- (;'A`)吸血マイライフのようですよ どくお君!
- 1 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 19:53:52.53 ID:QaGAGm/i0
- まとめサイト様がまとめてくださってます。
1〜7話
ブーンがまとめブログを武器に様
http://matomebuki.com/category/6834819-1.html
注意
・ゆっくり投下していきます
・どっくんが少々うざいよ!
・今回は少し長いです
レッツ吸血ライフ
- 4 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 19:55:11.87 ID:QaGAGm/i0
- 登場人物
人外 吸血鬼
('A`) 血翆 ドクオ(ドクオ・ワロキア・ウツダ)
主人公で名門の吸血鬼。かれい(カレー)好き。人間の事を色々知った。
美府高校在学、2年2組。身長は192cm、デカブツ。
( ФωФ)ロマネスク・ワロキア・クドラク
色々凄くて、強い人。吸血鬼でドクオの父。少し親馬鹿気味かもしれない。
ドクオに人間界で2年暮らして来いと命じる。
【+ 】ゞ゚) オサム
重度の変態。逮捕歴アリ。ドクオの事が大変好きで、「ぼっちゃん」「ぼっちゃま」と喚く。
人間界で暮らすドクオの監視役。吸血鬼の中でも相当だって。
人外
(#゚;;-゚) 先生、教師
2-2の担任。ゾンビと人間のハーフ。
女性だよ!
从 ゚∀从 ハイン
人狼の女の子。人間界でふりーたーをしているよ!
- 5 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 19:56:19.17 ID:QaGAGm/i0
- 人間
从'ー'从 大家さん
ドクオが借りているアパートの大家。
若くてかわいい女性。かれいの職人でもある。
('、`*川 ペニサス
ドクオと同じクラス。色々と複雑なお年頃。
何かおねーさんオーラ出してるような気がする。沸点が低い。
川 ゚ -゚) 素直クール
クールビューティー。何にでも素直である。
ドクオの正体を知るために奔走する。
ζ(゚ー゚*ζ デレ
学園のアイドルデレちゃん。何か企んでるかも。
ξ゚听)ξ 津出(ツン)
ツンデレちゃん。言葉の暴力が酷い。
内藤の事が好きかも…?
男子ども
( ^ω^)(´・ω・`)( ´_ゝ`)(´<_` )( ・∀・) 他色々
- 8 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 19:57:50.29 ID:QaGAGm/i0
- 日差しがキツイ。もう夏が近いみたいだ。
黒い服を好む俺にとっては少々辛い季節である。
黒は良い、落ち着く。
('A`)「………」
そういえば今日は休みだったな。
土曜日…。
内藤から土曜日はうなぎを食べる日と聞いた。
('A`)「うなぎ…。にゅるにゅる、黒くて長い…」
美味いのか?食ったことが無いからイマイチわからん。
血と同じくらい美味いのだろうか?
('A`)「…天気が良い。散歩も良いかもな」
輸血パック8個目 「吸血鬼は鶏と対峙する」
- 10 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 19:59:17.38 ID:QaGAGm/i0
- 支度を済ませ、錠のチェックをする。
問題なしだ。
そしていざ行かんとしている時に大家から声をかけられた。
…出鼻を挫かれた。
从'ー'从「あれれ〜、朝からお出掛け〜?」
あぱーとの前を掃除している。朝から精が出るな。
('A`)「…おはよう。少し散歩に行ってくる」
从*'ー'从ノシ「行ってらっしゃい〜」
('A`)「…行ってきます」
…そうだ、昼飯は「うなぎかれい」にしよう。
すーぱーに寄るか。
- 14 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:02:04.51 ID:QaGAGm/i0
- ('A`)「さて、何処に行こうか」
土手…はあまり面白くない。
何もないしな。
('A`)「公園…。そうだな、公園にしよう」
目的地まではそう遠くない。
ゆっくり歩いて行こうか。
('A`)「早朝は静かで良いな、車も騒音も少ない」
('A`)「…車はうるさくて敵わん、それに臭い」
人間は良くあんな物に乗るな、不思議だ。
好きになれない物の一つである。
あれに乗るくらいならクルースニクと一騎打ちした方がマシである。
…少し言い過ぎたか。
