三十章三十章 狂気 突然低く笑い出したモララーを見て、ブーンは戦慄する。 不気味だった。笑い出した事もそうだが、彼から発される雰囲気が。 (;゚ω゚)「なっ―――!?」 ( ´∀`)「…………………」 モナーが、進めていた足を止める。 そして、身を守るように青い槍を前に構えた。 「ク、クククッ。はははッ……!!」 ゆっくりと、モララーの身体が起き上がる。 脇腹への攻撃であばらの何本かが折れたのか、身体の動きがぎこちない。 ぐらりと身体が揺れる。 そのまま倒れるかとも思ったが、ギリギリで踏ん張った。 頭をぶんぶんと振るう。 まるで頭を覚醒させようとしているかのように。 ( ∀ )「―――ここで終わりだと? 笑わせてくれる……!!」 彼の声は低くかすれていて―――しかし、寒気が走るほどの鬼気迫る物だった。 彼はゆっくりと右手を持ち上げ、振り下ろす。 その動作に何かを感じ取ったモナーは、一瞬でその身体を床に這わせた。 一瞬。 モナーの背後にあった壁の一部が、突然大きく陥没した。 まるで、そこに鉄球でもぶつけられたかのように。 ( ´∀`)「空間の塊か、もな」 言いつつその身を跳ね起こし、モララーから距離を取る。 その間にも何発もの塊がモナーに向かって投げつけられたが、ただ乱暴に投げられた塊は壁に跡を残すのみ。 モララーの体が揺れる。 しかし今度はしっかりと体勢を直す事もせず、ただゆらゆらと揺れ続けていた。 ( ∀ )「頭が……痛いな。どうにも、調子が、良くない。“力”を、使い過ぎた。 もう、遊ぶ余裕は、ない。すぐに……終わらせないと……な……!!」 ゆらりゆらり。揺れながら、右腕を振り上げる。 だがその右腕は、振り下ろされる事なく血を吹いた。 ('A`)「暴れんな。大人しく死んでろ」 ドクオが左腕で構えたギンが、煙を吐いていた。 折れていた右腕も回復しつつあるのか、力はないが右腕にもクロを握っている。 再度発砲しようと、今度は両腕の二挺を構える。 しかし。 (# ∀ )「邪魔だぁああぁあぁぁ!!」 (;'A`)「なっ―――!?」 モララーの左腕が、振るわれた。 見えない空間の塊が異速でドクオに迫る。 (;'A`)「チィッ!!」 ドクオは空間の塊の接近を音で判断。異形の左腕で、塊を殴り飛ばした。 そして再度銃を構えようとして、その眼を見開く。 禍禍しい斧を振り上げたモララーが、目の前に立っていた。 (# ∀ )「がぁぁあぁあぁぁあぁっ!!」 (;'A`)「くっ……!!」 空間の塊に集中しすぎていた。避ける事は、出来ない。 咄嗟に二挺の銃をクロスさせる。 その次の瞬間に斧が振り下ろされ、二挺の銃に深々と醜い跡を付ける。 かなり破壊されつつも、二挺の銃はしっかりと斧を受け止めていた。 しかし次の瞬間には、モララーの靴裏がドクオの腹を捉えていた。 (;'A`)「がぁっ―――!!」 苦鳴と共に吹き飛ぶ。 対するモララーはそれを追撃しようと、すぐに走り出した。 だが、その身体は唐突に沈む。 その一瞬の後に、彼の頭があった位置を異速の白銀の線が通り過ぎた。 ブーンだ。 ( ∀ )「危ないじゃないか?」 (#゚ω゚)「それ以上、ドクオに手ぇ出すなお」 しゃがんだモララーの頭蓋目掛けて、踵を振り下ろす。 しかしモララーはそれを横に跳んで回避した。 異形の踵は地面を抉り、床の欠片を跳ね上げて停止。 ( ∀ )「殺してやる」 その言葉と同時。モララーの手に、短剣が出現する。 そしてそのまま、無理な体勢から短剣を振り上げた。 (;゚ω゚)「―――ッ!?」 ブーンはモララーの動きに驚きながらも、足が地面に埋まってしまって咄嗟に反応出来ない。 『殺られた』と、そう思った。 だが。 (#´∀`)「もなぁぁあぁっ!!」 青き槍が、短剣の軌道の先に入り込んだ。 短剣は槍の柄に抑え付けられ、それ以上進まずに静止する。 (;゚ω゚)「あんた……何で……!」 (#´∀`)「良いからそこを退けもな!!」 (;゚ω゚)「……………ッ!」 頷いて、全力を以て足を床から引き抜いた。 そしてすぐ、その場から跳び退く。 ( ∀ )「やはり、お前が来たか」 (#´∀`)「当たり前だもな」 ( ∀ )「そうか、そうか。そうだよなぁ……」 (#´∀`)「……もな?」 ( ∀ )「予想通りだ」 突然。モララーの手の中の短剣が、消失する。 振り上げられた短剣を上から抑え込んでいたモナーの槍は、短剣がなくなった事によって地面に振り落とされた。 (;´∀`)「もなっ!?」 モナーが驚いている隙に、再度モララーの手に得物が出現する。斧だ。 その斧は青き槍の柄に振り下ろされ、その衝撃でモナーの手から槍が離れた。 ( ∀ )「終わりだ」 斧が、振り上げられる。 それに対して、モナーはバックステップ。 斧の刃が腹部の服を切り裂いていったが、身体の方は無傷だ。 しかし、モララーの攻撃はそれだけに終わらなかった。 素早く翻り、横薙ぎにされる斧。 咄嗟に転がって回避したが、すぐに斧は振り下ろされる。 迫りくる斧を回避しつつ、モナーは驚愕していた。 相当重いはずの斧が、まるで棒きれを振り回しているかのような速度で振るわれているのだ。 彼の眼には、モララーが鬼のように見えた。 (;´∀`)「クッ―――!!」 更に身体を横転させて、足を振り上げる。 セーフティブーツの爪先はモララーの手を鋭く捉え、斧を取り落とさせる。 頭のすぐ横に斧が突き刺さるが、冷や汗を流す暇すらない。 すぐに立ち上がり、モララーから距離を取った。 ( ∀ )「逃がさない」 言葉と共に、モララーが走り出す。 その手には斧ではなく反り身の片刃長剣。日本刀だ。 (;´∀`)「……どうするか、もな」 呟く。 得物はなし。 距離を取ったとは言え、すぐにそれは埋まる。 キレた弟を前に、どれだけ戦えるか。 どうしようもない、か? 一瞬 頭に浮かんだ答えを、すぐに打ち消す。 どうにか出来るはずだ。 考えろ。考えろ。考えろ。考えろ。 ……ダメだ。 答えが、出ない。 モララーとモナーの距離がなくなり、日本刀が突き出される。 一発目の突きをモナーは避けた。ニ発目も、間一髪で回避。 しかし、三発目は…… (;´∀`)「避けられないもな、か―――ッ!」 歯を食いしばり、全身に力を込める。 日本刀の刃は、腹を貫くラインを走っていた。 そしてその鋭く輝く刃が、腹に刺さろうという時――― その刃が突然、途中から粉砕された。 驚愕に眼を見開けば、目の前には白銀の線。 白銀の線は地面に落ちると、再度跳ね上がって日本刀を彼の手から蹴り飛ばした。 (#゚ω゚)「おおぉおぉっ!!」 (;´∀`)「君は……!?」 (#゚ω゚)「さっきの礼だお。退けお!!」 (;´∀`)「……感謝するもなっ!」 叫びつつ、距離を取る為に走り出す。 まもなく、背後で鈍い音とブーンの呻き声が聞こえた。 おそらく、腹にブローでも喰らったのだろう。 だが、それに構う暇はない。 モララーを止める方法を考えねば。 現時点でアイツを止められる可能性があるのは、自分だけなのだから。 