January 02, 2011
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第4話
第四話「肉食竜のリーダー」
( ^ω^)「おっお。村長さん、この依頼もこなしてきたお!」
(#゚;;-゚)「ええ、分かったよ。
最近、ブーン殿もハンターとして板に付いてきたかもしれんのぅ。」
(* ^ω^)「そうですかお~?」
今、ブーンがこなしてきた依頼は増えた“ギアノス”を倒してきてほしいというもの。
倒す数は少ないので難易度は最低に位置付けられているが、それでも狩りには変わりはない。
最近のブーンは、モンスターと対峙し、剣を振るって打ち倒す事が面白く思えて仕方がなかった。
(* ^ω^)「おっおっお。次、何か狩りの依頼はありますかお?」
(#゚;;-゚)「う~ん、今ブーン殿に紹介できる依頼は…」
無い、と言おうとしたその時、一人の少年がでぃの名を叫びつつ駆け寄ってくる。
(;'A`)「で、でぃ村長!大変です…!」
(;^ω^)「ドクオ!?」
(#゚;;-゚)「おや、ドクオ殿…そんなに慌ててどうしたんだい?」
全力で駆けてきたドクオは息を整えつつ、要件をでぃに伝える。
(;'A`)「はぁ、はぁ…っ、この村のすぐそばに、“肉食竜のリーダー”が出たんです!
しかも、近くにいた子供たちに襲いかかってきて…!
自分たちだけじゃ、追い払う事が精一杯でした。だから、村長に狩猟依頼として頼んでこい、と言われまして…」
(;^ω^)「“肉食竜のリーダー”かお…」
この近辺の肉食竜と言えば、つい先ほど話題にあがった“ギアノス”の事である。
(#゚;;-゚)「ほぅ、そうかい…
………うん、ちょうどいいかも知れないね。ブーン殿。この依頼を引き受けてみないかい?」
(;^ω^)「………お?」
急に話を振られて、少し戸惑うブーン。
(#゚;;-゚)「ブーン殿には、そろそろ中型よりも大きいモンスターの狩猟も任せられると思うんだけど…どうだい?」
(* ^ω^)「やります、やれます、やってみせますお!」
(;'A`)「気を付けろよブーン。奴の爪はとても鋭かったからな…」
(* ^ω^)「ギアノスのリーダーくらい、一捻りにしてやるお!」
そう言って、準備のために自宅に戻るブーンをよそに。
('A`)「……あいつ、大丈夫なのか…?」
(#゚;;-゚)「さぁ…。予想はついてるんだけどね、何があるかは…」
('A`)「神のみぞ知る、って事ですか…」
二人の会話には、不穏な空気が漂っていた。
('A`)「ところで、なぜ結果が想像できるのに、ブーンを行かせたんですか?」
(#゚;;-゚)「……あの子は、何だかんだ言いながらもベーンの息子って言って、少し過剰な自信を持っているんだよ。
これで、過度の自信をうまく削って、緊張感を持ってくれればいいんだけどねぇ…」
('A`)「そうですか…」
( A )。o(自信を打ち砕かれる事で、ハンターとして戦えなくなったらどうするんだ…)
(#゚;;-゚)「いや、その心配は無いよ。そんな気がするだけなんだけどねぇ。」
(;'A`)「…!?
