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問合せ
('A`)たちは水の上に生きるようです
第14話
96 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:30:16.86 ID:7dPuHT2/0
第14話 「銃撃廃墟」
ドクオは1階の階段下に身を潜めていた、手には鈍く輝くMP5短機関銃が握られている、ジーンズの後ろのポケットには予備の弾倉が1本。
('A`) (足音・・・!)
ドクオはとっさに銃を構える、足音の主はゆっくりと階段を下りてきているようだ
( ^ω^) キョロキョロ
('A`) (死ねっ!)
(;^ω^)「のわっ!!」
ブーンに向かってBB弾が銃口から吐き出される、不意を突かれたブーンは抵抗する間もなく戦死した
(;^ω^)「アウトだおー!」
('A`)「バレバレだったな」
98 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:31:44.01 ID:7dPuHT2/0
(;^ω^)「ドクオは待ち伏せばっかりでずるいお」
('A`)「定石だろ・・・早くセーフティーゾーンに行けよ」
(;^ω^)「わかったお」
ブーンは銃を両手で上に掲げながら降りてきた階段を登っていく、撃たれたものはこうして安全地帯に行くのがルールだ
ちなみにセーフティーゾーンは4階の畳のが指定されている。
('A`) (今何人生き残ってるんだ?)
100 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:34:03.64 ID:7dPuHT2/0
3階では15メートルほどの距離をあけてツンとハインが対峙していた、お互い柱の影に隠れて撃つ機会をうかがっている
从 ゚∀从「いい加減に出てきやがれ!」
ξ゚听)ξ「アンタこそ出てきなさいよ!」
从 ゚∀从「いやおまえが出ろ!」
ξ゚听)ξ「お断りよ!」
時折牽制のBB弾が柱に当たりピシリと音を立てる
( ^ω^)「おっwwツンとハインがいたおww」
从 ゚∀从「背後を取られた!?って戦死者か・・・」
ハインの後ろの階段からブーンが両手を挙げて登って来る
102 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:34:54.87 ID:7dPuHT2/0
ξ゚听)ξ「ブーン、アンタ誰にやられたのよ!?」
(;^ω^)「死人にくちなしですお」
从 ゚∀从「隙あり!」
つい柱の影からはみ出してしまったツンを、ハインがUziサブマシンガンで短く連射して仕留める。
ξ;゚听)ξ「油断したわ・・・」
从 ゚∀从「ブーンと仲良く安全地帯に行くんだなww」
ξ*゚听)ξ「な、仲良くってなによ!」
从;゚∀从「そんなに突っ込むような言葉でもなくね?」
104 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:37:33.63 ID:7dPuHT2/0
ツンが両手を挙げてブーンの方に向かおうとする、その瞬間ツンの背後からBB弾が飛来する、
从;゚∀从「誰だ!」
とっさに柱の影に入ってハインは命中を免れる
(´ ゚ω゚ `)「このショボン様さ!!!!」
从;゚∀从「相変わらずやり方のえげつな・・・・ん?」
ショボンの後ろの階段からなにやら雄たけびが聞こえる
ノハ*゚听)「覚悟しろおおおおおお!!!!うおおおおお!!!」
両手のライフルを乱射しながらヒートが叫びと共に駆け上がってきた
(;´・ω・`)「挟み撃ち!?まずい!」
挟撃されてはまずいと見たショボンは、自分も階段を駆け上がり、4階に逃げていった
107 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:40:35.88 ID:7dPuHT2/0
ξ゚听)ξ「・・・・壮絶ね」
( ^ω^)「ランボーも真っ青だおwww」
从 ゚∀从「あーびっくりしたわww」
从 ゚∀从「つーかお前らも早く4階のセーフティーに行けよ」
(;^ω^)「あまりの急展開に見入ってしまったお、ツン、早くいくお」
ξ*゚听)ξ「そうね、畳の上で待ってましょ」
109 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:41:47.99 ID:7dPuHT2/0
4階では、壮絶な銃撃戦が繰り広げられていた
(;´・ω・`)「ちょちょちょちょ!!うわああ!!」
ヒートの2艇のサブマシンガンから繰り出される弾幕は濃密で、ショボンはただひたすら逃げ回るしかできなかった
ノハ*゚听)「待て待てええ!!!くらえええ!!!」
ノハ*゚听)「ヒャッハアアアアア!!!!!」
(;´・ω・`)「なんかもうトリップしてない!?」
(;^ω^)「なにやらここも壮絶な戦場と化してるお」
ξ゚听)ξ「アタシたちはお茶でものんで観戦してましょ」
112 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:44:16.64 ID:7dPuHT2/0
ノハ*゚听)「ほらほらほらああああ!!!」
( ^ω^)「・・・ヒート、活き活きしてるおね」
(;´・ω・`)「ええい!ヒートのマガジンは無尽蔵なのか!?」
たまらずテラスに飛び出すショボン
(´・ω・`) (ここなら入り口は一つ!迎撃に回れる!)
