February 27, 2011
(#゚;;-゚)スコ!のようです
(;゚∀゚)「ヤバイヤバイヤバイヤバイ」
(*゚ー゚)「つー……また失敗したの?」
(*゚∀゚)「だって作んの難しいよ、トリュフ!」
(*゚ー゚)「いやいや……トリュフって意外と簡t」
(#゚∀゚)「うるせー! 料理が上手い奴は黙ってろい!!」
(*゚ー゚)「はいはいw」
(*゚ー゚)「じゃあ私はラッピングでもしよっかな~」
(#゚;;-゚)「しぃのチョコケーキ……美味しそう」
(*゚ー゚)「まあねー。愛を込めて作ったからね」
(#゚;;-゚)「彼氏……ギコ君の為だもんね」
(*゚ー゚)「そうそう。あいつ甘党だから、喜んでくれると良いな」
(#゚;;-゚)「しぃ、可愛い」
(*゚ー゚)「やだ、何かちょっと恥ずかしくなってきたw」
(*゚ー゚)「ていうか、おばさん達帰ってくるの遅くない?」
(#゚;;-゚)「お母さんたちは……今日は、デ、デートするから帰らないって言ってた」
(*゚ー゚)「デート! 若いなあ~、良いなー」
(#゚;;-゚)「だからね、今日は泊まってっても良いよ」
(*゚ー゚)「泊まるって言っても、うちら家が両隣だしねw」
(#゚;;-゚)「うん……そうなんだけど……ねw」
(*゚ー゚)「ところで、でぃはチョコ作らないのかな?」
(#゚;;-゚) そ
(#゚;;-゚)「や、あの、私は別に、彼氏とかいないし、渡す相手も……いないし」
(*゚ー゚)「えー? 好きな人は?」
(#゚;;-゚)「……い、いない」
(*゚ー゚)「本当? モララー君と仲良くなかったっけ?」
(#゚;;-゚)「モララー君は……ただの友達だよ。委員会が一緒なだけ」
(*゚ー゚)「じゃ、ジョルジュ君は? 結構イケメンじゃない?」
(#゚;;-゚)「あ、ああいう感じの、派手な人は……ちょっと苦手、かな」
(*゚ー゚)「あー、そっか。うーん……花の女子高生なのに、
好きな人も彼氏もいないのは寂しくない?」
(#゚;;-゚)「でも、クーさんとかツンちゃんも彼氏いないって言ってたよ」
(*゚ー゚)「クーもツンも明日告るらしいよ?」
(#゚;;-゚) そ
(#゚;;-゚)「けど……でも、私……す、好きな人なんていないから!」
ダダダダッ バタン
(*゚ー゚)「あらら……ちょっと怒らせちゃったかな」
(*゚ー゚)「んー、勝手に帰るのもなぁ……。仕方ない、泊まってってあげよう!
しぃー! おばさん達の寝室借りるよー」
(#゚∀゚)「うおおおおおおおお!! 出来ねえええええええええ!!!!」
(;゚ー゚)「あんた……まだ作ってなかったの……」
──でぃの部屋
(#゚;;-゚)「…………どうしよ」
明日はバレンタインデー
みんなクラスの人とか部活の人とか先輩とか後輩とか…
好きな人に想いを伝える大切な日
(#゚;;-゚)「でも……私は……あの人には、きっと私の気持ちは届かない」
(#゚;;-゚)「可愛く無いし何の取り柄も無い私なんか……」
この気持ちは諦めるしかない
……本当に諦めるしかないの?
こんなに好きなのに──
(*- -) スー、スー
(*-∀-) グー、グー
ガチャッ
7 :以下、VIPに代わりまして名無しのようです:2011/02/21(月) 03:43:51 ID:PJxXnfoYO
ペタッ ペタッ ペタッ ペタ
コトン
カチャン
バサッ
お願い 想いが届くようにね
とっても 心こめた甘いの
お願い 想いが届くといいな
(#゚;;-゚)「……よしっ。出来た」
対決の日が来た
8 :以下、VIPに代わりまして名無しのようです:2011/02/21(月) 03:46:04 ID:PJxXnfoYO
──バレンタイン当日
(*゚∀゚)「おはよー!!」
川 ゚ -゚)「おはよう。何だ? 今日はやけに元気だな」
ξ゚⊿゚)ξ「いつも教室に入るなり、机に伏せて寝てるもんね」
(*゚∀゚)「今日は寝てられっかっての!
