紅く、あるいは黒く染まるようです
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
00:11:11.37 ID:1P29mDLA0
('A`)「おはよう」
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「毎日早起きだね」
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「……今日も行くんだね」
lw´‐ _‐ノv「……行ってくる」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
00:11:56.35 ID:1P29mDLA0
('A`)「……うん、行ってらっしゃい」
('A`)「大丈夫だよ」
('A`)「僕はちゃんと」
('A`)「ここで待ってるから」
('A`)「……行ってらっしゃい」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
00:12:42.48 ID:1P29mDLA0
('A`)「……こんにちは……」
('A`)「……僕には貴方の声は聞こえないけど」
('A`)「……貴方には僕の声が聞こえるんですか?」
('A`)「……もし聞こえるなら」
('A`)「……あの子を救う方法を教えてください」
('A`)「……お願いします」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
00:13:40.10 ID:1P29mDLA0
ガチャ
('A`)「お帰り」
('A`)「……今日もとってきたんだね」
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「ご飯、食べる?」
lw´‐ _‐ノv「……ご飯、あげてくる……」
('A`)「……うん、わかった」
('A`)「たくさん……お話ししておいで」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
00:14:23.96 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「はい、どうぞ……」
lw´‐
_‐ノv「ごめんね、今日はあんまりおいしくないよね?」
lw´‐ _‐ノv「最近はあんまりうまくいかないの……」
lw´‐ _‐ノv「でも明日はもっといいのをとってくるからね」
lw´‐ _‐ノv「楽しみにしててね」
lw´‐ _‐ノv「お母さん」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
00:15:12.90 ID:1P29mDLA0
('A`)「お帰り」
('A`)「お母さんはなんて?」
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「……ご飯、食べる?」
lw´‐
_‐ノv「……うるさい……」
('A`)「……ごめん」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:28:27.21 ID:1P29mDLA0
('A`)「じゃあ僕はもう寝るけど」
('A`)「ちゃんとご飯食べないとダメだよ?」
バタン
lw´‐
_‐ノv「うるさい……」
lw´‐ _‐ノv「……………」
lw´‐ _‐ノv「うるさい……」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:30:21.27 ID:1P29mDLA0
('A`)「おはよう」
('A`)「今日もいつも通りの時間だね」
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「……それで……」
('A`)「……今日も行くんだよね……」
lw´‐ _‐ノv「……行ってくる……」
バタン
('A`)「……行ってらっしゃい……」
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:31:33.55 ID:1P29mDLA0
('A`)「……綺麗な色ですね……」
('A`)「……栄養分の色に染まるんですね………」
('A`)「……でも、貴方より……」
('A`)「……あの子の手は……」
('A`)「赤く染まってしまってます………」
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:32:46.81 ID:1P29mDLA0
ガチャ
('A`)「お帰り……」
('A`)「今日は少し遅かったね」
lw´‐ _‐ノv「……お母さんに会いに行く……」
('A`)「……うん、わかった」
('A`)「……行ってらっしゃい」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:34:14.21 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「はい、お母さん」
lw´‐
_‐ノv「まだ子供だけど、ちゃんとお肉もついてるよ」
lw´‐ _‐ノv「血もこんなに綺麗」
lw´‐
_‐ノv「ちゃんと約束守ったよ」
lw´‐ _‐ノv「……だから……」
lw´‐
_‐ノv「……褒めて……」
lw´‐ _‐ノv「……褒めてよ……」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:35:38.11 ID:1P29mDLA0
('A`)「お帰り」
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「……なんだか」
