223:名無しさん
09/04(火) 16:26 pbsjyjTdO

 
二十一重 『心の焔と心の氷を綴って打ち鳴らす』
 
( ^ω^)「…あの娘は動かないけど生きてるのかお」
 
(,,゚Д゚)「生きている 事故で意識が戻らないだけだ」
 
男の手から焔が上がる。
地面から火柱を上げながら電気が走る。
 
( ^ω^)「能力が発動しているのはなんでだお」
 
(,,゚Д゚)「知らんが完全に発動しているわけではない」
 
火柱に2、3本の十字架を差し込み、消し去る。
雲の中を進む電気を剣が掻き消した。

224:名無しさん
09/04(火) 16:27 pbsjyjTdO

 
( ^ω^)「お?」
 
(,,゚Д゚)「俺らが攻撃を受ける時には氷の雲が現れて防ぎ、俺が攻撃をうまく当てる為の補助のときは雲が現れるだけだ」
 
ピラミッドをイメージしたような建物に囲まれた広場で火柱が上がる。
 
(;^ω^)「火のせいで戦いにくいお」
 
周囲から火柱が上がり、放電する。
雲の中を電気が進み、それを十字架で食い止める。
 
(,,゚Д゚)「そろそろ死ね」
 
男が広場をバックする。
1stもそれを追う。
 
(,,゚Д゚)「悪いがこれで終わりだ」
 
男が地面を殴る。
 
( ^ω^)(熔けた跡が…前にも殴ったのかお)
 
(,,゚Д゚)「悪いな」
 
男が地面を熔解させる。
高く上がる水しぶき。

225:名無しさん
09/04(火) 16:29 pbsjyjTdO

 
(;^ω^)(電気と水…最悪だお)
 
十字架を周囲に集める。
男が笑う。
周囲の白い靄の中を電気が走り、水が消える。
 
(;^ω^)(おぉ!!)
 
本から真下に向けて先程の塊を飛ばし、穴を開ける。
男が地面を殴り、たくさんの火柱を走らせる。
空気が弾ける。
広場を吹き飛ばす程の爆発が起こり、周囲が吹き飛んだ。

226:名無しさん
09/04(火) 16:30 pbsjyjTdO

 
湖の上に架かる橋の中央に穴が空いた。
 
ミ,,゚Д゚彡「障害物があると戦いにくいからな」
 
(;'A`)「くそっ…!!」
 
一撃を防いで気を抜いた所で腹を塊で打ち抜かれて飛ばされていた。
 
(;'A`)(腹がヤバイな)
 
出血はしていないが鈍痛が腹部から危険信号を諭す。
 
ミ,,゚Д゚彡「ちなみにここはアラビアンコーストらしい」
 
(;'A`)「…興味ねぇよ」
 
何か撃てる物を捜す。
 
ミ,,゚Д゚彡「橋の上には撃てる物はないぞ」
 
(;'A`)「…」
 
能力がばれている。
男は両拳を打ち鳴らし続ける。
 
(;'A`)(ヤバイ)
 
打ち鳴らす程威力が上がる。
一回鳴らしただけで小石のほとんどを蹴散らす威力だ。
これだけ打たれると消し飛ばされる。
 
ミ,,゚Д゚彡「死ね!!」
 
(;'A`)(何か…何かないのか)
 
