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( ^ω^)ブーンは駆逐するようです


第12話

307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:41:48.86 ID:Q20amxjg0
第十二話「物の怪」



司令室に掛けられた4枚の絵画。
入り口から近い順に数えて2番目の絵画には「Monster(怪物)」と銘打たれたものがある。


描かれた一人の兵士は敵兵に囲まれながら爛々とした目を輝かせて対峙している。
その体に傷は無く、その表情に怯えは無い。
ただ返り血で昏く紅く染まった兵装と、灯火を映して朱に晃る瞳はどこか哀しかった。


ここの絵画はレプリカながらも、実物を忠実に再現していた。
「Monster」の絵画を裏返して見ると、そこには絵師が書き残したと思われる一節の文章が書き残されていた。

309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:42:34.53 ID:Q20amxjg0
『彼の者は誰にも理解されなかった
 彼の者は孤独に歩んだから

 彼の者は誰からも愛されなかった
 彼の者は孤独を愛したから

 彼の者は人の温もりを知っていた
 彼の者は孤独の冷たさを知っていたから

 彼の者は想い人を見つけてしまった
 彼の者は孤独ではなくなっていた
 彼の者は普通の人間になっていた


 だからきっと想い人を失った彼の者は、既に普通の人間ではないのだろう』


再び絵画に目を向ける。当然何一つ変わりはしない。

だが鑑賞者はすべからく、そこに初めになかったはずの暗い赤色の、愛しさにも似た哀しみを幻視した。
酷く歪んでいたはずの絵画は、気付けば完全な調和を孕んでいた。

311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:43:56.08 ID:Q20amxjg0
ブーンよりも早く南方へ出発したドクオはさらにその進軍速度を速めていた。
南へ先行して逃げた避難民が奇襲を受け、その一部が殺害されたというブーンの告知が頭の中を埋め尽くしていた。

('A`) (クー、無事でいろよ……)


途中、南部地域でブーンが特殊編成した老人になる直前の人間を中心とする300人ほど部隊に、
指示された通り中央地区で合流と指令を伝達する。

老兵達は火力と呼べる重火器は何も所持していない。
せいぜいスカラベに対抗できるくらいのライフルが配布されているだけで

身を守るための防具はほとんどないと言っていい。
ただ、全員が背負うように背中に装着している薄型の直方体が気になった。


伝達を終えたドクオたちはさらに南を目指す。当初の目的地の海底トンネルの防衛をするためだ。
海底トンネルまでたどり着けばあとは、ショボン司令の自治区まで一直線に駆け抜けるだけ。
空からフライが襲われる心配が無いトンネル内は、入り口さえ守ってしまえば中の避難者の安全は保障される。
逆にワームを通してしまえば中はろくな抵抗が出来ないまま惨劇が巻き起こるだろう。

今ブーンが街を諦めた以上、ショボン司令領は日本最北の防衛拠点となった。
もともとたいした防衛拠点としての意味が無かったブーンの地区とは違い、
ショボン司令領は重要性は高く、ミサイル設備を有するほどの戦力を持つ。

たどり着けば身の安全は確保されると言って良いだろう。
仮にショボン司令領が落ちることがあるなら、どこへ逃げても生き残ることはない。

ジープにのって行軍しトンネルが近づき始めた時、ドクオ一行は一匹のスカラベの死骸を見つけた。

313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:44:41.97 ID:Q20amxjg0
('A`)「……」

どうしても嫌な予感が先走り、直後にそれを意識的に振り払う。
トンネル前に着き、先に防衛を任されていた兵士達を見つける。
数は50人程度だろうか。みなドクオ達と同じように20歳になるかならないかといった若年兵だ。
全員が緊張した様子で、到着したドクオ達を見つめていた。

二人の兵士がドクオ達のジープを出迎える。
どこかおどおどした様子の青年兵二人、いずれもドクオより2、3歳は年下だろう。

('A`)「本隊からの支援だ。この隊の隊長はどこだ?」

青年兵1「隊長は先の蟲の奇襲で……」

('A`)「……分かった。俺はこの隊の指揮を任されているドクオだ。肩書きは北部防衛隊長。
    今からお前らを管轄に入れることにする。……お前、全員を集めてもらえるか?」

