February 20, 2011
(;´ω`) 待ちぼうけのようです (´^ω^`)
原作 藤子・F・不二雄「コロリころげた木の根っ子」
モチーフ曲 「満州唱歌 待ちぼうけ(作詞:北原白秋 作曲:山田耕筰)」
*注:ほぼ原作通り進行
(;^ω^】「―――だから、そうじゃないお!」
[さあ? どうかしらね]
(;^ω^】「信じてくれお! こんな大切な日、わざと仕事入れるわけ無いお!」
[口では何とでも言えるわ]
(;^ω^】「僕だって嫌なんだお! 急に言われたもんだから……」
[浮気相手に?]
(;^ω^】「そんなのいないお! 編集長だお!」
[編集長が浮気相手なのね……]
(;^ω^】「んなわけねーお! あんなおっさんが浮気相手でどうするお!」
[……で、私が起きる前に家を出るなんてどんな仕事なのよ]
( ^ω^】「ショボン先生っていう人の家に……」
[女の先生か……]
(#^ω^】ビキビキ
(#^ω^】「いい加減にするお! どう聞き間違えたら女の名前に聞こえるんだお!!」
[なんで怒るのよ! この浮気者!]
(#^ω^】「ええい! もう知らんお!」
[何様?! 逆ギレなの?!]
(#^ω^】「とにかく! 今日は帰りが遅くな……」
[ツー………ツー………ツー………]
(#^ω^】
( ^ω^】
( ^ω^)ガチャ
( ^ω^)「新品のテレホンカードが切れるまで話しちゃったお……」
( ^ω^)「はあ……」
( ∵)
( ^ω^)
( ∵) ウキー!
( ^ω^)「猿?」
( ∵) キー…?
( ^ω^)「何で電話ボックスに猿が……」
( ∵)
( ∵)つ□
( ^ω^)そ
(;^ω^)「……ヘイ、モンキー。これはショボン先生の原稿を入れる大切な封筒だお」
( ∵)つ□ ウッキーキー!
(;^ω^)「さあ、これをこっちへ……」
( ∵)つ□
ΞΞΞΞ ∵)つ□ ピューーーーーーーーン!!
(;^ω^)そ
(;^ω^)「ま、待てお!」
( ^ω^)
( ^ω^)「……おっおっお。馬鹿な猿め。こう見えても足の速さには自信があるんだお。捕まえてぶっ殺す」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(;^ω^)「ハァ……! ハァ……!」
(;^ω^)「全然追いつけないお……!」
(;^ω^)「さすがに学生の頃とは体の勝手が違うかお……」
(;´ω`) 待ちぼうけのようです (´^ω^`)
ΞΞΞΞ ∵)つ□ スタコラサッサ
( ∵)つ□ ピタッ
□⊂(∵ ) ウッキッキー!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ΞΞΞΞ ∵)つ□ ピューーーーーーーーン!!
( ∵)つ□ ピタッ
(´・ω・`)y━・~「……おお、ビコーズ。探したよ」
( ∵)つ□ ウキー!
(´・ω・`)y━・~「ん? 何だい? この封筒は」
<待てお~! 待ってくれお~!
□⊂(∵ ) ウキ?
(;´ω`)「ハァ……! ハァ……!」 ヨロヨロ
(´・ω・`)y━・~「もしかして、この封筒は君のか……」
( ´・ω・)つ□ ⊂(∵ ) ウキー
(;´ω`)「あっ……」
□⊂(・ω・` )「はい」
(;´ω`)つ□「どうもですお」
(;´ω`)「……ん?」
(;^ω^)「あれ? もしかしてショボン先生じゃないですかお?」
(´・ω・`)y━・~「……? いかにも、私がショボンだが……」
( ^ω^)「おお! 私、こういう者ですお」
( ^ω^)つ園
園⊂(・ω・` )「ははっ。おしゃれな名刺だね」
(´・ω・`)y━・~「ふむ」
(´^ω^`)y━・~「……あー。文芸公論社の! ということはオムライスのコーナーの方かな?」
( ^ω^)「はいですお。内藤と申しますお。お原稿を頂戴に上がりました」
(´^ω^`)y━・~「うんうん。新しい人だからわからなかったなぁ」
( ^ω^)「最近、編集部に回されまして……」
( ∵) キキ!
( ^ω^)「このお猿さんは……?」
(´・ω・`)y━・~「ああ。ペットですよ」
( ^ω^)「猿がペットとは珍しいですね」
(´^ω^`)y━・~「ええ。カニクイ猿なんです。マレーシア産の」
( ∵) ウキー!
( ^ω^)「可愛いもんですお」
(´^ω^`)y━・~「お世辞も悪くはありませんな」
( ^ω^)「そんな、お世辞だなんて……」
(´・ω・`)y━・~「さて、ここで立ち話もなんですから、家に案内しましょう」
( ^ω^)「それでは、よろしくお願いしますお」
( ∵) キーキー
(´・ω・`)y━・~「行こうかビコーズ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(´・ω・`) ガチャ
(´・ω・`)「おーい!! 客だぞ!!」
( ^ω^)「お邪魔しますお」
( ∵) ウッキー!
