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('A`)たちは水の上に生きるようです

第8話

38 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:08:04.46 ID:72LGN7EC0
第8話 「祭日前夜」


 ドクオ家

ドクオが家に帰り着くと珍しく彼の家に明かりが灯っていた

('A`)「カーチャン帰ってきてんだ」

VIP研究所で主任研究員として働く彼の母はいつも帰りが遅い、普段は日付が変わる頃に帰ってきて朝はドクオが起きる前に仕事に出て行ってしまう

ドクオの父は彼が4歳のときに他界している、父がなぜ死んだかは覚えてはいない、

ただ父の亡骸が入った棺の前で普段は気丈な母が泣き崩れている記憶だけが彼の脳裏に焼きついていた


('A`)「ただいまー」

ただいまなんて言うのも久しぶりだな、そんなことを考えながらドクオが玄関のドアを開けると台所からエプロンを着た母が顔を出した

J( 'ー`)し「あらお帰りなさい、遅かったのね」

('A`)「カーチャンこそ今日は早いね」


39 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:10:57.96 ID:72LGN7EC0
J( 'ー`)し「明後日の昼から泊まりで実験だからねぇ、その間の分のアンタのご飯を作っておこうと思って」

('A`)「カーチャンそんなことしなくてもいいよ、たまの休みなんだからゆっくりしなって」

J( 'ー`)し「アラいいのよ、カーチャンはドクオの世話してる時が一番楽しいんだから」

('A`)「カーチャン・・・」

J( 'ー`)し「それとこの間アンタの部屋掃除しておいたからね、ちゃんと自分で掃除しなきゃだめよ?」

J( 'ー`)し「それからカーチャンが普段いないからってあんな本ばっかり読んでちゃだめよ?」

(;'A`)「カーチャン・・・」


42 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:13:32.83 ID:72LGN7EC0
その日ドクオは久しぶりに冷めていない母の料理を口にした、温めなおしていない母の料理はおいしかった。

夕食を終えて自分の部屋に戻ったドクオはステレオのスイッチを入れると軋んで嫌の音のするベッドに寝転んだ

スピーカーから流れてくるのは古いロック、ローリングストーンズの「paint it black」 ドクオのお気に入りの曲だ。

ドクオの部屋に置いてあるステレオはもともとは数少ない父が残したものだったらしい、古いCDも同様に父のものだ

他にも居間には誰も飲まないスコッチの瓶がたくさん飾られている、母は酒に弱いようなのでこれも父の残したものなのだろう

そのためドクオの思い描く彼の父親像はロックが好きで酒好きな渋い男だった。

実際のところはどんな人だったのかはわからない

('A`) (さて、無線機の続きでもやりますかね)


43 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:15:18.63 ID:72LGN7EC0
ドクオは曲が終わるとベッドから緩慢に起き上がり机に向かう

小学校に入るときに買ってもらった学習机で、工作が好きだったドクオのせいで天板には無数の切り傷や接着剤の跡がついている。

ドクオは一番大きな引き出しからハンダごてと電子基盤を取り出すと慣れた手つきで準備をしていく

ハンダごてが十分に温まるとドクオは手書きの回路図を見ながらこまごまとした部品を基盤にハンダで取り付けていく

('A`) (無線機っていってもちょいと大げさなラジオみたいなもんなんだけどね)

(*'∀`) (でもとりあえず秘密基地なんだから巨大アンテナくらいは装備しないとな)

('A`) (あれ?部品が足りねぇ・・・)

ドクオが机の下で無くなった部品を探していると、部屋のドアをノックして母が入ってきた


44 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:18:11.66 ID:72LGN7EC0
J( 'ー`)し「あらあら新しい隠し場所はそこになったのかい?」

(;'A`)「いやちげーから、落とした部品探してただけだから」

J( 'ー`)し「ドクオもそういう年頃だものね」

(#'A`)「人の話を聞けよ」

J( 'ー`)し「ドクオは彼女とか作らないのかい?」

(;'A`)「いやなんでそんな話題になってるんだよ」

J( 'ー`)し「ドクオもそういう年頃じゃない」

(;'A`)「何でも年頃で解決すんなよ」


45 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:21:37.39 ID:72LGN7EC0
J( 'ー`)し「まぁドクオちゃんにいるわけ無いんだけれどね?」

