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( ^ω^)たちは超?能力を持つようです
1
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 22:52:04 ID:sb8luxn.0
避難所を使わせていただきます、よろしくお願いします。
基本的に本作品は日常7割バトル3割となっております。
それでもいいよ、という方はお目汚しですがぜひ見ていってください。
それでは始まり始まりー。
2
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 22:53:06 ID:sb8luxn.0
《プロローグ》
皆さん超能力を信じますか?
3
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 22:53:57 ID:sb8luxn.0
そもそも超能力とはなんでしょう。
炎を自在に操れる事、水を巧みに扱う事、全てを反射する能力、etc…etc…
まぁ、こんなものが一般的なイメージだと思います。
しかしこの物語で世界中の人間が持つのは、とても超能力とはいえないような弱い能力。
日常生活が少し便利になるようなそんな弱い能力。
例えば『シールをきれいにはがせる能力』
例えば『手を汚さずポテチを食べられる能力』
例えば『ボールペンを最後まで使いきれる能力』
皆が平和に暮らす世界で強い超能力など必要なかったから。
全ては安定と秩序の上にあり変革など誰も望まない世界だったから。
だから全ての人間の力はこんなにも弱かった。
4
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 22:55:11 ID:sb8luxn.0
しかしそこに一石を投じるものが現れる。
能力のあり方に、自身の力に疑問を持った男。
そしてその男の一石を止めようとする少年も現れる。
自分の護りたいものに、純粋に疑問を持たない少年。
これはそんな二人の物語。
闘って、闘って、闘って、時に休みながらも闘った。
そんな二人の物語。
さぁ、物語の一ページ目を捲りましょうか。
『( ^ω^)は超?能力を持つようです』
5
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 22:56:46 ID:sb8luxn.0
『第一話前編、題名に超能力ってはいってるのに一話で誰も超能力使わないと言う矛盾について』
( ーωー)「……んご―……んご―……」
僕、内藤ホライゾンの朝は盛大な、いびきから始まる。
このいびきは友人いわく「音波で窓ガラスくらいなら割れそう」といわれるほど大きいらしい。
マンションの狭い一室で一人でいびきを垂れ流すとは我ながら高校生としてどうかと思う。
だが仕方がないものだろう、生理現象だし。
それにこのいびきのおかげで僕の睡眠を邪魔する目覚まし時計の音は一切聞こえない。
便利と言えば便利なものだろう。
だって朝起こす人がいない朝ってとても清清しいじゃない。
制約がないって素晴らしい、万歳フリーダム。
と言うわけで僕、内藤ホライゾンの安眠は誰にも邪魔されない。
…いや、一つだけあった、僕の眠りを邪魔する障害が。
そいつはいつも静かに忍び寄るように現れる…。
ああ、ヤバイ。
起きなくては痛い目にあうのに寝ていたい…どうしようこのジレンマ…。
というかもう起きなくて良くね?うん決めた僕は今日は寝て過ごs
▼・ェ・▼「くぅぅぅぅん!! がうっ! がうっ!」ガブッ!
( ゚ω゚)「ぎゃあああああああああ!!」アタマヲ カムナッ!
ふははは、誰か朝起こしてくれる幼馴染系ヒロインでも想像したか!
違う!犬である。
6
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 22:58:21 ID:sb8luxn.0
詳しく言うなら我が家の愛犬「ビーグル」
名前は「ビーグル」だが犬種はジャーマン・シェパードである。
なぜビーグルと言う名前かと説明すると長いので今は割愛。
(♯^ω^)「ビーグルっ! 寝てるときに噛むなって言ってるお!?」
▼♯・ェ・▼「がうっ! がうがうっ!」
(♯^ω^)「百歩譲って噛むのは良いお!? でも僕の尻のところで腰をふるなお!」
▼:・ェ・▼「が…がうぅぅ…」
(♯^ω^)「僕の《能力》もあるけどお前はいきすぎだお! 主人に発情するなお!」
▼:・ェ・▼「くぅぅぅん……」
(:^ω^)「…ちょっと言い過ぎたお。だからそんな困った顔するなお…」
▼*・ェ・▼「きゃんっ! きゃんっ!(ちょろいな…)」
7
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:00:21 ID:sb8luxn.0
こんな朝のイベントなどは日常茶飯事だ。
なんだかんだでビーグルは僕が寝坊しないようにしてくれるからありがたい。
そしておきた僕は着替えて顔を洗い朝ご飯つくりに取り掛かる。
( ^ω^)「今日の朝ごはんは〜♪ 醤油ラーメン〜♪」
トーチャンもカーチャンも物心ついたときからいなかった。
だから僕の朝は自分勝手に自分の好きなものを作って食べている。
そんな生活が寂しくない訳ではないが、もう慣れてしまった。
( ^ω^)「ハフッ! ホフッホフッ!」ズルズルズル
▼・ェ・▼「………(きめぇ…)」
8
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:01:40 ID:JqvPhNLk0
なんか最近こういうサブタイトル流行ってるよね
9
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:01:44 ID:sb8luxn.0
こんな朝のイベントなどは日常茶飯事だ。
なんだかんだでビーグルは僕が寝坊しないようにしてくれるからありがたい。
そしておきた僕は着替えて顔を洗い朝ご飯つくりに取り掛かる。
( ^ω^)「今日の朝ごはんは〜♪ 醤油ラーメン〜♪」
トーチャンもカーチャンも物心ついたときからいなかった。
だから僕の朝は自分勝手に自分の好きなものを作って食べている。
そんな生活が寂しくない訳ではないが、もう慣れてしまった。
( ^ω^)「ハフッ! ホフッホフッ!」ズルズルズル
▼・ェ・▼「………(きめぇ…)」
10
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:05:57 ID:.ZTuuqPgO
ラノベっぽい感じだな。
完結まで頑張れー
11
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:06:45 ID:sb8luxn.0
僕は朝ごはんをいつも急いで食べる。
でなければいつもの三人が迎えに来てしまう。
今の季節は夏、高校に行くのは正直ダルいのdピンポンピンポンピンポンピンポン!
やばい、もう来てしまったらしい。
まだ歯も磨いてないし制服に着替えてすらいない。
(:^ω^)「みんな―! すまんけどもう少し待っててくれお―!」
叫んでチャイムの音に答えると玄関からいつもの三人の声。
「おいおい、朝から待つのか、マンドクセ」
「しょうがないだろドクオ、いつものことじゃないか」
「もう、クーはブーンに甘いのよ! あの豚は本当に…もうっ!」
「そんな豚さんにぞっこんなのはどこのどちらだろうnゲフゥ!!」
「久々に…キれちまったよ…」
「待て待て! ツン落ち着け! ドクオが白目むいてるぞ!」
12
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:07:36 ID:sb8luxn.0
やばい、僕が急がなければドクオがツンにテレッテーされる。
急いで歯を磨き服を脱ぎ散らかしながら制服に着替える。
そして僕がドタドタと玄関に向かい、ドアを開けると…。
ξ♯゚⊿゚)ξ「黒星☆ビックウェ―ブッ! 七花八裂! アンチマナ―キックコ―スッ!」
(♯♯A♯♯)ゲフゥッ! ガハッ! ウゲェェェェッ!
ξ♯゚⊿゚)ξ「お前がッ、泣くまでッ、殴るのをやめないッ!」
(♯♯A♯♯)モウ ナイテルヨ…ッ! ウゲッ!
ξ♯゚⊿゚)ξ「ドラドラドラドラドラドラドラドラァッ!!」
)♯゚A゚)・:∵「うげぇぇぇぇっ!!」
川:゚ -゚) オロオロオロ
ドアを開けると一番の親友が可愛い幼馴染にボコられていたでゴザルの巻き。
すごいや、人間って殴られると10mくらい飛ぶことができるんだ、パネェ。
13
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:09:07 ID:sb8luxn.0
( ^ω^)「お―、クーおはようだお」
川:゚ -゚)「ぶ、ブーン!? 挨拶よりツンを止めてくれっ! ドクオが死んでしまう!」
(:^ω^)「……やらなきゃ駄目かお…?」
川:゚ -゚)「当たり前だ! ああなったツンを止められるのはお前だけだぞ!?」
(:^ω^)「く、ク―も頑張れば止められるお!」
川:゚ -゚)「少なくとも私の《能力》では無理だ!」
どうやら僕は現実逃避していることは許されないらしい…。
ちなみにブーンはぼくのあだ名である。
あ―ぁ、止められっかなぁアレ。
14
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:09:55 ID:sb8luxn.0
ξ♯゚⊿゚)ξ「ハァッ……ハァッ……ッあんたには地獄すら生ぬるいッ!」
( ^ω^)「おはようだお、ツン」
ξ♯゚⊿゚)ξ「煮て焼いて裂いて吊るして切り刻んで……あら?」
( ^ω^)「おはようだお、ツン」
ξ:゚⊿゚)ξ「………見てた?」
( ^ω^)「………うん」
ξ:゚⊿゚)ξ「ちっ、違うのよ!? ブーンっ! 今のは、その、世紀末覇者の私が乗りうつってて…」
( ^ω^)「ツン」
ξ:゚⊿゚)ξ「な、なによブーン…」
( ^ω^)「僕は暴力的な女の子が嫌いだお」
ξ:゚⊿゚)ξ ポクポクポクポクポクポクポクポク
ξ゚⊿゚)ξ「……………」チーン
川:゚ -゚)(なかなかに外道だな…ブーン…)
よし、ツンをフリーズさせる事に成功。
昔からツンは僕に「キライ」といわれるとこうなる。
どうしてこうなるか分からないが少なくともあと五分はフリーズしているだろう。
15
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:11:19 ID:sb8luxn.0
さて僕の親友の様子はどうなってるだろうか。
ここから10mほど先でごみくずのようになっているのは見えるが…。
(:^ω^)「ドクオ―? 生きてるかお―?」
(♯A♯)「死んだ…母ちゃんが、み…える…」
(:^ω^)「お前の母ちゃんは生きてるお…ふざけてると本気で遅刻するから起きるお―」
(♯A`)「お、ブーンか…。いつの間に来てたんだお前…」メコメコ…
( ^ω^)「ドラドララッシュのあたりからいたお、あとツンは止めたお―」ケガ ガ ナオッテキテル …
(´A`)「ありがたい…、ツンの野郎マジで殺しにかかってたからな…俺の《能力》じゃあいつに抵抗できねぇし」ポンッ!
( ^ω^)「とにかくそろそろ学校にいくお! 遅刻は勘弁だお!」ゼンブ ナオリ オッタ …
(:´A`)「そうだな、急がなきゃヤバイ時間でもないが急ぐに越した事はないし」
(*^ω^)「そうと決まったら喋りながらいくお! おーい! ツン! クー! そろそろいくお―!」
川 ゚ -゚)「む、そうだな、そろそろ行くか」
ξ゚⊿゚)ξ「…………」チーン
川:゚ -゚)「…ツンがまだフリーズしているのだが」
( ^ω^)「僕がおぶっていくから大丈夫だお!」
川:゚ -゚) (:´A`)「「oh…」」
16
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:12:12 ID:sb8luxn.0
僕たちが行く学校は「私立VIP大学付属高校」というところでそれなりに頭の良い高校だ。
というかここいらには高校がそこしかないのでだいたいのやつはそこを受けるのだが…。
そもそもここはどこであるかと言うところからか。
僕が住む町は「VIP町」といわれる町で人口は1200人。
都市化はそこまで進んでおらず良い感じに田舎じみている町だ。
町は内陸部にあって近くに山があったりする。
ξ( ^ω^)「と言う訳でなかなか住みやすい町なんだお」ツン カルイオ
Σ(´A`:)「いきなり何を言い出した!? お前!?」
川:゚ -゚)「私たちの町が住みやすいのは肯定するが、脈絡なく何を言い出したブーン…」
ξ(:^ω^)「いや、なんか宇宙から電波が…」
ξ( ^ω^)「…というか」
(´A`)「ん、なんだ?」
ξ(:^ω^)「こんな事務的に町の様子説明したら不自然すぎないかお…?」
川:゚ -゚)「やめろ、メタるな」
17
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:13:10 ID:sb8luxn.0
こんな感じにツッコミをいれてくれる二人は僕の大事な友達。
この二人の事も軽く説明しておこうと思う。
まずこの(´A`)←幸薄そうな顔の男、だ。
彼の名前は「欝田 毒夫」という、通称ドクオで通っている。
17歳で僕たちと同じ高校の2年生。
身長は167cmで痩せ型、顔は普通なのだがその陰鬱そうなオーラのせいでモテない。
(:´A`)「お前、いますごく失礼な事考えなかった?」
ξ(:^ω^)「そそそそそ、そんな事ないお!」
(:´A`)(怪しすぎる…)
たまに心を読んでくるから困る…。
だけどドクオはなんだかんだでいつも僕を助けてくれる僕の一番の親友だ。
18
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:14:02 ID:sb8luxn.0
川 ゚ -゚)「まあ、ドクオもそんなに疑うものじゃないさ。」
(:´A`)「ま、まぁそうだよな、うん」
川 ゚ ー゚)「ま、疑ってるときの顔はなかなか格好良かったぞ」
(*´A`)「ままままま、マジでっ!?」
ξ(:^ω^)(あんまり二人の世界に入らないでほしいお…)
そしてこの川 ゚ -゚)←クールビューティ(笑)な感じの女は「素直 空」という、通称クー。
端正な顔立ちで家がなかなかの金持ちというハイスペック人間だ。
家族構成は元気過ぎてうるさいくらいの妹さんがいるというところしか知らない。
16歳の高校2年生。
身長は162cm、体重とスリーサイズは…。
川 ゚ -゚)「……なんか不穏な思考を感じた…」
ξ(:^ω^)「…おっおっおっおっw」
(´A`)(何でいきなり笑い出したんだこいつ…)
この子もこの子で心を読んでくるから困る…。
なんなんだ、僕の周りにはエスパーしかいないのか、エスパークーなのか。
あ、その通りだった…。(エスパークーではないが…)
19
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:15:08 ID:sb8luxn.0
( ^ω^)「というか何でお前らは軽く人の思考が読めるんだお?
(´A`)「なんつーか、顔に出てるんだよブーンの場合」
ξ(:^ω^)「おっ!?」ンン…
川 ゚ -゚)「それは同意できるな、ブーンは顔に出やすい」
ξ( ^ω^)「そうだったのかお…治すしたほうが良いかお?」ブ、ブーン…
(´A`)「いやいや、それはお前のよさでもあるから!」
川 ゚ -゚)「うむ、顔にでるからこそ信用できるし一緒にいて楽しい」
ξ゚(*^ω^)「じゃあ治さないお!!」ハッ!
