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( ^ω^)ブーンが神様決定戦に選ばれたようです


第8話

39 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/24(日) 23:56:23.23 ID:C8swjLM/O
8話

40 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:04:50.73 ID:8OcVc/GEO
(´・ω・`)「ねぇねぇそこのいいオトコ!」

('A`)「…おれ?」

(´・ω・`)「 や ら な い か 」

('A`)「…」

近寄って来た男の体を手で触れる。


―――と、干からびた。

(;´゜ω゜`)「なっ…」

みるみるうちにやせ細り、まったく動かなくなって―――



死んだ。


('A`)「…」

男は無表情を貫いた。
感情はずいぶん前に捨てたから―――





41 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:08:12.75 ID:8OcVc/GEO
( ´ω`)「はぁ…」

長い間苦悶し続けて今にいたる。

もぉ帰りたい―――


( ・∀・)「僕が帰らしてあげるよ」




43 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:11:46.69 ID:8OcVc/GEO
( ´ω`)「キミも候補かお?」

( ・∀・)「そうだよ。どうして帰りたいんだい?」

( ´ω`)「僕なんかより苦労している人はたくさんいるんだお。そういう人が神様になって、救われたほうがいい気がするんだお」

僕なんか
僕なんか―――

44 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:15:14.18 ID:8OcVc/GEO
でも今はいなくなってしまった家族に会いたいんだ―――


( ・∀・)「……」

( ・∀・)「なら神様になればいい…ただそれだけだ」


でも
でも―――

45 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:20:48.82 ID:8OcVc/GEO
(#・∀・)「Uzeeeeeeeeee!!」

(#・∀・)「さっさと死ね!氏ねじゃなくて死ね!!」

(#・∀・)「他人がどーこー言ってんじゃねーよ!自分のために戦えよ!」

お前が戦わないとオレの今までの生き方が全否定されるみたいじゃないか―――

46 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:24:41.85 ID:8OcVc/GEO
オレは生まれてすぐ捨てられた。
施設で育ち、施設をでると同時に組に入った。生きるために裏の拳を極めた。
全部自分のため、自分が生きていくために―――

だから『他人のため』に生きてるやつの考えが気に食わない。
オレを否定しているようで。

47 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:28:16.51 ID:8OcVc/GEO
( ・∀・)「まぁいいよ…殺してやるよ」

地に手を置き念じる。

こいつを喰らえと―――

砂の龍が現れる。かつてブーンが作り出したものと同程度の大きさ―――




48 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:31:03.31 ID:8OcVc/GEO
龍が襲ってくる。
僕を飲み込もうとしているのがよくわかる。

あぁ終わった。

頭をよぎる家族の顔。

僕くはまだ―――


死ねない―――

50 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:33:47.21 ID:8OcVc/GEO
家族に会わせてくれ―――

そう念じて召喚した砂の龍は以前のものとは大きさも力も桁違いなものだった。


(;・∀・)「なっ…」


そして飲み込まれる。
跡形もなく―――

52 : ◆5nfcOAFgGU :2006/12/25(月) 00:37:42.07 ID:8OcVc/GEO
オレの生き方は間違えていなかった。

自分のために生きる。

人を何人もあやめ、いくつもの罪を犯した。
だがそれは生きるためだ。
生きるためだったんだからしょうがないじゃないか―――

意識がなくなった。



残り二人


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