( ^ω^)「……それは違うお」
ξ゚听)ξ「は? 何が違うの? そのまま行けばあの村――」
はっとした顔で、ツンが口を閉ざす。
そう。そのまま行けば、あの村は闇討ちでギコらを焼いて、また元の生活に戻っていった、はずなのだ。
しかしそれは二人の訪問によって、結果は似たようなものでも、過程はほんの少しだけ、違えることになった。
ξ#゚听)ξ「チッ、あ〜〜〜〜〜、チッ、チッ、あ〜! 毎回毎回……こんなのばっか!」
( ^ω^)「なんでやたら舌打ち……」
ξ#゚听)ξ「舌噛み切って死ね」
( ^ω^)「死ねない体だってわかってるくせに」
ξ#゚听)ξ「じゃあ川で溺れ死ね」
( ^ω^)「気付いたら水中で呼吸できるようになってたお」
ξ#゚听)ξ「老衰で死ね、平穏につまらない最期を遂げろ」
( ^ω^)「そうなるつもりはないお」
ξ#゚听)ξ「ぬぅぅぅぅううあぁーっ!! ったく……早く出て来いってのよ! 『枯木の魔女』の腐れババアが!」
いつものように悪態をつき続けるツンを尻目に、ブーンは道の先を眺めた。
次の街に到着するまではまだ掛かりそうで、少なくともそれまでは、この不機嫌な彼女といなければならないようだ。
ep1. 薄幸の少女 おしまい。