461:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 01:14:16 EFSpGnpgO
諸葛亮曰わく:おハロー

(´・ω・`)「はい、次の方どうぞー」

「失礼します」

(´・ω・`)「今日はどうされました?」

「身体が上手く動かなくて…」

(´・ω・`)「医者行けば?」

(゚、゚;トソン「あなた医者でしょ」


気紛れな相談屋のようです〜クセモノバカリ〜

番外編

「ドールパニック!」


462:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 01:24:54 EFSpGnpgO

(´・ω・`)「詳しく」

「なんか、時々身体が上手く動かなくなるんですよ」

(´・ω・`)「他には?」

「いたって健康です」

(´・ω・`)「うーむ」

(゚、゚トソン「一応精密検査したほうがいいですかね?」

(´・ω・`)「そだね、じゃあ向こうの部屋で」

「えっ…精密検査ってどんなことするんですか?」

(´・ω・`)「心配しなくていいよ。ウチのはすぐ終わるから」

(゚、゚トソン「ではこちらへっ」

「は、はい」

向こうの部屋

(゚、゚トソン「そこに横になってください」

「はい…」

(゚、゚トソン「じゃ、私の指を見てください」

「?」

(゚、゚トソン「えいっ」パチン

「!…ぐぅ」

(゚、゚トソン「よし、今のうちに…」

(゚、゚トソン「…」←透視的な技

「zzz…」

(゚、゚トソン「特になにもないですね…」

キラッ

(゚、゚トソン「ん?今何か光ったかな…?」

(゚、゚トソン「気のせいかな」

(゚、゚トソン「よし、起こそうっ」

(゚、゚トソン「起きてください、終わりましたよ」ゆさゆさ

「う…ん」

(゚、゚トソン「検査は終わりました。診察室へ戻ってください」

「?…は、はい」


診察室

(´・ω・`)「どうだった?」

(゚、゚;トソン「特に何もなかったです…」

(´・ω・`)「うーむ」

「…」

(´・ω・`)「精神的なものかなあ…最近何か悩みとかあります?」

「特には…」

(´・ω・`)「身の回りで変わったことは?」

「うーん…近所にでかい洋館が出来たことくらいですかね」

(´・ω・`)「知らんがな」

「ですよね…」


463:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 01:34:32 EFSpGnpgO

(´・ω・`)「とりあえず今は様子見かな。またおかしくなったら来て下さい」

「わかりました」

(゚、゚トソン「お大事にー」





晩ご飯

(゚、゚トソン「なんだったんでしょうねー、今日の患者さん」パクパク

(´・ω・`)「うーん。まあ気のせいであってほしいけどね。…トソンちゃん、あんまり食べ過ぎると…」

(゚、゚トソン「大丈夫ですよw最近加減を覚えてきたのでもう暴走はしませんw」

(;´・ω・`)「ならいいけどね」

(゚、゚トソン「旨い旨い」パクパク






(´・ω・`)テクテク

(゚、゚トソン「む、どこか行くんですか?」

(´・ω・`)「ちょっとコンビニにね」

(゚、゚トソン「気をつけてくださいね」
(´・ω・`)「トソンちゃんも来る?」

(゚、゚トソン「寒いからやですっ」

(´・ω・`)「そう…」







464:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 01:58:43 EFSpGnpgO

「ありがとうございましたー」
ピロリロン

(´・ω・`)「肉まんうめえ」


(´・ω・`)テクテク

(´・ω・`)「この時間だと誰も居ないなあ」

(´・ω・`)「ん?」

「…」

(´・ω・`)「誰か居たし」

「…」

(´・ω・`)(何してんのかな。道の真ん中で突っ立って)

(´・ω・`)(危ない人ならやだな)

