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問合せ
( ^ω^)心のままに、のようです
第7話
[131]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:30:16.98 ID:A6wrdSda0
第七話 愛のありかた、友情の形
( ^ω^)「おっおっ!お早うおー!」
朝。時刻は―7時。
現在地は、学校の、自分の教室だ。
こんなに早く来たのは、初めてだな―
と、いうのも。昨日は、あの後クーの家にお泊りさせてもらい、そのまま、クーと一緒に学校に
来たからだ。教師の出勤は早い。そう思った。
時間が増すにつれ、教室がにぎわってくる。
HRまで後15分、というところで、あの二人は来た。
(;'A`)「うおっ!何だ!ブーン、何故こんな早いんだ!?」
(;´・ω・)「・・・凄い、これは、歴史に残るほどの偉業だ・・・」
( ^ω^)「お前等ちょっと表でろお」
おふざけもそこまでに、僕は、今朝クーと一緒に来たことを話した。
[132]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:31:00.59 ID:A6wrdSda0
(´・ω・`)「・・・?何で一緒に?」
( ^ω^)「昨日、お泊りしたんだお」
次の瞬間、ドクオの咽た、劈くような声が聞こえてくる。
(;'A`)「ととととと泊まりだとぉぉぉぉおおお!?」
ゴホッ、と咳をしながら、ドクオが喚く。
そこまで驚くべきことなのだろうか。
( ^ω^)「?・・・可笑しいかお・・・?」
(´・ω・`)「・・・ブーンは数日前に、童貞卒業してるもんね」
(;'A`)「どどど、童貞ちゃうわ!・・・って、まじでかよ!?」
確かにそのとうり―だが
( ^ω^)「・・・ショボン、何故、知っているんだお・・・?」
(´・ω・`)「ひ・み・つ☆」
( ^ω^)「お前ちょっと来い」
そんなふざけたやり取りをしていると、チャイムが響いた。
鳴り終えると同時に、教室に、ガラッ、という音が響く。
[134]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:32:24.30 ID:A6wrdSda0
川 ゚ -゚)「お早う、皆」
まず、最初に起こったのは、ざわめき。
と、いうのも、そのはず。
何と、クーがいつもかけているはずの眼鏡が、ないからだ。
が、それもそのはず。何しろ―
( ^ω^)「僕が、持ってるからだお」
そう、小さく呟くと、眼鏡をかけ、クーを見た。
普通の人では気づかないだろうが、僕には分かった。
クーは、少しだけ、微笑んでいた。
[136]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:33:25.01 ID:A6wrdSda0
ドゴッ、と、まるでアニメのような音が響く。
しかし、それは、きっと僕にしかそう聞こえないのであって、他の人には違う音に聞こえただろう。
(;#)ω^)「うぐっ・・・」
('A`)「・・・ブーン・・・」
―僕は、殴られたのだ。
昼休み、いつもの、僕等の屋上で。
(´・ω・`)「・・・すまない」
―ショボンに。
僕は、彼らに、話した。
全てを。僕とツンが、体の関係を持ってしまったことを。
苦しんでいたんだという事を。そして、もう、クーしか愛さないと、決めたと―
( #)ω^)「いや、いいんだお・・・むしろ、有難うだお。これで、心置きなく眼が覚めたお」
話し終えた瞬間だった。
ドクオがタバコを潰したのと、ショボンが殴りかかったのは。
初めから覚悟していた、というよりも。
―殴られることくらい、分かっていた。そういう奴らなのだ、この二人は。
[137]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:34:06.53 ID:A6wrdSda0
('A`)「・・・ブーン、俺は・・・」
( #)ω^)「・・・言ってくれお、ドクオ・・・」
ドクオは、頭をかくと、僕に背を向けた。
('A`)「―正直な、お前がツンとヤったと聞いて、お前をここから突き落とそうと思ったよ。
・・・けれども、聞いてるうちに、分かった。
お前は、いつも、辛いことがあると、自分自身で溜め込んじまう癖があるからな。
昔から、変わらないよな、本当に」
そこで、いったん区切ると、ドクオはタバコに火をつけた。
('A`)「なぁ・・・笑わないでくれよ・・・?よく聞く言葉だが、こういうのがあるんだ。
『失敗して人間は成長する』ってな。よく無い言い方になるが、ブーン。お前は今回、
重大なミスを犯したんだ。気づいてるだろうが、それはやはりツンと関係を持ったことだ。
拒否できたはずだ。・・・けどな、誰もお前を攻めることは、やっぱできねぇと思うんだ。
何故なら、俺たちは当事者じゃないからだ。けれど、意見はできる。・・・なぁ、ブーン。
次、もしも悩むことがあるなら、俺たちを真っ先に頼れよ―」
―親友だろ?
