1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 19:53:48.64 ID:xKuJH0DO0
( ^ω^)「…」
ξ ゚?゚)ξ「…」
放課後の校舎裏
そこにいるのは、ボクとツン
夕日を背にして立つ彼女の表情は分からない
ξ ゚?゚)ξ「こんなところに呼び出して何の用?」
( ^ω^)「…」
彼女をここに呼び出した理由
それは
ξ ゚?゚)ξ「…?」
( ^ω^)「…」
(;^ω^)「あ、ぇ…」
ξ ゚?゚)ξ「何? 用がないなら帰るわよ?」
(;^ω^)「――!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 19:55:10.60 ID:xKuJH0DO0
(;^ω^)「す…」
ξ ゚?゚)ξ「す?」
(;^ω^)「す、好きです!! ボボボクと付き合ってください!! …だぉ」
告白だ
ξ ゚?゚)ξ「…」
ξ ゚ー゚)ξ「いいわよ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 19:56:39.44 ID:xKuJH0DO0
(;^ω^)「…」
(;^ω^)「はぁ…」
(;^ω^)「緊張しすぎて死ぬかと思ったお」
ξ ゚?゚)ξ「バーカ。 このくらいで死ぬわけないでしょ」
(;^ω^)「そうだけど…」
パチパチパチ
('A`)「おー、上出来上出来」
(´・ω・`)「まぁ、雰囲気は出てたよね」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 19:59:41.18 ID:xKuJH0DO0
(;^ω^)「そ、そうかお!?」
('A`)「ま、確かに緊張しすぎだけどな」
(´・ω・`)「ドクオはいつも上から目線だよね、童貞のくせに」
(#'A`)「お前に言われたくはねーよ!」
ξ ゚?゚)ξ「まぁ、最初よりは大分マシになったんじゃないの?」
(;^ω^)「最初はひどいもんだったお」
放課後の校舎裏
そこにいるのは、ボクとツンと、ドクオにショボン
仲良し4人組
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:01:05.56 ID:xKuJH0DO0
( ^ω^)「ツンのおかげで大分上達したお!」
ξ -?-)ξ「ま、当然ね」
ξ ゚?゚)ξ「あとで、パフェな」
(;^ω^)「またかお!?」
ボクが彼女を呼び出した理由は
告白…――の練習だ
ξ ゚?゚)ξ「当たり前でしょ」
ξ ^ー^)ξ「誰のおかげで練習できてると思ってるのかな?」
(;^ω^)「ツ、ツンさんのおかげです」
ξ -?-)ξ「分かりゃよろしい」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:03:04.94 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「ほりゃ、いくわよー」
(;^ω^)「わ、分かったお」
(#'A`)「ショボン、つーかお前は――…!」
(´・ω・`)「あ、待って、ボクも行くー」
(#'A`)「シカトすんなぁ!!」
県立VIP高校1年
内藤ホライゾン
好きな食べ物は、たまごかけご飯
好きな漫画は、動物のお医者さん
好きな人は、
――まぁ、すぐに分かると思う
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:04:25.89 ID:xKuJH0DO0
( ^ω^)ブーンが告白するようです
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:06:08.04 ID:xKuJH0DO0
川 ゚ -゚)
('A`)「素直クール」
('A`)「容姿端麗、才色兼備、文武両道、東方不敗」
('A`)「冷ややかな視線に射殺された男子は数知れず」
('A`)「VIP高校の暗殺者、スナイパーオブVIPとも呼ばれる、最大最強の相手だ」
('A`)「そんな奴に勝負を挑もうかというのかね、ん? 内藤くん」
(;^ω^)「自信なくなってきたお」
(´・ω・`)「ドクオ、変なプレッシャー与えちゃダメじゃないか」 ヒョイパクッ
(;'A`)「あ、おま! それオレの苺だぞ!?」
(´・ω・`)「ペナルティ」
(#'A`)「ざけんな!!」
ξ ゚?゚)ξ「パフェうまー」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:07:42.28 ID:xKuJH0DO0
(;^ω^)ジュルルルルル
つ白
ここは近くのファミレス
学校の帰りにここで駄弁るのが、ボク達の日課だ
もっとも、最近は作戦会議中心だけど
(´・ω・`)「しょうがないなぁ、じゃあボクの白玉あんみつの小豆をあげるよ」
(#'A`)「いらねぇよ!! しかも、小豆って粒かよ! 等価交換しろよ!!」
(´・ω・`)「じゃあ、白玉いる? 口の中だけど」
(#'A`)「死ね、氏ねじゃなくて死ね」
( ^ω^)「はぁ…」
ξ ゚?゚)ξ「なによ、ため息なんかついて…、不景気だから息吸うの止めてくれる?」
(;^ω^)「なんでため息ついただけで、そこまで言われなきゃいけないんだお!?」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:09:48.03 ID:xKuJH0DO0
(´・ω・`)「ツンは相変わらずだよね」
('A`)「…普通に流しやがった」
('A`)「まぁ、こいつはツンデレつーか、アバズレだな」
( 'A∋― = ドスッ
('A゚)「ぐぎゃああああああああ!!?」
(´・ω・`)「オゥ、ドメスティック」
ξ ゚?゚)ξ「ブーン、フォークちょうだい。私のどこかいっちゃったみたい」
(;^ω^)「おぉ…」
いや、作戦会議って言わないな、これ
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:11:40.48 ID:xKuJH0DO0
(´・ω・`)「で」
(´・ω・`)「内藤的には、今後どうするつもり?」
(;^ω^)「お?」
(´・ω・`)「素直さんに告白するんでしょ?」
(´・ω・`)「最近は練習の成果も出てきたし、そろそろって感じ?」
(;^ω^)「う、…う?ん」
(;^ω^)「ま、まだ自信ない、かな」
(´・ω・`)「…そう」
(´・ω・`)「まぁ、自分のことだからね、ゆっくりやるといいさ」
( ^ω^)、「…う、うん」
