('A`)しりとりをするようですo川*゚ー゚)o 第九話 Part2
- 2014/06/10
- 23:59
- ('A`)しりとりをするようですo川*゚ー゚)o
548 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 22:56:12 ID:lNo/nBJY0
549 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 22:56:55 ID:lNo/nBJY0
550 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 22:57:48 ID:lNo/nBJY0
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585 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:27:48 ID:lNo/nBJY0
586 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:28:38 ID:lNo/nBJY0
587 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:29:29 ID:lNo/nBJY0
588 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:30:22 ID:lNo/nBJY0
589 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:31:11 ID:lNo/nBJY0
590 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:32:06 ID:lNo/nBJY0
591 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:33:26 ID:lNo/nBJY0
592 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:34:08 ID:lNo/nBJY0
593 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:34:58 ID:lNo/nBJY0
594 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:35:57 ID:lNo/nBJY0
595 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:37:17 ID:lNo/nBJY0
596 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:38:11 ID:lNo/nBJY0
Part 2
現在(ドクオ、大学一年生) 8月25日 20時
祭り会場
川 ゚ -゚)「それじゃ、私はこのあたりで帰るよ。ブーンくん」
( ^ω^)「はいですおー」
ξ゚⊿゚)ξ「さよならですー」
ξ゚⊿゚)ξ「……綺麗な人だなあ」
( ^ω^)「おっお、素直さんのところの人ですから」
ξ゚⊿゚)ξ「素直さんって……ひょっとして中学校の頃同級生だった?」
( ^ω^)「そうだお」
ξ゚⊿゚)ξ「あんた、縁あったんだ」
(;^ω^)「あるといっていいんだろうか」
ξ゚⊿゚)ξ?
現在(ドクオ、大学一年生) 8月25日 20時
祭り会場
川 ゚ -゚)「それじゃ、私はこのあたりで帰るよ。ブーンくん」
( ^ω^)「はいですおー」
ξ゚⊿゚)ξ「さよならですー」
ξ゚⊿゚)ξ「……綺麗な人だなあ」
( ^ω^)「おっお、素直さんのところの人ですから」
ξ゚⊿゚)ξ「素直さんって……ひょっとして中学校の頃同級生だった?」
( ^ω^)「そうだお」
ξ゚⊿゚)ξ「あんた、縁あったんだ」
(;^ω^)「あるといっていいんだろうか」
ξ゚⊿゚)ξ?
549 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 22:56:55 ID:lNo/nBJY0
ξ゚⊿゚)ξ「さてと、私も帰ろうかね」
( ^ω^)「あ、ちょっと待ってくれお」
(^ω^ = ^ω^)キョロキョロ
( ^ω^)「うん、いないお」
ξ;゚⊿゚)ξ「な、なに? 身の危険を感じるんだけど」
(;^ω^)「失礼な。聞きたいことがあるだけだお」
( ^ω^)「ドクオのことだお」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、仲良かったんだっけ」
( ^ω^)「高校生になって離れても連絡は取り続けていたお」
( ^ω^)「でも……正直あいつが何考えているのかよくわかっていなかったお」
( ^ω^)「あ、ちょっと待ってくれお」
(^ω^ = ^ω^)キョロキョロ
( ^ω^)「うん、いないお」
ξ;゚⊿゚)ξ「な、なに? 身の危険を感じるんだけど」
(;^ω^)「失礼な。聞きたいことがあるだけだお」
( ^ω^)「ドクオのことだお」
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、仲良かったんだっけ」
( ^ω^)「高校生になって離れても連絡は取り続けていたお」
( ^ω^)「でも……正直あいつが何考えているのかよくわかっていなかったお」
550 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 22:57:48 ID:lNo/nBJY0
( ^ω^)「ツンと仲いいことも知らなかったし」
ξ゚⊿゚)ξ「あんたがちょうど行っちゃうあたりからだったしね、話すようになったの」
( ^ω^)「……なあ、ツン。教えてくれないかお」
( ^ω^)「ドクオは何があったんだお? 母親が倒れたことは知っているけど」
( ^ω^)「そんなことメールで詳しく聞くわけにもいかないし、だからあいつの状況はよくわからなくて」
ξ゚⊿゚)ξ「……あんまりいい話題ではないと思う」
( ^ω^)「構わないお」
ξ゚⊿゚)ξ「……それじゃ、場所、移しましょうか」
( ^ω^)コクリ
