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問合せ
( ^ω^)ブーンが復讐の感染をさせるようです
第5話
6
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 16:35:37.84 ID:2Q9O0FKk0
生存
( ・∀・) ( ´∀`) ('A`)
从゚∀从 (*‘ω‘ *)( ´_ゝ`)(´<_` )
(´・ω・`)
死亡
教員 ( ゚д゚ ) / ,' 3
生徒 从'ー'从 (=゚ω゚)ノ( ><)( ,_ノ` )y━・~~~
( ,,゚Д゚) <ヽ`∀´>ξ゚听)ξ( ゚∀゚)
( ´ー`) (’e’) ( ^Д^) (*゚ー゚)
('、`*川ミ,,゚Д゚彡(-_-)
憑依(内藤が中にいる者)
\(^o^)/
8
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 16:37:15.63 ID:2Q9O0FKk0
俺は何処に向かって歩いているんだろうか。
何処だっていいや。
もう生きるのも面倒くさい。
こんな世界無くなれ。
こんな学校無くなれ。
こんな俺無くなれ。
('∀`)「アッハッハッハッハwwwwwオエオエオエオエオエオエッッッ」
気づけば二階男子トイレで腹の中の物全部出していた。
トイレの前に血に塗れたわかんないですの死体があった。
特に何とも思わなかった。
('A`)「ウッオエオェエェ……」
吐けば楽になる、そう考えていた時期も俺にはありました。
11
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 16:39:07.72 ID:2Q9O0FKk0
('A`)「っ……あぁぁ……」
自分の出した物を見て更に具合が悪くなる。
生まれ変わっても洗面器にだけはなりたくない。
ふと顔を上げると、そこには俺がいた。
('A`)
('A`)「おいおい……顔色悪過ぎだろお前……救急車呼ぼうか?」
('A`)
そいつは押し黙ったまま返事をしなかった。
('A`)
('A`#)「舐めてんのか……大体なんだその気持ち悪い顔は!」
普段温厚な俺を怒らせるとは大した野郎だ。
ああ……よく見たらこれ鏡だった。
13
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 16:41:51.45 ID:2Q9O0FKk0
('A`)「あ」
軽く頭をかいたつもりだった。
なのに、なのに何故だろうか。
右手にごっそりと乗っている髪の毛達は。
('A`)「……もう駄目だわ……俺」
今まで感じていたストレスがここでハッスルしやがった。
だが内藤の苦しみはこんなものじゃなかったろう。
('A`)「辛いな……生きるって……」
でも死にたくないから困る。
86
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:48:28.19 ID:2Q9O0FKk0
( ´_ゝ`)『連携攻撃!!』(´<_` )
(´・ω・`)「――――!」
前後から挟み撃ちにする形で殴りかかる流石兄弟を
嘲笑うかのように軽く回避するショボン。
それだけで兄弟の腕は互いに交差して互いの頬を打ち抜いた。
これが噂のクロスカウンターである。
(#)´_ゝ`)『ならば二段連携攻撃!!』(´<_`(#)
懲りない兄弟は左右から蹴りを仕掛ける。
兄者はロー、弟者はハイの二段キックでショボンを倒せる――――ハズもなく、
特にスピードも無い蹴りを相手は余裕で後退回避、兄弟は互い身体をキックしてしまった。
\\\
(⌒\ ∧_∧
\ ヽヽ(#´_>`) 連携の『れ』の字もねぇじゃねーか!!
(mJ ⌒\
ノ ∩ / /
( | .|∧_∧
/\丿 | ( ) OKマテマテ弟者、時に落ち着け!
(___へ_ノ ゝ__ノ
15
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 16:47:42.40 ID:2Q9O0FKk0
余裕なのか馬鹿なのか天才なのか、こんな状況でも本を片手に離さないショボン。
( ´_ゝ`)「……とケンカしてるように見せかけて不意打ちキック!」
(´・ω・`)「真面目にやりなよ、一応命懸かってるんだし」
ヒュンッ
(;´_ゝ`)「ぬぅ!またか!」
(´<_`;)「背中を向けてどうやって――――――……!!」
(´・ω・`)「さて……そろそろ」
ちょっと気づいた。
(´・ω・`)「殺らないか?」
いやその前に――――――――まずいぞ兄者。
(´<_`;)「ノコギリに持ち替えてやがる!何時の間に……」
17
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 16:50:13.89 ID:2Q9O0FKk0
ガリガリ?
