March 29, 2011
(゚、゚トソン感謝を伝えるようです
1 :だいり:2011/03/28(月) 21:40:54.80 ID:i5msc4xM0
私はいわゆるコミュ障【小】のスキル持ちで……
上手く書けませんが
それでも、感謝を伝えたいのです
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 21:45:40.81 ID:kgn35yfyO
代理さん、ありがとうございました
(゚、゚トソン「私は語ります」
(゚、゚トソン「語ることで、感謝の気持ちを表すために」
(゚、゚トソン感謝を伝えるようです
私はいわゆるコミュ障【小】のスキル持ちで……
上手く書けませんが
それでも、感謝を伝えたいのです
代理さん、ありがとうございました
(゚、゚トソン「私は語ります」
(゚、゚トソン「語ることで、感謝の気持ちを表すために」
(゚、゚トソン感謝を伝えるようです
3月11日
あの未曾有の大災害がおきました
東日本を、いえ、もっと狭く言えば私のバイトしているお店を、大地震が襲ったのです
(゚、゚トソン「……」
私のバイトしているお店は、とあるテナントビルの2Fにあり
普段はお客様も少なく、ちょっとゆるい空気が流れている
平和な……悪く言えば、タイクツなお店でした
何のお店かは……すみません、伏せさせてください
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「……暇ですね」
(゚、゚トソン「お客様も居ないし……」
(-、-トソン「ねむ……」
などと、いつものような怠惰な時間
しかし
次の瞬間からの1分間程?記憶がありません
気を失っていたようで……と言っても、寝てしまった訳ではなく……
『……かっ!?』
『大丈夫かっ!?』
力強く大きな、男性の声で、私は意識を取り戻します
(゚、゚;トソン「……はっ!?私は?」
( )「怪我はないか?」
(゚、゚;トソン「大丈夫ですけど……うあ!?」
私はやっと、辺りの状況を理解しました
天井はあちこち落ち、壁は倒れ、商品は床一面にぶちまけられており……
私は店のカウンター内に、瓦礫で閉じ込められている
瓦礫は私の力ではどうしようもない程、重そうで、今にも崩れそうで……
そんな絶望的な状況
瓦礫の隙間……向こう側から声をかけてくれたのは、見覚えのある男の人
正直いうと、直ぐには誰だったかわからない位、馴染みの薄い方でしたもので……
一瞬、男性のお客様かと思いましたが……
( )「おk!今行く!」
(゚、゚;トソン「……」
こんな時ですら、まともに返事もできないコミュ障の私……
言い訳ですが、瓦礫がカウンターを囲っていて、私はあまりのことに腰砕けになっていたもので……
_
(#゚∀゚)「……オラアアアア!だらああああ!」
男性が、瓦礫の向こうで雄叫びを上げます
まるでブルドーザーの如く、素手で瓦礫を撤去……いえ……あれは破壊ですね
破壊しながら、私の元へ近づいてきます
_
(#゚∀゚)「……っしゃあああ!どらああああ!」
鬼神もかくやの形相で、瓦礫を蹴散らし、剥がし、放り投げ
私の側にたどり着くと、初めて穏やかな……優しい笑顔を見せ
_
( ^∀゚)「よー!歩ける?」
と。
いい笑顔だな……この人
私はそんなことを思いつつ
(゚、゚;トソン「はい……」
とだけを答えました
地震はまだおさまってはおらず、店の崩壊、崩落も続いています
瓦礫の城と化したカウンターから、私は何とか引っ張り出され……九死に一生を得ました
やっとそこで、その人が、店の警備の方だと気づきました
私服の革ジャンパー?とジーパン姿だったため、普段とは印象が違って見えていたようです
後から思えば、失礼かもしれませんが、AAのジョルジュ長岡っぽいなと感じました
_
(#゚∀゚)「じゃまだおらあああ!」
警備さんは私の先を行きながら、避難の邪魔になる瓦礫や散乱した商品を蹴散らしつつ
道を作ってくれます
私はといえば、その後ろをついて行くのがやっとという有り様で……
仕方ないじゃないですか……あんな状況ですもの
脱出は成りました
警備さんの後ろを付いていき……
外の駐車場にたどり着いたのです
既に避難していた、他の店の方々と無事を確認しあい
ほっと一息つけたので……
私は先ほどの警備さんにお礼を言おうと姿を探します
(゚、゚トソン「……」
近くの店員に聞きました
(゚、゚;トソン「……警備さんは?」
「子供がまだ店にいるって聞いて、救助にいったよ」
(゚、゚;トソン「……!」
むちゃな!
