('A`)ドクオが吸血鬼になってしまったようです


22 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:09:07.97 ID:Xjlc4SPI0 
(ジジジ…) 

メンバー達が転送されてきた 

/ ,' 3 「ここはどこじゃ?」 
(*゚∀゚)「よくわかんないなー」 

(=゚ω゚)「ここは……街みたいだょぅ」 
(-_-)「……」 

新しく入ったメンバー達も理解ができていない 

一応武器を手に持ってはいるが、いきなりの変化についていけなかった 

そこに、四人も転送されてきた 


23 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:11:13.67 ID:Xjlc4SPI0 
( ;^ω^)「……みんな」 

/ ,' 3 「どういうことじゃ?ここは…」 

( ><)「今から僕達は、戦うんです。この武器を使って……」 

ビロードはそう言うと、手に持っているショットガンを見せる 

(*゚∀゚)「へぇー、この銃ホントに使えるんだぁ」 

( ><)「そうなんです」 

(*‘ω‘ *)「トリガーを二つ同時に引けば撃てるっぽ」 

あーだこーだ説明していると、影が三つ……彼らの元に寄ってきた 


( ´_>`)「……」 
( ・∀・)y─~~「……」 
( 'A`)「……」 


25 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:13:12.69 ID:Xjlc4SPI0 
そう、ドクオ達だ 

彼らは折れない覚悟と強い決意を胸の内に秘めている 

散っていった仲間のため、優しかった友のために 

ドクオも覚悟を決めている 

吸血鬼になった以上、こうなることは運命だった 

ただ全力を尽くす……結果がどうなろうと……後悔は無い 

ガンツメンバーと吸血鬼が対峙する 

( ・∀・)y─~~「よう」 

フーッ、と肺の中の煙を吐き出しながら喋るモララー 

( ´_>`)「おまえらは……必ず殺す」 

眉間にしわを寄せ、拳を震わす弟者。そして…… 

('A`)「お前達は俺の仲間を殺しちまった……悪いが、許せない」 

27 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:15:43.55 ID:Xjlc4SPI0 
( ;^ω^)「ドクオ……」 

ドクオ達が刀を取り出す……もう戦闘態勢に入っていた 

(;'A`)「俺はお前達が憎い!だからこの手で裁いてやるッ!」 

( ;^ω^)「ドクオッ!」 

唐突な形で戦闘が始まった 
ドクオ達は何をするのかというと……撤退だ 

三人は一斉に後ろを向き、走り出す 

いかにドクオ達が高い戦闘力を持っていようと、八対三は多勢に無勢だ 
三人はいったん刀をしまった 

つー達新参組がそれを追いかける 
ブーン達は追いかけるのを躊躇していた 

28 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:17:47.42 ID:Xjlc4SPI0 
倒すべきなのか? 
やらなければ殺される 

目の焦点をドクオ達に合わせ……追うことにした 
やはり友達というのは脆いものなのかもしれない 

最後は自分自身の保身を優先する……それが生き物だ 

甘ったるく、偽善的な友情 

彼らは己のやることを正義だと思いこみ、向かっていく 
その点では、ドクオ達の方がよっぽど人間らしいかもしれない 

自分達の心の靄を払う為に、その原因を消すために・・・・・・ 

仲間を殺された怒り、悲しみ…… 

すべてを清算する為に今は逃げていた 


29 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:19:11.85 ID:Xjlc4SPI0 
( ´_>`)「なぁモララー」 

弟者が走りながらモララーに話しかける 

( ・∀・)─~~「なんだ?」 

モララーが応える 

( ´_>`)「いつまで逃げ続けるつもりだ?やつらに醜態を晒し続けなければならないのか?」 
( ・∀・)─~~「……そうだな……」 

モララーは振り向く 
後方数100メートルをガンツメンバーが走っていた 

モララーはよし、と一人頷く 
そしてある作戦を提案した 

( ・∀・)─~~「ここで一旦別れるぞ」 

30 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:21:22.07 ID:Xjlc4SPI0 
('A`)「な…なんでですか……?」 

ドクオが問う 
たった三人しかいないのに、分散する必要があるのだろうか? 

