ただ話すだけの夢のようです
- 2014/04/04
- 01:21
- ( ^ω^)ブーン系小説ラノベ祭り2014・春のようです
1 : ブーン系の名無しさん :2014/03/23(日) 23:58:53 ID:VFaqp9XU
2 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:01:59 ID:MwXFfWDE
3 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:03:28 ID:MwXFfWDE
4 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:04:49 ID:MwXFfWDE
5 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:06:24 ID:MwXFfWDE
6 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:08:06 ID:MwXFfWDE
7 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:09:52 ID:MwXFfWDE
8 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:11:41 ID:MwXFfWDE
9 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:13:41 ID:MwXFfWDE
10 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:15:56 ID:MwXFfWDE
11 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:19:06 ID:MwXFfWDE
12 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:21:12 ID:MwXFfWDE
13 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:25:04 ID:MwXFfWDE
14 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:28:44 ID:MwXFfWDE
15 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:31:26 ID:MwXFfWDE
16 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:33:31 ID:MwXFfWDE
17 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:35:44 ID:MwXFfWDE
18 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:38:08 ID:MwXFfWDE
19 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:39:34 ID:MwXFfWDE
20 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:43:38 ID:MwXFfWDE
21 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:49:16 ID:MwXFfWDE
22 : ◆MgfCBKfMmo :2014/03/24(月) 00:50:23 ID:MwXFfWDE
23 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 01:10:44 ID:???
24 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 01:37:13 ID:???
転載元
ただ話すだけの夢のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16567/1395586733/
ラノベ祭り参加作品
2 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:01:59 ID:MwXFfWDE
