January 29, 2011
( ^ω^)は欲望に支配されているようです 第二話
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/01(土) 21:13:21.83 ID:pugsFy420
何故、法律は職種や地位で差別されないという原則があるのにそれが適用されないの?
原則すら守れないなら法律など破ってしまっても問題ないだろ?
権力者の都合で作られたルールなど人間扱いされてない者にとっては拘束具のような存在でしかないじゃないか。
都合が良いときは適用し、都合が悪いときは適用しない。
そんなものを守る価値は本当にあるのだろうか?
―――ブーンは欲望に支配されているようです―――
何故、法律は職種や地位で差別されないという原則があるのにそれが適用されないの?
原則すら守れないなら法律など破ってしまっても問題ないだろ?
権力者の都合で作られたルールなど人間扱いされてない者にとっては拘束具のような存在でしかないじゃないか。
都合が良いときは適用し、都合が悪いときは適用しない。
そんなものを守る価値は本当にあるのだろうか?
―――ブーンは欲望に支配されているようです―――
私の名前は素直クール。
不幸にも多額の借金が残る家庭に生まれた運の悪い女だ。
現在高校2年生だが、どうやら次の学年に進級できそうにない。
成績が悪いから進級できないのかって?
馬鹿いうな、成績は常に学年トップだ。
じゃあ何故進級できないのかって?
答えは簡単だ、学費が払えないからだ。
奨学金もらってないのかだって?
貰っているさ、その大切な奨学金を最近ホスト狂いになった糞母親にすべて使われてしまったのさ。
川 ゚ -゚)「今までの努力が全てパーか・・・」
川 ゚ -゚)「大学行きたかったな・・・・・」
夕焼けが沈む屋上で一人呟く、もちろん返答してくれる者は誰もいない。
父親は私が生まれる前にバブルが崩壊し、経営していた会社が倒産。
破産した原因は詳しく知らないが、銀行を救済するために生まれた法律により、銀行が会社に貸していた金を強制的に剥ぎ取り、そのせいで会社の資金繰りが悪くなり破産したらしい。
そして父親は多額の借金を残った家族に押し付けて首を吊った。
と母親から聞いた。
まあ、ありきたりな話だよね。
私は腐った世界しか知らない。
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/01(土) 21:34:18.50 ID:pugsFy420
川 ゚ -゚)「はあ、寒くなってきたし帰るか」
川 ゚ -゚)「どうせ、母は仕事かホスト漁りしているだろうから、帰っても一人だろうけどな・・・」
そう独り言を呟きながら屋上の扉を閉めた。
週5でバイトし、その収入の7割を家に入れている。
最近までまじめだった母親は今ではホスト狂い。
奨学金を使われた以上に、母の変貌振りにクーは頭を抱えていた。
おぼつかない足取りで階段を下りていった。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
家に帰宅したクーは制服のままソファーに倒れこんだ。
いつもならすぐに晩御飯の準備をするのだがとてもそんな気になれなかった。
川 ゚ -゚)「・・・・・・・テレビでも見るか」
ソファーの下に放置されていたリモコンを手に取り、テレビに電源を入れた。
ちょうど映し出されていたのはニュース番組で、内容は年金記録の改ざん特集だった。
クーはすぐにテレビのチャンネルを変える。
次に現れた番組はセレブの豪邸特集だった。
豪邸の主が満足そうに、脂臭そうな顔つきで私に微笑みかける。
嗚呼、実に不愉快だ、じっくり拷問して殺してやりたい。
川# ゚ -゚)「・・・・・・・・・・っち」
私はテレビの電源を切った。
リモコンをソファー叩きつけ、自分の部屋に戻る
そして制服を脱ぎ、下着姿になる。
透き通るような白い肌、
形の良い乳房、
そして美しいボディーラインが鏡に映った。
普通の男なら生唾を飲むほどの上質な肉体だ。
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/01(土) 21:52:34.30 ID:pugsFy420
その姿を見たクーはため息を吐く。
いくら美しい肉体を持っていても、クーには活用の仕方がわからなかった。
いや、解らないわけではないが、クーは母親のような弱い女になりたくなかった。
クーには彼氏はいない。
勿論、これまで何度も男に告白されてきたし、好意抱いている男もいる。
しかし、男と付き合うということは、クーにとっては母親のやっている事と同類だと考えていた。
本心では彼氏が欲しい、この年頃になればそれは当然だ。
しかし、それを考えるとなぜか母親の顔が頭に浮かぶ。
それがクーの男と付き合いたいという欲求にさらにブレーキをかけていた。
自身の裸体を鏡で見つめながら、またため息を吐く。
川 > -<)「クシュン!!」
少々、鏡を眺めすぎたようだ。
クーは寒くなったのですぐさま私服に着替えた。
そして床に放置されている掛け布団にもぐりこみ、枕の隣にあった耳栓を装着する
川 -)「・・・・・・・・・・・・」
この真っ暗な空間は私の唯一癒しの空間だ。
視界と音をシャットダウンすることにより、自分の妄想世界に集中できるからだ。
貧乏な家庭で育ったクーの唯一の娯楽なのである。
いつもなら、すぐに好意を抱いている男を妄想しながら自慰に耽るのだが、
今日は違っていた。
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/01(土) 22:11:42.64 ID:pugsFy420
何故、何もかも上手くいかない。
何故、こんなにまじめに生活しているのに報われない?
