January 2011
January 23, 2011
( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 第四話
西棟に入ったのは初めてだった。
ミセ; -゚)リ「ケホッ!」
ホコリの舞う部屋には、乱雑にものが置かれ、視界がおそろしく狭い。
ここは物置だった。
一階から二階に上がるにははしごを使う必要があった。
質素な木のはしごを一段上る度に、ぎしぎしと不安な音が鳴った。
二階に上がるとものは無くなり、ただ上に続く螺旋階段だけが見える。
石段をぐるぐると上っていく内に心がときめいていくのを感じた。
例えばそれは大人の踏み込まない場所に秘密基地を作った、子供のような。
螺旋階段の終わりは、真っ赤な光で溢れていた。
ミセ*゚ー゚)リ「わぁ――――」
見晴らしのいい景色の中で、広大な自然が赤く、壮大な光に照らされ、目を奪われるほど美しかった。
展望台に一人佇むジョルジュの横顔を、夕陽が赤く染めている。
彼の横顔があまりにも寂しそうに見えて、ミセリは息を呑んだ。
##### ガラクタ魔王のようです #####
第四話「鮮血シアターと二人ぼっち」
January 21, 2011
('A`)のバイト先に高校時代のクラスメイトが来たようです
('A`)「はー」
('A`)「深夜のレジ番暇すぎ」
('A`)「書店を二十四時間営業にする意義を問いたい」
('A`)「中坊がエロ本買いに来るだけだろ……」
ウィーン
('A`)「おっ来たか、いらっしゃいませー」
川 ゚ -゚) 「ん? この声」
('A`)「あっ」
川 ゚ -゚) 「そしてこの歳月の重みを知らん変容のない不景気面」ジロジロ
('A`)「い」
('A`)「いらっしゃいま(↑)せー」
( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 第三話
ミセリが城に住み始めてから数日が経った。
三食食べられ、布団の中で寝られるここは、彼女にとって紛れもない天国だった。
ミセ*゚ー゚)リ「おーいたいた」
( ゚∋゚)「何かご用でしょうか」
巨体を小さくして昼食の準備をしていたクックルに、ミセリが声をかける。
ミセ*゚ー゚)リ「いやぁー、なんていうか私って居候じゃん?
だからさぁ、何にもしないのはちょっと駄目かなと思って、何か手伝いでもっと」
( ゚∋゚)「魔王様はなにもしなくていいと仰いましたよ」
ミセ*゚ー゚)リ「そりゃあ言ったけどさ、こちとらそこまで無神経じゃないっつーか……」
( ゚∋゚)「ええ、よい心がけです。ではお言葉に甘えて、料理の手伝いをしてもらいましょうか」
ミセ*^ー^)リ「オッケー! 曲がりなりにも女だかんね。料理くらい楽勝!」
ミセ*゚-゚)リ「ぎゃあああああ指切った!」
ミセ;゚-゚)リ「ひっ! お皿割っちゃった!」
ミセ*>-<)リ「しょっぱ! 塩の分量間違えた!」
ミセ*;ー;)リ「ひぃぃぃぃ形容しがたい物体Xが誕生した!」
( ゚∋゚)「ミセリ様。その、申し上げにくいのですが……」
ミセ*゚-゚)リ「うん、わかってる。みなまで言わないで」
##### ガラクタ魔王のようです #####
第三話「有能執事と夢見がちな魔神」
January 19, 2011
( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 第二話
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 23:13:15.76 ID:bLAra/Q70
小鳥の鳴き声で目を覚ました。
ふかふかの毛布の中で、小さく伸びをしたあと、ベッドからはい出る。
ミセ*´ー`)リ(気持ちよかったぁ~~~~~~~)
ベッドの上で寝られるのがこんなに幸福なことだっとは、ミセリは感動している。
ミセ*゚ー゚)リ(そういえばこの部屋って、魔王様の部屋なんだっけ)
空き部屋が無いので、ひとまず自分の部屋で寝ろとジョルジュは言った。
てっきり体を要求しているのだと思い、服を脱いで迫ったが、渋い顔をされてはねのけられた。
ミセ*゚ー゚)リ(失礼しちゃうわよね。乙女からの誘いを断るだなんて。いうか魔王様はどこで寝てんだろ)
( -∀-)「むにゃ?」
