1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:16:20.27 ID:aM/J0EAh0
( ´∀`)「この前の算数のテストを返すモナ」
( ^ω^)「モケケケケwww今回のテストは自信があったから90点は固いおwww」
僕はブーン、私立VIP小学校に通う小学6年生だ
来年は中学生になるが、今回のテストも自信があるし、きっと大丈夫だ!
( ´∀`)「ブーン!お前今回成績が悪かったぞ! ちゃんと勉強しろよ」
(;^ω^)「ゲッ 59点…」
( ´∀`)「ショボン! 今回も頑張ったな」
(´・ω・`) 「ウホッ! 90点うめえwww」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:20:55.94 ID:aM/J0EAh0
こいつは僕と同じのクラスのショボン
最近、塾を行くようになって調子をぶっこくようになってきた
(´・ω・`) 「あれれれ? これはこれは。ブーンさんじゃありませんか」
嫌味な笑いを浮かべながらショボンが近づいてくる
(´・ω・`) 「君、今回のテストどうだった?」
(;^ω^)「え? 悪かっt」
僕が言い終わる前にショボンが口を挟む
(´・ω・`) 「言わなくても分かる…悪かったんだろう」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:22:28.70 ID:aM/J0EAh0
分かってんなら聞くんじゃねーよ、と思いながらもぼくは
ショボンの口臭に我慢しながら言葉に耳を傾ける
(´・ω・`) 「あははw図星かい? まあ僕を目標にして頑張れよww」
( ^ω^)(マジこいつ死んでくれないかな)
――――放課後
( ^ω^)「ただいまー」
J( 'ー`)し「おかえり。今日のテストどうだった?」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:25:23.90 ID:aM/J0EAh0
(;^ω^)「え? どどどど、どうしてその情報を」
母親の情報網、恐るべしそんなことを思いながら
自分の点数を思い浮かべる。恐怖で身震いがした
J( 'ー`)し「どんな点数でも怒らないから早く見せなさい」
僕は生まれてこの方、「怒らないから見せなさい」と、言われて
怒られなかったためしが一度も無いのは気のせいだろうか
しかし、その言葉を信じて恐る恐る、母の手に59と書かれた紙を渡す
J( 'ー`)し「…はぁ」
母は怒りこそしないけれど、呆れた様なため息を出す
J( 'ー`)し「もう中学も近いし…塾始める?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:27:52.60 ID:aM/J0EAh0
(^ω^)
(゚ω゚)「無理無理無理無理無理無理無理無理無理m」
塾とは…小学生にとっては遊ぶ時間が減る、それだけの
感覚だ。当然、毎日遊びほうけている僕には拷問のような仕打ちである
J( 'ー`)し「次のテストでこれ以上悪かったら…ショボン君と同じ近所の塾へ行くのよ」
(;^ω^)「よりによって、あいつと同じ塾は絶対嫌だお」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:32:16.33 ID:aM/J0EAh0
――――翌日
( ^ω^)「おいすー」
(´・ω・`) 「おはy
ξ ゚?゚)ξ 「あっブーンおはよー」
こいつは僕の幼馴染のツン。学年1の秀才だ
男勝りな性格で、いつも強気で俗に言う「ツンデレ」って感じである
ξ ゚?゚)ξ 「もうすぐ学年末テストだけどちゃんと勉強してる?」
自分は頭がいいからって…嫌味な奴だ。そんなことを考えながら僕は答える
(´・ω・`) 「僕はちゃんとしt
(;^ω^)「実はあんまりやる気がしないんだお。」
ξ; ゚?゚)ξ 「あんたねー…ちゃんと勉強しないと中学に入ってから落ちこぼれるわよ」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:36:44.81 ID:aM/J0EAh0
( ^ω^)「中学にはいってから頑張るおww」
(´・ω・`) 「それじゃあ遅i
ξ ゚?゚)ξ 「はぁ?、本当にお気楽人間ね、あんたって」
ξ ゚?゚)ξ 「中学生の先輩のアンケートによると、小学校の時の復習をしないと困る
