18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 19:54:52.75 ID:UX+HWem20
21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 19:57:00.78 ID:UX+HWem20
('A`)「あのですね」
( ><)「ん? 命乞いなら聞いてやらないでもないんです」
('A`)「いや、帰っていいかなーって」
(#><)「はぁ!? なめるのもいい加減にするんです」
( ><)「てめぇに選択権はないんです」
('A`)「と、言われても」
('A`)「オレにも用事があるし」
( ><)「何なんです?」
('A`)「ガンダム始まっちゃう」
(;><)「そんなことを用事にカウントしてるんですか!?」
('A`)「評判悪いけど、オレは好きだよ」
(;><)「そういう問題じゃねぇんです!!」
22 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 19:59:44.36 ID:UX+HWem20
( ><)「こいつ…」
( ><)「VIP高No2のビロード様に楯突くとはいい度胸なんです」
('A`)「あんたNo2なのか」
('A`)(随分とまぁ…、あれだな)
( ><)「へへん、今更ビビッても遅いんです」
( ><)「ここら一帯を占めているのはウチのグループなんです」
('A`)「つーか、VIP高って結構偏差値高い進学高じゃなかったけ」
( ><)「勿論成績も優秀なんです」
(;'A`)「成績優秀なんだ…」
( ><)「ったりめーだろ、なんです」
( ><)「学業と反社会的行為、両立するのが真の不良なんです」
('A`)「すげぇ相反してるように感じるんだけど」
23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:02:34.19 ID:UX+HWem20
( ><)「先生もガチで注意できないあたり中々便利なんです」
('A`)「小賢しいな、最近のヤンキーは」
(#><)「小賢しいとはなんですか、こういうのはワルっていうんです!!」
(;'A`)「まぁ、悪いといえば悪いが…」
「ん?」
「おい、あれビロードじゃねぇか?」
「あれぇ?」
( ><)「…!」
('A`;)「おぅ?」
25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:04:42.32 ID:UX+HWem20
「誰かと思えばビロードくんじゃないですかぁ」
「こんなところで何してんの?」
「オレ達とちょっと遊ぼうぜぇ、ビロードくぅん」
('A`;)「え、なに」
(;'A`)「もしかして、ガチ不良に囲まれた!?」
(;><)「ボクもガチ不良なんです!!」
「お前のこと、ウチの大将が煙たがってるからさぁ」
「ここらで“消しときたい”んだよね?」
(;'A`)「やだ、セリフ回しが特攻の拓みたい…!!」
(;><)「てめぇら…」
(;><)「元はVIP高の仲間なんです!! どうして…!!」
27 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:09:32.94 ID:UX+HWem20
「知るかよ」
「それはオレらが判断することじゃねぇ」
「オレ達は大将についていく、それだけだ」
('A`;)「おい、ちょっとあんた、どうにかしろよ!!」
(;><)「くっ、雑魚一人ぐらいならどうにかなるんですが…」
('A`;)「一人って駄目だろ!! お前雑魚じゃねぇか!!」
(#><)「あぁん!? なんだとこらぁなんです!!」
('A`;)「あぁもう、めんどくせぇなぁ!!」
「死ねやぁぁ!!!!」
(;'A`)「ギャ―――!! ガチ殴りは卑怯でござるー!!!」
(;><)「ぐっ!! ヤンキー薄命なんです!!」
28 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:11:42.32 ID:UX+HWem20
(;-A-∩「…」
(;-A-∩「…」
(;'A`)∩「…あれ?」
「ぎゃあああああああああ!!!!」
「うわあああああああああ!!!!」
「ほげえええええええええ!!!!」
(;'A`)「えぇ!? 一体何が起きてんのこれ!?」
(;><)「番長です!! ウチの番長が助けに来てくれたんです!!」
('A`;)「番長ぉ!? 今どきそんなのがいんのか!?」
( ><)「いるんです!! 現に今助けてくれてるんです!!」
29 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:13:03.26 ID:UX+HWem20
ゴゴゴゴゴ( ω )ゴゴゴゴゴゴ
(;'A`)「こ、こいつが…」
( ><)「ふっ、よく聞けなんです」
( ><)「あれぞ、我がVIP高No1にして番長!!」
バァ――(*'ω' *)―――ン
( ><)「ぽっぽさんなんです!!」
('A`)
('A`)「…」
('A`)「もうちょっとビジュアルどうにかならんかったのか」
30 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:14:05.80 ID:UX+HWem20
