容疑者('A`)氏の述懐なようです
1 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:21:04.47 ID:p9zxZfzbO
- 刑事が容疑者を問い詰める。
容疑者は精気の無い顔に薄ら笑いを浮かべた。
そして言葉を吐く、
('A`)「多分、僕は本来、刑事さんにお世話になる人間じゃ無いです。
きっと、悪い偶然が重なってしまったんだと思います。」
容疑者は最初にそう述べる。
次に容疑者は自分の罪状について、刑事に問う
('A`)「僕の行為は殺人になるんですか?
それとも自殺の補助行為に当たるんですか?
どっちですか?」
容疑者は自分の行動の説明も無しに刑事に聞く、
当然、刑事が答えられるわけも無かった。
容疑者はドクオと言った。
容疑者('A`)氏の述懐なようです
-
2 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:21:51.90 ID:p9zxZfzbO
- ( ,_ノ` )y━・「まあ、まずは落ち着け。
まだ私は君が何をしたかを知らない。」
刑事はベテランなのか、とても慣れていた。
容疑者はそれを聞き、無感情な顔の中心を動かし始めた。
('A`)「雪が降っていました
白い雪に彼女は溶け込んでいました。」
容疑者はその細く長い指を結んだ。
刑事は精神鑑定も視野に入れて、などと考えていた。
('A`)「彼女と知り合ったのは八歳の時でした。」
話は伝わった。
刑事は精神鑑定に回すのは辞めようと思った
-
3 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:22:42.43 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「その頃は性格が暗くていじめを受けていました
踊場から突き落とされたり、プロレスごっこと称して骨を折られたこともあります。」
容疑者にだって事情があるのを理解している刑事は黙って聞いている。
('A`)「でも、今でもいじめた人達には感謝しています
彼女と僕が会うことになったのだから」
普通のいじめと言うものは相手を恨むことはあっても感謝することは無い
それだけ容疑者に取っての彼女と言う存在は大きいのだろう。
('A`)「当時の僕は学校に来ると保健室に籠もっていました
いじめから逃げるには一番都合の良い場所だったので必然とも言えますかね?
そんな僕を救ってくれたのは彼女でした。」
-
4 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:24:16.66 ID:p9zxZfzbO
- 刑事は少し考え、口を開いた
( ,_ノ` )y━・「その彼女ってのはなんて名前なんだい?」
容疑者はゆっくりと顔を上げ、口を開く。
('A`)「ツン、
本名は津出礼花」
容疑者が上げた名前と被害者の名前は完全に一致している
あとは話を聞き、どの罪状で立件するかが肝となる。
('A`)「保健室に入り浸っている僕にツンは理由を聞きました
僕はこの時に何故だか全てを話しました。」
刑事は、ここまではよくある話だと思っていた
恐らくはドラマのようにいじめっ子に何か言うのだろう
-
5 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:27:40.25 ID:p9zxZfzbO
- 容疑者は刑事を真っ直ぐ見て、こう言った。
('A`)「刑事さんの名前ってなんすか?
僕だけ言って不公平ですし」
警察手帳を出そうと刑事は動くが、名前なら別に必要無いだろうと思い口を開いた。
( ,_ノ` )y━・「渋沢って言う。」
彼がくわえているのは煙草では無く、禁煙用のパイポである。
従って職務規定に抵触することは無い。
('A`)「ありがとうございます。
では、話を戻しますね、
話を聞いたツンは明後日まで待ってと言いました。
不思議に思いはしましたがあまり深くは考えませんでした。」
渋沢は息子が見ていたドラマの話を思い出していた。
金蜂先生と言う何度も話を作られている学園ドラマだ
見る度に薬物やら売春やらと出ているが、実際はそんなことは無いと見ながら思っていた。
-
6 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:28:02.09 ID:p9zxZfzbO
- しかし八歳にしてそこまで陰湿ないじめがあるとなると本当かも知れない
( ,_ノ` )y━・「それで、2日経ってどうなったんだ?」
('A`)「いじめられっこの中でいじめの証拠が残っている生徒全員が、告訴されました。
僕は何がなんだか分からない内に慰謝料を手に入れました。」
( ,_ノ` )y━・「ほう?凄い子だな。」
容疑者は思い出したように薄く笑いを浮かべた
しかしすぐに顔は無表情に戻った。
('A`)「ツンは2日の間にいじめの証拠をカセットに録音していました。
僕はツンの手助けでいじめから抜け出しました
だから僕は最初にお礼をいいました
そしたら、」
容疑者の声は一瞬止まる。
('A`)「ごめんねって言われたんだ。」
-
7 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:28:22.50 ID:p9zxZfzbO
- ( ,_ノ` )y━・「何故?」
純粋に分からなかった。
('A`)「早く助けられなくてってさ、
救ってくれたのにね。
それから僕はツンと良く話すようになったんだ。」
容疑者の目に、微かに光が入り込んでいた。
渋沢は変化に気付いた、