(:´A`)(危ねぇ…こいつにこの癖なおされたらこいつとのトランプゲームに勝てなくなるところだった)
川 ゚ -゚)(とりあえず今度の休みは金をかけてババ抜きだな…)
20
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:16:05 ID:sb8luxn.0
ξつ⊿゚)ξ「ブ…ブーン…?」
(*^ω^)「お! ツン! 起きたかお!」
ξ゚⊿゚)ξ「う、うん。というか私は何を…って」
( ^ω^)「ん? なんだお? ツン」
ξ゚⊿゚)ξ「…何この状況」
ξ゚⊿( ^ω^)←16歳にもなっておんぶされてるツン、しかも超☆密着してる二人の図
(:´A`)川:゚ -゚)((あ、ヤバイなコレ))
ξ ⊿ )ξ「キ…キ…」
(:^ω^)「…キ?」
ξ*>⊿<)ξ=つ「キャ――――――――――――――――――――――!!!」
つ)゚ω゚)・:∵「べにましこっ!!!!」
21
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:16:51 ID:sb8luxn.0
(´A`)「お―、飛んでる飛んでる。新記録じゃねコレ」
川 ゚ -゚)「あぁ、20mは飛んだなブーン。パネェ。」
(´A`)「…というかツンの《能力》って自分の身体能力をあげるタイプじゃないよな?」
川 ゚ -゚)「うむ、ツンの能力は『風船ガムを限界まで膨らませる』能力だからな…」
(:´A`)「じゃあ、あの身体能力は…?」
川 ゚ -゚)「知るか、本人に聞け」
(:´A`)「…えぇぇぇ?」
22
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:17:24 ID:sb8luxn.0
何かを二人が言っているが今、僕を20m近く吹き飛ばしたのは仲良し四人組最後の一人→ξ゚⊿゚)ξ
名前は「出連 ツン」愛称はツンで親しみ呼ばれている。
茶色味がかったカールした髪の毛が特徴の僕の幼馴染だ。
クーと同じ16歳の高校二年生、身長は150cm。
スリーサイズは…考えでもしようものなら殺されるだろうから無理、だが一つだけいえるとしたら彼女は貧乳だ。
彼女の能力は『風船ガムを限界まで膨らませる』能力。
…いまサラリとバラされた気がするが…。
以前、彼女の膨らませた風船ガムが彼女の身長よりでかくなってるのを見たことがある。
というか彼女に殴られた顔の痛みがハンパない…っ!
絶対、脳が揺れている、だって平衡感覚やばいもん。世界がぐらんぐらんしてるもん。
23
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:18:28 ID:sb8luxn.0
……意識が朦朧としてきた。
ヤバイ、ツンの一撃をまともにもらったのはマズかったか…。
「…? !! おいおい! ブーンが起き上がってこないぞ!?」
「…ッ! おい! ツン! やりすぎだろう!」
ドクオとクーの声が聞こえる。
やめろやめろ、ツンを攻めんといて。
「ぁ…ごめん…、ビックリしちゃって…」
「「ビックリしたなら仕方がないな」」
前言撤回。
もう少しツンを攻めて欲しかった。
ツン、キミは加減を知るべきだと思うんだ。
…そんな事を思いながら僕の視界はゆっくりとフェードアウトしていった。
24
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:20:18 ID:sb8luxn.0
これで第一話前編は終了です。
後編は多分明日には投下します。
見ていただいてありがとうございました!
25
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:24:26 ID:.ZTuuqPgO
おつ!
ドクオ誰だよwww
そのおかしな顔も能力のなんちゃらなんかな。
26
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:28:33 ID:2traMFgEO
乙!
(´A`)←新しいAAかと思った
27
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:31:11 ID:sb8luxn.0
(´A`)←これでずっとあってると思ってた俺なみだ目。
能力のアレとかじゃありません、素で間違えてました。
恥ずかしいっ!穴があるなら入りたい…。
ちなみに正しいかたちはどんなAAなのでしょうか。
教えくださると助かります。
28
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:31:15 ID:eke9RyIUO
おもしろい
お願いだから逃亡しないでね
29
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:40:23 ID:2traMFgEO
('A`)
てか、テンプレの一覧見るよろし
30
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:40:33 ID:.ZTuuqPgO
>>27
知らなかったのかww珍しいな。
('A`)←これドクオ
31
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:41:36 ID:eke9RyIUO
ドクオは('A`)が本当
あと汗が:なのが気になる。;じゃないかと
能力関係ありならスマン
32
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/07(土) 23:45:37 ID:sb8luxn.0
たくさんの感想の声ありがとうございます。
皆さんの声を励みにとりあえず3話を書き溜めてこようと思います。
ドクオの顔、教えていただいた皆さん、ありがとうございます。
指摘がなければコレで最終話まで突っ走るところでした。
汗…。能力関係なっしんぐ…。
ご指摘ありがとうございます!
これもこのままだと最終話まで(ry
33
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:05:50 ID:tCHW4NZM0
今から第二話を投下します
34
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:06:32 ID:tCHW4NZM0
失礼第二話じゃなくて、第一話後編でした。
35
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:06:53 ID:tCHW4NZM0
『第一話 後編、犬に舐められると最初は嬉しいけど段々ベトベトして嫌になる』
僕は睡眠と言う好意が大好きだ。
土日での二度寝は当たり前、三度寝だってやること多い。
でも、だからって。
( ーωー)
( つω^)
(;^ω^)「…ここどこ?」
起きた場所に自分の知らない天井が広がっているというのは二度寝に適した状況といえないだろう。
待て待て待て、うん、待て待て待て待て…。
何で僕はこんなとこに寝ているんだ…。
シン○くんじゃないんだから…、知らない天井を味わうのはあの子だけで充分だ。
36
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:08:07 ID:tCHW4NZM0
実を言うとここがどこかは分かっている。
僕の通う高校、「私立VIP大学付属高校」の一階、保健室の硬いベットの上だ。
時刻は11時20分、バリバリ授業中である。
じゃあ何故、僕が保健室で寝ているのか?
それが僕の考えるべき問題であろう。
……駄目だ、回答が思いつかん。
ものを考えようとしても頭痛で考えが阻害される…。
ん?頭痛?何で僕は頭が痛いんだ?頭痛の持病なんて持っていないのだが…。
(;^ω^)「……あ―…」
思い出した思い出した。
ツンのマッハパンチをもろに食らって気絶したんだ…。
どうやら殴られたあとに強く頭を打ち付けたらしい。
そしてその後あの三人に保健室に運ばれた、と言うわけだろうか。
37
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:09:04 ID:tCHW4NZM0
(;^ω^)「ツンは加減を覚えるべきだお…」
( ^ω^)「…」
( ^ω^)「やばい、暇すぎる…」
皆さんも経験した事があるだろう、保健室の暇さ加減を。
なにしろ本当に何もないのだ。
あるのは硬いベッドと何か四角くてゴツゴツしてる枕だけである。
じゃあ授業に行けば良いじゃない、そう思う人もいるかもしれないが…。
僕は一度、保健室のベッドに入ってしまい温もりを味わった以上は教室に戻りたいとは思えなかった。
だって皆が真面目に授業を受けているときに自分は布団に入ってるというはなんか心地良いじゃない。
だけど二度寝する気分にはなれないし…。
…見たところ保健室は僕だけしかいない、か。
38
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:10:07 ID:tCHW4NZM0
( ^ω^)「久しぶりに『呼んで』みようかお…?」
僕の能力を使えばこの退屈もなくなるだろう。
…そして何よりこれ以上、主人公の能力を引っ張るわけにはいかないしな…。
思い立てばすぐ行動。
僕は制服の内ポケットからお守りを取り出す。
(;^ω^)「これをあけるのがまたメンドイお…」
お守りを開けてはいけないというのは常識ゆえに物を隠すにはちょうど良い。
だが、しかしもしも誰かが興味を持ってしまい尚且つこのお守りを開けてしまうように頑丈に封をしてあるのだ
(*^ω^)「よしよし、でてきたお」
そしてお守りから取り出したのは青い紐がくくりつけてある、小さな銀色の鈴。
鳴らしすぎると『呼び』すぎちゃうから注意して鳴らさなければ…。
39
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:11:22 ID:tCHW4NZM0
( ^ω^)「…そ―っと…そ―っと…」チリ…チリン
(;^ω^)「む、小さい音過ぎたかお…?」
もう一度、息を整えて集中して小さすぎず小さい音を鳴らそう。
(;^ω^)「そ―っtξ;゚⊿゚)ξ「ブーンっ!! 起きt(;'A`) 「大丈夫かっ!? ブ川;゚ -゚)「生きてるかっ!?」
(;゚ω゚)「オオフゥィィィッ!!」ジャランジャラジャラン!!
ただいまの時刻確認、午前11時40分。
あぁ、三時間目が終わったあたりか。
短い10分休みの合間を縫って見に来てくれたんだね、嬉しいよ親友ども。
でもね、タイミング悪すぎる。
結構な大音量で鈴鳴らしちゃったよコレ。
40
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:12:03 ID:tCHW4NZM0
ξ*゚⊿゚)ξ「ブーン! おきたのね! よかった…ん? その鈴…」
(*'A`) 「マジで良かったぜブーン! あとでノート見せてやるからな…ってその鈴…」
川*゚ -゚)「あまり私を心配させるんじゃない! ブーン…ってその鈴…?」
ξ;゚⊿゚)ξ川;゚ -゚)「「「犬呼びの鈴っ!?」」」('A`;)
(;^ω^)「いえーす…」
わ―い、全員正解だおめでとう。
41
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:12:21 ID:tCHW4NZM0
ここで説明タイム突入。
僕の能力は『犬にめちゃくちゃ好かれる能力』だ。
この能力とセットになっているのがこの「犬呼びの鈴」。
僕に懐いている犬を呼び寄せるこの鈴は、鳴らす音が大きければ大きいほど犬を大量に呼び出す。
だから僕はさっき音を少しだけ鳴らして一匹だけ呼び寄せて犬と戯れようと思っていた。
だがしかし、僕は事故とはいえかなりの大音量で鈴を鳴らしてしまった。
その音量は、僕に懐いている犬を全て呼び寄せるほどの…。
そしてさらに残念なのが、僕に懐いている犬=町内の犬全部、なわけで…。
42
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:13:02 ID:tCHW4NZM0
(;'A`) 「お、お前! 今結構な音量で鈴鳴らしたよな!?」……………ドドドドドドド
( ^ω^)「正直スマンカッタ」…………ドドドドドドド
ξ;゚⊿゚)ξ「と、とにかく上の階に逃げなきゃ!」………ドドドドドドド
川;゚ -゚)「そうだな、ここにいては危険すぎる」……ドドドドドドド
(;´A`)「…ちょっと待て、なんか地鳴りが聞こえないか?」…ドドドドドドド
( ^ω^)「ゴメン」
ド ド ド ド ド ド ド ド !
( ^ω^)「もう、ご到着みたいだお」
ξ;゚⊿゚)ξ川;゚ -゚)「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」('A`;)
三人がそう叫んだと同時に保健室の窓がバリンと割れた。
三人は必死に逃げ出そうとしてるみたいだ。
僕?もう諦めてますよ?
43
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:13:51 ID:tCHW4NZM0
▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼
▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼
▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼
▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼
▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼
▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼
▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼ ▼・ェ・*▼
「「「「「「「「「「「「「ワン!!!」」」」」」」」」」」」
※全部ビーグルではありません。
次の瞬間から保健室は地獄となった。
44
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:14:19 ID:tCHW4NZM0
この事件のことを後に内藤ホライゾン君の親友、欝田ドクオくんはこう語る。
('A`) 「アレは地獄だった」
('A`) 「まず俺たちは保健室のドアを開けようとした」
('A`) 「だけどドアがあかないんだよ」
('A`) 「それでパニックになってたら内藤が諦めた目でさ…」
('A`) 「( ^ω^)「死ぬときは一緒だお…?」って言い出しやがって」
('A`) 「間違いない。あいつ先に犬を使って鍵を壊しやがった」
('A`) 「そして俺たちは保健室に閉じ込められた」
('A`) 「何度も言うようだがアレは本当に地獄だった」
('A`) 「考えてみろよ、たった教室一個分くらいの広さのところに犬が数百匹密集してるんだぜ?」
('A`) 「ひっくり返される薬品棚…食いちぎられる毛布…そしてそれに巻き込まれるかのように舐めつくされる俺たち…」
('A`) 「ツンやクーはいい、あいつらはサービスシーンになるから」
('A`) 「だが俺やブーンはどうだ? 絵面的にも最悪すぎる」
('A`) 「……さらに真に恐ろしいのはここからだった、正直思い出したくもない記憶だ。」
('A`) 「え? 無理に話さなくても良い? ハハ…ここまで話したんだ、全部話しますよ」
('A`) 「…ブーンが、親友がね、全裸になって犬たちに体をなめ回されてたんだ」
('A`) 「それだけでも意識を失いそうになったのにブーンの尻にね…刺さってるんですよ…」
('A`) 「そのときのあいつの表情がスゲェ幸せそうで…っ! これは夢なんじゃないかとさえ思ったよ」
('A`) 「そこで俺は完璧に気を失った、気がついたら校長室のソファーの上さ」
('A`) 「え? なにが刺さってたかって? 想像、つくでしょ?」
45
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:15:04 ID:tCHW4NZM0
―校長室―
( ゚д゚ )「内藤君」
(;^ω^)「な、なんですかお。ミルナ校長先生…」
今、僕は校長室にいる。
いや、正確に言えば僕たちか、ツンとクーとドクオは校長室に備え付けてある立派なソファーの上でまだ気絶中だ。
僕たちは犬たちが満足して帰ったあと救出されたそうだ。
正直、僕も終盤の記憶はないのだがそれでも発見当時の僕たちはひどい格好だったらしい。
ツン、クーは涎まみれだしドクオは上半身裸だった。
僕は全裸だった。
まぁそれは別に良いのだ、各自が心の奥底にしまっておけば良いできごとだから。
問題はグッチャグッチャになった保健室のほうだった。
毛布は全てがギタギタに破られ、書類は涎にまみれて読めない。
薬品棚の中の薬品はあらゆるところにまき散らかされ、戦争のあとみたいな風景になっていた。
保健医の伊藤先生がその惨状をみて泣き崩れたらしい。
46
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:15:35 ID:tCHW4NZM0
( ゚д゚ )「キミは以前にも同じような事を起こしたね」
(;^ω^)「はい、入学式のときですおね」
( ゚д゚ )「あの時も相当なパニックになったがキミも悪気がなかったということで不問になった」
(;^ω^)「あの時の事は本当に申し訳ないと思っていますお、それに処罰無しというのもありがたかったですお」
( ゚д゚ )「だが今回はそういうわけには行かない、君が壊したものは値段にして50万円相当だ」
(;^ω^)「……マジですかお?」
( ゚д゚ )「おおいにマジだ、マジ過ぎて困ってる。正直泣きたい」
(;^ω^)「すいませんお…あの…もしかして弁償なんてことは…」
( ゚д゚ )「それはない、君には親もいないしな」チッ
( ^ω^)(…助かった?のかお?)シタウチ サレタケド
( ゚д゚ )「その代わり停学な」
( ^ω^)
(^ω^ )
(^ω^)
( ゚д゚ )「こっちみんな」
(;^ω^)「ててててて、停学ですかお!?」
( ゚д゚ )「あぁ、一ヶ月間のな。正直コレでも甘すぎると感じてるが…」
( ゚д゚ )「…停学が嫌なら50万円分、ブラック企業でアルバイトして( ^ω^)「停学でお願いしますお」
( ゚д゚ )「分かった、ではお前たちは明日から一ヶ月間の停学だ」
(;^ω^)「分かり…ましたお…」
47
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:16:36 ID:tCHW4NZM0
なんて事だ、第一話で停学になるとか…。
…しかし50万円分を一ヶ月の停学で済ませてくれるというのは校長のいっている通り甘い対処なのだろう。
なんだかんだで校長先生は優しい人なのかもしれない。
(つA`) 「ん…ぐぉっ…」
川 ー ー)「ん、むぅぅ…」
とか何とか考えていると二人が起きたらしい。
ドクオは上半身裸のままだからキメェ…。
48
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:17:06 ID:tCHW4NZM0
(;'A`) 「ぬぉっ! ぶぶぶぶブーン!」
( ^ω^)「僕のあだ名を蜂の飛ぶ音のように呼ぶなお…」
川 つ -゚)「正直まだ頭がさえないな、ツンはまだ気絶してるみたいだし」
(;'A`)「ブーン、お前…尻は 大丈夫なのか…?」
(;^ω^)「尻って…なにを言ってるんだお、ドクオ?」
川;゚ -゚)「そうだぞ、というかレディーの前で尻などというな」
(;'A`) 「そ、そうかスマンな!(じゃああれはやっぱり夢?)」
( ^ω^)「それより」
川 ゚ -゚)「ドクオ」
('A`) 「ん? なんだ?」
( ^ω^)川 ゚ -゚)「「お前整形した??」」
Before → After
(´A`) → ('A`)
( ^ω^)「確かにちょっと前までは右目がちょっとショボンとしていたような…」
川 ゚ -゚)「うむ、気のせいかもしれないが目が今のほうがパッチリしてるような…」
(;'A`) 「気のせい! 気のせい! 気のせい!」
作者が本気で間違っていたとは言えない…。
本当に何で間違って書いてたんだろ、俺…。
49
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:17:53 ID:tCHW4NZM0
川 ゚ -゚)「そもそも私達は何で校長室にいるのだ?早く帰ってシャワーを浴びたいのだが…」ヨダレデ ベタベタダ
('A`) 「あ―、確かに。どうしてなんだ?ブーン?」オレ ナンテ ジョウハンシン ハダカ …
( ^ω^)「お前らがここにいる理由は分からないけど、とりあえず僕は停学くらったお」
('A`) 「てい…川 ゚ -゚)「がく…?」
( ^ω^)「うん」
(^A^) m9 「「プッギャ―――――――――!!!」」川 ^ -^)m9
( ^ω^)(うわ、ウザっ!)
