January 16, 2011
( ^ω^)さよならアスキーアートのようです 後編
【道】
(-_-)「本当にみんな死んでる…」
(-_-)「…世界が終るのかな…」
(-_-)「……なんかわくわくする」
(-_-)「……………」
(-_-)「とにかく…片っぱしからクラスのみんなに会いに行こう」
J(;'ー`)し「……………ドクオー」
(-_-)「……」
J(;'ー`)し「ドクオー?どこにいるのー?」
(-_-)「まあ…いいや………」
J(;'ー`)し「ドクオー!!」
【広場】
(,,;゚Д゚)「どうなってんだよ…みんな死んでやがる…!」
(,,;゚Д゚)「ふざけんなよ…!くっそ!」
(,,;゚Д゚)「しぃ…どこだ………………あ」
(`・ω・´)「…………」
(,,;゚Д゚)「シャキンさん!!」
(`・ω・´;)「え?あ、ああギコさん!」
(,,;゚Д゚)「あの…しぃは?」
(`・ω・´;)「あ、今そこのトイレに行ってます…すぐに帰ってくると思いますよ…」
(,,;゚Д゚)「よ、良かった…もう会えないかと思った…」
(`・ω・´;)「…………」
(`・ω・´;)「あの…アイツは……」
(,,;゚Д゚)「え、あ、ああ…喫茶店に行ったんですけど…俺がトイレに行ってる間に…」
(`・ω・´;)「ま、まさか……」
(,,;゚Д゚)「死んで…ました……」
(`・ω・´;)「そ…そうですか…やっぱり」
(,,;゚Д゚)「え?」
(`・ω・´;)「いや、ほら…ここまで人が死んでると…薄々は」
(,,;゚Д゚)「ああ…ですよね……」
(*;゚ー゚)「あっ……………」
(,,;゚Д゚)「あ…しぃ………」
(*;゚ー゚)「………………」
(,,;゚Д゚)「よかった…生きてて…」
(`・ω・´;)「……………」
(,,;゚Д゚)「よし、帰ろう!なあ…」
(*;゚ー゚)「…一人で帰れば?」
(,,;゚Д゚)「………………え?」
(*;゚ー゚)「あの……私は…この人と一緒にいるから」
(`・ω・´;)「………………」
(,,;゚Д゚)「は?え…いやちょっと…え?」
(*;゚ー゚)「だから…!私はシャキンさんといるから一人で帰って!」
317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:17:51.90 ID:ShGOEw+YP
(,,;゚Д゚)「何言ってんだよ!だって…え?」
(*゚ー゚)「シャキンさん…私が会ってきた中で一番理想のタイプなんだもん!」
(*゚ー゚)「一緒にいて楽しかったし…なによりイケメンだし!」
(,,;゚Д゚)「は?お前…ふ、ふざけんなよ?」
(*゚ー゚)「ふざけてない!私は本気だから…」
(,,;゚Д゚)「だってお前…俺達もうすぐ結婚するんだぞ!?」
(*゚ー゚)「そんなの知らないわよ。だってまだ届け出してないし」
(,,#゚Д゚)「お前…っ!!」
(*;゚ー゚)「痛っ!!……最低!!」
(,,#゚Д゚)「うるせぇ!最低なのはどっちだよ!!」
(`・ω・´;)「止めましょうギコさん!」
(,,#゚Д゚)「お前は関係ないだろ!」
(`・ω・´;)「すいません…ギコさん…お嫁さんを僕に下さい!」
(,,;゚Д゚)「な、何言ってんだよ!」
(`・ω・´;)「だってアイツが死んだってことは僕は一人じゃないですか」
(`・ω・´;)「こんないつ死ぬかもわからない状況で…一人は…ちょっと」
(,,;゚Д゚)「何言ってんだよ!駄目に決まってるんだろ!」
(*;゚ー゚)「あんたが勝手に決めないでよ!」
(`・ω・´;)「嫁さんの気持ちも尊重してください」
(,,#゚Д゚)「おま…ばっ!…はあ?」
(,,;゚Д゚)「なんなんだよ…なんなんだよ!お前らふざけんなよ!!」
(`・ω・´;)「お願いします!分かって下さい!」
(,,;゚Д゚)「分かるかよ!そしたら俺が一人じゃないか!」
(*;゚ー゚)「んん………う………っ!」
(`・ω・´;)「大丈夫ですよ!ギコさんならすぐにまた新しいのができますから…」
(,,;゚Д゚)「しらねえよ!ってか…お前の方がイケメンじゃねぇか!」
(`・ω・´;)「でも、でも僕達は双方同意の上なので…」
(,,;゚Д゚)「しらねえよ!俺が認めねぇよ!だってお前…人の恋人取って良いと思ってんのかよ!!」
(*; ー )「グッ……カカッ…グゥ……!」
(`・ω・´;)「それは…………仰る…通りで…………す?」
320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:30:37.92 ID:ShGOEw+YP
(,,;゚Д゚)「何聞いてんだよ!仰る通りだよ!」
(`・ω・´;)「とにかく、ここは3人で話し合いましょう…!」
(,,;゚Д゚)「話し合いで決められるようなものじゃねぇだろうが!」
(*; ー )「グ…カッハッ…クワッ!!」
(,,;゚Д゚)「とにかくお前は消えろ!さもないと………ん?」
(*; ー )「うっ…ううっ!!」
(,,;゚Д゚)「しぃ!!大丈夫か!!」
(`・ω・´;)「しぃ!」
(,,;゚Д゚)「おい!」
(`・ω・´;)「はい、な、なんですか?」
(,,;゚Д゚)「お前が呼び捨てにするなよ!」
(`・ω・´;)「いや…でもこういうときは、フレンドリーに…」
(,,;゚Д゚)「とにかくやめろ!!むかつくんだよ!」
(*; ー )「あ…………………」
(* ー )
(`・ω・´;)「いや、私…学生の頃医学を少々学んだんですけど…こういう瀕死の方の声掛………あ」
(,,;゚Д゚)「あ?……え、あ、し……しぃ!」
(* ー )
(,,;゚Д゚)「おい!しっかりしろ!しぃ!!」
(`・ω・´;)「しぃ!起きるんだ!!しぃ」
(,,;゚Д゚)「だから呼び捨てにするなって!!…しぃ!!」
(* ー )
(,,; Д )「あ……………し、しぃ」
(`・ω・´;)「う、うわあ…………………」
(,,;Д;)「ちくしょう…しぃ……うわああああああああああああ!!」
(`・ω・´;)「………しぃ」
(,,;Д;)「だから呼び捨てでいうなあああああああああああああああああ!!」
(,,;Д;)「う………うう………」
(`・ω・´;)「…?何やってるんですか?」
(* ー )(,,;Д;)
(,,;Д;)「俺…しぃの隣で死ぬ……」
(`・ω・´;)「ええ?」
(,,;Д;)「じゃあな」
(`・ω・´;)「ちょっと…何で死ぬんですか?」
(,,;Д;)「なんでって?」
(`・ω・´;)「なんでって…何が原因で…」
(,,;Д;)「知らねえけど…みんな死ぬんだろ」
(`・ω・´;)「ええ」
(,,;Д;)「この街の奴ら全員死ぬんだろ」
(`・ω・´;)「…なんで」
(,,;Д;)「だってみんな死んでたじゃねぇか!」
325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 12:45:49.90 ID:ShGOEw+YP
(`・ω・´;)「でもまだ…生きてるじゃないですか」
(,,;Д;)「それも…時間の問題だろ?」
(`・ω・´;)「ええ…でもどうにかして生き残る努力しないと…」
(,,;Д;)「うるせぇ!もうさっさとどっか行けよ!!」
(`・ω・´;)「ええ……………」
(`・ω・´;)「………………」
(`・ω・´;)「わ、分かりました……」
326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:01:09.82 ID:ShGOEw+YP
【警察署前の通り】
(´・ω・`;)「はぁ…はぁ…」
ζ(゚ー゚*;ζ「大丈夫…?ショボンさん…」
(´・ω・`;)「いや…大丈夫大丈夫」
ζ(゚ー゚*;ζ「顔色悪いよ…?」
(´・ω・`;)「ああ…さっきの坂を上がったからかな」
ζ(゚ー゚*ζ「無理しないでね……」
(´・ω・`;)「うん…ありがとう……」
ζ(゚ー゚*ζ「ショボンさんは…どこに住んでるの?」
(´・ω・`;)「僕は…マツムケの方かな…」
ζ(゚ー゚*ζ「そっか…じゃあまだまだだね…」
(´・ω・`;)「うん………」
ζ(゚ー゚*ζ「ショボンさんは奥さんいるの?」
