◆ゲームに集うは、切り札のギャング達のようです◇


129 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 02:46:27.20 ID:mbj0rV3M0
5日目
―16:07:59―

( ;^ω^)「なっ…なんでだお?」

目の前にいる男は相当驚いているようだ。
無理もない。
今までの伝説が今この瞬間、敗れ去ったのだから。

(´・ω・`)「君はフルハウス。僕はフォーカード。僕の勝ちだね」

そう言って僕は中央に寄せ集められた920点分のチップを自分元へ寄せる。
これで最初の状態に戻る事が出来た。

(´・ω・`)「さぁ、続けようじゃないか」

ブーンはしきりに僕の顔を睨む。

( ;^ω^)「お前…何をしたお」

僕にはよくわからないが、彼にとってこの勝負は本当に大事だったらしい。
まだあっちが勝っているのに…変なの。

130 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 02:48:07.87 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「何を言っているんだい?これはギャンブルなんだから君が負けるのも普通でしょ?」

( ;^ω^)「………」

僕は無言を肯定の意と理解し、シャッフルを開始する。
6ゲーム目が始まる。

僕は2枚のカードをめくる。
スペードのJとハートの3。

まぁ最初はこんなもんだろう。
僕は床の水位を確かめた後に、ブーンにゲームを促す。

(´・ω・`)「早くしないと、水で埋まっちゃうよー。」

その声に気付いたのかハッとブーンは顔を起こす。
そして、2枚のカードを拾い上げる。




 
132 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 02:49:49.43 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「さぁはじめようか。レイズ200点」

( ;^ω^)「………」

まだおどおどとしている。そんなにプライドが傷付く様な事だったのだろうか。

( ;^ω^)「…コールだお」

(´・ω・`)「おや?あれだけ強気だったブーンはどこに言ったんだい?」

( ;^ω^)「黙れお…」

僕は構わずに3枚のカードを開く。

ハートのK、クローバーのA、ハートの8。

その後6ゲーム目は僕が200点上げただけで終わってしまった。

(´・ω・`)「ショーダウンだ」

最終的に、クローバーのJとスペードの6が加わった5枚がテーブルに並ぶ。
ブーンはKとAのツーペアだった。

(´・ω・`)「僕の勝ちだね」

僕は手札を開く。
ハートと、スペードのJが手から落ちていく。



 
136 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 02:52:29.86 ID:mbj0rV3M0
( ;^ω^)「どういうことだお…」

(´・ω・`)「何が?」

ブーンはまた僕を睨む。
やだなぁ…まだゲームの最中なのに。

(´・ω・`)「次に行っていいかな?」

( ^ω^)「…………………………………」

また沈黙。
どうしたというんだろう。
イカサマがあると思うならはっきりと言えばいいのになぁ。

僕はカードシャッフルマシーンに入れる。
2枚のカードが配られる。

(´・ω・`)「さて、ブーン。いくらベットする?」

( ^ω^)「…………コールだお」



 
138 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 02:55:23.10 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「コール?どうしたんだい?いつものように豪快に賭けないのかい?」

僕はブーンがいつもと違うので余計に心配になる。
いつもなら、開始数分でイカサマを見破るか、スタートからオールインするかどっちかなのに。

(´・ω・`)「…まぁいいんだけどもね。でも僕は死にたくないから賭けるよ。レイズ200点」

( ^ω^)「フォールドだお」

これはこれで貴重な体験かもしれないね。
まさかあの【セブン】の口からフォールドの言葉が聞けるなんて。

(´・ω・`)「ちぇ…つまんないなぁ。僕、君と心中するつもりなんて無いんだけども」

僕は手札を捨て、ブーンのチップを受け取る。
この時点で点数は620―1380。
まだまだ長引きそうだ。




 
140 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 02:56:57.20 ID:mbj0rV3M0
その後ブーンは3回連続で降りた。
まったくあの【セブン】が聞いて呆れる。
僕は水面を見る。
既に水位は脛の真ん中辺りまで昇ってきていた。

これでは僕も困ってしまう。

(´・ω・`)「さっさと勝負をしようよ。このままだと間に合わなくなるよ」

僕は配られたカードを見る。

ポケットA。悪くない手だ。
さて、問題は彼の方だけど…。

( ^ω^)「コールだお」

やれやれ…またか。急に黙るとさすがに気持ち悪いね。
けれども僕もいい手だし、ここで降りるわけにもいかないな。

(´・ω・`)「レイズ300点」

まったくあと何回降りれば気が済…


( ^ω^)「コール」




 
142 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 02:58:03.95 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「…今、コールって言ったよね?」

( ^ω^)「言ったお。」

そう言うとブーンは300点分のチップを中央に持ってきた。

(´・ω・`)「フフフ…やっと回復したのかい?」

( ^ω^)「………………」

僕は彼の沈黙を無視して3枚のカードを開く。

ダイヤのA、ハートの6、クローバーの10.

