January 29, 2011
( ^ω^)は欲望に支配されているようです 第三話
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/07(金) 20:37:03.42 ID:C1vHwntw0
この世の富は常に一定である。
なぜなら、地球の資源には限りが有ると仮定するなら、そう考えるのが普通だからだ。
勿論、宇宙資源を容易に手に入る環境になればまた話は別だ。
しかしそれが実現するのは何時のことであろうか?
少なくとも、今生きている者が寿命で死ぬまでの間にその環境が完成するとは思えない。
つまり、私達が生きている間は、この数少ない資源を奪い合わなければならない。
そう、つまり人生とは間接的に他人を殺し、それを糧に生きていくことを意味する。
更に、そこから導き出される答えは・・・・・・・・・・、
欲望と野望に忠実な人間がこの世でもっとも強い人種だということだ。
―――ブーンは欲望に支配されているようです―――
この世の富は常に一定である。
なぜなら、地球の資源には限りが有ると仮定するなら、そう考えるのが普通だからだ。
勿論、宇宙資源を容易に手に入る環境になればまた話は別だ。
しかしそれが実現するのは何時のことであろうか?
少なくとも、今生きている者が寿命で死ぬまでの間にその環境が完成するとは思えない。
つまり、私達が生きている間は、この数少ない資源を奪い合わなければならない。
そう、つまり人生とは間接的に他人を殺し、それを糧に生きていくことを意味する。
更に、そこから導き出される答えは・・・・・・・・・・、
欲望と野望に忠実な人間がこの世でもっとも強い人種だということだ。
―――ブーンは欲望に支配されているようです―――
川* ゚ -゚)「どれ頼もうかな・・・・・」
私はワクワクしながらサイゼリアのメニュー表を眺める。
外食するなんて何年ぶりだろうかと心躍らせながら思う。
しかも私はお金を払わなくて良いらしい。
こんな素敵なことってあるのかしら?
( ^ω^)「注文は決まったかお?」
なんせこの男が全て支払ってくれるのだからな。
ただしその条件として、私が死にたいと呟いた理由を教えなければならない。
私は悩んだが、空腹と贅沢をしたいという欲望にまけてホイホイとついてきてしまった。
川* ゚ -゚)「決まったぞ」
( ^ω^)「お、じゃあウエイター呼ぶお」
ブーンは横にあったボタンを押す。
すると店内にピンポーンっと音が響いた。
なるほど、最近のファミレスは随分と進化したのだなとクーは心の中で思う。
しかし、いくら明日が土曜日だとはいえ、深夜にこの人混みは少し異常ではないのだろうか?
30秒後、ウエイターが私たちの席に到着した。
J( 'ー`)し「ご注文をどうぞ」
( ^ω^)「僕はドリンクバーだけでいいお」
川* ゚ -゚)「私はミラノ風ドリアとシーザーサラダとドリンクバーで・・・・・・・・」
J( 'ー`)し「はい、ドリンクバー2つと・・・・・・・・」
川* ゚ -゚)「あ、あと!!サーロインステーキとフライドポテトとカルボナーラ大盛り!!それから・・・・・・・・・」
(: ^ω^)「ちょっ、そんなに頼んで大丈夫なのかお?」
ブーンは私の欲望にブレーキを掛けようとする。
ふん、そんな障害ごときで私が止まるとでも思うのか?
甘いぞ、ブーン!!
川* ゚ -゚)「問題ない!!それにミートソース大盛りとソーセージグリルとコーンポタージュでお願いします!!」
クーは大声で注文した。
その声は店内全域に広がり、ざわついていた店内はシーンと静まる。
(: ^ω^)「・・・・・・・・」
J(; 'ー`)し「・・・・・・・・・」
なんか周囲から冷たい視線を感じたが、私は無視した。
だって、全部美味しそうに見えたのだから仕方ないじゃないか。
今まで頑張ってきたのだからこれぐらい贅沢しても罰は当たらないよな?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/01/07(金) 21:05:12.91 ID:C1vHwntw0
30分後、テーブルにご馳走が並んだ。
我が家での食卓ではまず実現しないであろう品々が私を誘惑する。
その圧倒的な質量を前に、私は目を輝かせる。
川* ゚ -゚)「こ、これ、本当に全部食べていいの?」
(: ^ω^)「今更そんなこと聞くなお、まぁ約束はちゃんと守るから安心するがいいお。」
川* > -<)「やったぁ!!いただきまーす!!!」
まず、私はサーロインステーキに手をつける、
こんなデカイ肉を独り占めできるなんてあり得ない、すごく嬉しい!!
