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( ^ω^)ブーン達が魔法の世界で戦うようです

第7話

27 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:02:49.36 ID:dvxg/gFUO
7話
ロビー 4

28 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:03:23.48 ID:dvxg/gFUO
( <●><●>)「もう来ているのはわかってます…」

バンッ!
勢いよく開いたドアの向こうにはドクシンの代表としてVIPクルーとなった、英雄が顔を歪まして立っていた。

(#'A`)「ワカッテマス国王…あんた一体何をした!!」

英雄は怒りをぶちまけ王に迫る。
恐らく、いや確実にわかっていたのだろう。祖国の王が何をしていたのか。



29 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:03:55.36 ID:dvxg/gFUO
( <●><●>)「…全てを話しましょう」

( <●><●>)「皆さん方のお察し通り、我がドクシンはニューソクと手を組んだ…」

(#'A`)「あんたには失望したぜ…国のこと、国民のことを一番に考えられる…信頼出来る王だと思ったのによ…」

( <●><●>)「ニューソクは我々に経済的支援をしてくれると約束してくれました」

( <●><●>)「ドクシンは孤児や難民がほとんどを占める貧しい、いや、貧しすぎる国だ」

( <●><●>)「そんな国が破綻するのは目に見えてわかってます」

( <●><●>)「私は、国のこと、国民のことを考えた結果、ニューソクと組むことに決めました」



30 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:04:27.59 ID:dvxg/gFUO
(#'A`)「あんたそれ本気で言ってるのか?あんた今の国の様子見たのか?」

(#'A`)「この国に入ってすぐに気付いた…何かおかしいって。それがなんなのかすぐにわかったよ…この国から覇気がなくなっていた。精神的な強さがなくなっていた。」

(#'A`)「経済的な支援を受ければ豊かになるかもしれない…だけどよ、心が豊かじゃない国は、国として終わってるじゃないか!!」

(#;A;)「もうやめるんだ国王…こんなんなっちまった国じゃあ…もう…」



31 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:04:59.36 ID:dvxg/gFUO
( <;><;>)「わかってます…わかってます…本当は全部わかっていたんです…」

( <;><;>)「ただ…私が王として弱かったんです…そんなことわかってます」

( <;><;>)「だけど何かにすがりたかった…自分の愛する国がこのままダメになるのを見ていたくはなかったんです…」

( <;><;>)「結果として私は国をダメにしてしまったことはわかってます」

( <;><;>)「私は王として失格です…」

ドクシン国王ワカッテマスは自らの非を認め涙を流していた。
国のこと、国民のことを思って涙を流したのだった。



32 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:06:15.40 ID:dvxg/gFUO
(#;A;)「ニューソクから手を引くんだ…国王…」

( <;><;>)「…わかってます…」

―――
――

( ^ω^)「二人とも泣いてる暇はないお!国王はニューソク軍と組んでいるドクシン軍を撤退させるお!ドクオ!僕達はロビーに戻るお!」

('A`)「あぁ…国王、あなたもロビーにこないか?」

( <●><●>)「いえ、私はニューソクに行って自分の落とし前をつけて来ます」

('A`)「わかった…死ぬなよ…」

( <●><●>)「…」

('A`)「あんたほど国のことや国民のことを想える王は他にはいない。だから死ぬな…」



33 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:06:45.45 ID:dvxg/gFUO
( <●><●>)「ドクシン軍へ告ぐ!たった今ニューソクとの協定を破棄した!全軍撤退せよ!」

王室のモニターからロビーにいるドクシン軍指揮官に報告する。

( ^ω^)「それじゃあ僕達はロビーへ戻るお!」

('A`)「よし!急ごう、ブーン!…それから国王!何度でも言う。死ぬな!…それだけだ」

( <●><●>)「はい。あなた達も必ず死なないでください!」

そうしてVIPはロビーに、ワカッテマスはニューソクへ向かった。



34 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:07:21.78 ID:dvxg/gFUO
ドクシン軍指揮官『ワカンナイデス』はワカッテマスからの連絡を受けた後、一つの決意を固めていた。

( ><)「僕達は撤退はしないんです!このままここに残ってニューソク軍を討つんです!」

( ><)「国王は正気に戻った今、僕達もやるべきことをやるんです!!僕達もロビー軍と共に戦うんです!!」

「うぉぉぉー!!」



35 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:07:54.77 ID:dvxg/gFUO
(`・ω・´)「なんだあれ…?ニューソク軍が…仲間割れか?」

消え去った濃霧の向こうには、ニューソク軍が二極に分裂して争っている様子が広がっている。皆が皆、我目を疑っていた。

(;´・ω・`)「チャンスなんじゃ…ない?」

(;゚∀゚)「い…くか?」

(`・ω・´)「思い立ったら即実行!!それが俺のポリシーだ!全軍突撃だー!!」

戦局が大きく揺らいだ瞬間だった。



36 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:08:23.01 ID:dvxg/gFUO
( ^ω^)「荒巻!急ぐお!ksk!ksk!!」

/ ,' 3「あぁ!おkじゃ!ksk!!」

ガゴンッ!!

