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月のうみのようです

1 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:06:28 ID:TMGUegYU0
実験作

2 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:08:23 ID:7qj.1IC20
   ゚ ・ 。: .゚:. 。* o・ :゚゚ 。゚  :∴゚ ・ 。: . ゚:. 。*  o・:゚゚ 。 ゚:∴。:  ゚。 ゚:. 。*  o・:゚゚ 。 ゚:∴。:  ゚
 ∴ 。o .゚ :.   。 o  ・ :゚゚   ・ : ゚゚ 。゚   :   ゚∴ ゚  ・ 。 : . *゚ ゚∴ ゚  ・ 。 : .
  o・ 。 ゚: .゚ ・  。 *: o・ :゚゚  。  /    ゚∴.゚ :.   。 o・ :゚゚ 。゚: ゚∴ ゚:・      ゚:. 。*  o・:゚゚ 。 ゚:∴。:  ゚
  。 :゚。 ゚ ・o゚ ・ 。:  .゚:. 。*  / o・:  ゚゚ 。゚ :∴。:  ゚。  ゚∵: 。o゚  ・ 。 ゚:. 。*  o・:゚゚ 。 ゚:∴。:  ゚ ゚:. 
     。 o・    :゚゚   。゚:  ゚  /  ∴゚  ・ 。:   *∵   ゚∵     *。 :。 o゜゚  o・。 ゚: .゚ ・  ・: ゚゚  
  ∴ 。 o・ :゚゚ 。  ゚:   ゚   /   ∴゚    。: .          *゚:.。  ゚∵* : 。o゚  ・  ・  .。  o・:゚゚   
      。゚: ゚∴.    ゚:.   /   。 o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・  ・: ゚゚  。゚:o・。 ゚: .゚ ・    o・。 ゚: .゚ ・  ・: ゚゚  
          ・ 。:.゚:   /     .。  o・:゚゚          。゚:゚ ∴ ゚ : ゚ ∵∴゚  ・ 。:   *∵ 
  ゚ ・    。゚ ・ 。  : ☆ .  ゚* ・  ゚。 :.  。 *o・: ゚ ゚ 。゚:  ゚。  。゚:゚  *゚ ゚* :* :・     o・。 ゚: .゚ ・  
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴宇宙の光と風を誘われて、いっせきのボートは進みます:  o・∵: 。o゚  ・ ∵: 。o゚  ・ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 ∴゚ o・。 ゚: .゚ ・  ゚:.。   ゚:.。   
。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。

                               男と少女のふたり旅 



                     上も下も星空で、星の残り香が二人をつつんでゆきます


                       /⌒ヽ      ,.
                  ( ^ω^)   <>ノハヘ
                 _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

3 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:09:41 ID:7qj.1IC20














                            月のうみのようです














.

4 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:11:14 ID:7qj.1IC20











                            宇宙をたたえた豊かな海

                                男と少女のふたり旅

                          月の魚と光のシャワーがボートを照らし

                           潮の香りが 星々を泳がせて



                                  1.豊かの海











.

5 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:11:59 ID:7qj.1IC20
( ^ω^)”


    ギィコ……
           ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξσ「ねぇねぇ、あの星は〜?」

( ^ω^)”「プロキオンだお〜」


    ギィコ……
           ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξσ「じゃああれは〜?」

( ^ω^)”「シリウスだお〜〜」


    ギィコ……
           ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξσ「あっちは〜?」

( ^ω^)”「リゲルだお〜〜〜」

6 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:12:49 ID:7qj.1IC20
( ´ω`)っ”「ふぅ。疲れたお〜。休憩」 コト…

ξ゚⊿゚)ξ「早く行こうよ〜〜」

( ´ω`)「おっおっ。僕には休憩が必要なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「さっきから休憩ばっかしだねー」

( ´ω`)「しょうが無いお。30越えなんだから」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイ

( ´ω`)「こしょばいお」

ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイ

( ´ω`)「お腹触るの禁止」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイツイツイツイツイ

( ´ω`)っ”「禁止だお」 グイ…

ξ゚⊿゚)ξ「つまんない」

7 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:13:51 ID:7qj.1IC20
( ´ω`)「ごろんしてなさいお」

ξ゚⊿゚)ξ「ごろんもつまんない」

( ´ω`)「そうかお。じゃあ僕はごろんするお〜〜〜」

(⊃´ω`)⊃ ごろ〜〜ん

ξ゚⊿゚)ξσ「ねぇねぇ。月の魚だよ」

(⊃^ω^)⊃「お! 噂の月の魚かお!」

ξ゚⊿゚)ξσ「うん。ほら」

( ^ω^)「どれどれ」

(*^ω^)「……お〜〜〜〜。光ってるお〜〜! 魚が光ってるお〜〜!」

ξ゚⊿゚)ξ「綺麗だね〜」

(*^ω^)「綺麗だお〜〜〜」


  チャプ……
         チャプ……


(*^ω^)「おっおっ。跳ねよる跳ねよる」

8 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:15:08 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「捕まえないの〜?」

(*^ω^)「お。あれ捕まえられるの?」

ξ゚⊿゚)ξ「知らない」

( ´ω`)「なんだおー。知らないのかお」

ξ゚⊿゚)ξ「だって触ったこと無いもん」

( ^ω^)「ツンちゃんの故郷には月の魚はいないのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「いないよ〜。凍ってるもん」

( ^ω^)「凍っちゃってるのかお……」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξσ”「ねぇねぇ、おじさん」 ツイツイ

( ´ω`)「ブーンだお」

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんどこにいるのかなぁ……」

( ^ω^)「う〜ん……。とりあえず人のいる所にいこうお〜」

9 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:17:39 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「うん……」

( ^ω^)「よしよし。きっと僕がみつけるお」

ξ゚⊿゚)ξ「ホント?」

( ^ω^)っ”「ホントだお」 なでなで

ξ゚⊿゚)ξ「約束ね!」

( ^ω^)「約束だお!」

ξ゚⊿゚)ξσ「はい」

( ^ω^)「……?」

ξ゚⊿゚)ξσ「ゆびきりげんまん」

( ^ω^)「なんだお、それ」

ξ゚⊿゚)ξσ「約束のやつ」

( ^ω^)「おー……。そういう文化があるのかお?」

ξ゚⊿゚)ξσ「ぶんかって?」

( ^ω^)σ「おっおっ。てくてく歩いてきた道だお。じゃあゆびきりげんまんだお!」

10 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:18:21 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξσ”「うん。ゆーびきーりげんまん」

( ^ω^)σ”「うんうん」

ξ゚⊿゚)ξσ”「うーそついたら はーりせんぼん のーーーます」

( ^ω^)σ「命にかけてお母さんを見つけろって事かお。したたかだお」

ξ゚⊿゚)ξσ”「ゆーびきった!」

( ^ω^)σ「お!」

ξ゚⊿゚)ξσ「おしまい!」

(*^ω^)「おっおっ! 約束おしまいだお! じゃあ出発だお〜〜〜!」

ξ*゚⊿゚)ξ「出発ーーー!」

(*^ω^)っ”「よいしょ〜〜〜〜、出発ーーーーーーーーーーーー!!」


  ギィコ……

          ギィコ……



.

11 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:20:16 ID:7qj.1IC20
(*^ω^)”「なんだっけ、ツンちゃんの故郷」

ξ゚⊿゚)ξ「アリストテレス!」

(*^ω^)”「そうそう、アリストテレス。そこにいるかもしれないおね、お母さん」

ξ゚⊿゚)ξ「うん! お家でごはん作ってるかなぁ」

(*^ω^)”「おっおっ。きっとそうだお。ツンちゃんの帰りを待ってるお!」


  チャプ
          チャプ


ξ゚⊿゚)ξσ「あ、月の魚いっぱい!」

( ^ω^)

( ^ω^)っ”「ほっ」 ジャブ!

( ^ω^)

(*^ω^)   じゃじゃーーーーーーーーん
 っ>゚))))彡

ξ*゚⊿゚)ξ「おお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

12 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:21:20 ID:7qj.1IC20
( ^ω^)「ふふふ。これでも僕は運動出来た方なんだお」
 っ>゚))))彡

ξ*゚⊿゚)ξ「すごーい、光ってる〜〜〜!」

(*^ω^)「ね。どうやって光ってるんだろ……。不思議だお〜〜〜」
 っ>゚))))彡

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、触らして」

(*^ω^)「どうぞ」

ξ*゚⊿゚)ξ
 っ>゚))))彡

(*^ω^)

ξ*゚ー゚)ξ「えっへっへっへっへっへ」
 っ>゚))))彡

(*^ω^)「おっおっおっおっ」

ξ*゚⊿゚)ξっ>゚))))彡「バイバイする」

( ^ω^)「お! そうかお?」

13 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:22:10 ID:7qj.1IC20
ξ*゚⊿゚)ξっ>゚))))彡「死んじゃうから」

( ^ω^)「そうなの?」

ξ*゚⊿゚)ξっ>゚))))彡「海じゃないと生きられないってお母さん言ってた」

( ^ω^)「おーーーー……。そうなのかお! ツンちゃん物知りだお〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξっ>゚))))彡「まあね」

(*^ω^)「じゃあ、バイバイしちゃいなお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん、バイバイ」


  チャプン……


(*^ω^)っ”「バイバイお〜〜」


   ギィコ……
          ギィコ……


.

14 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:23:34 ID:7qj.1IC20


  ザーーーーーーーーーー……
         ザーーーーーーーーーーーー……


( ´ω`)”「おっおっ。いい風がふくお〜。宇宙の香りだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「宇宙の香り?」

( ´ω`)”「そうだお。こんなに宇宙の香りの強いのは久しぶりだお」

( ^ω^)σ「ほら、あそこのアンドロメダの雲にあるお星様も、いい風が吹くんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜」

( ^ω^)「おっおっ。ツンちゃんもいつかはいけるといいおね」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

( ^ω^)”「よいしょ〜」


  ギィコ……
           ギィコ……


( ^ω^)「だいぶ山に近づいてきたお〜〜」

15 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:24:53 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「大きいねー」

( ^ω^)「だいたい山の近くに街があったりするもんだけど……」
  _,
( ^ω^) ジーーーー……
  _,
( ^ω^)「う〜ん。よくわからないお」

ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで」

( ^ω^)っ”「漕いで漕いで〜〜」


  ギィコ……
         ギィコ……


  _,
( ^ω^)「……うーん。明かりもないし、なさそうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「えーー……」

( ^ω^)「ま、よくあることだお。気を落としちゃダメだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「気を落とすって?」

( ´ω`)「落ち込むってことだおー。しょんぼりって」

16 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:25:38 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「落ち込んでないよ?」

( ^ω^)「そうかお? なら良かったお!」

( ^ω^)”



   ギィコ……
          ギィコ……



( ^ω^)”「ツンちゃん、ツンちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「なぁに?」

( ^ω^)”「ここはとっても宇宙に近いところなんだけど」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「実はあるお星様の回りをくるくる回っているはずなんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「そのお星様ってどこにあるか知ってるかお?」

17 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:26:29 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)”「おっおっ。そうだおね〜」

ξ゚⊿゚)ξ「でもね、ご先祖様はちきゅうってとこから来たって言ってた」

( ^ω^)”「ちきゅう?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜。お星様だよ〜」

( ^ω^)”「へぇ〜〜……。近いのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「じゃあ、それなのかな……」

( ^ω^)”



  ギィコ……
        ギィコ……



( ^ω^)「で、その地球はどこにあるんだお?」

18 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:27:39 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ^ω^)「空には見えないみたいなんだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「見えなくなっちゃったって言ってた」

( ^ω^)「そうなのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「へぇ〜……。なんで?」

ξ゚⊿゚)ξ「かくれんぼ」

( ^ω^)「おー。ステルスかなぁ……」

ξ゚⊿゚)ξ「なにそれ」

(*^ω^)「ん〜〜〜〜。かくれんぼだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか」

(*^ω^)「さぁーて、早いとこお母さん見つけるお〜〜」

(*^ω^)”


  ギィコ……
          ギィコ……


.

19 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/07(火) 17:28:48 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξσ「あれがリゲル?」

( `ω´)”「ブッブー。あれはプロキオンだお」

ξ゚⊿゚)ξσ「じゃあ、あれ?」

( ^ω^)”「あれはシリウスだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)”「おっおっ。難しいおね」


   ギィコ……

              ギィコ……
 ギィコ……
        ギィコ……

                     ギィコ……

                       /⌒ヽ      ,.
                  ( ^ω^)   <>ノハヘ
                 _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: >゚))))彡 . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o  >゚))))彡・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:


                                1.豊かの海 → 2.神酒の海


.

20 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:08:53 ID:gKJ402yc0











                            

                           赤い赤い海。海に映る星の赤く美しいこと

                                男と少女のふたり旅

                       ネクタールを夢見た、かつての人類の足あと

                           神々を思う心は 何時の世も



                              2.神酒の海











.

21 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:10:01 ID:gKJ402yc0


    ギィコ……
           ギィコ……



( ^ω^)”「……おお?」

ξ*゚⊿゚)ξσ「ねぇねぇ、赤いよ! 星が赤いよ! ほら、赤いよ!」

(*^ω^)「おっおっ。これはきっと、海が赤いんだお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξσ「すごーーーい!」

(*^ω^)「ねー、すごいお〜〜〜。一面ルビーみたいだお〜〜〜」

(*^ω^)” 



    ギィコ……
           ギィコ……



ξ*゚⊿゚)ξっ” グイグイ

(*`ω´)「こら。身を乗り出したら危ないお」

22 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:11:14 ID:gKJ402yc0
ξ*゚⊿゚)ξ ペロ…
  っ

ξ゚⊿゚)ξ「しょっぱい」

(*^ω^)「そりゃ海だからしょっぱいお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜」

(*^ω^)「何を期待してたんだお」

ξ゚⊿゚)ξっ” ジャブジャブ

( ^ω^)”


  ギィコ……
          ギィコ……


( ^ω^)”「んー。本当に摩訶不思議だお〜〜〜。神秘的だお〜〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「摩訶不思議って?」

( ^ω^)”「とっても不思議ってことだお」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ神秘的って?」

(; ^ω^)”「えーっと……、その。とっても不思議ってことだお」

23 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:11:54 ID:gKJ402yc0
ξ゚⊿゚)ξ「不思議不思議〜」

(; ^ω^)”「そうだお、不思議不思議だお〜〜〜〜」
  _,
ξ゚⊿゚)ξ ジーーー…

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ。魚いないよ」

( ^ω^)”「お。そういうやそうだおね。ここには魚が住んでないのかな……」

ξ゚⊿゚)ξ「つまんないね〜」

( ^ω^)”「つまんなくないでしょ。ほら、海のお星様が真っ赤で綺麗だお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「さっき見た」

( ^ω^)”「そうね、さっき見たね」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイ

( ´ω`)”「こら。こしょばいお」

ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイ

( ´ω`)”「ツイツイ禁止」

24 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:13:38 ID:gKJ402yc0
ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ´ω`)”「も〜、こしょばいからだお」



  ギィコ……
             ギィコ……



ξ゚⊿゚)ξ「しょっぱいの舐めた?」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「海」

( ^ω^)「まだだお」

ξ゚⊿゚)ξ「舐めて舐めて〜」

( ^ω^)「おっおっ。しょうがないお〜〜」

( ^ω^)っ” ジャブジャブ

( ^ω^) ペロリ
  っ

( ^ω^)「……しょっぱいお」

ξ゚⊿゚)ξ「しょっぱいね」

25 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:14:39 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「でも海っぽくないしょっぱさだお」

( ^ω^)っ” ジャブジャブ

( ^ω^) ペロリ
  っ

( ^ω^)「やっぱ何か変わってる海なのかも知れないお〜」

( ^ω^)”


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「不思議不思議〜」

( ^ω^)”「ツンちゃんはこんな赤い海があるって事しってたかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「知らない」

( ^ω^)”「そうかお〜〜……。じゃあアリストテレスはまだまだ遠いのかなぁ〜」

ξ゚⊿゚)ξ「もっと寒いよ」

( ^ω^)”「おっおっ。そりゃそうかお。だって凍っちゃってるんだもんね」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。海がね、わーーーーーーって凍ってるんだよ」

26 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:15:27 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)”「うんうん、見てみたいお〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「それでね、凄く広いんだよ〜」

( ^ω^)”「この赤い海よりもかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜」

( ^ω^)”「さっきの海よりもかお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜」

( ^ω^)”「へぇ〜〜、これは凄いお〜〜……。歩かなきゃいけないわけだおね?」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ^ω^)”「凍ってるから」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜」

( ´ω`)”「嫌だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「歩いたほうが楽しいよ」

( ´ω`)”「子供はね」

27 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:16:12 ID:gKJ402yc0
ξ゚⊿゚)ξ「寒いとこどっちかなぁ」

( ^ω^)”「うーん。太陽があっちだから、こっちの方であってると思うけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ^ω^)”「おっおっ。間違いないお! 僕を信じておくれお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ふぅ〜ん」

( ´ω`)”「ふぅん、て」



  ギィコ……
         ギィコ……



( ^ω^)”「そうそう。お母さんの写真ってないのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うんとね、ない」

( ^ω^)”「そうかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ”「あたしのならある」 ゴソゴソ

28 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:16:48 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「お〜」

ξ゚⊿゚)ξっロ「カード」

( ^ω^)「カード?」

( ^ω^)
  っロ


 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃┌───┐                    ┃
 ┃ ξ゚⊿゚)ξ  Name: Tun D      ┃
 ┃└───┘                    ┃
 ┃typeA.Luna Marian:Aristotle     ┃
 ┃   .      old type.Save species ┃
 ┃Validity period:2580  .          ┃
 ┃               ◎Luna federal ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛


( ^ω^)「お〜〜〜、確かにツンちゃんだお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ツンちゃんです」

( ^ω^)「これはみんな持ってるのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。クーちゃんもヒーちゃんも持ってたよ」

29 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:18:37 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「おっおっ。友達かお?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜、ヒーちゃんはね、引っ越したの」

( ^ω^)「お〜〜。そっかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ヒーちゃんね、ケプラーいったの」

( ^ω^)「街かお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん、街だよ〜」

( ^ω^)「へぇ〜〜。いいとこなのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)「おっおっ。そりゃそうだお〜」

( ^ω^)”


  ギィコ……

             ギィコ……


.

30 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:19:23 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「行けども行けども真っ赤っ赤だお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「真っ赤だね〜」

( ^ω^)「ずーーーーっと真っ赤なのかなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)「凍ってる海は真っ赤かお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うんん。ちがうよ」

( ^ω^)「そっかお〜〜……」

( ^ω^)”



  ギィコ……

             ギィコ……



ξ゚⊿゚)ξ「あ、おじちゃん」

( ^ω^)「?」

ξ゚⊿゚)ξ「服が赤くなってるよ」

31 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/10(金) 00:21:54 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「どこだお?」

ξ゚⊿゚)ξσ「こことか」

( ^ω^)「おっおっ。照り返しで赤くなってるだけだお」

ξ゚⊿゚)ξσ「ここーーーー」

( ^ω^)∩

(; ^ω^)∩「あ、ホントだ……。シミになっちゃ嫌だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんに怒られるね」

(*^ω^)”「おっおっ。怒られちゃうお〜〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「怖いね〜〜」

(*^ω^)”「怖いお〜〜〜〜、きっと、コラーーーって言われるお〜〜〜〜」

   ギィコ……

              ギィコ……
 ギィコ……
        ギィコ……
                     ギィコ……

                       /⌒ヽ      ,.
                   (*^ω^)   <>ノハヘ
                 _( つ\___.ξ゚⊿゚)ξ_
〜〜〜 〜〜 〜〜  〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜 .゚o 。 *. 〜〜〜  〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜   〜〜
   ゚。 。,                   . ゚   ,   。     。   .   .
                   ゚。 ゚ 。  ゚.   。  . .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. .  .
 。 .  . .   .     .  。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。  , .。
       ゚  。   ゚  .  +。 ゚ * 。. , 。゚ +. 。*。 ゚.   . . .  .
 。  .   . 。 。゚. 。* 。, ´。.  ☆。。. ゚。+ 。 .。  .  。   .          。 
  .   。  ゚ ゚。 。, .。o ☆ + ,゚。 *。. 。 。 .    。    .
 ゚ .゚ ゚  。゚ + 。. +。 * 。゚。゚., ,+ 。゚. 。 . .   ,    ,   .             。 *。
                           2.神酒の海  →  3.未開の入江

32 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:16:10 ID:/Kpf9BUg0











                            

                               誰かが見つけた新しい海

                             男と少女のふたり旅

                               幸せの地になるはずなのに

                          一人ひとりと ここを去って しまって



                                   3.未開の入江











.

33 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:17:38 ID:/Kpf9BUg0


    ギィコ……
           ギィコ……



( ^ω^)「お〜〜〜、赤いのが完全に無くなったお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「良かったね」

( ^ω^)「う〜〜ん」

(^ω^ )

(´ω` )「赤いのも素敵だったお……。ほら、地平線が綺麗じゃないかお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「もう飽きた」

(´ω` )「子供はそうだろうね」

ξ゚⊿゚)ξ「子供だからじゃないもん」

(; ^ω^)「はい、出発しま〜〜す」

ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーー!!」

( ^ω^)”「はいはいお〜」


    ギィコ……
           ギィコ……


.

34 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:20:10 ID:/Kpf9BUg0
ξ*゚⊿゚)ξ「わぁーーー、いっぱい」

( ^ω^)「お〜、綺麗だお……」

( ^ω^)

( ^ω^)「お?」

( ^ω^)っ” ジャブジャブ

ξ;゚⊿゚)ξ「あーーー、お魚逃げちゃう〜〜〜」

(; ^ω^)っ「ご、ごめんお。でもほら」

( ^ω^)っ<井井 「網だお」
         井井

ξ゚⊿゚)ξ「お魚逃げた」

(; ´ω`)「ご、ごめんお」

ξ゚⊿゚)ξ「つまらーん」

(; ´ω`)「で、でも。網があるってことは人が居るかもしれないお?」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、そっか」

35 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:21:33 ID:/Kpf9BUg0
( ^ω^)「おっおっ。どこにいるのかおね〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんいるかなぁ」

( ^ω^)「いるかなぁ」

( ^ω^)”


  ギィコ……
          ギィコ……


( ^ω^)「人がいたら、いっぱい聞きたいことがあるんだお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どんなこと〜?」

( `ω´)「それは子供には分からない難しい事だお〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜、教えて〜〜」

( `ω´)「ダメーーーーーーーーー」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーー!」

ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイ

( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーー」

36 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:23:39 ID:/Kpf9BUg0
ξ゚⊿゚)ξ「ちぇー」

( ^ω^)「聞いたってわからないでしょー」

ξ゚⊿゚)ξ「わかるよ」

( ^ω^)「そうかお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「わかるもん」

( ^ω^)”「おっおっ。ツンちゃん天才だもんなぁ〜」


  ギィコ……

         ギィコ……



( ^ω^)「お! あれ、お家じゃないかお!」

ξ゚⊿゚)ξ「ホント?」

(*^ω^)σ「ほら! あそこ! 船の上だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ホントだーー! 漕いで漕いで〜〜」

(*^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜」



  ギィコ……

         ギィコ……


.

37 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:25:21 ID:/Kpf9BUg0
ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜……お家だよ!」

( ^ω^)「お家だけど……。ずいぶんボロボロだおー」

ξ*゚⊿゚)ξ「入ってもいいかな」

( ^ω^)「う〜〜〜ん……ツンちゃんここで待っててお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「えー」

( ^ω^)「危ないかも知れないでしょ」

( ^ω^)っ” なでなで

ξ゚⊿゚)ξ「危なくなかったら入っていい?」

( ^ω^)「おっおっ。いいお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ待ってる!」

( ^ω^)「いい子だお! 待っててお!」 

( ^ω^)” よいしょ

ξ゚⊿゚)ξ「ノックしてお邪魔しますだよ〜」

( ^ω^)「わかってるお〜」

38 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:26:47 ID:/Kpf9BUg0
( ^ω^)o” こんこん

( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「誰も居ないね〜〜」

( ^ω^)「ね」

( ^ω^)っ” ガチャ…

ξ゚⊿゚)ξ「人いる〜?」

( ^ω^)「いないお〜。蛻の殻だお」

ξ゚⊿゚)ξ「もぬけの殻って?」

( ^ω^)「ガラーーーーンってことだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ガラーーーーーーン」

(*^ω^)「おっおっ。じゃあ、ちょっと待っててお」

ξ*゚⊿゚)ξ「は〜〜い」


………
……


39 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:28:18 ID:/Kpf9BUg0
( ^ω^)っ” ガサガサ

( ^ω^)「う〜〜〜ん……」

(^ω^ ) キョロキョロ

(^ω^ )


【Eastern part - First Reclaimed land - Shipboard cabin total map】


(^ω^ )「開拓地だったのかおー……」 ガサ…
 □⊂

( ^ω^)” ゴソゴソ

( ^ω^)っ<井井 「網ばっかし。いらなくて置いてったのかお?」
         井井

( ^ω^)「……ほかにも一杯あるみたいおね。船」
  っ□

( ^ω^)” ガサ…


………
……


40 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:29:26 ID:/Kpf9BUg0
( ^ω^)「ただいまお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「おかえり〜」

( ^ω^)「どうやらみんなみんな帰ってしまったみたいだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「お家の人?」

( ^ω^)「うん。なんか撤退したとか書いてあったお」

ξ゚⊿゚)ξ「撤退って?」

( ^ω^)「お家でゆっくりすることだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ。お家帰りたい〜〜」

(*^ω^)「おっおっ。じゃあ僕達も撤退しますかおー!」

ξ゚⊿゚)ξ「する!」

(*^ω^)σ「じゃあ、あっちの方行こうお。なんか、いっぱいお船があるらしいお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

(*^ω^)「もしかしたら人が居るかもしれないし」

(*^ω^)” よいしょ

41 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:30:41 ID:/Kpf9BUg0
(*^ω^)「撤退ーーーーー!」

ξ*゚⊿゚)ξ「撤退ーーーーーーーーー!」

(*^ω^)” 



  ギィコ……

         ギィコ……


(*^ω^)σ「あ、ほら。いっぱいお船見えてきたお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ほんとだーーーー」

(*^ω^)「きっと昔の人があそこで頑張ってたんだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「何を頑張ってたの〜?」

(*^ω^)「開拓してたんだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「開拓って?」

(*^ω^)「新しい住処を作ることだお〜」

42 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:32:28 ID:/Kpf9BUg0
ξ*゚⊿゚)ξ「すごいね〜」

(*^ω^)「凄いお〜」



  ギィコ……

         ギィコ……



ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜、船だらけ〜」

( ^ω^)「見事に全部ボロッカスだお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「すごいね」

( ^ω^)「おっおっ。すごいおね!」

ξ*゚⊿゚)ξσ「あー。ネコさん描いてある」

( ^ω^)「お。生き物かお? きっと子供が描いたんだおー」

ξ*゚⊿゚)ξ「ちきゅうにいるの」

( ^ω^)「へぇ〜〜。地球の生き物なのかお。見てみたいお〜」

43 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 02:34:10 ID:/Kpf9BUg0
ξ*゚⊿゚)ξ「……お船いっぱいだね〜」

( ^ω^)”「おっおっ。賑やかだお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「あ。魚もいっぱいだ〜」

( ^ω^)”「どうも、沈みかけてるのは魚の住処になってるみたいだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「あたしも、ここに住みたーい」

( `ω´)”「ダメーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「えー、なんでー」

(*`ω´)”「ダメだからでーーーーーーーーーーーーーーーす!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ケチ」

( ´ω`)”「ケチです」
                                              ///////////// ″ #
                                               ///////////// ″___  \
                                           ///;;...#////// ″ |.:::|    \
   ギィコ……                                     ////#.../////// ″  ~~       ,.,
                                        ///////////// ″ | ̄| ̄|      \
              ギィコ……                        ///////////// ″o |_|_| o       \
 ギィコ……                                    /////////////イ″    #              l\
        ギィコ……                               ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::.|   | ̄ ̄| ̄ ̄|      ,,., | ̄
                                            |;;.# /.   ロロ :.|   |    |    |      、;;
                     ギィコ……             |          ::.>  ;;;..;:::_|__|       <
                                          ============================
       / ̄\         /⌒ヽ      ,.          |::  : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
   / ̄ ̄|田 ....|        (*´ω`)   <>ノハヘ        |: :  : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ̄\
    ̄|田 ..| ̄ ̄ ̄ ̄>  _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_ .    |:: : : :  : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : -‐'″|田 ..|
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・>゚))))彡 ∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: >゚))))彡 . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o  >゚))))彡・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。>゚))))彡   *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:
                         3.未開の入江  →  4.静かの海

44 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/12(日) 13:15:31 ID:Db6x/lzI0

不思議な空気と二人のやりとりに無茶苦茶癒される

45 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:48:25 ID:gVkFOwMg0











                            

                              静かな静かな星の海

                             男と少女のふたり旅

                                  風も波も何もない

                         いるのは 星とボートと ふたりだけ



                                    4.静かの海











                            

.

46 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:49:29 ID:gVkFOwMg0


  ギィコ……

         ギィコ……


( ^ω^)「おや……、風がやんだお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「広いとこに来たねー」

( ^ω^)「ね。地平線しかみえなくなっちゃったお」



   シーーーーーーーーーーン……



ξ゚⊿゚)ξ「静かだね」

( ^ω^)「静かだお〜〜。とりあえず進みますか」

ξ゚⊿゚)ξ「進みましょー」

( ^ω^)「出発ーーーー」

ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーー!」

( ^ω^)” 


  ギィコ……
          ギィコ……


.

47 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:50:29 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「星すごい、ここ」

( ^ω^)”「ね。きっと空気も静かだから、透き通ってるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜」

( ^ω^)”「おっおっ。ホント、なんの物音もしないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ギィギィってするよ」

( ^ω^)”「それは僕が漕いでるからです」



  ギィコ……
          ギィコ……



ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「このままずっと静かなのかな〜〜」

( ^ω^)”「えーーー。どうだろ。風が出てくれば変わると思うけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「波もないよー」

48 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:52:00 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)「ほら、波はこうやって作れるお」

( ^ω^)っ” ジャブジャブ

ξ゚⊿゚)ξ「つまんない」

( ´ω`)「それはもっとマシな事しろってことかお」

ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーー」

( ´ω`)「出発ーーーーーーーー」

( ´ω`)” ジャブジャブ

ξ゚⊿゚)ξ「手じゃなくて〜」

( ´ω`)”「はい、ごめんなさい」


  ギィコ……
          ギィコ……




              チャプ


ξ゚⊿゚)ξ「あ」

49 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:53:16 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)”「どうしたお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ほら、魚がはねたよ」

( ^ω^)「おっおっ。じゃあ良かったお。僕達だけがこの海にいるんじゃなかったんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ねー。お星様になるかと思った」

( ´ω`)「怖いことを言うんじゃないお」

ξ゚⊿゚)ξ「怖いの?」

( ´ω`)

( ´ω`)b シーーー……

ξ゚⊿゚)ξ

( ´ω`)



  シーーーーーーーーーーーーーーーーン……



( ´ω`)「ほら、すごい静かだとちょっと怖くない?」

ξ゚⊿゚)ξ「怖くない」

(; ´ω`)「えー、だって回り何もないんだお? 僕達だけなんだお?」

50 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:54:23 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「魚いたよ」

(; ´ω`)「そうだね」

ξ゚⊿゚)ξっ” ジャブジャブ

ξ゚⊿゚)ξっ”「これで怖くないよーーーー。出発ーーーーーーーーー!」

(; ´ω`)「おっおっ。ありがとうおー。出発ーーー」

(; ´ω`)” 




  ギィコ……
          ギィコ……



ξ゚⊿゚)ξ「あ」

( ^ω^)”「魚かお?」

ξ゚⊿゚)ξσ「ほら、あそこーーーー」

(^ω^ )「……お! 建物だお!」

51 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:55:27 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「誰かいるかなぁ」

(*^ω^)”「もしかしたら居るかも知れないお〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんは〜?」

(*^ω^)”「どうだろうかお。でも、アリストテレスの場所は聞けるかもしれないお」

ξ゚⊿゚)ξ「ホントー?」

(*^ω^)”「ホントホント。全速前進〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どういう意味?」

(*^ω^)”「早く漕ぐってことだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「……全速前進ーーーーー!!」

(*^ω^)”「全速前進〜〜〜〜〜〜〜」



 ギィコ……
          ギィコ……


.

52 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:56:21 ID:gVkFOwMg0
(; ^ω^)”

ξ゚⊿゚)ξ

 ギィコ……
          ギィコ……


(; ´ω`)”

ξ゚⊿゚)ξ



 ギィコ……
          ギィコ……



(; ´ω`)”

ξ゚⊿゚)ξ「遠いね」

(; ´ω`)「めちゃ遠いお」

ξ゚⊿゚)ξ「がんばれー」

53 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:57:21 ID:gVkFOwMg0
(; ´ω`)「う〜〜〜ん」

(; ´ω`)

(⊃´ω`)⊃「休憩だお〜」 ごろーん

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーー」

(⊃´ω`)⊃

ξ;゚⊿゚)ξ「がんばれーーーーーーー」

(⊃´ω`)⊃「頑張るための休憩だお」

ξ;゚⊿゚)ξ

ξ;゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイ

(⊃´ω`)⊃「こしょばいお」

ξ;゚⊿゚)ξσ”「がんばれーーーーーーーーーーーーーーー」 ツイツイツイツイツイツイツイ

(⊃´ω`)⊃「大人は頑張るためにワンクッション必要なんだお〜〜」

54 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 02:58:25 ID:gVkFOwMg0
ξ;゚⊿゚)ξ「やだ」

(⊃´ω`)⊃「やだじゃないお。ツンちゃんもゴロンしなお」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜」

(⊃´ω`)⊃

ξ;゚⊿゚)ξ



   シーーーーーーーーーーーーーーーン……



ξ;゚⊿゚)ξ

ξ;゚⊿゚)ξっ” ジャブジャブ

(⊃´ω`)⊃「物音をたてないーー」

ξ;゚⊿゚)ξ「静かなの怖いって言ったじゃん」

(⊃´ω`)⊃「静けさに勝る強さはないんです」

55 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 03:00:09 ID:gVkFOwMg0
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、もう出発する〜?」

(⊃´ω`)⊃「まだゴロンしてから一分もたってないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「もう一日経ったよ〜〜〜」

(⊃´ω`)⊃「嘘付く人には攻撃です」

(⊃´ω`)⊃” バシバシ

ξ;゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイ

(⊃;´ω`)⊃「うっ」

ξ;゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイツイツイツイツイ

ξ;゚⊿゚)ξσ”「出発ーーーーーーーー!! 全速前進ーーーーーーーーーー!!」 ツイツイツイツイツイツイツイツイ

(; ´ω`)”「はいはいお」 ムク…

(; ´ω`)っ”「よいしょ〜〜〜」



  ギィコ……
         ギィコ……



.

56 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 03:01:57 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)”「……お。看板だおツンちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」


【Armstrong】


( ^ω^)”「どういう意味?」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)”「おーーーん……。地名とかなのかな……」



  ギィコ……

        ギィコ……



ξ゚⊿゚)ξσ「あそこにも看板あるよ」

( ^ω^)「お。ホントだ」

ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜」

57 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 03:04:42 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)”「漕いで漕いで〜」


  ギィコ……

        ギィコ……


( ^ω^)


【Collins 38km】


( ^ω^)「コリンズって街があるのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)「……あったとしたら見えそうなもんだけどね」

ξ゚⊿゚)ξ「無いね」

( ^ω^)「無いお。やっぱ地名なのかなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーーー」

( ^ω^)”「はいはいおー」


  ギィコ……

        ギィコ……


.

58 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 03:05:59 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと近くなってきたよ〜」

(^ω^ )「ホントだお〜。頑張ったかいがあったお!」

ξ゚⊿゚)ξ「よしよししてあげるー」

ξ゚⊿゚)ξっ

ξ゚⊿゚)ξっ「とどかなーい」

( ^ω^)”「がんばれ〜〜」

ξ>⊿<)ξっ「届けーーーーーーーーーーー!」

(*^ω^)”「おっおっ。届けーーーーーー―!」


   ギィコ……

              ギィコ……
 ギィコ……
        ギィコ……

                     ギィコ……

                       /⌒ヽ      ,.                      _____
                   (*^ω^)  <>ノハヘ                   【Aldrin 80km】
                 _( つ\_⊂ξ(>、<ξ”__                 ̄ ̄ll ̄ ̄
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:   . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o   ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                           4.静かの海 → 5.静かの基地

59 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:12:46 ID:gVkFOwMg0












                               人が最初に降りた場所

                                 男と少女のふたり旅

                                50の星をかかげつつ

                             鷲が降り立つ様を 誰もが夢見た



                                5.静かの基地











.

60 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:13:22 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)「うーん……」

ξ゚⊿゚)ξ「入る所ないね〜」

( ^ω^)「裏に回ってみようお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「よいしょ〜」



  ギィコ……
            ギィコ……



( ^ω^)「……う〜〜〜ん」

ξ゚⊿゚)ξ「ないね〜」

( ^ω^)「ないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どうやって入るのかなぁ」

( ^ω^)「多分、入れないんだお」

61 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:13:51 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)「入れる場所がないからだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか、ざんねん」

( ^ω^)「きっと、オベリスクなんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「オベリスクって?」

( ^ω^)「んーーーー……。記念碑みたいなもんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「記念碑って?」

( ^ω^)「んー、残しておきたい特別な事を形にしたものだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へー。これは何を残したかったの?」

( ^ω^)「なんだろうね」

ξ゚⊿゚)ξ「なんだろうねー」

( ^ω^)「きっとどこかに書いてあるお」

( ^ω^)” 


   ギィコ……
       ギィコ……


.

62 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:15:12 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)「お。ほら。あったお」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜」
  _,
( ^ω^)「えーーーっと……」


    【Base of Tranquility】


( ^ω^)「……静かの基地でいいのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「なにそれ」

( ^ω^)「ここの事じゃないかな」

ξ゚⊿゚)ξ「基地って?」

( ^ω^)「みんなが顔をあわせてほっとするとこだお」

ξ゚⊿゚)ξ「みんないないね」

( ^ω^)「ん〜〜〜、そういう名称なだけなのかも」



 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃HERE MEN FROM THE PLANET EARTH .       ┃
 ┃FIRST SET FOOT UPON THE MOON        ┃
 ┃ JULY 1969 A.D.                    ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


.

63 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:17:05 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξσ「これはこれは〜?」

( ^ω^)「えっとねぇ……」

( ^ω^)

( ^ω^)「プラネット・アースってとこから男の人が来て、初めてムーンに足をつけた場所らしいお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ここが〜?」

( ^ω^)「そうだお。プラネット・アースって知ってるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ちきゅう」

( ^ω^)「お! それが地球なのかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「じゃあムーンは?」

ξ゚⊿゚)ξ「月!」

(*^ω^)「お〜〜〜! 月の事かお〜〜! なるほどだお! じゃあ、ここは地球から初めて人がやってきた場所なんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「すごいね〜!」

(*^ω^)「凄いお〜〜。きっと、ここの人類にとって歴史的な場所なんだお〜」

64 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:17:57 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「おーーーー!」

(*^ω^)「おっおっ。いいとこに来たみたいだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったね!」

(*^ω^)「やったお〜〜。良い報告書が書けそうだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「報告書って?」

(*^ω^)「んーーー、お友達へのお便りだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「あたしもね、あたしもね、友達にお手紙かくよ!」

(*^ω^)「おー、ツンちゃんも書くのかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「ヒーちゃんとね、ミセリちゃんにも書くんだよ!」

(*^ω^)「凄いお〜〜、偉いお〜〜〜」

(*^ω^)っ” なでなで

ξ*゚⊿゚)ξ「先生も褒めてくれたよ!」

(*^ω^)「いい先生だおー」

65 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:18:40 ID:gVkFOwMg0
ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよ〜、結婚するんだよ〜」

(*^ω^)「おーーー。それはいいことだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「いいことだよ〜」

(*^ω^)「……ねぇねぇツンちゃん」

ξ*゚⊿゚)ξ「なぁに?」

(*^ω^)σ「この絵は、生き物の絵かお?」


http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4802837.png


ξ*゚⊿゚)ξ「鳥!」

(*^ω^)「鳥かお〜〜。いい名前だお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「ばーーーーーって空を飛ぶんだよ!」

(*^ω^)「お〜〜〜。僕もそういう生き物知ってるお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「それ鳥だよ!」

(*^ω^)「おっおっ。じゃあ鳥だお!」

66 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:19:35 ID:gVkFOwMg0
ξ*゚⊿゚)ξ「あたしも鳥みたい!」

( ^ω^)「ツンちゃんは見たことないのかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「ないよ」

( ^ω^)「お〜〜。じゃあ月にはいないのかお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「あのねーあのねー」

( ^ω^)「?」

ξ*゚⊿゚)ξσ「これがちきゅうだよ」

( ^ω^)「おお! この青い星かお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよ〜。本で見たことあるの」

( ^ω^)「とっても豊かな星みたいだお〜。こういう星はすごく珍しいお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜〜」

(*^ω^)「早く僕もこの目で見てみたいお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「見れるかなぁ」

( ´ω`)「多分みれない」

67 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:20:55 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

( ´ω`)「かくれんぼしてるんでしょ〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ´ω`)「こわがりさんの星なんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ´ω`)「そういうお星様は中々心を開いてくれないんだお〜。ひっそり入っちゃえば別だけど」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜。おじちゃんは星に詳しいね〜。星博士だね〜」

( ´ω`)「おっおっ。仕事柄ね」

ξ゚⊿゚)ξ「たんしんふにん!」

(; ´ω`)「よく知ってるね、そんな言葉」

ξ゚⊿゚)ξ「シューちゃんのお父さんもたんしんふにん!」

(; ´ω`)「おっおっ。お仲間だお」

68 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:21:26 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「帰らないと妻がうわきするよ」

(; ´ω`)σ”「こら。そんな言葉言うもんじゃありません」 ツイツイ

ξ゚⊿゚)ξ「うわきするよ!」

(; ´ω`)「もう嫁さんも子供もいないお」

ξ゚⊿゚)ξ「いないの?」

( ´ω`)「そうだお〜。とーーーーーーーっくの昔にいなくなったお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「がん?」

(; ´ω`)「どこでそんな言葉知るの」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、がん?」

(; ´ω`)「違うお。ちゃーんとふたりともおばあちゃんになって死んだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇーーー、何で?」

( ´ω`)「年をとったからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ふぅん。何で?」

69 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:22:04 ID:gVkFOwMg0
( ´ω`)「おっおっ。子供に難しい話をしてもわからんお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「何で何で何で何で〜〜〜〜〜〜」

( ^ω^)「内緒だお〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「教えて〜〜〜〜〜」

( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜!」

( `ω´)「どうせ言ったってわからんお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

ξ;゚⊿゚)ξ「わかるよ〜〜〜」

( `ω´)「さあ、出発ーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ教えて〜〜」

( ^ω^)”「ふんふ〜ん」



   ギィコ……
              ギィコ……



.

70 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:22:50 ID:gVkFOwMg0
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

ξ;゚⊿゚)ξσ” ツイツイ

( ^ω^)「ツイツイ禁止〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「教えてよ〜〜〜」

( ^ω^)「ん〜〜〜〜……」

( ^ω^)

( ^ω^)「例えばお」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)” ゴソゴソ

( ^ω^)っ。「この石がすんご〜〜〜〜〜〜〜〜く早く動くとするお」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)っ。「ビューーーーーーーンって、あそこのお星様くらいまで行っちゃうとするお」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「そんで、この石にはツンちゃんが乗ってるとするお」

71 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/13(月) 14:24:04 ID:gVkFOwMg0
ξ;゚⊿゚)ξ「乗れないよ」

( ^ω^)「乗ってるとするの。で、僕はツンちゃんの帰りをここで待つお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「そしてツンちゃんがあのお星様から帰ってきた!」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「その頃には、ここはすご〜〜〜い未来になってるんだお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ

( ^ω^)「もちろん僕はおじいちゃんになって死んじゃったお」

ξ;゚⊿゚)ξ「?????????????????????????????????」
                                                ┃┣┻┳┃┃
( ´ω`)”「でしょうね」                                  ┣╋┳╋┳┫
                                                ┣┳╋┻┫┃
   ギィコ……                                         ┃┣┃┳╋┫
                                                ┣╋┳╋┣┫
              ギィコ……                         ┃┣┃┳╋┫┃
 ギィコ……                                      ┃┃┃┃┃┃┃
        ギィコ……                               ┃┃┃┃┃┃┃
                                                 ┃┃┃┃┃┃┃
                     ギィコ……                  ┃┃┃┃┃┃┃
                                                 ┃┃┃┃┃┃┃
                       /⌒ヽ      ,. ?             ___┣╋┳╋┣╋┫___
                   ( ´ω`)  <>ノハヘ  ?       ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
                 _( つ\__ξ(゚、゚;ξ__        ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。:~ ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:   . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o   ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 

                           5.静かの基地 → 6.アリアデウス谷

72 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:48:15 ID:lS4714QU0











                             静かな海の静かな谷

                             男と少女のふたり旅

                                 深い深い谷の中

                                  星と ボートと 人間と



                                6.アリアデウス谷












.

73 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:49:39 ID:lS4714QU0
(; ^ω^)「ぶえ〜〜〜……。おっきい崖になってきたお〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「すごいねぇ〜〜〜」

(; ^ω^)「こーんな深い谷になるとは思っても見なかったお〜……」

(; ^ω^)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ;゚⊿゚)ξ「暗くなってきたよ〜」

(; ^ω^)「星明かりが入ってこなくなってきたお〜」

(; ^ω^)っ” カチカチ

ξ゚⊿゚)ξ「あ! 光った〜〜〜」

( ^ω^)っ□「おっおっ。備えあれば憂いなしお〜。ランタンだお、ランタン」 じゃーん

ξ*゚⊿゚)ξ「持ちたい持ちたい!」

( ^ω^)っ□「はい」

74 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:51:15 ID:lS4714QU0
ξ*゚⊿゚)ξ「わーい」
  っ□

( ^ω^)「あんまり傾けると危ないお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん」
  っ□

( ^ω^)”


  ギィコ……
          ギィコ……


( ^ω^)「お?」

ξ*゚⊿゚)ξ「どうしたの?」

( ^ω^)「漕がなくても勝手に進むお」

ξ*゚⊿゚)ξ「おーーーーー!」

( ^ω^)「おっおっ。流れのある場所なんだお〜。ラッキー」

75 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:52:10 ID:lS4714QU0


  ザーーーーーーー……
          ザーーーーーーーー……


( ^ω^)「いい風も吹くし……」

(⊃´ω`)⊃ ごろん

(⊃´ω`)⊃「休憩〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「いいな〜」

(⊃´ω`)⊃「ツンちゃんもごろんしなお」

ξ*゚⊿゚)ξ「するー」

(⊃´ω`)⊃「ランタン、そこにかけて」

ξ*゚⊿゚)ξっ” カチャカチャ

(⊃´ω`)⊃「ごろ〜〜〜ん」

ξっ゚⊿゚)ξっ「ごろ〜〜〜〜ん」

(⊃^ω^)⊃「おーーーーー。上を見上げてごらんお〜」

76 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:53:17 ID:lS4714QU0
ξっ゚⊿゚)ξ「見上げた」

(⊃^ω^)「星が谷間からチカチカ綺麗だお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「綺麗だねぇ〜」

(⊃^ω^)「おっおっ」

(⊃^ω^)

(⊃^ω^)「……お。家が幾つかあるみたいだお」

ξっ゚⊿゚)ξ「どこ〜?」

(⊃^ω^)「結構上のほう」

ξっ゚⊿゚)ξ「わかんなーい」

(⊃^ω^)「ん〜〜……。でも、またまたボロだお」

ξっ゚⊿゚)ξ「えーー」

(⊃^ω^)「きっとこの辺も開拓地なんだお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「開拓されたの?」

77 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:54:40 ID:lS4714QU0
(⊃^ω^)「多分されてないお〜。されてたらもうちょっと人が暮らしやすい場所になってるんじゃないかな」

ξっ゚⊿゚)ξ「へ〜」

( ^ω^)σ「ほら、あそこにも」

ξっ゚⊿゚)ξ「ほんとだ〜」

( ^ω^)「おっおっ。もはや小屋だお〜。もしかしたらこの近くに街があるのかも」

ξっ゚⊿゚)ξ「人いっぱいいるかなぁ」

( ^ω^)「いるいる」

ξっ゚⊿゚)ξ「お母さんの事きけるかなぁ」

( ^ω^)「お母さんの事はしらなくても、アリストテレスの場所は教えてくれるお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「そしたらお母さんみつかるね〜」

( ^ω^)「おっおっ。そうだお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「シチュー食べたいなぁ」

( ^ω^)「シチュー? 食べ物かお?」

78 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:55:34 ID:lS4714QU0
ξっ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜、白くてね〜」

( ^ω^)「うんうん」

ξっ゚⊿゚)ξ「とろとろしてるの〜」

( ^ω^)「へぇ〜……」

ξっ゚⊿゚)ξ「お母さんがねー、作ってくれるの」

(*^ω^)「それはきっと美味しいお!」

ξっ゚⊿゚)ξ「おいしいよ! おじちゃんも食べさせてあげるね!」

(*^ω^)「おっおっ。ちょっと悪いお」

ξっ゚⊿゚)ξ「……あ」

( ^ω^)「お〜〜〜。お家がいっぱいだお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「人いるかもね!」

( ^ω^)「でも凄く上の方だお〜。崖を登らないといけないお〜」

79 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:57:07 ID:lS4714QU0
ξっ゚⊿゚)ξ「登らないの〜?」

( `ω´)「ツンちゃん登れるかお〜?」

ξっ゚⊿゚)ξ「登れるよ〜」

(*`ω´)「またまた〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「嘘じゃないもん」

(*^ω^)「おっおっ。わかったお。今度来た時に登ろうお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜」

( ^ω^)「あれだけ家があるんだから、きっと近くに街があるお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「じゃあいいかー」

( ^ω^)「うんうん。無理して登らなくても大丈夫だお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「はーい」

80 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:57:40 ID:lS4714QU0


 ザーーーーーーーーーーー……
               ザーーーーーーーーーーーー……



( ^ω^)「お、崖が低くなって来たお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「ほんとだー。登る〜?」

( ^ω^)「登りません〜」

( ^ω^)”「さてと……」むくり

ξっ゚⊿゚)ξ「起きるのー?」

( ^ω^)「流れが無くなってきたから漕ぎましょー」

ξっ゚⊿゚)ξ「え〜、つまんない」

( ^ω^)「漕げといったり漕ぐなといったり、中々わがままですお」

( ^ω^)”


  ギィコ……
          ギィコ……


.

81 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 00:59:06 ID:lS4714QU0
ξっ゚⊿゚)ξ「あー。崖が無くなってくよ〜」

( ^ω^)”「谷が終わっちゃうんだお〜」

ξっ゚⊿゚)ξ「登らないの〜?」

( ^ω^)”「そんなに登りたいのかお〜?」

ξっ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「どうして〜?」

ξっ゚⊿゚)ξ「うーーーーーーーーん」

( `ω´)”「理由を教えてくれたら考えてあげよう」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーー……」

( `ω´)「ほらほら」

ξ;゚⊿゚)ξ「うーーーーーーーーん……」



  ギィコ……
          ギィコ……



.

82 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 01:00:14 ID:lS4714QU0
ξ;゚⊿゚)ξ「うーーーーーーーーーん……」



  ギィコ……
          ギィコ……



ξ;-⊿-)ξ「うーーーーーん」



  ギィコ……
          ギィコ……



ξ-⊿-)ξ「ーーーーーーーん」



  ギィコ……
          ギィコ……



ξ´⊿`)ξ Zzz....

( ^ω^)「……おっおっ」

83 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/15(水) 01:01:19 ID:lS4714QU0
ξ´⊿`)ξ「お母さん……」 ムニャムニャ

( ^ω^)”


  ギィコ……


( ^ω^)「おっと。音が出ちゃうお」

ξ´⊿`)ξ Zzz....

( ^ω^)っ” なでなで

ξ´⊿`)ξ”


                       /⌒ヽ     
                   ( ^ω^)      Zzz....     
                 _( つ\________Zzz..         
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:   . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o   ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                            6.アリアデウス谷 → 7.栄光の入江

84 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:15:50 ID:qJLy/PXE0














                             大きな大きな功績の地

                             男と少女のふたり旅

                              そんなかつての栄光は

                               やがて滅びて 人のうらみ



                                 7.栄光の入江














.

85 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:17:03 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「街ないね〜」

( ^ω^)「うーん……。ないおねぇ……」

ξ゚⊿゚)ξσ「これなに〜?」

( ^ω^)「多分記念碑じゃないかな……。壊されちゃってるけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「また記念碑だね〜」

( ^ω^)「そのようだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「戻って崖登る?」

( ´ω`)「流れが逆だから谷に入るのも一苦労ですお」

ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜……」

( ´ω`)”「諦めて先に進みましょうお〜〜」


  ギィコ……
        ギィコ……


( ^ω^)”「でもその前に何の記念碑かみてみようお」

ξ゚⊿゚)ξ「はぁい」

86 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:17:39 ID:qJLy/PXE0
( ^ω^)”「よいしょ〜〜〜、ここかな〜」

ξ゚⊿゚)ξ「よいしょ〜」
  _,
( ^ω^)


 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃キ #;;;,.,.#,,..,,,,.メl;;,.,..;     #キ ;::::.,,, k;;; ## ;;::...   .┃
 ┃##;;,; ;;;,   ;;;;::キ ;;;;;;;; # メ;:,.... ;: |:. :::.           ┃
 ┃ キ# ;;;;;;;;;, l ; ::; ,.... ,.                   ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


( ^ω^)「読めないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「文字ないね」

( ^ω^)「潰されちゃってるんだお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)「さぁ……。そこまではよくわからないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「残念だね〜」

( ^ω^)「うーん。どうして壊されちゃったんだろう……」

87 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:18:45 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「不思議?」

( ^ω^)「不思議だお〜。ほら」

( ^ω^)σ「人の形した像が叩き壊されちゃってるんだもの。よっぽどだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ダメだねー」

( ^ω^)「ダメだお。いけないことだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「痛そうだね〜」

( ´ω`)「そうだお〜。きっと痛い痛いってなったんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「かわいそう」

( ´ω`)「おっおっ。ツンちゃんはこんな事しちゃいけないお」

ξ゚⊿゚)ξ「はーい」

( ´ω`)「ほんじゃあ行きますかお〜」

( ´ω`)”


  ギィコ……
        ギィコ……


.

88 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:20:18 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「魚いないよ〜」

( ^ω^)”「そういえばそうだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「探す」

( ^ω^)”「おっおっ。頑張れお〜〜」
  _,
ξ゚⊿゚)ξ ジーー

( ^ω^)”



  ギィコ……
        ギィコ……



ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「何か浮いてるよ」

( ^ω^)「お〜〜?」
  _,
( ^ω^)

89 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:22:28 ID:qJLy/PXE0



 ( <●><●>)
 ~~~~~~~~~~~



( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ

( ^ω^)「首」

ξ゚⊿゚)ξ「人だよ〜」

(  ゚ω゚)「首だああああああああああああああああああああああああ」

(  ゚ω゚)””””
 

  ギィコギィコギィコギィコギィコギィコギィコ

       ギィコギィコギィコギィコギィコギィコギィコ


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、人だったよ〜」

(  ゚ω゚)「いやいやいやいや、見てはいけないものだったお!!」

90 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:24:12 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「ほらほら〜」

(  ゚ω゚)

(; ゚ω゚)

(; ゚ω゚)”



  ギィコ……
        ギィコ……


(; ^ω^)


 ( <●><●>)
 ~~~~~~~~~~~


ξ゚⊿゚)ξ「ほら、人」

(; ^ω^)「おっおっ。これはさっきの像の頭じゃないかお〜」

91 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:25:20 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「人じゃん」

(; ^ω^)「ツンちゃんが正しかったお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「こらーーーーーーーー」

(; ^ω^)「甘んじて怒られましょう」

(; ^ω^)っ”

( ^ω^)
  っ( <●><●>)

ξ゚⊿゚)ξ「おっきいね」

( ^ω^)「みんなが見上げるようにつくってあるから、頭は大きめなんだお」
  っ( <●><●>)

ξ゚⊿゚)ξ「なんで?」

( ^ω^)「そうすると、普通の大きさにみえちゃうんだお」
  っ( <●><●>)

ξ゚⊿゚)ξ「不思議〜」

( ^ω^)「おっおっ。不思議だおね」
  っ( <●><●>)

92 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:25:54 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「これ、どうするの〜」

( ^ω^)「どうしようかお〜」
  っ( <●><●>)

ξ゚⊿゚)ξ「持ってく?」

( ^ω^)「もっていきませーん」
  っ( <●><●>)

ξ゚⊿゚)ξ「何で?」

( ^ω^)「荷物になるから」
  っ( <●><●>)

ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜」

( ^ω^)”「もとあった場所に戻しましょ」


   ギィコ……
           ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「記念碑?」

( ^ω^)”「そうだお〜」

93 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:26:21 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ

( <●><●>)

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「どうしたお?」

ξ゚⊿゚)ξ「持っていい?」

( `ω´)”「どうぞどうぞ」

ξ゚⊿゚)ξっ

ξ>⊿<)ξっ”「重いーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

( `ω´)”「おっおっ。修行をつめば持てるようになるお! がんばれーーーー」


   ギィコ……
         ギィコ……


.

94 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:27:54 ID:qJLy/PXE0
( ^ω^)「はい到着〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「持てない」

( `ω´)「修行がたらーーーーーーーーーーーーーーーーん!」

ξ;゚⊿゚)ξ「持てなーーーーーーーーーーーーーーーーーい」

(; `ω´)「対抗するんじゃないお」

ξ;>⊿<)ξ「持てないーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!」

( ^ω^) ひょい
  っ( <●><●>)

ξ;゚⊿゚)ξ「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

( ^ω^)「お顔はここに置いておくお」

ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜。顔のトコにつけないの?」

( ^ω^)「首が割れちゃっててくっつかないと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

95 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/16(木) 01:28:44 ID:qJLy/PXE0
( ^ω^)「おっおっ。本当はくっつけたかったけどね」

ξ゚⊿゚)ξ「この人喜ぶかなぁ」

(*^ω^)「きっと喜ぶお。よかった〜、ってなるお」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうかなぁ」

(*^ω^)”「そうだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、この人ってどんな人なの?」

(*^ω^)”「むかーーしむかしの偉い人だと思うお」

ξ*゚⊿゚)ξ「何した人?」

(*^ω^)”「えらーーーーーーーーーい事したんじゃないかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんのお手伝い〜?」

(*^ω^)”「おっおっ、きっとそうだお!」

   ギィコ……

              ギィコ……
 ギィコ……
        ギィコ……
                     ギィコ……                            ,,. v;;,ik<
                                                     ノw   )
                       /⌒ヽ      ,.                         | | |
                    (*^ω^)   <>ノハヘ                   ( <●><●>)_)
                 _( つ\___ξ*゚⊿゚)ξ_             ┏━━━━━━━━━┓
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。   o *゚ ・ 。:  . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o     ・  :゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                            7.栄光の入江 → 8.晴れの海

96 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:27:24 ID:hO0BYQOg0














                                とても晴れて、満点の星空

                               男と少女のふたり旅

                           下も上もない、星だらけの世界

                               月の魚が キラキラと 泳いで



                                 8.晴れの海














.

97 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:29:16 ID:hO0BYQOg0
(*^ω^)「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。すごい星空だお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

(*^ω^)「ビビるくらいだお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「眩しいね〜〜〜」

(*^ω^)「凄いお〜〜、遠くの星雲まで見えてきそうだお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「見えないの〜?」

(*´ω`)「流石に肉眼じゃみえませ〜ん」


    チャプ
          チャプ……


ξ*゚⊿゚)ξσ「あーーーー、魚の大群だ〜〜〜〜〜」

(* ゚ω゚)「うおーーーーーーーーーーー、まるで光の川だお〜〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξσ「ぐるぐるし始めたよ〜〜〜〜」

(* ゚ω゚)「渦巻きだお〜〜〜〜。すげーーーーーー」

98 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:30:30 ID:hO0BYQOg0
ξ*゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜」

(*^ω^)”「おっおっ。よ〜〜〜〜し。渦巻きに突撃だお〜〜」



  ギィコ……
       ギィコ……



ξ*゚⊿゚)ξ「突撃ーーーーーーーーーーー!」

(*^ω^)”「突撃ーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「あーーー、逃げちゃう〜〜〜」

(*^ω^)”「追いかけるお〜〜〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξσ「早く早く〜〜〜〜」

(*^ω^)”「おっおっ。ダメだお〜〜。魚早すぎだお〜〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξσ「急いで〜〜〜〜〜〜」

(*^ω^)”「お! あそこでまた渦を作リ始めたお!」

99 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:31:00 ID:hO0BYQOg0
ξ*゚⊿゚)ξ「ホントだ! 突撃ーーーーーーーーーーー!」

(*^ω^)”「突撃ーーーーーーーーーーー!


