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05 Jan 2009
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TIMESTAMPS
lw´‐ _‐ノv素直シュールは恋愛のいろはを知らないようです
1
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:21:38.47 ID:skeZx9Ox0
_______
/ ヽ
|〒ソwVw″
lw´‐ _‐ノv
|/_ゝH_||
(7/_| ||ゞ
WVし'Jv
私の名前は素直シュール。
上から読んでも下から読んでも素直シュールだ。
lw´‐ _‐ノv(カップヌードルのあの肉みたいなブロック旨すぎだろ……)
私は今、恋をしている。
ジョルジュ長岡という男に。
2
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:22:34.96 ID:skeZx9Ox0
lw´‐ _‐ノv素直シュールは恋愛のいろはを知らないようです
lw´‐ _‐ノv「知ってるよ!」
知っているようです。
3
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:24:49.51 ID:skeZx9Ox0
|
|_‐ノv
と
|
( ・∀・)「絶対レッドカーペットの方が面白いって!」
_
( ゚∀゚)「いーやエンタだね」
ああ、愛しのジョルジュ君。何で君はジョルジュなのかしら。
親が名付けたからかしら。たぶんそうだと思うけど。
4
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:27:28.18 ID:skeZx9Ox0
lw´‐ _‐ノv「今日も失敗かな……」
物陰に隠れてテレパシーを送り続けて早半年。
私のテレパシーごしの告白は未だ彼に届いていない。
一体何がいけないんだろう。政治かな。
福田総理かな。たぶんそうよね。きっとそう。
lw´‐ _‐ノv「全ては福田総理の掌の上に!」
('A`)「……姉ちゃん五月蠅い」
かわいげの無い弟だなちくしょう。死ねばいいのに。
6
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:29:27.33 ID:skeZx9Ox0
lw´‐ _‐ノv「弟よ。恋をした事はある?」
(*'A`)「あるよ」
lw´‐ _‐ノv「頬を赤らめるな気持ち悪い」
('A`)「何だよもう……もう!」
lw´‐ _‐ノv「はあ……」
('A`)「どうした姉ちゃん」
lw´‐ _‐ノv「恋の病にかかってしまったようなの。半年前くらいから」
('A`)「意外となげー。もっと早く言ってよ」
lw´‐ _‐ノv「何か、言いそびれた」
7
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:31:11.47 ID:skeZx9Ox0
('A`)「相手は誰?」
lw´‐ _‐ノv「聞いて驚くなよ……ジョルジュ長岡君さ!」
('A`)「……姉ちゃん」
lw´‐ _‐ノv「なあに?」
('A`)「俺さ、まだ中学生なんだよね」
lw´‐ _‐ノv「そだね」
('A`)「姉ちゃんの高校の人とかさ、知ってる訳無いよね」
lw´‐ _‐ノv「そだね」
('A`)「驚くわけ無いよね」
lw´‐ _‐ノv「……あー」
('A`)「ああ……」
12
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:34:41.24 ID:skeZx9Ox0
('A`)「それで、半年前から何か進展あったの?」
lw´‐ _‐ノv「あると言えば嘘になるし、無いと言えばそれが唯一の真実となるだろう」
('A`)「め、めんどくせえよ姉ちゃん……あんためんどくせえよ」
lw´‐ _‐ノv「何が悪いんだろう……」
