代理
代理サンクス
諸注意
この話はオムニバス形式の全三話です
中二かもしれません
以上の事を念頭に置いた上でお付き合い下されば、幸いです
( ・∀・)王様と魔王のようです从∀゚从
そんな日々がいつまでも続く、俺はそう信じきっていた。
――――しかし、現実は非情なもので目に見え無い悪意というのは突然襲い掛かるものだ。
それは今回も例に漏れず、俺の平凡な日常を一瞬にして灰燼に帰した。
まあ、長々と語られても面倒だろうが、少しぐらい話を聞いていけよ。
お茶ぐらい奢ってやるからさ。
きっかけは一本の電話。
普段は滅多に鳴る事の無い携帯が鳴った。
珍しい事もあるもんだ。と、相手も確かめずに取る。
( ・∀・)「もしもし?」
……取った瞬間に後悔。
奴からの呼び出しだ。
―――数時間後、俺は奴の部屋にいた。
若干薄暗い部屋の中、奴は何やら不明瞭な事を呟いていたが聞き取れない。
奴は高校の同級生で特に仲が良かった訳では無いが、それでも一番親交があったのは学級委員の俺だ。
学級委員ってのは、総じて面倒な事を押し付けられるもので。
渋々引き受けたからといって、遠慮などされる事もなく。
度が過ぎる程に自己中心的であり、周りから疎まれていた奴への仲買役として働いていた。
陰で『王様』なんて言われてもいたしな。
从゚∀从「―い―モ―ラ―」
……等と、記憶の海を潜っていたが、王様が突然声を掛けてきたため俺の意識は急浮上する事になった。
从゚∀从「おい、モララー」
( ・∀・)「んあ? 何よ?」
从゚∀从「この部屋を荒らす悪者を追い出せ」
( ・∀・)「・・・なんだって?」
頭が痛くなってきた。
もう帰ってもいいか?
( ・∀・)「帰っていいか?」
从゚∀从「ふざけんな」
そんなやり取りの後、詳しく話を聞く羽目になった。
その悪者―――固有名詞が無いと面倒だな。王様に対する悪だから、魔王としよう。―――は、どうやら王様の部屋を侵していき、周囲に悪影響を与えていくらしい。
時々、部屋の家具が全てひっくり返っているのだというから恐れ入る。
( ・∀・)「で、どんな人なの? そんなに面倒な事をやっちゃうんだから、体が大きい人?」
至極一般的な疑問を抱きながら、王様の話を聞くと。
从゚∀从「いや、影」
王様は長い孤独に気が病んだのだろう。
長い間、連絡をとろうとしなかった唯一の知り合いに、こうして会おうとするぐらいには。
俺は評判の良い精神科医を今度連れてくる決心をし、後は聞き流す体勢に入ったがどうも王様の様子がおかしい。
从-∀从
肩を震わせて・・・あれは、笑っているのか?
意味が解らん。王様の頭の中はどうなってんだ? そんな事を考えていると、突然。
( ・∀・)「は?」
王様に礼を言われた。
珍しいな、しかし何かおかしい。王様は人に礼を滅多に言わない。
(; ・∀・)「え、何? なんでお礼?」
釈然としないまま礼の理由を問う。
从゚∀从「キチンと影を追い出したじゃんか」
(; ・∀・)「誰が?」
从゚∀从「お前が」
意味不明。
俺はただ、王様の話を聞いただけだ。
从゚∀从「別に帰ってもいいが、死ぬぞ?」
やけに現実味のある声で呟かれた言葉。
本能か何かが警鐘を鳴らす。 これは本当だと。
(; ・∀・)「・・・しょうがない、聞くよ」
半ば自棄になって続きを促した。
ああ、面倒くさい。
从゚∀从「この影はな、人に移せるんだよ」
移す? 何が? どうやって?
从゚∀从「それは―――」
どう、なかなか面白いっしょ?
・・・何、 移す方法? ああ、それは簡単だよ。
これを他人に話し、話した相手に魔王を認識させる事。
おいおい、そう拍子の抜けた顔をするなって。
最初は信じないかも知れない。俺もそうだったしな。けど、段々とと来るよ、確実にね。
・・・待て待て、帰るなって。
俺は今、魔王が消えて最高に気分がいいんだ。
だから、魔王についてのルールをいくつか教えてやるよ。
いいから、黙って聞いとけって。
二つ目、憑かれると精神は保って半年だ。
ん? 王様? 奴は三ヶ月だったよ。俺は二ヶ月半だけどね。
三つ目、電話、メール等で伝えても意味がない。直接、口頭で伝える必要があるそうだ。
まあ、簡単でしょ?
