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( ^ω^)は召還士のようです

1 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:36:07 ID:0BgkZ2XoO
初作品です
厨二バトルです
地の文多めですが、文章力が残念なことになっています

2 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:38:00 ID:wU80IIrA0
そうなんだ

3 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:38:16 ID:0BgkZ2XoO
(゚ー゚*ζ『ブーン、私ね……』

( ^ω^)『なんだお?』

(゚ー゚*ζ『……ううん。何でもない』

( ^ω^)『なんだお。言いたいことがあるなら言えお』

(゚ー゚*ζ『何でもないの。何でもない……』



( -ω-)「……ん、デレ……」

( ^ω^)「……夢かお」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「そういえば今日は町に買い出しに行く予定だったお」

ブーンが暮らす家は、多くの人達が暮らす町から外れた山奥にある。

家族は、いない。静かな山の中で、静かな家の中で一人で暮らしている。

4 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:39:38 ID:0BgkZ2XoO
( ^ω^)「おっおっおっ」

山を歩いて下る。町までは大分距離があるが、他に移動手段はない。もう慣れたものだった。

爪'ー`)y-「失礼。ちょっと良いか?」

通るものなどめったにいない山道に、そいつは突然現れた。

( ^ω^)「……何の用だお」

長髪の男だ。

爪'ー`)y-「そんなに警戒すんなや。あともう少しでかい声で喋ってくれるか。耳が悪くてよ」

( ^ω^)「何の用だと聞いてるお」

爪'ー`)y-「そう急かすなって。怖いねぇ。俺はただ、確認しに来ただけだ」

( ^ω^)「……」

爪'ー`)y-「お前、召還士か?」

5 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:41:02 ID:0BgkZ2XoO
召還士。『異界』と契約し、『異界』の住人や物、果ては事象までもをこの世界に顕現させる異能の者達。

( ^ω^)「だったら何だって言うんだお」

爪'ー`)y-「何だって、決まってんだろ」

爪'ー`)y-「国から認められていない召還士の辿る道は一つ」

爪'ー`)y-「死、だ」

( ^ω^)「悪いが、まだ死ぬ気はないお」

爪'ー`)y-「……ハァ」

爪'ー`)y-「選ばせてやるよ。素直に投降して処刑されるか……」

爪'ー`)y-「ここで死ぬか」

男のタバコから、モクモクと煙があがる。

爪'ー`)y-「『煙爆煙(スモークボム)』」

( ^ω^)「何だお、これは……!」

異常な量に達した煙が、内藤を取り囲んでいく。

6 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:42:19 ID:0BgkZ2XoO
爪'ー`)y-「そいつはただの煙じゃない。俺が念じるだけですぐに爆発する、煙の形をした爆弾だ。お前がどんな状況に置かれているか、分かるよな?」

(;^ω^)「くっ……」

爪'ー`)y-「さぁ、答えを聞こうか」

( ^ω^)「……言った筈だお。死ぬ気は無いって」

爪'ー`)y-「そうか」

爪'ー`)y-「だったら死ね」

煙が、一斉に爆発する。

7 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:45:32 ID:0BgkZ2XoO
爪'ー`)y-「ジ・エンドだな」

( ^ω^)「それはどうかお」

爪'ー`)y-「……おいおい、これは」

爆煙から離れた場所に、ブーンは立っている。そして爆煙の中には―――

ξ゚⊿゚)ξ「ふん。呼ぶのが遅いのよ」

一人の少女が、そこにいた。

8 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:46:37 ID:0BgkZ2XoO
( ^ω^)「おっおっおっ。ツン、あとは任せたお」