(´・ω・`;)「あ、ああ…いるよ?」
ζ(゚ー゚*ζ「……美人…?」
(´・ω・`;)「ああ……君くらい美人だ…」
ζ(゚ー゚*ζ「ふふっ!止めてよ…」
(´ ω `;)「んん…デレちゃん…」
ζ(゚ー゚*ζ「何?」
(´ ω `;)「ごめん…もう、これ以上歩けなくなってしまった…」
ζ(゚ー゚*;ζ「え……………?」
(´ ω `;)「足の痙攣が止まらないんだ…心臓も痛みだした…」
ζ(゚ー゚*;ζ「嘘…ねぇ死なないでよショボンさん!」
(´ ω `;)「ごめん…本当に…ごめん」
ζ(;ー;*ζ「いや!死なないで!ショボンさん!」
(´ ω `;)「ごめん…本当に…ごめん」
ζ(;ー;*ζ「止めて!生きて!生きて!」
(´ ω `;)「ごめ……………ん」
(´ ω `)
ζ(;ー;*ζ「や……………いや!いや!」
ζ(;ー;*ζ「ショボンさん!やめてよ!起きて!生きて!生きるの!」
(´ ω `)
ζ(;ー;*ζ「お願い!!ねぇ……ってば…………」
( ФωФ)「……………ん?」
ζ(;ー;*ζ「うわああああああああああああ」
( ФωФ)「どうした?」
ζ(;ー;*ζ「ショボンさんが…ショボンさんが……!」
( ;ФωФ)「………」
ζ(;ー;*ζ「怖いよぉ!死にたくないよぉ!!」
( ;ФωФ)「落ち着くである!とにかく…警察署の中に入って…」
ζ(;ー;*ζ「ひっく…ひっく……」
( ФωФ)「…お茶、買ってきたから飲むである」
ζ(;ー;*ζ「………いらない」
( ;ФωФ)「………」
ζ(;ー;*ζ「今…何が起きてるの?」
( ;ФωФ)「すまぬ…しばらく前から連絡が取れなくなってしまったのだ…」
ζ(;ー;*ζ「あなた…警察の方?」
( ;ФωФ)「ああ…まぁ…」
ζ(;ー;*ζ「……………」
( ;ФωФ)「とりあえず…吾輩は……行くから…ここで待っていてくれ」
ζ(;ー;*ζ「行くって…どこに…?」
( ;ФωФ)「いや…行くって…この状況を見に……」
ζ(;ー;*ζ「……………」
( ;ФωФ)「…………………」
ζ(;ー;*ζ「うう……………」
( ;ФωФ)「……そういうわけだからおとなしく待っているである」
( ;ФωФ)「…ここなら安全だ………じゃあ」
ζ(;ー;*ζ「………………」
( ФωФ)「さて……どこに行くか…」
( ФωФ)「……………ん?」
ζ(;ー;*ζ「……………」
( ФωФ)「おい……だから中で待ってなさいって」
ζ(;ー;*ζ「安全な場所なんてどこにもないよ」
( ;ФωФ)「………」
ζ(;ー;*ζ「私も…つれてって」
( ;ФωФ)「嫌…駄目だ」
ζ(;ー;*ζ「なんで…?」
( ;ФωФ)「君がいても…足手まといだ」
ζ(;ー;*ζ「ついて行くだけだから…お願い」
( ;ФωФ)「いや…そういう問題では…」
ζ(;ー;*ζ「お願い…!!一人は嫌なの…」
( ;ФωФ)「ううむ…………」
ζ(;ー;*ζ「お願い…!」
( ;ФωФ)「……………」
( ;十ω十)「…………………」
( ;ФωФ)「好きにするがいい」
ζ(;ー;*ζ「…………」
ζ(;ー;*ζ「ありがとう…」
335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:51:04.62 ID:ShGOEw+YP
【とあるマンションの一室】
从;゚∀从「姉貴!姉貴!」
从;゚∀从「おい!どこにいるんだよ!姉……」
/ 3 川 - )
从;゚∀从「あ…………親父…姉貴…」
从 ;∀从「あ…ああ…あああああ!」
(*'ω' *)「お姉ちゃんどうして泣いてるっぽ?」
从 ;∀从「どうして……どうして…!」
(*'ω' *;)「ちょっと、お姉ちゃん苦しいっぽ!離してっぽ!」
从 ;∀从「うわあああああああああああああああ!!」
336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 13:57:07.54 ID:ShGOEw+YP
从 ;∀从「誰か…誰か助けて…!!」
( ∵)
从 ;∀从「もう嫌だ…何でこんなことに…」
(;∵)
从 ;∀从「うっ………ううう…」
(*'ω' *)「お姉ちゃん駄目っぽ!大人は泣いちゃいけないっぽ!」
(;∵)
(;∵)「ゴエェ………」
(*'ω' *)「ビコーズ、どうしたっぽ?」
从 ;∀从「…?」
(; .)「ゴエェ……」
从 ;∀从「…坊主?」
(; .)「…ゴ………ゴエ……ゴ…」
从;゚∀从「おい!坊主!しっかりしろ!」
(; .)「ゴ………………」
( .)
从;゚∀从「え…………」
( .)
从;゚∀从「おい…坊主……」
339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:05:50.31 ID:ShGOEw+YP
( .)
从;゚∀从「死…死んでる…」
从 ;゚∀从「う……うわっ……」
从;゚∀从「なんでだよ…なんでなんだよ…!!」
(*'ω' *)「お姉ちゃん?」
从;∀从「………………」
从 ∀从「………………行こう」
(*'ω' *)「どこに行くっぽ?」
从 ∀从「どこでも…いいよ」
(*'ω' *)「じゃあ…図書館にいきたいっぽ!」
从 ∀从「ああ…じゃあそこに行こうか…」
【広場】
(-_-)「……」
(* ー )(,, Д )
(-_-)「綺麗に並んで死んでる…」
(-_-)「珍しいな……」
(-_-)「…それにしても…クラスのみんな…ほとんど死んでたな…」
(,, Д )「誰だ?」
(-_-;)「!!」
(,, Д )「何してんだ?」
(-_-;)「え…さ、散歩」
(,, Д )「街は?…何か変わったか?」
(-_-;)「え…いつから?」
342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/14(金) 14:20:19.37 ID:ShGOEw+YP
(,, Д )「まだ…人は死んでるのか?」
(-_-;)「死んでます…」
(,, Д )「…散歩?」
(-_-;)「ええはい、まあ」
(,, Д )「俺よ…もうすぐ死ぬんだけど…なんか目が…見えないんだ」
(-_-;)「え?」
(,, Д )「目が見えなくなっちまったみたいなんだよ…」
(-_-;)「…な、なんで」
(,, Д )「わからねぇ…怖いんだ」
(-_-;)「た、大変ですね…」
(,, Д )「すげぇ怖い…」
(-_-;)「はぁ…あの、隣の人は…」
(,, Д )「俺の嫁だ」
(-_-;)「へぇ…」
(,, Д )「なぁ…死ぬまで傍にいてくれないか」
(-_-;)「え?い、嫌ですよ!」
(,, Д )「なんで」
(-_-;)「だって…あとどれくらいかかるんですか?」
(,, Д )「分からないけどよ…もうすぐだから。頼むよ…一人で死ぬのは怖いんだ」
(-_-;)「ええ……」
(,, Д )「頼む…」
(-_-;)「ちょ、ちょっと離して…」
(,, Д )「頼む!すぐだから…」
(-_-;)「……………」
(,, Д )「……………」
(,, Д )「ありがとな…」
(-_-)「……」
(,, Д )「俺…こうして今めちゃくちゃ辛いけど…それでも少し…幸せな…」
(-_-)「……」
(,, Д )「うん…?何だよこの鉄板みたいなのは…」
(-_-)「…包丁です」
(,, Д )「え?」
(-_-)「ふっ!!」
(,,; Д )「ガアッ!!……え?……え?」
(-_-)「っ!!」
(,,; Д )「いっ…痛い…痛い…!何……」
(-_-;)「ハァ…ハァ…ふんっ!!」
(,,; Д )「ああ!……………あ…あ…」
(,, Д )
(-_-;)「ハァ…ハァ…」
(-_-;)「…………………」
(-_-;)「どうしよう…殺しちゃった…」
(-_-;)「無関係の人を……」
(-_-;)「……………」
(-_-*)「なんだろう…とてもすがすがしいや…」
(-_-*)「…………うん、そうだよ…どうせみんな死ぬんだし…」
(-_-*)「殺しても…構わないよね」
【大学の道】
J(;'ー`)し「ドクオ………!!ドクオ!!」
( A )
J(;'ー`)し「私のドクオー!あっ…ああああ!!」