(´・ω・`)ソーッ

「…!」

(;´・ω・`)「うわっ!」

その人は脇を通り過ぎようとしたショボンにいきなり襲い掛かってきた。手にはハサミを持っている。

(;´・ω・`)「案の定危ない人だったよ…。つか何者?」

なおも襲い掛かるハサミ男。

(;´・ω・`)「くっ…」

(゚、゚#トソン「そおおい!」

掛け声と共にトソンが現れて、ハサミ男をドロップキックで蹴り飛ばした。

(;´・ω・`)「トソンちゃん!」

(゚、゚トソン「帰りが遅いから迎えにきたんですっ。そしたらなんか危ない人が居たから…」

(´・ω・`)「や、助かったよ。ありがとう」

(゚、゚;トソン「助かったわけではないみたいです」

(´・ω・`)「ん?」

ショボンが振り向いた先には、先ほどの男と同じような、虚ろな目をした人々がざっと百人程居た。皆、手には何かしらの凶器を持っている。

(´・ω・`)「オワタ」

(゚、゚;トソン「とりあえず逃げますか」

(;´・ω・`)「囲まれてるっぽい」

(゚、゚;トソン「うう…」


(;´・ω・`)「トソンちゃん、今戦える?」

(゚、゚;トソン「多少は…あまり派手なことは出来ませんが…」

(;´・ω・`)「とりあえず、逃げ道を確保しよう」

(゚、゚トソン「そうですね…ショボンさんは戦えますか?」

(´・ω・`)「一応護身具にメスを持っている」

(゚、゚;トソン「危なっ!」

(;´・ω・`)「モララーとつるんでると色々巻き込まれるからね。必要に迫られてってことさ」

(゚、゚トソン「じゃあとりあえず逃げ道を…ん?」


465:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 02:21:57 EFSpGnpgO

(´・ω・`)「どしたの?」

(゚、゚;トソン「この人達の手足と頭に何か糸のようなものが…」

(´・ω・`)「見えないよ?」

(゚、゚;トソン「普通の人には見えないと思います。私でもギリギリ見えるレベルです」

(´・ω・`)「なんなんだろう…」

(゚、゚;トソン「もしかして、昼間の患者さんについていた糸って…」

(;´・ω・`)「ちょっと待って。それ初耳」

(゚、゚;トソン「ご、ごめんなさい!気のせいだと思って…」

(´・ω・`)「まあいいけど…この糸は…何かに操られてる的な感じなのかな?」

(゚、゚トソン「恐らく」

(´・ω・`)「よし、じゃあとりあえず糸を片っ端から切って行こう!」

言い終わった瞬間、ショボンは走りだした。それはトソンが驚くような早さで、普段の彼からは想像出来ない動きだった。

(#´・ω・`)「うおりゃ!」

両手の指の間にメスを挟み、相手の頭上や、手足付近の宙を切るショボン。

(;´・ω・`)「トソンちゃん!糸切れてる!?」

(゚、゚トソン「は、はい!切れてます!てゆーかショボンさんすごいですね!」

(´・ω・`)「モララーと一緒に居ると嫌でもこうなるのよ」

喋りながらもショボンは相手の間を縫うように動き、的確に糸を切っていく。勘で切っているにも関わらず、的確に糸を切るあたりが流石である。しかし、いかんせん多勢に無勢。

(゚、゚;トソン「ショボンさん後ろ!」


466:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 02:23:17 EFSpGnpgO


(´・ω・`)「へ?」

バットを構えた女がショボンの頭目がけてそれを振り下ろした。

(;´・ω・`)「!」

(゚、゚#トソン「だらっしゃああ!」

すかさずトソンが間に入り、バット女を蹴り飛ばした。

(;´・ω・`)「助かったよ、ありがとう」

(゚、゚;トソン「気を抜いたら死にますよっ」

(´・ω・`)「だね、気合い入れますか」

(゚、゚トソン「はいっ」






(;´・ω・`)「疲れた…」

(゚、゚;トソン「半分くらい倒しましたかね」

二人はダンスを舞うように奮戦。半数近くの敵を倒した。

(;´・ω・`)「殺してないよね?」

(゚、゚;トソン「殺してませんよ!…殺せたらどんなな楽か…」

(;´・ω・`)「怖いこと言わないの!」
敵は操られてるだけの一般人ということで、なるべく傷付けずに糸のみを切断する戦い方をとった二人だったが、まがいなりにも吸血鬼であるトソンには加減が難しいようだ。