('A`)「うーん……姉ちゃん顔はそこそこ良いから、積極的にアプローチしてみれば?」
lw´‐ _‐ノv「してるよ毎日」
('A`)「それで駄目なら諦めるしか……」
lw´‐ _‐ノv「テレパシーの送り方が悪いのかもしれない」
('A`)「うん……姉ちゃん……今原因がわかったよ……」
13
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:37:26.92 ID:skeZx9Ox0
lw´‐ _‐ノv「マジ? 原因って何なの?」
('A`)「テレパシーはね、普通の人は感じ無いんだ」
lw´‐ _‐ノv「え……」
('A`)「だから、今までの半年は全て無意味だったって事だよ」
lw´‐ _‐ノv「じゃあ……ヨーロッパ式のテレパシーならいけるって事?」
('A`)「うん……姉ちゃん……テレパシーから離れようか」
lw´‐ _‐ノv「やだやだ。もっと掘り下げるー」
('A`)「姉ちゃん、俺ゲームしても良いかな」
lw´‐ _‐ノv「駄目」
('A`)「めんどくせえよ姉ちゃん……どこまでも不毛な会話だよ姉ちゃん……」
14
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:40:00.27 ID:skeZx9Ox0
('A`)「テレパシーはやめて、話しかける事から始めてみれば?」
こいつは何を言っているんだ。
lw´‐ _‐ノv「こいつは何を言っているんだ」
('A`)「姉ちゃん……地の文にする必要はあったの……?」
lw´‐ _‐ノv「あると言えば嘘に……」
('A`)「わ、わかったよ姉ちゃん」
lw´‐ _‐ノv「話しかけるにしても、どうすればいいのよ」
('A`)「ジョルジュさんは同じクラス?」
lw´‐ _‐ノv「うん。隣の席」
('A`)「い、意外とちけー」
16
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:42:24.63 ID:skeZx9Ox0
('A`)「だったら、教科書見せてとか……次何の授業だっけとか、そういう些細な事で良いよ」
lw´‐ _‐ノv「ふむふむ……些細な事か」
('A`)「そうそう。突飛な事じゃなくて、なるべく日常に沿ったありきたりな事で話しかけるのがコツだよ」
lw´‐ _‐ノv「日常に沿ったありきたりな事……わかったわ。やってみる」
('A`)「頑張ってね!」
lw´‐ _‐ノv「うん」
20
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:49:56.80 ID:skeZx9Ox0
弟から意外と重要そうなアドヴァイスが貰えた。流石は私の弟だ。
姉想いの良い弟じゃないか。不細工な所が玉にキズだが、良い弟じゃないか。
そういえばドクオは恋をした事があるのだろうか。
こんなにすんなりとアドヴァイスが出来るなら、恋の一つや二つ経験していそうだな。
まさか弟に先をこされるとは。姉の面目丸つぶれだな。相手は誰だろう。
ひょっとして同い年のクーちゃんか? 成績優秀で気だての良い娘だが……。
まさかあの子に恋をしているというなら、ドクオの分はかなり悪いな。
だってこいつの顔ときたら、可愛げの無いタスマニアデビルみたいだねと親戚から言われた程だ。
正直な話イケメンとはほど遠いだろう。しかし大丈夫だ弟よ。お前は私の弟だ。
きっと最終的にはご都合主義のハッピーエンドが待っているだろう。
ご都合主義といえば、アメリカ映画とかがそうだな。
無理矢理ハッピーエンドに持っていこうとして、物語が破綻するなんてよくある事だ。
だから私はアメリカ映画より、イギリス映画の方を好んでよく見る('A`)「姉ちゃん」
lw´‐ _‐ノv「なあに?」
('A`)「上の文全く中身が無いんだけど……」
lw´‐ _‐ノv「地の文が無いと、読者が不安がるかと思って」
('A`)「急にこの厚さの地の文が出てきた方がよっぽど困るよ」
lw´‐ _‐ノv「これを俗に……うん……」