ξ -?-)ξ「…」モグモグモグ
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:13:42.57 ID:xKuJH0DO0
('A゚)「ふっ…」
('A゚)「内藤…、気をつけろよ……」
('A゚)「聞いた話だと……、奴の周りには…親衛隊がいるらしい……」
( A )「ぐふっ」
ガシャン
(´・ω・`)「あ、死んだ」
ξ ゚?゚)ξ「すいませーん、空いた皿とそこのでかい生ゴミ片付けてもらっていいですかー?」
( ^ω^)「…」
正直な話、先のことなんてあまり考えてなかった
元々、ボクに好きな人がいると知った悪友2人 ('A`)ノシ (´・ω・`)ノシ が
無理やりに告白の練習をさせているに過ぎず
素直さんが好きなのは確かなんだけど
告白するヴィジョンなんていうのは、全然頭の中に出てこなかった
( ^ω^)ズー…
つ白
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:15:09.09 ID:xKuJH0DO0
結局、何の進展もないままファミレスを出た
まぁ、いつものことなんだけど
ξ ゚?゚)ξ「ねぇ、ブーン」
ξ ゚?゚)ξ「あんた、素直さんのどこが好きなの?」
(;^ω^)「ぶっ!?」
家への帰り道
ツンとボクは家が近いせいもあって、途中まで一緒だ
その途中、彼女がとんでもないことを言い出した
ξ ゚?゚)ξ「別に驚くことはないでしょ」
( ^ω^)「い、いや、だって」
ξ ゚?゚)ξ「生物学的好奇心ってやつよ、内藤ホライゾンってアホな生き物の生態を知りたいだけ」
(;^ω^)「酷い言われようだお…」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:16:51.95 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「何よ、あんたの告白練習に付き合ってるはどこの誰かしら?」
(;^ω^)「毎回、パフェを要求してるくせに…」
ξ ゚?゚)ξ「あ?」
( ^ω^)「なんでもないですすいません」
( ^ω^)、「…」
( ^ω^)「軽く話すだけだお?」
ξ ゚?゚)ξ「いいわよ、重い話なんて聞きたくないし」
てなわけで、モノノローグに入る
ボクが彼女に、素直クールさんに会ったのはちょうど1ヶ月前のことだ…――
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:19:01.32 ID:xKuJH0DO0
「やめて!」
「やめてください!!」
「へっ、いいじゃねーかよ、減るもんでもあるまいし」
「いや!! らめぇ!!!」
川 ゚ -゚)「待てぃ!!!」
( ^Д^) 「あ?」
(メメ;ω;)「め、女神さまかお…?」
ξ ゚?゚)ξ「おい、カメラ止めろ」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:22:04.05 ID:xKuJH0DO0
( ^ω^)「?」
( ^ω^)「どうしたんだお? これから、素直さんの七転八倒の活躍が…」
ξ ゚?゚)ξ「七転八倒の使い方違うから、てか、何これ、あんた助けられた側なの?」
(* ^ω^)「そうだお!! あのときの素直さんのカッコ良さといったらなかったお」
ξ ゚?゚)ξ「…」
>>「やめて!」
>>「やめてください!!」
>>「へっ、いいじゃねーかよ、減るもんでもあるまいし」
>>「いや!! らめぇ!!!」
ξ ゚?゚)∩「ここは何?」
( ^ω^)「不良がボクを財布をとろうとしたから、必死で抵抗したんだお」
( ^ω^)「どう考えても減るもんだお」
ξ ゚?゚)ξ「…」
ξ;-?-)ξ「はぁぁぁぁぁぁ?…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:24:05.11 ID:xKuJH0DO0
( ^ω^)「なんだお? そんな深いため息ついて」
ξ ゚?゚)ξ「別に」
(;^ω^)「何か、変なところでもあったお?」
ξ ゚?゚)ξ「いーえ、相変わらずのバカさ加減にむしろ安心したところよ」
ξ ゚?゚)ξ「ま、頑張りなさいな」
ξ ゚?゚)ξ「希望なんて、これっっっっっっっぽっちもないだろうけど、私は応援してるわよ」
( ^ω^)「…本当に応援する気あるのかお?」
ξ ゚?゚)ξ「パフェさえもらえればね」
( ^ω^)「すごく現物支給です…」
そんなわけで、ツンと別れて家に帰る
ボクが素直さんと出会ったあの日
不良を千切っては投げ、引き裂いては引ん剥く、そんな彼女は美しかった
まさに一目惚れというやつだ
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:25:38.08 ID:xKuJH0DO0
友人に相談して、クラスを調べてもらい、色々と手ほどきを受け……
今に至る
正直、どうしたものk――
=*(ノ‘‘)*ノ「にぃにぃ、おかえりー!!」
*(‘‘)*)ω^)・∴「べふっ!?」
(;^ω^)「…ヘ、ヘリカル」
(;^ω^)「あれほどバンザイアタックごっこは止めろと…」
*(‘‘)*「ちーがーうー!」
*(‘‘)*「帰ってきたら!?」
(;^ω^)「…ただいまだお」
*(‘‘)*「よくできました!!」
お団子ヘアーがゆっさぷりんと揺れる
この子はヘリカル、マイシスター
可愛さ全開小学4年生だ
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:27:37.75 ID:xKuJH0DO0
*(‘‘)*「おしょくじにします? おふろにします? それとも、わ・た・し?」
(;^ω^)「お風呂に……、って、どこでそんな言葉を覚えたお!?」
*(‘‘)*「え? にいづまごっこ」
(;^ω^)「一体、何をしてるんだお」
<あら、ホライゾン、帰ったの? ご飯は?
( ^ω^)「お風呂入ったあとに食べるおー」
*(‘‘)*「にぃにぃ、いっしょに入ろ!」
( ^ω^)「ヘリカル…、もう10歳なんだからお風呂ぐらい1人で入らないとダメだお」
( ^ω^)「なんていうか…、描写的に」
*(‘‘)*「えぇー」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:29:08.48 ID:xKuJH0DO0
<ヘリカルー、ちょっと手伝ってー
*(‘‘)*「ぬっ?」
*(‘‘)*「じゃまが入ったね」
(;^ω^)(怖い!! 実の妹がすごく怖い!!!)
