( ^ω^)ブーンは忍者のようです


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:28:33.31ID:
bZmcl656O

〜第十話 「四十年前」(後編)〜 

 (; ^ω^)「さ、三大忍鳥!?鳳凰みたいなのがあと二匹もいるってことかお?けど……変だお。鳳凰
は千年前から寺院に封印されてたって言ってたお……」

/ ,' 3「うん。その矛盾についてはまた後で話すね。ブーンくん」

( ^ω^)「ちょwwなんかノリが軽くなってるお」

  ―――再び四十年前―――   


三匹の鳥はどこから現れたのか。
何の意志を持ってここにいるのだろう。
意識を失ってしまったモナーにはもちろん、荒巻にもわかるはずはなかった。

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:31:20.37ID:
bZmcl656O

爪`く´)「ヒトの血を啜り少々活気づいた。攻めたてようではないか」

 (・く・〃)「君に指揮される筋合いは無いんだよね、烏くん」

 从゜く゜从「烏、鶺鴒。痴話はそこまでだ。気を抜くでないぞ」

 烏は翼を広げ低空飛行でモナーの位置から化け物へと急接近する。
その眼光は鋭く化け物をとらえていた。 

(└ 刀[)┘「………邪魔だなぁ」

 化け物は例の指で弾く構えで烏を迎え撃つ体勢だ。
だが烏は怯む様子もなく、スピードを保ったまま化け物に近づく。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:33:32.64ID:
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そして化け物に大分接近すると、長く鋭いくちばしから黒く濁った血を眼前の標的に吹き出し
た。

 (└ 刀[)┘「う……なんだよコレ……」 

化け物の顔面には烏が吹き出した血がべっとりと付着していた。
その黒く濁った血は化け物の視界を奪うには十分だった。

 爪`く´)「フン……次を頼む鶺鴒」

 烏は素早く反対方向へ回転し、化け物から離れる。

 (・く・〃)「合点承知だよ」

 鶺鴒はいつの間にか化け物の後ろから消えていた。
ところが確かにその場にいる全員がその声を感じることが出来た。

 声の発生原は地中であった。鶺鴒は岩のごとき体で、地中を楽々と掘り進み化け物の真下か
ら現れる。

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:35:07.19ID:
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(└ 刀[)┘「!?」

(・く・〃)「君オス?僕一応メスだからこんな所から君を見るのは正直悪寒が走るんだ」 

鶺鴒は岩肌の両手で、食い込むのではないかと思うほどの力を込め、化け物の足を掴んだ。

 (└ 刀[)┘「ちょっと!!三人一緒に遊ぶなんて聞いてないよ!!」

从゜く゜从「当然だ。我らは貴様と遊びに来たんじゃない」

爪`く´)「滅ぼしに来たのだ」

 鳳凰は化け物の背後からくちばしを突き出しながら烏は正面から、鳳凰と同じようにして突っ
込む。 

(└ 刀[)┘「やめろよ!!離せよお前!!」

(・く・〃)「お前が無駄口を叩けないような体になったら考えてもいいよ」

 鶺鴒はしっかりと化け物の足を掴んでいた。
これでは足を動かすことも手を伸ばし足を捕らえる鶺鴒を殴ることも出来るはずがなかった。

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:35:07.19ID:
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从゜く゜从「諦めろ」

爪`く´)「神に許しを媚びるのだな」 

二匹の鳥のくちばしはほぼ同時に化け物に突き刺さった。
白い体の両面を、長く伸びるくちばしは赤く染めた。化け物の血液が駆動する体内で、鳳凰と
烏のくちばしはぶつかり合っていた。

(・く・〃)「あーあ。烏のファーストキス奪われちゃった。初めてだったのにね」

(└ 刀[)┘「ぐ……あぁ……」

爪//`く´)「………」

从゜く゜从「………」 

烏の頬は赤かった。
また、化け物はその意識を保ってはいられなかった。

 荒巻はただ
ただ呆然。
当然と言えば当然だ。いきなり現れた三羽は、自分がプレッシャーだけで動けなかった相手を
いとも美しい連携で無力化してしまったのだから。 

 (;´∀`)「……う〜ん」

/ ' 3「モナー!!目覚めたか!」

( ´∀`)「………ああ」

/ ' 3「?」

この時荒巻は確かに不思議な違和感を感じたが、気にもとめなかった。

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:40:57.05ID:
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(・く・〃)「ふぅ〜………君達。頼みがあるんだけど」

