( ゚∋゚)は(#゚;;-゚)の恋を筋肉と共に見守っているようです
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 21:52:11.65
ID:O0kFzUcU0
- _____________
/|:: ┌──────┐ ::|
/. |:: | |
::| <スレを見る時は部屋を明るくして、
|.... |:: | ノノノノ Λ_,,, |
::| ディスプレイから離れて見る必要はそれほど無いよ!
|.... |:: |( ゚∋゚)人(゚-;;゚#)| ::|
|.... |:: └──────┘ ::|
\_| ┌────┐ .| ∧∧
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( _)
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄旦 ̄(_, )
/ \ `
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|、_)
 ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄| ̄
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 21:54:20.62
ID:O0kFzUcU0
起きがけの髪はくしゃくしゃ。癖っ毛は生まれ付きでどうにもならない。
ツバメの巣みたいに酷い有様の頭を、私はブラシで一生懸命に鎮圧する。
面倒だけど、それも仕方ないと思う。
そうすれば少しは気が楽になるから。
やっと髪が落ち着いてくれた時には、台所からいい匂い。
お姉ちゃんの作ってくれた朝ごはんだ。
本当は食べていく時間がないのだけれど、お姉ちゃんのお味噌汁は一日の初めには欠かせない。
私は通学カバンを小脇に抱えて、部屋を飛び出した。
ありふれた、だけどいつだって特別な一日が始まる。
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 21:56:18.55
ID:O0kFzUcU0
(;゚ー゚)「ごめーん! 今日寝坊しちゃってお味噌汁しか作ってないの! それで我慢して!」
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚)「いただきます……」
(#゚;;-゚) ズゾゾ……
始まる。
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 21:58:18.46
ID:O0kFzUcU0
( ゚∋゚)は(#゚;;-゚)の恋を筋肉と共に見守っているようです
第壱話 『ニートにだって品格は必要だと思います』
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:00:31.78
ID:O0kFzUcU0
* 通学路 *
(( (#゚;;-゚) テクテク
(#゚;;-゚)´ (あれ、何かコンビニの前に見覚えのある人影が……)
ノノノノ
( ゚∋゚)
/⌒\ノ丶
(〈 |) ドォーンッ!
\) 〈ソ
|\/|
| /| ノ
| )/
|ノ丶ミ
彡丶
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:02:42.47
ID:O0kFzUcU0
/ミ
/ / ノノノノ
| ( ゚∋゚ )
\ |/⌒ヽ ヽ彡
\ \\./
| ━┓¨━┓¨━┓¨━┓¨━┓¨
\__\ミ/ ━┛ .━┛ .━┛ .━┛. ━┛......
/ /
( /
\)
彡ヽ
ミヽ ノノノノ ヽ彡
\\ ( ゚∈゚ )//
\⌒\/⌒/
\ 〈
\ ソ⌒ヽ ヤッタ! ヤッタ!
|\_!ノ''\\
/ 丿 ゝミ
( ノ
\)
彡ヽ
(#゚;;-゚) (間違いない、あの筋肉ムッキムキなシルエットはクックルさんだ)
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:04:02.83
ID:O0kFzUcU0
( ゚∋゚)「むお?」
( ゚∋゚)「ふふ、でぃじゃないか。朝から貧相な筋肉で哀れだな」
(#゚;;-゚) )) ペコ
(#゚;;-゚)「おはようございます、クックルさん」
(#゚;;-゚)「でもクックルさんに比べたら、大概の人の筋肉は貧相になりますよ」
( ゚∋゚)「それも仕方ないな」
(#゚;;-゚)「ですね」
(#゚;;-゚)´ グゥ〜
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:06:08.83
ID:O0kFzUcU0
( ゚∋゚)´「むお?」
( ゚∋゚)「何だ何だ、朝から腹ペコさんなのか?」
(;゚;;-゚)「え、えっとちょっと朝ご飯を食べ損ねちゃって」
(#゚;;-゚)「まぁ、腹ペコさんですね」
( ゚∋゚)「いかんぞお。朝食は一日の運動の基本となるというのに」
( ゚∋゚)「ふむ」
( ゚∋゚)「ではせっかくだし俺の今朝の朝ごはんを分けてやろう」
( ゚∋゚)つ日 ズィッ
( ゚∋゚) ガシャコン
日⊂彡
( ゚∋゚) )) ボーリボーリ
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:08:11.33
ID:O0kFzUcU0
( ^∋^)「リンゴ味のプロテインだ。美味いぞぉ」
(#゚;;-゚)「申し訳ないですけど、果てしなく遠慮させてもらいます」
(#゚;;-゚)「それより朝からコンビニの前で何をしているんですか?」
(#゚;;-゚)「盆踊りの練習には見えませんでしたけど……」
( ゚∋゚) )) ボリボリ……
( ゚∋゚)「うむ、朝の散歩ついでにコンビニ内でボディービルに興じようと思ったのだが」
( ゚∋゚)「店員に追い出されてしまってな」
( ゚∋゚)「だから仕方なくここでポージングしている」
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:10:08.73
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚)「良く警察を呼ばれませんでしたね」
( ゚∋゚)「それは俺の人徳というもの」
( ゚∋゚)「ていうかパンツを履いているじゃないか。裸だが全裸ではない。何も怒られるようなことはしていないぞ」
(;゚;;-゚)「それもブーメランじゃ全裸同然ですよ」
( ゚∋゚) )) ボリボリ……
(#゚;;-゚)「話の途中でプロテイン食べないでください」
( ゚∋゚)そ
( ´∋`)「すまない……頭脳労働をすると腹が減るんでな」
(#゚;;-゚) (会話するだけで頭脳労働……)
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:12:06.08
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚) グゥー
(*゚;;-゚)、「そ、それってそんなに美味しいんですか?」
( ゚∋゚)「美味さは元より筋肉も付く、これで食べない理由がない」
(#゚;;-゚) フーン
(#゚;;-゚)「じゃあちょっと頂けます?」
( ゚∋゚)「ふふふ、でぃも筋肉少女への道を歩み出したか。嬉しいぞ!」
(;゚;;-゚)「いや違いますけど……」
クレテヤル! ( ゚∋゚)つ⊂(゚-;;゚#) イタダキマス
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:14:08.38
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚) )) ボリボリ
( ゚∋゚)「どうだ?」
( ゚∋゚)「一噛み一噛みが血となり肉となり、筋肉へ昇華されていくこの感覚!」
( ^∋^)「は、元より美味ぁいだろお?」
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚) (どうしよう、普通に美味しくないな……)
(#゚;;-゚) (自分からせがんだ手前、真っ向から美味しくないって言い辛い)
( ゚∋゚)「???」
