('A`)ドクオが吸血鬼になってしまったようです


82 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 17:53:15.76 ID:mMJ0/FNw0 
川 ; -;)「ウウ……芝原君・・・・・・」 

クーはとある高層マンションの一室にいた 
誰も住んでいない空き部屋に 

目の前には巨大な黒い玉 
玉の両サイド・後ろが展開していて、そこから多数の銃・ショットガンが置いてある 

後ろにはスーツケースが入っている 
そこから見える姿――玉の中には謎の男が眠っていた 

クーはこの玉に転送されて来たのだ。吸血鬼達が乱入してきた公園から・・・・・・ 

この黒い玉――名前を『GANTZ』という 
誰が名づけたのかは定かではない 
だが、呼び名もないと呼びづらいと誰かが言った事で、GANTZと呼ばれ続けている 

GANTZは事故やなんらかの理由で死んだ者を選び、この部屋に 転送・復活させてくれる 

ミッション開始前にはメンバーをこの部屋に転送させ、強制的にミッションターゲットのいるステ
ージに送られるのだ 

さらに、異形の者達との戦闘を繰り返さなくてはならない 
もう一度死んだらアウトだ 
ミッションが終わるまで転送で帰ることは出来ない 

84 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 17:55:30.58 ID:mMJ0/FNw0 
川 ; -;)「もう私一人だなんて……」 

GANTZはミッションのたびに定期的に死者を集め、戦力にしてくれる 
しかし今回は三人のみの戦闘だった 
クーは誰もいない部屋で泣き続ける 

球体……GANTZの表面にはクーの似顔絵と点数が表示されていた 

くー   川 ゚ -゚) 
6てん    To†aL51てん 
          あと49てん 
            でおわり 

川 ; -;)「くそッ!まだ終われないのか……」 

仲間・城野を助けられなかったくやしさ、もう帰っては来ない悲しみを抱えて 
クーは家路へと向かう 
・・・ 


86 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 17:57:05.79 ID:mMJ0/FNw0 
現在時刻午後10時23分・日比谷公園内 

(;'A`)(クッソ……どうすりゃいいんだよ!) 
ドクオは一人悩む。クーが黒スーツのメンバーだったとは予想できなかった 

(;'A`)(俺は……あいつと殺し合わなきゃいけないのかッ!?) 
川*‘ー‘)川「どうしたのん?頭でも痛いの?」 

( ゚∀゚)「お前さっきから様子がおかしいぞ?」 
(;'A`)「あ、ああ。スマン、生で人が殺されるのは初めてだから……」 
( ゚∀゚)「…そのうち慣れるさ」 

幹部達が戻ってきた。みんな明るい顔をしている 

<丶`∀´>「ついにやつらの主戦力を倒したニダ!」 
(´<_` )「流石だな兄者、スーツを破壊するなんて」 


87 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:01:00.98 ID:mMJ0/FNw0 
( ´_ゝ`)「なぁに、みんなの協力あってのことさ」 
(´<_` )「兄者……」 

( ´_ゝ`)bd(´<_` )「「 流石だよな俺ら」」 

( ・∀・)─~~「待たせたな、お前ら」 

モララーがドクオ達若手組に話しかける 

('A`)「……皆強いですね」 
( ・∀・)─~~「まぁ…いくらかの修羅場は潜り抜けてるからな」 
( ・∀・)─~~「そうだ。ギコとドクオに紹介が遅れてたな」 

幹部達の紹介を始めてくれた 

( ・∀・)─~~「こいつがニダー」 

大きなエラが張っている顔に、細い目。まるで…いや、どうみても韓国人(?)だ 
<丶`∀´>「よろしくニダ」 
やけに優しい。…同族には親切なのがニダーだ 

( ・∀・)─~~「このノッポがモナー」 
身長195cm程のがっしりとした体に、しまりのない顔をしてる 
( ´∀`)「どうぞよろしくモナ」 

89 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:03:14.40 ID:mMJ0/FNw0 
( ・∀・)─~~「こいつは兄者」 
( ´_ゝ`)「よろしく」 

端正な顔立ちに高く突き出た鼻。ドイツ人を思わせる男だ 

( ・∀・)─~~「最後に、こいつが弟者だ」 

兄者と似た顔。しかし、こちらはどこかマヌケそうな雰囲気をもっている 

(´<_` )「よろしく。兄者とは双子なんで、そこのとこは頼むな」 
('A`)「みなさんお願いします」 

ドクオはペコリとお辞儀をする 

( ・∀・)y─~~「よし、厄介なヤツは片付けたし、撤収だ」 

九人は車に乗りこみ、街まで戻った 
・・・ 

街に戻ったドクオ達。会議室で軽いミーティングをこなし、解散ということになった 
その帰りの道で…… 

( ゚∀゚)「知り合いだったのか?あの女の子」 
(;'A`)「ヘッ!?」 


90 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:05:05.03 ID:mMJ0/FNw0 
思わぬ発言にドクオはギクリとなる。まさにその通りだからだ 

川*‘ー‘)川「どうみてもおかしいわよん。吸血鬼になると心理的動揺が少なくなるのに……」 
(;'A`)「なッ…」 
川*‘ー‘)川「その様子じゃあ、あの子は身近な…それも親しい仲のようねぇ」 

またまたギクリ。何もかもめ〜てるさんとジョルジュには見透かされている……そう感じてしまっ
た 

( ゚∀゚)「安心しろよ。誰にも言わねぇからさ」 
(;'A`)「ありがとう……」 

( ゚∀゚)(でも、殺せといわれたらやらなきゃならないんだよなぁ) 

ドクオは街で一番大きい交差点で、二人と別れた 

92 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:10:00.49 ID:mMJ0/FNw0 
('A`)(俺は……どうすればいいんだッ!?) 
('A`)(俺はどうしてもクーと殺し合わなくてはいけないのかッ!?) 

ドクオは考える 
今までたいして気にしていなかったが、自分は吸血鬼だということ 

やはり吸血鬼はスーツのメンバーと闘わなくてはいけないのか? 
敵だから…天敵だから……どうしてもやらなきゃいけないのか? 

考えながら歩いていると、もう家についてしまった 

電気が点いていない。また二人とも愛人のところへでも行ってしまっているんだろうか 

とりあえず家に入り、食事と風呂を済ませて布団へ入る 
そして布団の中で丸まって考えた 
……思えば、ドクオには愛情というものを感じる事ができなかった 

両親は十二分に与えていると思っているかもしれない 
だが、今までの人生で親から愛情を受けた気がしないのだ 
そのせいで、塞ぎ込みがちな人間になっている――いつしか彼はそう思うようになっていた 


93 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 18:12:23.34 ID:mMJ0/FNw0 
そんな中で、初めて好きになれた人、それがクーだった 
出会いは中学一年の秋 
ドクオ達三人は他の男子と雰囲気が違うのか、どこのグループにも入れなかった 
そんな中でドクオ達は出会う 
ツンとクー。彼女達もまたどこのグループにも入れなかった 
似たもの同士は引かれ合うのか、しだいに五人は一緒にいることが多くなっていった 

いつしか彼らはかけがえのない存在になっており、高校も一緒に受験 
そして高校に入ってから気がついた 

そう、自分はクーが好きだという感情に 

('A`)「俺は……どうすればいい?」 

天井に話しかけるが、答えは帰ってこない 

('A`)「とりあえず……寝るか」 

目を閉じ、眠ることにした 
                   第6話 おわり 




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