J(;'ー`)し「ドクオ!ドクオ!ドクオー!!」
( A )
J(;'ー`)し「ドクオ…!!どうして…どうして…!!」
J(; ー )し「あああ…ああああああああああああああああああ!!」
【道】
( ФωФ)「……ここにも生きてる人はいないか…」
ζ(゚ー゚*;ζ「……………」
( ФωФ)「……次、行くぞ」
ζ(゚ー゚*ζ「え…あ、はい…」
(`・ω・´;)「あ…………」
ζ(゚ー゚*ζ「あ………」
( ФωФ)「よかった…ここにも生き残っていた人がいたのか」
ζ(゚ー゚*ζ「どうも、」
(`・ω・´)「あ…こんにちは」
( ФωФ)「あなたは…今までどこに?」
(`・ω・´;)「あっ…いえそこら辺と適当に…」
( ФωФ)「そうか………」
(`・ω・´;)「あの…何か知ってます?このこと…」
( ФωФ)「…いや…ただこの街だけではなく国内で起きてることだけは分かっている」
(`・ω・´;)「そ…そんな……」
ζ(゚ー゚*;ζ「私達は助からないんですか…?」
( ФωФ)「さあな……」
( ФωФ)「…とにかく、吾輩はできる限り生きてる人を探そうと思う」
(`・ω・´;)「確かに…それが一番良いかもしれませんね」
( ФωФ)「あなたも都合がなければ一緒にいてほしいのだが…」
(`・ω・´;)「ええ!もちろん!ご一緒させてください!」
( ФωФ)「そうか…それは良かった…」
(-_-)「……………あ」
ζ(゚ー゚*ζ「あ…ヒッキー…君?」
(-_-)「デレさん……」
( ФωФ)「…知り合いか?」
ζ(゚ー゚*ζ「あ…はい同じクラスメートです…」
(-_-)「……………この人たちは?」
ζ(゚ー゚*ζ「えっと…刑事のロマネスクさんと……」
(`・ω・´;)「あっ…えっとシャキンです………あ、外資系の企業を経営しています…」
(-_-)「ふぅん……」
ζ(゚ー゚*ζ「ヒッキー君…どうしたの…?この血…」
(-_-)「あ、ああ…さっきまで一緒にいた人が…血を流して死んじゃって…」
(`・ω・´;)「そ、そんなことがあるんですか…」
( ФωФ)「吾輩も…体験した。よくあることだ」
(`・ω・´)「ああ…」
ζ(゚ー゚*ζ「その…その人は?」
(-_-)「ああ………僕が殺したよ」
ζ(゚ー゚*ζ「え?」
ζ( ー *;ζ「え………………」
(-_-)「………よっかった…僕、デレさんに会えて…」
(`・ω・´;)「え…………え?え?」
( ;ФωФ)「き、貴様!!何をやってる!!」
ζ( ー *;ζ「あ………あ?……あああ…」
(-_-)「僕を…クラスから迫害して楽しかった?いじめを傍観して面白かった?」
( ;ФωФ)「おい!貴様!」
(-_-)「…何って……ねぇ」
ζ( ー *;ζ「あああ………………」
( ;ФωФ)「おい!大丈夫か?」
(`・ω・´;)「う…うわあ…ち……血が……」
ζ( ー *ζ「う……………」
ζ( ー *ζ
(`・ω・´;)「え?………ちょ…ちょっと……」
( #ФωФ)
( ;ФωФ)「貴様…何をしたのか分かってるのか?」
(-_-)「あなたには関係ないでしょ…」
( ;ФωФ)「なっ…!ふざけっ……」
(-_-)「こっちにはこっちの事情があるんですよ。黙ってて下さい」
( #ФωФ)「き……貴様!!」
(-_-;)「痛っ!!……な何するんですか!」
( #ФωФ)「黙れ!…お前は一度反省をしろ!」
(-_-)「反省してどうするんですか?…もうすぐ死ぬんですよ?」
( #ФωФ)「ふ…ふざけるのもいい加減にしろ!!」
(`・ω・´;)「ちょ…ちょっと!止めましょうよ…あなた」
(-_-)「胸倉を掴むのは良いですけど…あまり近付かない方がいいですよ」
( ;ФωФ)「ぐっ………!!貴様…!!」
(`・ω・´;)「あ…足に!!ちょ…ちょっと二人とも止めましょうよ!!」
(-_-)「時間が無いので…あなたも殺しますね」
( ; ω )「ぐあっ!!……がっ……」
(`・ω・´;)「えっ…あ…ちょ、ちょっと…」
( ; ω )「はぁ…はぁ……」
(-_-)「僕はこの人に虐められていたんですよ」
(-_-)「この人だけじゃない…クラス中に」
(-_-)「僕の復讐が終わってないのに…どうしてみんな死んで行くんですか?」
( ; ω )「ぐ………」
(-_-)「僕の復習を邪魔するなら誰であっても殺しますよ」
(`;ω;´;)「う…うわ………あああ……」
( ; ω )「はぁ…はぁ………や…止めろ…!」
(-_-)「無様ですね……もういいですよ。殺しますから」
(`;ω;´;)「や、ああ……ああ!」
(-_-)「………………?」
( ; ω )「………………」
(-_-;)「え、いや…嘘…だろ…………」
(`;ω;´;)「……………?」
(-_-;)「なんで………急に…」
(-_-;)「お……お腹が………!」
(`・ω・´;)「………え?え?」
(-_-;)「い…痛っ!!…痛いよ!!」
( _ ;)「痛い痛い痛い痛い痛い!嫌だ嫌だ嫌だああ!!」
( _ ;)「死にたくない!まだ死にたくないよ!」
( _ ;)「ああ………!!」
( _ )
(`・ω・´;)「……………え…」
(`・ω・´;)「な…何……?」
( ω )
(`・ω・´;)「あの………え?」
ζ( ー *ζ
(`;ω;´;)「ひっ……!…いやっ…うわっ!」
(`;ω;´;)「やだ………嫌だ………」
(`;ω;´;)「うわああああ!!誰か!誰かあああ!!」
【住宅地】
(*'ω' *)「いろんな人が寝てるっぽね~」
从;゚∀从「……頭いてぇ……」
(*'ω' *)「お腹すいたっぽ…ハンバーグ…」
从;゚∀从「ああ、そうだな…もうすぐ晩御飯だもんな……」
从; ∀从「うっ………ぐうう…!!」
(*'ω' *)「どうしたっぽ…お姉ちゃん……」
从; ∀从「お前は…ちゃんと…生きろよ……」
(*'ω' *)「…………?」
从; ∀从「うっ…くっ…はぁ…はぁ…っ!!ううう!!」
从; ∀从「あ……………………」
(*'ω' *)「………お姉ちゃん?」
从 ∀从
(*'ω' *)「そんなところで寝ると汚れちゃうっぽ?」
从 ∀从
(*'ω' *)「………………う」
(* ω *;)「く…くるし……あ…あ…!!」
(* ω *;)「あ…………ああ……」
*( '')*「!!……………あの子」
ミ,,;゚Д゚彡「え?あ…………」
(* ω *;)「く………うえ………いや…」
*( '')*「……………」
ミ,,;゚Д゚彡「ど、どうしよう……」
*( '')*「………………」
ミ,,;゚Д゚彡「えっ…どうするの?」
(* ω *;)「!!……え…?な…に……くび…」
*( '')*「……………」
(* ω *;)「うう!!がっ…ああ!ああ!!」
*(;'')*「………………」
ミ,,;゚Д゚彡「ちょ、ちょっと……!!」
(* ω *;)「ああああああ!がっ!かっ!……か」
(* ω *)
*(;'')*「………………」
ミ,,;゚Д゚彡「……………」
*( '')*「うわ……汚ね…なんかついた…」
ミ,,;゚Д゚彡「こ……殺したのか?」
*( '')*「見てなかったの?」
ミ,,;゚Д゚彡「なんで………」
*( '')*「だって…もう死にはじめてたから、苦しそうだったし」
ミ,,;゚Д゚彡「……………」
*( '')*「ちょっと…手、洗ってくる」
ミ,,;゚Д゚彡「え?あ、…………ああ」
【大学病院に続く道】
( ・∀・)「それで、兄者と弟者って呼ばれてるんですね」
(´<_` )「まぁ」
( ´_ゝ`)「弟者は本当に親しい人以外に弟者って呼ばれるのが嫌なんだ」
(´<_` )「いや…そんなことはないぞ」
( ´_ゝ`)「…………」
(´<_` ;)「あっ…いや、そんなことないって言うのは親しい人以外にも呼んでる奴がいるってことで」
(´<_` ;)「別に呼んでる人が親しくないってわけじゃないぞ」
( ´_ゝ`)「誰?」
(´<_` )「え?」
( ´_ゝ`)「親しく無いのに弟者って呼んでる奴って誰?」
(´<_` ;)「え………いやガナーって奴とか」
( ´_ゝ`)「誰、ガナーって」
(´<_` ;)「学生の頃の友達だよ」