ξ゚⊿゚)ξ「しょうがないわね」

そう言って少女、ツンが駆け出す。

爪'ー`)y-「突然現れた、っつー事は……」

爪'ー`)y-「『異界』の住人か……!」

ξ゚⊿゚)ξ「おらぁっ!」

ツンの足に光が集中し、続いて蹴りが放たれる。

爪'ー`)y-「く、お……早っ……!」

爪'ー`)y-「ぐああっ!」

男の体がくの字に折れ曲がって吹き飛ぶ。

爪;'ー`)y-「ぐっ…なんつー蹴りだ」

( ^ω^)「おっおっ。流石の馬鹿力だお」

ξ#゚⊿゚)ξ「黙ってなさいよ!」

9 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:47:45 ID:0BgkZ2XoO
爪'ー`)y-「チッ……なめやがって」

男のタバコからあがり煙が、再び量を増す。

爪'ー`)y-「『煙爆煙』!」

ξ゚⊿゚)ξ「チッ……それは効かないっての!」

言葉通り、ツンは爆発を受けてもピンピンしている。

爪'ー`)y-「まだだ」

再び爆発が起こる。今度は、先の爆発で起きた爆煙から。

( ^ω^)「なんだお……!?」

そしてその爆発で生じた爆煙からまた爆発が起こる。

爆発。爆発。爆発。爆発。爆発。爆発。

ξ゚⊿゚)ξ「ぐっ……」

( ^ω^)「ツン!」

爪'ー`)y-「しぶといねぇ。だが、さすがに応えたみたいだな」

( ^ω^)「ツン!ツン!大丈夫かお!」

爪'ー`)y-「人の心配してる余裕、あるのかよ」

( ^ω^)「くっ……僕の周りにも煙が……」

爪'ー`)y-「召還士が死ねば、召還されたものも消える。お前の方を狙った方がてっとり早い」

ξ゚⊿゚)ξ「っ……!ブーン!」

爆発が、起きる。

10 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:50:24 ID:0BgkZ2XoO
ξ゚⊿゚)ξ「はぁ……はぁ……」

( ^ω^)「ツン!」

爪'ー`)y-「ご主人様を庇ったか。健気だねぇ」

煙が、三度量を増す。

爪'ー`)y-「今度こそジ・エンドだ。仲良く消し飛びな」

( ^ω^)「……ツン。あれをやるお」

ξ゚⊿゚)ξ「なっ……嫌よ絶対!」

( ^ω^)「今はそんなこと言ってる場合じゃないお!」

ξ゚⊿゚)ξ「でもっ……でも……うぅ」

ξ゚⊿゚)ξ「……分かったわよ」

( ^ω^)「よし。じゃあ、いくお」

ξ*-⊿-)ξ「……」

ブーンの顔が、ツンの顔に近づいていく。

爪'ー`)y-「何だ……?」

二人の唇が、触れた。

11 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:51:02 ID:0BgkZ2XoO
爪'ー`)y-「何だこれは……!」

光が、満ちていた。

先程の蹴りの時と同じ光が、否、その何倍もの光がツンの背中から、まるで翼の用に溢れ出している。

爪'ー`)y-(やばい……こいつは……)

煙はすでに消えていた。あの光によってかき消されたのだ。

ξ゚⊿゚)ξ「うおらあああ!!」

爪;'ー`)y-「うああ!やめろ!」

ツンの蹴りが、男に炸裂する。

12 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:51:39 ID:0BgkZ2XoO
爪 ー )「」

( ^ω^)「なんとかなったみたいおね」

ξ゚⊿゚)ξ「私がなんとかしたんでしょ」

気絶した男を見下ろす。

( ^ω^)「耳が悪いって言うのはこういうことだったのかお」

男の頭の横。そこにはある筈のものが……両耳が欠けていた。

( ^ω^)「これがこいつの払った代償ってことかお」

召還士は、ただで契約をして召還を行う訳ではない。契約の際には、代償として『何か』を支払う。

( ^ω^)「安い代償だお」

「いやーお見事お見事」

突然、言葉が響いた。

ξ゚⊿゚)ξ「誰……?」(´・ω・`)「そう警戒しなくていい。僕は敵じゃないよ」

(´・ω・`)「君達を、保護しに来た」



第一話 終わり

13 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 17:53:26 ID:0BgkZ2XoO
投下終わります
感想やアドバイスなど貰えると嬉しいです

