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月のうみのようです
1
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:06:28 ID:TMGUegYU0
実験作
2
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:08:23 ID:7qj.1IC20
゚ ・ 。: .゚:. 。* o・ :゚゚ 。゚ :∴゚ ・ 。: . ゚:. 。* o・:゚゚ 。 ゚:∴。: ゚。 ゚:. 。* o・:゚゚ 。 ゚:∴。: ゚
∴ 。o .゚ :. 。 o ・ :゚゚ ・ : ゚゚ 。゚ : ゚∴ ゚ ・ 。 : . *゚ ゚∴ ゚ ・ 。 : .
o・ 。 ゚: .゚ ・ 。 *: o・ :゚゚ 。 / ゚∴.゚ :. 。 o・ :゚゚ 。゚: ゚∴ ゚:・ ゚:. 。* o・:゚゚ 。 ゚:∴。: ゚
。 :゚。 ゚ ・o゚ ・ 。: .゚:. 。* / o・: ゚゚ 。゚ :∴。: ゚。 ゚∵: 。o゚ ・ 。 ゚:. 。* o・:゚゚ 。 ゚:∴。: ゚ ゚:.
。 o・ :゚゚ 。゚: ゚ / ∴゚ ・ 。: *∵ ゚∵ *。 :。 o゜゚ o・。 ゚: .゚ ・ ・: ゚゚
∴ 。 o・ :゚゚ 。 ゚: ゚ / ∴゚ 。: . *゚:.。 ゚∵* : 。o゚ ・ ・ .。 o・:゚゚
。゚: ゚∴. ゚:. / 。 o゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ ・: ゚゚ 。゚:o・。 ゚: .゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ ・: ゚゚
・ 。:.゚: / .。 o・:゚゚ 。゚:゚ ∴ ゚ : ゚ ∵∴゚ ・ 。: *∵
゚ ・ 。゚ ・ 。 : ☆ . ゚* ・ ゚。 :. 。 *o・: ゚ ゚ 。゚: ゚。 。゚:゚ *゚ ゚* :* :・ o・。 ゚: .゚ ・
∵ ゚∵: o・:゚゚ 。 ゚:゚∴宇宙の光と風を誘われて、いっせきのボートは進みます: o・∵: 。o゚ ・ ∵: 。o゚ ・
。゚:゚ ∴ ゚ ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚。 ∴゚ o・。 ゚: .゚ ・ ゚:.。 ゚:.。
。: .゚:.。 o ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ∴゚ ・ 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。
男と少女のふたり旅
上も下も星空で、星の残り香が二人をつつんでゆきます
/⌒ヽ ,.
( ^ω^) <>ノハヘ
_( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_
゚∵: o・:゚゚ ゚ 〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。
∵ ゚∵: o・:゚゚ 。 ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: . ゚:.。 o・: ゚゚*: o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。
。: .゚:.。 o ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴
。゚:゚ ∴ ゚ ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚。 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:
3
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:09:41 ID:7qj.1IC20
月のうみのようです
.
4
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:11:14 ID:7qj.1IC20
宇宙をたたえた豊かな海
男と少女のふたり旅
月の魚と光のシャワーがボートを照らし
潮の香りが 星々を泳がせて
1.豊かの海
.
5
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:11:59 ID:7qj.1IC20
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξσ「ねぇねぇ、あの星は〜?」
( ^ω^)”「プロキオンだお〜」
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξσ「じゃああれは〜?」
( ^ω^)”「シリウスだお〜〜」
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξσ「あっちは〜?」
( ^ω^)”「リゲルだお〜〜〜」
6
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:12:49 ID:7qj.1IC20
( ´ω`)っ”「ふぅ。疲れたお〜。休憩」 コト…
ξ゚⊿゚)ξ「早く行こうよ〜〜」
( ´ω`)「おっおっ。僕には休憩が必要なんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「さっきから休憩ばっかしだねー」
( ´ω`)「しょうが無いお。30越えなんだから」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイ
( ´ω`)「こしょばいお」
ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイ
( ´ω`)「お腹触るの禁止」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイツイツイツイツイ
( ´ω`)っ”「禁止だお」 グイ…
ξ゚⊿゚)ξ「つまんない」
7
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:13:51 ID:7qj.1IC20
( ´ω`)「ごろんしてなさいお」
ξ゚⊿゚)ξ「ごろんもつまんない」
( ´ω`)「そうかお。じゃあ僕はごろんするお〜〜〜」
(⊃´ω`)⊃ ごろ〜〜ん
ξ゚⊿゚)ξσ「ねぇねぇ。月の魚だよ」
(⊃^ω^)⊃「お! 噂の月の魚かお!」
ξ゚⊿゚)ξσ「うん。ほら」
( ^ω^)「どれどれ」
(*^ω^)「……お〜〜〜〜。光ってるお〜〜! 魚が光ってるお〜〜!」
ξ゚⊿゚)ξ「綺麗だね〜」
(*^ω^)「綺麗だお〜〜〜」
チャプ……
チャプ……
(*^ω^)「おっおっ。跳ねよる跳ねよる」
8
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:15:08 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「捕まえないの〜?」
(*^ω^)「お。あれ捕まえられるの?」
ξ゚⊿゚)ξ「知らない」
( ´ω`)「なんだおー。知らないのかお」
ξ゚⊿゚)ξ「だって触ったこと無いもん」
( ^ω^)「ツンちゃんの故郷には月の魚はいないのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「いないよ〜。凍ってるもん」
( ^ω^)「凍っちゃってるのかお……」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξσ”「ねぇねぇ、おじさん」 ツイツイ
( ´ω`)「ブーンだお」
ξ゚⊿゚)ξ「お母さんどこにいるのかなぁ……」
( ^ω^)「う〜ん……。とりあえず人のいる所にいこうお〜」
9
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:17:39 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「うん……」
( ^ω^)「よしよし。きっと僕がみつけるお」
ξ゚⊿゚)ξ「ホント?」
( ^ω^)っ”「ホントだお」 なでなで
ξ゚⊿゚)ξ「約束ね!」
( ^ω^)「約束だお!」
ξ゚⊿゚)ξσ「はい」
( ^ω^)「……?」
ξ゚⊿゚)ξσ「ゆびきりげんまん」
( ^ω^)「なんだお、それ」
ξ゚⊿゚)ξσ「約束のやつ」
( ^ω^)「おー……。そういう文化があるのかお?」
ξ゚⊿゚)ξσ「ぶんかって?」
( ^ω^)σ「おっおっ。てくてく歩いてきた道だお。じゃあゆびきりげんまんだお!」
10
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:18:21 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξσ”「うん。ゆーびきーりげんまん」
( ^ω^)σ”「うんうん」
ξ゚⊿゚)ξσ”「うーそついたら はーりせんぼん のーーーます」
( ^ω^)σ「命にかけてお母さんを見つけろって事かお。したたかだお」
ξ゚⊿゚)ξσ”「ゆーびきった!」
( ^ω^)σ「お!」
ξ゚⊿゚)ξσ「おしまい!」
(*^ω^)「おっおっ! 約束おしまいだお! じゃあ出発だお〜〜〜!」
ξ*゚⊿゚)ξ「出発ーーー!」
(*^ω^)っ”「よいしょ〜〜〜〜、出発ーーーーーーーーーーーー!!」
ギィコ……
ギィコ……
.
11
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:20:16 ID:7qj.1IC20
(*^ω^)”「なんだっけ、ツンちゃんの故郷」
ξ゚⊿゚)ξ「アリストテレス!」
(*^ω^)”「そうそう、アリストテレス。そこにいるかもしれないおね、お母さん」
ξ゚⊿゚)ξ「うん! お家でごはん作ってるかなぁ」
(*^ω^)”「おっおっ。きっとそうだお。ツンちゃんの帰りを待ってるお!」
チャプ
チャプ
ξ゚⊿゚)ξσ「あ、月の魚いっぱい!」
( ^ω^)
( ^ω^)っ”「ほっ」 ジャブ!
