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3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/31(水) 12:54:45.74 ID:aIP7QB22O
―――いつだって自分は弱者側にいた
弱いものは強いものに搾取され続ける
大人だろうが子供だろうが
そんなくだらないルールは誰しもが理解し黙認している
理由なんていらないよな?
ただ 自分より何かが劣ってる
それだけでいいんだから
この世界は弱者に対して恐ろしく冷たい
ガキの時点でそれに気づけた俺は
ある意味 幸せなのかもしれない
5 :浜崎 ◆jiTq7VWlew :2008/12/31(水) 12:55:56.60 ID:aIP7QB22O
子供が泣いている
泣く子供にガキが群がっていく
なぁ,そいつが何したってんだ。
‥そうだった。いじめに理由なんて必要ないんだったよな
「‥やめろよ」
まるで聞く耳をもたない。当然だろう
「もう,やめろよ」
‥弱者の声なんて誰も聞きやしない
「やめろよ」
そんな言葉を吐いても届かない
無駄,なんだよ
「やめろよ」
やめろよ ,もう無駄なんだよ。やめろよ
8 :浜崎 ◆jiTq7VWlew :2008/12/31(水) 12:57:14.69 ID:aIP7QB22O
やめろ,そんな言葉,吐くなよ
やめろよ。やめろよ。やめろよ。
('A`)「やめてくれよぉぉおぉ!!!」
────ベッドから落ちていたようだ
久しぶりにガキの頃の夢を見ちまった
―('A`)と矮小な世界のようです―
9 :浜崎 ◆jiTq7VWlew :2008/12/31(水) 12:58:19.03 ID:aIP7QB22O
時計を見る。
いつもより早く起きたようだ。
だが すでに学校は始まっている時間
固い床で寝ていたせいか体の節々が痛い
二度寝をする気にもなれない
俺の名はドクオ
この狭いアパートに1人で住んでいる
母親と父親は居ない。
【家柄】のせいで昔から働き漬けだった2人は‥
無理がたたったんだろう
仲良く一緒に逝っちまいやがった
10 :浜崎 ◆jiTq7VWlew :2008/12/31(水) 12:59:20.20 ID:aIP7QB22O
親父とお袋は生前お前だけは
「まともな学校に行かしてやる!」
なんて言ってたっけ
そんな風に俺を学校に行かしたがっていたけど
それを望む2人がいない今学校に行く気など起きない
むしろ学校に行くほどの余分な金がないというのが本音だ
11 :浜崎 ◆jiTq7VWlew :2008/12/31(水) 13:00:28.92 ID:aIP7QB22O
家柄のおかげで職につく事も無理
人が1人で生きてくってのは大変だ
言葉にしてその意味の重さを今更ながら知る
ボロボロの布切れのような財布の中身をドクオは確認する
生きてく金は残り僅か
ハハッ まさに八方塞がりってやつだな
ドクオは自傷気味な笑いを抑えずにはいられなかった
感傷に浸っている場合じゃないな
昼メシでも‥作るとするか
12 :浜崎 ◆jiTq7VWlew :2008/12/31(水) 13:02:35.49 ID:aIP7QB22O
即席麺を棚から取り出す。
裏の品質表示を見る
賞味期限はとうに過ぎていた
('A`)「対したことじゃねぇな」
今の境遇に比べたら 些細な事だ
鍋にお湯を入れ 水を沸かし麺をいれしばし待つ
そういえばこの水公園から汲んできた水だったな
貯水したの何ヶ月前だっけ
まぁいいさ
昨日も食べて腹を壊さなかったんだ
今日に限って壊すわけないだろ
できた即席のラーメンを一口啜ってみる
('A`)「くそまじいな‥」
それでも 食わなきゃ死んでしまう
ああ‥めんどくせぇ
13 :浜崎 ◆jiTq7VWlew :2008/12/31(水) 13:03:29.10 ID:aIP7QB22O
生きているのに‥
死んでいるような生活
まるで
夏のアスファルトの暑さに足掻き蠢く蚯蚓
何も出来やしない
じわじわと 命を蝕まれいく蚯蚓
時間の問題
俺に相応しい喩えだな
14 :浜崎 ◆jiTq7VWlew :2008/12/31(水) 13:04:34.75 ID:aIP7QB22O
('A`)「ふ‥,ははっははは,ははは」
────昔となんも変わっちゃいない
こんなんじゃ生きてたって仕方ないじゃないか‥‥!
俺はただ幸せになりたかった
俺はただ‥ 他の奴らみたいに‥
笑って 学校に行って
普通に暮らしたいだけなのに。
そんなちっぽけな事さえ俺には
叶えることもできないってのか‥‥
───なぁ,誰でもいいから、答えてくれ
15 :浜崎 ◆jiTq7VWlew :2008/12/31(水) 13:07:27.15 ID:aIP7QB22O
―――――僕が助けてあげようか?
('A`)「お,お前は?」
(´・ω・`)「どうなんだい?」
('A`)「本当に助かるのか!?」
(´・ω・`)「ただし条件がある」
ショボンはズボンを一気におろした。
('A`)「何をする気だ!!?」
(´・ω・`)「君をいただくのさ」
('A`)「や、やめてくれぇぇ!!」
(´^ω^`)「レッツ くそみそ☆」
(゚A゚)「アッーーー!!!1!!!」
ドクオは幸せに暮らしましたとさ
H A P P Y END
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- 2008/12/31(水) 14:25:19|
- ブーン系小説(短編)
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