- 16 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:03:53.41 ID:QaGAGm/i0
- 〜美府第3公園〜
そんなくだらない事を考えてる内に公園が見えてきた。
ここに訪れるのも久しぶりだ。
この公園は細長い形をしている、この地域でも大きい方だ。
ちょうど真ん中辺りに噴水があって植物も多い。中々に快適な環境と言えるだろう。
それにしても人間が少ない。
が、俺にとってはその方が良い。問題なしだ。
('A`)「ん?」
噴水の方から気配を感じる。
少し遠いがこの程度、問題ない。
(;'A`)「…ハンター」
まさかな。だけど気になる。
気にしすぎか?……見に行こう。
- 20 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:05:29.05 ID:QaGAGm/i0
- l从・∀・ノ!リ人「アニーとオトーは仲良しじゃ!」
(* ´_ゝ`)「よくわかってるなぁ、妹者」
(´<_` *)「偉いぞ。うん、偉いぞ」
l从*・∀・ノ!リ人「えへへ〜」
噴水の前で騒いでいるのは…。
馬鹿兄弟に子供。見つけられたらやっかいだ。
まぁ、ハンターでなくて良かった。
('A`)「…帰るか」
( ´_ゝ`)(´<_` ) !
( ´_ゝ`)「おーい!デカブツ君じゃないか!」
(;'A`)「げっ……」
俺は静かに散歩したいのだ人間よ。
- 22 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:06:49.04 ID:QaGAGm/i0
- l从・∀・ノ!リ人「デカブツ君?」
( ´_ゝ`)「あぁ、そうだよ妹者。富士山の様に大きいだろう」
(´<_` )「まるでトーテムポールさ」
l从・∀・ノ!リ人「どっちなのじゃ!」
朝から実に騒々しい。
こいつらはここに何しに来たんだ?
('A`)「朝から元気だな。…何故ここにいる?」
( ´_ゝ`)「それはだ…」
l从・∀・ノ!リ人「…でかいのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「でかいのじゃーー!」
l从*・∀・ノ!リ人「でっけーーーーーーーーーーー!!」
- 26 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:08:44.14 ID:QaGAGm/i0
- さっきから何なのだ。このちんまいのは。
…ガキだな。まさか誘拐?
(;'A`)「おい。…お前ら誘拐してきたのか、このチビを」
l从#・∀・ノ!リ人「チビじゃないのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「妹者じゃ!」
l从*・∀・ノ!リ人「ふふん!」
(;'A`)「…そ、そうか」
よくわからん…。
( ´_ゝ`)「訳がわからんみたいだな、教えてやろう」
(´<_` *)「我らの愛すべき妹。妹者だ!」
(* ´_ゝ`)「かーわーいーいー」
(;'A`)「……」
- 28 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:10:47.25 ID:QaGAGm/i0
- (´<_` )「ちなみに美府高校生だぞ。一年生だ」
(;'A`)「……えっ」
( ´_ゝ`)「俺達のいっこ下だ、学校で会ったら仲良くしてやってくれ」
l从・∀・ノ!リ人「高校生なのじゃ!よろしくな!」
(;'A`)「理解できん……」
信じられん。
…しょうがくせいの間違いでは無いのだろうか?
( ´_ゝ`)「話を戻そうか」
('A`)「…そうだな。何故公園に来ている?暇なのか?」
(´<_` )「なに、ただの朝の体操だ。休日はよくここに来ている」
- 32 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:12:25.90 ID:QaGAGm/i0
- ( ´_ゝ`)「オトーが好きなんだよ。そういうの…」
(;´_ゝ`)「俺は勘弁願いたいものだが、オトーがうるさくてな」
(´<_` )「アニーは暇さえあればPCの前に居る。それは良くないぞ」
( ´_ゝ`)「お前も部屋でギターばっかり弄っているじゃないか、叩き壊すぞ」
(´<_` #)「あぁん?」
(;'A`)「静かにしろ、馬鹿兄弟ども…」
ふむ、朝の体操か。中々面白いかもしれない。
それはともかく、さっきからちんまいのに凄く見られてる。
…俺が何かしたか?
