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( ^ω^)心のままに、のようです


第13話

14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:44:37.57 ID:lXTpDbEk0
第十三話 希望、絶望。鋭くなって

もしかしたらこの世界は、僕のことを嫌っているんだろう。
それも、単なる嫌いではなく、存在していることが憎いのだろう。
だから、こんな境遇を作り、絶望を与えて、僕を見下ろしているんだ。
嗚呼、もしも世界に言葉が届くのなら、こう言ってやりたいのに。

『死ね』

この部屋での夕焼けは、いつだっていい印象を与えてはくれない。
そもそも、僕にとっての夕焼けは、悲惨なものばかりでもある。
だが、あの日、夕日の映える屋上で、僕とクーは初めてを交わした。
それだけは、いい思い出だろう。

ξ゚听)ξ「・・・何で、あんたが居るの?」

川 ゚ -゚)「無論、私はブーンの彼女だからだ」

もしも、ここが戦場だとしても、きっと誰も疑いはしないだろう。
何故なら、彼女等の視線は、既に数えられないほどの弾幕を消費しているのだ。
互いを睨み合い、そうして、時々僕を見る。
ツンのソレは、はっきり言って痛い。だが、クーのそれは、まるで僕を優しく抱きしめるような、
そんな優しいものだ。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:46:02.46 ID:lXTpDbEk0
川 ゚ -゚)「話は聞いた、オメデトウ―とでも、言っておこうか?」

少し挑発気味のその言葉は、何せツンだ、大して利いていないようだ。

ξ゚听)ξ「ありがとう、先生」

それに対してのツンの返事は、これもわざとらしく、先生、と呼ぶ。

ξ゚听)ξ「よくもまぁ、色目を使って・・・恥ずかしくないんですか、生徒をつつぬかして?」

あざ笑うような、その声と顔は、しかし、クーにも利いていなかった。

川 ゚ -゚)「何を恥ずかしがるんだ?私は、ブーンを愛しているんだ。生徒だとか、そんなものは関係ない。
     単純に、ブーンという人間を愛している」

チラリ、と。僕を見るクー。その眼差しは、とても柔らかなものだった。

( ^ω^)「僕も、そうだお。クーだから、愛しているんだお。先生だから、なんてものは、無いお」

僕がそう言うと、どこかしら、ツンは顔を歪ませた。
嗚呼、その顔も、もう見飽きたよ、ツン。


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:47:02.18 ID:lXTpDbEk0
ξ゚听)ξ「そんな事言って・・・お兄ちゃん、私としたじゃない。その上、赤ちゃんまで、ツクったじゃない」

ズキン、と、胸が痛む。それはクーも一緒のようで、渋い顔をした。
すまない、クー。元はといえば、僕の責任なんだ。君まで辛い顔をしなくて良いんだよ。

川 ゚ -゚)「・・・ほぉ、無理やり襲って、そう言うか。悪いが、私も話は聞いているんだ。
     君は、どうやら都合よく、頭の中で話を書き換えているようだが―現実は、君が
     ブーンに夜這いをかけたんだぞ?赤ちゃんが出来たのは・・・事 故だ」

何とも酷い発言をしたクー。正直、僕自身も、最後の言葉は無いのでは、と思った。

(;^ω^)「ちょ、クー、何もそんな言い方・・・」

川 ゚ -゚)「黙っていろ、ここは私に任せてくれ」

止めに入っては見たが、あっさりと断られてしまった。
まぁ、クーが喧嘩腰なのは分からなくも無い。だが、言って良い言葉と、悪い言葉がある。

川 ゚ -゚)「君も知識は無いわけではあるまい。血縁者同士の間に出来た子など、欠落者ばかりだ。
     私も女だ、産みたい気持ちは分かるが、後悔しかしないぞ。
     何より、ブーンの未 来 の 妻として、断固拒否する」

ズバリ、ズバリと切り込んでいくクー。

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:48:00.89 ID:lXTpDbEk0
川 ゚ -゚)「今のうちだぞ、考え直せ・・・・・堕ろすんだ」

その言葉に含まれている感情とは、何か。
僕には到底、分からぬであろう。何しろ、男なのだから。
赤子を産む、産まないなど、どうしてそこまで考えようか。

(;^ω^)(けど・・・)

堕ろす、とは。つまりは、赤子を殺すのだ。
人殺しになるのだ。生まれてくるはずだった生命を、鉄の塊で、潰すのだ。
嗚呼、何と酷い話だろう。そうか、これが女性の気持ちなのだろうか。
いや、もっと深い感情だろう。何しろ、産む本人なのだ。
僕がもしも女だったなら、どうするだろう。堕ろせるか?いや、無理だ。
そんな残酷なことは、できないのだ。
だが、女性であるはずのクーは、堕ろせと言っている。
何故だ、良心が痛まないのか。君は、悪魔だったのか。
いや、そんなはずはない。クーだって、心の中では泣いているのだ。