私は夢中で肉を頬張り、その肉塊は五分とかからず消滅した。
ステーキを制覇した後の記憶は、よく覚えてない。
ただ、ひたすら美味しかったという記憶だけは覚えている。
川* -)「ふう・・・・・」
それから30分後、クーの目の前にあった圧倒的な質量は見事に消え失せ、汚れた食器だけが広がっていた。ブーンの目の前にいる妊婦もどきの女は満足そうな顔をしている。
そして、周りの客は冷たい視線クーに浴びせたが、クーは気にしなかった。
今はただ、満腹という幸せに浸りたかった。
(: ^ω^)「ま、満足したかお?」
ブーンさんは哀れみの表情を浮かべながら、私に問いかけてきた。
クーは明らかに不機嫌な顔をしてブーンを睨む。
食後の幸せを満喫している最中に邪魔をされることをクーは嫌っていた。
もう少し幸せに浸らせてくれても良いじゃないか。
まぁ、金持ちには腹いっぱい食えるという幸せは理解できないのだろうな、
金持ちはかわいそうな人種だなとクーは思った。
そして、一呼吸おいてから、
川* -)「あぁ、大満足だ」
さすがに無視は可哀想なので返答してやった。
ここで機嫌を損ねさせたら奢ってもらえないかもしれないからな。
(: ^ω^)「それはよかったお・・・・・・・・」
ブーンは苦笑いした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
ウエイターが食器を全て下げてから暫くして、未だに幸せに浸っている私に向かってブーンは喋りだす。
( ^ω^)「さて、ここからはクーさんの番だお」
( ^ω^)「何故、死にたいと思ったんだお?」
ああ、ついにその話題に触れるか。
その前に私も質問しなければならないことがある。
川 ゚ -゚)「その前に」
( ^ω^)「お?」
川 ゚ -゚)「ブーンさんの経営している会社ってどんな会社なんですか?」
( ^ω^)「わかりやすく説明すると、新薬の開発と精神病患者の治療が主な業務だお」
( ^ω^)「特に全種類の心因性うつ病に効く新薬の開発に関して、我が社は業界トップクラスだお」
川; ゚ -゚)「おぉ、それはすごい」
自信に満ちたブーンさんの顔を見て、私は嘘をついてないと思った。
彼の力強く張りのある声が、更に私をそう思わせる。
私はこの人が信頼できる人だと判断し、死にたかった理由を語った。
家が貧乏な母子家庭なこと、もうすぐ学校を退学してしまうこと、母親が急に変貌してしまったこと、そして頑張っても何も報われないこと、それをブーンにぶちまけた。
ただ、私が望んでもいない妄想に出てきた醜い男に、今まで体験したことのない絶頂を味わってしまったことは話さなかった。
恐らく話せば、まじめに答えてくれそうだが、流石に恥ずかしかった。
( ^ω^)「なるほどね・・・・・・・」
ブーンさんは腕を組んで考え事を始めた。
暫くして、再度私に問いかける。
( ^ω^)「まず一番気になるのが、急に母親が変貌したって言っていたことだけれども、それはいつ頃からだお?」
真剣な眼差しでクーを見つめる。
嗚呼、やっぱりこの人に話して正解だったと心の中でほっとする。
川 ゚ -゚)「はい、半年前から・・・・・・」
( ^ω^)「お母さんの気分に波があると感じたことはあるかお?」
その質問に関して、クーには心当たりがあった。
結構な頻度で、母親が昔の口調に戻り、昔のように接してくれることがあった。
それをブーンに伝えると、彼はまた暫く考え、口を開いた。
( ^ω^)「もしかしたら、双極性障害かもしれないお」
初めて聞く病名だ。
ブーンさん曰く、双極性障害は躁状態とうつ状態が両極端な状態のことらしい
私はそういう知識が疎いので、躁状態がどういう意味か理解できなかった。
ただ母親が病気だってことは理解できた。
( ^ω^)「もしよければだけど、お母さんをうちで診断させてくれないかお?」
これはすごくありがたい話だ。
母親の病気が治るのなら、是非そうしたい。
しかし、それには問題があった。
川 -)「とても嬉しいお誘いですが、お金が・・・・・・・」
彼女につらい現実が押し寄せる。なんだか急に天国から地獄に戻されてしまったように感じた。
彼女の家には治療を受けられるほどのお金はない。
