二十五章二十五章 予感 从 ゚∀从「やーっと来やがったかよ。待ちくたびれたぜ」 ハインが一歩前に出て、声も高く言う。 その眼は戦意に輝き、笑いを含んでいた。 (;゚Д゚)「よりによって、この三人が固まっていたとはな……」 戦慄して、冷や汗が頬を伝う。 状況と相手からして、戦闘は免れない。 そして以前の戦闘で、この三人は相当な戦闘能力を有している事が分かっている。 兄者はブーンとギコの二人を相手にしても勝利を収め。 弟者は本気を出したジョルジュをボロクズのようにした。 ハインに至っては、ギコやジョルジュ―――狂人化したつーでさえも弄んでしまえる。 こちらは五人いる。五対三という状況。 しかしそれでも、勝てるかはまったく分からない相手だ。 ( ´,_ゝ`)「五人……。この前よりも、一人増えているな。 しかもそれが―――ククク、お前か。ショボン」 (´・ω・`)「……………………」 口元に嫌らしい笑みを浮かべて、兄者はショボンを見やる。 ショボンはそれに無言で応じるが、その瞳には剣呑な光を宿らせていた。 (´・ω・`)「戦る気かい?」 ( ´_ゝ`)「戦らない理由がないな」 その言葉に、異音が重なる。兄者が、両足を解放していた。 数瞬の後にそこにあるのは、風を纏った草色の異形の両足。 (´<_` )「敵は排除する」 从 ゚∀从「せいぜい楽しませろよ?」 拳を握る弟者。剣呑な笑みを浮かべて両手を解放するハイン。 (,,゚Д゚)「……上等だ。やってやる」 ( ゚∀゚)「排除してあげるよ。排除される為に来たんじゃないからね」 ('A`)「めんどくせぇ、なんて言ってる場合じゃなさそうだな」 ( ゚ω゚)「何が“管理人”だお。そんなくだらない思想、ぶち壊してやるお」 覚悟したのか、己を奮い上げるように各々声をあげつつ、“力”を解放する。 五人と三人が向かい合い、そして――― (´・ω・`)「……行くよッ!」 一斉に、駆け出した。 从 ゚∀从「いぃいぃいぃやっほぉぉおぉぉ!!」 ハインは恐るべき速さでギコに接近、彼の首目掛けて鋏を横薙ぎにする。 そのあまりの速さにギコは反応出来ないが、しかしその腕はドクオによって止められた。 ('A`)「殺らせるかよ」 从 ゚∀从「なら護ってみな!」 叫んで、ハインは両手を使えるように鋏を床に突き立てる。 そしてすぐに攻撃目標をドクオに変更した。 繰り出される、異速の両腕をフルに使っての彼女の攻撃。 それは常人であれば、ハインの腕が無数に増えたように見えた事だろう。 だが、ドクオのその瞳は完全にハインの攻撃を見切っていた。 空気を鋭く切り裂くハインの腕を、ドクオはこれも恐るべき速さでかわして往なして防御する。 从 ゚∀从「おぉぉ!? まだ持ち堪えるか! 良いね良いね! 楽しいよ!!」 ('A`)「騒がしい女だな。黙って戦れねぇのか」 从 ゚∀从「ひゃはははっ! 良い口叩くじゃん! その口がいつまで続くかねぇ!?」 ('A`)「……どうでも良いがな」 从 ゚∀从「うん!?」 ('A`)「俺はM男じゃねぇんでね。そろそろ、こちらも叩かせてもらおうか?」 その言葉と同時、ハインの身体が宙を舞う。 ドクオの腕が、打ち込まれた彼女の腕を掴んで空中に投げ飛ばしたのだ。 空中にいながら、彼女の顔はいよいよ楽しげに歪む。 だが、その表情はすぐに焦燥の表情へと変貌した。 彼女の視界に映る物は、己に向けられた爬虫類のような異形の朱の腕―――ギコの腕。 