185:名無しさん
08/28(火) 10:42 SbYAeJfjO

 
十八重 『Air』
 
目標は地上40mほどの位置で空を飛んでいる。
 
( ^ω^)「戦での先駆けこそが我輩の生きる道ぃ!!」
 
針の生えた球を目標へと二つ飛ばす。
 
('A`)「俺のは届かないな」
 
( ゚∀゚)「俺のは届くけど遠いから1stがおとすまで待機かな」
 
球が目標の目の前で止まる。
 
(´・ω・`)「……これは?」
 
(`・ω・´)「うらうらうら」
 
バルカンから弾が次から次へと撃ち出される。
 
( ゚∀゚)「ランクが上がった俺に実弾は効かんよ」
 
('A`)「おまえ便利だな」
 
地面をえぐり、壁を錬成していた。
バルカンの弾は壁に阻まれる。

186:名無しさん
08/28(火) 10:43 SbYAeJfjO

 
( ^ω^)「もらったお」
 
(`・ω・´)「!?」
 
(´・ω・`)「速く回避を!!」
 
前方と下部から放たれる無数の針。
機体を右に向けて旋回。
 
(;´・ω・`)「少しでも消滅させるために範囲を広く……!?」
 
おかしい。
物理的攻撃なら、それがただの長針なら難無く消せるはずだが、消えずに機体に刺さる。
刺さるなんて生易しいものではなく、貫通していく。
 
(`・ω・´;)「蜂の巣!?」
 
(;´・ω・`)「ただの針に蜂の巣だなんて…そのまえに針が消えないなんて」
 
穴が空き、機体のバランスが失われる。
 
(`・ω・´;)「高度が上がらん!! むしろ下がってる!!」
 
(;´・ω・`)「一度離陸して解除してから召喚し直そう とりあえず威嚇射撃を」
 
(`・ω・´;)「バルカンのターレットが針でやられたみたいで動かん!!」
 
高度が徐々に下がる。

187:名無しさん
08/28(火) 10:45 SbYAeJfjO

 
('A`)「おっバルカンが止まったな」
 
( ゚∀゚)「チャンスか」
 
( ^ω^)「次の一撃で墜ちるお」
 
( ゚∀゚)「俺に任せろ 飛べ!!おっぱい」
 
男が地面からおっぱいを作り上げる。
大きさは家族がいる家にあるような冷蔵庫サイズ。
おっぱいが機体に向けて飛ぶ。
 
(`・ω・´;)「ヤバイ!!直撃する!!」
 
(;´・ω・`)「範囲を広げればなんとか消せる!!」
 
しょんぼりした男が横にある出入り口から掌を出す。
 
(`・ω・´;)「直線で仕留めないと翼が消し飛ぶぞ!!」
 
(;´・ω・`)「わかってる!!」
 
男が掌の文字を輝かせると同時に消し飛ばした。

188:名無しさん
08/28(火) 10:46 SbYAeJfjO

 
(`・ω・´;)「うまく消したか!?」
 
(´・ω・`)「大丈夫!!」
 
( ^ω^)「安心するにはまだ早いお!!」
 
(;´・ω・`)「また君か!!」
 
(`・ω・´;)「上下だ!!」
 
機体の上部と下部に針が生えている球が浮いている。
 
(`・ω・´;)「消せ!!」
 
(;´・ω・`)「無理だ」
 
球からまたも無数の針。
貫かれ、高度が下がる機体。
 
( ゚∀゚)「いらっしゃい」
 
男が大きなおっぱいを錬成し、その場を離れる。
おっぱいに刺さる機体。

189:名無しさん
08/28(火) 10:47 SbYAeJfjO

 
( ゚∀゚)「おっぱい進化!!おっぱお!!」
 
おっぱいが宙に浮き、機体を持ち上げる。
 
(;´・ω・`)「一度解除だ!!」
 
(`・ω・´;)「解除」
 
バラクーダが消える。
 
('A`)「もらった」
 
いくつかの小石を飛ばす。
 
(;´・ω・`)「まだまだ負けないよ!!」
 
男が手を前に出し、小石を消し飛ばした。
 
( ゚∀゚)「もうちょっと活躍しろよ」
 
( ^ω^)「ぷっ」
 
(;A;)ぶわっ
 
('A`)「从'ー'从「いいもんっ、砂飛ばすもん!!」」
 
( ゚∀゚)「きめぇ」
 
( ^ω^)「きもっ」
 
男が手に握っていた砂を振り撒く。
振り撒かれた砂が宙に留まる。
 
('A`)「どーん」
 