ギャリギャリ?
人間の口では言い表せない悲痛な音、それの発生源は他でもない兄者の左肩だ。
(;´_ゝ`)「っくぅ!」
『削られた』
だが喚くほどの痛みではない。
それでもこんな攻撃が続けば――――まさに命をも削られていくかのような。
(´<_`#)「んにゃろう!!」
(´・ω・`)「お前もだよ」
つい先ほどまで本じゃない方の手には金槌があった。
それがノコギリに持ち替えられていたという事は金槌は何処へ行ったのか。
足元だ。
(´<_`;)「ぐぁぁあっ!!」
一言で説明すると「超痛い死ぬかも」弁慶の気持ちが分かった、泣きたい。
ショボンが思い切り蹴飛ばしたんだ、足元の金槌を例の泣き所に。
19
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 16:54:13.51 ID:2Q9O0FKk0
(;´_ゝ`)「大丈夫か弟者!」
(´<_`;)「大丈夫のワケが……あぁ!今日から俺アンチ義経になるどげべへぇ!!」
脚のすねを気にして体勢が低くなった弟者の頭に痛烈な蹴りが入る。
弟者、いや弟者の頭は慣性のまま飛ばされて机に直撃した。
(´・ω・`)「ん、まず一人」
(;´_ゝ`)「マジで……ねーよ……だっていやでもうそまじでうそねーよ……」
おかしい、日本語がおかしい。
自分の弟もおかしい。
なんでそのまま動かない。
なんで何も喋らない。
なんで頭から血を流している!!
22
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 16:56:39.66 ID:2Q9O0FKk0
(;´_ゝ`)「おい待て待て待て弟者!!お前別に役者とか目指して無いじゃん!
刑事ドラマの被害者役じゃないんだからいい加減起きろよ!!」
左肩を抑えながら兄者が叫ぶ……が、
呼んでも呼んでも呼んでも呼んでも言葉が返ってこない。
(;´_ゝ`)「テメーが死ぬわけねーだろーが!!!」
(´・ω・`)「…………死ぬよ」
ショボンの目線は叫ぶ兄の方へと向けられた。
「死ぬわけ無い」
否、人は死ぬのだ。
どんな人間でも、それが人間である限り。
(;´_ゝ`)「く……っ」
腰が抜けたのか、迫る影から立って逃げようとしない兄者、
正しくは立って逃げる事が出来ない兄者。
狩人がエサを狩る瞬間が来た。
ショボンが兄者に向けてノコギリを振り被る瞬間である。
(´・ω・`)「終了」
(;´_ゝ`)「そんだけか……せめて主語とか……」
24
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:01:06.38 ID:2Q9O0FKk0
目の前に広がるのは鮮血。
それもだんだん暗くなってきて闇に溶ける。
次に見えるのは辺り一面の花畑、心地よい風が吹いて歩いていくと
綺麗な川が現れる。
せせらぎというものか。
この川を越えればいよいよもって天国に――――――……さぁ目を開けて見ると……
( ´_ゝ`)「どう見ても現実です、本当にありがとうございま……」
現実?
現実にしても奇怪な絵だ。
何故ならやられるはずだった人間は他でもなく……
(;´_ゝ`)(この俺のはずじゃ……)
おかしいよね
なんでお前が俺の目の前で倒れてるんだ?
ショボン
27
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:03:44.27 ID:2Q9O0FKk0
倒れたショボンの頭の側には金槌、
先ほどまでこの男が所持していた物と同じだ。
飼い犬に手を噛まれたというわけか。
では犬に噛めと命令したのは誰だ?
