天下一「君は素人かっ!?」
コナン「へ?」
大河原「坊主、ちょっとこっち来てもらおか」グイッ
大河原「ここはな、自分の役割がわかってる人間だけが入れる部屋や」
コナン「役割って?」
大河原「これは天下一大五郎シリーズの世界。探偵役は天下一や。他の人間に推理させるわけにはいかんっちゅうことや」
天下一「そう!この、頭脳明晰・容姿端麗・神出鬼没の名探偵……天下一大五郎が探偵役なんだよ!」キラーン!
大河原「せやから坊主は引っ込んどけ」
コナン「でも僕、"名探偵コナン"なんだけど……」
藤井「あ、本当だ」
大河原「え」
コナン「ってことは僕の役割も名探偵だよね?」
大河原「…………」
天下一「………僕、帰ってもいいですか?」
天下一「警部ぅ、僕あの子嫌いです……帰っていいですか?」
大河原「待て待て待て天下一!これはおまえのシリーズなんやからおまえが謎解きせぇへんかったら世界が成り立たんやろ」
天下一「だってあんな子供が名探偵って……じゃあ別に僕じゃなくてもいいじゃないですか」
藤井「またいじけた」
大河原「ほら、あれや。あの……そう、引き立て役や!若き少年探偵の今一歩な推理が、名探偵天下一大五郎の名推理を引き立てんねや」
天下一「そうですか?」
大河原「そや!な?とりあえずあの坊主の様子見に行くで」
藤井「あ、いた」
コナン「……」コソコソ
大河原「なんや?コソコソと毛利探偵の後ろに回って……」
天下一「どうせ、事件の謎が解けないんでしょう……ん?」
コナン(よし、あとはこの腕時計型麻酔銃で……)スチャ!
大河原「待て待て待て!」
コナン「何が?(またこの部屋……)」
天下一「麻酔銃で人を眠らせて謎解きする名探偵がどこにいる!」
コナン「いや、でも子供の話じゃ警察も信じてくれないし……」
大河原「そこや!」
藤井「いや、どこよ?」
大河原「君は子供やろ……少年探偵の仕事は名探偵のお手伝いまでや」
天下一「シャーロック・ホームズの時代からの常識だ!明智探偵の小林くんだってこんなに出しゃばらなかったのに……」
藤井「でもこの子、本当は高校生らしいですよ?」ペラッ
天・大「え」
天下一「なんでもありかっ!」
大河原「そんなんもうミステリーやのうてSFやないか!」
コナン「近頃の探偵物は大体こんな感じだよ」
藤井「あー、ネウロとかもそうだよね」
天下一「ああ……あああああああ……す、推理小説のロマンがああ」ガクガクブルブル
大河原「落ち着け天下一!」
藤井「どうですか?」
大河原「あかん。天下一の奴完全にいじけてしもた」
藤井「もう、犯人さえ捕まるなら探偵役はコナンくんでもいいじゃないですか」
大河原「そういうわけにもいかんのや」
藤井「また掟ですか?」
大河原「そや。この天下一大五郎シリーズの探偵役は天下一やからな」
大河原「そう、それや。これはきっと……アレやな」
藤井「アレってなんですか?」
大河原「決まってるやろ!名探偵が複数集まったちゅうことは、あれや。推理勝負や!」
藤井「はあ?」
天下一「そう!陸の孤島と化した洋館に集められた8人の名探偵……まぁ最後に勝つのは主人公の僕なんですけどね」バーン!