*(‘‘)*「いま行くー」
<だいしょうは高くつくわよー
<何言ってるのこの子は…
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:30:37.33 ID:xKuJH0DO0
( ^ω^)「今日も疲れたおー…」
食事を終えて、自室へと向かう
机の中から取り出したのは一冊の大学ノート
( ^ω^)「えっと、○月□日、と」
日記を書く
飽きっぽいのボクだが、これだけは欠かさずに続けている
書き始めたのは……いつだったけかな、覚えちゃいない
( ^ω^)「まぁ、書くことなんて大してないんだけど」
( ^ω^)「?♪」
と言いつつも、この自分ノリノリである
コンコン
<にぃにぃー
( ^ω^)「お? ヘリカルかお」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:33:42.70 ID:xKuJH0DO0
ガチャッ
*(‘‘)*「いっしょに、ね・よ」
(;^ω^)「変な溜めを作るな、変な溜めを!!」
( ^ω^)「にぃにぃは身体大きいから、ヘリカルがベットで寝る隙間はないお」
( ^ω^)「ね、良い子だから部屋に帰るお」
*(‘‘)*「ヤだ」
( ^ω^)「…」
こうして夜は更けていく
結局、ボクが寝たのは3時間後だった
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:35:14.78 ID:xKuJH0DO0
(;´ω`)「おっはー……」
('A`)「おう、……顔色悪いな、お前」
(´・ω・`)「いや、人のこと言えないから」
(#'A`)「うるせぇ、垂れ眉」
( ´ω`)「眠い、眠いお…」
ξ ゚?゚)ξ「一体どうしたのよ」
( ´ω`)「いや、昨日ヘリカルを寝かしつけるまで頑張ってたから…」
ξ ゚?゚)ξ「ヘリちゃんって、小学生でしょ? あんた一体何時に寝てるのよ」
( ´ω`)「普段は9時には寝るお」
ξ ゚?゚)ξ「はやっ」
('A`)「…オレと8時間も違うぞ」
(´・ω・`)「ドクオは睡眠時間少なすぎだよね」
('A`)「学校で寝るからいいんだよ」
( ´ω`)「右に同意だお……、寝る…」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:38:46.08 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「授業始まるわよ」
( ´ω`)「お昼休みなったら、起こしてくれおー…」
('A`)ノシ「オレもよろしく」
ξ ゚?゚)ξ「こいつら…」
(´・ω・`)「ダメ人間だねぇ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:42:28.28 ID:xKuJH0DO0
…
……
………
「おっおっおっー」
「はやいお、たのしいおー」
「ブーンwwwブーンwww」
「すべり台から、ダイビング!!」
「モリスエ!!」
「10.00!!!」
「うはwwwwくおりてぃたかすクリニックだおwwww」
「ブーンwwwブゥゥーンwww」
「…おっ?」
「…見かけない子だお」
「……なんか、にらんでるお、こわいお」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:45:40.88 ID:xKuJH0DO0
「ひっ!?」
「ぼ、ボクのおこづかいなんかとっても、ビックリマンシールも買えないお!?」
「え?」
「名前…?」
「江戸川コナン、たんていだ ぶふぉっ!!?」
「い、いたいお…」
「わかったお、言うからやめてお」
「ボ、ボクの名前は、内藤ホライゾンだお…」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:48:04.95 ID:xKuJH0DO0
……パチッ
( ^ω^)「…ふぁ」
( ^ω^)「…んー……、よく寝t」
ノハ ^?^)「ほぉ、内藤」
ノハ ^?^)「このヒート先生の授業で寝るとはいい度胸だなぁ」
( ^ω^)「…あれ?」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:51:21.15 ID:xKuJH0DO0
ノハ -?-)「…ふっ」
ノハ ゚?゚)「全員起立っ!!!」
ガタガタガタッ
ノハ ゚?゚)「英語は頭でなく!!」
<心で捉えろ!!!
ノハ ゚?゚)「読む書くしゃべる!!」
<そんなのいいから感じるんだ!!!
ノハ ゚?゚)「アルファベットは!!」
<ウェポンです!!!
ノハ ゚?゚)「よし、全員着席」
ガタガタガタッ
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:53:08.20 ID:xKuJH0DO0
ノハ ゚?゚)「内藤、及びドクオ」
ノハ ゚?゚)「お前ら、校庭100周な」
('A`)「…むにゃ? なに?」
(;^ω^)「おぅふ……」
今日は厄日のようです
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:56:51.47 ID:xKuJH0DO0
走る走る俺たち♪
流れる汗もそのままに♪
┌(;^ω^)┘
┌(;'A`)┘
いつかたどり着いたら♪
君にうちあけられるだろ♪
ξ ゚?゚)ξ「バカよねぇ」
┌(;'A`)┘「教えて、くれても、よかっただろ!!」
┌(;^ω^)┘「そ、そうだお!!」
(´・ω・`)「昼休みまで起こすなって言ったのはキミたちじゃないか」
(´・ω・`)「それは逆恨みというものだよ」
┌(;'A`)┘「むきぃ?!! 腹、立つぅぅ!!」
┌(;^ω^)┘「しかし、正論!! これは!! 間違いなく僕らの、負け!!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 20:58:42.90 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「そーゆーこと、昼休み終わる前に走り切りなさいよー」
(´・ω・`)「無理くさいけどね」
┌(;'A`)┘「てか、もう、オレ無理」
┌(;'A`)┘「死ぬ…」
「ぶっ!?」∴┌(;'A( ^ω^)
(#'A∩)「このアホ、何立ち止まってんだ!!」
( ^ω^)「お…、ごめん、ドクオ」
('A`)「…?」
川 ゚ -゚)
('A`)「…なるほどね」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:02:45.33 ID:xKuJH0DO0
中庭にあるベンチに腰掛けて、彼女は本を読んでいた
色素の薄い髪の毛が光に溶けて、キラキラと輝いている
眩い、眩いよ、素直さん
ボクのめいちゅうりつはがっくとさがった
ξ ゚?゚)ξ「何やってんの、あのバカ」
(´・ω・`)「…ん、あぁ」
(´・ω・`)「あれじゃないかな」
ξ ゚?゚)ξ「…」
ξ ゚?゚)ξ「…ふ?ん」