- 37 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:14:47.20 ID:QaGAGm/i0
- 从*・∀・ノ!リ人 キラキラキラキラ
ちびちびやろうめ!もう少しマイルドにしろ。
俺は見世物ではないぞ。
(´<_` )「ん?妹者、どうかしたのかい?」
l从*・∀・ノ!リ人「……アニー、オトー。これ欲しいのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「でっかくて、強そうじゃ!一家に一台は欲しいのぉ!」
(;´_ゝ`)「妹者、『これ』じゃないぞ。彼はドクオって名前だ」
l从*・∀・ノ!リ人「じゃあ、ドクオくれ!」
('A`)「………」
俺は物ではない。覚えておけ。
- 41 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:16:38.18 ID:QaGAGm/i0
- (´<_` )「妹者。それは俺達に富士山を買えと言っているのか?」
( ´_ゝ`)「…そういう事だ。帰るぞ妹者」
l从・д・ノ!リ人「えー…」
( ´_ゝ`)「悪いなデカブツ君。帰らせて貰う」
('A`)「あぁ…」
l从*・∀・ノ!リ人ノシ「ばいばいなのじゃー!」
ちんまいのを引きずる馬鹿兄弟。
中々に面白い絵だな。
兄妹か……。
んっ?
( ´_ゝ`)「…あぁ、忘れてた」
- 46 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:19:14.19 ID:QaGAGm/i0
- ( ´_ゝ`)「妹者が不審者を見かけたんだ。通学路での事らしい」
…不審者?
それがどうかしたのだろうか。
(´<_` #)「お前も見かけたら俺達に教えてくれよ!」
(# ´_ゝ`)「妹者を泣かす奴は許さんからな!」
…そういう事か。生憎俺に関係なさそうだな。
が、見かけたら教えてやろう。暇つぶしにはなりそうだ。
('A`)「…あぁ。見かけたら教えてやる」
返事を返すと、馬鹿兄弟は妹を引っ張って帰って行った。
…俺も帰る事にしよう。
ついでにうなぎを買いに行くか。
- 49 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:21:05.18 ID:QaGAGm/i0
- 何なんだ、あのデカいのは。
あのかわゆい妹者ちゃんと何と馴れ馴れしい事か。
(# ・∀・)「ぐぐぐ……」
あぁ、ょぅι゛ょ。
ボクより一つ下だけど君はょぅι゛ょだよ。
妹者ちゃん。
*(‘‘)*「おかーさん。なにあれー?」
|゚ノ ^∀^)「駄目よ、引き込まれるわ。早く帰りましょう」
*(‘‘)*「うん!」
…あぁ、妹者ちゃんと幼女かわゆすなぁ。
ζ(゚ー゚;ζ「…見なかった事にしよう。うん」
- 54 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:23:44.70 ID:QaGAGm/i0
- 買い物が終わりあぱーとに無事帰宅したのは良い事だ。
良い事なのだ。
……でも、何故お前らが居る。
('、`*川「おっーす!」
( ^ω^)「おかえりだお!」
ξ゚听)ξ「ドクオ君こんにちは」
(;'A`)「………」
从'ー'从「ふええ〜、ドクオ君。お帰りなさい〜」
('A`)「…大家。何故こいつらが居るのだ?」
- 57 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:25:10.70 ID:QaGAGm/i0
- ('、`;川「あんた…。この前カレー食わせるって約束したじゃない」