絶望感がクーを襲う。
川 -)「・・・・・・・・・・・」
( ^ω^)「お金は要らないお」
川; ゚ -゚)「えっ?」
( ^ω^)「勿論、条件はあるけどね」
その条件とは、
完全に完治するまでの治療費を払わなくて良い代わりに、クーがこの会社のために一生尽くすことを誓うこと。勿論、給料もきちんと出るらしい。
勿論、働くために必要な知識などを学ぶための費用は全部会社が負担、つまり学費も出してくれると解釈していいとのこと。
ただし、大学の学部は必ず医学部か薬学部のどちらか、尚且つ、ブーンが指定する一流大学に入学することが条件だそうだ。
そして、学生の身分の間はブーンの経営する社員寮で暮らすこと。
この条件をひとつでも破れば、会社が立て替えてくれた費用を全額返さなければならないこと。
つまり、クーの努力しだいで天国か地獄か決定する。
クーはこれをチャンスだと思った。
川* ゚ -゚)「その話、本当ですか?」
クーは目をキラキラさせながらブーンに問いかける。
( ^ω^)「勿論だお、これでクーさんの悩みの種は全部消えるし、わが社にとっても優秀な人材を確保できるし、一石二鳥だお」
この腐った世界でこんな奇跡が起きるなんて、夢でも見ているのだろうか?
私は無意識に頬っぺたの肉をつねった。
川* ; -;)「痛い・・・・・夢じゃない」
色々な感情が襲ってきた。そこには黒い感情は一切なく、私の中で喜びが溢れる。
こんな気分、初めてかもしれない。
私は心からブーンさんに感謝を伝えた。
( ^ω^)「おっお、でも浮かれるのはまだ早いお」
確かに彼の言う通りだ。
いくら援助してくれるとはいえ、難しい条件を全てクリアしないといけない。
これから頑張って今まで以上に勉強しなくては。
クーは心の中で固く誓う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
それからブーンはその後の準備する手順を話してくれた。
今は契約書がないから、後ほど手紙で送ってくれるらしい。
それで、契約書に親族同意のサインをし、その手紙と最新の学校の通知書、そして必要最低限の荷物を持ってブーンさんの経営する本社に訪れなさい、彼は言った。
そして、お互いの連絡先と住所を教え、解散する。
その頃には外はもう明るくなっていた。
まるで私の気持ちを表しているように見える。
私は一人でクスリと笑った。
嗚呼、とてもさわやかな気分だ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
家に帰り、私はすぐに母親に報告しようとしたが、まだ帰ってきていないようだった。
私はガックリしたが、体がベタベタしていたのでシャワーを浴びることにした。
温かいシャワーで軽く汗を洗い流し、タオルで体を拭く。
そして、新しい下着に着替えて部屋に戻って寝ようとしたが、
畳がずぶ濡れなのを思い出し苦笑いする。
私は濡れている畳を避ける形で体を横にし、深い眠りについた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
私が目覚めると、母が食事の仕度をしていた。
味噌汁の良い匂いが私の部屋にまで侵入する。
私は部屋を出て、母におはようと告げる。
母もおはようと優しく接してくれた。
良かった、今日はいつもの母だ。
早速、昨日の出来事を報告する。
詳しく説明すると、母は泣いて謝ってきた。
私は母を宥める。
「どうしても、自分を抑えられなかったの・・・・・・本当に、本当にごめんなさい」
必死で謝る母を、私は宥める。
母もブーンさんが提案した条件に快く賛成してくれたので嬉しかった。
後はブーンさんの契約書が届くのを待つだけだ。
全てを伝え、部屋に戻る。
畳が気になったので下を向くと、ずぶ濡れだった部分がいつの間にか乾いていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
三日後、ブーンさんから正式な書類と通院無料パスポートが届いた。
私は届いた契約書を読む。
うん、ブーンさんから聞いた通りの内容だ。
私は契約書にサインをし、母にも同意してもらう。
