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ノパ听)は慎ましいようです
179 :ノパ听)は慎ましいようです[]2008/10/24(金) 19:07:58.84 ID:tZwnb9QdO
∩( ´∀`)∩「全ての乳は等しく平等なのです」


と。
かつてそう言った、偉大な指導者がいたのだと言う。

∩( ´∀`)∩「巨乳、貧乳、美乳に微乳。そのどれもが、素晴らしい」

彼の声に民衆は賛同し、彼の講演会では絶えることのない拍手と、

( ゚∀゚)「おっぱいおっぱい」

lw´‐ _‐ノv「おっぱいおっぱい」

おっぱいコールが響いていた。

∩( ´∀`)∩「おっぱいおっぱい」



平和が崩れたのは、彼が政権を退いた、ほんの1月後。
181 :ノパ听)は慎ましいようです[]2008/10/24(金) 19:10:11.52 ID:tZwnb9QdO
( ^ω^)「モナーさんは言いましたお。全ての乳は等しく平等だ、と……」

( ^ω^)「そして我々はその声に賛同した」

( ^ω^)「しかし! ブーンは気付いてしまったのです!」

( ^ω^)「その言葉の真の意味に!」

民衆がモナーを神格視しすぎていたせいかもしれない。
内藤が十数年間に渡って積み上げてきた、善良な政治家の印象が強すぎたのかもしれない。
あるいは、民衆が潜在的にそんな意識を持っていたのかもしれない。

( ^ω^)「全ての乳は等しく平等である…即ち、平均以下の乳は乳ではない。」

( ´ω`)「モナーさんは……そう言いたかったんですお…」

乱暴な解釈。
普通に考えれば笑い飛ばされて終わるようなそれは、水面に広がる波紋のように国を揺るがした。
184 :ノパ听)は慎ましいようです[]2008/10/24(金) 19:11:40.85 ID:tZwnb9QdO
∩( ´∀`)∩「巨乳、素晴らしい」

民衆の心を後押しするように、巧妙に編集された映像が国中に広がる。

( ^ω^)「ブーンはここに宣言するお! 17歳以上の貧乳は罪であると!!」


モナー政権の下で内藤が十年以上隠していた野望は、こうして国中を暗黒に染め上げた。

186 :ノパ听)は慎ましいようです[]2008/10/24(金) 19:14:06.08 ID:tZwnb9QdO
ノパ听)「…………はぁ」

そして現在。
暗黒の時代に生きるスレンダー美少女な私は悩んでいた。

何度見下ろしても2つの膨らみは慎ましやかで、斜めがけにした鞄をもってしてもその存在を強調しようとはしてくれない。

ノパ听)「……逮捕、されるのかなぁ」

数年前に17歳の誕生日を迎えて、黒服の男達に連行されていった姉の顔が頭を過ぎる。


( ФωФ)「素直クール。貧乳罪で逮捕するのである」

川 ゚ -゚)「この私を……貧乳だとっ!?」

( ФωФ)「弁明は後で聞く」


あれから、5年。
姉はいまだ帰らず、スレンダー美幼女だった私も大きくなった。
結局、慎ましやかだった姉の胸も追い抜けないままに、私は12時間前に17歳になってしまった。
187 :ノパ听)は慎ましいようです[]2008/10/24(金) 19:16:25.74 ID:tZwnb9QdO
ノハ;凵G)「……どう、なっちゃうのかなぁ」

ぽとり、ぽとりと。
膨らみのない胸の前を通り抜けて、涙がジーンズに落ちる。
黒服が現れたのは、その直後だった。

('A`)「よぉ、何してんだお嬢ちゃん」

ノハっ凵G)!!

('A`)「あー、待て待て。こんなナリだが俺は政府の人間じゃない」

('∀`)「信じてくれよ」

幸薄そうな男の顔が歪む。
どこからどう見ても怪しいその男を信じる気になった理由は分からない。

ただ、
189 :ノパ听)は慎ましいようです[]2008/10/24(金) 19:18:25.60 ID:tZwnb9QdO
('A`)「まぁそう簡」

ノパ听)「分かった、信じる」

('A`)「あ、信じるんですね、分かります」

他に頼るものがないのもまた、事実だった。


('A`)「お嬢ちゃん、見たとこ17歳だろ?」

ノハ;゚听)ギク

('A`)「それでその胸か」

ノハ;゚听)ギクギクーン

('A`)「……大変だな」

ノパ听)「え」

ノパ听)「通報しないのか?」

('A`)「信じてくれって言ったろ?」

コッチニカクレタゾ!
チョコマカトニゲヤガッテ!

ノハ;゚听)!!
191 :ノパ听)は慎ましいようです[]2008/10/24(金) 19:20:25.08 ID:tZwnb9QdO
('A`)「チッ、勘付かれたか」

('A`)「ここは俺が何とかする。逃げなお嬢ちゃん」

ノハ;゚听)「でっ、でも、そしたらお前は…」

('A`)「………」

('A`)「俺は貧乳が好きだ」

('∀`)「だから、早く行け」

ノパ听)「……恩に着る! お前も、逃げ切れよ!」

('A`)「あぁ、ありがとよ」

名前も知らない男に礼を言って、私は走る。
そういえば、あの男、どこかで見たことがあったかもしれない。
足を鈍らせそうになる思考を振り切って、加速する。
薄い胸は走りやすくて、どこまでも走れる気がした。
193 :ノパ听)は慎ましいようです[ノパ听) コレデオワリダァァァァァ!!!!!]2008/10/24(金) 19:23:16.01 ID:tZwnb9QdO
('A`)「……行ったか」

クソ!ミウシナッタ!!
ヒンニュウメ、ムダナテイコウヲ!!

('A`)「昼間っから変態共め……」

ノハ'A`)スポ

ノハ'A`)「いい奴だったなぁ。貧乳だったし」

ノハ'A`)「……ちょっと、お前に似てたかもな、クー」

ノハ'兪)「うぉぉぉぉっ! 私はここだぁああぁっ!!」

ミツケタゾ!オエ!!
ニガスナ!ツカマエロ!!

ノハ'兪)「貴様らなんぞに! 捕まるかぁあぁぁっ!!」

ターン

どこかで、銃声が聞こえた。
私はパッドを買った。スイーツ(笑)

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