ブーンはモンスターハンターのようです
March 20, 2011
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第十四話
8 : ◆bUYB7.cOOs :2011/02/28(月) 00:19:22.41 ID:/Ve8gDg/O
第十四話「集会所」
( ^ω^)「ごちそうさまだお。
じゃ、行ってくるお!」
ノリ, ^ー^)li「はい、行ってらっしゃいませ!」
( ´∀`)「モナはどうすればいいモニャ?」
( ^ω^)「とりあえず待ってて欲しいお」
( ´∀`)「だが断る」
(;^ω^)「じゃあ聞くなお……」
今日は、いよいよギルドの集会所に足を運ぶ事になったブーン。
以前一度だけ集会所から依頼を請けたが、あれは素材を集める為だけの依頼だったので、
本格的な活動は初めての事だ。
9 : ◆bUYB7.cOOs :2011/02/28(月) 00:21:02.60 ID:/Ve8gDg/O
ハンターズギルドの集会所の建物の前に、ドクオの姿を見つける。
( ^ω^)「おいすー、ドクオ!」
('A`)「お、ブーンも来たか。
……んじゃ、早速入るか!」
( ^ω^)「おっおっお」
軽く会釈し、集会所の入り口をくぐる。
一歩足を踏み入れたそこは、最早別世界のように感じた。
(*^ω^)「おぉ…… ハンターがいっぱいいるお!」
(*'A`)「あの武器、強そうだな……
あ、あの防具はカッコいいな……!」
ざっと見回すだけで、十人を越えるハンター達が集まっている。
今この場にいない人も合わせると、もっとたくさんのハンターが居るのだろう。
February 14, 2011
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第十三話
きゃらくたーてんぷれーと ※簡易版※
・( ^ω^) ブーン HR‐1
wep・ドスバイトダガー
prot・頭‐護りのピアス
それ以外‐ランポス シリーズ
〇結構お調子者
投擲が得意
・('A`) ドクオ HR‐1
wep・アイアンストライク
prot・クック シリーズ
〇ブーンがハンターになったのをきっかけに、自身もハンターへ
・(,,゚Д゚) ギコ HR‐3
wep・水剣ガノトトス
prot・頭‐ブラックピアス
それ以外‐キリン シリーズ
〇ブーンの師、その一 イケメン しぃとは恋仲
・(*゚ー゚) しぃ HR‐3
wep・スリープショテル
prot・キリン シリーズ
〇ブーンの師、その二 スタイルよくて、美人 ギコとは恋仲
・( ´∀`) モナー オトモアイルー
〇ブーンのオトモアイルー 超マイペース
溶岩地形移動可
・( ^^) 山崎 オトモアイルー
〇ドクオのオトモアイルー とても器用
戦闘不可 ハンターの道具使用可
・ξ゚⊿゚)ξ ツン
〇ブーンの親友 少しおこりんぼ?
・(#゚;;-゚) でぃ
〇ポッケ村の村長さん 若干、心配性
・(`・ω・´) シャキン
〇鍛冶屋の人 いつでもやる気全開
・( ><) ビロード
〇道具屋の人 優しいけれど、どこか抜けてる
・ノリ, ^ー^)li ジャンヌ キッチンアイルー
〇ブーン宅のキッチンアイルー
・爪'ー`) フォックス
〇ベーンの親友 イイ人
・ミ ^ω^〕 (故)ベーン HR‐9
〇ブーンの父親 生前は凄腕のハンターで、各地にその名を轟かせた
モンスターから幼い頃のブーンをかばい、死亡した
※ HRとは、『ハンターランク』というもので、ハンターズギルドから実力を認められる事で上昇していきます。
要するに強さのバロメーター。
☆話の中の括りの役割
“ ”…モンスター名
【 】…武器名、防具名
〈 〉…道具名
January 02, 2011
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第12話
第十二話「珍獣の中の珍獣」
(`・ω・´)「ダメだ。 素材が足りない」
( ´ω`)
先日、苦闘の末に怪鳥“イャンクック”を倒したブーン。
今日は、手に入れたイャンクックの素材を持って鍛冶工房へとやってきていた。
もちろん、新しい防具を作ってもらう為である。
しかし、素材の量が足りなかった様だ。
(`・ω・´)「どうしても作りたいなら、また“イャンクック”を倒して来るしかないな」
( ´ω`)「またあいつと戦うのかお…」
しかし、怪鳥の素材を使った防具【クック】シリーズの強固さは、余りに魅力的だ。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第11話
第十一話「密林の大怪鳥」
―――ポッケ村―――
(*^ω^)「遂にこの時が来たお!」
(*'A`)「まじかよ、羨ましいぜ」
興奮気味に話し合う、ブーンとドクオ。
そのきっかけは、つい先程でぃの元に依頼を請けに行った時の話だ。
―*―*―*―*―*―*―*―
(#゚;;-゚)「ブーン殿、今日の依頼は今までのものより、きついかも知れないよ」
(;^ω^)「おっ?」
いつもの様に、でぃに依頼を紹介してもらいに行った時の事だ。
開口一番にそのような事を言われる。
(;^ω^)「ど、どんな依頼なんですかお…?」
(#゚;;-゚)「やる事は狩猟なんだけどねぇ。
相手はあの“イャンクック”さ」
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第10話
第十話「小さな仲間、アイルーたち」
―――ポッケ村・ブーン宅―――
( ^ω^)「あ、〈回復薬〉が少ないお」
狩りに使う道具を整理していると、必須の品である〈回復薬〉の在庫が少なくなっていた事に気付く。
( ^ω^)「んー…
他にはないおね」
早速、買い出しに向かった。
―――ポッケ村―――
( ^ω^)「おいすー、ビロード!
