ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです 第10話
- 2014/07/06
- 23:36
- ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです
143 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:41:03 ID:xH7vejbQ0
◆第10話◆
XX20年 W月
ξ゚⊿゚)ξ(そう思ってた矢先か)
今は止んでいるが、一面は薄く雪に覆われていて
ツンの目の前にある墓石にも、うっすらと雪が積もっていた。
ξ゚⊿゚)ξ「……」
退かしてあげたかったが、それがなんだか綺麗で少しの間見とれてしまった。
XX20年 W月
ξ゚⊿゚)ξ(そう思ってた矢先か)
今は止んでいるが、一面は薄く雪に覆われていて
ツンの目の前にある墓石にも、うっすらと雪が積もっていた。
ξ゚⊿゚)ξ「……」
退かしてあげたかったが、それがなんだか綺麗で少しの間見とれてしまった。
144 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:42:43 ID:xH7vejbQ0
「また来たの」
背後から自分の声がした。
なんか変な感じだ。
ζ(゚ー゚*ζ
黒髪で、少々着崩した制服姿の自分は、まだ変わらずデレだった。
145 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:44:10 ID:xH7vejbQ0
その髪色から察するに三年生だろうか。
気まぐれか必要に駆られたかは忘れたが、そのケミカルなほどわざとらしい黒色は、もともと色素が薄く黒髪でもなかった彼女には逆に不自然な色だった。
ξ゚⊿゚)ξ「なんかもうあんた妹のように思えてきた」
ζ(゚ー゚*ζ「嘘つけよ本人でしょうが」
会うたびに遠慮がなくなっていく発言だけは、徐々に今のアイデンティティに近づきつつある気もするがさておいて、今回もまたツンは自分の存在を説明する手間はないようだ。
146 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:45:47 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「今更だけど疑問持たなさすぎじゃない?」
ζ(゚ー゚*ζ「そんだけ何度も当たり前のように現れといて…」
ξ゚⊿゚)ξ「もっとも、何を聞かれても答えてあげられない可能性大だけど」
ζ(゚ー゚*ζ「でしょうね。でも…」
女子高生は墓石の前にしゃがみ込んだ。
ζ(゚ー゚*ζ「聞きたいこともないわけじゃないよ。…とりあえずお参りしよ」
二人は母の墓に手を合わせ、無言で簡単に掃除をした。
.
147 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:46:53 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「しかしあれだね、自分自身と気まずいってのもなかなかない感覚ね」
ツンは年甲斐もなく高校生である自分に買わせた缶コーヒーを開けながら言った。
ζ(゚ー゚*ζ「そのあっけらかんとした発言が信憑性をなくすけどね」
自身も同じ缶コーヒーを啜りながらつつがなく突っ込みを入れる。
ξ゚⊿゚)ξ「で、聞きたいことって?」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
言いたいことは思いついたタイミングで口にするマイペースさにちょっと呆れ気味な女子高生に気づいているのかいないのか、あくまでもマイペースな22歳は聞いた。
148 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:48:29 ID:xH7vejbQ0
ζ(゚ー゚*ζ「んー…今彼氏、とかは?」
大人になったからこそ『大人気ない』と思われることが増えるのだろうと女子高生は無理矢理納得して仕切り直す。
…それが自分自身の将来の姿だとは認めたくなかったが。
ξ゚⊿゚)ξ「いるけど」
ζ(゚ー゚*ζ「いるんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「今現在付き合い始めて間もないから、あんたが出会うのはだいぶ先よ」
ζ(゚ー゚*ζ「そっかぁ……」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
女子高生時分相応に、淡い色恋沙汰にもやっぱり興味はあるんだと思った矢先だったが、思ったよりも掘り下げてこないことに些か違和感があった。
149 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:49:37 ID:xH7vejbQ0
150 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:50:57 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「…悪いけど」
ξ゚⊿゚)ξ「それはないと思うよ」
ζ(゚ー゚*ζ「………」
少し考え込むように見えたが、直後にはきっぱりと言い切った。
.
151 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:52:15 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「どんな理由でこうやって過去の自分と接触して、現在の自分の価値観を持ったまま会話できるのかはわからないけどね」
ξ゚⊿゚)ξ「回避したかったことを回避できたことなんて一度もないのよ」
ζ(゚ー゚*ζ「………」
.