('A`)「考えて無かったーちくしょー」
23
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:55:38.83 ID:skeZx9Ox0
次の日。
弟のアドヴァイス通りに実行してみる事にした。
_
( ゚∀゚)「……」
lw´‐ _‐ノv「……ジョルジュ君」
_
( ゚∀゚)「ん、何?」
lw´‐ _‐ノv「人はどこから来て、どこに行くの?」
_
( ゚∀゚)「……」
_
( ;゚∀゚)「え?」
lw´‐ _‐ノv「この果ての無い宇宙で、何を求めて人はさまようの?」
_
( ;゚∀゚)「あ……えっと」
lw´‐ _‐ノv「消しゴム貸して」
_
( ゚∀゚)つ□「はい」
よし。出だしは順調。
もう既にジョルジュ君は私に惚れていると見て間違いは無いわね。
24
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/07(月) 23:58:28.84 ID:skeZx9Ox0
lw´‐ _‐ノv「ジョルジュ君」
_
( ゚∀゚)「な、何?」
lw´‐ _‐ノv「次の授業は何だっけ?」
_
( ゚∀゚)「次の授業……?」
lw´‐ _‐ノv「うん」
_
( ゚∀゚)「もう授業は無いよ。今は放課後だから」
lw´‐ _‐ノv「あー……」
_
( ゚∀゚)「あと、ここ男子トイレなんだけど」
lw´‐ _‐ノv「……あー……」
_
( ゚∀゚)「そして、個室便器なんだけど……」
lw´‐ _‐ノv「…………あー……」
28
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:03:09.38 ID:CUfHTz0n0
怖がっては駄目よ。人はいつだって開拓者。
どんな窮地に追い込まれても、諦めたらそこで試合がどうのこうの。
lw´‐ _‐ノv「ジョルジュ君」
_
( ゚∀゚)「はい……」
lw´‐ _‐ノv「大便はどこから来て、どこに行くの?」
_
( ゚∀゚)「尻から来て、下水へ流れていくものかと……」
lw´‐ _‐ノv「人もそういうものよね」
_
( ゚∀゚)「え?」
lw´‐ _‐ノv「まん( ∵)「すいません。PTAの者です」
lw´‐ _‐ノv「……」
( ∵)
lw´‐ _‐ノv「まん( ∵)「すいません。PTAの者です」
最近は規制も厳しくなったなあ……。
30
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:05:23.28 ID:CUfHTz0n0
_
( ;゚∀゚)「まん……?」
lw´‐ _‐ノv「……」
( ∵)
lw´‐ _‐ノv「ヴァギ( ∵)「すいません。PTAの者です」
lw´‐ _‐ノv「……」
( ∵)「……」
lw´‐ _‐ノv「ごめんねジョルジュ君。また出直すね。ちゃんとお尻は拭いてね」
_
( ゚∀゚)「うん……拭くよ……このやりきれない想いと一緒に……」
33
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:08:47.14 ID:CUfHTz0n0
家に帰ると、とりあえず弟を殴った。
('A(#)「いってえ……何これ……俺が何したの……」
lw´‐ _‐ノv「失敗した」
('Aと)
('A`)「失敗した? ああ、ちゃんと話しかけられなかったの?」
lw´‐ _‐ノv「話したよ。宇宙と人の関わり。そして大便の行方について」
('A`)「あっれえ……俺そんな事話せって言ったかなあ……」
lw´‐ _‐ノv「言ったよ」
('A`)「もし言ったんだったら俺は今すぐ病院に行かなきゃいけないな……」
34
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:10:31.61 ID:CUfHTz0n0
lw´‐ _‐ノv「邪魔者も入ったしね」
('A`)「邪魔者?」
lw´‐ _‐ノv「うん。今呼んでみせようか?」
('A`)「あ、ああ」
lw´‐ _‐ノv「まんこ」