昨日めちゃくちゃ頑張って作ったんだから!」
ξ゚⊿゚)ξ「何を?」
(*゚∀゚)「チョコに決まってんだろ。トリュフだぜ、トリュフ!」
ξ゚⊿゚)ξそ「え!? つー好きな人いるの?」
(*゚∀゚)「たりめーだろ!!」
(*゚∀゚)=3
川 ゚ -゚)「……ほう。トリュフか……。それはつーが作ったのか?」
(*゚∀゚)「おう! アタシも作った!」
ξ゚⊿゚)ξ「アタシ……も?」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「しぃじゃなくて?」
(*゚∀゚)「バカにすんなよな!
……しぃが作ったのは生地までだ」
ξ;゚⊿゚)ξ「は? 生地、って……」
川 ゚ -゚)「つーは何をしたんだ?」
(*゚∀゚)「丸めて粉まぶした!!」
ξ-⊿-)ξ「やっぱりね」
川 ゚ -゚)「想定の範囲内だ」
(*゚∀゚)「なんだよー。ツンたちは何か作ってきたのか?」
ξ゚⊿゚)ξ「私は……ってか私も実はトリュフだったりw」
10 :以下、VIPに代わりまして名無しのようです:2011/02/21(月) 03:49:51 ID:PJxXnfoYO
川 ゚ -゚)「私は生チョコだ」
(*゚∀゚)「え! 生チョコなんて作れんの?」
川 ゚ -゚)「ああ、簡単だ。生クリームと湯煎したチョコを混ぜて……」
ξ;゚⊿゚)ξ「待って! メモるから!」
(*゚∀゚)「すげーなぁ……で、二人は誰に渡すの?」
ξ゚⊿゚)ξ「それは……ねぇ?」
川 ゚ -゚)「秘密のアッコさんってやつだ」
ξ゚⊿゚)ξ川 ゚ -゚) チラッ
( ^ω^)('A`)
(*゚∀゚)「アッコさんって和田のほうじゃね?」
(*゚ー゚)「ギコ君おはよう」
(,,゚Д゚)「おう、おはよう」
(((,,゚Д゚))) ソワソワ
(*゚ー゚) クスッ
(*゚ー゚)「ね、ギコ君」
(,,゚Д゚)「なんだ? しぃ」
(*゚ー゚)「放課後、渡すからね」コッソリ
(*゚Д゚)「ゴ……ゴルァ」
12 :以下、VIPに代わりまして名無しのようです:2011/02/21(月) 03:54:18 ID:PJxXnfoYO
(#゚;;-゚) チラッ
(#゚;;-゚)(クラス中がソワソワしてる……女子は好きな人の事を考えてドキドキしてて、
男子も好きな子からチョコが貰えるかなって緊張してるみたい)
(#゚;;-゚)(みんな、何だか幸せな雰囲気で良いな……
私のなんか……やっぱり、持って来なければ良かったかな……)
( ・∀・)「でぃさん! おはよう!」
(#゚;;-゚)そ「モララー君、おはよう……どうしたの? その紙袋……」
( ・∀・)「これ? いやー……下駄箱に入ってたり、
来る途中でいろんな子から貰ったんだよねw」
(#゚;;-゚)「もしかして、全部チョコ?」
( ・∀・)「……うんw両手に持ちきれなくてさ、先生が紙袋くれたんだ」
(#゚;;-゚)「す、すごいね……モララー君。モテモテなんだね」
( ・∀・)「そんな事ないよwそれにほら、たくさんチョコを貰ってもさ、
好きな子から貰えなかったら意味ないし」
(#゚;;-゚)「モララー君ならきっと貰えるよ。優しいしカッコイイもん」
(*・∀・)「そ、そうかな……。でぃさんにそう言って貰えると嬉しいな」
( ・∀・)「ところでさ、今日の放課後なんだけど……」
(#゚;;-゚)「うん? 今日は委員会なかったよね?」
( ・∀・)「いや、えっと……委員会じゃなくて……。
そのー……放課後空いてる?」
(#゚;;-゚)「あ……ごめんなさい。今日は、ちょっと」
( ・∀・)「え?」
(*゚;;-゚)「あの……ちょっと、用事があるかなー、なんて」
( ・∀・)「そ……っか、そうだよね! あはは。でぃさんだって忙しいよね!