(#'A`)「何なの?息子をそんなに貶めたいの?」

J( 'ー`)し「アラ、じゃあいるのかい?」

('A`)「ウツダシノウ」

母はドクオを一通りからかうとうれしそうに部屋を出て行った

('A`) (彼女か・・・)

ドクオの頭にふと一人の顔が浮かぶ

('A`) (いやないだろ常識的に考えて・・・)

('A`) (明日の祭り、どうすっかな)


47 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:24:08.40 ID:72LGN7EC0
 ツン・ブーン家

ブーンの家はツンの家の隣に建っている、お互いの部屋の窓も向かい合うようになっていて、よく二人は小さな庭越しに窓から会話していた

秘密基地から帰ってきた二人は薄暗い街灯の下で軽く挨拶を済ませるとそれぞれの家に入っていった

( ^ω^)ノシ「おーいだおー!」

ξ゚听)ξ「あんた家に入るなり何の用よ」

窓から顔を出して手を振るブーンに同じくツンも窓から答える

( ^ω^)「別に用はないお!」

ξ#゚听)ξ「は?」

(;^ω^)「嘘だお、一人じゃ味気ないから今日も一緒にご飯たべようお」

ξ゚听)ξ「良いわよ、ウチの親もまだ当分来ないだろうし」


50 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:25:23.47 ID:72LGN7EC0
二人はよく一緒に夕食を食べる

お互い親の帰りが遅いのでなんとなく一人の食卓がさびしくて自然と一緒に食べるようになった。

いつも一方の家で食べるのではなくて、ブーンの家で食べたりツンの家で食べたりしている

今日はブーンの家の台所でテーブルに向かい合って座って夕食を食べている。

( ^ω^)「ツンのお母さんの作ったコロッケはおいしいおww」

ブーンがツンが家から持ってきた料理を食べながら言う

ξ゚听)ξ「お母さんはコロッケには一家言あるらしいからね」

( ^ω^) (不思議だお、なんでツンのお母さんは料理がうまいのにツンの作る料理は未知との遭遇なんだお・・・)


52 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:26:57.86 ID:72LGN7EC0
( ^ω^) (味覚と遺伝子は関係ないんだお・・・ツンには決定的にセンスがいやそれ以前にh)

ξ゚听)ξ「あんた明日のお祭りの前はホテルに行くの?」

( ;゚ω゚) ビクッ

(;^ω^)「えっ、あー・・・多分行くお?」

ξ゚听)ξ「? 何ビクっとしてんのよ?」

(;^ω^)「なんでもないお・・・ツンは明日は浴衣着て行くお?」

ξ゚听)ξ「そうね、お祭りくらいしか着る機会もないし」

( ^ω^)「他のみんなも着てくるお?」

ξ゚听)ξ「クーは着てくるんじゃない?ヒートはわかんないけど・・・ハインは着ないでしょ」

(;^ω^)「確かにハインは着てこなそうだお」


54 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:30:25.89 ID:72LGN7EC0
ξ;゚听)ξ「あの子制服姿以外にスカート履いているのも見たこと無いもの」

ξ゚听)ξ「ハインも浴衣着れば似合うと思うんだけどね」

( ^ω^)「ツンはどんな浴衣だお?」

ξ゚听)ξ「まぁ明日の夜の楽しみにしておきなさい?」

( ^ω^)「楽しみにしておくお」

ξ*゚听)ξ「え?あ、あたりまえじゃないの!」

ξ*゚听)ξ (明日は気合入れなくっちゃ)


55 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:31:53.46 ID:72LGN7EC0
 ショボン家

ショボンは家に帰り一人で夕食を済ませると、自分の部屋でお気に入りの小説を読んでいた

ショボンの部屋の北側の壁はすべて本棚で埋まっている。

本棚には彼の好きな小説や紀行文の本がぎっしりと詰まっている、

1冊目を読み終えて2冊目を取りに行こうとしたとき、ショボンの父親のシャキンが突然部屋に入ってきた。

(`・ω・´)「おかえりッ!」

(;´・ω・`)「うわあ!父さんいたの?」


58 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:35:03.45 ID:72LGN7EC0
(`・ω・´)「今帰ってきたところだ!、メシは食べたか!」

