第十三話197 :試合のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/05/31(水) 00:20:48.93 ID:hVekKNbT0スコア |1|2|3|4|5|6|7|8|9|R|H|E| ROK|1|0|0|0|1|0|0|0|-|-.|11|0| VIP .|1|0|0|0|0|2|0|0|-|-.|6.|1| 投手成績(個人成績は試合開始前のもの) 内藤( ^ω^) -勝 -敗 防御率-.-- 奪三振-- 投球回--- 完封-- 完投-- 投球回:8 1/3 打者:39 被安打:11 被本塁打:1 奪三振:7 四死球:5 失点:2 自責点:2 畑(^・J・^) 21勝 3敗 防御率2.15 奪三振191 投球回213 1/3 完封4 完投9 投球回:8 打者:33 被安打:6 被本塁打:1 奪三振:13 四死球:5 失点:3 自責点:3 198 :試合のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/05/31(水) 00:21:52.00 ID:hVekKNbT0 野手成績(個人成績は試合開始前のもの) ヴィッパーズ 一番センター 長岡( ゚∀゚) 8年目 26歳 .306 11HR 54打点 1.右安 2.三振 3.空振 4.四球 二番レフト 荒巻/ ,' 3 17年目 37歳 .288 15HR 65打点 1.犠打 2.三ゴロ 3.空振 4.右安 三番ライト 毒田('A`) 10年目 31歳 .329 28HR 111打点 1.中安 2.空振 3.右二塁打 4.中直 四番ファースト ニダ<ヽ`∀´> 3年目 29歳 .280 35HR 107打点 1.左安 2.四球 3.右飛 4.空振 五番キャッチャー ショボン(´・ω・`) 9年目 30歳 .312 18HR 115打点 1.四球 2.一ゴロ 3.中本 4.空振 六番サード 笑野( ^Д^) 13年目 36歳 .256 21HR 69打点 1.投併 2.四球 3.空振 4.空振 七番セカンド 椎名(*゚ー゚) 5年目 26歳 .275 6HR 43打点 1.二ゴロ 2.犠打 3.四球 八番ショート 津村ξ゚△゚)ξ 5年目 26歳 .246 8HR 31打点 1.三振 2.空振 3.空振 九番ピッチャー 内藤( ^ω^) 1年目 18歳 .--- --HR --打点 1.空振 2.空振 3.空振 203 :試合のデータ ◆azwd/t2EpE :2006/05/31(水) 00:23:21.75 ID:hVekKNbT0 ロケッターズ 一番ショート 井蓋(◎´∵`◎) 14年目 32歳 .328 8HR 31打点 1.右本 2.中安 3.左安 4.中飛 5.空振 二番ライト 高掛(['][,]) 10年目 28歳 .276 26HR 75打点 1.左飛 2.空振 3.右二塁打 4.一ゴロ 5.二失 三番センター 近城( ´金`) 9年目 30歳 .316 18HR 61打点 1.遊ゴロ 2.左安 3.右飛 4.左飛 5.四球 四番レフト 榊彡 ´ー`) 19年目 40歳 .309 45HR 124打点 1.空振 2.二併 3.左安 4.四球 五番サード 村者(ムΘラ) 8年目 26歳 .284 36HR 106打点 1.中飛 2.中安 3.中安 4.四球 六番ファースト 古者[`↓´] 7年目 25歳 .268 34HR 98打点 1.右飛 2.空振 3.四球 4.中飛 七番セカンド マムウェイ(0´く`0) 4年目 29歳 .298 21HR 89打点 1.四球 2.遊併 3.遊ゴロ 4.一ゴロ 八番キャッチャー 哀歌(^亮^) 12年目 30歳 .241 9HR 42打点 1.右二塁打 2.投内安 3.三振 4.三直 九番ピッチャー 畑(^・J・^) 13年目 31歳 .205 2HR 8打点 1.三振 2.犠打 3.空振 4.左安 204 :第13話 ◆azwd/t2EpE :2006/05/31(水) 00:24:53.73 ID:hVekKNbT0 【第13話『切断』】 水を打ったような静けさが、どれほど続いたか。 一瞬と言えた。しかし、その空間に居るときは、永遠に等しかった。 球場中の視線を浴びている球審が、ゆっくり体を起こした。 そして、球審の、右腕が動き、やがて突き出された。 ライトスタンドからの大声援が、静寂を堂々と破った。 (実`・Д・)『見逃し三振ッッッ!!!!!! 榊、見逃し三振に倒れました!!!!!』 榊と、そして内藤。 二人とも、しばらくその場から動けなかった。 事態を飲み込めていなかった。 (´・ω・`)(よくやった萩野!! ナイスジャッジだ!!) ショボンは思わず手を叩いて喜んだ。 