ξ )ξ「・・・嫌よ」

嗚呼、ツン、すまない。僕が悪かったんだ。種を植え付けてしまったんだ。

ξ;凵G)ξ「産みたい、のよ!!愛するお兄ちゃんの子を!!産みたいの!!」

その悲痛な叫びに、僕までも涙が零れてきた。
嗚呼、妹の腹の中で眠る、我が子よ。僕は、君を望んでなどいなかったのだ。
罪深き僕を、許してはくれないか。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:49:03.68 ID:lXTpDbEk0
ξ;凵G)ξ「何で・・・何で、皆・・・そうなのよ・・・」

今、この場に神がいたら、僕を即刻地獄に突き落すだろう。
僕は、最低で、最悪で、罪人だ。
生きている価値等、あるのだろうか。

ξ;凵G)ξ「何で、お兄ちゃんを愛しちゃ駄目なのよ!!何で、子を宿しては駄目なのよ!!
       何で、何で!!何でよぉぉおおおぉぉぉ!!!!!!!」

泣き崩れた我が妹、ツンよ。
すまない、僕は君を愛してなどいない。
すまない、その腹の中に眠る赤子を、僕は望んでなどいない。
すまない、よかったら、僕を殺してくれ。
全ては、僕のため。そして、愛するクーのため。
なぁ、神よ、世界よ、何故そこまで、僕を嫌う。
僕は間違っているのか?教えてくれ、頼む。

川  - )「・・・泣くな、馬鹿者。全ては、お前の蒔いた種だ。ブーンだって、子を望んではいない。
     お前を、ブーンは愛してなど、いないんだ」

ツンを見下ろすような形のクーの、その声は。どこか、震えていて、それでいて、低かった。

クーよ、何故そこまで、僕を庇うんだ。
僕は君の言うように、正しい存在ではないのだ。
全てを伝えたはずなのに、何故そこまで言えるのだ。
やめてくれ、でなければ、僕はもっと罪の意識に駆られるんだ。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:50:01.03 ID:lXTpDbEk0
その状態が続いて数分。
ゆっくりと、ツンは立ち上がると、何も言わずに、部屋を出て行ってしまった。

(;^ω^)「ツン!!」

呼び止めてみたが、ツンは聞かず、そのまま何処かへ行ってしまった。

(;^ω^)「クー、あの状態でほっといて、大丈夫なのかお!?」

クーに声を投げかけるが、しかし声は返っては来なかった。

(;^ω^)「・・・クー?」

見ると、クーはへたり込み、静かに泣いていた。
床に雫の落ちる、ポタッ、という音が、よく聞こえる。

(;^ω^)(・・・どうすれば・・・)

そこに、丁度靴の音が聞こえてくる。
慌てて入り口を見ると、そこにはモララーが立っていた。
よくよく見ると、傍らには誰かがいて、それがツンだと分かったときは、安堵の溜息が漏れた。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:51:01.01 ID:lXTpDbEk0
 
 
( ・∀・)「なるほど・・・だから、ツンさんは、あんなところに・・・」

全てを話し終えると、悲しい顔のまま、そう言った。
聞けば、ツンは屋上に通じる階段を上っていて、見かけたモララーが話しかけては見たが、
どうにも様子が変なので、とっ捕まえてきたそうだ。

もしも、そのままモララーが発見しなかったら。
次の日には新聞にこの病院が載っていたかもしれなかった。
毎度毎度、この人物にはよく助けられる。

(;^ω^)「・・・すみませんお、毎回、お世話になってしまって・・・」

本当に、申し訳が無い。
彼は、単なる医者だというのにもかかわらず、こんなにも尽くしてくれる。
頼れる人、とは、こういった人をいうのだと、思った。

( ・∀・)「何、構うことは無いさ」

そう言って、彼は出て行こうとしたが、ふいに、何か思い出したのか、また戻ってきた。

( ・∀・)「・・・ホライゾン君、少し、話したいことがある」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:52:01.18 ID:lXTpDbEk0
 
 
現在は、僕と、クー。それから、モララー先生だけしかいない。
ツンはあの後、なんとか正気に戻り、家に戻らせた。

( ・∀・)「・・・さて・・・」

またも、あの雰囲気。
昨日の、禍々しいまでのオーラが、ビンビンと伝わってくる。
嗚呼、何だろうか、僕は何を言われるのだろうか。
怖い、聞きたくない、これ以上、不安にさせないでくれ。