青年兵1「え、あ、はい。了解しました」

('A`)「それからお前。被害者はどうなってる?」

青年兵2「ええと……全部で200人程度の避難民被害者の内、60名程が死亡。
       護衛は67名の内隊長、副隊長を含む15名が死亡です」

('A`)「多いな……スカラベの奇襲じゃなかったのか?」

青年兵2「はい。一回目の奇襲は被害者は僅かで済んだのですが、1時間ほど前にちょうどトンネルへ着こうとした矢先に
       ワーム2匹を含むスカラベ100体前後に追撃されました。おそらくそれはまだ報告がいっていなかったのでしょう」

それまで正確な報告を行う貴重な人材に感心していたドクオの表情は途端に強張った。

314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:45:30.63 ID:Q20amxjg0
('A`)「ワームの追撃か……、まずいな。厄介なことになっているかもしれん」

青年兵2「何かあるんですか?」

('A`)「いや、今はいい。死亡者はどこだ?」

青年兵2「あちらに安置してあります。」

青年はトンネルの入り口の脇にある大きなシートで被せられた物体を指差した。

('A`)「分かった。なかなか優秀だ。今から指示を出すがちょっと残ってろ。話がある」

青年兵2「了解」

青年兵1「集合完了しました。これで全員です」

ドクオの前に若年兵が集まる。元から任されていた兵士とあわせて百人を僅かに超えるくらいだろう。

('A`)「4列を作ってくれ、俺の隊じゃない奴らは適当な順番で良い。
    ……よし、指示を与える」

テキパキと指示を与えていくドクオは僅かに焦っていることを自覚した。

('A`)「……あと残りの10人、気になる事がある。30分後俺と一緒に偵察に着いてきてくれ。装備をしっかり整えておくように」

315 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:46:32.37 ID:Q20amxjg0
言いつけられた青年兵達はしっかりとした返事を残したあと、装備の確認へ向かった。
それを頼もしそうに見届けたドクオは、横に控えていた青年に声をかける。

('A`)「避難民のことで一つ聞きたいことがある」

青年兵「はっ。何でしょう?」

ドクオは先ほどのシートに包まれたものをみる。
そこにはとても人間60人分の大きさなどない。
当然だ。蟲に襲われた人間がその原型を留めていくことなどほとんどない。
多くはその体が部分的に残り、遺族はどうしようもない悲嘆にくれるだけだ。

('A`)「長い綺麗な黒髪の女が居なかったか? 銀の首飾りをつけていたと思うんだが?」

青年兵2「……」

('A`)「記憶に無いか?」

青年兵2「いえ、見当がつきます。とても綺麗な方が居ましたので……ですが、その……」

('A`)「どうした?」

青年兵2「その人がトンネルをくぐったような覚えがありません……」

その言葉を聞き終わる前にドクオは急に歩きだした。

316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:47:22.58 ID:Q20amxjg0
青年はそれに従うがドクオは省みることなく、その表情を強張らせながら早足にシートに向かった。
音を立ててシートをめくり上げる。

青年兵2「うっ……」

青年は錆びた鉄と僅かな腐敗が雑じった匂いに思わず吐き気を覚えた。
さらに視覚に入った光景がそれに追い討ちをかける。
凄惨という言葉では、あまりに生易しいとさえその青年は思った。

人間だったものの手足が散乱し、その一部は解け落ちている。
体の半分以上が無い死体が十数体、残りはほとんどが原型を留めない。

あらゆるところから出血し、それが地面を紅く染め上げている。
小学校くらいに見た地獄絵図の方が遥かにマシだと彼は心の中で毒づいた。

それでもドクオの表情は先ほどと同じように強張ったままで、祈るようにその光景から何かを見つけ出そうとしていた。
いや、見つからなければいいと思っていた。

不意にドクオがその地獄の中にむかって足を踏み入れた。
散乱した死骸の中から、何かを拾い上げる。
所持者の血がかかって乾いたのだろう、何の模様も無い暗赤色の鎖の束をドクオは拾い上げていた。
銀で作られたものだったのか、一部血に濡れなかったところが光を弾いて輝いている。


ドクオはそれをみて、確かに微かな笑いを浮かべた。


青年は戦慄した。しかし彼はその戦慄の理由はわからない。
目の前の人間の何かが音を立てずに壊れるところを青年は一度も見たことはなかったから。

318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:48:10.76 ID:Q20amxjg0


('A`)「……紐を持ってるか? 材質は何でも良い」

青年兵2「本隊からの支給品の中にありました。取ってきましょうか?」

('A`)「ああ、頼む。トンネルの前で待っている」

青年は急いでそれを取りに行った。
一つはその人の死と直面する場所から一刻も早く離れたかったから。
もう一つは、異常な違和感を感じたドクオのあまりに普通な様子に恐怖のような感情を覚えたから。

