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異能者@ お知らせ 問題の方はどうなりましたでしょうか
☆こうさま@ Re[1]:お知らせ(12/05) ご意見有難うございます。 よくよく考え…
異能者@ Re:お知らせ(12/05) いつもまとめてくださり、本当にありがと…
☆こうさま@ Re:メリークリヌマス(12/25) よく考えたら昨日この記事を書いておけば…
*DELAY*@ メリークリヌマス クリスマスは終わってしまったので 来年…

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☆こうさま

Dec 24, 2006
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カテゴリ:カテゴリ未分類

88 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:35:09.44 ID:YgJwQrnO0
その後彼らは、様々な話題で盛り上がる。
とは、いったものもその内容は、本棚に並ぶタイトルと同様難解なものであった。
その会話は充分に聞き取れはしたものの、まるで異国の言葉のようにさっぱりである。
そして、あらから話し終えた後、彼はこう切り出す。

(    )「…今日の議論も、君の思考の不可解さをさらに色濃くしたよ」

川 ゚ -゚)「いや、独創的と言ってもらいたい」

(    )「…むしろ、脳のネジが一本外れているんじゃないかって思うよ」

川 ゚ -゚)「人間の構成は蛋白質や水分や(ryで構成されている。
     ネジの大半を構成する鉄は明らかに含まれていないが?」

(;   )「いや、比喩的な表現だったんだけどね…」

川 ゚ -゚)「それは、わかっている」

(;   )「まったく、君ってやつは…」

川 ゚ -゚)「まあ、いつものことだ。気にするな」

89 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:35:47.64 ID:YgJwQrnO0
川 ゚ -゚)「…しかし、君と居ると話題には困らないな」

(;   )「そりゃ、そうさ。
       顔を合わせていきなり節足動物の構造について熱く語る人に、
       トークを合わせられる人なんていないよ」

川 ゚ -゚)「…でもな…君なら理解してくれる」

川 ゚ -゚)「…同世代の学生も、教諭も、院生も、教授も、
     …いや、両親ですら、私の話には真剣に耳を貸そうとはしなかった」

川 ゚ -゚)「しかし……」

そう言うと、彼女は数秒ほどの間を開ける。
饒舌な彼女には珍しい間。そして、それを挟んで彼女はそう続けた。

90 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:36:49.60 ID:YgJwQrnO0
川// -/)「君だけは、私の考えを馬鹿にせず最後まで聞いて、感想を語ってくれる。
     しかも、お節介にもその中に反論を含ませて、だ」

川// -/)「しかも、君は私の思考の裏を読み、退屈しないように言葉を投げかけてくれる」

川// -/)「そんな、人間は私が生まれてから一人も居なかった。そう、一人も」

川// -/)「しかし、そんな変人はある日、私の前に現れてくれた」

川// -/)「確率で言っても、分母の数字が天文学的数字になる、そんな奇跡に近い出会い。それが…」



川// -/)「…君だ」

そうして、彼女は再び口を閉じた。

91 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:38:11.26 ID:YgJwQrnO0
そして、その言葉の対象である彼は、顎を左手に乗せ、必死に何かを考えるしぐさをする。
しばらくしてから、何か結論が出たのか、こう切り出した。

(    )「…こういう状況で…こういう返答はベストじゃないかもしれない」

(    )「…まず、君が抱えた思い。それは、僕にとっても同様だ」

(    )「僕だって、今までの平凡な生活に退屈していた。
       いや、それを変える実行力さえ無かったんだろうね」

(    )「それを、変えてくれたのは君だった。
       この退屈な世界を君は変えてしまった」

(    )「始めは、あくまで僕の知的好奇心を満たす…という意味でだった」

(    )「でも、次第に君の内面的性質に触れていく事でそれは変わっていった」

(    )「その変化は…何ていうか…言葉では凄く表しにくいんだけど…」

92 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:38:52.73 ID:YgJwQrnO0
(/////)「その…まあ…つまり、僕は君の事が…」

それに続く二文字の言葉を言おうとしたが、それは不意に遮られた。


川// -/)「待ってくれ!!…その先は…言わないで欲しい。
     …私がそんな感情的な言葉が好きじゃないのは…知っているだろう…?」

(/////)「…まあ、分かっていて、僕も言おうとしたんだけどね」

川// -/)「…君はこんなときでも意地悪だ…」

川// -/)「でも、私には君の言いたい事が分かるんだ…
     …君の思考は理解しているつもりだから…」

川// -/)「だから―――」

93 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:39:15.38 ID:YgJwQrnO0

そう言うや否や、彼女は突然動き出す。
そして、すばやく彼の顔に彼女の顔を近付けて、そして―――

―――そっと口付けをした。

そして、すぐさま恥ずかしそうに、彼に遠ざかった。その彼女の表情は俯いていてよく分からない。

94 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:39:54.38 ID:YgJwQrnO0
(/////)「…ま、まったく…相変わらず君の行動は読めないよ
      脳からドーパミンが分泌されたじゃないか…」

