- 491 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:44:20 ID:StiTnMww0
- ( ФωФ)「この書類、明日までに頼むである」
('A`)「へいへい」
( ФωФ)「助かるである」
('、`*川「はぁ…」
( ФωФ)「ん?ペニサス、ため息などついてどうしたのであるか?」
('A`)「どうせホストの行き過ぎで金欠なんだろ」
('、`*川「朝、お気に入りのマグカップ割っちゃったのよ。ってか、ドクオぶっとばすぞ」
- 492 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:45:01 ID:StiTnMww0
( ФωФ)「怪我はしなかったであるか?」
('、`*川「それは大丈夫だったけど、ショックだわー…」
('A`)「マグカップ一つでそんな落ち込むなよ」
('、`*川「うるさいわね、それだけお気に入りだったのよ」
( ФωФ)「…そういえば、うちの教会に陶芸家の先生がいるのである」
('、`*川「あら、そうなの?じゃあ新しいマグカップ頼もうかしら」
( *ФωФ)「うむ、我輩にまかせるであるよ!」
- 493 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:47:13 ID:StiTnMww0
(-_-)「ペニサス先生、最近ペットボトルのお茶にはまってるんですか?」
('、`*川「いや、お気に入りのマグカップが割れちゃって、新しいのをネコに頼んでまだ来てないの」
(-_-)「え、あの薄紫色のマグカップ割れちゃったんですか」
('、`*川「そうなのよ、早くペットボトル生活やめたいんだけどねー」
('A`)「適当なコップでも持ってくりゃいいのに」
('、`*川「頼んであるのに他の使えないでしょ」
(;'A`)「…意外と義理堅い所もあるんだな」
('、`*川「あんた私のことなんだと思ってんの?」
(*-_-)「ドクオ先生は本当ペニサス先生のこと好きですよね」
('、`*川「ドクオ、あんた私がいくら美人だからって…」
('A`)「ツン以外の女に興味ないし、地球上で人類が俺とお前の二人きりになったとしても、俺はお前と結婚するよりかは人類の破滅を選ぶ」
('、`*川「よし、殺す、確実に殺す」
(-_-)「ははは、本当仲良しなんだから」
- 494 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:48:45 ID:StiTnMww0
( *ФωФ)「失礼するのである。ペニサス、持ってきたであるよ」ガラッ
('、`*川「お、待ってました!」
('A`)「陶芸家の先生に頼んだんだろ?見せてくれよ」
( *ФωФ)「いいであるよ、これである」
('、`*川「…え」
('A`)「ペニサス、お前、湯飲み頼んだのか?」
( ФωФ)「マグカップは難しかったから湯飲みにしたのである」
('A`;)「難しいってなんだよ、陶芸家の先生なら作れなきゃだめだろ」
- 495 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:50:02 ID:StiTnMww0
(-_-)「あれ?もしかして、ロマネスク先生が作ったんですか?この湯飲み」
('、`*;川「は!?」
( ФωФ)「そうであるよ。陶芸家の先生に頼んで、手伝って貰いながら作ったである」
('A`)「ふーん、ネコが作ったにしてはうまいな」
('、`*;川「意味わかんないからね!?なんでネコが作ってんのよ!陶芸家の先生のマグカップを頼んだのに!ってか、せめてマグカップ作りなさいよ!」
( ФωФ)「マグカップを作れるようになるまではこの湯飲みで我慢してくれである」
('、`*川「だったら最初からマグカップ作れるようになるまで持ってこなきゃいいでしょうが」
( ФωФ)「そうしたかったのであるが、お主がずっとペットボトルの飲料ばかり飲んでおるのを見て、早急に湯飲みを作ったのである。ペニサスはあんまりペットボトル飲料好きじゃなかったであろう?」
('、`*川「そんな理由で…ばっかじゃないの?」
- 496 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:51:04 ID:StiTnMww0
( ФωФ)「まぁ、すぐに作れるようになるから待っててくれである」
('、`*川「もういらないわよ、馬鹿!自分で用意するっつーの」
( ФωФ)「む…そうか、気に入らなかったのなら仕方ないであるな」
(*-_-)「ロマネスク先生、今度僕にも作ってください」
( *ФωФ)「いいであるよ!何を隠そう、ペニサスの湯飲みを作るついでに我輩も自分用の湯飲みを色違いで作ったのだが、中々楽しくてなぁ…」
