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( ^ω^)は合成士のようです
709 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 17:23:55.60 ID:+OI1/Z9w0


”おいしい毒薬”と”まずい良薬”

この二つを混ぜたからといって ”まずい毒薬”や”おいしい良薬”ができることはない。
それは太古の神が定めたルール
そのルールを侵せる者が存在するとすれば・・・・・・

710 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 17:28:53.86 ID:+OI1/Z9w0


世界の端にある人口数百人の小さな島、VIP島
世界が常に新しいテクノロジーを求め日々進歩している中、
約100年前からまったくその姿を変えていない
この島の住人はいつでも”作り出す”ことが出来るため、
進歩のため努力しようとする必要が無い



その島の北の森の中
お昼を少し過ぎたころ

(♯^ω^)「ブーンはもういやだお!こんな島出て行くお。」

('A`)「落ち着けよ。外の世界に出ても合成ができるようにはならないぞ。」

(♯^ω^)「ドクオはいいお!この島でも有数の合成士一族の長男だからお!ブーンは自分が何を合成できるかも知らないんだお!父さんも母さんも何も教えてくれないままブーンを孤児院に捨てたんだお。」


('A`)「き、きっとお前もすぐに合成材料を見つけられるって!諦めずに頑張れよ。」

(♯^ω^)「ほっといてくれお!頑張れなんて無責任な言葉だお!優等生のドクオは劣等生のブーンの気持ちなんかわかるわけないお!!」

そういうとブーンは島の北側の浜辺を目指してドクオの前から走り去った


711 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 17:33:27.75 ID:+OI1/Z9w0
浜辺につくと早速いかだを作る準備に取り掛かる
ここから一番近い大陸は北のハツネ大陸

( ^ω^)(・・・・・・北の大陸が地図で見たとき一番近かったお。1cmぐらいしかなかったからすぐにつくはずだお。力仕事は苦手じゃないお。)

ブーンは単純な作業に取り掛かろうとした。

その時、浜辺で遊んでいた子供がふと目に入った
ある子が細長い木の棒を一瞬で海に映ったようなライトブルーに変えた。

( ^ω^)(・・・・・・!)

周りの子供たちがはしゃいでいる
中心の子が得意そうに色を変えている
木の棒を白や緑に・・・・・・・

( ^ω^)「あれは・・・・・・色の合成。【色】一族の子かお。あんな小さな子にも合成ができるのになんでブーンは出来ないんだお!」

ブーンは己がうちに沸き起こる感情を抑えつつ、いかだ作りに専念した

( ^ω^)「出来たお」

いつ沈んでもおかしくない、いかだが出来上がっていた

( ^ω^)「こんなんじゃ、いつ沈むかわかんないおwwでも北の大陸は近いからきっと大丈夫だお。」

完成したいかだを海に浮かべて、乗り込む

( ^ω^)(さよならだお、ドクオ。)

712 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 17:35:16.23 ID:+OI1/Z9w0


( ^ω^)「まだ、着かないのかお。もう三時間はこいでるお。地図上ではもっと近かったはずだお。なのに陸が見えてこないなんておかしいお!
お?お?」

グラッと波で大きく揺れる
それにあわせて、木と木をつないでいた蔦が緩み始める
歪みは徐々に大きくなり・・・ついにいかだはばらばらになった
なすすべなく海に落ちるブーン

( ;ω;)「はぁ、、はぁ、まだ死にたくないお。」

手元に残った木にしがみつくブーン
南国の海はまだ暖かい季節
刻々と時間は過ぎて行った・・・・・・

( ;ω;)「も、もうだめだお・・・・・・暗くなってきたお。こんなんじゃ船にも気づいて貰えないお。死ぬ・・・の・・・かお・・・」

意識が途絶える直前、すぐ近くを漁船が通った気がした




716 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 17:46:47.75 ID:+OI1/Z9w0



( ´ω`)「・・・・・・」

( ^ω^)「お、お・・・・・・」

目が覚めたとき自分が何かやわらかいものの上にいることに気づいた
閻魔様の待合室だろうかと思った
だんだんピントが合ってくる
自分はベットの上にいて脇のいすには一方的に突き放した親友が寝ていた
外はまだ暗い