支給品から紐を持ち出して、トンネルの前で待つドクオのところに行く頃には
その心も落ち着き、そんな感情もいくらか薄れていたが。

ドクオの腕には長さの異なる太めの二本の木の棒と布に包まれた棒状の物体が抱えられていた。

('A`)「……ありがとう。すまんな。すぐ戻る」

それだけ言うとドクオは一人で海底へ続くトンネルの中に入って行ってしまった。
トンネルの直径はちょうど車道4車線分ほどという比較的な大きなものだった。

ドクオの纏う空気は静かだがどこか狂気的だった。彼は20分ほどで戻って来た。
その手には先ほど持っていたものは無く、いつも手にしているあのライフルがしっかりと握り締められている。

319 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:48:53.23 ID:Q20amxjg0
('A`)「偵察の班員は揃ってるか?」

その声は何も着いた時のそれと変わらない。

むしろ、ドクオが纏う空気は彼が本来持っているもののように自然で、そしてどこか恐ろしかった。

ドクオの帰りを待っていた青年は、彼の問いかけに答える。

青年兵2「はい。いつでも出れます」

('A`)「行くか」

ドクオが先ほど指示を出していた場所に集まっている。
ちょうど、その兵士達に声をかけようとした時だった。

青年兵「おい!!!! あれ!!!!! 北を見ろ!!!!!!」

全員がとっさに振り返る中、ドクオだけがそれとは反対の南から来る音に注意を向けていた。
青年兵が振り返った先には数万のフライの群れが空を漆黒に染め上げている。
予想を遥かに越える敵の数にその場いるドクオ以外の兵士は平常心を失った。

しかし逃げろと叫ぶ声すら上がらない。平常心を圧倒的な何かが凌駕していた。
恐怖がじわりと広がりを見せようとしたその時、空に轟音が響き、一筋となった白煙が線を引く。
それは漆黒にそまった空に突き進み、巨大な火球へと姿を変える。

ショボンの放った3本のミサイルだった。

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:49:35.18 ID:Q20amxjg0
('A`)「派手にやってるな」

青年兵2「今のは……!?」

('A`)「ショボン司令の援護だろうよ。一回で3発とはなかなか本気だな」

青年兵2「偵察を実行しますか?」

('A`)「やめる理由が無いしな。むしろブーン達が生き残ってる可能性が高くなったから余計に必要だ」

青年兵2「気になることがあるって言ってましたよね? 何なんですか?」

('A`)「行けば分かる。……行くぞ。ぐずぐずしてると手遅れになるかもしれん」

青年兵「はい!!」

ドクオを含む11名が偵察部隊、残りの約90名は防衛部隊だ。
本来ならドクオが指揮を取って守るところだが、ドクオにはどうしても気になることがあった。

('A`) (蟲の奇襲にワームが混じってた。……北から来てる蟲が迂回路を通って包囲してる可能性がある)

もしそうならば、ブーン達は確実に殲滅されるだろう。
ジープの機動力のおかげでかろうじて逃げ切れているのに、たとえスカラベの群れでも前方に障害があれば
その進行速度は著しく落ち、瞬く間に空に舞うフライに飲まれるだろう。

321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:50:59.00 ID:Q20amxjg0
先ほどの爆撃で半分以上は呑まれたといっても、おそらくまだ少なくとも一万、多ければそれにさらに
八千の数が加わる。今の本隊千数百人を殲滅するには十分過ぎる数だ。

ドクオはやや急いで、南進してきた道をジープで戻っていく。
蟲に奇襲された場所に辿り着いた。

あたりに蟲の影はない。ドクオが杞憂かと胸を撫で下ろした時、兵士の一人が鋭く叫んだ。

青年兵「蟲だ!!!」

ドクオ達の北200mほどに蟲の姿が捉えられる。

その数、およそ800。下手したら本隊も足止めされかねない。

('A`) (まずいな……)

ドクオはすぐに無線で連絡を図る。
しかしジージー、と無意味な音を上げるだけで全く反応がない。

('A`) (やられたのか……?いや、それにちゃ早すぎるか)

無線を諦めたドクオは蟲を観察する。
ワームは数十体、スカラベおよそ800体を含む中規模集団。
進行方向は北。このままでは確実に本隊とぶつかるだろう。
そうなれば追撃の手を逃れられない本隊は30分と立たずに全滅する。

('A`) (この人数じゃ何も出来ないな。応援を呼んで、専用の装備を整えて……間に合うか)

