(  ^ω^) ぶーん と つんξ(゚、゚ξ


5:第12話 退魔師 親父 :2006/09/21(木) 23:01:17.59 ID:9PJR0ghG0 
 
(´・ω・`)「ブーン」 
 
(  ^ω^)「お?」 
 
帰宅後、一風呂浴びたブーン。 
サッパリとした顔で、フルーツ牛乳を一気飲みしていた。 
 
そこに、ショボンは真剣な顔をして、自分の息子に話しかけてきた。 
 
 
(´・ω・`)「息子よ・・・」 
 
 
( ;^ω^)「残念、そいつは親父自身のお稲荷さんだお」 
 
 
 
 
7:第12話 :2006/09/21(木) 23:05:14.94 ID:9PJR0ghG0 
 
(´・ω・`)「冗談はさておき、ツン達を連れて帰ったようだな?」 
 
( ;^ω^)「・・・帰ったお」 
 
(´・ω・`)「・・・そうか」 
 
( ;^ω^)「どうしたんだお? 珍しく真剣な顔をして」 
 
(´・ω・`)「明日また家出る。最後にちょっと酒に付き合え」 
 
( ;^ω^)「ブーンは高校 
(´・ω・`)「固い事いうなよ」 
 
ショボンはブーンの前に小さなお猪口を置く。 
そして、酔鯨とラベルに書かれた緑色のビンを傾けた。 
 
 
8:第12話 :2006/09/21(木) 23:08:46.11 ID:9PJR0ghG0 
 
(´・ω・`)「もう、知ってると思うがな」 
 
(  ^ω^)「お?」 
 
(´・ω・`)「俺は妖怪を今まで殺してきた」 
 
(  ^ω^)「・・・」 
 
(´・ω・`)「そして」 
 
 
(´・ω・`)「内藤家の長男であるお前には、継いでもらわなければならない」 
 
 
9:第12話 :2006/09/21(木) 23:10:54.70 ID:9PJR0ghG0 
 
(  ^ω^)「・・・嫌だお」 
 
(´・ω・`)「とまあ、これは俺が大嫌いだった親父に言われたことだ」 
 
( ;^ω^)「・・・お?」 
 
(´・ω・`)「息子とはいえ、俺とお前は他人。 
      自分の生き方は自分で決めろ」 
 
( ;^ω^)「・・・それはそれで、酷い言い方だお」 
 
(´・ω・`)「ブーンちゃんは、父ちゃんに生き方決めて貰いたい?」 
 
(  ^ω^)「断る」 
 
 
17:第12話 :2006/09/21(木) 23:20:20.79 ID:9PJR0ghG0 
 
(´・ω・`)「それでいい。他人からの押し付けなんて糞喰らえだ」 
 
( ;^ω^)「・・・」 
 
(´・ω・`)「だがな、俺は親父の言い分が分かったから、継いだ」 
 
(  ^ω^)「お?」 
 
(´・ω・`)「お前も、俺の話を聞いてから決めろ」 
 
(  ^ω^)「・・・わかったお」 
 
 
18:第12話 :2006/09/21(木) 23:22:57.77 ID:9PJR0ghG0 
 
(´・ω・`)「さて、ブーン。俺達人間は、妖怪に比べて弱すぎる」 
 
(  ^ω^)「・・・そうかお?」 
 
(´・ω・`)「俺みたいに修行を積むか・・・ 
      お前みたいに櫛に選ばれない限りは、一人で勝てはしないさ」 
 
(  ^ω^)「・・・」 
 
(´・ω・`)「だからな、俺は殺す。 
      妖怪から恐れられ、 
 
      内藤がいる、というだけで 
 
      妖怪どもが息を潜める様な存在になりたかった。 
      人が、出来るだけ食べられないようにな」 
 
(  ^ω^)「・・・そんなに、人の被害が出ているのかお?」 
 
(´・ω・`)「出てるさ。身近な例がある」 
 
(  ^ω^)「・・・誰だお?」 
 
(´・ω・`)「お前の母親さ」 
 
 
19:第12話 :2006/09/21(木) 23:24:21.64 ID:9PJR0ghG0 
 
( ;^ω^)「え・・・」 
 
(´・ω・`)「お前を生んで、しばらくしてな・・・ 
      頭からぱっくり、食べられちまった。 
 
      あいつは既に優秀な退魔師だったが、 
      ・・・体力がなくなってる所を狙われたんだろうな。 
 
      俺は修行中だったから、その時は勝てなくて逃げられた」 
 
( ;^ω^)「そ、そいつはっ!?」 
 
(´・ω・`)「既に俺が殺したよ。 
      話したら引くから、殺った時の詳細は言わないが」 
 
( ;^ω^)「・・・」 
 
(´・ω・`)「それから15年。今では、妖怪が悪い奴ばかりとは言わないさ」 
 
(´・ω・`)「だがな。 
      いざという時。人の前に立って妖怪たちを躊躇なく殺せる、 
      何ていう言うかな、 
      人間側の、妖怪達に対する抑止力・・・的な存在は必要だと思う」 
 