はい、ただ今……>
(゚、゚トソン スタスタ
(゚、゚トソン「いらっしゃいませ……」
( ^ω^)「奥様、こんにちわ。文芸公論の内藤ですお」
(´・ω・`)「おい、お前」
(゚、゚トソン「はい……」
ΞΞ#´・ω・)つ)、゚トソン⌒☆ バキッ!!
(; ゚ω゚)「えっ」
(´・ω・`)「ビコーズを外に繋いどけ」
(#)、゚トソン「はい……」
( ∵) ウキー…
(; ゚ω゚)「先生……」
(´・ω・`)「さあ、上がって内藤君」
(; ゚ω゚)「は、はいですお」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(´・ω・`) スタスタ
(;^ω^)スタスタ
(´・ω・`)「すみませんね、見苦しいところをお目にかけて」
(;^ω^)「い、いえ」
(´・ω・`)「ビコーズが逃げた責任を取らせたんです」
(;^ω^)「はぁ……」
(´・ω・`)「別にあいつが逃がした訳じゃないんですがね」
(;^ω^)「でしたら……」
(´・ω・`)「でも僕はこの家の事を全て任せている」
(´・ω・`)「だから、この家の不祥事はあいつの責任なんです」
(;^ω^)「……さいですか」
(´・ω・`)「……僕の部屋はこの上です。階段が急だから気をつけてね」
(;^ω^)「あ、はい」
(´・ω・`) トントン
( ^ω^)トントン
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
13 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:00:26 ID:s61aHWBI0
(´^ω^`)「さあさあ、汚い部屋ですが、座ってください」
( ^ω^)「はい。どうもですお」
( ^ω^)チョコン
( ^ω^)「にしても、お広い部屋ですね」
(´^ω^`)「そうですか? まあ、狭くは無いけどね」
( ^ω^)「そんな、ご謙遜なさらず」
(´^ω^`)「ははは……。困ったな」
( ^ω^)「今日は久しぶりに先生のお作が頂けるので、編集部一同楽しみにしておりますお」
(´^ω^`)「こいつめ、褒め殺しか? ワハハハ」
( ^ω^)「おっおっお」
(´^ω^`)つ凸「どうぞ、一つやってください。安物のウイスキーですが……」
(;^ω^)「いえ、原稿を頂ければすぐにお暇しますので……」
(´・ω・`)「原稿?」
( ^ω^)「……へ?」
(´・ω・`)「実はね……」
( ^ω^)「もしや」
(´・ω・`)「真に言いづらいんだけど……」
(;^ω^)「机の上の何も書かれていない原稿用紙を見ると」
(´・ω・`)「まだね、その、あれなんだ……」
(; ゚ω゚)「これからお書きになるつもりでは」
(´・ω・`)
(; ゚ω゚)「あのですね! 締め切りは……!」
(´^ω^`) ニコッ
(´^ω^`)「まーあまあまあまあ!」
(´^ω^`)「僕はね、仕事に取り掛かれば早いんだ。心配はいらん、いらん!」
(;´ω`)「……はぁ」
(´^ω^`)つ凹「はい、汚いグラスですが、どうぞ」
凹⊂(´ω`;)「うーん……」
(´^ω^`)つ凸「お注ぎしますよ!」
凹⊂(´ω`;)(あー……。なんかうまく乗せられてしまったお)
(´^ω^`)つ凸「グラスを傾けてー」
(´^ω^`)つ凸
(´・ω・`)つ凸「空だな」
凹⊂(´ω`;)「そうみたいですお」
(#´・ω・)o彡゜ ΞΞ凸 ポイッ
(#´・ω・)「酒!!!!!!!」
(; ゚ω゚)そ ビクッ!
はい、ただいま……>
凸⊂(゚、゚トソン===33 パタパタ
凸⊂(゚、゚トソン「お待たせしました。申し訳ありません」
ΞΞ#´・ω・)つ)、゚トソン⌒☆ バキッ!!