('A`)「そう言えば…」
('、`*川「ツン達はついでに呼んだの。まぁ、別に良いよね?」
('、`;川「今度はちゃんとしたカレー食べさせなさいよ」
あの時のかれいは中々の出来だったと思うのだが…。
('A`)「別に良いぞ。…それと、今日は『うなぎかれい』だ」
ξ;゚听)ξ「えっ…?」
('、`;川「うなぎ…。えっ、うなぎ?」
(;^ω^)「なんぞ…」
从*'ー'从「うなぎ〜。うなぎだね〜。にゅるにゅる〜」
('、`;川「大家さん動じてないですね…」
- 60 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:29:44.62 ID:QaGAGm/i0
- ('A`)「…お前らちょっと待ってろ。部屋を片付ける」
本当は部屋に招きたくないが仕方が無い。
色々と隠さないと…。
( ^ω^)「わかったおー」
('、`*川「もしかして部屋汚なかったり?」
('A`)「…そこで立ち話でもしてろ」
錠を開けて部屋に入る。
汚れてはいない。が、見られたら不味い物がいくつかある。
輸血用パックはどうしたものか…
押入れにしまうか。腐りそうだな…。
(;'A`)「棺桶は大きすぎて隠せないな……」
これは誤魔化せそうな気もするが、変な疑惑を持たれそうだ。
しょうがない。
('A`)「…オサム」
- 65 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:32:11.41 ID:QaGAGm/i0
- 【+ 】ゞ゚) ジャジャジャーン
【+ 】ゞ゚*)「何でしょうか?ぼっちゃま!!!」
(;'A`)「…声を小さくしろ勘付かれる」
【+ 】ゞ;)「ふぁい…。それでご用件は?」
('A`)「すまんが、棺桶を持って何処かに行って貰いたい」
('A`)「…お前の能力なら楽だろう?」
【+ 】ゞ゚*)ゞ「はい!!お任せください、ぼっちゃま!」
('A`)「あぁ。それでは頼むぞ」
目の前にいたオサムは綺麗さっぱり消えてしまった。
我が愛すべき寝床も一緒に消えた。…少し心配である。
('A`)「ふむ、これで大丈夫だろう。」
- 67 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:34:30.41 ID:QaGAGm/i0
- 【+ 】ゞ゚*)「あああああああああああああああ」
【+ 】ゞ゚*)「ぼっちゃまの棺桶ええええええええええええゲット!ゲットだぜ!!」
【+ 】ゞ゚*)「素敵な!臭いが!凄い!」
【+ 】ゞ゚*)「フゥハハーアアアアアアアアアアアアア」
【+ 】ゞ゚*)「今ならバンパンアハンターDにも勝てるッ!」
从;゚∀从「……なーにやってんだあの変態は。
白木の杭を心臓に打ち込まれて死ねば良いのに」
(;><)「ハインさんサボらないでください!」
从 ゚∀从「おうおう、すまねぇな。今行くよ、ビロ坊や」
(# ><)「坊やじゃないんです!全く…」
- 72 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:38:03.24 ID:QaGAGm/i0
- ('A`)「待たせたな、愚かな腹減りども」
ξ;゚听)ξ「暑いし早く涼みたいわね…」
( ^ω^)「おっおー!エロ本チェックだお!……いてっ」
津出が内藤を小突いてる。
エロ本……?
ξ;゚听)ξ「何言ってんのよ。そういう事は男同士の時にだけやりなさい…」
(;^ω^)「すまんお…」
从*'ー'从「ドクオ君の部屋に突撃〜!」
('、`*川(そう言えばあいつの部屋は始めてね…、何時も大家さんのとこだし)
('、`*川(どんな部屋何だろう……?)
