第五話87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/03(火) 23:35:33.61 ID:kJnyq73i0第5章 作戦 ('A`)「みんな聞いてくれ。」 毒男が急に声を発した。 ('A`)「ツンの球は確かにプロ級だ。しかも綺麗なバックスピンでボールの伸びが半端じゃない。 だが、そこまでの回転数の球なら、当たればかなりの飛距離が出るはずだ。まだ負けたわけじゃない。」 ( ゚∋゚)「ただ俺も負ける気はないし、絶対に打つ。だが早めに点は取りたい・・・。ブーンのためにも・・・」 ミ・д・ミ「どうやって打つミャー?」 いろいろな議論が交わされていると、 「ガタッ」 監督が重い腰を上げようとしていた。 ( `ハ´)「7回からだ。それまでボールを見て、ボールになれろ。バントだ、バントでいい。バントなら当てられるかもしれない。 失敗してもいい。守備はあまりうまくはない。当てることさえ出来ればヒットになるやも知れん。」 ('A`)「次の打席は捨てるんですか?」 ( `ハ´)「ああ、勝負は7回からだ。だから、みんなで守るんだ。全員野球の真髄を見せてみろ。内藤。7回まで耐えてくれ。 それからは必ず打線が取り返す。」 ( ^ω^)「わかったお。絶対に打たせないお。がんばるお。」 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/03(火) 23:43:42.26 ID:kJnyq73i0 ミ・д・ミ(バントか・・思い切った作戦だミャー) 「ズバーン」 と凄い音を立てミットに収まる。 ミ・д・ミ(まだボールの下か・・もっと上だミャー) (審・∀・)「ストライーック!バッターアウト。」 ミ・д・ミ「当たらなかった・・・・ミャ。」 (実・∀・)「なんと10者連続三振。もはや化け物です。バントさえもさせてもらえません。」 (解・∀・)「凄いですね。これは、プロでも即戦力でしょう。」 (-@∀@)「くっ・・・」 (実・∀・)「またもや三振で、なんと三振は11者連続三振。バントすらさせてもらえません。」 (解・∀・)「これはどこまで伸びるか楽しみですね。」 ('A`)(ガコッ) (・(ェ)・)「!?」 (実・∀・)「おっと当たった。しかし、これはピッチャーフライだ。ピッチャーさばいて3アウトです。」 (解・∀・)「三振は途切れましたね。しかし、この記録は凄いですね。」 ξ゚△゚)ξ(フンッ。バント・・・ね。まあいいわ。そんなので崩れる、私じゃない) ('A`)「当たる、当たるぞ。この打席は目を慣らすんだ。俺の目測で、ボール2個分は伸びてきてる。」 毒男はまだ、可能性があることを確信に変えた。明らかに初回よりも、ボールが見えていたからだった。 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/03(火) 23:48:05.59 ID:kJnyq73i0 ('A`)「次の打席が勝負だな。しっかり抑えようぜブーン。」 ( ^ω^)「だお。」 ('A`)(次は四位か。先頭バッターは出したくないな。外のスライダーからだな。) 不用意だった。まさかもう一度、同じことをやられるとは思っていなかった。 (*゚ー゚)スッ ('A`)(なっ!?セーフティだと) コンッ (実・∀・)「おっとー、ここでセーフティバントだあーー。三塁線ギリギリ、打球はフェアか?ファールか?」 ('A`)(くっ。今回はかなりいいところに転がされた。とってもセーフならファールに・・・) ('A`)「捕るなぁーーーー。」 毒男は叫んだ。しかし、無常にもボールはラインの上で止まってしまう。 (審・∀・)「フェアー。」 ('A`)「ス、スマン・・・」 ( ^ω^)「ドンマイだお。」 ( ゚∋゚)「そうだ。今のは際どい・・・それに、まだ点が入ったわけじゃないんだ。」 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/03(火) 23:53:07.37 ID:kJnyq73i0 (実・∀・)「2nd高校、ノーアウトランナー1塁だ。このイニングはチャンスかもしれません。」 (解・∀・)「ノーアウトでランナーが出たのは大きいですね。次は送ってくるでしょうね。」 解説者の発言通り、きっちり送られ、1アウト2塁となった。 |/゚U゚|丿「激しく打つか・・・。」 (実・∀・)「ここで忍ですが・・・?おおっと、なんと右打席に入ります。なぜ左打席のほうが有利なのに右打席に入るのでしょうか?」 (解・∀・)「さあ、わかりませんね。