  ギィコ……
       ギィコ……


   チャプ……


(; ^ω^)「おや、スグに逃げちゃったお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「あーーーー……」

(; ^ω^)「残念でしたー……」

ξ;゚⊿゚)ξ「おしまい〜?」

(; ^ω^)「おしまいだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜……」

( ^ω^)「おっおっ。どうせまた魚がばーーーーって来るお!」

100 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:31:37 ID:hO0BYQOg0


  ザブ……
       ザブ……


( ^ω^)「…………お?」

ξ;゚⊿゚)ξ「おっきいよ」

(; ^ω^)「ね。凄い光ってるけど……。こっち来るお」

ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、おっきいよ。おっきいのこっち来るよ」

(; ^ω^)「や、やばいんじゃないのこれ」

(; ^ω^)”


  ギィコ……



    ザァァァァ……!!

                         /7ー、
                      //〃/ヽ,,_
                    i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_
                    |||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、,
                 ~~~  ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄   ~~~ ~~~

(; ゚ω゚)「おお……」

ξ;゚⊿゚)ξ「ヒレ」

101 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:32:56 ID:hO0BYQOg0



     r`t_iメ、       ザバアアアアアアアアアアア!!!!
    / !`!':;:;`ヽ
.    !.  !/ ':;:;:;:;`ヽ
.   i   i!  ':;:;:;:;:;:;ヽ、
   i ,r'´  _,.,_:;:;:;:;:;:;:;ヽ、
   i!    r'r‐, !:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、
   !i    `ー'´ ':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヽ、
.   !ヽ       :::;:::;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;`ヽ、
.   ヽヽ      '::;::;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、  。o
    。ヽヽ、    '':;::;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ、゚ ゜
    ○ ヽ、ニ‐_=_,..ノ  ,r'`ヽ:;:;:,r、;:;o:;゚:;:;ヽ,. 。0 (゚ω゚;);゚⊿゚)””
    jヽ0゚。,r〜'´ヽノ ゚o。`´,.、_``〜'~´ `Y⌒  ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ノ



(; ゚ω゚)「おわーーーーーーーーーー!!」

ξ;>⊿<)ξ「まぶしーーーー」

(; >ω<)”「しっかり捕まってるんだお、ツンちゃん」 グラグラ

ξ;>⊿<)ξ” グラグラ

(; >ω<)

ξ;>⊿<)ξ

(; >ω<)

(; ゚ω゚)「おーーーー……。転覆するかと思ったお」

ξ;゚⊿゚)ξ「すごーーーーーーい」

102 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:33:24 ID:hO0BYQOg0
(; ^ω^)「おっおっ。凄かったおね〜〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「ばーーーーーーーーって大きかったよ〜〜」

(; ^ω^)「びっくりしたお〜〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「びっくりしたーー」

(; ^ω^)「きっとさっきの魚はあれが見えたから逃げ出したんだお〜〜……」


   ザブ……


(; ゚ω゚)


    ザァァァァ……!!

                         /7ー、
                      //〃/ヽ,,_
                    i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_
                    |||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、,
                 ~~~  ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄   ~~~ ~~~


ξ;゚⊿゚)ξ「また来たよ〜」

(; ゚ω゚)「い、いや……」

103 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:34:42 ID:hO0BYQOg0


        ザァァァァ……!!

                      /7ー、
      /7ー、            //〃/ヽ,,_
     //〃/ヽ,,_          i| il 〃〃.カーッ、.,_
   i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_     |||| ||/7ー、if 〃 〃ッ-、
   |||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、  ,  //〃/ヽ,,_ ̄ ̄ ̄   ~~~ ~
   ~~~  ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄   ~~~ ~ i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_
                     |||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、,
                     ~~~  ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄   ~~~ ~~~


ξ;゚⊿゚)ξ「眩しいね〜〜」

(; ^ω^)「そんな呑気なこと言ってる場合ではな〜〜〜い」


                      /7ー、
                      //〃/ヽ,,_      ザバァァァ……
                    i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_
                    |||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、,     _,,. ,,-ァ
                 _,,  ‐"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.''''''"‐ .,.;.;.f._           
           _,, ‐'' ´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.;.;.;.;.;``ヽ、_              
        , ‐''´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:.;.;.:.:.'':'': : . . . .:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:' ,:'.//:' ,.:;:;:;:;:;``:;'ヽ、,.、
   ~~~  ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄   ~~~ ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~ ~~~ ~~ ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

(; ^ω^)「お、おおお……。さっきみたいに跳ね上がらなくてよかったお……」

ξ;゚⊿゚)ξ「泳いでるよ〜」

(; ^ω^)「おっおっ。そうだね」

104 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:35:43 ID:hO0BYQOg0
(; ^ω^)「今のうちに行くかお……」

(; ^ω^)”


  ギィコ……
       ギィコ……
                         /7ー、   スーーーーー……
                      //〃/ヽ,,_
                    i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_
                    |||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、, )))
                 ~~~  ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄   ~~~ ~~~

ξ;゚⊿゚)ξ「ついてくるね」

(; ^ω^)”「しーー」


  ギィコ……
       ギィコ……


ξ;゚⊿゚)ξ「触っていい?」

(; `ω´)「危ないからやめなさい」

105 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:37:26 ID:hO0BYQOg0

                      /7ー、
                      //〃/ヽ,,_      ザバァァァ……
                    i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_
                    |||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、,     _,,. ,,-ァ
                 _,,  ‐"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.''''''"‐ .,.;.;.f._           
           _,, ‐'' ´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.;.;.;.;.;``ヽ、_              
        , ‐''´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:.;.;.:.:.'':'': : . . . .:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:' ,:'.//:' ,.:;:;:;:;:;``:;'ヽ、,.、
   ~~~  ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄   ~~~ ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~ ~~~ ~~ ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ξ;゚⊿゚)ξ「ほら、また出てきたよ」

(; ´ω`)「なんだろ。遊びたいのかな……」

ξ;゚⊿゚)ξっ ソーーー……

(; `ω´)「あ、こら!」

ξ;゚⊿゚)ξっ”「届かない〜〜〜、近寄って〜〜〜〜」

(; `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜〜」

(; `ω´)「本当に危ないんだから! ダメだお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ケチー」

106 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:38:47 ID:hO0BYQOg0
(; ´ω`)”


   ギィコ……
          ギィコ……


(; ´ω`)”「ずっとついてくるお」

ξ゚⊿゚)ξ「仲良しだね」

(; ´ω`)”「そうだね」

ξ゚⊿゚)ξ「乗りたい〜」

(; `ω´)”「ダメーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜、お願いーーー」

(; `ω´)”「ヌメヌメしてて体が臭くなるんだから!」

ξ;゚⊿゚)ξ「いいもん」

(; `ω´)”「お母さんに怒られるお!」

107 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:39:09 ID:hO0BYQOg0
ξ;゚⊿゚)ξ「いいもん!」

(; `ω´)”「よくありませーーーん」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……」



                      /7ー、
                      //〃/ヽ,,_      
                    i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_
                    |||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、,     _,,. ,,-ァ
                 _,,  ‐"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.''''''"‐ .,.;.;.f._           
           _,, ‐'' ´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.;.;.;.;.;``ヽ、_              
        , ‐''´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:.;.;.:.:.'':'': : . . . .:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:' ,:'.//:' ,.:;:;:;:;:;``:;'ヽ、,.、
   ~~~  ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄   ~~~ ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~~ ~~~ ~~ ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっとだけ近寄ってよ〜〜〜」

(; ^ω^)”「転覆しちゃいます!」

ξ;゚⊿゚)ξ「泳ぐもん」

(; `ω´)”「パクーーーーーって食べられちゃうんだから!」

ξ;゚⊿゚)ξ「いいもん」

(; `ω´)”「泣いても助けないお!」

108 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 03:40:16 ID:hO0BYQOg0
ξ;゚⊿゚)ξ「嫌だ」

(; `ω´)”「このわがまま娘め!」

ξ;`⊿´)ξ「ケチじじい!」

(; `ω´)”「ケチじじいで結構だお〜!」

ξ;`⊿´)ξ「乗る!!」

(; `ω´)”「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;`⊿´)ξ「お母さんに言いつけるもん」