部屋から出ると、廊下のカーペットの上で寝ているジョルジュを見つけた。
ミセ;゚ー゚)リ「ええええええ城主なのに!?」
##### ガラクタ魔王のようです #####
第二話「抽選勇者と囚われの姫」
( ゚∀゚)ガラクタ魔王のようです 第一話
森の中を女が駆けている。
その後ろを、数人の男たちが追っていた。
「待て! この売女が!」
ミセ;゚ー゚)リ「って言われて待つほどアホじゃねえよ!」
「いーやおまえはアホだ! 底抜けのまぬけ! だから止まれ!」
ミセ;゚ー゚)リ「好き勝手いいやがって死ね!」
追っているのは兵士たちだった。
女は安っぽいドレスをはためかせて、必死に逃げ回っている。
「ま、待て。この先は危険だ」
兵士の内、一人が立ち止まる。
「この先はやつの領地になる」
「そうか! カエラズの森」
「クソ。これでは追えないな」
女の背中が小さくなり、森の奥へ消えていくのを、歯がゆい気持ちで兵士たちは見送った。
「まあいい。これであの女が死んでくれれば、我々の落ち度も無くなる」
「どうせ捕まえれば死刑だったしな」
「さあ我々も帰投しよう。あの尻軽女のせいで、魔物に教われでもしたら報われないぞ」
兵士たちが踵を返し、街に帰り始めてから、十数分後のことだった。
( ゚∋゚)
ミセ;゚ー゚)リ
森の奥へ逃げ込んだ女は、三メートル以上はあるガーゴイルの前で、力なく座り込んでいた。
##### ガラクタ魔王のようです #####
第一話「ガラクタ魔王と尻軽女」
January 16, 2011
( ^ω^)さよならアスキーアートのようです 後編
【道】
(-_-)「本当にみんな死んでる…」
(-_-)「…世界が終るのかな…」
(-_-)「……なんかわくわくする」
(-_-)「……………」
(-_-)「とにかく…片っぱしからクラスのみんなに会いに行こう」
J(;'ー`)し「……………ドクオー」
(-_-)「……」
J(;'ー`)し「ドクオー?どこにいるのー?」
(-_-)「まあ…いいや………」
J(;'ー`)し「ドクオー!!」
( ^ω^)さよならアスキーアートのようです 中編
【警察署の一室】
( <●><●>;)「ですからね!?あの人が自分から突っ込んできたんです!」
( ФωФ)「……それで?」
( <●><●>;)「それで…だ、だから私は避けようがなかったんですよ!」
( ФωФ)「あんたがもう少し速度落としてればこんなことにはならなかったんじゃないか?」
( <●><●>;)「いや…僕は法定速度ないでしたよ!」
( ФωФ)「まったく…デルタは何をやっているんだ…」
( <●><●>;)「あの…ちゃんと聞いてくれてます…」
( #ФωФ)「おい!」
( <●><●>;)「は、はい?何ですか?」
( #ФωФ)「なんでさっきから電話が繋がらないんだ!」
( <●><●>;)「し、知りませんよ!朝の地下鉄の事故の影響じゃないですか?」
( ФωФ)「何故電車の事故が携帯に影響するんだ!」
( <●><●>;)「だから知りませんよ!ただみんな電話して…回線全体が込み合ってるんじゃないんですか?」
( #ФωФ)「ふん……」
( <●><●>;)「……………」
( ФωФ)「…………………」
( <●><●>;)「…………あ、あの」
( ФωФ)「なんだ」
( <●><●>;)「ちょっとトイレに行きたいんですけど…」
( ФωФ)「…………我慢しろ」
( <●><●>;)「いえ…もうそろそろ限界が……」
( #ФωФ)「チッ………行くぞ」
( ^ω^)さよならアスキーアートのようです 前編
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/13(木) 02:13:35.26 ID:QL3YwuzdP
【AAテンプレその1】
( ^ω^)内藤ホライゾン ξ゚⊿゚)ξツンデレ ('A`)ドクオ 川 ゚ -゚)素直クール ζ(゚ー゚*ζデレデレ
_
( ゚∀゚)o彡゜ジョルジュ長岡 ノパ⊿゚)素直ヒート (´・ω・`)ショボーン (`・ω・´)シャキン
( ´∀`)モナー ( ・∀・)モララー (,,゚Д゚)ギコ猫 (*゚ー゚)しぃ (*゚∀゚)つー (#゚;;-゚)でぃ
/ ,' 3荒巻スカルチノフ ミ,,゚Д゚彡フサギコ ( ´_ゝ`)兄者 (´<_` )弟者
