January 02, 2011
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第2話
第二話「ハンターのキホン」
―――雪山・ベースキャンプ―――
ブーンは今、一つの依頼をこなすために、雪山へとやって来ていた。
その依頼とは、〈雪山草〉という薬草の一種を集めてきて欲しい、というもの。
〈雪山草〉は麓よりも、山の上の方に生えている事が多い。
極寒の雪山の頂上付近は、常に吹雪にみまわれているような環境だ。
そのうえ、小型の肉食鳥竜や牙獣まで生息している。
一般の人では、まず立ち入る事は出来ないだろう。
そこで、ハンターの出番という訳なのだ。
( ^ω^)「まずは支給品を持っていくおー」
簡単な造りのテントの側には、二つの箱が配置されている。
一つは赤い箱。
フィールドには、狩猟の役には立たないが、生活する上で役に立つ物、一般には〈精算アイテム〉と呼ばれる品を納品する箱だ。
依頼された品物も、この箱に納品することで完了、という流れになる。
もう一つは、青い箱。
こちらには、依頼――クエスト――をこなす時に役に立つ道具を、ハンターズギルドが幾らか支給品として用意しておいてくれるのだ。
一部のアイテムは、余った時に持ち帰れる物もあるので、利用しない手はない。
( ^ω^)「〈応急薬〉と、〈携帯砥石〉と、〈携帯食料〉と…」
自分が使うアイテムをポーチにしまう。
( ^ω^)「よーし、いくおー!」
掛け声をあげるとともに、ベースキャンプから駆け出した。
28 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:14:52 ID:N7XQ0j6cO
―――雪山・エリア1―――
ベースキャンプを出ると、大きな湖に接した場所にくる。
ちなみに、ハンターズギルドが定めた狩猟区域は、大まかに区切られ、番号がわり振られている。
湖に接したこの場所は、エリア1の番号が振られていた。
湖の岸辺にそって進めばエリア2へ。
岸辺から反対の方向に進み、段差を昇った先には洞窟の入口が見える。
そこへ向かえば、エリア4へと進んでいける。
今回は雪山の頂上へと向かっていく必要があるため、エリア4へと向かう。
( ^ω^)「よいしょ…おっお!」
ブーンは段差を乗り越え、洞窟に進入していく。
29 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:15:49 ID:N7XQ0j6cO
―――雪山・エリア4―――
洞窟の中は常に冷たい風が通っていて、出入り口が幾つもある事が想像できる。
一面が氷に覆われて薄水色に輝く洞窟は、どこか神秘的だった。
( ^ω^)「やっぱり、この場所は好きだおー…」
走るのではなく、歩いて先に進んでいくブーン。
ゆっくりとこの光景を眺めていたかったのだ。
(;^ω^)「っと、依頼、依頼…」
本来の目的が軽く、頭から抜け落ちていたブーン。
気を取り直し、洞窟の上方へと昇っていく。
このエリアは、昇っていくとエリア5へと抜ける事が出来る道があり、ブーンもその道を歩いてゆく。
30 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:17:01 ID:N7XQ0j6cO
―――雪山・エリア5―――
このエリアの中央には深く、底の見えない崖が走っている。
もう山の中腹辺りまで昇ってきていて、さらに昇っていくと、洞窟の外に抜けられる出口が見えた。
だが。入口の前には、小型の肉食鳥竜が数匹、うろついているのが見えた。
“ギアノス”という肉食竜だ。
( ^ω^)「…戦闘、開始といくかお!」
駆け寄っていくと、ギアノス達もこちらに気付いたようで、一斉に威嚇の鳴き声を発する。
( ^ω^)「まずは、端にいるあいつ!」
一番端にいるギアノスに狙いをつける。
加速の勢いでジャンプし、腰から【ハンターカリンガ】を抜き放ち、加速と落下の力を利用した一撃を加える。
ガァァ、と鳴き声をあげながらのけぞるギアノス。
