486:名無しさん
11/04(日) 10:33 Y8Sd5HGZO
四十重 『顔見知り』
ξ(゚△゚*ξ「そろそろ来るわ」
( ゚∀゚)「何が」
ξ(゚、゚*ξ「冥王が」
(;゚∀゚)「唐突過ぎ…」
樹が閃光を放つ。
緊張が体の自由を奪う。
樹はうっすらと輝きながら、沢山の桜の花を咲かせた。
そして、花が散る。
花びらが宙を舞い、一箇所に集まる。
急激に花びらが布のように集まり、回転、そして霧散した。
中から現れたのは着物を着た小柄な少女。
l从・∀・ノ!リ人「おはようなのじゃ!!」
( ゚∀゚)「( ゚д゚ )」
487:名無しさん
11/04(日) 10:34 Y8Sd5HGZO
何と言うちびっ子。
ロリコンじゃなくとも頭を撫でたくなる可愛さ。
(;゚∀゚)「じゃなくて、この娘が冥王か?」
ξ(゚△゚*ξ「そうnl从・∀・ノ!リ人「妹者なのじゃ!!」
デレの言葉を掻き消し、冥王は妹者と名乗った。
(;゚∀゚)「妹者ねぇ…」
どんな化け物が出て来るかと強張っていた体から力が抜ける。
ξ(゚、゚*ξ「…眠っている間に人格が形成されたみたい 名前もその一部」
地球の円に乗り、こそこそとデレが話しかける。
488:名無しさん
11/04(日) 10:35 Y8Sd5HGZO
l从・∀・ノ!リ人「…無駄なあがきは止すべきじゃ」
少女が手を頭上に掲げ、指を鳴らす。
その瞬間、周りが割れる。
景色と思っていた白い壁がまるで硝子を砕いたかのように、粉々になった。
ξ(゚△゚*ξ「……やっぱり戦いは避けられないか」
( ゚∀゚)「何したんだ?」
ξ(゚、゚*ξ「他の神が入って来ないように壁を張って勝者になろうとしたけど無理だった」
他の惑星の円が輝く。
l从・∀・ノ!リ人「さて、集合の時間なのじゃ」
球体が浮かんでいる円には次々と人が現れる。
だがほとんどが見知った顔。
489:名無しさん
11/04(日) 10:36 Y8Sd5HGZO
太陽 ( ΦωΦ)
水星 ノパ听)
金星 从'ー'从
木星 lw´‐ _‐ノv
土星 从 ゚∀从
天王星 (∵)
海王星 (・∀ ・)
全員が長岡に視線を注ぐ。
何人かは知り合いのように温かい視線。
何人かは殺気。
そして残りは無表情に。
ξ(゚△゚*ξ「陽のロマネスク、水のヒート、金のワタナベ、木のシュール、土のハイン、天のビコーズ、海のまたんき」
( ゚∀゚)「……ハイン、ね」
デレと長岡以外、誰ひとりとして言葉を発さな从'ー'从「話は終わったのかな〜?」
ξ(゚△゚*ξ「お蔭さまで」(準備は?)
从'ー'从(完璧)
金星と月の会話。
だが半分はほとんど聞こえない。
490:名無しさん
11/04(日) 10:37 Y8Sd5HGZO
( ΦωΦ)「…この後に及んで小細工か?」
ξ(゚、゚*ξ「…なんのこと?」
lw´‐ _‐ノv「久しぶり」
(;゚∀゚)「おぅ」
視界の端で捉えてはいる。
ただ、話す機会がないだけ。
从 ゚∀从「……」
(・∀ ・)「……」
l从・∀・ノ!リ人「…火星は?」
(∵)「……すぐ来る」
火の文字が書かれている球体の下にある円。
それが輝き、人影が現れる。
( ´∀`)「呼んだモナか」
491:名無しさん
11/04(日) 10:38 Y8Sd5HGZO
ξ(゚△゚;ξ「モナー!? そんなはずは だってドクヲのはず…!?」
( ´∀`)「wwwww」
モナーと呼ばれた男が頭を引っ張る。
その顔は覆面のように簡単に取れた。
('A`)「だから、俺がドクヲだろ?」
(;゚∀゚)「2nd!?」
('A`)「やっぱり残ったか…」
(;゚∀゚)「おまえ、どういうことだよ!?」
('A`)「火星の神だ それ以上でも以下でも、ない」
ξ(゚△゚*ξ「そんなわけ…だってモナーは最初から選別に参加して」
('A`)「おまえが地球で遊んでる時に俺も入ったんだよ」
ξ(゚、゚*ξ「できたとしても選別されるわけ……」
('A`)「モナーだっけ? こいつに俺が侵食したからヒトのデータを得たわけだ 精神のみを使う仮想空間の弱点だな」
ξ(゚△゚*ξ「そんな…」
492:名無しさん
11/04(日) 10:39 Y8Sd5HGZO
('∀`)「12th、騙してて悪かったな ま、俺は何にも言ってないし勝手に信じたお前が悪い」
(;゚∀゚)「な……」
('A`)「言っただろ 神になる気はないって それもそうだろ 神だったんだから 愉しかったからいいよな」
(;゚∀゚)「…冗談だろ」
('A`)「説明を殆ど知っていて、行き先を決めている俺が怪しいとは思わなかったか?」
(;゚∀゚)「説明は説明書が…」
('A`)「説明書に「○○だったモナ」なんて詳しく書くわけないだろ 俺が造ったのに誰にも話すことが出来ずにイライラしてたら口が滑っちまった!!」
(;゚∀゚)「知らねぇよ」
('A`)「行き先は遊園地に連れて行きたかっただけだ あそこは地区を出るためには一人だけ生き残る必要があるように設定されていた というよりは一人以外は死ぬんだが」
(;゚∀゚)「じゃあ…」
('A`)「話は終わりだ ただあそこに俺の出口を設定したのは失敗だったな」
493:名無しさん
11/04(日) 10:40 Y8Sd5HGZO
('A`)「……1stが死んだからな つってもモララーが最後の地区は一人だけ生き残るように設定していたしな なぁ?」
ξ(゚、゚*ξ「気付いてたの?」
('A`)「まあな」
(;゚∀゚)「は?」
('A`)「俺が( ´∀`)、デレが( ・∀・)だ 12thは殆ど知らないようだな」
話に割り込み、妹者か叫ぶ。
l从・∀・#ノ!リ人「話が長いのじゃ!! もうゲームを始めるのじゃ!!」
妹者の手には頭ほどもある光る鍵。
l从・∀・ノ!リ人「これを」
鍵の光が失われる。
光は10枚のトランプへと移る。
輝くトランプ。
l从・∀・ノ!リ人「今回は削除の意味で全員で殺し合ってもらうのじゃ ただ、儂も参加するので殺してもらっても構わないのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「この鍵は冥王を動かす時に使う鍵 光はプロテクトを外せるのじゃ だから全員を殺した者は冥王星の所有権を自動的に得るのじゃ 莫大な力は全ての支配に繋がるのじゃ」
トランプが各々の前に移動し、浮かんでいる。
l从・∀・ノ!リ人「武器はアルカナ、フィールドは仮想空間VIP!!」
ξ(゚ー゚*ξ
満月になり真っ赤に染まった月と笑っているデレの顔が印象に残り、目の前が真っ白になった。