90:15◆p7NLwd/q.6
08/23(木) 17:36 T9q0wMGBO
十一重 『カタチ』
('A`)「はいはい、兎の逆襲ですよっと」
( ^ω^)「兎って目が無駄に怖いおw」
1stがプラウラの一部にフォークを突き刺した。
( ゚∀゚)「道路も集めると丈夫なんだぜ」
光線は道路の壁に阻まれる。
ξ;゚听)ξ「2:のくせにどうしてああも固いの」
24thは力のある光を一点に集中させ、威力を増大させる左手で押し潰す能力。
コンクリートは表面が熔けるだけだ。
道路もやるときはやるんだぜ?
91:名無しさん
08/23(木) 17:38 T9q0wMGBO
( ^ω^)「空きありだお」
1stのフォークがプラウラの側面の装甲部分に刺さり、一部を鉄に変えた。
ξ#゚听)ξ「こんなカメラじゃ狙えないわよ」
(;゚д゚ )「ハッチが開かん…解除しろ」
川;゚‐゚)「今解除して埋められたら死ぬぞ」
怒気を含む声、焦った声、落ち着いてはいる声が車内に通る。
('A`)「装甲よりフォーク一本の鉄のほうが脆い つまり…俺の攻撃が簡単に通るってことだ」
( ^ω^)「おっおっお」
さらに三ヶ所の鉄化。
('A`)「はいはいおっぱい」
スーパーボールがプラウラ付近で跳ねる。
加速しただの鉄と化した装甲を貫く。
('A`)「追加追加」
スーパーボールによって開けられた穴に向け、さらにスーパーボールを追加する。
92:名無しさん
08/23(木) 17:39 T9q0wMGBO
(;゚д゚ )「早く解除しろ!! あのボールはヤバイ」
川;゚‐゚)「しかたない」
その場からプラウラが消えた。
( ゚∀゚)「ここだっ」
12thの前に積み上げられていたコンクリートに手を付けて錬成する。
壁を穴に向けて流し込む。
(;゚д゚ )「させるか」
RPGを構えた9thが流れ出す壁に向けて打ち込む。
爆発により生じた煙幕により前が朧げとしか見ることができなかった。
(;'A`)「下手な鉄砲がなんたらかんたらってやつだ」
三つのスーパーボールを穴に向けてほうり込む。
中の様子を見ることはできないため狙いを定めることができないが、ボールを加速させる。
93:名無しさん
08/23(木) 17:40 T9q0wMGBO
土煙が晴れる。
穴の中に一人の女の姿、二人は穴の外に出て来ていた。
(;゚д゚ )「3rdが…」
ξ;゚听)ξ「……」
腹から多量の血を流し倒れている女がいた。
川 ‐ )「…私はじきに死ぬ だから私のことは気にせず早く行くんだ」
ξ;゚听)ξ「でも…」
( ゚д゚ )「……」
川;゚‐゚)「いいから」
94:名無しさん
08/23(木) 17:41 T9q0wMGBO
( ゚д゚ )「……これが最終ラウンドってやつだ」
RPGを構えた男は話しかける。
( ゚∀゚)「……あぁ」
( ゚д゚ )「3rdを無駄死にさせないために殺させてもらおう」
( ゚∀゚)「そう簡単にはいかんさ」
二人の男は走り出していた。
95:名無しさん
08/23(木) 17:42 T9q0wMGBO
女は目から流れ出した雫を手で拭きとる。
ξ゚听)ξ「私の事をずっと見てて守ってくれた3rdを安心させるためにもおにーさんを殺すわ」
( ^ω^)「望むところってやつだお」
ξ゚ー゚)ξ「おにーさんとはもっと別のカタチで会いたかった」
( ^ω^)「僕もだお かわいいオニャニョコと殺し合うのはどうも」
ξ゚ー゚)ξ「あら、ありがと おにーさんもかっこいいわよ」
( ^ω^)「おっおっお」
ξ゚听)ξ「……ねぇ」
楕円形の物体が周りを回る。
96:名無しさん
08/23(木) 17:44 T9q0wMGBO
( ^ω^)「お?」
フォークを構える。
ξ゚听)ξ「出来れば、次に生まれ変わって出会ったら仲良くしてくれる?」
ξ゚听)ξ「ホントに…ホントにできればでいいのよ……?」
( ^ω^)「喜んで仲良くするお むしろ付き合って欲しいお」
ξ゚ー゚)ξ「ありがと でも告白されるとは思わなかった」
( ^ω^)「…ぉ」
ξ*゚听)ξ「でも……悪くないわ」
(*^ω^)「おっおっお」
楕円形の物体は速く、今までよりもずっとずっと速く。
楕円形の物体が光輝く。
日が完全に落ちた中でその物体は美しく、儚く輝いて見えた。
ξ゚听)ξ「約束よ? 破ったら怒るんだから」
( ^ω^)「約束するお」
女の表情は笑顔、男の表情も笑顔。
これから殺し合う男女とは思えないほどの笑顔。
ξ*゚ー゚)ξ「楽しみにしてる」
(*^ω^)「僕もだお」
光る楕円形の物体から光線が放たれた。