2:◆uAn5dIn1Sw
06/07(木) 21:56 xFPYOTRrO


一番乗りかな?

( ^ω^)はジェットコースターのエースパイロットのようです


安全の為の六点式のシートベルトが体を締め付ける。
僕ら競技ジェットコースター乗りに安全など必要ないのだが、
一応ルールで装着する。

( ^ω^)「ブーン、ユアンゴディワロス号、発信しますお」

カタカタと音を立てながらジェットコースターが地獄のクライムをする。

ルールは簡単だ。
コースの頂上から滑り、スキージャンプのようにコースの途切れた部分から飛び立つのだ。

そして搭乗者は射出式のシートで空に放り出される。

そして搭乗者は背中のパラシュートを開き、できるだけ遠くへ着地する。
その飛距離がスコアとなる。

( ゚ω゚)「くっ!」

顔に感じる風圧。
軋む金属製のレール。
全身を包む強烈なG。




………飛んだ。



僕はシートに弾き飛ばされ、空を舞う。
空。
僕にこの世界を教えてくれた彼女と同じ名前。

クー……

今日僕は、あなたを超えてみせる!



おしまい。




いきなりでごめんね。

次のお題は

【ブルーハワイ】

はどうだろう。

3:名無しさん
06/07(木) 21:58 xFPYOTRrO

うわっ!いけね……トリつけちゃった。

二連続でレスしてごめん。

4:少し足らなかった…
06/07(木) 23:15 m0Z3OvSGO

「ブーン君、本気でそんな所に絵を描く気かい?」

私はずんぐりと短い脚を踏み広げて真っ白な壁を見つめる小太りな少年に尋ねた

( ^ω^)「とりあえず、何か描きたい…そんな気分なんだお」

ブーンと呼ばれた小太りな少年は依然、一心にじっと壁を見つめたまま私に返事を返した。

「どうせここに絵を描いても誰かに発見されて直ぐに消されるさ…やっぱ、やめとこうブーン」

私は、持ち前の慎重さでブーン言った。


……………青


「ん?」

おやと思わざるを得ない、か細い声が聞こえた。

(  ω )「青青青あおあおあおアオアオアオAOAOAO青だお!」

狂ったかのように突如、ブーンは絵の具がたっぷりと染みた筆を持ち騒ぎ出した。

目の前の壁が…真っ白だった筈の壁が、どんどん青に乱れていく。

      そして…

(*^ω^)「完成だお」

満足気に少年は呟いた

私達の目の前には一面、青…あお…アオ…AO…青が広がっていた

私は、本日2度目となるブーンへの質問を試みる。

さっきと違い、今回は揺るぎなき眼で。

「…題名は?」

ブーンは、曇り無き眼で目の前の壁を見据えながら答えた。

( ^ω^)「…ハワイアンブルー」 

次のお題…つ【街灯】

5:名無しさん
06/07(木) 23:27 nyuBjZC4O

【ブルーハワイ】


小さなバーに女性が一人

女性「マスター、オススメちょうだい」
店主「ブルーハワイなんて
          どうですか?」
女性「カクテル?…悪くないわね、
      じゃあそれで」
店主「わかりました…」
バーの店主はブルーハワイの
レシピを確認して作り始める

シャリシャリ、シャリシャリ

店主「できましたよ、ブルーハワイです」
置かれた物を見て女性は
驚いた顔をする
女性「………これ、かき氷の
      ブルーハワイよね?」
店主「そうですよ、カクテルも
      ありますけどね」
女性「バーなんだからお酒出しなさいよ」
店主「お酒はお出しできません…
      だって……





       …未成年でしょ?梨花ちゃん」
梨花「みぃ〜☆」


ごめん、反省してる

次は【体育祭】

6:名無しさん
06/07(木) 23:29 nyuBjZC4O

うわぁ…書いてたら先こされてるよ
ごめんお題は>>4

吊ってくる

7:名無しさん
06/07(木) 23:29 MO9CqVNaO

とある町にて。
人工の灯りで照らされる町並みを歩く、1人の男がいた。

その男は、なにやら疲れているようで。
うつ向き気味にとぼとぼと歩くその姿からは、妙な哀愁が感じられる。

( ´_ゝ`)「ん? あれは……」


ほんわかと地面を照らす灯り。
男はそれを見て、ふと顔を上げた。

はじめは、街灯か何かかと思った。
だが、その出本は街灯なんかではなく、別のものだとすぐに判断できた。

顔を上げて見た、視線の先。
そこには、一台の小さな屋台があった。

( ´_ゝ`)(こんな時期に珍しいな……)

男はそう思い、屋台に向けて歩を進めてゆく。

現在、季節は夏。
季節外れではあるが、何となくおでんが食べたい気分だった。

そして、屋台に到着し――









それがおでんではなく、ラーメンの屋台である事に気付き絶望した。





おわり。
次のお題は「おでん」な

8:名無しさん
06/08(金) 00:12 EvJfweZXO


lw´-_-ノvの最期の晩餐はおでんだったようです


もうこの世の中に未練などない。
大好きなおでんと白米も食べた。

おでんの汁の染み込んだ白米の前では、
キャビアも数の子も大差ない。


lw´-_-ノv「幹の太さよし。枝の太さよし。ロープの結び目よし」

ぬかりない。このまま首を吊ってシュールに死のう。

足場にするのは自慢のPS3だ。発売日に並んで買った。

lw´-_-ノv「よいしょ」

ロープに首を通して準備完了。

最新のゲーム機を足場に首吊りか。なかなかシュールじゃないか。


lw´-_-ノv「さようなら」

……おっと、まだ靴を履いていた。
首を吊ると小便垂れ流しになるらしいからな。
靴が濡れるのは不快だ。スポッ

lw´-_-ノv「今度こそさようなら」

バチッバチバチッ

誘蛾灯に蛾が惹きつけられ、燃え尽きている。

……私の一生とあの蛾の一生。
どちらが生物として価値があったのだろう。

蛾のほうに決まっている。
蛾は子孫を増やそうとしていた筈だからな。


私はどうだ?
子孫を増やそうとしないなんて蛾以下じゃないか。 

なら。今私は死ぬべきではないな。


それに、誘蛾灯を見て自殺をやめるほうが、
ゲーム機を踏み台に自殺するよりシュールだ。


lw´-_-ノv「グッバイ誘蛾灯」



おしまい


次のお題は

【枕】

9:名無しさん
06/08(金) 14:20 2mhrmvx6O

( ^ω^)「…………」

彼の名前はブーン。今、彼の前には有名な妖怪。枕返しがいる

枕「キェー!貴様の枕を返して絶望を味あわせてやるぜ!枕!枕!」

( ^ω^)「(DQNだお…)…ん? 絶望? どういう事だお?」

枕「ヒィーハァー!俺は枕を返した相手の魂を未来にもって行く事が出来るんだ!だからお前の魂を80年後にもって行ってやるのさ!」

( ^ω^)「! それは困るお! それじゃあ童貞のままジジィになるお!」

枕「知るか!キェェェ!」

枕返しは奇声を発すると同時にブーンの枕に飛びかかった

( ゚ω゚)「させるか!」

ブーンは飛びかかってきた枕返しの腹に強力な蹴りをいれた
 吹っ飛び壁にぶち当たる枕返し。蹴った衝撃でよろけるブーン。
枕返しはその瞬間を見逃さず、素早く体制を立て直し、一気にブーンとの間合いをつめた

( ^ω^)「お!?」

枕返しはブーンの又下に手を入れ上に放り投げた

( ゚ω゚)「ブルァァア!」

叫びながら頭から着地するブーン
 そして枕返しはブーンの枕に手をかけた

( ^ω^)(や、ヤバイお、このままじゃ童t(ry

枕「イヤァァァ!これで終りだぁ!」

枕返しの指先に力が入り、ついに枕が



ひっくり返らなかった。

枕「何!?」

(  ω )「フフッ……命びろい…いや童貞びろいしたお」

ノッソリとブーンは起き上がり言った。

( ^ω^)「僕は寝相が悪いから枕と布団はボンドで固定しているんだお」

枕「!?な……」

枕返しは驚愕した。今まで何百もの枕を返してきたが、こんな馬鹿な目にあったのは初めてだった

( ゚ω゚)「次はこっちの番だお!」

ブーンは枕返しを正面から掴んだ。そして


( ゚ω゚)「巴投げ!」

枕返しは昇天した。そして巴投げにつられて枕もひっくり返った

( ^ω^)「ブヒッ!?」



終わり。お題は『豚』

10:名無しさん
06/08(金) 22:59 Rku+gHh9O


疲れの溜まった溜め息をつき、玄関を開ける。

ただいま、と習慣的に言葉を投げかけると、
部屋の奥からおかえり、と鼻歌交じりに返事が聞こえた。

ξ*゚听)ξ「ふんふふ〜ん♪」

どさりと鞄をソファーに投げ、体を預ける。

妻の口ずさむメロディに耳を傾け、自然と口元が緩んでいた。

それに気づき、やっぱり自宅が一番心地良いと思う。

毎日の冷めた仕事のことを忘れさせてくれる。

外回りで疲れた体、上司に上辺だけの付き合いで廃れた心。

その両方を回復させる魔力すらあるのだ。


( ^ω^)「お? この香りは……」

スパイスの効いた香りが鼻をくすぐる。

労いの意味の込められた言葉とともに、それは運ばれてきた。

ξ*゚听)ξ「はい、お疲れさま」

( ^ω^)「お、いただきますお!」


マンネリとした日常を、豚肉入りのカレーが温めてくれる。 


お題【歌】

11:名無しさん
06/09(土) 01:38 HWe3GfppO

私は手を胸にぴたりと当てた。

周りからは、既に喜びの声がどよめき渡っている。

しかし、私の丁度直線上に居る見るからに覇気の無い男だけは微小していた。

彼は昔私にこう言った

【歌を歌えば太陽になれる】

と。

私は充分な注意のもとに、平静を装いながら本日第一声目となる言葉を人々に向かって放った。

「皆さん…今日は私と一緒に地上の太陽となりましょう!」

発言を終えた瞬時に、一気に歓声が沸き上がる。

直線上に居る彼だけは腹の底から思いっきり笑っていた。

そんな彼を見て、私の中の胸を疼く種は消えて行く。

マイクの調子万端。

私の心も調子万端。

太陽になるまでの時間、後約10秒。



次のお題
つ【太陽】

12:名無しさん
06/09(土) 03:44 biWSnOcmO

(;^ω^)「う〜……あっついお…」


太陽<カッ!!!!


(;^ω^)「まだ六月だお…日差しがジリジリ照り付けるお…」


太陽<ジリジリ…


(#^ω^)「おい!太陽!お前有休とれお!!マジ暑いお!」


#太陽<黙れ!小僧!照焼きにされてぇか!ピザ豚!


(;^ω^)「太陽喋ったお…」


太陽<いや…ね…休みとってもいいけど…ね…自分も家庭があるからさぁ…


(;^ω^)「何この微妙で切実な想い…」


太陽<サンサン♪




お題『グダグタ』

13:名無しさん
06/10(日) 01:27 xL652mgKO

貴方は私の前から突然消えましたね

「今のグダグダとした関係は止めて、キッパリしようお」と。

貴方はそれで満足しましたか?

