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('A`) ドクオはドクオのようです

第3ロード

91 ::2007/03/04(日) 12:56:29.91 ID:SfhpggXd0
※ロードポイント

選択肢@起きたくない

1風邪引いたかも…ゴホッゴホ…
2今起きるよ

選択肢Bゲーセンか…

1行く
2行かない
3以下無い

>>100
1か3選択してください

100 :愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 12:58:10.95 ID:HqpH4Ndu0
1

101 ::2007/03/04(日) 12:58:57.14 ID:SfhpggXd0
カーテンの隙間から差し込んでくる日差しが眩しい。

どうやら朝のようだ。

('A`)「んあ…」

今日は平日。

当然、学生である俺は学校に行かなくてはならない。

しかし、春の布団はその事実を吹き飛ばすほど気持ちがよかった。

J( 'ー`)し「ドクオ、朝だよ。起きなさい」

カーチャンは布団を俺から剥ぎ取った。

まだ眠いよ…

1風邪引いたかも…ゴホッゴホ…
2今起きるよ

>>105

105 :愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 12:59:46.06 ID:RxMSeOKB0
1

110 ::2007/03/04(日) 13:00:11.03 ID:SfhpggXd0

('A`)「風邪引いたかも…ゴホッゴホ…」

J( 'ー`)し「そう。じゃあ薬飲んで学校行きなさい」

(;'A`)「……」

そう言うとカーチャンは部屋を出て行った。

さすがに風邪で休む、というのは定番すぎたか…

('A`)「しょうがない、起きるか」

俺は身体を起こし、あくびをしながらリビングへ向かった。


113 ::2007/03/04(日) 13:00:57.24 ID:SfhpggXd0


朝食を食べ終える。

('A`)「ごっそさん」

J( 'ー`)し「ドクオ、はいお薬」

(;'A`)「あ…」

朝の嘘などすっかり忘れていた。

飲まなかったら嘘がばれちまう…どうしよう。

1飲む
2飲まない

>>118

118 :愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 13:02:12.60 ID:5mcNSUBMO
2

120 ::2007/03/04(日) 13:04:52.18 ID:SfhpggXd0

('A`)「い、いや。薬はいいよ」

J( 'ー`)し「どうして? さっき風邪ひいたっていってたけど…」

やばい、何もかもお見通しなのか?

カーチャンの顔は微笑んでいる。

…もしかして、怒ってるのか?

(;'A`)「そ、その。あれだよ。薬に頼ると免疫が…ね」

J( 'ー`)し「…」

く、苦しい。

我ながら苦しすぎるいい訳だ。




122 ::2007/03/04(日) 13:09:08.91 ID:SfhpggXd0

気まずい沈黙の後、カーチャンの口が開かれる。

J( 'ー`)し「そう…でも、無理はしちゃダメよ」

(;'A`)「う、うん」

J( 'ー`)し「…」

(;'A`)「行ってきます…」

カーチャンの視線に耐えられなくなり、俺は家を出る。


――…

('A`)(あー、なんか苦しいぞ…)

自転車に乗っていると、罪悪感が沸いてくる。

('A`)(はぁ…やっぱ嘘だってわかってたのかな?)

朝から憂鬱な気分。

…こんなことなら、嘘なんてつかなければよかった。

127 ::2007/03/04(日) 13:11:41.41 ID:SfhpggXd0

と、ぼんやり考えながらペダルを漕いでいると

川*゚ー゚)「きゃっ!」

('A`)「うおっ!」

曲がり角から女の子が現れる。

('A`)(やっべぇ!)