(;゚;;-゚) (こ、ここは……)
(#゚;;-゚)qそ「リンゴ味なのは評価できますねっ」
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:17:13.91
ID:O0kFzUcU0
( ゚∋゚)
(#゚;;-゚)
( ゚∋゚)「そ」
( ゚∋゚)「それは良かった!」
(#゚;;-゚)-3 ホッ
( ゚∋゚)「ふむ」
( ゚∋゚)「実は昼もこれで乗り切るつもりでな。家からもう一缶持って来ていたんだ」
(゚ ) ゴソゴソ
(#゚;;-゚)そ
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:19:21.24
ID:O0kFzUcU0
( -∋-)「しかしそこまで絶賛してくれたのなら仕方ない……」
( ゚∋゚)つ日 スッ……
( ゚∋゚)「くれてやる!!」
(;゚;;-゚)「い、いりません!」
( ゚∋゚)
( ゚∋゚)「え? 何で何で、美味しいって言ってたじゃないか」
(;゚;;-゚)
(#゚;;-゚)「そ、それはあれですよ、ほら」
(#゚;;-゚)b「美味しいものをわざわざクックルさんから奪うようなことは出来ないので……」
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:21:48.20
ID:O0kFzUcU0
( ゚∋゚)そ
( ;∋;)「でぃ、お前はなんと良く出来た筋肉少女だ!」
( ;∋;)「うむむむむ、眼から汗が止まらないいい!!」
(;゚;;-゚)「誤解を生むような言い方は止めてください」
(;゚;;-゚)「あとそれは涙ですよ」
( ゚∋゚)´「え、涙?」
( ゚∋゚)
⊂ ペロ……
( ゚∋゚)「しょっぱ」
( ゚∋゚)「ぷぷ、知らんのか、でぃよ? 人間から分泌されるしょっぱい汁は汗だと相場が決まっている」
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:24:09.51
ID:O0kFzUcU0
(;゚;;-゚)「え、じゃあ涙はどんな味がするって言うんですか?」
( ゚∋゚)「舐めたことがないから知らん」
(;゚;;-゚) (いま舐めてたのに……)
ミセ*゚ー゚)リ「おーい、おはよー!」
(#゚;;-゚)´「あ、ミセリちゃん」
(#゚;;-゚)「おはよう。今日は遅刻じゃないんだね」
ミセ*゚ー゚)リ「失礼ねー。ミセリだってたまには早起きくらいできるんだから」
( ゚∋゚)´「ぬ、何だこいつ? 随分と髪形が奇怪だな」
( ゚∋゚)「例えるなら遊戯王の遊戯くらい奇妙だ」
(#゚;;-゚)「それ相当奇妙ってことですね」
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:26:59.05
ID:O0kFzUcU0
ミセ;゚ー゚)リ「ん? 誰、この……すごい筋肉な全裸の人」
(#゚;;-゚)「えっと、近所に住んでるニートのクックルさん」
( ゚∋゚)+「よろしーく」
ミセ;゚ー゚)リ「ニート! 俗に言う社会の底辺、資本主義におけるゴミタメヤロウね」
(#゚;;-゚)「すごい言われようだけど、クックルさんは単にめんどうで働く気が無いだけだよ」
(#゚;;-゚)「筋肉を鍛えることには際限なく努力してるけど」
(* ゚∋゚)「クク、あまり褒めるな!」
ミセ;゚ー゚)リ「それを職に生かせよ……」
( ゚∋゚)「でぃ、それでこいつは?」
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:29:38.56
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚)「この子はミセリちゃん。学校の友達で、いつも仲良くしてもらってます」
(#゚;;-゚)「見ての通り、イマドキな女子高生って感じです」
( ゚∋゚)「イマドキな女子高生……言わばJKというやつか」
( ゚∋゚)9m「でぃもそうだがなっとらんな! 筋肉的要素が皆無ではないか!」
p( ゚∋゚)q「もっと制服を押し上げるような逞しい胸筋を鍛えろ!」
ミセ;゚д゚)リ「なんで女子高生に筋肉的要素?が必要になるのよ!」
(; ゚∋゚)「貴様……まさか筋肉少女隊を知らんのか?」
ミセ;゚д゚)リ「字も間違ってるし、あんたが想像してるのとは全然違うから!」
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:31:28.31
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚)「もうすっかり仲良しさんだね」
ミセ;゚ー゚)リ「これで仲良しに見えるなら眼科に行くことをお勧めするよ、でぃちゃん」
(#゚;;-゚)「私? 目は悪くないよ? 眼鏡もいらないし」
ミセ;´ー`)リ (なんという天然……)
( ゚∋゚)つミセ;゚д゚)リ グィッ
ミセ;゚д゚)リそ 「ちょ、いった! 何すんのよ、この筋肉ダルマ!」
( ゚∋゚)そ「ハッ! すまん、幼少の頃からの癖でな」
( ゚∋゚)「好奇心の赴くままに触ってしまった。謝る」
ミセ;゚д゚)リ「もー何なのよ鬱陶しい! この髪形セットするの大変――」
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:33:30.35
ID:O0kFzUcU0
川;゚ー゚川 モサッ
川;゚д゚川そ 「あー!! 崩れちゃったじゃん! どうしてくれんのよー!」
(;
゚∋゚)「む、むお?」
川#゚皿゚川「せっかく遅刻せずに済みそうだったのに! 台無しじゃん!」
川;゚ー゚川「いや、とにかくセットし直さないと……」
(#゚;;-゚)、「手伝う?」
川;゚д゚川っ「いや、いい。これはでぃちゃんの手に負える技じゃないから」
グシグシ カミカミ メチャクッチャ ヌルリョン シャッキリポン
マキャベ;゚ー゚)リ「出来た! 案外、即席で何とかなるもんね!」
(;゚;;-゚) (出来た……?)
( ゚∋゚) (むしろさらに奇怪になったぞ……)
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:36:30.32
ID:O0kFzUcU0
マキャベ;゚д゚)リ「でぃちゃん急ごう! もう出発しないと授業間に合わな――」
マキャベ゚⊇゙゚)リ フッ……
マキャベ゚⊇゙゚)リ「Le persone di tutti i paesi italiani devono leggere "la
teoria del monarca"」
(;゚;;-゚)「な、何て?」
( ゚∋゚)「最近の女子高生はすごいな……髪をイジると国籍が変わるのか」
(;゚;;-゚)「女子高生がみんな、自由にイタリア人になれたらさすがに怖いですよ」
マキャベ゚⊇゙゚)リ「Io
rispetto Cesare Borgia moltissimo」
(#゚;;-゚)「ミセリちゃん、目を覚まして! ミセリちゃんはマキャベリじゃないんだよ?!」
( ゚∋゚)「このままでは埒が明かん。ショック療法を試みてみよう」
- 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:38:35.16
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚)、「ぐ、具体的には?」
( ゚∋゚)「調子の悪いテレビって、叩くと直ったりする時があるだろう?」
( ゚∋゚)+「あんな感じで」
(#゚;;-゚)
゚;;-゚) )) ササァッ
( ゚∋゚)「よし、退避したな! 行くぞ!」
( ゚∋゚)つ「全身全霊で俺の筋肉を感じ取るがいい!!」
マキャベ゚⊇゙゚)リ「L'Italia e l'eternita!」
三三三三 ( ゚∋゚)つ グォオオオ!
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:41:11.85
ID:O0kFzUcU0
. /
+ /
.
\ + / +
\
\
\,,人.∧,,人.∧,,人.∧,,人.∧/ .
≪ GYAAAAAAAAAA ≫ +
+ . /"Y'‘W"Y'‘W"Y'‘W"Y'‘W\
`、◯' ノヽ ’ ' ◯ ドッガーーーン .
