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('A`)フライング&スプリングのようです
64 :('A`)フライング&スプリングのようです:2008/09/29(月) 20:15:04.33 ID:ZpPyGQ/00


(; ^ω^)「スプリンキラーが出たおぉぉぉ!!!」


『うわぁぁぁぁぁ!』


一人の男の叫び声で、静かだった街中は一気に混乱へと陥った。

家の中へ逃げ込み、扉に鍵を掛ける者。
懐からサーベルを取り出し、身構える者。


その全ての者に、焦りの表情が張り付いていた。



67 :('A`)フライング&スプリングのようです:2008/09/29(月) 20:15:40.48 ID:ZpPyGQ/00


(; ^ω^)「あっちだお!」

(; ・∀・)「来たぁぁぁ!!!」


夕日に燃えるレンガ造りの街中。


バイ〜ン バイ〜ン

と奇怪な音が響いている。


川;゚ -゚)「うぅ………」


腕にカゴをぶら下げた一人の少女が、
大通りの真ん中で孤立してしまっている。



70 :('A`)フライング&スプリングのようです:2008/09/29(月) 20:17:16.16 ID:ZpPyGQ/00


(; ^ω^)「おい!嬢ちゃん危ないお!」

川;゚ -゚)「あ……あ」


男が周囲を警戒しながら、そっと少女に手を差し出す。


(; ^ω^)「さぁ、あっちに避難するお」

川;゚ -゚)「あ、ありg」



71 :('A`)フライング&スプリングのようです:2008/09/29(月) 20:17:46.10 ID:ZpPyGQ/00


                        士
           _レ     ┌┘    __L/
     _V´    _V´ __L/   \ _| ̄|_  | ┘
_|_  __V´    r‐┘ |┘   (◎A◎)  __|_
  |_/ ┌‐┘ -|ぅ \_ __ノー-' ┌uー┘  __|_
 ∧/ 〉  \___         ,>、      __`'ヽ  __〉
 ∨\    __,ノ广竹ftt爪小イ  r〜ヘ.ィ彡r'´ {
       /丁廴 ̄   __,/  /    三.   \
      ! ` ,  一'  ̄     〈  ┌‐ィ小`   ___L/
        /         / ,/,r‐┘       | ┘
       く__,/\r、       〈〃《└‐'
      r已┘     ̄レ1_ `⌒ス┐
     r已┘          `⌒´└已┐
    r已┘                  └已ォ‐┐
__,/`7                     └リ┌'
`ー‐冖┘                   rー' 丿





73 :('A`)フライング&スプリングのようです:2008/09/29(月) 20:19:04.50 ID:ZpPyGQ/00


( ゚ω゚)「GYAAAAAAA!!!」

川;- --)「あっ……」


哀れ少女は驚きのあまり気絶してしまった。


ぐらりと、倒れそうになる少女を怪物がその長い腕で受け止める。
そして、そのまま肩の上へと担ぎ上げた。


(; ・∀・)「ヴァ、ヴァヴァ、ヴァネ足ドクオだー!」

(; ^ω^)「ヴァネ野郎!その子を話せお!」

_| ̄|_
(◎A◎)「アキャキャキャ」


口から煙を出し、不気味な仮面が男達をあざ笑う。


75 :('A`)フライング&スプリングのようです:2008/09/29(月) 20:20:13.67 ID:ZpPyGQ/00

(; ^ω^)「くそっ……喰らえお!!」


男がサーベルを突き出し、少女に当らない様怪物の顔を狙う。

 _| ̄|_
(◎A◎)「アキャッ!」


が、怪物の頭が360度回転し、突き出したサーベルがむなしく空を突いた。


(; ^ω^)「うっ……」

 _| ̄|_
(◎A◎)「ホキャァ!」


今度は怪物の長い腕が、逆に男へと襲いかかった。


(;メメ^ω^)「ガッ!」


胸から鮮血を撒き散らしながら、倒れこむ男。

周りを囲っていた他の男達に助けられ、運ばれて行った。


76 :('A`)フライング&スプリングのようです:2008/09/29(月) 20:21:14.63 ID:ZpPyGQ/00


 _| ̄|_
(◎A◎)「アキャキャ!!」

(; ・∀・)「ま、待て!!」


怪物が大きく屈んだかと思うと、次の瞬間にはオレンジ色の空へと
高く舞い上がっていた。


(; ・∀・)「くそ……また目の前で」


屋根から屋根伝いに飛び去って行く怪物を、
男達は黙って見送るしかなかった。




77 :('A`)フライング&スプリングのようです:2008/09/29(月) 20:22:13.46 ID:ZpPyGQ/00


 _| ̄|_
(◎A◎)「……」

川 - -゚)「う……」


激しい上下運動により、目を覚ました少女は、
頬に冷たい水が当たるのを感じた。

 _| ̄|_
(◎A◎)「……」

川 ゚ -゚)「泣いて……いるの?」


経験したことも無い程の高さを飛んでいるのだが、
そんなことよりも、少女には怪物の仮面の表情が悲しげに写った。




真っ赤に染まった太陽に、異様に手足の長い影が重なっていた。



- 続きそうも無い -


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