第三話116 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:13:50.86 ID:t3KuOH5gO('A`)「申し訳ありません、ショボン博士」 ドクオは頭を下げた。 机に頬杖をつきショボンは報告書を読みながらうなる。 (´・ω・`)「ふむ…」 ('A`)「今回のミスは俺の責任であります。どのような罰でも受ける覚悟があります」 (´・ω・`)「罰…ね」 ショボンは報告書を閉じると 後ろへ大きく反り 伸びをした。 (´・ω・`)「ブーンくんが逃げたのは君の責任じゃないよ…どうやら彼は優しすぎるようだ」 よいしょ とショボンは伸びをやめ、再び報告書を開いた。 (´・ω・`)「いずれこうなるだろうと僕ぁ思ってたよ…そうそうこれを見てくれ」 ショボンは報告書のある項目を指す。 117 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:15:29.83 ID:t3KuOH5gO (´・ω・`)「君達が採取した頭部の数…女性が少なすぎだ」 報告書には 男12人女2人 と書かれていた ('A`)「ですがショボン博士、女性はこの二人を除くと老人しか残らなかったのですよ」 (´・ω・`)「まぁ小さな過疎の田舎の村だ。老人が多いのは仕方が無いのかもしれないね」 ショボンは立ち上がるとドクオに背を向け、窓の外に広がる夕日を眺めた。 (´・ω・`)「美しい…すべてが朱に染まっている。この塔も朱に映えさぞかし美しいのだろうなぁ」 夕日の光がショボンを包む 漂う異様な雰囲気。その姿にドクオは背筋を、ゾクリとさせた。 118 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:18:10.96 ID:t3KuOH5gO (´・ω・`)「ドクオ…お前は逃げ出そうなどと考えて無いだろうね?」 ('A`)「…朱に染まったこの手、この身。すべてを貴方へ捧げます」 それを聞くと ショボンは肩を揺らし クツクツ と笑った (´・ω・`)「それは良い精神だ…本当に…」 ショボンはドクオの方へ向き直り 口を三日月のように割り、微笑む。 (´・ω・`)「君は本当に素晴らしい部下だ…」 ('A`)「勿体のない御言葉であります」 119 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:19:44.19 ID:t3KuOH5gO ショボンはドクオの去った後 報告書を見ながら考えていた (´・ω・`)「やはり…もう少し人々の 交流がある場所…若い者がいる場所にすべきかな…老人ばかりでは話にならん」 ショボンはパソコンの方へ向き直り いじり始めた (´・ω・`)「…お、ここは…」 ある場所が目に止まった (´・ω・`)「…ブーンくん、もしかしたらまた会えるかもしれないね」 ショボンは口元を吊上げて微笑んだ。 120 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:23:24.82 ID:t3KuOH5gO ( ゚∀゚)「おーいっブーン、海行こうぜ~」 ( ^ω^)「うっ…海かお?どうしようかお…」 ブーンがここへ流れついて 一週間がたった。 やはり追手が不安なので 空からの見晴らしの良い海へは行っていない。 ( ゚∀゚)「なんだぁ?海怖いのか?」 ( ^ω^)「そんなことないお、海は大好きだお!!」 ( ゚∀゚)「だったら行こうぜ、ほら早く立って」 ジョルジュがブーンの腕をぐいぐいと引っ張る (;^ω^)「わ…わかったお、行くお行くお!!」 (*゚∀゚)「おっそうでなきゃな!」 121 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:24:39.19 ID:t3KuOH5gO ジョルジュは嬉しそうに無邪気な笑みを見せた。 ブーンは 不安だったが やはり自分の欲求には勝てない。 白い砂浜 青い海ブーンは思わず叫んだ (*^ω^)「うみだお~!きれいだお~!!」 田舎だからか観光客はいない。 海にはジョルジュとブーンの二人だけ、所謂貸し切り状態だ。 ( ^ω^)「海ってほんときれいだお…お?ジョルジュ??」 ふと隣りを見るとさっきまでいたジョルジュがいない。 ( ゚∀゚)「おーい!ブーン早く来いよ!」 声の方へ顔を向けるとジョルジュが既に海に入っている。 