('A`)ドクオが吸血鬼になってしまったようです


15 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:03:37.02 ID:mMJ0/FNw0 
( ・∀・)「さて、これからのことなんだが」 

金髪は部屋の電気を落とし、スクリーンを点ける 
そこに写っていたのは、異様な格好をした人間達…… 
真っ黒で、コスプレのような格好の者達 

ピチピチの黒スーツ 
右腕にショットガン、左腕に銃を持ち、敵を薙ぎ払っている 

(;'A`)「なっ、なんすかこの映像!?」 
( ・∀・)「こいつらは俺達の『敵』だ。俺達はこいつらと戦争をしている」 

戦争……この日本じゃありえないことと思っていたが――信じられない 
月の光に照り映えるスーツの者達…吸血鬼とタメを張る怪力だった 

( ・∀・)「だがしかし、こいつらにも弱点がある。スーツの下はごく普通の人間だ」 

( ゚∀゚)「何体か倒したんだがな、いかんせん向こうの数は減らない」 


16 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:05:16.15 ID:mMJ0/FNw0 
('A`)「でも……俺、戦うことなんてできないっすよ」 

当然のこと。ドクオは誰かと喧嘩をすることはできても、戦うことなんてなかった 

命の奪い合い 

殺すか殺されるか 

ゲームやテレビでしか見ない光景がスクリーンの先にあった 

( ・∀・)「大丈夫だ。この俺とそこのジョルジュ、あとお前と同じ新人のギコでチーム組むから」 
('A`)「そうですか……」 

金髪の一言は妙な安心感があった 

( ゚∀゚)「俺がジョルジュ長岡だ。よろしくな」 
('A`)「あっ、ハイ」 

二人は握手を交わす 

( ・∀・)「…とりあえずアドレス渡しておくか」 

金髪はサラサラと紙にケータイのアドレスと番号を書き込む 

18 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:07:26.03 ID:mMJ0/FNw0 
( ・∀・))「ほらよ。番号だ、登録たのむぜ」 

金髪は紙を渡す 

( ゚∀゚)「じゃあ俺は、薬と血を持ってくればいいんですね」 
( ・∀・)「服もだ」 

ジョルジュはどこかへ行く。どうやら薬と血を持ってくるようだ 

('A`)「あの……あなたの名前は……?」 
( ・∀・)「ああ、忘れていたな。モララーだ」 
('A`)「あの、モララーさん。薬って……」 
( ・∀・)「それは日光に対する薬だ。俺達吸血鬼は日光に弱い……。俺達をバックアップする
もの好きがいてな。そいつに作ってもらってる」 

モララーの発言からさっするに、もの好きな奴は人間のようだ 

('A`)「その人は人間ですか?」 

( ・∀・)「ああ。将来的にはこの世界を吸血鬼が支配する予定だが、そいつだけは好待遇にし
ておこうと思ってる」 


19 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:08:40.55 ID:mMJ0/FNw0 
ずれた発想 
人間を家畜扱いしている 
この世界にそんな生物がいるなんて思わなかった…… 

誰かが部屋に入ってくる 

( ゚∀゚)「持ってきました。とりあえず一週間分で」 

ジョルジュだった 
七本のペットボトルと、七日分の日光に対する薬。それに黒いスーツ、ネクタイ、シャツ 

( ・∀・)「血液は朝に一本飲み干しておけよ。じゃないとまた頭痛くるから」 
( ゚∀゚)「あと薬は、外でる時に飲んどけ。丸一日は効果あるから」 

ジョルジュとモララーは説明する 

('A`)「ありがとう…ございます」 

二人はとても親切だった 

( ・∀・)「じゃあ、一週間後にまたきてくれ。薬の再提供と今後のミッションについて話すから
さ。それまでは力をためすのも良し、人間の血を吸いまくるってのも良しだ」 