ξ ゚?゚)ξ「…さて、と」
(´・ω・`)「ん、どこか行くのかい?」
ξ ゚?゚)ξ「お花を摘みにね、これ以上一緒にいるとバカがうつっちゃうし」
(´・ω・`)「そうかい」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:04:33.76 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「あんたもバカをうつされない様に気をつけなさいよ」
(´・ω・`)「ははっ、そうするよ」
ξ ゚?゚)ξ「じゃね」
(´・ω・`)「…」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:06:46.92 ID:xKuJH0DO0
(#'A`)「おらっ、いつまで見惚れたんだよ。さっさと走れ」
(;^ω^)「あいた!?」
( ^ω^)「ドックンのケチぃ」
(#'A`)「気持ち悪ぃんだよ!!」
( ^ω^)「…しかし、ドクオが真面目に走ろうなんて珍しいことあるお」
('A`)「……別に、気分だよ、気分!」
( ^ω^)「そうかお」
訂正、やっぱり今日は良い日だ
素直さんが見れた
まぁ、教室まで行けば普通に見れるんだけど
根性無しのボクにはこれぐらいしかチャンスはなかった
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:09:56.71 ID:xKuJH0DO0
(;^ω^)「す、好きです! ボ、ボクと付き合っ で べふ」
ξ ゚?゚)ξ「アホ」
いつもの放課後校舎裏
今日も今日とて告白の練習
盛大にボクが噛んだところで、お開きとなった
ξ ゚?゚)ξ「あんたさぁ」
ξ ゚?゚)ξ「今からそんなに緊張しててどーすんのよ」
(;^ω^)「まったく面目ないでふ」
舌が痛い
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:15:08.83 ID:xKuJH0DO0
('A`)「まぁ、内藤らしいわな」
(´・ω・`)「挙動不審優柔不断は、内藤とドクオのアイデンティティだからね」
(#'A`)「さり気にオレを入れるな」
(´・ω・`)「おやおやぁ、好きな人に告白できないで悩んでるのはドクオくんも一緒じゃないですか」
(;'A`)「!?」
(;'A`)「んなっ、何故それを!!?」
(´・ω・`)「これでも、学年一の情報網を誇ってますから、ボク」
ξ ゚?゚)ξ「へぇー、興味深いわね」
(* ^ω^)「相手は誰なんだお?」
(´・ω・`)「高いよ?」
ξ ゚?゚)ξ「ロマのデラックスパフェ」
(´・ω・`)「もう一声」
ξ ゚?゚)ξ「ドリンクバーもつけるわ」
ξ ゚?゚)ξ「支払いはブーンで」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:18:56.51 ID:xKuJH0DO0
(;^ω^)「ちょっ、おまっ!?」
(´・ω・`)「いいね」
(#'A`)「よくねーよ!!!!!」
結局、ドクオがファミレスでおごるということで決着がついた
ξ ゚?゚)ξ「それじゃ、行きますか」
('A`)「言うなよ、絶対に言うなよ」
(´・ω・`)「あぁ、ダチョウ倶楽部かい」
(´・ω・`)「ねぇねぇ、ツン。実はドクオの好きな人は――…」
(#'A`)「だぁぁぁぁっ!! 言うな―――!!!」
(´・ω・`)「はっはっはっ、愉快愉快」
('A`)「…お前、性格悪いな」
(´・ω・`)「今更何を……、と」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:22:29.03 ID:xKuJH0DO0
(´・ω・`)「内藤、行かないのかい? 今日はドクオがおごってくれるってよ」
(;'A`)「ぜ、全員分なの!?」
( ^ω^)、「おー…、ごめんだお」
( ^ω^)「実は、今日バイト入ってるんだお」
('A`)「バイト? バイトなんてやってのか、お前」
( ^ω^)「お、欲しいものがあるんだお」
('A`)「…!」
('A`)「ははぁん…」
('A`)「ショボン」
(´・ω・`)「分かってるよ、一回100円ね」
(;'A`)「ケチくせぇ…」
(´・ω・`)「昨今の景気の煽りを受けて200円に値上がりしました」
(;'A`)「わ、分かったよ! いいから調べろつーの!!」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:24:07.20 ID:xKuJH0DO0
(´・ω・`)「毎度ありがとうございます」
(´・ω・`)「えっと、ボクのデータベースによると…」パラパラッ
(´・ω・`)「ビンゴ、来週素直さんの誕生日だね」
(;^ω^) ギクゥ!!
('A`)「やっぱな」
ξ ゚?゚)ξ「プレゼントでもする気?」
ξ ゚?゚)ξ「女性側から言わせてもらうけど、知らない人から物貰ってもキモイだけよ?」
(´・ω・`)「だよねぇ」
(;^ω^)「ち、違うお!!」
(;^ω^)「こ、これは……、ヘリカル!! ヘリカルへのプレゼントだお!!」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:26:00.37 ID:xKuJH0DO0
('A`)「ヘリカルって、お前の妹の?」
(´・ω・`)「あぁ、兄に似ず愛らしいあの子か」
ξ ゚?゚)ξ「……本当に似なくて良かった」
(;^ω^)「そこ! 深刻な顔でそんなこと言うのやめるお!!」
(;^ω^)「と、とりあえず素直さんは関係ないから!!」
(;^ω^)「バイトに遅れるから、ここでさよならだお!」
('A`)「はーいはい」
(´・ω・`)「そういうことにしてあげるよ」
ξ ;?;)ξ「………本当に…良かった、うぅ」
(;^ω^)「そこ泣くなお!!」
「本当の本当に関係ないおー!!!」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:27:38.82 ID:xKuJH0DO0
モロバレなのはしょうがない
ドクオの好きな人は気になったが
『知らない人からのプレゼントがキモイ』というツンの言葉が
考える余裕を与えぬほど、ボクを悩ませていた
(;^ω^)「うぅん…」
(;^ω^)「うぅん…」
(;^ω^)「うぅん…」
*(‘‘)*「にぃにぃ、だいじょうぶ?」
(;^ω^)「ひぃや!!?」
(;^ω^)「へ、ヘリカル? なんで、ここに?」
*(‘‘)*「うん、にぃにぃのくるしそうな声がきこえたから…」
(;^ω^)「いや、それ自体は嬉しいんだけど…」
(;^ω^)「トイレだから、ここ」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:30:07.67 ID:xKuJH0DO0
*(‘‘)*「にぃにぃのえっちー!!」
(;^ω^)「お前、自分で開けといてそれはないわ」
<きゃぁ、ホライゾン!! なにしてるの!!!
