- 152 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:37:33 ID:eyljKG620
- 从;゚∀从「あー…」
ノハ;゚听)「うあー…」
川;゚ -゚)「まぁ、なんだ…」
神裂ヒート 9位
高岡ハイン 10位
川;゚ -゚)「あまり気を落とすな…」
从;゚∀从「逆になんであんた二年連続で優勝できたんだよ…」
川;゚ -゚)「この美しさの前では他人と競わせるだけ時間の無駄だからな…だから今年は審査員だったんだよ」
从;゚∀从「あんたも上条に負けず劣らずのナルシストだよな
- 153 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:38:19 ID:eyljKG620
『マーケティング・レンタルコミックス』
第十二話『迸れ漢汁!!!引き締めろ男尻(ダンジリ)!!!!秋の激闘ガチムチボディコンテスト(後編)!!!!』
.
- 154 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:39:40 ID:eyljKG620
- 〜2-M教室〜
食料は全て完売となり、クッタクタのメンバーがだらだらと後片付けをしている
(#'A`)「ちょっと審査員と投票者全員とお話してくるわ」バァン!!バァン!!
(;-@∀@)「いつもよりケツ音が強暴だ!!」
<ヽ;`∀´>「コラコラ、結果にケチをつけないニダ」
( ^ω^)「上条、生きてる?」
( ・∀・)「あ、うん…しばらく女性の匂いは嗅ぎたくないかな…」
( ^ω^)「こいつ何されたの?」
<ヽ;`∀´>「ちょっとした暴走ニダ…」
(#'A`)「全く!!世の中間違ってんだよ全く!!」プンスコ!!プンスコ!!
(;-@∀@)そ「今までに無いパターンの音だ!!」
( ^ω^)「落ち着けドクオ。これから憎きあんちくしょうとご対面だってのに、そんな激おこプリケツ丸だと良いようにあしらわれるだけだお」
('A`)「おっと、そうだな…イニシアチブは常にこちらが握っておかないと」
('A`)「そんじゃ、行くか。顔合わせによ」
- 155 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:41:29 ID:eyljKG620
- ミスコンの熱気冷めやらぬ会場
ステージ上は華やかしさから雄雄しさへと色を変えていた
ミセ*>ー<)リ「さあああああああああああ!!!!大盛り上がりのミスコンでしたが、これはあくまで明日への前座!!」
( ^Д^)「16年ぶりに復活した『マッスル・コンテスト』!!栄えある勇士達の筋肉と筋肉がぶつかり合う祭典だァ!!」
\うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおいいぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおお殺しあえええええええええええ!!!!!/
(;^Д^)「おっとぉ、さすが血の気の多い村学生!!コンテストだということを覚えているのか!?」
ミセ*゚ー゚)リ「甘い甘い!!観客なんかよりもっともっと殺気立ってる野郎共がいることをお忘れかね大田原くんン!!」
(;^Д^)「まさか…?」
ミセ;゚ー゚)リ「いや本当に…あの人ら戦争にでも行くのかよってくらい…血の気沸き立ってる…ちょっと機動隊準備したほうがいいと思うのアタシ」
(;^Д^)「初春先輩が引いてる…なんかちょっとこれ明日まで顔合わせないほうがいいんじゃないですかね皆さん?」
\ふざけんなー!!!!/ \さっさと出せえええええええ!!!/ \お前から掘ってやろうかあああああ!!!!/
(;^Д^)そ「か、観客も半ば暴徒化してるーーーーーー!?機動部隊が出動する前に登場してもらいましょう!!!!ね、先輩!!!」
ミセ;゚ー゚)リ「そ、そうだね!!!それじゃあ先ずは赤チーム…いや、今はこのチーム名だ!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「俺達こそが王者!!それ以外はみんなザコ!!学園の頂点に君臨する男達を象徴する…その名は!!」
ミセ*゚ー゚)リ「チィィィィィィィム!!!!!『ジョック』!!!!!」
- 156 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:44:14 ID:eyljKG620
- ( ゚∀゚)「YAAAAAAAAAAAAHAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」
(,,゚Д゚)「イエエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
ステージ右袖から、ユニフォーム姿のラグビー部が登場する
学園のヒーローの登場に観客は更に沸き立つ
ミセ*゚ー゚)リ「さすが!!盛り上げ方を知っていますねー!!」
( ^Д^)「まさに学園の花形と言ったところでしょう!!」
\うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!/ \いいぞラグビー部!!!/ \身の程知らずをぶちのめせえええええ!!!/
( ゚∀゚)「まかせとけェ!!!大差つけて圧勝してやらあ!!!」
(・∀ ・)「フウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!」
ミ,;-Д-彡(早く終われ早く終われ早く終われ…)
(-_-)=3 フゥー…
(,,゚Д゚)「ハッハッハ、いい気分だなぁゴルァ!!これだからスターは辞めれんねえってもんよ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「そして対するは、下克上を狙うこいつらだ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「俺達が底辺!?調子に乗るなよクソッタレ共!!奴らが『キング』なら俺達は『ジョーカー』!!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「チィィィィィィィム!!!!!『ロック・ユー』!!!!」
- 157 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:45:04 ID:eyljKG620
- ('A`)「…」
( ^ω^)「…」
ドクオとブーンが左袖から登場する
その姿、いや格好に、観客はどよめいた!!!!
ミセ;゚ー゚)リそ「な…なんと!!!!赤フンだあああああああああああああああああ!!!!???」
(;^Д^)「度肝を抜かれました!!なんと!!変態コンビ二人が!!赤フン一丁で登場しています!!なんという露出度の高さ!!こいつら明日何するかわかってんのかーーーーー!!!!???」
('A`)「…これが」
( ^ω^)「漢の…」
(#'A`)(#^ω^)「「正装じゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」」
- 158 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:46:52 ID:eyljKG620
- ミセ*;゚Д゚)リ「…」
(;^Д^)「…」
司会も
(;゚∀゚)「…」
(,;゚Д゚)「…」
相手チームさえも
観客も唖然とした
そして、一時の沈黙の後
爆発的に歓声が湧き上がった
- 159 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:47:51 ID:eyljKG620
- ミセ;゚Д゚)リそ「うおおおおおお!?アウェイと思われていた会場を一瞬でひっくり返したああああ!!!これがバカの成せる技なのかあああああ!?」
(;^Д^)「つーか他のメンバーはどうしたんですか!?彼らがいないとあんたら誰が抑えるんだ!!!」
('A`)「あいつらは赤フン嫌がって出席しなかった」
( ^ω^)「クソ、マジクソあいつら」
(;^Д^)そ「既にチーム内で軋轢が生じているうううううううう!?大丈夫なのか!?」
ミセ;゚ー゚)リ「と、とにかく、両チームから一言いただきましょう!!!後々の発言が問題になりそうな『ロック・ユー』代表から!!」
初春がマイクを持ってドクオへと近づく
ミセ;゚ー゚)リ「どうぞ!!」
('A`)「ありがとう初春さん。読み方は『ういはる』?それとも『はつはる』?」
ミセ;゚ー゚)リ「あの、そういう文章じゃないと伝わらないネタはやめてもらいません?あと後者の方です」
マイクを受け取ったドクオは
('A`)「『ジョック』共」
('A`)「俺達のケツを舐めろ」
それだけ言って、マイクを返した
- 160 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:48:48 ID:eyljKG620
- ミセ;゚ー゚)リ「うおお…チーム名だけじゃなくコメントまで挑発的!!私、先にこっちにマイクを渡した事を後悔しています!!」
(#゚∀゚)「っ…て、くれるじゃねえか」
ん長岡は勇み足で司会席まで行き、大田原からマイクを奪い取った
(;^Д^)「ヒィ!!こわい!!」
(;゚∀゚)「あ、ごめんね大田原くん。大丈夫?」
(;^Д^)そ(い、意外と優しい!?逆にこわい!!)
(#゚∀゚)「おうおうおう言ってくれるじゃねえか変態が!!俺達を誰だと思ってやがる?」
('A`)「あ、マイクもう一回返してくれる?」
ミセ;゚ー゚)リ「あ、はい」
('A`)「知らんね?少年聖歌隊かい?」
(#゚∀゚)「あ!?」
\ヒュー!!/ \きまったー!!ラグビー部キャップを完全に怒らせやがった!!/ \街を包むMidinight Fog/
( ^ω^)「それにしてもこの観客、ノリノリである」
- 161 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:49:30 ID:eyljKG620
- ('A`)「お前らが誰だろうと関係ねえ…」
左から、ドクオが右へと歩み寄る
(#゚∀゚)「お前らを叩き潰さねえと気がすまねえ…」
右から、長岡が左へと歩み寄る
('A`)「俺達はどんな壁をもぶち壊す」
互いに
(#゚∀゚)「俺達はどんな敵もぶちのめす」
中央で、立ち止まった
( 'A`)(゚∀゚#) ┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
額がくっ付きそうなほど近くで、互いを見据えた
- 162 名前:名も無きAAのようです :2013/09/07(土) 01:50:32 ID:eyljKG620
- (#゚∀゚)「…」
('A`)「…」
その場にいる全員が固唾を飲んで見守る中
二人は、マイクのスイッチを切った
(#゚∀゚)「てめえらの目の前で、お友達を『可愛がってやるぜ』」
('A`)「観客の目の前で、文字通り『地獄を味わえ』」
( 'A`)(゚∀゚#)
スッ
('A` ) (#゚∀゚)
互いにしか聞こえない会話を交わした後、静かにその場を離れ
('A`)「行くぜブーン、これで」
司会者にマイクを返し
(#゚∀゚)「『火』が着いてきたぜ…!!」
仲間と共に舞台袖へと消えた
- 181 名前:◇mkdHuman :2013/09/15(日) 02:42:56 ID:AlKzT6Qo0
- ―――――
―――
―
('A`)「…」
( ^ω^)「…」
('∀`)「全裸で走って帰るか!!」
( ^ω^)「だな!!」
川 ゚ -゚)「だな、じゃないが」
从 ゚∀从「お前らいい加減にしないとマジで警察のお世話になるぞ」
舞台袖には、ミスコンを終えた二人が待機していた
('A`)「警察だって本当は全裸になりたいって言ってたよ」
从 ゚∀从「なぜ食い下がる」
川 ゚ -゚)「警察ごとシバくぞ」
('A`)「ウッス」
川 ゚ -゚)「で、どうだ?明日は」
('A`)「そんなんわかんねえよ…奴さんらの出方次第かな」
( ^ω^)「インパクトなら圧勝できると断言するお」
从;゚∀从「それがダメな方に転がらないことを願うぜ…」
- 182 名前:◇mkdHuman :2013/09/15(日) 02:44:00 ID:AlKzT6Qo0
- ('A`)「あー…ミスコンは残念だったな」
从;゚∀从「やめろ思い出させんな!!もう黒歴史化してんだから!!」
('A`)「おい審査委員、ちゃんと不正しろよ」
川;゚ -゚)「…」
('A`)「…えっ、マジ?」
( ^ω^)「不正した結果があれだよ!!言わせんな恥ずかしい!!」
从∩∀从「やめろー!!余計惨めになるだろうがー!!」
('A`)「ま、観客に観る目が無かったって話だ。そう気を落とすなよ」
从∩∀从「…引いた?」
('A`)「夏合宿で見た時に一度引いてるから、今回は大丈夫だよ」
三从 ;∀从「うわあああああああああああああ結局引いたんかーーーーーい!!!!」
(;'A`)そ「うおーい!!どこ行くだーーーーーー!!!」
川 ゚ -゚)「…あいつらと同じ轍を踏むなよ?」
( ^ω^)「どうしよう自信無くなってきた」
- 183 名前:◇mkdHuman :2013/09/15(日) 02:44:43 ID:AlKzT6Qo0
- そして
(;'A`) モーナクナッテ
从 ;∀从 ウルセーバーカ!!
