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異能者@ お知らせ 問題の方はどうなりましたでしょうか
☆こうさま@ Re[1]:お知らせ(12/05) ご意見有難うございます。 よくよく考え…
異能者@ Re:お知らせ(12/05) いつもまとめてくださり、本当にありがと…
☆こうさま@ Re:メリークリヌマス(12/25) よく考えたら昨日この記事を書いておけば…
*DELAY*@ メリークリヌマス クリスマスは終わってしまったので 来年…

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☆こうさま

Dec 30, 2006
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カテゴリ:カテゴリ未分類
48 名前:猪(やせ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 21:59:14.89 ID:E32VWjc1O
すると扉が不意に開く!!
そこには、剣に屍を突き刺しながら突進するブーンの姿!!

(;^ω^)「くらええええ!」

「グアアアアアアア」

次の瞬間、彼らは一斉に貫かれ、
サイアークもろとも串刺しになっていた。
一列に椅子を並べていたのがまずかったのだろう。

(;^ω^)「ハァ…ハァ…やった…
      ついに四天王を倒したお」

床には、四天王と呼ばれていた男達が地に伏していた。

(;^ω^)「これでベルゼバブのいる、
      魔龍城の扉が開かれるお!!」

目の前には、仰々しい装飾が施された扉。
それは、ギイイィ、とゆっくりと開く。
そして、その中から聞き覚えのある声が聞こえてくる。

『よく来たなソードマスターブーン。
 待っていたぞ…』




50 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:01:48.49 ID:E32VWjc1O
(;^ω^)(!!ここが魔龍城だったのかお…!!
      感じるお…ベルゼバブの魔力を…)

僕はその中に恐る恐る足を踏み入れた。
そこには、巨大な玉座に身を預けたベルゼバブの姿があった。

「ブーンよ…戦う前に一つ言っておく事がある」

「お前は私を倒すのに『聖なる石』が必要だと思っているようだが…」


「別に無くても倒せる」

(;^ω^)「な…なんだって~!?(AA略)」

「そして姫は退屈していたようなので、
 城の入り口に開放しておいた」

「後は私を倒すだけだなクックック…」


51 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:02:42.86 ID:E32VWjc1O
( ^ω^)「フッ…上等だお。
      僕も一つ言っておく事があるお」

( ^ω^)「この僕に妹がいるような気がしていたが、
      別にそんなことはなかったお」

「そうか」

どうやら、さらわれた者は人違いであったようだ。

そう言うと、僕は再び剣を持つ手の力を強める。
そして、体の底から振り絞らん限りに、叫呼を上げた。

( ^ω^)「ウオオオいくぞオオオ!」

「さあ来いブーン!」



ご愛読ありがとうございます。次回作をご期待下さい。


52 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:03:56.40 ID:E32VWjc1O
( ^ω^)ブーンはユメクイのようです改め
( ^ω^)ブーンはソードマスターのようです 「完」

58 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:07:21.10 ID:E32VWjc1O
ξ;゜△゜)ξ「…思ったより、姫役はつまらなかったわね。
       悪いけど先に出してもらったわよ」

( ^ω^)「そうかお?僕は結構おもしろかったお」

僕たちはあの城を背に再び歩いていた。

その後、僕は彼女に様々なアトラクションに引きずりまわされる。
魚の形をした潜水艦で、星の砂が舞う深海を彷徨ったり、
一角獣のメリーゴーランドに跨り、夜空を飛び回ったり、
クジラの船に乗って、七つの島々を巡り渡ったり、
数え切れないほどの乗り物を僕たちは堪能した。

それらの上から眺める世界も今まで同様に、
どれも見たことも、感じたことも無い世界で、
まさに、言葉では言い表せないくらいのものだった。


59 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:08:24.93 ID:E32VWjc1O
ξ;゜ー゜)ξ「疲れたわね。ちょっと休憩する?」