私は正直、後悔しています

あの時に、貴方をぶった事を

貴方の弱さを知っていたのにも関わらず無視した事を…

だから今、会いに行きます

貴方へあの時に渡せなかった言葉を渡しに…………


ξ゚听)ξ「はぁ…。」

船の甲板で、いつになったら陸地を望見できるのやら…と心配している美女の名は…いえ、名前を出すのは止めておくわ
美女の愛称はツン、そう、気付けば私は皆からツンと呼ばれていた。
いっ…言っておくけど別に私はナルシストなんかじゃないんだからね///

ξ゚听)ξ「…」

突然、視界がうねる。
海面が目前に迫る。
あぁ…落ちちゃったんだ私…
今の状況を把握した時は、時既に遅し……

私は死んだ。
船のスクリューに巻き込まれて…
最後に…最後にもう一度彼と……ブーンとお話したかったな。。。

次のお題、つ「英和辞典」

14:名無しさん
06/10(日) 02:45 dkrZ2hn0O

図書館の方からだろうか、帰り支度をしていると様々な音が響いてきた。
 金属音、打撃音、炸裂音…他にも聞こえたが、それは俺の知らない音だった。


気になり図書館の入り口、扉の前で…数時ほど、それを聞いていたが
その間、それが止むことはなかった。

     *   *   *

好奇心からか、今は珍しい、内部が覗けるほどの鍵穴が着いた扉。
そこから図書館の中を覗いてみた。

――俺は唖然とした。何故なら図書館内の机や本棚の殆どは倒れ…破砕し、本は錯乱し、視界が霞むほどの埃が舞っていた

…その中心で見つめ合う、否…睨み合う男女が一組。 男の方はうちの学校の生徒だろうか、髪は黒髪。身に着けた制服は指定のものだ。 それのあちこちは汚れ、僅かに裂けていた。

 片や女の方は、赤髪、制服は見慣れないものだ。 そちらは制服に傷や汚れは少ないものの、露出した部分、頬やら肘…膝やらに掠り傷を負っているように見える。

一体何をしたらこんな惨状に?
そんな事を考えていると、自然と男女の手元に視線が行った。どうやら互いに、似たようなものを手に持っているようだが……?…あれは…

俺は自らの目を疑い、思わず声を零してしまった。

男女の手にあったそれは



(`・ω・´)「…英和…辞典」





乱文スマソ^^;

お題「お昼寝」

15:長いので2つにします
06/10(日) 04:28 BVieGKOwO


 雲一つない空


 優しく、そして暖かい昼の太陽


 爽やかな春風が頬を撫でる


 皆徐々に少し前までの灰色の寒さから衣替えをしようと頑張っている…


すっかり新緑の色に染まった土手で川のせせらぎを聞きながら俺は昼寝をしていた


無論、服は制服のままである


俺の高校は欠席者に対しての厳しい追及はない


来ない者=やる気のない者であり、=落伍者扱いなのである


半年前からろくに学校など行ってない俺は学校長様様曰く『どこにも存在する価値のない人間』らしい

16:2/2
06/10(日) 04:34 BVieGKOwO


「…腹減ったな」


不意に俺は中学までいつも左隣にべったりくっついていた『存在』がいない寂しさを紛らわすためにそう呟いた


「じゃあ…おべんと、一緒に食べよ?」


背後からの不意な一言が俺の虚しい独り言を会話に昇格させた


「!?お、お前…学校はどうしたんだよ…いやそれより久しぶり…?」


俺の頭の中は震度6の地震と巨大台風が一度にやってきたような感覚でいっぱいだった


「久しぶり!…進学してから蓮君とまともにお話してなかったから…寂しくなっちゃって」


「で、でもこんな所で飯なんか食ってたら次の授業出れなくなるぞ?」


授業に出れなくなる…それはすなわち落伍者を意味していた


「うん、いいの。私には私の存在を認めてくれる人が一番近くにいるから…なんちゃって//」




どうやら俺の中の落伍者は守るべき者を得たナイトに成長したようだった

春風は俺達に『本当の』第一歩を踏み出すために静かにやってきたのかもしれない…



長文スマソ

次お題【お弁当】

17:名無しさん
06/10(日) 09:55 ngg6mdkSO

( ^ω^)ノ「いってくるおー」

ξ゚听)ξ「行ってらっしゃい、はいこれ今日のお弁当」

―昼食の時間―

(*^ω^)「楽しみだお」

蓋を開ける

中にはメモが一枚

【これで何か買ってねはぁと】

メモには500円硬貨が一枚貼ってあった




お題「課題」

18:名無しさん
06/10(日) 15:30 mpGvqvAx0

6月某日土曜日、自宅にて。
顔を撫でる扇風機の風を受けながら、僕はただただ
呆然としていた。

暑い。
まだ真夏ではないというのに、汗が滝のように流れる。
「水も滴るなんとやら」とうい言葉があるが、それもどうでもいい。

(;^ω^)「なんという暑さ……これは間違いなく地球温暖化」

まったく、嫌になる。

部屋の窓から望む空は、雲ひとつないほどに晴れ渡っているというのに。
僕は机に腰掛けてノートを広げ、学校で出された課題をこなさんと鉛筆を走らせている。
出された量が思いのほか多く、大分前から取り組んではいるのだが、全く終わる気配が感じられない。

そうだ。

よく考えたら、今日は土曜日じゃないか。

なにも、今これをする必要なんてないんじゃないのか――?

そう考えると、あっという間に気が軽くなった。
こころなしか、体全体が軽くなったようにも思え、僕は勢いよく腰を上げた。

そして。

言ってやったんだ。

僕の前に仁王立ちで待ち構える、「課題」という名の障壁へ。

( ^ω^)「僕達の戦いはこれからだ!」

ごめん、適当に書いた。
次の人に送る題名は「イカsummer」な

19:名無しさん
06/10(日) 16:50 X4alUWrqO

天気予報というのは詐欺師のすくつで、さらに天然パーマなんて言ったら、もう大悪党も大悪党である。

俺は誰に文句を言っているのか?
暑さである。
予報されていた最高気温はとっくに超え、脳はメルトダウン状態だ。

(;'A`)「ん? あ、あれは…」

それは無い風に靡き、僕らを誘う、そう、旗に描かれた、『こ お り』の文字!!

川゚-゚)「やあ、ドッピオじゃないか。君も、あれが食べたいのか?」
(;'A`)「(突っ込むべきなのか…?) あ、あぁ、やはり、夏だからな…」

現れたのは、奇天烈女との呼び声も高い、くぅとかいう、クラスメイツだったと思う。やけに涼しげな顔だ。マリ見てみたいに長いスカートのくせに。

(;'A`)「あっ…でも、金が……」
川゚-゚)「心配御無用だ。酷暑は好きで、気分が良いんだ。奢ってやろう」
(;'A`)「ほんと? あ、グラーチェ」

くぅは、笑いながら店へ向かった。思わぬ僥倖。彼女は、スカートの長さから見ても、正に天使だ。

川゚-゚)「ほれ、君の分だ」
(*'A`)「あっ、どう…も?」

ドサッと渡されたのは、丸々としたイカ焼き。ふてぶてしく、鎮座ましましている。

川*゚-゚)「善行は気持ちいいものだな、では、アッリヴェデルチ」
(;;'A`)「アディオース」

手を振るくぅ。
汗が、イカ焼きに滴り落ちた。
イカが、「なんだよぅ」とがなり立てている気がした。

20:忘れてたがな
06/10(日) 16:53 X4alUWrqO

次のテーマは『梅雨』

21:名無しさん
06/10(日) 17:32 oiEOz43cO

燃え盛るような太陽の輝き。

うだるような猛暑の中、僕はあるものに釘付けになっていた。

大きな荷台をつけた自転車。

その荷台には冷水が湛えてあり、中で何故かイカ数匹が悠々と泳いでいるのだ。

「やぁ、君はイカが好きかい?」

麦わら帽子を被ったオヤジが僕に気づいたようだ。

僕は普通だと答えてやった。

「普通。それはいけない。人間ってのはイエスかノーでなくちゃ」

そうしている内にイカは絡み合い、組み付き、次々とくっつき合った。

うねうね、くねくね、ねっとりと。

見る間にそれはケースいっぱいに触手を伸ばし、繋がり、一枚のノシイカへ姿を変えた。

オヤジは手に取ると胸ポケットからバタフライ・ナイフを出してその場で裁く。

「食いな。新鮮なイカソーメンだ」

僕の口の中でソイツはやたら吸い付いた。
キュウキュウ、音を立てたと思えば、すぐにパチンッと弾けた。

これ、イカソーメン?
ゴムのように噛みきれないイカを指差す。

「そうさ。夏場のイカはみんなそうなのさ」

普通はそうなのかい?

「イカにも」

他にもある?

「イカにも。君がなりたいと思えば何にでも。夏だからね」

荷台を覗くと、小指ほどのイカが忙しく泳いでいた。

これが何にでも変わるって?

「イカにも」

突然、バシャリと水が跳ねた。

飛沫で顔をはたかれた。


オレンジレンジ関係ねぇぇ!!

お題『夜行列車』

22:21
06/10(日) 17:33 oiEOz43cO

ごめんなさい。
スルーでお願い。

23:名無しさん
06/10(日) 19:07 xL652mgKO

(;^ω^)「今年の梅雨は遅れてくるそうだお」

('A`)「…梅雨なんかより、まずはこの暑さをどうにかしてほしいがな」

(;^ω^)「ガリの癖に何言ってんだお」

('A`)「ふっ…ピザには分からんだろ、ガリの辛さが」

(;^ω^)「汗一滴すらかいてない癖によく言うお」

('A`)「ピザと一緒にすんなピザ」

(#^ω^) ビキビキ

(;'A`)「と…とりあえずその握り拳は止めようじゃないかブーン君」

(#^ω^)「何を今更」

('A`)「ガリガリくん奢ってやっから」

(*^ω^)「…なら許すお」

('A`)(ったく、ピザなんてちょろいもんだぜ)

( ^ω^)「…?何か言ったかおドクオ?」

('A`)「いーや、んな事よりさっさとコンビニ行こうや」

(*^ω^)「おっ把握だお」


次のお題 【ガリガリくん】

24:名無しさん
06/11(月) 02:57 KVC6d6DqO

ガリガリ君を二人で食べた思いでは今でも忘れないよ

金が無くて、いつも外で散歩ばっか
ゴメンな?

( ^ω^)「30円…」

ξ゚听)ξ「30円…」

( ^ω^)「ガリガリ君食べるお」

ξ^‐^)ξ「うん」

―…
季節は変わり、また次の夏

悪夢のような電話。
ツンがいなくなっちゃったお

デートの待ち合わせ場所に向かってる途中で交通事故でツンは亡くなったお。その時のツンはガリガリ君を強く掴み。後で病院の人に「ガリガリ君 手から離すの大変だったんですよ」と言われたお

ツン ゴメンお?



次オダイ
ドラゴンボール

25:名無しさん
06/11(月) 20:32 e9aoGiFGO

('A`)「寒……」

高層ビルの上。
転落防止用フェンスを無視し、縁へと立つ。

眼下に広がる夜景は、無駄に美しい。

車のライト、家の照明、街路灯。
夜の街を形どる人工の光。

けど、その光に俺が照らされることはない。

今だってそうだ。
光は足下の単行本を照らしているのさ。

風でめくれたページには、神龍とかいう、願いを叶えるあいつが書かれていた。

('A`)「くだらねぇ。
実にくだらなさすぎる」

どんだけ願ったって俺は変われない。

('A`)「グッバイ。俺の人生」

体が宙に浮く。
浮遊感。
そして一気に加速して、景色は逆さま。

体が重力に従って落下していくなか、
俺はあいつを呼びだす呪文を唱えてみた。

('A`)「いでよ神龍……そして願いを叶えたまえ……」

もしも、一つだけ願いが叶うなら。 

次は俺を主人公にしてくれ。

俺の物語は終わったのだから。



終わり 
お題は【恋人】

26:名無しさん
06/12(火) 23:07 LJbinwVYO

今夜は君と二人きりだ。

何てことはない四畳半だが、学生の僕らにとって贅沢過ぎる空間じゃあないか。


僕が18。
君が16。


勿論、許される恋だとは思わない。
君の御両親に挨拶に行ったときなんて真っ青になって倒れちゃったし。

確かに、僕みたいな見知らずの男が突然、「娘さんを下さい」なんて言われたら怒るのも当然だよね。


でも、ね?

これだけは言えるんだ。

君を、永遠に幸せにしてあげる。


だから。


少しだけ、待っててよ。


……ハハハッ、ゴメンゴメン、湿っぽくしちゃったな。

ちょっと、テレビでも見ようか。






――犯人がアパートに立て籠ってから9時間が経過し、依然として人質の女性は解放されておりません。
また情報によりますと、犯人は人質になっております女性に対し以前からストーカー行為を繰り返しており――


――パァン


――あ!今、動きがありました!
犯人が…え?自殺?……え〜犯人は自殺した模様です!詳しい情報が入り次第、お伝えします!



数分後、月明かり照らす四畳半で、拳銃で頭を貫いた男性と猿ぐつわをされ怨めしげに睨む女性の首が発見された。

男は、満足気に笑っていた。


お題【テレビ番組】

27:名無しさん
06/13(水) 01:31 pGX8v7VdO

つまらない。
なんでこれほどまでにつまらない番組をつくれるのだろうか。

メロス「あの娘は人間だ。あの娘を解き放て!」

王「黙れ小僧! お前にセリヌンティウスが救えるか!」

(;^ω^)「……これはひどい」

これは流石はないだろ、と思った。
GBA版牧場物語の年始にある「餅搗き大会」には遠く及ばないが、あまりにもつまらなすぎる。

こんなものを公共の電波で流していいのだろうか。

惰性、というのだろうか。
そう思いながらも、僕はチャンネルを変えずにその番組を見続けるのだった。

次。
おだいは「らき☆すた」な

28:>>21も消化させるでよ!!
06/13(水) 11:35 fzjrWoDIO

('A`)「あ〜…オレ何やってんだろ…」

ドクオはただボーッと、テレビを眺めていた。

こなた『夏だ!』
こなた『海だ!』

('A`)「……」
[らき☆すた?あぁ…ニートの番組…違う!違う!!こなた萌え〜]

そんな事はどうでもいい…
職も無ければ彼女もいない…あるのは豊かな想像(妄想)力だけの彼にとって、アニメは最高の現実逃避の手段であり道具だが…
今の彼には何の価値も感じられない物だった。

(;A;)「カーチャン…」

母が今日
逝ってしまったのだ…

タイプミスではない。紛れも無い『事実』だった。

長い間の闘病生活の結果だった。

(;A;)「オレ…これからどうすればいいんだよ…」

唯一の肉親を失い、天涯孤独となった彼のとった選択肢…



自殺だった。


('A`)「カーチャン…オレも……そっちに逝くね…」

夜の駅のプラットホームで、特急電車が来るのをドクオは待っていた。

('A`)「…来た!」

汽笛を鳴らし、ドクオの構える構内へ進入してくる。

('A`)「アディオス!人生」

線路へ飛び込むドクオ…


しかし…痛みがない?