それぞれ、明日への想いを抱きながら
( ^ω^) オチンポハズカシイ
川 ゚ -゚) シネ
学園祭一日目の幕が
( ・∀・) ドウ…?
(-@∀@) イイカンジ
閉じたのであった
<ヽ`∀´> アトカタヅケアトカタヅケ
ノパ听) オテツダイオテツダイ
- 184 名前:◇mkdHuman :2013/09/15(日) 02:45:31 ID:AlKzT6Qo0
- ―――――
―――
―
学園祭、二日目
その日、2-Mの教室は閑散としていた
大盛況に終わった一日目の執事喫茶で、二日目の分の材料まで使い切ってしまったからだ
また、隣接するクラスから『客取りすぎじゃボケェ!!商売上がったりじゃ!!』と、苦情が来たため、この日は
クラス総出でボディコンの応援へと出向いたのだった
( ・∀・)「なーんか、申し訳ないなぁ」
(-@∀@)「イケメンって金になるんだね…ほんと、神様って不平等だよ…」
('A`)「そのツラが原因で振られたんだけどなwwwwwプゲラwwwwww」
( ∩∀∩)「あああああああああああああああ!!!!」
<ヽ;`∀´>そ「始まる前から士気下げてどうするニダ!!!」
( ^ω^)「…それにしても、人がゴミの様だお…あん中にパンツ脱いで紛れ込みたい…」
チーム『ロック・ユー』は、クラスメイトを初めとする大勢の観客を、舞台袖から眺めていた
- 185 名前:◇mkdHuman :2013/09/15(日) 02:46:18 ID:AlKzT6Qo0
- ('A`)「お互い、だいぶ煽りあったからな…格闘技でもあるだろ?記者会見とかでめっちゃ挑発しあうや奴ら」
( ^ω^)「亀田な」
('A`)「もう忘れて差し上げろ」
(;-@∀@)「いいいよいよいよいおyはじまますrんだえn」
( ^ω^)「アサピーがバグった…」
(;・∀・)「なんだか僕も緊張してきたよ…勝てないと、クールさん達が…」
<ヽ`∀´>「勝てないんじゃない、『勝つ』ニダよ」
('A`)「…おーおー、いつに無くアツいニダーじゃねーか。おい、俺達も本格的に『火』を着けようぜ。円陣だ円陣」
ドクオはブーンの肩を組んだ
ブーンはアサピーの肩を組んだ
アサピーはモララーの肩を組んだ
モララーはニダーの肩を組んだ
ニダーはドクオの肩を組んだ
五人で、一つの輪になった
('A`)「…余計なことは言わない。ただ一言、今日やることはこれだけだ」
( ^ω^)「…」
(-@∀@)「…」
( ・∀・)「…」
<ヽ`∀´>「…」
('A`)「スーッ…」
- 186 名前:◇mkdHuman :2013/09/15(日) 02:47:41 ID:AlKzT6Qo0
- (#'A゚)「Let's Do This!!」(やってやろうぜ!!)
ドクオの雄たけびが、四人の体に『熱』を与え
溢れ出したそのエネルギーが
(#^ω゚ )(#-@∀@)(#・∀・)<ヽ#`∀´>「YAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
叫びとなって放出された
♪Street Fighter (War) - Sick Puppies
その声は、会場中に響き渡り
ざわつく場内が、一瞬、シンと静まり返った
彼らが放った『熱』は、観客にもじわじわと伝わり
戦いへの期待を込めた『歓声』となった
- 195 名前:名も無きAAのようです :2013/09/17(火) 00:43:28 ID:VZRTP.2s0
- N| "゚'` {"゚`lリ「ウホッ、盛り上がってるじゃないの」
審査員、『阿部高和』
2-M担任
|(●), 、(●)、|「フッハハハ、お宅の生徒もなかなか面白い奴らじゃないか」
審査員、『立石ダディ』
3-D担任 ラグビー部顧問
/ ,' 3「懐かしいのぉ…ちょうどお前さんたちが最後の村学ボディコンの参加者だった…あの時の漢氣と熱気、今でも忘れられんわい」
審査員、『荒巻』
校長
/ ,' 3「しかしのー、お互い、いくら可愛い教え子といっても贔屓はいかんぞ?ちゃんと公正な審査をするようにの」
N| "゚'` {"゚`lリ「当然じゃあないですか。あいつらにも釘を刺されましたよ」
|(●), 、(●)、|「なんだ、カズのところもか」
N| "゚'` {"゚`lリ「お前の所もか?ダディ」
|(●), 、(●)、|「『スターの誇りに賭けて叩き潰す』ってよ…試合よりアツくなってたぜ」
- 196 名前:名も無きAAのようです :2013/09/17(火) 00:44:29 ID:VZRTP.2s0
- |(●), 、(●)、|「ちょいと天狗になっちまってるのが珠に瑕だけどなぁ…まぁ、若いときはそれもいいだろ」
/ ,' 3「ホッホ、良く戦い、良く削りあい、よく燃え上がる…若者ってのはそうでなきゃつまらん。かつてのおぬし達がそうであったようにな」
N| "゚'` {"゚`lリ「かつて?今でもそうであるつもりですよ」
|(●), 、(●)、|「全くそのとおり!!男であるなら一生青春が当たり前!!」
/ ,' 3「こりゃ、失言だったかの?もちろんワシもそうであるつもりじゃ」
N| "゚'` {"゚`lリ「それでも、あいつらの激しさには敵いませんがね…おっと、始まるみたいですよ」
ミセ*゚ー゚)リ「…さて、始めますか」
( ^Д^)「っすね」
ミセ*-ー-)リ「スゥー…」
- 197 名前:名も無きAAのようです :2013/09/17(火) 00:45:33 ID:VZRTP.2s0
- ミセ*>Д<)リ「待たせたなァァァァ!!野郎共オオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
(* ^Д^)「村学!!チーム対抗!!ボディコンテスト!!開!!催!!だあああああああああああああああああああああ!!!!」
\ワァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!/
「待ってましたあああああああああ!!!」
「俺達をアツくさせてくれええええええええええええええええええ!!!」
「あばばばばばばあばあああああああああばばあっばあああああああ!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「おっと!?興奮しすぎで言語も怪しい連中まで出てきたぞ!?かくいう私も若干濡れてます!!」
(;^Д^)「ちょ…ミセリさんあんた…」
\ざわっ…ざわっ…/ \トイレ行って来る!!/ \俺も!!/
(;^Д^)「ほらああああああああああ!?面倒な事になったあああああああ!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「お祭り効果って本当に恐いよねー…そんじゃあ、まずは開会のご挨拶を荒巻校長から!!お願いします!!」
/ ,' 3「うむ」
- 198 名前:名も無きAAのようです :2013/09/17(火) 00:47:47 ID:VZRTP.2s0
- / ,' 3「えー、かつてワシがまだ教頭だった時のお話じゃ。ジャンプもマッチョからスマート趣向に転換して、ムキムキの肉体に憧れる生徒も少のうなった…最後にボディコンに参加したのはここにいる阿部先生と立石先生の二人だけじゃ」
N| "゚'` {"゚`lリ「男塾で抜いてた時代が懐かしいぜ…」
|;(●), 、(●)、|「抜ける要素皆無…いや、お前はそういう奴だったな」
/ ,' 3「だが、こうして…また漢に憧れ、肉体を鍛え、体と心をぶつけ合う…そんな生徒が登場して、嬉しく思う」
/ ,' 3「そして、彼らを見て、同じ道を歩む生徒が増えることを願おう…と、建前はここまでにして」
/ ,゚ 3「ひゃああああああああああああああああ!!!!早く始めろおおおおおおおおおおおお!!!!潰し合えええええええええええ!!!!」
\うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!/
「ひっこめ荒巻いいいいいいいい!!」
「モーロクジジイがあああああああああああああ!!!」
「いいぞおおおおおおお校長おおおおおおおおおおお!!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「はい、いつも通りのクソ眠いお話ありがとうございましたー!!」
/ ,゚ 3「愛してるぜええええええええええええええ初春ちゃああああああああああああん!!!!!」
ミセ;゚ー゚)リ「ジジーの絶叫って引くわー…」
(;^Д^)「いつものノリで返してあげてくださいよ…」
- 199 名前:名も無きAAのようです :2013/09/17(火) 00:49:57 ID:VZRTP.2s0
- ミセ*゚ー゚)リ「それでは!!長らくお待たせいたしました!!始めちゃいましょう!!レエエエエエエエエエエエエエッツ!!!!パアアアアアアアアアアリイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!」
初春の叫びを合図に、ステージ上で火柱が立ち上った
『ここ火気厳禁じゃねえのかよ!!』と野次が飛んだ
ミセ*゚ー゚)リ「まずは先鋒戦!!『ジョック』からいきましょう!!」
ミセ*゚ー゚)リ「1-D所属!!ラグビー部期待のルーキー!!この刺激に飢えた野獣どもの中にあえて一番に飛び込むのは…」
ミセ*>Д<)リ「斉藤オオオオオオオオオオオ!!またんきいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
火が徐々に納まると…
(・∀ ・) バアアアアアアアアアアアアアアアアン
身に着けているのは腰巻に、頭には草の冠
顔にはペイントが刻まれ、そして手には両端が燃え盛る長い棒
(・∀ ・)「アロオオオオオオオオオハアアアアアアアアアア!!!!!」
ハワイアンテイストな格好をした斉藤が登場した
ミセ;゚ー゚)リ「ああああああああ!!これは!!私、ハワイのポリネシア文化センターのナイトショーで見ました!!アレです!!アレ!!」
ミセ;゚ー゚)リ「『ファイアーナイフダンス』だああああああああああああああ!!!!!!」
- 200 名前:名も無きAAのようです :2013/09/17(火) 00:51:47 ID:VZRTP.2s0
- (;'A`)「マジかよ…初っ端からぶっ飛ばし過ぎだろ…」
左端から見ていた『ロック・ユー』メンバーも度肝を抜かれた
( ^ω^)「ここが室内じゃないって事を除けば、いい演出だお。ファイアーダンサーはマッチョが前提だし、炎の派手さで目も引ける」
(;・∀・)そ「いやいや問題でしょアレ!!なんで上は許可したの!!」
<ヽ;`∀´>「校長は『面白ければいい』主義ニダ…多分、それで…」
( ^ω^)「おっほ!!すげえ!!アホみたいに振り回してるお!!」
彼らも炎のダンスに夢中になる中で
:(;-@∀@):「ぼ…僕は…あれに立ち向かわないといけないんだね…」
次の出番を待っているアサピーは震えていた
- 201 名前:名も無きAAのようです :2013/09/17(火) 00:52:29 ID:VZRTP.2s0
- :(;-@∀@):「ど…どうしよう…ぼく、僕…あの人みたいな特技も取り得も無い、ただの根暗オタクメガネ…敵いっこない…敵いっこないよ…」
('A`)「…なぁアサピー、なんでお前はそう思うんだ?」
:(;-@∀@):「え?」
('A`)「特技?取り得?お前は凄いもんを持っているじゃねーか」
( ^ω^)「だお」
('A`)「俺らが無理やりさせた筋トレを、短時間で気に入って、それを今まで続けた。結果得たのは、充分戦えるだけのその体だ」
(;-@∀@)「…」
( ^ω^)「それにだお、この戦いは敵う敵わないじゃないお。奴と戦うんじゃなくて、観客を魅せるんだお」
(;-@∀@)「…できる、かな」
( ・∀・)「きは…いや、アサピー。手を」
(;-@∀@)つ「?」