( ・∀・)「・・・昨日の話、君はちゃんと聞いていたかい?」

昨日、と聞いて。
僕は、はっきりと、何も思い出せなかった。
ただ、妊娠した、ということだけしか分からず、無心になっていた。
心、此処にあらず。まさしく、その状態であっただろう。

( ^ω^)「・・・いえ、あまり・・・」

そう言うと、モララーは、はぁ、と溜息をついた。

( ・∀・)「・・・そんなに、ショックだったかい?」

妊娠と聞いて、と、彼は言う。
当たり前だろう。まだ、こんな若さで、しかも、妹を孕ませるなんて。
どれだけ罪悪感に駆られたと思っているんだ。
今だって、そうだ。
何時殺されても、僕には文句なんて言えない。それだけのことなのだ。

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:53:04.70 ID:lXTpDbEk0
僕が黙りこくっていると、モララーが言を発した。

( -∀-)「じゃぁ、これを聞いたら、余計にショックなんだろうな」

ドクン。
脈が、響く。

(;^ω^)「・・・何、ですかお?」

トクン。
脈が響く。

( ・∀・)「・・・ハッキリ、言わせてもらおう」

ドクン、トクン。
鼓動が五月蝿い。

川;゚ -゚)「・・・・・」

クーの息を呑む音が、聞こえた。
何ということだ、クーまで緊張している。

( ・∀・)「――」


最初、その言葉を聞いたとき。
世界は周り、闇に光が差した。
同時に、やはり、もう救う手立ては無いのだと知り、居た堪れなくなった。

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/22(土) 21:54:01.45 ID:lXTpDbEk0
嗚呼、神よ、世界よ。
何故、こんなことになったのか、説明してくれないか。

最近、泣くことが多い、そう思うのは、やはり今も泣いているからである。
歓喜からか、あるいは、悲哀からであるか。
どちらも、だろう。

希望とは、突然やってきて、それは絶望も共なのだと思うのは。
やはり、モララーの言葉は重く圧し掛かったからだ。
クーは、といえば。頬を赤くし、息をついていた。
モララーは、と言えば。

( ・∀・)「昨日、言おうか迷っていたんだ。何しろ、言ったら、それこそ惨事が眼に見えたからね。
      すまない、不安にさせてしまって。だが、一先ずは安心してくれ。もう一度言おう――」


ツンさんは、妊娠してなどいない。想像妊娠だ。


第十三話 終

2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/24(月) 18:12:01.20 ID:R9bQQvWd0
幕間 カーテンコールの裏側で

( ・∀・)「ふぅ・・・」

今しがた、ようやく退院した少年を見送った僕は、病院の中を歩いていた。
あの少年―内藤ホライゾン君も、大変だな。
そんなことを考え、僕は足を進める。行き先は、我が友人の元だ。

産婦人科にやってくる人は、意外と若い人も多い。
それこそ、まだ十代の人だっている。
現在の時刻は、二時半。丁度、彼も休憩に入った頃合だろう。
彼のことだ、きっと喫煙所だな。


( ・∀・)「やぁ、ジョルジュ」

( ゚∀゚)「おう、モララー。お疲れさん」

紙コップを片手に、彼は答える。
片方の手からは、紫煙が立ち上り、それはただ、モクモクと天を駆ける。
彼の名は尾羽ジョルジュ。見た感じ、どこか軽そうな男ではあるが、こう見えても
列記とした医師だ。

( ゚∀゚)「例の患者、今日退院だったか?」

紙コップの中身は、どうやらコーヒーのようで、独特の香りが漂ってくる。

4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/24(月) 18:13:02.08 ID:R9bQQvWd0
( ・∀・)「あぁ、今さっき見送りに行ってきたところだ」

その香りを嗅いでいたら、僕まで飲みたくなり、自販機に小銭を入れた。
こういう、安価なコーヒーも悪くは無い。

( ゚∀゚)「そうか・・・」

どこか、渋い顔をするジョルジュ。

( ゚∀゚)「―ツンちゃんにはまいったね、本当に」

ポソリ、と呟いた言葉は、しかし、僕にも共感できた。
自販機からコーヒーを取り出すと、すぐさま喉に流し込む。
嗚呼、不味い。こういう、どこか安っぽく、不味いほうが僕は好きだ。

( ・∀・)「・・・想像妊娠にも関わらず、本人は認めない、か・・・」

喉に熱が行き渡った時、僕はジョルジュから聞いたことを思い出した。

6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/24(月) 18:14:00.22 ID:R9bQQvWd0
 