そんな事を考えている内にも、モララーが後ろから凄まじい勢いで走り寄ってくる。 取ったつもりでいた距離が、少しずつ埋まっていく。 その時。 川;゚ -゚)「モナー! 受け取れ!!」 声と共に、クーの方向から何かが投げられた。 モナーはそちらをちらりとだけ確認すると、投げられた物をキャッチする。 (;´∀`)「もな……!?」 ―――それは、血塗られたナイフ。 クーのふとももに突き立てられていたナイフだ。 川;゚ -゚)「もう少しで動けるようになる……! それまで、頼んだ!」 ( ´∀`)「把握、だもな!」 叫ぶと同時、振り返る。 モララーとの距離は、せいぜい五歩ほどしかなかった。 そしてその手には、赤い長剣だ。 斬る事にも突く事にも長じた、リーチのある剣。 それに対するは、投げナイフに使われるほどの短さの一本のナイフ。 それでもモララーは勘弁しない。 全身全霊、一片の情けもなしにただ殺しにかかる。 (# ∀ )「おおぉおぉぉおぉっ!!」 咆哮と共に、赤い長剣は振り下ろされた。 しかし。 ( ´∀`)「―――ふっ」 モナーは鋭く息を吐くと、凄まじい早さでナイフを軽く掲げる。 たったそれだけの動きで。 頭蓋目掛けて振り下ろされた長剣は軌道を逸れ、床を斬り砕いて沈黙した。 (# ∀ )「なっ……!?」 驚愕するモララー。 しかし、その顔面は次の瞬間には横方向に大きく吹き飛ばされていた。 ( ´∀`)「もなぁっ!!」 (; ∀ )「がぁっ、はっ!?」 一度地面で跳ねてから、ようやく彼は何が起こったのかを理解する。 モナーのハイキックが、彼の側頭部を華麗に蹴り飛ばしたのだ。 (# ∀ )「うぁあぁぁあぁっ!!」 起き上がりざま、無理な体勢から長剣を振り上げる。 受ける側からは予想も何も出来ない一撃。 それすらもモナーは一歩も動かず、ナイフを掲げるだけ。 やはりそれだけで長剣の軌道はずらされ、空を貫くに終わった。 (# ∀ )「何で―――!」 言葉と共に、モララーは殴り飛ばされる。 だが彼は無理な体勢から無事に着地。 低い体勢から、長剣を振るった。 それも、今度は先ほどまでのように一撃ではなく連撃だ。 切り上げ、振り下ろし、横薙ぎにして突き刺す。 視覚するのも難しいような速度で襲いくる連撃を、しかしモナーは物ともしなかった。 モララーの連撃は、彼の身体に毛ほどの傷も付けられない。しかも、モナーはほとんど動いていないのだ。 そう。軽くナイフを突き出す以外の動きは、ほとんどしていない。 そんな事を繰り返していると、とうとうモララーは痺れを切らした。 (# ∀ )「―――ああぁぁぁぁあぁっ!!」 咆哮と共に、剣を横薙ぎに……いや、叩きつけるように振るう。 高速で迫りくる長剣。もはや避ける事も敵わないその剣撃。 しかし、モナーの眼はそれを見て輝いた。 「これを待っていた」とでも言わんばかりに。 久しぶりに、鋭い金属音が響く。 そしてモララーの口から、驚愕のうめきが漏れた。 振るわれた長剣。 その刃を、垂直にナイフが止めていた。 モナーは赤い長剣の刃を、ナイフの刃の先端だけで止めたのだ。 ( ´∀`)「……武器は、傷付ける為だけのものじゃないもな。 扱う事が出来れば、こんな小さなナイフでさえ最強の盾となるもな。 それが分かっていなければ―――どんな優れた武器でも、絶対に勝てないもな」 ナイフを振るい、長剣を弾く。 そこで彼の脇腹に生まれた隙を目印に、ナイフを突き出した。 