捕球したショボンにも分からないほど、微妙なコースだった。 今季何度か、萩野にはロケッターズびいきの判定をされて苦い思いをしたが、今日はそれがない。 優勝決定戦ということだからなのか、公平なジャッジだ、とショボンは喜んでいた。 208 :第13話 ◆azwd/t2EpE :2006/05/31(水) 00:27:42.03 ID:hVekKNbT0 彡;´ー`)「……ストライクですか」 榊が、静かな、しかし不穏な口調で審判に言葉を向けていた。 球審は、黙って頷くだけで、榊に視線をやることはなかった。 そして榊は、ゆっくりとベンチに帰っていく。バックスクリーンに映し出された三振シーンを、苦々しげに見つめながら。 (実・Д・)『さぁ、状況は変わってツーアウト満塁!』 ショボンが打者の斜め後ろで腰を下ろした。左打席に村者が入っている。 今日村者は二安打。しかし、ショボンは心配していなかった。榊よりも、ずっと欠点は多い選手だからだ。 ショボンの頭の中に、次々とリードパターンが浮かんでいく。どうやっても、抑えられる。ショボンは、そう確信していた。 たった一つ以外は、なんの見落としもなかった。 村者に投じた、初球。 内藤の指からボールが離れた瞬間、ショボンは体が硬直した。 真ん中高目の、半速球。 吸い寄せられるように、村者のバットがボールを捉えた。 (実`・Д・)『打ったァァァァァァァァァァァ――――――――――――――――!!!!!!!!』 212 :第13話 ◆azwd/t2EpE :2006/05/31(水) 00:31:14.65 ID:hVekKNbT0 一瞬、誰もが諦めたほど、大きな当たり。 ライトフェンスを、直撃した。 (実`・Д・)『ランナー還ってくる!! 同点、そして――――逆転!!!』 ランナー二人が、生還。更にもう一人、ホームに向かって駆けてくる。 ライトの毒田がフェンスに跳ね返ったボールをキャッチ、バックホーム。 ファーストランナーがホームを狙っていたところを、ホームでタッチアウト。 スリーアウトとなったが、しかし、二点が入った。 ロケッターズが、逆転した。 ヴィッパーズナインとライトスタンドが、呆然としていた。 (実・Д・)『完全な失投でしたね、野布良さん!』 (解´Д`)『ですねぇ……榊には素晴らしいボールを投げた内藤ですが……さっきの球は、打ってくださいと言っているようなもの……』 (実・Д・)『ロケッターズ逆転を果たしました! 優勝が見えてまいりました!!』 ショボンは気付かなかった。 本当に緊張の糸が切れたのは、さっきだった。榊から、三振を奪ったときだった。 あの一球には、それだけのものが篭っていたのだ。だからこそ、素晴らしいコースに決まったのだ、とショボンはやっと分かった。 ヴィッパーズベンチは、意気消沈していた。 優勝まで、たったツーアウト。それが、あまりに遠かった。 今は、逆転まで許している。喪名監督の表情も、曇っていた。 椎名は、バットを持つ手も覚束ず、ふらつきながらベンチからグランドに出て行った。 九回裏。マウンドには、畑。 215 :第13話 ◆azwd/t2EpE :2006/05/31(水) 00:33:56.36 ID:hVekKNbT0 (;´∀`)(……ダメだったのか……? 俺の直感は……外れちまったのか……?) 喪名は、スコアボードを直視できないでいた。 頭の中には、嫌でも点数が思い浮かぶ。4-3。ヴィッパーズが、負けている。 当然、九回裏に点を入れなければならない。最低でも同点、あわよくばサヨナラ。でなければ、優勝を掴めない。 しかし、この回は七番の椎名から。下位打線だった。 (;´∀`)(……直感にこだわるわけじゃないさ……でも……) 受け入れがたいことが、喪名にはあった。 この回、九番の内藤にまで確実に打順が回る。今日3三振の内藤に。 一発が出れば同点。ならば、当然代打という選択肢が出てくる。 代打を送れば、内藤は降板。 もし同点で延長に入った場合、他の投手をマウンドに上げることになる。 他の投手を投げさせては、駄目だ。喪名は、試合途中からそう感じていた。 しかし、代打を送らなければならない、ということは、喪名には当然分かっていた。 ξ゚△゚)ξ「監督」 喪名がはっとして顔を上げた。津村の大きな瞳が、喪名の顔をしっかり捉えていた。 218 :第13話 ◆azwd/t2EpE :2006/05/31(水) 00:36:31.26 ID:hVekKNbT0 ( ´∀`)「津村……?」 ξ゚△゚)ξ「お願いがあります、監督」 津村が何を言おうとしているのか、喪名は分かったような気がした。 第13話 終わり 第十四話へ ジャンル別一覧
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