('A`)「最初から僕らは仲良しだった
何でも話せた。
打ち解ける時間なんて必要は無かった。
それに子供だったからね。」
容疑者の語調は若干うわずっていた
( ,_ノ` )y━・「興奮しなさんな」
-
8 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:28:40.18 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「すいません。
ちょっと懐かしくて」
犯罪者にはとても見えないこの青年が人を殺している。
不思議な世の中だな
( ,_ノ` )y━・「話を続けてくれ」
('A`)「ツンは不思議な子だった。
自然とツンがやることは全て上手く行った」
( ,_ノ` )y━・「全て?」
('A`)「文字通りに全てです
幸運の女神だったのかも知れないですね
でも自分の感情と対人だけは上手く行かなかったんです」
( ,_ノ` )y━・「自分の感情ってのは?」
-
9 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:28:59.82 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「照れ屋だったんです。
良く、『あなたのためじゃ無いからね』って言ってました」
( ,_ノ` )y━・「そうか、」
('A`)「ツンは他人本位な性格で誰にでも優しかったんです
だから、いじめられっこはみんなツンを頼ってた
小学校の高学年になってもその関係は続いてました。」
( ,_ノ` )y━・「中学生では?」
('A`)「ツンは私立に行きました。
経済的にも学力的にもついて行けたのは僕だけでした。」
何故だか、容疑者の声は録音を聞いているような気分になった。
再生するために作られた言葉達を聞いている、そんな感じだ。
('A`)「中学生になってから
僕は頼ってばかりで情けないなって思って、ツンとは違う部活に入りました
彼女は吹奏楽へ、僕は陸上部へ、それぞれ部活に励みました。」
-
10 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:30:03.69 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「でも、二年になると男友達の多いツンは他の女子達にハブられました
だから、僕はツンに恩を返しました。」
( ,_ノ` )y━・「何をしたんだ?」
('A`)「ハブってる奴らを男子でハブりました
ツンは顔立ちも他の女子より良かったから。
普通のいじめにはなりましたが、それはツン自身が解決しました」
容疑者はなかなか賢かった。
頭は切れるようだ。
('A`)「その後はなかなか楽しい毎日でした。
毎日励まし合い、助け合いました。
そうすると普通は付き合ってるとか何とか言われるんですけど、僕と彼女はあまりにも釣り合って無かったから
何も噂は立ちませんでした。」
-
11 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:30:31.74 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「受験の時期になると少しずつ、僕らは互いにコンタクトを減らしました。
お互いに夢が出来たから、」
容疑者の表情が少しずつ歪んでくる。
('A`)「そこで、離れなきゃ良かったんだ。」
歪みきった顔、
見ているこちらが泣きそうになるような悔恨の表情だった。
('A`)「僕はエネルギー工学の研究者になりたかった。
まあ、紆余曲折して航空力学の助教授になったけど
それは別に聞きたく無いですよね?」
容疑者はまだ27だからかなり優秀な学者だったのだろう
だが、理解出来るとは思えないし興味もない
( ,_ノ` )y━・「ああ、遠慮する」
('A`)「まあ、賢い選択ですね。
多分それだけで三時間は話しますし。」
(; ,_ノ` )y━・「ははは、そりゃどうも」
('A`)「じゃあ、話を続けます」
-
12 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:30:53.76 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「ツンはお嫁さんになりたいと言って家庭科の有名な学校を志望校にしました。
僕は反対しませんでした。
ツンに恋をしてたのに、いや、愛してたのに」
沈んだ表情は崩さない
( ,_ノ` )y━・「それも選択の一つさ」
('A`)「ツンは何でも愛せた。
何にでも価値を見いだせた、だから彼女にとって必要なのは愛だけだった。
気づけなかった。」
病的に白い顔が更に蒼くなる。
良く見れば中性的な顔立ちをしていて、顎から唇にかけて見れば女性のようだった。
今はこういう顔が流行りだった気がする。
( ,_ノ` )y━・「全てを愛でるなんて、なんて言うか殊勝だこと」
('A`)「全く、その通りですね。
僕の場合は高校は理科に特化した、特に科学に特化したところに行きました。
ここで航空力学に方向性を変えました。」
-
13 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:34:37.69 ID:p9zxZfzbO
- ( ,_ノ` )y━・「何で?」
('A`)「荒巻先生に進められたから、」
記憶が正しければ博士号を持った有名な先生だった気がする。
今はあまり関係ないか
( ,_ノ` )y━・「何て?」
('A`)「君はこれのが得意そうだって、