(; `ω´)”「お母さんは僕の味方だおーーーーーーーーーー!」

   ギィコ……

              ギィコ……
 ギィコ……
                      /7ー、
                      //〃/ヽ,,_
                    i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_
                    |||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、,     _,,. ,,-ァ
                 _,,  ‐"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.''''''"‐ .,.;.;.f._                            -:ァ
           _,, ‐'' ´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:/⌒ヽ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.;.;.;.;.;.;``ヽ、_                     , .;´7;ナ´
        , ‐''´.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:.;.;:;.:.(; `ω´)   <>ノハヘ.:,:' ,:'.//:' ,.:;:;:;:;:;``:;'ヽ、,.、                   /.;.;;;./
     , ‐':;:;:;:;:;:;:;:;.:.r''"`.:.:.:.:.:.:.:.:.: :_( つ\___ξ(`、´;ξ_/./../../../ r':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`:'ヽ ,、         /.;.';';;;チ
  , ';:;:;:;, -、"、:.:.:.:.:.:.:.:. : : ヽ:;:;〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚: ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ::;´`:;ヽ 、_,,/.;.;.;.;.;;;/
   ~~~  ~~ *. 。 .. ☆  . ~~~ ~~o 。゚. ,゚ 。 + 。 。, ̄ ̄ ̄ ゚̄  .  +。 ゚ *~ ~~~ ~~ ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄。 ゚ * 。. ,  。゚ +. 。*
   . .   ゚  . o    ゚  。  .  , . .o 。 * .゚ + 。☆ ゚。。.    ゚  。   ゚  .  +。 ゚ * 。. ,  。゚ +. 。*。 ゚.   . . .  .
               。       。  *。, + 。. o ゚, 。*, o 。.  。  . .゚o 。 *. 。 .. ☆  . +. .. .゚o 。 *.
  ゚  o   .  。   .  .   ,   . , o 。゚. ,゚ 。 + 。 。,゚.。 。, .。o ☆  + ,゚。 *。. 。 。 .   . .゚o 。 *..゚ 。 ☆ +。。゚. ° 。 . 
 ゚ ,   , 。 .   +  ゚   。  。゚ . ゚。 , ☆ ☆ 。゚. o.゚  。 . 。゚。゚+゚`, o。。.゚*。゚ 。.゚ 。 ☆ +。。゚. ° 。 .   ,      ゚    ゚
。 .  .。    o   .. 。 ゚  ゚ , 。. o 。 * 。 . o. 。 . . ゚ .゚ ゚  。゚ + 。. + 。 * ☆ ゚。゚., ,+ 。゚. 。 . .   ,    ,   .

                            8.晴れの海 → 9.愛の入江

109 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:04:50 ID:hO0BYQOg0













                             小さな愛の芽吹くの海

                             男と少女のふたり旅

                                 降り注ぐ星の光が

                          どっかのだれかの キューピット



                                 9.愛の入江













.

110 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:05:33 ID:hO0BYQOg0
ξ゚⊿゚)ξ「あ!」

(*^ω^)「見たかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「見た! 流れ星!」

(*^ω^)「おっおっ。すごいおね。シュって!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん! すごい!」

(*^ω^)「……おお!」


               /
              /   キラッ…
             / 
             /
         +



(*^ω^)「また流れ星だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「2つ目!」

(*^ω^)「2つ目!」

111 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:06:38 ID:hO0BYQOg0
(*^ω^)「おーー……。あっちの方でもシュッてしたお!」

ξ*゚⊿゚)ξσ「あ! そこもーーー!」

(*^ω^)「なんだかここは凄い流れ星がいっぱい見えるところだお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「すごいね〜」

(*´ω`)「ロマンチックってやつだお」

(*´ω`)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「23個め!」

(*´ω`)「おっおっ。まだ数えてたのかお」

ξ*゚⊿゚)ξ「おじちゃんはなんこめ?」

(*´ω`)「1000個めだお。あ! これで1001個めだお」

ξ゚⊿゚)ξ「嘘つき」

(; ´ω`)「冗談だお。素にならなくてもいいじゃん」

112 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:08:15 ID:hO0BYQOg0
ξ゚⊿゚)ξ「1000個も数えられるわけないもん」

( ´ω`)「そんなこと無いお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「だって、1000って、100数えてそのあとずっと数えなきゃいけないやつだよ」

( ´ω`)「そうだお〜。だから僕は100数えてずっと数えてたんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「嘘つき」

( ´ω`)「おっおっ。信じないならいいおー」

( ^ω^)「……おや」


 ┏━━━━━━━━┓
 ┃ SINUS AMORIS ┃
 ┗━━━━━━━━┛


( ^ω^)「……さいぬす」

ξ゚⊿゚)ξ「どういう意味?」

( ^ω^)「え〜〜〜〜? わかんない……。知ってる言語と違うから……」

( ^ω^)”「調べればわかるお」 ゴソゴソ

113 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:11:00 ID:hO0BYQOg0
( ^ω^)「ええっと……」 ピッピ……
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「テレビ!」

( ^ω^)「テレビ?」

ξ゚⊿゚)ξσ「これ! テレビ!」

( ^ω^)「テレビってなんだお?」 ピッピ……
  σロ

ξ゚⊿゚)ξσ「あのねー、人がうつるの!」

( ^ω^)「おっおっ。じゃあこれはテレビだお」 ピッピ……
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「人うつさないの?」

(; ^ω^)「ダメ〜。緊急の時以外に呼び出すと怒られちゃうの」 ピッピッピ…
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「誰に〜?」

( `ω´)「えらーーーーーーくて、こわーーーーーーーい人だお」 ピッピッピ…
  σロ

114 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:12:07 ID:hO0BYQOg0
ξ゚⊿゚)ξ「ちゅうかんかんりしょく!」

(; ´ω`)「どこで覚えるのそんな言葉……」

ξ゚⊿゚)ξ「モララーくんのね〜、お父さんね〜、ちゅうかんかんりしょくなの」

(; ´ω`)「おっおっ。ご苦労様だお」

ξ゚⊿゚)ξ「うだつがあがらない」

(; ´ω`)「いちおう、うだつはあがってるんだけどね」

ξ゚⊿゚)ξ「モララーくんのお父さんがいってた」

(; ´ω`)「きっと、出世欲のある賢い人なんだお」


 ┏━━━━━━━━┓
 ┃ SINUS AMORIS ┃
 ┗━━━━━━━━┛


( ^ω^)「え〜〜〜〜っと……。さいぬす……」 ピッピ…
  σロ

115 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:12:59 ID:hO0BYQOg0
ξ゚⊿゚)ξ「意味分かった〜?」

( ^ω^)「おっおっ。愛の入江だお〜。なんだか可愛い名前だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ここのこと〜?」

( ^ω^)「そうそう、多分ここの事だお。きっと、昔の人が流れ星がロマンチックだから名づけたんだお!」

ξ゚⊿゚)ξ「シュッてするから?」

( ^ω^)「うんお。シュッてキラッてするからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜〜」

(*´ω`)「きっと、若い恋人が船に乗ってここに来るんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ふしだら」

(; `ω´)「もう! どこでそんな事おぼえるの!」

ξ゚⊿゚)ξ「テレビ」

(; `ω´)「どういう意味だか知ってるのかお〜?」

116 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:14:58 ID:hO0BYQOg0
ξ゚⊿゚)ξ「みだらなこうい」

( ^ω^),・;';’ ブフォ

ξ゚⊿゚)ξ「どういう意味?」

( ^ω^)「内緒です」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーーー!!」


               /
              /   キラッ…
             / 
             /
         +


( ^ω^)「あ、ほら。流れ星だお。きれー」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、一緒に船の上でみたから〜」

( ^ω^)「?」

ξ゚⊿゚)ξ「みだらなこうい。ロマンチック」

( ^ω^)「そんな事したら犯罪だお」

117 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:16:24 ID:hO0BYQOg0
ξ;゚⊿゚)ξ「みだらなこういって犯罪なの?」

( `ω´)「そうだお。ダメーーーーーーーーーーーー! だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「クーちゃんのお母さん、夜になるとお父さんとみだらなこういするって言ってた」

( ^ω^),・;';’ ブフォ

ξ;゚⊿゚)ξ「悪いこと……」

( ^ω^)「誰がそんな事を吹き込んだんだろう」

ξ;゚⊿゚)ξ「クーちゃんのお母さん、犯罪なの?」

( ´ω`)「違うお」


               /
              /   キラッ…
             / 
             /
         +


( ^ω^)「わー、流れ星。きれいだお〜」

118 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:16:49 ID:hO0BYQOg0
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、みだらなこういってなに?」

(; `ω´)「もうその話はおしまいー」

ξ;゚⊿゚)ξ「教えてーーー」

(; `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「何で〜?」

(; `ω´)「そんな事教えたらツンちゃんのお母さんが悲しむお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「……犯罪だから?」

(; `ω´)「……そうだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「お母さん悲しむならやめる……」

(; ´ω`)「賢明だお」


               /
              /   キラッ…
             / 
             /
         +

( ´ω`)「わー、流れ星だおー」

119 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:19:38 ID:hO0BYQOg0
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ´ω`)「?」

ξ゚⊿゚)ξ「みだらなこういって楽しいの?」

( ´ω`)「知りません」

ξ゚⊿゚)ξ「したことないの?」

(; ´ω`)

(; ´ω`)「知りません」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

(; ´ω`)

(; `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、どうしてーーー?」

(; `ω´)「ダメだからですーーー」

120 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:21:07 ID:hO0BYQOg0
ξ;゚⊿゚)ξ「ケチ」

( ´ω`)「ケチで結構だお」


               /
              /   キラッ…
             / 
             /
         +


( ´ω`)「ほら、ツンちゃん。流れ星数えなさいお」

ξ゚⊿゚)ξ「クーちゃんがね」

( ´ω`)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「妹が出来るんだって」

( ´ω`)「……そうかお」

ξ゚⊿゚)ξ「クーちゃんね。みだらなこういのおかげだって言ってた」

( ´ω`)「ほほう。恐らく名探偵になるお」

ξ゚⊿゚)ξ「すごいねー」

( ´ω`)「すごいおー」

121 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/19(日) 15:26:04 ID:hO0BYQOg0
( ´ω`)σ「ほらほら、また流れ星だお〜。ロマンチック〜」

ξ゚⊿゚)ξ「クーちゃんはね」

( ´ω`)「その子の話はやめるんだ〜〜〜〜〜〜〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんでー?」

( ´ω`)”


 ギィコ……
      ギィコ…


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、何で〜?」                        . . /  :   ゜ . . / .  ・    。 . :
                                               ゜ + .   ゚ 。..  / :  ゚  * ヽ
( ´ω`)”「ほらほら、流れ星すごいお〜〜〜」                     ゜   . /     +  .  ' . .  \
                                                    / , :   .  .  /  . 。 ゜ . +
   ギィコ……                                         ゜  /    . ゚ . / .. : .   ゜ . 。 
                                           .. '. +  ゚ .' .  / .   .   :   ゜+   ‥  ∵
              ギィコ……                        \     :  ..  。  /    +   ‥  ∵   . ゚ 
 ギィコ……                                     \    '  .  +
        ギィコ……                              \
                                            +
                     ギィコ……      

                       /⌒ヽ      ,.                    
                   ( ´ω`)  <>ノハヘ                  
                 _( つ\_ ξ(゚、゚;ξ”__               
゚∵:  o・:゚゚    ゚    〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・       o・。 ゚: .゚/ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。    o・: ゚゚/*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o   ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:/゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・  +     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                           9.愛の入江 → 10.眠りの沼

122 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/20(月) 04:05:05 ID:grobuQUU0
純粋な質問は困っちゃうよなぁ


123 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/20(月) 19:46:54 ID:KMhKyulw0
ここでやってたのかwww気付かんわwww
今から読む乙

124 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:35:20 ID:B0aUd6co0













                                  暗くて静かな深い沼

                             男と少女のふたり旅

                            誰も起きない、静かなところ

                            波音もなく ただただ まどろんで



                               10.眠りの沼












.

125 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:36:32 ID:B0aUd6co0
ξ゚⊿゚)ξ「星ないよ」

( ^ω^)「お? あるお」

ξ゚⊿゚)ξ「どこに?」

( ^ω^)「上に」

ξ゚⊿゚)ξ「違うよ」

( ^ω^)「?」

ξ゚⊿゚)ξ「下にないよ」

( ^ω^)「あー。ここは沼だからしょうがないお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)「お星様が反射しないんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「反射ってなに?」

( ^ω^)「んー。バックオーライだお」

126 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:37:13 ID:B0aUd6co0
ξ゚⊿゚)ξ「バックオーライ!」

( ^ω^)「そーそー。バックオーライだお〜」

( ^ω^)”


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「あんまり進まないね」

(; ^ω^)「沼だからしょうがないおね」

ξ゚⊿゚)ξ「がんばれー」

(; ^ω^)「結構重たいんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「気合だ〜〜〜」

(; ^ω^)「気合だお〜〜〜」

(; ^ω^)”


  ギィコ……
          ギィコ……

.

127 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:38:10 ID:B0aUd6co0
(; ´ω`)”「うんしょ……。うんしょ……」

ξ゚⊿゚)ξ「大変〜?」

(; ´ω`)「大変だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「変わってあげようか」

(; ´ω`)「おっおっ。本当かお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ´ω`)「じゃあこっちおいでお」

ξ゚⊿゚)ξ「いくー」

( ^ω^)「はい、ここ座って」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「オール持ってお〜」

ξ゚⊿゚)ξっ「もった」

( ^ω^)「体の方に引いて〜〜〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξっ

ξ゚⊿゚)ξっ「動かないよ」

128 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:40:02 ID:B0aUd6co0
( ^ω^)「もっと力いっぱい引くんだお〜」

ξ>⊿<)ξっ”「……う〜〜〜〜〜〜〜〜ん」

( ^ω^)「おっおっ」

ξ;>⊿<)ξっ”「できなーーーーーーーーーーーーーい」

( ^ω^)っ”「よいしょ〜〜〜」


  ギィコ……


ξ;゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜、進んだー」

( ^ω^)「どんなもんじゃーい」

ξ;゚⊿゚)ξ「力持ち!」

(*^ω^)「ツンちゃんに比べたらそうかも知れないおね」

ξ;゚⊿゚)ξ「もっかい、もっかい」

(*^ω^)「よーし、やるお〜〜」

129 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:41:56 ID:B0aUd6co0
( ^ω^)っ”「そいや〜」


  ギィコ……


ξ;゚⊿゚)ξ「進んだーーー」

( ^ω^)っ”「連続だお〜〜」


  ギィコ……

       ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「すごいねーーーー」

( ^ω^)”「おっおっ。どろどろしてなければ、もっとグングン進むんだけどね」

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)「お?」

ξ*゚⊿゚)ξ「ここにいていい? お膝元」

(*^ω^)「いいおー。ぬくぬくで都合が良いお」

130 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:43:41 ID:B0aUd6co0
ξ*゚⊿゚)ξ「わーい」

(*^ω^)「出発ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ*゚⊿゚)ξ「出発ーーーーー!」

(*^ω^)”


  ギィコ……

       ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ

(*^ω^)”



  ギィコ……

       ギィコ…


ξ゚⊿゚)ξ「静かだねー」

( ^ω^)”「眠くなってきちゃうおね」

131 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:44:33 ID:B0aUd6co0
ξ゚⊿゚)ξ「眠くないよー」

( ^ω^)「そうかお? まあ、ツンちゃんはさっきまで寝てたもんね」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「僕はツンちゃんが暖かいから、ちょっぴり眠くなってきちゃうお〜」


  ギィコ……

       ギィコ…


ξ゚⊿゚)ξ「大人なのに?」

( ^ω^)”「大人だって眠くなりますとも」


  ギィコ……

       ギィコ…


ξ゚⊿゚)ξ「お母さんはいっつも起きてるよ」

( ^ω^)”「おーーー、お母さんは凄い働き者なんだお〜」

132 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:45:30 ID:B0aUd6co0
ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃんは働き者じゃないの?」

( ^ω^)”「ん〜〜〜〜、どちらかと言うと働き者だと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜。でも、お母さんは寝ないよ」

( ^ω^)”「きっとツンちゃんの知らない所で寝るんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうかなー」


  ギィコ……

       ギィコ…


( ^ω^)”「ツンちゃんと一緒にお布団はいったりしないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「するー。でも起きてるよ」

( ^ω^)”「ツンちゃんが寝たら、お母さんも寝るんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうかなー」

( ^ω^)”「おっおっ。そうなんだおー。ツンちゃんは幸せものだお〜」

133 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:46:18 ID:B0aUd6co0
ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)”「それは愛されてるからだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「愛してるって言う」

( ^ω^)”「お母さんが?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「おー! それはいいことだお。ツンちゃんは幸せものだお〜」



  ギィコ……

       ギィコ…


ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃんは幸せもの?」

(*^ω^)”「そうだおー。僕も幸せものだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「良かったね!」

(*^ω^)”「良かったお! 僕は宇宙一の幸せものなんだお〜」

134 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:47:45 ID:B0aUd6co0
ξ*゚⊿゚)ξ「あたしは〜?」

(*^ω^)”「ツンちゃんは宇宙二位だお」

ξ*゚⊿゚)ξ「えーーーーーーー!」

(*^ω^)”「おっおっ。僕にはかなわないお〜〜〜」


  ギィコ……

       ギィコ…


ξ*゚⊿゚)ξ

ξ*゚⊿゚)ξ「全然進んでないね」

(; ^ω^)「まあね」

ξ*゚⊿゚)ξ「がんばれーーーーーーーー!」

(; ^ω^)”「はいお〜〜〜」


  ギィコ……

       ギィコ…


.

135 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:48:12 ID:B0aUd6co0
ξ*゚⊿゚)ξ「手伝ってあげようか」

( ^ω^)「お! じゃあお願いしちゃうお!」

ξ*゚⊿゚)ξっ「はーい」

( ^ω^)っ”「引きますお〜〜。ヨイショ〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξっ”「よいしょ〜」


  ギィコ……


( ^ω^)っ”「よいしょ〜」

ξ*´⊿`)ξっ”「よいしょ〜」



  ギィコ……


( ^ω^)っ”「よいしょ〜」

ξ´⊿`)ξっ”「……しょー」



  ギィコ……


.

136 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/22(水) 21:49:28 ID:B0aUd6co0
ξ´⊿`)ξ Zzz....

( ^ω^)「ありゃ……」

( ^ω^)”


  ギィ……


( ´ω`)”「ふぁぁ……」


  ギィ……


( ´ω`)

( ´ω`)っ”「お布団。休憩」 ガサゴソ

ξ´⊿`)ξ Zzz....


                       Zzzz.....
                       /⌒ヽ  ,.
                  ( ´ω`<>ノハヘ   Zzzz.....
                 _( つ\ξ´⊿`)ξ___
---=-= ----------=-〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜--=-= -------- ----------------  -=-=-=-= ------
                                                      -------
       -------
                                     -------
                     -------

                      10.眠りの沼 → 11.危機の海

137 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 17:12:49 ID:KStsj3BQ0
雰囲気が好きだ

138 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:36:19 ID:yvnGpAwA0












                                  波と風がいっぱいの海

                                  男と少女のふたり旅

                              星もたなびきそうな強い風

                          ふりおとされないように 気をつけて



                                  11.危機の海












.

139 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:37:04 ID:yvnGpAwA0


   ビューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                   ゴォォーーーーーーーー……


ξ>⊿<)ξ

( >ω<)「つかまってるんだおー、ツンちゃーーーーん!」

ξ>⊿<)ξっ” ギュ…


   ビューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

               ザパァァン!!


(; >ω<)「おわっぷ……」

ξ>⊿<)ξっ

(; >ω<)「ツンちゃん、気持ち悪くなってないかお?」

ξ>⊿<)ξ「うん」

140 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:37:52 ID:yvnGpAwA0


  ザァァ……
        ザッパァァァアアアン!!



(; >ω<)「ひ、ひい……。転覆しちゃうお〜〜〜〜」

ξ>⊿<)ξ”「転覆したらどうなるのー?」

(; >ω<)「溺れちゃうお〜」

ξ>⊿<)ξ「死ぬ?」

(; >ω<)「80%死ぬお〜」

ξ>⊿<)ξ「はちじゅっぱーせんとってなに?」

(; >ω<)「ゆっくり説明してる余裕はないお〜」


    ザッパァァン!!


(; >ω<)「ぼっぷ」

141 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:40:20 ID:yvnGpAwA0
ξ>⊿<)ξ「ねぇねぇ」

(; >ω<)「なんだおーーーーー」

ξ>⊿<)ξσ「あそこ。お船」

(; ^ω^)「お。……難破船かな」


  ビューーーーーーーーーーーーーーー


(; ^ω^)「頑張ってあそこまで行くお! 一時避難だお!」

ξ>⊿<)ξ「うん」

(; ^ω^)”「よーーーし、気合入れるお〜〜〜〜」

  ギィコ……

             ザッパァァァァアアアン!!!


ξ>⊿<)ξ「わーーーー」

(; >ω<)「ツンちゃん、こっち掴まってなおーーーー」

ξ>⊿<)ξっ ギュ…

142 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:41:31 ID:yvnGpAwA0
(; >ω<)”「むおーーー。何とかしてたどり着くお〜〜〜」

ξ>⊿<)ξ「がんばれーーーーー」


   ビューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(; >ω<)”「風だけでも飛ばされちゃいそうだお〜……」

ξ>⊿<)ξ「もうちょっともうちょっと」

(; >ω<)”「うーーーーー、全然まだまだだお〜〜〜。一向に距離が縮まらないおー」

ξ>⊿<)ξ「ファイトーーー!」

(; ^ω^)”「つーかたどり着いたにしても、都合よく入れる場所があるかどうか……」


             ザッパァァァァアアアン!!!


ξ>⊿<)ξ「ぷぁ!」

(; ^ω^)「ぺっぺしなさい、ぺっぺ」

ξ>⊿<)ξ「しょっぱいー。ぺっぺ」

143 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:44:01 ID:yvnGpAwA0
(; ^ω^)”「さっきみたいな波が来たら危ないからしっかり僕に掴まってるんだお」

ξ>⊿<)ξっ” ムニ

(; ^ω^)”「お腹はつままないの」


             ザッパァァァァアアアン!!!


(; >ω<)「ッパァ!」

ξ>⊿<)ξ「ぺっぺしてーーーー」

(; >ω<)”「ぺっぺ」

ξ>⊿<)ξ「お船まで漕いでーーー」


  ギィコ……
               ギィコ……


                  ザッパァァァァアアアン!!!


(; ^ω^)「お。あそこに穴があるお。入れるかも……」

ξ>⊿<)ξ「漕いで漕いでーーーーーー」

(; ^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜!」


  ギィコ……
               ギィコ……
  ビューーーーーーーーーーーーーー


.

144 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:45:07 ID:yvnGpAwA0
                                              __i{__
                         __i{__            イイ\}/
                           i{              ___[]__
                           i{                     小
                           i{          /⌒}   ./ i{ }
                          __i{__         {_/]  9/⌒}〉ヒ
                          __i}           {_/}  i{_/i{  }]廴
      i{              / ̄i「 ̄{ \      _Y⌒L }   {   i{―Y⌒}
      i{      _ノ{乂_ノ}乂{ ̄しし ̄l{ ̄i}  ィ}廴 廴][___}_jI_rュ!__」「 ̄}才
    /i{ー====彡'´ i}‐==く} }⌒}⌒Y二二i{_i}II≫{」/{辷j⌒{ ̄Y⌒ヽ[____)r」_j⌒}} |
   i{/  i[          i{| ̄ ̄}「 ̄ ̄.i}   r }―┐ }ア\」T\Y^V^\__ノ⌒}\}}}}]H{辷う
 _i{  .i{―――――i{廴_」{_{__j___iU}廴_j}}}}]辷}辷}辷}]]_」_____}_}__ri」_}りア ̄ /
''''! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「 ̄ ̄ ̄ ̄フ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄  ;;::.    {彡彡ミミ彡彡ミミ
: :};;;;;#;;,,      {  メ;;;, ̄    ;;;,,,#,,,                      っ。。つ っ。彡ミミ彡彡ミミ
: :}    从 ;;..#{   从   __   っ。。つ   「;;,;;;] -==     从 ̄っ。。つ っ彡彡ミミ彡ミミ≡彡彡ミミ彡彡ミミ
彡彡ミ彡彡ミミ===彡彡っ。。つ っ。彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ
彡彡彡ミミ ≡≡≡彡。つ っ。≡≡彡彡ミミ≡彡彡ミミ彡ミミ≡彡彡ミミ彡彡ミミ
彡彡ミミ彡彡ミミ⊂彡。彡ミ≡彡彡ミミ≡≡゚彡。ミミ≡≡≡彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ

(; ^ω^)”「頑張れーーーーーー、僕ーーーーーー」

ξ>⊿<)ξ「あとちょっとーーーーーーーーーー!」

(; ^ω^)”「あとちょっとーーーーーーーー!」


  ギィコ……
             
               ギィコ……


(; ^ω^)「おっしゃ! ツンちゃん、ジャンプ!」

ξ>⊿<)ξ「ジャーーンプ!」

  /⌒ ξ>⊿<)ξ ぴょい〜ん

(; ^ω^)”「ふいーーーーーー。事なきを得たおーーーー」

ξ;゚⊿゚)ξ「早く早くーー」

145 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:46:04 ID:yvnGpAwA0
(; ^ω^)っ”「ちょっとボート引き揚げるからおとなしくしてなさいお」


  /⌒ (; ^ω^) ぴょい〜ん


⊂(^ω^ ;)”「ぬおーーーーーーーーー。引っ張れ〜〜〜〜〜〜!」 グイグイ

ξ;゚⊿゚)ξ「引っ張れーーーーーーーーーーーーー!」

 ,,,,,,⊂(^ω^ ;)” グイグイグイグイ

(; ´ω`)「ふぅ〜〜。もう無茶苦茶だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「びしょびしょ」

(; ^ω^)「風邪ひかないようにするんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「はーい」

(; ^ω^)「……流石に真っ暗だおね」

( ^ω^)
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「ランタン!」

146 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:46:43 ID:yvnGpAwA0
( ^ω^)「そうだお〜」
  っ□

ξ゚⊿゚)ξ「持ちたい持ちたい」

( ^ω^)っ□「落とすんじゃないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「はーい」
 っ□

( ^ω^)「……それにしてもサビサビだお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「何のお船?」
  っ□

( ^ω^)「これかお? さぁ〜……。ちょっとここだけじゃ想像付かないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「お魚とる船?」
  っ□

( ^ω^)「ん〜、にしては大きいし……。商業船かなんかだと思うけど……」

ξ*゚⊿゚)ξ「探検!」
  っ□

( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんで〜〜?」
  っ□

147 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:48:01 ID:yvnGpAwA0
( `ω´)「流石にオンボロすぎて危ないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫だよー」
  っ□

( `ω´)「大丈夫じゃないです。明らかに腐ってる場所もありますーーー」

ξ;゚⊿゚)ξ「腐ってないよ。危なくないよ」
  っ□

( `ω´)「今日はおとなしくしてなさい」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
  っ□

( `ω´)「えーーーって言ってもダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ケチ」
  っ□

( ´ω`)「そんかし焚き火しようお。寒いお」

ξ*゚⊿゚)ξ「焚き火する!」
  っ□

( ´ω`)”「おっおっ。こんな時のために、小屋からロープ持ってきておいて良かったお」 ゴソゴソ

148 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:50:55 ID:yvnGpAwA0
ξ*゚⊿゚)ξ「火、つけたい」
  っ□

( ´ω`)「しょうが無いお〜」

( ´ω`)「はい」
   っ-o

ξ*゚⊿゚)ξ「これでつくの?」

( ´ω`)「そうだお。赤い玉のところを当てるんだお」
   っ-o

ξ*゚⊿゚)ξ「はーい」
   っ-o

( ´ω`)「熱いから気をつけなさいお」

ξ*゚⊿゚)ξっ-o ジュ……


.   ` ゚(⌒;;). ・ , '
    ,jヾ.从゚ ・,,人 
   ⌒.ゞ::;;ヾ丶y⌒,;  ボッ
  ,从;;~"`从ゞ.;;ゞ.:ヾ
 从ゝ.::ヾゞ"<;';;';>ゞ从,ヾ

149 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:51:35 ID:yvnGpAwA0
ξ*゚⊿゚)ξ「ついた!」

(*´ω`)「おっおっ。暖かいお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「暖かいねー」

(*´ω`)「ツンちゃんは焚き火したことあるかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「あるよ!」

(*´ω`)「そうかお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんとね、紙燃やすの」

(*´ω`)「おー」

ξ*゚⊿゚)ξ「バーーーって燃えるんだよ」

(*´ω`)「そりゃあ、すごいお。暖かそうだお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「お家の中の方が暖かいよ!」

(*´ω`)「おっおっ。それはごもっともだお」

150 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:52:24 ID:yvnGpAwA0
ξ*゚⊿゚)ξ「そんでねー。食べ物焼くんだよ」

(*´ω`)「お〜〜〜。食べ物かお? ソーサクかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ソーサク?」

(*´ω`)「そうだお。こんくらいの大きさで、赤い食べ物だお」
  ⊃ ⊂

ξ゚⊿゚)ξ「しらな〜い」

(*´ω`)「焼くとホクホクで美味しいんだお。中身は黄色なんだお」
  ⊃ ⊂

ξ*゚⊿゚)ξ「食べたい!」

(*´ω`)「僕の故郷にいけば、いっぱいあるんだけどなぁ」

ξ*゚⊿゚)ξ「いいなーー」

(*´ω`)「ツンちゃんはどんな食べ物を焼くんだお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「白くてね〜、フワフワしててね〜〜。甘いの」

(*´ω`)「お〜〜〜、何だおそれは!」

151 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/23(木) 23:53:38 ID:yvnGpAwA0
ξ*゚⊿゚)ξ「美味しいよー」

(*´ω`)「それは是非食べてみたいお」

ξ*゚⊿゚)ξ「お家にいっぱいあるよ。お母さんが焼いてくれるよ」

(*´ω`)「そんじゃあお母さんにお願いしていっぱい焼いてもらうお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「いっぱいはダメだよ。虫歯になるよ」

(*´ω`)「おっおっ。じゃあ加減するお」

ξ*゚⊿゚)ξ「加減って?」

(*´ω`)「今日はこのくらいにしてやる! だお」

ξ*゚⊿゚)ξ「今日はこのくらいにしてやる!」

  パキ……

                パチパチ……
 パチパチ……
                       パチパチ……
                              パキ……
                        :;;,;::;:;,::,;::;
                       <>ノハヘ   、;;,.;: ;:  /⌒ヽ
                   ξ ξ*゚)    ::j  (´ω`*)
                   (    つ 人从ゞ  (O  O )
                       (____) 从,;::.>ソ人(_(___)
                         ~^ ~` ^~ ^

                  11.危機の海 → 12.波の海

.

152 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/24(金) 00:03:43 ID:BRywV0u.0
普段何食べてるんだろうなぁ、乙

153 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/24(金) 11:07:14 ID:RXRDuGWA0
マシュマロかなー

154 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/25(土) 08:36:57 ID:S9cKDjso0
おつ

155 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:31:20 ID:Il1NEzTo0













                              波の音が聞こえる海

                             男と少女のふたり旅

                                ゆらゆら風に揺れる海は

                           ボートと 星で あそんでる



                                   12.波の海












.

156 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:32:13 ID:Il1NEzTo0


   ザーーーーーーーーーーーーーー……
          ザーーーーーーーーーーーーーーー……


(*´ω`)「穏やかな波だお〜〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「穏やかってなぁに?」

(*´ω`)「あったかい気持ちだお」

ξ゚⊿゚)ξ「波があったかいの?」

(*´ω`)「波の気分が暖かいんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜……」


   ザーーーーーーーーーーーーーー……


(*´ω`)「ん〜〜〜。風も宇宙を運んでるお〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どうして分かるの?」

(*´ω`)「匂いだお」

157 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:33:17 ID:Il1NEzTo0
ξ゚⊿゚)ξ「何も匂いしないよ?」

(*´ω`)「そうかお? ほら、潮の匂いと宇宙の匂いが……」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

(*´ω`)”「おっおっ。そうかもしれないお」


   ギィコ……
             ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「ゆらゆらだね〜〜」

(*´ω`)”「酔っちゃわないかお?」

ξ゚⊿゚)ξσ「お星様」

(*´ω`)「ああ、そっちかお。綺麗だおね〜」

ξ゚⊿゚)ξ「綺麗だね〜〜」



  ザーーーーーーーーーーーーー……
               ザーーーーーーーーーーーーー……


.

158 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:34:15 ID:Il1NEzTo0
(*´ω`)「風が暖かいお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「寒くならないねぇ」

(*´ω`)

( ^ω^)「ああ、そうか。アリストテレスは寒い所なんだっけ」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。氷の海がねー、わーーーーーーーーーーってなってるんだよ」

( ^ω^)「ってことはこっちじゃないのかなぁ」

ξ゚⊿゚)ξσ「あっちかなぁ」

( ^ω^)「ん〜〜〜〜」


  ザーーーーーーーーーーーー……
        ザーーーーーーーーーーーーーー……


( ^ω^)”「とりあえず進んでみるお」

ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーー!」

( ^ω^)”「出発ーーーーーーーーーーーー!」

159 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:34:52 ID:Il1NEzTo0
ξ゚⊿゚)ξ「場所わかんないね〜」

( ^ω^)「ね。地図とかあればいいんだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「持ってないの〜?」

( ^ω^)「それが、持ってないんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーー」

( ^ω^)「おっおっ。持ってたら僕はここに来てないお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)「来る必要がないからだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どうして〜?」

( ^ω^)「お仕事が無いからだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「わかった!」

( ^ω^)「お?」

160 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:35:21 ID:Il1NEzTo0
ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃん、地図作る人!」

( ^ω^)「ブッブーーーーーーー」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーー」

( ^ω^)「まあ正確にはそうでもあるんだけどね」

ξ゚⊿゚)ξ「何する人〜?」

( ^ω^)「ん〜〜〜〜〜〜、色々調べたりする人だお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「何を調べるの〜?」

( ^ω^)「ほーーーーーーんとに色々だお」

ξ゚⊿゚)ξ「例えば〜?」

( ^ω^)「例えばーーーーーー、どんな生き物がいるのかなぁ〜〜〜とか〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「ツンちゃんみたいな子がいるかなぁ〜〜〜、とかだお」

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーーー」

161 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:36:34 ID:Il1NEzTo0
( ^ω^)「おっおっ。まあ、もっと色々だおーーーーーーー」

ξ゚⊿゚)ξ「凄いね〜〜」

( `ω´)「ふっふっふ。これでも僕は大のベテランなんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ベテランって?」

( `ω´)「すごーーーーーーーーーーくて、こわーーーーーーーーーーーーい人だお」

ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜、怖くないよ」

( ^ω^)「おっおっ。そうだね、僕は怖くないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「すごくもないよ」

( ´ω`)「ザッツライト」


  ザーーーーーーーーーーーー……
        ザーーーーーーーーーーーーーー……


ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃんは一人でお仕事だねー」

( ´ω`)「ツンちゃんがいるお〜」

162 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:38:06 ID:Il1NEzTo0
ξ゚⊿゚)ξ「でも一人だよー」

( ´ω`)「まー、何があるか分からないからね」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの〜?」

( ^ω^)「星っていうのは危険がいっぱーーーーーーーーーーーーいなんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜〜……」

( ^ω^)「よくわからない所にみんなで行っちゃうことはあんまりないんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか」

( ^ω^)「そうなんだお〜。でも、ツンちゃんがいるから全然寂しくないお」

ξ゚⊿゚)ξ「良かったね!」

( ^ω^)「ほんと良かったお! 早くお母さんとかに会いたいお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

( ^ω^)「お話をいっぱいしたいからだお〜」

163 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:38:41 ID:Il1NEzTo0
ξ゚⊿゚)ξ「どんな〜?」

( ^ω^)「難しいお話だお〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「教えて〜〜〜〜〜」

( ^ω^)「ツンちゃんが大人になったら教えてあげるお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「もう大人だよー」

( ^ω^)「嘘をついてはいけません」

ξ;゚⊿゚)ξ「ほんとだよ! お手伝いもするよ!」

( ^ω^)「それだけじゃ、大人じゃないんだお〜〜〜」


  ザーーーーーーーーーーーー……
        ザーーーーーーーーーーーーーー……


ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜、どうしたら大人になるの〜?」

( ^ω^)「たーーーくさん勉強して、いっぱい色んな事したらだお〜」

164 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:39:35 ID:Il1NEzTo0
ξ;゚⊿゚)ξ「おじちゃんは勉強したの?」

( ^ω^)「したお〜〜。それはもう、ガリベンだったお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーー」

( ^ω^)「おっおっ! だからツンちゃんもいっぱーーーーーーい勉強するんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「する〜」

( ^ω^)「頑張れー」

ξ;゚⊿゚)ξ「早く大人になりたいなぁ」

( ^ω^)”「僕は子供に戻りたいお〜」


  ギィコ……
          ギィコ……

  ザーーーーーーーーーーーー……
        ザーーーーーーーーーーーーーー……


.

165 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:40:08 ID:Il1NEzTo0
ξ゚⊿゚)ξ「大人の方が楽しいよ」

( ^ω^)”「そうかお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜」

( ^ω^)”「僕は子供のほうが楽しいと思うお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーー。何で〜?」

( ^ω^)”「さーて、何ででしょう」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)”「きっと大人になったらわかるお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「待てない〜」

( ^ω^)”「おっおっ。じゃあ早く大人になることだお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「ケチーーーーーーーーーーーーーーーー」

( `ω´)”「ケチだおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


 ギィコ……
           ギィコ……


.

166 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:41:07 ID:Il1NEzTo0
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「何だお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「お酒っておいしいの?」

( ^ω^)”「お酒……」

( ^ω^)”

(*^ω^)”「あー、お酒かお。おいしいお〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どんな味〜?」

(*^ω^)”「色々種類があるんだお。それによって様々だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「飲みたいなぁ」

(*^ω^)”「きっとベロベロになっちゃうお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ならないよ」

(*^ω^)”「おっおっ。僕はなっちゃうなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあさー」

167 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/01/31(金) 23:41:34 ID:Il1NEzTo0
(*^ω^)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「たばこは〜?」

( ^ω^)”「たばこー……。えーっと……」

( ^ω^)”

( ^ω^)”「ああ! たばこ。たばこは僕吸わないんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーー……」

( ^ω^)”「お母さんは吸ってたのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「吸ってなーい」

( ^ω^)”「吸ってみたいかお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「ゲホゲホなるからいい」

(*^ω^)”「おっおっ。そうそう、健康第一だお」


 ギィコ……
           ギィコ……
  ザーーーーーーーーーーーーーー……
                          ギィコ……

                       /⌒ヽ      ,.
                   (*^ω^)   <>ノハヘ
                 _( つ\___.ξ゚⊿゚)ξ_ チャプチャプ
〜〜〜 〜〜 〜〜  〜从 ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄从〜 .゚o 。 *. 〜〜〜っ。。つ〜〜〜〜へ〜〜〜〜〜〜   〜〜
   ゚。 。,     っ。。つ    〜〜〜〜〜  。     。   .   .
                   ゚。 ゚ 。  ゚.   。  . .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. .  .
 。 .  . .〜〜〜〜〜   .     .  。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。  , .。       〜〜〜〜〜 
       ゚  。   ゚  .  +。 ゚ * 。. , 。゚ +. 。*。 ゚.   . . .  .
 。  .   . 。 。゚. 。* 。, ´。.  ☆。。. ゚。+ 。 .。〜  .  〜〜〜〜〜 。 

                      12.波の海 → 13.泡の海

168 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 10:43:06 ID:TJjMSRHo0
おつ

169 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 19:23:40 ID:kRtY1aiQO

かわいいな

170 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 21:01:19 ID:idK.NOW20
ツンの頭の上の菱形は一体なんなんだろうか…
乙、次も楽しみ

171 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:31:21 ID:hsdTBGgM0
か、髪飾りや

172 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:32:26 ID:hsdTBGgM0












                            ぶくぶく泡だけ不思議の海

                                  男と少女のふたり旅

                            泡の中をぶくぶく進めば

                            きっと 虹色の 夢心地



                                13.泡の海












.

173 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:32:59 ID:hsdTBGgM0

     ○
 o      ぽわぽわ
 ○  ○
       o


ξ*゚⊿゚)ξ「泡だらけだーーーーーーーーーーー」

(*^ω^)「お〜〜〜〜、なんじゃこりゃ〜〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、泡だらけだよ!」

(*^ω^)「ホントだお〜〜〜〜。海との境がわからんお〜〜〜」


   ぶく……
           ぶく……
       ○
    >゚))))彡  o  
   ○  ○    >゚))))彡
       o

ξ*゚⊿゚)ξσ「魚もいるよ!」

(*^ω^)「おーーーーー……、どうやって泳いでるんだお……」

174 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:33:28 ID:hsdTBGgM0
ξ*゚⊿゚)ξ「不思議だね〜〜〜」

(*^ω^)「全く不思議だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「どうなってるのかなぁ」

(*^ω^)っ「ちょっと僕には予想もつかないお〜〜〜」

(*^ω^) モコ…
  っ○

(* ゚ω゚)「掴める」
  っ○

ξ*゚⊿゚)ξ「すごーーーい」

ξ*゚⊿゚)ξ「ぽわぽわだよ」
  っ○

(*^ω^)「あ」 パァン
  っ・,;

ξ;゚⊿゚)ξ「あーー……」
  っ・,;

(*^ω^)「すぐに割れちゃうみたいだお〜〜」

175 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:34:08 ID:hsdTBGgM0
ξ;゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

(*^ω^)「おっおっ。儚いんだお。でも、まだまだ泡はたくさんあるお〜」

(*^ω^)”


  ギィコ……

    ○      ギィコ……
 o      ぽわぽわ
 ○  ○
       o


(*^ω^)”「お〜〜〜、進むたびに泡が舞うお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「綺麗だね〜」

(*^ω^)”「お星様が虹色だお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「すご〜〜〜〜〜い」

ξ*゚⊿゚)ξ モコ…
  っ○

176 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:34:38 ID:hsdTBGgM0
ξ*゚⊿゚)ξ「どこまで続くのかなぁ〜」
  っ○

(*^ω^)”「さ〜〜。でも、ずーーーーーーーーーーーっと一面泡だから、結構続くんじゃないかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「ホント〜?」
  っ○

(*^ω^)”「ホントだお。良かったね」

ξ*゚⊿゚)ξ「良かった!」
  っ・,;


   ヒューーーー……


(*^ω^)”「お〜〜〜〜〜、泡が風に運ばれていくお〜〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「ばーーーーーーって飛んでくね〜〜〜〜」

(*^ω^)”「凄い高くまで巻き上がるなぁ……」

ξ*゚⊿゚)ξ「凄いね〜〜〜……」

177 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:35:17 ID:hsdTBGgM0
(*^ω^)”「よーし、追いかけてみるお〜〜〜!」

ξ*゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜〜!」

(*^ω^)”「漕いで漕いでーーーーーー!」


     ○
 o     
 ○  ○    o   
       o       ○   フワァァ……
       ○  ○
     ○     o   o   ○  o
                ○  ○


(*^ω^)”「ダメだお〜、全然おっつかないお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「頑張って〜〜〜〜!」

(*^ω^)”「うおーーーーーーーー!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うおーーーーーーーーー!」


  ギィコ……

    ○      ギィコ……
 o      ぽわぽわ
 ○  ○
       o

178 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:36:34 ID:hsdTBGgM0
ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

(*^ω^)”「お〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「そのまま飛んでいきそうだね〜」

(*^ω^)”「僕達もかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

(*^ω^)”「飛べたらいいおね〜!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ぽわぽわ〜って」

(*^ω^)”「うんうん」


  ビタン


>゚))))彡”ビチビチ

ξ*゚⊿゚)ξ「あー、魚落ちてきた!」

(*^ω^)「おっおっ。さっきの風で浮いた奴にいたんだお〜」

179 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:37:02 ID:hsdTBGgM0
ξ*゚⊿゚)ξ「逃してあげる」
 っ>゚))))彡

(*^ω^)「優しいお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん」
 っ>゚))))彡

(*^ω^)「バイバーイ」

ξ*゚⊿゚)ξっ>゚))))彡「バイバーーーイ」


  ブクブク……
        ぶく……


ξ*゚⊿゚)ξ「いっちゃった」

(*^ω^)「こんだけ泡だらけだと、どこに魚がいるか筒抜けだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「筒抜けって?」

(*^ω^)「まるっとまるみえだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「まるっとまるみえ!」

180 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:37:36 ID:hsdTBGgM0
ξ*゚⊿゚)ξっ○

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」
  っ○

(*^ω^)「お?」


         ぽむっ

ξ*゚⊿゚)ξっ○)ω^*)

               ぽん
ξ*゚⊿゚)ξっ・,;)ω^*)


(*´ω`)「やられたお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「痛かった〜?」

(*´ω`)「もうめちゃんこ痛かったお〜〜。死んじゃう〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「えー、死んじゃう〜」

( ´ω`)「もう漕げないお〜」

181 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:37:58 ID:hsdTBGgM0
ξ;゚⊿゚)ξ「じゃああたしが漕ぐ」

(*´ω`)「おっおっ。こっちおいでお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(*´ω`)「はい、オールもってー」

ξ゚⊿゚)ξ「もってー」

(*´ω`)「引いてーーー」

ξ゚⊿゚)ξ「引いて―」


 ギィコ……
    ○      
 o      ぽわぽわ
 ○  ○
       o


ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜!」

(*^ω^)「全速前進ーーーーーーーーーーーー!」

ξ*゚⊿゚)ξ「全速前進ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

182 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:39:56 ID:hsdTBGgM0
ξ*゚⊿゚)ξ”


  ギィコ……

    ○      ギィコ……
 o      ぽわぽわ
 ○  ○
       o


ξ*゚⊿゚)ξ”「よいしょ〜」

(*^ω^)「よいしょ〜〜」


  ビューーーーーーーーーーー……


(*^ω^)「いい風だお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ”「わーーー」


     ○
 o     
 ○  ○    o   
       o       ○   フワァァ……
       ○  ○
     ○     o   o   ○  o
                ○  ○

183 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/01(土) 22:40:14 ID:hsdTBGgM0
     ○        . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴
 o       ○     o     . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴
 ○  ○    o   o               . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴
       o       ○   0o   ○  o゚  : .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。
       ○  ○  0   . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴
     ○     o   o   ○  o゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . ゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚  *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・
     . *゚: .。 o・:゚  ○  ○   o   o                o・: ゚゚*:  o・    o・: ゚゚*:  o・
            ○  o  0             ○  ゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:    ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・
 . *゚: .。 o・:゚        ○  ○  ゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・
         ○     ○  ○ o   ○  o    。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴
・: ゚゚ 。゚:    ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .   o   ○  o
   o・: ゚゚*:  o・    o・: ゚゚*:  0        o   
        ○           o       ○    0          。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴
       o・: ゚゚*:  o・    o・: ゚゚*:      ○  ○
    o    o             o  0   o・: ゚゚*:  o・    o・: ゚゚*:
   o・: ゚゚*:  o・    o・: ゚゚*:   0        ○      ○
 0                            o  0  ○
                       o   o  0o   o      ○        ○          o          o
    o      ○                o    o      ○  o    o
              ○                    ○  o    o   ○  
                ○       o                  ○・ o    o    o  o  0
      ○                  ○        ○ o   o  0o      ○・ o    o
                     /⌒ヽ      ,.            o  ○ 0  o   ○
                      (*^<>ノハヘ           ○  ○         ○  ○  0 
○  o    o   ○   _( ξ*゚⊿゚)ξ______  ○   ○ o   ○  oo ○   ○   o   o  0o   ○  o  
○  o  0   ○ ○〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ○  o○  o    。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚:  ○ o   o  0o   ○  o  
∵  ○○o ○   ○。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚:   o  ○  ○o ○   ○   o   ∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴   ○○o ○   ○    o  
     。゚:゚ ∴○o ○   ○o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・       ○○o ○ *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                              13.泡の海 → 14.スミス海

184 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/02(日) 00:35:05 ID:dR4yEQMo0
乙 なごむ

185 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 01:54:24 ID:FVK7PXuM0












                                  大きな塔は海の上

                             男と少女のふたり旅

                               何かを伝えようと頑張るけども

                               星の中 に きえてゆく



                               14.スミス海











.

186 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 01:54:50 ID:FVK7PXuM0
( ^ω^)「およ」

ξ゚⊿゚)ξ「建物!」

( ^ω^)「おお、なんだか人がいそうだお!」

ξ゚⊿゚)ξ「なんだろね〜。高いね〜〜」

( ^ω^)「おっおっ。なんかの設備施設なんだお〜〜。行って見ようお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「設備施設って?」

( ^ω^)「みんなのための機械がある場所だお〜」

( ^ω^)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「おっきいね〜」

( ^ω^)”「ねー。予想以上に大きいみたいだお」

………
……


187 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 01:55:25 ID:FVK7PXuM0
( ^ω^)「おお。船着場まであるお。ツンちゃん、先に降りてると良いお」

ξ゚⊿゚)ξ「はーい」

 /⌒ ξ゚⊿゚)ξ ぴょい〜ん

( ^ω^)っ”「えいしょ」 グイグイ

ξ゚⊿゚)ξ「はやく〜〜〜〜」

( ^ω^)っ”「ちょっと待ってお。ちゃんとしとかないと船が流されちゃうお」 グイグイ

 /⌒ ( ^ω^)「とう!」 ぴょい〜ん

ξ゚⊿゚)ξ「入る〜?」

(*^ω^)「うんお! きっと人がいるに違いないお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんの事聞けるね〜」

(*^ω^)「そうだお〜、優しい人だといいおね〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

(*^ω^)「じゃあ出発だお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「出発ーーーー!」

………
……


188 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 01:55:51 ID:FVK7PXuM0


 カツ……
         カツ……


( ^ω^)” カツカツ…

ξ゚⊿゚)ξ”「暗いね〜」 カツカツ
  っ□

( ^ω^)”「おね〜」 カツカツ

( 」^ω^)」「……誰かいませんかお〜〜〜〜〜」


  いませんかお〜〜〜
                    イマセンカオ〜〜

                            オ〜〜〜〜


ξ゚⊿゚)ξ”「いないね〜」 カツカツ…
  っ□

( ^ω^)「いないのかなぁ……」

( ^ω^)っ” ガチャ…

189 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 01:56:29 ID:FVK7PXuM0
ξ゚⊿゚)ξ「なんのお部屋〜?」
  っ□

( ^ω^)「う〜〜〜ん……」



   ウォンウォンウォン……
            ウォンウォンウォン……



( ^ω^)「何か機械が動いてるようだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「なんだろうね〜〜」
  っ□

( ^ω^)「ちょっとランタンかしておくれお」

ξ゚⊿゚)ξっ□「はい」

( ^ω^)「……う〜ん」
  っ□

( ^ω^)
  っ□

( ^ω^)「ちょっとさっぱりだお」
  っ□

190 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 01:58:21 ID:FVK7PXuM0
ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)っ□「はい。ちゃんと持ってるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」
 っ□

( ^ω^)「じゃあ、上の方に上がってみるかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どうやって上がるの〜?」
 っ□

( ^ω^)σ「そこに階段があるお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜」
 っ□

( ^ω^)「足元に気をつけるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」
 っ□

( ^ω^)” カンカン……

ξ゚⊿゚)ξ カンカン……
 っ□

191 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 01:59:21 ID:FVK7PXuM0
( ^ω^)っ ガチャ……

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜、ひろーーい」
 っ□

( ^ω^)「モニターがいっぱいだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「何が書いてあるの〜?」
 っ□

( ^ω^)「んーーー。何にも移ってないお」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、ランプついてるよ」
 っ□

( ^ω^)「お……。本当だお。じゃあ起動してはいるのかな……」

( ^ω^)っ” イジイジ

ξ゚⊿゚)ξ「なんの機械だろうねー」
 っ□

( ^ω^)っ”「ねー」 イジイジ

192 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 01:59:48 ID:FVK7PXuM0
( ^ω^)「んーーーー……」

ξ゚⊿゚)ξ「わからぬ〜?」
 っ□

( ^ω^)「わからぬお〜……」

( ^ω^) ス…
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「なにそれ」
 っ□

( ^ω^)「これも明かりです」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「ランタン!」
 っ□

( ^ω^)「おっおっ。ランタンとはちょっと違うんだお」
  っロ

( ^ω^)っ” イジイジ
  っロ

( ^ω^)っ”「電気は供給されてるハズなんだけどなぁ……」 イジイジ
  っロ

193 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 02:00:48 ID:FVK7PXuM0
( ^ω^)σ ピッピッピ
  っロ

( ^ω^)「電波の類だとは思うんだけど……」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「どう〜?」
 っ□

( ^ω^)「なんか、管制から切り離されて動いてるみたいだお」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「?」
 っ□

( ^ω^)「ご主人様がいないのに働いてるってことだお」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「ご主人様どこ言っちゃったの?」
 っ□

( ^ω^)「う〜〜〜ん……。ところどころ古いから、だいぶ前に居なくなっちゃったのかも」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」
 っ□

194 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 02:01:23 ID:FVK7PXuM0
( ^ω^)「せめてモニターだけでも映せればなぁ……」

( ^ω^)っ” イジイジ

ξ゚⊿゚)ξ「映る〜?」
 っ□

( ^ω^)σ「勘でやってみるお」 ピッピッピ

ξ゚⊿゚)ξ「がんばれーーー」
 っ□

( ^ω^)σ「あ、これか」 ピ…



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃                                  ┃
┃                                  ┃
┃                                  ┃
┃                                  ┃
┃              pattern warning red              ┃
┃                                  ┃
┃                                  ┃
┃              LE:0-1 P:30               ┃
┃                                  ┃
┃                                  ┃
┃                                  ┃
┃                                  ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


.

195 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 02:02:15 ID:FVK7PXuM0
ξ゚⊿゚)ξ「真っ赤だね〜」
 っ□

( ^ω^)「んーーー……。警告パターン……?」

ξ゚⊿゚)ξ「壊れちゃったのかなぁ」
 っ□

( ^ω^)「どうなんだろ。でも電波は出してるみたいだし……」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんないねー」
 っ□

( ^ω^)「わかんないお。電波受信出来る装置があればいいんだけど……」

( ^ω^)” ゴソゴソ

( ^ω^) ピッピッピ
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「テレビ!」
 っ□

( ^ω^)「おっおっテレビテレビ……、やっぱこれじゃ受信できないか」
  っロ

196 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 02:03:23 ID:FVK7PXuM0
ξ゚⊿゚)ξ「見れない〜?」
 っ□

( ^ω^)”「ダメでしたーー」

ξ゚⊿゚)ξ「なんだろうね〜〜」
 っ□

( ^ω^)「ねー。人もいないみたいだし、海に戻りましょうかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」
 っ□

( ^ω^)「人いなくて残念だったお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ねー。骨折り損のくたびれもうけ!」
 っ□

( ^ω^)「お〜、むっかしい言葉だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ピャー君の口癖」
 っ□

( ´ω`)「既に疲れてる人なんだおね……」


  カツ……
            カツ……
     カツ……


………
……


197 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 02:04:03 ID:FVK7PXuM0
ξ*゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーーー!」

(*^ω^)「出発ーーーーーーーーーーー!」

(*^ω^)”

  ギィコ……
         ギィコ……

ξ*゚⊿゚)ξ「どっちに行くの〜?」

(*^ω^)”「とりあえず寒い方だお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξσ「あっち〜?」

(*^ω^)”「あっちが寒そうかお?」

ξ*゚⊿゚)ξσ「うんん、こっちー」
                                                           ┃
(*^ω^)”「じゃあそっちに行くお〜〜〜」                                   ||
                                                         _[ロロ]_
  ギィコ……                                                ヽ][][/
                   ギィコ……                              |:|x|:|
                                                           |:|x|:|
           ギィコ……                                          .|:|X|:|.
                                                      .|::|X|::|.
         ギィコ……                                       {ロロロロロ}
                     ギィコ……                           .| :.|X|.: |.
                                                          | .:.|X|.:. |
                       /⌒ヽ      ,.                              .|:.: :|X|: :.:|.
                  (*^ω^)   <>ノハヘ                             | :.: |X| :.: |
                 _( つ\___ξ*゚⊿゚)ξ_                     [王王王王王]
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・ 〜  。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:  . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o  ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                             14.スミス海 → 15.縁の海

198 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/03(月) 02:06:03 ID:0MN9pfj60
おつ

199 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:25:56 ID:inDExhTk0












                                ずーっと奥の、綺麗な海

                             男と少女のふたり旅

                                誰もしらない、縁の海

                           あって 誰も知られず 朽ちた船



                                15.縁の海












.

200 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:28:35 ID:inDExhTk0


         ザーーーーーーー……
 
 ザーーーーーーーーー……


( ^ω^)「寒くなってきたかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと」

( ^ω^)「何か羽織るかお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)” ゴソゴソ
        _
( ^ω^)っん/「はいお」

ξ*゚⊿゚)ξ「わ〜い」

( ^ω^)「あったかいかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「ちょっと」

( ^ω^)「おっおっ。ちょっとでも暖かくなったなら良かったお」

201 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:30:16 ID:inDExhTk0
ξ*゚⊿゚)ξσ「ねぇねぇ。お船、沈んでるよ」

( ^ω^)「おっ。座礁してるんじゃないかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「座礁って?」

( ^ω^)「尻もち痛い痛いだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「尻もち!」

( ^ω^)「そーそー、尻もち。このさき寒くなりそうだから〜……、ちょっと中を漁って見るかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「お船?」

(*^ω^)「そうだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜〜」

(*^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜」


  ギィコ……
                ギィコ……


………
……


202 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:31:50 ID:inDExhTk0
(*^ω^)「到着〜〜〜〜!」

ξ*゚⊿゚)ξ「到着ーーーーーーーーーーー!」

ΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってって

( ^ω^)「お! あんまり走っちゃ危ないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「お部屋!」

ξ*゚⊿゚)ξっ ガチャ…

( ^ω^)「も〜〜〜……」

( ^ω^)” テクテク

ξ*゚⊿゚)ξ「早く早く〜〜!」

( ^ω^)「大人は落ち着いてゆっくり行動なんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「おそーーーい」

( ^ω^)「はーい、到着だお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「遅刻!」

( ^ω^)「おっおっ。ごめんなさいお」

203 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:32:30 ID:inDExhTk0
ξ*゚⊿゚)ξっ” ゴソゴソ

( ^ω^)っ”「お。服とか結構残ってる……」

( ´ω`)「けど、かなりズタボロだお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ。綺麗」
  っ゚

( ^ω^)「お! ブローチかな? 綺麗だおね〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「貰っていい?」
  っ゚

(*^ω^)「大切にするんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ”「は〜い」 ゴソゴソ

ΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってって

( ^ω^)「どこ行くんだお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「次の部屋!」

( ^ω^)「急ぎ過ぎたら怪我するお〜〜……」

ξ*゚⊿゚)ξっ ガチャ…

204 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:34:17 ID:inDExhTk0


   バタン……


( ^ω^)っ”「んも〜」 ゴソゴソ

( ^ω^)「ボロ布ばっかかなぁ……」

( ^ω^)っ” ゴソゴソ


<ねぇねぇ〜〜〜〜〜〜 テレビーーーーーーー!


( ^ω^)「おーーーーーー! すぐ行くお〜〜〜〜〜〜〜!」


<早く早く〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!


( ^ω^)「はーいはーいおーーーーーーーーーーーー!」

( ^ω^)” テクテク

( ^ω^)っ ガチャ……

205 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:35:41 ID:inDExhTk0
ξ*゚⊿゚)ξσ「テレビ!」

( ^ω^)「おー。モニターだお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「つけてつけて」

( ^ω^)σ「え〜〜〜〜っと……」

( ^ω^)σ ポチポチ


  シーーーーーーーン……


ξ゚⊿゚)ξ「つかない」

( ^ω^)「んー。壊れてるのかなぁ……」

( ^ω^)っ” ペシペシ

( ^ω^)

( ^ω^)σ” イジイジ

((( ^ω^)「後ろかな?」

⊂(^ω^ )”「……お〜。電気じゃないのかお。これ」 イジイジ

206 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:36:19 ID:inDExhTk0
ξ゚⊿゚)ξ「まだ〜?」

( ^ω^)っ” カポ…

( ^ω^)σ”「ゴミが詰まってるお」 チョコチョコ

( ^ω^)っ” ガポ……

( ^ω^)σ” ポチポチ


   ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃              【LKWMO】                  ┃
┃            National Alert                  ┃
┃                                  ┃
┃                 ▲  ▲                 ┃
┃                   ●                   ┃
┃                   ▲                   ┃
┃                                  ┃
┃         [SEEK IMMEDIATE SHELTER]  .       ┃
┃                                  ┃
┃           Attack Warning Red            ┃
┃                                  ┃
┃       NUCLEAR ATTACK IS IMMINENT        ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


ξ;゚⊿゚)ξそ ビクッ!!

(; ^ω^)” ビク…


  ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


.

207 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:37:15 ID:inDExhTk0
ξ;゚⊿゚)ξ


  ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「ATTACK WARNING RED. SEEK IMMEDIATE SHELTER」


(; ^ω^)


  ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「    NUCLEAR ATTACK IS IMMINENT    」



     ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……


(; ^ω^)「……NUCLEAR?」 ピピピ…… 
  σロ

208 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:37:51 ID:inDExhTk0
(; ^ω^)
  σロ

(; ゚ω゚)「……お」
  っロ

  ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「ATTACK WARNING RED. SEEK IMMEDIATE SHELTER」


ξ;⊿;)ξ ポロポロ

。・゜゜・ξ>⊿<)ξ・゜゜・。「えーーーーーーーーーーーーーーん……」


     ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(; ^ω^)σ”「お!!」 ピ……


ピーーーーーー……


。・゜゜・ξ>⊿<)ξ・゜゜・。「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーん……」

209 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:38:15 ID:inDExhTk0
(; ´ω`)「よしよしお。もう音しなくなったお」

。・゜゜・ξ>⊿<)ξ・゜゜・。「うぅえーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」

(; ´ω`)「おーー。怖かったおねー。ギューーーだお、ギューーーー」

。・゜゜・ξ>⊿<)ξっ”「えーーーーーーーーーんえーーーーーーーーーーーーーん……」 ギュ…

(; ´ω`)「よしよしおーーー。ぎゅーーーーーーー、ぎゅーーーーーーーーーー」

。・゜゜・ξ>⊿<)ξっ「うぅぅ……えーーーーん……」

(; ´ω`)「びっくりしたおね〜〜、よしよし、ごめんお〜〜〜」

。・゜゜・ξ>⊿<)ξっ「えーーーーーーーーーーーーん」

(; ´ω`)っ” ぽんぽん

。・゜゜・ξ>⊿<)ξっ

(; ´ω`)” ギュ〜〜




………
……


210 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:39:15 ID:inDExhTk0
ξ´⊿`)ξ Zzz…

( ^ω^)”


  ギィコ……
        
       ギィコ……


( ^ω^)”「……う〜ん。あの電波塔からの送ってきてるので間違いは無いと思うんだけど」


  ギィコ……
        
       ギィコ……


ξ´⊿`)ξ Zzz…

( ^ω^)

( ^ω^)っ” ぽんぽん

211 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/04(火) 00:41:25 ID:inDExhTk0
ξ´⊿`)ξ「……オカーサン」

( ´ω`)

( ´ω`)「シェルター、探してみようね、ツンちゃん」

ξ´⊿`)ξ Zzz…

( ´ω`)”「きっとみんないるお。お母さんも、きっと」

( ´ω`)”「アリストテレスが大きい街なら、シェルターの一つや二つあるはずだお……」

( ´ω`)”

   ギィコ……

              ギィコ……                                           ,ヽ、   .f'. 、
 ギィコ……                                                        ル';ヽ、 ll. ハヽ、 .f'
        ギィコ……                                                      l! ;,ソ`'ll  V;;゙ヽll:
                                                                 !; i':. ;;\ ソリ..;;,\
                     ギィコ……                                   __   リハi; ;; ; :;ヽ.i!ハ;; ハ\
                                                              ''¨\、   ノ'Yfiw リ ノ' ;lソ ル'ヘ,
                       /⌒ヽ         Zzz....                        ェ冊冊ェ|     || '´  ェllェuvェ
                  ( ´ω`)    Zzz....                             l∵∴竺些坐竺竺垈亙∴∵L.ィク
                 _( つ\________                          ¨ゞニ.////77/////ハ/三三ヲ''゙
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:  . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o   ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                          15.縁の海 → 16.テティアエフ連峰

212 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/05(水) 00:17:24 ID:TSUh2A5g0
おつ

213 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/06(木) 15:29:55 ID:C0OoO5tU0

面白いお

214 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:01:42 ID:/bPR/HLw0












          
                                風と星を隠す壁

                             男と少女のふたり旅

                                誰かの作った架け橋が

                                 今は ずっと 夢の中



                                 16.テティアエフ連峰












          
.

215 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:04:48 ID:/bPR/HLw0
ξ゚⊿゚)ξ” テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「はやく〜〜〜」

(; ´ω`)「待ってお〜〜〜〜〜。ボートが重いんだお〜〜〜〜〜」

(; ´ω`) ヒィヒィ

ξ゚⊿゚)ξ「手伝ってあげようか」

(; ´ω`)「ツンちゃん潰れちゃうお」

ξ゚⊿゚)ξ「潰れないよ」

(; ´ω`)”「おっおっ。でも大丈夫だお。30でもやるときゃやるんです」

(; ´ω`)”「よいしょ〜〜〜〜〜〜」 ズリズリ

ξ゚⊿゚)ξ「頑張れーーーーーーーーーー」

(; ´ω`)”「おっおっ。建物は見えてきてるおーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ゚⊿゚)ξ「あとちょっとだーーーーーーーーーー!!」

216 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:05:50 ID:/bPR/HLw0
(⊃´ω`)⊃ クターーー……

ξ゚⊿゚)ξ「ついたね」

(⊃´ω`)⊃「2ヶ月分の力を使ったお」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

(⊃´ω`)⊃「どうしたお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「ここがシェルター?」

(⊃^ω^)⊃「んーーー。どうだろ……。普通地下とかにあるものだと思うんだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「地下ってなに?」

(⊃^ω^)⊃「地面の下だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜」

( ^ω^)”「地下につながる所があれば、見てみようお」 ムクリ

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「そしたらみんないるハズだお〜〜」

217 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:07:34 ID:/bPR/HLw0
( ^ω^)「じゃあ入るかお〜」

( ^ω^)

(; ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「扉開かないね」

(; ^ω^)「う〜〜ん」

ξ゚⊿゚)ξ「お山登る?」

(; ^ω^)「山は登らないの」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーー……」

(; ^ω^)「とりあえずここを見たら海に戻るんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「でも見れないよ」

(; `ω´)「そういう時はこうするんだお!」

ΞΞΞΞΞΞ(; `ω´)「うお〜〜〜〜〜〜〜〜」 どどどどどど


    ズガァーーーーーーーン 
                

ξ;゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜」

┗(; `ω´)┛「クラッシャーーーーーーーーーーーーーーー!!」

218 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:08:47 ID:/bPR/HLw0
ξ;゚⊿゚)ξ「壊れたね」

(; `ω´)っ”「おっおっ。どんなもんじゃーい」 ググググググ……

ξ;゚⊿゚)ξ「開いた!」

(; ^ω^)「さ、入るかお」

ξ*゚⊿゚)ξ「探検!」

(*^ω^)「そー! 探検!」

ξ*゚⊿゚)ξ「シェルター!」

(*^ω^)「あったら良いおね!」

ΞΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってって

( ´ω`)「こらこら、走るんじゃないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「早く〜〜〜〜」

( ´ω`)”「僕は3ヶ月分のパワーを使ってしまったからゆっくりするお」 テクテク

………
……


219 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:09:10 ID:/bPR/HLw0
ξ゚⊿゚)ξ” テクテク
  っ□

( ^ω^)”「んーー。地下は無いのかお〜?」 テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「上ばっかりだね〜」
  っ□

( ^ω^)「そうみたいだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「上登る〜?」
  っ□

( ^ω^)「……登っちゃう?」

ξ゚⊿゚)ξ「登る!」
  っ□

( ^ω^)「じゃ〜〜〜〜、出発ーーーーーーーーーーーーー!」

ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーーーーーーー!」