ξ゚听)ξ「? ペニサスどうしたの?」
('、`*川「…何でもないよ。行こう行こう」
- 75 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:43:22.16 ID:QaGAGm/i0
- ξ;゚听)ξ「綺麗ね…、少し驚いたわ」
('A`)「…綺麗な方が落ち着く。ごちゃごちゃしているのは好きではない」
ξ*゚听)ξ「掃除好きはポイント高いわよ?」
(;'A`)「ポイント…?」
( ^ω^)「良い部屋だお…。少し羨ましいお」
('A`)「羨望される様な部屋では無いと思うのだがな…」
( ^ω^)「僕の部屋は足の踏み場が無いお!」
('A`)「それは誇らしく言う物じゃないぞ…」
('、`*川「モノトーンな部屋ね。家具も結構良いのじゃない」
('A`)「…そうか。派手な色は好みではない、赤は好きだけどな」
('、`*川「へー」
('A`)「…お前らは取りあえずソファーで楽にしてろ。物は勝手に弄るなよ」
- 78 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:44:33.23 ID:QaGAGm/i0
- 从'ー'从「私はドクオ君手伝うよ〜」
('、`*川「あぁ、じゃあ私達も手伝います」
ξ゚听)ξ「そうね、何か悪いし」
(;'A`)「なら頼もう、食材は冷蔵庫にある。しかし…ペニサスお前は良いのか?」
('、`*川「もてなされる側だけど…まぁ、良いんじゃない?」
('A`)「…では、手伝ってくれ」
(;^ω^)「僕だけ暇だお……」
('A`)「てれびでも見て待ってろ。それか飯まで寝ろ」
( ^ω^)「…おー。わかったお」
- 81 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:45:50.97 ID:QaGAGm/i0
- 〜デレ宅〜
ζ(゚ー゚;ζ(公園のアレは忘れよう忘れよう…)
ζ(゚ー゚*ζ(それにしても、ドクオ君…)
ζ(゚ー゚*ζ(待っていても仕方がないわね。…動かないと)
ζ(゚ー゚*ζ(私は欲しい物は必ず手に入れたいの。…いや、手に入れるのよ)
ζ(゚ー゚;ζ(うーん、どうしたもんかなぁ?)
ζ(゚ー゚*ζ!
ζ(゚ー゚*ζ(アイツを使えば…、ちょうど向こうも用事があるみたいだしね)
ピッピッピッ
ζ(゚ー゚*ζ「……もしもし、久しぶりね」
「…何だ?」
ふふ。
- 85 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:48:08.87 ID:QaGAGm/i0
- 从'ー'从「出来たよ〜」
( ‐ω‐)「おっ、何だお…」
ξ;゚听)ξ「本当に寝てたのね…」
('、`;川「よくもまぁ、他人の家で堂々と眠れるもんだ……」
('A`)「むー……」
我ながら良い出来だと思う。
しかし、とまとじゅーすを入れようとして怒られたのは何故だ?
うなぎも入れようとして殴られたのは我慢ならん。
('A`)「…まぁ、いいか。たらふく食べろよ、腹減りども」
(* ^ω^)「おっお、美味そうなカレーだお!」
( ^ω^)「それと、……うなぎ丼?」
('、`*川「量が多いけど内藤君なら大丈夫でしょ?」
(;^ω^)「それはそうだけど…」
- 91 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:51:14.98 ID:QaGAGm/i0
- ('A`)「…さっさと食べろ。冷めてしまう」
('、`*川「はいはい」
('、`*川「んじゃ、食べましょうか」
「「いただきます」」
ふむ、…悪くはない。
こういうのも。
だけど、急に来るのはやめろ。
俺には秘密があるのだ。
…輸血用パック大丈夫なのだろうか?
- 93 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:53:51.49 ID:QaGAGm/i0
- もう夜だ。我々闇の眷属の時間。
昼はアクシデントがあったが、まぁ楽しかった。
俺はこれから用事がある、出かけなくてはならない。
あのゾンビハーフの教師とだ。
(#゚;;-゚)「…生き血の事ですけど、良い所がありますよ」
良い所?場所なのか?
方法ではなくて?
('A`)「…もう時間だ。行くとするか」
- 95 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:56:06.89 ID:QaGAGm/i0
- 待ち合わせの場所は近くの『こんびに』だ。
辺りを見回すが……居ないな。
店内も見てみるか。
…立ち読みとやらをしているな。教師お前それで良いのか?
('A`)「おい」
(#゚;;-゚)「…あぁ、すみません。少し熱中してまして、全く気付きませんでした」
(;'A`)「もう良い…。外に出るぞ」
(#゚;;-゚)「だって面白いんですよ、『孤高の人』とか」
(#゚;;ー゚)「後…、アレですね『彼岸島』。これはもう本当凄いですよ、主に丸太が……」
(;'A`)「人の顔をジロジロ見るな……」
俺の顔を見て笑うなゾンビが…。
- 98 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 20:59:12.36 ID:QaGAGm/i0
- ('A`)「良いから行くぞ」
(#゚;;-゚)「もう少し立ち読みしたかったなぁ…」
子供かお前は。
…………
('A`)「それで何処に行くんだ?」
(#゚;;-゚)「そうですね…。人外にとって…」
(;'A`)「どうした?」
(#゚;;-゚)「…見られてますね。わかるでしょう?」
('A`)「…あぁ。そうだな」
大体50m程後ろか。臭い、気配、そして音。
下手な尾行だ。
- 101 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:01:31.08 ID:QaGAGm/i0
- ('A`)「…そこの角を曲がると同時に走るぞ」
('A`)「お前は俺の服でも掴んでろ」
(#゚;;-゚)「…わかりました」
相手は誰だ?しかしハンターではあるまい。
気付かれるのなら5流も良いとこだ。
('A`)「……」
だとしたら、ただの人間?