大河原「おお、天下一!」
藤井「復活早っ!」
藤井「でも、そんなにいるなら勝負なんかしてないで協力して謎を解けばいいのに」
大河原「…………」
天下一「君は素人か?」
藤井「は?」
天下一「通常一人で十分な探偵が複数登場することで読者サービスを果たし、高度な頭脳戦を制した主人公の株もあがる……まさにスペシャル!」
大河原「それにな、こういうスペシャルもんやと探偵の恋路の方も進展するのがセオリーや」ニヤニヤ
藤井「そんなの……期待してないもん」ブツブツ
藤井「えーっと、宿泊名簿によるとこの部屋に泊まってるのは……湯川学さんですね」
大河原「湯川ぁ!?」
藤井「知り合いですか?」
大河原「こりゃあ厄介やで……」
天下一「僕もう帰りたい……」
藤井「え……じゃあ天下一くんみたいなのがもう一人いるんですか?」
天下一「みたいなのって何だよぉ」
大河原「湯川は天下一とは別格や。シリーズも超人気やし、映画化もされとる。知名度も何もかも大違いや」
天下一「そんなハッキリ言わなくてもいいじゃないですかぁ」
大河原「しかたないやろ。ドラマ版の俳優も福山雅治やし、勝ち目ないわ」
天下一「松田翔太だって悪くないと思うけど……」ブツブツ
大河原「あ、すんません……って俺らも警察や!」
藤井「警視庁の藤井です」サッ
内海「あ、どうも。警視庁の内海です」サッ
天下一「綺麗な人だぁ……警部、僕このKYよりこの人がいいです」
大河原「あかん、掟や」
藤井「ちょっと、ひどくないですか?」ムカッ
内海「あの、何の話してるんです?」
内海「あ、はい。先生には事件の捜査協力を何度か……」
湯川「その発言は正確じゃない」ガチャ
内海「湯川先生!」
湯川「まず第一に、協力と言うほど積極的なことはしていない。いつも君や草薙が強引に巻き込むだけだ。それに、何度かで済ませるような回数じゃない」
内海「はいはい、わかりました」ムッ
藤井(これが湯川先生……か、かっこいい……)ポワーン
藤井「警部、わたし」
大河原「それ以上言うな、天下一が傷つく」
内海「ああ、それでしたら先生に何か考えがあるみたいです」
湯川「現象として可能かもしれない、という仮説があるだけだ」
大河原「まずいで天下一!こいつも犯人に気づいてまうぞ!」
天下一「そ、そんなこといっても僕はまだ……」
湯川「ところで、藤井くん。現場で何か気になることはなかったか?」
藤井「えっと、そうですね……テーブルに変な傷があったくらいかな」
湯川「!!!」
大河原「あ、バカ!」
天下一「空気よめよぉ、気づいちゃったじゃん!」
デデデデデデデデデテデ チャラララーン♪
湯川「」カリカリカリカリ
大河原「ちょっと待ったぁぁぁぁ!!こっち来てもらうで!」グイ
湯川「ここは?」
大河原「ここは自分の役割が(ry」
湯川「なるほど……実に面白い。この部屋が物理的にどういった空間なのか詳しく調べたいものだ」
天下一「そんなことはどうでもいんだよぉ!」
大河原「この世界は天下一大五郎シリーズの世界なんや。探偵役は天下一。あんたやない」
天下一「そうだよ!っていうか君は少しカッコ良すぎる……僕よりカッコ良いなんて」
湯川「つまり、僕に謎を解くなと?」
大河原「そういうことや」
湯川「別に構わない。どうぞ謎解きをしてください」
天下一「え?」
湯川「僕は実験の続きでもします。では」ガチャ
大河原「……なんやあれ」
天下一「警部、あの人良い人です!」
大河原「なんか……えらい簡単に話がついた」
藤井「え、でも湯川先生も名探偵なんでしょ?」
大河原「まあ、事件に消極的な名探偵もおるっちゅうことや」
藤井「えぇ?まさかこうやって全部の名探偵のとこ回るつもりですか?」
大河原「天下一然り、名探偵っちゅうんはプライドが高いんや。我が強いし、先に忠告しとかんと天下一より先に謎解く奴が出てくるかもしれんやろ?」
藤井「事件さえ解決するならいいじゃないですか!」
大河原「そうもいかん。掟やからな」
藤井「意味わかんない……」
大河原「ええから次の探偵のとこ行くで」
藤井「はいはい……えっと次は、あった!えーっと……九十九……つくも?」
大河原「九十九十九か!」
藤井「いえ、九十九龍介さんです」
大河原「そっちかい!またイケメンやないか!!!!」
藤井「いや、呼んでないし」
天下一「おかしいな……イケメンって聞こえたんだけど」
大河原「イケメンはイケメンでも、天下一、おまえより上や」
藤井「そんなにかっこいいんですか?」
