435:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/27 19:17:01 1Z2XcPdqO
諸葛亮曰わく:おハロー

( ・∀・)「ウィスキーうめえ」

川 ゚ -゚)「昼間からお酒とか」

( ・∀・)「だって寒いんだもん!」
川 ゚ -゚)「寒い時は肌と肌で暖め合うのが一番よ?」ヌギヌギ

(;・∀・)「ちょ、なにぬいでんの!?」

川*゚ -゚)「もららー」ダキッ 

( ・∀・)「うわ、昼間からえっちいのはいけない…って酒くさっ!」
川*゚ -゚)「うぃ〜

( ・∀・)「あっ!クーの後ろに大量の酒瓶がっ」

川*゚ -゚)「寒かったからつい」

( ・∀・)「こら」

気紛れな相談屋のようです

第十四話「黙示的キャット」


436:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/27 19:20:19 1Z2XcPdqO

川 ゚ -゚)「頭いたい…」

( ・∀・)「そりゃあ焼酎十本もあければね」

川 ゚ -゚)「迂闊…」

( ・∀・)「久々にクーをばかだと思ったよ」

川 ゚ -゚)「馬鹿に馬鹿って言われた…死にたい」

( ・∀・)「心外だ」

ぴーんぽーん


438:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/27 19:27:17 1Z2XcPdqO

( ・∀・)「はいはい」

がちゃ

「どうも…」

( ・∀・)「おっさん!」

川 ゚ -゚)「もららー、失礼よああ頭が割れる…」

( ・∀・)「君は寝てなさい

川 ゚ -゚)「うう…把握」

「あの…」

( ・∀・)「ああ!すいません放置プレイはお嫌いで!中へどうぞ!」

「はあ…」


439:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/27 19:38:10 1Z2XcPdqO

( ・∀・)「んで、何の用です?」

「娘を探して欲しいんです…」

( ・∀・)「警察行けば?」

「そう思ったんですが、どうも不可解な事がありまして…。かかりつけの医師の助言でここに…」

( ・∀・)「医師?」

WRYYYY WRYYYY

( ・∀・)「あ、電話だ。ちょっと失礼」

( ・∀・)「はい相談屋」

(´・ω・`)「はあい」

( ・∀・)「誰?」

(´・ω・`)「しょぼんだよ」

( ・∀・)「誰?」

(´・ω・`)「ひどくない?」

( ・∀・)「なんのようだよ。今依頼人来てるし、クーが馬鹿だしで忙しいんだけど」

川 ゚ -゚)「ばかってゆーなあ…」

(´・ω・`)「あ、その依頼人、僕が紹介したんだ」

( ・∀・)「あ?」

(´・ω・`)「斡旋料ちょうだいね」
( ・∀・)「死ね」がちゃん

「あの…」

( ・∀・)「失礼、イタズラ電話でした。さあ詳しく説明してくださいな」


440:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/27 19:49:28 1Z2XcPdqO

「娘はもともと身体が弱いのですが…最近体調が優れず入退院を繰り返していたんです。私も妻も心配していたんですが、ある時妻が、娘の病気を治す方法を見つけたと言って娘を連れてどこかへ行ってしまったんです。しばらくして妻は帰ってきましたが、娘は居ませんでした」

( ・∀・)「ふむ」

「娘はどうしたと尋ねると、病気を治しているの一点張りで他には何も答えないんです…」

( ・∀・)「ほう」

「近所の方の話では、何でも妻が娘を連れて歩いているのを見たと。そしてある建物に入って行ったと…」

( ・∀・)「ある建物?」

「私は詳しくは知らないのですが、何か妙な集会を開いたりしている所のようで…」

( ・∀・)「なーるほど!分かりました!んじゃ早速調査を始めますので、あなたはここでクーの面倒を見ててください!」

「は、はい…え?」

( ・∀・)「んじゃ!」

川 ゚ -゚)「行ってらっしゃあああ…」

「え、あ、あの、…大丈夫ですか?」

川 ゚ -゚)「水を…」

「は、はい!」






444:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/30 00:03:36 4IcoAXN8O
諸葛亮曰わく:おハロー

 聞き込みのため、モララーは依頼人宅周辺を散策していた。人通りがあまりない。情報を得るにはインターホン越しに尋ねるなり、直接周辺のお宅に上がりこんで尋ねるなりしないといけないかもしれない。

( ・∀・)「念のためスーツ着て来てよかった」

( ・∀・)「さて、まずはどこから取りかかるかな」

 自販機で買った缶コーヒーを飲みながら呟いた。

( ・∀・)「とりあえず」

ぴんぽーん

「はい、どちらさま?」

( ・∀・)「あ、すみません。少しお伺いしたいことがあるのですがよろしいでしょうか」

「はあ・・・かまいませんが」

 インターホンが切れたかと思うと、玄関のカギが開く音がして、ドアが開かれた。こんな得体の知れない輩相手に簡単にドアを開くなんて不用心だ。シンプルな良質そうなワンピースに身を包んだ品の良い女性が現れた。歳は二十代後半から三十代前半といったところだろうか。

「あの・・・どのようなご用件でしょうか」


( ・∀・)「あ、突然お伺いして申し訳ありません。実は、この人(←写真見せた)について聞きたいのですが」

「はあ…構いませんが、あの・・・失礼ですがあなたは一体・・・?」

( ・∀・)「あー!申し遅れました。私、こういう者です!モララーです!」

それっぽい黒い手帳を懐から取り出し素早く見せつけ、素早く懐に戻す。

「まあ、警察の方ですか」

( ・∀・)(ちょろいもんだ)