…今は撒く事だけに集中するか。
('A`)「…今だ!」
- 107 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:05:03.28 ID:QaGAGm/i0
- 私は買い物帰りにアイツを見かけ、尾行していた。
我ながら上手く出来たと思う。
…でも、曲がり角の向こうには彼らがいない。
おかしい。
川 ;゚ -゚)「それにしてもアイツ担任と…。何故二人で?」
恋愛関係?
まさか、それはない。
他は………秘密の共有?
いや、これは…。
川 ゚ -゚)「…私は何故こんなにも、奴の正体を知りたいと思うのか?」
まぁ、良い。きっと知ってみせる。
でも、私はアイツに…。
川 ゚ -゚)「……」
- 110 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:07:02.90 ID:QaGAGm/i0
- もう気配がしない、大丈夫だろう。
しかし、この教師。俺が気付くより早く察知していた。
油断していたとは言え情けない話だ。
('A`)「撒いた様だな…」
(;゚;;-゚)「そうです……うぉえ…」
('A`)「…どうした?」
(#゚;;-゚)「…早すぎです。少し酔いました」
(;'A`)「貧弱すぎるぞ…。人外だろお前…」
(#゚;;-゚)「あなたと一緒にしないでください。私はゾンビのハーフなんですよ?」
(#゚;;-゚)「純血しかも吸血鬼のあなたとは能力が違いすぎます」
(#゚;;-゚)「……もう大丈夫です。行きましょう」
凄いのかどうかわからんな。
- 113 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:09:29.98 ID:QaGAGm/i0
- ────────────
───────
────
──
(#゚;;-゚)「ここですよ」
ここと言われても何もないぞ。
…脳まで腐ってるのか?
(#゚;;-゚)「今何か失礼な事考えたでしょう?先生怒りますよ?」
('A`)「…何でもない。それと何も無いぞ、ここには」
(#゚;;-゚)「…まぁ、見ててください」
……?
(;'A`)「お、おい。何をする気だ…?」
(#゚;;-゚)「人に祝福を 人外に至福を」
- 115 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:10:52.57 ID:QaGAGm/i0
- …これは。
少し小汚いBARがいきなり目の前に現れた。
('A`)「……ふむ。チャンネルをずらしているのか」
('A`)「さっきの言葉が鍵になっているみたいだな」
(#゚;;-゚)「凄いですね。わかりましたか」
(;'A`)「…舐めるな。このぐらいの知識、知ってて当たり前だ」
冷静を装うが、正直驚きを隠せない。
(#゚;;-゚)「流石ワロキアの吸血鬼ですね。先生は嬉しいです」
(#゚;;-゚)「…行きましょう」
('A`)「……」
- 116 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:12:37.36 ID:QaGAGm/i0
- 〜BAR ノスフェラトゥ〜
ノスフェラトゥ…。
最も醜悪なるもの。化け物の中の化け物。隠れ潜むもの。
吸血鬼の呼び名…。
するとここの持ち主は吸血鬼か?
