- 255 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:06:44 ID:kFGJSfVs0
-
(‘A`)
仄暗い石造りの廊下を、足音を殺して静かに、警戒しながらゆっくりと歩く。
薄気味の悪い、冷たい空気の中に潜み体を撫でる、
ぬるりとして肌を濡らすような魔の気配は・・・果たして自分を忌み嫌うものか――――――はたまた歓迎しているのか。
- 257 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:08:41 ID:kFGJSfVs0
-
ドクオは魔の島に辿りついてから、この竜王の城に侵入する事に成功した。
ゆく道で相対する魔物を、呪文の力で焼き払い続けながら。
それでも、身に溢れる魔力はまだまだ力強く充実している。(‘A`)
首もとの脈動が、いつもよりも・・・強く。
常人なら発狂しかねないほど高密度に充満する魔力の中で、
嫌っていたこの感触が、今は何故か心地よくすら感じていた。 - 258 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:09:37 ID:kFGJSfVs0
-
何かが腐敗した様な、苔むしたような臭いが鼻について、
ここがおぞましき人外の巣窟である事を、はっきり認識させられる。:(‘A`):
ドクオの体の周りを、消え行く蝋燭の火程の微光が包んでいる。
光の呪文、“レミーラ”。これで、視界は悪くない。
出来るだけ長く持続させたいのと、自分の霊力の気配を殺したい故に、
限界まで光を、か細く弱めている。 - 259 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:11:30 ID:kFGJSfVs0
-
(‘A`)
ドクン
(‘A`)
ドクン
(‘A`)
ド ク ン
- 260 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:12:12 ID:kFGJSfVs0
-
首もとの疼(うず)きの理由は、きっと蔓延する瘴気にあてられたばかりではない。
因縁の根源へと――――――近づいている。
どこか懐かしさすら含むあの感覚の大元と、その距離を詰めて。
(‘A`)
(-A )(・・・・・・)
(-A )(ああ)
- 262 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:14:22 ID:kFGJSfVs0
-
近い。
もうすぐだ。
あの日からずっと。 何度も何度も夢見てきた。
自分の肉と、心に呪いを与えしものと相見える、この日を。
- 263 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:15:12 ID:kFGJSfVs0
-
(‘A`)(・・・・・・)
螺旋状の階段があった。
それを、下る。
長い長い階段だった。
それは永遠にも感じるほどに。
一段一段降りるごとに、
あの感覚が強まる。
きっとこの先に、待ち構えているのだろう。
“奴”が。
- 265 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:16:56 ID:kFGJSfVs0
-
螺旋階段を降りきると、そこは広い広い空間だった。
竜を模した石像と、壁画の描かれた壁。(‘A`)
大きな燭台がいくつかあった。そこにメラメラと炎が燃える。
(‘A`)
(‘A`)
(‘A`)
- 266 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:17:37 ID:kFGJSfVs0
-
ドクン
(;;;;;;;;;;)
ドクン
(‘A`)
ドクン
川;;;; -)
ドクン
川 ゚ -゚)
- 267 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:18:23 ID:kFGJSfVs0
-
(‘A`)
川 ゚ -゚)
(‘A`)
川 ゚ -゚)
(‘A`)
川 ゚ -゚)
ビキッ――――――
- 268 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:19:34 ID:kFGJSfVs0
-
「ギギギギ・・・ぎひいいいいいい・・・・・・!!」
、.;((((・∀ ・)));.;, 「 ギギギギギギギャーーーーッハッハッハああああ!!!! 」
突如、石床を砕いて、巨人が現れる。
(・∀ ・)「きやがったなあああああああ命知らずの人間よォおおおお!!!」
(・∀ ・)「俺様はぁアアアア、四天王! “ストーンマン” マタ
川 ゚ -゚) 《 邪 魔 だ―――――― 》 (‘A`)
巨体の石像が、二人の放つ強烈な爆熱によって破砕し飛散する。
- 272 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:22:16 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)「ふふ・・・」
(‘A`)「・・・・・・」
(‘A`)「・・・いいのか。今のは、お前等の仲間だろう」
川 ゚ -゚)「ふ・・・構わんさ」
川 ゚ -゚)「奴程度なら、私の力をもってすれば、
時間さえ懸ければいくらでも作り上げる事ができる」川 ゚ -゚)「それに、“代わり”はもう来た事だしな・・・クックック・・・」
(‘A`)「・・・・・・?」
- 274 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:24:13 ID:kFGJSfVs0
-
(‘A`)「・・・久しぶりだな」
(‘A`)「覚えているか。俺の事を」
川 ゚ -゚)「覚えているとも。ドクオ」