ξ゚⊿゚)ξ「あんたがちょうど行っちゃうあたりからだったしね、話すようになったの」
( ^ω^)「……なあ、ツン。教えてくれないかお」
( ^ω^)「ドクオは何があったんだお? 母親が倒れたことは知っているけど」
( ^ω^)「そんなことメールで詳しく聞くわけにもいかないし、だからあいつの状況はよくわからなくて」
ξ゚⊿゚)ξ「……あんまりいい話題ではないと思う」
( ^ω^)「構わないお」
ξ゚⊿゚)ξ「……それじゃ、場所、移しましょうか」
( ^ω^)コクリ
551 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 22:58:33 ID:lNo/nBJY0
8月26日 0時過ぎ
病院
( A )ソワソワ
o川*゚-゚)o「……」
o川*゚-゚)o(ドクちゃん、もう3時間以上も、足が震えてる)
o川*゚-゚)o(私が何か言っても、返事してくれない)
o川*゚-゚)o(……ドクちゃん)
ガチャ
病院
( A )ソワソワ
o川*゚-゚)o「……」
o川*゚-゚)o(ドクちゃん、もう3時間以上も、足が震えてる)
o川*゚-゚)o(私が何か言っても、返事してくれない)
o川*゚-゚)o(……ドクちゃん)
ガチャ
552 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 22:59:19 ID:lNo/nBJY0
(;A;)そ「!!」
o川*゚ー゚)oそ「!!」
( <●><●>)「終わりました」
(;A;)「先生!!」
ガバッ
(;;A;)「かーちゃんは!?」
( <●><●>)「……無事です」
o川*゚ー゚)oそ「!!」
( <●><●>)「終わりました」
(;A;)「先生!!」
ガバッ
(;;A;)「かーちゃんは!?」
( <●><●>)「……無事です」
553 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:00:08 ID:lNo/nBJY0
( <●><●>)「おそらく疲労がたまっていたのでしょう。倒れたものの、がんの再発ではありませんでした」
(;;A;)「ほ、本当ですか!? よかった……」
ヘナヘナ
(;;A;)「よかった……かーちゃん生きてるんだ」
( <●><●>)「ええ、ただ、念のため一週間は入院して安静にしておきましょう」
( <●><●>)「なに、明日には、軽い会話できる程度には回復しますよ。それまで待っていてください」
(;;A;)コクコク
(;;A;)「ほ、本当ですか!? よかった……」
ヘナヘナ
(;;A;)「よかった……かーちゃん生きてるんだ」
( <●><●>)「ええ、ただ、念のため一週間は入院して安静にしておきましょう」
( <●><●>)「なに、明日には、軽い会話できる程度には回復しますよ。それまで待っていてください」
(;;A;)コクコク
554 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:00:59 ID:lNo/nBJY0
帰路
('A`)「……」
o川*゚ー゚)o「ドクちゃん、良かったね!」
('A`)「……ああ」
o川*゚ー゚)o「ドクちゃん?」
('A`)「……キューちゃん、あの、悪いんだけどさ」
('A`)「今日は仕方ないけど、明日はお姉さんのところいってくれるかな」
o川*゚ー゚)o「え?」
('A`)「先生が親父に連絡してくれたらしいんだ」
('A`)「……」
o川*゚ー゚)o「ドクちゃん、良かったね!」
('A`)「……ああ」
o川*゚ー゚)o「ドクちゃん?」
('A`)「……キューちゃん、あの、悪いんだけどさ」
('A`)「今日は仕方ないけど、明日はお姉さんのところいってくれるかな」
o川*゚ー゚)o「え?」
('A`)「先生が親父に連絡してくれたらしいんだ」
555 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:01:39 ID:lNo/nBJY0
('A`)「明日、来るって。だから明日は別のところにいてほしいんだ」
o川*゚ー゚)o「……うん」
('A`)「うん、ありがとう」
o川*゚ー゚)o(なんだろう)
o川*゚ー゚)o(ドクちゃん、なんだか遠くを見てる気がする)
o川*゚ー゚)o(私じゃない、どこか遠く)
o川*゚ー゚)o「……うん」
('A`)「うん、ありがとう」
o川*゚ー゚)o(なんだろう)
o川*゚ー゚)o(ドクちゃん、なんだか遠くを見てる気がする)
o川*゚ー゚)o(私じゃない、どこか遠く)
556 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:02:25 ID:lNo/nBJY0
o川*゚ー゚)o(お父さん、なのかな。あんまり好きじゃないっていっていた、お父さん)
o川*゚ー゚)o(私に似ている人……)
o川*゚ー゚)o(いや、おうちのことに首を突っ込んじゃいけないな)
o川*^ー^)o「じゃあ、明後日に帰るね! シュークリームお土産に持っていくよ!」
('A`)「あ、ああ……シュークリーム? ありがとう」
o川*^ー^)o「へへ」
o川*゚ー゚)o(私に似ている人……)
o川*゚ー゚)o(いや、おうちのことに首を突っ込んじゃいけないな)
o川*^ー^)o「じゃあ、明後日に帰るね! シュークリームお土産に持っていくよ!」
('A`)「あ、ああ……シュークリーム? ありがとう」
o川*^ー^)o「へへ」
557 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:03:17 ID:lNo/nBJY0
8月26日 朝
o川*゚ー゚)o「それじゃ!」
ガチャ
('A`)「ああ、また」
('A`)ノシ「明日」
o川*゚ー゚)ノシ「うん、行ってくるー」
ギィ
...バタン
('A`)「……ごめんね、キューちゃん」
('A`)「遠ざけちゃって」
シーン
● ○ ●
o川*゚ー゚)o「それじゃ!」
ガチャ
('A`)「ああ、また」
('A`)ノシ「明日」
o川*゚ー゚)ノシ「うん、行ってくるー」
ギィ
...バタン
('A`)「……ごめんね、キューちゃん」
('A`)「遠ざけちゃって」
シーン
● ○ ●
558 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:04:07 ID:lNo/nBJY0