( ^ω^)
(*^ω^) じゃじゃーーーーーーーーん
っ>゚))))彡
ξ*゚⊿゚)ξ「おお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
12
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:21:20 ID:7qj.1IC20
( ^ω^)「ふふふ。これでも僕は運動出来た方なんだお」
っ>゚))))彡
ξ*゚⊿゚)ξ「すごーい、光ってる〜〜〜!」
(*^ω^)「ね。どうやって光ってるんだろ……。不思議だお〜〜〜」
っ>゚))))彡
ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、触らして」
(*^ω^)「どうぞ」
ξ*゚⊿゚)ξ
っ>゚))))彡
(*^ω^)
ξ*゚ー゚)ξ「えっへっへっへっへっへ」
っ>゚))))彡
(*^ω^)「おっおっおっおっ」
ξ*゚⊿゚)ξっ>゚))))彡「バイバイする」
( ^ω^)「お! そうかお?」
13
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:22:10 ID:7qj.1IC20
ξ*゚⊿゚)ξっ>゚))))彡「死んじゃうから」
( ^ω^)「そうなの?」
ξ*゚⊿゚)ξっ>゚))))彡「海じゃないと生きられないってお母さん言ってた」
( ^ω^)「おーーーー……。そうなのかお! ツンちゃん物知りだお〜〜〜〜」
ξ*゚⊿゚)ξっ>゚))))彡「まあね」
(*^ω^)「じゃあ、バイバイしちゃいなお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「うん、バイバイ」
チャプン……
(*^ω^)っ”「バイバイお〜〜」
ギィコ……
ギィコ……
.
14
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:23:34 ID:7qj.1IC20
ザーーーーーーーーーー……
ザーーーーーーーーーーーー……
( ´ω`)”「おっおっ。いい風がふくお〜。宇宙の香りだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「宇宙の香り?」
( ´ω`)”「そうだお。こんなに宇宙の香りの強いのは久しぶりだお」
( ^ω^)σ「ほら、あそこのアンドロメダの雲にあるお星様も、いい風が吹くんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜」
( ^ω^)「おっおっ。ツンちゃんもいつかはいけるといいおね」
ξ゚⊿゚)ξ「うん!」
( ^ω^)”「よいしょ〜」
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)「だいぶ山に近づいてきたお〜〜」
15
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:24:53 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「大きいねー」
( ^ω^)「だいたい山の近くに街があったりするもんだけど……」
_,
( ^ω^) ジーーーー……
_,
( ^ω^)「う〜ん。よくわからないお」
ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで」
( ^ω^)っ”「漕いで漕いで〜〜」
ギィコ……
ギィコ……
_,
( ^ω^)「……うーん。明かりもないし、なさそうだお」
ξ゚⊿゚)ξ「えーー……」
( ^ω^)「ま、よくあることだお。気を落としちゃダメだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「気を落とすって?」
( ´ω`)「落ち込むってことだおー。しょんぼりって」
16
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:25:38 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「落ち込んでないよ?」
( ^ω^)「そうかお? なら良かったお!」
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)”「ツンちゃん、ツンちゃん」
ξ゚⊿゚)ξ「なぁに?」
( ^ω^)”「ここはとっても宇宙に近いところなんだけど」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)”「実はあるお星様の回りをくるくる回っているはずなんだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)”「そのお星様ってどこにあるか知ってるかお?」
17
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:26:29 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」
( ^ω^)”「おっおっ。そうだおね〜」
ξ゚⊿゚)ξ「でもね、ご先祖様はちきゅうってとこから来たって言ってた」
( ^ω^)”「ちきゅう?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜。お星様だよ〜」
( ^ω^)”「へぇ〜〜……。近いのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)”「じゃあ、それなのかな……」
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)「で、その地球はどこにあるんだお?」
18
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:27:39 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「?」
( ^ω^)「空には見えないみたいなんだけど……」
ξ゚⊿゚)ξ「見えなくなっちゃったって言ってた」
( ^ω^)「そうなのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)「へぇ〜……。なんで?」
ξ゚⊿゚)ξ「かくれんぼ」
( ^ω^)「おー。ステルスかなぁ……」
ξ゚⊿゚)ξ「なにそれ」
(*^ω^)「ん〜〜〜〜。かくれんぼだお」
ξ゚⊿゚)ξ「そっか」
(*^ω^)「さぁーて、早いとこお母さん見つけるお〜〜」
(*^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
.
19
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/07(火) 17:28:48 ID:7qj.1IC20
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」
( ^ω^)”「お?」
ξ゚⊿゚)ξσ「あれがリゲル?」
( `ω´)”「ブッブー。あれはプロキオンだお」
ξ゚⊿゚)ξσ「じゃあ、あれ?」
( ^ω^)”「あれはシリウスだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」
( ^ω^)”「おっおっ。難しいおね」
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
/⌒ヽ ,.
( ^ω^) <>ノハヘ
_( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_
゚∵: o・:゚゚ ゚ 〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。
∵ ゚∵: o・:゚゚ 。 ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: >゚))))彡 . ゚:.。 o・: ゚゚*: o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。
。: .゚:.。 o >゚))))彡・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴
。゚:゚ ∴ ゚ ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚。 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:
1.豊かの海 → 2.神酒の海
.
20
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:08:53 ID:gKJ402yc0
赤い赤い海。海に映る星の赤く美しいこと
男と少女のふたり旅
ネクタールを夢見た、かつての人類の足あと
神々を思う心は 何時の世も
2.神酒の海
.
21
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:10:01 ID:gKJ402yc0
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)”「……おお?」
ξ*゚⊿゚)ξσ「ねぇねぇ、赤いよ! 星が赤いよ! ほら、赤いよ!」
(*^ω^)「おっおっ。これはきっと、海が赤いんだお〜〜」
ξ*゚⊿゚)ξσ「すごーーーい!」
(*^ω^)「ねー、すごいお〜〜〜。一面ルビーみたいだお〜〜〜」
(*^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
ξ*゚⊿゚)ξっ” グイグイ
(*`ω´)「こら。身を乗り出したら危ないお」
22
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:11:14 ID:gKJ402yc0
ξ*゚⊿゚)ξ ペロ…
っ
ξ゚⊿゚)ξ「しょっぱい」
(*^ω^)「そりゃ海だからしょっぱいお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜」
(*^ω^)「何を期待してたんだお」
ξ゚⊿゚)ξっ” ジャブジャブ
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)”「んー。本当に摩訶不思議だお〜〜〜。神秘的だお〜〜〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「摩訶不思議って?」
( ^ω^)”「とっても不思議ってことだお」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ神秘的って?」
(; ^ω^)”「えーっと……、その。とっても不思議ってことだお」
23
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:11:54 ID:gKJ402yc0
ξ゚⊿゚)ξ「不思議不思議〜」
(; ^ω^)”「そうだお、不思議不思議だお〜〜〜〜」
_,
ξ゚⊿゚)ξ ジーーー…
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ。魚いないよ」
( ^ω^)”「お。そういうやそうだおね。ここには魚が住んでないのかな……」
ξ゚⊿゚)ξ「つまんないね〜」
( ^ω^)”「つまんなくないでしょ。ほら、海のお星様が真っ赤で綺麗だお〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「さっき見た」
( ^ω^)”「そうね、さっき見たね」
ξ゚⊿゚)ξ
ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイ
( ´ω`)”「こら。こしょばいお」
ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイ
( ´ω`)”「ツイツイ禁止」
24
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:13:38 ID:gKJ402yc0
ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」
( ´ω`)”「も〜、こしょばいからだお」
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξ「しょっぱいの舐めた?」
( ^ω^)「お?」
ξ゚⊿゚)ξ「海」
( ^ω^)「まだだお」
ξ゚⊿゚)ξ「舐めて舐めて〜」
( ^ω^)「おっおっ。しょうがないお〜〜」
( ^ω^)っ” ジャブジャブ
( ^ω^) ペロリ
っ
( ^ω^)「……しょっぱいお」
ξ゚⊿゚)ξ「しょっぱいね」
25
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:14:39 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「でも海っぽくないしょっぱさだお」
( ^ω^)っ” ジャブジャブ
( ^ω^) ペロリ
っ
( ^ω^)「やっぱ何か変わってる海なのかも知れないお〜」
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξ「不思議不思議〜」
( ^ω^)”「ツンちゃんはこんな赤い海があるって事しってたかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「知らない」
( ^ω^)”「そうかお〜〜……。じゃあアリストテレスはまだまだ遠いのかなぁ〜」
ξ゚⊿゚)ξ「もっと寒いよ」
( ^ω^)”「おっおっ。そりゃそうかお。だって凍っちゃってるんだもんね」
ξ゚⊿゚)ξ「うん。海がね、わーーーーーーって凍ってるんだよ」
26
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:15:27 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)”「うんうん、見てみたいお〜〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「それでね、凄く広いんだよ〜」
( ^ω^)”「この赤い海よりもかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜」
( ^ω^)”「さっきの海よりもかお〜?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜」
( ^ω^)”「へぇ〜〜、これは凄いお〜〜……。歩かなきゃいけないわけだおね?」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
( ^ω^)”「凍ってるから」
ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜」
( ´ω`)”「嫌だお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「歩いたほうが楽しいよ」
( ´ω`)”「子供はね」
27
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:16:12 ID:gKJ402yc0
ξ゚⊿゚)ξ「寒いとこどっちかなぁ」
( ^ω^)”「うーん。太陽があっちだから、こっちの方であってると思うけど……」
ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」
( ^ω^)”「おっおっ。間違いないお! 僕を信じておくれお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅ〜ん」
( ´ω`)”「ふぅん、て」
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)”「そうそう。お母さんの写真ってないのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「うんとね、ない」
( ^ω^)”「そうかお〜」
ξ゚⊿゚)ξ”「あたしのならある」 ゴソゴソ
28
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:16:48 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「お〜」
ξ゚⊿゚)ξっロ「カード」
( ^ω^)「カード?」
( ^ω^)
っロ
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃┌───┐ ┃
┃ ξ゚⊿゚)ξ Name: Tun D ┃
┃└───┘ ┃
┃typeA.Luna Marian:Aristotle ┃
┃ . old type.Save species ┃
┃Validity period:2580 . ┃
┃ ◎Luna federal ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
( ^ω^)「お〜〜〜、確かにツンちゃんだお〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「ツンちゃんです」
( ^ω^)「これはみんな持ってるのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「うん。クーちゃんもヒーちゃんも持ってたよ」
29
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:18:37 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「おっおっ。友達かお?」
ξ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜、ヒーちゃんはね、引っ越したの」
( ^ω^)「お〜〜。そっかお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「ヒーちゃんね、ケプラーいったの」
( ^ω^)「街かお?」
ξ゚⊿゚)ξ「うん、街だよ〜」
( ^ω^)「へぇ〜〜。いいとこなのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」
( ^ω^)「おっおっ。そりゃそうだお〜」
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
.