川 ゚ -゚)「数年前に滅ぼされた、ドムドーラ領を収めていた亡国の王子」
(‘A`)「!」
(‘A`)「覚えて、いるのか」
川 ゚ -゚)「ククク・・・」
川 ゚ -゚)「忘れた事など無かったさ」
川 ゚ -゚)「わたしとお前が、出会ったあの日からな――――――」
(‘A`)
- 275 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:25:19 ID:kFGJSfVs0
-
数年前のドクオの記憶――――――夜、宮殿。
- 277 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:26:12 ID:kFGJSfVs0
-
ワー…
ワー…
キャ…ーズズン
(-A-)
(ノA-)『・・・』
(‘A`)
- 278 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:27:10 ID:kFGJSfVs0
-
ドドォ…ン
ズン
ウワァー…!!(‘A`)『・・・・・・』
目を覚ましたドクオは、広い部屋の窓を開けて、外を覗いた。
そこかしこに、赤火が舞い散る。人々の悲鳴、嘆き。 小刻みの揺れ。 得体の知れぬ何かの慟哭。
- 279 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:28:40 ID:kFGJSfVs0
-
寝室の扉を勢い良く開け、入って来る者がいる。
( ’ t ’ )『ドクオ!!ドクオはいるか!?』
(‘A`)『はい、父上。ここに』
(‘A`)『父上。このさわぎは』
( ’ t ’ )『いいか、聞くのだ。ドクオよ・・・!』
( ’ t ’ )『たった今、この城は魔物の急襲を受けておる』
( ’ t ’ )『兵達も応戦してはいるが、敵の数は膨大・・・』
( ’ t ’ )『なんとか踏み堪えているが、時間の問題だ』
( ’ t ’ )『もうすでに、城内に侵入されつつある』
(‘A`)
- 280 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:29:42 ID:kFGJSfVs0
-
( ’ t ’ )『兵達は・・・人間の誇りをかけて、魔物の襲撃に挑んでおる』
( ’ t ’ )『私も、この国の統治者として・・・最後まで抗うつもりだ』
( ’ t ’ )『王として・・・死んでいった者のためにもな』
(‘A`)『・・・・・・』
( ’ t ’ )『だが、ドクオよ。お前だけは・・・』
( ’ t ’ )『お前だけは・・・生きてここから脱出するのだ』
(‘A`)『父上』
(‘A`)『私も、たたかいます』
( ’ t ’ )『ならぬ』
- 281 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:30:25 ID:kFGJSfVs0
-
( ’ t ’ )『お前が加わったところで、どのみち結果はみえておる』
( ’ t ’ )『魔物の戦力は・・・我々の兵力を圧倒的に上回っておる』
(‘A`)
( ’ t ’ )『お前がそういってくれるのは嬉しい。だが・・・』
( ’ t ’ )『誇り高き我が王家の血を・・・ここで絶やす訳にはいかんのだ』
( ’ t ’ )『解ってくれ。ドクオよ』
(‘A`)
- 282 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:32:01 ID:kFGJSfVs0
-
(‘A`)『母上・・・・・・母上は?』
( ’ t ’ )
(‘A`)『母上は、どこに?』
( ’ t ’ )
( – t – )
( – t – )『・・・・・・』
( ’ t ’ )『息子よ。お前だけは。お前だけには』
( ’ t ’ )『この戦火に消ゆる事なく・・・生き延びて欲しい』
( ’ t ’ )『私達の大切な・・・ドクオよ』
(‘A`)
- 283 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:32:49 ID:kFGJSfVs0
-
i!(( ’ t ’ ))!i 『ッッ・・!?』 ザワッ
((‘A`))『!』
大きな窓のカーテンがふわりと揺れて――――――
何かが部屋に降りた。
(;’ t ’ )『く・・・・・・!?』
(‘A`)
- 285 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:34:43 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)
目を奪われた。
それは、冷たい冷たい――――――妖絶な空気を纏いながら。
髪は真っ白で、身に召すものも純白。肌も透き通るように色が抜けている。
およそ全てが白かった。
- 286 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:36:39 ID:kFGJSfVs0
-
( ’ t ’ )『魔の輩め・・・ここまできおったか』
( ’ t ’ )『だが――――息子の命だけは渡さん』
( t )『お前等に全てを奪わせはせんぞ・・・!』
( t )『妃の・・・』
(♯’ t ’ )『妻の仇だ!! 《ベギラ
:川 ゚ -゚):《――――――・・・・・・》ズオ
( ’ t ;. 、 『が――――・・・』シュバッ
(‘A`)
(‘A`)『父上』
- 287 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:37:29 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)
(‘A`)
川 ゚ -゚)
(‘A`)
川 ゚ -゚)『良い夜だな』
(‘A`)
