ブーン系小説をまとめて紹介しているサイトです
HOME | 問合せ

( ^ω^)ブーンは魔法使いなようですす


第2話

36 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:06:03
2話

魅惑のコンビネーション


37 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:12:16
( ^ω^)「ヘックチョン!
うぅ、寒いお…」

ブーンは朝の寒さで目が覚めた。
どうやら机で本を開いたまま眠ってしまったらしい。

( ^ω^)「ズズッ!鼻水だお…
これは風邪かもしれんね」
運悪く風邪までひいてしまったようだ。
それでも食欲はいつも通りにあったのでキッチンに降りることにした。
朝ご飯を食べて学校に行かなければ。
今日の給食にはブーンの大好物のポーションゼリーがでるので、意地でも学校を休むわけにはいかない。
一月前からwktkしていたのだから。


38 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:13:03
( ^ω^)「カーチャンおはよお」

J( 'ー`)し 「おはよう…って、鼻声だけど大丈夫?風邪?」

( ^ω^)「そうみたいだお…
でも学校には行くお!」

J( 'ー`)し 「あら、たくましい!でもあんまり無理しちゃダメよ」

( ^ω^)「把握したお」

J( 'ー`)し 「それじゃあちゃっちゃと朝ご飯食べて学校行きなさい」

( ^ω^)「はいおー」

ブーンはせかせかと朝食を終え、そそくさと家を出た。


39 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:14:28
( ^ω^)(あれ?今日はドクオまだ来てないのかお?)

いつもはブーンよりほんの少しだけ早く学校に来るはずのドクオがまだ来ていなかった。

(`・ω・´)「おらー!席つけー!」

勢いよく扉を開けて登場した青年は、この教室の担任、シャキンである。彼はいつも元気があり、騒々しい。
絵に描いたような体育会系な教師だ。
変に反抗してからまれるとうざったいので、ブーンも他の生徒達と同じようにすぐさま自分の席についた。


40 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:15:33
(`・ω・´)「ドクオのカーチャンから連絡があって、ドクオは風邪で休みだそうだ!
風邪が流行ってるみたいだからみんなも体調管理はしっかりしろよ!」

(;^ω^)(風邪かお…もしかして僕はドクオにうつされたのかお?)

(`・ω・´)「それから最近変質者がよく出没するそうだ!
昨日もラウンジ中学校の生徒が襲われたそうだ。
まぁ魔法を使ってなんとか撃退したらしいけど…
みんなも気をつけるんだぞ!」

( ^ω^)(そういえばカーチャンもそんなこと言ってたお…)

(`・ω・´)「ホームルームはここまで!
それじゃあ授業をはじめるぞ!」


41 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:16:33
ξ゚听)ξ「聞いたわよ〜
あんた流石兄弟をやっつけたらしいじゃない?
噂になってるわよ!すごいじゃない」

休み時間になると、ブーンの前の席に座っているツンが興味ありげに話しかけてきた。

(*^ω^)「ふひひwww」

自分も一躍有名人だなと一瞬舞い上がった。
自分のいい噂が意中の娘にまで知れ渡ったとなると、それはもう勃起ものだ。
しかしその幸せは長くは続かなかった。


42 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:17:17
???「あいつのいる教室はここかー!!?」

突如、廊下から大声が聞こえてきた。

(;^ω^)「げ、この声は…」

( ´_ゝ`)「発見!」

(´<_` )「流石だな!兄者!」

教室のドアを開けて勢いよく登場した大声の主は流石兄弟だった。


43 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:17:58
( ´_ゝ`)「ここであったが百年目だ」

(;^ω^)「えっと…なんですかお?」

ξ;゚听)ξ「ちょっとブーン、あんた大丈夫なの?」

( ´_ゝ`)「ブーンというのか…
名前がわからなかったから探すのに苦労したぞ…
同じ学生服ってこと以外NOヒントだったからな」


44 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:18:40
( ´_ゝ`)「昨日は油断していた。本気でもなかったし…
それに降参も気絶もしてないから負けてないもーん!」