( ・∀・)「握って」
(;-@∀@)○ グッ
ゴッ
(;-@∀@)○○(・∀・ )「Let's Do This!!」
- 202 名前:名も無きAAのようです :2013/09/17(火) 00:53:28 ID:VZRTP.2s0
- 二人が拳を合わせたその瞬間に、大きな歓声が沸き上がり
「お前会場火事にするつもりかこのバカ!!斉藤またんきくんでした!!」
「では、続いて『ロック・ユー』先鋒に登場していただきましょう!!」
アサピーの、出番が回ってきた
( ・∀・)「やってやろうぜ」
(-@∀@)「…うん、ありがとうモララー」
<ヽ`∀´>「武運を祈るニダ」
('A`)「ぶちかましてこい!!」
( ^ω^)「変態の加護があらんことを!!」
(-@∀@)「…よし」
(-@∀@)「行くぞ!!」
- 203 名前:名も無きAAのようです :2013/09/17(火) 00:57:59 ID:VZRTP.2s0
- ミセ*゚ー゚)リ「つづいて、『ロック・ユー』から!!」
ミセ*゚ー゚)リ「2-M所属!!部活動は無所属!!メガネでオタク!!でも、勇気を持って参戦した!!」
ミセ*>ー<)リ「『木原アアアアアアアアアア!!アサピイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!』」
ステージ奥から、スモークが湧き上がる
そしてスピーカーからは、大音量で『ある映画のBGM』が流れた
♪Pacific Rim Main Theme
途端に、アサピーの登場を待たずして、期待を込めたざわめきが広まった
それのほとんどは、男性からのものだった
<ヽ;`∀´>「これは…どういうことニダ?」
('A`)「なぁに、ちょいと『男の子ゴコロ』を掴んだのさ…『パシフィック・リム』は熱狂的ファンが多いロボット映画だ。オタクなら観にいってなんぼのモンなんだよ」
( ^ω^)「オタクならではの演出方法だお」
('A`)「なぁに、まだまだ序の口…これからさ」
- 206 名前:名も無きAAのようです :2013/09/18(水) 03:06:43 ID:E2SCs77s0
- BGMの盛り上がりが、最高潮に達する45秒
その絶妙なタイミングで、ステージ中央へ三方向から一斉にスポットライトが当てられた

『ダンボー』
世界最強のダンボールが、そこに立っていた
\うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!/
男連中の歓声が爆発のようにあがった
- 207 名前:名も無きAAのようです :2013/09/18(水) 03:09:07 ID:E2SCs77s0
- <ヽ;`∀´>そ「うおお!?何事ニダ!?」
('A`)「オタ大喜びロボットコンボだ。この漫画の認知度はハンパねーからな」
( ・∀・)「あれ作ってる時の君、本当にイキイキしてたよね」
( ^ω^)「掴みは完璧だお、ここからどう転ぶか…」
('A`)「悪いようにはなんねーよ…さぁ、見せ所だぜアサピー!!」
ダンボーが、ゆっくりと、前のめりに倒れ
(-@∀@)「…」
その後ろで身を潜めていたビルダーパンツ姿のアサピーが現れた
ただ、立っているだけ
パフォーマンスはしない
ただ、『肉体を見せる』だけだった
- 208 名前:名も無きAAのようです :2013/09/18(水) 03:10:27 ID:E2SCs77s0
- 歓声が、引き潮のように静まっていった
(;-@∀@)「…」
思わず下げそうになった顔を、必死に前に向けた
ドクオからの支持は、ただ『立っていろ』
それだけを、ずっと遂行していた
('A`)(いいぞ…お前は『象徴』だ。貧弱でも、オタクでも、努力すれば変われるという『希望』なんだ)
アサピーの体躯は、斉藤に比べると一回り小さかった
だが、それでも、観客の想像を上回る肉体を身につけていた
(-@∀@)「…」
パチ、パチと
会場のどこから拍手が聞こえた
続けて、その数は二つ、三つと増え
会場中に拍手の渦が巻き起こった
「すげーぞ木原ァ!!」
「見直したぜ!!」
「お前ってやつは最高の野郎だ!!」
感極まって立ち上がる連中まで現れた
- 209 名前:名も無きAAのようです :2013/09/18(水) 03:11:30 ID:E2SCs77s0
- (;-@∀@)「あ…あ…」
アサピーの人生の中で、これだけの拍手を、声援を受けたのは初めてで
目の前に広がる大勢の人々に名前を呼ばれ、笑顔を向けられたのも初めてで
(*-@∀@)「ぐ…ううっ!!」
思わず、涙が零れてしまった
それを見た観客は、またひとつ大きな歓声を上げたのであった―――――
- 210 名前:名も無きAAのようです :2013/09/18(水) 03:14:07 ID:E2SCs77s0
- ミセ*゚ー゚)リ「まさかの室内でのファイヤーパフォーマンスで観客を魅了した斉藤またんき!!」
ミセ*゚ー゚)リ「そしてオタク心を掴み、『ただの貧弱じゃない』ということを見せ付けた木原アサピー!!どちらも互いの趣向を凝らした面白い勝負となりました!!」
(* ・∀・)「最高だったよアサピー!!胸が熱くなった!!」
(う∀3)「え?なに?汗が目に入って前が見えない」
<ヽ`∀´>つ□「ほら、これで拭くニダ」
( ^ω^)「なるほど、『かつての俺ら』がアサピーが引き込める票だったってわけかお」
('A`)「ああ、アサピーには『可能性』の象徴になってもらった。『メガネオタク』ってアピールは散々されてたから、その辺のギャップを狙ったってのもあるがな」
( ^ω^)「自信を持てない男たちのヒーローになったってわけかお…これでまた奴は男にモテるな」
('A`)「いや、もうあいつには運命の人がいるじゃないか…」
(*-@∀@) (・∀・ *)
( ^ω^)「…」
('A`)「…ウホッ」
<ヽ;`∀´>「歪んだモノの見方をしないでほしいニダ」
- 211 名前:名も無きAAのようです :2013/09/18(水) 03:15:45 ID:E2SCs77s0
- ('A`)「はいはい!!ホモホモしいやり取りは終わりだ!!」
(;・∀・)そ「ホ、ホモ!?言いがかりだ!!」
(;-@∀@)そ「ええ!?モララー、ホモに目覚めたの!?やめてよ!!僕は女の子と付き合いたい!!」
(;・∀・)そ「僕だけ!?僕だけホモ扱いなの!?」
('A`)「次はお前だホモララー。アサピーに続け」
(;・∀・)そ「さ、最悪の渾名が付けられてるウウウウウウウウウウ!!!!」
( ^Д^)「さぁー!!初戦から盛り上がりましたボディコンバトル!!続いて次鋒戦に参りましょう!!」
( ^Д^)「私にも喋らせてください!!ミセリさん!!」
ミセ*゚ー゚)リ「うるせえ!!ガタガタ抜かすとハンガーゲームにご招待するぞ!!」
(;^Д^)「ほぼバトロワじゃないですかあああああああ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「うるせえ!!このブタ!!」
(;^Д^)そ「ただの罵倒だーーーーーーー!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ブタは放っといて、『ジョック』から登場していただきましょう!!」
ミセ*゚ー゚)リ「1-C所属!!物静かな文武両道!!クールな態度と表情は女性のハートを射抜いてぶち殺す!!」
ミセ*>Д<)リ「引田アアアアアアアアアアアアアアア!!ヒッキイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」
(-_-)「…」
- 212 名前:名も無きAAのようです :2013/09/18(水) 03:17:42 ID:E2SCs77s0
- 派手な演出は一切無く、引田自身もステージ袖から静かに現れた
袴を黒帯で絞めただけの格好で、鍛え上げられた上半身が露出されている
彼の後に続き、三人のラグビー部員が脚立を持って現れる
脚立を組み立て、下で二人が支える
残りの一人は、それに昇って引田の頭上に『紙風船』をぶら下げた
(-_-)「…」
観客に向かって、一礼
そして紙風船へと向かう
引田の身長はおよそ170センチ
風船は、30センチ高い2メートルの位置にあった
会場は、再び静まり返っていた
(-_-)「…」
(-_-)「フゥー…」
(-_-)「シッ!!」
紙風船が、『蹴り』によって破裂した
名残を惜しむように、その音が反響する
(-_-)「…ありがとうございました」
再び、一礼
ラグビー部員と共に、ステージ袖へと消えた
- 213 名前:名も無きAAのようです :2013/09/18(水) 03:19:58 ID:E2SCs77s0
- (;'A`)「野郎…すげーかっこいいじゃねえか…」
<ヽ`∀´>「見事な上段蹴りだったニダ…なんで彼ラグビー部にいるニカ」
拍手や歓声こそ上がらなかったが
観客は、その素晴らしい武術の余韻に浸っていた
(;・∀・)「ほ…本物のかっこよさを見た…どうしよう…これから僕がやること、すごく低俗に思えてきた」
( ^ω^)「これアカンやつやわ、あの一瞬で観客の空気を変えやがった」
(;・∀・)「今からでも、普通のパフォーマンスに…」
('A`)「いいや、変更は無しだ。行け」
(;・∀・)「マジで…?」
(-@∀@)「モララー、昨日を思い出すんだよ」
- 214 名前:名も無きAAのようです :2013/09/18(水) 03:20:39 ID:E2SCs77s0
- (-@∀@)「君がいたから、あれだけの売り上げを出せた。それは、ただ『顔が良い』ってだけじゃなかったはずだよ」
(-@∀@)「君は、常に『本気』なんだ。始めは嫌がっていても、やるとなったら最後まで真剣になる。現に、昨日は最後まで最高のサービスを提供し続けた」
(-@∀@)「『本気』で、立ち向かうんだモララー。どんな武器でも、その刃は届く」
( ・∀・)「アサピー…」
('A`)「薄い本、待ったなしだな…」
( ^ω^)「今年の冬コミは盛り上がるぜ…」
( ・∀・)「どうしてそこで台無しにするんだ君らは」
<ヽ;`∀´>「二人とも後でお説教ニダね」
( ・∀・)「でもまぁ、勇気が出てきたよ。やってやる、今持っているだけの、ありったけの武器で」
「お前なんでラグビー部にいるんだ引田!!クラブ変更を強く推奨します!!」
「続いて、『ロック・ユー』次鋒!!でてこいや!!」
- 221 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 02:55:30 ID:Tt4no2yQ0
- ミセ*゚ー゚)リ「2-M所属!!村人学園一のイケメン!!その美貌に女どもは無条件に股を濡らす!!」
ミセ*>Д<)リ「上条オオオオオオオオオオオオオオ!!!!モララアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
\キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!/
( ・∀・)「…」
ハーフパンツ履き、スカーフを巻いたモララーが登場すると
今度は女子生徒の声が上がった
( ・∀・)「…ショータイムだ!!」
指を高らかに鳴らすと、ステージ中央から太くて長くて逞しい鉄の棒が現れた
( ・∀・)「ミュージック!!」
♪Sex Bomd‐Tom Jones
音楽が流れ出すと、モララーはその棒に手を掛けた
そして、音楽に合わせ腰を上下させる
その淫靡なダンスに、女性陣は今までにない興奮を覚えた
- 222 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 02:56:42 ID:Tt4no2yQ0
- ( ^ω^)「高校生がポールダンスとか…マジブッ飛んでんな…」
<ヽ;`∀´>「選曲も刺激的過ぎるニダ…」