('A`)「悲しそうだね……」
lw´‐
_‐ノv「……そんな事ない」
('A`)「お母さんに何か言われたの?」
lw´‐
_‐ノv「何でもない!」
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:37:11.61 ID:1P29mDLA0
('A`)「……どうしたの?」
lw´‐
_‐ノv「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!」
('A`)「……なにかあったら」
('A`)「僕を頼っていいんだよ?」
lw´‐ _‐ノv「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!」
('A`)「……君のために何ができるかわからないけど」
('A`)「僕は君の力になりたいんだ……」
lw´‐ _‐ノv「黙レ黙レ黙レ黙レ黙レ黙レ黙レ黙レ黙レェェエエエ!!」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:38:48.42 ID:1P29mDLA0
('A`)「おはよう……」
lw´‐ _‐ノv「………」
('A`)「……昨日はごめん……」
('A`)「……今日も行くんだね」
lw´‐ _‐ノv「……うるさい……」
バタン
('A`)「……ごめん」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:41:09.33 ID:1P29mDLA0
('A`)「あの子がどんな思いで生きてきたのか僕には想像できません」
('A`)「そして、貴方がどれほどの思いであの子を守ったのかもわかりません」
('A`)「……ただ……」
('A`)「今のあの子は幸せじゃない」
('A`)「……それだけはわかります」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
01:42:46.36 ID:1P29mDLA0
ガチャ
('A`)「お帰り」
('A`)「……今日は……」
('A`)「とれなかったの?」
lw´‐
_‐ノv「……謝ってくる」
('A`)「……わかった」
('A`)「僕は待ってるから」
('A`)「……行っておいで……」
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:01:43.16 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
lw´‐ _‐ノv「みんな警戒してて……」
lw´‐ _‐ノv「家にも入れないし……」
lw´‐ _‐ノv「男の人もいっぱいいるの……」
lw´‐ _‐ノv「明日はちゃんととってくるから」
lw´‐ _‐ノv「怒らないで……」
lw´‐ _‐ノv「お母さん………」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:02:52.67 ID:1P29mDLA0
('A`)「お帰り……」
('A`)「また……」
('A`)「悲しそう……」
lw´‐ _‐ノv「………うるさい……」
('A`)「……ご飯は?」
lw´‐ _‐ノv「……もう寝る……」
lw´‐
_‐ノv「明日は………もっと早く出る……」
('A`)「……わかった」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:06:27.81 ID:1P29mDLA0
('A`)「おはよう」
('A`)「…………」
('A`)「いないのか……」
('A`)「……ご飯、作ろう」
('A`)「……帰ってきたら」
('A`)「食べてくれるかもしれないから……」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:08:54.51 ID:1P29mDLA0
ガチャ
('A`)「……お帰り」
('A`)「また……とれなかったんだね」
lw´‐ _‐ノv「……謝ってくる」
('A`)「……たまには休んでもいいんじゃないかな?」
lw´‐ _‐ノv「……そんな事したら」
lw´‐ _‐ノv「お母さん、かわいそう……」
('A`)「……そっか……」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:12:42.59 ID:1P29mDLA0
('A`)「……………」
('A`)「帰ってこない」
('A`)「もしかして………」
('A`)「こんな夜中から」
('A`)「とりに行ったのかな……?」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:16:27.08 ID:1P29mDLA0
ガチャ
('A`)「あ、お帰り」
lw´‐
_‐ノv「……とれた……」
('A`)「……うん」
lw´‐ _‐ノv「……とれた……」
('A`)「……おめでとう……」
lw´‐ _‐ノv「……あげてくる……」
('A`)「……僕も」
('A`)「ついて行っていいかな?」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:19:41.05 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「……邪魔とかしないから」
('A`)「……僕はいないと思ってくれていいから」
('A`)「……ついて行っていいかな?」
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「……いい?」
lw´‐
