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( ^ω^)ブーン達が魔法の世界で戦うようです

第6話

4 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:23:43.70 ID:dvxg/gFUO
6話
ロビー 3

5 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:24:26.49 ID:dvxg/gFUO
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(`・ω・´)「さて、思い出話もここまでにして今日はもう休もうか。明日は国王のところに行って今後のことを話し合おう」

( ^ω^)「わかったお」

(´・ω・`)「そうだね。もう夜も遅いしね」

( ^ω^)「そういえば荒巻とジョルジュはもう戻ってきてるのかお?」

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6 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:25:19.16 ID:dvxg/gFUO
ブーン、ショボン、シャキンの三人が思い出話に花を咲かせていた頃、ジョルジュと荒巻は森の奥で話し込んでいた。

( ゚∀゚)「なぁ、荒巻。あんたは一体どこまで知ってるんだ?」

/ ,' 3「…さて、おまえさんの知りたいことなど何も知らんよ」

( ゚∀゚)「荒巻、あんた…」

/ ,' 3「夜ももう遅い。そろそろ軍部に戻ろうか…」

( ゚∀゚)「…」

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7 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:26:25.30 ID:dvxg/gFUO
翌日

‖‖-_-‖‖「ようこそVIPの御一行。我が名は『ヒッキー』。ロビーの国王じゃ」

全体を緑の蔓に覆われた城の中には、樹齢何百年、いや何千年はあろうかという巨木が床から天井に向かって真っ直ぐに伸びていた。

(;^ω^)「えっと…これは木ですかお?」

(;`・ω・´)「ちょwwwブーン失礼なこと言うなよ!」

‖‖-_-‖‖「まぁよい…遠い昔に私の身体は朽ち果てた。だが私の魂は朽ちずにこの木に憑依した。そして今に至ると言うわけじゃ。」

ξ;゚听)ξ「なんだか不思議な話ね…」

‖‖-_-‖‖「だがこれが現じt…ん、キミはツンちゃんじゃないか!?」

ξ;゚听)ξ「えっ!?えぇ、そうよ…」

‖‖-_-‖‖「大きくなったなぁ。…キミのお父さん、ツンツンとは古くからの馴染みでね…キミは小さい頃に何度かここに遊びに来たことがあるんだよ」



8 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:27:46.95 ID:dvxg/gFUO
‖‖-_-‖‖「…お父さんのこと、深くご冥福を願うよ」

ξ゚听)ξ「えぇ…ありがとうございます…」

( ^ω^)「ツン…」

‖‖-_-‖‖「さて、昔に浸るのはこれまでだ。今後のことについて話そうじゃないか」



9 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:28:36.39 ID:dvxg/gFUO
‖‖-_-‖‖「私としては君達が来てくれた今こそ、奴等を倒す絶好の機会だと思っている。この機会に多少の犠牲を払ってもニューソクを落とす。そう考えている」

( ^ω^)「わかったお。じゃあ作戦としては、僕がVIPの指揮。ドクオがVIPから火炎放射。ツンVIPから回復魔法による援護。荒巻はVIPの操縦。
ジョルジュとショボンは陸からロビー軍の援護をしてくれお」
 
( ^ω^)「陸での指示はシャキンさんに任せるお。シャキンさん…二人のことは任せたお。死なせたらしょうちしないお」

(`・ω・´)「あぁ、任せろ!」



10 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:33:53.46 ID:dvxg/gFUO
ザッザッザ―――
 
( ^^ω)「目に物見せてくれよう…持たせた華を枯らしにきたぞ。全軍突撃だー!!」

「ウォォォー!!」
 
 
‖‖-_-‖‖「外が騒がしいな…奴等が来た様だな」

( ^ω^)「全員戦闘配置につくおー!!」

ロビー、VIPの共同戦線によるニューソクとの死闘が今、始まった。



11 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:35:01.02 ID:dvxg/gFUO
迫り来る膨大な数の死霊。
負のオーラを漂わせ、生者の肉体を貪ろうと徘徊する。食欲という欲求を満たすためだけに。

(#`・ω・´)「頭を潰せ!!奴等は頭がなくなるまで動き続けるぞ!!」

有無を言わさずさまよう死霊の頭に拳をたたき込むシャキン。その姿は闘将の名が相応しい凛としたものだった。



12 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:35:51.30 ID:dvxg/gFUO
(´・ω・`)「我が身体の内なる密を上げ膨張せよ―――」

身体の筋肉の密度を上げ、さらにはそれを膨張させる。
その異常なまでに拡大した力から繰り出される格闘は、かつて格闘神として恐れられていた鬼神を彷彿としていた。

(#´・ω・`)「死ねーっ!!」

ショボンの周りにはいつの間にか頭の無い死体の山ができあがっていた。



13 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:36:55.74 ID:dvxg/gFUO
「ワレココニインヲモッテアントナス、ナンジシシテヨクトス―――」

無数に伸びて来る黒の触手。彼を喰らわんとばかりに。

( ゚∀゚)「汝唱えし魔、その狙い我想いしままに―――」

ジョルジュが魔法を詠唱すると黒の触手は方向を変え、その触手を発生源の死霊へ伸び、飲み込んだ。

( ゚∀゚)「こりゃ余裕だな!」

ジョルジュは戦い勝利を確信していた。負けるはずはないと。



14 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:38:23.55 ID:dvxg/gFUO
( ^ω^)「ドクオ!右45°に対象を合わせて掃射するお!」

