- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:11:52.34 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「チーズバーガーひとつ」
(´・ω・`)「僕はテリヤキと、あとシェイクください。バニラで」
(*゚ー゚) 「ご注文は以上でよろしいですか?」
('A`)「以上で」
(*゚ー゚) 「かしこまりましたー」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:16:03.05 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「じゃ先に俺二階の席取っとくわ。とりあえず金払っといて」
(´・ω・`)「おk」
('A`)「階段気を付けろよ」
(´・ω・`)「はいはい」
('A`)「あと水もらっといてね」
(´・ω・`)「わかったって」
(´・ω・`)「水?」
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:17:57.38 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「おうごくろうさん」
(´・ω・`)「水なんてもらえるんだね」
('A`)「…裏メニューだ」
(´・ω・`)「知らなかった」
('A`)「しかも今みたいに混んでる時に頼むとな」
(´・ω・`)「うん」
('∀`)「店員にもれなく嫌がられる得点付きだ」
(´・ω・`)「ぶち殺すぞ」
('A`)「許せ」
(´・ω・`)「ぶち殺すぞ」
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:19:34.15 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「まあシェイクでも飲んで落ち着けよ」
(´・ω・`)「僕のだよ」
('∀`)「水いるか?」
(´・ω・`)「うるせえ馬鹿」
('A`)「そんなことばっか言ってると女にもてないぜ?」
(´・ω・`)「彼女いるから別にいいよ」
(;'A`)「mjd?」
(´・ω・`)「mjd」
(;'A`)「いつのまに…」
(´・ω・`)「一週間ぐらい前かな」
('A`)「死のう…」
- 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:21:29.99 ID:z7MB5vDQ0
- (´・ω・`)「ドクオも作ればいいじゃん、彼女」
('A`)「うるせえ馬鹿!裏切り者!」
(´・ω・`)「そんなこと言ってると女にもてないんじゃないのかい?」
('A`)「ふっ。それはないな」
(´・ω・`)「そうかもね」
('A`)「そうさ!」
(´・ω・`)「最初からもててないからね」
(:'A`)「もう勘弁してくださいよ」
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:22:44.07 ID:z7MB5vDQ0
- (´・ω・`)「で、話って?」
('A`)「?」
(´・ω・`)「話があるからって僕を呼んだんでしょ」
('A`)「いや、それはそうなんだけど」
(´・ω・`)「なんなんだ」
('A`)「聞きたい?」
(´・ω・`)「まあ一応」
('A`)「めんどくさいな」
(´・ω・`)「おい」
('A`)「だが呼んだ手前、話さなければなるまい」
(´・ω・`)「当たり前だ」
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:23:38.34 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「まず話は去年の12月までさかのぼる」
(´・ω・`)「もう大体わかった。どうせ12月の下旬でしょ」
('A`)「お前すげーな」
(´・ω・`)「だってドクオじゃん。まあ後は要点だけ言ってくれればいいよ」
('A`)「だが断る」
(´・ω・`)「(めんどくさいな…)」
- 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:28:26.45 ID:z7MB5vDQ0
- あれは去年のクリスマスイブのこと。俺は一人で夜の街を歩いていた。
何故か?そう、ケーキを買う為だ。そのケーキを買うには外にでなくてはならない。
仕方なく、俺は魔境と化した外界へと足を踏み出した。
始めはオーソドックスにケーキ屋に行った。
幸せそうなカップルがいた。とりあえず呪っておいた。ざまぁwwwww
次に俺はコンビニに向かうことにした。今のところまだ敵の存在は見受けられない、ここなら比較的安全だろう。
中に入った俺は猛スピードでショートケーキを手に取り、マッハの速さでレジに置いた。ちょっと潰れた。
気にせず金を払い、そして一瞬顔を上げる。
そこには女神が降臨していた。
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:30:15.93 ID:z7MB5vDQ0
- (´・ω・`)「長いよ」
('A`)「そう?」
(´・ω・`)「長すぎるだろ」
(´・ω・`)「…まさかその女の子に惚れたんだけどどうしたらいい?とかそんな話じゃないだろうね」
('A`)「お前すげーな」
(;´・ω・`)「本当かよ(前置き関係ないじゃん…)」
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:36:29.69 ID:z7MB5vDQ0
- (´・ω・`)「ていうかもう一年近く過ぎてるよ?その女の子もう彼氏とか作ってるんじゃないの?」
('A`)「お前、俺が何も手を打ってないとでも思ってるのか?」
(´・ω・`)「うん」
('A`)「うわーお」
(´・ω・`)「だってねえ」
('A`)「見くびられたもんだな…これを見ろ!」
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:42:08.51 ID:z7MB5vDQ0
- (´・ω・`)「…これ、履歴書…?」
('A`)「そうだ!」
(´・ω・`)「白紙なんだけど」
('A`)「これから書くんだ!」
(´・ω・`)「一応聞くよ。そのコンビニ宛てじゃない、よね?」
('A`)「そうに決まってるだろ」
(´・ω・`)「馬鹿だろお前」
- 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:47:53.80 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「何で?」
(´・ω・`)「この一年お前は何してきたんだ」
('∀`)「VIP」
(´・ω・`)「」
(;'A`)「ごめん」
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:50:38.01 ID:z7MB5vDQ0
- (´・ω・`)「普通、去年の内に書いとくでしょ。やる気あるなら」
(;'A`)「うっ」
(´・ω・`)「しかもなんでまだ出してないんだよ」
(;'A`)「すまない…」
(´・ω・`)「いや僕に謝られても」