〈回復薬〉を八個くらい下さいお」
( ><)「ブーン君、いらっしゃいなんです!
〈回復薬〉八個で、480z(ゼニー)になるんです!」
彼は、ブーンの友人の一人であるビロード。
親友とまでは言えないけれども。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第9話
第九話「大地を泳ぐモンスター」
―――ポッケ村―――
('A`)「俺も、そろそろ“ドスギアノス”に挑もうと思う」
(;^ω^)「なんだおいきなり…
…それで、自信の程は?」
('∀`)「自信? ある訳無いだろ!」
(;^ω^)「じゃあ、まだ挑まない方がいいと思うお…」
村のとある一角にて他愛もない雑談を楽しむ、ブーンとドクオ。
ドクオは、以前のちょっとした手違いによる共闘の後、どんどんと実力を伸ばしてきているようだった。
武器も、【ウォーハンマー改】へと強化させている。
( ^ω^)「今のドクオなら勝てるはずだお」
('A`)「そうか、ありがとよ」
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第8話
第八話「猪突猛進!ドスファンゴ…?」
―――雪山・エリア8―――
舞台は再び、極寒の地、雪山。
そこを、一人のハンターが駆けて行く。
(iiメ゚ω゚)「はぁ、はぁ……ッ!
じょ、冗談じゃないお…!」
岩影に身を隠し、息を整えようとするが。
ざっ、ざっ、と雪を踏み鳴らす音が聞こえてくる。
まずい。
“あれ”に見つかってしまえば、また大変になる。
しかし、このままじっとしていても、いずれは見つかってしまうだろう。
少年は意を決して、赤い刃を持つ剣を握り締める。
彼が、何故このような状況に陥っているのか。
それは、二時間ほど前まで溯る。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第7話
第七話「ドスランポスを狩猟せよ!」
―――ポッケ村―――
ブーンが“ドスギアノス”を倒した翌朝、彼はまっすぐにでぃの元へと向かっていた。
新たに紹介してもらえるようになった依頼を請けに行くためである。
( ^ω^)「おはようございますお、村長さん!
早速依頼を請けに来ましたお!」
(#゚;;-゚)「おはよう、ブーン殿。
……昨日の今日で、休まなくて平気なのかい?」
( ^ω^)「体には元気が漲っておりますお」
(#゚;;ー゚)「ふふっ…。
よし、なら……新しい地域に、行ってみるかい?」
( ^ω^)「新しい地域?
何処ですかお?」
でぃの言っている事は、なんとなくは分かる。
雪山以外の場所での依頼をこなしてみないか、という事だろう。
しかし、その場所がブーンには、全く見当がつかない。
(#゚;;-゚)「雪山の次は『密林』地域と『砂漠』地域の依頼を紹介してるんだけど…。
まぁ、砂漠地域は暑かったり、寒かったりで厳しい環境だから、まずは密林地域の依頼を紹介しようかね」
そう言って紹介された依頼には、先日狩ったモンスターの名が。
(;^ω^)「“ドスランポス”…?
あれ? 昨日倒し…おー…??」
頭を捻るブーンを見ておかしそうに微笑むでぃ。
(#゚;;ー゚)「ふふ、昨日ブーン殿が倒したのは“ドスギアノス”だろう?