('A`)「おk!」

( ^ω^)「ツン!後方支援するお!防御陣を張るお!」

ξ゚听)ξ「やってやるわよ!」

( ^ω^)「荒巻!高度を上げるお!ニューソクの魔法の圏内から出るお!」

/ ,' 3「把握した!」

絶対に負けられない。
皆が頑張っている。
何としてでも自分の帰る場所を守ってやる。
そんな想いがブーンをつき動かし、いつも以上に適確な指示をだした。



15 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:40:02.56 ID:dvxg/gFUO
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―――
――

「ロビーとの戦闘が始まったぞ…わかっているな?」

( <●><●>)「…わかってます」

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16 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:42:47.35 ID:dvxg/gFUO
/ ,' 3「なんじゃあれは?」
 
( ^ω^)「おっ?」

(;^ω^)「あれ…なんだお?火のついたゾンビが…腕投げてるお…」

VIPのモニターに映っている異様な光景。
死霊が闇だけでなく、火までばらまいている。
そしてそれを見て何が起こったのか悟り、蒼白した者がVIPに一人いた。

(;'A`)「な…そんな…」

(;'A`)「馬鹿な…ニューソク軍が赤魔術を使ってる…」

(;^ω^)「ちょ!どうゆうことだお!?」

(;'A`)「ドクシンが…ニューソクと組んだ…」

信じられない様な現実がモニターに広がる。
だがそれは確実に起こっていた。



17 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:43:35.99 ID:dvxg/gFUO
(;`・ω・´)「くそっ!どーなってんだ!?なんで火まで!!」

先程までの優勢は打って変わっていた。
燃え盛る死霊が闇と火を持って襲いかかって来る。

(;´・ω・`)「うわっ!あっつ!どーなってるのこれ!?」

(;゚∀゚)「やべーな…勢いが…」

闇だけでなく赤魔術を使ってくるニューソク軍の怒濤の勢いに、ロビー軍はじり貧となっていった。



18 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:44:39.18 ID:dvxg/gFUO
(;'A`)「頼む…ドクシンへ向かってくれないか?」

(;^ω^)「ドクオ!なに言ってるんだお!?」

(;'A`)「国王に、事情を聞きたい…」

(;^ω^)「無理だお…今VIPがここから離れたらロビーは一気に堕ちるお」

(;'A`)「くそっ…」

今ここを離れるわけにはいかない。そんなことはわかっている。だが事の真相を聞かないことにはなす術が無い気がしていた。



19 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:49:00.29 ID:dvxg/gFUO
「行って来い―――」
 
「ワカッテマスを止めるんだ―――」
 
突然、脳内に直接響く声。一体何者なのか。
 
「私だ。ヒッキーだ。今、私の意思を君達の頭の中に直接飛ばしている」
 
声の主はヒッキーだった。

(;^ω^)「でも、今僕らがドクシンに行ったら―――」

「大丈夫だ。濃霧を起こしてニューソク軍を撹乱する」

「だから…早く行くんだ!」

( ^ω^)「わかったお…荒巻!全速力でドクシンに向かうお!」

ロビーをいったん離れてVIPはドクシンへ向かって行った。



20 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:49:47.20 ID:dvxg/gFUO
( ^^ω)「ふはははっ!赤魔術を得た我々に恐れるものなど何一つ無いわー!!全軍一気に堕とすぞ!!」

「ウォォォー!!」



‖‖-_-‖‖「頼んだぞ…さて…」

‖‖-_-‖‖「霧を持って迷とす、惑をもたらし脚を停めよ」

途端、戦場が真白な濃霧に包まれ、そこにいた者全ての視界が奪われた。



21 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:51:04.93 ID:dvxg/gFUO
(;^^ω)「ちょ!なんだこれ!?前が見えん!くそっ、ここまで来て…全軍いったん退けー!!」
―――
――

(;`・ω・´)「はぁはぁ、た…助かった…」

(;´・ω・`)「…たすかった…の?」

(;゚∀゚)「ひぃ〜間一髪だな」

束の間の休憩となった。だが各々は生きた心地をしていなかった。



23 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:53:03.74 ID:dvxg/gFUO
数日前に発った地、『ドクシン』。
そこは数日前と何ら変わっていなかった。
少なくともドクオ以外の目にはそう映っていた。

(;'A`)「なんか変だ…頼む荒巻、城に向かってくれ!この前泊まった施設よりさらに南に向かったところだ!」

VIPは城へと向かってさらにkskした。

―――
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( <●><●>)「彼等がくるのは…わかってます…」



24 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 20:54:24.22 ID:dvxg/gFUO
コンクリート貼りの無機質な巨大な城。城というよりは要塞を思わせるそれは四方を火山に挟まれた地に位置していた。

/ ,' 3「よし!着いたぞ!」

( ^ω^)「着陸するお!」

城の屋上にVIPを着地させ、一行は城内の王室へ向かう。
不思議なことに城内に守護兵の姿は無かった。
まるでひとっこ一人いないようなそんな雰囲気すら漂わせていた。




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