(#´・ω・)「ボトルが空になる時間くらいわからんかッ!!」
(#´・ω・)「何年女房やってると思ってるッ!!」
(#)、゚トソン
(#)、゚トソン
(#´・ω・)「何か言えッ!!!!!」
(; ゚ω゚)「せ、先生、ごめんなさい! すみません! この通りです!」
(#´・ω・)
(´・ω・`)「なんで君が謝るの……」
(; ゚ω゚)
(;´ω`)(何で謝ったのかお……)
(;´ω`)「……ちょ、ちょっとお電話をお借りしても?」
(´・ω・`)「ああ、どうぞどうぞ」
(´・ω・`)「おい、案内してさしあげろ」
(#)、゚トソン「はい……」
17 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:04:49 ID:s61aHWBI0
(#)、゚トソン スタスタ
(;´ω`)スタスタ
(#)、゚トソン「電話は一階です……」
(;´ω`)「はいですお」
(#)、゚トソン「階段が急なので気をつけて下さい……」
(#)、゚トソン トントン……
(;´ω`)「わかってま……」
(;´ω`)「ん?」
凸
(;´ω`)(階段の近くまでボトルが飛んできてる)
(;´ω`)(踏んで転んだりしたら危ないお。隅に置いとこう……)
(;´ω`)つ凸 スッ……
(;´ω`)「……これでよし」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(゚、゚トソン「お電話です……」
( ^ω^)「どうもですお」
( ^ω^)(ダイアルは、と……)
( ^ω^)σ ジ―コ…… ジ―コ…… ジ―コ……
( ^ω^】
[プルルル…… プルルル…… ガチャ]
( ^ω^】「あっ、編集部ですかお? 内藤です」
[ああ、内藤君。どうしたんじゃ?」
( ^ω^】「どうしたもこうしたも、原稿が出来上がって無かったんですお」
[なんだ、あたりまえじゃないか]
( ^ω^】
( ^ω^】「えっ」
[そんなことは予想済みじゃよ、内藤君]
19 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:06:07 ID:s61aHWBI0
(;^ω^】「えーっと……」
[ショボン先生はいつもそうなんじゃよ。出来るまで粘る。それが今日の仕事じゃ]
(;^ω^】「で、出来るまで? まだ一文字も書いてないんですお!」
[じゃあ、泊まりじゃな]
(; ゚ω゚】
(; ゚ω゚】「ひっ……」
(; ゚ω゚】「ひいいいいいいいいいい!!」
[はっはっは。オーバーじゃな、君は]
(; ゚ω゚】「いつ! 原稿が! 出来上がると! 思いますか!」
[そんなもん、ワシに聞かれても困る]
(; ゚ω゚】「そ、そんな……」
[早く先生に書く気を起こさせるのが君の腕じゃ。じゃ、よろしく。 ……ブチッ]
(; ゚ω゚】
(; ゚ω゚)ガチャ
――――――・・・・・・・・・・・・・・・………………................
20 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:07:21 ID:s61aHWBI0
――――――・・・・・・・・・・・・・・・………………................
川 ゚ -゚)「内藤でしたか、編集長」
/ ,' 3「そうじゃよ」
('、`*川「新人をあそこにやったのは可愛そうだったかもね」
爪'ー`)y‐「まさに暴君だからな。俺だってあそこに行くのはやだね」
( <●><●>)「でも、外面だけはいいですよね。悪いようにはしないと思いますが」
爪'ー`)y‐「ま、そうだな」
/ ,' 3
/ ,' 3「話は変わるが」
川 ゚ -゚)「はい?」
/ ,' 3「ここに「居酒屋う゛ぃっぷ」の半額券がある」
从'ー'从「編集長、もしや~……」
('ヮ`*川「今日の夜は~……」
爪'ー`)y‐「楽しい楽しい……」
/ ,' 3「ワシの奢りで飲み会じゃあ!!」
21 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:07:58 ID:s61aHWBI0
\('ヮ`*川ノ「やったあああああああああ!!」
从'ー'从「わーい!!」
爪'ー`)y‐「ゴチになります編集長!」
川 ゚ー゚)「ふふ、楽しみだ」
( <●><●>)「内藤の分まで楽しんであげましょう」
/ ,' 3「はっはっはっはっは」
/ ,' 3「内藤には、ちと悪い気がするのう!」
川 ゚ー゚)「とか言いながら笑ってますよ編集長」
わははははは………
あはははははは……
あっはっはっは……
はははは……
うふふふふ……
はーはっはっは……
――――――・・・・・・・・・・・・・・・………………................
――――――・・・・・・・・・・・・・・・………………................
(; ゚ω゚)
(; ゚ω゚)(泊まりだなんて、冗談じゃないお!)
(゚、゚トソン「あの……」
(; ゚ω゚)「はい……」
(゚、゚トソン「御昼食はおすみでしょうか……」
(;^ω^)「いや、お構いなく!」
(゚、゚トソン「おすみじゃないのでしたら……」
(;^ω^)「い、いやいや! 帰りますので!」
(゚、゚トソン
(゚、゚トソン「何か作りましょう……」
(゚、゚トソン スタスタ
( ^ω^)(行っちゃったお……)
(;^ω^)(い、いや! 僕は帰るんだお!)
(;^ω^)スタスタ
(;^ω^)(帰るんだお! 帰るんだお!)