152 : 名も無きAAのようです :2013/08/16(金) 00:53:44 ID:54Y4jdIk0
153 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:53:59 ID:xH7vejbQ0
もしも不自由な足が病気じゃなくて事故によるものだったら?
その事故が起きる前に回避できただろうか?
普通に学校に通って友達作って
今とは違う交遊関係ながら楽しい青春時代を過ごせただろうか?
母を働き詰めにさせることもなく
過労で死なせることもなかっただろうか?
.
154 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:55:23 ID:xH7vejbQ0
155 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:56:23 ID:xH7vejbQ0
156 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:57:57 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「だからあの時あたしがあんたの背中を押して」
ξ゚⊿゚)ξ「普通の同級生とのわだかまりに打ち勝ってくれれば、もっと全うな友達ができるかもしれないってちょっと期待したけど」
ξ゚⊿゚)ξ「朝起きればキュートからメール来てるし、今でも腐れ縁よ」
ζ(゚ー゚;ζ「………」
ξ゚⊿゚)ξ「あんたがあの時どう立ち回ったかはわからないけど」
ξ゚⊿゚)ξ「結果的には何も変わらなかった」
ξ゚⊿゚)ξ「キュートに振り回された学生時代も、お母さんの体調の変化に気づけなかったのも」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと変わった夢が見れるぐらいの現象じゃ、覆らなかったのよ」
157 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:59:11 ID:xH7vejbQ0
ζ(゚ー゚*ζ「………」
無言。
何か考え込んでいるのか残念がってるのかわからないが、ツンの言いたいことは理解したようだ。
ζ(゚ー゚*ζ「……ハインとは」
ζ(゚ー゚*ζ「今でも仲良いの?」
消え入るような、不安そうな声だった。
ξ゚⊿゚)ξ「ばーか。それはあんたのこれからの付き合い方次第でしょうが」
意地悪そうに言うが、でも……と続いた。
158 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 01:00:30 ID:xH7vejbQ0
ξ*゚ー゚)ξ「今でもあいつはいい奴だよ。その頭の回転の速さと優しさには、いつも救われてる」
それも腐れ縁だね。と照れたように笑ったその声に、女子高生も安堵した。
.
159 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 01:01:49 ID:xH7vejbQ0
離れていくものもあれば、変わらず傍にいるものもある。
これから出会うものだって、いくらでもある。
なんだ。普通のことじゃないか。
ζ(゚ー゚*ζ「…なら、いいや」
.
160 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 01:03:30 ID:xH7vejbQ0
後悔すること。
痛い思いをすること。
傷つくこと。
これから起こるそれらを、今から知れて回避できることならいいかもしれない。
18歳である今から22歳になるまで、今現在とは違う恋愛もしてるかもしれないし、怒ったり泣いたりも多々してるだろう。
でも、そんな感情の起伏があってこそ生きてるのだと今ならわかるから
そんな当たり前の生き方をしてるならそれでいいと、女子高生は素直にそう思えた。
162 : 名も無きAAのようです :2013/08/16(金) 01:15:44 ID:54Y4jdIk0
164 : 名も無きAAのようです :2013/08/16(金) 02:23:48 ID:u5jfw6AE0
「また来たの」
背後から自分の声がした。
なんか変な感じだ。
ζ(゚ー゚*ζ
黒髪で、少々着崩した制服姿の自分は、まだ変わらずデレだった。
145 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:44:10 ID:xH7vejbQ0
その髪色から察するに三年生だろうか。
気まぐれか必要に駆られたかは忘れたが、そのケミカルなほどわざとらしい黒色は、もともと色素が薄く黒髪でもなかった彼女には逆に不自然な色だった。
ξ゚⊿゚)ξ「なんかもうあんた妹のように思えてきた」
ζ(゚ー゚*ζ「嘘つけよ本人でしょうが」
会うたびに遠慮がなくなっていく発言だけは、徐々に今のアイデンティティに近づきつつある気もするがさておいて、今回もまたツンは自分の存在を説明する手間はないようだ。
146 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:45:47 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「今更だけど疑問持たなさすぎじゃない?」
ζ(゚ー゚*ζ「そんだけ何度も当たり前のように現れといて…」
ξ゚⊿゚)ξ「もっとも、何を聞かれても答えてあげられない可能性大だけど」
ζ(゚ー゚*ζ「でしょうね。でも…」
女子高生は墓石の前にしゃがみ込んだ。
ζ(゚ー゚*ζ「聞きたいこともないわけじゃないよ。…とりあえずお参りしよ」
二人は母の墓に手を合わせ、無言で簡単に掃除をした。
.
