第二十五話第二十五話 「戦いの幕開け」 川 ゚ -゚)フッ! ('A`) 川 ゚ -゚)ハッ! ('A`) 川 ゚ -゚)ヤッ! ('A`) 川 ゚ -゚)タッ! ('A`) 川 ゚ -゚)ツッ! ('A`) 川 ゚ -゚)テイヤ ('A`) 川 ゚ -゚)ソイヤ ('A`)「やっぱ、ビートさんの素振りは凄かったなぁ」 ドクオが一人小さくぼやく。 それを聞き、クーは竹刀を振る手を休め、彼の方へと向き直る。 川 ゚ -゚)「それはどのくらいだ?」 ('A`)「えぇ、そうだなー」 川 ゚ -゚) ('A`) 川 ゚ -゚) ('A`) 川 ゚ -゚) ('A`)「あの人の剣がエクスカリバーだとしたらお前の剣はブロードソードくらい」 川 ゚ -゚) ('A`) 川 ゚ -゚) ('A`)「そんくらいの差は確実にあったかなー」 川 ゚ -゚)「すまん、よく分からない」 ('A`)「ですよねー」 川 ゚ -゚) ('A`) 川 ゚ -゚)「要するに、私なんかでは足元に及ばないほどの実力だったと?」 ('A`)「うん。まぁそういうことだ」 川 ゚ -゚) ('A`) 川 ゚ -゚)「なるほど」 ('A`) 川 ゚ -゚) ('A`) 川 ゚ -゚)「まだまだ精進せねばならんようだな」 ('A`)「頑張れよ」 川 ゚ -゚)「言われなくとも」 クーは再び竹刀を構え、前へと振るう。 ('A`)「そういやさ、ヒートのこと宿命のライバルとかなんとか言ってたけど」 川 ゚ -゚)「む」 ('A`)「もしかして、あいつに剣道で勝つために練習してるの?」 川 ゚ -゚)「それが全てというわけではないが、それもあるな」 ('A`)「あるんだ……でも、どうやってあいつと戦うんだ?またショボンの体乗っ取ってとか?」 川 ゚ -゚)「まぁ、それは追々だな」 ('A`)「おいおい……」 川 ゚ -゚) ('A`) 川 ゚ -゚) ('A`)「ヒート、大丈夫かな……」 川 ゚ -゚)「なんだ、自分で何やかや説教しておいて、今更彼女の心配をしているのか」 (;'A`)「いや、それはそうなんだけど……一応あれもあいつのために言ったんだよ」 川 ゚ -゚)「ならば、信じるしかないだろう。彼女にそれが伝わっていることを」 ('A`)「うん……だなぁ」 川 ゚ -゚)タッ! ('A`) 川 ゚ -゚)ハッ! ('A`)「さて、そろそろ授業も終わるころだろうし」 川 ゚ -゚) ('A`)「起きることにするよ」 川 ゚ -゚)「ああ、わかった」 ('A`) 川 ゚ -゚) ('A`)「んじゃ、また」 ドクオは眠りから醒めるため、眠りにつく。 よくよく考えてみればおかしな話だが、彼はもうこの行為に何の疑問も抱かなくなっていた。 (-A-) 目を瞑ると、次第に意識が遠のいていく。 クーの振る竹刀の音や、畳の匂い、空気が肌に触れる感覚、その全てがだんだんと薄れ、消えていく。 それからは、いつも一瞬のことだった。 暗闇に沈んだ意識が、急速に浮上していく。 今回は自室ではなく教室内での居眠りであったため、覚醒していく彼の耳に響き始めるのは賑やかなざわめき。 未だぼんやりとしている頭で、授業が終わったんだな、と悟る。 「おい、起きろ!何寝てるんだ、ドクオ!!」 (;-A-)「うぇ……?」 と、そこへ突如降りかかってくる騒がしい声。 その声の主は、ドクオの名前を呼びながら彼の背中を勢いよく叩く。 (;'A`)「い、いだっ!ごほっ!