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問合せ
( ^ω^)ブーンが復讐の感染をさせるようです
第1話
[1]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 15:04:05.84 ID:A6wrdSda0
プロローグ
幼い頃、まだ父と母が生きていた頃。
僕と妹は両親に連れられ、よく動物園に行っていた。
その日も、久しぶりの休日に、家族みんなで動物園に出かけた。
当時の僕は、皆で来る動物園が大好きだった。
父も母も妹も、皆楽しそうだからだ。
その日、とある交差点で衝突事故が起こった。
容疑者はどうやら余所見をしていたらしく、彼の車が被害者の車に直撃した。
幸いにも、中の子供二人は助かったのだが、他二名は即死だった。
そう、あの動物園の帰り道、僕は落し物をしてしまった。
その落し物は二度と帰ってくることは無いだろう。
何故なら、もう彼等は死んでいるからだ。
( ^ω^)心のままに、のようです プロローグ終
[3]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 15:05:15.02 ID:A6wrdSda0
第一話 彼女と食卓と僕
ここはとあるマンション。家賃は月々4万ほどだが、それなりに広い。
そんなマンションのとある一室。そこでは何かが蠢いていた。
( ω )「ふっ―っ!・・・ふぅ・・・・・」
暗がりの部屋の中、PCの画面越しに体をブルッと震わせると、彼は呼吸を整え始めた。
すると、まだズボンも穿かないままにマウスを動かし始める。
カチッ、カチッと音を鳴らし、PCの電源を切ると、彼は大きくのけぞり、叫んだ。
( ^ω^)「やっぱ紅音ほたるは最高だおね!」
そう、何を隠そう、彼は根っからのAV好き。特に潮吹き物が大好物だ。
( ^ω^)「ふぅ・・・しかし、腹減ったお。あいつ、まだ帰らんのかお?」
そういうと、彼は自分の部屋から出てリビング、キッチンと見て行き、最後に妹の部屋を見る。
彼には妹がいる。少々性格がキツかったりもするが、自分とは似つかない程可愛い子だし、
頭の出来だって彼とは全然違う。時折、本当に自分の妹なのか、と疑ってしまうときもある。
さて、そんな妹の部屋も、やはりしっかりと女の子をしているようで、彼のティッシュとゴミだらけ
の部屋とは程遠いものだ。
ベットの周りにはたくさんのぬいぐるみに、机の上には香水や小物がおいてある。
壁には、彼女が好きなのか、とあるバンドのポスターがはってある。
[4]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 15:05:46.89 ID:A6wrdSda0
( ^ω^)「んー、まだ帰ってきてないのかお」
呟き、カップラーメンにしようと決めたその時、不意に背後から気配を感じ取った。
ξ゚(;^ω^)「・・・はぁ、さっさとつk」
(^ω^;)「!!」
振り向いた瞬間は、遅かった。自らの尻に違和感を覚え、あぁ、尻を蹴られたのか、と考えるも、
すでに顔面はフローリングの上に到着しているのだ。痛い。
( ゚ω゚)「モルスァ!!」
ビターン、と少し遅めに響く、音。変な声を出してみたはいいが、何故蹴られるのだ。
理不尽な暴力に、怒気が増す。
(#^ω^)「こ、こら、ツン!お兄ちゃんを蹴っちゃいかんお!」
立ち上がりながら、妹―ツンへと顔を向ける。
[5]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 15:06:26.37 ID:A6wrdSda0
ξ#゚听)ξ「はぁ!?部屋勝手に覗いてたくせに、よく言うわね!」
ギクリ、と彼は固まった。
(;^ω^)「あ、ちが、あれは、ほら、ツン帰ってきてるのかなーって」
ξ#゚听)ξ「のわりには部屋を嘗め回すように見てたくせに、この変態」
今日のご飯当番はお兄ちゃんだからね、と言うと、ツンは洗面所へと向かっていった。
(;´ω`)「・・・おっ・・おーっ・・・」
トボトボと、彼は台所へ向けて歩き出す。今日は何の料理を作ろうか。
彼は考えながら、痛む尻をさすった。
[6]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 15:07:01.46 ID:A6wrdSda0
突然だが、ここで彼等の紹介をしておこうと思う。
彼の名は内藤ホライゾン。あだ名はブーンと呼ばれている。
現在は高校二年生で、美腐高校へと通っている。
そして、ブーンの妹、内藤ツンデレ。皆からはツンと呼ばれている。
彼女もブーンと同じ美腐高校へと通う一年生で、ブーンとは一歳しか離れていない。
( ^ω^)「えーと・・・おっ、豆腐と、麻婆豆腐の元があるお」
手早くコンロの上に鍋を載せると、すぐに調理を開始した。
といっても、こういう簡易的なものなんて、10分もあれば完成してしまう。
( ^ω^)「おっおっおっ!できたお!」
鍋から二つの皿に盛り、テーブルに運ぶ。
( ^ω^)「後はご飯と、インスタントの卵スープ、野菜、レトルトハンバーグ・・・」
言うも、その間にどんどん作業を行っていく。ご飯を盛りながら顎でお湯を出し、
足で包丁を持ち、野菜を切りながらお湯の中にハンバーグをぶち込む。
(;^ω^)「ふいー・・・なんとか全部できたおね」
額の汗を拭いながら、食卓の上に置かれた晩飯を見てブーンは呟く。
ξ゚听)ξ「ありがと、お兄ちゃん」
[7]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 15:07:31.33 ID:A6wrdSda0
すると、先ほどまで顔を洗っていたのか、少し湿った頬を見せながらツンがリビングに来る。
( ^ω^)「いいおいいお、さ、いただきますするお、ツン」
ちょいちょい、と手招きをしながら、椅子に座るように促がす。
ツンが着席すると、丁度お互いが向き合う形になる。
( ^ω^)「いただきます(お)」ξ(゚ 、゚ξ
言うが早いか、ブーンは即座に箸を動かす。標的はハンバーグのようだ。
(* ゚ω゚)(その滴り落ちる艶やかな肉体・・・いやらしい奴だお!)
見る見るうちにハンバーグはなくなっていく。
何故か頬が赤くなっているのは、きっと気のせいだろう。
(* ゚ω゚)「ハフッ、ハフハム、ハム!!」
ξ;゚听)ξ「もぉ・・・ちょっと、落ち着いて食べなさいよ」
言うツンの手には、茶碗が。見ると、全然食が進んでいないようだ。
( ^ω^)「お、うん。少しがっつきすぎたかお」
少しスピードを緩めながらも、大口で食べるブーン。
そんな彼は、ようやくツンの食が進んでいないことに気づいた。
(;^ω^)「・・・ツン、ご飯、美味しくないのかお?」
ξ゚听)ξ「え?あ、ううん、ちょっと考え事してて・・・」
[8]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 15:08:03.57 ID:A6wrdSda0
ツンは麻婆豆腐を掬いながら、そう答えた。
( ^ω^)「ツン」
頬にデミグラスソース、口の周りに麻婆豆腐をつけたブーンが、真剣な口調でツンを呼んだ。
ξ゚听)ξ「・・・何?」
( ^ω^)「思い悩むほどのことなら、僕にも言ってくれお。僕達は・・・家族なんだお」
ブーンの発言により、どこかぎこちない雰囲気(あ、変換できた)になってしまった。
ξ゚听)ξ「・・・うん、分かった。けど、大丈夫だよ。そこまで悩むことじゃないもん」
( ^ω^)「・・・そうかお。んじゃぁ、さっさとたいらげるお!」
この時、もしも彼が、深く追求すれば。
もしも、ツンが素直に話していれば。
あるいは――
第一話 終
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