('A`)夢はでかいぜ!( ФωФ)世界征服だ!川 ゚ -゚)のようです

4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:13:07.87 ID:jMiF29J10
「我輩は杉浦ロマネスク。いずれ、この世を支配する事になる悪の権化である」

飲み屋のカウンター席で、たまたま隣に居合わせたおっちゃんはそう言った。

その日が丁度バイトの給料日で、懐が暖かかったことも、
そのおかげで、偶然見つけた普段行かないようなバーに足を運んだのも、
今考えれば、全て運命だったのかも知れない。

おっちゃんは俺と同じく彼女いない暦=年齢で、つい先日俺がバイト先の女にフラれたと言ったら、
おっちゃんも同じように、道端でナンパした女子高生にフラれたのだと言う。それから俺とおっちゃんの話は盛り上がった。
独り身同士意気投合。愚痴を肴に酒を飲み交わし、結果二人とも酔い潰れた。

そうして何時間経ったろうか。
店のマスターに閉店時間だと言われ、俺たちは揃って店を出ることにした。
そして丁度、店の出入り口から外へ出たところ。そこで、おっちゃんは不意に俺に問うてきた。

「お主、我輩と共に世界を目指してみぬか?」

その場のノリ、おっちゃんへの親近感、興味本意、etc。
色々理由はあったが、結果俺は二つ返事で「うはwwwwおkwwwww」とおっちゃんに告げた。

それが俺たち、まずは二人だけの悪の組織の始まり。

 
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:13:45.48 ID:jMiF29J10
それから一年。


途中で新たに仲間を一人加え、三人になった現在。


俺たちの野望、世界征服計画は現在進行中である。






('A`)夢はでかいぜ!( ФωФ)世界征服だ!川 ゚ -゚)のようです

 
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:15:11.20 ID:jMiF29J10
その日の朝。俺は腹部への多大な圧迫感により目を覚ました。

(;゚A゚)「ゴェェ!!ガハッ!ゴェェェ!!」

それまで心地よい微睡みの中にいた俺は、唐突な呼吸困難に見舞われ思わず咳き込んだ。
圧迫感と同時に腹部が感知する激痛。いったい何事かと、腹部に目を向ける。
すると、そこにはメイド服を着た女性が一人寝そべっていた。

川 ゚ -゚)「む、やっと起きたか、ドクオ」

(;'A`)「ごほっ……な、何をしてるんだ、クー?」

俺ことドクオは、少々寝惚け頭であったので、現時点での状況がよく理解出来なかった。
このポンコツメイドもどきが、何をしているのか。解らなければ本人に問うしかない。

川 ゚ -゚)「あぁ、お前がなかなか目覚めないのにムシャクシャしてな。
     ついつい、フライングボディプレスを実行してみた。今も反省はしていない」

なるほど、今の激痛はコイツが原因か。なんてことしやがる。納得すると同時に湧き上がる憤り。

('A`)「……お前、自分の体重がいくつあるか判ってやってるのか? とりあえずそこ退け」

川 ゚ -゚)「知っている。私の総重量は129,3kgだ」

 
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:16:43.65 ID:jMiF29J10
表情を一切変えないまま、彼女はそう言って身を引いた。

しかし、故意犯とはなんとタチの悪い。なんでこんな子に育ってしまったのだろうか。
我が組織的には、これはこれで良いかも知れないが、俺個人的には嫌だ。いつかフォーマットしてやる。

そう脳内で陰口を叩くと、未だ疼痛を感じる腹部を抑えながら俺は布団から這い出た。

川 ゚ -゚)「着替えたらリビングに来い。杉浦が朝食を用意している」



しばらくして部屋から出ると、香ばしい匂いが鼻を刺激した。
それと同時に、空腹を知らせる音を鳴らす腹の虫。

なるほど、食欲はあるらしい。ということは身体は正常、ずばり健康だ。
どうやら、先刻の局地破壊の被害状況は、然程深刻ではないのかも知れない。

('A`)「うーっす、おっちゃん」

( ФωФ)「起きたかドクオ。丁度今出来たところだぞ」

リビングでは、中年の男が自作の朝食をテーブルへと運んでいた。
エプロンを身に纏ったその姿は、彼がまるでアメフト選手のようながっしりとした身体つきであるが故に、あまり相応しくない。

これが冒頭で登場していたおっちゃん、杉浦ロマネスクである。

 
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:18:24.12 ID:jMiF29J10
('A`)「わーい、飯飯ー」

用意されていた朝食は、トーストとコーヒー、それとベーコンと目玉焼き。
おっちゃんの料理のレパートリーが少ないので、朝はだいたいこのメニューになることが多いのだが、
本日も例に漏れず、ほれこの通り。

( ФωФ)「あー、待つのである。キチンと挨拶をしてからだな……」


川 ゚ -゚)「うめぇwwwwwww」

忠告虚しく、本来その服装からして家事労働を行うはずのクーが率先して朝食に手を付け始めた。
俺も腹が減っている、おっちゃんには悪いが俺も早速頂いてしまおう。

('A`)「うめぇwwwwwww」

( ФωФ)「……いただきます」
    人

忠告を無視され、いまいち年長者としての威厳に欠けるおっちゃん、杉浦。
せめて自分だけでも、と。目の前の朝食へ向けてただ一人、手を合わせ頭を下げるのだった。

 
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:20:48.36 ID:jMiF29J10
朝食を終え、リビングには安閑とした空気が流れている。
一般的に考えるなら、朝というのは会社や学校へ行ったり、家事に勤しんだりする忙しい時間帯。