(;^ω^)トントン
(;^ω^)(帰るんだお!帰る……)
(;^ω^)「ハァ……! ハァ……!」
(;^ω^)(この階段、やっぱキツイお……)
(;^ω^)トントン
(;^ω^)(ようやくのぼり終わっ……)
凸
( ^ω^)「お?」
( ^ω^)「またボトルが倒れてるお……。危ないな」
( ^ω^)つ凸(さっきもこうやって隅にやったんだけおね)
( ^ω^)「二階は廊下が傾いてるのかお?」
( ^ω^)「ま、いいか……」
( ^ω^)コンコン
「内藤君かな? どうぞ」
( ^ω^)「失礼しますお」
( ^ω^)ガラガラ……
(´・ω・`)y━・~「電話は終わったかい。さ、座って座って」
( ^ω^)「はいですお」
( ^ω^)チョコン
( ^ω^)「先生」
(´・ω・`)y━・~「ん~?」
( ^ω^)「お邪魔になってはあれですから、また明日出直そうと思うのですが……」
(´・ω・`)y━・~「それは困りますなあ」
(;^ω^)「……へ?」
(´・ω・`)y━・~「僕はね」
(;^ω^)「はい」
(´・ω・`)y━・~「一人になると、全くエンジンがかからないんだよ」
(;^ω^)「はぁ」
(´・ω・`)y━・~「現にこうしてペンすら握ってない。変わりに握ってるのはタバコだ」
(;^ω^)
(´・ω・`)y━・~「やっぱりさ、君みたいな人がずっと付いてて」
(´・ω・`)y━・~「こう、こわ~い顔で僕を突っついてくれないと……」
(´・ω・`)y━・~「一生原稿が出来ないですな」
(;´ω`)
(;´ω`)「………そ、そうですか」
(;´ω`)(……しょうがないお)
(;´ω`)「また、電話お借りしていいですかお?」
(´・ω・`)y━・~「どうぞどうぞ」
(;´ω`)「どうもですお……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(;^ω^)「はぁ……」
(;^ω^)「さあ。勇気を出すんだお、内藤ホライゾン」
(;^ω^)σ ジ―コ…… ジ―コ…… ジ―コ……
(;^ω^】
[プルルル…… プルルル…… ガチャ]
(;^ω^】「ツン、かお?」
[ええ、そうよ]
(;^ω^】「あのね……」
[どうでもいいけどいつ帰るのよ。時間帯によっては許してあげてもいいわ]
(;^ω^】「その……ね……」
[結婚記念日、意味わかるでしょ? 本当なら一日中一緒に居るはずよ]
(;^ω^】「うーんとね……」
[……どうしたのよ。さっきから]
27 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:12:51 ID:s61aHWBI0
(;^ω^】
[……なんか言いなさいよ]
(; ゚ω゚】「今日はショボン先生の家にお泊りすることになったんだお!!」
(; ゚ω゚)ガチャ
(; ゚ω゚)
(;^ω^)
(;´ω`)「……ああ。ゴメンお。ツン」
(;´ω`)「僕は罪深い男だお」
(;´ω`)
(((;´ω`))) ブルッ
(;´ω`)「緊張が解けたらおしっこしたくなってきたお」
( ^ω^)「すみませーん! トイレお借りしますおー!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
( ^ω^)ガチャ
( ^ω^)「あっ……」
( ^ω^)「汲み取り式のトイレかお」
( ^ω^)「トイレ中に発酵したガスが充満してる」
( ´ω`)「うーん。臭いお~……」
( ´ω`)「だから汲み取り式は嫌なんだお」
( ^ω^)「ん?」
皿
( ^ω^)「……ウヘ!」
( ^ω^)「灰皿とマッチだお……」
( ^ω^)「ここの人はウンコしながらタバコ吸うのかお?」
( ^ω^)「狂ってやがる」
( ^ω^)「まじで」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
( ^ω^)ガチャ
( ^ω^)フキフキ
( ^ω^)「すっきりしたお」
( ^ω^)(あー……。そういえばまだ新聞読んでなかったお)
( ^ω^)「奥様は……。この部屋か」
( ^ω^)ガラガラ……
( ^ω^)「あの、奥様……」
(゚、゚;トソン「……!!」
( ^ω^)「新聞をお借りしたいのですが……」
(゚、゚トソン「……ほっ」
|三|⊂(゚、゚トソン「どうぞ……」
( ^ω^)つ|三| 「ありがとうございますお」
( ^ω^)「では、失礼しますお」
(゚、゚トソン「はい……」
( ^ω^)ガラガラ……
( ^ω^)「さて」
( ^ω^)|三| 「今日の記事は……」
( ^ω^)|三| スタスタ
( ^ω^)|三|「ふむ……」
( ^ω^)|三| スタスタ
( ^ω^)|三|「……お?」
( ^ω^)|三|「記事に穴が」
( ^ω^)|三|「どうやら記事の切り張りしてるみたいだお」
( ^ω^)|三| スタスタ
( ^ω^)|三|「見れない記事ほど気になるものはないお」
( ^ω^)|三| トントン
( ^ω^)|三|(やっぱ階段、急だお)
( ^ω^)|三| トントン
( ^ω^)|三|(ようやく終わっ……)
凸
( ^ω^)「まーたこんなところにボトル倒して。躓いたら階段から落ちちゃうお」
( ^ω^)つ凸 スッ……
( ^ω^)「これでよし」
( ^ω^)スタスタ
( ^ω^)
( ^ω^)コンコン
( ^ω^)「失礼しますお」
「どうぞ」
( ^ω^)ガラガラ……
(´・ω・`)y━・~「ふぅー……」
[今日のVIP旅気分は……」
(;^ω^)(寝っころがってテレビなんて見ちゃってるお……)
(´・ω・`)y━・~「うーん……」
[ご覧下さい。朝日に煌くラウンジ運河です]
(´・ω・`)y━・~「まあ、座りなよ。内藤君」
(;^ω^)「はいですお」
(;^ω^)チョコン
[この季節になると、潮の香りと爽やかな橘の香りが……]
(´・ω・`)y━・~「旅はいいねえ……。そう思いませんか?」
(;^ω^)「はぁ……」
[フェリーの汽笛もそぞろ旅情をかきたてるのです……]
( ^ω^)|三|(もういいや。新聞読んじゃお)
( ^ω^)|三|
(´・ω・`)y━・~「いいなあ……。旅、したいなあ……」
(;^ω^)|三|(いや、ここで諦めたらこの人は絶対に書かない。このまま日が暮れるお)
(;^ω^)「先生」
(´・ω・`)y━・~「ん~?」
(;^ω^)「構想の方はそろそろ纏まりましたかね……」
(´・ω・`)y━・~
(;^ω^)
(´・ω・`)y━・~
(;^ω^)「あのー……」
(´・ω・`)y━・~「せっかちだなあ。君は」
(;^ω^)(そうかお?)