50
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:18:20 ID:tCHW4NZM0
('A`) 「停学ww一話で停学ですってよwwクーさん」
川 ゚ -゚)「正直wwありえないですねwww」
( ^ω^)(もう一回だけ犬呼んでやろうか…)
( ゚д゚ )「おい、そこのうるさい二人」
('A`) 「あ、校長先生いたんですか?」
川 ゚ -゚)(全然気づかなかった…)
( ゚д゚ )「お前らも停学だから」アト デレン ツン モナ
川 ゚ -゚)「「え?」」('A`)
…こうして物語は進んでいく。
このあと目を覚ましたツンがブチぎれてミルナ校長を吹き飛ばすって言う事件もあったけど。
このとき、僕らが停学をくらったこのときに。
―――物語は静かに動き出していたのだ。
第一話 後編、終了
51
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:19:42 ID:tCHW4NZM0
これにて第一話が完全に終了です。
今日は筆が良く進み書き溜めにも余裕ができたのでこの後二話も投下します。
52
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:22:36 ID:tCHW4NZM0
第二話『立ち入り禁止の文字は誘惑的』
ξ゚⊿゚)ξ「停学になった」
川 ゚ -゚)「あぁ…」
('A`) 「そうだな…」
ξ゚⊿゚)ξ「停学になった」
(;^ω^)「あまり連呼するなお、ちょっと鬱になってくるから」
('A`) 「ウツダシノウ」
僕たちは今、街にある大型ショッピングモール「らうんじ」の中にあるカフェにいる。
「らうんじ」とはこの町に唯一と言って良いほどの大型ショッピングモールで3階建て。
具体的な大きさは…一般的なジャ○コの大きさを想像してもらうとちょうどいい。
53
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:23:07 ID:tCHW4NZM0
ただいまの時刻は停学を食らった次の日の午前10時半。
お客さんはほどんどいないこの時間だと遠慮なくおしゃべりできる。
ξ♯゚⊿゚)ξ「なァァァァんでェェェェェェェェェェ!?」
川 ゚ -゚)「落ち着けよ…ツン」
ξ♯゚⊿゚)ξ「コレが落ち着いてられますかっ! というかブーン以外の私たちは完全に巻き添えなのよ!?」
('A`) 「まぁ…確かにその通りだな」
(;^ω^)「…本当にスマンと思ってるお」
川 ゚ -゚)「ブーンが謝っても仕方がないさ、鈴を出していたブーンも悪いが、いきなり保健室に突っ込んだ私たちも悪い」
ξ;゚⊿゚)ξ「ま、まぁ、そうだけど」
54
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:24:05 ID:tCHW4NZM0
ツンが怒って、クーが宥め、そしてドクオと僕が傍観する。
その光景は停学をくらっているにしては日常すぎるほど日常で、思わす笑ってしまいそうになる
だがそろそろ話題を変えなければこの話はいつまでも平行線だ。
…それに、この話は正直僕にとって居心地の良い話とは思えないし、責任は感じているのだ僕だって。
だからこそ、だからこそ。
( ^ω^)「ツン、クー、ちょっと大事な話があるから聞いてほしいお」
皆の停学ライフが少しでも有益なものになるようにこの策を提示しようと思ったんだ。
昨日、ドクオとメールで考えてだした、この一発逆転の意見を。
55
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:24:44 ID:tCHW4NZM0
川 ゚ -゚)「む?なんだ?」
ξ゚⊿゚)ξ「というか何で私たちだけ? ドクオは?」
( ^ω^)「そのドクオと昨日、この状況を打破する策を考えたんだお、な、ドクオ?」
('A`) 「うむ、その通り」
川*゚ -゚)「ほぉ! そのような策があるのなら是非聞かせてほしいな!」
ξ;゚⊿゚)ξ「というか何故ドクオと? 今日四人で話し合えばよかったんじゃ…」
( ^ω^)「ふふふふ、焦るでないお。ツンの質問については…ドクオじゃなきゃいけない理由があったというか…」
川 ゚ -゚)「その理由とは?」
(;^ω^)「まぁ、僕の話を聞けば成り行きで分かるお」
川 ゚ -゚)「む、承知した」
56
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:25:16 ID:tCHW4NZM0
こういうときにクーは潔く引き下がってくれるので話しやすい。
それにツンもなんだかんだでクーに追従して静かになってくれるのでありがたい。
( ^ω^)「ドクオ、例のデータを」
僕が芝居がかった口調で言うといつの間にかプリンを食べていたドクオがうなずいた。
そして鞄から黒いノートパソコンを取り出す。
…というかそのプリンどこから出した…注文はしてなかったはずだが…。
あー、こいつの《能力》か…。
57
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:25:48 ID:tCHW4NZM0
('A`) 「まずこのグラフを見てほしい」
ξ;゚⊿゚)ξ「何コレ…? 『VIP町における行方不明者の数』?」
川;゚ -゚)「オイオイ、これは…」
クーが驚くのも無理はない。
ここ一ヶ月での行方不明者の数が、半端ではないのだ。
実際、昨日この事実を聞いたとき僕もたいそう驚いたし。
58
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:26:21 ID:tCHW4NZM0
('A`) 「今まではほとんど0人だった、たまにいても1人か2人がせいぜいだ」
('A`) 「でも現在、ちょうど一ヶ月前の日から今日にかけての行方不明者は15人になっている」
ξ;゚⊿゚)ξ「……なっ! そのデータは確かなの!? ネットで拾ったデマじゃ…」
('A`) 「違うよ、知っての通り俺の親父は警察官だ。その親父のUSBのデータから掠め取ったんだ、間違いない」
そう、ドクオの父親さんは警察官だ。
だから僕はドクオに「なにか特異な情報を探してくれ」と頼んだ。
…結果的に釣れた魚がでかすぎた気もするが。
59
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:27:17 ID:tCHW4NZM0
('A`) 「…今、親父たち警察も動き出してる。これ以上被害が増えないように」
('A`) 「で、これもUSBのデータに入ってんだがこの一連の事件は全て同一犯による犯行かもしれないいんだ」
川 ゚ -゚)「…何故そう言い切れる?」
('A`) 「…全ての事件に証拠がなさ過ぎるんだよ」
行方不明というのは何らかの小さな足跡が残るのが普通らしい。
それは目撃証言であったり被害者が落とした携帯電話であったり。
60
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:27:39 ID:tCHW4NZM0
だが、今回の事件は…。
('A`) 「本当に何もないらしいんだ、目撃証言も、証拠品も、犯人の足跡も」
('A`) 「その事件が連続して15回、確実に同一犯だと俺は思う」
間
なんとなく重苦しい雰囲気が場を覆う。
ドクオ、プリンを食べるな。シリアスぶち壊しじゃねーか。
61
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:28:09 ID:tCHW4NZM0
川 ー ー)「で?」
しばらくしてクーが沈黙を破る。
流石クーさん!この雰囲気に負けずに喋りだす!そこに痺れる、あこが(ry
川 ゚ -゚)「それで話は終わりじゃないだろう?」
川 ゚ -゚)「私たちの住む町で事件が起きている。それをここで喋ってそのあと、どうする気だ?」
…本当に痺れるし憧れるよ、クーには…本当に察しが良いんだから。
そう、コレで僕の策は終わりじゃない。
自分たちでの事件を黙って見過ごすほど僕は薄情じゃない。
62
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:28:40 ID:tCHW4NZM0
( ^ω^)「うん、クーの言うとおりだお」
( ^ω^)「僕たちでこの停学期間の一ヶ月の間に、犯人を捕まえないかお?」
思えば、このとき僕は立ち入り禁止のテープの先にいってしまっただろう。
その先になにがあるのか好奇心本位で近づいて…。
立ち入り禁止のテープの先なんて危険に決まっているのに、その事実さえ目をつぶりながら。
第二話、終了
63
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 20:29:51 ID:tCHW4NZM0
コレで今日の投下は完全に終わりです。
見ていただいたかた、ありがとうございました!
次回の投下は来週の土曜日です。
その日まで、また一生懸命書き溜めてくるとします。
64
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 22:02:46 ID:otrPggqc0
乙。そこはかとなく漂うジョジョ4部スメル…
面白かったし続きに期待
65
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 22:16:38 ID:tCHW4NZM0
期待の言葉が俺の力になる!
ジョジョ4部…すごく、大好きです…。
66
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 22:28:53 ID:17neNSo20
細かいかもしれないけど、三点リーダは二つセットで使った方が見栄えが良いよ
67
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 22:37:22 ID:tCHW4NZM0
ふむ……。
分かりました、これからの投下の参考にします。
ご指摘ありがとうございました。
68
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 23:22:30 ID:NS88SJXk0
>(^A^) m9 「「プッギャ―――――――――!!!」」川 ^ -^)m9
エンヤ婆の息子達ですか?
69
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 23:24:48 ID:vpRcCf0k0
小指じゃないかな
70
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/08(日) 23:30:33 ID:tCHW4NZM0
なんていう初歩的なミスを犯したんだ俺は……。
すいません、小指でもないですし両手とも右手でもありません。
ただの俺のミスです。
>m9(^A^) 「「プッギャ―――――――――!!!」」m9川 ^ -^)
で、脳内保管してください、お願いします。
71
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/09(月) 00:18:10 ID:TwZ6MfGwO
話も作者も面白いなぁww
作者は楽しみながら書いてんだろうなぁって、伝わる。
72
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:23:24 ID:PouCqc5M0
ひゃっほう。
予定の土曜日に投下できなそうなので今から五分後くらいから三話投下します。
〜前回までのあらすじ〜
( ^ω^)1から71までのレスよんどいてお
73
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:24:56 ID:PouCqc5M0
駄目だ、今すぐにも投下したい。
もうはじめます、きゃっほーい。
74
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:25:28 ID:PouCqc5M0
第三話『全く喋らない女性より、少しうるさいくらいの女性のほうが好み』
75
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:25:55 ID:PouCqc5M0
ノハ*゚⊿゚)「次はァァゲームコーナーにィィ行っくぞォォ!!」
(;´ω`)「ヒートちゃん、そろそろ勘弁してお…かれこれ五時間は遊んでるお」
ノハ*゚⊿゚)「甘いぞ! 内藤! まだまだ私の体力は有り余っているゥゥ!!」
( ´ω`)「……お―……」
どうも皆さんこんにちは、内藤ホライゾンです。
突然ですが、今、僕は女子中学生に振り回されています。
ノハ*゚⊿゚)「急げ急げ急げっ!!」
(;^ω^)「ちょ、ヒートちゃん走るなお!! って足速っ!?」
どうしてこうなったか僕も理解が及びません。
というか走るたびになびく赤みがかったポニーテール、はためく短めのスカート。
花も恥らう14歳はこんなにも無防備で良いのだろうか……。
14歳ってのは……もっとこうさ……こうさ…………。
76
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:27:01 ID:PouCqc5M0
ノパ⊿゚)「内藤は足が遅いな!! もう少し鍛えたらどうだ!?」
(;^ω^)「ヒートちゃんが速すぎるんだお、100mのタイム何秒だお?」
ノハ;゚⊿゚)「数字を覚えるのは苦手だ…確か…11秒、だったかな」
14歳で11秒とか世界狙えるな、この子……。
というか女子に対する幻想と言うのを、上○さんなみの破壊力でブチ殺されてるんだけど。
女性幻想は早く捨てたほうが良いとは言うが、少なくとも親友の妹の女子中学生をきっかけとしたくなかった。
で、皆さんこう思ってると思う、「こいつ誰?」と。
そう確かに少し前までに僕たちはシリアスに会話をしていたはずだった。
VIP町でおきている誘拐事件、始まるシリアス、待望のバトル!!
……こんな感じの会話をしていたはずなのに。
本当にどうして僕は女子中学生と遊んでいるんだ……。
77
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:27:59 ID:PouCqc5M0
――――時間は三時間ほど遡る
78
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:28:44 ID:PouCqc5M0
こいつは今なんといった?
「犯人を、私たちで捕まえる」と言ったのか?
