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問合せ
(´・ω・`)がトンファーな正義の味方になったようです
第6話
3 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:36:22.58 ID:c11U0KOq0
第6話 奪われたトンファァァァッ!現れるゥゥッ!二人目のトンファーマスタァァァッ!
今日も僕は仕込みのために開店より早めにバーボンハウスへ向かう。
よく晴れた昼下がり、灰色のアスファルトの上を歩く。見慣れた風景だ。
道中は何事も無かった。バーボンハウスに着く。
僕は店内の異変に気づく。椅子が倒れている。
中の人物に気づかれないようにゆっくりと入り口を開ける。閉店後僕が毎日電気関係を切るので来店を告げる音はならない。
カウンターに身を潜め、中の様子を探る。
すばやく左右に目を走らす、店内に人影は無い。
???「こ、これはにっくきトンファー。こいつはいただいていく。」
店の奥から声が聞こえた。高い声ではない、男か。
トンファーは確か休憩室に置きっぱなしだった。相手は休憩室か。
4 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:37:08.50 ID:c11U0KOq0
カウンターの影を利用して少しずつ近づく。
休憩室からゆっくりと男が出てくる。背はそれほど高くない。だが顔はカウンターの角度からでは見えない。
ゆっくりとこちら側に近づいてくる。
(´・ω・`)(まずい!このままでは気づかれる!)
気づかれるのを恐れた僕は慌ててその位置から見えない位置まで下がろうとする。
ガタッ
(´・ω・`)(しまった、足を椅子にひっかけた……)
男が音に反応して首を左右に振ってからこっちに接近する。
やばい、これは絶対に見つかる。
(;゚∀゚)「げ!人がいる!見つかったか。ここはひとまず逃げるか」
見つかってしまった。
やっぱり見つかると逃げるよね。泥棒だし。
5 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:37:36.05 ID:c11U0KOq0
泥棒はトンファーと見られるものを持ったまま裏口へ向かった。
裏口のドアの開く音、その時……。
-wヘ√レv〜(´・ω・`)─wヘ√レv
VIPの反応がきた。まさか、今の奴がVIPだったのだろうか?
確か、にっくきトンファーといっていた。結構な確率でVIPだろう。
僕はすぐさま休憩室までトンファーがあるか確認しにいった。
……
無い。
6 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:38:47.28 ID:c11U0KOq0
踵を返し、裏口から出て男を追う。
右か、左か。僕はすばやく首を振る。
……
いた!泥棒は裏口をでてから全然移動していない。
追ってくるのを待っていたのだろうか。
よく見たら手を耳につけている。電話をしているようだ。
僕は気づかれないようゆっくりと泥棒の元へ向かう。
泥棒の声がギリギリ聞こえる位置まで近づいた。
( ゚∀゚)「…はい、や…い…い…収穫はト…ファだ…す」
電話の内容から誰に電話を掛けているのか判断するのは不可能だ。
7 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:39:59.47 ID:c11U0KOq0
( ゚∀゚)「…い…始末し…から…ます…い…首領…」
首領ということはVIPの首領か。
男は話が終ったのか振り向きながら電話をおろす。隠れる間もなかった。
(´・ω・`)「あ」
( ゚∀゚)「……聞いていたか。ま、どちらにせよ始末する対象だ。悪いがここで死んでもらう。」
まずい、今は変身するわけにはいかない。
手元に武器も無い。非常にまずい。額から冷汗が流れる。
やはりここはトンファーを返してもらうしかない。
(´・ω・`)「君の持っているトンファー形見なんだ。良ければ返して欲しい」
8 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:40:38.40 ID:c11U0KOq0
当然形見なんかじゃない。前、言ったがあれは僕の自作のトンファーだ。
( ゚∀゚)「……ほう、交換条件は?」
泥棒は悩んだ挙句その言葉をだした。
(´・ω・`)(お、これは好感触)
(´・ω・`)「そうだな……。僕が店でみた君の行動はこれから一生口にしない。
ついでに僕の持っている秘蔵の巨乳写真も譲ろう」
巨乳写真……。実は関取のブロマイドだ。だが僕は嘘を言っていない。
なにせ、一言も女とは言ってない。
泥棒は非常に悩んでいるのかその場をうろうろしている。
