287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 20:01:45.32 ID:+a3Obpyd0
('A`)「ああ寒い、死ぬって死ぬって」
黒いコートのポケットに両手を突っ込んで、ドクオは雪の降る街を歩いていた。
体の温もりを求め合うように体を摺り寄せあうカップルの後姿に、忌々しいと言わんばかりに唾を吐きつつ、ドクオは歩みを速めていく。
彼が足を止めた場所は、一軒のジャス・バー。
現代的な高層ビルが立ち並ぶ街中に、時代を一つ遅れたデザインのそのバーの名は、バーボンハウス。
その木のドアを押す。キィと言う金具の擦れる音と共に、やや弱めの照明の店内を覗かせた。
(´・ω・`)「やあ、ようこそバーボ」
('A`)「コーヒー、砂糖とミルクとクリープたっぷりで」
(´・ω・`)「その辺で缶コーヒーでも買ってろよタコ」
そう言いつつも、マスターはカウンター席に着いたドクオに、ブラックコーヒーと角砂糖の入った瓶、ミルク差し、クリープの瓶を渡す。
満足げにコーヒーに砂糖をポイポイ放り込みながら、ドクオは問う。
('A`)「仕事だ、何か良いのはねえか」
(´・ω・`)「そうだね、今日の朝頃仕入れたんだが、"イイ"仕事は全部売り切れって所かな」
ドクオはミルク差しからドバドバとミルクをコーヒーに大量投入しながら聞いていた。
その手を止めることなく、その目線をコーヒーカップから逸らす事も無く応答を紡ぐ。
('A`)「百も承知よ。お零れン中の珠を磨くのが俺の仕事だろうが」
(´・ω・`)「そう。ならいつも通り提案しようか。誰も手をつけようとしなかった仕事を」
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 20:05:53.42 ID:+a3Obpyd0
ショボンが告げたその仕事。
その内容はドクオを放心状態に追いやった。コーヒーカップのふちからは、溢れたミルクがダラダラとこぼれている。
('A`;)「……は?」
(´・ω・`)「だから、目本テレビに侵入してこの番組を"祭って"欲しい」
広げた新聞のテレビ欄(明日の)の番組の一つを、マスターは指差す。
その一文を(主に自分が見ているのは夢では無いかと)確認するように、ドクオは口に出して読んだ。
('A`;)「20:00 さんま、たけし、タモリ。究極の三人が今集う!パーフェクト3Pホモ・セックス2008冬(生)……」
殴る。自分の額を、鼻柱を、頬を。
('A`)「痛え。夢じゃないようだ。ところでマスター、そろそろツッコミいいかい」
マスターが頷いたのを確認し、ドクオは脳内回路を切り替えた。
( ゚A゚)「ありえねーだろこれ!何だよ(生)って!ゴールデンタイムにホモセックス生放送すんじゃねえよ!
つうかいいのか日本!ホモセックス全国配信してよォ!!!」
(´・ω・`)「現実だから仕方ないんじゃないかな」
('A`)「ですよね。で、報酬は?できればうまい棒換算で頼む」
(´・ω・`)「手付金がうまい棒100万本分、成功の暁にはそれこそ一生うまい棒食って生きていけるくらいの金を払うらしいよ」
('A`)「お前、計算するの面倒になったろ」
(´・ω・`)「うん」
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 20:12:16.79 ID:+a3Obpyd0
手付金を受け取り、バーを後にしたドクオは、その辺のコンビニでうまい棒を一本購入し、齧りながら帰路を歩んでいた。
('A`)「うめぇ。やっぱりやさいサラダ味は最高だぜ……」
その味を噛み締めるたび、ドクオは昔を思い出す。
あの約束を果たすときが、遂に来た。
家のドアを開けると、黒髪の女性が彼を迎えた。
彼女の言葉も待たずに、ドクオは告げる。
('A`)「お前の夢、叶うときが来たぜ」
今までとは違う。
ミッションネーム・ルックアットザミッシングキャット(うまい棒換算で100本)や、
ミッションネーム・バイングタバコ・フォアザヤンキー(うまい棒換算で10本)とは桁が違う。
きっと彼女を満足させることが出来る。
('∀`)「100万本だ」
しかし彼女の口から紡がれた言葉は喜びのものではなかった。