( ´_ゝ`)「いつの?」
(´<_` ;)「え…大学の」
( ´_ゝ`)「へー」
(´<_` ;)「あ、でも本当に親しいってわけじゃないぞ」
( ´_ゝ`)「大学の何の知り合い?」
(´<_` ;)「いや、サークルのだけど」
421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:34:06.84 ID:Ki71cw5ZP
( ´_ゝ`)「何の?」
(´<_` ;)「あ…鉄道模型…」
( ´_ゝ`)「ふーん…知らなかった」
(´<_` ;)「言ってなかったか」
( ´_ゝ`)「ああ、血が下がるなぁ…」
( ;・∀・)「あ、大丈夫すか?」
( ´_ゝ`)「ああ、ありがとう…」
( ´_ゝ`)「………………………」
(´<_` ;)「!あ、ああ…大丈夫か?」
( ´_ゝ`)「そんな取ってつけたような心配はいらないよ」
(´<_` ;)「そ、そんなことないさ」
( ・∀・)「頭を少し下げたらどうです?」
( ´_ゝ`)「なるほど、足を上げて頭を下げれば血は上がるってことか」
( ・∀・)「ええまぁ」
( ´_ゝ`)「………………それじゃあやってみようかな」
(´<_` ;)「…………」
( ;´_ゝ`)「ふん!!………うっ!!……………えいっ!!」
( ;´_ゝ`)「駄目だ…上がらない…」
( ・∀・)「あっじゃあ足、持ちますよ」
( ´_ゝ`)「ああ……ありがとう」
(´<_` ;)「も…モララー君!」
( ・∀・)「はい?」
(´<_` ;)「それ……!」
( ・∀・)「え?」
(´<_` ;)「だから……それ!」
( ・∀・)「あっ……足…代わります?」
(´<_` ;)「ああ……」
( ´_ゝ`)「…………」
(´<_` ;)「大丈夫か?」
( ´_ゝ`)「ああ、モララー君が色々気を使ってくれるから大分いいよ」
(´<_` ;)「あ…いや……ああ、うん……」
( ;^Д^)「大丈夫か!!」
( ・∀・)「え」
( ´_ゝ`)「え?…何すか?」
( ;^Д^)「お前ら何ボーっとしてんだ!!友達が戦ってるんだぞ!」
( ;・∀・)「……あ」
( ;^Д^)「悪いが!シャツを破かせてもらうぞ!」
( ;´_ゝ`)「え………?わっ!」
( ;^Д^)「分かってる!分かってる!頑張れ!!」
( ;´_ゝ`)「いや…ちょっ、ちょっと!!」
(´<_` ;)「え?え?」
412 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:10:33.08 ID:Ki71cw5ZP
( ;・∀・)「ちょっと!何してるんですか!」
( ;^Д^)「胃をマッサージするから力を抜いて!」
( ;・∀・)「や、止めて下さい!!兄者さんに何するんですか?」
( ;^Д^)「うわっ!…何だ君は!?」
(´<_` ;)「え?…え?足どうすればいいんだ?」
( ;^Д^)「は、離せ…!!おい!!ちょっと…!!」
( ;・∀・)「お…落ち着いてください!!」
( ;^Д^)「おい!馬鹿…っ!止めろ…!」
( ;´_ゝ`)「…………………」
( ;^Д^)「何するんだ…!!おい!…だからっ…!」
(´<_` ;)「…………………」
( ;^Д^)「いい加減にしないか…!!糞!!」
( ;・∀・)「……………………」
( ;^Д^)「離せ!!やめろって!ぐっ…!!おい!」
( ;^Д^)「馬鹿…!おい!止めろ!おい!」
( ;^Д^)「だから…!お………い………」
( ;´_ゝ`)「………」
(´<_` ;)「………………」
( ;・∀・)「………………………」
( ;^Д^)「…………………………」
( ;^Д^)「…………わ」
( ;^Д^)「私は医者だ!!」
416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 01:25:28.84 ID:Ki71cw5ZP
( ・∀・)「あっ…ああそれで」
( ;^Д^)「緊急事態だから…」
( ;・∀・)「え、あ、その…この状態っていうか…今のあれは…何かやっぱり…その」
( ;・∀・)「ウイルス的なあれが…原因っていうか…あれしてこうなったんですか?」
( ;^Д^)「いや、それはわからない…」
( ;・∀・)「………………………」
( ;^Д^)「っていうかまだ分からない。ちゃんと検査してみないとそんなのわかるわけないだろう」
( ;・∀・)「はぁ…」
( ^Д^)「この彼はいつからこうなんだ?」
(´<_` ;)「え、…彼はずっと以前からこんな感じです」
( ^Д^)「………………」
( ・∀・)「あの…どこの病院ですか…うちの大学病院の…?」
( ^Д^)「そうです…え、ソク大の学生さん?」
( ・∀・)「ええ、僕は」
( ^Д^)「ああそう、僕もソク大出身なんだ。えっ医学部?」
( ・∀・)「いや、僕は」
( ^Д^)「あ、そう」
( ;´_ゝ`)「あの、俺は病気ですか?」
( ^Д^)「え?」
( ;´_ゝ`)「俺は病気ですか?」
( ^Д^)「いやわかんないけど」
( ^Д^)「というか僕、耳鼻科だし」
(´<_` )「あ、じゃあ耳や鼻のことに詳しいんですね」
( ^Д^)「………まあ」
( ・∀・)「あの…何か知ってます?」
( ^Д^)「何が?」
( ・∀・)「あのソク大の病院って地下2階までですよね」
( ^Д^)「……ああ、地下3階まであるって噂?」
( ・∀・)「ええ」
( ^Д^)「何かそういう噂あるよな」
( ・∀・)「あれ、嘘なんですか?」
( ^Д^)「僕はあそこに通って結構になるけど…3階には行ったこと無いね」
( ;・∀・)「じゃあ、あるんですか?」
( ^Д^)「あるみたいだよ、地下3階」
( ;・∀・)「そこで米軍がウイルスを作ってるって」
( ^Д^)「米軍?」
( ;・∀・)「知らないですけど…そういう都市伝説ってか噂があって」
( ^Д^)「へぇそいつは知らなかったけど、なんか地下で不老不死の実験でうちの院長は3回生き返ってるってのを聞いたけど」
( ;・∀・)「え?」
( ^Д^)「不老不死の霊薬でうちの院長は3回生き返ってるっていう噂」
( ;´_ゝ`)「………んん!?」
( ;・∀・)「そうなんですか?」
( ^Д^)「そんなことないだろう」
(´<_` ;)「どうした……?」
( ;´_ゝ`)「……いや」
( ;´_ゝ`)「!!……うわあ!!」
(´<_` ;)「兄者?…なんで跳ねてるんだ?」
( ;´_ゝ`)「止まらない…弟者、止まらない!!」
(´<_` ;)「兄者!!」
( ;´_ゝ`)「うわ!うわ!うわあああ!!」
(´<_` ;)「兄者!どうしたんだよ!!」
( ;・∀・)「え、え、どうしたんですか!?」
( ;^Д^)「おい!どうした!!」
(´<_` ;)「兄者!!兄者!!」
( ; _ゝ )「弟者……俺……おれ……」
( _ゝ )
(´<_` ;)「あ………兄者?」
( _ゝ )
(´<_` ;)「兄者…?兄者!!兄者ーー!!」
( <_ ;)「あ……………あああああ…」
( ;・∀・)「……………」
( ;^Д^)「……………」
( <_ ;)「あ……あ……あ…」
( <_ ;)「兄じy( ;´_ゝ`)「うぉあ!!!」
( ;´_ゝ`)「はぁ…はぁ…はぁ………うん?」
(´<_` ;)「え?………あ」
( ;´_ゝ`)「あ、なんかちょっと…楽になった」
(´<_` ;)「あ、ほんと……」
( ;・∀・)「………」
( ;^Д^)「…………………………う」
( ; Д )「カハッ!!……うわ!!」
( ;´_ゝ`)「!!」
( ;・∀・)「あっ…この人…!」
( ; Д )「ぐ…くくっ…!!」
(´<_` ;)「えっ…ちょっと!!」
( ; Д )「…君達……頼む……これを……こ、これを…」
( ;・∀・)「え?え?」
( ; Д )「これを…ペニサス…ペニサス伊藤という人に…」
( ;・∀・)「え?なんすかこのカセットテープ…」
( ; Д )「これを……ペニサス伊藤という人に…」
( ;・∀・)「え、無理っす無理っす!!」
( ; Д )「頼む!ここで待ってたら通りかかるから頼む」