( ^ω^)「一気に畳み掛けて倒すお!」
31 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:17:58 ID:N7XQ0j6cO
そのまま片手剣を振るい、怯んだギアノスに連撃を加えていくが、ギアノス達もやられっぱなしという事は、あるはずがない。
標的以外のギアノスが高く跳躍し、その足の爪をブーンに突き立てる。
横からの強襲だったために反応が遅れ、直撃を受ける。
(メ; ω )「いつ…っ!このぉ!」
大きく横なぎに剣を振るい、標的のギアノスを仕留める。
(メ ^ω^)「あと、二匹!」
前を見ると、再びギアノスが跳躍を繰り出してきている。
(メ;゚ω゚)「ちぃぃっ!」
すぐに盾を構え、ギアノスの爪をいなす。
そのまま切りかかろうとするが、ギアノスはまだもう一匹いる。
そのギアノスが液体を吐きだし、それがブーンの腕に付着する。
32 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:19:23 ID:N7XQ0j6cO
(メ;^ω^)「うわっ!?腕が…!」
見ると、液体が一瞬にして凍り付き腕の部分が固まってしまっている。
ギアノスの吐きだした液体は過冷却状態となっていて、軽く衝撃を加えると一気に凍結してしまうのだ。
(メ;^ω^)「これじゃ、上手く剣が振れないお…」
動かせない事はないのだが、違和感が残る。
意識を前に向けると、再びギアノスが凍結液を吐き出す体制に入っていた。
(メ;^ω^)「危ねぇお!」
盾で凍結液を受け止める。
盾の表面に氷が張り付いたが、問題はない。
盾を構えたままギアノスに体当たりし、相手が怯んだところに斬撃を加えた。
(メ `ω´)「はぁっ!おっ!」
掛け声とともに剣を振るう。
ギアノスが、長く鋭いくちばしでブーンに噛み付こうとするも、ブーンは盾で打ち払い、続け様にギアノスの頭に剣を突き立て撃破する。
(メ ^ω^)「ラストだお!」
一対一に持ち込んでしまえば恐れるに足りず。
最後のギアノスは難なく倒す事ができた。
33 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:20:27 ID:N7XQ0j6cO
(メ;^ω^)「ふぃー、終わったお」
【ハンターカリンガ】を腰にかけ、それとは別の小型のナイフを取り出す。
(メ ^ω^)「んじゃ、剥ぎ取りさせてもらうお」
ハンターの武器や防具は、モンスターの身体の一部を使う事が多い。
鱗や皮、また鱗が幾重にも折り重なってできる甲殻は主に防具に。
牙や爪、角などは主に武器になる。
それらは、倒したモンスターから素材アイテムという形で剥ぎ取って得る。
それが、ハンターの基本なのだ。
(メ ^ω^)「こいつの皮は傷が少ないから使えるおね。
こっちは……鱗しか使えそうにないお」
素材として使えそうな部位を剥ぎ取り終えると、ナイフをしまう。
(メ ^ω^)「さぁ、早く依頼をこなしちゃうかお!」
今回の目的は、あくまで〈雪山草〉の採集だ。
ブーンは洞窟をさらに昇っていき、洞窟の出口から雪山の外に抜けていった。
34 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:22:05 ID:N7XQ0j6cO
―――雪山・エリア6―――
この辺りは雪山の八合目くらいに位置していて、常に雪が舞っている。
寒さも相当なものになるのだが、今のブーンは防寒具【マフモフ】シリーズを見に着けているため、寒さを心配する必要はなかった。
(メ ^ω^)「ここら辺なら見つかるはずだお」
とはいっても、やはり一面が雪に覆われていて、〈雪山草〉も雪の下に埋まってしまっている。
探し出す事もまた、結構な労働になるのだ。
―――真面目に探した時の話ではあるが。
(メ ^ω^)「“ガウシカ”は……、いたお」
頭に大きな角をもつ小型の草食動物、“ガウシカ”。
彼らは、何故このような厳しい環境の地に生息しているのか?
