73:名無しさん
08/21(火) 20:04 nvvOBppRO

 
十重 『怖い兎』
 
天井が崩れる音がする隣の部屋ではベッドに女は寝転び、端に男が座っていた。
 
川゚‐゚)「さて、話はこれくらいにして戦うか」
 
('A`)「んー…」
 
川゚‐゚)「私の能力はここで使うには狭いから嫌なんだがな」
 
('A`)「そうか…」
 
川゚‐゚)「いくぞ」
 
のそのそと女は立ち上がると部屋の中央へと移動した。
 
('A`)「……」
 
男が立ち上がると同時に地響きが起こった。

74:名無しさん
08/21(火) 20:07 nvvOBppRO

 
川゚‐゚)「何をした?」
 
('A`)「さぁな」
 
男は窓へと駆け出していた。
 
('A`)「この部屋じゃ狭くてランクが不利な俺は袋の鼠になっちまうからな」
 
川゚‐゚)「ではどうすると」
 
('A`)「狙撃できる場所を潰したうえで外に逃げるさ」
 
そう言うと男は窓から落ちた。
 
川゚‐゚)「むっ」
 
女は急いで窓から下を覗き込んだ。
ビルから生えているおっぱいを乗り継いで降りて行く二人の男。
 
川゚‐゚)「崩れるおっぱいか」
 
おっぱいは一人が乗ると自重で崩れ落ちるらしくビルの外壁にはほとんどおっぱいが残っていなかった。
 
川゚‐゚)(能力は胸か?)
 