高校一年の春
(;A;)「とーちゃん!」
ドッシーン
(;´・_ゝ・`)「ぬわあああああ」
バラバラバラ
(;´・_ゝ・`)「ああ、箱の荷物が。写真が!」
(;'A`)「あ、俺のも……」
バララーー
(;'A`)「ご、ごめんとーちゃん。嬉しくて」
(´・_ゝ・`)「いや、いいよ」
(;A;)「とーちゃん!」
ドッシーン
(;´・_ゝ・`)「ぬわあああああ」
バラバラバラ
(;´・_ゝ・`)「ああ、箱の荷物が。写真が!」
(;'A`)「あ、俺のも……」
バララーー
(;'A`)「ご、ごめんとーちゃん。嬉しくて」
(´・_ゝ・`)「いや、いいよ」
559 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:04:57 ID:lNo/nBJY0
(;'A`)「集めるの手伝うぜ!」
(´・_ゝ・`)「ああ」
ヨイショ
ガサガサ
('A`)「本当に一杯写真あるんだ」
(´・_ゝ・`)「ちょうど整理してたからなあ。折れないように気をつけてくれ」
('A`)「……わかった」
('A`)(なんか、思ったより反応薄いな。とーちゃん)
('A`)(俺、背とか伸びたんだけどな)
(´・_ゝ・`)「ああ」
ヨイショ
ガサガサ
('A`)「本当に一杯写真あるんだ」
(´・_ゝ・`)「ちょうど整理してたからなあ。折れないように気をつけてくれ」
('A`)「……わかった」
('A`)(なんか、思ったより反応薄いな。とーちゃん)
('A`)(俺、背とか伸びたんだけどな)
560 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:05:37 ID:lNo/nBJY0
(´・_ゝ・`)「ええと、これはこっちの箱で」
('A`)「……」
('A`)「……ねえ、とーちゃん。お見舞いにきてくれたんだよな?」
(´・_ゝ・`)「ん? ああ」
('A`)「いかないの?」
(´・_ゝ・`)「んー、場所がわかんないからお前が帰ってくるのを待ってたんだ」
('A`)「そっかー、すれ違っちゃったんだな。じゃあ、これから案内しようか?」
('A`)「……」
('A`)「……ねえ、とーちゃん。お見舞いにきてくれたんだよな?」
(´・_ゝ・`)「ん? ああ」
('A`)「いかないの?」
(´・_ゝ・`)「んー、場所がわかんないからお前が帰ってくるのを待ってたんだ」
('A`)「そっかー、すれ違っちゃったんだな。じゃあ、これから案内しようか?」
561 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:06:27 ID:lNo/nBJY0
(´・_ゝ・`)「言ったろ? 整理してるんだ」
(;'A`)「そ、そっか。ごめん」
(´・_ゝ・`)「いやいや。その代わり、こっちにしばらくいるぞ」
('A`)「え!?」
(´・_ゝ・`)「ああ。仕事はお休み。遊園地も行けるしおもちゃも買えるぞ、嬉しいだろー」
('A`)「……いやいや、そこはお見舞いでしょ」
(´・_ゝ・`)「そ、そうか? はは、すまない」
('A`)「それに俺もう高校生だし、遊園地やおもちゃはないわ」
(;'A`)「そ、そっか。ごめん」
(´・_ゝ・`)「いやいや。その代わり、こっちにしばらくいるぞ」
('A`)「え!?」
(´・_ゝ・`)「ああ。仕事はお休み。遊園地も行けるしおもちゃも買えるぞ、嬉しいだろー」
('A`)「……いやいや、そこはお見舞いでしょ」
(´・_ゝ・`)「そ、そうか? はは、すまない」
('A`)「それに俺もう高校生だし、遊園地やおもちゃはないわ」
562 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:07:17 ID:lNo/nBJY0
(´・_ゝ・`)「ん、そういうものなのか……いやはや」
('A`)「……」
(;'∀`)「ね、ねえとーちゃん! 今度とーちゃんの写真見せてよ!」
(´・_ゝ・`)「今見てるだろ?」
(;'∀`)「そうじゃなくてさ、どうやって撮ってるのかとか! プロっぽいの」
(´・_ゝ・`)「へえ、なんだ。興味あるのか?」
(;'∀`)「うん、いろいろ機会があって。あのねあのね!」
(´・_ゝ・`)「ん、これは……」
スッ
('A`)「……」
(;'∀`)「ね、ねえとーちゃん! 今度とーちゃんの写真見せてよ!」
(´・_ゝ・`)「今見てるだろ?」
(;'∀`)「そうじゃなくてさ、どうやって撮ってるのかとか! プロっぽいの」
(´・_ゝ・`)「へえ、なんだ。興味あるのか?」
(;'∀`)「うん、いろいろ機会があって。あのねあのね!」
(´・_ゝ・`)「ん、これは……」
スッ
563 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:08:10 ID:lNo/nBJY0
(´・_ゝ・`)□ジー
('A`)(あ、あれは俺の)
('∀`)「それ、実は――」
(´・_ゝ・`)□「なんだこれ、こんな失敗作どうして保存しておいたんだろう」
('∀`)
('A`)「え……」
シーン
('A`)(あ、あれは俺の)
('∀`)「それ、実は――」
(´・_ゝ・`)□「なんだこれ、こんな失敗作どうして保存しておいたんだろう」
('∀`)
('A`)「え……」
シーン
564 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:09:14 ID:lNo/nBJY0
(´・_ゝ・`)□「間違って顧客に出したら大変だ」
(´・_ゝ・`)⌒◇ ポイ
ハラリ
ハラリ
パサッ
('A`)
('A`)「……それ、俺の」
(´・_ゝ・`)⌒◇ ポイ
ハラリ
ハラリ
パサッ
('A`)
('A`)「……それ、俺の」
565 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:10:03 ID:lNo/nBJY0
(´・_ゝ・`)「え?」
('A`)「その、さっきのやつ、俺の」
(;´・_ゝ・`)「え!? あ、そ、そーなのか」
(´・_ゝ・`)「ごめんごめん。えっと、どこやったかな」
('A`)「これだよ」
スッ
(´・_ゝ・`)「そうそう、それだ! ごめん、よく見てなかったんだ」
('A`)「その、さっきのやつ、俺の」
(;´・_ゝ・`)「え!? あ、そ、そーなのか」
(´・_ゝ・`)「ごめんごめん。えっと、どこやったかな」
