February 21, 2011
( ^ω^)ブーン達はジェット世代のようです
へたっぴが自信満々でやることで後続に勇気をもたせるラモーンズ的なアレ
パンクならばゲリラ参加だろう
※音楽祭出展作品
元ネタは"ギターウルフ"の『ジェットジェネレーション』
ブーン達は自分達がまだもっと未熟な時期――小学校の時から、自分達はジェット世代だとしっかり認識していた。
気に入らないモノは破壊すべきだと思っていたし、その反面で各人は好きなものには異常なまでに執着した。
ジョルジュ長岡はポルノ写真を蒐集することに情熱を燃やした。
ドクオは盗撮が趣味だった。流石兄弟は楽器いじりばかりしていた。
そして、内藤ホライズンは強くなりたかった。
「ツンはね。あのね。強い人が好きなの」
幼き頃の記憶ほど強く刷り込まれるものはない。
内藤ホライズンは強さを求める理由を、幼稚園の時に好きだった娘が"そう言った"からだとは記憶していない。
が、その記憶の断片は彼の脳裏にびっしりと刻印され、最早消すこともままならないものとなっていた。
いつの頃からか、彼らは集い始めた。
ジェット機のように、ただ、目標まで一直線に、走るために。
――チーム名を決めないか?
ある日、ドクオはそう言った。
流石兄者が「ジェット ジェネレーション」と答えた。
特に意味はない。
なんとなく豪そうだ、と、いうことだ。
それでも彼らクソガキ連中は、薄々ながらジェット思想というものを理解していた。
「わかった。俺達は今日からジェット ジェネレーションだ」
拳を突き上げて、叫んだ。
「「「「「ジェット ジェネレーション!!」」」」」
( ^ω^)ブーン達はジェット世代のようです
( ^ω^)ガチャリ「おいすー」
('A`)「うっす」カチャカチャ
( ^ω^)「何やってんだお? って聞くまでもねーかお」
('A`)「まーな。後でお前の分もコピってやるよ」
( ^ω^)「まさかとは思うが……」
('A`)「あーはいはい。ツンデレさんはやってねぇよ。お前にボコられたらかなわねぇ」
( ^ω^)「それは良かったお。で、おなごの方は?」
('A`)「ぐひひ。こっちですぜ、親分」スゥ
('A`)(^ω^)「どれどれ……」
□
( ^ω^)
( ω )
(*^ω^)フヒヒ!
VIP市は県庁所在地とは程遠い、開発とは無縁の市だ。
そういう場所にはえてして廃屋のようなものがある。
ジェット ジェネレーションがアジトと呼ぶ建物もその中のひとつだ。
時代の流れから取り残されたボーリング場。
内部にはクソガキ共の趣味の品――トレーニング用品、ポルノ雑誌、ギター、ベース、乾電池式のアンプがある。
彼らは放課後ここに集まっては、思い思いの活動をしたり、悪だくみをしたりする。
ドクオもまた、趣味である盗撮で手に入れた写真の加工、編集をここで行っている。
内藤ホライズンはドクオのノートPCを覗きこんだ。
画面にはあられもない姿の同級の女子達の姿があった。
(*^ω^)b
(*'A`)「フヒヒヒヒヒヒ」
(*'A`)「こっちなんかどうよ?」カチカチ
(*^ω^)「お?」
(*'A`)「素直ヒートさんの健康的な肉体美! カッショクサイコー!」カチリ!
(*^ω^)
( ω )
d(*^ω^*)bフヒヒヒヒ!
/| |
||. | |
||o| |
||. |. | フヒヒ
||/彡 ̄ ガチャ (*^ω^)('A`*)
三( ゚∀゚)「おーすっ!」 □
――やっぱ、日焼け肌こそイデアと思いませんか? ブーン先生?
――その答えはイエスですなぁ。小麦色の肌が織りなすエロス! たまらんお!
( ゚∀゚)ノシ「おーい。ブーン、ドクオー」
――ちょっとPCを借りていいかお?
――どこ行く気だよ?
――ちょっとお花を摘みに。
――イカ臭くなるじゃねぇかよ。いやぁそれにしても……。
(;゚∀゚)
フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!
(*^ω^)('A`*) 『いいもんですなぁ!!』
□
( )
ミ 『よっこせっと』
(;^ω^)( ゚∀゚)('A`;)
□
――で、今回の作品は?
――フヒヒヒヒ。俺の作品の中でも最高傑作と言っても過言じゃないぜ。
――どれどれ。
(*^ω^)(゚∀゚)('A`*)
□
フヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!
(*^ω^)(*゚∀゚*)('A`*)
□
(*゚∀゚)「やっべ。すっげぇ可愛い、この娘なんて名前?」
(*'A`)「素直ヒート」
(*^ω^)「陸上で鍛え上げられた脚がたまらんおね!」
(*゚∀゚)「このデカ過ぎないおっぱいは素晴らしい! 美乳すぎる!」
(*'A`)「でも何より……」
――日焼け肌が最強だー!
( ´_ゝ`)ガチャ「おいーす」
(´<_` )ガチャ「ういーす」
(^ω^ )ミ クルッ
――二人もこれ見るお!
――ん、ドクオの新作か。
――今回のシチュは?
――陸上部の部室だお!
――ブスが写りこんでるってのは?