- 288 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:42:04 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)『今日は、満月だ』
窓から、一陣の風がふわりと抜ける。
川 ゚ -゚)『わたしは満月が好きなんだよ』
(‘A`)
恐怖を感じない。自分の中の、何かが狂ったのか。
- 289 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:43:11 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)『幼いな』
(‘A`)
ただ、動けずにいた。
川 ゚ -゚)『だが、内に秘める魔力の格、本質は――――――』
川 ゚ -゚)『この今までに見たどの者よりも、芳醇で精良だ』
川 ゚ -゚)『おもしろい』
戦慄の極地にあり感覚が麻痺し、心を奪われているのか。
それとも、別の感覚か。わからない。
- 290 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:44:05 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)『お前の、名は――――?』
目の前の、魔に。
吸込まれるような魔の香りに。素直な気持ちで――――自然と答えた。
(‘A`)『・・・・・・ドクオ・・・』
川 ゚ -゚)『そうか。ドクオ』
女性が、ドクオの右肩を、撫でる。
腕が落ちた。
痛みは感じなかった。
ただ、魅入られていた。
- 291 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:45:35 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)『ドクオ』
川 ゚ -゚)『いつか私を――――――殺しに来い』
(‘A`)
川 ゚ -゚)『復讐するのだ、ドクオよ』
川 ゚ -゚)『お前の腕を奪い、大切な者を奪った・・・』
川 ゚ -゚)『一族を根絶やしにした、憎き魔族に復讐するのだ』
- 292 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:46:35 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)『またいつか会える日まで』
それは、自分のしている首飾りをそっと外した。
それを雪のように白く細い指に絡め、手を伸ばす。
ドクオの首に指と飾りが、ゆっくりと突き刺さる。
(‘A )『うぐ』
麻痺していたような感覚の体に、やっと苦痛と呼べるものが訪れる。
苦しい。
女性の指がズブズブと肉に食い込む。
黒い煙を噴出しながら。
- 293 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:49:45 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚) 『 お前に・・・私との “絆” を与える 』 ズズ…
(‘A`)『あ』
(‘A`)『あぐ』
(‘A`)『あああ』
川 ゚ -゚)『ふふ』
川 ゚ -゚)『約束だ。ドクオ。いつか成長し、私を殺しにこい』
川 ゚ -゚)『その誓いを忘れない為に・・・満月の夜は、空を閉ざさずに・・・
月光で煌々とお前を照らそうじゃないか』痛い。痛い。熱い。父上。苦しい。母上――――――
- 294 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:50:33 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)『 ドクオ・・・ わたしを・・・――――――・・・・・・
- 295 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:51:25 ID:kFGJSfVs0
- 296 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:52:34 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)「ククク・・・懐かしいな。そして驚愕だよ」
川 ゚ -゚)「あの時の子供が、まさかこれ程までに逞しく、精悍になり・・・」
川 ゚ -゚)「ここまで辿り着くとはな」
(‘A`)
川 ゚ -゚)「ドクオよ」
川 ゚ -゚)「私が憎いか。そうだろう」
(‘A`)
(‘A`)「憎い・・・」
川 ゚ -゚)「親を殺され、片落ちの不具になり・・・」
川 ゚ -゚)「目の前に、その仇がいるんだ」
(‘A`)
- 297 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:53:35 ID:kFGJSfVs0
-
(‘A`)「・・・そうだ・・・俺は」
(‘A`)「一族の・・・仇を討つために」
川 ゚ -゚)「クク・・・」
(‘A`)
(‘A`)「い、いや」
(‘A`)「わからない・・・」
川 ゚ -゚)
- 298 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:54:56 ID:kFGJSfVs0
-
(‘A`)「俺は・・・自分の“呪い”を解く為にここまでやってきた」
(‘A`)「その為に、お前に会う為に・・・」
川 ゚ -゚)
(‘A`)「今の今まで、自分でも理解が出来なかった」
(‘A`)「この感情が、一体なんなのか・・・」
(‘A`)「ただもう一度、お前に会いたい・・・」
(‘A`)「お前に再び会えば、この感覚がなんなのか・・・解ると思っていた」
(‘A`)「・・・・・・」