('A`)「ああいうのは美男美女にやらせるからこそ栄えるんだよ…それにしてもあいつ、ノリノリだな」
(-@∀@)「エロいねー…練習で何回も見たけど、ステージ上だとやっぱり違うね」
(;・∀・)
ポールに脚を絡め、艶かしく上半身を動かす
体は汗で光り、いっそう色を増していた
そのダンスに、女性だけででは無く、男性からも熱烈な目線が送られた
(;・∀・)「ッフウー…」
音楽が終わり、ポールから降りた
観客に向かって、深々と一礼する
髪からは汗が滴り落ち、ステージを濡らした
降り注いだのは、アサピーとはまた違った黄色い歓声だった
- 223 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 02:57:35 ID:Tt4no2yQ0
- (-@∀@)「おつかれ、モララー」
(;・∀・)「ありがと…いつも以上に疲れたよ…」
汗だくの顔を、手渡されたタオルで拭った
('A`)「奴らが『クール』ならこっちは『ホット』だ。男も女も、『汗だく』になると色気が出るからな」
( ^ω^)「※」
('A`)「死ねホモララー」
(;・∀・)「労いの言葉にしちゃ、棘々しすぎるんじゃない?」
<ヽ`∀´>「それにしても、短期間でよくポールダンスを習得できたニダね」
( ・∀・)「インストラクターがいたからね。付きっ切りで稽古してもらったんだ」
<ヽ`∀´>「インストラクター?」
( ・∀・)「阿部先生だよ」
<ヽ;`∀´>そ「ニダッ!?」
('A`)「学生の頃、ゲイバーでやってたんだと」
<ヽ;`∀´>「芸達者ニダね…」
( ^ω^)「誰がうまいこと言えといった」
- 224 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 02:58:59 ID:Tt4no2yQ0
- ミセ*゚ー゚)リ「武の魅力と性の魅力!!相対する魅力が激突した次鋒戦でした!!」
ミセ*゚ー゚)リ「それでは、前半戦に移る前に一度休憩に入りましょう!!つーか喉いてえわ!!休ませろ!!!!」
(;^Д^)「自分の都合じゃないですか…今から20分後に後半戦を開始します!!」
(-@∀@)「今のところ、票はどうかな?」
('A`)「半々って所じゃねーかな。あっちも中々なパフォーマンスを出してきてるからな…」
(;・∀・)「それじゃダメじゃん!!こっちは肉体面の評価で劣るんだから!!」
川 ゚ -゚)「そうでもないぞ」
(;・∀・)そ「うわああああああああああビックリしたああああああああ!!!」
从 ゚∀从「よー、良かったぞお前らのパフォーマンス」
ノハ*゚听)「見直しました!!空気薄かったから大丈夫かなって思ってたけど!!」
(-@∀@)「君、時々失礼だよね」
女性陣が舞台袖まで激励に訪れた
川 ゚ -゚)「雌雄を決する票とは別に、現在の人気を確認できるグラフがあるんだ」
川 ゚ -゚)「現在、『ジョック』が40、お前らが60と言った所だな。リードしてるぞ」
(*-@∀@)「っ…よしッ!!」
(* ・∀・)「やった!!やったね!!」
('A`)「ここまでは作戦勝ちっつったところかな…問題はここからだ」
- 225 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 03:00:22 ID:Tt4no2yQ0
- ( ^ω^)「マッスル・クアットロの三人衆…かお」
('A`)「ああ、肉体はニダーには遥かに劣るが、俺達よりは上だ…」
川 ゚ -゚)「当然だろう?なんてったって私のニダーだ」
( ^ω^)「なんでそこで姉御が誇らしげにするんだお。それにニダーは俺t<ヽ`∀´>「誰の物でもないニダ」
从 ゚∀从「策はあるんだよな?」
('A`)「もちろんあるぜ。ただそれが、吉と出るか凶と出るかわからんがな…」
从;゚∀从「なんでそんな不安な奇策を用意するんだよ…」
('A`)「『作戦は奇を持って良しとすべし』ってな…」
川;゚ -゚)「それはことごとく立てた作戦が失敗する奴のセリフじゃないのか…?」
( ^ω^)「だから昨日の姉御の言葉が突き刺さるんだお」
<ヽ;`∀´>「ウリ達も何も聞いてないから、凄く恐いニダ…」
('A`)「なぁに、負ける気は無いっつってんだろ?なぁ相棒」
( ^ω^)「…」
('A`)「えっ、なんでそこで黙るの?」
- 226 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 03:01:03 ID:Tt4no2yQ0
- 「はいはーい!!そろそろ再開と行きましょーか!!プギャーくんはうんこしてましたー!!」
「してませんよ!!なんでわざわざ僕を貶めるんですか!!」
川 ゚ -゚)「っと、時間だな…戻ろうか」
ノパ听)「はーい!!ニダー先輩、頑張ってくださいね!!」
<ヽ`∀´>「ありがとうニダ」
( ^ω^)「俺らは?」
ノパ听)「先輩の足を引っ張らないでくださいね!!」
( ^ω^)「決めた、おまえ、あとで、泣かす」
从 ゚∀从「んじゃ、行きますか」
('A`)「ハイン、ちょっといいか?」
客席に戻ろうと背を向けたハインを、ドクオが呼び止めた
从 ゚∀从「ん?」
('A`)「…」
(;'A`)「い、いや…なんでもない、悪いな呼び止めて」
从;゚∀从「なんだよ、気になるだろ?言いたいことがあるなら言えよ」
(;'A`)「いや…その…」
- 227 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 03:01:45 ID:Tt4no2yQ0
- 川 ゚ -゚)「…ヒート、先に行こうか」
ノパ听)「そーですね!!」
<ヽ`∀´>「…緊張して、喉が渇いたニダ。お茶を取りにいかないニカ?」
(-@∀@)「なら僕が」
( ^ω^)「いいから行くんだよ!!メガネに指紋つけるぞ!!」
(;-@∀@)「でもニダーくんは出bあああああああああああああああ!!!メガネ汚れるウウウウウウウ!!!」
( ・∀-)「…」
お互い、照らせ合わせたようにその場からいなくなった
ドクオとハイン、二人だけが残っている
从;゚∀从「なんだよあいつら…急に居なくなりやがって」
('A`)「俺の友人達が空気読めすぎて逆に辛い」
从;゚∀从「はぁ?」
('A`)「なんでもない」
- 228 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 03:02:50 ID:Tt4no2yQ0
- 从 ゚∀从「で?どうしたんだ?みんなには伝えづらい事か?」
(;'A`)「や、ほんと大したこと無いんだ。応援よろしくって言うつもりで…」
从;-∀从「そんなことかよ…まったく、変なところで遠慮すんなよな…」
(;'A`)「あ、後…」
从 ゚∀从「なんだよ?」
ドクオは、唾を飲み込んだ後、上ずった声で『本当に伝えたいこと』を話し出した
(;'A`)「お、俺は、お前の、お前に見てもらうために、ボディコンに参加した」
从;゚∀从「…ん?」
(;'A`)「西部劇の紹介をしたとき、『前払いの報酬』の約束をしただろ?『俺をもっと楽しませるための報酬』って…」
从;゚∀从「…あっ、あー、そんな話もしたっけな」
(;'A`)「だから、勝負に勝つためでもあるけど、『お前が見て、楽しんでもらうために』俺は舞台に立つ…だから…」
ドクオは深呼吸をして、ハインの肩を両手で掴み、目を真っ直ぐ見据えた
('A`)「俺を、ずっと見ていてくれ。それが力になる」
その声には、想いの重みが圧し掛かっていた
从*゚∀从「っ…」
- 229 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 03:03:50 ID:Tt4no2yQ0
- 从* ∀从「わかった、わかったから、とりあえず離せ…」
ハインは顔を伏せ、両手で力なくドクオの胸を押した
(;'A`)「ッ!!ああ、悪い!!興奮してつい…」
从* ∀从「そんな恥ずかしいセリフ、よく言えるぜ…」
(;'A`)「まったくだ…柄にもなくアガっちまってるようだな俺も」
从* ∀从「…」
从* ∀从「いいよ。お前のこと、ずっと見といてやる」
(*'A`)「マジか!!」
从* ∀从「ただし!!」
顔は伏せたまま、ドクオの胸に指をさした
从* ∀从「つまんなかったり、酷いパフォーマンスだったらぶん殴るからな」
(;'A`)「…むしろご褒美なんだg从* ∀从「返事」イエス・ユア・マジェスティ」
从;-∀从「ったく、締まらねえ野郎だぜ」
顔を上げると、いつもの呆れた表情に戻っていた
- 230 名前:名も無きAAのようです :2013/09/19(木) 03:05:06 ID:Tt4no2yQ0
- 从 ゚∀从「とにかく、がっつりやってこい!!」
ハインが拳を差し出す
('A`)「…応!!」
ドクオも拳を作り、ハインと突き合わせた
「ではでは、後半戦を開始します!!」
从;゚∀从「やっべ、戻らないと…後でなドクオ!!」
('A`)「ああ…」
ハインが去った後、ドクオは自らの拳を見た
合わさった箇所に、まだ彼女の熱を感じる
その拳を、ハインが触れた胸に当てた
心臓が早太鼓のように、鼓動を刻んでいた
('A`)「…」
『負ける気がしない』
思わず、ケツが引き締まり
高らかに、音を鳴らした
- 238 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:09:09 ID:MNlcZP.Q0
- \パァァァァァァァン!!!/
( ^Д^)「今なんか鳴りました?」
ミセ*゚ー゚)リ「さぁねー?遠くでネコでも爆発したんじゃない?」
(;^Д^)そ「妙に発想が恐ろしいですよ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ネコなんてどうでもいい!!!!!いい加減後半戦を始めようぜ!!魔術師!!」
\ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!/
ミセ*゚ー゚)リ「さて!!盛り上がりました先鋒、次鋒戦!!続いて中堅戦です!!」
ミセ*゚ー゚)リ「中堅戦はちょっと嗜好を変えて、直接対決です!!」
<ヽ`∀´>「…」
('A`)「えっ、聞いてないよ?どういうこと?」
<ヽ`∀´>「相手側の要望ニダ。それに応えただけニダ…」
ニダーがゴキリと指を鳴らした
( ^ω^)「殴り合いかお?そんなのズルイ!!俺もヤりたい!!」
<ヽ;`∀´>「違うニダよ…ちょっとした力比べニダよ」
- 239 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:10:23 ID:MNlcZP.Q0
- ミセ*゚ー゚)リ「この対決に限り、格闘技風に進めていきましょう!!赤コーナー!!チイイイイイイイイイイイイム!!!『ジョック』!!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「2-D、ラグビー部所属!!ワイルドな風貌とは裏腹に、生徒会の副会長を務める真面目系男子!!マッスル・クアットロの一人でもある彼は…」
ミセ*>Д<)リ「吉川アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!フサアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
ミ,,゚Д゚彡「…」
迷彩柄のタンクトップとズボンという軍人スタイルで登場した吉川は、観客には目も向けずジッと舞台袖で待機するニダーを見据えていた
その瞳には、ギラギラとした敵意は無く、むしろ尊敬の念が込められているようにも見えた
ミセ*゚ー゚)リ「青コーナー!!チイイイイイイイイイイイイイイイイイイイム!!『ロック・ユー』!!」
ミセ*゚ー゚)リ「キタキタキタァ!!学園の頂点に君臨する肉体!!マッスル・クアットロ筆頭!!その鬼の形相は何者をも寄せ付けない!!」