('A`)「これだよ」
スッ
(´・_ゝ・`)「そうそう、それだ! ごめん、よく見てなかったんだ」
566 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:10:47 ID:lNo/nBJY0
('A`)「……俺、部屋行ってるから」
(´・_ゝ・`)「あ、ああ。いいぞ。好きなように」
('A`)「うん」
タッタッタ
タタッ
バタン
( A )
(´・_ゝ・`)「あ、ああ。いいぞ。好きなように」
('A`)「うん」
タッタッタ
タタッ
バタン
( A )
567 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:11:40 ID:lNo/nBJY0
( A )
( A )「…………ああ」
(#'A`)「あああああああああああああああああああああああ」
ガシャーン
○ ● ○
( A )「…………ああ」
(#'A`)「あああああああああああああああああああああああ」
ガシャーン
○ ● ○
568 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:12:22 ID:lNo/nBJY0
8月25日 21時
街の喫茶店
(;^ω^)「…………それじゃ、あいつ、それからずっと塞ぎこんでいたのかお」
ξ゚⊿゚)ξ「ええ。ほとんど、私としか話していないんじゃないかしら」
(;^ω^)「でも、写真を貶されたくらいでそんなに」
ξ゚⊿゚)ξ「きっとそれはきっかけにすぎないのよ。それまでにいろいろ我慢していた思いがあったんだと思う」
ξ゚⊿゚)ξ「だって、病気の母親相手に、『上京したい』とか、『自由になりたい』なんて、言えないでしょ?」
( ^ω^)「……そんな、言えないものを抱え込んでいたら、親父さんによって刺激されて」
( ^ω^)「爆発して、人と関わりたくなくなった」
ξ゚⊿゚)ξ「いっつも死んだ魚のような目をしているものね。あいつ」
( ^ω^)「……そうだったのかお」
( ^ω^)「確かに、昔よりもさらにガリガリになったとは思っていたけど、まさかそんな事情があったとは」
街の喫茶店
(;^ω^)「…………それじゃ、あいつ、それからずっと塞ぎこんでいたのかお」
ξ゚⊿゚)ξ「ええ。ほとんど、私としか話していないんじゃないかしら」
(;^ω^)「でも、写真を貶されたくらいでそんなに」
ξ゚⊿゚)ξ「きっとそれはきっかけにすぎないのよ。それまでにいろいろ我慢していた思いがあったんだと思う」
ξ゚⊿゚)ξ「だって、病気の母親相手に、『上京したい』とか、『自由になりたい』なんて、言えないでしょ?」
( ^ω^)「……そんな、言えないものを抱え込んでいたら、親父さんによって刺激されて」
( ^ω^)「爆発して、人と関わりたくなくなった」
ξ゚⊿゚)ξ「いっつも死んだ魚のような目をしているものね。あいつ」
( ^ω^)「……そうだったのかお」
( ^ω^)「確かに、昔よりもさらにガリガリになったとは思っていたけど、まさかそんな事情があったとは」
569 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:13:26 ID:lNo/nBJY0
ξ゚⊿゚)ξ「うん……お母さんの介抱もあるから、さらに大変みたい」
( ^ω^)「…………あいつはきっと、寂しいんだおね」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね……」
( ^ω^)「せっかくこっちに帰ってきて、近くにいてあげたのに、気付いてあげられなかったお」
ξ゚⊿゚)ξ「これから、気にしてあげればいいじゃない」
ξ゚⊿゚)ξ「そうしたら、あいつも喜ぶと思うし」
( ^ω^)「そうだおね。うん」
( ^ω^)「僕も、あいつに恩があるんだお。だからなんとか、役に立ちたいお」
( ^ω^)「今日はどうもありがとうだお。話してくれて」
ξ゚⊿゚)ξ「構わないわよー」
○ ● ○
( ^ω^)「…………あいつはきっと、寂しいんだおね」
ξ゚⊿゚)ξ「そうね……」
( ^ω^)「せっかくこっちに帰ってきて、近くにいてあげたのに、気付いてあげられなかったお」
ξ゚⊿゚)ξ「これから、気にしてあげればいいじゃない」
ξ゚⊿゚)ξ「そうしたら、あいつも喜ぶと思うし」
( ^ω^)「そうだおね。うん」
( ^ω^)「僕も、あいつに恩があるんだお。だからなんとか、役に立ちたいお」
( ^ω^)「今日はどうもありがとうだお。話してくれて」
ξ゚⊿゚)ξ「構わないわよー」
○ ● ○
570 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:14:13 ID:lNo/nBJY0
8月26日 昼前
ガチャ
ギィ
('A`)(……とーちゃんだな)
('A`)(控え目な足取り、前と変わんねえや)
('A`)(自分の家なのに)
トットット
ヌッ
(;´・_ゝ・`)
ガチャ
ギィ
('A`)(……とーちゃんだな)
('A`)(控え目な足取り、前と変わんねえや)
('A`)(自分の家なのに)
トットット
ヌッ
(;´・_ゝ・`)
571 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:15:03 ID:lNo/nBJY0
(;´・_ゝ・`)「……や、やあ。ドクオくん」
('A`)「どうもです。デミタスさん」
シーン
(´・_ゝ・`)「荷物……部屋に置いてきていいかな?」
('A`)「いえ、とりあえずそこに置いてください」
('A`)「話、あるんで」
(´・_ゝ・`)「話?」
('A`)「どうもです。デミタスさん」
シーン
(´・_ゝ・`)「荷物……部屋に置いてきていいかな?」
('A`)「いえ、とりあえずそこに置いてください」
('A`)「話、あるんで」
(´・_ゝ・`)「話?」
572 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:16:04 ID:lNo/nBJY0
('A`)「そこの座布団にどうぞ」
(´・_ゝ・`)「はあ……わかった」
テクテク
('A`)「…………」
(´・_ゝ・`)「座ったよ。それで、話って?」
('A`)「出ていってください」
(;´・_ゝ・`)「は?」
(´・_ゝ・`)「はあ……わかった」
テクテク
