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問合せ
( ^ω^)ブーンはデジタルワールドを救う勇者のようです
第2話
14 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 21:52:59.72 ID:kZBIZC7J0
第二話「デジタルモンスター 略してデジモン」
小さい頃みたTV。
画面の中の少年は赤い帽子をかぶり、黄色い生物を連れていた。
少年は、何かのマスターを目指すために旅をしていた。
羨ましかった。
少年は黄色い生物と、とても仲が良さそうだった。
自分にも……あんな黄色い奴がいれば……
本当の友達……
( д )『裏切り者がっ!』
( ;^ω^)「うへらほぇ!」
ブーンは勢いよく起き上がった。
ここはどこだろうか。
急いで周囲を見渡す。
(^ω^ )「クルッ」
17 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 21:53:37.39 ID:kZBIZC7J0
川д川 (-_-) ( ・ω・) (<●>) (゚W゚) (^ω^; )「……」
毛むくじゃらで二頭身の老人。
何やら頭から植物を生やした、四足歩行生物。
長細い耳をもった、でっぶちょな兎のような生物。
童話に出てくるケンタウロスを模したような生物。
全身火だるまの人間。
そのような、異様な生物がブーンを取り巻いていた。
(^ω^; )「……」
川д川「勇者よ……」
Σ(゚ω゚; )「ぎゃああああああ!!喋ったああああああ!!」
いきなり毛むくじゃらに声を掛けられ、思わずブーンは目にも留まらぬ速さで逃げ出した。
引き篭もりのブーンにとって、他人に声を掛けられるのは半年振りなため、
いつのまにか対人恐怖症に陥っており、しかも半年振りの会話の相手が、得体の知れない怪物だ。
18 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 21:54:46.23 ID:kZBIZC7J0
川д川「不味い! 勇者が逃げてしまった」
( ・ω・)「村の外へ向かってるね……」
(<●>)「事情の知らないデジモンが、攻撃してしまうかもしれないぞ」
(-_-)「それどころか、万が一ムゲンドラモン配下のデジモンにあったとしたらかなり不味いよ」
(゚W゚)「よし、急いで追うぞ」
五匹は連れ立って、ブーンの後を追いかけ始めた。
Σ(゚ω゚; )「うぉぉぉぉぉい!追ってきてるぅぅぅぅぅ!!」
ブーンは逃げて逃げて、逃げ続けた。
久々の運動で、心臓がはち切れそうになるのを必死に押さえ、
何度も茂みの中に飛び込み、道なき道をひたすら走った。
すると、元々逃げ足に自信のあったのでなんとか怪物達を振り切ることができた。
しかし……
( ;^ω^)「どこなんだお……ここは」
なんだかよくわからないが、この辺一帯はとても緑豊かなところらしい。
ここまで逃げてくるのにも、片時も視界から緑色が消えることは無かった。
19 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 21:55:51.44 ID:kZBIZC7J0
( ;^ω^)「なんか草ばっかで落ち着かないお……どっかにPCないかお?」
残念ながら落ちていなかった。
( ;^ω^)「はぁ……外は落ち着かないお……そしてなんだおこの橋は?」
目の前には川が流れており、そこには今までの景観にまったく合わない、
コンクリートで作られた、実に近代的な橋が架かっていた。
( ;^ω^)「もしかしたらここは日本じゃないかもしれないお。変な化け物がいるし」
(Z▲Z)「おい、そこのピザ」
(^ω^ )「ん? クルッ」
(Z▲Z) (^ω^; )「……」
(^ω^; )「……(今のはまさかこの巨大な芋虫が喋ったのかお……?)」
(Z▲Z)「聞こえてんのか、ピザ!」
Σ(゚ω゚; )「ぶふぉぉぉぉぉ!!!」
(Z▲Z)「っておい逃げんなって エレクトリックスレッド!」
巨大な芋虫は糸を吐き出し、ブーンを縛り上げた。
( ゚ω゚)「あばばばばばばっしっ痺れるぅぅぅぅぅぅ!何この糸!」
(/////)
(/////)
20 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 21:56:36.68 ID:kZBIZC7J0
(Z▲Z)「おい、何か食べ物よこせ」
( ´ω`)(食べ物……そういえばお昼まだだったお……)
(Z▲Z)「……何も持っていないのか?」
( ´ω`)(芋虫から恐喝されるとは奇妙な気分だお……)
(♯Z▲Z)「聞いてんのか!」
( ゚ω゚)「はい!聞いてますお!何も持ってないです!サーセン!」
内藤ブーン十七歳。
初めて虫に対して敬語を使った瞬間である。
(Z▲Z)「ちっ使えねぇな。しゃあない……ブツブツ」
( ;^ω^)(お、なんか離してくれそうだお)
その時突然茂みが揺れ、そこから出てきた生物はさらにブーンを驚かせた。
(Z{}Z)「お、クネモンその生き物はなんだ?」
真っ赤な体に黒の模様を付けた、異様にでかいクワガタ虫がそこに居た。
22 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 21:57:21.97 ID:kZBIZC7J0
しかもやはり人語を話している。
( ;^ω^)「(キメェ)」
ブーンの正直な感想だった。
しかし、このクワガタ虫はとんでもないことを言い始めた。
(Z{}Z)「その生物、逃がすくらいなら俺にくれ。丁度腹が減ってたんだ」
(Z▲Z)「良いっすよ。クワガーモン兄貴」
( ゚ω゚)「はひ?」
突然ブーンの体が宙に浮いた。
というより、クワガーモンによって摘み上げられた。
(Z{}Z)「久々の生肉だぜ」
( ゚ω゚)「ちょwwwwwwまwwwwwww!!!!!!!」
ブーン絶体絶命!