30
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:19:23 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「行けども行けども真っ赤っ赤だお〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「真っ赤だね〜」
( ^ω^)「ずーーーーっと真っ赤なのかなぁ」
ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」
( ^ω^)「凍ってる海は真っ赤かお?」
ξ゚⊿゚)ξ「うんん。ちがうよ」
( ^ω^)「そっかお〜〜……」
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξ「あ、おじちゃん」
( ^ω^)「?」
ξ゚⊿゚)ξ「服が赤くなってるよ」
31
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/10(金) 00:21:54 ID:gKJ402yc0
( ^ω^)「どこだお?」
ξ゚⊿゚)ξσ「こことか」
( ^ω^)「おっおっ。照り返しで赤くなってるだけだお」
ξ゚⊿゚)ξσ「ここーーーー」
( ^ω^)∩
(; ^ω^)∩「あ、ホントだ……。シミになっちゃ嫌だお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「お母さんに怒られるね」
(*^ω^)”「おっおっ。怒られちゃうお〜〜〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「怖いね〜〜」
(*^ω^)”「怖いお〜〜〜〜、きっと、コラーーーって言われるお〜〜〜〜」
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
/⌒ヽ ,.
(*^ω^) <>ノハヘ
_( つ\___.ξ゚⊿゚)ξ_
〜〜〜 〜〜 〜〜 〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜 .゚o 。 *. 〜〜〜 〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜 〜〜
゚。 。, . ゚ , 。 。 . .
゚。 ゚ 。 ゚. 。 . .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. . .
。 . . . . . 。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。 , .。
゚ 。 ゚ . +。 ゚ * 。. , 。゚ +. 。*。 ゚. . . . .
。 . . 。 。゚. 。* 。, ´。. ☆。。. ゚。+ 。 .。 . 。 . 。
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゚ .゚ ゚ 。゚ + 。. +。 * 。゚。゚., ,+ 。゚. 。 . . , , . 。 *。
2.神酒の海 → 3.未開の入江
32
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:16:10 ID:/Kpf9BUg0
誰かが見つけた新しい海
男と少女のふたり旅
幸せの地になるはずなのに
一人ひとりと ここを去って しまって
3.未開の入江
.
33
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:17:38 ID:/Kpf9BUg0
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)「お〜〜〜、赤いのが完全に無くなったお〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「良かったね」
( ^ω^)「う〜〜ん」
(^ω^ )
(´ω` )「赤いのも素敵だったお……。ほら、地平線が綺麗じゃないかお〜……」
ξ゚⊿゚)ξ「もう飽きた」
(´ω` )「子供はそうだろうね」
ξ゚⊿゚)ξ「子供だからじゃないもん」
(; ^ω^)「はい、出発しま〜〜す」
ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーー!!」
( ^ω^)”「はいはいお〜」
ギィコ……
ギィコ……
.
34
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:20:10 ID:/Kpf9BUg0
ξ*゚⊿゚)ξ「わぁーーー、いっぱい」
( ^ω^)「お〜、綺麗だお……」
( ^ω^)
( ^ω^)「お?」
( ^ω^)っ” ジャブジャブ
ξ;゚⊿゚)ξ「あーーー、お魚逃げちゃう〜〜〜」
(; ^ω^)っ「ご、ごめんお。でもほら」
( ^ω^)っ<井井 「網だお」
井井
ξ゚⊿゚)ξ「お魚逃げた」
(; ´ω`)「ご、ごめんお」
ξ゚⊿゚)ξ「つまらーん」
(; ´ω`)「で、でも。網があるってことは人が居るかもしれないお?」
ξ゚⊿゚)ξ「あ、そっか」
35
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:21:33 ID:/Kpf9BUg0
( ^ω^)「おっおっ。どこにいるのかおね〜〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「お母さんいるかなぁ」
( ^ω^)「いるかなぁ」
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)「人がいたら、いっぱい聞きたいことがあるんだお〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「どんなこと〜?」
( `ω´)「それは子供には分からない難しい事だお〜〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜、教えて〜〜」
( `ω´)「ダメーーーーーーーーー」
ξ゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーーーーーー!」
ξ゚⊿゚)ξσ” ツイツイ
( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーー」
36
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:23:39 ID:/Kpf9BUg0
ξ゚⊿゚)ξ「ちぇー」
( ^ω^)「聞いたってわからないでしょー」
ξ゚⊿゚)ξ「わかるよ」
( ^ω^)「そうかお〜?」
ξ゚⊿゚)ξ「わかるもん」
( ^ω^)”「おっおっ。ツンちゃん天才だもんなぁ〜」
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)「お! あれ、お家じゃないかお!」
ξ゚⊿゚)ξ「ホント?」
(*^ω^)σ「ほら! あそこ! 船の上だお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「ホントだーー! 漕いで漕いで〜〜」
(*^ω^)”「漕いで漕いで〜〜〜〜」
ギィコ……
ギィコ……
.
