- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/14(土) 22:41:36.77 ID:w1g2Uj2QO
- ( ´_ゝ`)「またこの時期が来たな、今年もまたドクオと作業か」
('A`)「仕方ないだろ、クリスマスが近づくと彼女持ちは忙しくなるんだよ」
( ´_ゝ`)「弟者は彼女とクリスマスの予定を決めるらしいぞ」
('A`)「ブーンもツンと予定作りらしい、この前俺に嬉しそうに話してたよ、思わずアイアンクローをかましてしまった」
( ´_ゝ`)「ドクオはダメージ与えれる程握力無いだろ、あとショボンはどうした?去年はいたはずだが?」
('A`)「……クーとデートだよ」
( ´_ゝ`)「……そういえば、ショボンがクーに告白したと弟者から聞いたな…」
('A`)「あぁ……」
( ´_ゝ`)「……」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「…そろそろ作業を開始するか、ドクオ」
('A`)「…おう、サンタへのプレゼントをねだる手紙を仕訳するんだったな」
( ´_ゝ`)「あぁ、サンタが読むに値する手紙は専用サンタボックスに、読むに値しない手紙は焼却炉行きだ」
- 4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/14(土) 22:54:17.45 ID:w1g2Uj2QO
- ('A`)「……毎年思うけど全部送れば良いんじゃないのか?」
( ´_ゝ`)「サンタも忙しいという事だろう、良いから始めるぞ」
('A`)「分かったよ…」
( ´_ゝ`)「よし…最初の手紙は…と」ガサゴソ
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「……八歳、女の子か…」
('A`)「……欲しい物は……リカちゃん人形か、大丈夫だろ」
( ´_ゝ`)「そうだな、OK…と」スッ
- 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/14(土) 22:57:21.95 ID:w1g2Uj2QO
- ('A`)「よし、次は……五歳、女の子だな」ガサゴソ
( ´_ゝ`)「欲しい物は……天国に行ったお母さん……」
('A`)「……1日だけで良いので、会わせて下さい、お願いサンタさん……か」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「……焼却炉、だな……」
('A`)「……あぁ、実現不可能だからな……」ポイッ
( ´_ゝ`)「始まってそうそうくるな……」
('A`)「……次行こう兄者、まだまだ先は長いからな」
( ´_ゝ`)「あぁ、分かっているドクオ」
- 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/14(土) 23:04:41.53 ID:w1g2Uj2QO
- ( ´_ゝ`)「次は……26歳、男(無職)だな」
(;'A`)「はぁ?」
( ´_ゝ`)「内容は……生きる希望、だな」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「……」
('A`)「……いや、焼却炉だろ」
( ´_ゝ`)「そうだな」ポイッ
('A`)「よし、次は…32歳、男(無職)か」
( ´_ゝ`)「内容は……リストラされました、職をください……だな」
(;'A`)「重いわ!!さっきからどうなってんだよこの手紙!!」
( ´_ゝ`)「いや、俺に言われても知らんが」
- 13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/14(土) 23:15:07.20 ID:w1g2Uj2QO
- (;'A`)「もう焼却炉で良いだろ、早く次行こうぜ」
( ´_ゝ`)「了解した」ポイッ
( ´_ゝ`)「よし、次は……10歳、男の子だな」
( ´_ゝ`)「内容は……3DSをください、か」
('A`)「そういうの待ってたんだよ、OKだな」
( ´_ゝ`)「そうだな、OKと」ポイッ
('A`)「よし次は……8歳、女の子だな」
('A`)「欲しい物は……魔法のステッキか」
( ´_ゝ`)「魔法のステッキ?」
('A`)「あぁ、2ヶ月前から発売されてる玩具だな、高いクオリティで結構な人気があった筈だ、割と細かい所までしっかり作られてる良品だ」
( ´_ゝ`)「そうか、やけに詳しいなドクオ」
(;'A`)「あっ……」
( ´_ゝ`)「……」
(;'A`)「……OKで良いだろ、次行こうぜ兄者」ポイッ