(´・ω・`)y━・~「もしかしたら、君には寝っころがってテレビを眺めているだけにしか見えないかもしれない」
(´・ω・`)y━・~「でもね、頭の中はどうだろう」
(´^ω^`)y━・~「見せたあげたいくらいだ! まるで温泉のようにアイデアが湧き出ているぞ!」
(;^ω^)「おお! 素晴らしいですお!」
(´^ω^`)y━・~「現に次の次の作品まで構想が纏まり始めている!」
(;´ω`)(本当かお)
34 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:17:47 ID:s61aHWBI0
(´・ω・`)y━・~「長いこと出し惜しみしてた題材があるんだよ」
(;´ω`)「はぁ……」
(´・ω・`)y━・~「これはね、長い作家人生の中でも光り輝く作品になるぞ」
(;´ω`)「ひぃ……」
(´・ω・`)y━・~「ラウンジ運河が舞台なんだ……」
(;´ω`)「ふぅ……」
(´・ω・`)y━・~「でな、前から思ってたんだ……」
(;´ω`)「へぇ……」
(´・ω・`)y━・~「いつかはラウンジ運河に取材旅行へ出かけたいな、と」
(;´ω`)「ほぉ……」
(´・ω・`)y━・~
(´^ω^`)y━・~ ニコッ
(´^ω^`)y━・~「いいこと考えたぞ。内藤君!」
(;´ω`)(もしや……)
(´^ω^`)y━・~「今から取材旅行に行こう! そうしよう! それがいい!」
(; ゚ω゚)「やっぱりいいいいいいいいいいいいい!!!!」
(´^ω^`)y━・~「さあ、そうと決まれば早いぞー!」
(; ゚ω゚)「うちの原稿はどうするんですかお?!」
(´^ω^`)y━・~「なあに。大丈夫大丈夫。君もいらっしゃい」
(; ゚ω゚)(駄目だ。この人、駄目だ)
(´・ω・`)y━・~「そうだ! あいつも連れて行こう」
(;^ω^)(……あいつ?)
(´・ω・`)y━・~「おい!! 電話!!」
はい、ただいま……>
芸⊂(゚、゚トソン===33 パタパタ
(;^ω^)(奥様も大変だお)
(´・ω・`)「ナニを呼び出せ」
(゚、゚トソン「はい……」
芸τ(゚、゚トソン ジ―コ…… ジ―コ…… ジ―コ……
】⊂(゚、゚トソン「どうぞ……」
(´・ω・`)つ】「ふん……」
(´・ω・`】
[プルルルルル…… プルルルルル…… ガチャ]
(´^ω^`】「あっ。もしもし、デレちゃん?」
(;^ω^)(何だ。あいつってお妾さんの事かお……)
(゚、゚トソン スタスタ
(;^ω^)(奥様行っちゃったお)
(;´ω`)(……なんだかなあ)
37 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:19:46 ID:s61aHWBI0
(´^ω^`】「僕だよ、僕」
(´^ω^`】「ほら、旅行に行きたいっていってたろ?」
(´^ω^`】「僕が今から連れてってやるよ」
(´^ω^`】
(´^ω^`】「支度なんていいから!」
(´^ω^`】「とりあえずここに裸で来なさい。裸で」
(´^ω^`】「すぐ来ないとお仕置きしちゃうぞ~」
(;´ω`)(うわ……)
(´^ω^`】「じゃ、待ってるからね」
(´^ω^`) ガチャ
(´^ω^`) 「うふふ……」
(;´ω`)「ご機嫌ですね」
(´^ω^`) 「いい子なんだよ」
(;´ω`)「そうですかお」
38 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:20:49 ID:s61aHWBI0
(´^ω^`) 「僕が世話をしてあげててね……」
(;´ω`)「はい」
(´^ω^`) 「可愛いんだ」
(;´ω`)「それは素敵なお妾さんで……」
芸<ジリリリリリリリ!