( ФωФ)「第372回「今日は何する?」会議〜」

ヽ川 ゚ -゚)ノ「「わー」」ヽ('A`)ノ パチパチパチ
だが、悪の組織である彼らには、そのような一般的生活スタイルとは限りなく無縁だった。

( ФωФ)「さて、年が明けてからも散々悪事を重ねてきた我々だが、
        ドクオ。昨日、我輩たちは何をしたのだったかな?」

('A`)「昨日はアレだな。地域のコンビニからうまい棒を買い占めて周ったな」

川 ゚ -゚)「そのおかげで、滞納している家賃を払う見込みが無くなったがな」

( ФωФ)「ガハハハ! これでうまい棒が食べられず、付近のうまい棒ファンは嘆き悲しむことになっただろう!
        では、一昨日は?」

('A`)「一昨日はアレだ。公園にいた無邪気な子供たちを長時間拘束したな」

川 ゚ -゚)「というか、子供たちと一緒に遅くまで砂場で遊んでただけだがな」

( ФωФ)「ブヒヒヒ! そのおかげで子供たちの帰宅時間は遅くなり、
        親御さんたちは無意味に不安な時間を過ごしたことだろう! では、その前は?」

('A`)「その前はアレだ。若本のモノマネの練習してたら一日が終わってたな」

( ФωФ)「ぶるああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

川 ゚ -゚)「毎度の事だが、阿呆かお前ら」

 
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:22:20.93 ID:jMiF29J10
そうぼやく彼女の声は彼らに伝わらない。スルーされる。
しかし、もし仮に伝ったとしても彼らは変わらず、そのままであり続けるだろう。

('A`)「なるほど。過去を顧みて分かったぞ」

ドクオは一人、まるで世界の真理を見出したかのような自信に満ちた顔で、ウンウンと頷く。
その顔はさながら潰れたアンパンのようだ。というかコイツ、なに一人で納得してんの? キモス。

('A`)「つまり! 俺たちは世界征服へ向けて着実に前進しているということだな!」

とんだ間抜けである。

( ФωФ)「その通りだ。わはははははははははは!!」

その間抜けの妄言に心底同意しながら、大声で高らかに笑う杉浦。

川 ゚ -゚)「そうか。私は全くそうは思わんがな」

そんな二人の様子を見て、一人冷めた口調のクー。


皆さん。今日も世界は平和みたいです。

だがその平和な世界に亀裂を入れるのが彼ら、悪の組織の存在意義だったりもするんです。

 
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:23:52.48 ID:jMiF29J10
                             カオス
( ФωФ)「よーし、それでは! 今日も世界に混沌を齎す為に!
        朝の発声練習ー! ハイ、せーの! 非童貞を殺せー!」

('A`)「せーの! 非処女は肉便器ー!」

( ФωФ)「せーの! 朝鮮民族は滅べー!」

('A`)「せーの! 在日は消えろー!」

( ФωФ)「せーの! 創価学会も根絶やしじゃー!」

('A`)「せーの! みんな死ねー!」

( ФωФ)「明日の18:00丁度に天皇頃しまs('A`)「通報しますた」

( ФωФ)「よろしい。では今から我輩が、鮫島事件の真実について語ってやろう」

('A`)「あん? 消されるぞってか?wwwww消せるもんなら消してみいやwwwwほれほれwwww」

ピンポーン


川 ゚ -゚)゛「おや? 誰か来たみたいだぞ?」

 
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:25:56.13 ID:jMiF29J10
…ピンポーン…(ФωФ)…ピンポーン…

…ギシ…ギシギシ('A`)アンアン……アン…

川 ゚ -゚)「おい、どっちでもいいから早く出ろ。あと、こっち見んな」




( ФωФ) …… ('A` )

ヒソ( Фω)ヒソヒソ(A` )ヒソ

( ФωФ) ウシ… ('A` )

( ФωФ)o サーイショハ、グー o('A` )

( ФωФ) ジャーンケーン ('A` )

( ФωФ)o ポン!! o('A` )

( ФωФ) アーイコデー ('A` )

( ФωФ)v ショッ! o('A` )

/(ФωФ)\   \('∀`)/

 
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:27:37.62 ID:jMiF29J10
玄関。その向こう側には、いわゆる絶望とやらが待っているだろうか。
そして我輩の脚は、いつの間にこれほど重くなったのだろうか。

一歩一歩、踏み出すごとに息が苦しくなる。膝は既に震えていた。
室外からの多大なる圧力と明確なる殺意が、この身に伝わる。心が握り潰されそうだ。
あぁ、我輩はなんて事をしてしまったのだろう。

ただほんの少し、ほんの僅かのその場のノリで人生を棒に振ってしまった。
この扉を開けたら、そこには黒服の男が何人も居て、我輩など軽々と、
まるで道端の蟻を踏み潰すが如く、その存在を抹消されてしまうのであろう。

あぁ、今更こんなことを言ってもどうにもならない。そんなことは解っている。
我輩はこの世界の触れてはならぬ部分、禁忌に触れてしまった。
この罪本来ならばどうあっても償えまい。しかし、だがしかし。

だからこそ、言わずにはいられないのだ。
せめてもの誠意を示すには、想いを伝えるには言葉を紡ぐしかないのだから。

だから我輩は……

ガチャ

とりあえず、土下座しようと思った。

 
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:28:10.43 ID:jMiF29J10
   / ̄ ̄|(;Фω)「ほ、ホントすんませんでしたぁぁあぁあッ!!!!
_/    |_      ちょっと調子ノりすぎたというか、マジすみませええええん!!
             わ、我輩別に貴方がたを貶めようとか、そう言った気は一切無かったんです!!
             軽くフザけただけというか…こうすりゃ面白いかなー、なんて思っちゃって…ハハ。
             いや!! ホントマジすいませえええええええええん!!!!」