(#><)「てめぇ、ぽっぽさんに向かってミカン面とは失礼極まりないんです!!」
(;'A`)「そんなこと言ってねぇよ!! そもそもミカン面ってなんだ!!」
(*'ω' *)「ビロード」
(;><)「はいなんです」
(*'ω' *)「私はミカンが好きだっぽ」
(*'ω' *)「とりあえず、今の失言は水に流してやるっぽ」
( ><)「命拾いしたな、お前」
(;'A`)「どう考えてもお前のことだよ!!」
31 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:15:20.31 ID:UX+HWem20
(*'ω' *)「兄さん、すまんかったっぽ」
(*'ω' *)「ウチのバカどもに変わって私が謝るっぽ」
( ><)「こんな奴にぽっぽさんが頭下げることなんてないんです」
('A`)「じゃあ、お前が下げろ」
(><#)「あぁん!? てめぇ、誰に向かって…」
(*'ω' *)「ビロード」
(;><)「はっ!?」
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウ
(;><)「ふぐぅ!?」
つ⊂
(*'ω' *)「私の通り名を言ってみるっぽ」 キリキリキリキリ
(;><)「『握り潰し』のちんぽっぽさん…」
(*'ω' *#)「誰がフルネームで呼べと言ったっぽ!!」
33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:18:22.97 ID:UX+HWem20
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウ
((;><))「ほぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
つ⊂
((><;))「ごめんなさい! ごめんなさいなんです!!」
つ⊂
((;><))「お母さん、お父さん助けて!! 僕のムスコが、あなたたちの孫が死んじゃうんです!!」
つ⊂
(*'ω' *)「兄さんには?」 キリキリキリキリ
(;><)「ごめんなさいなんですぅぅぅぅぅ!!!」
(;'A`)「Oh…」
(;'A`) キュン
34 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:19:28.64 ID:UX+HWem20
(*’ω’ *)「すまんっぽ。これで許してくれないっぽ?」
(;'A`)「あ、いや、うん。分かった、すいません」
(;><)「はぁー…はぁー…」
(;><)「もう少しで性転換しちゃうとこだったんです…」
(;'A`)「恐ろしい技だな…」
(;><)「あれでぽっぽさんはVIP高のトップに登りつめたんです」
(;><)「ちなみにあの技せいで高校の男女比率が変わってしまったんです」
(;'A`)「VIP高行ってなくて良かったとガチで思うわ」
35 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:20:41.83 ID:UX+HWem20
( ><)「アンちゃん、大学生なんです?」
('A`)「まぁな」
( ><)「お前どこ高よー、なんです」
('A`)(無理のある語尾だな)
('A`)「オレはモオトコーだな」
(*'ω' *)「…!」
(;><)「モオトコーってあの喪御斗高校なんですか?」
('A`)「あぁ、たぶんそれ」
(;><)「相当やばいとこ通ってたんですね」
(;><)「キングオブヤンキー高校なんです」
('A`)「そうか? 別にただの男子校だったけどな」
(*'ω' *)「…」
(*'ω' *)「ふぅん」
36 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:22:05.06 ID:UX+HWem20
(;'A`)(さっきの光景思いだすと股間が痛いな…)
(;'A`)「じゃあ、オレ帰りますんで」
( ><)「ちっ、一昨日きやがれなんです」
('A`)「お前の捨て台詞間違ってんぞ」
(*'ω' *)「…」
(*'ω' *)「待つっぽ」
(;'A`)「…な、なにか」
(*'ω' *)「いや、なぁに」
(*'ω' *)「まだここらをさっきみたいな奴らがうろついてるかもしれないっぽ」
(*'ω' *)「家まで送っていくっぽ」
(;'A`)「え」
37 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:24:23.17 ID:UX+HWem20
( ><)、「ぽっぽさん、そこまでしなくても」
(*'ω' *)「お前は黙ってるっぽ」
(;><)「はいなんです」
(;'A`)「い、いやぁ、その、お気持ちは嬉しいんですけど」
(;'A`)「大丈夫です、一人で帰れますから」
(><#)「ぽっぽさんの好意を無駄にするって言うんですか、こらぁ!!」
(;'A`)「お前、さっきと言ってることが正反対だぞ!?」
(*'ω' *)「一人じゃ何かと心細いっぽ?」
(;'A`)「…」
(;'A`)(い、言えない! ムスコの命がかかっているこの場面でノーとは言えない…!!)