(´・ω・`)「もう食べちゃったよ」

(`・ω・´)「そうか・・・それは残念だ、ところでショボン少し話がある」

(´・ω・`)「なんですか唐突に」

(`・ω・´)「お前、最近またあの廃墟で遊んでいるらしいな」

ショボンは内心まずいと思った、真面目な父のことだ、廃墟で色々とやっていることを咎められるのだろう

(`・ω・´)「今日はあの廃ホテルから煙が出ているとプギャーさんから電話があったぞ!」

(;´・ω・`)「うん・・・」


62 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:38:38.19 ID:72LGN7EC0
(`・ω・´)「ショボン、何をしていた?」

(;´・ω・`)「・・・・・」

(`・ω・´)「お前、また素直さん家のとこの姉妹や欝田さんとこのドクオくんやらのいつものメンバーで遊んでたんだろ?」

(`・ω・´)「お前たちがあそこをたまり場にしているのは知っている、しかし廃墟とはいえ他人の土地だ」

(`・ω・´)「だれも文句を言わないからといって人様の土地で火遊びをするような事を許すわけにはいかん」

(;´・ω・`)「ごめんなさい・・・」

(`・ω・´)「・・・しかしそれを知りながら放置していた私たち親にも責任がある」

(`・ω・´)「それにお前たちがあそこで遊ぶようになったのは
        私たちが仕事にばかりかかりきりになっていた事が一因でもあると思っている」


65 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:40:59.80 ID:72LGN7EC0
(;´・ω・`) 「…」

(`・ω・´)「しかし、さっきも言ったが人様の土地で火遊びなどするのは言語道断だ!」

(;´・ω・`)「すみません・・・でも火遊びじゃなくて焚火みたいなもので・・・・」

(`・ω・´)「だからそういう事はな、自分たちの土地建物でやれ!」

ショボンの説明をさえぎってシャキンは続ける


(`・ω・´)「・・・・つー訳であの辺一帯の土地と廃ホテル、欝田さんたちと買い取ったから!」

(;´・ω・`)「え?」

(`・ω・´)「いやだから、あそこはもう買い取ったからお前たちの自由に使いなさい」

(;´・ω・`)「いや父さん、意味がわからないんですけど」

ショボンはまるで事態が把握できていないようで、何が起こったのか把握できないでいる


68 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:43:48.49 ID:72LGN7EC0
(`・ω・´)「あの廃ホテルはお前たちの大事な場所なんだろう?だから買った」

(;´・ω・`)「いや、だから買ったって!?」

(;´・ω・`)「あの辺全部!?」

シャキンはショボンが驚くのを満足そうに眺めながら言う

(`・ω・´)「私たちは仕事ばかりでお前たちにかまってやれなかったからな、せめてもの罪滅ぼしだ」

(;´・ω・`)「お金はどうしたのさ!」

(`・ω・´)+ 「なあに!ちょっと特許をアンブレラ社に売ったり欝田さんがウォン暴落のドサクサに空売りしまくって億単位で儲けたりな!」

(;´・ω・`)「理解不能だよ父さん!


71 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:46:59.53 ID:72LGN7EC0
(`・ω・´)「男は細かい事は気にしないもんだ!じゃあ俺は風呂に入るからな!」

そういうとシャキンは笑いながら部屋から出て行ってしまった

(;´・ω・`) (父さんってあんなキャラだっけ・・・?)

(;´・ω・`) (いやそれより土地を全部買い取ったって!?)