川 ゚ -゚) 「そんなに……その仕事、危険ではないのか?」
何と彼女は、自分の昔からの夢を目の前にして自分を心配してくれるのか。
ドクオは心底喜んだ。彼女を幸せにしてやれることを。彼女が、自分の嫁であることを。
無意識のうちに、彼女を抱きしめていた。自分の唇を彼女のそれに軽く押し当てる。
('A`)「クー。俺の心配はしないで、君は自分の幸せだけ考えてくれればいいよ(心の声:100万本分はもう貰ってるしな)」
彼女の雪のように白い頬が、僅かに紅を差した。
292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 20:18:29.81 ID:+a3Obpyd0
一日後、午後7時54分。
黒いコートと煙草の煙をを風に靡かせ、ドクオはビルを見上げていた。
目本テレビ。今から自分は男汁と汗の飛び交う地獄へ足を踏み入れようとしている。
家を出る際、クーは本気で自分を心配していた。家に留めようとしていた。
100万本のうまい棒はもう買える件等、彼女を騙す事となったが、
かっこいい台詞は吐けたし、あんなに自分を心配してくれる彼女も見られたし、頑張っている自分へのご褒美ということでよしとしよう。
('A`)「何せ、『さんま、たけし、タモリ。究極の三人が今集う!パーフェクト3Pホモ・セックス』だ、あれくらいの褒美が無いと、生き残れない」
意を決し、煙草を吐き捨て靴底で踏み躙りその火を消すと、地獄の門たる自動ドアをくぐった。
そこは何の変哲も無いフロント。
エレベーターへ一直線に歩き、昇降ボタンを躊躇いなく押した。
背後から『部外者は出て行け』的な事を言われたが、ポケットから拳銃を引き抜き後ろに突きつける事で無問題とした。
('A`)「見学だ」
エレベーターが開く。
拳銃を右のポケットに戻すと、ドクオは振り返ることもせずエレベーターに乗った。
スタジオは事前に聞いている。その階数を示すボタンをプッシュすると、ドクオを乗せた"箱"はそこまで昇る。
空気が漏れるに似た音と共にドアが開くと、三人の男が自分の道を阻む。
黒いスーツに黒いサングラス。明らかにドクオにとっては無益な存在だ。
('A`)「しかしこれも予測範囲内。ドクオさんは嫁パワーでテメーらを打ち砕く」
理由、そんなものは金の為に決まっている。
仕事人ドクオは理由なんぞは気にしない。
ただ仕事を請けてただ報酬の為にただ遂行する。
('A`)「お前らも同じだろうが。受け入れろ、雇われ」
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 20:23:03.70 ID:+a3Obpyd0
いい嫁を持ってよかった、とドクオは思う。
彼女が自分に向けたあの心配そうな顔は、自分のスペックを引き上げている。
その顔を笑顔にする為、無事に帰って彼女と笑顔を共有するため、ドクオは拳を振るう。
迎撃に出された拳ごとその黒服を弾き倒し、何事も無かったかのように毛の浅い絨毯を踏む。
足音は絨毯によって消される。しかしその一歩一歩は残された黒服にとってはカウントダウンを刻む秒針。
聴こえないが聴こえる重圧。それに耐え切れなくなった一人が、拳銃をスーツのうちポケットから引き抜こうとする。
しかしその動作はプレッシャー故、焦りを伴うものだ。もたついている内に、黒コートのドクオは打撃の射程圏に入る。
('A`)「銃で殺すとはまた物騒な。俺には嫁がいる。帰りを待っている人がいる。
……俺はお前にも居ると信じる。だからお前はそいつを泣かせることだけはするな」
言って殴る。されたくないことはするな。嫁が遠い昔に自分に垂れた説教だ。
自分が殴り倒されるのは構わない。銃で脅されるのも構わない。しかし彼女(ヨメ)を悲しませる事だけは、絶対にあってはいけない。
目線を残った最後の一人に向け、告げる。
('A`)「お前にも家族が居るだろう」
拳を鳩尾に沈めると、そいつはがくりと全身の力を失い、垂れた。
そのまま目的のスタジオまで歩き、辿り着く。
『さんま、たけし、タモリ。究極の三人が今集う!パーフェクト3Pホモ・セックス2008冬!実況は私、古舘伊知郎がお送りします!』
ドア越しに響く声。始まったか、と思考する。