 
20:第12話 :2006/09/21(木) 23:26:14.73 ID:9PJR0ghG0 
 
(´・ω・`)「お前が妖怪達の一部と仲良くやってる事は知っている」 
 
( ;^ω^)「お・・・」 
 
(´・ω・`)「お前の将来を強制はしない。 
      一つの選択肢として、考えてくれ。 
      しばらく考えた末、お前の考えがまとまったら答えを聞こう」 
 
( ;^ω^)「・・・でぃ先生にも、同じようなことを言われたお」 
 
(´・ω・`)「でぃ・・・か。 
      既に、亜矢家とも接触があったか」 
 
( ;^ω^)「2時間ばかり前の話だお」 
 
 
23:第12話 :2006/09/21(木) 23:27:56.00 ID:9PJR0ghG0 
 
(´・ω・`)「でぃは、寧ろお前の方に近いのかもしれないな」 
 
( ;^ω^)「?」 
 
(´・ω・`)「今、妖怪達の力が弱くなってきているのは確かだ。 
      そして弱い妖怪ほど、その傾向は顕著だ。 
 
      だから、そいつらを守ろうとしているようにも見える。 
      幼少の頃から傀儡師として妖怪と付き合ってるからな。 
      普通の人とは異なる感情が、妖怪達にあるんだろう」 
 
(´・ω・`)「まあ、やり方は、合理的を装っているがな」 
 
 
24:第12話 :2006/09/21(木) 23:32:02.38 ID:9PJR0ghG0 
 
(  ^ω^)「・・・」 
 
(´・ω・`)「櫛使いは力がある。 
      色んな奴が、お前と手を組みたがるだろう。 
 
      自分なりの道を考えて、選べ」 
 
(  ^ω^)「・・・ブーンは皆が幸せになって欲しいお」 
 
(´・ω・`)「・・・そんな道はない」 
 
( ;^ω^)「じゃ・・・作るお!!!」 
 
(´・ω・`)「ふふ。そうか」 
 
 
25:第12話 :2006/09/21(木) 23:32:54.12 ID:9PJR0ghG0 
 
( ;^ω^)「・・・」 
 
(´・ω・`)「まあ、明日からよく考えろ。 
      とりあえず、今は呑め。全然呑んでないじゃないか」 
 
( ;^ω^)「お・・・これ苦手・・・」 
 
(´・ω・`)「・・・俺の酒が飲めねーのかぁ!!!」 
 
(  >ω<)「アッーーー!」 
 
ブーンはショボンに無理やり押さえつけられ、 
酒を飲まされた。 
 
 
26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/21(木) 23:33:58.10 ID:
9PJR0ghG0 
 
ブーンは自分の部屋に戻っている。 
ふらふらと、覚束(おぼつか)ない足取りで。 
 
( *^ω^)「うぃーーーーーーーよっとっとぉ」 
 
( *^ω^)「んんんん???」 
 
自分の部屋から変な音がした。 
 
「ぴちゃぴちゃぴちゃ」 
 
「うっ・・・」 
 
「ツンさまぁ・・・」 
 
( *^ω^)「・・・・?」 
 
 
27:第12話 :2006/09/21(木) 23:34:52.50 ID:9PJR0ghG0 
 
ブーンは息を殺して、部屋の中の気配を探る。 
 
二体。どうやら、ツンと猫又。 
 
水が滴るような妙な音と、苦しそうな息遣い。 
 
そして、耐えるような小さな声。 
 
ブーンはそっと部屋のドアを開けた。 
 
 
28:第12話 :2006/09/21(木) 23:36:37.32 ID:9PJR0ghG0 
 
ブーンの椅子に、足を組んで座っているツン。 
 
その上に猫又が跨り、顔を赤く染めながらツンの左手の指を舐めあげていた。 
 
ξ*^ー^)ξ「うむ。良い感じだ」 
 
川=*//o//)=「お褒めに預かり、光栄ですぅ。ちゅぱちゅぱ」 
 
ξ*'兪)ξ「うあっ・・・」 
 
川=*//A//)=「ツン様の肌、お綺麗です・・・」 
 
猫又は自分の内股をツンの膝に擦り付けながら、 
今度はツンの首元に顔を持っていった。 
 
川=*//o//)=「ちゅ・・・」 
 
猫又はうなじにキスをしながら、 
ツンの着ている和服の帯を緩め始める。 
 
 
30:第12話 :2006/09/21(木) 23:38:16.54 ID:9PJR0ghG0 
 
 
 
ガタンっ!!! 
 
