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問合せ
( ^ω^)は巣食う者のようです
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/09/30(火) 23:32:08.01 ID:qq7wRmMeO
そこで私の目に一人の少女がとまる。
ξ゜凵K)ξ
こんな荒れた夜の町に制服姿の女子高生が一人、
ファーストフード店の前に顔をうずめる様にして座っていた。
スクイのない、そしてスクウ者ばかりの街で、
無言でただ、求める事もできず、
しかし、何かを求め続ける彼女に、私はゆっくりと近寄っていく
。
( ^ω^)「…」
ξ゜凵K)ξ「…」
私は彼女の前に屈み、しかし、双方に無言の時間が流れる。
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/09/30(火) 23:35:03.73 ID:qq7wRmMeO
先に口を開いたのは少女であった。
ξ゜凵K)ξ「何?あんたホスト?」
( ^ω^)「…」
ξ゜凵K)ξ「用が無いならかかわらないで、店には行かない。」
彼女は私に向かい強く言い放つ、が
( ^ω^)「…大丈夫かお」
ξ゜凵K)ξ「…何が?」
これで1ポイント…
( ^ω^)「…終電ないお?」
ξ゜凵K)ξ「始発で帰るわ」
これで2ポイント…
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/09/30(火) 23:37:06.59 ID:qq7wRmMeO
( ^ω^)「…こんな所にそんな格好で一人じゃ流石に危ないお」
ξ゜凵K)ξ「関係ないでしょ?」
これで3ポイント…そろそろ決めるか。
( ^ω^)「男か…聞いてやるぐらい馬鹿の俺でもでき
るお」
ξ゜凵K)ξ「え…」
( ^ω^)「別に大丈夫だお」
ξ゜凵K)ξ「…」
決まりだお。
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/09/30(火) 23:38:27.19 ID:qq7wRmMeO
( ^ω^)「流石にここじゃ落ち着かないお、個室じゃなく
ていいからファミレスでもいくかお?」
ξ゜凵K)ξ「…」
無言で少女が立ち上がる。
ξ゜凵K)ξ「で?」
( ^ω^)「おっおっwあっちの方にあったはずだお」
私が指差す方向に…実際はファミレスなんてない。
とうにファミレスなど潰れており、名残程度に張り紙があるぐらいだ。
散々歩かせた挙句それを見せる事で、
「ファミレスじゃない所へ行く」という不審感を取り除く、という算段だ。
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/09/30(火) 23:39:41.52 ID:qq7wRmMeO
( ^ω^)「じゃ…いくかお」
これで勝負は私の勝利だろう。
私はスクウ者、
心の隙間に入り、
削り、
内側から支配する者。
ξ゜凵K)ξ「?」
( ^ω^)「どうかしたかお?w」
おっと…いけない、
考えこんでしまっていたようだ。
私は、仮面の様に張り付いた、屈託の無い微笑みを少女に向ける。
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
:2008/09/30(火) 23:42:10.97 ID:qq7wRmMeO
笑顔とは…便利だ。
人の心の扉を緩める。
「畜生以下の雌豚が」
そう心の中で呟き足を速そうめる。
金も、体も、人生さえも
全部
喰らい尽くさせてもらうよ。
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( ^ω^)は巣食う者のようです。
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