(´<_` )「それに俺は見てただけだし…
二対一なんて卑怯でしょでしょ!」

( ´_ゝ`)(´<_` )「と、いうわけで 再 戦 を 申 し 込 む ! !」

(;^ω^)「なんという自分勝手…こいつらは間違いなくDQN…」


45 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:19:19
( ´_ゝ`)「なんとでも呼べばいい…
決闘場所は校庭だ!ブーン!お前を晒しものにしてくれるわ!」

(;^ω^)(これは…逃げるしかないお!)

( ´_ゝ`)「もし来なかったらお前んちに火つけてやるからな!
怖いぞ〜熱いぞ〜」

(;^ω^)「ちょwwwwwwおまwwwwww」

( ´_ゝ`)「それじゃあ放課後、校庭で待ってるからなぁ〜」


46 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:20:04
光陰矢の如し。
時はあっという間に過ぎ放課後になっていた。
結局ブーンは朝から楽しみにしていたポーションゼリーも、あまりの鬱でまったく喉を通らずにこの時を迎えた。

( ´ω`)(こんなことなら学校休めばよかったお)

後悔しつつ決闘場である校庭へとむかって行った。


47 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:20:58
( ´_ゝ`)「ふふ…フルボッコにしてやろうな、弟者」

(´<_` )「泣いたって許してあげないんだからな、兄者」

二人は胸の位置で腕を組み、今か今かとブーンが来るのを待ち構えていた。

(;^ω^)「お、遅くなりましたおー」

( ´_ゝ`)「お前来るの遅いぞ!
時間にルーズな奴はなにをやらしてもルーズだから嫌いだ!」

(´<_` )「全くだ!人を待たせるなんて最低だぞ!」

(;^ω^)「ご…ごめんなさいだお」

(;^ω^)(シャキン先生のホームルームが長いからだお…
それにこいつら、なんでDQNのくせに時間にきびしいんだお?)


48 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:21:50
( ´_ゝ`)「まぁいい!さっそくだがMFをはじめるぞ!
…って昨日のおチビさんはどうした?」

( ^ω^)「ドクオは今日、風邪で学校休んでるお」

( ´_ゝ`)「そうか…それは好都合だ。
それなら二対一でいいな?」

(;^ω^)「さっき二対一は卑怯だーとか言ってなかったかお?」

( ´_ゝ`)「俺の辞書に卑怯という文字はない」

(;^ω^)「…」

(´<_` )「そういうことだ!
では、はじめるぞ!」

gdgdだが、戦いの幕が切って落とされたのだった。


49 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:22:29
ギャラリーA「おっ、ハジマタみたいだな。
まさか流石兄弟が本気になるなんてなー…」

ギャラリーB「下級生相手に本気とかマジプギャーだよなwww」

ギャラリーC「部活の冬大会近いのに校庭占領とか勘弁なんだけど…」

ギャラリーD「まぁでもすぐに終わるんです!」

ギャラリーE「だよなーwwwww」

三人を取り囲む形でギャラリーは観戦を楽しんでいた。


50 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:30:30
兄者は昨日と同じく赤い杖、『フルバーン』を使い、弟者は青い杖、『ライジングウォーター』を使っていた。
対するブーンは、もちろん昨日と同じ透明な杖、『テンペスト』を使っている。

( ^ω^)「火と水じゃ相性悪いお…常識的に考えて」

( ´_ゝ`)「ところがそうでもないんだよ…」

(´<_` )「見せてやろうか…兄者」


51 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:31:11
(´<_` )「いでよ!スプリンクラー!」

ギャラリー「きゃー!冷たーい!」

弟者の掛け声と共にあがるギャラリーの叫び声。
青い杖を天に向け、その先端からは広範囲に届く水しぶきが飛び出していた。


52 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:32:09
(;^ω^)「ヘックチョン!体が冷えるお…
でもこんなの攻撃とは違う気が…」

