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( ^ω^)ねえちゃんの夢のようですξ゚⊿゚)ξ

1 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:10:52 ID:NLVTNc0I0
ゆっくりやっていきます

2 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:12:29 ID:tJPB9q3I0
ツン逝ってるけど大丈夫か?

3 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:13:12 ID:3Y0fckVM0
クソワロタ

4 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:15:06 ID:NLVTNc0I0
暑い、茹るように暑い。
みぃん、みぃんと蝉はやかましく。
アスファルトに落ちた木陰は色が濃い。
空はうんざりするくらい澄み渡った水色で、ラピュタだってありそうな入道雲がよく映える。
すがすがしいほどに夏だ。
ここはいつだって、テンプレートな夏の景色が広がっている


(;^ω^)「あーもう早く帰りたいお」

5 これはひどい……ツンデレ :2011/07/26(火) 01:16:15 ID:NLVTNc0I0
木陰に逃げ込んで、もういやだ、と頭を垂れたとき
風が強く僕をなでていった。
木陰にいることもあって、とても涼しい。

風鈴の高い音と、蚊取り線香の甘いにおいが、ふっと流れ込んできて
上を見れば、木陰の隙間から光がきらきら零れていて。

僕は、ああ、しにたいなぁとしみじみ思った。

6 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:16:40 ID:q/8E3qMQ0
ツンワロタwww連載になるなら立て直ししても怒られないと思うよ
とりあえず支援

7 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:17:15 ID:NLVTNc0I0
ん?死にたい?まさかまさか。
僕はしにたくなんてない。

となると


( ^ω^)「姉ちゃんかお……」



なるほどなぁ、と顎をさすっていると、瞬きの間に景色が変わった。
住宅街にある煉瓦造りの家の傍から、並木でトンネルになっている一本道に早代わりだ。
地面も砂になっている。

実に夢らしい急展開。

8 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:17:51 ID:KbzgXPK.0
これはワロタwwwwwwwwwwwwwwwww

9 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:19:15 ID:NLVTNc0I0
道を進むと波の音が聞こえてくる。
ここ、は海の近くという設定なのだろう。
磯の匂いはまったくしない。
姉ちゃんめ、海の匂い忘れちゃってるんじゃないか。


「ついたお」

10 新しく立てても何かやらかしそうだからこのままやる :2011/07/26(火) 01:20:56 ID:NLVTNc0I0
いつ見ても奇妙な建物だ。
砂の上に、そりゃもうでっかいコンクリートがのっている
さらに、やたらおおきい円柱がいくつかあって
丸くて平たい、なんだろう?
石っぽい質感の何かが青色に塗られて、屋根になっている。 


つつけば壊れそうな、積み木を連想させる建物だ。
正直、いつ崩れてきたっておかしくないぞこれは

11 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:22:00 ID:SUcI27p60
魅力的なスレタイだなwww
思わず見てみたくなったわwww

12 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:22:45 ID:NLVTNc0I0
夢だからそんなことはないと断言できるが、そうはいっても怖いものは怖い。
おっかなびっくり中心に進むと、安っぽい丸イスと木の板と丸太でできたテーブルがある、一組だけ。
現実感のなさすぎる建物のなかで、ビニールの敗れた丸イスや丸太の触感、木の匂いだけが鮮明だった。

照明がないのにちゃんと明るいし、日差しが強いけど暑くない、風はふくけど温度がない。
海は目の前で、波の音がするのに磯のにおいはとどかない。

13 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:24:31 ID:NLVTNc0I0
イスに座ると、いつのまにかAAがいた。

( ´_ゝ`)「いらっしゃい」

くたびれたメニューを差し出してAAは笑う。
 

そこからは、手が勝手にうごきだす。
僕は見てるだけ、感じ取るだけだ。

14 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:25:22 ID:29.UIL4wO
ねえちゃんグチャグチャわろたwwwww