(゚A゚)「!?」
lw´゚ _゚ノv「!?」
(;'A`)「ね、姉ちゃん!?」
lw´‐ _‐ノv「今のは聞かなかった事にして頂戴」
('A`)「わかったよ姉ちゃん……全力で忘れるよ」
38
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:14:15.27 ID:CUfHTz0n0
('A`)「うーん……それにしても第一印象が悪くなったとしたら、けっこうきついなあ」
lw´‐ _‐ノv「もう私駄目かなあ……」
('A`)「いや、まだ大丈夫だと思うけど……」
lw´‐ _‐ノv「本当に? まだドリキャスのソフト出ると思う?」
('A`)「か、買ったのドリキャス? それはもう駄目だ……」
lw´‐ _‐ノv「駄目かあ……」
('A`)「悪いけど手遅れだ……ていうかジョルジュさんの事はどうなったの」
lw´‐ _‐ノv「こっちはまだいけるよ」
('A`)「よし。次の作戦を練ろう」
lw´‐ _‐ノv「うん」
42
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:17:31.45 ID:CUfHTz0n0
('A`)「とりあえず仲良くなるには、より多くの時間を一緒に過ごす事が大事なんだよ」
lw´‐ _‐ノv「ふむふむ……」
('A`)「ジョルジュさんは何か部活とか入ってるの?」
lw´‐ _‐ノv「入ってるよ。英語部」
('A`)「英語部かあ……格好いいな。よし、姉ちゃんも入っちゃえ」
lw´‐ _‐ノv「入っちゃうの?」
('A`)「うん。入っちゃえ」
lw´‐ _‐ノv「ら、らめぇ。入らないよぉ……」
('A`)「……」
lw´‐ _‐ノv「よし、入ってみるか」
45
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:20:21.22 ID:CUfHTz0n0
こうして私は英語部に入る決意をした。
('A`)「頑張ってね」
lw´‐ _‐ノv「頑張るよ」
( ∵)
('A`)「……」
lw´‐ _‐ノv「……」
( ∵)「……」
lw´‐ _‐ノv「遅刻しちゃ駄目じゃないの」
( ∵)「すいません。雨が降るかと思ったら、降らなくて」
('A`)「何のいい訳になってるんだ……」
こうして私は英語部に入る決意をした。
('A`)「何で二回言ったんだ……」
50
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:24:42.46 ID:CUfHTz0n0
次の日。
次の日とは、ドクオから英語部に入れとアドヴァイスを貰った日の次の日の事である。
つまり話しかけろとアドヴァイスを貰った日の明後日という事になる。
ハハ ロ -ロ)ハ「トゥディはエブリバディにぃ、ニューフェイスをイントロデュースしまぁす」
lw´‐ _‐ノv「ハロー。アイム イングリッシュ」
ハハ ロ -ロ)ハ「OK エブリバディ、カインドリィに接してやってプリーズ」
('、`*川「ハロー。ワッチャネイム?」
lw´‐ _‐ノv「ファック! ファック!」
('、`*川「ユア ウェルカム」
lw´‐ _‐ノv「ハグ ミー! ハグ ミー!」
56
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:28:55.52 ID:CUfHTz0n0
ハハ ロ -ロ)ハ「ティーチャーはぁ、職員室に行ってきます ジャスト ナウ」
lw´‐ _‐ノv「アイ ラビュー! ディス イズ マイ ファザー!」
ハハ ロ -ロ)ハ「シーユー」
私に英語力があって助かった。
既に英語部にとけ込んでいるみたいだ。
lw´‐ _‐ノv「ジョルジュ君はまだ来てないの?」
('、`*川「彼はいっつも遅めに来るから。あ、そうそう。自己紹介がまだだったね。私は三年のペニサス伊藤」
lw´‐ _‐ノv「私は一年の素直シュールよ。よろしくな」
('、`*川「……」
lw´‐ _‐ノv「仲良くしてやってくれ」
