2009年06月27日

ヾ 'A`) ドクドクファンタジー7のようです

1 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 18:39:13.90 ID:XMc9Fgpq0

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/ツハW>
ヾ 'A`) ――オレの名はドクウド
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 \/        
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 光速の異名を持ち重力を自在に操る高貴なるイケメン騎士……と見せかけて
 心にキズを負った、元1STクラスのイケメンソルジャーだ
 

 まあ、もっとも今はもうソルジャーをやめて
 ストライフサービスって事業を興しているんだがな

 ……ま、簡単にいうとなんでも屋ってやつだ、金さえ払えばなんでもしてやんぜ?
 

 ただ、元1STクラスのソルジャーを雇うんだ、
 それなりの報酬は頂くがな?フッ


 何故ソルジャーをやめてなんでも屋なんてしてるかって?


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/ツハW>
ヾ 'A`) ふっ、いろいろあったのさ。

4 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 18:44:20.74 ID:XMc9Fgpq0
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/ツハW>
ヾ 'A`) y─・~   ――ふぅ
 

 お気に入りのマイセンに火をつける。
 タバコはスキだ、すべてを忘れさせてくれる・・・・

 だが煙は肺まで吸い込まない、ふかすだけだ。
 それが一流のotokoだからな、体を気遣えるおれも・・・なかなかクールだ。


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/ツハW>
ヾ 'A`) y─・~   おっと、そうそう、おれがソルジャーを辞めた理由、だったな?


 その昔故郷とおれのオンナを護るために、
 突然発狂しやがったマジパネェレジェントクラスの先輩と戦ったり
 若いくせに気取ったオールバックの親友-マブダチ-と

 ……まあ、いろいろあったりなかったりしたわけだ。


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/ツハW>
ヾ ∩A`) 「……クッ、右目に秘めた魔晄の力が疼きやがる」 ズキン
 

8 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 18:52:46.24 ID:XMc9Fgpq0
    

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/ツハW>
ヾ ∩A`) 「なあセフィロス、いまあんたが近くにいるのか?
      思い出の中でじっとしていてくれ……」

 
 


 ……くっ、星痕が疼きやがる!!!

 おさまれ!!!おさまってくれ!!!!
 ワンダフルパニック!ワンダフルパニック!




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/ツハW>
ヾ ∩A`) 「おさまってくれえええええええ!!」


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(#^ω^)=_(ニ(≡ チャキ 「うるせぇお!てめぇたっけえ金払って
              雇ってやってんだからしっかり働けお!」

17 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 20:57:25.73 ID:aYqZC58q0
ヾ 'A`)「で、今日はどこをテロりに行くんだ? 魔鉱炉か? それとも都市の鉄道か?」
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( ^ω^)「いい質問だお。ドクウド。これを見るお」

モヒカンハゲはそう言うと、アバランチ秘密アジトの電気を消した。
映写機が回り始め、目の前のスクリーンに何かの文字を映す。

Game Rankings.com
search word "Final Fantasy"

No.1 SNES 1994 Final Fantasy III 93.68%
No.2 PS 2000 Final Fantasy IX 92.71%
No.3 PS 1997 Final Fantasy VII 92.59%
No.4 PS2 2001 Final Fantasy X 91.46%
No.5 PS 2006 Final Fantasy XII 90.34%
No.6 PS 2007 Final Fantasy VI Advance 90.22%

ヾ 'A`)「なんだこいつは? 神羅の機密文書か?」

18 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 21:07:13.63 ID:aYqZC58q0
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( ^ω^)「これは海外の有名ゲームサイトのランキングだお。
      よ〜く注目して見て欲しいお」

ヾ 'A`)「FF3が1位……だと、あのファミコンのやつか。2位がFF9、意外だな。
     おいおい、俺たちのFF7は3位じゃねーか」
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( ^ω^)「ランキングのところをもっとよく見るお。一位のゲームはSNES――
      スーパーファミコンで1994年に発売されたFFだお」

