377 名前:1 ◆stb.HbmXsI:2006/06/12 00:28
時計が19時を回る少し前、二人はホテルを出て、中心街に向かって歩く二人の姿があった。
お腹がすいたからご飯でも食べて帰ろうか、なんてことを話しながら、手をつないで歩いていた。
ツンの胸のアザは、カーディガンのボタンをしめることで完璧に隠れていた。
ツンはきっと、今までずっとつらかっただろう。強姦されそうになったという精神的苦痛だけではなく、
目に見える傷によるプレッシャーは、ツンを相当苦しめたに違いない。
でも、自分に打ち明けてくれたことで、少しはそのつらさが和らいだのではないかと、ブーンは思っていた。
ツンの表情は、今までにないくらい晴れ晴れとしている。
388 名前:1 ◆stb.HbmXsI:2006/06/12 00:31
ξ゜⊿゜)ξ「あのね、このアザのことなんだけどね・・・」
二人が歩く道に人通りが少なくなったところで、ツンがおもむろに口を開いた。
ξ゜⊿゜)ξ「実は、レーザーで消せるらしいんだよね・・・」
( ^ω^)「そうなのかお!?じゃあなんでやらなかったんだお?」
ξ゜⊿゜)ξ「勇気が出なかった。きっと病院に行けば、アザができた理由も聞かれるでしょ?
あのことを他人に打ち明けることができなくて・・・」
( ^ω^)「・・・・」
ξ゜⊿゜)ξ「でも行ってみようと思う、病院。今ならきっと言えそうなんだ。
不幸をさらけ出して同情を買うって意味じゃなく、自分と向き合えそうっていう意味ね」
( ^ω^)「そうかお」
391 名前:1 ◆stb.HbmXsI:2006/06/12 00:31
ξ゜⊿゜)ξ「まぁ、ちゃんと就職して自分の保険証を持ってからだけどね」
( ^ω^)「じゃあ検定頑張らなきゃだお」
ξ゜⊿゜)ξ「そうだね」
ブーンの手をにぎるツンの手に力がこもった。
ξ゜⊿゜)ξ「でも・・・アザを消すのって、正しいことなのかなぁ?」
( ^ω^)「なんでだお?ない方がいいに決まってるお!
アザなんて消えた方が、ツンも俺も安心するお!」
それまでブーンに向けていたツンの視線が、足元に落ちた。ツンの声のトーンが、少し下がった。
396 名前:1 ◆stb.HbmXsI:2006/06/12 00:32
ξ゜⊿゜)ξ「私ね、あの時のせいで、タバコの匂いを嗅ぐとすごく気分悪くなってたんだ」
( ^ω^)「・・・・・・・そうだったのかお」
ξ゜⊿゜)ξ「でもね・・・・・最近は平気なの・・・・。タバコの匂いがしても、前ほど気分悪くならないの」
( ^ω^)「良かったじゃないかお!良くなってるってことだお」
ξ゜⊿゜)ξ「うん・・・・けど・・・・
あの時のあの男たちを恨む気持ちも、だんだん薄れてるんだ。
あんなに恨んであんなに憎んで、あんなに泣いたのに・・・・・
あの時の気持ちも流した涙も嘘じゃないのに、確実に薄れてるの」
( ^ω^)「・・・・・・・・・」
ξ゜⊿゜)ξ「アザを消したり、タバコが平気になったりして、あの時の気持ちを、私は忘れちゃうのかなぁ・・・・
忘れちゃっていいのかなぁ・・・」
( ^ω^)「・・・・・・・・・」
ξ゜⊿゜)ξ「それがよく分からなくて・・・・」
401 名前:1 ◆stb.HbmXsI:2006/06/12 00:34
言葉を発するごとに、ツンの声のふるえが多くなっていく。ツンの顔が完全に下を向いた。
涙がひとしずく、ツンの足元にポツリと流れ落ちた。
ブーンはツンを励ますように、つなぐ手に力をこめた。
( ^ω^)「忘れていいんだお」
ξ゜⊿゜)ξ「・・・・・・・・・えっ?」
( ^ω^)「ツンはもう充分悩んだお。充分涙を流したお。
俺は知ってるお、ツンが突然寂しそうな顔をするの、ずっと前から知ってたお」
ξ゜⊿゜)ξ「・・・・・・・」
404 名前:1 ◆stb.HbmXsI:2006/06/12 00:34
( ^ω^)「もうあの時のことは忘れて、かわりに俺との思い出をたくさん作るお!」
ξ゜⊿゜)ξ「・・・・・・」
( ^ω^)「いっぱい楽しいことするお」
ξ゜⊿゜)ξ「うん・・・・」
ツンの顔が笑顔になった。一筋に流れる涙が、ツンの笑みを一層輝かせた。
それ以来、ツンが不意に寂しそうな表情を見せることはなくなった。
そして今現在も、ツンはとびきりの笑顔で俺のそばにいてくれている。
409 名前:1 ◆stb.HbmXsI:2006/06/12 00:35
ツンと出会ってから5年、付き合い初めてちょうど3年が経った。
かわったことと言えば、ツンの髪がショートになったことくらいかな。
背が伸びるように努力をしたらしいが、残念ながらそれは身を結ばなかったみたいだ。
透き通るように白い肌も、ピンク色の頬も、愛らしいえくぼも、あの時とかわらない。
あの後、ツンは見事色彩検定に受かり、高校卒業後に化粧品メーカーの美容部員になった。