っていう意見が全体の八割なのよ」
僕はフーンと、適当にあいずちをうって、聞き流していたが
ツンの話を聞いていると、だんだん不安になってきた
(;^ω^)「やっやばいお! だんだん不安になってきたお」
(´・ω・`) 「はははw馬鹿は苦労するよn
ξ ゚?゚)ξ 「でも、大丈夫よ。今からでも遅くはないわ! これを見て」
ツンは持っていた封筒を僕に渡す。僕は封筒の中身を静かに取り出す
(´・ω・`) 「…」
ショボンはそっと場を離れたようだ
( ^ω^)「チャレンジ…?」
ξ ゚?゚)ξ 「そう、あんたの家にも封筒が来たことあるでしょ!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:43:48.79 ID:aM/J0EAh0
( ^ω^)「漫画だけ読んであとは捨ててたおwww」
ξ; ゚?゚)ξ 「おい! 」
彼女は呆れた様子でため息をつく
しかしチャレンジの漫画は異様にクオリティが高い気がする
ξ ゚?゚)ξ 「今、チャレンジをやるとこんな物がもらえるわよ。私もこれをやって勉強してるの」
(*^ω^)「おおおwwなんだおこのMP3プレイヤーみたいなカッチョイイ機械は」
ξ ゚?゚)ξ 「ふっふっふwまだまだ豪華特典があるわよ」
(^ω^)「なんというクオリティー!チャレンジは間違いなく赤字」
ξ ゚?゚)ξ 「さらにさらに、今なら得点upシートも、さらに(ry」
僕は完全にチャレンジに心を奪われていた…
そう、まるで暗示をかけられるように
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:50:37.00 ID:aM/J0EAh0
(*^ω^)「帰ったらカーチャンに早速頼んでみるお!」
その瞬間、ツンがほくそえんだ気がした
ξ ゚?゚)ξ 「じゃあ、健闘を祈るわよ」
――――放課後
( ^ω^)「ただいまー」
J( 'ー`)し「おかえり」
( ^ω^)「カーチャン、実は折り入ってのお願いがあるんだお」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 20:56:37.62 ID:aM/J0EAh0
J( 'ー`)し「お小遣いなら駄目よ」
(;^ω^)「いや、そうじゃなくて…」
僕は緊張しながら一拍置いて話し始める
( ^ω^)「僕、本気で勉強したいんだお」
J( 'ー`)し「…それで?」
(;^ω^)「だから、チャレンジをやりたいんだお」
J( 'ー`)し「あんた、昔やってたけど、ためてやめちゃったじゃない」
(;^ω^)「今のチャレンジは30分で習った範囲を総復習できるから
今度は絶対ためないお」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:00:24.28 ID:aM/J0EAh0
カーチャンは黙ったまま、何かを考えてるようだった
そして静かに口を開いた
J( 'ー`)し「…こんどは頑張るのよ」
(*^ω^)「ありがとうございますお!」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:13:49.82 ID:aM/J0EAh0
――――三日後
(・∀ ・)「配達でーす」
(*゚ω゚)「ふおぉおおおお」
(;・∀ ・)「ひっ…ハンコお願いします」
僕はありえないテンションで箱を受け取った
そして希望を胸に箱をべりべりと開ける
(*゚ω゚)「キター! MP3プレイヤー!!!」
(;^ω^)「ってあれ?なんで英語の単語しか流れないんだお…」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:20:42.78 ID:aM/J0EAh0
(#゚ω゚)「詐欺だお! 金返すお!」
僕は舌打ちし、何とか怒りを抑えた
(;^ω^)「いかんいかん。僕は勉強するために始めたんだお」
( ^ω^)「とりあえず、早速勉強タイムだおwww」
――――翌日
ξ ゚?゚)ξ 「ブーン届いたのねやったじゃない!」
( ^ω^)「おっおっおwwww昨日は張り切って徹夜してしまったおww」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:28:16.05 ID:aM/J0EAh0
ξ ゚?゚)ξ 「ねぇ次の日曜日一緒にチャレンジで勉強しましょうよ」
( ^ω^)「ナイスアイディアだおwww」