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 00:55:40.80 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「確かに俺はこの一年アホのように過ごしてきた」
('A`)「だがしかし!これからバイトを始めることにより明るい未来、つーかイブを満喫できると信じている!」
('A`)「だから手伝って!」
(´・ω・`)「履歴書書くのを?」
('A`)「それも」
(´・ω・`)「そこは自分で書こうよ」
('A`)「書き方教えて」
(´・ω・`)「…」
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 01:00:30.55 ID:z7MB5vDQ0
- (´・ω・`)「はい…できたよ」
('A`)「よっしゃ!さっそく凸だ!」
(´・ω・`)「まず電話してからね」
('A`)「なんで?」
(´・ω・`)「いや普通するでしょ」
('A`)「知らない人と話すの恥ずかしい…」
(´・ω・`)「(ちゃんと接客できるのかなこいつ)」
('A`)「なんか言った?」
(´・ω・`)「なんでもないよ」
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 01:06:19.04 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「よし、バイト決まったらまたここに集合だ!」
(´・ω・`)「集合って二人しかいないじゃん」
('A`)「細かいことは気にすんな」
(´・ω・`)「しかもここかい」
('A`)「細かいことは気にすんな」
(´・ω・`)「ま…いいけどね」
('A`)「とにかく俺は明日履歴書を出してくる」
(´・ω・`)「その前に電話すること」
(;'A`)「わかったって」
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 01:09:12.70 ID:z7MB5vDQ0
- (´・ω・`)「じゃあ頑張ってね」
('A`)「任せろ。お前の書いた履歴書で必ず受かってみせる」
(´・ω・`)「ちゃんと自分で書き直せよ」
('A`)「多分ね」
(´・ω・`)「こんにゃろう」
('A`)「ばいばーい」
(´・ω・`)「またね」
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 01:12:45.66 ID:z7MB5vDQ0
- (´・ω・`)「(結局履歴書書いてやっただけだったな)」
(´・ω・`)「(そういやなんでドクオはケーキ買いになんて行ったんだろ)」
(´・ω・`)「(…考えても無駄か。ドクオだし)」
(´・ω・`)「でもなんか忘れてる気がするんだよなあ」
('A`)「あれ、そういや俺…金払ったっけか?」
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 01:32:18.12 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「ただいまー」
J( 'ー`)し「おかえり。晩御飯残しておいたよ」
('A`)「あ、ありがと。今日は何?」
J( 'ー`)し「メガマックだよ」
('A`)「げ」
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 01:49:26.70 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「おい」
(*゚ー゚)「おかえりー」
('A`)「嫌がらせか?」
(*゚ー゚)「どっちが」
('A`)「お前だろ」
(*゚ー゚)「忙しいのわかってて後から水頼むとか、そっちが嫌がらせかっての」
(*゚ー゚)「しかもタダの水で何時間も席占拠とか、頭おかしいとしか思えないわ」
('A`)「せっかく妹の顔を拝みに行ってやったってのによ…」
(*゚ー゚)「きんもー☆」
('A`)「うるせえバーカ」
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 02:03:15.46 ID:z7MB5vDQ0
- (*゚ー゚)「ともかく、せっかく持って帰ってきたんだからちゃんと食べてよね」
('A`)「はあ…しょうがねえか」
('A`)「モシャモシャ」
('A`)「重てぇ…」
('A`)「どんどん腹の中に入ってくるのがわかるよ…」
('A`)「まあうまいけどさ…しっかり作ってあるし…」
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 02:07:36.32 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「あー食った食った」
('A`)「そうだカーチャン、俺バイト始めようと思うんだけど」
J( 'ー`)し
J(゚д゚)し
('A`)「こっちみんな」
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 02:17:23.94 ID:z7MB5vDQ0
- J( 'ー`)し「そうかい、バイト始めるのかい」
('A`)「ああ、いい加減俺も社会に貢献しないといけないなと思ってな」
J( 'ー`)し「成長したねえドクオ…カーチャン嬉しいよ」
('A`)「喜んでくれるか、カーチャン…」
J( 'ー`)し「ちなみにどんな仕事を?」
('A`)「コンビニなんだけど…」
J( 'ー`)し「廃棄しっかりもらってくるんだよ」
('A`)「ああ…」
(;'A`)「ちょっと待て」
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 02:22:17.10 ID:z7MB5vDQ0
- J( 'ー`)し「冗談だよ」
('A`)「嘘付け」
J( 'ー`)し「期待してるよ」
('A`)「…あったらな。しかしコンビニはそこら辺どうなんだろうなあ」
J( 'ー`)し「サラダとかいいね」
('A`)「そりゃ野菜だからな」
J( 'ー`)し「しぃが肉でドクオが野菜。でカーチャンがご飯を炊けば…」
('A`)「流石にそれは勘弁してくれ」
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 02:28:51.16 ID:z7MB5vDQ0
- J( 'ー`)し「でもさ」
('A`)「なんだよ」
J( 'ー`)し「ドクオが今更やる気になるなんて…」
('A`)「まあな」
J( 'ー`)し「やっぱりお兄ちゃんなんだねえ」
('A`)「は?」
J( 'ー`)し「しぃがバイト始めたのもつい最近だからね。やっぱり上も自然としっかりするもんだね」
(;'A`)「それは…関係ないって」
J( 'ー`)し「大丈夫、カーチャンにはわかってるよ」
('A`)「何がだ」
J( 'ー`)し「ふふふ」
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/03(月) 02:47:55.27 ID:z7MB5vDQ0
- ('A`)「疲れた…なんかすげえ疲れた…」
('A`)「そうだ、早く寝て明日の電凸にそなえよう」
('A`)「今日はVIPは…いいや」
('A`)「おやすみー」
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