塊が進み、橋を爆散させた。

227:名無しさん
09/04(火) 16:31 pbsjyjTdO

 
高いビルのような建物、向こうには大きな船が一つ湖に浮いている。
3階建てほどの建物が真っ直ぐな道を囲うように建っている。
 
(*゚∀゚)「ここらへんはウォーターフロントとかいう名前らしいよw」
 
( ゚∀゚)「へぇー、俺とここでデートでもするのか?」
 
長い紐が12thに向けて、四方八方から伸びる。
12thは触れたと同時に紐を破壊する。
 
(*゚∀゚)「そんなわけないじゃんw あたしに気があるの?w」
 
破壊されて残った紐に向けてコンクリートが紐を綴る。
 
( ゚∀゚)「俺だって好きな人はいるからあんたは御免だ」
 
紐の上に薄い壁を錬成し押し潰す。

228:名無しさん
09/04(火) 16:33 pbsjyjTdO

 
(*゚∀゚)「どんな娘どんな娘?w」
 
高いビルに向かって女が走る。
男もそれを追う。
 
( ゚∀゚)「入院したときに病院で仲良くなった娘だ」
 
(*゚∀゚)「せいしゅんだねw」
 
ビルの手前を紐に錬成する。
男に向かってビルが倒れる。
男が地面に手をつけて錬成する。
 
( ゚∀゚)「車椅子でな、少し正直じゃないがかわいい娘だった」
 
倒れたビルの横の地面から穴を開けて出てきた。
 
(*゚∀゚)「その後は?w」
 
女は倒れたビルからたくさんののたうちまわる紐を錬成する。
 
( ゚∀゚)「ちょくちょく会ってて、俺が車椅子を押したりして公園とか行ってたんだ」
 
薄く大きな壁を錬成し、紐を包み込み、潰す。
 
(*゚∀゚)「ほぉーw 青臭いデートだなぁw」
 
( ゚∀゚)「うるせぇ」
 
女が距離を詰めて、蹴りを入れる。
高くジャンプして避ける。

229:名無しさん
09/04(火) 16:34 pbsjyjTdO

 
(*゚∀゚)「続きは?w」
 
地面からたくさんの触手のような物が生えて12thに伸びた。
 
( ゚∀゚)「そいつが遠くに引越してこの話は終わりだ」
 
(*゚∀゚)「あららw 儚い恋だねw」
 
先程錬成した薄い壁を操作して刈り取る。
 
(*゚∀゚)「さっきから君の能力はどうなってるのさw」
 
( ゚∀゚)「錬成の基本に忠実なだけだ 破壊は 理解 分解 再構築 の分解で止めているだけ」
 
(*゚∀゚)「でも錬成物が動くのは?」
 
( ゚∀゚)「効果だ」
 
女のハイキックを腕で受け止め、反撃に蹴りを入れる。
女が地面を蹴り後ろへ下がる。
地面の小さいおっぱいを女に飛ばす。
 
(*゚∀゚)「この程度じゃ無駄無駄だよw」
 
白い氷の雲に防がれる。
 
(;゚∀゚)「またそれか」
 
(*゚∀゚)「頼もしいでしょw」
 
( ゚∀゚)「嫌がらせだな」
 
地面に2mほどの鮫のヒレを錬成し、尖らせる。

230:名無しさん
09/04(火) 16:35 pbsjyjTdO

 
(*゚∀゚)「何それ…?w」
 
( ゚∀゚)「鮫だ」
 
八つほどの出来上がったそれを女に向けて飛ばす。
地面を泳ぐと形容したほうが正しいのかもしれない。
 
(*゚∀゚)「すごいねw」
 
女は器用に避ける。
 
( ゚∀゚)「ここからが本気だ」
 
ヒレの下部に何かが現れた。
 
(*゚∀゚)「コンクリートの鮫かぁw」
 
地面から鮫が現れ、宙に飛び出し女に喰らいかかる。
 
(*゚∀゚)「まだまだw」
 
女の周りからたくさんの紐が生え、編み込み鮫を捕らえる。
 
(;゚∀゚)「おぉ」
 
紐が鮫に減り込み砕ける。
 
(*゚∀゚)「同じ密度だから砕けたw」
 
女の周りを紐が覆い、周りを鮫が回る。
遠くでは爆発音が轟く。
空に月が昇っていた。
月を隠す雲は無く、空気を流す風も無い。
外灯に道は、薄暗く周囲を照らす。
夜は長い。
出る条件は孤独。
ここは神の自信作。

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