そんなの……そんなの…………。
川♯゚ -゚)「ふざけた策にもほどがあるっ!!」
(;^ω^)「……おっ!?」
この金玉口は何を考えてるんだ。
すでに警察が介入している事件に一般人が入り込むなど迷惑以外の何者でもない。
それに、もう私たちは高校生だ。
世間一般的にもそろそろ「子供だから」という言い訳がきく年頃ではない。
79
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:29:12 ID:PouCqc5M0
(;'A`) 「ま、まぁクー落ち着けよ」
川♯゚ -゚)「ドクオも何故こいつを昨日の段階で止めなかったのだ!?」
(;'A`) 「……なっ! 俺はただブーンの手伝いをしただけで!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと! クー! ドクオにあたってどうするの!?」
川;゚ -゚)「……スマン、少し熱くなった……」
駄目だ駄目だ……クールになれ、クールになれ私!
いくら友達を危険に向かわせないようにするとしても、ココで私が彼らの心を傷つけてどうする!
80
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:29:40 ID:PouCqc5M0
川 ゚ -゚)「なぁ、ブーン、私たちがその犯人を捕まえたとしてどういうメリットがあるんだ?」
そう、こうやって理論的にやっていけなばいい。
そうすれば誰も傷つかずに穏便に諦めてくれる。
( ^ω^)「お! そこを説明してなかったお!」
ξ゚⊿゚)ξ「……確かにそれは気になるわね」
('A`) 「その部分は俺も聞いてなかったわ」
む、やはりしっかりとした考えはあるのか…。
まぁ大丈夫だろう、ブーンの説明の穴を見つけてやれば良い。
そうすれば、こんな馬鹿げた話はお終いだ。
81
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:30:56 ID:PouCqc5M0
( ^ω^)「まず今回の停学、決して良い経歴としては残らないだろうし、下手したら進路にも響いてくるお」」
川;゚ -゚)「む、そういえばそうだな」
( ^ω^)「この停学という失敗を覆い隠すにはどうすれば良いか、僕は考えたお」
ξ゚⊿゚)ξ「それで考えたのが……犯人探し?」
( ^ω^)「その通りだお、失敗を覆い隠すにはそれを上回るような成功を重ねれば良い」
('A`) 「理にかなってるな」
( ^ω^)ー3「かなってるお? だから良い策かと思ったんだけど」
そういって、ブーンは私のほうを見た。
自分の策が完璧と思っているドヤ顔だ…。
こういうときのブーンは自分の意見を絶対に曲げない。
82
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:31:27 ID:PouCqc5M0
川;゚ -゚)「しかし、危険が付きまとうぞ? 怪我でもしたら…」
( ^ω^)「その点は大丈夫だと思うお?」
ξ゚⊿゚)ξ「あら? そうなの? 正直、私もそこが一番心配だったんだけど…。
( ^ω^)「まず超能力だけど…この世に人を攻撃できるような危険な能力は存在しないお」
そうなのだ。
この世には人に危害を加えることをできる能力が一切ない。
どんな弱い能力でも工夫しだいでは…と思う人もいるかもしれない。
だが絶対無理だ、例えばツンなどはどうやって風船ガムで人を傷つける事ができるだろう。
ブーンだって犬を呼ぶことはできるが、呼んだ犬に明確に命令をして攻撃させる事はできない。
83
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:32:32 ID:PouCqc5M0
だから私はそんな事を最初から心配していない。
心配しているのは「ピストル」や「ナイフ」などの凶器の類だ。
だから私はその旨をブーンに伝える。
( ^ω^)「お? それも大丈夫だお!!」
大丈夫だそうだ。
いやいやいやいや、何故!?
川;゚ -゚)「何故に大丈夫だと言い切れる!?」
( ^ω^)「現場に証拠がないからだお」
ξ;゚⊿゚)ξ「どうしてそれが凶器の心配がない、ってとこにつながるの?」
('A`) 「この町でピストルをうたれた痕跡も、ナイフで刺されたら残る血痕も残ってないって事さ」
ドクオがカスタードプリンを食べながら言う。
……その食べてるプリンどこから出した、あ、能力か。
84
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:33:12 ID:PouCqc5M0
ξ゚⊿゚)ξ「あ、なるほど! 犯人が何らかの凶器を使っていればピストルの弾とかが現場に残るのか……」
(*^ω^)「そのとおりだお! 頭良いおねー、ツン」
ξ*´⊿`)ξ「えへへ……」
うわ、二人の世界に入りやがった。
ストロベるのはいいが場をわきまえてほしいな…。
そしてブーンの説明にもなかなか穴がない…。
とりあえず考えを片っ端から述べるか?
川 ゚ -゚)「凶器がただ使われなかっただけかもしれないぞ? 犯人は余裕綽々で人をさらったかも…」
('A`) 「いや、親父から前に聞いたことがあるが追い詰められた人間ってスゲェ力が強いらしいからさ、
ナイフとかで少し傷つける位しなきゃ大人しくならないらしい」
( ^ω^)「それに15人も人をさらって捕まってない人間だお? ナイフなんか使っていちいち脅して時間食ったりしないと思うお」
川 ゚ -゚)「……むぅ」
(*^ω^)「しかも捕まえられたら、警察から金一封もらえるかもしれないお!」
(*^ω^)「良い経歴もつくし、お金ももらえる! 一石二鳥だお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「そういわれると、良いかもしれないわね……その策!」
(*'A`) 「うんうん、いざとなったらブーンが犬呼べば良いし!」
85
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:34:02 ID:PouCqc5M0
ヤバイ、私以外の三人はもう完全にやる気になってきている。
これは「おいおいクー、お前だけだよ? やる気がないの」ってなる感じだ!
正直それを言われたら、どうしようもない。
一気飲みの拒否、×ゲームをしないやつ、ノリが悪いやつはだいたいハジかれる……っ!
……やむを得ない《能力》を使うか?
私の能力は正直、スゴク不便なのだがこういうときに役に立つ。
じゃあバレないように『発動』っと…。
('A`) ポワンポワンポワンポワン
('A`) 「あれ……でもなんかメンドクサクね? それ?」
ξ゚⊿゚)ξポワンポワンポワンポワン
ξ´⊿`)ξ「正直、家でだらだらしてたほうが良い気がしてきた……」
(;^ω^)「ちょ!? どうしたお!? いきなり!」
86
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:34:45 ID:PouCqc5M0
よしよしよしよし!!!
私の《能力》はしっかりきいている!
私の能力は『周りの人間のテンションを下げる能力』!
幾度となくこの能力を使い×ゲームを回避してきた……。
……まぁ、逆に考えればこの能力の使える場はそういうところでしかない、ということだが……。
それはさておき、このまま二人のテンションを下げ続ければ……いけるっ!
('A`) 「もういいよ……むしろ生きる事に疲れた」
ξ´⊿`)ξ「願いがかなうなら……そう、わかめになりたい……」
川*゚ -゚)「ほーらほら、ブーン、二人もこういってるんだ。その策は諦めたまえ!」
(;^ω^)「クー……っ、お前まさか能力使ったお?」
川*゚ -゚)「なんのことやらサッパリだな」
87
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:35:32 ID:PouCqc5M0
勝った……っ!
ブーン、キミたちには悪いがコレもキミたちを護るためなのだよ?
ん?どうした?ブーン、携帯など取り出して……。
テンション下がっている二人をシャメる気か?
だとしたら後で送ってくれよ、壁紙にするから。
あれ?電話かけるの?ハハハ、いまさらどこに
( ^ω^)】「あ、もしもし? ヒートちゃん?」
川;゚ -゚)「!!!??」
( ^ω^)】「いま『らうんじ』のカフェにいるんだけど来れる?」
88
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:35:58 ID:PouCqc5M0
バカな!?
ブーンが何故、何故! 妹のヒートの電話番号を知っている!?
いや、待て……この状況……っ、ヒートが来たら状況の逆転を許してしまう……っ!
( ^ω^)】「……え? 大丈夫? …………うん。……いや三十秒では無理だお?」
川;゚ -゚)「待て! ブーン! 携帯を置くんだ!」
しまった…、公正な判断ができるようにとブーンに《能力》を使わなかったのはミスだったか……っ!
妹、ヒートの能力は『周りの人間のテンションをあげる』能力っ!
分かりやすく言うなら、使ったらみんな修学旅行の夜みたいなテンションになる能力だ……っ!
このヒートの能力はどうやら私より強いらしく、私が下げたテンションを逆にヒートは引き上げてしまうのだ。
分かりやすく図で説明するなら…
テンション
↓
0−1+2=1
この図のようになる、あぁ!我ながらなんて分かりやすい図!
89
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:36:36 ID:PouCqc5M0
( ^ω^)】「……その代わり一緒に遊べ? おkおk…………うん、ばいばいおー」
しまったァァァァ!
説明してる間にブーンの通話が終わってしまったァァァ!!
いや、待て落ち着こう、クールになれ、クールじゃない私などキャラ崩壊もいいとこだ。
ヒートが来る前に勝負をつければ良い話、二人のやる気を根こそぎ奪ってしまえば良いだろう。
そうして二人にハッキリと「犯人探しなどやりたくない」と言わせてやれば良い。
そしてその声を録音して聞かせてやればプライドの高い二人のことだからその通りにしてくれるだろう。
90
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:37:03 ID:PouCqc5M0
川;゚ -゚)「なぁ、ドクオにツン。キミたちは犯人探しなどしたくはないだろう?」
ξ´⊿`)ξ「正直……そうかも」
('A`) 「まぁ、なぁ……?」
ノハ*゚⊿゚)「私は! やってみたいぞォォォォ!!」
川 ゚ -゚)
川;゚ -゚)「ヒィィィトォォォォォ!!?」
(;^ω^)(本当に三十秒以内にきおった……」
91
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:37:30 ID:PouCqc5M0
え?え?えぇぇぇぇ!?ちょ、ヒートさんっ!?
あなたいつの間にこのカフェに居ましたか!?
ノパ⊿゚)「クーねぇが 『川♯゚ -゚)ふざけた策にもほどがあるっ!!』って言い出したあたりからだぞっ!!」
川;゚ -゚)「三話の最初から居たんじゃね―か!!」
( ^ω^)(あ、だからこんなに来るの早かったのね)
川;゚ -゚)「というかヒート、学校は!?」
ノハ*゚⊿゚)「今日は開校記念日で休みだァァァ!!」
( ^ω^)(汚い、キャラの休みの理由に困ったら開校記念日、流石は作者、汚い)
ノパ⊿゚)「開校記念日になったは良いけど友達が皆、旅行とか行っちゃって暇でとりあえずココにきてたんだぞ!」
なんてタイミングの悪さ……。
つーか、私のクールキャラ崩れすぎだ馬鹿野郎!
92
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:38:23 ID:PouCqc5M0
ノハ*゚⊿゚)つ「それより内藤! さっきは私を遊びに誘ってくれたんだろうっ!? 行こう、今行こう、すぐ行こう!」ウズウズウズ
つ<;^ω^)「え!? 僕そんなこと言ったお!?」ヒッパルナ ヒッパルナ!
ノハ*゚⊿゚)「言ってたぞ! 『ヒートちゃんと遊びたくて仕方がない』って確かに言ってた!」
(;^ω^)「僕はヒートちゃんが能力を使うのと引き換えに少し遊んであげるって言わなかったかお!?」
川;゚ -゚)(あ、またヒートは自分の都合の良いように脳内で言葉を変換してるのか)
私の妹、ヒートは自分の良いように物事を解釈する癖がある。
例えば、「勉強をしろ!」といえば「そんなに私と遊びたいのかァァァ!」とかえしてくる。
例えば、「今日は夕食抜き」というえば「ダイエットは良くないぞォォォ! ガンガン食べろ!」とかえしてくる。
よく言えばポジティブ、悪く言えばめんどくさい。そんな癖だ。
そして今、
93
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:39:07 ID:PouCqc5M0
ハ*゚⊿゚)「さぁ! レッツ、ゴ―――――――――――――――――!!!!!」カケダシッ!
(;^ω^)「おぉぉぉぉぉぉぉ!!?」ヒキズラレッ!
ブーンがそんなヒートの癖の餌食になって遠くにひきずられていった。
「ヒートちゃん! スピード落としておォォォォォォ!!!」
「アハハハハ!! 内藤は大袈裟だなぁぁぁぁ!!!」
「大袈裟とかじゃなくてっ……! マジでぇぇぇぇぇ!!」
「アハハハハハハハハハハハ!!!」
「タースーケーテーオー!!」
「アッハッハハハハハハハ!!」
すげぇ、もうあんなに遠くに居る……。
男子高校生を引きずる女子中学生の図ってなかなか壮絶だな……。
94
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:39:41 ID:PouCqc5M0
川 ゚ -゚)「さて、と」
('A`) 「ウツダシノウ」
ξ´⊿`)ξ「ウツダシノウ」
この状況をどうしたものだろうか。
95
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:39:54 ID:PouCqc5M0
――――そして現在に戻る
96
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:40:21 ID:PouCqc5M0
ノハ;゚⊿゚)「なかなかぬいぐるみが取れないぞっ……!
( ^ω^)「難しいおね……」
そうして流されるまま、僕、内藤ホライゾンは女子中学生とゲームセンターで遊んでいます。
あれ?凄い被害者じゃね?僕……。
で、今遊んでいるのはユーフォーキャッチャー。でかい猫のぬいぐるみが置いてあるやつだ。
ノハ♯゚⊿゚)「ぬっがぁぁぁぁ!!! 取れないぞぉぉぉぉ!!」
そういってヒートちゃんはユーフォーキャッチャーをバンバンたたく。
壊れたらどうすんだ……、というか他のお客さんの目が痛いからやめてほしい……っ!
なんか最早ね、他の人の目線から殺気すら感じるよ?
97
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:40:56 ID:PouCqc5M0
(;^ω^)「ヒートちゃん、もう諦めるお? 2000円くらい飲まれてるし……」
ノハ´⊿`)「うー……、フサギコ人形が欲しかったよぉぉぉ……」
あの→ミ,,゚Д゚彡 人形のどこがいいんだ……。
なんかやたらフサフサしてるだげじゃん、取っても二ヶ月もしたら埃まみれになって部屋の隅に転がってるって、それ。
ノハ´⊿`)「うぅぅぅ、あぁぁぁぁ……」
(;^ω^)「…………」
……でもなぁ、ココまで落ち込んでるヒートちゃんを見るとなぁ。
――――――――――やんなきゃ、男じゃないよなぁ。
98
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:41:44 ID:PouCqc5M0
( ^ω^)「ヒートちゃん?」
ノハ´⊿`)「うぁ? なんだぁ? 内藤ぅ……」
( ^ω^)「僕がフサギコ人形、とってやるお」
ノハ´⊿`)「ふぇ?」
ノハ*゚⊿゚)「本当かァァァァ!!? 流石内藤っ! 大好きだぞォォォォ!!」
ココまであからさまに喜ばれると逆に恥ずかしいな……。
というか「大好き」とか大きい声で言わないの、殺気の目線をさっきより感じるよ?←ダジャレじゃないよ?
( ^ω^)「だから、ちょっと両替してくるからここで待っていてお」
ノハ*゚⊿゚)「うんっ! うんっ!!」
( ^ω^)「じゃあ、ちょっと待っててお―!」
そうして僕は急いで駆け出した。
後ろでヒートちゃんが嬉しいぞって叫んでて僕まで嬉しくなってしまって……。
結局、僕も舞い上がっていたのだ。
99
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:42:08 ID:PouCqc5M0
だからだろうか?