そして、その掌に開いた不自然な穴。 それが何かは彼女には分からない。 しかし、彼女の戦闘の勘はそれを『とてつもなく危険な物』と判断した。 (,,゚Д゚)「灰になっちまえ!」 言葉と、同時。 ギコの掌の穴から、膨大な量の炎が吐き出された。 从;゚∀从「やっべ……!」 空中にいるハインはどうする事も出来ない。 一瞬の内に炎の舌は己を呑もうと襲い来るが、それをかわす方法がないのだ。 彼女は焼かれる事を覚悟した。 その時。 炎に呑まれる瞬間、空中の彼女が消失した。 ギコが驚愕に眼を見開けば、宙に向けて放たれた炎の下に、ハインを抱えた弟者が見えた。 その背中は酷い火傷だ。しかし、顔はといえば涼しそうな無表情。 彼は、焼かれる瞬間のハインを炎の中から無理矢理に救出したのだ。 弟者に、走り寄ったジョルジュのブレードが迫る。 しかしそのブレードは、これも走り寄った兄者に遮られた。 (;゚∀゚)「―――チィッ!」 すぐに放たれた兄者の蹴りをどうにか防いで、ジョルジュは後退する。 それと入れ替わりにブーンが飛び出した。 ( ゚ω゚)「お―――ぉぉおぉっ!!」 ( ´_ゝ`)「ふん―――」 正面から、全力同士でぶつかる。 ブーンは助走がある分の勢いが、兄者は風の“力”を纏っている分の力がそれぞれ補助となって敵を打ち砕かんとする。 その結果は、引き分け。 威力の拮抗で生まれたエネルギーが二人の間で爆発し、二人は同時に吹き飛んだ。 そして休みもなくぶつかるのは、ショボンとハインだ。 ハインは既に弟者から降り、戦闘態勢に入っている。そこにショボンがぶつかった。 从 ゚∀从「いつかアンタと戦り合いたいって思ってたよ……!!」 (´・ω・`)「死にたがっていたのかな?」 ショボンの鋭い蹴りが、ハインの首筋に向かって跳ねる。 ハインはそれを身を屈めて回避。ショボンの顎を砕こうと、拳を突き上げて更に跳ね上がった。 だが、その拳はショボンの顎を掠める事もなく、空へと伸びるのみ。 (´・ω・`)「……さすが、戦いが身体に染みついてる人は違うね。思考があまり行われていない」 言いつつ、隙が剥き出しの状態のハインの腹に蹴りを飛ばす。 彼女は小さくうめいて、大きく吹き飛んでいった。 追撃しようと、足を踏み出すショボン。 しかしその前進は、横から飛ばされたカマイタチによって阻止された。 ショボンが後ろに下がって、一旦、戦闘が止まる。 ブーン達側にほとんどダメージはない。ショボンが思っていたよりも、ずっと良い方向に戦闘は進んでいた。 从;゚∀从「あてて……ちくしょー。垂れ眉毛め」 ( ´_ゝ`)「敵はショボンと“削除人”だけかと思っていたが……なるほど、確実に強くなっているな」 ( ゚ω゚)「当たり前だお。僕達は、終わらせる為に来たんだから」 从 ゚∀从「はん、言ってくれるじゃねえか」 (,,゚Д゚)「……そう言えるだけの努力をして、力を付けてきたからな」 言うギコの右腕―――朱の鱗と鱗の間からは、チロチロと炎の舌が見えている。 見れば、掌からも炎の舌が見え隠れしていた。 从;゚∀从「つーか、お前のそれ何だよ。前はそんなもんなかったよな?」 (,,゚Д゚)「何だと聞かれても、知らねぇとしか言えないな。腕が成長したんじゃね?」 从;゚∀从「んな事があるわけ……」 (,,゚Д゚)「その身をもって体験してみるか?」 その言葉にハインは悔しげに唸って口をつぐむ。 代わりに、弟者が口を開いた。 (´<_` )「……あれから、相当な鍛錬を積んできたようだな」 ('A`)「よく分かったな」 (´<_` )「そりゃあ分かるさ。大殺戮の時とは大違いだ」 ( ´_ゝ`)「確かに」 言って、兄者は嫌らしい、それでいてわざとらしい笑みを浮かべた。 ( ´,_ゝ`)「今回は、少しばかり暴れる必要があるかな。 四人も強くなってる事だし、そして何より―――あのショボンがいるんだからなぁ?」 (´・ω・`)「…………………」 ( ´,_ゝ`)「こんなところでアンタに会えるとは思っていなかったよ、ショボン。 相変わらず何を考えているか分からないな。なぁ、聞かせてくれよ。 こんな所に来て、今更アンタは何をするんだ?」 (´・ω・`)「…………………」 ( ´,_ゝ`)「答えないか。それも良いだろう」 言って、兄者は首を鳴らす。 そして、その両足に力を込めた。 ( ´_ゝ`)「“削除人”も来ている。早く終わらせてしまおう」 ( ゚ω゚)「終わらせてやるお。全てを」 (,,゚Д゚)「“削除人”の仕事を少し楽にしておいてやろうか」 (´<_` )「……来い」 ( ゚∀゚)「前の分を、億倍にして返してやんよ。なぁ、弟者」 ('A`)「……どいつもこいつも、面倒臭い」 从 ゚∀从「それじゃあ―――ゲーム・スタートといこうか」 (´・ω・`)「命を賭けたゲーム、ね。面白い。良いじゃないか」 ショボンはそっとドクオに視線を送る。 ドクオはそれに気付いたのか、ふいにベルトからクロを取り出して天に構えた。 そして、まもなく。 ('A`)「―――ゲーム・スタート」 声に呼応するようにクロが火を吹き、八人は動き出した。 風が舞い、刃が翻り、炎が獲物に食らいつく。 いくつもの血華が咲いては地面に跡を残した。 しかし、お互いに致命傷は与えられない。 時間と共に少しずつ床を舐める紅は増えていくが、それでも、戦闘が終わるのがいつになるかは見えなかった。 (#゚ω゚)「おおぉおぉぉっ!!」 ( ´_ゝ`)「……埒があかないな」 何度目かも分からないブーンの突進をかわして、兄者は後ろに下がる。 そこで、何かにぶつかった。 (´<_` )「おっと?」 ( ´_ゝ`)「おぉ、弟者か。どうだ、そちらは」 (´<_` )「終わりが見えない。そろそろ面倒だ」 ( ´_ゝ`)「こちらと同じ、か」 二人をターゲットとして放たれた炎の舌をかわしつつ、二人は会話を続ける。 ( ´_ゝ`)「ショボンは?」 (´<_` )「ハインが相手している」 ( ´_ゝ`)「となると、俺達は二人で四人の相手をしているわけだな。終わらないわけだ」 (´<_` )「どうする?」 ( ´_ゝ`)「簡単な事―――」 撃ち放たれた黒と銀の流星を凄まじい風で吹き散らして、兄者は言葉を続ける。 その顔には、邪悪な笑みだ。 ( ´,_ゝ`)「終わらせられる状況を作れば良い」 (´<_` )「…………?」 ( ´,_ゝ`)「四人を一斉に相手するんじゃない。一人ずつ、しっかりと潰していくんだ。 そうすれば、すぐにこれも終わるだろう」 (´<_` )「なるほど、な」 ( ゚ω゚)「何を話してるんだお?」 二人の会話を止めるように、二人の許に銀光をまとった疾風が駆ける。 懐に潜り込み、薙ぐように振るわれる銀光。 しかしそれは草色の足に止められた。 (;゚ω゚)「クソ……ッ!」 足を弾き、再度振るおうと力を込める。 だが――― ( ´,_ゝ`)「最初の死者は、君か?」 歪んだ微笑みと共に吐き出された言葉。 