第六話96 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/25(土) 20:41:38.36 ID:gyAiEhOF0生存 ( ・∀・) ( ´∀`) ('A`)从゚∀从 (*‘ω‘ *)( ´_ゝ`)(´<_` ) (-_-) (´・ω・`) 死亡 教員 ( ゚д゚ ) / ,' 3 生徒 从'ー'从 (=゚ω゚)ノ( ><)( ,_ノ` )y━・~~~ ( ,,゚Д゚) <ヽ`∀´>ξ゚△゚)ξ( ゚∀゚) ( ´ー`) (’e’) ( ^Д^) (*゚ー゚) ('、`*川ミ,,゚Д゚彡 憑依(内藤が中にいる者) \(^o^)/ 98 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/25(土) 20:42:47.24 ID:gyAiEhOF0 そいつは天才少年だった。 「ショボン!またあんた父さんの書斎に入って……」 「だって学校の教科書はつまんないんだもん」 「……つくづく思うわ……こんな事ならあんたに『庶凡』なんて付けるんじゃなかった」 「名前はどうでもいいよ、それよりそこの一番上の棚にある本取って」 「この哲学なんちゃらって奴?全部英語で書いてあるわよ……」 「うん、いいよ」 100 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/25(土) 20:46:11.08 ID:gyAiEhOF0 ('、`*川「ショボンくぅん……私怖いよぉ……」 (´・ω・`) ('、`*川「でもショボン君が一緒なら勇気が湧いてくる……」 (´・ω・`) ('、`*川「何処かに隠れるの?そこの技術作業室なんてどう?」 (´・ω・`) ('、`*川「あちゃー……鍵閉まってる……私職員室から取ってくるね!」 タッタッタッタ…… (´・ω・`) バキッ……バキバキバキバキッ (´・ω・`) タッタッタッタ…… ('、`*川「ハァッ……鍵取ってきたよ……あれ?なんでドアが開いt ガァン 103 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/25(土) 20:53:11.00 ID:gyAiEhOF0 ミ,,゚Д゚彡「み……見たぞ!」 (´・ω・`)「……何処の家政婦ですか?」 ミ,,゚Д゚彡「伊藤を……伊藤をその金槌で殴ったろ!倒れてるじゃねぇか!!」 格好をつけて単独行動していたが寂しくなり、偶然見つけた伊藤を追っていたらこれだ。 争う事も無くただ一方的に伊藤が殴られた。 ミ,,゚Д゚彡「どういう事なんだよ!テメェふざけてっとマジ殺すぞクオラァ!!」 (´・ω・`)「ご自由に、僕は本でも読んでるよ」 そう言って本をポケットから取り出すと、怒り心頭のフサに背を向けた。 ミ#゚Д゚彡「っざけんなァ!!」 後姿のショボンを右拳が襲う。 それは『本気で殺す』勢いの鉄拳であった。 ヒュッ 空を切るパンチ、間抜けな音がフサの耳に残る。 106 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/25(土) 20:59:47.80 ID:gyAiEhOF0 ミ;゚Д゚彡「……え」 その時ようやく気づく。 避けられたんだ。 ミ;゚Д゚彡「なんで……」 だってあいつはずっと後ろを―――――――― (´・ω・`) ミ;゚Д゚彡「――――――!!」 最期に見たのは迫る鉄の塊だった。 108 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/25(土) 21:00:29.80 ID:gyAiEhOF0 百聞は一見にしかず。 これじゃ百聞は一見に敵わないみたいじゃないか。 百聞さぞ悔しいだろう。 百集まっても一に勝てないというのだ。 真実は一つではない。 僕なら百聞で全てを理解出来る。 一見なんかに負けるか 一見なんかに負ける 一見なんかに負け 一見なんかに負 一見なんかに 一見なんか 一見なん 一見な 一見 一 (´・ω・`)「脳味噌が見たい」 本から得られる情報には限界があった。 