( ^ω^)「…」
( ^ω^)「いや、なんつーか、冤罪?」
ボクは悩んでいた
両親に説教されている最中も、真剣に
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:33:08.29 ID:xKuJH0DO0
どうすればいいか
妹のようにバンザイアタックで突撃する勇気はボクにはない
だから、物の力を借りようと思った
しかし、キモイと思われては元も子もない
悩んだ挙句、ボクが取った行動は…
( ^ω^)】「ツン、日曜日ヒマかお?」
せめてプレゼントを同じ女性のツンに選んでもらおうという作戦だった
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:35:57.90 ID:xKuJH0DO0
んで、日曜日
ボクは盛大に寝坊した
(;^ω^)「お、おまたー」
ξ ゚?゚)ξ「あー、遅いわねぇ、ホライゾンくん」
ξ ゚?゚)ξ「もう来ないみたいだし、帰ろうかしら」
(;^ω^)「す、すいません、寝坊しちゃって」
ξ ゚?゚)ξ「あー、小鳥のさえずりかしら、マジうぜぇ」
ξ ゚?゚)ξ「ホライゾンくんは1人で・ちゃんと・プレンゼントを買えるから心配はないわよねぇ」
(;^ω^)「すいません、ごめんなさいですお!!」
(;^ω^)「言うこと何でも聞きますから!! 帰らないでくださいですお!!!」
ξ ゚?゚)ξ「…」
ξ ゚?゚)ξ「ほぉ」 ゴォォ
(;^ω^)「ひ、ひぃ!?」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 21:38:26.02 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「条件によっちゃ、矮小な小鳥の願いを聞いてあげてもいいわ」
(;^ω^)「な、なんですかお?」
ξ ゚?゚)ξ「そうねー、待ちすぎて、おなかペコペコだわ」
(;^ω^)「ど、どこに行きましょう!? あぁ、あそこなんてどうですか!? おごりますよ!!」
ξ ゚?゚)ξ「おごりますよ…?」
(;^ω^)「ご、ご馳走させてください!! 是非!!」
ξ ゚?゚)ξ「映画も見たいのよねぇ、『ボクの彼女は大きいようです』」
(;^ω^)「勿論ですお! わたくしめも前々から見たいと思っておりましたですお!!」
ξ ゚?゚)ξ「あ、そうだ、ヴィヴィアンの新作が出るんだったわ」
(;^ω^)「ビビアン……? スー……?」
ξ ゚?゚)ξ「ヴィヴィアンでググりなさい」
( ^ω^)「…」
( ゚ω゚)「…」
( ;ω;)「すいません、勘弁してください」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:38:11.83 ID:xKuJH0DO0
ξ -?-)ξ「ふー…」
ξ ゚?゚)ξ「ま、いいわ」
ξ ゚?゚)ξ「プレゼント買うお金なくなったら、元も子もないし」
( ;ω;)「ツンデレ様?」
ξ ゚?゚)ξ「ただし」
ξ ゚?゚)ξ「今度、遅れてきたらぶっ殺すからね」
(;^ω^)「お…」
ツンはヤンに改名したほうがいいんじゃないか
そう思いました
116 名前:パー速から転載:2009/02/11(水) 22:38:38.03 ID:5lr1ky2r0
1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/11(水) 22:07:38.67 ID:diKyfaIo
( ;ω;)「すいません、勘弁してください」
ξ -?-)ξ「ふー…」
ξ ゚?゚)ξ「ま、いいわ」
ξ ゚?゚)ξ「プレゼント買うお金なくなったら、元も子もないし」
( ;ω;)「ツンデレ様?」
ξ ゚?゚)ξ「ただし」
ξ ゚?゚)ξ「今度、遅れてきたらぶっ[ピーーー]からね」
(;^ω^)「お…」
ツンはヤンに改名したほうがいいんじゃないか
そう思いました
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:41:19.05 ID:xKuJH0DO0
'A`)
・ω・`)
('A`)「さて」
(´・ω・`)「どうしますかね」
('A`)「ま、つけるっきゃないだろ」
(´・ω・`)「悪趣味ですねぇ、ドクオさん」
(#'A`)「お前が言い出したんだろうが!」
(´・ω・`)「しっ、騒ぐと見つかるよ」
(#'A`)「…こ、こいつ」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:43:11.32 ID:xKuJH0DO0
ミッション1:食事
ξ ゚?゚)ξ「えぇ?、ここをぉ?」
(;^ω^)「ボクの経済状況をご考慮ください、ツンデレさん」
ξ ゚?゚)ξ「しょうがないわねぇ」
ξ ゚?゚)ξ「あ、すいません」
ξ ゚?゚)ξ「タラバの海鮮パスタと、牛肉とフォアグラのポアレ、デザートにびっくり苺パフェを…」
(;^ω^)「ちょっ、ちょっ、ちょっー!!!」
ξ ゚?゚)ξ「なによ」
(;^ω^)「そ、そんなに食べると身体に良くないお?」
( ^ω^)、「せめて、ほらこっちのヘルシーな…」
ξ ゚?゚)ξ「以上で」
(;^ω^)「おまーっ!!!」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:44:27.61 ID:xKuJH0DO0
('A`)「ミラノ風ドリアうめぇwww」
(´・ω・`)「299円とは思えないよね」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:45:58.28 ID:xKuJH0DO0
ミッション2:映画
ξ ゚?゚)ξ「…」
( ^ω^)「…」
<なぁ、みんな聞いてくれ
ξ ゚?゚)ξ「…」
( ^ω^)「…」
<実は、部活を作りたいと思う!!