今でも感謝しています。」
( ,_ノ` )y━・「恩師って奴か、」
('A`)「平たく言うとそうですね。
まあ、あとは生まれて初めて彼女が出来ました。」
大したことでは無いのだろう
容疑者は顔を変えない。
('A`)「しぃちゃんって言う子で優しくて可愛くて元気だった。
だから僕には合わなかったみたい、
暗くて思いやりも無い僕とじゃ駄目だった。」
( ,_ノ` )y━・「可哀想にな」
('A`)「本当に可哀想だ。
僕らは一年で別れた。
僕も彼女も一言も喋らなかった」
-
14 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 03:34:56.94 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「それでも生意気にセックスもしたんです。
今でも初めてを奪って後悔してます。」
相手は処女だったらしい。
('A`)「今からでも謝りたい
彼女との縁はそれだけかな。」
( ,_ノ` )y━・「大学はどうするんだい?」
('A`)「東京大学に受験しました。
英語が嫌いだったのでなかなかシビアでしたよ。
それでも受かりました
理系なら、何とか受かります。」
世の中の文系や理系もどきは怒りそうだ。
('A`)「大学は楽しかったなぁ。
何でもやった、お酒も飲んだし、初めての合コンにも行った。
まるで気乗りしなかったけど酔った勢いのままで連れ込んじゃった」
意外に容疑者は遊んでいる
('A`)「伊藤さん元気してるかなぁ、
きっと僕よりは元気だろうなぁ。」
( ,_ノ` )y━・「連れ込んじゃった子で認識は良いかい?」
-
28 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:18:16.54 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「ええ、良いです。
彼女とはしばらくの間、セックスフレンドでした。
大体3ヶ月かな?
伊藤さんに彼氏が出来るまで続けました。」
( ,_ノ` )y━・「ふ〜ん、あんまり気分はよくないな」
('A`)「ははは、でもなかなか好きでしたよ?彼女のこと、
伊藤さんはどことなく僕に似てたから、
だから、空回りはしませんでした」
( ,_ノ` )y━・「ツンさんとはどうなった?」
('A`)「メールか電話だけの関係になりました。
昔は会いに行ったりしましたけど」
( ,_ノ` )y━・「そうか、続けてくれ」
-
29 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:19:45.81 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「四年になった僕は就職について考えてました。
でも、三年の時に書いた論文を教授に評価されて大学院に推薦されました。」
( ,_ノ` )y━・「助教授になると?」
('A`)「最初は当然、ただの研究員でしたよ。
でも、自分の設計した翼が既存のどの飛行機の翼よりも性能が良かったんです。
まあ、戦闘機とかは抜きますよ?」
( ,_ノ` )y━・「それでか、」
('A`)「優秀でもまだ教授になるには早いだろう、ってことで助教授になりました。
なかなかありがたいですよ?
研究費はいくらでも出ますし。」
-
30 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:22:10.75 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「それで25の時にツンは結婚しました。」
( ,_ノ` )y━・「その時はどう思った?」
('A`)「素直に喜びました。
そして自分も結婚について考えました。」
( ,_ノ` )y━・「それで?」
('A`)「相手も居ないのに考えること自体間違っていると思いました。
取りあえず笑いました、」
( ,_ノ` )y━・「さて、本当はここまでは聞かないで良かったんだがな。
その方が説明しやすいだろう?」
('A`)「ありがとうございます。」
-
31 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:22:51.56 ID:p9zxZfzbO
- 大して有り難くも無いと思うが、取りあえず形式的なお礼はあった。
本当は自分が聞きたいだけだったが少し格好をつけてみた。
( ,_ノ` )y━・「まあ、続きを聞かせてくれるか?」
('A`)「ははは、ここからは渋沢さんが聞かなきゃ行けないところでしょ?
不思議なことを言うなぁ。」
格好つけるもんじゃ無いな。
ボロが出た。
というよりは彼は最初から自分に相手が興味を持ってるって気付いていたのかも知れないな。
( ,_ノ` )y━・「ああ、その通りだな。
じゃあ頼むよ」
-
33 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:23:38.57 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「ムシャクシャしてやりました。」
…………………………、
( ,_ノ` )y━・「は?」
('∀`)「冗談ですよ。
ちゃんと話しますって、」
この野郎、ふざけやがって、
( ,_ノ` )y━・「刑事をからかうのは感心しないな。」
('A`)「すいませんでした。
でも、渋沢さんが随分と僕のことに興味を持っていたみたいでしたから。」
こいつは刑期になんて興味無いのか?