川 ゚ -゚)「なあ」
('A`)「うん」
川 ゚ -゚)「ここはどこなんだ」
('A`)「場所はわからない。でも、夢の中だと思う」
川 ゚ -゚)「夢なのか?」
('A`)「俺は眠っていたはずだから」
川 ゚ -゚)「そんなこと、わかるのか?」
('A`)「わかるさ。アラームをセットして、布団を被ったんだ。俺、布団を頭まで被ればすぐに寝られるんだ」
川 ゚ -゚)「苦しそうな寝方をする」
('A`)「子どもの頃からそうしてきたんだ。今更変えられやしない」
('A`)「うん」
川 ゚ -゚)「ここはどこなんだ」
('A`)「場所はわからない。でも、夢の中だと思う」
川 ゚ -゚)「夢なのか?」
('A`)「俺は眠っていたはずだから」
川 ゚ -゚)「そんなこと、わかるのか?」
('A`)「わかるさ。アラームをセットして、布団を被ったんだ。俺、布団を頭まで被ればすぐに寝られるんだ」
川 ゚ -゚)「苦しそうな寝方をする」
('A`)「子どもの頃からそうしてきたんだ。今更変えられやしない」
3 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:03:28 ID:MwXFfWDE
川 ゚ -゚)「子ども……そうか。君は大人だったのか」
('A`)「まだ未成年だけど、少なくとも君よりは大人だ」
川 ゚ -゚)「む、どうして私が子どもだとわかる」
('A`)「背丈が低いから」
川 ゚ -゚)「それくらいで子ども扱いされるのは困る。世の中背の低い大人だっているぞ」
('A`)「じゃあ、大人?」
川 ゚ -゚)「いや、違う」
('A`)「それなら問題ないじゃないか」
川 ゚ -゚)「結果だけを見ればそうだが、過程に納得がいかないんだ」
('A`)「まだ未成年だけど、少なくとも君よりは大人だ」
川 ゚ -゚)「む、どうして私が子どもだとわかる」
('A`)「背丈が低いから」
川 ゚ -゚)「それくらいで子ども扱いされるのは困る。世の中背の低い大人だっているぞ」
('A`)「じゃあ、大人?」
川 ゚ -゚)「いや、違う」
('A`)「それなら問題ないじゃないか」
川 ゚ -゚)「結果だけを見ればそうだが、過程に納得がいかないんだ」
4 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:04:49 ID:MwXFfWDE
('A`)「なるほど。子どもにしては理屈っぽいな」
川 ゚ -゚)「それも偏見だな。理屈っぽくない大人もいるはずだ」
('A`)「何を言っているんだ。もう大人じゃないと明かしたじゃないか」
川#゚ -゚)「違う違う、そうじゃない。決めつけが気に入らないと言っているんだ」
('A`)「わかった、わかった。泣くな」
川#゚ -゚)「泣いてない」
('A`)「顔真っ赤だぞ」
川#゚ -゚)「…………」
川 ゚ -゚)「それも偏見だな。理屈っぽくない大人もいるはずだ」
('A`)「何を言っているんだ。もう大人じゃないと明かしたじゃないか」
川#゚ -゚)「違う違う、そうじゃない。決めつけが気に入らないと言っているんだ」
('A`)「わかった、わかった。泣くな」
川#゚ -゚)「泣いてない」
('A`)「顔真っ赤だぞ」
川#゚ -゚)「…………」
5 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:06:24 ID:MwXFfWDE
('A`)「ほら、座ろう」
川 ゚ -゚)「……地面に?」
('A`)「仕方ないだろう。床なんてないんだから。それに、座った方が話しやすいだろう」
川 ゚ -゚)「どういう意味だ」
('A`)「見上げっぱなしでなくてよくなるから、首が疲れない」
川 ゚ -゚)「背丈について女性にとやかく言うのは良くないんじゃないか」
('A`)「とやかく言うように質問したのは君だろう」
川 ゚ -゚)「……それもそうか」
川 ゚ -゚)「……地面に?」
('A`)「仕方ないだろう。床なんてないんだから。それに、座った方が話しやすいだろう」
川 ゚ -゚)「どういう意味だ」
('A`)「見上げっぱなしでなくてよくなるから、首が疲れない」
川 ゚ -゚)「背丈について女性にとやかく言うのは良くないんじゃないか」
('A`)「とやかく言うように質問したのは君だろう」
川 ゚ -゚)「……それもそうか」
6 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:08:06 ID:MwXFfWDE
・
・
・
川 ゚ -゚)「大人はひらりとしている」
('A`)「その心は」