_‐ノv「…………うん」
('A`)「……ありがとう……」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:23:40.64 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「……はい、お母さん」
lw´‐
_‐ノv「お腹すかせちゃってごめんね」
lw´‐ _‐ノv「久しぶりのご飯はおいしい?」
lw´‐
_‐ノv「……明日も頑張るからね……」
lw´‐ _‐ノv「………お母さん……」
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:27:52.26 ID:1P29mDLA0
('A`)「………綺麗に全部使うんだね」
lw´‐
_‐ノv「………血は飲ませて」
lw´‐ _‐ノv「………内臓と骨はぐちゃぐちゃにしてあげる」
lw´‐
_‐ノv「………いつもちゃんと食べてくれる」
('A`)「………お母さんは、なんて?」
lw´‐
_‐ノv「…………」
('A`)「………それだけじゃ、足りないって?」
lw´‐ _‐ノv「…………」
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
02:30:50.68 ID:1P29mDLA0
('A`)「もし、君が望むなら」
('A`)「僕を殺してもかまわないよ?」
('A`)「いつものように」
('A`)「僕を血を」
('A`)「僕の肉を」
('A`)「君のお母さんにあげても」
('A`)「僕は構わない」
('A`)「……僕は」
('A`)「罪を償わなきゃいけないから……」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:00:26.82 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「………君は」
('A`)「……どうしたい?」
lw´‐ _‐ノv「…………」
lw´‐
_‐ノv「……おこめ、食べたい」
('A`)「………うん」
('A`)「……帰ろう」
('A`)「ご飯、作ってあげるよ……」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:01:09.67 ID:1P29mDLA0
(*゚ー゚)「出ていけ!」
(´・ω・`)「悪魔の子め!」
( ,,゚Д゚)「殺せ!」
从゚∀从「悪魔を産んだ女を!」
( ^ω^)「出ていけ!」
川 ゚ -゚)「出ていけ!」
( ・∀・)「殺せ!」
ξ゚听)ξ「殺せ!」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:02:41.16 ID:1P29mDLA0
僕は、みているだけだった
こんなの、おかしかったのに
そんなこと、わかりきっていたのに
でも、勇気がなかった
そのせいで、君のお母さんは死んでしまった
君のお母さんは、殺されてしまった
僕は
死んで当然なんだ
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:05:10.50 ID:1P29mDLA0
私は、人と違った
みんなには見えないものが、私には見えた
ただそれだけなのに、私は化け物にされた
お母さんも化けと呼ばれ、私をかばって殺された
でも、お母さんは生まれ変わった
お母さんは、今もお腹をすかせてる
あいつらは
死んで当然なんだ
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:08:34.85 ID:1P29mDLA0
('A`)「……おはよう」
lw´‐ _‐ノv「………おはよう」
('A`)「……今日も行くんだね」
lw´‐ _‐ノv「………うん」
('A`)「……ご飯、食べる?」
lw´‐ _‐ノv「………いらない」
バタン
('A`)「……ちゃんと」
('A`)「………帰ってきてね……」
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:12:38.09 ID:1P29mDLA0
('A`)「……貴方は……」
('A`)「……あの子をいつまで縛っているつもりですか?」
('A`)「……あの子を救ってあげてください……」
('A`)「……あの子を幸せに……」
('A`)「……してあげてください……」
133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:16:33.44 ID:1P29mDLA0
ガチャ
('A`)「あ、おかえ、」
('A`)「ッ!!」
lw´‐ _‐ノv「………今日は……とれなかった……」
('A`)「そっ、そんな事より、腕が……」
lw´‐ _‐ノv「……落とされただけ……」
w´‐ _‐ノv「……こんなの……」
lw´‐ _‐ノv「……お母さんの苦しみに比べれば……」
lw´‐ _‐ノv「……大した事ない……」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:18:10.58 ID:1P29mDLA0
('A`)「……とっ、とにかく、早く手当てしないと……」
lw´‐
_‐ノv「……いい」
lw´‐ _‐ノv「……お母さんの所に行かなきゃ……」
lw´‐
_‐ノv「……謝らなきゃ……」
('A`)「……僕もついて行く」
lw´‐ _‐ノv「…………」
('A`)「……ついて行くから……」
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:20:08.67 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