それにしても、なんとクオリティの低いAAだろう。泣けてくる。

 
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:30:25.27 ID:jMiF29J10
从;゚∀从「ちょ…おい…い、いきなりそんな頭下げられても困るぜ……。
      まぁ、そこまで言うなら、もう少しだけ家賃の支払いを待ってやらんこともないけどよ」

( ぅωФ。)「うぇ?」

玄関先にいたのは、どこかの黒服や抹殺者ではなく、
いい年して涙目の杉浦と、他二名が住まうこのアパートの管理人。大家の高岡さんだった。

从;゚∀从っ□「あーもー、泣くな泣くな。ほら、これやるから」

そう言って、ティッシュを手渡す大家さん。
優しすぎて恋しそう。好きになってもいいですか? 駄目に決まっている。

从 ゚∀从「あーよし、一週間だ。それまでに今月分と、未払いの半年分の家賃を納めてくれ。
      それ以上は待てねーぞ。払えない場合は出て行って貰うからな」

 
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:31:59.40 ID:jMiF29J10
今の謝罪は大家さんへ向けてではなかったのだが、
結果、支払い期限を一週間延ばして貰えた。

そうして、僅か1レス分の出番を終え、去っていく大家さん。
お疲れ様です。

川 ゚ -゚)「なんだ大家だったのか。つまらん」

('A`)「おっちゃん、助かって良かったな……」

何故だろうか、目からしょっぱい汁が流れ出る。
その理由は至って明白。たった今実感したからだ。
自分が生きているという事実。これがとても素晴らしいことだと。

今まで42年間生きてきて、これほど有り難いと思ったことはなかった。
ありがとう、お父さん、お母さん。生んでくれてありがとう。

そして神様、ありがとうございます。こんな哀れな男の小さな命を救ってくれて。
そして上記(5レスくらい前)の関係者の皆様方、
数々の暴言で多大な不快感与えてしまい、申し訳ありませんでした。それともう一つ。

( ぅωФ。)「皆さん………優しい皆さん…う……ううっ……!
        ありがとうございます………!忘れません………!このご恩は一生っ…!」

皆さんの御温情、優しさのおかげで我輩は、杉浦ロマネスクは今生きています。

 
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:33:50.08 ID:jMiF29J10
川 ゚ -゚)「ところで、一週間後までに金を用意しなければいけなくなった件について」

('A`)「ココを追い出されたら、他に行く所がないぜ。どうする、おっちゃん」

そうだった。
ハチャメチャが押し寄せてくる 泣いている場合じゃない
ワクワクを100倍にして パーティの主役になろう (JASRAC)

( ぅωФ)グスッ「安心しろ」

杉浦は涙を拭いながら、そう言う。
正直、本気で泣いてる中年のおっさんに「安心しろ」なんて言われても、
その言葉通りになれるはずない。むしろ不安が滞りなく押し寄せてくる。

( ぅωФ)ズズ「お主らも知っての通り、我が組織は貧窮に苦しんでいる」

( ぅωФ)ゴシゴシ「だが、我々は曲がりなりにも悪の組織だ」

( ФωФ)+「無いものは、奪えばいい」

ざわ・・・('A`)・・・ざわ・・・ざわわ・・・川 ゚ -゚)ざわわ・・・ざわわ・・・広いサトウキビ畑は・・・
                          (JASRAC)(JASRAC)(JASRAC)

杉浦の言葉に他の二人は予感した。本日行われるのは、まさに大事。
今後の行く末を定める大一番。昨日までの常時平穏な世界とは違う。

そもそも、自分たちに平穏などない。
(∵)Because、その平穏を打ち崩すのが自分たち、悪の組織の存在意義なのだから。

( ФωФ)「銀行強盗じゃあああああああああああああ!!!!!!!」

 
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:35:47.75 ID:jMiF29J10
( ФωФ)「ということで、銀行前までやってきますた」

('A`)「きますた」

平日の真っ昼間。
三人は仲良し家族よろしく、手を繋ぎ揃って銀行の前までやって来た。

川 ゚ -゚)「それでだ、杉浦。銀行強盗と口にするのは容易だが、
      実際、どうやって金を奪い取るつもりだ?」

野郎二人に握られていた両手を振りほどき、クーは杉浦に尋ねる。

それは当然の疑問。
白昼堂々銀行を襲い金を奪って逃走など、よっぽどの計画性が無ければ成し遂げるのは不可能。
なのに、ココに来るまでに彼女はその計画の一切を知らされていないのだから。

( ФωФ)「案ずるな、とっておきの作戦が我輩にある」

「任せろ」と、言った風に胸を張る杉浦。
なるほど、その作戦とやらによっぽど自信があるらしい。

 
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:37:32.83 ID:jMiF29J10
川 ゚ -゚)「ならば、作戦の内容を教えてくれるか」
                       キー
( ФωФ)「フフ、では今回の作戦の鍵となる、あるものを紹介しよう……コレだ!!」

そう言って、懐から杉浦は自信満々に、ある二つのものを取り出した。
それを見た結果、クーはその顔の無表情さをより一層高める事になる。




川 ゚ -゚)「……なんだ、これは」

一ヽ('A`)ノ大「要はだな、右手に『五寸釘』、左手にこの『丑の刻参りちゃん人形』を持って……」

( ФωФ)「『貴様ら!呪い殺されたくなければ金を出せーーー!!』と言う。
 っ一大    そして金を受け取ったらスコラサッサと、いう訳だ。どうだ? 完璧な作戦だろう。」

