( ^ω^)ブーンは忍者のようです 



18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:13:39.40 ID:jZSJ6459O 
〜第二話 「鳳凰」〜 
  
  
一方ブーンのほうは既に任務地である寺院に到着していた。 
  
( ^ω^)「依頼書にあった地図によるとここがそうだお。でっかいお〜」 
  
この寺院は軽くブーンの家二階ぶんくらいの高さはある。それなのに今まで発
見されなかったのは…… 
第一に、この場所が里から少々離れた山奥にあるということ。 
第二に、今まで何故かこの寺院周辺には深い霧が立ち込めていたため、調査を
しに訪れた者は例外無く行方不明となっていたためだ。 
  
今となっては霧も晴れ、調査に問題はなさそうだ。 
  
  
( ^ω^)「ブーンが一番乗りだお。何があるのかお〜」 
  
ブーンは扉を開けて寺院に入っていく。 

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:16:19.64 ID:jZSJ6459O 
(; ^ω^)「お……」 

以外と中は汚くはなかった。それどころか寺院の奥の方からは何かただならぬ
気配すら感じる。 
  
(; ^ω^)「僕でもわかるお……なんかここはヤバイ感じがするお」 
  
ブーンは少しビビって後ずさりした。だがブーンの頭にすぐある言葉が浮かん
だ。 
  
( ^ω^)「五十万ww」 
  
ブーンはゆっくり、しかし大股で奥へと進む。顔はにやけていた。とてもキモ
い。 
  
( ^ω^)「階段があるお」 
  
階段を上へ上へと上っていく。最上階に着くと開けた部屋に出た。 
  
( ^ω^)「奥の方に扉があるお。きっとこの奥に何かあるはずだお」 

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:18:38.72 ID:jZSJ6459O 
ブーンは扉をゆっくりと開けた。 
しかしその瞬間 
  
  
――――圧巻 
中にあった 
いや、いたのはブーンの予想を遥かに凌駕していた。 
  
それは鎖で巻かれた真っ赤な鳥。全長1、5mはあるだろうか。鳥の体からは紅の
炎が揺らめいていた。 
  
(; ^ω^)「な……なんだおこれ」 
  
ブーンは呆気にとられその場に尻餅をついた。 
  
(; ^ω^)「さ……さすがにヤバイお。一旦帰るお」 
  
ブーンが帰ろうとしたその時―――― 


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:22:07.61 ID:jZSJ6459O 
从゚く゚从「そこの貴様」 
  
(; ^ω^)「お……?おおおお!!?」 
  
鳥は喋り始めた。ブーンを睨むようにして。 
  
从゚く゚从「我が名は鳳凰。見ての通り紅炎の鳥だ。動けなくて困っている。鎖
を解け」 
  
(; ^ω^)「鎖を?そ……そんなこと出来ないお!!ブーンを食べるつもりだ
お!!」 
  
从゚く゚从「無礼者め。貴様のようなまずそうな餌に興味は無い。とにかく解け
」 
  
( ^ω^)「ほ……本当に食べないかお?正直不安でいっぱいだお」 
  
从゚く゚从「約束しよう」 
  
鳳凰の透き通るような目に嘘は無かった。ブーンはどこか直感のような感覚で
信用して鳳凰に近づく。 
  
( ^ω^)「あれ?暑くないお」 
  
从゚く゚从「我が攻撃対象と認定しない者には我の炎は暑くは感じん。自分で出
ようとも試みたが、この鎖には我の炎は効かないようなのだ。そんなことより
早くしろ」 
  
( ^ω^)「お。わかったお」 

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:28:17.17 ID:jZSJ6459O 
ブーンは鎖を解こうとあれやこれやってみた。だがやればやるほど鎖は複雑に
絡まっていき、なかなか解けない。 
  