('A`)「…………」
(´・_ゝ・`)「座ったよ。それで、話って?」
('A`)「出ていってください」
(;´・_ゝ・`)「は?」
573 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:16:54 ID:lNo/nBJY0
('A`)「俺はあなたを呼んでません。呼んだのは医者です」
('A`)「俺はあなたに会いたくありません。だから出ていってください」
シーン
(;´・_ゝ・`)「ちょ、ちょっと待ってくれよ。なにがなんだか」
('A`)「俺はあなたともう関わり合いたくないんです。嫌いなんです。だから」
(#´・_ゝ・`)「いい加減にしないか! 親に向かってなんだその口の聞き方は!」
(#'A`)「あんたに俺の父親を名乗る資格なんてねえんだよ! くそ野郎が!!」
('A`)「俺はあなたに会いたくありません。だから出ていってください」
シーン
(;´・_ゝ・`)「ちょ、ちょっと待ってくれよ。なにがなんだか」
('A`)「俺はあなたともう関わり合いたくないんです。嫌いなんです。だから」
(#´・_ゝ・`)「いい加減にしないか! 親に向かってなんだその口の聞き方は!」
(#'A`)「あんたに俺の父親を名乗る資格なんてねえんだよ! くそ野郎が!!」
574 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:17:44 ID:lNo/nBJY0
(;´・_ゝ・`)「……なんだと?」
(#'A`)「子どもの頃からよお、俺はあんたと数えるくらいしか会ったことねえんだ」
('A`)「ものすげえ小さいときの数年間と、15年前に一回と、5年前にかーちゃんが倒れたときから一週間程度」
('A`)「それで今日。これのどこが親なんだよ、同級の奴らの方がまだ会ってるぞ。まるで他人じゃねえか」
(;´・_ゝ・`)「し、しかしそれは仕事が」
('A`)「別に忙しいことを咎めているわけじゃないさ」
('A`)「現に、5年前までは俺も、あんたに期待していたんだ。きっとあんただって、忙しいけど、家族のことを想ってくれているだろうって」
(#'A`)「子どもの頃からよお、俺はあんたと数えるくらいしか会ったことねえんだ」
('A`)「ものすげえ小さいときの数年間と、15年前に一回と、5年前にかーちゃんが倒れたときから一週間程度」
('A`)「それで今日。これのどこが親なんだよ、同級の奴らの方がまだ会ってるぞ。まるで他人じゃねえか」
(;´・_ゝ・`)「し、しかしそれは仕事が」
('A`)「別に忙しいことを咎めているわけじゃないさ」
('A`)「現に、5年前までは俺も、あんたに期待していたんだ。きっとあんただって、忙しいけど、家族のことを想ってくれているだろうって」
575 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:18:25 ID:lNo/nBJY0
(;´・_ゝ・`)「想っているじゃないか。だからこうして来てやっている」
('A`)「そんなもん、形だけだろ。昔っからそうだ。今思い返してもよくわかるぜ」
(;´・_ゝ・`)「そんなこと言われても……」
('A`)「本当に俺たち家族のことを想ってくれているなら、まあ、本当は仕事を変えるのが一番てっとりばやいんだろうけど」
('A`)「それが無理なら、遠くからでも連絡を取り続けたり、写真とか送ってくれたり、繋がりを示してくれてりゃ良かったんだ」
('A`)「なのにあんたはそれをしないで、自分のやりたいことだけやっていて、俺に関わろうとしなかった」
('∀`)「なあ、覚えているかよ? 5年前にあんた、俺の写真を見てバカにしていたろ?」
(;´・_ゝ・`)「え? あ、ああ……そうだったっけ」
('A`)「そんなもん、形だけだろ。昔っからそうだ。今思い返してもよくわかるぜ」
(;´・_ゝ・`)「そんなこと言われても……」
('A`)「本当に俺たち家族のことを想ってくれているなら、まあ、本当は仕事を変えるのが一番てっとりばやいんだろうけど」
('A`)「それが無理なら、遠くからでも連絡を取り続けたり、写真とか送ってくれたり、繋がりを示してくれてりゃ良かったんだ」
('A`)「なのにあんたはそれをしないで、自分のやりたいことだけやっていて、俺に関わろうとしなかった」
('∀`)「なあ、覚えているかよ? 5年前にあんた、俺の写真を見てバカにしていたろ?」
(;´・_ゝ・`)「え? あ、ああ……そうだったっけ」
576 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:19:12 ID:lNo/nBJY0
('A`)「そうだよ、そうだったんだよ。あんたにとってはどうでもいいことかもしれないけど、俺にとっては辛かった」
(;´・_ゝ・`)「そうなのか……うっかり悪いことを言ってしまってすまない」
('∀`)「はは、言うと思った」
('∀`='∀`)フルフル
('∀`)「でも、ちげえよ。そうじゃねえよ」
('∀`)「俺はあのとき思ったんだ。自分の部屋の中に入ったときに」
('∀`)「もっとちゃんとした関わりが合って、普段から慣れ親しんでいる人相手だったら、もっと気を使っていたはず」
('∀`)「写真が俺のだとわかったあとのフォローも、もっと誠心誠意込めたものになっていたはず」
('∀`)「それがなかったうえ、俺が怒っていたことに気付いていない時点で、あんたは俺の親である資格はないんだよ。わかるだろ?」
(;´・_ゝ・`)「…………」
● ○ ●
(;´・_ゝ・`)「そうなのか……うっかり悪いことを言ってしまってすまない」
('∀`)「はは、言うと思った」
('∀`='∀`)フルフル
('∀`)「でも、ちげえよ。そうじゃねえよ」
('∀`)「俺はあのとき思ったんだ。自分の部屋の中に入ったときに」
('∀`)「もっとちゃんとした関わりが合って、普段から慣れ親しんでいる人相手だったら、もっと気を使っていたはず」
('∀`)「写真が俺のだとわかったあとのフォローも、もっと誠心誠意込めたものになっていたはず」
('∀`)「それがなかったうえ、俺が怒っていたことに気付いていない時点で、あんたは俺の親である資格はないんだよ。わかるだろ?」
(;´・_ゝ・`)「…………」
● ○ ●
577 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:20:02 ID:lNo/nBJY0