./ノノノヽ、.∴...'.ノヽ /’:・ +
ドゥドゥドゥ ⊂二二二( ゚∋゚)マキャベ゚⊇゙゚)リ/⊃..ノノノ
|
/⊂二二二二二二(゚∈゚ )二二二⊃ ドゥドゥドゥ
( ヽノ ’'_/ __ \_ .\ . |
ノ>ノ (_/ \_) ヽノ ノ
レレ lll
( < \
/. .Perche, io---!!\ \|\|
/ \
/ \
(;゚;;-゚) (避けて正解だった……)
(;゚;;-゚) (ていうか二人に増えたような)
ミ ミセ д )リつ ドザァッ
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:43:43.92
ID:O0kFzUcU0
ミセ д )リ「は、花畑や……肛門括約筋の花畑が、見える、で……」
(#゚;;-゚)そ 「も、戻った?」
(#゚;;-゚)「しっかりしてミセリちゃん!」
(#゚;;-゚)っ ミセ д )リ )) ユサユサ
(#゚;;-゚)っ ミセ*゚д゚)リ´ パチクリ
ミセ;゚д゚)リ「ハァァアァァ! み、ミセリは一体何を?」
ミセ;゚д゚)リ「ボスコリ事件で捕まった後、拷問を受ける悪夢を見ていた気がするわ……」
(#゚;;-゚)「安心して、ここは16世紀イタリアじゃなくて現代日本だよ」
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:46:07.96
ID:O0kFzUcU0
( ゚∋゚)-3 フー
( ゚∋゚)「どうやらショック療法が効いたようだな。半信半疑だったが」
(;゚;;-゚)「そんな頼りない心もちで事に及んだんですか?」
( ゚∋゚)「まぁ為せば成ると言うしな!」
ミセ;゚д゚)リ「ぐ……何故かすこぶる首が痛い……」
つと
ミセ;゚ー゚)リ「今の会話ってこれと何か関係ある?」
( ゚∋゚)#゚;;-゚)「「ないよ、全然ないよ」」
ミセ;゚ー゚)リ (そうハッキリ言うところに不安を覚える……)
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:48:11.39
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚)「そんなことより学校! もう遅刻しちゃう!」
ミセ;゚ー゚)リ「ほ、ホント! あと五分くらいしかない! 急がなきゃ!」
-=三(#゚;;-゚) ピュー
-=三ミセ*゚ー゚)リ ピュー
-=三( ゚∋゚) ギャーン
ミセ;゚д゚)リそ 「って何で付いて来てるのかなー!?」
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:51:11.31
ID:O0kFzUcU0
* がっこう *
ヾヽヽ
(,, ・∀・) お昼だチュン
ミ_ノ
″″
(#゚;;-゚) (うーん、朝から何だか濃い一日だった)
(#゚;;-゚) (結局、校門前に来たらクックルさん逃げちゃったけど大丈夫かな?)
(#゚;;-゚)´「あ、もうお昼か」
(#゚;;-゚)「ミセリちゃんを誘って部室でご飯食べようっと」
ミセ*゚−゚)リ ジッ
(#゚;;-゚) ?
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:53:34.06
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚)「ミセリちゃん、どうしたの? そんな虚ろな目で外を眺めて」
ミセ;゚−゚)リ´「え、あぁ、うん、何かねー」
ミセ;゚−゚)リ「今朝の変態のこと思い出して校門の方を見ていたら……」
ナニナニ? (( (#゚;;-゚) ミセ;゚−゚)リ9m アレアレ
|
|ノノノ
|゚∋゚) ジーッ
⊂)
| /
|´
|
| サッ
|)彡
|
|
|
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:55:38.37
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚)そ
(;゚;;-゚)「あれはどう見てもクックルさんだよね」
ミセ;゚ー゚)リ「もしかしてストーカーって奴なのかな?」
ミセ;゚д゚)リ「やばいじゃん! でぃちゃんそんな奴に付き纏われていたなんて!」
(#゚;;-゚)「いや、そんな邪な人じゃないし」
(#゚;;-゚)「きっと面白そうだから付いて来ちゃっただけじゃないかな」
ミセ;゚д゚)リ「それストーカーよりタチ悪くね?」
(#゚;;-゚)´
(#゚;;-゚)「見て見て、用務員さんが近づいて行ってる」
ミセ;゚д゚)リ´「え、嘘! 死亡フラグじゃん、逃げてー!」
(#゚;;-゚) (クックルさんのこと心配してあげてるんだ……口では色々言っててもいい子だなぁ、ミセリちゃん)
ミセ;゚ー゚)リ (あんなのに絡まれるなんて、あの用務員……かわいそう)
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:57:23.70
ID:O0kFzUcU0
( "ゞ)「ちょっとー、そこのあんたー!」
( ゚∋゚)そ ビクッ
(;
"ゞ)そ (うわデッケえ。……いやいやしかしビビってどうする)
( "ゞ)-3 ゴホンゴホン
( "ゞ)「さっきからさー、そこでチラチラ中の様子覗いていたでしょ?」
( ゚∋゚)「べ、別に変なつもりはないんだが」
( "ゞ)「変なつもりって……」
( "ゞ)「とにかくねー、そんなことしてたら悪気はなくても怪しく見えるだろ。分かるかい?」
( ゚∋゚)「うーむ、困ったな」
( "ゞ)「困っているのは一律でこっちなんだけどね」
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:59:03.74
ID:O0kFzUcU0
( "ゞ)】> ガチャリンコ
( "ゞ)】「それにね、あんまりしつこいと警察のお世話になってもらうから」
( ゚∋゚)そ ビクッ
( "ゞ) (お、ビビってる)
( "ゞ)「ほら、分かったらとっととあっち行って!」
( ゚∋゚)「警察――……」
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:00:43.67
ID:O0kFzUcU0
〜 ここからクックルの記憶の世界(メモリーズ・ワールド) 〜
( ・Θ・) オギャー
(
・Θ・) ←クックル子供時代
「 ̄ ̄了
l
h「¬h < はーい筋肉が通るからどいて
/ ̄ ̄\__,ト、Д/____
/ / ̄Yi. / jテ、
f ̄ヨ
/ ノノノ / / /.i l iー――‐u' ̄
./ / Θ・ / / / / l l
i' / l ヽ../ レ' l l
. / _/ \ !、 lヽ____」 l
.
!、/ \. \ \l ト./
ト、__\/ト、/ト、 y l
l  ̄( )y ) /l i
l l Y''/ー' / .l l
!、 l l./ / l l
/ / l/
,/ i' l
/_ ./l l`ー‐〈 ト.__」
L_``^yト._」、ー" `ヽ_」
`ー' `ヽ_」
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:02:10.30
ID:O0kFzUcU0
* けいさつしょ *
( ´∀`)y━・~ プハー
( ´∀`)「で? 何で人様の自転車なんか壊してたんだモナ?」
( ・Θ・) オギャ
(
・Θ・)「ちがうんでちゅ」
( ・Θ・)「筋トレのためのてごろなダンベルがなくて」
( ・Θ・)「それで……」
( ´∀`)
( ´∀`) (話が見えない……)
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:03:57.95
ID:O0kFzUcU0
( ´∀`)「つまり駅前の自転車をダンベル代わりにしようと?」
( ・Θ・) イェス・アイアム
(
・Θ・)ヾ チッチッ
( ・Θ・)「にぎりしめたしゅんかんにくだけちったのでちゅ」
( ´∀`)
( ´∀`)y━・~ プハー
( ´∀`) (話が見えない……)
|┃≡
|┃≡
ガラッ.|@@@
.______|( ゚∋゚) < 探したわよ、クックル!!
|と
l,つ
______.|┃ノーJ_
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:06:19.58
ID:O0kFzUcU0
@@@
( ゚∋゚) ←クックルママ
( ・Θ・) オギャ!