( ・∀・)─~~「俺と弟者で時間稼ぎをする。お前はその間に……を調達してこい。なければ…
…あたりの大きさのヤツをな」 

(;'A`)「え?」 
( ・∀・)─~~「大丈夫だ!探せば見つけられる!」 

( ・∀・)─~~「早く行け!俺達がヤツらを引きつける」 

モララーがドクオの背中をドンッ、と押す。早くしろという合図だ 

( ・∀・)「……フフフ、俺はとことん戦闘狂なのかねぇ」 

口に吹かしていた煙草を吐き捨て、おかしげに笑う 

( ・∀・)「……あいつが持ってくるまでさぁ…楽しもうぜ」 
( ´,_>`)「フッ、それでこそモララーだ」 

弟者とモララーは立ち止まり、メンバー達が追いつくのを待つ 
ドクオは言われた通りに『あるもの』を探すことにした 

やがて、モララーと弟者の前にメンバー達が追いついてくる 

33 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:23:44.54 ID:Xjlc4SPI0 
( ;^ω^)「ドクオはどこだお!」 

(;‘ω‘ *)「……ホントに私達はやれるのかっぽ?」 

( ・∀・)「……」 

( ´_>`)(モララーが笑っている……本気でやるつもりか) 

二人は八人のメンバーに囲まれてしまった 

ジリ、ジリ、と追い詰められ、行き止まりまできてしまう 

左右に道路が見えるが、どうやら逃げ場はなさそうだ 

35 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:25:26.79 ID:Xjlc4SPI0 
しかし、鼓動は全くもって正常 

モララーが黙って笑う時。それは彼が本気で怒っていることを表す 

彼の中で閃光のような力が貫き、加速する 

その力が全身を巡り、全ての感覚が脈打つ 

これまでの経験が彼を動かし、導いていく 

時の流れ――感覚は非常に緩やかになり、視界がスローモーに見える 


36 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:27:06.04 ID:Xjlc4SPI0 
挙動 


鼓動 


息遣い 


震え 


空気の流れ 

全てが彼の手中にある 


モララーは自身の愛用している刀を取り出す 
と同時に、モララーがメンバーに向かって飛び出す 

コンクリートを蹴り上げて……そこからは火花さえでているようだ 
純粋に斬ることを主とする刃がうなりをあげて……空を切り裂く 

狙いは今回入った新参メンバー達だ 

38 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:30:03.83 ID:Xjlc4SPI0 
動きがぎこちないところを突く 

まずはぃょぅ 

鋭く振りぬかれた刃が、ぃょぅのスーツ――機能をも無視するかのごとく、首を刈り取る 

首が繋がって『いた』場所からは、まるで噴水のように血が吹き出していた 

(;^Д^);><)「!!」 

おそらくここにいた全てのガンツメンバーに衝撃が走っただろう 

安心するヒマは一切無い 

目で追うことができなかった。それだけのスピードを持ち合わせている 

(#・∀・)「一人目だ!」 

モララーが叫ぶ 


39 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:32:25.47 ID:Xjlc4SPI0 
( ;^ω^)「うわあああああああああああああ!!!」 

ブーンにはかろうじて……本当にかろうじてだが、目で追うことができた 
恐らく……次にモララーがいるであろうと思われる地点を予測し、突進 

( ・∀・)「!」 

ブーンの予想は的中する 
突き出されたパンチがモララーの顔面に迫る 

しかし、その攻撃は……モララーにとって実にスローに見えた 
硬く握られた拳の形 

切り裂かれていく空気の流れ 
モララーは拳の先に向かって、くるりと回る 

そして体を外側に捻ると、渾身の力を込めた左拳のブローを叩きこんだ 

( ; ω )「がああああああああああ!!!」 

メキャメキャ… 

内臓と骨が砕ける音が聞こえ、意識が途絶える 
ブーンはボールのように吹っ飛び、見えなくなってしまった 

(#・∀・)「二人目ェ!」 

41 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:34:16.12 ID:Xjlc4SPI0 
もう一度叫び、瞬時に次のターゲットを探す 

(;><)「やらせるかってんですかバーローッッ!!!」 

一瞬の隙を、ビロードが突いた 
手に持つショットガンをブッ放す 

『ギョーン』 

(;・∀・)「!!」 

銃口は刀を持つ右腕に向けられている 

咄嗟に体の支点をずらし、回避しようとするが遅かった 
右腕の手首付近が弾け、刀をもつ手と本体が別れを告げる 

そこからは血がドロリ、と流れ出していた 

(;・∀・)「グウウッ!!」 

破壊された腕を押さえ、悶絶するモララー 


42 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:35:16.12 ID:Xjlc4SPI0 
(*‘ω‘ *)「まだまだだっぽ!」 



そこへガンツメンバーは容赦なく追い討ちをかける 






「俺を忘れるなよッ」 

44 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:37:04.66 ID:Xjlc4SPI0 
( #´_>`)「ウラァッ!!」 