一人部屋に残されたショボンの意識は混乱していた


76 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:50:50.01 ID:72LGN7EC0

ハイン家


从*゚∀从「たっだいまー!」

大きな声で挨拶しながら玄関をくぐるハイン

从 ゚∀从「・・・まぁ、誰もいねぇんだけどな」

从*'ー'从「おかえり〜」

誰もいないと思っていたのに母親が玄関までスリッパを鳴らしながら笑顔で出迎えてきた

从;゚∀从「あ、お母さんいたの?」

从'ー'从「きょうは試作品が完成したお祝いなの〜お母さんはそれで早く帰れたの〜」

从 ゚∀从「ふーん、試作品って?」

从'ー'从「あとでハインちゃんにもあげるわね〜」

从'ー'从「まずはご飯をたべましょ〜?ごはんごはん〜」

79 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:54:20.00 ID:72LGN7EC0
そういってハインの母はハインの袖をつかんでぐいぐい台所に引っ張っていく

从;゚∀从「まってよお母さん、荷物くらい置かせて来てよ」

ハインが母親とコゲコゲハンバーグの夕食を済ますと、

なにやら奥の部屋から中身がガチャガチャ音を立てるダンボール箱を持ってきた。

从'ー'从「じゃーん!これが完成した試作品なの〜」

从 ゚∀从「何これ?栄養ドリンク?」

箱を開けてみると液体の入った茶色い瓶が1ダースほど入っていた


81 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 01:55:44.86 ID:72LGN7EC0
从'ー'从「う〜ん、だいたいそんな感じかなぁ〜」

从'ー'从「頭がよくなるドリンクなの〜」

从;゚∀从 (研究所で何作ってるのか長年の謎だったけど案外普通だったな・・・)

从 ゚∀从「コレはアレなの?DHAが入ってるとかそんな感じ?」

从'ー'从「そうねぇ〜脳の働きをよくする物質がはいってるの〜」

从 ゚∀从 (要は栄養ドリンクか・・・ブーンにうってつけだな・・・)

从 ゚∀从「あ、そうだ」

从'ー'从「なあに〜?」


84 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 02:00:00.27 ID:72LGN7EC0
从*゚∀从「その・・・明日お祭りでしょ?」

从'ー'从「ごめんね〜あしたはお仕事なの〜」

从*゚∀从「いや、そうじゃなくて・・・浴衣ってある?」

从*'ー'从「あれれ〜?ハインちゃんがめずらしいわね〜女の子っぽい服は普段は着てないみたいなのに〜」

嬉しそうな顔をしてハインの母親が笑う

从*'ー'从「ハインちゃんもそういうお年頃だもんね〜」

从*゚∀从「い、いやたまには着てみようかなーと思って?」

从*'ー'从「うふふ、誰に見せたいのかな〜?」

从*゚∀从「いや、そうじゃなくて・・・ああもう!それで浴衣はあるの?お母さん」

从'ー'从「まかせて〜?お母さんの若い頃のがあるから〜」

そういってハインの母はいそいそと奥の部屋に向かっていった


85 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 02:01:49.44 ID:72LGN7EC0
从 ゚∀从 (オレ様が浴衣かぁ・・・・)

『女の子らしい格好』をすれば今の関係は少しは変わるんだろうか?

自分の浴衣姿をアイツはなんて言ってくれるだろう、なにか胸の奥がこそばゆい感じがする

ハインはそわそわしながら浴衣が来るのを待っていた。


88 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 02:03:52.99 ID:72LGN7EC0
素直家

ノハ*゚听)「たっだいまああああああああああ!!!」

川 ゚ -゚)「はいおかえり」

玄関をくぐった二人は挨拶を交わし、家の中に入っていく

川 ゚ -゚)「ちゃんと手洗いうがいをしろよ」

ノパ听)「わかってるぞおねえちゃん!」

川 ゚ -゚)「あと今日の食事当番はお前だからな」

ノパ听)「了解だ!今日はニラチャーハンだな!」

川;゚ -゚)「またそれか、まぁおいしいんだけどな」

ノパ听)「豚肉とニラの奏でるハーモニーだ!お腹がすいたぞおお!」


89 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 02:05:58.42 ID:72LGN7EC0
夕食を終えた二人は洗い物を一緒に済ませると風呂の用意をする、風呂に入るときは大抵一緒だ