目的はこの番組を祭ること。だが、祭るとは何だ。妨害でいいか、と結論し、重いドアを蹴破った。
N|古"゚'` {"゚`lリ「おおっと乱入か、黒いコートを着た男がスタジオに乱入しました。しかし三人は構うことなく肉棒を貪り続けます」
('A`)「残念だが俺はうちの嫁にしか興味は無いんでな、後この番組は教育に悪すぎる。そのまましばらくお待ちください、って奴だ」
ドクオは跳んだ。着地地点は究極の三人が三人の肉棒を貪り合う壇上。
295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 20:29:01.93 ID:+a3Obpyd0
N|タ"゚'` {"゚`lリ「いけない奴だ、だが俺はノンケでも構わずに食う」
('A`)「食えるかどうかは別としてな」
とりあえずカメラに向けて蹴り飛ばす。
あの角度であの飛び方だと恐らくお茶の間はちんちん丸映りだろう。
これは"そのまましばらくお待ちください"確定だな、と思う暇もなく次の男がドクオの足首を掴む。全裸で。
振りほどこうとするが、その握力は強いものだった。
N|さ"゚'` {"゚`lリ「一人飛んでいったが、この番組の名前は(都合により前略)パーフェクト3P(都合により略)だ……
つまり三人居ないと成り立たない。お前に代わってもらおうか」
足首を掴む方とは逆の手が、ドクオのベルトにまで届く。
ドクオの背中に嫌な汗が流れる。まずい。脳がそう告げていながらも、逃れることもならない。
N|た"゚'` {"゚`lリ「独り占めはよくないと思うぜ」
加えてもう一人の全裸の男がドクオの腰を両手でホールド。
ズボンのチャックをいちいち口で咥えて下げようとするその男を、ドクオは直視することも出来ない。
意識が遠のいていく。ごめんよクー。俺は君に綺麗な姿を見せることは出来ないだろう。
(´・ω・`)「そこまでにしてもらおうか」
聞きなれた声に、ドクオの意識は現世に帰る。
そこに立っていたのはバーボンハウスのマスターだった。
彼の右手には拳銃が握られている。
トリガーを引く。一回、二回、三回、ついでに四回。消音器を付けているのだろうか、目立った発砲音は聴こえなかった。
撃たれた弾はそれぞれ、カメラの前にうつ伏せで倒れているタモリ、ドクオの足首とベルトを掴んでいたさんま、
腰をホールドしていたたけし、ついでにオロオロしていた古舘に命中、既に倒れていたタモリを除き、皆意識を失ったかのように崩れる。
296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 20:35:02.60 ID:+a3Obpyd0
(´・ω・`)「麻酔弾だよ、殺しはしていないさ」
僅かに嫌な表情になったドクオに告げる。
('A`)「そうかい。で、アンタがここに来たって事は"祭る"と言う俺の任務は失敗したわけか」
(´・ω・`)「そんなことはないよ」
弄ぶように拳銃をくるくると回すと、腰のホルダーにしまう。
素手になったマスターは、カツコツと足音を響かせてドクオに近づいた。
近づきながら、言う。
(´・ω・`)「この依頼の依頼主が誰か知っているかい?調べたかい?」
いいよ答えなくても、知らないだろうし。と言った調子でマスターは歩む。
ドクオはそこに僅かな殺気を感じ取る。何時でも行動が取れるよう、足を"揃える"。
それも気にしない様子で、否、気づいてすら居ないようにマスターは歩く。
(´・ω・`)「依頼主が望んだんだよ。"祭り"を。そういうことさ」
こめかみを汗が一筋伝う。
ジリジリと焼け付くような殺気が、ドクオの表情を『緊張』に形作る。
(´・ω・`)「その祭りを望んでいる依頼主ってのはね」
カツン、と強い音を立ててマスターは止まる。
ドクオとの距離は二メートルほど。
(´゚ω゚`)「このショボン様さ」
297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 20:40:25.95 ID:+a3Obpyd0
ドクオはそのツラを見て、瞬時に判断した。こいつに付き合うのは危険だ。
思い切り床を蹴り、靴底の生み出す高い音を伴い後ろに跳ぶ。
(´゚ω゚`)「いやね、悪いことじゃないよ。決して」