すなわち金槌を投げつけたのは……(´<_`;)「兄者ァ!!」
(;´_ゝ`)「弟者……んなっ……生きてるなら生きてるとそう言えェ!!」
(´<_`;)(ショボンの隙を突けるように死んだフリしたのにこの言われよう……)
「ってぇ……っの」
頭を抑えながらそいつは立ち上がる
顔はいつものポーカーフェイス、かえってそれが不気味だった。
『カチャン』
(´<_` )「……!」
ショボンの手から滑るように落ちた物は本だ。
だが紙がいくら束になっても、このような尖った音を出す事は出来ない。
(´<_` )「成る程……下らねぇマネを……」
弟者はその正体を拾い、呟いた。
30
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:07:37.26 ID:2Q9O0FKk0
ショボンが見ていたのは文字の羅列ではない。
紛れも無くこの世界を見ていた、後ろから、背を向けながら。
『手鏡』
(´<_` )「本に挟んでいたのか……ややこしい&セコイ事しやがって」
(;´_ゝ`)(なんだ……超能力かと思ってたのに……)
「う……せぇ……か……えせ」
(´<_` )「あん?随分ヨロヨロとしt……
弟者は吹っ飛んだ。
ショボンは瞳孔が開いていた。
33
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:09:34.75 ID:2Q9O0FKk0
(;´_ゝ`)「お……弟者ァ――――!!」
(´<_`;)「っかはっ……平気だ……不意打ちで少し吹っ飛びやすく(?)
なっていただけだ……いや、それよりも奴だ……」
(´・ω・`)「もしもし?僕?今超腹の立つ奴が目の前にいてさぁ
殺した方がいいよね、日本経済のためにもね、そうだよね
大体そういう奴らがいるから地球温暖化が止まらないし
まぐろが高くなるし松坂が60億だし小笠原がヒゲを剃るし
もこみち主演レガッタの視聴率は消費税を割ったりするんじゃないのかな?」
(;´_ゝ`)『何か脳内で電話してる――――!!』(´<_`;)
(;´_ゝ`)「何か精神が不安定っぽい!」
(´<_`;)「何かマズイ!一時撤退だ!」
(;´_ゝ`)「何か合点承知!!」
(´・ω・`)「逃げるね 追わなきゃ」
36
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:13:58.24 ID:2Q9O0FKk0
一階――北校舎・南校舎間 渡り廊下 昇降口
(;´_ゝ`)「ゼイッ……ゼヒュッ……も、もう走れない……煙草なんて吸う物じゃないな」
(´<_`;)「ハァッ……おま……煙草なんて吸ってたのか……初耳だぞ」
兄者の体力は既に限界、頭を負傷している弟者の方が元気とは何事か。
後方にはショボン、ここで立ち止まるような事があれば抹殺されるであろう。
(;´_ゝ`)「ああもう今日から禁煙でオサラバだ……あの細長い緑の棒からはな!!」
音
(´<_`;)「それ線香だろ!!」
く音
(´<_`;)(もうちょいで南校舎……)
づく音
(;´_ゝ`)(弟者、俺はもうダメだ……俺の分まで生き……………るな、お前は囮になれ)
近づく音
(´<_`;)(だが断る)
が近づく音
38
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:16:17.56 ID:2Q9O0FKk0
(´・ω・`)「殺す」
ガ
(´<_`;)(加速してきたッ……!マズイ……!!)
ガ
(;´_ゝ`)(殺される!!)
ガ
ガ
ガ
車が近づく音 ガ
ガ
ガ
ドガガガッガッガガガガガガガッガガガッガ
(´・ω・`)「死――ガ―――――メおおんhくぃhdくいぁhふぃぁえぐぃ!!1
ズドドドドオドドガッドドオ
ガ
ガ
ガ
ギギィッ
パリン
カシャン
(´<_`;)「……………………は?」
弟者は眼をこれでもかという程疑った。
自分達を追いかけていた男はダンスを踊っていた。
真横から来た車に跳ねられ反対側の壁に激突し、そのまま浮上したかと思えば
天井に叩きつけられ、そのままボンネットに落下するという奇妙なダンスを。
45
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:19:34.09 ID:2Q9O0FKk0
川 ゚ -゚)「急ブレーキを掛けたのだが……間に合わなかったか……すまない」
(;´_ゝ`)「ひぇっ!?」
兄者も自分の眼を疑いまくった。
このまま疑いが広まるとやがて裁判になりそうな勢いだ。
謎の車から降りてきたのは自分達とほぼ同年齢と見ても良い中学生、
というより制服を着ているのだから間違いない。
川 ゚ -゚)「ふむ、あのグチャグチャ緑も物にまでは感染しないか」
(´<_`;)「あ、あのー……」
川 ゚ -゚)「だからすまないと謝っているだろう、仲間をぶっ飛ばしたのは悪かった」
(´<_`;)(ショボンの奴と俺達を仲間だと思ってたのか……?)
