342:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/24 00:16:40 F5oA0mzIO

予告ー。次回は死神が依頼主ですー

 

lw´- _-ノv「…」


lw´- _-ノv「あ…ども。死神やってます。あとお米が好きです。だからお煎餅も好きです」

lw´- _-ノv「卍解は出来ません」


( ・∀・)「なんかいる!」

川 ゚ -゚)「またおかしな人が増えたのね」


lw´- _-ノv「お茶うまい」


346:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/27 02:13:05 ZamJXsJzO

( ・∀・)「ふふふ…クー!君がババを持ってるのは分かっているんだからな!」

川 ゚ -゚)「二人でババ抜きやってるんだから、そりゃまる分かりでしょうね。さ、引いて」

( ・∀・)「嫌だ!だってそれババじゃん!それ引いたら僕負けじゃん!」

川 ゚ -゚)「既にあなたの負けよ」

( ・∀・)「くそう…何故勝てないんだ」

川 ゚ -゚)「二人でババ抜きなんて、虚しいにもほどがあるわ」

( ・∀・)「うーん…ババ抜きの必勝法とかグーグル先生知ってないかな」

川 ゚ -゚)「やれやれ」

気紛れな相談屋のようです

第十一話


347:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/27 22:07:27 ZamJXsJzO

ピンポーヌ

( ・∀・)「あいよー」

ガチャ

( ・∀・)「やあ!僕はモララー!相談屋さ!あなたは?」

lw´- _-ノv「どうも、シューです。お米が大好きな死神です」

( ・∀・)「お米旨いよね!」

( ・∀・)「へ?」




川 ゚ -゚)「あらあら、死神がウチに来るなんて」

lw´- _-ノv「そういうあなたは夢魔さん。お煎餅食べる?」

川 ゚ -゚)「いただきます」

川 ゚ -゚)「バリバリ」

lw´- _-ノv「バリバリ」

川 ゚ -゚)「お茶が欲しいわね」

lw´- _-ノv「欲しいねえ」

川 ゚ -゚)「誰か淹れてくれないかしら」

lw´- _-ノv「まったく、気が効かないなあ」


( ・∀・)「僕に淹れろってか?つかなんだしこの状況。煎餅食べるなら自宅で出来るでしょ」


348:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/27 22:09:03 ZamJXsJzO

lw´- _-ノv「なんだ、君もお煎餅食べたかったのか。言えばいいのに、はい、どうぞ」

( ・∀・)「バリバリ」

( ・∀・)「…」

( ・∀・)「や、違うから」

lw´- _-ノv「?」

( ・∀・)「死神が相談屋になんの用なのさ」

川 ゚ -゚)「バリバリ」

lw´- _-ノv「ああ、そうだった。ちょっと調べ欲しいことがあってね」

( ・∀・)「なにさ?」

lw´- _-ノv「なーんかおかしい人間が居てねえ」

( ・∀・)「君におかしい呼ばわりされるとか中々の強者だな」

川 ゚ -゚)「アゴが疲れた…」

lw´- _-ノv「定期的に寿命が変動してる輩が居るのよん」

( ・∀・)「寿命が変動?」

lw´- _-ノv「そそ。尽きそうになった寿命が何故か微妙に回復するのよ」

( ・∀・)「へー!すごいな!」

川 ゚ -゚)「あ、濡れ煎餅って旨い」
lw´- _-ノv「最初は目をつぶってたけど、そろそろ死んでほしくてねえ」

( ・∀・)「死神なんだから自分で殺せばいいじゃない」

lw´- _-ノv「何か勘違いしてるな?死神は基本的には死者の管理をするだけで、魂を刈り取ったりはしないよ。事務的な仕事がほとんど」

( ・∀・)「へー!知らなかった!」
lw´- _-ノv「まあ殺しに行くこともあるけどさ」

( ・∀・)「あるんかい」

lw´- _-ノv「面倒なんだもん」

( ・∀・)「だめだこいつ」

川 ゚ -゚)「大きい煎餅だ…顔より大きい」バリバリ

lw´- _-ノv「とりあえず調べてよ」
( ・∀・)「はあ…」

川 ゚ -゚)「なくならない…」バリバリ




350:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/29 03:21:11 RuYbkqC4O
諸葛亮曰わく:ちょいと続き遅れます