('A`;)「うそだ!お前鏡見てみろよ!すんごい悪い顔してる!」
(´゚ω゚`)「フフ、遂にこのときが来たと思うと、顔も歪んじゃうだけさ」
('A`;)「いや、歪み方のレベルが果てしないだろそれ!」
ショボンは右腰のホルダーから再び銃を引き抜く。
(´゚ω゚`)「ちょうど授業中に眠いくらいの強さにしておいたよ!、ちょっと眠くなろうか!!フヒ、フヒヒヒヒッ!!!」
興奮気味のショボンが、引き金を引く。
パスンパスンと、容赦なく放たれる麻酔弾。
ドクオは自身を左右に振ることでそれをかわす。
('A`;)「この調子だと、その"祭り"ってのも相当やばそうだな!」
(´゚ω゚`)「え、大したことはないよ?凄くイイコトだと思うんだけどなあ!!!」
彼は大きく息を吸い、吼えるように叫んだ。
300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 20:46:21.11 ID:+a3Obpyd0
(´゚ω゚`)「 ┏━┓ ┏━━━━━┓ ┏━┓ ┏━━━━━┓┏━┓ ┏━┓ ┏━┓┏┳┓┏━┓
.┏━┛ ┗━┓┃ ┃┏━┛ ┗━┓┃ ┃┃ ┃ ┃ ┃┏┛ ┗┻┻┫┃ ┃
.┃ ┃┗━┓ ┏━┛┗━┓ ┏━┛┗━━━┓ ┃┃ ┃ ┃ ┃┃ ┃┃ ┃
.┗━┓ ┏━┛┏━┛ ┗━┓┏━┛ ┗━┓ ┃ ┃┃ ┃ ┃ ┃┗┓ ┏━━┛┃ ┃
.┏┓┃ ┃┏┓┃ ┃┗━┓ ┏━┛ ┃ ┃┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃┏━┓┗━┛
.┃┃┃ ┃┃┃┗━┓ ┏━┛┏━┛ ┗━┓ ┃ ┃┗━┛ ┃ ┃ ┃ ┃┗━┛┏━┓
.┃┃┃ ┃┃┃ ┃ ┗━┓┃ ━ ┏━┛ ┏━┛ ┃ ┏━┛ ┃ ┃ ┃┏━┓┃ ┃
.┗┛┗━┛┗┛ ┗━━━┛┗━━━┛ ┗━━━┛ ┗━━━┛ ┗━┛┗━┛┗━┛」
('A`;)「すげえ大したことだしイイコトじゃねえよバーカ!!!!」
(´゚ω゚`)「ついでに全国生放送中なんだよ???すっごく興奮するよね!!!!!」
('A`;)「カメラ止まってねーのかよクソがああああ!!!!!」
ドクオは地面を低く跳躍することで加速し、跳んでドアを蹴破った。
こんなところからはとっととオサラバしなければヤバイ。幸いうまい棒換算で100万本分の手付金は貰っている。もうこれで十分だ。
(´゚ω゚`)「待ってよおおおおドクオオオオオオオ!!!!!」
('A`;)「誰が待つか性犯罪者!!」
スタジオから飛び出し、ドクオは思考する。
どうすれば安全に目本テレビビルを抜け出せるか。
飛び降りたら死ぬ。よって階段かエレベーターか、どちらかを使う必要がある。
階段はエレベーターより"早い"。しかし"速くはない"。
もしショボンがエレベーターを使って、自分が脱出するよりも早く階段で待ち伏せしていたら?
エレベーターは階段より"早くはない"。しかし"速い"。
もしエレベーターの到着を待っている間にショボンに追いつかれたら?
ショボンの身体能力も判らない。もしエレベーターに乗れたとして、彼が階段で降りるほうが速かったら?
304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 21:03:53.75 ID:+a3Obpyd0
思考は八方塞だ。『交戦なしで目本テレビを脱出する』事に関しては。
ならば、『交戦してショボンを打ち倒す』事を考えなければならない。
相手の実力は判らない。ならば、先の全てのケースに当てはめて『どのシチュエーションならばこちらが有利か』を考える。
もしショボンがエレベーターを使って、自分が脱出するよりも早く階段で待ち伏せしていたら?
この場合の戦場は階段もしくはその近辺となるだろう。
階段は狭い。しかし、上に関しては逃げ場がある。
もしエレベーターに乗れたとして、彼が階段で降りるほうが速かったら?
この場合の戦場はエレベーター内になるだろう。
エレベーター内は狭い上に出入り口は人三人程度の幅しかない。
うまく抜ける隙を見つけたとしても、ハナから抜け出せなければ狭い戦場で戦うのはディスアドバンテージだ。
もしエレベーターの到着を待っている間にショボンに追いつかれたら?