39 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:26:12.90 ID:UX+HWem20
…んで
(*'ω' *) ←学力腕っぷしともにNo1、しかも可愛い
( ><) ←腕っぷしはともかく学力No2、しかも可愛い
('A`) ←学力どころか見てて悲しい、顔面終戦記念日
(∩A∩)「なんだろう、すごく泣きたい気分」
(*'ω' *)「ん? どうしたっぽ?」
('Aと)「いや、こっちの話です」
('A`)「で、何の話だったけ」
( ><)「ボクの通り名なんです」
( ><)「人呼んで『パシリ1号』のビロード! VIP高のNo2なんです!!」
('A`)「また屈辱的な名前だな」
(#><)「あぁん!? ぽっぽさんからつけてもらった名前なんです!! 上等だ、こらぁ!!」
(;'A`)「わざわざつけてもらったんだ、それ!?」
40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:29:04.37 ID:UX+HWem20
(*'ω' *)「…!」
ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウ
(;><)「は☆ぐ☆ぉ☆!?」
つ⊂
(*'ω' *)「ビロード、静かに…!!」キリキリキリキリ
(*'ω' *)「奴らだっぽ」キリキリキリキリ
('A`;)「おいおい、なんか探してるぞ」
(*'ω' *)「あれは、私たちを探しているっぽね」キリキリキリキリ
('A`)「私たちって…」
('A`)「え、オレも?」
41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:30:12.83 ID:UX+HWem20
(*'ω' *)「さぁ、どうだか」キリキリキリキリ
(;><)「ぽ、ぽっぽさん…、静かにしてるんで離してほしいんです…」
つ⊂
((* 'ω'*)「しょうがないっぽ、少し回り道をするっぽ」キリキリキリキリ
((;'A`)「はぁ、マジかよ…」
(;><)→「伸びる伸びる!! やだ、すっごく伸びてる!! 離して!! 離してくださいなんです!!」
つ⊂ )
42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:31:20.38 ID:UX+HWem20
テクテクテク
('A`)「…」
(;><)「はぁーもう、今日は股間の厄日なんです」
('A`)「なぁ」
( ><)「なんです?」
( ><)「慣れればこれはこれで快感ですよ」
(;'A`)「んなこと聞きたかったわけじゃねぇよ!!」
( ><)「じゃあ、なんですか」
('A`)「…」
('A`)「ちょっとした疑問なんだが」
('A`)「最初に襲ってきた奴らもさっきいた奴らもVIP高の生徒だろ?」
('A`)「同じ学校なのになんで喧嘩してんだ?」
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:34:02.42 ID:UX+HWem20
(;><)「それは…」
('A`)「…?」
(*'ω' *)「…」
(*'ω' *)「派閥抗争っぽよ」
('A`)「派閥抗争…?」
(*'ω' *)「私がアタマ張ってることを快く思わないやつがいるっぽ」
(*'ω' *)「そのせいで、今、VIPは2つに分かれているっぽ」
(*'ω' *)「自分のところの兵隊同士が戦うなんて馬鹿げているっぽ」
('A`)「ムスコ潰された恨みとかじゃねぇの」
( ><)「残念ながらそれはないんです」
( ><)「反乱軍の大将は…」
「いたぞ!!」
「捕まえろ!! パシリから狙え!!」
46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:35:54.68 ID:UX+HWem20
(*'ω' *)「…!」
(*'ω' *)「見つかったっぽ」
('A`;)「なんでこんなとこまで人がいるんだよ」
(*'ω' *)「…ぬかったっぽ」
(;'A`)「?」
(*'ω' *)「上手く誘導されたっぽ」