こっちは“ドスランポス”。同じ鳥竜種の、“ランポス”達のリーダーさ」
(;^ω^)「“ドスギアノス”みたいのとまた戦うんですかお…」
昨日の“ドスギアノス”戦も、あれは〈閃光玉〉という道具を利用したから勝てたようなもので。
完全に自分の実力だったとは思っていない。
(#゚;;-゚)「そうなるねえ…。
でも、一度勝った相手と戦う様なもの。自信を持ってやってみるといいさ」
(;^ω^)「おー、頑張りますお…」
でぃと別れ、まず向かう先は、二人の師匠の家。
密林での狩りの事や、“ドスランポス”についての情報を得る為だ。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第6話
第六話「再戦、ドスギアノス!」
―――ポッケ村―――
(#゚;;-゚)「……そろそろくる頃だと思ったよ。」
( ^ω^)「………」
でぃの言葉に、無言の反応を返す。
(#゚;;-゚)「請ける依頼は、“ドスギアノス”の狩猟でいいんだね?」
力強く頷く。
(#゚;;-゚)「そう。なら、次こそは勝っておいで。
今のブーン殿なら、きっと大丈夫さ。」
( ^ω^)「……はいですお!」
それは、自分へ発破をかけるかのように。
強く、強く言った言葉だった。
すぐに振り返り、雪山へと向かう。
その途中、大きな荷物を両手いっぱいに抱えたドクオを見つける。
( ^ω^)「こんにちはだお、ドクオ。
その荷物はまたお仕事かお?」
('A`)「よう、ブーン。
こいつは違う。俺が欲しかった物さ。ようやく手に入ったぜ。
………お前は、“ドスギアノス”へリベンジしに行くんだな?」
ドクオに対しても強く頷いてみせる。
('A`)「そうか。その様子なら、今度は勝てそうだな」
( ^ω^)「勝てそう、じゃなくて勝つんだお」
('A`)「大きく出るのはいいが、見くびったりはするなよ?」
その問いかけにもちろん、と返しつつ雪山へと向かうブーンだった。
132 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/13(金) 23:07:50 ID:2.3limoUO
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「おっお、今度はちゃんとこれらも使わせてもらうお」
支給品ボックスを開き、〈応急薬〉、〈携帯食料〉、〈携帯砥石〉を取り出す。
それに加え、前回は持って行かなかった品も取り出す。
使い方はギコ達に聞いてあるため問題は無い。
必要なアイテムを全てポーチにしまい、ベースキャンプを出発する。
( ^ω^)「……試してみるお」
何やら、作戦じみたものを携えて。
その後はエリア1からエリア4、エリア5と経由し、エリア6へと向かおうとしていたブーンだが、エリア4にて、少し寄り道をしたようだ。
エリア4の中心部にそびえる、氷の柱の下。
そこで、ありふれた物を拾う。
ブーンが閃いた作戦に使うものだ。
その後はまっすぐエリア6へと向かう。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第5話
第五話「師匠と弟子?」
( ω )「う、うぅ…」
( ゚ω゚)「うわぁぁぁぁ!…お?」
うなされ、飛び起きたブーンの目には見慣れない天井が映った。
( ^ω^)。o(あれ、デジャヴを感じるお)
なんて、とりとめのない事を考えていると、部屋の扉の外から声が聞こえてきた。
『あ、起きたのかな。
ギコくーん!あの子、眼が覚めたみたいだよー!』
かわいらしい、女性の声だった。
続けて聞こえてきたのは、たくましいような印象を受ける男の声だ。
『そうか、分かった。
ちょっと行ってみるぞ』
どうやら、この部屋にくるらしい。
慌ててしまい、寝ているふりでもしようかと考えたその時、扉が開き、二人の男女がやってくる。
(,,゚Д゚)「…よう。身体の調子はどうだ?」
(;^ω^)「お、えっと、その…。
特に支障はありませんですお」
(*゚ー゚)「キミ、氷漬けになってたんだよ?
どこか、感覚がない!なんて事、ない?」
(,,゚Д゚)「本人が大丈夫って言ってるんだ。なら、大丈夫なんだろうよ。」
何がなんだか分からないことばかりだが、ここは一つずつ解決していこう。
そこまで考えたブーンが最初にした質問は。
(;^ω^)「ええっと、お二人様はどちらさまですお…?」
(,,゚Д゚)「ん?ああ、名乗って無かったな。
俺はギコってんだ。」
(*゚ー゚)「私は、しぃって言うの。
よろしくね、ブーン君!」
(;^ω^)「!?初対面…ですおね……?」
(*゚ー゚)「初めましてだね~」
( ^ω^)「なんで、僕の事を知ってるんですかお?」
自分が名乗った覚えは無いのに、何故?
その答えは、聞いてみれば簡単なものだった。
(,,゚Д゚)「村長に『“ドスギアノス”にやられた奴を連れてきた』って言ったらお前の名前を教えてくれたんだよ。」
(,,-Д-)「しっかし、あのベーンの息子であるお前さんが、“ドスギアノス”ごときにやられるなんてなぁ…」
( ω )「………ッ」
今、一番聞きたくない名が出てくる。
自然と怒りが込み上げてきてしまうのは仕方の無いことか。
(# ω )「……だからなんだお…?
