55:名無しさん
08/21(火) 18:55 nvvOBppRO

 
八重 『知らないこと』
 
月は姿を隠し、太陽が顔を出し始める。
 
( ゚∀゚)「あのでかいビルにいんのか?」
 
('A`)「話しながら入っていったからな」
 
( ^ω^)「手順は12thの合図で開始だお」
 
('A`)「まぁ、余裕で死ぬと思うけどな」
 
( ゚∀゚)「まぁ大丈夫だろ」
 
( ^ω^)「昼になる前に制圧だお」
 
(;'A`)「別に軍事的にならんでも」
 
( ゚∀゚)「じきに内乱は終わる」 
 
(;'A`)「早く行こうか」
 
( ゚∀゚)「シカト?」
 
( ^ω^)「死なない程度に頑張るお」
 
('A`)「さすがに無駄死には遠慮だからか」
 
( ゚∀゚)「シカト?」
 
( ^ω^)「がんがるお」
 
('A`)「がんがるか」
 
( ゚∀゚)「扱いひでぇ」

56:名無しさん
08/21(火) 19:19 nvvOBppRO

 
ビル内部には受け付けカウンターにやや固そうなソファー、電気の通っている自販機、食堂、トイレ、階段、エレベーター。 
 
( ^ω^)「おっおっお、内部はフル装備だお」
 
('A`)「冷凍庫まであるな」
 
( ゚∀゚)「こんなところに引きこもってたとはな」
 
('A`)「物にもよるが狙撃の範囲は1、2kmくらいはあるからな」
 
( ^ω^)「これだけ見晴らしいいと狙い易いお」
 
( ゚∀゚)「高すぎて風とかの影響で悪条件なんじゃないのか」
 
('A`)「効果の力かはたまた腕がいいのか」
 
( ^ω^)「相手はゴルゴ13かお?」
 
( ゚∀゚)「それだと俺ら負けだな」
 
('A`)「まず最初に回避出来る死とやらで死なないだろ」
 
( ^ω^)「天才」
 
( ゚∀゚)「盲点だった」
 
('A`)「カテルキシネー」
 
三人は雑談をしながら階段を上る。

57:名無しさん
08/21(火) 19:21 nvvOBppRO

 
( ゚∀゚)「Hey!!」
 
( ^ω^)「ほわっと?」
 
('A`)「日本語でぉk」
 
( ゚∀゚)「一階に一部屋ずつしかないのはなぜだぜ」
 
('A`)「どうせ( ´∀`)「めんどいモナ」だからだろ」
 
( ^ω^)「ありえるお」
 
(;゚∀゚)「手抜きw」
 
七階に差し掛かると空気が変わった。
少しだけ空気が乾いているような錯覚を覚える。
 
(;'A`)「ここを残すと屋上だけだな」
 
(;゚∀゚)「その前にこのプレッシャーをどうにかしろ」
 
(;'A`)「無理だ ランクが違い過ぎだな」
 
(;゚∀゚)「他の地区にバックレるか?」
 
( ^ω^)「それは無理だお」
 
('A`)「やっぱり?」
 
( ゚∀゚)「防火シャッター閉められたじゃん」
 
三人の後ろ、下へと続く階段は防火シャッターによって閉ざされていた。
上への階段には屋上へと道が続いている。
ドアの開く音。
振り返ると二つのドアが開いていた。

58:名無しさん
08/21(火) 19:22 nvvOBppRO

 
('A`)「錬成して防火シャッターぶち壊してダッシュ」
 
( ^ω^)「却下」
 
( ゚∀゚)「外で鷹の目にやられる」
 
('A`)「中はお二人さんが襲ってくるか」
 
( ^ω^)「僕は左に行くお」
 
('A`)「じゃあ俺は右な」
 
( ゚∀゚)「余りの鷹ですか、そうですか」
 
('A`)「散開」
 
( ゚∀゚)「幸運を」
 
( ^ω^)「神のご加護がありま…なくていいお」
 
軽口を叩き、各々は別れた。

59:名無しさん
08/21(火) 19:24 nvvOBppRO

 
( ^ω^)「おいすだお」
 