だが。 モララーに突き刺さる直前、金属音と共にナイフは弾き飛ばされる。 モナーは一瞬、それを空間の壁かと思考。 しかし、違った。 ナイフを弾いた空間はそのまま突き進み、モナーさえも吹き飛ばしたのだ。 それは空間の『壁』ではなく、『塊』。 『守り』ではなく、『攻め』だったのだ。 (;´∀`)「もなっ……!?」 ( ∀ )「良い事を聞いたよ。武器は盾にもなる、か」 走り出す。振るわれるその手には、赤い長剣だ。 モナーはそれを受け流そうとするも、受け流す為のナイフすらない。 赤い長剣はモナーの肩口から侵入し、深く切りつけて振り抜かれた。 (;´∀`)「ぐ、うっ―――!!」 凄まじい量の血を吐き出す傷口を抑えて、後ろへと飛び退る。 だが体勢を整えぬ間に、更に二つの空間の刃が襲いかかってきた。 避けられない。流せない。何も、出来ない。 彼が出来たのは、悔しげに歯を噛み締める事だけだった。 しかし、彼の身体に刃は到達しなかった。 空間の刃は、彼の直前でその役目を果たしたのだ。 『敵を切り刻む』という役割を。 モナーの目の前には、己の身代わりとなった少女。 その西洋人形のような美しく白い顔は今、己の血で紅く染まっていた。 (;´∀`)「ツン……ちゃん……!?」 ξ; △ )ξ「――――――ッ」 ゆっくりとツンの身体が傾く。 その身体を受け止めて、モナーはようやく事を理解した。 (;´∀`)「ツンちゃん!!」 返事は、ない。 見れば、ツンの右肩から斜めに。そして両足の膝の上辺りに傷がある。 その傷口は共に深い。出血量もかなりの物だ。 ツンの顔色はみるみるうちに悪くなる。 そしてまもなく、ツンはその両目を閉じた。 (;´∀`)「ツンちゃん! ツンちゃん!!」 ツンに、呼びかける。 その隙がいけなかった。 背後から迫る、膨大な殺気。 モララーだ。油断した。 しまった、と思うも、もう遅い。反応が出来る体勢ではないのだ。 死を覚悟した。 だが。 「―――ぁあぁああぁああぁっ!!」 横方向からの咆哮と共に、凄まじい勢いで何かが投擲された。 その何かはちょうど背後のモララーを捉える軌道を進んでおり、回避を余儀なくされたモララーは舌打ちして跳び退る。 命が助かった事を喜ぶ時間はモナーにはなかった。 ツンを腕に抱いたままモララーから距離を取る。 見れば、自分とモララーの間の床には無骨な槍が刺さっている。 これが、さっき投擲された物だろう。 (;´∀`)「誰が―――?」 槍が投げられた方向へと視線を動かす。 そこには肩から血を流し、凄絶な怒りを宿す眼でモララーを睨むしぃがいた。 彼女は肩に刺さっていた槍を抜き、それを投擲したのだ。 (#゚ー゚)「モララァアァッ!!」 咆哮と共に、しぃの左腕が跳ね上がる。 その左腕には瞬く間に光が収束し、そして光線が連続で放たれた。 しかし光線はモララーを捉えられない。 何故なら、彼はその場所から忽然と消えてしまったのだから。 彼の姿が現われたのは、しぃの目の前。 しぃは驚愕しながらも、その左腕を薙ぐように振るった。 ( ∀ )「邪魔。雑魚は、失せてなよ」 モララーは、軽くバックステップして左腕を回避。 そして、踏み出して足を跳ね上げた。 踏み出した分の勢いを纏ったハイキックは、しぃの側頭部を凄まじい勢いで蹴りつける。 悔しげな苦鳴が漏れたが、しぃの意識は一瞬でブラックアウトした。 (;´∀`)「くっ……!」 どうやってモララーを止めるか。 そう考えて、モナーは周りを見まわす。 