外を覗きながらありえない想像をしていた。

75:名無しさん
08/21(火) 20:10 nvvOBppRO

 
ξ゚听)ξ「3rd、早く下に行かないと瓦礫の下敷きよ」
 
川゚‐゚)「9thは?」
 
( ゚д゚ )「上から狙ってたんだが見失った」
 
川゚‐゚)「まぁいい とりあえず出したから乗り込め」
 
崩れていくビル、積み重なる瓦礫。
 
(;゚∀゚)「死んだ?」
 
(;^ω^)「それだったらどんなにいいことか」
 
(;'A`)「それはないな、あそこにいるし」
 
2ndが三階だった所を指差す。
黒い塊が壁を突き破り、地面に降り立つ。
やや小型の砲台に二丁の機関銃、そしてこちらの動きを見張るカメラアイ。

76:名無しさん
08/21(火) 20:13 nvvOBppRO

 
(;'A`)「プラウラ…」
 
(;゚∀゚)「対装甲目標ってどうよ」
 
(;^ω^)「装甲車輌はかなり速いお」
 
(;゚∀゚)「2ndはあれと戦ったか?」
 
(;'A`)「いや、話してただけだから何も」
 
(;^ω^)「外出て一気に仕留める予定だったけど変更せざるを得ないお」
 
プラウラのハッチが開く。
中から女が顔を見せた。
 
川゚‐゚)「なかなかてこずらせてくれるじゃないか さぁ、第2ラウンドの開始だ」

77:名無しさん
08/21(火) 20:15 nvvOBppRO

 
(;'A`)「その前にあんたらランクいくつだ?」
 
川゚‐゚)「わたしが8:、9thが9:、24thが6:だ」
 
(;゚∀゚)「\(^o^)/オワタ」
 
(;^ω^)「やる気でないお」
 
ξ゚ー゚)ξ「猟の開始よ、兎さんたちw」
 
動き出す装甲車輌。
キャタピラ音ではなくタイヤが地面を走る音が響く。
日は沈みかけている。

78:名無しさん
08/21(火) 20:17 nvvOBppRO

 
(;^ω^)「速いお」
 
(;'A`)「弾でんのかな、あれ」
 
(;゚∀゚)「とりあえず逃げる」
 
(;'A`)「他の場所からの狙撃を警戒して深夜にビルぶっ壊して回ったのが失敗だった」
 
(;^ω^)「逃げ込むところがないお」
 
(;゚∀゚)「きたー!!」
 
川゚ー゚)「死ねー、ゴミども」
 
ξ;゚听)ξ「ご機嫌ね」
 
( ゚д゚ )「久しぶりに外を走るからじゃないのか」
 
(;'A`)「撃ってきたー!!」
 
(;^ω^)「弾が漫画でしか見たことないやつだお」
 
(;'A`)「米軍仕様は伊達じゃないぜ」
 
(;゚∀゚)「行き止まり!!」
 
(;'A`)「上れ上れ」
 
三人が上りきった後にぶつかるプラウラ。
空回りするタイヤの音が響く。
諦めたかのようにタイヤが止まり、砲台がこちらを…

79:名無しさん
08/21(火) 20:21 nvvOBppRO

 
( ゚∀゚)「こいつ上に向けないんじゃね」
 
('A`)「とりあえずチャンスだ 瓦礫投げ付けろ」
 
( ^ω^)「フォーク!!」
 
ξ#゚听)ξ「フォークなんぞに頼ってんじゃねぇ!!」
 
漂う楕円形の物体。
光線によってフォークは掻き消された。
 
( ^ω^)「またそれかお 僕げんなりするお」
 
ξ゚听)ξ「ふん、今度はあたしだけじゃないんだからね」
 
( ゚д゚ )
 
( ^ω^ )
 
(;^ω^)「目が合ったお…ん?」
 
( ゚д゚ )「邪魔だな」
 
(;'A`)「RPG!! 早く散れ!! 死ぬぞ!!」
 
三人は三方向へと散る。
プラウラを止めていた瓦礫は爆散した。

80:名無しさん
08/21(火) 20:24 nvvOBppRO

 
川゚‐゚)「どいつを追い掛けるか」
 
ξ゚听)ξ「笑顔の素敵なおにーさん」
 
( ゚д゚ )「金髪の錬金術士」
 
川゚‐゚)「笑顔を追い掛けるか どこ行ったかわかるし」
 
プラウラは右へと曲がる。
 
(;^ω^)「なんかこっち来たお!!」
 
ξ゚听)ξ「早く逃げないと射殺か焼死か轢き逃げよ」
 
(;^ω^)「\(^o^)/」
 
打ち出される弾丸や光線をかい潜って逃げる。
フォークを投げる度に消し炭にされる。

81:名無しさん
08/21(火) 20:28 nvvOBppRO

 
(;゚д゚ )「全部避けてるぞ 化け物かあいつは」
 
川゚‐゚)「後ろに目があるようだ…まさかNTか!?」
 
ξ゚ー゚)ξ「早く逃げなきゃ殺しちゃうよwwww」
 
派手に弾を撒き散らしながら進むプラウラ。
 
川゚‐゚)「そろそろ解除しないと弾切れになるな」
 
ξ゚听)ξ「えー?じゃあ、あのおにーさん仕留めてからー」
 
( ゚д゚ )「面倒だ、俺がやる 幸いもう少しで大通りだ」
 
(;^ω^)「おぉぉぉぉ」
 
大通りの中心を走り抜ける。

82:名無しさん
08/21(火) 20:31 nvvOBppRO

 
(;^ω^)「手筈通り来たおー、ていうか僕走ってばっかり」
 
( ゚∀゚)「よくやった」
 
右へと曲がって行く1stと入れ代わりで現れた12th。
 
( ゚д゚ )(壁が邪魔でにやけ面を狙えな…壁?)
 
( ゚∀゚)「これが錬成の極意ってやつだ」
 
道路が砕け、下へと落下するプラウラ。
 
川;゚‐゚)「むっ…」
 
( ゚∀゚)「一度道路を剥がして中を空にして外に壁を造りもう一度丈夫な道路に錬成した」
 
(;゚д゚ )「はめられたのか」
 
( ゚∀゚)「考えも無しにあんたらに勝てるわけなξ#゚听)ξ「黙れ」
 
楕円形の物体が光る。

83:名無しさん
08/21(火) 20:32 nvvOBppRO

 
(;゚∀゚)「ファンネ( ^ω^)「おぉ」
 
フォークが刺さり次々に落下する。
 
( ゚∀゚)「あとはあんたらが通ったら道路を脆くするだけだった」
 
ξ#゚听)ξ「よくもっ…」
 
('A`)「まぁあれだ 神字とやらで受かれ過ぎたからだ」
 
2ndの手には三つのスーパーボール、1stの手にはフォークが握られていた。

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