悪かったおね、『ベーンの息子』が“ドスギアノス”ごときにも勝てない奴でッ!!」
(;*゚ー゚)「ちょっと、ブーン君!?」
(,,゚Д゚)「ああ、お前は弱いな。
………だが――――」
―――――身内に天才がいる気持ちは良く、分かるぜ。
ブーンに聞こえるか、聞こえないかの大きさで呟く。
だが、ブーンは一瞬ギコの顔に陰りが差したのを見逃さない。
何かを感じ取ったブーンは、再び落ち着きを取り戻した。
( ^ω^)「……いきなり声を荒げて申し訳ないですお」
(,,゚Д゚)「ん…?急にしおらしくなったな。
で、お前さんはこの後はどうするんだ?」
( ^ω^)「それなら…もういちd(,,゚Д゚)「もう一度挑もうってのは止めた方がいいと思うけどな」
91 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:23:01 ID:ODaUXujoO
(;^ω^)「!?どうしてですかお!?」
(,,゚Д゚)「お前、“ドスギアノス”に手も足も出なかったみたいじゃねえかよ。」
(;^ω^)そ「うっ…」
確かに、自分の腕では傷一つつけられなかった。
( ω )「なら、どうすれば…」
沈黙が訪れる。
だが、二人を見ると何やら話し合っているようだった。
(*゚ー゚)「ねぇギコ君、ブーン君の事、どうするの?」
(,,゚Д゚)「どうするったってなぁ…。
なんか放っておけないよな…」
(*゚ー゚)「……自分を重ねて見てる?」
(;,,-Д-)「だろうな。
我ながらおかしな話なんだがな」
(*゚ー゚)「…なら、こう言うのはどうかな?」
(,,゚Д゚)「???」
―――――――――――
( ^ω^)「おっ?」
どうやら、二人の会議が終わったようだ。
二人とも僕の方へ向き直す。
(*゚ー゚)「ねぇ、ブーン君。キミは、強くなりたい?」
(;^ω^)「お?もちろんですお」
いきなりの質問は、回答が決まっているようなものだった。
(*゚ー゚)「じゃあさ。よかったら、私たち二人でアドバイスしてあげよっか?」
(,,゚Д゚)「他人に聞くってのは屈辱かも知れないが、確実に実力はつくと思うぜ?」
(;^ω^)「おぉ?でも、お二人の都合は…?」
(*゚ー゚)「別に一緒に狩りに行く訳でもないからね、大丈夫だよ!」
(,,゚Д゚)「そう言う事だ。
……で、どうする?」
さっき、ギコさんは他人に聞くのが屈辱…だとか言ってたけれど、自分としては“ドスギアノス”にやられっ放しという事の方がよっぽど悔しい。
答えは、一つだった。
( ^ω^)「…ぜひ、よろしくお願いしますお」
(*^ー^)「決まりだねっ!よろしく、ブーン君!」
(,,゚Д゚)「厳しくいくからな」
この瞬間、奇妙な師弟関係が成立した。
( ^ω^)。o(それにしてもこの二人、案外ノリノリだお…)
(,,゚Д゚)「よし…まずは、武器と防具を作り替えろよ。」
( ^ω^)「作り……替える…………?」
武器と防具を替える、なんて考えもしていなかった。
(;゚ー゚)
(;,,゚Д゚)
あれ。なんかおかしい事を言ったかな?
二人の視線が突き刺さる。
(;,,゚Д゚)「お前、まさかとは思うが…
鍛冶工房を利用してないのか……?」
( ^ω^)「お?以前、ひしゃげた盾を直してもらいましたお」
(;゚ー゚)「えーっと、そうじゃなくて…
装備を鍛えてもらったりはしてないの…?」
装備を、鍛える?
しぃの言っている事が分からなかったので、素直に質問をしてみる。
(;^ω^)「あの、装備を鍛えるって…?」
その言葉を聞いた二人は。
(;,,-Д-)
(;-ー-)
あきれた表情を浮かべていた。
95 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:26:39 ID:ODaUXujoO
ギコが前触れもなく話し始める。
(,,-Д-)「…お前の言うように、鍛冶工房は武器の修繕もやってくれるが…
本来は武器や防具を作ったり、鍛えて強化したりする所なんだよ」
(*゚ー゚)「その為には、必要な素材を自分で持って行かなきゃいけないんだけどね。
だから、倒したモンスターから剥ぎ取って素材を集めたりするでしょ?」
( ^ω^)「お、わかりましたお」
ただ、擦り込みされたように素材を剥ぎ取ってはいたけれど、どうすればいいかは詳しくはしらなかった。
早速、知識が増えた。
(,,゚Д゚)「この様子だと、あの片手剣は【ハンターカリンガ】のままだな。
しぃ、こいつに素材集めについて行ってやってくれないか?」
(*゚ー゚)「うん、分かった!」
( ^ω^)「ギコさんはどうするんですかお?」
(,,゚Д゚)「俺はクエストをこなしてくるさ。
強化した武器を試してみたいしな」
そう言って手に取った剣は、ギコと同じくらいの大きさをもつ、魚のヒレのような大剣だった。
( ^ω^)「おぉ…すごいお…」
(,,゚Д゚)「そうか?ありがとよ。
んじゃあ、しぃ、よろしく頼む」
(*^ー^)「うん、任せて!
