第九話18 : ◆Urz3/eAJDE :2006/10/04(水) 21:48:39.68 ID:/FxFg5fp0第9章 最後の攻防 (実・∀・)「最終回に入ります。両チーム。勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか?」 (解・∀・)「Vip高校が1点差で勝っていますから、この回を抑えれば勝ちですね。」 ('A`)「最終回だ。疲れはないか?」 ( ^ω^)「無いといえば嘘になるお。でもそこまでは疲れてないお。」 ('A`)「この回を0で抑えれば、俺たちの勝ちだ。優勝旗を学校へ持って帰ろう。」 ( ^ω^)「だお。」 (・(ェ)・)(まずは1点だ。ランナーを出して、ツンにまわすクマ。) ('A`)(アウトローにストレートだ。) 1球目。ギリギリ一杯のストライク。2球目は胸元をえぐるスローカーブで2ストライクと追い込んだ。 ('A`)(これでボール球がつかえる。) 外に2球外して様子を見るが、振ってこない。 ('A`)(インコースをえぐるスライダーだ。) (・(ェ)・)「クマー(カキーン)」 (実・∀・)「ジャストミートーー。二遊間を抜けるか?」 (-_-)(優勝したい・・・届けーーーー) (実・∀・)「日置選手ダイビングキャッチだー。がっちりとつかんで1塁送球ー、アウトー。」 ('A`)「ナイスだ日置。次は・・・ツンか。」 20 : ◆Urz3/eAJDE :2006/10/04(水) 21:57:06.82 ID:/FxFg5fp0 ξ゚△゚)ξ(ブンッ、ブンッ) ('A`)(スイングといい、気迫といい、何が何でも出塁したいみたいだな。) ξ゚△゚)ξ(絶対出る・・・そしてこのチームで優勝したい。) 今まで以上の気迫に毒男は押されていた。 ( ^ω^)「絶対勝つお。うおおおお。」 ブーンの投じた1球は、完全に外れたボール球になった。 ('A`)「おい力入れすぎだ。リラックス、リラックス。」 2球目、スライダーがコース一杯に決まる。これで1ストライク1ボール。 ξ゚△゚)ξ(この場面、どの球でもいいから確実に叩きたいわ。) ('A`)(痛手をなくす。アウトコースだ。このコースは、引っ張ってこないはずだ) 3球目、アウトコースに球を放る ξ゚△゚)ξ(打てる。) 「カキーン」 ツンは思い切り引っ張った。 23 : ◆Urz3/eAJDE :2006/10/04(水) 22:08:29.23 ID:/FxFg5fp0 ('A`)「入るなーーー。」 打球はファールゾーンのフェンスにダイレクトで当たる。 (審・∀・)「ファール。」 (実・∀・)「これは惜しいですね。」 ( ^ω^)(スローカーブだお。これを打たれたらしょうがないお。これが自分の決め球だお) ('A`)(勝負か・・・) ξ゚△゚)ξ(来る) ブーンの投げたボールは、コンマ何秒かリリースが遅かった。 ( ^ω^)(なんか、投げた感じが変だったお?) ξ゚△゚)ξ(来た・・・スローカーブ・・・もらった) ('A`)(おい?曲がらないぞ?・・・まずい) ξ゚△゚)ξ「!?なっ急に曲がった?(ブンッ)」 ('A`)「ちょ、ここから曲がるのか?くっ、」 ミットを出す毒男だが、急に曲がったボールに反応することは出来ない。 (実・∀・)「おおっとーーー。キャッチャー後逸だーーーー、振り逃げになる。これで10奪三振。2桁奪三振はツンから奪いました。 しかし、1アウトからランナーを出してしまいました。」 ξ゚△゚)ξ(なんなの?あの切れは・・・でも出塁できたわ・・・プライドなんかより、チームの勝利のほうが大切だわ) 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/04(水) 22:20:50.62 ID:/FxFg5fp0 ('A`)「ブーン、すまん。」 ( ^ω^)「ドンマイだお。それにしてもさっきはリリースが変だったお。」 ('A`)「!?」 ( ^ω^)「凄い綺麗にボールから指が離れたお。」 ('A`)「そうか・・疲労のせいだな。無駄な動きが少なくなってボールのリリースに影響したんだろう。 でも、さっきのは偶然だ。意識はしないほうがいい。」 ( ^ω^)「でも、なんかコツはつかめた気がするお。」 ('A`)「次は珍だ。」 (*‘ω‘ *)「ちんぽっぽーーー。」 1球目ストレートで、空振りに取る。 ('A`)(うん?さっきよりボールが来てるな・・・だがこの疲労状態だ・・・諸刃の剣だぞ) ( ^ω^)「フーッ。