あ、もしかして誰かにチョコ渡すとか?」
(#゚;;-゚)そ「え、あの……」
(* ;;- )
( ・∀・)「顔真っ赤だよwでぃさん青春してるね~w」
(#゚;;-゚)「……もう、モララー君からかわないで」
( ・∀・)「あははwごめんごめん」
( ・∀・)「じゃ、僕はそろそろ席に戻ろうかなっ」
≡( ;∀;)
_
( ゚∀゚)「でぃちゃん! おっはよー」
(#゚;;-゚)そ「あ、お、おはよう……ございます!」
_
( ゚∀゚)「なーんで敬語使うかなぁ。俺らタメなんだぜ?」
(#゚;;-゚)「ご、ごめんなさい……」
_
( ゚∀゚)「まー、そういうとこがでぃちゃんらしいよな」
_
( ゚∀゚)「ところで今、モララー泣いてなかった?」
(#゚;;-゚)「え? ま、まさか。泣くような事、言ってないと思う……けど……」
_
( ゚∀゚)「まぁいいや! そんな事よりさ、ここで問題です!
今日は何の日でしょう?」
(#゚;;-゚)「あ、バ、バリェンタインデーです!!」
(* ;;- )(噛んじゃった……)
_
(*゚∀゚)(噛んだ! 可愛すぎる……!)
(*゚;;-゚)「あの……バレ、バレンタインデーです……」
_
(*゚∀゚)「せ、正解~! 今日はバレンタインデー。
だからチョコ頂戴っ」
(#゚;;-゚)「あ、あの、あの……ごめんなさい!
チョコ、一個しか持ってきてなくて、その……」
_
( ゚∀゚)「一個って……本命チョコ?」
(* ;;- )゙
_
( ゚∀゚)「……誰か渡す奴が居んの?」
(*゚;;-゚)「は、はい」
_
( ゚∀゚)「……そっかー、残念」
(#゚;;-゚)「あの、ごめんなさい。明日で良ければ……チョコ持ってきましょうか?」
_
( ゚∀゚)「明日ってwいいよ、気い遣わせちまってごめんな! じゃ」
_
≡( ;∀;)
ガラッ
( ´∀`)「おはモナー!」
( ´∀`)「おーおー。生徒どもがキラキラ輝いておる」
( ´∀`)「だが、みんな浮き足立っていられるのも今のうち……」
( ´∀`)「義務教育中の身分であるお前らに一言物申す」
( ´∀`)「中学校は食べ物を持ってきてはいけないのだよ」
( ´∀`)クックックッ
( ´∀`)「朝のHRは楽しい楽しい荷物検査ターイム!!」
ワイワイガヤガヤ
<ア、ソレオイシソー
<バカヤロ! クウナヨ
イチャイチャイチャコラ
<コンヤハカエリタクナイナ
<……!! ウ、ウチニクルカ?
(#´Д`)「先生の話を聞けモナ!」
川д川「あの……モナー先生」
(#´Д`)「なんだモナ!」
川д川「イライラする時は甘いものが良いんですよ」
川д川「これ、どうぞ」
川д川つ チョコ
(#´Д`)「先生にくれるモナか?」
川д川「はい……(100円の義理チョコだけど)」
(*´∀`)ニパアアアア
(*´∀`)「教師生活を始めて早20年……。
初めて生徒からチョコを貰ったモナ」
川д川「それは毎年の荷物検査で、生徒からチョコを没収しているからでは……?」
(*´∀`)「嬉しいモナ! ハッピーモナ!」
川;д川(可哀想な人……)
(*´∀`)「HR終わり! 青春するお前らに幸あれ!
先生はもうぼっちじゃない!」
(´∀`*)≡ ワーイ
(#゚;;-゚)(ああ、どうしようどうしよう何て言って渡せば良いの……)
(#゚;;-゚)(あの、これ、つまらない物ですが……)
(#>;;-<)(って違う違う! それじゃ何だかお堅い感じ……)
(#゚;;-゚)(す、すすすっすす好き、です!)
(#゚;;-゚)(無理! 絶対無理! 告白なんて無理無理!)
(#゚;;-゚)(これ、どうぞ!
べ、別にあなたの為に作って来たんじゃないんだからね!