ξ゚听)ξ「いらっしゃい」
 
ベッドとソファー、そして生活に必要な家具。
 
( ^ω^)「君はここに住んでるのかお」
 
ξ゚听)ξ「自販機も食堂も、色々な物がある 十分じゃない」
 
( ^ω^)「戦わないのかお」
 
ξ゚听)ξ「馬鹿言わないで ただの待ち伏せ 獲物が来たら狩りに出るわよ」
 
( ^ω^)「待ち伏せとはまた楽な手を」
 
ξ゚听)ξ「常套手段でしょ でもここがばれたのは初めてよ 9thが満足して見張りを辞めたからこうなったのが原因かしら」
 
( ^ω^)「原因究明はいいお 僕と殺るのに余裕だお」
 
ξ゚ー゚)ξ「あら?ごめんなさい じゃあ少しは楽しませてね 笑顔の素敵なおにーさんw」
 
ツインテールの女が言い終わると、白い楕円形から銃口を覗かせる1m程の物体が4つ現れた。
 
( ^ω^)「しゃれにならん」
 
楕円形の物体が光り出すとともに放たれる光。
直ぐさまソファーに転がり込み、怪光線を回避した。
戦いは長引きそうだ。

60:名無しさん
08/21(火) 19:26 nvvOBppRO

 
('A`)「こんちは」
 
川゚‐゚)「眠い めんどくさい そしていらっしゃい」
 
(;'A`)「へ?お、おじゃまします」
 
川゚‐゚)「君達は防犯トラップに引っ掛かったのか?」
 
('A`)「……いや何もなかったんですけど」
 
川゚‐゚)「エレベーターに乗らなかったのか」
 
('A`)「なんかキナ臭かった」
 
川゚‐゚)「ほぉ」
 
('A`)「でもシャッターが閉まった」
 
川゚‐゚)「ありゃ毎回人が通るとなぜか落ちる 迷惑だ」
 
('A`)「へぇ」
 
川゚‐゚)「あぁ」
 
('A`)「戦わないのか」
 
川゚‐゚)「汚れるからな」
 
周りを見渡す。
質素な部屋だ。
ベッドしかない。
 
川゚‐゚)「9thと24th以外と真面目に話すのは久しぶりだから少し話でもしようか」
 
(;'A`)「あ、はい」
 
完全に相手のペースだ。
坩堝にはまったような錯覚を覚えた。

61:名無しさん
08/21(火) 19:27 nvvOBppRO

 
( ゚∀゚)「あんたが鷹の目か」
 
( ゚д゚ )「鷹?」
 
屋上は陽射しが強かった。
中心には男が一人、座っていたが屋上へのドアが開くとともに立ち上がった。
 
( ゚∀゚)「腕のいい狙撃だからな あんたに付いた二つ名だ」
  
( ゚д゚ )「腕のいい、か 大して仕留めてないがな」
 
( ゚∀゚)「そりゃあ決まった時間に活動してれば誰でも警戒するだろ」
 
( ゚д゚ )「昼は明るくて太陽がスコープに映り込まないから撃ちやすいからだ」
 
( ゚∀゚)「腕のよさはあんたの力か? 能力の効果か?」
 
( ゚д゚ )「両方だ」
 
目力の強い男が両掌を自らに向け、両手を開く。
右手に銃、左手に砲。
 
(;゚∀゚)「2文字…?」
 
( ゚д゚ )「なんだ まだ神字がないのに俺とやるのか?」
 
男は呆れた顔で溜め息を吐きながら答えた。

62:名無しさん
08/21(火) 19:31 nvvOBppRO

 
黒く焦げた壁、黒く焦げた床、消し炭となったソファーだったもの。
 
ξ゚听)ξ「神字もない貴方に私と殺り合う資格はないわ 早く死んで」
 
女の右手の光と左手の威の文字が輝く。
 
(;^ω^)「だから神字ってなんだお」
 
四ヶ所から放たれる光線を避けながら問答する。
 
ξ゚听)ξ「まぁでも、死ぬ前に教えてあげてもいいわ」
 
( ^ω^)「お?」
 
ツインテールの女が言葉を紡ぎ出した。

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