ξ ゚?゚)ξ「…」
( ^ω^)「…」
<その名も!!
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:48:09.94 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「…」
( ^ω^)「…」
<BB団(Because I love Because の団)!!
ξ ゚?゚)ξ「…」
( ^ω^)「…」
<無理やりすぎだろ…
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:49:29.00 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「まぁ、そこそこって感じ」
( ^ω^)「なんだか、次回予告みたいな映画だったお…」
(;A;)「うわぁぁぁん」
(´・ω・`;)「泣く要素なんてあったけ!?」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:51:28.21 ID:xKuJH0DO0
ミッション3:買い物
ξ ゚?゚)ξ「えっと、ヴィヴィアンは…」
(;^ω^)「ひ、ひぃ!!」
ξ ゚?゚)ξ「別に買うわけじゃないわよ」
(;^ω^)「そ、そうかお…」
ξ ゚?゚)ξ「やーん、この指輪可愛いー」
lw´‐ _‐ノv「ども店員っす」
lw´‐ _‐ノv「よく、お似合いですよ」
ξ ゚?゚)ξ「どーも♪」
lw´‐ _‐ノv「どうですか、旦那様とペアでご購入というのは」
(;^ω^)「だ、旦那!?」
ξ ゚?゚)ξ「あ、違います、これウチのペットなんです」
lw´‐ _‐ノv「なるほど」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:52:50.16 ID:xKuJH0DO0
lw´‐ _‐ノv「では、どうですかペットとペアでご購入というのは」
(;^ω^)「冷静に対処してんじゃねーお!!」
lw´‐ _‐ノv「ほぅ、やる気か小僧。わたしは強いぞ…?」
(;^ω^)「ぐっ、だが、しかし!! ここで退いては主人公の名が廃 る べらぼっ!?」
ξ ゚?゚)ξ「おほほ、すいません、躾(しつけ)がまだ甘くて」
( メ)ω) チーン
lw´‐ _‐ノv「ご婦人、中々良い右をお持ちで」
ξ ゚?゚)ξ「どうも」
lw´‐ _‐ノv「どうですか、ウチのナックルをつければ、その破壊力は更に! 倍!!」
ξ ゚?゚)ξ「まぁ、確かにヴィヴィアンのリングは凶器みたいですけど…」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:54:43.25 ID:xKuJH0DO0
('A`)「おい、なんでTシャツがこんなに高いんだよ」
(´・ω・`)「説明してもユニクラーのドクオには分からない分野さ」
(#'A`)「おい、お前!! ユニクロを馬鹿にしたな!! 全国1億5000万人のユニクロファンを敵に回す気か!?」
(´・ω・`)「うん、それだと総人口を凌駕してるよね」
(#'A`)「のべ人数だ!!」
(´・ω・`)「何のだよ」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:56:57.50 ID:xKuJH0DO0
ラストミッション:プレゼント
(;^ω^)「…つ、疲れたお」
ξ ゚ー゚)ξ「あー、楽しかった。じゃ、夕飯食べて帰ろうか」
(;^ω^)「ちょっと!」
ξ ゚?゚)ξ「何よ」
( ^ω^)「今日は、プレゼントを一緒に選んでもらう約束だお…」
ξ ゚?゚)ξ「あぁ、ヘリちゃんのね」
(;^ω^)「むぐっ…!」
(;^ω^)「…」
ξ ゚?゚)ξ「じゃあ、行きましょうか」
ξ ゚?゚)ξ「おもちゃ売ってるとこでいいわよね」
(;^ω^)「……素直さんの」
ξ ゚?゚)ξ「え、何?」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 22:58:29.21 ID:xKuJH0DO0
(;^ω^)「ごめんなさい、嘘つきました! 素直さんへのプレゼント、一緒に選んでください!!」
(;^ω^)「…だぉ」
ξ ゚?゚)ξ「…」
ξ - -)ξ、「…」
ξ -?-)ξ「……いいわ」
ξ ゚ -゚)ξ人(^ω^ *)「おっおっ、ありがとうだお!! さすがツンだお!!」
ξ;゚ -゚)ξ「…っ」
ξ -?-)ξ、「し、正直に言えばいいのよ、最初から」
(* ^ω^)「ふひひっ、サーセン」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:00:02.00 ID:xKuJH0DO0
('A`)「まだ、どっか行くみたいだな」
(´・ω・`)「ラブラブですなぁ」
('A`)「…」
('A`)「ショボン、どうしてお前、2人が会うって知ってたんだ?」
(´・ω・`)「…ん?」
(´・ω・`)「内藤の行動なんて大体予想がつくからね」
(´・ω・`)「ツンを誘ってプレゼントを買いに行くと思ったのさ」
(´・ω・`)「どうかした?」
('A`)「……だってお前」
('A`)「…」
('A`)「いや、なんでもねー」
(´・ω・`)「そう」
(´・ω・`)「しかし、日曜に男2人で尾行だなんて情けないね」
('A`)「言うな、むなしくなるから」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:01:35.29 ID:xKuJH0DO0
( ^ω^)「ツン、何がいいと思うお?」
ξ ゚?゚)ξ「そうね」
ξ ゚?゚)ξ「正直、あまり高価なものである必要はないと思うわ」
ξ ゚?゚)ξ「物より気持ちっていうわけじゃないけれど」
ξ ゚?゚)ξ「装飾品なんかは、それだけで相手を縛っちゃうことになるからね」
( ^ω^)「お、ヘビーな意味合いに取られやすいということかお?」
ξ ゚?゚)ξ「そゆこと」
ξ ゚?゚)ξ「軽い気持ちで付き合えってわけじゃないけどね」
ξ ゚?゚)ξ「あくまで私はだけど、花や食事なんかもNG」
ξ ゚?゚)ξ「キザったらしい感じが抜けないわ」
ξ ゚?゚)ξ「まぁ、あんたは心配ないでしょうけど」
(;^ω^)「言うね」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:03:57.95 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「服なんてもっての他ね」
ξ ゚?゚)ξ「サイズ合わないで泣きを見るのがオチよ」
ξ ゚?゚)ξ「…素直さんのサイズ知ってるとか言わないでしょうね?」
(;^ω^)「も、勿論だお」
( ^ω^)(せっかくショボンから情報を買ったのに…)
ξ ゚?゚)ξ「安全なのは小物かな」
ξ ゚?゚)ξ「特に彼女が好きな範囲を抑えてるといいわね」
ξ ゚?゚)ξ「知ってる?」
( ^ω^)「知ってるお!」
( ^ω^)「あぁ、見えて彼女『ビコ?ズ』に目がないんだお」
ξ ゚?゚)ξ「へぇ、あの人形に?」
( ^ω^)「そうだお」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:05:51.20 ID:xKuJH0DO0
( ^ω^)「なんでも家には凄い数の人形があるらしお」
ξ ゚?゚)ξ「ふぅん…、詳しいわね」
(;^ω^)「か、風の噂で聞いたんだお」
ξ ゚?゚)ξ「あっそ、別にいいけど」
(;^ω^)(何か怒ってないかお…?)