じゃあブーン君、先にギルドの前で待っててよ。準備してくるからさ!」
( ^ω^)「わ、分かりましたお」
半ば流される様に、素材集めへと向かう事に。
ブーンはギコ達に預かってもらっていた装備を受け取り、すぐに装備をしてハンターズギルドへと向かった。
―――ポッケ村・ハンターズギルド前―――
( ^ω^)「よし、ついたお……
って、あれは…」
そこに通り掛かった人物は、ブーンはよく知る人だった。
( ^ω^)「ツン!」
ξ゚⊿゚)ξ「っ!ブーン!?」
何か驚いた様子だった。
( ^ω^)「おっお、こんにちはだお――――」
ξ#゚⊿゚)ξ「この馬鹿ーー!!!」
(#)゚ω゚)・:`. ブフッ
痛い。なんで殴られたんだろう。
ちょっと腑に落ちない。
(#);^ω^)「ど、どうしたんだお、ツン!?」
ξ#゚⊿゚)ξ「ドクオから聞いたわ。あんたがモンスターのことを舐めてかかって行った、って。
それで案の定勝てなくて、おまけに怪我したって聞いて……」
最後の方は、少し涙声だった気がした。
うつむいて静かになってしまったツンに、なんて声をかければいいのか迷っていると。
『ブーン君、お待たせー!』
しぃさんの声が聞こえてきた。
しぃさんの姿を確認すると。
( ゚ω゚)
………露出度が高かった。
あれで防具って言えるのか?
(*゚ー゚)「さ、ブーン君!ぐずぐずしてる暇は無いよ!
早く行こう!」
そう言って、僕の手を引いてくる。
(;^ω^)「え、ちょ、しぃさん!?待っ――――」
この時、ツンに視線を向けると。
ξ# ⊿ )ξ
あ、あれは間違いなく怒ってる。
戻ってきたら土下座して謝ろう…。
99 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:30:48 ID:ODaUXujoO
( ^ω^)「そういえばしぃさん、一ついいですかお?」
(*゚ー゚)「なぁに?」
( ^ω^)「雪山とかの特定狩猟地区には、依頼を受注した時じゃないと入れないんじゃ……?」
主に、モンスターが多く生息する地区がこれにあたる。
勝手に侵入し、そこでモンスターにやられ、身元の確認が出来ないという事を防ぐためである。
(*゚ー゚)「ふふん、それはね~」
そこまで言って、ギルドの受付嬢に何かを話す。
(*゚ー゚)「雪山・素材ツアーを二人で受注します」
(゚、゚トソン「はい、かしこまりました。
お気を付けて下さいね」
(*゚ー゚)「…と、いうこと!」
100 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:32:13 ID:ODaUXujoO
_, ,_
(;^ω^) 「!?」
何の説明もされていないので、分かる訳が無い。
( ^ω^)「つまり……?」
(*゚ー゚)「素材集めをするためだけに請けられる依頼があるってことだよ」
なるほど、ようやく分かった。
早速、雪山へと向かう事にする。
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「まずは支給品…ってなんだおこれ」
(*゚ー゚)「それは〈ネコタクチケット〉だね。
それを納品するとクエスト終了の報せになるんだよ!」
ならば、これが無いと帰れないのか、と思ったので、聞いてみることにする。
聞ける時に聞いておこう。
( ^ω^)「納品出来なかったら、失敗扱いなんですかお?」
(*゚ー゚)「ううん。時間になったらギルドの人がきてくれるから、その人に直接確認を取ればOKなの。
もちろん、『素材ツアー』ってクエストだけの話なんだけどね」
( ^ω^)「じゃあ、実質的に失敗はないって事なんですおね」
(*゚ー゚)「そういう事!じゃあ、行くよ!」
( ^ω^)「はいですお!」
こうして、素材ツアーを開始する。
……でも、何を集めるんだ?
( ^ω^)「そういえば、何を集めるんですかお?」
(*゚ー゚)「ギコ君から『鉱石素材を中心に集めさせろ』と申しつかっておりま~す」
鉱石素材?という事は、採掘する必要があるという事か?