37
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:25:21 ID:/Kpf9BUg0
ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜〜……お家だよ!」
( ^ω^)「お家だけど……。ずいぶんボロボロだおー」
ξ*゚⊿゚)ξ「入ってもいいかな」
( ^ω^)「う〜〜〜ん……ツンちゃんここで待っててお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「えー」
( ^ω^)「危ないかも知れないでしょ」
( ^ω^)っ” なでなで
ξ゚⊿゚)ξ「危なくなかったら入っていい?」
( ^ω^)「おっおっ。いいお〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「じゃあ待ってる!」
( ^ω^)「いい子だお! 待っててお!」
( ^ω^)” よいしょ
ξ゚⊿゚)ξ「ノックしてお邪魔しますだよ〜」
( ^ω^)「わかってるお〜」
38
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:26:47 ID:/Kpf9BUg0
( ^ω^)o” こんこん
( ^ω^)
ξ゚⊿゚)ξ「誰も居ないね〜〜」
( ^ω^)「ね」
( ^ω^)っ” ガチャ…
ξ゚⊿゚)ξ「人いる〜?」
( ^ω^)「いないお〜。蛻の殻だお」
ξ゚⊿゚)ξ「もぬけの殻って?」
( ^ω^)「ガラーーーーンってことだお」
ξ*゚⊿゚)ξ「ガラーーーーーーン」
(*^ω^)「おっおっ。じゃあ、ちょっと待っててお」
ξ*゚⊿゚)ξ「は〜〜い」
………
……
…
39
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:28:18 ID:/Kpf9BUg0
( ^ω^)っ” ガサガサ
( ^ω^)「う〜〜〜ん……」
(^ω^ ) キョロキョロ
(^ω^ )
【Eastern part - First Reclaimed land - Shipboard cabin total map】
(^ω^ )「開拓地だったのかおー……」 ガサ…
□⊂
( ^ω^)” ゴソゴソ
( ^ω^)っ<井井 「網ばっかし。いらなくて置いてったのかお?」
井井
( ^ω^)「……ほかにも一杯あるみたいおね。船」
っ□
( ^ω^)” ガサ…
………
……
…
40
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:29:26 ID:/Kpf9BUg0
( ^ω^)「ただいまお〜〜〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「おかえり〜」
( ^ω^)「どうやらみんなみんな帰ってしまったみたいだおー」
ξ゚⊿゚)ξ「お家の人?」
( ^ω^)「うん。なんか撤退したとか書いてあったお」
ξ゚⊿゚)ξ「撤退って?」
( ^ω^)「お家でゆっくりすることだお」
ξ゚⊿゚)ξ「へぇ。お家帰りたい〜〜」
(*^ω^)「おっおっ。じゃあ僕達も撤退しますかおー!」
ξ゚⊿゚)ξ「する!」
(*^ω^)σ「じゃあ、あっちの方行こうお。なんか、いっぱいお船があるらしいお」
ξ゚⊿゚)ξ「うん!」
(*^ω^)「もしかしたら人が居るかもしれないし」
(*^ω^)” よいしょ
41
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:30:41 ID:/Kpf9BUg0
(*^ω^)「撤退ーーーーー!」
ξ*゚⊿゚)ξ「撤退ーーーーーーーーー!」
(*^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
(*^ω^)σ「あ、ほら。いっぱいお船見えてきたお」
ξ*゚⊿゚)ξ「ほんとだーーーー」
(*^ω^)「きっと昔の人があそこで頑張ってたんだお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「何を頑張ってたの〜?」
(*^ω^)「開拓してたんだお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「開拓って?」
(*^ω^)「新しい住処を作ることだお〜」
42
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:32:28 ID:/Kpf9BUg0
ξ*゚⊿゚)ξ「すごいね〜」
(*^ω^)「凄いお〜」
ギィコ……
ギィコ……
ξ*゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜、船だらけ〜」
( ^ω^)「見事に全部ボロッカスだお……」
ξ*゚⊿゚)ξ「すごいね」
( ^ω^)「おっおっ。すごいおね!」
ξ*゚⊿゚)ξσ「あー。ネコさん描いてある」
( ^ω^)「お。生き物かお? きっと子供が描いたんだおー」
ξ*゚⊿゚)ξ「ちきゅうにいるの」
( ^ω^)「へぇ〜〜。地球の生き物なのかお。見てみたいお〜」
43
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 02:34:10 ID:/Kpf9BUg0
ξ*゚⊿゚)ξ「……お船いっぱいだね〜」
( ^ω^)”「おっおっ。賑やかだお〜〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「あ。魚もいっぱいだ〜」
( ^ω^)”「どうも、沈みかけてるのは魚の住処になってるみたいだお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「あたしも、ここに住みたーい」
( `ω´)”「ダメーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「えー、なんでー」
(*`ω´)”「ダメだからでーーーーーーーーーーーーーーーす!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ケチ」
( ´ω`)”「ケチです」
///////////// ″ #
///////////// ″___ \
///;;...#////// ″ |.:::| \
ギィコ…… ////#.../////// ″ ~~ ,.,
///////////// ″ | ̄| ̄| \
ギィコ…… ///////////// ″o |_|_| o \
ギィコ…… /////////////イ″ # l\
ギィコ……  ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::.| | ̄ ̄| ̄ ̄| ,,., | ̄
|;;.# /. ロロ :.| | | | 、;;
ギィコ…… | ::.> ;;;..;:::_|__| <
============================
/ ̄\ /⌒ヽ ,. |:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
/ ̄ ̄|田 ....| (*´ω`) <>ノハヘ |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ̄\
 ̄|田 ..| ̄ ̄ ̄ ̄> _( つ\___ξ゚⊿゚)ξ_ . |:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : -‐'″|田 ..|
゚∵: o・:゚゚ ゚ 〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・>゚))))彡 ∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。
∵ ゚∵: o・:゚゚ 。 ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: >゚))))彡 . ゚:.。 o・: ゚゚*: o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。
。: .゚:.。 o >゚))))彡・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴
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3.未開の入江 → 4.静かの海
44
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/12(日) 13:15:31 ID:Db6x/lzI0
乙
不思議な空気と二人のやりとりに無茶苦茶癒される
45
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:48:25 ID:gVkFOwMg0
静かな静かな星の海
男と少女のふたり旅
風も波も何もない
いるのは 星とボートと ふたりだけ
4.静かの海
.
46
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:49:29 ID:gVkFOwMg0
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)「おや……、風がやんだお〜……」
ξ゚⊿゚)ξ「広いとこに来たねー」
( ^ω^)「ね。地平線しかみえなくなっちゃったお」
シーーーーーーーーーーン……
ξ゚⊿゚)ξ「静かだね」
( ^ω^)「静かだお〜〜。とりあえず進みますか」
ξ゚⊿゚)ξ「進みましょー」
( ^ω^)「出発ーーーー」
ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーー!」
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
.
47
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:50:29 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「星すごい、ここ」
( ^ω^)”「ね。きっと空気も静かだから、透き通ってるんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜」
( ^ω^)”「おっおっ。ホント、なんの物音もしないお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「ギィギィってするよ」
( ^ω^)”「それは僕が漕いでるからです」
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」
( ^ω^)”「お?」
ξ゚⊿゚)ξ「このままずっと静かなのかな〜〜」
( ^ω^)”「えーーー。どうだろ。風が出てくれば変わると思うけど……」
ξ゚⊿゚)ξ「波もないよー」
48
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:52:00 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)「ほら、波はこうやって作れるお」
( ^ω^)っ” ジャブジャブ
ξ゚⊿゚)ξ「つまんない」
( ´ω`)「それはもっとマシな事しろってことかお」
ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーー」
( ´ω`)「出発ーーーーーーーー」
( ´ω`)” ジャブジャブ
ξ゚⊿゚)ξ「手じゃなくて〜」
( ´ω`)”「はい、ごめんなさい」
ギィコ……
ギィコ……
チャプ
ξ゚⊿゚)ξ「あ」
49
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:53:16 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)”「どうしたお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、魚がはねたよ」
( ^ω^)「おっおっ。じゃあ良かったお。僕達だけがこの海にいるんじゃなかったんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「ねー。お星様になるかと思った」
( ´ω`)「怖いことを言うんじゃないお」
ξ゚⊿゚)ξ「怖いの?」
( ´ω`)
( ´ω`)b シーーー……
ξ゚⊿゚)ξ
( ´ω`)
シーーーーーーーーーーーーーーーーン……
( ´ω`)「ほら、すごい静かだとちょっと怖くない?」
ξ゚⊿゚)ξ「怖くない」
(; ´ω`)「えー、だって回り何もないんだお? 僕達だけなんだお?」
50
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:54:23 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「魚いたよ」
(; ´ω`)「そうだね」
ξ゚⊿゚)ξっ” ジャブジャブ
ξ゚⊿゚)ξっ”「これで怖くないよーーーー。出発ーーーーーーーーー!」
(; ´ω`)「おっおっ。ありがとうおー。出発ーーー」
(; ´ω`)”
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξ「あ」
( ^ω^)”「魚かお?」
ξ゚⊿゚)ξσ「ほら、あそこーーーー」
(^ω^ )「……お! 建物だお!」
51
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:55:27 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「誰かいるかなぁ」
(*^ω^)”「もしかしたら居るかも知れないお〜〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「お母さんは〜?」
(*^ω^)”「どうだろうかお。でも、アリストテレスの場所は聞けるかもしれないお」
ξ゚⊿゚)ξ「ホントー?」
(*^ω^)”「ホントホント。全速前進〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「どういう意味?」
(*^ω^)”「早く漕ぐってことだお」
ξ*゚⊿゚)ξ「……全速前進ーーーーー!!」
(*^ω^)”「全速前進〜〜〜〜〜〜〜」
ギィコ……
ギィコ……
.