――あぁ、そうか。彼らは頭が可哀想なんだな。

即座に説得するのは不可能だと判断したクーの行動は早かった。

(゚- ゚ 川ノシ「無理だと思うが頑張れ。私は帰るぞ」

 
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:39:19.67 ID:jMiF29J10
( 'A`)「まぁ、待て待て」(゚- ゚ 川「ぬ」

川 ゚ -゚)「な」(ФωФ )「案ずるな、と言っとるだろうが」

('A`)((川 ゚ -゚)))(ФωФ)オマエラハナセー! ダイジョーブダイジョーブ シンパイナイシンパイナイ

何故か彼女よりも素早い野郎共。
両脇を二人に拘束され、そのまま連行されるクー。

アーメン。



三 一ヽ( ФωФ)ノ大「うぉぉぉおおぉぉッ!貴様ら!全員動くなァーッ!!」

三 一ヽ( 'A`)ノ大「俺たちゃ銀行強盗だーッ!!」

... 川 ゚ -川「……呪まーす」

結局、強盗としてそのまま銀行に突入してしまった三人。

無謀というか、無茶というか、無学というか、無知というか、無能というか、無理というか。なんというか。

 
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:41:29.59 ID:jMiF29J10
通常ならば、即座に通報され、敢え無く御用となり連行されて、
警察署の取調室でカツ丼でもご馳走になりながら、田舎のお袋さんに思いを馳せるのだろう。

J( 'ー`)しタケシ、ゲンキニシテルカイ?

ウン、ゲンキダヨ、カーチャン。デモ、オレドクオダヨ('A`)

だがそれは、あくまで通常であった場合の話。
今日この時間、この銀行は通常の状態では無かった。

(1´・ω・`)っy=-「やあ、ようこそ、銀行へ。この銃はサービスだから、まず見て大人しくして欲しい」

(2´・ω・`)「うん、僕らは『銀行強盗』なんだ、すまない。仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない」

(3´・ω・`)「でも、僕らに脅されたとき、君たちは、きっと言葉では言い表せない
       「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う。殺伐とした世の中で、
       そういう気持ちを忘れないで欲しい。そう思って、銀行を襲ったんだ」

(4´・ω・`)「じゃあ、君たちが今押し入って来た理由を聞こうか」



( ФωФ)('A`)川 ゚ -川「「「すんません、たちばな書店と間違えました」」」

 
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:43:41.80 ID:jMiF29J10
( ФωФ)「「あっさりと捕まってしまった……」」('A`)

川 ゚ -゚)「弱すぎワロタ」

野郎二人の台詞の件と被るが、十人ほどいた同じ顔の強盗団にあっさりと捕まってしまった三人。
縄による拘束で身動きを封じられ、文字通り手も足も出ない。
おっと、誤解のないように前以って言っておくが、これは断じてSMプレイではない。

強盗団たちは、リーダーらしき男の下へ集まり、三人の今後の処遇について検討しているようだ。

(5´・ω・`)「ボス、コイツら一体どうしましょうか?」
  _   ∩
( ゚∀゚)彡「野郎二人は武器を取り上げて、その辺に放っておけ。
 ⊂彡   そこのおっぱいでかいメイドは、こっちに連れてこい! おっぱい! おっぱい!」

(6´・ω・`)ゝ(7´・ω・`)ゝ「「Sir,Yes Sir!」」

同じ顔した強盗団が近寄ってきて、野郎二人のボディチェックを開始する。
腕や胸、背中、腰、脚、穴の中、ズボンや上着のポケット。体中を隈なく弄られる。

('A`;)「ちょwwwwおまwwww穴の中ってwwwどこ触ってんだwwwやめろwwww」

(*ФωФ)「あぁッ!そ、そこらめぇえぇええ!そこ感じちゃうのおおおおお!!ビクビクッ」

 
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:45:22.58 ID:jMiF29J10
(8´・ω・`)「……なぁ、一つ聞いてもいいか?」

( ФωФ)「なんだ」

(8´・ω・`)「お前、なんで裸エプロンなんだ?」

( ФωФ)「そそるだろう?」

(8´・ω・`)「ねーよwwwwwwwww」

(8´・ω・`)wwwwww(ФωФ )

――飛び交う笑い声。

(9´・ω・`)「……なぁ、一つ聞いてもいいか?」

('A`)「なんぞ」

(9´・ω・`)「お前、なんでGパンとジャンパーの下は真っ裸なんだ?」

('A`)「衣擦れが嫌なんだ。重ね着とかもしないよ」

(9´・ω・`) ソウナンダ… ウン ('A` )

(9´・ω・`) …… ('A` )

(9*´・ω・`) ポッ ('A`*)

――芽生える愛。

 
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:47:11.85 ID:jMiF29J10
二人は思う。

あぁ、こんな素敵な時間が、ずっとずっと続けばいいな。


――そう思うのは僕らが子供だからだろうか?     ('A`)


――それとも、それは僕らが愚かだからだろうか? ( ФωФ)


人生に疑問は尽きない。



     ズリズリ
(´・ω・`10)つ川 ゚ -゚)「とりあえず、お前ら頭ん中を医者に見て貰え」
 Λ
ハイハイキミハコッチダヨー

 
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:49:31.70 ID:jMiF29J10
(10´・ω・`)「ボス、連れてきました」

川 ゚ -゚)「……」

野郎連中とは別に連行されてきたクー。その表情は相変わらず。
そしてその目の前にいる男。強盗団のリーダー、ジョルジュ長岡。
実は全国指名手配中の人物だったりする彼。