( ´_ゝ`)「……まぁ何でも良いがな」
- 16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/14(土) 23:28:01.96 ID:w1g2Uj2QO
- ( ´_ゝ`)「よし次は……24歳、女(OL)だな」
('A`)「……」
( ´_ゝ`)「内容は……運命の人、か」
(;'A`)「……何といったら良いか……いたたまれないな」
( ´_ゝ`)「そうか?想像してみろドクオ」
('A`)「ん?」
( ´_ゝ`)「最初はまだ20代前半だから大丈夫だと思っていたが周りはどんどん結婚していき、次第に焦り始める」
('A`)「うむ」
( ´_ゝ`)「しかしそう簡単に結婚出来る筈も無く、彼氏も居ない、気付けばもうすぐ20後半だ」
('A`)「ほう…」
( ´_ゝ`)「そして焦りすぎてもしかしたらと思い、サンタに運命の人が欲しいと手紙を出す女……そそるだろ?」
(*'A`)「兄者…お前良い趣味してるな」
( ´_ゝ`)「よせドクオ、照れるだろ」
('A`)「まぁ焼却炉行きなんだけどな」
( ´_ゝ`)「あぁ、残念だが仕方ないな」ポイッ
- 18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/14(土) 23:34:48.29 ID:w1g2Uj2QO
- ('A`)「よし、次だな……6歳、男の子か」
( ´_ゝ`)「ふむ」
('A`)「内容は……金、の一文字だけ書いてあるな」
( ´_ゝ`)「……なんとも、直球だな」
('A`)「6歳の男の子が要求するもんじゃ無いな……ん?まだ続きがあるな」
( ´_ゝ`)「内容は?」
('A`)「(三万以上)……」
( ´_ゝ`)「……リアル、だな」
(;'A`)「最近の子供は怖いな……」
( ´_ゝ`)「…これは焼却炉…なのか?」
('A`)「金だからな……まぁ焼却炉で良いだろ」ポイッ
( ´_ゝ`)「もっと夢がある物は無いのか?」
('A`)「まぁ待てよ…お、これなんかどうだ」
- 20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/14(土) 23:45:26.29 ID:w1g2Uj2QO
- ( ´_ゝ`)「なになに……9歳、女の子」
( ´_ゝ`)「内容は……可愛いリボンが欲しいのじゃ!…か」
('A`)「なかなか可愛いだろ?」
( ´_ゝ`)「そうだな、というかこの文字どこかで見たような……」
('A`)「気のせいだろ、良いから早く箱に入れろよ」
( ´_ゝ`)「うむ」ポイッ
('A`)「よし、次だな……16歳、女の子か」
('A`)「内容は……米、だな」
( ´_ゝ`)「米……米?」
('A`)「あぁ、米だな……」
(;´_ゝ`)「米か…」
(;'A`)「……OK…だよな?」
( ´_ゝ`)「あぁ、多分な……」
('A`)「じゃあOK…と」ポイッ
- 22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/14(土) 23:54:30.31 ID:w1g2Uj2QO
- ('A`)「よし、次は……15歳、女の子だな」
('A`)「内容は……新しいバッグが欲しい!アヒャ!……だな」
( ´_ゝ`)「アヒャ?……アヒャってなんだ?」
('A`)「知らん、俺に聞くな兄者」
( ´_ゝ`)「うむ……まぁOKだな」
('A`)「そうだな兄者」ポイッ
( ´_ゝ`)「よし、次は……15歳、男の子だな」
( ´_ゝ`)「内容は……新しいスニーカーが欲しいぞゴルァ!……だな」
(;'A`)「……なんで怒ってるんだ?」
( ´_ゝ`)「知らん、俺に聞くな」
(;'A`)「お、おう……一応OKだな」
( ´_ゝ`)「そうだな」ポイッ
- 26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/15(日) 00:05:49.53 ID:1iC8XytUO
- ('A`)「よし、次は……32歳、男(無職)だな」
( ´_ゝ`)「またか…」
('A`)「内容は……―――――力が欲しいか?……」
( ´_ゝ`)「……」
('A`)「……」ポイッ
( ´_ゝ`)「よし、次は……27歳、男(無職)だ」
(;'A`)「ハァ……」
( ´_ゝ`)「内容は……今年10月に発売されいた限定フィギュアが欲しいです、もう手には入るなら何でもします、本当にお願いします……だな」
(;'A`)「10月……あの数量限定で発売された魔法少女フィギュアか!」
( ´_ゝ`)「知ってるのか?」
('A`)「あぁ、もう凄いプレミアもんだぞ、俺は何とか手に入れたけどな」
