December 2010

December 30, 2010

【+  】ゞ゚)は異世界で出会ったようです

 
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 13:41:22.82 ID:b5IBNt2jQ



【+  】ゞ゚)



 目が覚めた。

 頭の中に靄が広がっている。

 まともに思考出来たのは、何だか寒いな、ということだけ。


【+  】ゞ-)


 まだ眠い。
 もう一回寝よう――


     「あ」

【+  】ゞ゚)


 ――自分のものではない声に、眠気が霧散する。
 声のした方へ顔を向けると、



8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 13:42:40.69 ID:b5IBNt2jQ



川 ゚ 々゚)



 幼い少女が、そこに居た。










          【+  】ゞ゚)は異世界で出会ったようです











 



 
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boonkei_honpo at 01:05|PermalinkComments(1)TrackBack(0)ほのぼの | 短編

December 29, 2010

(-@∀@)ベルの音を響かせるようです(・∀・ )

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 02:30:57.32 ID:wahQkhKwP

(-@∀@)「どうだモララー」

( ・∀・)「おーけい。進路は完璧だ」

モララーはオペラグラスを外すとそう言った。

(-@∀@)「よし、じゃあ行こうか」

ハンドルを握る拳に力を入れ前傾姿勢になり、ペダルを強く踏んだ。
2つの大きな車輪がゆっくりと回転する。
モララーはそれに合わせ、後ろの荷台に飛び乗った。

車輪は下り坂に乗り、僕が漕がなくてもスイスイと進む。
今日は「雪」が積もっており、足場はとても不安定だ。
けれども僕の運転は世界一。
こんなもので簡単に転倒なんかしないさ。



6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 02:32:38.78 ID:wahQkhKwP

( ;・∀・)「おい、なんかすっごいスピード出てないか?」

(-@∀@)「いやこんなもんでしょ」

( ;・∀・)「いやいやいやいやどんどんスピード上がってるじゃねーか」

(-@∀@)「大丈夫だって言ってるだろ?急なカーブでもない限りコケやしないって」

( ;・∀・)「おい馬鹿!前見ろ前!!」

(-@∀@)「え」

自転車はガードレールに前輪を強くぶつけ、前方の崖に空高く舞い上がった。

真っ赤な自転車、眼鏡の僕と、右手に地図と左手にオペラグラスを握るモララー。
二人の背中には沢山の宛先が詰まっている。


僕らはポストマンだ。



7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 02:34:57.51 ID:wahQkhKwP





                  【(-@∀@)ベルの音を響かせるようです(・∀・ )】







 
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boonkei_honpo at 11:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0)SF | 短編