答えは、彼らの主食が〈雪山草〉だからだ。
つまり、“ガウシカ”が頭を下げ、何かを食べている場所には〈雪山草〉が生えている可能性が高いのだ。
35 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:23:02 ID:N7XQ0j6cO
(メ ^ω^)「〈雪山草〉はあるかおー…。
お、あったお」
“ガウシカ”達の食事を邪魔しないように、周辺の雪をかき分けると、目的の〈雪山草〉を見つける事ができた。
(メ ^ω^)「よし、採集採集!」
持てるだけの〈雪山草〉を採集する。
〈雪山草〉は、先に述べた『精算アイテム』と呼ばれるもので、それらの品は、ハンターズギルドが積極的に買い取ってくれる。
今回、納品する数さえ残しておけば後は自由にしてかまわないのだ。
(メ ^ω^)「よし、じゃあそろそろ戻るとするかお!」
(メ ^ω^)「あ、その前に…」
(メ ^ω^)つ∪ ←〈応急薬〉
+( ^ω^)'*
( ^ω^)「よし、傷も治ったお」
36 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:24:45 ID:N7XQ0j6cO
支給された〈応急薬〉で傷を治す。
支給品の中には持ち帰れる物もあるとはいえ、ほとんどの物はクエスト終了の手続きの時に回収されてしまう。
ならば回収される前に使ってしまえ、という吝嗇な思いからの行動だった。
( ^ω^)「別に、使い方を間違えてる訳でもないからおね」
一人、そう納得してベースキャンプへと戻るブーンであった。
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「赤いボックスは納品ボックス~っと!
依頼、完了だお!」
無事に依頼を終えたブーンは、村へと戻ることにした。
37 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:25:36 ID:N7XQ0j6cO
―――ポッケ村―――
出発する時、ドクオが立て直していた柵は整然と並んでいた。
ブーンはすぐに村長の元へ向かい、報告をする。
( ^ω^)「村長!依頼をばっちりこなして来ましたお!」
(#゚;;ー゚)「ええ、依頼人からも一応報告はもらっていたよ。
はい、これが報酬さ」
( ^ω^)「ありがとうございますお」
ブーンは手渡しで報酬金を受け取り、軽く礼をして家へと帰る事にした。
―――ブーン宅―――
( ^ω^)「ふぅ、今日は疲れたおー」
腰にかけていた【ハンターカリンガ】を外し、【マフモフ】シリーズを脱ぐ。
普段着に着替え、【ハンターカリンガ】の手入れを始める。
( ^ω^)「……反省点は、いっぱいあったお」
手入れをしつつ、今回のクエストの内容を振り返る。
38 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:26:51 ID:N7XQ0j6cO
( ^ω^)「確かに、依頼は達成出来たお。
でも、問題はそこじゃなかったお…」
問題があった点はただ一つ。
“ギアノス”達との戦闘だ。
( ^ω^)「ギアノスなんて、所詮は雑魚と言ってもいいようなモンスターだお。
そんなギアノスを倒すのに、あんなに苦労しているようじゃあ…」
だめだめだおね、と続ける。
( ^ω^)「でも、まぁ…」
―――ほんのちょっとだけ、楽しめたかな。
と、思うブーン。
39 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:27:33 ID:N7XQ0j6cO
フォックスの助言の通り、自分のペースでやっていけば、いつかは父さんの仇と遭遇できる。
また、そのモンスターを倒す事ができると信じて。
( -ω-)zZZ
眠りにつくブーンであった。
第二話 end
―――雪山・エリア1―――
ベースキャンプを出ると、大きな湖に接した場所にくる。
ちなみに、ハンターズギルドが定めた狩猟区域は、大まかに区切られ、番号がわり振られている。
湖に接したこの場所は、エリア1の番号が振られていた。
湖の岸辺にそって進めばエリア2へ。
岸辺から反対の方向に進み、段差を昇った先には洞窟の入口が見える。
そこへ向かえば、エリア4へと進んでいける。
今回は雪山の頂上へと向かっていく必要があるため、エリア4へと向かう。
( ^ω^)「よいしょ…おっお!」
ブーンは段差を乗り越え、洞窟に進入していく。
29 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:15:49 ID:N7XQ0j6cO
―――雪山・エリア4―――
洞窟の中は常に冷たい風が通っていて、出入り口が幾つもある事が想像できる。