――ないね。完璧な仕事だよ、これは。ま、見てくれ。
――ふむ。
「「「「「フヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!」」」」」
(*゚∀゚)「なぁなぁ、ヒートちゃんは彼氏いんの?」
( ^ω^)「ドクオ?」
('A`)「いない。彼女はこれまでも何人かの男に告白されたが、受け入れたのは1年次の5月の時のみ(キリッ
だが、ソイツとも翌月には破局。それ以降は彼氏という存在はいない(キリリ
俺の予測では最初の男で、自身は恋愛に興味がないことに気付き、高校時代は部活動に専念しようと思ったと見られる(メガネクイッ」
(;^ω^)(どうしてコイツはこんなにも校内の女子に詳しいんだお。女友達ゼロのくせに)
(*゚∀゚)=3ムハー「じゃあ俺が彼氏になっちゃおう!」
(゚A゚)「あ?」イマナンツッタコノセイシノウ
(*゚∀゚)「だって彼氏いないんだろっ。俺がこの娘をモノにしても……」
(゚A゚)「お前彼女5人いるじゃねーか!!」
( ゚∀゚)「違うね。今はフリーだ」
(;'A`)「え、お前が? 女とあれば誰でも喰うお前が?」
( ゚∀゚)「浮気がバレた」
( ゚∀゚)「なるたけバレないようにやってたんだけどなぁ……」
( ゚∀゚)「だから今はフリー」
――やってらんねぇよなぁ。学校の女共はみんなして俺のこと避けるし。
――だから他校の女の子を引っかけようと、な。
――あれ?
(*^ω^)人('A`*)イエーイ!
∩(^ω^*∩) (∩*'A`)∩バンザーイ!
(*^ω^)っ凵☆凵c('A`*)ルネッサーンス!
(*'A`)「ざっまああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
(*^ω^)「女が多いからって理由で商業高校に行くからだお! 不純な動機に天罰が下ったんだお!」
「おうおう、これからは俺達と一緒だなぁ」オイオイ
(*'A`)ノ┌┛))゚∀゚;)ウッゼエ
('A`)「改めてこう呼ぼう……」
(゚A゚)クワッ「非モテ仲間ジョルジュ長岡同士!」
(*^ω^)「仲間~♪」
(゚∀゚;)
( )ミヒュッ
(゚∀゚;)ω^)「仲間~♪」
「耳元でささやくな」ウザイ
(゚∀゚;)=つ))^ω^)グイ
(;゚∀゚)「はぁ……べつにいいじゃねぇか。ヒートちゃんが誰と付き合おうがよ」
(゚A゚)「ならん!」
(゚A゚)「俺のアート活動の中でも彼女は屈指の逸材!」
(゚A゚)「俺は彼女の裸体に美のイデアを見出した!」
(゚A゚)「俺が彼女の美しい裸を写真に収めることで、それはいずれイデア界への鍵となる!」
(゚A゚)「それをだ! 貴様のような獣欲淫欲肉欲の権化! サタンの使いが汚しては――」
――ずぇったいにっ! ならんっ!
(゚A゚)「ヒートは貴様のような男にはやらん!」
(;゚∀゚)「いやー、そこを頼んますよ。お義父さん。ぼかぁもう1人身に耐えられないんでさぁ……」
ホレ
('A`)つ□(゚∀゚?)
――ヒートの生写真だ。
――制服姿もいいですねぇ。って、そうじゃなくて。
――オナニーをしなさい。
――は?
('∀`)「オナニーなさい。さすれば貴方にもイデア界が認識できるでしょう。
写真というものは物体を間接的に見ることによってイデア界への、云々かんぬん」
(;゚∀゚)「やー、そういやオナニーはもう数年してな……」
――1、2、3、4!
ギュララララララ! ジャッカジャ━━(; ω )━━(; ∀ )━━( A ;)━━ン! ジャカジャカジャーン!
(∩゚ω゚)パクパク
(∩゚A゚)(聞こえねーよ)
(∩゚∀゚)パクパク
(∩゚A゚)(聞こえねーって)
――だって。
――あいつらがうるさいんだもの。
ベーンベベベベベベベベベーン!ベベーン! ジャカジャーン!ジャカジャカジャカジャジャーン!
ベベベベン!( <_ )ベンベンベン! ジャジャジャジャ(#´_ゝ`)ジャジャジャ!
ベンベベベベベベッベベン!ベンベン! ジャーン!ジャカジャーン!ジャカジャーン!
(#゚_ゝ゚)「Go! light!! Go! light!! Go! light!! サンダーロックッ!!!!!!!」
( <_ )「轟雷!!!!!!!!」
(#゚_ゝ゚)「ノーテンキな頭にッ!!!!!!! 刺さったぁあああああああああああああ!!!!!!」
( <_ )「轟雷!!!!!!!」
(#゚_ゝ゚)テンションブっ放せ!!!!!!! 瞬間で光速までッ!!!!!!!!」
( <_ )「轟雷!!!!!!!」
――電気こそがオレのエネルギー!!!!! 邪魔するやつは許さないッ!!!!!!!!
――Go! light!! Go! light!! Go! light!!
――排気ガスも食べちゃうぜ!!!!!!! 身分証明書は捨ててきたッ!!!!!!!
――Go! light!! Go! light!! Go! light!!
――そうだオレはサンダーロックッ!!!!!!!!!!
――サンダァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
――Go!!!!!! light!!!!!