そんなわけで、人気キャラクター『ビコーズ』を取り扱ってる店へ
ちなみにこの人形、先ほどの映画にも出演してたりする
巷では大人気のキャラクターなのだ
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:07:14.10 ID:xKuJH0DO0
ワイワイガヤガヤ
ξ;゚?゚)ξ「うぇい…」
(;^ω^)「めちゃ混んでるお…」
ξ ゚?゚)ξ「…ま、腹くくるしかないわね」
ξ ゚?゚)ξ「突入よ!!」
( ^ω^)「おk!!」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:10:12.37 ID:xKuJH0DO0
ワイワイガヤガヤ
「ツン!」
「何!?」
ワイワイガヤガヤ
「ど、どこだお!?」
「ここよ!」
ワイワイガヤガヤ
「ここって言ったって分かんないお!!」
「ここよ! ここ!!」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:11:32.97 ID:xKuJH0DO0
ワイワイガヤガヤ
^ω^)、「ぷはっ」
(;^ω^)つ 「ツン!」
( ^ω^)つ川 ゚ -゚)「ん?」
川 ゚ -゚)「人違いですが?」
( ゚ω゚)
心臓が止まるかと思った
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:14:03.64 ID:xKuJH0DO0
川 ゚ -゚)「あぁ、キミは確か…」
(;^ω^)「あがっ…」
川 ゚ -゚)「えっと…」
(;^ω^)「あななななななないとうほらららららいぞんです」
川 ゚ -゚)「穴七々伊藤洞尊?」
川 ゚ -゚)「仏像か何かかな」
(;^ω^)「いいいいいええ」
(;^ω^)(落ち着けー、落ち着くんだー!! 明鏡止水だおー!!!)←考えてる時点で明鏡止水ではない
(;^ω^)「ま、前に助けてもらった、内藤ホライゾンです」
( ^ω^)、「その節は、どうもお世話になりました」
川 ゚ -゚)「あぁ、そうだ」
川 ゚ -゚)「あの時の」
( ^ω^)「思い出してもらえましたかお?」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:15:34.42 ID:xKuJH0DO0
川 ゚ -゚)「うん、よく覚えてる」
川 ゚ -゚)「面白い顔だったからな」
( ^ω^)
川;゚ -゚)「あぁ、すまん、つい」
( ;ω;)「いいんです、それに“つい”ってことは、本音ってことですお?」
川 ゚ -゚)「まぁ、それはそうなんだが」
( ;ω;)
川;゚ -゚)「あ、すまん」
川 ゚ -゚)、「…キミはビコーズ好きなのか?」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:16:46.72 ID:xKuJH0DO0
( ;ω;)「いえ、ただ素直さんが好きだと聞いて…」
川 ゚ -゚)「へ?」
( ;ω;)
( ^ω^)「あ」
墓穴を掘りました
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:18:13.16 ID:xKuJH0DO0
川 ゚ー゚)「ははっ、そうか私にプレゼントを」
川 ゚ー゚)「ありがとう、嬉しいよ」
( ^ω^)、「そ、そうですかお」
川 ゚ -゚)「しかし、よく私がビコーズ好きだと知っていたな」
( ^ω^)「あ、友人が情報通なもので」
川 ゚ -゚)「ほぉ、それは興味深い」
川 ゚ -゚)「今度話を聞きたいものだ」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:19:30.76 ID:xKuJH0DO0
ワイワイガヤガヤ
゚?゚)ξ、「ぷはっ」
ξ ゚?゚)ξ「あー、もうサイアク」
ξ ゚?゚)ξ「ブーン、ブーンどこ!?」
ξ ゚?゚)ξ「…あ」
(^ω^ )
ξ ゚?゚)ξ、「ブー…」
川 ゚ -゚)(^ω^ )
ξ ゚?゚)ξ「…ン」
ξ ゚?゚)ξ「…」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:23:28.70 ID:xKuJH0DO0
川 ゚ -゚)「で、なんで私にプレゼントを?」
(;^ω^)「へぅ!?」
( ^ω^)「あ、それは、誕生日! …誕生日だからですお!」
川 ゚ -゚)「ん、あぁ、誕生日か」
川 ゚ -゚)「そういえば、もうすぐだったな」
川 ゚ -゚)「すっかり忘れてた」
(;^ω^)「忘れたんですかお…?」
川 ゚ -゚)「あぁ、あまりそういうイベント事には関心がなくてね」
( ^ω^)「…そうですかお」
川*゚ -゚)「ビコーズの生誕記念なんかはそらで言えるけどな」
( ^ω^)「…」
(* ^ω^)「変わった人ですお」
川 ゚ -゚)、「そ、そうか?」
(* ^ω^)「えぇ、面白い人ですお」
川 ゚ -゚)「…」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:24:57.96 ID:xKuJH0DO0
川 ゚ー゚)「……そんなことを言われたのは初めてだな」
川 ゚ー゚)「名前は?」
(;^ω^)「え?」
川 ゚ -゚)「ん?」
(;^ω^)「最初に言いませんでしたっけ?」
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「そうだったか?」
(;^ω^)「…」
( ^ω^)、「な、内藤ホライゾンです」
川 ゚ -゚)「七伊藤洞伊蔵?」
川 ゚ -゚)「また古めかしい名前だな」
(;^ω^)「内藤・ホライゾンですお!」
川 ゚ -゚)「あー、内藤ね」
川 ゚ -゚)「なーる」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:26:44.78 ID:xKuJH0DO0
川 ゚ -゚)「私は素直クール」
川 ゚ -゚)「VIP高1年素直クールだ」
川 ゚ -゚)「よろしく」
(* ^ω^)「よ、よろしくですお」
川 ゚ -゚)「で、キミ、学校は?」
( ;ω;)「VIP高校です!!」
こうして、ボクと素直さんは友達になることができた
彼氏彼女の前に友達から、中々順調な滑り出しだ
何か忘れてる気がするけど
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:28:07.08 ID:xKuJH0DO0
ξ ゚?゚)ξ「…」
ξ -?-)ξ「帰るか…」
'A`)(ツン…)
・ω・`)(……)
ξ -?-)ξ「…」
ξ ゚?-)ξ「ドクオ、ショボン、出てらっしゃい」
;'A`)
!?
