
------川 ゚ -゚)はパンツをはきたいようです------
( ^ω^)は欲望に支配されているようです 第八話
人類は高性能すぎた。
神は、自分以上の者を存在させないために、ある細工をした。
人間の文化や感情などに、とある爆弾を仕掛けた。
代表例としては今の資本主義主体の経済などが当て嵌まる。
これ等の特徴は、一定のライン以上の数値を超えると、人類にとって大災害が起きる様に出来ている。
神は人間の味方などではない。
神は人類が殺さなくてはいけない存在なのである。
人類がこの先も幸せに暮らしたいのならば、神を殺せ。
-----ブーンは欲望に支配されているようです-----
February 03, 2011
( ^ω^)は押入れから64を見つけたから久々にやりたいようです
―――――ドクオ宅。
('A`)「……暇だ」
('A`)「けど、金はねぇよなあ…」
携帯「キェェェェェェアアアアアシャベッタァァァァァァァァァ!!!♪キェェェェェェアアアアアシャベッタァァァァァァァァァ!!!♪」
('A`)「んぉ、電話か。誰から………あれ、ブーン?」
('A`)「あの糞ブタから電話なんか珍しいな」
('A`)】「はいもしもしおっすオラ悟空」
( ω )】「……もしもし…」
('A`)】「………ん、ブーン?」
( ω )】「ドクオかお」
('A`)】「ああ、そりゃそうだよお前が大好きなドクオだけど」
( ω )】「頼みがあるお」
('A`)】「………」
(;'A`)】(あらやだ。ガチシリアスモード………)
('A`)】「一応聞くだけ聞いてやる。なんだ」
( ω )】「お前…さ…もしかしたら、もしかしたらで良いんだけど…」
('A`)】「………なんだ」
( ω )】「お前………」
( *^ω^)】「64のコントローラー持ってないかおっ!!?ちょ、久々にやってみたらこれがまた面白いんだお!!ちょっと来て一緒にやろうお!!」
('A`)】「………」
('A`)】
('∀`)】「よっしゃ待ってなァァァァァァァァ!!!!」
( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 第八話
(;゚A゚)「うおおおおおおおおおおお!!」
ドクオは森の中を疾走していた。
後ろにはカウデビルが三頭迫っていて、絶体絶命である。
ところがドクオが魔王城の手前まで逃げると、カウデビルは立ち止まり、ドクオを見送った。
魔物というのは、あまりにも強い魔力を持つ存在がいると、そこには近づかなくなるのだ。
つまり魔王がいる限り、城の付近には魔物は存在できないのである。
('A`)「あ、どうも。自分ドクオっス。あと、百姓ッス!」
##### ガラクタ魔王のようです #####
第八話「騎士と勇者の物語」
( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 第七話
ζ(゚ー゚*ζ「本当ですか!?」
飛び上がって喜んだデレは、そのまま話をどんどん先に進めていった。
彼らの言う見合いとは通常のそれではなく、城に住み込んで相性を見るというものらしい。
つまりは同棲だ。
( ゚∋゚)「よいのですか、魔王様」
_
( ゚∀゚)「なにか不都合なことがあるのか?」
( ゚∋゚)「彼らをあまり信用しない方がよいかと思います。
結局は帝国側の者たちですし、裏でなにを考えているかわかったものではありません」
デレたちが城に住むことを最後まで反対したのはクックルだった。
_
( ゚∀゚)「確かに怪しい者はいるが」
('ー`*川
_
( ゚∀゚)「きっと大丈夫さ」
楽天的ともいえる発言は、彼の持つ強さからくる余裕なのだろうか。
ジョルジュの考えていることがわからず、クックルは苦悩する。
##### ガラクタ魔王のようです #####
第七話「花嫁修業と幸せエックス」
February 02, 2011
ミセ*゚ー゚)リ樹海を征く者のようです 第一章 第二話
ミセ*゚ー゚)リ「……」
──ビロード君、ちんぽっぽちゃん、お元気ですか? 私は元気です。
他の参加者の皆も、たぶん元気なんだろうなと思います。
_
( ゚∀゚)o「おーい、ミセリちゃーん! 遅れるなよー!」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、はい!」
――私達がヨツマを出発してから、もう2週間が経ちました。
10人越しの大人数での樹海探索は、それだけ獣からの襲撃も多いと聞きます。
大抵のギルドが少人数で探索を行うのは、そういう理由だったっけ。
(・∀ ・)「まあ、こいつらから離れたくなる気も分かるけどなー」
ミセ*゚ー゚)リ「いやいや、そんな」
──しかし、キャラバンの隊長さんの腕が良いのか、今のところ獣の大規模な攻撃は受けていません。
何度か出てきた獣も、他の参加者の皆さんが倒してくれています。
(実は私はあんまり役にたってないんだ)
とても順調です。
そう、進路は順調なんだけど──
爪'ー`)y‐「……フー、歩き通しだと流石に疲れるね」
ξ゚⊿゚)ξ「……ちっ。だったらその煙草止めれば?」
爪'ー`)y‐「それこそ僕の勝手だと思うが?」
ξ゚⊿゚)ξ「煙たいから止めろって言ってるのも分からないの?」