- 299 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:55:48 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「憎くないのか。この私が」
(‘A`)「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「会いたい・・・だと・・・」
(‘A`)
- 300 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:57:04 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)「よもや貴様」
川 ゚ -゚)「肉親を殺し・・・何もかもを奪った相手に」
川 ゚ -゚)「恋情を抱いたとでも言うのか・・・」
(‘A`)「・・・れ・・・恋情・・・?」
(‘A`)「・・・・・・」
川 ゚ -゚)
川 ゚ -゚)「フフフ・・・」
川 ゚ -゚)「くっくっ、くっ――――――」
- 301 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 22:58:36 ID:kFGJSfVs0
-
::川#゚ -゚):: 「 ふざけるな。 」 ズズズズ
三((((‘A`;)))「・・・くぉっ・・・!?」ビリッ
凄まじい魔力の放出は、風のように肌に吹き付けられ、よろめく。
絶大な威圧感の前に、ドクオは一歩退いた。
- 303 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 23:01:20 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)「私はお前の仇だろう、ドクオ」
川 ゚ -゚)「何もかも奪い取ってやった筈だ!」
川 ゚ -゚)「それが何だ、お前は私が憎くないだと・・・?」
川 ゚ -゚)「腑抜けるのも大概にしろよ人間が」
(((‘A`;))「・・・・・・!!」ビリビリ
川 ゚ -゚)「それではつまらん・・・ お前が私に憎悪を抱き」
川 ゚ -゚)「全力をもって私を殺しにこねば――――――」
川#゚ -゚) 《 この積年の遊戯(ゲーム)は、何の興趣も持たぬではないか! 》 ゴオオッ!!
(((‘A`;)))《ぐうぅうっ!!ベギラマ!!》
- 304 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 23:02:47 ID:kFGJSfVs0
-
魔女の手から放たれる閃熱の放射を、自身の魔法で相殺せんと放つ。
魔女が放つは青い炎。
ドクオが放つは赤い炎。二つの力が拮抗し、ギラギラとまばゆい光を放つ。
( A ;)「・・・・・・ぐぅ・・・!ああああ・・・!!」
だが、敵の激甚の放圧に押し切られ、そのまま壁際に、吹っ飛ばされる。
((( A;))))「がハァっ!!?」ドガァ!!
ドクオはおぼつかずに立ち上がる。
部屋の燭台の炎が魔力に触れたのか、火力を増して激しく猛り盛る。
- 306 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 23:04:24 ID:kFGJSfVs0
-
((‘A`;)「う・・・」フラ
(‘A`;)「ぐ・・・このベギラマの威力・・・俺が押し負けるとは・・・!」
川 ゚ -゚)「フ・・・」
川 ゚ -゚)「今のはベギラマではない」
川 ゚ -゚)「ギラだ」
(‘A`;)「な・・・!?」
(‘A`;)(ば・・・馬鹿な・・・格の違う呪文で・・・さらに力負けしたというのか・・・?!)
- 309 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 23:05:53 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)「魔力を扱う者としての格の差が早くも見えたか。ククク」
川 ゚ -゚)「お前の中の全魔力を振り絞り向かって来るがいい」
川 ゚ -゚)「さァ――――――殺し合いを始めよう」
( A ;)
殺し合い。
- 311 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 23:07:44 ID:kFGJSfVs0
-
そうだ。俺は今から、こいつと殺し合いをする。
そんなもの、とうに理解していた事だ。
その為に、ここまでやってきた。
様々な苦境を乗り越えて。
だが、心が揺らいだ。
なぜだろう。
どうしてだろう。
わからない。
まるで今初めて聞かされたかのように、自分の心臓が揺れた。
それに呼応するように、首もとの脈動も激しくなる――――――
- 314 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 23:08:38 ID:kFGJSfVs0
-
川 ゚ -゚)「さぁドクオ――――――約束の時間だ」
長い髪をかきあげて、言う。
数年前のあの時と――――――変わらない美貌で。
その全身が、宙に浮いた。
- 316 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 23:10:04 ID:kFGJSfVs0
-
まるで、幼(おさ)な子をあやすように。
川 ゚ -゚)「おいで、ドクオ。遊んであげる」
川 ゚ -゚)「私を、楽しませてくれよ――――――」
( A ;)
周囲の空気が急激に冷えてゆく。
何もかもを凍らせるかのように。
それは対峙するドクオの、身も心も。
to be continued…!!
- 318 名前:名も無きAAのようです:2012/02/07(火) 23:11:31 ID:kFGJSfVs0
-
(‘A`)ドクオの今のステータス
LV24
こんぼう
くろのろーぶ
しのくびかざり今回登場した敵:なし