(´<_` )「兄者頼む」

( ´_ゝ`)「おk!」

そういって兄者も弟者と同じように赤い杖を天に向け叫んだ。

( ´_ゝ`)「ヒートアーップ!!」

次にあがってきた悲鳴は先程とは全く逆なものだった。

ギャラリー「あっちー!!」

そう、兄者は弟者が放つ水しぶきの温度を沸騰近くまで上げていたのだった。

( ´_ゝ`)「フハハハハ!!リアルに困るだろ!!」

(;゜ω゜)「あっついおー!!
と、止めてくれお」


53 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:32:53
(;^ω^)(ま…まずいお。
僕の魔法ならこんなお湯しぶき吹き飛ばせるけど…
それだとギャラリーどころか学校中の人が火傷してしまうお!
こうなることを見越しての魔法かお?)


54 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:33:38
ξ;゚听)ξ「ちょっとなによこれ…
グラウンドがぐしゃぐしゃじゃない…」

校舎から出てきたツンが目の当たりにしたものは、ぐしゃぐしゃでドロドロでベチャベチャな校庭だった。

ξ#゚听)ξ「ふざけんじゃないわよ…
決闘するのは勝手だけど迷惑かけるんじゃないわよ…ビキビキ」

彼女がここまで怒っているのにはわけがある。
そう、彼女は冬大会の近い陸上部員なのである。
それにも関わらずグラウンドがこの有様となっては…

ξ#゚听)ξ「 ぶ ち 殺 す ! ! 」


55 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:34:16
( ´_ゝ`)「さっさと降参したらどうだ?」

(´<_` )「手も足も出ないだろ?」

(;^ω^)「あつっ!あうあ…あつっ!」

ブーンの脳裏に『降参』の二文字がよぎりはじめた瞬間、

ξ#゚听)ξ「ブーン!ちょっとあんたなんでなんにもしないのよ!!」

ツンの怒声が校庭に響き渡った。


56 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:34:59
(;^ω^)「僕が魔法を使ったら学校にいるみんなが火傷しちゃうお!」

ξ#゚听)ξ「はぁ?そんなもん関係ないわよ!
火傷させたらwizard(株)安心保険があるじゃない!!」

(;^ω^)「えっ?なんだおそれ?」

ξ#゚听)ξ「なんでそんなことも知らないのよ!
あんたも魔法使いのはしくれなら少しは勉強しなさい!!」

(;^ω^)「そういえばカーチャンからもらった本にそんなことが書いてあったようななかったような…」

ξ#゚听)ξ「とにかく戦いなさい!!」


57 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:35:58
(;^ω^)「えぇっと…わかったお…
とりあえず…いでよ竜巻ーだお!」

昨日も小型だったが今日はさらに小型な竜巻が発生した。
やはり、魔法を使う上での『念』などの要素がしめるウェイトが大きいことを実感した。
しかしその風力はなかなかのもので、しぶきを吹き飛ばすには十分なものだった。


58 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:36:42
学校中「うわー!なんだ?あっつー!」

学校中から悲鳴が聞こえてくるなか、

( ´_ゝ`)「あーあ…」

(´<_` )「残念だな、兄者」

( ´_ゝ`)「まぁいい。
これからが本番だ。弟者」

(´<_` )「把握した。兄者」

流石兄弟は勝負はこれからと、意気揚々としていた。


59 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:38:48
(;^ω^)「あいつら本気だお…
それに二対一で不利なのは変わらないお」

ξ#゚听)ξ「しょうがないわね…私が助っ人するわ」

(*^ω^)「ktkr!!」

意中の娘と一緒に魔法プレイをするなんて…
これもまた勃起ものなわけで…

ξ#゚听)ξ「あんたのためじゃないわよ!
グラウンドの敵討ちよ!」

もはやツンデレですらない彼女にブーンのナニはナニなわけで…

(;^ω^)「と、とりあえずやってやるお!!」

なんとかブーンの闘志にも火が付いたのだった。


60 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:39:42
( ´_ゝ`)「なにっ?助っ人だと?」