二人は今日も風呂の中で今日あったことについて話をしていた

ノハ*゚听)「それでなあ!ドクオがバッテリーにコードをつないだら変な煙が出てきたんだああ!」

川 ゚ -゚)「うむそれは危なかったな、だからもうちょっと詰めてくれ、私も湯船に浸かりたい」

ヒートとクーは横に並んで湯船に浸かる、あふれたお湯が洗い場の桶を少しだけ押し流す

川 ゚ -゚)「おい妹」

ノパ听)「なんだお姉ちゃん?」

川;゚ -゚)「おまえ・・・また大きくなったのか?」

ノパ听)「・・・そんなことないぞお!」


90 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 02:07:31.73 ID:72LGN7EC0
川#゚ -゚)「いや私の目に狂いは無い、貴様これ以上成長しようってのか!?贅沢は敵だ!この非国民め!」

クーは自分の胸と妹の胸を見比べながら恨めしそうに言う

川;゚ -゚)「二卵性とはいえ双子だというのになんと言う違い、コレが噂の格差社会か・・・」

ノパ听)「・・・ハインのほうがおっきいぞぉ」

川;゚ -゚)「ハインはいいんだ、私は妹に負けているという事実が悔しいのだ」

川 ゚ -゚)「この胸が憎い!」


92 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 02:09:12.19 ID:72LGN7EC0
そういいながらクーはヒートの胸をこねくりまわす

ノハ;゚听)「お、お姉ちゃん!?」

川;゚ -゚) (はっ!まさかこの一連の行為がヒートの胸の巨大化を促進して―!?)

クーの手の動きがピタリと止まる

川;゚ -゚)「ヒート、やれ!」

ノハ;゚听)「何をだああ!?」

川;゚ -゚)「決まっているだろう!?その・・・その・・・」

川 ///)「私の、む、胸をだな!」

ノハ;゚听) (お姉ちゃんが壊れたー!)


93 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 02:11:15.65 ID:72LGN7EC0
ノパ听)「お姉ちゃん、牛乳だあ!」

川;゚ -゚)「お、ありがとう・・・」

風呂から上がったヒートはまだ湯気の立つクーに牛乳がなみなみとはいったコップを手渡す

川;゚ -゚)「すまない、ちょっと錯乱してしまった、もう大丈夫だ」

ノパ听)「お姉ちゃんは家にいるほうがテンション高いからな!」

川;゚ -゚)「なぁヒート、お前の胸を分けてくれよ・・・」

ノハ;゚听) (まだ錯乱してる・・・!)

ノハ;゚听)「お、おねいちゃんはちゃんとCはあるじゃないかあああ!!ツンはBなんだぞ!?」

ノハ;゚听)「それに形も凄くいいと思います!」

川;゚ -゚)「しかしだな・・・!?世の男どもはな!?」

このあとヒートが取り乱したクーに平静を取り戻させるのには30分の時間を要したという


97 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 02:14:07.00 ID:72LGN7EC0
川 ゚ -゚)「そうだ、浴衣を出さないといけないな」

ノパ听)「浴衣かぁ!お姉ちゃん!アタシの分もあるかな!」

川 ゚ -゚)「私のでよければ貸すぞ、・・・胸の部分が少々きついかもしれんがな」

ノハ;゚听) (根に持ってる・・・)

川 ゚ -゚)「しかしヒートが浴衣を着たがるとはな、お姉ちゃんは嬉しいぞ」

ノハ*゚听)「ちょっとな!」

川 ゚ -゚)「お姉ちゃんは応援してるぞ!」


98 ◆ct9JfRCXVU 2009/03/27(金) 02:16:02.12 ID:72LGN7EC0
ノハ*゚听)「お、応援って何をだあぁあぁ!」

川 ゚ -゚)「フフ、まぁいいさ今日は明日に備えて早めに寝るとしよう」

ノパ听)「そうだな!明日がたのしみだああ!!」

そういって二人はタオルケットにもぐりこむ

ノパ听) (・・・楽しみすぎて寝れないっ!)

川 ゚ -゚) モニモニ・・・モニモニ・・・


明日は海神神社のお祭りだ、ドクオたちはそれぞれ違ったことを考えながら床に就いた。

夏の月の下では虫たちが静かに鳴き、さまざまな思いが交錯していた

第8話 「祭日前夜」 おわり



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