14 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 18:00:18 ID:/ZgLs2vs0
もうちょい地の文多くても良いんじゃないかなぁとか思ったり。

15 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 18:07:11 ID:0BgkZ2XoO
>>14
ありがとうございます
もう少し地の文増やしてみます

16 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 18:44:44 ID:NrJpdKZUo
いやーお見事お見事

17 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 19:39:41 ID:nUlbdpycO
もっとAAが表情豊かだといいかな
煙に囲まれてピンチなのに普通だった顔のせいで緊迫感が伝わらなかった

18 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 19:46:29 ID:9qOKUh5.0
文句ばっか言いすぎ
せめて乙ぐらい言ったらどうなの?

乙!

19 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 20:50:48 ID:VCm1U29w0
少し展開が駆け足気味な気もするけど、乙。
最初だし色々模索しながらやってみたらいいさ

20 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 22:00:06 ID:1HjLHyyMO
乙、実に王道だ

21 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/05/31(火) 23:10:12 ID:HWwSaipQO
召還?召喚じゃないのか期待

22 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:18:10 ID:WoRJS19cO
感想、アドバイス等ありがとうございます。
第二話投下します。

23 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:19:30 ID:WoRJS19cO
ビップタウン。大国、チャンネルの首都。街の中央部には巨大な塔がそびえ立っている。ラウンジと呼ばれるその塔こそが、この街、ひいてはこの国のシンボルであり、この国を統べる元首の居城であった。

そんな街の片隅に、三つの人影があった。

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「どうしたんだい。ビップは初めてか?力抜けよ」

( ^ω^)「そうじゃねーお。僕達はついさっきまで山の中にいたはずだお」

(´・ω・`)「ああ、それはね。僕の召還した事象、『旅人の足跡(セーブ&ロード)』の力さ」

( ^ω^)「『旅人の足跡』……?」

(´・ω・`)「僕はあらかじめ設定したセーブポイントにいつでも帰還できるんだ。近くにいる人間なら一緒に連れてくることも出来る」

( ^ω^)「便利な能力だお」

(´・ω・`)「そうでもないさ。セーブポイントの数は限られてるしね」

24 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:20:11 ID:WoRJS19cO
(´・ω・`)「……おっと。そういえば自己紹介がまだだったね」

(´・ω・`)「僕の名前はショボン。どうぞよろしく」

( ^ω^)「……ブーンだお」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

(´・ω・`)「随分と無愛想だなぁ」

(´・ω・`)「まあ、それはともかく」

(´・ω・`)「そろそろ彼女を『異界』に帰してくれないか。あまり目立ちたくはないんでね」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

( ^ω^)「……ツン」

ξ゚⊿゚)ξ「分かってるわよ。勝手にしなさい」

言葉を交わした直後、人影のうちの一つが煙のように消えた。

(´・ω・`)「それじゃあ行こうか」

( ^ω^)「どこにだお?」

(´・ω・`)「そうだな。保護施設……というよりは」

(´・ω・`)「僕達のアジトさ」

25 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:22:28 ID:WoRJS19cO
街は多くの人で賑わっていた。人混みに紛れながら二人は進む。

( ^ω^)「そもそもなんで保護なんかされなきゃならねーんだお」

(´・ω・`)「随分と今更な問いだな。ていうか少し不用心すぎはしないか?あの娘も引っ込めて、大人しくついて来て」

( ^ω^)「アンタが敵ならこんなまどろっこしいことはせずにさっきの奴に加勢した筈だお」

(´・ω・`)「僕には戦闘能力がないから君を騙して連れてきた、とは思わないのかい」

( ^ω^)「それならそれで、そんな奴からは簡単に逃げ出せるお」

(´・ω・`)「……成る程」

(´・ω・`)「……っと。着いたよ。ここだ」

26 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:23:44 ID:WoRJS19cO
( ^ω^)「バーボンハウス……?」