そ、そうですか…」
心を読まれ(?)、ぎくりとするドクオだったが、でぃは数百年生きてきた人物らしいので、そう言った事は出来て当たり前なのかも知れない。
(#゚;;-゚)「ところで、ドクオ殿はこの後やる事は無いのかい?」
('A`)「この後は…。用事がありますね」
(#゚;;-゚)「そう…、頑張っておくれよ」
('A`)「……用事が済んだら、またよろしくお願いします」
そう言い残し、立ち去って行くドクオ。
その姿を見届けるでぃは誰に宛てるでもなく、楽しみだねぇ、と呟いた。
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「よし…、やってみせるお!」
準備を終えたブーンは、すでに雪山へ到着していたようだ。
( ^ω^)「支っ給っ品~
…って、なんだおこれ…」
ピンの付いた瓶のようなアイテムや、円盤状のアイテムなど見たこともない品がたくさん入っていた。
(;^ω^)「いいや、置いていくお…」
用途の分からない品には手を付けず、いつもどおり〈応急薬〉、〈携帯食料〉、〈携帯砥石〉を取り出しポーチにしまう。
( ^ω^)「おっおっお、まぁギアノスだし、なんとかなるお!」
ギアノスなら、依頼をこなす際に何度も倒してきた。
今度も問題はないだろう。
( ^ω^)「とりあえず上のエリアに行くお」
雪山での依頼の目的は、だいたいが上の方のエリア―――
エリア6、7、8辺りで見つかるものばかりだったため、今回も半ば習慣のように雪山の上を目指していく。
―――雪山・エリア6―――
エリア6へ抜けると、“ギアノス”が3体うろついていた。
( ^ω^)「よし、肩慣らしに倒しちゃうお」
【ハンターカリンガ】を構え、駆け寄っていく。
こちらに気付いた“ギアノス”達は一斉に威嚇を始める。
だが、ブーンはそれを気にする事なく切りかかる。
のけぞる“ギアノス”に手早く追撃を加えていき、残りの2体が集まってくる前に仕留める事に成功する。
76 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/07(土) 20:10:14 ID:u8TNRoxIO
( ^ω^)「よし、順調!」
だが、一息ついたところへ1体のギアノスが飛び掛かってくる。
( ^ω^)「おっ、ちょろいお―――!?」
交わしたと思った直後に、突然爪の一撃を食らう。
飛び掛かってきた“ギアノス”の背後から、もう1体の“ギアノス”が飛び出してきたのだ。
(メ ^ω^)「うッ、ここは一度体制を…」
少し距離を置いて仕切り直そうとしたその時、遠くから一際大きな威嚇の遠吠えが聞こえてくる。
(メ;^ω^)「今、来るのかお!?」
現われたのは、今回の狩猟の対象である肉食竜のリーダー、“ドスギアノス”その体長は軽くブーンの二倍はあるだろう。
77 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/07(土) 20:10:56 ID:u8TNRoxIO
(メ ゚ω゚)「………おぉ!?」
想像と全く違うモンスターが、そこにいた。
普通の“ギアノス”とは違う、立派なトサカが見て取れる。
(メ ゚ω゚)「ッ!!」
いきなり、“ギアノス”2体の動きも変わった。
ブーンの動ける範囲を奪い取るかのように。
(メ;^ω^)「くそッ、邪魔するなお!」
2体の“ギアノス”に誘導されるかのように動いてしまったブーン。
次の瞬間に、自分の視界が回っている。
正しくは、自分が転がっているのだが。
(メメ ω )「う、ぐ…」
まんまと“ギアノス”達の連携にはまったブーンは、飛び掛かってきた“ドスギアノス”の鋭い爪で切り付けられたのだ。
攻撃されたと思われるところを見ると、【マフモフ】の防具が裂けていた。
(メメ#`ω´)「やられっ放しでいられるかおッ!!」
剣を構え、ジャンプ斬りを放つ。
勢いと重力を利用したこの一撃はかなりの威力を誇る。
――――だが。
“ドスギアノス”の鱗を貫く事は無かった。
(メメ;^ω^)「!? こいつ、堅いお…!」
思わず身体が硬直してしまう。
その一瞬で、“ギアノス”2体と“ドスギアノス”が一斉に飛び掛かる。
(メメメ ω )「うわぁぁッ!!」
集中攻撃を受け、かなりの傷を負ってしまった。
〈応急薬〉を使おうと、ポーチに手を伸ばすが。
(メメメ゚ω゚)「…!
ポーチが!」
先に“ギアノス”が吐き出した凍結液が命中し、ポーチが開けられなくなってしまった。
ブーンが戸惑い、動きが止まったのを見るいなや、“ドスギアノス”も凍結液を吐き出す。
80 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/07(土) 20:14:10 ID:u8TNRoxIO
やはり“ドスギアノス”の攻撃は凍結液も規格外なものだった。
それをまともに受けてしまったブーン。
もう、動く事はかなわない。
(メメメ;゚ω゚)「う、動けな…!」
どれだけ力を入れようとも身に纏わりつく氷を砕く事が出来ない。
今のブーンは、ただの的にしかならなかった。
“ギアノス”たちがブーンを取り囲む。
(メメメメω )。o(もう、終わりかお…)
薄れゆく意識の中、何かが聴こえた気がした――――
第四話 end・・・?
81 : ◆bUYB7.cOOs:2010/08/07(土) 20:14:51 ID:u8TNRoxIO
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( Д )「…ん?なんだ…?」
( Д )「ありゃあ…“ドスギアノス”とその取り巻きどもか。
……って、誰かいる?」
( Д )「チッ、面倒だがほっとく訳にゃ…いかねえよなッ!!」
(# Д )「ゴルァァァ!!!」
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