( ;・∀・)「ええ…」
( ; Д )「ぐわっ!!はあああああああ!!くわっ!!」
( ;・∀・)「ちょ、ちょっと…!!」
( ; Д )「がっ…ぐぐっ!!…い…い…」
( ; Д )「生きろ―ーーー!!」
( Д )
( ;・∀・)「………」
( ;´_ゝ`)「……………」
(´<_` ;)「…………………」
( ;´_ゝ`)「俺は…聞き取れなかったことにしようと思うんだけど」
( ;・∀・)「あ、僕も」
(´<_` ;)「ペニサス伊藤って人にそれを渡せって言ったように思うんだが…」
( ;・∀・)「…………」
( ´_ゝ`)「そしたら弟者がここで待ってて渡せばいいさ」
(´<_` ;)「え?」
( ;・∀・)「そのペニサスさんって人が生きてるかどうかも分からないし」
(´<_` ;)「そうだけど…」
( ´_ゝ`)「俺は嫌だなそんなのは」
(´<_` ;)「そりゃ俺だって嫌だよ…で、でもこれ遺言じゃないか…」
( ´_ゝ`)「そうだけどさ、俺達この人のこと知らないし…。ただ声のでかい医者ってことしか」
( ・∀・)「これ……どうぞ」
(´<_` ;)「い、嫌だ!受け取らないぞ!」
( ・∀・)「でも弟者さんが持ってたら良いんじゃないですか?」
(´<_` ;)「モララー君はどうするんだ?」
( ・∀・)「僕は…この事件の真相を探ってみようかなあなんて」
(´<_` ;)「どうやって?」
( ・∀・)「だから病院の人にあって色々聞いてみたらなんか分かるんじゃないかな」
(´<_` ;)「でもこの人だって病院の人なのに全然何も分からなかったぞ」
( ・∀・)「だってこの人…人望なかったんじゃないかな…」
(´<_` ;)「…………………」
( ´_ゝ`)「その人…人望なかったと思うぞ」
(´<_` ;)「でも、じゃあこのペニサスって人に会ってみたら一石二鳥じゃないか?」
( ・∀・)「ああそっか…それでもいいけど面倒くさいな、もうすぐ死ぬかもしれないのにこんな見ず知らずの人の為に…」
(´<_` ;)「……」
( ´_ゝ`)「そのテープ…何が入ってるんだろうな」
( ・∀・)「テープだしなー…」
(´<_` ;)「俺はてっきり、そのペニサスさんへのこの人のプロポーズが吹き込まれてると思ったけど…」
( ・∀・)「ああ」
( ´_ゝ`)「まあそんなところだろうな…流石だなとっさにそんなことまで考えてたとは」
(´<_` )「いやいや…これくらい」
( ・∀・)「……………あっ!」
(´<_` )「どうしたんだ?」
( ・∀・)「あ、僕、テープレコーダー持ってたから」
(´<_` )「なんで?」
( ・∀・)「ああ、今日ミーティングしようと思ってて、それをテープにとって後で、文章に起こして卒論に載せるんです」
(´<_` )「へぇ……あ、4年生?」
( ・∀・)「はい…」
(´<_` )「じゃあもうすぐ卒業か…」
( ・∀・)「ええ、まあ」
( ;´_ゝ`)「お取り込み中のところ悪いんだが」
(´<_` )「どうしたんだ?兄者」
( ;´_ゝ`)「ああ、どうやら俺…死にそうみたいなんだ…」
(´<_` ;)「え?」
( ;´_ゝ`)「うん、なんかちょっと…」
(´<_` ;)「でも、さっき兄者は死にそうになって…そこから元気になったじゃないか!」
( ;´_ゝ`)「ああ、実はさっきからどうもお腹全体が痛くて…」
(´<_` ;)「と、トイレに行っても治らないのか?」
( ;´_ゝ`)「ああ」
(´<_` ;)「ええ…」
( ; _ゝ )「ぐっ…ぶあっ!!ああああうっ…うっ!!」
(´<_` ;)「あ………兄者!?」
( ;・∀・)「大丈夫ですか!?」
( ; _ゝ )「大丈夫じゃ……ぐっ!!…無いね…!」
( ; _ゝ )「うっ…!!ぐあああああ!!ああ!あ!」
(´<_` ;)「おい!兄者!!俺を一人にしないでくれよ!!兄者ぁ!!」
( ; _ゝ )「弟者……最後に………お前と一緒に入れてよかったよ…」
( ; _ゝ )「ぎっ!!ぐっ…うう…ふっ!…ごふっ!」
( _ゝ )
(´<_` ;)「あ…あ……兄………者…………」
(;<_; )「兄者ーーーーーーー!!」
(;<_; )「うわあああああああああああ!!あああああああ!!」
('、`*;川「……………………ええ」
( ;・∀・)「あっ………こんにちは」
('、`*;川「どうも」
( ;・∀・)「どうも…」
(;<_; )「兄者ああああああああああああ!兄者ああああああああ!!」
('、`*川「あの…」
( ;・∀・)「はい」
('、`*川「ずっとここにいました?」
( ;・∀・)「ずっと…ていうか…5分から10分くらいですけど…」
('、`*;川「寝巻姿の女の子、見ませんでした?」
( ;・∀・)「いや、見てないです…弟者さんは?」
(;<_; )「知るかよおおおおおおおおおおおお!見てねえよおおおおお!!」
( ;・∀・)「だそうです…」
456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:12:08.36 ID:Ki71cw5ZP
('、`*川「そう………」
( Д )
('、`*川「その人と…話した?」
( ;・∀・)「はあ…お医者さんだって」
('、`*;川「ええ」
( ・∀・)「知り合いですか?」
('、`*川「ええまあ」
( ;・∀・)「あの…!ベニサスさん?」
('、`*川「ペニサスですけど……」
( ;・∀・)「そう!ペニサスさん!!」
('、`*;川「…?」
( ・∀・)「弟者さん!ペニサスさんです!!」
(;<_; )「え?…誰?」
( ・∀・)「ほら、耳鼻科の人の……」
(´<_` ;)「あ、…ああ!耳鼻科の人の!」
('、`*;川「?」
( ・∀・)「弟者さん!」
(´<_` ;)「え?あ、ああ…うん、あの…これ、なんかこの人が多分、あなたにって…」
('、`*川「あ…このカセットテープ…」
( ・∀・)ノ■「あ、それでこれ、テープレコーダー…よければ」
('、`*;川「……何ですか?これ」
( ・∀・)「さあ、その人が死ぬ前にペニサスって人に渡せって言って…」
459 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:21:45.50 ID:Ki71cw5ZP
('、`*川「何だろう…」
■―wwヘ√レvv~──wwヘ√レvv~─wwヘ
■<『あーあー…ん゛ん゛っ!……ペニサスさん…聞いてください…』
■<『…………ワンッ…トゥッ…スリッ…』
■<『ララララ ララ~♪』
■<『きみはかわいーい、僕の黒ネーコ~♪』
■<『赤いリボン―が、よく似合うよ~♪』
■<『だけど、ときどーき爪を出して~♪』
■<『僕の心を悩まーせーる~♪』
■<『黒猫のタンゴッタンゴッタンゴ~♪』
■<『僕のこいびーとは黒い猫~♪』
■<『黒猫のタンゴッタンゴッタンゴ~♪』
■<『ネコの目のように気まぐれだよ~♪』
■<『ララララ ニャーオ~♪』
('、`*;川「………………………」
■<『素敵なきみーが、街をあるけーば~♪』
( ;・∀・)「………………」
■<『悪いどらネーコ、声をかける~♪』
(´<_` ;)「……………………」
■<『おいしいエサーに、いかれちゃーって~♪』
('、`*;川「……いや、ほんと、別に頼んだ訳じゃないんですよ?」
( ;・∀・)「どういう意図があったんだろう…」
(´<_` ;)「もう今となっては…わからないな…」
■<『後で泣いても知らなーいーよ~♪』
('、`*;川「………………」
( ;・∀・)「うわ!!………くっ…くっ…!」
(´<_` ;)「!!モララー君?」
■<『黒猫のタンゴッタンゴッタンゴ~♪』
( ; ∀ )「う……苦しい!」
('、`*;川「………」
■<『僕のこいびーとは黒い猫~♪』
( ; ∀ )「う…うがあああ!!あっ…あっ…!!」
(´<_` ;)「大丈夫!?大丈夫か!?頑張れ!!」
■<『黒猫のタンゴッタンゴッタンゴ~♪』
( ; ∀ )「こんな知らないおじさんの、う、歌を聞きながら死にたくなかった…」
(´<_` ;)「モララー君!!」