( ^ω^)「しょうがないお」 
  
ブーンは懐から札を取り出す。それを鎖に貼り付け鳳凰から離れた。 
  
( ^ω^)「ツンにこの前貰った特大起爆札だお!!」 
  
起爆札は凄まじい轟音をたて爆発。粉塵が巻き起こり、鎖は弾けた。 
  
(; ^ω^)「あ……マズイお。これだとあの鳥まで……」 
  
煙が少しずつ晴れていく。それと同時に鳳凰の姿も見えてきた。 
  
从゚く゚从「ふぅ……どうやら動けるようだな」 
  
(; ^ω^)「生きてんのかよww」 
  
从゚く゚从「あの程度の爆発なら快感に変えられる」 
  
( ^ω^)「キメェww」 
  
从゚く゚从「それはともかく、感謝するぞ小僧。おかげで自由になれた」 
  
鳳凰は翼を広げる。その姿は雄々しく、そして美しい。 


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:31:43.49 ID:jZSJ6459O 
( ^ω^)「なんで捕まってたんだお?」 
  
从゚く゚从「さぁな。千年以上前のことだ。覚えておらん」 
  
(; ^ω^)「千年かお!?」 
  
从゚く゚从「おおかた人間の業だろう。我を捕らえてどうするつもりだったかは
知らんがな」 
  
( ^ω^)「まぁそんなことはどうでもいいお。僕は寺院に隠されていたこの
事実を報告して五十万貰えればそれでいいんだお」 
  
ブーンは鳳凰に手招きした。 
  
从゚く゚从「着いてこいというか?」 
  
( ^ω^)「そうだお。ここ空気悪いから早く外出たいお」 
  
ブーンは鳳凰を誘導しながら階段を降りようとする。  
  
  
だがその時だった。突如天井に穴が開き、三人の黒ずくめの男が入り込みブー
ンを抑えつけた。 
  
(; ^ω^)「お!?」 
  
ブーンはじたばたもがくが三人に抑えつけられては動くことが出来ない。 


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:33:53.56 ID:jZSJ6459O 
(; ^ω^)「な、なんだおおまえら!!」 
  
(1ーωー)「答える義理は無いな」 
  
(2ーωー)「おまえはこのまま黙っていてくれればいい。殺しはしないさ」 
  
从゚く゚从「!?」 
  
ブーンを抑えつけていたうちの一人が鳳凰の目の前に立つ。 
  
(3ーωー)「さて、儀式を始めるか。あの方の命令だ。失敗は許されない」 
  
男が足を動かす。すると鳳凰の体は縛りつけられたように動かなくなった。 
  
(3ーωー)「忍法―影捕―」 
  
鳳凰の影を踏むことで鳳凰を動けなくしたようだ。 
  
从゚く゚从「……なんだこれは。動けないぞ。」 


( ^ω^)「何をするつもりだお!!」 
  
(3ーωー)「捕って喰う気は無い。黙っていてくれ。死にたくはないだろう?」 
  
ブーンを抑えている二人の男がクナイを取り出しブーンの首もとに近づける。 
  
(; ^ω^)「お……」 

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:38:08.52 ID:jZSJ6459O 
(; ^ω^)「お……」 
  
(3ーωー)「魂式変化……融合方!!」 
  
从゚く゚从「ぬ……貴様まさか……!!」 
  
男が手で印を結ぶと鳳凰の体はみるみる縮み朱い球形になった。 
  
  
(3ーωー)「融式!!魂移しの術!!」 
  
鳳凰の球はゆっくりとブーンの体に入り込んでいった。 
  
(; ^ω^)「お!?」 
  
(1ーωー)「成功のようだな」 
  
(2ーωー)「ここにもう用は無い」 
  
二人の男はブーンを離す。 
  
(1ーωー)(2ーωー)(3ーωー)「さらばだ!!」 
  
三人は一瞬にして天井から立ち去った。 
  
(; ^ω^)「なんだったんだお……」 

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:41:48.00 ID:jZSJ6459O 
(# ^ω^)「お!?」 
  