(*'ω' *)「ここからじゃVIP高も遠い」
(*'ω' *)「たぶんあいつらの本拠地は近いはずっぽ」
(;'A`)「そんな漫画みたいなこと…」
(*'ω' *)「できるっぽ」
(*'ω' *)「反乱軍の大将」
(*'ω' *)「『天眼』のワカッテマスなら」
(;'A`)「急にカッコいい名前出てきた!?」
47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:37:50.43 ID:UX+HWem20
(メメ><)「ふ、二人とも助けてくださいなんです!!」
(*'ω' *;)「ビロード!!」
('A`;)「しゃべってる間にパシリ1号くんがやられてる!?」
「こいつは預かっとく」
「返してほしけりゃこの先にある廃工場まで来るんだな」
「仲間を呼んだら、こいつがどうなるか…」
(*'ω' *)「ちっ…」
(*'ω' *)「分かったっぽ。行くのは2人だけっぽ」
('A`)「…」
('A`)「2人?」
(*'ω' *)「2人だっぽ?」
49 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:40:01.44 ID:UX+HWem20
(;'A`)「オレも入ってない、それ!?」
(*'ω' *)「ここまで来て引き下がれないっぽ」
(;'A`)「全力で引き下がりたいんですけど」
(*'ω' *)「あ?」
(;'A`)ゞ「いえ、ドクオ一等兵! 行かせていただきます!!」
(*'ω' *)「よろしいっぽ」
(;'A`)「…はぁ」
(*'ω' *)(…ドクオ)
(*'ω' *)(やっぱり間違いないっぽ)
(;メ><)「余裕がありそうなんで今のうち助けてほしいんです――!!」
51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:41:46.88 ID:UX+HWem20
【(*'ω' *) 廃工場だっぽ (*'ω' *)】
(*'ω' *)「ここっぽね」
('A`;)(結局ついてきてしまった…)
(メメ><)「ぐぇっ!!」 ドサッ
(*'ω' *)「ビロード!!」
('A`)「…うぉ、盛大にやられたな」
(メメ><)「な、生傷は男の勲章なんです」
('A`)「なにそれポジティブ」
<●><●> 「よく来ましたね、ちんぽっぽ」
(*'ω' *)「その下種な声は…」
(*'ω' *)「出てこいっぽ、ワカッテマス!!」
52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:43:23.86 ID:UX+HWem20
テマス <●><●>)リ「ふっ」
('A`)「おい、ちょっとカメラ止めろ」
テマス <●><●>)リ「なんですか、あなたは」
('A`)「いや、お前こそなんだ」
('A`)「というか、テマスってなんだ。トソンさん的なあれか。なんかステマみたく見えるぞ」
テマス <●><●>)リ「私のヘアーに文句を言うとはいい度胸です」
('A`)「それ髪の毛なの」
('A`)「もうAA改変ってレベルじゃないんだけど」
(メメ><)「こいつが『天眼』のワカッテマスなんです」
('A`)「通り名は『テマス』のワカッテマスのほうがいいだろ」
(メメ><)「駄目ですよ、そんな『ステマ』のワカッテマスみたいな」
(;'A`)「それはもうオレが言った!!」
55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:46:17.69 ID:UX+HWem20
テマス#<●><●>)リ「人の名前で遊ぶとはいい度胸ですね」
('A`)「いや、名前というか髪型? っていうか、それ髪か? 象形文字?」
テマス#<●><●>)リ「いい加減、黙ってもらいましょうか」
テマス#<●><●>)リ「お前たち!!」
テマス#<●><●>)リ「やってしまいなさい!!」
('A`;)「ほぁぁ!? 墓穴ぅぅ!!」
(;><)「全般的にあんたが悪いんです!!」
(*'ω' *)「待つっぽ!!」
テマス <●><●>)リ「なんですか? 今更命乞いですか?」
テマス <●><●>)リ「まぁ、それも気分がいいですね。聞いてやらなくもないです」