147 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:46:53 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「しかしあれだね、自分自身と気まずいってのもなかなかない感覚ね」
ツンは年甲斐もなく高校生である自分に買わせた缶コーヒーを開けながら言った。
ζ(゚ー゚*ζ「そのあっけらかんとした発言が信憑性をなくすけどね」
自身も同じ缶コーヒーを啜りながらつつがなく突っ込みを入れる。
ξ゚⊿゚)ξ「で、聞きたいことって?」
ζ(゚ー゚*ζ「……」
言いたいことは思いついたタイミングで口にするマイペースさにちょっと呆れ気味な女子高生に気づいているのかいないのか、あくまでもマイペースな22歳は聞いた。
148 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:48:29 ID:xH7vejbQ0
ζ(゚ー゚*ζ「んー…今彼氏、とかは?」
大人になったからこそ『大人気ない』と思われることが増えるのだろうと女子高生は無理矢理納得して仕切り直す。
…それが自分自身の将来の姿だとは認めたくなかったが。
ξ゚⊿゚)ξ「いるけど」
ζ(゚ー゚*ζ「いるんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「今現在付き合い始めて間もないから、あんたが出会うのはだいぶ先よ」
ζ(゚ー゚*ζ「そっかぁ……」
ξ゚⊿゚)ξ「?」
女子高生時分相応に、淡い色恋沙汰にもやっぱり興味はあるんだと思った矢先だったが、思ったよりも掘り下げてこないことに些か違和感があった。
149 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:49:37 ID:xH7vejbQ0
ζ(゚ー゚*ζ「…例えばさ、今あなたがもし幸せじゃなかったとしたら」
ζ(゚ー゚*ζ「その人と出会うことさえ回避することも可能なのかなーって…」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ζ(゚ー゚*ζ「そうじゃなかったとしてもさ、何か後悔したこととか、辛かったこととか、今のうちに知っておけばまた違う道に進んだりするのかなー…とか」
ζ(゚ー゚*ζ「…ちょっと思ったの」
ξ゚⊿゚)ξ「………」
ζ(゚ー゚*ζ「その人と出会うことさえ回避することも可能なのかなーって…」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ζ(゚ー゚*ζ「そうじゃなかったとしてもさ、何か後悔したこととか、辛かったこととか、今のうちに知っておけばまた違う道に進んだりするのかなー…とか」
ζ(゚ー゚*ζ「…ちょっと思ったの」
ξ゚⊿゚)ξ「………」
150 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:50:57 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「…悪いけど」
ξ゚⊿゚)ξ「それはないと思うよ」
ζ(゚ー゚*ζ「………」
少し考え込むように見えたが、直後にはきっぱりと言い切った。
.
151 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:52:15 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「どんな理由でこうやって過去の自分と接触して、現在の自分の価値観を持ったまま会話できるのかはわからないけどね」
ξ゚⊿゚)ξ「回避したかったことを回避できたことなんて一度もないのよ」
ζ(゚ー゚*ζ「………」
.
152 : 名も無きAAのようです :2013/08/16(金) 00:53:44 ID:54Y4jdIk0
支援
153 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:53:59 ID:xH7vejbQ0
もしも不自由な足が病気じゃなくて事故によるものだったら?
その事故が起きる前に回避できただろうか?
普通に学校に通って友達作って
今とは違う交遊関係ながら楽しい青春時代を過ごせただろうか?
母を働き詰めにさせることもなく
過労で死なせることもなかっただろうか?
.