( ・Θ・)「マミー!!」
@@@
( ゚∋゚)「ポリ公さん、ウチのクックルは一体何をやらかしたんですか!」
@@@
( ゚∋゚)「また寝ぼけて自販機を抱きまくら代わりにした挙句、捻り潰したとか!」
@@@
( ゚∋゚)「ボタン式横断歩道で勢い余って、指先で信号を突き倒したりとかですか!」
( ´∀`)
( ´∀`) (こいつ……前科持ちか……)
( ´∀`)「いえ、お母さん。クックル君は何もしていませんモナ」
( ・Θ・)そ
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:08:35.28
ID:O0kFzUcU0
@@@
( ゚∋゚)「それは一体どういうことなんですか!」
( ´∀`)「実は違法駐輪の自転車が雪崩を起こし、通行人が飲み込まれようとしていたのですモナ」
( ´∀`)「クックル君は幼いながらも、身を呈して通行人を助けたんですモナ」
( ´∀`)「その時、仕方なく一輪の自転車を壊してしまったのですが」
@@@
( ゚∋゚)「まぁ! ではその通行人とやらはご無事だったのですね!」
( ´∀`)「はい、軽い擦り傷だけでしたので元気に帰って行かれましたモナ」
:( ;Θ;): (ポリ公のおっちゃん……!)
@@@
( ゚∋゚)「偉いぞぉ〜、クックル! 筋肉は世のため人のために使えと教えてきたのを忘れなかったのね!!」
:( ;Θ;):「う、マミー、う、うぉ、うおっぷうおおおおお、うおおおん!」
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:10:20.28
ID:O0kFzUcU0
(⌒\ @@@
\ ヽ( ゚∋゚) <エライゾォォォオオ
(m ⌒\
ノ / /
( ノノノ
ミヘ丿 ∩Θ;)
(ヽ_ノゝ _ノ
ヽ\\ヽ(m@@@/m)//
\ (m 、( ゚∋゚)/.m)/ <エライゾオオオオオオオオン!!
丶\.(m\ m).//
(m\(m (m. m)
( / ̄ノノノ
ミ.ヘ丿 ∩|ヽ | ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
(ヽ_ノゝ _ノ
( ´∀`)y━・~ プハー
( ;∀;)y━・~ イイハナシダナー
〜 FIN 〜
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:12:23.39
ID:O0kFzUcU0
( ;∋;) (母よ……ポリ公のおっちゃんよ……俺はあの時の涙を忘れない!)
( "ゞ) (早く帰ってくれないかな……)
| ヒョイ
|Λ_,,,
|#゚;;-゚) 「「あの、すいませーん」」
⊂ )
|セ*゚ー゚)リ
|⊂´) ヒョイ
( "ゞ)ノシ「ちょっとちょっと、今は不審者がいるから危ないよ。生徒は校舎に戻って戻って」
(#゚;;-゚)「いえ、その人のことなんですけど別に不審者というわけじゃ……」
ミセ;゚ー゚)リ「まぁ見た目思いっきり怪しいから、そう思われても仕方ないんだけどね」
( "ゞ)「じゃあこの筋肉お化けは一体何なんだ? 知り合い?」
- 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:15:34.34
ID:O0kFzUcU0
(;゚;;-゚)「うーん」
(#゚;;-゚)´
(#゚;;-゚)「OBの方です、ウチの部活の。今日は久しぶりに遊びに来てくれたんですよ」
ミセ;゚ー゚)リ (でぃちゃん、それは大分無理がある言い訳じゃ……)
(;゚;;-゚) (いいからここは口裏を合わせて!)
( "ゞ)「OBね〜……本当かい?」
(#゚;;-゚)「はい。だから中に入れてあげて欲しいんですけど……」
( "ゞ)「それなら顧問の先生とか、こいつの身分をきちんと証明できる人がいないとなぁ」
(;゚;;-゚)「えっと、それは……」
('A`)「――待たれぃ!!」
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:17:23.97
ID:O0kFzUcU0
..三 < ('A`)> シュイーン
三 ( )
三 //
<
('A`)> 三.. シュイーン
( ) 三
\\
..三 <
('A`)> シュイーン
三 ( )
三 //
ヘ ('A`)ヘ
|∧ ドシュッ
/ /
('A`)/
/( ) ズバッ
('A`)三 . / / >
(\\ 三
< \ 三 ズォォォ
\ ,,人.∧,,人.∧,,人.∧,,人.∧,,人.∧,,人.∧,,
/A`) ≪ この一件、俺が預かった!! ≫
(
/ '‘W"Y'‘.∧,,人'‘W"Y'‘.∧,,人'‘W"Y'‘.