 鶺鴒が化け物の足を掴んだまま、けだるそうに言った。

/ ' 3「ん?」
(・く・〃)「僕らは虚ろいを知らぬもの。長く人の生きる地上にはいられない。もう限界が来てい
るようで体が重いんだ」
( ´∀`)「………」
(・く・〃)「私達はそれぞれあるべき場所……聖域に帰らなくてはいけない。そんなわけでコイツ
のことをよろしく頼みたい」
 
鶺鴒は化け物を掴んだ腕を前後に動かした。

 / ' 3「しかし私達は……」

(・く・〃)「大丈夫。僕らがだいぶ弱らせたから後は簡単なはずさ。君達強いんでしょう?」

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:42:11.47ID:
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鶺鴒がそう言うと、鳳凰と烏がくちばしが突き刺さったままで頷く動作をとろうと必死に頑張って
いた。 

( ´∀`)「わかった。やってみよう」

/ ' 3「モナー!?」

 やはりこの時のモナーは少し変だった。
普段であれば人一倍慎重な行動をとるモナーがこんな大胆な発言をするなんて………
この時は荒巻自身、それに気付くほど心に余裕がなかったのかもしれない。

 (・く・〃)「僕らのくちばしには退魔効果がある。相手が人外ならば、くちばしが刺さっいる間は
目を覚ますことは出来ない。」

( ´∀`)「なるほど。くちばしが抜かれた瞬間が勝負というわけだな」

(・く・〃)「そういうことだ。では準備はよいかな?」

/ ' 3「待ってくれ!!」 

この場から離れようとする三羽を荒巻は大声で呼び止めた。

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:44:40.37ID:
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(・く・〃)「なんだい?」

/ ' 3「……あんたら何なんだ?何故急に現れ……また消えようとする?」

 当然の問い。今、荒巻の興味は化け物よりも化け物を止めた三匹の鳥に集中していた。
訳がわからないまま消えられるわけにはいかなかった。

 (・く・〃)「……世界の監視者とでも言っておくよ」 

そう言うと鶺鴒は腕を離して地中から飛び出し
羽を広げ飛行した。
同時に二羽もくちばしを抜き鶺鴒に続き、空中へと羽ばたく。 

 / ' 3「待ってくれ!!お前らの名前は!?」

从゜く゜从「鳳凰」

爪`く´)「烏」

(・く・〃)「鶺鴒だよ。もう会うことがないよう願う」

 三羽はそう言うと別々の場所に光のごとき速さで飛び去った。

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:46:14.53ID:
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/ ' 3「一体彼らは……」

( ´∀`)「よそ見しているヒマは無いぞ?荒巻」

/ ;' 3「む!!」 

化け物は既に動き出していた。
だがその動きは鈍く、先程までのような重圧は無かった。 

(└;刀[)┘「うぅ……」

( ´∀`)「これなら……やれるな」

/ ' 3「うむ………今だモナーよ。奴を封印するぞ!!」

( ´∀`)「承知した。荒巻よ」

/ ' 3( ´∀`)「結・封印呪の法!!」 

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/09/13(水) 01:47:09.92ID:
bZmcl656O

/ ,' 3「こうして私とモナーはその化け物を封じることに成功したのだ。ついでに聖域と呼ばれる
場所に赴き、あの三羽も封印しておいた。正義にせよ、悪にせよ過ぎた力は乱世を招きかね
んからな」

(; ^ω^)「………」 

ブーンの心境は複雑だった。鳳凰は千年前に封印されたと言っていた

鳳凰は人間の業で捕らえられたと言っていた。


 荒巻は乱世を招くからと自分を救ってくれた三羽を封印した。
それは正しいことなのか?色々なことを聞きすぎて低知能なブーンの思考回路はショートしてい
た。  

だがブーンが本当に驚くのはここからとなる。 


 語られる霹靂の真実―――  


〜第十一話に続く〜

〜To be continued〜



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