('A`)は人類最後のオスなようです作者:名無し
形態:短編
投下日:2007/12/24
ジャンル:ギャグ・ドラマ
('A`)「地球は滅亡寸前だ。人類はもう俺たち二人しか残っていない……。
だから、俺たちで新しいアダムとイブになろう!」
彼女に手を差し出し、俺は童貞なりに考えた、精一杯の口説き文句で提案を持ちかけた。
川 ゚ -゚)「断固として拒否」
クリスマスイブに投下された短編。もうすぐ4年も経つのか…
重い設定に反して軽いノリで始まり、最後はきっちりと締めてくれる。
1つ前に感想を書いた「童貞愛護」と共に、ブーン系を全く知らない人にも自信を持ってオススメできる作品。
一度でも読んだことのある人は、きっと記憶の片隅にいつまでも残っているんじゃないか。
この作品の中に奇抜な設定・展開というのは存在しない。
ありきたりなテーマだし、エンディングも決して予想を裏切るものじゃない。
それなのにどうしてここまで強烈な印象を与えるのか? 4年も経って、どうして魅力が色褪せないのか?
「ブーン系には奇抜でない作品が少ない」からじゃないかと、僕は思う。
ブーン系はとても幅広い。純文学のような作品があるかと思えば、漫画やラノベみたいなものもある。
その中でありきたりな作品を探してみると、実はあんまり無い。皆が何か人とは違うことをやろうとしている。
アルファ、歩く、僕モナといった(個人の好き嫌いはあるだろうが)大作。それらの人気は疑いようがない。
でも、本当に記憶に残るのは、「人類最後のオス」のような「普通の」作品なんじゃないだろうか?
ここまで書いた文章は、読み返してみるとなんだかすごく的外れな気がする。
でも仕方ない。今の僕ではこの作品の魅力を言葉にすることができないので、無理やりひねり出したのだ。
ギャグ好きにも、シリアス好きにも、おねーさんにも。
オススメです。