/ く
ドッギャァァァン
- 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:19:24.52
ID:O0kFzUcU0
(; "ゞ)「ナ、ナンダッテー!」
ミセ;゚д゚)リ「ど、ドクオ部長ぉ――っ!!」
(#゚;;-゚)「部長! どうして部長がここに?」
('A`)「ふふ、簡単なことさ。でぃ君」
( )
( ) 「恋の気配ある所ならばどこにでも現れる……」
| |
クルッ
ヽ('A`)ノ
( ) 「それが恋愛倶楽部・部長、ドクオ様の為せる技よ!」
ノω|
__[用]
("ゞ) ('A`)
( )Vノ )
| | | |
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:21:33.30
ID:O0kFzUcU0
( "ゞ)「筋肉マンよりは、露出狂の方がさすがにヤバいよね」
( "ゞ)】? ピッピップルル
( "ゞ)】「あ、警察の方ですか。すいません、VIP高校なんですけど露出魔が――」
('A`)
ミセ;゚ー゚)リ「でぃちゃん、露出魔が身代わりになっている内に逃げましょ!」
(;゚;;-゚)「え、で、でも……」
ミセ;゚ー゚)リ「きっとでぃちゃんのために豚箱送りになるなら、あの変態もきっと本望よ!」
('A`)「ちょ」
ミセ*゚д゚)リ「さぁ行くわよ、クックル! とりあえず部室に逃げ込みましょう! 場所は追って説明する!」
( ゚∋゚)「なにやら分からんが把握した!」
- 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:24:02.82
ID:O0kFzUcU0
ノノノ
⊂二二二二二 ( ゚∋゚)二二二二⊃ 「上腕二等筋に掴まるんだ!!」
| /
( ヽノ ドゥドゥドゥ
ノ>ノ
三 レレ
ミセ;゚д゚)リ「え――っ!! なんか微妙に飛行気味!?」
(#゚;;-゚)「とぅっ!」
Λ_,,,
oミセ*゚ー゚)リo ノノノ
o(#゚;;-゚)o
⊂二二二二二二( ゚∋゚)二二二二⊃ 「光る風を追い越してやるぜ!」
( ノ | /
( ノ
∪∪ ( ヽノ ∪∪ ドゥドゥドゥ
ノ>ノ
三 レレ
(#゚;;-゚)「サラマンダーよりはy」
ミセ;゚д゚)リ(#゚;;⊂ ムグッ
- 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:26:46.43
ID:O0kFzUcU0
* れんあいくらぶ・ぶしつ *
( `ェ´) ピャー
( つ旦O
と_)_)
( `◎´) ズズ…
( ゙ノ ヾ
と_)_)
( `ェ´) ……
( つ旦O
と_)_)
( `ェ´) ピャー
( つ旦O
と_)_)
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:29:02.01
ID:O0kFzUcU0
バリーン
( \/ /ノノノ <./| /| /\___
ヽ/ /゚∈゚/⌒ヽ / .| / / / //
/ /\/ ,ヘ i  ̄ >
\_/ /____//
し' \_/ i />  ̄ ̄ ̄ ̄
i⌒ヽ ./  ̄>__ .|| |:: 「どりゃあああああ!」
/⌒ヽ i i \(
.|/ / /\ .|| |::
i | /ヽ ヽ ∠__/  ̄ .|| |::
ヽ ヽ| |、 \_ノ > <> || |::
\| )
 ̄ ./V ___ ..|| |::
____ .ノ ./⌒)∧ / ...____[__||__]___||___
/ し'.ヽ ( .∨ /\________|__|
// し'
/ /\  ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
(`ェ´)「!!」
ミセ*゚ー゚)リ「と、とうちゃーく!」
(#゚;;-゚)「何とか誤魔化せたかな。とにかくクックルさんが無事でよかった」
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:31:54.48
ID:O0kFzUcU0
ミ ( ゚∋゚) シュタッ
( ゚∋゚)「うむ、助かったぞ二人とも」
( ゚∋゚)「特に髪形が面妖な少女よ。朝は事情も知らずに髪形を乱して済まなかった」
( -∋-)「改めて謝ろう」
ミセ*゚ー゚)リ、「ちょ、ちょっとやめてよ。ミセリはでぃちゃんの知り合いを見捨てておけなかっただけなんだから」
( ゚∋゚)「くく、素直じゃないな」
`¨ − 、 __ _,. -‐' ¨´
| `Tーて_,_` `ー<^ヽ
| ! `ヽ ヽ ヽ
r / ヽ ヽ _Lj
、 /´ \ \ \_j/ヽ
` ー ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´ `¨´
 ̄ー┴'^´
「まずは仲直りの握手からいこうか、ミセリよ」
「やーねー、でも……どうしてもって言うならしてあげてもいいかな?」
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:34:51.02
ID:O0kFzUcU0
/ l .| .|
__ | __ | | __ |
l ヽ. | | |
|
. | __| | __ | |^)_ | ,-、
_ | | | | .|ノ |. i ヽ
i'i. ヽ. -‐、 ! !-! ‐- ヽ. 〉、 l
/ _ ノ.ヽ. `' (ノo(ヽο/ ヽノ (ノ |
ヽ. ,`ヽ,ソ )ノ ノ/o |
\ ' / / l ()ヽ l
ヽ. '
| (⌒ヽ |
ヽ. | しノ /
ヽ l /
ミセ;゚д゚)リ「ってちょっと何よこのヌルヌルしているのはあああああ!!?」
( ゚∋゚)´「あぁ、すまん。手にタイガーバームを塗っていたのを忘れていた」
ミセ;゚д゚)リ「ななな何でタイガーバームなんか――」
ミセ;゚д゚)リ「あぁダメ! 手がっ、手がっ、ヒリヒリするぅ! しかもクッサーい!!」
(#゚;;-゚)「喜んでもらえたみたいですね」
( ゚∋゚)「そのようだな」
ミセTдT)リ「ちげーよバッキャロー!!」
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:38:06.75
ID:O0kFzUcU0
(`ェ´) ピャー
(#゚;;-゚)´
(#゚;;-゚)「佐藤君だ、こんにちは。ごめんね、お昼ごはん食べてたの?」
(`ェ´) ピャーピャーピャピャー
(`ェ´) ピャー
(#゚;;-゚)「そうなんだ。お茶飲んでのんびりしていたんだね」
ミセ;゚ー゚)リ ゴシゴシ ←手を洗ってきた
っ|~~と
ミセ;゚ー゚)リ「いつも思うけど、何ででぃちゃんは佐藤の言葉が分かるのかな?」
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:40:54.56
ID:O0kFzUcU0
ミセ*゚ー゚)リ「佐藤っていっつも――」
サト*`ェ´)ウ ピャー
ミセ*゚−゚)リ「しか言わないし。顔にも出さないからわっかんないよ」
(#゚;;-゚)「えぇ? そう?」
(#゚;;-゚)「確かにピャーってばっかり言ってるけど、なんとなく雰囲気で分かるかな」
(`ェ´)b ピャー
(#゚;;-゚)b「ねー?」
ミセ;゚ー゚)リ (わっかんね……)
(#゚;;-゚) (それにしてもそっくりな顔真似だった……)
- 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:42:58.79
ID:O0kFzUcU0
(`ェ´)´ (゚∈゚ ) ジッ
(`ェ´) ピャー
(#゚;;-゚)「え、あの人は誰かって?」
(#゚;;-゚)「あの人はクックルさん。私の知り合い。ムッキムキだけど怖くないよ」
( ゚∋゚)「そうだ、怖くないぞ」
ミセ;゚ー゚)リ (充分怖いよ……)
(`ェ´) ……
(`ェ´)つ ピャー
( ゚∋゚)「むお?」
- 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:45:09.87
ID:O0kFzUcU0
(#゚;;-゚)「こんにちは、僕の名前は佐藤裕也です――って言ってますよ」
ミセ;゚ー゚)リ (今のピャーにそんな訳が付くの?)
( ゚∋゚)「ふふふ、なるほど。改めて名乗ろう、俺の名はクックル」
( ゚∋゚)「佐藤裕也よ、お前は筋肉を愛しているのか?」
(`ェ´)b ピャー
( ゚∋゚)「おぉ、そうかそうか! 俺にも何となくピャー語が分かってきたぞ!」
ピャー (`ェ´)つ⊂(゚∈゚ ) ヨロシク、タノム!
- 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:47:10.09
ID:O0kFzUcU0
< ワッキアイアイ ワキガヤバイ
ミセ*゚−゚)リ
ミセ;゚−゚)リ「なんかちょっぴり疎外感を感じるわ……」
('A`)「それぞ、日陰者の特権。孤独に優越感を持ち、また寂寥感を覚え人は成長するというもの」
ミセ;゚−゚)リ「そっか、ミセリは日陰者の宿命を負ってしまったのね……」
('A`)「お互い仲良くしようや、プリプリの現役女子高生ちゃん」
('∀`)「さぁお互い日陰者同士なわけだし、おっちゃんとそこの日陰で一晩中ニャンニャンしよ――」
- 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:49:28.57
ID:O0kFzUcU0
「って、するかぁーい!」
_,-'' )
, -' (.__,-'' ドグォオッ
ミセ#゚д゚)リ _ .,-'~ ,- '
/ )ヽ(w i .,-'~ ,-'~ 人 カクリコンッ!