不公平だ!!不公平だ!!
そういう黒い塊が、考えてもないのに頭の中でぐるぐると回る。
そのせいで、私を気持ちよくしてくれる男の顔がぼやけてします。
川 -)「・・・・・・・っち」
暗い世界で舌打ちする音が響く。
クーは無理やり黒い塊がぐるぐる廻る世界で自慰をすることにした。
黒い塊が男の顔を遮断する。
顔の見えない相手が、クーの乳房に手を進め、乳首に触れる。
川* -)「・・・っん」
ああ、顔が見えなくても間違いなく彼だとクーは思った。
この優しい触れ方は彼に違いない。
彼は私の乳首を周到に虐めるのが大好きだ。
「本当にクーは敏感だな」
頭の中でニヤついた声が響き、クーに触れる。
クーの白い肌が赤く染まる。
黒い影はまだ彼の顔を隠しているが。まったく問題ない。
彼はもう片方の手でクーの太ももを擦る。
川* -)「あっ・・・」
今日の彼はなんだかせっかちだなぁと思った。
いつもなら私の首筋を愛撫してから太ももに触るのに。
彼の太もものを触っている手が、徐々に私の秘部迫る。
私の秘部から愛液が溢れる。
期待しすぎだぞ、私。
そして彼の手が私の茂みに侵入した。
川* //-//)「ああっ!」
私の喘ぎが暗い世界で木霊する。
躊躇なく彼は私の敏感な部分を責めたてる。
川* //-//)「あっあ・・・・」
「すごく濡れているね、クーは敏感だなあ」
妄想の彼が楽しそうな声で私に問いかける。
嗚呼、凄く幸せ。
現実を忘れさせてくれる快楽が私を支配する。
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/01(土) 22:39:22.09 ID:pugsFy420
暗い世界でクチュクチュと音が響く。
私の喘ぎ声も響く。
頭の中で彼が私を言葉攻めする。
そして・・・・・・・・
川* //-//)「んんっ!!」
私の体が大きく震える。
絶頂を迎える日は近い。
そのとき、彼の顔を隠す黒い塊が徐々に薄れることに気がついた
嗚呼、彼の顔を見ながら絶頂できる。
クーはその期待で更に激しく指を動かし、自身の敏感な部分を責めたてた。
川* //-//)「あっ!!あぁっ!!!!!」
もうすぐ絶頂を味わえる。
そして再度彼の顔を見上げたが・・・・・・。
(//‰゚)
そこに写っていたのは彼ではなかった。
川; //-//)「えっ?」
それはさっきテレビで見た、豪邸に住む脂臭そうな顔をした男がそこにいた。
そして、その男がクーを視姦しながら責めたてていた。
川; //-//)「嫌だ!こんな男にされたくない!!」
その言葉とは裏腹にクーの手は止まらない。
尚も激しさを増していく。
(//‰゚)「お前は母親と同類さ、」
その男は喋る。
川; //-//)「違う!一緒じゃない!!」
クーは反論するが、その男は更に、
(//‰゚)「じゃあ何故、その手を止めない?これではお前の母と一緒じゃないか」
川; //-//)「!!」
クーは反論できなかった。
好きでもない男にこんなことされたら普通ならぶん殴るどころじゃすまない。
しかもこれは妄想での出来事、いつでも中断できるにもかかわらず・・・・・
そして・・・・・・・・・。
(//‰゚)
その行為を視姦する男の前で、
川; //-//)「嗚呼!!駄目!!イキたくない!!!!!」
その言葉とは裏腹に大きく体をビクつかせ、
暗い世界が真っ白に染まる。
それでもクーは、失神するまで自身の激しく愛撫する指を止めることができなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
川 -)「・・・・・っん」
クーは目覚めた。
しかし目覚めが悪い、体がとてもだるかった。
少しずつ体は眠気から覚醒していき、お尻の辺りが妙に湿っぽいことに気がついた。
クーはそこに目をやると、まるでそこにだけ雨が降ったのかと勘違いしてしまうほどずぶ濡れになっている畳が存在した。