大河原「もうぶっちぎりや。なんせ今度は天下の木村拓哉や……福山雅治と木村拓哉に挟まれたらいくら天下一でも霞んで見えるで」
天下一「……僕もう、本当に帰っていいですか?」
九十九「あ、はい」ガチャ
大河原「あ、どうも。私警視庁の……!!!」
藤井「……警部、この人犯人じゃないんですか?」
大河原「顔近いし頭に変な機械つけとるし、ホストみたいな顔やけど……たぶん名探偵やないか?」
九十九「いやいやいや、そんな名探偵だなんて……ははは」
藤井「違うみたいですよ?」
大河原「よし、逮捕や」ジャラ
九十九「ちょ、ちょっとちょっと!!!」
おもしろいのにw
九十九「いやいや、誤解ですって!!」ジタバタ
由里「あれ?先生何してるんですか?」
大河原「なんやあんた、こいつの知り合いか?」
由里「ええ、まぁ」
藤井「このうえなく怪しいから逮捕するところなんですけど」
九十九「ねぇ由里くんさ、ちょっと何か言ってやってくんない?」
由里「あー、確かに怪しいですよねぇ」
九十九「ちょ、待てよ!!」
大河原「よし、連行すんで」
藤井「はい!」
藤井「いやどう見てもホストでしょ、これ」
由里「あ、はい。確かにそうなんですけど……いちおう私の上司なんですよ」
大河原「何や。じゃあ犯人ちゃうな」
藤井「え、そんな簡単に信じちゃって良いんですか?このうえなく怪しいですけど」
大河原「天下一見てたらわかるやろ。名探偵っちゅうのは変わり者が多いんや。探偵役が最初は警察に班員と間違えられるちゅうのも王道パターンや」
藤井「そんなもんですかねぇ」
大河原「あー、ちょっと聞きたいんやけどな。この事件の犯人、あんたわかるか?」
九十九「へ?」
大河原「いや、わかってないならええんやけどな」
九十九「そうですね……まあでもある程度ならわかりますよ」
藤井「え!?」
九十九「人間の脳ってのは右脳と左脳に別れてますよね?嘘をつくときにはこのうちの左脳が働いているわけで……」ペラペラ
大河原「あかん、これは犯人当てそうな感じやで……」
九十九「……つまり嘘をついた犯人の視野はこっち側に寄るわけなんですよ。だから現場に行って血痕の飛び散り方のバラつきを確かめれば……」ペラペラ
大河原「よしわかった。こっち来てもらおか」グイッ
九十九「ここは……?」
大河原「自分の役割がわかってる人間だけが(ry」
九十九「あ、じゃあ僕も役割とかあるんだ?」
藤井「みたいですよ」
九十九「あ!ひょっとして名探偵役?」
大河原「ちゃうちゃう!あんたは天下一の引き立て役や」
九十九「あ、そなの……なんかちょっと嫌ですね」
藤井「でもMr.BRAINの方が人気ドラマだし、九十九さんに謎解いてもらったほうが盛り上がるんじゃない?」
大河原「し!それは言わない約束や!天下一の前では絶対言うなよ!!」
大河原「そういうことや。天下一のために頼むわ」
九十九「あー、でも丹原さんに犯人わかったって言っちゃったしなぁ。すっぽかすとまたリンダ君が怒られちゃうし……」
大河原「そっちは俺らで何とかするわ。だいたい林田はどっちみち怒られる役回りや」
九十九「あらら、可哀そう」
大河原「そういうわけや、頼むで」
藤井「ですねー」
天下一「ねー」
藤井「うわっ!」
大河原「何や天下一、おまえさっきまでどこ行っとったんや?」
天下一「だって……あの人たちと並んだら僕のカッコ良さが霞んじゃうから」
藤井「ただでさえ、お父さんと比較されがちだもんね」
天下一「う、うるさい!中の人のことは言うなぁ!」
藤井「謎解かないで、って頼みに回ってるくせに何を偉そうに……えっと、次はこの人です。……これなんて読むんですか?」
大河原「どれどれ……おー、この人か。よかったな天下一、今度は設定上イケメンやないで」
藤井「え、イケメンじゃない名探偵もいるんですか?」
大河原「まあこの人は設定上イケメンやないけど、ファンの中ではだいぶ美化されてるな」
天下一「ま、僕には適わないんでしょうけどね!ははははは!」
大河原「でも頭の良さはピカイチや。残念ながら天下一以上やな」
天下一「そんなあ…」
藤井「今までの人だって大体そうじゃない」
大河原「まあ、とにかく呼ぶで。犀川さーん、犀川先生いてますかー」コンコン
藤井「警視庁の藤井です。あの、貴女が犀川先生?」
萌絵「あ、いえ。私は西之園です。犀川先生なら奥で寝てらっしゃいます」
大河原「同じく、警視庁の大河原です。ちょっと起こしてきてもらえませんか?」
