ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです 第6話
- 2014/07/04
- 21:35
- ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです
72 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/14(水) 11:33:49 ID:zdEValtA0◆第6話◆XX24年 R月ξ´⊿`)ξ「………んぁ」特に音もなく、ツンは目を覚ました。いつもの時間、体が覚えてる時間だ。昨日帰宅してから、食事もせず風呂に入った記憶もないが、何故か服だけは部屋着に着替えてる。無意識のうちに、体が覚えてるままに動かしてみてもどうも中途半端で不可解だ。でもまぁ、べつに気にするほどのことではない。...
ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです 第5話
- 2014/07/04
- 09:33
- ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです
60 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/13(火) 05:09:31 ID:13/3WS560◆第5話◆XX12年 Y月三年振りの登校。緊張しないわけがない。ただあの不思議な女性の言う通り、その緊張を包み隠さずにいればそれはそれでただ挙動不審な気もする。ζ(゚ー゚;ζ(……でも、仕方ないじゃない。)そう言い聞かせて改めて、自分の置かれた状況を静かに飲み込んだ。...
ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです 第4話
- 2014/07/03
- 21:32
- ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです
42 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/13(火) 04:30:22 ID:13/3WS560◆第4話◆XX12年 Y月これから咲こうとしてるのか、いくらか散った後なのかどちらにも見える中途半端な花をつけた桜並木。こんな時期に黙ってこの桜を眺めることなどなかったが、それに頼らないと季節の流れを掴めない彼女は少し焦った。ξ゚⊿゚)ξ「………」今いつだ?寒くもなく暑くもない穏やかな気候と、このいまいち盛り上がりに欠ける桜だけでは、それを測る判断材料とし...
ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです 第3話
- 2014/07/03
- 09:31
- ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです
31 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/13(火) 03:56:30 ID:13/3WS560◆第3話◆XX24年 Q月ξ゚⊿゚)ξ「ただいまー」 _( ゚∀゚)「お、お帰りハニー」ジョルジュとは、二ヶ月前から付き合い始めた。同じ職場の同僚で、同い年ということもあり前から仲は良かったのだが、その友達関係はジョルジュからの告白により恋人関係へと発展した。まぁ何の障害もない、平坦な道のりだった。出会いといいこの発展の仕方といい、誰にも邪魔されることなく、拗れる...
ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです 第2話
- 2014/07/01
- 23:30
- ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです
14 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/12(月) 17:57:23 ID:0tlWAR460◆第2話◆XX12年 X月その見覚えのない客人に、デレは一瞬訝しげな表情を浮かべた。普段は人見知りをしないデレにしては珍しい、露骨に警戒するような表情だった。ξ゚⊿゚)ξ「こんにちは」若い女性だ。デレの警戒を解こうと試みるような柔らかい声色だった。〃ζ(゚ー゚*ζ「………」その声には聞き覚えがあるようなないような、不思議な感覚だったがとりあえずデレは黙って会釈し...
ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです 第1話
- 2014/07/01
- 15:30
- ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです
1 : ◆7mt.DZ.sYo :2013/08/12(月) 17:05:29 ID:0tlWAR460夢と言われれば、ただの夢。それなりの疲労を溜め込んだ体をベッドに投げ出し、全身の力を抜いたその瞬間浅い眠りに吸い込まれるとそこには、彼女が今生きる現実とは違う世界が広がっていた。ただ、『それだけ』のこと―――。ξ゚⊿゚)ξは夢を見るようです....
悪友二人はバーに行くようです
- 2014/06/30
- 12:00
- 短編
2 :名も無きAAのようです:2014/06/05(木) 20:59:13 ID:Ov1dEWuAO夕方ラウンジ市 某所('A`)「なぁ、内藤。遊びにいこうぜ」( ^ω^)「ごめんだお。ちょっとこれから用事があるんだお」( 'A`)「なんだよ、用事って」(* ^ω^)「飲みにいくんだお」('ヮ`)「へぇ、内藤って酒飲むんだ。俺も一緒にいっていい?」( ^ω^)「おっ、いいお!いっつも一人で飲んでたから新鮮だお!」(;'A`)「一人で……?お前、一人で居酒屋で飲む...
( ^ω^)「俺は(創作板で)孤立している。あえてね」
- 2014/06/29
- 18:41
- 短編
1 :名も無きAAのようです:2014/05/24(土) 16:58:13 ID:RxuB1qh20創作板代表の作者である内藤ホライゾン(27)は、「作者の哲学」を追い求めている。ブーン系の頂点を狙う上での意識改革とは、どのようなものなのだろうか。( ^ω^)先日のVIP転載禁止騒動後から密着取材を続ける中で日刊ブーン系に語った、独占企画の2回目。強気な姿勢の裏側に潜める「孤独」。そしてブーン系を再建しようとする、内藤の奮闘に迫った。...