なんかイメージが沸いて来たお。(次はスローカーブだお)」 ('A`)(大丈夫か?) ( ^ω^)(今ならいけそうだお) 29 : ◆Urz3/eAJDE :2006/10/04(水) 22:30:56.97 ID:/FxFg5fp0 2球目のスローカーブ (*‘ω‘ *)「ちんぽーーーーーっぽ。」 ('A`)(ここから曲がる・・・・) (*‘ω‘ *)(カキーーーーーン) ('A`)(ま、曲がらない・・・・・) (実・∀・)「打ったー。打球はグーーーーンと伸びていったー。」 鋭い打球音とともに、ボールはバックスクリーンに当たり、グラウンドに戻ってきた。 (実・∀・)「ホーームラーーン。入りましたーーー、逆転です。」 (*‘ω‘ *)「ちんぽっぽー(喜)」 ξ゚△゚)ξ「ナイスバッティング。」 (・(ェ)・)「後は、ツンが守り抜くだけクマね。」 ξ゚△゚)ξ「任せて。・・・絶対優勝しようね。」 ('A`)「打たれたな・・・・気分はどうだ?」 ( ^ω^)「意外と清々しいお。自分の決め球が打たれたのだから、仕方がないお。」 ('A`)「勝負をあきらめたわけじゃないんだな?」 ( ^ω^)「違うお。ここから1点もやれないお。」 ('A`)「下位打線だ。でも失投はするなよ。」 ( ^ω^)「いくお。」 30 : ◆Urz3/eAJDE :2006/10/04(水) 22:37:11.12 ID:/FxFg5fp0 ブーンは意外と冷静だった。打たれたことが嘘のように。そして最後の攻撃での逆転を信じて、がむしゃらに投げ込んだ。 (*゚ー゚)(ブンッ) ('A`)(ブーンの奴、肩の力が抜けたのか?) ( ^ω^)(なんだお?この感じ・・凄い疲れてるはずなのに、全然打たれる気がしないお) 「バシーン」 ('A`)(なんだ?ここに来て・・・140km/hはでてそうだぞ?) (*゚ー゚)(当たらないわ・・・・) ( ^ω^)「(いくお、全開モードだお)うおおお。」 ブーンは大きく体を捻り、毒男のミットめがけ投げ込んだ。 (*゚ー゚)(こうなったら・・) 「チッ」 ('A`)(バントか?) 「バシーーン。」 四位のバットをかすり、毒男のミットにボールは収まった。 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/10/04(水) 22:38:06.64 ID:/FxFg5fp0 (*゚ー゚)(うっ、当たらなかった・・・・) (実・∀・)「2アウトです。空振り三振。これで11個目の三振だ。」 (・ω・)ノ■「・・・」 ('A`)(低めに集めよう。まずはストレートだ。) このあたりから、ブーンの投球フォームは変わり始める。完全なトルネードではないが、体をひねりバネのように 開放する、躍動感のあるフォームへと変貌を遂げた。 「ズバーーン」 ('A`)(低目も結構伸びてる。) (審・∀・)「ストライーーーク。」 ('A`)(スローカーブ・・・) (・ω・)ノ■「!!!」 ('A`)(ここから曲がる・・・いやまだ曲がらない?) (・ω・)ノ■(ブンッ) ('A`)(ここで曲がるのか・・・なんちゅう切れだ・・・今までのようなカーブじゃないな) カーブの軌道も変わっていた。今までは横変化と縦変化のある普通のカーブだったが、今のブーンのカーブは、 打者の手元で縦に鋭く沈む、ドロップのような軌道に変わっていた。 32 : ◆Urz3/eAJDE :2006/10/04(水) 22:40:23.26 ID:/FxFg5fp0 ('A`)(リリースのタメで、ここまで違うのか。それにしても捕球が楽じゃないw) ('A`)(そういえばスライダーはどうなんだ?) ( ^ω^)(ビシュッ、クイッ) (・ω・)ノ■(ブンッ、ガコッ) ('A`)(これは変わってないなwまあ、そう簡単にリリースマスターできるわけないかw) (実・∀・)「打ったー。しかしこれは、ショートフライだ。ショートがっちりキャッチ。これでチェンジです。 それにしても、ここでの逆転は大きいですね。」 (解・∀・)「そうですね。ここで同点までなら、裏を残しているVip高校のほうが有利ですが、 逆転してしまうと、確実に1点以上取らないといけませんから、有利というわけには行きませんね。」 ( ^ω^)「なんかリリースがわかってきたお。」 ('A`)「ちょwww遅ええwww。まあいいや。後は打つだけだ・・・それに延長になるかも知れん。ここでリリースつかんだのは大きいな。」 |