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No 450
Date 2011・04・01・Fri
( ^ω^)ブーンははかない想いを伝えるようです( ^ω^)ブーンははかない想いを伝えるようです
-01--------------------- (;^ω^)ハァハァ 桜咲く並木道を、僕はひた走る。道に伸びる黒い線が、僕の道行きを辿っていた。 この坂を登り、丘の頂上までたどり着けば、そこには彼女が待っている。 一年前にここでかわした言葉。 あの春の日に二人だけでかわした、秘密の約束。 僕はその約束を果たす為、ただひたすら走り続ける。 (;´ω`)「ハァハァ……やっと……着いたお……ん?」 川川 ) 張り裂けそうな心臓の鼓動を抑え、必死で呼吸を整えて上げた視線を先に、ひっそりと佇む影が一つ。 それが誰かなど考えるまでもなく、この一年、ずっと負い続けていた背中を見間違うはずなどない。 (;^ω^)「く、クーさん!」 (゚- ゚川 ! 振り向く彼女に浮かぶ驚きの表情。信じてくれてはいたのかもしれない。けれど、どこか不安もあったのかもしれない。 僕が約束を果たし、再びこの場に現れることを。僕はそんな彼女の元に、一直線に走り寄る。 約束どおり、一年間パンツはかずにすごしましたおー! ヽ(^ω^*)ノ ( ) <ω > ( ^ω^)ブーンははかない想いを伝えるようです -02--------------------- 川 ゚ -゚)「えーと、お前は……?」 ( ^ω^)「ブーンですお、一年前、あなたとここで約束した」 川 ゚ -゚)「一年前?」 (*^ω^)「嫌ですお、とぼけちゃって」 (*^ω^)「ほら、ここで僕が告白したら、一年間パンツはかずに過ごしたら付き合ってくれるって」 川 ゚ -゚)「あーあー、はいはい、あの時の君ね」 川 ゚ -゚)(誰だっけ……? えっと……) 川 ゚ -゚)「ああ、はいはい……君か、うんうん、覚えてるよ、ちゃんと」 川 ゚ -゚)「したね、そんな話」 (*^ω^)「はい、ですから僕はこの一年間、約束を守ってちゃんとパンツはかずに過ごしましたお」 川 ゚ -゚)「なるほどなるほど、確かにはいてないな」 -03--------------------- 川 ゚ -゚)「しかし、何でズボンもはいてないんだ?」 川 ゚ -゚)「私はパンツとしか言ってないはずだが」 (*^ω^)「善は急げですお!」 川 ゚ -゚)「なるほど、意味は全くわからんが、よくそれで今まで警察に捕まらなかったな」 (*^ω^)「普段はボディペイントで凌いで来ましたお」 (*^ω^)「今は走って来たんで、汗で落ちちゃいましたお」 川 ゚ -゚)「ふーん、そりゃ大変だっただろ」 (*^ω^)「大変でしたおー」 (*^ω^)「水泳の時間はプールを汚しまくっちゃいましたお」 -04--------------------- (*^ω^)「それで、クーさん、その……」 川 ゚ -゚)「ふむ、約束、だな?」 (*^ω^)" コクッ 川 ゚ -゚)「正直私は、絶対にお前が途中で投げ出すと思っていたのだがな」 川 ゚ -゚)「しかしお前は最後まで私との約束を守った。よかろう、私は──」 「ちょっと待った!!!」 (;^ω^)「だ、誰だお!?」 ('A`)「クーを思い続けていたのはお前だけじゃねえ」 (;^ω^)「な!? お、お前は誰なんだお!?」 川 ゚ -゚)(誰だっけ……?) ('A`)「俺の名はドクオ。クーと将来を約束した間柄さ」 (;^ω^)「ナンダッテー!?」 -05--------------------- ('A`)「さあクー、俺はお前との約束を守って、今日やっと出てきたぞ」 川 ゚ -゚)「約……束……?」 (*'A`)「ハハハ、照れなくてもいいって」 (;^ω^)「ど、どんな約束をしたんだお?」 ('A`)「知りたいか? ならば教えてやろう。俺とクーの愛のメモリーを」 ~ 8年前 電車内 ~ 川゚-゚)「この人、痴漢です」 (;'A`)「エエー!? いや、俺、つり革に捉まってるし、両手ふさがって……」 \アラヤダ チカンデスッテ ミルカラニ チカンノ カオシテルワネ- キモーイ/ -06--------------------- (^ω^)「お? その人僕の隣でずっと僕のポケモン見てたから、悪いことしてませんお?」 \アラマー チカンミタイナ カオシテルノニ チカンジャナインデスッテ キモーイ/ (;'A`)「あ、ありがとう少年! 助かったよ! 君! 一体どういうつもりだい、僕を痴漢だなんて?」 川゚-゚)「……」 (;'A`)「な、なんだよ?」 ボソボソ 川゚-゚)「お前が痴漢したということにしてくれれば、お前と付き合ってやろう」 (;'A`) ! (; A )「お……」 (*'A`)「お、俺が痴漢しました! すみません!」 \ヤッパリー ダロウトオモッタワ キモーイ/ -07--------------------- ('A`)「それから8年、俺はクーとの約束を守り、誰にも真相を告げることなく勤めを終えた」 ('A`)「俺はクーの為にずっと吐かなかった!」 (*'A`)「吐かない想いを抱え、今ここに戻ってきたぞ、クー!」 (;^ω^)「そ、そんな素敵な想いを抱えていたのかお……」 川 ゚ -゚)(そんな事あったっけ?) (*'A`)「さあ、クー、あの時の約束を果たし、今こそ共に──」 「ちょっと待った!!!」 (;'A`)「だ、誰だ!?」 / ,' 3 「クーを思い続けていたのはお主達だけじゃないぞ」 (;^ω^)「な!? お、お前は誰なんだお!?」 川 ゚ -゚)(誰だっけ……?) / ,' 3 「ワシの名は荒巻。クーちゃんと添い遂げる運命の者じゃよ」 (;^ω^)「ナンダッテー!?」 -08--------------------- ~中略~ / ,' 3 「というわけでワシはクーちゃんに貢ぎに貢ぎ、今ではすっからかんの無一文じゃ」 / ,' 3 「齢九十にして無一文、入る墓すらない」 / ,' 3 「墓ない思いを抱え、ワシはクーちゃんを迎えに来たぞ!」 (;^ω^)「そ、そんな素敵な想いを抱えていたのかお……」 川 ゚ -゚)(あーしめ鯖食いてえ) (;^ω^)「け、けど、僕の履かない想いも負けてないお」 (;'A`)「お、俺だって、吐かない想いは負けてないぜ!」 /;,' 3 「ワシの墓ない想い、クーちゃんに届いてるはずじゃ!」 川 ゚ -゚)「ふむ……話はわかった……。お前達の想い、しかと受け取った」 川 ゚ -゚)「よし、約束だからな付き合おう」 -09--------------------- 川 ゚ -゚)「全員と」 (;^ω^)「ぜ、全員とですかお?」 川 ゚ -゚)「不服か?」 (;'A`)「い、いや、付き合えるなら不服はないが……」 川 ゚ -゚)「そうか、それなら良かった」 川 ゚ -゚)「では私は、付き合うにあたって、お前達のはかない想いに全力で応えようと思う」 川 ゚ -゚)「というわけで、我々はプラトニックな関係で付き合っていこう」 (;^ω^)(;'A`)/;,' 3 「ナンダッテー!?」 /;,' 3 「それはどういうことかの、クーちゃん?」 川 ゚ -゚)「何、簡単な話だ」 川 ゚ -゚)「お前たちのはかない想いに応える為、私も破瓜ない想いで応えるのさ」 ズコーッ! (/^ω^)/(/'A`)///,' 3/ ( ^ω^)ブーンははかない想いを伝えるようです おしまい |
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