キ―( ゚ω゚)―ン「終わったかお……」
キ―(゚A゚)―ン「あぁ、なんとかな……」
――うむ、流石だな。俺達。
――あぁ、じゃあ次は昨日つくったやつをやるか。
――よし。
三( ゚ω゚)つ「らめえええええええええええええ!!」
( ´_ゝ`)「ん?」
( ゚ω゚)「フルテン(※)はすんなって言ったお!」
( ´_ゝ`)「そろそろお前らも慣れた頃かなぁって思って……なぁ?」
(´<_` )「うむ」
( ゚ω゚)「お前らのハウリングだらけの演奏なんて絶対に慣れっこないお!」
( ゚ω゚)「僕らの耳を破壊したいのかお!」
(※)アンプのコントロールツマミを全て最大値(10)にセッティングした状態を指す。
('(゚∀゚*∩<要はすっごい音量が出るよ!
( ゚ω゚)「つーかアンプ使うな! どういう風に弾いたらそこまで歪んだ音になるんだお!!」
( ´_ゝ`)「へ? フツー」
(´<_` )「フツーだよな、俺ら」
( ゚ω゚)「――はっきり言ってやるお。お前らは」
――ドヘタクソだお!!
――んだと豚テメェ!
――ピッツァにロックの何がわかりやがる!
――あー、今デブって言ったー。二回言ったー。絶対許さないおー。
('A`)「始まりましたなぁ」
( ゚∀゚)「そうですなぁ」
('A`)「最近は平和だし――」
( ゚∀゚)「ブーンも暴れる場所がなくて欲求不満ってか」
( ゚∀゚)「女でも抱けばいいのにな」
('A`)「無理無理。アイツには心に決めた人がいるから」
( ゚∀゚)「ツンデレさんだっけ?」
('A`)「そそ。幼稚園の時から一緒で、高校までストーカーし続けてる」
( ゚∀゚)「お前らのトコは頭良かったよな?」
('A`)「まぁ、俺はお前らと違ってオツムの出来が良かったけど、ブーンは大変だったみたいだな」
( ゚∀゚)「愛の力って偉大だな……」
('A`)(゚∀゚ )「つーわけでヒートちゃん紹介して」
('A`)「それはやだ」
( ゚∀゚)「チッ」
( ゚∀゚)「あ、お前もしかして……」
('A`)「んだよ」
( ゚∀゚)「ヒートちゃんのこと好きなの?」
(゚A゚)エ!?
――喰らいやがれ! アンプボンバー!
――デュクシ! デュクシ!
――ざけんなお! 武器使うなお!
――わ、流石デブ。皮下脂肪で衝撃を吸収しているのか!?
( ゚∀゚)フフーン
(゚A゚)「馬鹿家よ。俺は傷害をアーとに欠けるって胃ってるじゃないか」
( ゚∀゚)「そういうことなら仕方ねーな」
(゚A゚)「被写体に欲情する何手事は逢ってならないから、駄目だからね」
( ゚∀゚)「彼女が綺麗だから、盗撮しまくってたら、惚れちゃったと」
( A )「……」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/19(土) 23:21:37.04 ID:YFO+mgDK0
('A`)「はぁ……」
('A`)「今までこんなことなかったんだよ……。俺は諦めた人間として、恋愛に割く時間をアートに充てて大成しようと思ってたのに」
( ゚∀゚)「もうやめとけよ。盗撮なんて」
('A`)「それは駄目だ(キリッ 被写体が撮影者に気付いていたら美は損なわれる」
(;゚∀゚)「ヒートちゃんだけはやめとこうってことだ」
( ゚∀゚)「姿だけ手に入れてもそれは虚しい。やっぱ心を手に入れないとな」
('A`)「つっても俺、ブサイクだし」
( ゚∀゚)「馬鹿が。俺らがつるんでる理由は?」
('A`)「……」
Σ(゚A゚)「おまえぇ!」
――やっべ! 流石デブだ!
――1発1発が重いぞ! 超ヘビーだ! なんて身体にズシリとくるんだ!
――もう怒ったおーん!
( ゚∀゚)「おーい、お前らー」
(゚A゚)「やめろおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
( ゚∀゚)「ジェット ジェネレーション始動だ!!」
(^ω^メ)彡クルッ「お?」
(#)_ゝ(#)「……」
(´<_` )「何だ何だ?」
( ゚∀゚)「俺達の目的はなんだ?」
( ^ω^)「楽しむことだお」
(´<_` )「"ジェット機の速度で止まらない。天気予報はアテにしない、直感に命をかけろ" これがスローガンだ」
( ゚∀゚)「その通り! 快楽というプリミティブな目的で俺達は厨房の時からつるんできた! さて、俺達の今までの実績は?」
( ^ω^)「一番面白かったのはクスリの売人やってたチームをぶっ潰したことだったおね」
(´<_` )「そうそう。ジョルジュが女をたらしこんで情報を集めて、ドクオがそれを裏付けて、ブーンがアタマを潰して、俺と兄者が騒ぎまくって警察を呼んだんだよな」
(´<_` )「それもよかったが。俺はあっちのが面白かった。"鬼面ライダー"」
( ^ω^)「あれも凄かったおねー。夜な夜な鬼の仮面をつけて走り回る神出鬼没のライダーを捕まえようと思って、
ドクオが街中の至る所にカメラ仕掛けて行動パターンを割り出したり……」
( ^ω^)「あ、そうそう! 怪談系といえば"夜明けのメリーさん"のオチが最高に笑えたおね!」
(´<_` )「そうなんだよなー、俺はあれ思い出すと吹き出しそうに……」
( <_ )「プッ、ククククク……」
( ゚∀゚)「とにかくだ。俺達にできないことなんてない」
( ゚∀゚)「俺の話術。ドクオの情報収集能力。ブーンの腕力。流石兄弟の……」
(´<_` )「……」
(;゚∀゚)「エンタメ性! そう! エンタメ性がある! 力を合わせれば無敵だ!」
(゚A゚)(ジョルジュの野郎……俺をダシに楽しもうってか……)
( ゚∀゚)bビッ「つーわけで、ドクオ君の恋を叶えようと思います」
(*^ω^)bビッ「おっおー! それは素敵だお!」
ビッd(´<_` )「ううむ。たまにはそういう平和的なものも悪くないな」
('A`)「お前らなぁ……」
('A`)「言っとくがオレは 真 剣 (マ ジ) だからな」
('A`)「失敗しましたー! テヘ///」
(#'A`)bビッ「そんなんじゃすまねぇんだからな!」
――何だかんだお前も賛成じゃねぇかよー!