.,/ /
ヽヽヽ ,-/'~ ,ノ Σ( 'A)
/ ^)' _ l ゝ _)-'~ ,-'~
/⌒ ⌒ヽ
/ /' ヽ ^ ̄ ,-'~ / i ヽ
(iiiiリ∫ ヽ / (⌒`──' /i ノ ノ\ヽ
ヽ─|〜' ノ/ ゙──── | / `- '
l、_ /
| /
| | / /
| | / 、 ヽ
| | | l l
| '、 | / ノ
| l
| / | /
| | | / .| .|
| | | .ノ | )
,- | | ..... | .|
||
`ヽ );;;::::::::''''' || | .|
゙ -
''''''' ,- 、| | ,,,,,;;;;;;;;と__>''
\__>;;;;;;;''''''
ミセ;゚д゚)リそ 「って部長、何でここに!? 豚箱行きじゃなかったの!?」
- 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:51:56.99
ID:O0kFzUcU0
(::)A`)「いきなり蹴り入れたことにはノータッチかいな……」
('A`)「だが考えてみて欲しい。この俺が公僕如きに呆気なく捕まるとでも思いなのだろうか?」
ミセ;゚ー゚)リ (あのまま捕まってればよかったのに……)
('A`)「しかして、でぃ君よ。先の会話を立ち聞きさせてもらったのだが」
('A`)「彼をウチの部のOBと? 初耳だが」
(;゚;;-゚)「あ、それはすいません、勢いでそう言ってしまって……」
(;゚;;-゚)「あの場を切り抜けるにはこうするしかなかったんです」
( ゚∋゚)「そうだったのか……どうりで身に覚えがなかったわけだ」
- 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:54:53.91
ID:O0kFzUcU0
ミセ;゚ー゚)リ「当たり前じゃん。気付かない方がおかしいよ」
( ゚∋゚)「俺の最終学歴は小学生で、それ以来ずっとニートだからな。部活なんてやったことがないし」
ミセ;゚д゚)リ「ななな何か色々突っ込みたいけど今はやめておくね!」
('A`)「まぁうるさいミセリはほっておいて」
('A`)「クックルとやら!」
( ゚∋゚)´「むお?」
('A`)「自分で言うのも何なんだが、俺の目は恋愛に関してピカイチのものと自負している」
('A`)「その俺が検めるに――あんたには恋の才能があるな」
( ゚∋゚)「なん……だと……?」
- 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:57:57.09
ID:O0kFzUcU0
('A`)「ビリビリ感じるぜ、あんたのその鍛え上げられた肉体……百年分の恋が詰まってそうなスパークを感じる」
(#゚;;-゚) (クックルさんが恋するとしたら、筋肉ぐらいしかないと思うんだけど)
('A`)「最近この恋愛倶楽部も弛み切っているしな。何か新しい要素が欲しい」
('A`)「そこでだ。でぃ君の嘘も本当になれば問題ない」
m9('A`)9m「クックルをウチの部活に、恋愛アドバイザーとして迎え入れる!」
(#゚;;-゚)セ;゚ー゚)リ`ェ´)゚∋゚) <ナ、ナンダッテー! <ピャー
('A`)「どうだろう、でぃ君。一度用務員に見つかった以上、彼が校内にいると身の安全が保たれん」
('A`)「だが部活関係者、OB、顧問としてなら問題はない! 彼のためにも、部のためにも得策といえるだろう」
- 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 00:00:58.01
ID:TE3nTlc20
(;゚;;-゚)「え、えーっと……」
( ゚∋゚)´ (゚-;;゚#) チラッ
(#゚;;-゚)「クックルさんは良いんですか? 何か巻き込んじゃったみたいなのに……」
( ゚∋゚)「むぅ…………」
(#゚;;-゚) (やっぱり悩んでる。そうだよね、いきなりそんな事言われて二つ返事で了承なんてできないよ)
( ゚∋゚)「別にいいよ」
(#゚;;-゚)そ
(;゚;;-゚)「そ、そんな即決で良いんですか?」
( ゚∋゚)「だってニートだから毎日暇だし」
( ゚∋゚)「それならいっそ面白そうだから、でぃに付きまとうのも暇つぶしになるかなーと」
- 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 00:03:42.55
ID:TE3nTlc20
(;゚;;-゚)「その前に働いてください! もうすぐ三十でしょう!」
ミセ;゚ー゚)リ (三十ニートとかマジ社会の底辺じゃん)
( ゚∋゚)「別にいいじゃないか。もう数年ニートやってるんだ。今更かく恥も無い」
(;゚;;-゚)「そ、そんな……」
(#゚;;-゚) キッ ←ムッとしてる
(#゚;;-゚)「やっぱり良くないです! クックルさんはちゃんと職を見つけて社会復帰しないと!」
(#゚;;-゚)「学校で遊んでなんかいたらダメです! そんなの私が許しませんから!」
( ゚∋゚)「頑固な奴だな。筋肉には柔軟さも必要なのだぞ」
(#゚;;-゚)「クックルさんはフレキシブルすぎます!」
(`ェ´) ピャー
- 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 00:06:06.63
ID:TE3nTlc20
('A`)「まぁ待ちたまえ」
(#゚;;-゚)´「ドクオ部長……」
('A`)「でぃ君、社会復帰を彼に望むのならば難しいことだ。殊更にな。何故なら彼はニート」
('A`)「そもそも社会に出て仕事に就くという行為が不可領域なのだよ」
('A`)「ニートはなりたくてなるもんじゃない。気付いたらなっているんだ」
ミセ;゚ー゚)リ (何で高校生がニートを語るよ……)
('A`)「逆にだ。この学園で我々の活動を手伝い、彼の秘めたる恋愛スキルをさらに上達させる」
('A`)「それにより、彼は人並みのコミュニケーション能力を獲得できるはずだろう。間違いない!」
(;゚;;-゚)「え、えっと?」
- 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 00:08:40.12
ID:TE3nTlc20
('A`)「つまり、全ては彼の社会復帰のため。この部活はいわば養成所さ」
('A`)「共に恋を知り、人を知るのに学園はうってつけの場所!」
(;゚;;-゚)
(;゚;;-゚) (よく分からない……)
(`ェ´) ピャー
( ゚∋゚)
( ゚∋゚)「何となく分かってきたぞ」
( ゚∋゚)「つまりより良い筋肉を育てるためには、ただ体を鍛えるだけでは意味がない」
( ゚∋゚)「食事を管理し、各種プロテインも摂取する」
( ゚∋゚)「またバランス良い生活リズム維持し……そこで初めて筋肉は実を結ぶ」
( ゚∋゚)「全ての要因は一つの結果に帰結する。つまりドクオは、俺にそういうことを伝えたいんだな!」
- 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 00:40:09.23
ID:TE3nTlc20
('A`)
('A`)「ンーまーたぶん」
ミセ;゚ー゚)リ「小卒とは思えない語りっぷりね」
(#゚;;-゚)「筋肉のこととなると、途端に饒舌になるんだよね」
ミセ;´ー`)リ「ぶっちゃけ、すごくキモチ悪い」
(`ェ´) ピャッピャー
('A`)-3 ゴホンゴホン
('A`)「ともかくだ」
('A`)「クックルがノリ気ならそれでいい。それだけで彼は恋をする資格を十二分に持っている」
('∀`)「恋はいつだって青春の無免許運転だからな☆」
- 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 00:42:08.09