( ^ω^)「おっ」

そこには、カラフルに彩られたテーブルと椅子で満たされた広場。
それを囲うようにして、丸、三角、四角、様々な形のテントが並ぶ。

ξ゜ー゜)ξ「お腹が空いたわね。何か食べる?」

それらテントの上の方をを見てみると、
そこには、大きな、ポップな文字が描かれた看板。
『中華・点心』とか、『和』とか、
『FASTFOOD』とか、『French cuisine 』とか、
各々のテントにぶら下がっていた。
その中からは美味しそうな匂いが漂ってくる。

( ^ω^)「うまそうだおww」

僕たちはテントの内側をぐるぐると回っていた。
どのテントからも見える、思わず唾液が出そうな料理の数々。
中華に、和食。フレンチに、ファーストフード。
その他にも、世界各国の料理がよりどりみどりである。
僕は、何を食べようか?と迷っていた。


61 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:11:17.65 ID:E32VWjc1O
しかし、僕はあるテントの前で、ふと足を止める。
まるでそれはパラソルのような形。
地面からは一本の柱が伸びていて、
その頂上を中心として、扇形が8枚広がっている。
そしてそれらが、赤、白、青、緑と順番に、一面ずつ彩られていた。

そこに立てかけられた看板は、
「SWEETS&CAFE」
正直、僕は腹いっぱい料理は食べたかったが、
なぜか、その店に漂う香りには惹かれるものがあった。

( ^ω^)「…ここで…いいかお?」

僕は彼女にそう問いかけた。

ξ゜ー゜)ξ「…ええ」

彼女はその二文字だけ答える。



62 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:12:07.65 ID:E32VWjc1O
そして僕は、そのパラソルの中に入る。
中心の柱の近くでは、小さいテーブルが一つ。
その奥では、先程の入り口に居たものと、
違う色をしたピエロが立っていた。
彼は、一枚のプレートを差し出す。
モカとか、カフェオレとか書かれているそれは、
どうやらメニューのようである。

( ^ω^)「ええ…っと」

僕は、メニューとにらめっこしながら、考える。
ふと、そして、確認し終えると、僕はそう言った。

( ^ω^)「カプチーノホットのM一つに、
      ホットチョコレートのS一つ。
      あとキャラメルフレンチトースト二つ」

と、言い終わったあとで、僕はハッ、とした。
彼女に確認もしないまま、
なぜかそう言ってしまったのだ。
これはヤバイ!!と思いつつ後ろを振り返る。


64 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:15:01.86 ID:E32VWjc1O

ξ゜ー゜)ξ「いいわよ…それで」

( ^ω^)「…へ?」

てっきり、また怒られると思ったが、
返ってきた反応は意外なものだった。
むしろ彼女は微笑んでいた。


「ありがとうございま~~ッスwwwwww」

やたら、ハイテンションなピエロの挨拶に背を向けて、
僕は小さなトレイを運んでいた。
その上には、ゆらゆらと湯気を立てた、
カプチーノとホットチョコレートが一つ。
そしてシロップのかかったトーストが二つ乗っている。


65 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:15:36.72 ID:E32VWjc1O
適当な席を見つけて、僕たちは向かい合って座った。
そして、僕はこげ茶色の液体の入ったカップとトーストを、
彼女の方へ置いた。

ξ゜ー゜)ξ( ^ω^)「いっただきま~す」

そう言うと僕は、泡立った薄茶色の液体を口に運ぶ。

(;^ω^)「あちっ!!」

しかし、それは僕が思ったより熱く、
反射的にカップを離す。

ξ;゜ー゜)ξ「まったく…よく冷ましてから飲みなさいよ。
       アンタは猫舌なんだからさ」

(;^ω^)「…!?」


67 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:18:15.42 ID:E32VWjc1O
僕は、また不思議に思った。
そうだ、何で彼女は僕のことを知っているんだろう?
と思いながら、フレンチトーストを一つ、口に運ぶ。