('A`)「……あれ?」

気付くと電車の中に、彼は居た。

('A`)「……ここは?」

唖然としながら呟く彼の横には、綺麗な女性が座っていた。

(*゚ー゚)「東京行くの電車よ♪」

…あれ…オレ…住所東京なんだけど…

('A`)「ん?…なんで外が真っ暗…あ!トンネルかぁ…」

その言葉に、女性は不思議そうに返した。

(*゚ー゚)「トンネル?…違うわよ♪今は福島の辺りよ」

あぁ…福島……福島ぁ!?

(;'A`)「こんな夜中に東京行きの列車が福島通らないだろ!」

(*゚ー゚)「え?夜行列車なら…普通通るわよ…」

新幹線が発達したご時世に……夜行列車????

(*゚ー゚)「あと4時間はかかるわ…私はもう寝るわね」

そう言い、その女性は寝てしまった。


福島から…東京まで……4時間????

…あれ?……そういえば…車内の内装も…若干レトロだぞ…………!!!!!!


(;'A`)「い…いつの……時代だ????」

夜行列車がある時代…らき☆すたは…やってない…

だってテレビもまだ無いしね♪

(;'A`)「どんなタイムスリップだよ…」

ドクオは半信半疑ながら、状況を把握しました


次のお題『ヘリコプター』

29:名無しさん
06/13(水) 12:38 xk/FaKQXO

>>28

 濁流。暴雨。風が強く、頬に当たる雨が痛い。
 ほとんど沈みかけた民家の屋根に、一機のヘリが近付いていく。

( ;・∀・)「こっちです!捕まって下さい!」

 ロープをつけた救助隊員が必至に手を伸ばす。民家の屋根の上に居るのは二人の親子。
 屋根の端が沈みかけているのを見て、父親は我が子を抱き上げる。

(,;゚Д゚)「しぃ!お前が先だ!」

(;゚ー゚)「パパ!」

 しかし、もう少しというところで届かない。流れも速く、水量も増してきている。

(#;・∀・)「おい!もう少し近付けないのか!」

(;´・ω・`)「無理です!右側にある電柱が邪魔で近付けません!これ以上近付くと…!」

(#;・∀・)「くそっ」

(,;゚Д゚)「………ッ」



(,;゚Д゚)「今から娘をそちらへ投げます!受け取って下さい!」

( ;・∀・)「な、何を言ってるんだ君h」

 ゴッと固い物が何かにぶつかる音が聞こえた。上流に顔を向けると、大量の流木が激流に乗り、こちらに押し寄せてくるのが見えた。


(;´・ω・`)「!! 間に合わなっ」





次題 暗号

30:名無しさん
06/13(水) 20:14 SCDpAu8UO

( ∀ )

目の前には携帯を持って倒れている死体

川゚‐゚)
(*゚ー゚)
( ・∀・)
(´・ω・`)

容疑者は4人

「145369.258」

死体の手の先の床には被害者が絶命前に書いたと見られる暗号



―+(-ロ∀ロ)―トゥクティン


(-ロ∀ロ)「謎は全て解けた!!」


(-ロ∀ロ)9m「犯人はあなたです!!」




б(゚o゚)「俺っすか?」

(-ロ∀ロ)「ちょwwwww」



お題「扇風機」

31:名無しさん
06/13(水) 20:55 xfvwYVsRO

( ^ω^)「もう熱くなってきたから扇風機でもだすおwwwww」

('A`)「マンドクセ」

( ^ω^)「ドクオも手伝うお、暑いままでエロゲなんかしたら愛佳に嫌われるお?」

('A`)「……しかたねぇな…」


二人で物置へと向かう。
直射日光が肌を刺し、痛いくらいに熱気が体に伝わってくる。
物置の扉を開けると埃が一気に舞い上がり、ふとドクオが顔を背ける。


(;'A`)「ゲフンゲフンッ…ぜ、喘息持ちには辛い作業だな…」

( ^ω^)「…一度掃除しないとなだお……お?」


ブーンはお目当ての扇風機を見つけた。かなり埃にまみれているが、使えない事もない。
なんなら洗ってしまえばいいだけなのだから。


( ^ω^)「ドクオ、こいつを持って行くんだおッ!!」

(;'A`)「おま、何してんだよ!!殺す気かよ!!!」


(;^ω^)「な、なんの事だかわからんが…いきなり物騒だお」


(;'A`)「てめえ今手にしてるもんをよーく見てみろ!!!」


ブーンが手にしていたもの、それは「ハロゲンヒーター」だった。


(;^ω^)「な、なんてベタな…これは間違いなくゆとり脳!!!」


(;'A`)「…いいから早く運ぼうぜ…」


お題 自転車

32:名無しさん
06/13(水) 22:55 BYrlLjHdO


('A`)「もってい〜け♪最後にわら(ry」

カフェでバイトしてる俺は
俺は職場が近いので自転車出勤している
今日も古い愛車を漕いで職場に向かう

('A`)「到着っと」

自転車をカフェの駐輪場に停めて店に入る

('A`)「おはようごさいまッス」
(´・ω・`)「おはようドクヲ君、すまない…
今日はお店休みなんだ」
('A`)「はっ?」
(´・ω・`)「急に母親が遊びに来ることに
なってね…ドクヲ君も母さんにあうかい?」
('A`)「いや、少し休んだら帰ります」

適当な席に腰をかける

(´・ω・`)「そういえばドクヲ君の自転車
もうかなり古い物だよね?」
('A`)「そうッスね、もう5年位ですよ」
(´・ω・`)「あの自転車に思い入れが
あるのかい?」
('A`)「話せば少し長くなりますよ?」
(´・ω・`)「構わない、僕も暇だ」
('A`)「そうだな、あれは…」


…五年前の事だった…

俺の家は貧乏だった…
誕生日でも何も買って貰えなかった
しかし15歳の誕生日
起きると親父が「外を見てみろ」と
言ってきた、


ごめんなさい><
書ききれそうに無いから
二つ使うんです><

33:名無しさん
06/13(水) 23:25 BYrlLjHdO

>>32


俺は窓から庭を見た

(;'A`)「親父!あれって!」
親父「あぁ!自転車だ!お前に
何も買ってやれなかったからな!
15歳の記念の誕生日プレゼントだ!」
(*'A`)「親父…」
親父「早く乗ってみろ!自転車は
乗るための物だろ?」
(*'A`)「ありがとう親父!いってきます」


…それから毎日自転車で
町を走り回った

そして15歳の誕生日から
一週間がすぎた
俺は遊びから帰るところだった

('A`)「ざーんこくな天(ry」
('A`)「んっ?なんだあれは?」

俺の家の前に人が集まってる
俺は急いで家へ向かう

(;'A`)「何かあったんすか?」
警察「君、この家の子かい?」
(;'A`)「そうですけど…」
警察「ついさっき…君の両親が
お亡くなりになった…」
('A`)「えっ……」

自殺だった…
家計がもうギリギリだったらしい

俺は後悔した…
何でもっと早く気がつかなかったのかと

その後俺は親戚の家に
引き取られる事になった
俺が引っ越す為の荷物を整理して
家を出ようとした時

つい庭を見てしまった

自転車だ…

('A`)「これは…」
(;A;)「お袋…親父…」


…そして俺は決めた…

('A`)「この自転車を大切にするって」
(´・ω・`)「そうだったのか…」
('A`)「最近色々壊れていきますけど
まだまだ使えますよ」
(´・ω・`)「なんか、その、悪かった…」
('A`)「いえ、気にしないでください
俺はそろそろ帰ります」
(´・ω・`)「あぁ、気をつけて」


俺は最初で最後のプレゼントに乗り
家へ向かった
ありがとう、お袋、親父



次のお題は「テレビ」

34:名無しさん
06/14(木) 01:09 JkBQs1lmO

テレビなんてものは、大抵真実にフィルターをかけて俺達に情報を配信している。
それは知られたくないことかも知れないし、捏造された情報かもしれない。

だから人は更なる真実を求めているんじゃないだろうか?


('A`)「ま、妄想の世界だがな…だからなんだと言われたら反論できねぇや」

( ^ω^)「そんなもんじゃないのかお?大体世界中の人がたかじんみたいな人ではないんだお?」

(´・ω・`)「またローカルなネタだね…僕は分かるけどさ…」


いつもの屋上、いつもの風景。
変わるものなど無い、いつもの昼休み。

三人は今日も飽きずに下らない話に花を咲かせていた。


('A`)「つかさ、今はPCがかなり普及されているだろ?テレビなんているもんかね?」

( ^ω^)「確かに必要な情報や知識なんかはPC一台あれはなんとかなるお…言われてみればそうかも知れないお」

(´・ω・`)「…でもさ」


ショボンと呼ばれる青年が、重い口を開いた。


(´・ω・`)「テレビって家族の絆を深めるものだと思うよ?…一緒にお笑いを見たり、共通の話題で盛り上がったり……戦後の日本が良い例だよね、力道山ってプロレスラーのテレビが放送されてたからこそ、戦後の疲弊した日本人に新たなやる気が湧いてきたんだと思うんだ…」

('A`)「家族の…団欒ってやつか…?」

( ^ω^)「……」


もう日は傾き始めていた。
夕暮れに空は赤くそまり、小学生が急いで家に帰る足音が町に響いている。


('A`)「さて…帰ってテレビでも見るかな……今日はカーチャン仕事休みだし」

(´・ω・`)「僕もバイト休みだからシャキン兄さんと野球中継でも見ようかな?」

( ^ω^)「なら急いで帰るんだお!!!」


三人は並んで歩きだす。
今まで当たり前のようにあったテレビの価値を再認識しながら、家へと向かう。

そこで待っている、共にテレビを見る人の為に。


お題【たばこ】

35:2つになります 1/2
06/14(木) 11:45 W36h19w4O

レンガの建物が建ち並ぶとある町

降り止むことのない雪のその下を一人の少女が歩いていた

衣服はボロボロになり雪よけにかぶるものもなく、肩にも頭にもうっすらと雪が積もっていた

少女は竹でできた小さなかごを腕に下げていた

少女は言った。「タバコはいりませんかー…タバコを買う人はいませんかー…」

少女はタバコをかごに入れて売っていた

病気の母と二人で一生懸命作ったものだった

しかしそのタバコは少し強すぎたためにヘビースモーカーでもなかなか手の出せる代物ではなかったのだった

少女はとうとう力尽き民家と民家の隙間にうずくまったまま一歩も歩けなくなってしまった

家では病気の母親が息も絶え絶え自作のタバコを吸いながら待っていたのだった

36:2/2
06/14(木) 12:01 W36h19w4O

「もう…動けない…。やっぱりフィルターのついてないタバコなんて誰も買ってくれないんだわ…」

少女はこの3日間、タバコしかのんでいなかった
「ああ…ニコチンが切れそう…」

少女はそう言うと、かごからタバコを1本取り出し最後のチャッカマンで火をつけ口にくわえた

「すうぅぅ…はあぁぁ」
鼻から煙を目一杯出すとその煙の中に今まで一回しか吸ったことのない葉巻が浮かんできた

「ああ…なんて美味しそうな葉巻なんでしょう…葉巻…葉巻…葉巻…」





次の日の朝少女の遺体が発見された

遺体の口には6本ものタバコがくわえられていた

          fin

次お題【木】

38:
06/16(土) 18:50 iqyOmOULO

太陽は容赦なく光を降り注ぐ。奴等にゃ家でゆったり豪勢に過ごすマダムと汗水垂れ流しで歩き回るサラリーマンの見分けすらつかないんだ。

(;'A`)「………あ゙づぃ゙」

全国一斉猛暑日である。
道に広がる量産型はおしなべて頭を垂れ、ただただアスファルトを潤すのみだ。

朝の八時から働きっ放しで、昼飯もろくに食べていない。
それと言うのも、馬鹿な部下と、阿呆な上司の所為である。部下はその場凌ぎの適当な対応で取引相手を怒らせ、上司はおべんちゃらだらけの腰砕け契約で経理を苦しめ、そのくせ専ら責任は俺にあるとか訳のわからんことをおおぉぉぉっっ!!!!!