――うっせ! バーカ! 俺はお前らを利用してやるんだよ!
――おっおー! 頑張るおー!
――お前はいいのかよ? あ?
――おお!?
――俺が終わったら次はテメェの番だ! ブーン!
――ははは。それはいいな。ブーンはヘタレだからな。
――おおーん! そんなことないお!
――ところで作戦だが、俺達の作ったロックをドクオにやらせて彼女のハートを掴むのはどうだ?
――ガレージなんてJKに流行ってねぇんだよ! アホ!
(#)_ゝ(#)……
(#)_ゝ(#)bビッ
――翌日。放課後。市立VIP高校。校門前。
((((((;゚A゚)))))))ガクガク
( ^ω^)「ドクオー?」
((((((((;゚A゚)))))))))「ななななな、何だァ?」
( ^ω^)「ビビんなお。アドレス聞くくらいなら、そう簡単に拒否られないお」
((((((゚A゚))))))「やっぱジョルジュは完全には頼れないのか?」
( ^ω^)「そりゃ他校の人間だからおねー」メンシキノナイニンゲンガキタラアヤシイ。ヒートサンハガードカタイラシイシ
( ^∀^)ヒュバッ『まずはアドレスを聞いて、そっから仲良くなんじゃね?』
( ^ω^)ヒュッ「そう言ってたお」
( ^∀^)ヒュバッ『校外に出れば俺達のテリトリーだから後はなんとでもなる、と、思う』
( ^ω^)ヒュッ「そうも言ってたお」
(((((゚A゚))))))「何で"じゃね?"だの、"と、思う"だの。語尾に自信がねぇんだよ!!」
( ^ω^)「おー……。それは」
――それは俺がイケメン過ぎるからだな!
(゚A゚)「あ?」ケンカウッテンノカコノヤロウ
( ゚∀゚)ノ「お待たせー」
( ^ω^)ノ「おいすー」
( ゚∀゚)「ロック兄弟は?」
( ^ω^)「さっきメールが来たお。"追試があったのを忘れてた"って」
( ゚∀゚)「工業高校で追試くらうってどんだけだよwww」
(#'A`)「それはそうと、お前。さっきのはどういうことだよ?」
( ゚∀゚)「うぅん。よく考えたらな。俺ってば恋愛の駆け引きとかしたことないんだった」
( ゚∀゚)「声をかけただけで女の子は俺に惚れちゃうんだ。メンドクサイ手続きなしでとっとと一発」
σ(゚∀゚*)テヘ///
(#゚A゚)「イケメン死ねえええええええええええええええええええ!!」
――誉めるなよ。照れるだろ。
――死ねって言ってんだ! ばか! あほ! おたんこなす!!
(゚A゚)ゼェゼェ
( ゚∀゚)「つーわけで、俺は案外頼りないです」
(゚A゚)「発起人がそれかよ!」
(;'A`)「へへーん! いいもんねー! 俺は昨日ネットで恋愛相談に乗ってもらったんだ!」
( ^ω^)「どこのサイトで?」
(;'A`)「ちゃんと携帯のメモ帳に保存してあんだ! これを見ろ!」
【成功率97%】ジューシーな恋愛相談室。男女可
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/18(金) 17:25:36.84 ID:tMAtwlPyP
はっきり言って俺は不細工です
今まで女友達もいたことがりません。だけで高校に入ってからある女子を好きになっていしまいました
彼女と仲良くなりたいのですが、こういう場合いきなりアドレスを聞いても大丈夫なものでしょうか?