ID:TE3nTlc20
(#゚;;-゚)
ミセ*゚−゚)リ
(`ェ´)
( ゚∋゚)
(゚A゚* )
('A`)
('A`)「サーセン。さすがに自分でも今のはないと思います」
- 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 00:44:59.45
ID:TE3nTlc20
ミセ;゚д゚)リ´「あれ? ていうかいつのまにかのーちゃんがいる?」
(゚A゚* )「おるよー」
(#゚;;-゚)「のーちゃん! 今日は部活がないの?」
(゚A゚*
)「そーなんよー。昼練しよーって思っとったら、なんか不審者続出で大騒ぎーみたいな」
(゚A゚* )「でぃちゃんら何か知ってはる?」
(( (#゚;;-゚)セ;゚ー゚)リ )) フルフル
(゚A゚* )「そっかー。ゆーやは?」
(( (`ェ´) )) フルフルピャー
(゚A゚* )「そーなんやー、なるほどねー」
(゚A゚*
)「んでそのごっつデッカい兄ちゃんは一体何なん?」
('A`) (当然のようにスルーしやがる……)
- 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 00:47:08.64
ID:TE3nTlc20
(#゚;;-゚)「この人はクックルさん、私の知り合いのニートで――」
(#゚;;-゚)「えーっと、私は認めていないけど、今度からこの部活のアドバイザーになってくれる人です」
`(゚A゚*
)「へー! アドバイザーなんや。そしたらさぞかし恋愛の猛者っちゅー人なんやね」
(#゚;;-゚)
(#゚;;-゚)「いや……どっちかというと初心者というか……」
( ゚∋゚)「うむ、恋の白帯だ。よろしく頼むぞ」
(゚A゚* )「ふーん、白帯ねー」
(゚A゚* )
(゚A゚*
)「そしたらウチは黒帯クラスということになるわな」
( ゚∋゚)「むお?」
- 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:00:04.00
ID:TE3nTlc20
(#゚;;-゚)「あぁ、あのですね。のーちゃんには彼氏さんがいるんです」
(゚A゚* )「おるよー」
マジマジ ((...( *゚A゚) (゚∈゚ ) ?
(゚A゚*
)「んーでも、それはいいとしてホンマにエエ体格やなぁクックリン」
(#゚;;-゚)´ (クリリン?)
(゚A゚*
)「同じアスリートとして見習いたいわー。毎日どんなメニューこなしとんの?」
( ゚∋゚)「そんなアスリートだなんて気取った身分じゃあないんだが」
( ゚∋゚)「まぁ朝夜は軽く10キロ走って、昼に腕立て・腹筋・背筋の300を3セットだな」
( ゚∋゚)「基本メニューはそれで、他のトレーニングは日によって変えている」
- 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:02:10.07
ID:TE3nTlc20
(゚A゚* )「ジムは? ニートやったら一日中使えるやん」
( ゚∋゚)「母のくれる小遣いではジムの会費が払えんのだ」
ミセ;゚ー゚)リ (すごい筋肉会話! 付いていけない!)
('A`)、 チッ
('A`)「俺たち恋愛倶楽部は、恋に恋するロマンチストの集まりだというのに」
(#'A`)「淫乱ビッチとか氏ねよ!! マジで!」
オラッ ∧∧
__(
*゚A゚)
/ ) ドグォォオ _ /
/ ,イ 、 ノ/
―= ̄ `ヽ, _
/ / | ( 〈 ∵. ・(A゚ )〈__ > ゛ 、_
| |
ヽ ー=- ̄ ̄=_、 (/ , ´ノ \
| | `iー__=―_ ;, / / /
(!、) =_二__ ̄_=;, / / ,'
/ / / /| |
/ / !、_/ / 〉
/ _/ |_/
ヽ、_ヽ
- 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:04:41.59
ID:TE3nTlc20
(゚A゚* )「何かゆーた?」
:(゚A゚):「何も、かふっ、言て、ない、どす、げふぅ……!」
(゚A゚*
)「よろしい」
(゚A゚* )「あと見分けがつかんくなるから、その顔はやめてな」
('A`) (この暴力マン○め……いつか犯す!)
ミセ*゚ー゚)リ「ぷぷ、モテないブサメンの僻みは醜いですね」
ミセ*゚ー゚)リ「大体、この倶楽部で本気の恋愛とか考えているのは部長くらいじゃないんですか?」
('A`)「なん……だと……?」
( ゚∋゚)
( ゚∋゚)「うーん、よく分からないのだが」
- 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:07:58.52
ID:TE3nTlc20
( ゚∋゚)「ここは恋愛未経験な者たちが集まり、理想の恋に励みつつ」
( ゚∋゚)「筋肉を鍛える場所と思って相違はないのか?」
(#゚;;-゚)「筋肉を鍛える以外のコンセプトは大体合ってると思います」
( ゚∋゚)そ
( ´∋`)「筋肉を鍛えないなら普段は何をするんだ……」
ミセ*゚ー゚)リ「そりゃーお菓子食べておしゃべりしたり、みんなで遊びに行ったり」
(゚A゚*
)「実際、遊んでばっかやしね。ウチは兼部やけど」
(`ェ´) ピャ
┐('A`)┌ -3 フーヤレヤレ
- 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:10:06.15
ID:TE3nTlc20
('A`)「聞いたか、同志クックルよ」
('A`)「腐りきった彼らの精神に、本当の恋愛なんて存在しないんだ。嘆かわしい」
('A`)「太宰も言っているぞ。人間は恋と革命のために生まれてきたんだ、ってな。それだというのに……」
( ゚∋゚)「???」
(#゚;;-゚)「ダメですよ、部長。クックルさんが知っている偉人は夏目漱石と野口英世だけなんです」
ミセ;゚ー゚)リ (千円札しか握ったことないのか……)
('A`)ヾ ホージホージ
('A`)「まぁとにかくだ。実際のところ恋愛倶楽部に明確な定義はない」
('A`)「恋に関係することならば何でも、惜しみなく首を突っ込むのみ」
('A`)qそ 「それが後々、我らの恋愛力を鍛える礎となると信じているのさ」
- 106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:12:58.73
ID:TE3nTlc20
グィィ ミセ*゚ー゚)リっ)A`)ノ ヒャー
ミセ*゚ー゚)リ「まぁそんなに固っ苦しく考えなくてもいいんじゃない?」
ミセ*゚ー゚)リ「ミセリやでぃちゃんだって半ば騙されて入ったようなものだけど」
ミセ*゚ー゚)リ「結構自由だし、楽しんでるかな。部室も使えるしね」
(゚A゚*
)「そーやで。遊び仲間が増えるのはええことやし、気軽にアドバイザーやってーな」
(゚A゚*
)「あとウチのトレーニングにもアドバイス頼みたいわぁ」
(`ェ´)b ピャー
( ゚∋゚)
(*
゚∋゚)「うーむ、ここまで歓迎されると少し照れくさい所もあるな」
- 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:16:14.44
ID:TE3nTlc20
('A`)「では入部してくれるのか?」
( ゚∋゚)b「前向きに考えよう!」
(#゚;;-゚) ジッ ( ゚∋゚)´
(゚-;;゚#)彡 プイッ (゚∈゚ )彡
( ゚∋゚)、「何だ何だ、でぃは一体何が不満なんだ?」
(#゚;;-゚)「……もう知りません、勝手にしてください」
( ゚∋゚)「???」
ミセ*゚−゚)リ
ミセ*゚ー゚)リゝ (あれあれ? もしかしてこれはアレですかな?)