(-@∀@)「ちょ、ちょっと、ツンさん!?」
爪'ー`),,「良いさ、今回は僕が折れよう。……おい、小娘」
ξ#゚⊿゚)ξ「ああ?」
爪'ー`)「あまり調子に乗るなよ?」
ξ#゚⊿゚)ξ「……はん。なよっちいアンタが、私と戦ろうっての?」
(;-@∀@)「ツンさん!」
爪'ー`)「僕は構わないぜ。但し君のお仲間も遠慮なく巻き込むがね」
ξ#゚⊿゚)ξ「貴様……!」
从 ゚∀从「そこまでにしとけ、2人とも。仲間内でいがみあってどうする」
ξ゚⊿゚)ξ「……わかったわよ」
爪'ー`)「ああ、すまないね」
川 ゚ -)「……全く、下らないな」
(#゚;;-゚)「……ふん」
(・∀ ・)「な?」
ミセ;-ー-)リ「……いやいや、そんな……」
──どうして冒険者の人達って、ここまで反りが合わないのかなぁ。
ミセ*゚ー゚)リ樹海を征く者のようです 第一章 新緑の木立
第二話『勇姿の在り方』
ミセ*゚ー゚)リ樹海を征く者のようです 第一章 第一話
▼<・>(益)<・>▼「КкαααАН、……Κκυατθ!」
(*‘ω‘ *)「ちっ……!」
ミセ;゚-゚)リ「くう、」
▼<・>(益)<・>▼「ξιηεεαН! НКγηψψΑΗッ!」
ミセリとビロード、ちんぽっぽの3人は、ヨツマ近郊で大人の背丈ほどの大柄な野犬と戦っていた。
以前ミセリが戦った個体よりも大きく、素早い野犬。
もし一人で戦っていたならば、ミセリ程度の冒険者ならばすぐに殺されている。
もし、一人で戦っていたならば。
……しかし、ミセリはもう一人ではない。
( ><)「ぽっぽちゃん、ミセリちゃん、離れて欲しいんですッ!」
(*‘ω‘ *)「よし来た!」
ミセ*゚ー゚)リ「あいッ!」
▼<・>(益)<・>▼「ΓηεΙッ!?」
( ><)「食らうんです!」
2人が跳びすさった瞬間、赤の精霊によるビロードの攻撃が野犬を襲った。
▼< >(益)< >▼「、Ηηι^Δοεπ-βηψοΟ!!」
赤の精霊。その特質は、『力』。
圧倒的な破壊を司る赤の精霊は、五種類の精霊の中で最も攻撃的な色だ。
その働きは、打撃を強化し、爆炎を生み、稲妻を呼び起こす。
赤は血の色、炎の色、怒りの色――何より純粋な暴力の色。
直撃を受けた野犬の顔面が炎上し、動きが止まった。
苦悶に呻く獣をちんぽっぽのワンドとミセリの長剣が前後から叩く。
(*‘ω‘ *)「トドメだっぽッ!」
ミセ#゚ー゚)リ「ッ!」
▼<##(益)//▼「ΓγаΕββοαλΑΗαεッ、……」
2人の連撃に頭部を破壊され、野犬は巨体を地に横たえる。
ビクン、ビクンと数度痙攣した後、彼はその生命を終えた。
(*;‘ω‘ *)「ふぃぃ、なんとか倒せたっぽね……」
ミセ;゚ー゚)リ「本当、もうクタクタだよ……」
(; ><)「もうあんなのの相手は嫌なんです……」
ふらふらとその場にへたり込み、ビロードが呟く。
ビロードの持つ、特殊な親和能力。
彼は見つめた対象を精霊により発火させる事ができる。
これは彼の他に例のない貴重な能力で、そのせいで彼は幼少から天才として特別扱いされ続けてきたとちんぽっぽは言う。
ただ、普段はそう強い火力を出すことは出来ない上に時間がかかり、さらに本人が貧弱極まるという事情から、
あくまで戦闘のサポートとしての役目しか期待できないらしい。
ぐったりした様子のビロードを、ちんぽっぽが怒鳴り付ける。
(*#‘ω‘ *)「お前はもっと肉体労働しろっぽぉ!」
(; ><) そ「そんな! 僕は最初ずっと追いかけられたんです!」
(*#‘ω‘ *)「それはお前がド貧弱だからだっぽ! それが嫌なら鍛えるっぽ!」
(; ><)「無理ー! 無理なんですー!」
(*#‘ω‘ *)「じゃかぁしぃわっ! 女の子に守られなきゃ戦えないなんて、貴様本当にタマついてんのかコラ!」
(; ><)「ちょ、ぽっぽちゃん!? なんて単語口に出してるんですか!」
(*‘ω‘ *)「……ちょっと熱くなっちゃったっぽ。ごめんね、ミセリ」
ミセ;゚ー゚)リ そ「え、なんで私?」
(; ><) そ「普通は僕にじゃないですかッ!?」
(*‘ω‘ *)「さ、街に戻るっぽ。この調子なら、もう少し強い敵と戦ってもいいっぽ」
ミセ*゚ー゚)リ「そだね。ビロード君が居れば、安心して戦えるよ」
( ><) そ
(*><)「えへへ……任せて欲しいんです!」
(*‘ω‘ *)「……ミセリ、中々したたかっぽね」
ミセ*^ー^)リ
ミセ*゚ー゚)リ樹海を征く者のようです 第一章 新緑の木立
第一話『芽吹く若木』
ミセ*゚ー゚)リ樹海を征く者のようです 序章
『樹海の進攻』
急速に拡大する森と、そこに住まう生物群の猛攻。
数千年の昔に発生したその大災害は、栄華を極めたヒトの前文明を徹底的に破壊した。
九割の人々が樹海に飲まれて命を落とし、九分の人々は飢えて死んだ。
旧世界の枠組みは滅び、混沌の時代に叩き込まれ、それでもヒトは滅びない。
底知れぬ苦難の中で、それでもヒトは生きる希望を無くさない。
人々は、勇気と知恵、そして『新たな力』を武器に樹海に挑む。
勝利は『生』を表し、敗北は『死』を表す。
全てのヒトの存亡を賭けた樹海との死闘が幕を開けた。
結末を知る者は、いない。
ミセ*゚ー゚)リ樹海を征く者のようです