('∀`)ヘヘヘ
( ^ω^)(こいつν速民だからなぁ……VIPの事情は知らないんだおね……)
( ゚∀゚)「回答は?」
('A`)「ああ、画面をスクロールさせて、と」カチカチ
442 名前:ジューシー ◆Z8ZJY8pTmPh8[] 投稿日:2011/02/18(金) 17:32:17.50 ID:aMoVSoxdO
>>437
一生懸命というか、そんなに気持ち悪い言い方しなければ
メアドだって教えてくれますよ
女の子は比較的、簡単にはメアド教えてくれますね
「いきなりですみません、この前、あなたを見かけて
友達になりたいなぁって思ったので、よかったらメル友になってくれませんか?」
って笑顔で言ってみてもいいですよ
爽やかに言うとまぁメールくらいなら
って教えてくれる方は多いですよ
断られたらくらいつかず、ありがとうではもし次にあったら
教えてくださいよって次をまつとかね
怪しい人じゃないなって思われるのがコツですね
頑張って
('∀`)エヘヘ
( ^ω^)(こういう奴が糞コテをつけあがらせるのか……)
('∀`)「それじゃ早速行ってくるんだぜッ!」
「はい、イヤホン」
('∀`)つσ(゚∀゚ )
('∀`)「いつも通り俺の身体にカメラとマイク仕掛けてあるから!」
('∀`)「いくぞ! ブーン!」
( ^ω^)(コイツがテンション高い時って大抵失敗するんだよなぁ……)
三 ⊂二二二( '∀`)二⊃ ドクーン
( ^ω^)「じゃ、ジョルジュ。見守っててくれお」
( ゚∀゚)ノシ「おう! 達者でな!」
三( '∀`)「俺たちゃジェット ジェネレーション! エンジンに火が点いたらもう止まらないんだ!」
三( ^ω^)「そうじゃなくて、相手方にも迷惑とかがおね……」
('A`)キッ「わかる!」
('A`)「それは重々承知ッ!」
('A`)「だけどなァ……!」
(#゚A゚)「今この瞬間を逃したら俺はきっと"もっといい時期がある"! そんな考えにとりつかれるんだ!」
('A`)「"今はその時じゃない""もう少し辛抱すれば"そういう考えで歩みを止めるのはうんざりだ!」
('∀`)「だから行くのさ! 今すぐに!」
( ^ω^)「……」
(*^ω^)bビッ「じゃあ急ぐお! 部活が始まっては声もかけられないお!」
(*'A`)bビッ「おうよ!」
三 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
三 ⊂二二二( '∀`)二⊃ ドクーン
―――――
――
(((((((゚A゚)))))))「ア、ア、ア、ア、ア、ア、アアノデスネェン。ボ、ボ、ボ、ボ、ボクトトモダチニ、ニ、ニ、ニ、ニ、ナッテクリャータラウレシイナァ」
ノパ⊿゚)「?」
m9(^ω^)9m(やっぱりこうなったお!!)チャンチャン♪
((((((((゚A゚))))))))「ソ、ソ、ソ、ソ、ソ、ソ、ソンデ、デネ、ア-ノネ、アーノー、アーノーネー、アーノー、アーノネー、アーアー、アーノーネアノーネー」
ノパ⊿゚)「? ? ?」
( ^ω^)「……」
( ^ω^)(小ネタに気付いた人間が何人いることやら……)
「ヒートぉ?」
ミクルッ
( ハミ 「ゴメーン! ちょっと待っててー!」
(((((((゚A゚)))))))「手のひらに火とって痔を欠いてノム。手のひらに火とって痔を欠いてノム」
( ^ω^)(それは本番前にやるものだお……)
ノパ⊿゚)「あのさ、私もう行かないといけないんだけど……」
(゚A゚)「エート、アノソノ……」
( ^ω^)(仕方ないおね……)
――素直さん。実はコイツ、あなたと友達に……。
ムグ(;^⊂('A`)
(;^ω^)(こいつ……何を……)
( A )フシュー
('A`)「アドレスを教えてください。友達になりたいと思ったので」
Σ(*^ω^)(おお!)
ノパ⊿゚)「ん、ああ。いーよ」
ピッ
ノパ⊿゚)□☆□('A`)
(*^ω^)(おおおおおおおおおおお!)
ノパ⊿゚)「じゃ、私もう行くからね」
('A`)「はい、ありがとうございましや」
( A )(^ω^*)「やったおね! 第一段階クリアーだお!!」
( A )「……」
( ^ω^)「ドクオ?」
('A`)
('A`,';,';,',
('A,';,';,',
(',';,';,',
(,';,';,
';,,('
Σ(;^ω^)「ドクオォォォォォォーッ!」
――喫茶店。ヨネダ珈琲。VIP高校前店。
カランコローン
( ^ω^)ノ「ジョルジュー」
( ゚∀゚)「おう。うまくいったな!」
――そうなんだけど……。
――ん、どうした?
(^ω^)「こうなっちゃったお」
つ:;....::;.:. :::;.. .....⊂
( ゚∀゚)「何だよ、これ?」
( ^ω^)「ドクオだお」
(;゚∀゚)「はぁ!?」
( ^ω^)「極度の緊張が解けたら砂になってしまったんだお」
( ゚∀゚)「マジかー」
( ^ω^)セッセ
( ゚∀゚)セッセ
(つ;^ω^)「なんとか出来あがったお」
( )「ん……?」
(*゚∀゚)「ドクオー! おめでとー!」
(*,,゚Д゚)「ははははは、やったぜい!」
( ^ω^) ……
( ゚∀゚) ……
( ^ω^)(゚∀゚ )
(*,,゚Д゚)「ん、どうした?」
――認めないお! ドクオはこんなんじゃないお!
――そうだ! 俺達の知ってるドクオはこんなに男前じゃない!
――何言ってんだお前ら?
( ゚∀゚)「微修正が必要だな」
( ^ω^)「わかったお……」ゴキリ
(;,,゚Д゚)「え、何? ブーン?」
オラァ!(#^ω^)=○)),, Д)、;'.・
――ちょ! いきなり何すんだ!
――まだまだだお!
c(#^ω^c)っ≡つ)),, Д)、;'.・ ババババ
――イデデデデデデ!
――これでもか! これでもか! ドクオを返せ!