( ,_ノ` )y━・「あんまり利口な行為じゃ無いな。」
('A`)「刑期なんて興味ありませんから」
-
35 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:24:31.50 ID:p9zxZfzbO
- 自分で言いやがった、
( ,_ノ` )y━・「まあ、良い
続けろ。」
('A`)「ツンが結婚してから半年、突然ツンが会いたいと言ってきた。
だからすぐに休暇を取って、ツンに会いに行った。
喫茶店で話すことになった」
丁寧な口調が消えた。
( ,_ノ` )y━・「続けろ」
('A`)「僕はすぐに事情を聞いた。
その時は会いたくなったとしか言わなかった。
でも首筋の痣と手の甲にある火傷からすぐにDVだと分かった。
僕はツンの夫をぶん殴りに行こうと立ち上がった。」
-
37 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:25:44.49 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「でもツンが必死にやめてって僕の服を掴んだんだ。
だから僕はツンに離婚しろって言った。
でも応じなかった。」
( ,_ノ` )y━・「…」
('A`)「それから何度か会って、その度に僕は離婚を勧めた。
僕はその後に罪深いことをした。」
( ,_ノ` )y━・「何だ?」
('A`)「ツンと交わった。
それから会う度に交わった。
最初は僕が求めたけど、交わってるうちにツンが求めてきた。
彼女はつらくてつらくて、逃げ出したかったんだ。」
( ,_ノ` )y━・「お前の行為は逆に追い詰めることになった。」
('A`)「そうです。
ツンは根が真面目過ぎたんだ。
逃げるという選択肢は無かった、存在しなかった。」
-
39 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:26:58.58 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「そんな時に絶望した表情でツンが会いに来ました。
笑いと涙と怒りを混ぜたような表情で、
そして、壊れた表情で笑いながらDVDを取り出した。」
( ,_ノ` )y━・「まさか、」
('A`)「そうです。
AVです。
僕は怒りに打ち震えてツンに聞きました。
何をしてるんだ!って、」
( ,_ノ` )y━・「それで?」
('A`)「ツンは泣きながらごめんなさいと言い続けました、
何故だか昔と違って素直になったなぁ、なんて思ってました。
その日は喘ぎ声を思い切り出して、腰を振っていました。」
( ,_ノ` )y━・「…、」
('A`)「それからはどんどん壊れてった。
僕とセックスするのが好きだとか、赤ちゃんが欲しいなんて言い始めたりもした。
もう自分で考えるのも放棄していた。
AVにもたくさん出たみたいだ。」
-
40 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:30:27.21 ID:p9zxZfzbO
- ( ,_ノ` )y━・「何故AVに最初出ることになったんだ?」
('A`)「ツンの夫、内藤だっけな?
そいつが金を貰ってツンを売った。
でも、一言も恨み言を言わないツンがいる手前に手を出す訳には行かなかった。」
( ,_ノ` )y━・「出せば良かった。」
('A`)「そうです。
出せば良かったんです。
結局はツンと会えればどうでも良かったのかも知れない。
会えなくなるかも知れないのが嫌だったのかも知れない。」
( ,_ノ` )y━・「……」
('A`)「そしてツンは死にたいと言いました。
だから僕はラブホテルでセックスした後、飲み物に薬を入れて眠らせました。」
-
45 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:35:14.88 ID:p9zxZfzbO
- ('A`)「そして、ツンをナイフでめった刺しにしました。
全く起きませんでした。」
( ,_ノ` )y━・「以上で終わりか?」
('A`)「僕の述懐はここまでです。」
( ,_ノ` )y━・「分かった。
次は裁判所で会うかもな」
('A`)「分かりました。」
( ,_ノ` )y━・「一つ言っておく。
お前の行為は結果としては相手の救いになっただろう。
だが、法律上は完璧に殺人だ」
('A`)「ありがとうございます。」
そして事情聴取は終わった。
-
46 : ◆SMzzUeyD7g
:2008/02/07(木) 04:37:24.97 ID:p9zxZfzbO
- 刑事渋沢
彼は今、レンタルビデオ店にいる
周りから見ればAVコーナーに居るオッサンだろう。
( ,_ノ` )y━・「ち、」
容疑者の言った通りに複数のAVがあった。
中身はなかなか過激な内容である
( ,_ノ` )y━・「救われねーな」
渋沢は結局、店を出てしまった。
ビルの電光掲示板には彼の判決が出ていた。
容疑者('A`)氏の述懐なようです
終わり。
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