ξ ゚?゚)ξ (^ω^ )ワイワイ
ショボンが近くで悲しい目をしながらこちらを見ていた
僕は気づいていたけどあえて声はかけなかった
(´・ω・`) (僕だって本当は遊びたいさ…でも塾があるし)
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:37:56.67 ID:aM/J0EAh0
―――― 一週間後
( ´∀`)「この前やった算数のテストを返すモナ」
( ^ω^)「チャレンジでやった成果がでるといいお」
ξ ゚?゚)ξ 「きっと大丈夫よ…」
(;^ω^)(それにしてもショボンがヤバイくらい疲れてるみたいだお)
僕が右を見ると、目には隈ができ、顔もやつれたショボンがいた
:(;´゚'ω゚'`):「…」
名前を呼ばれたので、僕は視線を前に戻し
静かに前に歩き出す
( ´∀`)「ブーン、よく頑張ったな!」
僕はゆっくりと答案の点数を確かめる
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:45:00.91 ID:aM/J0EAh0
(*^ω^)「95点!やったおツン」
ξ*゚?゚)ξ 「おめでとうブーン!」
ツンも答案が返って来ると良かったらしく
笑顔で笑いあった、しかし…
( ´∀`)「ショボン、お前最近点数が下がり気味だぞ!どうしたんだ」
:(;´゚'ω゚'`):「そっそんな…」
ショボンは今にも泣きそうな涙目で席に戻った
まるで前の僕のようだ
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 21:56:55.20 ID:aM/J0EAh0
( ^ω^)「ショボン!」
僕は精一杯叫ぶと、ショボンが振り向いた
:(;´゚'ω゚'`):「笑えよ…僕がいい気味だろう」
( ^ω^)「違うお」
:(;´;'ω;'`):「じゃあ何だよ! 僕は君らみたいにお気楽人間じゃないんだよ!!」
:(;´;'ω;'`):「毎日毎日、塾で夜遅くまで勉強だし、宿題は山ほど出るし…」
ショボンは泣きながら叫ぶ
( ^ω^)「僕はショボンとまた、笑いあいたいんだお」
ξ ゚?゚)ξ 「ブーン…」
:(;´;'ω;'`):「…」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:03:02.55 ID:aM/J0EAh0
( ^ω^)「だから…一緒にチャレンジをやらないかお!」
ξ ゚?゚)ξ 「そうよ! 一緒にやりましょう」
僕は正直にショボンとまた競い合いたかった
(´うω・`) 「うっうるせー! 僕は始めからやるつもりだったよ!」
(´・ω・`) 「だから…覚悟しておけよお前ら!」
( ^ω^)「おっおっおwww素直じゃないお」
ξ ゚ー゚)ξ 「本当ねwww」
( ´∀`)「なにこの茶番」
担任…空気嫁
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/02/05(木) 22:13:56.39 ID:aM/J0EAh0
僕達はそれから学年末テストに向けて
一緒に勉強しあったりした…勿論ショボンも一緒に。
そして、ついにその日はやってきた
(;^ω^)「やばいお…ドキがムネムネしてきたお」
ξ ゚?゚)ξ 「大丈夫よ、あれだけ勉強したし」
(´・ω・`) 「僕の力を見せ付けるときがついに来たね」
( ´∀`)「そろそろ始めるモナ!」
僕は自分に大丈夫と言い聞かせ席に着く
( ´∀`)「よーい始め!」
そしてお決まりの台詞…
( ^ω^)ξ ゚ー゚)ξ(´・ω・`)「これは! チャレンジでやった問題だ!」
ありがとうチャレンジ!
( ^ω^)はチャレンジを始めるようです―fin―
50 名前: ◆dolRwHnhmc :2009/02/05(木) 22:18:44.55 ID:aM/J0EAh0
皆さん、支援などの言葉…ありがとうございました!11
投下スピードが遅くて申し訳ないです。そしてこんな駄小説に
ここまで付き合っていただきありがとうございました!!
ではではノシ
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- 2009/02/08(日) 23:06:24|
- ブーン系小説(短編)
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