義理なんだからね!」
(#>;;-<)「これも違う~!」
/ ,' 3「……わし、何か間違っとる?」
川д川「いえ、社会教諭の荒巻先生。
何も間違ってませんよ。ささ、授業の続きを」
(#>;;-<)「どうしたら良いの~」
( ;∀;)(でぃさん……チョコを渡すシミュレーションしてるんだ……)
_
( ;∀;)(くそう……でぃちゃんの好きな奴って誰なんだ? 殴ってやる!)
(#゚;;-゚)(よし。やっぱりシンプルに、チョコです、どうぞ。が良いよね)
(;゚;;-゚)(ああ、もう緊張で心臓止まりそう)
──ぃ。でぃ! でぃ!!
(#゚;;-゚)そ「は、はいぃ!」
(*゚ー゚)「何やってんの。もう下校の時間よ?」
(#゚;;-゚)「え? しぃ……え? 下校?」
(*゚ー゚)「でぃったら今日はずっと上の空で……
話しかけてもぼーっとしてるし」
(#゚;;-゚)「じゅ、授業は?」
(*゚ー゚)「とっくに終わってるわよw」
(#゚;;-゚)「給食は……?」
(*゚ー゚)「あんた、ぼーっとしながら食べてたわよ?」
(;゚;;-゚)「ええー……」
(#゚;;-゚)「あ、あれ? つーは?」
(*゚ー゚)「つーはねー、告白が上手くいったみたいよ」
(#゚;;-゚)「え? ほ、本当?」
(*゚ー゚)「うん、相手は隣のクラスのフサギコ君!」
(#゚;;-゚)「わぁ……つー凄いね。告白、したんだね」
(*゚ー゚)「ね、私たちの中で一番彼氏とは縁が無さそうだったけど」
(*゚ー゚)「昨日頑張ってトリュフ作るのを見ててね、
ああ、つーも女の子だったんだなって思ったの」
(#゚;;-゚)「それは失礼じゃ……。でも良いな、凄い……」
(*゚ー゚)「っていうか、でぃも今日誰かにソレ渡すんじゃないの?」
(#゚;;-゚)そ「え? あ! そうだ!
もうこんな時間!? 帰っちゃったかな……」
(*゚ー゚)「でぃ。大丈夫、まだ諦めないで、ね」
(#゚;;-゚)「でも……」
(*゚ー゚)「彼はまだ残ってるわよ。今週は見回り当番だもの」
(;゚;;-゚)「……しぃ、もしかして」
(*゚ー゚)「でぃの好きな人、見てりゃ分かるわよ」
(;゚;;-゚)「な、な、なんで?」
(*゚ー゚)「だってでぃったら体育の授業の時にガン見してるんだもんw」
(*゚;;-゚)「やだ、どうしよう……!」
(*゚ー゚)「つーか早く行けっての! 頑張ってね」
(#゚;;-゚)" コクン
(#゚;;-゚)「ありがとね、しぃ!」
タタタタッ
(*゚ー゚)「ん~! 青春してるねぇ!」
23 :以下、VIPに代わりまして名無しのようです:2011/02/21(月) 04:26:23 ID:PJxXnfoYO
(#゚;;-゚)(どこにいるかな……)
(#゚;;-゚)(そうだ! まずは職員室に……!)
ガララッ
/ ,' 3 そ
(#゚;;-゚)
(゚-;;゚#)
(#゚;;-゚)「……いない!!」
ピシャッ タタタタタッ
/ ,' 3「わし……いるよ?」
川д川「荒巻先生ドンマイです。チョコあげます」
/ 。゚ 3「ヒッ!? い、いつの間に! ここにいるのはわし一人のはず……
まさか……おぬしはわしの命を狙う刺客か!」
24 :以下、VIPに代わりまして名無しのようです:2011/02/21(月) 04:27:48 ID:PJxXnfoYO
川д川「ふふふ……。貴方も随分耄碌したものね。
私の気配に気づかないなんて」
/ ,' 3「くっ……一生の不覚」
川д川「荒巻! 覚悟ぉぉぉぉぉぉ!!」
/ ,' 3「ぐあああああああ!!」
川д川
川д川「……先生、この小芝居いつまで続けます?」
川д川「そもそも職員室に呼んだのは先生じゃないですか」
川д川「しかも何ですか? バトルごっこですか?」
/ ,' 3「うん。君、こないだのテスト満点だったからね、褒めようと思って」
川д川「そうですか」
/ ,' 3「お茶でも淹れてあげよう。
お、こんなところにお菓子が。ラッキー」
川;д川「それ、私がたった今渡したチョコじゃないですか」
(#゚;;-゚)(どこ? 校庭にもいないし……
まさか本当に帰っちゃったのかも……)
(#゚;;-゚)(もう! 私って何でこうダメな子なんだろ……)
(#゚;;-゚)(しぃは優しくて可愛いし、つーは活発で誰からも好かれてて……)
(#゚;;-゚)(私なんて……根暗だし、ひ弱だし、友達も少ないし……)
(#゚;;-゚)(……だから、先生の男らしくて明るいところに惹かれたのかな)
(#゚;;-゚)(もし先生が見つかっても、私のチョコなんて受け取ってもらえないかm)
(*゚ー゚)『諦めないで』
(#゚;;-゚)そ(と、とにかく探そう! まだ諦めちゃダメだ!)