「頑張るのよ、今まで苦しい思いをさせてごめんね。」
涙を流しながら謝る母に私も涙し、今までの感謝を言葉で伝える。
暫く、私達は抱き合った。
そして船出の時間が迫る・・・・・・・・・・。
私は、玄関前で母に誓いの言葉を口にする。
立派になって帰ってくるね、と・・・・・・・・・・
私はその一言を伝え、玄関の扉を開ける。
私の新しい一歩がここから始まる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
37 :欲望の人 :2011/01/07(金) 22:34:31.95 ID:C1vHwntw0
ブーンさんの本社は隣町に最寄り駅から電車で30分かかる。
その後、バスで20分乗れば到着する。
さまざまなことを考えながら移動したためか、あっという間に到着してしまった。
バスから降りると目の前にブーンさんの本社が堂々とした姿で私の前に立ちはだかった。
川; ゚ -゚)「うわ、デカイな・・・・」
その建物が放つ威圧感に圧倒された。
本社のビルらしき建物に囲い込むように病棟が建築されていて、その姿はまるで要塞そのものだったからだ。
とりあえず近くにあった案内板を見るが、複雑すぎて意味不明だった。
39 :欲望の人 :2011/01/07(金) 22:37:21.16 ID:C1vHwntw0
川; ゚ -゚)「どうしよう、完全に迷ったぞ」
案内板の前でオロオロしていると後ろから白衣を着た女性が喋りかけてきた。
从'ー'从「あれぇ~?そんなにオロオロしてどうしたんですか?」
川; ゚ -゚)「あ、はい、実はここにくるのが初めてで迷ってしまったんです」
从'ー'从「あぁ~、初めてじゃしょうがないよね、どこに行きたいの~?」
川; ゚ -゚)「えっ、えーと・・・・ブーンさんに会いたいのですが」
从'ー'从「あ、もしかしてクーちゃんって君のこと?」
何故、この人は私の名前を知っている?
不思議そうな顔をしていると、白衣の人は笑顔でこう答える。
从^ー^从「ブーンさんからお話は聞いているよ」
天使のような微笑で彼女は答えた。
なんかとてもかわいらしい人だなぁ。
从'ー'从「あ、クーちゃん、ちゃんと契約書と通知書は持ってきた?」
リュックのサイドポケットから言われたものを出し、見せた。
从'ー'从「よろしい♪早速クーちゃんの部屋に案内するね。」
川 ゚ -゚)「あれ、ブーンさんに会わなくてもいいのですか?
43 :欲望の人 :2011/01/07(金) 22:45:44.66 ID:C1vHwntw0
从'ー'从「ブーンさんはちょっと急な用事でね、もしその間に君が来たら私が対応するようにって言われているんだ。」
川 ゚ -゚)「そうなのですか、えっと名前は・・・・・・・・」
从'ー'从「ふふ、渡辺っていいます。よろしくね、クーちゃん。」
あまりにも可愛い笑顔に、私もにやけてしまう。
川* ゚ -゚)「よろしくお願いします。」
从'ー'从「ちなみに、クーちゃんは私と一緒の部屋だよ。」
あ、そういえば部屋については詳しく教えてもらってなかったな、
ルームシェアか、なんか修学旅行みたいでドキドキするな。
私は渡辺さんに案内されるがまま、病院の中に入る。
しかしほんとに大きな病院だな、渡辺さんに会わなかったらどうなっていたことか。
从'ー'从「ひょっとしてクーちゃん、この建物が全て病院だと思っているでしょ?」
川; ゚ -゚)「何でわかったんですか」
从'ー'从「うふふ、クーちゃんの顔に書いてあるもん」
川; ゚ -゚)「すっすごいですね」
从'ー'从「メンタルカウンセラーには必要なスキルだからね、これぐらい当然♪」
川; ゚ -゚)「それって必要なことなんですか?」
从'ー'从「勿論♪診断している最中に自殺のサインが出てないかをチェックしたりするからね。とっても大事だよ」
川 ゚ -゚)「すごく大変な仕事なんですね。」
从'ー'从「まぁね、でも人の心を知るってすごく楽しいよ。」
川; ゚ -゚)「渡辺さんには嘘はつけないな・・・・」
从'ー'从「えー、別についてもいいよwwそれとクーちゃんオシッコ我慢しているでしょ?トイレはそこにあるからしてきなよ」