ブーンは胸を抑え苦しみ始めた。 
  
(# ^ω^)「あ……暑い……お……」 
  
ブーンは膝をつき、そのまま倒れた。 
  
ξ゚听)ξ「ブーン!!」   
(;'A`)「倒れてやがるぞあいつ」 
  
ツンが例の男を引き連れてやっとブーンの所まで来た。 
  
ξ;゚听)ξ「ブーン!?何があったのよ一体……」 
  
(;'A`)「とりあえず里に連れて帰るのが得策だな」 
  
彼はうつはドクオ。ブーンに次ぐ里の落ちこぼれだ。忍術、忍具、何をやらせ
ても駄目な男だ。 

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:43:45.76 ID:jZSJ6459O 
ξ゚听)ξ「落ちこぼれが意見してんじゃないわよ!!そんなことわかってんだ
から」 
  
('A`)「テラヒドス」 
  
ξ゚听)ξ「よいしょ……ちょwwコイツ重すぎww」 
  
('A`)「俺も持つよ」 
  
二人はブーンを連れて寺院を後にした。 
数十分後、里に着く。 
  
〜ギルド内医務室〜 
  
  
マスターが扉を開けて入ってきた。 
  
(´・ω・`)「お帰り。どうだったんだい?寺院の任務の方は」 
  
ξ゚听)ξ「見てのとおりよ。ブーンが意識不明のまま。私が医療忍術で応急処
置はしておいたけど……」  
(´・ω・`)「そうか……けど呼吸も問題無いし、忍脈も大丈夫のようだ。すぐに
目を覚ますだろう」 
  
('A`)「(忍脈?なんだそれ)」 
  
ξ゚听)ξ「マスター。前々から思ってたんだけど……」 
  
(´・ω・`)「ん?なんだい?」 
  
ξ゚听)ξ「マスター昔はどんな忍者だったの?私達の知らないこともたくさん
知ってるし。凄腕の忍者だったとか?」 

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:47:06.47 ID:jZSJ6459O 
(´・ω・`)「昔ってなんだよ。僕はまだ25だ。ぶち殺すぞ」 
  
(;'A`)「(恐いな……)」 
  
(´・ω・`)「まあ世の中には知らなくてもいいことってのがあるものさ」 
  
ξ゚听)ξ「ちぇ。つまんないの〜」 
  
( ^ω^)「お……」 
  
ξ゚听)ξ「ブーン!!目が覚めたの!?」 
  
('A`)「起きたようだな」 
  
( ^ω^)「……ツン。心配してくれてたのかお?」 
  
ξ////)ξ「ち……!!違うわよバカ!!あんたの目が覚めないとあんたを寺院
から連れ戻してきた私が上忍に怒られるかもしれないからね。ただそれだけよ
!!」 
  
( ^ω^)「よくそこまで口が回るもんだおww」 
  
('A`)「俺は無視?ww」   
( ^ω^)「無視だお」 
  
('A`)「ちょww」 
  
(´・ω・`)「ブーン。体は大丈夫かい?」 
  
( ^ω^)「大丈夫だお。みんな心配かけてすまないお」 

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/08(金) 
16:51:37.31 ID:jZSJ6459O 
ξ゚听)ξ「全く……世話がやけるわね」 
  
( ^ω^)「(あの鳥……なんだったのかお?今でも僕の中に……?)」 
  
(´・ω・`)「………」 
  
  
ブーン以外の皆は医務室から出た。ブーンは安静のため今日一日医務室で休ま
されるようだ。 
  
まだ誰もこの先起こる事件を危惧してはいなかった……… 
  
  
〜第三話に続く〜 
  
  
/ ,' 3「この燃え盛るような気配……どこかで……?」 
  
/ ,' 3「気のせいか?」 
  
  
〜To be contined〜 



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