とってもうまい
みぎてでラニをくるくるしながらポポカします
こどもたちはおおよろこびです
ショボンが空き地にいくと
すぐにこどもたちがかけよってきます
ポポカのおじさん、なんてよばれたりします
(´・ω・`) きょうもはじめるよ
ζ(゚ー゚*ζ わーい
( ^ω^) わーい
あめをなめながら こどもたちは わになってすわるです
ポポカがはじまると それまでさわいでいたこも すぐにだまります
(´・ω・`) ふう、ちょっときゅうけい
そういってショボンが ひたいのあせをぬぐったりしてると
またこどもたちはさわぎだします
( ^ω^) うまい棒うめぇwwwww
( ><) うわーん かえすんです! それはぼくんです!
(´・ω・`) これこれ ひとのものをとってはいけないよ
( ^ω^) ごめんなさいだお
なまいきざかりのこどもでも
ポポカのおじさんのいうことは すなおにききます
ラニをひだりてにもちかえてポポカすれば
みんなびっくりして くびったけです
そんなむずかしいことができるのも、
ショボンがポポカのたつじんだからです
(´・ω・`) へっへーだ
ひとにはじまんをいわないようにしてたけど、
ショボンはじぶんのポポカに大いにじしんをもっていました
こどもたちはみんなショボンのまねをしました
きのぼうをひろって ラニにみたてたりしました
でもだれも ショボンのようにうまくポポカできません
ζ(゚ー゚*ζ おじちゃん やりかたおしえて
(´・ω・`) へっへーだ
こどもたちにせがまれても ショボンはただかれらのまえで
まほうのようなポポカをやってみせるだけでした
あるはれたひ、ショボンのじてんしゃがあきちのまえにとまりました
( ><) ポポカのおじさんなんです!
たちまちまわりにはこどもたちのわができました
(´・ω・`) ははは よしよし なかよくしてるかい
( ><) うん!
(´・ω・`) あれ きみをいじめてた いじめっこは?
( ><) そつぎょうして となりまちにいっちゃった
(´・ω・`) そうかー いなくなると さみしいね
ショボンはそのひ、あたらしくかいはつした しんわざを ひろうしました
みんなはおおはしゃぎでした
ζ(゚ー゚*ζ すごーい!
( ><) ぼくもやるんです!
あきちは ショボンのまねをするこどもで いっぱいになりました
くもりのひにも ショボンはあきちにきました
ζ(゚ー゚*ζ あっ ポポカのおじちゃんだ!
_
( ゚∀゚) だれ?
ζ(゚ー゚*ζ えっとねー ポポカのおじちゃんはね すごいの!
(´・ω・`) おや、あたらしいこがいるね
ショボンはラニをみがきながら いいました
そのひはさーびすで とびきりすごいわざをみせてあげたので
あたらしい子はさっそく ポポカのとりこになりました
_
( ゚∀゚) すげー!!
だれかがぬけて まただれかがはいってきて。
あきちのなかまは つぎつぎいれかわるけれども、
こどもたちのわらいごえがきえることは ありませんでした
(´・ω・`) へっへー
_
( ゚∀゚) すげー!
(*゚ー゚) すげー!
こどもたちは めをかがやかせて
しょぼんのポポカを みつめていました
しんかんせんが できました
ニクソンというおとこが 円とドルをどうかしました
せきゆがなくなって たいへんでした
てんのうへいかが しにました
バブル というものがなくなって ひとびとがたいへんでした
とおいさばくで せんそうがありました
へんなしゅうきょうが はやりました
ソれんというくにが ほろびました
ノストラダムスは うそでした
ふけいきになって またけいきがよくなって でもやっぱりふけいきでした
なんだろポポカって……
こうえんに ショボンのじてんしゃが とまりました
こどもたちが あそんでいました
でも ママたちは しょぼんのすがたをみると
すぐに こどもたちをつれて かえってしまいました
ショボンは ラニをみぎてに かなしそうに たっていました
(´・ω・`) ふう
しょぼんはためいきをつきました
さいきん つかれやすくなっていました
それもそのはず
ショボンはもう おじいちゃんでした
(´・ω・`) よっこいしょういち
しょぼんは こうえんのベンチに こしをかけました
ボカボカのどこが癒しなんだと目を疑った
殴り合いじゃねぇかw
太陽の戦士…
こうえんには すなばが ありました
かだんには きれいなおはなが うえてあります
しょぼんは あきちだったころの このばしょを おもいだしました
そこにはただ ざっそうがはえているだけで
りっぱなゆうぐも すてきなベンチも ありませんでした
でも こどもたちは いつも あきちにいました
いまの このりっぱなこうえんには
こどもたちは いません
すてきな ようふくをきた ママと
そのミニチュアみたいなこどもが
おようふくが よごれないていどに おさんぽにくるだけです
こうえんのまえに じてんしゃが とまりました
けいさつのひとがふたり じてんしゃから おりてきました
となりのまんしょんのだれかが しんごーしたにちがいありません
しょぼんはきびしく じんもんされました
へいじつのひるまだったから けいさつのついきゅうは きびしいものでした
じゅうしょとでんわばんごう ほんせき なまえを ばっちりひかえられてしまいました
わかいけいかんが しょぼんのみぎてのラニをゆびさして いいました
「これは とてもきけんなものだ」