萌絵「ええ……ちょっと待っててくださいね」カチャリ バタバタ
天下一「綺麗な人だぁー♪」
大河原「美女の影に殺人あり。怪しいでぇ」
大河原「あんたが犀川先生か?」
犀川「そうですね……よくそう呼ばれるから、たぶんそうなんでしょう」
藤井「……は?」
萌絵「気にしないでください、先生のジョークです」ニコッ
犀川「警察の方ですよね?事件のことなら西之園くんに聞いた方がいいですよ。僕は専門外ですから」
大河原「え、じゃあこのお嬢さんの方が名探偵?」
犀川「いえ、どちらも探偵という職業にはついてないですね。僕は大学の助教授ですし、西之園くんは学生です」
萌絵「先生には何かお考えがあるみたいです」
藤井「本当ですか?」
犀川「いえ……たぶんこうじゃないかなっていう程度のものです。それ以外にはちょっと、考えられない」
大河原「やっぱ名探偵やないか」
犀川「西之園くんも気づいてますよ」
西之園「ええ……でも先生の方が早かったわ」ニコッ
藤井「二人とも名探偵?こういうのもあるの?」ヒソヒソ
天下一「ぼ、僕に話を振るな……まだ考え中なんだから」コソコソ
いちおートリ
携帯の充電がやばいorz
22時過ぎに帰宅するから、それまで残ってたら続き書くノシ
もっと伸びるべき支援
筋トレしながら続き書く
ガチャ
犀川「えっと、ここは?」
大河原「自分の役割がわかって(ry」
犀川「…………」
藤井「あれ?あんまり驚いてませんね」
犀川「いえ……驚きました」
大河原「そのわりには冷静やないか」
犀川「まあ、実際に今見てるわけですからね。信じる信じないという段階ではありません」
天下一「そう!この僕が事件を解決します!」
大河原「っちゅうわけで犀川先生、今回は謎解きせんどいてもらえますか?」
犀川「それなら僕より西之園くんに言うべきですね。彼女の方が積極的です」
大河原「先生の方から止めてもらえませんか?」
犀川「どうでしょうね……止めてはみますが。こういうときの西之園くんはね、振り切ってるんですよ……メータが」
大河原「はあ」
犀川「マカデミア・ナッツみたいなものです」
一同「???」
ガチャ
萌絵「あの……ここはなんですか?」
大河原「ここは自分の(ry」
萌絵「本当に?信じられない……」
大河原「そういうわけやから、今回は謎解き諦めてもらえるか?」
萌絵「ああ!もう……やっぱり私が探偵役じゃなかったのね……」
天下一「怒らないで下さい……綺麗なお顔が台無しですよ?」キラーン
萌絵「ありがとうございます。でも、大丈夫……怒ってるわけではありません。ちょっと……」
萌絵「悔しかっただけです」ニコッ
天下一「ご安心ください!この事件は……僕、天下一大五郎が必ず解決してみせます」
藤井「まだ何にもわかってないくせにカッコつけちゃって」ブツブツ
天下一「ちょっとぉ、黙っててくれないか!僕のキメシーンなんだから」
藤井「あと何人いるんですか?」
大河原「こういうのは大体8人って相場が決まってんねん。8人の名探偵……ってな」
藤井「じゃああと3人ですか」
大河原「天下一大五郎、江戸川コナン、湯川学、九十九龍介、犀川創平……次は誰やろな?」
藤井「あ、あそこ」
天下一「貴女のような方が僕の助手になってくれれば、怖いものなしです」キラーン
リカコ「う〜ん、本当に?」
天下一「えぇ、もちろ……」
バーン!
天下一「ぐほぉ!」
大田川「探偵、事件だ!」
大河原「なにやっとるんや天下一の奴……」
藤井「あ、でもちょうどいいですよ。あそこが6人目の探偵、鞍馬六郎さんの部屋です」
大河原「なんだとはご挨拶やな。警視庁の大河原や」
藤井「同じく警視庁の藤井です」
天下一「どうも……頭脳明晰・容姿端麗・神出鬼没の名探偵、天下一大五郎です」
大田原「ああ、探偵なら間に合ってるから」
大河原「なんやとぉ、俺と紛らわしい名前しよってからに……こっちは名探偵天下一大五郎やぞ!」
大田原「う、うちにもなあ!ちゃんと名探偵がいるんだぞ!なあ探偵!」
鞍馬「それはひょっとして僕のことでしょうか」
藤井「そうそう。天下一くんも警部もいちいち変だから疲れるのよねー……」
リカコ「あー!わかるわかる!六郎くんもさ、いつも変な推理ばっかしてさ……」
鞍馬「あの、そこでグータンヌーボーするのやめてまらえますか?それに僕の推理はそんなに変ではないと……」
リカコ「やかましわ、どうせ同じヘボ探偵ならイケメンの天下一さんのがマシなんじゃボケ」