(10´・ω・`)「あの、ボス……?」

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 「おっぱい!おっぱい!」
  ( ∩ミ)
  ⊂彡つ グルングルン
   し∪彡

    _ _
   ( ゚∀゚ ) 「え?あぁ、ご苦労さん」
   し ∩ J
   ⊂彡つ グルングルン
   し ∪彡
  _
( ゚∀゚)「ウヒャッヒャッヒャッヒャッwwwwいいおっぱいしてますねwwwwおねーさんwwwwww」

 
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:52:21.74 ID:jMiF29J10
ジョルジュの息子はプロペラ状に今も尚、その運動を一定に続ける。
そして彼自身はというと、下品にも涎を垂らしながらクーの胸の辺りばかりをじっと凝視している。

その視線には流石のクーも嫌悪感を覚えた。そして少しだけ顔をしかめて一言。

川;゚ -゚)「気色悪い。生理的に受けつけない。死んで」



(10´・/ /ω・`)「お?」

クーが不快感を込めた声で呟いた次の瞬間、ズシャという音が響き、
彼女を連行してきた男の身体が裂け、男の血が辺りに飛び散った。


 _
(;゚∀゚)「ッ!?」

先程まで目の前の胸ばかりを見ていたジョルジュも、瞬時に頭を切り替える。

――どういうことだ?
人間の身体がいきなり真っ二つに裂けるなど通常ありえない。

――何が原因だ?
ジョルジュはおっぱいから周辺へと視野を広げ、警戒する。

すると、目の前で二つほどおかしな現象が起こっていたことに気が付いた。

 
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:54:19.33 ID:jMiF29J10
まずは目の前の女。これは勿論クーのことだ。

問題は彼女を拘束していたはずの、縄が解け床に落ちていること。
いや、これは違うな。これは解けているのではない、切られている。
 _
(;゚∀゚)「テメェ……そりゃ一体なんだ?」

そうしてもう一つ。これもクーに起きた異変だが、おかしいのはその右腕だ。
何がなんだか理解出来ない。解らなければ本人に問うしかない。

そしてジョルジュは、上記の疑問をクーにぶつけた。

川 ゚ -゚)「なに、驚く事はない。簡潔に説明してやるから、聞け――」

返答する彼女は、戸惑い焦るジョルジュとは対照的に落ち着いていた。

そして、



川 ゚ -゚)oニニフ+「――私はアンドロイドだ」

そう口にした彼女の右手首の辺りからは、鋭利な刃物が出現していた。

 
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:56:22.13 ID:jMiF29J10
(1#´・ω・`)(2#´・ω・`)『よくわかんねぇけど、ぶち殺す!!』(3#´・ω・`)(4#´・ω・`)
(5#´・ω・`)    (6#´・ω・`)    (7#´・ω・`)   (8#´・ω・`)    (9#´・ω・`)

同じ顔の連中が仲間を殺られ、激昂し一斉にクーへと襲いかかる。
その数10名弱。クーの装備品が如何に凶悪でも、数の上では圧倒的大差。
流石に多勢に無勢――

川 ゚ -゚)oコココ=「そいつは無理な相談だ」
oニニフ

――でもなかった。
クーの左手首辺りから重厚な銃口(笑)が顔を出す。
その照準は目の前の同じ顔の連中に定められ、無慈悲、無差別な弾丸は彼らを撃ち抜いた。

『ぎゃあああああああああああああああああ!!!!』
(2:´:゚ω:゚:`)(3:´゚:ω゚::`)(5:´:゚ω゚::`)(7´゚::ω:゚`:)(9´゚::ω゚::`)

発射した銃弾により、半数ほどの同じ顔が倒れた。
その中で、運良く致命傷を避けた残りの半数は、尚もクーへの突進を止めない。

『仲間を殺られた』。その理不尽な事実に対する怒りだけが彼らの原動力だった。

 
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 19:58:01.15 ID:jMiF29J10
             『ぃぇぁ』
(1´゚/ /ω゚`)(4´゚/ /ω゚`)(6´゚/ /ω゚`)(8´゚/ /ω゚`)

しかしその猛進も束の間。残りの半数はクーの右腕に装備された凶器により切り裂かれる。
結果、一瞬にして10名近くいた同じ顔たちは地に伏した。

この惨状に相応しい四字熟語を、筆者たる私は知っている。

――酒池肉林。

じゃなかった。えっと……アレだよ、そう。

――死屍累々。


川 ゚ -゚)oコココ=「『ぶち殺す』と心の中で思ったなら、
oニニフ     その時スデに行動は終わっているんだぜ?」

 
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:00:19.66 ID:jMiF29J10
('A`)「フハハハハハ!見たか! 聞いたか! 驚いたか!」

( ФωФ)「パっと見、単なる不愛想な黒髪ロングの巨乳メイドさん!」

('A`)「だがしかし、その可愛い容姿に相反し、装備品は凶悪!」

( ФωФ)「右手に仕込刀! 左手に機関銃!」

('A`)「両脚にはブースターを搭載し、俊敏な動きを実現!」

( ФωФ)「さらには口からはレーザー、腹からはミサイルまで飛び出るぞ!(予定)」

('A`)「これこそ半年くらい前に夜なべして作り上げた、我が組織が誇る切り札!」

( ФωФ)「「戦闘用アンドロイド! 最終兵器クーちゃんだ!」」('A` )

o川つー;)oイイサイシュウヘイキダナー

しかしネーミングセンスはない。


 _   ∩
(#゚∀゚)彡「調子にのるなよテメェら!!」
 ⊂彡ヽ☆))) -゚)ノ「うわぁ〜〜〜〜〜〜 」

 
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:03:16.65 ID:jMiF29J10
川 ゚ -゚)「いきなり背後から引っ叩くとは、卑怯也」
  _
( ゚∀゚)「お前の装備品の方がよっぽど卑怯くせーよ」