 
(;゚∀゚)『・・・ですから、ツンさん。貴女は妊娠などしていな―」

ξ゚听)ξ『嘘ですよ、そんなわけありませんもの。ほら、お腹だって、大きくなってきてる』

そう言い、腹を擦るツン。
ジョルジュは、これは手厳しいと踏み込むが、自分は医者なのだから、伝える義務がある。

(;゚∀゚)『ツンさん、貴女の症状は、想像妊娠です。分かりますか、想像妊娠』

歯切れよく、そう伝える。

(;゚∀゚)『検査して分かりましたが、貴女のお腹の中には・・・赤ちゃんは、いません』

少し、語尾を弱めてしまった。

(;゚∀゚)『・・・生理が、一ヶ月間止まっているそうですが、子宮の様子からも、あと四日ほどで―』

ξ゚听)ξ『分かりました、有難う御座います』

彼が言い切らないうちに、ツンは立ち上がった。

7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/24(月) 18:15:04.05 ID:R9bQQvWd0
ξ゚听)ξ『また、来ますね。先生、嘘ばかり言うんですもの。次は、本当の事いってくださいね』

そういうと、ツンは出て行ってしまった。

ジョルジュは、溜息をつくと、診断履歴を見た。
確認すると、彼女が来たのは、これで9回目。

(;゚∀゚)『・・・勘弁してくれよ』

呟いた愚痴は、誰にも聞かれることは無かった。

8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/24(月) 18:16:12.82 ID:R9bQQvWd0
 
 
( ゚∀゚)「何を言っても、認めないんだぜ?こっちの身にもなってくれよ・・・」

そう言うと、彼は、また来るのかな・・・と、呟いた。
友のこんな姿など見たくは無いが、如何せん、相手が相手だ。

( ・∀・)「君はまだ良いさ。彼・・・ホライゾン君の身にもなってみろよ。僕なら、自殺するね」

想像しただけでも、恐ろしい。
どこか、頭の可笑しい兄弟に、付きまとわれるのだ。
妊娠などしてはいないのにもかかわらず、既に幾度も産婦人科へと来ている。
真実を伝えても、認めはしない。医者を殺すきか。

―おまけに、刺すなんて。

( ゚∀゚)「ぞっと、するな・・・」

そう、まさにそのとうり。

嗚呼、ホライゾン君には悪いが、できればもう来ないでくれ。
彼女を相手にするのは、もう、コリゴリだ。

9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/24(月) 18:16:59.87 ID:R9bQQvWd0
 
 
あの日、ツンが妊娠した、と告げた、説得の場で。
僕は、ツンに、しっかりと想像妊娠をしているのだ、と告げるつもりだった。
にも関わらず、彼女は止まらず、むしろ、それさえ発言すれば、殺されそうな勢いだった。
当初の計画では、本人に妊娠している、と告げさせたのは、目論見どうりだった。
その後で、完膚なきまでに現実を叩け付けようとしたのだが―

ξ*゚ー゚)ξ『子供の名前はね、○○がいいわ』

ξ*゚ー゚)ξ『あぁ、男の子かしら、女の子かしら』

ξ*゚ー゚)ξ『きっと、私とお兄ちゃんに似て、可愛い子よ』

ξ*゚ー゚)ξ『あぁ、待ちどおしいわ」

―成るほど。ジョルジュの味わっている気分は、これか。

身の毛もよだつほどの、不快感。
とても筆舌できたものではない。

11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/24(月) 18:18:03.62 ID:R9bQQvWd0
それは、この場にいる全員も味わっているようで、ホライゾン君など、既に意識が無いように見られる。
彼の友達二人も、どこか、眼が宙を泳いでいる。

いっそ、この雰囲気を、自分が染め替えれば。
いや、無理だ。この子をよく見ろ、眼が、異常だ。

本能が告げている、危険だ、発言するな、と。
そうしているうちに、いつしか場は自然的に解散する形となった。
ホライゾン君は、最後の最後まで、無心の状態だった。

12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/03/24(月) 18:19:00.23 ID:R9bQQvWd0
 
 
飲み終えた紙コップをゴミ箱へと捨てると、僕とジョルジュは立ち上がった。

( ゚∀゚)「さて、俺はそろそろ行くぜ」

( ・∀・)「あぁ、分かった。気張れよ」

( ゚∀゚)「俺が気張ってどうするんだよ!気張るのは、妊婦だろうが!」

軽い笑いが起きて、じゃ、と別れた。
そのまま、僕も自分の職場へと戻ろうとした。
ああ、最近は他の患者と触れ合ってないな。そう思うと、僕は足を入院患者のいる部屋へと向ける。

よし、今日からはどの部屋の子と戯れようか。
願うなら、頭の可笑しな妹が、いない子がいい。


幕間 終


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