March 28, 2011

( ^ω^)は欲望に支配されているようです 最終話+エピローグ

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:31:02.92 ID:fZ9DuU+00

【この二人可哀想だね……。】


【でも、自業自得じゃない?】


【でもな、彼も悪気があって罪を犯した訳じゃない。彼に施された教育が余りにも歪んで
いたのがいけなかった。根っ子の部分は本当に純粋な人だったんだ。】


【うん。だって渡辺って子に会ってから、その人凄く変わったみたいだしね。】


【うーん……教育って怖いね。まるで洗脳だ。】


【うむ、良いこと言ったな。だから教育はとても大事なんだ。お前達もしっかり勉強して、
いろんな経験をしなさい。無駄だと思える行動も、実はとっても大切なことなんだ。】


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:33:07.58 ID:fZ9DuU+00


【うん。わかった!!僕も勉強ばかりしないで、いっぱい遊ぶ!!】


【私も!!】


【待て、お前は勉強しなさい。】


【……はーい。】


【お母さん。その昔話の続きが気になるよ!!】


【そうだな……。じゃ続きを話そう。】


【わーい!!】


―――ブーンは欲望に支配されているようです―――





19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:34:59.67 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「……」


あれ以来、渡辺は夜中になっても僕の部屋に来なくなってしまった。
そればかりか、会っても目を逸らし挨拶もしてくれない。
声を掛けても、震えた声で【ごめんなさい……。】としか言わない。
彼女の震えた声を聞かされる度に、僕は悲しくなる。
嗚呼、薔薇色の世界が徐々に腐ってゆく。
今まで殺して、壊してきた女の腐肉が散乱する世界に戻されてしまう……。
もうあの世界には戻りたくない。


( ^ω^)「……あ。」


从'ー'从「……あ。」


キッチンに入ると彼女が居た。
どうやらカレーを作っていたらしく、香ばしくスパイシーな香りが鼻腔を擽る。
台所に目を移すと【ブーンさんへ、今日はカレーです。ゆっくり噛んで食べてね】
と書いてあるメモ書きを見つけた。
哀しいメモ書きを見て、堪らずこう呟く。



22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:38:18.46 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「……渡辺ちゃん。偶には一緒に食べないかお?」


从'ー'从「……。」


……嗚呼、やはり目を逸らしてしまう。
君の綺麗な瞳と僕の瞳を重ねたい。
あの楽しかった会話や、君のちょっとズレた考えを聞いて笑い合いたい。
……あの頃に、あの幸せだった日々に戻りたい。


从'ー'从「……ごめんなさい。」


もう止めてくれ!!
僕はそんなものを望んでない。
だから、もうそんなこと言わないでくれ!!



25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:40:43.26 ID:fZ9DuU+00

(: ^ω^)「はぁ、はぁ……。」


从;'ー'从「……」


心に留めておいた気持ちが勝手に溢れる。
悲痛な叫びと本心が現実とリンクし、渡辺に伝わった。


彼女はどう思うだろうか?
あんな怖い思いをさせておいて、本当に勝手で屑なヤツだと思われてしまうのか?
僕は畏怖する。


从'ー'从「……ブーンさんの望みってなぁに?教えて。」


( ^ω^)「……」



29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:43:01.87 ID:fZ9DuU+00


改めて考える。
僕が渡辺に対して望むことはなんだ?
……そんなの決まっている。
そして、その言葉を如何にシンプルに伝えるかを模索する。
……うん。これしかないな。
ちょっと恥ずかしいけど、これが一番だ。


( ^ω^)「渡辺ちゃん……。僕と結婚して欲しいお。」


从;'ー'从「……!!」


渡辺にとっては予想外な展開だったのだろう。驚いた顔をしている。
しかし、こんな台詞はドラマや小説だけだと思っていたが、そんなことなかったな。
恥ずかしいけど本心なのだから仕方ない。


从;'ー'从「で、でも……私エッチもできない屑な女だよ?子供だって作れないよ?それでも良いの?」


(; ^ω^)「僕は君と居るだけで幸せなんだお!!ずっと、ずっと一緒に居たいんだお!!!」



31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:45:25.42 ID:fZ9DuU+00


嗚呼、気持ちが溢れる。
心が熱い……。
僕って生き物は冷酷で自分の利益しか考えない最低の男だと思っていた。
でも、渡辺が来てからは変わった。
彼女のおかげで人間らしい感情を手に入れることができた。


从;ー;从「うぅ……ブーンさん~。」


渡辺が僕の腹に顔を埋める。
久々の渡辺の体温に僕は頬を緩ませる。
優しい、優しい感触と香りが脳みそに隅々まで広がる。
そして、僕の脳みそが幸せを促す物質を大量に分泌させる。


(* ^ω^)「よしよし、渡辺ちゃん。一緒にカレーを食べようお。」


从;ー;从「うん……。」


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36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:47:55.77 ID:fZ9DuU+00

【こうして二人は幸せになったとさ。めでたし、めでたし。これで我が侭王子と記憶を
失った少女のお話は終りだ。】


【イイハナシダナー!!】


【二人とも幸せになって良かったね!!】


【そうだな……ほら、もう夜の9時だぞ。明日は早いんだから、そろそろ歯を磨いて寝なさい。】


【はーい。おやすみ~】


【お母さん!!おやすミンミンゼミ!!】


【はいはい、おやすみなさい。】

トテトテトテ……

【さて、あの子達も居なくなったし。あの小説の続きを書かなきゃな。締め切りも近いし。】

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43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:56:47.95 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「こうして僕達は結ばれたんだお。まぁ肉体的な繋がりは無理だったけど……。」


川 ゚ -゚)「随分と複雑な話だな。ただ、それでは君と渡辺さんが私を監禁する理由にはならないぞ。」


( ^ω^)「まぁ焦るなお。君は僕の全てを知りたいんだおね?しかし……屈辱的な性行為を実行する
       憎い僕の中身を知ってどうするんだお?」


川 ゚ -゚)「母を殺し、私にその死体を食べさせてそれを見て自慰していた異常者を恨むのは当然
     だろ?しかしな、お前の異常な性行為には何故か愛情があるんだよ。
     ただ犯すだけじゃなく、行為が終わった後には必ず優しく頭を撫でてくれ、精液で
     汚れた身体を温かいお湯で優しく洗い流してくれる君の行動に違和感を覚えてな……
     だから君の全てを知りたい…… 気になって気になって仕方ないんだ。」


( ^ω^)「……その行為は君を洗脳させる為だお、それ以外に深い意味は無いお」


川 ゚ -゚)「……それは嘘だな。」


( ^ω^)「何故そんなことが言い切れるんだお?」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 18:59:20.52 ID:fZ9DuU+00

川 ゚ -゚)「……もしそうなら、そんなことを喋らないだろ。君は嘘を吐くのが
     苦手な人間だろ?君は純粋すぎるから嘘を吐いても直ぐに判るぞ?。」

( ^ω^)「……君は恐ろしい女だお。」


川 ゚ ー゚)「ハハ、確かに君が言うように怖い女かもな。だって君との性行為が楽しくて
     気持ちよくて仕方ない。あんな快楽を与えてくれる人間は君しか居ないよ。」


( ^ω^)「それは褒められていると思っていいのかお?」


川 ゚ -゚)「判断は君に任せるよ。」


( ^ω^)「……そうかお、ここまで僕の性癖を受け入れてくれる人物はそうそう
       いないお。君は本当にどうしようもない変態さんだお。」

川 ゚ -゚)「褒めてくれてありがとう。さて、そろそろ続きの話を聞かせて
     くれないか?」

( ^ω^)「……わかったお。」


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45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:01:35.24 ID:fZ9DuU+00