現状、引っ叩かれた時の隙をつかれ、目の前の眉毛に身動きを封じられてしまったクー。
振りほどこうとしたが、それを押さえつけるジョルジュの腕の力は梃子でもおっぱいでもない限り動かないほどに強い。
ピンチである。

川 ゚ -゚)「それで、私を押さえつけてどうする気だ?」
  _
( ゚∀゚)「フヒヒ、どうする気だって? こうする気さね!」

下品な笑みを浮かべると同時に、ジョルジュは懐からナイフを一本取り出した。
そいつにより、クーが身に纏っていたメイド服は胸元から切り裂かれる。

川 ゚ -゚)「いやーやめてーみないでー(機械音声)」

アンドロイドとはいえ流石に女だ。多少の羞恥心くらいはあるものだと、
そう考えていたジョルジュだったが、どうやら彼女にそれは当てはまらなかったようだ。
  _
( ゚∀゚)「ちっ、可愛げのねぇ女だな。だが……」

そう言いながらもジョルジュはナイフの刃を進め、さらに衣服を裂いていく。

 
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:05:57.14 ID:jMiF29J10
そうしていくと、衣服の上からでは拝めない純白の下着と、彼のお目当てだったそれが露になった。
その柔らかな弾力、整った形、膨らみの頂上に位置する小さな突起、その色、そして大きさ。

エクセレント……!

それは、彼が今までに見たどのそれよりも美しかった。
まぁ、彼女はアンドロイド。人工物だ。

本物のそれではないのだが、実際に目の当たりにすると、彼は精神の昂りを抑えきれずそれの名を口にする。
  _
( ゚∀゚)o彡゜「おっぱい!おっぱい!ゲヘヘヘヘwwwwwフヒフヒヒヒヒヒヒwwwwwwwwwwww」

川 ゚ -゚)「きがくるっとる」

興奮を抑えきれず下劣な笑い声を上げるジョルジュ。
今すぐ目の前の豊満な膨らみにむしゃぶりつきたい。
クーたんのおっぱいもみもみペロペロチュパチュパしたいお。ハァハァ。

だが、それよりもジョルジュはクーにやって欲しいことがあった。

それは彼の夢でもある――

 
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:07:47.45 ID:jMiF29J10
川 ゚ -゚)「――ぱふぱふ?」
  _
( ゚∀゚)「あぁ、そうだぱふぱふ。ぱふぱふだぱふぱふ。ぱふぱふはぱふぱふ以外の何物でもないぱふぱふ。
     まぁ、簡単に説明するとぱふぱふ、(゚∀゚)←これを(・人・)←これで、(・(゚∀゚)・)←こうだぱふぱふ」

なんて素晴らしく分かりやすいAAを用いた説明だろう。
あまりの感動にクーの股間は濡れた。主にジョルジュが口から垂らした唾液によって。
 _
(*゚∀゚)o彡゜「ぱふぱふ!ぱふぱふ!ぱふぱふ!ぱふぱふ!」

一心不乱に左腕を振るうジョルジュ。
彼はぱふぱふへの熱き想いを込め烈火の如く腕を振るう。
そのあまりの熱心さに、間近で彼を見ていたクーは正直ドン引き。

川 ゚ -゚)「……まぁいい、把握した。それくらいならしてやっても良い」
 _
(*゚∀゚)o彡゜「おぉ!ぱふぱふ!ぱふぱふ!ぱふぱふ!ぱふぱふ!ぱふぱふ!ぱふぱふ!ぱふぱふ!ぱふぱふ!」

クーが了承したことにより、ジョルジュの興奮はメーターを振り切り最高潮に到達する。
もう目の前のおっぱいしか彼には見えない。ぱふぱふの事しかもう頭にない。ぱふぱふ。あぁ、ぱふぱふ。

果たして過去、1レスにこれほど『ぱふぱふ』と書かれたブーン系小説があっただろうか?
いや、ないだろう。(反語) でもまぁ、中にはあったかも知れない。

 
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:09:43.28 ID:jMiF29J10
川 ゚ -゚)「あるのかねーのかどっちだよ。あと、ちょっとSTOPだ。おっぱい野郎」

しかしその一言でジョルジュは我に還った。何事だぱふぱふ。
何故にこの寸でのタイミングで我を止めるのだぱふぱふ。我の夢が今目の前にあるというのにぱふぱふ。

川 ゚ -゚)「少し待ってくれ、今胸部パーツを展開するから」

ぱふ?胸部パーツを…展…開…?何を言ってるんだぱふぱふ?
その思考は直後、クーの身体からウィンウィンと鳴り始めた機械音に遮られた。

次の瞬間、ジョルジュは天国から地獄へと垂直落下。
目の前でその豊満なバストが、なんと左右に展開。観音開きの状態になった。
そしてさらに、その奥からとんでもないものが顔を出した。
 _
(;゚∀゚)「こ、これは!?」

川 ゚ -゚)
 ヾ> ヾ>+ キラーン

飛び出したそれは、何やらやけに先端が尖っていた。すごく…鋭利です…。
それに加え、それには螺旋状の溝が掘られている。

それを目の当たりにした率直な感想。

 
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:11:11.13 ID:jMiF29J10
 _
(;゚∀゚)「……なんすかこれ?」

Q.今、目の前に忽然と現れた物体。これは一体なんなのですか?