そう思ったショボンの頭上から、BB弾が雨嵐と降り注いだ
(;´・ω・`)「うわああああ!!!?何?イテ!ちょイテ!イタ!痛いって!」
114 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:47:01.55 ID:7dPuHT2/0
川 ゚ー゚)「頭上をおろそかにしすぎたな」
その声に視線を上に移すと、屋上で箱型マガジンを備えた無骨なミニミ軽機関銃を構えたクーが不敵に笑っていた
(;´・ω・`)「やられたよ・・・」
川 ゚ -゚)「私の作戦勝ちだな」
ノハ*゚听)「ぬあああ!!おねいちゃんに獲物を取られたああ!!!」
ヒートがテラスに出てくると、クーは素早く屋根の影に隠れてしまう
( ^ω^)「獲物っていってましたお」
ξ゚听)ξ「まさに狩人の目だったわね」
( ^ω^)「ブーンにはバーサーカーに見えたお・・・」
116 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:47:55.45 ID:7dPuHT2/0
戦死したショボンが両手を挙げながらセーフティーゾーンにやってくる
ξ゚听)ξ「お疲れ様、みてて面白かったわよ」
(´・ω・`)「素直姉妹を敵に回しちゃったらねぇ」
( ^ω^)「ナイスファイトだったおwwwちょちょちょちょ!!うわああwwww」
(´・ω・`)「ぶち殺すぞ」
117 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:51:45.48 ID:7dPuHT2/0
階下のドクオは静かに行動を開始していた、上の音を聞いた限り大きな戦闘があったことに間違いはない、2〜3人はアウトになっいるかも知れない
周りを確認して死角を潰しつつゆっくりと階段を登っていく
('A`) (2階、クリアー)
ドクオが階段から3階を少しだけ覗き込むと、部屋の真ん中に誰かが倒れているのが見える
(;'A`) (何だ?)
('A`) (服装からするとハインだな、なんと言う古典的なトラップ・・・)
('A`) (おおかた他にも手を組んだ敵がいて、出てきたところをズドンですね、わかります)
119 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:54:08.43 ID:7dPuHT2/0
('A`)「おいハイン!お前の芝居はみえみえなんだよ!」
しかし、ハインからの返事はなく、動きもない
('A`)「おーい?ハインー?」
('A`)「ハインちゃーん?」
ドクオはいいながらあたりを観察する、どうやら他に敵が潜んでいるというわけでもなさそうだ
(;'A`) (はて・・・まさか熱中症とかじゃないよな、超暑いし)
(;'A`) (いや、見えないところに銃を持っていて、自分でズドンってパターンか?)