ミセ*゚−゚)リ
ミセ;゚−゚)リ (いや、冷静に考えると絵面的にキツいかな……)
- 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:18:21.62
ID:TE3nTlc20
ピャー ( `ェ´)ηミセ*゚−゚)リ´ チョンチョン
ミセ;゚ー゚)リ「な、何? 佐藤」
(`ェ´) ピャーピャーピャーピャ
(`ェ´)ノ ピャピャピャーピャ
(`ェ´)
(`ェ´)b ピャ
ミセ;゚ー゚)リ
ミセ;゚ー゚)リ (わっかんね……)
- 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:20:40.76
ID:TE3nTlc20
* * *
\ U /
\
U /
/ ̄ ̄ ヽ,
/ ', /
_/\/\/\∧/\/\_
\ ノ//, {0} /¨`ヽ {0} ,ミヽ / \ /
\ / く l ヽ._.ノ ', ゝ \ < 帰り道だよバーカ! >
/ /⌒ リ `ー'′
' ⌒\ \ / >
(  ̄ ̄⌒ ⌒ ̄ _)  ̄|/\/\/\/\/\/
` ̄ ̄`ヽ /´ ̄
| |
(#゚;;-゚)-3 プリプリ
( ゚∋゚)
(#゚;;-゚)-3 プリプリ
( ゚∋゚)「いつまでウンチを気張ってるような怒り方しているんだ?」
(#゚;;-゚)「うんちなんかしてませんし、怒ってもいませんっ」
- 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:23:04.45
ID:TE3nTlc20
( ゚∋゚)「いやいや怒っているだろう。顔面の筋肉が強張っているぞ」
(#゚;;-゚) ムッ
(ぅ;;-と) ゴシゴシ
(#´;;-`)「どうですか? これで怒ってないでしょうっ!」
( ゚∋゚)「でも変な顔になっちゃったぞ」
(#´;;-`)「…………」
(#゚;;-゚) ムニッ
(#゚;;-゚)「もういいです。クックルさんは私が何を言っても聞いてくれないんですね」
( ゚∋゚)「???」
(#゚;;-゚)「いや、もう本当にいいですよ。怒ってないです」
- 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 02:00:04.74
ID:TE3nTlc20
( ゚∋゚)「そうかそうか! それは良かった」
( ゚∋゚)「では、でぃの機嫌も良くなったことだし、コンビニも見えてきた」
( ゚∋゚)b「俺がアイスの一つでも奢ってやろう。糖分は筋肉にも大切なんだぞ」
(#゚;;-゚)「クックルさん、アイス買うようなお金の余裕があるんですか?」
( ゚∋゚)「アイス一個くらいならどうにでもなる。ニートをなめちゃいかんぞ」
(#゚;;-゚)「そうなんですか……じゃあ」
(*゚;;-゚)「折角だし、ご馳走になりますね」
( ゚∋゚)「うむ!」
- 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 02:02:04.51
ID:TE3nTlc20
(#゚;;-゚)「それじゃあ私、先に行って欲しいのを選んで来ます」
-=三(#゚;;-゚) ピュー
( ゚∋゚)「おいおい、そんな柔軟運動もせずに走ると脚が攣っちゃうぞ!」
(#゚;;-゚)「そんな心配し――」
ウィーン アッガトーゴザーヤシター
( ・∀・)「わっ!」
(#゚;;-゚)「きゃあ」
Λ_,,,
ヽ(゚-;;゚#)/ スッテーン
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
 ̄
- 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 02:05:04.29
ID:TE3nTlc20
(;゚;;-゚)「あいたたた……」
( ・∀・)「いやぁ、ごめんよ。怪我はしていないかい?」
(#゚;;-゚)「あ、いえ、こちらこそ。いきなりぶつかってすみません」
( ・∀・)「お互い前方不注意だったね。申し訳ない、よいしょっ」
( ・∀・)´「おや、その制服――もしかしてVIP高の生徒かい?」
(#゚;;-゚)「は、はい」
( ・∀・)「奇遇だな。僕もVIP高の三年さ。君は……えーっと、その襟章は一年生かな?」
( ・∀・)「はは、後輩に怪我をさせてしまうとは。年長者として不甲斐ない」
(#゚;;-゚)、「え、だ、大丈夫ですよ。尻餅突いちゃっただけですから」
- 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 02:07:19.50
ID:TE3nTlc20
( ・∀・)「それならスカートを汚してしまったね。そうだ――」
( ・∀・)つ◇ スッ
( ・∀・)「このハンカチを使って。さぁどうぞ」
(#゚;;-゚)「あ、ありがとうございます……」
( ・∀・)「お詫びと言っちゃなんだけど、差し上げるよ。捨ててくれても構わないから」
(;゚;;-゚)「そんな、会ったばかりなのにそこまでしてもらっちゃ――」
( ・∀・)´
( -∀・) チラッ
つと
(;
・∀・)「おっとっと、ごめんね。ちょっとこれから予定があって急がなくちゃならないんだ」
- 117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 02:09:48.90
ID:TE3nTlc20
( ・∀・)「申し訳ないけどこれで失礼するよ。また学校で会えたらいいね」
( ・∀・)「その時はぶつからないようにこっちも気をつけるよ。それじゃあ」
(#゚;;-゚)「え? あ、ま、待って下さい、あの――!」
マッテ! (#゚;;-゚)っ -=三( ・∀・) ピュー
(#゚;;-゚)っ「…………」
(#゚;;-゚)「行っちゃった……。どうしよう、このハンカチ」
( ゚∋゚)「むお? どうしたんだ、でぃ」
( ゚∋゚)「何やら誰かと、入り口でマッスルドッキングしてたようだが」
(#゚;;-゚)「マッスルドッキングはしてないですけど、ぶつかった人がハンカチを貸してくれて……」
- 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 02:11:46.73
ID:TE3nTlc20
(#゚;;-゚)´「あ、ハンカチに刺繍で名前が」
『モララー』
( ゚∋゚)「馬鹿に几帳面な奴だな」
(#゚;;-゚)「モララー……三年の……」
( ゚∋゚)「?」
(*゚;;-゚)「モララーさん、かぁ……」
( ゚∋゚)「…………」
( ゚∋゚)「???」
- 120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 02:13:54.28
ID:TE3nTlc20
Λ_,,, ♪
ノノノノ(#゚;;-゚)~
( ゚∋゚)と ミ)
/⌒\/
∪∪ノ
( ミ /〜
ノ /
( \/ヽ つ づ く 。
\ ) )
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`ヾ ヽミ
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