15 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:27:14 ID:NLVTNc0I0

 メニューを開いて頬杖をつく、メニューの文字は僕には読めない。
字が書いてある、ということはわかっても、その内容がまったく認識できないのだ。

どれにしようかな?
とばかりに小首をかしげて

僕は( ´_ゝ`)に「ナポリタンで!」と笑顔で注文した。
( ´_ゝ`)は、わかっていたよ、と言わんばかりに、やさしく眦を下げてから奥に引っ込んでいった。

僕があのしぐさをするのは、いっそ犯罪だと思う。
夢でなければどうなっていたことか……

とりあえず社会的には死ぬな。

16 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:27:14 ID:q/8E3qMQ0
なんというネガキャン
作品名呼ばれる時は、ξ゚⊿゚)ξになるんだろうなwww
がんばれ

17 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:29:25 ID:NLVTNc0I0
夢の中にでてくる人物は、みな不思議な形をしている。
別に目が3つだったり、足が1本しかないとか、そういうことではない。

ただ、妙に認識できない、さっきのメニューの文字と同じだ。
誰か、が傍にいることもわかるし、それが人物だともわかる、複数の人物がでてくれば区別もつく
だけど目に映るものは記号の寄せ集めみたいに、何だかよくわからないものに写るのだ。
僕は彼らを便宜上、AAと呼ぶことにしている。

18 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:31:28 ID:NLVTNc0I0

( ´_ゝ`)「おまたせ」


テーブルにナポリタンが置かれた。

煤けた木の板に乗った音をたてる真っ黒な鉄板
薄焼きたまご、赤くつやつやした太目の麺、ぶあつめのたまねぎとピーマン、そしてウィンナー


( ´_ゝ`)「おまえはほんとうに、これがすきだな」


( ´_ゝ`)がやさしい声でそういって僕の頭をなでた。
僕の手が動いて、ナポリタンを食べる
僕の口がうごいた「うん、大好き!」

19 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:33:30 ID:NLVTNc0I0
僕は苦しくて泣いてしまいそうだった。
できることなら逃げ出したかった。
美味しそうなナポリタンは味も匂いも温度も触感すらない。
いつきても、何度きても。

ただ美味しいという情報だけが残る。

20 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:34:37 ID:NLVTNc0I0
このナポリタンを、姉ちゃんは大好きだったんだ。
本当に大好きで、バーボンハウスのナポリタンが食べたいなぁと、よく僕にぐちっていた。
なのに、あんなに好きだったはずのものなのに、姉ちゃんは味を覚えてはいない。

当然といえば当然だ、最後にあそこに行ってもう10年はたつ

21 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:35:52 ID:NLVTNc0I0
バーボンハウス。
おじいちゃんとおばあちゃんが、長期休みで遊びに行ったぼくたちを、よく連れて行ってくれた喫茶店だ。
朝になると、四人でゆっくり歩いて行って
姉ちゃんは朝だっていうのに、必ずナポリタンを注文していた。
あの習慣のせいで、姉ちゃんはナポリタンがあのスタイルで出てこないと、いつもちょっとだけがっかりしていた。
潰れてしまったときは悲しかったなぁ。

22 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:37:28 ID:NLVTNc0I0
「たのむから早く覚めてくれお!」

もうこれ以上、あの優しくて幸せな思い出を塗りつぶさないでほしい。


まぁ、願いは聞き届けられないのが夢というものだ

23 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:41:16 ID:NLVTNc0I0

僕は、ぼろい丸イスから背の高い小さいイスに移動していた。


川 ゚ -゚)「勝手にこんなとこ、つれてきちゃあダメ」


( ´_ゝ`)に煙草の煙を吹きかけてAAが言った。



( ´_ゝ`)「煙たいなぁ、いいだろ昼なんだから、あぶないやついねぇよ」

川 ゚ -゚)「ばか、そういうことじゃないの」


川 ゚ -゚)は煙草を消して、そのたばこくさい手で僕の頭を撫で回した。

24 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:45:11 ID:NLVTNc0I0
川 ゚ -゚)「いらっしゃい、ケーキ食べる?」