川 ゚ -゚)「私が追求してもまともに答えてくれない」
('A`)「ああ、ほかの人にも質問攻めしているのか」
川 ゚ -゚)「いけないことか?」
('A`)「いけなくはない。子ど……いや、俺ももっと若い頃はそうだった」
川 ゚ -゚)「どうして変わったんだ?」
('A`)「それは……きっと妥協するからだな。これくらいわかればいいやって、質問するのをやめてしまう」
川 ゚ -゚)「……まだよくわからない」
・
・
川 ゚ -゚)「大人はひらりとしている」
('A`)「その心は」
川 ゚ -゚)「私が追求してもまともに答えてくれない」
('A`)「ああ、ほかの人にも質問攻めしているのか」
川 ゚ -゚)「いけないことか?」
('A`)「いけなくはない。子ど……いや、俺ももっと若い頃はそうだった」
川 ゚ -゚)「どうして変わったんだ?」
('A`)「それは……きっと妥協するからだな。これくらいわかればいいやって、質問するのをやめてしまう」
川 ゚ -゚)「……まだよくわからない」
7 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:09:52 ID:MwXFfWDE
川 ゚ -゚)「不満は残らないのか? 周りの間違いや、不条理に」
('A`)「それはあるよ。でも気にしてなんかいられない。だから途中で打ち切ってうやむやにする」
川 ゚ -゚)「それが、妥協?」
('A`)「そう」
川 ゚ -゚)「妥協はしないといけないのか?」
('A`)「そう。でないと、とても生きていられない。世の中間違いや不条理で溢れているからだ」
川 ゚ -゚)「……知らなかった」
('A`)「知らなくていいんだよ。まだ。ゆっくり知っていくものなのさ」
('A`)「それはあるよ。でも気にしてなんかいられない。だから途中で打ち切ってうやむやにする」
川 ゚ -゚)「それが、妥協?」
('A`)「そう」
川 ゚ -゚)「妥協はしないといけないのか?」
('A`)「そう。でないと、とても生きていられない。世の中間違いや不条理で溢れているからだ」
川 ゚ -゚)「……知らなかった」
('A`)「知らなくていいんだよ。まだ。ゆっくり知っていくものなのさ」
8 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:11:41 ID:MwXFfWDE
川 ゚ -゚)「君は他の大人とは違うな」
('A`)「どうして?」
川 ゚ -゚)「私の話を聞いてくれる」
('A`)「君の周りの人はそんなに冷たいのかい?」
川 ゚ -゚)「聞いている暇がないらしい」
('A`)「そうか。それじゃあ寂しかったろう」
川 ゚ -゚)「いや、そんなに重くは考えていないよ。それは変えることのできないものだからね、考えても無駄だ」
('A`)「なんだ。君も妥協しているんじゃないか」
川*゚ -゚)「え、本当か!? 私は大人なのか?」
('A`)「そこまでは言っていない」
('A`)「どうして?」
川 ゚ -゚)「私の話を聞いてくれる」
('A`)「君の周りの人はそんなに冷たいのかい?」
川 ゚ -゚)「聞いている暇がないらしい」
('A`)「そうか。それじゃあ寂しかったろう」
川 ゚ -゚)「いや、そんなに重くは考えていないよ。それは変えることのできないものだからね、考えても無駄だ」
('A`)「なんだ。君も妥協しているんじゃないか」
川*゚ -゚)「え、本当か!? 私は大人なのか?」
('A`)「そこまでは言っていない」
9 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:13:41 ID:MwXFfWDE
('A`)「君は大人になりたいんだな」
川 ゚ -゚)「ならなくちゃいけないと思っているんだ。パパもママもそれを望んでいる」
('A`)「忙しいパパとママが?」
川 ゚ -゚)「私に構っていられないのだから、構う必要がないようにしっかりしなければならない」
('A`)「なんだか可哀想だ」
川 ゚ -゚)「そうか? 私は悲しくないぞ」
('A`)「そのようだけど……」
川#゚ -゚)「悲しんでいるのは君の方だな。私を見て悲しいと思っている。一方的にな」
('A`)「……イライラしている?」
川#゚ -゚)「なぜわかる」
('A`)「顔が赤いから」
川 ゚ -゚)「ならなくちゃいけないと思っているんだ。パパもママもそれを望んでいる」
('A`)「忙しいパパとママが?」
川 ゚ -゚)「私に構っていられないのだから、構う必要がないようにしっかりしなければならない」
('A`)「なんだか可哀想だ」
