第四話3 名前:油売りの左暮[] 投稿日:2006/12/04(月) 19:46:25.20 ID:AAx43qb+0第四話「シャキンの思惑」 (;・∀・)「……フ、フサギコのコトを聞いてどうするつもり?」 (`・ω・´)「なに、ちょっと話がしたいだけだ」 ( ^ω^)「フサギコ?」 置いてかれまいと、ブーンが会話に入ってきた。 あからさまに迷惑そうな目でシャキンは答える。 (`・ω・´)「……この星はこいつら猿顔の『エン』が支配しているらしい」 ( ^ω^)「エンッwwwwww」 (`・ω・´)「俺らみたいのは『ヒトガタ』って呼ばれてて……要するに奴隷だとよ」 (`・ω・´)「フサギコってのはエンの中でも腕が立つらしいな」 ( ^ω^)「今回はそのフサギコにちょっかい出そうってのかお」 4 名前:油売りの左暮[] 投稿日:2006/12/04(月) 19:48:59.42 ID:AAx43qb+0 (;・∀・)「そんな……そんな言い方をされて僕が案内すると思うの?」 (`・ω・´)「む」 ( ^ω^)「テラバカスwwwwwww」 モララーは敵意を持った目でシャキンを見つめる。 ( ・∀・)「お兄さん達が嘘を言ってない事はなんとなくわかるよ」 ( ・∀・)「でも……フサギコには会わせられない」 (`・ω・´)「……」 フサギコの身を案じているわけではない。 この賢い少年は、フサギコと自分がやりあう事を見越した上で、 自分の身を案じているのだとシャキンは直感した。 それは同時に、フサギコの実力を暗に訴えているものであった。 (`・ω・´)「(ますますそのフサギコとやらに会いたくなったぜ……)」 5 名前:油売りの左暮[] 投稿日:2006/12/04(月) 19:51:01.07 ID:AAx43qb+0 (`・ω・´)「じゃあこうしよう」 シャキンは目線を少年の高さまで落とし、言った。 (`・ω・´)「革命軍のヒトガタについて、あらいざらい教えてくれ」 ( ・∀・)「……? いいよ、それなら……」 (`・ω・´)「よし。とりあえず、水をくれないか。喉がカラカラだ」 ( ・∀・)「あっ、ごめんなさい!! 今持ってくるね!!」 6 名前:油売りの左暮[] 投稿日:2006/12/04(月) 19:51:21.62 ID:AAx43qb+0 モララーがパタパタと部屋を出て行く。 ブーンがこっそりと耳打ちした。 ( ^ω^)「……どういうつもりだお?」 (`・ω・´)「この国のパワーバランスなんかには興味がない」 シャキンは滾る拳を握り締め、口の端を吊り上げた。 (`・ω・´)「最終的に、一番強いヤツに辿り着ければいいのさ」 9 名前:壷ふりお京[] 投稿日:2006/12/04(月) 20:32:57.34 ID:AAx43qb+0 ( ゚∀゚)「失敗したんだってなカシラ」 がっしりとした体躯に幼い顔を乗せたジョルジュは、 アジトに逃げ帰ってきたリーダーに素っ頓狂な声を上げた。 黒尽くめの男「勇気ある撤退、と言いたまえジョルジュ君」 言い訳だと毒づくジョルジュを捨ておき、男は顔を覆う黒い布をとった。 ( ´ー`)「まさかあれほどの実力者がいたとはな……」 ( ゚∀゚)「だから俺を連れてきゃよかったんだよ~ったく」 いいなぁオレも会いてぇなぁ、と呟きながら壁に裸拳をゴツゴツと打ち込む。 10 名前:壷ふりお京[] 投稿日:2006/12/04(月) 20:33:24.35 ID:AAx43qb+0 男「……おいジョルジュ。リーダーに対してその態度はなんだ」 ( ゚∀゚)「……あ?」 男「いくら腕がたつとは言え、礼儀ってモンがあるだろう」 リーダーのネーヨが止める前に、ジョルジュの拳が火を吹いた。 その様を見て、男は溜息を吐いた。 ( ´ー`)「……随分元気が余ってるようですが」 ( ゚∀゚)「へっへ、俺ぁ頭は悪いけどよ。こっちには自信あっからよ」 ( ´ー`)「結構な事です」 13 名前:壷ふりお京[] 投稿日:2006/12/04(月) 20:52:23.37 ID:AAx43qb+0 ( ´ー`)「さて……また引越ししますよ」 ( ゚∀゚)「またかよー……面倒くせー」 ( ゚∀゚)「こんなまだるっこしい事してねぇでパパッとフサギコの首取った方が早ぇよ!!」 ( ´ー`)「……そろそろ動きますよ」 ( ゚∀゚)「おお!! やっとか!!」 ( ´ー`)「人質にするのは失敗しましたが、毒には確実にやられているはずです」 思わぬ邪魔が入りましたが、とネーヨは前置きして言った。 ( ´ー`)「婦人を殺られたとなっちゃあフサギコも動かざるをえまい」 ( ´ー`)「……待っていろフサギコ……!!」 第四話「シャキンの思惑」 終わり ジャンル別一覧
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