─────…………
(;゚;;-゚)「……はぁっ、はぁっ……体育館にもいない……」
(;゚;;-゚)「も、ダメ……」
チョコレイト──
( )「ん? まだ残っている生徒がいたのか」
(#゚;;-゚)そ
( )「早く帰りなさい。もう外は暗いんだぞ」
(#゚;;-゚)「あ……ああ……!」
( )「さっきも校内を彷徨いていた男子生徒を2人帰したのだが」
( ゚∋゚)「女子が一人で帰るのは危険だ。先生が送っていこう」
──ディスコ
(#゚;;-゚)「クックル先生!!!」
( ゚∋゚)「いかにも」
(#゚;;-゚)「あ、ああああのあのあのわ、わ、私……
クックル先生を探していてですね……」
( ゚∋゚)「私に? 何の用かな?」
──チョコレイト・ディスコ
(#>;;-<) ギュッ
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚)「こ、こ、こ、これ! 受け取ってください!!」
( ゚∋゚)「……私に?」
(#゚;;-゚) コクコクコクコク
( ゚∋゚)「これは何かな?」
(#゚;;-゚)「あの、チョコです……。今日はバレンタインで……あの」
( ゚∋゚)「チョコか。
確か……学校に食物を持って来てはいけない規則のはずだが」
(#゚;;-゚)「あ……す、すみません」
( ゚∋゚)「規則は守る為にある。破るのはイカンぞ」
(# ;;- )「……っ」
(# ;;- )「すみませ……」
( ゚∋゚)ノ ( -;; #) ポンポン
(# ;;-゚)「……え?」
( ゚∋゚)「まぁ、先生として、規則を破る生徒はイカン……が。
男として、女性からチョコを貰えるのは嬉しい事だ」
( ^∋^)「ありがとう」
(*゚;;-゚)「あ……あ……」
(*^;;-^)「ど、どういたしまして!!」
チョコレイト・ディスコ
( ゚∋゚)「さ、もう帰らないと。先生の車で送っていこう」
(#゚;;-゚)「す、すみません……」
( ゚∋゚)「でぃの家はどの辺かな?」
(#゚;;-゚)「あ、うちは……学校を出て左に曲がって……」
(#゚;;-゚)(あれ? 先生……私の名前、覚えてくれてた……?)
( ゚∋゚)~♪ ←ロリコン体育教師。でぃを前から狙っていた。
(*゚;;-゚)(私なんかの名前を……う、嬉しい)
( ゚∋゚)「ところで、これ開けても良いか?」
(#゚;;-゚)「はい、どうぞ! お口に合わないかもしれませんが……」
( ゚∋゚)「む、なんとデカイ……ハート型、か」
(#゚;;-゚)「あの、あまり凝った物じゃなくてすみません」
(#゚;;-゚)「でも、先生の為にと思って、
たくさんプロテインの粉を混ぜたんですよ!」
( ゚∋゚)
( ゚∋゚)「うむ。プロテインは良い。実に良い」
(#^;;-^)「喜んでもらえて良かったです」
(;゚∋゚)(プロテイン入り、だと……? なんという異色のコラボ)
チョコレイト・ディスコ
_
(#゚∀゚)「チクショー!!
あの筋肉バカのせいで、でぃちゃんを見失ったじゃねーか!」
(#・∀・)「でぃさんが誰にチョコを渡すのか見ようと思ってたのに!!」
_
( ゚∀゚) (・∀・ )
_
( ;∀;) 人 (;∀; ) 同士よ!!