  っ□

ξ゚⊿゚)ξ”「何があるかなぁ」 テクテク
  っ□

( ^ω^)「さぁ〜〜……。服とか燃やせるものがあればいいんだけど……」

………
……


220 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:10:32 ID:/bPR/HLw0
( ^ω^)


【Elevator】


ξ゚⊿゚)ξ「エレベーター!」
  っ□

( ^ω^)「おお。よく読めたおね」

ξ゚⊿゚)ξ「エレベーターないよ」
  っ□

( ^ω^)σ「多分、この部屋にあるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へーーー」
  っ□

( ^ω^)っ”「見てみるかお〜」 ガチャ…

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」
  っ□

( ^ω^)「お! 広い!」

ξ゚⊿゚)ξ「イスいっぱいあるよ」
  っ□

221 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:12:33 ID:/bPR/HLw0
( ^ω^)「待合室かなぁ……」

ξ゚⊿゚)ξ” ちょこん
  っ□

( ^ω^)「こらこら、拭いてから座らないとお尻汚くなっちゃうお」


【Dorsa Tetyaev → Lacus Bonitatis】


( ^ω^)「おー……。なんだろ」

ξ゚⊿゚)ξ「なんだろうね〜」

( ^ω^)「行き先かな……」 ピッピッピ
  σロ

( ^ω^)「……どうやらここはテティアエフ連峰ってとこらしいお」
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「どこに繋がってるの〜?」

( ^ω^)「善良の湖だって」
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜」

222 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:13:43 ID:/bPR/HLw0
( ^ω^)「そのまま行ってみるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「行く!」


     【Emergency stop】


( ^ω^)「って言っても、エレベーターが動いて無いみたいなんだおねー……」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ^ω^)「そうなんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「山登る?」

( `ω´)「登りませーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜……」

( ^ω^)「多分、緊急停止が働いてるだけみたいだから、解除すれば動きそうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「治せるの〜?」

( ^ω^)「任せなさいお!」

223 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:15:36 ID:/bPR/HLw0
ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

(*^ω^)っ”「まあまあまあ、褒めすぎないで欲しいお。管制室がどこにあるか分からないし……」

ξ゚⊿゚)ξ「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

(; ^ω^)「たぶんすぐ近くにあると思うお。ツンちゃんここで待っててお」

ξ゚⊿゚)ξ「待ってるの?」

( ^ω^)「そうだお。お留守番だお。出来るかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「出来る!」

( ^ω^)「偉いお〜〜〜! じゃあスグに戻ってくるから待っててお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

( ^ω^)”「あんま危ないことしちゃダメだお」 テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「しないよ」

ξ゚⊿゚)ξノシ

( ^ω^)ノシ「おっおっ」

( ^ω^)” テクテク

224 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:16:16 ID:/bPR/HLw0
ξ゚⊿゚)ξ


  シーーーーーーーーーン……


ξ゚⊿゚)ξ” ジタバタ

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ” イジイジ
  σ⊂

ξ゚⊿゚)ξ” ムクリ

ξ゚⊿゚)ξ

……ξ゚⊿゚)ξ テクテク

ξ゚⊿゚)ξ” イジイジ
 σ

ξ゚⊿゚)ξ



  シーーーーーーーーーン……



.

225 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:17:40 ID:/bPR/HLw0


   ポーン

    【Nothing abnormal detected】


ξ゚⊿゚)ξ「あ」

<お待たせお〜〜〜

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「おお。おっけおっけ……」

ξ゚⊿゚)ξ「出来たの〜?」

( ^ω^)「出来たお〜。何てことは無かったお! ツンちゃん暇だったおね〜、ごめんお」

ξ゚⊿゚)ξ「忙しかったよ」

( ^ω^)「そうかお〜? 何してたんだお?」

ξ゚⊿゚)ξ「いろいろ」

( ^ω^)「おー。気になるお」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、乗る?」

226 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:18:12 ID:/bPR/HLw0
(*^ω^)「乗れるみたいだし、乗ってみようお」

ξ*゚⊿゚)ξ「乗るーーーーーーーーーーーーーー!」

(*^ω^)「多分、こっちの部屋だお」


  ウィーーーーーーーーーン……


(*^ω^)「おー、自動で開いたお〜」

ΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってって

(*^ω^)「走っちゃダメだお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「早く〜〜〜」

(*^ω^)「荷物多いからゆっくり行きます〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「置いてく!」

ΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってって

………
……


227 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 13:18:53 ID:/bPR/HLw0
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「エレベーターは?」

( ^ω^)「もう乗ってるお」

ξ゚⊿゚)ξ「高くないよ。景色見えない」

( ^ω^)「多分、地下に入っちゃってるんだお。うぃーーーーーーーーーんって移動してるお。横移動なんだと思うお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……。つまんない〜〜〜」

( ´ω`)「そんなもんだお、エレベーターなんて……」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーー………。景色見たかったのに……」

( ´ω`)「よしよし、僕がお話してあげるから」

ξ;゚⊿゚)ξ「つまんない」

(; ´ω`)「つ、つまんないかお?」

 ウィーーーーーーーーーーーーーーン………


              <>ノハヘ      /⌒ヽ ションボリ
                ξ ξ;゚)     (´ω` )               /し、
             (    ノ    O^ソ⌒とヽ          __/⌒''`く____
             ⊂⊂ )   (_(_ノ、_ソ         ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
                                      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

               16.テティアエフ連峰 → 17.善良の湖

228 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/08(土) 23:51:46 ID:rfI7xHrw0
おつ

229 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/09(日) 00:00:18 ID:m4YKYsEo0

船が横に置いてあるのが新鮮でいいな

230 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/09(日) 01:12:51 ID:QgFhKy1A0
正座のツン可愛い

231 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:31:26 ID:qdCdYpv20












          
                              大きな街が浮かぶとこ

                               男と少女のふたり旅

                                 みんなが暮らした海の街

                              いまは ひっそり 海の底



                                 17.善良の湖












          
.

232 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:31:57 ID:qdCdYpv20
ξ*゚⊿゚)ξ「海だね〜〜〜」

(*^ω^)”「おっおっ。海だおーーー」


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「楽しいね!」

(*^ω^)”「暇だったもんね」

ξ*゚⊿゚)ξ「忙しかったよ」

(*´ω`)”「おっおっ。そうだね、忙しかったおね」

ξ*゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜」

(*´ω`)”「漕いで漕いで〜〜〜」


  ギィコ……
         ギィコ……


.

233 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:32:59 ID:qdCdYpv20
ξ*゚⊿゚)ξσ「お魚だよ」

(*^ω^)”「あんまり身を乗り出すと危ないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん」

(*^ω^)「それにしても結構寒くなってきたお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「もうすぐかな」

(*^ω^)「ん〜。海が凍ってきたら、もうそろそろかも知れないおね」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん。シェルターあるかなぁ」

(*^ω^)「あるおあるお。大きい街だったんでしょ?」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよーー。わぁーーーーーーーーって大きかったんだよー」

(*^ω^)「おっおっ」

ξ*゚⊿゚)ξ「お買い物出来る所とかねー、あってねー」

(*^ω^)「うんうん」

ξ*゚⊿゚)ξ「あとねー、お砂場とかねー、幼稚園とかあるんだよー」

234 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:34:31 ID:qdCdYpv20
(*^ω^)「おー。ツンちゃんの行ってた所かお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよー、モララー君とねー、クーちゃんとねー、ミセリちゃんとねー、いっぱいいるんだよー」

(*^ω^)「そりゃ凄いお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん」

(*^ω^)”「きっとみんなもツンちゃんの事待ってると思うお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「早く会いたいなぁ。幼稚園行きたいなぁ」

( ^ω^)”「おっおっ。きっと大丈夫だお」


  ギィコ……
              ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「何が?」

( ^ω^)”「んーーーー……。きっとまた幼稚園いけるお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん、行くよー」

( ^ω^)”「……お」

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃                  ;;;;,.. ,,.,  ┃
┃    Welcome to Macrobius !  . ┃
┃;;;,: ;;:   =Floating city=        ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

235 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:35:45 ID:qdCdYpv20
ξ*゚⊿゚)ξ「看板!」

( ^ω^)「お! マクロビウス……って街があるのかお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「街あるの?」

( ^ω^)「多分そうだとおもうお! 水上都市らしいお〜!」

ξ*゚⊿゚)ξ「どこにあるのかなぁ〜」

( ^ω^)「うーーーん……。この近くだと思うんだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ” キョロキョロ

ξ゚⊿゚)ξ「見当たらないね」

(; ^ω^)「ね……。うーん」

(^ω^ ;) キョロキョロ

ξ゚⊿゚)ξ「どこかなぁ……」

(; ^ω^)” ゴソゴソ

(; ^ω^)
  っロ

236 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:36:37 ID:qdCdYpv20
ξ゚⊿゚)ξ「テレビ!」

(; ^ω^)「そーそー、テレビテレビ」 ピッピッピ
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「探すの〜?」

(; ´ω`)「街自体を探せる訳じゃないんだけどね」 ピッピッピ
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「?」

(; ´ω`)「鉄を探して見てるだけだお〜」 ピッピッピ
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

(; ´ω`)「ん〜〜〜〜〜……。本当は街をキャッチできればいいんだけどね。機能の限界ってやつだお」 ピッピッピ
  σロ

( ^ω^)
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「あった〜?」

( ^ω^)「……んー。確かにここにあるみたいだお」
  σロ

237 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:37:41 ID:qdCdYpv20
ξ゚⊿゚)ξ「ないよー」

( ^ω^)

( ^ω^)”「まさかとは思うけど……」 ムクリ

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの〜?」

( ^ω^)「ちょっと海の下を……」

ξ゚⊿゚)ξ「ある〜?」
  _,
( ^ω^) ジーーー……

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ〜〜、ある〜?」
  _,
( ^ω^)「……流石にわからんお」

ξ゚⊿゚)ξ「潜る〜?」

( ^ω^)「潜りません」

ξ;゚⊿゚)ξ「潜ろうよ〜〜〜」

( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜……」

238 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:38:24 ID:qdCdYpv20
( `ω´)「えーーーーーーーって言ってもダメーーーーーーーーーー!」 ピッピッピ
  σロ

ξ;゚⊿゚)ξ「ずるい」

( ´ω`)「一体なにがずるいんだお」
  っロ

ξ;゚⊿゚)ξ「何してるの〜〜〜?」

( ^ω^)「お。これかお。ちょっと透過率を高くして海を見てみようかなと……」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「透過率って?」

( ^ω^)「スケスケいや〜んだお」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「スケスケいや〜ん!」

( ^ω^)「おっおっ。お母さんの前で言っちゃダメだお」

( ^ω^)っロ ス…

(; ^ω^)っロ

ξ゚⊿゚)ξ「街あった〜?」

239 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:39:29 ID:qdCdYpv20
( ´ω`)っロ「んーーー……。うん」

ξ゚⊿゚)ξ「見してみして!」

( ´ω`)「……ん〜〜〜。はい」
  っロ

ξ*゚⊿゚)ξ「かざして見るの?」
  っロ

( ´ω`)「そうだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξっロ

ξ*゚⊿゚)ξっロ「おーーーーーーーーーー!! すごいね〜〜〜〜」

( ´ω`)「おっおっ」

ξ*゚⊿゚)ξっロ「人が住んでるのかなぁ」

( ´ω`)「住んでないと思うお」

ξ*゚⊿゚)ξっロ「じゃあどこにいるの?」

( ´ω`)「多分……、お引っ越ししちゃったんだと思うお」

ξ*゚⊿゚)ξっロ「そっかー、いいなぁ。あたしも引っ越ししたい」

240 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:40:33 ID:qdCdYpv20
( ´ω`)「こういう引っ越しはあんまり良いものじゃないと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ´ω`)「きっと、絶対引っ越ししなきゃダメだったんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「いいじゃん」

( ´ω`)「よくないお〜〜。別にいい人はいたかもしれないけど、嫌だった人もいたかもしれないお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ´ω`)「ん〜〜、この街が本当に本当に好きだった人とか……」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜〜〜」

( ´ω`)「おっ。わかったかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ´ω`)「いい子だおー」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ´ω`)「どうしたお?」

241 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:41:00 ID:qdCdYpv20
ξ゚⊿゚)ξ「潜る?」

( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( `ω´)「風邪引いちゃうお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「引かないよ」

( `ω´)「それでもダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーー……」

( `ω´)「諦めなさい」

ξ´⊿`)ξ「……うん」

( ´ω`)「いい子だお」

ξ゚⊿゚)ξ「もう行くー?」

( ^ω^)「うん。行きましょうかお」

242 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:41:31 ID:qdCdYpv20
ξ゚⊿゚)ξ「シェルターあるかも知れないよ」

( ^ω^)「んーー。多分無いとおもうお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)「もっとシッカリした所に作るもんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜……」

( ^ω^)「おっおっ。みんなきっと、シェルターの中で元気に暮らしてるお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「だからダッシュでアリストテレスに行こうお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん! 漕いで漕いで〜〜〜〜〜」

( ^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜」


  ギィコ……
          ギィコ……



.

243 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 00:42:07 ID:qdCdYpv20
ξ゚⊿゚)ξ「早くお母さんに会いたいなぁ〜……」

( ^ω^)”「シチューだっけ? それ僕も食べたいお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「美味しいよ!」

(*^ω^)”「お腹ペコペコにしていかなきゃだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「おじちゃんのくれるお豆より美味しいよ」

( ´ω`)”「一粒で満腹でいいじゃない」

ξ゚⊿゚)ξ「味ない」

(; ´ω`)”「しょうがないでしょ」

   ギィコ……             
                                    
              ギィコ……           
 ギィコ……                    
        ギィコ……                             
                                         
                     ギィコ……      

                       /⌒ヽ      ,.
                  ( ´ω`)    <>ノハヘ
                 _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                            17.善良の湖 → 18.夢の湖

.

244 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 01:07:20 ID:MDTrWzjc0
乙 お母さんに会えるといいね……

245 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:28:15 ID:qdCdYpv20












          
                                   夢の浮く小さな湖

                                  男と少女のふたり旅

                           観覧車、ジェットコースターにメリーゴーランド

                             すべてすべて 錆びてしまって



                                 18.夢の湖












          
.

246 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:28:44 ID:qdCdYpv20
ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ! ジェットコースター!」

( ^ω^)「おーー……お? どれがジェットコースターだお?」

ξ*゚⊿゚)ξσ「あのねー、ながーーーい蛇みたいなやつ!」

( ^ω^)「お〜〜〜〜〜。あれがジェットコースターかお!」

ξ*゚⊿゚)ξσ「でねーー、あれがメリーゴーランドだよ!」

( ^ω^)「おお? この生き物が形どられてるやつかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「馬!」

( ^ω^)「馬っていうのかお! へ〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「ぱかぱかって走るんだよ〜〜。それでねー、乗ってね〜、走るんだよ〜〜」

( ^ω^)「お〜〜〜。僕も乗ってみたいお〜〜〜……」

ξ*゚⊿゚)ξσ「でねー、あれがねー。観覧車だよー」

( ^ω^)「あの大きい輪かお〜。あれも乗れるのかお?」

247 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:29:18 ID:qdCdYpv20
ξ*゚⊿゚)ξσ「乗れるよ〜〜。たかーーーいとこまで行けるんだよ!」

( ^ω^)「へぇ〜〜〜〜……。くるくる回るって事かお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん! ゆっくりまわるんだよ〜〜〜」

(*^ω^)「お〜〜。楽しそうだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「乗る?」

(*^ω^)σ「あれにかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

(*´ω`)「あれは乗れないお〜〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

(; ´ω`)「ほら、傾いてるし……。サビサビだし。こりゃ回らないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「治して〜……」

(; ´ω`)「流石に治せないお……」

ξ;゚⊿゚)ξ「えー……」

248 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:30:23 ID:qdCdYpv20
(; ´ω`)「残念でしたお。長い間海風にあたってたのかなぁ……」

ξ;゚⊿゚)ξ「乗りたかったなぁ……」

( ´ω`)「しょーがないお。きっとしばらく使われてなかったんだお」

ξ;゚⊿゚)ξσ「じゃあ、あれは〜?」

( ´ω`)「ジェットコースターかお〜?」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

( ´ω`)「あれも、サビサビで傾いてるし……。途中壊れてるから、飛び出しちゃうお」

ξ;゚⊿゚)ξ「治せない〜?」

( ´ω`)「治せません〜」

ξ;゚⊿゚)ξσ「メリーゴーランドは〜?」

( ´ω`)「それもサビサビだし……。無事なのが数えるくらいしかないじゃないかお」

ξ;゚⊿゚)ξ「それ乗るー」

( ´ω`)「危ないからダメだお」

249 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:31:15 ID:qdCdYpv20
ξ;゚⊿゚)ξσ「じゃあアレは〜?」

( ^ω^)「おーーーー? コップかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「カップだよ!」

( ^ω^)「あれはどういう乗り物なんだお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「あのねー、くるくるくるーーーーってまわるんだよ〜」

( ^ω^)「お〜! 回るのかお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「凄い早いんだよー。ぐるぐるーーーーって」

( ´ω`)「でもダメだおー……」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーー……」

( ´ω`)”「もうカップ割れまくってるじゃないかおー。あんなのに乗ったら怪我しちゃうお〜」


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ;゚⊿゚)ξ「怪我しないよーーー」

250 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:31:51 ID:qdCdYpv20
( ´ω`)”「ダーメ」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーー」

( `ω´)”「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

( `ω´)”「痕になったら後悔するお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「しないよ」

( `ω´)”「女の子なんだから、大事にしなさい」

ξ;゚⊿゚)ξ「関係ないもん」

( `ω´)”「それでもダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「ケチ〜」

( ´ω`)”「知ってるでしょー」


  ギィコ……
            ギィコ……


.

251 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:32:31 ID:qdCdYpv20
ξ;゚⊿゚)ξ「……ねぇねぇ」

( ´ω`)”「お〜〜〜?」

ξ;゚⊿゚)ξσ「あれね、ゆりかごみたいになるやつだよ〜〜」

( ^ω^)”「あのお船が吊り下がってるやつかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん、すごいねー、ぐわーーーーーんって揺れるんだよ〜」

( ^ω^)”「お〜〜。ダイナミックなやつなのかお」

ξ*゚⊿゚)ξ「風がね、ごーーーーーってなるの」

(*^ω^)”「そりゃ迫力ありそうだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「乗る?」

( ´ω`)「紐が一つ切れて、斜めになってるじゃないかおー」

ξ゚⊿゚)ξ「結べば大丈夫だよ」

( ´ω`)「結べません」

252 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:33:01 ID:qdCdYpv20
ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ´ω`)「お船が持ち上がらないからだお」

( ´ω`)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃん、力持ち」

(; ´ω`)”「ちょっとは力あるけど、あれは流石に持ち上がらないお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「そんなことないよ」

(; ´ω`)”「だって、あんなの大きすぎるでしょ〜? ツンちゃん分かるでしょ〜?」


  ギィコ……
         ギィコ……

.

253 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:33:29 ID:qdCdYpv20
ξ;゚⊿゚)ξσ「あ、ほら。電車だよ」

( ^ω^)”「お〜?」

ξ;゚⊿゚)ξσ「乗り物だよ。線路の上を走るんだよ」

( ^ω^)”「線路って、あの道のことかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん。そうだよ」

(*^ω^)”「それなら僕も知ってるお!」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜〜〜〜」

(*^ω^)”「僕も昔はよく乗ってたお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか! 乗る?」

( ´ω`)”「でもアレは乗れないお」

ξ゚⊿゚)ξ「壊れてるから〜?」

( ´ω`)”「そうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「壊れてるから乗れないばっかじゃん」

(; ´ω`)”「だってそうなんだもん」

254 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:33:56 ID:qdCdYpv20
ξ゚⊿゚)ξ「ふーん……」

(; ´ω`)”


  ギィコ……
         ギィコ……


(; ´ω`)「ねぇねぇ、ツンちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ

(; ´ω`)σ「あれはなんて乗り物だお?」

ξ゚⊿゚)ξ

(; ´ω`)

(; ´ω`)”


  ギィコ……
         ギィコ……


(; ´ω`)”「ねぇねぇ」

ξ゚⊿゚)ξ

255 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:34:38 ID:qdCdYpv20
(; ´ω`)”

(; ´ω`)”「……あの馬乗るかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「乗る!」

(; ´ω`)”「おっおっ。じゃあ馬まで出発ーーー」

ξ*゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーーーーーー!」

(; ´ω`)”「怪我しないようにね、落ちないようにね」


  ギィコ……
        ギィコ……


(; ´ω`)「……気をつけてゆっくり乗るんだお」

ξ*゚⊿゚)ξっ”「うん」 ヨジヨジ

(; ´ω`)「す、滑らないようにね」

ξ*゚⊿゚)ξ”「大丈夫」

ξ*゚⊿゚)ξ

(; ´ω`)-3 ホッ

ξ*゚⊿゚)ξ「動かないよ」

256 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:35:24 ID:qdCdYpv20
(; ^ω^)「え。そりゃ動かないでしょ……」

ξ゚⊿゚)ξ「治らないの?」

(; ^ω^)「う〜〜〜ん、ほらいたるところが錆びてるし……」

ξ゚⊿゚)ξ

(; ^ω^)「動かしたらバキバキに折れちゃうんじゃないかなぁ……」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ”「降りる」 モゾモゾ

(; ^ω^)「いいのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ”「うん」

(; ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーー」

(; ^ω^)「い、いいのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

257 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 14:36:23 ID:qdCdYpv20
(; ^ω^)”「じゃあ出発ーーーー」

ξ゚⊿゚)ξ「何で壊れてるのかなぁ」

(; ^ω^)”「長い間使ってないからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうかー。ダメだなー」

(; ^ω^)”「おっおっ。ダメだおね」

ξ゚⊿゚)ξ「つまらん」

(; ^ω^)”「どっかで楽しいものがあると良いおね」

ξ゚⊿゚)ξ ツーン

(; ^ω^)”「ねぇねぇ……」

ξ゚⊿゚)ξ ツーン
                                                / ̄ ̄;;;,,..ll,,...  ̄\
                                            〆 /| ̄| ̄| ̄| ̄|\ \
                                            〆 /| ̄| ̄| ̄|#;;....;;;| ̄|\ \
   ギィコ……                                    (;;.       ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|\ \
                                   ____†\.., ____      | ̄| ̄;; ̄|\ \ 
              ギィコ……                 ,//へ;;;#///|ヽ\\;;;,,,,,へ    ̄| ̄| ̄| ̄|\ \
 ギィコ……                           (人人;;;,_人_人_人_人_人人ll,,.人)     ;;;#| ̄| ̄| ̄|\ \
        ギィコ……                            ‖              ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|\ \
                                   〆 /   ‖              ̄| ̄| ̄ll ̄| ̄| ̄| ̄|\ \
   ._   ロ   _          ギィコ……         彡∧ミ        l,,.   | ̄| ̄| ̄|;;;;...| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|.\ \
   ロ\/|\/ロ                      〆 /(_・  ミ     (;;,,・ ミ           ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄;;| ̄|\ \   
    ./\|/\             /⌒ヽ    ,.    〆 /    |\ミ       、。ミ           ̄|;;;;... ̄| ̄| ̄| ̄;. ̄|\ \ 
  ロ――〇――ロ        (; ^ω^)    <>ノハヘ      (  ̄~∪ )^)   (  ̄ )         
  .  .\/\/        _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_   ‖‖ (|(|       |(|‖         
〜〜〜 〜〜 〜〜  〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜 .゚o 。 *. 〜〜〜  〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜   〜〜
   ゚。 。,                   . ゚   ,   。     。   .   .
                   ゚。 ゚ 。  ゚.   。  . .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. .  .
 。 .  . .   .     .  。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。  , .。
       ゚  。   ゚  .  +。 ゚ * 。. , 。゚ +. 。*。 ゚.   . . .  .
                        18.夢の湖 → 19.死の湖

258 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 17:35:27 ID:hRqMpV5o0

この何とも言えない…

259 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/10(月) 20:31:32 ID:HvDPRSxw0
ご機嫌ななめですね

260 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/11(火) 01:24:58 ID:njeWoceg0

誰もいなくなった遊園地はさみしいな

261 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:10:16 ID:3F56IYdE0












          
                               みんな行き着く最期の所

                                  男と少女のふたり旅

                              心は星になりまして

                                体は藻屑と 成り果てる



                                19.死の湖












          
.

262 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:11:06 ID:3F56IYdE0


     ヒューーーーーー……


( ´ω`)「おーーー……。寒いお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ´ω`)っ「ほら、はだけてるお。ちゃんと来なさい」

ξ゚⊿゚)ξ” モゾモゾ

( ´ω`)「でも、こんだけ寒くなってきたって事はきっと近いはずだお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

( ´ω`)”「いや、けどしかし、寒さが堪えるお〜〜〜〜」


  ギィコ……
       ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「お花いっぱい浮いてるねー」

( ´ω`)「お花?」

263 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:11:59 ID:3F56IYdE0
ξ゚⊿゚)ξσ「あそこ」

( ^ω^)「お。あの赤いとこかお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。漕いで漕いで〜〜〜」

( ^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜」


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「お花いっぱい」

( ^ω^)「おーーー。植物だお」

ξ゚⊿゚)ξっ”

ξ゚⊿゚)ξっ「お水冷たいねー」

( ^ω^)「おっおっ。凍っちゃいそうかお?」

ξ゚⊿゚)ξっ「うん」

ξ゚⊿゚)ξ「お花」 ジャバ…
  っ(◎)
     |

264 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:13:21 ID:3F56IYdE0
( ^ω^)「お〜〜〜。お花かお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「はい」
  っ(◎)
     |

       (◎)
( ^ω^)っ|「おっおっ。ありがとうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「可愛いね」

( ^ω^)「綺麗だおね〜〜〜……。でも、これホンモノの植物じゃないみたいだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ^ω^)「だってほら、なんだか合成素材みたいなのを使ってるみたい」
  っ(◎)
      |

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)「おっおっ。そうだおね」

ξ゚⊿゚)ξ「何でお花いっぱいあるの?」

265 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:13:48 ID:3F56IYdE0
( ^ω^)「え〜〜……。なんでだろ……」

(^ω^ ) キョロキョロ…

(^ω^ )「ん〜〜〜……。なんかあっちの方にも赤い場所があるみたいだお」

ξ゚⊿゚)ξ「行く〜?」

( ^ω^)「行ってみるかお。なにか分かるかも知れないお!」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。漕いで漕いで〜〜〜〜」

( ^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜〜」


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「お花すごいねー」

( ^ω^)「……お? なんか石碑みたいなのがあるお」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ^ω^)σ「ほら、若干沈んでるけどこれだお」

266 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:15:33 ID:3F56IYdE0

            __
          |: |
          |: |
   .〜〜(二二X二二O〜 。∴。: ゚    *゚: .。 o・:゚ 。 ゚
 。∴。: ゚  。 。:  . *゚ : .。 o・:゚ 。 ゚


ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜」

( ^ω^)「何かおね〜〜。なんだかクロスになってるみたいだけど」

ξ゚⊿゚)ξ「クロス?」

( ^ω^)「ばってん!」
   メ

ξ゚⊿゚)ξ「ばってん!」
   メ

( ^ω^)「ん〜〜〜……。もしかしたらお墓なのかも」

ξ゚⊿゚)ξ「お墓!」

( ^ω^)「そうだお〜。僕のところでも、石碑を立てて亡くなった人をそこに埋めるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜……」

267 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:17:19 ID:3F56IYdE0
( ^ω^)「ん〜〜、結構風化してるし……。随分前のお墓なんだと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)「きっとこのお花はお供え物なのかも知れないお」

ξ゚⊿゚)ξ「お供え物って〜?」

( ^ω^)「ん〜〜〜〜、ありがとうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか!」

( ^ω^)「おっおっ。もしかしたらこの辺は墓地なのかも知れないおね」

ξ゚⊿゚)ξ「お墓いっぱいあるとこ?」

( ^ω^)「そうそう。そういうことだお」

( ^ω^)”


  ギィコ……
         ギィコ……


.

268 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:20:03 ID:3F56IYdE0
ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃんの子供はさー」

( ^ω^)”「お〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「お墓にいるの〜?」

( ^ω^)”「おっおっ。いるお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜……。おしゃべり出来ないね」

( ^ω^)”「そうおね〜〜。でも、数えるくらいしか遊んだことないから」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ^ω^)”「そうだお〜。多分、僕の事何てあんまり気にかけてないと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか〜……」

( ^ω^)”「まあそんなもんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「お花あげた?」

( ^ω^)”「お花は上げてないけど、帰った時は必ずお供え物してるお」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜。喜ぶ?」

269 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:20:31 ID:3F56IYdE0
( ^ω^)”「おっおっ。知らないおっさんが来たなって思うんじゃないかお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)”「それか、何じゃこの若造は! って思うかもね」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)”「ほらー、言ったじゃないかお。おばあちゃんになって死んじゃったって」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、そっか」

( `ω´)”「忘れてたでしょ!」

ξ゚⊿゚)ξ「忘れてないよー」

(*^ω^)”「おっおっ。本当かなー」


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「子供はさー」

( ^ω^)”「お〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「結婚したの〜?」

270 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:21:24 ID:3F56IYdE0
( ^ω^)”「したお」

ξ゚⊿゚)ξ「へーー!」

( ^ω^)”「写真見せてもらったけど、かなりのイケメンだったお……!」

ξ゚⊿゚)ξ「イケメンって?」

( ^ω^)”「キリッ、シュッ、スパッ」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜……」

( ^ω^)”「素敵な人にめぐりあえて、最期まで幸せだったという話も聞いたお」

ξ゚⊿゚)ξ「良かったねー」

( ^ω^)”「うんうん、良いことだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「おくさんは?」

( ^ω^)”「ん〜〜〜〜、彼女には迷惑をかけっぱなしだったお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「へーーー……」

( ^ω^)”「おっおっ。とってもいい人だったんだお」

271 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:22:29 ID:3F56IYdE0
ξ゚⊿゚)ξ「良かったね!」

(*^ω^)”「うんお、僕は最高に幸せな男だったお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「お花あげないの?」

(*^ω^)”「ん〜〜〜〜、このお花持って帰っちゃおうかなぁ〜」

ξ゚⊿゚)ξ「おー。お花プレゼント!」

(*^ω^)”「……って思ったけど、やめるお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

(*^ω^)”「だってこのお花は、あのお墓の人にあげたお花だお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、そっかー……」

(*^ω^)”「おっおっ。残念」

ξ゚⊿゚)ξ「残念ー」


  ヒューーーーーーーー……


( ´ω`)「お〜〜〜……。寒い」

ξ゚⊿゚)ξ「寒いねー」

272 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:22:59 ID:3F56IYdE0
( ´ω`)「いやー、寒いのはどうも苦手だお」

ξ゚⊿゚)ξ「もっと寒くなるよ」

(; ´ω`)「だおね。頑張らなくちゃいけないおーーー」

ξ゚⊿゚)ξ「さすさすしてあげようか?」

(*´ω`)っ「お。まじかお。お願いするお」

ξ゚⊿゚)ξっ”「……手冷たい」 サスサス

(*´ω`)っ「年取るとそうなるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーー!」

(; ´ω`)”「……あ、もうおしまいなのね」

ξ゚⊿゚)ξ「おしまーーーい」

(*´ω`)”「はいはいお」
                   
              ギィコ……           
 ギィコ……                    
        ギィコ……                             
                                         
                     ギィコ……      

                       /⌒ヽ      ,.
                     (*´ω`)    <>ノハヘ
                 _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_          @@‰‰          @@o @ミO@;;::          @@@o@
゚∵: @‰‰  @o  〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・ @@o @o・∵※@.@ミ゚ ・ o∽o    。∴,∞@o@ ∴゚ ・ @o@。: ※@※*゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                             19.死の湖 → 20.氷の海

273 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:24:10 ID:nZIPYgsU0


274 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/12(水) 02:28:39 ID:3EEeikIk0
思い出話切ない

275 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/13(木) 11:58:24 ID:OMXBNxFI0
ツン無邪気だなあ

276 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:15:59 ID:AB34GBpk0












        
                                凍てつく世界と氷の海

                                  男と少女のふたり旅

                              氷に映る星々で、空と海の境なく

                             ただただ 宇宙が あるだけで



                                 20.氷の海
 












.

277 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:16:35 ID:AB34GBpk0
( ^ω^)” ズリズリ

( ^ω^)”「ほんと、一面氷の世界だお……」

ξ゚⊿゚)ξ「ほらねー」

( ^ω^)”「おっおっ。信じてないわけじゃなかったんだけど」

ξ゚⊿゚)ξ「船持つの変わってあげようか」

( ^ω^)”「お? 滑るし引きずるだけだから全然大丈夫だお」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーー……」

( ^ω^)「持ちたいのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)っ「はい」

ξ*゚⊿゚)ξ「わーい」

278 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:17:29 ID:AB34GBpk0
ξ*゚⊿゚)ξ” ズリズリ

( ^ω^)「おっおっ。頑張れ頑張れ」

ξ*゚⊿゚)ξ”「うん」

( ^ω^)「にしても、なんだか本当に宇宙の中を歩いてるみたいだおー……。不思議」

( ^ω^)” テクテク

ξ*゚⊿゚)ξ”「どこまで歩くのかなぁ」

( ^ω^)”「大きい街なら、きっと遠くから見てわかるお〜。見えてきたらラストスパートだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ”「ラストスパート!」

( ^ω^)”「そーそー、ラストスパート!」


  ビューーーーー……


( ^ω^)「ん〜〜、……なんだか凍った風だお〜〜」

279 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:18:32 ID:AB34GBpk0
ξ*゚⊿゚)ξ”「風が凍ってるの?」

( ^ω^)「そうだお〜、ヒヤリとしてて、キーンだお」

ξ*゚⊿゚)ξ”「冷たい」

( ^ω^)「そうそう、そういう事だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ”「早く着かないかなぁ〜〜〜……」

( ^ω^)「きっと、あとちょっとだお。ファイト、ファイト」

ξ*゚⊿゚)ξ”「ファイト、ファイト」


  ズリズリ……
          ズリズリ……


( ^ω^)「疲れないかお〜〜〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「疲れた」

( ^ω^)「おっおっ。ボートに乗って休んでていいお」

ξ*゚⊿゚)ξ「運ぶの?」

( ^ω^)「運んであげましょーーーー」

280 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:20:07 ID:AB34GBpk0
ξ*゚⊿゚)ξ”「わーい」 モゾモゾ

(*^ω^)「それでは準備はいいですかおーーーーーーー!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん! 出発ーーーーーーーーー! 全速前進ーーーー!!」

(*^ω^)「出発ーーーーーーーーーーーーー!!」

(*^ω^)”


  ズリズリ……
          ズリズリ……


ξ*゚⊿゚)ξ「星すごいねーーー」

(*^ω^)”「空気が澄んでるから、よく見えるお〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

(*^ω^)”「お?」

ξ*゚⊿゚)ξ「星座!」

( ^ω^)”「お? なんだお、それは」

281 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:20:40 ID:AB34GBpk0
ξ*゚⊿゚)ξ「あのねー、星と星をねー、線でつなぐと動物とかねー色んなのがみえるの」

( ^ω^)”「お〜〜〜! それなら僕も知ってるお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「教えて教えて!」

( ^ω^)”「でも、ここから見える星と僕の知ってるのは当てはまるかなぁ……」

( ^ω^)”「……ん〜〜〜〜〜〜〜〜」

( ^ω^)σ「あれなんか、そうかもしれないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「どれどれーーー」

( ^ω^)”「あの赤い星と……、こうこうこういう形をしてるやつだお」
  σ”

ξ*゚⊿゚)ξ「オリオン座!」

( ^ω^)”「おー。オリオン座って言うのかお。オリオンって何だお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「んーとねー、神様」

(*^ω^)”「お〜、神様かお。こりゃ凄いお〜」

282 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:22:08 ID:AB34GBpk0
ξ*゚⊿゚)ξ「みんなねー、知ってる星座なんだよー」

(*^ω^)”「こりゃ凄いおー。僕たちはあれを雲の部屋って読んでたお」

ξ*゚⊿゚)ξ「なんで雲の部屋なの?」

(*^ω^)”「あれの真ん中におーーーーーーーーーーーーーーーおきな光の雲が浮いてるんだお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜〜」

(*^ω^)”「それもう、凄く大きな光の雲なんだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「見たい!」

(*^ω^)”「ここからじゃ、ちょっと見えづらいおね〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「ジャンプすれば見えるよ」

(*^ω^)”「おっおっ。そうかお」

ξ*゚⊿゚)ξ”「ジャンプ!」 ピョイーン

(*^ω^)”「こらこら、危ないお」

283 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:22:58 ID:AB34GBpk0
ξ*゚⊿゚)ξ「転びそうになった」

(*^ω^)”「あんまり危ないことしちゃダメだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「はーい」

(*^ω^)”


  ズリズリ…
           ズリズリ……


( ^ω^)”「歩けど歩けど氷だおー……」

ξ゚⊿゚)ξ「ずーーーっと氷だよ。一人じゃ入っちゃいけないの」

( ^ω^)”「そりゃそうだお……。こんなの絶対迷っちゃうお……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。でね、迷子になったらみんなで探すの。出動」

( ^ω^)”「お〜〜〜、そうかおー。灯台の一つでもアレばいいんだけどね……」

ξ゚⊿゚)ξ「灯台って?」

( ^ω^)”「ここから陸ですよーって教えてくれる光だお」

284 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:24:00 ID:AB34GBpk0
ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜〜〜……」

( ^ω^)”「アリストテレスの回りには無いのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「無いよ」

( ^ω^)”「そうかおー。じゃあこの海はあんまり使ってなかったのかなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「まあ凍ってるしね……」

ξ゚⊿゚)ξ「でもね、星見るときに行ったりするよ」

( ^ω^)”「おっおっ。こんなに絶景だもんね」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”


  ズリズリ……
        ズリズリ……


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

285 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:24:56 ID:AB34GBpk0
( ^ω^)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「疲れた?」

( ^ω^)”「変わりたいのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「んーーーーー……」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「いい」

(; ^ω^)”「そ、そうかお」

ξ゚⊿゚)ξ「まだかなー……」

( ^ω^)”「結構歩いたおねー」

ξ゚⊿゚)ξ「見えてこないねー」

( ^ω^)”「おねー……」


  ズリズリ……
        ズリズリ……


.

286 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:26:10 ID:AB34GBpk0
ξ゚⊿゚)ξ「……看板!」

( ^ω^)「お。本当だお」

ξ゚⊿゚)ξ「歩いて歩いて〜〜〜〜」

( ^ω^)”「歩いて歩いて〜〜〜〜」


  ズリズリ……
        ズリズリ……


( ^ω^)「おお!」


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃                   ;;;;,.. ,, .,    ┃
┃   . Aristotle 1km south from here    .┃
┃                            ┃
┃;;,: .:       ◎.Luna Maritime Association┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


ξ*゚⊿゚)ξ「もうすぐ?」

(*^ω^)「そーそー、もうすぐだお。ちょっと北により過ぎちゃったみたいお」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったー!」

287 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:27:23 ID:AB34GBpk0
(*^ω^)「UターンUターン!」

ξ*゚⊿゚)ξ「UターンUターン!」

(*^ω^)”「おっおっ。そのまま行き過ぎちゃう所だったお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんいるかなぁ」

(*^ω^)”「きっといるおー」

ξ*゚⊿゚)ξ「シェルターの中?」

(*^ω^)”「さぁー、どうだろうかお。普通にお家で料理してるかもしれないお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「そっか!」

(*^ω^)”「おっおっ。とにかく急げ〜〜〜〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「急げ〜〜〜〜〜〜〜、全速前進〜〜〜」

(*^ω^)”「全速前進〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


  ズリズリ……
             ズリズリ……


ξ*゚⊿゚)ξ「あのねー」

288 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:28:03 ID:AB34GBpk0
(*^ω^)”「どうしたおー?」

ξ*゚⊿゚)ξ「クーちゃんとねー、遊ぶの」

(*^ω^)”「おっおっ。それは良いことだお〜。子供は遊ぶのが仕事だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「あとねー、ヒーちゃんにお手紙かくの」

(*^ω^)”「引っ越した子だっけ。きっと喜ぶお」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん。全速前進〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

(*^ω^)”「はいはいおー。全速前進ーーーーーーーー!」

 ズリズリ

           ズリズリ……

        ズリズリ
 ズリズリ……
                         ズリズリ……


                   /⌒ヽ
                (*^ω^)
               (    )っ              /し、  <>ノハヘ
                   Y  人  \     __/⌒''`く_ξ*゚⊿゚)ξ
               (_) J    へヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。  ゚:゚∴ ☆ *゚ ・  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。☆゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴☆。o・: ゚゚ ☆: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。☆ ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚☆   ☆: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚    ☆゚: ゚ ∵゚。゚☆o:。o゚ ・ ☆   o・。 ゚: .゚ ・     。∴。:☆゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ ☆゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:
∵ ゚∵☆  o☆:゚゚   。  ☆ ゚   ∴ ☆o *゚ ・ 。:☆  . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ☆゚。  .☆*゚: .。 
。: ☆゚:.☆ o     ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o  ☆:  。゚: ゚゚゚∴ 

                             20.氷の海 → 21.アリストテレス

289 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 01:31:40 ID:92aWwtVY0

とうとうアリストテレスか。何が待ってるんだろうな・・・

290 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:22:36 ID:AB34GBpk0












        
                             大きな大きな月の都

                                  男と少女のふたり旅

                           大きな大きな力で溶けてしまって

                          あるのは 大きな大きな 鉄の淀み



                                  21.アリストテレス
 











        
.

291 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:23:25 ID:AB34GBpk0


  ビューーーーーーーーーー……


(; ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「ここ?」

(; ^ω^)「え?」

ξ゚⊿゚)ξ「アリストテレス」

(; ^ω^)「おっおっ……。どうだろうかお」

(; ^ω^)” テクテク

(; ^ω^)「……全部建物だったのかな」

ξ゚⊿゚)ξ「なんでみんなぐにゃぐにゃなの〜?」

(; ^ω^)「お……。うーん……。溶けてしまったんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

(; ´ω`)「んーーーー……。それは……きっと大きな力が働いたんだお」

292 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:24:25 ID:AB34GBpk0
ξ゚⊿゚)ξ「そっか」

(; ^ω^)「もっと中心部に行って見るかお……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(; ^ω^)「もしかしたらシェルターとかあるかも」

(; ^ω^)” テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

(; ^ω^)”「おー?」

ξ゚⊿゚)ξ「ここアリストテレスじゃないよ」

(; ^ω^)”「そうかおー。そうかも知れないおね、うん」

(; ^ω^)” テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「ここどこなのかなぁ」

(; ^ω^)”「ほら、離れたら危ないお。こっちおいでお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(; ^ω^)” テクテク

………
……


293 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:25:31 ID:AB34GBpk0
(; ゚ω゚)


   ビューーーーーーーー……


(; ゚ω゚)「なんだお、この大穴は……」

ξ゚⊿゚)ξ「凄い大きいねーーーーーーーー」

(; ゚ω゚)

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたのー?」

(; ^ω^)「お? なんでもないお。ちょっと考え事だお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

(; ^ω^)「こっち回ってみようお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。シェルターはいいのー?」

(; ^ω^)「良いんだおー。多分ここには無いお」

(; ^ω^)” テクテク

294 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:26:08 ID:AB34GBpk0
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、早くアリストテレス行こうよー」

(; ^ω^)「ん〜……、でももうちょっと色々見てからにしようお」

ξ゚⊿゚)ξ「みんな待ってるよ」

(; ^ω^)「おっおっ。そうだおね」

(; ^ω^)” テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「グニャグニャぼろぼろだねー」

(; ^ω^)「ねー」

ξ゚⊿゚)ξ「どっち行くのー?」

(; ^ω^)σ「こっちの方に行ってみようお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(; ^ω^)” テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「なんか怖いねー」

295 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:26:59 ID:AB34GBpk0
(; ^ω^)”「そうだおねー。異様な感じだお」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしちゃったのかなぁ」

(; ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「シェルターあった〜?」

(; ^ω^)「んや、ちょっと……」

……(; ^ω^) テクテク

(; ^ω^)っ”「なんだろ。何か書いてある……」 フキフキ


  【 Aris;;,, l;;, ty hall 】


(; ^ω^)

(; ´ω`)「……そうかお」

ξ゚⊿゚)ξ「なんて書いてあったのー?」

(; ^ω^)「んー。ボロボロで読めなかったお〜。さ、行こうお」

296 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:27:58 ID:AB34GBpk0
ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(; ^ω^)” テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「まだ見るの〜?」

(; ^ω^)「んーーー……。そろそろ行こうかお」

ξ゚⊿゚)ξ「アリストテレスに?」

(; ^ω^)「……いや。別の所かなぁ。アリストテレスには行かないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「何で?」

(; ^ω^)「その……。実は、アリストテレスにお母さんがいないことがわかったんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「いつ?」

(; ^ω^)「今さっきだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーー……」

(; ^ω^)「他の場所のシェルターにきっときっと居るはずだお」

297 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:28:48 ID:AB34GBpk0
ξ;゚⊿゚)ξ「そっかー……」

(; ´ω`)「ゴメンおー、ツンちゃん」

ξ;゚⊿゚)ξ「お母さん、どこいっちゃったのかなぁ」

( ´ω`)「うん」

ξ;゚⊿゚)ξ「……本当にアリストテレス行かない?」

( ´ω`)「いかないおー。……きっと立入禁止になっちゃってるんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんでー?」

( ´ω`)「……誰も人がいなくなっちゃったからだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「どうして〜?」

( ´ω`)「きっと……。お引っ越ししたんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「みんなシェルター?」

( ´ω`)「きっときっとそうだお」

298 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:29:41 ID:AB34GBpk0
ξ;゚⊿゚)ξ「本当に?」

( ´ω`)「……うんお」

ξ;゚⊿゚)ξ「じゃあシェルター探さないとー」

( ´ω`)「うんお。頑張って探そうお」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん!」

( ´ω`)っ” なでなで

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ´ω`)っ”「頑張ってお母さんみつけるお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

( ´ω`)「いい子だお」

ξ゚⊿゚)ξ「いい子だよ」

( ´ω`)「さ、行くかお」

299 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:30:48 ID:AB34GBpk0
ξ゚⊿゚)ξ” テクテク

( ´ω`)” テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ´ω`)「おー?」

ξ゚⊿゚)ξ「ここ、何の所?」

( ´ω`)「んー……。街だったところだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ここが?」

( ´ω`)「そうだお〜」

( ´ω`)

( ´ω`)「よし!」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ´ω`)「ツンちゃん、肩車だお!」

300 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:31:17 ID:AB34GBpk0
ξ*゚⊿゚)ξ「肩車!」

( ´ω`)「おっおっ。してもらったことあるかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「ある! 先生に!」

( ´ω`)「そうかお〜。さ、乗っておくれお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ”「うん」 ノソノソ

( ´ω`)「よ〜し、立ち上がるお〜〜」

( ´ω`)”「よいしょ〜〜」 ムクリ

ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜〜……」

( ´ω`)”「おっおっ。出発ーーーー!」 テクテク

ξ*゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーー!」

( ´ω`)”「星が綺麗だおね〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「氷の海の方が綺麗だったよ!」

301 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:32:42 ID:AB34GBpk0
( ´ω`)”「おっおっ。それは言えてるお」

ξ*゚⊿゚)ξ「早く見つかるといいねー、シェルター」

( ´ω`)”「きっと見つかるお。近くにあるはずだお! かたーい地盤の所に……、きっと……」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

( ´ω`)”「ほら、あそこの山の所とかに……」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん」

( ´ω`)”「……山を目指すかお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「目指すーーーー!」

( ´ω`)” テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「元気ないねー」

( ´ω`)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃん」

302 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 21:33:53 ID:AB34GBpk0
( ^ω^)”「そんな事無いお、元気一杯だおー!」

ξ゚⊿゚)ξ「そう?」

( ^ω^)”「うん、そうだお! よ〜し、ボートまで全速前進ーーーー!」

ξ*゚⊿゚)ξ「全速前進ーーーー!」

( ^ω^)” テクテク

。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴☆。o・: ゚゚ ☆: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。☆ ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚☆
     。゚:゚ ∴ ゚    ☆゚: ゚ ∵゚。゚☆o:。o゚ ・ ☆   o・。 ゚: .゚ ・     。∴。:☆゚。 。:  . *゚: .
∵ ゚∵☆  o☆:゚゚   。  ☆ ゚   ∴ 。  ☆    o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:
。: ☆゚:.☆ o     ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴
  `"゙";':':';':.,.,_           _...:;;:''"     ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚:   ,.;:.,..,;:;:;:,.,._, ...,,,..
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                       _ .|| | : : : : : :、 〉〉/〉
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  ,,,..,,.,.、、.,;:'''"""ヾ    : :∠7ヘlコ:::|:.:..|-i_::_r√ソ\>へ:| :|:ln| :]:|:П   '""""'''''"''´..;,_..;;::..............__,
                   : :|ェ| .:::::|:.:.|:::..|::::.|\.::::》: :::L;:.::r| .L/∟ロ⊥!
          rュ、.                 . . ..。.         . .. .^
::                              <>ノハヘ    ;   '     '      ;   .  .   ' 
                               ξ*゚⊿゚)ξ 
                                   っ/⌒ヽ      
                                    ) )´ω`) 
                                    (つ  とノ     __
                                    〉 〉 |   /ヽ _ /ヽ
                                  (_)_)  / ..:::'l ::.: .:.::\  
                                        '"'"''"'  ̄ "''"''"

                      21.アリストテレス → 22.時の湖

303 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 22:03:14 ID:uPcU2cNM0
おぉ……寂しい……

304 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 22:23:06 ID:PgQ4JPmM0
おお……おおぉ……

305 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/16(日) 22:29:36 ID:vTzOdc2U0
やっぱりか……

306 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/17(月) 01:30:32 ID:.KNEhOxc0
……住んでたツンにもわからないんだな

307 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/17(月) 02:21:28 ID:GODf8ycE0
終着点は何処なんだろう

308 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/20(木) 01:02:57 ID:2Bq1QQ8I0
しかし星が綺麗だな

309 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:40:35 ID:YY/Pm2lY0












        
                              湖の真ん中に時計台

                                  男と少女のふたり旅

                                 星の明かりに照らされて

                            静かに 静かに 時を刻む



                                 22.時の湖












        
.

310 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:41:01 ID:YY/Pm2lY0
ξ´⊿`)ξ Zzz....

( ^ω^)”



  ギィコ……
        ギィコ……



( ^ω^)「お……?」

ξ´⊿`)ξ「……んぐ」

ξう⊿`)ξ ゴシゴシ

ξ゚⊿゚)ξ

( ^ω^)「おや。起こしてしまったかお」

ξ゚⊿゚)ξ「山近くなってる」

( ^ω^)「おっおっ。ツンちゃんが寝てる間にずいぶん進んだお」

311 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:41:23 ID:YY/Pm2lY0
ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜」

( ^ω^)「頑張った!」

ξ゚⊿゚)ξ「頑張った!」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξσ「あれ何?」

( ^ω^)「さあ……。なんの塔だろうかおー。ツンちゃん知らないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「知らない」

( ^ω^)「そっかおー……。近寄ってみるかお」

( ^ω^)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「あ。時計!」

( ^ω^)”「お?」

312 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:41:54 ID:YY/Pm2lY0
ξ゚⊿゚)ξ「時計台!」

( ^ω^)”「おお! 時計台かお!」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(^ω^ )「本当だお。立派な時計台だお〜〜〜〜〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜」

( ^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜〜」


   ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜、大きいねー」

(; ^ω^)「近寄って見ると結構迫力あるお〜……」

(; ^ω^)

(; ゚ω゚)「しかも動いてる!」

313 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:42:16 ID:YY/Pm2lY0
ξ゚⊿゚)ξ「動くよー。なんでびっくりなの?」

(; ^ω^)「え、いや……。何でも無いお」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「時計読めるよ」

( ^ω^)「ツンちゃんかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「ほほー。じゃあ今何時だお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「んーとね」

ξ゚⊿゚)ξ
  っ”

( ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ
  っ”

ξ゚⊿゚)ξ「11じ51ふん」

314 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:44:56 ID:YY/Pm2lY0
( ^ω^)「おお! 正解だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ほら」

(; ^ω^)「疑っては無かったお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ゴーンって鳴るかなぁ」

( ^ω^)「お? 音が鳴るのかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「アリストテレスのねー、やつはねー、鳴るよ!」

( ^ω^)「……お〜〜〜。そうかお〜。じゃあもしかしたら鳴るかもしれないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

( ^ω^)「どういう時に鳴るんだお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「お昼のとき!」

( ^ω^)「結構アバウトだおね」

ξ*゚⊿゚)ξ「ごはん!」

( ^ω^)「あー、お昼ごはんの時かお〜」

315 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:45:22 ID:YY/Pm2lY0
ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよー」

( ^ω^)「つまり何時だお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「んっとね……」

ξ゚⊿゚)ξ「……わかんない」

(; ^ω^)「そ、そうかお。ごめんお」

ξ゚⊿゚)ξ「……鳴らないかなぁ」

( ^ω^)「んー。お昼ごはん……」

( ^ω^)” ゴソゴソ

( ^ω^)「食べるかお? 豆」
  っ゚

ξ゚⊿゚)ξ「食べる」

( ^ω^)っ゚「はい」

ξ゚⊿゚)ξ「わーい」

ξ )゚ -゚)ξ” もぐもぐ

316 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:47:30 ID:YY/Pm2lY0
( ^ω^)「横着しないで、ちゃんと手にとって食べるように」

ξ )゚ -゚)ξ”「はーい」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「鳴るかな」

(; ^ω^)「鳴らないと思うお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーー。食べた意味ない」

(; ^ω^)「その為に食べたのかお〜?」

ξ;゚⊿゚)ξ「つまらーん」

( ´ω`)「んもー」

   カチッ……

( ´ω`)「お?」



   ゴーーーーーーーーン……

                 ゴーーーーーーーーン……


.

317 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:48:02 ID:YY/Pm2lY0
ξ*゚?゚)ξ「鳴った!」

(; ^ω^)「おお! な、鳴ったお! 鐘だお!」



   ゴーーーーーーーーン……

                 ゴーーーーーーーーン……


(*^ω^)「凄い音だお……!」

ξ*゚?゚)ξ「ビリビリするねー」

(*^ω^)「水面も揺れてるお〜〜〜」


   ゴーーーーーーーーン……

                 ゴーーーーーーーーン……


ξ*゚?゚)ξ「うるさーーーーい」

(*´ω`)「こりゃ凄いお……」

318 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:48:42 ID:YY/Pm2lY0
ん?
失敬

319 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:49:11 ID:YY/Pm2lY0



    ゴーーーーーーーーーーン……
                           ゴーン……
                                ゴーン……


ξ*゚⊿゚)ξ「終わった!」

(*´ω`)「結構長かったお〜〜」


   ーン……
                ーン……


ξ*゚⊿゚)ξ「あっちの方でも鳴ってるよ!」

(*´ω`)「おっおっ。アレは山彦ってやつだお」

ξ゚⊿゚)ξ「やまびこって?」

(*´ω`)「お山が真似っ子してるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーーー……!」

(*´ω`)「きっとお山も鐘の音が気に入ったんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー、良かったねー」

320 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:49:49 ID:YY/Pm2lY0
(*´ω`)「じゃあ、鐘の音も聞いたことだし、行きますか!」

ξ*゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーー!」

(*´ω`)「出発ーーーーーーーーーー!」

(*´ω`)”


   ギィコ……
           ギィコ……


( ^ω^)”「……離れてみても、結構立派な時計台だおー」

ξ゚⊿゚)ξ「来てよかったね!」

( ^ω^)”「おっおっ。良かったお!」

ξ゚⊿゚)ξ
  っ”

ξ゚⊿゚)ξ「12じ5ふん!」

( ^ω^)”「大正解だお〜」

321 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/21(金) 23:50:47 ID:YY/Pm2lY0
ξ゚⊿゚)ξ「お母さんに教えてもらったんだ〜」

( ^ω^)”「おっおっ……。そうかお……」

ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃんは誰に教わったの?」                                  i
                                                            |
( ^ω^)”「お? ああいうタイプの時計は……、えーっと……たしか」                 ∧
                                                          ノ..λ . ゚:.。   o・: ゚゚*:  
( ^ω^)                                                   /…λ *:∴。: ゚゚ ∴゚
                                                         ====、、  。∴。: ゚。 。:  . *
(*`ω´)”「上司っていうこわーーーーーーーーーーくて、えらーーーーーーーーーーーい人だお!」.|l・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・
                                                             /∴∴ヾ、 . ゚:.。   o・: ゚゚*:  
ξ*゚⊿゚)ξ「スパルタ!」                      ・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 l,i,i,i,i,i,i,i,i,i,iili;,
                                          ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:|I I I I I I_|;}、゚。 ・:゚゚. *゚
(*`ω´)”「そーそー、スパルタだおスパルタ」       ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:  | |γ⌒ヽ| |ll|:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
                                          o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴  | |,.!、,__,ノ.| |ll|
ξ*゚⊿゚)ξ「スパルターーーーーーー!」                               i''i;;:::;;:::;;:::;i'il|'
                                                       =========、
   ギィコ……                                                 | |'i'i'i'i'i'i'i'| |ll|
                                                        | |;|,|,|,|,|,|,| |ll|
              ギィコ……                                     i鄴鄴鄴鄴ill| ・:゚゚∴ 。
 ギィコ……                                                   | |'i'i'i'i'i'i'i'| |ll|
        ギィコ……                                            | |;|,|,|,|,|,|,| |l
                                                        i鄴鄴鄴鄴ill|
                     ギィコ……                               | |'i'i'i'i'i'i'i'| |ll|
                                                        | |;|,|,|,|,|,|,| |ll|
                       /⌒ヽ      ,.                             ロⅢⅢⅢロ|i
                  (*`ω´)   <>ノハヘ                              | | | | | :| |ll|
                 _( つ\___ξ*゚⊿゚)ξ_                          _|_| | | |_;| |ll|
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・ *: ̄ ̄∴。: ゚゚ ∴゚ ̄ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
                                22.時の湖 → 23.プラトー

322 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 04:31:54 ID:1bNdI49A0


323 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 12:33:38 ID:FhfFBTVc0


324 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:12:46 ID:vvGU8mOA0












        
                                   昔の人の夢の跡

                                  男と少女のふたり旅

                               眠ればそこは未来の日

                             希望をもって 生きていかなきゃ



                                 23.プラトー












        
           
.

325 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:14:06 ID:vvGU8mOA0
(; ^ω^)「……あった」

ξ゚⊿゚)ξ「どこ? どこ?」

(*;^ω^)σ「あそこだお! 思ったとおりだお! ありゃシェルターだお!」

ξ゚⊿゚)ξ「……ドーム!」

(*;^ω^)「そうだお! わーーーーって地下に広がってるハズだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「あったね! シェルター!」

ヽ(*;^ω^)ノ「やったーーーーーー!」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったーーーーーー!」

(*;^ω^)「よーし、行ってみようお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん! みんないるかなぁ……」

(; ^ω^)「……きっといるお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「早く会いたいねー」

(; ^ω^)「おっおっ……、会いたいおね!」

………
……


326 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:16:27 ID:vvGU8mOA0


  カツカツ……
           カツカツ……


ξ゚⊿゚)ξ「真っ暗〜……」
  っ□

(; ^ω^)「……斜めにしないように持ってるんだお。熱い熱いになっちゃうお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」
  っ□

(; ^ω^)” カツカツ

ξ゚⊿゚)ξ”「みんなどこかなー……」 カツカツ
  っ□

(; ´ω`)” カツカツ

ξ゚⊿゚)ξ”「いないのかなぁ」 カツカツ
  っ□

(; ´ω`)「……僕は信じるお」

ξ゚⊿゚)ξ「いるの〜?」
  っ□

327 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:16:52 ID:vvGU8mOA0
(; ´ω`)「ここにいなくても、きっとどこかに居るハズだお……」

ξ゚⊿゚)ξ「早く見つけたいねー」
  っ□

( ´ω`)” テクテク

( ^ω^)「……お」


 【cold sleep strategy Ⅰ. Frozen darkroom】


(; ^ω^)「……これは」

ξ゚⊿゚)ξ「何のお部屋〜?」
  っ□

(; ^ω^)「んーと……。とりあえず見てみようお」

ξ゚⊿゚)ξ
  っ□

(; ^ω^)っ” ガチャ……

328 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:17:39 ID:vvGU8mOA0
(; ^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「箱がいっぱい」
  っ□

(; ^ω^)「……これ。ツンちゃんが乗ってた箱じゃないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「?」
  っ□

(; ^ω^)「ほら! 僕と初めてあった時だお! ツンちゃん、これに乗ってプカプカ浮かんでたお!」

ξ゚⊿゚)ξ「あっ、そっか」
  っ□

(; ^ω^)「確かに、この箱だお。棺のような……」
  _,
(; ^ω^) ジーーー……


 【Arousal : 2880】


ξ゚⊿゚)ξ「何て書いてあるの?」
  っ□

(; ^ω^)「……2880年に目覚めるって事らしいけど」

329 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:18:20 ID:vvGU8mOA0
ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜……」
  っ□

(; ^ω^)「今、何年だお?」

ξ゚⊿゚)ξ「分かんない」
  っ□

(; ^ω^)「あ! あれ、見せておくれお。カード!」

ξ゚⊿゚)ξ”「いいよ」 ゴソゴソ

ξ゚⊿゚)ξっロ「はい」

(; ^ω^)
  っロ


 ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃┌───┐                    ┃
 ┃ ξ゚⊿゚)ξ  Name: Tun D      ┃
 ┃└───┘                    ┃
 ┃typeA.Luna Marian:Aristotle     ┃
 ┃   .      old type.Save species ┃
 ┃Validity period:2580  .          ┃
 ┃               ◎Luna federal ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛


(; ^ω^)「……2580」
  っロ

330 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:19:03 ID:vvGU8mOA0
(; ^ω^)っロ「ありがとうお」

ξ゚⊿゚)ξ「どういたしまして」
  っロ

(; ^ω^)

(; ^ω^)っ” グググ……

ξ゚⊿゚)ξ「箱開けるの〜?」
  っ□

(; ^ω^)っ”「すでにOFFになってるから、開けても大丈夫なはずだお……」 グググ……

(; ^ω^) かぽっ
 っ[    ]

ξ゚⊿゚)ξ「……誰もいないねー」
  っ□

(; ^ω^)「いないお……」

……(; ^ω^) スタスタ

331 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:20:20 ID:vvGU8mOA0
(; ^ω^)っ” グググ……

ξ゚⊿゚)ξ「それも開けるの〜?」
  っ□

(; ^ω^)「ちょっと、出来るだけ見てみようお」 かぽっ
 っ[    ]

ξ゚⊿゚)ξ「いた〜?」
  っ□

……(; ^ω^)「いないお」 スタスタ

(; ^ω^)っ” グググ……

(; ^ω^) かぽっ
 っ[    ]

ξ゚⊿゚)ξ「そっちは〜?」
  っ□

(; ^ω^)「……いないお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」
  っ□

332 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:21:15 ID:vvGU8mOA0
(; ^ω^)「……ちょっと、ツンちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「なにー?」
  っ□

(; ^ω^)σ「あそこの壁側のところ……。明かりちょうだいお」

ξ゚⊿゚)ξ”「こっち?」 スタスタ
  っ□

……(; ^ω^)「こっちこっち、この机だお」 スタスタ

ξ゚⊿゚)ξ”「……あ。なんか本あるよ」 スタスタ
  っ□

(; ^ω^)「……読んで見るかお」

(; ^ω^)  ぺらぺら
  っ|Ξ|| |”


【2880:Roughly, everyone was awake on schedule.Clock also shows the 2880. Successful.】
 (おおよそ、全ての人間が予定通りに覚醒した。時計は2880年を示している。成功だ)


(; ^ω^)「……やっぱり起きたんだお」
  っ|Ξ|| |

333 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:21:56 ID:vvGU8mOA0
(; ^ω^)  ぺらぺら
  っ|Ξ|| |”


【Wait for the recovery of all, to prepare for long journey】
   (皆の回復を待ち、長い旅路に備える)

(; ^ω^)「どこへ行ってしまったんだお……?」 ぺら
  っ|Ξ|| |”

ξ゚⊿゚)ξ「わかった〜?」
  っ□

(; ^ω^)「おっおっ。なんとなくわかってきたお……」
  っ|Ξ|| |


【However, there is one problem】
 (しかし、ひとつ問題がある)

(; ^ω^)
  っ|Ξ|| |


【Left behind, it's matter of subject not awake】
 (それは、まだ覚醒していない対象のことだ)

334 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:22:48 ID:vvGU8mOA0
【Girl named Tun D is setting to awaken 600 years later. I do not know who did it.】
 (Tun D という名の少女は、600年後に覚醒すると設定されていた。だれがこのような事をしたのかはわからない)
【This is a large device. It is not possible to carry this.】
 (これは大きな装置だ。持って行くことは出来ないだろう)
【300 years later, I come back here. So, I wait for her to awake】
 (300年後、ここに戻ってこよう。彼女の覚醒を待とう)


( ^ω^)「……て事は、今は3180年?」
  っ|Ξ|| |


【2881:I headed to the south】
     (南へと向かう)

( ^ω^)「南……」

ξ゚?゚)ξ イジイジ
  っ□”

( ^ω^)  ぺらぺら
  っ|Ξ|| |”


【cold sleep strategy ? Roster(600 years after awakening)】
 (第二次コールドスリープ 名簿 (覚醒:600年後))

( ^ω^)「……二回行われたって事かお? ……600年後」
  っ|Ξ|| |

335 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:24:38 ID:vvGU8mOA0
( ^ω^) ぺらぺら
  っ|Ξ|| |”

( ^ω^)「……!」
  っ|Ξ|| |

(; ^ω^)「ツンちゃん。ツンちゃんのお母さんって、お名前なんて言うんだお?」
  っ|Ξ|| |

ξ゚⊿゚)ξ「えっとねぇ……」
  っ□

(; ^ω^)「デレ D かお?」
  っ|Ξ|| |

ξ゚⊿゚)ξ「うん」
  っ□

(*^ω^)「……ツンちゃん! お母さんの名前があるお!」

ξ゚⊿゚)ξ「?」
  っ□

(*^ω^)「お母さん、いるんだお! 今頃、目覚めてるんだお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「?」
  っ□

336 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:25:16 ID:vvGU8mOA0
(*^ω^)「会えるんだお、ツンちゃん……! お母さんに!」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん……? うん!」
  っ□

(*´ω`)「はぁーー……、よかったお……。本当はもうダメかと……」

ξ;゚⊿゚)ξ「どこに居るの〜?」
  っ□

(; ´ω`)「えっと……。ここでは無いらしいんだけど……」 ぺらぺら
  っ|Ξ|| |”

(; ´ω`)「特に書かれてないみたい」
  っ|Ξ|| |

ξ;゚⊿゚)ξ「じゃあ分からないの?」
  っ□

(; ´ω`)「で、でも大丈夫だお! きっと南だお! ここにいた人たちは、南に行ったんだし!」

337 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:25:57 ID:vvGU8mOA0
ξ;゚⊿゚)ξ「そうなの?」
  っ□

(; ^ω^)「そうだお! きっと、後から起きる人たちの近くで暮らし始めてるハズだお……!」

ξ*゚⊿゚)ξ「そっか!」
  っ□

( ^ω^)「おっおっ。大丈夫だお! きっと僕がツンちゃんのお母さんを見つけるお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」
  っ□

( ^ω^)「よーし、そうと決まれば……」


   チャプ……
        チャプ……


( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「海になっちゃった」
  っ□