その場合は戦場はこの広間だ。
他のケースならばショボンは『ドクオを逃がさない』事を考慮し出口付近で戦わなければいけない。
このケースだと両方が足枷なしで戦えるが、ショボンの実力が高かった場合は問答無用で倒される。
('A`)(ヤツと俺の実力差……埋められないものだとして、派手な交戦は避けたい。どこでもいい、逃げる策を……)
その為には何が必要で何が不要なのか。
ドクオはエレベーターのボタンを押す。今エレベーターは一階にある。来るまでには間違いなくショボンとエンカウントするだろう。
('A`)「来いよショボン……!」
トストスと絨毯に消された足音と共に、それはやってきた。
それは喜びによって歪められた形相で、ドクオの姿を見ることでさらに歪んだ。
(´゚ω゚`)「残念だったねぇドクオ君、エレベーターは間に合わなかったよ?さあスタジオに戻ろうか」
306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 21:09:47.65 ID:+a3Obpyd0
('A`)「は、お前を倒せば逃げられるさ」
(´゚ω゚`)「君に倒せるのかい?僕を」
ショボンは両手をわきわきと動かしながら舐めるようにドクオの居る空間を見る。
ふ、と溜息をつき、
(´゚ω゚`)「無理だね、君じゃ無理だよ。それじゃ捕まえようか、僕は嫌々言ってる奴を無理やり犯すのが好きでね」
エレベーターが開く。同時に、ショボンが飛び掛ってくる。
ドクオはとっさに腕をクロスさせたが、ショボンは自分から狙いを外したらしい。
エレベーターに突っ込み、ボタン操作をした。
曇った狂い声が聞こえる。
「ハハハハハアアア!!!!!僕は一階で待ってるよ!!!準備が済んだらおいで!!!!ハハハアア!!!!」
確かに"逃げ道があるが捕らえる"よりも、"逃げ道を塞いで捕らえる"方が確実だ。
しかし奴は考え方が少し一般過ぎたようだ。
逃げる為に入り口を使う必要なんて無いんだから。
('A`)「俺は嫁パワーがなくたって、ルックアットザミッシングキャット、バイングタバコ・フォアザヤンキー程度のレベルの仕事人じゃないんだぜ……?」
311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 21:15:48.46 ID:+a3Obpyd0
何時間経っても来ないドクオに、ショボンは苛々するどころか逆に興奮していた。
(´゚ω゚`)「ウフフ……いいよぉドックゥン……そうやって無い脳で無い力を補う策をじっくり考えて、
僕に倒されて屈辱にまみれて肉便器になればいいさ……アッハッハ……アッハッハッハハッハアアアアア!!!!!」
その頃ドクオは家で嫁とキャッキャウフフしていた。
('A`)(簡単なことさ……俺はルックry、バイングry程度のレベルの仕事人じゃなかったってだけだ。足は痛いけどな)
適当に時間を潰して二階まで階段で降りて、窓から飛び降りただけだ。
ドクオの身体能力ならば三階の高さまでならまだ生存可能、二階までは余裕である。
ドクオを低レベルと見ていたショボンの脳が、現実に負けただけのことだ。
('A`;)(しかしどうしよ、仕事の紹介人はショボンしか知らなかったんだよなぁ)
隣で眠る嫁の寝顔を見る。
安らかな寝息を立て、幸せに満ちたそれを見たドクオは、
('∀`)(まあいいか、俺も寝よう)
313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 21:19:58.44 ID:+a3Obpyd0
――深夜
(´゚ω゚`)「ウヒャハハヤハアアアハアアハハハ!!!!!ドックンどうしたのかなぁああああああ????」
カツカツカツカツ
(´゚ω゚`)「ん?俺の後ろに居るのは誰だおめえら!!!」
警察「警察のものですが、ここに変態が居ると聞いて来ました」
( ´゚ω゚)
(゚ω゚` )
(´゚д゚`)
警察「こっちみんな、言い訳はお前を連れて行った後たっぷり聞くからな」
(゚д゚)
ヽ(`Д´)/ウワァァン
('A`)仕事人のようです fin
314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/12/29(月) 21:23:15.94 ID:+a3Obpyd0
お題
コーヒー、砂糖とミルクとクリープたっぷりで
ジャズ
ヽ(`Д´)/ウワァァン
「さんま、たけし、タモリ。究極の三人が今集う!パーフェクト3Pホモ・セックス2008冬!実況は私、古舘伊知郎がお送りします!」
以上です。最近自分の中で拳銃の出現率が上がっている今日この頃。今回は脅しただけだ。
スポンサーサイト
- 2008/12/29(月) 22:43:22|
- ブーン系小説(総合)
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0