■<『ネコの目のように気まぐれだよ~♪』
465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:42:34.04 ID:Ki71cw5ZP
( ; ∀ )「母さん…母さん…もう一度……あたたかい…クリ…」
( ∀ )
■<『ララララ ニャーオ~♪』
(´<_` ;)「あ…あたたかいクリってなんだよモララー君!!モララーくーん!!」
('、`*;川「………………」
■<『夜の明かりーが、みんな消えてーも~♪』
■<『君の瞳―は、銀の星よ~♪』
■<『キラキラひかーる、黒ネ…カチッ』
■('、`*;川「……………」
(´<_` ;)「……………」
('、`*;川「……クリームシチューじゃないかな」
(´<_` ;)「死ぬ寸前にそんなどろどろしたクリームシチューなんか食べたいだろうか…」
(´<_` ;)「もっとサラサラしたものが食べたくなるんじゃないかな」
('、`*;川「………………」
( ;^ω^)「お……………!!」
( ;^ω^)「ペニサス!!ペニサス!!」
('、`*;川「え………!!」
(´<_` ;)「……?」
( ;^ω^)「ようやく見つけたお…!」
(´<_` ;)「え…お知り合い?」
('、`*川「……ええまあ」
468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 03:54:38.70 ID:Ki71cw5ZP
( ^ω^)「………彼氏?」
('、`*;川「違う!」
( ^ω^)「……………………どうも」
(´<_` ;)「…どうも」
( ^ω^)「ペニサス…安心するお!俺は…お前が俺を守るお!俺が…早くこの街から出るお!」
('、`*;川「は?」
( ^ω^)「この街から出るお!」
('、`*;川「知らないの?」
( ^ω^)「何がだお?」
('、`*;川「ここだけじゃないんだよ」
( ^ω^)「え…」
('、`*;川「世界中こうなの!」
( ;^ω^)「な、何で?」
('、`*;川「知らないよそんなの…調べてる時間もなくみんな死んでるんだから」
( ;^ω^)「なんで……」
('、`*;川「…………………」
(´<_` ;)「ウイルスじゃないのか…?」
('、`*;川「なんの?」
(´<_` ;)「なんか病院の地下3階で米軍がウイルス作っててそれが漏れたって」
('、`*;川「そんなのあるわけないじゃん!それってなんか都市伝説になったやつでしょ?」
(´<_` ;)「そこまでは知らんが…」
('、`*;川「私が学生の頃、都市研…都市伝説研究会ってサークルがあって」
('、`*川「そこの子が卒論書く為に都市伝説を作ってばら撒いた事があって」
('、`*;川「その一つだよ、その伝説。私、その話作った時一緒にいたもん。そこの喫茶店で考えたんだよ」
(´<_` ;)「へー…え?じゃあこれは何で、みんな死んでるの?」
('、`*;川「知らない!テレビもネットもほとんど機能しなくなっちゃったから」
(´<_` ;)「ああ…そうか…」
( ^ω^)「なんか…話が見えてこないお…」
('、`*;川「みんな死ぬんじゃないってこと」
( ;^ω^)「そんなことはないお!だって…俺達はまだ生きてるじゃねーかお」
('、`*;川「………」
( ;^ω^)「もうすぐ、警察とか…自衛隊とか助けに来るお!」
('、`*川「なんで今来ないの?」
( ;^ω^)「え?なんか準備とかしてるんだお…きっと」
('、`*;川「なんの?」
( ;^ω^)「え…でも最悪アメリカ人が助けに来てくれるから…」
('、`*;川「アメリカ人もみんな死んだんじゃない?」
( ;^ω^)「アメリカ人何人いると思ってんだお!!」
('、`*;川「知らないけど…みんな死ぬんだよ…」
(´<_` ;)「…?どこに?」
('、`*;川「そこのベンチに座る」
(´<_` ;)「じゃあ…俺も座ろうかな…」
( ;^ω^)「ええー……嘘だお……」
【道】
*(;‘‘)*「はぁ……はぁ………」
ミ,,;゚Д゚彡「大丈夫…?」
*(;‘‘)*「平気」
ミ,,;゚Д゚彡「…どっかで休む…?」
*(;‘‘)*「平気だって…」
( ;´ー`)「………………」
ミ,,;゚Д゚彡「………………」
*(‘‘)*「何してるの?置いてくよ」
ミ,,;゚Д゚彡「あ…うん………行くよ……」
( ;´ー`)「……もう…駄目か…………糞…」
(`;ω;´)「だ…誰か…!!助けて…!!」
(`;ω;´)「し、死にたくないよ…!!」
( ;´ー`)「うう…うううううう…ぐっ…!」
(`;ω;´)「あっ…!!あ、あ、あの!!」
( ;´ー`)「…え……?」
(`;ω;´)「大丈夫ですか!?」
( ;´ー`)「え?いや……誰…」
(`;ω;´)「お願いします!た、助けて下さい!!」
( ;´ー`)「え?いや…何…?」
(`;ω;´)「死ぬのが怖い…怖いよ…!!」
( ; ー )「いや、ちょっと…っぐっ…!」
(`;ω;´)「だ、駄目ですよ!死なないで!死なないで!!」
( ; ー )「そ…そんなこと、い、言われても…アグッ!!」
(`;ω;´)「嫌だ!嫌だ!死なないで!死なないで!!」
( ; ー )「ぐっ…っくっく……お………おま……し…」
(`;ω;´)「お願いします!どうか助けて!!ねぇ!お願い!!」
( ; ー )「し……し…し……」
( ; ー )「シラネー……ヨ」
( ー )
(`;ω;´)「あ……………ああああああ!!」
(`;ω;´)「あっ…ああああっ!!……………痛っ!」
(`;ω;´)「な…何…?何が…」
4(`;ω;´)「あ…これ…さっきの子の…包丁…とっさに持ってきちゃったのか…」
4(`;ω;´)「…………………………」
4(` ω ´)「………………ふっ」
4(` ω ´)「ふふふふふふふふ…あはははははははははw」
4(` ω ´)「僕は…僕には…もう無理だあああああああああ!あっははははは!!」
(` ω ´;)
(` ω ´;)「ほーら…血がいっぱい…いっぱいだあ!!あはははははは!」
(` ω ´)「僕の首から!血があっはははははは!」
(` ω ´)「あっははははははh…………」
(` ω ´)
【大学病院に続く道】
(´<_` )「やっぱり…最後の言葉みたいなあれは言った方がいいのかな」
('、`*川「え?」
(´<_` )「いや、何人か看取って来たんですけど、なんかみんな最後の言葉みたいな?あれを言ってから死ぬんで」
('、`*川「ああ」
( ^ω^)「俺は考えたお」
(´<_` )「え、今?」
( ^ω^)「だお」
('、`*川「え?何?」
( ^ω^)「駄目だお最後に言うんだから」
('、`*川「だって、この中で最後に死ぬとしたら誰にも聞かせられないよ」
( ;^ω^)「…じゃあ、俺が最後に死ぬとして、俺の前の人が死ぬときに、その人に聞かせる」
('、`*;川「ええ、止めてよ…」
( ;^ω^)「だってしょうがないお…」
(´<_` )「どんな感じの言葉なんですか?」
( ^ω^)「え?」
(´<_` )「参考にしたくて」
( ^ω^)「でも…言ったらばれちゃうしなー…………」
('、`*川「……………あ、私に関することは止めてよ」
( ´ω`)「……………」
487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 04:51:32.76 ID:Ki71cw5ZP
(´<_` )「俺は電車のことについて言うつもりです」
('、`*川「電車好きなんですか?」
(´<_` )「ええ…」
( ^ω^)「乗るのが?」
(´<_` )「乗るのも好きですし、写真を撮ったりするのも好きです。あとプラモとか」
('、`*川「ああいう趣味ってお金とか結構かかるの?」
(´<_` )「そうですね…乗りたい電車の為に海外旅行とか計画しますし…」
('、`*川「へぇ…すごいね」
(´<_` )「ええ、まあ」
( ;^ω^)「…………………」
( ;^ω^)「ちょっとゴメンいいかお?」
('、`*;川「え」
( ;^ω^)「ちょっと良いかお?」
('、`*川「どうしたの?」
