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問合せ
( ^ω^)ブーンが神様決定戦に選ばれたようです
第2話
15 :
◆5nfcOAFgGU
:2006/12/21(木) 18:17:14.62 ID:KvXGx4S1O
部屋にさす木漏れ日で目が覚めた。
珍しく夢を見た。飛び切り変異な夢を。
だがそれは確かに現実として起こっていた。
キーボードに名刺が置いてあったのだ。
『ビコーズ』
『使徒』
この二つの単語を改めて見て、昨夜の出来事は夢ではなく事実だったのだと理解した。
16 :
◆5nfcOAFgGU
:2006/12/21(木) 18:17:37.39 ID:KvXGx4S1O
僕が神様候補だって?
――
―
こんな引きこもりニートが?
――
―
なんにも無い僕に一体ににが出来るって言うんだ?
――
―
18 :
一回休み
:2006/12/21(木) 18:19:38.25 ID:KvXGx4S1O
小学生の頃は幸せだった。
仲の良い友達がいた。
優しい両親がいた。
かわいい妹がいた。
中学生の頃、状況は一変した。
両親と妹が出掛け先で事故に巻き込まれて帰らぬ人になった。
当時、家族で出掛けるという行為を恥じていた自分だけが結果として生き残ってしまったのだった。
その後、親戚の家に預けられ、転校先の学校でいじめられた。
後は登校拒否、引きこもり、ニートとお決まりのコースを歩んで来た。
金銭面は出来るだけ節約し、両親の死によって入って来た保険金のみで生きている。
否、生かされている。
19 :
◆5nfcOAFgGU
:2006/12/21(木) 18:20:11.30 ID:KvXGx4S1O
そんな自分に何が出来る?
―――
――
―
PCデスクに突っ伏したまま気付けば昨日と同じ時刻となっていた。
――
―
そして気付けばまた静寂を切り裂く鐘
ピンポーン
―――
――
―
ドアを開けるべきか、それともこのまま突っ伏し通すべきか。
葛藤
――――
―――
――
―
20 :
◆5nfcOAFgGU
:2006/12/21(木) 18:20:50.20 ID:KvXGx4S1O
ドアを開けるとそこには昨日と全く同じ格好、同じ目をしたビコーズが立っていた。
( ^ω^)「kwsk」
( ∵)「把握」
ビコーズは部屋にあがり、説明を始めた。
もう後には引けない。
21 :
◆5nfcOAFgGU
:2006/12/21(木) 18:21:12.41 ID:KvXGx4S1O
候補者は全部で10人
候補者は架空空間ラウンジに送り込まれ、最後の一人になるまで戦う
戦闘に特に禁止事項は無い
候補者にはそれぞれランダムで特殊能力が与えられる
勝者は神様になれる
敗者は今回の件の記憶は抹消され、傷や怪我は全て回復した状態で元の生活に戻る
( ∵)「以上が説明、と言いますかルールです」
22 :
◆5nfcOAFgGU
:2006/12/21(木) 18:21:35.32 ID:KvXGx4S1O
( ^ω^)「把握したお」
( ^ω^)「ところで特殊能力っていうのはなんだお?」
( ∵)「あなたに与えられた特殊能力は無機物に触れ、『生』を与え、念じて操ることです」
ビコーズは押し入れの扉を眺め、説明を続ける。
( ∵)「例えばそこに入っているゴム製のあなたの嫁に触れて、念じれば……」
(*^ω^)「……」
ブーンの妄想と股間が膨らむ。
23 :
◆5nfcOAFgGU
:2006/12/21(木) 18:23:14.36 ID:KvXGx4S1O
今の自分を変える良いチャンス
言葉にするのは簡単だがそこに込められる決意は並々ならぬものがあった。
ところで神様って何をするんだ?
一つの疑問が頭を捕らえる。
24 :
◆5nfcOAFgGU
:2006/12/21(木) 18:23:40.89 ID:KvXGx4S1O
( ^ω^)「ところでビコーズさん、神様って一体何をするんだお?」
( ∵)「う〜ん、漠然としていますね。まぁ簡単に言えば『この世』と『あの世』の管理と監視。そんなところですかねぇ」
家族みんなに会える
そんな希望がブーンの胸を支配する。
26 :
◆5nfcOAFgGU
:2006/12/21(木) 18:24:04.48 ID:KvXGx4S1O
( ^ω^)「試合開始はいつからだお?」
( ∵)「この部屋のドアを開ければもうそこはラウンジですよ……」
ブーンはドアノブに手をかけた。
決意と
希望と
ほんの少しの恐怖を持って
――――
―――
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