324 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:52:35.85 ID:Q20amxjg0
青年兵2「一旦引き返しましょう」

('A`)「ああ。装備を整えて出直す。うまくすれば本隊と挟撃出来るかもしれない」

青年兵2「はい」

一連のやり取りを聞き、やや焦りを感じつつ振り返った瞬間、その場に居た全員が戦慄した。
ドクオ達偵察部隊の装備は整っていない。
全員に配布されているのはライフルぐらいのもので、後はそれぞれが支給物資から適当に取り出したグレネードやらが精一杯だ。
本隊のように対戦車砲はおろか、機関銃すらまともに配備されていない。

もともと物資が少ない中を無理矢理やりくりしてきた部隊ではそれが当然なのだ。
だから、偵察に主眼を置いた部隊は蟲相手にしては相当な軽装備だ。

そのドクオ達の部隊に突進する二つの影があった。

青年兵「ワーム!!?」

距離はもう50メートルほどだった。その後方にはスカラベ20体ほどがさらに迫っていた。
一方ドクオ達はワーム二体を相手にするにはあまりにも微弱すぎる戦力だった。
秒速30メートルを越えるワームが猛追する。

青年兵の一人が慌てて運転席に向かい、アクセルを入れようとした。

('A`)「動かすな!!!!!!」

ドクオの一喝とともに響く銃声。バーストと呼ばれるセミオート仕様独特の射撃音。
二重の銃声が二度響いたのを聞き取れたものは居なかっただろう。

327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:54:12.79 ID:Q20amxjg0
あと20mというところまで猛進していたワームが奇声を上げて突然悶える。
体長5mを越すワームの頭の下30cmほどから噴出した強力な酸が自身を溶かしていた。

まるで弓を放つように体を斜に構え、肩までライフルを引き絞って狙いを定める。
青年兵がこの危機を忘れるほど、流麗で無駄のない動き。
ライフルから放たれた銃弾がワームの頭蓋を砕く。
痙攣するそのおぞましいワームの様子を見ることなく、後方のスカラベへ銃弾を打ち込んでいく。

乾いた銃声が、今度は重なることなく的確なリズムを刻む。
一つの銃声が響くたび、進行するスカラベが動きを止めていった。

30mを越えたあたりでようやく青年兵達にも何が起きているのか理解できた。
ドクオの放った銃弾はその一つ一つがスカラベの頭部を貫き、そこから彼らの持つ酸が垂れ流されていた。
ドクオが装弾数いっぱいの30発を打ち切る頃には、スカラベの数は5体まで減りすでに撤退を開始していた。

('A`)「急ぐぞ!! 時間がない!!」

呆然としている兵士達に叱咤を飛ばして、ドクオ達はトンネルへ急いだ。

ジープの兵士からしばらく会話が為されない。
生きた心地がしないというのもあるのだろう。
十人という少人数で数百を越える蟲の進行を目撃し、なおかつワーム2体を含む蟲に奇襲されたのだから。
この人数なら全滅しても全く不思議ではない状況だった。

330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:54:54.46 ID:Q20amxjg0
それをたった一人の人間が、ライフルだけでその状況を変えてしまった。
その異常な事態の処理を、その場の青年兵はどうしていいのか分からなかった。
もう少し、せめて一発でもはずしたりミスがあれば受け入れることも少しは容易だったろう。

しかしドクオの弾丸は確実に蟲の急所を捉え、追い払ってしまった。
あまりに人間離れしてる。
結果兵士の間に最初に広がった感情は尊敬でも信頼でもなく、ある種の畏怖だった。

青年兵2「あの、さっきの……」

('A`)「ん?」

青年兵2「ワームをライフルで撃ったのですけど……」

('A`)「ああ、蟲って酸吐くだろ? 体に酸を精製する特殊な器官があるんだがそこを狙えればライフルでも何とかなる。」

青年兵2「そんなこと可能なんですか?」

('A`)「ずっとやってるからな」

青年兵2「……そうですか」

331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/01/01(火) 11:55:18.84 ID:Q20amxjg0
('A`)「怖いか?」

青年兵「……」

その問いに青年兵は答えを窮し、視線を下げた。

('A`)「大丈夫だよ、俺はお前らを殺さない」

それは青年の考えていたこととは無縁のようにあって、実は真実であったかもしれない。

青年兵2「分かりました。とにかく急ぎましょう。救援が間に合わなくなるかもしれません」


青年はもやもやした自分の感情を飲み込むように、ジープのアクセルを踏み込んだ。





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