この畳を濡らしている液体はどうやら私から出たらしい、しかしとても信じられなかった。
そしてあの妄想が頭の中でフラッシュバックする。
とても怖かった。
あの男の視線の冷たさを二度と味わいたくないと思った。
まるでこれから私を殺すのではないかと思うほど冷え切った視線だったからだ。
そんなことを考えていると、私の茂みからとどめもなく蜜が濡れだしたのを感じた。
川 -)「・・・・・・・」
クーは無言で近くにあったティッシュ箱に手を掛け、何枚かティッシュを抜いた。
それをクシャクシャにして自分の蜜を拭き取る。
川* -)「んっ」
ティッシュがもたらす快感に少し身震いしてしまった。
私はなんてはしたない女なのだろうと落ち込む。
これでは望まない妄想内で出てきた男が言った通りの女じゃないか。
いや、私は本当に望んでなかったのか?
本当は、知らない男に犯されるのを期待していたのではないのか?
それが本当なら母親以下じゃないか・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
私はいつの間にか部屋から飛び出し駆け出していた。
まるで現実逃避をするかのように自分のアパートから遠ざかる。
辺りはすでに暗く、人通りもほとんどなかった。
私は近くの公園に到着した。
公園に入って小さな時計塔を見つめると深夜一時を過ぎていることがわかった。
どうやら母親はまだ帰ってきていないことを考えると、どうやらまたホスト漁りにしているのだろうと思った。
でも、もう母親を責められない。
なんせ、私は母親以下なのだから・・・・・・・・
既に私の中では自分を母親以下の女というレッテルを貼っていた
私は虚ろな気分で公園のベンチに腰掛けた。
こんな時間にベンチに座って、タンクトップとジーパンというラフな格好を男達が見たら、どう思うだろうな?犯されちゃうのかな?
クーはそんなありもしない妄想をしている自分に恐怖を抱く。
川 -)「もう嫌だ、死にたい・・・・・・・」
クーは独り言を呟いた。
「死んだら全てがお終いだお」
後ろから男の声が聞こえた。
川; -)「!?」
クーは驚いた、この公園には私一人だと思っていたのだから当然である。
すぐさまクーは後ろ見た。
するとそこにはカジュアルな格好をした男が立っていた。
( ^ω^)「・・・・・・・・」
その声の主は、見かけは20代後半で、清潔感のある顔立ち、そしてどことなく紳士な雰囲気をかもし出していた。
あの妄想で出てきた奴とは真逆の印象だった。
川 -)「誰だ、お前?変態か?」
本当ならもっと聞くべきことがあっただろうが、このときはこれが精一杯の返答だった。
(; ^ω^)「おっ?僕は・・・・・変態じゃないお、僕はブーンだお」
変わった口調だなと思った。
しかし、なんとなくだが悪い奴じゃない気がした。
本当になんとなくだけど。
川 -)「変態じゃないのか。それならいい」
ぶっきらぼうに私は答える。正直今は他人と会話をしたくない。
できるなら早くこの場から立ち去って欲しかった。
しかし、
( ^ω^)「どうして死にたいと思ったんだお?」
こいつは立ち去るどころか、突っ込んできやがった。
正直ありがた迷惑だ。
川 -)「お前に話す道理などない、消えろよ、豚」
(; ^ω^)「ブヒっ!?」
川* -)「・・・・・・・・っぷ」
私は噴出してしまった。こんな緊迫した現場でその返答はないだろ・・・・・。
これは不意打ちだ、ひどい。
私が噴出したのをみて、好機だと思ったのだろうか、ブーンはわたしに一枚の名刺を渡してきた。
川 -)「メンタルヒーラー株式会社代表取締役、内藤ブーン?」
これが彼との最初の出会いであった。
第二話 終
~to be continued
続き( ^ω^)は欲望に支配されているようです 第三話