しかしその時だ、突然声が聞こえた。
「ベビーフレイム!」
24 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:01:21.65 ID:kZBIZC7J0
そう誰かが叫んだかと思うと、即座に炎の弾が飛んできてクワガーモンに直撃した。
(Z{}Z)「熱っ!」
それにひるんだクワガーモンは、ブーンを取り落とした。
( ;^ω^)「って受身とれねぇおwwwww」
(<●>)つ( ;^ω^)=3 ポスッ
ブーンの体は、先ほどのケンタウロスのような生物にキャッチされた。
(<●>)「大丈夫か? 少年」
( ;^ω^)「だ……大丈夫だお」
会話にも、人外の生物が人語を喋るのにある程度慣れたブーンは、
冷や汗をかきながらもなんとか返事が出来た。
(<●>)「私の名はケンタルモン。以後よろしく」
( ;^ω^)「よ……よろしくですお」
内藤ブーン十七歳。
初めて馬に対して(ry
25 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:01:54.05 ID:kZBIZC7J0
( ;^ω^)「ところでさっきの火の玉もあなたですかお?」
(<●>)「いや、違うあれは……」
(Z{}Z)「誰だ今の炎はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
思わず耳を塞ぎたくなるほどの怒声。
このクワガタムシ、相当怒っているようだ。
( )「それは俺だゴルァ!」
(Z{}Z)「お、お前は!」
突然現れた生物……その姿は!
( ,,゚Д゚)「アグモン参上!」
26 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:02:23.48 ID:kZBIZC7J0
( ;^ω^)「(あれは例えるならなんだお?蜥蜴?恐竜?ヒトカゲ?)」
(Z{}Z)「ってアグモンか、チビが俺になんのようだ?」
( ,,゚Д゚)「決まってんだろ、俺のテイマーを助けに来たんだゴルァ!」
(Z{}Z)「ティマー? この豚がか?
プッ 笑えるなこりゃ。しかもよく見るとお前もアグモンにしちゃ妙に耳がでかいなw」
( ,,゚Д゚)「へっ! 笑ってられるのもいまのうちだ! 行くぞブーン!」
( ^ω^)「……」
( ,,゚Д゚) (^ω^; )「はいっ?????」
なんでこのヒトカゲは自分の名前を知っているのだろうか?
というより「行くぞっ」て……
27 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:02:52.81 ID:kZBIZC7J0
( ,,゚Д゚)b「頼むぜテイマー!」
(<●>)b「少年、デジヴァイスを使うのだ……」
(Z{}Z)q「へっ!やれるもんならやってみな!」
(Z▲Z)b「やっちまえ兄貴ぃぃぃ!」
( ;^ω^)「……」
ブーンは思った。
な に こ の 流 れ 。
( ;^ω^)(これほどまでに今北産業と言いたくなったことはないお……)
29 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:03:24.57 ID:kZBIZC7J0
とりあえず確かケンタルモンは、「デジヴァイス」を使えと言った気がする。
( ;^ω^)(この変な携帯端末のことかお……)
とりあえずデジヴァイスとかいうのを出してみた。
( ;^ω^)(+■::) ジャン!
( ;^ω^)(+■::)「……」
(<●>)「どうした少年?」
(♯;^ω^)(+■::)(どうした?じゃねーお)ビキビキ
(♯;^ω^)「どう使うんだお?これ」
(<●>)「……それはテイマー、君自身が一番知っているはずだ」
(♯;^ω^)(しらneeeeeeeee!)
( ;^ω^)(+■::)「と、とりあえず」
ブーンはデジヴァイスを、思い切り上に掲げた。
デジヴァイスは日の光を受け、七色に輝いた。
なんだか本当に何か起こりそうな気がした。
気がしただけだ。
30 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:04:19.55 ID:kZBIZC7J0
( ;^ω^)つ(+■::)「……」
( ,,゚Д゚)「……」
( ;^ω^)つ(+■::)「…………行けー!ヒトカゲー(棒読み)」
( ,,゚Д゚)「……」
( ,,゚Д゚)「……あのぅ」
( ;^ω^)つ(+■::)「なんですお?」
( ,,゚Д゚)「真面目にやってくれます?」
( ;^ω^)つ(+■::)「……」
( ;^ω^)つ(+■::)(殺してぇぇぇぇぇぇぇぇ!)