('A`)「ふーん、色違いの湯飲みってことは、この湯飲みは夫婦湯飲みってことか」
('、`*川「なんでそうなるのよ、本当ぶっとばすわよ?」
(-_-)「あ、じゃあ僕のはマグカップでお願いします!せっかくの夫婦湯飲みを邪魔したくないですし」
('、`*;川「ヒッキー君まで…」
( ФωФ)「わかったである」
('、`*;川「あんたも否定しなさいよね…」
( ФωФ)「まぁ、いいではないであるか。とりあえず作ったから渡しておくが、気に入らなければ捨てるとか親御さんに渡すとかすればいいである。では、失礼するである」
- 497 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:51:46 ID:StiTnMww0
('A`)「しかし、マグカップ頼んで湯飲みが来るとは流石だな」
('、`*川「ネコに頼んだ私が馬鹿だったわ!」
(-_-)「でも素敵な湯飲みだと思いますけどね」
('A`)「どうすんだよ、ペニサス」
('、`*川「自分で新しいマグカップ買うわよ、まったく、本当使えないネコだわ!」
- 498 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:52:47 ID:StiTnMww0
('A`)「……で、あれから何日か経ったわけだけど」
('、`*川「何よ」
('A`)「ペニサスはいつ新しいマグカップを買いに行くのかなーって」
('、`*川「忙しくて買いに行けてないだけよ」
('A`)「あんだけ文句言ってた湯飲み使っといてよく言うよ」
('、`*川「うっさいわねー!別にいいでしょうが!」
- 499 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:55:08 ID:StiTnMww0
(-_-)「そういえば、ペニサス先生、割れちゃったマグカップってもしかしてロマネスク先生に貰った物なんですか?」
('、`*;川「は!?」
('A`)「そうなのか?」
(-_-)「あのマグカップ、ロマネスク先生が職員室来る時はペニサス先生隠してたのに、ロマネスク先生が作ってきてくれた湯飲み、マグカップと同じ薄紫色でしたからね」
('、`*;川「そそそそんな訳ないじゃない!!!」
(;'A`)「…お父さん大好きだけど素直になれない反抗期の娘かよ、お前は」
('、`*;川「あー!うるさいうるさい!!ってか、違うからね!?」
(*-_-)「はいはい、ペニサス先生とロマネスク先生は仲良しで何よりですねぇ」
('A`)「あー、馬鹿らしい、本当に夫婦湯飲みなんじゃねーか。なんか腹立つし仕事しよ」
('、`*;川「ちょっと話聞きなさいってばー!」
- 500 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:57:19 ID:StiTnMww0
( *ФωФ)「それにしても、この湯飲み、綺麗な紺色に出来たのである。陶芸も中々楽しいであるな」
( ФωФ)「…しかし、ペニサスは気に入ってなかったであるなぁ」
(; ФωФ)「やはり湯飲みは若者向きじゃなかったであるかな?」
( ФωФ)「でも色は確かあれでよかったはず…」
- 501 名前:名も無きAAのようです :2016/01/02(土) 02:58:06 ID:StiTnMww0
( ФωФ)『あれ?ペニサスではないか?』
('、`*;川『うわ、ネコ』
( ФωФ)『久々であるな、卒業してからあんまり会ってないから寂しかったであるよ』
('、`*川『あっそ』
( ФωФ)『ん?マグカップ買うのであるか?』
('、`*川『うん、欲しい色あったんだけど、色違いのやつとセットなんだよね』
( ФωФ)『なるほど、この薄紫色のマグカップであるな』
('、`*川『うん。でも、この紺色のマグカップはいらないからどうしようかなぁって』
( ФωФ)『…我輩、この紺色のマグカップ気に入ったからこのセット買うである』
('、`*川『ちょっと!私が先に目をつけてたんですけど?』
( ФωФ)『我輩、紺色のマグカップは気に入ったけど、薄紫色はそんなに欲しくないである。ペニサス、良ければもらってくれないであるか?』
('、`*川『薄紫色いらないの?』
( ФωФ)『我輩には可愛すぎる色であるからな』
('、`*川『彼女とかにあげれば?』
( ФωФ)『お生憎様、いないである』
('、`*川『…ふーん、あっそ、じゃあもらってあげてもいいけど?』
( ФωФ)『それは助かるのである、ありがとうであるよ』
('、`*川『…どーいたしまして』
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