( ・∀・)「んで、誰なのさ」

lw´- _-ノv「んー、お医者さんのおじさんなんだけどね」

( ・∀・)「医者ねえ…」

lw´- _-ノv「とりあえず、どうやって寿命を伸ばしてるのか知りたいのよ」

( ・∀・)「知ってどうするの?」

lw´- _-ノv「殺してよ」

( ・∀・)「さらっと言うね」

lw´- _-ノv「んー、君みたいに寿命自体を延ばしてるならまあいいんだけどね、対価としてもらってるわけだし」

( ・∀・)「そのおじさんは違うの?」

lw´- _-ノv「んー、簡単に言うと、君はゲームとかでいうHPゲージ自体を増やしてる。おじさんはゲージ自体は増えてないくせにHP残量だけが増えてる」

( ・∀・)「なるほど!」

lw´- _-ノv「普通あり得ないでしょ。だから殺してよ」

( ・∀・)「まあいいけど。対価はいただくよ?」

lw´- _-ノv「身体?」

( ・∀・)「いやいや」

lw´- _-ノv「まあそれなりにスタイルに自信はあるけど…」

( ・∀・)「何言ってるのこの子」

川 ゚ -゚)「ふがもが」

( ・∀・)「こら、お煎餅飲み込んでから喋りなさい!」

川 ゚ -゚)「ゴクン」

川 ゚ -゚)「モララーの相手は大変よ。なかなかにしぶといから」

lw´- _-ノv「おや、意外。てっきり早打ちマックかと」

( ・∀・)「わー!わー!行って来ます!」





355:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/03 19:27:05 dEK1CA4pO
諸葛亮曰わく:おハロー

( ・∀・)「名前はフォックス。数年程前に○○病院に赴任。若手ながらかなりの技術を持ち、ベテラン顔負けの貫禄がある…か」

( ・∀・)「そりゃあ転生してりゃあそうなるよね」

病院

爪'ー`)y-


( ・∀・)「あいつか」

「先生、この患者の…についてなんですが」

爪'ー`)y-「ああ、これは…」


( ・∀・)「ふーむ」




( ・∀・)「やあどうも!」

爪'ー`)y-「?」

( ・∀・)「はじめまして!僕はモララーと言います」

爪'ー`)y-「あ、ああ。そうかい」
( ・∀・)「フォックス先生で間違いありませんね?」

爪'ー`)y-「いかにも。私がフォックスだ」

( ・∀・)「少しお話を…」
「先生!急患です!」

爪'ー`)y-「すまないね。見ての通り行かねば」

( ・∀・)「あ、はい」

「早く!」

爪'ー`)y-「うむ」

( ・∀・)「…」


357:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/05 01:54:01 tSoyMSx/O
諸葛亮曰わく:おハロー





爪'ー`)y-「ふう、今日も疲れた」
( ・∀・)「お疲れのところ申し訳ないが、モララーです」

爪'ー`)y-「ああ…君か」

( ・∀・)「ども」

爪'ー`)y-「一体なんのようだい?いつ急患が来るか分からないから、休める時に休んでおきたいのだが」

( ・∀・)「少々お尋ねしたいことがありましてねえ」

爪'ー`)y-「なんだい?」

( ・∀・)「あなたの延命方法はなんです?」

爪'ー`)y-「!」

( ・∀・)「本来ならあなたは数十年前に寿命が尽きている。なのに何故あなたは今ここにいる?」

爪'ー`)y-「…なんなんだ君は」

( ・∀・)「モララー。相談屋です。とある死神から依頼を受けたんでね」

爪'ー`)y-「…」

( ・∀・)「なんか言ってくださいよ」

爪'ー`)y-「…」

( ・∀・)「言ってくれないなら当てましょうか?あなたは寿命が尽きそうになると新しい身体に転生をしている」

爪'ー`)y-「何故わかったんだい?」

( ・∀・)「あ、当たってたんですか。適当に言っただけなんですけどね」

爪'ー`)y-「嫌な奴だな、君は」

( ・∀・)「あなたの場合、寿命の延ばし方が不完全だ。厳密にいえば、寿命自体は延びているわけではない。とっくに尽きている。なのにあなたは生き長らえている。これは問題なわけですよ」


358:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/05 02:05:33 tSoyMSx/O

爪'ー`)y-「…私は医者だ。人を救う義務があるし、その力もある。私が死ねば、助けられない人が生まれる。だから私は死ぬわけにはいかんのだ」

( ・∀・)「はっはー!自信過剰だな!」

爪'ー`)y-「かもしれないな」

( ・∀・)「それに、その理屈だと矛盾してますよ」

爪'ー`)y-「?」

( ・∀・)「あなた人を助けたいから延命してるんでしょ?なのに延命するために人を殺してるじゃないですか」

爪;'ー`)y-「!」

( ・∀・)「転生するには生きた人体が必要だ。死体じゃ自分が転生した直後に死んでしまう。最も、生きた人体に転生したところで、拒否反応やらなんやらで大して長生きは出来ませんが」

爪;'ー`)y-「…」

( ・∀・)「つまるところ、あんたの場合は助けた人<殺した人なわけだ」

爪;'ー`)y-「…」

( ・∀・)「まあ正確な人数を調べるのは億劫なので止めますが、これは等価交換にしたがってないですなあ」

爪;'ー`)y-「と、等価交換というなら成り立っているんじゃないか?私は確かに延命のために人を殺したが、その分救命もしている」
( ・∀・)「知りませんよ。言ったでしょ?人数調べるのは億劫だからしないって。だいたいさっきも言ったように、転生したところで長生きは出来ない。だから短期間に転生を繰り返さなきゃいけない。つまり、短期間にそれだけの人が死んでるんですよ。それを上回る数の人をあなたが救命してるとは思えない」