一面が氷に覆われて薄水色に輝く洞窟は、どこか神秘的だった。
( ^ω^)「やっぱり、この場所は好きだおー…」
走るのではなく、歩いて先に進んでいくブーン。
ゆっくりとこの光景を眺めていたかったのだ。
(;^ω^)「っと、依頼、依頼…」
本来の目的が軽く、頭から抜け落ちていたブーン。
気を取り直し、洞窟の上方へと昇っていく。
このエリアは、昇っていくとエリア5へと抜ける事が出来る道があり、ブーンもその道を歩いてゆく。
―――雪山・エリア5―――
このエリアの中央には深く、底の見えない崖が走っている。
もう山の中腹辺りまで昇ってきていて、さらに昇っていくと、洞窟の外に抜けられる出口が見えた。
だが。入口の前には、小型の肉食鳥竜が数匹、うろついているのが見えた。
“ギアノス”という肉食竜だ。
( ^ω^)「…戦闘、開始といくかお!」
駆け寄っていくと、ギアノス達もこちらに気付いたようで、一斉に威嚇の鳴き声を発する。
( ^ω^)「まずは、端にいるあいつ!」
一番端にいるギアノスに狙いをつける。
加速の勢いでジャンプし、腰から【ハンターカリンガ】を抜き放ち、加速と落下の力を利用した一撃を加える。
ガァァ、と鳴き声をあげながらのけぞるギアノス。
( ^ω^)「一気に畳み掛けて倒すお!」
そのまま片手剣を振るい、怯んだギアノスに連撃を加えていくが、ギアノス達もやられっぱなしという事は、あるはずがない。
標的以外のギアノスが高く跳躍し、その足の爪をブーンに突き立てる。
横からの強襲だったために反応が遅れ、直撃を受ける。
(メ; ω )「いつ…っ!このぉ!」
大きく横なぎに剣を振るい、標的のギアノスを仕留める。
(メ ^ω^)「あと、二匹!」
前を見ると、再びギアノスが跳躍を繰り出してきている。
(メ;゚ω゚)「ちぃぃっ!」
すぐに盾を構え、ギアノスの爪をいなす。
そのまま切りかかろうとするが、ギアノスはまだもう一匹いる。
そのギアノスが液体を吐きだし、それがブーンの腕に付着する。
32 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:19:23 ID:N7XQ0j6cO
(メ;^ω^)「うわっ!?腕が…!」
見ると、液体が一瞬にして凍り付き腕の部分が固まってしまっている。
ギアノスの吐きだした液体は過冷却状態となっていて、軽く衝撃を加えると一気に凍結してしまうのだ。
(メ;^ω^)「これじゃ、上手く剣が振れないお…」
動かせない事はないのだが、違和感が残る。
意識を前に向けると、再びギアノスが凍結液を吐き出す体制に入っていた。
(メ;^ω^)「危ねぇお!」
盾で凍結液を受け止める。
盾の表面に氷が張り付いたが、問題はない。
盾を構えたままギアノスに体当たりし、相手が怯んだところに斬撃を加えた。
(メ `ω´)「はぁっ!おっ!」
掛け声とともに剣を振るう。
ギアノスが、長く鋭いくちばしでブーンに噛み付こうとするも、ブーンは盾で打ち払い、続け様にギアノスの頭に剣を突き立て撃破する。
(メ ^ω^)「ラストだお!」
一対一に持ち込んでしまえば恐れるに足りず。
最後のギアノスは難なく倒す事ができた。
(メ;^ω^)「ふぃー、終わったお」
【ハンターカリンガ】を腰にかけ、それとは別の小型のナイフを取り出す。
(メ ^ω^)「んじゃ、剥ぎ取りさせてもらうお」
ハンターの武器や防具は、モンスターの身体の一部を使う事が多い。
鱗や皮、また鱗が幾重にも折り重なってできる甲殻は主に防具に。
牙や爪、角などは主に武器になる。
それらは、倒したモンスターから素材アイテムという形で剥ぎ取って得る。
それが、ハンターの基本なのだ。
(メ ^ω^)「こいつの皮は傷が少ないから使えるおね。
こっちは……鱗しか使えそうにないお」
素材として使えそうな部位を剥ぎ取り終えると、ナイフをしまう。
(メ ^ω^)「さぁ、早く依頼をこなしちゃうかお!」
今回の目的は、あくまで〈雪山草〉の採集だ。
ブーンは洞窟をさらに昇っていき、洞窟の出口から雪山の外に抜けていった。
―――雪山・エリア6―――
この辺りは雪山の八合目くらいに位置していて、常に雪が舞っている。
寒さも相当なものになるのだが、今のブーンは防寒具【マフモフ】シリーズを見に着けているため、寒さを心配する必要はなかった。
(メ ^ω^)「ここら辺なら見つかるはずだお」
とはいっても、やはり一面が雪に覆われていて、〈雪山草〉も雪の下に埋まってしまっている。
探し出す事もまた、結構な労働になるのだ。
―――真面目に探した時の話ではあるが。
(メ ^ω^)「“ガウシカ”は……、いたお」
頭に大きな角をもつ小型の草食動物、“ガウシカ”。
彼らは、何故このような厳しい環境の地に生息しているのか?