<ヽ ∀゚>
( ゚)
ずっと感じていた殺気に注意を向けなかったのは。
第三話、終了
100
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 22:42:47 ID:PouCqc5M0
これで第三話は終了です。
次回の投下は多分日曜日……?煮なると思います。
101
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/11(水) 23:54:45 ID:1OuxnoLU0
おつ
バトルクルー!?
102
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/12(木) 20:56:26 ID:u364HnRE0
作者です。
もうガンガンバトルよー、次からはw
んで、話が変わりますが少し皆さんにお願いが……。
この作品の批評をしていただけないでしょうか。
作者にとってコレは処女作なのですが……。
どうも面白い文章をかけている気がしません。
今、8話ぐらいまで書き溜めているのですが、
それを読み直してもどうも納得のいかない文章なのです。
ですが、作品がつまらない原因も分からないのでモヤモヤして筆も進まず……。
いくら俺自身が楽しんで書いているとはいえ、皆さんに見てもらっている以上は面白いものを書くのが責任だと思っています。
ですから、少しでもこの作品が面白いものとなるように最初に言ったように批評を頼みたいのです。
しかも、かなりどぎつくお願いします。
作者はどMなので喘ぎつつその批評を受け止めますので。
もう三話も投下してしまい正直読むのもだるいと思いますが協力お願いします。
絶対に!絶対にこの作品を面白いものとして完結させたいんです!
103
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/12(木) 22:53:57 ID:Bwq.m6dY0
ブックマーク余裕でした
支援
104
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/13(金) 08:36:49 ID:vcPIhViEO
内藤がひきずられるところとかくどい。地の文もくどい部分が多いと思う。一部日本語になってないところもあったから気をつけてほす
105
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/13(金) 20:59:54 ID:jYtNcySM0
作者っす。
まず支援の声、ありがとうございます。
その声一つで俺のやる気は天元突破です。
そして批評をしてくれた方ありがとうございます。
なるほど……くどいですか。
丁寧な描写をしようと意識しすぎて逆にくどくなりすぎていたのですね。
わざわざありがとうございました、日本語は……勉強してきます!
106
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:01:00 ID:6kQ5wUhE0
予定通り30分後に第四話を投下します。
あと、上にも書いたように批評をガンガン受け付けております。
お手数ですがよろしくお願いします( ・∀・)b
107
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:01:38 ID:6kQ5wUhE0
あげんの忘れてた……。
108
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:06:13 ID:.FABX63Y0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
109
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:32:39 ID:6kQ5wUhE0
では投下を開始します。
( ・∀・)ヨロシクネ
110
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:33:13 ID:6kQ5wUhE0
〜あらすじ〜
・クーがドクオとツンに能力使う。
・ブーンとヒートはゲームセンターで遊んでます。
111
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:33:37 ID:6kQ5wUhE0
第四話『素直ヒート行方不明事件』
私たちがクーの能力から開放されたとき、まずクーが必死に謝ってきた。
別にそこまで怒ってないのに「すまなかった」の一点張り。
なんだか私たちに能力を勝手に使った事を後悔してるらしくて……。
クーが、私たちを心配してくれたんだって事は分かってるからそこまで怒ってないのにね?
どちらかと言うと、私たちを置いてヒートちゃんと遊びに行っちゃったブーンに怒ってるくらい。
でもね、クー。
いつも冷静でクールなクーが必死に謝る姿はなんだか可愛くて怒りもすっかり抜かれちゃった。
あ、だけど……。
川;゚ -゚)「許してくれ、私にできる事なら何でもするから!」
なんて言うのはやめようか、ドクオがいきなり「ハァハァ……」っていって前屈みになっちゃって。
とりあえずドラドララッシュ叩き込んだけどクーは可愛いんだからそういうことはむやみに言わないの。
112
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:34:56 ID:6kQ5wUhE0
(##A##) 「ツンさん、やり過ぎっす」
ξ゚⊿゚)ξー3「当然の処罰よ」
川 ゚ -゚)ー3「今回ばかりはその通りといわざるを得ない」
('A##) 「違うんだよ……、男として生きているならどうしても反応しちゃうセリフっつーのはあるんだよ……」メコメコ
ちなみにドクオ曰くそのセリフとは、
「私にできる事ならなんでもする」
「ねえ、好きな人……いる?」
「×ゲームは……、じゃあ勝った人のいうことなんでも聞く、ね!」
の3つであるらしい、どうでもいい。心のそこからどうでもいい。
……しかも3つのうち2つは確実に下心満載じゃねーか。
113
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:36:31 ID:6kQ5wUhE0
('A`) 「しかしクー、お前結局さ、犯人探しは手伝うのか?」ポンッ!
川 ゚ -゚)「あぁ、キミたちに能力まで使っておいて今更ゴタゴタ言わないさ」ナオッタナ…
ξ*゚⊿゚)ξ「やった、やっぱクーがいないと困るからね」イツモドオリ ネ
川*゚ -゚)「止せよ、照れるじゃないか」
クーが居ないと困ると言うのは本心、男2に対し女1というのは小説とかでは良く見るけど実際はなんとなく気まずい物がある。
ま、私だけかもしれないけど。
川 ゚ -゚)「……でも、まぁ他にも挽回の手があるのではないかとは思わなくもないな」
(;'A`)「んなこと言っても、基本的に俺らの町は平和だから事件なんてあんまりないんだよ……」
ξ゚⊿゚)ξ「ま、田舎だしねぇ、ここ。騒ぎを起こすような血気盛んな奴はそういないもん」
川 ゚ -゚)「そうだな。だけどやっぱり他の手はあるわけで……」
114
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:37:38 ID:6kQ5wUhE0
('A`) 「……つーか、クー。『誘拐犯を捕まえる』以外の挽回の手ってなんだ?」
川;゚ -゚)「……えっ? あ、その……うん」
ξ;゚⊿゚)ξ「考えてなかったの?」
川;゚ -゚)「かかか、考えてなかったわけじゃないぞ!? た、例えばアレだ! 都市伝説を追うってのはどうだ?」
ξ゚⊿゚)ξ「都市伝説? 最近、面白そうな奴あったっけ?」
川 ゚ -゚)+「うむ、ネットで噂になってる面白い都市伝説があるのだよ」キラッ
(;'A`)「クーは昔っからそういうの好きだよな……」キラキラ シトル……
放っておけ、とクーがいってつらつらと喋りだす。
そういえば、ずっと前にクーが都市伝説について熱く語ってた事があったな。
115
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:38:31 ID:6kQ5wUhE0
川*゚ -゚)「今、一番ホットな都市伝説がコレだな、『秩序部隊』!」
('A`) 「『秩序部隊』ィ? なんじゃそりゃ?」
ξ;゚⊿゚)ξ(なんて安易なネーミング……)
クーが言うには『秩序部隊』というのは政府が持つ秘密の部隊で、表沙汰にできない事件を秘密裏に処理し秩序を守っているしているらしい。
部隊の規模、本拠地、強さなどは全てが謎で、その存在だけがまことしなやかに噂されているらしい。
パッと聞くと格好良いが、なんというか……。
ξ゚⊿゚)ξ「本当に嘘臭い、いかにも都市伝説って感じねぇ……」
川;゚ -゚)そ「なんと! それを言ってしまったら都市伝説などそれで終わりじゃあないか! その嘘臭いのを考察するのが面白いんだ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「『秩序部隊』なんてネーミングも……アレだし」
(;'A`)(ちょっと格好良いって思ったなんて口が裂けてもいえない……)
116
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:39:23 ID:6kQ5wUhE0
そのあとも、クーがなにやらギャーギャー「お前らにはロマンが足りない」 とか何とか言っていたがスルースルー。
『猛獣の遺伝子を組み込まれた人間』とか『政府の怒りに触れて消された悲劇の天才科学者』とかされても困るだけだよね。
……それに正直どれもこれも信用に足らない、嘘臭いものばかりだし。
川*゚ -゚)「でな! でな! この天才科学者の名前は長岡って言って……」
ξ;゚⊿゚)ξ(あ、この話まだ続くのか……)
正直、ゲンナリだよ……。
117
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:39:26 ID:.FABX63Y0
始まった
118
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:40:06 ID:6kQ5wUhE0
【3時間後】
119
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:40:47 ID:6kQ5wUhE0
川*゚ -゚)「―――――つまり、地球は滅亡するんだよ!!」
ξ*゚⊿゚)ξ「な、なんだって―――――――――っ!?」('A`*)
……何だかんだで皆、ノリノリだった。ゲンナリモードはすぐ終わってしまったっぽい。
しょうがないよね、クーの話し方が上手いんだもん。
ξ*゚⊿゚)ξ「クーの話、面白かったわ! まさかデミタスが露出狂だったなんて……」
川 ゚ -゚)+「そうだろう、そうだろう。この話は私のオススメナンバー1だからな!」
確か誘拐事件解決以外の挽回の手を考えていたはずなのだが……。
まぁ、面白かったから良いか!
(;'A`) 「おい! 二人とも少し声でかいぞ! って俺もか」
120
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:41:37 ID:6kQ5wUhE0
ドクオの言葉を聴いて私とクーはハッとする。
ただいまの時刻は大体一時半くらい、お客さんも増えてきてるころだ。
コーヒーしか注文しないで居座るのにも限界があるし、大声を出していたせいか他のお客さんの目も痛い。
クーの話が面白くて時間も、常識も忘れていたらしい。
川;゚ -゚)「と、とりあえずそろそろ出ようか」
ξ;゚⊿゚)ξ「そうしましょう、うん」
こうして私たち三人は逃げるようにカフェから退散した。
どうでも良いけど、某SOS団の団長はあれだけファミレスで騒いで何故追い出されないのだろう。本当にどうでも良いんだけどね……。
121
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:42:36 ID:6kQ5wUhE0
('A`) 「で、これからどうする?」
川 ゚ -゚)「そうだな、行くあてがないが……」
ξ*゚⊿゚)ξ「じゃあ服を見に行かない? もう8月だし冬物もそろそろ出るよ?」
川 ゚ ー゚)「そういうことなら付き合うぞ、私も気になっていたしな」
('A`) 「……じゃあ俺はゲーセンにでも行ってるよ]
ξ゚⊿゚)ξ「アンタも来れば良いのに……身だしなみは大切よ?」
川*゚ -゚)「そうだそうだ! 来なさいドクオ!」
('A`)ノシ 「俺にはしまむらで十分だよ、んじゃなー」
川 ´゚ -゚)ショボーン
そういってドクオは結構な勢いでゲームセンターに向けて走っていってしまった。
なんだよ、付き合いが悪いやつめっ!女の子に嫌われるぞっ!
いいですよいいですよ、私はクーとショッピングしてますからー……。
ってあれ?クーさん?
122
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:43:44 ID:6kQ5wUhE0
川´ -`)ショボボボーン
ξ;゚⊿゚)ξ「」
えぇー……めっちゃ落ち込んでるがな!えぇ!?嫌だよこの雰囲気!?
例えるなら友達の友達と二人きりの空間のような……気まずいけどどうしようもないあの状況!
ξ;゚⊿゚)ξ「く、クー!? どうしたの!? ホラ、元気出して!」
川 ´ -`)「ドクオが〜……、一緒に買い物したかった〜……」
クー!?あなたのキャラは、そんなんじゃないよね!?
第三話で語り部担当してからあなたのキャラがガンガン崩れてるわよ!?
ξ;゚⊿゚)ξ「ほ、ほら! 新しい服かっておしゃれしたらドクオも振り向いてくれるかもよ!?」
川 ゚ -゚)そ ハッ!
川 ゚ -゚)「そんなところで何をしている、ツン。ほら、早く行くぞ」
ξ;゚⊿゚)ξそ「切り替え早っ!?」
123
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:45:34 ID:6kQ5wUhE0
ま、なんだかんだでクーが元に戻って良かった……なーんて思っているときに、クーの携帯電話が鳴った。
着信音は「ゲッターロボのテーマ」、良い趣味してやがるじゃねぇか。
ちなみに私はロボットアニメではグレン○ガンが好きだ。
やっぱりグレンラ○ンはカ○ナが死ぬまでが 川;゚ -゚)「おい、ツン!? 聞いてるか!?」
ξ;゚⊿゚)ξ「……えっ、あっ、呼んでた?」
川;゚ -゚)「……ああ、というかかなり不味い事になった」
いかんいかん、トリップしてた。
そういえば心なしかクーの顔が少し青い? 取り乱してるようにすら感じる。
不味い事っていうのはそこまでの事なのか?
疑問を持った私がクーにその旨を伝えると間髪いれず答えが帰ってきた。
川;゚ -゚)「ヒートが、攫われたかもしれん!!」
ξ:゚⊿゚)ξ「なっ!?」
――――――クーの声を聞いたとき、真っ先に私は「噂をすれば影が差す」という言葉を思い出した。
124
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:46:50 ID:6kQ5wUhE0
【時間は3分ほど遡る】
クソ、クソ、クソ、クソ、クソ!
クソ、クソ、クソ、クソ、クソ!!
(♯゚ω゚)「くそォォォォォォ!!!!」
どうして僕というものがついていながら、ヒートちゃんを見失った!!
……最初はただの迷子かと思った。
僕がお金の両替に行ってる間に他のゲームを見に行っちゃったのかな、なんて思ってた。
でも違う!ヒートちゃんはゲームセンターのどこにもいなかった!
騒がしいレースゲームの機体の周りにも、ヒートちゃんの好きな格闘ゲームの機体の周りにも!
……そして頭をよぎるのは自分たちが追うと決めたばかりの誘拐犯のこと。
僕がたがだか10mやそこらの場所にある両替機で1000円を両替している間に誘拐が起きてたのではないか。
考えれば考えるほど僕の思考は悪い方向に向かい、ぐちゃぐちゃになっていく。
ぐちゃぐちゃに、ぐちゃぐちゃに。
125
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:48:00 ID:6kQ5wUhE0
い
噂 な
を け
す い
れ は
ば て
影 れ
が ら
さ げ
すさまじい混乱で頭がぐちゃぐちゃに
な が ん
お い げ
ひ た ん
/ い わ
と よくない状況 ざ
は じ
ど ゃ
こ な
に い
――――――ぐちゃぐちゃに。
126
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:49:24 ID:6kQ5wUhE0
このままではいけないのに、僕の頭は一向に良い考えを思いつこうとしない。
ああ、なんでこんなにも僕は無力なんだよ!!