( ;^ω^)「いや、ちょっと俺来たみたいだお…」
('、`*;川「え、ええ?」
( ;^ω^)「ゴメン、ゴメン!ちょっときてるんだお…」
('、`*;川「何、やめてよ!!」
( ;^ω^)「だって…しょうがないお…!」
('、`*;川「……………」
( ;^ω^)「それで…悪いんだけど…水入らずで死なせてくれお……」
(´<_` ;)「…………………」
( ;^ω^)「…?ねえ、ねえ」
(´<_` ;)「え?え?」
( ;^ω^)「あの、ごめん…俺達兄妹」
(´<_` ;)「え?…あ、はい!俺達みんな兄弟!」
( ;^ω^)「いや、違う、あの…兄妹」
(´<_` ;)「え?あっ…ああああ!…似てないですね」
( ;^ω^)「あの、水入らずでね?二人きりでね?死なせてくれお」
(´<_` ;)「あっ…どっか行けってことですか?」
( ;^ω^)「うん…うん!早く…」
(´<_` ;)「でも…そうしてる間に、僕も死んじゃったらどうするんですか?」
( ;^ω^)「君は他人じゃねぇかお…」
('、`*;川「勝手なこと言わないでよ!マンツーマンで死なれるのなんて私、嫌だから」
( ;^ω^)「じゃあ……もういいお!!」
( ; ω )「ペニサス…俺は悪い兄貴だったおね…」
('、`*;川「何?なに?」
( ; ω )「ぐっ…!!ぺ、ペニサス…俺は…悪い…あ、兄貴だったおね…」
('、`*;川「うん、そうだけど…それが何?」
( ; ω )「俺は………悪い…兄貴……だっ!」
( ω )
('、`*;川「ちょっちょっと!!兄さん!!」
(;、;*川「兄さん……うっうっ……うわああああああ」
(´<_` ;)「…多分最後の言葉長すぎて言えなかったんだな…」
(;、;*川「悪い兄だってことしか、分からなかったじゃない!!」
(´<_` ;)「その後に、逆説的なことを言うつもりだったんだろうな…」
(;、;*川「うううっ…グスッ…うう…」
(´<_` ;)「悪い兄貴だった、でも…みたいな……ちょっと文章が長すぎたな」
(´<_` ;)「死にそうなんだ、無理だろ…そんなにしゃべるのは…簡潔にしないと…」
(;、;*川「ヒッウ…ヒック…グスッ……」
(´<_` ;)「…………」
(´<_` ;)「あの…」
(´<_` ;)「あの、僕と、付き合って下さい!!」
(;、;*川「え?」
(´<_` ;)「僕と」
(;、;*川「……お断りします」
(´<_` )「あ、はい」
(;、;*川「………………………」
(´<_` )「………………」
_
( ;゚∀゚)「あ………………」
( ω )
_
( ;゚∀゚)「あ、あの、あ、その人」
('、`*;川「え?」
_
( ;゚∀゚)「その人」
('、`*;川「あ、兄のお知り合いですか?」
_
( ;゚∀゚)「あ、ええまあ…一応……うっ!」
_
( ; ∀ )「う、うわっ…!!」
(´<_` ;)「大丈夫ですか?」
_
( ; ∀ )「いやなんかちょっと、あの」
(´<_` ;)「え?」
_
( ; ∀ )「見守って貰っちゃっていいすかね?もう死ぬんで」
(´<_` ;)「……」
('、`*;川「良いよ別に…」
_
( ; ∀ )「あ、じゃあすいません、ちょっと…手を握ってもらっても…」
(´<_` ;)「あ、ああわかった」
_
( ; ∀ )「あ、いやあなたじゃ…」
(´<_` ;)「集中して!」
_
( ; ∀ )「あ、はい」
(´<_` ;)「……………………」
('、`*;川「……………………」
_
( ; ∀ )「あ、そんなに見ないで、恥ずかしいから」
('、`*;川「あ、ああ」
_
( ;゚∀゚)「いやー、見られるのには慣れてるはずなんですけどね」
('、`*川「何ですか?」
_
( ;゚∀゚)「いや、見られるのには慣れている職業なんですけどね」
('、`*川「え?なんですか?」
_
( ;゚∀゚)「あ、いや…あのちょっとそういう仕事で僕」
('、`*川「え?何だろう…」
_
( ;゚∀゚)「じゃあ、ヒント出しますね…あ、でもこれだとわかっちゃうかな?」
(´<_` ;)「……………………う、」
(´<_` ;)「あ、あの…集中してもらえますか?」
_
( ;゚∀゚)「え?え?」
('、`*;川「ちょっと…」
(´<_` ;)「いや、あの…僕もちょっと来てるみたいで、急いでもらっていいですか?」
('、`*;川「ええ…じゃあ私最後になっちゃうじゃない!!」
(´<_` ;)「あの、できるだけ生きますから、存命しますから、延命」
_
( ;゚∀゚)「あ、じゃあちょっと、集中した方がいいですかね」
(´<_` ;)「すいません…お願いします…」
_
( ;゚∀゚)「ひっひっふー…ひっひっふー…」
('、`*;川「ええ、私一人嫌だ…」
(´<_` ;)「どう?…どう?」
_
( ;゚∀゚)「あ、あ、来てます、来てます…あ、じゃあちょっといいすか?」
('、`*;川「え?」
_
( ;゚∀゚)「いいすか?」
('、`*;川「何が?」
_
( ;゚∀゚)「あ、じゃあちょっと…」
_
( ; ∀ )「ぐっ…ぐわっ!があっ…!づづっ…!!」
(´<_` ;)「………………………」
('、`*;川「………………………」
_
( ; ∀ )「ぐっ…ぐっ………あ…あ……」
_
( ; ∀ )「ありがとう…世界」
_
( ∀ )
('、`*;川「…………………」
(´<_` ;)「あ、それ俺も言おうと思ってたのに…なんだよ!」
('、`*;川「あ、…残念」
(´<_` ;)「あ、じゃあすいません…自分、逝かせてもらってもいいすか?」
('、`*川「ええ…我慢できないの…?」
(´<_` ;)「あ、はい」
('、`*;川「じゃあ…いいよ…」
(´<_` ;)「あじゃあ、ちょっと失礼して…あの、手を握ってもらっていいすか?」
('、`*;川「…………いいよ」
(´<_` ;)「ありがとうございます………」
(´<_` ;)「………………………」
(´<_` ;)「あ、あれ?でもなんか、さっきより、ちょっと楽になってきまし」
( 、 *;川「う゛!!」
(´<_` ;)「…え」
( 、 *;川「が……ぐぐ…」
(´<_` ;)「ちょっとペニサスさん…」
( 、 *;川「ぐげ………がぁっ」
(´<_` ;)「ペニサスさん、俺と付き合って下さい!!」
( 、 *;川「嫌だ……痛い…!苦しい…!」
(´<_` ;)「ペニサスさん!俺と、俺と、付き合って下さい!!」
( 、 *;川「嫌だー!!がっぁっく…!!ぐあ!!」
(´<_` ;)「ペニサスさん!ペニサスさーん!頑張って!頑張って!死なないで!ちょっとペニサスさーん!!」
( 、 *;川「嫌だぁ……」
( 、 *川
(;<_; )「わ…わああああああああああああああああああああああ!!」
(;<_; )「ああああああああああああああああああああああ!!」
(;<_; )「ああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ……」
(´<_` ;)「………………」
( 、 *川
(´<_` ;)「……………………」
( 、 *川
(´<_` ;)「唇……」
( 、 *川
(´<_` ;)「おっぱい………」
( 、 *川
( 、 *川 (´<_` ;)))
( 、 *川 (´<_` ;)))
( 、 *川 (´<_` ;)))
( 、 *(´<_` ;)))
( 、(´<_` ;)))
( 、(´<_` ;)「………………」
(;<_; )「わあああああああああああああああああああああああ!!」
(;<_; )「誰か―!!誰か―!!あ、兄者!!兄者!!兄者ー!!」
( _ゝ )
(;<_; )「兄者!!生き返れ!!兄者!!生き返れ!!」
(;<_; )「兄じ…………………っ!!」
( <_ ;)「あ…あれ…なんで…なんで…」
( <_ ;)「何で…今頃……痛っ…痛いよ…!!」
( <_ ;)「頭が…!!あああ!く……」
( <_ ;)「……ぅう……ぐっ………」
( <_ ;)「…ありが………」
( <_ ;)「……サンキュウ……………世界」
( <_ ;)「……………………」
( <_ ;)「…………………………」
( <_ ;)「電車」