よし3枚目のAだ。ここは変えないほうがいいだろう。
僕は260点分のチップを掴みこう言った。

(´・ω・`)「さっきと逆転したね。レイズ260点だ」

143 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:00:01.60 ID:mbj0rV3M0
これで彼が動くかどうかでこのポーカーの行く末も決まる。
さぁ、釣れろ。

( ^ω^)「コールだお。オールイン」

(´・ω・`)「そうでなきゃ。その挑戦受け取ったよ」

僕は4枚目のカードをめくる。

ダイヤの3。

これで、フルハウスやフラッシュの可能性は途絶えた。
現段階でAのスリーカードはかなり高い位置にいると言える。

そして5枚目。


それはクローバーの9。だった。



 
146 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:02:35.76 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「ショーダウンだ」

僕はカードを開く。

Aのスリーカード。
今回は他のカードに変える必要がなかった。

恐らくこれで決着がつくだろう。
僕としては不本意だけどね。

(´・ω・`)「ブーン、カードを出してくれよ。勝負の時だよ」

( ^ω^)「…おっおっwwwやっぱりだおwwww」

ブーンは大声で笑うとカードをテーブルに放り投げた。
そのカードはダイヤの7とハートの8だった。




 
149 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:04:58.22 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「む………」

なるほど、そういう手できたか。
ストレートとは盲点だった。

( ^ω^)「やっとわかったおwwwwwショボンの手口がwww」

(´・ω・`)「僕の手口?何の事だい?」

( ^ω^)「惚けんじゃねぇおwwwwイカサマだおイカサマwww」

イカサマ…。彼の能力の唯一の弱点である天敵だ。
どうやら彼は僕がイカサマをしたのを見破ったらしい。

(´・ω・`)「さぁね。君の勘違いかもしれないよ?」

現に僕はさっき何も使わない状態で負けたのだ。
あれで気付くとは思えない。

( ^ω^)「いいからさっさとカードを配るおwwww次で最後だお」



153 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:08:29.54 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「やれやれ…次で最後になるといいね」

水位は膝まで迫ってきている。
扉が水圧により開かなくなるのも時間の問題だろう。
それ以前にテーブルが沈んでしまってはゲームどころではなくなるじゃないか。
こいつ盲点だったな。今後の参考にしよう。

(´・ω・`)「じゃあ始めようか」

現在のポイントは
1120―880。
終わらせようと思えば終わらせられるが…。

僕は2枚のポケットをめくる。

クローバーの2、そしてダイヤのA。

決して悪いカードではないが、いいとも言えない。
今回も、力をお借りするしかないようだ。


155 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:09:56.15 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「さぁ君のベットラウンドだよ」

僕はクローバーの2をゆっくりと握り締める。

( ^ω^)「それじゃあ…レイズ500点で」

(;´・ω・`)「!!」

一気に500も…この男、本気で終わらせるつもりなのか…。
ここは…どうする?

(;´・ω・`)「……コールだ」

僕は500点分のチップを中央に寄せる。
そしてそのまま、3枚のカードを裏返す。

スペードのA、スペードの7、ハートのA。

しめた。スリーカードの完成だ。



 
158 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:13:07.32 ID:mbj0rV3M0
ここで、僕はクローバーの2を動かす。
これで僕にはAのフォーカードが実現する。

(´・ω・`)「よし、ベットラウンドといこ…」

( ^ω^)「レイズ200点」

すかさずブーンはチップを押しこんだ。
膨れ上がるベット。
さすがの僕もたじろいでしまった。

(´・ω・`)「はは…面白くなってきたじゃないか。コールだ」

僕も200点を注ぎ込む。

そして4枚目をひっくり返す。

スペードの5だった。





161 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:16:19.12 ID:mbj0rV3M0
スペード色の強いテーブルになった。
しかしそんなことはどうでもいい。
僕にはこのテーブルにどんなカードが来たとしても関係ないのだ。

( ^ω^)「しかしあれだおね…www」

不意にブーンが声を掛けてきた。

(´・ω・`)「なんだい?」

( ^ω^)「Aが2枚もあるから心強いおwww」

(´・ω・`)「ああ、確かにそうだ……」

僕はそこで喋るのを止めた。
この男…まさか…Aを狙っているのだろうか。

非常にまずい事になってきた。
あの奇跡の力を持つ男がAを求める。
それは必ずAが来ると言うことにも繋がる。



 
163 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:20:24.23 ID:mbj0rV3M0
まずい。この左手にあるクローバーの2は既にハートのAに変えてしまった。
ここでハートのAが現れた場合、僕の逃げ道は無くなってしまう。
さすがにそれだけは避けたい。
どうにかして阻止s…