高校一年の春 病院
J( 'ー`)し「ドクちゃん、いつもすまないね」
('A`)そ「え?」
J( 'ー`)し「前までいっつも部活部活って、忙しそうだったのに」
J( 'ー`)し「このところ、私にかかりっきりでしょ? だから」
('A`)「何言ってんだよ。病人は謝らなくていいんだよ」
J( 'ー`)し「でも……」
J( 'ー`)し「ドクちゃん、いつもすまないね」
('A`)そ「え?」
J( 'ー`)し「前までいっつも部活部活って、忙しそうだったのに」
J( 'ー`)し「このところ、私にかかりっきりでしょ? だから」
('A`)「何言ってんだよ。病人は謝らなくていいんだよ」
J( 'ー`)し「でも……」
578 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:20:50 ID:lNo/nBJY0
('A`)「いいよ! せっかくまともに話せるようになってきたのに、そんなこと言ってちゃだめだって」
('A`)「それに、本当ならとーちゃんが来てくれればいいけど、無理だから、その代わりなだけだって」
J( 'ー`)し「でも、それじゃドクちゃんは、私がここに居る限り、ずっとこの町で、私の世話をすることに」
('A`)「うん。そう」
J( 'ー`)し「……いいのかい?」
('A`)「うん」
('A`)「それに、本当ならとーちゃんが来てくれればいいけど、無理だから、その代わりなだけだって」
J( 'ー`)し「でも、それじゃドクちゃんは、私がここに居る限り、ずっとこの町で、私の世話をすることに」
('A`)「うん。そう」
J( 'ー`)し「……いいのかい?」
('A`)「うん」
579 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:21:52 ID:lNo/nBJY0
シーン
J( 'ー`)し「ドクちゃん」
('A`)「……」
J( 'ー`)し「ごめんねえ」
('A`='A`)フルフル
('A`)「良いんだよ。かーちゃん」
('A`)「別にいいんだ。この町だって好きだし」
J( 'ー`)し「本当かい?」
('A`)「…………」
('A`)"コク
('A`)「とーちゃんの代わりくらいできるよ」
('A`)(もうなにも期待していないから)
J( 'ー`)し「ドクちゃん」
('A`)「……」
J( 'ー`)し「ごめんねえ」
('A`='A`)フルフル
('A`)「良いんだよ。かーちゃん」
('A`)「別にいいんだ。この町だって好きだし」
J( 'ー`)し「本当かい?」
('A`)「…………」
('A`)"コク
('A`)「とーちゃんの代わりくらいできるよ」
('A`)(もうなにも期待していないから)
580 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:22:42 ID:lNo/nBJY0
('A`)(俺はこの田舎で、かーちゃんを守って生きていくんだ)
('A`)(それが俺の人生なんだ)
('A`)(大丈夫、耐えきれるさ。俺なら)
('A`)(きっと……)
○ ● ○
('A`)(それが俺の人生なんだ)
('A`)(大丈夫、耐えきれるさ。俺なら)
('A`)(きっと……)
○ ● ○
581 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:23:28 ID:lNo/nBJY0
現在
(;´・_ゝ・`)「……」
('A`)「……でてけよ」
(;´・_ゝ・`)「……う、いや」
('A`)「……」
( A )ハアァ
(;´・_ゝ・`)「d、ドクオ、話を」
(#'A`)「もう何も聞きたくない!」
(;´・_ゝ・`)「だ、だが」
(#'A`)「うるっせえ!!」
(;´・_ゝ・`)「……」
('A`)「……でてけよ」
(;´・_ゝ・`)「……う、いや」
('A`)「……」
( A )ハアァ
(;´・_ゝ・`)「d、ドクオ、話を」
(#'A`)「もう何も聞きたくない!」
(;´・_ゝ・`)「だ、だが」
(#'A`)「うるっせえ!!」
582 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:25:19 ID:lNo/nBJY0
(#'A`)「はやくでてけよ! でてって、いつまでも、家族の責任とかそういうのかなぐり捨てて、好きなことばっかりやってろよ!」
(#'A`)「いらいらすんだよ、あんたみたいな人を見てるとさ、俺の持てなかったものを、捨てなくちゃいけなかったものを、見せつけられてるみたいな気がするんだよ」
(# A )「俺だって、俺だってな、最初は耐えられると思ったさ。ずっとここで暮らしていたって、かーちゃんのこと好きだし、可哀想と思っていたから」
(# A )「でもダメだった。俺はそんなに強くなかった。ときどき、ふっと、出てくるんだよ。考えが」
(# A )「この家もかーちゃんも、俺を縛る何もかもをぶち壊したくなるどす黒い感情が、ずっとずっと腹の奥でぐるぐる回ってんのさ」
(# A )「そいつを必死こいて胸の奥に抑えつけて、寂しくて辛くてわけわかんなくて」
(# A )「そうこうしているうちに周りの知り合いとかがみんな東京とかどっかへ行っちまって、そういう奴らと顔合わせるのがつらくなって」
(# A )「そうして塞ぎこんでいるうちに知り合いとかどんどん疎遠になって孤独になった。」
(#'A`)「いらいらすんだよ、あんたみたいな人を見てるとさ、俺の持てなかったものを、捨てなくちゃいけなかったものを、見せつけられてるみたいな気がするんだよ」
(# A )「俺だって、俺だってな、最初は耐えられると思ったさ。ずっとここで暮らしていたって、かーちゃんのこと好きだし、可哀想と思っていたから」
(# A )「でもダメだった。俺はそんなに強くなかった。ときどき、ふっと、出てくるんだよ。考えが」
(# A )「この家もかーちゃんも、俺を縛る何もかもをぶち壊したくなるどす黒い感情が、ずっとずっと腹の奥でぐるぐる回ってんのさ」
(# A )「そいつを必死こいて胸の奥に抑えつけて、寂しくて辛くてわけわかんなくて」
(# A )「そうこうしているうちに周りの知り合いとかがみんな東京とかどっかへ行っちまって、そういう奴らと顔合わせるのがつらくなって」
(# A )「そうして塞ぎこんでいるうちに知り合いとかどんどん疎遠になって孤独になった。」