(;゚∀゚)「……その条件のもう。で、その巨乳写真とやらは今持っているのか?」
9 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:42:30.51 ID:c11U0KOq0
(´・ω・`)(かかった。バカな泥棒だ。本当に……フフフフフ)
(´・ω・`)「勿論だよ。ほら」
そういって写真の裏側だけ店プラプラと腕をふる。
( ゚∀゚)「ktkr!おっぱい!おっぱい!」
泥棒が高らかに腕を上げそのまま胸元へ振り下げる。それを繰り返す。
意識がぶっ飛んでるのか数分そのままだった。
(´・ω・`)「で、トンファーはどうやって渡してくれるの?」
腕を振る動きを止め、男がまともに話す。
( ゚∀゚)「まずは、写真だな。それを渡してくれなければ渡せない」
(´・ω・`)(おっぱいにひっかかり杉なんだよバーカ)
( ゚∀゚)「トンファーだけ渡して、写真がこないのは俺の損だからな」
泥棒はそう付け足した。
(´・ω・`)「じゃ、同時に渡すというのはどうかな?」
僕は写真をオレンジ色の掛かったアスファルトの上に伏せた。
10 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:43:43.11 ID:c11U0KOq0
( ゚∀゚)「では、トンファーもここに置く、1数える毎に互いの方向へ1歩ずつ歩くとしよう」
(´・ω・`)「把握した」
太陽はすでに傾き、オレンジ色の光が僕と泥棒を照らす。
( ゚∀゚)「1……2……」(´・ω・`)
僕と泥棒は歩く。互いの方向へ。
(´・ω・`)(歩幅が違うとか考えてないのかこの男。このままだと先に僕がトンファーに着く)
( ゚∀゚)「7……8……9」(´・ω・`)
不意に僕の目の前にあったトンファーが消える。僕は男の方をすぐさま向く。
( ゚∀゚)「馬鹿め!トンファーには紐が引っ掛けてあったんだよ!」
泥棒はトンファーと写真を手に取り、こちらへ向かって叫んだ。
(´・ω・`)(卑怯な奴だ。もういい、こいつはここで殺す)
11 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:44:11.92 ID:c11U0KOq0
(´・ω・`)「だが、君も馬鹿だ。そんなに欲しかったのかい?関取のブロマイド」
僕は声色を変えずに喋る。男はびっくりして手に持つ写真を見る。
(;゚∀゚)「ゲェッ!これはひどい。まぁいい、どちらにせよ電話を聞かれた時点で始末する予定だったんだよ、貴様は」
泥棒はトンファーを片方だけ持つ。
( ゚∀゚)「貴様では悪いか。ショボン!いや、トンファーブラックよ」
今僕の名前とトンファーブラックと言ったのか。
(´・ω・`)(そうかばれているんだね)
ならば、こっちは遠慮はいらないということだ。
泥棒が片手に持ったトンファーを構え僕に接近する。
息も届く距離だ。だが僕はうろたえない。
(´・ω・`)(無駄なことを……)
普通の人間がトンファーを使うとどういうことになるか、身をもって知るが良い。
13 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:45:39.27 ID:c11U0KOq0
___
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_ ∩
( ゚∀゚)彡 トン
(
| っ |
し ⌒J
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( ゚∀゚) ファ…
( \-⊂彡
| っヽ ―☆
し ⌒J
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14 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:47:15.49 ID:c11U0KOq0
素人がトンファーを使うと怪我をするのが当たり前だ。
泥棒は股間を押さえ、黒に染まったアスファルトの上にうずくまる。
(;゚∀゚)「う、うぅ。自爆はしたがまだトンファーはこっちの物だ!貴様に攻撃はできまい!」
日が落ちたか……。早く倒さないとバーボンハウスの開店に間に合わない。
(´・ω・`)「どうやらもうVIPに僕の正体がばれてるみたいだね」
( ゚∀゚)「俺があの店に忍び込んだのは君が本当にトンファーブラックかどうか確認するためさ。
情報通り、トンファーは置いてあったし、頭の回転の速い店主がいた。間違いないということだ」
情報通り。つまり、どこかで僕を見た人間がVIPに情報を流したということだ。
客かも知れないし、知っている人間かもしれない。だが今はそんなことどうでもいい。
こいつを殺そう、色々とイラつく。
