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問合せ
( ^ω^)ブーンは駆逐するようです
第5話
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
:2008/01/01(火) 07:24:23.49 ID:Q20amxjg0
第五話「浮き舟」
男性兵士1「おい、知ってるか、事務に入った女の話?」
男性兵士2「知ってる知ってるw金髪の巻き毛の娘だろ?」
男性兵士1「そうwめっちゃ可愛くね?」
男性兵士2「顔可愛いけど性格きつくね? あんま話したことないから知らんけどw」
男性兵士1「いや、ハインさんにも気に入られてるみたいだしそれはねーよw」
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( ゚∀゚)「こら、仕事しろっつーに」
男性兵士1「うぉ!隊長!」
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( ゚∀゚)「ったく。まぁ良いけどよ。どうだ、異常ねーか?」
男性兵士2「はい。今のところどこからも。連絡も定時通り入っています」
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( ゚∀゚)「そうか。ま、お前らそんな話題出せるくらいだから平和なんだろうなぁ、この街は」
男性兵士2「最近警備厳しくしてるみたいですけどなんかあるんですか?」
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( ゚∀゚)「……まぁ、避難民が入ってきたのもあって治安問題とかがあるんだろうよ」
男性兵士1「? ……なんか含みのある言い方ですね?」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
:2008/01/01(火) 07:25:14.34 ID:Q20amxjg0
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( ゚∀゚)「中佐がな、嫌なことがありそうだってよ。あの人の勘は当たるからな」
男性兵士2「中佐ってブーン司令ですよね? 長い付き合いなんですか?」
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( ゚∀゚)「いや、そういうわけでもない。3年位だろうな、あっという間に中佐になっちまったw」
男性兵士2「あの人ってその辺謎が多い人ですよね。軍にコネかなんかあるんですか?」
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( ゚∀゚)「さぁな。だが若い頃にアメリカの大学を飛び級合格して、
向こうで米軍研究者だった時期があるらしいからその影響もあるんじゃないか?」
男性兵士1「へぇー、超エリートだったんだ。」
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( ゚∀゚)「ああ、だが学歴を抜きにして考えても並じゃないぞ」
男性兵士2「そうですね。ここら一帯でまともに抵抗戦線張れてるのウチと
海越えた対岸のショボン司令の所だけじゃないですか?」
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( ゚∀゚)「ああ。なんにせよ、優秀な統率者の下に入れるというのは幸せな事だな」
男性兵士1「俺は美人さんの下で働きたい……w」
_
( ゚∀゚)「気持ちは分かるがなw」
男性兵士1「そういえば、最近事務仕事やってツンちゃんって避難民って噂本当ですか?
それが司令が見初めて建前上事務やらせてるって」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
:2008/01/01(火) 07:26:06.29 ID:Q20amxjg0
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( ゚∀゚)「ああ、彼女が避難民というのは本当だが、中佐が雇用した理由は彼女がアメリカの大学でた
優秀な娘だからだろ。実際仕事はうまくやれてるしハインの評価も高いからな」
男性兵士1「うへぇー、なんか硬い感じすると思ったらそんな女なのかよ」
男性兵士2「諦めるんだな。もとからお前には何の縁もなかったんだろう」
男性兵士1「畜生ー!せっかくの上玉なのに!久々にときめく予感がしたのに!!」
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( ゚∀゚)「お前はどこの乙女だwwwww ま、そんなことが考えられる程俺らは平和なのさ」
男性兵士2「そうですね。今のところは……ですけど」
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( ゚∀゚)「まぁな。でも俺らに出来るのは愚直に毎日を必死に生きるしかない。
それで、せめて自分の手で救える位のものを救えればそれで良いんだよ」
男性兵士達「……」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
:2008/01/01(火) 07:26:51.53 ID:Q20amxjg0
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( ゚∀゚)「そんで、自分の大切な人が幸せするんだよ。そのためには俺達は戦場で死んではならん。
生き残れ。自分の大切な人を守れ。今日できうることを全てやれ。
努力したからといって必ず成功するとも限らんが、成功のために必ず努力は必要だ」
男性兵士1「隊長ちょっとかっこいいこといいましたねw」
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( ゚∀゚)「ま、全部中佐の受け売りだがな。俺はあの人に全て賭けるよ。それでダメでも後悔しないからな」
男性兵士2「ウチの司令ってやっぱすごいんですね」
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( ゚∀゚)「そ。それで本人はまるで自覚無しっての怖いなw」
ジョルジュはブーンのどこか遠くを見るときの表情を思い出していた。
あの瞳には何が幻視されているのだろう?
遥かな輝かしい未来だろうか?
苦難しかない絶望を必死に見据えているのか?
それともそうではないどこか別の未来を展望しているのだろうか?