(#)A(#)「前が見えねぇ……」
(;^ω^)「戻ってよかったお」ホッ
(;゚∀゚)「やービビった、ビビった」
( ^ω^)「こっからどうするお?」
( ゚∀゚)「デートとか誘うんじゃね?」
( ^ω^)「やっぱり頼りにならねーな。腐れイケメン」
( ゚∀゚)「俺が好きになると相手も好きになっちまうからな」アイテガカッテニナンデモシテクレル
( ゚∀゚)「こういうケースはわからん」
(メ゚A゚)(すっげぇムカつく!)(゚ω゚ )
( ゚∀゚)「ま、とにかく攻撃をしかけていかないとな」
( ゚∀゚)「"攻撃こそ最大の攻撃" ジェット思想的だろ?」
(メ゚A゚)bビッ 「よっしゃ! アジトで作戦会議だ!」
(*^ω^)bビッ 「ドクオ! ノリノリおね!」
(*メ'A`)「ったりめーだ! 叩きのめされるまでは止まらないんだよ!」
( ゚∀゚)bビッ! 「よっしゃ!」
――せーのーでっ!
「「「ジェット ジェネレーション!!」」」
ギロリ(#゚∋゚) (;゚∀゚) (ФωФ#)ギロ
ギロ(#`・ω・´) ('A`;)(;^ω^) (@∀@-#)ギロ
――ごめんなさいね。店の中で騒いで。
――数カ月後。
ノハ*゚⊿゚)「わー綺麗だねー」
(*'A`)「市内の夜景スポットでもここは穴場らしいんだって」
ノハ*゚⊿゚)「すごーい。街の光が星みたい」
('A`)「……」
ノハ*゚⊿゚)「ドクオ君?」
('A`)「素直さん。マジな話をしたい」
ノパ⊿゚)「なぁに?」
('A`)「地球が砕けても、金がなくても、俺はあなたを抱きしめ続けます」
ノハ* ⊿ )「え?」
('A`)「素直さんのために、俺が出来ることなんて、抱きしめることだけだけど」
('A`)「好きです」
――誰よりも。何よりも。
――大好きです。ごめんなさい。
――神様よりも。好きです。
( A )「……」
ノハ* ⊿ )「うん」
(* A )「え?」
ノハ* ⊿ )「いいよ。私も、ドクオ君のこと……」
――好き、に、なってたし。
( A )(やっ……)
(*'A`)「た―――ッ!!」
(*´_ゝ`)「やったな! ドクオ!」
(;゚A゚)「エ?」アニジャ?
(´<_`*)「俺達から二人に向けてこの曲を捧げます」
(;゚A゚)オトジャモ?
――爆音ティーンエイジガールッ!!!!!!!!!
ギュギャギャガヤ゙アギャギャギャギャギャ!
ベベベベベベベベーン! ベンベンベン!
――ベイベベイベ!!!!!!! セブンティーンの夜だぜベイベベイベ!!!!!!!!!!!!!!!!
ギュイ―(゚A゚)―ン!(うるせえええええええええええええええええええええええええ!!)
Σ(;'A`)ハッ(素直さんは!?)
( ゚∀゚)「ねーねー。君どこの高校の娘? ちょっとお話しない?」
ノハ;゚⊿゚)「え。いやちょっと……」
(゚A゚)「ジョルジュてめえええええ!!」
――あいや、待つお!
(#゚A゚)「誰だテメェは!?」
(#^ω^)「ここを通りたくば僕を倒していけお!」
(#゚A゚)「人の恋路を邪魔すんじゃねー!」
メメタァ!(#^ω^)=○))゚A)、;'.・
( A )(ああ、素直さん……)
――ちょっとだけなら……。
――マジで? じゃあちょっとそこの喫茶店で……。
(;A;)「そんな……そんなことって……」
ジリリリリリリリ!
Σ(゚A゚)ハッ
(;'A`)「夢か……」
('A`)(落ちつけ……ドクオ……)
('A`)(今日は大切な日だ)
('A`)(素直さんに告白するんだ……!)
(*'A`)「フヒヒ!」
――ヨネダ珈琲。ラウンジ駅前店。
カランコローン。
('A`)「うっす」
( ゚∀゚)「おいーす」
( ^ω^)「おいすー」
( ´_ゝ`)「よう」(´<_` )
(*^ω^)「遂にこの日が来たおね!」
( ゚∀゚)「始めはどうかと思ったが、案外うまくいったもんだ!」
('A`)「……」
('A`)「ありがとな」ボソ
Σ(;^ω^)(;´_ゝ`)「! ! !」(゚∀゚;)(´<_`;)3
(;^ω^)(ドクオが僕達にお礼をした!?)
(;゚∀゚)(ひねくれもののコイツが!?)