( ^ω^)「オールイン」

(;´・ω・`)「…………は?」

( ^ω^)「聞こえなかったのかお?」






( ^ω^)「オールインだお」




 
165 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:23:49.35 ID:mbj0rV3M0
(;´・ω・`)「ははは…君は本当にこれで勝負を決めるつもりらしいね…」

( ^ω^)「それで?ショボンは乗るのかお?」

(;´・ω・`)「そうだな…乗らせてもらおうか…オールイン」

僕は残りのチップを全て中央に寄せる。
仕方ない…諦めよう。
ただ祈るしかないようだ。

まさに正真正銘のギャンブルじゃないか。

( ^ω^)「それじゃあ開くお」

(´-ω-`)「ああ、頼むよ」

ハートのA。来ないでくれ。


ブーンがカードを裏返す。
そのカードは



スペードの8だった。

168 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:25:48.75 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「………まさか」

まさか。本当にAが来ないとは思わなかった。
これで僕のイカサマは守られたようだ。

(´・ω・`)「勝負はついたようだね。…ショーダウンだよ」

だがここで先に出すわけにはいかない。
もしかするとブーンが手札にハートのAを持っているかもしれない。
あの発言は、僕を填める為だけのゆさぶりだったのかもしれない。

( ^ω^)「おっおっおっwwwじゃあ先に出すお」

ブーンはカードを開いた。



スペードの6とスペードの9。

ハートのAは無かった。


 
171 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:28:35.81 ID:mbj0rV3M0
(´・ω・`)「………これで終わりだね。」

僕は手札を落とす。
2枚のA。
Aのフォーカードの完成だ。

対して相手は…ブーンは…

(;´・ω・`)「ま、まさか………」

場に出ているのはスペードの5、7、8。

そしてポケットカードは………


(;´・ω・`)「そうか…見落としていたよ…」

( ^ω^)「おっおっおっwwwスペードのストレートフラッシュだおwwww」



 
173 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:31:43.37 ID:mbj0rV3M0
結果は見ての通り。
イカサマを用いた僕の惨敗だ。
結局あの能力は本物だという事か。

( ^ω^)「ショボンの仕事を完全に忘れていたおwww」

(´・ω・`)「…どういうことだい?」

( ^ω^)「情報だお。」

はて、僕の敗北と僕の仕事、何の共通点があるのだろうか。

( ^ω^)「お前が仕掛けたのは2つだお。この機械と…」




( ^ω^)「水だお」






 
176 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:36:19.73 ID:mbj0rV3M0
( ^ω^)「ショボンの情報収集能力は完璧だお。どんな情報も拾ってくる」

( ^ω^)「僕が使っていたカードも調べ上げたんだお。」

( ^ω^)「だからイカサマをするのは簡単だったおwwwイカサマカードをシャッフルマシンにもともと仕込んでおけば大丈夫だったんだお」

ブーン探偵の推理は続くようだ。
まさか、このトリックがばれるとは…。


( ^ω^)「僕もこのカード持っているのは自分だけだと勘違いしていたお。」

( ^ω^)「ショボンはさらに情報を集めたおね。僕がイカサマを見つける時はカード念入りに調べる事を」

( ^ω^)「けどそうしなかったのは、もう一つの罠があったからだお。それが…水」



 
178 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:40:23.97 ID:mbj0rV3M0
( ^ω^)「この流れている水…僕の方は普通の水だけどそっちの水はただの水じゃないおね」

( ^ω^)「このカードの表面に塗られている特集なインクを洗い流す為の水だお」

( ^ω^)「一度は別の数字やマークだったカードの下には、ランクの強いカードが書かれていたんだお」

だから、カードを一度洗ってから場に出したんだとブーンは続けた。
それが真相かどうかなんて僕は答えない。ましてやどうして気付いたかなんて事も。
敗者にとってそんな事は関係ないんだから。

(´・ω・`)「なんであれ、君の勝ちだ。おめでとう」

僕は手を前に差し出す。
しかしブーンは握手をしようとはせず、僕に文句を告げた。


( ^ω^)「いいから話せお。モナーさんの事を」

(´-ω-`)「…わかったよ。約束だしね」


僕は静かに語り始めた。



 


 
181 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:43:43.19 ID:mbj0rV3M0
―16:18:32―