…止めよう。空しいし、それに暑い。せっかく、木陰でゆっくりしているというのに…。
木か。そういや、寄らば大樹の陰、なんちゅう言葉があったな。あの禿野郎が如何にも好みそうな言葉だ。

そうすると、枝葉末節ってのはあの下らないやさ男に似合いそうな言葉だ。
何てこった。今まで俺が涼んでた大らかな菩提樹は、俺の嫌うものの寄せ集めだったのだ。
そう言えば、涼、という言葉もそうだ。ハルヒ厨はさっさと閉鎖空間でくたばればいいのである。

こんな悪辣なモノからは、一刻も早く逃れなければならない。

39:
06/16(土) 18:51 iqyOmOULO

俺はその木を離れた。

40:
06/16(土) 19:18 iqyOmOULO

俺はその木を離れた。
(;'A`)「お前らになんか頼るかよ、へっ、ばーかばーか」

公園の出口には、アイスの屋台があった。

(;'A`)「そうだ、こんな氷菓が、俺には相応しい」

アイスは厳しく、時に優しい笑顔を零す。その笑みは弱者を癒すし、その一粒一粒は大事にされる。
俺は迷わず向かった。

(;^ω^)「いらっしゃ…ペロペロ…うめぇw」
(;'A`)「(食うなよ…)バニラ一つ」
(;^ω^)「ぉk……チッめんど」
(#'A`)「(野郎…! ……ん?)」

屋台の側に、少女が立っていた。ツインテイルで緑のワンピを着ており、やたら紅い顔をし、熱心に覗き込んでいる。

(;'A`)「ハァハァ…食べたい?」
ξ;゚-゚)ξ「…別に」

ヤバい。
不審者全開。東京なら二秒で捕まる。

しかし。

不審者を舐めるな。確かに見たぞ、俺は。尋ねた際に、お前の目が微かに光ったのを!!

(;'A`)「もう一個くれ、おっさん」
ξ*゚-゚)ξ「………」

アイスを手渡すと、女の子は何やらモゴモゴ言った後、何処かへ走り去って行った。


(;^ω^)「ロリコン乙www」
(#'A`)「そのアイス俺のだろ」

樹の下では、先客のお年寄りが涼んでいた。

題【氷】

41:名無しさん
06/18(月) 23:14 Rj8dSG4jO

君達は永遠の愛を信じるかね?

なに?詭弁とな?

ふむ……。

では、こんな話をしようか。

昔々、とても寒い北の国にマーという美男とモウと美女がおった。

マーとモウは互いに愛し合っておってな、はたから見てもそれはもうお似合いのカップルだったもんさ。

さて、そんな彼女が子を授かったと一族皆に挨拶をして回る途中に事件は起きた。

その年は稀にみる大吹雪で前は見えない進めないで、歩き馴れた彼らですらも四苦八苦していた。

モウがマーの後に続く形でゆっくり一歩一歩を踏みしめていると、突然グララァッときたもんだ。

ああしまったクレバスだと思ったときにはもう遅い。

あの化け物の口の中に吸い込まれちまったのさ。

だが、奇跡はあるもんだ。
どちらも足を折っただけで済んだんだよ。

まぁ、この寒さに出血、加えて飢えが襲ってきて両者共々氷づけになったがね。

……ん?
どこが永遠の愛なんだって?

おや、まだ気付かないのかい?


君の不足していたその牙、右がマー、左がモウなんだぜ?
愛し合う2人が相対するとは感動的じゃないか。

全く、私のように完全体で見つかる奴はツイてない。

君のように氷河期の仲間がいつでも傍にいないからね。


……おっといけない、警備員だ。

それじゃあな、マンモス君。

――博物館の灯りがそっと消えた。


お題【海】

42:名無しさん
06/23(土) 22:17 p3yAVhU1O



( 。_ノ゚)「俺の小っ恥ずかしい体験談でも聞きやがれ」



 この前妹が友達と一緒に海に出かけたんだよ。もち、インドア派の俺はリビングを占領さ。
 で、そん時妹が家に携帯忘れていったわけよ。
 普段から結構バカで物忘れが激しい妹でさ、まぁ教えてあげるために妹にメールしたのよ。

「おいお前携帯忘れてるぞ」
 ってな、送信した矢先だよ、ほんとその瞬間、誰かからメール来てんのwww
 バイブがぶりぶりんぐwwwww
 マジウケるwwwwww
 まぁだけど見るのは兄妹でも悪い気がしたからほうっておいたわけ。

 しばらくして、妹から何も連絡無いしさっきのメールが何か気になっちゃって妹のメール見ちゃったわけ。
 そしたらまたコレ超ウケるんだwwwwww

送信者:バカ 
内容:おいお前携帯忘れてるぞ

 誰だこいつwwwいきなり何だこれwwww意味不wwwww送信ミスかよwwwwwしかも名前バカってテラヒドスwww本当にバカな奴なんだなwww顔見てみてぇよwwwww
 しかもこいつその後妹にメールを送ってないところを見ると、たぶん送信ミスに気づいてねぇwwwwww
 俺も余計なお世話だと思ったんだけど、その[バカ]に返信したわけだ。

「おバカさん♪送信間違えてるよんo(=ω=.o)ワラ♪」

 まぁバカって登録するくらいだからかなり親しい仲なんだろなーと思いつつ送信。


 そして俺の携帯が鳴る。
 メールが来ていた。
 妹のアドレスから届いている。
 どこかでみた文章。
 そして全てが繋がった。


( 。_ノ゚)「………。」

 呆然と顔をあげた。
 磨かれてピカピカになった窓ガラスに、世界―のバカの姿が映っていた。

43:名無しさん
06/23(土) 22:18 p3yAVhU1O

次題忘れてた


「腐女子」

44:次題【外国】
06/23(土) 22:56 MdTDms35O

川゚-゚)「全く、パクリ程寒いものは無いな」

(;'A`)「何の話だ?」

川゚-゚)「いや、別に…。それより、キャラの顔が丸くなってるぞ。もっと尖らせろ、もっと」

('A`)「うるへぇ。染み付いてんだよ、この描き方が」

川;゚-゚)「にしても、そんな丸っこい皇帝じゃ、萌えれるもんも萌えれん」

(;'A`)「いいじゃん、いいじゃん。ロリロリ真ちゃん。ほら、猫耳冥土」

川*゚-゚)「まぁ…確かに」

(;'A`)「まじかよこのアマ…」


川゚-゚)「にしても、妙なもんだな。小さい頃婚約の契りを交わした二人が、変な漫画一緒に描いて、そして何の恋愛感情も無く…。おまけにロリコンときてる」

('A`)「お前に言われたかない。それに、そんなケースよくあるぜ?」

川゚-゚)「まーたneg情報か」

('A`)「違う違う、恋愛感情の事」

川゚-゚)「ふーん」

('A`)「………」

川゚-゚)「まぁ…私は途中までは持ってたんだがな…」

('A`)「………まぁ俺もだけど」

川*゚-゚)「………」

(*'A`)「………」

川;゚-゚)「まあ、今は立派な腐女子になってしまった訳だがなwww」

(;'A`)「おまけに俺はロリコンときてるw」

川*゚-゚)*'A`)「ハハハハハ」

川゚-゚)「はよ耳消せ」

('A`)「冥土にしとくわ」

45:次のお題【厨設定】
06/24(日) 00:00 krYK7mZQO

三年前、僕は引きこもりから一転し作家になった。

今じゃ萌え萌えの奴を書かせてもらってる立派なラノベ作家様さ。
今はその波に乗って、次回作『魔女(幼女体型)とかと戯れるハーレム物』を構想中だ。

そして現在。
参考のために海外へ視察(殆んど観光)にやってきた。

いや〜いいね、外国人。
グラマーだし色っぽいし、ロリ専の僕ですら興奮物ですわ。



だけど、今はヤバい。
僕は危険な状況にあるです。

ついつい僕がおっぱいに見とれて裏路地に入ってしまったのが悪かった。
恐面の黒人とかち合ってしまったんだ。

――ほら、なんか英語しゃべってるよ……。訛が強くて理解不能。睨んでるし。

とりあえず、僕は作家だと言ってみる。
海外では作家に自分のことについて書かれるのを嫌うらしいからね。

「ア、アイム、ライター」

……クソッ!通じねぇよ!

「アイム、ライター!作家、サ・ッ・カ!作家だってば――」




バン



あぁ外国怖ぇよ。
拳銃持ってんだもん。
薄れる記憶の中、僕は思い出した。

suck(サッカ)って酷い侮辱語だったんだよなって。

46:45
06/24(日) 01:54 krYK7mZQO

スペルミス
suck×(サック)
sucka○(サッカ)

どちらもかなり失礼な言葉なので、間違っても外国では使わないように

47:次のお題【エアコン】
06/24(日) 12:36 NnQsJYulO

ジョン「俺は…俺は…あいつらを守るんだ!!」

そう叫んだ瞬間ジョンの体が光に包まれた

トニー「うおっまぶし!」

ジョン「体が熱い…体の奥から力が沸いて来る…今ならどんな事も出来る様な気がする…」

そう静に呟くと近くにある柱を殴り倒した

トニー「なに!?覚醒しただと…!?」

ジョン「あいつらをの敵…取ってや(ry

………うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

(;^ω^)「厨学時代の黒歴史…恐ろしいお…これを人に見られた日には死ぬしかないおね…」

そう呟くとブーンは静に黒歴史ノートを押し入れにしまった…

この黒歴史ノートが後にカーチャンに発見され机の上に乗せられるのはまた別の話

48:長いから次レスに続く
06/26(火) 18:01 WHrADskmO

(;^ω^)「暑い…熱い…厚い…暑すぎるお!?」

憎たらしい真夏の太陽の下を、一人の少年が歩いていた。
その手にはコンビニのビニール袋がぶら下がっている。

(;^ω^)「なんで僕はあの時グーなんか出したんだお…」

彼が何故こんな暑い中コンビニに行く羽目になったのか?
それは彼の友人の一人が急にこう言い出したからである。

('A`)「なぁ?ジャンケンして負けた奴がさ、コンビニにアイス買いに行こうぜ?」

その結果が今の彼なのである。

(;^ω^)「だが僕は太陽なんかに決して負けないお!」

そう言い彼は太陽に背を向け、目的地であるわが家へと足を早めた。
その先に残酷な運命が待ち受けてるとも知らずに……。

49:次のお題は【神社】なのですよ
06/26(火) 18:04 WHrADskmO

(;^ω^)「ただいま〜だお…」

全身汗だくになりながらも、なんとか無事にわが家に辿りいた彼はドア開け力無くそう叫んだ。

(;^ω^)「………あれ?おかしいお?」

返ってくるはずの友人達からの言葉が聞こえず、彼は不思議に思いながら後ろ手にドアを閉めリビングへと向かう。
そして、リビングに辿り着き扉を開けた彼は驚愕する。
(;^ω^)「こ、これはどういう事だお…?」

(;'A`)「や、やっと帰ってきたか…。」

(;´・ω・`)「お、おかえりぃ…」

そこには彼と同じくらい汗だくの友人達の姿があった。

(;^ω^)「い、一体どうしたんだお二人とも!?」

('A`)「実はその…」
(´・ω・`)「エアコン壊れちゃってさ…」

(;^ω^)「な、なんだってー!!」

彼の叫びは、灼熱地獄と化した家の中で空しく響き渡った……。

50:次、【天体観測】
06/27(水) 23:17 +wzin3+7O

(私はお願いをする)

チャリンチャリン!
コロン!!

(たっちゃんが甲子園に行けるように……)

カランカランカランカラン!

(神様、たっちゃんを……)

パンパンっ!

