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問合せ
( ^ω^)が少し疲れているようです
第1話
1
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
New! 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:25:22.96 ID:rvvkQx9/0
静かな夜。少し冷たくなってきた風に流される雲が時折月を隠し、土曜の秋の夜を演出する。
(;^ω^)「ハァハァ……うっ!」
彼はブーン。そんな風流とは無縁の県立の進学校に通う高校2年生。
それなりに顔もよくスポーツもできるので、女子からの人気も高い。ちなみに今日3回目のオナニー。
彼の高校内での成績は上の下であり、進学校故このままの成績で行けば推薦で有名大学にも受かるだろう。
しかし……
( ^ω^)「……はぁ 」
ある1点を除き、周りから見ればそこそこ羨ましい境遇なのに、ブーンは何か日々の生活に疲れていた。
そして今は、オナニー後の罪悪感に包まれている。
( ^ω^)「中学校は楽しかったお……」
最近の口癖。高校がつまらないのかと言われれば、つまらない訳ではない。
ただなんとなく、つい言ってしまうのだ。
( ^ω^)「なんだか眠れないお……」
そう思ったブーンは、目を閉じたった数年前を、しかし戻らない日々を想いはじめた。
( ^ω^)が少し疲れているようです
3
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
New! 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:29:16.33 ID:rvvkQx9/0
(;^ω^)「ついにブーンも中学生かお……」
そう。今日は始業式。少し田舎だが、数年前に開発が終わったばかりの住宅街に建つ、これもまた新しい中学校にブーンは通うことになる。
全校生徒は300余人。しかし、ブーンの通っていた小学校は小さく、毎年20人程度しか入学しない。
残り全てはもう片方の小学校から入学するので、言わば転校生のようなものだ。
(;^ω^)「友達できるか心配だお……。」
そこまで人見知りはしないブーンも、周りが皆知らない人となれば話は別だ。
部活や勉強よりも、それが大きな心配だった。
J( 'ー`)し「じゃあそろそろ行こうか?」
7
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
New! 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:32:35.81 ID:rvvkQx9/0
(;^ω^)「(もう行くのかお…。) わかったお〜 」
ブーンの家から学校までは歩いて3kmほど。中学1年生にはなかなかつらい距離だ。
今日は入学式なので車で送ってもらっていたブーンは、こんな距離を歩くのか……、と少しうんざりしていた。
そして始業式も終わり、教室への移動。
1学年は3組まであるが、ブーンは1組だった。
教室では知らない人ばかりなので、ブーンは静かに席に座っているのだが、皆の好奇心が自分に向けられている事は四方から伝わってくる
(;^ω^)「(気まずいお…。先生来るの遅いお) 」
9
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
New! 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:36:00.40 ID:rvvkQx9/0
(´・ω・`)「ねぇドクオ。彼があっちの小学校から来た人かな? 」
('A`)「ん?あぁ、見たことないしそうだろ 」
しょぼくれた顔をしているのはショボン。それに応えた背が高めの少年がドクオだ。
2人がブーンに興味を持っている一方、女子は違う興味を持っていた。
(*゚ー゚)「ちょっとツン!なんかかっこよくない??」
ξ゚听)ξ「えっ!?そ、そうかしら??」
川 ゚−゚)「ツンは見とれていたのか? 」
ξ///)「ちっ、違うわよ!!!」
10
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
New! 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:38:22.64 ID:rvvkQx9/0
確かにブーンの顔は悪くないが、騒がれる程ではない。
転校生が入って来たようなものなので、浮かれているのだろう。
しかしそんな事とは露知らず、ブーンはひたすらに先生が早く来る事を願っていた。
(;^ω^)「いくらなんでも遅すぎやしないかお? 」
一人の時間は長く感じるものだ。実際は教室に入って5分ほどしか経っていない。