「あ、こんな所で話すのもあれですから、よろしかったら中へ」

( ・∀・)「wktk」

「どうぞ」


445:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/30 00:10:03 4IcoAXN8O

「どうぞ」

( ・∀・)「いただきます!旨い!熱い!」

「あの…どう言ったご用件でしょうか」

( ・∀・)「あ、えーとですね、この人について何か変わった事あったか知りません?最近のことで」

「か、変わった事ですか…そうですね…あ、奥さんが娘さんを連れて行ったというのを見たという人が居たみたいですけど…」

( ・∀・)(もう知ってるし)

( ・∀・)「なるほど!他はなんかあります?」

「そうですね…特にはないです」

( ・∀・)(くそう)

( ・∀・)「あ!じゃあ、この近所にへんてこな建物があるって聞いたんですけど何か知りません?」

「へんてこな建物…?あ、あそこかな」

( ・∀・)「あそこって卑猥な響き!」

「?」

( ・∀・)「失礼。たわごとです」

「は、はあ…」


446:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/30 00:26:43 4IcoAXN8O

( ・∀・)「して、何かご存知かな?」

「詳しくはわかりませんが…何かの宗教の施設とか…」

( ・∀・)「ありがとー!では失礼します!」

「は、はい…」





( ・∀・)「状況を完結にするとだ」
( ・∀・)「娘を心配するあまり宗教にハマった母親が娘を拉致って教祖のもとへ」

( ・∀・)「でいいのかな?いいよね多分」


( ・∀・)「さあて、じゃあいよいよへんてこな建物とやらに突入するか!」


447:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/30 00:44:34 4IcoAXN8O





( ・∀・)「簡単に入れたわけだが…誰も居ないね」

( ・∀・)「なんだよーつまらないな…」

( ・∀・)「おっ!あからさまに怪しい部屋があるな…行くっきゃないぜ!」



( ・∀・)「ふむ、何もない部屋。出口も一つだけか」

( ・∀・)「これだけ?」

(-@∀@)「何か御用かな?」

( ・∀・)「いきなり誰よ」

(-@∀@)「私は神の言葉を伝える者…」

( ・∀・)「はあ?」

(-@∀@)「迷える子羊よ…何を望みますか?」

( ・∀・)「うぜえ野郎だなあ…とり、お前この子(写真見せた)知ってるだろ」

(-@∀@)「おお、知っていますとも。今神の元に送ろうと」

( ・∀・)「はい?」

(-@∀@)「迷える子羊…この娘の母親ですが、我が子を心配していた…そして望んだ。我が子の永遠の命を」

( ・∀・)「マジキチ」

(-@∀@)「だから私は神の使いとして、この娘を神の元に送り、永遠を与えようとしているのです」

( ・∀・)「この娘は今どこにいる」
(-@∀@)「この部屋の向こうですよ…まあ、あなたにはたどり着けまい…神の使いしか入れぬry」

( ・∀・)「オラッ!」どこーん

(;-@∀@)「な、壁を!?なんてことを!」

川 -川「…」

( ・∀・)「おーい、生きてるかい?」

川 -川「う…ん」

( ・∀・)「ふう、間に合ったみたいだ」


448:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/30 00:53:11 4IcoAXN8O

(;-@∀@)「き、貴様!」

( ・∀・)「さあて、頑張って雰囲気出してたつもりだろうけどそれもおしまいだ」

(;-@∀@)「なっ」

( ・∀・)「シュレディンガーの猫って知ってるかい?簡単に言えば、箱詰めの猫に毒ガスを浴びせる。常識的に考えりゃ猫は死ぬけど、箱開けるまでは生きてる可能性もある。だって確認してないから。ってやつだ」

(;-@∀@)「…」

( ・∀・)「てめーのやろうとしたことも同じじゃないかい?この娘を殺し、この部屋に隔離。母親には部屋越しに合わせて生きているように見せる」

(;-@∀@)「!」

( ・∀・)「僕はさ、嘘つき、特に人の弱みに付け込む嘘つきは最高に嫌いなんだ」

(;-@∀@)「な、何をするつもりだ」

( ・∀・)「…」ニコッ

(;-@∀@)「なっ!消えた!?」

(;-@∀@)「で、出口が!?」

「箱かんせーい」

(;-@∀@)「ど、どこだ!出せ!」
「大丈夫大丈夫。その中に居れば永遠の命を得られるから…見た目はねw」

(;-@∀@)「だ、出せー!」

「神さまによろしくー」

(;-@∀@)「うわああああああ!」※





449:◆jtHtMr3tGQ
2010/10/30 01:01:22 4IcoAXN8O

( ・∀・)「ふいー。ただいまー」

「あ、相談屋さん!あの、娘は…」
( ・∀・)「無事見つけましたよ。今病院に送り届けましたので、早く行ってあげてください」

「ありがとうございます!早速行ってきます!あ、対価のほうは…」

( ・∀・)「対価は、奥さんのケアです」

「!」

( ・∀・)「正直大変だと思いますが、頑張ってください」

「はい…ありがとうございました。では…!」


( ・∀・)「はー、疲れた」

( ・∀・)「…嘘つきは嫌だねえ」

( ・∀・)「あ、そういやクーは?クー?」

川*゚ -゚)「おかえりいい〜」

(;・∀・)「顔赤っ!酒臭っ!服着ろっ!」

川*゚ -゚)「二日酔いにはむかえざけー!」

( ・∀・)「馬鹿だこいつ」

川*゚ -゚)「ふふふ…もららー!」ガバッ

(;・∀・)「うわ!ばっ!ちょ、やめ!」


アッー!


気紛れな相談屋のようです第十四話
「黙示的キャット」

おわり

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