店は余震によって、倒壊寸前の有り様に見えました
警備さんの仕事だからって、尋常ではない勇気……いえ
蛮勇ではないでしょうか?
そして数分後
多分3分位でしたでしょうか……
(゚、゚;トソン「……!」
私は見ました。子供を抱えて脱出してくる警備さんの姿を
私服の革ジャンはホコリだらけ、ジーパンは破れも見てとれます
手からは血がにじんでいるようです
それでも、子供に微笑みかけながら、声をかけつつ……
しっかりとした足取りで脱出してきます
その姿は
……格好よかった
格好いいって思うのは、多分こういう感情で間違いないでしょう
避難した店の人々の中に、子供をおろした警備さんに
私は声をかけようと……
(゚、゚;トソン「……あの!」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 23:31:29.07 ID:kgn35yfyO
でも、またも私の声は届きませんでした
警備さんがまたすぐ踵をかえし、店に向かったからです
_
( ゚∀゚)「残留者確認に行ってきます!」
そう言い残して
(゚、゚;トソン「……!」
しばらくして……
警備さんは戻ってきて
避難した店の人々と、店の間に立ちふさがり
大きく両手を拡げ……
辺り全てに届く、大きな声で
_
( ゚∀゚)「店には近づかないでください!非常に危険です!」
と有無を云わさぬ迫力をもって告げました
一拍あって
更に大きな声で
_
(*゚∀゚)「全員の……退避を確認しましたっ!」
駐車場から上がる、みんなの歓声
私もその歓声なかの一人でした
店から脱出してきた人々は、とるものもとりあえず逃げてきたため
その日の寒さで少々参ってもいましたが
その報告は、私たちを安心させ、心だけは暖かくなったものです
_
( ゚∀゚)「……」
警備さんは、何を思ったのか、革ジャンを脱ぎ
……それを店の人に渡します
_
( ゚∀゚)「寒そうにしている人に渡して下さい……ボロいけどすんません」
店の人「でも、あなたは大丈夫なの?」
_
(*^∀゚)「やーwちょっと暴れてきたから……暑いんすよw」
優しく微笑みます
そのちょっと照れたような、恥ずかしそうな顔が思い出されます
私の語れるのは、ここまでです
私を心配して迎えに来てくれた、父の車で、私は店を離れたからです
家に着いてからも、もちろん我が家での災害との戦いは続いていましたし
店を確認しようにも、ガソリンは尽きていて、電車も走っておらず
電話できないどころか電気すらなかった訳で……
_
(-、-;トソン「……」
災害から二週間が過ぎました
ですが、私はまだ店に向かえずにいます
なので……あの警備さんが、どうなったかも分かりません
だから、ここに書きます
(゚、゚トソン「ありがとうございました」
(゚、゚トソン「あなたが居なかったら、何人か犠牲になっていたかも知れません……」
(゚、゚*トソン「……格好よかったですよ」
私はコミュ障【小】で、その上文章も自信ありません……
が、どうしても伝えたいと思って、スレ立てをお願いしたのです
見てないと思いますけど……
正直それで構わないとも思います
だって、ちゃんと面と向かって伝えたいから
あなたが見せた勇気の欠片を私も頂きましたから
会えたらきっと言えると思います
(゚、゚*トソン「みんなを助けてくれてありがとう……ヒーローさん」
(゚、゚トソン感謝を伝えるようです
終わり
いえ……終わってません。
必ず伝えようと思います
ご静聴ありがとうございました
これ、リアルな話です
伝えられるよう、頑張ります
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この記事へのコメント
1. Posted by 名無し April 02, 2011 21:35