川// -/)「わっ…私だって同じだ。それは君も分かっているはずだ。
     …そして、今私が望んでいることも…」

そう言うと、二人は無言で、体を重ねあう。
そして、その横では、呑気にマリモが浮かんでいた。

95 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:40:19.83 ID:YgJwQrnO0


一方僕は

( ^ω^)「濡れ場Ktkrwwwwwww」

と、喜び、ズボンのファスナーを開けようとした、その時。
あら残念。ノイズが周りを包んでしまった。


97 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:40:58.03 ID:YgJwQrnO0
場面は変わり辺りは、広い空間に変貌を遂げた。
広い空間にはテーブルが点在していた。
そのテーブルには一枚一枚、真っ白で大きな布が敷かれている。
そして、その一台一台の前では、先程カウンターで語っていた青年と似たような格好の男が立っている。
皿を両手に抱えるものもいれば、テーブルの周りに座る男女の言う事をメモしている者もいた。
その天井にはキラキラと輝く光の粒々。いわゆるシャンデリアと呼ばれているものである。
その壁には色鮮やかな絵画。何処かの高名な者が書いたのか、
その下にはタイトルと画家の名前がアルファベットで書かれていた。

そして、その中の一つのテーブルで向かい合って座っている、見覚えのある男女が喋っていた。
彼らの左薬指にはキラリと光るものが見える。

98 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:41:32.67 ID:YgJwQrnO0
川;゚ -゚)「こういう場所は好かないな。もっと他に居酒屋とかあっただろう?」

(;   )「まあ、そう言わないで欲しい。せっかくの記念日なんだ」

川 ゚ -゚)「…料理は美味いな。この調味料はクエン酸が多く含まれている」

(;   )「…相変わらずだね」

川 ゚ -゚)「その私と籍を入れたのは誰だ?」

(;   )「まあ、僕なんだけどね。でも、籍を入れるのには最初反対してたじゃないか
      フルネームが間延びしたような感じになるとか言って」

川 ゚ -゚)「『砂糖喰う』に聞こえるからな。誰だって嫌だろう」

(;   )「…でも、僕が君の籍に入るって言っても反対してたよね?
      別籍のまま籍を入れないっていう方法も嫌がったし。
      まあ、今思えば理不尽な話だったけどね」

川// -/)「べっ、別に過ぎたことはいいではないか!!」

99 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:42:33.63 ID:YgJwQrnO0
(    )「まあ、結果的に落ち着いたからいいんだけど。
      ところで、忙しい時に呼び出してすまなかったね。
      仕事、まだ残っているんだろう?」

川 ゚ -゚)「うむ。後でタクシーで職場へとんぼ帰りだ」

(    )「無理なら日をずらしたのに…」

川// -/)「今日は…特別な日だからな。どうしても今日が良かったんだ」

(    )「…そうか」

そのやり取りを見ていると、相変わらず二人は幸せそうにやっているようだった。
環境こそ変わっているようだったが、その様子は先程からあまり変化はなかった。


100 名前:猪(進化系)[] 投稿日:2006/12/21(木) 21:43:39.85 ID:YgJwQrnO0
すると、不意に、また目の前が不鮮明になる。

先程の喧騒から一変、辺りは静かになった。
辺りは、二つ前に見た部屋と何処かしら雰囲気は似ている。
その部屋には本棚が並び、その中には、またも訳のわからない本が整列していた。
変わった事といえば、本棚と、本の数が増えていて、部屋も若干広くなっていた位である。
その中心には先程の彼がいた。しかし彼女の姿は見当たらない。なにやら彼は電話で話しているようだ。
しかし、その様子はいつもの冷静さとは全く逆のものであった。

(;   )「ッ!!クーが!?…今何処に!?
      …荒巻病院ですね!!分かりました。今向かいます!!」

そう言うや否や、彼は上着を急いで羽織り、そして駆け出していく。
あっという間の出来事に、僕はあっけにとられていた。気がつけば僕一人。
その後ろではゆらゆらとマリモが浮かんでいた。







Last updated  Dec 24, 2006 05:30:04 PM
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