人間は目の前の興味には勝てない。 百聞は一見にしかず。 146 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 05:45:21.56 ID:wcf1xvwR0 (´・ω・`)「僕が二人を殺したのは内藤に取り憑かせないためだ」 (´<_` )「そんな事してなんになる? クラスメートが減れば減るほど内藤が次にお前をターゲットにする 確率が高くなっていくんじゃないのか?」 (´・ω・`)「僕は内藤の手で醜く死ぬのは嫌だ、 それだったらこの身体を内藤にくれてやる方がマシさ」 声のトーンは常に一定だ。 感情の無い声、冷たい声。 (´・ω・`)「ただ奴は器を乗り換える事が出来る、 内藤に見捨てられた肉体は……」 ( ´_ゝ`)「今の俺の尻のように悲惨な末路を歩む事になる……か」 (´<_`;)(何があったんだ……?) 出す物を出し尽くすと人は冷静になる。 (´・ω・`)「だったら僕は最後の一人になりたい、そしてこの肉体を乗っ取って欲しい、 そうすれば少なくとも内藤として生きる事が出来る……」 147 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 05:49:33.60 ID:wcf1xvwR0 (´<_` )「最後の一人になっても内藤に殺される可能性があるぞ」 (´・ω・`)「それは内藤が無傷の場合だ、ボロボロになった内藤の目の前に 新品の僕が現れたら問答無用で奴は乗っ取ってくれるだろうね」 (´<_` )「無傷の可能性のが高いと思うぞ」 (´・ω・`)「じゃあ僕が奴をボロボロにするまでだ、いや、少し傷を付けてやるだけでいい」 (´<_` )「拍子抜けだな」 どうせなら『僕は無敵だ、だから内藤も君達も皆殺しだ』くらい言って欲しかった。 それほどベールに包まれてる男だからだ。 ところがとんだ臆病者だ、死にたくないから内藤に魂を売るという。 他の者に内藤を渡したくないからクラスメートを殺したと言う。 普通のようで狂っている、狂っているようで普通の考えだったりする。 ( ´_ゝ`)「じゃあ俺達も殺されるな」 (´<_` )「俺達も内藤に憑かれる可能性があるからな」 (´・ω・`)「そうだね、ここで始末しておこうか」 149 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 05:56:36.61 ID:wcf1xvwR0 (´<_` )「気をつけろよ兄者、わざわざ戦うって事はアイツよほど 攻撃されない自信があるんだよ……」 ( ´_ゝ`)「kwsk」 (´<_`#)「だからダメージを受けたら内藤が器として選ばんだろうが! 自分が新品でいたいなら何処かにずっと隠れてりゃいいんだよ!!」 (#´_ゝ`)「リスクを負ってまで自分を最後の一人にさせるつもりか…… 面白ぇ!流石兄者容赦せん!!」 (´<_`#)「おっしゃあああああ!こいつフルボッコにすんぞおおおおおおお!!」 (´・ω・`)「ああ、そちらがやる気マンマンなら……いつでもどうぞ」 『余裕です』と顔に書いてあるようなその男、 右手に金槌、左手には――――――本があった。 ( ´_ゝ`)「あ?本読みながらやろうってのか?」 (´・ω・`)「うん、読み途中だったしね」 (´<_` )「永遠に読み途中にさせてやろうか、せいぜい天国の本屋で新品買えよ」 152 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:02:16.68 ID:wcf1xvwR0 ( ´_ゝ`)「フォーメーションAだ!」 (´<_`#)「初めて聞いたぞ!」 技術作業室は万力のついた木の机が縦に四列、横二列に並んである。 工具、用具等は全て後ろの棚に閉まってあるのだ。 (´<_` )(武器になりそうな物は全て後ろに――――…… 兄者に武器を取らせて俺がショボンとやりあうか……) ( ´_ゝ`)「ショボーン!しねぇぇぇっぇwwwwっうぇうぇwwww」 \(´<_` )/ 憎きあんちくしょう目掛け猛突進する兄者、漫画みたいにずっこける弟者。 (´・ω・`)「……ふぅ」 迫る兄者に呆れながら、タックルを避ける。 ムダの嫌いなショボンは最低限の動きしかしない。 さらに兄者はショボンの足元の鮮血で足を滑らし、ド派手に転んだ。 154 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:05:45.19 ID:wcf1xvwR0 (;´_ゝ`)「う…………血……?……血だあああああああああああああ!!!」 (´<_`;)「あいつ何を今更wwwwwwwwwww」 (´・ω・`)「馬鹿の相手は疲れるよ」 (;´_ゝ`)「馬鹿め、隙ありぃ!!」 兄者から見て、ショボンは後ろを向いている。 果たしてどちらが馬鹿なのか、戦闘中に本なんて読んでる方に決まっているだろう。 兄者は邪悪な顔をして鉄拳制裁を炸裂させようとした。 ( ´_ゝ`)「もらっ…… ブンッ ( ´_ゝ`)…………た?」 155 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:11:45.44 ID:wcf1xvwR0 大振りの拳はしゃがんで回避されていた。 さらにバランスを崩した兄者の横っ腹に重い蹴りが放たれる。 (;´_ゝ`)「うっ……ぷ……」 (´<_`;)「兄者!?(どういう事だ?)」 ショボンに兄者の拳が見えていたとは思えない。 だが避けた、ギリギリではない。 まるで最初から分かっていたように。 (´・ω・`)「中指を微妙に突き出してパンチとは怖い事するね」 (;´_ゝ`)(こいつ……) 後ろに眼でも付いているのかと。 156 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:14:37.60 ID:wcf1xvwR0 三階南校舎 ポロロン……ピロロロ~ン♪ 「ルルルル~♪」 (;・∀・)「……おいモナー……お前入れよ……」 (;´∀`)「だが断るモナ、不気味ったらありゃしないモナ!」 二人が揉めているのは音楽室前、ここまで逃げてきたはいいが 急にピアノの音と謎の歌声が聴こえてきたのだ。 (;・∀・)「そっちの理科室の方で待機するか……」 (;´∀`)「そうモナね……」 ジャジャジャジャジャジャーン♪ビョロビョロビョロローン♪ (((;・∀・))))(((;´∀`)))) (;´∀`)「きょ……曲調が変わったモナ」 (;・∀・)「ああもう!!」 痺れを切らしたモララーが戸を引いた。 158 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:16:49.52 ID:wcf1xvwR0 从゚∀从「あ」 『きょとん』 そんな擬音が似合う空気が漂った。 (;・∀・)「た……高岡……?」 (;´∀`)「へ……へー……ピアノなんて弾くんd モナーの顔に譜面が覆い被さった。 次に椅子が飛んでくる。 从#゚∀从「俺は弾いてねー!俺はピアノなんて弾いてねーぞ!!」 (;・∀・)「いや明らかに弾いてたし……歌っtくぁwせdrftgyふじこlp;@: 椅子がクリーンヒットする。 このままでは殺される、何処に行っても危険が付き纏う。 从#゚∀从「歌ってねぇぇぇっぇぇぇえぇ!!歌うわけねーだろ!!!」 (;・∀・)(の……呪われてるのか俺は!?) (;´∀`)「父さん母さん、モナはここまでみたいモナ……」 162 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:19:59.11 ID:wcf1xvwR0 …………!! とりあえず教室から出た。 とりあえず高岡から逃げた。 (;・∀・)「ゼーッ……ハーッ……ヒッヒッフー……」 (;´∀`)「死……死ぬかと……」 (;・∀・)「……モナー、お前さっき何て言った?」 (;´∀`)「死……死ぬかと……」 (;・∀・)「その前!!」 (;´∀`)「父さん母さん、モナはここまでみたいモナ……ですが何か?」 (;・∀・)「親だよ!俺らの親は何してんだ!!もうかれこれ夕方だぞ!?」 