( ;ω;)「ちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 
 
 
Σξ;゜Δ゜)ξ「うわっ! 吃驚した!」 
 
 
 
 
 
31:第12話 :2006/09/21(木) 23:40:27.02 ID:9PJR0ghG0 
 
( ;ω;)「ブーンは、ツンをそんな娘に育てた覚えはないお!!」 
 
ξ;゜Δ゜)ξ「はあっ?」 
 
川=*’凵f)=「酒臭い・・・」 
 
猫又がツンの上から降りた。 
ブーンは二人の顔を交互に見る。 
 
( ;ω;)「そうかお・・・二人はそういう関係だったのかお・・・」 
 
ξ;゜Δ゜)ξ「そういう???」 
 
( ;ω;)「隠さなくてもいいお・・・。恋仲だったんだお?」 
 
ξ#゜Δ゜)ξ「あほか!」 
 
 
33:第12話 :2006/09/21(木) 23:42:08.39 ID:9PJR0ghG0 
 
( ;ω;)「! じゃあ、違うのかお?」 
 
ξ゜凵K)ξ「猫又に治癒の術を使ってもらっていたのだ」 
 
(  ^ω^)「治癒の術???」 
 
ξ゜凵K)ξ「左腕がまだ治っておらんのでな。 
      お前も昨日の夜、さっきみたいに猫又がしてくれたんだぞ」 
 
川=*’ー’)= ニヤリ・・・ 
 
 
35:第12話 :2006/09/21(木) 23:45:20.97 ID:9PJR0ghG0 
 
( *^ω^)「つんちゃーーーーーーーん! 良かったおーーーーー!」 
 
ξ;゜Δ゜)ξ「お、おい! こらっ! 抱きついてくんな!!!酔っ払い!!」 
 
( *^ω^)「ぐふふふふ」 
 
ξ;゜Δ゜)ξ「おい、猫又、こやつをひっぺはがせ!」 
 
川=*’凵f)=「あ、ツン様、ごめんなさい。急用が」 
 
ξ;゜Δ゜)ξ「お、おい! 猫又! 
       猫又ああああああ!」 
 
猫又は窓から外に出て行った。 
 
( *^ω^)「ツーンちゃあああああああん」 
 
ξ#゜Δ゜)ξ「ええええい! 鬱陶しい!!!」 
 
抱きついてくるブーンを、殴るツン。 
 
それでも、ブーンはツンに寄りかかってきた。 
 
 
37:第12話 :2006/09/21(木) 23:48:52.03 ID:9PJR0ghG0 
 
( メ^ω^)「・・・ツン」 
 
ξ(゜△゜#ξ「何だ! てか、近づくな!」 
 
( メ・ω・)「ブーンは、母親を妖怪に殺されたらしいお」 
 
ξ゜−゜)ξ「む・・・」 
 
ツンは、ブーンを押し戻していた手の力を緩めた。 
ブーンは力なく、だらりとツンに倒れこむ。 
 
椅子に座ったツンの膝の上に、ブーンの頭が落ち着いた。 
 
 
38:第12話 :2006/09/21(木) 23:50:23.65 ID:9PJR0ghG0 
 
( メ・ω・)「ブーンには母親がいなかったから・・・ 
       凄く周りの子達が羨ましかったお。 
       小さい頃から」 
 
ξ゜−゜)ξ「・・・そうか」 
 
( メ・ω・)「会った事ないから、母親ってどんな感じかは分からないお。 
       でも、多分・・・ 
       母さんを殺した犯人にもし会えたら、 
 
       ・・・自分でも考えたくないような方法で、 
       相手を殺したかもしれないお」 
 
ξ゜凵K)ξ「我々が、憎いか?」 
 
 
39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/21(木) 23:51:10.11 ID:
9PJR0ghG0 
 
ブーンはゆっくり、首を振った。 
 
( メ・ω・)「この話を聞く前に、ツンと会えて良かったお」 
 
ξ゜凵K)ξ「えっ・・・?」 
 
( メ・ω・)「もしツンと会っていなかったら、 
      躊躇なく妖怪を殺す道を選んでいたかもしれないお」 
 
ξ*゜−゜)ξ「ブーン・・・」 
 
( メ・ω・)「人を食べる恐ろしい存在だけど・・・ 
      それだけじゃ、なかったお」 
 
( メ−ω・)「何だか、ブーンはツンと一緒に・・・ 
 
( メ−ω−) zzzzz・・・ 
 
 
41:第12話 :2006/09/21(木) 23:52:23.78 ID:9PJR0ghG0 
 
ξ゜−゜)ξ「・・・寝たか」 
 
ツンは膝の上のブーンの頭の上に、手を置いた。 
 
ξ゜凵K)ξ「ちっ・・・酔っ払いめ」 
 
ξ゜−゜)ξ「・・・」 
 
ξ ゜A゜)ξ「儂は人間じゃない。それに、お主にはくぅがおろうに・・・」 
 
何となくブーンの頭を撫でながら、 
ツンは外を眺めた。 
 
月が雲に隠れてしまった。 
雨が降るのかもしれない。 
 
 



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