(;^ω^)「あの…どうしてそれを…?」

ξ♯゜△゜)ξ「ほらっ!!口に物入れて喋らない!!」

Σ(;゜ω゜)「はっ!はひっ!!」

ξ゜△゜)ξ「マナーがなっちゃいないわね…
      ほら、こぼれてるわよ…まったく子供ねぇ…」

そう言うと、彼女はポケットから白いハンカチを取り出し、
身を乗り出して、僕の口元を拭く。



68 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:18:57.27 ID:E32VWjc1O
ξ゜△゜)ξ「次は、あれに乗りたいわ」

そう、彼女が指差したのは、巨大な輪っか。
それはまるで、蜘蛛の巣のように鉄のパイプが入り組んでいる。
しかし、それらにも、電飾が付いているのだろうか?
まるで、クリスマスツリーのようにキラキラと輝いていた。

ξ゜△゜)ξ「観覧車…私好きなんだよね…
      遊園地のシメには必ず乗る事にしてるの」

そう言うと、彼女は、その魅力について次々と語りだす。
その合間には、
トーストを口に運んで、
それを噛んで、
ホットチョコレートを流し込む。
その完璧なコンビネーションを挟んで、また喋りだす。
器用に彼女はそれを繰り返していた。
そのおかげで、僕は、相槌を打つばかりで、
再び質問を投げかける余裕は無かった。


70 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:21:50.45 ID:E32VWjc1O
ξ゜ー゜)ξ( ^ω^)「ごちそうさまでした~」

結局、食事の間は、彼女の言葉で埋め尽くされてしまった。
それを遮って、僕は言葉を発そうとするも、
それは、彼女の、キッ、という目線に遮られた。
女性はどうして、ああもお喋り好きなんだろうか?

食事の後にも関わらず、彼女はさらに駆け出していく。
僕は腕を引っ張られ、ついていくのがやっとだった。
なんだか、横っ腹が痛い。

ξ゜ー゜)ξ( ^ω^)「おお…」

そしてたどり着いたのは観覧車の下。
改めてその根元から見ると、それはとても大きい。
まるでその頂上が見えないようだった。
それは、電飾が眩しかったせいでもあったかもしれない。

ξ゜ー゜)ξ「じゃ、乗ろうか」



71 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:22:41.91 ID:E32VWjc1O
僕は彼女に引っ張られて階段を登る。
彼女の、カツ、カツ、という足音と、
僕の、トン、トンという足音だけが響く。
そして階段の終わりに近づいたころ、
僕の目に映ったのは観覧車のゴンドラ乗り場だった。

しかし、そのゴンドラの形は変わっていた。
上半分が全く無いのだ。窓すらも。
それは、まるでコーヒーカップのような形であった。
変な形だな、と思いながらも、
これで落っこちたらどうするんだ?
と僕はこの遊園地の安全管理を心配した。

そして、目の前には次のゴンドラがゆっくりと近づいていた。
正面に来たのを確認したら、
僕は、あわてて扉を開き、彼女を中に入れる。
次に僕も飛び乗り、ドアを閉める。

そして、次第に下の景色は小さくなっていった。


72 名前:猪(はげ)[] 投稿日:2006/12/23(土) 22:24:59.77 ID:E32VWjc1O

ξ゜ー゜)ξ「…綺麗ね」


僕たちの周り、360度の風景は、
それは幻想的なものだった。
そこは、見渡す限りの光の欠片。
変わった形の建物たちは、
丸、三角、四角、扇形、多角形、
その一つ一つが、
赤、青、黄、緑、燈、桃、紫、白…
僕が思いつく限り以上の色で輝いていた。
それは、まるで宝石箱を覗いているかのような感覚である。


( ^ω^)「…あの…」

その景色に飲み込まれていて、
しばらく僕たちは黙っていたが、
その静寂を遮るかのように僕は切り出した。









Last updated  Dec 30, 2006 08:34:08 PM
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