(*'ω' *)ちんぽっぽ ( ><)わかんないんです=ビロード ( <●><●>)わかってます
<ヽ`∀´>ニダー ( ,,^Д^)タカラ ( ^Д^)プギャー *('')*ヘリカル沢近 川д川貞子
(・∀ ・)斉藤またんき (-_-)ヒッキー ( ´ー`)シラネーヨ (=゚ω゚)ノぃょぅ ( ゚д゚ )こっちみんな
从'ー'从渡辺さん ('、`*川ペニサス伊藤 从 ゚∀从ハインリッヒ高岡 ( ФωФ)杉浦ロマネスク
|゚ノ ^∀^)レモナ ( ∵)ビコーズ ( ゚∋゚)クックル lw´‐ _‐ノv素直シュール J( 'ー`)しカーチャン
※ショボーンはショボン、ツンデレはツン、デレデレはデレ、ハインリッヒ高岡はハイン、
素直クール・ヒート・シュールはそれぞれクー・ヒート・シューと書かれることが多い
【大学の休憩所のようなところ】
ξ゚⊿゚)ξ「………………」
( ^ω^)「……………あの、すいません」
ξ゚⊿゚)ξ「!………な、なんですか?」
( ^ω^)「大学病院へはどうやって…」
ξ;゚⊿゚)ξ「あっ…えーっと…隣です。そこの坂を下ると広場みたいなとこに出るんですけど、そこを右に…」
( ^ω^)「え…駅から通るとこですかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「え?あ、はい」
( ;^ω^)「そこから通ってきたんですけど…」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ…いやその道を右に…いや右っていうか右寄りに…」
ξ;゚⊿゚)ξ「あっすいません!こっちから見れば左ですね」
( ^ω^)「あっ………なるほど」
ξ゚⊿゚)ξ「はい。そしたらすぐ見えると思うので」
( ^ω^)「わかりましたお…………あ」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
( ^ω^)「ありがとうだお」
ξ*゚⊿゚)ξ「え?あっ………いえ…はい」
January 12, 2011
('A`)荒地のようです 第二キビ
第ニキビ 「A rolling stone gathers no moss」
( ・∀・)「おいどうすんだよへたれ」
('A`)「全力で走り抜けました。悔いはありません」
( ・∀・)「まったく冗談は顔だけにしてくれよ」
('A`)「・・・」
こいつ。今僕が喋ってる相手はニキビだ。別に僕の頭がいかれたとか中二病が発祥したとかじゃなく、本当に僕のニキビがしゃべっているのだ
原因はわからないしこいつがなんの目的をもっているのかもわかっていない
( ・∀・)「俺?いや、特に生まれてきた理由なんてないんじゃないかな。」
( ・∀・)「そうだな。強いていえば」
('A`)「うん」
( ・∀・)「そこにニキビがあったから」
だ、そうだ
寂れた校門をくぐり下駄箱にたどり着いた僕はシューズケースから上履きを取り出した
自分で上履きを持ち帰り保管しないと大体数日で上履きがなくなるからだ
上履きの中にカブトムシの頭が入っていたこともある
January 10, 2011
本舗通信 Vol.1 『ブログ作った時のテンションって半端ないよね』
[・-・] みなさんこんにちは!
[・-・]ノ 当面の目標は総合テンプレートに載ることなジョバイロです!
[・-・] さぁ記念すべき第1回目の本舗通信!
[・-・] よりによって成人式の今日更新します。
[・-・] まぁ僕は来年なので関係ありませんが
[・-・] 本舗通信の内容は更新報告や感想、お知らせ…などなどいろいろやる予定です!
[・-・] 本当は月1でやる予定だったんだけど、あまりに作品溜め込みすぎると感想なんて書いてらんないので
[・-・] 15作載せたら書くことにしました。
[・-・] 一応、感想に関してはネタバレはしないよう…ってか皆さんが読みたいと思うように書くつもりです。
[・-・] へへっ…なんか照れるね。
[・-・] それではVol.1、いってみましょう!
2011/01/10 本舗通信 Vol.1
Ⅰ 更新報告&感想
Ⅱ ブーン系本舗について
Ⅲ ブーン系音楽短編フェスについて
続きを読む
[・-・]ノ 当面の目標は総合テンプレートに載ることなジョバイロです!
