(  ^ω^) ぶーん と つんξ(゚、゚ξ



86:第6話 汝 歪んだ夜より生ずる1 :2006/09/12(火) 23:21:01.14 ID:T1073QbH0 
 
・・・ブーンは、自分の手を見る。 
 
小さな、女の子の手だ。 
 
本来のブーンの手からは、2まわりほども小さい。 
 
(なんだお?この手・・・。夢???) 
 
次に、ブーンは足元をみた。 
視界には、またもや小さな女の子のものと思われる足が映る。 
 
(浮かんでる・・・?) 
 
ブーンのいる体は、ふわふわ浮かんでいる。  

87:第6話 :2006/09/12(火) 23:23:09.44 ID:T1073QbH0 
 
(やっぱり、夢だお・・・) 
 
ブーンは前方を見た。 
片目の、厳しい男が立っている。 
 
ブーンのいる体が、勝手に喋った。 
 
「こんにちは」 
 
(お・・・?) 
 
 
(  メω^)「・・・化け物か?」 
 
「あきちは、化け物じゃないよ!」  

88:第6話 :2006/09/12(火) 23:26:27.87 ID:T1073QbH0 
 
ブーンの意識を置き去りに、会話は進んでいく。 
 
(  メω^)「この国のものではないな? どこから来た?」 
 
「難しいこと、わからないよ」 
 
(  メω^)「・・・あまり、邪気は感じられないな」 
 
「あきち、悪いことしないもん」 
 
(  メω^)「そうか、ならいい」 
 
「・・・もっと、お話をしようよ!」 

90:第6話 :2006/09/12(火) 23:28:06.41 ID:T1073QbH0 
 
(  メω^)「かまわないがな」 
 
「やった!」 
 
(  メω^)「名は?」 
 
「あきち、ばすてと って呼ばれてた」 
 
(  メω^)「へえ・・・ばすてと・・・。聞かぬ名だ」 
 
「そっかあ」 
 
「あきちが昔、居た所の神様の名前みたい」 
 
91:第6話 :2006/09/12(火) 23:29:30.64 ID:T1073QbH0 
 
(  メω^)「神様???」 
 
「うん。食べ物を、たくさん、たくさん、作ってくれる神様だって」 
 
(  メω^)「なんでそう、呼ばれるようになったんだろうな?」 
 
「うーん。あきち がよくネズミさんを追いかけてた からかなあ」 
 
(  メω^)「へえ。いい子だったんだね」 
 
「・・・にゃほ」 
 
(あ・・・笑ったのかお・・・) 
 
ブーンは、体の持ち主が喜んだのをしり、 
自分も嬉しくなった。 
 
 
 92:第6話 :2006/09/12(火) 23:33:12.85 ID:T1073QbH0 
 
その瞬間、急にビデオの早送りのように、 
見えるものが早く動き出す。 
 
片目の男と体の持ち主が、なにかして遊んでいるような映像がちらちらと見える。 
 
しばらく早送りの現象が続き、また停止した。 
 
突然、感じの悪い男が現れ、片目の男に話しかけている。 
 
 
94:第6話 :2006/09/12(火) 23:34:26.56 ID:T1073QbH0 
 
(@Σ@#) 「・・・なぜ、その化け物の娘をかばう?」 
 
(  メω^)「この子は何もしていない」 
 
(@Σ@#) 「は・・・変態野郎が・・・」 
 
(  メω^)「・・・理解して貰えないのか? 私は間違った事を、皆にしてもらいたくない」 
 
(@Σ@#) 「化け物は! 皆、殺すしかないんだよ!」 
 
「・・・あきちは、化け物じゃないよ?」 
 
95:第6話 :2006/09/12(火) 23:36:07.95 ID:T1073QbH0 
 
 
(@Σ@#) 「うるさい! お前みたいなのは、いつか人を必ず脅かすようになる!」 
 
「・・・そんなこと、ないもん」 
 
(@Σ@#) 「お前がいるだけで、人は恐怖に怯えるようになる! 間違いない!」 
 
「そんなこと、ないもん!」 
 
(嫌な、男だお・・・) 
 
ブーンも、腹が立ってきた。 
 
96:第6話 :2006/09/12(火) 23:37:02.16 ID:T1073QbH0 
 
(  メω^)「そうだ。この子はいい子だ」 
 
「・・・にいちゃん」 
 
(@Σ@#) 「ちっ・・・」 
 
感じの悪い男が、つまらなそうに言った。 
 
(ふふ・・・片目の男はいい奴だお) 
 
ブーンは、また嬉しくなった。 
 
この子は人間じゃなくても、 
人間の男と強い信頼関係で結ばれている。 
 
(ツンも、こんな風に心を開いてくれる時が来るのかお・・・?) 
 
 
(・・・ん?) 
 
