第五話3 名前:VIP村人o[] 投稿日:2006/12/06(水) 02:52:57.32 ID:1j8JWEGn0第五話「でぃばば」 (`・ω・´)「ここ一年程、エンとヒトガタ革命軍の抗争が続いている、と」 ( ・∀・)「革命軍の奴らは神出鬼没なんだ」 シャキンとブーン、そしてモララーの三人は別室に移り、革命軍の話をしていた。 屋敷の者達は命は取られておらず、一部屋に拘束されていた事が分かった。 (`・ω・´)「キーパーソンはやっぱりフサギコだな……」 奴隷開放運動を繰り広げるヒトガタ革命軍。 数と武力で圧倒的に勝るエン。 幼いモララーの説明でも、どちらが勝つかは推測できた。 5 名前:VIP村人o[] 投稿日:2006/12/06(水) 02:53:22.03 ID:1j8JWEGn0 ( ・∀・)「……なんで皆仲良くできないんだろうな」 (`・ω・´)「……」 ( ・∀・)「だってそうでしょ? 戦っても、お互い怪我するだけじゃない」 ( ・∀・)「ならエンだってヒトガタを奴隷にするのはやめて、皆仲良くすればいいのに……」 (`・ω・´)「……モララーはヒトガタが奴隷じゃない方がいいのか?」 ( ・∀・)「……うん。お兄さん達だから言うけど……」 モララーは叱られた子供のようにシャキンを見上げた。 ( ・∀・)「僕、ヒトガタの友達がいるんだ」 6 名前:VIP村人o[] 投稿日:2006/12/06(水) 02:53:51.83 ID:1j8JWEGn0 (`・ω・´)「ほう……」 ( ・∀・)「表向きには僕らの奴隷だけど……よく一緒に遊ぶんだ」 ( ・∀・)「でも友達、なんて言うと母さん怒るし……」 (`・ω・´)「どいつもこいつも、しみったれた喧嘩しているんだろうな」 ( ・∀・)「え?」 (`・ω・´)「喧嘩するのに理由なんかいらない。相手の顔を殴りたいから殴るんだ」 (;・∀・)「どういう事? わからないよ」 シャキンの野蛮な言葉を聞いて、モララーは体を強張らせた。 (`・ω・´)「わからなくていいさ……わかっちまったら、お前も星を追放されるぞ」 7 名前:VIP村人o[] 投稿日:2006/12/06(水) 02:54:15.08 ID:1j8JWEGn0 ( ・∀・)「……」 モララーがまるで不思議なものを見つめるようにシャキンの話を聞いているとき、 屋敷の者がモララーを呼ぶ声が聞こえた。 「お坊ちゃま!! お坊ちゃま~!!」 ( ・∀・)「あ、はーい!!」 片目を瞑り、ちょっと失礼とシャキン達に合図を送ると、モララーは部屋を出て行った。 ( ^ω^)「追放された、ねぇ……」 (`・ω・´)「なんか文句あるのか」 ( ^ω^)「あの星に、そんな権限持った人間いなかったお」 (`・ω・´)「……フン」 8 名前:VIP村人o[] 投稿日:2006/12/06(水) 02:54:37.51 ID:1j8JWEGn0 「旦那様がお帰りになります」 「えーっ!! 本当に!?」 「ええ、ですからこれからお出迎えの準備を……」 「う、うん……わかった。ちょっと待ってて」 (`・ω・´)「……?」 勢い良くモララーが部屋に飛び込んでくる。 ( ・∀・)「シャキンさん!! ちょっと出かけよう!!」 9 名前:VIP村人o[] 投稿日:2006/12/06(水) 02:55:10.20 ID:1j8JWEGn0 八百屋が張り上げる声や、人々の行きかう声。 賑わう大通りを怪しい二人組みが歩いていた。 ぐるぐる巻き「……これはなんだ」 ( ・∀・)「え? 変装だよ変装!! 二人は見た目はヒトガタだから変装しなきゃでしょ?」 ぐるぐる巻き「逆に目立つと思うんだが……」 ぐるぐる巻き「うはwwwww不審者wwwwww」 ぐるぐる巻き「ヒトガタよりも目立つおwwwwwwwww」 10 名前:VIP村人p[] 投稿日:2006/12/06(水) 03:00:11.48 ID:1j8JWEGn0 ( ・∀・)「こっちこっち!!」 周りの視線が二人に突き刺さる。 モララーはそんな事には気付かずに、二人の手を引っ張っていた。 ぐるぐる巻き「どこに行くんだ?」 ( ・∀・)「うん……」 ぐるぐる巻き「お?」 ( ・∀・)「僕は……やっぱり二人をフサギコに会わすわけにはいかないから……」 そう言ってモララーは申し訳なさそうに頭を垂れる。 ( ・∀・)「せめて、助けてもらったお礼として、でぃばばのトコロに案内するよ」 ぐるぐる巻き「でぃばば?」 11 名前:VIP村人p[] 投稿日:2006/12/06(水) 03:03:17.94 ID:1j8JWEGn0 ( ・∀・)「僕らエンの、長老みたいな存在さ!!」 ( ・∀・)「ヒトガタについて、きっともっと色々教えてくれるよ!!」 ぐるぐる巻き「……大丈夫なのか?」 ( ・∀・)「うん!!」 気付けば三人は大通りを抜け、人通りの少ない裏路地に入っていった。 ( ・∀・)「ここだよ!!」 突如現れた怪しい入り口。 三人はゆっくりと中に入っていった。 12 名前:VIP村人p[] 投稿日:2006/12/06(水) 03:09:49.15 ID:1j8JWEGn0 ( ・∀・)「でぃばば~っ!!」 (`・ω・´)「……」 中の薄暗さを確認し、二人はは顔の布をとった。 部屋の中は妖しげな装飾品が飾られ、香の匂いで充満していた。 ( ^ω^)「くっさwwwwwwwwwww」 (`・ω・´)「あんたが……でぃばばか?」 奥の座椅子に腰掛ける老婆……いや、年老いた猿。 今にも落ちそうな瞼の奥から、鋭い眼光が二人を射抜いた。 (#゚;;-゚)「……」 ( ・∀・)「でぃばば!! 紹介するよ、この二人は……」 嬉々と歩み寄るモララーを遮り、でぃばばはぼそりと言った。 (#゚;;-゚)「モララー……あんたまた凄いの連れてきたね……」 第五話「でぃばば」 終わり ジャンル別一覧
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