52
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:56:21 ID:gVkFOwMg0
(; ^ω^)”
ξ゚⊿゚)ξ
ギィコ……
ギィコ……
(; ´ω`)”
ξ゚⊿゚)ξ
ギィコ……
ギィコ……
(; ´ω`)”
ξ゚⊿゚)ξ「遠いね」
(; ´ω`)「めちゃ遠いお」
ξ゚⊿゚)ξ「がんばれー」
53
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:57:21 ID:gVkFOwMg0
(; ´ω`)「う〜〜〜ん」
(; ´ω`)
(⊃´ω`)⊃「休憩だお〜」 ごろーん
ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーーー」
(⊃´ω`)⊃
ξ;゚⊿゚)ξ「がんばれーーーーーーー」
(⊃´ω`)⊃「頑張るための休憩だお」
ξ;゚⊿゚)ξ
ξ;゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイ
(⊃´ω`)⊃「こしょばいお」
ξ;゚⊿゚)ξσ”「がんばれーーーーーーーーーーーーーーー」 ツイツイツイツイツイツイツイ
(⊃´ω`)⊃「大人は頑張るためにワンクッション必要なんだお〜〜」
54
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 02:58:25 ID:gVkFOwMg0
ξ;゚⊿゚)ξ「やだ」
(⊃´ω`)⊃「やだじゃないお。ツンちゃんもゴロンしなお」
ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜」
(⊃´ω`)⊃
ξ;゚⊿゚)ξ
シーーーーーーーーーーーーーーーン……
ξ;゚⊿゚)ξ
ξ;゚⊿゚)ξっ” ジャブジャブ
(⊃´ω`)⊃「物音をたてないーー」
ξ;゚⊿゚)ξ「静かなの怖いって言ったじゃん」
(⊃´ω`)⊃「静けさに勝る強さはないんです」
55
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 03:00:09 ID:gVkFOwMg0
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、もう出発する〜?」
(⊃´ω`)⊃「まだゴロンしてから一分もたってないお」
ξ;゚⊿゚)ξ「もう一日経ったよ〜〜〜」
(⊃´ω`)⊃「嘘付く人には攻撃です」
(⊃´ω`)⊃” バシバシ
ξ;゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイ
(⊃;´ω`)⊃「うっ」
ξ;゚⊿゚)ξσ” ツイツイツイツイツイツイツイツイ
ξ;゚⊿゚)ξσ”「出発ーーーーーーーー!! 全速前進ーーーーーーーーーー!!」 ツイツイツイツイツイツイツイツイ
(; ´ω`)”「はいはいお」 ムク…
(; ´ω`)っ”「よいしょ〜〜〜」
ギィコ……
ギィコ……
.
56
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 03:01:57 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)”「……お。看板だおツンちゃん」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
【Armstrong】
( ^ω^)”「どういう意味?」
ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」
( ^ω^)”「おーーーん……。地名とかなのかな……」
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξσ「あそこにも看板あるよ」
( ^ω^)「お。ホントだ」
ξ゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜〜」
57
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 03:04:42 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)”「漕いで漕いで〜」
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)
【Collins 38km】
( ^ω^)「コリンズって街があるのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「わかんない」
( ^ω^)「……あったとしたら見えそうなもんだけどね」
ξ゚⊿゚)ξ「無いね」
( ^ω^)「無いお。やっぱ地名なのかなぁ」
ξ゚⊿゚)ξ「出発ーーーーーーーーーーー」
( ^ω^)”「はいはいおー」
ギィコ……
ギィコ……
.
58
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 03:05:59 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと近くなってきたよ〜」
(^ω^ )「ホントだお〜。頑張ったかいがあったお!」
ξ゚⊿゚)ξ「よしよししてあげるー」
ξ゚⊿゚)ξっ
ξ゚⊿゚)ξっ「とどかなーい」
( ^ω^)”「がんばれ〜〜」
ξ>⊿<)ξっ「届けーーーーーーーーーーー!」
(*^ω^)”「おっおっ。届けーーーーーー―!」
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
/⌒ヽ ,. _____
(*^ω^) <>ノハヘ 【Aldrin 80km】
_( つ\_⊂ξ(>、<ξ”__  ̄ ̄ll ̄ ̄
゚∵: o・:゚゚ ゚ 〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。
∵ ゚∵: o・:゚゚ 。 ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: . ゚:.。 o・: ゚゚*: o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。
。: .゚:.。 o ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴
。゚:゚ ∴ ゚ ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚。 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:
4.静かの海 → 5.静かの基地
59
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:12:46 ID:gVkFOwMg0
人が最初に降りた場所
男と少女のふたり旅
50の星をかかげつつ
鷲が降り立つ様を 誰もが夢見た
5.静かの基地
.
60
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:13:22 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)「うーん……」
ξ゚⊿゚)ξ「入る所ないね〜」
( ^ω^)「裏に回ってみようお」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)”「よいしょ〜」
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)「……う〜〜〜ん」
ξ゚⊿゚)ξ「ないね〜」
( ^ω^)「ないお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「どうやって入るのかなぁ」
( ^ω^)「多分、入れないんだお」
61
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:13:51 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」
( ^ω^)「入れる場所がないからだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「そっか、ざんねん」
( ^ω^)「きっと、オベリスクなんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「オベリスクって?」
( ^ω^)「んーーーー……。記念碑みたいなもんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「記念碑って?」
( ^ω^)「んー、残しておきたい特別な事を形にしたものだお」
ξ゚⊿゚)ξ「へー。これは何を残したかったの?」
( ^ω^)「なんだろうね」
ξ゚⊿゚)ξ「なんだろうねー」
( ^ω^)「きっとどこかに書いてあるお」
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
.
62
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:15:12 ID:gVkFOwMg0
( ^ω^)「お。ほら。あったお」
ξ゚⊿゚)ξ「お〜〜〜〜」
_,
( ^ω^)「えーーーっと……」
【Base of Tranquility】
( ^ω^)「……静かの基地でいいのかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「なにそれ」
( ^ω^)「ここの事じゃないかな」
ξ゚⊿゚)ξ「基地って?」
( ^ω^)「みんなが顔をあわせてほっとするとこだお」
ξ゚⊿゚)ξ「みんないないね」
( ^ω^)「ん〜〜〜、そういう名称なだけなのかも」
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃HERE MEN FROM THE PLANET EARTH . ┃
┃FIRST SET FOOT UPON THE MOON ┃
┃ JULY 1969 A.D. ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
.