122 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:27:21.65 ID:t3KuOH5gO ( ^ω^)「ちょwwwジョルジュ裸wwwww」 ( ゚∀゚)「裸じゃねぇぞ、ちゃんとパンツは履いてるぜ?」 ほら とジョルジュは海に浸かっていた下半身を持ち上げる。 (;^ω^)「ちょwww見せなくていいおwwwww」 ( ゚∀゚)「ブーン お前も入れよ」 ( ^ω^)「でもこれ、ジョルジュに借りた服だお。ぬれちゃうお」 ( ゚∀゚)「ばっか、脱ぐに決まってんだろ。パンツで海に入って来い」 (;^ω^)「おー」 ( ゚∀゚)「恥ずかしがる事ねぇだろ、男同士なんだし。誰も見てやしないさ」 ( ^ω^)「…それもそうだお」 ブーンは服を脱ぎ海へ入る。 123 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:29:06.41 ID:t3KuOH5gO (*^ω^)「冷たくて気持ちいいお~」 ( ゚∀゚)「だろ?昔はよくここで遊んでたんだぜ~」 ジョルジュは笑顔をみせる。 ( ゚∀゚)「なぁ、ブーン」 ( ^ω^)「なんだお?」 ( ゚∀゚)「ツンと俺がここから帰る時お前はどうするよ?」 (;^ω^)「それは考えてないけど…なんとかなるお」 ( ゚∀゚)「俺んとここいよ」 ( ^ω^)「お?」 ( ゚∀゚)「しばらく預かってやるよ。そんで仕事とか探しゃ良い」 ブーンは目を丸くしてジョルジュを見つめる。 ( ゚ω゚)「なんでそこまでしてくれるお?」 124 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:32:03.18 ID:t3KuOH5gO ( ゚∀゚)「お前、何だかほっとけなくてな~」 と、ジョルジュは泳いでブーンより前に出る。 ( ゚∀゚)「まっ期間は俺に彼女が出来るまでだがな」 ( ^ω^)「ちょwwwそんなんだったら、すぐに追い出されちゃうお、ジョルジュはイケメンだから」 (;゚∀゚)「イケメンとモテるってのは、必ずしもイコールってわけじゃないんだぜ」 ジョルジュが苦笑する。 ( ゚∀゚)「まっ無理にとは言わないぜ、お前にも色々あるだろうしな」 ( ^ω^)「ツンもジョルジュも…」 ( ゚∀゚)「ん?」 ( ^ω^)「何も聞かないんだお…」 125 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:34:42.30 ID:t3KuOH5gO ここ一週間 ブーンは一度も 何故砂浜に流れついたのか と聞かれなかった。 ( ^ω^)「普通気にならないかお?」 ( ゚∀゚)「まぁ、気にならないといったら嘘になる…だがな、そういう事はこっちから無理に聞くことじゃない」 ( ^ω^)「お?」 ( ゚∀゚)「そういうのは…話してもらうまで待つもんだ。無理に問いただして、言わせてもなんか空しくね?友達なのによ」 ( ^ω^)「!…友達…」 ( ゚∀゚)「そう、友達」 ( ゚∀゚)「どんな事があっても友達は友達だぜ?なぁ?」 ξ゚△゚)ξ「ええ」 ブーンがふりむくと スカートの裾を膝までもち上げ 水に足を浸してるツンが居た。 126 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:37:09.25 ID:t3KuOH5gO ξ;゚△゚)ξ「べっ別に仲間に入れて欲しくて来たんじゃないんだからねっ」 (*^ω^)「ツンも 服を脱いで海に入ったらいいおっ」 ξ#゚△゚)ξ「っバカッ!!」 ツンは足で水をブーンめがけて蹴り上げた。 ξ;゚△゚)ξ「もう…二人とも もう夕方だからそろそろ上がりなさい」 ツンはため息をつきながら言う。 127 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/17(土) 01:41:03.19 ID:t3KuOH5gO ( ゚∀゚)「もう夕方か。上がるぞブーン」 ( ^ω^)「うんだお」 と言って 二人同時に 浅瀬で立ち上がる。 ξ゚△゚)ξ「!?」 ( ^ω^)「!?」 ( ゚∀゚)「!?」 勢い良く立ったせいかジョルジュのパンツがズレ大事な息子があらわになる。 (;^ω^)「ジョルジュ…パンツが…」 (;゚∀゚)「アッーーー!!!」 ξ#゚△゚)ξ「こんのド変態がぁあ!!!」 ツンの鉄拳がジョルジュを襲う。 悲鳴と怒鳴り声が静かな海にしばらく響き続けた。 第四話 ジャンル別一覧
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