何故そこまでわかる。クーは焦るが、確かに行きたかったので素直に従った。
それから、部屋を案内している間にコンビ二や食堂などの場所も教えてもらった。
渡辺さん曰く、この病院にいれば外に出なくても全てのものがそろうほどショップが充実しているらしい。
暫く歩くと、関係者以外立ち入り禁止の看板が掛けてある扉を見つけた。
从'ー'从「この扉を開ければ、社員寮だよ。開けるにはカードキーが必要だからちょっと待っていてね」
そう言うと、白衣の胸ポケットからカードを取り出し、扉についている溝にカードを通す。
するとピーっという音が鳴り、扉が左にスライドし新しい道が開く。
渡辺さんが先に中へ入っていき、私もついていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
从'ー'从「はい、この101号室が君と私の部屋だよ。まだ散らかっているけど許してね。」
渡辺さんがカードキーを通しガチャリと扉を開ける。
クーはお邪魔しますといいながら部屋に入った。
川; ゚ -゚)「すごい、資料の数ですね」
クーは絶句した。
目の前には、足の踏み場もないほどプリントが部屋を占領している光景だった。
家具は一通り揃っており、部屋の広さは二人で住むのには十分すぎるのだが、如何せん汚い。
ポカーンとしているクーを見て、渡辺が苦笑いする。
从;'ー'从「ご、ごめんね・・・・、本当はクーちゃんが来る前に整理しようと思ったんだけどさ。なかなか・・・・・・・ね、」
川; ゚ -゚)「いっいえ、私は大丈夫ですよ」
从;'ー'从「うーん、でも流石にこのままじゃね、でもそろそろ仕事に戻らなきゃだし・・・・・」
川; ゚ -゚)「え、そうなんですか?」
从;'ー'从「そうなの・・・・・・・・早速だけど、クーちゃんに掃除頼んじゃっても大丈夫かな?」
川; ゚ -゚)「私は大丈夫ですが、プリントとか勝手に捨てても大丈夫なんですか?」
从;'ー'从「ダンボールに整理してあるプリント以外はもう必要ないやつだから捨てて大丈夫だよ。因みにゴミ袋と塵取はこのクローゼットの中にあるからさ、」
川; ゚ -゚)「把握しました。」
从;'ー'从「あとプリントを処分するときはクローゼットの中に設置してあるシュレッダーに通してからね、」
川; ゚ -゚)「はい」
从;'ー'从「じゃあ、私は夕方まで帰ってこられないから、後はよろしくね」
渡辺さんはそう言い残し、どこかに行ってしまった。
さて、どこから始めようか・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
とりあえず、床を支配しているプリントから行くことにした。
クローゼットに入っていると言っていたので、クローゼットを開ける。
中には純白の白衣がぎっしり詰まっていて、その下にあるシュレッダーを発見。
すぐさま電源を入れて作業を開始する。
どうやら10枚までなら一気に処分できるようだったので、予想より早く床のプリントを処分することができた。
川; ゚ -゚)「やっと終わった・・・・・・・、だいぶ汗かいたな」
予想以上の重労働で、額から頬を通して雫が床に落ちる。
川; ゚ -゚)「シャワー借りても大丈夫だよね・・・・・・?」
誰もいない部屋で一人呟いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
クーは脱衣室に入り、服を脱ぐ。
実家の脱衣所と違い、清潔感のある純白の壁。
脱衣室には洗濯機と乾燥機があり、乾燥機には渡辺さんの白衣が放りこまれていた。
川* ゚ -゚)「渡辺さんの白衣姿、可愛かったなぁ」
渡辺さんの白衣姿を、将来の自分を照らし合わせる。
それを想像してニヤニヤしながらシャワー室を開けると・・・・・・・・。
( ^ω^)
そこには、ブーンさんが笑顔でシャワー室に立っていた。
川; ゚ -゚)「えっ!?」
突然の出来事に困惑する。しかしそれが命取りとなった。
川; -)「ぐっ!?」
ブーンに何かを吹きかけられ、急激に体の力が抜けていく。
その後に急激な睡魔が襲ってきた。
そして、私は何も理解できないまま闇に落ちていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「終わった?」