それじゃ、達者でな。
もし魔王が来たら今のルールを思い出せよ?
( ・∀・)「お前にも嫌いな人間の一人や二人、いるだろう?」
END
('A`)と水底の白影のようです
ぽとりと一言。
思わず本音が漏れた。
('A`)「臭いし、汚いし、暗い」
('A`)「3Kってか、ははっ」
乾いた笑い声が響いた。
薄暗い下水道内には、独特の匂いが充満している。
('A`)「・・・笑えねえよ」
('A`)「しかし、この匂いだけは慣れねえなあ」
('A`)「なんでこんな朝っぱらから下水道になんか・・・」
俺も上が良かったな、なんて嘆息。
('A`)「っても仕事だしな」
('A`)「飯を食いっぱぐれちまう」
('A`)「俺だけならまだしも」
('A`)「クーとヘリカルがいるしなあ」
妻と娘に思いを馳せる事で、気持ちを切り替えようとする。
まだ若く美しい妻と、五歳になったばかりの娘。
思わず、にやけてしまう。
・・・よし、頑張るか。 なんて思ったり。
背後からの声。
(;'A`)「うおったんばんがら、たわばっ!?」
不意打ちに近いそれに、奇声が飛び出た。
(;'A`)「ショボン? いつから?」
全く気付かなかった。 隠密か、こいつは?
(;´・ω・`)「最初からですよ。 僕らの仕事はツーマンセルじゃないですか」
ああ、そういえば。 なんて今頃思い出す。
('A`)「そうだったな、すまん。 少し考え込んでたみたいだ」
さっきショボンに何か聞かれた気がしたので、尋ね返す。
(´・ω・`)「えっと、ドクオさんってご結婚されてるんですか、と」
('A`)「あれ? 言って無かったっけ?」
はい、聞いてないです。とショボン。
(´・ω・`)「指輪もしてないですし・・・」
('A`)「ああ、まあな。 この匂いを指輪に当てたくないんだよ」
そうなんですか、そんな曖昧な相槌が聞こえた。
ちょっと沸いて来た悪戯心に則って、少しからかってみる事にした。
すると。
(;´・ω・`)「そ、そんな事無いですよ」
しょぼくれた顔に動揺を見せながら、否定してくれた。
面白い奴だ。
('A`)「まあ、お遊びはもう止めとくか。 そろそろポイントに着く頃だ」
話を打ち切り、仕事へと思考を移す。
(´・ω・`)「分かりました」
今の一言で普段通りのショボンに元通り。
ショボンに聞こえないように、ぽつりと呟く。
本来、下水道の調査はエコーだけで充分なのだ。
だが時折、異物が見つかるのでそんな時だけは職員を派遣する。
今回は1,5m〜2mぐらいの何かを見つけたらしく、それを取り除いてこいとの事だった。
('A`)「さて、今回は何かなっと」
十中八九、ゴミだと言い切れるが少し大きい気もする。
木材だと大変だなあ。
(´・ω・`)「木材じゃないですか?」
お、ショボンも同じ意見か。
('A`)「だよなあ」
ザブン、と腰辺りまである下水に降りる。
匂いが強烈になったが、我慢だ我慢。
(´・ω・`)「はい」
ジャブン、とショボンが降り立つ音がした。
しばらくジャブジャブと周囲を探していたが、一向に見当たらない。
ちっ、流されたか?
('A`)「ショボン、そっちは?」
振り向きつつ、ショボンに声を掛けた。
ちっ、流されたか?