しぃもツンも、フサでさえ意識はない。 ギコは腹に凄まじい傷を負って戦闘不能。ジョルジュはギコを死なせないようにする為、戦闘に参加出来ない。 動けるのはブーンとドクオと自分だけ。 そしてその全てが、かなりのダメージを受けている。 クーは、まだか。 このままじゃ……! ('A`)「……おっさん」 (;´∀`)「もな?」 ('A`)「何か、作戦なんかはあるか?」 (;´∀`)「……ないもな」 ('A`)「そうか。ならそれで良いさ」 短い応答を終えると、ドクオはその眼をモララーへと向けた。 そして数瞬を置いて、口が開かれる。 ('A`)「行け」 たった二文字のその言葉。 それだけで―――まるで打ち合わせをしたかのようなタイミングで、ブーンが走り出した。 予備動作もほとんどない状態からの、急激な加速。 その速度には流石について行けなかったようで、モララーの顔に焦りが浮かんだ。 (#゚ω゚)「おぉおぉぉおおぉっ!!」 (; ∀ )「くっ―――!!」 跳ね上がる白銀の一撃を、間一髪で回避する。 だが白銀の攻撃は止まない。 続く一撃は、モララーの頭を蹴り飛ばす軌道を壮絶な勢いで走った。 (# ∀ )「邪魔だぁぁあぁっ!!」 しかし、そこで白銀が捉えたのは空間の壁。 そして白銀が止まった次の瞬間には、空間の塊がブーンを吹き飛ばしていた。 (;゚ω゚)「うぇっ……!!」 苦鳴を漏らして、地面に激突する。 腹に嫌な痛みが残るが、それを無理矢理抑えつけてすぐに立ち上がった。 そして、モララーを見やって眉根を寄せた。 モララーの身体が、ふらりと揺らぐ。 そしてそのまま―――頭を抑えて倒れ込んだ。 (;´∀`)「ッ!? チャンスだもな!!」 叫んで、足に力を込める。 だが立ち上がったところで、視界が歪んだ。 (;´∀`)「もなっ……!?」 ('A`)「血の流し過ぎだ。ただの人間は寝てろ」 ( ゚ω゚)「後は任せろお」 言葉を置き去りに、二人が倒れるモララーに向けて駆ける。 自分で終わらせられないのは悔しかったが、今はモララーを止める事が最前線だ。 白銀の足で地面を蹴り飛ばし、ブーンは一瞬でモララーの眼前へと迫った。 そして倒れたモララーに向けて足を振り上げ――― 振り下ろした足は、しかし横から突き出された草色の鎌によって止められた。 「モララーさんは、殺らせねぇよ」 力強く響いた言葉と同時、足を弾かれて鎌がひるがえる。 そのあまりの早さに、ブーンは反応出来ない。 しかし刃がブーンの首を掻き切ろうとしたその瞬間、その鎌は闇色の腕に止められた。 ('A`)「よぅ……動けたのか」 「腹に重いのを一発喰らっただけだったからな」 声は、音だけを残して後方へ退いていく。 その腕にモララーを抱えながら。 ('A`)「さて、今更何をしにきた? なぁ―――プギャー」 ( ^Д^)「モララーさんを助けに来た」 短く答えて、プギャーはモララーを自分の後ろの地面に横たえた。 そして鎌を構えてブーン達に相対する。まるで、モララーを護るかのように。 ( ^Д^)「さぁ、来いよ。……モララーさんを殺そうってんなら、俺がお前等を切り刻んでやる」 この状況だと言うのに、ブーン達に相対する彼の声には力強さしかなかった。 鎌を振り上げ、覇気に満ちた双眸でブーン達を睨む彼のその姿は―――どこか、死神を連想させた。 戻る 目次 次へ ジャンル別一覧
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