58
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:32:58.42 ID:CUfHTz0n0
数分後、ジョルジュ君がやってきた。
_
( ゚∀゚)「ハロ〜。あれ?」
lw´‐ _‐ノv「あ……」
_
( ゚∀゚)「素直さん。どうしたの?」
('、`*川「えっとね、今日から新しく入った子なの。知ってるの?」
_
( ゚∀゚)「同じクラスですよ」
lw´‐ _‐ノv「そうなんです」
('、`*川「へーそうだったの」
_
( ゚∀゚)「席も隣同士だし」
lw´‐ _‐ノv「苗字も一緒なのよね」
_
( ゚∀゚)「違うけど……」
60
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:36:42.12 ID:CUfHTz0n0
('、`*川「知り合いがいるならやりやすいわね。じゃあさっそく、今日の課題をやりましょうか」
lw´‐ _‐ノv「何やるんですか? ペニ( ∵)「すいません。PTAの者です」
lw´‐ _‐ノv「……伊藤さん」
('、`*川「今やってるのは、英語の童話を翻訳する作業よ」
lw´‐ _‐ノv「だったら、元々翻訳した本を探した方が早いですよ」
('、`*川「そうね……でもそれをやっちゃうと私たちは存在意義を失うから……」
62
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:40:35.72 ID:CUfHTz0n0
('、`*川「さあ、時間も無いし、始めましょうか」
_
( ゚∀゚)「俺は前半をやりますよ」
('、`*川「じゃあ後半を私と素直さんで分けましょうか」
lw´‐ _‐ノv「はい」
そうして一時間が経った。
ようやく翻訳は終わった。
_
( ゚∀゚)「ふう……疲れましたね」
('、`*川「ほんの数行しか経ってない気がするけど、妙に疲れたわねえ」
lw´‐ _‐ノv「え……何言ってんですか伊藤さん」
('、`*川「そういう所は目ざといのね……じゃあ訳した部分を朗読してみましょう」
_
( ゚∀゚)「俺からですね」
68
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:45:43.99 ID:CUfHTz0n0
_
( ゚∀゚)「ジャックは牛を連れて、街に行きました。
するとどういう気の迷いなのか、ジャックは道中出会った男と牛と豆を交換してしまいました」
_
( ゚∀゚)「ジャックはアホなので、豆を植えて増やし、牛の代わりに街で売って、大もうけしようとしました。
しかし豆はジャックの意に反して、巨大に成長し、雲を突き抜けました」
('、`*川「ここから私ね。ジャックはアホなので、その巨大に育った豆の木を上り始めました。
雲の上には、何と大きなお城が建っていました。次は素直さんよ」
lw´‐ _‐ノv「ジャックは( ∵)「すいません。PTAの者です」
lw´‐ _‐ノv「城に入るとおもむろに( ∵)「すいません。PTAの者です」
lw´‐ _‐ノv「巨人を相手に( ∵)「すいません。PTAの者です」
lw´‐ _‐ノv「家に帰ると( ∵)「すいません。PTAの者です」
lw´‐ _‐ノv
( ∵)
70
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:47:56.58 ID:CUfHTz0n0
lw´゚ _゚ノv「きょぽらああああああ!!!」
('、`;川「す、素直さん!?」
_
( ;゚∀゚)「どうしたの!?」
lw´‐ _‐ノv「大丈夫です。しゃっくりです」
('、`*川「そっか……でも例えそれがしゃっくりでも病院に行った方がいいと思う」
結局そんな感じで部活は終わってしまった。
71
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:51:53.12 ID:CUfHTz0n0
家に帰ると、弟を殴ろうとしたけれど避けられた。
