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( ^ω^)ブーンが神様決定戦に選ばれたようです


第1話

5 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/21(木) 18:06:24.14 ID:KvXGx4S1O
崩れ落ちた壁から生えているかの様に飛び出している鉄線。
ドクオを止めれそうなものはこれだけか。
頼り無いが仕方無しに触れ、念じる。

ドクオを止めるお
―――
――

( ^ω^)ブーンが神様決定戦に選ばれたようです

6 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/21(木) 18:07:09.98 ID:KvXGx4S1O
草木も眠る丑三つ時。
にも関わらず眠らない男が一人。
四畳半の狭苦しい部屋を照らすパソコンの照明。
今宵もVIPに駐在し、クソスレを煽る。

カチカチカチカチカチカチカチカチ―――


無機質な音が四畳半いっぱいにこだまする。


7 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/21(木) 18:07:53.52 ID:KvXGx4S1O
さすがに一日中パソコンに張り付いていれば疲労がたまる。
ふと手を止め、時刻を確認し自分は何をしているんだと自身に嫌悪を抱いて呟く。

(;^ω^)「今日も一日終わっちまったお……」

それだけ呟くと部屋は静寂に包まれた。




8 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/21(木) 18:08:27.23 ID:KvXGx4S1O
ピンポーン
―――
――

静寂を切り裂く来客を告げる鐘。

( ^ω^)「こんな時間にどちらさんだお?」

重い腰を上げてドアノブに手を掛ける。
久しぶりに開けたドアの奥にあるものは深夜の漆黒ともう一つ―――


(;^ω^)「えっと……どちらまだお?」


10 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/21(木) 18:09:00.48 ID:KvXGx4S1O
( ∵)「ブーンさん…ですね?」


吸い込まれそうな深い漆黒の目をした長身の男がそこにいた。

( ∵)「これは名刺です…どうぞ」


『ビコーズ』それがこの男の名らしい。
そして名前の横に気を引く文字

『使徒』

ブーンは即座に理解する。

(;^ω^)「あいにく宗教には興味ないですお…」



11 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/21(木) 18:09:37.14 ID:KvXGx4S1O
( ∵)「宗教勧誘ではないですよ。まぁ関係ないとも言い切れませんが…」

じゃあなんなんだ?

( ∵)「あなたをスカウトに来ました」

へっ?なんの?

( ∵)「あなたは神様になる素質があります」


12 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/21(木) 18:10:07.53 ID:KvXGx4S1O
あるあr…ねーよwwwwwwwwwwww

(;^ω^)「いったいなんなんですかお?」

ブーンには構わず、ビコーズは話を続ける。

( ∵)「ただ、神様になるには条件があります」


( ∵)「神様決定戦に参加していただきます」


13 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/21(木) 18:10:50.81 ID:KvXGx4S1O
( ∵)「神様候補として、あなたを含め10人の方が選ばれました」

( ∵)「神様決定戦に参加するもしないもあなたが自由に決定してください」

( ∵)「考える時間を一日与えます。明日のこの時間、あなたの意志を確認しにもう一度うかがいます」

( ∵)「参加しないのであればこの件に関しての記憶は全て抹消させていただきます」



それだけ言って、ビコーズは夜の闇に消えて行った。


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