(*'ω' *)「落ち着けっぽ」
(*'ω' *)「面白い話を一つしてやるっぽ」
テマス <●><●>)リ「?」
56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:47:51.76 ID:UX+HWem20
(*'ω' *)「そこにいる貧相な面の男」
('A`) ←
('A`)「は? オレ?」
(*'ω' *)「…」
(*'ω' *)「名前を知ってるっぽ?」
テマス <●><●>)リ「は? 知るわけないでしょう」
( ><)「ぽっぽさん?」
(*'ω' *)「…」
(*'ω' *)「そいつの名前は“ドクオ”」
(*'ω' *)「“喪御斗高のドクオ”と言えば、お前にもわかるっぽ?」
テマス;<●><●>)リ「!?」
(;><)「うぇ!?」
(;'A`)「な、なに!? うん、オレだよ!? 気持ち悪かった!?」
57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:50:50.41 ID:UX+HWem20
ザワザワ
「え、嘘。あの伝説の…!?」
「数年前に関東最強のチームのヘッドだったっていう、あの!?」
「あいつが? 嘘だろ!?」
「いや、馬鹿な。やつは今頃ベットの中でおねんねさ」
テマス;<●><●>)リ「まさか、お前が…」
テマス;<●><●>)リ「お前があの…?」
(;'A`)「え、えぇ!?」
テマス;<●><●>)リ「『魔人双破斬』のドクオ!?」
('A`)
('A`)「なんでテイルズ…」
59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:52:40.88 ID:UX+HWem20
(;><)「関東最強チーム『神の雷~インデグネイション~』の初代ヘッドの!?」
('A`)「いや、だからなんでテイルズ…」
(*'ω' *)「そうだっぽ」
(*'ω' *)「彼が引退してから早数年」
(*'ω' *)「死亡説から石油王説まで飛び交ったが…」
(*'ω' *)「普通に地元の大学に進学してたっぽ!!」
「な、なんだってぇぇぇぇ!!!」
(;'A`)「え、えぇぇぇぇ…」
(*'ω' *)「あぁ、どうするっぽ」
(*'ω' *)「『魔人双破斬』と『握り潰し』と『パシリ1号』」
(*'ω' *)「その程度の人数で相手できると思ってるっぽ?」
('A`)(最高に統一感がねぇな…)
60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:54:59.46 ID:UX+HWem20
「ひぃ!!」
「む、無理だ!! 威力の割には安定したTPで習得時期も早い『魔人双破斬』を相手にするなんて!!」
「オレは襲爪雷斬のほうが好きだぞ!!」
「秋沙雨系奥義の連続ヒットを忘れるな!!」
「いいから逃げろー!!」
(;><)「みんな逃げだしちゃったんです…」
(*'ω' *)「ふっ、他愛もないっぽ」
('A`)「好き勝手テイルズネタを語って散っていたな…」
テマス#<●><●>)リ「き、貴様ぁ…」
(;'A`)「…ひ」
テマス#<●><●>)リ「…?」
テマス#<●><●>)リ「おい、こらてめぇ!!」
(;'A`)「ひょっ!?」
テマス <●><●>)リ「…」
61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:56:29.89 ID:UX+HWem20
テマス <●><●>)リ「…」
テマス <●><●>)リ「あなた、本当に“ドクオ”ですか?」
(;'A`)「は?」
テマス <●><●>)リ「ドクオは伝説の男です」
テマス <●><●>)リ「生きる伝説。存在すらレジェンド」
テマス <●><●>)リ「それがこのようなひょろい男だとは思えませんね」
(;'A`)「…っ!!」
(;'A`)(…たぶんだが)
(;'A`)(この人たちは最高レベルで勘違いしてる)
(;'A`)(確かにオレはモオトコーのドクオだけど、この人たちが言っているのは別人のことだろう)
(;'A`)(しかし、この場ではそれは明かせない…!!)