63
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:17:05 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξσ「これはこれは〜?」
( ^ω^)「えっとねぇ……」
( ^ω^)
( ^ω^)「プラネット・アースってとこから男の人が来て、初めてムーンに足をつけた場所らしいお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「ここが〜?」
( ^ω^)「そうだお。プラネット・アースって知ってるかお?」
ξ゚⊿゚)ξ「ちきゅう」
( ^ω^)「お! それが地球なのかお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)「じゃあムーンは?」
ξ゚⊿゚)ξ「月!」
(*^ω^)「お〜〜〜! 月の事かお〜〜! なるほどだお! じゃあ、ここは地球から初めて人がやってきた場所なんだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「すごいね〜!」
(*^ω^)「凄いお〜〜。きっと、ここの人類にとって歴史的な場所なんだお〜」
64
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:17:57 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「おーーーー!」
(*^ω^)「おっおっ。いいとこに来たみたいだお」
ξ*゚⊿゚)ξ「やったね!」
(*^ω^)「やったお〜〜。良い報告書が書けそうだお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「報告書って?」
(*^ω^)「んーーー、お友達へのお便りだお」
ξ*゚⊿゚)ξ「あたしもね、あたしもね、友達にお手紙かくよ!」
(*^ω^)「おー、ツンちゃんも書くのかお?」
ξ*゚⊿゚)ξ「ヒーちゃんとね、ミセリちゃんにも書くんだよ!」
(*^ω^)「凄いお〜〜、偉いお〜〜〜」
(*^ω^)っ” なでなで
ξ*゚⊿゚)ξ「先生も褒めてくれたよ!」
(*^ω^)「いい先生だおー」
65
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:18:40 ID:gVkFOwMg0
ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよ〜、結婚するんだよ〜」
(*^ω^)「おーーー。それはいいことだお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「いいことだよ〜」
(*^ω^)「……ねぇねぇツンちゃん」
ξ*゚⊿゚)ξ「なぁに?」
(*^ω^)σ「この絵は、生き物の絵かお?」
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4802837.png
ξ*゚⊿゚)ξ「鳥!」
(*^ω^)「鳥かお〜〜。いい名前だお〜〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「ばーーーーーって空を飛ぶんだよ!」
(*^ω^)「お〜〜〜。僕もそういう生き物知ってるお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「それ鳥だよ!」
(*^ω^)「おっおっ。じゃあ鳥だお!」
66
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:19:35 ID:gVkFOwMg0
ξ*゚⊿゚)ξ「あたしも鳥みたい!」
( ^ω^)「ツンちゃんは見たことないのかお?」
ξ*゚⊿゚)ξ「ないよ」
( ^ω^)「お〜〜。じゃあ月にはいないのかお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「あのねーあのねー」
( ^ω^)「?」
ξ*゚⊿゚)ξσ「これがちきゅうだよ」
( ^ω^)「おお! この青い星かお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「そうだよ〜。本で見たことあるの」
( ^ω^)「とっても豊かな星みたいだお〜。こういう星はすごく珍しいお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜〜」
(*^ω^)「早く僕もこの目で見てみたいお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「見れるかなぁ」
( ´ω`)「多分みれない」
67
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:20:55 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「なんで〜?」
( ´ω`)「かくれんぼしてるんでしょ〜?」
ξ゚⊿゚)ξ「うん」
( ´ω`)「こわがりさんの星なんだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「そうなの?」
( ´ω`)「そういうお星様は中々心を開いてくれないんだお〜。ひっそり入っちゃえば別だけど」
ξ゚⊿゚)ξ「へぇ〜〜。おじちゃんは星に詳しいね〜。星博士だね〜」
( ´ω`)「おっおっ。仕事柄ね」
ξ゚⊿゚)ξ「たんしんふにん!」
(; ´ω`)「よく知ってるね、そんな言葉」
ξ゚⊿゚)ξ「シューちゃんのお父さんもたんしんふにん!」
(; ´ω`)「おっおっ。お仲間だお」
68
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:21:26 ID:gVkFOwMg0
ξ゚⊿゚)ξ「帰らないと妻がうわきするよ」
(; ´ω`)σ”「こら。そんな言葉言うもんじゃありません」 ツイツイ
ξ゚⊿゚)ξ「うわきするよ!」
(; ´ω`)「もう嫁さんも子供もいないお」
ξ゚⊿゚)ξ「いないの?」
( ´ω`)「そうだお〜。とーーーーーーーっくの昔にいなくなったお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「がん?」
(; ´ω`)「どこでそんな言葉知るの」
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、がん?」
(; ´ω`)「違うお。ちゃーんとふたりともおばあちゃんになって死んだお」
ξ゚⊿゚)ξ「へぇーーー、何で?」
( ´ω`)「年をとったからだお」
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅん。何で?」
69
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:22:04 ID:gVkFOwMg0
( ´ω`)「おっおっ。子供に難しい話をしてもわからんお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「何で何で何で何で〜〜〜〜〜〜」
( ^ω^)「内緒だお〜〜〜」
ξ゚⊿゚)ξ「教えて〜〜〜〜〜」
( `ω´)「ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜!」
( `ω´)「どうせ言ったってわからんお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
ξ;゚⊿゚)ξ「わかるよ〜〜〜」
( `ω´)「さあ、出発ーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ教えて〜〜」
( ^ω^)”「ふんふ〜ん」
ギィコ……
ギィコ……
.
70
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:22:50 ID:gVkFOwMg0
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」
ξ;゚⊿゚)ξσ” ツイツイ
( ^ω^)「ツイツイ禁止〜」
ξ;゚⊿゚)ξ「教えてよ〜〜〜」
( ^ω^)「ん〜〜〜〜……」
( ^ω^)
( ^ω^)「例えばお」
ξ;゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)” ゴソゴソ
( ^ω^)っ。「この石がすんご〜〜〜〜〜〜〜〜く早く動くとするお」
ξ;゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)っ。「ビューーーーーーーンって、あそこのお星様くらいまで行っちゃうとするお」
ξ;゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)「そんで、この石にはツンちゃんが乗ってるとするお」
71
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/13(月) 14:24:04 ID:gVkFOwMg0
ξ;゚⊿゚)ξ「乗れないよ」
( ^ω^)「乗ってるとするの。で、僕はツンちゃんの帰りをここで待つお〜」
ξ;゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)「そしてツンちゃんがあのお星様から帰ってきた!」
ξ;゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)「その頃には、ここはすご〜〜〜い未来になってるんだお〜」
ξ;゚⊿゚)ξ
( ^ω^)「もちろん僕はおじいちゃんになって死んじゃったお」
ξ;゚⊿゚)ξ「?????????????????????????????????」
┃┣┻┳┃┃
( ´ω`)”「でしょうね」 ┣╋┳╋┳┫
┣┳╋┻┫┃
ギィコ…… ┃┣┃┳╋┫
┣╋┳╋┣┫
ギィコ…… ┃┣┃┳╋┫┃
ギィコ…… ┃┃┃┃┃┃┃
ギィコ…… ┃┃┃┃┃┃┃
┃┃┃┃┃┃┃
ギィコ…… ┃┃┃┃┃┃┃
┃┃┃┃┃┃┃
/⌒ヽ ,. ? ___┣╋┳╋┣╋┫___
( ´ω`) <>ノハヘ ? ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
_( つ\__ξ(゚、゚;ξ__ ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
゚∵: o・:゚゚ ゚ 〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。:~ ゚゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。
∵ ゚∵: o・:゚゚ 。 ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: . ゚:.。 o・: ゚゚*: o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。
。: .゚:.。 o ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴
5.静かの基地 → 6.アリアデウス谷
72
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:48:15 ID:lS4714QU0
静かな海の静かな谷
男と少女のふたり旅
深い深い谷の中
星と ボートと 人間と
6.アリアデウス谷
.
73
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:49:39 ID:lS4714QU0
(; ^ω^)「ぶえ〜〜〜……。おっきい崖になってきたお〜〜」
ξ;゚⊿゚)ξ「すごいねぇ〜〜〜」
(; ^ω^)「こーんな深い谷になるとは思っても見なかったお〜……」
(; ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
ξ;゚⊿゚)ξ「暗くなってきたよ〜」
(; ^ω^)「星明かりが入ってこなくなってきたお〜」
(; ^ω^)っ” カチカチ
ξ゚⊿゚)ξ「あ! 光った〜〜〜」
( ^ω^)っ□「おっおっ。備えあれば憂いなしお〜。ランタンだお、ランタン」 じゃーん
ξ*゚⊿゚)ξ「持ちたい持ちたい!」
