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食糧危機
276 :食糧危機[]2008/10/22(水) 00:46:10.63 ID:D74c/REZ0
(´・ω・`)「モララー博士、もう全世界で食糧不足です。このままじゃ餓死してしまう・・・・・・」

( ・∀・)「大丈夫だ。ついに装置が完成した」

(´・ω・`)「・・・・・・なんの装置なんですか?」

( ・∀・)「うん、空気中の元素と太陽の光を化学合成させることで食料を作り出せるんだよ」

(´・ω・`)「コレがその装置で作った食品ですか?とってもおいしいですね」

( ・∀・)「うん、本物と同じ味だろう?実際は化学物質の塊なんだけどね。固形物なら基本的になんでも作れるよ。野菜だって、肉だって大丈夫なんだ」

博士はこの装置を全世界に売った。今や食料は宝石より貴重だし、いくら値段をつけても売れたから博士はすぐにお金持ちになった。
お金持ちには憧れてたし、悪い気はしない。いままで苦労してきた見返りだろう。
279 :食糧危機[]2008/10/22(水) 00:49:42.34 ID:D74c/REZ0
3ヵ月後・・・・・・

(´・ω・`)「は、博士っ!」

( ・∀・)「なんだい突然。」

(´・ω・`)「大変なんです。例の装置で作った食料を食べさせていたマウスが急死しました。」

( ・∀・)「なんだって!欠陥があったのか・・・・・・」

(´・ω・`)「・・・・・・公表しましょう。毒が入ってる製品を食べさせるわけにはいきません。」

( ・∀・)「待ちたまえ。公表してどうするつもりだ?また餓死するつもりか?人間に害があると決まったわけじゃない・・・・・・公表することこそが悪だ。」

博士は公表をしないことにした。確かに、この機械のおかげで食料危機は免れたが・・・・・・。
しかし安全を期すために博士は高いお金を出して天然物の食品だけを食べるようになった。

282 :食糧危機[]2008/10/22(水) 00:51:52.11 ID:D74c/REZ0
20年後・・・

(´・ω・`)「今日もまた急死のニュースですね。例の装置のせいなんでしょうね」

( ・∀・)「かもな。問題にもされたが、やはり人々はあの装置の食料を食べている。それしかないから仕方がないことなんだ。こんな土にしてしまったのも人間のせい・・・・・・」

(´・ω・`)「自分で自分の首を絞めてしまったんですね」

極一握りの資産家を除いて、人々は装置の作った化学物質の塊を毎日食べていた。
博士の言うとおり、それは仕方のないことだった。餓死をするか、遅効性の毒を食べるか、だ。

284 :食糧危機[]2008/10/22(水) 00:55:00.21 ID:D74c/REZ0
博士は今日も安心して天然物の食品を食べている。

( ・∀・)「ははは。危険な物とわかっていながら食べなくてはならない。貧乏人はかなし・・・・・・」

ガタッという音と共に博士は床に倒れた。

翌日、博士の食べていた天然食品を扱う会社が、原材料偽装の疑いで家宅捜査を受けた。

(´;_ゝ;`)「こうでもしないと、私たち貧乏人は生きていけなかったのです・・・・・・」 
                                       終!

繋ぎになるほど長くなかったです、さーせんwwふひひ

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