31 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:04:58.47 ID:kZBIZC7J0
(Z{}Z)「……シザーアームズ!」
突如クワガーモンが、巨大なあごを開きブーン達の元へ突っ込んできた。
( ^ω^)「うぉ!」
( ,,゚Д゚)「あぶねぇ!」
(<●>)「ふんっ」
三人はなんとか回避に成功した。
もっともブーンは咄嗟に動くことが出来ず、ケンタルモンに抱えられていたが。
(Z{}Z)「だぁぁぁぁぁ! お前らコントはここまでだぁぁぁ! シザーアームズ!」
再度クワガーモンは羽を広げ、突撃の体勢に入る。
( ,,゚Д゚)「くそっ! ベビーフレイム!」
アグモンは炎の弾をクワガーモンに吐き出す。
しかし、ベビーフレイムはクワガーモンの体に当たった瞬間四散した。
(Z{}Z)「さっきは油断してたせいでひるんだが、そんな成長期の攻撃なぞ俺に効くか!」
( ,,゚Д゚)「くっ」
アグモンはクワガーモンの突撃を避けるために横に飛んだ。
32 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:05:38.34 ID:kZBIZC7J0
( ;^ω^)「ちょwwwwいきなり避けるなwwwwww」
アグモンの後ろに隠れていたブーンは、当然クワガーモンの攻撃を正面から受けることになる。
危うし!ブーン!
( ^ω^)(<●>)「仕方ないな」スッ
ブーンとクワガーモンの間に、ケンタルモンが割り込む。そして
(<●>)「ハンティングキャノン!」
ケンタルモンの右手。
それは銃の形をしていた。
そのケンタルモンの右手に力が集まり、一瞬にして黒いエネルギー球を形成。
そして発射した。
=====Σ(●Z{}Z)「ぐはぁぁぁぁぁ!」
クワガーモンは堪らず、後ろに倒れた。
(Z▲Z)「あ、兄貴! くそっエレクトリックスレッド!」
クネモンは電撃の走る糸を吐き出し、ケンタルモンに巻きつけた。
(;<●>)「くっ、正直クネモンの存在を忘れていた」
ケンタルモンは必死に体を動かそうとするが、電気の糸はケンタルモンの身動きを完全に止めていた。
33 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:06:19.30 ID:kZBIZC7J0
(メZ{}Z)「よし、でかしたクネモン」
クワガーモンがよろめきながら立ち上がる。
ダメージを負っているようだが、十分まだ戦えそうだ。
(;<●>)「これは結構ピンチかもしれない」
( ;^ω^)(なんかあの馬やられそうだお)
( ,,゚Д゚)「くそっ、俺も成熟期ならケンタルモンさんを救えるのに!」
(Z▲Z)「行けー!兄貴ぃぃぃ!」
(メZ{}Z)「死ねぇ!シザーアームズ!」
今度こそクワガーモンのあごは、空を切ることなく、
ケンタルモンを捕らえ……
(゚W゚)「バーニングフィスト!」
34 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:06:59.36 ID:kZBIZC7J0
突如躍り出た全身火だるまの人の形をした生物。
それが真っ赤に燃える拳を、クワガーモンの腹部に思い切り打ち込む。
(メメメZ{}Z)「ぐあぁぁあっちぃぃ!」
クワガーモンはその場で崩れ落ちた。
(Z▲Z)「あ、兄貴!」
(メメメZ{}Z)「ふふふ、お空が蒼いなぁ……」ガクッ
(゚W゚)「さて、クネモン。君もこの拳を喰らってみるか?」
(;Z▲Z)「……」
Σ======(;Z▲Z)「失礼しやしたー!」ドピューン
悲しいかな。クネモンは走ることが出来ない。
クネモンは無様な姿を、ブーン達に数十秒間晒すこととなった。
(゚W゚)「逃げ足が遅いと、相当間抜けに見えるな……」
35 :
愛のVIP戦士
:2007/02/16(金) 22:07:37.89 ID:kZBIZC7J0
(゚W゚)「で、アグモン。何故進化しなかった? テイマーの力で……」
( ,,゚Д゚)「いやさぁ、なんか進化出来なかったんだよね」
(゚W゚)「進化……出来ない……? どういうことだ?テイマー?」
( ^ω^)「……」
( ;^ω^)(聞かれても困るんすけど……)
(<●>)「メラモン、少年もいきなりデジタルワールドに転送されて混乱しているようだ。
ここはいったん始まりの街に戻ってはどうだろうか?」
(゚W゚)「そうだなぁ、でケンタルモン。それはいったいどうしたんだ?」
(<●>)「……」
(////)
(////)
(<●>)「……聞かないで貰いたかったねぇ」
(////)
(////)
( ;^ω^)(つかそろそろ説明キャラ来てくんないかお……)
第二話 完
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