( ゚∀゚)「じゃあ俺、ドクオを送ってきます」 
( ・∀・)「頼んだ」 


20 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:10:11.28 ID:mMJ0/FNw0 
時刻は八時を回っている 
やけに短く感じた数時間 
ジョルジュとドクオは外に出る 
外はもう真っ暗だった 

( ゚∀゚)「お前、高校生?」 
('A`)「そうっす、二年生です」 

( ゚∀゚)「ありゃ、俺とタメか!」 
('A`)「mjd?」 

( ゚∀゚)「じゃあ敬語は無しな!呼び方もジョルジュでいいぜ!」 
(;'A`)「あっ、ああ……」 

よくよく考えると、ジョルジュは異常にテンションが高い。ドクオはついて行けそうになかった 

( ゚∀゚)「戦闘は怖いけど、まぁなんとかやってこうや!」 
(;'A`)「あァ…そうだな」 


21 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:12:18.59 ID:mMJ0/FNw0 
二人は夜の街の中、雑談を繰り広げる 
吸血鬼のことや、普段の生活のこと…… 

( ゚∀゚)「……まぁ、吸血鬼になる前とほとんど変らねぇな。親や友達とも普通に接してるし」 
('A`)「血とかどうしてんの?」 

( ゚∀゚)「そりゃあ……ブッ殺していただいて、すたこらさっさだぜぇ」 
('A`)(やっぱりおかしい。発想が人間じゃない……って、もう人間じゃないんだっけ) 

( ゚∀゚)「ただし」 

ジョルジュはつけ加える 

( ゚∀゚)「悪いヤツを中心に殺してるんだぜ」 

('A`)「………」 
('∀`)「ヘッ、俺達は悪いヤツじゃねぇの?」 

ドクオは久しぶり…実に久しぶりに微笑んだ 

( ゚∀゚)「ありゃ?そういや俺達も良いヤツじゃねぇな」 

ジョルジュもにっこり笑う 

23 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:13:49.78 ID:mMJ0/FNw0 
「おい!うっさいんじゃクソガキがぁ」 

「ガキははよクソして寝ろや!」 

大声で怒鳴ってくる男達……風貌でわかる。チンピラだ 

( ゚∀゚)「おっ、いい血液タンク発見」 

ジョルジュは全く気にしていない。それどころか、ワクワクしているように見える 

( ゚∀゚)「あのさ、兄ちゃん達……ちょっと裏までこいよ」 

「おお!!調子こくなや!」 
「てめぇこそ裏までこいや!!1!」 

(;'A`)「おい……どうすんだよ」 
( ゚∀゚)「心配するなよ。余裕だって」 

ドクオ、ジョルジュとチンピラ達は裏路地に行く 
・・・ 


24 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:15:00.02 ID:mMJ0/FNw0 
ビルの窪みのような場所……ゴミ捨て場らしき所につく 
チンピラは五人。皆なかなかの体格だ 
二人は壁際に追いこめられる 

「俺らを怒らせてんじゃねぇぞコラ」 
「出すもんだせってんだよ!」 

(;'A`)「ジョ……ジョルジュ……」 

ドクオの声は震えている 

( ゚∀゚)「楽勝楽勝。まぁ見てなって」 

「何が楽勝じゃ!」 
「ぶち切れたwwwwwwこいつボコっていいすかwwwwww」 
「わしがやるけぇ黙ってろや」 
「サーセンwwwwww」 

(  ∀ )「バカが……」 

そう言うと、ジョルジュの右手から拳銃が『生えた』 


25 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:16:24.24 ID:mMJ0/FNw0 
更に、左手の掌から日本刀が姿を現す 