/ ゚、。 /「…いらっしゃいませ」
(#゚;;-゚)「久しぶりですね」
/ ゚、。 /「ディさんですか、お久しぶりです。
それとその子は……ワロキアの吸血鬼で?」
('A`)「…そうだ。少し聞きたい、お前がここの持ち主か?」
/ ゚、。 /「……私はしがない雇われ者。勿論人間ではないですよ」
('A`)「そうか…。それでこのBARは何なのだ?」
/ ゚、。 /「ここは人外の憩いの場とでも言いましょうか」
(;'A`)「憩いの場?」
- 119 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:15:46.30 ID:QaGAGm/i0
- / ゚、。 /「私達人間界に住む人外が情報交換をしたり
数少ない仲間と出会うための場、ですかね」
/ ゚、。 /「ここの主な目的は今述べた通り。…ちゃんと飲食もやってますよ」
これは初耳だ。成る程便利そうだな。
教師のコネというのもこれなのだろうか。
/ ゚、。 /「それと自己紹介が遅れましたね」
/ ゚、。 /「私の名は『ダイ・オード』」
('A`)「ダイオード…」
/ ゚、。 /「…それで本日のご用件は?」
(#゚;;-゚)「この子事情があって、生き血を人から摂取出来ないんですよ」
/ ゚、。 /「…生き血ですか。わかりました」
/ ゚、。 /「少しお待ちください」
ダイオードが奥に引っ込んでしまった。
俺も席に座って待つとしよう。
- 124 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:18:36.67 ID:QaGAGm/i0
- ( <●><●>) 「…ディ先生じゃないですか」
(#゚;;-゚)「ん?ワカッテマス君ですか。今日は何でここに?」
( <●><●>) 「少し調べたい事がありまして…」
第一印象は目が大きい。しかも、その目から発せられる威圧感が凄い。
身長はさほど高くない。誰だ?
('A`)「…おいコイツは誰だ?」
(#゚;;-゚)「あなたの同級生ですよ」
(;'A`)「なっ?」
( <●><●>) 「ドクオ君ですよね?私の名前は『ワカッテマス』です」
( <●><●>) 「美府高校生で、2-1組ですですよ」
(;'A`)「…個性的な名前だな。それと、俺以外にも生徒で人外が居たのか」
- 128 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:20:36.75 ID:QaGAGm/i0
- (;'A`)「それにしてもお前本当に人外か?正直わからんぞ」
( <●><●>)「まぁ、私は人間に近いですからね。…今証拠をお見せします」
( <●><●>) グググッ
/ <●>ヽ
( <●><●>) ポンッ
目が三つに…。
だ、駄目だ…、少し腹が痛い。面白いなコイツ。
( <●><●>) 「ドクオ君?今何か失礼…」
(* A )「な、何でもない…」
- 133 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:24:48.73 ID:QaGAGm/i0
-
( <●><●>) 「…まぁ、良いでしょう。ちなみに私は『三つ目小僧』の血が入っています」
(*'A`)「よ、妖怪の類か。……ふむ、でも随分血が薄いみたいだな」
( <●><●>) 「先祖が人外でしてね。今はもうすっかり人間に近いですよ
能力は少し残っていますけどね」
( <●><●>) 「…それともう時間が無いのでお別れです。学校でもよろしく」
('A`)「…俺の正体は他言無用で頼む」
( <●><●>) 「わかってますよ。ではではでは…」
(;'A`)「…あぁ、またな」
- 136 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:28:17.63 ID:QaGAGm/i0
- (*'A`)「……」
…面白い奴だったな。腹筋が痛むぞ。
ん?ダイオードか、そこに立ってるのは。
/ ゚、。 /「注文の品です。ごゆるりと…」
…これは驚いた生き血だ。
今採取したばかりの生き血。生命の源。
('A`)「血…、暖かいな。今取ったものか?」
/ ゚、。 /「…世の中には色々な事情の者がいます。
詮索はやめておいた方が賢明ですよ」
売血か…?はたまた物好きか?