ヾ 'A`)「ま、まさか――」
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( ^ω^)「日本での名前はFF6だお! しかも許せないことに、GBAであとに発売されたFF6アドバンスまで
      ちゃっかりランキングの6位に入ってるんだお!」

さらに、ランキングの評価は恐るべき事実を伝えてきた。2位のFF9と3位のFF7の差はほんのわずかだが、
1位のFF6は1ポイント以上の大差を付けて頂点に君臨しているのだ。
ドクウドは、肩を組んだ山下(任天堂元社長)と岩田(任天堂現社長)の笑い声を聞いた気がした。

19 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 21:13:33.49 ID:aYqZC58q0
ヾ 'A`)「俺たちの後のシリーズなら許せるが、ポリゴン未使用のドット絵ゲーが
     圧倒的な一位だと……?」
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( ^ω^)「しかもハードはスーファミだお。CD-ROM3枚組のゲームが、
      ROMカセットごときに遅れを取るなんてことは――」

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ヾ 'A`)( ^ω^)「絶対に許せねーな」

ヾ 'A`)「テロだな」
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( ^ω^)「これはもうテロしかないお」


24 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 21:34:37.94 ID:aYqZC58q0
ヾ 'A`)「FF7の諸君!」

壇上から、ドクウドは呼びかけた。
背後には赤い垂れ布が垂らされ、ラテン数字のVIIが金の糸でふちどられている。

ヾ 'A`)「我々のゲームが発売されてから12年が経過した。CDであったメディアはDVD,BDに変わり、
    ゲーム機の性能もまた、飛躍的に上昇した。この技術的変革がいかに大きな意味を持つかは、
    諸君らもよくお分かりのことだろう」

ヾ 'A`)「しかし、私はここに一つの事実を告げなければならない。ここに、海外サイトのGame Rankings
    .comによる我々FFシリーズの評価ランキングがある。忌まわしきことに、この表で1位の栄冠に
    輝いたのは我々ではなく、FF6という旧時代のゲームなのだ」

群衆のあいだから、どよめきが洩れる。

ヾ 'A`)「我々はスクウェア・エニックスの経営収支の改善に尽力してきた。坂口のハゲが映画でコケた時は、
     アドベントチルドレンに協力してやって赤字を補填した。FFシリーズの売り上げが落ちつつある今は、
     クライシスコアやダージュオブケルベロスなどの続編を出してやって、開発費を補助してやっているのだ」

頷く声が上がる。
ドクウドは拳を振り上げた。

27 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 21:55:55.90 ID:aYqZC58q0
ヾ 'A`)「しかしだ。我々がこのような努力を続けているのに、自称ゲーム通などと気取っている
    ユーザーは、珍奇にも「ドット絵には味がある」「FF6のストーリーの完成度は異常」などとのたまい、
    この十年間の技術的進歩を否定し、あまつさえ、ポリゴンである我々の存在を否定しているのだ!」

振り上げた拳を、ドクウドは壇上に叩きつけた。

ヾ 'A`)「キャラクターデザインが天野喜孝でなくて何が悪い? 野村絵のキングダムハーツはヒットしたではないか!
     古き過去の遺物にしがみつく者どもはまた、「FF7のシナリオは厨臭い」ともいう。そのくせ同じシナリオライターの
     書いた、スーパーファミコンのヘラクレスの栄光3は絶賛しているではないか!」

横に立ったモヒカンハゲが、うんうんと頷く。

ヾ 'A`)「FF7はあまたの偉業を成し遂げてきた。我々は任天堂の独裁を終焉させ、次世代機戦争において
     プレイステーションに勝利をもたらした。現在のゲーム業界は、我々が、FF7が作ったのだ!」

ヾ 'A`)「私はここに、我々FF7の新しき使命を宣言しよう。この使命とは、我々がその正当なる評価を獲得することだ!
     私には分かる。かつて我々が偉業をなしとげたように、またこの新しき使命をもまさにやり遂げるであろうことを」

群衆が静まりかえる。ドクウドの次の言葉を待っているのだ。

ヾ 'A`)「ファイナルファンタジー7の主人公として、また我々の怒りを代表とするものとして、私は今こそ宣言する!
    時代錯誤と旧弊の塊であるFF6を完全に粉砕し、我々が最高のファイナルファンタジーとなるのだ!」

29 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 22:07:24.26 ID:aYqZC58q0
ヾ 'A`)「我々はアバランチ。この都市で、星を救うために戦っているものだ。
     私はこの名にいま、新たなる意味を加えたい。我々の意志だ! 気高き怒りにふるえ、
     不当な扱いに熱くたぎる我々の心だ! アバランチはいま、全てのFF7の民を代弁するものとなる!」

ドクウドは腕を斜め45度にびしっと伸ばすと、あらん限りの声で叫んだ。

ヾ 'A`)「FF7とプレイステーション、そしてアバランチと我らがミットガルドに……栄光あれ!」

割れんばかりの拍手が、演説を静聴していた群衆から津波のように広がる。
「FF6に鉄槌を!」「ドクウドばんざい!」などの声が響くなか――。

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ヾ 'A`)( ^ω^)「ひっひっひっ……」


二人は顔を見合わせて邪悪な笑みを洩らしたのだった。

32 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 22:24:05.93 ID:aYqZC58q0
(´・ω・`)「父上」

執務デスクに座るプレジテント神羅に、ルーファスは呼びかけた。

(´・ω・`)「神羅本社ビルの前に住民が集まり、デモを行っています。彼らは神羅カンパニーの体制に
      異議を唱え、現市長を解任して、新市長にドクウドなる人物を据えることを要求しています」

「市長職など飾りではないか……? いかに愚かな民といえど、その程度のことは分かっていると思っていたが」

(´・ω・`)「それだけではありません。彼らは神羅カンパニーが住民から不当な搾取を行っていると主張し、
      グループを解体して公営企業とすることも要求してきています」

「この神羅を潰す気かね……かまわん、実行部隊を送ってデモを行っているクズどもを排除しろ」

(´・ω・`)「それが――警備兵の中にも連中の思想に同調するものが出ておりまして」

ルーファスがそう言ったとき、ふいに執務室の扉が乱暴に開け放たれた。

33 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 22:33:42.47 ID:aYqZC58q0
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( ^ω^)「ここが神羅カンパニーの中枢かお。いやー、楽に入れるもんだお」

モヒカンハゲの大男が、どしどしと足音を立てて入ってくる。
肩に背負っていた警備兵を、執務室の中央に放り投げる。
銃器に改造されていたモヒカンハゲの右腕が火を噴いた。

ヾ 'A`)「おいハゲ、あんまり汚すんじゃねーぞ。後でここは、総統ルームとして使うんだからな」

続いて入ってきた金髪とんがりヘアーの男が、国産RPGの主人公とも思えないセリフを口にする。

「何者だね、君たちは」

しかし――プレジデント神羅は少しも動じることなく口を開いた。
目の前には無残な肉塊となった警備兵がいるのだから、良い度胸である。

ヾ 'A`)「俺たちはアバランチ。まあ、言っちまえばテロ組織だな。どこかの革命よろしく
     民衆を扇動して新しい支配者になりに来たのよ」

34 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 22:42:10.64 ID:aYqZC58q0
「私は、この星の科学技術の発展と住民の生活の向上に力を尽くしてきた。
 きみたちは新しい支配者になって、何をするつもりかね?」

ヾ 'A`)「馬鹿言えよ。てめーの私利私欲のためだろうが。だが、あんたの作ったこの神羅カンパニーの
     高い技術力は存分に活用させてもらうぜ。なにせこれから、戦争をやるんだからな」

とんがりヘアーが肩に背負った大剣に手を掛ける。
プレジデント新羅は、構わずに続けた。

「戦争? どこの都市とするのかね? 我々ミットガルドに比肩しうる勢力など、この星には存在しないが」
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( ^ω^)「FF6とだお。あいつらが僕らよりも高評価だなんて許せないお」

モヒカンハゲがそういった刹那――。
プレジデント新羅は猛然と椅子から立ち上がった。

「馬鹿なことを考えるのはやめろ! 貴様ら、我々FF7を滅ぼすつもりか!?」

36 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 22:54:51.89 ID:j1NXf/YpO
っつうか、ブーンの上の点々はモヒカンだったのかwwwwwwwwwwww

37 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 22:59:08.14 ID:aYqZC58q0
「いいか。我々ファイナルファンタジーの間にはある程度の緊張が存在する。
 例えばFF1・2は同じファミコンでありながら、DSに移植された3を快くは思っていない。
 最近のFFでは11と12も同様だ。お互いにFF凋落の責任を押しつけあっている」

プレジデント新羅はため息をついた。

「しかしこれまで、ファイナルファンタジーどうしの間で争いが発生することはなかった。
 いがみ合っていても我々はみな、国民的大作RPGであることに変わりはないからだ。
 その不文律を破った場合、どうなるか分かっているのか!? 我々は他のファイナルファンタジーから総攻撃を受けるぞ」

ヾ 'A`)「心配ねえよ、プレジデント新羅」

ヾ 'A`)「俺たちはFF世界の科学力について調べたが、最も科学が発達しているのはこの7だ。
     その後に8は俺たちとやや劣るか同等、そして6が続く。後は剣と魔法の世界さ」
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( ^ω^)「FF6世界を電撃的に侵攻して制圧し、続いてFF8世界も返す刀で平らげるお。
      その時には僕らはもっとも科学の発達した3世界を支配することになってるお。もう他のFFに勝ち目はないお」

「卓上の空論だな」

言い放ったプレジデント神羅に、とんがりあたまは冷酷に告げた。

38 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 23:07:14.51 ID:aYqZC58q0
ヾ 'A`)「そうかよ、では死ね!」

モヒカンハゲのバルカンが火を噴いた。
肥満したプレジデント新羅の身体が、ゴムまりのように執務室の床に転がる。
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( ^ω^)「おいドクウド。こいつはどうするお?」

部屋の隅に立ち尽くしていた白服の青年に、モヒカンハゲが腕の銃口を向ける。

ヾ 'A`)「神羅の副社長か」

(´・ω・`)「……僕も、父上のように殺すのか?」

ヾ 'A`)「いや。てめーは生かしておいてやってもいいぜ。ただし、それは俺たちに
     協力するって条件を呑むならの話だ。一人は神羅の内情に詳しいヤツが
     必要だからな」

(´・ω・`)「…………」

白服の青年が、無言で立ち尽くす。
モヒカンハゲとドクウドは、邪悪な目でそれを見つめた。

39 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 23:08:49.33 ID:Ff0Dvjbu0
モヒカン禿げバロシュwwwwwwwwwwww

41 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 23:19:11.97 ID:aYqZC58q0
「アバランチ万歳! アバランチ万歳!」

神羅ビル前に集まった市民たちから、歓喜の声があがる。
それに応えるかのように、ドクウドは執務室のバルコニーから手を振った。

ヾ 'A`)「市民諸君! プレジデント神羅は、姑息にも逃亡を図ったため我々が処刑した!」

ヾ 'A`)「神羅カンパニーは解体され、これからは公営企業となって市の管理下に入る。
     悪夢は終わりを告げたのだ! 私は、新市長として次のことを提案する。
     まずは市民諸君に神羅が貯め込んでいた食料や、医薬品を無償で提供する」

割れあがらんばかりの歓声が、バルコニーにまで届く。

ヾ 'A`)「つぎに――私が提案したいのはより責任のある、強力な権限を持った役職の制定である。
     旧市議会は議会制による民主主義を掲げていたが、その実態は神羅の操り人形であった。
     私は市民諸君に独裁を提案したい。この星の混乱に対処するためには、
     軟弱な議会制民主主義ではなく、全てに責任を負う独裁制が必要なのだ」

「ドクウド! ドクウド! と名を呼ぶ叫びが響く。

ヾ 'A`)「私は、その臨時的に設けられた役職を総統と名付けたい。
     もちろん、誰が総統となるかは民主的な直接選挙で決定したいと思う!
     腐敗した談合政治はもはや無用なのだ!」

43 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 23:30:03.33 ID:aYqZC58q0
(´・ω・`)「……こんなのは茶番だ」

熱狂する群衆を見れば、誰が総統に選出されるのかは分かりきっていた。
いま――笑顔で市民に手を振っているあの男は、まさに悪魔そのものだ。

(´・ω・`)「だが僕も、こいつらと同罪だ……」

物言わぬ屍と化した父と、無残な姿を晒す警備兵のふたつの死体を見つめる。
無力な自分に、涙がこぼれた。

ヾ 'A`)「そして私は、その総統にルーファウス氏を推薦したいと思う!」

とんがり頭の声が、遠くで聞こえた。
――え?

ヾ 'A`)「ルーファウス氏は腐敗した神羅上層部にあって、唯一正義を貫いた気骨ある人だ。
     我々が神羅ビルに突入できたのも、氏の助力があってのことだ」

とんがり頭が、部屋の中に歩いてくる。
ルーファスの耳に口を寄せて、こう囁いた。

ヾ 'A`)「せいぜいてめーの名前を利用させてもらうぜ。俺たちは社長を殺しちまったからな。
     クリーンなイメージがあるお前なら市民も納得するし、神羅の元社員からも不満はないだろ」

45 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/26(金) 23:44:26.77 ID:aYqZC58q0
ルーファウスは、モヒカンハゲに腕を掴まれてバルコニーに立たされた。
市民の歓声が沸き上がるように伝わってくる。人の波が、本社ビルの前に生まれていた。

「ドクウドばんざい! ルーファウスばんざい!」

全てを信じ切り、自分たちの未来がパラ色に開けていると、疑いもしない市民たち。
横に立つこのとんがり頭が、悪魔だと叫びたかった。騙されるなと、声を大にして言いたかった。

だが、かわりに熱い液体が、目からとめどなく流れ落ちた。

群衆のあいだからどよめきがあがる。
だが、熱狂がすべてを良い方向へと解釈してしまう。

割れあがらんばかりの温かい拍手が、ルーファウスを包んだ。
市民はどうやら、感極まったルーファウスが泣き出したと感じたらしい。
     ,,,,,,,,,,,,,
ヾ 'A`)( ^ω^)「へっへっへっへっ……」

邪悪な二人の笑顔を背後に感じながら、ルーファウスは泣き続けた。

                                 つづく

46 名前:VIPがお送りします[sage]:2009/06/26(金) 23:48:38.33 ID:TC6pAZ4d0
あれこいつら主人公だよな?www

47 名前:VIPがお送りします[]:2009/06/27(土) 00:01:11.63 ID:y2Fyz8+1O
もう今日は終わりか?続きいつだー



もしかしたら続く・・・?
ヾ 'A`) ドクドクファンタジー7のようです
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1246009153/
00:47 | Comment(2) | ブーン系小説-短編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 2ちゃんねるブログランキング
この記事へのコメント
  1. 名前:( ^ω^)は名前が無いようです[  ]:2009/06/27 08:49:21
  2. ドックンドックン〜!ふぅん!にゃーんにゃーん

    ほかの主人公もドックンか、気になるな

  3. 名前:( ^ω^)は名前が無いようです[  ]:2009/06/27 15:37:14
  4. パラ色の未来ワロタwww

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