(  ^ω^) ぶーん と つんξ(゚、゚ξ


61:第13話 汝 歪んだ夜より生ずる2 :2006/09/22(金) 00:24:36.43 ID:CHHi20J40 
 
(ん・・・) 
 
ブーンは自分の体に違和感を感じた。 
 
自分の動かしたいように、動かせない。 
なのに、勝手に体が動く。 
 
今、ブーンの体は、 
汚らしい小屋の中で寝転がっているようだ。 
 
(また・・・夢かお?) 
 
体が、髪をかき上げた。 
 
また、女性のようだ。 
豊かな髪が見える。 
 
(黒髪じゃない・・・日本じゃないのかお?) 
 
急に、扉が開いた。 
 
視点が定まっていない、 
奇妙な男が立っていた。 
 
 
63:第13話 汝 歪んだ夜より生ずる2 :2006/09/22(金) 00:26:37.42 ID:CHHi20J40 
 
(,,゜ω゜)「・・・お? しまった、先客がいたか・・・」 
 
(やっぱり、日本かお・・・言葉が・・・服も・・・) 
 
ブーンのいる体が喋った。 
 
「食べられたいのか?」 
 
(,,゜ω゜)「・・・妖か・・・?」 
 
(また、妖怪の中なのかお・・・前と同じ奴かお・・・?) 
 
 
65:第13話 :2006/09/22(金) 00:28:20.63 ID:CHHi20J40 
 
「髪を見てわからんか? お主等と明らかに異質だろうが」 
 
(,,゜ω゜)「・・・生憎、目が見えないのだ」 
 
「何だ、めくらか・・・」 
 
(,,゜ω゜)「・・・」 
 
「ほら? アタシは化け物だぞ? 怖くないか?」 
 
(,,゜ω゜)「何故?」 
 
「お前は馬鹿か? 化け物は、人を襲うものだ」 
 
(,,゜ω゜)「怖くないな・・・あまり邪悪な感じがしない」 
 
 
66:第13話 :2006/09/22(金) 00:29:21.94 ID:CHHi20J40 
 
「はあ!? アタシはこれでも、1400年近い時を生きた妖だ!! 
 あまり馬鹿にすると、ひねり潰すぞ?」 
 
(,,゜ω゜)「馬鹿になどしていない。 
      目が見えないと、かえって見えてくるものがある。 
      その感覚にしたがえば・・・お主は怖い者ではない」 
 
「・・・ふん」 
 
(,,゜ω゜)「違うか?」 
 
「人間にしては、面白い奴だな。 
 見当はずれだが、いけしゃあしゃあと、そんな事をいえる根性が気に入った。 
 見逃してやるよ・・・行け」 
 
 
68:第13話 :2006/09/22(金) 00:31:08.43 ID:CHHi20J40 
 
(,,゜ω゜)「寂しいって、言ったではないか」 
 
「言ったのは、お前だろうが!」 
 
(,,゜ω゜)「否定、しなかったじゃないか」 
 
「じゃあ、否定してやるよ! 寂しくなどない!」 
 
(,,゜ω゜)「じゃ、私が寂しい」 
 
「は・・・?」 
 
(,,゜ω゜)「私は、こんなだから・・・行き場がないんだ」 
 
「・・・」 
 
(,,゜ω゜)「まあ、私が食べたくなれば、食べろ。移動するのも疲れた・・・ 
      ここに住む」 
 
「・・・」 
 
「はあ・・・好きにしろ。そこら辺のあいてる床で、寝たけりゃ寝れ」 
 
(,,゜ω゜)「感謝する」 
 
 
69:第13話 :2006/09/22(金) 00:31:50.15 ID:CHHi20J40 
 
しばらく、無言が続いたのち 
 
突然、目の見えない男が尋ねてきた。 
 
(,,゜ω゜)「お主、名は?」 
 
「・・・お前から名乗れよ。興味はないけどな」 
 
(,,゜ω゜)「・・・私は、名前を捨てたんだ」 
 
「・・・そうか」 
 
(,,゜ω゜)「呼びたければ、好きに呼んでくれ」 
 
「・・・呼ぶことなんてない」 
 
(,,゜ω゜)「それは、残念だ」 
 
 
70:第13話 :2006/09/22(金) 00:33:12.34 ID:CHHi20J40 
 
 
「・・・」 
 
「アタシはな・・・XXXX・・・っていうんだ」 
 
(,,゜ω゜)「・・・そうか、お主が・・・」 
 
(え・・・? 聞こえなかったお・・・ 
 もう一回・・・) 
 
 
 