(´・ω・`)「さーて、あと半分!」
(゚、゚トソン「行きますか!」

その時、一人の女が前に出てきた

「ワタシのコレクションをよくもいじめてくれたわねー?」

(´・ω・`)「何言ってんだ?」

(゚、゚トソン「どうやらこれも喋らされているみたいです」

「お礼をしてあげるから、ここまで来なさいな」

そう言って携帯を差し出した。
警戒しながらトソンがその携帯を受け取ると、その女を初め、残りの人々もその場に倒れた。

(;´・ω・`)「この人達どうしよう」
(゚、゚トソン「警察に電話しましょう。私達はここへ」

そう言ってトソンは携帯を突き出した。そこには、何やら住所が記されていた。


467:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 02:33:14 EFSpGnpgO

記されていた住所の洋館


(゚、゚トソン「ここですね」

(´・ω・`)「意外と近かったね」

(゚、゚トソン「よしっ、行きましょう!」

(´・ω・`)「うむ」

ドアを開け、中に入る。灯りが無く、暗かった。二人が中に入った瞬間、ドアが勢いよく閉まった。

(´・ω・`)「ありがちな演出だ」


「よく来たわね、あなた達」

何処からか声がした。すると、館内に灯りが灯った。


ミセ*゚ー゚)リ「ようこそ」

玄関の正面にある階段の上に、彼女は居た。

(゚、゚トソン「あなたですか。あんなことしたのは」

ミセ*゚ー゚)リ「そうよー?あなた達、よくもワタシのかわいい人形達をいじめてくれたわねー?」

(´・ω・`)「人形?」

ミセ*゚ー゚)リ「ワタシは人形使いミセリ。普通の人形作るのに飽きちゃったから生き人形を作ろうと思ったの。それをあなた達が邪魔するから」

(゚、゚トソン「糸であの人達を操ってたですか」

ミセ*゚ー゚)リ「そうよーん。せっかく作ったのにあなた達に邪魔されたからまた作り直しよー。どーしてくれるのー?」

(´・ω・`)「喋り方うざっ」

(゚、゚トソン「同感です」

ミセ*゚ー゚)リ「今からあなた達にはワタシのかわいいー人形さん達のお仕置きを受けてもらいまーす!行きなさーい!あなた達、兄弟の敵をトルノデス!」

すると床から大小様々なマリオネットが現れた。

(´・ω・`)「まーた戦うのか」

(゚、゚トソン「今度は人形だから思う存分やれるです!」


468:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 02:45:43 EFSpGnpgO




(#´・ω・`)「そりゃあああ!」

疾走するショボン。すれ違いざまに人形達をメスで切り刻んで行く。

(´・ω・`)「甘い甘い」

大きな剣を持った人形がショボンに襲い掛かって来たが、ショボンはその剣をみじん切りにし、人形の両足も切り落とした。

(´・ω・`)「意外と僕も強いのよ?」



(゚、゚#トソン「せええいっ!」

人形の群れに飛び込んだトソンは逆立ちをしながらの回転蹴りでそれらを一掃した。

(゚、゚#トソン「はあっ!」

魔力を込めた爪により次々と人形を引き裂いて行く。

宙を飛ぶ人形に対しては、自身を大量のコウモリに変化させ襲い掛かり、全て破壊してしまった。

(゚、゚トソン「どんなもんです」

ミセ;゚ー゚)リ「キィー!なんなのあなた達はあ!」

(´・ω・`)「お医者さんと」

(゚、゚トソン「助手の吸血鬼ですっ」

(´・ω・`)「悪いけど君の人形より僕たちのほうが強いみたいだ」

(゚、゚トソン「今降参すれば許しますよ」

ミセ#゚ー゚)リ「キィー!生意気ー!来なさい!ビッグダディ!」

突如巨大な人形が二体現れた。五メートルはあるだろうか。


(;´・ω・`)「でかっ」

(゚、゚;トソン「わー…」

ミセ*゚ー゚)リ「ふふん!ビッグダディ!この生意気な二人をひねりつぶしちゃいなさーい!」

(´・ω・`)「相変わらずうざっ」

(゚、゚トソン「ショボンさん、少し時間を稼いでください」


469:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 03:01:11 EFSpGnpgO

(´・ω・`)「へ?」

(゚、゚トソン「ちょっとパワー補給します」

(´・ω・`)「あ、それは…」

(゚、゚トソン「ショボンさんに作って貰った夜食用おにぎりです!」

(´・ω・`)「なるほど!それで魔力漲りんぐになれば!」

(゚、゚トソン「あんなやついちころです!」

(´・ω・`)「おk!なるべく早く食べてね!」

(゚、゚トソン「はい!」

ミセ*゚ー゚)リ「ごちゃごちゃうるさーい!」

(´・ω・`)「喋り方うざっ」




(;´・ω・`)「二体のビッグダディからトソンちゃんを守らなきゃならんのか…」

ビッグダディ1のパンチを交わしながら、その腕に切り掛かるショボン。しかし強度が高いのか大したダメージはないようだ。

(;´・ω・`)「まずいなあ」