121 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:56:18.93 ID:7dPuHT2/0
(;'A`)「おーい、ハインー?大丈夫かー?」
(;'A`)「いいかげんに猿芝居はヤメナサーイ、君は完全に包囲されているぞー」
しかし、ハインからの返事は無い、それどころか微かなうめき声さえ聞こえるような気がしてきた
(;'A`)「おいハイン!大丈夫かよ!」
ドクオはハインのそばに駆け寄り、体をゆする
123 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 00:59:56.81 ID:7dPuHT2/0
从*‐∀从「うーん・・・」
(;'A`)「おい無事か!返事をしろ!ただのしかばねか!なんか顔も赤いぞ!」
ドクオは手にしていたMP5も床に置き、ハインに呼びかけ続ける
するとハインがゆっくりと笑顔で目をあけた、同時にドクオは腹に何かを突きつけられたのを感じる
从*゚∀从
(*'∀`)「・・・ですよねー」
欝田 ドクオ 戦死。
126 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:02:43.53 ID:7dPuHT2/0
('A`)「お前、ろくな死に方しないぞ・・・」
从*゚∀从「いやー笑いをこらえるのが大変だったぜwwww」
('A`)「人が心配してやったのにだなぁ」
从*゚∀从「あのあわてっぷりは無かったわww」
从*゚∀从「でもまぁ・・・ありがとな?」
('A`)「死んでくれてありがとうですか?」
从*゚∀从「ちげーよバカ!・・・まぁいいや、さっさと上に行こうぜ」
('A`)「はいはい・・・」
128 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:05:37.40 ID:7dPuHT2/0
4階では戦死者たちの亡霊が集まって、お茶を飲んでいた
( ^ω^)「ドクオも戦死かおwwww」
('A`)「名誉の戦死だよ」
ξ゚听)ξ「見事に引っかかってたわねww」
(;'A`)「なっ!」
(*´・ω・`)「階段からまる聞こえだったよ」
( ^ω^)「ただのしかばねか!ってなんだおwwwテンパりすぎだおww」
('A`)「ウツダシノウ」
129 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:09:00.23 ID:7dPuHT2/0
ξ゚听)ξ「まぁゲームとしては負けたけど男としてはよかったんじゃない?w」
('A`)「さいですか・・・」
从 ゚∀从「どさくさにまぎれていろんなとこ触ってきたけどな」
(;^ω^)「なんだと・・・」
ξ゚听)ξ「前言撤回するわ、最低ね」
(#'A`)「ハイン適当なこと言うんじゃねーよ!」
从 ゚∀从「悪い悪いww嘘だからww」
132 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:11:17.24 ID:7dPuHT2/0
(´・ω・`)「残りの敵は素直姉妹だよ・・・」
从;゚∀从「やっかいだよなぁ・・・まぁ行って来るわ」
('A`)「おう、行って来い」
そういってハインは5階への階段を登っていった、そして30秒後
从;゚∀从「戦死した」
(´・ω・`)「お疲れ」
('A`)「思ったより持ったな」
从 ゚∀从「いやー五階に入るなりヒートとクーの戦闘の流れ弾をもらったわ」
134 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:14:01.29 ID:7dPuHT2/0
ξ゚听)ξ「ヒートから逃げれてたショボンも凄かったわよね」
( ^ω^)「ブーンは一番に戦死ですお・・・」
('A`)「ブーンは身体能力はあるけど注意力散漫だからな、のろのろ階段下りてくるし」
(;^ω^)「おー、どうしても周りが気になってしまうお」
(´・ω・`)「上、なんか凄い音するね」
从 ゚∀从「なんかアレみたいだな、中国の呪術でいろんな虫を閉じ込めるやつ」
(´・ω・`)「蠱毒のことかい、いろんな毒虫を甕に閉じ込めて生き残った奴を使うという・・・」
ξ;゚听)ξ「ショボンってそういうオカルト関係好きよね・・・」
(;^ω^)「さすがに毒虫に例えるのはひどいお・・・」
136 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:16:44.64 ID:7dPuHT2/0
('A`)「でもそれぐらい壮絶な戦いだよなwww」