( ^ω^)「水びたしだお〜……。ここ、満潮になると水が来ちゃうのかな……」

( ^ω^)「……でもそんな事は書いてないお」
 っ|Ξ|| |

338 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:26:37 ID:vvGU8mOA0
ξ゚⊿゚)ξ”「水浸し〜〜」 チャプチャプ
  っ□

( ^ω^)「……300年も経てばそうなるか」
 っ|Ξ|| |

(^ω^ )「もしかしたら、これのせいでツンちゃんは海をさまよってたのかも知れないおね」

ξ゚⊿゚)ξ「ねーねー、早く出ないと溺れちゃうよ」
  っ□

(*^ω^)「おっおっ、そうだおね! お母さんを迎えに行こうお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

(*^ω^)「そら、肩車だお〜〜〜〜」



    チャプチャプ
                                    チャプチャプ
                            <>ノハヘ
                           ξ*゚⊿゚)ξ
                            っ/⌒ヽ
                            ) )*^ω^)
                            (つ  とノ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ゞ゚从人。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜 〜 〜 〜 〜〜〜  〜 〜 〜 〜 〜。ο" ′oヽ゚ o。〜 〜 〜〜〜〜〜〜〜〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜〜〜〜〜〜〜〜

                      23.プラトー → 24.雨の海

339 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 22:27:00 ID:vvGU8mOA0
ツンちゃんの口がたまに?になるのは原因不明

340 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 23:01:08 ID:ZUR7XhRY0
おお、無事なのか……?

第二次コールドスリープの2も化けてるみたいだ

341 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/22(土) 23:55:57 ID:vvGU8mOA0
ほんまやな。すまんこ

342 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 01:21:17 ID:diNKogjk0

希望が見えてきたね

343 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 08:45:06 ID:ALuz/J.60
乙でござる
ツンカワ

344 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:13:10 ID:5iVY9M8A0












          
                                  星と海の間の空

                             男と少女のふたり旅

                                雨が降っては明かりがなくて

                           しとしと しとしと 真っ暗闇



                                    24.雨の海













.

345 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:13:40 ID:5iVY9M8A0


  しとしと……
         しとしと……


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」
  っ□

( ^ω^)”「お?」


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「ランタン、消えない?」
  っ□

( ^ω^)”「おっおっ。大丈夫だお」

ξ゚⊿゚)ξ「消えたらなんにも見えなくなっちゃうよ?」
  っ□

( ^ω^)”「雨水が中に入ってこない限り大丈夫だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「中に入らないかなぁ」
  っ□

346 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:14:08 ID:5iVY9M8A0
( ^ω^)”「滅多なことじゃ入らないお〜〜」


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「本当かな〜」
  っ□

( ^ω^)”「心配しなくても大丈夫だお。それより、カッパをもっと深くかぶらないと」

( ^ω^)っ” グイグイ

ξ゚⊿゚)ξ”「前が見えなくなっちゃうよ」 グイグイ
  っ□

( ^ω^)「風邪引くよりマシだお〜」

( ^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


.

347 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:14:35 ID:5iVY9M8A0
ξ゚?゚)ξ「いつまで雨なのかなぁ」
  っ□

( ^ω^)”「どうなんだろうかお〜。この辺はずーーーーーーーっと雨なのかも知れないお」

ξ゚?゚)ξ「そっかー。嫌だね〜」
  っ□

( ^ω^)”「お星様が無いと、方角もいまいち分からないお〜」

ξ゚?゚)ξ「大丈夫〜?」
  っ□

( ^ω^)”「だーいじょうぶだお〜〜。そのくらいの事慣れっこだお!」


  しとしと……
           しとしと……


( ^ω^)”「それより、寒くないかお?」

ξ゚?゚)ξ「ランタン暖かい!」
  っ□

( ^ω^)”「お〜、そうかお! なら大丈夫だおね!」

348 また謎の現象が :2014/02/23(日) 13:15:06 ID:5iVY9M8A0
ξ゚⊿゚)ξ「いつまで雨なのかなぁ」
  っ□

( ^ω^)”「どうなんだろうかお〜。この辺はずーーーーーーーっと雨なのかも知れないお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー。嫌だね〜」
  っ□

( ^ω^)”「お星様が無いと、方角もいまいち分からないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫〜?」
  っ□

( ^ω^)”「だーいじょうぶだお〜〜。そのくらいの事慣れっこだお!」


  しとしと……
           しとしと……


( ^ω^)”「それより、寒くないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ランタン暖かい!」
  っ□

( ^ω^)”「お〜、そうかお! なら大丈夫だおね!」

349 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:15:40 ID:5iVY9M8A0
ξ゚⊿゚)ξ「でも寒い」
  っ□

(; ^ω^)”「え〜〜〜、それは困ったお」

ξ゚⊿゚)ξ「走れば暖かくなるよ!」
  っ□

(; ´ω`)”「こんな所に走れるスペースなんてないお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「知ってる〜」
  っ□

(; ´ω`)”「いち早くこんな海、脱出してしまおうお!」

ξ゚⊿゚)ξ「全速前進?」
  っ□

(; ´ω`)”「全速前進ーーーーーーーーーーーーーーーー!」



   ギィコ……
              ギィコ……



.

350 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:16:07 ID:5iVY9M8A0
ξ゚⊿゚)ξ「あ。光があるよ」
  っ□

(^ω^ ;)”「お……?」

ξ゚⊿゚)ξ「魚!」
  っ□

(^ω^ ;)”「お〜。真っ暗闇だから、より一層光って見えるお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「明るいね〜」
  っ□

(; ´ω`)”「前みたいにどっかーーーーんって大きいやつが出てくればね、いいんだけど」

ξ゚⊿゚)ξ「ねー、また見たいね〜」
  っ□

(; ^ω^)”「んや、あんなデカイのはもう良いお……」

ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜……」
  っ□

(; ^ω^)”「ツンちゃん体濡れてないかお? 傘もいるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「いらなーい」
  っ□

351 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:16:39 ID:5iVY9M8A0
(; ^ω^)”「そうかお? ムリしないでお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」
  っ□

(; ^ω^)”「……んー、風が無いのがまだ良かったお」

ξ゚⊿゚)ξ「風があったらどうなっちゃう?」
  っ□

(; ^ω^)”「そりゃあもう、ビューーーーンって吹き荒れて、うわーーーーだお」

ξ゚⊿゚)ξ「楽しそう!」
  っ□

(; `ω´)”「全ッ然楽しくないお〜〜〜〜〜。遭難しちゃうお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「遭難って?」
  っ□

(; ´ω`)”「迷子だお」

ξ゚⊿゚)ξ「迷子ならやったことあるよ」
  っ□

352 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:17:16 ID:5iVY9M8A0
( ´ω`)”「普通の迷子とはちがうお。海の上の迷子はこわーーーーーーーーーーーいんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜……」
  っ□

( ´ω`)”「遭難なんて、絶対にしたくないもんだお……」


   しとしと……
         しとしと……


ξ゚⊿゚)ξ「雨止まないね〜。てるてる坊主作る〜?」
  っ□

( ´ω`)”「てるてる坊主?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」
  っ□

( ^ω^)”「なんだお、それは」

ξ゚⊿゚)ξ「あのねー、お人形なの」
  っ□

353 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:17:36 ID:5iVY9M8A0
( ^ω^)”「お〜〜〜……。雨の時に作るのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだよー。晴れになるの」
  っ□

( ^ω^)”「おまじないかお! おっおっ。じゃあ作っちゃうかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「作る!」
  っ□

(*^ω^)”「どうやって作るんだお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「あのねー、紙とか布とかがいるのー」

(*^ω^)「多分あるお」

(*^ω^)” ゴソゴソ

(*^ω^)「布はこんなのでいいかお?」
  っん/

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

(*^ω^)” ゴソゴソ

(*^ω^)っ□「はい、紙」

354 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:17:56 ID:5iVY9M8A0
ξ*゚⊿゚)ξ” クシャクシャ
  っ◎”

(*^ω^)「お。紙を丸めちゃうのかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ”「うん、でねー。布の中にねー、するのー」 イソイソ

(*^ω^)「お〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「糸もいる〜」

(*^ω^)”「糸かお〜?」 ゴソゴソ

(*^ω^)っ〜「はい」

ξ*゚⊿゚)ξ”「これで出来るよ」 イソイソ

ξ*゚⊿゚)ξ「出来た!」


        |
        |
        |
      /⌒\  ちょこん
       |   |
      \_/
      / ̄\
      / /| ヽ
       L/ /\_|
        \/\/

.

355 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:18:33 ID:5iVY9M8A0
(*^ω^)「おっおっ。これがてるてる坊主かお」

ξ*゚?゚)ξ「そうだよー。これをねー、飾るとねー、晴れるの」

(*^ω^)「じゃあ飾っちゃうかお〜」

ξ*゚?゚)ξ「どこに飾る〜?」

(*^ω^)”「じゃあ船首に」 ゴソゴソ

(*^ω^)「……ん〜! なかなか男前になったお!」

ξ*゚?゚)ξ「晴れるね〜〜〜」

(*^ω^)「おっおっ。きっと晴れるお!」

(*^ω^)”


  ギィコ……
           ギィコ……


.

356 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:19:27 ID:5iVY9M8A0
ξ*゚⊿゚)ξ「もっと作る〜?」

(*^ω^)”「いっぱい作ればもっと沢山晴れるかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

(*^ω^)”「じゃあどんどん作っちゃおうお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「わーい」

ξ*゚⊿゚)ξ” イソイソ

(*^ω^)”「ほら、カッパもっとちゃんと被らないと」

ξ*゚⊿゚)ξ”「うん」

(*´ω`)”「聞いてないお」


   しとしと……
            しとしと……


ξ*゚⊿゚)ξ”「100個作る」

( ´ω`)”「大きく出たお」

357 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:19:54 ID:5iVY9M8A0
ξ*゚⊿゚)ξ”「100個作ったらねー、100倍晴れるよ」

(*^ω^)”「そりゃ楽しみだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ”「待っててね」

(*^ω^)”「おっおっ。いつまでかかるかなー」

ξ*゚⊿゚)ξ”「えっとね、十分でできるよ」

(*^ω^)”「爆速だお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ” イソイソ

   ギィコ……

 i   i|   !     i      i   |!     i       !  !  i     i
   ギィコ……     i|    !   i     i     !    !    i  |!      !
 i     !    i    |!  i      |i           i|      i!
              ギィコ……           |i    l    !  l        !       i    i   !|  i
 ギィコ……!|   i    i       |!       i!        |i        i!
        ギィコ……     i!     i!   i          i|    i     i!    i!     i!
                                     i    i !         i|!       |        i!
                     ギィコ……
     !i    i|     !| i!          |i         i!
                      ∠二二、ヽ     ,.、 ,.、  !|        i|      |i     !|   i       !  i
   i       !  !  i ((*^ω^))  ∠二二、ヽ イソイソ    !   i     i     !    !    i  |!      i|   !
                 / ~~ :\~〈   ( ( *゚⊿゚)ξ”
゚∵:  o・:゚゚    ゚  〜 Å ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: >゚))))彡 . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o  >゚))))彡・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                           24.雨の海 → 25.月の入江

358 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 13:20:09 ID:5iVY9M8A0
文字化けが気になるようなら創作板に場所を移すけどどうだい

359 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/23(日) 14:00:42 ID:o7KyOvz.0
したらばの不具合だから創作でも多分文字化けするよ

360 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/24(月) 08:37:23 ID:oS.OJX.k0


361 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:05:58 ID:Z4f4l7ho0












          
                            みんなが通る月の入り口

                             男と少女のふたり旅

                              いらした人をお出迎え

                               それは むかしむかしの お話で



                                   25.月の入江












          
.

362 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:06:23 ID:Z4f4l7ho0
( ^ω^)「おお……?」

ξ゚⊿゚)ξ「なんの建物だろうね〜〜」

( ^ω^)「さぁ……。かなり大きいお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「ねー。凄いね〜」

( ^ω^)「行ってみるかお〜〜……。何かあるかも知れないお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

( ^ω^)”「地図とかあってくれると助かるんだけどなぁ……」 


   ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「地図ないと嫌だ?」

( ^ω^)”「おっおっ。あればあるで、ちょっと楽になるお」


   ギィコ……
          ギィコ……


.

363 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:07:29 ID:Z4f4l7ho0
(; ^ω^)「わーー……。大きい船着場だお……」

ξ゚⊿゚)ξ「ねー。ひろーーーい」

(; ^ω^)”「お船一隻も無いけどね……」


   ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「到着ーーーーーーーーー」

( ^ω^)”「到着ーーーーーーーー!」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「お船結ぶ」

( ^ω^)「お〜! やってくれるのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

( ^ω^)「おっおっ。じゃあお願いしちゃうお〜〜〜」

364 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:08:18 ID:Z4f4l7ho0
( ^ω^)σ「そこの杭に結ぶんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

  /⌒ξ゚⊿゚)ξ ぴょい〜ん

ξ゚⊿゚)ξっ” ギュッギュ

( ^ω^)「そうそう、そんで、ギューーーーーーーーーーーー! だお!」

ξ>⊿<)ξ「ギューーーーーーーーーーー!!」
  っ”

( ^ω^)「おーーー! 出来ました!」

ξ;゚⊿゚)ξ「出来た!」

(*^ω^)「偉いお〜〜〜〜」

ΞΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってって

ξ*゚⊿゚)ξ「早く行こうよ〜〜〜〜」

(*^ω^)「走ったら危ないお〜」

  /⌒(*^ω^) ぴょい〜ん


………
……


365 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:09:19 ID:Z4f4l7ho0
ξ゚⊿゚)ξ「明るいね!」

( ^ω^)”「お〜〜〜きい窓のおかげだお」

ξ゚⊿゚)ξ「……あ!」

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃               Welcome to Luna!             ┃
┃                           ( Luna )  . ┃
┃ The Take! Luna drink! ∧ノノ))ヘ         ヽ  〃 .  ┃
┃                ∬ ´,_ゝ`)       )  i(     ┃
┃                  .∬ヽ__ノ∬、b     └―┘    ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ξ゚⊿゚)ξσ「あねじゃ、あねじゃ!」

( ^ω^)「お〜〜〜〜。広告かお〜〜〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「あのねー、テレビによく出てるんだよー」

( ^ω^)「おっおっ。なんとも言えない笑顔だお」

ξ゚⊿゚)ξ「美人!」

( ^ω^)「綺麗な人だお!」

ξ゚⊿゚)ξσ「あっちにエスカレーターあるよ!」

366 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:10:13 ID:Z4f4l7ho0
( ^ω^)「おお。上に上がれるのかお〜」

( ^ω^)「……お」


【 Bon voyage! Be careful! 】


( ^ω^)「港かなんかかお……?」

ξ゚⊿゚)ξ「行こ〜〜、早く行こ〜〜〜!」

( ^ω^)「……おっおっ。ちょっと待ってお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「あのねー、エスカレーター動いてない」

( ^ω^)「ありゃ。じゃあしょうが無いお。歩いて行こうお」

ξ゚⊿゚)ξ”「疲れるねー」

( ^ω^)”「いい運動になるお〜」

ξ゚⊿゚)ξ”「よいしょよいしょ」

………
……


367 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:10:47 ID:Z4f4l7ho0
【Earth: the United States, Los Angeles】

【Earth: the United States, New York】

【Earth: Japan, Tokyo】

【Earth: Russia, Moscow】

【Earth: United Kingdom, London】

【Earth: India, Delhi】


ξ゚⊿゚)ξ「いっぱい看板だね〜〜」

( ^ω^)σ「あっちの方にもいっぱいあったお」

ξ゚⊿゚)ξ「地球だって〜」

( ^ω^)「ここは地球に行くための施設だったのかお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「地球行く〜?」

(*^ω^)「おっおっ。行ったらお母さん探せなくなっちゃうお」

368 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:12:06 ID:Z4f4l7ho0
ξ;゚⊿゚)ξ「ああ、そうかー……」

(*^ω^)「でもー……。ちょっと、どうやって行くのか見てみるかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

(*^ω^)「じゃ〜、出発ーーーーーーーーー!!」

ξ*゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーーーー!」

(*^ω^)

ξ*゚⊿゚)ξ

(*^ω^)「どこいく?」

ξ*゚⊿゚)ξ「わかんない」

(*^ω^)「じゃあロサンゼルスってとこにするかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん」


………
……


369 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:12:29 ID:Z4f4l7ho0
( ^ω^)「おやー……」

ξ゚⊿゚)ξ「いけないねー」

( ^ω^)「壁で埋められちゃってるお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「ねー……」

( ^ω^)「軌道エレベーターがあるかと思ったんだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「残念……」

( ^ω^)「どんなもんか見てみたかったお……」

ξ゚⊿゚)ξ「地球行きたかったねー」

( ^ω^)「地球は行く予定なかったでしょ」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜……」

(; ^ω^)「行ったらお母さん探せなくなっちゃうでしょ〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「うんー」

370 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:12:56 ID:Z4f4l7ho0
( ^ω^)「他の場所もそうなのかなぁ……」

ξ゚⊿゚)ξ「見てみる〜?」

( ^ω^)「んーー……。でもきっと全部こんな感じだお」

ξ゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

( ^ω^)「勘ってやつだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^)

( ^ω^)「ツンちゃん、ツンちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「何〜?」

( ^ω^)「地球と仲が悪いですよ〜〜〜って聞いたことあるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)「おっおっ。そうだおね、ごめんお」

371 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:13:19 ID:Z4f4l7ho0
( ^ω^)「その辺の事は人に出会ったら聞いてみるお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「でもね、地球の動物ね、すきだよ!」

( ^ω^)「おお! それ僕もじっくり見てみたいお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「みたいねー。鳥はねー、ばーーーって飛ぶんだよ」

( ^ω^)「いいなー。地球の人は普通に見れるんだろうお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「地球にいかない?」

( ^ω^)「おっおっ。行こうにも行けないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「残念……」

( ^ω^)「きっとまたいつか行ける日が来るお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そうかなぁ……」

( ^ω^)「ツンちゃんがおとなになったら、きっと行けるお!」

ξ゚⊿゚)ξ「ホント〜?」

( ^ω^)「ホントホント」

372 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:13:47 ID:Z4f4l7ho0
ξ゚⊿゚)ξ「そしたら行く!」

(*^ω^)「うんうん。そん時はお土産よろしくお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「動物ねー、いっぱい持って帰るよ!」

(*^ω^)「そんな事して怒らちゃわないかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「大丈夫だよ」

(*^ω^)「僕の知ってるところでは怒られちゃうお」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうなの〜?」

(*^ω^)「きっとここでも怒られちゃうと思うお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーー……」

(*^ω^)「さーて、そろそろ行きますかお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「はーーーい……」


………
……


373 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 13:14:38 ID:Z4f4l7ho0
( ^ω^)「……このルナドリンクってのは飲み物かお?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ」

( ^ω^)「へー。美味しいのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「シュワシュワってお口が痛いよ」

(; ^ω^)「えっ。一体どういう飲み物なんだお……」

ξ゚⊿゚)ξ「シュワシュワの飲み物だよ」

(; ^ω^)「……気になるお」


                                  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
                                  ┃               Welcome to Luna!             ┃
                                  ┃                           ( Luna )  . ┃
                                  ┃ The Take! Luna drink! ∧ノノ))ヘ         ヽ  〃 .  ┃
                                  ┃                ∬ ´,_ゝ`)       )  i(     ┃
                                  ┃                  .∬ヽ__ノ∬、b     └―┘    ┃
                                 /⌒ヽ   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
                      <>ノハヘ  (    ^)
                     ξ ξ゚) (    )
                           ( (__ノ  | | |
                       </_ハヽゝ(_(_ )

                         25.月の入江 → 26.腐敗の沼

374 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/25(火) 17:55:30 ID:L0cZGfH.0
乙でござる
ツンかわゆす

375 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 03:36:35 ID:4w.c0P7w0
乙です
雰囲気凄く好きだ

376 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:43:01 ID:xFMA3nqY0












        
       
                              腐ってしまった汚いところ

                             男と少女のふたり旅

                                  ひどい匂いは誰のせい

                               誰も知らない しらんぷり



                              26.腐敗の沼












        
       
.

377 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:45:55 ID:xFMA3nqY0
( ^□^)「ちゃんとマスクしなさいお」

ξ;゚□゚)ξ「苦しいよ、しゃべりづらいよ」

( `□´)「そんでもしなきゃダメーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚□゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜〜〜」

ξ;゚□゚)ξ

ξ;゚□゚)ξ「外していい?」

( `□´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚□゚)ξ「何で〜?」

( ^□^)σ「ほら、見てみなさいお。こんなばっちいお……」

ξ;゚□゚)ξ「綺麗」

( ^□^)「脂が浮いてるんだお。全然綺麗じゃないお」

378 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:47:30 ID:xFMA3nqY0
ξ;゚□゚)ξ「へぇー」

( ^□^)σ「ほら、あそこなんて何色だか全然解んなくなっちゃってるお」

ξ;゚□゚)ξ「汚いね」

( ^□^)「そうだお〜〜。多分、体にわるーーーーいガスがいっぱい出てるんだお」

( ^□^)σ「ほら。あそこなんて、ポコポコポコポコ出てるお」

ξ;゚□゚)ξ「ガス〜?」

( ^□^)「そのとおりだお〜……。絶対に吸い込んじゃいけないお!」

ξ;゚□゚)ξ「吸い込むとどうなるの〜?」

( ´□`)「ゴホゴホになって死んじゃうおー」

ξ;゚□゚)ξ「死んじゃうの!?」

( ´□`)「そうだお。だから絶対に吸い込んじゃいけないお」

ξ;゚□゚)ξ「……はーい」

379 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:48:01 ID:xFMA3nqY0
( ´□`)”「分かればよろしいお!」


   ギィコ……
           ギィコ……


ξ;゚□゚)ξ「いつこれ取っていい〜?」

( ´□`)”「この汚〜〜〜いのが終わって、しばらく経たないとダメー」

ξ;゚□゚)ξ「終わったらすぐ取りたい」

( `□´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚□゚)ξ「何で〜?」

( ^□^)「終わっても、ずーーーーっとガスはふわふわ浮いてるんだお〜」

ξ;゚□゚)ξ「吸ったら死ぬ?」

( ^□^)「死ぬお」

ξ;゚□゚)ξ

ξ;゚□゚)ξ「はーい」

380 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:48:15 ID:xFMA3nqY0
( ´□`)”「絶対取っちゃダメだお」


   ギィコ……
           ギィコ……



  ボコボコボコボコ……
              ボコボコボコボコ……


(; ´□`)「どえーーー……。余計にひどくなってきたお。どうしたらこんなんになっちゃうんだお……」

ξ;゚□゚)ξ「凄いね〜……。ブクブクだねー」

(; ´□`)”「ツンちゃん、これつけなさいお」 ゴソゴソ

ξ;゚□゚)ξ「?」

(; ´□`)
  っ=( 0Θ0)

ξ;゚□゚)ξ「いや」

(; ´□`)「念のためだお。これがあれば、大抵の毒ガスは防げるお」
  っ=( 0Θ0)

381 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:48:39 ID:xFMA3nqY0
ξ;゚□゚)ξ「なにこれ」

(; ´□`)「マスクだお。お面みたいなもんだお」
  っ=( 0Θ0)

ξ;゚□゚)ξ「違うよー」

(; ´□`)「ほら、こっち向いて」

(; ´□`)っ” ゴリゴリ

ξ;>□<)ξ「やだーーーーーーーーー」

ξ=( 0Θ0)ξ カポ…

(; ´□`)「これで良しだお。これが役に立ったのは初めてだお……」

(=( 0Θ0) カポ…

ξ=( 0Θ0)ξ「よく見えないよ〜」

(=( 0Θ0)「我慢しなさいおー。どうせ見たって面白いものはないお」

382 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:49:52 ID:xFMA3nqY0
ξ=( 0Θ0)ξ「さっきの、綺麗だったもん」

(=( 0Θ0)「汚いっていったじゃないかお」

ξ=( 0Θ0)ξ「やっぱ綺麗」

(=( 0Θ0)「ふぅん……」

(=( 0Θ0)”


   ギィコ……
           ギィコ……


ξ=( 0Θ0)ξ「泥が飛んでくるねー」

(=( 0Θ0)”「それに素手で触っちゃダメだお」

ξ=( 0Θ0)ξ「何で〜?」

(=( 0Θ0)”「病気になるからだお」

ξ=( 0Θ0)ξ「どんなー?」

383 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:50:14 ID:xFMA3nqY0
(=( 0Θ0)”「泥のついたところが痒い痒いになるお」

ξ=( 0Θ0)ξ「別にいいよ」

(=( 0Θ0)”「……良くないお! そのあと、皮膚がどろどろに溶けちゃうんだお!」

ξ=( 0Θ0)ξ「えーーーーーーー!」

(=( 0Θ0)”「そして、骨が丸見えになって、全身ドロドロになって死んじゃうんだお……」

ξ=( 0Θ0)ξ「い、いやだ……」

(=( 0Θ0)”「嫌だったら、ちゃんとおとなしくしてなさいお〜」

ξ=( 0Θ0)ξ「……はーい」


   ギィコ……
        ギィコ……


ξ=( 0Θ0)ξ「ねぇねぇ」

(=( 0Θ0)”「どうしたお?」

ξ=( 0Θ0)ξ「どうしてこんな危ない泥ばっかりなの〜?」

384 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:50:48 ID:xFMA3nqY0
(=( 0Θ0)”「何でだろうかおー……。化学物質っぽいのが浮かんでるし……、多分ここの近くに住んでた人がやっちゃったんだお〜」

ξ=( 0Θ0)ξ「何で〜?」

(=( 0Θ0)”「何にも考えてなかったからだお〜」

ξ=( 0Θ0)ξ「そっかー」

(=( 0Θ0)”「みんなの事を考えて、住んでる所を考えればこんなのにはならないはずだお〜」

ξ=( 0Θ0)ξ「自分勝手!」

(=( 0Θ0)”「そーそー、そういう事だお」


   ギィコ……
        ギィコ……


  ボコボコボコボコボコ……
                        ドグァ……


(=( 0Θ0)”「おー……。もうどこを避けて行ったら良いかよくわからんお」

ξ=( 0Θ0)ξ「危ない〜?」

(=( 0Θ0)”「そうだおー。少しでも泥がついたら言うんだお」

385 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:51:09 ID:xFMA3nqY0
ξ=( 0Θ0)ξ「うん」

ξ=( 0Θ0)ξ イジイジ
   っ”

ξ=( 0Θ0)ξ「取りたいねー」

(=( 0Θ0)”「ダメーーーーーーーーーーーー!」

ξ=( 0Θ0)ξ「取らないよ」

(=( 0Θ0)”「大人しくしてなさいー」

ξ=( 0Θ0)ξ「はーい……」

(=( 0Θ0)”「急いで抜けだすから、もう少しの我慢だお」

ξ=( 0Θ0)ξ「うんー」

(=( 0Θ0)”「でも如何せん、泥が重いから疲れちゃうお〜〜〜」

ξ=( 0Θ0)ξ「休憩する〜?」

(=( 0Θ0)”「しません。頑張って早く抜け出すんです〜」

386 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:51:39 ID:xFMA3nqY0
ξ=( 0Θ0)ξ「違う道行けばよかったねー」

(=( 0Θ0)”「ホントだお〜……。まさかこんな場所があるとは思っても見なかったお」


   ギィコ……
        ギィコ……


ξ=( 0Θ0)ξ「もうこういう所ないかなー」

(=( 0Θ0)”「いままでは凄く綺麗な海ばっかりだったから……。無いと思うけどなぁ」

ξ=( 0Θ0)ξ「無いといいねー」

(=( 0Θ0)”「本当だお〜。こんな場所はゴメンだお〜」

ξ=( 0Θ0)ξ「お魚もいないしね〜」

(=( 0Θ0)”「おっおっ。こんな所に魚がいるなんて事は無いお〜……」

ξ=( 0Θ0)ξ「いたらどうする〜?」

(=( 0Θ0)”「んーーー。それはそれで生命力の底のなさを感じると思うお」

387 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:52:14 ID:xFMA3nqY0
ξ=( 0Θ0)ξ「よくわかんない」

(=( 0Θ0)”「よく分かんなくてオッケーだお」


   ギィコ……
        ギィコ……


  ボコボコボコボコボコ……
                       ボゴッ……ボコ……


ξ=( 0Θ0)ξ「あ」

(=( 0Θ0)”「お? ついたかお?」

ξ=( 0Θ0)ξ「おじちゃんに」

(=( 0Θ0)そ「え、マジかお? どこだお!?」

ξ=( 0Θ0)ξσ「そこ」

(=( 0Θ0)、「えーー。ここかお? ここかお?」 アタフタ

ξ=( 0Θ0)ξσ「脇の所」

(=( 0Θ0)∩

(=( 0Θ0)∩「おおぅ……」

388 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:52:42 ID:xFMA3nqY0
ξ=( 0Θ0)ξ「溶けちゃう〜?」

(=( 0Θ0)∩”「ふ、拭けば大丈夫だお」 フキフキ
   っ□”

ξ=( 0Θ0)ξ「タオルがすごい色になったねー」

(=( 0Θ0)「このタオルはもう使えないからポイだお」
   っ□

(=( 0Θ0)っミ□ ぽい


   ジュ……


ξ=( 0Θ0)ξ「……ジュってなったね」

389 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 15:53:07 ID:xFMA3nqY0
(=( 0Θ0)「落ちたらああなるから絶対に気をつけるんだお……」

ξ=( 0Θ0)ξ「おじちゃん脇の下だけ穴あいてるね。ひょろひょろ」

(=( 0Θ0)”「ツンちゃんもそのうち、ひょろひょろが生えてくるんだお」

ξ=( 0Θ0)ξ「えーーーーーーーーーー……」



   ギィコ……

              ギィコ……                                   /:.:.:.:
 ギィコ……                                             、 /::.:.:.:.
        ギィコ……                                      |:.:.:..:.    \
                                                   ヽ;.;..:.:    ..:.:)
                     ギィコ……                        __て:.:.:__/
                                                          ヽ
                                                 (:.:.::::   _ノ
                                                  ..:.:.::_,)
                       /;;;,,;;;::;;ヽ                           ..: :.::_
          ○       (=( 0Θ0)    /;;;,,;;;::;;;ヽ                 (_)
          o      _( つ\ )__ξ=( 0Θ0)ξ_    ,..;
---=-= ----------=-〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜--=-=从------ o ○-- ----------------  -=-=-=-= ------
             ;;..                                         -------
       -------从
                        从 ○             -------
                     -------

                            26.腐敗の沼 → 27.アペニン山脈

390 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 18:28:57 ID:LU9h.nFY0
マジかよ

391 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/26(水) 19:12:11 ID:PM580xGY0


392 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:26:30 ID:8HbZOwdQ0












        
       
                                  高く高く山登り

                                  男と少女のふたり旅

                            だまって下を見下ろせば

                              かつての 人の 息吹があるの



                                 27.アペニン山脈












        
       
.

393 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:26:58 ID:8HbZOwdQ0
(; ´ω`)”「よいしょ、よいしょ……」 のしのし…

ξ゚⊿゚)ξ「がんばれーーーーーーー」

(; ´ω`)”「ボートを運べる装置とか落ちてないのかお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「大変〜?」

(; ´ω`)”「大変だお〜〜〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「変わる〜?」

(; ´ω`)”「大丈夫大丈夫……」

ξ゚⊿゚)ξ「あとちょっと!」

(; ´ω`)”「うおーーーーーーー、あとちょっとだお〜〜〜〜……」

ΞΞΞΞΞΞξ゚⊿゚)ξ てってってって

(; ´ω`)”「あんまり遠くにいくと危ないお〜〜〜、ツンちゃーーーん」

ξ゚⊿゚)ξ「はやくーーーーーーーー!」

(; ´ω`)”「心配したり急かしたり、忙しい子だお……」

394 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:27:45 ID:8HbZOwdQ0
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、もうちょっとーーーーーー」

(; ´ω`)”「はぁはぁ……、ぜぇぜぇ……」

(; ´ω`)” のしのし…

(; ´ω`)「到着……」

ξ゚⊿゚)ξ「エレベーターすごいねーーーー」

(; ^ω^)「おっおっ。すんごい高くまで上がってるお〜〜〜〜。見上げちゃうおー」

ξ゚⊿゚)ξ「頂上まで行くかなぁ……」

(; ^ω^)「どうだろうかお。イマイチどういうエレベーターなのか予想がつかないお」

ξ゚⊿゚)ξ「行くといいね〜」

(; ^ω^)「おっおっ。そうおね」

(; ^ω^)” よっこいせ

(; ^ω^)「じゃあ、行くとしますかーーーーーー」

ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーー!」

………
……


395 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:28:35 ID:8HbZOwdQ0
( ^ω^)っ” イジイジ

ξ゚⊿゚)ξ「エレベーター治った〜?」
  っ□

( ^ω^)っ”「……どこが異常解除だか良く分からないお」

( ^ω^)っ” イジイジ

( ^ω^)「あ、これかな」

( ^ω^)σ ポチ…


   ヴーーーーーーーーーーーーーーーーーーン……


( ^ω^)「お! 運転し始めたお!」

ξ゚⊿゚)ξ「乗れる〜?」
  っ□

( ^ω^)「多分乗れるお!」

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーーーーーー!」
  っ□

396 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:29:18 ID:8HbZOwdQ0
( ^ω^)「さ〜て、じゃあエレベーターでぐんぐん上まで行っちゃうかお〜〜〜!」

ξ゚⊿゚)ξ「行く!」
  っ□

( ^ω^)「すんごい早かったらどうするお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「ぎゅーーーーーんって?」
  っ□

( ^ω^)「そうだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「楽しい!」
  っ□

(*^ω^)「おっおっ。きっとお耳が痛くなるお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」
  っ□

(*^ω^)「気圧の変化があるからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「どういう事?」
  っ□

(*^ω^)「耳の中が苦しいよ〜〜〜ってなっちゃうって事だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーー、やだー」
  っ□

(*^ω^)っ”「ゆっくり上がってくれると良いおね」 ガチャ…

………
……


397 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:29:53 ID:8HbZOwdQ0


    ウィーーーーーーーーーーーーーーーン……


ξ*゚⊿゚)ξ「おお! どんどん高くなってくよ!」

(*^ω^)「おっおっ。外が見えるエレベーターで良かったおね!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」


    ウィーーーーーーーーーーーーーーーン……


(*^ω^)「お〜〜〜〜〜〜〜〜……。さっきの沼だお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「きれーい」

(*^ω^)「遠くから見ると、確かにマーブルで綺麗だおね……」

ξ*゚⊿゚)ξ「まだまだ上がる?」

(*^ω^)「多分、もっともっと上がっていくお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「おーーー! 頂上までいくー?」

(*^ω^)「実は行っちゃうんだお〜〜〜」

398 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:30:19 ID:8HbZOwdQ0
ξ*゚⊿゚)ξ「凄い!」

(*^ω^)「さっき、案内に書いてあったお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「早く頂上つかないかなぁ〜〜」

(*^ω^)「お〜〜〜……もうホント高くなってきたお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「もう雲の上?」

(*^ω^)「まだまだだお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξσ「あそこのもやもやした所は〜?」

(*^ω^)「ありゃ、雨の降ってた海だお。雨でもやもやしてるように見えるんだお。雲があるのはもうちょっと上だと思うお」

ξ*゚⊿゚)ξ「へーーーーーーー……」


    ウィーーーーーーーーーーーーーーーン……


(*^ω^)σ「ほら、あれが雲だお」

ξ*゚⊿゚)ξ「どれどれ」

(*^ω^)σ「さっきの雨があったあたりだお」

399 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:30:49 ID:8HbZOwdQ0
ξ*゚⊿゚)ξ「おお! もう雲の上?」

(*^ω^)「そうだお! これで正真正銘雲の上だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったーーー!」

(*^ω^)「そんなに雲の上が嬉しいのかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うんー」

(*^ω^)「おっおっ、そうかお。……あっ、あれは時計台だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ちっちゃいねー」

(*^ω^)「おっおっ。ずいぶんと高い所まで来たから……」


      チーーーーーーーーーーーン


(*^ω^)「お。ついたお。出てみるかお〜」

ΞΞΞΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってってって

(; ^ω^)「あ、こら。ダメだお、走ったらー……」

………
……


400 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:31:31 ID:8HbZOwdQ0
( ^ω^)「なるほど。頂上は連絡通路になってるのかお……」

ξ*゚⊿゚)ξσ「ねえねえ、すごいよ。見渡せるよ」

( ^ω^)「お〜〜〜〜。おっおっ。こんな高い所まで来てしまったお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「すごいね〜〜〜」

( ^ω^)σ「ほら、あのへんが氷の海だお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「キラキラしてる」

(*^ω^)「ね。まるで宝石だお」

ξ*゚⊿゚)ξ「アリストテレスは〜?」

( ^ω^)σ「えーっと……。多分あれかな?」

ξ*゚⊿゚)ξ

ξ*゚⊿゚)ξ「ちっちゃくて分かんないねー」

( ´ω`)「おっおっ。そうだおね……」

401 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:32:11 ID:8HbZOwdQ0
ξ*゚⊿゚)ξσ「あ! 赤い海!」

( ^ω^)「おーーー! 意外と近くなのかお〜〜〜」

ΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ「こっちは、こっちは」 てってって

( ^ω^)「お。逆方面かお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「……わぁ〜〜」

( ^ω^)「お〜〜〜、何だおあの真っ白な海は……」

ξ*゚⊿゚)ξ「凄いね凄いね、いっぱいあるね」

( ^ω^)「なんだか、海の真ん中に大きな施設もあるお〜……」

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)「お?」

ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんはどこにいるかなぁ」

(; ^ω^)「え〜〜〜っと……。ここまで高いと街らしい街が小さすぎて見えないお〜〜……」

402 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:32:43 ID:8HbZOwdQ0
ξ*゚⊿゚)ξ「探して探して」

(; ^ω^)「ちょっと待ってお〜〜〜」
  _,
(; ^ω^) ジーーー……

(*^ω^)σ「おーーー! あそこに街みたいのがあるお……!」

ξ*゚⊿゚)ξ「どこどこ?」

(*^ω^)σ「あの、キラキラした海の近くだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ

ξ*゚⊿゚)ξ「わかんない」

(*^ω^)「わかんなかったかお」

ξ*゚⊿゚)ξ「そこにいるのかなぁ」

(*^ω^)「まだ分からないけど、可能性はあると思うお! 他にもなんだか街がありそうな感じだし……」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん! 早く会いたいなぁ……」

(*^ω^)「お母さんもかなり気になるけど、アレを見てお」

403 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:33:16 ID:8HbZOwdQ0
ξ*゚?゚)ξ「どれどれ〜?」

(*^ω^)σ「あそこだお」

ξ*゚?゚)ξ「……ピンク!」

(*^ω^)「そーだお、ピンクの海だお! ありゃどういう海なんだろう……」

ξ*゚?゚)ξ「気になるねぇ」

(*^ω^)「めっちゃ気になるお〜」

ξ*゚?゚)ξ「降りたらどんな感じなのかなぁ」

(*^ω^)「さー、どうだろうかお。真下は見えないから……」

ξ*゚?゚)ξ「楽しみだねー」

(*^ω^)「おっおっ。降りてすぐにお母さんと再会とかあったりして」

ξ*゚?゚)ξ「ホント〜?」

(*^ω^)「さぁー、まだわからんお〜」

ΞΞΞΞΞΞξ*゚?゚)ξ「早く降りるんだ〜〜〜〜〜〜〜」  てってってって

(; ^ω^)「あ、もう。ちょっと待ちなさいお」

………
……


404 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:33:42 ID:8HbZOwdQ0
ξ*゚⊿゚)ξ「おーーーー。降りていくよ〜〜〜〜」

( ^ω^)「おっおっ、ちょっと立ちすくむおね〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「怖いの〜?」

( ´ω`)「ちょっとね」

ξ*゚⊿゚)ξ” ゆらゆら

(; ´ω`)”「ちょっと。揺らすんじゃありません!」

ξ*゚⊿゚)ξ「はーーーい」

(; ´ω`)「急に止まっちゃうかも知れないでしょ」

405 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 13:34:19 ID:8HbZOwdQ0
ξ*゚⊿゚)ξ「止まったらどうなる〜?」

( ´ω`)「降りれなくなっちゃうお」

ξ*゚⊿゚)ξ

(; ´ω`)「揺らそうとしたでしょ。大人しくしてなさい」

ξ*゚⊿゚)ξ「はーーーい」


                      ウィーーーーーーーーーーーーーーーン……

∵ ゚∵:  o・:゚゚   。       ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o┃
。: .゚:.。      o       ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。┃
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚     : ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・       o・。 ゚: .゚ ・        ∴┃
∵ ゚∵:  o・:゚゚    。       ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:     . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・┃
。: .゚:.。 o       ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴       ゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚┃
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・      。∴。:   ┃
                                                       ┃
                                                       ┃
_,,.;:''" :、`'‐.、        _    _,,.;:''"´''"'"~'''``'‐.、 ,:'''"´`丶-ー''"´``'‐.、_,,. ;:''"´''"'.   ┃
      ''"´``'''"´''"´``'丶,.-ー''";: :.:゙,:;、,"'._,,.;:''"".:;_,,.;:''":::.゙,:;、,"'._,,.;:''"".;``'‐.、゙.:'"     ┃
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,".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,,,、;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.  .┃
  -:::: :: :;... .. ..   :: ... .,:-‐‐.、,,,,.,.,.,,,,-‐、,,-‐'                                ┃
    `゙''ー-、_,,.--ー''''"゙゙                                        ┃
                     /⌒ヽ                              ┃
            <>ノハヘ     (    ´)                              ┃
            ξ ξ*゚)   (    )               /し、          ┃
             ( (__ノ      | | |          __/⌒''`く____     ┃
               </_ハヽゝ  .(__)_)         ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ┃
                                      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                     27.アペニン山脈 → 28.幸福の湖

406 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 17:05:32 ID:CpoWGWq.0


407 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/27(木) 20:12:28 ID:4k.WuEfY0
おつ
希望が見えてきたか?

408 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 13:56:52 ID:1pGfVNEA0












        
       
                               金ピカ海の女神様

                             男と少女のふたり旅

                                いつかのひとのおまじない

                            海に映る 星は 燃えて



                                    28.幸福の湖












        
       
.

409 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 13:57:11 ID:1pGfVNEA0
( ^ω^)”「なんだおー……、この海は……」


  ギィコ……
     ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「おー……」

( ^ω^)”「海の星が凄いお〜〜……。燃えてるようだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「全部金ピカだねー」

( ^ω^)”「おーー……。すごい不思議だお……」

ξ゚⊿゚)ξっ” ジャブジャブ

( ^ω^)「こらこら、身を乗り出しちゃ危ないお」

ξ゚⊿゚)ξ「ほら、黄色」
  っ

( ^ω^)「おー……。本当に黄金色の水なのかおー……」

410 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 13:57:25 ID:1pGfVNEA0
ξ゚⊿゚)ξ「凄いねー」

( ^ω^)「ホントに……。どうなってんだお……」

( ^ω^)” 


  ギィコ……
     ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「女の人」

( ^ω^)”「お?」

(^ω^ )「……すごい大きい像だお」

ξ゚⊿゚)ξ「祈ってる」

(^ω^ )「うんお」

ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜」

( ^ω^)”「おっおっ。漕いで漕いで〜〜〜」


  ギィコ……
     ギィコ……


.

411 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 13:57:57 ID:1pGfVNEA0
(; ^ω^)

ξ;゚⊿゚)ξ「おっきいねー」

(; ^ω^)「大きすぎないかお? 彫像ってレベルではないお」

ξ゚⊿゚)ξ「お花もいっぱい浮いてるね」

( ^ω^)っ” ジャブジャブ

       (◎)
( ^ω^)っ|「……いつかの人工の植物のようだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか」

( ^ω^)「きっと、ここは特別な場所なんだお」


   ザーーーーーーーーーー……
              ザーーーーーーーーーー……


( ^ω^)「なんだか風も光ってるようだお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)「お?」

412 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 13:58:19 ID:1pGfVNEA0
ξ゚⊿゚)ξ「女の人は、なんで祈ってるの?」

( ^ω^)「んー……。きっと、平和の為に祈ってるんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「平和〜?」

( ^ω^)「みんなが仲良く暮らせますようにって祈ってると思うお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)「何事も平和が一番だお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)「争い事は悲しい事ばかりだからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「どうして〜?」

( ^ω^)「誰かが傷ついてしまうからだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^)「おっおっ」

413 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 13:58:48 ID:1pGfVNEA0
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ何でこの人が祈ってるの〜?」

( ^ω^)「んーーーーーー……。それは、この人がすごく優しい人だからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇー……」

( ^ω^)「みんなの為に祈ってるんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「みんな?」

( ^ω^)「そうだお。仲間や、仲間じゃない人たちも平和に暮らせるようにって祈ってるんだと思うおー」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー、いい人だね」

( ^ω^)「いい人だおねー。ツンちゃんもこういう人になれるようにするんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」


  ザーーーーーーーーー……
             ザーーーーーーーーー……


ξ゚⊿゚)ξ「でもさー」

( ^ω^)「お?」

414 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 13:59:09 ID:1pGfVNEA0
ξ゚⊿゚)ξ「この人は、誰に祈ってるの〜?」

( ^ω^)「おーー……。そこかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「きっと神様だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「神様!」

( ^ω^)「そうだお、自分の一番信じてるものに祈ってるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜……」

( ^ω^)「ツンちゃんは神様信じてるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「んーーーーーーーー。うん」

( ^ω^)「そうかおー」

ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃんは?」

( ^ω^)「おっおっ。僕は信じてないお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

415 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 13:59:27 ID:1pGfVNEA0
( ^ω^)「何でだろうかお〜……。なんだか段々信じなくなってきたお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^)「お友達とか、たっくさん死んじゃったし……」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの〜?」

( ^ω^)「おっおっ。そんな事になっちゃうくらいピンチの時は、神様は助けてくれないんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で?」

( ^ω^)「何でだろうかお〜。それは僕にも分からないお」

ξ゚⊿゚)ξ「この女の人はわかるかなぁ」

( ^ω^)「分かるんじゃないかお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「聞いてみてー」

(*^ω^)「流石に聞けないおー」

ξ゚⊿゚)ξ「知ってる!」

(*^ω^)「冗談が言えるようになったのね」

416 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 13:59:44 ID:1pGfVNEA0
ξ゚⊿゚)ξ「ねーねー」

(*^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「なんでみんなお花あげるの?」

(*^ω^)「それは、この人が特別な存在だからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「どうして?」

(*^ω^)「この人が勇気を与えてくれるからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇーーー……」

(*^ω^)「ひたむきにみんなのことを祈ってくれる姿が、みんなの支えになるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「凄いねー」

(*^ω^)「そうだおー。凄いおー」

ξ゚⊿゚)ξ「何かあげなくていいの〜?」

( ^ω^)「おー……。そうだおねー」

417 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 14:00:05 ID:1pGfVNEA0
ξ゚⊿゚)ξ「あたしね、これあげる」

ξ゚⊿゚)ξ”

ξ゚⊿゚)ξっÅ

( ^ω^)「おお、これは。てるてる坊主じゃないかおー」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだよー。これねー、一つだけあげる」

(*^ω^)「そうかお。喜ぶお」

ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃんは?」

(*^ω^)「じゃあ僕は……」

(*^ω^)” ゴソゴソ

(*^ω^)「これをあげようかな」
  っo

ξ゚⊿゚)ξ「コイン!」

(*^ω^)「そうだお。もうこのコインは使えないんだけどね」
  っo

418 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 14:00:24 ID:1pGfVNEA0
ξ゚?゚)ξ「そうなの?」

(*^ω^)「そうなんだお。どうせ、帰っても違う通貨になっちゃってるお」
  っo

ξ゚?゚)ξ「へー……」

(*^ω^)っo「でも、これは大切なお友達がくれたコインだから特別だお。一つだけあげるお」


    ちゃぷん……


ξ゚?゚)ξっÅ「あげるー」


    ペチャン……


(*^ω^)「さ、じゃあ行こうかお」

ξ゚?゚)ξ「うん」

419 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 14:03:28 ID:1pGfVNEA0
(*^ω^)”「いやぁ、綺麗な海だおねーー」                       ,   '"´゙ 丶 、
                                            /    _    \  
                                             /  //~~ ~~゙\l  ゙i
   ギィコ……                                    ,': : : ,'    ,、   ゙i  ゙i
         ギィコ……                             i; :; .,' ;;;、、 " ゙ 、、,,,i  ゙i
                                            i';:; . l ",,,,,,,   ,,,,,,,, ',  ゙i
                                               i;; ;; | ゛'=='''i "==''゙゙ |  ',
ξ゚⊿゚)ξ「キラキラだね」                            ,':: ;  l,    ;}     ;|   '
                                            l ; ; |' ,   '、.,   /|    '
(*^ω^)”「なんだか、心が洗われたようだお」                 / :  .|l:::l゙ 、.  ̄ ,, " ;;|   ゙、
                                           /  :.  il::: }: :::゙"''" |l :;|    ヽ
                                            ./   :.  i!l :|:::: ::    |l :|      \
                                        / : ;   i!!l ノ゙ 、,,  ,, "', ':|      \
                                     /  : :;  ; i!!;(ヘ';;, ゙"" ,,ノノ,''i|        ゙、
                                        /   ;:  ; : :: ,!l; ;゙、;;, ゙゙゙"" ,,/ ,' :l|          ゙、
                                        / ,:; ;:;  : :: : i'i; ; ノ\_ _/i ; ;|i         ゙、
                                        / ,::     : : il  丿゙、 ゙" ,' ゙、 ' i|           ゙
                                     ," ,::; ::;  ,;   : i|  i":;      ;;  '|            ゙i
              ギィコ……                   ," ,::; ::;  ,;   : i|  i":;      ;;  '|            ゙i
 ギィコ……                              i  ;:     ;  : i|,, i    ,,,    / ,;|            |
        ギィコ……                       i'  ;: :::;;  ,:;;   ,li__,ノ.  ..l | l   ゙、 :;;|           |
                                    l ;:: ::;         |      i | ',    ,' ;;゙l             |
                      ギィコ……        ..i' ;: ::; ;'  ;;;   |     l | l   /,,;; |             |
                                   .i' ; :; ''   ;;   |     ノ .|  l   ;' ;. |            |
                         /⌒ヽ           ,.i'  ;;;'  ;;   ::: i|._:,,,,,,,,;;ノ   |  ゙、__  ; :;;|             |
                     (*^ω^)   <>ノハヘ   ,;' ,; ,;   , ;: ;  ; .;i ,,,;;;人;,,_;} ij ' ゙、゙゙゙i,  ;       |    。@
                   _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_;; ;;;    ; ; ;  ; l';';'    ;';'j :;@@o @ミO@;;::     |从  @@o;;::  
゚ :  o : ゚   ゚     〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。☆   .゚ ・            ∴゚ 〜・ 。:  . *゚: .。
                            28.幸福の湖 → 29.悲しみの湖

420 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 14:11:19 ID:peEyZ42c0

綺麗だな

421 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/02/28(金) 17:57:07 ID:fNg/xdbQ0
おつ

422 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/01(土) 02:05:00 ID:vUAJ1xo20
乙 綺麗だけど切ないな

423 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/01(土) 02:37:22 ID:Fpq0N9z.0

ブーンにもいろんな思いがあるんだろうな

424 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:44:30 ID:vJ7knZd.0












        
     
                              先の見えない霧の海

                             男と少女のふたり旅

                                行っても行っても白い霧

                           まるで 悲しい気持ちの ようで



                              29.悲しみの湖












        
     
.

425 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:47:03 ID:vJ7knZd.0
( ^ω^)”「おや、霧が出てきたお……」

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーー……。もやもや」

( ^ω^)”「星が見えなくなるかなぁ……」

ξ゚⊿゚)ξ「方向分かりづらくなるねー」

( ^ω^)”「おっおっ。経験でなんとかするお!」


   ギィコ……
           ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「おーーー……。真っ白〜〜〜〜〜」

( ^ω^)「霧が深くなってきたお〜」

( ^ω^)” モゾモゾ

( ^ω^)「……カッパ着るかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「いい」

426 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:48:55 ID:vJ7knZd.0
( ^ω^)「髪の毛ビショビショなるお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「ならないよ」

( ^ω^)” ゴソゴソ

( ^ω^)っん丿「タオルだけかぶっておきなさいお」

ξ゚⊿゚)ξ「はーい」

( ^ω^)”


   ギィコ……
           ギィコ……


( ^ω^)”「おー、いよいよ何も見えなくなってきたお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「真っ白〜〜〜〜〜!」

( ^ω^)”「真っ白だお〜」


   ギィコ……
           ギィコ……


.

427 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:51:49 ID:vJ7knZd.0
ξ゚?゚)ξ「みんなに見せてあげたいなぁ……」

( ^ω^)”「おっおっ」


   ギィコ……
           ギィコ……


ξ゚?゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「お? どうしたお〜?」

ξ゚?゚)ξ「クーちゃんとか、モララーくんも南にいるかなぁ」

( ^ω^)”「んーーー……」

( ´ω`)”「……いると思うお!」

ξ゚?゚)ξ「ほんと〜?」

( ´ω`)”「う……ん……」

( ´ω`)”

( ´ω`)”「……と言いたい所なんだけど」

ξ゚?゚)ξ「?」

428 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:52:29 ID:vJ7knZd.0
( ´ω`)”「いないかも知れないお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ´ω`)”「ツンちゃんが眠ってる間に、結構な時間が経ったからだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「10時間?」

( ´ω`)”「もーーーーーーーっともっと長い時間だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「そんなに寝てないよ」

( ´ω`)”「おっおっ。そうだね、でも600年は寝てしまったんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーー」

( ´ω`)”「つめたーーーーい、くらーーーいとこでずーーーっと寝てたんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「じゃあ、クーちゃんとかはどうしちゃったの〜?」

( ´ω`)”「んー……。きっと、いっぱい年をとったんだと思う……、お」

ξ;゚⊿゚)ξ「大人になった?」

429 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:53:25 ID:vJ7knZd.0
( ´ω`)”「そうだお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「そっか……。働いてるのかなぁ」

( ´ω`)”「働いてたかも知れないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「遊べる〜?」

( ´ω`)”「んー……。きっともう会えないんだと思うお」

ξ;゚⊿゚)ξ「……引っ越しちゃった?」

( ´ω`)”「えっと……。そんな感じだお。お星様に引っ越しちゃったんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーー……」

( ´ω`)”「……ツンちゃんをがっかりさせまいと、言うのが遅れてしまったお」

ξ;゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ´ω`)”「いつ言おうかなーって思ってたんだけど……」

430 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:55:24 ID:vJ7knZd.0
ξ 。 。)ξ シュン…
  っ

ξ _ _)ξ イジイジ
  っ”

( ´ω`)”「ごめんお……」

ξ _ _)ξ「さよなら言いたかったなぁ」 イジイジ
  っ”

( ´ω`)”「そうだおね……」

ξ _ _)ξ「お手紙かこーっと」 イジイジ
  っ”

( ´ω`)”「きっと届くお」

ξ _ _)ξ  イジイジ
  っ”

( ´ω`)”



   ギィコ……
           ギィコ……



.

431 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:57:06 ID:vJ7knZd.0
( うω`) グシグシ

ξ _ _)ξ イジ…
  っ”

ξ゚?゚)ξ「何してんの〜?」
  っ

( うω`)「おっおっ。目にゴミが入ったんだお」

ξ゚?゚)ξ「大丈夫〜?」

( ´ω`)「大丈夫だお!」

ξ゚?゚)ξ「そっかー、良かった!」

( ´ω`)”



   ギィコ……
         ギィコ……



( ´ω`)”「お母さんは絶対に見つけるからね、ツンちゃん」

432 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:57:34 ID:vJ7knZd.0
ξ゚⊿゚)ξ「うん、南にいるんだよ」

( ´ω`)”「そうだおー。南だお。絶対に南にいるはずだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ´ω`)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「本当にクーちゃんとかいないかなぁ」

( ´ω`)”「あとで一緒に名前確認してみようお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

( ´ω`)”「……いい子だおー」

ξ゚⊿゚)ξ「いい子にしてるよ!」

( ´ω`)”「おっおっ。偉いお」

ξ 。 。)ξ

ξ _ _)ξ イジイジ
  っ”

433 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 13:58:45 ID:vJ7knZd.0
ξ _ _)ξ イジイジ
  っ”

( ´ω`)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ _ _)ξ
  っ

( ´ω`)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ _ _)ξ Zzz....

( ´ω`)”「お……」


  ギィコ……


.

434 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 14:01:13 ID:vJ7knZd.0
( ´ω`)「お母さんも、友達もいないのに頑張ってるお」

( ´ω`)っ” ぽんぽん

( ´ω`)「偉い子だおー。涙ちょちょぎれちゃったお」

( ´ω`)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ _ _)ξ Zzz....

( ´ω`)”「僕、頑張るからね。ツンちゃん。お母さんみつけようね」


.,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''"".';:;:;,.,_,.            :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""   ....,,_,,,...;:;::''"
   ギィコ……''..,.,.,.,.  __.,.,.;:'"';:,.__,           ...::::::'''  .:::::::. .""
:;:;:;;:'""''""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,_.:::::::::          .....,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.     
              ギィコ……""".""""""""'''''""""""      " "'''''''''''.....,,_,,,..'''''':;:;:'''""''''"":;:;''
 ギィコ……""''''''''':::::......"""''''''"""''''…   .,;:,.'""   .,,_,,,...;:;::''""''''"                          " 
        ギィコ…….,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''"".';:;:;,.,_,.            :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""    
               ,,,__...,,;:;''..,.,.,.,.  __.,.,.;:'"';:,.__,  ""'
                     ギィコ……;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""               .""''''''''':::::......"""''''''"""''''…
'':::::......"""''''''"""''''…           ...::::::'''  .:::::::. .""
                       /⌒ヽ      ,..,,.,;:;:;:;;:'""''""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,_.:::::::::;;;;;;;;;;;''     .,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;:;:;;''''     
                  ( ´ω`)   <>ノハヘ Zzzz.....
,,,......,,,,,;:;''"''':::...,,...;:;:;;:''""';''  _( つ\___ξ´⊿`)ξ_'''''''':::::......"""''''''"""''''…   .;:;::''""''''".;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"''''''''''
――――――― ―  〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     ――――――  ―――――――――――――
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・          o・: ゚゚*:         :゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: : ゚ ∴               .。 o・:゚                 ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚       .゚ ・     。∴。: ゚。            ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:
                                               o・:゚    
                   ゚: ゚ ∵
                                   ゚゚゚∴ 
                    29.悲しみの湖  → 30.蒸気の湖

435 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 15:37:09 ID:EXf9mFL60
おつ

436 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 20:02:37 ID:gNueVL/k0
非常に切ない


437 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/02(日) 22:20:44 ID:MNHimnO60

文字化けドンマイ

438 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:25:56 ID:jCefdh1U0












        
     
                               もくもく蒸気の底なし海

                             男と少女のふたり旅

                                ゆらゆら全てが空気なの

                               海なく 星なく 蒸気だけ



                                   30.蒸気の湖












        
     
.

439 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:26:20 ID:jCefdh1U0
(; ´ω`)「……なんか暑くなってきたかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「喉乾いた」

(; ´ω`)っロ「はい」

ξ;゚⊿゚)ξ” ごくごく
   っロ

(; ´ω`)「すごいムシムシするお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「まだ霧無くならないのかなぁ」

(; ´ω`)「ねー。結構進んだおね」

(; ´ω`)”


  ギィコ……
        ギィコ……


(; ^ω^)「……お?」

440 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:26:45 ID:jCefdh1U0
ξ;゚⊿゚)ξ「どうしたの〜?」

(; ^ω^)” スカスカ

(; ^ω^)「なんか手応えがないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんの〜?」

(; ^ω^)「オールの」

(; ^ω^)” スカスカ

ξ;゚⊿゚)ξ

(; ^ω^)

(; ^ω^)っ” スカスカ

(; ^ω^)「え。海ないお」

ξ;゚⊿゚)ξっ” スカスカ

ξ;゚⊿゚)ξ「浮いてる!」

441 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:27:13 ID:jCefdh1U0
(; ^ω^)「え、え〜〜〜〜〜〜〜〜……」

ξ*;゚⊿゚)ξ「浮いてるよ!」

(; ^ω^)っ”「……いや、まさか」 スカスカ

ξ*;゚⊿゚)ξ” ウゴウゴ

(; ゚ω゚)「ツンちゃん! 大人しくしてなさい!」

ξ*;゚⊿゚)ξ「えーーーーーー!」

(; ゚ω゚)「落ちたら大変だお!!」

ξ*;゚⊿゚)ξ「……はーい」

(; ゚ω゚)” ムク……

ξ*;゚⊿゚)ξ「おじちゃん、落ちたら大変だよー」

(; ゚ω゚)「落ちないように確認するお」

(; ゚ω゚)っ” スカスカ

ξ*;゚⊿゚)ξ「身を乗り出したら危ないよ〜」

442 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:28:57 ID:jCefdh1U0
(; ゚ω゚)「は、はい」

ξ*;゚⊿゚)ξ「浮いてる〜?」

(; ゚ω゚)「浮いてるんじゃないかお?」

ξ*;゚⊿゚)ξ「凄いね〜〜〜」

(; ^ω^)「ど、どうなってるんだお」

ξ*;゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜〜」

(; ^ω^)「漕いで〜〜〜……」

(; ^ω^)” スカスカ……


  ギィコ……
        ギィコ……


(; ^ω^)”「進んでるかお?」 スカスカ……

ξ;゚⊿゚)ξ「わかんない」

443 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:29:39 ID:jCefdh1U0
(; ^ω^)”「うーん、進んでなかったら一生このままなのかなぁ……」 スカスカ……

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーー! 暑いよーーーー」

(; ^ω^)”「……風でも吹けば運ばれていくのかも」 スカスカ……

ξ;゚⊿゚)ξ「風ないよ」

(; ^ω^)”「無いおね。困ったお」スカスカ……

ξ;゚⊿゚)ξ「困ったねー」

(; ^ω^)” スカスカ……


  ギィコ……
        ギィコ……


(; ^ω^)”「と、とりあえず進んでると信じて漕いでみるお!」 スカスカ…

ξ;゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜」

(; ^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜」 スカスカ…

444 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:30:10 ID:jCefdh1U0
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

(; ^ω^)”「どうしたお〜?」 スカスカ…

ξ;゚⊿゚)ξ「びしょびしょ」

(; ^ω^)”「あ……。カッパ着るかお?」 スカスカ…

ξ;゚⊿゚)ξ「えー」

(; ^ω^)「着なさいお。出すから」

ξ;゚⊿゚)ξ「暑いよー」

(; ^ω^)”「ここから出たらきっと冷えちゃうお」 ゴソゴソ

(; ^ω^)「はい」
  っんノ

ξ;゚⊿゚)ξ”「着たくない〜」 モゾモゾ
  っんノ

(; ^ω^)「我慢しなさいお」

ξ;゚⊿゚)ξ”「はーい……」 モゾモゾ

445 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:30:48 ID:jCefdh1U0
(; ^ω^)”「よーし、頑張って早くここから出ちゃおうお〜」 スカスカ

ξ;゚⊿゚)ξ「動いてるの〜?」

(; ^ω^)”「分からないお」 スカスカ

ξ;゚⊿゚)ξ「動いてるといいね」

(; ^ω^)”「おっおっ……。進んでなかったら本当の本当にピンチだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「一生このまま〜?」

(; ^ω^)「どうだろうお……」

ξ;゚⊿゚)ξっ” スカスカ

(; `ω´)「あ、こら! 身を乗り出さないの!」

ξ;゚⊿゚)ξ「少しだけ」

(; `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーー……」

(; `ω´)「落ちたらどうするんだお!」

446 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:31:47 ID:jCefdh1U0
ξ;゚⊿゚)ξ「落ちたらどうなるの〜?」

(; `ω´)「そりゃ、ピューーーーって下まで真っ逆さまだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「地面ある〜?」

(; `ω´)「地面……」

(; ^ω^)

(; ^ω^)「……あるのかなぁ」

ξ;゚⊿゚)ξ

(; ^ω^)

ξ;゚⊿゚)ξ「落ちる?」

(; `ω´)「落ちません!」

ξ;゚⊿゚)ξ「落ちないと分からないよ〜」

(; `ω´)”「知るためのデメリットが大きすぎるお」スカスカ……

447 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:33:06 ID:jCefdh1U0
ξ;゚⊿゚)ξ「漕ぐの〜?」

(; ^ω^)”「漕ぎます」 スカスカ

ξ;゚⊿゚)ξ「進んでないよ」

(; ^ω^)”「きっと進んでるお」 スカスカ

ξ;゚⊿゚)ξ「ホント〜?」

(; ^ω^)”「ホントだお〜……」 スカスカ

ξ;゚⊿゚)ξ「分かんないよ」

(; ´ω`)”「……そうなんだけどね」

ξ;゚⊿゚)ξ「どうしようねー」

(; ´ω`)「どうするもこうするもないお……。漕ぐことしか出来ないお」

(; ´ω`)” スカスカ

ξ;゚⊿゚)ξ「漕げてる〜?」

(; ´ω`)”「……そんな気はしないこともないお」 スカスカ

448 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:33:30 ID:jCefdh1U0
ξ;゚⊿゚)ξ

ξ;゚ 3゚)ξ-3 フーフー

(; ^ω^)”「何してるんだお〜?」

ξ;゚⊿゚)ξ「風の力」

ξ;゚ 3゚)ξ-3 フーフー

(; ^ω^)「そっちの方が進んでる感じするかな……」

ξ;゚ 3゚)ξ-3 フーフー

(; ´ω`)-3 フーフー

ξ;゚ 3゚)ξ「進んでるかなぁ」

(; ´ω`)「……じゃあ、僕が漕ぐからツンちゃんフーフーよろしくお」

ξ;゚ 3゚)ξ「うん!」

ξ;゚ 3゚)ξ-3 フーフー

(; ´ω`)” スカスカ

449 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:33:54 ID:jCefdh1U0
(; ^ω^)「……お!」

ξ;゚ 3゚)ξ-3 フーフー

(; ^ω^)「ツンちゃん、なんだか少し霧が弱まってきたように感じるお」

ξ;゚?゚)ξ「ホント?」

(; ^ω^)「ホントホント! この調子だお!」

ξ;゚?゚)ξ「やったーーーー!」

ξ;゚ 3゚)ξ-3 フーフー

(; ^ω^)”「全速前進ーーーーーーーーーーー!」 スカスカ

ξ;゚?゚)ξ「全速前進ーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚ 3゚)ξ-3 フーフー

ξ;> 3<)ξ------3  フ〜〜〜〜〜〜

(; ^ω^)”「おお! なんか凄い進んだ感じしたお!」 スカスカ

450 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 15:34:39 ID:jCefdh1U0
ξ;゚⊿゚)ξ「マッハ2だ!」

ξ;> 3<)ξ------3  フ〜〜〜〜〜〜

(; ^ω^)”「その調子だお、ツンちゃん!」

ξ;゚⊿゚)ξ「任せてーーーー!」

ξ;> 3<)ξ------3  フ〜〜〜〜〜〜

(; ^ω^)” スカスカ


  フ〜〜〜〜〜〜
               ギィ……
                   フ〜〜〜〜〜〜
          ,.,;:;:;:;:;'''"..,.;:.,..,;:;:;:,.,._, ...,,,...,,,,,,,                                    ,...;:;:;;:'''""'''';:;;:,.,.,...
  ギィコ……
       .,;:,.'""   .,,_,,,...;:;::''""''''"                          .,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;:;:;;''''"         ..,:
     .:....   :. :. .... ..                 ..
.,_:.           ..    .....,,,,,;:;'''"'''"             ....,,_,,,...;:;::''""''''"     .,,,......,,,,,;:;''"''':::...,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''
'"                ..   .. . ...    :.  .:.:.:...'''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,    
...'''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,    "":::::::::.    ...."..,.;:.,..,;:;:;:,.,._, ...,,,...,,,,,,,   
          ,.,;:;:;:;:;'''"..,.;:.,..,;:;:;:,.,._, ...,,,...,,,,,,,                                    ,...;:;:;;:'''""'''';:;;:,.,.,...
       .,;:,.'""   .,,_,,,...;:;::''""''''"                          .,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;:;:;;''''"         ..,:
   ...........,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''"".';:;:;,.,_,.            :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""                      ::;
     .,,.,;:;:;:;;:'""''""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,_.:::::::::;;;;;;;;;;;''           ""''''''''':::::......"""''''''"""''''…           ...::::::'''
':.,  …'"  ...,,,,__...,,;:;''..,.,.,.,.  __.,.,. /⌒ヽ”     ,.、 ,.、 ''''''"""''''…           ...::::::'''  .:::::::. .""
''''"""'''"""".""""""""'''''""""". (; ^ω^)   ∠二二ヽ"":;:;''"'';:;,.,.,    "":::::::::. .""
    .....,,,,,;:;'''"'''"          _( つ\___( (;゚ 3゚)ξ_ ---3  .,,,......,,,,,;:;''"''':::...,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''     ::.....;;;:.; "''"''';:;:;;,,.._
,.,;:;:;:;:;'''""""""         ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ;::''""''''".;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"''
 .,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''  . :..     ;;;;;;;;;;;'....,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""               .""''''''''':::::......"""''''''"""''''…
          . .:.  . . .   . .. ..   . "';:,.__,  ""'''''''''::::.""'''''''::::;:;:;;,.., ''''…       .,.,;:;:;:,.,.,_

                        30.蒸気の湖 → 31.中央の入江

451 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 16:50:18 ID:rs.PiNfo0
おつ
ツンないてる?

452 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 17:23:09 ID:jCefdh1U0
な、ないてない。表示おかしい?

453 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/03(月) 18:59:32 ID:rs.PiNfo0
すまんこっちの問題だった
BB2CでAA表示すると目と汗が重なって見えてたわ

454 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 10:31:45 ID:fEGfrTVU0
乙 どの回も最後のAAが綺麗だな

455 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:27:20 ID:w01hb8yg0












        
       
                             ちょっと小さい月のおへそ

                             男と少女のふたり旅

                              そのまたおへそに

                                 誰もいない 大きな 塔



                                  31.中央の入江












        
       
.

456 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:27:46 ID:w01hb8yg0
( ^ω^)「お〜〜〜……。崖に囲まれたお〜〜〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜」

( ^ω^)「おっおっ。迫力あるおね」

ξ゚⊿゚)ξσ「建物あるよ」

( ^ω^)「うんうん。でも、あそこは一回りしないと行けないかもね」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)σ「ほら、あそこのクレーターは左側から回りこまないとお船じゃ行けないようになってるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ歩く?」

( ^ω^)「おっおっ。建物が海に囲まれてるから、船じゃないとダメだお」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーー。泳ぐ〜?」

( ^ω^)「ダーメ」

ξ゚⊿゚)ξ「ちぇー」

457 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:28:17 ID:w01hb8yg0
( ^ω^)”「おっおっ。回ってでもあそこに行ってみようお」


   ギィコ……
             ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「お母さんいるかなぁ」

( ^ω^)”「多分あそこにはいないお」

ξ゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

( ^ω^)”「居るとしたら、こないだのシェルターみたいな場所だと思うお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)”「それに、あの建物は半分崩れちゃってるしね……」

ξ゚⊿゚)ξ「なんで崩れてるの〜?」

( ^ω^)”「んー……。風化して壊れたか、大きな力が働いたか……」

ξ゚⊿゚)ξ「風化って?」

( ^ω^)”「おじいちゃんになっちゃったって事だお」

458 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:28:53 ID:w01hb8yg0
ξ゚⊿゚)ξ「そっか〜……」

( ^ω^)”「おっおっ。結構な年月が経ってるからね」

ξ゚⊿゚)ξσ「あの赤い門は〜?」

( ^ω^)”「お?」

(^ω^ )「……あら、こんなのがあったのかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「あれ何〜?」

( ^ω^)「なんだろうねー。行ってみるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「あそこは行けるの〜?」