ちょ、やめ――」 背中に襲い掛かる衝撃にむせながらも顔を上げると、そこには ノパ△゚)「早く着替えろ!次は楽しい楽しい体育だぞ!!」 いつもと同じうっとおしいまでの元気とやる気に満ち溢れたヒートの姿があった。 (;'A`)「っうお……ヒート……」 先程病院で見た時とはまるで違う雰囲気に戸惑うドクオ。 ヒートはそんな彼を見て苦笑混じりに言葉を続ける。 ノパ△゚)「なんだよ、自分で早く学校に来いよとか言っておいて、 実際来てみたらそんな反応しか出来ないのかー?」 (;'A`)「い、いや、それは……」 ( ^ω^)「おっ?あれ、ヒートじゃないかお!どうしたんだお、昨日今日と心配してたんだお!!」 ノパ△゚)「おっす、ブーン!いやなに、ちょっと調子を崩しちゃってなー。 でも、大丈夫!今はほら、この通り元気だからさ!!」 うろたえるドクオをよそに、ヒートの存在に気づいたブーンが駆けつけてくる。 それを機にぞくぞくとクラスメイト達が彼女の元へと寄ってくる。 ξ゚△゚)ξ「あら、ヒート大丈夫だったの?風邪とか?」 ( ><)「会長さんが来てくれたんです!これでようやくこの教室にもいつもの騒がしさが戻ってくるんです!!」 (*‘ω‘ *)「ぽっぽぽ!」 ( ´_ゝ`)「ふむ、昨日から何かが足りないと感じていたのだが」 (´<_` )「これで、このクラスもあるべき姿を取り戻したな、兄者」 ノハ*゚△゚) ('A`) すっかり普段の彼女らしい活発さを取り戻したヒート。 彼女を見て、ドクオは自分の行いが間違いでなかったことを確信すると共に、 彼女が平時の元気を取り戻したことに対し、安堵の息をつく。 (´∨ω・`) ('A`)「お」 ふと見ると、いつの間にかショボンが隣へとやってきていた。 彼の表情にも若干嬉々としたものが見て取れる。 ('A`)「お前はヒートに声かけないのか?」 しかし、ドクオがそう声をかけた瞬間、その表情は途端に硬くなる。 (´∨ω・`)「……別に話すことはない」 ('A`)「えぇー、昨日あんなに心配してたのにー?」 (´;∨ω・`)「な、あれはただお前が話を振ってきたから、それに答えただけだろ。 別に心配していたわけじゃない」 ('A`)「ふーん」 ノハ*゚△゚)「よーっし、んじゃ、ツン!ちんぽっぽ!早く体育館行って着替えよーぜー!!」 ξ;゚△゚)ξ「もー、そんなに急がなくたってまだ授業は始まったりしないわよ」 (*‘ω‘ *)「ぽぽぽ」 勢い勇んで教室を飛び出していくヒートの後を、ツンとちんぽっぽが追う。 ( ^ω^)「おっおっ!僕達も早く着替えて体育館に行くお!ドクオ急げお!!」 ('A`)「ほいほい、今着替えますよーっと」 ( ><)「今日の体育はなんでしょーかねー」 ( ´_ゝ`)「前回の体育でサッカーが終わったからな」 (´<_` )「次は剣道か柔道か、そこらへんではないだろうか」 ( ^ω^)「おっおっ、だったら僕はショボン君にマンツーマンで剣道教えてもらうお!」 (´∨ω・`)「人に教えられるほど俺はうまくないぞ」 (*><)「ぼ、僕も教えてほしいんです! それで、ちんぽっぽちゃんを悪い奴から守って……うへへ」 ('A`)(何でこう、こいつはいつもわかりやすすぎる程の失敗フラグを立てるのかね) ―――― ―― キンコンカンコン 体操服姿の生徒達がざわめく体育館内に始業のベルが鳴り響く。 それを合図に、ジャージ姿で生徒達の前に立つシューが話し始める。 