583 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:26:12 ID:lNo/nBJY0
(#;A;)「なんだってんだ。ちくしょう。なんで俺だけがこんな目に合ってるんだ。どうして俺だけが苦しまなきゃいけないんだ」
(#;A;)「俺はこんなさびれたくそ田舎に、かーちゃんの世話するために閉じ込められて、ひとりぼっちだってのに」
(#;A;)「あんたは俺のことなんか見返そうともせず、頭の中にいる俺がいつまでも子どものままであることを」
(#;A;)「どうでもいいことであるかのように、一切気にもせずに、良い年して自由を謳歌しやがって」
(#;A;)「誰のせいでこうなったんだと思ってんだ! あんたが、ここに、いねえからだろ。かーちゃんの傍にいなくちゃなんねえはずのあんたが!」
(#;A;)「大っきらいなんだよ、見たくもねえんだよ! あんたのことなんか思い出したくもない!」
(#;A;)俺に何もかも押しつけやがった、その自由人らしい自分勝手な性格が、俺は、心の底から、憎たらしくてしかたねえんだよ!」
(#;A;)「俺はこんなさびれたくそ田舎に、かーちゃんの世話するために閉じ込められて、ひとりぼっちだってのに」
(#;A;)「あんたは俺のことなんか見返そうともせず、頭の中にいる俺がいつまでも子どものままであることを」
(#;A;)「どうでもいいことであるかのように、一切気にもせずに、良い年して自由を謳歌しやがって」
(#;A;)「誰のせいでこうなったんだと思ってんだ! あんたが、ここに、いねえからだろ。かーちゃんの傍にいなくちゃなんねえはずのあんたが!」
(#;A;)「大っきらいなんだよ、見たくもねえんだよ! あんたのことなんか思い出したくもない!」
(#;A;)俺に何もかも押しつけやがった、その自由人らしい自分勝手な性格が、俺は、心の底から、憎たらしくてしかたねえんだよ!」
584 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:27:08 ID:lNo/nBJY0
(;´・_ゝ・`)「…………」
(#'A`)フウ、フゥ
(#'A`)「以上だ」
(´・_ゝ・`)
(´-_ゝ-`)「わかったよ」
スッ
テクテク
グッ
(´・_ゝ・`)「お前がそこまで言うなら、私はもうここへは来ない。どこかホテルにでも泊って、明日には出掛けるとするよ」
(#'A`)「……」
(#'A`)フウ、フゥ
(#'A`)「以上だ」
(´・_ゝ・`)
(´-_ゝ-`)「わかったよ」
スッ
テクテク
グッ
(´・_ゝ・`)「お前がそこまで言うなら、私はもうここへは来ない。どこかホテルにでも泊って、明日には出掛けるとするよ」
(#'A`)「……」
585 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:27:48 ID:lNo/nBJY0
(´・_ゝ・`)「……もう、俺が何を言っても聞いてはくれないんだろう」
(´-_ゝ-`)「母さんを、頼んだぞ」
テクテク
ガチャ
...バタン
('A`)...ハァ
('A`)「……当たり前だ、くそ親父」
(´-_ゝ-`)「母さんを、頼んだぞ」
テクテク
ガチャ
...バタン
('A`)...ハァ
('A`)「……当たり前だ、くそ親父」
586 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:28:38 ID:lNo/nBJY0
('A`)
シー...ン
...ヒ
('A`)そ
シー...ン
...ヒ
('A`)そ
587 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:29:29 ID:lNo/nBJY0
...ック
('A`)(何か、聞える?)
...ヒック
('A`)
(゚A゚)ゾク
('A`)(何か、聞える?)
...ヒック
('A`)
(゚A゚)ゾク
588 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:30:22 ID:lNo/nBJY0
ダダダダダ
(゚A゚)(階段の、上の、方)
(゚A゚)(この声……まさか)
ダダダダダッ
ダンッ
(゚A゚)「キューちゃん!」
o川*;-;)o「ひっ!?」
(゚A゚)(階段の、上の、方)
(゚A゚)(この声……まさか)
ダダダダダッ
ダンッ
(゚A゚)「キューちゃん!」
o川*;-;)o「ひっ!?」
589 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:31:11 ID:lNo/nBJY0
('A`)「……なんで、二階に?」
o川*;-;)o「お部屋にまだ忘れ物があったから」
o川*;-;)o「鍵、たぶんお父さんが締め忘れていたから、入ることができて」
o川*;-;)o「私が入ってきたときはまだ静かに話していたから、邪魔しちゃならないと思ってこっそり取っていこうと思って」
o川*;-;)o「二階に上がったら、ドクちゃんが大声で怒鳴り始めて、それで……怖くて」
o川*;-;)o「お部屋にまだ忘れ物があったから」
o川*;-;)o「鍵、たぶんお父さんが締め忘れていたから、入ることができて」
o川*;-;)o「私が入ってきたときはまだ静かに話していたから、邪魔しちゃならないと思ってこっそり取っていこうと思って」
o川*;-;)o「二階に上がったら、ドクちゃんが大声で怒鳴り始めて、それで……怖くて」
590 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:32:06 ID:lNo/nBJY0
('A`)「……キューちゃんには関係ない話だよ」
( - *川=川* - )フルフル
('A`)?
o川* - )o「ドクちゃん、自由な人が憎いって言うから」
('A`)「……え」
o川* - )o「それで、私のことも自由って言っていたから、だから」
(;'A`)「そ、そんなの全く別の話だろ! 何言ってるの」
o川* - )o「あと、私のことお父さんに似てるって。それで、そのお父さんのこと大っきらいって」
(;'A`)「似てねえよ! そんなこと、確かに言ったけど、でもあいつとキューちゃんは全然違う」
o川* - )o「何が? 何が違うの?」
( - *川=川* - )フルフル
('A`)?