( ^ω^)「おっおっ、行けるお〜。全速前進だお〜!」

ξ゚⊿゚)ξ「全速前進ーーーーーーーーーーーーー!」

(*^ω^)「よっしゃー」

(*^ω^)”


   ギィコ……
          ギィコ……


.

459 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:29:50 ID:w01hb8yg0
ξ゚⊿゚)ξ「おー……」

( ^ω^)「門にしては小さいおねー」

ξ゚⊿゚)ξ「傾いてる!」

( ^ω^)「ねー。これも壊れちゃったんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「変な形だねー」

( ^ω^)「うんお。ちょっと不思議な門だお」

ξ゚⊿゚)ξ「何の門なのかなぁ」

( ^ω^)「さぁー……。門としての役割は果たせないと思うおー」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇー……」

( ^ω^)「彫像のような立ち位置なのかなぁ……」

ξ゚⊿゚)ξ「不思議だね!」

( ^ω^)「不思議だお!」

460 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:31:26 ID:w01hb8yg0
ξ゚⊿゚)ξ「くぐる〜?」

( ^ω^)「おっ、じゃあくぐってみるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

( ^ω^)”


   ギィコ……
          ギィコ……


( ^ω^)「おー、なんだか雰囲気あるおね」

ξ゚⊿゚)ξ「雰囲気あるって?」

( ^ω^)「すてきーー、って事だお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)「おっおっ。なんだか赤の色も綺麗だお」

461 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:31:55 ID:w01hb8yg0
ξ゚⊿゚)ξ「下の方、ぐじゅぐじゅしてるお」

( ^ω^)「おー。本当だお。この星にしては珍しいおね」

ξ゚⊿゚)ξ「ねー」

( ^ω^)「きっと、自然素材なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「自然素材って?」

( ^ω^)「ん〜〜〜〜、植物とか生き物とかだお!」

ξ゚⊿゚)ξ「へーーーー」

( ^ω^)「そういうものには、力が備わってるんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どんな〜?」

( ^ω^)「生命のちからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「生命?」

( ^ω^)「そうだお〜。生きてる力だおー」

462 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:32:07 ID:w01hb8yg0
ξ゚⊿゚)ξ「すごいね〜」

( ^ω^)「その力は、自然素材じゃないと生まれないんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)「もしかしたら、この門はパワースポットだったのかも知れないおね」

ξ゚⊿゚)ξ「パワースポットって何〜?」

( ^ω^)「わぁーーーーーって力の溢れる場所だお!」

ξ゚⊿゚)ξ「おーーー」

( ^ω^)「ほら、どことなく力が溢れてくるようではありませんかお」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)「おっおっ。そういうのは気の持ちようだお」

463 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:32:30 ID:w01hb8yg0
ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξσ「文字?」

( ^ω^)「お〜? それかお〜? なんだろうかお。記号かなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「どういう意味〜?」

( ^ω^)「う〜〜〜ん……」

    ┏━┓
       美
       布
       神
       社
    ┗━┛

( ^ω^)「ちょっと待っててお」

( ^ω^) ピッピッピ
   σロ

ξ゚⊿゚)ξ「テレビ!」

( ^ω^)「でもコレで分かるかなぁ……」 ピッピッピ
  σロ

464 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:32:58 ID:w01hb8yg0
( ^ω^)「……ん〜〜〜」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「分かった〜?」

( ^ω^)「……恥ずかしながらちょっとわからないお」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜」

(; ^ω^)「いや、意味は出たんだけどね。なんか概念がむっかしくて」
  っロ

(; ´ω`)「とりあえず、宗教的なものであることは間違いなさそうだお」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「宗教?」

(; ^ω^)「そうだお。何かを信じるグループだお」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「へぇーーー」

( ^ω^)「おっおっ。これには信じるパワーもあったから、ちょっと力を感じるのかも知れないおね」

465 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:33:18 ID:w01hb8yg0
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅーん」

ξ゚⊿゚)ξ イジイジ
  っ”

( ^ω^)「人の信じる力ってのはとっても大きいんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」 イジイジ
  っ”

( ^ω^)「そういったものは、時代とともに蓄積されていくものなんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ イジイジ
  っ”

( ^ω^)「素敵だおね〜」

ξ゚⊿゚)ξ イジイジ
  っ”

( ^ω^)「聞いてたかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「聞いてたよ」 イジイジ
  っ”

466 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:34:38 ID:w01hb8yg0
( ^ω^)「そうかお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

( ^ω^)「じゃあ信じるお」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「ここには贈り物しなくていいの?」

( ^ω^)「おー……。そういう様子はなさそうだおね」

ξ゚⊿゚)ξ「お花浮いてないね」

( ^ω^)「そうおね〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあしなくていいのかなぁ」

( ^ω^)「さぁー、どうだろうかお。もしかしたら贈り物とかいいですよーって門なのかもしれないお」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇー……」

( ^ω^)「失礼になるかもしれないし、贈り物はよしとこうかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

467 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 14:34:58 ID:w01hb8yg0
( ^ω^)「さてー、出発するかお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「する!」

( ^ω^)「よーし、出発ーーーー!」

ξ゚⊿゚)ξノシ「バイバイ〜」

( ^ω^)「おっおっ。さようならだお〜〜」
                                                                         l三ニ!
( ^ω^)”                                                                    l三三、_,j!
                                          「〕≧                                 l三三三ニ
                                       寸//////≧                               j三三 三 l::
   ギィコ……                                  `¨7//////////≧ ..                       :l三三三三l
                                        _////`''<///////////≧   ..___,r-、       |三三三三l
              ギィコ……                      く:::::`''<        ―- ////////////// |/,|      |三三三三:ヽ:
 ギィコ……                                 /> .,:::::::::::::::::‐-  _     ////ー――‐一-'  .   r'三三三三三| 
        ギィコ……                            /////`''―---=二_::::::::::::―≠--≠---r┐     .    |三三三三三 |
                                          /////           ―- r---r---  L」        |三三三三三 |
                     ギィコ……             /////                   /////                  |三三三三三 |    
                                         /////              /////                 .|三三三三三 |
                       /⌒ヽ      ,.           /,イ{_廴            /////                 |三三三三三 |
                  ( ^ω^)   <>ノハヘ     /,}{ }L} j廴,i         イ{从/イ廴,{_,              |三三三三三ヲ
                 _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_厂〕}人}从jL}l 人!廴    ノV}人 }}!:.:ノ!::.}廴            j三三三三三三Z
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:  . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o       ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                         31.中央の入江 → 32.島の海

468 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 20:37:17 ID:vOpF18g.0

最後のAAの雰囲気好き

469 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/04(火) 20:40:27 ID:000x/ra20


470 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:20:27 ID:T87kXHEY0












        
     
                             大きな島の見える海

                             男と少女のふたり旅

                              遠い島を目指すけど

                             なかなか 空は 変わらない



                                32.島の海












        
     
.

471 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:20:52 ID:T87kXHEY0
( ^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ´⊿`)ξ Zzz....

( ^ω^)”「なんかさっきの塔から離れていっちゃうなぁ……」


  ギィコ……
        ギィコ……


(^ω^ )「……んーーー」

( ^ω^)”「でもこっちしか行けないし……」


  ギィコ……
        ギィコ……


.

472 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:21:36 ID:T87kXHEY0
( ´ω`)-3 フアァ……

( ´ω`)”


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「眠いの?」

(; ^ω^)「お! 起きてたのかお……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(; ^ω^)「ちょーーーっとだけ眠くなったお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「でもあそこに島あるよ」

(; ^ω^)「島?」

(^ω^ ;)「……おや。本当だ。いつの間に」

ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜〜」

473 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:21:50 ID:T87kXHEY0
(; ^ω^)”「よ〜〜し、漕いじゃうお〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「何か大きい建物あるねー」

( ^ω^)”「なんだろうかおー。物々しい感じだったけど」

ξ゚⊿゚)ξσ「あ」

(^ω^ )”「お? 看板かおー」

ξ゚⊿゚)ξ「近寄ってみる〜?」

( ^ω^)”「うんお。なんだろうねー」

ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜」

( ^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜」


  ギィコ……
        ギィコ……


.

474 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:22:26 ID:T87kXHEY0
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄》_==============================
      |;;;:゙´       √    ;,.#,.;,.,,,.,' .,    }      '|:|      '|:|       |:|
      |       Copernicus base      `7      》      |:|        |:|
      |                         \_.=====================-´....|:|
      | ;.,;.,;    ;,._z;.,;;   ;.,;';.  ;;.,##;; -=-- ; }__           |:|       |:|
      | メ;,;.        ―-  ― ;,'';.,"'" ;,.; ,; ;. , `'> |:|        |:|       |:|
      | ‐― ̄ ̄―‐;. ;,.' ―===━ _  ;.,;,,,,,  ,{  ..|:|        |:|       |:|
      | ;,.';,,,,.., ..,                 ▲ ▲― ̄_ `V\       |:|       |:|
      |          ;;,#    ::';、;;,'   .●         ≧___/\_,へ.     |:|
      |  .,'     メ       .       ▲,'.,'     ___――   _ `\___|:|
      |   ''.,;        ;;;;;;;,.'       "".,;,,         ;,';.          ';.,;'||
      |                    Nuclear facility  ――  ___―   ;;  |
      |   ̄―― ̄;;;,.l!      ;.,';.''' '.,;    ̄ ̄ ̄‐― ̄               ||
      |         l!l!l         =━___ ̄―   ;.,';.,  ;;;;   ;,    ||
      |         l!l!l!         ;,.;,';.,'           ;.,;;.,;z=-         ||
      |______ ______ ___________________________||
      ||:;:;;::;:;;::;::.:;i!;:;;::;;:::;;:::;;;:::;:::||i!;:;;::.:;i!;;:;;::;:;;::;;::::;;:::;;:::;;:::;;::.||!;:;;::.:;i!;;:;;::::;;:;;::;:;;:::;:;;::;;;::;;:;:_||
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:  . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚
。: .゚:.。 o       ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚:


ξ゚⊿゚)ξ「ボロボロ」

( ^ω^)「おー……」

ξ゚⊿゚)ξ「なんて書いてあるの?」

( ^ω^)「基地があるって」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜……」

( ^ω^)「多分、あの島のことだと思うお」

475 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:23:41 ID:T87kXHEY0
ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^) ピッピッピ…
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「なにしてるの〜?」

( ^ω^)「多分大丈夫だと思うけど、ちょっと調べ事だお」 ピッピッピ…
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「何の〜?」

( ^ω^)「数値だお〜」
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「へー……」

( ^ω^)「……うん。大丈夫そうだお」
  っロ

ξ゚⊿゚)ξ「そっか」

( ^ω^)「じゃ、ちょっと近づいて見るかお!」

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんいる〜?」

476 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:24:12 ID:T87kXHEY0
( ^ω^)”「可能性はゼロじゃないと思うお!」

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーーーーーーーーー」


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「どうしたお?」

ξ゚⊿゚)ξ「さっきのやつ、大丈夫じゃなかったらどうなるの〜?」

(; ^ω^)”「し、死ぬお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーー!」

(; ^ω^)”「で、でも大丈夫だったお」

ξ;゚⊿゚)ξ「よかったねー」

(; ^ω^)”「おっおっ。良かった良かった」

477 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:24:56 ID:T87kXHEY0
ξ;゚⊿゚)ξ「死んじゃったら嫌だねー」

(; ^ω^)”「そうだおねー、嫌だおねー」

(; ^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


( ´ω`) ウツラウツラ

ξ゚⊿゚)ξ

( ´ω`)。o

ξ゚⊿゚)ξ

( ^ω^) ハッ

( ^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


.

478 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:25:22 ID:T87kXHEY0
ξ゚⊿゚)ξ「眠い〜?」

(; ^ω^)”「だ、大丈夫だお。あそこに着くまではガッツで乗り切るお!」

ξ゚⊿゚)ξ「変わろうかー」

(; ^ω^)”「ツンちゃん漕げるかお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「漕げるよ」

(; ^ω^)”「おっおっ。でも大丈夫だお。頑張るお……!」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか」

(; ^ω^)”



  ギィコ……
        ギィコ……


( ´ω`) ウツラウツラ

479 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:27:31 ID:T87kXHEY0
ξ゚⊿゚)ξ「おーーーい」

( ^ω^) ハッ

( ^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「……島、まだまだだねー」

( ´ω`)「え。そうかお? 結構漕いだ感じするんだけど……」

(´ω` )

(´ω` )「めっちゃあるじゃないかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「頑張ってー」

( ´ω`)”「うお〜〜〜〜〜〜〜」


  ギィコ……
        ギィコ……


.

480 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:27:47 ID:T87kXHEY0
( ´ω`)”


  ギィ……


( ´ω`) ウツラウツラ

ξ゚⊿゚)ξ

( ´ω`)。o

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーい」

( ´ω`)「お」

( ´ω`)”


  ギィ……


( ´ω`)。o

481 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:28:09 ID:T87kXHEY0
ξ゚⊿゚)ξ

( ´ω`)。o スピーーーー……

ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイツイツイツイツイ

( ´ω`)。o「ついつい禁止だお」

ξ゚⊿゚)ξ

( ´ω`)。o スピーーーー……


  ザーーーーーーーーー……
           ザーーーーーーーー……


ξ゚⊿゚)ξ イジイジ
  っ”

( ´ω`)。o スピーーーー……

ξ゚⊿゚)ξ「おーい」

482 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 14:28:31 ID:T87kXHEY0
( ´ω`)。o スピーーーー……

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーーーーーい」

( ´ω`)「お! 起きてるお!」

ξ゚⊿゚)ξ

( ´ω`)。o

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーい」

( ´ω`)。o スピーーーー……

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「つまらーん」



                       /⌒ヽ      ,.                   
                   ( ´ω`)。o <>ノハヘ ツイツイツイツイ            
                 _( つ\_⊂ξ(゚、゚ ξ”__               
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:   . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o   ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                             32.島の海 → 33.コペルニクス

483 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 15:56:22 ID:fdT5wO8U0

寝ておる

484 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 19:43:07 ID:T6OWGdkw0
おつ

485 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/10(月) 20:42:39 ID:eVj0pkMY0

ツイツイしてるツンかわいい

486 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:30:59 ID:edMCW/EA0












        
     
                                おつきさまの最後のとりで

                             男と少女のふたり旅

                               希望も不安も 野望も妥協も

                              ぜんぶぜんぶ 受けきった


 
                                  33.コペルニクス












        
     
.

487 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:32:15 ID:edMCW/EA0
ξ゚⊿゚)ξ「ほあー」

( ^ω^)っ” ガシャン……

( ^ω^)「おー、やっと門が開いたお……」

ξ゚⊿゚)ξ「凄い大きいね」

( ^ω^)「これだけ大きいと、かなり重要な役割だったかと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「重要?」

( ^ω^)「そうだお〜。ここに凄く偉い人がいーーーっぱいいたんだと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)” テクテク

( ^ω^)「迷子になっちゃうから離れちゃダメだお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」


………
……


488 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:33:21 ID:edMCW/EA0


   カツカツ……

              カツカツ……

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんいる〜?」
  っ□

( ^ω^)「んーーー。どうだろうかお……。こんだけ歩いてもそういう部屋がないって事は、いないのかも知れないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーー」
  っ□

(; ^ω^)「おっおっ。しょうがないお。もしかしたらあるかも知れないし、色々探して見ようお」

(; ^ω^)っ” ガチャ……

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーーー。機械がいっぱい」
  っ□

( ^ω^)「ここも違うかお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」
  っ□

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「治さないの?」
  っ□

489 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:34:21 ID:edMCW/EA0
( ^ω^)「この機械をかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「治してーーーーーー」
  っ□

(; ^ω^)「え、え〜〜〜〜? これ治しても面白い事はないと思うお」

ξ*゚⊿゚)ξ「みたい!」
  っ□

(; ´ω`)σ”「第一壊れてないかも知れないじゃない」 ポチポチ


    ピピピ……


(; ´ω`)「ほら。モニターは生きてるお」

ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜〜……」
  っ□


【 Pass:              】


ξ*゚⊿゚)ξ「何か出たよ」
  っ□

490 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:35:26 ID:edMCW/EA0
( ^ω^)「パスワードがなきゃ閲覧出来ないみたいだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「何で〜?」
  っ□

( ^ω^)「大事な事が、い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っぱい詰まってるからだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜〜。見たいね〜〜〜」
  っ□

( ^ω^)「ツンちゃんが見ても、よく分かんない事だと思うお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「分かるよ」
  っ□

( ^ω^)「おっおっ。本当かなぁ〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「パスワードやってー」
  っ□

(; ´ω`)「む、無茶だお〜〜」

(; ´ω`)σ「……え〜〜〜っと」

491 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:36:53 ID:edMCW/EA0
(; ´ω`)σ” ピッピッピ


【 Database 】


( ^ω^)

ξ*゚⊿゚)ξ「出来たね!」
  っ□

( ^ω^)「え、え〜〜〜〜〜〜〜〜? 123456でやっただけなんだけど……」

ξ*゚⊿゚)ξ「良かったね!」
  っ□

(; ^ω^)「パス開けても、データしか入ってないお〜。見てもよく分かんないと思うお」

ξ*゚⊿゚)ξ「分かるよ」
  っ□

(; ^ω^)「え〜〜〜〜? そうかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「見てみて〜〜〜」
  っ□

(; ´ω`)「見てみるも何も、インデックスが無いからなぁ……」

( ´ω`)σ”「……よーわからんからツンちゃんの名前検索しちゃお〜」 ピッピッピ

492 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:38:23 ID:edMCW/EA0
ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜、情報あるかなぁ」
  っ□

( ^ω^)σ”「おっおっ。ここにあるのは、きっと普通の人の情報じゃないから出てこないと思うお」 ピッピッピ


 【  Dokuo D  】  ピピ…


( ^ω^)「……おや。一件引っかかったお」

ξ*゚⊿゚)ξ「出た〜?」
  っ□

( ^ω^)「出たお。この人知ってるかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「知らない」
  っ□

( ^ω^)σ”「お〜、そうかお」 ピッピ


 【  ('A`)  】【  Dokuo D      】 
 【Occupation: Agent Man      】
 【Household: wife Dere D     】
 【        Daughter Tun D   】

  _,
( ^ω^)「……ツンちゃんってお父さんいたんだっけ」

ξ*゚⊿゚)ξ「いないよ〜」
  っ□

493 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:39:26 ID:edMCW/EA0
( ^ω^)σ”「……おっおっ。そうだおね」 ピッピ…

ξ*゚⊿゚)ξ「この人どんな人なの〜?」
  っ□

( ^ω^)σ”「んー……。どうも、地球に行った諜報員の人らしいお」 ピッピ…

ξ*゚⊿゚)ξ「諜報員って?」
  っ□

( ^ω^)「えーーーっと……。色んな事を調べて、教えてくれる人の事だお」

ξ*゚⊿゚)ξ「そっかー」
  っ□

( ^ω^)「もしかしたら、ツンちゃんがぐっすり寝ることが出来たのはこの人のおかげかもしれないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「何で〜?」
  っ□

( ^ω^)「おっおっ。ツンちゃんのしらな〜い所でツンちゃんとお母さんの事を好きだったからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ストーカー」
  っ□

(; ^ω^)「そ、そうじゃないんです」

………
……


494 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:40:58 ID:edMCW/EA0


   カツカツ……
             カツカツ……


( ^ω^)”「うーん……見るべき所は見た感じするお。ここも見たんだっけ?」

ξ゚⊿゚)ξ”「ベットの部屋」
  っ□

( ^ω^)”「ああ、医務室かお……」


   カツカツ……
             カツカツ……


( ^ω^)っ”「ここはまだだっけ」 ガチャ……

ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜、お外!」
  っ□

( ^ω^)「おお……。急に外に出ちゃったお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「広ーーーーーーーーーーーーーい」
  っ□

495 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:42:18 ID:edMCW/EA0
( ^ω^)「おー……。なーんもないお」

ΞΞΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってって

(; ^ω^)「あ、こら! どこ行っちゃうんだお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「広いよ〜〜〜〜!」

(; ^ω^)”「おっおっ、わかったお」 テクテク

ξ*゚⊿゚)ξσ「あそこにある塔なぁに〜。すけすけ!」

( ^ω^)「おーーー……。あれはー……。ただの支えなのかなぁ……」

ξ*゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜〜」

( ^ω^)「って事は発射台かな……?」

ξ*゚⊿゚)ξ「何を発射するの〜〜?」

( ^ω^)「んーーーーーー……。多分ロケットだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「おーーー! ロケット!」

( ^ω^)「お! 知ってるかお?」

496 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:43:38 ID:edMCW/EA0
ξ*゚⊿゚)ξ「うん! ビューンって宇宙に行くよ!」

( ^ω^)「そうだお〜! むかーーーしの時代の乗り物だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「昔の時代なの〜?」

( ^ω^)「おっおっ。僕にとってはむか〜〜しの乗り物だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜……」

( ^ω^)「でも、多分これは普通のロケットじゃないと思うお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの〜?」

( ^ω^)「あの海の上の看板はそれの事だったと思うおー」

ξ゚⊿゚)ξ「どんなロケットなの〜?」

( `ω´)「凄くあぶなーーーいロケットだお」

ξ゚⊿゚)ξ「どのくらい〜?」

⊂( `ω´)⊃”「こんくらいだお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

497 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:44:11 ID:edMCW/EA0
( `ω´)「ツンちゃんを吹き飛ばしちゃうくらいすご〜〜〜〜く危ないやつだお〜〜〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「どのくらい吹き飛ぶ〜?」

( `ω´)σ「あのお星様くらいだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「おおおおおおおお……」

( ´ω`)「そんで、ツンちゃんは寒いよー、怖いよーってなっちゃうんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜、ならないよ」

(*´ω`)「おっおっ。そうだおね、ごめんおー」

ξ;゚⊿゚)ξ「おじちゃんも吹き飛ぶ〜?」

(*´ω`)「そうだお〜。僕なんて、バラバラになっちゃうお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーー!」

(*´ω`)「バラバラになったら拾っておくれお」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん! 元通りにする!」

498 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 16:46:24 ID:edMCW/EA0
(*´ω`)「ちゃんと元あった所にくっつけてくれなきゃ嫌だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫だよー」

(*´ω`)「ホントかお〜?」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

(*∩∩)「じゃあ、鼻はどこにあるでしょう」

ξ;゚⊿゚)ξσ”「ここ」 ツイツイ

(*`ω´)「ブーーーーーーーーー! もうちょっと上だお〜〜〜〜〜〜!」

ξ;゚⊿゚)ξ「変わんないよーーー」

(*`ω´)「変わりますーーーーーーーーーーーー!」

                      ゚。 ・:゚゚∴ 。                         ゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 
                                                   |/\|
                    : ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o              |\/|
                                                   |/\|: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o
                                                   |\/|
                                          ・:゚゚∴ |/\|。 ・:゚゚∴ 。o
                                                   |\/|
                                                   |/\|
                                                   |\/| 
                                                   |/\|--‐''''"~⌒^` ` ‐-
     ,,r''"~⌒^`:、       _,                        __,, -- |\/|             ""'⌒-- ,,
  ⌒^~'       ` ‐- --‐'''""`⌒^.、..,,__      __ ,... .-‐`‐ -‐‐''''""      |/\|
         /⌒ヽ                                      |\/|_
        (*`ω´)   <>ノハヘ
        (    )   (゚;ξ ξ
        | | |    ヽ)  ) 
        (__)_)  </_ハヽゝ

                          33.コペルニクス → 34.熱の入江

499 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/11(火) 17:51:35 ID:mrKLhuYg0


500 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 01:55:01 ID:Srx09/XQ0


501 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:33:29 ID:hZq8WgWc0












        
     
                             ほかほかあったかいい気持ち

                             男と少女のふたり旅

                              月のイルカが泳いでて

                            ゆったり 気分は いつかの温泉



                              34.熱の入江












        
     
.

502 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:34:50 ID:hZq8WgWc0
( ^ω^)”


   ギィコ……
           ギィコ……


( ^ω^)「お……。湯気が出てないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「出てる!」

( ^ω^)っ” ジャブジャブ

( ^ω^)っ「おー……? なんか熱いお!」

ξ*゚⊿゚)ξっ”「お風呂!」 ジャブジャブ

( ^ω^)「おっおっ。この辺はお湯が湧いてるのかも知れないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ぶしゃーーーーーーーーーーーって?」

( ^ω^)「そうそう、どぼしゃーーーーーーーーーーーーーーーーって湧くんだお!」

503 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:35:59 ID:hZq8WgWc0
ξ*゚⊿゚)ξ「見たい!」

( ^ω^)「おっおっ。残念ながら海の中で湧いてるとおもうお」

ξ*゚⊿゚)ξ「泳ぐ?」

(; `ω´)「泳ぎません!」

ξ;゚⊿゚)ξ「でも暖かいよ」

(; `ω´)「……うーーーーん」

(; `ω´)

(; `ω´)「ツンちゃんって泳いだことあるのかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「あるよ」

(; `ω´)「どこで?」

ξ;゚⊿゚)ξ「お風呂」

(; `ω´)「海は?」

ξ;゚⊿゚)ξ「無いよ」

( `ω´)「じゃあダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

504 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:36:30 ID:hZq8WgWc0
ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜……」

( `ω´)「足がつかない所で泳いじゃダメーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚ v゚)ξ「大丈夫だよ」

( `ω´)「溺れる時は一瞬だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「ダメ?」

( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「……え〜〜〜」

( ^ω^)「足がつく場所だったら良いお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ホント?」

( ^ω^)「ホントホント」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

( ^ω^)「おっおっおっ」

ξ*゚⊿゚)ξ「どこが足がつくの?」

505 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:37:18 ID:hZq8WgWc0
( ^ω^)「んーーーーーっと……」

( ^ω^) キョロキョロ

(^ω^ ) キョロキョロ

ξ*゚⊿゚)ξ

( ^ω^)「なさそうだお」

ξ゚⊿゚)ξ

(; ^ω^)「す、進んでいくうちに浅瀬もあると思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜〜〜〜」

(; ^ω^)「漕いで漕いで〜〜〜〜〜〜」

(; ^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


.

506 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:37:28 ID:hZq8WgWc0


  チャプチャプ……
         チャプチャプ……


( ^ω^)”「お……。お魚かお?」

ξ゚⊿゚)ξ「お魚だねー」

( ^ω^)”「でも光ってないけど……」


             ザブ……
      __/L
     ~~~ ~ ~~~


ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと大きい!」

( ^ω^)”「お〜〜〜……」

                     じゃぶん!
            __/L
           r'´     ̄ヽ
          と" ゚   ___ l
           `て7 ̄ヽノ~ヽ ノ    
                 (人ヽ   
                    ヽ
                   。; ∵。
                     ヽノ/


( ^ω^)”「おお!?」

ξ*゚⊿゚)ξ「おおーー!」

507 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:38:01 ID:hZq8WgWc0
(; ^ω^)「凄い跳ねたお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「イルカ!」

(; ^ω^)「イルカっていうのかお、今の魚……」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん、イルカ!」

(; ^ω^)「何か普通の魚と全然違ったお……!」


    ../L.   じゃぷん
  ∈´・  `ヽ
   `¨ヽ{´ `ソゝ
        。:*
        \∵*;:/


(; ^ω^)「あ、あっちの方にもいるお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「近寄ってくる!」

(; ^ω^)”


   ギィコ…… 
        ギィコ……


ξ;゚⊿゚)ξ「何で逃げるの〜〜〜〜!」

(; ^ω^)”「だ、だって近寄ってくるから」

508 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:39:19 ID:hZq8WgWc0

    ../L.   じゃぷん
  ∈´・  `ヽ
   `¨ヽ{´ `ソゝ
        。:*          __/L         ../L.  
        \∵*;:/     r'´     ̄ヽ    ∈´・  `ヽ 
                      と" ゚   ___ l     `¨ヽ{´ `ソゝ
                  `て7 ̄ヽノ~ヽ ノ          。:* 
                          (人ヽ         \∵*;:/
                            ヽ
             
                         。; ∵。
                          ヽノ/
                   
                    

ξ;゚⊿゚)ξ「す、凄いいっぱい来たよ!」

(; ^ω^)”「めっちゃついてくるお!!」


   ギィコ……
         ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξσ「あっちからも来た!」

(*^ω^)”「おっおっ。なんか楽しくなってきたお」

ξ*゚⊿゚)ξ「後ろからもいっぱいだよーー!」

(*^ω^)”「すげーーーーー、何か率いてるみたいになってるお」

509 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:40:18 ID:hZq8WgWc0
ξ*゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜〜〜」

(*^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜〜〜〜〜」


   ギィコ……
       ギィコ……



    ../L.    キューーー
  ∈´・  `ヽ
   `¨ヽ{´ `ソゝ
        。:*
        \∵*;:/


ξ*゚⊿゚)ξ「キューって言ったよ!」

(*^ω^)”「イルカがかお?」


                    キュー
 キューーー
            キュー
                          キューーー
               キュー


ξ*゚⊿゚)ξ「ほら!」

(*^ω^)”「大合唱だお……!」

510 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:40:47 ID:hZq8WgWc0
ξ*゚⊿゚)ξ「うるさーーーーーーーい」

(*^ω^)”「おっおっ。水しぶきが暖かいお〜〜〜」


             とんとん……
      __/L”
     ~~~ ~ ~~~


(*^ω^)”「おや、何かボートを突っついてくるお」

ξ*゚⊿゚)ξ「遊びたいのかなぁ」

(*^ω^)”「もっと逃げろって事かもしれないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「そっか! 全速前進〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

(*^ω^)”「おっおっ。追いつけないくらい引き離してやるお!」

    ../L.   じゃぷん
  ∈´・  `ヽ
   `¨ヽ{´ `ソゝ         じゃぷん  じゃぷん
        。:*              ../L. 
        \∵*;:/            ∈´・  `ヽ
                       ¨ヽ{´ `ソゝ
                            。:*
                           \∵*;:/

(*^ω^)”「すっごい追いかけてくるお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「もっと早く〜〜〜」

511 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:41:14 ID:hZq8WgWc0
(*^ω^)”「流石にこれ以上は無理だお〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「あーーー、追いぬかれたよー」

(*^ω^)”「おっおっ。イルカの波に飲まれてしまったお」


   じゃぶじゃぶん
                じゃぶん


ξ*>⊿<)ξ「水が飛んでくるねーーーー」

(*^ω^)”「シャワーだと思えばいいもんだお」

(* ゚ω゚))) グン……

(* ゚ω゚)))「お……?」

ξ*゚⊿゚)ξ))「急に速くなった!」

(* ゚ω゚)))「もしかして、イルカに押されてるんじゃないかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ))「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

512 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:41:43 ID:hZq8WgWc0
(*^ω^)))「もんのすごい早さだお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ))「イルカの本気?」

(*^ω^)))「どうだろうかお〜。それはわからないお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ))「もっと速く〜〜〜〜〜〜〜」

(*^ω^)))「おっおっ。あんまり速くし過ぎるとすっ転んじゃうお」

ξ*゚⊿゚)ξ))「転んだらイルカが助けてくれるよ」

(*^ω^)))「わからんお。食べられちゃうかもしれないお」

ξ*゚⊿゚)ξ))「えーーーーーーーーーーーーー!」

(*^ω^)))「おっおっ。ツンちゃんなんか、この海で煮て食べちゃうんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ))「死んじゃう?」

(*^ω^)))「そうだお。死んじゃうお〜、ばいばい」

ξ*゚⊿゚)ξ))「ばいばーい」

513 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:42:39 ID:hZq8WgWc0
(*^ω^)))「死んでもいいのかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ))「いやでーす」

(*^ω^)))「おっおっ。それにしてもこれ、どこまで行くんだろう……」

ξ*゚⊿゚)ξ))「イルカに聞いてみたら?」

(*^ω^)))「キューキュー言ってて何喋ってるかわからないお」

ξ*゚⊿゚)ξ))「キューキュー聞けば?」

(*^ω^)))「おお、そいつは名案だお」

ξ*゚⊿゚)ξ))「キュー!」

(*^ω^)))「わかったかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ))「うん」

(*^ω^)))「おっおっ。天才だお」


    じゃぶん
                   じゃぶん!                ../L.
 じゃぶ                  __/L              ∈´・  `ヽ
                     r'´     ̄ヽ             `¨ヽ{´ `ソゝ             ../L.
             じゃぶん  と" ゚   ___ l                   。:*         ∈´・  `ヽ
    ( (   )            て7 ̄ヽノ~ヽ ノ                     *;:        `¨ヽ{´ `ソゝ
     ( ( )                   (人ヽ                      。:*            。:* 
     (  )                      ヽ                  ../L.                ∵*;:
    ../L.               /⌒ヽ      ,. 。; ∵。   ( (   )     ∈´・  `ヽ
  ∈´・  `ヽ            (*^ω^)   <>ノハヘ       ( ( )        ¨ヽ{´ `ソゝ               。:* 
   `¨ヽ{´ `ソゝ         _( つ\___ξ*゚⊿゚)ξ_    (  )             。:*
゚∵:  o・:゚゚\∵*;:/  从ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ_/L゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・  \∵*;:/。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 

                          34.熱の入江 → 35.プトレマイオス

514 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 13:45:37 ID:39/E2l0k0


515 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/12(水) 19:56:02 ID:VPkJEYUI0
かわいすぎて苦しい


516 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 09:01:14 ID:xta6hkpo0
おつ

517 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 14:57:13 ID:Dn.rmiQo0












        
                              大きくそびえた溶けた塔

                                  男と少女のふたり旅

                             みんなが困ったときに来て

                            体や 心を 治してもらうの



                                 35.プトレマイオス












        
.

518 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 14:58:25 ID:Dn.rmiQo0
( ^ω^)”「お〜〜〜〜……。ようやく見えてきたお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「塔!」

( ^ω^)”「こーんな遠回りするとは思いもしなかったおー」

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんいるかなぁ……」

( ^ω^)”「おっおっ。いないと思うおって前に言ったじゃないかおー」

ξ;゚⊿゚)ξ「えー。なのに来たの〜?」

(; ^ω^)”「何か手がかりがあるかも知れないでしょ」

ξ;゚⊿゚)ξ「それだけ〜?」

(; ´ω`)”「それを言われちゃうと困っちゃうお」


  ギィコ……
        ギィコ……


………
……


519 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 14:58:55 ID:Dn.rmiQo0
( ^ω^)っ” ふきふき

┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃                  ;;;;,.. ,,.,  ┃
┃ .  Ptolemy Municipal Hospital . ┃
┃;;;,: ;;:   #,,,..                   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛

( ^ω^)「お。プレートは綺麗に残ってたお……。字が読める」

ξ゚⊿゚)ξ「見してみしてー」

( ^ω^)「おっおっ。プトレマイオス市民病院って書いてあるだけだお」

ξ゚⊿゚)ξ「病院かー」

( ^ω^)「ツンちゃん、病院行ったことあるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「よぼーせっしゅー」

( ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「注射」

( ^ω^)「おー、注射かお。痛いおね〜」

ξ゚⊿゚)ξ「嫌い」

520 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 14:59:09 ID:Dn.rmiQo0
( ^ω^)「おっおっ。そうかお。でも今日は注射はなしだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「よかったー」

( ^ω^)”「チクっとするかお〜?」 てくてく

ξ゚⊿゚)ξ”「うん、そんでねー、血がねー、出てくるんだよー」 てくてく

( ^ω^)”「お〜〜〜〜、嫌だおね〜〜〜」 てくてく

ξ゚⊿゚)ξ”「だからねー、嫌いなの」

( ^ω^)”「僕も大嫌いだおー」

ξ゚⊿゚)ξ”「注射するの〜?」

( ^ω^)”「そうだお〜。すごーーーくふとーーーいのをブスッてされるんだお〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ”「どのくらい太いの?」

⊂( ^ω^)⊃”「こんくらいだお」

ξ;゚⊿゚)ξ”「死んじゃうね」

………
……


521 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 14:59:31 ID:Dn.rmiQo0
( ^ω^)「お〜〜〜……」


【 Waiting room 】


ξ゚⊿゚)ξ「イスがいっぱい〜」

( ^ω^)「……おや」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの〜?」

( ^ω^)「紙媒体だお……」
  っ|三|| |

ξ゚⊿゚)ξ「新聞だよ」

( ^ω^)「おー。新聞って言うのかお〜」
  っ|三|| |

ξ゚⊿゚)ξ「うん。お母さんが読んでたよ」

( ^ω^)「そっかおー。でもこりゃボロボロでよくわからないお」 ガサガサ
  っ|三|| |”

522 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 14:59:53 ID:Dn.rmiQo0
ξ゚⊿゚)ξ「でも読むの〜?」

( ^ω^)「読めるページが無いかなと……」 ガサガサ
  っ|三|| |”


【Cold Sleep strategy Ⅱ enforcement】


( ^ω^)「お……」
  っ|三|| |

ξ゚⊿゚)ξ「読めた〜?」

( ^ω^)「凄く読みづらいけど……」
  っ|三|| |


【 cold sl;;;,,;;,;;;;;;,;;;;cemenl;;,;.....n von Braun 】


( ^ω^)「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの〜?」

( ^ω^)「ツンちゃん、フォン・ブラウンって街知ってるかお?」

523 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 15:00:07 ID:Dn.rmiQo0
ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)「そうだおねー……。でも、これって街の名前だと思うんだけど……。如何せんよく読めなくて……」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^)「地図でもアレばいいんだけど……

( ^ω^)っ” ガサガサ

( ^ω^)「それらしきものは無いおね……」

ξ゚⊿゚)ξ「残念〜?」

( ^ω^)「おっおっ。残念だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「あったらよかったねー」

( ^ω^)「そう簡単に行かないのが人生なんだなぁ〜」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜」

( ^ω^)「ほっほっほ。じゃあ次に行きますかお」

ξ゚⊿゚)ξ「はーい」

………
……


524 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 15:00:30 ID:Dn.rmiQo0
( ^ω^)「およ」

ξ゚⊿゚)ξ「ここは〜〜?」

( ^ω^)「なんだろうなぁ。多分、体を切開したりする所じゃないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「切開って?」

( ^ω^)「三枚おろしだお」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

(; ^ω^)っ”「ちょっとわかりづらかったかお」 ガチャガチャ

( ^ω^)「おー……。ナイフかな? 便利だから貰っちゃお」
  っ-

( ^ω^)っ” ガチャガチャ

ξ゚⊿゚)ξ「切開ってなぁに〜〜〜」

( ^ω^)っ”「お腹の中をこんにちはして、悪いところを取り出しちゃう事だお」 ガチャガチャ

ξ゚⊿゚)ξ「痛い〜?」

( ^ω^)っ”「そりゃー、お腹を切っちゃうわけだから」 ガチャガチャ

525 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 15:00:59 ID:Dn.rmiQo0
ξ゚⊿゚)ξ「はさみで?」

( ^ω^)っ”「ナイフみたいなのじゃないかお?」 ガチャガチャ

( ^ω^)「なんかここ、結構いいのが一杯あるお〜」
  っんノ

ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃんしたことある〜?」

( ^ω^)っ”「生憎無いんですお〜」 ガチャガチャ

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^)っ”「僕の仲間は、光をピーーーーって当てて治しちゃうからね……」 ガチャガチャ

ξ゚⊿゚)ξ「切らないの?」

( ^ω^)っ”「多分切らないと思うなぁ……。僕もそのへんは良く分からないけど……」 ガチャガチャ

ξ゚⊿゚)ξ「痛くないのいいね〜」

( ^ω^)っ”「おっおっ。痛くないのは良いおね。でも注射はあるお」 ガチャガチャ

ξ;゚⊿゚)ξ「何で〜〜?」

( ^ω^)「さぁ〜〜? 一番都合がいいからじゃないかなぁ」
 っ--

526 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 15:01:19 ID:Dn.rmiQo0
ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーー……」

(*^ω^)「おっおっ。嫌だおね」

ξ;゚⊿゚)ξ「嫌だ」

(*^ω^)「さて、次の部屋に行くかお。ここはかなりの収穫があったお」

ξ゚⊿゚)ξ「いっぱいゲット?」

(*^ω^)「そーそー、いっぱいゲット。ガッポガッポだお」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜、よかったね」

(*^ω^)「こういう部屋がいっぱいあると助かるお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「いっぱいゲットできるから?」

(*`ω´)「そうだお。これでこれからの旅も健やかに出来るってもんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「あきす」

(*^ω^)「どういう意味?」

ξ゚⊿゚)ξ「ないしょ」

(*´ω`)「え〜〜〜〜〜? 教えてお〜」

………
……


527 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 15:01:39 ID:Dn.rmiQo0
( ^ω^)「こっから上は行けないみたいだお〜……」

ξ゚⊿゚)ξ「ざんねーん」

( ^ω^)「おっおっ。しょうが無いおね」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(*^ω^)「ま、今回は凄くいっぱいいただいちゃったし、満足だお」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜」

(*^ω^)「もう袋もパンパンなんだから」

ξ゚⊿゚)ξ「すご〜い」

(*^ω^)「下の方は色々と無事だったからね。おっおっおっ」

(*^ω^)”「ちょっと休憩」 よっこいしょ

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「ねぇねぇ、ツンちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「なに〜?」

528 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 15:01:59 ID:Dn.rmiQo0
( ^ω^)「フォン・ブラウンって言うのはやっぱり街だと思うから……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「そこを目指してみようかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どこにあるの〜?」

( ´ω`)「それが分かれば苦労は無いんだけどね……」

ξ゚⊿゚)ξ「大変だね〜」

( ´ω`)「でも、そこにお母さんが居る可能性大だお」

ξ゚⊿゚)ξ「ホント?」

( ^ω^)「うんうん。ホント。きっとそこにいるお」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったー!」

(; ^ω^)「そのはずなんだけどね、全くどこにあるのか見当が……」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーー……」

(; ^ω^)「だから、色々と建物の中に入って、地図を探そうお。地図を」

529 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 15:02:20 ID:Dn.rmiQo0
ξ゚⊿゚)ξ「地図!」

( ^ω^)「そーそー、ドロドロに溶けてない建物で、プレートの地図とかあればいいんだけど」

(; ^ω^)「そんな都合よく見つかるかは謎だったり」

ξ゚⊿゚)ξ「無かったらぐるっと一周?」

(; ^ω^)「こ、この星をかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

(; ^ω^)「……したいのかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「したい!」

530 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 15:02:49 ID:Dn.rmiQo0
(; ^ω^)「おっおっ。本当に地図が見つからなかったらね」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったーーーーーーーーーーーー!」

(; ^ω^)「でも、地図が見つからなかったらお母さんと会うのが遅れちゃうお」

ξ゚⊿゚)ξ「あ。そうか……」

|  |  | |   _√      #  '   メ : .     .':
|  |  | |  ';'    .,   ;,'      ":
|  |  | |    ._______          .':          .',';:
|  |  | |    |    ___    ||  i'`'i
|  |  | |    |    |ゝ::::::ζ\ ;||   |;`;| # _ '   ;'; : .   ',          '.;.
|  |  | |    |    |\;;;; \';、\.|  :|':i;;|           ',      #;.
|  |  | |    |     ̄ ̄ ̄ \';、.\|;';;;|:. ゚ ;゙ ゚v-=-    :::
|  |  | |    |             .\';、\;|    「;.':"            ";ゝ]
|  |  | |    |          ,/ ̄. ̄'\';、\、_,_,_,_,_,_,_;.',;: >
|  |  | |    |          |\___\';、\..:::::::./|  <  '  .':"" : . #;.
|  |  | .ヽ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\|__;_;_;_;_;!─\';、\,_;l/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|  |_|/ ゞ;;:_ノ ;;:゙´    ゝヾ       "~''ヽ/               _
  _,,    "" ;;  /ヽ                       ∂  /⌒ヽ  :l;;;;;;ニii :: 
  ヽ/  _       ̄';;;          ;;:    "`      (^ω^; )
     //                     lゝ<>ノハヘ    O^ソ⌒とヽ
                    ::'' ;,      ξ ξ´)    (_(_ノ、_ソ  
        ,,;' :.,;;:                ( (__ノ
                      ._r'"゙'、  </_ハヽゝ____

                   35.プトレマイオス → 36.雲の海

531 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 15:18:36 ID:wCMTrakQ0

ツンちゃんかわいい

532 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 21:23:00 ID:ftp/Tv.U0
otu

533 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 23:43:24 ID:HEXtJq/k0

空き巣ー

534 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/13(木) 23:45:08 ID:pnP8.MwM0
あきすワロタ
乙です

535 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:24:29 ID:apac0EB60












        
     
                               ぼんやり霧が海の上

                              男と少女のふたり旅

                               ずっと下で 固まって

                                  進むボートは 空の船



                                   36.雲の海












        
.

536 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:30:22 ID:apac0EB60
( ^ω^)”「……あれ〜〜〜〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの〜?」

( ^ω^)”「また霧が出てきたお……」

ξ゚⊿゚)ξ「嫌なの〜?」

( ^ω^)”「びしょびしょになるでしょ」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「嫌じゃないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「カッパはもっと嫌だ」

(; ^ω^)”「な、なんで?」

ξ゚⊿゚)ξ「嫌だから」

(; ^ω^)”「そ、そうかお? でもいっぱい霧が出てきたら着なきゃダメだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

537 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:30:37 ID:apac0EB60
(; ^ω^)”「濡れちゃうお」

ξ;゚⊿゚)ξ「大丈夫だよ」

(; `ω´)”「大丈夫じゃないです。風邪引いちゃいます」

ξ;゚⊿゚)ξ「引かないよ」

( `ω´)”「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

ξ;゚⊿゚)ξ

ξ;゚⊿゚)ξσ”「ねぇーーー、嫌だーーーー」 ツイツイツイツイツイツイツイ

( `ω´)”「ついつい禁止です」


  ギィコ……
         ギィコ……


( ^ω^)”「んーーー……霧は出てきたけど。なんか海の上にとどまってるみたいだお」

ξ゚⊿゚)ξ「上がってこないね〜」

( ^ω^)”「ね。変な霧だお」

538 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:31:20 ID:apac0EB60
ξ゚⊿゚)ξ「何か雲の上みたいだね〜」

( ^ω^)”「そうだね、まるでお空のボートだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「おーーーーーーーーーーー。飛んでるね」

( ^ω^)”「おっおっ、飛んではないお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜」

( ^ω^)”「漕いでますお〜〜〜」


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「鳥はさー」

( ^ω^)”「お〜? 生き物かお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「雲の上まで飛ぶのかなぁ?」

( ^ω^)”「飛ぶんじゃないかお〜?」

539 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:31:50 ID:apac0EB60
ξ*゚⊿゚)ξ「凄いねぇ」

( ^ω^)”「ツンちゃんはお空を飛びたいかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「飛びたい!」

( ^ω^)”「おっおっ。飛んでどこへ行くかお?」

ξ*゚⊿゚)ξσ「うんとねー、あのお星様くらい」

( ^ω^)”「お〜〜〜〜〜〜、そりゃ、すごい飛ばなきゃ難しいお」

ξ*゚⊿゚)ξ「すごい飛ぶから大丈夫だよ」

( ^ω^)”「じゃあツンちゃんは凄い鳥だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん! そうだよ」

⊂二二二ξ*゚⊿゚)ξ二⊃「ブーーーンって飛ぶんだよ」

( ^ω^)”「おっおっ。そりゃ凄いお」

⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーーーーン!」

ξ*゚⊿゚)ξ「違うよ、もっと腕をピンってするんだよ」

⊂二二二ξ*゚⊿゚)ξ二⊃ バッ

540 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:32:38 ID:apac0EB60
(; ^ω^)”「中々難しいお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「簡単には出来ないよ」

( ^ω^)”

⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーン!」 バッ

ξ*゚⊿゚)ξ「お〜」

( ^ω^)「出来たかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「もーちょっと」

( ´ω`)「ブーンの先生にはかなわないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「がんばれーー」

( ^ω^)「でも、こんなにブーーーーンって飛ぶ鳥は、飛行機みたいだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「飛行機!」

( ^ω^)「お。知ってるかお? 大昔の乗り物だお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「大昔じゃないよ! 今でもあるよ!」

( ^ω^)「おっおっ。そうかお〜〜〜」

541 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:33:16 ID:apac0EB60
ξ*゚⊿゚)ξ「飛行機と鳥だと飛行機のほうが早いってモララー君が行ってた」

( ^ω^)「お〜〜、さすがの鳥も飛行機にはかなわないかお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよ〜」

( ^ω^)「じゃあ、ツンちゃんは飛行機になるかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「どうしようかなぁ〜」

( ^ω^)「おっおっ。僕は鳥の方がいいかなぁ」

ξ*゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

( ^ω^)「あんまり早すぎても、面白くないお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ^ω^)「そうだお〜、それに自由な方がいいお! 生き物は自由なもんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「なんで自由がいいの?」

( ^ω^)「そりゃ、好きなことがいっぱい出来るからだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

542 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:33:37 ID:apac0EB60
( ^ω^)「おっおっ。きっと鳥達の世界はみんな自由なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜」

( ^ω^)「素敵な世界だお」

( ^ω^)”


   ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「飛行機達の世界は自由じゃない?」

( ^ω^)”「ん〜〜〜……。どうだろうかおー。それなりの自由は用意されてると思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「どんな〜?」

( ^ω^)”「ご飯をたべたりー、寝たりー、ちょっとゆっくりしたりする時間だお」

ξ゚⊿゚)ξ「いいね」

( ^ω^)”「おっおっ。それはそれで良いおね、充実してるお」

543 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:33:56 ID:apac0EB60
ξ゚⊿゚)ξ「やっぱねぇ」

( ^ω^)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「鳥になる!」

( ^ω^)”「なんでだお〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「自由だから」

( ^ω^)”「模範解答だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「模範解答って〜?」

( ^ω^)”「ツンちゃん頭いいって事だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ほんと〜?」

( ^ω^)”「ホントホント」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったね」

( ^ω^)”

⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーン!」 バッ

544 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:34:10 ID:apac0EB60
ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜」

( ^ω^)「……もしかしたら僕はブーンの天才かもしれないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「迫力があった!」

( ^ω^)「僕も今のは凄く上手く行った気がするお」

( ^ω^)

⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーン!」 バッ

ξ*゚⊿゚)ξ「凄い!」

ξ*゚⊿゚)ξ

⊂二二二ξ*゚⊿゚)ξ二⊃「ブーーーーーン」 バッ

(*^ω^)「おっおっ。そんでも先生にはかなわないお〜」

⊂二二二ξ*゚⊿゚)ξ二⊃「このまま飛べたらいいね〜」

(*^ω^)「そうだおね〜、飛んでみたいおね〜」

545 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:34:37 ID:apac0EB60
⊂二二二ξ*゚⊿゚)ξ二⊃「でも、なんか飛んでるみたいだよ」

(*^ω^)「おっおっ。雲の上だもんね」

⊂二二二ξ*゚⊿゚)ξ二⊃「うん! 漕いで漕いで〜」

(*^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜」


  ギィコ……
       ギィコ……


⊂二二二ξ゚⊿゚)ξ二⊃

ξ゚⊿゚)ξ「腕疲れた」

(*^ω^)”「まあ、疲れちゃうおね」

ξ゚⊿゚)ξ「鳥も疲れるかなぁ」

(*^ω^)”「そりゃー疲れちゃうお」

ξ゚⊿゚)ξ「自由なのに?」

(*^ω^)”「そうだお〜」

546 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:35:29 ID:apac0EB60
ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

(*^ω^)”「そりゃ自由に疲れるからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜、そうかー」

(*^ω^)”「だから自由にお休みが出来るんだお。羨ましいお」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ鳥になって正解だね」

(*^ω^)”「そうだお〜、でも僕は鳥になれないお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

(*^ω^)”「大人だからね。でもツンちゃんはなれるお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で?」

(*^ω^)”「子供だからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「子供だとなれるの?」

(*^ω^)”「そうだおー。自由だからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜〜」

(*^ω^)”「わかったかお?」

547 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:35:46 ID:apac0EB60
ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

(*´ω`)「そっかお。きっと大人になったらわかるお」

ξ゚⊿゚)ξ「えー、遅いよー」

(*´ω`)「遅く分かるに越したことないお」

ξ゚⊿゚)ξ「早く大人になりたいな」

(*´ω`)「そんなお願いごとするんじゃありません」

548 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 16:36:07 ID:apac0EB60
ξ゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

(*´ω`)「大人になったらわかるお」

ξ゚⊿゚)ξ「そればっか」

(*´ω`)「大人だからね」

   ギィコ……             
                                    
              ギィコ……           
 ギィコ……                    
        ギィコ……                             
                                         
                     ギィコ……      

                         /⌒ヽ 
                      (*´ω`)   <>ノハヘ
    .....,,,,,;:;'''"'''"          _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_   .,,,......,,,,,;:;''"''':::...,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''     ::.....;;;:.; "''"''';:;:;;,,.._
,.,;:;:;:;:;'''""""""         ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ;::''""''''".;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"''
 .,;:,.'""""'''''''::::;:;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''  . :..     ;;;;;;;;;;;'....,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""               .""''''''''':::::......"""''''''"""''''…
          . .:.  . . .   . .. ..   . "';:,.__,  ""'''''''''::::.""'''''''::::;:;:;;,.., ''''…       .,.,;:;:;:,.,.,_
.  . :.  .. . :.:.. ..  . . .. .,.              .....,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.          ""'"             ....,,_,,,...;:;::''"
 ....,,.,;:;:;:;;:'""''''''''''''''""""    :::::::::;;;;;;;;;;;''''''"""'''""""           ::::;;;;;;;;;,,,,.....  ...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;::''""
…'"   "''':;:,.,,.,..,.,.,.,.  __.,.,.;:'"';:,.__    ....  ... .  .. .                           ""'''''"''''':::::;;:;;,..,,.,.,:;;:'""''''''''

                       36.雲の海 → 37.ガッサンディ

549 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/14(金) 20:11:56 ID:qx0lL/Gk0


550 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 00:37:39 ID:tUzu92jw0
おつ

551 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:28:02 ID:bigfOXMI0











        
     
                               みんな錆びた湿りの海

                                男と少女のふたり旅

                                  潮の匂いが全部を包んで

                           みんな みんな さびてしまうの



                               37.ガッサンディ












        
     
.

552 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:32:12 ID:bigfOXMI0
( ^ω^)”「凄いジメジメした所にきたお……」

ξ゚⊿゚)ξ「ペタペタするね」

( ^ω^)”「さっきの霧のせいなのかな……」


   ギィコ……
           ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「街があるよ」

(^ω^ )

(^ω^ )「……水没してるお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「水浸しだね〜」

( ^ω^)”「行ってみるかお〜!」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

553 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:33:01 ID:bigfOXMI0
( ^ω^)”
  

  ギィコ……
         ギィコ……


( ^ω^)”「ひょーー……。見事なまでも廃墟って感じだお」

ξ゚⊿゚)ξ「サビサビだね」

( ^ω^)”「こんだけジメジメしてればなぁ……」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξ「海の中に道路があるね〜」

( ^ω^)「……お〜〜。本当だおー」

ξ゚⊿゚)ξ「不思議だねー。海の中走るのかなぁ」

( ^ω^)「んーー。多分、ここは時間が経って水没しちゃったんじゃないのかお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どういう事〜?」

( ^ω^)「ばーーーーーーって、海がここまで来ちゃったんだお」

554 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:33:26 ID:bigfOXMI0
ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜……」

( ^ω^)「そんで水没しちゃったんだと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか」

( ^ω^)”「どこか入れる建物がないかなぁ……」


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「全部ボロボロだねー」

( ^ω^)”「侵食が進んじゃってるおねー」

ξ゚⊿゚)ξ「侵食って?」

( `ω´)”「海にムシャムシャ食べられちゃうことだお……!」

ξ;゚⊿゚)ξ「海に?」

( `ω´)”「そうだお〜〜……! ツンちゃんも海に浸かってると、どんどん侵食されちゃうお」

555 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:35:00 ID:bigfOXMI0
ξ;゚⊿゚)ξ「されないよ」

( `ω´)”「おっおっおっおっ。だといいおね」

( ^ω^)「……お。あそこは何か丈夫そうな建物だお」

ξ゚⊿゚)ξ「入る?」

( ^ω^)「入れても上の方には行けないだろうけど……。行ってみちゃおうかお」

( ^ω^)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「上までいかないの〜?」

( ^ω^)”「なんか危なっかしそうだお〜。床が抜けそうだし……」

ξ゚⊿゚)ξ「抜けたらどうなるの?」

( ^ω^)”「死ぬお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーー」

………
……


556 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:35:40 ID:bigfOXMI0
(; ^ω^)”


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「歩けるとこないね」

(; ^ω^)”「一階は支え以外無くなっちゃってるお……。怖い……」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

(; ^ω^)”「何かの拍子に建物が崩れてきたらどうするかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「潰れちゃうね」

(; ´ω`)”「ぺしゃんこだお〜〜」


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「……なんか色々沈んでるね」

( ^ω^)”「んー、あんまり使い道がなさそうだお」

557 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:36:02 ID:bigfOXMI0
ξ゚⊿゚)ξ「地図あるかなぁ」

( ^ω^)”「あっても状態が悪すぎて読めたもんじゃないと思うけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)”「こんだけジメジメだとね……。紙もボロボロになっちゃうと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「錆びちゃう?」

( ^ω^)”「紙は錆ないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どうして〜?」

( ^ω^)”「えーーっと……」

( ^ω^)”

( ^ω^)”「紙は錆びないもんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「よくわかんない」

(; `ω´)”「しっかり説明してもツンちゃんにはわからんお〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「わかるよ」

558 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:36:30 ID:bigfOXMI0
(; `ω´)”「じゃあまたの機会にお話してあげましょう」

ξ゚⊿゚)ξ「ほんとに?」

(; `ω´)”「……調べとくお」

ξ゚⊿゚)ξ「はーい」

( ´ω`)”「無知は辛いお……」


  ギィコ……
       ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「行き止まり」

( ^ω^)「おや。ここまでかお……」

ξ゚⊿゚)ξ「戻る〜?」

( ^ω^)「んーー……。このサビサビの鉄板はなんだろう」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ^ω^)「ほら、壁の」

559 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:36:53 ID:bigfOXMI0
ξ゚⊿゚)ξ「なんだろうねー」

(; ^ω^)っ”「よ……っ。取れるかな……!」

ξ゚⊿゚)ξ

(; ^ω^)っ[    ] ベリ……

ξ゚⊿゚)ξ「取れた」

(; ^ω^)「なんでこんな簡単に取れるんだお。脆すぎだお。早く出ようお。怖いお」
 っ[    ]

ξ゚⊿゚)ξ「ぺしゃんこになっちゃうね〜」

(; ´ω`)「……恐ろしいお。全速前進、緊急退避〜〜〜〜〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「緊急退避って〜?」

(; ´ω`)「お尻かくして逃げる事だお」

(; ´ω`)”


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「もっと早く行かないの〜?」

(; ´ω`)「あ、あんまり刺激を与えたくないお」

………
……


560 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:37:14 ID:bigfOXMI0
( ´ω`)「ふぅ……。ここまで来れば一安心だお」

ξ゚⊿゚)ξ「街出ちゃったよ。いいの?」

( ´ω`)「いいお。死ぬよかマシだお」

( ´ω`)” ごしごし
 っ[    ]

ξ゚⊿゚)ξ「これなんだった〜?」

( ´ω`)”「さぁ〜〜……。錆を取ってもよくわからないお」  ごしごし
 っ[    ]

( ´ω`)” ごしごし
 っ[    ]

( ^ω^)「……お?」
 っ[    ]

ξ゚⊿゚)ξ「わかった〜?」

( ^ω^)「地図かも」
 っ[    ]

ξ゚⊿゚)ξ「おお〜〜〜!」

( ´ω`)「いやいや、まさか。こんなに上手いこと見つかるはずが……」
 っ[    ]

561 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:38:08 ID:bigfOXMI0
ξ゚⊿゚)ξ「やっぱ違う〜?」

( ´ω`)「……うーーーん。地図だお」
 っ[    ]

ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

( ´ω`)「でも、いまいちどこがどこだか良く分からないお〜〜〜。ボロボロすぎるお〜」
 っ[    ]

ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんのいるところは〜?」

( ´ω`)「えーーーーっと……フォン・ブラウン……」
 っ[    ]

( ´ω`)
 っ[    ]

(; ´ω`)「わからないお」
 っ[    ]

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜……」

(; ´ω`)「第一、ここがどこかも良く分かってないし……」
 っ[    ]

562 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:38:29 ID:bigfOXMI0
ξ;゚⊿゚)ξ「そっか……」

(; ^ω^)「ま、大丈夫だお! 何とかして解読出来るようにするお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「できる〜?」

(; ^ω^)”「出来る出来る。信じてくれお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「んーーー……、うん」

(; ^ω^)”「じゃあこのままフォン・ブラウンまで一直線だお〜〜〜〜」


  ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「こっち〜?」

563 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 15:38:50 ID:bigfOXMI0
(; ^ω^)「あ、さっき来た方だっけ?」                                               l三ニ!
                                                                     l三三、_,j!
ξ゚⊿゚)ξ「うん」                                .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴                 l三三三ニ! :::: ::::
                                             o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚:j三三 三 l:: ::: ::: :
                                                                     l三三三三l:: :: :: ::
  ギィコ……                 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。               |三三三三l : : : : :
                                                          :l : : : : : :  :|三三三三:ヽ: r ‐
             ギィコ……                                            r'^ーz_,-、     r'三三三三三| |三
                                                              | 三三三|     |三三三三三 | |三
 ギィコ……                                                   | 三三三|     |三三三三三 | |三
                                                              | 三三三|     |三三三三三 | |三
        ギィコ……                                            | 三三三l、   ..|三三三三三 | |三
                                              r-‐、_              |三三三三!    |三三三三三 | |三
                                                 l 三Zl    _,.i  j-vh, .|三三三三l7.,_ .::|三三三三三ヲヾ'三
                            ギィコ……             j三三l  ,゙::::::', .|三Zl .|三三三Z!.|三,ヽ,j三三三三三三Z!三
                       /⌒ヽ      ,.                   .l三三 l r'ヽヾノ'ヽl三三ヽ!三三三 ‐|-三 /l ̄ヘ三三三三i:三 
                   (; ^ω^)  <>ノハヘ         r─-.,__,「三三Zl l::::l' ̄:l::::l三三三三三三ヾl !l三ノ三;l三zヘ..r‐─‐-, 三
                 _( つ\_ ξ(゚、゚ ξ__     、三三三三三三Z<-、:-r'_,.ノ三三三三三三,/!.!ll ,.ヽ三:l三Z:ヘ!三z三l :三
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:   . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o   ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                           37.ガッサンディ → 38.嵐の大洋

564 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/15(土) 17:46:49 ID:tUzu92jw0


565 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:47:47 ID:0joMgKZY0











        
     
                               雨と風と波しかなくて

                               男と少女のふたり旅
 
                               真っ暗闇の海だから

                             広い広い 地獄のようで



                                  38.嵐の大洋












        
     
.

566 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:48:32 ID:0joMgKZY0


 ザーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
           ザーーーーーーーーーーーーーー!!!


  ピッシャーーーーン……ゴロゴロゴロ……


(; >ω<)”「ツンちゃーーーーーーーーーーん」 ゆらゆら

ξ>⊿<)ξ” ゆらゆら

(; >ω<)”「しっかり掴まってるんだお〜〜〜〜〜〜!!」

ξ>⊿<)ξ”「うん!」


  ザッパーーーーーーーーーーーン!!


(; >ω<)「ぼわっぷ」

ξ>⊿<)ξ「早く海から出ようよ〜〜〜〜」

(; >ω<)「真っ暗だし、波に流されまくってどっちがどっちだか分からないお〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

ξ>⊿<)ξ「ラ、ランタンつける?」
  っ□

567 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:49:40 ID:0joMgKZY0
(; >ω<)「つけれるかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「……ついた!」
  っ□”

(; ゚ω゚)「おお……!」


  ピッシャーーーーーーーーーーーン!!! 
                     ゴロゴロゴロゴロ……


ξ;>⊿<)ξ「うわーーーーーーーーーーーー!!」

(; >ω<)「た、ただ事じゃないおこの天気は……」

ξ;>⊿<)ξ「ピカってするね」

(; >ω<)「ほら、ツンちゃんもっとカッパかぶってお」

ξ;>⊿<)ξ「う、うん」


   ピッシャーーーーーーーーーーーン!!! 


::ξ;>⊿<)ξ::「こ、こわい」

568 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:52:32 ID:0joMgKZY0
(; ^ω^)「だ、大丈夫だお。なんとかなるお」

::ξ;>⊿<)ξ:: ギュ…
    っ”

(; ^ω^)”「よしよし、ギューーーーーーーーだお」
  っ


   ザッパーーーーーーーーーーーーン……
        
 ザーーーーーーーーーーーー!!
           ザーーーーーーーーーーーーー!!


(; >ω<)”「おおお〜〜〜……」 ゆらゆら

::ξ;>⊿<)ξ::「大丈夫〜?」
    っ”

(; >ω<)”「だ、大丈夫じゃないかも」

::ξ;>⊿<)ξ::「どうなるの〜〜〜〜?」
    っ”

(; >ω<)”「転覆するお〜〜〜〜」

569 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:53:49 ID:0joMgKZY0
::ξ;>⊿<)ξ::「転覆したらどうなるの〜〜〜〜」
    っ”

(; >ω<)”「し、死ぬお」


   ピッシャーーーーーーーーーーーン!!
 ゴロゴロゴロ……


::ξ;>⊿<)ξ:: ビクビクビク
    っ”

(; >ω<)「せ、せめて波が収まってくれれば……」


 ザーーーーーーーーーーーーーー!!
               ザーーーーーーーーーーーーーー!!


::ξ;>⊿<)ξ::「痛いよ〜〜〜」
    っ”

(; >ω<)「雨かお? 僕に隠れてるんだお!」

570 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:54:16 ID:0joMgKZY0
::ξ;>⊿<)ξ::「ねぇねぇ」
    っ”

(; ^ω^)「ど、どうしたお?」

::ξ;>⊿<)ξ::「死んだらどうなるの?」
    っ”


   ザッパ〜〜〜〜〜ン……


(; >ω<)”「ぼわっぷ。そ、それどころじゃないお〜〜〜……」 ゆらゆら

::ξ;>⊿<)ξ::「うーーーー……」
    っ”

(; >ω<)”「だ、大丈夫かお〜?」

::ξ;>⊿<)ξ::「うん」
    っ”

(; >ω<)”「よしよしだお。絶対になんとかなるお」

571 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:54:49 ID:0joMgKZY0

  ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
               ザーーーーーーーーーーーーー!!


::ξ;>⊿<)ξ::「死んだらさ〜〜〜〜」

(; >ω<)”「お〜〜〜〜?」

::ξ;>⊿<)ξ::「息しなくなっちゃう〜〜〜〜?」

(; >ω<)”「なるお〜〜〜〜〜〜」


   ざっぱ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん……


::ξ;>⊿<)ξ::「そしたらお墓行く〜〜〜〜〜?」

(; >ω<)”「そうだおーーーーーーーーーーーーー」

::ξ;>⊿<)ξ::「その後は〜〜〜〜〜?」

(; >ω<)”「そ、その後!?」