ミセ*>Д<)リ「瓜畑アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!ニダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
<ヽ`∀´>「…」
対しニダーは、侍の服装『上下』をきっちりと着こなし、登場
彼も吉川からは目を離さず、ステージ中央までゆっくりと歩いた
- 240 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:11:11 ID:MNlcZP.Q0
- 二人が、場に出揃うと
モララーの時と同じように中央から『台』が現れた
上下には棒と赤と青のパッドが
左右にはクッションが備え付けられている
それの用途は、観客にも予想がついた
ミセ*゚ー゚)リ「中堅戦は『アームレスリング対決』だああああああああああああああああ!!!!」
\ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!/
<ヽ`∀´>「…」
ミ,,゚Д゚彡「…」
観客のバカ騒ぎすら、二人の耳には届かない
吉川は、タンクトップを脱いで、上半身の筋肉を見せ付けた
ニダーは、『遠山の金さん』のように右胸と右肩、右腕を露出させた
ミセ*゚ー゚)リ「勝負は一回こっきり!!互いの筋肉が爆発する卓上の格闘技!!審判は阿部先生にお願いします!!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「おっ、俺か」
名前を呼ばれた阿部さんは、審査員席から立ち上がった
- 241 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:12:02 ID:MNlcZP.Q0
- N| "゚'` {"゚`lリ「さて…この対決を目の前で拝められるとは、身に余る光栄じゃないの」
<ヽ`∀´>「よろしくお願いしますニダ、先生」
ミ,,゚Д゚彡「よろしくお願いします」
N| "゚'` {"゚`lリ「ああ、よろしく…じゃあ、用意してもらおうか?」
台の中央で、互いの手を握り合った
何度か、グリップを奪い合い、そして
<ヽ`∀´>
ミ,,゚Д゚彡
『セット』が完了した
N| "゚'` {"゚`lリ「…」
阿部さんは、その上に手を添えた
N| "゚'` {"゚`lリ「悔いのないファイトをな」
<ヽ`∀´>「はい」
ミ,,゚Д゚彡「ええ」
- 242 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:12:52 ID:MNlcZP.Q0
- N| "゚'` {"゚`lリ「…」
静まり返った会場で、固唾を飲む音が聞こえ
N| "゚'` {"゚`lリ「ゴーッ!!」
合図と共に、二人の背中、肩、腕、そして手首に力が込められた
<ヽ#`∀´>「ニダッ!!」
ミ,#゚Д゚彡「オオッ!!」
- 243 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:13:42 ID:MNlcZP.Q0
- 台がミシリと大きく音を立てる
上半身がぐらりと揺れるが、腕は動かない
腕相撲の優越は『手首』を取れるかどうかで決める
その手首すらも、ピクリとも動かなかった
<ヽ#`∀´>「ッ…!!」
ミ,#゚Д゚彡「…オオオッ!!」
吉川が雄たけびと共に上半身を揺らす
その瞬間、ニダーの手首が押し込まれた
('A`)「マズい、『巻き込まれた』」
(;・∀・)「巻き込まれる?」
('A`)「手首を捻られることだ。これで不利になっちまった」
<ヽ#`∀´>「ニダァァァ…」
ミ,#゚Д゚彡「グッ…オオオオオオ!!」
続けて、グッ、グッと上半身を断続的に揺らす
その度に、ニダーの手はパッドへと近づいていった
(;-@∀@)「ああッ!!負けちゃうよ!!」
('A`)「負ける?そりゃありえねーぜ。なぁブーン」
( ^ω^)「そうだお、なんたって奴には…」
( ^ω^)「『勝利の女神』がついているからな」
- 244 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:14:51 ID:MNlcZP.Q0
- <ヽ#`∀´>「…」
ニダーは、ほんの一瞬
客席の方向を見た
川 ゚ -゚)
焦りを見せるわけでもなく
応援をするわけでもなく
いつもと変わらない表情をしていた
<ヽ#`∀´>(…そういう、人ニダね)
『勝利を確信している』
だからこそ出来る、表情だった
<ヽ#`∀´>(まったく…とんでもない女性に惚れてしまったニダ)
力みで引きつった口元が、ほんの少し綻ぶ
- 245 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:16:14 ID:MNlcZP.Q0
- <ヽ#`∀´>(見ていろ、このバケモノ女)
奥歯がガチリと音を鳴らした
<ヽ#`∀´>(貴女に、この勝利、捧げてやる!!)
<ヽ#`∀´>「ニッ…」
ピタリ、と
追い込まれていたニダーの腕が止まった
ミ,#゚Д゚彡「ッ!!」
<ヽ#`∀´>「………」
<ヽ#`∀´>「ダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
その日一番の咆哮を上げ
ニダーは全身に全力を込めた
- 246 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:17:27 ID:MNlcZP.Q0
パッドが、埃と共に音を立てる
.
- 247 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:18:50 ID:MNlcZP.Q0
- <ヽ ∀ >「…」
ミ,, Д 彡「…」
観客が、呆然とその場を見つめる中
川 ゚ -゚)「…」
川 ゚ -゚)「…」パン、パン
無表情のままのクールが、手を叩いた
N| "゚'` {"゚`lリ「勝者」
阿部さんが、手を
『青』の方向へ差し向けた
N| "゚'` {"゚`lリ「瓜畑、ニダー!!」
その瞬間
両者を称える歓声と大きな拍手が沸きあがった
- 248 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:19:39 ID:MNlcZP.Q0
- ミ,,゚Д゚彡「…」
<ヽ`∀´>「…」
吉川は、敗北を悔しがるわけでもなく
ニダーは、勝利を喜ぶわけでもなかった
お互いに、正々堂々の戦いを終えた清々しい顔をしていた
ミ,,゚Д゚彡「ありがとう、瓜畑くん。良い勝負だった」
<ヽ`∀´>「こちらこそ、吉川くん。楽しかったニダ」
左手で握手を交わした後、友情を表すように抱き合った
そんな二人の姿を見て初めて
川 ゚ー゚)
クールはやさしい微笑みを浮かべたのであった
- 249 名前:名も無きAAのようです :2013/09/21(土) 03:20:25 ID:MNlcZP.Q0
- ミ,,゚Д゚彡「…」
<ヽ`∀´>「…」
吉川は、敗北を悔しがるわけでもなく
ニダーは、勝利を喜ぶわけでもなかった
お互いに、正々堂々の戦いを終えた清々しい顔をしていた
ミ,,゚Д゚彡「ありがとう、瓜畑くん。良い勝負だった」
<ヽ`∀´>「こちらこそ、吉川くん。楽しかったニダ」
左手で握手を交わした後、友情を表すように抱き合った
そんな二人の姿を見て初めて
川 ゚ー゚)
クールはやさしい微笑みを浮かべたのであった
- 261 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 01:15:47 ID:SkBONpdc0
- ('A`)「おいアンタ、悪いがダッシュで保健室から氷嚢を持って来てくれないか?」
ドクオは近くにいたスタッフに声を掛ける
一瞬面食らった顔をしたが、舞台袖に戻ってくるニダーが右腕を押さえているのを見て、すぐさま保健室へと向かった
<ヽ;`∀´>「ハハ…ちょっと無茶しちゃったニダ」
( ^ω^)「どら、ちょっと見せてみるお」
( ・∀・)「マッスル・キュアーかい?」
( ^ω^)「いや、あれはギャグ回でしか使えない技だから今回は無しで」
('A`)「おお、メタいメタい」
かなりの無茶をしたようで
ニダーの腕はブルブルと痙攣していた
(*-@∀@)「凄かったよニダーくん!!あそこから一気に逆転するなんて!!」
<ヽ;`∀´>「ありがとう…でも、彼も凄かったニダ。とても強くて、真っ直ぐだった」
('A`)「案外、お前と似たタイプなのかもしれねーな。ラグビー部の中ではこの対決に乗り気じゃなかったが、いざ勝負となると正々堂々と戦う…いいもん見せてもらったぜ」
<ヽ`∀´>「…」
- 262 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 01:16:38 ID:SkBONpdc0
- ミセ*゚ー゚)リ「さあああああああああ!!クライマックスも近づいて参りました!!いよいよ副将戦です!!」
(;^Д^)「両者一歩も引かないパフォーマンスの駆け引きでしたが、ここからが全く読めませんね…」
ミセ*゚ー゚)リ「おい思い出させるな!!!『ロック・ユー』には爆弾が二つ残ってるんだから!!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ではでは!!副将戦!!『ジョック』!!」
ミセ*゚ー゚)リ「ラグビー部副キャプテン!!オラオラ系の俺様男子!!逆らう奴は黙らせてやる!!」
ミセ*>Д<)リ「猫田アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!ギコオオオオオオオオオオオオ!!!」
(,,゚Д゚)「イエエエエエエエエエエアアアアアアアアアアアア!!!!」
叫びと共にラグビーヘルメットを被ったの猫田が現れる
共鳴するように客席も盛り上がった
(,,゚Д゚)「ヘイッ!!」
舞台袖に向かって指を鳴らすと、『ラグビーボール』が飛んできた
(,,゚Д゚)「ギコハハハ…」
手の中でスピンさせて、馴染ませる
- 263 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 01:18:07 ID:SkBONpdc0
- (,,゚Д゚)「あれを見ろ!!」
猫田は正面の中央出口を指差した
スポットライトがその場所を照らすと、リンゴが乗った台がそこにあった
後ろには、ラグビー部員が控えている
(,,゚Д゚)「…」
投球のフォームを取る
ステージからリンゴまで40メートルほどの距離があった
野球のピッチャーでも、それをボールで打ち抜くのは難しいだろう
(,,゚Д゚)「…」
(,#゚Д゚)「ゴルァ!!」
放たれたボールは、ジャイロ回転しながら的に向かって真っ直ぐ飛んで行き
観客の視線を一身に受けながらリンゴへと急接近
台に触れることなく、『ボールの腹』でその真っ赤な果物を砕いた
そして、ラグビー部員の手の中で回転を弱めながら、運動を止めた
(,,゚Д゚)「どうだぁ!!」
豪快な性格に見合わない正確無比な投球
会場にいた全員が、村学のラグビー部が強豪と言われる由縁を見た
- 264 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 01:18:54 ID:SkBONpdc0
- ( ^ω^)「…どいつも、こいつも」
( ^ω^)「おりこうさんおりこうさんしてんなぁオイ」
対戦相手のパフォーマンスを見てこぼれた呟きに、ドクオ以外の全員に嫌な予感が走る
('A`)「そう言うなよ相棒、パンピーならあれが精一杯ってこった」
( ^ω^)「ハッ、退屈で欠伸が出るお」
('A`)「ケツも鳴るな」パァン!!