o川* - )o「ドクちゃん、自由な人が憎いって言うから」
('A`)「……え」
o川* - )o「それで、私のことも自由って言っていたから、だから」
(;'A`)「そ、そんなの全く別の話だろ! 何言ってるの」
o川* - )o「あと、私のことお父さんに似てるって。それで、そのお父さんのこと大っきらいって」
(;'A`)「似てねえよ! そんなこと、確かに言ったけど、でもあいつとキューちゃんは全然違う」
o川* - )o「何が? 何が違うの?」
591 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:33:26 ID:lNo/nBJY0
(;'A`)「え……」
o川* - )o「ずっと言ってたじゃん。私は自分のやりたいことやりたいって。ドクちゃんのお父さんと同じだよ」
o川* - )o「ドクちゃんは、心の中でずっとそう思って、イライラしていたんだよ。優しいから普段口に出さないだけで」
(;'A`)「ち、ちが」
o川* - )o「違くないよ。ドクちゃん。私を傷つけちゃうかもとか、思わないで、純粋に自分の気持ちを考えてみてよ」
o川* - )o「ドクちゃんは私と会うとき、何を考えていた? 私のことどう考えていた?」
('A`)「…………」
o川* - )o「ずっと言ってたじゃん。私は自分のやりたいことやりたいって。ドクちゃんのお父さんと同じだよ」
o川* - )o「ドクちゃんは、心の中でずっとそう思って、イライラしていたんだよ。優しいから普段口に出さないだけで」
(;'A`)「ち、ちが」
o川* - )o「違くないよ。ドクちゃん。私を傷つけちゃうかもとか、思わないで、純粋に自分の気持ちを考えてみてよ」
o川* - )o「ドクちゃんは私と会うとき、何を考えていた? 私のことどう考えていた?」
('A`)「…………」
592 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:34:08 ID:lNo/nBJY0
o川*゚ー゚)oフッ
o川*゚ー゚)o「私、ここ出るね。今までごめんね。無理させちゃって」
o川*゚ー゚)o「それじゃ」
( A )
トントントン
タッタッタ
...
...
バタン
o川*゚ー゚)o「私、ここ出るね。今までごめんね。無理させちゃって」
o川*゚ー゚)o「それじゃ」
( A )
トントントン
タッタッタ
...
...
バタン
593 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:34:58 ID:lNo/nBJY0
( A )(……純粋に、考えてみると)
( A )(俺はいつも、少なくとも自分から進んでは、キューちゃんを恋愛の対象として見たことはなかった)
( A )(ブーンやモララーさんに唆されて、浮かれて言ってしまっただけだった。だからこそ、すぐに謝ることができた)
( A )(そのことについては、特に疑問は抱いていなかった。そう見えないだけだろうって)
( A )(でも、もしかしたら、俺は)
( A )(キューちゃんが、自由な人だと知り)
( A )(親父と同じであることを知り)
( A )(そしてそれを意識しないようにと自分に言い聞かせ、常に一歩引いた視点から彼女を分析していたのではないだろうか)
( A )(俺はいつも、少なくとも自分から進んでは、キューちゃんを恋愛の対象として見たことはなかった)
( A )(ブーンやモララーさんに唆されて、浮かれて言ってしまっただけだった。だからこそ、すぐに謝ることができた)
( A )(そのことについては、特に疑問は抱いていなかった。そう見えないだけだろうって)
( A )(でも、もしかしたら、俺は)
( A )(キューちゃんが、自由な人だと知り)
( A )(親父と同じであることを知り)
( A )(そしてそれを意識しないようにと自分に言い聞かせ、常に一歩引いた視点から彼女を分析していたのではないだろうか)
594 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:35:57 ID:lNo/nBJY0
( A )(さらにいえば、俺は、キューちゃんを見ていたときある期待をしていた)
( A )(それはもうずっと前から感じていたことだったが、そのときはぼんやりとした考えだったし、気のせいだとも思っていた)
● ○ ●
o川*゚ー゚)o
('A`)「…………」
('A`)(……俺はこの子に何を思っているのだろう)
('A`)(何を期待しているというのだろう)
('A`)(単純に惹かれているのだろうか)
('A`)(それとも……)
○ ● ○
( A )(でも、今、素直に思い返してみると、わかる)
( A )(それはもうずっと前から感じていたことだったが、そのときはぼんやりとした考えだったし、気のせいだとも思っていた)
● ○ ●
o川*゚ー゚)o
('A`)「…………」
('A`)(……俺はこの子に何を思っているのだろう)
('A`)(何を期待しているというのだろう)
('A`)(単純に惹かれているのだろうか)
('A`)(それとも……)
○ ● ○
( A )(でも、今、素直に思い返してみると、わかる)
595 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:37:17 ID:lNo/nBJY0
( A )(俺は彼女に対し、自分の親父を、デミタスを、投影していたんだ)
( A )(そして、その二人の共通点である自由な精神、やりたいことをやるという気持ちが)
( A )(折られる様を見てみたいと思うようになっていた)
( A )(それが俺の期待の根本だった。その期待は、4年前までは親父にかけていたものだ)
( A )(それが叶わないと俺が悟ると、その期待は幻影となって俺の中に封印された。それを、今更になって、俺は無意識のうちにキュートにかけていた)
( A )(そのことに対する罪悪感があったからこそ、俺はひたすらにキュートに尽くしていたんだ。無意識の贖いとして)
( A )(それだけのことだったんだ)
( A )(そして、その二人の共通点である自由な精神、やりたいことをやるという気持ちが)
( A )(折られる様を見てみたいと思うようになっていた)
( A )(それが俺の期待の根本だった。その期待は、4年前までは親父にかけていたものだ)
( A )(それが叶わないと俺が悟ると、その期待は幻影となって俺の中に封印された。それを、今更になって、俺は無意識のうちにキュートにかけていた)
( A )(そのことに対する罪悪感があったからこそ、俺はひたすらにキュートに尽くしていたんだ。無意識の贖いとして)
( A )(それだけのことだったんだ)
596 : ◆MgfCBKfMmo:2013/12/08(日) 23:38:11 ID:lNo/nBJY0
('A`)
('A`)「……今日は、一人だな」
('A`)「明日からも、ずっと」
('A`)「……」
シーン
('A`)(なんだかもう、疲れた)
('A`)(ちょっと部屋で横になろうか)
('A`)(もう、夏も終わりなんだ)
('A`)(このくだらない、子どもの遊びのような、ひと夏は、もう)
('A`)「……今日は、一人だな」
('A`)「明日からも、ずっと」
('A`)「……」
シーン
('A`)(なんだかもう、疲れた)
('A`)(ちょっと部屋で横になろうか)
('A`)(もう、夏も終わりなんだ)
('A`)(このくだらない、子どもの遊びのような、ひと夏は、もう)