鞍馬「外見で探偵役決めるんかコラ」
リカコ「鏡見て出直せや。やんのか」
鞍馬「やんのかコラ」
リカコ「やらへんわ」
鞍馬「やらへんのかい」
大田原「いや、もうほぼ決まってるんだが探偵が……」
鞍馬「まだです。まだ>>1がオチを思い付いていません」
藤井「!!」
天下一「!?」
大田原「やっぱりこうなるのか」
リカコ「あちゃー」
鞍馬「この簡単な事件……俺が>>1がオチを思い付くまでもたせてみせる!」
天下一「僕この人嫌いでぇす……簡単な事件って、僕まだ解けてないのに」グチグチ
大河原「泣くな天下一」
鞍馬「ここは……」
大田原「なんだここ?」
リカコ「すごーい」
大河原「ここは(ry」
鞍馬「なるほろ……これで事件の謎が解けました」
大河原「そうかそうか解けたか……って、ええ!?」
鞍馬「犯人は……天下一大五郎、おまえだ!」
天下一「……へ?」
天下一「いやいやいや、待ってくださいよ。僕は頭脳明晰・容姿端麗・神出鬼没の名探偵、天下一大五郎ですよ?その僕が犯人だなんて……」ワタワタ
藤井「いくら天下一くんでもそんなことはしないと思うけど……」
鞍馬「被害者の周囲に犯人の足跡がないことが、僕には不思議でした……しかし天下一さんにならそれが可能なんです。何故なら……」
鞍馬「彼は神出鬼没だから!」バーン!
一同「!!!」
大田原「さすがは神出鬼没だ!」
鞍馬「空中で体を捻る大技を見せて被害者の背後に着地。準備体操をしなかったせいで痛むアキレス腱を押さえながら、被害者を殺害……犯行後は再びゴンドラに乗り、トップガンのテーマで現場を去る」
大田原「まさしく神出鬼没だ!!」
リカコ「いや、結婚披露宴じゃないんだから」
天下一「待ってくださいよ!僕にはアリバイがある……あの部屋に行くのは無理だ!」
鞍馬「そうですね……本当に現場があの部屋だったなら」
一同「!!!」
鞍馬「ニトリで見つけた家具を何かいい感じに部屋に配置した天下一さんは、部屋に被害者を呼び出す……被害者はここが自分の部屋だと思い込む」
大田原「やるな、ニトリ」
リカコ「いや思い込まねぇだろ」
鞍馬「そうして、この部屋で被害者を殺した天下一さんは、何かいい感じの家具をリサイクルショップに売り払い、その金でパチンコ……競馬……そして全額使いきった天下一さんはアリバイを作るため自室に戻る……この間およそ5分!」
リカコ「はい無理ー」」
鞍馬「そうしてアリバイを作った貴方はなんやかんやで死体を発見現場に運び、あたかもそこで殺された死体であるように思わせた」
天下一「な、なんだよそれぇ……大体"なんやかんや"ってなんなのさ!」
鞍馬「なんやかんやは……」
鞍馬「なんやかんやです!」
大田原「!」
リカコ「!」
大河原「は?」
藤井「意味わかんない」
天下一「…………」
天下一「ですねー。まったく、迷推理にも程がありますよ!」
藤井「天下一くんもあんま変わらないけど」ボソッ
天下一「なんか言った?」
藤井「いや何にも」
大河原「残る探偵は2人や。さっさと話つけるから、天下一、おまえはさっさと謎解いてくれ」
天下一「任せてください!」
藤井「それじゃあ次の探偵さんのところに行きますか」
天下一「どっかで聞いたことがありますね」
大河原「有名な名探偵ならわかるはずなんやけどなあ」
藤井「とにかくその片山さんに……!!」
猫「ニャー」スリスリ
藤井「きゃー!猫かわいい〜」
天下一「でも何でこんなところに猫が?」
大河原「そや!思い出した!」
藤井「え、片山探偵のことですか?」ナデナデ
大河原「ちゃう!探偵は片山やない……その猫や」
大河原「三毛猫ホームズや!!」
ホームズ「ニャー」ゴロゴロ
大河原「ありも何も天下一シリーズなんかより根強い人気を持つ、ロングヒットシリーズや」
天下一「猫に負けるなんて……」グスグス
大河原「いじけとる場合やないぞ、天下一。猫には人間の言葉が通じんからな……話つけようにもつけられへん」」
ホームズ「ニャー」
大河原「あ〜、さすがの俺も今回ばかりはお手上げや〜!」
片山「あの、どうかしましたか?」ガチャ
ハルヒが始まる頃には戻ってきます ノシ
続く
コナン「わかったぞ、この事件の犯人は……」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1243931882/
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