( ^ω^)「鳴らねーよ」
('A`) ションボリ
<ヽ;`∀´>「あ、あの…常識の範囲内でお願いするニダ」
(#^ω゚ )「常識常識うるせえお!!常識なんてぶち壊すためにあるんだろうが!!」
<ヽ;`∀´>そ「い、いきなりキレた!?」
(#^ω゚ )「あったぁきた!!もうあったぁきたお!!ふざけんな!!常識がそんなにお偉いんですか!?」
ブーンはものの数秒で全裸になった
(;・∀・)そ「な、なに脱いでるんだあああああああ!!本番はこれからなのに!!」
(#^ω゚ )「うるせえボケ!!お前だって性的なダンスしてただろうが!!俺だって…俺だってなぁ!!!!」
(#^ω゚ )「アブノーマルなプレイしてええええええんだよおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
- 265 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 01:20:03 ID:SkBONpdc0
- ミセ*゚ー゚)リ「さああああああああああ!!!ある意味『ロック・ユー』はここからが見物です!!」
ミセ*゚ー゚)リ「遂に出た!!村学の二大問題児!!今日も学園に新たな変態伝説を刻むのかああああああああ!?」
ミセ*>Д<)リ「内藤オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!ホライゾオオオオオオオオオオオオン!!!!」
(#^ω゚ )「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
『悲鳴』が上がった
それもその筈、ステージ上の彼は全裸なのだから
ただ、局部は肩に下げた『ギター』で隠されていた
(#^ω゚ )「ロックン・ロオオオオオオオオオオオオオオオル!!!!!」
♪Dick Dale - Misirlou
かき鳴らす
激しくかき鳴らす
ネックを押さえる指がせわしなく動く
弾かれる弦から出た軽快な音が、電気信号となってスピーカーから大音量で発せられる
だが、ギターの陰から彼の息子がポロリすることは無い
スリリングなプレイと、ギターの超絶テク
観客は、知らず知らずの内にリズムに合わせ手拍子を叩いた
(#^ω゚ )「ヒャイアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!あおおおおうおうおおうおうおうおおおおおお!!!!!!」
- 266 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 01:21:08 ID:SkBONpdc0
- (;-@∀@)「横からは丸見えなんだけどオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
('A`)「これが本当の横チンってな…」
<ヽ;`∀´>「なにうまい事言ってるニダ!!あれは本当にマズイニダよ!!」
(;・∀・)「いや!!あれを見るニダ!!あっ!!語尾うつっちゃった!!」
N|*"゚'` {"゚`lリb
(;・∀・)「先生はOKを出してる!!」
(;-@∀@)そ「そっか!!なら安心だね!!」
<ヽ;`∀´>そ「二人とも落ち着くニダ!!あの人の性癖が特殊なだけニダ!!」
('A`)「大丈夫だって、あいつもポロリしないために相当な特訓を繰り返したんだからさ」
<ヽ;`∀´>「ッ〜〜〜〜〜!!釈然としない部分はあるけど、ブーンはいつあれだけの演奏技術を身につけたニカ?」
('A`)「あー、あれな、エアギター」
<ヽ;`∀´>「エア…なんか聞いた事あるニダね」
(;'A`)「知らねーのかよ…簡単に言えば『弾いた振り』だ。演奏してるように見せかけてるんだよ」
<ヽ;`∀´>そ「ニダッ!?本当に演奏してるようにしか見えないニダ!!一体誰の元で指導を…」
('A`)「阿部先生だよ」
<ヽ;`∀´>そ「またそのパターンニダアアアアアアアアアア!!!!」
- 267 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 01:22:32 ID:SkBONpdc0
- (;^ω^)「フゥー…表現できたぜ…俺のハートを!!変態の怒りを!!…表現できたぜェ〜〜〜」
( ^ω^)「万雷の拍手をおくれ世の中のボケども」
約二分半の演奏が終了
その間、彼の股間はギターの陰から表れなかった
陰部だけに、陰から表れなかった(うまい)
( ^ω^)「センキュ!!センキュー!!全員死ね!!」
モララーのダンスを超える過激さは、観客を別の意味で興奮させた
川# - )「あのっ、バカは…」
そしてこの人もまた別の意味で興奮した
从;゚∀从「抑えて抑えて、いつもなら丸出しにしてるんだし、全然マシな方じゃないっすか」
ノハ;゚听)「ほら!!退場するときも見せずに帰っていきますよ!!ここは褒めてあげるべきですよ!!」
川# - )「お前ら…良く考えろ」
川#゚ -゚)「公共の場で全裸になること事態、おかしな事だと」
从;゚∀从ノハ;゚听)「「あっ…」」
- 268 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 01:24:07 ID:SkBONpdc0
- ( ^ω^)「今なんか盛大な死亡フラグが立った気がするお」
( ・∀・)「ああ…」
(-@∀@)「ああ…」
('A`)「ああ…」
<ヽ`∀´>「確実に回収されるニダね」
( ^ω^)「ちょっとは否定してお」
( ^Д^)「さぁさぁさぁ!!熱い戦いもいよいよラスト!!ラストだからこそ燃え上がれ!!」
ミセ*>Д<)リ「泣いても笑ってもこれが最後!!大将戦の始まりだあああああああああああああああ!!!!」
\ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!/
誰もが待ち望んでいた
誰もが待ち焦がれていた
始業式の舌戦に始まり、前日の火花を散らすようなにらみ合い
遂に、遂に
('A`)「…」
( ゚∀゚)「…」
互いの大将が、激突する
- 270 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 02:35:15 ID:SkBONpdc0
- ミセ*゚ー゚)リ「チーム『ジョック』、大将!!」
ミセ*゚ー゚)リ「俺がヒーローだ、俺がキングだ、俺が頂点だ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「調子に乗る奴は許さねえ!!身の程を知らせてやる!!」
ミセ*>Д<)リ「長岡アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!ジョルジュウウウウウウウウウウウ!!!!」
( ゚∀゚)「…」
ビルダーパンツ姿だ
だが、その肉体はアサピーとは比べ物にならない
静かな、なんのアピールも無い登場に関わらず
会場は沸きに沸いた
( ゚∀゚)「…」
ステージ中央で仁王立ち
期待の目線が一線に注がれる
- 271 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 02:36:07 ID:SkBONpdc0
- 遅れて、ラグビー部員がキャリーを引いて現れた
バッドや竹刀、 木刀が満載している
( ゚∀゚)「…始めるぞ!!」
気合の入った雄たけび
長岡はキャリーからまず取り出したのは
( ゚∀゚)「まずはこいつだ!!」
『ヤングジャンプ』だった
(;'A`)「…あ、あいつ…まさか…」
( ゚∀゚)「オラァ!!」
背表紙の両端を掴み、一気に破り捨てる
紙片が血しぶきのように舞い上がり、観客の目を引いた
その中の一片が、ドクオのいる舞台袖まで流れてきた
『キングダム』の、一コマだった
- 272 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 02:36:53 ID:SkBONpdc0
- (#'A゚) ビキィ!!
( ^ω^)「アカン、ドクオを止めるんや」
(#'A゚)「漫画を粗末にする奴は俺が殺す。止めるな」
激昂して長岡に殴りかかろうとしたドクオを、ニダーが左腕で羽交い絞めにした
<ヽ;`∀´>「まだ出番じゃ無いニダよ!!ここで手を出したら、みんなの頑張りが無駄になるニダ!!」
(#'A゚)「フーッ…フーッ…」
( ・∀・)「…」
( ・∀・)「やれやれ」
モララーがドクオの前に遮った
そして、高らかに右手を振り上げ
パァーン!!
( ・∀・)
⊂彡☆))'A゚)∴
平手打ちをした
- 273 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 02:38:15 ID:SkBONpdc0
- ∩ A )「…」
( ・∀・)「落ち着けよ、ドクオ。君が漫画に掛ける情熱は、僕が身を持って体験している」
( ・∀・)「だけど、『あの時』とは状況が違うんだよ。ここで怒りに任せて長岡をボコボコにしたら、どうなる?」
( ・∀・)「君だけじゃない、クールさんもヒートちゃんも、ハインさんにだって迷惑が掛るんだ」
胸倉を掴みあげる
(#・∀・)「お前が売った喧嘩だろ…お前が許した賭けだろう!!何よりも大事に思っているのなら、くだらない挑発でキレて台無しにするんじゃねえよ!!」
( A )「…」
温厚な性格のモララーからは想像も出来ない、怒りで荒げた声だった
( A )「…」
( -∀-)「…叩いて、悪かったね」
ドクオの顔に冷静さが戻ったのを見ると、襟元を優しく正してやり
足下の紙片を拾い上げる
( ・∀・)「これも、君が愛するものだろう?背負って戦うんだ」
それをドクオの手に握らせた
- 274 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 02:39:13 ID:SkBONpdc0
ステージから木製バッドや木刀が派手に砕け散るが聞こえ
観客の歓声と拍手が巻き上がり
長岡のパフォーマンスは終わった
.
- 275 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 02:39:53 ID:SkBONpdc0
- ('A`)「…モララー」
( ・∀・)「なに?」
('A`)「お前、後で、泣かす」
(;・∀・)そ「なんでだよ!!好アシストじゃん!!」
('A`)「だからこそ腹立たしいんだよチクショウ、ホモの癖に…」
(;・∀・)「だからホモじゃないって!!」
(-@∀@)「いつものドクオくんだね」
<ヽ;`∀´>「一時はどうなる事かと…」
( ^ω^)「ちょっと嫉妬しちゃうわね…なんだろうこの寝取られ感覚」
- 276 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 02:40:45 ID:SkBONpdc0
- 「さぁ、トリを飾るのは学園一の変態児!!」
('A`)「ブーン。今、頼みたいことがある」
( ^ω^)「なんだお?」
('A`)「俺のケツを、ぶっ叩いてくれ」
( ^ω^)「…」
( ^ω^)「思いっきり、やってやるお」
('A`)「こいや」
( 'A`)
( ^ω^) ⊂| つ
⊂彡☆))( ノ
パーン ((_)
(^ω^)つ ('A` )
と_⌒((☆ミ⊃
(_ノノ パーン
('A`)b「行ってくるぜ!!」
( ^ω^)b「ブチかませ!!」
(-@∀@)「いや今の、何?」
( ・∀・)「僕より彼らのほうがホモホモしいと思うんだけどなぁ」
<ヽ`∀´>「あの二人にしかわからないモノがあるニダよ、きっと…」
- 277 名前:名も無きAAのようです :2013/09/22(日) 02:41:25 ID:SkBONpdc0
- ミセ*゚ー゚)リ「チーム『ロック・ユー』、大将!!」
服を一瞬で脱ぎ捨てる
ミセ*゚ー゚)リ「変態とは何だ!?変態とは誰だ!?その答えは全てこの男にある!!」
音を鳴らさないように、ケツを二、三度引き締めた
ミセ*゚ー゚)リ「滾る闘志は人一倍!!ケツの音色が今日も鳴り響く!!」
ミセ*>Д<)リ「欝田アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!ドクオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
('A`)「行くぜ、オイ!!」
最高のコンディションで、ライトが照らすステージへと上がった
- 288 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:09:41 ID:xI2PpIRg0
- ('A`)「…」
ドクオは、他の出演者とは違い、派手さも迫力も無かった
だが観客は、他とは変わらない期待の目線を向けていた
('A`)「…」
観客は知っていた
『こいつは何かをやらかす』と
(-A-)「…」
暫し、ドクオはステージ中央から動かなかった
目を瞑り、深呼吸するその様は、精神統一のように見えた
('A`)「…」
そして、再び目を開けたその時
ドクオはある一点だけを見つめていた
从 ゚∀从
('A`)「…」
その姿を目に焼きつけ、ドクオは
観客に背を、いや『尻』を向けた
- 289 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:10:55 ID:xI2PpIRg0
- 感嘆のため息が漏れた
『鍛えぬかれた』だなんて言葉では言い表せないくらいの、逞しい尻がそこにはあった
('A`)「…」
('A`)「ブーン」
( ^ω^)「…」
きっちりと制服を着込んだブーンが、『金属バッド』を持って現れる
少し前まで全裸で狂ってたとは思えない佇まいで
( ^ω^)「…」
('A`)「…」
互いに頷きあい
ブーンはドクオの尻の前で、バッドを構えた
( ^ω^)「…」
(#^ω^)「ヴぁああああああああああああい!!!!!」
フルスイング
バッドは鈍く空気を斬り、尻へと衝突した
- 290 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:11:57 ID:xI2PpIRg0
- (#'A`)「ッツアアアアアアアアアアアアアアイ!!!!!!」
耳を劈く様な『破裂音』
全力で尻を殴られたにも関わらず、ドクオの体は一切動じなかった
( ^ω^)「…」
ブーンは静かにバッドを尻から離し
衝突面を観客に見せつけた
『凹んでいる』
アルミ合金で出来たヘッドが、まるで型を取ったかのように
尻の形に、凹んでいた
(#'A`)「っしゃああああああああああああい!!!!」パァン!!