[・-・] さぁ記念すべき第1回目の本舗通信!
[・-・] よりによって成人式の今日更新します。
[・-・] まぁ僕は来年なので関係ありませんが
[・-・] 本舗通信の内容は更新報告や感想、お知らせ…などなどいろいろやる予定です!
[・-・] 本当は月1でやる予定だったんだけど、あまりに作品溜め込みすぎると感想なんて書いてらんないので
[・-・] 15作載せたら書くことにしました。
[・-・] 一応、感想に関してはネタバレはしないよう…ってか皆さんが読みたいと思うように書くつもりです。
[・-・] へへっ…なんか照れるね。
[・-・] それではVol.1、いってみましょう!
2011/01/10 本舗通信 Vol.1
Ⅰ 更新報告&感想
Ⅱ ブーン系本舗について
Ⅲ ブーン系音楽短編フェスについて
続きを読む
January 09, 2011
('A`)荒地のようです 第一キビ
中学生の頃からか、僕の顔は荒れていた
そう、思春期に荒れたのは僕の心ではなく顔だったのだ
にきびででこぼこの顔
いつも顔は赤く、油ぎっていた
ξ゚⊿゚)ξ「うわーあいつの顔きもくない?」
_
( ゚∀゚)「荒地だ荒地wwww」
_
( ゚∀゚)「おい荒地、今日の給食のデザートよこせよ」
('A`)「え・・・いやだよ」
_
( ゚∀゚)「荒地のくせに生意気だなwwwクリーニングしちゃうぞwww」
ξ゚⊿゚)ξ「やめなよwwwかわいそうじゃないwwww」
今思えば軽く虐められていたのだろう。鈍い僕はそういう扱いに慣れてしまっていた
( ゚∀゚)「おい・・・断ったら殴るぞ」
僕のそばでぼそりとジョルジュがささやく
('A`)「や、やります・・・」
( ^ω^)「おお。他に立候補はいないな?」
( ^ω^)「男の学級委員はドクオで決まりだな」
_
( ゚∀゚)「さすが荒地!荒野の一匹狼だなwww」
('A`)(困ったなぁ。人前に立って話せないぞ僕)
( ^ω^)「女の子は素直さんに決まりました。二人に拍手!」
パチパチと気の無い拍手。中にはクスクス笑いが混じっていた
川 ゚ -゚)「よろしくな」
('A`)「ん」
「ん」ってなんだ「ん」って
気の利いた言葉の一つも出ない自分が少しもどかしい
( ^ω^)「さっそくだが、今度の学年会は二人で今度やる運動会についての司会進行やってもらうからな」
川 ゚ -゚)「はい」
('A`)(無理無理無理無理無理!!)
_
( ゚∀゚)「ぎゃはははwwwwがんばれよ荒地www」
( ^ω^)「それじゃあ今日のホームルームは終わり、各自気をつけて帰るように」
('A`)「はあーどうすんだよ。100人以上の前で醜態さらすのか」
帰り道一人ごちりながら黙々と歩く。僕の歩幅は小さいらしく、途中で何人かの生徒に抜かされたがそれでも急いで帰る気にはなれなかった
('A`)「あー学校滅びないかな」
('A`)「くっそジョルジュが余計なこと言わなければ」
('A`)「せめてにきびなくならないかな」
( ・∀・)「そいつぁ困るな」
('A`)「誰が困るんだよ・・・」
('A`)「は?」
( ・∀・)「だから、俺が困るんだって」
('A`)「ど、どちら様で?」
( ・∀・)「にきび」
('A`)荒地のようです
第一キビ 「決戦の朝」
( ・∀・)監禁されたようです。暗い暗い暗いクライ・・・
視界を覆っているものが布なのか、それともガムテープのようなものなのか。
もしも粘着力のあるものであれば、はがすときが心配だとモララーは思った。
冗談を考えて心を奮い立たせようとしたが、それは失敗に終わった。
心をぎりぎりと締め付けるのは、手足と視界の自由を奪われ、命の保証さえ無いこの状況だった。
暗い。室温は適度に保たれていたのはモララーにとって有り難いことであったが、なによりも心が寒く、冷たく空虚だ。
空っぽだった。
かつてない程に心が満たされておらず、視界よりも深い色で濁っていた。
監
禁
さ
れ
た
よ
う
で
す
暗い 暗い 暗い クライ