「なっ…」 

三発の発砲音、と同時にチンピラが倒れていく 
残りのチンピラは日本刀で首を刈られた 
首が繋がっていたいた場所からは、盛大に血が吹き出ている 

( ゚∀゚)「ウッヒョー!うまそうだ!!」 
(;'A`)「……」 

ドクオは何故、武器がいきなり出現したことに疑問を感じていた 
目の前で惨劇があったことには恐怖がないようだ 

(;'A`)「ジョルジュ……」 
( ゚∀゚)「なんだ?」 

ジョルジュは早速血液を飲んでいる。飲みきれない分は、ペットボトルに注ぐみたいだ 

(;'A`)「なんで刀と銃を持ってるんだ?」 

27 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:18:07.88 ID:mMJ0/FNw0 
( ゚∀゚)「ああ、忘れてたな。俺達吸血鬼は誰でもできるぜ」 

ジョルジュはドクオに武器の生成方法を教える 

( ゚∀゚)「簡単に言えば、武器よ生えろ〜って念じりゃ出てくるよ」 
( ゚∀゚)「日本刀と拳銃は絶対出せる。ちょっと体力使うけどな。まぁちょっとやってみろよ」 
('A`)「わかった。よ〜し、生えろ生えろ〜」 
(;゚∀゚)「い、いやっ、別に声に出して言わなくてもいいよ……」 

そんなこんなしていると、ドクオの手から拳銃が出てきた 

(;'A`)「うおお、すげぇ」 
( ゚∀゚)「だろだろ!拳銃は弾数無制限だぜ!撃ってみろよ!」 
('A`)「おk把握した」 

何発か発砲してみる。ターゲットはチンピラの死体 
薬莢が銃から飛び出すと同時に弾が出ていく 
心地よい振動と、チンピラの死体に穴が空いていく感覚が爽快だった 

('A`)「こりゃすげぇな」 
( ゚∀゚)「おkおk!その反応は普通だ!」 


28 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:20:11.15 ID:mMJ0/FNw0 
吸血鬼ってだけでもう普通じゃない……そう考えた所で、ドクオはなんだか馬鹿馬鹿しく思えて
きた 

……もう人間じゃないんだ 

( ゚∀゚)「その勢いでジャンプしてみろよ!多分驚くぜ!!」 
('A`)「よっしゃ、やってみるか!」 

膝を曲げ、思いっきり力を溜める 
全身の筋肉が燃えるように熱くなる 
そして……跳び上がる 

('A`)「うおおおおお!!」 

次の瞬間、ドクオの体は夜空に舞っていた 
はるか高く、ビルより高く・・・・・・ 

('∀`)「sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!!111!!!1!」 


29 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:22:04.12 ID:mMJ0/FNw0 
思わず叫んでいた 

まるで自分がTVのヒーローになれた気がする 
いじめられっ子の自分がウソのような変化だった 

その視点は爽快―― 
ビル群の光がチカチカと 
街の明かりがドクオを歓迎してるようだ 

そして見事に着地。ジョルジュはニコニコ笑っていた 

( ゚∀゚)「すげぇだろ」 
('∀`)「ああ!最高だな!」 

今までになかった快感がドクオを襲う 

( ゚∀゚)「だから喧嘩とかになっても大丈夫なのさ!」 
('∀`)「俺自分がどれだけ凄くなったか試しながら帰るわ!!」 

( ゚∀゚)「ハハハ!わかったぜ!……あっ、そうそう」 

31 : ◆ERGS03OiNo :2006/09/09(土) 16:23:09.25 ID:mMJ0/FNw0 
ジョルジュはケータイを取り出す 
( ゚∀゚)「お前赤外線付いてる?アドレス交換しておこうぜ!」 
('∀`)「わかったぜ!」 

二人はアドレスを交換した 
ドクオはジョルジュのアドレスを 
【友達】 
のグループに登録 

( ゚∀゚)「じゃあなにかあったら連絡くれよ〜!」 
('∀`)「オッケ〜イ!」 

( ゚∀゚)「お前キャラ変りすぎwwww」 
('∀`)「フヒヒwwwwスンマセンwwwwww」 

ドクオはそう言うと、スーツや血、薬の入ったバックを持って走り出した 

( ゚∀゚)「……これからは大変だからな、ドクオ」 

ジョルジュは一人呟き、ドクオを見送った 
                             第2話 おわり 



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