(´・ω・`)「ん?」
(´・ω・`)つ芸 ガチャ
(´・ω・`】「もしもし」
(´・ω・`】「はいそうです、ショボンですが」
(´・ω・`】「え? 主人?」
(´・ω・`】「主人をお願いしますって、あんたどちら様で?」
(´・ω・`】「ああ、内藤君の」
(; ゚ω゚)そ
39 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:21:24 ID:s61aHWBI0
(; ゚ω゚)つ】
(; ゚ω゚】「ツンかお?」
[はい]
(; ゚ω゚】「どうしてここの番号が?」
[聞いたんです。編集部に]
(; ゚ω゚】「お、おーん……」
(´^ω^`) ニヤニヤ
(;^ω^】「……ゴホン!」
(;^ω^】「困るお! 仕事先に私用の電話なんて……」
[用件ですが、私、実家に帰らせていただきました]
(; ゚ω゚】「えええええええ!!!」
(; ゚ω゚】「何も、そんな……!」
[ではショボン先生と仲良くやって下さい]
(; ゚ω゚】「ちょっ……」
[ガチャ]
(; ゚ω゚】
(;´ω`】
(;´ω`)つ】 ガチャ
(´^ω^`) ニヤニヤ
( ´ω`)「……今日、結婚記念日だったんですお」
(´^ω^`)「奇遇ですな。僕、今日誕生日なんです」
( ´ω`)「おめでとうございます」
(´^ω^`)「君こそ」
( ´ω`)「……はぁ」
(´・ω・`)「……にしても、奥さんの教育がなってませんなあ」
( ´ω`)「教育、ですかお?」
(´・ω・`)「僕から言わせて見れば、女房なんて力ずくで押さえるべきものなんだよ」
(´・ω・`)「結局従うのは男の強さなんだから。それを見せ付けなかったら主人として死んだも同然だ」
( ´ω`)「そうですかね……」
(´・ω・`)「ああ、そうだとも」
41 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:22:38 ID:s61aHWBI0
( ´ω`)「でも、先生の奥様みたいにおとなしい人ばかりじゃありませんお」
(´・ω・`)「何を言うか、君」
(´・ω・`)「あそこまで飼いならしたのは僕だよ?」
( ´ω`)「はい……」
(´・ω・`)「ヤツも最初は猛獣でしたよ」
(´・ω・`)「僕が爪を切り、牙を抜いたんだ」
( ´ω`)「すごいですお」
(´・ω・`)「なにより効いたのが最初の一発だったろうね」
( ´ω`)「最初の一発……?」
(´・ω・`)「結婚初夜、僕が何をしたと思う?」
( ´ω`)「……?」
(´^ω^`) ニコッ
(´^ω^`) 「ヤツをほったらかして芸者買いだ!」
(;^ω^)(思った以上に最低だお!)
(´^ω^`) 「男ならガーン!! とやりたまえ、ガーン!! と」
(;^ω^)「うーん。考えさせていただきますお」
(´^ω^`)「何を考える必要がある!」
(;^ω^)(困ったお……)
(;^ω^)アタフタ アタフタ
ζ(゚-゚*ζ ガラガラ
(;^ω^)(……ん?)
ζ(゚-゚*ζ
ζ(゚-゚*ζ「あんたの自己中心的な理論を押し付けられて困ってるわよ」
(´・ω・`)「おっ……。デレちゃん。いらっしゃい」
( ^ω^)(この人が先生のお妾さんか。結構な美人だお)
ζ(゚-゚*ζ「で、何なのよ。藪から棒に」
(´・ω・`)「まあまあ。ここに座んなさい」
ζ(゚-゚*ζ「嫌よ。すぐ帰るもん」
(´・ω・`)「え? なんで?」
ζ(゚-゚*ζ「いまからジョルジュとドライブなの」
ζ(゚-゚*ζ「オープンカーがあたしを待ってるわ」
(#´・ω・)「何?! 僕よりそいつを取るって言うのか!」
ζ(゚-゚#ζ「あたしはね、一方的に言われるのが大っ嫌いなの!!」
(#´・ω・)「旅行に行きたいって言ってたじゃないか!!」
( ^ω^)「……はぁ」
( ^ω^)「二人で良い様に話をつけて下さいお……」
( ^ω^)|三| ペラッ
(#´・ω・)「もう許さないぞ!!」
ζ(゚-゚#ζ「別に許してもらわなくたっていいわよ! あたしにはジョルジュが居るんだから!」
(#´・ω・)「何だとッ!!!」
( ^ω^)|三|(……!)