( ^ω^)「つるはし持って無いですお…」
(*゚ー゚)「つるはし…
ピッケルが無いなら…作ればいいのです!」
102 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:34:31 ID:ODaUXujoO
( ^ω^)「なん……だと………?」
つるは…じゃなくてピッケルって簡単に作れる物なのか、とも思ったが、可能なのだろう。
ちょっとやってみたくなった。
( ^ω^)「それは、どうやって作るんですかお?」
(*゚ー゚)「先に材料を探してから、ね!」
そんなことを話しつつ、材料の一つが取れるというエリアへと向かう。
―――雪山・エリア3―――
多数の骨が散らばっていて、傍らには骨や木が集められた場所がある。
どうやら、モンスターの巣のようだ。
だが、今は巣の主は見当たらない。
(*゚ー゚)「それじゃ、このくらいの長さの骨を集めて下さ~い!」
( ^ω^)「分かりましたお!」
103 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:35:16 ID:ODaUXujoO
何となく想像がついてきた。
これが柄になるのだと思う。
言われた通り、〈棒状の骨〉を掻き集める。
10本ほど集まった時、しぃから次の指示が下った。
(*゚ー゚)「次はエリア6へ行くよー!」
―――雪山・エリア6―――
洞窟を抜けた先の開けた場所に出る。
自分は【マフモフ】シリーズだから寒くはないが、しぃの防具―――――【キリン】シリーズはそうはいかない。
身体を温める効果を持つ〈ホットドリンク〉を定期的に口にしている。
というか、あんな露出度の高い装備で(以下略)
(*゚ー゚)「よし、じゃあ、ついてきて」
( ^ω^)「?」
しぃが向かう先は岩の崖。
そんなところに何があるのか分からない。
あるとしても石ころぐらいしか…
(*゚ー゚)「この〈石ころ〉なら…使えるかな!」
あれ、本当に〈石ころ〉拾ってるよ。
(*゚ー゚)「じゃあ、ピッケルを作ろうか!」
(;^ω^)「こんな石ころで大丈夫なんですかお?」
(*゚ー゚)「それはキミの腕次第だよ」
とりあえず、しぃさんに手本を見せてもらう。
先を細く削っていき、骨と組み合わせる穴を彫り、紐でしっかりと縛る。
随分と粗末なピッケルだが、何とか使えそうだ。
(*゚ー゚)「できた!
石ころで作ったから〈ボロピッケル〉だけど、幾つか予備の素材があれば足りるかな」
〈石ころ〉+〈棒状の骨〉→〈ボロピッケル〉作製成功確率95%
(*゚ー゚)「今度は採掘ポイントに行くよ~!」
―――雪山・エリア2―――
そんな感じで、エリア7を経由してエリア2の崖の上にやってくる。
(*゚ー゚)「この崖の途中に、いい採掘ポイントがあるんだ!」
( ^ω^)「全然知知りませんでしたお…」
この崖は以前通過した事があるが、全く知らなかった。
崖を少し降りた、険しく切り立った地点へやってくる。
(*゚ー゚)「ふぅ、着いた着いた。
ここは、いい鉱石素材が良く採掘できるんだ。早速やってみなよ」
( ^ω^)「はいですお!」
〈ボロピッケル〉を手に取り、崖に突き立てる。
ガラガラとこぼれ落ちてきた鉱石を調べる。
(*゚ー゚)「……ただの〈鉄鉱石〉。はいもう一度!」
(;^ω^)「おっ!」
106 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:38:55 ID:ODaUXujoO
その後、三つほど鉱石素材が見つかったが、目的の物では無いらしい。
(;゚ー゚)「どうしよう…採れないかも」
実は、一度のクエストで一つのポイントからアイテムを採集できる量は決まっている。
理由は、取り付くしがないように、という事らしい。
このポイントは5つまでしか採ってはいけないらしいのだ。
(# ゚ω゚)「お!!」
一縷の望みをかけてピッケルを振り下ろす。
すると、一際目を引く、青く輝く鉱石が見つかる。
(*゚ー゚)「あ、あったよブーン君!