……とりあえずクーに連絡しよう。
もしかしたら気まぐれを起こしたヒートちゃんが大好きな姉のクーの所に戻っている可能性も0ではないのだから。
震える指で携帯でクーの携帯の番号をプッシュしながら僕は走る。
ショッピングを楽しむ人たちが僕をいぶかしそうに見ているがもう関係ない。
127
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:50:06 ID:6kQ5wUhE0
(;゚ω゚)「もしもし、クーかお!?」
『あ、あぁ。クーだが……どうした? ブーン、そんなに慌てて……。財布でも落としたか?』
―――走る走る
(;゚ω゚)「そっちにヒートちゃんは来てないかお!?」
『ヒートか? 来てないが……、どうしてだ』
―――誘拐犯のいそうなところに
(;゚ω゚)「クソっ! マジかお!! じゃあ僕はどうすれば……っ!」
『おい、ブーン! 落ち着け! どうしたというんだ?』
―――誘拐犯の居そうなところってどこだ
(♯ ω )「ヒートちゃんがっ! どこにもいないんだお! 誘拐されたかもしれないんだお!」
『……はぁ!? おまっ、何を言っているんだ! ブーン!』
―――暗がり? 路地裏? 駐車場?
(♯ ω )「クー、そういうことだから。スマンお」
『なっ、もっと詳しく説明しろ!b ブチッ!
―――とにかく探さなきゃ、探さなきゃ。
128
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:51:29 ID:6kQ5wUhE0
ピーンポーンパーンポーン
129
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:51:55 ID:6kQ5wUhE0
『私立VIP大学付属高校2年生、内藤ホライゾンさま〜』
『三階、迷子センターにて、お連れの素直火糸さまを保護しておりま〜す』
『この放送をお聞きになりましたら大至急、迷子センターまでお越しください〜』
(♯゚ω゚)
( ゚ω゚)
( ^ω^)
ヽ(^ω^)/ ズコー
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
130
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:52:48 ID:6kQ5wUhE0
えぇぇぇえぇぇっぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇっぇぇ!!!??
ちょっ、おま、えぇぇぇぇえぇぇぇぇぇっぇえぇっぇえ!?
うわ、マジで!?
……もしかして僕一人でものすごい勘違いしてた?
つーかヤベェ、携帯がめちゃくちゃ鳴ってる。
焦っててクーに滅茶苦茶な電話かけちまったからな……。
出たくないなー、超恥ずかしいじゃん僕……。
131
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:53:15 ID:6kQ5wUhE0
( ^ω^)】ピッ
( ^ω^)】「……はい。はい。本当に申し話分けないと思っていますお」
( ^ω^)】「どういうことか説明しろ?いや、僕がむしろ説明して欲しいです」
( ^ω^)】「あ、ハイ。……迷子センター? そこで合流? 分かりました……」
( ^ω^)】「本当すいませんでした……え? ドラドララッシュはちょっtブチッ
( ^ω^)「………」
( ´ω`)「死にたい」
132
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:54:15 ID:6kQ5wUhE0
この後、迷子センターで合流したツンとクーに「不安にさせやがって!」と言われながらフルボッコにあいました。
この部分はあえて描写しません、思い出したくもないからです。
あと、ヒートちゃんはフサギコ人形そっくりの野良猫がゲーセンの外に居たらしかったそうで……。
そいつを追っかけていたら、路地裏にいったり店の周りをぐるぐる回ったりしたりして気がついたら迷子センターに居たそうだ。
本当に紛らわしい事をしないで欲しいが、クーにお説教をくらって涙目になっている彼女を見たらなんだかホッとしてしまった。
そういえばツンとクーと一緒にドクオがいなかったので電話かけてみたらお留守番サービスにつながりました。
僕たちがパニックになっている間あいつは……。
今度あいつの部屋で犬を呼んでやる。
――――――しかし、物語はまだ終わらない。
――――――こんな拍子抜けのハッピーエンドを誰が望むだろうか
――――――むしろ、今からが始まりだ。
始まりはヒートがふさふさした猫を追って路地裏に飛び込んだとき。
始まりはブーンが格闘ゲームの機体の近くでヒートを探していたとき。
始まりはツンとクーが漫才をしていたとき。
133
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:55:10 ID:6kQ5wUhE0
∧ ∧
三三三ノハ*゚⊿゚)「ふぅぅさぁぁぁねぇぇぇこぉぉぉぉ!!」 三三三ミ;;゚Д゚彡「ギニャ――――――!!」
<ヽ ∀゚>(今しかない……ニダね)ザッ
( ゚) 「オイ」
<ヽ ∀ >「!?」
( A゚) 「こんな薄暗い路地裏でなにやってるんだ?」
<ヽ`∀´>「……ホルホルホルww、いえ実は財布を落としてしまって……」
( A゚) 「へぇ、俺には……」
('A`) 「女子中学生の尻を、ゲームセンターから追っかけてたようにしか見えなかったがな」
('A`) 「そんなに中学生が好きかい? ロリコンさん、いや、誘拐者さん?
<ヽ`∀´>「…………」
('A`) 「…………」
134
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:56:10 ID:6kQ5wUhE0
沈黙、それは肯定ということだろう。
ゲームセンターに入ったときいきなり女子中学生に「大好き!」と言われているブーンが視界に入ってきて敵意を覚えたが……。
この男は俺より、さらに濃い敵意をヒートに向けていた。
さらにヒートが、どこから紛れ込んだか知らんが、猫を追っかけていったときコイツは真っ先にヒートを追った。
しかも怪しまれないギリギリの距離をつかず離れずで追う犯罪者のやり方で、だ。
少しでも怪しいと思った、俺の勘はどうやら正しかったらしい。
で、今。こいつは今明らかに何らかのアクションをヒートに起こそうとした。
つまりこいつは今、ヒートを……。
<ヽ`∀´>「気配はなかったニダよ?」
('A`) 「警察官の息子でね、尾行の方法は昔叩き込まれたのさ」
<ヽ`∀´>「……へぇ」
そしてまた沈黙、さっきまで聞こえていたヒートの声が今は聞こえないのは僥倖だろう。
気のせいか相手は迷っているようにも見える。
135
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:56:52 ID:6kQ5wUhE0
<ヽ`∀´>ー3「ふぅ……」
('A`) 「どうした?」
格闘なら親父から自警術はそこそこ学んだ。
少なくとも素人相手なら年上相手でも負ける気はしない。
それに俺とあいつの間には10メートルほど距離がある、奇襲はないだろう。
いざと言うときのためにブーンたちに連絡しておくべきか?
いや、でもあいつらまで危険な目にあわせたくない。
<ヽ`∀´>「もう、しゃーねぇニダ」
('A`) 「は?」
<ヽ`∀゚>「お前でいいや」
136
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:57:22 ID:6kQ5wUhE0
奴がそう言った瞬間、気がつけば目の前にナイフがあった。
(;'A`)そ 「……なぁっ!?」
三<ヽ`∀゚>つ=||ニ> 「ちょーっと、寝てもらうニダよっ!!」
……馬鹿な!?10メートルの距離をココまで速く詰めてくるとは予想外だぞ!?
こいつ素人じゃねぇっ!? 奇襲がないと……油断したっ!
137
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:58:04 ID:6kQ5wUhE0
狭い路地裏
ヤバ、近すぎる。
三<ヽ`∀゚>つ=||ニ> ('A`;)
回避?無理。
迎撃?駄目だ
三<ヽ`∀゚>つ=||ニ> ('A`:) ちょ、どうすれば
受け止める?それしかないか?
三<ヽ゚∀゚>つ=||ニ>⊂('A`;) だがナイフを受け止めてどうする?
能 力 を 使
俺の脳みそが答えに達する前に……、奴のナイフは反射的に突き出した俺の右手を切りつけていた。
〜fin〜
138
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 20:59:26 ID:6kQ5wUhE0
これで第四話終了です。
読んでいただいてありがとうございました!
……思ったより速く終わったので少ししたらもう一話投下します
139
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:08:04 ID:6kQ5wUhE0
『第五話前編、ドクオの戦い』
<ヽ;`д´>「あっ、ヤベッ! 切り付けちまったニダ!」
( A ) ッ―――!!
<ヽ;`д´>「血の処理ってメンドイ……って、え?」
奴のナイフは確かに俺の手に触れた。
そう、俺の手に触れたのだ。
・・・・・・・・・
<ヽ;`∀´>「ど、どうなってるニダ?」
<ヽ;`∀´>つ=||ニ)「ナイフが溶けてる……?」
釗
釗
<ヽ`∀´>「――! じゃあアイツは!!」
( ∀) ――――っ!!!
今の俺と奴の距離は30cmほど。
そしてあいつは狼狽しきっている、つまりこれは――――
チャンスだ。
140
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:08:58 ID:6kQ5wUhE0
(♯'A`)=つ )∀゚>・:∵ガッ 「っらぁ!!!」
まず顔面に一発入れる、これでもう少しだけ奴の隙を作れる。
勢いを殺さないままに右足を軸として裏拳を繰り出す、やつの左頭部にHIT。
狭い路地裏なのでやつはそのまま壁に体を打ち付けて崩れ落ちる。
―――――そこにすかさず!
(♯'A`) 「踵落とし、っだ!!」
<ヽ ∀ >・:∵グブッ
全力でコイツの腹に勢いをつけて踵を叩き込む。
容赦はしない、できない。
コイツは躊躇なく人間にナイフを向けられる奴だ、そんな奴に容赦していたらこっちがやられる。
とにかく俺は二発、三発と踵落としを叩き込む、が……。
141
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:09:48 ID:6kQ5wUhE0
<ヽ♯ ∀ >「なめ……っ!」
(;'A`) 「!?」
足を捕まれた、コレはヤバイか?
逃れ……られない、なんて力だコイツ!?
<ヽ♯`∀´>「舐め……るなっ!! 獲物の分際でっ!」
( A)・: クゥッ!
アイツ、亀をひっくり返す要領で思い切り俺を投げやがった。
おかげで俺は強く背中を打つ、口から少し血が漏れる。
……だがこの体制なら、カウンターを打てる。
仰向けで寝転ばせた俺に追い討ちをかけてくるアイツに、思い切り頭突きをかましてやれば……!
<ヽ`∀´>三 サッ!
(;'A`) (後ろに飛んだ、だと!?)
普通の人間ならここで追い討ちをかけてくる、でもコイツは5mほど俺から離れた。
やっぱり、コイツは戦闘の素人じゃないのか……!
142
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:10:28 ID:6kQ5wUhE0
<ヽ`∀´>「お前、何ニダ?」
<ヽ`∀´>つ=||ニ)「この溶けたナイフ、お前の能力のせいニダね?
釗
釗
<ヽ`∀´>「『覚醒』もしていない奴に、鉄を溶かすような能力はあるはずがないニダ……」
『覚醒』? なんじゃそりゃ、漫画でもあるまいし……。
だが、会話で油断を誘うのはアリだな……、それにコイツの情報を聞きだせる可能性もある。
そう結論付け、俺は起きあがりながら質問に答える。
143
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:11:10 ID:6kQ5wUhE0
('A`) 「『覚醒』っつーのは何か知らんが俺はただの男子高校生さ。ちょっと喧嘩慣れした、な」
<ヽ`∀´>「ふぅん……、じゃあその能力は?」
俺の能力の情報を奴に与えても良いだろうか?
事態が不利にならないとは思うが……、まぁいいだろうか。
('A`) 「ナイフのとけた部分を舐めてみれば分かると思うぜ?」
<ヽ;`∀´>「舐めっ……!?」
('A`) 「あぁ、大丈夫だ。毒物なんかじゃない。そうだったらよかったんだがな」
<ヽ`∀´>「まぁ、そうニダね……」ペロッ
こいつは警戒心が薄い人間だ、ということがとりあえず分かった。
普通舐めないだろ…………。
どうやら身体能力は高いが、頭は大分ポンコツらしい。
<ヽ;`∀´>「甘っ! 何ニダ!? コレ!? プリン!?」
リアクションもでかい。
確定だ、こいつは、かなり頭が悪い。
144
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:11:53 ID:6kQ5wUhE0
('A`) 「俺の能力の名前は『プリンセス・プリンセス【プリンのお姫様】』って言ってな、鉄をプリンに変えることができる」
そういって俺はそこら辺に転がっていた鉄くずをプリンに変える。
ぐちゃっと言う音を立ててプリンが地面に落ちた。
あ?今ココでハッタリを打つべきだったか?『万物をプリンに変える』とか。
でも流石にそれはバレるか、強すぎるし、……それにハッタリはもう打ちおわったしな。
<ヽ`∀´>「……成るほど、だからナイフでの一撃が無効化されたわけニダね」
('A`) 「そーゆうこと、残念だったな」
あの時、反射的に右手を突き出してよかった。
俺の両手のどちらかに鉄が触れないと俺の能力は発動できない。
まぁ、コレは言わないが。
145
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:12:57 ID:6kQ5wUhE0
<ヽ`∀´>「……ちょっと見誤ってたニダ、能力ってやつを」
('A`) 「……能力っていや、『覚醒』ってのはなんだ?」
そういやコイツは俺の能力に関して話すとき『覚醒』って言葉を使ってた。
なんだか知らんが知っておいて損はないだろう。
<ヽ`∀´>「いえないニダ」
(;'A`)「即答かよ……」
<ヽ`∀´>「でも……」
<ヽ`∀´>「ウリを倒したら教えてやっても良いニダよ、っと!」
(;'A`) 「うおっ!」
セリフを言い切ると同時に奴は距離を詰めてきた、やはり5mなど奴にとって距離に入らないのだろう。
だが俺だって、ただおしゃべりに興じていたわけではない、奴の攻撃の後の先をとるために体制を整えていた。
(♯'A`) 「お前の行動なんて百手先まで読めるんだよ!!」
<ヽ;`∀´>「ニダっ!?」
146
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:13:37 ID:6kQ5wUhE0
突っ込んできた奴の右手で繰り出す大振りのパンチをかわし、すかさず腹にフックをいれる。
奴の突っ込んできた運動エネルギーも利用して威力は上々だ。
<ヽ ∀ > ク ゙ブッ!
蛙がつぶされたみたいな声を出して奴は吹き飛ぶ。
多少、身体能力が高くて戦闘に関して素人でなくてもあそこまで直線的な動きとしてくれるならカウンターは容易だ。
(;'A`) 「……?」
だが、こいつ……いくらなんでも弱すぎないか?
確かに俺は親父から護身術を習ってはいたが、それでもほんの少しだ。
ここまで圧倒出来るなんて逆におかしくないか?
147
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:14:36 ID:6kQ5wUhE0
(;'A`) 「――――っ!」
俺の嫌な予感に反応するように奴は立ち上がる。
今のはかなり手ごたえがあったんだがな……気絶しても良いぐらいの。
<ヽ ∀ >「一つ、分かったニダ」
(;'A`)「…………」
なんだ……? こいつの雰囲気が変わった?
よく分からない、でも、冷や汗が止まらないのは何故……だ?
148
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:15:06 ID:6kQ5wUhE0
<ヽ ∀ >「単純な体術ではお前のほうが強いみたいニダ、ウリも、プライドを捨てて認めるニダ」
悪寒が走る。
間違いない、さっきまで俺は優勢だった。
<ヽ ∀ >「だから、ウリもお前を一人の敵と見るニダ、獲物じゃなく」
さっきまでコイツは―――手加減していたのか?
そんな馬鹿な、ありえない。
<ヽ ∀゚>「ウリを本気にさせたこと―――」
――――――――――――――――――――後悔するニダよ?