(;´_ゝ`)(天変地異の前触れか!?)(´<_`;)
('A`)「んだよ。俺だって人に感謝ぐらいするよ」
('A`)「ここまでの数カ月。お前らの協力がなかったら、ここまで来れなかったよ」
('A`)「ありがとう」
(;゚∀゚)「あ、ああ」
('A`)「ブーンはいつも近くで俺を励ましてくれた。学校で素直さんと話す時もフォローしてくれたな」
(;^ω^)「おー」
('A`)「ジョルジュは素直さんの友達と仲良くなって外堀を埋めてくれた」
(;゚∀゚)「あー、うん」
('A`)「流石兄弟は……」
( ´_ゝ`)「……」(´<_` )
(;'A`)「ロックだ! 燃えるロックでくじけそうな俺のハートを揺さぶってくれた!」
( ´_ゝ`)b「やっぱり流石だな、俺ら」d(´<_` )
('A`)bビッ「そういうわけだ。俺は今日……"やるぞ"……!」
(*^ω^)bビッ「おっお!」
(*゚∀゚)bビッ「頑張れよ!」
(*´_ゝ`)bビッ「成功を祈ってるぞ!」ビッd(´<_`*)
(゚A゚)「しゃああああああああ!!!」
「「「「「ジェット ジェネレーション!!!」」」」」
ガキガ从#゚∀从 ('A`;)(;^ω^) / ゚、。 /ヤレヤレ
ウホッN|*"゚'` {"゚`lリ (;゚∀゚)<オカンヲカンジル ('、`*#川ウルセェナ
ィ'ト―-イ、 (´<_`;)(;´_ゝ`) ( ゚д゚ )ノシ
ギリギリ以#`゚益゚以
――あ、すみませんでした。
よく晴れた日曜日だった。台風の去った翌日だった。
ドクオにはすべてが自分を応援してくれているように思えた。
喫茶店を出て、待ち合わせ場所である駅前のロータリーへ行く。
時刻は10時を少し回ったばかり。約束まであと30分。
焦りや不安はなかった。
嘘とも思えるかもしれない。だが事実だ。
――最初のルールを決めよう。"真っすぐ進め。脇目を振らない"。
ジェット ジェネレーション結成当日。ドクオ自身から提案したことだ。
一週間前から仲間内で散々議論したシミュレーションを頭の中に思い返す。
自分が今までどう頑張ってきたか、思い返す。
少し自信がわいてきた。
何だかちょっぴり勇気が出てきた。
今ならきっと行けるさ、ガンバレ!
喫茶店でたむろしている仲間達が、テレパシーを送っているような気がした。
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/19(土) 23:49:39.12 ID:YFO+mgDK0
「お待たせー」
素直ヒートがやって来た。
やっぱりドクオは彼女が好きだった。
しなやかに伸びた手足が好きだった。日に焼けた肌と、白い歯のコントラストが好きだった。
走る時にはゴムで縛られている髪がほどかれ、風にそよぐ姿が好きだった。
ドクオははやる気持ちを抑える。
――ここまで来て、失敗はしない。あの通りやれば大丈夫だ。
「おはよう。じゃ、行こうか」
手は握らない。手の甲が触れあう距離で歩く。
映画館までの道、色んなことを話した。
ハリウッドの大作映画を見た。
素直ヒートの趣味だそうだ。
映画館の暗闇の中、そこでもドクオは手を握らなかった。
すべてが終わってから、帰り道は手を握って帰ろうと思っていた。
それから喫茶店で映画の感想を言い合う。
時間が過ぎてゆく。
――そして、その時が来た。
時刻は午後6時30分。朝、待ち合わせた駅前のロータリー。
ノハ*゚⊿゚)「今日も楽しかった! じゃ、また今度!」
('A`)「待って」
ノパ⊿゚)「ん?」
('A`)「あのさ、大事な話があるんだ」
ノパ⊿゚)「なぁに?」
('A`)「うん……それは」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/19(土) 23:51:00.69 ID:YFO+mgDK0
「好きです」
「付き合ってください」
ドクオはそう続けた。
告白の文句は自分だけで考えた。
他人の言葉が入っていてほしくなかった。
自分の気持ちを純粋に素直ヒートにぶつけたかった。
「そっか、そうだよね。うん」
何カ月もの間、アタックをし続けていたのだ。
どんな人間でも好意を察するだろう。
「いいか? ヒートちゃんは待ってる。お前がコクってくんのをよ」
ジョルジュ長岡はそう言った。
ドクオもきっとそうだと思った。
陸上の大会や、合宿以外ではデートの誘いを断られたことはなかった。
それは素直ヒートがドクオを受け入れてくれているということだろう。
素直ヒートは少しだけうつむいた。
ドクオは彼女の顔を見つめる。
やっぱり可愛いな。と、思った。
素直ヒートの鼻孔が空気を吸いこむ。
ドクオは拳をかたく握る。
素直ヒートの顔がちょっとだけ上を向く。
ドクオの呼吸が止まる。
素直ヒートの唇がかすかに動く。
ドクオは「やった!」と、確信した。
ノハ ⊿ )「ごめんなさい!!!」
(*'A`)(やっ……)
(*'A`)「タ―――ッ!」
('A`)「あれ?」
ノハ;゚⊿゚)「ごめんなさい!」
('A`)「え?」
――
( ^ω^)「え?」
( ゚∀゚)「え?」
( ´_ゝ`)「え?」
(´<_` )「え?」
ノハ ⊿ )
(;゚A゚)
『えぇぇぇぇええええええええええええええええええ!!!!!????』
(;゚_ゝ゚)(;゚∀゚)(;゚ω゚)(゚<_゚;)
――ヨネダ珈琲。ラウンジ駅前店。
Σ(;゚∀゚)「どういうことだよ! わけわかんねー!」
Σ(;´_ゝ`)「弟者! IDだ! またID:r4yVKgzL0がやらかしたかもしれん!」
Σ(´<_`;)「……駄目だ! >>1のIDだ!」
(#゚ω゚)「おおーん!!」
Σ(;゚∀゚)「わ、馬鹿。暴れんな!」
(#゚ω゚)「続き! 続きはどうなんだお!」
――やめろ! おい! ブーンを止めろ馬鹿兄弟!
――落ちつけ! 受信機が壊れる!
――おおーん! おおーん!
――バカヤロー!!
ガシャーン!