爪;'ー`)y-「…」


359:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/05 02:10:44 tSoyMSx/O

( ・∀・)「仮に」

爪;'ー`)y-「?」

( ・∀・)「等価交換が成り立っていたとしても、あなたは死ぬべきだ」

爪;'ー`)y-「!」

( ・∀・)「だって成り立っているならプラスマイナスゼロ。つまり延命する要素もゼロ。むしろ今までインチキで延命したぶんマイナスですよ」

爪;'ー`)y-「…」

( ・∀・)「他者を助けるために延命したいという考え自体は立派です。しかし方法がまずかった」

爪'ー`)y-「そうか…」

( ・∀・)「というわけで、僕と一緒に来てもらえますかね」

爪'ー`)y-「わかった。ただ一つお願いがある。明日朝イチでオペがあるんだ。せめてそれをこなしてからにしたい」

( ・∀・)「ふむ、まあいいでしょう」




360:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/05 02:22:10 tSoyMSx/O

翌日

「フォックス先生なら来てませんが…」

( ・∀・)「やっぱりね」




爪;'ー`)y-「ハアハア、逃げるんだ!どこか遠くへ!」

「へい!そこの急いでるあんた!タクシー乗らないかい?」

爪;'ー`)y-「あ、ああ。どこでもかまわんから、どこか遠くへ!」

「どうしたんです?そんなに急いで」

爪;'ー`)y-「い、いや…」

「誰かに追われてるとか?」

爪;'ー`)y-「ま、まあ…」

「そのチェイサーはもしかして…」
( ・∀・)「こんな顔かな?」

爪;'ー`)y-「ぎゃあああ!」

( ・∀・)「やー、見損ないましたよ。結局あなたは自らの生に執着した小物だったと」

爪;'ー`)y-「ち、違うんだ!あれは…」

( ・∀・)「僕は嘘つかれるのが大嫌いなんですよ」

爪;'ー`)y-「す、すまない!なんでもするから許してくれ!」

( ・∀・)「どっかで聞いたようなセリフだな。ま、どうでもいいや。あなた言いましたね?なんでもするからと」

爪;'ー`)y-「ああ!金ならいくらでも!」

( ・∀・)「いりませんよ。代わりにあなたには、夢を見てもらいましょう」

爪;'ー`)y-「ゆ、ゆめ?」

川 ゚ -゚)「そう、決して覚めることのない、たとえあの世に行こうとも抜け出せない、『胎児の夢』を」

爪;'ー`)y-「な、なんだお前!?いつからそこにいた!?」

川 ゚ -゚)「さあ、あなたが醜く愛したウツシヨに別れを告げなさい

爪;'ー`)y-「うわー!いやだー!死にたくないいい!」

( ・∀・)「あんたの糧になった人達も、そう思っただろうよ」

爪;'Д`)y-「ぎゃあああああ!」





361:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/05 02:30:55 tSoyMSx/O

lw´- _-ノv「そ、ありがとー」

( ・∀・)「かるっ」

川 ゚ -゚)「お煎餅うまうま」

lw´- _-ノv「まあご苦労様だよ」

( ・∀・)「対価はいただくぞー」

lw´- _-ノv「身体かあ…まあいいけど、痛くしないでね?」

( ・∀・)「や、だから違うから」

川 ゚ -゚)「あら、なにやら濡れ場の予感」

( ・∀・)「ないから」

lw´- _-ノv「まあ冗談として、君には私のとっておきをあげよう」
( ・∀・)「wktk」

lw´- _-ノv「ほい」

( ・∀・)「ん?箱?」

lw´- _-ノv「中身は見てのお楽しみ。じゃ、私仕事あるから。またねー」

( ・∀・)「また来るんかい」

lw´- _-ノv「クーとお茶したいし」
川*゚ -゚)「お煎餅持ってきてね」

lw´- _-ノv「うぃー」

( ・∀・)「仲良くなってる!」

lw´- _-ノv「じゃ、ばーばりー」オンミョーン

( ・∀・)「消えた!」

川 ゚ -゚)「これなにかしら?」

( ・∀・)「開けてみるか…って米!?とっておきって米!?」

川 ゚ -゚)「メモがあるわ。『価値観は人それぞれなのよん』」

( ・∀・)「…や、米は嬉しいけど…なんか騙された感が…」

川 ゚ -゚)「まあいいんじゃない?お腹すいたし、ご飯にしましょう」

( ・∀・)「ほーい」


気紛れな相談屋のようです第十一話  おわり

inserted by FC2 system