(みなみを甲子園に連れていって)

「それは無理です」


みなみ「だっ、だれ!?」


「ふぉっふぉっふぉっ!」

みなみ「も、もしかして……神さまですか?」






「いいえ、私はマイケルです」

みなみ「欧米か」

51:次のお台は【兄弟】
06/28(木) 00:02 LfeapPZjO

(*゚∀゚)「あっ、流れ星!」

('A`)「ん?」

(*゚∀゚)「流れ星だよ、お兄ちゃん!」

('A`)「おっ、本当だな」

(*゚∀゚)「わーっ、凄くキレイー!」

('A`)「なぁ、知ってるか? 流れ星に願い事をすれば、何だって叶うんだってさ」
 
(*゚∀゚)「えっ! ホント!? あたし、看護婦さんになりたい! あと、お花屋さんにも! それにそれにっ、えーっと……」

('∀`)「はははっ、バカだな。お兄ちゃんに言っても仕方ないだろ?」

(*゚∀゚)「あっ、そっか!」

('-`)「次はちゃんとお願いしろよ」

(*゚∀゚)「うん! ……あっ、また流れ星だ! よーっし!」

('-`)(はは……我ながら可愛い妹を持ったな)

(*゚∀゚)「えーっと、あたしのお願いはぉー……






この糞オタ兄貴を、世の中から完全に消し去ってください!」


('A`)「…………」

52:次題 布団
06/30(土) 00:32 8lLkM1OTO


( ^ω^)の馬鹿兄貴のようです


( ^ω^)「ショボン兄貴、超兄貴返してくれぐれもだお」

(´・ω・`)「悪い。クーに貸した」

人から借りた物をさらに人に貸すとは。
なんという糞兄貴、これは間違いなく糞兄貴。


( ^ω^)「おいす〜。クーたん超兄貴返して欲しいお」

川゚‐゚)「何の話だ?そんな濃厚なクソゲー私が遊ぶと思うか?」

『おうちにかえりた〜い』

『メンズビーム』

( ^ω^)「いや、普通にプレイ中じゃん。返せだお」


川 ‐ )「嫌だと言ったら……?」

クールな表情を一転、不敵な笑みを作るクーの唇、目元。

( ゚ω゚)「情報連結を解除する………お」

川 ‐ )「…やってみる?ここでは私のほうが有利だぞ?」

クーの握ったコントローラーが歪みねじ曲がって、拳銃の形をとる。

乾いた破裂音が部屋に響き、僕のすぐ後ろの窓ガラスが砕け散った。

( ゚ω゚)「その程度!」

流れるような動作で次弾を回避して接近。

川;゚‐゚)「くっ」

彼女の向ける拳銃の銃身を手で掴み、銃口を下に向ける。

( ^ω^)「僕の勝ちだお」

川;゚‐゚)「仕方ない……超兄貴は返すよ…」

『情けないぞ!クールさの欠片もないではないか!』

( ゚ω゚)「その声は!」

(´・ω・`)「クー、君がその程度だったとはな……」

川;゚‐゚)「ち、違うんです!これには……」

僕は超兄貴を取り戻したので家に帰った。

あの二人?
ほっとけば勝手にセクロスすっからあれでいいんだて。

はいはいおしまいおしまい

53:次題は【音楽】
06/30(土) 10:15 vMmmkYntO

7:00 起床。布団を外に干す。バン!バン!としっかり叩かないとね。

8:56 音楽聴きながらティータイム。やっぱり大音量でなくちゃ。

9:40 ゴミだし。隣にはデッカいゴミ捨て場がある。さて、投げ入れてくるか。

10:00 外で発声練習。道路でやるのは気持ちが良い。早くお隣さんに賞賛してほしいな☆

16:25 再びティータイム。音楽はもちろん大音量。みんなに聴かしてあげたい素晴らしい音楽。

17:00 お向かいさんの引っ越しを激励。寂しくなっちゃうね。

21:10 町内会の見回り。お隣さんが出てきて「もうこんなことやめてください!」って。みんなのためを思ってやってるのに…

23:00 就寝。今日も楽しかった。明日が楽しみ。

54:次のお題【原子分解】
06/30(土) 11:02 JwUHDq9LO

布団──

そこは、究極の理想郷──

布団をまくると、そこは不思議な世界だった。そういうことです。

( ^ω^)ブーンと布団のようです



( ^ω^)「うー、布団布団」

何の変哲もない極々普通の布団にブリッチしながら突撃する僕はブーン。何の変哲もないただの学生さ。

( ^ω^)「布団(ソロモン)よ、私は帰ってきた!」

布団に到達するや否や、僕はそう叫び、そのままの体勢で布団に飛び込んだ。

( ゚ω゚)「ぶるぁぁぁ!」

布団をかき分け、光を超え、時空を超える。

(#゚ω゚)「うおおおおおお!」

──

( ^ω^)「あーよく寝た」

55:【ノスタルジア・郷愁】
07/01(日) 01:11 IPD6SJjeO

(*゚∀゚)「スンスンスン、スンススンズンッ!!」

音楽ってのは、化学反応の一つだ。高温によって酸素と炭素が燃焼するように、音楽によって俺と世界は爆発し、一つになる。
消火方法は無い。自然法則に従い、俺の心は溶けてゆく。

(*゚∀゚)「ジャンジャカジャラッカ、ヅンヅンヅン」


(#'A`)「………」

成程音楽ってのは、俺にとってのアイマスの様に有効な娯楽かもしれない。
しかし、電車という公共の場でオタゲーをやろうとは、毛頭思わない。
ここは、常識あるオタである俺の出番か…!

(*゚∀゚)「バラッバラッババッダララァー!!」

良い。
最早これは理科の実験どころではない。人生は、偉大な研究所だ。今、俺の身体の核は弾け飛ぶ。それに伴う莫大なエネルギーは、世界を粉々に…。

おい!!

(#゚∀゚)「あ? 何?」
(#'A`)「迷惑なんだよ、ガンガン音漏れしやがって! このDQNが!」
(#゚∀゚)「お前、人が折角ノリにのってる時に…」

ブチッ
プレイヤーから、イヤホンが外れた。

『精飲3P♪ そりゃ、プニッてことかい、ちょ』

(;'A`)「………」
(; ∀ )「………」

電車内の空気が、確かに弾け飛んだ。

56:次は【ゆかた、浴衣】でどう?
07/05(木) 23:16 jgJ8dlbmO

Jソ ゚-゚ソ(私の名前は織姫)
jソ ゚-゚ソ(天の川の向こうにいる愛しき彦星サマとの再会を待ち続ける女)

jソ ゚-゚ソ「そして今日は、一日だけ彦星サマとの再会を、神に許される特別な日」
jソ ゚-゚ソ「この七夕の日を迎えるためだけに、織姫は生きてきました。」

Jソ ゚-゚ソ「……彦星サマ」
Jソ ゚-゚ソ「織姫は早く会いとうございます」

Jソ ゚-゚ソ「一時も彦星サマの事を忘れられません」
「貴方サマの手の温もりに触れとうございます」





(どうだ、織姫。良いだろう?)
(イヤと言いながらも感じやがって)
(もうグショグショに濡れてるじゃないか)
(ははっ! 良い締め付けだぞ)
(織姫、もっと鳴いてみせろ)
(もう何回イッたんだ?)
(こっちの穴でも感じるとは)
(おら! おもいっきりイッちまえ!!)
(すごい、な。お前は)
(自分からくわえやがって。もう病み付きだな)
(そろそろイクぞ! お前の中をグチャグチャに犯してやる)
(お前は誰にもわたさん! お前は俺だけのモノだ!!)





Jソ ゚-゚ソ「……彦星サマの声、鼓動、温もり……」

 ドクン

Jソ ゚-゚ソ「彦星サマの胸の中に帰りたい……」

Jソ  - ソ「……早く」

Jソ ///ソ(……早く来て、彦星さま…ぁ…じゃ、ないと、織姫は……ぁっ)



(・∀・)「やぁ、織姫」

Jソ ゚∀゚ソ「っ!!!」
Jソ ゚∀゚ソ「ぁあっ! ひ、彦星サマ! 私の彦星サマぁ!」

(・∀・)「お待たせ、久しぶりだな」

Jソ ;∀;ソ「……やっと」
 ゾクッ

Jソ  ∀ ソ「やっと、織姫は、ヒック。織姫はぁっ、彦星サマに会え……た。うれし、い……うれしいです! 織姫は、うれしぃっっん!ぁぁっ!!」

 ビク
Jソ ゚△゚ソ「ぁっ、だ、ダメっ! あっ、んんんっ!!!」
 ビクビクッ!

(・∀・)「ん?どうした、織姫?」

Jソ *≧△≦ソ「ひっ、ぃん!! イクっ! イッちゃうのぉ!」 
(・∀・)「おいおい、もう感じてんのかよ」

jソ *≧△≦ソ「んぁ、ふ! 淫乱織姫は、あっ、ご主人様のお顔を見ただけで、ぃ、イッちゃうのぉーーっ!!!」

(・∀・)「俺はまだ何もしてねーぞ? ホントに淫乱なヤツだな」
 ビクッビクッ
Jソ *≧△≦ソ「ひゃい! 織姫は淫乱なぁっ、雌豚ですっ! ひ、彦星サマの為に生まれた肉奴隷なんですぅ!!」
Jソ *≧△≦ソ「んぁっ!ら、らめっ、出ちゃうっ! 出ちゃうよっ!! ご主人サマの前で、おしっこ漏らししてイッちゃうよおおぉぉぉぉおっ!!!!!!」

 ぷしゃーーーーーーーーーっ!!



キラ キラ キラ キラ





(*゚∀゚)「あっ、流れ星だ」

('A`)「おーっ、ホントだな」

57:【煙草】
07/05(木) 23:26 FQ6yj6UMO

今日は年に一度の夏祭り

色々な出店が立ち並ぶ

周りの女の人は浴衣。もはや浴衣浴衣浴衣。うなじが僕を発情させながら威風堂々と歩く。もはや歩く歩く歩く。前屈みになりながらも前進する。



さて…彼女ほしいな…

58:次は【紙、神、髪】のどれか
07/06(金) 00:07 uUlmJ90iO

ドンドン
(;^ω^)「早く出てほしいお!」
('A`)「あぁ、もう少しだから待て」

ドンドン!
(;^ω^)「もう漏れそうなんだお!」

('A`)「俺だってスッキリしてるところだ」

(;^ω^)「そんな事言ってるけど、もう5分くらい経ったお!」

('A`)「うるせーなー」

 もくもく

('A`)y-~~「俺の安らかなる一服の邪魔すんなよなー」

 もくもくもくもく

(;^ω^)「さっきから煙たいお! トイレでタバコ吸うなお!」

('A`)y-~~~「ここは禁煙じゃねーぜ」

もくもくもくもくもくもく

(;^ω^)「げほっ! でもマナーはあるお!」

('A`)y-~~~「知らねーな」

(;;^ω^)「そ、それに危険だお! トイレはメタンガスが溜まるんだお! 火気厳禁だお」

('A`)y-~~~「そんな脅しなんかにのるかよ。ここのトイレはキレイに清掃されてるぜ!」

(;;;^ω^)「もう何でも良いお! 早く出るお! 漏れるだお! 決壊寸前だお!」

('A`)y-~~~「もうちょい頑張れー」

(;;;#^ω^)「ひどいお! 鬼畜野郎だおっ!」

 グリグリグリグリ

(;;;;;゚ω゚)「あ゙っ!」

 ブリブリブリブリー

(;;;;;;ω;)「やっちまったお」

('A`)y-~~~「おっwwなになにwwww漏らしやがったか!?」

 ぷーーーん

('A`)y-~~~「くっせ!! クセーよ! 臭いがこっちに流れてきたじゃねーか! マジに漏らしやがったwww」


(;ω;)「パンツの中がグチョグチョだお」

('A`)y-~~~「うわぁっ、マジクセーよ! トイレ中がお前の臭いガスで充満してるじゃん!」

(;ω;)「臭い……ガス?」

('A`)y-~~~「そうだよ、お前の汚物ガスだよ!」


(;^ω^)(;'A`)y-~~~「……あっ」

(;'A`)y-ボッ

 ピッ

 ドゥーーーーーーーーーーーン!!!!

59:次のお題【J( 'ー`)し「実の息子をこの手で殺すのが、私の子供の頃の夢だったのよ」】
07/06(金) 01:28 0piHt/jAO

(;^ω^)「うー、トイレトイレ………」

トイレを探して小走りしている僕はブーン。ごく普通の学生さ。
強いて違うところをあげるなら、男に興味がないってとこかナー。


そんなわけで公園のトイレにやって来た。

(´・ω・`)「あなたが落としたのは、この金の紙ですか? それとも、この銀の髪ですか?」

( ^ω^)「黙れ屑、畜生にも劣る腐れ外道。動く公害」

(´゚ω゚`)「AHYYYYYYYYYYY! ああんまりだあああああ!」

(♯^ω^)「くたばれぇえ!」

(´・ω・`)「残念だ、残念だ。非常に残念だよ。実の親子が憎みあい、殺しあうなんてね………」

( ^ω^)「………争いは何もうまない」

(´・ω・`)「しかし平和は、堕落をうむ」

( ^ω^)「じゃあな、お前とは気があいそうだ」

(´・ω゜`)「あはははははははははははは!」

('A`)('A`)('A`)('A`)

60:つぎのテーマは、【親子愛】なんてどう?
07/06(金) 03:44 uUlmJ90iO

(;'A`)「か、かーちゃん……どうして?」

J('ー`)し「実の息子をこの手で殺す。それが私の子供の頃の夢だったのよ」

 グサリ!

(;'A`)「そんな……俺は信じていた……のに」

J('ー`)し「ふん。【子と親】という関係だけで、私を信用しきっていたお前が悪いのだ」
J('ー`)し「……さようなら、ドクオ。お前を生んだ母は幸せだった。」

 ズバッ!!!!