(´・ω・`)「じゃ、君には死んでもらうよ。これでも僕は気が短い方なんでね」
15 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:48:58.38 ID:c11U0KOq0
(´・ω・`)「トンファー真拳!真・思い出のトンファァァァッ!!」
僕はトンファーとの思い出を考える。
そうそう。
あのときお祖父ちゃん
泣きやまない僕のために耳にトンファー突き刺して言ったっけ。
,.-'" `'''-、
く \ へ / ヽ ヘ へ
\Υ/ / l \\//
\\ | ヽ / | >/ / ̄\
\\l 〉 __ ___ 〈 /-,// . . │ じ ..|
\i| <.(・)` i '´(・)> |// . │ お |
ゞl ..:| |_/ <. .ん |
l /ヽ___ハ l . . │ .ぐ .|
ヽ ヽ ー==‐ ' / / . \ .゚/
_/| ヾ、 /|ヽ、  ̄
::::::l ` --- ' l:::::::::ヽ、__
それがお祖父ちゃんの最後の言葉だったな…
16 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:49:14.87 ID:c11U0KOq0
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∧_∧ ドゴォォォ _ /
(´・ω・`)<おじいちゃぁぁぁん! ―= ̄ `ヽ,
ニ⊃⊂ニ○ニニニニニ⊃ ∵. ・( 〈__ > ゛ 、_
ニニニ⊃⊂ニ○ニニニニニ⊃ (/ , ´
○ニニニニニ⊃⊂ニ○ニニニニニ⊃ / / / \
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ニニ⊃⊂ニ○ニニニニニ⊃⊂ニ○ニニニニニ⊃ / /| |
○ニニニニニ⊃⊂ニ○ニニニニニ⊃⊂ニ○ニニニニニ⊃ !、_/ / 〉
⊂ニ○ニニニニニ⊃⊂ニ○ニニニニニ⊃⊂ニ○ニニニニニ⊃ |_/
「真・思い出のトンファー」
ショボンがトンファーとの思い出について考えた時、時空の彼方から無数のトンファーが現れショボンの体を隠す。意味は無い。
この技をかけられた相手は「何も見えなくなって吹っ飛ぶ!」まさに脅威の技である。
18 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:50:58.97 ID:c11U0KOq0
(;゚∀゚)「ゴ、ゴフゥ。な、何も見えない……視神経がいかれたか!?」
泥棒は赤いヌルッとした液体を口から吐いた。黒いアスファルトに朱が混じる。
(´・ω・`)(まだ、死んでないのか)
前回の兄者もそうだったが、VIPの怪人の耐久力どんどん上がっているんじゃないか。
僕は止めの一撃を放とうと近づいた。
……
それは突然現れた何者かによってさえぎられた。
僕は、その男が僕等のやりとりをずっと見ていた事に気づいていなかった。
20 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:52:49.88 ID:c11U0KOq0
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ゝ。; ‐‐‐ ドゴォォォ
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j : : /ハ _
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/ ヽ \ : : : :/
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!. : : : : : :.,'. : ̄``ヽ、__/
21 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:53:12.06 ID:c11U0KOq0
泥棒は暗い闇の中、瞬く星へ向かって飛んでいってしまった。
こ、これはトンファー真拳……!
僕以外のトンファーマスターがいるというわけか。
泥棒の落としたトンファーを拾い上げ、その攻撃を放った男の方を向く。
(´・ω・`)「お前は誰だ」
……
???「ふ、ワシの名前は…」
22 名前:
◆HJpDhgwF9U
2007/01/27(土) 19:53:39.21 ID:c11U0KOq0
第6話 奪われたトンファー!現れる二人目のトンファーマスター! 完
怪人 ジョルジュ
決め技 謎の攻撃
状態 宇宙へとんでいった。
ショボンの状態 正常。ではあるが、戦闘直後なので少し疲れている。
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