  ピッシャーーーーーーーーーーーーーーン!!


::ξ;>⊿<)ξそ ビクゥ

572 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:56:11 ID:0joMgKZY0
(; >ω<)”「そ、その後は……」

::ξ;>⊿<)ξ:: ビクビク

(; >ω<)”「み、みんなの心に生き続けるんだおーーーーーーー」

::ξ;>⊿<)ξ::「死んだのに〜〜〜〜?」

(; >ω<)”「死んだから生き続けるんだおーーーーーーーーーーーーーーー」

::ξ;>⊿<)ξ::「どうして〜〜〜〜〜〜?」

(; >ω<)”「死んでしまったっていう悲しさが、死んだ人を生かすからだおーーーーーーーー」

::ξ;>⊿<)ξ::「そっかーーーー」


  ザーーーーーーーーーーーーーー!!
         ザーーーーーーーーーーーーーー!!


::ξ;>⊿<)ξ::「じゃあいつ死ぬの〜〜〜〜〜?」

(; >ω<)”「え、えっと……。忘れちゃった時だおーーーーーーーー」

::ξ;>⊿<)ξ::「いつ忘れちゃうのーーーーー」

(; >ω<)”「次第に、だんだんと思い出さなくなっていくんだおーーーーーーーーー」

573 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:56:40 ID:0joMgKZY0
::ξ;>⊿<)ξ::「どうしてーーーーーーーー」

(; >ω<)”「新しい発見がいっぱいいっぱいあるからだおーーーーーーーーー」


  ざっぱ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん……


(; >ω<)「ぷぁ!」

::ξ;>⊿<)ξ::「そしたら忘れちゃうの〜〜〜〜〜〜?」

(; >ω<)「本当の意味では忘れはしないけどね」


   ピッシャーーーーーーーーーーーーーーン……
                     ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ………


::ξ;>⊿<)ξ::「ぅぅ」

(; >ω<)「だ、大丈夫かお〜?」

::ξ;>⊿<)ξ::「うん」

574 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:57:44 ID:0joMgKZY0


  ザーーーーーーーーーーーーーー!!
           ザーーーーーーーーーーーーーーーー!!


(; >ω<)「こ、こりゃ、ひどいお……。このまま転覆しちゃうのかな……」

::ξ;>⊿<)ξ::「ねぇねぇ」

(; >ω<)「お……?」

::ξ;>⊿<)ξ::「忘れてないのに死んじゃうの〜〜?

(; >ω<)「おっ……。それはあれだおー」


  ピッシャーーーーーーーーーーーーーン!!


::ξ;>⊿<)ξ::「ぁぅ」

(; >ω<)”「その人の事は忘れてなくても、その人との思い出は薄れていくんだお〜〜〜〜〜〜〜〜」

::ξ;>⊿<)ξ::「なんで〜〜〜〜?」

(; >ω<)”「やっぱり、新しい発見がいっぱいあるからだおーーーーーーーーー」


   ピッシャーーーーーーーーーーーーン……!!


(; >ω^)”「……お?」

575 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:58:11 ID:0joMgKZY0
::ξ;>⊿<)ξ:: ビクビク

(; ^ω^)「ツンちゃん!」

::ξ;>⊿<)ξ::「はい」

(; ^ω^)「いま、ドームみたいなのが見えたお……!」

::ξ;>⊿<)ξ::「どこに〜?」

(; ^ω^)σ「あ、あのへんだったお……!」


   ピッシャーーーーーーーーーーーーン……!!


(; ^ω^)「ほ、ほら! やっぱりあるお!」

::ξ;>⊿<)ξ::「ほんと〜〜?」

(; ^ω^)「ホントだお! これなら雨風が凌げそうだお……!」


   ザッパーーーーーーーーーーーン!!


(; >ω<)「プハァ!! けど、こんなんじゃ進めないお……!」

576 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:58:34 ID:0joMgKZY0
::ξ;>⊿<)ξ::「がんばれーーーーーーーーーーー」

(; >ω<)「が、頑張るお……!」

(; >ω<)”「……うお〜〜〜〜」


  ギィコ……
           ギィコ……

  ざっぱ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん


(; ´ω`)”「ッパァ……。こりゃダメだおー」

::ξ;>⊿<)ξ::「頑張ってーーーーーーーーー!」

(; `ω´)”「が、頑張るお!! ここでやらなきゃ男がすたるお!!」

(; `ω´)”「うお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


  ギィコ……
           ギィコ……


 ピッシャーーーーーーーーーーーーーン!!!!
                    ゴロゴロゴロゴロ……



.

577 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 00:59:24 ID:0joMgKZY0
(; ´ω`)「っひぃ」

::ξ;>⊿<)ξ::「うーーーーーーーー……」
  っ

(; ´ω`)”「よしよしお。ぎゅーーーーーーーーだお」 ぎゅっぎゅ

::ξ;>⊿<)ξ::「がんばってーーーーーーーーー!」

(; `ω´)「よ、よし。負けないお!! どんな荒波にだって飲まれやしないんだおーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

(; `ω´)”「お〜〜〜〜」

578 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 01:00:19 ID:0joMgKZY0
                           ピッシャーーーーーーーーーーン…… 
                   ゴロゴロゴロ……'
 :'/  /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/    ,  :'/  /' / / ,:'/   ,: ' / /:::::/ l | i ,:':'/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:
,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / l /:::::::::イ::::/|ピカッ!:'/,:'/,: ' / / ' / / ,:'/,  :'/  /' 
/,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / ' l:::::::ヽ>::::> l/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
 :'/  /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/,。  。 /' / / ,:'/,: '     / ' | \:::::::::>::>|'/,: ' / ' / / ' / ' / / ,:'/    ,  :'/  /' /
,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / ,:'/,/::::// / / ,:'/,:'/,: ' / ' // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
 :'/  /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/    ,  :'/  /' / / ,:'/   ,: ' /l \::\::ヽ |/ ,:':'/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
/,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:' / / ,:'/,: ' / ' / /::::/ >::> || / ' / / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / ,:'/,: ' / ' 
/' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' / / ,:'/,: ' / ' / / ,:'/,  / / i \::\::ヽ' /:'/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
 :'/  /' / / ,:'//,: ' / ' / / ,:'/,。  。 /' / / ,:'/,: '     / ' /  l <::::< >::>| l ' / ' / /' / /:'/,: ' // ,:'/,: '/ ,:'/,: '
/,: ' / ' / / ,:'/,  :'/  /' /。っつっっつっつ゚/ / ,:' / / ,:'/,: ' / ' / / /::::/!::/ l / ' / /:'/,: ' // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
 / / ,:'/,: ' / ' / / ,:''__っ゚ー==っ。つ つ。っっつ  ザッパーン,:'/,: ' / | \::\ヽ |l: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
/' / / ,:'/,: ' / ' /,,r'"~  __。っつっっつつ゚っっつ。,:'/,:     ' / ' / /   ,/:::://l ' / ' / /:'/,: ' // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
 :'/  /' / / ,:'/ /    ,,r'"彡三三。ヽ っ。つ っ。つ   / ,:'   /,: ' / ' | \::\ヽ |' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
/,: ' / ' / / ,:/  //彡≡≡≡ミミ   っ。つ。っつつ/ ,:'/,  / / ,:'/ . . . . :/:::://l::,.、 ,.、' / / ,:'/,/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
,:'/,  :'/  /' /  ///// ,:'/,  ヾヾヾ っ。っっっ/ ,:'/,  / / ,:'/ . . . . : :| /::::/ ∠二二、/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
/' / / ,:'// //////:'/,: ' / ヾヾヾヾっっ。っ。っ/ ,:'/,  / / ,:'/. . . !   |::::::| ((; `ω∠二二、/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
 :'/  /'/  ///////// ' / ' / /i i i彡っっ。つ゚っ/ ,:'/,  / / / / ,:'/,  :'/_/ ~ :~(<)    )__'/,: '  / ,:'/,: ' 
彡彡ミ/   ////////// / 彡彡ミミ===彡彡っ。。つ っ。彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ从ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ从彡彡ミミ≡彡彡ミ
彡 /    /////////////彡彡ミミ ≡≡≡彡。つ っ。≡≡彡彡ミミ≡彡彡ミミ彡ミミ≡彡彡ミミ彡彡ミミ彡彡ミミ≡彡彡ミミ彡ミミ≡彡彡ミミ彡彡ミミ
/     /// i i i i i i i i i 彡彡ミミ彡彡ミミ⊂彡。彡ミ≡彡彡ミミ≡≡゚彡。ミミ≡≡≡彡彡ミミ彡彡ミミ彡ミミ彡ミ。っつっ。彡ミミ彡ミ。っつっ。彡ミミ

                                  38.嵐の大洋 → 39.ケプラー

579 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 01:14:33 ID:u5cNeASM0

未来のケプラーはどうなってるんだろうか

580 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/17(月) 01:41:33 ID:UnbvTp9E0
しぜんはおそろしい

581 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:46:18 ID:tYZWQNWk0











        
     
     
                                  雨風しのげる大きな傘

                                  男と少女のふたり旅

                            けれどもいっぱい破けてしまって

                              やっぱり しのげない 大きな傘


 
                                   39.ケプラー











        
     
     
.

582 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:47:12 ID:tYZWQNWk0


   ザーーーーーーーーーーーーーー!!
               ザーーーーーーーーーーーーーーー!!



(; ´ω`)

ξ;゚⊿゚)ξ
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「雨入ってくるね」
  っ□

(; ´ω`)「ドームがやぶれかぶれだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「意味ないね」
  っ□

(; ´ω`)「海の上よりは安全だお……」


   ピッシャーーーーーーーーーーーン!!
                ゴロゴロゴロゴロ……


ξ;>⊿<)ξそ ビクッ
  っ□

(; ´ω`)「おー、よしよしだお」

ξ;>⊿<)ξっ” ギュ……

(; ´ω`)「はーー……。この荒れ具合はどうしたらいいんだろう」
  っ□

583 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:47:44 ID:tYZWQNWk0
ξ;>⊿<)ξ「怖い」
   っ

(; ´ω`)「おっおっ……。怖いおね……。どっか屋内っぽいところ……」
  っ□

(´ω` ;) キョロキョロ
  っ□

(; ´ω`)”「うーーーーーん……」
  っ□

ξ;>⊿<)ξ「何で雨止まないの〜?」
   っ

(; ´ω`)”「何でだろう……」
  っ□

ξ;>⊿<)ξ「ここどこー」
   っ

(; ´ω`)「……えーーーっと。……うーん」
 っ[   ]

(((; ´ω`)「何か分かるものが無いかな……」 テクテク
    っ□

584 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:48:18 ID:tYZWQNWk0
   ピッシャーーーーーーーーーーーーン

                    ゴロゴロゴロゴロ…


::ξ;>⊿<)ξ::
   っ

(; ´ω`)「……あの立派だったっぽい建物とか。なにか分かるかな」
  っ□

::ξ;>⊿<)ξ::「何か分かった〜?」
   っ

(; ^ω^)「おっおっ。まだ行ってないお」
  っ□

::ξ;>⊿<)ξ::「ピカって来ない〜?」
   っ

(; ^ω^)「だ、大丈夫だお。ここに落ちてきはしないと思うお」
  っ□


   ゴロゴロゴロ……

  ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
             ザーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!



ξ;゚⊿゚)ξ「大っきいねー」

(; ^ω^)「きっと何かの施設だったんだお。ホールとか、演舞場とか……」
  っ□

585 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:48:50 ID:tYZWQNWk0
(^ω^ ;)”「何か分かるもの……」
  っ□

(; ^ω^)「お……」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「真っ暗だよーー」

(; ^ω^)「ついておいでおー。ランタンの回りにいないと真っ暗だお」
  っ□

ΞΞΞΞξ;゚⊿゚)ξ てってってって

(; ^ω^)「ゆっくりゆっくり」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξっ” ギュ…

(; ^ω^)「おっおっ」
  っ□

(; ^ω^)っ” フキフキ
  っ□


  【Kepler Civic Hall】

  _,
(; ^ω^)「お……、何とか読めそう……」
  っ□

586 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:49:24 ID:tYZWQNWk0
ξ;゚⊿゚)ξ「どこだった〜〜?」

(; ^ω^)「えーーーっと……、多分ここはケプラーって場所だと思うんだけど」 ぼそぼそ
 っ[   ]

(; ^ω^)
 っ[   ]

(; ^ω^)「……お。これかな?」
 っ[   ]

ξ;゚⊿゚)ξ「見つけた〜?」


   ピッシャーーーーーーーーーーーーーーーン

                   ゴロゴロゴロゴロ……


ξ;>⊿<)ξ ギュ…
  っ”

(; ^ω^)「えーっと……。嵐の大洋ってとこにあるケプラーって街で間違いないみたいだお……」
 っ[   ]

ξ;>⊿<)ξ「ケプラー」

587 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:49:56 ID:tYZWQNWk0
(; ^ω^)「お、知ってるかお?」

ξ;>⊿<)ξ「ヒーちゃんが引っ越したとこ!」

(; ´ω`)


ザーーーーーーーーーーーーーーー!!!
           ザーーーーーーーーーーーーーーーー!!!


(; ^ω^)「……余計にひどくなってきた感じがするお」

ξ;>⊿<)ξ「止まないねー」
   っ

(; ^ω^)「ここの他に街はないかな……。せめて雨宿りが出来るような建物がある場所……」
 っ[   ]
  _,
(; ^ω^)「……うーーーーーーん」
 っ[   ]

ξ;>⊿<)ξ「ない〜?」
   っ
  _,
(; ^ω^)「状態が悪すぎて良く分からないおー……」
 っ[   ]

588 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:50:25 ID:tYZWQNWk0
(; ^ω^)「あ、でも……。近くにもう一つ街があるかも……」
 っ[   ]

ξ;>⊿<)ξ「ホント〜?」
   っ

(; ^ω^)「た、多分!」
 っ[   ]


   ピッシャーーーーーーーーーーーーーーン!!


::ξ;>⊿<)ξ::「うう……」
   っ

(; ^ω^)「そうと決まれば出発だお!」

ξ;゚⊿゚)ξ「……また海行くの?」

(; ^ω^)

(; ^ω^)” こくり

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

(; ^ω^)「ここにいつまでも留まってるわけにもいかないお」
  っ□

589 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:51:26 ID:tYZWQNWk0
ξ;゚⊿゚)ξ「転覆する!」

(; ^ω^)「大丈夫だお、近くだから……」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「やだ」

(; ^ω^)「僕がバッチリ守ってあげるお」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξっ” ギュ…

(; ´ω`)”「よしよしお。ぎゅー」 ぎゅっぎゅ
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「どのくらい近く〜?」
  っ”

(; ´ω`)”「どのくらいだろうかおー。一生懸命漕げば結構早く着くはずだお」 ぎゅっぎゅ
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「10秒?」
  っ”

(; ´ω`)”「流石にもうちょっとかかっちゃうお」
  っ□

590 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:51:36 ID:tYZWQNWk0
ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
  っ”

(; ´ω`)”「流されなければ3時間くらい」 ぎゅっぎゅ
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「長いよーーーーーーーーーーーーー……」
  っ”

(; ´ω`)”「あ、案外すぐだお」 ぎゅっぎゅ
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「……流されない〜?」
  っ”

(; ´ω`)
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ
  っ”

(; ´ω`)” ぎゅっぎゅ
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、流されない? 流されない?」
  っ”

591 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:52:08 ID:tYZWQNWk0
(; ´ω`)「流されるかも」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「流されたらどうなるの〜?」

(; ´ω`)「あっちこっち行っちゃうお」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「そしたら〜?」

(; ´ω`)「疲れちゃうお」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「あとは〜?」

(; ´ω`)「転覆するお」
  っ□


   ピッシャーーーーーーーーーーーーーーン!!


ξ;>⊿<)ξ「ぅぅぅぅぅ」
  っ”

(; ´ω`)”「でも、大丈夫だお。僕が命がけでツンちゃんを守るお」 ぎゅっぎゅ
  っ□

592 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:52:40 ID:tYZWQNWk0
ξ;>⊿<)ξ
  っ

(; ´ω`)「がんばろうお。ね」
  っ□

ξ;>⊿<)ξ
  っ

(; ´ω`)「きっとこの嵐はずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと続くお」
  っ□

ξ;>⊿<)ξ
  っ

(; ´ω`)「いつまでも居るわけにはいかないお。弱って死んじゃうお」
  っ□

ξ;>⊿<)ξ
  っ

(; ´ω`)” ぎゅっぎゅ
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
  っ

593 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:53:29 ID:tYZWQNWk0
(; ´ω`)「おお!」
  っ□

ξ;>⊿<)ξ「出発ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

(; ^ω^)「おっおっ。出発ーーーーーーーーーーーーーーー!!」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「地獄行きーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

(; ^ω^)「……地獄ってなんだお?」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ「悪い子としたら行くところ!!!」

(; ^ω^)「お? 大丈夫だお、僕達悪いことしてないお」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξ”「あきす!!!!!」 てくてく

(; ^ω^)「……あきすってなんだお?」
  っ□

594 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:53:51 ID:tYZWQNWk0
   ザーーーーーーーーーーーーーーーーー……

/:'/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: ''/ ,:'/,: ' ,:'/,: '/ ,:'/,: // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' / ' / // ,:'/,:
 /:'/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: ' ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' /
/:'/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: ' ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: ' // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' / ' 
___ ' / ' / ///:'/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: ' // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' / ' / // ,:'/,:
 \:\ // ,:'/,: '//:'/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: ' // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' / ' / // ,:'/,:
  / /> 、 ,:'/,: '// ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/, ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' 
 ./ / / 7.∧/:'/,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,:  // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' / ' / // ,:'/,:'
../ _/ / /.∧.:∨ ̄`ヽ    / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,  // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' / ' / // ,:'/,:: '/ ,:'/,: '
  / / /./.:∧/三三 ∧  ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: ' // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' / ' / // ,:'/,:: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,
、/ /_/./: /. /   / ̄〉∧    ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' / ' / // ,:'/,:: '/ ,:'/,
/: : : :/:.:/: /   /  //:::::〉、,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,/ // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/
ヽ、 /. ∧ 《_/  //:::: ,' .∧ ,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,,: ' / ' / // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '
∨:/ .,'| !:./.:/ ̄∧lヽ,/ ./::∧   /,/ // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,:  /,/ // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: /,/ // ,:'/,: '/ ,:'/,: '/ ,
::|く_ _// i/.:/  //:∨ ./::/:/j :'/,: '/ ,:'/,: ,;':':':; l∧    __:'/,: '/ ,:'/,: :'/,: '/ ,:'/,: __,,<≧=、: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/
::| .:// ./|/ _//_,人.,'::/:/.∧_         ゞiイ :!::!:\ /:::j::::|   ._ .〈: :.〉     / / ̄ // ̄> 、: '/ ,:'/,: '/ ,:'/,: '/
/ /ム/_ 〉 /!/:\  /´/./:/ /\/ ̄∧     木くノ::l:Y::|>、_i.:::|  // _|: :|_   / ̄ ̄ /\//   /  \
`: .、__/,../.:/i》― -\!.三マ_./  /  / :!=y≦三!/州/ リ`ヾ!:>i、-//、 |: : : :| / ̄ ̄ ̄!\_/ ..,/ ̄>-:、
.:。_ ,,<    ,>'’!: .  >― 、上,,≦!_!_/ :;/:リ`ヾ!_!こ  ̄>.、 :>.、 ̄ `ヾ: .、,,≦三,,イ ̄ ̄ ̄
/`ヾ ,r<>'’ ̄> 、__: . : . : .>= 、三二>-《;川ー<三>'ー<>― >、 _ ,、,、,、,、_ ̄ ̄ ̄ ̄
_ ,.>'’て ̄ ,,< ,,<彡' ̄ : .  : ,.、 ,.、 、 ,、,、,、,、,、,、 :. :. :. :. :. :. :. :. :../r≦三≧=.、 \__
三≧=― -、,,<三≧∨!"'' ; :. : ∠二二、ヽ. : ,r ー ≦ 三  ,.、 ,.、 、 :. :. :. :. `ー ==< /   / \
                        ((; ^ω^)             ∠二、ヽ”
                    / ~~:~~~〈っ            ((;゚⊿゚)
                       ノ__ : _,,..ゝ□           / ~~:~〈  てくてく
                    (_) (_)         ノ   :_,,..ゝ
           
                       39.ケプラー → 40.アリスタルコス

595 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 00:55:43 ID:BYQyMNns0

地獄行きでワロタ

596 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 23:48:17 ID:fntNkq.M0











        
     
     
                                  もっともっと大きな傘

                                  男と少女のふたり旅

                             やっぱりやっぱり破けてしまって

                               なにも しのげない 大きな傘



                              40.アリスタルコス











        
     
     
.

597 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 23:49:54 ID:fntNkq.M0
(; ´ω`)

ξ;゚⊿゚)ξ

ξ;゚⊿゚)ξ「もうだめだー」

(; ´ω`)σ「こ、今回は大丈夫だお。建物があるお!」


  ピッシャーーーーーーーーーーーーーーーン!!
                         ゴロゴロゴロゴロ……


ξ;>⊿<)ξそ  ビクゥ

::ξ;>⊿<)ξ::「……ほら!」

(; ´ω`)「よしよしお、あの中に入れば大丈夫だお」

::ξ;>⊿<)ξ::「ほんとー? ピカってしない〜?」

(; ´ω`)「……ピカっとはすると思うお」

::ξ;>⊿<)ξ::「音しない〜?」

(; ´ω`)「音もするお」

::ξ;>⊿<)ξ::「もうだめだー」

………
……


598 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 23:52:18 ID:fntNkq.M0
( ´ω`)「ふいー……。ちゃんと雨風防げてるようで良かったお」

ξ;゚⊿゚)ξ

( ´ω`)「ツンちゃん、カッパ脱いでしまいなさいお。ここにかけておこうお」

ξ;゚⊿゚)ξ”「うん」 もぞもぞ

( ^ω^)「それにしても、かなり大きい街だおねー。ここは……」

ξ;゚⊿゚)ξ” もぞもぞ

( ^ω^)「脱げたかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「おっおっ。頭拭いてあげるお」
  っんノ


   ごしごし
              ごしごし


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

599 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 23:52:42 ID:fntNkq.M0
( ^ω^)”「どうしたお?」 ごしごし
  っんノ

ξ゚⊿゚)ξ「ピカってこない?」


   ピッシャーーーーーーーーーーーン……


ξ>⊿<)ξそ「あぅ」 ビクッ…

( ^ω^)”「おっおっ。さっきより音が小さくなったお」 ごしごし
  っんノ

ξ>⊿<)ξ「なってない」

( ^ω^)”「そうかお〜?」 ごしごし
  っんノ

( ^ω^)「よし、いっちょ上がりだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ここ何の建物〜?」

( ^ω^)「んー。外にアンテナがいっぱいあったから発信施設だとおもうけど……」

600 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 23:54:11 ID:fntNkq.M0
ξ゚⊿゚)ξ「アンテナって?」

( ^ω^)「電波をいってらっしゃいしたり、いらっしゃいませするところだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜……」

( ^ω^)「ほら、海の上に塔がたってじゃないかお。あれと一緒だお」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)「おっおっ。覚えてないおね」

( ^ω^)”「さて、せっかくだし探検してみるかお?」 ノソ…
  っ□

ξ*゚⊿゚)ξ「する!」

( ^ω^)「おっおっ。元気でたかお!」
  っ□

ξ*゚⊿゚)ξ「でた!」

ΞΞΞΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってってって

(; ^ω^)「あ、こら。走るんじゃありません」
  っ□

………
……


601 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 23:55:35 ID:fntNkq.M0
( ^ω^)” てくてく
  っ□

ξ゚⊿゚)ξ「機械ばっかりだねー」

( ^ω^)「おっおっ。そういう所だお」
  っ□

ξ゚⊿゚)ξ「何の機械〜?」

( ^ω^)「さぁー……。そこまでは分からないお」
  っ□

ξ゚⊿゚)ξσ「あ、イス」

( ^ω^)「おー。じゃああそこで誰かがお仕事してたんだおね」
  っ□

……ξ゚⊿゚)ξ テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「本!」
  っ|Ξ|

( ^ω^)「おお。状態良さそうだお〜〜」
  っ□

602 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 23:57:02 ID:fntNkq.M0
ξ゚⊿゚)ξ「読む〜〜?」
  っ|Ξ|

( ^ω^)「よむよむ」

ξ゚⊿゚)ξっ「はい」
  っ|Ξ|

( ^ω^)っ□「はい」

ξ゚⊿゚)ξっ|Ξ|「はい」
  っ□

( ^ω^)っ|Ξ|「はい」

( ^ω^)「……なんの本かお〜。情報誌かな」
  っ|Ξ|


 【 War countdown 】


( ^ω^)「……ん〜。どうもそのようだお」
  っ|Ξ|

ξ゚⊿゚)ξ「楽しい〜?」
  っ□

603 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 23:57:51 ID:fntNkq.M0
( ^ω^)「お? おっおっ。あんまり見ていて気持ちいいものでは無いお」
  っ|Ξ|


  【 It would fight for nothing 】


( ^ω^) ぺらぺら
  っ|Ξ|”


  【 The sound of military boots is increased 】


( ^ω^)
  っ|Ξ|” ぺらぺら


  【 The enemy are crazy.The enemy does not think it's human we】


( ^ω^)「ふーむ……」
  っ|Ξ|” ぺらぺら

ξ゚⊿゚)ξ「見して見して」
  っ□

( ^ω^)「おー? 見たってそんなに面白い事は書いてないと思うお」
  っ|Ξ|” ぺらぺら

604 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/18(火) 23:59:04 ID:fntNkq.M0
ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーーーーー」
  っ□

( ^ω^)「だって、そうな」
  っ|Ξ|” ぺらぺら


   【            〆´⌒`ヽ  Lifting of the ban!
               〈((リノ)))i l
                   从・∀・ノ!リ
    Is this a crime?   /´ .   . \
               ノ :) ,  {ゝ つ
                 i ヽ、/ )  Lolita actress featured!! 】


( ^ω^),・,’:; ブフォ
  っ|Ξ|

ξ゚⊿゚)ξ” ヒョコ…
  っ□

ξ゚⊿゚)ξ「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
  っ□

( ^ω^)「ちがいます」
  っ|Ξ|

ξ゚⊿゚)ξ「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
  っ□

605 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 00:00:14 ID:K6fH6IO60
( ^ω^)「ちがいます。ちがいますから」

ΞΞΞΞξ゚⊿゚)ξ てってってってって
       っ□

( ^ω^)「待っておくれお、ツンちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃん、怖い人」
 っ□

(; ^ω^)「ちょっと!! 本当に事故だお!!」

ξ゚⊿゚)ξ「知らぬ」
 っ□

……(; ^ω^)「本当に! 本当だお!」

ξ゚⊿゚)ξ「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
 っ□

(; ´ω`)「ツンちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」

ΞΞΞΞξ゚⊿゚)ξ てってってってって
       っ□

(; ´ω`)っ「おーーーーーーーーい、待ってお〜〜〜〜」

………
……


606 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 00:01:50 ID:K6fH6IO60
ξ゚⊿゚)ξ
  っ□

(; ´ω`)っ ガチャ……

(; ´ω`)「何もこんなところまで逃げなくてもいいじゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」
  っ□

(; ^ω^)「お?」

ξ゚⊿゚)ξσ
  っ□

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃              【LKWMO】                  ┃
┃            National Alert                  ┃
┃                                  ┃
┃                 ▲  ▲                 ┃
┃                   ●                   ┃
┃                   ▲                   ┃
┃                                  ┃
┃         [SEEK IMMEDIATE SHELTER]  .       ┃
┃                                  ┃
┃           Attack Warning Red            ┃
┃                                  ┃
┃       NUCLEAR ATTACK IS IMMINENT        ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

( ^ω^)「お……。モニターが生きてるのかお」

607 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 00:04:15 ID:K6fH6IO60
ξ゚⊿゚)ξ「怖い」
  っ□

( ^ω^)「怖いおね、こっちおいでお」

ξ゚⊿゚)ξっ” ギュ…
  っ□

( ^ω^)「今日はピーピー言ってないから大丈夫だお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」
  っ□

( ^ω^)「よしよしだお」

ξ゚⊿゚)ξ「これ、なんのテレビ?」
  っ□

( ^ω^)「んーーー……。逃げて下さいっていうテレビだお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で?」
  っ□

( ^ω^)「大きな力が迫ってるからだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「大きな力って?」
  っ□

608 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 00:05:13 ID:K6fH6IO60
( ^ω^)「ん〜〜〜……。みんなを離れ離れにさせちゃうような力だお」

ξ゚⊿゚)ξ「へー……」
  っ□

( ^ω^)「離れ離れどころか、多分もっと強い力だったのかも……」

ξ゚⊿゚)ξ「どんくらい?」
  っ□

( ^ω^)「みんなをお星様にしちゃうくらいだお」

ξ゚⊿゚)ξ「それって凄いの?」
  っ□

( ^ω^)「凄いおー。本当にやっちゃいけないことだお」

ξ゚⊿゚)ξ「悪いこと?」
  っ□

( ^ω^)「んーーー、そうだと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「地獄に行く?」

( ^ω^)「おっおっ。どうかなー……」

ξ゚⊿゚)ξ「行かないの〜?」

609 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 00:06:30 ID:K6fH6IO60
( ^ω^)「どうだろうかお〜。きっとやった人は、それを正義だと思ってやったんだと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「良いこと?」

( ^ω^)「そうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「お星様見えないね」

( ^ω^)「雨が降ってるからおー……」

                                             ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
                                             ┃              【LKWMO】                  ┃
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::::::::::::::: ゚。゚。田       :::::::::::::::::: ゚。゚。         :::::::::::::: ゚。゚。田 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
::::::::::::::::::田田田    /~~~~i::::::::::::::::::::田田    /~~~~i:::::::::::::::田田田    /~~~~i:
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   /=====| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  /=====| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    /=====| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            `ーi i-'             `/⌒ヽ              `ーi i-'    
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(====)::::::::::::::::::::::::::::::::<>ノハヘ ω^ )::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(====):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
                        ξ ξ ゚)    )
                         ( (__ノ | |
                        </_ハヽゝ_)_)

                     40.アリスタルコス → 41.虹の入江

610 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 00:49:03 ID:IDQKRMSw0


611 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 10:32:52 ID:0zW7veZE0
「知らぬ」にワロタ

612 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 17:32:47 ID:nPJl6v6.0


613 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:27:15 ID:K6fH6IO60











        
     
     
                              七色の橋のかかる海

                                  男と少女のふたり旅

                              星の光を いっぱいうけて

                              海の色も すこし 彩る



                                  41.虹の入江











        
     
.

614 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:30:00 ID:K6fH6IO60
( ´ω`)”


  ギィコ……
          ギィコ……

ξ゚⊿゚)ξっ「雨やんだ」

( ´ω`)「……お?」

ξ*゚⊿゚)ξっ「やんだ」

( ´ω`)っ

(*^ω^)っ「おお……!! やんでる!!」

ξ*゚⊿゚)ξσ「あっち、星いっぱいみえるよ」

(^ω^*)「おーーーーーーーーーーー!!! ついにあのメチャクチャな海を超えたんだおーーーーーーーーーー!!」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったーーーーーーーーー!!」

(*^ω^)「やったおーーーーーーーーーーー!!」

ξ*゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

(*^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜〜〜^」

615 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:31:05 ID:K6fH6IO60
ξ*゚⊿゚)ξ「星久しぶりだねー」

(*´ω`)”「やっぱ無茶苦茶綺麗だおー……」

ξ*゚⊿゚)ξ「ランタン消す?」

(*´ω`)”「おっおっ。消して良いお」

ξ*゚⊿゚)ξ” ゴソゴソ

ξ*゚⊿゚)ξ「あ」

(*´ω`)”「またなんかあったかお?」

ξ*゚⊿゚)ξσ「凄いよ凄いよ!」

(*´ω`)

(* ゚ω゚)「……おおおおおおおおお」

ξ*゚⊿゚)ξ「虹!」

(* ゚ω゚)「虹だお! 綺麗だお〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「橋なんだよー」

616 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:32:10 ID:K6fH6IO60
                                         ;:.:.:.':.:.:.:.   ´...:.:
                                      .:.:.:;.:.:.':.:.:.:  ´,....'..:;.:.:.:.':.
                                   .:.;.:.:.:'.:.:.:  ´,....'.:,.:.:.:.':.:.:.:.:.:.:.:
                                .:;.:.:'.:.:.:   ´,....'.:.,:.:.:':.:.:.:.:.:.::,::::::::'
                              :;.:.:'.:.:.:.  ´,....:.´:.:.´:.ヽ:.:.:.,::::::'
                            ;.:.:'.:.:.:. ´,...´:,.:.:´.:.:::::::;:::::'::::::
:                           :;.:'.:.:.: ´,....'.:,.:.:.':.:.:.:;:::::':
                         ;:.:'.:.:. ´,....':.:;.:.:'_:_:.:.;:::'
                       ;.:.':.:..: ´,...':.:;.::'::::::::;:::'
                     :;.:.':.:.: ´,....':.,:.:.':::::::,::::'
                   ;.:'.:.:.::´,...':.;:.:'.::::::::;:::'
                 :.;:.':.:.:.:´,..':.;:.:'::::::::,:::'
                :;:.:'.:.:.:.´,.:'.:;.:.':::::::,:::'
              :;:.':.:.: ´,.:.':;..'::::::::;:::'::::
             ;:.':.::.:´,.:.:;:.:':::::::;:::':
           ;::':.:.:´,.:.':.;:.':::::::,..'::
         . ;:'.:.:.´ ,.':;.:'.:::ヽ;::':
          . ;::'.:.:.´ .':.;:':.:.:.:.:.:':
: . : . : . : . :.:.:. ;:':.:.:´ ..':.;:':.:.:.:.:.::' 
: . : . : . :....:.:.:.'::::::´::::':::':::::::::::':


(* ゚ω゚)「おっおっ、確かに橋だお〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「渡れるかなぁ」

(*^ω^)「いやぁ、渡れはしないと思うお」

ξ*゚⊿゚)ξ「何で〜〜?」

(*^ω^)「ほら、透けて星が見えるお」

ξ*゚⊿゚)ξ「そっかー……」

(*^ω^)「おっおっ。でも、橋のふもとまで行ってみるかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

617 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:32:40 ID:K6fH6IO60
(*^ω^)「よーーーーし、そうと決まれば出発だお!」

(*^ω^)”


   ギィコ……
         ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「全速前進!!」

(*^ω^)”「全速前進〜」


   ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ

(*^ω^)”


   ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「遠いねー」

618 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:34:59 ID:K6fH6IO60
(*^ω^)”「ん〜〜、こりゃ行けなさそうだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

(*^ω^)”「虹が逃げるから……」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーー……」

(*^ω^)”「なぜなら、あれは光なんだお〜〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「どうして〜?」

( ^ω^)”「星の光が、わーーーーーって分かれて色んな色になったんだおー」

ξ;゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ^ω^)”「僕、そういう小さーーーい結晶みたいなの持ってるお〜」

( ^ω^)「ちょうどこのくらいの大きさで、光を当てると色んな色が出てくるんだお」
  ⊃ ⊂

ξ゚⊿゚)ξ「欲しい〜」

(*^ω^)「おっおっ。お家に置いてきちゃったお」

619 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:36:54 ID:K6fH6IO60
ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜……」

(*^ω^)「残念でした」

ξ゚⊿゚)ξ「はーい」

(*^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


(*^ω^)”「虹渡りたかったおねー」

ξ゚⊿゚)ξ「うん! おーーーいってしたかったな〜」

(*^ω^)”「すんごい高くまであるから、きっと足がすくんじゃうお」

ξ゚⊿゚)ξ「すくんじゃうって?」

(*^ω^)”「怖くなっちゃうんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ならないよ」

(*^ω^)”「お〜? ほんとかお〜」

620 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:39:31 ID:K6fH6IO60
ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(*^ω^)”「そっかお。ツンちゃんは強いもんね」

ξ゚⊿゚)ξ「……ねぇねぇ」

(*^ω^)”「お〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「海の色も色んな色になったねー」

(*^ω^)”「おっおっ。ちょっと不思議な感じだおねー」


  ギィコ……
        ギィコ……


( ^ω^)”「……お」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたのー」

( ^ω^)”「ちょっと戻るかお。あそこに何かあったお」


  ギィコ……
          ギィコ……


.

621 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:40:51 ID:K6fH6IO60
ξ゚⊿゚)ξ「記念碑〜?」

( ^ω^)”「んーーー、割りと小さかったような……」

ξ゚⊿゚)ξ「お墓〜?」

( ^ω^)”「おっおっ、お墓か記念碑しかないおね」

ξ゚⊿゚)ξ「女の人! あとねー、いろいろあるよ」

(*^ω^)”「おっおっおっおっ、そうだったお」


  ギィコ……
        ギィコ……


                  ┗ ロ器ロ
                    ◎◎
                     [ニニニ|ニ]
                      | . : :.:.:.|
                      | .: : .:.|
                      | . : :.:.:.|
                   _,‐| .: : .:.| 7!
                ~~~   ~~~~ ~~

ξ゚⊿゚)ξ「小さいね」

( ^ω^)「おー……、へんてこな彫像だお」

ξ゚⊿゚)ξ「何これ」

(; ^ω^)「さ、さぁ……」

622 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:41:59 ID:K6fH6IO60
ξ゚⊿゚)ξ「読んで読んで」
  _,
(; ^ω^)「えーーーっと……」


  【  В честь ”программа Луна”  】

  _,
( ^ω^)
  _,
( ^ω^)「……言語が違うお」 ピッピッピ
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「分かる〜?」

( ^ω^)「お。結構メジャーな言語みたい。分かりそうだお」
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「メジャーって?」

( ^ω^)「有名って事だお」 ピッピッピ
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「この字知らないよ」

( ^ω^)「おっおっ。そうかお。僕も知らないお」 ピッピッピ
  σロ

623 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:42:42 ID:K6fH6IO60
ξ゚⊿゚)ξ「何って言う文字なの?」

( ^ω^)「ロシア語というらしいお……。ロシアって国の言葉らしいけど……」
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜」

( ^ω^)「ルナってのが月って意味らしいから……。月の計画を称えてってことだと思うお」
  σロ

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)「なんだか、ここの人たちは月の事をルナって言うおね」

ξ゚⊿゚)ξ「国の名前だよ」

( ^ω^)「お〜、そうなのかお……。じゃあロシアって国が大きく関わってるのかも知れないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「でもロシア語じゃないよ」

( ^ω^)「おっおっ。言語なんてそんなもんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「難しいねー」

( ^ω^)「難しいお〜」

624 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:43:45 ID:K6fH6IO60
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあさあ」

( ^ω^)「なんだお〜?」

ξ゚⊿゚)ξσ「これはロシアのやつ?」

( ^ω^)「おー……。なんだろうおー。機械みたいだけど……」

ξ゚⊿゚)ξ「ガラクタ」

(; ^ω^)「彫像になるくらいだから、かなりの功績を残したに違いないお」

ξ゚⊿゚)ξ「これ、動いたのかなぁ」

(; ^ω^)「動いたんじゃないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「へー……」

( ^ω^)「でも、ほら。なんだか愛嬌があっていいじゃないかお」

ξ゚⊿゚)ξ「愛嬌って?」

( ^ω^)「おっおっ。ツンちゃんみたいに、なんだか可愛いってことだお」

625 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:44:18 ID:K6fH6IO60
ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーー……」

(; ^ω^)「な、なんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「似てないよ」

   ┗ ロ器ロ
      ◎◎

(*^ω^)「おっおっ、似てる似てる」

ξ;゚⊿゚)ξ「どの辺が?」

(*`ω´)「内緒だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーーーーーーー」

626 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/19(水) 22:46:47 ID:K6fH6IO60
(*^ω^)「じゃあ出発ーーーーーーーーーーーー」            ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴
                                                         o・。 ゚: .゚ ・     .:.:
ξ;゚⊿゚)ξ「気になる」                         ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 
                                o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚:    .:;.:.:'.:.:.:   ´,....'.:.,:.:.:':.:.:.:.:.:.::,::::::::'
(*^ω^)”「そうかお」              ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。      .:;.:.:'.:.:.:   : .゚ :':.:.:.:.:.:.::,::::::::'
                  ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。             :;.:.:'.:.:.:.  ´,....:.´:.:.´:.ヽ:.:.:.,::::::'∴。: ゚。 
                                                          ;.:.:'.:.:.:. ´,...´:,.:.:´.:.:::::::;:::::'::::::。:  . *゚:
:                                     ゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・     :;.:'.:.:.: ´,....'.:,.:.:.':.:.:.:;:::::':゚。 。:  . 
                                                       ;:.:'.:.:. ´,....':.:;.:.:'_:_:.:.;:::'    o・。 ゚: .゚ ・  
         ギィコ……         ゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・                ;.:.':.:..: ´,. *:;.::'::::::::;:::'。:  . *
                                                   :;.:.':.:.: ´,....':.,:.:.':::::::,::::' 。∴。: ゚。 。:  . *゚: 
 ギィコ……                                             ;.:'.:.:.::´,...':.;:.:'.::::::::;:::'
                                               :.;: ゚。 ・:゚゚∴ :::,:::'             。: ゚。 。:
                                              :;:.:'.:.:.:.´,.:'.:;.:.':::::::,:::'
           ギィコ……                             :;:.':.:.: ´┗ ロ器ロ:;:::':        。:  . 
                                             ;:.':.::.:´,.:.:;:.:':::◎◎:
                                    ギィコ……   ;::':.:.:´,.:.':.;:. [ニニニ|ニ]
      ギィコ……                              . ;:'.:.:.´ ,.':;.:'.:::ヽ;::| . : :.:.:.|
                       /⌒ヽ      ,.               . ;::'.:.:.´ .':.;:':.:.:.:.:.:' | .: : .:.|
                    (*^ω^)   <>ノハヘ: . :  . . : . :. :.:. ;:':.:.:´ ..':.;:':.:.:.:.:.::'  | . : :.:.:.|
                  _( つ\___ξ;゚⊿゚)ξ_: . : .. :....:.:.'::::::´::::':.    _,‐| .: : .:.| 7!
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: >゚))))彡 . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o  >゚))))彡・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 

                              41.虹の入江 → 42.露の入江

627 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 00:44:46 ID:QpEMLmZw0


628 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 16:12:45 ID:8DP9tE.Q0


629 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:28:06 ID:ngfddItk0











        
     
     
                               たくさん緑が生きてるの

                                  男と少女のふたり旅

                               たくさん露を吸い続け

                          たくましく 伸びやかに しっかりと根づいて



                              42.露の入江











        
     
     
.

630 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:29:26 ID:ngfddItk0
( ^ω^)「……え〜〜っと」
 っ[   ]

( ^ω^)


 【 Bay of Dew 】



( ^ω^)「……って事は、ここが露の入江って所で」
 っ[   ]

( ^ω^)「ここを通れば一つ街がありそうだお」
 っ[   ]

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんいるとこ?」

( ^ω^)「それはちょっとわからないけどー……」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)「おっおっ。時期に見つかるお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

631 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:33:01 ID:ngfddItk0
( ^ω^)「さ、行くかお。どんどん進んで、お母さん探さなきゃ」

( ^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


( ´ω`)”「嵐のせいであんまり進めなかったからね」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだねー」

( ^ω^)”「あればかりは死ぬかと思ったお〜……。もう二度と近寄らないお」

ξ゚⊿゚)ξ「その中にお母さんいたら〜?」

( ´ω`)”「もう一度頑張るしか無いお」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーー……」

( ´ω`)”「お母さんに会うためだお」

ξ゚⊿゚)ξ「嫌だねー」

(; ´ω`)”「あ、会いたくないの?」

632 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:33:30 ID:ngfddItk0

  リーーーーーーーー……
         リーーーーーーーーーーーー……


( ´ω`)”「……何の音だろう」

ξ゚⊿゚)ξ「リーーーー」

( ^ω^)”「ね。あっちの方だお」

ξ゚⊿゚)ξσ「あそこ」

(^ω^ )

(^ω^ ;)「……凄い植物がいっぱいあるお」

ξ゚⊿゚)ξ「緑だね〜」

(^ω^*;)「すごいお。どうなってるんだお……」

(;*^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜〜〜


   ギィコ……
        ギィコ……


………
……


633 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:34:46 ID:ngfddItk0


  さわさわ……
            さわさわ……


(;*^ω^)”「お〜〜〜〜〜……。凄いお。緑の空間だお……。風で緑が揺れてるお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「森!」

(;*^ω^)”「これは森って言うのかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん、いーーっぱい木がある所は森だよ」

(;*^ω^)σ「木って言うのはこういうような植物だおね」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよ。ぐーーーーってふっといヤツが木だよ」

(;*^ω^)「おーーーーーーーー……」 まじまじ

(;*^ω^)「……花ってのは咲かないのかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「わかんない」

(;*´ω`)「そっかおー。是非ホンモノの花って言うのを見てみたいお」

634 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:35:31 ID:ngfddItk0


 リーーーーーーーーー……
    リーーーーーーーーーーー……


ξ゚⊿゚)ξσ「……そこでなってるよ」

( ´ω`)「お?」


 リーーーーーーーーー……
    リーーーーーーーーーーー……


( ^ω^)「お……。たしかに。ここで聞こえるお。植物の中かおー……?」

ξ*゚⊿゚)ξ「中入る?」

(; ^ω^)「入れないんじゃない? 多分、地面はないお。海だお」

ξ*゚⊿゚)ξ「じゃあ泳ぐ?」

( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜、何で〜?」

635 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:36:07 ID:ngfddItk0
( `ω´)「植物が絡まって溺れちゃったらどうするんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「溺れないよ」

( `ω´)「ダメです」

ξ;゚⊿゚)ξ「えー……」


  リーーーーーーーーー……
       リーーーーーーーーーーー……


ξ;゚⊿゚)ξ「でも気になるよ」

(; `ω´)「むむむ」

(; `ω´)” むくり

ξ;゚⊿゚)ξ「泳ぐの?」

(; `ω´)「泳がないお……」

::(; `ω´)っ:: そ〜〜〜〜〜

636 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:38:10 ID:ngfddItk0
(; `ω´)っ” ガサガサ

ξ;゚⊿゚)ξ「何かあった〜?」

(; `ω´)っ

(; ゚ω゚)”「おおお!!」

ξ;゚⊿゚)ξ

(; ゚ω゚)「何か手に当たったお」

ξ;゚⊿゚)ξ

(; ゚ω゚)

ξ;゚⊿゚)ξ「やりたい!」

(; ^ω^)「危ないものかも知れないからダメです」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーー……。ずるい……」

(; ^ω^)「ガブーーーーーーって攻撃されるかもしれないお!」

637 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:40:25 ID:ngfddItk0
ξ;゚⊿゚)ξ「どんな感じに〜?」

(; `ω´)”「ぐわーーーーーー!! ガシーーーーーーー!! だお」
  っ

ξ;゚⊿゚)ξ「死ぬ?」

(; `ω´)「死ぬお」

ξ;゚⊿゚)ξ「死なないよ」

::(; `ω´)っ::「死んじゃうんだお……」 そ〜〜〜〜〜

(; `ω´)っ

(; ゚ω゚)っ「……なんかちっこいのが手に登ってるお」

ξ;゚⊿゚)ξ「死ぬ?」

(; ゚ω゚)っ「死なないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「死ぬよ」

(; ^ω^)「死にませんでしたーーーーー」 ヒョイ
  っ・

638 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:41:43 ID:ngfddItk0
ξ;゚⊿゚)ξ「お〜〜〜……」

(; ^ω^)「……生き物だお。うごうごしてるお」
  っ・”

ξ;゚⊿゚)ξ「リーーーってならないよ」

(; ^ω^)「離してやったら鳴くかな……」
  っ・”

(; ^ω^) パッ…
  っ


  ぴょんぴょん
               ぴょんぴょん


ξ;゚⊿゚)ξ「ジャンプしてる」

(; ^ω^)「おお……。パワーが強そうだお」


 ……リーーーーーーーーーー
        リーーーーーーーーーーーーーー


.

639 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:42:40 ID:ngfddItk0
ξ*゚⊿゚)ξ「鳴った!」

(*^ω^)「やっぱこれだったんだお〜〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「凄いねーーーー。生き物だねーーー」

(*^ω^)「おっおっ。こりゃ生き物だお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「可愛いねー」

(*^ω^)「なんだか、不思議な音で鳴くお〜〜」


  リーーーーーーーーーー……
        リーーーーーーーーーーーー……


(*^ω^)”「おっおっ。連れてっちゃろ」

ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんに見せる?」

(*^ω^)”「そこまでは連れていけないお〜〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「なんで〜?」

(*^ω^)”「この生き物はここに住んでるからだお」

640 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:44:10 ID:ngfddItk0
ξ;゚⊿゚)ξ「住んでたらダメなの?」

(*^ω^)”「おっおっ。そうだお。多分、ここでしか生きられない生き物なんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「どうして〜?」

(*^ω^)”「だって、今までこういう生き物を見てこなかったじゃないかお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「あ、そっか……」

(*^ω^)”「他の場所ではきっと生きていけないんだお〜」

ξ;゚⊿゚)ξ「でも、ご飯はあるよ」

(*^ω^)”「お、そうかお〜?」

ξ;゚⊿゚)ξ「豆」

(*^ω^)”「あれは僕達の食べ物だお。たぶん、この生き物は食べないと思うお」

ξ;゚⊿゚)ξ「どうして?」

(*^ω^)”「その豆はここにないからだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーー……」

641 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:45:10 ID:ngfddItk0
(*^ω^)”「そんなもんだお。もし、ツンちゃんがここの星から離れたら……」

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

(ヽ´ω`)「食べれるもんなくて、最期にはこんなんなって死んじゃうんだから」

ξ;゚⊿゚)ξ「ならないよ」

(*´ω`)”「おっおっ。ツンちゃんは強いお」


  ギィコ……
           ギィコ……

  リーーーーーーーーーーー……
               リーーーーーーーーーーー………


(*´ω`)「さ、この辺で返すかお。仲間も多そうだお」
  っ・”

ξ;゚⊿゚)ξ「バイバイする〜?」

(*´ω`)「するお」
  っ・”

ξ;゚⊿゚)ξ「うん」

642 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:46:01 ID:ngfddItk0
(*´ω`)「最後に触るかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「触る!!」

ξ*゚⊿゚)ξ「……お〜」
  っ・”

(*^ω^)「どうだお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「動いてる」
  っ・”

(*^ω^)「おっおっ。そしたら返してあげなお」

ξ*゚⊿゚)ξっ・”「うん。バイバイ」

(*^ω^)「バイバイおー」


   ぴょんぴょん……
            ぴょんぴょん……


.

643 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 22:51:54 ID:ngfddItk0
                 リーーーーーーーーーーーーーー……
           リーーーーーーーーーーーー……
;;ヾゞ |i|l|.(((((しししヾ|ili::::|    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ニミミ;|i|彡彡///巛彡彡彡彡;;|iil|.;;;     |;;::ii:          |:: :|: .::| .:|:. l:;/
;: .::;;; | il|(((((((ししし.|ili::::|     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./;,__ _こ|i|ツノッッッノノノ,.ツ少彡 . |!il|.;;     |;;:/i        |::.,: :r.:| ::|:. l:|
;;:: ;::..|.,il|ヾしし((((し..|ili::::|   ,/''"''"゙;:;;_;::;/.;;::.;___;;:,;;|i|ン 彡彡彡ノツミツラフ .|;;i|.;; /7 .|;/iili:::::::::       |: |:: |::.. ::. j:|
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i!li..{;;;llil!l|   /:.:.:.:.:.:.:.::.:f´ /  /i!;i/      彡ノ         .|i=i;;| ゛ヾ   .{ i!l|.|lil|illii./iili::::::::::::::::::::!i   ): : : : ,;!八ゞiv:l;,
i!.ノ;;!lliiル ..ノ,,、,,.,__,.w,,、、x,,、イv/i;i;/                 |i=i;;| .w,,、、x,,、,!|lil|v//、/iliil::::::::::::::::::::::::.{ i<! ̄`ヽ::\;,、八ゞiv:l
w爻爻爻;:彡v、、八ゞiv,:从Xl|V::/⌒ヽ         .x彡爻ミミミ八ゞiv,l|V::从|lililレ/X、_、八ゞiv,从|lililレ/X、_、八ゞivv,l|V::从
iv:l;,イ八iYイ、ゞ从Xイ、V:イ、八 (*^ω^)   <>ノハヘ:イ、八ゞiv:l;,、八ゞiv:l;,イイ、八iiv,l|V::从ゞiv:l;,、八ゞiv:l;,イイ、八iiv,l|V::从
八X、 γ从WwW:八ヘ{V::从_( つ\___ξ*゚⊿゚)ξ_:八ゞiv,l|V::从Xイ、八ゞiv,l|V::l|从|Xゞ八X、 γ从WwW:八ヘ{V::从ivヾv
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:  . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o  ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 

                           42.露の入江 → 43.フォン・ブラウン

644 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/20(木) 23:28:11 ID:QpEMLmZw0

とうとうフォン・ブラウンか

645 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 17:49:57 ID:Z6shB1GU0











        
     
     
                                  昔の人の夢の跡

                                  男と少女のふたり旅

                            眠ればそこは未来の日

                            けれども けれども 体 失って



                               43.フォン・ブラウン











        
     
     
.

646 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 17:51:17 ID:Z6shB1GU0
( ^ω^)「ツンちゃん、ツンちゃん」

ξ´⊿`)ξ「ん……」

( ^ω^)「シェルターだお!」

ξ´⊿`)ξ「シェルター」

( ^ω^)「もしかしたら、フォン・ブラウンかも知れないお」

ξ゚⊿゚)ξ パチ

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんいるとこ」

( ^ω^)「そうだお! まだ確かじゃないけどね」

( ^ω^)σ「ほら、あそこに街が見えるかお? あれが多分フォン・ブラウンなんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ボロボロ」

( ^ω^)「で、その近くにあるシェルター。あれにお母さんが居るかもしれないお」

ξ゚⊿゚)ξ「ホント?」

647 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 17:52:00 ID:Z6shB1GU0
(*^ω^)「行ってみなきゃわからないけど、可能性は十分あるとおもうお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんだ!」

(*^ω^)「まだわからないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜〜〜〜〜」

(*^ω^)”「おっおっ。漕いで漕いで〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


   ギィコ……
           ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「いるかなぁ……」

(*^ω^)”「もし、あれがフォン・ブラウンだったらきっと居ると思うお」

ξ*゚⊿゚)ξ「じゃあ早く早くーーー!」

(*^ω^)”「そんな急かしても早く漕げないお〜〜〜……」


………
……


648 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 17:53:14 ID:Z6shB1GU0
( ^ω^)っ” ふきふき


【 Von Braun Shelter 】


( ^ω^)「……間違いないみたいだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「おーーーーーーーーー!!」

( ^ω^)「おっおっ。ここがフォン・ブラウンでした」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったーーー!」

(; ´ω`)「何とか着けたお〜〜〜」

(; ´ω`)「この地図、あんまり役に立たなかったじゃないかおー」
 っ[   ]

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、早く早く」

(; ´ω`)「おっおっ、いま門開けるお」

(; ´ω`)っ ガチャガチャ…


………
……


649 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 17:54:06 ID:Z6shB1GU0


  カツカツ……
       カツカツ……


ξ*゚⊿゚)ξ” カツカツ……
  っ□

ξ*゚⊿゚)ξ”「真っ暗だねー」
  っ□

( ^ω^)”「……真っ暗だおー」 カツカツ…

ξ*゚⊿゚)ξ”「どこにいるのかなぁ」 カツカツ…
  っ□

( ^ω^)”「なんで真っ暗なんだろう……」 カツカツ…

(^ω^ ) キョロキョロ…

( ^ω^)「お。そこが地下の階段かな……」

ξ*゚⊿゚)ξ「こっち〜?」
  っ□

( ^ω^)「そうそう、こっちだお。足元に気をつけるんだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ”「はーい」 トントン…
  っ□

………
……


650 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 17:55:25 ID:Z6shB1GU0
ξ*゚⊿゚)ξ「どこかなぁ……」
  っ□

( ^ω^)”「えーーーーっと……。奥のほうだと思うけど……」 カツカツ

ξ*゚⊿゚)ξσ「こっちは〜?」
  っ□

( ^ω^)”「こっちは後で回ってみようお。ほら、おいでお〜〜〜」 カツカツ


ΞΞΞΞΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってって
               っ□


( ´ω`)「こら、走らないの」

ξ*゚⊿゚)ξ「はーい」
  っ□

( ^ω^)”  カツカツ

( ^ω^)


 【 cold sleep strategy Ⅱ. Frozen darkroom 】


( ^ω^)「ここだお……」

651 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 17:56:30 ID:Z6shB1GU0
ξ*゚⊿゚)ξ「ここ? ここ?」
  っ□

( ^ω^)「おっおっ、そうだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「開けて開けて!」
  っ□

( ^ω^)「おっ」

( ^ω^)っ” ガチャ…

(; ^ω^)っ

(; ^ω^)っ”” ガチャガチャ……

ξ*゚⊿゚)ξ「どうしたの?」
  っ□

(; ^ω^)「鍵が開いてないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ピンポンは?」
  っ□

(; ´ω`)「ないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーー……」
  っ□

652 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 17:58:35 ID:Z6shB1GU0
(; ´ω`)「だ、大丈夫だお。ちゃんと開けてみるお……」

(; ´ω`) シュゥゥ…
  っロ-”

ξ;゚⊿゚)ξ「なにこれ」
  っ□

(; ´ω`)「エネルギー食うから普段使わないんだけど……、熱でなんでも切っちゃう機械だお」
  っロ-”

ξ;゚⊿゚)ξ「おお〜〜〜〜……」
  っ□


   ガチン……


(; ^ω^)「これで開くはずだお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「ホント? 早く早く」
  っ□

(; ^ω^)

ξ*゚⊿゚)ξ「開けないの?」
  っ□

(; ^ω^)「お? 開けるお、開けるお」

653 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:00:18 ID:Z6shB1GU0
(; ^ω^)っ” ガチャ…

ξ*゚⊿゚)ξ
  っ□

ξ*゚⊿゚)ξ「いないね」
  っ□

(; ^ω^)

ξ*゚⊿゚)ξ「でも、箱いっぱいあるよ」
  っ□

(; ^ω^)「おっおっ。そうだお。あそこと一緒だおね」

(; ^ω^)” カツカツ…

(; ^ω^)「……どれも動いてるみたいだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「他の部屋かなぁ」
  っ□


 【Arousal : 3180】


(; ^ω^)「まだ寝てるって事はないと思うけど……」

(; ^ω^)っ” ガチ……

654 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:00:51 ID:Z6shB1GU0
ξ゚⊿゚)ξ「箱開けるの〜?」
  っ□

(; ^ω^)「おっおっ。ちょっと中身見てみようかなって」 シュゥゥ
 っロ-”


   ガチン……


(; ^ω^) ガチャ…
  っ”


  γ⌒ヾ ;;,,
  廴o ♀   _,=キ=、_,;;;,,._
    `'"`   ;;,,,メ


(  ゚ω゚)

ξ゚⊿゚)ξ「何かあった〜?」
  っ□

(; ゚ω゚)っ”「おーー。なんだか空みたいだお〜」 バタン

655 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:01:41 ID:Z6shB1GU0
ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜……。じゃあ他の部屋かぁ……」
  っ□

(; ゚ω゚) シュゥゥ
  っロ-”

ξ゚⊿゚)ξ「まだ開けるの?」
  っ□


(; ^ω^)「ちょっと色々見てみたくて……」  シュゥゥ
  っロ-”


  ガチン……


(; ゚ω゚) ガチャ…
  っ”


       }{ l;;;,
     、,_,=キ=、_,_;;,
        ;;,,.     ∞ー;;,,.


(; ゚ω゚)っ”「……これもかお」 バタン

(; ゚ω゚)” カツカツ…

656 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:03:24 ID:Z6shB1GU0
ξ;゚⊿゚)ξ「まだ〜?」
  っ□

(; ゚ω゚)「も、もうちょっとだけ」 シュゥゥ
  っロ-”


   ガチン……


(; ゚ω゚) ガチャ…
  っ”


  γ⌒ヾ;;
  廴o ♀ 、,_,
    `'"` マ||マ、_,_;;;,,
     l;;,,.


(; ゚ω゚)

ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇ〜〜〜」
  っ□

657 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:04:11 ID:Z6shB1GU0
(; ^ω^)「おっ、ゴメンお」

ξ;゚⊿゚)ξ「早く次行こうよー」
  っ□

(; ^ω^)「ちょっと行きたいんだけど、僕もう一つだけ見るものがあって……」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜……」
  っ□

(; ^ω^)「だから、先に部屋の前で待っててくれないかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「うんーー……。先に色々見てていい〜?」
  っ□

(; ^ω^)「ダメーー。一人でウロウロしちゃ」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーー……」
  っ□

(; ^ω^)「すぐに行くお」

ξ;゚⊿゚)ξ「……はーい」
  っ□

ξ;゚⊿゚)ξっ” ガチャ…
  っ□

658 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:04:32 ID:Z6shB1GU0


  バタン……


(; ^ω^)

(; ^ω^)” カツカツ……

(^ω^ ;) キョロキョロ

(; ^ω^)


【ζ(゚ー゚*ζ】
【 Dere D : typeA.Luna Marian : Aristotle 】


(; ^ω^)「あったお」

(; ^ω^)っ” ガチ…

(; ^ω^)

(; ^ω^) シュゥゥ…
  っロ-”


  ガチン……


.

659 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:05:15 ID:Z6shB1GU0
(; ^ω^)

(; ^ω^) ガチャ…
  っ”



  γ⌒ヾ ;;,,
  廴o ♀   _,=キ=、_,;;;,,._
    `'"`   ;;,,,メ       ∞、
              、_ノ   _,;;;,,.
               ,,,



(; ^ω^)

(; ´ω`)

( ´ω`)

( ´ω`) バタン…
  っ”



………
……


660 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:05:56 ID:Z6shB1GU0
ξ゚⊿゚)ξ「お母さんいなかったねー……」
  っ□

( ^ω^)「そうおねー。もしかしたら、お母さんたちも南に行っちゃったかもしれないお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」
  っ□

( ^ω^)「南を目指すかお〜……、それしか無いお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん……」
  っ□

( ^ω^)” カツカツ…

ξ゚⊿゚)ξ「会いたいなぁ」
  っ□

( ^ω^)っ”「おっおっ、こっちおいでお」

ξ゚⊿゚)ξ”「うん」 カツカツ…
  っ□

( ^ω^)” カツカツ…

ξ゚⊿゚)ξ” カツカツ…
  っ□

661 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:06:41 ID:Z6shB1GU0
ξ゚⊿゚)ξ”「お母さんにあったら、シチュー作ってもらう〜」 カツカツ…
  っ□

( ^ω^)”「おっおっ、そうかお〜」 カツカツ…

ξ゚⊿゚)ξ”「うん。お話もいっぱいすることあるんだー」 カツカツ…
  っ□

( ^ω^)”「そうだおねー……」 カツカツ…

ξ゚⊿゚)ξ”「うんー……」 カツカツ…
  っ□

( ´ω`) ピタ…

ξ゚⊿゚)ξ「?」
  っ□

( ´ω`)” ギュ…
  っ

ξ;゚⊿゚)ξ「……??」
  っ□

( ´ω∩) 
  っ

662 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:08:36 ID:Z6shB1GU0














                               /⌒ヽ:
                        :<>ノハヘ ` )::
                          っ ξ;゚⊂.)::
                         ( (__ノ |. |
                        </_ハ□_)






                 43.フォン・ブラウン → 44.秋の海











.

663 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 18:50:57 ID:gOid8GQU0

辛いな 辛い

664 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 20:02:38 ID:S/PBBjM.0
おつ

665 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 20:59:15 ID:ehqtif460
乙……

666 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/21(金) 22:58:50 ID:UFaixMkY0

辛いな…

667 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/22(土) 07:54:09 ID:1w4t8JDo0

泣く

668 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/22(土) 23:50:42 ID:wzhkEwmc0











        
     
     
                              どこかの星にあった海

                                  男と少女のふたり旅

                                さわさわ揺れる 綺麗な穂

                             どこかの星の 豊かな季節



                                 44.秋の海











        
     
     
.

669 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/22(土) 23:51:40 ID:wzhkEwmc0


  さわさわ……
            さわさわ……


ξ゚⊿゚)ξ「わー。植物いっぱいだねー」

( ^ω^)”「おー……。でも緑じゃないお……」


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「なんていう植物なの〜?」

( ^ω^)”「さぁー……。赤の葉っぱの植物なんて見たことないお……」

ξ゚⊿゚)ξσ「あっちは茶色だよ」


  さわさわ……
            さわさわ……


( ^ω^)”「なんだか風に揺れて気持ちよさそうだおー……」

670 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/22(土) 23:55:08 ID:wzhkEwmc0
ξ゚⊿゚)ξ「なんか涼しいねー」

( ´ω`)”「おっおっ。良い宇宙の風だお。風の匂いも、なんだか独特だお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「匂い〜?」

( ´ω`)”「そうだお。なんだか、懐かしいような、胸が締め付けられるような、そんな匂いだお」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ´ω`)”「おっおっ。そうかお」


  ギィコ……
       ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξっ”

( ^ω^)「お……。植物触りたいのかお?」

ξ゚⊿゚)ξっ”「うん」

(; ^ω^)「危ないから僕が取ります」

671 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/22(土) 23:55:40 ID:wzhkEwmc0
::(; ^ω^)っ” ソーー

       /彡
(; ^ω^)っ| むんず

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーーーーーーー」

         /彡
( ^ω^)っ|「およ……。これ、人工物だお」

ξ゚⊿゚)ξ「偽物?」

( ^ω^)「そうそう、偽物だお」

ξ゚⊿゚)ξ「えーー……」

( ^ω^)「多分、この植物はぜーーーーーーーーんぶそうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^)”「きっと、誰かが意図的にこれを配置してるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

672 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/22(土) 23:56:29 ID:wzhkEwmc0
( ^ω^)”「さー……。この雰囲気を作りたかったからじゃないかな……」

ξ゚⊿゚)ξ「へぇー……」

( ^ω^)”「そうそう、ツンちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「何〜?」

( ^ω^)”「ツンちゃんは季節って知ってるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「知らない」

( ^ω^)”「おっおっ。そうだおね」

ξ゚⊿゚)ξ「季節ってなに?」

( ^ω^)”「さむーい時期とか、あつーい時期とか、色んな気温の時期があるんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へー……」

( ^ω^)”「その時期によって、生活や、風景が変わっていくんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)”「とある星にそういうのがあったんだお」

673 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/22(土) 23:58:07 ID:wzhkEwmc0
ξ゚⊿゚)ξ「ここは普通の季節?」

( ^ω^)”「おっおっ、どうだろうかお。少なくとも、ツンちゃんが育ったアリストテレスは冬の季節だお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)”「さむ〜〜〜いからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「寒いと冬なの〜?」

( ^ω^)”「そうだお。水が凍って、みんなが優しくなるのが冬の季節だお」

ξ゚⊿゚)ξ「だからみんな優しかったのかー」

( ^ω^)”「寒いと、あったかさを求めたり、与えたりするもんだお」


  ギィコ……
            ギィコ……
                   さわさわさわ……

 ザーーーーーーーーーーーーーー……


ξ*゚⊿゚)ξ「おーーーーーーー……」

( ^ω^)”「植物が風になびいて、波みたいになってるお……」

674 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/22(土) 23:59:09 ID:wzhkEwmc0
ξ*゚⊿゚)ξ「凄いねー」

( ^ω^)”「金色の波だお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「綺麗な季節!」

(*^ω^)”「おっおっ。間違いないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「綺麗な季節はなんて言うの〜?」

(*^ω^)”「ん〜〜〜、難しい質問だお〜〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「がんばってー」

(*^ω^)”「あえて言うなら、秋って季節かもしれないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「じゃあここは秋だねー」

(*^ω^)”「そうだおね。ここは秋って事にしますかお」



  さわさわ……
            さわさわ……



.

675 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 00:04:21 ID:fzj.pYb.0
ξ*゚⊿゚)ξ「あ、お花!」

( ^ω^)「お? どこだお?」

ξ*゚⊿゚)ξσ「そこ」

( ^ω^)「おーーーー……。紫色の植物だお」

ξ*゚⊿゚)ξ「綺麗だねー」

( ^ω^)「なんだか、淡く光ってるようだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「星みたいだね」

( ^ω^)”「おっおっ。星に囲まれてしまったおね」


  ギィコ……
           ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「これって南に行ってるの?」

( ^ω^)”「そうだお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「南はどんな季節かなー」

676 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 00:05:55 ID:fzj.pYb.0
( ^ω^)”「どうだろうかおー。ほんのちょっぴり寒くなるかも知れないおね」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうなの〜?」

( ^ω^)”「でも、日がよく当たる場所だったら、ほんわりと暖かいと思うお」

ξ*゚⊿゚)ξ「へ〜〜〜」

( ^ω^)”「ま、行ってみなきゃ分からないおねー」

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「お〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「みんなはさー。寒くなってる場所かなぁ」

( ^ω^)”「南の人たちかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「お〜〜……。きっと結構南だと思うから、寒くなってると思うおー……」

ξ*゚⊿゚)ξ「そっかー。アリストテレスと一緒だね」

( ^ω^)”「あ、そうだおね。冬の季節だお」

677 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 00:06:24 ID:fzj.pYb.0
ξ*゚⊿゚)ξ「じゃあ安心だね」

( ^ω^)”「何がだお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「だって、お母さんは冬に慣れてるもんね」

( ^ω^)”「あ〜、なるほどお。そうだおね!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」


  さわさわ……
        さわさわ……


ξ*゚⊿゚)ξ「植物、みんなに見せたいね〜」

( ^ω^)”「人工物だけど、すごく綺麗だおね」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

( ^ω^)”「でも、きっとここの場所を知ってる人も居るかもしれないお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「どーしてー?」

( ^ω^)”「みんなが南に向かってから、結構時間が経ったしね。元気いっぱいになって、色々と探検してると思うお」

678 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 00:07:05 ID:fzj.pYb.0
ξ*゚⊿゚)ξ「そっかーーー」

( ^ω^)”「それに、ここを通って行った可能性も高いお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうだねーー。はやく着かないかなー」

( ^ω^)”「みんな、ツンちゃんの事、歓迎してくれると思うお」

ξ*゚⊿゚)ξ「おじちゃんは〜?」

( ´ω`)”「僕のことはどうだろうなー」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ´ω`)”「いやぁ、よそ者だし」

ξ゚⊿゚)ξ「よそ者じゃないよ」

(*´ω`)”「おっおっ。ありがとうお」


 ギィコ……
      ギィコ……


.

679 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 00:08:03 ID:fzj.pYb.0
ξ゚⊿゚)ξ「あとどのくらいで着くかなぁ……」

( ^ω^)「……ん〜〜〜。ここを超えたらもう一つ海があるのかな?」
 っ[   ]

ξ゚⊿゚)ξ「そこ超えたらつく〜?」

( ^ω^)「どうだろうかお……。そこの近くに小さな街がありそうだお……」
 っ[   ]

ξ゚⊿゚)ξ「そこかなぁ……」

( ´ω`)「これは昔の地図だから、みんながいる場所は乗ってないお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーー……」

(; ´ω`)「おっおっ。大丈夫大丈夫。なんとかなるお」

ξ゚⊿゚)ξ「ホントかなー……」

(; ´ω`)「南の果てまで行けば、嫌でも見つかっちゃうんだから」

(; ´ω`)”

  ギィコ……
      ギィコ……


.

680 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 00:09:32 ID:fzj.pYb.0
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅーん」

(; ´ω`)”「まあ僕を信じてお」

ξ゚⊿゚)ξ「もし無かったら〜?」

( ´ω`)”「そうだおねー……。僕と地球でも、見に行くかお? もちろん内緒でこっそり」
                                                                        ★☆
ξ*゚⊿゚)ξ「地球!! 行く!!」                                                   ★ヾ★☆
                                                                     ★ゞ☆i;;☆★☆
( ^ω^)「もしもの話だお。きっと大丈夫だお。落ち着くんだお〜」                           ☆★ゝ★☆;;r-★☆★/ 
                                                                ★★☆★☆★/☆★☆r','★☆★☆
ξ*゚⊿゚)ξ「約束!」                                                     ☆★☆★☆★★☆ゞ☆★☆ 
                                                             ★☆★ヾ★☆★i☆★★★☆ノノ☆★
(*^ω^)「はいはい、約束だおー」                                        ☆★☆ゝ-、☆★. /, - 、☆★ヾ☆★☆★☆★
                                                              ★☆-★/☆★i. /;r‐☆★- 、_ノノ__☆★☆  
   ギィコ……                                                      ☆★☆ゞヽlii,l./;/   ☆★‐★-ー★☆
                                                                ★☆ ヽ!ii;!,;/     ☆★☆★
              ギィコ……                                                   !i;,!/
 ギィコ……                                                              ノi;;l