(;'A`)「ぐわぁーーーっ」

 バタリ

J('ー`)し「さようなら……愛する息子よ」


 ガチャリ
( 'A`)「ただいまー…………なっ!!?」
(;'A`)「に、兄さん!?」
(;'A`)「兄さんっ!!大丈夫ですか!?」

(;'A`)「……そ、そんな。……兄さんが死んでいる……」


J('ー`)し「……ドクジロウか」

(;'A`)「か、母さん! い、一体何が起きたんですか!?」


J('ー`)し「ふふふ……何が起きた、と? 見てわからんのか?」

(;'A`)「ま、まさか……!」


J('ー`)し「そう、そのとおりだ。私が……ドクオを殺したのだよ」

(;'A`)「…ど…どうしてですか!? どうして殺す必要が……」

J('ー`)し「クックックッ」


J('ー`)し「……始まったのだよ」

(;'A`)「っ!!!」
(;'A`)「……驚異の子供たち計画!?」

J('ー`)し「……計画は動きだした。だから、殺した」

(;'A`)「バカな! あれは理論上で失敗した計画のはずです! それを実行に移すなんて……」


J('ー`)し「さぁ、お前はどうする? 逃げるか? それともドクオの後を追うか?」

(;'A`)「……くっ、もう奴らの手にハマっているのか!?」

J('ー`)し「ふふっ、それがお前の役割なのだよ」


(;'A`)「……母さんと、戦わなければいけないのか?」

J('ー`)し「そう、それがお前に渡された脚本。お前は戦わねばならない。」

J('ー`)し「私を倒してみせろ。 そして、私を越えてみせろ。」


(;'A`)「く、くそっ、俺はどうすればいい……」

J('ー`)し「さぁ、ドクジロウ!! 私にお前のVIPを見せてみろ!」




つづく

61:次なるお題目【時代劇】
07/11(水) 00:15 ROlFGmNCO

( ^ω^)「……それで自分の母を殺めたのかお」

( 'A`)「……仕方なかったんだ。カーチャンがあんなことになるなんて……」

( ^ω^)「……お袋さん、精神科に通院していたそうだな」

( 'A`)「俺たち兄弟が二人とも浪人したがばっかりに気が狂っちまった……!」

( ^ω^)「……カツ丼、喰うかお?」

ドン

ガツガツガツガツガツ

( 'A`)「刑事さん、旨かった。本当に旨かったよ」

( ^ω^)「そうかお。……じゃ死ね」

バタン

(;'A`)「ゴバアァッ!あ、あんた…カツ丼に毒盛りやがったな!」

( ^ω^)「青酸カリ入りカツ丼はそんなに美味しかったかお?……ちなみに、僕は刑事なんかじゃないお」

(;'A`)「な、なにっ!?」

( ^ω^)「事の真相は、あんたら兄弟がヤクでラリって僕のカーチャンに手を出したんだお。こいつぁ許せんお」

( 'A`)「ばかな、おれがヤク厨だとぉ!」

( ^ω^)「脳が腐ってやがる……!喰らえ親の仇ぃぃ!!」

ドタンバタン

( ゚д゚ )「ゲェーッ!キン肉ドライバーだとぉぉぉ」
メメタァ( 'A`)メメタァ

( ^ω^)「カーチャン……やっと仇がとれ…た……お」

バタン

( ゚д゚ )「この顔色……こいつシャブ厨やぁぁぁ!」

我ながらgdgd

62:次は「宇宙」
07/11(水) 16:36 ReZgabsLO

( ^ω^)「フッヒッヒ…よいではないかよいではないか…」


ξ゚听)ξ「あ〜れ〜助けて〜」


(゚Д゚)「まてまてぇい!コッチミルナ参上!娘さんを離せハァハァ…」


ξ゚听)ξ。oO(息切れしてる?)


( ^ω^)「くせ者じゃ!出会え出会え」


('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)('A`)
「「「「どうしましたか?」」」」


ξ゚听)ξ「('A`)うぜぇww」


(´・ω・`)ショボン


(゚Д゚)「まあいいトゥエイヤーー!!」


ミ(^ω^)サッ

ていっ(^ω^ )つー+ーーー
       ノノノ

(゚Д゚)「ぐはぁ…む、むねん…」


(;^ω^)「手強い相手だったお…」


ξ゚听)ξ「あのーそろそろ帰っていいですか?洗濯まだなんで。」


( ^ω^)「あ、いいおー」

今日もまた平和が守られた…

63:名無しさん
07/11(水) 22:31 U8tcECh3O

ザ…ザザッ……きこ…るか?
ヒューストン…聞こえ…か?


「こちら、ヒューストン。聞こえているぞ。」


ザ…私はロシア宇宙計画作業員のアネガスキーだ。
現在、地球上空のロシア宇宙ステーションから交信して…る。
我々…非常事態に遭遇した。


「アネガスキー、非常事態というのはどういう事だ?」


ザ…ザザッ!
これは最悪の事態なのだ。
事態は急を呈している。
……我々はもう駄目かもしれない。
宇宙計画スタッフは皆、落胆しきっている状態だ。


「すまない、アネガスキー。そちらの状況が上手く分からない」


ザザッ…聞こえるか、ヒューストン。
頼めるのは君たちNASAだけなんだ。
我々の望みはヒューストンに託された。


「アネガスキー! 我々に何をさせたい? 我々は一体何をすれば良い?」



ザザ……
……録画だ…
二時間後にフジテレビで放送される
「アイドルマスター」を録画してくれ!
宇宙からじゃ見れない!
頼む!
我々のロシア当局も相手にしてくれないんだ!
最後の頼みの綱なんだよっ!
もうワクワクハラハラなんだっ!
おねがーーいぃ!


「……」

64:次は【オタク】で
07/11(水) 22:32 U8tcECh3O

ミスった、スマソ

65:名無しさん
07/23(月) 03:39 sr+M5VhYO

都市は眠らない。百色の灯りが、夜の闇を封じ込める。
彼等には、時間が無いのだ。いつもいつも時間が惜しいと言って、始終身体を動かしている。区切りが無いため、けじめも無く、怠惰なまま蠕動するだけ。


沈むことなき電脳都市。


( ^ω^)「長岡、調子はどうだお?」

古ぼけた、ゴチャゴチャした路地裏。その一角に店があり、そこには、英国製の初号自動車、壊れかけた受像機、使用目的のはっきりしない管の絡まった巨大な物体………何やらが無造作に置かれていた。
その中に二人の、汗に塗れた、作業服姿の男が、必死に板をいじくっている。周りにネジが散乱する。

(;゚∀゚)「調子も何もねぇよ、これ複雑杉ww」

(´・ω・`)「そう言うなよ、苦労は買ってでも───」

( ゚∀゚)「そんなプレイはごめんだよ。俺はマゾじゃないんだ。内藤、麦茶買ってきた? 」

(;^ω^)「は? 麦茶? ソーダじゃねぇのかお」

(#゚∀゚)「夏は麦茶って、一万年と二千前から決まってんだよおおおぉっ!!」

(´・ω・`)「キレるなキレるな、マスターが特製ブレンドを作ってやんよ」

( ゚∀゚)「アルコールは勘弁な、あんなの人間の飲み物じゃねぇ」


マスターは奥へ消えていった。



内藤は、長岡とマスターが睨んでいた、板を見る。
無数の部品や、配線が繋がれているが、内藤には何のことやらさっぱり分からない。

66:名無しさん
07/23(月) 04:07 sr+M5VhYO

内藤は、埃をかぶった木の椅子に腰掛け、買ってきたソーダを開ける。


(;^ω^)「確かにおめぇらMだお。何のこっちゃらさっぱりイミフ」

( ゚∀゚)「お前に理解出来たら、こっちはたまったもんじゃねぇよw」


(´・ω・`)「でも、やんなきゃね」


マスターが、陶器のカップを差し出す。
長岡はそれを手に取ると、あっと言えぬ間に飲み干した。


( ゚∀゚)「まぁな、心待ちにしてくれる人も居ることだし、それにこんな凄いもの、完成見れずに死ぬなんざぁ、職人としてもやり切れねぇよ」

(*^ω^)「うほっ、今の中々、イケメンだったお」

(*゚∀゚)「キメェよwww」

(´・ω・`)「内藤、君がいると台無し」

( ^ω^)「フヒヒwサーセンwwwww」

( ゚∀゚)「そうだ、お前、同人の方はどうなんだ? ちゃんとやってんだろうな?」

(´・ω・`)「前作から、もうだいぶ経ってるよね」

(;^ω^)「え? あぁ、もうちょいもうちょい」

( ゚∀゚)「あれ? デジャブかね? 前もそんな事聞いたような…」

(´・ω・`)「俺は文壇、お前らは経済を席巻だ!! なんて言ったのは誰かね?」

(;^ω^)「今度のは大作なんだお! 長編も長編…」

( ゚∀゚)「どんだけ自分の首絞めるつもりなんだよw」


マスターは、いつの間にか奥の棚から、本を持って来ていた。雑な造りで、表紙には、
『西洋城ノ血肉祭     作:フリーダム内藤』
と書かれている。
厨二病、以外の言葉が思い浮かばない、見事なセンスだ。

67:名無しさん
07/23(月) 04:34 sr+M5VhYO

散々笑われた内藤は、膨れっ面して立ち上がる。少し不快な面持ちではある。


(#^ω^)「じゃあ、それは何時出来るんだお? もう半年は余裕で過ぎてるお」

(;゚∀゚)「いつ………になるんだろうな…?」

(´・ω・`)「こればっかりは何ともね…。焦って失敗しても何だしね」

( ゚∀゚)「まあ、それはそうだな。急いても、こいつの作品みたくなったらどうしようもねぇwww」

(#^ω^)「いい加減にするお…」

(´・ω・`)「まあ、どっちが早く出来るか、競争だね」

( ^ω^)「………」

(*゚∀゚)「そりゃ良いな、大作楽しみにしてるぜwww」

( ^ω^)「お、おぉ…びっくらさせてやるお」


数十分、下らない世間話をする。ソーダが尽きてきた頃、長岡は時計を確認して、立ち上がった。


( ゚∀゚)「じゃあ、ぼちぼち仕事と行きますか」

(´・ω・`)「合点」


長岡は分厚い手袋をはめ、マスターは大仰な、恐らくは作業用の機械を持って来た。
二人はまたも作成にとりかかる。瞬時に、目つきが鋭く変わる。

( ^ω^)「…帰る前に、ちょっくら中の機械見てくお」

(´・ω・`)「え? ああ、お好きな様に」



内藤は、武骨だが、繊細な機械に触れる。用途は不明だが、機体に染み付いた汚れからは、奴等の息遣いが聞こえる。


(………競争も何もないお。そっちが完成出来なきゃ、こっちも書けないんだから)


内藤は密かに思案して、
『英傑のフリーダム』
などという、性懲りも無い名前を考え、一人ほくそ笑んでいた。


【課外】

69:名無しさん
08/09(木) 09:32 7t4seCsCO

( ^ω^)「もう……終わりだお」

返り血を浴びた白衣の男は呟き、遠く聞こえる悲鳴の連鎖だけに耳を傾けていた。 
絶えない悲鳴と破壊音。
こうして僕が震えている間に、一体何人が犠牲になっているのだろうか。

培養液を吐き出し、強化ガラスをぶち破った彼女はもうこの部屋にはいない。

自分のせいで。あいつを造ったから。
もし僕がいなかったら、足下に散らばる肉片の彼らは、今も生きていたのに。 

( ^ω^)「ごめんお。ごめん、許してくれお……」

許しをこうても返事はない。 
阿鼻叫喚の世界が答えを示している。

( ^ω^)「僕が悪かったお。こんなことになるなら……」

プログラムどおりにしていれば。
彼女にいらぬ知識を与えなければ。

いつの間にやら悲鳴は一つも聞こえなくなっていた。

変わりに彼女の鈴のような声が背後から鳴り響く。

川 ゚ -゚)「科学者が実験体に復讐されるとは、愚かだな」

( ^ω^)「……ごめんお、ごめん」

馬鹿のひとつ覚えで謝罪の言葉を繰り返すが、意味はない。 
彼女は僕を許しはしないから。

川 ゚ -゚)「それは誰に対してだ? お前自身か、同僚か、失敗した計画にか、それとも……」

「……君にだ、お」

「さようなら、私の愛しい人」

鈴の笑い声は、男に届くことはなかった。

70:名無しさん
08/09(木) 09:33 7t4seCsCO

お題忘れてた 
つ『パソコン』

71:次のお題は【ラーメン】で。
08/10(金) 08:07 X5nKY34AO

思ってもいない事を口にして、気づいたら虫も殺せないような思考回路がスパークしてた

悪いとは思っていない、だって悪いのはお父さんだもん

いつもギクシャクしてた
騙し騙し過ごしていく内にその溝はどんどん深くなった
頭の中はいつも同じ単語の繰り返しだ

その日はすることもなく惰性で眠り、正午をまわった
背中に大きな石を背負い、鉛の靴をはいて階段をのそのそのぼる
見たくもない背中があった
いかった肩。だらしないシャツ。ぼさぼさ髪。