突然鈍い音が艦ないに響いた。
続いて耳を突く甲高い音が響く。

(;^ω^)「なんだおこの音?」

/ ;' 3「まずい…オーバーヒートした…このままのスピードで飛んでたら…VIPは爆発じゃ!!」

(;^ω^)「ちょwwwwナンテコッタイ/(^o^)\ wwwwwwww減skするお!!」

/ ;' 3「は、把握!」

(;^ω^)「まずいお…まずすぎるお」

仕方なくVIPは超がつくほどの低速でロビーを目指した。



37 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:08:51.95 ID:dvxg/gFUO
( ><)「汝熱を持って灰と化せ…なんです!」

「ウェッ!」

( ><)「はぁはぁ…なんとしてでもニューソクを倒すんです!」

そして二人の闘将が戦地で顔を会わす。

(`・ω・´)「あんた…ドクシン軍の指揮官、ワカンナイデスじゃないか!?」

( ><)「さきほどはごめんなさいなんです!我々はニューソク軍と組んでいたんです…今はロビー軍の味方なんです!なので支援させてください!」

(`・ω・´)「…一体何があったのかいまいちわからんが、あんたの目は信用していい者の目だ」

(`・ω・´)「詳しいことは後で聞く!今は支援を頼んだ!!」

二人の闘将が手を組んだ軍。
その戦力に敵う者など、この戦地には存在しなかった。



38 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:13:39.37 ID:dvxg/gFUO
(;^^ω)「ちくしょう…ちくしょう…ちくしょーう!!」
――――
―――
――

( ゚∀゚)「辛勝…ってとこか…はぁ…」

「キミはジョルジュ君だね?探したよ」

(;゚∀゚)「なっ!…あなたは…」

「私についてこないか?きっとキミの満足するものが得られるぞ…」

――――
―――
――



39 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:13:59.96 ID:dvxg/gFUO
戦いが終わり、辺り一面の焼け野原が広がっていた。

(`・ω・´)「勝った…な…」

(´・ω・`)「そうだね…」

(`・ω・´)「ところでジョルジュはどうした?」

(;´・ω・`)「それがさっきから見ないんだよ!…死体は出てこないから生きてるはずなんだけど…」

(`・ω・´)「そんな…あっ!VIPが帰ってきた!」

上空にはよろよろと浮遊するVIP。一体何があったのかと小一時間問い詰めたい様な力無い姿になっていた。



40 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:14:27.65 ID:dvxg/gFUO
(;^ω^)「いやーただいまだお〜」

(´・ω・`)「VIPになにがあったんだい?」

(;^ω^)「スピードの出し杉でちょっと…」

(;´・ω・`)「オーバーヒートかい?」

(;^ω^)「あうあう」

(`・ω・´)「まぁVIPのことは置いといてドクシンでなにがあったんだ?」

( ^ω^)「かくかくしかじかくにくにぷるぷる」

ブーンはドクシンであった事を皆に説明した。

(`・ω・´)「それでワカンナイデスがいたのか…」

( ><)「そーゆーことなんです!ごめんなさいなんです!」

どこからか飛び出して来たワカンナイデス。
だがそれを見てブーンはあることを思い出す。



41 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:14:59.29 ID:dvxg/gFUO
(;^ω^)「そういえばジョルジュはどこに…?」

(;´・ω・`)「それが帰ってこないんだよ…しかも死んでしまったかどうかもわからないだ」

( ><)「ジョルジュさんならさっき戦地の奥の方で見たんです!なんだか不思議な感じのおじいさんと一緒にいたんです!」

(;^ω^)「とりあえず生きてたならよかったお…生きていればきっとまた会えるお!…きっとジョルジュにもなにか考えがあって僕達から離れたんだお」

ξ゚听)ξ「てか、あなたは何でジョルジュのこと知ってるのよ?」

( ><)「ジョルジュさんと言ったらシベリアの有名人なんです!僕は赤魔術使いですけど青魔術にも興味があるんで…」

( ><)「あっ!そうだ!シベリアなら青魔術以外にも魔法機器も発達してるんでVIPも元通りにできるはずなんです!」

(*^ω^)「マジかお!?貴重な情報ありがとうだお!」

( ><)「いえいえなんです!せめてもの恩返しなんです!きっと今頃国王も反省してるんです!」

――――
―――
――



42 : ◆ZGuRy.Pfdg :2006/12/31(日) 21:15:19.36 ID:dvxg/gFUO
――――
―――
――

( <●><●>)「契約は破棄します。あなたが間違っているのはわかってます!」

「わかっているんだろうな…裏切り者に残された道は『死』のみだ…」

( <●><●>)「そんなことはわかってます。ただ…彼等ならあなたを倒すことができるのはわかってます!」

「終わりだ」

――――
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