(;'A`)(たぶん、ぽっぽの人もオレが伝説の男だと思ってるからそれなりの態度をしてくれてる)
(;'A`)(オレが偽者と分かった時点で終わる。つーか、たぶん股間のムスコが死ぬ)
(;'A`)(嘘を突き通さなくては…!! 主にムスコのために)
63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:58:08.92 ID:UX+HWem20
(;'A`)「…」
テマス <●><●>)リ「どうしたんですか、黙りこんで」
(;'A`)「…」
テマス <●><●>)リ「私の言ったことが図星なんですね」
テマス <●><●>)リ「違いますか?」
(*'ω' *)「…」
(><;)「…」
(;'A`)「…」
(;'A`)「はっ」
テマス <●><●>)リ「は?」
(;'∀`)「はははははははははっ」
テマス <●><●>)リ「?」
テマス <●><●>)リ「なにが可笑しいんですか」
64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 20:59:18.92 ID:UX+HWem20
('∀`)「…ははっ」
('A`)「…」
('A`)「お前の『天眼』もたいしたことがねぇんだな」
テマス <●><●>)リ「あ?」
(;'A`)(やだ、コミカルなAAだけどすっごく怖い…)
(;'A`)「た、大層な名前の割にはオレの正体も見抜けねぇんじゃな」
(;'A`)「そら笑えてくるってもんだ」
(;><)「じゃあ、やっぱり」
('A`)「あぁ」
ド ('A`) ンッ「オレは“モオトコーのドクオ”だ」
('A`)(本当は茂尾登高だなんて言えない)
('A`)(つーか、高校こっちじゃねぇし)
65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:02:34.11 ID:UX+HWem20
(*'ω' *)「やはりそうだったっぽ」
('A`)「オレの去ったあともお前らみたいな奴らがいて嬉しいぜ」
(*'ω' *)「あのドクオからそう言われるとは光栄だっぽ」
テマス <●><●>)リ「本当ですかぁ?」
(;'A`)「あぁん? なんなら保険証見せようか?」
( ><)「あれ、免許は持ってないんですか?」
('A`;)「ん!?」
テマス <●><●>)リ「…」
('A`;)「んん、あぁ、免許?」
(;'A`)「オレは昔から無免許だ。教習所なんて通ってられねぇぜ」
※無免許運転は犯罪です。絶対にやめましょう
67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:04:33.11 ID:UX+HWem20
(*'ω' *)「ヒュー、ワルだっぽ」
テマス <●><●>)リ「まぁ、免停なんて日常茶飯事でしょうしね」
(;'A`)「とるだけ馬鹿馬鹿しいってもんだ」
テマス <●><●>)リ「…」
('A`)「なぁ、ワカッテマス」
('A`)「抗争なんてやめて手を取り合え」
('A`)「オレも長いこと争ってきたが…」
('A`)「結局、一人では生きていけない。誰かと手を取り合わないと生きていけないんだ」
テマス <●><●>)リ「…」
('A`)「なぁ? 分かる…
(#><)「ドクオさん、なに小さいこと言ってるんですか!! 今がチャンスですよ!! やっちゃいましょうよ!!」
('A`)「」
(*'ω' *)「あれ、『魔人双破斬』のドクオには『浮沈艦』のビー公って右腕がいつもいたはずっぽ?」
('A`)「」
68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:06:14.95 ID:UX+HWem20
(;'A`)(こいつらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!)