〈マカライト鉱石〉!」
村のシンボルにもなっている〈マカライト鉱石〉は、精製すれば鉄よりも強度の高い金属が作れる為、とても需要が高い。
武器に防具にと、これが無ければ始まらないとまで言われている。
107 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:39:55 ID:ODaUXujoO
(* ^ω^)「お、やったお!」
後は、そのほかの採掘ポイントを幾つか教えてもらうついでに採掘をして周った。
おかげで、ポーチの中は鉱石でいっぱいになっている。
(*゚ー゚)「〈鉄鉱石〉、〈円盤石〉、〈マカライト鉱石〉……
これだけあれば十分だね。」
( ^ω^)「じゃあ、村に帰りますかお。」
(*゚ー゚)「うんっ、そうしようか!」
目的の物は集まったみたいなので、〈ネコタクチケット〉を納品ボックスに入れ、村へと戻った。
―――ポッケ村―――
村に戻ると、ギコさんの姿が見えた。
(,,゚Д゚)「ん、戻ったか。
素材は集まったか?」
(* ^ω^)「ばっちりですお!」
(,,゚Д゚)「んじゃ、これも持ってけ」
そう言って渡された物は、白く少し透けた石。
108 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:41:40 ID:ODaUXujoO
( ^ω^)「なんですかお、これ」
(,,゚Д゚)「〈大地の結晶〉だ。それは雪山じゃあ採れないからな。
ついでに採ってきてやったんだよ」
(* ^ω^)「あ、ありがとうございますお!」
なんて優しいのだろうか。
厳しくいく、と言っていたのに。
(*゚ー゚)「じゃあ早速鍛冶工房に行って、武器を強化してもらいなよ!」
( ^ω^)「分かりましたお!」
―――ポッケ村・鍛冶工房―――
( ^ω^)「シャキンさん、こんにちはですお!」
(`・ω・´)「よう、ブーン!
今日はどうしたんだ?」
( ^ω^)「武器の強化を、お願いしますお」
そう言って、【ハンターカリンガ】と鉱石を差し出す。
(`・ω・´)「…よし、素材は足りてるな。
んじゃ、サクッとやるぜ!」
【ハンターカリンガ】
〈鉄鉱石〉×3
↓
【ハンターカリンガ改】
【ハンターカリンガ改】
〈マカライト鉱石〉×1
〈鉄鉱石〉×3
〈大地の結晶〉×3
↓
【アサシンカリンガ】
( ^ω^)「おお、これは…」
見た目は対して変わっていない。
だが、軽く振っただけで、その切れ味が格段に上がっている事は分かる。
ヒュ、と風を斬る音が心地よかった。
110 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/09(月) 19:43:16 ID:ODaUXujoO
( ^ω^)「よし、これなら…!」
“ドスギアノス”の堅い鱗にも通用するだろう。
防具に関しては、何とか頑張ってみることにする。
【マフモフ】シリーズの防寒機能は有り難いからだ。
そして、次こそは倒してみせると心に誓う。
自分のために動いてくれた二人の師匠のためにも、自分を心配してくれる人たちのためにも――――
第五話 end
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第4話
第四話「肉食竜のリーダー」
( ^ω^)「おっお。村長さん、この依頼もこなしてきたお!」
(#゚;;-゚)「ええ、分かったよ。
最近、ブーン殿もハンターとして板に付いてきたかもしれんのぅ。」
(* ^ω^)「そうですかお~?」
今、ブーンがこなしてきた依頼は増えた“ギアノス”を倒してきてほしいというもの。
倒す数は少ないので難易度は最低に位置付けられているが、それでも狩りには変わりはない。
最近のブーンは、モンスターと対峙し、剣を振るって打ち倒す事が面白く思えて仕方がなかった。
(* ^ω^)「おっおっお。次、何か狩りの依頼はありますかお?」
(#゚;;-゚)「う~ん、今ブーン殿に紹介できる依頼は…」
無い、と言おうとしたその時、一人の少年がでぃの名を叫びつつ駆け寄ってくる。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第3話
第三話「忍び寄る気配」
―――ポッケ村―――
( ^ω^)「村長さん、こんにちはですおー」
(#゚;;-゚)「こんにちは、ブーン殿。
依頼を請けにきたのかい?」
( ^ω^)「はいですお!」
武器や防具はすでに身に着けており、出発する準備は万全、抜かりはない。
(#゚;;-゚)「そうだねぇ…
じゃあ、この依頼をやってもらおうかね」
そう言ってでぃに紹介された依頼は、〈ポポノタン〉を集めてきて欲しいというもの。
もちろん、難易度は最も簡単なものとしての依頼だ。
( ^ω^)「わかりましたお!」
すぐさま雪山へと向かおうとするブーンに一つだけ、と話しかける。
(#゚;;-゚)「この依頼なんだけど……なんだか、妙な感じがするんだよ。
〈ポポノタン〉を集めてくるだけだから簡単だと思うんだけど、十分に注意しておくれ…!」
(;^ω^)「? わかりましたお」
村長さんが心配してくれるのはいつもの事なのだが、このように注意を促す様な事は初めての事だ。
いつも以上に警戒する必要があるのだろう。
( ^ω^)「それじゃ、行ってきますお」
(#゚;;-゚)「気を付けるんだよ…!」
(^ω^ )「はいですおー!」
そして、ブーンは雪山に向かう為に、村の外側へと歩いていった。
村の端に来ると、何件か、新しい家を建築している人たちがいた。
ほとんどの村は、中心部に村のシンボルがあり、その近辺から家などが建たてられていく。
つまり、村の中心部に近い家ほど昔からある家で、端にいくほど新しいものとなるのだ。
ちなみにブーンの家は中間辺りにあり、どちらとも言えない位置である。
( ^ω^)「おっおっお。村が大きくなっていくのは良い事だお」
その時、家を建築する人々の中に見知った顔を見つける。
( 'A`)
( ^ω^)「あれは、ドクオかお?なんでまた」
以前と同じように大きな槌を担ぎ、家の基礎などを造っているようだ。
( ^ω^)「おーい!