それに異様な悪寒を感じ、弾かれた様にブーンは後ろに跳び退った。 そこで、普通では追撃があるはず。 しかし、兄者も弟者も追って来ない。不審だ。 ブーンは背中に嫌な汗を感じ、眉を寄せた。 (;゚ω゚)「な、な……?」 ( ´,_ゝ`)「おや、来ないのか? ククク……」 (;゚ω゚)「…………………」 ( ゚∀゚)「どうしたのさ、ブーン?」 (;゚ω゚)「……嫌な予感が、したんだお」 ( ゚∀゚)「?」 (;゚ω゚)「さっきクーに喉元に刀を押し当てられた時の感覚に似てる……嫌な感じがしたんだお」 ( ゚∀゚)「……殺気、かなぁ?」 (;゚ω゚)「分からないお」 ('A`)「まぁ、それが何であれ構わないさ」 ジャキッ、という鋭い音を響かせて、ドクオは銃を上げる。 黒の鈍い輝きと、銀の鋭い輝きが、兄者と弟者に向けられた。 ('A`)「俺達はここで立ち止まるわけにはいかない。この先に、行かなきゃならない。 だったら、ここで何をするべきか―――その答えは、明白だろう?」 引き金に指をかけて、足に力を込めた。 ブーンは静止の言葉をかけようと口を開くが、その言葉はドクオの言葉に塗り潰された。 ('A`)「怖くとも、危なくとも―――ここでこいつ等を殺して先に行くしかないって事だ!!」 黒と銀から、弾が撃ち放たれた。荒々しく、連続で。 そして、連射を止めぬままにドクオは走り出す。 (;゚ω゚)「辞めろおドクオ! 止まれ! 止まれお!!」 ブーンの必死の叫びは、しかし発砲音に飲み込まれて沈んだ。 連射を続けつつ突進するドクオ。 弾を防御して、それでも後ろに退きはしない流石兄弟。 そしてやがて、弟者が動いた。 服の下にプレートでも仕込んでいるのか、前腕で弾を防御しつつ、突進するドクオに接近する。 ドクオは舌打ちと共に二挺の拳銃をベルトに差し込み、弟者との接近戦の為に異形の拳を握った。 (´<_` )「さ……お手並み拝見」 呟いて、弟者は大きく踏み込む。 腰の回転と共に打ち込まれるは、尋常でない重さを持った拳だ。 しかしドクオはそれを回転する様にして回避。 一回転したところで、弟者の頬目掛けて裏拳を放った。 弟者はそれをしゃがんで回避。 それから、空を切ったドクオの手首を握り込んだ。 ('A`)「なっ……」 手首を握ったままに、驚愕しているドクオの足を払う。 彼がバランスを崩したところで、容赦なく地面に叩きつけた。 彼の右の手首の骨が砕ける音が響く。 苦鳴を噛み殺しながら、ドクオは倒れたまま足を振り上げた。 それは容易くかわされ、ドクオは更に手首をひねられる。 電撃のように全身を走る耐えがたい激痛に、ドクオは今度こそ苦鳴を漏らした。 (´<_` )「さて―――そろそろ、か」 ドクオの手首を握るその手に力が込められ、次の一瞬には、ドクオの身体は宙を舞っている。 上空に投げ飛ばされたのだ。 痛みと驚愕に、上空で眼を剥くドクオ。 それを見て、兄者が更に邪悪な……凄惨な笑みを浮かべた。 ( ´,_ゝ`)「―――一人目」 ぼそりと呟かれた言葉。 それは、五人の背筋を冷たくさせるには十分過ぎた。 (;゚ω゚)「――――――ッ!!」 これから何が行われるかを察知したブーンは、焦りも明らかに駆け出した。 それに次いでギコが掌を構え、ジョルジュが腕の形状を変化させる。 だが、その全てが遅い。 兄者を止めるには、間に合わない。 兄者の足が、振るわれる。 連続で、何度も何度も。 その矛先は、空中のドクオに向けて。 