川 ゚ -゚)「そうか? 私は悲しくないぞ」
('A`)「そのようだけど……」
川#゚ -゚)「悲しんでいるのは君の方だな。私を見て悲しいと思っている。一方的にな」
('A`)「……イライラしている?」
川#゚ -゚)「なぜわかる」
('A`)「顔が赤いから」
10 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:15:56 ID:MwXFfWDE
川#゚ -゚)「またか。もともと赤く見えているんじゃないのか?」
('A`)「そんなことはない。何もしなければ君の肌は真っ白だ」
川*゚ -゚)「へえ、よく観察していたんだな。そんなに気に入ったのか?」
('A`)「いや、不健康だと思った」
川 ゚ -゚)「……君はひねくれているな」
('A`)「そうか?」
川 ゚ -゚)「素直に女性は褒めるべきだ。パパはいつもそう言ってる」
('A`)「褒めるのは苦手なんだよ」
川 ゚ -゚)「嫌な奴だ」
('A`)「そうかもしれない」
('A`)「そんなことはない。何もしなければ君の肌は真っ白だ」
川*゚ -゚)「へえ、よく観察していたんだな。そんなに気に入ったのか?」
('A`)「いや、不健康だと思った」
川 ゚ -゚)「……君はひねくれているな」
('A`)「そうか?」
川 ゚ -゚)「素直に女性は褒めるべきだ。パパはいつもそう言ってる」
('A`)「褒めるのは苦手なんだよ」
川 ゚ -゚)「嫌な奴だ」
('A`)「そうかもしれない」
11 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:19:06 ID:MwXFfWDE
・
・
・
ミ,,゚Д゚彡「にゃー」
川*゚ -゚)「猫!」
('A`)「うん」
川*゚ -゚)「捕まえていいか?」
('A`)「ああ」
川*゚ -゚)「よし、こうだ」
('A`)「にゃー」
川*゚ -゚)「ちょろいもんだ」
('A`)「人に慣れているんだな」
・
・
ミ,,゚Д゚彡「にゃー」
川*゚ -゚)「猫!」
('A`)「うん」
川*゚ -゚)「捕まえていいか?」
('A`)「ああ」
川*゚ -゚)「よし、こうだ」
('A`)「にゃー」
川*゚ -゚)「ちょろいもんだ」
('A`)「人に慣れているんだな」
12 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:21:12 ID:MwXFfWDE
ミ,,゚Д゚彡「にゃー」
川 ゚ -゚)「よしよしほら、君も撫でろ」
('A`)「おう……なんでこんなとこにいたんだろうな」
川 ゚ -゚)「ここは君と私の夢なのだろう? どっちかの夢から出てきたのかな」
('A`)「でも、俺はこの猫を知らない。君は?」
川 ゚ -゚)「私も知らない。首輪とかもないな」
('A`)「知らない猫が夢に出てくるのか」
川 ゚ -゚)「想像上の産物なのかもしれない」
ミ,,゚Д゚彡「にゃー?」
川 ゚ -゚)「よしよしほら、君も撫でろ」
('A`)「おう……なんでこんなとこにいたんだろうな」
川 ゚ -゚)「ここは君と私の夢なのだろう? どっちかの夢から出てきたのかな」
('A`)「でも、俺はこの猫を知らない。君は?」
川 ゚ -゚)「私も知らない。首輪とかもないな」
('A`)「知らない猫が夢に出てくるのか」
川 ゚ -゚)「想像上の産物なのかもしれない」
ミ,,゚Д゚彡「にゃー?」
13 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:25:04 ID:MwXFfWDE
川 ゚ -゚)「広い大地と、光る星々」
('A`)「そして空にはでっかい月」
川 ゚ -゚)「それを見上げ立ち尽くす私と」
('A`)「猫を抱えて座る俺」

川 ゚ -゚)「……夢か」
('A`)「静かな夢だな」
川 ゚ -゚)「地味すぎないか?」
('A`)「派手な方がよかったのか?」
('A`)「そして空にはでっかい月」
川 ゚ -゚)「それを見上げ立ち尽くす私と」
('A`)「猫を抱えて座る俺」

川 ゚ -゚)「……夢か」
('A`)「静かな夢だな」
川 ゚ -゚)「地味すぎないか?」
('A`)「派手な方がよかったのか?」
14 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:28:44 ID:MwXFfWDE
川 ゚ -゚)「夢は支離滅裂であった方が面白いだろうと思ってな」
('A`)「残念ながら、夢っていうのは記憶を素材に出来ているらしい」
川; ゚ -゚)「それはつまり、夢が殺風景なのは私のせい?」
