ファンタジー
January 02, 2011
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第4話
第四話「肉食竜のリーダー」
( ^ω^)「おっお。村長さん、この依頼もこなしてきたお!」
(#゚;;-゚)「ええ、分かったよ。
最近、ブーン殿もハンターとして板に付いてきたかもしれんのぅ。」
(* ^ω^)「そうですかお~?」
今、ブーンがこなしてきた依頼は増えた“ギアノス”を倒してきてほしいというもの。
倒す数は少ないので難易度は最低に位置付けられているが、それでも狩りには変わりはない。
最近のブーンは、モンスターと対峙し、剣を振るって打ち倒す事が面白く思えて仕方がなかった。
(* ^ω^)「おっおっお。次、何か狩りの依頼はありますかお?」
(#゚;;-゚)「う~ん、今ブーン殿に紹介できる依頼は…」
無い、と言おうとしたその時、一人の少年がでぃの名を叫びつつ駆け寄ってくる。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第3話
第三話「忍び寄る気配」
―――ポッケ村―――
( ^ω^)「村長さん、こんにちはですおー」
(#゚;;-゚)「こんにちは、ブーン殿。
依頼を請けにきたのかい?」
( ^ω^)「はいですお!」
武器や防具はすでに身に着けており、出発する準備は万全、抜かりはない。
(#゚;;-゚)「そうだねぇ…
じゃあ、この依頼をやってもらおうかね」
そう言ってでぃに紹介された依頼は、〈ポポノタン〉を集めてきて欲しいというもの。
もちろん、難易度は最も簡単なものとしての依頼だ。
( ^ω^)「わかりましたお!」
すぐさま雪山へと向かおうとするブーンに一つだけ、と話しかける。
(#゚;;-゚)「この依頼なんだけど……なんだか、妙な感じがするんだよ。
〈ポポノタン〉を集めてくるだけだから簡単だと思うんだけど、十分に注意しておくれ…!」
(;^ω^)「? わかりましたお」
村長さんが心配してくれるのはいつもの事なのだが、このように注意を促す様な事は初めての事だ。
いつも以上に警戒する必要があるのだろう。
( ^ω^)「それじゃ、行ってきますお」
(#゚;;-゚)「気を付けるんだよ…!」
(^ω^ )「はいですおー!」
そして、ブーンは雪山に向かう為に、村の外側へと歩いていった。
村の端に来ると、何件か、新しい家を建築している人たちがいた。
ほとんどの村は、中心部に村のシンボルがあり、その近辺から家などが建たてられていく。
つまり、村の中心部に近い家ほど昔からある家で、端にいくほど新しいものとなるのだ。
ちなみにブーンの家は中間辺りにあり、どちらとも言えない位置である。
( ^ω^)「おっおっお。村が大きくなっていくのは良い事だお」
その時、家を建築する人々の中に見知った顔を見つける。
( 'A`)
( ^ω^)「あれは、ドクオかお?なんでまた」
以前と同じように大きな槌を担ぎ、家の基礎などを造っているようだ。
( ^ω^)「おーい!
ドクオ、今日は家作りのバイトかお?」
('A`)「ん?ようブーン。
まあ、見てわかるだろ。」
( ^ω^)「ドクオは働き者だおね」
('A`)「いや、実はやりたい事が見つかってな。
今もその為のお金を集めてるところなんだ。」
( ^ω^)「おっ!ドクオなら絶対できるおね」
(*'A`)「そう言ってくれると嬉しいぜ」
ドクオに頑張って、と伝え雪山に向かうと後方から待ってろよ、と声が聞こえてきた。
―――雪山・ベースキャンプ―――
( ^ω^)「支給品ももらったし、行くかお!」
青い箱に入っていた〈応急薬〉、〈携帯砥石〉、〈携帯食料〉、〈ペイントボール〉をポーチにしまい、ベースキャンプを後にする。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第2話
第二話「ハンターのキホン」
―――雪山・ベースキャンプ―――
ブーンは今、一つの依頼をこなすために、雪山へとやって来ていた。
その依頼とは、〈雪山草〉という薬草の一種を集めてきて欲しい、というもの。
〈雪山草〉は麓よりも、山の上の方に生えている事が多い。
極寒の雪山の頂上付近は、常に吹雪にみまわれているような環境だ。
そのうえ、小型の肉食鳥竜や牙獣まで生息している。
一般の人では、まず立ち入る事は出来ないだろう。
そこで、ハンターの出番という訳なのだ。
( ^ω^)「まずは支給品を持っていくおー」
簡単な造りのテントの側には、二つの箱が配置されている。
一つは赤い箱。
フィールドには、狩猟の役には立たないが、生活する上で役に立つ物、一般には〈精算アイテム〉と呼ばれる品を納品する箱だ。
依頼された品物も、この箱に納品することで完了、という流れになる。
もう一つは、青い箱。
こちらには、依頼――クエスト――をこなす時に役に立つ道具を、ハンターズギルドが幾らか支給品として用意しておいてくれるのだ。
一部のアイテムは、余った時に持ち帰れる物もあるので、利用しない手はない。
( ^ω^)「〈応急薬〉と、〈携帯砥石〉と、〈携帯食料〉と…」
自分が使うアイテムをポーチにしまう。
( ^ω^)「よーし、いくおー!」
掛け声をあげるとともに、ベースキャンプから駆け出した。
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです 第1話
はじめに。
この作品はタイトルの通り、モンスターハンターシリーズの
『モンスターハンターP2G』
を元ネタにしています。
が、後から色々と目茶苦茶になっていく予定です。
お暇がありましたらお付き合い下さい。
そして、作者は携帯厨ですので、どこかしら見にくい点はあると思いますが、ご了承下さい…
では、いきます!
~プロローグ~
―――――とある雪山の、山頂付近の道。
激しく雪が吹き付ける中、一つの人影が歩いてゆく。
防寒具を身に着けているようで、寒さに凍えている様子はない。
その人影が、背から何かを構える。
・・・どうやら、武器のようだった。
片手で振るえる、小型の剣と、盾だ。
そして、その近辺に生息していた、大型の草食動物に切りかかる。
一振り、二振り、三振り。
無心で剣を振るう人影。
やがて草食動物は息絶える。
小型のナイフを取り出し、解体作業を始めようとしたところ、ぞくりとした感覚が背中に伝わる。
4 : ◆bUYB7.cOOs:2010/07/29(木) 18:24:35 ID:vpe/sankO
死の感覚が近付いてきた時に第六感が感じとる、不気味な感覚。
人影が辺りを見回すが、何もいない。
ふと、頭上を見上げたところ―――――
―――――“それ”は、いた。
凶悪な姿をした“それ”は、すでに人影を視線に捉えている。
そして、人影の前に降り立った。
大気が裂けんばかりに轟く咆哮をあげ、人影にその爪を振りおろす。
人影は咄嗟に盾で受けるものの、勢いは押さえ切れずに背後の崖へと落ちてゆく。
残った“それ”は、人影が消えた崖を見下ろし、再び咆哮をあげるのだった―――――
( ^ω^)ブーンはモンスターハンターのようです