163 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:23:55.61 ID:wcf1xvwR0 ξ;・∀・)「こ……これは何ザマス!?」 川;´∀`)「モナーは……うちのモナーは無事なの!?」 校門前に集まった保護者達、警官たちも出動して並みの数ではない。 学校を取り囲む緑の沼を更に取り囲んだ状態だ。 §><)§「ワカンナイデスちゃん!出てきなさい!!」 ≦W゚∀゚)「オーイ!二年一組の長岡はいるかー!?」 川 ,_ノ` )y━・~~~「もう埒が開かないわ!私校舎へ行く!!」 ξ^Д^)「アッー駄目ですよ渋澤さん……!!」 ドビチャ 渋澤と呼ばれた主婦は緑に溶け込んでいった。 腐臭を放ちながら、悔しさを顔に刻みつけながら。 从,,゚Д゚)「これは何なんですかゴルァ!!」 J( 'ー`)し「ドクオ……」 168 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:30:05.48 ID:wcf1xvwR0 川 ゚ -゚)「ふーむ……」 侵入方法を考えている内に大勢の保護者が集まってきてしまった。 だが諦めるという言葉は出てこない。 人の興味は尽きない。 川 ゚ -゚)「あ……いいもの発見」 『ブ』 『ロ』 『ロ』 『ロ』 ξ;・∀・)「『ロ』今日は午前中で終わりじゃなかったの!?責任者出てきなさい!!」 『ロ』 川;´∀`)「お『ロ』奥さん……私に言われても……」 『ロ』 ξ;・∀・)「て言うか『ロ』によ……この音は……」 『ロ』 川 ゚ -゚)「退いて下さーい、ポルシェ?ベンツ?フェラーリだか何か高い車が通りますよ」 とりあえず知ってる名前を出してみる、彼女は車に乗っていた。 ξ;・∀・)「わ……私の車!?ちょっと、何やってるのよ!!」 川 ゚ -゚)「借りますよおばさん」 170 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:37:07.28 ID:wcf1xvwR0 ξ;・∀・)「おば……」 川 ゚ -゚)「さて、冒険が始まるわけだが……」 どれがブレーキでどれがアクセルだろう? 何が強くて何が弱いんだろう? (;-_-)「あっ……がっ……」 ただ一つ分かっているのは (^o^)「お前もいじめられていた……だから僕が助けるとでも思ったかお?」 俺は弱いという事だけだ。 ('A`)「ヒッ……キ……」 俺は何をしようとして内藤を探していたんだ? もうこの世にゃ俺が助けられる物なんて無いんじゃないだろうか。 171 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:39:53.84 ID:wcf1xvwR0 ヒッキーがヒッキーで無くなったその時。 俺は笑っていた。 ('A`)「ハ……ハハ……」 人間ってどうしようもなくなると本当に笑うしかないみたいだ。 (^o^)(ドクオは……精神的にもう死んでいるかもしれないお……) ('∀`)「アッハッハッハッハ!!おい俺は何しようとしてたんだっけかwwwwww 内藤を止めようとか考えてたよなぁwwwwwwwwww」 笑いが止まらない、苦しすぎて止まらない。 ('∀`)「一時間程前の俺に見せてやりてぇなwwwwwww 立ってる事しか出来なかったぞおいwwwwwwwwww」 (^o^)「……ドクオ、君は立ってるだけでいいお……じゃあばいぶー」 内藤が何か言ってた、聞こえなかった、もうどうでもいいし。 内藤が歩く、俺は追えない、怖いから、俺に次は無いから。 172 名前: ◆R38CE/IWYU [] 投稿日:2006/11/26(日) 06:50:55.21 ID:wcf1xvwR0 果たしていじめってなんだよ。 いじめられっ子がいじめっ子にいじめられる事がいじめか。 さっきのおかしくね? いじめられっ子がいじめられっ子殺してたぞ。 ('∀`)「あははははははは意味わかんねぇやwwwwwwwwww」 おう見てるか一万円札? 人の上に人がいたんだけど。 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|