('A`)「そうだと思うならそうだ」
川; ゚ -゚)「ぐ……しかし君こそ同じ夢を見ているんだろう? 君こそ地味な人生だ」
('A`)「まあな」
川 ゚ -゚)「そのうえ人を小ばかにしたくて仕方のないといういやらしい奴だ」
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「目も死んでいる」
ミ,,゚Д゚彡「にゃー」
('A`)「残念ながら、夢っていうのは記憶を素材に出来ているらしい」
川; ゚ -゚)「それはつまり、夢が殺風景なのは私のせい?」
('A`)「そうだと思うならそうだ」
川; ゚ -゚)「ぐ……しかし君こそ同じ夢を見ているんだろう? 君こそ地味な人生だ」
('A`)「まあな」
川 ゚ -゚)「そのうえ人を小ばかにしたくて仕方のないといういやらしい奴だ」
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「目も死んでいる」
ミ,,゚Д゚彡「にゃー」
15 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:31:26 ID:MwXFfWDE
('A`)「そうだなー」
川 ゚ -゚)「……またか」
('A`)「ん?」
川 ゚ -゚)「またひらりとするのか。ほかの大人と同じように」
('A`)「……そうなるな」
川 ゚ -゚)「いや、違う。君はしない人だった」
('A`)「今はしているよ」
川 ゚ -゚)「させるもんか」
('A`)?「なんだって」
川 ゚ -゚)「……またか」
('A`)「ん?」
川 ゚ -゚)「またひらりとするのか。ほかの大人と同じように」
('A`)「……そうなるな」
川 ゚ -゚)「いや、違う。君はしない人だった」
('A`)「今はしているよ」
川 ゚ -゚)「させるもんか」
('A`)?「なんだって」
16 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:33:31 ID:MwXFfWDE
川 ゚ -゚)「君がひらりとしたがるならば、私がきっと止めてやる」
('A`)「どうしてそんなこと言い出すんだ」
川 ゚ -゚)「散々小ばかにされたから、復讐したくなったんだ」
('A`)「そんなに根に持つ奴だったのか」
川 ゚ -゚)「私は物覚えがいいんだ」
('A`)「君こそろくでもない子どもだ」
川 ゚ -゚)「あ、また子ども扱いしたな」
('A`)「事実だろう」
川#゚ -゚)「むう」
('A`)「どうしてそんなこと言い出すんだ」
川 ゚ -゚)「散々小ばかにされたから、復讐したくなったんだ」
('A`)「そんなに根に持つ奴だったのか」
川 ゚ -゚)「私は物覚えがいいんだ」
('A`)「君こそろくでもない子どもだ」
川 ゚ -゚)「あ、また子ども扱いしたな」
('A`)「事実だろう」
川#゚ -゚)「むう」
17 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:35:44 ID:MwXFfWDE
('A`)「ん? 空が白んできた」
川 ゚ -゚)「夜が明けるのか?」
('A`)「というよりも、夢が終わるんじゃないだろうか」
川 ゚ -゚)「なんだ、逃げる気か」
('A`)「仕方ないだろう。目覚めてしまうんだから」
川 ゚ -゚)「いつか必ず君の鼻を明かしてやるから覚えていろよ。私が大人になるまでな」
('A`)「わかったから早く、起きな。子どもは学校に行ってなさい」
川; ゚ -゚)「え? あ、ああ」
('A`)そ「……なあ、お前」
川; ゚ -゚)「なんだ?」
('A`)「もしかして不登校なのか?」
川; ゚ -゚)「なんでわかr――
川 ゚ -゚)「夜が明けるのか?」
('A`)「というよりも、夢が終わるんじゃないだろうか」
川 ゚ -゚)「なんだ、逃げる気か」
('A`)「仕方ないだろう。目覚めてしまうんだから」
川 ゚ -゚)「いつか必ず君の鼻を明かしてやるから覚えていろよ。私が大人になるまでな」
('A`)「わかったから早く、起きな。子どもは学校に行ってなさい」
川; ゚ -゚)「え? あ、ああ」
('A`)そ「……なあ、お前」
川; ゚ -゚)「なんだ?」
('A`)「もしかして不登校なのか?」
川; ゚ -゚)「なんでわかr――
18 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:38:08 ID:MwXFfWDE
瞼を開くと、薄暗い部屋が滲んで見えた。
変な夢を見た。