(*´_ゝ`)「いいや、貴方は命の恩j……むぐっ」
真実を述べようとした兄者の口は手で塞がれた。
(´<_` )「あ〜……ホント悪いよ、僕達の仲間ショボンを轢くなんて最悪の女だ!
これはもう許せんね、訴えてやる!……と言いたい所だが」
川 ゚ -゚)「?」
(´<_` )「そのボロボロになった車を俺達に渡してくれれば許してやってもいいんだぜ」
47
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:22:46.52 ID:2Q9O0FKk0
川 ゚ -゚)「いいぞ」
(´<_` )「よし、素直でよろし……いいっ!?
本当にいいのか!?本当に本当に!?」
散々捻った形で取った要求にしては、余りにも直球過ぎる返事。
(;´_ゝ`)「脱出……出来るのか……こんな簡単に……マジで?」
川 ゚ -゚)「だがその前に」
(´<_` )「……何だ?」
川 ゚ -゚)「ここで起きた事を包み隠さず教えてくれ、私はそれが知りたくて
ここまで命懸けてやって来たんだぞ」
これ見よがしに車のキーをぶらつかせる。
一応『親友のショボン死亡』と『車』の交換条件は果たしている。
だが『鍵』を手に入れるには兄弟側が親切に学校案内をしなくてはならない。
(´<_` )「……ぬぬ(この期を逃したら逃げられる可能性はますます低く……)」
力づくで奪おうという手も考えた。
だがもし失敗して逃げられ、信用を失うような事があれば全てパーだ。
(´<_`;)(遠回りでも安全な道か……)
(#´_ゝ`)「うがああああああ!こうなりゃ実力行使じゃあああああああああ!!」
51
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:26:14.04 ID:2Q9O0FKk0
弟者はその場でズッコケポーズをしたまま動けなかった。
どうして双子なのにここまで考えが食い違うのか。
本気で兄貴を殺そうと思った中2の夏――――弟者の脳内日記より
川#゚ -゚)「ホァタァ!」
クーのブーメランフックが綺麗に決まった。
兄者は倒れた。
弟者は目の前が真っ暗になった。
(´<_`;)(兄者……駄目だこいつ……早くなんとかしないと……)
「うがあああああああああ!!」
川 ゚ -゚)「何だ?また懲りずに……」
背後から、そして下方からの寒気が襲う。
(;´・ω・`)「アッ……ァァ……ぼぎゅが……ぼぎゅがにげ……」
絶句。
それは人間ではなく別の何かのような、血に塗れた、骨が飛び出した、脂肪が飛び散った。
それでもそいつは人間、この期に及んでまだ生きようとしているのか。
59
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:29:28.85 ID:2Q9O0FKk0
川;゚ -゚)「く……離せ……」
離さない、クーの足首を握り潰すかという勢いだ。
(´<_`;)「……ッ兄者!!」
兄者は泡を吹いている。
(´<_`;)「使えNeeeeeeeeeeee!!」
(;´・ω・`)「アッ」「アッ」「アッ」「アッ」「アッ」
『ピンポンパンポーン♪』
(´<_`;)「放送!?」
『放送委員からのお知らせです』
62
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:31:47.81 ID:2Q9O0FKk0
『皆さん!内藤は無事倒されましたっぽ!
生き残った方達は一階昇降口に集合して欲しいっぽ!
さっき学校へ突っ込んできた車があったっぽ!
アレは我々を救出しに来た車と見て間違いないっぽ!逃げられるんだっぽ!』
二階北校舎・放送室
(;*‘ω‘ *)「今すぐだっぽ!早くしないと学校に置き去りにされるっぽ!」
『今すぐ、今すぐだっぽ!――――――ブツッ』
『ピンポンパンポーン』
(´<_`;)(――――間違いなく内藤の罠……ッ!という事は奴がここに来る……!!)
………………………………
( ´∀`)「イヤッホォォォゥ!助かるモナァ!!」
………………………………
('A`)「……え?内藤が何?」
聞いてなかった。
64
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:33:37.80 ID:2Q9O0FKk0
音楽室前廊下
( ´∀`)「モララ〜やったモナ!助かったモナ!!」
( ・∀・)「…………見てただろう……突っ込んできたのは間違いなくウチの車だよ」
(;´∀`)「で、でも内藤は死んだ……って、ちんぽっぽちゃんの声だったモナ!