ドクオ、今日は家作りのバイトかお?」
('A`)「ん?ようブーン。
まあ、見てわかるだろ。」
( ^ω^)「ドクオは働き者だおね」
('A`)「いや、実はやりたい事が見つかってな。
今もその為のお金を集めてるところなんだ。」
( ^ω^)「おっ!ドクオなら絶対できるおね」
(*'A`)「そう言ってくれると嬉しいぜ」
ドクオに頑張って、と伝え雪山に向かうと後方から待ってろよ、と声が聞こえてきた。
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「支給品ももらったし、行くかお!」
青い箱に入っていた〈応急薬〉、〈携帯砥石〉、〈携帯食料〉、〈ペイントボール〉をポーチにしまい、ベースキャンプを後にする。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第2話
第二話「ハンターのキホン」
―――雪山・ベースキャンプ―――
ブーンは今、一つの依頼をこなすために、雪山へとやって来ていた。
その依頼とは、〈雪山草〉という薬草の一種を集めてきて欲しい、というもの。
〈雪山草〉は麓よりも、山の上の方に生えている事が多い。
極寒の雪山の頂上付近は、常に吹雪にみまわれているような環境だ。
そのうえ、小型の肉食鳥竜や牙獣まで生息している。
一般の人では、まず立ち入る事は出来ないだろう。
そこで、ハンターの出番という訳なのだ。
( ^ω^)「まずは支給品を持っていくおー」
簡単な造りのテントの側には、二つの箱が配置されている。
一つは赤い箱。
フィールドには、狩猟の役には立たないが、生活する上で役に立つ物、一般には〈精算アイテム〉と呼ばれる品を納品する箱だ。
依頼された品物も、この箱に納品することで完了、という流れになる。
もう一つは、青い箱。
こちらには、依頼――クエスト――をこなす時に役に立つ道具を、ハンターズギルドが幾らか支給品として用意しておいてくれるのだ。
一部のアイテムは、余った時に持ち帰れる物もあるので、利用しない手はない。
( ^ω^)「〈応急薬〉と、〈携帯砥石〉と、〈携帯食料〉と…」
自分が使うアイテムをポーチにしまう。
( ^ω^)「よーし、いくおー!」
掛け声をあげるとともに、ベースキャンプから駆け出した。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第1話
はじめに。
この作品はタイトルの通り、モンスターハンターシリーズの
『モンスターハンターP2G』
を元ネタにしています。
が、後から色々と目茶苦茶になっていく予定です。
お暇がありましたらお付き合い下さい。
そして、作者は携帯厨ですので、どこかしら見にくい点はあると思いますが、ご了承下さい…
では、いきます!
~プロローグ~
―――――とある雪山の、山頂付近の道。
激しく雪が吹き付ける中、一つの人影が歩いてゆく。
防寒具を身に着けているようで、寒さに凍えている様子はない。
その人影が、背から何かを構える。
・・・どうやら、武器のようだった。
片手で振るえる、小型の剣と、盾だ。
そして、その近辺に生息していた、大型の草食動物に切りかかる。
一振り、二振り、三振り。
無心で剣を振るう人影。
やがて草食動物は息絶える。
小型のナイフを取り出し、解体作業を始めようとしたところ、ぞくりとした感覚が背中に伝わる。
4 : ◆bUYB7.cOOs:2010/07/29(木) 18:24:35 ID:vpe/sankO
死の感覚が近付いてきた時に第六感が感じとる、不気味な感覚。
人影が辺りを見回すが、何もいない。
ふと、頭上を見上げたところ―――――
―――――“それ”は、いた。
凶悪な姿をした“それ”は、すでに人影を視線に捉えている。
そして、人影の前に降り立った。
大気が裂けんばかりに轟く咆哮をあげ、人影にその爪を振りおろす。
人影は咄嗟に盾で受けるものの、勢いは押さえ切れずに背後の崖へと落ちてゆく。
残った“それ”は、人影が消えた崖を見下ろし、再び咆哮をあげるのだった―――――
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです