しゅーきゅうっとそーん!のようです 第1話
カテゴリ: ブーン系
しゅーきゅうっとそーん!のようです 目次
2 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2010/04/19(月) 00:48:35 ID:IPXHhpk6O
ある郊外のマンションの一室。そこでは夜な夜な年頃の乙女が集い、なにかよからぬ事をしているのであった。
o川*ー)o「ふっふっふ」
o川*ー)o「遂に出来たわ」
o川*ー)o「きっとトソちゃんも驚くわね」
不敵な笑みをこぼす洗濯板のことなどつゆ知らず、味の素を多用して別に腕によりをかけずに料理を作っていた都村は、台所から居間へと戻ってきた。
都村の前には、先ほどまで床に横たえていたモノが雄々しくそびえ立っていた。
ある郊外のマンションの一室。そこでは夜な夜な年頃の乙女が集い、なにかよからぬ事をしているのであった。
o川*ー)o「ふっふっふ」
o川*ー)o「遂に出来たわ」
o川*ー)o「きっとトソちゃんも驚くわね」
不敵な笑みをこぼす洗濯板のことなどつゆ知らず、味の素を多用して別に腕によりをかけずに料理を作っていた都村は、台所から居間へと戻ってきた。
都村の前には、先ほどまで床に横たえていたモノが雄々しくそびえ立っていた。
(゚、゚トソン「……これは、何です?」
o川*ー)o「びっくりした? 見てのと―り……」
o川*゚ー゚)o「トランプタワーだよ!」
(゚、゚トソン「……」
o川*^ー^)o「えへへ、凄いでしょ?」
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「おおっと、すいません腕が勝手に」
バサリ
o川;゚д゚)o「ああ! わりと一生懸命組み立ててたトランプタワーが!!」
(-、-トソン「はあ……」
(゚、゚トソン「私がご飯を作っている間にそんなことをしていたのですか?」
o川*゚ー゚)o「ひどいトソちゃん! それなりに大変だったのに!」
(゚、゚トソン「まあまあ、また作ればいいじゃないですか。それよりもパスタが出来ましたよ」
o川*゚ー゚)o「何で一からの創造なんだよ、神様も二度も世界を創ったりしないよ!」
(゚、゚トソン「無駄に壮大ですね」
o川*゚ー゚)o「今のトソちゃんは、言わば人類に仇なすアルマゲドンなんだよ!」
(゚、゚;トソン「えぇ……」
(゚、゚;トソン(……この子、怖っ)
(゚、゚トソン「分かりました。そのうち私が作ってあげましょう」
o川*゚ー゚)o「そのうちなんだ……」
(゚、゚トソン「そのうちです」
(゚、゚トソン「あ、パスタ冷めちゃいますよ」
o川*゚ー゚)o「うん……」
o川*゚ー゚)o「あれ? お皿一枚多くない?」
(゚、゚トソン「抜かりなく。ミセリも呼んでおきました」
o川;゚ー゚)o「えぇ…ここ私ん家なのに今知ったんだけど……」
(゚、゚トソン「そうですね、先に頂いてましょうか」
o川;゚ー゚)o「う、うん頂くことは頂くけど……おかしくない? 何かおかしくない?」
(゚、゚トソン「あ、ちょっと茹で過ぎでしたか? 麺の腰が弱いですね」
o川;゚ー゚)o「いや、パスタに関しては何のおかしさも感じてないよ、むしろ美味だよ」
o川*゚ー゚)o「あれ? でも、何かグルタミン酸系の旨みが……」
(゚、゚トソン「隠し味に昆布のダシを使いました」
o川*゚ー゚)o「いやいや、味の素? 味の素使ったでしょ?」
(゚、゚トソン「うるさいですね、お前は味の素に豚が使われていてぶち切れたイスラムか!」
(゚、゚トソン
イスラムの皆さん、すいません
o川;゚ー゚)o「パスタに味の素使わないだろ……美味しいから食べるけど」
(゚、゚トソン「えーと、蛇にそそのかされて禁断の木の実を食べた人間か!」
(゚、゚トソン
アダムとイブの皆さん、すいません
o川;*゚ー゚)o「全然上手くないよ、何で今どうだって顔したの!?」
ピンポーン
(゚、゚トソン「あ、ミセリが着いたようですね」
o川*゚ー゚)o「はーい、いま開けるね―」
ガチャ
lw´‐ _‐ノv「よっ」
o川*゚ー゚)o「えっ」
lw´‐ _‐ノv「えっ」
o川;゚ー゚)o「何でシューちゃんが……」
lw´‐ _‐ノv「パスタ……」
o川*゚ー゚)o「えっ」
lw´‐ _‐ノv「えっ」
o川;゚ー゚)o「と、とりあえずまあ、どうぞ」
lw´‐ _‐ノv「なにそれこわい」
o川;゚ー゚)o「恐ろしさ皆無だよ!? 何が怖かったの!?」
lw´‐ _‐ノv「きゅーに足がある!?」
o川*゚ー゚)o「まだ死んでねえよ……」
o川*゚ー゚)o「トソちゃん、ミセリちゃんを呼んだんじゃなかったの?」
(゚、゚トソン「おや、私としたことが間違えてシューにメールを送っていたようです」
(゚、゚トソン「返信がおにぎりの絵文字一つだった時点で気付くべきでした」
o川*゚ー゚)o「玄関開けたら、シューちゃんが立っててびっくりしたよ」
lw´‐ _‐ノv「私はまだ足あるからね」
o川;゚ー゚)o「引っ張るほどのネタじゃないよ」
(゚、゚トソン「?」
lw´‐ _‐ノv「トソおひさ―」
(゚、゚トソン「お久しぶりですね、大学でお会いしませんがちゃんと授業は出ているのですか?」
lw´‐ _‐ノv「行ってるよー、キューとは週4で会ってるし」
(゚、゚トソン「えぇ……私ハブかよ」
o川*゚ー゚)o「いや、トソちゃん学部違うし」
(゚、゚トソン「う……」
(、;⊂トソン「で、でも、わ、わたしもみんなといつも会ったりしたいし……グスン」
o川;゚ー゚)o「う、うん」
lw´‐ _‐ノv(面倒くせえ……)
o川;゚ー゚)o「ほら、土曜とかこうやって会えてるし」
o川*゚ー゚)o「会えない日が会える日を、もっとキラキラにしてるんだよ」
o川*゚ー゚)o+
(゚、゚トソン「……」
lw´‐ _‐ノv(こいつも面倒くせえ……)
(゚、゚トソン「あ、ちょっと冷めてますがパスタどうぞ」
lw´‐ _‐ノv「うむうむ」
o川;゚ー゚)o「え、ちょっと私スルーかよ……」
lw´‐ _‐ノv「なかなか美味であるぞ」
(゚、゚トソン「それは光栄ですね」
o川*゚ー゚)o(だって味の素使ってるもん……)
(゚、゚トソン「何か言いましたか?」
o川;゚ー゚)o「え? いやいや何も言ってないよ」
o川*゚ー゚)o「パ、パスタと言えばこの間、きしめんみたいなのをつーちゃん家で食べたよ」
(゚、゚トソン「おそらくリングイネでしょうね」
lw´‐ _‐ノv「臨死体験?」
o川;゚ー゚)o「聞き間違い激しいな、誰も世の境をさまよってないよ」
(゚、゚トソン「食感が自慢の幅広麺です。ソースとよく絡むので割と何でも合いますよ」
o川;゚ー゚)o「えぇ……塩で茹でたのをそのまま出されたんだけど……」
(゚、゚トソン「あの子はちょっと変わってますからね」
lw´‐ _‐ノv「お粥にもよく合う?」
o川;゚ー゚)o「悲しいくらいに合わないと思うけど……」
(゚、゚トソン「あなたもだいぶ変わってますね」
lw´‐ _‐ノv「そうかな?」
o川*゚ー゚)o「主食がご飯でおかずもご飯な人はなかなかいないと思うよ」
(゚、゚トソン「そのわりにはパンとかも食べちゃうんですよね」
lw´‐ _‐ノv「毎食米はキツいだろ」
(゚、゚;トソン「え、ええ、そうなんですけど……」
o川;゚ー゚)o「シューちゃんに言われるとね……」
lw´‐ _‐ノv「というか別に米とか好きじゃないし」
o川;゚ー゚)o「えぇ……」
lw´‐ _‐ノv「好きか嫌いかで言えば嫌いだし、嫌いかだいっ嫌いかで言えば、だいっ嫌いだし」
(゚、゚;トソン「何かあったのですか?」
lw´‐ _‐ノv「うん……この間ね」
~回想シーンその1~
lw´‐ _‐ノv「あ、あの」
( ・∀・)「ん? どうしたの?」
lw*´‐ _‐ノv「好きな米は何米ですか?」
(; ・∀・)「えぇ……」
………………
…………
…
lw´‐ _‐ノv「って事があったの」
(゚、゚トソン「ああ、あの変人のモララーですか」
o川*゚ー゚)o「シューちゃん、モラ君と面識あったの?」
lw*´‐ _‐ノv「いや、ひとめぼれかな……米だけに」
o川*゚ー゚)o「やっぱり米大好きじゃねーか!」
(゚、゚トソン「え? 何が米だけに、なのですか?」
lw;´‐ _‐ノv「いや、あの、ひとめぼれって米の銘柄があって」
lw;´‐ _‐ノv「一目惚れとひとめぼれを掛けたというか……」
o川;゚ー゚)o(うわぁ……トソちゃん絶対分かってて言ってるよ……)
(゚、゚トソン「なるほど」
(゚、゚トソン「……」
(゚、゚トソン「やっぱりお米大好きじゃないですか」
o川*゚ー゚)o「ワンテンポ遅い上に私がもう言ったよ!」
lw´‐ _‐ノv「……なんかすいません……」
o川*゚ー゚)o「話し戻すけど、どうして好きなお米を聞こうとしたの?」
lw´‐ _‐ノv「何が嫌いかじゃなくて、何が好きかで自分を語り合いたかったのさ……」
o川;゚ー゚)o「それ打ち切りフラグだよ」
(゚、゚トソン「ともかく、初対面でいきなりお米の話しはしませんよ」
lw´‐ _‐ノv「え? つーとは米で知り合ったけど……」
~回想シーンその2~
お昼時間
(*゚∀゚)「なー、何でいつもおこめ食べてるんだ―?」
lw´‐ _‐ノv「そういうyouのお弁当もご飯と梅干しだけだよ」
(*゚∀゚)「やー、つーちゃん今月お財布ピ―ンチ! なのさー」
lw´‐ _‐ノv「……」
lw´‐ _‐ノv「……ちょっとご飯交換する?」
(*゚∀゚)「うん!」
「好きなお米とかある?」
「キヌヒカリ、かな―」
「ふーん」
「ササニシキも美味しいよ」
「そっかー、今度食べに行っていいか―?」
「自分で買えよ」
「えー」
………………
………
…
o川;゚ー゚)o「いやいや、いろいろおかしいだろ!」
lw´‐ _‐ノv「そうかな?」
(゚、゚トソン「流石です、変人同士は惹かれ合うってことですかね」
o川;゚ー゚)o「スタンド使いみたいに言うなよ!」
(゚、゚トソン「恐らくそのツッコミは、既に誰かが使っているでしょうね」
o川;゚ー゚)o「そういう会話やめようよ」
lw´‐ _‐ノv「そもそも、こういうお話しってよくあるよね」
o川;゚ー゚)o「だから、メタ発言ブームは過ぎ去ったよ!」
(゚、゚トソン「え? メタ発言って何のことですか?」
lw´‐ _‐ノv「きゅーちゃん何言ってるの? シューこわーい……」
o川;゚ー゚)o「えぇ…」
o川*゚ー゚)o「どうしようもないよ……」
★【精米】新潟県産 無洗米 こしひかり 5kg 平成22年度産★
★お米の達人が教える ごはん基本帳★
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