( <_ )
520 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:07:59.67 ID:Ki71cw5ZP
【道】
*(‘‘)*「静かだ……」
ミ,,゚Д゚彡「そうだね……」
*(‘‘)*「海って見たことある?」
ミ,,゚Д゚彡「あるよ」
*(‘‘)*「私もあるよ…」
ミ,,゚Д゚彡「好き?」
*(‘‘)*「好きって言えるほど知らないけど…好きだと思う」
ミ,,゚Д゚彡「どこの海?」
*(‘‘)*「え?」
ミ,,゚Д゚彡「見たの?」
*(‘‘)*「熱海」
ミ,,゚Д゚彡「熱海か……」
*(‘‘)*「…………疲れたからちょっと座る」
ミ,,゚Д゚彡「あ、ああ、うん」
*(‘‘)*「…………………」
ミ,,゚Д゚彡「……………」
*(‘‘)*「病気になる前に一度行ったの家族で」
*(‘‘)*「そんでその後すぐ病気になって、そんでなかなか死ななくて」
*(‘‘)*「それで、そろそろ死にそうって思ったら、みんな死に出した」
ミ,,゚Д゚彡「………」
523 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:09:59.36 ID:Ki71cw5ZP
*(‘‘)*「みんな死ねば怖くない気がする」
ミ,,゚Д゚彡「なんで?」
*(‘‘)*「だって死ぬってことは自分の世界が無くなるのと一緒でしょ?私が死んだあとに世界が無いってことだから」
ミ,,゚Д゚彡「よくわからないけど…自分が死んだあとに誰もいないってのは…なんか嫌じゃない?」
*(‘‘)*「そういうもんかね」
ミ,,゚Д゚彡「分からないけど」
*(‘‘)*「………海まだかな」
ミ,,゚Д゚彡「だって全然歩いてないよ」
*(‘‘)*「…………何でついて来るの?」
ミ,,゚Д゚彡「…………だって…一人は嫌だから」
*(‘‘)*「…なにそれw」
ミ,,゚Д゚彡「うん…まあ…」
J( ー ;)し「あ…ああ…………」
ミ,,゚Д゚彡「あ…………」
J( ー ;)し「ああああ…ああ…」
*(‘‘)*「知り合い?」
ミ,,゚Д゚彡「え、ああ、うんまあ」
J( ー ;)し「………こ、ろ、し、て」
ミ,,;゚Д゚彡「!!…………」
J( ー ;)し「こ、ろ、し、て………」
ミ,,;゚Д゚彡「あ…ああ………」
*(‘‘)*「………………」
ミ,,;゚Д゚彡「!……………」
J( ー ;)し「あは…………あり、が…と、う」
*(‘‘)*「……………」
525 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:11:59.20 ID:Ki71cw5ZP
J( ー ;)し「がっ…かっ…かか………」
*(‘‘)*「…………………………」
J( ー ;)し「あがががが!っかぁ!…が…ごっ…!」
*(;‘‘)*「……………」
ミ,,;゚Д゚彡「あ…ああ…………」
J( ー ;)し「ああああ…がっ…かっ……」
J( ー ;)し「か………………か……………」
J( ー )し
*(;‘‘)*「……………」
ミ,,;゚Д゚彡「……………」
ミ,,;゚Д゚彡「…殺したの?」
*(‘‘)*「……………うん」
ミ,,;゚Д゚彡「凄いね……」
*(‘‘)*「別に凄くないよ……」
ミ,,゚Д゚彡「………………」
*(;‘‘)*「………………」
ミ,,゚Д゚彡「俺…分かんないけど……」
*(;‘‘)*「はぁ…はぁ……はぁ……ぐっ!」
ミ,,;゚Д゚彡「!!」
527 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:14:00.65 ID:Ki71cw5ZP
*(;‘‘)*「がっ…がああ…!う゛…ああああ……苦しい…」
*(; )*「あああああああ!!助けて…!!お願い!」
ミ,,;゚Д゚彡「…………………」
*(; )*「ああああああ!!嫌だ!!助けて…!ああああ!!」
*(; )*「嫌!嫌!嫌!ぎゃああああああああああああああ!!」
ミ,,;゚Д゚彡「……………………………」
*(; )*「ああ……ああああああああ……」
*( )*
ミ,,;゚Д゚彡「……………………」
*( )*
ミ,,;゚Д゚彡「………………………」
ミ゚Д゚;,,彡「……………………………………」
ミ,,゚Д゚彡「…………………あ」
【AAテンプレその1】
( ω ) ξ ⊿ )ξ ( A ) 川 - ) ζ( ー *ζ
_
( ∀ )o彡゜ ノハ ⊿ ) (´ ω `) (` ω ´)
( ∀ ) ( ∀ ) (,, Д ) (* ー ) (* ∀ ) (# ;;- )
/ 3 ( _ゝ ) ( <_ )
(* ω *) ( ) ( < >< >)
<ヽ ∀ > ( ,, Д ) ( Д ) *( )* 川д川
( ∀ ) ( _ ) ( ー ) (= ω )ノ ( д )
从 ー 从 ( 、 *川 从 ∀从 ( ω )
|゚ノ ∀ ) ( .) ( ∋ ) lw´ _ ノv J( ー )し
※
ミ,,; Д 彡「あ……………ああ…」
【AAテンプレその2】
\( o )/ | o | | o | / o \
@@@
@# 、_@ 、_
( ノ ) ( ,_ノ )y━・~ ∬ _ゝ ) l从 ∀ ノ!リ人 o川* ー )o
彡⌒ミ
( _ゝ ) / 、 / |;;;;| っノVi ,ココつ (- ∀ ) ( 3 )
ミセ* ー )リ ( 、 トソン (´ _ゝ `) ( 3 ) ( ) ( 3 )
<_フー )フ ,( )( ), ( ω) ( )
( ハ ) ( _L ) ( □ ) ハハ - )ハ 【+ 】ゞ )
( e ) |( ), 、( )、| ( ω ) 川 々 )
(( ∀ ∩ 爪 ー )y‐ (/// ) ▼ ェ ▼ マト# Д )メ ( (エ) ) ⌒*リ´ - リ
∧_∧
⊂⌒( ω )
`ヽ_っ⌒/⌒c
ミ,,; Д 彡「あ、あああ、あああああああああああああ」
547 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/15(土) 06:56:36.87 ID:Ki71cw5ZP
【AAテンプレその3】
N| " '` {" `lリ ( ∀ ) ( д @ 彡 v ミ ( v )
〈:: - 〉 (; Д ) | | ‐ | |レ ( ∀ ) i!iiリ ヮ ノル
イ从 ー ノi、 从 ヮ 从ト リi、 ー イ`! ( ヽ )
リハ ∀ ノゝ 从リ д ノリ li イ - ノl| (ノリ_ _- ノリゝ ヽiリ,, ヮ ノi
|::━ ┥ ( ) / / ) =| ) [ Д ]
爪 ー ) 瓜 ∀ ) 爪 A ) ( - ) ノリ, ー )li
( W ) ( ∀ ∀ ) (;; ∀ ;;) リ - ル
<( _ <人ノ < Д => (= д ) < _・ >
ハソ - リ ( ¥ ) ( ー ) ( A )
( A * ) | l| ー ノl ミ* ∀ 彡 ¥ ∀ ¥
ィ'ト―-イ、
以` 益 以
ミ,,; Д 彡「ああああああああああああああああああああ」
( ^ω^)さよならアスキーアートのようです
完
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この記事へのコメント
1. Posted by ななし January 17, 2011 10:02
なんかシュールwww
でもオチ恐い
でもオチ恐い
2. Posted by 774 January 21, 2011 00:36
地下三階とはなんだったのか
3. Posted by
January 22, 2011 20:37
主人公がいないからちょっとあっさり感が強いな
あと正気を失うのは1人でいいと思う
おもしろかったけどさ
あれ?作者のレスの1文字目を繋げていくと……ウッ
あと正気を失うのは1人でいいと思う
おもしろかったけどさ
あれ?作者のレスの1文字目を繋げていくと……ウッ
4. Posted by 774 January 12, 2012 20:40
↓とオチがわからん…誰か教えてくれ