( ^ω^)|三|「先生、先生」
(#´・ω・)「何だね」
( ^ω^)|三|「旅行はおやめになったほうが良いんじゃないですかお?」
( ^ω^)つ|三|「ほら、今日の運勢」
(#´・ω・)|三|
(´・ω・`)|三|「四月生まれ……。旅行は大凶」
( ^ω^)「絶対やめたほうが良いですお」
ζ(゚-゚*ζ「ほら!」
( ´・ω・)o彡゜ ΞΞ|三| ポイッ
(´・ω・`)「……くだらん!」
(゚、゚トソン ガラガラ
(゚、゚トソン「旅行のお支度が出来ました」
田田⊂(゚、゚トソン「このカバンに全て入っております」
45 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:24:59 ID:s61aHWBI0
田田⊂(゚、゚トソン「前々から仰っていたでしょ? 取材旅行に出かけたいって」
田田⊂(゚、゚トソン「お二人でどうぞ」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「僕が支度しろとお前に言いつけたか」
(´゚ω゚`)「差し出がましい事をするな」
(#´゚ω゚)「行くか行かないかは僕が決める事だッ!!」
(#´゚ω゚)「たった今、行かない事に決めたッ!!!!」
ΞΞ#´゚ω゚)つ)、゚トソン⌒☆ バキッ!
バキッ!!!
ドカッ!!! ビシッ!!
ボカ!!
グシャ!!
(;^ω^)(理不尽すぎるお……)
ζ(゚-゚*ζ「あーあ」
ζ(゚-゚*ζ「あんたの所の先生いつか奥さんに殺されるよ」
(;^ω^)「……僕もそう思いますお」
ζ(゚-゚*ζ「ま、どうなろうと知ったこっちゃないけどさ」
ζ(゚-゚*ζ「じゃあね。ジョルジュ待たせてるから」
ζ(゚-゚*ζ スタスタ
(;^ω^)(……行っちゃったお)
ボカッ!!!
ガンッ!!! ビシッ!!
バシ!!
グシャ!!
(;^ω^)「かなり激しいお……」
(;´ω`)「止められない自分が情けないお」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
47 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:26:39 ID:s61aHWBI0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
( ^ω^)「お言葉に甘えて、お夕飯頂きますお」
(#);;;゚トソン「お口に合うかはわかりませんが、どうぞ……」
( ^ω^)「いやいや」
( ^ω^)「アジのフライにマグロの刺身。とても美味しそうですお!」
(#);;;゚トソン「そういっていただけると幸いです……」
(´・ω・`)「客人には喜ばれるかもしれないが、僕にとってはいつもと同じメニューだ」
( ^ω^)「そうなんですかお?」
(´・ω・`)「いつもアジのフライとマグロの刺身だよ」
(´・ω・`)「僕は確かに魚好きだがね、もう少し食卓に変化があっても良いんじゃないかね?」
(#);;;゚トソン「申し訳ありません……」
(´・ω・`)「申し訳ありません、か」
(´・ω・`)「いつもそう言う。で、またアジのフライとマグロの刺身だ」
48 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:27:10 ID:s61aHWBI0
(;^ω^)(なんかまた嫌な空気だお)
(;^ω^)モグモグ
(;^ω^)「うまい! うますぎますお!!」
(;^ω^)パクパク
(;^ω^)「最高だお~」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「……まぁいい。男子が厨房の事に口を出すのは卑しい事だ」
(´・ω・`)「さっきの言葉は取り消す。忘れろ」
(#);;;゚トソン「はい……」
(;^ω^)(ほっ……)
(;^ω^)
(;^ω^)(この家に居ると胃が持たないお)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(´・ω・`)y━・~「ふぅー……。食った食った」
( ^ω^)「ご馳走様でしたお」
(´・ω・`)y━・~「君」
( ^ω^)「はい」
(´・ω・`)y━・~「僕はこの自分の部屋が好きでね」
(´・ω・`)y━・~「基本的には出たくないんだよ」
( ^ω^)「そうですか……」
(´・ω・`)y━・~「だから女房は僕のために一生懸命この部屋に足を運んでくれる」
(´・ω・`)y━・~「なんのかんの言っても、かわいいやつさ」
( ^ω^)(それは先生が怖いからじゃないかお……)
(´・ω・`)y━・~「本当は感謝してるんだ」
(´・ω・`)y━・~「愛してるといってもいい」
(´・ω・`)y━・~「あいつもそれはわかってるはずだよ」
( ^ω^)(そうかしら?)