それから僕らは結婚し、家族になった。
母は反対していたけどね。
きっと自身の愛玩具を失うのが耐えられなかったのだろう。


ξ;⊿;)ξ「い~や~だ!!!ブーンが結婚だなんて嫌だ~!!!」


電話越しに泣き叫ぶ雌の叫びが頭の中で乱暴に拡散した。
まったく……困った母親だ。


(; ^ω^)「そんなに泣かないでくれお……。」


ξ;⊿;)ξ「だって、ブーンは私の物だもん!!ブーンの身体は全て私の物だもん!!」


うん。
今更だが、僕の母は相当狂っているな。
外見と年齢のギャップ、そして思考も全てが狂っている。
さて、どう説得するべきか……。



48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:04:09.12 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「……あ。」


ξ;⊿;)ξ「ブーンが結婚するなんて絶対に許さない……うぅ。」


嗚呼、そうか。
母が欲しいのは僕の身体だけなら、こう交渉すればいいのか。


( ^ω^)「母さん、じゃあこうするお?」


ξ;⊿;)ξ「うぅ……」


( ^ω^)「実は僕達、まだ一回も交尾してないんだお」


ξ;⊿;)ξ「え……?」


( ^ω^)「だから、僕の身体は母さんの物だお。これからもそれは変わらないお」


ξ;⊿;)ξ「……そうなの?」



50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:08:05.77 ID:fZ9DuU+00

( ^ω^)「だおだお。だから母さんは今まで通り僕を好きなだけ犯していいお。その代わり、
      僕の心は渡辺ちゃんの物だお。これなら文句ないはずだお?」


ξ;⊿;)ξ「うぅ……。じゃあ、渡辺との性行為はこれからもしないって約束できる?」


問題ない。だって僕達が肉体的に結ばれることはまず無い。
彼女の持つ闇の深さを考えると、そう考えておくべきだ。
母さんとの性行為はバレないようにすればいい。


( ^ω^)「誓うお。これで交渉成立だおね?」


ξ*゚⊿゚)ξ「うん!!じゃあ今度会ったらいっぱいしようね?」


母さんは意味を理解していないようだ。貴方は何れ後悔するだろう。

後日、契約書を母に提示し交渉は完全に成立した。
これで、僕らは結婚できる。
とても嬉しかった。


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52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:10:38.88 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「こうして、僕と渡辺は結婚することができたお。勿論、会社も予定通り手に入って
       全てが丸く収まったお。」


川; ゚ -゚)「……君はそれで本当に良かったのか?」


( ^ω^)「……あの時はこれしか思い浮かばなかったんだお。それに母さんに黙って
       結婚なんてしたら渡辺は殺されるお。」


川; ゚ -゚)「そんな大袈裟な……。」


( ^ω^)「君は母さんに会ったことがないからそんなことを言えるんだお。あの人は自分の
       欲望を叶える為ならどんな手段でも用いてくるお。」


川 ゚ -゚)「……その辺は君とそっくりだな。」



53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:12:21.46 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「僕は我が家の帝王学に則っているだけだお。これは家族を幸せにする唯一の方法。
      仕方ないことなんだお。」


川 ゚ -゚)「それが私を監禁する理由に繋がるのか?」


( ^ω^)「そうだお、仕方ないんだお。だけど本心は違うお。僕はもう殺したり、壊してきた女の腐肉が
      散乱する世界に戻りたくないんだお。」


川 ゚ -゚)「そうなった経緯を教えてくれないか?嫌ならいいが……」


( ^ω^)「問題ないお。そもそも全てを話す予定だったし。それに、僕にはもう君を監禁する理由が無いんだお。」


川 ゚ -゚)「ん?どういう意味だ?10ヶ月も監禁しておいて私に飽きたのか?」


( ^ω^)「……それも含めて、今から話すお。」


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55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:14:12.63 ID:fZ9DuU+00


僕と渡辺は結婚し、会社も手に入って全てが順調だった。
母以外の役員は全て男で、その男達は母の言うことを一寸も狂い無く従う。
まぁ理由は解りきっているから、疑問に思うことじゃないな。
しかし、男ってヤツは僕を含めて本当に愚かだ。
性欲は女が男を操る為にある。
それを理解していても、男達はどうすることもできない。


( ^ω^)「……」


ξ*;⊿;)ξ「もっと、もっと頂戴……。」


僕の肉が作り出す快楽に、涙を流しながら堪能する雌。
ぐちゃぐちゃと腰を振り、豊満で綺麗な形をした乳を上下に揺らす。
既に、雌の蜜壷には僕の熱を放出させたというのに、この有様だ。
本当は渡辺とこういうことをしたいのだが、それはもう夢物語。
叶わぬ夢なのだ。



63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:29:13.24 ID:fZ9DuU+00

( ^ω^)「……」


ξ*///)ξ「ブーンの身体は私の物!!誰にも渡さない!!あっあ……。」


雌の執着心は恐ろしい。
これが渡辺の台詞ならどれだけ嬉しかっただろうか……。
僕の首に手を廻し、ゆっくりと力を籠める母は怖かった。
無意識の内にやっていたことだろうが、その無意識の行動は僕を絶対に放さないという意志の表れなのだろう。


ξ*///)ξ「……」


( ^ω^)「……」


いつの間にか失神している母を見て、僕はホッとする。
今日も渡辺にばれないで終えることができた。
その安心感が最高に心地良かった。


( ^ω^)「……」


ξ*///)ξ「ブーンの子供生みたい……ブーンの……全てが欲しいよ。」



67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:32:11.78 ID:fZ9DuU+00
最近の母は父の名前を呼ばずに、僕の名前を出すようになった。
やっと僕を見てくれた。
やっと失った物の大きさを理解できたね、おめでとう。
だけどもう遅いよ……遅すぎる。

僕は渡辺に会うまでずっと寂しかった。
母との行為は中学2年生の頃から続き、今に至る。
今日までの間、僕の身体を父と重ねていた母に問いたい。

僕の気持ち理解してくれた?
どう?大切な玩具を失った気持ちは?
僕はね、渡辺と会うまでずっと心が満足に潤わなかったんだよ?
今度は母がそれを味わう番だ。
僕をいくら快楽の沼に落としても決して貴方のことを見ない。
ずーっと僕は渡辺を見続ける。


ξ;⊿;)ξ「ブーン……お願い……戻ってきてよ……寂しいよう。私を見てよ……」


( ^ω^)「……」


僕は決して見ないし、返事もしない。
永遠にその孤独を味わうがいい。
愛しているよ、渡辺。

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70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:34:33.77 ID:fZ9DuU+00


(* ^ω^)「渡辺ちゃん、ただいまだおー!!」


从*'ー'从「ブーンさん、お帰りなさい。今日のご飯は生姜焼きだよ♪」


家に帰ると、渡辺の温かい笑顔が瞳に写る。
それだけで僕は幸せだ。


(* ^ω^)「おぉ、生姜焼きは良いおね。今日もいっぱい食べちゃうお。」


从*'ー'从「また太っちゃうよ?まぁそれでも良いけどね♪」


そう言い、僕の腹に顔を埋める。
君は本当にこの場所が好きだな。
まぁ、僕も腹に顔を埋める君が大好きだから良いけど。



71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:36:38.73 ID:fZ9DuU+00


彼女の頭を優しく撫でる。
そうすると僕の腹にますます顔を埋め込んで嬉しさをアピールしてくる。
これはお互いの心が繋がっていなきゃ味わえない幸せだ。
肉体的な繋がりなど一時的なちっぽけな幸せだ。


本当の幸せは、性欲や金では解決できない。
僕が今味わっている幸せは、極上の幸せだ。
ありがとう渡辺、君のおかげで心を満たすことができたよ。


(* ^ω^)つナデナデ~


从*'ー'从「えへへ~♪」 ムギュー!!


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75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:38:56.68 ID:fZ9DuU+00


川 ゚ -゚)「なるほど……。母親には肉体だけを売ったのか、頭良いな。」


( ^ω^)「だおだお。……だけどね、やっぱり関係を維持するには両方必要なんだお。


川 ゚ -゚)「心と体か?」


( ^ω^)「そうだお。僕は心だけでも満足だったお。だけど彼女は違ったんだお。」


川 ゚ -゚)「……?」


( ^ω^)「まぁ、解る訳がないおね。……人間の恋愛ってX+Y=Iで表せるお。
       初めて聞く話だろうけど、理解できるかお?」


川 ゚ -゚)「……わからん。」



77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:40:56.03 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「これはね、人間の恋愛感情を数式化した物だお。Xは動物が持つ本能の
      カテゴリで、Yは人間しか持たない感情、Iはそのまま愛だお。」


川 ゚ -゚)「どういうことだ?」


( ^ω^)「つまり、僕と渡辺の関係を表すならY=I。僕と母さんの関係をX=I。
      これじゃどちらも恋愛として成り立たないんだお。僕と渡辺の関係は
      精々良き親友レベルだお。母さんとの関係は欲望を満たす為のセフレだお。
      恋愛と言うのはね、XYの両方が存在しないとまず成立しないんだお。」


川; ゚ -゚)「難しくて理解ができん……。」


( ^ω^)「それは仕方ないお。まぁ、続きの話すお。」



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78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:43:12.49 ID:fZ9DuU+00


この幸せが永遠に続くと思っていた。
いや、思いたかったと言えば正しいかな?
僕はどうしても自分の都合が良い方に考えてしまう癖があるようだ。
そして、その癖が災いした。


从'ー'从「ねぇ、ブーンさん。」


僕が美味しい晩御飯を堪能している最中に渡辺が呟く。
なんだか何時もと雰囲気が違うので少し戸惑いを感じた。
何か欲しい物でもあるのだろうか?


( ^ω^)「ん?どうしたんだお?」


从'ー'从「……エッチしよ?」


(; ^ω^)「……」


从'ー'从「……だめ?」



82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:45:15.98 ID:fZ9DuU+00


その一言は余にも予想外で、達成が難しい要求に僕は混乱する。
まさか彼女からそんな言葉が出るとは思わなかった。


いや、もしかしたらトラウマを何かの拍子に克服したのかもしれない。
念の為に聞いてみるか。


(; ^ω^)「もう大丈夫なのかお?」


从'ー'从「……大丈夫。」


( ^ω^)「……」


なんだか不安になる答えの返し方だったが、嬉しかった。
母との約束なんてすっかり吹っ飛んでしまい、頭の中は薔薇色に染まる。
まぁ、彼女が大丈夫と言っているのなら問題なのだろう。



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85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:46:53.81 ID:fZ9DuU+00


从  从「あっ!!ブーンさん……もっと舐めて。」


真っ暗な部屋で発情する雌と雄。
顔が隠れる程に暗くした世界では、声と身体だけがお互いの気持ちを知る唯一のツールだ。

雌の膨れ上がった小さな豆の皮を優しく剥き、僕の舌先で優しく嬲る。
舌が触れる度に、ビクビクと身体を震わす雌はとても愛しかった。
前回はアイマスクと耳栓をしていたのがいけなかったのだろう。
勿論、今回はフェラチオもさせていない。完璧だ。


从  从「あっあ……」


可愛い声で喘ぐ姿に反応したのか、僕の肉が膨れ上がる。
嗚呼、我慢できない。


早く雌の蜜壷に僕の肉を入れたい。
蜜壷の味を堪能したい。
久しぶりに眠っていた僕の本能が覚醒したようだ。



86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:49:30.36 ID:fZ9DuU+00

从  从「ブーンさん……入れて?」


その言葉で僕の理性は吹き飛ぶ。
雌の蜜塗れの果肉に興奮した肉が触れる。
とても熱く、ヌルヌルした雌の果肉は上品な快感を提供してくれる。
それだけで、熱を放出しそうになる。


从  从「あぁ!!熱い!!!早く入れて……」


雌の悲願する切ない声が、更に興奮を駆り立てる。
そして、僕は楽園の入り口を見つけ、侵入する。
先っぽだけ侵入に成功し、彼女の快楽に酔い痴れた顔を観察しようと暗い部屋に明かりを灯した。





从;-;从「うっ、気持ちいぃ……」


彼女は苦しそうな顔をしていた。


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89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:52:16.55 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「勿論、交尾は中止だお。」


川 ゚ -゚)「……」


( ^ω^)「僕は怒ったお。怒鳴って、叫んで怒鳴り散らしたお。初めて激怒した僕を見て、
      渡辺は大泣きしたお。」


川 ゚ -゚)「……」


( ^ω^)「そして、渡辺はこう言ったお。」


川 ゚ -゚)「……」


( ^ω^)「【私を捨てないで……。ママの所に行かないで。】ってね。最初は意味不明
       だったけど、少し考えたら判ったお。そして何をされたか問質したお。」


川 ゚ -゚)「……」



91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:55:00.70 ID:fZ9DuU+00

( ^ω^)「そしたら渡辺ちゃんはこう言ったお。【ママとエッチして気持ち良かった?】って。
       あれには僕も頭を抱えたお」


川 ゚ -゚)「……」


( ^ω^)「母と僕の情事は隠し撮りされていたんだお。母は渡辺にそれを全て公開したんだお……。
      僕と性行為を行えないことが渡辺のコンプレックスだった、母はそれを利用して僕と
      渡辺を引き裂こうとしたお。」


川 ゚ -゚)「……その後、どうしたんだ?」


( ^ω^)「そうなった経緯を全て話したお。だけど彼女は信じてくれなかったお……まぁ当然だおね。
      渡辺は僕の母を本当の肉親だって思っていたからね。いっそのこと、彼女の過去を暴露して
      やろうかと思ったけど……そんなことしたらどうなるか明白だったからそれはしなかったお。」


川 ゚ -゚)「……」


( ^ω^)「僕の人生は、母と関わってしまった時点で終わってたんだお。これに関しては、はっきり言えるお。
      だけど僕は抗ったお。僕はどんな手段を用いても幸せになろうとしたお。」

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94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 19:57:15.90 ID:fZ9DuU+00

( ^ω^)「なんで渡辺にあんなことしたんだお?」


ξ゚⊿゚)ξ「……何のことかしら?」


( ^ω^)「……全部本人から聞いたお。」


ξ゚-゚)ξ「……はぁ、どうやらまだ別れてはいないみたいね。」


(; ^ω^)「……」


初めて見せる母の表情に、畏怖した。
冷め切った瞳を此方に向け、僕にこう呟く。


ξ゚-゚)ξ「……これでも別れないなら、あの乳臭い女を殺すしかないわね。」


(; ^ω^)「……」




98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:00:19.96 ID:fZ9DuU+00
母の瞳を見るだけで、心臓が握り潰されそうになる。
殺意、憎悪、嫉妬、等の人間の汚い部分を圧縮し、それだけで人間を形成したような人物がこの場にいる。
駄目だ、何か言い返さなきゃ……渡辺は本当に殺されてしまう。
震える身体に鞭を打って、声を絞り出した。


(; ^ω^)「僕の……質問に答えろお。……何故あんなことをしたお?」


ξ゚-゚)ξ「だって、ブーンは私の物だもん。ブーンの全ては私の物だもん。」


( ^ω^)「違うお。それに、その発言は契約違反だお。撤回を要求するお。」


ξ゚ー゚)ξ「……クス、確かにブーンの言う通りね。じゃあブーンの身体だけなら私の物っていうの
      はまだ有効よね?」


( ^ω^)「……?そうだお。」


悪女は笑う。
不覚にもその笑顔を見て、改めて妖美で綺麗な人だなと思ってしまう。
こんな状況でそう思う僕が狂っているのか?
それとも母の美貌が異常なレベルなのか?
冷静さを欠いている頭では、答えを導き出すことができなかった。

そして悪女は微笑みながら、再度口を開く。


104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:04:35.84 ID:fZ9DuU+00

ξ゚ー゚)ξ「そう、なら貴方の心臓や睾丸等の所有権も私の物よね?私が貴方の小腸を
      生きたまま引きずり出してソーセージの素材に使用しても大丈夫よね?貴方
      の睾丸を串焼きにしても大丈夫よね?貴方の脳みそをドロドロに溶かして
      スープの具として私が使用するのもまったく問題ないよね?貴方がその契約
      を維持したいならすればいいわ、だけどその後は貴方の身体は私が自由に
      使うからね。」


(; ^ω^)「……」


言い返せなかった。
だって母の理屈は正しいのだから。
母を舐めていた。
1代で世界に名を轟かす程に病院を成長させた人物を舐めきっていた。


僕が犯した最大のミスは3つ。
1つ目は、さっき述べたように、母の頭脳を舐めていたこと。
2つ目は、契約する際に、二つ以上の解釈ができるような契約を僕が提示し、
母と約束してしまったこと。
3つ目は、母が恐ろしい人物だと知っていたのに、慎重に行動できなかったこと。



115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:07:57.36 ID:fZ9DuU+00

母の性格をよく知っているからこそ言える。
あの悪女は本気でさっき述べたことを実行しようとしていると。
間違っても冗談で言っていると思ってはいけない。


ξ゚-゚)ξ「言い返せないよね?アハ、どうする?私はどっちでも大丈夫よ?契約を
      更新するも良し、契約を破棄するも良し。さぁ、今すぐ決めなさい。3分間
      待って あ げ る 。」


(; ^ω^)「……」


母は近場にあった椅子に手を伸ばし、座った。
滑々とした美脚を組ませ、威圧的な態度で僕の答えを待っている。


ξ゚ー゚)ξ「……一分経過。」


さて、どうしたものか。
どっちに転んでもバッドエンドは確定。
……思い返して見れば、僕は母との口喧嘩で一回も勝てたことがないな。
だから僕は小学生から遊ぶの禁止、友達を作ることも禁止、娯楽に関わること全て禁止という
縛られた生活を強要されたんだっけ。
唯一娯楽で許されたのはセックスのみ。
ハハ、今にして思えばそりゃ僕みたいな狂った人間が完成する訳だ。
否、狂った人間じゃなくて、狂った愛玩具だな。そのほうが正しい。



117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:10:54.67 ID:fZ9DuU+00


ξ゚ー゚)ξ「……二分経過。ねぇブーン、こういうのはどう?」


デニムを脱ぎ、下半身だけ下着姿になった雌が呟く。
その下着もスラスラといやらしい蜜を纏わせながら雌の下を離れる。
椅子の上でM字に足を開き、僕に見せ付けるように果肉を中指と人差し指で開き、誘惑する。
その果肉は蜜で満たされていて瑞々しい。
男の欲望を全て叶えてくれそうな危険な果実が僕を誘惑する。


ξ゚ー゚)ξ「なんだか興奮しちゃった。……ねぇ、女の子の一番美味しい部分を味わってみない?
      今日は別格よ?」


僕の思考が停止する。
……だめだ。思考を絶やすな、考えろ。
今此処で考えるのを止めたらお終いだ。


ξ゚ー゚)ξ「ふふ、我慢しちゃって……可愛いんだから。ブーンのお肉が服の上からでも興奮してる
      のが良く判るわ……バレバレだよ?」



118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:14:14.60 ID:fZ9DuU+00


嗚呼、男って悲しい生き物だ。
僕の意思を無視して反応してしまう。
初めて自身の肉を恨み、切り離したいと思った。
そうすれば、僕の支配下ではないので母からあんなことを言われずに済んだのに。


ん?
……切り離す?
……支配下ではないから母から言われない?


ξ*゚ー゚)ξ「ん……、時間よ。我慢せずに私を味わえば良かったのに、本当に強情ね。あっ……さぁ答えを聞かせて?」


ぐちゃくちゃと雌がさっきの姿勢で自慰をしながら僕に問いかける。
なんだ、簡単な回答が存在するじゃないか。
何故今まで思いつかなかったんだろう。


( ^ω^)「答えさせてもらうお。」


ξ*///)ξ「あっあ……」



120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:16:37.43 ID:fZ9DuU+00

母はひたすら自慰をする。
きっと勝利を確信し、僕が戻ってくると思って興奮しているのだろう。
契約を更新すれば、僕か渡辺かが殺される。
契約を更新しない場合、渡辺と隔離され、下手したら渡辺は殺されるかもしれない。


だが、それ以外の選択肢があった。
これしかない。


( ^ω^)「僕は母さんと親子の縁を切るお」


ξ゚-゚)ξ「えっ……」


自慰していた指を止める。
さっきまで高揚していた表情は消え失せ、ジーっと此方を見つめる。
身体が本能的に【危険から遠ざかれ】と命令するが、僕はそれを拒絶した。



122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:19:55.77 ID:fZ9DuU+00


ξ゚-゚)ξ「あは……。」


( ^ω^)「?」


無表情だった母の顔が崩れてゆく。
段々とにやけた表情に変化し、そして……。


ξ*゚∀゚)ξ「きゃはははwwww親子のwwww縁をwwww切るwwwってwwww」




狂った奇声を上げた。






125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:23:07.18 ID:fZ9DuU+00

(; ^ω^)「何が……可笑しいんだお?」


ξ*゚∀゚)ξ「実利主義のアンタがそんな選択をするとは思わなかったわwwwwwwwwwwww
      まさかこの家の財産と地位を天秤に架けてあの子を選ぶとはねぇwwwwwwwww
      そういうところはホライゾンとそっくりねwwwwwwwwwww」


(; ^ω^)「なんで父さんの名前がそこで出るんだお?」


ξ*゚∀゚)ξ「だって、あの人も同じこと言ってたんだもんwwwwwwwwww
      【いくら君が美人になっても、金を積まれても僕の心は揺れない。昔の君は何処に行って
      しまったんだ】ってwwwwせっかく世界一の美貌を手に入れて、醜いオヤジ達に身体を
      売って得た大金も全て無意味wwww私は多大な代償を払ってでも、
      大好きな彼に振り向いてもらいたかったwwwwwwww
      だけど、振り向いてくれなかったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
      ぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwwwwww」


意味がわからない。
何がどうなっている?
では、僕は一体何者なんだ?



128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:25:44.68 ID:fZ9DuU+00

ξ*゚∀゚)ξ「あ、口が滑ちゃったwwwwwwwwwwwwwwwww
      いいわ、もう隠す必要はないよねwwwwwwwww
      アンタはね、私が愛したホライゾンと私からホライゾンを奪った糞女との間にできた子よww」


(; ^ω^)「……は?」


ξ*゚∀゚)ξ「だから私は奪い返したわwwwwwwwwwwwwwwww
       あひゃ自業自得よはひゃひゃひゃひゃひゃwwwwwwwwww」


(; ^ω^)「ありえない……もしそうなら僕の戸籍はどうやって……」


ξ゚-゚)ξ「あー笑った。そんなの簡単よ。ブーンが生まれた病院から遠く離れた孤児院の前にブーンを
      置いて、暫くしたらその孤児院に行って養子の相談してブーンを引き取れば解決よ。」



131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:29:10.66 ID:fZ9DuU+00



( ^ω^)「……」


ξ゚-゚)ξ「貴方だけは私の所有物にしたかったわ。でも、もう無理みたいね。あーあ……
      なんで私は本当に欲しい物だけは手に入らないんだろう。それ以外なら手に入れたのに。」


( ^ω^)「母さん……」


ξ゚-゚)ξ「私は貴方の母さんじゃないわ。……渡辺ちゃんを大事にしなさいね。私、もう疲れちゃった。
      ……でも本当にホライゾンにそっくりね……。最後に一つだけ言うわ、……
      恋は惚れた方が負けよ?」




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135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:31:29.87 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「後日、母さん……いや、ツンさんは自室で首を吊って自殺したお。」


川; ゚ -゚)「……」


(; ^ω^)「どうしたお?顔色が悪いお?」


川; ゚ -゚)「……これは本当に事実なのか?」


( ^ω^)「そうだお。」


川; ゚ -゚)「……」



138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:33:46.45 ID:fZ9DuU+00


(; ^ω^)「黙らないでくれお……やりにくいお。」


川; ゚ -゚)「すまない……。」


( ^ω^)「よし、次で最終章だお。クーちゃん、本当に感謝しているお。」


川 ゚ -゚)「ん?なにがだ?」


( ^ω^)「今まで渡辺の為に付き合ってくれてありがとうだお。」


川; ゚ -゚)「え……?」


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140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:35:43.96 ID:fZ9DuU+00


ツンさんが自殺してから数日が経った。
家の財産は全て僕に引き継がれ、僕を縛っていた存在が消えて少しホッとする。
ただ、それに伴い新しい問題が増えた。


( ^ω^)「……」


あの事件以来、自室に引き篭もり続ける渡辺。
ツンさんの死と、僕と母との交尾を知ってしまったなどのショックな出来事が続いたのだから仕方ない。
今、彼女は何を思い、何を考えているのだろうか?


(; ^ω^)「渡辺ちゃんご飯作ったから一緒に食べないかお?」


今の僕にはこれしかできない。
悔しいが、それが現実だ……。



142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:37:06.83 ID:fZ9DuU+00


【お腹空いてないからいらないし、ブーンさんなんて大嫌い。】


(; ゜ω゜)「……!!」



ブーンさんなんて大嫌い。



頭の中がその言葉で埋め尽くされる。
ポーカーフェイスな僕でも、この時ばかりは感情が表に出てしまった。
それだけ凄くショックで、重大なことだった。



146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:38:29.66 ID:fZ9DuU+00


(; ゜ω゜)「お願いだお!!僕を嫌いにならないでくれお……。君がいなくなったら僕は生きていけないお!!!」


【嘘吐き。どうせ隠れて私以外の女とエッチしてるんでしょ?許せない。】


(; ゜ω゜)「してないお!!母さんとの行為に関しては、この前説明した通りなんだお!!信じてくれお!!!」


【……じゃあ、私しか愛してないっていう証拠を出してよ。】


証拠だと……。
もう僕の言葉だけじゃ信用してくれないのか。
なら、どうやってそれを立証すればいい?


149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:40:40.21 ID:fZ9DuU+00






……あ。







151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:42:35.13 ID:fZ9DuU+00

僕の頭に浮かんだ一つのアイデア。
これは非人道的で、正常な思考の下で出てくるアイデアではないだろう。


だけどこれしかない。


既に雌の血や脂肪で汚れた僕なら問題なく遂行できる。
もう女の腐肉が散乱する世界には戻りたくなかったが、仕方ない。


( ^ω^)「……わかったお。少し時間が掛かるけど、それを立証してあげるお。」


【えっ……?】




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155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:44:08.34 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「渡辺ちゃん。この部屋に入るんだお。」


从 - 从 コクリ


僕らは病院のとあるフロアに存在する101号室の前に居る。
此処は昔、重度の精神疾患を患っている患者を隔離する為に作られた部屋だ。
こうして見ると普通の部屋だが、それはただのカモフラージュに過ぎない。
この部屋の凄い所は、中に入っても普通の資料室にしか見えない所にある。


もし、誰かに間違ってこの部屋に入られてもまったく問題なく対処できる。
世界有数の精神病院が過去に患者を拘束して隔離していたなど知られたらブランドに傷が付く。
そういう負のイメージを一蹴する為に作られたのが、この部屋と言う訳だ。


昔、ツンさんから聞いた話だと、ストレス発散の為にここに拘束されて隔離されている男の患者に
色々と性的な悪戯をしていたらしい。
まったく、本当にとんでもない話だ。



158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:48:08.99 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「ふん!!」


僕は色褪せて腐りかけた大きな木製の本棚をサイドにずらす。
すると本棚の下から地下に続く階段が表れる。


( ^ω^)「さぁ、渡辺ちゃん。此処から先は非現実的で、人間の汚い部分しか存在しない世界だお。
      もしかしたら、君の人格を歪めてしまうかもしれないお。それでも君は僕の愛を確かめる為
      に進むかお?それともそれを断念して僕の本当の気持ちを知らないままこのまま生きてくか
      もう一度選んでくれお」


从 - 从「私の気持ちは変わらない。私は貴方の愛が欲しいの。その為ならどんな代償も払うよ。」


わかった。
では、案内しよう。
君への愛を証明する為に僕もどんな代償でも払おう。



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164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:51:53.97 ID:fZ9DuU+00


こつん。こつん。


僕と渡辺の足音だけが空間に響く。
しかし、暗くてジメジメした雰囲気は意外と心地良いものだ。
なんかこう、僕の身体に溶け込むようなそんな感じ。


階段を降り終え、目の前に現れた分厚い鉄扉と対峙する。
僕の胸ポケットから今の時代に存在しない型で、やたらと大きい鍵をドアの中心にぽつんと開いている
穴に差し込む。そこから右に3回、左に5回、右に2回と順番に回した。


ガチャン。


音が響く。
重くて鈍く、心を不安にさせる様な鉄と鉄が擦れる音。
この音を聞くのは3回目だが、僕も未だに慣れていない。
まるでこれ以上先には人間が侵入することを許さないと得体の知れない何かが警告を発してるみたいだ。


(  ω ) コツン。コツン。


从 - 从 コツン。コツン。



165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:54:50.18 ID:fZ9DuU+00

無言の儘、僕を先頭に渡辺が付いて来る。
この時、渡辺は僕の後姿を見てどう思っているのだろうか?
何故かそんなどうでもいいことが気になって仕方ない。
我慢できなくなり、後ろを振向いた。


从 ー 从


暗くてよく見えないが、少し笑っている様に見える。
この微笑みは一体どういう意味なのだろうか?


僕に対しての期待から来る微笑か?

僕に対しての殺意から来る微笑か?


前者であることを願いたいが、実際はどうだろうか?
僕が犯した行為は、渡辺からしてみれば裏切りと同じだ。
もし、僕が渡辺なら殺しても何等不思議じゃない。


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167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 20:59:42.18 ID:fZ9DuU+00



( ^ω^)「この部屋だお。此処で証明してみせるお。」


从 - 从「……」


錆びきった厚い鉄製の板が目の前に在る。
その鉄板の真ん中にさっきと同じような穴が一つ。
僕は再度、渡辺に質問する。


( ^ω^)「最後の警告だお。この扉を開けて中身を見たら、君は普通の人間に戻れなくなると思うお。
       それでも君は望むかお?」


从 - 从 コクリ


そうか……僕は幸せ者だ。



170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:01:26.21 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「……わかったお。」


さっきと同じ要領で鍵を刺す。
右に6回。左に9回。右に6回。




ガチャン。





鍵が解除された。



171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:03:30.20 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「さあ、渡辺ちゃん。扉を開ける前にこの耳栓をしてくれお。」


从; - 从「……なんで?」


( ^ω^)「これしないと君も被害に遭うお。」


从; - 从「……」


震えた手で耳栓を受け取る渡辺。
渡辺が耳栓を装着したのを確認した後、僕も耳栓を装着する。
そして扉に手を翳して力を籠める。


ゆっくり。ゆっくり。鉄扉が開かれる。


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172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:06:15.68 ID:fZ9DuU+00



(;、;トソン「あ、あ……」


部屋の角で蹲るこの雌は、高校で音楽の教師をしていた。
しかし生徒達から輸姦され心が病み、教員を引退。
その後、僕の経営する病院の常連になった。


(;、;トソン「お願いします。音を切ってください。」


口をパクパクさせているが、何を言っているのか理解できない。
だって耳栓してるんだもの。
何か不満があるのだろうか?
せっかく君の好きな色で統一した部屋と、音楽を提供してあげているのに。



174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:08:00.59 ID:fZ9DuU+00


(;、;トソン「お願いします。何でも言うこと聞きます。だから……この黒板を引っ掻く音を止めてください。
     お願いします。私の体を好きにしていいから、お願いします。私の体を肌色に戻してください。
     本当に一色しかなくて気が狂いそうです。白色は好きですけど、これは異常です。
     嗚呼、気持ち悪い。うっ!!」


びちゃびちゃと嘔吐する雌。
辺りを見回すと、嘔吐物以外にも、黄色い液体や、茶色の固形物などが散乱している。
きっと他の色を求めた結果、こうするしかなかったのだろう。
それにしても臭う。
これはお仕置きが必要だ。




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177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:10:11.69 ID:fZ9DuU+00


(;、;トソン「……」


雌を別の部屋に移した。
耳栓は必要なくなったので、僕と渡辺は外した。
抵抗する気力も無いのか、意外とすんなり移動できた。


(;、;トソン「嗚呼、有難うございます。」


何故感謝されているのか理解に苦しむが、まあいいや。
こっちの方が都合が良い。


( ^ω^)「これは治療の一環だお。本当ならあの部屋にまだ居なきゃいけないのだけど、
      君の精神が耐えられそうになかったからこの部屋に移動したんだお」


(;、;トソン「心から感謝します。」



180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:11:59.09 ID:fZ9DuU+00


頭の弱い雌だ。
そんな治療などあるわけ無いだろ。


( ^ω^)「今から君を拘束するお。これを拒否するならさっきの部屋に戻らなきゃいけないけど、
      どうするかお?」


(;、;トソン「あの部屋には戻りたくないです。……拘束してください。」


( ^ω^)「……わかったお。その前に君の体を綺麗にするお。渡辺ちゃん、このホースからお湯が
      出るから綺麗にしてあげてお。」


从; - 从「う、うん。わかったよ。」


渡辺はホースを手に取り蛇口を捻ると、湯気を放つ液体が溢れる。
この肌寒い地下室では湯気が出てしまうのは仕方ない。



183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:15:07.87 ID:fZ9DuU+00


(゚、゚*トソン「温かい……」


ホッとした表情をする雌。
渡辺が体の隅々まで雌の身体を綺麗し、白湯の液体が地面に流れ排水溝に吸い込まれる。
うーん……そんなに綺麗にしなくても大丈夫なんだけどなぁ。
これからめちゃくちゃに壊す身体だし。


( ^ω^)「渡辺ちゃん。ありがとうだお。」


从; - 从「う、うん」


渡辺の手が震えている。
恐らく表情から察するに寒さで震えているのではなく、恐怖で震えている。
僕がそんなに怖いのかい?


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185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:16:51.49 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「さて、準備完了だお」


(゚、゚トソン「これから何をなさるのですか?ブーン先生?」


コイツ……相当鈍いな。
それともワザとなのか?
裸体で大の字に拘束されてその発言はないだろ?


それにしても、汚い身体だな……両手首はリストカットの痕。
乳首と性器は色素で変色し、乳首と陰核にはピアスが装着されている。
そればかりか体中痣だらけで、体に彫られた【淫乱女】や【肉便器】などを見て僕は思う。


この女はきっと死にたいのだろう。
だからこんな状態でも平然としていられるのだろう。



188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:19:25.69 ID:fZ9DuU+00

( ^ω^)「今から君をじっくり痛めつけるお。」


(゚、゚トソン「一発で殺してくださらないのですか?」


( ^ω^)「当然だお。君の泣き叫ぶ姿をこの子に公開するのが目的だから、その要望には答えられないお。」


从 - 从「……」


(゚、゚トソン「私の人生は糞以下でしたね。愛する生徒からはレイプされ、それを知った彼氏は私を彼女としててでなく、
     肉便器のような扱いを受けました。それでも私は彼と別れることができなかった。この身体を見れば  
     解るでしょうが、本当に酷い扱いを受けました。それから……」


( ^ω^)「君の過去などどうでもいいお。少し黙れお。」



190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:21:16.90 ID:fZ9DuU+00


いい加減五月蝿かったので、地面に落ちていたハンマーを拾い、
そのまま躊躇なく雌の小指を叩き割った。







グシャ。






(;、;トソン「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


大音量の血混じりな悲鳴を上げる雌。
この悲鳴は懐かしいな。



191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:25:23.45 ID:fZ9DuU+00







ただいま。女の腐肉が散乱する世界。




そして、さようなら。僕が望んだ理想郷。




195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:27:48.05 ID:fZ9DuU+00

グシャ。


バキン。


グシャ。


グシャ。


バキン。


グシャ。



……。


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196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:30:00.99 ID:fZ9DuU+00


( 、 トソン「……」


失神してしまった雌の両手を眺める。
10本の指は原型を留めておらず、割れた骨がむき出しになっている。
血液はポタポタと流れ、その雫は床に落ちて、白湯の水溜りをピンク色に染める。


(  ω )「どうだお?これで僕が君を愛していると証明したお?君以外の女性は僕にとって不要だお。」


肉片と血液が付着したハンマーを持ちながら、僕は渡辺に問いかける。


从 ー 从「私を愛しているのは解ったわ。だけど……まだ駄目。もっと貴方の本性を見せて?
      こんなに生き生きした貴方を見るのは初めて……興奮しちゃう。」



201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:35:34.65 ID:fZ9DuU+00

口元を歪ませ、楽しげな表情をする渡辺。
そうか、それは良かった。


だけど解せないな。
僕が生き生きしてたって?そんな訳無いじゃないか。
こんなことはしたくない。


从 ー 从「ねぇ、ブーンさん?今度はその雌と交尾してる姿を見せてよ。私、その姿を見て自慰したいな♪」


解ったよ。
君が望むならその願いを叶えてあげよう。


( ^ω^)「ねぇ、渡辺ちゃん。これは僕が雌を痛めつけているからから見たいんだおね?」


从 ー 从「そうだよ。貴方が他の雌を壊せば、私が貴方の愛を感じられるの。これはとても素晴らしいことだよね?」


そうか。
渡辺が僕の愛を感じてくれるのなら、これ以上の幸せは無い。

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204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:39:44.44 ID:fZ9DuU+00


( ^ω^)「それから、僕は雌を監禁するようになったお。全ては彼女を悦ばせる為だけに……。
      きっと僕は渡辺の傍にずっと居たいという欲望に支配されていたんだお。」


川; ゚ -゚)「……それじゃあ、私にしてきた行為は全て……。」


( ^ω^)「彼女の命令だお。僕は彼女を幸せにしなきゃいけないんだお。これは義務
      なんだお……、結婚式でそう誓ったんだお。」


川; ゚ -゚)「君は神を信じないのだろ?ならその誓いを破棄すればいいじゃないか。
     こんなことをするのは嫌なんだろ?」


( ^ω^)「あの約束は元々神様に誓った訳じゃないんだお。あれは渡辺に誓ったんだお。
      それに、僕は今も昔も渡辺のことを愛しているんだお。」


川# ゚ -゚)「渡辺に言いたいことがある!!渡辺に会わせてくれ!!」


( ^ω^)「それは不可能だお。」



205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:43:10.67 ID:fZ9DuU+00


川# ゚ -゚)「何故だ?」


( ^ω^)「だって彼女は昨日、自殺してしまったのだから会わせるなんて無理だお。」


川; ゚ -゚)「……は?」


( ^ω^)「だから最初に言ったお。もう監禁する理由が無いって。」


川; ゚ -゚)「何故自殺したんだ?そんなのおかしいだろ!!」


( ^ω^)「……遺書を見せてあげるお。」




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206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:45:23.09 ID:fZ9DuU+00



ブーンさんへ。
身勝手な行動をお許しください。
貴方が他の雌を壊す度に、私はどうしようもないほど貴方の愛を感じれたの。
後、今まで貴方が他の雌と行為をしている姿を、私に移し変えて欲求を解消してました。
ですが、やっぱり貴方と本当の意味で繋がりたかった。

結局、私は貴方が他の女と交尾している姿を見てストレスを溜め込んでいたみたいです。
途中で止めればこんなことにならなかったかも知れません。
ですが、止めることができませんでした。貴方の生き生きしている姿を見てそれは酷だと思ったからです。
私は本当に愚か者です。
それではさようなら。私の愛したブーンさん。
そして本当にごめんなさい。

最後に一つお願いがあります。
私が死んだら、私の身体を使って死姦してください。
できるなら、生きているうちに きちんと貴方と繋がりたかったです。



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211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:48:16.74 ID:fZ9DuU+00


川 ゚ -゚)「……」


(  ω )「僕は遺書の指示に従い、冷たくなった渡辺で死姦したお。彼女が望んだことだし、
      僕も幸せだったお。だって初めて彼女の中で果てることができたのだから……。」


川 ゚ -゚)「……嘘だな。」


(  ω )「嘘じゃないお。こればかりは否定しょうがない事実だお。」


川 ゚ -゚)「……君は可哀想な男だ。だったらなんで泣いている?」


(  ω )「泣く?僕は物心が付いた頃から一度も泣いたことがないお。君は可笑しなことを言うおね。」



214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:50:54.49 ID:fZ9DuU+00


川 ゚ -゚)「……なら、そこにある鏡で確かめてみろ。」


( ;ω;)「黙れお!!僕は泣いてなんかいないお!!!」


川 ゚ -゚)「何故認めない。……それは渡辺が残した最後のプレゼントだぞ。」


( ;ω;)「……え?」


川 ゚ -゚)「君は渡辺に会う前は話を聞く限り感情が希薄した人間だった。だが、渡辺に会ってから徐々
     に人間らしい感情を取り戻していっただろ?神様は君を嫌ってなんかいないよ。神様はきっと君に
     感情をプレゼントする為にこのようなドラマを仕組んだんだ。」


(# ;ω;)「ふざけんなお!!こんな辛い感情なんていらないお!!!僕は渡辺が居るだけで幸せなんだお!!
      僕の感情を全て奪っていいから、渡辺を返してくれお!!!!お願いだお!!!うわぁぁぁぁぁ!!!!」


川 ゚ -゚)「……。」



217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:54:14.96 ID:fZ9DuU+00


私は悲しくなりました。
この男はどれほど渡辺さんのことを好きだったのだろう?
人間はこんなにも人を愛せるものなのか?
目の前で永遠と泣き叫ぶ男を眺めながらそう思いました。


嗚呼。


私に屈辱の限りを尽くしてきた男をこんな風に見てしまうとは、私は本当にバカな女だな。
ふふ、どうやら私は彼に身も心も調教され尽くされたようだ。
私には彼を慰める義務が有る。
他の人が見たらキチガイ女と言われるだろう。
だけどな、私の世界にはブーンしか居ないんだよ。
母さんは私の血と肉となり生きてはいるが、現実の世界では彼しか親しい人はいない。



218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:57:06.42 ID:fZ9DuU+00


( ;ω;)「うっう……」


川 ゚ -゚)「ブーン。私を好きなだけ抱け。」


( ;ω;)「……え?」


川 ゚ -゚)「君の悲しみを全て私にぶつけろ。もし君が死んでしまったら私も生きていけないんだ。
     私にとって君が全てなんだ。今の君になら理解できるだろ?」


( ;ω;)「なんで君はそこまで僕のことを好いてくれるんだお?」


川 ゚ ー゚)「大分前にも言ったが、君の支配する世界から解放されたとしても、私にとっては地獄しか
     まっていないんだよ。君との行為は最高の快感だしね。はは、まるで薬物中毒の患者みたいだな。
     だから君が居なくなったら私は耐えられない。だから、私の為に生きてくれ。さあ、私を好きなだけ犯せ!!」



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219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 21:59:59.00 ID:fZ9DuU+00


【……ん。いつの間にか寝てしまったようだ。……涎でインクが滲んじゃった……書き直しだな。】


o川*゚ー゚)o「お母さん!!おは幼女!!」


【ああ、おはよう。あれ?お兄ちゃんはまだ寝てるのか?】


o川*゚ー゚)o「うん!!まだ寝てるよ!!」


【まったく、しょうがない奴だな……。キュート、一緒に起こしに行こうか。】


o川*゚ー゚)o「うん!!」




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221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:01:33.81 ID:fZ9DuU+00


(´-ω-`)「Zzz……」


o川*゚ー゚)o「ぽぽぽぽ~ん!!」


ドン!!


(´゜ω゜`)「ごはっ!!」


【おいキュート。肘を立ててお兄ちゃんの腹に飛び込むな……流石に死ぬぞそれは。】


o川*゚ー゚)o「お兄ちゃんは私のサンドバックだから大丈夫だよ!!」



223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:03:35.79 ID:fZ9DuU+00


【まったく、誰に似たんだか……ショボン?大丈夫か?】


(´;ω;`)「うぅ……ママぁ……」


【よしよし、お前は優しすぎるんだよ。少しは怒っても良いんだぞ?】


(´;ω;`)「だって、怒るの可哀想だもん。」


【まったく、お前のずれた優しさはお父さんと似てるな。ほら、今日はお父さんに会いに行く日だから
そろそろ準備しなさい。】



224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:05:06.09 ID:fZ9DuU+00


o川*゚ー゚)o「ねぇ、お母さん!!お父さんはなんで警察に捕まったの?」


(´;ω;`)「うぅ……パパぁ……」


【それはね、法律を破ったからさ。でもね、法律というのは所詮金持ち達が自身を守るために作った糞な制度だ。
鳩山を見れば解るだろ?所詮、法律なんか存在したところで地位が低い人間が損をするだけなんだよ。】


o川*゚ー゚)o「じゃぁ、お父さんは悪い人じゃないの?」


【そうだよ。お父さんはただひたすら人間らしい人間だった。ただそれだけさ。】





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226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:06:53.40 ID:fZ9DuU+00


【よし、お前達そろそろ準備はできたか?】


o川*゚ー゚)o「うん!!ばっちりだよー!!」


(´・ω・`)「ぼくもー!!」


【ん?ショボン、靴下が裏返しになってるぞ?】


(´・ω・`)「あっ!!本当だ。うんしょ、うんしょ。」



228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:08:20.61 ID:fZ9DuU+00


【はは、そんなんじゃまたキュートに虐められるぞ?】


o川*゚ー゚)o ニヤニヤ


(;´・ω・`)「や、やーの!!」


川 ゚ ー゚)「まったくお前達は本当に仲が良いなw よし、それじゃお父さんに会いに行こうか。」


o川*゚ー゚)o)´・ω・`)「うん!!!」


-----ブーンは欲望に支配されているようです 終劇 -----




229 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:09:22.42 ID:fZ9DuU+00






----epilogue----








230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:10:35.15 ID:fZ9DuU+00


嗚呼、欲望に忠実に行動できるなんてなんて素敵なことだろう。

可愛い子がいたら無理にでも犯して自分の所有物にしたいと思うのが男の性だろ?
ならなぜそれをしない?
えっ法律に裁かれるのが怖いからしない?
法律なんて金持ちが有利になるように作られた物なのだから、
それ以外の人間がわざわざ法を守る必要なんてないじゃないか。
なぜ多くの人間はそれに気が付けないのだろうか?

もし、仮にそれを否定する者がいたとしよう。
では何故、法律は職種や地位で差別されないという原則があるのにそれが適用されないの?
原則すら守れないなら法律など破ってしまっても問題ないだろ?
権力者の都合で作られたルールなど人間扱いされてない者にとっては拘束具のような存在でしかないじゃないか。
都合が良いときは適用し、都合が悪いときは適用しない。
そんなものを守る価値は本当にあるのだろうか?

それにこの世の富は常に一定である。
なぜなら、地球の資源には限りが有ると仮定するなら、そう考えるのが普通だからだ。
勿論、宇宙資源を容易に手に入る環境になればまた話は別だ。
しかしそれが実現するのは何時のことであろうか?
少なくとも、今生きている者が寿命で死ぬまでの間にその環境が完成するとは思えない。
つまり、私達が生きている間は、この数少ない資源を奪い合わなければならない。
そう、つまり人生とは間接的に他人を殺し、それを糧に生きていくことを意味する。
更に、そこから導き出される答えは・・・・・・・・・・、
欲望と野望に忠実な人間がこの世でもっとも強い人種だということだ。



231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:13:45.61 ID:fZ9DuU+00


つまり欲望は人間に生きる希望を与える薬だと言える。
これが無ければ、人間などとっくに絶滅している。
しかし、その欲望が異常な場合、副作用が起きる。
例えば日常生活の崩壊、そして犯罪行為などが上げられる。
逆に、その異常な欲望を別の力に変換させ、巨万の富を築く者もいる。
欲望に支配されるか、それとも欲望を支配するのか。
貴方はどちら側の人間ですか?


では欲望を支配する側の人間に聞いてもらいたいことがある。
もし、この世の全ての欲望を満たしたとき、人はどのような行動を取るのだろうか?
きっと新たな欲望を探してさ迷うのだろう。
では、隅から隅まで探してもそれが見つからなかった場合、どうなってしまうのだろうか。
恐らくその答えは僕の中に存在しているかも知れない。
様々な欲望渦巻くこの世界で、私は答えを出すための方程式を書き続ける。


学生時代のブーンの日記の一部を抜擢。



233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:15:06.11 ID:fZ9DuU+00


僕は一体何者だ?
何故、僕のような人間が存在する?
何故、僕の欲望は満たされない?
何故、神様は心の砂漠を僕に与えた?
周りの人達は常に心が潤っているのに・・・・・・。
何故、僕だけが砂漠なんだろう・・・・・・。
誰か、この渇きから僕を救ってください。
苦しい。誰か・・・・・助けてよ・・・・。


学生時代のブーンの日記の一部を抜擢。



235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:17:26.98 ID:fZ9DuU+00


人類は高性能すぎた。
神は、自分以上の者を存在させないために、ある細工をした。
人間の文化や感情などに、とある爆弾を仕掛けた。
代表例としては今の資本主義主体の経済などが当て嵌まる。
これ等の特徴は、一定のライン以上の数値を超えると、人類にとって大災害が起きる様に出来ている。
神は人間の味方などではない。
神は人類が殺さなくてはいけない存在なのである。
人類がこの先も幸せに暮らしたいのならば、神を殺せ。


学生時代のブーンの日記の一部を抜擢。



245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:31:24.62 ID:fZ9DuU+00



嗚呼、この世界はなんて素晴らしいのだろうか?
私は今、最高に興奮している。
何故かって?
そんなの決まっているじゃないか!!
あと少しで、私が欲したモノが手に入るからだよ。
今までの絶望や苦悩が、まるで嘘のようだ!!!!


最後にブーンが書いた日記を抜擢。



250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/03/27(日) 22:35:02.18 ID:fZ9DuU+00


ブーンは自身の渇きを潤したかった。
それはどんな人間にも起こる現象である。
例えば喉が渇いたら水を飲みたくなるだろう?
それと一緒だ。


渡辺は愛する人を独り占めしたかった。
しかし彼女には大きな障害があった。
貴方が本当にどうしても欲しい物があった場合どうする?
しかし、そこには普通のルートでは届かない場合もある。
だけど、それが君にとっての全てだった場合どうする?


クーは正直な自分の姿を晒して生きたかった。
しかし、プライドがそれを許さなかった。
だが、プライドをズタズタに引き裂くと、どうだろうか?
プライドを失った人間がする行動は唯一つ。


この物語は人間が持つ欲望の大きさを表した物だ。
これはなんら特別な話でなく、どんな人間にも宿っているものだ。
これを書いた作者も、とある欲望に支配された人間の一人である。


----epilogue end ----



boonkei_honpo at 14:55│Comments(0)TrackBack(0)閲覧注意 | 欲望に支配されているようです

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