( ^ω^)っ□「はい」
74
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:51:15 ID:lS4714QU0
ξ*゚⊿゚)ξ「わーい」
っ□
( ^ω^)「あんまり傾けると危ないお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「うん」
っ□
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)「お?」
ξ*゚⊿゚)ξ「どうしたの?」
( ^ω^)「漕がなくても勝手に進むお」
ξ*゚⊿゚)ξ「おーーーーー!」
( ^ω^)「おっおっ。流れのある場所なんだお〜。ラッキー」
75
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:52:10 ID:lS4714QU0
ザーーーーーーー……
ザーーーーーーーー……
( ^ω^)「いい風も吹くし……」
(⊃´ω`)⊃ ごろん
(⊃´ω`)⊃「休憩〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「いいな〜」
(⊃´ω`)⊃「ツンちゃんもごろんしなお」
ξ*゚⊿゚)ξ「するー」
(⊃´ω`)⊃「ランタン、そこにかけて」
ξ*゚⊿゚)ξっ” カチャカチャ
(⊃´ω`)⊃「ごろ〜〜〜ん」
ξっ゚⊿゚)ξっ「ごろ〜〜〜〜ん」
(⊃^ω^)⊃「おーーーーー。上を見上げてごらんお〜」
76
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:53:17 ID:lS4714QU0
ξっ゚⊿゚)ξ「見上げた」
(⊃^ω^)「星が谷間からチカチカ綺麗だお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「綺麗だねぇ〜」
(⊃^ω^)「おっおっ」
(⊃^ω^)
(⊃^ω^)「……お。家が幾つかあるみたいだお」
ξっ゚⊿゚)ξ「どこ〜?」
(⊃^ω^)「結構上のほう」
ξっ゚⊿゚)ξ「わかんなーい」
(⊃^ω^)「ん〜〜……。でも、またまたボロだお」
ξっ゚⊿゚)ξ「えーー」
(⊃^ω^)「きっとこの辺も開拓地なんだお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「開拓されたの?」
77
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:54:40 ID:lS4714QU0
(⊃^ω^)「多分されてないお〜。されてたらもうちょっと人が暮らしやすい場所になってるんじゃないかな」
ξっ゚⊿゚)ξ「へ〜」
( ^ω^)σ「ほら、あそこにも」
ξっ゚⊿゚)ξ「ほんとだ〜」
( ^ω^)「おっおっ。もはや小屋だお〜。もしかしたらこの近くに街があるのかも」
ξっ゚⊿゚)ξ「人いっぱいいるかなぁ」
( ^ω^)「いるいる」
ξっ゚⊿゚)ξ「お母さんの事きけるかなぁ」
( ^ω^)「お母さんの事はしらなくても、アリストテレスの場所は教えてくれるお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「そしたらお母さんみつかるね〜」
( ^ω^)「おっおっ。そうだお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「シチュー食べたいなぁ」
( ^ω^)「シチュー? 食べ物かお?」
78
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:55:34 ID:lS4714QU0
ξっ゚⊿゚)ξ「そうだよ〜、白くてね〜」
( ^ω^)「うんうん」
ξっ゚⊿゚)ξ「とろとろしてるの〜」
( ^ω^)「へぇ〜……」
ξっ゚⊿゚)ξ「お母さんがねー、作ってくれるの」
(*^ω^)「それはきっと美味しいお!」
ξっ゚⊿゚)ξ「おいしいよ! おじちゃんも食べさせてあげるね!」
(*^ω^)「おっおっ。ちょっと悪いお」
ξっ゚⊿゚)ξ「……あ」
( ^ω^)「お〜〜〜。お家がいっぱいだお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「人いるかもね!」
( ^ω^)「でも凄く上の方だお〜。崖を登らないといけないお〜」
79
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:57:07 ID:lS4714QU0
ξっ゚⊿゚)ξ「登らないの〜?」
( `ω´)「ツンちゃん登れるかお〜?」
ξっ゚⊿゚)ξ「登れるよ〜」
(*`ω´)「またまた〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「嘘じゃないもん」
(*^ω^)「おっおっ。わかったお。今度来た時に登ろうお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜」
( ^ω^)「あれだけ家があるんだから、きっと近くに街があるお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「じゃあいいかー」
( ^ω^)「うんうん。無理して登らなくても大丈夫だお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「はーい」
80
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:57:40 ID:lS4714QU0
ザーーーーーーーーーーー……
ザーーーーーーーーーーーー……
( ^ω^)「お、崖が低くなって来たお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「ほんとだー。登る〜?」
( ^ω^)「登りません〜」
( ^ω^)”「さてと……」むくり
ξっ゚⊿゚)ξ「起きるのー?」
( ^ω^)「流れが無くなってきたから漕ぎましょー」
ξっ゚⊿゚)ξ「え〜、つまんない」
( ^ω^)「漕げといったり漕ぐなといったり、中々わがままですお」
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
.
81
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 00:59:06 ID:lS4714QU0
ξっ゚⊿゚)ξ「あー。崖が無くなってくよ〜」
( ^ω^)”「谷が終わっちゃうんだお〜」
ξっ゚⊿゚)ξ「登らないの〜?」
( ^ω^)”「そんなに登りたいのかお〜?」
ξっ゚⊿゚)ξ「うん」
( ^ω^)”「どうして〜?」
ξっ゚⊿゚)ξ「うーーーーーーーーん」
( `ω´)”「理由を教えてくれたら考えてあげよう」
ξ;゚⊿゚)ξ「えーーーーーーー……」
( `ω´)「ほらほら」
ξ;゚⊿゚)ξ「うーーーーーーーーん……」
ギィコ……
ギィコ……
.
82
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 01:00:14 ID:lS4714QU0
ξ;゚⊿゚)ξ「うーーーーーーーーーん……」
ギィコ……
ギィコ……
ξ;-⊿-)ξ「うーーーーーん」
ギィコ……
ギィコ……
ξ-⊿-)ξ「ーーーーーーーん」
ギィコ……
ギィコ……
ξ´⊿`)ξ Zzz....
( ^ω^)「……おっおっ」
83
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/15(水) 01:01:19 ID:lS4714QU0
ξ´⊿`)ξ「お母さん……」 ムニャムニャ
( ^ω^)”
ギィコ……
( ^ω^)「おっと。音が出ちゃうお」
ξ´⊿`)ξ Zzz....
( ^ω^)っ” なでなで
ξ´⊿`)ξ”
/⌒ヽ
( ^ω^) Zzz....
_( つ\________Zzz..
゚∵: o・:゚゚ ゚ 〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。
∵ ゚∵: o・:゚゚ 。 ゚:゚∴ 。o *゚ ・ 。: . ゚:.。 o・: ゚゚*: o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。
。: .゚:.。 o ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴
。゚:゚ ∴ ゚ ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚。 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:
6.アリアデウス谷 → 7.栄光の入江
84
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:15:50 ID:qJLy/PXE0
大きな大きな功績の地
男と少女のふたり旅
そんなかつての栄光は
やがて滅びて 人のうらみ
7.栄光の入江
.
85
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:17:03 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「街ないね〜」
( ^ω^)「うーん……。ないおねぇ……」
ξ゚⊿゚)ξσ「これなに〜?」
( ^ω^)「多分記念碑じゃないかな……。壊されちゃってるけど……」
ξ゚⊿゚)ξ「また記念碑だね〜」
( ^ω^)「そのようだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「戻って崖登る?」
( ´ω`)「流れが逆だから谷に入るのも一苦労ですお」
ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜……」
( ´ω`)”「諦めて先に進みましょうお〜〜」
ギィコ……
ギィコ……
( ^ω^)”「でもその前に何の記念碑かみてみようお」
ξ゚⊿゚)ξ「はぁい」
86
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:17:39 ID:qJLy/PXE0
( ^ω^)”「よいしょ〜〜〜、ここかな〜」
ξ゚⊿゚)ξ「よいしょ〜」
_,
( ^ω^)
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃キ #;;;,.,.#,,..,,,,.メl;;,.,..; #キ ;::::.,,, k;;; ## ;;::... .┃
┃##;;,; ;;;, ;;;;::キ ;;;;;;;; # メ;:,.... ;: |:. :::. ┃
┃ キ# ;;;;;;;;;, l ; ::; ,.... ,. ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
( ^ω^)「読めないお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「文字ないね」
( ^ω^)「潰されちゃってるんだお〜……」
ξ゚⊿゚)ξ「何で〜?」
( ^ω^)「さぁ……。そこまではよくわからないお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「残念だね〜」
( ^ω^)「うーん。どうして壊されちゃったんだろう……」
87
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:18:45 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「不思議?」
( ^ω^)「不思議だお〜。ほら」
( ^ω^)σ「人の形した像が叩き壊されちゃってるんだもの。よっぽどだお」
ξ゚⊿゚)ξ「ダメだねー」
( ^ω^)「ダメだお。いけないことだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「痛そうだね〜」
( ´ω`)「そうだお〜。きっと痛い痛いってなったんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「かわいそう」
( ´ω`)「おっおっ。ツンちゃんはこんな事しちゃいけないお」
ξ゚⊿゚)ξ「はーい」
( ´ω`)「ほんじゃあ行きますかお〜」
( ´ω`)”
ギィコ……
ギィコ……
.