周囲の砂が二人の男に向かって飛んでいく。

190:名無しさん
08/28(火) 10:48 SbYAeJfjO

 
(;´・ω・`)「くっ…」
 
(`・ω・´;)「ちぃっ…」
 
砂が皮膚を切り裂く。
速度が普通の砂を撒いて飛ばすのとは段違いだった。
 
(`・ω・´;)「召喚して反撃」
 
バラクーダが再び現れた。
プロペラが空気を切る音が周囲に響く。
 
( ゚∀゚)「飛ばせんよ」
 
大型のおっぱいが機体に向けて飛ぶ。
 
(;´・ω・`)「させないよ!!」
 
男が手をおっぱいに向けて掲げる。
消え去るおっぱい。

191:名無しさん
08/28(火) 10:49 SbYAeJfjO

 
(;゚∀゚)「消された!?」
 
(;´・ω・`)「僕の能力さえ当たれば即死なのに」
 
('A`)「んなこと言われたら尚更近付かねぇわ」
 
むしり取った雑草を撒いて飛ばす。
 
(;´・ω・`)「こんなの効かないよ」
 
男が掌を掲げ、雑草を消す。
 
(`・ω・´;)「にやけ面は!?」
 
(;´・ω・`)「忘れてた…」
 
(`・ω・´;)「左!!」
 
バルカンをにやけ面に向ける。
 
( ^ω^)「能力でできてる武器なんか効かないお」
 
バルカンから弾が出ると同時に針が放たれる。
機体に無数の穴ができているのに対して、にやけ面には軽く頬から血が流れているだけだった。
 
(;^ω^)(余裕ぶっこいてたけど危NEEEEEEE)
 
プロペラが止まる。

192:名無しさん
08/28(火) 10:51 SbYAeJfjO

 
(`・ω・´;)「こいつを盾にまだ戦え('A`)「ないさ」
 
男は頭を貫かれていた。
頭を失った体のみが外に出ていた。
 
(;´・ω・`)「しまった!!」
 
機体がやられたのを配慮すべきだった。
機体から体を出す瞬間を狙われた。
 
( ゚∀゚)「よそ見はいけないよ〜」
 
小さなおっぱいが足元に20近く造られていた。
 
( ゚∀゚)「遠隔は得意じゃないがこの程度なら問題ない」
 
遠隔に求められるのは視深力。
そこまでの距離がどのくらいあるのかを見て計る力。
彼はその力が良いわけではないが悪いわけでもない。
だからいくつかの小さな物を造り、距離を調整していた。

193:名無しさん
08/28(火) 10:52 SbYAeJfjO

 
( ゚∀゚)「飛ぶおっぱい!!」
 
小さなおっぱいが丸い塊として飛び出す。
 
(;´・ω・`)「!?」
 
全身におっぱいが直撃する。
 
( ゚∀゚)「実はさらに大きいのが錬成してあったり」
 
2ndが威嚇している間、12thは地面に手を付け錬成していた。
 
(;´・ω・`)「しまっ…」
 
下から生えてきたおっぱいによって体が浮き上がった。
 
(;´・ω・`)「消さないと」
 
('A`)「よそ見はダメだよ」
 
(;´・ω・`)「手がっ……」
 
右手から流れる血。
うまく手を動かすことができなくなっていた。
 
('A`)「手を狙うのは基本だ」
 
( ^ω^)「ぼくにはそんなきようなまねができません」
 
( ゚∀゚)「よいしょっ」
 
地から現れ、男を浮き上がらせたおっぱいは横から刺を生やし、貫いた。

194:名無しさん
08/28(火) 10:53 SbYAeJfjO

 
(´゚ω゚`)「アッー!!」
 
男は体中から血を流していた。
 
(;´・ω・`)「負けたよ」
 
一言そう言うと男の体は消えていた。
 
( ゚∀゚)「…最近あっけなくね?」
 
('A`)「最初苦労したからこれくらいがちょうどいい」
 
( ^ω^)「あんまり走らない戦いだったお」
 
('A`)「ずっと走って戦ってたからな」
 
電子音が響く。
 
( ゚∀゚)「ランクアップ」
 
('A`)「あぁ」
 
( ^ω^)「おっおっお」
 
青い空を見上げる。
風はない。
ただ、流れる雲を見て余韻に浸るだけだった。

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