('A`)「同じ手を喰らう程、俺の体は鈍っちゃぼげえ!」
lw´‐ _‐ノv「あ、当たった」
('A(#)「台詞の途中はやめて欲しかったなあ……」
('Aと)
('A`)「英語部はどうだった?」
lw´‐ _‐ノv「うん。楽しかったよ。ジョルジュ君と話せたし、ペニサスさんは良い人だし」
('A`)「良かったね」
lw´‐ _‐ノv「ペニサスさん」
('A`)「?」
lw´‐ _‐ノv「……あいつ定時で帰ったな」
('A`)「何の話ですか」
77
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 00:57:45.12 ID:CUfHTz0n0
それからというもの、私は英語部に通い続けた。
lw´‐ _‐ノv「シンデレラは、白いショーツを脱ぎ捨てると( ∵)「すいません。PTAの者です」
英語部は本当に楽しかった。
私が英語が堪能だからというのもあるが、一番の要因はジョルジュ君だ。
_
( ゚∀゚)「素直さん、そこはバイブじゃなくて、林檎って訳すんだと思うよ」
lw´‐ _‐ノv「何かの暗喩かと思った」
楽しい時間は、あっという間に過ぎていった。
そして、卒業式の日を迎えた。
79
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:00:24.56 ID:CUfHTz0n0
(-@∀@)「ペニサス伊藤。以下、同文です」
('、`*川「ありがとうございます」
卒業証書授与式に、伊藤さんの姿があった事以外、特に変わった事も無く卒業式は終わった。
lw´‐ _‐ノv「はあ……」
そして私は一人、英語部の部室にいた。
83
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:04:09.21 ID:CUfHTz0n0
lw´‐ _‐ノv「……」
慣れ親しんだ部室は、少し汚れていた。
その汚れが、私とジョルジュ君がここにいた証に思えて、胸が切なくなった。
lw´‐ _‐ノv「ジョルジュ君……」
_
( ゚∀゚)「あ、素直さん」
lw´゚ _゚ノv「と、とっとんぱらっぱ!!!」
_
( ;゚∀゚)「だ、大丈夫!? しゃっくり!?」
lw´‐ _‐ノv「今のはくしゃみだから大丈夫」
_
( ゚∀゚)「いや……うん……まあ大丈夫なら良いけど」
84
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:07:06.58 ID:CUfHTz0n0
_
( ゚∀゚)「俺たちも、もう卒業かあ」
lw´‐ _‐ノv「うん」
_
( ゚∀゚)「卒業したらどうするの?」
lw´‐ _‐ノv「弟のヒモになろうかと思ってる」
_
( ゚∀゚)「たぶん無理だと思うけど頑張って」
lw´‐ _‐ノv「うん。ジョルジュ君は?」
_
( ゚∀゚)「……」
lw´‐ _‐ノv「……?」
86
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:10:04.26 ID:CUfHTz0n0
_
( ゚∀゚)「俺、アメリカに行く」
lw´‐ _‐ノv「大阪まで行くんだ。遠いね」
_
( ゚∀゚)「ニューヨークに行って、絵を描くんだ」
lw´‐ _‐ノv「?」
( ∵)「アメリカ合衆国の事だよ」
lw´‐ _‐ノv「!?」
私は衝撃を覚えた。部屋にいつの間にかPTAがいたことにもだけど。
ジョルジュ君が……アメリカ合衆国に……?
lw´‐ _‐ノv「嘘……だってジョルジュ君……そんな事一言も……」
_
( ゚∀゚)「今まで隠してたんだ。ごめん……」
90
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:13:42.26 ID:CUfHTz0n0
lw´‐ _‐ノv「……」
私……私……。
_
( ゚∀゚)「飛行機は、今から20分後に日本を発つ。もう行かなくちゃ」
貴方に……言いたい事が……。
言わなきゃいけない事があるの……!