テマス <●><●>)リ「…」
テマス <●><●>)リ「やっぱり嘘…」
(;'∀`)「はっ」
(;'∀`)「はははっ、そうだ。オレは右腕と呼べる男がいた!!」
(;'∀`)「オレは手を取り合えた!! だから大学にも進学できた!! 友達100人できた!!」
(;'A`)「だが、お前はどうだ!? 仲間はみんな逃げ出してしまった!!」
(;'A`)「お前には何がある!? 何もないだろ!! 違うか!?」
テマス;<●><●>)リ「…っ」
(;'A`)(よし、軌道修正できた!!)
(#><)「だから、ドクオさん!! やっちゃい…
「べぶっ!?」∴・(><(⊂=('A`#)「うるさいわ、ボケェ!!!!」
71 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:07:41.49 ID:UX+HWem20
テマス;<●><●>)リ「!?」
(*'ω' *;)「ビロード!!」
テマス;<●><●>)リ「仲間をぶん殴った!?」
⊂('A`#)「…」
∩('A`#)「…」
∩('A`;)「なんていうか…」
∩(;'A`)「闘魂注入?」
テマス <●><●>)リ「気、失ってますけど」
(××メメ) チーン
<('A`<;)(のわぁぁぁぁぁぁぁ!!! パシリ1号、モロに食らってんじゃねぇぇぇよぉぉぉぉぉぉ!!!!)
72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:09:17.34 ID:UX+HWem20
(*'ω' *)「…」
(*'ω' *)「ドクオさん、どういうことだっぽ?」
(*'ω' *)「ちゃんと説明してもらわないと納得できないっぽ」
テマス <●><●>)リ「…」
('A`;)「…」
('A`;)「…」
('A`)「…」
('A`)「甘い、な」
テマス <●><●>)リ「…?」
(#'A`)「甘いと言ってるんだ!!」
(#'A`)「男が拳で語らなくて、何で語る!!」
(#'A`)「拳と拳で!! 手と手を取り合うと見せかけてグーで倒す!! それがオレらの生き方のはずだ!!」
(*'ω' *;)「あれぇぇぇぇ!?」
テマス;<●><●>)リ「さっきと言ってることが180度違うんですけど!!」
73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:10:36.14 ID:UX+HWem20
(*'ω' *;)「大体、私たち女だっぽ!!」
(#'A`)「う、うるさい!! 女も男も一緒だ!!」
(#'A`)「一瞬の油断が命取りだ!!」
(#'A`)「仲間とて油断するな!! いつでも寝首をかかれると思ってろ!!」
(*'ω' *)「…」
テマス <●><●>)リ「…」
(*'ω' *)(この人、抗争止めたいんじゃなかったぽ?)
テマス <●><●>)リ(むしろ推奨してるのでは…)
74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:13:15.20 ID:UX+HWem20
(#'A`)「相手が右を向けば左を向け!!」
(#'A`)「キノコの山と言われればタケノコの里と言い返せ!!」
(#'A`)「マラソンで一緒に走ろうと言われたら、ラストでぶち抜け!!」
(#'A`)「昼休みは寝ていろ!! 顔を上げるな!!」
(#'A`)「二人組は組むな!! 先生でも断れ!!」
(#'A`)「昼は屋上じゃない!! トイレで食え!!」
(*'ω' *;)(なにこれボッチの心得っぽ?)