対し、ドクオの尻には痣の一つもついていない
引き締めた尻が、勝どきを上げるがの如く音を鳴らした
- 291 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:12:57 ID:xI2PpIRg0
- ( ^ω^)「…」
続いてブーンは片膝を着き、尻にバッドを挟んだ
手を離しても、バッドは地面へと落ちない
もしドクオが女性であったならば、ある意味扇情的な光景であっただろう
('A`)「…」
( ^ω^)b「…」
('A`)「スー…フゥー…」
(#'A`)「ヴァアイッ!!」
『引き締める』
更に大きな破裂音
バッドが、再びその形状を変える
ブーンが、尻からバッドを離す
挟まれたヘッドが、円柱から平面へと形を変えていた
- 292 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:13:46 ID:xI2PpIRg0
- ( ^ω^)「…」
次にブーンは、バッドをひっくり返し
更に硬い『グリップ』の部分を尻に挟んだ
( ^ω^)「…ドクオ」
('A`)「…ああ」
(-A-)「…」
これまでの軌跡を思い出す
アサピーが、『可能性』を示した
モララーが、『熱情』を表現した
ニダーが、『逆転』を見せ付けた
ブーンが、『勢い』を晒した
そして、ハインが『力』をくれた
(-A-)「…」
全ての想いを、尻に込めた
(゚A゚) カッ!!
- 293 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:14:28 ID:xI2PpIRg0
(#゚A゚)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
光が、弾けた
遅れて、『金属』が床を転がる音が響き渡った
- 294 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:15:39 ID:xI2PpIRg0
- 例えるなら、それは『ギロチン』だろう
首を落とされた罪人のように、バッドのヘッドとグリップが切断…いや
『捻じ切られていた』
(;'A`)「グッ…」
(;^ω^)「ドクオ!!」
その一撃で、全力を出し切ったのか
崩れ落ちたドクオを、ブーンが支えた
(;'A`)「スマン…」
( ;ω;)「ドクオ…お前、やったお…やったお!!」
短くなった金属バッドを、涙ながらにドクオに手渡す
(;'A`)「へ、へへ…」
『人体が金属を砕く』
その偉業を成し遂げたドクオは、手渡されたそれを
(*'A`)「やったぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
観客に向かって高々と掲げた
その日一番の大歓声が、会場から
そして、それを見ていた学園の生徒達から上げられた
- 295 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:16:31 ID:xI2PpIRg0
- <ヽ;`∀´>「すいません、氷を!!」
ニダーが言い終わる前に、勘の良い優秀なスタッフ(イケメン)は保健室へ駆け出した
ドクオはブーンの肩を離れ、自らの足で舞台袖まで戻り
観客の目が届かない場所まで行って、膝を着いた
( ;∀;)「ドクオくん!!君ってやつは!!」
モララーは感動で涙を流していた
それを見てドクオは、不敵な笑みを浮かべる
(;'∀`)「ハハ…だから言っただろうがモララー…後で泣かすってよ」
( ;∀;)「…この野郎!!」
感極まったモララーは、ドクオに抱きつく
(;'A`)そ「うおおおおおおおおおおやめろおおおおおおおお!!!!俺にそっちの気はねええええええええええ!!!!」
(;-@∀@)「ホモかどうかはさておき、お尻大丈夫なの!?」
(;'A`)「先ずはこいつを引っぺがせえええええええええ!!」
( ;ω;) ドバドバドバドバ
- 296 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:17:21 ID:xI2PpIRg0
- (*'A`)「ああ…ケツが冷える…感じちゃうわ…ンッフ」
<ヽ;`∀´>「気持ち悪い声出さないで欲しいニダ…」
(-@∀@)「いやぁ…やりきったね」
( ・∀・)「そうだね、全力を出し切った」
( ^ω^)「後は結果を待つばかりだお」
教員による審査と、学園中の生徒の投票が行われていた
氷を持ってきたスタッフによると、ほぼ全校の生徒がボディコンを視聴していたらしい
「僕はもちろん、あなた方に投票します!!」と目を潤ませて言っていた
('A`)「あいつ、後で抱いてやってもいいな」
( ^ω^)「きっと良い声で鳴くだろうお」
( ・∀・)「君らのそれはガチなの?ネタなの?」
('A`)「…」
( ^ω^)「…」
(;・∀・)そ「だからなんで黙るのさ!!」
- 297 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:18:04 ID:xI2PpIRg0
- 「投票と審査の結果が出ました!!出場者の皆様はステージへとお願いします!!」
( ^ω^)「おっ、運命の時がきたお」
(-@∀@)「きっと勝てるよ!!」
( ・∀・)「うん!!間違いなく!!」
三人が意気揚々とステージへ向かった
('A`)「さって、俺らも行きますかね」
<ヽ`∀´>「ドクオ」
後に続こうとしたドクオを、ニダーが引き止める
肩を掴む手が、力強かった
- 298 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:18:54 ID:xI2PpIRg0
- ('A`)「…なんだ?」
<ヽ`∀´>「彼と…吉川くんと話し合ったニダ。勝っても負けても、賭けは無しにすると」
('A`)「…」
<ヽ;`∀´>「お互い、汚い手を使わずに正々堂々戦った!!これ以上の醜いやり取りは、野暮以外の何物でもないニダ!!ドクオ…考え直すニダ!!」
('A`)「…」
ドクオはニダーの手を掴み、向き直る
('A`)「その説得で、俺が口説き落とせても」
('A`)「奴らは、どうだ?」
<ヽ;`∀´>「それはっ…吉川くんが」
('A`)「違う、わかってねえよニダー…『ワケが違うんだ』」
<ヽ;`∀´>「…何を言っているかわからないニダ」
('A`)「今にわかるさ、行こうぜ…」
- 299 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:19:34 ID:xI2PpIRg0
- ―――――
―――
―
ミセ*゚ー゚)リ「何物にも、終わりは訪れます」
ミセ*゚ー゚)リ「受験戦争、就職活動、学校生活、愛のある家庭…」
(;^Д^)「最後のはちょっと…」
ミセ*゚ー゚)リ「だが!!その終わりを笑って迎えるか泣いて迎えるかは!!当人次第!!!!自らの行動が、明暗を分ける!!!!」
ミセ*>Д<)リ「チーム対抗!!村学ボディコンテスト!!結果発表だあああああああああああああああああああああ!!!!!!」
\うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!/
観客の熱気は、最後まで冷めることは無い
むしろ、熱い戦いに感化され更に大きく燃え上がっていた
ミセ*゚ー゚)リ「うるせえ!!」
\うおおおお…/
でも一喝されて萎んだ
- 300 名前:名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 03:20:36 ID:xI2PpIRg0
- ミセ*゚ー゚)リ「皆さんご存知の通り、この戦いは校内放送として中継され、全校にいる生徒がスマホアプリで投票することが出来ます!!」
ミセ*゚ー゚)リ「その結果が50として、審査員の肉体審査が50!!計100の票を奪い合い、多かった方の勝利になります!!」
( ^Д^)「それでは!!審査員の票から発表していきましょう!!」
スタッフが、一枚の紙を初春に手渡す
ミセ*゚ー゚)リ「どれどれー…ほーう、そう来ましたか…」
( ^Д^)「これは…うん…」
中身を見て、うんうんと頷く
観客も、出場者も、今か今かと焦らされた
ミセ*゚ー゚)リ「では!!発表します!!」
ミセ*゚ー゚)リ「チーム『ジョック』!!35!!」
ミセ*゚ー゚)リ「チーム『ロック・ユー』!!15!!」
ミセ*゚ー゚)リ「肉体点は大差をつけて『ジョック』の勝利だああああああああああああああ!!!!!」
- 309 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:16:02 ID:CtN3SKzw0
- 差をつけたにも関わらず
( ゚∀゚)「…」
ミ,;゚Д゚彡「…」
『ジョック』のメンバーはガッツポーズすら取らなかった
反対に、『ロック・ユー』のメンバー達も
('A`)「…」
( ^ω^)「…」
落胆の声すら上げなかった
彼らはわかっていたのだ
『勝負はここからだ』と
- 310 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:17:35 ID:CtN3SKzw0
- ミセ*゚ー゚)リ「では!!全校生徒の投票結果を発表いたしましょう!!!」
スタッフがもう一枚紙を手渡す
ミセ*゚ー゚)リ「…」
( ^Д^)「…」
神妙な顔つきに変わった
観客も、出場者も、それの意図は読めない
ミセ*゚ー゚)リ「……発表します」
さっきまでの威勢はどこへいったのか
重い口ぶりで話し始めた
ミセ*゚ー゚)リ「…『ジョック』、15」
ミセ*゚ー゚)リ「『ロック・ユー』、35」
( ゚∀゚)「…」
('A`)「…」
ミセ*゚ー゚)リ「50:50!!引き分けです!!!」
- 311 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:18:26 ID:CtN3SKzw0
- 会場が騒然とする
引き分けはありえない事では無かったが、まさか
『票の逆転』で、引き分けにもつれ込むとは
「どうすんだこれ…」
「まさか引き分けで終えるわけないだろうが…」
「サドンデスか!?」
ミセ*゚ー゚)リ「はいはーい!!こういう縺れがあるから勝負は面白いんですよ!!」
( ^Д^)「もちろん、引き分けの場合の勝敗方法を予め用意しております!!」
ミセ*゚ー゚)リ「審査員の投票で、雌雄を決します!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「おっ、俺達か」
|(●), 、(●)、|「責任重大だな」
/ ,' 3「ホッホ…」
('A`)「…」
( ^ω^)「…どう転ぶと思うお?」
('A`)「わかんね…尻の準備だけはしておこうぜ」
( ^ω^)「…潤滑油はごま油しかないぜ?」
('A`)「上等だ…」
- 312 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:19:13 ID:CtN3SKzw0
- ミセ*゚ー゚)リ「審査員の皆様は、『良い』と思ったチームの札を上げてください!!それではまず立石先生から!!」
|(●), 、(●)、|「…」
ラグビー部の顧問が、高々と上げた札は
チーム、『ジョック』
先制は、相手側に下った
(;'A`)「…」
ミセ*゚ー゚)リ「続いて、阿部先生!!」
ドクオに、『ロック・ユー』のメンバーに嫌な汗が流れる
この点を取られたら、負けてしまう
N| "゚'` {"゚`lリ「…」
- 313 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:20:13 ID:CtN3SKzw0
- N| "゚'` {"゚`lリ「…悪いな、ダディ」
阿部さんが掲げた札は
チーム、『ロック・ユー』
勝負は再び、互角に戻った
N| "゚'` {"゚`lリ「やっぱり、教え子が一番可愛いもんだ」
|(●), 、(●)、|「なぁに、こっちもさ」
ミセ;゚ー゚)リ「ひっ…」
ミセ;゚ー゚)リ「引き分けです!!またもや引き分け!!最後は荒巻校長の票に委ねられましたあああああああああああああ!!!!!」
/ ,' 3「…」
/ ,' 3「マジでか…」
ミセ;゚ー゚)リ「さぁ!!ズバァーっと決めてもらいましょう!!」
- 314 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:20:58 ID:CtN3SKzw0
- / ,' 3「…ふむ、甲乙着け難い勝負だった。出来ることなら、このまま引き分けで終わらせてなんかこう両者とも勝利で綺麗に終わらせたいなぁって思うくらいにの」
/ ,' 3「だが、そうも行かないってのはわかってるのあたい。だってそんなふざけたこと抜かしたら暴動起こりそうだし」
/ ,' 3「ふむ…本当に難しい、本当に…だが、あえて言うならワシは…」
手が、札に伸びる
/ ,' 3「『これからの成長の期待』に、一票を投じたい」
掲げられた札を見て、司会が声を上げた
ミセ*゚ー゚)リ「…勝者はッ!!」
- 315 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:21:43 ID:CtN3SKzw0
ミセ*゚ー゚)リ「チイイイイイイイイイイイイイイム!!!!『ロック・ユー』だああああああああああああああああああああ!!!!!」
.