lw´‐ _‐ノv「また捕まえられなかった……」
lw´‐ _‐ノv「お腹すかせてるのに……」
lw´‐ _‐ノv「……それに……」
lw´‐ _‐ノv「ずっと守ってくれた体なのに……」
lw´‐ _‐ノv「腕も切られちゃって………」
lw´‐
_‐ノv「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
03:25:10.93 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「……お母さん……」
lw´‐
_‐ノv「そんなに怒らないで……」
lw´‐ _‐ノv「だからお願い……」
lw´‐
_‐ノv「……お母さん……」
lw´‐ _‐ノv「……私に……」
lw´‐
_‐ノv「……声を聞かせて……」
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:00:26.41 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「……もう、ずっと……」
lw´‐
_‐ノv「お母さんは何も言ってくれない……」
lw´‐ _‐ノv「……どんなに話しても………」
lw´‐
_‐ノv「……何も答えてくれない……」
lw´‐ _‐ノv「お母さん……私の事嫌いになっちゃったの?」
('A`)「………違う」
('A`)「君のお母さんは」
('A`)「今も、君を愛し続けてるよ」
138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:02:05.15 ID:1P29mDLA0
('A`)「もう、いいんだよ……」
('A`)「これ以上、君が苦しむ必要はないんだ」
('A`)「お母さんだって」
('A`)「大切な娘を、不幸にさせたくはないはずだから……」
('A`)「……もう、いいんだよ」
139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:03:16.14 ID:1P29mDLA0
('A`)「二人で、どこか遠くへ行こう」
('A`)「僕たちの事を、誰も知らないほど遠くへ」
('A`)「そこで、いろんな人に囲まれて」
('A`)「今までできなかった事を」
('A`)「やってみたかった事を」
('A`)「たくさんしよう」
140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:04:49.15 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「………どこに行ったって……」
lw´‐
_‐ノv「……私は化け物にしか見られない……」
lw´‐ _‐ノv「……きっとそこでも……」
lw´‐
_‐ノv「……同じような扱いを受けるだけ……」
141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:06:25.76 ID:1P29mDLA0
('A`)「………その時は……」
('A`)「………僕が君を守る……」
('A`)「……君のお母さんがしたように……」
('A`)「………僕が君を守る……」
('A`)「……だから……」
('A`)「……幸せになって………」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:07:56.16 ID:1P29mDLA0
('A`)「……明日にでも出よう」
('A`)「誰にも見つからないように」
('A`)「朝早くに」
('A`)「ここを出よう」
('A`)「……僕が」
('A`)「幸せにしてあげる」
('A`)「だから」
('A`)「一緒に行こう」
143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:09:56.62 ID:1P29mDLA0
lw´‐ _‐ノv「………私は」
lw´‐
_‐ノv「………もう少しここにいる……」
lw´‐ _‐ノv「お母さんの……」
lw´‐
_‐ノv「そばにいたい……」
('A`)「……わかった」
('A`)「……遅くならないうちに、ね……」
lw´‐ _‐ノv「……うん……」
lw´‐ _‐ノv「…………」
lw´‐
_‐ノv「………ありがとう」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:11:29.29 ID:1P29mDLA0
('A`)「……君が幸せだというのなら」
('A`)「……僕はそれを受け入れる」
('A`)「……だから」
('A`)「……これが君の幸せだと願う……」
('A`)「…………」
('A`)「願うけど………」
('A`)「…………」
('A`)「…………ごめん」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:12:18.53 ID:1P29mDLA0
大きな大きな、桜の木の下
片腕だけの、小さな少女が眠ってる
自分の血を、内臓を、木にかけるようにえぐりだして
母に抱かれる子のように
安らかな顔で、眠ってる
その桜の花は
椿よりも、彼岸花よりも、紅く、あるいは黒く染まっていた。
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/04/15(木)
04:13:22.45 ID:1P29mDLA0
紅く、あるいは黒く染まるようです
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