(´・ω・`)y━・~「だからこそ20年も僕についてきてくれるんだ」
(´・ω・`)y━・~「いい夫婦やらせてもらってるよ」
( ^ω^)(なーに言っちゃってんだお)
(´・ω・`)y━・~「あの猿だってあいつが買ってくれたんだ」
(´・ω・`)y━・~「僕が動物好きなもんだからね」
( ^ω^)「おーん……」
(´・ω・`)つ凸「さ、お酒でも飲みましょう」
(;^ω^)「またですかお……」
(´・ω・`)つ凸「はい、グラス持って」
凹⊂(^ω^;)「じゃ、じゃあ……」
(´・ω・`)つ凸
(´・ω・`)つ凸「ん……? 出ないな」
凹⊂(^ω^;)「ありゃ、また空みたいですお……」
(#´・ω・)「酒!!!!!!!」
(;^ω^)(来た時に空けたばっかりなのに……)
(;^ω^)(一日で一本飲んじゃうなんてすごいお)
(;^ω^)(そういえば、今日一日タバコ吸いながらずっとグラスに口つけてたおね)
(´・ω・`)「そうそう、君」
(´・ω・`)「構想が纏まったよ」
( ^ω^)「……!!」
(*^ω^)「本当ですかお!!」
(´・ω・`)「ああ。本当さ」
(´・ω・`)「題名はね、『コロリころげた木の根っ子』」
(*^ω^)「コロリころげた……」
(´・ω・`)「ほら、童謡があるだろ? 『待ちぼうけ』っていうさ」
(*^ω^)「はい。学校の授業で習いましたお!」
(´・ω・`)「あの歌みたいに、徹底的に受身の人間を主人公にする」
(*^ω^)「うんうん」
(´・ω・`)「あの主人公は切り株にウサギがぶつかるまで、ただただひたすら待つじゃないか」
(´・ω・`)「こんな感じで自分は手を下さずにひっそりとチャンスを待つんだ」
(*^ω^)「おお! すばらしいですお!」
(´^ω^`) ニコッ
(´^ω^`)「だろう? 今から書き上げるから君は酒でも飲んで待ってなさい」
(*^ω^)「そうさせてもらいますお!」
(´・ω・`)「……あれ?」
(´・ω・`)「ボトルは?」
( ^ω^)「あっ……」
(´・ω・`)
(#´・ω・)「酒って言ってるのが聞こえんのかッ!!!」
(;^ω^)「ぼ、僕が持ってきますお……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
53 :刈取 ◆r2J0sBnCss:2011/02/19(土) 01:30:01 ID:s61aHWBI0
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
( ^ω^)「奥様~」
( ^ω^) スタスタ
( ^ω^)「どこですかお~」
( ^ω^) スタスタ
( ^ω^)「いないのかな……」
<ザー……
( ^ω^)「……ああ。風呂か」
( ^ω^)「しょうがない。人の家を物色するのは気が引けるけど探すかお」
( ^ω^)スタスタ
( ^ω^)「ウイスキーはどこにしまってあるんだろう……」
( ^ω^)「とりあえず、新聞借りたときに居た部屋を探してみるお」
( ^ω^)「失礼しますお~」
( ^ω^)「……真っ暗で何も見えないお」
( ^ω^)パサッ
( ^ω^)「ん……? なにか踏んだお」
( ^ω^)「真っ暗でなんもわからんお。ひとまず電気を……」
( ^ω^)「……よっと」カチッ
チカチカ……
( ^ω^)「これで明るくなったお」
( ^ω^)「……で、踏んだのはスクラップブックかお。この家は奥様が記事の切り抜きを貼ってるんだおね」
( ^ω^)「どれどれ」
( ^ω^)|三|
( ^ω^)|三|(『トイレが爆発』)
( ^ω^)|三|(ラウンジ市の会社員Aさんがタバコを吸いながらトイレに……。汲み取り式であった為、ガスが引火して……)
( ^ω^)|三| ペラッ
( ^ω^)|三|(『おもちゃで転落』)
( ^ω^)|三|(階段の上に置き忘れたおもちゃに躓き、転落……。首の骨を折るなどといったケースが目立ち……)
(;^ω^)|三|(『ペットからの伝染病』)
(;^ω^)|三|(Bビールズ症。東南アジア産の野生猿からの感染……。脳、神経を侵し、死亡率が極めて高い……)
(; ゚ω゚)|三| ペラッ
(; ゚ω゚)|三|(『水銀汚染魚安全献立表』)
(; ゚ω゚)|三|(一週間に小アジ12匹以下、マグロ47切れ以下、カツオ32切れ以下……)
(; ゚ω゚)|三|(『コレステロールと習慣病』)
(; ゚ω゚)|三|(魚などのフライは油の吸収力が高く……。大量の摂取は危険……)
(; ゚ω゚)|三|(『有害な添加物一覧』)
(; ゚ω゚)|三|(『ヘビースモーカーの肺癌発生率』)
(; ゚ω゚)|三|(『ウイスキーと肝臓癌の関連性』)
(; ゚ω゚)|三|
(; ゚ω゚) ボトッ……
――――――・・・・・・・・・・・・・・・………………................
――――待テバ獲物ガ驅ケテクル
兔ブツカレ、木ノネッコ――――
(;´ω`) 待ちぼうけのようです (´^ω^`) おわり
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この記事へのコメント
1. Posted by ななし February 20, 2011 10:04
こわすぎる……
2. Posted by 774 February 21, 2011 15:32
怖いけどオチが良かったww
3. Posted by エスティマ査定 November 27, 2011 09:12
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