('A`)「しょうがねえ。出直しだな。 ショボン、上がるぞ」
瞬間、激痛が走った。右足に。
それは今まで経験した事の無い痛み。
(#'A`)「がっああぁぁぁ!!」
(;´・ω・`)「どうしました!」
(#'A`)「ショボン、早く上がれ! くそっ、何かいやがる!」
(;´・ω・`)「はいっ!」
俊敏な動きで通路に上がるショボン。
後は、俺を引き上げてくれれば・・・
ショボンに手を伸ばしていた俺は、体勢を一気に崩した。
(;´・ω・`)「ドクオさん!」
(#'A`)「くそっ、なんだってんだ!」
悪態はつけど、手は届かず。
更に引く力は強くなった。
・・・限界か。
(#'A`)「ショボン、上行って他の奴ら呼んで来い!」
(;´・ω・`)「でも!」
(#'A`)「でも、じゃねえ! お前一人じゃ無理だ。 だから、早く!」
怒鳴るように急かすと、ショボンは慌ただしく動きだした。
(#'A`)「おう、だから早く行け」
そうして、ショボンは駆け出して行った。
恐らくショボンが戻って来るには、30分近くかかるだろう。
ふと、クーとヘリカルが頭を過ぎった。
('A`)「ごめんな、クー、ヘリカル」
足を引く力は更に強く。
('A`)「ごめんな」
もう一度だけ呟いて。
俺の体は、引きずり込まれて行った。
END
ξ゚?゚)ξと朱い月のようです
深海に沈みながら、朱い月を見上げていた。
時間の感覚はとうに無い。
疑問は無かった。
ただ、それを眺めるだけ。
……ふと、月が笑った。
それは無邪気な笑顔から程遠く。
歪んでいて、酷く禍しい。
私は笑わない。
まだ笑わない。
見上げている月を見下している。
何も感じない。
愚かなまま。
ゆらりゆらりと。
揺られて沈む。
時計を手に取ると、午前2時を示していた。
ξ゚?゚)ξ「変なの」
私は今まで、寝ている途中に起きた事など無い。
ξ゚?゚)ξ「何でだろ?」
そう呟いて何気なく外を眺めた。
夜空には無数の星と月が一つ。
突然、月が笑った気がした。
ξ゚?゚)ξ「まさかね」
布団に潜り込むと急激な眠気に襲われ、私の意識は落ちていった。
ζ(゚ー゚*ζ「それはまた、随分と乙女チックだね」
ξ#゚?゚)ξ「うるさいわね」
一抹の後悔。
ζ(゚ー゚*ζ「いいじゃん、いいじゃん。 月が笑うなんて可愛らしい事考えるなんてさ」
誉められたんだか、貶されたんだが、分からないが、一応。
ξ゚?゚)ξ「ありがと」
と、言っておいた。
また、目が覚めた。
それもきっかり午前2時。
ξ゚?゚)ξ「ったく、何なのよ」
月が妙に明るい。
いつもはこんなにも明るかっただろうか。
少し、疑問に思った。
でも。
ξ゚?゚)ξ「綺麗・・・」
そんな月に見入っている内に、いつの間にか眠ってしまった。
どうも寝不足のようだ。
最近は毎日、午前2時に目が覚めて、お月様と今晩は。
それは今日とて例外ではない。
ξ゚?゚)ξ「何だってのよ、全く」
別に病気って訳でも無いんだし、病院はいいか。
なんて思っていたのが、まずかったのか。
明日、病院に行こうっと。
それにしても、綺麗だなあ。
ξ;゚?゚)ξ「なっ!」
思わず、声を上げてしまう。
何故なら、空には朱い月が浮かんでいたからだ。
ξ;゚?゚)ξ「何、あれ?」
当然の疑問。
ここで、唐突に昔の事を思い出した。
あれは確か、お祖母ちゃんの言葉。
『ツンちゃん、朱いお月様を見たら、直ぐに目を閉じてお布団に戻りなね?』
『ええ、なんで? あかいお月さまってきれいだよ?』
『朱いお月様に魅入られた子は、兎さんにさらわれちゃうんだよ? それでもいいの?』
『いや! ずっとお家にいる!』
『うふふ、いい子ね』
ξ-?-)ξ「ごめんなさい、お祖母ちゃん」
淡い朱を放つ光が、私の部屋を、私を染め上げた。
空に瞬きながら、赤い月を見ていた。
時間の感覚はとうに無い。
疑問は無かった。
ただ、それを眺めるだけ。
……ふと、月が笑った。
それはとても無邪気な笑顔で。
歪んでいて、純粋に美しい。
私は笑った。
月も笑った。
ただ、ただ月を見ている。
何も感じない。
愚かなまま。
ゆらりゆらりと。
揺られて瞬く。
END
支援、ありがとうございました
だけど内容がペラペラだなあ…
描写力はあると思う。また書いてね。
申し訳ない
次からはもっと時間かけて推敲するよう精進します
こういうの書きたいなら少し本を読むといい
把握
文章力もそうだけど忍耐力もつけよう
携帯だと、打ち込みが面倒だから形容詞とか削っちゃうしなあ
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( ・∀・)都市伝説のようです('A`)
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