川 ゚ -゚)「A.何を言っている。お前の大好きなおっぱいだ」
 ヾ> ヾ>+ ギュイィィィィィィン!!

なんだか、日常では余り耳にしない、駆動音みたいなのがします。
あ、でもこの音、おぼろげながら何処かで聞いたことある気も……。
えっと……モーターが回転してる音かな……?
 _
(;゚∀゚)「すんません。なんか凄く嫌な予感しかしません。
     なので俺が、さっき言ったことは忘れて……」

この状況の変化はマズい。つい先刻までとてつもなく柔らかく、
まるでマシュマロの如きそれだったおっぱいが、なんの因果か凶器に様変わりしているのだ。

そしてその凶器は今、高速度で回転を始めた。ヤバいヤバいヤバい。
何故ヤバいかって? 考えてもみろ。ジョルジュがさっき望んだことは、なんだ?

そう、ぱふぱふだ。

 
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:13:30.49 ID:jMiF29J10
川 ゚ -゚)「なに、遠慮するな」
 ヾ> ヾ>+ ギュイィィィィィィン!!

('A`)「そうだ、遠慮するな」

( ФωФ)「据え膳食わぬは男の恥であるぞ」

クーに加え、すっかり存在を忘れられていた野郎二人が呼びかける。
いや、これは流石に遠慮するだろ。遠慮は日本人の美徳だよ、おにぃちゃん。
 _
(;゚∀゚)「ちょ……おま……マジご勘弁……」

本能が呼びかける。ここは三十六計逃げるにしかず! 後ずさろうとする彼。
いつの間にか身体が自由になっていたので、ジョルジュの頭を捕らえそれを拒む彼女。

頭を捕まれると同時に、ジョルジュはこの先に待っている行為を想像して底知れぬ恐怖を感じた。

だって、アレだろ?
ぱふぱふだから、要はこの高速で回転運動をしている凶器に顔を……。

川 ゚ -゚)「ぱふぱふ、とやらが望みだったな。では、たっぷりと堪能させてやろう」
 ヾ> ヾ>+
ギュイィィィィィィン!!

――私の自慢の『おっぱいドリル』でな。

 
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:14:46.49 ID:jMiF29J10
ギュイィィィィィィィィィィィィィィィイイィィィィィィィィィィィイィィィィィィィィィィン!!

「うげおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」


ギュイィィィィィィィィィィィィィィィイイィィィィィアアァァアァァアィィィィィィイィィィィィィィィィィン!!

「ぐぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!」


ギュゥゥゥゥゥッウウウウウウィウィウィウィィィイィィィィィィィイィイィィィィィィィィン!!

「ぬるぽおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」


ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!!!!」

 
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:16:56.39 ID:jMiF29J10
( ФωФ)「フハハハハハハハ! どうだ!これが男のロマン!
        ぱふぱふとドリルを組み合わせた『おっぱいドリル』の力だ!!」

((('A`)))「あなおそろしや……くわばらくわばわ……」
  _
(;メメ∀メ)「ぉ……ぁ……」


川;;゚;;-゚)「皆、覚えておけ。これが色欲に溺れた哀れなる男の末路だ」
  ↑返り血

 
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:18:47.38 ID:jMiF29J10
('A`)「さて、これで邪魔者はいなくなったな」

( ФωФ)「無駄に時間がかかってしまったな。事を早急にすまさねば……」

クーの活躍により強盗団は全滅した。ドクオの言う通り邪魔者はいない。
これで三人は、ようやく本懐を果たせるようになった。しかし、

(,,゚Д゚)「突入ーーーッ!!!」



川 つ-゚)ゴシゴシ「ん?」

今まさに強盗団が奪おうとしていた金を、持ち出そうとしていた所で、警官隊が突入してきた。
おそらく、その辺で怯えて縮こまっている銀行員の誰かが、騒ぎに紛れて通報したのだろう。

銀行員の描写なんて、今初めてしたけど。

 
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:20:05.22 ID:7YOwIkv+O
有名作者の僕から言わしてもらうけど君のやってる小説は台本となんら変わらない
覇気のない人形が語ったようなキャラ、つじつまの合わない、ただ垂れ流すだけのストーリー
文才所かセンスすら感じない…君ちょっとブーン系舐めてない?
もし君が近くに居たら間違いなく殴って殴って殴りまくって半殺しにした後お前の家のPC
をスクラップにして一生投下できないようにしてやるんだが
本当ブーン系を携帯小説(笑)と一緒にしないで欲しい
ブーン系は言わば究極の横文字小説なんだから君のレベルでは名前が汚れるんだよ
よって死ね、死ねだから死ね。
ブーン系はお前ごとき眼中にないんだよ

 
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:20:22.00 ID:jMiF29J10
('A`;)「おっちゃん、ヤバいぞ! ポリ公だ!」

滲み出す焦りの色。あぁ、そうだ。彼らは自称悪の組織だったのだ。
忘れてたけど。ともなると、警察は彼らの天敵。

(;ФωФ)「ぐ…我ら悪の組織がこんな所で、公僕如きに捕まるわけにいかん。逃げるぞ……!」

('A`;)「言われなくてもスタコラサッサだぜい!」

あれ? そういや、彼らを拘束していた縄はいつ解けたんだ? なんか自由に動き回ってるけど……。

そういった類の質問を、当作品は一切受け付けておりませんので、あしからず。


(,,゚Д゚)「そこのお前ら、ちょっと待てゴルァ!!」

(;ФωФ)('A`;)「「うおっまぶしっ!」」

 
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:21:43.41 ID:jMiF29J10
警察官の男が三人の元に迫りくる。
男は、彼らの足元で倒れていたジョルジュに目をやった。

(,,゚Д゚)「……これをヤったのはお前らか?」

問、貴方たちはこの男をズタボロにしましたか? YES or NO?