咄嗟に自転車のハンドルを切る。



130 ::2007/03/04(日) 13:14:37.79 ID:SfhpggXd0

ブレーキを全力で押し込んだが、当然の如く急には止まれない。

('A`)「うおぉぉぉ!!」

俺はゴミ捨て場に自転車ごと突っ込み、激しい音と共にアスファルトへ放り出された。

川*゚ー゚)「あ、あ…」

カラカラとひっくり返った自転車がむなしく音をたてる。

('A`)「いてえ…あ、君…大丈夫だった?」

川*゚ー゚)「は、はい…」

俺は起き上がり、ズボンをはたいて汚れを取った。


132 ::2007/03/04(日) 13:19:09.51 ID:SfhpggXd0

('A`)「わりぃ…考え事してたからぼやっとしちまった…怪我はない?」

川*゚ー゚)「は、はい。あの、大丈夫ですか?」

1全然大丈夫ですよ
2全然大丈夫じゃないですよ

>>135


135 :愛のVIP戦士:2007/03/04(日) 13:20:07.00 ID:QNNBYNLnO
2

138 ::2007/03/04(日) 13:24:51.83 ID:SfhpggXd0

('A`)「全然大丈夫じゃないですよ」

川*゚ー゚)「あ…」

俺はははっと笑いながら言う。

擦りむいた掌からは血が滲み出ていた。

('A`)「まぁ、こんな傷――

川*゚ー゚)「ごめんなさい!!」

女の子は頭を下げる。

(;'A`)「あ…いや、そんな、今のは冗だn」

川*゚ー゚)「すいません…私が勝手に飛び出しちゃったから…」





139 ::2007/03/04(日) 13:25:31.12 ID:SfhpggXd0

やべ、泣きそうになってる。

まずいまずいまずい。

この状況であの冗談は通じなかった。

(;'A`)「あ、いやーほら、擦りむいただけですし! 自転車だって無事…」

自転車のタイヤがぼこっと音を立てて外れる。

自転車、空気嫁よ。



147 ::2007/03/04(日) 13:30:28.16 ID:SfhpggXd0

川*゚ー゚)「…」

(;'A`)「…」

そして、この空気。

どうしよう……自転車も壊れちゃったし。

しかも、この気まずい空気。

(;'A`)「いや、まぁ…ね!」

川*゚ー゚)「…手を」

(;'A`)「へ?」

答える間もなく、彼女の手が俺の手に触れる。

彼女はポケットからハンカチを取り出すと、俺の傷口にゆっくりと巻いた。

(*'A`)「…」

柔らかい手が、触れる。



153 ::2007/03/04(日) 13:35:01.69 ID:SfhpggXd0

川*゚ー゚)「こんなことしかできなくて、すいません」

(*'A`)「…いえ、十分です」

そう言うと、彼女は微笑んだ。

その微笑に、俺は恥ずかしくなり視線をそらす。

川*゚ー゚)「あの、自転車の方は私の家で修理させてください」

('A`)「え、いや。さすがにそれは悪いよ」

川*゚ー゚)「大丈夫です。私の家は自転車屋さんだから…」

彼女は転がっている自転車をすっと立て直す。



156 ::2007/03/04(日) 13:38:06.60 ID:SfhpggXd0

('A`)「じゃあ、お言葉に甘えようかな…」

川*゚ー゚)「任せてください」

俺は学校の事など完全に忘れ、彼女の後をついていく。

途中、会話などは無い。

俺の心臓が何度も破裂しそうなくらい鼓動を打っていた。




163 ::2007/03/04(日) 13:42:59.66 ID:SfhpggXd0

あの出会いから、8年の月日が流れる。


('A`)「うっし、これで完璧、と」

「ありがとう、おっちゃん!」

('A`)「オッチャン…」

少年は嬉しそうに自転車に乗り、去っていく。

('A`)「ったく、そんなに老け顔に見えるかね」

川*゚ー゚)「ふふ、そうね。10歳は年上に見えるかしら」

(;'A`)「ちょwwww」

ふふ、と子供のように微笑む。

その微笑みは、若い頃となんら変わっていない。

川*゚ー゚)「冗談よ。まだまだ若いって、ふふ」

('A`)「く…しかし、最近白髪も増えたんだよな…」



171 ::2007/03/04(日) 13:48:02.89 ID:SfhpggXd0

川*゚ー゚)「大丈夫。だって、ドクオはいつまでたってもドクオじゃない」

('A`)「…へっ」

恥ずかしくなり、空へと視線を移す。

さて、これから恥ずかしいことを言おうと思う。

恥ずかしいけど、伝えたい言葉を。


('A`)「あ、愛してるぜ」


自分で言って、恥ずかしくなり赤面する。

川*゚ー゚)「私もよ」


これからの人生、どんなことがあっても、この人だけは護っていこう。

俺の…大切な人。


エンディングNo3「自転車屋の娘」


174 ::2007/03/04(日) 13:49:58.95 ID:SfhpggXd0


――バグ発生。
エンディングNoミス

エンディングNo5「自転車屋の娘」

※脳内修正お願いします


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