lw´‐ _‐ノv「ジョ……ジョルジュ君……!」
_
( ゚∀゚)「?」
lw´‐ _‐ノv「好( ∵)「何かこの子君の事好きらしいよ」
_
( ;゚∀゚)「ええ!?」
lw´゚ _゚ノv「ちんぽおおおおおちんぽちんぽおおおおおお!!!!!」
_
( ;゚∀゚)「え、えええ!? えええええええ!?」
( ∵)「ニヤニヤ」
92
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:17:20.40 ID:CUfHTz0n0
_
( ゚∀゚)「それは、本気かい……?」
lw´‐ _‐ノv「……嘘と言えば嘘になるよ」
_
( ゚∀゚)「じゃあ、本気なんだ」
lw´‐ _‐ノv「……」
_
( ゚∀゚)「悪いけどお前みたいなビッチとは付き合えないよ」
_
( ;゚∀゚)「さっさと消えろオタンコ茄子が」
_
( ;゚∀)∵)「もうお前の顔を見なくて済むと思ったらせいせいするぜ」
lw´> _<ノv「にゃあああああ!!!」
_
( ;゚∀゚)「違うよおおおお!!!」
94
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:19:34.82 ID:CUfHTz0n0
( ##)「……」
_
( ゚∀゚)「ありがとう素直さん」
lw´‐ _‐ノv「……」
_
( ゚∀゚)「でも、ごめん。俺には好きな人がいるんだ。その人と一緒に、アメリカに行く」
lw´‐ _‐ノv「好きな人……?」
_
( ゚∀゚)「うん。俺の好きな人……それは……」
_
( ゚∀゚)「次のうち、どれ!?」
( ・∀・):モララー
('、`*川:ペニサス
ハハ ロ -ロ)ハ:ハロー
('A`):ドクオ
(-@∀@):校長
98
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:24:25.23 ID:CUfHTz0n0
_
( ゚∀゚)o彡゜「シンキングターイム!」
( ∵)「三番目の奴が怪しいぞ。火サスではキャストの三番目が犯人の法則がある」
lw´‐ _‐ノv「家政婦が犯人のパターンも多いよね」
( ∵)「家政婦いないけどな」
_
( ゚∀゚)「さあ俺の好きな人は誰だ!?」
lw´‐ _‐ノv「ぎぎぎ……ハロー先生!」
_
( ゚∀゚)「……」
lw´‐ _‐ノv「……」
( ∵)「……」
101
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:27:07.15 ID:CUfHTz0n0
_
( ;゚∀゚)「ざぁぁぁんねぇぇぇん!」
lw´‐ _‐ノv「みのおおお!」
( ∵)「もんたあああ!」
_ _
( ゚∀゚ )「実は選択肢に正解は無いんだ。みんなはわかったかな?」
lw´‐ _‐ノv「この中以外となると……」
(*∵)「……」
お願いみんな! 私に力を!
105
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:29:11.63 ID:EQYIkSfG0
クーか
106
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:31:17.93 ID:CUfHTz0n0
lw´‐ _‐ノv「ははは。何を言っているんだ
>>105
。気は確かか」
_
( ゚∀゚)「その通りだ」
lw´‐ _‐ノv「ごめんよ
>>105
。愛してる」
川 ゚ -゚)「ジョルジュさん」
_
( ゚∀゚)「クー。さあ行こうか。もう時間が無いリアルに」
こうして私の初恋は終わった。
109
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:33:21.44 ID:CUfHTz0n0
私は飛行機が飛び立つのを、学校の屋上から見ていた。
(;A;)「クーちゃああああん!!!」
弟の初恋も破れた。
ハハ > -<)ハ「ジョルくぅぅぅん!!!」
(;、;*川「ずっとずっと好きだったわあああ!!」
(-@∀@)「私も好きだったあああ!!」
( ・∀・)「俺もおおおお!!」
みんなの初恋も破れた。
113
:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/07/08(火) 01:37:36.94 ID:CUfHTz0n0
lw´‐ _‐ノv「結局みんな、不器用だったって訳ね」
('A`)「好きな人に、好きと言えたらどれだけ簡単か」
('、`*川「けれど、人という生き物はそれを心の奥底に隠してしまうもの……」
ハハ ロ -ロ)ハ「言葉に出来ない苦しみを抱えて、人は生きていく」
(-@∀@)「そして、成長していく」
( ・∀・)「俺たちは、まだ歩き始めたばかりだ」
( ∵)「これからlw´‐ _‐ノv'A`)'、`*川 ロ -ロ)ハ-@∀@) ・∀・)「すいません。ちょっと通りますよ」
( ∵)「……みんな大嫌いだ。規制してやる」
続( ∵)「終わりにしてやる」
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