そしてついに、好奇心に耐えられなくなった1人の男子がブーンに話しかけた。
( ゚∀゚)「おっす!俺はジョルジュ長岡!!ジョルジュって呼んでくれよな!!」
12
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
New! 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:41:18.01 ID:rvvkQx9/0
ブーンはいきなり話しかけられたので、少しパニックになってしまった。
しかし、1人の時間がつらかったのと、友達を作るチャンスだと思い嬉しくなって話した。
(*^ω^)「お、俺は内藤ほりゃrz(ry 」
( ´∀`)「噛んだモナーwwwwww」
(;゚∀゚)「そんな緊張するなってw」
出だしから失敗したな、と思いながらも気を取り直して、ブーンは自己紹介を再び始めた。
( ^ω^)「俺は内藤ホライゾンだお!ブーンって呼んでほしいお!!」
( ゚∀゚)「そっかそっか。ブーンは部活とか決めたのか??」
( ^ω^)「ブーンはバスケ部に入りたいお!!」
('A`)「ホントか!?俺もバスケ部に入りたいんだ。俺はドクオ。よろしくな 」
13
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
New! 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:47:08.80 ID:rvvkQx9/0
やはり最初にするのは部活の話。ジョルジュと話してるのを見た生徒が、ブーンの机の周りに集まり始めた。
そしてそれぞれが中学校生活での希望などを語りだす。
(´・ω・`)「僕はショボン。野球部に入ってピッチャーをやりたいんだ 」
( ゚∀゚)「俺はサッカー部だな!サッカーは楽しいぜ!!」
( ´∀`)「僕はモナー。部活は特に決めてないけど、楽しくやって行きたいモナ 」
話がやっと盛り上がり始めた時ドアが音を立てて開き、先生が入ってきた。
走ってきたのだろうか、額には汗をにじませている。
生徒は音に気づいて話すのを一旦止めて、先生に視線を集める。
ブーンはもう少し話したかったな、と思いつつ姿勢を正す。
(;・∀・)「いやぁ、すっかり遅れちゃったね。私は斉藤です。みんなの自己紹介は明日にして、今日はもう帰ろうか 」
16
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
New! 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 01:55:27.37 ID:rvvkQx9/0
彼は40歳前後だろうか。髪にはところどころ白髪が目立ち、顔には小じわもある。
ブーンはずいぶん適当な先生だな、と思いつつ 話し終え緊張がほぐれたせいか急に疲れを感じ、やっと帰れることに安心していた。
ところが今度はクラスの女子が寄って来て、好奇心を隠し切れない、といった様子で話し始めた。
(*゚ー゚)「ねぇ内藤君!内藤君って何部に入るの??」
(;^ω^)「ブーンはバスケ部に入るつもりだお 」
(*゚ー゚)「ホントに!?私もバスケ部に入るんだ!!あっ、しぃって呼んで♪お互いがんばろうね!!」
ξ゚听)ξ「私はツン。内藤君は好きな教科とかある??」
( ^ω^)「算数だお!数学の先生になりたいんだお 」
川゚−゚)「内藤君の小学校はどこにあるんだ??」
( ^ω^)「学校の近くのトンネルをぐぐ…くぐって……」
・・・
・・
・
やっと話も落ち着き、校門をぐぐ…くぐってブーンは近くの駐車場に向かった。
初日なので、母と一緒に帰る予定になっていたからだ。
J( 'ー`)し「ずいぶん遅かったのね??」
(*^ω^)「みんなに話しかけられてたお……」
20
以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします
New! 佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 02:06:13.27 ID:rvvkQx9/0
帰り道の車内で、ブーンは疲れたように、しかし友達ができた嬉しさを隠し切れずに今日の出来事を母に話した。
途中で寄ったドライブスル−で注文している間も、ブーンは喋り続けた。
同じ部活に入ろうとしている人がいること、先生がいい加減だがよさそうな人だと言うこと、女子にも話しかけられたこと。
ブーンは家に着いても同じ事を何度も話し、母はそれを嬉しそうに聞いていた。
不安だった朝とは違い、ブーンの心の中は明日への期待で満たされていた。自己紹介で何を話そうか、明日は自分から話しかけよう、などと考えを巡らせながら布団にもぐりこんだ。
まだ少し寒い春の夜。ブーンはなかなか眠れずに天井を眺めていた。
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