ただ、何か策があるのでしょうね。」 (実・∀・)「さあ、どんな策に出るのでしょうか?」 ('A`)(どういうことだ?意表をついて、セーフティか?足は速いから気をつけたいが外に投げると流されるな・・・ そこまでパワーはない。インコースで様子を見よう。) |/゚U゚|丿(激しく不安があるようだな。俺は、単純に最後までボールを見て叩きたかっただけだ。 左打席だと流し方向の打球では、進塁打にならない。だからこそ右打席を選んだ。) ブーンから投じられた1球は、インコースストレートだった。 しかし忍は、最後までひきつけボテボテながらファーストへのゴロを放ち、2アウト3塁とした。 |/゚U゚|丿(激しく最低限の仕事は出来たな。) 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/04(水) 00:01:26.30 ID:/FxFg5fp0 ('A`)「次は荷駄か・・・ここはアンパイだ。落ち着いていこう。」 ( ^ω^)「落ち着いてるお。」 初球からスローカーブで空振りを取る。2球目はストレート。この球はボールになる ('A`)(スローカーブにタイミングが合っていない。変化球は苦手のようだな・・・ここは、スライダーか?いや、スローカーブだな。) ブーンの投じた1球は、大きな弧を描き曲がるはずだったのだが・・・ ('A`)(な・・曲がらない) <丶・∀・>「ニダー(カキーン)」 (実・∀・)「打ったー。センター前に落ちるーヒーーーット。3塁ランナーホームイーン。これで2-0だーーー。」 ('A`)「大丈夫か?」 毒男は不安になった。先ほどの集中力の欠いた状態になっていないか、心配だった。 ( ^ω^)「大丈夫だお。指にうまく掛からなかっただけだお。本当の失投だお。それに自分は絶対にマウンドから下りないお。 みんなを信じるお。3点以上取ってくれるって、信じてるんだお。」 ('A`)「ブーン・・・。」 大丈夫だ。毒男はそう確信した。そして、弱気になってどうするんだと自分に言い聞かせた。 続く弟者は、ライトフライに仕留め、3アウトチェンジとなった。 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/04(水) 00:04:24.68 ID:/FxFg5fp0 ( ゚∋゚)(ガコッ) (実・∀・)「鳥山選手、ピッチャーフライに倒れました。1アウトです。」 (´・ω・`)「監督。ちょっといいですか・・・・」 ( `ハ´)「なんじゃ・・・ほお・・・やれるのならやってみろ。」 (´・ω・`)「わかりました。」 ('A`)(何をする気だ?小本のやつ・・・) (´・ω・`)(打つ・・・ここで少しはダメージを与えておきたい) (´・ω・`)(ブンッ、チッ) ξ゚△゚)ξ「フン・・初めて当ててきたわね。」 ボールは真後ろに飛んで、バックネットに跳ね返り転がった。 ξ゚△゚)ξ「でも、前に飛ばさないとヒットにはならないわよ?」 (´・ω・`)「そうだね。じゃあお望み通り、前に飛ばしますよ。」 そう言うと小本は、「カキーン」といい音を立てバットを振りぬいた。 打球は、セカンドの正面にライナーで飛んでいく。 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/04(水) 00:09:24.46 ID:/FxFg5fp0 (´<_` )(バシッ・・・ポロッ。) (実・∀・)「おーっと?セカンドこぼした。だが、まだ間に合うか?1塁に送って2アウトです。」 ξ゚△゚)ξ(な・・・私の球を打ってきた・・・まさかね。まぐれよ) (´<_` )「悪い、悪い・・」 ξ゚△゚)ξ「興味ないわよ。あんたたちが、取ろうと取らまいと。私は、打たせないんだから。」 (´<_` )「・・・・」 (´・ω・`)「スマン。」 ( ゚∋゚)「おい、打つのかよwww。」 (-@∀@)「惜しかったですね。」 (´・ω・`)「いや、打球はそれほど良くなかった。ただ、守備のザルさは見えただろ?まだ、勝機はある。 (くっ、本当はヒットを打ってダメージを与えたかったが・・・俺のミスだ)」 続くブーンは、 「ビュッー、バシッ。ストライーク」 ( ^ω^)(うーんちゃんと見えないお・・・) ビューン ( ^ω^)(お?なんか見えたお。) ビューン ( ^ω^)(次の打席・・・打てそうだお) ブーンの勝利は、確信に変わりつつあった。そして、チームの士気も高まりつつあった。 ジャンル別一覧
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