;・ω・`)
;'A`)(バカな!? バレているだとっ!?)
;・ω・`)(連邦のツンデレは化け物か!!)
ξ ゚?゚)ξ「早く出て来いっての」
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:29:44.76 ID:xKuJH0DO0
(;'A`)「は、はい」
(´・ω・`)「ごめんね、ドクオがどうしてもって言うから」
(#'A`)「てめぇ、ショボン!!」
ξ ゚?゚)ξ「うっさい、黙れバカども」
(;'A`)「はい、すいません」
(;´・ω・`)「本当にごめんなさい」
ξ -?-)ξ「別に、怒っちゃいないわよ」
ξ ゚?゚)ξ「お腹減ったからさ、何か食べてかない?」
(;'A`)「え、あれだけ食べてまだ食べるの…」
ξ#゚?゚)ξ「あ?」
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:32:58.84 ID:xKuJH0DO0
('A`)「すいません独り言です聞き流してください」
ξ ゚?゚)ξ「いーから、ほら行くよ」
ξ ゚?゚)ξ「ショボンも」
(´・ω・`)「…」
(´・ω・`)「ん」
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:35:35.06 ID:xKuJH0DO0
その後は、クーさんと買い物をして、途中まで一緒に帰った
ボクは終始舞い上がっていて、何の話をしていたかも覚えていない
そして、ルンルン気分で日記を書いているときに思い出したのであった
(; ゚ω゚)「ツンのことすっかり忘れてたお!!!」
やばい
これはやばい
デッド オア アライブではなく、デッド オア デッド
確実に死ぬ
(;^ω^)「どどどどうしよう…」
(;^ω^)「携帯…携帯…携帯…」 ガタガタガタッ
( ^ω^)(あ、でも、携帯に連絡がなかったってことは、ツン的にも
あそこでお別れ はいさよならってことだったのかお?)
(;^ω^)「そんなわけないよね?…」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:40:02.44 ID:xKuJH0DO0
(;^ω^)「どうしよう…」
(;^ω^)「絶対怒ってるお……」
(;^ω^)「でも、電話しないと」
(;^ω^)「昔の格言にあるお『人生楽ありゃ苦もあるさ』、良いことの裏には悪いことだお!」←ひどい
( ^ω^)「…電話するお」
( ^ω^)】 トルルルルルルル
( ^ω^)】 トルルルルルルル
( ^ω^)】 トルルルルルルル
( ^ω^)】 トルルルルルルル
(;^ω^)】(出ねぇ…)
(;^ω^)】 トルルル、ガチャ
『もしもし』
(;^ω^)】「あ、ツン!? ボクだお!! あの、その、今日は…」
『この電話は現在使われておりません、ご用件のある方はピーという音の後に死んでください ピー』
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:42:06.79 ID:xKuJH0DO0
(;^ω^)】「ちょっ!!!?」
『…うっさいわね』
『耳元で怒鳴らないでくれる?』
(;^ω^)】「ツン!!」
『だから、うっさいっての』
(;^ω^)】「…ツン、その、ごめんだお」
『なにが?』
『てか、早く死ね』
(;^ω^)】「…あぅあぅ」
『……』
『…ふー…』
『いいわよ、別に』
『素直さんと会ってたんでしょ?』
(;^ω^)】「し、知ってたのかお?」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:44:15.62 ID:xKuJH0DO0
『たまたま見てただけよ』
『あんたの脳のキャパじゃ一杯一杯だったんでしょ、どーせ』
(;^ω^)】「お…、さすがですお…」
『私のことは別にいいのよ』
『あんた、話はちゃんとできたの?』
(;^ω^)】「は、はい、なんとか…、おかげ様で」
『…そう』
『良かったじゃない』
( ^ω^)】「お、良かったお。ツンと今日一緒に出かけて本当に良かったお」
『……』
『そうね』
『それじゃ、お風呂入りたいから切るわよ』
195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/11(水) 23:46:31.91 ID:xKuJH0DO0
( ^ω^)】「あ、ツン」
『なによ』
( ^ω^)】「ありがとうだお」
『……』
『……明日、パフェな』
(;^ω^)】「ちょっ!!」
『おやすみ』
(;^ω^)】 プッツ、ツーツー
( ^ω^)「パフェか」
( ^ω^)「ま、安いもんだお!」
ツンを討ち取ったボクに敵うものなど何もなし
一騎当千、呂布気分
調子に乗ったボクは、疲れているのに夜更かしをしてしまう
それがあんなことになるとは想像もできなかった
スポンサーサイト
- 2009/02/15(日) 00:27:53|
- ブーン系小説(短編)
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