( ^ω^)「こんな酒場に何の用だお」

(´・ω・`)「出来ればバーって呼んで欲しいんだけどな」

(´・ω・`)「まあいい。入れば分かるよ」

店の中はこじんまりとしているが、客は何人かいた。思ったよりも流行っているようだ。

(´・ω・`)「こっちだよ」

ショボンはカウンターに立つ男に何事か告げると奥に入っていく。ブーンも後に続いた。

カウンターの奥の扉を開けると階段が見えた。ずっと下まで伸びていて、底が見えない。

(´・ω・`)「足下暗いから気をつけてね」

( ^ω^)「……」

長い階段の終わり。あるのは一枚の扉だった。

(´・ω・`)「ようやく到着だ。さ、入るよ」

ノブに手を掛け、扉を開ける。そこにあったのは―――

27 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:27:22 ID:WoRJS19cO
( ゚∋゚)「……」

男の、裸体だった。

(;^ω^)「うおっ!」

( ゚∋゚)「……」

二メートルはあるだろうか。筋骨隆々の大男だ。なぜか上半身には衣服を身につけていない。

(´・ω・`)「やあクックル。今帰ったよ」

(;^ω^)「何だお、こいつは……」

(´・ω・`)「後で紹介するよ。早くついて来てくれ」

そう言ってショボンはどんどん奥に進んで行く。

(;^ω^)「一体どうなってるんだお……」

さっきは大男、クックルに気をとられていたが、改めて見渡すとここは明らかに異常だった。

( ^ω^)「いくら何でも広すぎだお……」

いくつもの扉。ただの酒場の地下室にしては、あまりにも広すぎる。

28 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:28:06 ID:WoRJS19cO
(´・ω・`)「こっちだよ」

しばらく進んで、ショボンが扉の内の一つを開ける。

(´・ω・`)「連れてきたよ」

( ´∀`)「ご苦労モナ」

そこに居たのは、またも大男だった。さっきのクックルには及ばないものの、かなりの上背がある。そして一目見て分かるほどに鍛え上げられた肉体。顔には柔和な表情を浮かべているのに、妙な貫禄があった。

( ´∀`)「僕の名前はモナー。君を歓迎するモナ」

( ^ω^)「……ブーンだお」

29 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:29:00 ID:WoRJS19cO
( ^ω^)「ここは……」

( ^ω^)「あんたらは一体、何なんだお。なぜ僕を保護するのか、それもまだ聞いてないままだお」

( ´∀`)「……ショボン。何も話さずに連れてきたモナか」

(´・ω・`)「すまない。どうも面倒でね」

( ´∀`)「またドクオみたいなことを……」

( ´∀`)「まあ良いモナ。君、ブーン君。何も言わず連れてきて悪かったモナね」

( ^ω^)「別にそれは構わねーお」

( ´∀`)「うん。まずは君を保護する理由だが、これは単純なことモナ」

( ´∀`)「召還士たる君が、国に目を付けられたからモナ。我々は君の安全を保証したい」

( ^ω^)「安全を保証、ね。目的は何だお。まさか慈善事業とは言わないおね」

( ´∀`)「いやいや。別に見返りを求めてる訳じゃないモナ」

(´・ω・`)「出来れば協力して欲しいって言うのはあるけどね。今は少しでも多く戦力を確保したい」

( ^ω^)「戦力……?戦争でもおっ始めようってのかお」

( ´∀`)「……そうモナ」

( ´∀`)「戦う相手はこの国、チャンネル」

( ´∀`)「我々は、国家に反逆するテロリストモナ」


第二話 終わり

30 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:30:14 ID:WoRJS19cO
投下終わります
引き続き感想等貰えると嬉しいです。

31 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/06/04(土) 23:45:10 ID:35JkoPF.0
乙!
言い方悪いかもしれんが、一話当たりが短いからサクサク読める。
あと、地の分は改行した方が見やすいかな?


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