88
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:20:18 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「魚いないよ〜」
( ^ω^)”「そういえばそうだお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「探す」
( ^ω^)”「おっおっ。頑張れお〜〜」
_,
ξ゚⊿゚)ξ ジーー
( ^ω^)”
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」
( ^ω^)「お?」
ξ゚⊿゚)ξ「何か浮いてるよ」
( ^ω^)「お〜〜?」
_,
( ^ω^)
89
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:22:28 ID:qJLy/PXE0
( <●><●>)
~~~~~~~~~~~
( ^ω^)
ξ゚⊿゚)ξ
( ^ω^)「首」
ξ゚⊿゚)ξ「人だよ〜」
( ゚ω゚)「首だああああああああああああああああああああああああ」
( ゚ω゚)””””
ギィコギィコギィコギィコギィコギィコギィコ
ギィコギィコギィコギィコギィコギィコギィコ
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、人だったよ〜」
( ゚ω゚)「いやいやいやいや、見てはいけないものだったお!!」
90
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:24:12 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「ほらほら〜」
( ゚ω゚)
(; ゚ω゚)
(; ゚ω゚)”
ギィコ……
ギィコ……
(; ^ω^)
( <●><●>)
~~~~~~~~~~~
ξ゚⊿゚)ξ「ほら、人」
(; ^ω^)「おっおっ。これはさっきの像の頭じゃないかお〜」
91
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:25:20 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「人じゃん」
(; ^ω^)「ツンちゃんが正しかったお〜」
ξ゚⊿゚)ξ「こらーーーーーーーー」
(; ^ω^)「甘んじて怒られましょう」
(; ^ω^)っ”
( ^ω^)
っ( <●><●>)
ξ゚⊿゚)ξ「おっきいね」
( ^ω^)「みんなが見上げるようにつくってあるから、頭は大きめなんだお」
っ( <●><●>)
ξ゚⊿゚)ξ「なんで?」
( ^ω^)「そうすると、普通の大きさにみえちゃうんだお」
っ( <●><●>)
ξ゚⊿゚)ξ「不思議〜」
( ^ω^)「おっおっ。不思議だおね」
っ( <●><●>)
92
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:25:54 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ「これ、どうするの〜」
( ^ω^)「どうしようかお〜」
っ( <●><●>)
ξ゚⊿゚)ξ「持ってく?」
( ^ω^)「もっていきませーん」
っ( <●><●>)
ξ゚⊿゚)ξ「何で?」
( ^ω^)「荷物になるから」
っ( <●><●>)
ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜」
( ^ω^)”「もとあった場所に戻しましょ」
ギィコ……
ギィコ……
ξ゚⊿゚)ξ「記念碑?」
( ^ω^)”「そうだお〜」
93
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:26:21 ID:qJLy/PXE0
ξ゚⊿゚)ξ
( <●><●>)
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ」
( ^ω^)”「どうしたお?」
ξ゚⊿゚)ξ「持っていい?」
( `ω´)”「どうぞどうぞ」
ξ゚⊿゚)ξっ
ξ>⊿<)ξっ”「重いーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
( `ω´)”「おっおっ。修行をつめば持てるようになるお! がんばれーーーー」
ギィコ……
ギィコ……
.
94
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:27:54 ID:qJLy/PXE0
( ^ω^)「はい到着〜」
ξ;゚⊿゚)ξ「持てない」
( `ω´)「修行がたらーーーーーーーーーーーーーーーーん!」
ξ;゚⊿゚)ξ「持てなーーーーーーーーーーーーーーーーーい」
(; `ω´)「対抗するんじゃないお」
ξ;>⊿<)ξ「持てないーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!」
( ^ω^) ひょい
っ( <●><●>)
ξ;゚⊿゚)ξ「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
( ^ω^)「お顔はここに置いておくお」
ξ゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜〜〜。顔のトコにつけないの?」
( ^ω^)「首が割れちゃっててくっつかないと思うお」
ξ゚⊿゚)ξ「そっかー」
95
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/16(木) 01:28:44 ID:qJLy/PXE0
( ^ω^)「おっおっ。本当はくっつけたかったけどね」
ξ゚⊿゚)ξ「この人喜ぶかなぁ」
(*^ω^)「きっと喜ぶお。よかった〜、ってなるお」
ξ*゚⊿゚)ξ「そうかなぁ」
(*^ω^)”「そうだお〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、この人ってどんな人なの?」
(*^ω^)”「むかーーしむかしの偉い人だと思うお」
ξ*゚⊿゚)ξ「何した人?」
(*^ω^)”「えらーーーーーーーーーい事したんじゃないかお?」
ξ*゚⊿゚)ξ「お母さんのお手伝い〜?」
(*^ω^)”「おっおっ、きっとそうだお!」
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ……
ギィコ…… ,,. v;;,ik<
ノw )
/⌒ヽ ,. | | |
(*^ω^) <>ノハヘ ( <●><●>)_)
_( つ\___ξ*゚⊿゚)ξ_ ┏━━━━━━━━━┓
゚∵: o・:゚゚ ゚ 〜ヽ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ〜゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。
∵ ゚∵: o・:゚゚ 。 ゚:゚∴ 。 o *゚ ・ 。: . ゚:.。 o・: ゚゚*: o・. *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚. *゚: .。
。: .゚:.。 o ・ :゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚ ∴゚ ・ 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚。 ・:゚゚∴ 。。 ・:゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚: ゚゚゚∴
。゚:゚ ∴ ゚ ゚: ゚ ∵゚。゚∵o:。o゚ ・ o・。 ゚: .゚ ・ 。∴。: ゚。 。: . *゚: .。 o・:゚ 。 ゚: ゚゚゚∴ 。o・: ゚゚ 。゚:
7.栄光の入江 → 8.晴れの海
96
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/19(日) 03:27:24 ID:hO0BYQOg0
とても晴れて、満点の星空
男と少女のふたり旅
下も上もない、星だらけの世界
月の魚が キラキラと 泳いで
8.晴れの海
.
97
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/19(日) 03:29:16 ID:hO0BYQOg0
(*^ω^)「お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。すごい星空だお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
(*^ω^)「ビビるくらいだお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「眩しいね〜〜〜」
(*^ω^)「凄いお〜〜、遠くの星雲まで見えてきそうだお〜〜〜」
ξ*゚⊿゚)ξ「見えないの〜?」
(*´ω`)「流石に肉眼じゃみえませ〜ん」
チャプ
チャプ……
ξ*゚⊿゚)ξσ「あーーーー、魚の大群だ〜〜〜〜〜」
(* ゚ω゚)「うおーーーーーーーーーーー、まるで光の川だお〜〜〜〜〜」
ξ*゚⊿゚)ξσ「ぐるぐるし始めたよ〜〜〜〜」
(* ゚ω゚)「渦巻きだお〜〜〜〜。すげーーーーーー」
98
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/19(日) 03:30:30 ID:hO0BYQOg0
ξ*゚⊿゚)ξ「漕いで漕いで〜〜」
(*^ω^)”「おっおっ。よ〜〜〜〜し。渦巻きに突撃だお〜〜」
ギィコ……
ギィコ……
ξ*゚⊿゚)ξ「突撃ーーーーーーーーーーー!」
(*^ω^)”「突撃ーーーーーーーーーーーーーー!」
ξ;゚⊿゚)ξ「あーーー、逃げちゃう〜〜〜」
(*^ω^)”「追いかけるお〜〜〜〜」
ξ;゚⊿゚)ξσ「早く早く〜〜〜〜」
(*^ω^)”「おっおっ。ダメだお〜〜。魚早すぎだお〜〜〜」
ξ;゚⊿゚)ξσ「急いで〜〜〜〜〜〜」
(*^ω^)”「お! あそこでまた渦を作リ始めたお!」
99
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/19(日) 03:31:00 ID:hO0BYQOg0
ξ*゚⊿゚)ξ「ホントだ! 突撃ーーーーーーーーーーー!」
(*^ω^)”「突撃ーーーーーーーーーーー!
ギィコ……
ギィコ……
チャプ……
(; ^ω^)「おや、スグに逃げちゃったお〜」
ξ;゚⊿゚)ξ「あーーーー……」
(; ^ω^)「残念でしたー……」
ξ;゚⊿゚)ξ「おしまい〜?」
(; ^ω^)「おしまいだお」
ξ;゚⊿゚)ξ「え〜〜〜〜……」
( ^ω^)「おっおっ。どうせまた魚がばーーーーって来るお!」
100
:
⊂二二二( ^ω^)二⊃
:2014/01/19(日) 03:31:37 ID:hO0BYQOg0
ザブ……
ザブ……
( ^ω^)「…………お?」
ξ;゚⊿゚)ξ「おっきいよ」
(; ^ω^)「ね。凄い光ってるけど……。こっち来るお」
ξ;゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、おっきいよ。おっきいのこっち来るよ」
(; ^ω^)「や、やばいんじゃないのこれ」
(; ^ω^)”
ギィコ……
ザァァァァ……!!
/7ー、
//〃/ヽ,,_
i| | i| il 〃〃.カーッ、.,_
|||| || |!.i| ||: if: if 〃 〃ッ-、,
~~~ ~~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ~~~ ~~~
(; ゚ω゚)「おお……」
ξ;゚⊿゚)ξ「ヒレ」
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- 小林 敦
(´;ω;`)ブワッ
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