第二話43 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 03:28:45.49 ID:DI9t9WsyOチュンチュンチュン… ( ^ω^)「おっ…朝かお…」 鳥のさえずりと共に ブーンは目を覚ました 布団から起き上がり思い切り伸びをする ( ^ω^)「よくねたおーっ」 部屋の窓は開けられており 海が近いせいか 磯野香が風に乗って運ばれて来る ブーンは立ち上がり 窓から外を眺めた (*^ω^)「海だお…きれいだお…」 ξ゚△゚)ξ「海に行きたい?」 くすっと ツンが微笑みながらブーンに問い掛けた 44 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 03:33:37.63 ID:DI9t9WsyO ( ^ω^)「行きたいおっ!あ…でも今はいいおっまた夜とか…後日いきたいお」 すぐ行きたい という気持ちはあったが 軍から抜け出した事を考えると 明るいうちに行動するのはよくないだろう 昨日の今日であるから 油断はしない方がいい もっとも 一兵員でしかないブーンに追手がくるかは疑問だが 用心に超したことはない 45 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 03:37:19.24 ID:DI9t9WsyO ξ゚△゚)ξ「そっか?でも…そうね、夜の海も綺麗よ、静かで月の光が神秘的よ」 (*^ω^)「そうなのかお?是非見たいおっ!」 ξ*゚△゚)ξ「見るべきね、見る価値はあるわ!」 二人は顔を見合わせニッコリと笑った ツンの機嫌が良いようなので ブーンは少し嬉しくなった 46 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 03:41:28.96 ID:DI9t9WsyO ξ゚△゚)ξ「あっそうそう、これ洗っといたから」 ツンが渡したのはブーンが着ていた軍の上下黒の服だった 幸い服には軍のマークが入っていなかったため 軍の人間だったとはバレていないようだ( ^ω^)「ありがとうだお」 ξ゚△゚)ξ「あっ朝食出来てるから食べに来なさいね」 ( ^ω^)「ありがとうだおっすぐいくおっ」 49 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 03:47:10.68 ID:DI9t9WsyO ブーンが食卓へ行くと美味しそうな和食が置かれていた ξ゚△゚)ξ「早く座って、冷めちゃうわ」 ( ^ω^)「あっはいだお」 ブーンは急いで座り 箸を持って食べようとした すると ドタドタと階段を降りる音が聞こえた ( ゚∀゚)「あーねむい…」 ξ#゚△゚)ξ「ジョルジュ遅いじゃないっ冷めちゃうわよっ」 (;゚∀゚)「あっ悪い悪い…」 そう言うとジョルジュはコップに水を汲み 口に含んだ そのとき 51 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 03:51:47.25 ID:DI9t9WsyO (;^ω^)「ふっ…二人は同棲してるのかおっ!?」 ( ゚∀゚)「ぶっ!?」 ジョルジュは勢い良く水を吹き出した ツンは箸を持ったまま固まっている (;゚∀゚)「な…なっはあ??」 (;^ω^)「だってここはツンの家だお?なんでジョルジュがいるんだお?」 (;゚∀゚)「確かに、ここはツンの家だけどよ…」 52 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 03:56:57.20 ID:DI9t9WsyO ξ゚△゚)ξ「今ねちょうど大学の夏休みで私達いま里帰り中なんだけど」 こほん とツンは咳払いをしつづける ξ゚△゚)ξ「なのにね、この人は実家追い出されちゃってね~」 ( ゚∀゚)「そうだぜ、弟が今年受験でさ、うるさいって言われて追い出されちゃってよ…ひどくね?」 ξ゚△゚)ξ「うちだって酷いわよ、かわいい娘が帰って来たのに家族は長期旅行に行くとか言って居ないし」 53 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 04:01:59.76 ID:DI9t9WsyO ( ゚∀゚)「まっそんなわけで、ツンの家で世話になってるわけ」 と ジョルジュは腰を下ろしながら言い、いただきます と手を合わせて食べ始める 食事中 ジョルジュが調子の良い事を言うと ピシャッとツンが咎める。 普通の会話 平凡な生活… 自分も人だったころは こんな生活を送っていたのだろうか。 ブーンは ボーッと二人を見つめていた。 55 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 04:07:28.17 ID:DI9t9WsyO ( ゚∀゚)「ん?どうした、なんか付いてるか?」 ジョルジュが顔を上げる ( ゚∀゚)「ツンの顔に」 ξ#゚△゚)ξ「私についてる訳ないでしょっ!!」 再び口論を始めようとした二人にブーンは割り込む (;^ω^)「あっあのっ」 ( ゚∀゚)「んっ?」 ( ^ω^)「僕はいつまで居ていいのかお?」 ξ゚△゚)ξ「そうねぇ…私達がここに居る間はいていいわよ、一か月くらいね」 56 : ◆FuRRIqgrB2 :2006/06/16(金) 04:14:43.42 ID:DI9t9WsyO (;^ω^)「そんなにいて…いいのかお?」 ( ゚∀゚)「だってお前行くとこなさそうだし、大人数のほうが何かとたのしそうじゃん?」 (;^ω^)「でっでも…」 良いのだろうか 自分がこんな普通の人の中の空間にいて ξ゚△゚)ξ「何か問題あるかしら?」 (;^ω^)「ないおっ全然ないおっ!!」 ブーンは立ち上がると 頭を下げた ( ^ω^)「ありがとうだおっ本当にありがとうだお!!」 自分のすべてを知ったら 二人はもう普通に接してくれないだろう。 でも今 少しの時間だけでも人の温もりを感じていたい 小さいけど暖かい ブーンは自分の居場所を見つけられたような気がした。 第三話 ジャンル別一覧
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