内藤が語尾の『お』を堪えて、あんな滑らかに『っぽ』の発音が出来るワケ
無いモナ!」
( ・∀・)「……大体検討はついてるだろう?」
(;´∀`)「う……」
(;*‘ω‘ *)「……これで……いいっぽ……?」
\(^o^)/「もう少し感情込めて喋って欲しかったかお……
まぁそれでも一人くらいは釣れるかお」
薄暗い部屋に二人。
女は男に背を向け、汗を垂らす。
命の危機なのだ。
後ろにはもう『死』が立ち尽くしている。
67
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:35:16.63 ID:2Q9O0FKk0
「これで助けてくれるっぽ?」
「知らん」
「約束が違うっぽ!」
「黙れ」
女は死んだ。
女は男の言う通りにしても死ぬだろうという事は分かっていた。
何かに縋り付きたくて、ほんの少しでも生きたくて、希望が持ちたくて、
それでも『生』には辿り着けなくて。
( ・∀・)「……行く」
(;´∀`)「……内藤の罠だと知っていくのかモナ……?」
(#・∀・)「それでもお袋が迎えに着たんだよ!!
あんな腐れババァだって死んだら困るだろーが!!」
釣り糸を垂らした以上、釣り人がそれを引かないという事は無いだろう。
必ず内藤は来る、車の突っ込んだ場所へ。
70
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:37:34.12 ID:2Q9O0FKk0
(#・∀・)「お袋は……無関係だ……だがこのままじゃ内藤に捕まる、
あいつからしてみれば自分をいじめた奴を育てた母親だからな」
(;´∀`)「……モララー、君は行っちゃダメだモナ」
モナーは悟った。
車の主、即ちモララーの母親はもう内藤に殺害されているのではないか。
そうじゃなくても、こんな丸腰の状態で内藤に挑んでも太刀打ち出来るはずがない。
逆に母親が自分の息子の死ぬ瞬間を見てしまうケースも考えられる。
どの道このまま下に降りて得られる物など、放送の真偽(九分九厘嘘だろうが)
と、死ぬ危険だけであろう。
(;´∀`)「モララー!じゃぁまず僕から行ってくるモナ、それでおk!?」
(#・∀・)「おkなワケねーだろ!どけ、俺が行くんだ!」
(;´∀`)「モララー!」
(#・∀・)「うるせぇ!!」
ガララッ
从#゚∀从「お前らのがうるせぇ!!!!」
額に青筋を立てた高岡が、椅子でモララーの頭に一撃を放った。
75
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:40:05.70 ID:2Q9O0FKk0
奇襲で倒れたモララーの眼に黒い部分は無い。
正真正銘気絶である。
从゚∀从「この方が早いだろ?」
(;´∀`)「そ……そうモナね……」
多少手荒だが高岡の優しさ(?)は十分伝わった。
从゚∀从「昇降口だったな、行くぞ」
(;´∀`)「え……高岡さんも行くモナか?」
从゚∀从「たりめーだバーローwwwwwwwテメェみたいなヘタレタレ目野郎、
内藤見た瞬間逃げ出すのかオチだろうが」
(;´∀`)「そ……そんな事ないモナ!ちゃんと戦うモナ!」
从゚∀从「……どうだか、にしても何でお前そんなにアイツ( ・∀・)を気遣ってんだ?
あーはいはいウホッの方でしたか、すいませんねーwwwwwwwww」
階段を駆け足で降りながら高笑いする高岡、慌てるモナー。
(;´∀`)「違うモナ、ただモララーは小一の時初めて声掛けてくれた親友モナ……
だから、だから大事にしたいだけで……」
从゚∀从「……くだんね」
( ´∀`)「下らないかもしれないけど……嬉しいかったんだモナ」
81
◆R38CE/IWYU
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2006/12/09(土) 17:44:56.52 ID:2Q9O0FKk0
一階昇降口、学校を訪れるものなら知らないわけ無い場所である。
集え愚者よ、まとめて掃除だ。
(^o^ω^)「さて……狩りを始めるかお」
終わらせてやる、この戦いを。
だが決して終わらせない、この復讐は。
さぁディナータイムだ。
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