ブーンがツンの事を考えているうちに、 
いつの間にか目の前の場面が変わっている。 
 
そこには、ブーンが見たくない映像が映っていた。 
 
97:第6話 :2006/09/12(火) 23:38:48.55 ID:T1073QbH0 
 
薄暗い部屋の中、感じの悪い男は片目の男の胸に刀を突き立てている。 
 
(@Σ@#) 「悪いな、片目。こうなることはわかっていたと思うが」 
 
(  メω`)「人と妖・・・共に生きていく道を模索していただけだ・・・」 
 
(@Σ@#) 「わかった、伝えとくよ。お役目様に、最後までお前は裏切り者だったとな」 
 
(  メω`)「・・・・・」 
 
(@Σ@#) 「・・・死んだか?」 
 
99:第6話 :2006/09/12(火) 23:40:33.68 ID:T1073QbH0 
 
ブーンのいる体は、動かない。 
いや、動けないようだった。 
 
感じの悪い男が刀を引き抜き、 
片目の男は後ろに倒れる。 
 
ここでブーンのいる体は弾丸のように片目の男に近寄り、 
抱き上げながら泣き叫び始めた。 
 
101:第6話 :2006/09/12(火) 23:42:14.87 ID:T1073QbH0 
 
「にいちゃん! にいちゃん!」 
 
(@Σ@#) 「おおっと、探す手間が省けたぜ。化け物・・・死んでもらぞ?」 
 
「・・・」 
 
「・・・」 
 
ブーンのいる体の持ち主は片目の男を抱きしめたまま、 
感じの悪い男の方を向いた。 
 
「化け物・・・?」 
 
102:第6話 :2006/09/12(火) 23:44:35.35 ID:T1073QbH0 
 
(@Σ@#) 「あ? まだ違うって言い張るのか? この化け物」 
 
「化け物か・・・。ふふふ」 
 
(@Σ@#) 「・・・何を笑ってる?」 
 
「あきちは、化け物なんでしょ・・・?」 
 
(@Σ@#) 「あ、ああ、そうだ」 
 
 
 
「化け物って、こういう事すると思わない? ふふっ・・・」 
 
 
 
映像は暗くなり、遠ざかっていく。 
 
ブーンに最後に聞こえたのは、誰かの絶叫だった。 
 
104:第6話 :2006/09/12(火) 23:46:47.79 ID:T1073QbH0 
 
・・・ 
 
朝の光が、ブーンの顔を撫でる。 
妙な疲労感に包まれ、ブーンは上半身を起こした。 
 
(  ^ω^)「・・・変な夢だったお」 
 
ξ´兪)ξ「zzz」 
 
( ;^ω^)「!!!」 
 
ブーンが目を開くと、ツンが真横で寝ていた。 
ブーンは慌てて起き上がる。 
 
( ;^ω^)「ブ、ブーンは・・・え? な、何か昨日、したっけ・・・?」 
 
ξ('、`*ξ「・・・うるさいなあ。何を騒いでおる、ぶーん」 
 
( ;^ω^)「なんで、なんで、ツンは一緒に寝てるんだお?」 
 
ξ゜−゜)ξ「む・・・?」 
 
105:第6話 :2006/09/12(火) 23:48:06.74 ID:T1073QbH0 
 
( ;^ω^)「・・・」 
 
ξ;゜−゜)ξ「うーむ。寝ぼけたか・・・」 
 
ツンは小首を傾げながら、頭を掻いた。 
 
( ;^ω^)「お?」 
 
ξ゜凵K)ξ「たまに寝ぼけると、妖怪化する前の習性が出ることがあってな・・・」 
 
(  ^ω^)「おお! だから、前に撫でられてゴロニャアいったのかお!」 
 
ξ#`凵L)ξ「忘れろ!」 
 
( ;^ω^)「お・・・」 
 
ξ゜−゜)ξ「うーむ。気をつけんといかんな。こやつ、何するかわからんし・・・」 
 
( ;^ω^)「・・・」 
 
106:第6話 :2006/09/12(火) 23:48:48.01 ID:T1073QbH0 
 
(  ^ω^)「ツンは、ぬこの妖怪なのかお・・・?」 
 
ξ゜−゜)ξ「うーん、多分な。2000年も生きておると、記憶が定かではなくなってくるが・・・」 
 
(  ^ω^)「・・・ふーん」 
 
( *^ω^)「猫耳、生やさないかお?」 
 
ξ゜凵K)ξ「は? 猫の耳? なんで?」 
 
( *^ω^)「今の、流行だお」 
 
ξ゜−゜)ξ「うーむ。変化の失敗みたいだから、いやだ」 
 
(  'ω`)「・・・そうかお」 
 
ξ;゜凵K)ξ「な、何故、そこまで落ち込む?」 
 
107:第6話 :2006/09/12(火) 23:49:37.44 ID:T1073QbH0 
 
ツンは狐に包まれた顔をしながら、しょうがなく猫の耳を出してみた。 
 
 
ノ∠ξ゜ー゜)ξ「・・・こんなん?」 
 
 
( *^ω^)「・・・・・・・・・・・・・・・!!!!」 
 
ブーンがやけに喜んで気持ち悪かったから、 
ツンはすぐに消した。 
 
 

トップへ
トップへ
戻る
戻る