( ;^ω^)「そんな…それ本当かお?」

(´・ω・`)「僕は嘘は言わないよ。それが真実だ」

( #^ω^)「ふ…ふざけんじゃねぇお!!」

僕はテーブルに乗り上げ、ショボンの胸倉を掴む。

(´・ω・`)「よしてくれ…僕はモナーさんの殺害に関してなにも関わっちゃいない」

( #^ω^)「何で黙ってたお…」

僕は怒りでどうにかなってしまいそうだった。
この男は真実を知っていたにもかかわらず何もしなかったというのか。

(´・ω・`)「僕を殺すのかい?構わないけど…そんなに時間は残されていないようだよ」

既に、テーブルの上に乗っている僕の足さえも水は捕えていた。
コイツをここで殺そうが殺すまいが結局は死ぬのだ。



 
183 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:45:52.08 ID:mbj0rV3M0
( #^ω^)「…………っ!」

僕は胸倉を外し、カードキーを握る。
もう、ここには用はない。
立ち去ってすぐにでも真犯人の元へ行かなければ。

僕はカードキーを開け、ケースの外に出る。
ドアを開けると、水が外へ流れ出ていく。
しかし、ここで出したところで閉じてしまえばまた溜まっていくのだ。

僕は扉を閉める前にショボンの方を向いた。
彼は何も語らず静かに笑っていた。
その笑みには何か恐ろしい殺意を感じたが、僕は目をそらし、扉の外へ出る。

( ^ω^)「…………」

僕は何も言わず扉を閉めた。




 
186 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:47:52.72 ID:mbj0rV3M0
( ;^ω^)「急ぐお…。あいつの元へ…」

僕は真っ黒な箱の壁に付いてある、カードスキャンにカードキーを差し込む。
ピッという電子音。
よし。これで外に…………。

『2枚目ノ カードキーヲ セットシテ下サイ』

されなかった。

( ;^ω^)「…?どういうことだお?」

もう一度スキャンするが結果は同じだった。




『2枚目ノ カードキーヲ セットシテ下サイ』



189 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:50:03.46 ID:mbj0rV3M0
( ;^ω^)「ショボン!いったいこれはどういう事だお!!」

僕はもう一度ケースに向かう。しかし、スキャンが見当たらない。
まさか…僕が部屋を調べている間に外したというのか?

( ;^ω^)「ショボン!何とか言えお!!」

僕は強くケースを叩く。
その時、奇妙な違和感に襲われた。
なんだ…この感覚は…。

( ;゚ω゚)「ど、どういうことだお…なんで…」





( ;゚ω゚)「なんで水が出ていないんだお…!!」






 
191 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:50:46.06 ID:mbj0rV3M0
部屋の隅にあったパイプは水の排出を止め、静かに止まっている。
どういうことだ?ここは水で埋まるんじゃなかったのか?

( ;゚ω゚)「どういうことだお!答えろお!ショボン!」

僕は強く叩くが、このケースは防音の加工がされているのか音が全く届かない。
その時、ガラスの向こうでショボンは奇妙な行動に出た。

(´-ω-`)

彼はポケットからイヤホンを取り出すと、ゆっくりと装着し、目を閉じた。
何故だ?

何故防音の箱の中でイヤホンを付ける必要がある?

何故真っ暗な部屋の中で目をつむる必要がある?


その時、僕は彼の言葉がフラッシュバックされた。


192 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:51:37.55 ID:mbj0rV3M0
【ここ?ニューソク州だよ。割と郊外の方だけど】

【ああ。少し前まで、あのケースの中には5tのプルトニウムが入っていたのさ】

まさか…

【この【Dice】の施錠キーはこのカード一枚なんだ。】

【とにかく僕が用意したこのゲームで負けた方は死ぬ。】

まさか…そんな馬鹿な…。

【君は…どうやったら死ぬんだろうね】


【君の能力は完璧じゃない…。君は『同じハンデを持った人間と行ったギャンブル』のみしか勝てないんだろう?】





まさか。






 
195 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:52:47.13 ID:mbj0rV3M0

(;#゚ω゚)「答えろお!!ショボン!!!!」

僕は強く壁を叩きつける。

(;#゚ω゚)「これから!!今ここで!!」

はめられた。
これは罠だったんだ。
このゲームは…部屋から出てはいけなかったのだ。

(;#゚ω゚)「何が起きるんだお!!!!」

その時、遠くの方から地響きが聞こえてきた。
しかし、僕には何の音なのかさっぱりわからない。

(;#゚ω゚)「答えろおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」


その地響きは

だんだん大きくなっていき




やがて



196 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:53:33.12 ID:mbj0rV3M0
















 
200 : ◆4972gaB/9o :2010/04/25(日) 03:56:39.15 ID:mbj0rV3M0

(´-ω-`)「絶対なんて存在しない」

(´-ω-`)「そんなゲームを用意してもいいじゃないか?」



(´・ω・`)「なぁ。ブーン」








その日、この国のどこかでミサイルが着弾したというニュースが流れた。


◇7:7並べ 〜END〜 To Be Continued―


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