狙いを定めるメンバー達を殴りつける弟者 
右ストレートが荒巻の腹をえぐり、その勢いを利用して地面を蹴り上げる 

弟者の体は宙に浮き、タカラの頬に鋭い蹴りを打ちこむ 

(;^Д^)「グエッ」 

スーツの力で大きなダメージは無かったものの、顎の関節が外れてしまう程だ 
タカラの意識は僅かな時間だが、体から抜けてしまっていた 

( #´_>`)「うおおおおッッ!!」 

次にちんぽっぽ 
着地と同時にまたも跳ね上がり、ちんぽっぽの眼前にまで飛び寄る 

ちんぽっぽの斜め40度程の位置から手刀を振り落とす 

メキャア 

鎖骨が破壊される。ちんぽっぽの神経が1テンポ後に脳に信号――激痛の感覚を送る 

(;‘ω‘ *)「ぽ…」 

ちんぽっぽは膝をつき、肩を抑え、うずくまる 

47 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:40:10.79 ID:Xjlc4SPI0 
スーツの耐久力は内臓までの衝撃は完全にガードしきれない 

( #´_>`)「ガアアッ……!?」 

雄叫びをあげ、残りのメンバーに今にも襲いかかろうとするその時、弟者の体に異変が起き
た 

(-_-)「ふーん、この銃いいじゃん」 

ヒッキーだ 
彼が弟者の体に向かって撃ちこんでいた 
そして、彼の股間は興奮している 

( ;´_>`)「グアア……」 

灼熱の痛みが体中を巡り、地に伏す弟者 
右足が腿から破壊され、バランスがとれなくなっていた 

(-_-)「さッ、終わりかな」 

チャキ、と銃を構えたヒッキー 

顔つきはまるでゲームをやっているかのよう 


48 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:42:08.58 ID:Xjlc4SPI0 
(;・∀・)(まだか……!?ドクオ……!!) 

モララーが柄にもなく祈る。その時だった 


ォォォ… 


(;^Д^)「なんだこの音?」 
(*゚∀゚)「何か近づいているみたいだよ」 

轟音が近づいてくる 

その正体は 


ゴォォォォォォォォォォォォォ!!! 








(;'A`)「タンクローリーだッ!!」 

50 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:45:06.78 ID:Xjlc4SPI0 
ドクオの運転するタンクローリーだ 
スピードはゆうに時速80kmを超えて向かってくる 

(;・∀・)「避けるぞッ!」 
( ;´_>`)「ああ…!」 

モララーが走れない弟者に肩を貸し、両足に力を込める 
一瞬のタメの後に飛びあがり、激突から避難する 

(;'A`)「おおおおおッ!!」 

殴られ蹴られ、少なからずダメージを負っていたガンツメンバーにはそれを回避することがで
きなかった 

壁に激突する前に、ドクオはタンクローリーから飛び降りる 
タンクローリーはガンツメンバーを巻きこみ、激突… 

炎上するタンクローリー 

ドゴォォォォォォォン!! 

やがてガソリンに引火したのか、鼓膜を破る程の大きな音をたて、爆発した 


51 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:47:56.90 ID:Xjlc4SPI0 
コンクリートは砕け、周囲のビルの窓は割れていく 
爆炎が辺り一体を包む 

激突した辺りの建物は、支点を破壊され崩れる 
ガンツメンバーも、爆発に加えて崩壊にも飲まれた 

(;'A`)「やったか……?」 

ドクオは伏せて、爆発の様子を見ていた 
膝と肘は飛び出して転げたせいで、擦り剥いていた 

だが、今はそんなことは気にしていられない 
爆煙が空へたち昇っていく 

(;・∀・)「よく見つけられたな…アイツ」 
( ;´_>`)「近くに石油工場があるからな。それにしてもこの威力は……」 

止血をしながら、このすさまじい破壊力に驚きを感じていた二人 
熱気がムワァと押し寄せてきた 

汗がだらりと垂れる 
もう敵は生きてはいないだろうと、半ば安心していた 

しかし…… 

54 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/18(月) 22:49:56.99 ID:Xjlc4SPI0 
『キュウウウゥゥゥゥゥン…』 

(;><)「ううう……」 
(;^Д^)「くッ、そッ…」 

(;‘ω‘ *)「ぽッ…」 
(;-_-)「チッ」 

/ ,' 3;「クソッ…」 
(;゚∀゚)「イテテ……」 

瓦礫と残骸の中に、ガンツメンバーの姿 
皆スーツを破壊されながらも、なんとか生き残っていた 

彼らは瓦礫を押し上げ、這い上がる 
武器は瓦礫の下に埋まってしまった。もうこのミッション中には使えないだろう 

(;・∀・)「コッ、イッ、ツッ、ラッ……」 

絶望――今の気持ちを一言で表すならこれだろう 
あの爆発でさえも、倒せないというのか? 

もう弟者も、モララーも限界に近かった…… 
                               第14話 終わり 







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