「うん、上手くいったお。ありがとう渡辺ちゃん」
「ブーンさんのためなら何だってするよ。ブーンさんが死姦したいと思ったら、私の体使って良いからね♪」
「おっお。渡辺ちゃんは本当に変態だお」
「ふふ、ブーンさんほどじゃないよ」
「あと、もうひとつ依頼したいことがあるけどいいかお?」
「うん?なぁに?」
「この子の唯一のつながりである母親を殺してきて欲しいんだお」
「了解♪じゃあ私からもお願いしていいかな?」
「なんだお?」
「明日の夜までに、男の子を地下に10人ほど用意して欲しいの。」
「了解だお。また小学生ぐらいの年齢で問題ないおね?」
「うん♪小さい子の方が玩具として楽しめるしね・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
川 -)「ん・・・・・・・」
私は目を覚ました。
頭がボーっとする、それにここは何処だ
体を動かそうとするが、両手両足が広げられたまま固定されていて動かない。
クーはここで初めて、自分が裸で四つんばい体勢になっていることに気がつく。
思い切り暴れるが、まったく外れる様子がない。
( ^ω^)「おっお、やっと起きたかお」
私の後ろでブーンの声が聞こえる。
( ^ω^)「それにしても、クーちゃんの性器はピンク色でとても綺麗だおね。あ、ティッシュの粕がついてるおw」
ブーンは笑い混じりの声で喋り続ける。
嗚呼、こんな屑に私の性器を見られている。まだ男の人に一度も見せたことのないパンドラの箱がブーンの手によって広げられている。
川 : -:)「辞めろ!!見るな、見るなぁぁぁぁ!!」
私は大泣きして許しを乞う。
しかしブーンは見るのを止めない、むしろその悲鳴を聞いて楽しんでいるようだった。
( ^ω^)「おっお、クーちゃんは処女なんだおね。とっても嬉しいお」
嗚呼、こんな屑男に私の処女を奪われるのか。
こんなことになるのなら、素直に好きな男と付き合って抱かれれば良かった。
クーの心に後悔と絶望が押し寄せる。
川 : -:)「お願いだ!!処女だけは、処女だけは奪わないでくれ。」
大声で叫ぶ。暗い空間、自分の声だけが反響する世界。
これはまるで私の妄想の中みたいではないか。
しかしこれは現実。
現に私の秘部を舐め回している舌の感触がすごくリアルで、
私の蜜壷から蜜が流れる感触が私の脳に伝わる。
68 :欲望の人 :2011/01/07(金) 23:42:16.39 ID:C1vHwntw0
川 : -:)「んっん・・・・・・・」
私は舌の感触に震えるような声で反応してしまう。
嗚呼、感じたくもないのに、感じてしまう自分がすごく憎い。
私は無理やり自分の妄想の中に意識を逃がした。
つまり、好意を抱いている男にしてもらっていると妄想すること。
私は現実から逃げた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
私は今、妄想の中にいる。
いつもの音も無い暗い空間。いつもと変わらない自分だけの理想郷。
ただひとつを除いて・・・・・・・・。
川* ゚ -゚)
もう一人の私がいる。自分でも意味がわからない。
川* ゚ -゚)「君は無理やりしてもらうのが大好きなんだろ?」
もう一人のクーが喋る。
川* ゚ -゚)「男の肉便器なりたい自分がいるんだろ?」
黙れ、これ以上言うな。
川* ゚ -゚)「お前さ、素直になれよ。お前の願望は無理やり犯されたい、多くの男に輸姦されたい、男の玩具にされたいだろ?楽になっちゃえよ。」
やめろやめろやめろやめろ
やめろやめろやめろやめろ
やめろやめろやめろやめろ
やめろやめろやめろやめろ
やめろやめろやめろやめろ
やめろやめろやめろやめろ
やめろやめろやめろやめろ
やめろやめろやめろやめろ
・・・・・・・・お願いやめて。自分の欲望に支配されたくない。
妄想の世界から強制的に、もう一人の分身である私の意識が産声をあげる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
現実の世界に戻される。
なんでこんなに体がすごく熱いの?