隣にはちょこんと母さん
いささかかしこまって見えた
なにやら話し込んでいた
つまらなくなってきびすを返し巣へ戻る事にする

それを呼び止める声があった
なにやらバツが悪そうに母さんが呼んでいる

嫌々ながら母さんと「それ」に近づくと意外な物が目に飛び込んできた

量販店で買ったそうだ、それはまだ真新しく、部屋の色を一変させるほどに、彼らには不釣り合いな物の様に見えた
パソコンだった

なにか操作で行き詰まってしまったらしい
私に教えてほしいそうだ

見ると仏頂面の父はじっと画面を見つめていた
母さんの頼みと自分をなだめた
母さんはいそいそと父をパソコンから追いやる
見慣れた画面を前

72:次のお題は【チャーハン】で。
08/10(金) 08:13 X5nKY34AO

見慣れた画面を前に覚えのない感情が沸き立った

操作自体は大した事ではなかった
解決したとたんに、母さんは声高らかに感激していた
友達の中ではいちばんパソコンに疎い私を、ここまで誉めちぎる母さんが少し可愛らしかった

仕事は終わった
格好をつけて部屋から出ていこうとすると仏頂面の父が言った
「ありがとう」
そう言って、目を合わせた父は、またパソコンと向き合った
騙していた私の本心が見えた気がした
認めたくはなかった
そんなのかっこわるいから
母さんもいる
そんなのはずかしいから

でも本心は違ってた
心から声をだしてみたかった
ただ一言

しかし声を出したのは心ではなくお腹だった
今になって寝起き直後で、お腹に物を入れてない事に気付いた
気丈に振る舞っていた分、余計はずかしかった
父はためらいもなく
「出前とるか、ラーメンでいいよな」
私は部屋を飛び出した
しかし行動に反して、気持ちは違っていた
「ラーメンじゃない!五目チャーハンで!」
苦悩は嘘の様に消えた
不思議と足どりは軽かった

73:続くよ
08/10(金) 10:46 gGrsLzQgO

('A`)「腹減ったな」

( ^ω^)「そういえば近くにラーメン屋ができたらしいお」

σ(゚o゚)「そこうまいんすかね?」

('A`)「さあ…まあ行ってみるか」


部活帰り。夕方の学校付近ではよく見る光景だ。この三人もその例に漏れず、いつもどおり学校帰りの寄り道の計画を立てていた。


ガラガラー
  ,,
(`・ω・)「いらっしゃーい」


えらく閑散とした店だ。新しい店のはずなのにすすのついた壁や、年代物の色あせたポスターがどこか"らしさ"を漂わせている。


( ^ω^)「マスター、醤油ラーメンたのむお」

('A`)「んじゃ俺野菜ラーメン」

σ(゚o゚)「俺チャーハンっす」
  ,,
(`・ω・)「へーい」


そう返事をするとマスターは早速チャーハンを作り始めた。


チャーハン作るよ
`∧,,∧
(;`・ω・) 。・゚・⌒)
/  o━ヽニニフ))
しーJ
     アッ! 。・゚・
`∧,,∧て   。・゚・。・
(´゚ω゚)て  //
/  o━ヽニニフ
しーJ    彡

  ∧,,∧ ショボーン
 (´・ω・)
c(_U_U ・゚・。・゚・。・
  ━ヽニニフ

よしバレてない
 クルッ ∧,,∧
  ミ(・ω・´)つ サッサ
  c(U・゚U。彡・。・゚・
━ヽニニフ

できたよ〜
`∧,,∧  。・。゚・。゚・
(´・ω・)つ\・゚・。・/


σ(゚o゚;)「いやいやバレてるっすよ。ここおかしいんすか」

74:次題は【焼酎】
08/10(金) 11:05 gGrsLzQgO

岡の悲痛な叫びもむなしく、軽くスルーしてマスターは次の醤油ラーメンを作り始めた。


  ,,
(`・ω・)「そこのガリガリ君ちょっと来てくんな」

(;'A`)「お、俺!?」


マスターに連れられ、ドクオは店の奥に消えていった。


(;^ω^)「…ここはホントに大丈夫なのかお…?」


10分後、店の奥からマスターが一杯のラーメンを持って出てきた。


ラーメンできたよ
  ,,   ____
(´・ω・)つ\__/

(;^ω^)「ちょちょ…ちょ、ドクオはどこ行ったお!?」
  ,,
(´・ω・)「ん…ああ、野菜ラーメンまだだった」

(;^ω^)「そんなこときいてないお」


その後、ドクオの姿を見たものは誰もいない…。

  ,,
(`・ω・)「おーい、野菜ラーメーン」

( ^ω^)「???」


マスターがそう呼ぶと、奥から一杯のラーメンが歩いてきた。


  ┌┐
  んvヘゝ
  i  i
 γ(゚Д゚)食ってみろ
`/ (ノ  |⊃    ゴルァ|   |
\___/
 ∪ ∪


(  ω ).._。.._。


このラーメン屋は今も学校の裏で普通に営業しているという…

75:次題は【散髪】で
08/10(金) 22:53 CegSC+U2O

( ^ω^)「暑気払い飲み会するお。」

( ^ω^)「芋焼酎を沢山もらったからみんな呑んでくれい!」

(*'A`)「イェーイ、乾杯!!」

(*´・ω・)「ゴキュゴキュゴキュゴry)」

(;^ω^)「あっ!!」

(*'A`)「どうした!?」

(;^ω^)「ショボンは酔うとキス魔になるんだお!」

(;'A`)そ「は!?飲ませちゃいかんだろ!!…っておわぇ!?」

(*´ーω-)「ンー(はぁと」

(°A°;)「わあぁ!!」
(;^ω^)「ヤバイお!」


…ゴメソ続く

76:名無しさん
08/10(金) 23:14 CegSC+U2O

(゚A゚;)「やめてくれぇ!!」

(*´-ω-)「チュッ」

( ゚A゚)「……」

(゚д゚)「ヤラレタ」

(*´-ω-)「次は……」

(´゚ω゚`)カッ「オマエダ!!」

(;^ω^)そ「ヒィ!」

(((*´゚ω゚)「カモンカモーン」

(;^ω^)「自分から来てカモンはないお!」

(*´゚ω゚)「……」

(;^ω^)「?」

(|||´゚*゚)「ウッ…」

(;゚ω゚)「あっ、まさk……」





ゲロゲロゲロゲロゲロゲry)


( ^ω^)「……」

( ゚ω゚)「……」

(゚д゚)「オレノ部屋もヤラレタ」



駄作スマソ

77:次は【犬と猫】
08/13(月) 00:09 kJRAsXZ7O



( ゚д゚)「……ふうぅ……」


  腹の底まで吸い込んだ空気を、ゆっくりと吐き出す。ハサミを持つ右手から余計な力が抜けていくのがわかった。
  集中力が、高まってきたようだ。


(;^ω^)「あ、あのぅ……」

( ゚д゚ )「……」

(;^ω^)「ぉ……」


  客が話しかけてきたが、精神統一の最中だったので視線で黙らせた。
  大抵の客は、目を合わせるだけで口を閉じる。目を逸らされたのが、寂しく感じたこともある。いまは慣れた。

  視界から、自分と、客と、鏡以外の全てが消えていく。音すら耳に入ってこない。


  ーー今だ。
  思った時には、すでに体が動いていた。
  鈍色に輝くハサミが、幾筋もの光をほど走らせる。客の頭上を、光の道が次々に行き交っていった。


(#゚д゚)「フォアタタタタっ!」


  掛け声には、これと言って意味はない。強いて言えば勢いだ。
  客が身動ぎする様子はない。自分に圧倒されて、動けないのだろう。
  切られた髪の束が落ちてくる前に、それが手に当たる。髪が、パラパラとほぐれて床を散らかした。


  全ての動きが終わったとき。
  一つの芸術が完成した。


( ゚д゚)「……お待たせしました」

(;^ω^)「おぉ……これはっ…

78:名無しさん
08/13(月) 00:13 kJRAsXZ7O


( ゚д゚)「カツオカットで、ございます」


  芸術が、青白く映っていた。


( ^ω^)「あ、あの……」


( ゚д゚)「はい」


( ^ω^)「バリカンとか、使った方が……」


( ゚д゚ )「……」


Σ(;^ω^)

79:次は【カミナリ親父】
08/13(月) 21:09 whxYRId+O

「よう犬」

「よう猫」

「今日もいい天気だな、お散歩は楽しかったか」

「そちらこそひなたぼっこでもしてたんだろう、ゴロゴロしやがってお気楽だな」

「黙れワン公、ドッグフード食べてろ」

「お前は何も食べずに猫じゃらしで遊んでるんだな、太るから」


「……そんなに私にいじめられたいか、犬」

「お前に俺は扱えねぇよ、可愛い鳴き声で鳴いてりゃいいんだ猫は」

「狂犬病になって死ねばいいのに」

「喉に毛玉詰まらせて死ねばいいのにな」




「――おい見ろよ、またあいつら痴話喧嘩してやがる」

「なんであんなに仲いいんだろうな、犬村と猫井。会うたびにあれじゃねぇか……もう夫婦にしか見えんわ」



「じゃあな犬」
「じゃあな猫」
「今日のわんこの収録に遅れるなよ」
「お前も今日のにゃんこの収録に遅れないようにするんだな」
「歩いて棒に当たって死ね」
「小判の価値を知らずに死ね」

80:次題は【掃除】
08/17(金) 19:58 c5mv5SgWO

ここはとある空き地
いつもの子供たちが野球をしていた

(#^ω^)ノ〇「オラ、ショボ太ァ!ノックすっぞ!!」

(;´・ω・)「う…ウン」

< `∀´>「ちゃんと捕れよう!」

カキーン…… 

(;´・ω・)そ「えっ!?」

ボールはバットの真芯に当たり、ショボ太の頭上を遥かに超えた…。

ガッシャーン!!パリーン…ガチャン…
<;`∀´>「ヤバイ…カミナリさん家だ。」

某マンガでもよく知られているあの人の家にボールは飛んでいった。
音からするとガラス1枚では済んでいないだろう。

(#^ω^)「なんで撮らねぇんだ!!」

(;´・ω・)「捕れるわけないよぅ…」

( )「コラァ!!」

(#^ω^)「ゲッ…逃げろ!」

<;`∀´>б「お前謝っておけ!」

…つづく

81:名無しさん
08/17(金) 20:11 c5mv5SgWO

(;´・ω・)「えっ…あっ…。」

( )「お前かぁ!」

(;´・ω・)「は…'`ィ」
 _  
(#゚∀゚)「コノヤロー!よくもやってくれたな!」
(;´・ω・)「す…すみません。ガラス代は払います。」

 _  
(#゚∀゚)「ガラスなんかどうでもいい!オレのおっぱいコレクションどうしてくれるんだぁ!」

(´・ω・)「…おっぱいコレクション?」

 _  
(#゚∀゚)「見ろ!この水晶おっぱいが砕けてんぞ!」

(´・ω・)「水晶おっぱい…」

 _  
(#゚∀゚)「謝罪変わりにお前のおっぱい触らせろい!」

(;´・ω・)そ「イヤダアアアアア!!」




〜ここから先はセキュリティーロックがかかっております。ロックを解除するにはジョルジュに水晶おっぱいをあげて下さい〜 


【糸冬】

82:次題は【残像】
08/19(日) 02:13 6Wl0f3o9O

「ブーン、ちゃんと掃除やってる?」

( ^ω^)「やってるおやってるお!(柿ピーうめぇ)」


ξ ゚听)ξ「やっぱりサボってる!自分の家なんだからちょっとは手伝いなさいよ!」

(;^ω^)「ちょ、ちょっと休憩してただけだお」

ξ ゚听)ξ「言い訳無用!ほら、このドデカいクッション外に持ってって!」

隅にあるでかい塊をツンは持ち上げようとした。


モゾモゾ


ξ   )ξ「!!!」


(´・ω・`)「ふぅ、やっと出てこれた」

( ^ω^)「ショボンそんなとこにいたのかお」

ξ ゚听)ξ「……そ、それじゃあこの雑誌の山を」


雑誌の山をまとめようとするツン。


ゴソゴソ


ξ ゚听)ξ「キャァァ!」


( ゚д゚ )「なぜ俺を起こした」

( ^ω^)「ミルナそんなとこで冬眠してたのかお」

ξ ゚听)ξ「いやいや今夏だから!猛暑だから!」

83:お題は『祭り』
08/20(月) 13:35 QafauAsrO

夏。それは奴がもっとも活動を活発にする季節。
そして今……この木造家屋の一室で一対一の戦いが繰り広げられていた。 

舞台はここ、ドクオこと俺の部屋である――


('A`)「ってな感じのナレーションが入り、ここからが本番だぜ……!」

俺の目は確実に奴を捕らえていた。 

古より生き長らえてきた者、だが所詮は偉大なる人間の敵ではない。 

床に散らばった雑誌という隠れ家に奴は逃げ込んだはず。 
まさに一進一退の攻防。
既に俺の体は、某テニスと呼べるものかという漫画レベルの汗にまみれている。 
更に俺が手にする神、もとい紙の鉄槌は汗を吸ってふにゃふにゃだ。