154 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:55:23 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「最初はあたしもちょっと同じこと考えたんだ。だから…」
ξ゚⊿゚)ξ「…小学生の頃、退院した日に会ったこと、覚えてる?」
ζ(゚ー゚*ζ「…うん」
ξ゚⊿゚)ξ「あの時もしかしたら、あんたが言ったみたいに違う道に行けたかもしれないって思ったの」
ζ(゚ー゚*ζ「…斜に構えるのやめろって、言ってたもんね」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)ξ「…本来のあたしの記憶ではね」
ξ゚⊿゚)ξ「退院してからもなかなか友達ができなくて」
ξ゚⊿゚)ξ「頑張りもせずに諦めて捻くれて」
ξ゚⊿゚)ξ「気持ちが荒れてたからこそ、不良気質のキュートに拾われたの」
ξ゚⊿゚)ξ「…小学生の頃、退院した日に会ったこと、覚えてる?」
ζ(゚ー゚*ζ「…うん」
ξ゚⊿゚)ξ「あの時もしかしたら、あんたが言ったみたいに違う道に行けたかもしれないって思ったの」
ζ(゚ー゚*ζ「…斜に構えるのやめろって、言ってたもんね」
ξ゚⊿゚)ξ「……」
ξ゚⊿゚)ξ「…本来のあたしの記憶ではね」
ξ゚⊿゚)ξ「退院してからもなかなか友達ができなくて」
ξ゚⊿゚)ξ「頑張りもせずに諦めて捻くれて」
ξ゚⊿゚)ξ「気持ちが荒れてたからこそ、不良気質のキュートに拾われたの」
155 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:56:23 ID:xH7vejbQ0
ζ(゚ー゚;ζ「え、でもキュートが荒れたのって中学生からじゃ…」
ξ゚⊿゚)ξ「あたしの記憶では違う。小学生の頃からだいぶすれてた。それであっちも友達少なかったから、似たようなはみ出し者に手を差し延べてくれたってわけ」
一応、それでも嬉しかったんだけどね。とツンは締めた。
ξ゚⊿゚)ξ「あたしの記憶では違う。小学生の頃からだいぶすれてた。それであっちも友達少なかったから、似たようなはみ出し者に手を差し延べてくれたってわけ」
一応、それでも嬉しかったんだけどね。とツンは締めた。
156 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:57:57 ID:xH7vejbQ0
ξ゚⊿゚)ξ「だからあの時あたしがあんたの背中を押して」
ξ゚⊿゚)ξ「普通の同級生とのわだかまりに打ち勝ってくれれば、もっと全うな友達ができるかもしれないってちょっと期待したけど」
ξ゚⊿゚)ξ「朝起きればキュートからメール来てるし、今でも腐れ縁よ」
ζ(゚ー゚;ζ「………」
ξ゚⊿゚)ξ「あんたがあの時どう立ち回ったかはわからないけど」
ξ゚⊿゚)ξ「結果的には何も変わらなかった」
ξ゚⊿゚)ξ「キュートに振り回された学生時代も、お母さんの体調の変化に気づけなかったのも」
ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと変わった夢が見れるぐらいの現象じゃ、覆らなかったのよ」
157 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 00:59:11 ID:xH7vejbQ0
ζ(゚ー゚*ζ「………」
無言。
何か考え込んでいるのか残念がってるのかわからないが、ツンの言いたいことは理解したようだ。
ζ(゚ー゚*ζ「……ハインとは」
ζ(゚ー゚*ζ「今でも仲良いの?」
消え入るような、不安そうな声だった。
ξ゚⊿゚)ξ「ばーか。それはあんたのこれからの付き合い方次第でしょうが」
意地悪そうに言うが、でも……と続いた。
158 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 01:00:30 ID:xH7vejbQ0
ξ*゚ー゚)ξ「今でもあいつはいい奴だよ。その頭の回転の速さと優しさには、いつも救われてる」
それも腐れ縁だね。と照れたように笑ったその声に、女子高生も安堵した。
.
159 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 01:01:49 ID:xH7vejbQ0
離れていくものもあれば、変わらず傍にいるものもある。
これから出会うものだって、いくらでもある。
なんだ。普通のことじゃないか。
ζ(゚ー゚*ζ「…なら、いいや」
.
160 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/16(金) 01:03:30 ID:xH7vejbQ0
後悔すること。
痛い思いをすること。
傷つくこと。
これから起こるそれらを、今から知れて回避できることならいいかもしれない。
18歳である今から22歳になるまで、今現在とは違う恋愛もしてるかもしれないし、怒ったり泣いたりも多々してるだろう。
でも、そんな感情の起伏があってこそ生きてるのだと今ならわかるから
そんな当たり前の生き方をしてるならそれでいいと、女子高生は素直にそう思えた。
162 : 名も無きAAのようです :2013/08/16(金) 01:15:44 ID:54Y4jdIk0
自分とある共通の話題で盛り上がるのってなかなか新鮮だった
乙
乙
164 : 名も無きAAのようです :2013/08/16(金) 02:23:48 ID:u5jfw6AE0
乙