        ギィコ……                                                        /i,;/
                                                                    ,'i;;/,
                     ギィコ……                                            /i;;/ 
                                                                 ノwjノ
   ヾ从//"      /    /⌒ヽ      ,.      ヾ从//" /彡  彡/彡/  ヾ从//"      /彡ヾ从//"ノ        /"/彡/彡彡/彡   
  从//"ヾ从//"/彡/彡/彡 (*^ω^)    <>ノハヘ 从/ /彡/彡/彡/彡/彡/彡ヾ从//"/彡/彡/彡/彡/彡ヾ从//"ヾ从//"/彡/彡/彡/彡/
  ヾ'./ ,/ ヾ'./ ,/ ,/ ,/  ._( つ\___ξ*゚⊿゚)ξ_/: .//: // / ,/ ,/ ,/ ヾ'./ ,/ ,/ ,/ ,/ ,/ ,/  ヾ'./ ,/ ヾ'./ ,/ ,/ ,/ ,/ ,/ 
゚∵:  o・:゚゚   ゚   〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: >゚))))彡 . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o  >゚))))彡・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 

                                 44.秋の海 → 45.春の海

681 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 00:10:15 ID:fzj.pYb.0
残り5話

682 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 01:01:59 ID:HtSPxoRc0
おつ 終わりが読めないな

683 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 06:12:28 ID:hC15vnF20

最後はどうなるんだ

684 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:20:01 ID:KW8jThC20

ツンとの会話が切ない……

685 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:48:25 ID:fzj.pYb.0
   











        
     
     
                             どこかの星にあった海

                                  男と少女のふたり旅

                            ピンクの花が ひらひら散って

                           どこかの星の 希望の季節



                                    45.春の海











        
     
.

686 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:49:08 ID:fzj.pYb.0
( ^ω^)”「おー……。今度は木ばかりなってきたお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「ピンク色!」

( ^ω^)”「おっおっ。そうだおねー。ひらひらと舞ってなんだか不思議なところだお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「綺麗だね〜」

( ^ω^)”「そうだおねー……。なんだか儚いお〜」


  ギィコ…… 
          ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「なんでひらひら落ちてくるのかなぁ」

( ^ω^)”「何でなんだろうかお……。もうおしまいだからかな」

ξ*゚⊿゚)ξ「何が〜?」

( ^ω^)”「植物の命だお」

687 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:49:41 ID:fzj.pYb.0
ξ゚⊿゚)ξ「植物死ぬの?」

( ^ω^)”「そうだおー。植物だって、死んじゃうんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で?」

( ^ω^)”「生き物だからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へー……」

( ^ω^)”「生き物は、みーーーんな死んじゃうんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「おじちゃんも?」

( ´ω`)”「そうだお。僕みたいなやつは、すぐに死んでしまうんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーー!! やだ!」

( ´ω`)”「おっおっ、ありがとうお……」

ξ;゚⊿゚)ξ「死なないよね?」

( ´ω`)”「まだあと50年は生きるつもりです」

688 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:51:37 ID:fzj.pYb.0
ξ゚⊿゚)ξ「50年って長い〜?」

( ^ω^)”「長いお〜〜〜〜」

ξ゚⊿゚)ξ「どんくらい?」

⊂( `ω´)⊃”「こんぐらいだおーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「長い!!」

( `ω´)「そうだお。僕はこんくらい長生きしちゃうんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「すごいね〜」

( ^ω^)「おっおっ。長生きしなきゃ、僕の気が済まないんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)「死んだお友達の分まで生きなきゃいけないからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「へー」



  ギィコ……
     ギィコ……


.

689 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:53:14 ID:fzj.pYb.0
ξ゚⊿゚)ξ「命令されたの?」

( ^ω^)”「おっおっ。そういうことじゃないんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」


  ひらひら……
            ひらひら……


( ^ω^)「……あ。これも人工物みたいだお」
  っ`

ξ゚⊿゚)ξ「偽物!」

( ^ω^)「そういうことだおー。これも誰かが配置したものなんだお、多分」

ξ゚⊿゚)ξ「騙されたー」

( ^ω^)「やった人は騙す為にやったわけじゃないと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーー……」

( ^ω^)「みんなを楽しませる為にやったんだお〜」

690 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:54:16 ID:fzj.pYb.0
ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^)「ほら、ひらひらピンクが舞ってすごく綺麗だお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)「みんなに綺麗だなーって思って欲しかったんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「やられたー」

(*^ω^)”「おっおっ、やられたおね」


  ギィコ……
        ギィコ……


( ^ω^)”「きっと、さっきの場所もここも、同じ人が作ったんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなんだー」

( ^ω^)”「きっとそうだお」



  ひらひら……
          ひらひら……



.

691 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:55:07 ID:fzj.pYb.0
ξ゚⊿゚)ξ「これはさー」

( ^ω^)”「お〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「綺麗だから、秋の季節?」

( ^ω^)”「んー、綺麗だけど色のうすーい感じがするから……。多分春だお」

ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜」

(*^ω^)”「おっおっ。本当かどうかはわからないけどね」

ξ゚⊿゚)ξ「いい季節?」

(*^ω^)”「それはもういい季節だと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

(*^ω^)”「なんだか、新しい気持ちになれる季節だお」

ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」

(*^ω^)”「おっおっ。わかんないおね」

692 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:55:55 ID:fzj.pYb.0


  ひらひら……
             ひらひら……


ξ゚⊿゚)ξ
  っ`

( ^ω^)「おお」

ξ*゚⊿゚)ξ「取れた!」
  っ`

( ^ω^)「お見事だお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「すべすべしてるね〜」
  っ`

( ^ω^)「ホンモノがスベスベしてるかどうかはわからないけどね」

ξ*゚⊿゚)ξっ”「いっぱい取る」

( ^ω^)「集めるのかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」
  っ`

693 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:56:37 ID:fzj.pYb.0
( ^ω^)”「袋いるかお〜?」 ゴソゴソ

ξ*゚⊿゚)ξ「いる!」

( ^ω^)「はい」
  って)

ξ*゚⊿゚)ξ「いっぱい集まったら呼ぶね」
  って)

( ^ω^)「お。なんか張り切っちゃってるお」

ξ*゚⊿゚)ξっ”「集中するから話しかけないで」

( ^ω^)「ありゃ、それは失礼しましたお」

( ^ω^)”


 ギィコ……
         ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「お〜、取れる〜」
  っ`

694 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:59:09 ID:fzj.pYb.0
( ^ω^)”「どうだお? 順調かお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「あと二倍取る!」

( ^ω^)”「凄い凄い。これはプロになれるお」

ξ゚⊿゚)ξ「プロ〜?」
  って)

( ^ω^)”「そうだお。ひらひらを取るプロだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「なるよ」
  って)

(*^ω^)”「頼もしい限りだお」


  ギィコ……

          ギィコ……

  ひらひらひらひら……


ξ*゚⊿゚)ξ「いっぱいになった」
  って)

695 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/23(日) 23:59:56 ID:fzj.pYb.0
(*^ω^)「お〜〜。凄く早いお〜〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「みてみて〜〜〜」
  って)

(*^ω^)「わ。なんだか夢が詰まってるようだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「これねー、あげるんだ〜」
  って)

( ^ω^)「おー……。お母さんかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよ」
  って)

( ^ω^)「それはいいことだお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんねー、綺麗なのすきだからねー、喜ぶよ!」
  って)

( ^ω^)「腰抜かしちゃうかもしれないおね」

ξ*゚⊿゚)ξ「腰抜かすって?」
  って)

( ^ω^)「どわぁ、びっくり仰天だお」

696 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/24(月) 00:00:38 ID:Z6qc9nD20
ξ;゚⊿゚)ξ「びっくりするの?」
  って)

( ^ω^)「おっおっ。嬉しいのびっくりだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「嬉しくてびっくりするの?」
  って)

( ^ω^)「そうだおー。怖くてびっくりとはちょっと違うんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「嬉しいならいいかな」
  って)

( ^ω^)「嬉しい場合はビックリさせればビックリさせるほど良いおー」

ξ*゚⊿゚)ξっ”「じゃあもっと取る!」
  って)

697 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/24(月) 00:01:17 ID:Z6qc9nD20
   ひらひら……
                      ひらひら……
                  ひらひら……
                 
                                ひらひら……
ヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞヾ;ゞヾ;;;
; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;ゞ:.; ;ヾ ; ;ゞ ;
ゞ:ヾヾ.: ; ;ヾ ; ; :ヾゞヾ., .ゞヾゞ;ゞヾ;ゞゞ;ゞ   `  `
,,ヾ ;";ヾ; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ "ヾ;ヾ ;:,"   `
; ;ゞ ;" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ "" ゛;"; ヾ:.;゙,;゛;:.゛  ゛      `   `      `    `
" ;ヾヾ ; ; ヾ ;ゞヾ; ;ゞ ;" "ヾ ; ;"/" ヾ ;ゞ ;" "ヾ ; ; ;       `
ゞヾ;ヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノヾ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ヾ; ; ; ヾ゛; ;ヾヾ,; ゙,,:.ヾ  `          `
ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ; ヾ゛;;ヾ ;ヾ ;" "ゞ ; ; ; ヾ ;;; "ヾ;ヾ;   `        `    `   `   `      `    
ヾ:.y.ノヾ ; ;ゞ ; ;ヾ;;  ;" "ヾ; ; ; ゞ゛;ヾ:.y.ノヾ ; ;ヾ ; ;ヾ ;" "ヾ; ; ; ヾ゛;    `     `
:ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;:_/ヾ ;" "ゞ; ; ; ヾ゛;ヾ:.y.ノヾ ; ;ヾ ; ;ヾ ;""ヾ;    `      `
"ゞ ; ;";;;;""ゞヾ:;;_;/"ゞ ; ;"/" ヾ ;ゞ ;" "ヾ ; ; ;                     `    `        `     `
 ;;;;;; ; ;ゞ;;ノ;ノ″    `     `                                      `    `
:;;; ;;;;.....:::/                         `     `
;....;;;::::;i;..ii|   ひらひら…… `        `    `
:::: ;;;..;.ii:i|       ひらひら……              `   `   
::..;;;.::.. :ii|                  /⌒ヽ      ,.
::;...;;:..;i...iii|               (*^ω^)   <>ノハヘ              `    
:..;;;.;;;.:;:;i.;ii|           _( つ\___ξ*゚⊿゚)ξっ”
゚∵:  o・:゚゚   ゚    〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                                 45.春の海 → 46.シッカルト

698 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/24(月) 08:05:58 ID:rryCkmQA0

続きが気になる

699 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/24(月) 11:23:39 ID:wrTXjk.g0

お母さんを喜ばせたいツンちゃんが健気でならない

700 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/24(月) 11:24:35 ID:n7ed7W620
一気に読んだ、乙
どうなるんや…

701 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/24(月) 16:18:57 ID:DDCtcfTQ0
乙です

702 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:24:57 ID:3prWrzog0










        
     
     
                               最後の人の最後の街

                                  男と少女のふたり旅

                                みんなの希望はとどかずに

                                しらない 病気で 星になって



                                    46.シッカルト










        
     
     

.

703 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:25:35 ID:3prWrzog0
( ^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ _ _)ξ イジイジ…
  っ”

( ^ω^)「……お」
  _,
( ^ω^)
  _,
( ^ω^)「街だお……」

ξ´⊿`)ξ「まち〜」

( ^ω^)「およ。寝てなかったのかお」

ξ´⊿`)ξ「寝てないよ」

( ^ω^)「俯いてたから、寝てるのかと思っちゃったお」

704 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:25:52 ID:3prWrzog0
ξ゚⊿゚)ξ パチ…

ξ゚⊿゚)ξ「あ。街」

( ^ω^)「小さな掘っ立て小屋が何軒かあるお……」

ξ゚⊿゚)ξ「みんないるかなぁ……」

( ^ω^)「どうだろうかお。あんまりにも小さすぎるお。街というか、開拓地みたいな感じだおね……」

( ^ω^)”


   ギィコ……
         ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「行くの〜?」

( ^ω^)”「おっおっ。何かあるかも知れないお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。出発ーーーーーーーーー」

( ^ω^)”「出発ーーーーーーーーーーー!」

………
……


705 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:26:19 ID:3prWrzog0
( ^ω^) キョロキョロ

(^ω^ ) キョロキョロ

(^ω^ )「思った通り、ただの廃屋が連なってるだけだお」

ξ゚⊿゚)ξ「何もないねー」

( ^ω^)「んーそうみたい」

( ^ω^)っ” ガチャ…

( ^ω^)っ「うん。目ぼしいものはなさそうだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^)っ” バタン

( ^ω^)「戻りますか」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。退却ー」

( ^ω^)「退却ーー」

706 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:26:43 ID:3prWrzog0
( ^ω^)” テクテク…

( ^ω^)っ” ガチャ…

ξ゚⊿゚)ξ「まだ見るの〜?」

(; ^ω^)っ「手の届くところだけは見ようかなと……」

ξ゚⊿゚)ξ「あっそ」

(; ^ω^)っ” バタン

(; ^ω^)「それで何かあれば嬉しいじゃないかお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(; ^ω^)” テクテク…

(; ^ω^)っ” ガチャ…


  γ⌒ヾ;;
  廴o ♀ 、,_,
    `'"` マ||マ、_,_;;;,,
     l;;,,.


(; ゚ω゚)っ

707 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:27:56 ID:3prWrzog0
ξ゚⊿゚)ξ「どーしたの〜?」

(゚ω゚ ;)っ「お? なんでもないお。ちょっと、ツンちゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

(゚ω゚ ;)っ「ほんのちょっとだけそこで待っててくれるかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーー……」

(^ω^ ;)っ「ほんのちょびっとだお」

ξ゚⊿゚)ξ「別にいいよ」

(^ω^ ;)っ「ありがとうおー。すぐに戻るお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(; ^ω^)っ”  バタン……


  γ⌒ヾ;;
  廴o ♀ 、,_,
    `'"` マ||マ、_,_;;;,,
     l;;,,.



.

708 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:28:24 ID:3prWrzog0
(; ^ω^)「……綺麗なまんまだお」

(^ω^ ;) 

(^ω^ ;)「お……」

(; ^ω^) バサ……
  っ|三| ||


【 We decide here 】
  (ここに決める)


(; ^ω^)「……?」
  っ|三| ||


【 No particular problem. Can live 】
(問題は見当たらない。生きていけるだろう)


(; ^ω^)「日記かお……?」
  っ|三| ||

.

709 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:28:52 ID:3prWrzog0
【 Is going well 】
  (順調だ)


(; ^ω^)  ペラ……
  っ|三| ||” 


【 Perhaps, it may be a love 】
  (恋をしたかもしれない)


(; ^ω^)「……簡略すぎるお」
  っ|三| ||


  γ⌒ヾ;;
  廴o ♀ 、,_,
    `'"` マ||マ、_,_;;;,,
     l;;,,.


(; ^ω^)「この人が書いたのかな……」
  っ|三| ||


.

710 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:29:16 ID:3prWrzog0
【 Sea good 】
(海はいいな)


(; ^ω^)
  っ|三| ||” ペラ……


【 Physical condition of Penisasu seems not good 】
     (ペニサスの具合が良くないらしい)


(; ^ω^)
  っ|三| ||


【 Physical condition of Miceli seems to be good. Was good. 】
      (ミセリは大丈夫だそうだ。良かった)


(; ^ω^)
  っ|三| ||” ペラ……


【 And beware 】
 (気をつけよう)



.

711 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:29:58 ID:3prWrzog0
【 Penisasu died. Was suddenly 】
 (ペニサスは死んだ。急なことだ)

(; ^ω^)
  っ|三| ||


【 Rare disease is horrible 】
 (奇病は恐ろしいものだ)

【 I'm worried about Miceli 】
    (ミセリが心配だ)

【 Old man died. Seems to be the rare disease. 】
   (じいさんが死んだ。奇病だったそうだ)

【 Half have complained of poor physical condition. Adults say it's serious. 】
      (半分は具合が悪いという。大人は深刻だという)

【 Not sleeping 】
  (寝れない)

【 Tired 】
 (疲れた)


.

712 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:30:23 ID:3prWrzog0
(; ^ω^) 
  っ|三| ||” ペラ……


【 The doctor is dead 】
  (医者が死んだ)

【 I did the cold sleep, but the result is this. Fucking 】
  (コールドスリープまでして、結果がこれか。クソが)

(; ゚ω゚) 
  っ|三| ||

(; ゚ω゚)「まさかここなのかお」
  っ|三| ||


【 Miceli is died 】
(ミセリが死んだ)


(; ゚ω゚)
  っ|三| ||” ペラ……

(; ゚ω゚)「え……。ここまでかお? それでどうなったんだお?」
  っ|三| ||

713 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:30:47 ID:3prWrzog0
(; ゚ω゚)
  っ|三| ||” ペラペラペラペラ……

(; ゚ω゚)「……お」
  っ|三| ||


【 Became ill 】
 (発病した)


(; ゚ω゚)
  っ|三| ||


【 I went to throw away the corpse. That sea is creepy 】
   (死体を捨てに行った。あの海は気味が悪い)

【 I just wait for the destruction anymore 】
     (もう滅亡を待つだけだ)

【 At the very least, I want to sink in the swamp along with Miceli 】
      (せめて、ミセリと一緒の沼に沈めて欲しい)

【 Fuck you God 】

714 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:31:26 ID:3prWrzog0
(; ゚ω゚) ペラペラペラペラ……
  っ|三| ||”

(; ゚ω゚)「……終ったのかお」
  っ|三| ||


  γ⌒ヾ;;
  廴o ♀ 、,_,
    `'"` マ||マ、_,_;;;,,
     l;;,,.


(; ゚ω゚)
  っ|三| ||

(; ゚ω゚)「本当に、これで終わったのかお?」

(; ゚ω゚)「じゃあ、本当の本当に、生きてるのはツンちゃんだけなのかお?」



          
                           /⌒ヽ 
                           (; ゚ω゚)
                          ( つと )   
                           と__)__)
                                     γ⌒ヾ;;
                                 |三| ||     廴o ♀ 、,_,
                                      `'"` マ||マ、_,_;;;,,
                                        l;;,,.

                        46.シッカルト → 47.卓越の海

715 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:34:05 ID:l/Ic6rOs0

すごく嫌な感じがしてドキドキしてる
希望の残る終わりが来るといいな……

716 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 01:51:19 ID:sUMcNzV60
乙 早く続きが読みたくなる

717 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 13:03:41 ID:Q1fx2QBs0

これからどうなるんだろう…

718 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:37:41 ID:3prWrzog0









        
     
     
                                 強い光の、神秘の海

                                  男と少女のふたり旅

                                 星も海も全部が輝いて

                               光の世界へ 飛び込んだよう



                                   47.卓越の海









        
     
     
.

719 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:38:27 ID:3prWrzog0
( ^ω^)”


  ギィコ……
       ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「お〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「こっちって南〜?」

( ^ω^)”「そうだおー。南はこっちにしかつながってなくて」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか〜。寒くなってきたねー」

( ^ω^)”「直接太陽の当たらない場所になってきたんだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「へー……」

( ^ω^)”「でも、ほら。星がキレイに見えるお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

720 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:39:39 ID:3prWrzog0
( ^ω^)”


  ギィコ……
       ギィコ……


( ^ω^)”「……ん?」

( ^ω^)
  っ[   ]

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの?」

( ^ω^)「なんか方向間違えたかなと思って……。明るくなってきたお」
  っ[   ]

ξ゚⊿゚)ξσ「あっちとかキラキラだねー」

( ^ω^)「おー……。本当だおー……。なんだろう……」


       ザッパーーーーーーーーン……


(  ^ω^)

ξ*゚⊿゚)ξ「何か凄い大きいのいたね!」

721 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:41:00 ID:3prWrzog0
(  ^ω^)「宇宙クジラだお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「なにそれー」

( ^ω^)「すご〜〜く珍しい動物だお……、 宇宙の色んな所に行ってもぜんぜん見ることの出来ない動物なんだお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「へーーーーーーー。全速前進ーーーーーーー!」

( ^ω^)”「おっおっ、行ってみるかお!」


  ギィコ……
       ギィコ……


ξ*゚⊿゚)ξ「すごいキラキラ」

( ∩ω`)「照り返しがハンパじゃないお……

ξ*゚⊿゚)ξ「眩しいね〜〜〜」

( ∩ω`)「おーーー。目を開けてらんないおー」


     ザブ……

.

722 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:41:44 ID:3prWrzog0
      。:  . *゚: .。
                  _ ‐- ―- 、_
               /三//'´////,` ヽ、∴。: ゚。
                  /三三三//////////`ヽ、
              /三三三三////////////`ヽ、            ザバァァ……
             {三三三'/////////////////`ヽ、゚∵o:。
             ヾ三三//////////////////////`ヽ、
                  \三'/////////////////////////ヽ
               ゚: .。:\三/////////////////////////\゚: 
      :                \//////////////////////////ハ
                     :  \_∠`ヽ、///////////////////∧
                      :. : . `ヽ、` ヽ、'///////////////∧
           :             :.  :`ヽ、 `ヽ、//////////////i . :
                        : : .  :.. `ヽ、 >≦=-///ヾ .,'|: .゚ ・     
                        :.     //゛/``//////`´/,}
                              /'゙ _ ===ミ////////!. .
                             _/'// /iヾ゙゛ヽ////////ヾ
                       ヾ、_≠'´ : . . {/l///////////l//i
                         : : : : : .: :.∨l///////////ヽ、l
           .    :            : :.:. : .:. !'///////// : ; :
          :            : . : : : : : : . :.:.: :.:.:′//////: :   o・。 ゚: .゚ ・     。
                       ゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     

ξ*゚⊿゚)ξ「……わあーーーーーーーーー」

( ^ω^)「おお……」


  ザッパーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


ξ*>⊿<)ξ” ゆらゆら

ξ*>⊿<)ξ”「揺れる〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

( ^ω^)”「凄いお……。神々しい姿だお」

ξ*>⊿<)ξ”「大きいーーー。動物の中で一番大きい!!」

723 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:42:40 ID:3prWrzog0
( ^ω^)「おっおっ。あれが生き物かどうかは諸説あるんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「諸説って?」

( ^ω^)「いろ〜〜〜んな考え方があるってことだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「へーーー」

( ^ω^)「でも、あれはコスモゾーンだって説が有力なんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「なにそれ」

( ^ω^)「んーーーー……。宇宙の意思が集まったものだお。それが生き物のようになってるんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「へーーー……」

( ^ω^)「噂では、人の強い力に引きつけられるっていうお〜」

ξ*゚⊿゚)ξ「よくわかんない」

( ^ω^)「おっ。そうだおね」

724 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:44:02 ID:3prWrzog0


     ザブン……


( ^ω^)「……きっと、みんながあのクジラを見せてくれたんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「そっかーーーー。みんなは近くにいるのかなぁ」

( ^ω^)「おっおっ。いるお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ホント?」

(*^ω^)「ホントホント」



      ざぶ……
                   _____________
        ,,rzz;;;;;;;;;ニ二三´三三三三三三三三三三三三ミニぇ、.......
      ~~            ~~         ~~~~~~~     ~~~



ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、近寄ってくるよ」

(*^ω^)「お……本当だお」

ξ*゚⊿゚)ξ「何するのかな〜」

725 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:44:31 ID:3prWrzog0
(*^ω^)「さあ……」


  シャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


ξ*゚⊿゚)ξ「わーーーーーーーー!! 水が飛んだよ!!

(*^ω^)「お〜〜〜……。吹き上げてるおーーー……」

ξ*>⊿<)ξ「降ってくる」

(*´ω`)「傘のなかに入るんだお」 バッ!
   っ”


  ぼたぼたぼたぼた……!
       ぼたぼたぼたぼた!


ξ*゚⊿゚)ξ「すごい音だねーーーー」

(*^ω^)「こりゃ大粒の雨だお」
   っ

726 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:45:30 ID:3prWrzog0

  ザブン……


ξ*゚⊿゚)ξ「いなくなっちゃったかなー……」

( ^ω^)「海に潜っちゃったんだお」
  っ

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー……」

( ^ω^)「残念だったおね」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「おっおっ、元気だしてお」



  ギィコ……   
        ギィコ……



ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇー、みんな近くにいるんだよねー」

( ^ω^)”「そうだおー」

ξ*゚⊿゚)ξ「もうすぐ着くの?」

727 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:46:24 ID:3prWrzog0
( ^ω^)”

( ^ω^)”「……着かないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーー?」

( ^ω^)”「でもツンちゃんの近くにいるんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「みんな〜?」

( ^ω^)”「そうだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「お母さんも〜?」

( ^ω^)”「……そうだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「いないよ?」

( ^ω^)”「ツンちゃんには見えないかもしれないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「何で?」

( ^ω^)”「僕にも見えないからだお」

728 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:47:00 ID:3prWrzog0
ξ;゚⊿゚)ξ「わかんない」

( ^ω^)”「うん……」

ξ゚⊿゚)ξ「会いたい……」

( ^ω^)”「そうだおね……」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ´ω`)”


  ギィコ……
      ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ´ω`)”「おー?」

ξ;⊿;)ξ「会えない?」 ポロポロ

( ´ω`)

( ´ω`)「そんな事ないお」

ξ;⊿;)ξ「会いたい」

729 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:48:00 ID:3prWrzog0
( ´ω`)「ツンちゃん、こっちおいでお」

ξう⊿∩)ξ グスグス…

( ´ω`)” ぎゅー

( ´ω`)σ「ほら、あのお星様を見てお」

ξう⊿∩)ξ グスグス…

( ´ω`)σ「綺麗な星だお」

ξう⊿∩)ξ グスグス…

( ´ω`)

( ´ω`)「僕は、色んな人とお別れしちゃったお。でも、その人達は僕と一緒にいるお」

ξう⊿∩)ξ” ヒックヒック

( ´ω`)「僕は、その人達と会おうと思えば会えるんだお」

730 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:49:11 ID:3prWrzog0
ξう⊿∩)ξ” ヒックヒック

( ´ω`)「だからツンちゃんも会えるお」

ξう⊿∩)ξ グスグス…

( ´ω`)「目を閉じて、今は会えない人の事を思うんだお。すると、なんだかお星様がその人を見せてくれようとするんだお」

ξう⊿∩)ξ「見えない」

( ´ω`)「そんな事ないお。ツンちゃんが見ようとしてないだけだお」

ξう⊿∩)ξ「見えない、見えない……」 グスグス

( ´ω`)” ぎゅーー……

( ´ω`)「会えなくなんかないお。ツンちゃんと一緒になったんだお」

ξう⊿∩)ξ「いつ〜?」

( ´ω`)「最初からだお。ツンちゃんが生まれた時からだお」

ξう⊿∩)ξ グスグス…

( ´ω`)「ただ、お母さんの姿が見えなくなってしまっただけなんだお」

731 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:49:58 ID:3prWrzog0
ξう⊿∩)ξ グスグス

( ´ω`)「お星様は知ってるお。ツンちゃんが生まれてからずーーーっと見てたんだお。だから、お母さんやみんなと会わせてくれるんだお」

( ´ω`)「ほら、お星様を見てご覧お」

ξう⊿∩)ξ グスグス

ξ;⊿;)ξ

( ´ω`)「ほら、ツンちゃんに向かって降ってきそうだお。ぜーーーんぶ降ってきそうだお」

ξう⊿;)ξ

( ´ω`)「みんなやお母さんの思いが降ってきそうだお」

ξ;⊿;)ξ

( ´ω`)「ツンちゃんがお星様を迎える準備ができたら、きっと見えてくるお」

ξ;⊿;)ξ「どうやったら準備できるの?」

( ´ω`)「しっかり星を見上げる事が出来たらだお」

ξう⊿∩)ξ

( ´ω`)” ギュッ…

732 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/28(金) 23:54:11 ID:3prWrzog0
  .   。  ゚ ゚。 。, .。o ☆ + ,゚。 *。. 。 。 .    。   : .゚・∴。: ゚ .
 ゚ .゚ ゚  。゚ + 。. +。 * 。゚。゚., ,+ 。゚. 。 . .   ,    ,   .     。, ´。.   。 *。 *。. 。 。
゚。゚+゚`, o。。.゚*。゚ 。.゚ 。 ☆+。。゚. ° 。 .   ,  ゚     _ ‐- ―- 、_゚
。. +。 * 。゚。゚., ,+ 。゚. 。                        /三//'´////,` ヽ、∴。: ゚。
☆ + ,゚。 *。. 。 。    ゚: .゚・  。 ゚: .゚・∴。: ゚  /三三三//////////`ヽ、
 *。. 。 。                           /三三三三////////////`ヽ、           
                                  {三三三'/////////////////`ヽ、゚∵o:。
                    +。。゚. °       ヾ三三//////////////////////`ヽ、
                                       \三'/////////////////////////ヽ
                             。。      ゚: .。:\三/////////////////////////\゚: 
       。. 。                                 \//////////////////////////ハ
                                         :  \_∠`ヽ、///////////////////∧
                                         :. : . `ヽ、` ヽ、'///////////////∧∴。: ゚。
           :                                 :.  :`ヽ、 `ヽ、////////、゚∵o:。: .゚ 
                                            : : .  :.. `ヽ、 >≦=-///ヾ .,'|: .゚ ・     
                  : .゚・  。 ゚:                  :.     //゛/``//////`´∴。: ∵o:。o
                                                  /'゙ _o:。∴。: ゚。o:。o゚ o・
                                                 _/'// /iヾ゙゛ヽ////∴。: ゚。  ∴。:
                                          ヾ、_≠'´ : . . {/l//////゚∵o:。o゚  。o゚ o・。 。
                                            : : : : 。o゚ o・。 ゚://///ヽ、l  ゚ o・。 ゚   :o・  ゚: .゚
           .                       :            : :.:. : .:. !'///o・。 ゚: .゚ ・             o:。o゚ o
          :                              : . : : : : : : . :.:.: :.:.:′///゚∵o:。o゚ o・。 ゚: .゚ ・     。
                                          ゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     
                      /⌒ヽ      ,.                                o゚ o・。 。
                    ( ´ <>ノハノヘ              `                         o・。 ゚: .゚ ・
                _( つξう⊿∩)ξ       
〜〜〜 〜〜 〜〜  〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜 .゚o 。 *. 〜〜〜  〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜   〜〜
   ゚。 。,                   . ゚   ,   。     。   .   .
                   ゚。 ゚ 。  ゚.   。  . .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. .  .
 。 .  . .   .     .  。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。  , .。
       ゚  。   ゚  .  +。 ゚ * 。. , 。゚ +. 。*。 ゚.   . . .  .
                        47.卓越の海 → 48.病の海

733 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/29(土) 00:14:22 ID:Egc5GdVc0

悲しいな・・・

734 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/29(土) 00:24:45 ID:p/vHQtRg0


735 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/29(土) 01:17:42 ID:mOnpFDKQ0
おつ ツンも薄々気づいてたんだな

736 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/29(土) 07:11:52 ID:SO/TUtMo0

ブーンも言い出しにくかっただろうな…

737 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/29(土) 22:14:01 ID:VhbiWwLQ0
おつ

今通して泣きながら読んだwww

あと、三角と丸を使ったあのマークは見るたびに怖い!と言うか不安を煽られる、、、
あのマーク作った人は天才だと思う

738 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:42:55 ID:8DFPIBJc0









        
     
     
                             寄っちゃいけない病の海

                                  男と少女のふたり旅

                               知らない病気にやられた人を

                                知らない 海に 捨てました



                                48.病の海









        
     
.

739 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:44:28 ID:8DFPIBJc0

ξ´⊿`)ξ Zzz...

( ^ω^)”


  ギィコ……
          ギィコ……


( ^ω^)「お……。植物……」

( ^ω^)
  っ|三| ||


【 I went to throw away the corpse. That sea is creepy 】
   (死体を捨てに行った。あの海は気味が悪い)


( ^ω^)「……ここかお」


 ザーーーーーーーーーー……
            ザーーーーーーーーーーーー……


.

740 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:45:39 ID:8DFPIBJc0
ξ´⊿`)ξ” むく…

( ^ω^)「お。起きたかお」

ξ゚⊿゚)ξ パチ

( ^ω^)「目が腫れちゃってるお……」

( ^ω^)” ゴソゴソ

( ^ω^)「お薬つけようかお」
  っ”

( ^ω^)っ” ぬりぬり

ξ-⊿-)ξ

( ^ω^)「はい、おしまいだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ここどこー?」

( ^ω^)「お墓だと思うお」

741 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:47:25 ID:8DFPIBJc0
ξ゚⊿゚)ξ「あ、お花浮いてる」

( ^ω^)「いっぱいだおね。綺麗だお」

ξ゚⊿゚)ξ「誰が死んじゃった所?」

( ^ω^)「みんなだお」

ξ゚⊿゚)ξ「みんなって?」

( ^ω^)「最後まで頑張ったみんなだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「お母さんは?」

( ^ω^)「ここにはいないお」

ξ゚⊿゚)ξ「どこにいるの?」

( ^ω^)「おっおっ。ツンちゃんの中だお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか……」

742 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:48:49 ID:8DFPIBJc0
( ^ω^)「多分大丈夫だと思うけど……」

( ^ω^)”「早めに通りすぎるかお」


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「どうして〜?」

( `ω´)”「わるーーーーい病気が潜んでるかも知れないからだお」

ξ゚⊿゚)ξ「どのくらい〜?」

⊂( `ω´)⊃”「こーーーんくらいだお」

ξ゚⊿゚)ξ「おーーーー……」

( `ω´)「ツンちゃんなんか小指程度でノックダウンなくらい悪い病気なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「ノックダウンしないよ」

( ^ω^)「おっおっ。ツンちゃんは強いもんね」

743 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:50:03 ID:8DFPIBJc0
ξ゚⊿゚)ξ「うん」

( ^ω^)”「とりあえず、用心に越したことは無いって事だお」


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「お〜〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「どこいくの〜?」

( ^ω^)”「南だお」

ξ゚⊿゚)ξ「みんないないのに?」

( ^ω^)”「そうだお〜」

ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)”「何もしないより、動いたほうがいいからだお」

744 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:51:37 ID:8DFPIBJc0
ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ^ω^)”「そうだお。僕たちは動けるんだから、動くのが一番だお」

ξ゚⊿゚)ξ「へー……」


  ギィコ……
          ギィコ……


ξ゚⊿゚)ξ「南には何があるかなぁ」

( `ω´)”「内緒ーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーー!!」

(*^ω^)”「おお。やっと元気でたかお〜?」

ξ;゚⊿゚)ξ「元から元気だよ」

(*^ω^)”「おっおっ。そうだったおね、ごめんお」

745 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:53:21 ID:8DFPIBJc0
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

(*^ω^)”「なんだおー?」

ξ;゚⊿゚)ξ「何で内緒なの〜?」

(*^ω^)”「これから見るんだからいいじゃないかお」

ξ;゚⊿゚)ξ「知りたい」

(*^ω^)”「僕もわからないお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーー……」

(*^ω^)”「でも、それを知るには動いて確かめるしか無いんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「あー、そっかー」

(*^ω^)”「動いてると、生きてるって感じがするお」

ξ゚⊿゚)ξ「そう〜?」

(*^ω^)”「そうだお。自分の力で動いて、何かを見つけるんだお。こんなに素晴らしいことはないお」

746 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:54:23 ID:8DFPIBJc0
ξ゚⊿゚)ξ「へー」

(*^ω^)”「ほらー、ツンちゃんも今まで色んな事を見つけてきたでしょ?」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(*^ω^)”「えーっと、女神様とかー、泡の海とかー、植物とかー」

ξ*゚⊿゚)ξ「遊園地もあるよ」

(*^ω^)”「おっおっ。ほら、こんなにいっぱい素敵なものを見つけたお」

ξ*゚⊿゚)ξ「おーーーーーー」

(*^ω^)”「ってことで、南に行くんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん。出発ーーーーーーーーーーーー」

(*^ω^)”「出発だおーーーーーーーーーーー!」

747 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:56:10 ID:8DFPIBJc0
( ^ω^)「あ、でもその前に」

ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの?」

( ^ω^)” ゴソゴソ

( ^ω^)”「うーんとね」 ゴソゴソ

( ^ω^) キラ…
  っ。+

ξ*゚⊿゚)ξ「綺麗ー……」

( ^ω^)「これは、僕の宝物だお」
  っ。

ξ*゚⊿゚)ξ「おーーー……」

( ^ω^)「とっても珍しい宝石なんだおー。とある人から貰ったんだお」
  っ。

ξ*゚⊿゚)ξ「いい人!」

( ^ω^)「おっおっ。まあまあいい人だったお、まあまあ」
  っ。

748 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:57:10 ID:8DFPIBJc0
ξ*゚⊿゚)ξ「何で貰ったの〜?」

( ^ω^)「形見だお。病気で死んじゃったんだお」
  っ。

ξ゚⊿゚)ξ「死んじゃったのかー」

( ^ω^)「そうだお。良く分からない病気だったおー。宇宙病ってのは怖いお。種類がありすぎて、全然分からないんだお」
  っ。

ξ゚⊿゚)ξ「へー……」

( ^ω^)「……とまあ、そういう人から貰ったものだから、思うことがあって。これをこの海にあげるお」
  っ。

ξ゚⊿゚)ξ「あげちゃうの?」

( ^ω^)っ。「ほい、あげた」


  ちゃぷん……


ξ;゚⊿゚)ξ「あーーーーーーーーーーーーー……」

749 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:58:11 ID:8DFPIBJc0
( ^ω^)「おっおっ。みんなで見たり触ったりしてくださいお」

( ^ω^)”


  ギィコ……
        ギィコ……


ξ;゚⊿゚)ξ「勿体無いーー」

( ^ω^)”「そんな事ないおー」

ξ;゚⊿゚)ξ「何で〜?」

( ^ω^)”「本当の価値は、その目的にあるからだおー」

ξ;゚⊿゚)ξ

ξ;゚⊿゚)ξ「?」

( ^ω^)”「使い方次第って事だお」

ξ;゚⊿゚)ξ「えー、でも勿体無いよー」

750 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 01:59:04 ID:8DFPIBJc0
( ^ω^)”「いいのいいの」

ξ;゚⊿゚)ξ「本当にー?」

( ^ω^)”「ホントホント」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーー、ホント〜?」

( ^ω^)”

(; ^ω^)”「そんな言われると少し勿体無い気がしてきたお」

ξ;゚⊿゚)ξ「ほらーーー」

(; ´ω`)”「うーーーん……、うーーーん……」

   ギィコ……             
                                    
              ギィコ……           
 ギィコ……                    
        ギィコ……                             
                                         
                     ギィコ……      

                       /⌒ヽ      ,.
                     (; ´ω`)   <>ノハヘ
                 _( つ\___ξ(゚、゚;ξ_          @@‰‰          @@o @ミO@;;::          @@@o@
゚∵: @‰‰  @o  〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・ @@o @o・∵※@.@ミ゚ ・ o∽o    。∴,∞@o@ ∴゚ ・ @o@。: ※@※*゚: .。
∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
。: .゚:.。 o     ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴ 
     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:

                             48.病の海 → 49.Surveyor7

751 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 05:56:50 ID:6O1Rk6KI0

次で最後か…

752 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 11:24:04 ID:TBdpHToU0

そうか次でラストか、さみしいな。

753 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 12:08:15 ID:o6/Su0FQ0
乙乙
ドキドキですわ

754 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 22:22:26 ID:iXmwAmaQ0

さみしいけどラストどうなるか楽しみ

755 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 22:54:01 ID:8DFPIBJc0
実はな、数え間違えでもう一話あったんだ

756 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 22:54:27 ID:8DFPIBJc0











                            

                                 どこかの星の小さな機械

                                 男と少女のふたり旅

                                使命をたくさん背負ってて

                             健気に 健気に 働くの



                               49.Surveyor7












                            
.

757 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 22:55:12 ID:8DFPIBJc0
ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)”「お?」

ξ゚⊿゚)ξσ「あそこになにかあるよ」

(^ω^ )「……ん?」

ξ゚⊿゚)ξσ「右」

(^ω^ )「お〜〜?」

ξ゚⊿゚)ξσ「海じゃないよ」

(^ω^ )「あ! 陸かお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

(^ω^ )「おー、確かになにかあるお。あれ何だろうかお〜〜……」

758 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 22:55:40 ID:8DFPIBJc0
ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜」

( ^ω^)”「おっおっ。漕いで漕いで〜〜〜


  ギィコ……
       ギィコ……


(^ω^ )”「……なんか機械っぽいおねー」

ξ゚⊿゚)ξ「機械〜?」

(^ω^ )”「そうだおー。しかもかなり旧式だおー」

ξ゚⊿゚)ξ「旧式って〜?」

( ^ω^)”「よぼよぼのおじいちゃんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」


………
……


759 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 22:56:26 ID:8DFPIBJc0

      ロ┐  ┌ロ
        《[器]》
      へ##へ


( ^ω^)「どわ……。なんだこりゃ。殆ど遺産じゃないかお」

ξ゚⊿゚)ξ「変な形」

( ^ω^)「よく形状を保ったままでいられるお」

ξ゚⊿゚)ξ「治せる〜?」

(; ^ω^)「いやぁ、流石に無理だと思うけどなぁ」

(; ^ω^)っ” イジイジ

(; ^ω^)「……うーん」

ξ゚⊿゚)ξ

( ^ω^)「暇だし、やってみようか」

ξ゚⊿゚)ξ「うん!」

760 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 22:57:13 ID:8DFPIBJc0
( ^ω^) ピッピッピ
  σロ

( ^ω^)「えーっと、電気でいいんだよね、この機械は」 ニョローン
  っロ-----〜


      ロ┐  ┌ロ
        《[器]》
      へ##へ


ξ゚⊿゚)ξ「動かないよ」

( ^ω^)「まだ初めてないからお」 ピッピッピ
  σロ-----〜

( ^ω^) ピッピッピ
  σロ-----〜

( ^ω^)「んーーーーーー……」
  σロ-----〜

ξ゚⊿゚)ξ「どう〜?」

761 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 22:59:11 ID:8DFPIBJc0
( ^ω^)「プログラムは生きてるみたいだお。タフだおー……」

( ^ω^)っ” イジイジ

ξ゚⊿゚)ξ「おーーー……。治る〜?」

( ^ω^)「これでどうだろう」


      ロ┐  ┌ロ
        《[器]》
      へ##へ


ξ゚⊿゚)ξ「動かないよ」

( ^ω^)「……んーーーー」 ピッピッピ
  σロ-----〜

( ^ω^)「あ。一応は動いてるみたいだお」
  σロ-----〜

ξ゚⊿゚)ξ「ホントに〜?」

( ^ω^)「おっおっ。残念ながら歩いたりする部分とかはダメみたい」
  σロ-----〜

762 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 23:00:30 ID:8DFPIBJc0
ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」

( ^ω^)「何か、情報を送ってるみたいだお」
  σロ-----〜

ξ゚⊿゚)ξ「どこに〜?」

( ^ω^)「えーーーっとねぇ……」 ピッピッピ
  σロ-----〜

( ^ω^)「N・A・S・A……? ってとこみたいだけど。コードネームなのかな。座標もちんぷんかんぷんだお」
  っロ-----〜

ξ゚⊿゚)ξ「へー……」

( ^ω^)「もしかしたら、ずっと昔の組織かもしれないお」

ξ゚⊿゚)ξ「どのくらい?」

( ^ω^)「さーー……。この機械が現役バリバリの頃だお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっか」

763 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 23:01:35 ID:8DFPIBJc0
      ロ┐  ┌ロ
        《[器]》
      へ##へ


ξ゚⊿゚)ξ「ずっと送り続けるのかなぁ」

( ^ω^)「多分そうだお。力尽きるまで送り続けるんだと思うお」

ξ゚⊿゚)ξ「凄いねー……」

( ^ω^)「この機械の使命だからしょうが無いんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「使命って?」

( ^ω^)「すんごく大切な命令だお」

ξ゚⊿゚)ξ「どのくらい?」

( `ω´)「きっとものすごい大切なんだお。僕達が想像できないくらい」
  っロ-----〜

( `ω´)  ピピ
  っロ-----〜

( ^ω^)「お」
  っロ-----〜

764 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 23:02:30 ID:8DFPIBJc0
ξ゚⊿゚)ξ「どうしたの?」

( ^ω^)「なんか写真取られたみたいだお」
  っロ-----〜



【 ξ゚⊿゚)ξ(`ω´ ) 】


ξ*゚⊿゚)ξ「写ってる!」

( ^ω^)「わー……。モノクロだお。こりゃやっぱ遺産だお……」
  っロ-----〜

ξ*゚⊿゚)ξ「すごいねー」

(*^ω^)「おっおっ。奇しくも記念撮影の様になってしまったお」
  っロ-----〜

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、こういう顔してるよ」

ξ*`⊿´)ξ ツン!

765 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 23:02:57 ID:8DFPIBJc0
(*^ω^)「えーーー、そんな顔してないお〜」

ξ*`⊿´)ξ「してるよ!」

( `ω´)「こうだお」 ツン

ξ*゚⊿゚)ξ「変わらないよ」

ξ`⊿´)ξ ツン

( ^ω^)「お。そんな感じそんな感じ」

ξ*゚⊿゚)ξ「ホント?」

ξ`⊿´)ξ ツン

(*^ω^)「おっおっ。うまいお」

ξ*゚⊿゚)ξ「おじちゃんのモノマネ出来るようになったよ」

(*^ω^)「それで活動していくことを許可するお」

766 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 23:03:56 ID:8DFPIBJc0
      ロ┐  ┌ロ
        《[器]》
      へ##へ


ξ゚⊿゚)ξ「まだ送ってるの〜?」

( ^ω^)「そうだおー。さっきずっと送り続けるって言ったじゃないかおー」

ξ゚⊿゚)ξ「そうだっけ」

( ^ω^)「ちゃんと聞いてなさいお」

( ^ω^)「……でもどこに送ってるんだろうなぁ」
  っロ-----〜

ξ゚⊿゚)ξ「どこだろうねー」

( ^ω^)「もしかしたら、月じゃないのかもしれないお」
  っロ-----〜

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ^ω^)「ほら。地球かもしれないお」
  っロ-----〜

767 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 23:05:59 ID:8DFPIBJc0
ξ*゚⊿゚)ξ「地球!」

( ^ω^)「そうそう。地球だお、地球」
  っロ-----〜

ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜、すごーーーーーい」

( ^ω^)「けど、地球隠れてるから、届かないハズなんだけどな……」
  っロ-----〜

(^ω^ ) キョロキョロ
  っロ-----〜

( ^ω^)「この辺に丸見えになってる場所があるのかしら」

ξ*゚⊿゚)ξ「見えるの?」

( ^ω^)「もしかしたらね。星ごとかくれんぼってのは、結構穴があったりするもんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「見たい!!」

(*^ω^)「多分、この近くにあると思うお。探して見るかお」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん。手降ったら見えるかなぁ。地球の人」

768 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 23:07:12 ID:8DFPIBJc0
(*^ω^)「おっおっ。流石に見えないと思うおーーー」

ξ*゚⊿゚)ξノシ「でも、こうやって大きく手降るよ」

(*^ω^)「お〜〜〜、そしたら見えるかもしれないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ホント?」

ΞΞΞΞΞξ*゚⊿゚)ξ てってってって

(; ^ω^)「あ、走ると危ないお」

ξ*゚⊿゚)ξ「早く早く」

769 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 23:07:54 ID:8DFPIBJc0
(; ^ω^)「荷物取ってきてからにして下さい」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーーー、いいよーー……」

( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「えーー……」


  ゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o。: ゚。 。:  . *゚: .
: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  .
゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o 。∴。: 
    o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  .。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o
  ゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o。: ゚。 。:  . *゚: .
: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  .
゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o 。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o
。 ゚: .゚ ・     。∴。              。 ゚: .゚ ・     。∴。                 。 ゚: .゚ ・     。∴。
                           。∴。     ∴。            :  .--‐''''"~⌒^` ` ‐-
     ,,r''"~⌒^`:、     o・。 ゚: .゚ ・                  __,, ---‐‐''''""             ""'⌒-- ,,
  ⌒^~'       ` ‐- --‐'''""`⌒^.、..,,__      __ ,... .-‐`‐ -‐‐''''""   
                                             ,.            /⌒ヽ 
                          ロ┐  ┌ロ               <>ノハヘ            (´    )
                              《[器]》             ξ;゚⊿゚)ξ       (    )
                          へ##へ                 〈_,っ_ノ             | | |
                                            </_ハヽゝ       (__)_)

                             49.Surveyor7 → 50.☆ティコ (終着地)

770 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/30(日) 23:33:34 ID:HPx.2vt20
ツン かわいい
どうなるんだろうな

771 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 00:12:58 ID:zrNyMBBo0

記念撮影かわいい
とうとう終着地か。これで終わりかと思うとさみしい

772 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 00:23:07 ID:mkgZOLNk0
おつ

773 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 02:35:18 ID:eoN1Lfqg0
おつ

774 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 09:57:39 ID:BQaBQR9Q0


775 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 22:31:59 ID:AS4POwDs0
とうとう最後かー


776 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:27:57 ID:r8xY2eVc0











                            

                               どこかの星がよく見える

                             ふたりの旅はおわったの

                                光る星は 玉のよう

                                広い宇宙の 小さな話は 

                              ここまできたら もうおしまい



                                    50.ティコ











                            

.

777 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:29:53 ID:r8xY2eVc0
( ^ω^)” テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「地球見えて来ないねー」

( ^ω^)”「おねー……」 テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「ないのかなぁ……」

( ´ω`)”「無いって事はないと思うお」 テクテク

ξ゚⊿゚)ξ「でも見えてこないよ」

( ´ω`)”「きっと、もうちょっと行った先に見えてくるお」

ξ゚⊿゚)ξ「うんー……」

( ^ω^)”「荷物重くないかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫だよ」

( ^ω^)”「お〜〜、力持ちになったおーー」

778 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:31:04 ID:r8xY2eVc0
ξ゚⊿゚)ξ「もとから力持ちだよ」

( ^ω^)”「ありゃ、そうだったお。ごめんごめん」

ξ゚⊿゚)ξ「……あ」

( ^ω^)”「お? 見えたかお?」

ξ゚⊿゚)ξσ「これ」


   「
   ;,. .Place with a vie;;.f the Ea>
       ;;#,,,        ;;,...
    ;;,,:            ;;,,,


( ^ω^)「お……。なんだこりゃ。地面に直接書いてあるのかお?」

( ^ω^)っ”「おお、岩を掘ったのかな……」 さわさわ

ξ゚⊿゚)ξ「読めないねー」

( ^ω^)「地球の見える場所って書いてあるんじゃないかな……」

779 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:32:42 ID:r8xY2eVc0
ξ゚⊿゚)ξ「ホント?」

(*^ω^)「多分そうだお。ほら、そう読めなくもないし」

ξ゚⊿゚)ξ「でも見えないよ」

(; ´ω`)「うーーーん……。時間が悪いのかも」

ξ゚⊿゚)ξ「時間?」

( ´ω`)「そうだお。もしかしたら、ここで見えるかも知れないから待ってみようお」

ξ゚⊿゚)ξ「待つのーー?」

( ^ω^)「ちょぴっとだけだお」

ξ゚⊿゚)ξ「んーー、じゃあ待つー」

( ^ω^)「出てこなさそうだったら行っちゃおうお」

ξ゚⊿゚)ξ「うん」

780 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:34:02 ID:r8xY2eVc0
( ^ω^)”「ふー、じゃあちょっとお座りしようかおー」 よっこいしょ

ξ゚⊿゚)ξ「疲れた〜?」

( ^ω^)「年をとると何もしてなくても疲れるもんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「えーーーー……」

( ^ω^)「きっとツンちゃんも大人になったらわかるお」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ、いつも疲れてるの?」

( ^ω^)「そうだお〜。でも、小さなことで疲れを回復させられるから大丈夫だお」

ξ゚⊿゚)ξ「ふーん」

(*^ω^)「きっと地球を見たら、ぱーーっと疲れも取れるお」

ξ゚⊿゚)ξ「そっかー。じゃあ早く地球が見れるといいねー」

(*^ω^)「おっおっ。早くこーーーーーーーーい」

ξ゚⊿゚)ξ「地球見えるかなぁ」

(*^ω^)

ξ゚⊿゚)ξ「移動したほうがいいかなぁ」

(; ´ω`)「移動するにしろ、ちょいと休憩しましょうお」

781 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:34:53 ID:r8xY2eVc0
ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜……。しょうが無いなー」

(; ´ω`)「助かります」

ξ゚⊿゚)ξ” チョコン

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」

( ^ω^)「お〜?」

ξ゚⊿゚)ξ「地球ってねー。青いんだよー」

( ^ω^)「おっおっ。聞いたお。すごーく恵まれた星なんだお」

ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」

( ^ω^)「青くて、それに何か生き物がいるなんて、とってもとっても珍しいお」

ξ゚⊿゚)ξ「へー……。行きたいなぁ」

(*^ω^)「おっおっ。僕も行ってみたいお」

ξ゚⊿゚)ξ「何で青いの〜?」

(*^ω^)「宇宙の色が映ってるんだお」

782 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:37:51 ID:r8xY2eVc0
ξ゚⊿゚)ξ「宇宙真っ暗だよ」

(*^ω^)「僕達の目にはそう見えちゃうんだおー」

ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ本当は青いの〜?」

(*^ω^)「おっおっ。そんなことは無いんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「え〜?」

(*^ω^)σ「あのへんのずーーーーーっと真ん中の方は、真っ白なんだお」

ξ;゚⊿゚)ξ「宇宙が?」

(*´ω`)「そうだお。眩すぎて目を開けてられないんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「行ってみたい!」

(*^ω^)「……お」

ξ*゚⊿゚)ξ「あ!!」

(*^ω^)「ほら、何か出てきたお!」

ξ*゚⊿゚)ξ「地球かな!」

(*^ω^)「間違いないお。どんどん大きくなるお……!」

783 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:39:37 ID:r8xY2eVc0
                       
        
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        !i !i !|  i !i !i !i !i !i !i !i !i ! ; ;i !i !i !i !i !i !i !ii!!ii!!ii!!ii!i!
        !i !i !|  i !i !i !i !i !i !i !i !i !i ;i !i !i !i !i !i !i !ii!!ii!!ii!!ii!!i!
        !i ! !|  i !i !i !i !i !i !i !i !i ! ;i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i 
        !i ! !|  i! i !i !i !i !i !i !i !; ;i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i
        !i ! i|      i !i !i !i !i ! ; ;i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i
        !i ! ii      i !i !i !i !   ;i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !ii!
        !i !|      ! i ! i !i !   ;i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i
        !i  i       ::      ;i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i
        !   i       ;        ;i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i
        !                :i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i
        !                :i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i
        !                :i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i
        !                    :i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !i
        !                :i !i !i !i !i !i !i !i !i !i !ii !!i !i

784 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:40:06 ID:r8xY2eVc0
ξ*゚⊿゚)ξ「おーーーーー……」

ξ*゚⊿゚)ξ「凄いねーーー!!」

(; ^ω^)

ξ*゚⊿゚)ξ「でも、青くないねー。真っ白だねー……」

(; ^ω^)「おね……」

ξ*゚⊿゚)ξ「何でだろうねー……」

(; ´ω`)「多分、灰だお」

ξ*゚⊿゚)ξ「灰〜?」

(; ´ω`)「そうだお。分解されずに残ってるって事は……」

ξ*゚⊿゚)ξ「灰って何〜?」

(; ^ω^)「灰って言うのは、白くてフワフワした……」

ξ*゚⊿゚)ξ「おーーー。雪みたい!」

( ^ω^)「雪かお……?」

785 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:42:00 ID:r8xY2eVc0
ξ*゚⊿゚)ξ「うん。白くて冷たいのがねー。ふわふわって降ってくるんだよ」

( ^ω^)「そうかお……」

ξ*゚⊿゚)ξ「灰、綺麗だねーーーー」

( ^ω^)

( ^ω^)「おっおっ。綺麗だおね!」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

( ^ω^)「ツンちゃん」

ξ*゚⊿゚)ξ「何〜?」

( ^ω^)「実は、もうしばらくしたら僕の仲間が来るんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「仲間〜?」

( ^ω^)σ「そうだお! あのずーーーっと向こうの星の彼方からやってくるんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「おーーーーー」

( ^ω^)「すっごく大きい船で迎えに来てくれるんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「ボートより?」

786 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:43:17 ID:r8xY2eVc0
( ^ω^)「そりゃ比べ物にならないおー」

⊂( ^ω^)⊃”「こーーーーーーーーーーーーんな大きいんだから」

ξ*゚⊿゚)ξ「すごーーーーい!!」

( ^ω^)「おっおっ。お空を飛んでやってくるんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「飛ぶ!?」

( ^ω^)σ「そうだおー。それに乗ると、ずーーっとあっちの方のお星様まで連れて行ってくれるんだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーー!!」

( ^ω^)「僕は、それに乗らなきゃいけないんだおー」

ξ*゚⊿゚)ξ「いいなぁ……」

( ^ω^)「ツンちゃんも来るかお?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん!」

( ´ω`)「多分、ここにはもう戻れないんだけど……」

ξ*゚⊿゚)ξ「いいよ!」

787 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:43:52 ID:r8xY2eVc0
( ^ω^)「いいのかお〜?」

ξ*゚⊿゚)ξ「うん。おじちゃんが行くなら行く」

( ^ω^)「そうかお……」

( ^ω^)

( ^ω^)「ツンちゃん、ツンちゃん」

ξ*゚⊿゚)ξ「何〜?」

( ^ω^)「僕がお父さんになってあげようか」

ξ*゚⊿゚)ξ「ホント?」

(*^ω^)「……おっおっ。もう少しツンちゃんが大人になったらもっかい話そうね」

ξ*゚⊿゚)ξ「何で?」

(*^ω^)「きっとまだよく分からないからだお」

ξ*゚⊿゚)ξ「わかるよ」

(*^ω^)「はいはいお」

ξ*゚⊿゚)ξノシ「……お〜〜〜〜〜〜〜〜〜い」

788 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:44:49 ID:r8xY2eVc0
( ^ω^)「お? 何やってるんだお」

ξ*゚⊿゚)ξノシ「手降ってるんだよ」

( ^ω^)「地球の人にかお?」

ξ*゚⊿゚)ξノシ「うん! お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!」

( ´ω`)、

ξ*゚⊿゚)ξノシ「おじちゃんも手を降ったら見えるかもしれないよ」

( ^ω^)「お……」

( ^ω^)

(*^ω^)「そうだおね。じゃあ僕も手を降っちゃうかお!」

(*^ω^)ノシ「おーーーーーーーーーーーーーーい!!」

ξ*゚⊿゚)ξノシ「おーーーーーーーーーーーーーーい! 地球じーーーーーーーーーーん!!」

(*^ω^)ノシ「ここだおーーーーーーーーーー、見つけてくれおーーーーーーーーー!!」

ξ*゚⊿゚)ξノシ「お〜〜〜〜〜〜〜〜い!!」


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789 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:45:40 ID:r8xY2eVc0
       ゚  .    。            ゜    +   ゜      。            。    ゚  。
  ゜     。            ゜   。  o      ゚    ゚'         .  '      。
   * .      ゜         。        ゜     +      。         ゜    ゚
  ゚        。         .           ,,/,/  。        +      ゜   。     ゚
。         +       。     *  .     ☆        ゜      ゜    。          。
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'      ゜       。   ゚        ゚    ,  ゜        <>ノハヘ (^*  )       ゜       。
  ゜     。            ゜   。    _,,,       ξ ξ*゚) (    )         ,,, , ,,,,   __
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790 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:50:09 ID:r8xY2eVc0
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                                                      http://www.youtube.com/watch?v=HHNEhT2Ckck

791 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:51:26 ID:r8xY2eVc0
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            あかいめだまの さそり                ひろげた鷲の  つばさ

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                あをいめだまの 小いぬ、                    ひかりのへびの とぐろ。

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        __人__ ,,,-'"   ヽ。
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                                              j三三l  ,゙::::::', .|三Zl .|三三三Z!.|三,ヽ,j三三三三三三Z!三
                            ,.                   .l三三 l r'ヽヾノ'ヽl三三ヽ!三三三 ‐|-三 /l ̄ヘ三三三三i:三 
                                       r─-.,__,「三三Zl l::::l' ̄:l::::l三三三三三三ヾl !l三ノ三;l三zヘ..r‐─‐-, 三
                                           、三三三三三三Z<-、:-r'_,.ノ三三三三三三,/!.!ll ,.ヽ三:l三Z:ヘ!三z三l :三
゚∵:  o・:゚゚   ゚      ゚゚ 。゚: ゚ ∴     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。:  . *゚: .。
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            オリオンは高く うたひ                       つゆとしもとを おとす、

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                   ゙   、 ,,,,,_____,,,,...  ''"

            アンドロメダの くもは                    さかなのくちの かたち。

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     。゚:゚ ∴ ゚   ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・     o・。 ゚: .゚ ・     。∴。: ゚。 。:  . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:
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                     r'´     ̄ヽ             `¨ヽ{´ `ソゝ             ../L.
                        と" ゚   ___ l                   。:*         ∈´・  `ヽ
    ( (   )            て7 ̄ヽノ~ヽ ノ                     *;:            `¨ヽ{´ `ソゝ
     ( ( )                   (人ヽ                      。:*            。:* 
     (  )                      ヽ                  ../L.                ∵*;:
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  ∈´・  `ヽ                                 ( ( )        ¨ヽ{´ `ソゝ               。:* 
   `¨ヽ{´ `ソゝ                              (  )             。:*
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∵ ゚∵:  o・:゚゚   。     ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。:    . ゚:.。   o・: ゚゚*:  o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。 
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             大ぐまのあしを きたに                           五つのばした  ところ。

796 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:56:14 ID:r8xY2eVc0
  +     ゚  . +            . . .゚ .゚。゚ 。 ,゚.。゚. ゚.。 .。
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  ;   '     '      ;   .  .   ' 
                                           __
                                            /ヽ _ /ヽ
                                       / ..:::'l ::.: .:.::\  
                                        '"'"''"'  ̄ "''"''"

        小熊のひたいの うへは                そらのめぐりの めあて。

797 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:56:37 ID:r8xY2eVc0
                                。。 ・:゚
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798 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/03/31(月) 23:58:41 ID:r8xY2eVc0

おまけ



・地球側と月の戦争

物語の始まるすごく前に、地球と月で大きな戦争がありました。
その戦争の影響で、太陽系に生きる人類は、ツンちゃん以外居なくなってしまいました。

戦争は、奇跡的に月側の勝利で終戦しています(事実上の終戦です。地球側の人類が滅びてしまいました)
地球全土を灰に変え、月は勝利しましたが、月側の人類も地球の攻撃で殆どが滅びてしまいました。
月の最後の攻撃は、自滅を視野に入れた玉砕攻撃でした。特殊保存された人類や種を残して、月に移住した生命体は全て滅びました。


・第二次コールドスリープ作戦は何故失敗したのか

機器の致命的エラーです。

本来、第一次のみの作戦でしたが、急遽第二次作戦を執行しました。
第一次に使われた技術の多くを流用し、人体に出来るだけダメージの及ばない冷凍をプログラムしましたが、
十分な実験のされないまま、人々は眠りにつきました。
睡眠装置は予定通り作動しましたが、生命維持装置はタイムエラーにより動作が止まりました。眠りについてから30年後の話です。
生命活動の再会を目安に機器の停止がプログラムされていたので、永遠に機器は動き続けていました。


.

799 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:00:34 ID:HPTeVvF60

・一般市民であったツンとデレが作戦に参加できた理由

父、ドクオの存在が大きいです。

ドクオは月軍の諜報員でした。彼の活躍もあり、月は勝利することが出来ました。
ドクオはコールドスリープ作戦執行部に知り合いがいました。ドクオはその知り合いに頼み込み、家族を入れてもらいました。
無論、その事実はデレと当事者以外知りません。
なお、ドクオは地球で核の炎につつまれ、月に戻ることはありませんでした。


・ツンは何故ドクオの存在を知らなかったのか

単純にデレがツンちゃんにその事実を教えなかった為です。

デレがドクオの子を妊娠した時、ドクオの地球行きが決まりました。デレもドクオも、生きてもう一度出会う事は無いと悟っていました。
ドクオはツンちゃんに向けてビデオレターを作成していました。ツンちゃんの15の成人の時に、デレはそれを見せる予定でしたがそれは叶いませんでした。
デレもビデオレターも、消えてしまった為です。


・ツンの話すミセリと、シッカルトの日記でのミセリは同一人物なのか

同一人物です。ツンは幼稚園の友達、と言っていましたが、ミセリは保母の見習いさんです。アルバイターです。
子どもたちは、先生と呼ばずにミセリちゃんと呼んでいました。
ほぼコネで埋め尽くされた作戦参加者の中でも、数少ない国民番号抽選で当選し、参加しました。

コールドスリープ作戦の名簿にも乗っていたのですが、劣化が激しく、ブーンは確認できなかったようです。

.

800 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:02:56 ID:HPTeVvF60
・第一次コールドスリープで生き延びた人を襲った病の正体

月軍部のコールドスリープ生体実験で明らかにならなかった、致命的な欠陥です。

コールドスリープをした人間は、細胞を作り出す段階での人体エラーにより、作り出す以上の細胞が徐々に破壊され、最終的に死に至ります。100%です。
それが起こリ始めるのはいつかは分かりません。個人差があります。

結果として、第二次コールドスリープに使われた技術では、その問題は解決しています。
もちろん、そういう欠陥があるなど当時の技術者は知らないので、たまたま解決されたようなものでもあります。


・だとするなら、コールドスリープをしたツンは死ぬのか

近い内に発病し、死にます。避けられません。

ブーン達の技術でも、細胞の製造を止める事は可能です。
そうした場合、死ぬ直前に施せば三日間の延命が出来ます。











以上です。見てくれた少ないお友達はありがとうございやした。
一応今日一日質問に答えます。

801 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:06:21 ID:5bzT3.1E0
久しぶりにちゃんと完結した作品を見た
おもしろかった乙

802 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:13:00 ID:kWH1Gqec0
ツンとブーンのやりとりが大好きだったわ
凄く面白かった
おつ!

803 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:14:07 ID:dRDtPL1I0
最後もやっぱり切ないんだな
ここしばらくで一番楽しみにしてた作品だった


804 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:16:25 ID:1zonviU.0

創作の方の現行も楽しみにしてる

805 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:16:54 ID:UMdYRRtM0
乙!
毎日見てたよ
銀河鉄道の夜みたいな雰囲気で好きだった
しかしツンの将来を考えると悲しい

806 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:30:43 ID:S69AXqII0
乙!
面白かった
お話の最後のAAが綺麗で好きだったよ
ツンの将来考えると本当に切ないな……

807 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:33:07 ID:KRGzpd5U0
ずっと楽しみに読んでた
切ないけど、二人でいる時は本当にほのぼのしていた
おつ

808 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:33:15 ID:YU3bExMM0
乙!
ここ最近の楽しみだったが終わってしまったか…。
二人のやりとりと雰囲気がすごく好きだった。
AAも毎回すごく綺麗だったし。
他にどんな作品書いてるのかとブーンは何者だったのか聞きたいな。

809 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:37:42 ID:rXB4jp8.0
毎日楽しみにしてたよ
完結してよかった乙

ブーンは太陽系の外から来た人だったのか?

810 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 00:52:23 ID:UMdYRRtM0
そういえばツンちゃんのコールドスリープはどうして皆とズレてたんだ?

811 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 04:32:52 ID:6Um2HtAU0
おつ
最高に面白かった!
灰の地球でゾッとした

地球は全て灰になってるけど月には水が残ってる
これは月が常に同じ面だけを地球に向けていることとなにか関係ありますか?

812 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 11:38:05 ID:bf630xoE0
おつ

813 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 13:18:09 ID:3nph0oH60
おもしろかった
お疲れ

814 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 20:59:28 ID:HPTeVvF60

・他にどんな作品を書いているのか

ご参照ください。
http://gbe4690.blog.fc2.com/blog-entry-4.html

他にも、現在は勇者を討伐したりするお話を創作板でやってます。
これから忙しくなるから書けるかどうかわからんな。



・ブーンは何者で、どこから来たのか

太陽系外から来た、文明を持つ人類です。

彼は、未開惑星の生命体を調べる仕事をしています。
未開の星に赴く訳ですので、かなりの危険の伴う仕事です。彼は何人もの友人を亡くしています。
飽くまでも、未開の星の調査が任務なので、高度な文明がある星には近寄れません。

ある日、宇宙間調査チームが、月には未発達の原人文明がある、と論文を発表しました。
本星から遠く離れた場所であった為、不確かな内容と、憶測で辻褄を合わせたような論文だったため、ブーンに調査の指令が下されました。
しかし、結果は作中の通りです。

なお、ブーンが頻繁に本星へと連絡を取らなかった理由は、文明の滅びた星がそこまで珍しい訳では無かった為です。


.

815 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 21:00:23 ID:HPTeVvF60

・ツンの覚醒が他の人とずれていた理由


母・デレが意図的にずらしました。

デレは、第一次コールドスリープが開始された後、ツンの装置の設定を変えました。Passはドクオの知り合いから聞いていました。
その後、デレもコールドスリープをするのですが、実はデレ自身の覚醒時間も、他の人より1年早く覚醒するよう、ずらしています。
デレには自分だけ早く覚醒し、1年かけてツンちゃんの元に行き、再び生きて二人で暮らすという考えがあった為です。

しかし、第二次コールドスリープが成功していても、水位の変化によりツンは流されてしまっていたので、簡単に会うことは出来なかったでしょう。



・地球は全て灰になってるが、月には水が残ってる。
 これは月が常に同じ面だけを地球に向けていることとなにか関係があるか

特にありません。
地球は灰になってしまいましたが、実は灰の下に水はあります。微生物もほぼいないので、海ではありません。

そもそも、月の海は海ではありません。水溶生命体です。アメーバのように、水が分裂し、増え続けます。
これは月に人が住み着く前に行われた、月の環境を出来る限り地球の環境に寄せるために投入されたものです。
地球側の攻撃を受け、水溶生命体のほとんどが蒸発しましたが、月の裏側(モスクワの海)の水溶生命体が分裂、増殖し、今の海となりました。

なお、水溶生命体では本物の生物は生きることが出来ません。
月の魚、月のイルカは、人工生命体です。これは、夢の湖にあるテーマパークで飼育されていたものです。
飼育施設が地下にあり、地盤が崩壊し、時がたって水溶生命体が大きくなった事で、月に広まっていきました。もちろん、戦争が起こる前にも魚は各地で泳いでいましたが。

人工生命体なので、どんな過酷な環境でも生きられるように作られています。


.

816 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/01(火) 21:03:02 ID:HPTeVvF60
では、今までありがとうございました。

そして、ツンちゃん板よ。ありがとう。この作品と深い眠りについてくれ

817 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/02(水) 00:02:15 ID:EVSGwr4w0

追記ありがとう
本当に楽しかったよ!
現行の続きもゆっくり待ってます

818 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/02(水) 00:51:33 ID:UbDAC1BA0
完結ありがとう!!
最後まで見届けることができてとっても嬉しい

819 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/02(水) 03:05:25 ID:FuCwdxZI0
儚いな、せつない
この世の終わりをくぐり抜けた世界だったか……
完結乙、最後まで楽しませてもらった

820 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/02(水) 03:51:12 ID:NgzKitJkO
この読後感、素晴らしい作品だった
他の現行も楽しみに待ってるよ

821 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/05(土) 00:55:20 ID:zoJSQ3Lg0
今読み終わった
乙、ブーンとツンの掛け合いが好きだったよ

822 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2014/04/05(土) 16:37:52 ID:xG6LH5Zc0

あー……

823 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ :2017/04/17(月) 17:57:06 ID:HSw3.Cak0
まとめでよんだぞ
すっごい面白かった

本当にありがとう
久々にいい作品だったよ
また復活して書いてくれねぇかな


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