テマス;<●><●>)リ(段々切ない気持ちになってきました)
(#'A`)「仲間なんて嘘っぱちだ!!」
(#'A`)「番長も、No2も、先生も、上級生も、下級生も、友達も、大人も、子供も、おねーさんも!!」
(#'A`)「誰も信用しちゃならねぇ!!」
(#'A`)「喧嘩上等!! 引きこもり上等だ!!」
(#'A`)「抗争でもなんでもしやがれ!! 誰もとめねぇ!!!」
75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:14:58.48 ID:UX+HWem20
(#'A`)「…」
(#'A`)「でも…」
(*'ω' *)「でも?」
テマス <●><●>)リ「なんです?」
(#'A`)「…」
('∀`) フッ
('∀`)「でも、最後には仲直りだ」
テマス;<●><●>)リ「無理やり〆たぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」(*'ω' *;)
(メメ><)「う、う~…ん」
(メメ><)「…」
(><;)「え、終わり?」
(><;)「ガチでこれで〆なんですか!? 投げっぱなしすぎませんか!?」
76 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:16:52.96 ID:UX+HWem20
オレの名前は、鬱田ドクオ
貧乏大学2年生
住んでるアパートは、6畳風呂なし1R
南向き、日当たり良好
駅から徒歩で10分程度
立地条件からすれば非常にリーズナブル
大学生の一人暮らしとしては中々のものである
(□><)「ドクオさーん」
('A`;)「なに…」
(□><)「お出かけされるなら荷物持とうかと」
('A`;)「いいよ、本当にいいから」
78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:18:21.05 ID:UX+HWem20
(□><)「あ! もちろん護衛もちゃんとするんです!!」
(□><)「『一瞬の油断が命取り』ですよね!? ドクオさん」
('A`;)「あ、あぁ、うん」
(□><)「伝説のドクオさんともなれば、命を狙う輩がいてもおかしくないんです!!」
('A`;)「まぁ、命を狙われたことは何度かあるけども…」
(□><)キ「ぱないっす!! すげーなんです!! 」
'ω'*)「…」
<●><●>)リ「あれ、どうするんですか?」
'ω'*)「ビロードに好きにさせるっぽ」
<●><●>)リ「…あの人、本当に“ドクオさん”なんでしょうか」
'ω'*)「疑い深いっぽねぇ」
81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:21:33.71 ID:UX+HWem20
<●><●>)リ「表札には鬱田と書かれてましたけど」
'ω'*)「本当の苗字を書いたら、色んなやつに狙われるから偽名なんだっぽ」
<●><●>)リ「偽名の表札っていいんですかね…」
<●><○>)リ「まぁ、なんとなく異質な感じは見えますし…、そうなんだろうとは思いますけど」
'ω'*)「『天眼』っぽ? 嘘乙」
;<●><●>リ「これは真面目な能力なんですよ!!」
'ω' *)「っていうか、ワカッテマスが女って設定意味あったっぽ? 潰せないってぐらいだったっぽ?」
<●><●>)リ「…私が聞きたいですよ」
ただ、問題があるとすれば――…
82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:22:44.32 ID:UX+HWem20
(□><)「やっぱ、ドクオさんは凄いんです!!」
('A`;)「いや、オレのことはどうでもいいから、前見て歩け」
(□><)「大丈夫なんです!!」
ドン!!
|><)「あたっ!!」
('A`)「あーぁ、言わんこっちゃ…」
('A`)「な、い…」
(><#)「こらぁ、てめぇ!! どこ見て歩いてるんですか!!!」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「おー、すまんかったな」
('A`)
('A`;)「ひ」
83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:24:47.31 ID:UX+HWem20
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「あ、大丈夫か。兄ちゃん」
(><#)「あぁん!? “ドクオさん”に何タメ口きいてるんですかこらぁ!!」
(;'A`)「おい、ちょっとやめろ…」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「へぇ」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「オレも“ドクオ”っていうんだよね」
(;'A`)
(;'A`)
('A`;) ギギギギギ
('A`;)「え」
('A`;)「…」
('A`;)「もしかしてテイルズ好きの?」
84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2012/03/10(土) 21:27:12.16 ID:UX+HWem20
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「お、何? キミも好きなの?」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「石油堀りも飽きたから帰ってきたんだけど、やっぱ地元はいいもんだなぁ」
ィ'ト―-イ、
以`゚益゚以「ちょっと茶でも飲みながら話さない? 最近の新作について」
('A`;)(ま、間違いない…!!)
<('A`<;)(『魔人双破斬』さん本人だ、これ―――――――!!!)
<('A`<;)(でも、なぜだかすっごく「イトーイ!!」って叫びたいぃぃぃ!!!)
伝説のヤンキーが近くに住んでいる、ということだ
Case17:おしまい
ログ(ログ速)(Case:Xのログも同じです)
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