兄者の足の振りに一瞬遅れて、風が風を切る無数の音が響く。 不可視の風の刃が、無数にドクオに向けて発射されたのだ。 これだけの数の、しかもあの切れ味の刃がまともに当たれば、ドクオのバラバラ死体への未来は免れないだろう。 (;゚ω゚)「ドクオッ!!」 空中の彼を助けようと、跳ぶ。 だが焦りから跳ぶ体勢が悪かったのか、手を伸ばしても彼には届かない。 焦燥の咆哮が空気を震わす。 それが自分の声だと気付くのに、一瞬、時間がかかった。 「身体、借りるよ」 彼の咆哮を裂いたのは、飄々とした声だ。 その声と同時に空中のブーンの身体に重さがかかり、そしてその重さはブーンを支点に更に跳び上がった。 驚愕してその影を見れば、それはショボンだった。 ショボンの相手をしていたハインも、呆然としている。 (;゚ω゚)「ショボン!? 何を……ッ!?」 (´・ω・`)「ドクオ君を、助けるんだよ。はい、パス」 (;゚ω゚)「おっ!?」 ショボンが空中でドクオを抱え、ブーンに投げ渡した。 ブーンは驚きながらも、ドクオをしっかりとキャッチする。 (´・ω・`)「ナイスキャッチ」 上空からのその言葉と、連続で鳴る紅い粘着質の響きが重なった。 唇を噛み締めながら、着地したブーンは上を見上げる。 ショボンは空中で舞っていた。 無数の紅い華を身体中から咲かせながら。 ブーンはドクオを降ろすと、すぐに全力で地面を蹴る。 そして空中で踊るショボンを無理矢理抱えると、着地する。 風の刃で肩が大きく切り裂かれたが、不思議と、そこに意識はいかなかった。 (;゚ω゚)「ショボン!!」 (;'A`)「おい……ショボン。おい!?」 ショボンは、身体中を紅に染め上げながらヒューヒューと苦しそうに呼吸している。 その眼からは、少しずつ生気が失われつつあった。 (´・ω・`)「ドクオ、君……無事、かい?」 咳をする。 痰の代わりに、血塊が吐き出された。 (;'A`)「あぁ、無事だよ! あんたのおかげだ!」 (´・ω・`)「それ……は、良かった」 力のない笑みを浮かべる。 その瞳は既に濁り始め、虚ろに虚空を掴んでいた。 (´・ω・`)「先へ……そして、悲しみを……終わらせ……」 ショボンの身体が痙攣し始め、そしてやがて、止まる。 いつしか苦しげな呼吸の音も聞こえなくなり。そしてショボンの眼は、静かに閉じた。 (;゚ω゚)「ショボン! ショボン!! ショボンッ!?」 (;'A`)「おい……何勝手に死んでんだよ。おい!?」 すぐ後ろで足音が止まる。 ようやく、ギコとジョルジュが来たようだ。 (;゚∀゚)「あれ? 何これ? どういう事? 悪いジョークかい?」 (;゚Д゚)「おい……ショボンは……?」 訪れる、無言。 それが何よりもの答えだった。 ブーンは、ショボンに触れる。 まだ暖かいとは言え、その暖かさは自分達と比べるには冷たすぎた。 そしてその温度すらも、少しずつなくなっていく。亡くなっていく。 胸から上がってくる、悲愴とも憤激とも取れない熱い塊。 そしてそれは、更に上へと上がる。 眼からは、失った事への悲しすぎる雫が。 喉からは、失わせた者への憤激と悲愴の絶叫が吐き出された。 「眼を開けてくれお! ねぇ、ショボン!!」 しかし死者は、眼を開く事はなかった。 失われつつあるショボンの体温だけが、現実だった。 戻る 目次 次へ ジャンル別一覧
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