('A`)ドクオが吸血鬼になってしまったようです


97 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:27:25.19 ID:mMJ0/FNw0 
朝が来る 
太陽が最大の敵である吸血鬼にとって、うざったいことこの上ない 

しかし文明は強い 
その太陽でさえ対抗できる薬が作れたからだ 

ドクオは薬を飲み、保存してある血液を吸う 
血液は……さすがに人間からは奪えないと思い、献血の車から奪取しておいた 

('∀`)「うめぇwwwwwwwww」 
('A`)「…って、そうは言ってられんよなぁ」 

クーがスーツのメンバーだった 
それが信じられない――が、現実なのだ 

('A`)「仕方ない…行くか」 

戸締りを確認し、家を出る 
学校へは十分程。あっという間だ 

校門にくぐり、教室を目指す 
そして戸を開けると…… 

('A`)「おいっす…」 

100 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:31:01.41 ID:mMJ0/FNw0 
川 :::-::)「……」 

クーは机の上で沈んでいた 
どうやらいまだに立ち直れていない様子 
当然。クーは訓練された兵隊じゃあない。普通の女子高生なのだから 

ξ゚听)ξ「あっ、ドクオ」 
('A`)「その……クー、は……どうしたんだ?」 

( ;^ω^)「わからないんだお。来たときから一言も喋らなくて」 
('A`)「……」 

ξ゚听)ξ「ずっとうつむいたままなのよ」 
('A`)(ごめん、クー…悲しい思いをさせて……) 

おもむろに、ドクオが話しかける 

('A`)「なぁクー……。なんかあったのか?」 
川 :::-::)「……お前には関係ないことだ」 
ξ゚听)ξ「あっ…」 

今日初めて口を開いた 


101 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:33:22.71 ID:mMJ0/FNw0 
('A`)「違うね、関係ある。何故ならお前が悲しんでると、俺達も悲しくなるからだ」 
川 :::-::)「……」 

('A`)「どうした?」 
川 ; -;)「うっ、うっ……うわぁぁぁぁぁぁん……」 

突然クーは席から立ちあがると思うと泣き出し、ドクオに抱きつく 

「おーおー、ラブコメかい?」 
「熱いねぇ」 
ξ#゚听)ξ「うっさいわよ!」 

川 ; -;)「うっ…うっ…」 
('A`)「あ〜、ここじゃちょっとまずいな」 

そういうドクオの制服は、クーの涙で濡れていた 

('A`)「保健室で話そうぜ」 

保健室は学生達の憩いの場 
朝から開いていて、だれでもウェルカムな所だ 

二人は保健室に入る 


102 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:35:21.39 ID:mMJ0/FNw0 
('A`)「失礼します」 
(*゚ー゚)「あら、いらっしゃい、ドクオ君。久しぶりね」 

保健室の先生は優しい。二人の様子を即座に把握し、暖かく迎えてくれた 

(*゚ー゚)「じゃあ先生君達の遅刻届を出してくるわね」 
('A`)「はい」 

(*゚ー゚)「あっ、あとね、先生保険の授業あるから一時間目はいないの。だから…」 
('A`)「留守番を頼む、と」 

(*゚ー゚)「そうよ」 
('A`)「わかりました」 

保険の先生は出ていってしまった 
なんだか気まずい空気が流れる 
部屋には二人しかいなかった 

川 ; -;)「うう……(グスッ)」 

クーにはいつもの聡明な顔つきは無く、涙と鼻水で汚れていた 


103 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:37:46.64 ID:mMJ0/FNw0 
('A`)「どうした……?つらいことでもあったのか?」 
川 ; -;)「……」 

コクリとうなずく。ドクオは複雑な気分だった 
こんな思いをさせているのは自分達がしたことなのに 

('A`)「言えないことなのか……?」 
川 ; -;)「……」 

またうなずく。GANTZに関することは他言できないようにされているのだ 

('A`)「そっか……でも」 

一呼吸置いて、気持ちを整えるドクオ 

('A`)「その……俺、クーが好きだから、さ…」 
川 ; -;)「!」 

('A`)「なんていうか、力になりたい。どんなことでもいいからさ」 

思ったことがスラスラ言える 
これも吸血鬼になったからであろうか。それとも違うのか… 
そんなことはどうでも良かった 

105 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:40:12.15 ID:mMJ0/FNw0 
川 ; -;)「……」 

川 ; -;)「私も…」 

川 ; -;)「君が好きだ」 

('A`)「えッ?」 
川 ; -;)「君が好きだ。そう言った」 

クーの声は震えていたが、確かに好きだと言っていた 

川 ; -;)「思えばいつも私達はウマが合っていた」 
('A`)「ああ……確かにな」 

思い出せば、事あるごとにクーとドクオの意見は一致していた 
趣味や好きな動物も 

全く不思議といっていいほど 
彼らには、良き相性があるのかもしれない 

ただ似たもの同士だからかもしれないが 

川 ; -;)「いつしか私は……君を好きになっていたんだ」 


106 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:42:26.06 ID:mMJ0/FNw0 
('A`)「……俺もだよ」 
川 ; -;)「あっ…あの…その…」 

クーは恥ずかしがりながら呟く 

川 ; -;)「抱きしめてくれないか…?」 
(;'A`)(体が震えてる…きっと、そうとう悲しかったんだろうな) 

(;'A`)(それなのにそれを利用してるみたいで…いやらしい男だな俺は) 
('A`)「ああ…いいぜ」 

ドクオはクーの体をギュッと抱きしめてあげた 

川 ; -;)「……ドクオの胸、ガッシリとしてて暖かいな」 
川 ; -;)「華奢かと思ったが、違うんだな」 

(;'A`)「えっ!?」 

焦る。もしかしてバレたか?思考が止まり、クーの次の発言を待った 

川 ; -;)「何時の間にかたくましくなったんだな」 
(;'A`)「まっ、まぁな」 


107 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:44:53.97 ID:mMJ0/FNw0 
川 ; -;)「……友達がいなくなってな。それがつらくて」 

ウソだ。本当はいなくなったのではない。ドクオは知っている 
ドクオをこれ以上心配させないようにしているのだ 

(;'A`)「…涙を拭けよ」 

ドクオは持っていたハンカチを渡す 

川 ; -;)「ありがとう…」 

クーはハンカチを受け取り、涙と鼻水を拭く 

川 ゚ -゚)「…落ち着いた」 
('A`)(ホッ) 

川 ゚ -゚)「え〜と、泣き続けていた私が悪いんだが、もう私達はいわゆるカポーというヤツになっ
たんだよな?」 
('A`)「うん」 

川 ゚ ー゚)「……うれしいよ、私は」 
('∀`)「俺もです」 

川 ゚ -゚)(なんとかしてガンツから逃れないと、だな) 

そしてもう一度二人は抱きしめ合う 
決して離れることがないように 
                      第7話 おわり 





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