(゚、゚*トソン「いただきまーす…はあ…おいしい…」パクパク

(;´・ω・`)「トソンちゃんまだー!?」

(゚、゚*トソン「ショボンさん!すっごくおいしいですっ!」

(;´・ω・`)「ありがとう!まだー!?」

二体の攻撃を掻い潜りながら叫ぶショボン。


ミセ*゚ー゚)リ「あっはは!いい気味ー!」

(;´・ω・`)「喋り方うざっ…うわっ!」

(゚、゚*トソン「うまうま」

(´・ω・`)「あっ」

ビッグダディ2がトソンに襲い掛かろうとしていた。

(;´・ω・`)「トソンちゃん!危ない!」

(゚、゚*トソン「おいしーい」パクパク

(;´・ω・`)「ジーザス!」

トソンに振り下ろされる拳。二人の間に割って入るショボン。


(;´・ω・`)「くっ!」

持っていた八本のメスを自らの手に差し込む。

ミセ*゚ー゚)リ「やっちゃいなさーい!」

(;´・ω・`)「喋り方が…」

掌をビッグダディの拳に向けるショボン。メスは完全に腕に入ってしまって見えない。

(#´・ω・`)「うざいんだよーっ!」
掌から八本のメスを一気に発射した。血と共に発射されたメスはさながら赤い十字架のようだった。


470:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 03:16:28 EFSpGnpgO

「!?」

ショボンの発したメスにより右腕を切り落とされたビッグダディ2。

ミセ;゚ー゚)リ「くっ、こしゃくなー…」

(;´・ω・`)「ざまあ」

しかし、それもつかの間、ビッグダディ1が既に眼前に迫っていた。

(;´・ω・`)「やろう…」

立ち上がろうとするショボンを制する手があった。

(´・ω・`)「あ」

トソンは床に飛び散ったショボンの血を指ですくい、舐めながら言った。

(゚、゚*トソン「こんな美味しい血を勿体ない使い方するな、ショボン」

(;´・ω・`)「あ、やっと食べ終わったのね」

(゚、゚*トソン「美味かったぞ。流石ショボンだ」

(´・ω・`)「そいつは何より」

(゚、゚*トソン「さーて…ここからはトソン様のオンステージかな!」

振り下ろされたビッグダディ1の拳を片手で払いのけたトソン。

ミセ;゚ー゚)リ「ななな!?」

(゚、゚*トソン「綺麗な花火ぶちまけようぜ!」

トソンが叫ぶと、ビッグダディ2体の周りに色鮮やかな光球がいくつも現れ、ぐるぐると回りはじめた。

ミセ;゚ー゚)リ「な、なにを…」

(゚、゚*トソン「ヒャッハー!!」

トソンが指揮者の様に大きく両手を広げると、光球は大爆発を起こした。館の屋根をぶち抜くほどの火柱が立った。


ミセ;゚ー゚)リ「ひ、ひいー!」

腰を抜かし、後ずさるミセリ。

(゚、゚*トソン「何処に行く気だ?」

ミセ;゚ー゚)リ「ひっ!!」

(゚、゚*トソン「もうこんなことしないと今違うなら見逃そう。でもそうでないなら…」

圧倒的な威圧感とは反対に、不気味なほど優しくミセリを後ろから抱き締めたトソン。首筋に口を近付け

(゚、゚*トソン「今ここで血を全て抜いて、私がお前を物言わぬ人形にしてやろう」

ミセ;ー;)リ「は、はいぃ…もうしましぇん…」

(゚、゚*トソン「いい子じゃないか…約束だぞ」

耳元でトソンがそう囁くと、ミセリは気絶した。


471:◆jtHtMr3tGQ
2010/11/04 03:29:07 EFSpGnpgO



ミセリの元からショボンが居る所まで瞬間移動したトソン。

(゚、゚*トソン「お疲れ、ショボン。立てるか?」

(´・ω・`)「大丈夫だよ。あの技使うと若干貧血になるだけさ」

ショボンの手を引いたトソンだったが、ショボンが立ち上がった途端へたりこんでしまった。

(´・ω・`)「?」

(゚、゚;トソン「パワー切れみたいです。ちょっと調子にのりすぎました」

(´・ω・`)「あらあら。立てる?」

(゚、゚;トソン「ちょっと無理…」

(´・ω・`)「仕方ないなあ、おんぶしてやんよ」

(゚、゚;トソン「ありがとうです」

(´・ω・`)「さ、人が集まる前にずらかるか」






(´・ω・`)「おはよー」

(゚、゚トソン「あ、おはようです」

(゚、゚トソン「なんかこの間のことが新聞に出てますよ?」

(´・ω・`)「どれどれ…○○町にて、大量失神事件、被害者は何故あんなところに居たのかまるで覚えてない。また、近隣の洋館で謎の爆発事故。館に住むミセリさんは、警察が来たとたん泣き付いた…?」

(゚、゚;トソン「結構大事ですよね…」

(´・ω・`)「ちなみに、この館から逃げる白衣の男が目撃されている。白衣の男は、背中に女性をおぶっていたもよう…!?」

(゚、゚;トソン「あー…」

(;´・ω・`)「し、しばらく休業しよっか?」

(゚、゚;トソン「ですね」

(;´・ω・`)(゚、゚;トソン「「やれやれ」」

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