149
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:16:06 ID:6kQ5wUhE0
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!
脳が危険信号を全力で出す、「逃げろ」と俺の中の何かが告げる。
こいつマジで手加減してやがったんだ。
俺の事を捕まえる為の「獲物」じゃなくて殺すための「敵」として判断した今、俺はコイツに敵わない。
でもここでこいつを野放しにしたら、また新しい犠牲者が出る。
俺は逃げるわけにはいかないだろ!? 震えるなよ、俺の脚……っ!
<ヽ ∀゚>「――――発動」
(;'A`)「っ!」
<ヽ゚∀゚>「『金の鏡』【サイレントキル・ミラー】 !」
――――――――――――本当の戦いが始まった。
〜fin〜
150
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 21:17:43 ID:6kQ5wUhE0
以上で今日の投下は完全に終了です。
読んで頂きありがとうございました。
批評をかなり切実に求めております、お手数ですがよろしくお願いします
151
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 22:28:00 ID:Hb76NWkc0
>>150
乙!いま一話から一気読みしてきた
それで批評というかなんというかなんだけど、
俺からみるとキャラクターの感情の変化が不自然な部分がある
具体的な箇所は三話冒頭の川 ゚ -゚)と四話の( ^ω^)がヒートを探すシーン
クーの怒り方が急だし、内藤も突然慌てているように見える
特に気になったのは、内藤の方だね
「誘拐事件」っていうのが念頭にあって、
ヒートいない→誘拐だ!という風に内藤が短絡的に考えるっていうのはおかしくないんだけど、
この時点の内藤には出来ることはまだあるわけだよ
ヒートいない→ヒート携帯に出ない→クーのところにもいない→)ry
……という風に確認をとってから、やっぱり誘拐だ!となるのが自然じゃない?
さらに、場面転換の直後にブーンが錯乱しているシーンがあるのも不自然感を大きくしてる
クソ!ってなるまでの心理描写がないから、
どうしても読み手としてはやっぱりいきなりキレているように見えてしまうんだよ
こういう部分があると、キャラクターを動かしている作者が透けて見える感じで残念
ところで「面白いのを書けているか自分では分からない」って言ってたけど、
それは自分でわからないのは当たり前だよ
書いた人間とそれを読む人間で視点はまったく違うわけだから
……少なくとも俺は楽しく読ませてもらった
次回も楽しみに待ってる
152
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 22:56:12 ID:6kQ5wUhE0
>>151
丁寧な批評、本当にありがとうございます。
そこまで細部まで読んで頂けるとは作者冥利に尽きます。
感情の起伏……ですか。
確かに改めてみると不自然かもしれませんね……。
これからはその部分に注意して書いてみます。
そして、もっと自分の書いてるものに自信を持ってみます。
次回も期待の一言で大分やる気ももらいました。
次の投下まで頑張ります!
153
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 23:04:23 ID:Wp7ljvH2O
辛口でいくよ
とりあえず地の文に僕は、とか俺が、が多いそのせいで一人称か三人称ハッキリしないな
まぁ一人称だと思い説明する
視点を唐突に変えると場面を追いづらくなる。
あと心理描写を増やした方がいい、キャラが薄く感じる。
地の文が説明や会話の延長ばっかになってるから、参考にオムのパラドックス読むといいよ。
会話に無駄がない。何か必要な事しか喋ってない感じがする。
まず、キャラの性格を固めて、どんな会話になるか頭の中で描け。7xの厄姫が参考になる。
設定は面白いが、酷な話、面白い設定は誰にでも思い付く。だから、結局は文が重要。
上記の作品だけでなく様々な作品や小説を読んで、表現力を身につけて。
調子に乗ってすみませんでした。
154
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/15(日) 23:25:33 ID:Epa8WkK20
地の文は歯車がうまかったよな
これからの話がどうなるかわからないけど、あんまりシリアスじゃないならそこまで濃くする必要はないと俺は思う
155
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/16(月) 01:04:02 ID:tjS3OIQE0
俺歯車も歯車の地の文も好きだけど、あれは冗長なだけで上手くはないと思う
まあ特定の何かだけを読むと影響されすぎたりするし、よく言われるけど本沢山読むのが一番だよ
156
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/16(月) 20:29:21 ID:eOIhKkcI0
>>153
>>154
>>155
批評、アドバイス、オススメ作品、御教授感謝します。
「厄姫」「歯車」は以前読んだのですが、もう一度!読み返してきます。
「パラドクックス」は始めて聞く作品なのでワクワクしながら読もうと思います。
皆様の声を聞き、書き溜めておいた12話まで抹消したので投稿スピードは……。
たぶん遅くなります。
しかし!そのぶんクォリティをあげていきます。
皆さんのアドバイスを無碍にしないため頑張ってきます。
「目指せ、完結!」を目標に!
157
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/17(火) 02:22:13 ID:yqHpQcvo0
乙。がんばって
今まで読んだ中で地の文が上手い(読みやすい)と思ったのは、
( ^ω^)奇人達は二十一グラムの旅をしますようです
( ФωФ)ささやかな怪異を含む静かな群像劇のようですζ(゚ー゚*ζ
とかだな
すんなり情景が頭に入って読みやすかった
158
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:21:50 ID:F/M3wy1k0
( ・∀・)作者です。
数々の作品を読んで生まれ変わった俺の作品を見ろ!!
……つってもそこまで急激に成長はできませんが……。
とにかく! 超能力バトル、シラネーヨ先生に続いて投下します!
第五話、はじめますぜ!!
159
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:22:50 ID:F/M3wy1k0
〜あらすじ〜
ドクオとニダーが戦ってます
160
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:23:11 ID:F/M3wy1k0
蛇に睨まれた蛙。
この言葉を聴いたとき、俺はくだらないと思った。
実際、人間が蛙の考えを、強いて言うなら他の生き物の考え方を強要しようだなんて馬鹿馬鹿しい。
それにもしかしたら、蛙の小さな脳みそは蛇ににらまれた瞬間「絶望」などは認識していないのかもしれない。
蛙はただゲコゲコ鳴いているだけなのかも。
……それに比べて人間は「絶望」を認識してしまう。でも、そのおかげで「幸せ」も認識できる。
奇麗事かもしれないがコレが俺の持論だ、だから俺は人間に生まれてよかったと思っている。
だけどこの時……。
後にニダーという名前を持つ事を知らされることになる、この男に睨まれた時。
そして同時に俺の脳内の許容容量を遥かに超える「絶望」をぶち込まれた時。
―――――――生まれて初めて俺は蛙になりたいと思った。
『第5話後編、ドクオの戦いⅡ』
161
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:24:41 ID:F/M3wy1k0
(;'A`) 「…………っ!」
ドロリとした粘着性のある汗が俺の額を伝い落ちる。
さっきまで俺は間違いなくアイツを圧倒していたはずだった、全力のフックも、遠心力を加えた裏拳も、それに踵落としも叩き込んだ。
さらに、俺自身はまだほとんどダメージをくらっていないし罠もしかけてある。
強いて言うならさっき投げられたときに打ち付けた背中が少し痛むくらいだ。
……しかし、目の前の男は俺に「優越」というものを一切感じさせてくれなかった。
逆にまるでこっちが追い詰められたような、「劣勢」にあるような錯覚すら感じる。
<ヽ`∀゚>「……さっき、お前はウリに能力を教えてくれたニダね」
(;'A`)「……あぁ、だがそれがどうした?」
……この状況で語りかけてくるってことは、どういうことだ?
俺の隙を作るため? 違う、さっき確かめたとおりコイツはそんな頭脳戦を仕掛けてくるタイプじゃない。
何かを待っている? 何を? 援軍など呼んだそぶりは無かったし、能力が時間差で発動するものだとしても弱い能力に攻撃力は期待できない。
……だが能力ってのはありえる線かもしれない。
アイツはさっき……【サイレントキル・ミラー】? とか何とか言っていた。
もしかしたら俺の動きを止められる能力かもしれないし、こいつの能力は知っておきたい、が……。
無理だろ……! いくらコイツが馬鹿でも能力聞き出すのは無理だろ……!
162
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:26:57 ID:F/M3wy1k0
【(*'A`) 「ね? 能力〜教えてよ〜?」
<ヽ*う∀´>「えぇ〜、でも〜……恥ずかしい〜」
(*'A`)つ 「もう、恥ずかしがりやなんだから!」
<ヽ*`∀´>「やだ! ドクちゃんの意地悪!」】
みたいなノリでも無理だろ、……つーか何だこのオカマバーの一場面みたいな想像、考えただけで吐き気してきた。
ヤベ、マジで何考えてんだろ。疲れてるのかな? 俺。……無事に帰れたらクーにマッサージしてもらおう。
とにかく! コイツが自分の能力をペラペラ喋りだすなんてありえない、それこそオカマバー作戦を発動させてm
<ヽ`∀´>「だから、ウリも、ウリの能力『金の鏡【サイレントキル・ミラー】』のことを教えてやるニダ」
(;'A`)「お前はオカマかぁぁぁぁぁぁっ!!?」
<ヽ;`∀´>「へっっ!? オカ……っ!? ウ、ウリはノーマルニダよ!?」
ビックリしたー……、内臓が口から出るかと思った……というか肝臓っぽいのが来てたよ、喉の奥に。
なんでいきなり自分の能力を明かしだそうとするの? 馬鹿なの? 死ぬの?
163
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:30:10 ID:F/M3wy1k0
…………………………。
え、でもちょっと待て。本当になんで能力を明かそうとしてるんだ、コイツ……!?
自分の手の内を明かす事とほぼ同義なんだぞ……?
手の内を明かせば確実にコイツは不利になるのに!
それなのに、俺に能力を教えてくるって事は――――――――
―――――よっぽどの馬鹿か。
―――――自分の実力に絶対の自信を持つ歴戦の戦士かって事……!
……前者であって欲しい、コイツが馬鹿なのはさっき俺の特製プリンを舐めたときに確認済みだ。
前者である確率はきわめて高い……はずなんだが。
……それじゃあ、さっき雰囲気が変わったアイツが出した濃厚な殺気の説明がつかないんだよなぁ……!
アイツに殺気に触れたとき、脊髄に液体窒素を流し込まれたみたいな悪寒が走った。
ただの馬鹿に一人の人間にそこまでの錯覚をさせる殺気が出せるわけが、無い。
(;'A`)「…………くぅっ」
164
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:32:59 ID:F/M3wy1k0
奴の言葉に反応をしようとしても、俺の体の中を駆け巡る嫌な予感が呻き声を出す事しか許してくれない。
そして、その俺の状況をあざ笑うかのように奴は語り続ける。
…………ん? でもこいつって……?
<ヽ`∀´>「ま、とにかく説明するとニダね。ウリは他人にウリの『症状』を移せるニダ」
(;'A`) 「……は?」
――やっぱり
<ヽ;`∀´>「いや、だから『症状』をズガーンと……」
(;'A`) 「えぇ……?」
――コイツに!
<ヽ;`∀´>「あれ? 分かり辛いニダ……?」
(;'A`) 「まぁ正直」
――自分の能力を説明する
<ヽ*`∀´>「あ! あれニダ! イメージ的に言うとポケ○ン交換みたいな!」
(;'A`)そ「余計分かり辛いっ!」
――頭脳なんてないっ!!
165
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:35:40 ID:F/M3wy1k0
うわっ、シリアスぶち壊し!
というか例え話が可愛いな、オイ!?
ちなみに、俺の小学校のときの相棒は「ユン○ラー」「ゴー○ト」「ゴーリ○ー」の三匹だった。
理由? 言わせんなよ恥ずかしい。
んだよ、オイ。その哀れみに満ちた目はなんだお前らコノヤロー。
……つーか、この状況は俺が悪いのだろうか、こいつの言葉の意味が分からない俺が悪いのだろうか!?
なんだろ、コレ。みかんをむいたら中身が腐ってたみたいなガッカリ感……。
やっぱり、こいつただの「よっぽどの馬鹿」なんじゃ……?
166
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:39:27 ID:F/M3wy1k0
<ヽ;`∀´>「あ―、もう説明し辛いニダね! だから、『症状』をバ―っとね!」
(;'A`)「訳が分からん!!」
<ヽ;`∀´>「ひどっ! ウリも頑張って説明してるニダよ!?」
(;'A`)「分からんものは分からん!」
<ヽ;`∀´> 「生意気言うニダねぇ、でもウリも説明できない気がしてきたし……」ゴソゴソ
(;'A`) 「……してきたし……?」
目の前の男は懐からカプセル? みたいなものを出しながら喋り続ける。
なんだ、アレ……? 見た目ドクターマ○オが持っているカプセルっぽいが
ん? というかこの男の言動……なんか嫌〜な予感が……。
三<ヽ`∀゚>「しゃあねぇから実践で理解してもらうニダ! ウリの能力、『金の鏡【サイレントキル・ミラー】』を!」
(;−A−) そ「きったねぇ!! あんだけ格好つけといてやっぱり不意打ちかよ!?」
167
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:42:58 ID:F/M3wy1k0
目の前の頭の悪い男は開き直りながら俺のほうに駆け出して来る。
予想はしてたとは言えど、俺は虚をつかれて俺は思わず目を閉じてしまった、これでは罠が使えない。
言っても俺はただの男子高校生だ。人間の反射行為を操るところまで鍛え上げてるわけじゃない。
が、衝撃に備えてガードは固めることはできた。さっき踵落としを受け止められたときに感じたが、コイツかなりの剛力だ。
ふざけてマトモにパンチでも受けでもしたら意識を持ってかれる。
……しかし備えども備えども衝撃はやってこない。
(−A`) 「…………?」
どうした事だろう、冷静に考えれば今の一瞬はかなりのチャンスだったはず。
いくら俺がガードを固めたからと言って、まさか攻撃を踏みとどまったわけも無い。
じゃあどうして……?
168
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:44:43 ID:F/M3wy1k0
('A`) 「……?」
そんな事を思いながら目を開けた俺の前には。
(;'A`) そ「…………!?」
俺の想像を遥かに超える光景が
て
(;'A`) そ「!!??」
_,
::::::<ヽ; ∀ >::::::「jkhzfんヴぃうhbずぅぅぅ」グギュルルルル
――――――広がっていた。
169
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:45:18 ID:AZ2uK6VY0
やっぱ下剤か
170
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:45:33 ID:F/M3wy1k0
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! グギュルルッルルル
『俺の目の前でさっきまで戦っていたおっさんが俺から1mくらい離れたところで腹を抑えてうずくまっている』グル?グルッルウルル!
な… 何を言ってるのか わからねーと思(ry
いやいやいやいや……、うん、いやいやいやいやァァァァ!? グルルルルル
本当にわけが分からない、あ、いまポルナ○フの気持ちなら分かる! ギュルッポプッ
演技……じゃないよね!? ブスゥー
だって「グギュルルルル」って聞こえてるもん! なんかちょっと臭いにおいするもん! オゴゴゴゴ……!
_,
<ヽ; ∀ >「あい……っかわらず、このっ……痛みにはなれないニダ……っ!」グルッルルル!