( ^ω^)「・・・・・・まだ、なのかお。今日は何日だお。」

ドクオがいるということはまだ生きているということだ

( ;ω;)「よかったお。よかったお。」

自分への悔しさと生の喜びがブーンが涙を止めるのを阻む

( ;ω;)「ぐすっ、ひぐっ、っすん」


718 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 17:54:17.09 ID:+OI1/Z9w0
('A`)「ウルセーな。こっちはずっと一緒にいてやったんだから寝かせ・・・ブーン!!」

( ;ω;)「ドクオぉぉぉぉぉぉぉ。ごめんだお!ごめんだお!」

('A`)「よかった、起きないかと思ってたんだ。お前が漁船に拾われてなかったらと思うとぞっとするぜ。」

( ;ω;)(漁船?ということは最後のあれは勘違いなんかじゃないお。でもライトも当たってなかったし。どうやって気づいたんだお?まぁ、助かったんだからいいお。気にしないお。)


('A`)「医者は肉体的には殆ど損傷が無くて、何で3日も起きないか不思議がってたぜ。なんにしろ助かってよかったよ。今日はもう寝て明日の朝遊びに行こうぜ。」

( ;ω;)「3日たったてことは明日は月曜だお。学校はいいのかお?」

('A`)「親友の退院祝いだ。別にバチは当たらないだろ。」

親友が土日の間もずっと自分の心配をしてくれてたことに感謝しても仕切れない気持ちになった
そして、学校をサボってくれるとも。島内有数の合成士のドクオが
学校をサボって一族から何もいわれないわけがなかった
そなことを平気でやってくれるという。自分のために・・・・・・
ブーンは暖かくなった心を抱えながら夢に落ちて行った

( ^ω^)(明日は漁師さんにお礼にいくお・・・。)


720 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 18:00:57.47 ID:+OI1/Z9w0

翌日

('A`)「起きろ!まずは漁師さんにお礼を言いにいくぞ。」

( ‐ω^)「合成するお。ドクオの声と小鳥のこe・・・・・・むにゃむにゃ。」

(♯'A`)「お   き   ろーーーーーーーーー!」

( ‐ω^)「な、なんなんだお!?地震かお?地震でもいいお・・・・・・ふにゅぅ。」

(♯'A`)「そうか・・・なら地震で瓦礫に生き埋めになる気分を味あわせてやる!
【俺の重さ】と【シーツ】を合成する。」

ドクオが囁いた瞬間

( ☆ω☆)「ひぐぅ・・・・・・重いお、重いお!!起きるから許してくれお!」

('A`)「分解。」

ドクオが再び囁くとブーンは急に静かになった

( ‐ω‐)「ありがとうだおー。すやすや。」

(♯♯'A`)「おまえは俺を完全に怒らせた!!!
【柱のコンクリートの重さ】と【シーツ】を合成するッ!!」

722 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 18:06:57.59 ID:+OI1/Z9w0

( ☆ω☆)「ふぎゃん!!!!!」

ブーンは見事に気絶した
その後ブーンが覚醒するまで待ち、二人で助けてくれた漁師のもとへ向かった

( ^ω^)「ところでドクオ」

('A`)「ん、なんだ?」

( ^ω^)「今日は月曜日だけど漁師さんは漁じゃないのかお?」

('A`;)「まぁ奥さんとかいるんじゃね?」

( ^ω^)「ちょwwこっち向けおwそのくらい考えるお」

('A`;)「ブ、ブーンの心配をしてたからッ!」

( ^ω^)「かわいくもなく女の子でもないお前に言われてもうれしくないお。
っとそんなこといってたら着いたお。ごめんくださいだお。」

そういって玄関をノックする。

723 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 18:16:18.83 ID:+OI1/Z9w0
ミ,,゚Д゚彡「なぁんだ?こないだ助けてやったガキじゃねぇか。」

出てきたのは髭を派手に生やしたおっさん

( ^ω^)('A`)「ニートだ(お)!!」

ミ,,゚Д゚彡「チゲェよ!今日は休みだ。午後から派手に降るらしくてな。」

( ^ω^)「こないだはありがとうだお。でもどうやって気づいたんだお?」

ミ,,゚Д゚彡「それがよぉ、おかしなもんだ。船のエンジンが急に切れやがったんだ。
んで、何かに引っかかったか、と思って外に出て海面をのぞくとよ、木にしがみついてたおめぇさんがいた、
ってことよ。ありゃぁ、おめぇさんの合成かなんかか?」