(#゚ω゚)フーッフーッ
(;゚∀゚)「あーあ、やっちまった……」
( ´_ゝ`)「しょうがない。ドクオを待つか」
(´<_` )「でもあまりのショックでそのまま帰るかもしれんぞ」
( ´_ゝ`)「ううむ。それはあるな」
(´<_` )「メールでこっちに寄るように……」
(´<_` )「言わない方がいいな」
( ゚∀゚)「あいつに任せるしかねーべよ
カランコローン
(;゚∀゚)「あ……」
( A )「ははは、ははは」
(;´_ゝ`)「……」
(´<_`;)「兄者。アジトでアレをやろう"天国うまれ"」
( ;ω;)「ドクオォ……」
( ;ω;)「遊ばれたのかお? 許せんお」
( ;ω;)「それなら、女だからって僕は容赦しないお……」
( A )「はは、へへへへへ」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/02/19(土) 23:58:15.44 ID:YFO+mgDK0
(;゚∀゚)「生きろよ、女なら俺がいくらでも紹介してやるから」
(;´_ゝ`)「名盤を貸してやるからそれ聴いて元気だせ」
(´<_`;)「俺も貸すぞ。あぁ、楽器を始めるのはどうだ? ドラムスが今空いてるぞ」
( ;ω;)「ドクオ……死んじゃ嫌だお……」
( A )「ひへへへへへへ」
('∀`)「アーハッハッハッハッハッハ!」
('∀`)「あはは。あはは。おーっほほほほほほ!」
('∀`)「シケた面すんなよ! 俺は勝ったんだぜ」
(;゚∀゚)「んあ?」
(;´_ゝ`)「それはアレか。ドクオ君のことは好きだけど、高校時代は部活に力を注ぎたい」
(´<_`;)「ありがちだな。大学まで待ってってヤツか」
( つω;)「お? そうなのかお?」
('∀`)「まぁそんな所だな! ちょっと違うが!」
(;゚∀゚)「どういうことだ?」
('∀`)「素直さん、推薦で東京の大学行く予定なんだよ!」
('∀`)「で、俺の進学はまだわからないだろ?」
('∀`)「付き合ってその半年後に遠距離恋愛はねーだろ!」
('∀`)「俺が東京の大学へ進学できたら正式に付き合ってくれるってよ!」
(*^ω^)「おお!」
よかったじゃねぇか、コノコノー
(*゚∀゚)σ))'∀`)
( ´_ゝ`)「それで、素直さんはどこに行く予定なんだ?」
('∀`)「早稲田!」
(´<_` )「へぇ、早稲田。頭良いんだよな?」
( ´_ゝ`)「俺達が知ってる大学ということは、頭が良いんだろう」
(;゚∀゚)「え、早稲田……?」
(;゚∀゚)「お前、偏差値いくつだっけ?」
('∀`)「38! 高校に入ってから勉強してなーい!」
Σ(;^ω^)「それじゃすぐに勉強しないとだお!」
(;゚∀゚)「待て、別に東京の大学なら他にいくつでもある」
(;゚∀゚)「名前を書けば受かる所だってあるだろ」
(;^ω^)「おお! そうだったお!」
('∀`)「興味ないね! ヒートと同じ所に行くんだ!」
(;゚∀゚)「早稲田の偏差値っていくつだ?」
(;^ω^)「今、ケータイで調べるお」カチカチ
(;゚ω゚)「一番低い所で59! 無理だお! 頭良過ぎだお!」
↑偏差値36
(;゚∀゚)「59かよ! 高すぎだろ!」
↑偏差値35
( ´_ゝ`)「偏差値って何だ?」(´<_` )
←模試を受けない人達→
('∀`)「でーじょーぶだって」フヒヒ
(;゚∀゚)「つってもなぁ……」
( ´_ゝ`)「いや、イケるんじゃないか?」
(´<_` )「うむ」
('∀`)「ほらな!」
(;゚∀゚)「根拠は?」
( ´_ゝ`)「さっきやろうと思っていた"天国うまれ"の歌詞にこういう一節がある」
( ´_ゝ`)「"叶わない恋はある。諦めてしまえ。叶わない夢はない。諦めるな"」
( ´_ゝ`)「つまりこういうことだ――」
('∀`)「他人の気持ちが介在する恋は叶わないことがある。相手には自由意志があるから!
だけど夢は自分だけのものだ! 自分自身の意志でもって叶えられる!」
('∀`)「入試は自分との勝負! 頑張ればきっと勝てる!」
(;´_ゝ`)「あ、ああ」
('∀`)「決めた! 目標! 早稲田大学! 現役合格!」
( ゚∀゚)「はぁ……」
(σ゚∀゚)ボリボリ
( ゚∀゚)bビッ「ドクオの受験を応援するヤツ!」
( ^ω^)bビッ「おっお」
「当然」( ´_ゝ`)bビッd(´<_` )「勿論だよな、兄者」
('∀`)bビッ「絶対合格してやる!」
――じゃあ、いくぞ。
――待て待て、外に出るぞ。
――あぁ、さっき怒られたばかりだからな。
――よーし。
「「「「「ジェット ジェネレーション!!!!!」」」」」
( ^ω^)ブーン達はジェット世代のようです
―了―
あ、使ったネタは書いた方がいいんですよね
ギターウルフの『ジェットジェネレーション』をベースに、
ザ・クロマニヨンズの『恋におちたら』
THE BLUE HEARTSの『君のため』
ぐらいだったかな、多分
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この記事へのコメント
1. Posted by ななし February 25, 2011 17:21
面白かった