気にしてもしょうがないな。
/ ゚、。 /「…人に祝福を 人外に至福を」
- 138 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:30:02.05 ID:QaGAGm/i0
- ────────────
───────
────
──
(#゚;;-゚)「どうでした?」
('A`)「……やはり輸血用とは違うな。まず高い」
(#゚;;-゚)「そうですねぇ、あの値段は少し驚きました」
(*'A`)「それと味は良かった。満足だ」
('A`)「でも…」
(#゚;;-゚)「でも?」
('A`)「…俺は極力あの店で血を頼まない事にする」
(#゚;;-゚)「…何故です?」
('A`)「欲望を制御しろとここに来る前に言われた」
- 140 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:32:11.74 ID:QaGAGm/i0
- ('A`)「だから、ギリギリまであそこでは頼まない」
(#゚;;-゚)「…辛い選択を選びますね。でも、先生嬉しいですよ」
('A`)「…俺なりの修行方法だ。自分のためだ」
そう言い放つと教師は黙り、俺も気まずくなったので口をつぐむ。
…もうすっかり暗い。闇だ。
('A`)「ここらでもうお別れだ」
(#゚;;-゚)「そうですね。では、月曜日に」
('A`)「…あぁ。世話になった」
ノスフェラトゥ。ワカッテマス。うなぎとカレー。
…色々疲れたが少し楽しかったな。今日は少し早く寝る事にしよう。
ん?
- 143 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:33:43.53 ID:QaGAGm/i0
- 誰だ、あぱーとの前に居るのは?
例の不審者か?
背が高いな俺より少し小さいぐらいだ。
……どうやら穏やかな雰囲気ではないな。
('A`)「誰だ貴様。人の家の前で何をしている?」
(# ゚∋゚)「…俺は本能的にお前を気に食わないみたいだ。それと…デレ…」
(;'A`)「何だ?…デレ?」
( ゚∋゚)「今までは我慢していた、月曜。…放課後屋上に来い」
(;'A`)「…訳がわからんぞ。それに約束を守ると思うのか?」
( ゚∋゚)「…こなかったらお前の『友達』を痛めつけるだけだ」
('A`)「……わかった」
- 145 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:35:38.37 ID:QaGAGm/i0
- …馬鹿な人間だ。これが不良と云う者か?
ただ、友を傷つけようものなら……。
( ゚∋゚)「…俺はもう帰る、約束は守れ」
('A`)「…貴様こそだ」
( ゚∋゚)「約束は守ってやる。それと…一つ言い忘れた事がある」
( ゚∋゚)「俺の名前は」
( ゚∋゚)「……クックルだ」
(;'A`)
親父。 まためんどくさそうな事になりそうだ はぁ…。
今日の学習、出来事
・吸血鬼の部屋は綺麗だった
・吸血鬼はノスフェラトゥに訪れる
・ワカッテマスは三つ目小僧の血を引く
- 148 名前: ◆opKvgSP6lQ []:2009/08/11(火) 21:43:06.75 ID:QaGAGm/i0
- これで終わりです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
質問などあったらどうぞ、なかったらそのまま終わります。
次の投下は多分来週辺りになると思います。
- 122 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:17:02.04 ID:sEccb3V10
- ダイオードの性別はどっちだろう
- 151 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:46:24.02 ID:sEccb3V10
- とうとうクックルきたか
AA的には既に人外だけど、人間だろうからどっくんの敵では無いな
乙乙
- 154 名前:VIPがお送りします[]:2009/08/11(火) 21:52:48.06 ID:0MoOA1MSO
- 乙
どくお君の棺桶は無事に返ってきましたか?
- 155 名前: ◆opKvgSP6lQ []:2009/08/11(火) 21:53:56.74 ID:QaGAGm/i0
- >>122
ダイオードの性別は…
すみません。
クックルは正真正銘人間です
でも、クックルの事をハインがドクオに警告してましたね。
>>154
(;'A`)「凄く綺麗になって戻ってきたな…」
- 157 名前:VIPがお送りします[sage]:2009/08/11(火) 21:57:05.59 ID:nUlEv3HLO
- 乙、面白かったよ
人外ってそれぞれ特殊能力みたいなもの持ってるの?
- 160 名前: ◆opKvgSP6lQ []:2009/08/11(火) 22:02:22.24 ID:QaGAGm/i0
- >>157
種族によって能力は違います
それと吸血鬼には、普通の吸血鬼と違う特別な能力をもった者がいます
今回オサムが何やらしましたね
(;'A`)吸血マイライフのようですよ どくお君!
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1249988032/
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オサムwwww
ドックンドックン〜!ふぅん!にゃーんにゃーん
ウナギカレー…
続きが気になる。面白かった