最上階「塔と民話のサーガ」
- 2014/06/28
- 18:24
- 塔と民話のサーガのようです
382 : ◆R6iwzrfs6k:2013/09/20(金) 13:27:59 ID:c3X.ALzM0サーガは、終わらない。――最上階「塔と民話のサーガ」...
断章「出入口の国」 2
- 2014/06/28
- 10:22
- 塔と民話のサーガのようです
381 : ◆R6iwzrfs6k:2013/09/20(金) 13:24:19 ID:c3X.ALzM0断章「出入口の国」ξ >⊿<)ξ「きゃあっ!」羽のざわめき。風の音。ξ;゚⊿゚)ξ(な、なに……!?)嵐のような風が吹き荒れるなかで見えたものは、光輝く無数の蝶だった。ξ;゚⊿゚)ξ(どういうこと……?)白い蝶たちは、書斎の壁をすり抜けてどこかへと消えてしまった。一人取り残された私は、ようやく気付く。書斎の本棚にしまわれていた、民話たちがすべてなくなっている...
最上階「神さまに愛された娘」
- 2014/06/27
- 18:20
- 塔と民話のサーガのようです
353 : ◆R6iwzrfs6k:2013/03/04(月) 01:53:32 ID:Qi6qAOSA0その娘の行方を、わたし以外に誰も知りません。――最上階「神さまに愛された娘」...
断章「出入口の国」 1
- 2014/06/27
- 14:19
- 塔と民話のサーガのようです
352 : ◆R6iwzrfs6k:2013/03/04(月) 01:51:22 ID:Qi6qAOSA0断章「出入口の国」静まり返った書斎。私を取り囲む背の高い本棚たち。広さは十分あるはずなのに、息が詰まって仕方がない。まるで牢獄のよう。だから子供の頃は嫌いだった。でも、デレは。ξ ゚⊿゚)ξ「あ、」ふらふらと、蝶が私のもとにやってくる。ξ ゚⊿゚)ξ「……おかえりなさい」そう言いながら、左手を差し出す。手に触れた途端、それは紙に戻る。ξ ゚⊿゚)ξ(……無事でよかっ...
第十二階層「常闇の国」にて、弟者から送られてきたバタフライエフェクトより
- 2014/06/25
- 01:20
- 塔と民話のサーガのようです
331 : ◆R6iwzrfs6k:2013/02/28(木) 17:33:57 ID:0B7VPRSo0兄者へ。前回の報告から時間が経ってしまったけど、俺は相変わらず元気です。兄者も変わらず元気でいるか?ヒートさんとはうまくやっていると俺は信じているけど。お勤めをしていると時間の感覚がわからなくなるから、二人が今いくつなのか、子どもはもう生まれたのか、そういうことが一切わからない。少なくとも多少年は取ってるとは思うんだけど。前書きが長くなってす...
第十一階層「信心深い国」に伝わる民話
- 2014/06/24
- 13:18
- 塔と民話のサーガのようです
298 : ◆R6iwzrfs6k:2013/02/23(土) 12:40:10 ID:5TUghTwk0むかしむかし、あるところに不幸せな国がありました。その国はとても荒れ果てていて、いつも争いごとばかりでした。ある日、その国に神様がやってきました。「どうして、この国はいつも不幸に満ちあふれているのですか」「信じられるものがないからです。親も、兄弟も、なにもかもが信じられないのです」「それは悲しいことだ」「ここはいつでも血と姦淫にまみれておりま...
第十階層「にぎやかな国」後編
- 2014/06/24
- 01:17
- 塔と民話のサーガのようです
265 : ◆R6iwzrfs6k:2013/01/03(木) 23:36:44 ID:rqidrRV20「なにか特別なものを与えよう」それから、神様はたくさん考えて、ヒト達に、不思議な力を与えました。けれどもけっして喧嘩が起きないように、そしてヒト達が助け合って生きていけるように、ある工夫をしました。――第十階層「にぎやかな国」後編...
第十階層「にぎやかなの国」前編
- 2014/06/23
- 15:16
- 塔と民話のサーガのようです
217 : ◆R6iwzrfs6k:2012/11/02(金) 00:35:07 ID:OF3HtC06O特別なものがなんにもなくて、これといって楽しいことも悲しいこともない国がありました。そこに住むヒト達は、なんにも感じずに生きていました。争いはなかったのですが、ヒト同士の繋がりがあまりにもなさすぎたものですから、神様はその国を見ても、なんにも面白いとは思えませんでした。――第十階層「にぎやかなの国」前編...