答えは、彼らの主食が〈雪山草〉だからだ。
つまり、“ガウシカ”が頭を下げ、何かを食べている場所には〈雪山草〉が生えている可能性が高いのだ。
(メ ^ω^)「〈雪山草〉はあるかおー…。
お、あったお」
“ガウシカ”達の食事を邪魔しないように、周辺の雪をかき分けると、目的の〈雪山草〉を見つける事ができた。
(メ ^ω^)「よし、採集採集!」
持てるだけの〈雪山草〉を採集する。
〈雪山草〉は、先に述べた『精算アイテム』と呼ばれるもので、それらの品は、ハンターズギルドが積極的に買い取ってくれる。
今回、納品する数さえ残しておけば後は自由にしてかまわないのだ。
(メ ^ω^)「よし、じゃあそろそろ戻るとするかお!」
(メ ^ω^)「あ、その前に…」
(メ ^ω^)つ∪ ←〈応急薬〉
+( ^ω^)'*
( ^ω^)「よし、傷も治ったお」
支給された〈応急薬〉で傷を治す。
支給品の中には持ち帰れる物もあるとはいえ、ほとんどの物はクエスト終了の手続きの時に回収されてしまう。
ならば回収される前に使ってしまえ、という吝嗇な思いからの行動だった。
( ^ω^)「別に、使い方を間違えてる訳でもないからおね」
一人、そう納得してベースキャンプへと戻るブーンであった。
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「赤いボックスは納品ボックス~っと!
依頼、完了だお!」
無事に依頼を終えたブーンは、村へと戻ることにした。
―――ポッケ村―――
出発する時、ドクオが立て直していた柵は整然と並んでいた。
ブーンはすぐに村長の元へ向かい、報告をする。
( ^ω^)「村長!依頼をばっちりこなして来ましたお!」
(#゚;;ー゚)「ええ、依頼人からも一応報告はもらっていたよ。
はい、これが報酬さ」
( ^ω^)「ありがとうございますお」
ブーンは手渡しで報酬金を受け取り、軽く礼をして家へと帰る事にした。
―――ブーン宅―――
( ^ω^)「ふぅ、今日は疲れたおー」
腰にかけていた【ハンターカリンガ】を外し、【マフモフ】シリーズを脱ぐ。
普段着に着替え、【ハンターカリンガ】の手入れを始める。
( ^ω^)「……反省点は、いっぱいあったお」
手入れをしつつ、今回のクエストの内容を振り返る。
38 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:26:51 ID:N7XQ0j6cO
( ^ω^)「確かに、依頼は達成出来たお。
でも、問題はそこじゃなかったお…」
問題があった点はただ一つ。
“ギアノス”達との戦闘だ。
( ^ω^)「ギアノスなんて、所詮は雑魚と言ってもいいようなモンスターだお。
そんなギアノスを倒すのに、あんなに苦労しているようじゃあ…」
だめだめだおね、と続ける。
( ^ω^)「でも、まぁ…」
―――ほんのちょっとだけ、楽しめたかな。
と、思うブーン。
39 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/01(日) 21:27:33 ID:N7XQ0j6cO
フォックスの助言の通り、自分のペースでやっていけば、いつかは父さんの仇と遭遇できる。
また、そのモンスターを倒す事ができると信じて。
( -ω-)zZZ
眠りにつくブーンであった。
第二話 end