薄汚れた小さな店、とおい昔、僕と姉ちゃんがケーキ屋さんだと勘違いしていた所
暗くぼやけた店内をみるに、たぶんここはスナックかなにかだったのだろう。
行く度に、あんまり美味しくないイチゴのショートケーキとレモンの入ったコーラを出してくれていた。


川 ゚ -゚)「おいし?」

低く掠れた声が、ぼくも好きだったなぁと、とても懐かしかった。

25 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:45:44 ID:5CVlTbtk0
>ξ゚⊿゚)ξ
こwwwれwwwwわwwwwww

文字コードみたいになってるね。
ξ゚⊿゚)ξの⊿は文字化けしやすいしな。

26 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:46:59 ID:5CVlTbtk0
あれ、コピペしても化けなかったな
そして冷血非道に誤爆したなwww

27 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:48:12 ID:NLVTNc0I0
( ´_ゝ`)「デレさんには内緒な!」

これがおきまりの文句だったはずだ。

見送りにきてくれた川 ゚ -゚)に、もう一度手をふろうと振り返ると

( ´_ゝ`)と手をつないだ僕がξ゚⊿゚)ξが、姉ちゃんが写っていた。

28 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:50:32 ID:NLVTNc0I0
ここでようやく目が覚めた、よくよく知ってる天井に、心の底から安堵する。
寝汗のせいで、大分気持ちが悪いがあんな夢を見続けるより、何倍もましだ。
あの夢は、もういやだ
もう見たくない、寂しくて幸せな思いが、あの夢には、姉ちゃんの夢にはあふれている。

29 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:53:13 ID:NLVTNc0I0
薄情かもしれないが、僕はもう
姉ちゃんのこころのかけらなんて見たくもないし、知りたくもない。

このまま夢を見続けたら、僕はどうして姉ちゃんが死んでしまったのか、理解できてしまう気がする。
それはいやだ。怖い。
見たくないものがたくさんあるのだ。

30 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:56:02 ID:NLVTNc0I0
この夢をみた日はどうしてか
姉ちゃんが死んだ、ということこそがたちの悪い夢だったように思えてくる。

夜食を作ってくれと頼んだ僕に、ものすごく嫌そうな顔をして
「なんであたしが?」とつめたく言うのに
まっすぐキッチンに入っていく姉ちゃんが、今夜また見れるような気がしてきて。
そしてすごく寂しくなる。

31 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 01:58:34 ID:NLVTNc0I0


とりあえず終わりです、こんな感じでだらだら続きます。

冷血非道さんごめんなさい、ほんとうにごめんなさい。
あとツンちゃんも、しょっぱなから木っ端微塵にしてごめんなさい。
27のはちゃんと表示されてるんだろうか

32 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 02:01:29 ID:ybNH9pnM0

>>27 は問題なく見えるよ (by Jane)

33 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 02:04:17 ID:GwoJ/oqw0
木っ端微塵で噴出しそうになったわwwwww乙

34 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/26(火) 02:08:20 ID:NLVTNc0I0
27のは大丈夫なのか、よかった。

粉砕されたツンちゃんに、ちゃんとツッコミをくれるおまえらの優しさにないた。
スルーされてたら心折れてるわ。

35 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2011/07/27(水) 22:11:25 ID:K4Om20RQ0
姉ちゃんが死んだのって・・・

36 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2014/04/05(土) 18:18:56 ID:Mu/v7PggO
ノパ⊿゚)

37 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2014/04/05(土) 18:19:13 ID:Mu/v7PggO
ノパ⊿゚)

38 以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします :2014/04/05(土) 18:23:54 ID:Mu/v7PggO
ノパ⊿゚)


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