232:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 00:04:51 KvcSy2agO
諸葛亮曰わく:おハロー

川 ゚ -゚)「…」

( ・∀・)「…」

二人はゲーム中。

川 ゚ -゚)「あ、チャンス。モララー、一気にたたみかけるわよ」

( ・∀・)「合点!モララートルネードアタック!!」

川 ゚ -゚)「あ」


233:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 00:06:57 KvcSy2agO

( ・∀・)「あ、ごめんごめんw」

川#゚ -゚)「いい度胸じゃないタマ無し。受けて立つわ」

(;・∀・)「ちょ、これ格ゲーじゃないから。あわわ」

川#゚ -゚)「逃がすか!」

(;・∀・)「ちょ!」

二人仲良くゲームオーバー


川#゚ -゚)「何か言うことは?」

(;・∀・)「サーセン」

気紛れな相談屋のようです

第七話 吸血鬼


 

234:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 00:10:52 KvcSy2agO

川 ゚ -゚)「まったく…ふざけてゲームをやるとかありえないわ」

( ・∀・) (ゲームってふざけながらやるもんじゃないのか)

川 ゚ -゚)「心構えがなってないわ。鍛練のやり直しね」

( ・∀・)「はぁ」

川 ゚ -゚)「じゃあまずはこのクエストから」

( ・∀・)「一人でやれと?」

川 ゚ -゚)「あなたの鍛練なのよ」

( ・∀・)「えー」

川 ゚ -゚)「文句なら聞きましょう。ただし聞いた後に殺すわ」

( ・∀・)「ゲームのために僕の命が危険にさらされている!」

川 ゚ -゚)「さあやりない」

( -∀-)「へいへい」

ピンポーン

川 ゚ -゚)「お客様かしら」

( ・∀・)「助かった!」

川 ゚ -゚)「何か言った?」

( ・∀・)「何も!」


 

235:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 00:53:32 KvcSy2agO

 


( ・∀・)「はいはいただいまー」

がちゃ

(゚、゚トソン「こんにちは」

( ・∀・)「はいこんにちは!僕はモララー、相談屋さ!君は?」

(゚、゚トソン「私はトソン、吸血鬼です」

( ・∀・)「なるほど!吸血鬼ね!」

( ・∀・)「へ?」



川 ゚ -゚)「あらあら、吸血鬼さんが家に来るとは」

(゚、゚;トソン「む、夢魔さんですか…すごい幼魔に会ってしまいました」

( ・∀・)「怪異の相談屋にまさか怪異そのものが来るとはねw」

(゚、゚;トソン「すみません…」

川 ゚ -゚)「いえいえ」

( ・∀・)「謝ることじゃないでしょー」

(゚、゚;トソン「すみません…謝るのがクセで」

( ・∀・)「よし、君のことは謝罪ちゃんと呼ぼう!」

川 ゚ -゚)「お黙る、モララー。トソンさんだったかしら?今日は何故ここに?」

(゚、゚トソン「はい…実は私、吸血鬼なのに血が怖くて…」

( ・∀・)
川 ゚ -゚)


 

236:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 00:57:57 KvcSy2agO

 


(゚、゚;トソン「生きるために血をある程度は接種しなければいけないのですが…小さい時からホラー系が苦手なのも相まって血自体が怖くて怖くて…」

( ・∀・)「死活問題!」

川 ゚ -゚)「普段どうしてるの?」

(゚、゚;トソン「レバーとか、亜鉛サプリとかで凌いでいます。それでも、多少は血を接種しなければいけないので、輸血パックから頑張って飲んでます」


 

237:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 01:08:10 KvcSy2agO


( ・∀・)「うーん…正直笑えるw」
(゚、゚;トソン「す、すみません」

川 ゚ -゚)「お黙る、モララー。この子をいじめるのは私が許さないわ」

( ・∀・)「むっ、同盟か!」

川 ゚ -゚)「なんか母性本能くすぐる子なのよ」

(゚、゚;トソン「あぅ」

( ・∀・)「とりあえず、対策を練ろうか」

どこからともなく半紙と筆ペンを取り出したモララー。

( ・∀・)「じゃーん」

さらさらと何か書いた半紙を見せる。

『謝罪ちゃん吸血大作戦!』

直撃、クーにより、謝罪ちゃんの部分はトソンちゃんに改められた。


 

238:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 01:16:56 KvcSy2agO

( ・∀・)「どのくらい怖いのさ?」
(゚、゚;トソン「えっとですね…」

( ・∀・)「すかさず滴る血!」スッ
(゚、゚トソン

ばたん

(;・∀・)「気絶した!」

川;゚ -゚)「早くベッドに運びなさい!」




 

239:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 01:38:22 KvcSy2agO

(゚、゚トソン「むう?」

( ・∀・)「起きた!」

川 ゚ -゚)「大丈夫?ごめんね、この馬鹿がひどいことを…」

( ・∀・)「まさか気絶するとは…」
(゚、゚;トソン「あ、いえ。私こそすみません」


 

240:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 01:51:36 KvcSy2agO

 