lw´‐ _‐ノv「えぇ、本日は大変お日柄もよく、絶好の体育日和となりましたことを、 心から深くお詫び申し上げると共に、重ね重ねにはなりますが開会の挨拶とさせていただきたく存じ上げたいと」 ノパ△゚)「せんせー!意味がわかりません!!」 lw´‐ _‐ノv「ヒート、私の言葉に意味など求めてはいけないのだよるむんがるど」 ノパ△゚)「はい、せんせー!!」 (´∨ω・`)「……いや、授業はしっかりやってくださいよ」 ('A`)(剣道部はいつもこんなんなのか……ショボン大変そうだな) lw´‐ _‐ノv「ま、とにもかくにも先週はテスト期間で潰れてしまった分、 今日は諸君らに存分に体育を楽しんでもらいたい。そういうことが私は言いたいわけだんかいせだい」 ノハ*゚△゚)ワーワー!! (*^ω^)オッオッオッ!! (*><)ヤンヤヤンヤ!! lw´‐ _‐ノv「そこでだ」 lw´‐ _‐ノv lw´‐ _‐ノvオッホンウッフン lw´‐ _‐ノv lw´‐ _‐ノv「今日の体育は球技。サッカーやバスケやセパタクローや水球など、 球を使う競技であれば後は君達の自由、ということにするめいか」 シューのその言葉に、生徒達(主にヒート、ブーン、ビロードの三人)のテンションは最高潮に達する。 ノハ*゚△゚)オッシャアアアア!!!! (*^ω^)オッオッ!! (*><)ヤッタンデス!! lw´‐ _‐ノv「なーんちゃって、と言うのは嘘でしたー」 ノパ△゚)エェ…… ( ^ω^)エェ…… ( ><)エェ…… lw´‐ _‐ノv「って言うのが本当は嘘でしたっていうのは本当に本当に嘘ではない」 ノパ△゚)エッ……? ( ^ω^)……オッ? ( ><)??? ('A`)(やだ、この子達……これくらいのことで頭が混乱してる……!!) lw´‐ _‐ノv「んじゃ、解散」 そう言って、シューが手をパチンと叩くと、生徒達は散り散りにその場から走り去っていく。 ノハ;゚△゚)「えっ……結局、どうなったの?」 (´∨ω・`)「結局、自由に球技になったんだよ、阿呆」 (;^ω^)「おっ、そうだったのかお。 先生最後にややっこしいこと言ってたからどっちか迷っちゃったお」 ξ゚△゚)ξ「……あんたよくこの高校入れたわね」 (;><)「あ、頭がどうにかなりそうだったんです……」 ( ‘ω‘ )「もうすでにどうにかなってるから心配すんなよ」 ('A`) ('A`) ('A`)「……アホのパートナーはやっぱりしっかりしてる奴じゃなきゃ務まらんよな」 ( ´_ゝ`)「さて、全員今の状況を把握したところで」 (´<_` )「これから何をするか決めようじゃないか」 慌しくなった状況を、流石兄弟の二人が落ち着いた口調でまとめる。 そして、彼らの声にいち早く反応したのは例のごとく、この少女。 ノパ△゚)「はいはいはーい!ドッジボールがやりたいでーす!!」 (´∨ω・`)「……あんまり騒ぐなよ」 ( ^ω^)「ドッジボール!漢字で書くと避球!!」 ('A`)「お前変な部分で物知りだね」 (;><)「ドドドドドドッジボール!? 前後から次々襲い掛かる球の嵐から逃げ回らないといけない、あの恐怖のスポーツですか!?」 ξ;゚△゚)ξ「そこまで大げさな物でもないでしょう」 (*‘ω‘ *)「ぽっぽ!」 ( ´_ゝ`)「ふむ。ちんぽっぽちゃんも乗り気のようだね」 (´<_` )「ならば、ドッジボールの方向で話を進めようか」 (;><)「ちょちょちょ!!僕を無視しないでなんです!!」 ( ´_ゝ`)「ビロード君、残念だがここは民主主義の国だ」 (´<_` )「全ては多数決によって決まってしまうのだよ」 (;><)「そ、そんなの勝手すぎるんです!時には一人の意見に耳を貸すことも必要」 ( ‘ω‘ )「ならお前は別の球技やれよ」 (;><)「なん……」 ( ‘ω‘ ) (;><) ( ‘ω‘ ) (;><) ( ‘ω‘ ) (;><)「でも」 ( ‘ω‘ )「でもじゃない」 (;><)「はい……」 ノパ△゚)「よっしゃ、んじゃ早速ボールをとって――」 と、ヒートが体育倉庫に向け駆け出したとき 「ちょおおおおおっと待ったああああああああっ!!!!」 彼女の熱気に負けないほどの暑苦しい声が体育館内に響いた。 ノパ△゚)「ぬ!何奴!?」 ( ^ω^)「だ、誰だお!?」 ('A`)(また騒がしいキャラが増える予感!!) ドクオ達が声の方へ目を向けると、そこには―― (,,゚Д゚)デン!! ノパ△゚) ( ^ω^) ('A`) (,,゚Д゚) ノパ△゚) ( ^ω^) ('A`) (,,゚Д゚) ノパ△゚)ダレダ? ( ^ω^)ヒトチガイカオ? ('A`)オレハシラン (;゚Д゚)「うおおおおおい!!ふざけてんのか!?うおおおおおい!!」 ノパ△゚)「いや、マジで知らない。本気で知らない」 (;゚Д゚)「ギコだよ!!ギコ!!三年四組の会長!!」 ('A`)「へー」 (;゚Д゚)「なんだよその初めて聞きました、みたいな反応は!! 普通体育で一緒のクラスの会長くらい覚えてるだろ!?」 ドクオ達のクラスは体育の際、三年四組と合同で授業を行うようになっていた。 そのため、今回のように球技自由となった場合は、こうして会話を交わすことも少なくはない。 少なくはないはずなのだが ノパ△゚)「へー!そうなんだ!私は三年二組の会長のヒートだ!よろしくな!!」 (;゚Д゚)「うわー、マジで知んないのかよー、ショックすぎる……。 うん、でもまぁいい、これからよろしく頼むよ……」 ヒートが差し伸べた手を、ギコはしっかりと握り、握手を交わす。 ノパ△゚)「で、何か用なのか?」 (,,゚Д゚)「そうだ、そうだよ!俺は何も自己紹介するために呼びかけたわけじゃない。俺はな……」 (,,゚Д゚)「お前らにドッジボールで勝負を挑みにきたんだ!!」 ノハ*゚△゚)「しょ、勝負だってええええええええええ!?」 (,,゚Д゚)「ああ、そうだ(よっし!めちゃくちゃ乗り気っぽい!!)」 ノハ*゚△゚)「それは何だ!?命を賭けた男の熱い戦いか!?」 (,,゚Д゚)「いや、命は賭けないしお前そもそも女だけど……まぁとりあえず熱い戦いになることは間違いないな!!」 ノハ*゚△゚)「へぇ、へぇーー!!いいぞ、やろう!今すぐやろう!!早速やろう!!」 ('A`)「おいおい、なんだか勝手に話が進んでるぞ」 ( ^ω^)「別にいいんじゃないかお?僕は運動できればなんでもいいお!!」 (;><)「熱い戦いとか……確実に僕みたいなのはすぐにやられるじゃないですか」 ( ´_ゝ`)「はっはっは、大丈夫だよ。ビロード君」 (´<_` )「体がなければ知を使えばいい話さ」 ξ゚△゚)ξ(知までなかったらどうすればいいの、って突っ込みは流石にしちゃダメかしらね……) (*‘ω‘ *)「ぽぽ?」 (;´_ゝ`)「え、知までなかった場合はどうすればいいのか、だって?」 (´<_`;)「うーん、それはもう運に頼るしかないんじゃないかなー」 ξ;゚△゚)ξそ (,,゚Д゚)「人数は……そうだなー、そっちの人数に合わせよう」 ノパ△゚)「あれ?クラスメイト全員でやる総力戦じゃないの?」 (;゚Д゚)「いや、それだとさすがに人数が多すぎるだろ。 だから大体今ここにいるお前ら……えーっと、全部で何人だ?」 ノパ△゚)「えーっと私とショボンとブーンとドクオと流石兄弟の二人とツンとちんぽっぽと」 ( ><) ノパ△゚) ( ><) ノパ△゚)エーット…… ( ><) ノパ△゚) ( ><) ノパ△゚)「そうだ、そうそう、ビロードで九人だな」 ( ><)「今の間はなんですか……」 (,,゚Д゚)「九人か……少し区切りが悪いな」 ノパ△゚)「ん、それもそうだな。んじゃー」 lw´‐ _‐ノv ノパ△゚)「せんせー!!」 lw´‐ _‐ノv「ん、なんじゃらほいほい」 ノパ△゚)「せんせーもドッジボール勝負に加わってくれませんか?」 lw´‐ _‐ノv「ドッジボール勝負とな?」 ノパ△゚)「はい。四組の奴らをメッタメタのギッタンギッタンにしてやりたいんです! 力を貸してください!!」 (;゚Д゚)「お前、目の前に俺がいるんだからちっとは遠慮しろよ」 lw´‐ _‐ノv「ふーん、別にいいけどこでもどあ」 ノパ△゚)「よっし、これで十人!区切りよし!!」 (,,゚Д゚)「ふむ。先生を入れたか。んじゃこっちもミルナ先生を入れるけど別にかまわんよな?」 (;'A`)「何!?」 (;^ω^)「ミルナ先生!?」 (,,゚Д゚)「ミルナせんせー!!」 ギコが呼びかける先に立っているのはがたいのいい男。 上半身に身に着けているTシャツは、膨れ上がった筋肉のせいで 今にも破れてしまいそうなほどに張り詰めている。 ( ゚д゚ )「む?」 (,,゚Д゚)「二組と今からドッジボール対決をするんですけど、先生も入ってもらえませんか?」 ( ゚д゚ )「ほう、対決か。いいだろう。先生、喜んで力を貸しちゃうぞ、ハーーーーーーッ!!」 (;'A`)「うっわ、マジかよ。ちょっとやりたくなくなってきたんですけど……」 ノパ△゚)「え、何でだ?別にいいじゃないか。こっちもシュー先生がいるんだし」 (;^ω^)「いや、そういう問題じゃなく……相手にミルナ先生がいるってのが恐ろしくて……」 (,,゚Д゚)「よーっし、こっちもおkだ。んじゃ、他のメンバー呼んでくるからちょっと待っててくれ」 そういって、ギコは自分のクラスの方へと走っていく。 (;^ω^)「絶対やばいお、あんなムキムキな腕で投げたボールに当たったりなんかしたら……」 (;'A`)「ああ、ビロードは確実に死ぬ」 (;><)「な、なんで僕限定なんですか!!」 ノパ△゚)「んなこたないって。あんなすごい身体してる先生は一体どんな球を投げてくるんだろうって、逆に楽しみだろ」 ( ゚д゚ )「む、さっきから君達は私の話をしているのかな?ハーーーーーーッ!!」 (;^ω^)「あ、いやちょっと、先生の球速そうで怖いなーなんて話を」 (;'A`)(ハーーーーーーッ!!って何なんだよ……意味分かんなくてこえーよ) ( ゚д゚ )「はっはっはっハーーーーーーッ!!そんな心配をしていたのかい。 大丈夫。私は今回のドッジボールではボールは投げないつもりだ」 (;><)「ほ、ほんとなんですか?」 ( ゚д゚ )「当たり前だろう。子供相手に本気を出したりしないさ。 私はボールを受け止めることだけに徹するよ。ハーーーーーーッ!!」 