(;'A`) 「お、おい。大丈夫かよ……?」
171
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:47:39 ID:F/M3wy1k0
目の前に居る男は確かにさっきまで戦っていた男だ。
だが腹痛で苦しんでいる様子のこの男にとどめをさすのは人道的に無理だ。
もしここでとどめでもさしたらゲームではBADエンド直行だ。
ナイスなボートのなかには誰も居ませんよ? ってことになる。
元々、俺はコイツと正当防衛で戦っただけだ。
今はこいつを助けて、後で拘束して情報を聞きだしても良いのではないか?
_,
オゴゴゴ <ヽ; ∀ > ('A`ii) ))クセェ
とりあえず近づかんことには話が始まらない
172
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:50:33 ID:F/M3wy1k0
_,
オグググ <ヽ; ∀ > ('A`ii) ))モラシテ…ナイヨネ?
そう考えて俺は臭いにおいを我慢して近づく
_,
(( <ヽ; ∀゚>つ(゚A`;)そ
―――そういえばあいつの持っていたカプセルはなんだったんだろうなんて、考えながら近づいて……。
ちょんっと、アイツの手が
_, ピトッ
<ヽ; ∀゚>ノ(゚A`;)
――――俺の頬に触れる直前まで俺は暢気に考え事をしながら近づいていた。
173
:
眉毛ずれすぎワロタ……
:2011/05/21(土) 23:51:49 ID:F/M3wy1k0
(;'A`) 「おまっ!? な、なにを!?」
<ヽ`∀´>「ふぅ、スッキリしたニダ〜」
(;'A`)そ 「……えっ? なっ……っ!? お前、腹痛は!? まさか俺を出し抜くための演技!?」
<ヽ`∀´>「演技って言ったら封神演技って知ってるニダ? ウリはスー○ーシャンが好きで……」カクセイ モード ガ イカスニダ
(;'A`) 「黙らっしゃい! とにかくお前の腹痛は演技だったのか!? それなら何故できた隙を突いてこない!? あと俺は武聖○が好きっ!」オトコラシスギ フイタ
<ヽ`∀´>「ホルホルホルww色々的外れニダよー、もう少ししたら答えが分かるニダ」
(;'A`) 「答えって……って、ん?」
腹部への一瞬の違和感。
そして、――――――――――――――――――――腹部に走る激痛。
::::::(゚A`):::::: 「おごごごごごごご!!?」グルルルルルルル
174
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:53:57 ID:F/M3wy1k0
……痛いィィィィィィィィ!! ハンパねぇェェェェェェ!!
なんだ!!? 何をされた!?
賞味期限が3ヶ月切れた牛乳を飲まされたみたいな腹の痛みっ!
いや、腹の痛みなんか問題じゃない!
問題は今、俺は殴られた訳でもなく蹴られた訳でもなく……超能力で攻撃されたって事!
………………………
(i A )「おま……っ!? ありえない、超能力、は! 人畜無害なもので、あって!」グキュルルルルル
<ヽ`∀´>「……平和ボケしてるニダね、まぁそれが普通なんだろうけど」
(i A )「 平和……ボケだと? ……っ! お前、それよりっ、俺に何した!?」グルッグルルルル
<ヽ`∀´>「お前も見ただろうけどウリは特製の薬を飲んだニダ、即興性の下剤ニダ」
(i A )「…………っ! ……っっ!」(大きい波がァァァ来てるゥゥゥ!)
痛いよォォォォ!!! 奴の言葉も頭に入ってこねェェェェェェ!!!
あ、やべ! 出そう! 尻から茶色い物でそう! 喋ってたら口からも何かでそう!!
175
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/21(土) 23:56:44 ID:F/M3wy1k0
<ヽ`∀´>「ウリの能力、『金の鏡』【サイレントキル・ミラー】は症状を移す、身をもって分かってくれたニダ?」
(i A ) 「やっぱり……っ! 能力……なの……か?」グググググ
<ヽ`∀´>「そーいう事ニダ、まぁ厳密に言うならウリは能力で、ウリの痛みをお前に移した。
ウリの痛みや菌を鏡みたいに他人に映すから『金の鏡』、洒落がきいてるニダ?」
(i A )「座布団をっ、一枚なら……やれるくらいには……なっ! うぐっ!」グルゥゥゥゥ
痛みにも少しは慣れてきて、そのおかげで頭も少し働くようになってきた。
……油断した、本当に油断した。
何で俺はコイツを一時的にでも助けようと思ったんだ……っ!? 人にナイフを平気で向けられる人間を……!!
<ヽ`∀´>「で、目の前で隙だらけでうずくまってる人間をウリはどうすれば良いニダ?」
(i A )「…………!?」 グギュル!?
176
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 00:02:00 ID:lS.NBWtM0
ヤバイ、果てしなく嫌な予感が……。
そうだよ、逆に何でコイツは今まで攻撃してこなかったんだよ!?
<ヽ♯`∀´>「こうやって……っ! 思いっきり蹴ってやれば良いニダかぁっ!!?」ドゴォッ!
(iiA゚)「うげふっ!!」
……景色がものすごい勢いでスライドしていく。
目の前の男が2m、3mと、どんどん離れていく、痛い、腹を蹴られた。
車がピンポイントで腹にぶつかったらこんな感じじゃないだろうか。
狭い路地裏を際限なくぶっ飛ばされる。
このまま永遠に飛び続けるのかとおもったが別にそんなわけなどなく、重力にしたがって俺の体は思いっきり地面にたたきつけられる。
( A゚)・:∵「ぐぼっ」
177
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 00:03:04 ID:lS.NBWtM0
意識が
とぶ
やばい
ふみとどま れ
あ、
ウンコが
もれ……?
(ii゚A゚) 「漏らしてたまるかァァッァァ!! 準主人公が漏らしたら作品がイメージダウンするじゃねぇかァァァッァ!!」
178
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 00:10:29 ID:lS.NBWtM0
ちょっぴりの意地と作品の名誉にかけて俺は立ち上がらなければならない。
腹は痛い、奴の能力にやられた痛みもに思い切り蹴られた痛みがかさなって穴が開いたみたいだ。
「ばぬぅ」って言っても違和感ない痛みだ、あ、シラネーヨ先生、これからも頑張ってください。
<ヽ`∀´>そ「おぅっ!? まだ立ち上がれるニダか!? 根性あるニダね! あとメタ発言自重するニダ」
俺からかなり離れたところで余裕たっぷりの表情の男が言う。
油断しきっている感じだ、そりゃそうだろ、あんだけの一撃を当てたんだ。
―――――――こいつは今、勝利を確信して油断しきっている!
そこを上手く突ければまだ、勝機は、あるっ!
上手くさっき仕掛けた罠にでもはまってくれれば確実に勝てるんだ……っ!
罠にはめるためにもまずは……。
(ii A )「……全然、効かないぜ? お前の一撃なんかよ!!」
179
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 00:12:57 ID:lS.NBWtM0
……挑発を仕掛けるっ。もちろん言っている事は嘘だ、本当は滅茶苦茶痛い。
口から色々なものを吐き出してしまいそうなぐらいに。
<ヽ♯`∀´>「ニダ!?」
良かった、挑発は成功したっぽい。
こいつがもう少し観察力があれば確実に見破られていたな。俺がもうヤバイこと。
(ii A) 「ほら、もう一度蹴ってこいよ。正直そんなキックじゃ何回くらっても気絶できねぇけどww」
<ヽ`∀´>「…………?」
!? やばい、少し挑発があからさますぎたか!? 怪しまれたら終わりだ。
このままここに放置されたら自分は負ける!
もう一押し、もう一押し!
180
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 00:15:51 ID:lS.NBWtM0
(iiA) 「どうした? もしかして日本語が理解できなかったか? まさか日本人じゃないのかよww」
<ヽ♯`∀´>「……日本人じゃなかったら駄目ニダか? 日本語を理解するのは」
っし! なんとか持ち直した!
<ヽ♯`∀´>「お前ら日本人はいつもそうニダ、人種だけでウリたちを差別して……!」
……? ヤバイ、ちょっと焚き付けすぎたか?
<ヽ♯`∀´>「お前なんかウリが止めを刺すまでも無いニダ、そこでウンコでも漏らしてろニダ」
(iiA) そ
これじゃあ駄目だ、負ける。
もっと徹底的に挑発をしなくては……っ!
181
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 00:18:16 ID:lS.NBWtM0
(iiA) 「……おいおい、もしかして近づく勇気が無いのww? さっきから怒ってるみたいだけど以外にチキンだなww」
(iiA) 「つーかお前の顔ww角ばってるなww角砂糖みてぇwwww」
(iiA) 「もしかしてキムチとかww食べちゃってますww? うはwwきめぇwww」
<ヽ`∀´>プチーン
ファッ<ヽ♯゚∀゚>ビョ――――ン!!!
<ヽ♯゚∀゚>「もうキレたニダ、もうキレたニダ、もうキレたニダ、もうキレたニダ――――――っ!!!
ウリを馬鹿にしやがって! ウリの母国を馬鹿にしやがって!!
黄色いサルがごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃごちゃ、うっせーニダよっ!!!
キムチ食べたら駄目ニダか!? 顔が角ばってたら駄目ニダか!?
お前の顔もボコボコに殴って変形させて角ばらせてやろうか!?
殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺すぅぅぅ!!」
182
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 00:33:38 ID:lS.NBWtM0
叫びながら奴がこっちに飛び掛ってくる。
黄色いサルはお前もだと俺は小さくつぶやいてみる。
……ここまではなんとか作戦通りにいけた。
あとは仕掛けた罠の発動のタイミング次第。
欝田ドクオ、一世一代の大勝負だ。
……やけに心臓の音が大きく聞こえる、自分の鼓動がココまで大きく聞こえたのは生まれて初めてかもしれない。
目の前の男の動きがスローモーションに見える。
(ii−A−) フゥ―――!
腹は痛いし体はきしむ。
目の前はぼやけるしコンディションは最低だ。
でも、――――――――――――――――――――――――――――――――失敗する気はしない!
183
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 00:40:21 ID:lS.NBWtM0
三<ヽ゚∀゚> (A゚ii)
――――瞬間を見逃すな
三<ヽ゚∀゚> =つ (A゚ )
――――発動のタイミングを見逃すな
┌────────────────────
│『プリンセス・プリンセス【プリンのお姫様】』
└─────v──────────────
!? <ヽ゚∀゚> (A゚ )
――――『プリンセス・S・M・プリンセス【女王様の拘束】』!!!
184
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 00:58:46 ID:lS.NBWtM0
俺の能力は、プリンを鉄に変える『プリンセス・プリンセス【プリンのお姫様】』と、
それを応用した『プリンセス・S・M・プリンセス【女王様の拘束】』の二つの使い方がある。
『プリンセス・S・M・プリンセス【女王様の拘束】』は俺が一度、鉄からプリンに変えたプリン限定で一瞬だけプリンを鉄に戻す事ができる能力だ。
……とは言っても本当に一瞬だし、かなりの集中力を使うのには要する。
さらに使える範囲は俺がしっかりプリンを目視できる範囲という使い勝手の悪さ。
<ヽ`∀゚>そ「なっ……っ、にぃぃぃぃ!!?」
ズザ―――――!! ((( ⊂⌒~⊃;゚A゚>⊃ (A− )
でも、勢いづいて走る相手の足に例え一瞬でも鉄が付着したら、バランスを崩すだろう?
……このときを待っていた。
最初に自分の能力をばらすというハイリスクな事をした代わりに、堂々と転がっていた鉄くずをプリンに変える事ができたのは良かった。
あのプリンを念のために自分の後方にになるべく広範囲に広がるように放り投げられた。
この路地裏は狭い一本道、俺のほうに来るには絶対に俺が作ったプリンを踏まなければいけない。
――――――それでも、このプリンを仕掛けた場所にあいつが走りこんでくるかはかなりの賭けだったけど。
185
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 01:12:34 ID:lS.NBWtM0
でも成功した。だから後は…………!!
(♯'A`) 「オォォォォォ!!!! リャァァァァァァァァ!!!」
できる限りの一撃をこの男に叩き込むだけ!!
∩/⌒ヽ
|('A`♯) <オオオオオオオ!!!!
ヽ つ
と,, .ノ
し'
川川川
(♯'A`)「 寝てろォォォォォ!!」
盛大にジャンプして、転んでいるあいつに思い切り蹴りを入れる!!
チャンスはもうこれしかねぇんだよ!!
186
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 01:17:49 ID:lS.NBWtM0
(ii'A`) 「うごぅ」グルルルルル
こ、このタイミングで腹が……っ!
だが体制を崩すわけは行かない、最高の一撃をコイツに叩き込む!!
───── -─
,、 _ ゙、′∵ _
─ / (♯´A`)ヽ ──-─,,--・,,,、∴ 、 <∀゚ > )
--( ∧ j i ̄ ̄ ゙゙゙゙̄ --∴・ ∵rニ-/⌒ ヽ
-- 勿 ,_ / / __,,,--- ̄ ″″・ i y ノ ノ |
丶ノ ノイ i,,_ノ /
─── / / ヽ ─── ,′ y i
/ /ヽ__ノ / / /
─── 巛 ─── ─ / < /
丶 \
───── _ _ 巛 ==┐ /ヽ )
// `` || | (_ノ
──── // ヽヽ ==┘ / /
~ ~~ (~,,_ノ
....... ....................... ............... . ................
. .. ...... ....................... ............... . .................... . . . .
187
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 01:19:05 ID:lS.NBWtM0
――――そのときの俺の一撃は、この上なく、きれいに決まった。
第五話後編 fin
188
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 01:22:15 ID:lS.NBWtM0
( う∀−)作者です、ねみぃ……。
(;・∀・) 書いてる途中に間違って書き溜めを消してしまいとても遅筆になってしまいました。
( ・∀-)そのため後半の展開がかなり雑で申し訳ありません
(;・∀・)今後は気をつけます、削除ボタンには……。
( ・∀・)ノシ では読んでいただきありがとうございました、また来週!
189
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 01:58:37 ID:Lbl4Dqsk0
おお来てたか!乙!
190
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 03:38:12 ID:gx7.HK6EO
成長しすぎてびびった
作者がんばれ!!応援してるぜ!!
191
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/22(日) 21:02:19 ID:lS.NBWtM0
( ・∀・)作者です。
今回は皆さんに言われた事を意識しまして……
キャラの心情の移り変わりを入念に書き込んでみました。
乙と応援の声は素直に嬉しいです、ありがとうございました。
もう少しこうしたほうが良いといったところがあれば引き続き批判をお願いします。
192
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/25(水) 22:13:36 ID:4o6D0ZP.O
>>191
批判×
感想、意見○
193
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/05/27(金) 01:13:51 ID:ErQYvfAk0
>>192
批判でぐぐってこい
194
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/07/17(日) 00:11:00 ID:4FKtySrU0
おーい
195
:
以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします
:2011/07/30(土) 00:15:48 ID:PsFhtjWU0
つんまんねぇぇぇぇぇ!!!!!
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