( ・∀・)「血の色がダメなのかな」
(゚、゚;トソン「とゆーか、それが血なんだと認識した瞬間に…」

川 ゚ -゚)「ショボンに血液と同じ成分の薬を作らせるとか?」

( ・∀・)「意味ないさー、吸血鬼が血を吸うのは、血液の成分を欲するってのもあるけど、一番は生命エネルギーを血液から採取するってことなんだ。作られたものじゃなくて、生物の体内を駆け巡っていたものだってのが重要なんだ」


 

241:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 12:25:35 KvcSy2agO

川 ゚ -゚)「うーん…じゃあ点滴で輸血するとか?」

(゚、゚;トソン「誰かの血が私の体に直接流されると思うと…」

( ・∀・)「重症だなあ」


 

242:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 19:36:05 KvcSy2agO

「話は全て聞かせてもらった!」

( ・∀・)「む!誰だ!」

川 ゚ -゚)「この情けない声…まさか!」


(´・ω・`)チョーン

( ・∀・)「誰だっけ」

川 ゚ -゚)「さあ」

(´・ω・`)「ショボンですよ」

(゚、゚トソン「は、はじめまして」


 

243:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 19:52:48 KvcSy2agO

(´・ω・`)「うむ、天才医師兼料理家の僕が来たからもう安心」

(゚、゚;トソン「は、はあ」

( ・∀・)「ここまで期待はずれな助っ人が居ただろうか」

川 ゚ -゚)「いやー、ないわ」

(´・ω・`)「要するに、血と認識しなきゃいいわけだ」

(゚、゚;トソン「お、おそらく」

(´・ω・`)つ∪

(゚、゚トソン「なんですか?」

(´・ω・`)「トマトジュース」

(゚、゚トソン「あ、いただきます」

コクコク

(゚、゚トソン「…なんか不思議な味ですね」

(´・ω・`)「実は血液なのさ!」

(゚、゚トソン

ばたん

( ・∀・)「再び倒れた!」

川#゚ -゚)「何しに出て来たのよ!」

(;´・ω・`)「いや、今のは軽いジャブだよ。本場はこれから」




 

244:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 21:42:24 KvcSy2agO

(´・ω・`)「どや!」

コックスーツに身を包んだショボンがどや顔で手を広げた。彼の前にあるテーブルには所狭しと豪華絢爛な料理が並んでいる。

( ・∀・)「おー、旨そう」

川 ゚ -゚)「なかなかやるわね」

(゚、゚トソン「すごいですね…」

(´・ω・`)「言ったろ、天才料理家だと!さあトソンちゃん!遠慮なく食せ!」

( ・∀・)「あれ?僕らは?」

(´・ω・`)「ほざきやがれ、これは君に食べさせるものではない!」

( ・∀・)「えー、いいじゃん少しくらい」

(´・ω・`)「具合悪くなるかもよ?」ヒソッ

( ・∀・)「?」

(´・ω・`)「あの料理、見た目も味も普通だけど実は血液が大量に混入されているんだ」

( ・∀・)「へー!」

(´・ω・`)「だから君が食べても意味ないよ。そもそも、血液の味、匂い、風味を消すために色々混入させてあるから」

( ・∀・)「それ謝罪ちゃんに食べさせて大丈夫なの?」

(´・ω・`)「まあ吸血鬼だし」

( ・∀・)「うーん…」

川 ゚ -゚)「でも美味しそうに食べてるわよ」

(゚、゚*トソン「すごくおいしいです!」

( ・∀・)「おー」

(´・ω・`)「そいつは良かった」

(゚、゚トソン「やるじゃねえか!ショボンだっけ?気に入ったぜ!」

( ・∀・)
川 ゚ -゚)
(´・ω・`)


 

245:◆jtHtMr3tGQ
2010/09/04 21:56:17 KvcSy2agO

( ・∀・)「あれ?なんか違和感が」
川 ゚ -゚)「奇遇ね、私も感じたわ」
(´・ω・`)「えと、トソンさん?」
(゚、゚*トソン「お前気に入ったぜ!私専属の料理人にしてやんよ!」

(;´・ω・`)「誰だこいつ」

(゚、゚*トソン「さあ行くぜショボン!相談屋!世話になったな!こいつは謝礼だ!」

封筒を投げよこすトソン。中身は札束のようだ。

( ・∀・)「はあ、どうも」

(゚、゚*トソン「じゃ、あばよ!」

(;´・ω・`)「え?マジで僕も行くの?」

トソンに引きずられながら、ショボンは姿を消した。

 

川 ゚ -゚)「どういうことなの」

( ・∀・)「…恐らく、今までに無いくらい多量の血液を接種したせいで魔力がみなぎっちゃったんじゃないかと」

川 ゚ -゚)「はあ…つまりあれが本性?」

( ・∀・)「多分」

川 ゚ -゚)「…」
( ・∀・)「…」



後日

川 ゚ -゚)「モララー、ショボンから電話よ」

( ・∀・)「はいはい」

( ・∀・)「もしもーし」

『…助けてくれぇ、トソンちゃんがみなぎっちゃって手に負えないよ』

( ・∀・)「頑張って!」

『え…ちょ』ガチャン

川 ゚ -゚)「いいの?助けなくて」

( ・∀・)「だってこのほうが面白いじゃんw」

川 ゚ー゚)「それもそうねw」

第七話  おわり


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