('A`)「恐らくこれがラスト。俺の全ての力を持って貴様を倒す!」 

『いいだろう、来い。我々は負けぬ!』

声が聞こえる。奴の声が。 
いくぞ。これが俺の――

(#'A`)「フルパワーだあぁぁぁぁ!!」

雑誌の下から奴が出てくる。
速い!
だが追いつけない速さではない。

('A`)「捕らえた!!」

紙の鉄槌は、奴の体に制裁を加える。
勝った。
ついに俺は勝ったん――

『残念だったな。残像だ』

奴は、生きていた。
高速の移動――奴は、俺の一撃を避けていやがった。

(

84:切れてた……
08/20(月) 13:45 QafauAsrO

>>83続き


下から奴が出てくる。
速い。だが追いつけない速さではない。

('A`)「捕らえた!!」

紙の鉄槌は、奴の体に制裁を加える。
勝った。
ついに俺は勝ったん――

『残念だったな。残像だ』

奴は、生きていた。
高速の移動――奴は、俺の一撃を避けていやがった。

(;'A`)「な……ちく……しょう……」

最早俺に残された力はない。
俺の頬を伝い、無情にも汗が落ちる。

『さらばだ、少年。また会いまみえようぞ』

奴が悠然と、開け放たれていたドアから去っていくのを見つめることしか出来なかった。

(;'A`)「ちくしょう!俺は……無力だ!何て……無力なんだ!
ゴキブリ!俺もう負けないからな!」

川 ゚ -゚)「何を騒いでいるドクオ、入るぞ」

『あ』

ぐちゃ。

('A`)「あ」川 ゚ -゚)


お わ り

85:【青空】
08/20(月) 22:58 O0tepCF/O

鳴り物の音と群衆の喋り声が、神社の周りに満ちあふれる。子供も若者も大人達も、それこそ老若男女が騒ぎ、笑う。
その中で俺だけが歪んだしかめっ面を浮かべているのは、ひとえにあのユダの所為である。


(*^ω^)「おっおっおっ。焼きそばうめぇお」

ξ*゚听)ξ「ねぇ、私にも食べさせてよ」

(*^ω^)「はい、あーんだおwww」


キモい。
………正直、羨ましい以外の言葉が見つからない。
いや、妬ましいと言った方が正しいか。

俺は、この痴呆な二人の後を馬鹿みたいについて行っている。
ウザいだろうな、まあ、お互い様だ。


『お知らせ致します、午後八時より花火の打ち上げを行います』


( ^ω^)「移動するお、ツン、ドクオ」

ξ゚听)ξ「あ、うん、場所は河川敷だったよね?」

('A`)「行列とかマンドクセ、俺は屋台残るよ」


俺なりの気遣いだ、ありがたく思え。
べ、別に、空しくなったからじゃないんだからねっ!


( ^ω^)「おー、じゃあ後で写メ送ってやるお」

ξ゚听)ξ「………」


二人と別れ、ぶらぶら彷徨う。
………はっきり言って、何をしたらいいか分からん。
話し相手無し、金も無し、手を組み合う相手も無し。


('A`)「………侘しかー」


徘徊も飽きたので、境内の石段に腰を下ろした。
花火の音がする。
光は見えない。
炸裂音が響く度、えも言えぬ戦慄が、胸を襲う。


ふと見上げると、内藤の顔があった。
どうやら俺は寝ていたらしい、手にかかった涎を拭く。


(;'A`)「なんだ、もう終わったのか」

( ^ω^)「いや、違うお…ドクオ、お前も来るお。お前がいないとつまらんお」

('A`)「何処のどいつも敵わんか、全く、俺が折角気ぃ遣ったのに…」

( ^ω^)「ドクオ! 一緒に行くお!!」

ξ゚听)ξ「そうよ! 私達、前は…」

('A`)「うるせぇ、てめぇら皆ユダだ!」

( ^ω^)「さあ、みんなで!!」

ξ゚听)ξ「あの頃のように!」

('A`)「へへーん、二人で行きやがれっ!」


ドン、とスタートの合図と共に、俺は走り出す。

遂に、逃亡劇の火蓋は切られた。

86:次題→【青空】
08/20(月) 23:25 O0tepCF/O

俺は人込みを華麗に躱しながら、屋台の間を駆け抜ける。


( ^ω^)「死にな」


タン、と軽い音が鳴ると、俺の隣りにあった的が、脆くも墜落した。
内藤は銃の先に息を吹きかける。


(;'A`)「実弾…! 野郎、マジか?」

ξ゚听)ξ「甘いわよ、ジャリンコボーイ」


見ると、ツンが綿菓子を丸かじりしていた。


(;'A`)「お年頃だと言うのに、口につく砂糖も気にしないとな…?」


こいつらはヤバい、獣としての本能が俺にはたらきかける。
取り敢えず、一般人を巻き込んではいけない。


裏山へと向かった。二人は、ひょおーっと掛け声を上げながら、追いかけて来る。

俺は木々の間を疾走し、蚊や羽虫やなんたらを避けながら、或いは刺されながら、遂に草むらに辿り着き、柔らかそうな草めがけて、ダイブする。

俺に続いて、内藤もツンも、草に飛び込んだ。

ξ*゚听)ξ*^ω^)「ドーンっ!!」


花火が爆発する。
三人は爆笑する。
そして爆死する。


( 'A`)「………」

( ^ω^)「………」

ξ*゚听)ξ「………」


(;'A`)「………」

(;^ω^)「………」

ξ;゚听)ξ「………何やってんの? あんたら」

(;^ω^);'A`)「さあ?」


花火は終わってしまったらしい。
けれど、夏は終わらない。

青春は終わってしまったらしい。
けれど、まだ終わらせない。



「そもそも、事の発端は何なんだよ」

「いや、お前だお」

「いや、ブーンの所からおかしかった気がする」

「確かに、あの言葉が無ければ俺は…」

「いや、あんたも悪い」

「それじゃあ、ツンはどうなんだお?」

「何だかんだ言って、一番ノってたな」

「な、何言ってんのよ!? やっぱりあんたが逃げてから───」

「うおっ!? 虫、虫!」

「きゃあ、やぁ、服の中にぃー!」

「もう帰るお…」

「…そうだな」

「ぃぎゃあぁぁっ! 誰か、誰か取ってぇっ!!」






いや、もしかしたら、終わらせることが出来ないのかもしれない。


───gdgdend

89:次【ドッペルゲンガー】
10/08(月) 14:33 KBarC15mO

このスレを青空にageてみた。

90:次 【雪】
10/08(月) 15:33 tLCAFBscO

 
( ゜ω゜)「なんでツンを殺したお!!」
 
男の両眼が見開かれ、猫目の男を睨む。
 
( ΦωΦ)「奴と貴様が我輩のドッペルゲンガーだった…それ以外に理由はないであろう」
 
猫目がさもつまらなそうに吐き捨てる。
 
(#゜ω゜)「そんな理由で!!」
 
( ΦωΦ)「そんな理由? 貴様にはそんな理由としか映らんのか? やはり貴様も死ぬべきだ」
 
猫目の拳が紅に光る。
周囲の空気を震わせる。
 
(#゜ω゜)「死ぬのはおまえだお ドッペルゲンガー…いや、ロマネスク!!」
 
男の脚蒼く光る。
 
( ΦωΦ)「三人のドッペルゲンガーと出会えば生き残るのは表裏一体となった一人のみ!! 行くぞ、ドッペルゲンガー…ホライゾン!!」
 
踏み砕かれた地面が瓦礫を巻き上げる。
二人の男がぶつかり合い、発する衝撃により周囲が吹き飛ぶ。
 
( ゜ω゜)「絶対に殺してやるお!!」

91:名無しさん
10/08(月) 17:09 byskjZ+CO

雪が見たかった。

僕の住んでいる地域は温暖な気候で、雪なんて降る事はない。
お目にかかれる場所にわざわざ遠出しない限り、テレビの中でしか見る事すらできないものだ。

僕……いや、僕達は、雪の降る景色に憧れていた。
今は叶わない願いだと分かりながらも、雪の降る様にこいこがれていた。

だから。
二人で雪を作ってみる事にした。
本物には遠く及ばないだろうけど、二人だけの雪を降らせてみようと。

発泡スチロールを削って、それを降らせてみる。
そんな子供じみたアイデアだけれども、僕達はそれで満足だった。

二人で作ったそれは、他のどんなものより綺麗だろうから。

92:名無しさん
10/08(月) 17:10 byskjZ+CO

くっさwww
ゲロ以下のにおいがプンプンするwww

次は【三倍アイスクリーム】

93:三倍アイスクリーム
10/08(月) 17:31 GeTHMCFHO

('A`)「まだまだ甘いなブーン、いや甘さなら俺のアイスクリームのほうが上だ…」

( ^ω^)「二倍アイスクリーム…!!」

('A`)「お前は俺を超えられるか…?」

勝てない…このままじゃ確実に… 


あれを使うしか… 

( ^ω^)「ドクオ…お前は運がいい…!」

('A`)「なに…?」

( ^ω^)「くらえ!超必殺!」

('A`)「そ、それは!」





( ^ω^)「サーティーワンアイスクリーム!!」


('A`)「うわあああ!!」


( ^ω^)「甘いのはお前だドクオ…いや俺のアイスクリームのほうが甘いな…」


('A`)「さ、三倍アイスクリーム…」



次のお題は
消しゴム

94:次題【○○の秋】
10/10(水) 01:36 aH9YwcTyO

('A`)「…もう、廃墟も同然だな」


錆びた窓枠に、朽ちた椅子。
埃かぶった机に、穴の開いた床。
窓から射す光は、曇りということもあってか、非常に薄暗い。
その、余りにも寂漠とした情景は、子供の頃見たものとは、余りに様変わりしていた。

しかし、この情景もすぐには無くなる。
来週、取り壊される予定だからだ。

('A`)「こんなにも小っちゃいもんかねぇ…」

俺は椅子の埃を払い、窮屈そうに腰掛ける。
ついでに、机の上に積もりに積もった埃も、払ってみる。

('A`)「流石に当時の落書きは消されてるわな…」

俺は思い出す。
教室で走り回った事、机いっぱいの落書き、学校中に溢れていた、あの騒々しさ…

('A`)「時は、何でも消しちまったな…」

( ^ω^)「何思い出に浸ってんスか?」

懐かしい顔だ。
これは走馬燈だろうか?

( ^ω^)「ここで寝ると、ドクオごと解体するお」

('A`)「…何でここに?」

そこにいたのは、かつての級友。
相も変わらず馬鹿面だ。

( ^ω^)「ここ取り壊して、保育園作るんだお。子供は大好きだからおね」

('A`)「保育園…」

時が消せないものがある。

( ^ω^)「で、ドクオは何でここに?」

('A`)「いや、ちょっと確認したくてな…」

俺は、小っちゃな椅子をひっくり返す。
彫刻刀で刻まれた、バカ共の名前。

( ^ω^)「うはw懐かしスw」

('A`)「消さないでくれよ…この落書きも、子供の笑顔も」

( ^ω^)「くせぇw」

窓から眩しい光が射してきて、空中の埃がはっきりと見える。
不意に、丸めた雑巾をぶつけられる。

( ^ω^)「どうせだから、野球やるお!」

('A`)「お前の子供っぽさも消えねぇなあ…」

箒を振り回すガキに向かって、思いっ切り雑巾を投げる。

この情景は、青春は、決して消せない。
消しゴムでも、時間でさえも。

95:次【タイムカプセル】
10/14(日) 21:51 V2cJTuqwO

今年も夏が過ぎ、秋を迎えようとしている。
 _  
( ゚∀゚)「…もぅ秋だな。」

(´・д・)「そうだね〜。この時期になると○○の秋なんていうね。」

 _  
( ゚∀゚)「…おっぱいの秋。」

(;´・д・)「…え?」

 _  
( ゚∀゚)「む…一句できたぞ。」

おっぱいぱい
ぼいんぼいんの
おっぱいぱい

 _  
(*゚∀゚)「ヘヘッ」

(;´・д・)「ただの変態だよアンタ。一年中おっぱいだろ。」

 _  
(*゚∀゚)「おっぱいがあるからオレがいるのさ。」

(´・д・)「何そのオレカッコいいみたいな…」

 _  
( ゚∀゚)「さぁ今季も頑張るぜぃ!」

(´・д・)「勝手にしろ。」


gdgdEND

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