_
( ゚∀゚) (考えても分からんことか……。)
どうせ、自分には予測すら出来ないのだ。
_
( ゚∀゚)「無駄話が過ぎたな、仕事を進めるぞ。まずは救援物資の状況確認だが――」
それならば今日出来うることを全てやってしまおう。
その先にあの男が見る未来がある。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
:2008/01/01(火) 07:28:14.64 ID:Q20amxjg0
ツンが来てから2週間が経ったある日。
外は最近まれに見る大雨が降り注いでいた。
ξ゚听)ξ「……」
会議室は緊張に包まれている。
ブーン、ギコ、ハインの部下のしぃ、それから掃除のおじいさんが真剣な顔で向かいあっていた。
(*゚ー゚)「……」
しぃの手が多大な緊張のためか、僅かに震えている。
( ^ω^)「さぁ、早く切るんだお」
術数権謀に長けた軍師を思わせるような高圧的な態度と、幾重に張り巡らされた罠がしぃを追い込んでいく。
おじいさん「司令、あんたも悪ですなぁ」
( ^ω^)「……なんの事だお?」
( ,,゚Д゚)y ̄~「いやぁ、しぃちゃんにまでその毒牙にかけようってんだからですよ」
おじいさん「それも部下が自分の上官からの催促とあっては焦らざるを得ませんからのぉ」
( ^ω^)「クク、知らないお。僕はただ少し待つのが苦手なだけだお」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
:2008/01/01(火) 07:28:54.98 ID:Q20amxjg0
そんな腹黒い大人をやり取りをツンだけが冷静な、いや、氷点下の視線で見つめていた。
その瞳は明らかな不快感が見て取れる。ついで、憎しみにも似た蔑みがそれに続いた。
しかし彼ら4人はそんな視線の干渉を許さない世界へとのめり込んでいく。
(*゚ー゚)「じゃあ、これ!!」
バシッとしぃは手元の牌から一枚を切った。
( ^ω^)「うはwwwwwwwwwwwwロ――」
おじいさん「ほほ、ロンじゃwww」
( ^ω^)「ちょwwwwおまwww人にアレだけ言っといて自分がwwwwwっうぇwwwwっうぇwwww」
( ,,゚Д゚)y ̄~「この腐れ老獪が……」
(;゚ー゚)「ええーーー!!またふりこんだの私なの……。」
おじいさん「これも全ては歴史の必然よwwwwwwwwwwwww」
( ^ω^)「wwwwwwwっうえwwwwそんな歴史の一つや二つ僕が変えてやるおwwwwwwwwwwwww」
(*゚ー゚)「司令、言ってることはかっこいいですが、使う場所がおかしいです」
( ^ω^)「これ勝てば初の3連勝だったんだお!!あと!!あと一歩のところで!!!」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
:2008/01/01(火) 07:29:47.95 ID:Q20amxjg0
( ,,゚Д゚)y ̄~「ふぅ、大分お互いの手の内が読めてきていますからね、疲れますよ。」
おじいさん「とりあえず賞品のツンちゃんの肩揉み券ゲッツ☆」
( ^ω^)「うわああぁあぁぁああ、3連勝はツンの手料理+膝枕で耳掻きだったのにwwwwwwww」
( ,,゚Д゚)y ̄~「いや、それはまずいだろう」
ばしぃぃぃん!!!!!
4人「……」
彼らは怒りの鉄槌という平手が叩きつけられたテーブルから、その腕の先を見つめた。
ξ^竸)ξ「……」
(:^ω^) (え、笑顔がwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
( ,,>Д<)y ̄~ (何も知りません>< って顔しておこう)
おじいさん「ほひ……」
ξ^竸)ξ「……なんで仕事サボって会議室で麻雀してるんですか?」
( ,,>Д<)y ̄~「司令に誘われました、俺は悪くありません><」
ξ゚听)ξ「黙りなさい。あなたには聞いてないわ。根性焼きもらいたいの?」
根性焼きってあのタバコの火を押しつけるやつね。とっても熱くて痛いから良い子は真似しないでね。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
:2008/01/01(火) 07:30:27.52 ID:Q20amxjg0
(;^ω^) (ってことは質問対象は僕オンリーですかお?wwwwwwwwwwwwwww)
( ;;゚Д゚)y ̄~ (こいつ……目がマジだ)
ξ^竸)ξ「それでなんで司令様がこんなことを?」
(;;^ω^)「いや、今日はほらする仕事も一通り終わらせて、後は連絡待ちだったし……」
ξ^竸)ξ「――しかも私を賭けの対象にして」
;;;^ω^) (カーチャントーチャン、ぼかぁもうダメもかもわからんねwwwwwwwwwwwww)
ξ゚听)ξ「……」
(;^ω^) (無言の重圧、といより最早殺意……これはもう最終手段を使うしかwwwwwwwwwwwwwww)
( ゚ω゚)カッ
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