ノハ;゚△゚)「ええーっ!!それじゃつまんないですよ!!本気出しましょうよ!!」 ( ゚д゚ )「きっと、シュー先生も同じことを考えているはずさ。 まぁ、もしシュー先生が本気でかかってくるようなことがあれば、 こちらも全力を出さずにはおれないかもしれないけどね」 (* ゚д゚)チラッ lw´‐ _‐ノv「うんこ」 (* ゚д゚)ドッキーン (*゚д゚ )「ハッハハーーーーーーッ!ハハーーーーーーッ!!よーし、先生頑張っちゃうぞー!!」 (;'A`)「いや、頑張るのはいいですけど投げるのだけは勘弁してくださいよ!マジで!!」 (,,゚Д゚)「おーい、連れてきたぞー」 ノパ△゚)「お、来たな!!」 (,,゚Д゚)「ふふっ、見ろ!これが我ら三年四組の精鋭達だ!!」 ξ;゚△゚)ξ「会長を見る限り、暑苦しいキャラばっかりが揃ってそうね」 (´∨ω・`)「……疲れるな」 ('A`)「いや待て、ツン。その台詞は逆に……」 ξ゚△゚)ξ「え?」 (,,゚Д゚)デーン!! (=゚ω゚)ノデン!!「やってやるんだょぅ」 ζ(゚ー゚*ζデン「やーん、田中くーん。デレ、ドッジボールこわぁーい」 (゜3゜)デン「心配いらないっていう。俺が守ってやるっていう」 (・∀ ・)ドン「バカップルどもはよしねや」 川д川ボン「のろってやるのろってやるのろってやるのろってやるのろってやる」 ( ´ー`)ズン「めんどくせーヨ」 ハハ ロ -ロ)ハドソン「I`m Hamachi」 (’e’)ポン「うわぁぁぁぁぁぁああああ」 ( ゚д゚ )ドーン!!「ハーーーーーーッ!!」 ('A`) (;'A`) (;'A`)(思いの外、変なのしかいねええええええええええええ!!!) (;'A`) ξ;゚△゚)ξ (´;∨ω・`) (;゚Д゚)「ななな何だよお前ら、その目は!!馬鹿にしてんのか!?俺のクラスメイトを馬鹿にしてるのか!?」 ( ^ω^)「え、何でだお?別に僕は普通だと思うけど」 ノパ△゚)「ああ、私もいいクラスだと思うぞ」 ( ´_ゝ`)「うむ。個性溢れる良いクラスだ」 (´<_` )「ああ、こちらも負けてはいないと思うがな」 (;'A`)「えー、マジでー?その前の二人はともかく、流石兄弟の二人に言われるとちょっとショック」 (;゚Д゚)「ちっくしょー、馬鹿にしやがってー!!見てろよ!!絶対お前らに勝って見返してやるからな!!」 (;'A`)「ていうか、何でお前はそこまで俺らと勝負したがるの? 見たところやる気あるのほぼお前だけぽいんだけど」 (;゚Д゚)「な、何言ってんだ……みんなこんなにやる気に満ち溢れてるじゃないか。なぁ、みんな!!」 (・∀ ・)「は?」 ( ´ー`)「めんどくせーヨ」 ハハ ロ -ロ)ハ「You are Mamushi」 (’e’)「ぽいんぽいん」 ζ(゚ー゚*ζ「田中くーん、今日のお昼はなんにするー?」 (゜3゜)「お前さえいれば俺は何もいらないっていう」 ( ゚д゚ )「ハーーーーーーッハッハッハーーーーーーッ!!」 川д川「今日は誰を呪おうかしら、うふふふふ」 (=゚ω゚)ノ「やってやるんだょぅ!!」 ('A`) (;゚Д゚) ('A`) (;゚Д゚)「な?」 ('A`)「な?じゃねーよ」 (;゚Д゚)「ぐっ、うるさいうるさい!!やる気なんかどうでもいいんだよ!! 要は勝つか負けるか、それが勝負の全てだろう!!」 ノパ△゚)「その通り!お前なかなかいいこと言うなぁ!!」 ('A`)「まぁいいけどさ」 (;゚Д゚)「じゃあ、試合は五分後に開始! それまでに最初に外野に出る奴とか作戦とかいろいろ決めとけよ!!」 ノパ△゚)「よっし、わかった!任せとけ!!」 こうして、三年二組対三年四組のドッジボール対決が行われることとなった。 ~三年二組陣営~ ノパ△゚)「んじゃ、まず最初に外野に出る奴決めようか」 ( ><)「はいはいはーい!僕がやるんです!!」 ( ´_ゝ`)「そうだな。ボールを避けるのがあまり得意でない人が出るべきだろうな」 ( ><)「それ僕です!僕僕!!」 (*‘ω‘ *)「ぽっぽ」 (´<_` )「お、ちんぽっぽちゃん。外野やりたいのかい?」 ( ><)「僕もでーす!僕も外野希望なんでーす!!」 ξ゚△゚)ξ「じゃあ、ちんぽっぽちゃんでいいんじゃないかしら」 ( ^ω^)「そうだお。女の子はボールに当たると大変だお」 ξ゚△゚)ξ「……一応、私とヒートも女なんだけど」 (;^ω^)「い、いや、別に二人を差別してるわけじゃなくて、ちんぽっぽちゃんがやりたいって言ってるから……」 ξ-△-)ξ「……ふん、冗談よ。別に気にしてないわ」 (;^ω^)「あうあう」 ( ><)「外野やりたいんです!!」 ('A`)「じゃあ、外野はちんぽっぽちゃんで決まりでいいんじゃないか?」 (;><)「ちょっ!!」 (´∨ω・`)「ああ、俺もそれでいいと思う」 ノパ△゚)「ちんぽっぽがそれでいいなら、私も構わないぞ!!」 (*‘ω‘ *)「ぽぽっぽ!」 (;><)「またなんです!!僕の意見はいっつも無視されるんです!!いじめなんです!!」 (*‘ω‘ *)「ぽっぽ」 (;><)「ちんぽっぽちゃんばっかりいっつもいっつも……って、え?なんですって?」 (*‘ω‘ *)「ぽっぽっぽ」 (;><)「男なら覚悟を決めて戦って見せろ……?」 (*‘ω‘ *) (;><) (*‘ω‘ *) (;><) (;><)「うぅ、わかったんです。何とかやれるだけは頑張ってみるんです」 ノハ*゚△゚)「よーっし、そんじゃ、みんな今日は絶対勝つぞーっ!!」 ( ^ω^)「おー!!」 lw´‐ _‐ノv「おうおうおーけんぶるーすりー」 ξ゚△゚)ξ「ま、適度に頑張るわ」 (´∨ω・`) (*‘ω‘ *)「ぽぽっぽ」 ( ><)「ボールなんて怖くない怖くない怖くない……痛くない痛くない痛くない……」 ( ´_ゝ`)「弟者、俺達のコンビネーション、とくと見せてやろうじゃないか」 (´<_` )「ああ、兄者。流石兄弟の名は体育においても流石だという事を皆に知らしめてやろう」 ('A`) ノハ*゚△゚)ヤッタルゾー!! ('A`) ('A`)「んー」 ノパ△゚)「ん、どしたドクオ?もっとやる気だせよー」 ('A`)「いや、別にやる気がないわけじゃない」 ノパ△゚)「じゃ、何でそんなに元気ないんだよ?」 ('A`)「元気がないわけでもない……ただ、改めてホッとしてたんだよ」 ノパ△゚)「ホッと?」 ('A`)「お前が元通り元気になってくれたことにさ」 ノパ△゚)「あー」 ('A`) ノパ△゚) ('A`) ノパ△゚)「うん」 ('A`) ノパ△゚)「もう、大丈夫だよ。私は」 ノパ△゚)「ドクオの言いたいこともちゃんと伝わったし、 私はもうじーちゃんが目覚めないだなんてこと信じちゃいない」 ('A`) ノパー゚)「私は大丈夫。いつもの素直ヒートだよ」 ('A`) ノパー゚) ('A`)「そうか」 ノパ△゚)「そうだ!」 ('A`) ノパ△゚)「だから、もうそのことは気にするな!」 ('A`) ノパ△゚)「今は目の前の敵だけに集中しろ!!」 ('A`) ノパ△゚) ('A`)「へいへい」 ('A`)ボソボソ「その調子なら大丈夫だな。ショボンが呆けることもなくなるだろうよ」 ノパ△゚)「え?なんか言ったか?」 ('A`)「いーや、別に」 ( ^ω^)「ヒート!ボール持ってきたからちょっと練習してみようお!!」 ノハ*゚△゚)「お、マジか!?わかった!今行く!!」 勢いよく駆け出し、ブーンからボールを受け取るヒートをドクオは見つめる。 ('A`) ('A`) ('A`)「さて」 ('A`) ('A`)「俺もちょっくら頑張るとするかね」 ~三年四組陣営~ (,,゚Д゚)「よし。んじゃまず外野やる人を決めようと思う。誰かやりたい奴いるかー?」 (・∀ ・)ポリポリ「お、でっけぇ耳糞がとれた」 ( ´ー`)「どうでもいーヨ」 (’e’)「へぁぁぁぁぁあああああ」 ハハ ロ -ロ)ハ「Yakiniku Daisuki」 ζ(゚ー゚*ζ「ねぇねぇ、田中くーん。今日の帰り、クレープ食べに行かない?」 (゜3゜)「お前と食べるクレープは格別っていう。お前が最高の調味料っていう」 川д川「髪の毛とコウモリの羽と冬虫夏草と正露丸と……」 (*゚д゚ )(シュー先生……いつ見ても可憐だ) (,,゚Д゚) (=゚ω゚)ノ「じゃあ、僕がやるょぅ」 (,,゚Д゚) (,,゚Д゚)「あぁ、任せた」 ギコが三年二組へとドッジボール勝負を申し込んだのには、一応れっきとした理由があった。 (,,゚Д゚)(くっそー……なんでいっつもいっつもこいつらは俺のことを無視するんだ) 彼らのギコに対する反応がほぼ無いに等しいのは、今に始まったことではない。 ギコが会長に就任してから今の今まで、彼がクラスをまとめようとする時には 決まって皆、彼の言うことを聞かず自分勝手な行動を繰り返してばかりいた。 (,,゚Д゚)(でも……そんな日々も今日で終わりだ) だから、彼は決めた。 (,,゚Д゚)(今日のドッジボールで俺は獅子奮迅の活躍をする。 そして、今まで俺を侮ってきた連中を見返してやるんだ……そうすれば、きっと) それは、とても浅はかな考えなのかもしれない。 しかし、彼はそれが自らの悩みの解決に繋がると信じて疑わなかった。 何故なら (*゚Д゚)(みんな俺のことを慕って、ゆくゆくは『さん』付けで呼び出したりなんかして……うへへ) 彼もまた変わった人間だからだ。 一方、その頃、ドクオの夢の中では 川 ゚ -゚)「ほぅ、なにやら面白そうなことが始まりそうだな」 ドクオの視界を映し出したテレビに釘付けとなったクーの姿があった。 川 ゚ -゚)「ドッジボールか」 川 ゚ -゚) 川 ゚ -゚)「多人数でしかできない競技」 川 ゚ -゚) 川 ゚ -゚)「むー」 川 ゚ -゚) 川 ゚ -゚)「何とかして参加してみたいな」 と、そこで画面に動きが 川 ゚ -゚)「お、とうとう始まるか」 川 ゚ -゚) 川 ゚ -゚) 川 ゚ -゚)「ま、チャンスはその内訪れるだろう」 川 ゚ -゚) 川 ゚ -゚) 川 ゚ -゚)「その時が来るまでは、試合の行方を見守らせてもらうとするか」 川 ゚ -゚) 川 ゚ -゚) 川 ゚ ー゚)「ふふ」 戻る 目次 次へ ジャンル別一覧
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