71:第13話 :2006/09/22(金) 00:34:54.10 ID:CHHi20J40 
 
頭を使おうとしたら・・・ブーンは、少し意識が飛んでいた。 
ふと気が付くと、ブーンのいる体が魚に喰らいついている。 
 
「・・・この魚、不味いな」 
 
(そうかお? 結構いける・・・) 
 
 
(,,゜ω゜)「ん・・・?」 
 
目の見えない男は、服が変わっていた。 
汚いものには変わりなかったが。 
どうやら、日が変わったらしい。 
 
 
 
72:第13話 :2006/09/22(金) 00:36:41.11 ID:CHHi20J40 
 
 
「シモベどもが持ってきたんだが・・・不味い。いらん」 
 
(,,゜ω゜)「そうか・・・じゃあ、私が貰おう」 
 
「好きにしろ」 
 
(,,゜ω゜)「・・・あの」 
 
「・・・何だ?」 
 
(,,゜ω゜)「ありがとう・・・」 
 
「・・・ふん」 
 
ブーンのいる体は一人、外に出て行った。 
 
 
73:第13話 :2006/09/22(金) 00:37:37.94 ID:CHHi20J40 
 
夜空に飛び上がり、ふわふわ浮かびながら 
ブーンのいる体の持ち主は独り言をいった。 
 
「変わった奴だな。目が見えないだけで人間はああも変わるものか」 
 
「・・・いや、元々変なのかもしれないな」 
 
「目の見えない奴・・・か」 
 
「目が見えないってどんな世界を見てるんだろう」 
 
「暗闇しかないのかな・・・」 
 
「だとしたら、いい世界だ」 
 
「夜の・・・安らいだ世界。そんな中にずっといられるんだから」 
 
「煩わしいもの、見なくて済む」 
 
「・・・まあ、生きていけたらの話か・・・」 
 
「・・・あ、そうだ」 
 
「あいつ、名前を捨てたって言ってたな」 
 
 
74:第13話 :2006/09/22(金) 00:38:25.36 ID:CHHi20J40 
 
 
 
 
 
「“夜”って名前で呼んでやるか。皮肉たっぷりだな・・・くっくっく」 
 
 
 
 
 
76:第13話 :2006/09/22(金) 00:39:31.16 ID:CHHi20J40 
 
 
(夜・・・?) 
 
(どこかで・・・) 
 
ブーンは思い出そうとする。 
 
必死に考えようとする。 
 
しかし、ブーンの意思とは裏腹に、 
 
意識は混濁し、薄くなっていった。 
 
 
 
77:第13話 :2006/09/22(金) 00:40:37.55 ID:CHHi20J40 
 
(  ^ω^)「・・・お?」 
 
部屋は真っ暗だ。 
いつ寝たのか覚えていないが、 
ふかふかの布団の中に横たわっていた。 
 
何故か、ブーンは夜中に目が覚めてしまったらしい。 
 
( ;^ω^)「・・・頭、痛いお・・・」 
 
( ;^ω^)「あ・・・酒を呑ませやがって・・・糞親父め・・・」 
 
( ;^ω^)「うーん・・・ 
 
(  ^ω^)「んお・・・?」 
 
ブーンは上を見上げた。 
 
 
78:第13話 :2006/09/22(金) 00:41:41.26 ID:CHHi20J40 
 
ξ('、`*ξ「・・・」 
 
目の前に、ツンの顔がある。 
ツンの目は閉じていた。 
 
ツンが正座でブーンの顔を見ていて、眠ってしまったような姿勢だ。 
 
( *^ω^)「・・・」 
 
 
陶器のような、白い肌。 
細い、整った眉毛。 
長いまつ毛に、二重のまぶた。 
少し高めの、小さな鼻。 
さくらんぼ色の、柔らかそうな唇。 
 
それらが小さな輪郭に収まって 
可愛らしいフランス人形を想像させる顔を作っていた。 
 
しかし、今は少し寂しそうに歪んでいる。 
 
 
79:第13話 :2006/09/22(金) 00:43:17.32 ID:CHHi20J40 
 
 
(  ^ω^)「どうして、寂しそうなんだお・・・?」 
 
ξ('、`*ξ「・・・」 
 
(  ・ω・)「・・・ツン」 
 
ブーンはツンの体を横たえさせて、掛け布団をかけてやった。 
 
ツンの優しく輝く髪の毛を見ながら、 
 
ブーンは軽くツンを抱きしめ、眠りに付いた。 
 
 
 
80:第13話 :2006/09/22(金) 00:44:32.65 ID:CHHi20J40 
 
朝。 
 
ξ#`凵L)ξ「って、お前なにやっとるんじゃ!」 
 
(  メ>ω<)「ぎゃああああああ!」 
 
 
 
ξ(゜、゜*ξ「・・・たく」 
 
 
 
 



トップへ
トップへ
戻る
戻る