从 ゚∀从「クーも普段はクールだけど怒ったら怖いからなぁwwショボンww」
(;´・ω・`)「なんで僕に向けて言うのさ」
( ^ω^)「とくに意図はないおwww」
('A`)「お、終わったみたいだな」
上の騒音が収まり、二人が階段を下りてくる
ノパ听)「くっそおおおおお!!!!負けたあああ!!」
川 ゚ー゚)「妹に負けるわけにはいかないからなw」
137 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:17:33.89 ID:7dPuHT2/0
ノパ听)「弾がなくなっちゃったんだあああああ!!!」
(´・ω・`)「そりゃああれだけ乱射してればね」
ノハ*゚听)「タマさえあれば!タマさえあればよかったんだあああ!!!」
ξ;゚听)ξ「ヒート、弾の話はやめましょう?」
(*^ω^) (タマさえあればいいwww)
川 ゚ー゚)「さて、愚妹も打ち負かしたことだし、夕食の準備に取り掛かるとしよう」
ノハ*゚听)「くやしいぞおお!!!」
139 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:20:19.31 ID:7dPuHT2/0
ノハ;゚听)「狙ってくるときのおねいちゃんの目がめちゃくちゃ怖かったぞおおお!!」
川 ゚ -゚)「夕食を・・・作ろうか・・・」
クーが包丁を片手に微笑む
ノハ;゚听)「はいお姉さま」
(;'A`) (さすがクー・・・)
(´・ω・`)「夕食はカレーだね」
( ^ω^)「ブーンはカレー大好物だお!いっぱい作ってくれおwww」
ξ*゚听)ξ「はいはい、いっぱい材料買ってきてるから待ってなさい」
143 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:23:39.50 ID:7dPuHT2/0
(;^ω^)「え・・・その・・・ツンにはぜひお米をお願いしたいお」
(;'A`)「俺からもお願いしよう」
ξ゚听)ξ「 ? なんでよ?」
(;^ω^)「その・・・ツンはご飯炊くのうまいからそっちに集中してほしいお」
ξ*゚听)ξ「そ、そう?それじゃあそうしよっかな?」
(´・ω・`) (二人は忘れてるよ・・・ここに電気釜なんかないんだよ・・・)
( ^ω^)「それがいいお!楽しみにしておくお!」
('A`) (米は普通だったからな・・・)
147 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:27:33.15 ID:7dPuHT2/0
从 ゚∀从「オレ様、総監督な?」
川 ゚ -゚)「ハインも働くんだよ、一応料理の勉強してるんだろう?」
从*゚∀从「なっバっ・・・わかったよ、手伝うよ」
('A`)「拙者たちはいかがいたしましょうか」
( ^ω^)「無職浪人でござる」
(´・ω・`)「僕達も手伝うよ、なにか仕事はないの?」
川 ゚ -゚)「男子厨房に入らず、料理は女に任せておくものだぞ」
( ^ω^)「でも少しくらいなら手伝いたいお」
151 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:30:05.41 ID:7dPuHT2/0
('A`)「やることも無いしな」
川 ゚ -゚)「そうか・・・じゃあ私が持ってきた蚊帳を張っておいてくれないか?」
(´・ω・`)「蚊帳かぁ、虫のことは考えて無かったよ」
川 ゚ -゚)「7人入れるくらいのでっかい奴を持ってきたからな、任せておけ」
('A`)「じゃあ俺達はそっちをやらせてもらうか」
川 ゚ -゚)「あ、ドクオ」
('A`)「何?」
川;゚ -゚)「ドクオはかまどを見ておいてくれないか?その・・・米がな」
(;^ω^)「その発想はなかったお」
(;'A`)「危ないところだったぜ・・・」
154 :
◆ct9JfRCXVU
:2009/04/10(金) 01:34:48.40 ID:7dPuHT2/0
ξ゚听)ξ「何の話してるのー?クーも手伝ってよー!」
水道のところで米を研ぐツンが小声で話すクーたちに呼びかける、その後ろのテーブルではヒートとハインがジャガイモを剥いていた
川;゚ -゚)「なんでもないぞー!すぐ行く!」
川;゚ -゚)「じゃ、じゃあ頼んだぞ!」
('A`)「了解した!火の番は任せておけ!」
(´・ω・`)「蚊帳も任されたよ」
( ^ω^)「まかせておけお!」
クーがあわただしくツンたちの元に駆け寄っていく、窓の外には真っ赤な夕焼けが広がっていた、
第14話 「銃撃廃墟」 おわり
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