親に専門学校への進学を反対されて、メイクアップアーティストへの道は諦めたようだけど、
美容部員は美容部員でそれなりに楽しいらしい。
俺の方は、山田さんが怪我から復帰した後に微糖園のバイトをやめて、1ヶ月かけて車の免許を取った。
そして新しくできたスーパーのオープニングスタッフになり、今では売場のチーフを任されている。
416 名前:1 ◆stb.HbmXsI:2006/06/12 00:36
ドクオは、最近ホーソンでのバイトを辞めて、農家の仕事を手伝っているらしい。
いっそのこと本業にしようか、なんて言ってた。
ジョルジュは、かねてから志していた教師への道を一歩一歩進んでいるようだ。
今は大学院に行っているらしい。この事をツンに話したら、あまり興味ないような顔で聞いていた。
あと、高校3年間担任でもあり、生徒会顧問だった流石は、赴任先の臨時講師と結婚したらしい。
去年の暮れあたりに、「電撃結婚しました」なんてメールがきてびっくりしたなぁ。
「ゲーオタでも結婚できるんだ」って、ドクオが言ってた。
424 名前:1 ◆stb.HbmXsI:2006/06/12 00:38
そして俺たちの関係はというと、相変わらず喧嘩をしつつも仲良く付き合っている。
今は無理だけど、いつかツンと結婚したい。そんな話をツンにしたら、「してあげてもいいよ」って言われた。
この小さな手を、いつまでもいつまでも握っていたいと、手を繋ぐ度に思う。
ツンを抱く時も、いつまでも一緒にいれるようにと、心の底から祈っているんだ。
後にも先にも、泣きながら行為を行ったのはあの時だけだが、あのおかげで俺たちはひとつになれたんだと思う。
泣きながらセックスをし、二人の間でお互いの存在を確認しあうことしかできないちっぽけな存在だけど、
俺たちはこれからも喜びを分かち合い、悲しみを共有し、喧嘩して、愛を感じながら体を重ねていくだろう。
お互いの幸せを、何よりも願いながら。
( ^ω^)とξ゜⊿゜)ξが愛のあるセクロスをするようです。【完】
感動をありがとう
よんでよかった!
彼女ほしぃー(´・ω・`)
楽しく、そして感動を感じながら読ませて頂きました
大好き!結婚しt(ry
感動した――――
ありがとう(ノω`゜)゜・。
だがこれはそれだけの価値がある
雨が降ってる…
雨が降ってるよぅ(´;ω;`)ブワッ
でもそれ以上に自分自身を反省した。
・・・もっと相手を考えられるような、そんな男になってみせる
そんなことを考えさせてくれたこの作品に感謝する
最近彼女とうまくいってないんだ…。。
でももうちょっと頑張れる気がしてきた!
本当にありがとう!
感動した!
彼女を大事にしようと思った
「すげぇ!性欲に感動が勝った!」とか思いながら泣いた、おっきしたまま
乙gj!!!!!!!!11!1111!!!!
1◆stb.HbmXsIさん乙
まとめのmutsukinさんも乙
俺、彼女を大切にするから…
今は脳内だけど現実に彼女ができたら、脳内より大切にするから…。(っω;`)
絵も上手いし感動できるし・・・・またなんか書いてくれよwwww
抜いた
1さん乙。最初から読んでたけどやっと全部読めた。
まとめの中の人も乙。なんか優しい気持ちになれたし、付き合う女性を大切にしようと思った。
あと抜いた
>>1さんマジで乙!!!
こんな感動させてくれてありがとう。
お前さんの小説に出会えてよかった(´;ω;`)ブワッ
乙です、ほんとにありがとう!
めちゃくちゃ感動しました(´;ω;`)ブワッ
ありがとう!!
愛ってすばらしいお
この話に出会えて良かった!
(´;ω;`)ブワッ
またなんか発展があったら報告よろしくな!
マジで最高だったよ
でも今は終ってしまったことがなんだか悲しいわ。
完結乙!!!感動したよ~~~!!
読むたびに文中のブーンと一緒にフヒヒして元気をもらってました。
作者さん実はおにゃにょこ?(*'д'*)
ほんといい終わり方でよかったです。
作者さん、まとめさん、その他関わった人乙です。
ずっと楽しくみてたけど…もう本当にマジ乙。感動をありがとう。
久しぶりに感動した。ありがと・゜・(ノд`)
まとめと>>1 心のそこからGJ!!!11
そして>>1 感動をありがとう
もうこの話を読めないのは、寂しいけど
凄く良い話だったです!
マジで泣きました。本当にありがとう!!
もう更新されないのかと思うとすごく寂しい(´・ω・`)
素敵なお話をありがとう!GJ!!
前がよく見えなくなったお(>_<)
作者とまとめの人ありがとう!!!!
テラGJ!!!!!!!!!!!
乙でした><!
>>1さん、まとめのmutsukiさん、本当にお疲れ様でした!!!!!!!111!
そしてありがとう!!!!!!!
一生忘れない!!
乙乙でした、感動をありがとう