( ^ω^)「ブーンは合成材料がまだわかんないお。」

('A`)「もしかしたら何か目覚めたのかもな。」

( ^ω^)「そうかもしれないお!!」

その後お昼をご馳走になり、合成材料をいろいろ試してみたが結局解らずじまいだった
そうしてるうちに雨が降り始めた

ミ,,゚Д゚彡「おめぇら、この雨はだいぶキツくなる。今のうちに家に帰りな。
ここまでくるのに山道通ってきたんだろ?帰りは大回りでも海岸線よりの森を通って帰りな。
まだバスがあるだろうから。」

( ^ω^)「そうしますお。ほんとお世話になりましたお。」

726 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 18:33:05.05 ID:+OI1/Z9w0
( ^ω^)('A`)「失礼しました(お)」

ニーt、もといおじさんの家を出た二人は帰途に着いた

('A`)「ところでブーン、これから海岸線側を通って帰ったらマジカルもええちゃん、の時間に間に合わない。
山道のバスを使わないか?」

( ^ω^)「ドクオが人の忠告を聞かないのは珍しいお。でも賛成だお。」

二人は山道をバス停までおしゃべりをしながら歩いて行った
バス停についてからバスが来るまでの30分ほど雨は強くなるばかりだった。

( ^ω^)「バスが来たお。急ぐお!もええちゃんのフィギュア情報は今日発表だお。」

('A`)「俺も30枚ほど応募しようかと思ってる。」

( ^ω^)「あまいお。ブーンはもうすでに50枚はがきを買ってあるお。」

くだらない話をする二人だけが乗客だった。

ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!ドーン!!

大きな音が鳴ったと思ったときには
バスの後ろの道は土砂崩れでなくなっていた。

失礼、うちながらなのでw>>725


729 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 18:36:40.82 ID:+OI1/Z9w0
( ^ω^)「やばいお。急ぐお!」

運転手は震えながらアクセルを踏み込む
しかし雨でぬれた泥道にタイヤをとられなかなか進まない

ゴゴゴゴ・・・・・・

(;'A`)「ヤバイ、ブーン逃げるぞ!」

運転手は我先にとバスを飛び出して行った

(;^ω^)「わかってるお!」

ブーンとドクオが飛び出した矢先
ついに斜面が崩落してきた

( ;ω;)「もうだめだお!!」

次の瞬間
土砂はブーンとドクオをさけ逆Vの字で流れていった

( ;ω;)「?よか・・・ったお・・・」

(;'A`)「ブーン!ブーーン!」

ドクオの叫び声が遠くから聞こえる
最後に見た景色は雲の間からのぞく穏やかな日の光だった



731 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 18:43:17.40 ID:+OI1/Z9w0
( ‐ω^)「また、病院かお・・・・・・?」

(;'A`)「ブーン!よかった気づいたんだな!」

( ‐ω^)「あれから、何日たったんだお?」

ブーンはすでにその合成材料にうすうす気づき始めていた

(;'A`)「今日は水曜日だ!また、長い間眠ってたんだよ!」

( ^ω^)「そうかお・・・・・・ブーンは、自分の力に、材料に気づいたかもしれないお」

('A`)「なんなんだ?」

( ^ω^)「とりあえず、外に来るお。」

ブーンは無理やりドクオを外に連れ出す
そして中庭にある一本の木の下まで歩いて、立ち止まった

( ^ω^)「【××】と【×××】を合成するお。」

ブーンが呟くと同時に木の葉が散りだす
そしてブーンは力なくへたり込んだ

('A`)「これお前がやってるのか?」

( ^ω^)「ふぅ、ふぅ、そうだお。ブーンの合成材料は」


737 :( ^ω^)は合成士のようです ◆gMIGdyOjeA :2008/10/05(日) 18:49:59.68 ID:+OI1/Z9w0
( ^ω^)「ブーンの合成材料は【意識】だお。」

('A`)「すげえじゃねぇか!!抽象的なものを合成するほうが具体的なものを合成するより難しいんだ!」

( ^ω^)「あり・・・がとうだお。でもこれすごく疲れるお。悪いけど病室まで運んでほしいお。」

('A`)「ああ。わかった。明日からの学校が楽しみだなブーン。みんなきっと驚くぜ。」

ドクオに方を借りてブーンは病室へ帰っていった
次の日からの学校生活を夢想しながら・・・・・・


一応FIN テンプレちゃんと読めてませんでした。ごめんなさい。
意見によっては長編で書くつもりです。ありがとうございました。


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