( #)ω^)「・・・ドクオ・・・」
(´・ω・`)「ブーン、僕からも言わせてくれないか」
ショボンが、僕の前に座る。
(´・ω・`)「ドクオは本当、口下手というか・・・話し方が変だよ。・・・まぁいいや。
ブーン、先ずは、『ぶち殺すぞ』。そして、『おめでとう』だ」
[140]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:34:51.73 ID:A6wrdSda0
そう言うと、ショボンが手を差し伸べる。
僕はそれを掴むと、立ち上がった。
(´・ω・`)「まぁ、僕もドクオと似てるけど、やっぱり、ツンとセックスしてしまったのは許せないよ。
いや、セックス自体にではないんだ。僕が怒ってるのは、クー先生を裏切ったからだよ」
静かに、ショボンは話し始めた。
(´・ω・`)「―その上、応援していた僕まで裏切るようなまねだしね。やっぱ許せないよね」
言われ、やはりショボンは手厳しいな、と思った。
(´・ω・`)「―けど、君は気づいた。クー先生に、どういったことをすればいいのか。
愛する、なんていうのは口で言うのは簡単だけど、それを実行するのは、如何せん難しいものだ」
昨夜、あの浜辺で、僕は心の中で誓った。
クーを愛し続けると。もう二度と、裏切らないと。
(´・ω・`)「だが、君は言ったね。『愛する』と。それを、もしも本当に・・・この先で示せるのならば・・・
僕は、君におめでとう、という言葉を送りたい」
[142]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:35:33.25 ID:A6wrdSda0
―嗚呼、本当に、君たちは
( #)ω^)「・・・あり・・・が・・」
声が震え始める。
―なんていい奴等なんだろう
( #)ω;)「あびば・・・とぅ・・・」
涙が零れる。
―こんな、間違ってばかりの僕に
('∀`)「ったく、なーに泣いてんだよ、このピザは」
ドクオが、笑った。
―手を差し伸べてくれる
[143]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:36:02.12 ID:A6wrdSda0
(´・ω・`)「ああ・・・いい泣き顔だ・・・やらないか」
ショボンが、笑った。
―ありがとう、二人とも
( #)ω;)「だが・・・断る・・・」
僕も、笑った。
―僕は、もう迷わない。
クーに、ドクオに、ショボン、そして、僕にかけて誓おう。
僕は、もう二度と、裏切りはしない。
クーを、愛し続ける。
[145]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:36:41.56 ID:A6wrdSda0
チャイムが鳴っても、僕等は屋上にいた。
と、いうのも、何故かやる気が出ないからだ。
( ^ω^)「・・・美味いお・・・」
嗚呼、美味い・・・やはり、ダンヒル。これが一番だ。
('A`)「ばーか・・・ダビドフの方が、一万倍うめーよ・・・」
僕等は、三人とも、床に寝転んでいた。
僕もドクオも、タバコを吸っている。ここまではいい。だが―
(´・ω・`)「・・・分かってないな、二人とも・・・JPSこそが究極さ・・・」
ショボンが、タバコを吸っているのである。
( ^ω^)「・・・ショボンが吸うとは、知らなかったおー・・・」
('A`)「ん?あれ、言ってなかったか?」
僕が疑問の声を漏らすと、ドクオが声を発した。
( ^ω^)「何をだお?」
一度、ゆっくりと煙を吸い上げ、ドクオは答えた。
('A`)「俺にタバコ教えてくれたの、ショボンなんだぜ」
[152]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
[
さるさんこええええええ
] : 2008/03/16(日) 17:47:23.72 ID:A6wrdSda0
( ^ω^)「・・・は・・・?」
僕は、ショボンを見てみる。
とても美味しそうに、煙を撒き散らしていた。
(´・ω・`)「あー・・・そういえば、ブーンは、知らないんじゃないかな」
(;^ω^)「え、いや、だって・・・中学のとき、吸ってなかったおね・・・?」
('A`)「お前が転校してくる直前に、禁煙したんだよ。なのに・・・」
そう言って、ドクオも煙を撒き散らす。
(´・ω・`)「いや・・・・やっぱさ、周りが、こんなに美味そうに吸ってると、ね・・・?」
数日前、止めろと言った割には、なんとも情けない。
だが、この匂いはどこか落ち着く、JPS。そんな気がした。
[153]
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
: 2008/03/16(日) 17:49:10.30 ID:A6wrdSda0
帰宅すると、まず眼に飛び込んできたのは、ツンだった。
今日は、放課後、クーとは会わずに、家に直行した。
あの二人に言われたのもあるが、自分自身、言わねばならないことがあるからだ。
ξ゚听)ξ「・・・お帰り、お兄ちゃん」
( ^ω^)「・・・ただいま、だお」
今夜、何かが起きるだろう。
僕は心の中で、そう思った。
第七話 終
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