_
( ;∀;)「でぃちゃんはなぁ、怯える姿とか
話しかけると挙動不審になるとこが、小動物みたいで可愛いんだ」
( ;∀;)「でぃさんはいつも穏やかで、本を借りに来る他学年にも優しくて
なんか……守ってあげたくなるんだよなぁ」
_
( ;∀;)「失恋した者同士、これからもよろしくな」
( ;∀;)「ああ、同じクラスでも
あまり話した事ないけど、こちらこそよろしく」
_
( ゚∀゚) ジー
(;・∀・)「な、何?」
_
( ゚∀゚)「なんかよく見たらお前、綺麗な顔してんな」
(;・∀・)「はぁ!?」
_
( ゚∀゚)「そうか……。そうだよな」
(;・∀・)「な、何だよ……」
_
( ゚∀゚)「恋の傷は恋で治すもんだよな! よし!」
(;・∀・)「いやいやいやいやいやいやちょっと待って僕たち男同士だろ!?」
_
( ゚∀゚)「俺はノンケでも」
(;・∀・)「言わせねーよ!?」
チョコレイト・ディスコ
(*゚∀゚)「なー、うまいか? そのトリュフ!」
ミ,,゚Д゚彡「絶品! これ、つーちゃんが作ったの?」
(;゚∀゚)「ま、まあな!!」
ミ,,^Д^彡「俺、料理が上手い子って好きだから!」
(;゚∀゚)「だよな! 女なのに料理が出来ないなんて
そんな奴いるわけないハハハハ」
(;゚∀゚)(しぃに料理教えてもらお……)
(*゚∀゚)「ちなみに何の料理が好きなんだ?」
ミ,,゚Д゚彡「柳川鍋!」
(*゚∀゚)「は?」
ミ,,゚Д゚彡「え?」
チョコレイト・ディスコ
34 :以下、VIPに代わりまして名無しのようです:2011/02/21(月) 04:50:04 ID:PJxXnfoYO
(*゚ー゚)「でぃは上手くいったかな~」
(,,゚Д゚)「ん? 何か言ったか?」
(*゚ー゚)「んーん、何でもないっ。ね、ギコ君……もう一回しよ?」
(*゚Д゚)「ゴルァ……」
チョコレイト・ディスコ
( ^ω^)「ツンが作ったトリュフ、とっても美味しいお!」
ξ゚⊿゚)ξ「当然でしょ? 私が作ったんだから」
( ^,ω^)「うまうま」
( ^ω^)「ところで何でトリュフにしたんだお?」
ξ゚⊿゚)ξ「そ、それはあんたがトリュフ豚っぽいからよ!」
ξ;゚⊿゚)ξ(本当はトリュフしか作れないだけなんて言えない)
( ^ω^)「おー……?」
( ^ω^)「お! 確かにブーンはトリュフ豚だお!」
ξ;゚⊿゚)ξ「はぁ?」
( ^ω^)「昔は高級食材のトリュフを探し当てるのに豚を使ったんだお」
( ^ω^)「これが不思議なもので、豚は上手いことトリュフを見つけるらしいお」
ξ;゚⊿゚)ξ「へぇー」
(*^ω^)「つまりブーンは、ツンという最高の女性を見つけ出した豚なんだお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「な!? バ、バカ! あ、あんたなんかただの豚で十分よ!」
( ;ω;)
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、冗談……冗談だから! ごめん!」
チョコレイト・ディスコ
('A`)「クーさん」
川 ゚ -゚)「なんだ? ドクオ」
('A`)「このチョコ……生チョコ? だっけ。
これ、俺の顔に似てません?」
川 ゚ -゚)「ドクオの顔を隠し撮りして模作した自信作だ。
どこからでも食べるがいい」
('A`)「今、何か盗撮的な犯罪の臭いがしましたね」
('A`)「しかし、嬉しいけど嬉しくない……。なんて悲しいチョコなんだ」
川 ゚ -゚)「どうした? 食べないのか?」
('A`)「いえ、勿体無くてですね。こんなチョコを貰ったのは初めてで」
川*゚ -゚)「そんなに褒めるな。照れるだろう?」
('A`)「褒めたかな……? いや、ある意味凄い。
最大の賛辞を贈っても良いくらいだ」
('A`)「モチーフが違っていれば」
('A`)「あ、片目が溶けてきた」
チョコレイト・ディスコ!
(#゚;;-゚)スコ!のようです
終
歌手:Perfume
歌 :チョコレイト・ディスコ
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by zettaimmenselyel December 04, 2011 07:35
なので、こちらに書きますね。