(;ФωФ)「いやぁ、私たちというか、なんというか……」

('A`;)「やったような、そうでもないような? ハハハ……」

警官の問いをはぐらかす二人。ココで「やりました」などと言えるはずもない。
なんとかこの場を誤魔化して、逃げ切る。それが一番得策……!

川 ゚ -゚)「あぁ、私たちの仕業だが、なにか?」

(;ФωФ)('A`;)「「アッー」」

ちょ、このアンドロイドは何をしているんだ。
私たちには黙秘権と言って、自己に不利益な供述を強要されない権利というのがあるんですよ。

なのにコイツは、拷問されたわけでもないのに素直にサラっと白状しやがった。
なにが素直クールだ。勘弁してくれよ。

 
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:24:33.29 ID:jMiF29J10
(゚Д゚)「そうか……」

目の前のポリスメンが三人の顔を一瞥する。こっち…見ないで下さい……。
あばばばば、ごめんなさい。許して下さい。むしゃくしゃしてやった、今は反省しまくりんぐ。

とりあえず土下座すれば許して貰えるかな……。
って、待てよ。それは序盤で既にやり尽くしたじゃないか……。

(,,゚Д゚)ゝ「犯人逮捕にご協力、感謝します!」


(;ФωФ)('A`;)「「……え?」」

何回、謝罪とお詫びと土下座を繰り返せば見逃して貰えるかな……?
そんなことを考えていた彼らに、警官の言葉はまさに予想GAY(ウホッ、いい男…)だった。

(,,゚Д゚)「いやぁ、貴方たちは実に勇敢だ!
     凶悪な強盗犯へ恐れず立ち向かうその勇気! 私、感服致しました!」

(;ФωФ)('A`;)「え、いや…その、あの……ど、どうも…」

川 ゚ -゚)(……やったのは全部私だがな)

あれ? なんで俺たち褒められてるの?

 
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:25:58.31 ID:jMiF29J10
―――数日後

/ ,' 3「えー、貴殿らの勇敢な行動を称え、この賞状と記念品と、あと賞金とかも贈ります。
    VIP警察署署長、荒巻スカルチノフ」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

(;ФωФ)「……」

('A`;)「……」

川 ゚σ-゚)ホジホジ


あれ? なんで俺たち称えられてるの?

 
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:27:45.50 ID:jMiF29J10
――帰路途中

警察の皆さんに表彰とかされて、頂いた賞状と記念品と、
あと賞金を手に、俺たちは帰路に着いていた。

川 ゚ -゚)「二人とも」

(;ФωФ)「な、なんであるか」

川 ゚ -゚)「私たちは確か、悪の組織だったな?」

('A`;)「そ、そうだが?」

川 ゚ -゚)「そうなると、なんで敵であるはずの公僕共に、私たちは称えられているんだ?」

そんなの知らんがな。
あちらさんが勝手に俺らを祭り上げただけさね。

周りが盛り上がるだけで、本人はその中心であるはずなのに何処か蚊帳の外。

世の中、往々にしてそんなもんさ。

 
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:29:11.92 ID:jMiF29J10
川 ゚ -゚)「おまけに、さっきまで警察署にいたというのに、お前らは何故なにもしない?
     悪の組織なら、テロの一つや二つ起こせばいいじゃないか」

――ッ! こ、このアンドロイドはなんてこと言うのかね!?

('A`;)「お、お前な! あそこは敵の本拠地だぞ!?」

(;ФωФ)「何か下手をして逃げ切れなかったらどうする気だ!?」

川 ゚ -゚)「……無策のまま銀行は襲えても、そっちはダメなのか。
     まったく、肝心な所で使えんな、お前らは」

そう言って「はぁ……」と、クーがアンニュイな溜息を吐く。
それにより伝わってくる彼女の倦怠感。

あぁ…そんな目で見るなよ。悪の組織の在り方にも色々あるのさ。

 
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:29:57.07 ID:jMiF29J10
「こんな調子で、本当に世界征服など可能なのか?」

「な、なにを言う! 今日もまた一歩前進したのである!」

「そ、そうだそうだ! 明日にでもこの国を取れそうなほどの勢いだぞ!」

「そうか。私は全くそうは思わんがな……」

「とりあえず! 今日は軍資金も得たし、パーッと…・・・」

「待つのである……それは滞納していた家賃に当てねば……」

「あ…そうだった……」


(;ФωФ)ハァ…('A`;)

川 ゚ -゚)ヤレヤレ…


俺たち、三人だけの悪の組織。

その野望たる世界征服計画は、今日も変わらず進行中である。

 
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:30:30.31 ID:jMiF29J10




川 ゚ -゚)
 ヾ> ヾ>+夢はでかいぜ!(´゚/ /ω゚`)世界征服だ!o川つー;)oのようです-Fin-





 
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/14(月) 20:36:29.25 ID:jMiF29J10
うっしゃああああああああああ!!! おーわーったー!!

以上、「('A`)夢はでかいぜ!( ФωФ)世界征服だ!川 ゚ -゚)のようです」でした。

お題:なし
構想(妄想)期間:1ヶ月
ゴロゴロシコシコ期間:4日程度
製作期間:3日くらい
推敲:あんましてない
――:使い杉

支援してくれた人、ありがとうございましたー

 

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