生意気な子どもと言い合っている夢だ。
誰ともわからぬ相手だった。
起きてから、人と話すのが久しぶりだと気づいた。
よくあんなに流暢に話せたものだと感心したくなる。
カーテンの向こう側で、陽光が溢れている。
古びた布だ。もう何年も洗っていない。
そんな気力を持つことさえなかったからだ。
しかし、今の俺の気分は若干上向きだった。
とても珍しいことだ。
光があまりに暖かかったからだろうか。
人と話したからだろうか。
変な夢を見た。
生意気な子どもと言い合っている夢だ。
誰ともわからぬ相手だった。
起きてから、人と話すのが久しぶりだと気づいた。
よくあんなに流暢に話せたものだと感心したくなる。
カーテンの向こう側で、陽光が溢れている。
古びた布だ。もう何年も洗っていない。
そんな気力を持つことさえなかったからだ。
しかし、今の俺の気分は若干上向きだった。
とても珍しいことだ。
光があまりに暖かかったからだろうか。
人と話したからだろうか。
19 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:39:34 ID:MwXFfWDE
カーテンを開くと、光はさらに強烈になった。
すぐに目を閉じて瞳を守る。
数回瞬いて、見えたのは、塀だ。
うちを取り囲む石の塀。
見知った光景ではあったが、俺は驚いた。驚く原因があった。
あの夢で見た猫がいたのである。
ミ,,゚Д゚彡「にゃー」
ひとつ鳴いて、猫はその首を仰け反らせた。
傷だらけの首輪が光を反射する。
リードは完全に途切れていた。
猫は何にも縛られていない。
すぐに目を閉じて瞳を守る。
数回瞬いて、見えたのは、塀だ。
うちを取り囲む石の塀。
見知った光景ではあったが、俺は驚いた。驚く原因があった。
あの夢で見た猫がいたのである。
ミ,,゚Д゚彡「にゃー」
ひとつ鳴いて、猫はその首を仰け反らせた。
傷だらけの首輪が光を反射する。
リードは完全に途切れていた。
猫は何にも縛られていない。
20 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:43:38 ID:MwXFfWDE
こちらを一瞥して、猫はさっさと塀の上を駆けていった。
自らの自由を全身で表わしていた。
飼い猫の気持ちを考えたことなど今までなかった。
常に家にいるわけだから、野生に比べれば動かない。
その意味で、案外俺と同じなのか。
俺は外から内へと目を移した。
すっかり荒れ果てた俺の部屋。
もう何年も片づけていない。
('A`)「これは、まずいな」
俺は頬をひくつかせた。
自らの自由を全身で表わしていた。
飼い猫の気持ちを考えたことなど今までなかった。
常に家にいるわけだから、野生に比べれば動かない。
その意味で、案外俺と同じなのか。
俺は外から内へと目を移した。
すっかり荒れ果てた俺の部屋。
もう何年も片づけていない。
('A`)「これは、まずいな」
俺は頬をひくつかせた。
21 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 00:49:16 ID:MwXFfWDE
あの子がこれを見たら失望するだろう。
お前もまだまだ子どもだなっと。
大人に憧れるあの子に、こんなものは見せられない。
あの子は本当に俺と会うのか。
わからないけど、嘘はつかなそうだ。
彼女なら、やりかねない。
まず片付けから始めることにした。
できることからこつこつと。
きっとどこか、遠い街にいるあの子もまた
ゆっくり大人になるのだろう。
~おわり~
お前もまだまだ子どもだなっと。
大人に憧れるあの子に、こんなものは見せられない。
あの子は本当に俺と会うのか。
わからないけど、嘘はつかなそうだ。
彼女なら、やりかねない。
まず片付けから始めることにした。
できることからこつこつと。
きっとどこか、遠い街にいるあの子もまた
ゆっくり大人になるのだろう。
~おわり~
22 : ◆MgfCBKfMmo :2014/03/24(月) 00:50:23 ID:MwXFfWDE
おわりです。
さようなら。
さようなら。
23 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 01:10:44 ID:???
乙 クーが本当にいるならロマンチックな話だな。結構好き。
24 : ブーン系の名無しさん :2014/03/24(月) 01:37:13 ID:???
おつ
転載元
ただ話すだけの夢のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16567/1395586733/