(;´_ゝ`)「そ、そうか……」
('A`)「……なぁ、OKにしといてやってくれないか兄者?」
( ´_ゝ`)「……まぁ、良いだろう、プレゼントされるかは分からんがな」ポイッ
('A`)「わるいな、兄者」
- 29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/15(日) 00:11:42.23 ID:1iC8XytUO
- ( ´_ゝ`)「もうこんな時間か……まだまだ残っているなドクオ」
('A`)「あぁ、そうだな……給料は良いんだけどな」
( ´_ゝ`)「……そろそろ真剣にやるとするか、全て仕訳た後もサンタに届ける過程が残っているんだからな」
('A`)「あぁ、分かったよ兄者」
- 32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/15(日) 00:21:50.19 ID:1iC8XytUO
- 〜四時間後〜
( ´_ゝ`)「……よし、これが最後の手紙だな……41歳、男(会社員)か」
('A`)「内容は……家族からの愛がほしい」
( ´_ゝ`)「焼却炉、と」ポイッ
(;'A`)「ふぅ…やっと終わったな、兄者」
( ´_ゝ`)「あぁ、そうだな……ドクオ、それでは俺達も手紙を書くとするか?」
('A`)「お、それ良いな……じゃあ一枚づつってのも何だから、二人で書こうか」
( ´_ゝ`)「了解した……こんなのはどうだドクオ?」カキカキ
('A`)「……良いな、よし、じゃあサンタに貰えるように、プレゼントでも持っていってやるか」
( ´_ゝ`)「HAHAHAHAHA!賄賂って訳か?」
('A`)「まぁ、そんなもんだな、こんな事もあろうかと良いもん用意してたんだよ、ほれ」
( ´_ゝ`)「……ふむ、なかなかだな……では出発するかドクオ」
('A`)「あぁ、そろそろ行くか」
- 36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/15(日) 00:36:29.67 ID:1iC8XytUO
- 〜サンタ宅〜
('A`)「失礼します」ガチャ
( ・∀・)「ん?……おぉ!子供達からの手紙だね?」
( ´_ゝ`)「えぇ、どうぞ」
(*・∀・)「おぉ、今年も手紙が沢山あるね!」
('∀`)「ははは、嬉しそうですねサンタさん」
(*・∀・)「はっはっは、皆の笑顔を想像するだけで笑顔になれるってものだよ」
( ´_ゝ`)「それでは、私達も笑顔にして頂けますか?」スッ
(*・∀・)「ん?手紙…なるほど!分かったよ、期待しておいてくれ!」
('∀`)「ありがとうございます…あと此方もどうぞ」スッ
(;・∀・)「……プレゼントかい?気を使わなくても……」
('∀`)「いえ、受け取って下さい」
(*・∀・)「…分かった、ありがたく頂くよ!まさかサンタの私がプレゼントを貰うとは思わなかったよ、はっはっは!」
- 39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/15(日) 00:45:53.26 ID:1iC8XytUO
- ( ´_ゝ`)「それでは、私達はそろそろ帰ります」
(;・∀・)「え?もう少しゆっくりしていっても…」
('∀`)「いえいえ、そういう訳にもいきませんから」
( ・∀・)「そうかい?じゃあそこまで送るよ」
( ´_ゝ`)「いえ、サンタさんは子供達の手紙を読んであげて下さい」
('∀`)「私達は大丈夫ですよ」
(*・∀・)「…分かったよ、さようなら二人とも、今年もありがとう!」
('∀`)「いえ、お疲れ様です」
( ´_ゝ`)「それでは、子供達へのプレゼント配り、頑張って下さい」ガチャ
バタンッ
- 40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2013/12/15(日) 00:58:21.93 ID:1iC8XytUO
- ( ・∀・)「帰ったか…ありがとう、二人とも」
(*・∀・)「それにしても……はっはっは、今年も忙しくなりそうだね!」
(*・∀・)「それでは…まずあの二人の手紙から読んでみようかな、なになに…」ペラッ
『サンタの命』
( ・∀・)「……」
(;・∀・)「え?」
ドガァアアアアアアァアアアアアアアンッッ!!!!!!!!!!
(*´_ゝ`)「HAHAHAHAHA!!季節外れにしては綺麗な花火だな、流石はドクオだ」
('A`)「当たり前だろ、俺の作った爆弾何だから」
( ´_ゝ`)「…さて、そろそろ行くとするかドクオ」
('A`)「あぁ、そうだな兄者」
( ´_ゝ`)「「クリスマスは、俺達二人がぶっ壊す」」('A`)
〜HAPPY END〜
戻る