頭がすごくボーっとする。
アソコがすごく疼く。
体が芯から震る。
もう欲望を制御でない。
・・・・・・・・・もう、我慢しなくていいや。
後は私の体を好きに使っていいよ。私は彼女に許可を出す
その瞬間、彼女が完全に私の体を支配した。
私は堕ちた。
私は男の欲望を全て受け入れる器になった。
私はただの人形、ダッチワイフだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
現実に戻ると。ブーンが大型犬を連れている姿が目に映る。
ブーンの言葉は何故か聞き取れないが、
これからこの犬に初めてを奪われることだけは理解できた。
犬の大きくなった肉を、無理やり口に押し込まれる。
私が妄想に逃げている間に、口を閉じられなくされていた。
犬は容赦なくピストン運動を始める。
しかし私は嫌がるそぶりをせず素直に受け入れる。
それを見たブーンは歪んだ笑顔を更に歪ませる。
嗚呼、ブーンのその視線最高に良い、私はそれだけで一回目の絶頂に達する。
そして、犬の肉の付け根が大きく膨らんできた。
犬はそのまま私の喉の奥で果てた。
大量の精液が私の中に溢れる。
途中であまりの量にむせ返ってしまい、鼻から精液を零してしまう。
しかし私はできる限り、犬の精液を飲み干した。
犬が自分から肉を抜いた。
どうやら射精を終えたようだ。
引き抜かれた肉を改めて見ると、犬の性器って独特の形をしているんだなと思った。
川* //-//)「ゲホッ!!ハァハァ・・・・・・・」
口の中がドロドロで、獣臭がすごい。
あまりの獣臭に頭がクラクラする。
私に強烈な背徳感が襲い、二回目の絶頂を迎える。
川* ////)「ハァハァ・・・・・・・」
すごい快感、頭がおかしくなりそう。
余興に浸っている間に、ブーンは二匹目の犬を用意していた。
せっかちな子、しかも2匹目の犬も犯す気満々か。
犬は私の背中に覆いかぶさった。
肉と肉が触れ合う。
この体が処女なせいもあるだろうが、犬が私の中に入るのに苦労しているようだった。
このもどかしさもたまらない。
それを見かねたブーンがフォローする。
そして、犬の肉が私の処女を突き破り、中に進入する。
川* ////)「ああっ!!熱い、熱いよぅ・・・・・・」
犬の肉は予想以上に熱かった。
しかし処女の癖に、入れられた瞬間に歓喜をあげてしまう。
激しく腰を振る犬にあわせて私も喘ぐ。
ブーンの顔を見ると、狂った笑顔で自慰している。
それを見て、私は3度目の絶頂を迎える。
もう何も考えられない、
快感に支配され、欲望に支配された肉体はずっと悦びに震えているだけの玩具になった。
そして二度目の肉の膨張が始まる。
犬の腰が徐々に早くなり、欲望に任せて一人と一匹の体は揺れる。
獣は体を身震いさせ動かなくなった。
私の中に熱いものが放出されるのを感じ、そこで私は闇に堕ちた。
川* ////)「・・・・・・・・・・・」
失神した彼女は、涙と涎、そして精液と黄色い液体を垂れ流しながら幸せな表情をしていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
獣の射精が終わり、イチモツを引き抜かれた後、私は目覚めた。
頭が痛い、股が裂けるように痛い。
( ^ω^)「クーちゃんすごかったお。まるで欲望に忠実な雌そのものだったお」
そう発言し、さっきの行為の一部始終を、いろんなアングルから撮影した映像をモニター越しにクーにみせた。
川 -)「・・・・・・・・・・・・・・」
なんだこれは。
こんな発情しきった表情をした人間が私だというのか?
嫌なことばかり逃げて、その結果が人間を捨てることになった。
そしてクーは悟った。
嗚呼、今の私はもう人間じゃない。理性がぶっ飛んだ欲望に忠実な獣だ。
でもあれは私の意志じゃない。
ここを出ればきっと人間としてやり直せるはずだ。
気をしっかり持とう、そして脱出の機会を待とう
クーは硬く決心した。
しかし数日後、母の死体を食事に出されるとは、このとき夢にも思っていなかった。
そのときのクーちゃんの壊れっぷりは皆様の想像にお任せしたい。
第3話 素直クール編 完
~to be continued
続き( ^ω^)は欲望に支配されているようです 第四話