- 316 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:22:34 ID:CtN3SKzw0
(;-@∀@)「…」
ある者は、勝利に呆然とし
<ヽ;`∀´>「…ハァ」
ある者はこれからの惨事を憂い
(* ・∀・)「ヨッ……っしゃあ!!」
ある者は喜びを露わにし
( ^ω^)「おっおwwww」
ある者は興奮を抑えようと、固く拳を握り締め
('A`)「…」
ドクオは、ポケットから『プラスティック製の何か』を取り出した
そして彼らを、勝者を称える大歓声が包み込んだ
- 318 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:23:50 ID:CtN3SKzw0
- それに対し、『ジョック』のメンバーは
(・∀ ・;)「嘘だろ…」
(,;゚Д゚)「負けた……」
(;゚∀-)「…」
打ちのめされた表情と共に、『賭け』の事を思い出していた
ミ,;゚Д゚彡「…」
<ヽ;`∀´>「…」
吉川とニダーは、アイコンタクトを取った
一番の問題を排除するために
('A`)「…」
ミセ*゚ー゚)リ「それでは、勝者インタビューに移ります!!代表の欝田さん!!お願いします!!」
マイクがドクオに手渡された
- 319 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:25:33 ID:CtN3SKzw0
- <ヽ;`∀´>「ドク…」
( ^ω^)「ニダー」
再度ドクオを説得しようとしたニダーを、ブーンが止める
( ^ω^)「ここは成り行きを見るお」
<ヽ;`∀´>「そんな悠長なことを言ってる場合ニダ?」
( ^ω^)「大丈夫さ、あいつはちゃんとわかってるから」
('A`)「…あー、皆さん、どうもありがとう」
観客に向かい、深々と頭を下げる
その後、審査員席へと体を向けた
('A`)「校長。一つ聞きたいんですが、俺ら側に票を入れたきっかけは?」
/ ,' 3「ん?さっき言ったじゃろ?『成長への期待』じゃよ」
/ ,' 3「『マッスル・クアットロ』は、元より完成された『ヒーロー』として皆の心にあった。そこに割って入ったのが、『木原アサピー』くんと『上条モララー』くんじゃ」
(;-@∀@)「えっ…」
( ・∀・)「僕も?」
/ ,' 3「『誰でも努力すれば変わることが出来る』という、強いメッセージを感じられたからのう…この二人のように、成長する生徒が増えることを願って、ってのも理由の一つかの」
('A`)「なるほど」
- 320 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:26:21 ID:CtN3SKzw0
- ('A`)「なら、今日の主役は俺じゃない、この二人だ」
ドクオはアサピーにマイクを放り投げた
('A`)「時間稼げ」
(;-@∀@)「えっ?えっ?」
突然の振りにあたふたとするアサピーを尻目に、ドクオは『ジョック』側へと歩いた
(;゚∀゚)「…決行って、ワケか」
('A`)「…」
長岡はうな垂れたまま、全てを諦めた声を出した
- 321 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:27:29 ID:CtN3SKzw0
- ミ,;゚Д゚彡「欝田くん、今言うのもなんだが」
('A`)「ああ、いい。全部ニダーから聞いた…だが、俺には関係無い」
(,;゚Д゚)「お前…正気かゴルァ!?」
('A`)「…」
ドクオは黙って、握り締めていた『プラスティック製品』を長岡の前に差し出す
('A`)「お前が決めろ。長岡」
(;゚∀゚)「ッ!?どういうつもりだ…」
('A`)「さぁな…」
(;゚∀゚)「…」
長岡は思った
『俺はこいつに嘗められている』と
行為を拒否する惨めな姿を笑いにきたのだと
(#゚∀゚)「く、く…この…サイコ、野郎がッ…」
『プライド』があった
羞恥に晒されることになろうとも、蔑まれることになろうとも
絶対に退けられない一線が、長岡にもあった
(#゚∀゚)「やってやるよ!!男に二言はねえってことを、てめえに思い知らせて…」
- 323 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:28:48 ID:CtN3SKzw0
- ('A`)「そうか、ならいい」
長岡がそれを手にする前に
ドクオは足下に落とし、踏み潰した
(;゚∀゚)「…は?」
('A`)「いや、この期に及んでまだグチグチ文句言うってのなら、俺が無理やりにでも繋げてやったんだがな」
('A`)「覚悟見せてもらったし、これに懲りたらもう無茶な賭けはしないって約束しろ」
(;゚∀゚)「そん…なんで」
『納得できるか』と、吠えようとした
だが、やろうとしていた行為の、あまりの恐ろしさを思い出し、その勢いは萎んだ
('A`)「…それによ、ニダーにも言われたんだ。『汚い手を使わずに、正々堂々戦った。これ以上の醜いやり取りは野暮だ』って」
('A`)「実際、その通りだと思うよ。見ろ、客席を」
(;゚∀゚)「…」
観客は、全員が笑顔だった
最高の舞台を見て、そして勝者敗者に関わらず、両チームに対する称賛の声を上げていた
('A`)「俺にはアレを阿鼻叫喚の地獄絵図にする度胸は無いね…ああ、勘違いしてもらっちゃあ困るが、一つ貸しだからな?」
(;゚∀゚)「…」
- 324 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:29:58 ID:CtN3SKzw0
- ちょうどその時、アサピーのたどただしい挨拶が終わり
万雷の拍手が送られた
(;-@∀@)「あ、ありがとうございました!!」
('A`)「そんじゃ、おつかれさん」
長岡の肩をポンポンと叩き、ドクオはチームの元へと戻った
(;゚∀゚)「…」
ミ,,゚Д゚彡「長岡先輩…」
(;゚∀゚)「最初っから…その気だったってのか…」
(;゚∀゚)「クッソ…気分悪ィぜ…面倒を見られたみたいで…」
ミ,,゚Д゚彡「…彼は」
ミ,,゚Д゚彡「大した男でしたね」
(;゚∀゚)「クッソ、クソ…覚えてろよチクショウが…この借りはぜってえ返してやるからな…」
こうして、村学ボディコンテストは
僅か一票の差でチーム『ロック・ユー』の勝利となり
大盛況で幕を閉じたのであった
- 325 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:31:44 ID:CtN3SKzw0
- ―――――
―――
―
放課後
クラスメイトにもみくちゃにされて胴上げされて担任からの熱い抱擁(性的な意味じゃない)を貰った五人
その後、居残るようにと言われ、教室で待機している
('A`)「祭りの後ってのは、寂しいもんだぜ」
夕焼け色に染まる教室
遠くでは、テントを畳む音やパイプ椅子を片付ける音が聞こえていた
从;゚∀从「それにしても、お前のケツどうなってんだよ…」
ハインは、ドクオの尻が捻じ切ったバッドを持て余していた
『やるよ』と言われたものの、これをどうすればいいのか考えている
('A`)「なんかやれると思ったから…」
( ・∀・)「そのお尻、二度と人に向けて使わないでね?」
('A`)「場合による」
ニダーとアサピーは疲れたのか、机に突っ伏して眠っていた
( ^ω^)「それにしても阿部さん遅いお…お腹すいたお…なんか持ってない?」
('A`)「ヒートが割った瓦が残ってるけど?」
( ^ω^)「どうせいと?ていうか他に何に使ったってんだお?」
('A`)「カワニー」
( ^ω^)「上級者通り越して超越者じゃねーかそんな奴
- 326 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:33:13 ID:CtN3SKzw0
- N| "゚'` {"゚`lリ「おっ、揃ってんな」
暇を持て余していた最中、阿部さんがクールとヒートを連れて戻ってきた
ノハ*゚听)「せんせーが祝勝会でご飯連れて行ってくれるんですって!!起きてください先輩方!!」
(;3∀3)そ「えっ?コンプティーク再販!?」
川 ゚ -゚)「何を聞き間違えたらそうなるんだ…おい、ニダー起きろ」
<ヽ;`∀´>そ「痛い痛い痛い!!腕に体重掛けないで!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「そういうことだ。どこかいい飯屋を知らないか?」
('A`)「俺んち」
( ^ω^)「お前んち飲食店じゃねーだろ」
从 ゚∀从「そーいうことなら、良いとこ知ってるぜ」
N| "゚'` {"゚`lリ「おっ、どこだ?」
从 ゚∀从「バイト先」
N|;"゚'` {"゚`lリ「おいおい、それってチェーン店か何かじゃないのか?」
('A`)「いや、個人経営の良い店っすよ。味もお墨付きだし」
( ^ω^)「俺らも何回か行ってるお」
N| "゚'` {"゚`lリ「ほう…それは気になるな。よし、行くか!!モロチン俺のおごりだ!!」
( ・∀・)「さすが先生!!素敵!!」
N| "゚'` {"゚`lリ「ハッハッハ、なんなら、抱いてやってもいいぜ?」
( ・∀・)「それは全力で遠慮します!!」
- 327 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:34:24 ID:CtN3SKzw0
- ―――――
―――
―
(´-ω-`)「ドンッストッピンナーウ♪」
カランカラン♪
(´・ω・`)「お、いらっしゃ…」
从 ゚∀从「ちーっす、店長」
(´・ω・`)「ん?今日シフト入って無いよね?抱かれに来た?」
从 ゚∀从「臭そうだから無理、臭くなくても無理、死ね。それより友達連れてきたんだ」
(´・ω・`) ボリション
('A`)「ショボンさん、ご無沙汰してます」
( ^ω^)「相変わらずケツに響くいい音楽流してるぜ…」
(-@∀@)「わー、大人な店って感じだねえ」
( ・∀・)「オシャレだね、ハインさんいいとこで働いてるじゃん」
ノハ*゚听)「お腹空いた!!お腹空きました!!!」
<ヽ;`∀´>「わかった、わかったから静かにするニダ。他のお客様のご迷惑ニダよ」
川 ゚ -゚)「と言っても、ついさっきまで閑古鳥が鳴いていたようだがな…」
(´・ω・`)「わーお、大御所じゃない…8名様で?」
从 ゚∀从「いや、あと先生が来るから9名で」
(´・ω・`)「へぇー、先生もねー」
- 328 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:35:47 ID:CtN3SKzw0
- N| "゚'` {"゚`lリ「おー、いいみs…」
(;´゚ω゚`)そ
N|;"゚'` {"゚`lリそ
- 329 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:36:28 ID:CtN3SKzw0
- (;´゚ω゚`)「カ……」
(;´゚ω゚`)「カズ!!!!」
N|;"゚'` {"゚`lリ「ショ……」
N|;"゚'` {"゚`lリ「ショボン!!!」
♪ラブ・ストーリーは突然に - 小田和正
- 330 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:37:36 ID:CtN3SKzw0
/|_________ _ _
〈 To BE CONTINUED…//// |
\| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ~  ̄
.
- 332 名前:名も無きAAのようです :2013/09/26(木) 02:41:04 ID:CtN3SKzw0
- 次回予告!!
(;´・ω・`)「カズ!!」
N|;"゚'` {"゚`lリ「ショボン!!」
運命的再会!!
(;´・ω・`)「僕たちは、昔バンドを組んでいてね…」
('A`)「それが、どうして…」
阿部さんの青春時代!!
N|;" '` {" `lリ「もう俺は…傷つけたくないんだよ!!」
一体彼に何があったのか!?
次回!!『マーケティング・レンタルコミックス!!』
第十三話!!『げいおん!』
乞うご期待!!
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