しょぼんはくびをふって、
(´・ω・`) これは けっしてきけんなものではありません
といいました
すると ねんぱいのけいかんが いいました
「わたしは これをしっている」
(´・ω・`) えっ
「それは ポポカをするためのものだろう」
(´・ω・`) ポポカを しってるの
「ああ。とても なつかしい」
(´・ω・`) うれしい
「わたしも、なつかしい。うれしい」
そういって ふたりのけいかんは かえっていきました
でも しょぼんは しょんぼりしてました
(´・ω・`) ポポカは もう ひとのきおくのなかにしか ないんだ
ショボンは ラニを こうえんのごみばこに いれました
そうして じぶんのじてんしゃで おうちに かえりました
しょぼんは あぱーとのどあを あけました
ふるくさい もくぞうの あぱーとです
ぽけっとから まごがかってくれたけいたいでんわをとりだして
いえのくろいでんわきのよこに おきます
ぴぽ というおとがして じゅうでんが はじまりました
こたつにはいって てれびをつけました
げいのうじんが わらっていました
こどもたちに だいにんきの ばんぐみです
ふと しょぼんは
じぶんが ぽろぽろ ないているのに きづきました
>>38
調べたとしても書くなよ…
こどもたちは あそびが だいすきです
でも こどもたちがすきな あそびは
ぷれすてすりーです(うそです)
こどもたちは まねが だいすきです
でも こどもたちがすきな まねは
かすがのまねです
こどもたちは いちにちじゅう てれびの まえです
(´;ω;`) もう ポポカは おわったんだ
ショボンは いいました
(´;ω;`) ぼく しにたい
そういって おいおい なきました
でんわのべるが なりました
(´;ω;`) あっ でんわだ
しょぼんは なみだをぬぐって けいたいをとりました
でも けいたいは うんともすんとも いいません
(´・ω・`) あれれ?
しょぼんは ふしぎそうに へやで きょろきょろしました
なっていたのは いえの くろいでんわの ほうでした
(´・ω・`) めずらしいなあ
まごやむすめは いつも けいたいのほうに でんわをかけてきます
もっとも さいきんはとんと れんらくをしてきませんが
だからこのくろいでんわは さいきん なったことが ありません
(´・ω・`) まるで ぼくみたいに わすれられた むかしの でんわだなあ
そんなことをおもいながら
ショボンはじゅわきをあげました
「もしもし」
(´・ω・`) はい もしもし
「ガリラですね」
(´・ω・`) えっ
「えっ」
(´・ω・`) ガリラ?
「ひさしぶりだね ガリラ」
(´・ω・`) いいえ ちがいます
「ごじょうだんを」
(´・ω・`) ぼくは しょぼんです
「ねえガリラ きいておくれ」
(´・ω・`) ぼくは しょぼんです
「ぼくは しにたいです」
(´・ω・`) えっ
しょぼんは ぎくりとしました
(´・ω・`) ど どうして
「もう かせいでは ネリリが はやらないからです」
(´・ω・`) かせい?
(´・ω・`) きみ かせいの ひとですか
「あたりまえです」
でんわのむこうで おこったようなこえが しました
「ねえガリラ ぼくは しんけんなんです ちゃかさないで ください」
(´・ω・`) ごめんなさい
「おなじ かせいじんのきみに さいごに つたえたかった」
(´・ω・`) ネリリはもう はやらないのですか
「はい こどもたちは みんな キルルし ハララしています」
(´・ω・`) そうですか
しょぼんと でんわのむこうのかせいじんは だまりました
(´・ω・`) でも しんでは いけません
「どうしてですか」
(´・ω・`) ネリリができなくても きみは しんでは いけないからです
「ネリリが できないなら しんだほうが ましだ」
(´・ω・`) だめです ぼくは きみがしんだら いやです
「では ガリラも ポポカができなくても いきていけるのですか」
(´・ω・`) えっ
なんだっけ、谷川俊太郎?
しょぼんは じゅわきをもったまま しばらく かんがえました
(´・ω・`) はい ぼくは ポポカがなくても げんきに いきていけます
「きっとですか」
(´・ω・`) きっとです
「では わたしも しぬのを やめます」
(´・ω・`) それは よかったです
「さようなら」
(´・ω・`) さようなら
そういって でんわは ちんといって きれました
(´・ω・`) ふふっ
しょぼんは うれしそうに わらいました
(´・ω・`) へんな なぐさめかた。
そういって しょぼんは あのときのけいかんのかおを おもいかえしました。
( '^ω^)
おしまい。
(*´;ω;)ノシシシシ >>1乙!
ナンカスゲェヨカッタ!!
何か癒されたわ
原作あるの?
凄く感動した
ポポカって何?
僕は火星に呼びかけたくなります。
こんにちは。
読んでくださって、ありがとうございます。
後の祭りですがこの作品はほのぼの短編祭に捧げるものです。
原作とかはありませんが、火星人がネリリし、キルルし、ハララするのは、
谷川俊太郎さんの「二十億光年の孤独」という詩です。
それとポポカはあなたの心の中にあります。
それではまた後ほどー
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1243414558/