(´<_` )「少々やっかいかもしれないな」

ξ#゚听)ξ「ふんっ!『少々』かどうかは…
自分の目で確かめるのね!!」

ツンはスクールバッグから黄色の杖を取り出し、対峙している弟者目掛けて走り出した。
さすがに陸上部員というだけあってかなりの速さである。

ξ#゚听)ξ「ライジングラン!!」

ツンが魔法を唱えると自身の走るスピードが増し、弟者がたった一度まばたきをした間に間合いをほぼ0になるほど詰めていた。


61 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:40:27
(´<_`;)「えっ!?」

ξ#゚听)ξ「ライトニングボルトー!!」

(゜<_゜;)「アベーッ!!」

弟者は黒焦げになり、うずくまって動かなくなった。

(;´_ゝ`)「お、弟者!!一瞬ものすごい顔をしていたが大丈夫か!?」

ξ#゚听)ξ「ふんっ!手加減したから大丈夫でしょ?」

(;´_ゝ`)(いやーあの顔は…)

ξ#゚听)ξ「保険でなんとかしなさい!!」

(;´_ゝ`)「はっ!はいっ!!」


62 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:41:08
(;´_ゝ`)「…じゃなかった!
たいした実力じゃないかこのこの小娘め!」

ξ#゚听)ξ「あら…随分と大口たたくじゃない?」

(;´_ゝ`)「い…いまだったら子分にしてやっても…」

ξ#゚听)ξ「やっても?」

(;´_ゝ`)「いいんだからなー!!」

最後の一言をいいながら、兄者はツンに背を向け走っていた。


63 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:42:13
しかしツンはそれを追おうとせずに、

ξ#゚听)ξ「ブーン!ちょっと兄者目掛けて竜巻だしてちょうだい!」

(;^ω^)「は、はいだお!!」

(;^ω^)「いでよー!」

そういって出したのは先程より、さらに小さな空気の渦。
もはや竜巻と呼べる代物ではない。

ξ#゚听)ξ「この短小が!」

(;^ω^)「ひいっ」ブーンのナニがさらに小さく(ry

ξ゚听)ξ「まぁいいわ!これだけあれば…」

ξ#゚听)ξ「スパーク!!」

黄色の杖から出た高速の雷が、兄者を追う空気の渦に伸び…三つが合わさった。


64 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:42:59
(;゜_ゝ゜)「アベべべーッ!!」

校外から響いて来る叫び声に、ツンは反応をみせなかった。
もはや流石兄弟に興味がない。

ξ゚听)ξ「さて、部活はじめるかな…ってこれじゃあ…」

冬大会のことで頭がいっぱいなのだ。


65 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:46:07
(;^ω^)「あの…ツン…?」

ξ゚听)ξ「なによ?」

( ^ω^)「えっと、その…ありがとうだお!」

ξ///)ξ「なっ!あんたのためなんかじゃないんだからね!」

( ^ω^)「ツンの顔真っ赤だおw」

ξ///)ξ「うるさいわね!」

ξ;゚听)ξ「って、あんたの顔も赤いわよ!?」


67 :名無しさん:2007/01/31(水) 15:48:42
TV「本日未明、ニュー速市立VIP中学校にて校舎や校庭が水浸しになるという事件が…」

TV「犯人は魔法使いということでwizard(株)の責任が…」

('A`)「うちの学校でなんかあったんだ…」

川'A`)「大変みたいねー」

('A`)「だね…」

('∀')「そんなことよりお粥まだー」

川'A`)「はいはい、今できますよ」

('∀')「卵多めのネギ少なめだよ!」

川'A`)「ふふ、わかってるわよ」


第3話へ


HOMEに戻る ニュー速VIPのブーン系小説まとめ
Copyright © 2008 Boon Novel. All Rights Reserved.
inserted by FC2 system